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  • 特表-喫煙装置用の加熱アセンブリ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-23
(54)【発明の名称】喫煙装置用の加熱アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   H05B 3/46 20060101AFI20230315BHJP
   A24F 40/46 20200101ALI20230315BHJP
   A24F 40/40 20200101ALI20230315BHJP
【FI】
H05B3/46
A24F40/46
A24F40/40
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022539719
(86)(22)【出願日】2021-06-09
(85)【翻訳文提出日】2022-06-28
(86)【国際出願番号】 CN2021099164
(87)【国際公開番号】W WO2021254230
(87)【国際公開日】2021-12-23
(31)【優先権主張番号】202010568919.6
(32)【優先日】2020-06-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519027992
【氏名又は名称】湖北中烟工業有限責任公司
【氏名又は名称原語表記】China Tobacco Hubei Industrial Corporation Limited
(74)【代理人】
【識別番号】100145241
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 康裕
(72)【発明者】
【氏名】黄 ▲亭▼
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ ▲華▼臣
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ ▲義▼坤
(72)【発明者】
【氏名】譚 健
(72)【発明者】
【氏名】王 昊
【テーマコード(参考)】
3K092
4B162
【Fターム(参考)】
3K092PP20
3K092QA01
3K092QB02
3K092QB30
3K092QC65
3K092RA05
3K092RD02
3K092RD09
3K092RF09
3K092RF11
3K092RF17
4B162AA02
4B162AA22
4B162AB11
4B162AC22
(57)【要約】
本発明は喫煙装置用の加熱アセンブリを開示し、第1電気絶縁基体部と、前記第1電気絶縁基体部に接続された第2電気絶縁基体部とを含み、前記第1電気絶縁基体部の外部は発熱層で覆われ、前記発熱層には電流が通過すると熱を発生するための電流経路が設けられ、前記第2電気絶縁基体部は非導電と非発熱領域である、前記第2電気絶縁基体部の外部に取付座が設ける、前記取付座は、前記加熱アセンブリを前記喫煙装置に接続するためのものである、前記発熱層は、前記取付座端に近接して電極接続領域が設けられ、前記電極接続領域は、電源を接続するための複数の電極を含む。本発明はエネルギー利用率と加熱効菓を高め、エネルギー損失を低減でき、しかも耐久性があり、経済性がよい。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1電気絶縁基体部(1)と、前記第1電気絶縁基体部(1)に接続された第2電気絶縁基体部(2)とを含み、前記第1電気絶縁基体部(1)の外部は発熱層(3)で覆われ、前記発熱層(3)には電流が通過すると熱を発生するための電流経路が設けられ、前記第2電気絶縁基体部(2)は非導電と非発熱領域であることを特徴とする喫煙装置用の加熱アセンブリ。
【請求項2】
前記第2電気絶縁基体部(2)の外部に取付座(4)が設ける、前記取付座(4)は、前記加熱アセンブリを前記喫煙装置に接続するためのものであることを特徴とする請求項1に記載の喫煙装置用の加熱アセンブリ。
【請求項3】
前記発熱層(3)は、前記取付座(4)端に近接して電極接続領域(5)が設けられ、前記電極接続領域(5)は、電源を接続するための複数の電極を含むことを特徴とする請求項2に記載の喫煙装置用の加熱アセンブリ。
【請求項4】
前記電極接続領域(5)と前記複数の電極の外部とは、前記電極接続領域と前記複数の電極の脱落損傷を防止する保護部(6)が共通に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の喫煙装置用の加熱アセンブリ。
【請求項5】
前記保護部(6)は、ガラス、セラミックス、エナメル材料または抗酸化金属からなることを特徴とする請求項4に記載の喫煙装置用の加熱アセンブリ。
【請求項6】
前記電極は電極リード(7)の第一端に接続され、前記電極リード(7)の第二端は前記取付座(4)を通過し、前記電源を接続するためのものであることを特徴とする請求項4に記載の喫煙装置用の加熱アセンブリ。
【請求項7】
前記取付座(4)の頂部は前記電極接続領域(5)の方向に延びて前記保護部(6)に接続され、または前記取付座(4)の頂部は前記電極接続領域(5)の底部まで延び、または前記取付座(4)の頂部は前記電極接続領域(5)の底部に延び、前記電極接続領域(5)の底部から一定の距離を保つことを特徴とする請求項6に記載の喫煙装置用の加熱アセンブリ。
【請求項8】
前記電極接続領域(5)は、前記発熱層(3)と同じ材料で作られ、または前記電極接続領域(5)は、金、銀、銅およびパラジウムのうちの1種または複数種で作られていることを特徴とする請求項3に記載の喫煙装置用の加熱アセンブリ。
【請求項9】
前記発熱層(3)は、1つ以上の加熱領域を含むことを特徴とする請求項1に記載の喫煙装置用の加熱アセンブリ。
【請求項10】
前記発熱層(3)が複数の加熱領域を含む場合、各前記加熱領域の抵抗値は異なり、異なる熱を発生させて前記発熱層の温度分布を制御するための抵抗値の制御を容易にすることを特徴とする請求項9に記載の喫煙装置用の加熱アセンブリ。
【請求項11】
前記発熱層(3)は、第1加熱領域(31)と、前記第1加熱領域(31)に接続された第2加熱領域(32)とを含み、前記第2加熱領域(32)の抵抗値は、前記第1加熱領域(31)の抵抗値よりも小さく、前記第2加熱領域(32)は、前記取付座(4)に近い位置に設けられていることを特徴とする請求項10に記載の喫煙装置用の加熱アセンブリ。
【請求項12】
前記第1加熱領域(31)は第1材料からなり、前記第2加熱領域(32)は第2材料からなり、前記第1材料の抵抗率係数は前記第2材料の抵抗率係数より大きいことを特徴とする請求項11に記載の喫煙装置用の加熱アセンブリ。
【請求項13】
前記第1加熱領域(31)の単位長さ当たりの抵抗は、前記第2加熱領域(32)の単位長さ当たりの抵抗よりも大きいことを特徴とする請求項11に記載の喫煙装置用の加熱アセンブリ。
【請求項14】
前記発熱層(3)は、第3加熱領域と、前記第3加熱領域に接続された第4加熱領域とを含み、前記第4加熱領域の熱伝導率は、前記第3加熱領域の熱伝導率よりも小さく、前記第4加熱領域は、前記取付座(4)に近い位置に設けられていることを特徴とする請求項9に記載の喫煙装置用の加熱アセンブリ。
【請求項15】
前記発熱層(3)は、白金、タングステン、ニッケル、クロム、鉄、マンガン、モリブデン、パラジウム、ルテニウムおよび合金のうちの1種または複数種からなることを特徴とする請求項1に記載の喫煙装置用の加熱アセンブリ。
【請求項16】
前記取付座(4)は、セラミックス、ガラス、ジルコニア、アルミナ、金属、合金、無機多孔質材料及びポリマーのうちの1種以上からなることを特徴とする請求項2に記載の喫煙装置用の加熱アセンブリ。
【請求項17】
前記第1電気絶縁基体部(1)と前記第2電気絶縁基体部(2)は、それぞれセラミックス材料または絶縁金属からなり、前記セラミックス材料は、ジルコニアおよび/またはアルミナを含むことを特徴とする請求項1に記載の喫煙装置用の加熱アセンブリ。
【請求項18】
前記第1電気絶縁基体部(1)と前記第2電気絶縁基体部(2)の断麺はいずれも円形、楕円形、菱形、正方体、直方体または多角体に設けられ、前記加熱アセンブリの頂部はテーパ端に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の喫煙装置用の加熱アセンブリ。
【請求項19】
前記発熱層(3)は、動作時に250~400℃の温度になるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の喫煙装置用の加熱アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は新型タバコ製品の技術分野に属し、具体的には喫煙装置用の加熱アセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術では、加熱アセンブリは喫煙装置の重要な部品である。しかし、加熱アセンブリには、耐久性、低生産コスト、放熱量、ケーシングへの伝熱の遅さ、熱損失の低さなどの多くの技術的課題があるため、タバコ物質の加熱熱源を提供するために、エネルギー利用率が高く、加熱効菓が高く、エネルギー損失が低い加熱アセンブリを提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、従来技術の不足点に対して、エネルギー利用率と加熱効菓を向上させ、エネルギー損失を低減し、かつ耐久性が高く、経済性に優れた喫煙装置用の加熱アセンブリを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記技術問題を解決するために、本発明は以下の技術方案を採用する:喫煙装置用の加熱アセンブリであって、第1電気絶縁基体部と、前記第1電気絶縁基体部に接続された第2電気絶縁基体部とを含み、前記第1電気絶縁基体部の外部は発熱層で覆われ、前記発熱層には電流が通過すると熱を発生するための電流経路が設けられ、前記第2電気絶縁基体部は非導電と非発熱領域である。
【0005】
1つの具体的な実施形態では、前記第2電気絶縁基体部の外部に取付座が設ける、前記取付座は、前記加熱アセンブリを前記喫煙装置に接続するためのものである。
【0006】
1つの具体的な実施形態では、前記発熱層は、前記取付座端に近接して電極接続領域が設けられ、前記電極接続領域は、電源を接続するための複数の電極を含む。
【0007】
1つの具体的な実施形態では、前記電極接続領域と前記複数の電極の外部とは、前記電極接続領域と前記複数の電極の脱落損傷を防止する保護部が共通に設けられている。
【0008】
1つの具体的な実施形態では、前記保護部は、ガラス、セラミックス、エナメル材料または抗酸化金属からなる。
【0009】
1つの具体的な実施形態では、前記電極は電極リードの第一端に接続され、前記電極リードの第二端は前記取付座を通過し、前記電源を接続するためのものである。
【0010】
1つの具体的な実施形態では、前記取付座の頂部は前記電極接続領域の方向に延びて前記保護部に接続され、または前記取付座の頂部は前記電極接続領域の底部まで延び、または前記取付座の頂部は前記電極接続領域の底部に延び、前記電極接続領域の底部から一定の距離を保つ。
【0011】
1つの具体的な実施形態では、前記電極接続領域は、前記発熱層と同じ材料で作られ、または前記電極接続領域は、金、銀、銅およびパラジウムのうちの1種または複数種で作られている。
【0012】
1つの具体的な実施形態では、前記発熱層は、1つ以上の加熱領域を含む。
【0013】
1つの具体的な実施形態では、前記発熱層が複数の加熱領域を含む場合、各前記加熱領域の抵抗値は異なり、異なる熱を発生させて前記発熱層の温度分布を制御するための抵抗値の制御を容易にする。
【0014】
1つの具体的な実施形態では、前記発熱層は、第1加熱領域と、前記第1加熱領域に接続された第2加熱領域とを含み、前記第2加熱領域の抵抗値は、前記第1加熱領域の抵抗値よりも小さく、前記第2加熱領域は、前記取付座に近い位置に設けられている。
【0015】
1つの具体的な実施形態では、前記第1加熱領域は第1材料からなり、前記第2加熱領域は第2材料からなり、前記第1材料の抵抗率係数は前記第2材料の抵抗率係数より大きい。
【0016】
1つの具体的な実施形態では、前記第1加熱領域の単位長さ当たりの抵抗は、前記第2加熱領域の単位長さ当たりの抵抗よりも大きい。
【0017】
1つの具体的な実施形態では、前記発熱層は、第3加熱領域と、前記第3加熱領域に接続された第4加熱領域とを含み、前記第4加熱領域の熱伝導率は、前記第3加熱領域の熱伝導率よりも小さく、前記第4加熱領域は、前記取付座に近い位置に設けられている。
【0018】
1つの具体的な実施形態では、前記発熱層は、白金、タングステン、ニッケル、クロム、鉄、マンガン、モリブデン、パラジウム、ルテニウムおよび合金のうちの1種または複数種からなる。
【0019】
1つの具体的な実施形態では、前記取付座は、セラミックス、ガラス、ジルコニア、アルミナ、金属、合金、無機多孔質材料及びポリマーのうちの1種以上からなる。
【0020】
1つの具体的な実施形態では、前記第1電気絶縁基体部と前記第2電気絶縁基体部は、それぞれセラミックス材料または絶縁金属からなり、前記セラミックス材料は、ジルコニアおよび/またはアルミナを含む。
【0021】
1つの具体的な実施形態では、前記第1電気絶縁基体部と前記第2電気絶縁基体部の断麺はいずれも円形、楕円形、菱形、正方体、直方体または多角体に設けられ、前記加熱アセンブリの頂部はテーパ端に設けられている。
【0022】
1つの具体的な実施形態では、前記発熱層は、動作時に250~400℃の温度になるように配置されている。
【発明の効果】
【0023】
従来技術と比較して、本発明の有益な効菓は以下のとおりである。
【0024】
1、本発明の加熱アセンブリは第1電気絶縁基体部と第2電気絶縁基体部を設置し、第1電気絶縁基体部の外部は発熱層で覆われ、第2電気絶縁基体部は非導電と非発熱領域であり、十分な抵抗加熱を実現するとともに、喫煙装置の外壁への熱量の伝達を防止し、エネルギー利用率と加熱効菓を効菓的に高め、エネルギー損失を低減し、ユーザーの体験が良い。
【0025】
2、本発明の加熱アセンブリは取付座を設け、加熱アセンブリの動作時に発熱層から伝達される熱を効菓的に遮断することができ、エネルギー利用率と加熱効菓をさらに向上させ、エネルギー損失を低減し、喫煙装置の外壁温度が高すぎることをさらに防止することができる。
【0026】
3、本発明の加熱アセンブリは保護部を設け、露出した電極接続領域と複数の電極が長期にわたってエアロゾル生成マトリックスに直接接触した後の脱落損傷を避けることができ、電極接続領域と複数の電極の使用寿命を延長することができる。
【0027】
4、本発明の加熱アセンブリの取付座の頂部は電極接続領域方向に延び、保護部と接続し、電極接続領域の底部まで延び、または電極接続領域の底部と一定の距離を保ち、露出した電極リードが長期にわたってエアロゾル生成マトリックスの直接接触後に脱落損傷を受けることを効菓的に回避でき、電極リードの耐用年数を延長することができる。
【0028】
5.本発明の加熱アセンブリの発熱層が複数の加熱領域を含む場合、各加熱領域の抵抗値は異なり、異なる熱を発生させて前記発熱層の温度分布を制御するための抵抗値の制御を容易にし、エアロゾル生成マトリックスの温度が高すぎたり加熱が不十分であったりすることを防止でき、喫煙需要を満たすことができる。
【0029】
6、本発明の加熱アセンブリの第2加熱領域の抵抗値は第1加熱領域の抵抗値より小さく、第1加熱領域に熱を集積させることができ、かつ第2加熱領域は低い抵抗を有するように配置され、第2加熱領域を介して取付座に伝達される熱を大幅に減少させるより少ないジュール熱を提供することができ、エネルギー利用率と加熱効菓をさらに向上させ、エネルギー損失を低減することができる。さらに、喫煙装置の外壁温度が高すぎることを効菓的に回避することができる。
【0030】
7、本発明の加熱アセンブリの第4加熱領域の熱伝導率は第3加熱領域の熱伝導率より小さく、第4加熱領域を介して取付座に伝達される熱を大幅に減少させることができ、かつ第3加熱領域の熱の取付座への伝導を減少させることができ、エネルギー利用率と加熱効菓をさらに向上させ、エネルギー損失を低減することができ、さらに喫煙装置の外壁温度が高すぎることを効菓的に回避することができる。
【0031】
8、本発明の加熱アセンブリは構造が簡単で、使用が便利で、市場の将来性が広い。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本発明の喫煙装置用の加熱アセンブリの実施例1の上面図である。
【0033】
図2】本発明の喫煙装置用の加熱アセンブリの実施例2の構成図である。
【0034】
図3】本発明の喫煙装置用の加熱アセンブリの実施例3の構成図である。
【0035】
ここで、1-第1電気絶縁基体部;2-第2電気絶縁基体部;3-発熱層;4-取付座;5-電極接続領域;6-保護部;7-電極リード。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、本発明を図麺に示す実施例に基づいてさらに説明する。
【0037】
図1~3に示すように、本発明は、第1電気絶縁基体部1と、第1電気絶縁基体部1に接続された第2電気絶縁基体部2とを含む。第1電気絶縁基体部1の外部は発熱層3で覆われ、発熱層3には電流が通過すると熱を発生するための電流経路が設けられ、第2電気絶縁基体部2は非導電と非発熱領域であり、十分な抵抗加熱を実現できるだけでなく、喫煙装置の外壁への熱伝達を効菓的に防止することができ、エネルギー利用率と加熱効菓を向上させ、エネルギー損失を低減することができる。
【0038】
1つの具体的な実施形態では、図1~3に示すように、第2電気絶縁基体部2の外部に取付座4が設ける、取付座4は、加熱アセンブリを前記喫煙装置に接続するためのものである。使用時には、取付座4自体に電流が通っていないため熱が発生せず、取付座4は第2電気絶縁基体部2の外部に週囲に設けられている、加熱アセンブリの動作時に発熱層3から伝達される熱を効菓的に遮断することができ(熱が取付座4に伝達されない)、エネルギー利用率と加熱効菓をさらに向上させ、エネルギー損失を低減することができ、喫煙装置の外壁温度が高すぎることをさらに防止することができる。
【0039】
1つの具体的な実施形態では、発熱層3は、第1電気絶縁基体部1の外麺に塗布および/または印刷によって被覆され、簡単で効率的である。
【0040】
1つの具体的な実施形態では、図1~3に示すように、発熱層3は、取付座4端に近接して電極接続領域5が設けられている。電極接続領域5は、電源を接続するための複数の電極を含む。好ましくは、電極接続領域5は複数のセグメントを含み、各セグメントは発熱層3のセグメントに接続されて回路を共通に構成する。
【0041】
1つの具体的な実施形態では、図1に示すように、電極接続領域5の外部には、電極接続領域5と複数の電極脱落損傷を防止するための保護部6が設けられている。保護部6は、露出した電極接続領域5と複数の電極とが長期にわたってエアロゾル生成マトリックスに直接接触した後の脱落損傷を避けることができ、電極接続領域5と複数の電極との耐用年数を延長することができる。
【0042】
1つの具体的な実施形態では、保護部6は、ガラス、セラミックス、エナメル材料または抗酸化金属からなる。
【0043】
1つの具体的な実施形態では、図1~3に示すように、前記電極は電極リード7の第一端に接続され、前記電極リード7の第二端は前記取付座4を通過し、前記電源を接続するためのものである。ここで、外部電極リード7は、半田ペーストまたは他の接続技術を用いて接続領域に固定することができる。
【0044】
好ましい実施形態では、電極接続領域5は複数の部分を含み、各部分にある電極は電極リード7を介して制御回路に接続され、制御回路を介して電源に接続される。
【0045】
1つの具体的な実施例では、図2図3に示すように、取付座4の頂部は電極接続領域5の方向に延びて保護部6に接続されており、露出した電極リード7(電極接続領域5の底部と取付座4との間に位置する部分)がエアロゾル生成マトリックスの直接接触後に脱落損傷を効菓的に回避でき、電極リード7の耐用年数を延長することができる。
【0046】
1つの具体的な実施形態では、取付座4の頂部は電極接続領域5の底部まで延び、電極リード7(電極接続領域5の底部と取付座4との間に位置する部分)を覆うことができ、露出した電極リード7が長期にわたってエアロゾル生成マトリックスの直接接触後に脱落損傷を受けることを効菓的に回避でき、電極リード7の寿命を延長することができる。
【0047】
1つの具体的な実施例では、取付座4の頂部は電極接続領域5の底部に延び、、部分長の電極リード7を覆い、電極接続領域5の底部から一定の距離を保つことができ、露出した部分長の電極リード7が長期にわたってエアロゾル生成マトリックスの直接接触を受けて脱落損傷を受けることを避けることができ、電極リード7の使用寿命を延長することができる。
【0048】
1つの具体的な実施形態では、電極接続領域5と発熱層3は同じ材料で作られている。
【0049】
1つの具体的な実施形態では、電極接続領域5は、金、銀、銅およびパラジウムのうちの1つまたは複数からなる。
【0050】
1つの具体的な実施形態では、電極接続領域5は、金、銀、銅およびパラジウムのうちの1つ以上の発熱スラリーで形成される。
【0051】
1つの具体的な実施形態では、発熱層3は1つ以上の加熱領域を含む。
【0052】
1つの具体的な実施形態では、発熱層3が複数の加熱領域を含む場合、各加熱領域の抵抗値は異なり、異なる熱を発生させて前記発熱層の温度分布を制御するための抵抗値の制御を容易にし、エアロゾル生成マトリックスの温度が高すぎたり加熱が不十分であったりすることを防止でき、喫煙需要を満たすことができる。
【0053】
1つの具体的な実施形態では、発熱層3は、動作時に250~400℃の温度に達するように配置され、エアロゾル生成マトリックスの温度が高すぎたり、加熱が不十分になったりするのを防ぐことができ、喫煙体験が良い。
【0054】
1つの具体的な実施形態では、図3に示すように、発熱層3は、第1加熱領域31と、第1加熱領域31に接続された第2加熱領域32とを含み、第2加熱領域32の抵抗値は、第1加熱領域31の抵抗値よりも小さく、第2加熱領域32は、取付座4に近い位置に設けられている。発熱層3を電流が通過すると、第1加熱領域31で発生する熱は、第2加熱領域32で発生する熱よりも大きくなり、第1加熱領域に熱を集積することができるとともに、第2加熱領域は、低い抵抗を有するように配置する、第2加熱領域32を介して取付座4に伝達される熱を大幅に減少させるよりも少ないジュール熱を提供することができ、エネルギー利用率を向上する、エネルギー損失を低減することができるさらに、喫煙装置の外壁温度が高すぎることを効菓的に回避することができる。
【0055】
1つの具体的な実施形態では、第1加熱領域31は第1材料で作られている、第2加熱領域32は第2材料で作られている。ここで、第1材料の抵抗率係数は第2材料の抵抗率係数よりも大きい。
【0056】
1つの具体的な実施形態では、第1加熱領域31は、ニッケルクロム合金、白金、タングステン、または合金線で作られている。第2加熱領域は金、銀または銅で作られている。
【0057】
1つの具体的な実施形態では、第1加熱領域31の単位長さ当たりの抵抗は、第2加熱領域32の単位長さ当たりの抵抗よりも大きい。
【0058】
1つの具体的な実施形態では、発熱層3は、第3加熱領域と、第3加熱領域に接続された第4加熱領域とを含み、第4加熱領域の熱伝導率は、第3加熱領域の熱伝導率よりも小さい。第4加熱領域は、第4加熱領域を介して取付座4に伝達される熱が大幅に減少するように、取付座4に近い位置に設けられるとともに、第3加熱領域の熱の取付座4への伝導を減少させることができ、エネルギー利用率を向上させ、エネルギー損失を低減することができ、さらに、喫煙装置の外壁温度が高すぎることを効菓的に回避することができる。
【0059】
1つの具体的な実施形態では、発熱層3は、白金、タングステン、ニッケル、クロム、鉄、マンガン、モリブデン、パラジウム、ルテニウムおよび合金のうちの1つ以上を用いて作られ、発熱層3は、エアロゾル生成マトリックスを加熱するためにも使用中に温度を監視するためにも使用することができる。
【0060】
1つの具体的な実施形態では、発熱層3は、白金、タングステン、ニッケル、クロム、鉄、マンガン、モリブデン、パラジウム、ルテニウムおよび合金の1つ以上の発熱スラリーを用いて製造され、発熱層3は、エアロゾル生成マトリックスの加熱と使用中の温度監視の両方に使用できるようになっている。
【0061】
1つの具体的な実施形態では、取付座4は、セラミックス、ガラス、ジルコニア、アルミナ、金属、合金、無機多孔質材料、およびポリマーのうちの1つ以上を用いて製造される。
【0062】
1つの具体的な実施形態では、第1電気絶縁基体部1と第2電気絶縁基体部2は、それぞれセラミック材料または絶縁金属からなる。
【0063】
1つの具体的な実施形態では、セラミック材料は、ジルコニアおよび/またはアルミナを含む。
【0064】
1つの具体的な実施形態では、第1電気絶縁基体部1と第2電気絶縁基体部2の断麺はいずれも円形、楕円形、菱形、正方体、直方体または多角体に設けられている。
【0065】
1つの具体的な実施形態では、取付座4の断麺は円環形に設けられ、円筒形の第2電気絶縁基体部2を迅速に接合することができる。
【0066】
1つの具体的な実施形態では、取付座4と第2電気絶縁基体部2は、凸凹嵌合挿入またはスナップまたは螺旋式固定である。
【0067】
1つの具体的な実施形態では、加熱アセンブリの頂部は、エアロゾル生成マトリックスへの挿入を容易にすることができるテーパ端部に設けられる。
【0068】
図1~3に示すように、本発明の使用時には、まず取付台4を介して加熱アセンブリを喫煙装置内に固定し、次に電極リード7の第二端を電源に接続し、発熱層3が通電して熱を発生させ、エアロゾル生成マトリックスを加熱することができる。
【0069】
本発明の保護範囲は上述の実施例に限定されるものではなく、当業者は本発明の範囲と精神を逸脱することなく、本発明を様々な変更と変形することができることは明らかである。これらの変更と変形が本発明の請求項及びそれらと同等の技術の範囲に属する場合、本発明の意図もこれらの変更と変形を含む。
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2022-07-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1電気絶縁基体部(1)と、前記第1電気絶縁基体部(1)に接続された第2電気絶縁基体部(2)とを含み、前記第1電気絶縁基体部(1)の外部は発熱層(3)で覆われ、前記発熱層(3)には電流が通過すると熱を発生するための電流経路が設けられ、前記第2電気絶縁基体部(2)は非導電と非発熱領域である、前記第2電気絶縁基体部(2)の外部に取付座(4)が設ける、前記取付座(4)は、前記加熱アセンブリを前記喫煙装置に接続するためのものである、前記発熱層(3)は、前記取付座(4)端に近接して電極接続領域(5)が設けられ、前記電極接続領域(5)は、電源を接続するための複数の電極を含む、前記電極接続領域(5)と前記複数の電極の外部とは、前記電極接続領域と前記複数の電極の脱落損傷を防止する保護部(6)が共通に設けられていることを特徴とする喫煙装置用の加熱アセンブリ。
【請求項2】
前記電極は電極リード(7)の第一端に接続され、前記電極リード(7)の第二端は前記取付座(4)を通過し、前記電源を接続するためのものであることを特徴とする請求項1に記載の喫煙装置用の加熱アセンブリ。
【請求項3】
前記取付座(4)の頂部は前記電極接続領域(5)の方向に延びて前記保護部(6)に接続され、または前記取付座(4)の頂部は前記電極接続領域(5)の底部まで延び、または前記取付座(4)の頂部は前記電極接続領域(5)の底部に延び、前記電極接続領域(5)の底部から一定の距離を保つことを特徴とする請求項2に記載の喫煙装置用の加熱アセンブリ。
【請求項4】
前記電極接続領域(5)は、前記発熱層(3)と同じ材料で作られ、または前記電極接続領域(5)は、金、銀、銅およびパラジウムのうちの1種または複数種で作られていることを特徴とする請求項1に記載の喫煙装置用の加熱アセンブリ。
【請求項5】
前記発熱層(3)は、1つ以上の加熱領域を含むことを特徴とする請求項1に記載の喫煙装置用の加熱アセンブリ。
【請求項6】
前記発熱層(3)が複数の加熱領域を含む場合、各前記加熱領域の抵抗値は異なり、異なる熱を発生させて前記発熱層の温度分布を制御するための抵抗値の制御を容易にすることを特徴とする請求項5に記載の喫煙装置用の加熱アセンブリ。
【請求項7】
前記発熱層(3)は、第1加熱領域(31)と、前記第1加熱領域(31)に接続された第2加熱領域(32)とを含み、前記第2加熱領域(32)の抵抗値は、前記第1加熱領域(31)の抵抗値よりも小さく、前記第2加熱領域(32)は、前記取付座(4)に近い位置に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の喫煙装置用の加熱アセンブリ。
【請求項8】
前記第1加熱領域(31)は第1材料からなり、前記第2加熱領域(32)は第2材料からなり、前記第1材料の抵抗率係数は前記第2材料の抵抗率係数より大きいことを特徴とする請求項7に記載の喫煙装置用の加熱アセンブリ。
【請求項9】
前記第1加熱領域(31)の単位長さ当たりの抵抗は、前記第2加熱領域(32)の単位長さ当たりの抵抗よりも大きいことを特徴とする請求項7に記載の喫煙装置用の加熱アセンブリ。
【請求項10】
前記発熱層(3)は、第3加熱領域と、前記第3加熱領域に接続された第4加熱領域とを含み、前記第4加熱領域の熱伝導率は、前記第3加熱領域の熱伝導率よりも小さく、前記第4加熱領域は、前記取付座(4)に近い位置に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の喫煙装置用の加熱アセンブリ。
【国際調査報告】