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特表2023-511637量子ドット表示パネル及びその製造方法、表示装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-22
(54)【発明の名称】量子ドット表示パネル及びその製造方法、表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/30 20060101AFI20230314BHJP
   G02B 5/20 20060101ALI20230314BHJP
   H01L 33/00 20100101ALI20230314BHJP
   H01L 33/50 20100101ALI20230314BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20230314BHJP
   B82Y 20/00 20110101ALI20230314BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20230314BHJP
【FI】
G09F9/30 349B
G02B5/20
H01L33/00 L
H01L33/50
G09F9/30 349D
G09F9/00 342
B82Y20/00
F21S2/00 481
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022516758
(86)(22)【出願日】2021-03-23
(85)【翻訳文提出日】2022-03-15
(86)【国際出願番号】 CN2021082448
(87)【国際公開番号】W WO2022134333
(87)【国際公開日】2022-06-30
(31)【優先権主張番号】202011566759.8
(32)【優先日】2020-12-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520339943
【氏名又は名称】深▲セン▼▲撲▼浪▲創▼新科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN PLANCK INNOVATION TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】2-3 8th Floor Building 18A, Zhonghaixin Innovation Industrial City, No. 12 Ganli Six Road, Ganli Industrial Park, Buji Street, Longgang District, Shenzhen, Guangdong, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高丹▲鵬▼
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼志▲寛▼
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼▲麗▼▲敏▼
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼小▲衛▼
【テーマコード(参考)】
2H148
3K244
5C094
5F142
5G435
【Fターム(参考)】
2H148AA01
2H148AA11
2H148AA18
2H148AA24
3K244AA04
3K244BA01
3K244BA07
3K244CA02
3K244CA04
3K244DA01
3K244DA03
3K244GA04
5C094AA10
5C094BA32
5C094DA13
5C094EB04
5C094ED03
5C094ED11
5F142AA02
5F142DA02
5F142DA23
5F142DA36
5F142DA64
5F142DA72
5F142DA73
5F142DB42
5F142EA34
5F142GA11
5G435EE26
5G435FF03
5G435FF12
5G435HH06
5G435KK05
(57)【要約】
本発明には、量子ドット表示パネル、製造方法及び表示装置が開示される。当該量子ドット表示パネルは、バックライトモジュールと、バックライトモジュールの出光面側に位置する量子ドットカラー膜構造であって、少なくとも赤色の量子ドットカラー膜ユニット、緑色の量子ドットカラー膜ユニット、及び複合量子ドットカラー膜ユニットを含み、赤色の量子ドットカラー膜ユニットと緑色の量子ドットカラー膜ユニットとが積層設置されており、赤色の量子ドットカラー膜ユニットが、緑色の量子ドットカラー膜ユニットよりもバックライトモジュール側に近接しており、複合量子ドットカラー膜ユニットに、少なくとも積層設置された赤色の量子ドットカラー膜サブユニット及び緑色の量子ドットカラー膜サブユニットが含まれ、赤色の量子ドットカラー膜サブユニットが、緑色の量子ドットカラー膜サブユニットよりもバックライトモジュール側に近接している、量子ドットカラー膜構造と、量子ドットカラー膜構造におけるバックライトモジュールから離れる側に設けられており、赤色の量子ドットと緑色の量子ドットカラー膜ユニットとを覆う第1反射層と、バックライトモジュールにおける量子ドットカラー膜構造から離れる側に設けられた第2反射層と、を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バックライトモジュールと、
前記バックライトモジュールの出光面側に位置する量子ドットカラー膜構造であって、少なくとも赤色の量子ドットカラー膜ユニット、緑色の量子ドットカラー膜ユニット、及び複合量子ドットカラー膜ユニットを含み、ここで、前記赤色の量子ドットカラー膜ユニットと前記緑色の量子ドットカラー膜ユニットとが積層設置されており、前記赤色の量子ドットカラー膜ユニットが、前記緑色の量子ドットカラー膜ユニットよりも前記バックライトモジュール側に近接しており、かつ前記赤色の量子ドットカラー膜ユニット、前記緑色の量子ドットカラー膜ユニット、及び前記複合量子ドットカラー膜ユニット同士が互いに重ならず、前記複合量子ドットカラー膜ユニットに、少なくとも積層設置された赤色の量子ドットカラー膜サブユニット及び緑色の量子ドットカラー膜サブユニットが含まれ、前記赤色の量子ドットカラー膜サブユニットが、前記緑色の量子ドットカラー膜サブユニットよりも前記バックライトモジュール側に近接している、量子ドットカラー膜構造と、
前記量子ドットカラー膜構造における前記バックライトモジュールから離れる側に設けられており、前記赤色の量子ドットカラー膜ユニットと前記緑色の量子ドットカラー膜ユニットとを覆う第1反射層と、
前記バックライトモジュールにおける前記量子ドットカラー膜構造から離れる側に設けられており、前記量子ドットカラー膜構造を覆う第2反射層と、を含む、
量子ドット表示パネル。
【請求項2】
前記複合量子ドットカラー膜ユニットは、前記赤色の量子ドットカラー膜ユニット、又は前記緑色の量子ドットカラー膜ユニットと同層に設けられており、或いは、前記複合量子ドットカラー膜ユニットにおいて、少なくとも前記赤色の量子ドットカラー膜サブユニットは、前記赤色の量子ドットカラー膜ユニットと同層に設けられており、かつ少なくとも前記緑色の量子ドットカラー膜サブユニットは、前記緑色の量子ドットカラー膜ユニットと同層に設けられている、請求項1に記載の量子ドット表示パネル。
【請求項3】
前記バックライトモジュールは、紫外線光バックライトモジュールを含み、
前記量子ドットカラー膜構造は、青色の量子ドットカラー膜ユニットをさらに含み、前記赤色の量子ドットカラー膜ユニット、前記緑色の量子ドットカラー膜ユニット、及び前記青色の量子ドットカラー膜ユニットは積層設置されており、前記赤色の量子ドットカラー膜ユニットは、前記緑色の量子ドットカラー膜ユニット及び前記青色の量子ドットカラー膜ユニットよりも前記バックライトモジュール側に近接しており、かつ前記赤色の量子ドットカラー膜ユニット、緑色の量子ドットカラー膜ユニット、前記青色の量子ドットカラー膜ユニット、及び前記複合量子ドットカラー膜ユニット同士は互いに重ならず、
前記複合量子ドットカラー膜ユニットは、前記赤色の量子ドットカラー膜サブユニット及び前記緑色の量子ドットカラー膜サブユニットと積層設置された青色の量子ドットカラー膜サブユニットをさらに含み、前記赤色の量子ドットカラー膜サブユニットは、前記緑色の量子ドットカラー膜サブユニット及び前記青色の量子ドットカラー膜サブユニットよりも前記バックライトモジュール側に近接しており、
前記複合量子ドットカラー膜ユニットは、前記赤色の量子ドットカラー膜ユニット、又は前記緑色の量子ドットカラー膜ユニットと同層に設けられており、或いは、前記複合量子ドットカラー膜ユニットにおける前記赤色の量子ドットカラー膜サブユニットは、前記赤色の量子ドットカラー膜ユニットと同層に設けられており、かつ前記緑色の量子ドットカラー膜サブユニットは、前記緑色の量子ドットカラー膜ユニットと同層に設けられており、かつ前記青色の量子ドットカラー膜サブユニットは、前記青色の量子ドットカラー膜ユニットと同層に設けられている、請求項2に記載の量子ドット表示パネル。
【請求項4】
前記赤色の量子ドットカラー膜ユニットは、複数の赤色光サブピクセルを含み、前記緑色の量子ドットカラー膜ユニットは、複数の緑色光サブピクセルを含み、前記青色の量子ドットカラー膜ユニットは、複数の青色光サブピクセルを含み、前記複合量子ドットカラー膜ユニットは、複数の白色光サブピクセルを含み、各隣接する赤色光サブピクセル、緑色光サブピクセル、青色光サブピクセル、及び白色光サブピクセルは1つのピクセルユニットを形成し、
前記量子ドット表示パネルは遮光バリアをさらに含み、隣接するピクセルユニットの間に前記遮光バリアが設けられている、請求項3に記載の量子ドット表示パネル。
【請求項5】
前記バックライトモジュールは、青色光バックライトモジュールを含む、請求項2に記載の量子ドット表示パネル。
【請求項6】
前記量子ドットカラー膜構造は、青色光透過領域をさらに含み、
前記赤色の量子ドットカラー膜ユニットは、複数の多个赤色光サブピクセルを含み、前記緑色の量子ドットカラー膜ユニットは、複数の緑色光サブピクセルを含み、前記青色光透過領域は、複数の青色光サブピクセルを含み、前記複合量子ドットカラー膜ユニットは、複数の白色光サブピクセルを含み、各隣接する赤色光サブピクセル、緑色光サブピクセル、青色光サブピクセル、及び白色光サブピクセルは1つのピクセルユニットを形成し、
前記量子ドット表示パネルは遮光バリアをさらに含み、隣接するピクセルユニットの間に前記遮光バリアが設けられている、請求項5に記載の量子ドット表示パネル。
【請求項7】
バックライトモジュールを提供することと、
量子ドットカラー膜構造を製造することであって、ここで、前記量子ドットカラー膜構造が、前記バックライトモジュールの出光面側に位置し、前記量子ドットカラー膜構造に、少なくとも赤色の量子ドットカラー膜ユニット、緑色の量子ドットカラー膜ユニット、及び複合量子ドットカラー膜ユニットが含まれ、前記赤色の量子ドットカラー膜ユニットと前記緑色の量子ドットカラー膜ユニットとが積層設置されており、前記赤色の量子ドットカラー膜ユニットが、前記緑色の量子ドットカラー膜ユニットよりも前記バックライトモジュール側に近接しており、かつ前記赤色の量子ドットカラー膜ユニット、前記緑色の量子ドットカラー膜ユニット、及び前記複合量子ドットカラー膜ユニット同士が互いに重ならず、前記複合量子ドットカラー膜ユニットに、少なくとも積層設置された赤色の量子ドットカラー膜サブユニット及び緑色の量子ドットカラー膜サブユニットが含まれ、前記赤色の量子ドットカラー膜サブユニットが、前記緑色の量子ドットカラー膜サブユニットよりも前記バックライトモジュール側に接近している、量子ドットカラー膜構造を製造することと、
前記量子ドットカラー膜構造における前記バックライトモジュールから離れる側に第1反射層を形成することであって、ここで、前記第1反射層が、前記赤色の量子ドットカラー膜ユニットと前記緑色の量子ドットカラー膜ユニットとを覆う、第1反射層を形成することと、
前記バックライトモジュールにおける前記量子ドットカラー膜構造から離れる側に第2反射層を形成することであって、ここで、前記第2反射層が、前記量子ドットカラー膜構造を覆う、第2反射層を形成することと、を含む、
量子ドット表示パネルの製造方法。
【請求項8】
前記バックライトモジュールは、紫外線光バックライトモジュールを含み、
前記量子ドットカラー膜構造を製造することは、
第1量子ドット基材を提供することと、
第1マスク版を用いて、前記第1量子ドット基材上に複数の第1凹溝構造を形成することと、
前記複数の第1凹溝構造内に赤色の量子ドットフォトレジストを充填して前記赤色の量子ドットカラー膜ユニットを形成することと、
第2量子ドット基材を提供することであって、ここで、前記第2量子ドット基材が、前記赤色の量子ドットカラー膜ユニットにおける前記バックライトモジュールから離れる側に位置する、第2量子ドット基材を提供することと、
第2マスク版を用いて、前記第2量子ドット基材上に複数の第2凹溝構造を形成することと、
一部の第2凹溝構造内に緑色の量子ドットフォトレジストを充填して前記緑色の量子ドットカラー膜ユニットを形成し、残りの部分の第2凹溝構造内に順次に積層設置された赤色の量子ドットフォトレジスト、緑色の量子ドットフォトレジスト、及び青色の量子ドットフォトレジストを充填して前記複合量子ドットカラー膜ユニットを形成することと、
第3量子ドット基材を提供することであって、ここで、前記第3量子ドット基材が、前記緑色の量子ドットカラー膜ユニットにおける前記赤色の量子ドットカラー膜ユニットから離れる側に位置する、第3量子ドット基材を提供することと、
第3マスク版を用いて、前記第3量子ドット基材上に複数の第3凹溝構造を形成することと、
前記複数の第3凹溝構造内に青色の量子ドットフォトレジストを充填して青色の量子ドットカラー膜ユニットを形成することと、を含み、
或いは、
第1量子ドット基材を提供することと、
第1マスク版を用いて、前記第1量子ドット基材上に複数の第1凹溝構造を形成することと、
一部の第1凹溝構造内に赤色の量子ドットフォトレジストを充填して前記赤色の量子ドットカラー膜ユニットを形成し、残りの部分の第1凹溝構造内に順次に積層設置された赤色の量子ドットフォトレジスト、緑色の量子ドットフォトレジスト、及び青色の量子ドットフォトレジストを充填して前記複合量子ドットカラー膜ユニットを形成することと、
第2量子ドット基材を提供することであって、ここで、前記第2量子ドット基材が、前記赤色の量子ドットカラー膜ユニットにおける前記バックライトモジュールから離れる側に位置する、第2量子ドット基材を提供することと、
第2マスク版を用いて、前記第2量子ドット基材上に複数の第2凹溝構造を形成することと、
前記複数の第2凹溝構造内に緑色の量子ドットフォトレジストを充填して前記緑色の量子ドットカラー膜ユニットを形成することと、
第3量子ドット基材を提供することであって、ここで、前記第3量子ドット基材が、前記緑色の量子ドットカラー膜ユニットにおける前記赤色の量子ドットカラー膜ユニットから離れる側に位置する、第3量子ドット基材を提供することと、
第3マスク版を用いて、前記第3量子ドット基材上に複数の第3凹溝構造を形成することと、
前記複数の第3凹溝構造内に青色の量子ドットフォトレジストを充填して青色の量子ドットカラー膜ユニットを形成することと、を含み、
或いは、
第1量子ドット基材を提供することと、
第1マスク版を用いて、前記第1量子ドット基材上に複数の第1凹溝構造を形成することと、
一部の第1凹溝構造内に赤色の量子ドットフォトレジストを充填して前記赤色の量子ドットカラー膜ユニットを形成し、残りの部分の第1凹溝構造内に赤色の量子ドットフォトレジストを充填して前記複合量子ドットカラー膜ユニットにおける赤色の量子ドットカラー膜サブユニットを形成することと、
第2量子ドット基材を提供することであって、ここで、前記第2量子ドット基材が、前記赤色の量子ドットカラー膜ユニットにおける前記バックライトモジュールから離れる側に位置する、第2量子ドット基材を提供することと、
第2マスク版を用いて、前記第2量子ドット基材上に複数の第2凹溝構造を形成することと、
一部の第2凹溝構造内に緑色の量子ドットフォトレジストを充填して前記緑色の量子ドットカラー膜ユニットを形成し、残りの部分の第2凹溝構造内に緑色の量子ドットフォトレジストを充填して前記複合量子ドットカラー膜ユニットにおける緑色の量子ドットカラー膜サブユニットを形成することと、
第3量子ドット基材を提供することであって、ここで、前記第3量子ドット基材が、前記緑色の量子ドットカラー膜ユニットにおける前記赤色の量子ドットカラー膜ユニットから離れる側に位置する、第3量子ドット基材を提供することと、
第3マスク版を用いて、前記第3量子ドット基材上に複数の第3凹溝構造を形成することと、
一部の第3凹溝構造内に青色の量子ドットフォトレジストを充填して青色の量子ドットカラー膜ユニットを形成し、残りの部分の第3凹溝構造内に青色の量子ドットフォトレジストを充填して前記複合量子ドットカラー膜ユニットにおける青色の量子ドットカラー膜サブユニットを形成することと、を含み、
ここで、前記赤色の量子ドットカラー膜サブユニット、前記緑色の量子ドットカラー膜サブユニット及び前記青色の量子ドットカラー膜サブユニットの前記第1量子ドット基材での投影が重なっている、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記バックライトモジュールは、青色光バックライトモジュールを含み、
前記量子ドットカラー膜構造を製造することは、
第1量子ドット基材を提供することと、
第1マスク版を用いて、前記第1量子ドット基材上に複数の第1凹溝構造を形成することと、
前記複数の第1凹溝構造内に赤色の量子ドットフォトレジストを充填して前記赤色の量子ドットカラー膜ユニットを形成することと、
第2量子ドット基材を提供することであって、ここで、前記第2量子ドット基材が、前記赤色の量子ドットカラー膜ユニットにおける前記バックライトモジュールから離れる側に位置する、第2量子ドット基材を提供することと、
第2マスク版を用いて、前記第2量子ドット基材上に複数の第2凹溝構造を形成することと、
一部の第2凹溝構造内に緑色の量子ドットフォトレジストを充填して前記緑色の量子ドットカラー膜ユニットを形成し、残りの部分の第2凹溝構造内に順次に積層設置された赤色の量子ドットフォトレジスト、緑色の量子ドットフォトレジスト、及び青色の量子ドットフォトレジストを充填して前記複合量子ドットカラー膜ユニットを形成することと、を含み、
或いは、
第1量子ドット基材を提供することと、
第1マスク版を用いて、前記第1量子ドット基材上に複数の第1凹溝構造を形成することと、
一部の第1凹溝構造内に赤色の量子ドットフォトレジストを充填して前記赤色の量子ドットカラー膜ユニットを形成し、残りの部分の第1凹溝構造内に順次に積層設置された赤色の量子ドットフォトレジスト、緑色の量子ドットフォトレジスト、及び青色の量子ドットフォトレジストを充填して前記複合量子ドットカラー膜ユニットを形成することと、
第2量子ドット基材を提供することであって、ここで、前記第2量子ドット基材が、前記赤色の量子ドットカラー膜ユニットにおける前記バックライトモジュールから離れる側に位置する、第2量子ドット基材を提供することと、
第2マスク版を用いて、前記第2量子ドット基材上に複数の第2凹溝構造を形成することと、
前記複数の第2凹溝構造内に緑色の量子ドットフォトレジストを充填して前記緑色の量子ドットカラー膜ユニットを形成することと、を含み、
或いは、
第1量子ドット基材を提供することと、
第1マスク版を用いて、前記第1量子ドット基材上に複数の第1凹溝構造を形成することと、
一部の第1凹溝構造内に赤色の量子ドットフォトレジストを充填して前記赤色の量子ドットカラー膜ユニットを形成し、残りの部分の第1凹溝構造内に赤色の量子ドットフォトレジストを充填して前記複合量子ドットカラー膜ユニットにおける赤色の量子ドットカラー膜サブユニットを形成することと、
第2量子ドット基材を提供することであって、ここで、前記第2量子ドット基材が、前記赤色の量子ドットカラー膜ユニットにおける前記バックライトモジュールから離れる側に位置する、第2量子ドット基材を提供することと、
第2マスク版を用いて、前記第2量子ドット基材上に複数の第2凹溝構造を形成することと、
一部の第2凹溝構造内に緑色の量子ドットフォトレジストを充填して緑色の量子ドットカラー膜ユニットを形成し、残りの部分の第2凹溝構造内に緑色の量子ドットフォトレジストを充填して前記複合量子ドットカラー膜ユニットにおける緑色の量子ドットカラー膜サブユニットを形成することと、を含み、
ここで、前記赤色の量子ドットカラー膜サブユニット及び前記緑色の量子ドットカラー膜サブユニットの前記第1量子ドット基材での投影が重なっている、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
請求項1から6のいずれか一項に記載の量子ドット表示パネルを含む、表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年12月25日に中国専利局に提出された出願番号が202011566759.8である中国特許出願の優先権を主張するものであり、当該出願の全ての内容は引用により本出願に援用される。
【0002】
本出願は、ディスプレイの技術分野に関し、例えば量子ドット表示パネル及びその製造方法、表示装置に関する。
【背景技術】
【0003】
量子ドット(Quantum Dot、QD)材料は、粒径が一般的に1~10nmの間にあり、電子及び正孔が量子閉じ込まれて(quantum confined)、連続的なエネルギーバンド構造が分立したエネルギー準位構造になるので、発光スペクトルが非常に狭く(20~30nm)、色度の純度が高く、表示色域が広い。量子ドットは、その特殊な特性のため、新世代の発光材料として、ディスプレイの応用において次第に頭角を現している。量子ドット材料は、一部の波長帯域の青色光を吸収することにより、一部の波長帯域の緑色光及び赤色光を励起して、表示画面の色域を有効に向上させ、高品質なディスプレイの応用の要求を満たすことができる。
【0004】
量子ドットカラー膜は、表示デバイスが超高色域のフルカラー表示を実現するのに肝心な部品である。関連技術では、量子ドットカラー膜技術は通常、赤、緑の量子ドット材料を混合して量子ドット色変換膜を形成して、表示パネルにおける青色のバックライトが、表示モジュール及び量子ドット色変換膜を通過した後、さらにカラーフィルタを通過して、量子ドット色変換膜を通過して転換してきた赤、緑色光及び残りの青色光をフィルタリングする必要があり、このように、各ピクセルドットには、他の2色の光がフィルタリングされ、このピクセルドットの発光効率が低くなって、表示パネルの発光効率を低減する。また、上記態様において、赤の量子ドット、緑の量子ドット、及び赤の量子ドットと緑の量子ドットを直接混合したものをそれぞれ、赤色の量子ドットカラー膜ユニット、緑色の量子ドットカラー膜ユニット、及び複合量子ドットカラー膜ユニットに製造し、このように、赤の量子ドットと緑の量子ドットを直接混合して複合量子ドットカラー膜ユニットを製造することは、赤色の量子ドットの緑色の量子ドットの発光に対する再吸収をもたらし、表示パネルの白色光の発光効率を低減し、表示パネルの全体的な発光効率を低減する。
【発明の概要】
【0005】
本出願は、量子ドット表示パネルの発光効率及び表示輝度を向上させるために量子ドット表示パネル及びその製造方法、表示装置を提供する。
【0006】
量子ドット表示パネルであって、
バックライトモジュールと、
前記バックライトモジュールの出光面側に位置する量子ドットカラー膜構造であって、少なくとも赤色の量子ドットカラー膜ユニット、緑色の量子ドットカラー膜ユニット、及び複合量子ドットカラー膜ユニットを含み、ここで、前記赤色の量子ドットカラー膜ユニットと前記緑色の量子ドットカラー膜ユニットとが積層設置されており、前記赤色の量子ドットカラー膜ユニットが、前記緑色の量子ドットカラー膜ユニットよりも前記バックライトモジュール側に近接しており、かつ前記赤色の量子ドットカラー膜ユニット、前記緑色の量子ドットカラー膜ユニット、及び前記複合量子ドットカラー膜ユニット同士が互いに重ならず、前記複合量子ドットカラー膜ユニットに、少なくとも積層設置された赤色の量子ドットカラー膜サブユニット及び緑色の量子ドットカラー膜サブユニットが含まれ、前記赤色の量子ドットカラー膜サブユニットが、前記緑色の量子ドットカラー膜サブユニットよりも前記バックライトモジュール側に近接している、量子ドットカラー膜構造と、
前記量子ドットカラー膜構造における前記バックライトモジュールから離れる側に設けられており、前記赤色の量子ドットカラー膜ユニットと前記緑色の量子ドットカラー膜ユニットとを覆う第1反射層と、
前記バックライトモジュールにおける前記量子ドットカラー膜構造から離れる側に設けられており、前記量子ドットカラー膜構造を覆う第2反射層と、を含む、量子ドット表示パネルを提供する。
【0007】
量子ドット表示パネルの製造方法であって、
バックライトモジュールを提供することと、
量子ドットカラー膜構造を製造することであって、ここで、前記量子ドットカラー膜構造が、前記バックライトモジュールの出光面側に位置し、前記量子ドットカラー膜構造に、少なくとも赤色の量子ドットカラー膜ユニット、緑色の量子ドットカラー膜ユニット、及び複合量子ドットカラー膜ユニットが含まれ、前記赤色の量子ドットカラー膜ユニットと前記緑色の量子ドットカラー膜ユニットとが積層設置されており、前記赤色の量子ドットカラー膜ユニットが、前記緑色の量子ドットカラー膜ユニットよりも前記バックライトモジュール側に近接しており、かつ前記赤色の量子ドットカラー膜ユニット、前記緑色の量子ドットカラー膜ユニット、及び前記複合量子ドットカラー膜ユニット同士が互いに重ならず、前記複合量子ドットカラー膜ユニットに、少なくとも積層設置された赤色の量子ドットカラー膜サブユニット及び緑色の量子ドットカラー膜サブユニットが含まれ、前記赤色の量子ドットカラー膜サブユニットが、前記緑色の量子ドットカラー膜サブユニットよりも前記バックライトモジュール側に近接している、量子ドットカラー膜構造を製造することと、
前記量子ドットカラー膜構造における前記バックライトモジュールから離れる側に第1反射層を形成することであって、ここで、前記第1反射層が、前記赤色の量子ドットカラー膜ユニットと前記緑色の量子ドットカラー膜ユニットとを覆う、第1反射層を形成することと、
前記バックライトモジュールにおける前記量子ドットカラー膜構造から離れる側に第2反射層を形成することであって、ここで、前記第2反射層が、前記量子ドットカラー膜構造を覆う、第2反射層を形成することと、を含む量子ドット表示パネルの製造方法をさらに提供する。
【0008】
上記の量子ドット表示パネルを含む表示装置をさらに提供する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本出願の実施例に係る量子ドット表示パネルの構造模式図である。
図2】本出願の実施例に係る他の量子ドット表示パネルの構造模式図である。
図3】本出願の実施例に係る他の量子ドット表示パネルの構造模式図である。
図4】本出願の実施例に係る他の量子ドット表示パネルの構造模式図である。
図5】本出願の実施例に係る他の量子ドット表示パネルの構造模式図である。
図6】本出願の実施例に係る他の量子ドット表示パネルの構造模式図である。
図7】本出願の実施例に係る量子ドット表示パネルの平面構造模式図である。
図8】本出願の実施例に係る量子ドット表示パネルの製造方法のフローチャート模式図である。
図9】本出願の実施例に係る量子ドット表示パネルのフォトリソグラフィ製造プロセス図である。
図10】本出願の実施例に係る他の量子ドット表示パネルのフォトリソグラフィ製造プロセス図である。
図11】本出願の実施例に係る他の量子ドット表示パネルのフォトリソグラフィ製造プロセス図である。
図12】本出願の実施例に係る他の量子ドット表示パネルのフォトリソグラフィ製造プロセス図である。
図13】本出願の実施例に係る他の量子ドット表示パネルのフォトリソグラフィ製造プロセス図である。
図14】本出願の実施例に係る他の量子ドット表示パネルのフォトリソグラフィ製造プロセス図である。
図15】本出願の実施例に係る他の量子ドット表示パネルのフォトリソグラフィ製造プロセス図である。
図16】本出願の実施例に係る他の量子ドット表示パネルのフォトリソグラフィ製造プロセス図である。
図17】本出願の実施例に係る他の量子ドット表示パネルのフォトリソグラフィ製造プロセス図である。
図18】本出願の実施例に係る他の量子ドット表示パネルのフォトリソグラフィ製造プロセス図である。
図19】本出願の実施例に係る他の量子ドット表示パネルのフォトリソグラフィ製造プロセス図である。
図20】本出願の実施例に係る他の量子ドット表示パネルのフォトリソグラフィ製造プロセス図である。
図21】本出願の実施例に係る他の量子ドット表示パネルのフォトリソグラフィ製造プロセス図である。
図22】本出願の実施例に係る量子ドット表示パネルのフォトリソグラフィ製造のフローチャート模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面と実施例を参照しながら本出願を説明する。
【0011】
図1は、本出願の実施例に係る量子ドット表示パネルの構造模式図であり、図2は、本出願の実施例に係る他の量子ドット表示パネルの構造模式図である。図1及び図2に示されるように、当該量子ドット表示パネルは、バックライトモジュール10と、バックライトモジュール10の出光面側に位置する量子ドットカラー膜構造20であって、少なくとも赤色の量子ドットカラー膜ユニット21、緑色の量子ドットカラー膜ユニット22、及び複合量子ドットカラー膜ユニット24を含み、赤色の量子ドットカラー膜ユニット21と緑色の量子ドットカラー膜ユニット22とが積層設置されており、赤色の量子ドットカラー膜ユニット21が、バックライトモジュール10側に近接しており、かつ赤色の量子ドットカラー膜ユニット21、緑色の量子ドットカラー膜ユニット22、及び複合量子ドットカラー膜ユニット24同士が互いに重ならず、ここで、複合量子ドットカラー膜ユニット24に、少なくとも積層設置された赤色の量子ドットカラー膜サブユニット241及び緑色の量子ドットカラー膜サブユニット242が含まれ、赤色の量子ドットカラー膜サブユニット241が、バックライトモジュール10側に近接している、量子ドットカラー膜構造20と、量子ドットカラー膜構造20におけるバックライトモジュール10から離れる側に設けられており、赤色の量子ドットカラー膜ユニット21と緑色の量子ドットカラー膜ユニット22とを覆う第1反射層30と、バックライトモジュール10における量子ドットカラー膜構造20から離れる側に設けられており、量子ドットカラー膜構造20を覆う第2反射層40と、を含む。
【0012】
バックライトモジュール10は、アレイ状に配置された複数のバックライトを含み、例えば、発光ダイオード(Light Emitting Diode、LED)バックライト、Micro-LED光源、Mini-LEDアレイ光源、及び有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)光源のいずれかであってよい。バックライトモジュール10は、紫外線光バックライトモジュール、青色光バックライトモジュールであってよい。紫外線光バックライトモジュールは、ピーク波長が230~395nmである紫外線光を発し、青色光バックライトモジュールは、ピーク波長が420~480nmである青色光を発することができる。
【0013】
例示的に、図1及び図2には、バックライトモジュール10が紫外線光バックライトモジュールである場合が示される。量子ドットカラー膜構造20は、赤色の量子ドットカラー膜ユニット21、緑色の量子ドットカラー膜ユニット22、青色の量子ドットカラー膜ユニット23、及び複合量子ドットカラー膜ユニット24を含み、赤色の量子ドットカラー膜ユニット21、緑色の量子ドットカラー膜ユニット22、及び青色の量子ドットカラー膜ユニット23は積層設置されており、赤色の量子ドットカラー膜ユニット21は、バックライトモジュール10側に近接しており、かつ、赤色の量子ドットカラー膜ユニット21、緑色の量子ドットカラー膜ユニット22、青色の量子ドットカラー膜ユニット23、及び複合量子ドットカラー膜ユニット24同士は互いに重ならない。バックライトモジュール10は紫外線光バックライトモジュールを採用すると、紫外線光バックライトモジュールは、紫外線光を発し、互いに重ならない赤色の量子ドットカラー膜ユニット21、緑色の量子ドットカラー膜ユニット22、青色の量子ドットカラー膜ユニット23、及び複合量子ドットカラー膜ユニット24を、赤色光、緑色光、青色光、及び白色光を対応して発するように励起して、表示パネルのフルカラー表示を実現し;各量子ドットカラー膜ユニットが独立して発光して、表示パネルの発光効率も向上させ;複合量子ドットカラー膜ユニット24が加わるため、表示パネルの表示輝度も向上させる。
また、紫外バックライトモジュールに近接した側に積層設置された赤色の量子ドットカラー膜ユニット21、緑色の量子ドットカラー膜ユニット22、及び青色の量子ドットカラー膜ユニット23は、長波長の量子ドットカラー膜ユニット(赤色の量子ドットカラー膜ユニット21)の短波長の量子ドットカラー膜ユニット(緑、青色の量子ドットカラー膜ユニット)の発光に対する再吸収を減少させることができ、表示パネルの全体的な発光効率を向上させる。
【0014】
図3は、本出願の実施例に係る他の量子ドット表示パネルの構造模式図であり、図3には、バックライトモジュール10は紫外線光バックライトモジュールを採用する状況が示される。図1~3を参照して、複合量子ドットカラー膜ユニット24は、積層設置された赤色の量子ドットカラー膜サブユニット241、緑色の量子ドットカラー膜サブユニット242、及び青色の量子ドットカラー膜サブユニット243を含み;赤色の量子ドットカラー膜サブユニット241は、バックライトモジュール10側に近接している。図1を参照して、複合量子ドットカラー膜ユニット24は、赤色の量子ドットカラー膜ユニット21と同層に設けられている。或いは、図2を参照して、複合量子ドットカラー膜ユニット24は、緑色の量子ドットカラー膜ユニット22と同層に設けられている。このように複合量子ドットカラー膜ユニット24が、緑色の量子ドットカラー膜ユニット22と同層に設けられていること、又は赤色の量子ドットカラー膜ユニット21と同層に設けられていることは、複合量子ドットカラー膜ユニット24における長波長(赤、緑)の量子ドットカラー膜サブユニットの短波長の量子ドットカラー膜ユニット(青色の量子ドットカラー膜ユニット23)の発光に対する再吸収を回避することができる。或いは、図3を参照して、複合量子ドットカラー膜ユニット24における赤色の量子ドットカラー膜サブユニット241は、赤色の量子ドットカラー膜ユニット21と同層に設けられおり、かつ緑色の量子ドットカラー膜サブユニット242は、緑色の量子ドットカラー膜ユニット22と同層に設けられており、かつ青色の量子ドットカラー膜サブユニット243は、青色の量子ドットカラー膜ユニット23と同層に設けられており、複合量子ドットカラー膜ユニット24がこのように積層設置されることは、長波長(赤)量子ドットカラー膜サブユニットの短波長(緑、青)の量子ドットカラー膜サブユニットの発光に対する再吸収を回避し、このように、紫外線光バックライトモジュールが複合量子ドットカラー膜ユニット24を励起して複合量子ドットカラー膜ユニット24が白色光を発する発光効率を向上させ、表示パネルの発光効率を向上させる。
【0015】
関連技術では、赤、緑、青の量子ドット材料を混合して1つの量子ドットカラー膜ユニットを形成し、表示パネルにおける紫外線光バックライトモジュールが、量子ドットカラー膜ユニットを通過した後、またカラーフィルタを通過して、量子ドットカラー膜ユニットを通過して転換してきた赤、緑色光、青色光をフィルタリングする必要があり、表示パネルの発光効率の低減などの問題がもたらされる。本技術案では、複数の量子ドットカラー膜ユニットを積層して設けることにより、紫外線光バックライトモジュールが紫外線光を発し、複数の量子ドットカラー膜ユニットを、赤、緑、青、白色光を発するようにそれぞれ励起し、カラーフィルタを通過してフィルタリングする必要がなくなり、このように、フルカラー表示を実現する上に、表示パネルの発光効率を向上させ;積層設置された複合量子ドットカラー膜ユニット24は、表示パネルの発光効率を向上させ;その同時に、赤色の量子ドットカラー膜ユニット21、緑色の量子ドットカラー膜ユニット22、及び青色の量子ドットカラー膜ユニット23を通過した過剰な紫外線光は、量子ドットカラー膜構造20の両側の第1反射層30によって反射され、このように、赤色の量子ドットカラー膜ユニット21、緑色の量子ドットカラー膜ユニット22、青色の量子ドットカラー膜ユニット23、及び複合量子ドットカラー膜ユニット24では紫外線光の射出を引き起こさず、各量子ドットカラー膜ユニットでの表示色純度が高くないことを回避し;過剰な紫外線光は、第2反射層40の反射の後で、複数の量子ドットカラー膜ユニットの励起を続けることができ、紫外線光の浪費を回避し、表示パネルの発光効率を向上させる。
【0016】
例示的には、図4は、本出願の実施例に係る他の量子ドット表示パネルの構造模式図であり、図5は、本出願の実施例に係る他の量子ドット表示パネルの構造模式図である。図4及び図5に示されるように、図4及び図5では、バックライトモジュール10に青色バックライトモジュールが用いられ;量子ドットカラー膜構造20は、赤色の量子ドットカラー膜ユニット21、緑色の量子ドットカラー膜ユニット22、及び複合量子ドットカラー膜ユニット24を含み、青色光透過領域25をさらに含み;赤色の量子ドットカラー膜ユニット21と緑色の量子ドットカラー膜ユニット22とは積層設置されており、赤色の量子ドットカラー膜ユニット21は、バックライトモジュール10側に近接しており、かつ赤色の量子ドットカラー膜ユニット21、緑色の量子ドットカラー膜ユニット22、及び複合量子ドットカラー膜ユニット24同士は互いに重ならない。バックライトモジュール10が青色バックライトモジュールであるとき、青色光バックライトモジュールは、青色光を発し、互いに重ならない赤色の量子ドットカラー膜ユニット21、緑色の量子ドットカラー膜ユニット22、及び複合量子ドットカラー膜ユニット24を、赤、緑、及び白色光を対応して発するように励起し、青色光透過領域25は青色光を発することに合わせて、フルカラー表示を実現し;各量子ドットカラー膜ユニットが独立して発光し、カラーフィルタを通過してフィルタリングする必要がなく、表示パネルの発光効率を向上させ;複合量子ドットカラー膜ユニット24を追加することにより、表示パネルの表示輝度も向上させる。
【0017】
また、青色光バックライトモジュールに近接した側に積層設置された赤色の量子ドットカラー膜ユニット21及び緑色の量子ドットカラー膜ユニット22は、赤色の量子ドットカラー膜ユニット21の緑色の量子ドットカラー膜ユニット22の発光に対する再吸収を減少させることができ、そこで、表示パネルの全体的な発光効率を向上させる。
【0018】
図6は、本出願の実施例に係る他の量子ドット表示パネルの構造模式図であり、図6には、バックライトモジュール10に青色光バックライトモジュールが用いられる場合が示される。図6に示されるように、複合量子ドットカラー膜ユニット24は、積層設置された赤色の量子ドットカラー膜サブユニット241及び緑色の量子ドットカラー膜サブユニット242を含み;赤色の量子ドットカラー膜サブユニット241は、バックライトモジュール10側に近接している。図4を参照して、複合量子ドットカラー膜ユニット24は、赤色の量子ドットカラー膜ユニット21と同層に設けられており、或いは図5を参照して、複合量子ドットカラー膜ユニット24は、緑色の量子ドットカラー膜ユニット22と同層に設けられており、或いは、図6を参照して、複合量子ドットカラー膜ユニット24における赤色の量子ドットカラー膜サブユニット241は、赤色の量子ドットカラー膜ユニット21と同層に設けられており、かつ緑色の量子ドットカラー膜サブユニット242は、緑色の量子ドットカラー膜ユニット22と同層に設けられている。複合量子ドットカラー膜ユニット24がこのように積層設置されることは、長波長(赤)の量子ドットカラー膜サブユニットの短波長(緑)の量子ドットカラー膜サブユニットの発光に対する再吸収を回避し、このように、青色光バックライトモジュールが複合量子ドットカラー膜ユニット24を励起して複合量子ドットカラー膜ユニット24が白色光を発する発光効率を向上させ、表示パネルの発光効率を向上させる。その同時に、赤色の量子ドットカラー膜ユニット21、緑色の量子ドットカラー膜ユニット22、及び複合量子ドットカラー膜ユニット24を通過した過剰な的青色光は、量子ドットカラー膜構造20の両側の第1反射層30によって反射され、このように、赤色の量子ドットカラー膜ユニット21、緑色の量子ドットカラー膜ユニット22、及び複合量子ドットカラー膜ユニット24では青色光の射出をもたらさず、各量子ドットカラー膜ユニットでの表示色純度が高くないことを回避し;過剰な青色光は、第2反射層40の反射の後で、複数の量子ドットカラー膜ユニットの励起を続けることができ、青色光の浪費を回避し、表示パネルの発光効率を向上させる。
【0019】
オプションとして、上記実施例の基で説明を行う。図7は、本出願の実施例に係る1つの量子ドット表示パネルの平面構造模式図である。図1~7を参照して、赤色の量子ドットカラー膜ユニット21は、複数の赤色光サブピクセル211を含み、緑色の量子ドットカラー膜ユニット22は、複数の緑色光サブピクセル221を含み、青色の量子ドットカラー膜ユニット23は、複数の青色光サブピクセル231を含み又は青色光透過領域25は、青色光サブピクセル251を含み;複合量子ドットカラー膜ユニット24は、複数の白色光サブピクセル2411を含み;各隣接する赤色光サブピクセル211、緑色光サブピクセル221、青色光サブピクセル231、及び白色光サブピクセル2411は、1つのピクセルユニット200を形成し;量子ドット表示パネルは、遮光バリア50をさらに含み、隣接するピクセルユニット200の間には遮光バリア50が設けられており、このように、複数のピクセルユニット200を分離して、光学的クロストークを回避し、表示パネルの解像度を向上させることができる。
【0020】
本出願の実施例は、量子ドット表示パネルの製造方法をさらに提供し、図8は、本出願の実施例に係る1つの量子ドット表示パネルの製造方法のフローチャート模式図であり;図8に示されるように、当該製造方法には以下のステップが含まれる。
【0021】
S110、バックライトモジュールを提供する。
【0022】
図1~6に示される量子ドット表示パネルの構造模式図を参照して、バックライトモジュール10は、アレイ状に配置された複数のバックライトを含む。バックライトモジュール10は、紫外線光バックライトモジュール、青色光バックライトモジュールであってよい。図1~3におけるバックライトモジュール10は、紫外線光バックライトモジュールであり;図4~6におけるバックライトモジュール10は、青色光バックライトモジュールである。
【0023】
S120、量子ドットカラー膜構造を製造する。
【0024】
図1~6を参照して、量子ドットカラー膜構造20は、バックライトモジュール10の出光面側に位置する。図1~3に示されるように、バックライトモジュール10が紫外線光バックライトモジュールであると、量子ドットカラー膜構造20は、少なくとも赤色の量子ドットカラー膜ユニット21、緑色の量子ドットカラー膜ユニット22、青色の量子ドットカラー膜ユニット23、及び複合量子ドットカラー膜ユニット24を含み;本技術案では、フォトリソグラフィの方法により、積層設置された赤色の量子ドットカラー膜ユニット21、緑色の量子ドットカラー膜ユニット22、及び青色の量子ドットカラー膜ユニット23を製造し、かつ赤色の量子ドットカラー膜ユニット21は、バックライトモジュール10に近接した側に位置し;ここで、赤色の量子ドットカラー膜ユニット21、緑色の量子ドットカラー膜ユニット22、青色の量子ドットカラー膜ユニット23、及び複合量子ドットカラー膜ユニット24同士は互いに重ならない。図1~3を参照して、複合量子ドットカラー膜ユニット24における赤色の量子ドットカラー膜サブユニット241、緑色の量子ドットカラー膜サブユニット242、及び青色の量子ドットカラー膜サブユニット243は積層して製造される。例示的に、複合量子ドットカラー膜ユニット24を形成するために、図1を参照して、赤色の量子ドットカラー膜サブユニット241、緑色の量子ドットカラー膜サブユニット242、及び青色の量子ドットカラー膜サブユニット243は、積層設置された後、赤色の量子ドットカラー膜ユニット21と同一のフォトリソグラフィプロセスで完成し、或いは、図2を参照して、赤色の量子ドットカラー膜サブユニット241、緑色の量子ドットカラー膜サブユニット242、及び青色の量子ドットカラー膜サブユニット243は、積層設置された後、緑色の量子ドットカラー膜ユニット22と同一のフォトリソグラフィプロセスで完成し;また或いは、図3を参照して、赤色の量子ドットカラー膜ユニット21と赤色の量子ドットカラー膜サブユニット241とは、同一のフォトリソグラフィプロセスで完成し、かつ緑色の量子ドットカラー膜ユニット22と緑色の量子ドットカラー膜サブユニット242とは、同一のフォトリソグラフィプロセスで完成し、かつ青色の量子ドットカラー膜ユニット23と青色の量子ドットカラー膜サブユニット243とは、同一のフォトリソグラフィプロセスで完成する。このように積層設置された複合量子ドットカラー膜ユニット24を用いることは、短波長(緑、青)の量子ドットカラー膜サブユニットの発光に対する長波長(赤)の量子ドットカラー膜サブユニットの再吸収を回避し、このように、紫外線光バックライトモジュールが複合量子ドットカラー膜ユニット24の白色光の発光を励起する発光効率を向上させ、表示パネルの発光効率を向上させる。
【0025】
図4~6を参照して、バックライトモジュール10が青色光バックライトモジュールであるとき、量子ドットカラー膜構造20は、赤色の量子ドットカラー膜ユニット21、緑色の量子ドットカラー膜ユニット22、及び複合量子ドットカラー膜ユニット24を含む。本技術案では、フォトリソグラフィの方法により、積層設置された赤色の量子ドットカラー膜ユニット21及び緑色の量子ドットカラー膜ユニット22を製造し、かつ赤色の量子ドットカラー膜ユニット21は、バックライトモジュール10に近接した側に位置し;赤色の量子ドットカラー膜ユニット21、緑色の量子ドットカラー膜ユニット22、及び複合量子ドットカラー膜ユニット24同士は互いに重ならない。図4~6を参照して、複合量子ドットカラー膜ユニット24における赤色の量子ドットカラー膜サブユニット241及び緑色の量子ドットカラー膜サブユニット242は積層して製造される。例示的に、複合量子ドットカラー膜ユニット24を形成するために、図4を参照して、赤色の量子ドットカラー膜サブユニット241及び緑色の量子ドットカラー膜サブユニット242が積層設置された後、赤色の量子ドットカラー膜ユニット21と同一のフォトリソグラフィプロセスで完成し、或いは、図5を参照して、赤色の量子ドットカラー膜サブユニット241及び緑色の量子ドットカラー膜サブユニット242が積層設置された後、緑色の量子ドットカラー膜ユニット22と同一のフォトリソグラフィプロセスで完成し、また或いは、図6を参照して、赤色の量子ドットカラー膜ユニット21と赤色の量子ドットカラー膜サブユニット241とは、同一のフォトリソグラフィプロセスで完成し、かつ緑色の量子ドットカラー膜ユニット22と緑色の量子ドットカラー膜サブユニット242とは、同一のフォトリソグラフィプロセスで完成する。このように積層設置された複合量子ドットカラー膜ユニット24を用いることは、長波長(赤)の量子ドットカラー膜サブユニットの短波長(緑)の量子ドットカラー膜サブユニットの発光に対する再吸収を回避し、このように、青色光バックライトモジュールが複合量子ドットカラー膜ユニット24を励起して複合量子ドットカラー膜ユニット24が白色光を発する発光効率を向上させ、表示パネルの発光効率を向上させる。
【0026】
S130、量子ドットカラー膜構造におけるバックライトモジュールから離れる側に第1反射層が形成される。
【0027】
S140、バックライトモジュールにおける量子ドットカラー膜構造から離れる側に第2反射層が形成される。
【0028】
本技術案では、バックライトモジュール10により短波長の光線を発し、互いに重ならない複数の量子ドットカラー膜ユニットを、赤色光、緑色光、青色光、及び白色光を対応して発するようにそれぞれ励起して、表示パネルのフルカラー表示を実現し;或いは、バックライトモジュール10は短波長の光線を発し、互いに重ならない複数の量子ドットカラー膜ユニットを、赤色光、緑色光、及び白色光を対応して発するようにそれぞれ励起し、青色光透過領域25に合わせて、表示パネルのフルカラー表示を実現する。各量子ドットカラー膜ユニットが独立して発光し、カラーフィルタによるフィルタリングが必要でなく、表示パネルの発光効率を向上させる。複合量子ドットカラー膜ユニット24を追加することにより、表示パネルの表示輝度をさらに向上させる。また、バックライトモジュール10に近接した側に赤色の量子ドットカラー膜ユニット21、緑色の量子ドットカラー膜ユニット22が積層設置される、又は、バックライトモジュール10に近接した側に赤色の量子ドットカラー膜ユニット21、緑色の量子ドットカラー膜ユニット22、及び青色の量子ドットカラー膜ユニット23が積層設置されることは、長波長の量子ドットカラー膜ユニット(赤色の量子ドットカラー膜ユニット21)の短波長の量子ドットカラー膜ユニット(緑色の量子ドットカラー膜ユニット22、青色の量子ドットカラー膜ユニット23)の発光に対する再吸収を減少させることができ、表示パネルの全体的な発光効率を向上させる。さらに、複合量子ドットカラー膜ユニット24が積層設置されており、表示パネルが白色光を発する発光効率を向上させ;その同時に、複数の量子ドットカラー膜ユニットを通過して、過剰な短波長の光は、量子ドットカラー膜構造20の両側の反射層によって反射されて複数の量子ドットカラー膜ユニットの励起を続け、短波長の光の浪費を回避し、そこで、表示パネルの発光効率を向上させる。関連技術における赤、緑の量子ドット材料を混合して量子ドットカラー膜ユニットを形成し、或いは赤、緑、青の量子ドット材料を混合して量子ドットカラー膜ユニットを形成し、表示パネルにおけるバックライトモジュールが、量子ドットカラー膜ユニットを通過した後、さらにカラーフィルタを通過して、量子ドットカラー膜ユニットを通過して変換された赤、緑色光及び青色光をフィルタリングする必要があり、表示パネルの発光効率の低下、及び赤、緑又は赤緑青量子ドット材料の直接混合をもたらし、量子ドットカラー膜構造の製造及び使用の過程において各量子ドットが互いに影響し、性能の劣化をもたらし、信頼性が低いなどの問題が解決される。
【0029】
図9図21は、本出願の実施例に係る量子ドット表示パネルのフォトリソグラフィ製造プロセス図であり、図22は、本出願の実施例に係る量子ドット表示パネルのフォトリソグラフィ製造のフローチャート模式図である。ここで、図9図21を参照して、バックライトモジュール10が紫外線光バックライトモジュールであり、フォトリソグラフィの方法により量子ドットカラー膜構造20を製造し、当該表示パネルの製造ステップは下記のとおりである。
【0030】
S210、紫外線光バックライトモジュール10を提供する。
【0031】
S211、第1量子ドット基材100を提供する。
【0032】
S212、第1マスク版502を用いて、第1量子ドット基材100上に複数の第1凹溝構造Aを形成する。
【0033】
S213、複数の第1凹溝構造A内に赤色の量子ドットフォトレジストを充填して赤色の量子ドットカラー膜ユニット21を形成する。
【0034】
図9~10を参照して、量子ドットカラー膜構造20の製造の前に、フォトリソグラフィプロセスにより遮光バリア50を製造する。まず、第1量子ドット基材100の一側で遮光バリア構造層500を製造し、そして、バリアマスク版501により遮光バリア構造層500をエッチングして複数の遮光バリア50を形成する。ここで、遮光バリア構造層500は、いくつかの有機材料及び有機材料に分散して設けられた不透光性材料を用いることができる。後に形成される複数の量子ドットカラー膜ユニットを分離し、光学的クロストークを防止することができる。
【0035】
図11図12を参照して、第1マスク版502用いて、同様にフォトリソグラフィ、現像の方法により赤色の量子ドットカラー膜ユニット21を形成する。ここで、量子ドットフォトレジストの製造ステップは以下のとおりである。まず、量子ドット材料の核心(好適な量子ドット核心材料が、セレン化カドミウム(Cadmium Selenide、CdSe)、リン化インジウム(Indium Phosphide、InP)、三臭化鉛セシウム(Caesium Plumbum Bromine3、CsPbBr3)の1つ又は少なくとも2つの複合材料)、量子ドットハウジング被覆層材料及び量子ドット表面リガンド材料からなる混合材料を製造し、混合材料が遠心分離し、精製して量子ドット溶液を取得し;その後、混合された量子ドット溶液をのり単量体に加えて撹拌し;最後に、得られた量子ドット溶液とのり単量体との混合液を光開始剤に添加して、撹拌し、量子ドットフォトレジストを取得する。
【0036】
例示的には、赤色の量子ドットとフォトレジストを混合して、赤色の量子ドットフォトレジストを形成することは、第1凹溝構造内に赤色の量子ドットフォトレジストを充填し、そして、赤色の量子ドットフォトレジストを硬化させ、後のフォトリソグラフィプロセスの利用において赤色の量子ドットフォトレジストの充填層の厚みを精度よく制御できることを目的とする。例えば、赤色の量子ドットフォトレジストを、指定の深さまでフォトリソグラフィするように精度よく制御することができ、又はフォトリソグラフィにより第1凹溝構造Aの周囲から溢れた赤色の量子ドットフォトレジストを除去することができる。
【0037】
S214、第2量子ドット基材101を提供する。
【0038】
S215、第2マスク版503を用いて、第2量子ドット基材101上に複数の第2凹溝構造Bを形成する。
【0039】
S216、一部の第2凹溝構造B内に緑色の量子ドットフォトレジストを充填して緑色の量子ドットカラー膜ユニット22を形成し、残りの部分の第2凹溝構造B内に順次に積層設置された赤色の量子ドットフォトレジスト、緑色の量子ドットフォトレジスト、及び青色の量子ドットフォトレジストを充填して複合量子ドットカラー膜ユニット24を形成する。
【0040】
図13~18を参照して、第2マスク版503を用いて、同様にフォトリソグラフィ、現像の方法により緑色の量子ドットカラー膜ユニット22及び複合量子ドットカラー膜ユニット24を形成する。緑色の量子ドットカラー膜ユニット22と複合量子ドットカラー膜ユニット24とは同一のフォトリソグラフィプロセスで形成され、複合量子ドットカラー膜ユニット24における長波長の量子ドット(赤色、緑色の量子ドット)カラー膜サブユニットの短波長の量子ドットカラー膜ユニット(青色の量子ドットカラー膜ユニット23)の発光に対する再吸収を回避することができ、表示パネルの全体的な発光効率を向上させる。緑色の量子ドットフォトレジストを用いた役割と赤色の量子ドットフォトレジストを用いた役割とは同様である。複合量子ドットカラー膜ユニット24は、赤色の量子ドットフォトレジスト、緑色の量子ドットフォトレジスト、及び青色の量子ドットフォトレジストを積層して製造され、複合量子ドットカラー膜ユニット24における、長波長(赤)の量子ドットカラー膜サブユニットの短波長(緑、青)の量子ドットカラー膜サブユニットの発光に対する再吸収を回避し、このように、バックライトモジュール10が複合量子ドットカラー膜ユニット24を励起して複合量子ドットカラー膜ユニット24が白色光を発する発光効率を向上させ、表示パネルの発光効率を向上させる。ここで、製造プロセスでは、量子ドットフォトレジストを用いたので、複合量子ドットカラー膜ユニット24における各量子ドットフォトレジストの充填層の厚みを精度よく制御することができる。
【0041】
S217、第3量子ドット基材102を提供する。
【0042】
S218、第3マスク版504を用いて、第3量子ドット基材102上に複数の第3凹溝構造Cを形成する。
【0043】
S219、複数の第3凹溝構造Cに青色の量子ドットフォトレジストを充填して青色の量子ドットカラー膜ユニット23を形成する。
【0044】
青色の量子ドットフォトレジストの役割と赤色の量子ドットフォトレジストの役割とは同様であり、ここで説明を省略する。図19~21を参照して、第3マスク版504を用いて、同様にフォトリソグラフィ、現像の方法により青色の量子ドットカラー膜ユニット23を形成する。このように、紫外バックライトモジュールは、紫外線光を発し、互いに重ならない分立した赤色の量子ドットカラー膜ユニット21、緑色の量子ドットカラー膜ユニット22、青色の量子ドットカラー膜ユニット23、及び複合量子ドットカラー膜ユニット24を、赤、緑、青、及び白色光を対応して発するように励起して、量子ドット表示パネルのフルカラー表示を実現し、各量子ドットカラー膜ユニットが独立して発光し、フィルタによるフィルタリングが必要でなく、表示パネルの発光効率も向上させ、複合量子ドットカラー膜ユニット24を追加するため、表示パネルの輝度も向上させる。その同時に、複合量子ドットカラー膜ユニット24が積層設置されることは、表示パネルが白色光を発する発光効率を向上させ、また、紫外バックライトモジュールに近接した側に積層設置された赤色の量子ドットカラー膜ユニット21、緑色の量子ドットカラー膜ユニット22、及び青色の量子ドットカラー膜ユニット23は、長波長の量子ドットカラー膜ユニット(赤色の量子ドットカラー膜ユニット21)の短波長の量子ドットカラー膜ユニット(緑色の量子ドットカラー膜ユニット22、青色の量子ドットカラー膜ユニット23)の発光に対する再吸収を減少させることができ、表示パネルの発光効率を向上させる。
【0045】
S220、量子ドットカラー膜構造20におけるバックライトモジュール10から離れる側に第1反射層30を形成する。
【0046】
S221、バックライトモジュール10における量子ドットカラー膜構造20から離れる側に第2反射層40を形成する。
【0047】
或いは、図9図21の同様なフォトリソグラフィプロセスを参照して、バックライトモジュール10が紫外線光バックライトモジュールであり、フォトリソグラフィの方法により量子ドットカラー膜構造20を製造し、ここで、複合量子ドットカラー膜ユニット24と緑色の量子ドットカラー膜ユニット22とは同一のフォトリソグラフィプロセスで完成し;当該量子ドットカラー膜構造20の製造プロセスは下記のとおりである。
【0048】
第1量子ドット基材を提供し;第1マスク版を用いて、第1量子ドット基材上に複数の第1凹溝構造を形成し;一部の複数の第1凹溝構造内に赤色の量子ドットフォトレジストを充填して赤色の量子ドットカラー膜ユニット21を形成し;残りの部分の第1凹溝構造内に順次に積層設置された赤色の量子ドットフォトレジスト、緑色の量子ドットフォトレジスト、及び青色の量子ドットフォトレジストを充填して複合量子ドットカラー膜ユニット24を形成し;第2量子ドット基材を提供し;第2量子ドット基材が、赤色の量子ドットカラー膜ユニット21におけるバックライトモジュール10から離れる側に位置し;第2マスク版を用いて、第2量子ドット基材上に複数の第2凹溝構造を形成し;第2凹溝構造内に緑色の量子ドットフォトレジストを充填して緑色の量子ドットカラー膜ユニット22を形成し;第3量子ドット基材を提供し;第3量子ドット基材が、緑色の量子ドットカラー膜ユニット22における赤色の量子ドットカラー膜ユニット21から離れる側に位置し;第3マスク版を用いて、第3量子ドット基材上に複数の第3凹溝構造を形成し;複数の第3凹溝構造内に青色の量子ドットフォトレジストを充填して青色の量子ドットカラー膜ユニット23を形成する。
【0049】
或いは、図9図21の同様なフォトリソグラフィプロセスを参照して、バックライトモジュール10が紫外線光バックライトモジュールであり、フォトリソグラフィの方法により量子ドットカラー膜構造20を製造し、ここで、複合量子ドットカラー膜ユニット24を形成するために、複合量子ドットカラー膜ユニット24における赤色の量子ドットカラー膜サブユニット241は、赤色の量子ドットカラー膜ユニット21と同一のフォトリソグラフィプロセスで完成し、緑色の量子ドットカラー膜サブユニット242は、緑色の量子ドットカラー膜ユニット22と同一のフォトリソグラフィプロセスで完成し、青色の量子ドットカラー膜サブユニット243は、青色の量子ドットカラー膜ユニット23と同一のフォトリソグラフィプロセスで完成し;当該量子ドットカラー膜構造20の製造プロセスは下記のとおりである。
【0050】
第1量子ドット基材を提供し;第1マスク版を用いて、第1量子ドット基材上に複数の第1凹溝構造を形成し;一部の複数の第1凹溝構造内に赤色の量子ドットフォトレジストを充填して赤色の量子ドットカラー膜ユニット21を形成し;残りの部分の第1凹溝構造内に赤色の量子ドットフォトレジストを充填して複合量子ドットカラー膜ユニット24における赤色の量子ドットカラー膜サブユニット241を形成し;第2量子ドット基材を提供し;第2量子ドット基材が、赤色の量子ドットカラー膜ユニット21におけるバックライトモジュール10から離れる側に位置し;第2マスク版を用いて、第2量子ドット基材上に複数の第2凹溝構造を形成し;一部の第2凹溝構造内に緑色の量子ドットフォトレジストを充填して緑色の量子ドットカラー膜ユニット22を形成し;残りの部分の複数の第2凹溝構造内に緑色の量子ドットフォトレジストを充填して複合量子ドットカラー膜ユニット24における緑色の量子ドットカラー膜サブユニット242を形成し;第3量子ドット基材を提供し;第3量子ドット基材が、緑色の量子ドットカラー膜ユニット22における赤色の量子ドットカラー膜ユニット21から離れる側に位置し;第3マスク版を用いて、第3量子ドット基材上に複数の第3凹溝構造を形成し;一部の第3凹溝構造内に青色の量子ドットフォトレジストを充填して青色の量子ドットカラー膜ユニット23を形成し;残りの部分の複数の第3凹溝構造内に青色の量子ドットフォトレジストを充填して複合量子ドットカラー膜ユニット24における青色の量子ドットカラー膜サブユニット243を形成し;ここで、赤色の量子ドットカラー膜サブユニット241、緑色の量子ドットカラー膜サブユニット242、及び青色の量子ドットカラー膜サブユニット243の第1量子ドット基材での投影が重なっている。
【0051】
オプションとして、バックライトモジュール10が青色光バックライトモジュールであり、同様なフォトリソグラフィプロセスに基づいて量子ドットカラー膜構造20を製造し、ここで、複合量子ドットカラー膜ユニット24と赤色の量子ドットカラー膜ユニット21とは同一のフォトリソグラフィプロセスで製造され、量子ドットカラー膜構造20の製造プロセスは以下のことを含む。
【0052】
第1量子ドット基材を提供し;第1マスク版を用いて、第1量子ドット基材上に複数の第1凹溝構造を形成し;複数の第1凹溝構造内に赤色の量子ドットフォトレジストを充填して赤色の量子ドットカラー膜ユニット21を形成し;第2量子ドット基材を提供し;第2量子ドット基材が、赤色の量子ドットカラー膜ユニット21におけるバックライトモジュール10から離れる側に位置し;第2マスク版を用いて、第2量子ドット基材上に複数の第2凹溝構造を形成し;一部の第2凹溝構造内に緑色の量子ドットフォトレジストを充填して緑色の量子ドットカラー膜ユニット22を形成し;残りの部分の第2凹溝構造内に順次に積層設置された赤色の量子ドットフォトレジスト、緑色の量子ドットフォトレジスト、及び青色の量子ドットフォトレジストを充填して複合量子ドットカラー膜ユニット24を形成する。
【0053】
或いは、バックライトモジュール10が青色光バックライトモジュールであり、同様なフォトリソグラフィプロセスに基づいて量子ドットカラー膜構造20を製造し、ここで、複合量子ドットカラー膜ユニット24と緑色の量子ドットカラー膜ユニット22とは同一のフォトリソグラフィプロセスで製造され、量子ドットカラー膜構造20の製造プロセスは以下のことを含む。
【0054】
第1量子ドット基材を提供し;第1マスク版を用いて、第1量子ドット基材上に複数の第1凹溝構造を形成し;一部の複数の第1凹溝構造内に赤色の量子ドットフォトレジストを充填して赤色の量子ドットカラー膜ユニット21を形成し;残りの部分の第1凹溝構造内に順次に積層設置された赤色の量子ドットフォトレジスト、緑色の量子ドットフォトレジスト、及び青色の量子ドットフォトレジストを充填して複合量子ドットカラー膜ユニット24を形成し;第2量子ドット基材を提供し;第2量子ドット基材が、赤色の量子ドットカラー膜ユニット21におけるバックライトモジュール10から離れる側に位置し;第2マスク版を用いて、第2量子ドット基材上に複数の第2凹溝構造を形成し;第2凹溝構造内に緑色の量子ドットフォトレジストを充填して緑色の量子ドットカラー膜ユニット22を形成する。
【0055】
或いは、バックライトモジュール10が青色光バックライトモジュールであり、同様なフォトリソグラフィプロセスに基づいて量子ドットカラー膜構造20を製造し、ここで、複合量子ドットカラー膜ユニット24を形成するために、複合量子ドットカラー膜ユニット24における赤色の量子ドットカラー膜サブユニット241は、赤色の量子ドットカラー膜ユニット21と同一のフォトリソグラフィプロセスで完成し、緑色の量子ドットカラー膜サブユニット242は、緑色の量子ドットカラー膜ユニット22と同一のフォトリソグラフィプロセスで完成し、量子ドットカラー膜構造20の製造プロセスは以下のことを含む。
【0056】
第1量子ドット基材を提供し;第1マスク版を用いて、第1量子ドット基材上に複数の第1凹溝構造を形成し;一部の複数の第1凹溝構造内に赤色の量子ドットフォトレジストを充填して赤色の量子ドットカラー膜ユニット21を形成し;残りの部分の第1凹溝構造内に赤色の量子ドットフォトレジストを充填して複合量子ドットカラー膜ユニット24における赤色の量子ドットカラー膜サブユニット241を形成し;第2量子ドット基材を提供し;第2量子ドット基材が、赤色の量子ドットカラー膜ユニット21におけるバックライトモジュール10から離れる側に位置する;第2マスク版を用いて、第2量子ドット基材上に複数の第2凹溝構造を形成し;一部の第2凹溝構造内に緑色の量子ドットフォトレジストを充填して緑色の量子ドットカラー膜ユニット22を形成し;残りの部分の複数の第2凹溝構造内に緑色の量子ドットフォトレジストを充填して複合量子ドットカラー膜ユニット24における緑色の量子ドットカラー膜サブユニット242を形成し;ここで、赤色の量子ドットカラー膜サブユニット241及び緑色の量子ドットカラー膜サブユニット242の第1量子ドット基材での投影が重なっている。
【0057】
バックライトモジュール10が青色光バックライトモジュールであるとき、同様な複合量子ドットカラー膜ユニット24が積層設置されており、このように、長波長(赤)の量子ドットカラー膜サブユニットの短波長(緑)の量子ドットカラー膜サブユニットの発光に対する再吸収を回避し、このように、青色光バックライトモジュールが複合量子ドットカラー膜ユニット24を励起して複合量子ドットカラー膜ユニット24が白色光を発する発光効率を向上させ、表示パネルの発光効率を向上させる。
【0058】
本出願の実施例は、量子ドット表示装置をさらに提供し、当該表示装置には、上記いずれかの実施例が提供した量子ドット表示パネルが含まれ、したがって、本出願の実施例に係る量子ドット表示装置は、上記いずれかの実施例での技術案が有する技術的効果を有し、ここで説明を省略する。
図1
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【国際調査報告】