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特表2023-511803氷を形成するための飲料水/ミネラルウォーターまたはその他の液体物質を包装するための不浸透性紙製の個別筒状包装
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-23
(54)【発明の名称】氷を形成するための飲料水/ミネラルウォーターまたはその他の液体物質を包装するための不浸透性紙製の個別筒状包装
(51)【国際特許分類】
   B65D 85/72 20060101AFI20230315BHJP
   A23L 2/00 20060101ALI20230315BHJP
   A23L 3/36 20060101ALI20230315BHJP
【FI】
B65D85/72 200
A23L2/00 W
A23L3/36 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022520305
(86)(22)【出願日】2020-09-28
(85)【翻訳文提出日】2022-04-01
(86)【国際出願番号】 BR2020050382
(87)【国際公開番号】W WO2021062504
(87)【国際公開日】2021-04-08
(31)【優先権主張番号】BR2020190206042
(32)【優先日】2019-10-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】BR
(31)【優先権主張番号】BR2020200196915
(32)【優先日】2020-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】BR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522127737
【氏名又は名称】ジェズアルド,ジョゼ ロベルト
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】弁理士法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】ジェズアルド,ジョゼ ロベルト
【テーマコード(参考)】
3E035
4B022
4B117
【Fターム(参考)】
3E035AA03
3E035BA08
3E035BC01
3E035CA04
3E035DA10
4B022LA08
4B022LB04
4B022LN01
4B022LT10
4B117LC07
4B117LC15
4B117LE08
4B117LK02
4B117LP17
(57)【要約】
氷を形成するための飲料水/ミネラルウォーターまたはその他の液体物質を包装するための不浸透性紙製の個別筒状包装。これは、個々の氷の形成のための飲料水/ミネラルまたは他の液体物質の包装のための包装であり、氷への変換のための液体の膨張の領域を提供し、包装、すなわち膨張/拡張を提供する弱いシール(3)せずにその管状の形式。液体から固体への状態変化で発生する膨張は、パッケージの形状によって正常に同化されるが、強力なシール(2)と強力な(4)によって制限され、パッケージの早期破裂を回避し、保存用または消費用の冷凍後のいずれかのその整合性を保証する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料/水/鉱物または氷形成のための他の液体物質を収容するための、防水紙で個装された管状包装であって、防水紙および/または好ましくは生分解性フィルム(1)からなり、包装が、液体の膨張およびその氷への変化のための領域を、包装を損傷せずに含めることを可能にする前部領域(A)と後部領域(B)を有する管状包装。筒状包装体(1)が、2つの強い安全溶接の領域(2)、一端での拡張領域を構成することを意図した弱い拡張溶接の領域(3)、および背面の強い縦溶接の領域(4)を有することを特徴とする、筒状包装体(1)。
【請求項2】
請求項1に記載の、アイスフォーメーションのための飲料水/ミネラルウォーターまたは他の液体物質の収集のための、耐水ペーパーで個別化された筒状包装体であって、2つの強い溶接領域(2)と、より強い長手方向溶接(4)の裏側の領域と、第2の弱い溶接拡大領域(3)を含む構成的変形であることを特徴とする、筒状包装体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本特許は、包装産業の分野に属する、飲料水/ミネラルウォーターまたはその他の液体の包装用チューブラー包装に導入される、個別氷形成のための配置に関するもので、その技術革新は、氷を消費する飲料において、より衛生的な安全性を提供し、もちろん、無駄なく、個々の用途に合わせた氷の使用を可能にすることを目的としている。
【背景技術】
【0002】
ブラジルは、他の熱帯諸国と同様に、特に氷の消費量が多く、世界でも有数の市場である。
【0003】
特に夏になると、バーやレストラン、ホテル、そして海辺の人々の需要を満たすために、工場での角氷の生産量は他の季節の2倍から3倍にもなる。
【0004】
サンパウロ食品技術研究所が委託した調査では、食用の氷を分析するためのさまざまなサンプルから、1平方センチメートルあたり50コロニー形成単位(ufc/cm)を超えるバクテリア、ウイルス、カビ、酵母などの有機体が大量に検出されたと指摘された。
【0005】
最も多く発見され、低温に最も強い菌のひとつが、人間の排泄物に存在し、深刻な病気を引き起こす可能性のある大腸菌である。
【0006】
このほか、イギリスの健康保護局の調査によると、氷点下で7日以上生存できる生物もいるようである。
【0007】
特許の中には、人体に有害な微生物が氷を汚染するという問題を解決しようとする試みが記載されているものもある。
【0008】
しかし、特許データベースを用いた研究において、いくつかの解決策が見つかっており、その中で最も代表的なものを紹介する。
【0009】
Schur Intellectuals A/S (DK)の優先権および所有権を有する1998年12月09日の特許文献1“Ice cube bag and method for making ice cube bag”は、現在失効しているが、基本的に以下の構成である。内部に氷塊形成用の区画に分けられた室を有し、各区画は各氷塊形成室を区画するラプチャーウェルドによって制限され、固化するとその型から容易に分離できる飲料水投入口を有する氷塊バッグである。
【0010】
前記特許は、角氷を同時に形成するための複数の区画を使用しており、角氷を使用するためには、24個の角氷をすべて取り除く必要があり、本特許の提案とは異なり、セットを直ちに冷凍庫に戻さなければ、すべての氷が失われる可能性がある、すなわち、前記特許は、消費者による角氷の個別化、個別化使用を目的としたものではない。
【0011】
特許文献2、1988年03月01日の三栄化学工業株式会社優先権「氷菓用使い捨てプラスチック容器」は、上記ブラジル特許文書の提案と同様に、基本的に、その各区画に飲料水を充填するための開口を有するプラスチック容器であり、帯状に閉じられ、各部屋は角の形成を制限する複数の面取りで境界が付けられていることを特徴としている。
【0012】
また、冷蔵室から出すと、できた氷をすべて使う必要があるため、個人用・パーソナル用でないことも不便な点である。
【0013】
1969年8月1日の特許文献3「Burst pack」は、Kleer Vu Ind Incが所有し、パッケージを押すとシールが破れてパッケージから氷が放出されるようにパッケージの端をシールすることを目的とした氷パックの形成のための装置の保護を求め、つまり、この文書はフレキシブルパッケージを明らかにするものであった。つまり、この文献では、可撓性包装体の一方の端に強溶着部を、反対側の端に弱溶着部を設け、強溶着部側の圧力と弱溶着部の破断によって開封することを提案しているが、実際には、包装体内で水が固化する際の膨張については規定されておらず、解決できない技術課題であった。
【0014】
そのため、実際には、使用する前にパッケージが早期に破損してしまうのである。
【0015】
東洋製罐株式会社が優先権を有する1975年6月17日付けの特許文献4「食品の加熱可能パッケージ」は、加熱される製品を包装するためのパッケージを保護しようとしたもので、本特許の提案とはデザイン、構造、用途が全く異なっている。
【0016】
FARMER BERT社(米国)が所有する1987年11月02日の特許文献5「Packaging device with burst-open seal」は、例えばケチャップと表示されるような区別できる液体、あるいは特定の投与量を含む医療分野向けの2つのチャンバーを含むことができる包装について述べている。本特許の目的とは全く異なる概念と構造である。
【0017】
本特許と同じ所有者による特許文献6および特許文献7は、本明細書に記載された対象の最初の研究を示す製品を記載しており、そこでは、冷凍時に内部に含まれる液体の膨張によって必要な拡張が予測されておらず、それらのパッケージの早期破裂に至っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0018】
【特許文献1】ブラジル国特許第PI9813551-1号明細書
【特許文献2】米国特許第US4813646A号明細書
【特許文献3】米国特許第US3601252号明細書
【特許文献4】米国特許第US3890448号明細書
【特許文献5】米国特許第米国特許US4872556A号明細書
【特許文献6】ブラジル国実用新案第MU9100634-1号明細書
【特許文献7】ブラジル国実用新案第MU91008620号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
既知の技術状態に鑑みて、本特許は、汚染なしに凍結されるべき水および他の液体物質の部分の個別化された単位を製造する方法に関して遭遇し、まだ解決されていない不都合を克服するための提案された解決策を記載するものである。このパッケージは、例えばジュース、カクテル、ソフトドリンク、その他の飲料と一緒に飲むなど、数え切れないほどの方法で使用することができ、取り扱いによる汚染の可能性もなく、実用的で便利な方法となる。
【発明の効果】
【0020】
本特許が対象とするパッケージの先行技術に対する優位性。
【0021】
無冷蔵で販売する飲料水・ミネラルウォーターなどの液体を包装し、商業施設や家庭の冷蔵庫・冷凍庫に入れると氷に変化する筒状の形状をしている。
【0022】
細菌、ウイルス、その他の人体に有害な微生物などの汚染物質の除去。
【0023】
固まった状態を維持するために冷蔵車で輸送する必要がなく、パッケージ輸送が容易である。
【0024】
氷の取り扱いや取り出しが容易で、個々人に合わせた使い方ができ、安全性・衛生面も万全である。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1A図1および図2は、個別氷形成のための液体状態の飲料水/ミネラルウォーターまたは他の物質を包装するための管状包装の好ましい実現を示す。詳細な図は、図1および図2が、左側の画像、縦切断の視覚化および右側のものは、消費の準備ができて包装の図である視覚化A、B、CおよびDがある以下の図で提示されている。 図1Aは、内容物が液体状態のパッケージ(1)の正面図であり、強安全溶接部(2)および一端に弱溶接部(3)を有する膨張部である。
図1B図1Bは、内容物が固形状態のパッケージ(1)の正面図であり、強安全溶接部(2)は、一端で行われた拡張で弱溶接部(3)が破壊された状態である。
図1C図1Cは、内容物が液体状態のパッケージ(1)の背面図であり、強い安全溶接部(2)、膨張前の一端の弱い溶接部(3)および強い縦溶接部(4)を有する膨張部である。
図1D図1Dは、内容物が固形状態のパッケージ(1)の裏面図であり、強い安全溶接部(2)、一端が弱い溶接部(3)を一端が作られた拡張部で破壊し、より強い縦溶接部(4)を有する図である。
図2A図2Aは、内容物が液状であるパッケージ(1)の正面図であり、強安全溶接部(2)および両端の弱溶接部(3)による拡張部である。
図2B図2Bは、内容物が固形状態のパッケージ(1)の正面図であり、弱溶接部(3)が両端で膨張して破断した強安全溶接部(2)である。
図2C図2Cは、内容物が液体状態のパッケージ(1)の裏面図であり、強力安全溶接部(2)、両端の拡張前の弱溶接部(3)、最強縦溶接部(4)である。
図2D図2Dは、内容物が固形状態のパッケージ(1)の裏面図であり、強安全溶接部(2)、両端が膨張して破断した弱溶接部(3)、および強縦溶接部(4)を示す図である。
図3図3は、製品のより良い文脈化を可能にするために人の手にある包装の例示画像である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本特許の対象である管状包装の製造は、不浸透性紙および/または好ましくは生分解性フィルム(1)の使用により行われ、前記包装は前部領域(A)と後部領域(B)を配置し、図1の図面は、四肢が強い安全溶接の二つの領域(2)に数えられる実現を例示するものである。液体が固化したときに早期破裂を避けるために、弱い膨張溶接(3)の領域は、氷が変形せずに管状形式とまだ強い縦溶接(4)の背面に領域を残すことを、なお許容する拡張領域を構成する。
【0027】
図2の画像は、図1の包装の構成的変形を示し、ここでは、同じ原料、防水紙および/または好ましくは生分解性フィルム(1)を使用し、また、強いはんだ(2)の2つの領域を有し、このバージョンでは、弱いはんだの拡張(3)の第2の領域、すなわち弱いはんだ(3)が両端に適用され、裏面には強い長手方向のはんだ(4)の領域が含まれる。
【0028】
本特許と先行技術との間の大きな概念的差異は、氷への変化のための液体膨張の領域の予測と包含、およびパッケージを損傷しないその管状形式の使用、すなわち、弱い封止(3)は提案された端(複数可)で破れ、液体から固体への状態変化の際に生じる膨張は、パッケージ構造によって正常に同化するが、強い封止(2)およびより強い長手(4)によって制限されて、その整合性を確保しつつパッケージの初期の破断を回避することである。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2A
図2B
図2C
図2D
図3
【手続補正書】
【提出日】2022-05-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料/水/鉱物または氷形成のための他の液体物質を収容するための、防水紙で個装された管状包装であって、防水紙および生分解性フィルム(1)のうちの少なくともいずれか一方からなり、包装が、液体の膨張およびその氷への変化のための領域を、包装を損傷せずに含めることを可能にする前部領域(A)と後部領域(B)を有する管状包装であり、筒状包装体(1)が、2つの強い安全溶接の領域(2)、一端での拡張領域を構成することを意図した弱い拡張溶接の領域(3)、および背面の強い縦溶接の領域(4)を有することを特徴とする、筒状包装体(1)。
【請求項2】
請求項1に記載の、アイスフォーメーションのための飲料水/ミネラルウォーターまたはその他の液体物質のための、耐水ペーパーで個別化された筒状包装体であって、弱溶着からなる2つの拡張領域が各端(3)にあり、包装のいずれかの端に排出できる、第2の構成を保持できることを特徴とする、請求項1に記載の筒状包装体。
【国際調査報告】