(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-23
(54)【発明の名称】セル再選択、情報伝送方法、装置、通信機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 36/26 20090101AFI20230315BHJP
H04W 48/12 20090101ALI20230315BHJP
H04W 36/16 20090101ALI20230315BHJP
【FI】
H04W36/26
H04W48/12
H04W36/16
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022543788
(86)(22)【出願日】2020-01-20
(85)【翻訳文提出日】2022-07-19
(86)【国際出願番号】 CN2020073289
(87)【国際公開番号】W WO2021146856
(87)【国際公開日】2021-07-29
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】ジアン シャオウェイ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD19
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067JJ17
5K067JJ39
(57)【要約】
【課題】
【解決手段】本出願の実施例は、セル再選択方法及び装置、情報伝送方法及び装置、通信機器及び記憶媒体を提供する。端末に適用される前記セル再選択方法は、トラッキングエリアTAの優先度情報を受信するステップと、前記優先度情報に基づいて、セル再選択を行うステップと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用されるセル再選択方法であって、
トラッキングエリアTAの優先度情報を受信するステップと、
前記優先度情報に基づいて、セル再選択を行うステップと、を含む、
ことを特徴とするセル再選択方法。
【請求項2】
前記優先度情報は、
前記TAのTA優先度における第1の優先度を指示する第1類優先度指示情報であって、前記第1の優先度がTA自体の優先度である第1類優先度指示情報を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第1のTAのTA優先度が第2のTAのTA優先度より高い場合、前記第1のTAによってサポートされる周波数点の優先度は第2のTAによってサポートされる周波数点の優先度より高い、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記優先度情報は、
前記TAのTA優先度における第2の優先度を示す第2類優先度指示情報であって、前記第2の優先度は、TAと前記TAによってサポートされる周波数点との組み合わせの優先度である第2類優先度指示情報を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記優先度情報に基づいて、セル再選択を行うステップは、
前記端末のサービングセルの信号品質が第1の閾値より高い場合、前記優先度情報に基づいて、異周波数セルが属するTAのTA優先度が前記端末のサービングセルが属するTA優先度より高いか否かを決定するステップと、
前記異周波数セルが属するTAのTA優先度が前記端末のサービングセルが属するTA優先度より高いことが存在する場合、前記異周波数セルの信号品質測定を行うステップと、
前記異周波数セルの信号品質測定の結果に基づいて、前記セル再選択を行うステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記異周波数セルが属するTAのTA優先度が前記端末のサービングセルが属するTA優先度より高いことが存在しない場合、前記異周波数セルの信号品質測定を行わないステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記優先度情報に基づいて、セル再選択を行うステップは、
同一システム異周波数セルと同一システム同一周波数セルの再選択に対して、優先度情報に基づいて同じ前記TA優先度を有する同一システム異周波数セルと同一システム同一周波数セルの信号品質を決定するステップと、
前記信号品質が最も高い前記同一システム異周波数セルまたは前記同一システム同一周波数セルをセル再選択のターゲットセルとして決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
前記優先度情報に基づいて、セル再選択を行うステップは、
同一システム異周波数セル、同一システム同一周波数セル及び異システムセルの再選択に対して、前記優先度情報に基づいて、同一システム異周波数セル、同一システム同一周波数セル及び異システムセルに、TA優先度が前記端末のサービングセルのTA優先度より高いセルが存在するか否かを決定するステップと、
前記端末のサービングセルのTA優先度より高いセルが存在する場合、前記端末のサービングセルのTA優先度より高くて信号品質が第2の閾値より高いセルをセル再選択のターゲットセルとして決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
前記優先度情報に基づいて、セル再選択を行うステップは、
同一システム異周波数セル、同一システム同一周波数セル及び異システムセルの再選択に対して、前記優先度情報に基づいて、同一システム異周波数セル、同一システム同一周波数セル及び異システムセルに、TA優先度が前記端末のサービングセルのTA優先度以上であるセルが存在するか否かを決定するステップと、
前記端末のサービングセルのTA優先度以上のセルが存在しない場合、前記端末のサービングセルの信号品質が第3の閾値より低く、かつ同一システム異周波数セル、同一システム同一周波数セル及び異システムセルに信号品質が第4の閾値より高いセルが存在する場合、信号品質が第4の閾値より高いセルをセル再選択のターゲットセルとするステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記優先度情報に基づいて、セル再選択を行うステップは、
前記端末のサービングセルの信号品質が第5の閾値より高い場合、前記優先度情報に基づいて、同一システム異周波数セルと異システムセルのTA優先度が前記端末のサービングセルのTA優先度より高いか否かを決定するステップと、
同一システム異周波数セルと異システムセルのTA優先度が前記端末のサービングセルのTA優先度より高い場合、同一システム異周波数セルと前記異システムセルの信号品質の測定を行うステップと、
前記信号品質の測定の結果に基づいて、前記同一システム異周波数セルまたは前記異システムセルを前記セル再選択のターゲットセルとして選択するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
同一システム異周波数セルと異システムセルのTA優先度が前記端末のサービングセルのTA優先度より低い場合、前記同一システム異周波数セルまたは前記異システムセルの信号品質測定を行わないステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記端末のサービングセルによってブロードキャストされたシステム情報を受信するステップと、
前記システム情報に保持されるTA情報に基づいて、隣接セルが属するTAを決定するステップであって、前記優先度情報が、少なくとも前記隣接セルが属するTAのTA優先度を示すステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
前記隣接セルは、同一システム同一周波数セル、同一システム異周波数セル及び異システムセルのうちの少なくとも1つを含み、
前記端末のサービングセルによってブロードキャストされたシステム情報を受信するステップは、
前記端末のサービングセルによってブロードキャストされたシステムメッセージを受信するステップを含み、前記端末のサービングセルによってブロードキャストされたシステムメッセージを受信するステップは、
サービングセルによってブロードキャストされた同一システム同一周波数セル再選択システムメッセージを受信するステップであって、前記同一システム同一周波数セル再選択メッセージに、同一システム同一周波数セルのTA情報が保持されるステップ、
サービングセルによってブロードキャストされた同一システム異周波数セル再選択システムメッセージを受信するステップであって、前記同一システム異周波数セル再選択メッセージに、同一システム異周波数セルのTA情報が保持されるステップ、
サービングセルによってブロードキャストされた異システムセル再選択システムメッセージを受信するステップであって、前記異システムセル再選択システムメッセージに、異システムセルのTA情報が保持されるステップ、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記優先度情報に基づいて、セル再選択を行うステップは、
前記優先度情報に基づいて、前記システムメッセージに保持されるTA情報に対応する同一システム異周波数セルをセル再選択の候補セルとして決定するステップ、
および/または、
前記優先度情報に基づいて、前記システムメッセージに保持されるTA情報に対応する異システムセルをセル再選択の候補セルとして決定するステップ、を含む、
ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記端末のサービングセルから送信された第1の指示を受信するステップであって、前記第1の指示が、前記端末のサービングセル内でブロードキャストされたシステムメッセージが前記TA情報を保持できるか否かを示すステップをさらに含み、
前記システム情報に保持されるTA情報に基づいて、隣接セルが属するTAを決定するステップは、
前記第1の指示を受信し、前記システムメッセージに前記隣接セルのTA情報が保持されていない場合、前記隣接セルと前記端末のサービングセルとが属するTAが同じであると決定するステップを含む、
ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記端末のサービングセルから送信された第2の指示を受信するステップであって、前記第2の指示が、前記端末のサービングセルと前記隣接セルとが属するTAが異なることを指すステップをさらに含み、
前記第1の指示を受信し、前記システムメッセージに前記隣接セルのTA情報が保持されていない場合、前記隣接セルと前記端末のサービングセルとが属するTAが同じであると決定するステップは、
前記第1の指示を受信していて、前記第2の指示を受信しておらず、かつ前記システムメッセージに前記隣接セルのTA情報が保持されていない場合、前記隣接セルと前記端末のサービングセルとが属するTAが同じであると決定するステップを含む、
ことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項17】
前記トラッキングエリアTAの優先度情報を受信するステップは、
前記端末のトラッキングエリアでTAUを更新し、または無線アクセスネットワーク通知領域でRAUを更新する時、前記優先度情報を受信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記トラッキングエリアTAの優先度情報を受信するステップは、
前記端末で無線リソース制御RRC接続を解放する時、前記優先度情報が保持されるRRC解放情報を受信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項19】
基地局に適用される情報伝送方法であって、
TAの優先度情報を下り送信するステップであって、前記優先度情報が、端末のセル再選択のために使用されるステップを含む、
ことを特徴とする情報伝送方法。
【請求項20】
前記優先度情報は、
前記TAのTA優先度における第1の優先度を指示する第1類優先度指示情報であって、前記第1の優先度がTA自体の優先度である第1類優先度指示情報を含む、
ことを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項21】
第1のTAのTA優先度が第2のTAのTA優先度より高い場合、前記第1のTAによってサポートされる周波数点の優先度は第2のTAによってサポートされる周波数点の優先度より高い、
ことを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記優先度情報は、
前記TAのTA優先度における第2の優先度を示す第2類優先度指示情報であって、前記第2の優先度は、TAと前記TAによってサポートされる周波数点との組み合わせの優先度である第2類優先度指示情報を含む、
ことを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項23】
サービングセル内で第1の指示をブロードキャストするステップであって、前記第1の指示が、前記端末のサービングセル内でブロードキャストされたシステムメッセージが前記TA情報を保持できるか否かを示し、前記優先度情報が、少なくともブロードキャストされたTA情報に対応するTAのTA優先度を示すステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記TAの優先度情報を下り送信するステップは、
前記第1の指示に基づいて、前記端末のサービングセルと前記隣接セルとが属するTAが異なる場合、前記TA情報が保持されるシステムメッセージを下り送信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記TA情報が保持されるシステムメッセージを下り送信するステップは、
前記端末のサービングセル内でブロードキャストされた同一システム同一周波数セル再選択システムメッセージステップであって、前記同一システム同一周波数セル再選択メッセージに、同一システム同一周波数セルのTA情報が保持されるステップ、
前記端末のサービングセル内でブロードキャストされた同一システム異周波数セル再選択システムメッセージステップであって、前記同一システム異周波数セル再選択メッセージに、同一システム異周波数セルのTA情報が保持されるステップ、
前記端末のサービングセル内でブロードキャストされた異システムセル再選択システムメッセージステップであって、前記異システムセル再選択システムメッセージに、異システムセルのTA情報が保持されるステップ、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記TAの優先度情報を下り送信するステップは、
前記第1の指示に基づいて、前記端末のサービングセルと前記隣接セルとが属するTAが同じである場合、前記システムメッセージに前記TA情報を保持しないステップを含む、
ことを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項27】
前記端末のサービングセル内で第2の指示をブロードキャストするステップであって、前記第2の指示が、前記端末のサービングセルと前記隣接セルとが属するTAが異なることを指し、前記システムメッセージが、前記第1の指示と前記第2の指示がブロードキャストされた後、前記TA情報を保持するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項28】
前記TAの優先度情報を下り送信するステップは、
前記端末のトラッキングエリアでTAUを更新し、または無線アクセスネットワークでRAUを更新する時、前記優先度情報を下り送信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項29】
前記TAの優先度情報を下り送信するステップは、
前記端末でRRC接続を解放する場合、前記優先度情報が保持されるRRC解放情報を下り送信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項30】
端末に適用されるセル再選択装置であって、
トラッキングエリアTAの優先度情報を受信するように構成される第1の受信モジュールと、
前記優先度情報に基づいて、セル再選択を行うように構成される再選択モジュールと、を含む、
ことを特徴とするセル再選択装置。
【請求項31】
基地局に適用される情報処理装置であって、
TAの優先度情報を下り送信するように構成される下り送信モジュールであって、前記優先度情報が、端末のセル再選択のために使用される下り送信モジュールを含む、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項32】
通信機器であって、
アンテナと、
メモリと
前記アンテナ及びメモリにそれぞれ接続され、前記メモリに記憶された実行可能なプログラムを実行することにより、前記アンテナが無線信号を送受信するように制御し、請求項1~18、または19~29のいずれによって提供される方法のステップを実行できるように構成されるプロセッサと、を含む、
ことを特徴とする通信機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願の実施例は、無線通信の分野に関するが、無線通信の分野に限定されず、特にセル再選択方法及び装置、情報伝送方法及び装置、通信機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
5Gはネットワークスライス(network slicing)技術を導入し、当該技術はネットワーク(コアネットワークおよび/またはアクセスネットワーク)を複数のネットワークスライス(slice)に分割することを可能にし、異なるトラフィックは異なるネットワークスライスで伝送され、互いに干渉しない。
【0003】
端末は、移動する中でその場所に応じてセル再選択を行う。ただし、端末によって選択されたセルは、端末に必要なネットワークスライスを提供できない場合があり、端末の通信品質は期待通りにならない。ネットワークスライスのために端末が頻繁にセル再選択を行う場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例は、セル再選択方法及び装置、情報伝送方法及び装置、通信機器及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本出願の実施例の第1の態様は、トラッキングエリア(Tracking Area、TA)の優先度情報を受信するステップと、前記優先度情報に基づいて、セル再選択を行うステップと、を含む、端末に適用されるセル再選択の方法を提供する。
【0006】
本出願の実施例の第2の態様は、基地局に適用される情報伝送方法を提供し、前記情報伝送方法は、TAの優先度情報を下り送信するステップであって、前記優先度情報が、端末のセル再選択のために使用されるステップを含む。
【0007】
本出願の実施例の第3の態様は、端末に適用されるセル再選択装置を提供し、前記セル再選択装置は、トラッキングエリアTAの優先度情報を受信するように構成される第1の受信モジュールと、前記優先度情報に基づいて、セル再選択を行うように構成される再選択モジュールと、を含む。
【0008】
本出願の実施例の第4の態様は、基地局に適用される情報処理装置を提供し、前記情報処理装置は、TAの優先度情報を下り送信するように構成される下り送信モジュールであって、前記優先度情報が、端末のセル再選択のために使用される下り送信モジュールを含む。
【0009】
本出願の実施例の第5の態様は通信機器を提供し、前記通信機器は、アンテナと、メモリと、それぞれ前記アンテナ及びメモリに接続されており、前記メモリに記憶されている実行可能なプログラムを実行することにより、前記アンテナがワイヤレス信号を受送信するように制御し、前記第1の態様または第2の態様の任意の方法のステップを実行できるように構成されるプロセッサと、を含む。
【0010】
本出願の第6の態様は、実行可能なプログラムが記憶されている非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記実行可能なプログラムがプロセッサによって実行される場合、前記第1の態様または第2の態様のいずれかの方法のステップを実現する。
【発明の効果】
【0011】
出願の実施例によって提供される方法は、TAの第1の優先度情報を導入し、端末は、セル再選択を行う時に優先度情報に基づいて再選択を行うが、異なるTAによってサポートされるネットワークスライスは異なり、このように、端末は、セル再選択を行う時、TAの優先度情報に基づいてセル再選択を行うことにより、単純にセル優先度または周波数点優先度に基づいて不適切な常駐セルを選択して、端末に必要なネットワークスライスまたは端末によってサポート可能なネットワークスライスを提供できないため通信品質が予想に達していないという現象を減少させ、通信品質を向上させ、端末の必要のないセル再選択を減らす。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本出願の実施例によって提供される無線通信システムの概略構成図である。
【
図2】本出願の実施例によって提供される無線通信システムの概略構成図である。
【
図3】本出願によって提供されるトラッキングエリア、周波数点及びネットワークスライス間の概略図である。
【
図4】本出願の実施例によって提供されるセル再選択方法の概略フローチャートである。
【
図5】本出願によって提供されるセル再選択方法の概略フローチャートである。
【
図6】本出願によって提供されるセル再選択方法の概略フローチャートである。
【
図7】本出願の実施例によって提供されるセル再選択装置の概略構成図である。
【
図8】本出願の実施例によって提供される情報伝送装置の概略構成図である。
【
図9】本出願の実施例によって提供される端末の概略構成図である。
【
図10】本出願の実施例によって提供される基地局の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
ここで、例示的な実施例を詳細に説明し、その例は添付図面に示される。以下の説明が図面に関連する場合、別段の表現がない限り、異なる図面の同じ数字は同じまたは類似の要素を表す。以下の例示的な実施例に記載の実施形態は、本出願の実施例と一致する全ての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは、添付の請求項の範囲に詳細に記載された、本出願のいくつかの態様に一致する装置及び方法の例にすぎない。
【0014】
本開示の実施例に使用される用語は、特定の実施例を説明するためのものにすぎず、本開示の実施例を制限することを意図していない。本開示の実施例と添付請求項に使用される単数形の「1種類」、「前記」及び「当該」も、コンテキストにおいて他の意味を明確に示さない限り、複数形を含むことを意図する。なお、本明細書で使用される用語の「及び/又は」とは、1つ又は複数の関連する列挙項目の任意の組み合わせ又とは全ての可能な組み合わせを指す。
【0015】
本開示の実施例では、第1、第2、第3などの用語を使用して様々な情報を説明する可能性があるが、これらの情報は、これらの用語に限定すべきではないことを理解されたい。これらの用語は、単に同じタイプの情報を区別するために使用される。例えば、本開示の実施例の範囲から逸脱しない限り、第1の情報は第2の情報と呼ぶことができ、同様に、第2の情報は第1の情報と呼ぶこともできる。文脈によっては、ここで使用される単語の「場合」及び「もし」は、「……のとき」又は「……の場合」又は「決定に応答する」として解釈することができる。
【0016】
図1を参照して、それは、本開示の実施例によって提供される無線通信システムの概略構成図である。
図1に示すように、無線通信システムは、セルラ移動体通信システム技術に基づく通信システムであり、当該無線通信システムは、いくつかの端末11及びいくつかの基地局12を含むことができる。
【0017】
端末11は、ユーザに音声及び/又はデータ接続を提供する機器を指し得る。端末11は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して1つまたは複数のコアネットワークと通信することができ、端末11はモノのインターネット端末であってもよく、例えば、センサ機器、保持電話(または「セルラー」電話と呼ぶ)及びモノのインターネット端末を有するコンピュータであってもよく、例えば、固定式、保持式、ポケット式、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵または車載の装置であってもよい。例えば、ステーション(Station、STA)、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者局(subscriber station)、モバイルステーション(mobile station)、モバイル(mobile)、リモートステーション(remote station)、アクセスポイント、リモート端末(remote terminal)、アクセス端末(access terminal)、ユーザ装置(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、ユーザ機器(user device)、またはユーザ端末(user equipment、UE)である。または、端末11は無人航空機の機器、または車載機器であってもよく、例えば、無線通信機能を有するトリップコンピュータであってもよく、トリップコンピュータに接続される無線通信機器であってもよい。あるいは、端末11は路側装置、例えば、無線通信機能を有する街灯、信号灯、または他の路側装置などであってもよい。
【0018】
基地局12は、無線通信システムにおけるネットワーク側装置であってもよい。当該無線通信システムは第4世代の移動通信技術(the 4th generation mobile communication、4G)システムであってもよく、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システムとも呼ぶ。または、当該無線通信システムは5Gシステムであってもよく、新しいエアインターフェース(new radio、NR)システムまたは5G NRシステムとも呼ぶ。または、当該無線通信システムは5Gシステムの次世代のシステムであってもよい。5GシステムにおけるアクセスネットワークはNG-RAN(New Generation-Radio Access Network、新しい世代無線アクセスネットワーク)、または、MTCシステムと呼ぶことができる。
【0019】
基地局12は、4Gシステムにおいて使用された発展型基地局(eNB)であってもよい。または、基地局12は、5Gシステムにおける集中分散アーキテクチャを採用した基地局(gNB)であってもよい。基地局12が集中分散アーキテクチャを採用する場合、通常、集中ユニット(central unit、CU)と少なくとも2つの分散ユニット(distributed unit、DU)を含む。集中ユニットには、パケットデータ集中プロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)層、無線リンク制御プロトコル(Radio Link Control、RLC)層、媒体アクセス制御(Media Access Control、MAC)層のプロトコルスタックが設けられている。分散ユニットには、物理(Physical、PHY)層のプロトコルスタックが設けられ、本出願の実施例は基地局12の具体的な実現形態に対して限定するものではない。
【0020】
基地局12と端末11との間は、無線エアインターフェースを介して無線接続を確立することができる。異なる実施形態では、当該無線エアインターフェースは、第4世代の移動通信ネットワーク技術(4G)基準ベースの無線エアインターフェースである。または、当該無線エアインターフェースは、第5世代の移動通信ネットワーク技術(5G)基準ベースの無線エアインターフェースであり、例えば、当該無線エアインターフェースは新しいエアインターフェースである。または、当該無線エアインターフェースは5Gの次世代の移動通信ネットワーク技術の基準ベースの無線エアインターフェースであってもよい。
【0021】
いくつかの実施例では、端末11間はE2E(End to End、エンドツーエンド)接続を確立することができる。例えばクルマのインターネット通信(vehicle to everything、V2X)におけるV2V(vehicle to vehicle、車対車)通信、V2I(vehicle to Infrastructure、車対路側装置)通信及びV2P(vehicle to pedestrian、車対人)通信などのシーンである。
【0022】
いくつかの実施例では、上記無線通信システムは、ネットワーク管理装置13をさらに含むことができる。
【0023】
いくつかの基地局12はそれぞれネットワーク管理装置13に接続される。ネットワーク管理装置13は、無線通信システムにおけるコアネットワーク装置であってもよく、例えば、当該ネットワーク管理装置13は、発展されたパケットコアネットワーク(Evolved Packet Core、EPC)における移動管理エンティティ(Mobility Management Entity、MME)であってもよい。または、当該ネットワーク管理装置は、他のコアネットワーク装置、例えばサービスゲートウェイ(Serving GateWay、SGW)、パブリックデータネットワークゲートウェイ(Public Data Network GateWay、PGW)、ポリシー及び課金ルール機能ユニット(Policy and Charging Rules Function、PCRF)またはホームサブスクライバーサーバ(Home Subscriber Server、HSS)などであってもよい。ネットワーク管理装置13の実現形態に対して、本開示の実施例では限定しない。
【0024】
図2に示すように、一部の通信ネットワークは、さまざまなタイプのサービスをサポートするネットワークスライスを提供することができる。
図2に示すように、3種類の異なるサービスタイプ(肝心な(critical)MTCタイプサービス、例えば健康監視設備のデータ、大規模な(massive)MTCタイプサービス、例えば検針サービス、MBBタイプサービス、例えばビデオサービス)は、3つのネットワークスライスに分割され、各ネットワークスライスの課金ポリシー、セキュリティポリシー、サービス品質(Quality of Service、QoS)ポリシーなどは異なる可能性がある。1つのネットワークスライス内に大規模なサービス混雑が発生することは他のネットワークスライス内のサービスの正常稼動に影響しない。
【0025】
図3に示すように、TA1とTA2のf1周波数点に対応するセルはeMBBネットワークスライスをサポートし、TA3 f2周波数点に対応するセルはeMBBとURLLCネットワークスライスをサポートし、TA2 f2周波数点に対応するセルはeMBBネットワークスライスをサポートする。eMBBとURLLC sliceネットワークスライスをサポートするUEに対して、それがTA1のf1周波数点に対応するセルにある場合、ネットワークはf2周波数点の優先度がf1周波数点より低いことを望んでいる。このようなニーズに対して、専用シグナリングでは構成できない。提案された解決策は、UEが新しいTAに進めるとトラッキングエリア更新(Tracking Area Update、TAU)を実行する必要があるため、TAUの時にネットワークから更新された周波数点の優先度を送信することができる。しかしながら、実際には、TAUが再選択の後に発生し、再選択時にUEが以前の周波数点の優先度に基づいて誤った周波数点を選択したため、問題を解決することができない。この点を鑑みて、
図4に示すように、本実施例は端末に適用されるセル再選択方法を提供し、以下のステップS110~S120を含む。
【0026】
S110、TAの優先度情報を受信する。
【0027】
S120、前記優先度情報に基づいて、セル再選択を行う。
【0028】
本出願の実施例では、当該方法は各種のネットワークスライスをサポートする端末に適用することができ、当該端末は、通常の端末、モノのインターネット端末、車載端末、または軽量型の端末などを含むことができる。前記通常の端末は、保持電話などを含むことができ、また、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)端末などであってもよい。
【0029】
本出願の実施例のTAの優先度情報は以下通りである。TAの優先度に関連する指示情報は、例えば、独立したTAの優先度情報、TAと搬送波またはサポートされたネットワークスライスと組み合わせた優先度を含むがこれに限定されない。もちろん、ここでは単なる例示であり、具体的に実現する時、これに限定されない。
【0030】
通常、1つのTAには隣接して分布する複数のセルが含まれる。
【0031】
端末はTAの優先度情報を受信した後、TAの優先度情報に基づいてセル再選択を行い、このように、異なるTAには異なるネットワークスライスが構成される場合、当該TAの優先度情報に基づいて、ネットワークスライスの選択を両立させることができる。したがって、端末のセル再選択の時、個別にセル優先度または周波数点の優先度のみに基づいて再選択を行うものではない。これにより、このように再選択されたセルは、端末が常駐するセルが、端末に必要なネットワークスライスまたは端末によってサポート可能なネットワークスライスを提供できないため通信品質が予想に達していないという現象を減少させ、通信品質を向上させ、端末の必要のないセル再選択を減らす。
【0032】
いくつかの実施例では、前記優先度情報は、前記TAのTA優先度におけるTA自体の優先度である第1の優先度を指示する第1類優先度指示情報を含む。
【0033】
ここでの第1類優先度指示情報はTA優先度におけるTAの優先度を指示する。ここでのTAの優先度は、TA自体の優先度を個別に説明する優先度情報である。
【0034】
いくつかの実施例では、第1のTAのTA優先度が第2のTAのTA優先度より高い場合、前記第1のTAによってサポートされる周波数点の優先度は第2のTAによってサポートされる周波数点の優先度より高い。
【0035】
TAの優先度の場合、当該TAの優先度が高いほど、当該TAの周波数点の優先度が高くなる。
【0036】
周波数点の優先度が高いほど、その周波数点によってサポートされるネットワークスライスの優先度が高くなる。
【0037】
いくつかの実施例では、前記優先度情報は、前記TAのTA優先度における第2の優先度を指示する第2類の優先度指示情報であって、前記第2の優先度は、TAと前記TAによってサポートされる周波数点との組み合わせの優先度である第2類の優先度指示情報を含む。
【0038】
本出願の実施例の優先度情報は第2類の優先度指示情報であってもよく、第2類優先度情報がTA及びTAによってサポートされる周波数点の組み合わせの優先度を指示する。
【0039】
ここでの第2類の優先度指示情報によって指示される優先度は、TAとTAによってサポートされる周波数点とを組み合わせた後の優先度であり、当該優先度は、TAの個別の優先度と周波数点の個別の優先度と正相関している。
【0040】
具体的には、S120は、TAの優先度情報、サービングセルの信号品質、および隣接セルの信号品質に基づいて、セル再選択を行うステップを含むことができる。一般的に、優先度が高く信号品質の高いセルを端末の常駐セルとして選択する。
【0041】
本出願の実施例では、前記S120は、前記端末のサービングセルの信号品質が第1の閾値より高い場合、前記優先度情報に基づいて、異周波数セルが属するTAのTA優先度が前記端末のサービングセルが属するTA優先度より高いことが存在するか否かを決定するステップと、前記異周波数セルが属するTAのTA優先度が前記端末のサービングセルが属するTA優先度より高いことが存在する場合、前記異周波数セルの信号品質測定を行うステップと、を含むことができる。
【0042】
前記異周波数セルの信号品質測定の結果に基づいて、前記セル再選択を行う。
【0043】
ここでの第1の閾値は信号閾値であってもよい。
【0044】
当該信号品質はセル信号品質であり、端末の受信信号強度、受信信号電力、信号対干渉雑音比などを含むが、これらに限定されない。
【0045】
サービングセルの信号品質が第1の閾値より高いことは、端末がセル再選択を行う時、サービングセルの信号品質が良いことを示し、必要がなければセル再選択を行う必要がない。セル再選択は、信号品質の測定結果に基づいて決定する必要がある。
【0046】
ここでのTA優先度は、上記第1の優先度指示情報によって指示される優先度または第2優先度指示情報によって指示される優先度であってもよい。
【0047】
ここでの異周波数セルは、同一システム異周波数セルおよび/または異なるシステム異周波数セルを含むが、これに限定されない。
【0048】
同一システム異周波数セルは、同じ通信システム内で異なる周波数点をサポートするセルである。
【0049】
ここでの同じ通信システムは同じ通信方式を使用する通信方式のシステムであってもよく、例えば、3Gシステム、4Gシステムまたは5Gシステムは異なる通信システムである。
【0050】
異なるシステムが通常、使用する周波数点が異なるため、異システムセルはすべて異周波数セルである。
【0051】
いくつかの実施例では、前記方法は、前記異周波数セルが属するTAのTA優先度が前記端末のサービングセルが属するTA優先度より高いことが存在しない場合、前記異周波数セルの信号品質測定を行わないステップと、TA優先度がサービングセルより高い隣接セルがない場合、異周波数セルの信号品質測定を行う必要がないため、必要のない異なる周波数信号の信号品質測定を減らすことができるステップと、をさらに含む。
【0052】
いくつかの実施例では、前記S120は、同一システム異周波数セルと同一システム同一周波数セルの再選択に対して、優先度情報に基づいて同じ前記TA優先度を有する同一システム異周波数セルと同一システム同一周波数セルの信号品質を決定するステップと、前記信号品質が最も高い前記同一システム異周波数セルまたは前記同一システム同一周波数セルをセル再選択のターゲットセルとして決定するステップを含むことができる。
【0053】
場合によっては、サービングセルの隣接セルは、同一システム同一周波数セルをさらに含むことができる。
【0054】
同一システム同一周波数セルは、同じ通信システム内で同じ周波数点をサポートするセルである。
【0055】
本出願の実施例では、同一システムの隣接セルの選択を優先的に行う。したがって、まず、同一システム異周波数セルと同一システム異周波数セル再選択に対して、同一システムセル(同一システム同一周波数セルおよび/または同一システム異周波数セルを含む)のTA優先度がサービングセルより高いと決定する場合、同一システム異周波数セルまたは同一システム同一周波数セルのうちの信号品質が最も高いセルをセル再選択のターゲットセルとする。
【0056】
同一システムセルの選択をできるだけ優先し、端末が異なる通信システム間で頻繁に切り替わることを減らすことができ、これによって異なるシステムが切り替わる時にもたらされる、切り替え間で発生しやすいという問題を減らす。
【0057】
いくつかの実施例では、前記S120は、同一システム異周波数セル、同一システム同一周波数セル及び異システムセルの再選択に対して、前記優先度情報に基づいて、同一システム異周波数セル、同一システム同一周波数セル及び異システムセルには、前記端末のサービングセルの組み合わせ優先度のTA優先度より高いセルが存在するか否かを決定するステップと、前記端末のサービングセルのTA優先度より高いセルが存在する場合、前記端末のサービングセルのTA優先度より高くて信号品質が第2の閾値より高いセルをセル再選択のターゲットセルとして決定するステップとを含むことができる。
【0058】
ここでの第2の閾値は、上記の第1の閾値に等しいであってもよく、前記第1の閾値に等しいことに限定されない。例えば、前記第2の閾値は、前記第2の閾値より大きくても小さくてもよい。
【0059】
第2の閾値が第1の閾値よりもわずかに小さい場合、TA優先度がサービングセルの隣接セルよりも高いことが現れると、信号品質がサービングセルよりもわずかに劣っていても、UEが再選択したターゲットセルが端末に必要なネットワークスライスまたは端末によってサポート可能なネットワークスライスをできるだけ提供することを確保するために、対応する隣接セルを優先する。
【0060】
いくつかの実施例では、前記優先度情報に基づいて、セル再選択を行うステップは、同一システム異周波数セル、同一システム同一周波数セル及び異システムセルの再選択に対して、前記優先度情報に基づいて、同一システム異周波数セル、同一システム同一周波数セル及び異システムセルには、前記端末のサービングセルの組み合わせ優先度のTA優先度以上であるセルが存在するか否かを決定するステップと、前記端末のサービングセルのTA優先度以上のセルが存在しない場合、前記端末のサービングセルの信号品質が第3の閾値より低く、かつ同一システム異周波数セル、同一システム同一周波数セル及び異システムセルに信号品質が第4の閾値より高いセルが存在する場合、信号品質が第4の閾値より高いセルをセル再選択のターゲットセルとするステップと、を含む。
【0061】
ここでの第4の閾値は第3の閾値より大きいであってもよく、この時、サービングセル以外の隣接セルが存在する場合、例えば、前記同一システム同一周波数セル、同一システム異周波数セル及び異セルの信号品質が第4の閾値より高い場合、信号品質が第4の閾値より高いセルをセル再選択のターゲットセルとすることができる。
【0062】
もちろん、ここでの第4の閾値が第3の閾値よりも大きいことは例にすぎず、具体的に実現する場合、第4の閾値が第3の閾値より大きいことに限らず、前記第4の閾値が第3の閾値に等しくてもよい。
【0063】
いくつかの実施例では、前記S120は、前記端末のサービングセルの信号品質が第5の閾値より高い場合、前記優先度情報に基づいて、同一システム異周波数セルと異システムセルのTA優先度が前記端末のサービングセルのTA優先度より高いか否かを決定するステップと、同一システム異周波数セルと異システムセルのTA優先度が前記端末のサービングセルのTA優先度より高い場合、同一システム異周波数セルと前記異システムセルの信号品質の測定を行い、前記信号品質の測定の結果に基づいて、前記同一システム異周波数セルと前記異システムセルを前記セル再選択のターゲットセルとして選択するステップと、を含む。
【0064】
端末のサービングセルの信号品質が第5の閾値より高い場合、サービングセルのサービス品質が十分に安定していることを示す。ここでの第5の閾値が、上記の第1の閾値、第2の閾値、第3の閾値及び第4の閾値のうちのいずれかに等しくてもよい。
【0065】
本出願の実施例ではサービングセルの信号品質が第5の閾値より高い場合、依然として、TAの優先度情報に基づいて同一システム異周波数セルと異システムセルのTA優先度がサービングセルのTA優先度より高いか否かを決定し、そうであれば、信号品質測定を行う必要があり、そうでなければ、信号品質測定を行う必要がなく、これにより、必要のない信号品質測定を減少させ、端末の電力消費を減らす。
【0066】
いくつかの実施例では、前記方法は、同一システム異周波数セルと異システムセルのTA優先度が前記端末のサービングセルのTA優先度より低い場合、前記同一システム異周波数セルまたは前記異システムセルの信号品質測定を行わないステップをさらに含む。
【0067】
このように、同一システム異周波数セルと異システムセルのTA優先度がサービングセルのTA優先度より低い場合、この時に異なる周波数信号の測定を行わない。このような異なる周波数信号は、同一システム異周波数セルまたは異システムセルの信号品質の測定を含むが、これに限定されない。
【0068】
いくつかの実施例では、
図5に示すように、前記方法は、以下のステップS510~S520をさらに含む。
【0069】
S510、前記端末のサービングセルによってブロードキャストされたシステム情報を受信する。
【0070】
S520、前記システム情報に保持されるTA情報に基づいて、隣接セルが属するTAを決定し、前記優先度情報が、少なくとも前記隣接セルが属するTAのTA優先度を示す。
【0071】
本出願の実施例では、サービングセル内でブロードキャストされたシステムメッセージにおいて、隣接セルが属するTAのTA情報を保持し、これによって隣接セルが属するTAを知ることができて、隣接セルが属するTAの優先度情報を決定することを容易にする。
【0072】
いくつかの実施例では、前記隣接セルは、同一システム同一周波数セル、同一システム異周波数セル及び異システムセルのうちの少なくとも1つを含む。
【0073】
前記端末のサービングセルによってブロードキャストされたシステム情報を受信するステップは、前記端末のサービングセルによってブロードキャストされたシステムメッセージを受信するステップを含み、前記端末のサービングセルによってブロードキャストされたシステムメッセージを受信するステップは、サービングセルによってブロードキャストされた同一システム同一周波数セル再選択システムメッセージを受信するステップであって、前記同一システム同一周波数セル再選択メッセージに、同一システム同一周波数セルのTA情報が保持されるステップ、サービングセルによってブロードキャストされた同一システム異周波数セル再選択システムメッセージを受信するステップであって、前記同一システム異周波数セル再選択メッセージに、同一システム異周波数セルのTA情報が保持されるステップ、サービングセルによってブロードキャストされた異システムセル再選択システムメッセージを受信するステップであって、前記異システムセル再選択システムメッセージに、異システムセルのTA情報が保持されるステップ、のうちの少なくとも1つを含む。
【0074】
ここでのTA情報は隣接セルが属するTAを示すことができる。
【0075】
前記TA情報はTA識別子を含むがこれに限定されない。
【0076】
いくつかの実施例では、前記優先度情報に基づいて、セル再選択を行うステップは、前記優先度情報に基づいて、前記システムメッセージに保持されるTA情報に対応する同一システム異周波数セルをセル再選択の候補セルとして決定するステップ、および/または、前記優先度情報に基づいて、前記システムメッセージに保持されるTA情報に対応する異システムセルをセル再選択の候補セルとして決定するステップ、を含む。
【0077】
もちろん、いくつかの実施例では、前記優先度情報に基づいて、セル再選択を行うステップは、前記優先度情報に基づいて、前記システムメッセージに保持されるTA情報に対応する同一システム同一周波数セルをセル再選択の候補セルとして決定するステップを含む。
【0078】
別のいくつかの実施例では、セル再選択を行う時、同一システム同一周波数セルはデフォルトのセル再選択の候補セルである。
【0079】
どの隣接セルが本出願のTAの優先度情報に基づいて再選択する必要があるかは、本出願の実施例では、システムメッセージに保持される隣接セルが属するTAのTA情報に基づくものである。ある隣接セルが属するTAのTA情報がサービングセルのシステムメッセージに保持されていない場合、本出願の実施例でTAの優先度情報に従ってセル再選択を行うものではなく、周波数点優先度またはセル優先度に従ってセル再選択を行うことができる。
【0080】
どのセルを、TAの優先度情報に基づいてセル再選択を行う候補セルとするかは、サービングセルから送信されたシステムメッセージに保持されるスライス情報の同一システム同一周波数セル、同一システム異周波数セル及び異システムセルに基づいて行い、これによってすべてのセル内でセル再選択を行うことによる、不適切なセルへ再選択することを減らす。
【0081】
いくつかの実施例では、前記方法は、受信前記端末のサービングセルが属する端末のサービングセルから送信された第1の指示を受信するステップを含み、前記第1の指示が、前記端末のサービングセル内でブロードキャストされたシステムメッセージが前記TA情報を保持できるか否かを示す。
【0082】
前記システム情報に保持されるTA情報に基づいて、隣接セルが属するTAを決定するステップは、前記第1の指示を受信し、前記システムメッセージに前記隣接セルのTA情報が保持されていない場合、前記隣接セルと前記端末のサービングセルとが属するTAが同じであると決定するステップを含む。
【0083】
端末が第1の指示を受信しても、サービングセル内で受信されたシステムメッセージには、TA情報が保持される可能性もあれば、TA情報が保持されていない可能性もある。第1の指示を受信していて、TA情報が保持されていない場合、隣接セルの周波数点によってサポートされるネットワークスライスとサービングセルの周波数点によってサポートされるネットワークスライスとが同じであると決定する。システムメッセージにTA情報が保持される場合、TA情報に基づいて隣接セルの周波数点によってサポートされるネットワークスライスのTA情報を決定する。
【0084】
いくつかの実施例では、前記方法は、前記端末のサービングセルから送信された第2の指示を受信するステップであって、前記第2の指示が、前記端末のサービングセルと前記隣接セルとが属するTAが異なることを指すステップと、前記第1の指示を受信していて、前記第2の指示を受信しておらず、かつ前記システムメッセージに前記隣接セルのTA情報が保持されていない場合、前記隣接セルと前記端末のサービングセルとが属するTAが同じであると決定するステップと、をさらに含む。
【0085】
いくつかの実施例では、サービングセル内で第2の指示をさらにブロードキャストする。第2の指示がサービングセルと隣接セルとが属するTAが異なる情報であるか否かを指示する。
【0086】
第1の指示を受信していて、第2の指示を受信しておらず、かつシステムメッセージが隣接セルのTA情報を保持していない場合、前記隣接セルと前記端末のサービングセルとの周波数点によってサポートされるネットワークスライスが同じであると決定する。
【0087】
いくつかの実施例では、第2の指示を受信しない場合、隣接セルの周波数点によってサポートされるネットワークスライスが、サービングセルの周波数点によってサポートされるネットワークスライスと同じであることをデフォルトすることができる。いくつかの実施例では、前記第1の指示および/または第2の指示はいずれも1ビットのみを含むことができ、異なる時間メッセージ内でブロードキャストすることができる。
【0088】
いくつかの実施例では、前記トラッキングエリアTAの優先度情報を受信するステップは、前記端末のTAUまたはRAUの場合、前記優先度情報を受信するステップと、在前記端末のトラッキングエリア更新(Tracking Area Update、TAU)または無線アクセスネットワークエリア更新(Radio Access Network Area Update、RAU)の場合、前記優先度情報を受信するステップと、を含む。
【0089】
TAUの更新はコアネットワークが存在する領域の更新に関連し、RAUの更新はワイヤレスネットワークが存在する領域の更新に関連する。一般に、TAUに対応するトラッキングエリア(Track Area、TA)は、RAUに対応する通知エリア(Notification Area、NA)よりも面積が大きい。
【0090】
TAUまたはRAUの場合、優先度情報を受信し、このようにTAまたは通知エリア内でセル再選択に関連する場合、当該優先度情報を使用してセル再選択を実現することができる。
【0091】
例えば、TAUまたはRAUの完了メッセージまたは確認メッセージには前記優先度情報が保持され、このように、端末は、前記TAUまたはRAUの完了メッセージまたは確認メッセージを受信すると、前記優先度情報の受信が完了する。
【0092】
いくつかの実施例では、前記トラッキングエリアTAの優先度情報を受信するステップは、前記端末で無線リソース制御RRC接続を解放する時、前記優先度情報が保持されるRRC解放情報を受信するステップと、前記端末が無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)を解放す時、前記第1の優先度情報が含まれるRRC解放情報を受信するステップと、を含む。
【0093】
いくつかの実施例では、端末は、RRC接続解放メッセージを介してRRC接続を解放し、それによって接続状態を終了し、アイドル状態または非アクティブ状態に進む。このように、再び接続状態に進むと、セル再選択を行い、このように、RRC接続解放メッセージに保持される第1の優先度情報に基づいて、ネットワークスライスに関連するセルの選択をタイムリーに行うことができる。
【0094】
本出願の実施例では、TAの優先度情報を、専用の情報で送信するのではなく、従来のフローで使用される情報を用いて受信するため、従来技術との互換性が高い、端末の不必要な受信を低減する。TAU、RAU、および接続解放メッセージにおいて優先度情報を受信し、次回のセル再選択時にすぐに使用でき、遅延を低減すことができる。
【0095】
図6に示すように、本実施例によって提供される情報伝送方法は、基地局に応用され、ステップS610を含む。
【0096】
S610、TAの優先度情報を下り送信し、前記優先度情報が、端末のセル再選択のために使用される。
【0097】
本出願の実施例の基地局は、3G基地局、4G基地局または5G基地局、または5G基地局以降の任意の次世代または複数世代の基地局であってもよい。
【0098】
本出願の実施例では、基地局は、TAの優先度情報を下り送信し、当該TAの優先度情報を端末に送信した後、端末がセル再選択を行うことができる。
【0099】
本出願の実施例では、ここでのTAの優先度情報は、UE粒度の優先度情報であってもよく、すなわち、異なる端末が受信した優先度情報は異なる。
【0100】
いくつかの実施例では、前記優先度情報は、前記TA優先度における第1の優先度を示す第1類優先度指示情報であって、前記第1の優先度がTA自体の優先度である第1類優先度指示情報を含む。
【0101】
いくつかの実施例では、第1のTAのTA優先度が第2のTAのTA優先度より高い場合、前記第1のTAによってサポートされる周波数点の優先度は第2のTAによってサポートされる周波数点の優先度より高い。
【0102】
TAのTA優先度が高いほど、TAによってサポートされる周波数点の優先度も高くなる。
【0103】
いくつかの実施例では、前記優先度情報は、前記TAのTA優先度における第2の優先度を示す第2類優先度指示情報を含み、前記第2の優先度は、TAと前記TAによってサポートされる周波数点との組み合わせの優先度である。
【0104】
第2類優先度指示情報によって指示される優先度は、TAとTAによってサポートされる周波数点との組み合わせの優先度である。
【0105】
いくつかの実施例では、前記方法は、サービングセル内で第1の指示をブロードキャストするステップであって、前記第1の指示が、前記端末のサービングセル内でブロードキャストされたシステムメッセージが前記TA情報を保持できるか否かを示すステップをさらに含む。
【0106】
本出願の実施例では、サービングセル内で第1の指示をブロードキャストし、第1の指示により端末のサービングセルのシステムメッセージに隣接セルのTA情報が保持されるか否かを通知する。
【0107】
例えば、前記TAの優先度情報を下り送信するステップは、前記第1の指示に基づいて、前記端末のサービングセルと前記隣接セルとが属するTAが異なる場合、前記TA情報が保持されるシステムメッセージを下り送信するステップであって、前記優先度情報が、少なくともブロードキャストされたTA情報に対応するTAのTA優先度を示すステップを含む。
【0108】
異なるセルに常駐する端末に対応するサービングセルが異なる。
【0109】
サービングセルと隣接セルとが属するTAが異なる場合、システムメッセージによってTA情報を保持することにより、隣接セルが属するTAを特定的に示すことができる。
【0110】
サービングセルと隣接セルとが属するTAが同じである場合、システムメッセージにTA情報を保持せずに、サービングセル内のシステムメッセージのビットオーバーヘッドを削減することができる。
【0111】
いくつかの実施例では、TA情報が保持されるシステムメッセージを下り送信するステップは、サービングセル内でブロードキャストされた同一システム同一周波数セル再選択システムメッセージステップであって、前記同一システム同一周波数セル再選択メッセージに、同一システム同一周波数セルのTA情報が保持されるステップと、サービングセル内でブロードキャストされた同一システム異周波数セル再選択システムメッセージステップであって、前記同一システム異周波数セル再選択メッセージに、同一システム異周波数セルのTA情報が保持されるステップと、サービングセル内でブロードキャストされた異システムセル再選択システムメッセージステップであって、前記異システムセル再選択システムメッセージに、異システムセルのTA情報が保持されるステップと、を含む。
【0112】
いくつかの実施例では、前記同一システム同一周波数セル再選択システムメッセージは、システムメッセージブロック(System Information Block、SIB)3を含むが、これに限定されない。前記同一システム異周波数セル再選択システムメッセージはSIB4を含むがこれに限定されない。前記異システムセル再選択システムメッセージは、SIB5を含むがこれに限定されない。
【0113】
いくつかの実施例では、前記TAの優先度情報を下り送信するステップは、前記第1の指示に基づいて、前記端末のサービングセルと前記隣接セルとが属するTAが同じである場合、前記システムメッセージに前記TA情報を保持しないステップを含み、前記優先度情報が、少なくとも前記隣接セルが属するTAのTA優先度を示す。
【0114】
いくつかの実施例では、前記方法は、サービングセル内で第2の指示をブロードキャストするステップをさらに含み、前記第2の指示が、前記端末のサービングセルと前記隣接セルとが属するTAが異なることを指示する。前記システムメッセージが、前記第1の指示と前記第2の指示がブロードキャストされた後、前記TA情報を保持する。
【0115】
いくつかの実施例では、前記S610は、前記端末のTAUやRAUの場合、前記優先度情報を下り送信するステップをさらに含むことができる。
【0116】
専用シグナリングによって前記優先度情報を下り送信するのではなく、TAUとRAUの中で前記優先度情報を下り送信することは、関連技術との互換性が高く、シグナリングオーバーヘッドを削減する。
【0117】
別のいくつかの実施例では、前記S610は、前記端末でRRC接続を解放する場合、前記優先度情報が保持されるRRC解放情報を下り送信するステップと、端末でRRC接続を解放し、接続状態からアイドル状態または非アクティブ状態に切り替わる時、RRC解放メッセージを受信し、当該RRC解放メッセージから前記第1の優先度情報を取得することができるステップと、を含むことができる。
【0118】
図7に示すように、本実施例は、トラッキングエリアTAの優先度情報を受信するように構成される第1の受信モジュール710と、前記優先度情報に基づいて、セル再選択を行うように構成される再選択モジュール720と、を含む端末に応用されるセル再選択装置を提供する。
【0119】
いくつかの実施例では、前記第1の受信モジュール710及び再選択モジュール720はプログラムモジュールであってもよく、前記プログラムモジュールはプロセッサによって実行されると、第1の優先度情報を受信し且つセル再選択をすることが可能である。
【0120】
いくつかの実施例では、前記第1の受信モジュール710及び再選択モジュール720は、ソフトウェアハードウェア統合モジュールであってもよい。前記ソフトウェアハードウェア統合モジュールは、各種類のプログラマブルアレイを含むことができる。前記プログラマブルアレイは、複雑なプログラマブルアレイまたはフィールドプログラマブルアレイを含むが、これらに限定されない。
【0121】
さらにいくつかの実施例では、前記第1の受信モジュール710及び再選択モジュール720は、純粋なハードウェアモジュールをさらに含むことができる。前記純粋なハードウェアモジュールは、専用集積回路を含むことができる。
【0122】
いくつかの実施例では、前記優先度情報は、前記TA優先度における第1の優先度を示す第1類優先度指示情報であって、前記第1の優先度がTA自体の優先度である第1類優先度指示情報を含む。
【0123】
いくつかの実施例では、第1のTAのTA優先度が第2のTAのTA優先度より高い場合、前記第1のTAによってサポートされる周波数点の優先度は第2のTAによってサポートされる周波数点の優先度より高い。
【0124】
いくつかの実施例では、前記優先度情報は、前記TAのTA優先度における第2の優先度を示す第2類優先度指示情報であって、前記第2の優先度は、TAと前記TAによってサポートされる周波数点との組み合わせの優先度である第2類優先度指示情報を含む。
【0125】
いくつかの実施例では、前記再選択モジュール720は、前記端末のサービングセルの信号品質が第1の閾値より高い場合、前記優先度情報に基づいて、異周波数セルが属するTAのTA優先度が前記端末のサービングセルが属するTA優先度より高いことが存在するか否かを決定し、前記異周波数セルが属するTAのTA優先度が前記端末のサービングセルが属するTA優先度より高いことが存在する場合、前記異周波数セルの信号品質測定を行い、前記異周波数セルの信号品質測定の結果に基づいて、前記セル再選択を行うように構成される。
【0126】
いくつかの実施例では、前記装置は、前記異周波数セルが属するTAのTA優先度が前記端末のサービングセルが属するTA優先度より高いことが存在しない場合、前記異周波数セルの信号品質測定を行わないように構成される第1の測定モジュールをさらに含む。
【0127】
いくつかの実施例では、前記再選択モジュール720は、同一システム異周波数セルと同一システム同一周波数セルの再選択に対して、優先度情報に基づいて同じ前記TA優先度を有する同一システム異周波数セルと同一システム同一周波数セルの信号品質を決定し、前記信号品質が最も高い前記同一システム異周波数セルまたは前記同一システム同一周波数セルをセル再選択のターゲットセルとして決定するように構成される。
【0128】
いくつかの実施例では、前記再選択モジュール720は、同一システム異周波数セル、同一システム同一周波数セル及び異システムセルの再選択に対して、前記優先度情報に基づいて、同一システム異周波数セル、同一システム同一周波数セル及び異システムセルに、TA優先度が前記端末のサービングセルのTA優先度より高いセルが存在するか否かを決定し、前記端末のサービングセルのTA優先度より高いセルが存在する場合、前記端末のサービングセルのTA優先度より高くて信号品質が第2の閾値より高いセルをセル再選択のターゲットセルとして決定するように構成される。
【0129】
いくつかの実施例では、前記再選択モジュール720は、同一システム異周波数セル、同一システム同一周波数セル及び異システムセルの再選択に対して、前記優先度情報に基づいて、同一システム異周波数セル、同一システム同一周波数セル及び異システムセルに、TA優先度が前記端末のサービングセルのTA優先度以上であるセルが存在するか否かを決定し、前記端末のサービングセルのTA優先度以上のセルが存在しない場合、前記端末のサービングセルの信号品質が第3の閾値より低く、前記同一システム異周波数セル、同一システム同一周波数セル及び異システムセルに信号品質が第4の閾値より高いセルが存在する場合、信号品質が第4の閾値より高いセルをセル再選択のターゲットセルとするきょうに構成される。
【0130】
いくつかの実施例では、前記再選択モジュール720は、前記端末のサービングセルの信号品質が第5の閾値より高い場合、前記優先度情報に基づいて、同一システム異周波数セルと異システムセルのTA優先度が前記端末のサービングセルのTA優先度より高いか否かを決定し、同一システム異周波数セルと異システムセルの組み合わせ優先度が前記端末のサービングセルのTA優先度より高い場合、同一システム異周波数セルと前記異システムセルの信号品質の測定を行い、前記信号品質の測定の結果に基づいて、前記同一システム異周波数セルと前記異システムセルを前記セル再選択のターゲットセルとして選択するように構成される。
【0131】
いくつかの実施例では、前記装置は、同一システム異周波数セルと異システムセルのTA優先度が前記端末のサービングセルのTA優先度より低い場合、前記同一システム異周波数セルまたは前記異システムセルの信号品質測定を行わないように構成される第2の測定モジュールをさらに含む。
【0132】
いくつかの実施例では、前記第1の受信モジュール710は、前記端末のサービングセルによってブロードキャストされたシステム情報を受信するようにさらに構成される。
【0133】
前記装置は、前記システム情報に保持されるTA情報に基づいて、隣接セルが属するTAを決定するように構成される決定モジュールであって、前記優先度情報が、少なくとも前記隣接セルが属するTAのTA優先度を示す決定モジュールをさらに含む。
【0134】
いくつかの実施例では、前記隣接セルは、同一システム同一周波数セル、同一システム異周波数セル及び異システムセルのうちの少なくとも1つを含む。
【0135】
前記第1の受信モジュール710は、前記端末のサービングセルによってブロードキャストされたシステムメッセージを受信するように構成され、以下のうちの少なくとも1つを含み、サービングセルによってブロードキャストされた同一システム同一周波数セル再選択システムメッセージを受信し、前記同一システム同一周波数セル再選択メッセージに、同一システム同一周波数セルのTA情報が保持され、サービングセルによってブロードキャストされた同一システム異周波数セル再選択システムメッセージを受信し、前記同一システム異周波数セル再選択メッセージに、同一システム異周波数セルのTA情報が保持され、サービングセルによってブロードキャストされた異システムセル再選択システムメッセージを受信し、前記異システムセル再選択システムメッセージに、異システムセルのTA情報が保持される。
【0136】
いくつかの実施例では、前記再選択モジュール720は、前記優先度情報に基づいて、前記システムメッセージに保持されるTA情報に対応する同一システム異周波数セルをセル再選択の候補セルとして決定し、および/または、前記優先度情報に基づいて、前記システムメッセージに保持されるTA情報に対応する異システムセルをセル再選択の候補セルとして決定するように構成される。
【0137】
いくつかの実施例では、前記第1の受信モジュール710は、前記端末のサービングセルから送信された第1の指示を受信するようにさらに構成され、前記第1の指示が、前記端末のサービングセル内でブロードキャストされたシステムメッセージが前記TA情報を保持できるか否かを示す。
【0138】
前記決定モジュールは、前記第1の指示を受信し、前記システムメッセージに前記隣接セルのTA情報が保持されていない場合、前記隣接セルと前記端末のサービングセルとが属するTAが同じであると決定するように構成される。
【0139】
いくつかの実施例では、前記第1の受信モジュール710は、前記端末のサービングセルから送信された第2の指示を受信するように構成され、前記第2の指示が、前記端末のサービングセルと前記隣接セルとが属するTAが異なることを指す。
【0140】
前記決定モジュールは、前記第1の指示が受信していて、前記第2の指示を受信しておらず、かつ前記システムメッセージに前記隣接セルのTA情報が保持されていない場合、前記隣接セルと前記端末のサービングセルとが属するTAが同じであると決定するように構成される。
【0141】
いくつかの実施例では、前記第1の受信モジュール710は、前記端末のトラッキングエリアでTAUを更新し、または無線アクセスネットワーク通知領域でRAUを更新する時、前記優先度情報を受信するように構成される。
【0142】
いくつかの実施例では、前記第1の受信モジュール710は、前記端末で無線リソース制御RRC接続を解放する時、前記優先度情報が保持されるRRC解放情報を受信するように構成される。
【0143】
図8に示すように、本実施例は、TAの優先度情報を下り送信するように構成される下り送信モジュール810であって、前記優先度情報が、端末のセル再選択のために使用される下り送信モジュール810を含む基地局に応用される情報処理装置を提供する。
【0144】
いくつかの実施例では、前記下り送信モジュール810はプログラムモジュールであってもよく、前記プログラムモジュールはプロセッサによって実行されると、第1の優先度情報を下り送信することができる。
【0145】
いくつかの実施例では、前記下り送信モジュール810はソフトウェアハードウェア統合モジュールであってもよい。前記ソフトウェアハードウェア統合モジュール、前記ソフトウェアハードウェア統合モジュールは、各種類のプログラマブルアレイを含むことができる。前記プログラマブルアレイは、複雑なプログラマブルアレイまたはフィールドプログラマブルアレイを含むが、これらに限定されない。
【0146】
さらにいくつかの実施例では、前記下り送信モジュール810は、純粋なハードウェアモジュールをさらに含むことができる。前記純粋なハードウェアモジュールは、専用集積回路を含むことができる。
【0147】
いくつかの実施例では、前記優先度情報は、前記TA優先度の第1の優先度を示す第1類優先度指示情報であって、前記第1の優先度がTAの優先度である第1類優先度指示情報を含む。
【0148】
いくつかの実施例では、第1のTAのTA優先度が第2のTAのTA優先度より高い場合、前記第1のTAによってサポートされる周波数点の優先度は第2のTAによってサポートされる周波数点の優先度より高い。
【0149】
いくつかの実施例では、前記優先度情報は、指示前記TA優先度の第2の優先度を示す第2類優先度指示情報であって、前記第2の優先度によって指示されるのは、TA及び前記TAによってサポートされる周波数点との組み合わせの優先度である第2類優先度指示情報を含む。
【0150】
いくつかの実施例では、前記装置は、サービングセル内で第1の指示をブロードキャストするように構成されるブロードキャストモジュールであって、前記第1の指示が、前記端末のサービングセル内でブロードキャストされたシステムメッセージが前記TA情報を保持できるか否かを示し、前記優先度情報は少なくとも、前記TA情報に対応するTAのTA優先度を示すブロードキャストモジュールをさらに含む。
【0151】
いくつかの実施例では、前記下り送信モジュール810は、前記第1の指示に基づいて、前記端末のサービングセルと前記隣接セルとが属するTAが異なる場合、前記TA情報が保持されるシステムメッセージを下り送信するように構成される。前記優先度情報が、少なくとも前記隣接セルが属するTAのTA優先度を示す。
【0152】
いくつかの実施例では、前記下り送信モジュール810は、サービングセル内でブロードキャストされた同一システム同一周波数セル再選択システムメッセージを下り送信するように構成され、前記同一システム同一周波数セル再選択メッセージに、同一システム同一周波数セルのTA情報が保持され、サービングセル内でブロードキャストされた同一システム異周波数セル再選択システムメッセージを下り送信するように構成され、前記同一システム異周波数セル再選択メッセージに、同一システム異周波数セルのTA情報が保持され、サービングセル内でブロードキャストされた異システムセル再選択システムメッセージを下り送信するように構成され、前記異システムセル再選択システムメッセージに、異システムセルのTA情報が保持される。
【0153】
いくつかの実施例では、前記下り送信モジュール810は、前記第1の指示に基づいて、前記端末のサービングセルと前記隣接セルとが属するTAが同じである場合、前記システムメッセージに前記TA情報を保持しないように構成される。
【0154】
いくつかの実施例では、前記ブロードキャストモジュールは、サービングセル内で第2の指示をブロードキャストするようにさらに構成され、前記第2の指示が、前記端末のサービングセルと前記隣接セルとが属するTAが異なることを指す。前記システムメッセージは、前記第1の指示と前記第2の指示がブロードキャストされた後、前記TA情報を保持するために使用される。
【0155】
いくつかの実施例では、前記下り送信モジュール810は、前記端末のTAUやRAUの場合、前記優先度情報を下り送信するように構成される。
【0156】
いくつかの実施例では、前記下り送信モジュール810は、前記端末でRRC接続を解放する場合、前記優先度情報が保持されるRRC解放情報を下り送信するように構成される。
【0157】
以下上記の任意の実施例に併せて、1つ以上の例を提供する。
【0158】
UEは、基地局が専用シグナリングによって下り送信されたTA(Tracking Area)優先度を受信する。
【0159】
TA的優先度は、TAとTAによってサポートされる周波数点の組み合わせの優先度をさらに含むことができ、UEはTAの優先度情報またはTAと周波数点の組み合わせの優先度情報に基づいてセル再選択優先度を決定し、その後セル再選択を行う。
【0160】
TAの優先度情報に基づいて、TAの優先度、例えば、例えばTA1>TA2>TA3を得ることができる。TAと周波数点の組み合わせの優先度情報は、例えば、TA1+f1>TA2+f1=TA1+f2>TA2+f2である。TAとTAによってサポートされる周波数点の組み合わせの優先度は、例えばTA3>TA1 f1>TA2 f2>TA1 f2>TA2 f1>f3である。この例では、TAのみを示して対応する周波数点がない場合、例えばTA3は、TAでのすべての周波数点に適用されることを表す。周波数点のみを示して対応するTAがない場合、例えばf3は、その周波数点の優先度がTA要素を考慮する必要がないことを表す。
【0161】
場合によっては、同一システム同一周波数セル(intra-freq)と同一システム異周波数セル(inter-freq)の再選択に対して、同じfreq+TA優先度を有するセルに対して、UEはセルを信号品質で並べ替えた後にセル再選択を行う。freq+TA優先度は、上記実施例のTA優先度におけるTAとTAによってサポートされる周波数点の優先度である。
【0162】
場合によっては、intra-freq、inter-freq及びinter-RATセル再選択に対して、当該freq+TAの優先度がサービングセルのfreq+TA優先度より高い場合、当該freq+TAでセルが存在してその信号品質が一定の閾値より高い場合、UEは当該freq+TAに再選択する。freq+TAが対応するTAと当該TAによってサポートされる周波数点freqを示す。1つのTAが1つ以上の周波数点をサポートする可能性がある。同じTAと異なる周波数点の組合せの優先度は同じであってもよく、異なってもよい。
【0163】
場合によっては、intra-freq、inter-freq及びinter-RATセル再選択に対して、当該freq+TA優先度がサービングセルのfreq+TA優先度より低い場合、サービングセルの信号品質が一定の閾値より低く、かつ当該freq+TAでその信号品質が一定の閾値より高いセルが存在する場合、UEは当該freq+TAに再選択する。
【0164】
場合によっては、UEは、サービングセルによってブロードキャストされた周波数点および/または周波数点の隣接セルのTA情報を受信し、UEは、セル再選択を行う時、当該情報によって周波数点および/または周波数点の隣接セルに対応するTAを決定する。
【0165】
同一システム同一周波数セル(intra-frequency)に対して、例えば、SIB3の同一システム同一周波数セルリスト(intraFreqNeighCellList)内で、隣接セル(Neighbor cell)に対応するTAを示す。
【0166】
同一システム異周波数セル(inter-frequency)に対して、例えば、SIB4の同一システム異周波数セル情報(InterFreqCarrierFreqInfo)内で、その周波数点(freq)に対応するTAを示し、または、同一システム異周波数セル搬送波周波数情報(InterFreqCarrierFreqInfo)における同一システム異周波数セル情報(interFreqNeighCellInfo)内で、隣接セル(Neighbor cell)に対応するTAを示す。freqに対応するTAが、このfreqでのすべての隣接セルのTAが同じであることを示す。
【0167】
inter-RATに対して、例えば、SIB5が搬送波周波数情報(CarrierFreqEUTRA)内でそのfreqに対応するTAを示し、または、CarrierFreqEUTRAにおける隣接セルの周波数点情報(EUTRA-FreqNeighCellInfo)内で隣接セル(Neighbor cell)に対応するTAを示す。
【0168】
UEは、システムメッセージを介してTAの隣接セルを取得することができ、UEは、当該隣接セルのシステムメッセージを読み取ることによってTAを取得する必要がない。
【0169】
UEは、システムよってブロードキャストされた周波数点のみに対してinter-freq/inter-RATのセル再選択を実行する。
【0170】
場合によっては、サービングセルの信号品質が一定の閾値より高くて、システムメッセージに示されるintra-freq隣接セル及びそれに対応するTAにサービングセル及びそれに対応するTAより優先度の高い隣接セルがない場合、UEはintra-freq測定を実行しなくてもよく、そうでなければ、UEはintra-freq測定を実行する必要がある。
【0171】
場合によっては、サービングセルの信号品質が一定の閾値より高い場合、システムメッセージに示されるinter-freqまたはinter-RAT周波数点とそれに対応するTAに、その優先度がサービングセルに対応する周波数点+TAの優先度より高い他の周波数点とそれに対応するTAが存在しない場合、UEは、その周波数点に対してinter-freqまたはinter-RAT測定を実行しなくてもよい。
【0172】
場合によっては、UEは受信基地局によってブロードキャストされたTAをブロードキャストすることをサポートするか否かという指示を受信し、UEは当該指示及び周波数点および/または周波数点の隣接セルに指示TA情報があるか否かによって周波数点および/または周波数点の隣接セルに対応するTAを決定する。
【0173】
場合によっては、基地局ブロードキャスト指示がTAをブロードキャストすることをサポートすることである場合、システムメッセージに示された周波数点(その周波数点に隣接セルが示さない場合)が対応するTAを示せず、またはシステムメッセージに示された周波数点の隣接セルと周波数点の両方が対応するTAを示さない場合、その周波数点または隣接セルとサービングセルとが同じTAを有すると考えられる。
【0174】
場合によっては、基地局ブロードキャスト指示がTAをブロードキャストすることをサポートしていないことである場合、UEは、システムメッセージを介して周波数点及び隣接セルのTAを決定することができない。
【0175】
場合によっては、UEは、TAU/RAUの場合、更新されたTA(Tracking Area)優先度またはTAと周波数点の組み合わせの優先度情報をネットワークで送信する。
【0176】
前記更新は、RRC解放(release)メッセージを介して送信することができる。
【0177】
場合によっては、UEは、基地局によってブロードキャストされた、TAがサービングセルのTAと異なる隣接セルが存在か否かという指示を受信する。存在しないことを示す場合、UEは、すべての隣接セルがサービングセルのTAと同じであると考える。存在することを示す場合、システムメッセージに示された周波数点(その周波数点に隣接セルが示さない場合)が対応するTAを示さず、または、システムメッセージに示された周波数点の隣接セルおよび/または周波数点が対応するTAを示さない場合、その周波数点または隣接セルとサービングセルとが同じTAを有すると考えられる。
【0178】
場合によっては、基地局が、TAがサービングセルのTAと異なる隣接セルが存在するか否かという指示をブロードキャストしない場合、UEは、システムメッセージを介して周波数点と隣接セルのTAを決定することができない。
【0179】
図9に示す端末800を参照すると、本実施例は、端末800を提供し、当該端末は具体的に、保持電話、コンピュータ、デジタルブロードキャスト端末、メッセージ トランシーバー、ゲームコンソール、タブレット機器、医療機器、フィットネス機器、パーソナルデジタルアシスタントなどであってもよい。
【0180】
図9を参照すると、端末800は、処理コンポーネント802、メモリ804、電源コンポーネント806、マルチメディアコンポーネント808、オーディオコンポーネント810、入力/出力(I/O)のインターフェース812、センサコンポーネント814、及び通信コンポーネント816のうちの1つまたは複数のコンポーネントを含むことができる。
【0181】
処理コンポーネント802は、通常、表示、電話の呼び出し、データ通信、カメラ操作、及び記録操作に関連する操作のような端末800の全体の操作を制御する。処理コンポーネント802は、上記方法の全てまたは一部のステップを完成するために、命令を実行するための1つまたは複数のプロセッサ820を含むことができる。また、処理コンポーネント802は、他のコンポーネントとのインタラクションを容易にするために、1つまたは複数のモジュールを含むことができる。例えば、処理コンポーネント802は、マルチメディアコンポーネント808と処理コンポーネント802とのインタラクションを容易にするために、マルチメディアモジュールを含むことができる。
【0182】
メモリ804は、端末800上の操作をサポートするために、様々なタイプのデータを記憶するように構成される。これらのデータの例は、端末800で操作するためのあらゆるアプリケーションプログラムまたは方法の命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、画像、ビデオなどを含む。メモリ804は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、または光ディスクのような、あらゆるタイプの揮発性または不揮発性の記憶装置またはそれらの組み合わせによって実現されてもよい。
【0183】
電源コンポーネント806は、端末800の各種のコンポーネントのために電力を提供する。電源コンポーネント806は、電源管理システム、1つまたは複数の電源、および他の端末800のために電力を生成し、管理し、割り当てることに関連するコンポーネントを含むことができる。
【0184】
マルチメディアコンポーネント808は、端末800とユーザとの間に1つの出力インターフェースを提供するスクリーンに含まれる。いくつかの実施例では、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)とタッチパネル(TP)を含むことができる。スクリーンがタッチパネルを含む場合、スクリーンは、ユーザからの入力信号を受信するように、タッチスクリーンとして実現されることができる。タッチパネルには、タッチ、スライド、タッチパネルのジェスチャーを感知するように、1つまたは複数のタッチセンサが含まれる。前記タッチセンサは、タッチまたはスライド動作の境界を感知するだけでなく、タッチまたはスライド操作に関連する持続時間と圧力を検出することができる。いくつかの実施例では、マルチメディアコンポーネント808は、1つのフロントカメラおよび/またはバックカメラを含む。端末800が撮影モードやビデオモードなどの操作モードにある場合、フロントカメラおよび/またはバックカメラは、外部のマルチメディアデータを受信することができる。各フロントカメラおよびバックカメラは、1つの固定的な光学レンズシステムであってもよく、または焦点距離と光学ズーム能力を備えてもよい。
【0185】
オーディオコンポーネント810は、オーディオ信号を出力および/または入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント810は、端末800が呼び出しモード、記録モード、及び音声認識モードのような操作モードにある場合、外部のオーディオ信号を受信するように構成されるマイクロフォン(MIC)を含む。受信されたオーディオ信号は、さらにメモリ804に記憶されてもよく、または通信コンポーネント816を介して送信されてもよい。いくつかの実施例では、オーディオコンポーネント810は、オーディオ信号を出力するための1つのスピーカをさらに含む。
【0186】
I/Oインターフェース812は、処理コンポーネント802と周辺インターフェースモジュールとの間にインターフェースを提供し、上記の周辺インターフェースモジュールはキーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、音量ボタン、スタートボタン、およびロックボタンを含むことができるが、これらに限定されない。
【0187】
センサコンポーネント814は、端末800に様々な態様の状態評価を提供するように、1つまたは複数のセンサを含む。例えば、センサコンポーネント814は、装置800のオン/オフ状態、コンポーネントの相対的な位置決めを検出でき、例えば、前記コンポーネントは端末800のディスプレイ及びキーパッドであり、センサコンポーネント814は、さらに、端末800またはその1つのコンポーネントの位置変化、ユーザと端末800との接触が存在するか存在しないか、端末800の方位または加速/減速及び端末800の温度変化を検出することができる。センサコンポーネント814は、任意の物理的接触がない場合、付近の物体の存在を検出するように構成される近接センサを含むこともできる。センサコンポーネント814は、イメージングアプリケーションに使用されるCMOSまたはCCDイメージセンサのような光センサをさらに含むことができる。いくつかの実施例では、当該センサコンポーネント814は、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサ、または温度センサをさらに含むことができる。
【0188】
通信コンポーネント816は、端末800と他の装置との間の有線または無線方式の通信を容易にするように構成される。端末800は、通信規格に基づく無線ネットワーク、例えばWi-Fi、2Gまたは3G、またはこれらの組み合わせにアクセスすることができる。例示的な一実施例では、通信コンポーネント816は、ブロードキャストチャネルを介して外部ブロードキャスト管理システムからのブロードキャスト信号またはブロードキャスト関連情報を受信する。例示的な実施例では、前記通信コンポーネント816は、短距離通信を容易にするために、近距離通信(NFC)モジュールをさらに含む。例えば、NFCモジュールは、無線周波数認識(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(登録商標)(BT)技術、および他の技術に基づいて実現されてもよい。
【0189】
例示的な実施例では、端末800は、上記方法を実行するために、専用集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または他の電子部品のような1つまたは複数のアプリケーションによって実現されてもよい。
【0190】
例示的な実施例では、命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば、命令を含むメモリ804をさらに提供し、上記命令は、上記方法を完成するように、端末800のプロセッサ820によって実行されてもよい。例えば、前記非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体はROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶装置であってもよい。
【0191】
当該端末は、例えば、
図2および/または
図6に示すようなDCI伝送方法を実現することができる。
【0192】
図10は、例示的な実施例に係る基地局900のブロック図である。例えば、基地局900は、ネットワーク側デバイスとして提供されることができる。
図10を参照して、基地局900は、処理コンポーネント922を含み、処理コンポーネント922は、1つまたは複数のプロセッサと、メモリ932によって表される、処理コンポーネント922によって実行される命令、例えばアプリケーションプログラムを記憶するためのメモリリソースとをさらに含む。
図10を参照して、基地局900は、処理コンポーネント922を含み、処理コンポーネント922は、1つまたは複数のプロセッサと、メモリ932によって表される、処理コンポーネント922によって実行される命令、例えばアプリケーションプログラムを記憶するためのメモリリソースとをさらに含む。また、処理コンポーネント922は、上記方法に記載の任意の実施例によって提供されるセル再選択方法や情報伝送方法、例えば
図2、
図3および/または
図6に示す方法を実行するように命令を実行するように構成される。
【0193】
基地局900は、基地局900の電源管理を実行するように構成される電源コンポーネント926と、基地局900をネットワークに接続するように構成される有線または無線ネットワークインタフェース950と、入力出力(I/O)インターフェース958とをさらに含むことができる。基地局900は、Windows ServerTM,Mac OS XTM,UnixTM,Linux(登録商標)TM,FreeBSDTMまたは同様のようなメモリ932に記憶されているオペレーティングシステムを操作することができる。
【0194】
当該無線ネットワークインタフェース950は、前記通信装置のアンテナを含むが、これらに限定されない。当業者は、明細書を考慮してここで開示されている技術案を実践した後、本開示の他の実施案を容易に想到することができる。本出願は、本出願の任意の変形、用途または適応的変化をカバーすることを意図しており、これらの変形、用途または適応的変化は、本出願の一般原理に従い、本開示で開示されていない本技術分野における周知技術または慣用されている技術手段を含む。明細書および実施例は、単なる例示的なものであると見なされ、本出願の本当な範囲および主旨は、以下の請求項の範囲によって示される。
【0195】
なお、本開示は、上記説明に記載されかつ図面に示されている正確な構造に限定されず、その範囲から逸脱しない限り、様々な修正や変更を行うことができる。本出願の範囲は、添付の特許請求の範囲のみによって限定される。
【手続補正書】
【提出日】2022-07-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0111
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0111】
いくつかの実施例では、TA情報が保持されるシステムメッセージを下り送信するステップは、サービングセル内でブロードキャストされた同一システム同一周波数セル再選択システムメッセージを下り送信するステップであって、前記同一システム同一周波数セル再選択メッセージに、同一システム同一周波数セルのTA情報が保持されるステップと、サービングセル内でブロードキャストされた同一システム異周波数セル再選択システムを下り送信するメッセージステップであって、前記同一システム異周波数セル再選択メッセージに、同一システム異周波数セルのTA情報が保持されるステップと、サービングセル内でブロードキャストされた異システムセル再選択システムメッセージを下り送信するステップであって、前記異システムセル再選択システムメッセージに、異システムセルのTA情報が保持されるステップと、を含む。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用されるセル再選択方法であって、
トラッキングエリアTAの優先度情報を受信するステップと、
前記優先度情報に基づいて、セル再選択を行うステップと、を含む、
ことを特徴とするセル再選択方法。
【請求項2】
前記優先度情報は、
前記TAのTA優先度における第1の優先度を指示する第1類優先度指示情報であって、前記第1の優先度がTA自体の優先度である第1類優先度指示情報を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第1のTAのTA優先度が第2のTAのTA優先度より高い場合、前記第1のTAによってサポートされる周波数点の優先度は第2のTAによってサポートされる周波数点の優先度より高い、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記優先度情報は、
前記TAのTA優先度における第2の優先度を示す第2類優先度指示情報であって、前記第2の優先度は、TAと前記TAによってサポートされる周波数点との組み合わせの優先度である第2類優先度指示情報を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記優先度情報に基づいて、セル再選択を行うステップは、
前記端末のサービングセルの信号品質が第1の閾値より高い場合、前記優先度情報に基づいて、異周波数セルが属するTAのTA優先度が前記端末のサービングセルが属するTA優先度より高いか否かを決定するステップと、
前記異周波数セルが属するTAのTA優先度が前記端末のサービングセルが属するTA優先度より高いことが存在する場合、前記異周波数セルの信号品質測定を行うステップと、
前記異周波数セルの信号品質測定の結果に基づいて、前記セル再選択を行うステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項6】
前記異周波数セルが属するTAのTA優先度が前記端末のサービングセルが属するTA優先度より高いことが存在しない場合、前記異周波数セルの信号品質測定を行わないステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記優先度情報に基づいて、セル再選択を行うステップは、
同一システム異周波数セルと同一システム同一周波数セルの再選択に対して、優先度情報に基づいて同じ前記TA優先度を有する同一システム異周波数セルと同一システム同一周波数セルの信号品質を決定するステップと、
前記信号品質が最も高い前記同一システム異周波数セルまたは前記同一システム同一周波数セルをセル再選択のターゲットセルとして決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項8】
前記優先度情報に基づいて、セル再選択を行うステップは、
同一システム異周波数セル、同一システム同一周波数セル及び異システムセルの再選択に対して、前記優先度情報に基づいて、同一システム異周波数セル、同一システム同一周波数セル及び異システムセルに、TA優先度が前記端末のサービングセルのTA優先度より高いセルが存在するか否かを決定するステップと、
前記端末のサービングセルのTA優先度より高いセルが存在する場合、前記端末のサービングセルのTA優先度より高くて信号品質が第2の閾値より高いセルをセル再選択のターゲットセルとして決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項9】
前記優先度情報に基づいて、セル再選択を行うステップは、
同一システム異周波数セル、同一システム同一周波数セル及び異システムセルの再選択に対して、前記優先度情報に基づいて、同一システム異周波数セル、同一システム同一周波数セル及び異システムセルに、TA優先度が前記端末のサービングセルのTA優先度以上であるセルが存在するか否かを決定するステップと、
前記端末のサービングセルのTA優先度以上のセルが存在しない場合、前記端末のサービングセルの信号品質が第3の閾値より低く、かつ同一システム異周波数セル、同一システム同一周波数セル及び異システムセルに信号品質が第4の閾値より高いセルが存在する場合、信号品質が第4の閾値より高いセルをセル再選択のターゲットセルとするステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項10】
前記優先度情報に基づいて、セル再選択を行うステップは、
前記端末のサービングセルの信号品質が第5の閾値より高い場合、前記優先度情報に基づいて、同一システム異周波数セルと異システムセルのTA優先度が前記端末のサービングセルのTA優先度より高いか否かを決定するステップと、
同一システム異周波数セルと異システムセルのTA優先度が前記端末のサービングセルのTA優先度より高い場合、同一システム異周波数セルと前記異システムセルの信号品質の測定を行うステップと、
前記信号品質の測定の結果に基づいて、前記同一システム異周波数セルまたは前記異システムセルを前記セル再選択のターゲットセルとして選択するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項11】
同一システム異周波数セルと異システムセルのTA優先度が前記端末のサービングセルのTA優先度より低い場合、前記同一システム異周波数セルまたは前記異システムセルの信号品質測定を行わないステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記端末のサービングセルによってブロードキャストされたシステム情報を受信するステップと、
前記システム情報に保持されるTA情報に基づいて、隣接セルが属するTAを決定するステップであって、前記優先度情報が、少なくとも前記隣接セルが属するTAのTA優先度を示すステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項13】
前記隣接セルは、同一システム同一周波数セル、同一システム異周波数セル及び異システムセルのうちの少なくとも1つを含み、
前記端末のサービングセルによってブロードキャストされたシステム情報を受信するステップは、
前記端末のサービングセルによってブロードキャストされたシステムメッセージを受信するステップを含み、前記端末のサービングセルによってブロードキャストされたシステムメッセージを受信するステップは、
サービングセルによってブロードキャストされた同一システム同一周波数セル再選択システムメッセージを受信するステップであって、前記同一システム同一周波数セル再選択メッセージに、同一システム同一周波数セルのTA情報が保持されるステップ、
サービングセルによってブロードキャストされた同一システム異周波数セル再選択システムメッセージを受信するステップであって、前記同一システム異周波数セル再選択メッセージに、同一システム異周波数セルのTA情報が保持されるステップ、
サービングセルによってブロードキャストされた異システムセル再選択システムメッセージを受信するステップであって、前記異システムセル再選択システムメッセージに、異システムセルのTA情報が保持されるステップ、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記優先度情報に基づいて、セル再選択を行うステップは、
前記優先度情報に基づいて、前記システムメッセージに保持されるTA情報に対応する同一システム異周波数セルをセル再選択の候補セルとして決定するステップ、
および/または、
前記優先度情報に基づいて、前記システムメッセージに保持されるTA情報に対応する異システムセルをセル再選択の候補セルとして決定するステップ、を含む、
ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記端末のサービングセルから送信された第1の指示を受信するステップであって、前記第1の指示が、前記端末のサービングセル内でブロードキャストされたシステムメッセージが前記TA情報を保持できるか否かを示すステップをさらに含み、
前記システム情報に保持されるTA情報に基づいて、隣接セルが属するTAを決定するステップは、
前記第1の指示を受信し、前記システムメッセージに前記隣接セルのTA情報が保持されていない場合、前記隣接セルと前記端末のサービングセルとが属するTAが同じであると決定するステップを含む、
ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記端末のサービングセルから送信された第2の指示を受信するステップであって、前記第2の指示が、前記端末のサービングセルと前記隣接セルとが属するTAが異なることを指すステップをさらに含み、
前記第1の指示を受信し、前記システムメッセージに前記隣接セルのTA情報が保持されていない場合、前記隣接セルと前記端末のサービングセルとが属するTAが同じであると決定するステップは、
前記第1の指示を受信していて、前記第2の指示を受信しておらず、かつ前記システムメッセージに前記隣接セルのTA情報が保持されていない場合、前記隣接セルと前記端末のサービングセルとが属するTAが同じであると決定するステップを含む、
ことを特徴とする請求項
15に記載の方法。
【請求項17】
前記トラッキングエリアTAの優先度情報を受信するステップは、
前記端末のトラッキングエリアでTAUを更新し、または無線アクセスネットワーク通知領域でRAUを更新する時、前記優先度情報を受信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記トラッキングエリアTAの優先度情報を受信するステップは、
前記端末で無線リソース制御RRC接続を解放する時、前記優先度情報が保持されるRRC解放情報を受信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項19】
基地局に適用される情報伝送方法であって、
TAの優先度情報を下り送信するステップであって、前記優先度情報が、端末のセル再選択のために使用されるステップを含む、
ことを特徴とする情報伝送方法。
【請求項20】
前記優先度情報は、
前記TAのTA優先度における第1の優先度を指示する第1類優先度指示情報であって、前記第1の優先度がTA自体の優先度である第1類優先度指示情報を含む、
ことを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項21】
第1のTAのTA優先度が第2のTAのTA優先度より高い場合、前記第1のTAによってサポートされる周波数点の優先度は第2のTAによってサポートされる周波数点の優先度より高い、
ことを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記優先度情報は、
前記TAのTA優先度における第2の優先度を示す第2類優先度指示情報であって、前記第2の優先度は、TAと前記TAによってサポートされる周波数点との組み合わせの優先度である第2類優先度指示情報を含む、
ことを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項23】
サービングセル内で第1の指示をブロードキャストするステップであって、前記第1の指示が、前記端末のサービングセル内でブロードキャストされたシステムメッセージが前記TA情報を保持できるか否かを示し、前記優先度情報が、少なくともブロードキャストされたTA情報に対応するTAのTA優先度を示すステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記TAの優先度情報を下り送信するステップは、
前記第1の指示に基づいて、前記端末のサービングセルと前記隣接セルとが属するTAが異なる場合、前記TA情報が保持されるシステムメッセージを下り送信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記TA情報が保持されるシステムメッセージを下り送信するステップは、
前記端末のサービングセル内でブロードキャストされた同一システム同一周波数セル再選択システムメッセージ
を下り送信するステップであって、前記同一システム同一周波数セル再選択メッセージに、同一システム同一周波数セルのTA情報が保持されるステップ、
前記端末のサービングセル内でブロードキャストされた同一システム異周波数セル再選択システムメッセージ
を下り送信するステップであって、前記同一システム異周波数セル再選択メッセージに、同一システム異周波数セルのTA情報が保持されるステップ、
前記端末のサービングセル内でブロードキャストされた異システムセル再選択システムメッセージ
を下り送信するステップであって、前記異システムセル再選択システムメッセージに、異システムセルのTA情報が保持されるステップ、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記TAの優先度情報を下り送信するステップは、
前記第1の指示に基づいて、前記端末のサービングセルと前記隣接セルとが属するTAが同じである場合、前記システムメッセージに前記TA情報を保持しないステップを含む、
ことを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項27】
前記端末のサービングセル内で第2の指示をブロードキャストするステップであって、前記第2の指示が、前記端末のサービングセルと前記隣接セルとが属するTAが異なることを指し、前記システムメッセージが、前記第1の指示と前記第2の指示がブロードキャストされた後、前記TA情報を保持するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項28】
前記TAの優先度情報を下り送信するステップは、
前記端末のトラッキングエリアでTAUを更新し、または無線アクセスネットワークでRAUを更新する時、前記優先度情報を下り送信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項29】
前記TAの優先度情報を下り送信するステップは、
前記端末でRRC接続を解放する場合、前記優先度情報が保持されるRRC解放情報を下り送信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項30】
端末に適用されるセル再選択装置であって、
トラッキングエリアTAの優先度情報を受信するように構成される第1の受信モジュールと、
前記優先度情報に基づいて、セル再選択を行うように構成される再選択モジュールと、を含む、
ことを特徴とするセル再選択装置。
【請求項31】
基地局に適用される情報処理装置であって、
TAの優先度情報を下り送信するように構成される下り送信モジュールであって、前記優先度情報が、端末のセル再選択のために使用される下り送信モジュールを含む、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項32】
通信機器であって、
アンテナと、
メモリと
前記アンテナ及びメモリにそれぞれ接続され、前記メモリに記憶された実行可能なプログラムを実行することにより、前記アンテナが無線信号を送受信するように制御し、請求項1~18、または19~29のいずれによって提供される方法のステップを実行できるように構成されるプロセッサと、を含む、
ことを特徴とする通信機器。
【国際調査報告】