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特表2023-511667物品上部係合デバイス、物品キャリアおよび物品キャリアのためのブランク
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  • 特表-物品上部係合デバイス、物品キャリアおよび物品キャリアのためのブランク 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-22
(54)【発明の名称】物品上部係合デバイス、物品キャリアおよび物品キャリアのためのブランク
(51)【国際特許分類】
   B65D 71/42 20060101AFI20230314BHJP
【FI】
B65D71/42
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022544382
(86)(22)【出願日】2021-01-21
(85)【翻訳文提出日】2022-09-14
(86)【国際出願番号】 US2021014277
(87)【国際公開番号】W WO2021150655
(87)【国際公開日】2021-07-29
(31)【優先権主張番号】62/964,467
(32)【優先日】2020-01-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515301030
【氏名又は名称】ウエストロック・パッケージング・システムズ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ジュリアン・デ・メルゾー
【テーマコード(参考)】
3E067
【Fターム(参考)】
3E067AA22
3E067AC04
3E067AC12
3E067BA20A
3E067BB01A
3E067BC04A
3E067EC05
3E067FC06
(57)【要約】
本開示の態様は、物品上部係合デバイス、1つまたは複数の物品をパッケージするためのキャリア、並びに、キャリアを形成するためのブランクに関する。物品キャリアは、少なくとも1つの上部受容開口部を有する係合パネルを備えている。物品上部係合デバイスは、少なくとも4つの係合部材を備えている。少なくとも4つの係合部材は、直径方向に対向する少なくとも一対の係合部材を備えている。少なくとも4つの係合部材のうちの少なくとも1つは、線形の折り線によって物品キャリアにヒンジ接続されている。少なくとも4つの係合部材のうちの少なくとも2つは、それぞれの非線形の折り線によって物品キャリアにヒンジ接続されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの上部受容開口部を有する係合パネルを備えた物品キャリア用の物品上部係合デバイスにおいて、
当該物品上部係合デバイスは、少なくとも4つの係合部材であって、直径方向に対向する少なくとも一対の係合部材を含む、少なくとも4つの係合部材を備えており、
前記少なくとも4つの係合部材のうちの少なくとも1つが、線形の折り線によって物品キャリアにヒンジ接続され、前記少なくとも4つの係合部材のうちの少なくとも2つが、非線形の折り線によって物品キャリアにヒンジ接続されていることを特徴とする、物品上部係合デバイス。
【請求項2】
前記少なくとも4つの係合部材のうちの少なくとも1つが、前記係合パネルの周辺バンド部分によって設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の物品上部係合デバイス。
【請求項3】
前記少なくとも4つの係合部材のうちの少なくとも1つが、第1の線形折り線によって前記物品キャリアにヒンジ結合された第1の係合部材と、第2の線形折り線によって前記物品キャリアにヒンジ結合された第2の係合部材とを備えていることを特徴とする、請求項1に記載の物品上部係合デバイス。
【請求項4】
前記第2の線形折り線が、前記第1の線形折り線に対して垂直に配向されていることを特徴とする、請求項3に記載の物品上部係合デバイス。
【請求項5】
前記少なくとも4つの係合部材のうちの少なくとも2つが、第1の非線形折り線によって前記物品キャリアにヒンジ結合された第3の係合部材と、第2の非線形折り線によって前記物品キャリアにヒンジ結合された第4の係合部材とを備えていることを特徴とする、請求項1に記載の物品上部係合デバイス。
【請求項6】
前記第1の非線形折り線が第1の線形セグメントを含み、前記第2の非線形折り線が第2の線形セグメントを含むことを特徴とする、請求項5に記載の物品上部係合デバイス。
【請求項7】
前記第1の線形セグメントが、前記第2の線形セグメントに対して垂直に配向されていることを特徴とする、請求項6に記載の物品上部係合デバイス。
【請求項8】
前記少なくとも4つの係合部材のうちの少なくとも2つが、対応する非線形の折り線によって前記物品キャリアにヒンジ接続された3つの係合部材を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の物品上部係合デバイス。
【請求項9】
前記非線形の折り線のそれぞれが、線形セグメントを含むことを特徴とする、請求項8に記載の物品上部係合デバイス。
【請求項10】
前記線形セグメントの第1のセグメントが、前記線形セグメントの第2のセグメントに対して垂直に配向され、前記線形セグメントの第3のセグメントが、前記線形セグメントの第2のセグメントに対して垂直に配向されていることを特徴とする、請求項9に記載の物品上部係合デバイス。
【請求項11】
前記少なくとも1つの上部受容開口部が、直径方向に対向する少なくとも2つの線形エッジを備えていることを特徴とする、請求項1に記載の物品上部係合デバイス。
【請求項12】
前記少なくとも1つの上部受容開口部が、直径方向に対向する少なくとも一対の線形エッジを備えていることを特徴とする、請求項1に記載の物品上部係合デバイス。
【請求項13】
前記少なくとも1つの上部受容開口部が、直径方向に対向する少なくとも二対の線形エッジを備えていることを特徴とする、請求項1に記載の物品上部係合デバイス。
【請求項14】
少なくとも1つの物品をパッケージするための物品キャリアであって、少なくとも1つの上部受容開口部を有する少なくとも1つの上部係合デバイスを含む上部パネルを備えた物品キャリアにおいて、
物品上部係合デバイスは、少なくとも4つの係合部材であって、直径方向に対向する少なくとも一対の係合部材を含む、少なくとも4つの係合部材を備え、
前記少なくとも4つの係合部材のうちの少なくとも1つが、線形の折り線によって当該物品キャリアにヒンジ接続され、前記少なくとも4つの係合部材のうちの少なくとも2つが、非線形の折り線によって当該物品キャリアにヒンジ接続されていることを特徴とする、物品キャリア。
【請求項15】
ヒンジ接続によって前記上部パネルの周辺サイド部分にヒンジ結合された、対向する一対の側壁を備えていることを特徴とする、請求項14に記載の物品キャリア。
【請求項16】
前記少なくとも4つの係合部材のうちの少なくとも1つが、前記上部パネルの周辺サイド部分のうちの1つによって設けられていることを特徴とする、請求項15に記載の物品キャリア。
【請求項17】
ヒンジ接続によって前記上部パネルの周辺端部にヒンジ結合された、対向する一対の端壁を備えていることを特徴とする、請求項14に記載の物品キャリア。
【請求項18】
前記少なくとも4つの係合部材のうちの少なくとも1つが、前記上部パネルの周辺端部のうちの1つによって設けられていることを特徴とする、請求項17に記載の物品キャリア。
【請求項19】
物品キャリアを形成するためのブランクであって、少なくとも1つの上部受容開口部を有する少なくとも1つの上部係合装置を含むメインパネルを備えた、ブランクにおいて、
物品上部係合デバイスは、少なくとも4つの係合部材であって、直径方向に対向する少なくとも一対の係合部材を含む、少なくとも4つの係合部材を備え、
前記少なくとも4つの係合部材のうちの少なくとも1つが、線形の折り線によって物品キャリアにヒンジ接続され、前記少なくとも4つの係合部材のうちの少なくとも2つが、非線形の折り線によって前記物品キャリアにヒンジ接続されていることを特徴とする、ブランク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願への相互参照]
この出願は、2020年1月22日に出願された米国仮特許出願第62/964,467号の利益を主張し、その開示は、この参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、物品上部係合デバイス、物品キャリア、並びに、それらを形成するためのブランクに関する。より具体的には、限定的ではないが、本発明は、その中に物品を受容して保持するための1つまたは複数の開口を有する上部グリップタイプのキャリアに関する。
【背景技術】
【0003】
パッケージ(梱包)の分野では、複数の物品を運ぶためのカートンを提供することが知られている。カートンは当技術分野でよく知られており、消費者が消費する物品群を輸送、保管、およびアクセスできるようにするのに役立つ。コストと環境への配慮から、このようなカートンまたはキャリアは、可能な限り少ない材料で形成する必要があり、それらが形成される材料の無駄を最小限に抑える必要がある。さらに考慮すべきことは、カートンの強度と、大量の物品を保持および輸送するためのカートンの適合性である。カートンの中身は、カートン内に固定されることが望ましい。
【0004】
キャリアのパネルに開口が形成され、タブが前記開口から打ち抜かれた上部グリップ物品キャリアを提供することがよく知られている。物品が開口部に受容されると、タブは前記パネルの平面から変位し、前記タブは、一般に、物品のフランジまたはリップの周りで物品と係合する。
【0005】
本発明は、典型的には板紙などから形成されるカートンの分野における改善を提供しようとする。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様は、物品キャリア用の物品上部係合デバイスを提供する。物品キャリアは、少なくとも1つの上部受容開口部を有する係合パネルを備えている。物品上部係合デバイスは、少なくとも4つの係合部材を備えている。少なくとも4つの係合部材は、直径方向に対向する少なくとも一対の係合部材を含む。少なくとも4つの係合部材のうちの少なくとも1つは、線形の折り線によって物品キャリアにヒンジ接続されている。少なくとも4つの係合部材のうちの少なくとも2つは、それぞれの非線形の折り線によって物品キャリアにヒンジ接続されている。
【0007】
任意選択で、少なくとも4つの係合部材のうちの少なくとも1つは、係合パネルの周辺バンド部分によって設けられている。
【0008】
任意選択で、少なくとも4つの係合部材のうちの少なくとも1つは、第1の線形折り線によってキャリアにヒンジ結合された第1の係合部材と、第2の線形折り線によってキャリアにヒンジ結合された第2の係合部材とを備えている。
【0009】
任意選択で、第2の線形折り線は、第1の折り線に対して垂直に配向されている。
【0010】
任意選択で、少なくとも4つの係合部材のうちの少なくとも2つは、第1の非線形折り線によってキャリアにヒンジ結合された第3の係合部材と、第2の非線形折り線によってキャリアにヒンジ結合された第4の係合部材とを備えている。
【0011】
任意選択で、第1の非線形折り線は、第1の線形セグメントを含み、第2の非線形折り線は、第2の線形セグメントを含む。
【0012】
任意選択で、第1の線形セグメントは、第2の線形セグメントに対して垂直に配向されている。
【0013】
任意選択で、少なくとも4つの係合部材のうちの少なくとも2つは、それぞれの非線形折り線によってキャリアにヒンジ接続された3つの係合部材を備えている。
【0014】
任意選択で、非線形折り線のそれぞれは、線形セグメントを含む。
【0015】
任意選択で、線形セグメントの第1のセグメントが、線形セグメントの第2のセグメントに対して垂直に配向され、線形セグメントの第3のセグメントが、線形セグメントの第2のセグメントに対して垂直に配向される。
【0016】
任意選択で、少なくとも1つの上部受容開口部は、直径方向に対向する少なくとも2つの線形エッジを備えている。
【0017】
任意選択で、少なくとも1つの上部受容開口部は、直径方向に対向する少なくとも一対の線形エッジを備えている。
【0018】
任意選択で、少なくとも1つの上部受容開口部は、直径方向に対向する少なくとも二対の線形エッジを備えている。
【0019】
本発明の第2の態様は、少なくとも1つの物品をパッケージするための物品キャリアを提供する。物品キャリアは、少なくとも1つの上部受容開口部を有する少なくとも1つの上部係合デバイスを含む上部パネルを備えている。物品上部係合デバイスは、少なくとも4つの係合部材で構成されている。少なくとも4つの係合部材は、直径方向に対向する少なくとも一対の係合部材を含む。少なくとも4つの係合部材のうちの少なくとも1つは、線形の折り線によって物品キャリアにヒンジ接続されている。少なくとも4つの係合部材のうちの少なくとも2つは、非線形の折り線によって物品キャリアにヒンジ接続されている。
【0020】
任意選択で、ヒンジ接続によって上部パネルの周辺サイド部分にヒンジ結合された対向する一対の側壁を備えている。
【0021】
任意選択で、少なくとも4つの係合部材のうちの少なくとも1つは、上部パネルの周辺サイド部分のうちの1つによって設けられている。
【0022】
任意選択で、ヒンジ接続によって上部パネルの周辺端部にヒンジ結合された対向する一対の端壁を備えている。
【0023】
任意選択で、少なくとも4つの係合部材のうちの少なくとも1つは、上部パネルの周辺端部のうちの1つによって設けられている。
【0024】
本発明の第3の態様は、物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、少なくとも1つの上部受容開口部を有する少なくとも1つの上部係合デバイスを含むメインパネルを備えている。物品上部係合デバイスは、少なくとも4つの係合部材で構成されている。少なくとも4つの係合部材は、直径方向に対向する少なくとも一対の係合部材を備えている。少なくとも4つの係合部材のうちの少なくとも1つは、線形の折り線によって物品キャリアにヒンジ接続されている。少なくとも4つの係合部材のうちの少なくとも2つは、非線形の折り線によって物品キャリアにヒンジ接続されている。
【0025】
本出願の範囲内で、前の段落、特許請求の範囲、および/または以下の説明および図面に記載された、様々な態様、実施形態、例、特徴および代替案は、独立して、またはそれらの任意の組み合わせにおいて、検討または解釈され得ることが、想定され或いは意図される。
【0026】
一実施形態に関連して、または一実施形態に関連して説明される特徴または要素は、特徴の非互換性がない限り、すべての実施形態に適用可能である。一実施形態からの1つまたは複数の特徴または要素は、本明細書に開示される他の実施形態のいずれかに組み込まれるか、或いは、組み合わされてもよく、一実施形態から抽出された特徴または要素は、1つまたは複数の特徴に加えて、或いは、他の実施形態の1つまたは複数の特徴または要素の代わりに含まれてもよい。
【0027】
本明細書に開示される実施形態の特徴、または特徴の組み合わせは、その実施形態の他の特徴から分離して抽出され得る。或いは、一実施形態の特徴、または特徴の組み合わせは、その実施形態から省略されてもよい。
【0028】
本明細書全体で使用される場合、「非線形」という用語は、曲線、互いに対して角度付けられた一連の2つ以上の直線、或いは、一連の1つまたは複数の曲線と互いに対して角度付けられた1つまたは複数の直線が含まれるように定義される。
【図面の簡単な説明】
【0029】
次に、本発明の例示的な実施形態を、添付の図面を参照して説明する。
【0030】
図1】第1の実施形態による、キャリアを形成するためのブランクの上からの平面図である。
図1B図1のブランクの一部を上から見た平面図である。
図2図1のブランクから形成されたキャリアの上方からの斜視図である。
図3】第2の実施形態による、キャリアを形成するためのブランクの上からの平面図である。
図4図3のブランクから形成されたキャリアの上方からの斜視図である。
図5】第3の実施形態による、キャリアを形成するためのブランクの上からの平面図である。
図6図5のブランクから形成されたキャリアの一部の上方からの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
パッケージ、ブランク、およびキャリアの特定の実施形態の詳細な説明が本明細書に開示されている。開示された実施形態は、本発明の特定の態様を実施することができる方法の単なる例であり、本発明を実施することができるすべての方法の網羅的なリストを表すものではないことが理解されよう。本明細書で使用される場合、「例示的」という用語は、例示、標本、モデル、またはパターンとして機能する実施形態を指すために広範に使用されている。実際、本明細書に記載のパッケージ、ブランク、およびキャリアは、様々な代替の形態で具体化され得ることが理解されるであろう。図は必ずしも縮尺どおりではなく、特定のコンポーネントの詳細を示すために、一部の機能が誇張または最小化されている場合がある。よく知られている構成要素、材料または方法は、本開示を曖昧にすることを避けるために、必ずしも詳細に説明されているわけではない。本明細書に開示される特定の構造的および機能的詳細は、限定的であると解釈されるべきではなく、単に特許請求の範囲の基礎として、および本発明を様々に使用することを当業者に教示するための代表的な基礎として解釈されるべきである。
【0032】
図1を参照すると、図2に示されるように、以下、物品Bと呼ぶボトルまたは缶などの一次製品のグループを収容および運搬するためのカートンまたはキャリア90を形成することができるブランク10の平面図が示されている。ブランク10は、少なくとも1つの一次製品容器またはパッケージを梱包するための二次パッケージを形成する。図4および図6に示すような、カートンまたはキャリア190;290を形成するための代替ブランク110、210が図3および図5に示されている。
【0033】
本明細書に詳述される実施形態では、「カートン」および「キャリア」という用語は、本発明の様々な特徴を説明する非限定的な目的のために、一次製品容器などの物品を係合および運搬するための容器を指す。本発明の教示は、テーパー状および/または円筒形であってもなくてもよい様々な製品容器に適用され得ることが企図される。例示的な容器には、ボトル(例えば、金属、ガラスまたはプラスチックのボトル)、缶(例えば、アルミ缶)、TIN缶、ポーチ、パケットなどが含まれる。
【0034】
ブランク10、110、210は、適切な基板のシートから形成されている。本明細書で使用される場合、「適切な基板」という用語は、板紙、段ボール、ボール紙、プラスチック、それらの組み合わせなどのあらゆる種類の折り畳み可能なシート材料を含み得ることが理解されるべきである。1つまたは他の個数のブランクを使用することができ、適切な場合、例えば、以下でより詳細に説明するキャリア構造が提供され得ることを認識されたい。
【0035】
本明細書に記載のパッケージ構造またはカートンは、強度を高めるための材料で作られるか、またはそのような材料でコーティングされ得る、板紙などのシート材料から形成され得る。このようなシート材料の例は、WestRock Company社製の耐引裂性NATRALOCK(登録商標)ペーパーボードである。パッケージの引き裂き抵抗を改善するのに役立つために、引き裂き抵抗材料は複数の層によって設けられ得ることに留意されたい。通常、シート材料の一方の面は、もう一方の面とは異なる特性を有し得る。例えば、完成したパッケージから外向きに面するシート材料の表面は、特に滑らかで、良好な印刷適性を提供するために、クレイ(粘土)コーティングまたは他の表面処理などのコーティングを有し得る。他方、内側に面するシート材料の表面は、コーティング、層、処理を施すか、または他の方法で、1つまたは複数の引裂き抵抗、良好な接着性、熱シール性、または他の望ましい機能特性などの特性を提供するように準備され得る。
【0036】
図示された実施形態では、ブランク10;110;210は、例示的な物品Bの例示的な配置をパッケージするためのカートンまたはキャリア90;190;290を形成するように構成されている。図1から図4に示される実施形態では、配置は4×2のマトリックスまたはアレイであり、実施形態では、2つの物品の4つの列が提供され、物品Bは飲料缶である。図5に示される実施形態では、配置は3×2のマトリックスまたはアレイであり、実施形態では、2つの物品の3つの列が提供され、物品Bは飲料缶である。あるいは、ブランク10、110、210は、他のタイプ、個数、およびサイズの物品をパッケージするため、および/または、異なる配置若しくは構成で物品をパッケージするためのキャリアを形成するように構成され得る。
【0037】
図1は、第1の実施形態を示し、図2に示されるキャリア90を形成するためのブランク10を示す。キャリア90は、上部グリップクリップまたはキャリアの形態をとる。ブランク10は、キャリア90の上部パネルを形成するメインパネル12を備えている。
【0038】
上部パネル12は、上部パネル12の対向する側に沿って長手方向に延びる、一対の周辺部分18、20を含む。第1の周辺部分18は、第1の長手方向折り線17によって部分的に規定される。第2の周辺部分20は、第2の長手方向の折り線19によって部分的に規定される。
【0039】
第1のサイドパネル22は、折り線21の形態のヒンジ接続によってメインパネル12の第1の側にヒンジ接続されている。第2のサイドパネル24は、折り線23の形態のヒンジ接続によってメインパネル12の第2の側にヒンジ接続されている。
【0040】
第1のサイドパネル22は、メインパネル12の第1の周辺部分18にヒンジ接続されている。第2のサイドパネル24は、メインパネル12の第2の周辺部分20にヒンジ接続されている。
【0041】
第1の周辺部分18は、少なくとも1つの係合部材T1、T5(図1Bを参照)を提供し、キャリアブランクが物品群に適用されるとき、斜角パネルまたは傾斜パネルの形態をとり得る。図1の実施形態では、第1の周辺部分18は、4つの係合部材T1、T5を提供する。図1のブランクが物品群に適用されると、第1の周辺部分18は、係合エッジE1、E5が、例えば、缶の上部チャイムの下側に係合するための係合部材T1、T5の上端になるように、折り線21に向かって下向きに傾斜している。
【0042】
第2の周辺部分20は、少なくとも1つの係合部材を提供し、斜角パネルの形態をとり得る。図1の実施形態では、第2の周辺部分20は、4つの係合部材を提供する。
【0043】
ブランクは、第1の端部ストラップ28A/26a/14/26B/28Bを備えている。第1の端部ストラップ28A/26a/14/26B/28Bは、第1の端部パネル14を備えている。第1のコーナーパネル26Aは、折り線25Aの形態のヒンジ接続によって第1の端部パネル14の第1の端部にヒンジ接続されている。第1の固定パネル28Aは、折り線27Aの形態のヒンジ接続によって第1のコーナーパネル26Aの端部にヒンジ接続されている。
【0044】
第2のコーナーパネル26Bは、折り線25Bの形態のヒンジ接続によって、第1の端部パネル14の第2の端部にヒンジ接続されている。第2の固定パネル28Bは、折り線27Bの形態のヒンジ接続によって第2のコーナーパネル26Bの端部にヒンジ接続されている。
【0045】
第1の端部パネル14は、折り線13の形態のヒンジ接続によってメインパネル12の第1の端部にヒンジ接続されている。第1の端部パネル14は、上部パネル12を横切って横方向に延在する上部パネル12の第1の周辺部分にヒンジ接続されている。第1の周辺部分は、一対のサイド周辺部分18、20の間に延在する。第1の周辺部分は、2つの係合部材T2を提供する。
【0046】
第1のコーナーパネル26Aは、メインパネル12、特に第1の周辺部分18から切り欠きまたはくぼみによって分離されている。
【0047】
第2のコーナーパネル26Bは、メインパネル12、特に第2の周辺部分20から切り欠きまたはくぼみによって分離されている。
【0048】
第1の端部ストラップ28A/26a/14/26B/28Bは、キャリア90の第1の端部壁を形成する。
【0049】
ブランクは、第2の端部ストラップ32A/30A/16/30B/32Bを備えている。第2の端部ストラップ32A/30A/16/30B/32Bは、第2の端部パネル16を備えている。第3の固定パネル32Aは、折り線31Aの形態のヒンジ接続によって第3のコーナーパネル30Aの端部にヒンジ接続されている。
【0050】
第4のコーナーパネル30Bは、折り線29Bの形態のヒンジ接続によって、第2の端部パネル16の第2の端部にヒンジ接続されている。第4の固定パネル32Bは、折り線31Bの形態のヒンジ接続によって第4のコーナーパネル30Bの端部にヒンジ接続されている。
【0051】
第2の端部パネル16は、折り線15の形態のヒンジ接続によってメインパネル12の第2の端部にヒンジ接続されている。第2の端部パネル16は、上部パネル12を横切って横方向に延在する上部パネル12の第2の周辺端部にヒンジ接続されている。第2の周辺端部は、一対のサイド周辺部分18、20の間に延在する。第2の周辺端部は、2つの係合部材を提供する。
【0052】
第3のコーナーパネル30Aは、メインパネル12、特に第1の周辺部分18から切り欠きまたはくぼみによって分離されている。
【0053】
第4のコーナーパネル30Bは、メインパネル12、特に第2の周辺部分20から切り欠きまたはくぼみによって分離されている。
【0054】
第2の端部ストラップ32A/30A/16/30B/32Bは、キャリア90の第2の端部壁を形成する。
【0055】
メインパネル12は、複数の開口A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8を備えている。開口は、開口A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8のそれぞれを取り囲むメインパネル12の領域を含む物品保持構造RT1、RT2の一部を形成する。
【0056】
物品保持構造RT1、RT2は、端部物品保持構造の第1の対と、端部物品保持構造の第2の対とを含む。端部物品保持構造の第1の対は、第1の端部ストラップ28A/26a/14/26B/28Bに近接するメインパネル12に設けられている。上部パネル12の第1の周辺端部は、折り線13と端材保持構造の第1の対との間に配置されている。端材保持構造の第2の対は、第2の端部ストラップ32A/30A/16/30B/32Bに近接するメインパネル12に設けられている。上部パネル12の第2の周辺端部は、折り線15と端材保持構造の第2の対との間に配置されている。
【0057】
4つの中間物品保持構造がメインパネル12から打ち抜かれ、端部物品保持構造の第1の対と端部物品保持構造の第2の対との間に配置される。
【0058】
物品保持構造RT1、RT2のそれぞれは、4つの係合部材T1/T2/T3/T4、T5/T6/T7/T8を備えている。
【0059】
それぞれの端部物品保持構造は、構造が実質的に同じであり、図1Bに示される第1の端部保持構造RT1を参照することによってさらに詳細に説明される。
【0060】
第1の端部保持構造RT1は、メインパネル12の第1の周辺部分18の一部によって設けられている第1の係合部材T1を備えている。第1の係合部材T1は、開口A1に受容されたときに物品Bと係合するための第1の係合エッジE1を備えている。第1の係合部材T1は、折り線21の一部によってもたらされている線形の折り線によってブランク10にヒンジ接続されている。
【0061】
第1の端部保持構造RT1は、メインパネル12の第1の周辺端部の一部によって設けられている第2の係合部材T2を備えている。第2の係合部材T2は、開口A1に受容されたときに物品Bと係合するための第2の係合エッジE2を備えている。第2の係合部材T2は、少なくとも部分的に折り線46a/46bによって規定され得る。折り線46a/46bは非線形である。折り線46a/46bは、2つ以上の線形折り線要素46a、46bによって部分的に規定され得る。第2の係合部材T2は、折り線13の一部によって部分的に規定され得る。折り線46a/13/46bは非線形である。
【0062】
いくつかの実施形態では、第2の係合部材T2をブランク10にヒンジ結合する折り線は、互いに対して発散的に配置された2つ以上の線形要素によって形成される。折り線は、第2の係合エッジE2から見たときに凹状であり得る。いくつかの実施形態では、折り線は曲線または弧状であり得る。折り線は、曲線または円弧に近似する複数の線形要素を含み、折り畳まれたときの折り線は、図1のファントムラインまたは概念線(一点鎖線)で示されるように、湾曲した形状を採用し得る。
【0063】
第1の端部保持構造RT1は、メインパネル12の内側部分の一部によって設けられている第3の係合要素T3を備えている。第3の係合要素T3は、開口A1に受容されたときに物品Bと係合するための第3の係合エッジE3を備えている。第3の係合要素T3は、第1の係合部材T1の反対側に配置されている。
【0064】
第3の係合要素T3は、少なくとも部分的に折り線42a/42b/42cによって規定され得る。折り線42a/42b/42cは非線形である。折り線42a/42b/42cは、2つ以上の線形折り線要素42a、42b、42cによって部分的に規定され得る。図示された実施形態では、折り線42a/42b/42cは、3つの線形の折り線要素42a、42b、42cを含む。線形の折り線要素42cの1つは、長手方向に延びる折り線40a/40bの一部によって規定され得る。
【0065】
第3の係合要素T3の線形の折り線要素42a、42b、42cは、互いに対して発散して配置されている。折り線42a/42b/42cは、第3の係合エッジE3から見たときに凹状であり得る。いくつかの実施形態では、折り線42a/42b/42cは、曲線または弧状であり得る。折り線42a/42b/42cは、曲線または円弧に近似する複数の線形要素42a、42b、42cを含み、折り畳まれたときの折り線42a/42b/42cは、湾曲した形状を採用し得る。
【0066】
第1の端部保持構造RT1は、一対の物品受容開口A1、A3の間に配置されたメインパネル12の一部によって設けられている第4の係合要素T4を備えている。第4の係合要素T4は、開口A1に受容されたときに物品Bと係合するための第4の係合エッジE4を備えている。第4の係合要素T4は、第2の係合部材T2の反対側に配置されている。
【0067】
第4の係合要素T4は、少なくとも部分的に折り線48a/48b/48cによって規定され得る。折り線48a/48b/48cは非線形である。折り線48a/48b/48cは、2つ以上の線形の折り線要素48a、48b、48cによって部分的に規定され得る。図示された実施形態では、折り線48a/48b/48cは、3つの線形の折り線要素48a、48b、48cを含む。線形の折り線要素48cの1つは、横方向に延びる折り線54a/54bの一部によって規定され得る。
【0068】
第4の係合要素T4の線形の折り線要素48a、48b、48cは、互いに対して発散して配置されている。折り線48a/48b/48cは、第4の係合エッジE4から見たときに凹状であり得る。いくつかの実施形態では、折り線48a/48b/48cは、曲線または弧状であり得る。折り線48a/48b/48cは、曲線または円弧に近似する複数の線形要素48a、48b、48cを含み、折り畳まれたときの折り線48a/48b/48cは、湾曲した形状を採用し得る。
【0069】
中間物品保持構造のそれぞれは、構造が実質的に同じであり、図1Bに示されている第1の中間保持構造RT2を参照することによってさらに詳細に説明される。
【0070】
第1の中間保持構造RT2は、メインパネル12の第1の周辺部分18の一部によって設けられている第1の係合部材T5を備えている。第1の係合部材T1は、開口A3に受容されたときに物品Bと係合するための第1の係合エッジE5を備えている。第1の係合部材T5は、折り線21の一部によって設けられている線形の折り線によってブランク10にヒンジ接続されている。
【0071】
第1の中間保持構造RT2は、一対の物品受容開口A1、A3の間に配置されたメインパネル12の一部によって設けられている第2の係合部材T6を備えている。第2の係合部材T6は、開口A3に受容されたときに物品Bと係合するための第2の係合エッジE6を備えている。第2の係合部材T6は、少なくとも部分的に折り線50a/50bによって規定され得る。折り線50a/50bは非線形である。折り線50a/50bは、2つ以上の線形の折り線要素50a、50bによって部分的に規定され得る。第2の係合部材T6は、第1の端部保持構造RT1の第4の係合要素T4をブランク10にヒンジ接続する折り線要素48cによって部分的に規定され得る。折り線50a/48c/50bは非線形である。第1の中間保持構造RT2の第2の係合部材T6および第1の端部保持構造RT1の第4の係合要素T4は、共通の折り線48cを共有し得る。これは、第1の中間保持構造RT2の第2の係合部材T6の中間部分または内側部分と、第1の端部保持構造RT1の第4の係合要素T4とを互いにヒンジ接続する効果を有する。他の実施形態では、第1の中間保持構造RT2の第2の係合部材T6および第1の端部保持構造RT1の第4の係合要素T4は、互いに離間され得る。
【0072】
いくつかの実施形態では、第2の係合部材T6をブランク10にヒンジ結合する折り線は、互いに対して発散的に配置された2つ以上の線形要素によって形成される。折り線は、第2の係合エッジE6から見たときに凹状であり得る。いくつかの実施形態では、折り線は曲線または弧状であり得る。折り線は、曲線または円弧に近似する複数の線形要素を含み、折り畳まれたときの折り線は、湾曲した形状を採用し得る。
【0073】
第1の中間保持構造RT2は、メインパネル12の内側部分の一部によって設けられている第3の係合要素T7を備えている。第3の係合要素T7は、開口A3に受容されたときに物品Bと係合するための第3の係合エッジE7を備えている。第3の係合要素T7は、第1の係合部材T5の反対側に配置されている。
【0074】
第3の係合要素T7は、少なくとも部分的に折り線44a/44b/44cによって規定され得る。折り線44a/44b/44cは非線形である。折り線44a/44b/44cは、2つ以上の線形の折り線要素44a、44b、44cによって部分的に規定され得る。図示された実施形態では、折り線44a/44b/44cは、3つの線形の折り線要素44a、44b、44cを含む。線形の折り線要素44cの1つは、長手方向に延びる折り線40c/40dの一部によって規定され得る。
【0075】
第3の係合要素T7の線形の折り線要素44a、44b、44cは、互いに対して発散して配置されている。折り線44a/44b/44cは、第3の係合エッジE7から見たときに凹状であり得る。いくつかの実施形態では、折り線44a/44b/44cは、曲線または弧状であり得る。折り線44a/44b/44cは、曲線または円弧に近似する複数の線形要素44a、44b、44cを含み、折り線44a/44b/44cは、折り畳まれたときに湾曲した形状を採用し得る。
【0076】
第1の中間保持構造RT2は、一対の物品受容開口A3、A5の間に配置されたメインパネル12の一部によって設けられている第4の係合要素T8を備えている。第4の係合要素T8は、開口A3に受容されたときに物品Bと係合するための第4の係合エッジE8を備えている。第4の係合要素T8は、第2の係合部材T6の反対側に配置されている。
【0077】
第4の係合要素T8は、少なくとも部分的に折り線52a/52b/52cによって規定され得る。折り線52a/52b/52cは非線形である。折り線52a/52b/52cは、2つ以上の線形の折り線要素52a、52b、52cによって部分的に規定され得る。図示された実施形態では、折り線52a/52b/52cは、3つの線形の折り線要素52a、52b、52cを含む。線形の折り線要素52cの1つは、横方向に延びる折り線56a/56bの一部によって規定され得る。
【0078】
第4の係合要素T8の線形の折り線要素52a、52b、52cは、互いに対して発散して配置されている。折り線52a/52b/52cは、第4の係合エッジE8から見たときに凹状であり得る。いくつかの実施形態では、折り線52a/52b/52cは、曲線または弧状であり得る。折り線52a/52b/52cは、曲線または円弧に近似する複数の線形要素52a、52b、52cを含み、折り線52a/52b/52cは、折り畳まれたときに湾曲した形状を採用し得る。
【0079】
第1の端部保持構造RT1の第3の係合部材T3は、保持構造の隣接するカラム(列)内の端部保持構造の係合部材と背中合わせの関係で配置され得る。第3の係合部材T3は、折り線要素42cによって部分的に規定される。隣接するカラム(列)内の端部保持の係合部材は、折り線によって規定され、共通の折り線要素42cを共有し得る。他の実施形態では、係合部材は、互いに離間され、別個の折り線要素によって規定され得る。共通の折り線要素42cは、開口A1、A2の間の内側に配置され得る。
【0080】
任意選択の長手方向折り線40a、40bは、第1の端部保持構造RT1と隣接するカラム内の隣接する端部保持構造との間で長手方向に延び得る。折り線40a、40bは、共通の折り線要素42cと同一直線上にあり得る。折り線40a、40bは、開口A1、A2の間のブランクの領域を二分し得る。つまり、開口A1、A2の中間に配置されている。
【0081】
第1の中間保持構造RT2の第3の係合部材T7は、隣接して配置された保持構造のカラム(列)内の隣接する端部保持構造の係合部材と背中合わせの関係で配置され得る。第3の係合部材T7は、折り線要素44cによって部分的に規定される。隣接するカラム(列)内の端部保持の係合部材は、折り線によって規定され、共通の折り線要素44cを共有し得る。他の実施形態では、係合部材は、互いに離間され、別個の折り線要素によって規定され得る。共通の折り線要素44cは、開口A3、A4の間の内側に配置され得る。
【0082】
任意選択の縦方向の折り線40c、40cは、第1の中間保持構造RT2と隣接するカラム内の隣接する中間保持構造との間で長手方向に延び得る。折り線40c、40cは、共通の折り線要素44cと同一直線上にあり得る。折り線40c、40dは、開口A3、A4の間のブランクの領域を二分し得る。つまり、開口A3、A4の中間に配置されている。
【0083】
いくつかの実施形態では、折り線の要素またはセグメント46a、46b、42a、42b、48a、48b、44a、44b、50a、50b、52a、52bは、形状が非線形であり得る。折り線の要素またはセグメント46a、46b、42a、42b、48a、48b、44a、44b、50a、50b、52a、52bは、曲線または弧状であり得る。折り線の要素またはセグメント46a、46b、42a、42b、48a、48b、44a、44b、50a、50b、52a、52bは、互いに発散して配置された、2つまたは線形の部分から形成され得る。そのような実施形態では、非線形の折り線46a/13/46b、42a/42c/42b、48a/48c/48b、50a/48c/48b、44a/44c/44b、52a/52c/52bは、それぞれ、直線または線形のセグメント13、42c、48c、44c、52cを含む。
【0084】
メインパネル12に係合部材をヒンジ結合する非線形の折り線46a/13/46b、42a/42c/42b、48a/48c/48b、50a/48c/48b、44a/44c/44b、52a/52c/52bは連続し、または中断されていない。
【0085】
折り線要素42b、48b、50b、44aは、2×2のマトリックスまたはアレイを形成するように配置された4つの開口A1、A2、A3、A4のグループの間に配置された星型領域の一部を規定する。星型領域は、4つの開口A1、A2、A3、A4の間の中央に配置されている。
【0086】
任意選択の折り線40a/40b、54a/54b、40c/40dは、星形の点の頂点のそれぞれの1つを通過し得る。折り線40a/40b、54a/54b、40c/40dにおける部分40a、54a、40dは、星型領域の内部に配置され得る。折り線40a/40b、54a/54b、40c/40dにおける部分40b、54a、40cは、星型領域の外部に配置され得る。
【0087】
開口A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8は、形状が多角形であり得る。開口A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8は、四辺形、正方形、または長方形であり得る。開口A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8は、六角形または八角形であり得る。
【0088】
例示的な実施形態では、開口A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8は、実質的に正方形の形状である。開口A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8の角は丸みを帯びているか、またはフィレットされており、他の実施形態では、角は面取りされ得る。いくつかの実施形態では、開口A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8は、正方環状形をとり得る。他の実施形態では、開口A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8は、切り詰められた円形をとる。
【0089】
開口A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8のそれぞれは、対向する線形エッジの第1の対と対向する線形エッジの第2の対とを含む。エッジの第2の対は、エッジの第1の対に対して垂直に配向され得る。
【0090】
ブランクの開口A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8のそれぞれは、隣接して配置された開口A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8の係合要素と背中合わせに配置された少なくとも2つの係合要素T3、T4、T6、T7、T8を備えている。
【0091】
中間保持構造RT2は、3つの係合要素T6、T7、T8を含み、それらのそれぞれは、隣接して配置された開口A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8の係合要素と背中合わせに配置されている。
【0092】
端部保持構造RT1は、2つの係合要素T3、T4を含み、それらのそれぞれは、隣接して配置された開口A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8の係合要素と背中合わせに配置されている。
【0093】
開口A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8のそれぞれは、少なくとも部分的に非線形の折り線46a/13/46b、42a/42c/42b、48a/48c/48b、50a/48c/48b、44a/44c/44b、52a/52c/52bによって規定される少なくとも2つの係合要素T3、T4、T6、T7、T8を含む。非線形の折り線46a/13/46b、42a/42c/42b、48a/48c/48b、50a/48c/48b、44a/44c/44b、52a/52c/52bはそれぞれ、直線または線形のセグメント13、42c、48c、44c、52cを含む。少なくとも2つの係合要素T3、T4、T6、T7、T8における第1の1つが、第1の線形セグメント13、42c、48c、44c、52cを含み、少なくとも2つの係合要素T3、T4、T6、T7、T8における第2の1つが、第2の線形セグメント13、42c、48c、44c、52cを含む。第2の線形セグメントは、第1の線形セグメント13、42c、48c、44c、52cに対してほぼ垂直に配置されている。
【0094】
中間保持構造RT2は、3つの線形のセグメント48c、44c、52cを含み、それぞれが、3つの線形のセグメント48c、44c、52cの隣接する1つに対して略垂直に配置されている。
【0095】
端部保持構造RT1は、互いに略垂直に配置された2つの線形のセグメント13、42cを含む。
【0096】
図1に示されるように、接着剤または他の接着処理Gは、第1のサイドパネル22、第2のサイドパネル24、第1の固定パネル28A、第2の固定パネル28B、第3の固定パネル32A、および第4の固定パネル32Bに適用され得る。接着剤または接着処理G1は、一時的な接着剤などを含み、接着剤または他の接着処理G2は、ホットメルト接着などを含み得る。接着剤または接着処理G1は、第1のサイドパネル22の長手方向の内側部分および第2のサイドパネル24の長手方向の内側部分に適用され、一方、接着剤または接着処理G2は、第1のサイドパネル22の長手方向の外側部分および第2のサイドパネル24の長手方向の外側部分に適用され得る。接着剤または接着処理G1はまた、第1の固定パネル28A、第2の固定パネル28B、第3の固定パネル32A、および第4の固定パネル32Bに適用され得る。
【0097】
接着剤G1は、サイドパネルおよび固定パネルを物品Bに固定するのに役立ち得る。特定の一時的な接着剤の例は、HBフラーによって製造されたSwift(登録商標)メルト7044である。一時的な接着剤の使用は任意選択である。一時的な接着剤の利点は、物品がキャリアから外されたときにキャリアに付着したままである傾向にあり、これは、接着剤を物品に付着したままにするよりも望ましい場合がある。代替の実施形態では、ホットメルト接着などであるがこれに限定されない他の接着剤も使用され得る。
【0098】
ここで図3および図4を参照すると、本開示の追加の実施形態が示されている。例示された第2の実施形態では、第2の実施形態に属するこれらの特徴を示すために接頭辞「100」が追加されているが、可能な場合、同様の数字が同様の部品を示すために使用されている。追加の実施形態では、第1の実施形態と多くの共通の特徴を共有するため、図1図2に示される実施形態との違いのみを詳細に説明する。
【0099】
図3は、第2の実施形態を示し、図4に示されるように、キャリア190を形成するためのブランク110を示す。キャリア190は、上部グリップクリップまたはキャリアの形態をとる。ブランク110は、キャリア190の上部パネルを形成するメインパネル112を備えている。
【0100】
上部パネル112は、上部パネル112の反対側に沿って長手方向に延びる一対の周辺部分118、120を備えている。第1の周辺部分118は、第1の長手方向折り線117によって部分的に規定される。第2の周辺部分120は、部分的に、第2の長手方向の折り線119によって規定される。
【0101】
第1のサイドパネル122は、折り線121の形態のヒンジ接続によってメインパネル112の第1の側にヒンジ接続されている。第2のサイドパネル124は、折り線123の形態のヒンジ接続によってメインパネル112の第2の側にヒンジ接続されている。
【0102】
第1のサイドパネル122は、メインパネル112の第1の周辺部分118にヒンジ接続されている。第2のサイドパネル124は、メインパネル112の第2の周辺部分120にヒンジ接続されている。
【0103】
メインパネル112は、複数の開口A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8を備えている。開口は、開口A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8のそれぞれを取り囲むメインパネル112の領域を含む物品保持構造の一部を形成する。物品保持構造は、端部物品保持構造の第1の対および端部物品保持構造の第2の対を含む。端部物品保持構造の第1の対は、第1の端部ストラップ128A/126a/114/126B/128Bに近接するメインパネル112に設けられている。上部パネル112の第1の周辺端部は、折り線113と第1の対の端部物品保持構造との間に配置されている。エンド物品保持構造の第2の対は、第2の端部ストラップ132A/130A/116/130B/132Bに近接するメインパネル112に設けられている。上部パネル112の第2の辺縁端部は、折り線115と第2の対の端部物品保持構造との間に配置されている。
【0104】
4つの中間物品保持構造がメインパネル112から打ち抜かれ、第1の対の端部物品保持構造と第2の対の端部物品保持構造との間に配置される。
【0105】
図3の実施形態では、開口A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8のそれぞれは、対向する一対の線形エッジE1、E3および対向する一対の凹状エッジE2、E4を備えている。凹状エッジE2、E4は、線形エッジE1、E3に略垂直である。線形エッジE1、E3は、ブランク110に沿って実質的に長手方向に延在する。凹状エッジE2、E4は、概して、ブランク110を横切って横方向に延在する。
【0106】
端部保持構造はそれぞれ、それぞれが係合エッジE1、E2、E3、E4を有する4つの係合要素を備えている。端部保持構造はそれぞれ、対向する線形係合エッジE1、E3の対を備えている。端部保持構造はそれぞれ、対向する凹状係合エッジE2、E4の対を備えている。
【0107】
図3の実施形態では、折り線セグメント46a、46bは、端部保持構造から省略されている。第2の係合要素は、線形の折り線115によってキャリア190にヒンジ結合され、メインパネル12の第1の周辺端部の一部によって設けられている。
【0108】
図3の実施形態は、線形の折り線によってキャリア190またはブランク110にヒンジ接続された2つの係合要素を有する保持構造を備えている。
【0109】
図3の実施形態では、長手方向に延びる折り線40a/40b、40c/40dは省略されている。
【0110】
図3の実施形態では、横方向に延びる折り線50a/50b、54c/54d、56a/56bは省略されている。
【0111】
上部係合パネル112(本明細書では上部またはメインパネル112とも呼ばれる)は、主要部分と、主要部分を取り囲むまたは外接する周辺部分とを含む。周辺部分は、一対のサイド周辺ストリップまたはバンド118、120、および一対の端部周辺ストリップまたはバンド106、108を含む。上部パネル112は、それぞれが略円筒形の物品Bの上部を受容するための複数の上部受容開口A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8を有する。それぞれの開口A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8は、その開口A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8の周囲に沿って配置された複数の係合エッジE1、E2、E3、E4を有する。それぞれの係合エッジE1、E2、E3、E4、E5、E6、E7、E8は、それぞれの物品Bの荷重の少なくとも一部を支えるために採用されている。複数の係合エッジE1、E2、E3、E4、E5、E6、E7、E8は、直径方向に対向するエッジE2/E4、E6/E8、E1/E3、E5/E7における少なくとも第1の対および第2の対を含む。
【0112】
第1の正反対の対E2/E4、E6/E8における少なくとも1つのE4、E6、E8は、上部パネル112の主要部分から形成され、そして、非線形の折り線148a/148c/148b、150a/148c/148b、152a/152c/152bによってそれにヒンジ接続されている。
【0113】
第1の対E6/E8における他の1つのE6は、上部係合パネル112の主要部分から形成されたヒンジ要素T6によって設けられ、そして、非線形の折り線150a/148c/148bによってそれにヒンジ接続されている。
【0114】
第1の対E2/E4における他の1つのE2は、線形の折り線113、115によってキャリア190の端部パネル114、116にそれぞれヒンジ接続されている端部周辺ストリップ106、108の1つによって設けられ得る。
【0115】
第2の正反対の対E1/E3、E5/E7における1つのE3、E7は、上部パネル112の主要部分から形成されたヒンジ要素T3、T7によって設けられ、非線形の折り線142a/142c/142b、144a/144c/144bによってそれにヒンジ接続されている。
【0116】
第2の対E1/E3、E5/E7におけるもう1つのE1、E5は、線形の折り線121、123によってサイドパネル122、124にそれぞれヒンジ接続されたサイド周辺ストリップ118、120の1つによって設けられている。
【0117】
係合エッジの第1の対E2、E4、E6、E8は湾曲し得るが、係合エッジの第2の対E1、E3;E5、E7はまっすぐであり得る。サイド周辺ストリップ118、120は、それぞれ折り線117、119によって主要部分にヒンジ接続され得る。それぞれの折り線117、119は、開口A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8によって中断され得る。
【0118】
ここで図5および図6を参照すると、本開示の追加の実施形態が示されている。例示された第3の実施形態では、第3の実施形態に属するこれらの特徴を示すために接頭辞「200」が追加されているが、可能な場合、同様の数字が同様の部品を示すために使用されている。追加の実施形態では、第1および第2の実施形態と多くの共通の特徴を共有するため、図1から図4に示される実施形態との違いのみを詳細に説明する。
【0119】
ここで図5を参照すると、第3の実施形態が示され、図6に示されるキャリア290を形成するためのブランク210が示されている。キャリア290は、上部グリップクリップまたはキャリアの形態をとる。ブランク210は、キャリア290の上部パネルを形成するメインパネル212を備えている。
【0120】
上部パネル212は、上部パネル212の対向する側に沿って長手方向に延在する一対の周辺部分218、220を備えている。第1の周辺部分218は、第1の長手方向折り線217によって部分的に規定される。第2の周辺部分220は、第2の長手方向の折り線219によって部分的に規定される。
【0121】
第1のサイドパネル222は、折り線221の形態のヒンジ接続によってメインパネル212の第1の側にヒンジ接続されている。第2のサイドパネル224は、折り線223の形態のヒンジ接続によってメインパネル212の第2の側にヒンジ接続されている。
【0122】
第1のサイドパネル222は、メインパネル212の第1の周辺部分218にヒンジ接続されている。第2のサイドパネル224は、メインパネル212の第2の周辺部分220にヒンジ接続されている。
【0123】
メインパネル212は、複数の開口A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8を備えている。開口部は、開口A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8のそれぞれを取り囲むメインパネル212の領域を含む物品保持構造の一部を形成する。物品保持構造は、端部物品保持構造の第1の対と端部物品保持構造の第2の対とを含む。端部物品保持構造の第1の対は、第1の端部ストラップ228A/226a/214/226B/228Bに近接するメインパネル212に設けられている。上部パネル212の第1の周辺端部は、折り線213と端部物品保持構造の第1の対との間に配置されている。端部物品保持構造の第2の対は、第2の端部ストラップ232A/230A/216/230B/232Bに近接するメインパネル212に設けられている。上部パネル212の第2の周辺端部は、折り線215と端部物品保持構造の第2の対との間に配置されている。
【0124】
2つの中間物品保持構造がメインパネル212に提供され、端部物品保持構造の第1の対と端部物品保持構造の第2の対との間に配置される。
【0125】
図5の実施形態では、端部保持構造のみが、凹状係合エッジE2を有する開口A1、A2、A7、A8を含む。図示された実施形態では、開口A1、A2、A7、A8の一方のエッジのみが凹んでいる。凹状エッジE2は、上部パネル212の第1または第2の周辺部分に隣接して、または近接して設けられている。凹状エッジE2に対向するエッジE4は、形状が線形である。
【0126】
図2図4および図6は、組み立てられた状態のキャリア90;190;290を示し、キャリア90;190;290は、物品Bまたはそのペアの間に配置された谷または谷部分を有する上部パネル12、112、212を備えている。谷部分は、一対の背中合わせの係合要素T3、T4、T6、T7、T8によって形成される。谷部分の少なくとも一端は、上部パネル12;112;212の一部によって閉じられ、その部分は傾斜し得る。谷部分の各端部は、傾斜部分によって閉じられ得る。
【0127】
一対の背中合わせの係合要素T3、T4、T6、T7、T8は、それらの間に配置されたメインパネル12;112;212の一部によって、少なくとも一端が互いに結合または接続されている。
【0128】
一対の背中合わせの係合要素T3、T4、T6、T7、T8の一方の第1の端部は、メインパネル12;112;212の一部によって、一対の背中合わせの係合要素T3、T4、T6、T7、T8の他方の第1の隣接する端部に結合または接続されており、前記部分は、実質的に三角形または台形の形状である。
【0129】
一対の背中合わせの係合要素T3、T4、T6、T7、T8の一方の第2の端部は、メインパネル12;112;212の一部によって、一対の背中合わせの係合要素T3、T4、T6、T7、T8の他方の第2の隣接する端部に結合または接続されており、前記部分は、実質的に三角形または台形の形状である。メインパネル12;112;212の前記部分は、メインパネル12;112;212の星型領域のうちの1つの部分によってもたらされ得る。
【0130】
係合要素T4、T6、T8の1つを別の係合要素の1つにヒンジ結合する共通の折り線48c、52c;148c、152c;248c、252cは、図3の矢印方向GRによって示されるように、材料の粒子方向に平行に延びる。共通の折り線42c、44c;142c、122c;242c、244cは、粒子方向GRに対して垂直に延びる。
【0131】
メインパネル12;112;212の結合部分は、発散して配置された一対の折り線セグメントによって部分的に規定され得る。発散的に配置された折り線セグメントの対は、非線形の折り線46a/13/46b、42a/42c/42b、48a/48c/48b、50a/48c/48b、44a/44c/44b、52a/52c/52b、142a/142c/142b、148a/148c/148b、150a/148c/148b、144a/144c/144b、152a/152c/152b、242a/242c/242b、248a/248c/248b、250a/248c/248b、244a/244c/244b、252a/252c/252bの部分によってもたらされ得る。
【0132】
本開示は、改善された物品保持構造または物品上部係合デバイスRT1、RT2を有する、上部係合タイプのキャリア90;190;290を提供する。
【0133】
物品上部係合デバイスは、少なくとも1つの上部受容開口A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8を有する係合パネル12;112;212を備えている。
【0134】
本明細書で使用される場合、「上部」、「底部」、「ベース」、「フロント」、「バック」、「端部」、「サイド」、「インナー」、「アウター」、「上方」および「下方」は、必ずしもそれぞれのパネルをそのような方向に制限するわけではなく、単にこれらのパネルを互いに区別するために使用されている。
【0135】
本明細書で使用される場合、「ヒンジ接続」および「折り線」という用語は、ブランクのヒンジ機構を規定し、互いに対してブランクの折り畳み部分を容易にするあらゆる種類の線を指し、或いは、さもなければ、ブランクの最適なパネル折り畳み位置を示している。「ヒンジ接続」への言及は、必ずしも単一の折り線のみを指すと解釈されるべきではなく、実際、ヒンジ接続は、2つ以上の折り線から形成することができ、2つ以上の折り線のそれぞれは、形状がまっすぐ/直線または湾曲/曲線のいずれかであり得る。直線状の折り線がヒンジ接続を形成する場合、それらは互いに平行に配置されるか、または互いに対してわずかに角度付けされ得る。湾曲した折り線がヒンジ接続を形成する場合、それらは互いに交差して、湾曲した折り線で囲まれた領域内に成形パネルを規定し得る。そのようなヒンジ接続の典型的な例は、それらがそれらの間の楕円形パネルを規定するように、2点で交差する一対のアーチ型または弧状の折り線を含み得る。ヒンジ接続は、1つまたは複数の線形の折り線および1つまたは複数の曲線状の折り線から形成され得る。そのようなヒンジ接続の典型的な例は、それらがそれらの間の半月形のパネルを規定するように2点で交差する線形の折り線とアーチ型または弧状折り線の組み合わせを含み得る。
【0136】
本明細書で使用される場合、「折り線」という用語は、以下のいずれか、すなわち、スコアライン、エンボスライン、デボスライン、ミシン目のライン、短いスリットのライン、ハーフカットのライン、単一のハーフカット、中断されたカットライン、整列されたスリットのライン、スコアのライン、さらに、前述したオプションの任意の組み合わせを指し得る。
【0137】
ヒンジ接続および折り線はそれぞれ、ミシン目、ミシン目の線、短いスリットの線、ハーフカットの線、単一のハーフカット、カットライン、中断されたカットライン、スリット、スコア、エンボス加工された線、デボス加工された線、それらの任意の組み合わせなどを含む、ブランクの基板に形成される要素を含み得ることを理解されたい。要素は、必要な機能を提供するように寸法を規定して配置され得る。例えば、ミシン目の線は、折り線および/または切断線を規定するために、弱さの程度で寸法が記入または設計され得る。ミシン目の線は、折り畳みを容易にし、破壊に抵抗するように、より多くの努力が破壊に必要なように折り畳みを容易にし、或いは、わずかな努力で破壊を容易にするように設計され得る。
【0138】
本明細書で使用される「整列して」という表現は、2つの重なり合うパネルの第1に形成された開口および2つの重なり合うパネルの第2に形成された第2の開口など、組み立てられたカートン内の2つ以上の要素の位置合わせを指す。互いに整列されているこれらの要素は、重なり合うパネルの厚さの方向に互いに整列させることができる。例えば、第1のパネルの開口が、第1のパネルと重なり合う配置で配置された第2のパネルの第2の開口と「整列」されている場合、開口のエッジは、エッジの少なくとも一部に沿って延在し、そして、第2の開口の、第1および第2のパネルの厚さの方向に、第2の開口と整列させることができる。
【0139】
図1および図1Bを参照すると、上部係合パネル12は、主要部分と、主要部分を取り囲むまたは外接する周辺部分とを含む。周辺部分は、一対のサイド周辺ストリップ18、20と、一対の端部周辺ストリップ101、102とを含む。上部係合パネルは、それぞれが缶などの略円筒形の物品の上部を受容するための複数の上部受容開口A1~A8を有する。それぞれの開口は、その開口部の周囲に沿って配置された複数の係合エッジを有する。それぞれの係合エッジは、それぞれの物品の荷重の少なくとも一部に耐えるように採用されている。複数の係合エッジは、直径方向に対向するエッジE1~E4またはE5~E8における少なくとも第1の対および第2の対を含む。
【0140】
第1の正反対の対E2およびE4またはE6およびE8における少なくとも1つのE4、E8は、上部パネル12の主要部分から形成されたヒンジ要素T4、T8によって設けられ、非線形の折り線48a、48b、48cによって主要部分にヒンジ結合されている。第1の対E2およびE4;E6およびE8におけるもう1つのE2、E6は、上部係合パネル12の主要部分から形成されたヒンジ要素T6によって設けられ、非線形の折り線50a、50b、48cによってそれに主要部分にヒンジ結合され得る。それ以外の場合は、第1の対E2およびE4;E6およびE8におけるもう一方のE2、E6は、それぞれ線形の折り線13、15によってキャリアの端部パネル14、16にそれぞれヒンジ接続されている端部周辺ストリップ101、102のうちの1つ101によってもたらされ得る。
【0141】
第2の正反対の対E1、E3またはE5、E7における1つのE3またはE7は、上部係合パネル12の主要部分から形成されたヒンジ要素T1またはT7によってもたらされ、非線形の折り線42a、42b、42cまたは44a、44b、44cによって主要部分にヒンジ接続されている。第2の対E1、E3またはE5、E7におけるもう1つのE1またはE5は、それぞれ線形の折り線21、23によってそれぞれサイドパネル22、24にヒンジ接続されているサイド周辺ストリップ18、20の1つによって設けられている。
【0142】
正反対の係合エッジE2、E4またはE6、E8における第1の対は、湾曲または真っ直ぐであり得るが、係合エッジE1、E3またはE5、E7における第2の対は、真っ直ぐであり得る。サイド周辺ストリップ18、20は、それぞれ折り線17、19によって主要部分にヒンジ接続され得る。折り線17、19のそれぞれは、隣接する開口A1、A3、A5、A7またはA2、A4、A6、A8によって中断され得る。
【符号の説明】
【0143】
10、110、210 ブランク
13、42、44、46、48、50、52、142、144、146、148、
150、152、242、244、246、248、250、252 折り線
90、190、290 カートンまたはキャリア
12、112、212 メインパネル
14、114、214 第1の端部パネル
16、116、216 第2の端部パネル
18、118、218 第1の周辺部分、サイド周辺部分
20、120、220 第2の周辺部分、サイド周辺部分
22、122、222 第1のサイドパネル
24、124、224 第2のサイドパネル
26A 第1のコーナーパネル
26B 第2のコーナーパネル
30A 第3のコーナーパネル
30B 第4のコーナーパネル
28A/26a/14/26B/28B 第1の端部ストラップ
32A/30A/16/30B/32B 第2の端部ストラップ
28A 第1の固定パネル
28B 第2の固定パネル
32A 第3の固定パネル
32B 第4の固定パネル
A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8 開口
B 物品
E1、E2、E3、E4、E5、E6、E7、E8 係合エッジ
G 接着処理
RT1、RT2 物品保持構造
T1、T2、T3、T4、T5、T6、T7、T8 係合部材
図1
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】