(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-22
(54)【発明の名称】流し台の下で用いられる有機廃棄物分離器
(51)【国際特許分類】
B65F 1/00 20060101AFI20230314BHJP
A47B 77/08 20060101ALI20230314BHJP
A47B 77/18 20060101ALI20230314BHJP
【FI】
B65F1/00 102B
B65F1/00 102C
A47B77/08 Z
A47B77/18
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2022541822
(86)(22)【出願日】2020-01-06
(85)【翻訳文提出日】2022-08-29
(86)【国際出願番号】 CA2020000002
(87)【国際公開番号】W WO2021138729
(87)【国際公開日】2021-07-15
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522270239
【氏名又は名称】セピュラ ホーム リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100170597
【氏名又は名称】松村 直樹
(72)【発明者】
【氏名】ヴィクター ニコロフ
【テーマコード(参考)】
3B260
3E023
【Fターム(参考)】
3B260KA00
3E023CA05
3E023CA10
3E023DA07
3E023DA10
(57)【要約】
流し台の排水パイプに取り付ける廃棄物分離器が供される。当該廃棄物分離器は、近端、遠端、該近端と遠端との間に位置する側壁、前記遠端に位置する固形廃棄物排出口、及び前記側壁上のフランジを含み、横方向孔を画定する横方向パイプと、前記横方向孔に収容されているモーター駆動の非切断螺旋状羽根部材と、該モーター駆動の非切断螺旋状羽根部材を取り囲む円筒形フィルタと、該円筒形フィルタの下方に位置して廃水排出口で終端する水回収部と、前記近端付近に位置し、前記横方向孔に対して垂直で、前記横方向孔と流体連通する流し台廃水排出口と、前記遠端付近で横方向パイプに蝶番式で取り付けられる垂直方向に閉じたフラップバルブと、該垂直方向に閉じたフラップバルブ用のヒンジアクチュエータと、該ヒンジアクチュエータと電子通信するマイクロプロセッサを備える。
【選択図】
図3A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流し台の下で使用するための廃棄物分離器及び回収器システムであって、
近位端、遠位端、該近位端と遠位端との間の側壁、前記遠位端に位置する固体廃棄物出口、及び前記側壁上のフランジを含み、横方向ボアを画定する横方向パイプと、
前記横方向ボアに収容されるモータ駆動非切断螺旋状羽根部材と、
該モータ駆動非切断螺旋状羽根部材の周囲に位置する円筒形フィルタと、
該円筒形フィルタの下方に位置して排水口で終端する水回収部と、
前記近位端の近傍に位置して、前記横方向ボアに対して垂直であり、前記横方向ボアと流体連通している流し台廃水入口と、
前記遠位端の近傍で横方向パイプに蝶番で取り付けられている常時閉フラップ弁と、
該常閉フラップ弁用のヒンジアクチュエータと、
前記ヒンジアクチュエータと電子通信するマイクロプロセッサを備え、
前記回収部は、内部を画定する伸縮式容器を含み、
前記伸縮式容器は、壁、上部、壁上のプッシュピン、及び壁内の廃棄物開口部を含む内側部材と、壁、底部、及び前記プッシュピンを解放可能に係合するための壁の複数の垂直に設けられた開口部を含む外部部材と、前記内側部材と外側部材の両方の前部に摺動可能に係合する引出しを備え、
少なくとも前記横方向パイプの前記遠位端が前記内部へ入り込むように延在することで、前記フランジは前記回収部の後部と隣接して、前記後部への前記横方向パイプを開放可能に封止する、システム。
【請求項2】
請求項1に記載のシステムであって、当該廃棄物分離器は、前記横方向ボアの前記近位端に近接して、前記マイクロプロセッサと電子通信する圧力センサを前記水回収部内に含む、システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のシステムであって、当該廃棄物分離器は、前記遠位端に近接した横方向パイプに蝶番で取り付けられているロックアームと、前記マイクロプロセッサと電子通信するロックアームアクチュエータをさらに備える、システム。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載のシステムであって、当該廃棄物分離器は、前記遠位端と前記常時閉フラップバルブの間に一対のガスケットをさらに含む、システム。
【請求項5】
アラームを含む請求項1~4のいずれか一項に記載のシステムであって、前記回収部は、該回収部が満杯になったときに感知するセンサーを含み、前記アラームとセンサーは、前記マイクロプロセッサと電子通信する、システム。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載のシステムであって、前記回収部は、前記内部の前記引出しに収容された回収容器をさらに含む、システム。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載のシステムであって、前記伸縮式容器の前記外側部材は、前記底部の近傍の壁に設けられた複数の空気取り入れ開口部をさらに含み、前記上部は複数の換気口を含む、システム。
【請求項8】
請求項7に記載の廃棄物システムであって、前記上部は下側にフィルタ筐体を含む、システム。
【請求項9】
請求項8に記載の廃棄物システムであって、活性炭フィルタを前記フィルタ筐体内にさらに含む、システム。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか一項に記載の廃棄物システムであって、前記モータ駆動螺旋状羽根部材は、非切削式のモータ駆動螺旋状羽根部材である、システム。
【請求項11】
当該廃棄物分離器が流し台用の排水管に接続された請求項1に記載のシステムを用いて廃水中の有機固体廃棄物を液体廃棄物から分離して、前記有機固体廃棄物を回収する方法であって、
廃水が当該システムに流入する際にユーザが当該廃棄物分離器を作動させる段階と、
当該システムが前記常時閉フラップ弁を開ける段階と、当該廃棄物分離器が前記有機固体廃棄物を前記伸縮式容器へ送り込む段階と、
前記液体廃棄物がシステムから排水管へ排出する段階、
を含む方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法であって、前記ユーザが前記廃棄物分離器を作動停止する段階と、当該システムが前記常時閉のフラップ弁を閉じる段階をさらに含む、方法。
【請求項13】
請求項11に記載の方法であって、当該システムが前記常時閉型フラップ弁を自律的に閉じる段階をさらに含む、方法。
【請求項14】
請求項11~13のいずれか一項に記載の方法であって、前記ユーザは、当該システムを遠隔で作動させる、方法。
【請求項15】
流し台排水管に取り付けるための廃棄物分離器であって、
近位端、遠位端、該近位端と遠位端との間の側壁、前記遠位端に位置する固体廃棄物出口、及び前記側壁上のフランジを含み、横方向ボアを画定する横方向パイプと、
前記横方向ボアに収容されるモータ駆動非切断螺旋状羽根部材と、
該モータ駆動非切断螺旋状羽根部材の周囲に位置する円筒形フィルタと、
該円筒形フィルタの下方に位置して排水口で終端する水回収部と、
前記近位端の近傍に位置して、前記横方向ボアに対して垂直であり、前記横方向ボアと流体連通している流し台廃水入口と、
前記遠位端の近傍で横方向パイプに蝶番で取り付けられている常時閉フラップ弁と、
該常時閉フラップ弁用のヒンジアクチュエータと、
該ヒンジアクチュエータと電子的に通信しているマイクロプロセッサ、
を備える廃棄物分離器。
【請求項16】
上部パイプをさらに備える請求項15に記載の廃棄物分離器であって、
前記上部パイプは前記流し台廃水入口と前記横方向パイプとの間に配置され、
前記上部パイプは、前記流し台廃水入口及び前記横方向ボアと流体連通する上部ボアを画定する、
廃棄物分離器。
【請求項17】
請求項16に記載の廃棄物分離器であって、前記上部パイプは、食器洗い機廃棄物入口を含む、廃棄物分離器。
【請求項18】
請求項16又は17に記載の廃棄物分離器であって、前記マイクロプロセッサと電子通信して、前記横方向ボアの前記近位端に近接して前記水回収部内に位置する圧力センサをさらに含む、廃棄物分離器。
【請求項19】
請求項15~18のいずれか一項に記載の廃棄物分離器であって、前記遠位端に近接した横方向パイプに蝶番で取り付けられているロックアームと、前記マイクロプロセッサと電子通信するロックアームアクチュエータをさらに備える、廃棄物分離器。
【請求項20】
請求項15~19のいずれか一項に記載の廃棄物分離器であって、前記遠位端と前記常時閉フラップバルブの間に一対のガスケットをさらに含む、廃棄物分離器。
【請求項21】
請求項15~20のいずれか一項に記載の廃棄物分離器であって、前記横方向パイプの前記近位端に取り付けられて、前記モータ駆動非切断螺旋状羽根部材を供するように前記非切断螺旋状羽根部材を駆動させるモータをさらに備える、廃棄物分離器。
【請求項22】
請求項15~21のいずれか一項に記載の廃棄物分離器であって、前記フランジは磁気フランジである、廃棄物分離器。
【請求項23】
請求項15~22のいずれか一項に記載の廃棄物分離器であって、前記ヒンジアクチュエータはサーボである、廃棄物分離器。
【請求項24】
請求項19に記載の廃棄物分離器であって、前記ロックアームアクチュエータはサーボである、廃棄物分離器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、排水を固形廃棄物と液体廃棄物に分離するための家庭用機器である。より具体的には本技術は、マイクロプロセッサで制御された、流し台の排水管用のインライン型有機廃棄物分離器である。
【背景技術】
【0002】
長い年月の間に、生ゴミの扱いは変化してきた。生ゴミ処理機は、固形廃棄物を処理するのに合理的な方法であると考えられてきた。しかし、これらの機器は大量の水を使い、下水道に不必要な負担をかけることになる。さらにこれらの機器は、堆肥として又は嫌気性消化に利用できる物質を廃棄してしまう。現在の方法は、固形廃棄物を抑えることに重点を置いている。例えば、特許文献1は、食品廃棄物を液体部分と固体部分に分離する、キッチンの流し台下で使用するコンポスト型生ごみ処理機を開示している。液体部分は、標準的な下水道または浄化槽に導かれる。固形部分は、取り外し可能な貯蔵容器に導かれる。食品廃棄物は、モーター駆動の螺旋状羽根部材によって分離される。螺旋状羽根部材は、遮蔽カップの内壁に近接し、液体はカップの遮蔽部分から、固体はカップの底にある開口部から排出される。マイクロプロセッサー回路が駆動モーターにかかる負荷を感知し、その負荷が過大になると自動的にシャフトと螺旋状羽根部材の方向を反転させ、負荷の原因となっている余分な食品廃棄物を排出する。固形廃棄物は開放型の収納箱に保管されるため、臭いが閉じ込められない。さらに、害虫が臭気のために廃棄物に引き寄せられるだろう。さらに、定期的に空にしなければ、固形廃棄物がカビ及び他の菌に汚染され、菌の胞子が周囲に放出される可能性がある。コンポスト型生ごみ処理機は閉鎖系ではない。固形廃棄物の排出管の配置と設計は、螺旋状羽根部材が固形廃棄物をカップの底に誘導し、カップの底よりもはるかに小さな直径の排出管の開口部を塞いでしまうという問題がある。出口管と廃液管の配置は、液体を固体廃棄物用の出口管から優先的に排出させてしまうため、問題がある。
【0003】
特許文献2は、有機廃棄物から液体を抽出し、そのような抽出された液体を住宅排水管に通す廃棄物分離器を含むアンダー流し台廃棄物処理器具を開示している。ドロドロした有機物として残った固体は、乾燥機で乾燥され、取り外し可能な回収容器に堆積される。カッターは、有機廃棄物を乾燥させる前に分割するもので、螺旋状羽根部材と呼ばれることもある。カッターは廃棄物分離器中において横方向に取り付けられている。ドロドロした有機物の出口と液体出口は廃棄物分離器の対向する側部にあり、したがって、カッターの推進力がドロドロした有機物をドロドロした有機物の出口へ押し出すが、液体を液体出口に導く力はないため、液体と固体の分離は全く満足できないものになる。したがって、これは非常に効率の悪いシステムである。周囲からシステムを封止するための対策がされていないため、臭気が放出されるおそれがある。乾燥には多くのエネルギーが必要であり、臭気も放出される。さらに、乾燥させた廃棄物を堆肥として使用するためには、水分を補給しなければならない。
【0004】
特許文献3はゴミ処理装置を開示している。前記ゴミ処理装置は、流し台の排水口及び連結部材から投入されたゴミを細断する細断装置と、該細断装置によって細断された前記ゴミを横方向に搬送する横搬送装置と、該横搬送装置を介して搬送された前記の細断されたゴミが導入され、前記の細断されたゴミを上方向に搬送しながら脱水する脱水装置と、該脱水装置から排出された前記の細断されたゴミがシュートを介して供給され、回転しながら前記の細断されたゴミを乾燥させる乾燥装置と、該乾燥装置の下に引き出し可能に配置されるゴミ受けと、を含む。前記乾燥装置によって乾燥及び減容された前記の細断されたゴミは、前記の回転する乾燥装置から落下して前記ゴミ受けに回収される乾燥は多くのエネルギーを使用し、臭気も発生する。さらに、得られた乾燥ごみをコンポストとして利用するためには、水分を補給する必要がある。前記ゴミ処理装置は、排気ファンや取り外し可能な受け皿を含むため、閉じたシステムではなく、周囲から隔離する機構はないようだ。
【0005】
特許文献4は、流し台の排水管と回収容器に取り付けるための廃棄物分離器を開示している。前記廃棄物分離器は、近位端、遠位端、該近位端と遠位端との間の側壁、前記遠位端の固体廃棄物出口、及び前記側壁上の磁気フランジを含み、横方向ボアを画定し、モータ駆動式螺旋状羽根部材と、該モータ駆動式螺旋状羽根部材と横方向パイプ側壁の間の円筒形フィルタとを収容する、横方向パイプと、前記近位端の近傍に位置して、横穴に垂直で、前記横穴と流体連通している流し台排水入口と、前記横方向パイプの遠位端近傍に位置する常閉型電磁弁と、排水出口を含み、前記近位端の近傍で前記横穴と流体連通している内部を画定する下部容器、を含む。前記回収容器は所定の容積を有し、前記回収容器が前記廃棄物分離器に取り付けられているときは気体がユニット内に閉じ込められているが、前記回収容器が前記廃棄物分離器から取り外されるか、流し台プラグが取り外されると気体が排出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許9,694,362号公報
【特許文献2】米国特許第8,464,970号公報
【特許文献3】米国特許第7,954,739号公報
【特許文献4】加国特許第3011856号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
安全で使いやすく、臭いの放出を緩和又は抑制する流し台下用廃棄物分離器が求められている。当該廃棄物分離器は小型で、より大きな容器を使用できれば望ましい。当該廃棄物分離器は、エネルギー効率の良いものであればさらに好ましい。当該廃棄物分離器は、可動部が少なければなお好ましい。当該廃棄物分離器は、不用意な水分の流出を低減又は排除するものであれば好ましい。当該廃棄物分離器は、マイクロプロセッサーによる制御が可能であることもまた望ましい。当該廃棄物分離器は、フラップバルブが閉じているときには閉鎖系であることが好ましい。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本技術は、安全で使いやすく、臭いの放出を低減及び除去する流し台下用ゴミ分離器である。本技術は、小型で、エネルギー効率が良く、可動部品をほとんど有しない。本技術は、偶発的な水分の流出を低減又は排除することができる。本技術は、マイクロプロセッサーで制御される。当該廃棄物分離器は、より大きな容器を使用することを可能にする。当該廃棄物分離器は、フラップバルブが閉じているときは閉鎖系である。前記システムは、固形廃棄物を分割せず、また固形廃棄物を乾燥させないので、前記システムが必要とする電力は低い。
【0009】
一の実施形態では、流し台の下で使用するための廃棄物分離器及び回収器システムが提供される。当該廃棄物分離器は、近位端、遠位端、該近位端と遠位端との間の側壁、前記遠位端に位置する固体廃棄物出口、及び前記側壁上のフランジを含み、横方向ボアを画定する横方向パイプと、前記横方向ボアに収容されるモータ駆動非切断螺旋状羽根部材と、該モータ駆動非切断螺旋状羽根部材の周囲に位置する円筒形フィルタと、該円筒形フィルタの下方に位置して排水口で終端する水回収部と、前記近位端の近傍に位置して、前記横方向ボアに対して垂直であり、前記横方向ボアと流体連通している流し台廃水入口と、前記遠位端の近傍で横方向パイプに蝶番で取り付けられている常時閉フラップ弁と、該常閉フラップ弁用のヒンジアクチュエータと、前記ヒンジアクチュエータと電子通信するマイクロプロセッサを備える。前記回収部は、内部を画定する伸縮式容器を含む。前記伸縮式容器は、壁、上部、壁上のプッシュピン、及び壁内の廃棄物開口部を含む内側部材と、壁、底部、及び前記プッシュピンを解放可能に係合するための壁の複数の垂直配置開口部を含む外部部材と、前記内側部材と外側部材の両方の前部に摺動可能に係合する引出しを備える。少なくとも前記横方向パイプの前記遠位端は、前記フランジが前記回収部の背面と隣接して、前記横方向パイプを前記背面に開放可能に封止するように前記内部へ入り込むように延在する。
【0010】
当該システムにおいて、当該廃棄物分離器はさらに、前記横方向ボアの前記近位端に近接して、前記マイクロプロセッサと電子通信する圧力センサを前記水回収部内に含んでもよい。
【0011】
当該システムにおいて、当該廃棄物分離器は、前記遠位端に近接した横方向パイプに蝶番で取り付けられているロックアームと、前記マイクロプロセッサと電子通信するロックアームアクチュエータをさらに備えてもよい。
【0012】
当該システムにおいて、当該廃棄物分離器は、前記遠位端と前記常時閉フラップバルブの間に一対のガスケットをさらに含んでよい。
【0013】
当該システムはアラームを含んでもよい。前記回収部は、該回収部が満杯になったときに感知するセンサーを含んでもよい。前記アラームとセンサーは、前記マイクロプロセッサと電子通信してよい。
【0014】
当該システムにおいて、前記回収部は、前記内部の引出しに収容された回収容器をさらに含んでよい。
【0015】
当該システムにおいて、前記伸縮式容器の前記外側部材は、前記底部の近傍の壁に設けられた複数の空気取り入れ開口部をさらに含み得て、前記上部は複数の換気口を含む。
【0016】
当該システムにおいて、前記伸縮式容器の前記上部は、下側にフィルタ筐体を含み得る。
【0017】
当該システムはさらに、活性炭フィルタを前記フィルタ筐体内に含み得る。
【0018】
当該システムにおいて、前記モータ駆動螺旋状羽根部材は、非切削式のモータ駆動螺旋状羽根部材であってよい。
【0019】
別の実施形態では、廃水中の有機固体廃棄物を液体廃棄物から分離して、前記有機固体廃棄物を回収する方法が、流し台用の排水管に接続された上記のシステムを用いて提供される。当該方法は、廃水が当該システムに流入する際にユーザが当該廃棄物分離器を作動させる段階と、当該システムが前記常時閉フラップ弁を開ける段階と、当該廃棄物分離器が前記有機固体廃棄物を前記伸縮式容器へ送り込む段階と、前記液体廃棄物がシステムから排水管へ排出する段階を含む。
【0020】
当該方法は、前記ユーザが前記廃棄物分離器を作動停止する段階と、当該システムが前記常時閉のフラップ弁を閉じる段階をさらに含み得る。
【0021】
当該方法は、当該システムが前記常時閉型フラップ弁を自律的に閉じる段階をさらに含み得る。
【0022】
本方法において、前記ユーザは、当該システムを遠隔で作動させてもよい。
【0023】
別の実施形態では、流し台排水管に取り付けるための廃棄物分離器が提供される。当該廃棄物分離器は、近位端、遠位端、該近位端と遠位端との間の側壁、前記遠位端に位置する固体廃棄物出口、及び前記側壁上のフランジを含み、横方向ボアを画定する横方向パイプと、前記横方向ボアに収容されるモータ駆動非切断螺旋状羽根部材と、該モータ駆動非切断螺旋状羽根部材の周囲に位置する円筒形フィルタと、該円筒形フィルタの下方に位置して排水口で終端する水回収部と、前記近位端の近傍に位置して、前記横方向ボアに対して垂直であり、前記横方向ボアと流体連通している流し台廃水入口と、前記遠位端の近傍で横方向パイプに蝶番で取り付けられている常時閉フラップ弁と、該常時閉フラップ弁用のヒンジアクチュエータと、該ヒンジアクチュエーターと電子的に通信しているマイクロプロセッサーを備える。
【0024】
当該廃棄物分離器は、上部パイプをさらに備えてよい。前記上部パイプは、前記流し台廃水入口と前記横方向パイプとの間に配置され、前記上部パイプは上部ボアを画定し、前記上部ボアは前記流し台廃水入口及び前記横方向ボアと流体連通している。
【0025】
当該廃棄物分離器において、前記上部パイプは、食器洗い機廃棄物入口を含んでよい。
【0026】
当該廃棄物分離器は、前記横方向ボアの前記近位端に近接して前記水回収部内に位置する圧力センサをさらに含んでもよい。前記圧力センサは前記マイクロプロセッサと電子的に通信する。
【0027】
当該廃棄物分離器は、前記遠位端に近接して前記横方向パイプに蝶番で取り付けられているロックアームと、前記マイクロプロセッサと電子的に通信するロックアームアクチュエータをさらに備えてもよい。
【0028】
当該廃棄物分離器は、前記遠位端と前記常時閉フラップバルブの間に一対のガスケットをさらに備えてもよい。
【0029】
当該廃棄物分離器は、前記横方向パイプの前記近位端に取り付けられ、前記非切削螺旋状羽根部材を駆動させて前記モータ駆動非切削螺旋状羽根部材を実現するモータをさらに備えてよい。
【0030】
当該廃棄物分離機において、前記フランジは磁気フランジであってよい。
【0031】
当該廃棄物分離機において、前記ヒンジアクチュエータはサーボであってよい。
【0032】
当該廃棄物分離機において、前記ロックアームアクチュエーターはサーボであってよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】本技術の廃棄物分離回収システムの概略図である。
【
図2】
図1のシステムの廃棄物分離器の概略図である。
【
図3A】線3Aに沿って取られた
図2の廃棄物分離器の長手方向断面図である。
【
図3B】線3Bに沿って取られた
図2の廃棄物分離器の断面図である。
【
図8】容器を貫流する空気流を示す容器の断面図である。
【
図9】キャビネット内の廃棄物分離器上に設置された容器の側面図である。
【
図11A】マイクロプロセッサおよびスイッチの概略図である。
【
図11B】マイクロプロセッサおよびBluetooth(登録商標)無線の概略図である。
【
図11C】モバイルデバイス上のアプリケーションとさらに通信するBluetooth(登録商標)無線の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
明示的に規定されている場合を除き、本明細書(明細書及び特許請求の範囲)には、以下の解釈規則が適用される。(a)本明細書で使用される全ての語は、状況に応じて性別又は数(単数又は複数)であると解釈される。(b)本明細書及び添付の請求項で使用される単数形の用語である不定冠詞及び定冠詞は、文脈から明らかに他に指示される場合を除いて複数の参照を含む。(c)引用した範囲又は数値に適用する前置詞「約」は、測定方法からの当該技術分野で知られているか予想される範囲又は数値での偏差内の近似値を表す。(d)「本明細書」、「本願では」、「本願より」、「本願へ」、「以前」、および「以降」の語、ならびに同様の輸入語は、特に明記しない限り、特定の段落、請求項または他の細目を指すのではなく、本明細書全体を指す。(e)説明的見出しは、便宜上のみで、本明細書のいかなる部分の意味または解釈にも影響を及ぼさない。(f)「又は」及び「任意の」は除外ではなく、「含める」および「含む」は限定ではない。さらに、用語「備える(comprising)」、「有する(having)」、「含む(including)」、および「からなる(containing)」は、特に断らない限り、限定のない用語(すなわち、「含むが、これに限定されない」という意味)として解釈されるものとする。
【0035】
本明細書における値の範囲の記載は、本明細書において特に示されない限り、範囲内に入る各独立の値を個別に参照するための略記法として機能することしか意図しておらず、各独立の値は、本明細書に個別に記載されているかのように本明細書に組み入れられる。特定の範囲の値が提供されている場合、文脈上明らかにそうでない場合を除きその下限の単位の10分の1までに入る値であれば、その述べられた範囲の上限と下限との間、及びその述べられた範囲内での他の言及された値又はその間に入る値は、そこに含まれると理解される。また、より小さな範囲もすべて含まれる。これらの小さな範囲の上限と下限も、記載された範囲内で特に除外された制限を条件として、そこに含まれる。
【0036】
別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、関連技術分野における通常の技術者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書に記載されたものと類似または同等の任意の方法および材料を使用することもできるが、許容される方法および材料について次に説明する。
【0037】
[定義]
情報処理装置-本技術の文脈では、情報処理装置は、携帯電話、タブレット、ラップトップ、デスクトップ、または専用に作られた情報処理装置である。情報処理装置はメモリとプロセッサを備えている。
【0038】
ハンドヘルドモバイルデバイス-本技術の文脈において、ハンドヘルドモバイルデバイスは、携帯電話、タブレット又はノートパソコンである。
【0039】
食器洗浄機の排水-本技術の文脈において、食器洗浄機の排水は、食器洗浄機から排水管に送り出される液体廃棄物と有機固形物の混合物である。
【0040】
流し台の排水-本技術の文脈では、流し台の排水は、流し台から排水溝に放出される液体廃棄物と有機固形物の混合物である。
【0041】
濾過済排水-本技術では、濾過済排水は、廃棄物分離器中のフィルターを通過し、固体有機廃棄物の含有量が著しく減少した水である。
【0042】
[詳細な説明]
概して10で指称される廃棄物分離回収システムを
図1に示す。概して12で指称される廃棄物分離器は、流し台16とトラップ18との間の排水管14上にインラインで配置される。
図2に示すように、一般に20と呼ばれる食器洗い機排水入口と一般に22と呼ばれる流し台排水入口の2つの廃棄物用入口と、一般に24と呼ばれる固形廃棄物出口と一般に26と呼ばれるろ過水出口の2つの出口を有している。
図1に戻ると、廃棄物分離器12は、閉鎖容器30に取り付けられている。
【0043】
図2及び3Aに示すように、一般に32と呼ばれる筐体は、上部パイプ34、横方向パイプ36及び廃水回収器38を含む(
図3Aを参照)。上部パイプ34は、流し台排水入口22で終端する上部ボア40を有する。流し台排水入口22は、流し台排水管14(
図1に示す)の上部を受け入れる大きさである。フランジ42は、流し台排水入口22で上部パイプ34を包囲している。食器洗浄機排水入口20は、側壁44を通って上部ボア40に入り込む。食器洗い機排水入口20は、食器洗い機排水ホースの雌端と嵌合するための雄端46を有する。電気モーター用筐体50は、横方向パイプ36に取り付けられている。
図3Aに示すように、横方向パイプ36は横方向ボア52を有する。横方向ボア52は、遠位では固体廃棄物出口24で終端し、近位では電気モータ筐体50に接続される。廃水回収器38は、円筒形フィルタ66の下方に位置し、その遠位端56からその近位端58(これは濾過水出口26にある)へと体積が増加するように、横ボア38から鋭角に傾斜している下面54を有している。理論に縛られるわけではないが、これは、濾過水出口26への濾過水の流れを促進する。濾過水出口26は、その近位端58において廃水回収器38とほぼ同じ直径である排水ボア60を有する。排水ボア60は、排水パイプ14の標準的な1.5インチ直径の廃棄物排出エルボを受け入れる大きさである。上部ボア40と廃水回収器38の近位端58に近接する領域は、一般に55と呼ばれる貫流ボアを形成するように垂直に位置合わせされる。貫流ボア55は、濾過水出口26へ重力によってつながることを可能にし、分離器によって分離される有機固体の中の液体廃棄物の巻き込みを減少させる。センサ筐体61には、圧力センサ63が収容されている。圧力センサ63は、システムが容器30に溢れ始める前にフラップ弁76を閉じることができるように、洪水の場合に水位を決定する。横方向ボア52は、横方向パイプ36の近位端65でモータ64に取り付けられる螺旋状羽根部材62を収容する。螺旋状羽根部材62は、遠位端67に向かって減少する約3インチピッチの直径を有し、8インチの長さである。螺旋状羽根部材62は、非切断螺旋状羽根部材であり、
図3Bに示すように、生ごみを切断しないように丸みを帯びたエッジ63を有している。これにより、螺旋状羽根部材は、円筒形フィルタ66を詰まらせる可能性のある小粒子を生じさせることなく、生ゴミを固体廃棄物出口24に促すことができる。円筒形フィルタ66は、横方向パイプ36の近位端65と遠位端67の両方に取り付けられ、螺旋状羽根部材62と横方向パイプ36の内面68の間、及び螺旋状羽根部材62と水回収器38の間に存在する。円筒形フィルタ66は、複数の面取りされた開口部70を有する。理論に縛られるわけではないが、面取りによって、各開口部70に鋭い端部が生じ、食品粒子が捕捉される可能性を低減することができる。
【0044】
図2及び3Aに示されるように、磁気フランジ72は、横方向パイプ側壁74を包囲している。
図3Aに示されるように、横方向パイプ36の遠位端67は、常閉型のフラップバルブ76を有する。外側ガスケット78がフラップバルブ上に配置され、内側ガスケット79が遠位端67上に配置されて、フラップバルブ76が閉位置にあるとき、分離器12から水が漏れず、容器30から臭気が漏れないようにする。二重ガスケット78,79は、生ゴミがあっても水や臭いが逃げるのを減少させるか、あるいはなくす。
【0045】
液体廃棄物及び固形有機廃棄物は、食器洗い機排水入口20及び流し台排水入口22を通って廃棄物分離器12に入り込む。液体廃棄物及び固形有機廃棄物が横方向パイプ36に到達すると、螺旋状羽根部材62は有機固体廃棄物を固体廃棄物出口24に向かって駆動し、液体廃棄物は重力の力でフィルタ66を通ってろ過された廃水として廃水回収器38へ流れ続ける。このプロセスの効率は、実施例1において実証されている。
【0046】
フラップバルブ76の詳細が
図2及び
図4に示されている。図示されたフラップバルブ76は常閉型のフラップバルブ76である。
図2に示されているように、ロックアーム80はアームサーボ82にヒンジ結合している。アームサーボ82は、ロックアーム80を作動させて開位置から閉位置へ促す。閉位置では、ロックアーム80はフラップバルブ76を押圧している。
図2及び
図4に示されているように、フラップバルブ76には、ヒンジ84が取り付けられている。
図4に示すように、ヒンジ84は、ヒンジサーボ86及びフラップバルブ76にヒンジ結合されている。これによりヒンジ84を作動させることで、フラップバルブ76を開閉させる。
【0047】
図5に示されているように、容器30は、底部90、側部92、前部94、後部96、及び上部98を有する。前部94は、引き出し前部102に設けられた取手100を含む。回収容器104は、引き出し106の中に配置されている。引き出し106は、回収容器104を受け入れるような大きさの側面108を有する。
【0048】
図6に示すように、回収容器104は、ハンドル110及び蓋112を有する。回収容器104の角は、生ゴミが引っかかるのを減らすように、全て丸みを帯びている。
【0049】
図7に示されているように、容器30は、内側部材120と外側部材122とによって画定される伸縮可能な本体を有する。後部96の外側部材122に存在する複数の開口部124は、後部96の内側部材120にある押しボタン126を受け入れる大きさである。このようにして、容器30の高さは、キャビネットの高さに応じて高くしたり短くしたりすることができる。一旦高さが調整されると、部材120,122を固定するためにクリップが使用される。後部96の内側部材120の廃棄物開口部130は、横方向パイプ36の遠位端67を受け入れる大きさである。空気取り入れ開口132も、後部96の外側部材122に配置されている。
【0050】
図8に示されているように、換気口134は、上部98に配置されている。上部98の下方には、活性炭フィルタ138を解放可能に保持するためのホルダ136が設けられている。容器30を通る空気の流れは、矢印で示されている。空気の流れは対流式であるため、その空気の流れは容器30から暖められた空気を受動的に除去する。理論に縛られるわけではないが、臭いが進展するためには熱が必要であるため、これにより臭いが減少する。
【0051】
図9に示されているように、容器30が回収位置にあるとき、横方向パイプ36の遠位端67は容器内部204にあり、磁気フランジ72は後部96に接して、背面86とフランジ72の間に磁気シールを形成する。この磁気シールは、臭いが漏れるのをさらに低減または排除する。容器30は、キャビネット226の基部224上にねじ止めされる。
【0052】
代替実施形態では、フランジ72は、容器30の後部96にボルト止めされ、後部96に圧接するガスケットを有する。
【0053】
図10に示されているように、マイクロプロセッサ250は、モータ筐体50に収容されている。モータ64、圧力センサ63、アームサーボ82、ヒンジサーボ86、好ましくは超音波センサであるセンサ240、及びアラーム254は、マイクロプロセッサ250の制御下にあり、したがって、それらはマイクロプロセッサ250と電気的に通信している。マイクロプロセッサ250は、螺旋状羽根部材によって有機廃棄物を容器30へ進める基本サイクルとは異なるサイクル-例えば閉塞物を除去するための逆方向動作、異なる速さでの動作、及び停止-にわたってモータ64を指示する。
図9に戻ると、センサー240は容器30に配置され、容器30が満杯になったときに報知する。そのような報知は例えば、超音波距離計センサ、下向きに角度をつけた光学センサ240、その場合、光源242が含まれ得る。あるいはそのような報知は、有機廃棄物がセンサに押し付けられることによって生じる圧力上昇を感知する圧力センサ、または機械スイッチであってもよい。しかし報知はそれらに限定されない。この結果、マイクロプロセッサ250は、アラーム254を鳴らすように指示する。
【0054】
図11Aに示されているように、一の実施形態では、廃棄物分離回収装置10は、スイッチ300に配線されている。
図11Bに示される別の実施形態では、マイクロプロセッサ250は配線され、Wi-Fi受信機302はマイクロプロセッサ250と電気的に通信している。マイクロプロセッサ250は、フラップバルブ76の開閉を自律的に制御することができる。例えば、携帯電話、タブレット又はラップトップに限定されないモバイルデバイス306内のWi-Fi送受信器304は、Wi-Fi受信器302と無線通信し、マイクロプロセッサ250に指示を送信する。
図11Cに示す別の実施形態では、マイクロプロセッサ250と電気的に通信しているWi-Fi送受信器308が存在する。送受信器308は、Wi-Fi送受信器304を介して、モバイルデバイス306上のアプリケーション310に有機廃棄物重量データを送信する。これにより、アプリケーション310は、時間の経過とともに生成された廃棄物の量を追跡することができる。
【実施例1】
【0055】
廃棄物分離回収装置10を稼働させ、以下のデータを得た。
- 抽出された平均的な生ごみ:95%。
- 除去された平均的な自由液体。100%.
- 処理可能な固体の最も長い寸法(はるかに大きくなり得る軟質有機物例えばバナナの皮は含まれない)。3インチ
- フィルターサイズ(最小の生ごみサイズ)。5/32インチ(より小さな食品粒子は、より大きな粒子に巻き込まれることによって増大する可能性があることに留意すること)。
- 運転時間:最小6秒。
- 最大電力:60W。
【0056】
例示的な実施形態が、考えられ得る最も実用的及び/又は好適な実施形態の例であると現在考えられているものに関連して説明されてきたが、その説明は、開示された実施形態に限定されるべきものではなく、逆に、例示的な実施形態の精神及び範囲内に含まれる種々の変更及び同等の構成を対象とすることが意図されていると理解されるであろう。当業者は、本明細書に具体的に記載された特定の例示的な実施形態に対する多くの均等物を、日常的な実験を超えたことを行うことなく認識するか、または確認することができるであろう。このような均等物は、本明細書に添付されるか、またはその後提出される特許請求の範囲に包含されることが意図される。
【手続補正書】
【提出日】2020-12-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流し台の下で使用するための廃棄物分離器及び回収器システムであって、
近位端、遠位端、該近位端と遠位端との間の側壁、前記遠位端に位置する固体廃棄物出口、及び前記側壁上のフランジを含み、横方向ボアを画定する横方向パイプと、
前記横方向ボアに収容されるモータ駆動非切断螺旋状羽根部材と、
該モータ駆動非切断螺旋状羽根部材の周囲に位置する円筒形フィルタと、
該円筒形フィルタの下方に位置して排水口で終端する水回収部と、
前記近位端の近傍に位置して、前記横方向ボアに対して垂直であり、前記横方向ボアと流体連通している流し台廃水入口と、
前記遠位端の近傍で横方向パイプに蝶番で取り付けられている常時閉フラップバルブと、
該常閉フラップ弁用のヒンジアクチュエータと、
前記ヒンジアクチュエータと電子通信するマイクロプロセッサを備え、
前記回収部は、内部を画定する伸縮式容器を含み、
前記伸縮式容器は、壁、上部、壁上のプッシュピン、及び壁内の廃棄物開口部を含む内側部材と、壁、底部、及び前記プッシュピンを解放可能に係合するための壁の複数の垂直に設けられた開口部を含む外部部材と、前記内側部材と外側部材の両方の前部に摺動可能に係合する引出しを備え、
少なくとも前記横方向パイプの前記遠位端が前記内部へ入り込むように延在することで、前記フランジは前記回収部の後部と隣接して、前記後部への前記横方向パイプを開放可能に封止する、システム。
【請求項2】
請求項1に記載のシステムであって、当該廃棄物分離器は、前記横方向ボアの前記近位端に近接して、前記マイクロプロセッサと電子通信する圧力センサを前記水回収部内に含む、システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のシステムであって、当該廃棄物分離器は、前記遠位端に近接した横方向パイプに蝶番で取り付けられて
前記常時閉フラップバルブの少なくとも一部を覆うように延在するロックアームと、前記マイクロプロセッサと電子通信するロックアームアクチュエータをさらに備える、システム。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載のシステムであって、当該廃棄物分離器は、前記遠位端と前記常時閉フラップバルブの間に一対のガスケットをさらに含む、システム。
【請求項5】
アラームを含む請求項1~4のいずれか一項に記載のシステムであって、前記回収部は、該回収部が満杯になったときに感知するセンサーを含み、前記アラームとセンサーは、前記マイクロプロセッサと電子通信する、システム。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載のシステムであって、前記回収部は、前記内部の前記引出しに収容された回収容器をさらに含む、システム。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載のシステムであって、前記伸縮式容器の前記外側部材は、前記底部の近傍の壁に設けられた複数の空気取り入れ開口部をさらに含み、前記上部は複数の換気口を含む、システム。
【請求項8】
請求項7に記載の廃棄物システムであって、前記上部は下側にフィルタ筐体を含む、システム。
【請求項9】
請求項8に記載の廃棄物システムであって、活性炭フィルタを前記フィルタ筐体内にさらに含む、システム。
【請求項10】
当該廃棄物分離器が流し台用の排水管に接続された請求項1に記載のシステムを用いて廃水中の有機固体廃棄物を液体廃棄物から分離して、前記有機固体廃棄物を回収する方法であって、
廃水が当該システムに流入する際にユーザが当該廃棄物分離器を作動させる段階と、
当該システムが前記常時閉フラップ弁を開ける段階と、当該廃棄物分離器が前記有機固体廃棄物を前記伸縮式容器へ送り込む段階と、
前記液体廃棄物がシステムから排水管へ排出する段階、
を含む方法。
【請求項11】
請求項
10に記載の方法であって、前記ユーザが前記廃棄物分離器を作動停止する段階と、当該システムが前記常時閉のフラップ弁を閉じる段階をさらに含む、方法。
【請求項12】
請求項
10に記載の方法であって、当該システムが前記常時閉型フラップ弁を自律的に閉じる段階をさらに含む、方法。
【請求項13】
請求項
10~
12のいずれか一項に記載の方法であって、前記ユーザは、当該システムを遠隔で作動させる、方法。
【請求項14】
流し台排水管に取り付けるための廃棄物分離器であって、
近位端、遠位端、該近位端と遠位端との間の側壁、前記遠位端に位置する固体廃棄物出口、及び前記側壁上のフランジを含み、横方向ボアを画定する横方向パイプと、
前記横方向ボアに収容されるモータ駆動非切断螺旋状羽根部材と、
該モータ駆動非切断螺旋状羽根部材の周囲に位置する円筒形フィルタと、
該円筒形フィルタの下方に位置して排水口で終端する水回収部と、
前記近位端の近傍に位置して、前記横方向ボアに対して垂直であり、前記横方向ボアと流体連通している流し台廃水入口と、
前記遠位端の近傍で横方向パイプに蝶番で取り付けられている常時閉フラップ弁と、
該常時閉フラップ弁用のヒンジアクチュエータと、
該ヒンジアクチュエータと電子的に通信しているマイクロプロセッサ、
を備える廃棄物分離器。
【請求項15】
上部パイプをさらに備える請求項
14に記載の廃棄物分離器であって、
前記上部パイプは前記流し台廃水入口と前記横方向パイプとの間に配置され、
前記上部パイプは、前記流し台廃水入口及び前記横方向ボアと流体連通する上部ボアを画定する、
廃棄物分離器。
【請求項16】
請求項
15に記載の廃棄物分離器であって、前記上部パイプは、食器洗い機廃棄物入口を含む、廃棄物分離器。
【請求項17】
請求項
15又は
16に記載の廃棄物分離器であって、前記マイクロプロセッサと電子通信して、前記横方向ボアの前記近位端に近接して前記水回収部内に位置する圧力センサをさらに含む、廃棄物分離器。
【請求項18】
請求項
14~
17のいずれか一項に記載の廃棄物分離器であって、前記遠位端に近接した横方向パイプに蝶番で取り付けられて
前記常時閉フラップバルブの少なくとも一部を覆うように延在するロックアームと、前記マイクロプロセッサと電子通信するロックアームアクチュエータをさらに備える、廃棄物分離器。
【請求項19】
請求項
14~
18のいずれか一項に記載の廃棄物分離器であって、前記遠位端と前記常時閉フラップバルブの間に一対のガスケットをさらに含む、廃棄物分離器。
【請求項20】
請求項
14~
19のいずれか一項に記載の廃棄物分離器であって、前記横方向パイプの前記近位端に取り付けられて、前記モータ駆動非切断螺旋状羽根部材を供するように前記非切断螺旋状羽根部材を駆動させるモータをさらに備える、廃棄物分離器。
【請求項21】
請求項
14~
20のいずれか一項に記載の廃棄物分離器であって、前記フランジは磁気フランジである、廃棄物分離器。
【請求項22】
請求項
14~
21のいずれか一項に記載の廃棄物分離器であって、前記ヒンジアクチュエータはサーボである、廃棄物分離器。
【請求項23】
請求項
18に記載の廃棄物分離器であって、前記ロックアームアクチュエータはサーボである、廃棄物分離器。
【国際調査報告】