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特表2023-511751気体溶解水生成アセンブリ及びこれを有するシャワー機
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-22
(54)【発明の名称】気体溶解水生成アセンブリ及びこれを有するシャワー機
(51)【国際特許分類】
   B01F 21/00 20220101AFI20230314BHJP
   A47K 3/28 20060101ALI20230314BHJP
   B01F 23/213 20220101ALI20230314BHJP
   B01F 25/45 20220101ALI20230314BHJP
   B01F 25/20 20220101ALI20230314BHJP
【FI】
B01F21/00
A47K3/28
B01F23/213
B01F25/45
B01F25/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022546372
(86)(22)【出願日】2021-01-29
(85)【翻訳文提出日】2022-07-28
(86)【国際出願番号】 KR2021001202
(87)【国際公開番号】W WO2021154023
(87)【国際公開日】2021-08-05
(31)【優先権主張番号】10-2020-0010575
(32)【優先日】2020-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522301429
【氏名又は名称】ロボタス・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ホン・ヨン・ムン
(72)【発明者】
【氏名】ミン・チュル・キム
(72)【発明者】
【氏名】ジュン・イン・ク
(72)【発明者】
【氏名】イン・ヨン・キム
【テーマコード(参考)】
2D132
4G035
【Fターム(参考)】
2D132FA02
2D132FA07
2D132FC04
2D132FH01
2D132FJ01
2D132FJ11
2D132FJ22
2D132FJ31
4G035AA01
4G035AB15
4G035AC15
4G035AC26
4G035AE13
4G035AE19
(57)【要約】
本発明は、水栓から提供された流体を利用して気体溶解水を生成及び供給し、気体溶解水をマイクロバブルの流体として噴射する気体溶解水生成アセンブリ及びこれを有するシャワー機である。本発明による気体溶解水生成アセンブリは、水栓に結合されて水栓から提供される流体が供給される供給口及び供給口から供給された流体が排出される排出口が形成されたハウジングと、ハウジングの内部の供給口と排出口との間に配置され、供給口から供給された流体に気泡を発生させてハウジングの内部に気体溶解水として提供する気泡生成部と、ハウジングの内部に提供された気体溶解水とハウジングの外部に排出される気体溶解水とに応じて選択的に作動してハウジングの内部に残留した気体溶解水をハウジングの外部に排水するドレンバルブと、を含むことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水栓に結合されて前記水栓から提供される流体が供給される供給口と、前記供給口から供給された流体が排出される排出口とが形成されたハウジングと、
前記ハウジングの内部の前記供給口と前記排出口との間に配置され、前記供給口から供給された流体に気泡を発生させて前記ハウジングの内部に気体溶解水として提供する気泡生成部と、
前記ハウジングの下部に配置され、前記ハウジングの内部に提供された気体溶解水と前記ハウジングの外部に排出される気体溶解水とに応じて選択的に作動して、前記ハウジングの内部に残留した気体溶解水を前記ハウジングの外部に排水するドレンバルブと、を含むことを特徴とする気体溶解水生成アセンブリ。
【請求項2】
前記ドレンバルブは、
前記ハウジングの内部に気体溶解水が収容される時、残留した気体溶解水が排水される排水流路を閉鎖する閉鎖位置と、前記排出口を介してハウジングの外部に気体溶解水が排出された後、ハウジングの内部に残留した気体溶解水が排水される排水流路を開放する開放位置と、の間において往復移動されることを特徴とする請求項1に記載の気体溶解水生成アセンブリ。
【請求項3】
前記ドレンバルブは、
前記ハウジングの前記排水流路と連通し、前記ハウジングの内部に残留した気体溶解水が排水されるドレン流路が形成されたバルブボディと、
前記バルブボディの内部に配置され、前記閉鎖位置と前記開放位置との間において往復移動されて選択的に前記ドレン流路を開閉するバルブスプールと、を含むことを特徴とする請求項2に記載の気体溶解水生成アセンブリ。
【請求項4】
前記ドレンバルブは、前記バルブスプールが前記閉鎖位置から開放位置に移動するように弾性力を提供する弾性部材をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の気体溶解水生成アセンブリ。
【請求項5】
前記ドレンバルブは、ハウジングの内部に気体溶解水が収容される時、圧力上昇により排水流路を閉鎖する閉鎖位置に位置し、
前記ハウジングの内部に収容された気体溶解水が前記排出口を介して排出される時、圧力解消により前記排水流路を開放する開放位置に位置することを特徴とする請求項2に記載の気体溶解水生成アセンブリ。
【請求項6】
前記気体溶解水生成アセンブリは、前記ハウジングの前記供給口に流体の流動方向に沿って上流側から下流側に断面積が増加するスカート(skirt)形状の断面形状を有して配置され、前記水栓から前記ハウジングの内部に流体を噴射する拡散ノズル部をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の気体溶解水生成アセンブリ。
【請求項7】
前記気泡生成部は、前記ハウジングの断面直径より相対的に小さい直径を有して一側が開口された円筒形状で設けられ、前記供給口から提供された流体との衝突により気泡を生成することを特徴とする請求項2に記載の気体溶解水生成アセンブリ。
【請求項8】
前記気泡生成部は、
前記ハウジングの直径より相対的に小さい直径を有して配置され、前記供給口から提供された流体が流入する開放部及び前記開放部に対向配置されて流入した流体と衝突する閉鎖部が形成された気泡生成部用ハウジングと、
前記閉鎖部に貫通形成されて、前記気泡生成部用ハウジングの底部に滞留した気体溶解水を前記気泡生成部用ハウジングの外部に排水する排水ホールと、を含むことを特徴とする請求項7に記載の気体溶解水生成アセンブリ。
【請求項9】
マイクロバブルの流体を噴射するシャワーヘッドと、
前記シャワーヘッドに連結されて前記シャワーヘッドにマイクロバブルの流体として噴射されるための気体溶解水を提供し、残留した気体溶解水を排出する請求項1の気体溶解水生成アセンブリと、を含むことを特徴とするシャワー機。
【請求項10】
前記シャワーヘッドは、
前記気体溶解水生成アセンブリと連結される第1ボディと、
前記第1ボディと着脱可能に連結され、マイクロバブルの流体を噴射する噴射口が形成された第2ボディと、
前記第1ボディと第2ボディとの間に配置されて、前記第1ボディから前記第2ボディに流動する気体溶解水の流動流路を選択的に開閉する開閉部と、を含むことを特徴とする請求項9に記載のシャワー機。
【請求項11】
前記シャワーヘッドは、
前記第1ボディの内部に配置されて前記第2ボディに流動する気体溶解水にサビ成分が含まれる時、気体溶解水に含まれたサビ成分をフィルタリングするサビ取りフィルタをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載のシャワー機。
【請求項12】
前記シャワーヘッドは、
前記噴射口と前記開閉部との間に配置され、前記流動流路より相対的に小さい断面積を有する複数のオリフィスで形成されて、前記開閉部から前記噴射口に流動する気体溶解水の流速を増加させるノズル部をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載のシャワー機。
【請求項13】
前記シャワーヘッドは、
前記噴射口と前記開閉部との間に配置されて、気体溶解水に含まれた残留塩素及びバクテリアをフィルタリングするビタミンフィルタ及び抗菌フィルタをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載のシャワー機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、気体溶解水生成アセンブリ及びこれを有するシャワー機に関し、より詳しくは、水栓から提供された流体を利用して気体溶解水を生成及び供給し、気体溶解水をマイクロバブルの流体として噴射する気体溶解水生成アセンブリ及びこれを有するシャワー機に関する。
【背景技術】
【0002】
洗浄対象物は、食器及び野菜などの物品及び食品類、そして人間及び動物のなどの生物類であり得る。洗浄対象物は、その材質に応じた固有の表面粗さを有している。例えば、食器などの材質に応じた固有の表面粗さと人体の皮膚の固有の表面粗さとは異なり、それぞれ洗浄時間及び方法などの相違点が発生する。
【0003】
ここで、洗浄のために主に使われる水は表面張力が他の物質に比べて大きい物質の1つである。水を利用した洗浄対象物の洗浄は水の表面張力を利用して洗浄が行われるが、実質的に水が洗浄対象物の表面に残っている汚染物質まで浸透できないため、洗浄効率が低下する。このような水洗浄時に洗浄効率の低下を防止するために界面活性剤が添加された洗剤及び石鹸などを使用して食器又は人体などを洗浄するが、一般的に界面活性剤が添加された製品には人体に有害な化学成分が含まれている場合が多い。
【0004】
一方、人体の洗浄、例えばシャワーのような人体の洗浄過程を行う時、一般的に洗浄効率を向上させるために界面活性剤が添加されたシャンプー及びボディウォッシュなどが使われているが、前述のように人体に有害な化学成分が含まれている場合が多いため、代替の方法が要求された。例えば、特許文献1の「微細気泡生成装置及び微細気泡生成方法」に掲載されているように、水栓から供給された流体(ここで、流体は一般的な水を意味する)を物理的な要因を付加して気体溶解水を生成し、マイクロバブルの流体として噴射して洗浄力を増加させると共に人体に無害な環境にやさしい洗浄方法を提供した。
【0005】
しかしながら、従来の文献に記載されているように気体溶解水を生成して洗浄のためのマイクロバブルの流体を提供することはできるが、マイクロバブルの流体提供の後、容器内部に残留した気体溶解水が排水されないことにより容器内部において汚染が発生する問題点がある。
【0006】
また、前述のように、容器内部に残留した気体溶解水の汚染により悪臭などが発生してシャワー時に使用者に不快感を招くという問題点もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第6334434号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、気体溶解水を生成して提供すると共に気体溶解水の排出後に残留された気体溶解水を排水できるように構造が改善された気体溶解水生成組立及びこれを有するシャワー機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題の解決手段は、本発明によって水栓に結合されて前記水栓から提供される流体が供給される供給口及び前記供給口から供給された流体が排出される排出口が形成されたハウジングと、前記ハウジングの内部の前記供給口と前記排出口との間に配置され、前記供給口から供給された流体に気泡を発生させて前記ハウジングの内部に気体溶解水として提供する気泡生成部と、前記ハウジングの下部に配置され、前記ハウジングの内部に提供された気体溶解水と前記ハウジングの外部に排出される気体溶解水とに応じて選択的に作動して前記ハウジングの内部に残留した気体溶解水を前記ハウジングの外部に排水するドレンバルブと、を含むことが特徴とする気体溶解水生成アセンブリにより行われる。
【0010】
ここで、前記ドレンバルブは、前記ハウジングの内部に気体溶解水が収容される時、残留した気体溶解水が排水される排水流路を閉鎖する閉鎖位置と、前記排出口を介して前記ハウジングの外部に気体溶解水が排出された後、前記ハウジングの内部に残留した流体及びマイクロバブルの流体が排水される前記排水流路を開放する開放位置と、の間において往復移動する。
【0011】
前記ドレンバルブは、前記ハウジングの前記排水流路と連通し、前記ハウジングの内部に残留した気体溶解水が排水されるドレン流路が形成されたバルブボディと、前記バルブボディの内部に配置され、前記閉鎖位置と前記開放位置との間で往復移動されて選択的に前記ドレン流路を開閉するバルブスプールと、を含む。
【0012】
前記ドレンバルブは、前記バルブスプールが前記閉鎖位置から前記開放位置に移動されるように弾性力を提供する弾性部材をさらに含む。
【0013】
前記ドレンバルブは、前記ハウジングの内部に気体溶解水が収容される時、圧力上昇により前記排水流路を閉鎖する前記閉鎖位置に位置し、前記ハウジングの内部に収容された気体溶解水が前記排出口を介して排出される時、圧力解消により前記排水流路を開放する前記開放位置に位置する。
【0014】
前記気体溶解水生成アセンブリは、前記ハウジングの前記供給口に流体の流動方向に沿って上流側から下流側に断面積が増加するスカート(skirt)形状の断面形状を有して配置されて前記水栓から前記ハウジングの内部に流体を噴射する拡散ノズル部をさらに含む。
【0015】
前記気泡生成部は、前記ハウジングの断面直径より相対的に小さい直径を有して一側が開口された円筒形状で設けられて、前記供給口から提供された流体との衝突により気泡を生成することができる。
【0016】
前記気泡生成部は、前記ハウジングの直径より相対的に小さい直径を有して配置され、前記供給口から提供された流体が流入される開放部及び前記開放部に対向配置されて流入された流体と衝突する閉鎖部が形成された気泡生成部用ハウジングと、前記閉鎖部に貫通形成されて前記気泡生成部用ハウジングの底部に滞留した気体溶解水を前記気泡生成部用ハウジングの外部に排水する排水ホールと、を含む。
【0017】
一方、前記課題の解決手段は、本発明によってマイクロバブルの流体を噴射するシャワーヘッドと、前記シャワーヘッドに連結されて前記シャワーヘッドにマイクロバブルの流体として噴射されるための気体溶解水を提供し、残留された気体溶解水を排出する気体溶解水生成アセンブリと、を含むことを特徴とするシャワー機によっても行われる。
【0018】
ここで、前記シャワーヘッドは、前記気体溶解水生成アセンブリと連結される第1ボディと、前記第1ボディと着脱可能に連結され、マイクロバブルの流体を噴射する噴射口が形成された第2ボディと、前記第1ボディと第2ボディの間に配置されて前記第1ボディから前記第2ボディに流動される気体溶解水の流動流路を選択的に開閉する開閉部と、を含む。
【0019】
前記シャワーヘッドは前記第1ボディの内部に配置されて前記第2ボディに流動される気体溶解水にサビ成分が含まれる時、気体溶解水に含まれたサビ成分をフィルタリングするサビ取りフィルタをさらに含む。
【0020】
前記シャワーヘッドは、前記噴射口と前記開閉部との間に配置され、前記流動流路より相対的に小さい断面積を有する複数のオリフィスで形成されて前記開閉部から前記噴射口に流動する気体溶解水の流速を増加させるノズル部をさらに含む。
【0021】
前記シャワーヘッドは、前記噴射口と前記開閉部との間に配置されて気体溶解水に含まれた残留塩素及びバクテリアをフィルタリングするビタミンフィルタ及び抗菌フィルタをさらに含む。
【0022】
その他の実施形態の具体的な事項は詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0023】
本発明による気体溶解水生成アセンブリ及びこれを有するシャワー機の効果は次のようである。
【0024】
第一に、気体溶解水を生成するハウジングの内部の排水流路をドレンバルブで選択的に開閉してハウジングの内部に残留した気体溶解水をハウジングの外部に排出できるので、残留した気体溶解水の汚染防止と共にハウジングの内部の汚染を防止できる。
【0025】
第二に、マイクロバブルの流体を噴射するシャワーヘッドの内部にサビ水、残留塩素及びバクテリアをフィルタリングするフィルタを配置すると共に、開閉部を利用してシャワーヘッドを介してマイクロバブルの流体として噴射される気体溶解水の流動流路を選択的に開閉できるので、シャワーヘッドの作動信頼性及び便宜性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の実施形態によるシャワー機の斜視図である。
図2図1に示された気体溶解水生成アセンブリの斜視図である。
図3図2に示されたIII-III線の第1作動断面図である。
図4図3に示されたA領域の拡大断面図である。
図5図2に示されたIII-III線の第2作動断面図である。
図6図5に示されたB領域の拡大断面図である。
図7図2に示されたIII-III線の第3作動断面図である。
図8図7に示されたC領域の拡大断面図である。
図9図2に示されたIII-III線の第4作動断面図である。
図10図9に示されたD領域の拡大断面図である。
図11図1に示されたシャワーヘッドの斜視図である。
図12図11に示されたXII-XII線の断面図である。
図13図11に示されたXIII-XIII線の部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施形態によるシャワー機について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0028】
説明の前に、本発明の実施形態によるシャワー機の気体溶解水生成アセンブリは単独でシャワー機以外に洗面台又はキッチン用蛇口などに連結できることを予め明らかにしておく。
【0029】
図1は、本発明の実施形態によるシャワー機の斜視図であり、図2は、図1に示された気体溶解水生成アセンブリの斜視図である。
【0030】
本発明の実施形態によるシャワー機10は、気体溶解水生成アセンブリ100及びシャワーヘッド500を含む。本発明の実施形態によるシャワー機10は、気体溶解水を生成する気体溶解水生成アセンブリ100とシャワーヘッド500とを連結してシャワーのために使われる。しかしながら、前述のように、本発明の実施形態による気体溶解水生成アセンブリ100はシャワーヘッド500と分離されてキッチン用蛇口(図示せず)などに独立的に連結して使用されてもよい。
【0031】
図3は、図2に示されたIII-III線の第1動作断面図、図4は、図3に示されたA領域の拡大断面図、図5は、図2に示されたIII-III線の第2作動断面図、図6は、図5に示されたB領域の拡大断面図、図7は、図2に示されたIII-III線の第3作動断面図、図8は、図7に示されたC領域の拡大断面図、図9は、図2に示されたIII-III線の第4作動断面図、図10は、図9に示されたD領域の拡大断面図である。
【0032】
本発明の実施形態による気体溶解水生成アセンブリ100は、図3ないし図10に示したように、ハウジング120、気泡生成部140及びドレンバルブ190を含む。また、本発明の実施形態による気体溶解水生成アセンブリ100は、拡散ノズル部160及び空気排出部170をさらに含む。本発明の実施形態による気体溶解水生成アセンブリ100は水栓(図示せず)とシャワーヘッド500との間に配置されると記載されているが、これに限定されず、キッチン用蛇口と同様に、多様な施設に連結されることができる。
【0033】
ハウジング120は、水栓に結合されて水栓から提供される流体を収容する。本発明のハウジング120は、ハウジングボディ122、供給口124及び排出口126を含む。また、ハウジング120は、排水流路128をさらに含む。
【0034】
ハウジングボディ122は流体が提供される水栓に結合される。ハウジングボディ122には水栓から提供される流体が供給される供給口124が形成され、ハウジングボディ122の下部には供給口124から供給された流体及び気体溶解水がシャワーヘッド500に排出される排出口126が形成される。ここで、供給口124と排出口126とは、断面形状を基準にアルファベットL字状に配置される。すなわち、供給口124から落下された流体及び供給された流体により生成された気体溶解水はハウジングボディ122の内部に収容され、収容された気体溶解水はハウジングボディ122の下部に水平に配置された排出口126を介して排出される。一方、ハウジングボディ122の下部には供給口124と同じ方向に残留した気体溶解水を排水する排水流路128が形成される。
【0035】
気泡生成部140は、ハウジング120の内部の供給口124と排出口126との間に配置される。気泡生成部140は、供給口124から供給された流体に気泡を生成してハウジング120の内部に提供する。詳しくは、気泡生成部140は底に供給された流体に気泡が発生されるようにし、気泡生成部140の内部に発生した気泡は気泡生成部140の内壁に沿ってこぼれる。この時、気泡生成部140から溢れる気泡とハウジング120の内部の空気とが溶解されてハウジング120の内部には気体溶解水が生成される。本発明の気泡生成部140は、気泡生成部用ハウジング142、排水ホール144、開放部146及び閉鎖部148を含む。
【0036】
気泡生成部用ハウジング142は、図3図5図7及び図9に示すように、流体の供給方向の横方向にハウジングボディ122より小さい断面積を有する円筒形状で設けられる。詳しくは、気泡生成部用ハウジング142はハウジングボディ122の断面直径より相対的に小さい直径を有して備えられる。
【0037】
排水ホール144は閉鎖部148に貫通形成される。排水ホール144は、気泡生成部用ハウジング142の底部に収容された気体溶解水を気泡生成部用ハウジング142の外部に排水する。詳しくは、排水ホール144は円筒形状を有する気泡生成部用ハウジング142の底部に流体及び/又は気体溶解水が滞留することを防止するように気泡生成部用ハウジング142の底部に収容された流体及び/又は気体溶解水を気泡生成部用ハウジング142の外部に排水する。
【0038】
開放部146及び閉鎖部148はそれぞれ気泡生成部用ハウジング142に形成される。開放部146はハウジング120の供給口124と隣接して配置されて供給口124を介して供給された流体が気泡生成部用ハウジング142に供給されるように形成される。また、閉鎖部148は開放部146と対向した気泡生成部用ハウジング142の下部に形成される。閉鎖部148は開放部146を介して供給された流体と衝突して気泡生成部用ハウジング142の内部に気泡を生成する。
【0039】
拡散ノズル部160はハウジング120の供給口124に流体の流動方向に沿って上流側から下流側に断面積が増加するスカート(skirt)形状の断面形状を有して配置される。拡散ノズル部160は水栓からハウジング120の内部に流体を噴射、特に気泡が生成されるように気泡生成部140の内部に流体を噴射する。
【0040】
空気排出部170はハウジング120の上部に配置されてハウジング120の内部の圧力を解消するために使われる。すなわち、空気排出部170はハウジング120の内部の圧力が一定以上の圧力より高い時、ハウジング120の内部の圧力を低減するためにハウジング120の内部に外部の空気を流入する時に使用される。
【0041】
次に、ドレンバルブ190はハウジング120の下部に配置される。ドレンバルブ190はハウジング120の内部に収容される気体溶解水とハウジング120の外部に排出される気体溶解水とに応じて選択的に作動する。ドレンバルブ190はハウジング120の内部に残留した気体溶解水をハウジング120の外部に排水する。例えば、シャワー機10を介してハウジング120の内部に収容された気体溶解水が排出口126を介して排出された後、水栓及びシャワーヘッド500を締める時、ドレンバルブ190はハウジング120の内部に残留した気体溶解水をハウジング120の外部に排水する。このようにドレンバルブ190は残留した気体溶解水をハウジング120の外部に排水してハウジング120の内部において残留した気体溶解水が汚染されると共にハウジング120の内部が汚染されることを防止できる。
【0042】
ドレンバルブ190はハウジング120の内部に気体溶解水が収容される時、残留した気体溶解水が排水される排水流路128を閉鎖する閉鎖位置と、排出口126を介してハウジング120の外部に気体溶解水が排出された後、ハウジング120の内部に残留した気体溶解水が排水される排水流路128を開放する開放位置と、の間において往復移動される。
【0043】
詳しく説明すると、図3及び図4に示すように、ドレンバルブ190は開放位置に位置する。図5及び図6に示すように、ドレンバルブ190は、流体の供給により気体溶解水がハウジング120に収容され始めると、圧力上昇により開放位置から閉鎖位置に位置する。また、図7及び図8に示すように、ドレンバルブ190は、気体溶解水が継続して生成される時、圧力上昇により閉鎖位置に位置する。使用者によりシャワー又は水栓を締める時、ハウジング120の内部に収容された気体溶解水は排出口126を介して排出される。この時、ドレンバルブ190は、図9及び図10に示すように、ハウジング120の内部の圧力解消が発生することにより閉鎖位置から開放位置に移動される。そうすると、ドレンバルブ190が開放位置に位置すると、排水流路128とドレン流路194とを介して残留した気体溶解水がハウジング120の外部に排水される。
【0044】
本発明によるドレンバルブ190は、バルブボディ192、ドレン流路194、バルブスプール196及び弾性部材198を含む。バルブボディ192はハウジング120の排水流路128と連通し、ハウジング120の内部に残留した気体溶解水が排水されるドレン流路194が形成される。バルブスプール196はバルブボディ192の内部に配置される。バルブスプール196は閉鎖位置と開放位置との間において往復移動してドレン流路194を開閉する。弾性部材198はバルブスプール196が閉鎖位置から開放位置に移動するように弾性力を提供する。すなわち、弾性部材198は、ハウジング120の内部の圧力上昇によりバルブスプール196が閉鎖位置に移動された後、ハウジング120内部の圧力解消が発生すると、バルブスプール196を開放位置に移動するようにバルブスプール196に弾性力を提供する。
【0045】
次に、図11は、図1に示されたシャワーヘッドの斜視図、図12は、図11に示されたXII-XII線の断面図、また、図13は、図11に示されたXIII-XIII線の部分断面図である。
【0046】
図11ないし図13に示すように、本発明の実施形態によるシャワーヘッド500は、第1ボディ510、第2ボディ520及び開閉部530を含む。また、本発明の実施形態によるシャワーヘッド500は、サビ取りフィルタ540、ノズル部560、ビタミンフィルタ580及び抗菌フィルタ590をさらに含む。
【0047】
第1ボディ510は、気体溶解水生成アセンブリ100と流体が流動できるホースなどにより連結される。第2ボディ520は、第1ボディ510と着脱可能に連結され、気体溶解水生成アセンブリ100から流動した気体溶解水をマイクロバブルの流体として噴射する噴射口522が形成される。開閉部530は、第1ボディ510と第2ボディ520との間に配置される。開閉部530は、第1ボディ510から第2ボディ520に流動する気体溶解水の流動流路を選択的に開閉する。開閉部530は、マイクロバブルの流体が選択的に噴射されるように気体溶解水の流動流路を選択的に開閉する。開閉部530は、本発明の一実施形態としてスライディング方式の構造を有しているが、スライディング方式以外にも回転式のような方式も使用できる。
【0048】
サビ取りフィルタ540は、第1ボディ510の内部に配置されて第2ボディ520に流動する気体溶解水にサビ成分が含まれる時、気体溶解水に含まれたサビ成分をフィルタリングする。
【0049】
ノズル部560は、噴射口522と開閉部530との間に配置され、流動流路より相対的に小さい断面積を有する複数のオリフィスで形成される。ノズル部560は、開閉部530から噴射口522に流動する気体溶解水の流体の流速を増加させる。
【0050】
ビタミンフィルタ580と抗菌フィルタ590とは噴射口522と開閉部530との間に配置される。ビタミンフィルタ580及び抗菌フィルタ590は気体溶解水に含まれた残留塩素及びバクテリアをフィルタリングする。もちろん、シャワーヘッド500に流動する気体溶解水に残留塩素及びバクテリアが存在する時、残留塩素及びバクテリアはビタミンフィルタ580及び抗菌フィルタ590によりフィルタリングされる。ここで、ビタミンフィルタ580及び抗菌フィルタ590は限定的ではなく、抗菌フィルタ590を含む各種セラミックボールフィルタが使用できることを予め明らかにしておく。
【0051】
これにより、気体溶解水を生成するハウジングの内部の排水流路をドレンバルブで選択的に開閉してハウジングの内部に残留した気体溶解水をハウジングの外部に排出できるので、残留した気体溶解水の流体の汚染防止と共にハウジングの内部の汚染を防止することができる。
【0052】
また、マイクロバブルの流体を噴射するシャワーヘッドの内部にサビ水、残留塩素及びバクテリアをフィルタリングするフィルタを配置すると共に、開閉部を利用してシャワーヘッドを介してマイクロバブルの流体として噴射される気体溶解水の流動流路を選択的に開閉できるので、シャワーヘッドの作動信頼性及び便宜性を向上することができる。
【0053】
以上、添付された図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須的な特徴が変更されずに他の具体的な形態で実施できると理解できるであろう。従って、前述の実施形態は全ての面で例示的なものであり、限定的でないものと理解しなければならない。本発明の範囲は、前記詳細な説明よりは後述する特許請求範囲により示され、特許請求範囲の意味及び範囲、そしてその均等概念から導出される全ての変更又は変形された形態が本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【国際調査報告】