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特表2023-511789熱熔融構造、溶断機構、発熱ベース、閉口・梱包機構、殺菌装置及びスマートゴミ箱
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-22
(54)【発明の名称】熱熔融構造、溶断機構、発熱ベース、閉口・梱包機構、殺菌装置及びスマートゴミ箱
(51)【国際特許分類】
   B65F 1/14 20060101AFI20230314BHJP
   B65F 1/00 20060101ALI20230314BHJP
   B65F 1/06 20060101ALI20230314BHJP
【FI】
B65F1/14 Z
B65F1/00 A
B65F1/06 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022560018
(86)(22)【出願日】2021-06-07
(85)【翻訳文提出日】2022-09-30
(86)【国際出願番号】 CN2021098619
(87)【国際公開番号】W WO2021249339
(87)【国際公開日】2021-12-16
(31)【優先権主張番号】202021132164.7
(32)【優先日】2020-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202021132168.5
(32)【優先日】2020-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010516105.8
(32)【優先日】2020-06-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202021040149.X
(32)【優先日】2020-06-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202021132795.9
(32)【優先日】2020-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202021040492.4
(32)【優先日】2020-06-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522246902
【氏名又は名称】追▲べき▼科技(上海)有限公司
【氏名又は名称原語表記】DREAME TECHNOLOGY (SHANGHAI) CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】5th Floor, No. 277, Huqingping Road, Minhang District Shanghai 201100, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】葛 偉
(72)【発明者】
【氏名】兪 秋華
(72)【発明者】
【氏名】高 尚
【テーマコード(参考)】
3E023
【Fターム(参考)】
3E023AA14
3E023GD03
(57)【要約】
熱熔融構造、溶断機構、発熱ベース、閉口・梱包機構、殺菌装置及びスマートゴミ箱を開示し、熱熔融構造は、係合溝(120)が長手方向に配置された絶縁ベース(12)と、係合溝(120)に係設され、一部が係合溝(120)外に露出する熱熔融部材(11)とを含み、熱熔融部材(11)はリード線(13)を介して給電回路に接続される。上記の構成によって、熱熔融作動部の長手方向における変形を抑制し、熱熔融部材の作動縁部を直線状に保持することにより、ゴミ袋の袋口閉じ効果を効果的に改善する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱熔融構造であって、
係合溝が長手方向に配置された絶縁ベースと、
前記係合溝に係設され、一部が前記係合溝外に露出する熱熔融部材とを含み、
前記熱熔融部材はリード線を介して給電回路に接続されることを特徴とする熱熔融構造。
【請求項2】
前記熱熔融部材の断面が矩形であることを特徴とする請求項1に記載の熱熔融構造。
【請求項3】
前記熱熔融部材は、
前記係合溝に係設された中間部と、
前記中間部の両側にそれぞれ配置された第1延伸部及び第2延伸部とを含み、
前記第1延伸部及び前記第2延伸部はいずれも前記リード線を介して給電回路に接続されることを特徴とする請求項1に記載の熱熔融構造。
【請求項4】
前記第1延伸部と前記中間部、前記第2延伸部と前記中間部はいずれも夾角をなすことを特徴とする請求項3に記載の熱熔融構造。
【請求項5】
前記第1延伸部及び前記第2延伸部は前記絶縁ベースに挿設されることを特徴とする請求項3に記載の熱熔融構造。
【請求項6】
前記リード線は、
前記第1延伸部に接続された第1リード線と、
前記第2延伸部に接続された第2リード線とを含むことを特徴とする請求項3に記載の熱熔融構造。
【請求項7】
前記第1延伸部と前記第1リード線、前記第2延伸部と前記第2リード線が固定部材によって一体に接続されることを特徴とする請求項6に記載の熱熔融構造。
【請求項8】
前記絶縁ベースには、前記第1リード線及び前記第2リード線を収容するためのリード溝が開けられることを特徴とする請求項6に記載の熱熔融構造。
【請求項9】
熔断機構であって、
請求項1~8のいずれか1項に記載の熱熔融構造を含むことを特徴とする熔断機構。
【請求項10】
スマートゴミ箱であって、
ゴミ袋を熔断するための熔断機構を含み、前記熔断機構は請求項9に記載の熔断機構であることを特徴とするスマートゴミ箱。
【請求項11】
熔断構造であって、
絶縁ベースと、
前記絶縁ベースの長手方向に前記絶縁ベースに配置された熱熔融部材と、
前記絶縁ベースと前記熱熔融部材との間に配置された絶縁弾性体と、
前記熱熔融部材の側部に移動可能に配置された押え棒とを含み、
前記熱熔融部材はリード線を介して給電回路に接続されることを特徴とする熔断構造。
【請求項12】
前記リード線は前記絶縁ベースに巻設されることを特徴とする請求項11に記載の熔断構造。
【請求項13】
前記熱熔融部材は、
前記絶縁弾性体に当接する中間部と、
前記中間部の両側にそれぞれ配置された第1延伸部及び第2延伸部とを含み、
前記第1延伸部及び前記第2延伸部はいずれも前記リード線に接続されることを特徴とする請求項11に記載の熔断構造。
【請求項14】
前記第1延伸部と前記中間部、前記第2延伸部と前記中間部はいずれも夾角をなすことを特徴とする請求項13に記載の熔断構造。
【請求項15】
前記絶縁ベースの両側のそれぞれに第1縁部溝及び第2縁部溝が配置され、
前記第1延伸部及び前記第2延伸部は前記第1縁部溝及び前記第2縁部溝に対応して嵌設されることを特徴とする請求項13に記載の熔断構造。
【請求項16】
前記リード線は、
前記第1延伸部に接続された第1リード線と、
前記第2延伸部に接続された第2リード線とを含むことを特徴とする請求項13に記載の熔断構造。
【請求項17】
前記第1延伸部と前記第1リード線、前記第2延伸部と前記第2リード線は全て固定部材によって一体に接続されることを特徴とする請求項16に記載の熔断構造。
【請求項18】
前記絶縁ベースには、前記第1リード線及び前記第2リード線を収容するためのリード溝が開けられることを特徴とする請求項16に記載の熔断構造。
【請求項19】
前記リード溝は、
前記第1リード線を収容するための第1スロットと、
前記第2リード線を収容するための第2スロットと、
前記第1リード線及び前記第2リード線を収容するための第3スロットとを含み、
前記第1スロット及び前記第2スロットは前記絶縁ベースの長手方向に配置され、前記第3スロットは前記絶縁ベースの高さ方向に配置されることを特徴とする請求項18に記載の熔断構造。
【請求項20】
ゴミ箱であって、
請求項11~19のいずれか1項に記載の熔断構造を含むことを特徴とするゴミ箱。
【請求項21】
ゴミ袋を熔断して袋口を閉じる発熱ベース構造であって、
絶縁基台と、
前記絶縁基台に帯状に挟設され、一側縁部が前記絶縁基台から延出して前記ゴミ袋に接触する作動縁部を形成する熔断部材とを含み、
前記熔断部材は一側縁部が前記作動縁部となる熔断部材本体と、前記熔断部材本体の対向する両端部に成形される接続片とを含むことを特徴とする発熱ベース構造。
【請求項22】
前記熔断部材は長手方向の両端部に凸出部を有する帯状発熱ワイヤであることを特徴とする請求項21に記載の発熱ベース構造。
【請求項23】
前記絶縁基台に取り付け溝が設けられ、
前記取り付け溝は、前記絶縁基台の一側壁に前記熔断部材の作動縁部を露出させる溝開口が形成されていることを特徴とする請求項21に記載の発熱ベース構造。
【請求項24】
前記熔断部材の前記取り付け溝に位置する内側壁と前記取り付け溝の溝壁との間に隙間が予め残されて、変形空間となることを特徴とする請求項23に記載の発熱ベース構造。
【請求項25】
前記絶縁基台は上下に個別に設けられる上部基台と下部基台を含み、前記上部基台と前記下部基台は取り外し可能に接続され、
前記上部基台の底部には、垂直下方へ延在している1対の位置決め柱が成形され、前記下部基台の頂部には、前記位置決め柱が挿設する位置決め孔が成形され、前記接続片には、前記位置決め柱が挿通する取り付け孔が設けられることを特徴とする請求項23に記載の発熱ベース構造。
【請求項26】
前記取り付け溝は、前記下部基台の頂部に成形される下部溝と、前記上部基台の底部に成形される上部溝とを含み、
前記位置決め柱は前記上部溝に設けられ、前記位置決め孔は前記下部溝に設けられることを特徴とする請求項25に記載の発熱ベース構造。
【請求項27】
前記上部基台の底部には、垂直下方へ延在している1対の位置規制柱が成形され、前記下部基台の頂部には、前記位置規制柱が挿設する位置規制孔が成形されることを特徴とする請求項25に記載の発熱ベース構造。
【請求項28】
前記絶縁基台には配線穴がさらに設けられ、前記配線穴は前記取り付け溝に連通することを特徴とする請求項21に記載の発熱ベース構造。
【請求項29】
閉口・熔断機構であって、
請求項21~28のいずれか1項に記載の発熱ベース構造と、前記発熱ベース構造にある押え棒ユニットまでゴミ袋を収めることを特徴とする閉口・熔断機構。
【請求項30】
スマートゴミ箱であって、
請求項29に記載の閉口・熔断機構を含むことを特徴とするスマートゴミ箱。
【請求項31】
ゴミ袋の自動的な閉口に用いられる閉口・梱包機構であって、
第1ベルト伝動手段の駆動の下で同期接近又は同期離間可能な1対の第1押え棒と、
前記1対の第1押え棒に垂直であり、第2ベルト伝動手段の駆動の下で前記1対の第1押え棒の長手方向に直線往復運動可能な1つの第2押え棒とを含み、
前記第2ベルト伝動手段は、前記1対の第1押え棒の対向する両側に対称に設置され、前記第2押え棒の1対の第2伝動ベルトが接続されており、
前記1対の第1押え棒は前記第2伝動ベルトに近い側壁にスロットが設置され、前記スロットは、前記1対の第1押え棒が同期離間状態の限界位置にある場合、前記第2伝動ベルトが前記スロットに収納されるように構成されることを特徴とする閉口・梱包機構。
【請求項32】
前記スロットの底部の溝壁には、その長手方向に分布している開口が設置され、前記開口は前記第2伝動ベルトの緩み側のベルト体を避けることのできる逃し空間となるように構成されることを特徴とする請求項31に記載の閉口・梱包機構。
【請求項33】
前記1対の第1押え棒の側壁には第1押え棒を水平に貫通している貫通孔が成形され、前記貫通孔は前記1対の第1押え棒の長手方向に分布しており、
前記第2押え棒は前記貫通孔に貫通して設けられ、前記第2押え棒の両端部はそれぞれ前記第2伝動ベルトに接続されることを特徴とする請求項31に記載の閉口・梱包機構。
【請求項34】
前記第2ベルト伝動手段は前記第2伝動ベルトを張り渡された1対の第2プーリ群と、前記1対の第2プーリ群を移動駆動する第2駆動モータとを含むことを特徴とする請求項31に記載の閉口・梱包機構。
【請求項35】
前記第2プーリ群は第2駆動プーリと第2従動プーリを含み、前記第2駆動プーリ同士及び前記第2従動プーリ同士は全て伝動軸によって接続され、前記1対の第1押え棒の両端部はそれぞれ前記1対の伝動軸を覆うように設けられて、前記1対の第1押え棒のガイドを行うことを特徴とする請求項34に記載の閉口・梱包機構。
【請求項36】
前記第1ベルト伝動手段は、前記1対の第1押え棒が接続された第1伝動ベルトと、前記第1伝動ベルトを張り渡された第1プーリ群と、前記第1プーリ群を移動駆動する第1駆動モータと、前記1対の第1押え棒に平行し、前記第2押え棒をガイドするためのガイドロッドとを含むことを特徴とする請求項31に記載の閉口・梱包機構。
【請求項37】
前記第2押え棒の端部が前記第2伝動ベルトを通過して前記ガイドロッドを覆うように設けられることを特徴とする請求項36に記載の閉口・梱包機構。
【請求項38】
前記1対の第1押え棒は前記第2伝動ベルトから離れた側壁にフランジが設置され、前記フランジはゴミ袋の袋口を閉じることを補助するように構成され、
前記フランジは水平に設置されるブロックであり、前記フランジのゴミ袋に接触する側壁は、中間が凸状、両側が凹状となる形状であることを特徴とする請求項31に記載の閉口・梱包機構。
【請求項39】
前記フランジは、一方の前記第1押え棒に設置された第1フランジと、他方の前記第1押え棒に設置された第2フランジとを含み、
前記第1フランジは前記第2フランジの真上に位置し、又は
前記第1フランジは前記第2フランジの真下に位置することを特徴とする請求項38に記載の閉口・梱包機構。
【請求項40】
スマートゴミ箱であって、
請求項31~39のいずれか1項に記載の閉口・梱包機構を含むことを特徴とするスマートゴミ箱。
【請求項41】
ゴミ投入口にフリップ蓋が設置されたゴミ箱に適用され、前記フリップ蓋は前記ゴミ投入口に枢接されて、密閉されたゴミ収納空間を形成する殺菌装置であって、
前記フリップ蓋の内側壁に取り外し可能に設置されて、殺菌用の紫外線を発生させる紫外線殺菌ランプと、
前記フリップ蓋の内側壁に取り外し可能に設置され、前記ゴミ収納空間内の空気を循環させるファンと、
前記フリップ蓋の内側壁に取り外し可能に設置され、前記紫外線殺菌ランプと前記ファンの外周にカバーされて殺菌空間を形成するカバーと、を含み、
前記カバーに空気入口と空気出口が設けられ、前記空気入口から前記空気出口への方向が前記殺菌空間内を空気が流れる方向であり、前記紫外線殺菌ランプは前記空気の流動方向の上流に位置し、前記ファンは前記空気の流動方向の下流に位置することを特徴とする殺菌装置。
【請求項42】
前記紫外線殺菌ランプは前記空気入口に近接して設置され、前記ファンは前記空気出口に近接して設置され、
前記ファンの吹出口が前記空気出口に当接することを特徴とする請求項41に記載の殺菌装置。
【請求項43】
前記フリップ蓋の内側壁に第1係着構造が設けられ、前記カバーに前記第1係着構造と嵌合する第2係着構造が設けられ、
前記カバーは前記第2係着構造と前記第1係着構造との嵌合により前記フリップ蓋の内側壁に係着されることを特徴とする請求項41に記載の殺菌装置。
【請求項44】
前記第1係着構造はフックであり、前記第2係着構造は前記フックと嵌合する係合溝であり、又は
前記第1係着構造は係合溝であり、前記第2係着構造は前記係合溝と嵌合するフックであることを特徴とする請求項43に記載の殺菌装置。
【請求項45】
前記空気入口は平行に分布している複数の細長い溝開口からなり、前記空気出口は円形アレイ状に分布している複数のスルーホールからなることを特徴とする請求項41に記載の殺菌装置。
【請求項46】
前記フリップ蓋の内側壁と前記カバーとの間に密封構造が設けられ、前記殺菌空間の気密性を向上させることを特徴とする請求項41に記載の殺菌装置。
【請求項47】
前記密封構造は、前記カバーの縁部に分布しており、前記フリップ蓋へ凸起する第2環状リブと、前記フリップ蓋の内側壁に成形され、前記第2環状リブと嵌合する第1環状リブとを含み、
前記第2環状リブ及び前記第1環状リブは全てリンク状であり、前記第1環状リブには前記第2環状リブが挿入する密封溝が設けられることを特徴とする請求項46に記載の殺菌装置。
【請求項48】
前記フリップ蓋の内側壁にリブ付き板がさらに成形され、前記リブ付き板は前記紫外線殺菌ランプを係設するタンクを画定するように構成されることを特徴とする請求項41に記載の殺菌装置。
【請求項49】
前記紫外線殺菌ランプ及び前記ファンは全てリード線を介して給電回路基板に接続されることを特徴とする請求項41に記載の殺菌装置。
【請求項50】
スマートゴミ箱であって、
内部が中空であり、頂部が開放し、ゴミを収納するためのチャンバーと前記チャンバーの頂部に位置する開口部とが形成されている胴体と、
前記開口部に枢接され、ゴミ投入口が成形され前記開口部に枢接される蓋基体及び前記ゴミ投入口に枢接されるフリップ蓋を含む蓋と、
前記フリップ蓋に設置される殺菌装置とを含み、
前記殺菌装置は請求項41~49のいずれか1項に記載の殺菌装置であることを特徴とするスマートゴミ箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願はゴミ箱の技術分野に関し、特に熱熔融機構、熔断機構、発熱ベース機構、閉口・梱包機構、殺菌装置及びスマートゴミ箱に関する。
【背景技術】
【0002】
人々の生活水準の向上に伴い、ゴミの発生量も増加しており、家庭の必需品であるゴミ箱はゴミを分別回収し、環境を清潔に保つ上で重要な現実的意義がある。スマートゴミ箱にはマイコン制御ユニット、赤外線センサ検出装置、機械伝動部分が含まれ、機械、光、電気を一体化したハイテク新製品である。
【発明の概要】
【0003】
第1態様では、本願は、設置される係合溝により熱熔融部材が通電されて発熱するときに熱熔融部材の位置を規制し、係合溝に係設された熱熔融部材の長手方向の変形を抑制する熱熔融構造、熔断機構及びスマートゴミ箱を提供する。
【0004】
本願が採用する技術案は以下の通りである。
熱熔融構造であって、係合溝が長手方向に配置された絶縁ベースと、係合溝に係設され、一部が係合溝外に露出する熱熔融部材とを含み、熱熔融部材はリード線を介して給電回路に接続される。
【0005】
本願の一実施例では、熱熔融部材の断面が矩形である。
【0006】
本願の一実施例では、熱熔融部材は、係合溝に係設された中間部と、中間部の両側にそれぞれ配置された第1延伸部及び第2延伸部とを含み、第1延伸部及び第2延伸部はいずれもリード線を介して給電回路に接続される。
【0007】
本願の一実施例では、第1延伸部と中間部間、第2延伸部と中間部はいずれも夾角をなす。
【0008】
本願の一実施例では、第1延伸部及び第2延伸部は絶縁ベースに挿設される。
【0009】
本願の一実施例では、リード線は、第1延伸部に接続された第1リード線と、第2延伸部に接続された第2リード線とを含む。
【0010】
本願の一実施例では、第1延伸部と第1リード線、第2延伸部と第2リード線が固定部材によって一体に接続される。
【0011】
本願の一実施例では、絶縁ベースには、第1リード線及び第2リード線を収容するためのリード溝が開けられる。
【0012】
上記の技術的課題を解決するために、本願が提案する別の解決手段は以下の通りである。
熔断機構であって、前記熱熔融構造を含む。
【0013】
本願が提案するさらなる解決手段は以下の通りである。
スマートゴミ箱であって、前記熔断機構を含む。
【0014】
従来技術に比べて、本願の有益な効果が以下の通りである。
本願による熱熔融構造では、熱熔融部材の熱熔融作動部係設が絶縁ベースの係合溝に設けられ、係合溝により熱熔融部材の熱熔融作動部の位置が規制され、このように、熱熔融作動部の長手方向における変形が抑制され、熱熔融部材の作動縁部が直線状に保持されることにより、ゴミ袋の袋口閉じ効果を効果的に改善する。
【0015】
第2態様では、本願は熔断構造及びこれを備えるゴミ箱を提供する。
【0016】
本願が採用する技術案は以下の通りである。
熔断構造であって、絶縁ベースの長手方向に絶縁ベースに配置された熱熔融部材と、絶縁ベースと熱熔融部材との間に配置された絶縁弾性体と、熱熔融部材側部に移動可能に配置された押え棒とを含み、熱熔融部材はリード線を介して給電回路に接続される。
【0017】
本願の一実施例では、リード線は絶縁ベースに巻設される。
【0018】
本願の一実施例では、熱熔融部材は、絶縁弾性体に当接する中間部と、中間部の両側にそれぞれ配置された第1延伸部及び第2延伸部とを含み、第1延伸部及び第2延伸部はいずれもリード線に接続される。
【0019】
本願の一実施例では、第1延伸部と中間部間、第2延伸部と中間部はいずれも夾角をなす。
【0020】
本願の一実施例では、絶縁ベースの両側のそれぞれに第1縁部溝及び第2縁部溝が配置され、第1延伸部及び第2延伸部は第1縁部溝及び第2縁部溝に対応して嵌設される。
【0021】
本願の一実施例では、リード線は第1延伸部に接続された第1リード線と、第2延伸部に接続された第2リード線とを含む。
【0022】
本願の一実施例では、第1延伸部と第1リード線、第2延伸部と第2リード線は全て固定部材によって一体に接続される。
【0023】
本願の一実施例では、絶縁ベースには、第1リード線及び第2リード線を収容するためのリード溝が開けられる。
【0024】
本願の一実施例では、リード溝は、第1リード線を収容するための第1スロットと、第2リード線を収容するための第2スロットと、第1リード線及び第2リード線を収容するための第3スロットとを含み、第1スロット及び第2スロットは絶縁ベースの長手方向に配置され、第3スロットは絶縁ベースの高さ方向に配置される。
【0025】
本願が提案する別の解決手段は以下の通りである。
ゴミ箱であって、前記熔断構造を含む。
【0026】
従来技術に比べて、本願の有益な効果が以下の通りである。
本願による熔断構造では、押え棒がゴミ袋を熱熔融部材に押し付けたときに、絶縁ベースと熱熔融部材との間に配置された絶縁弾性体が熱熔融部材へ支持力を供給し、このようにして、ゴミ袋が熱熔融部材に充分に接触し、ゴミ袋の袋口閉じ効果を効果的に改善する。
【0027】
第3態様では、本願は、空間利用率が高いという利点があり、ゴミ投入口の面積を大幅に増加する閉口・梱包機構及びスマートゴミ箱を提供する。
【0028】
本願が採用する技術案は以下の通りである。
ゴミ袋の自動的な閉口に用いられる閉口・梱包機構であって、第1ベルト伝動手段の駆動の下で同期接近又は同期離間可能な1対の第1押え棒と、前記1対の第1押え棒に略垂直であり、第2ベルト伝動手段の駆動の下で前記1対の第1押え棒の長手方向に直線往復運動可能な1つの第2押え棒とを含み、前記第2ベルト伝動手段は、前記1対の第1押え棒の対向する両側に対称に設置され、前記第2押え棒の1対の第2伝動ベルトが接続されており、前記1対の第1押え棒は前記第2伝動ベルトに近い側壁にスロットが設置され、前記スロットは、前記1対の第1押え棒が同期離間状態の限界位置にある場合、前記第2伝動ベルトが前記スロットに収納されるように構成される。
【0029】
本願の一実施例では、前記スロットの底部の溝壁には、その長手方向に分布している開口が設置され、前記開口は、前記第2伝動ベルトの緩み側のベルト体を避けることのできる逃し空間となるように構成される。
【0030】
本願の一実施例では、前記1対の第1押え棒の側壁には第1押え棒を水平に貫通している貫通孔が形成され、前記貫通孔は前記1対の第1押え棒の長手方向に分布しており、前記第2押え棒は前記貫通孔に貫通して設けられ、前記第2押え棒の両端部はそれぞれ前記第2伝動ベルトに接続される。
【0031】
本願の一実施例では、前記第2ベルト伝動手段は前記第2伝動ベルトを張り渡された1対の第2プーリ群と、前記1対の第2プーリ群を移動駆動する第2駆動モータとを含む。
【0032】
本願の一実施例では、前記第2プーリ群は第2駆動プーリと第2従動プーリを含み、前記第2駆動プーリ同士及び前記第2従動プーリ同士は全て伝動軸によって接続され、前記1対の第1押え棒の両端部はそれぞれ前記1対の伝動軸を覆うように設けられて、前記1対の第1押え棒のガイドを行う。
【0033】
本願の一実施例では、前記第1ベルト伝動手段は、前記1対の第1押え棒が接続された第1伝動ベルトと、前記第1伝動ベルトを張り渡された第1プーリ群と、前記第1プーリ群を移動駆動する第1駆動モータと、前記1対の第1押え棒に平行し、前記第2押え棒をガイドするためのガイドロッドとを含む。
【0034】
本願の一実施例では、前記第2押え棒の端部が前記第2伝動ベルトを貫通して前記ガイドロッドを覆うように設けられる。
【0035】
本願の一実施例では、前記1対の第1押え棒は前記第2伝動ベルトから離れた側壁にフランジが設置され、前記フランジはゴミ袋の袋口を閉じることを補助するように構成され、前記フランジは水平に設置されるブロックであり、前記フランジのゴミ袋に接触する側壁は、中間が凸状、両側が凹状となる形状である。
【0036】
本願の一実施例では、前記フランジは、一方の前記第1押え棒に設置された第1フランジと、他方の前記第1押え棒に設置された第2フランジとを含み、前記第1フランジは前記第2フランジの真上に位置し、又は前記第1フランジは前記第2フランジの真下に位置する。
【0037】
本願が提案する別の解決手段は以下の通りである。
スマートゴミ箱であって、前記閉口・梱包機構を含む。
【0038】
従来技術に比べて、本願の有益な効果は以下の通りである。
本願による閉口・梱包機構及びスマートゴミ箱は、1対の第1押え棒の側壁にスロットが設置されることによって、閉口・梱包機構が非作動状態である、即ち、1対の第1押え棒が同期離間状態の限界位置にある場合、第2伝動ベルトはスロットに収納され、このように、空間利用率が高いという利点があり、ゴミ投入口の面積を効果的に増加することができる。
【0039】
第4態様では、本願は、通電発熱による熔断部材の熱膨張や変形を制御することで、熔断部材の中間部の位置を確保し、熔断部材の作動縁部を直線状に保持する発熱ベース構造、これを有する閉口・熔断機構及びスマートゴミ箱を提供する。
【0040】
上記の技術的課題を解決するために、本願が採用する技術案は以下の通りである。
ゴミ袋を熔断して袋口を閉じる発熱ベース構造であって、絶縁基台と、前記絶縁基台に帯状に挟設され、一側縁部が前記絶縁基台から延出して、前記ゴミ袋に接触する作動縁部を形成する熔断部材とを含み、前記熔断部材は一側縁部が前記作動縁部となる熔断部材本体と、前記熔断部材本体の対向する両端部に成形される接続片とを含む。
【0041】
本願の一実施例では、前記熔断部材は長手方向の両端部に凸出部を有する帯状発熱ワイヤである。
【0042】
本願の一実施例では、前記絶縁基台に取り付け溝が設けられ、前記取り付け溝は、前記絶縁基台の一側壁に前記熔断部材の作動縁部を露出させる溝開口が形成されている。
【0043】
本願の一実施例では、前記熔断部材の前記取り付け溝に位置する内側壁と前記取り付け溝の溝壁との間に隙間が予め残されて、変形空間となる。
【0044】
本願の一実施例では、前記絶縁基台は、上下に個別に設けられる上部基台と下部基台を含み、前記上部基台と前記下部基台は取り外し可能に接続され、前記上部基台の底部には、垂直下方へ延在している1対の位置決め柱が成形され、前記下部基台の頂部には、前記位置決め柱が挿設する位置決め孔が成形され、前記接続片には、前記位置決め柱が挿通する取り付け孔が設けられる。
【0045】
本願の一実施例では、前記取り付け溝は、前記下部基台の頂部に成形される下部溝と、前記上部基台の底部に成形される上部溝とを含み、前記位置決め柱は前記上部溝に設けられ、前記位置決め孔は前記下部溝に設けられる。
【0046】
本願の一実施例では、前記上部基台の底部には、垂直下方へ延在している1対の位置規制柱が成形され、前記下部基台の頂部には、前記位置規制柱が挿設する位置規制孔が成形される。
【0047】
本願の一実施例では、前記絶縁基台には配線穴がさらに設けられ、前記配線穴は前記取り付け溝に連通する。
【0048】
本願が提案する別の解決手段は以下の通りである。
閉口・熔断機構であって、前記発熱ベース構造と、前記発熱ベース構造にある押え棒ユニットまでゴミ袋を収める。
【0049】
本願が提案するさらなる解決手段は以下の通りである。
スマートゴミ箱であって、前記閉口・熔断機構を含む。
【0050】
従来技術に比べて、本願の有益な効果は以下の通りである。
本願による発熱ベース構造、これを有する閉口・熔断機構及びスマートゴミ箱では、熔断部材は絶縁基台に帯状に挟設されることによって、通電発熱による熔断部材の熱膨張や変形を抑制することで、熔断部材の中間部の位置を確保し、熔断部材の作動縁部を直線状に保持し、ゴミ袋の袋口閉じ効果を効果的に向上させる。
【0051】
第5態様では、本願は、ゴミ箱内の細菌繁殖を効果的に防止し、殺菌を効果的に行うことで、使用者がゴミ箱内の細菌に接触することを回避できる殺菌装置及びスマートゴミ箱を提供する。
【0052】
本願が採用する技術案は以下の通りである。
ゴミ投入口にフリップ蓋が設置されたゴミ箱に適用され、前記フリップ蓋は前記ゴミ投入口に枢接されて、密閉されたゴミ収納空間を形成する殺菌装置であって、
前記フリップ蓋の内側壁に取り外し可能に設置されて、殺菌用の紫外線を発生させる紫外線殺菌ランプと、前記フリップ蓋の内側壁に取り外し可能に設置され、前記ゴミ収納空間内の空気を循環させるファンと、前記フリップ蓋の内側壁に取り外し可能に設置され、前記紫外線殺菌ランプと前記ファンとの外周にカバーされて、殺菌空間を形成するカバーと、を含み、前記カバーに空気入口と空気出口が設けられ、前記空気入口から前記空気出口への方向が前記殺菌空間内を空気が流れる方向であり、前記紫外線殺菌ランプは前記空気の流動方向の上流に位置し、前記ファンは前記空気の流動方向の下流に位置する。
【0053】
本願の一実施例では、前記紫外線殺菌ランプは前記空気入口に近接して設置され、前記ファンは前記空気出口に近接して設置され、前記ファンの吹出口が前記空気出口に当接する。
【0054】
本願の一実施例では、前記フリップ蓋の内側壁に第1係着構造が設けられ、前記カバーに前記第1係着構造と嵌合する第2係着構造が設けられ、前記カバーは前記第2係着構造と前記第1係着構造との嵌合により前記フリップ蓋の内側壁に係着される。
【0055】
本願の一実施例では、前記第1係着構造はフックであり、前記第2係着構造は前記フックと嵌合する係合溝であり、又は、前記第1係着構造は係合溝であり、前記第2係着構造は前記係合溝と嵌合するフックである。
【0056】
本願の一実施例では、前記空気入口は平行に分布している複数の細長い溝開口からなり、前記空気出は円形アレイ状に分布しているスルーホールからなる。
【0057】
本願の一実施例では、前記フリップ蓋の内側壁と前記カバーとの間に密封構造が設けられ、前記殺菌空間の気密性を向上させる。
【0058】
本願の一実施例では、前記密封構造は、前記カバーの縁部に分布しており、前記フリップ蓋へ凸起する第2環状リブと、前記フリップ蓋の内側壁に成形され、前記第2環状リブと嵌合する第1環状リブとを含み、前記第2環状リブ及び前記第1環状リブは全てリンク状であり、前記第1環状リブには前記第2環状リブが挿入する密封溝が設けられる。
【0059】
本願の一実施例では、前記フリップ蓋の内側壁にリブ付き板がさらに成形され、前記リブ付き板は前記紫外線殺菌ランプを係設するタンクを画定するように構成される。
【0060】
本願の一実施例では、前記紫外線殺菌ランプ及び前記ファンは全てリード線を介して給電回路基板に接続される。
【0061】
本願が提案する別の解決手段は以下の通りである。
スマートゴミ箱であって、内部が中空であり、頂部が開口し、ゴミを収納するためのチャンバーと前記チャンバーの頂部に位置する開口部とが形成されている胴体と、前記開口部に枢接され、ゴミ投入口が成形され前記開口部に枢接される蓋基体及び前記ゴミ投入口に枢接されるフリップ蓋とを含む蓋と、前記フリップ蓋に設置される殺菌装置とを含み、前記殺菌装置は前記殺菌装置である。
【0062】
従来技術に比べて、本願の有益な効果は以下の通りである。
本願による殺菌装置及びスマートゴミ箱では、紫外線殺菌ランプは殺菌用の紫外線を発生させ、ゴミ箱内の細菌の繁殖を効果的に防止し、殺菌を効果的に行うことができ、ファンは、ゴミ箱内の空気を循環させ、殺菌効果を効果的に向上させ、使用者がゴミ箱内の細菌に接触することを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【0063】
図1】本願に係る熱熔融構造の一例の構造概略図である。
図2】本願に係る熱熔融構造の別の構造概略図である。
図3図1における熱熔融構造の解体構造の概略図である。
図4図3における熱熔融部材の断面構造の概略図である。
図5図3における絶縁ベースの後面構造の概略図である。
図6】本願に係る熔断構造全体の一例の構造概略図である。
図7】本願に係る熔断構造全体の別の構造の概略図である。
図8】本願に係る熔断構造の解体構造概略図である。
図9図6における絶縁ベースの後面構造の概略図である。
図10】本願に係る閉口・梱包機構と蓋との間の位置関係の概略図である。
図11】本願に係る閉口・梱包機構の上面概略図である。
図12】本願に係る閉口・梱包機構の下面概略図である。
図13図11における第1押え棒の1つの視角からの構造概略図である。
図14図11における第1押え棒の別の視角からの構造概略図である。
図15】本願に係るスマートゴミ箱の構造概略図である。
図16図15中において蓋が開いた状態であるときの概略図である。
図17】本願における前記発熱ベース構造の正面構造概略図である。
図18】本願における前記発熱ベース構造の後面構造概略図である。
図19】本願における前記発熱ベース構造の解体構造概略図である。
図20】本願における下部基台と熔断部材との間の位置関係の概略図である。
図21】本願における下部基台の構造概略図である。
図22】本願における上部基台の構造概略図である。
図23】本願における前記閉口・熔断機構の構造概略図である。
図24】本願における前記スマートゴミ箱の一例の構造概略図である。
図25】本願における前記スマートゴミ箱の別の構造概略図である。
図26】従来の発熱ベース構造の構造概略図である。
図27】本願に係る殺菌装置とフリップ蓋との間の位置関係の概略図である。
図28】本願に係る殺菌装置の断面構造概略図である。
図29】本願に係る殺菌装置の正面分解概略図である。
図30】本願に係る殺菌装置の後面分解概略図である。
図31図29のA部の拡大構造概略図である。
図32図30のB部の拡大構造概略図である。
図33】本願に係るスマートゴミ箱の構造概略図である。
図34】本願に係るスマートゴミ箱の胴体と蓋との間の位置関係の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0064】
以下、図面を参照しながら本願についてさらに詳細に説明するが、当業者であれば、明細書の記載を参照して実施することができる。本願の実施例では、「第1」、「第2」等が記載されている場合、この「第1」、「第2」などの用語は説明のために過ぎず、相対重要性を指示又は示唆するか、又は係る技術的特徴の数を暗黙的に示すことを指示するものではない。よって、「第1」、「第2」により限定される特徴は、少なくとも1つのこの特徴を明示的又は暗黙的に含んでもよい。
【0065】
なお、本願の説明においては、別に明確な規定や限定がない限り、「設置」、「接続」という用語は広義に理解すべきであり、例えば、「接続」は固定接続、取り外し可能な接続、又は一体接続であってもよいし、機械的接続、電気的接続であってもよいし、直接連結、中間媒体を介した間接的な連結、2つの構成要素の内部の連通であってもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて上記の用語の本開示での具体的な意味を理解することができる。
【0066】
また、本願においては「及び/又は」が現れる場合、3つが並列した態様があり、「A及び/又はB」を例として、A態様、又はB態様、又はAとBが同時に満たされる態様が含まれる。また、各実施例の技術案は、当業者が実施しうることができる限り、互いに組み合わせられてもよいが、技術案の組み合わせは矛盾したり実現できなかったりすると、このような技術案の組み合わせは存在せず、また、本願の特許範囲に含まれないものとする。
【0067】
本願の上記の目的、特徴及び利点をより明確にするために、以下、図面を参照しながら、本願の具体的な実施形態について詳細に説明する。なお、ここで説明される具体的な実施例は本願を解釈するために過ぎず、本願を限定するものではない。また、なお、説明の便宜上、図面は、全部の構造ではなく、本願に関連する部分だけを示す。当業者が本願の実施例に基づいて創造的な努力を必要とせずに得る他の全ての実施例は本願の特許範囲に属する。
【0068】
本願における用語「含む」、「有する」及びこれらの全ての変形は、不排他的な包含をカバーすることを意図している。例えば、一連のステップ又は手段を含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は記載されたステップ又は手段に限定されるものではなく、任意に記載されていないステップ又は手段、又は任意にこれらのプロセス、方法、製品又は機器に固有の他のステップ又は手段を含んでもよい。
【0069】
本明細書に記載の「実施例」とは、実施例に記載の特定特徴、構造又は特性が本願の少なくとも1つの実施例に含まれてもよいことを意味する。明細書の各位置に現れる文は同じ実施例でもないし、他の実施例と別の実施例又は代替の実施例でもない。当業者によって明示的又は暗黙的に理解されるように、本明細書に記載の実施例は他の実施例と組み合わせられてもよい。
【0070】
図1図5に示すように、本願は、係合溝120が長手方向に配置された絶縁ベース12と、係合溝120に係設される熱熔融部材11とを含み、熱熔融部材11の一方の側が係合溝120に嵌装され、他方の側が係合溝120の外部まで延伸しており、係合溝120の外部まで延伸している熱熔融部材11はゴミ袋に接触する作動縁部となる熱熔融構造を提供する。
【0071】
さらに、熱熔融部材11はリード線13を介して給電回路に接続され、給電回路が熱熔融部材11に通電すると、熱熔融部材11は発熱してゴミ袋を熔断することができる。
【0072】
熱熔融部材11は発熱すると熱膨張して変形し、熱熔融作動部に位置する熱熔融部材11が係合溝120に係設されるので、係合溝120は熱熔融部材11の熱熔融作動部の位置を規制することができ、これにより、前記係合溝120に係設された熱熔融部材11の長手方向の変形を抑制し、熱熔融部材11の作動縁部を直線状に保持し、ゴミ袋の袋口閉じ効果を改善する。
【0073】
具体的な適用シーンでは、上記の熱熔融部材11の断面が、円形、楕円形、三角形、矩形等の規則的な形状であってもよく、係合溝120が熱熔融部材11を効果的に限定することが要求されるが、帯状に形成された熱熔融部材11が係合溝120にうまく嵌装できることを考慮して、好ましくは、熱熔融部材11の断面が矩形である。
【0074】
具体的には、熱熔融部材11は、中間部110と、中間部110の両側にそれぞれ配置された第1延伸部111及び第2延伸部112とを含み、中間部110は熱熔融部材11の熱熔融作動部であり、残りの部分は係合溝120外に露出し、第1延伸部111及び第2延伸部112は全てリード線13を介して給電回路に接続される。
【0075】
また、具体的には、第1延伸部111とリード線13、第2延伸部112とリード線13は一体に溶接されてもよく、固定部材14によって一体に圧接されてもよく、ここでは、固定部材14は管状コールドプレス端子、クリップやバックルなど、リード線を固定できる部品であってもよいが、本願はこれを限定しない。
【0076】
中間部110が係合溝120に良好に嵌装できるように、本願では、第1延伸部111と中間部110、第2延伸部112と中間部110がいずれも夾角をなし、このようにして、第1延伸部111及び第2延伸部112は絶縁ベース12の短手方向に絶縁ベース12内に挿着される。このような場合、本願では、絶縁ベース12には、第1延伸部111を挿着するための第1スルーホール121と、第2延伸部112を挿着するための第2スルーホール122が設けられる。
【0077】
具体的には、上記の夾角は鋭角、鈍角であってもよいし、直角であってもよい。
【0078】
さらに、リード線13は、第1延伸部111に接続された第1リード線132と、第2延伸部112に接続された第2リード線131とを含み、第1リード線132は正極リード及び負極リードのうちの一方であり、第2リード線131は正極リード及び負極リードのうちの他方である。
【0079】
中間部110が係合溝120に嵌装され、第1延伸部111及び第2延伸部112が絶縁ベース12に挿着され、これにより、熱熔融部材11は絶縁ベース12に安定的に取り付けられず、このため、本願では、絶縁ベース12には、リード線13の配線をガイドするためのリード溝123が設けられ、このようにして、リード線13は熱熔融部材11の両端をクランプして固定することができる。
【0080】
具体的には、リード溝123は、絶縁ベース12の長手方向に開けられた第1スロット1232及び第2スロット1231を含み、ここでは、第1スロット1232は第1スルーホール121に連通しており、第1リード線132を収容し、第2スロット1231は第2スルーホール122に連通しており、第2リード線131を収容する。
【0081】
リード溝123は、絶縁ベース12の高さ方向に開けられた1つ又は2つの第3スロット1233をさらに含み、上記の第3スロット1233は第1スロット1232、第2スロット1231の両方に連通して設けられ、第3スロット1233が1つである場合、第1リード線132及び第2リード線131は両方共に第3スロット1233に収容され、第3スロット1233が2つである場合、第1リード線132及び第2リード線131はそれぞれ2つのリード溝123に収容される。これに基づいて、第1リード線132は第1スルーホール121、第1スロット1232及び第3スロット1233から引き出され、第2リード線131は第2スルーホール122、第2スロット1231及び第3スロット1233から引き出され、これによって、第1リード線132及び第2リード線131はいずれも少なくとも2つの折曲がり部を有し、即ち、リード溝123は第1リード線132及び第2リード線131の位置を規制することができ、上記の構成によって、第1リード線132及び第2リード線131は熱熔融部材11の両端をクランプして固定することができる。
【0082】
本願における熱熔融構造は熔断機構に適用される。ここでは、熔断機構は、前述熱熔融構造と、ゴミ袋と中間部110を押して接触させるための押え棒(図示せず)とを含む。具体的には、押え棒は熱熔融構造に離間又は接近してもよく、押え棒がゴミ袋を中間部110に押し付ける場合、熱熔融部材11は通電されて発熱し、ゴミ袋を切断することができる。
【0083】
本願における熔断機構はスマートゴミ箱に適用できる。ここでは、スマートゴミ箱は、前述熔断機構と、前記熔断機構を取り付けるためのハウジング(図示せず)とを含む。具体的には、熔断機構はハウジング内に固定配置され、押え棒はハウジング内に移動可能に配置される。
【0084】
なお、上記の具体的な適用は本願における熱熔融構造について例示的に説明するものに過ぎず、当業者であれば、実際の状況に応じて適応的に調整することができ、ここでは詳しく説明しない。
【0085】
前記の通り、係合溝120が配置された絶縁ベース12は、熱熔融部材11が通電されて発熱したときに、熱熔融部材11の熱熔融作動部の位置を限定することができ、これにより、熱熔融部材11の作動縁部を直線状に保持し、ゴミ袋の袋口閉じ効果を改善する。
【0086】
図6図9に示すように、本願は、絶縁ベース22と、絶縁ベース22の長手方向に絶縁ベース22に配置された熱熔融部材21と、熱熔融部材21の側部に移動可能に配置された押え棒26とを含む、熔断構造を提供する。絶縁ベース22には係合溝220が開けられ、係合溝220には、熱熔融部材21に当接され得る絶縁弾性体25が嵌設される。
【0087】
理解すべきものとして、押え棒26は熱熔融部材21に対して離間又は接近してもよく、押え棒26がゴミ袋を熱熔融部材21に押し付けると、絶縁弾性体25は熱熔融部材21に支持力を供給し、押え棒26が熱熔融部材21に十分に押し付けられるようにする。
【0088】
具体的には、絶縁弾性体25はゴム、プラスチック、シリコンなど、絶縁性と弾性を備える材質で製造されてもよいが、本願はこれを限定しない。
【0089】
さらに、熱熔融部材21はリード線23を介して給電回路に接続され、給電回路が熱熔融部材21に通電すると、熱熔融部材21は発熱してゴミ袋を熔断することができる。
【0090】
具体的には、熱熔融部材21は、中間部210と、中間部210の両側にそれぞれ配置された第1延伸部211及び第2延伸部212とを含み、中間部210は熱熔融部材21の熱熔融作動部であり、ゴミ袋を熔断するものであり、絶縁弾性体25に当接し、第1延伸部211及び第2延伸部212は全てリード線23を介して給電回路に接続される。
【0091】
また、具体的には、第1延伸部211とリード線23、第2延伸部212とリード線23は一体に溶接されてもよく、固定部材24によって一体に圧接されてもよく、ここでは、固定部材24は管状コールドプレス端子、クリップやバックルなど、リード線を固定できる部品であってもよいが、本願はこれを限定しない。
【0092】
中間部210が絶縁弾性体25に押し当り、本願では、第1延伸部211と中間部210、第2延伸部212と中間部210はいずれも夾角をなし、このようにして、第1延伸部211及び第2延伸部212は絶縁ベース22の短手方向に延伸してもよい。このような場合、本願では、絶縁ベース22には、第1延伸部211を収容するための第1縁部溝221と、第2延伸部212を収容するための第2縁部溝222が開けられる。
【0093】
具体的には、上記の夾角は鋭角、鈍角であってもよいし、直角であってもよい。
【0094】
本願の一実施例として、リード線23は、第1延伸部211に接続された第1リード線232と、第2延伸部212に接続された第2リード線231とを含み、第1リード線232は正極リード及び負極リードのうちの一方であり、第2リード線231は正極リード及び負極リードのうちの他方である。
【0095】
中間部210が絶縁弾性体25に押し当り、第1延伸部211及び第2延伸部212は絶縁ベース22に嵌装され、これにより、熱熔融部材21は絶縁ベース22に安定的に取り付けられず、このため、本願では、リード線23が絶縁ベース22に巻設されることにより、熱熔融部材21の両端部をクランプして固定する。
【0096】
具体的には、本願では、絶縁ベース22には、リード線23の配線をガイドするためのリード溝223が開けられ、リード溝223は、絶縁ベース22の長手方向に開けられた第1スロット2232と第2スロット2231を含み、ここでは、第1スロット2232は第1縁部溝221に連通しており、第1リード線232を収容し、第2スロット2231は第2縁部溝222に連通しており、第2リード線231を収容する。
【0097】
リード溝223は、絶縁ベース22の高さ方向に開けられた1つ又は2つの第3スロット2233をさらに含み、第3スロット2233が1つである場合、第1スロット2232及び第2スロット2231は両方共に連通して設置され、第1リード線232及び第2リード線231は全て第3スロット2233に収容され、リード溝223が2つである場合、一方は第1スロット2232に連通しており、他方は第2スロット2231に連通しており、第1リード線232及び第2リード線231はそれぞれ2つのリード溝223に収容される。これに基づいて、第1リード線232は第1縁部溝221、第1スロット2232及び第3スロット2233から引き出され、第2リード線231は第2縁部溝222、第2スロット2231及び第3スロット2233から引き出され、これによって、第1リード線232及び第2リード線231はいずれも少なくとも2つの折曲がり部を有し、即ち、リード溝223は第1リード線232及び第2リード線231の位置を規制することができ、上記の構成によって、第1リード線232及び第2リード線231は熱熔融部材21の両端をクランプして固定することができる。
【0098】
本願の一実施例として、押え棒26はモータ、リニアドライブや他の動力装置の作用下で熱熔融部材21に対して往復直線運動可能であり、ゴミ袋を中間部210に押し付けることに用いられる。
【0099】
本願における熔断構造はゴミ箱に適用できる。ここでは、ゴミ箱は、前述熔断構造と、前記熔断構造を取り付けるためのハウジング(図示せず)とを含む。具体的には、絶縁ベース22はハウジング内に固定配置され、押え棒は動力装置の作用下でハウジング内に移動可能に配置される。
【0100】
理解できるものとして、上記の具体的な適用は本願における熔断構造について例示的に説明するものに過ぎず、当業者であれば、実際の状況に応じて適応的に調整することができ、ここでは詳しく説明しない。
【0101】
前記の通り、押え棒26がゴミ袋を熱熔融部材21に押し付けると、熱熔融部材21は通電されて発電し、ゴミ袋を熔断し、このとき、絶縁ベース22と熱熔融部材21との間に配置された絶縁弾性体25は熱熔融部材21に支持力を供給し、ゴミ袋と熱熔融部材21を十分に接触させ、これにより、ゴミ袋に対する熔断過程を最適化させる。
【0102】
従来技術では、閉口・梱包機構には、押え棒と同期ベルトが並設された形態が存在する。このような形態では、閉口・梱包機構では、ゴミ投入口に占める空間が大きいという欠陥があり、その結果、実際にゴミを投入するための口が小さく、大きなゴミの投入の邪魔となっている。
【0103】
これに基づいて、本願は、閉口・梱包機構を提供し、図10図16に示すように、図においては、3100-胴体、3110-開口部、3200-蓋、3210-大蓋、3211-ゴミ投入口、3220-小蓋、3300-閉口・梱包機構、3310-第1押え棒、3311-スロット、33111-開口、3312-貫通孔、3313-フランジ、3314-凸出部、3320-第2押え棒、3321-押さえブロック、3330-第1ベルト伝動手段、3331-第1伝動ベルト、3332-第1プーリ群、33321-第1駆動プーリ、33322-第1従動プーリ、3333-第1駆動モータ、3334-ガイドロッド、3340-第2ベルト伝動手段、3341-第2伝動ベルト、3342-第2プーリ群、33421-第2駆動プーリ、33422-第2従動プーリ、3343-第2駆動モータ、3344-伝動軸、3350-発熱ワイヤ受け手段である。
【0104】
図10図12に示すように、図10は本願に係る閉口・梱包機構と蓋との間の位置関係の概略図であり、図11は本願に係る閉口・梱包機構の上面概略図であり、図12は本願に係る閉口・梱包機構の下面概略図である。本願では、この閉口・梱包機構はゴミ袋の自動的な閉口に用いられ、第1ベルト伝動手段3330の駆動の下で同期接近又は同期離間可能な1対の第1押え棒3310と、1対の第1押え棒3310に略垂直であり、第2ベルト伝動手段3340の駆動の下で1対の第1押え棒3310の長手方向に直線往復運動可能な第2押え棒3320とを含み、第2ベルト伝動手段3340は、1対の第1押え棒3310の対向する両側に対称に設置され、第2押え棒3320の1対の第2伝動ベルト3341が接続されており、1対の第1押え棒3310は第2伝動ベルト3341に近い側壁にスロット3311が設置され、スロット3311は、1対の第1押え棒3310が同期離間状態の限界位置にある場合、第2伝動ベルト3341がスロット3311に収納されるように構成される。
【0105】
上記の構成によって、本願における1対の第1押え棒3310のスロット3311はこれに並設された第2伝動ベルト3341を収納することができ、これにより、空間が効果的に利用される。
【0106】
作動中に第2伝動ベルト3341が緊張側と緩み側を有することを考慮して、図13及び図14に示すように、図13図11における第1押え棒の1つの視角からの構造概略図であり、図14図11における第1押え棒の別の視角からの構造概略図である。本願では、第2伝動ベルト3341の緩み側はその下部に位置し、このことを考慮して、スロット3311の底部の溝壁にその長手方向に分布している開口33111が設けられ、開口33111は、第2伝動ベルト3341の緩み側のベルト体を避けることのできる逃し空間となるように構成され、これによって、第2伝動ベルト3341と第1押え棒3310との間の干渉が回避される。これにより、構造が簡単であり、使用されやすいという利点がある。
【0107】
ゴミ袋へ良好な閉口効果を付与するために、図11及び図14に示すように、1対の第1押え棒3310の側壁に第1押え棒3310を水平に貫通している貫通孔3312が成形され、貫通孔3312は1対の第1押え棒3310の長手方向に分布している。ここでは、第2押え棒3320は貫通孔3312に貫通して設けられ、第2押え棒3320の両端部はそれぞれ第2伝動ベルト3341に接続される。このため、1対の第1押え棒3310と第2押え棒3320が略面一であり、ゴミ袋の閉口が平坦である。
【0108】
ゴミ袋の閉口を容易にするために、1対の第1押え棒3310は第2伝動ベルト3341から離れた側壁にフランジ3313が設置され、フランジ3313はゴミ袋の袋口を閉じることを補助するように構成される。フランジ3313は水平に設置されるブロックであり、フランジ3313のゴミ袋に接触する側壁は中間が凸状で、両側が凹状となる形状である。具体的には、フランジ3313は、一方の第1押え棒3310に設置された第1フランジと、他方の第1押え棒3310に設置された第2フランジとを含み、第1フランジと第2フランジは千鳥状に設置され、第1フランジは第2フランジの真上に位置し、又は第1フランジは第2フランジの真下に位置してもよい。
【0109】
さらに、第1ベルト伝動手段3330は、1対の第1押え棒3310が接続された第1伝動ベルト3331と、第1伝動ベルト3331を張り渡された第1プーリ群3332と、第1プーリ群3332を移動駆動する第1駆動モータ3333と、1対の第1押え棒3310に平行し、第2押え棒3320をガイドするためのガイドロッド3334とを含む。第1駆動モータ3333の出力軸に第1減速機が接続され、第1駆動モータ3333は第1減速機を介して第1プーリ群3332に運動を伝達し、第1プーリ群3332は、第1駆動プーリ33321と第1従動プーリ33322を含み、第1伝動ベルト3331の両端はそれぞれ第1駆動プーリ33321及び第1従動プーリ33322を覆うように設けられ、1対の第1押え棒3310を同期接近又は同期離間するように駆動する。1対の第1押え棒3310の底部に凸出部3314が成形され、凸出部3314は第1伝動ベルト3331へ延設され、凸出部3314には係合溝が設置され、第1伝動ベルト3331は上記の係合溝に締め嵌めするように係着され、1対の第1押え棒3310を同期移動させる。具体的には、ガイドロッド3334は第2伝動ベルト3341の外側に位置し、上記の外側とは第1押え棒3310から離れる方向であり、第2押え棒3320の端部は第2伝動ベルト3341を通ってガイドロッド3334を覆うように設けられる。第2押え棒3320の端部には押さえブロック3321が取り外し可能に設置され、第2伝動ベルト3341の一部は押さえブロック3321と第2押え棒3320の端部との間に挟設され、第2押え棒3320を移動させる。押さえブロック3321には下部円弧状溝がさらに成形され、第2押え棒3320の端部には下部円弧状溝と嵌合する上部円弧状溝が成形され、ここでは、下部円弧状溝と上部円弧状溝の両方によりガイドロッド3334が挿通する円状孔が形成される。
【0110】
さらに、第2ベルト伝動手段3340は、第2伝動ベルト3341を張り渡された1対の第2プーリ群3342と、1対の第2プーリ群3342を移動駆動する第2駆動モータ3343とをさらに含む。第2駆動モータ3343の出力軸に第2減速機が接続され、第2駆動モータ3343は第2減速機を介して第2プーリ群3342に運動を伝達し、第2伝動ベルト3341を運動駆動する。具体的には、第2プーリ群3342は、第2駆動プーリ33421と第2従動プーリ33422を含み、1対の第2駆動プーリ33421及び1対の第2従動プーリ33422は全て伝動軸3344によって接続され、ここでは、1対の第1押え棒3310の両端部はそれぞれ1対の伝動軸3344を覆うように設けられ、これにより、1対の第1押え棒3310がガイドされる。
【0111】
理解できるものとして、本願における閉口・梱包機構はさまざまな使用シーンに適用され、以下、例を挙げて説明する。
【0112】
本願における閉口・梱包機構はスマートゴミ箱に適用できる。図15及び図16に示すように、図15は本願に係るスマートゴミ箱の構造概略図であり、図16図15において蓋が開いた状態であるときの概略図である。このスマートゴミ箱は、内部が中空であり、頂部が開放し、ゴミを収納するためのチャンバーとチャンバーの頂部に位置する開口部3110とが形成されている胴体3100と、開口部3110に枢接され、ゴミ投入口3211が成形され前記開口部3110に枢接される大蓋3210及び大蓋3210に枢接され、閉状態でゴミ投入口3211に覆われる小蓋3220を含む蓋3200と、大蓋3210に設置された前記閉口・梱包機構3300とを含む。大蓋3210には発熱ワイヤ受け手段3350がさらに設置され、発熱ワイヤ受け手段3350は1対の第1押え棒3310に略垂直であり、第2押え棒3320に対向して設けられ、発熱ワイヤ受け手段3350はゴミ袋の閉口箇所を熔断して袋口閉じを行う。作動中、1対の第1押え棒3310は第1ベルト伝動手段3330の駆動の下で発熱ワイヤ受け手段3350に対して同期接近又は同期離間し、第2押え棒3320は第2ベルト伝動手段3340の駆動の下で発熱ワイヤ受け手段3350に対して接近又は離間する。1対の第1押え棒3310が同期離間状態の限界位置である場合、第2伝動ベルト3341はスロット3311に収納され、これによって、1対の第1押え棒3310と第2伝動ベルト3341が並設されることを回避し、ゴミ投入口3211の面積を効果的に増大する。1対の第1押え棒3310が同期接近状態の限界位置である場合、第2押え棒3320は発熱ワイヤ受け手段3350に近い限界位置にあり、このとき、ゴミ袋の袋口が発熱ワイヤ受け手段3350に収められて熔断されて閉じられる。
【0113】
理解できるものとして、上記の具体的な適用は本願における閉口・梱包機構ついて例示的に説明するものに過ぎず、当業者であれば、実際の状況に応じて適応的に調整することができ、ここでは詳しく説明しない。
【0114】
前記の通り、本願における1対の第1押え棒3310のスロット3311はこれに並設された第2伝動ベルト3341を収納することができ、これにより、空間が効果的に利用される。さらに、スロット3311の底部の溝壁に開口33111が設置され、開口33111は、第2伝動ベルト3341の緩み側のベルト体を避けることのできる逃し空間となるように構成され、これによって、第2伝動ベルト3341と第1押え棒3310との間の干渉が回避される。さらに、1対の第1押え棒3310は第2伝動ベルト341から離れた側壁にフランジ3313が設置され、フランジ3313はゴミ袋の袋口を閉じることを補助することができる。さらに、スロット311は1対の第1押え棒3310と第2伝動ベルト3341が並設されることを回避し、ゴミ投入口3211の面積を効果的に増大することができる。
【0115】
図26に示すように、従来技術におけるスマートゴミ箱の発熱ベースにおける熔断部材は、通常、両端が基座401に固着され、中間部が基座401の取り付け端面に支持されるように構成されている。上記のような取り付け方式には、発熱ワイヤの熱膨張や冷収縮の特性により、発熱ワイヤの両端を固定するようにすれば、発熱ワイヤの中間部が通電されて発熱すると、熱膨張により変形し、この結果、当該位置の固定ができなくなり、熔断と袋口閉じの効果を損なうという欠陥が存在する。
【0116】
これに基づいて、本願は発熱ベース構造を提供し、図17図19に示すように、図17は本願における前記発熱ベース構造の正面構造概略図であり、図18は本願における前記発熱ベース構造の後面構造概略図であり、図19は本願における前記発熱ベース構造の解体構造概略図である。本願では、この発熱ベース構造はゴミ袋を熔断して袋口を閉じることに用いられ、絶縁基台4100と、絶縁基台4100に帯状に挟設され、一側縁部が絶縁基台4100から延出してゴミ袋に接触する作動縁部を形成する熔断部材4200とを含んでもよく、熔断部材4200は、一側縁部が作動縁部となる熔断部材本体4210と、熔断部材本体4210の対向する両端部に成形される接続片4220とを含む。
【0117】
上記の構成によって、本願における熔断部材4200は絶縁基台4100に帯状に挟設され、熔断部材4200は熱熔融回路に電気的に接続されると発熱して熱膨張して変形し、絶縁基台4100は通電発熱による熔断部材の熱膨張変形を抑制することができ、熔断部材4200の中間部の位置を確保し、熔断部材4200の作動縁部を直線状に保持することができる。これによって、ゴミ袋の袋口閉じ効果を効果的に向上させる。
【0118】
理解できるものとして、本願における熔断部材4200は、帯状とすると絶縁基台4100により挟持されやすい一方、帯状構造の熔断部材4200の熱変形耐性が長尺状構造の熔断部材4200よりも小さいので、熔断部材4200の熱変形耐性がある程度制限されることから、帯状に設置される。本願では、熔断部材4200は長手方向の両端部に凸出部を有する帯状発熱ワイヤである。熔断部材本体4210はストリップ状であり、接続片4220は熔断部材本体4210の長手方向に垂直に設置され、接続片4220の熔断部材本体4210に垂直な方向の寸法が、熔断部材本体4210の長さ寸法よりもはるかに小さく、これにより、熔断部材本体4210の両端部に凸出部が形成される。
【0119】
さらに、絶縁基台4100に取り付け溝が設置され、取り付け溝は、熔断部材4200を収納し、熔断部材4200の熱膨張時の変形の方向を制御するように構成され、取り付け溝の絶縁基台4100における側壁には熔断部材4200の作動縁部を露出させる溝開口が形成される。これによって、熔断部材4200の変形の方向を制御し、熔断部材4200の作動縁部を直線状に保持することができる。
【0120】
熔断部材4200が通電されて発熱すると、その寸法が明らかに変化し、特に長手方向における変化が明らかであることを考慮して、図20に示すように、図20は本願における下部基台と熔断部材との間の位置関係の概略図である。熔断部材4200の取り付け溝に位置する内側壁と取り付け溝の溝壁との間に隙間Kが予め残されて、変形空間となる。これによって、熔断部材4200の熱膨張の変形量だけ収容することができる。理解できるものとして、熔断部材4200の長手方向における隙間Kが、熔断部材4200の短手方向における隙間Kよりも大きくてもよいが、もちろん、長手方向における隙間Kが短手方向における隙間Kに等しくてもよい。
【0121】
さらに、また、図19に示すように、絶縁基台4100は上下に個別に設けられる上部基台4120と下部基台4110を含み、上部基台4120と下部基台4110は取り外し可能に接続される。上部基台4120及び下部基台4110はセラミックス材料で製造され、着脱し易さから、好ましくは、上部基台4120と下部基台4110はボルトによって接続される。上部基台4120及び下部基台4110のいずれにもボルトが挿通するスルーホールが設置され、ここでは、上部基台4120の頂端面にボルトのヘッドを収納するための座ぐり孔がさらに設けられる。これによって、上部基台4120と下部基台4110が接続されやすく、接続が確実かつ安定的であるという利点がある。
【0122】
上部基台4120、下部基台4110及び熔断部材4200の間の位置合わせを考慮して、上部基台4120の底部には、垂直下方へ延在している1対の位置決め柱4122が成形され、下部基台4110の頂部には、位置決め柱4122が挿設する位置決め孔4112が成形され、接続片4220には、位置決め柱4122が挿通する取り付け孔4221が設けられ、接続片4220は熔断部材4200の取り付け端である。これによって、取り付ける際には、上部基台4120、下部基台4110及び熔断部材4200の間の取り付け位置を正確かつ効率的に決定することができ、取り付けやすいという利点がある。
【0123】
具体的には、図21及び図22に示すように、図21は本願における下部基台の構造概略図であり、図22は本願における上部基台の構造概略図である。本願では、取り付け溝は、下部基台4110の頂部に成形された下部溝4111と上部基台4120の底部に成形された上部溝4121とを含み、位置決め柱4122は上部溝4121に設けられ、位置決め孔4112は下部溝4111に設けられる。これによって、生産や加工が実施されやすいという利点がある。
【0124】
上部基台4120と下部基台4110を取り付けるときの位置合わせを考慮して、上部基台4120の底部には、垂直下方へ延在している1対の位置規制柱4123が成形され、下部基台4110の頂部には、位置規制柱4123が挿設する位置規制孔4113が成形される。また、下部基台4110の位置決め孔4112と上部基台4120の位置決め柱4122の組み合わせによって、正確な位置決めが実施でき、取り付け精度が高いという利点がある。
【0125】
さらに、図17図19に示すように、接続片4220には接続孔4222が設置され、接続孔4222はリード線に接続され、ここでは、絶縁基台4100には配線穴4130が設置され、配線穴4130は取り付け溝に連通し、配線穴4130はリード線を収納するものである。
【0126】
理解できるものとして、本願における発熱ベース構造はさまざまな適用シーンに適用することができ、以下、例を挙げて説明する。
【0127】
本願における発熱ベース構造は閉口・熔断機構に適用できる。この閉口・熔断機構は、前記発熱ベース構造と、前記発熱ベース構造までゴミ袋を収める押え棒ユニット4300とを含む。
【0128】
図23に示すように、図23は本願における前記閉口・熔断機構の構造概略図である。押え棒ユニット4300は、1対の第1押え棒4310と、第1押え棒4310に略垂直である第2押え棒4320と、第1駆動ガイド手段4330と、第2駆動ガイド手段4340とを含む。具体的には、1対の第1押え棒4310は、熔断部材4200の作動縁部の対向する両側に対称に分布しており、熔断部材4200の作動縁部に略垂直であり、第2押え棒4320は熔断部材4200の作動縁部に略平行である。第1駆動ガイド手段4330は1対の第1押え棒4310に伝動可能に接続され、これにより、1対の第1押え棒4310は第1駆動ガイド手段4330の駆動の下で同期接近又は同期離間可能になり、第2駆動ガイド手段4340は第2押え棒4320に伝動可能に接続され、これにより、第2押え棒4320は第2駆動ガイド手段4340の駆動の下で1対の第1押え棒4310の長手方向に直線往復運動して、前記発熱ベース構造に接近又は離間可能になる。作動する際には、第1駆動ガイド手段4330及び第2駆動ガイド手段4340のそれぞれによって1対の第1押え棒4310と1つの第2押え棒4320が熔断部材4200の作動縁部に接近するように駆動され、最後に、ゴミ袋の袋口は、1対の第1押え棒4310と1つの第2押え棒4320との相乗作用により熔断部材4200の作動縁部に収まり、熔断部材4200は通電されるとゴミ袋の袋口を熔断して閉じる。
【0129】
本願における発熱ベース構造はまたスマートゴミ箱に適用される。図24及び図25に示すように、図24は本願における前記スマートゴミ箱の一例の構造概略図であり、図25は本願における前記スマートゴミ箱の別の構造概略図である。このスマートゴミ箱は、頂部が開放した胴体4400と、胴体4400の頂部の開口に枢接された蓋4500とを含み、蓋4500内部には、前記閉口・熔断機構を収納するための収納空間を有する。具体的には、蓋4500は、ゴミ投入口が成形された基蓋4510と、基蓋4510に枢接された小蓋4520とを含み、前記閉口・熔断機構は基蓋4510に設置され、基蓋4510は胴体4400の頂部の開口に枢接される。
【0130】
理解できるものとして、上記の具体的な適用は本願における発熱ベース構造について例示的に説明するものに過ぎず、当業者であれば、実際の状況に応じて適応的に調整することができ、ここでは詳しく説明しない。
【0131】
前記の通り、絶縁基台4100は通電発熱による熔断部材の熱膨張変形を抑制し、熔断部材4200の中間部の位置を確保し、熔断部材4200の作動縁部を直線状に保持することができる。さらに、位置決め柱4122及び位置規制柱4123は、上部基台4120、下部基台4110及び熔断部材4200の間の取り付け位置を正確かつ迅速に決定することができ、取り付けられやすいという利点がある。
【0132】
従来技術では、ゴミ箱、特に蓋自動開閉機能を備えたスマートゴミ箱へゴミを投入するときに、蓋を開く際には、ゴミ箱内の細菌がゴミ箱外の空気へ放出され、人がゴミ箱内の細菌に接触しやすくなる。
【0133】
これに基づいて、本願は殺菌装置を提供し、図27図30に示すように、図27は本願に係る殺菌装置とフリップ蓋との間の位置関係の概略図であり、図28は本願に係る殺菌装置の断面構造概略図であり、図29は本願に係る殺菌装置の正面分解概略図であり、図30は本願に係る殺菌装置の後面分解概略図である。
【0134】
本願では、該殺菌装置は、ゴミ投入口5211にフリップ蓋5220が設置されたゴミ箱に適用され、フリップ蓋5220はゴミ投入口5211に枢接されて、密閉されたゴミ収納空間を形成する。前記殺菌装置は、フリップ蓋5220の内側壁に取り外し可能に設置されて、殺菌用の紫外線を発生させる紫外線殺菌ランプ5400と、フリップ蓋5220の内側壁に取り外し可能に設置され、ゴミ収納空間内の空気を循環させるファン5500と、フリップ蓋5220の内側壁に取り外し可能に設置され、紫外線殺菌ランプ5400とファン5500の外周にカバーされて、殺菌空間を形成するカバー5300と、を含み、カバー5300に空気入口5310と空気出口5320が設けられ、空気入口5310から空気出口5320への方向が殺菌空間内を空気が流れる方向であり、紫外線殺菌ランプ5400は空気の流動方向の上流に位置し、ファン5500は空気の流動方向の下流に位置する。
【0135】
上記の構成によって、本願における紫外線殺菌ランプ5400は、紫外線殺菌によりゴミ箱内の空気を殺菌することができ、ゴミ箱内の細菌の繁殖を効果的に防止し、殺菌を効果的に行うことができ、カバー5300は、フリップ蓋5220の内側壁において殺菌空間を形成するとともに、紫外線殺菌ランプ5400を遮断し、紫外線殺菌ランプの光が人体に直接照射することを回避することができ、ファン5500はゴミ箱内の空気を循環させ、殺菌効果を効果的に高めることができる。これによって、使用者がゴミ箱内の細菌に接触することができ、安全で確実的であるという利点がある。
【0136】
さらに、紫外線殺菌ランプ5400は空気入口5310に近接して設置され、これによって、細菌を含有する気流へ紫外線を照射することができ、しかも、紫外線を照射する時間が長く、殺菌に有利である。ファン5500は空気出口5320に近接して設置され、ファン5500の吹出口5510と空気出口5320が当接し、これによって、ファン5500から排出された気流がゴミ箱の本体内に素早く流れ、ファン5500の循環効率が向上する。
【0137】
さらに、フリップ蓋5220の内側壁には第1係着構造5221が設置され、カバー5300には第1係着構造5221と嵌合する第2係着構造5330が設置され、ここでは、カバー5300は第2係着構造5330と第1係着構造5221との嵌合によりフリップ蓋5220の内側壁に係着される。理解できるものとして、係着という接続方式の他、スクリューによる接続、螺合などの取り外し可能な接続方式が使用されてもよい。
【0138】
カバー5300を着脱しやすくするために、第1係着構造5221はフックであり、第2係着構造5330はフックと嵌合する係合溝であり、又は、第1係着構造5221は係合溝であり、第2係着構造5330は係合溝と嵌合するフックである。フックとの係合溝による接続方式では、構造がシンプルであり、使用されやすく、効率的に着脱することができるという利点がある。
【0139】
ゴミ箱内の細菌含有気体をカバー5300により囲まれた殺菌空間に吸引するとともに、殺菌空間の独立性を確保するために、空気入口5310は平行に分布している複数の細長い溝開口として構成され、即ち、空気入口5310は平行に分布している複数の細長い溝開口からなる。これによって、気流流通に有利な条件で殺菌空間の独立性を確保し、ここでの独立性とは、殺菌空間とゴミ箱内の空間とが個別の2つの空間であることを意味する。
【0140】
殺菌空間から排出される気流を均一にするために、空気出口5320は円形アレイ状に分布している複数のスルーホールとし、即ち、空気出口5320は、円形アレイ状に分布している複数のスルーホールからなる。これによって、空気出口5320から排出される気流の風速が均一であり、ゴミ箱内のゴミを吹き飛ばしたり、乱したりすることを回避する。本願では、空気出口5320は下向きに構成され、下向きの圧力を発生させ、ゴミの「舞い」を避ける。
【0141】
さらに、フリップ蓋5220の内側壁とカバー5300との間に密封構造が設けられ、殺菌空間の気密性を向上させる。これによって、殺菌効果及び循環速度がいずれも理想的である。
【0142】
具体的には、図31及び図32に示すように、図31図29のA部の拡大構造概略図であり、図32図30のB部の拡大構造概略図である。密封構造は、カバー5300の縁部に分布しており、フリップ蓋5220へ凸起する第2環状リブ5340と、フリップ蓋5220の内側壁に成形され、第2環状リブ5340と嵌合する第1環状リブ5222とを含む。第2環状リブ5340及び第1環状リブ5222は全てリンク状であり、第1環状リブ5222には第2環状リブ5340が挿入する密封溝52221が設けられる。これによって、殺菌空間の気密性が向上し、気密性に優れる利点がある。
【0143】
紫外線殺菌ランプ5400の取り付けやすさを考慮して、また、図29に示すように、フリップ蓋5220の内側壁にリブ付き板5223がさらに成形され、リブ付き板5223は紫外線殺菌ランプ5400を係設するタンクを画定するように構成される。
【0144】
さらに、紫外線殺菌ランプ5400及びファン5500は全てリード線を介して給電回路基板に接続され、殺菌機能のオンオフを制御する。具体的には、フリップ蓋5220が密状態である場合、殺菌装置は、殺菌機能をオンにし、ゴミ箱内の空気を殺菌することができ、フリップ蓋5220が開状態である場合、殺菌装置はオフ状態である。具体的には、フリップ蓋5220が閉状態である場合、殺菌装置は起動され、ゴミ箱内の空気中の細菌を効果的に殺滅し、フリップ蓋5220が開いた後、ゴミ箱内の空気中の細菌が外部空気へ放出されることを回避し、使用者がゴミ箱内で繁殖した細菌に接触することを回避し、現代人の健康志向により合致している。
【0145】
理解できるものとして、本願における殺菌装置はさまざまな使用シーンに適用することができ、以下、例を上げて説明する。
【0146】
本願における殺菌装置はスマートゴミ箱に適用できる。図33及び図34に示すように、図33は本願に係るスマートゴミ箱の構造概略図であり、図34は本願に係るスマートゴミ箱の胴体と蓋との間の位置関係の概略図である。該スマートゴミ箱は、内部が中空であり、頂部が開放し、ゴミを収納するためのチャンバーと前記チャンバーの頂部に位置する開口部5110とが形成されている胴体5100と、前記開口部5110に枢接され、ゴミ投入口5211が成形され前記開口部5110に枢接される蓋基体5210及び前記ゴミ投入口5211に枢接されるフリップ蓋5220を含む蓋5200と、前記フリップ蓋5220に設置される殺菌装置とを含み、前記殺菌装置は前記殺菌装置である。
【0147】
理解できるものとして、上記の具体的な適用は本願における殺菌装置について例示的に説明するものに過ぎず、当業者であれば、実際の状況に応じて適応的に調整することができ、ここでは詳しく説明しない。
【0148】
前記の通り、本願における紫外線殺菌ランプ5400は、紫外線殺菌によりゴミ箱内の空気を殺菌することができ、ゴミ箱内の細菌の繁殖を効果的に防止し、殺菌を効果的に行うことができ、カバー5300は、フリップ蓋5220の内側壁において殺菌空間を形成するとともに、紫外線殺菌ランプ5400を遮断し、紫外線殺菌ランプの光が人体に直接照射することを回避することができ、ファン5500はゴミ箱内の空気を循環させ、殺菌効果を効果的に高めることができる。さらに、空気入口5310は平行に分布している複数の細長い溝開口とし、これによって、ゴミ箱内の細菌含有気体をカバー5300により囲まれた殺菌空間に吸引するとともに、殺菌空間の独立性を確保する。さらに、空気出口5320は円形アレイ状に分布しているスルーホールとし、これによって、殺菌空間から排出される気流が均一になる。
【0149】
ここで説明される装置の数や処理の規模は本発明の説明を簡素化するためのものである。本発明の適用、修正や変化は当業者にとって明らかなことである。
【0150】
以上は本願の実施形態に過ぎず、本願の特許範囲を制限するものではなく、本願の明細書及び図面を利用して行われる等価構造や等価の流れの変化、又は他の関連する技術分野への直接又は間接的な使用も本願の特許範囲に含まれるものとする。
図1
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【手続補正書】
【提出日】2022-09-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スマートゴミ箱であって、ゴミ袋の自動的な閉口に用いられる閉口・梱包機構を含み、
前記閉口・梱包機構は、
第1ベルト伝動手段の駆動の下で同期接近又は同期離間可能な1対の第1押え棒と、
前記1対の第1押え棒に垂直であり、第2ベルト伝動手段の駆動の下で前記1対の第1押え棒の長手方向に直線往復運動可能な1つの第2押え棒とを含み、
前記第2ベルト伝動手段は、前記1対の第1押え棒の対向する両側に対称に設置され、前記第2押え棒の1対の第2伝動ベルトが接続されており、
前記1対の第1押え棒は前記第2伝動ベルトに近い側壁にスロットが設置され、前記スロットは、前記1対の第1押え棒が同期離間状態の限界位置にある場合、前記第2伝動ベルトが前記スロットに収納されるように構成されることを特徴とするスマートゴミ箱
【請求項2】
前記スロットの底部の溝壁には、その長手方向に分布している開口が設置され、前記開口は前記第2伝動ベルトの緩み側のベルト体を避けることのできる逃し空間となるように構成されることを特徴とする請求項に記載のスマートゴミ箱
【請求項3】
前記1対の第1押え棒の側壁には第1押え棒を水平に貫通している貫通孔が成形され、前記貫通孔は前記1対の第1押え棒の長手方向に分布しており、
前記第2押え棒は前記貫通孔に貫通して設けられ、前記第2押え棒の両端部はそれぞれ前記第2伝動ベルトに接続されることを特徴とする請求項に記載のスマートゴミ箱
【請求項4】
前記第2ベルト伝動手段は前記第2伝動ベルトを張り渡された1対の第2プーリ群と、前記1対の第2プーリ群を移動駆動する第2駆動モータとを含み、前記第2プーリ群は第2駆動プーリと第2従動プーリを含み、前記第2駆動プーリ同士及び前記第2従動プーリ同士は全て伝動軸によって接続され、前記1対の第1押え棒の両端部はそれぞれ前記1対の伝動軸を覆うように設けられて、前記1対の第1押え棒のガイドを行うことを特徴とする請求項に記載のスマートゴミ箱
【請求項5】
前記第1ベルト伝動手段は、前記1対の第1押え棒が接続された第1伝動ベルトと、前記第1伝動ベルトを張り渡された第1プーリ群と、前記第1プーリ群を移動駆動する第1駆動モータと、前記1対の第1押え棒に平行し、前記第2押え棒をガイドするためのガイドロッドとを含み、前記第2押え棒の端部が前記第2伝動ベルトを通過して前記ガイドロッドを覆うように設けられることを特徴とする請求項に記載のスマートゴミ箱
【請求項6】
前記1対の第1押え棒は前記第2伝動ベルトから離れた側壁にフランジが設置され、前記フランジはゴミ袋の袋口を閉じることを補助するように構成され、
前記フランジは水平に設置されるブロックであり、前記フランジのゴミ袋に接触する側壁は、中間が凸状、両側が凹状となる形状であり、
前記フランジは、一方の前記第1押え棒に設置された第1フランジと、他方の前記第1押え棒に設置された第2フランジとを含み、
前記第1フランジは前記第2フランジの真上に位置し、又は
前記第1フランジは前記第2フランジの真下に位置することを特徴とする請求項に記載のスマートゴミ箱
【請求項7】
前記スマートゴミ箱のゴミ投入口にフリップ蓋が設置さ、前記フリップ蓋は前記ゴミ投入口に枢接されて、密閉されたゴミ収納空間を形成し、
前記スマートゴミ箱は
前記フリップ蓋の内側壁に取り外し可能に設置されて、殺菌用の紫外線を発生させる紫外線殺菌ランプと、
前記フリップ蓋の内側壁に取り外し可能に設置され、前記ゴミ収納空間内の空気を循環させるファンと、
前記フリップ蓋の内側壁に取り外し可能に設置され、前記紫外線殺菌ランプと前記ファンの外周にカバーされて殺菌空間を形成するカバーと、を更に含み、
前記カバーに空気入口と空気出口が設けられ、前記空気入口から前記空気出口への方向が前記殺菌空間内を空気が流れる方向であり、前記紫外線殺菌ランプは前記空気の流動方向の上流に位置し、前記ファンは前記空気の流動方向の下流に位置することを特徴とする請求項1に記載のスマートゴミ箱
【請求項8】
前記紫外線殺菌ランプは前記空気入口に近接して設置され、前記ファンは前記空気出口に近接して設置され、
前記ファンの吹出口が前記空気出口に当接し、
前記空気入口は平行に分布している複数の細長い溝開口からなり、前記空気出口は円形アレイ状に分布している複数のスルーホールからなることを特徴とする請求項に記載のスマートゴミ箱
【請求項9】
前記フリップ蓋の内側壁に第1係着構造が設けられ、前記カバーに前記第1係着構造と嵌合する第2係着構造が設けられ、
前記カバーは前記第2係着構造と前記第1係着構造との嵌合により前記フリップ蓋の内側壁に係着されることを特徴とする請求項に記載のスマートゴミ箱
【請求項10】
前記フリップ蓋の内側壁と前記カバーとの間に密封構造が設けられ、
前記密封構造は、前記カバーの縁部に分布しており、前記フリップ蓋へ凸起する第2環状リブと、前記フリップ蓋の内側壁に成形され、前記第2環状リブと嵌合する第1環状リブとを含み、
前記第2環状リブ及び前記第1環状リブは全てリンク状であり、前記第1環状リブには前記第2環状リブが挿入する密封溝が設けられることを特徴とする請求項に記載のスマートゴミ箱
【国際調査報告】