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特表2023-511902距離計測システムを備える携帯紫外線照射装置
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  • 特表-距離計測システムを備える携帯紫外線照射装置 図1A
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-23
(54)【発明の名称】距離計測システムを備える携帯紫外線照射装置
(51)【国際特許分類】
   A61L 2/10 20060101AFI20230315BHJP
   A61L 2/26 20060101ALI20230315BHJP
【FI】
A61L2/10
A61L2/26
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022544279
(86)(22)【出願日】2020-12-18
(85)【翻訳文提出日】2022-09-12
(86)【国際出願番号】 US2020066056
(87)【国際公開番号】W WO2021150332
(87)【国際公開日】2021-07-29
(31)【優先権主張番号】17/119,440
(32)【優先日】2020-12-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/809,976
(32)【優先日】2020-03-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/963,682
(32)【優先日】2020-01-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522289390
【氏名又は名称】フリースタイル パートナーズ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【弁理士】
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【弁理士】
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】ローゼン、ジェニファー ケイ
(72)【発明者】
【氏名】デグラツィア、グレゴリー ディー
(72)【発明者】
【氏名】フィーニー、ベンジャミン エックス
(72)【発明者】
【氏名】ラコッラ、ジョサイア
(72)【発明者】
【氏名】マーチン、ケビン
(72)【発明者】
【氏名】ナタラジャン、プラサンナ
(72)【発明者】
【氏名】シュモンディウク、ジョセフ エム ザ サード
(72)【発明者】
【氏名】シム、デビッド
【テーマコード(参考)】
4C058
【Fターム(参考)】
4C058AA23
4C058BB06
4C058CC05
4C058DD14
4C058EE26
4C058KK02
4C058KK23
(57)【要約】
病原体除去用の携帯ライトアセンブリは、ハウジングを含む。プロセッサとランプとは、ハウジングの内部に配置されている。ランプは、ピーク波長が222nmであり、フィルタリングされて照射が200nmから230nmの間に制限された殺菌紫外線を表面に照射し、照射ゾーンを生成する。距離計測システムは、2次的な光を生成する2次光源と、受光素子であって、2次的な光から表面から当該受光素子へ反射されたランプの光によって照射される表面までの距離を計測する受光素子と、を含む。2次光源は、ランプから角度をもってオフセットしており、ランプによって生成された照射ゾーンの中央領域へ光線を投射する。受光素子は、ランプと照射される表面上の照射ゾーンの中央領域との間の垂直距離を、2次的な光線の角度をもった投射から算出するようにプロセッサに信号を送る。
【選択図】図1B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
プロセッサと、
前記ハウジング内に配置され、ピーク波長が222nmであり、フィルタリングされて照射が200nmから230nmの間に制限された殺菌紫外線を表面に照射し、照射ゾーンを生成するランプと、
2次的な光線を生成する2次光源と、受光素子であって、前記ランプから前記ランプによって照射される表面までの距離を、前記表面から当該受光素子へ反射された前記光線から計測する受光素子と、を含む距離計測システムと、
を含み、
前記2次光源は、前記ランプから角度をもってオフセットしており、前記ランプによって生成された照射ゾーンの中央領域へ前記光線を投射し、
前記受光素子は、前記ランプと照射される前記表面上の前記照射ゾーンの前記中央領域との間の垂直距離を、前記2次的な光線の角度をもった投射から算出するように前記プロセッサに信号を送る、
病原体除去用の携帯ライトアセンブリ。
【請求項2】
前記2次光源は、レーザを備え、
前記レーザは、前記照射ゾーンの中央領域へ向けて光線を照射する、
請求項1に記載の携帯ライトアセンブリ。
【請求項3】
前記2次光源は、前記照射ゾーンの前記中央領域と重複する領域を照射する赤外線ランプを備える、
請求項1に記載の携帯ライトアセンブリ。
【請求項4】
前記受光素子は、前記プロセッサへ伝送可能であり、前記ランプと照射される前記表面との間の垂直距離を前記プロセッサに算出させる信号を生成し、
前記プロセッサは、前記距離が所定の範囲内に収まるかを算出する、
請求項1に記載の携帯ライトアセンブリ。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記ランプと照射される前記表面との間の前記距離が前記所定の範囲内に収まるかを示すインジケータに合図する、
請求項4に記載の携帯ライトアセンブリ。
【請求項6】
当該携帯ライトアセンブリの後部上に配置されたインジケータをさらに含み、
前記インジケータは、前記ランプと照射される前記表面との間の前記距離が、前記所定の範囲内に収まるか、前記所定の範囲に近似的に収まるか、又は前記所定の範囲外であるかを示す、
請求項5に記載の携帯ライトアセンブリ。
【請求項7】
前記ランプに給電する約7.2Vのエネルギーを生成する充電式電源装置をさらに含む、
請求項1に記載の携帯ライトアセンブリ。
【請求項8】
前記ランプへ供給された電圧を約4000Vへ増幅するインバータをさらに含む、
請求項7に記載の携帯ライトアセンブリ。
【請求項9】
前記ランプは、照射される前記表面から前記所定の範囲内に前記ランプが配置された場合、3030μW及び1650μWの光エネルギーを前記照射ゾーンの中央領域における表面上へ放射する、
請求項1に記載の携帯ライトアセンブリ。
【請求項10】
前記ランプは、前記照射ゾーンの前記中央領域から径方向外側へ照射エネルギーが減少する照射ゾーンを生成する、
請求項9に記載の携帯ライトアセンブリ。
【請求項11】
前記照射ゾーンの前記中央領域から径方向外側への照射エネルギーの減少を示す標識を前記照射ゾーン上に投射することにより最適な照射領域を合図する識別子光源をさらに含む、
請求項10に記載の携帯ライトアセンブリ。
【請求項12】
前記標識は、第1の照射ゾーンを識別する第1のリングと、第2の照射ゾーンを識別する第2のリングと、を備え、
前記第2のリングは、前記第1のリングの径方向外側に配置されている、
請求項11に記載の携帯ライトアセンブリ。
【請求項13】
前記第1のリングと前記第2のリングとは、照射される前記表面上の照射形状に一致するように形状が形成されている、
請求項12に記載の携帯ライトアセンブリ。
【請求項14】
前記識別子光源によって生成された光を屈折することにより、照射される前記表面上に前記第1のリングと前記第2のリングとを生成する屈折レンズをさらに含む、
請求項13に記載の携帯ライトアセンブリ。
【請求項15】
前記屈折レンズは、前記ランプと照射される前記表面との間の垂直距離が大きくなった場合、前記第1のリングと前記第2のリングとの直径が、前記第1の照射ゾーンと前記第2の照射ゾーンとに比例して大きくなるように構成されている、
請求項13に記載の携帯ライトアセンブリ。
【請求項16】
前記ランプは、
照射される前記表面から1インチの距離だけ離れている場合、3030μWの遠UVC光エネルギーを照射される表面へ供給し、
照射される前記表面から2インチの距離だけ離れている場合、1650μWの遠UVC光エネルギーを照射される表面へ供給する、
請求項1に記載の携帯ライトアセンブリ。
【請求項17】
前記ランプは、照射される前記表面から約1インチの位置に配置された場合、照射される前記表面から約6インチの位置に前記ランプが配置された場合よりも約10倍大きい表面エネルギーを供給する、
請求項1に記載の携帯ライトアセンブリ。
【請求項18】
前記ランプは、照射される前記表面から約1インチの位置に配置された場合、照射される前記表面から約2インチの位置に前記ランプが配置された場合よりも約2倍大きい表面エネルギーを供給する、
請求項1に記載の携帯ライトアセンブリ。
【請求項19】
前記ランプは、照射される前記表面から約1インチの位置に配置された場合、照射される前記表面から約4インチの位置に配置された場合よりも約5倍大きい表面エネルギーを供給する、
請求項1に記載の携帯ライトアセンブリ。
【請求項20】
前記ランプと照射される前記表面との間に配置されたレンズをさらに含む、
請求項1に記載の携帯ライトアセンブリ。
【請求項21】
前記レンズは、照射される前記表面に到達する照射エネルギーを、前記ランプと照射される前記表面との間に収まる距離に反比例する量だけ低減する、
請求項20に記載の携帯ライトアセンブリ。
【請求項22】
前記レンズは、溶融シリカレンズからなる、
請求項21に記載の携帯ライトアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(先行出願)
本願は、2020年1月21日に出願された、出願番号が62/963,682である仮特許出願の優先権を主張する、2020年3月5日に出願された、出願番号が16/809,976である米国特許出願の一部継続出願である、2020年12月11日に出願された、出願番号が17/119,440である米国特許出願の優先権を主張し、これらはそれぞれ参照により本願に全面的に組み込まれる。本願は、2018年7月6日に出願された、出願番号が62/694,482である仮特許出願と、2018年2月20日に出願された、出願番号が62/632,716である仮特許出願と、の優先権を主張する、2019年2月19日に出願された、出願番号が16/279,253である米国特許出願の一部継続出願としても優先権を主張し、これらは全て参照により本願に全面的に組み込まれる。
【0002】
(技術分野)
本願は、一般に、表面及び周辺領域の病原体を除去するために使用される携帯装置に関する。より具体的に、本願は、人体曝露に関して安全であり、かつ少なくとも表面上の病原体を迅速に除去する携帯遠紫外線装置に関する。
【背景技術】
【0003】
生物病原体の急速な拡大に伴い、人体曝露に関して安全な方法で病原体を除去する新しい方法を見つけることがますます重要になっている。公共の場所において表面の殺菌のために化学薬品が使用されることが多くなっている。しかし、化学薬品の使用の増加は、顕在化し始めたばかりの健康被害をもたらしている。生物病原体の除去に対するニーズの高まりに応じて、エアロゾル病原体や表面病原体を殺菌するために、さまざまな形態の紫外線が開発されている。
【0004】
紫外線の使用は、紫外線-C(UVC)光が照射装置に組み込まれている場合に、病原体の除去に特に効果的であることが証明されている。UVC光の発光の範囲は、約100nmから280nmの間である。UVC光は、病原体の除去に非常に効果的であると証明されているものの、人間の表皮や目の組織に曝露された場合に危険な特性を示すことが知られている。従来のUVC光は、皮膚がんや白内障の原因になることが証明されている。従って、UVC光の使用は、人体曝露が起こらない状況に範囲が限定され、人体曝露を防止するために実質的な予防措置が求められる。UVC光のあるサブセットが、最近やや問題視されており、一般的に遠UVC光と呼ばれている。
【0005】
遠UVC光は、病原体の除去に有望であるものの、提案されている遠UVC光の用途は、30分以上かけて離れた表面をゆっくり除去するエアロゾル病原体の除去用の天井設置型システムである。従って、病原体を迅速に、特に表面及び表皮において除去できる、健康に悪影響を与えない装置に対するニーズがある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
病原体除去用の携帯アセンブリが開示される。アセンブリは、ハウジングと、プロセッサと、を含む。一実施形態において、ピーク波長が約222nmであり、フィルタリングされて照射が200nmから230nmの間に制限された殺菌紫外線を表面に照射するランプがハウジング内に配置されている。他の実施形態において、紫外線はフィルタリングされず、約240nm以上の照射を提供する。ランプは、照射される表面上に照射ゾーンを生成する。
【0007】
一実施形態において、距離計測システムは、光線を生成する2次光源と、受光素子であって、ランプからランプによって照射される表面までの距離を、表面から当該受光素子へ反射された光線から計測する受光素子と、を含む。2次光源は、ランプから角度をもってオフセットしており、ランプによって生成された照射ゾーンの中央領域へ光線を投射する。受光素子は、ランプと照射される表面上の照射ゾーンの中央領域との間の距離を算出するようにプロセッサに信号を送る。
【0008】
本発明のアセンブリは、照射される表面から所定の、正確な距離に置かれた場合、表面上の病原体を迅速に除去することができる。ランプは、適切な距離に保持された場合、例えばCOVID-19、インフルエンザ、他のウイルス、細菌、カビ、感染性芽胞等の病原体を除去することができる。例えば、表面から1インチと6インチとの間の差によって、病原体を除去するために必要な時間が10倍に増え得る。本願の携帯装置が適切な距離に保持された場合、約1秒以内に99.9%ものCOVID-19を除去することができる。たいていの細菌は、約3秒以内に除去することができる。例えば、天井に設置されたUVCランプを用いた遠距離除去では、病原体の99.9%の減少を達成するために30分も要する。天井設置型UVC照射装置は、表面上の病原体の除去に数十分を要するため、例えば医院、レストラン、銀行、ホテルのロビー、飛行機等の迅速な除去を要する利用頻度の高い場所では実用的ではない。
【0009】
本発明のアセンブリのさらなる利点は、照射によって表皮も安全に殺菌することができ、アセンブリの用途を広げていることである。例えば、レストランのテーブルの食器、食料雑貨類、テーブルへ運ばれた食品でさえ、わずか数秒で照射により病原体を除去することができ、かつ人体曝露に関して安全である。230nmを超えて照射するUVCランプに求められるような、紫外線装置で一般的に求められるグローブ、ゴーグル等の保護具は必要ない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の他の利点は、添付図面と関連して考慮された場合、以下の詳細な説明を参照することによってそれがより良く理解されるようになるため、容易に理解されるであろう。
【0011】
図1A】本発明の携帯装置の表面図である。
図1B】本発明の携帯装置の裏面透視図である。
図2図1に示す図の中心線に沿った断面図である。
図3】本発明の携帯装置の分解組立図である。
図4】距離計測装置を起動させた本発明の携帯装置の断面図である。
図5】別の距離計測装置を起動させた本発明の携帯装置の断面図である。
図6】照射ゾーンを識別するために起動している識別子光源を示す携帯装置の部分透視図である。
図7】ハウジングを分離した本発明の携帯装置の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1Aを参照すると、本発明の携帯ライトアセンブリは、一般に10で示されている。アセンブリ10は、以下でさらに説明するように、ランプ開口部14を画定するハウジング12を含む。ランプ開口部14に近接したハウジング12によって2次光開口部16が画定される。両開口部14,16は、ハウジング12の表面18によって画定される。2次光開口部16におけるランプ開口部14の目的については、以下でさらに説明する。
【0013】
図1Bに最もよく示されているように、ハウジング12は、インジケータ開口部22を画定する後部20を含む。取り外し可能グリップ21は、ハウジング12の裏面20を受け、干渉(interference)保持システムを提供する凸形状をそれぞれが画定する相補当接面23,25(図3)によって取り外し可能に保持される。取り外し可能グリップ21は、以下でさらに明らかになるように、アセンブリ10を用いた照射によって洗浄可能であり、又は別の方法によって所望通りに洗浄可能である。表面18と裏面20とは、嵌合されると、所望の場合に、ランプ14を垂直方向に配向してアセンブリ10が直立することができるようにスタンド19を画定する。
【0014】
インジケータ24は、インジケータ開口部22を囲んでいる。インジケータ24は、ランプ26(図4)と照射される表面との間の距離が、最適な除去エネルギーを提供する病原体までの所定の距離内であるか否かを操作者に合図する。例えば、第1のテルテール28は、距離が所定の距離を超えている(又は場合によっては十分に離れていない)か否かを操作者に合図する。一実施形態において、テルテールは、赤又は他の色で点灯し、ランプが遠すぎるか又は近すぎるか否かを操作者に合図する。インジケータ24は、ランプが照射される表面から所定の距離にある位置まで近接しているときを示す第2の信号を第2のテルテール30によって生成する。一実施形態において、第2のテルテールは、黄色で点灯し、ランプ26が照射される表面60(図4)に所定の距離まで近接していることを合図する。ランプ26が照射される表面から所定の距離にある場合、第3のテルテール32が、緑色に点灯し、ランプが所定の距離において最適効率で動作していることを操作者に合図する。各テルテール28,30,32は、それぞれ対応するライト29,31,33(図3)、本実施形態では対応する発光ダイオードによって照明される。
【0015】
当業者には、アセンブリ10が殺菌される表面からの距離を介して適切に使用されているか否かを操作者に合図するために、異なるテルテール又はインジケータを使用してもよいことが理解できるであろう。これらには、点滅光、音声フィードバック、又はランプ26が照射される表面から病原体の最適な除去を提供するために適切な距離に配置されていることを操作者に合図するために十分であろう任意のインジケータが含まれるが、これらに限定されない。
【0016】
本願を通じて「表面」が使用されているが、本願発明は、無生物上のみならず、手、脚、腕、及び人間の顔さえも含む表皮上においても病原体の迅速な除去を提供することを理解されたい。以下でさらに説明するように、石鹸又は化学薬品の使用を必要とすることなく皮膚を迅速に殺菌することができるようになった。本発明の携帯アセンブリ10により、数秒のうちに人間の手を殺菌することができる。また、すり傷及び傷口も、投与した抗生物質が効き始めるのを待つ間に、安全かつ迅速に殺菌することができる。ランプ26が表皮まで例えば1インチといった近い距離に配置された場合、照射エネルギーがきわめて高いにもかかわらず、フィルタリングされた遠UVC光は、数秒で広範囲の病原体を迅速に除去する一方、表皮を貫通しない。
【0017】
ここで図3を参照すると、ランプ26は、取り外し可能グリップ21がハウジング12上の所定位置に配置されるように、それぞれが整列する、ハウジング12の裏面20によって画定された開口部37aと、取り外し可能グリップ21によって画定された開口部37bと、を通って部分的に延びるスイッチ35を押下することによって起動される。スイッチカバー39は、スイッチ35とハウジングの裏面20との間に配置され、押下された場合、操作者がスイッチ35に接触せず、スイッチカバー39に接触するようにスイッチ35を隠す。さらに他の実施形態は、グリップ開口部37bの上の取り外し可能グリップ21に恒久的又は一時的に取り付けられ、スイッチカバー39が汚染されることを防ぐ保護バリア41を含む。これにより、バリア41も、グリップ21がハウジング12から取り外された場合に、グリップ21とともに殺菌され得る。一実施形態において、アセンブリ10がスタンド19によって垂直方向に支持されている場合、スイッチ35は、プロセッサ68を起動させて所定の時間にわたってランプ26に給電し、ユーザが、スイッチ35を押下し続けることなく、又は装置を保持する必要すらなく、例えばユーザ自身の手、取り外し可能グリップ21、又は任意の他の物体を殺菌することができるようにしてもよい。ランプ26の照射波長がフィルタリングされ、透過波長が230[nm]未満に制限されており、目及び表皮に有害ではないため、ランプ26は、安全装置の使用を必要とすることなく、縦向きに配置された状態で照明することができる。
【0018】
ここで図2を参照すると、図1Aの線2-2を通る断面図が示されている。ランプ26は、ランプフレーム27によってランプ開口部14を覆って定位置に配置され、ターゲット表面60上へのランプ開口部14を介した照射を発生させる。ランプ26は、塩化クリプトン管、発光ダイオード、又はピーク波長が222nmの光を透過することができる任意の他の照明システムを含む様々な照明装置の使用に適合されている。一実施形態において、ランプ26は、約230nmを超える波長を有する光を除去するようにフィルタリングされる。従って、殺菌光は、約200nmから230nmの間の波長で透過する。一実施形態において、溶融シリカ保護カバー34又は同等のものがランプ開口部14の上に配置され、使用中にランプを保護する。溶融シリカ保護カバー34は、ランプ26の照射パワーを大幅に低下させることなく光の透過を可能にし、かつUVC光の照射によって発生するエネルギーに著しく劣化することなく耐え得る耐久性を有すると考えられる。しかし、石英又は著しく劣化することなくUVC光の透過を可能にすることができる任意の他の材料を含むものの、これらに限定されるものではない他のカバー材料組成も本発明の範囲内である。本明細書を通じてレンズとカバーとは互換的に使用されているものの、それぞれが、遠UVC光がレンズ36を透過するように、ランプ26又はランプに含まれた管と照射される表面60との間に配置された要素36を指すことも理解されたい。さらに、遠UVC光をフィルタリングして230nmを超える波長を除去又は著しく低減するフィルタ(図示せず)は、レンズ36の一部であってもよい。
【0019】
ランプ26は、パワーパック36を介して給電される。パワーパック36は、プラグイン充電ポート38を介して充電可能である。一実施形態において、パワーパック36は、それぞれ約3.6Vを供給する2つのリチウムイオン18650PMI電池(図示せず)を含む。従って、パワーパック36は、充電された場合、約7.2Vを供給する。或いは、ランプ26は、充電ポート36を介して供給される電流によって給電される。パワーパック38は、パワーパック36をハウジング12の表面18の内面上に位置するねじボスにファスナー(図示せず)を介して公知の方法で固定するパワーパック支持体40によって受けられる。ファスナーは、支持脚46によって画定された支持開口部44を通して受けられる。
【0020】
支持脚46は、パワーパック支持体40が、同じくハウジング12の表面18に固定されたインバータ48を跨ぐことを可能にする。インバータ48は、パワーパック36から7.2Vで電流を受け取り、電流の波長を、それをランプ26が受け取ることができるように公知の方法で整形する。インバータ48は、インバータフレーム開口部52を通して受けられたファスナーによってハウジング12の表面18に固定されたインバータフレーム50上に配置されている。
【0021】
変圧器54は、パワーパック36によって生成された約7.2Vから約4000Vへ電圧を昇圧し、ランプ26に給電するために十分なエネルギーを供給する。一実施形態において、インバータ48は、ストラテオインバータ(Stratheo inverter)である。しかし、電流波長を整形し、電圧を約4000Vまで昇圧することができる任意のインバータ/変圧器の組み合わせで十分であることを理解されたい。変圧器54は、また、インバータ48及び変圧器54の組み合わせの全体サイズを小さくするためにインバータフレーム50上に搭載されている。
【0022】
距離計測装置56は、同じくランプ26をハウジング12の表面18に固定するランプフレーム58に固定されている。ランプフレーム58は、図4に最もよく示されているように、アセンブリ10の使用時にランプ26が殺菌される表面60に対して水平に配置されるように配向されている。距離計測装置56は、ランプ26からオフセットし、ランプ26に対して角度をもって配置されている。一実施形態において、距離計測装置56は、ランプ26によって画定された表面60上の照射ゾーン64の中央部62へ信号を送信する。距離計測装置56は、信号の反射されたフィードバックを中央部62から受けるセンサ66を含む。センサ66は、ランプ26から照射ゾーン64の中央部62までの垂直距離を算出するプロセッサ68のためのフィードバックデータの処理を合図する。従って、距離計測装置56がランプ26からオフセットしているにもかかわらず、エネルギーレベルが最も高い位置におけるランプ26と照射される表面60との間の垂直距離は正確であり、その目的は、以下で説明されるにつれて、より明らかになるであろう。
【0023】
一実施形態において、距離計測装置56は、照射ゾーン64の中央部62へレーザビーム63を伝送するライダーシステムである。レーザビーム63は、可視又は不可視の何れかである。可視の場合、レーザビームは、照射ゾーン64の中央部62にユーザフィードバックを提供する。他の実施形態において、距離計測装置56は、照射ゾーン64の中央部62へ伝送する赤外線の形態をとり、センサ66は、中央部62からランプ14までの垂直距離を算出するようにプロセッサに信号を送る中央部62からの反射光を検出する赤外線センサである。レーダ、写真測量等を含む他の種類の距離計測装置も、照射ゾーン64の中央部62を検出できるものであれば、本発明の範囲内である。光(又は他の信号)と反射を検出するセンサ66との間の飛行時間測定が、中央部62、又は場合によっては点とランプ26との間の垂直距離をプロセッサ68が算出するために十分な精度を提供したことも理解されたい。
【0024】
上述したように、プロセッサ68は、ランプ26が照射ゾーンの中央部62から所定の距離に位置するか否かを合図するようにインジケータ24に信号を送る。一実施形態において、インジケータ24は、例えば1インチから2インチの間のような距離の範囲内にランプ26が配置された場合、病原体の迅速な除去のための適切な距離が保たれていることを合図する。従って、病原体を除去するために三次元表面が照射されているときでさえも、ランプ26が適切な範囲に保たれているというフィードバックがユーザに提供される。距離は、表面60に到達するエネルギーの割合に反比例することが判明している。ランプ14から照射される表面60までの距離が小さいほど、表面60への紫外線エネルギー伝送率が高くなり、表面の病原体が迅速に除去される。
【0025】
病原体を除去するために必要なエネルギー量を確認するために、溶融シリカ保護レンズ34を使用した場合と溶融シリカ保護レンズ34を使用しない場合との両方において、ランプ14を様々な距離でテストした。結果は、溶融シリカレンズ34を採用した場合、遠UVC光エネルギー量の減少が、ごくわずかであることを示している。結果は、表1に示すように、μW単位で測定された。
【0026】
【表1】
【0027】
照射される表面60から約1インチの距離において、ランプ14は、3030μWのエネルギー伝送率を提供する。或いは、照射される表面60から約6インチの距離において、ランプ14は、330μWの紫外線エネルギー伝送を提供する。エネルギー伝送量は、ある種の病原体を除去するために必要な時間に変換される。溶融シリカ保護カバー(又はレンズ)34は、照射される表面60における照射エネルギー量をある程度低減する。驚くべきことに、表面60における溶融シリカレンズ34のエネルギーによる照射の低減量は、距離が長くなると減少する。従って、保護溶融シリカレンズ34に起因する照射エネルギーの低減は、ランプ26と表面との間の距離に反比例する。
【0028】
また、照射される表面から約1インチの距離だけランプ14が離れている場合の照射エネルギーは、ランプ14と照射される表面60との間の距離がランプ14から約2インチである場合よりも約1.8倍から1.83倍(約2倍)大きい。ランプ14は、照射される表面60から約1インチに配置された場合、ランプ14が照射される表面から約4インチに配置された場合よりも約4.67倍から4.77倍(約5倍)大きい表面エネルギーを供給する。ランプ14は、照射される表面60から約1インチに配置された場合、照射される表面60から約6インチにランプ14が配置された場合よりも約9.07倍から9.18倍(約10倍)大きい表面エネルギーを供給する。
【0029】
テスト結果は、照射される表面60から約1インチの距離にランプが配置されているとき、照射される表面60から約1インチだけランプが離れている場合、約1秒間で病原体の3Log減少(99.9%の除去)を提供することによってCovid-19が除去されることを示している。或いは、Covid-19は、照射される表面60から約6インチの距離にランプ14が配置された場合、約9.5秒で3Log減少まで除去することができる。当業者には、異なる病原体が、任意の表面上における完全減少又は3Log減少のために異なる照射量を必要とすることが理解できるであろう。ウイルスは、照射される表面60から1インチにランプ14が配置されている場合、1秒の照射しか必要としないかもしれないが、細菌又は芽胞は、同じ距離において数秒の照射を必要とするかもしれない。また、照射される表面60から約1インチだけランプ26が離れている場合に実現されるCovid-19の99%の除去を提供する2Log減少は、約0.1秒で実現される。同様に、Covid-19は、照射される表面60から約6インチの距離にランプ14が配置された場合、約0.95秒で2Log減少まで除去することができる。照射される表面60からのランプ26の正確な距離を決定することが、実現される病原体の除去のレベルを決定するときに必要であることは明らかであろう。
【0030】
図5は、距離計測装置56が、表面64上の照射ゾーン64と交差する計測領域72上へ2次光を透過させる他の構成を示している。本実施形態において、計測領域72の少なくとも一部は、照射ゾーン64の中央部62と交差している。センサ66は、ランプ26と照射ゾーン64の少なくとも中央部62との間の垂直距離を算出するようにプロセッサ68に信号を送るために照射ゾーン64からの反射光、レーダ等を検出する。
【0031】
距離計測装置56は、ランプ26によって照射される表面60へ信号を送信する送信器74を含むことも理解されたい。ランプ26と照射ゾーン64の少なくとも中央部62との間の垂直距離をプロセッサ68が計算できるように、送信器74は、不可視レーザビーム、可視レーザビーム、赤外線、レーダ等の何れかを投射して、照射される表面60からの反射信号をセンサ66が検出することを可能にするようにされている。
【0032】
透過されたUVC光は、大部分が不可視スペクトルに含まれる。従って、ランプ14が最適な照射を実現している表面領域をユーザが完全に識別することは困難である。さらに、ランプは、照射ゾーン64の中央部62(又は領域)から径方向外側へ表面上のUVC光照射が拡がるにつれて効果を発揮する。しかし、表面60へのエネルギー伝送は、表面60上の照射ゾーン64を越えると減少する。第1の照射ゾーン64の概ね径方向外側に位置する第2の照射ゾーン76は、依然として効果を発揮するものの、病原体を除去するために追加の時間を必要とする。操作者が、少なくとも照射ゾーン64を、及び、所望により、第2の照射ゾーン76も、識別することを補助するために、識別子光源70は、図6に表されるように、第1の照射ゾーン64の周囲に第1のリング78又は同等のものを、第2の照射ゾーン76の周囲に第2のリング80又は同等のものを投射する。識別子光源70は、距離計測装置56の一部である2次光とは別個の光である。
【0033】
一実施形態において、識別子光源70による照明は、識別子光源70からの光を集光し、第1のリング78が第1の照射ゾーン64の最も広い空間境界にすぐ隣接して表面60上に配置され、第2のリング80が第2の照射ゾーン76の最も広い空間境界にすぐ隣接して配置されるように光を集光する識別子光源レンズ82によって調整される。第1のリング78と第2のリング80との直径は、ランプ26と照射ゾーンの中央部62との間の垂直距離に比例して、第1の照射ゾーン64と第2の照射ゾーン76との最も広い空間境界に等しい量だけ大きくなる。これにより、識別子光源レンズ82は、屈折光の角変位が、第1の照射ゾーン64と第2の照射ゾーン76とのそれぞれにおけるUVC光が大きくなる変化量と同じ変化量で直径が大きくなるリング78,80を生成するように相関して構成される。また、リング78,80は、3次元表面上に伝送され、平面上の物体が照射ゾーン64,76内にあることの識別を提供する。リング64,76と、インジケータ24を介してユーザフィードバックを提供する距離計測装置56と、の組み合わせにより、ユーザは、例えば、無生物、及び、手にまでも、又は他の人体構造の他の部分に使用された場合に実現される病原体の除去の実行可能性を確認することができる。
【0034】
記載された本発明は、例示的である。上述の教示に鑑みて、流体からの毒素の除去を含む、本発明の多くの修正及び変形が可能である。従って、本明細書内において、参照番号は単に便宜上のものであり、いかなる意味でも限定するものではなく、本発明は具体的に記載されているもの以外の方法で実施することができることを理解されたい。従って、本発明は、この最初に開示された実施形態に続く記載された請求項の範囲内において、具体的に記載されたもの以外の方法で実施することができる。
【0035】
(付記)
(付記1)
ハウジングと、
プロセッサと、
前記ハウジング内に配置され、ピーク波長が222nmであり、フィルタリングされて照射が200nmから230nmの間に制限された殺菌紫外線を表面に照射し、照射ゾーンを生成するランプと、
2次的な光線を生成する2次光源と、受光素子であって、前記ランプから前記ランプによって照射される表面までの距離を、前記表面から当該受光素子へ反射された前記光線から計測する受光素子と、を含む距離計測システムと、
を含み、
前記2次光源は、前記ランプから角度をもってオフセットしており、前記ランプによって生成された照射ゾーンの中央領域へ前記光線を投射し、
前記受光素子は、前記ランプと照射される前記表面上の前記照射ゾーンの前記中央領域との間の垂直距離を、前記2次的な光線の角度をもった投射から算出するように前記プロセッサに信号を送る、
病原体除去用の携帯ライトアセンブリ。
【0036】
(付記2)
前記2次光源は、レーザを備え、
前記レーザは、前記照射ゾーンの中央領域へ向けて光線を照射する、
付記1に記載の携帯ライトアセンブリ。
【0037】
(付記3)
前記2次光源は、前記照射ゾーンの前記中央領域と重複する領域を照射する赤外線ランプを備える、
付記1に記載の携帯ライトアセンブリ。
【0038】
(付記4)
前記受光素子は、前記プロセッサへ伝送可能であり、前記ランプと照射される前記表面との間の垂直距離を前記プロセッサに算出させる信号を生成し、
前記プロセッサは、前記距離が所定の範囲内に収まるかを算出する、
付記1に記載の携帯ライトアセンブリ。
【0039】
(付記5)
前記プロセッサは、前記ランプと照射される前記表面との間の前記距離が前記所定の範囲内に収まるかを示すインジケータに合図する、
付記4に記載の携帯ライトアセンブリ。
【0040】
(付記6)
当該携帯ライトアセンブリの後部上に配置されたインジケータをさらに含み、
前記インジケータは、前記ランプと照射される前記表面との間の前記距離が、前記所定の範囲内に収まるか、前記所定の範囲に近似的に収まるか、又は前記所定の範囲外であるかを示す、
付記5に記載の携帯ライトアセンブリ。
【0041】
(付記7)
前記ランプに給電する約7.2Vのエネルギーを生成する充電式電源装置をさらに含む、
付記1に記載の携帯ライトアセンブリ。
【0042】
(付記8)
前記ランプへ供給された電圧を約4000Vへ増幅するインバータをさらに含む、
付記7に記載の携帯ライトアセンブリ。
【0043】
(付記9)
前記ランプは、照射される前記表面から前記所定の範囲内に前記ランプが配置された場合、3030μW及び1650μWの光エネルギーを前記照射ゾーンの中央領域における表面上へ放射する、
付記1に記載の携帯ライトアセンブリ。
【0044】
(付記10)
前記ランプは、前記照射ゾーンの前記中央領域から径方向外側へ照射エネルギーが減少する照射ゾーンを生成する、
付記9に記載の携帯ライトアセンブリ。
【0045】
(付記11)
前記照射ゾーンの前記中央領域から径方向外側への照射エネルギーの減少を示す標識を前記照射ゾーン上に投射することにより最適な照射領域を合図する識別子光源をさらに含む、
付記10に記載の携帯ライトアセンブリ。
【0046】
(付記12)
前記標識は、第1の照射ゾーンを識別する第1のリングと、第2の照射ゾーンを識別する第2のリングと、を備え、
前記第2のリングは、前記第1のリングの径方向外側に配置されている、
付記11に記載の携帯ライトアセンブリ。
【0047】
(付記13)
前記第1のリングと前記第2のリングとは、照射される前記表面上の照射形状に一致するように形状が形成されている、
付記12に記載の携帯ライトアセンブリ。
【0048】
(付記14)
前記識別子光源によって生成された光を屈折することにより、照射される前記表面上に前記第1のリングと前記第2のリングとを生成する屈折レンズをさらに含む、
付記13に記載の携帯ライトアセンブリ。
【0049】
(付記15)
前記屈折レンズは、前記ランプと照射される前記表面との間の垂直距離が大きくなった場合、前記第1のリングと前記第2のリングとの直径が、前記第1の照射ゾーンと前記第2の照射ゾーンとに比例して大きくなるように構成されている、
付記13に記載の携帯ライトアセンブリ。
【0050】
(付記16)
前記ランプは、
照射される前記表面から1インチの距離だけ離れている場合、3030μWの遠UVC光エネルギーを照射される表面へ供給し、
照射される前記表面から2インチの距離だけ離れている場合、1650μWの遠UVC光エネルギーを照射される表面へ供給する、
付記1に記載の携帯ライトアセンブリ。
【0051】
(付記17)
前記ランプは、照射される前記表面から約1インチの位置に配置された場合、照射される前記表面から約6インチの位置に前記ランプが配置された場合よりも約10倍大きい表面エネルギーを供給する、
付記1に記載の携帯ライトアセンブリ。
【0052】
(付記18)
前記ランプは、照射される前記表面から約1インチの位置に配置された場合、照射される前記表面から約2インチの位置に前記ランプが配置された場合よりも約2倍大きい表面エネルギーを供給する、
付記1に記載の携帯ライトアセンブリ。
【0053】
(付記19)
前記ランプは、照射される前記表面から約1インチの位置に配置された場合、照射される前記表面から約4インチの位置に配置された場合よりも約5倍大きい表面エネルギーを供給する、
付記1に記載の携帯ライトアセンブリ。
【0054】
(付記20)
前記ランプと照射される前記表面との間に配置されたレンズをさらに含む、
付記1に記載の携帯ライトアセンブリ。
【0055】
(付記21)
前記レンズは、照射される前記表面に到達する照射エネルギーを、前記ランプと照射される前記表面との間に収まる距離に反比例する量だけ低減する、
付記20に記載の携帯ライトアセンブリ。
【0056】
(付記22)
前記レンズは、溶融シリカレンズからなる、
付記21に記載の携帯ライトアセンブリ。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2022-09-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
プロセッサと、
前記ハウジング内に配置され、ピーク波長が222nmであり、フィルタリングされて照射が230nmを超えるように制限された殺菌紫外線を表面に照射し、照射ゾーンを生成するランプと、
2次的な光線を生成する2次光源と、受光素子であって、前記ランプから前記ランプによって照射される表面までの距離を、前記表面から当該受光素子へ反射された前記光線から計測する受光素子と、を含む距離計測システムと、
を含み、
前記2次光源は、前記ランプから角度をもってオフセットしており、前記ランプによって生成された、前記表面における最も高い照射エネルギーレベルを画定する照射ゾーンの中央領域へ前記光線を投射し、
前記受光素子は、前記ランプと照射される前記表面上の前記照射ゾーンの前記中央領域との間の垂直距離を、前記2次的な光線の角度をもった投射から算出するように前記プロセッサに信号を送る、
病原体除去用の携帯ライトアセンブリ。
【請求項2】
前記2次光源は、レーザを備え、
前記レーザは、前記表面における最も高い照射エネルギーレベルを画定する前記照射ゾーンの中央領域へ向けて光線を照射する、
請求項1に記載の携帯ライトアセンブリ。
【請求項3】
前記2次光源は、前記照射ゾーンの前記中央領域と重複する領域を照射する赤外線ランプを備える、
請求項1に記載の携帯ライトアセンブリ。
【請求項4】
前記受光素子は、前記プロセッサへ伝送可能であり、前記ランプと照射される前記表面との間の垂直距離を前記プロセッサに算出させる信号を生成し、
前記プロセッサは、前記ランプと照射される前記表面との間の前記垂直距離が所定の範囲内に収まるかを算出する、
請求項1に記載の携帯ライトアセンブリ。
【請求項5】
当該携帯ライトアセンブリの後部上に配置されたインジケータをさらに含み、
前記インジケータは、前記ランプと照射される前記表面との間の前記垂直距離が、前記所定の範囲内に収まるか、前記所定の範囲に近似的に収まるか、又は前記所定の範囲外であるかを示す、
請求項に記載の携帯ライトアセンブリ。
【請求項6】
前記ランプに給電する約7.2Vのエネルギーを生成する充電式電源装置と、
前記ランプへ供給された電圧を約4000Vへ増幅するインバータと、
をさらに含む、
請求項1に記載の携帯ライトアセンブリ。
【請求項7】
前記ランプは、前記照射ゾーンの前記中央領域から径方向外側へ照射エネルギーが減少する照射ゾーンを生成する、
請求項に記載の携帯ライトアセンブリ。
【請求項8】
前記照射ゾーンの前記中央領域から径方向外側への照射エネルギーの減少を示す標識を前記照射ゾーン上に投射することにより最適な照射領域を合図する識別子光源をさらに含む、
請求項に記載の携帯ライトアセンブリ。
【請求項9】
前記標識は、第1の照射ゾーンを識別する第1のリングと、第2の照射ゾーンを識別する第2のリングと、を備え、
前記第2のリングは、前記第1のリングの径方向外側に配置されている、
請求項に記載の携帯ライトアセンブリ。
【請求項10】
前記第1のリングと前記第2のリングとは、照射される前記表面上の照射形状に一致するように形状が形成されている、
請求項に記載の携帯ライトアセンブリ。
【請求項11】
前記識別子光源によって生成された光を屈折することにより、前記ランプと照射される前記表面との間の垂直距離が大きくなった場合、前記第1のリングと前記第2のリングとの直径が、前記第1の照射ゾーンと前記第2の照射ゾーンとに比例して大きくなるように、照射される前記表面上に前記第1のリングと前記第2のリングとを生成する屈折レンズをさらに含む、
請求項10に記載の携帯ライトアセンブリ。
【請求項12】
前記ランプは、
照射される前記表面から1インチの距離だけ離れている場合、3030μWの遠UVC光エネルギーを照射される表面へ供給し、
照射される前記表面から2インチの距離だけ離れている場合、1650μWの遠UVC光エネルギーを照射される表面へ供給する、
請求項1に記載の携帯ライトアセンブリ。
【請求項13】
前記ランプは、照射される前記表面から約1インチの位置に配置された場合、照射される前記表面から約6インチの位置に前記ランプが配置された場合よりも約10倍大きい表面エネルギーを供給する、
請求項1に記載の携帯ライトアセンブリ。
【請求項14】
前記ランプは、照射される前記表面から約1インチの位置に配置された場合、照射される前記表面から約2インチの位置に前記ランプが配置された場合よりも約2倍大きい表面エネルギーを供給する、
請求項1に記載の携帯ライトアセンブリ。
【請求項15】
前記ランプは、照射される前記表面から約1インチの位置に配置された場合、照射される前記表面から約4インチの位置に配置された場合よりも約5倍大きい表面エネルギーを供給する、
請求項1に記載の携帯ライトアセンブリ。
【請求項16】
前記ランプと照射される前記表面との間に配置された溶融シリカレンズをさらに含
前記溶融シリカレンズは、照射される前記表面に到達する照射エネルギーを、前記ランプと照射される前記表面との間に収まる距離に反比例する量だけ低減する、
請求項1に記載の携帯ライトアセンブリ。
【国際調査報告】