(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-23
(54)【発明の名称】容器密封装置および方法
(51)【国際特許分類】
B65B 51/10 20060101AFI20230315BHJP
B65B 7/28 20060101ALI20230315BHJP
【FI】
B65B51/10 X
B65B7/28 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022545084
(86)(22)【出願日】2021-01-27
(85)【翻訳文提出日】2022-08-26
(86)【国際出願番号】 GB2021050186
(87)【国際公開番号】W WO2021152303
(87)【国際公開日】2021-08-05
(32)【優先日】2020-01-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506315310
【氏名又は名称】イシダ ヨーロッパ リミテッド
【氏名又は名称原語表記】ISHIDA EUROPE LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】100111187
【氏名又は名称】加藤 秀忠
(74)【代理人】
【識別番号】100175617
【氏名又は名称】三崎 正輝
(74)【代理人】
【識別番号】100159916
【氏名又は名称】石川 貴之
(74)【代理人】
【識別番号】100198650
【氏名又は名称】小出 宗一郎
(72)【発明者】
【氏名】モーガン,デービッド
(72)【発明者】
【氏名】ヴァイン,リー
【テーマコード(参考)】
3E049
3E094
【Fターム(参考)】
3E049AA05
3E049AB03
3E049BA04
3E049DB07
3E049EA01
3E049EB02
3E049EC03
3E094AA04
3E094BA12
3E094CA29
3E094DA01
3E094FA02
3E094FA30
3E094GA05
3E094GA22
3E094HA08
(57)【要約】
容器の開口部をフィルムで密封するための容器密封装置および方法が提供される。装置100、110、120、140は、フィルム20をプレスして容器10、80と接触させるように構成されたプレス部材30、36と、1つまたは複数のシーリングビームを放出し、前記シーリングビームのそれぞれが、フィルムを容器に結合するために容器および/またはフィルムに入射し、前記シーリングビームのそれぞれが、容器に近接するプレス部材のそれぞれの部分の近傍に入射するように構成されたシーリングビーム源40、70とを備え、プレス部材が近接する容器の領域が変化するように、プレス部材に対して容器を移動させるように構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器の開口部をフィルムで密封するための容器密封装置であって、
フィルムをプレスして容器と接触させるように構成されたプレス部材と、
1つまたは複数のシーリングビームを放出し、前記シーリングビームのそれぞれが前記容器および/または前記フィルムに入射し、前記シーリングビームのそれぞれが前記フィルムを前記容器に結合するように前記容器に近接する前記プレス部材のそれぞれの部分の近傍に入射するシーリングビーム源と
を備え、
前記プレス部材が近接する前記容器の領域が変化するように、前記プレス部材に対して前記容器を移動させるように構成されている、
容器密封装置。
【請求項2】
前記シーリングビーム源は、前記容器および/または前記プレス部材に対する1つまたは複数の前記シーリングビームの内の前記シーリングビームの位置を制御するように構成される、
請求項1に記載の容器密封装置。
【請求項3】
前記シーリングビーム源は、前記容器と1つまたは複数の前記シーリングビームの内の前記シーリングビームとの間の相対移動経路に沿って前記フィルムを前記容器に接合するように構成された、
上記いずれか1項の請求項に記載の容器密封装置。
【請求項4】
容器を輸送するための輸送システムをさらに備える、
上記いずれか1項の請求項に記載の容器密封装置。
【請求項5】
前記輸送システムは、一定の間隔および/または一定の向きで容器を輸送するように構成される、
請求項4に記載の容器密封装置。
【請求項6】
前記プレス部材に対する前記容器の位置および向きを決定するように構成されたセンサをさらに備え、
前記シーリングビーム源は、決定された前記容器の前記位置及び方向に基づいて、1つまたは複数の前記シーリングビームの内の前記シーリングビームの位置を制御するように構成された、
上記いずれか1項の請求項に記載の容器密封装置。
【請求項7】
前記プレス部材が第1の方向に延び、前記シーリングビーム源が、前記第1の方向に平行な第2の方向に沿った前記プレス部材に対して、1つまたは複数の前記シーリングビームの内の前記シーリングビームの位置を変更するように構成される、
上記いずれか1項の請求項に記載の容器密封装置。
【請求項8】
前記プレス部材が延びる前記第1の方向は、前記容器が前記プレス部材に対して移動する方向に対して角度が付けられている、
請求項7に記載の容器密封装置。
【請求項9】
前記プレス部材が延びる前記第1の方向と、前記容器が前記プレス部材に対して移動する方向との間の角度は、15から75度の範囲であり、好ましくは、30から60度の範囲であり、より好ましくは約45度である、
請求項8に記載の容器密封装置。
【請求項10】
前記容器が前記プレス部材に対して移動する方向に直交する前記プレス部材の幅は、前記容器が前記プレス部材に対して移動する方向に直交する前記容器の幅よりも大きい、
請求項7から9のいずれか1項に記載の容器密封装置。
【請求項11】
前記シーリングビーム源は、第1のシーリングビームおよび第2のシーリングビームを放出し、前記第1のシーリングビームおよび第2のシーリングビームが前記容器の開口部の周囲を反対方向に移動するように、前記第1のシーリングビームおよび第2のシーリングビームの位置を制御するように構成される、
請求項7から10のいずれか1項に記載の容器密封装置。
【請求項12】
フィルムをプレスして2つの容器に同時に接触するように構成された前記プレス部材と、
それぞれの容器および/またはそれぞれの容器上のフィルムに入射する少なくとも1つのシーリングビームを放出するように構成され、前記シーリングビームのそれぞれが、前記フィルムがそれぞれの容器に接合するように、それぞれの前記容器に近接する前記プレス部材のそれぞれの部分の近傍に入射する前記シーリングビーム源とを備え、
前記プレス部材が近接するそれぞれの前記容器の領域が変化するように、前記プレス部材に対して前記容器を移動させるように構成される、
請求項7から11のいずれかに1項に記載の容器密封装置。
【請求項13】
分割部分によって分離された2つの開口部を含む容器を密封するように構成され、
フィルムをプレスして前記容器の前記分割部分と接触させるように構成されている前記プレス部材と、
前記分割部分および/または前記分割部分上の前記フィルムに入射する少なくとも1つのシーリングビームを放出するように構成され、少なくとも1つのシーリングビームが、前記フィルムを前記分割部分に結合するように、前記分割部分に近接する前記プレス部材の一部の近傍に入射するシーリングビーム源と
を備える、
請求項7から12のいずれか1項に記載の容器密封装置。
【請求項14】
前記プレス部材が前記容器に対して移動できるように、前記プレス部材を移動するように構成されたプレス部材制御システムをさらに備える、
上記いずれか1項の請求項に記載の容器密封装置。
【請求項15】
前記シーリングビーム源は、前記シーリングビームが前記容器に対して前記プレス部材と共に移動するように前記シーリングビームの位置を制御するように構成される、
請求項14に記載の容器密封装置。
【請求項16】
前記プレス部材が環状であり、前記シーリングビーム源は、前記シーリングビームが環状の前記プレス部材の中央の穴を通過するように前記シーリングビームを制御するように構成される、
請求項14または15に記載の容器密封装置。
【請求項17】
前記シーリングビームは、レーザービームである、
上記いずれか1項の請求項に記載の容器密封装置。
【請求項18】
密封された容器を周囲の前記フィルムから分離するように構成された切断システムをさらに備える、
上記いずれか1項の請求項に記載の容器密封装置。
【請求項19】
前記切断システムは、切断ビームを放出するように構成された切断ビーム源を含む、
請求項18に記載の容器密封装置。
【請求項20】
トレイを密封するのに適しており、前記シーリングビーム源が、トレイのリムおよび/またはリムを覆うフィルムに入射する1つまたは複数のシーリングビームを放出するように構成される、
上記いずれか1項の請求項に記載の容器密封装置。
【請求項21】
シーリングビーム源が、前記プレス部材から2cm以内、好ましくは1cm以内の前記容器および/または前記フィルムに入射する1つまたは複数の前記シーリングビームを放出するように構成される、
上記いずれか1項の請求項に記載の容器密封装置。
【請求項22】
前記プレス部材は、可撓性で弾力性のある材料を含む、
上記いずれか1項の請求項に記載の容器密封装置。
【請求項23】
前記容器に近接するように構成された前記プレス部材の表面は、前記容器と前記プレス部材との間の相対移動の方向に沿い、前記容器の経路に向かって角度が付けられている、
上記いずれか1項の請求項に記載の容器密封装置。
【請求項24】
複数の密封システムを含む容器密封装置であって、
フィルムをプレスして容器と接触させるように構成されたプレス部材と、
1つまたは複数のシーリングビームを放出し、前記シーリングビームのそれぞれが前記容器および/または前記フィルムに入射し、前記シーリングビームが、前記フィルムを前記容器に結合するように、前記容器に近接する前記プレス部材のそれぞれの部分の近傍に入射するように構成されたシーリングビーム源と
を備え、
容器の列を前記プレス部材に対して移動させ、複数の密封システムを交互に操作して、容器の列に沿って連続する容器を密封するように構成された、
容器密封装置。
【請求項25】
容器の開口部をフィルムで密封する方法であって、
プレス部材を使用してフィルムを容器と接触させるようにプレスし、
1つまたは複数のシーリングビームを放出し、前記シーリングビームのそれぞれが前記容器および/または前記フィルムに入射し、前記シーリングビームが、前記フィルムを前記容器に結合するように前記容器に近接する前記プレス部材のそれぞれの第1の部分の近傍に入射するようにシーリングビーム源を操作し、
前記プレス部材が近接する前記容器の領域が変化するように、前記プレス部材に対して前記容器を移動させ、
1つまたは複数の前記シーリングビームを放出し、前記シーリングビームのそれぞれが前記容器および/または前記フィルムに入射し、前記シーリングビームが、前記フィルムを前記容器に結合するように、前記容器に近接する前記プレス部材のそれぞれの第2の部分の近傍に入射するように前記シーリングビーム源を操作する、
ことを含む。
【請求項26】
前記容器および/または前記プレス部材に対して1つまたは複数の前記シーリングビームの内のシーリングビームの位置を制御することをさらに含む、
請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記容器と1つまたは複数の前記シーリングビームの内の前記シーリングビームとの間の相対移動の経路に沿って前記フィルムを前記容器に接合することをさらに含む、
請求項25から26のいずれか1項に記載の方法。
【請求項28】
輸送システムを使用して前記容器を輸送することをさらに含む、
請求項25から27のいずれか1項に記載の方法。
【請求項29】
前記輸送システムを使用して、一定の間隔および/または一定の向きで前記容器を輸送することをさらに含む、
請求項28に記載の方法。
【請求項30】
センサを動作させ、前記プレス部材に対する前記容器の位置および向きを決定することと、前記シーリングビーム源を操作して、前記容器の決定された位置と向きに基づいて1つまたは複数の前記シーリングビームの内の前記シーリングビームの位置を制御することとをさらに含む、
請求項25から29のいずれか1項に記載の方法。
【請求項31】
プレス部材が第1の方向に延び、
前記シーリングビーム源を制御して、前記第1の方向に平行な前記第2の方向に沿う前記プレス部材に対して、1つまたは複数の前記シーリングビームの内の前記シーリングビームの位置を変更することをさらに含む、
請求項25から30のいずれか1項に記載の方法。
【請求項32】
前記プレス部材が延びる前記第1の方向は、前記容器が前記プレス部材に対して移動する方向に対して角度が付けられている、
請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記プレス部材が延びる前記第1の方向と、前記容器が前記プレス部材に対して移動する方向との間の角度は、15から75度の範囲であり、好ましくは、30から60度の範囲であり、より好ましくは約45度である。
請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記容器が前記プレス部材に対して移動する方向に直交する前記プレス部材の幅は、前記容器が前記プレス部材に対して移動する方向に直交する前記容器の幅よりも大きい、
請求項31から32のいずれか1項に記載の方法。
【請求項35】
前記シーリングビーム源を動作させて、第1のシーリングビームおよび第2のシーリングビームを放出することをさらに含み、前記第1のシーリングビームおよび第2のシーリングビームが前記容器の開口部の周囲を反対方向に移動する、
請求項31から33のいずれか1項に記載の方法。
【請求項36】
前記プレス部材を使用してフィルムを2つの前記容器に同時に接触させるようにプレスし、
それぞれの前記容器および/またはそれぞれの前記容器の上の前記フィルムに入射する少なくとも1つのシーリングビームを放出し、前記シーリングビームのそれぞれは、前記フィルムがそれぞれの前記容器に結合するようにそれぞれの前記容器に近接する前記プレス部材のそれぞれの第1の部分の近傍に入射するように前記シーリングビーム源を操作し、
前記プレス部材が近接するそれぞれの前記容器の領域が変化するように前記プレス部材に対して前記容器を移動させ、
1つまたは複数のシーリングビームを放出し、前記シーリングビームのそれぞれは、第2の容器および/または前記フィルムに入射し、前記シーリングビームが、前記フィルムを前記容器に接合するように前記容器に近接する前記プレス部材のそれぞれの第2の部分の近傍に入射するようにシーリングビーム源を操作し、
好ましくは、シーリングビーム源は、第3のシーリングビームおよび第4のシーリングビームを放出し、前記第3のシーリングビームおよび第4のシーリングビームが、前記第2の容器の開口部の周囲を反対方向に移動する、
請求項31から35のいずれか1項に記載の方法。
【請求項37】
前記容器が、分割部分によって分離された2つの開口部を含み、
前記プレス部材を使用してフィルムを分割部分に接触するようにプレスし、
前記分割部分および/または前記分割部分の上の前記フィルムに入射する少なくとも1つのシーリングビームを放出し、前記シーリングビームが、前記フィルムを前記分割部分に接合するように前記分割部分に近接する前記プレス部材の一部の近傍に入射するようにシーリングビームを操作する、
ことをさらに含む、
請求項31から36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項38】
前記プレス部材が前記容器に対して移動できるように、プレス部材制御システムを使用して前記プレス部材を移動させることをさらに含む、
請求項25から37のいずれか1項に記載の方法。
【請求項39】
前記シーリングビーム源は、前記シーリングビームが前記容器に対して前記プレス部材と共に移動するように前記シーリングビームの位置を制御する、
請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記プレス部材が環状であり、前記シーリングビーム源が、前記シーリングビームが前記環状プレス部材の中央の穴を通過するように前記シーリングビームを制御する、
請求項39に記載の方法。
【請求項41】
シーリングビームがレーザービームである、
請求項25から40のいずれか1項に記載の方法。
【請求項42】
密封された前記容器を周囲のフィルムから分離するために切断システムを操作することをさらに含む、
請求項25から41のいずれか1項に記載の方法。
【請求項43】
前記切断システムが、切断ビームを放出するように構成された切断ビーム源を含む、
請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記トレイを密封するための方法であり、前記トレイのリムおよび/または前記トレイのリムを覆うフィルムに入射する1つまたは複数のシーリングビームを放出するように前記シーリングビーム源が操作される、
請求項25から43のいずれか1項に記載の方法。
【請求項45】
前記プレス部材から2cm以内、好ましくは1前記プレス部材からcm以内の前記容器および/または前記フィルムに入射する1つまたは複数のシーリングビームを放出するようにシーリングビーム源を操作することを含む、
請求項25から44のいずれか1項に記載の方法。
【請求項46】
前記プレス部材は、可撓性で弾力性のある材料を含む、
請求項25から45のいずれか1項に記載の方法。
【請求項47】
前記容器に近接するように構成された前記プレス部材の表面は、前記容器と前記プレス部材との間の相対移動の方向に沿い、前記容器の経路に向かって角度が付けられている、
請求項25から46のいずれか1項に記載の方法。
【請求項48】
前記容器を密封する前に、前記容器に食品を充填するステップを含む、
請求項25から47のいずれか1項に記載の方法。
【請求項49】
前記容器を密封する前に、前記容器にパージガスを充填するステップを含む、
請求項25から48のいずれか1項に記載の方法。
【請求項50】
請求項1から23のいずれか1項に記載の容器密封装置を使用する、
請求項25から49のいずれか1項に記載の方法。
【請求項51】
前記複数の密封システムを交互に操作して、容器のラインに沿って連続する容器を密封することを含む、
請求項24に記載の装置を使用して容器を密封する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器の開口部にフィルムを密封するための容器密封装置、およびそのような装置を使用して行われる方法に関する。この文脈において、「容器」という用語は、フィルムが密封される上向きの開口部を有する任意の容器(一般に「トレイ」と呼ばれる)を含む。
【0002】
特に、本発明は、容器を迅速かつ効率的に密封することができ、密封された容器の高スループットを提供する装置を提供する。これらの装置および方法は、食品包装産業での使用に特に適している。
【背景技術】
【0003】
食品業界では、食品を密封された容器に包装するのが一般的である。
【0004】
たとえば、伝統的に多くの食品は、特に新鮮な果物やその他の生鮮食品のために、ヒートシールされたトレイに包装される。1つの従来の装置では、トレイは食品で満たされ、次いで、典型的にはグループで、ヒートシールツールを有するトレイシーラーに供給される。ヒートシールツールは、シールされるトレイが配置される下側ツール部と、通常、輪郭形成された加熱要素またはプレートを含む上側ツール部とを有する。下側ツール部の半分と上側ツール部は、トレイと上側ツール部との間にヒートシール可能なフィルムと一緒にされ、これにより、上側ツール部は、ヒートシール可能なフィルムおよびそれぞれのトレイの端と近接し、フィルムがトレイにヒートシールされる。次に、密封されたトレイがトレイシーラーから取り除かれる。
【0005】
そのような装置およびプロセスは好適なシールを生成する可能性があるが、いくつかの重大な欠点がある。たとえば、上側ツール部の半分を加熱するには、大量のエネルギーが必要になりコストがかかる。
【0006】
さらに、容器の開口部を囲む表面が平坦または平面になることはまれである。トレイの開口部の全周を好適にシールするには、上側ツール部の半分と下側ツール部の下半分を過度の力(場合によっては10kNを超える力)を使って一緒に押す必要がある。この力により、トレイの表面が平らになり、開口部の周囲全体が加熱された要素に近接し、フィルムを使用して密閉される。再び大きな力が必要とされることは、プロセスが大量のエネルギーを使用し、装置を使用するのに費用がかかることを意味する。
【0007】
さらに、シーリングツールのツールパーツは、密封する特定のトレイまたは容器に合うように特別に設計および機械加工する必要がある。加熱要素の輪郭またはプレートは、密封する開口部の周囲と一致している必要がある。ツールの設計と機械加工は時間と費用がかかり、最終的な装置は、別のサイズや形状の容器での使用に適合できないため、柔軟性がない。
【0008】
さらに、単一の密封ツールが各操作で複数のトレイまたは容器を密封する可能性があるが、プロセスは比較的遅い。好適な密封を行う十分な熱がフィルムに伝達されることを保証するために、トレイが密封装置によって接合される間に十分な滞留時間を提供しなければならない。
【0009】
したがって、特に食品包装業界では、上記の欠点の少なくともいくつかを克服する、容器を密封するための改善された手段を提供することが望まれている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記の従来の密封装置の代わりに、本発明者らは、レーザーまたは他のシーリングビームを使用してフィルムにエネルギーを印加することにより、フィルムを容器に接合できることを認識した。
【0011】
このような非接触加熱ステップは、従来の方法を使用して適用される極めて高い温度と圧力の必要性を回避し、エネルギー消費を削減する。さらに、装置は、異なるタイプ、寸法、および形状の容器に対応するように容易に変更することができる。さらに、容器の連続動作中に(つまり、「インライン」プロセスの一部として)フィルムを容器に結合または接合する機能は、スループットを大幅に向上させる可能性がある。
【0012】
しかしながら、本発明者らはまた、容器の開口部の周りの好適なシール(例えば、気密(airtight、gastight)、水密および/または液密な密封)を達成することは容易ではないことを認識した。食品包装業界では、容器に包装された包装食品の腐敗や紛失を防ぐために、このような気密および液密な密封が必要になることがよくある。
【0013】
上で論じたように、密封装置に送られる容器は、しばしば不完全または不均質な形状である(例えば、製造公差または輸送中の損傷のために)。その結果、開口部が形成される表面は、均一または平面ではない可能性がある。
【0014】
容器の例を
図1a、1b、および1cに示す。具体的には、これらの図はそれぞれ、リム2を備えたトレイ1の断面図、平面図、および投影図を示している。トレイ1は凹面または皿形であり、その中に(例えば)食品を貯蔵することができる内部ボリューム6を規定する。内部ボリューム6は、開口部4を介してアクセスされ、開口部4は、リム2によって囲まれ、(示されているように)上向きになっている。
【0015】
このトレイ1には誇張された欠陥がある。見ての通り、リム2は平面ではなく、代わりに凹状の形状を有し、トレイ1はその中央よりも側面が高い。
【0016】
図1cに示されるように、フィルム8がそのようなトレイ1の開口部4を横切って適用されるとき、フィルム8は、開口部4の周囲のすべての点ではリム2に接触しない。代わりに、開口部の周囲の点でフィルム8とリム2との間にギャップGが存在する。レーザーなどのシーリングビームが開口部4の周囲のリム2および/またはフィルム8に印加される場合、フィルム8はすべての点ではトレイ1に結合されず、開口部4は好適に密封されない。したがって、気体または液体が内部ボリューム6に出入りする可能性があり、その中に含まれる食品、物品または他の製品の損失または腐敗を引き起こす可能性がある。
【0017】
この問題は、開口部4を横切るフィルム8をぴんと張って伸ばすこと、例えば、
図1cに示されるように、トレイ1をフィルム8と接触するように持ち上げることによって解決されないことに留意されたい。開口部4の周囲のいくつかの点(例えば、示されるように、リム2の下部とフィルム8との間)でフィルム8の間にギャップGが残っている。
【0018】
その結果、上記の欠点をうまく克服するレーザービームまたは他のシーリングビームを使用して容器をシーリングする方法は、これまで開発されていなかった。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明の第1の態様によれば、容器の開口部をフィルムで密封するための容器密封装置であって、
フィルムをプレスして容器と接触させるように構成されたプレス部材と、
1つまたは複数のシーリングビームを放出し、シーリングビームのそれぞれが、容器および/またはフィルムに入射し、シーリングビームのそれぞれが、フィルムを容器に結合するように容器に近接する(engaged)プレス部材のそれぞれの部分の近傍(local)に入射するように構成されたシーリングビーム源と
を備え、
プレス部材が近接する容器の領域が変化するように、プレス部材に対して容器を移動させる。
【0020】
フィルムを容器に接触させるようにプレスし、容器またはフィルムの表面の欠陥または変化に関係なく、容器と接触するフィルムの領域にシーリングビーム(例えば、レーザー)を印加することによって、好適な密封を行うことができる。
【0021】
さらに、容器とプレス部材との間の相対移動(およびシーリングビームの対応する位置)を制御することにより、異なるタイプの容器の様々な開口部の密封が可能になる。
【0022】
したがって、本発明は、従来のヒートシール方法よりもエネルギー消費が低減され、適応性が高く、潜在的にスループットが高い、容器を密封する改善された方法を好適に提供する。
【0023】
「近傍」とは、シーリングビームがプレス部材にまたはプレス部材に隣接(adjacent)して印加され、その結果、フィルムが、シーリングビームが印加される点で容器と接触するか、または容器の近くに留まることが理解される。したがって、シーリングビームは、プレス部材の近くまたはプレス部材を通過することができる(プレス部材が開口を含むか、またはシーリングビームに対して透明である場合)。例えば、シーリングビーム源は、プレス部材から2cm以内、好ましくはプレス部材から1cm以内で容器および/またはフィルムに入射する1つまたは複数のシーリングビームを放出するように構成され得る。
【0024】
さらに、使用中、フィルムはフィルムと容器との間に配置されることが理解されよう。さらに、フィルムの反対側は、プレス部材が近接するフィルムおよび容器の領域内で、それぞれ容器およびプレス部材と接触することが理解されよう。
【0025】
この装置は、相対移動を作り出すために、容器、プレス部材、またはその両方を動かすように構成され得る。例えば、容器は、固定位置にあるプレス部材を通過して輸送され得る。同様に、移動するプレス部材は、静止した容器の表面を横切って通過することができる。また、プレス部材と容器はそれぞれ動くことができる。いずれの場合も、容器がプレス部材に対して相対的に移動すると、容器の異なる横方向における空間部分がプレス部材に近接することになる、すなわち、プレス部材が近接する容器の領域が変化する。プレス部材と容器との間の相対移動により、容器をフィルムで密封するために、容器を開口部の周りの複数の位置でフィルムに接合することができる(例えば、容器の開口部がフィルムと容器との間の連続的な接合部によって囲まれる)。
【0026】
容器をプレス部材に対して移動させ、シーリングビームが開口部の周囲に連続的または離散的に入射するようにシーリングビーム源を操作することによって、容器の開口部の周囲にシールを形成できる。シーリングビームが連続的に印加される場合、連続的なシールまたは接合部が、シーリングビームと容器およびフィルムとの間の相対移動の経路に沿って(すなわち、シーリングビームが容器および上にあるフィルムに対して横断する経路に沿って)形成され得る。あるいは、シーリングビームが開口部の周りに離散的に(例えば、周期的または別々に)印加される場合、フィルムと容器がシーリングビームによって接合された隣接または相互接続された領域によって連続接合が形成され得る。
【0027】
装置は、ポリマー溶着を介してフィルムを容器に接合または結合するように構成することができ、フィルムおよび/または容器の材料がシーリングビームからエネルギーを吸収して溶融し、それによってフィルムと容器を融合させる。
【0028】
追加的または代替的に、フィルムと容器は、容器とフィルムとの間に塗布された接着剤を使用して接合することができ、これは、シーリングビームからのエネルギーによって活性化される。例えば、フィルムおよび/または容器は、接着剤コーティングを含み得る。そのような実施形態では、接着剤は、シーリングビームからエネルギーを吸収するときに直接活性化するか、または容器材料および/またはフィルム材料がシーリングビームからエネルギーを吸収し、加熱して接着剤を間接的に活性化することができる。
【0029】
本明細書で説明する容器および以下で説明するシーリングビームに適した包装材料には、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、アモルファスポリエチレンテレフタレート(A-PET)、結晶化ポリエチレンテレフタレート(C-PET)、発泡スチロール(EPS)、アルミニウム箔、ポリスチレン(PS)、ポリエチレンクロリド(PVC)が含まれるが、これらに限定されない。これらの材料に加えて、容器の上部密封面は、パッケージの容易な密封を可能にするために、低融点ポリマー(例えば、ポリエチレン(PE))でコーティングされ得る。例えば、シーリングポリマー層でコーティングされたボール紙トレイ(または他の容器)を使用することができる。
【0030】
容器を密封するための適切なフィルム材料には、単層フィルムと多層フィルムの両方が含まれ、必要な包装性能に応じて選択することができる。本明細書で論じられるシステムおよび方法で使用するのに適したフィルム材料には、ポリプロピレン(PP)およびポリエチレン(PE)が含まれる。ガスバリア特性が必要な場合、フィルムは追加の層で構築することができる。例えば、ポリプロピレン(PP)および/またはポリエチレン(PE)に加えて、エチルビニルアルコールコポリマー(EVOH)の層をフィルムに積層することができる。
【0031】
フィルムはウェブで供給されてもよい。すなわち、連続層として容器密封装置に提供され得る。あるいは、容器または容器のバッチがフィルムのシートによって密封されるように、フィルムをシートフィードすることができる。
【0032】
シーリングビーム源が複数のシーリングビームを放出するように構成される場合、これらのビームは、単一のビーム源によって放出されるビームを分割することによって、または複数のビーム源を使用することによって形成され得る。
【0033】
シーリングビーム(本明細書では「シーリングビーム」という用語は「シーリングビームまたはシーリングビームス(sealing beam or sealing beams)」を意味するものとして理解される)は、容器および/またはフィルムに入射する(すなわち、衝突または衝突する)ように制御することができる。いくつかの離散した間隔のある場所で。しかしながら、より好ましくは、シーリングビーム源は、容器および/またはプレス部材に対する1つまたは複数のシーリングビームの位置を制御する(すなわち、変更または変化させる)ように構成される。例えば、シーリングビーム源は、好ましくは、1つまたは複数のシーリングビームの位置を移動または変更するように構成され、その結果、容器および/またはプレス部材に対する1つまたは複数のシーリングビームの位置を制御(すなわち、変更)できる。
【0034】
好ましくは、シーリングビーム源は、容器と1つまたは複数のシーリングビームの内のシーリングビームとの間の相対移動の経路に沿ってフィルムを容器に接合するように構成される。言い換えれば、少なくとも1つのシーリングビームは、フィルムと容器との間の連続的な接合を引き起こすように、容器および/またはフィルムの表面を横切って連続的に走査または横断される。
【0035】
たとえば、走査ミラーまたは屈折光学系は、シーリングビームの位置(つまり、シーリングビームの位置を変更し)及びエネルギー入力の正確な制御でき、接触ベースのプロセスと比較した場合、幾何学的な柔軟性及びスループットを向上させることができる。さらに、基板の連続動作中にフィルムと容器とを結合すると、スループット時間が大幅に向上する可能性がある。
【0036】
いくつかの実施形態では、装置は、容器を輸送するための輸送システムを含む。これにより、容器は、プレス部材に対して移動できる。輸送システムは、容器密封装置を通って、プレス部材およびシーリングビーム源を通過して容器を輸送するように構成され得る。このように、容器は輸送方向に輸送され得る。このような実施形態では、プレス部材およびシーリングビーム源は静止していてもよいが、これは必須ではない。好ましくは、輸送システムは、高スループットを提供するために、容器密封装置を通して容器を連続的に輸送するように構成される。好ましい例では、輸送システムはコンベヤを含み得る。例えば、コンベヤベルト、真空コンベヤベルトまたはローラーを使用できる。
【0037】
好ましくは、輸送システムは、連続する容器間の一定の間隔および/または一定の向きで、容器密封装置を通して容器を輸送するように構成される。容器間の一定の間隔またはギャップ、および一定した位置合わせは、シーリングビームが所定の経路上で操作され得るので、シーリングビームの制御を単純化する。
【0038】
例えば、輸送システムは、容器の動きを制限または制限するための壁またはガイドを備え得る。同様に、コンベヤは、容器と係合する突起を含み、容器の移動方向への移動を制限することができる。容器が輸送中所定の位置に留まるようにするために、真空コンベヤーベルトシステムを含めてもよい。
【0039】
容器の少なくとも1つの側面および/または開口部の少なくとも1つの側面が、容器がプレス部材に対して移動する方向に実質的に平行および/または直交する場合、シーリングビームの制御を単純化することができる。ただし、これは必須ではない。
【0040】
代替の実施形態では、容器は、密封プロセスの間静止していてもよく、輸送システムは必要ない場合がある(例えば、システムがプレス部材およびシーリングビームを動かすように構成されている場合)。同様に、さらなる実施形態において、容器密封装置は、手動で供給され得る。
【0041】
さらにまたは代替的に、装置は、容器がプレス部材に対して移動するときに容器の位置および向きを決定するように構成されるセンサを備えることができ、シーリングビーム源は決定された容器の位置と向きに基づいた1つまたは複数のシーリングビームのビーム位置を制御する(すなわち変化させる)ように構成される。したがって、容器の初期の向きまたは位置に関係なく、容器を密封するために、シーリングビームを開口部の周囲または開口部の周囲に正確に印加することができる。さらに、そのようなシステムは、多種多様な容器形状での使用に適合させることができる。適切なセンサは、カメラと赤外線センサを含む。
【0042】
特に好ましい実施形態では、プレス部材は、プレス部材に対して容器の経路を横切って第1の方向に延び、シーリングビーム源は、第1の方向に平行な第2の方向に沿ったプレス部材に対して、1つまたは複数のシーリングビームの内のシーリングビームの位置を変更するように構成される。
【0043】
したがって、シーリングビームは、第2の方向に沿って、すなわち、プレス部材が延びる方向に平行な走査線に沿って移動することができる。例えば、シーリングビームは、それらが第2の方向に沿って連続的に移動するように、またはそれらが第2の方向に沿っていくつかの別個の点に印加されるように制御され得る。
【0044】
したがって、シーリングビーム(すなわち、シーリングビームまたはシーリングビームス)は、プレス部材の位置を変えることなく、プレス部材の近傍の複数の点でフィルムを容器に接合するように、プレス部材に対して移動するように制御されてもよい。さらに、容器がプレス部材に対して移動するとき、シーリングビームの位置を変化させて、相対移動の経路に沿って接合部を作成することができる。この接合部は、(例えば)容器の開口部の周囲に沿っておよび/またはトレイまたは他の容器の縁の周りに延びることができる。
【0045】
好ましくは、シーリングビーム源は、1つまたは複数のシーリングビームを放出して、容器の開口部の全周にわたってフィルムを容器に接合するように構成される。そのため、開口部を囲む接合部によって開口部を密閉することができる。好ましくは、そのようなシールは気密および/または水密である。このようなシールは、容器内の製品が漏れるのを防ぎ、容器内の製品が容器外の気体や液体と相互作用せずに新鮮に保たれるため、食品の包装に特に有益である。
【0046】
シーリングビームを移動させることができる第2の方向は、プレス部材が延びる第1の方向と平行であるため、シーリングビームは、プレス部材から同じ距離にある範囲の点に適用することができる。結果として、シーリングビームは、容器に近接するプレス部材の複数の部分またはすべての部分(すなわち、プレス部材がフィルムを介して容器と接触している場所)の近傍に印加され得る。言い換えれば、第2の方向に沿った各点でシーリングビームが、フィルムに接触し容器に近接するプレス部材の一部の近傍にあるフィルムおよび/または容器に入射するので、シーリングビームが沿って移動し得る第2の方向に沿ってフィルムと容器との間に好適な接合が形成され得る。
【0047】
好ましくは、プレス部材が延びる第1の方向は、容器がプレス部材に対して移動する方向に対して角度が付けられている。その結果、シーリングビームが配置され得る第2の方向もまた、容器がプレス部材に対して移動する方向に対して角度が付けられる。換言すれば、第1および第2の方向は、プレス部材に対する容器の移動方向に対して平行でなく直交しないことが好ましい。
【0048】
プレス部材と、このようにシーリングビームが印加される位置の範囲とに角度を付けることにより、容器がプレス部材に対して連続的に移動するときに、容器を容易かつ迅速に密封することができる。容器とプレスとの間の相対移動の方向に平行な接合部は、シーリングビームがプレス部材を通過するときに、第2の方向に沿った一定の位置にシーリングビームを保持することによって形成することができる。同様に、相対移動の方向に直交する結合は、容器がプレス部材に対して移動する方向におけるシーリングビームの動き成分が、容器がこの方向に移動する速度に等しくなるように、第2の方向に沿ってシーリングビームを動かすことによって作成することができる。
【0049】
したがって、角度の付いたプレス部材を備えた実施形態は、容器の側面および/または容器の開口部が、容器とプレス部材との間の相対移動の方向と平行および/または直交する(例えば、輸送システムによって)配置される例に特に適している。
【0050】
対照的に、プレス部材とシーリングビームの走査線が相対移動方向に直交して配置され、容器がプレス部材及び走査線に対して連続的に移動する場合、相対移動方向に直交する結合を作成することは困難である。これは、シーリングビームが移動する必要のある直交経路のすべてのポイントが、シーリングビームの走査線に同時に入るためである。そのため、非常に短い滞留時間を利用して、目的の結合を作成できる。
【0051】
好ましくは、第1の方向(および/または第2の方向)と、容器がプレス部材に対して移動する方向との間の角度は、15から75度の範囲であり、好ましくは、30から60度の範囲であり、より好ましくは約45度である。
【0052】
45度の角度は、相対移動方向に平行な結合を形成するとき(シーリングビームが第2方向に対して静止している場合)、および相対移動方向に直交する結合を形成するとき(相対移動方向に平行なシーリングビームの速度成分が、容器がこの方向に沿ってプレス部材に対して移動する速度と同じになるように、シーリングビームが第2の方向に沿って移動する場合)にビームが容器に対して移動する速度が等しいため、特に有益である。これは、45度の角度で、シーリングビームが容器とプレス部材の間の相対移動方向に平行および直交して移動する速度の成分が等しいためである。したがって、同様の特性を持つ結合は、(たとえば)シーリングビームの強度を変更したり、一定の滞留時間を維持するためプレス部材に対して容器が移動する速度を変更したりする必要なしに、平行および直交する方向に作成できる。したがって、容器のスループットに影響を与えることなく、好適なシールを簡単に作成できる。
【0053】
好ましくは、装置は、容器の開口部の全周にわたって密封を形成するように(すなわち、開口部が密封によって囲まれるように)フィルムを容器に接合するように構成される。好ましくは、そのようなシールは気密および/または水密である。好ましくは、容器とフィルムとの間の接合部は、容器の開口部の周囲の周りで均質な特性を有する。このような接合は、開口部の周囲全体で同様の強度になるため、好適な密封の製造を簡素化する。
【0054】
接合部の特性は、シーリングビームによって容器とフィルムに伝達されるエネルギーの量に部分的に依存する。伝達されるエネルギーは、シーリングビームのパワーと、シーリングビームの下にある容器/フィルムの各部分の滞留時間に依存する。
【0055】
シーリングビームのプレス部材および走査線が容器の相対経路を横切って延びる上記の例では、容器およびフィルムの所与の領域の滞留時間は、シーリングビームの走査線に対する(すなわち、シーリングビームの位置を変えることができる第2の方向に対する)所望の接合部の角度に依存する。
【0056】
例えば、トレイのリムが走査線に対して比較的鋭角でプレス部材およびシーリングビーム源を通過する場合、リムの各部分は、走査線を直交して通過するトレイリムと比較した場合、シーリングビームの下で比較的長い滞留時間を有する。プレス部材と走査線に対するそれぞれのトレイの速度が一定であり、シーリングビームが一定の電力で連続的に動作すると仮定すると、走査線を鋭角で通過するトレイリムは、トレイリムよりも大きなエネルギーを受け取る。そのため、接合部は不均質である。鋭角でリムに過度のエネルギーが加えられると、容器/フィルムが焼けたり、黒くなったり、跡が付けられたりすることがある。同様に、トレイとフィルムとの直交するリムでの接合が弱すぎて、トレイの開口部を適切に密閉できない場合がある。
【0057】
これらの問題を考慮して、湾曲した側面および/または丸みを帯びたまたは丸みを帯びた角を有する開口部の周囲の周りに容器とフィルムとの間に均質な結合を提供することは困難である可能性があることが理解されよう。
【0058】
そのような開口部を横切る好適なシールを達成するために、シーリングビーム源は、シーリングビームの走査線に対する(すなわち、第2の方向に対する。第2の方向は、シーリングビームの位置を変えることができる方向)所望の接合角度に依存してシーリングビームの出力を変化させるように構成される場合がある。この角度は、容器がプレス部材に近づくとき、カメラなどのセンサを使用して検出され得る、および/または、容器が一定の方向および周期(すなわち、容器間の一定の間隔)でプレス部材およびシーリングビーム源に対して移動するように事前に決定され得る。例えば、シーリングビーム源は、シーリングビームが開口部の角の周りを横断するときに、シーリングビームのパワーを変化させるように構成され得る。いくつかの実施形態では、シーリングビーム源は、容器の角の周りにシーリングビームを印加する(すなわち、横断する)ときにシーリングビームの出力を増加させるように、および/または第2の方向に直交するまたは平行である横断経路に沿ったシーリングビームをあてる(すなわち、横断する)ときにシーリングビームの出力を最大に増加するように構成され得る。
【0059】
したがって、シーリングビームの出力は、密封される容器の部分に応じて、シーリングビーム源によって変化させることができる。好ましくは、容器がプレス部材およびシーリングビーム源に対して移動するときに、開口部の周囲の単位面積あたりの一定のエネルギーを維持するように、シーリングビームの出力を変化させる。
【0060】
さらなる実施形態では、容器密封装置は、追加的または代替的に、容器とプレス部材との間の相対速度を変化させて、シーリングビームが角または曲線の周りを横断するときの滞留時間を変化させるように構成され得る。
【0061】
しかしながら、これらの特徴は必須ではなく、さらなる実施形態において、好適なシールは、一定のパワーでシーリングビームを印加し、かつ容器とプレス部材との間に一定の相対速度を使用することによって達成され得る。
【0062】
好ましくは、プレス部材は、プレス部材が延びる第1の方向がプレス部材の長さに沿って一定であるように真っ直ぐである。しかしながら、これは必須ではなく、他の実施形態では、プレス部材と、それに沿ってシーリングビームが印加される平行な走査線が湾曲していてもよい。換言すれば、上記の第1および第2の方向は、プレス部材の長さに沿って変化し得る。
【0063】
好ましくは、容器がプレス部材に対して移動する方向に直交するプレス部材の幅は、容器がプレス部材に対して移動する方向に直交する容器の幅よりも大きい。換言すれば、プレス部材は、容器の幅全体にわたって容器に近接することができる。したがって、容器は、その幅を横切る実質的に任意の点でフィルムに接合することができ、容器の開口部は、プレス部材に対して単一の経路でその全周にわたって密封することができる。
【0064】
好ましくは、シーリングビーム源は、第1のシーリングビームおよび第2のシーリングビームを放出し、第1のシーリングビームおよび第2のシーリングビームが容器の開口部の周囲を反対方向に移動するように、第1のシーリングビームおよび第2のシーリングビームの位置を制御(すなわち、変更または変更)するように構成される。これにより、容器がプレス部材に対して連続的に移動するときに容器の開口部を密封するように、開口部を取り囲む接合部を形成することができる。したがって、スループットが向上する可能性がある。しかしながら、これらの特徴は必須ではなく、さらなる例では、容器は、単一のプレス部材を複数回通過するか、または複数のプレス部材を連続して通過してもよい。
【0065】
好ましくは、プレス部材は、フィルムをプレスして2つの容器に同時に接触させるように構成される。シーリングビーム源は、それぞれの容器および/またはフィルムに入射する少なくとも1つのシーリングビームを放出するように構成される。前記シーリングビームは、フィルムが容器に結合するように、それぞれの容器に近接するプレス部材のそれぞれの第1の部分の近傍に入射する。そして、容器密封装置は、プレス部材が近接するそれぞれの容器の領域が変化するように、プレス部材に対して容器を移動させるように構成される。
【0066】
容器密封装置のそのような実施形態は、それらがフィルムを複数の容器に同時に結合することができるので、スループットのさらなる増加を達成することができる。容器の列は、同じ方向にプレス部材に対して連続的に(例えば、端から端まで)移動することができる。これらの実施形態のプレス部材は、上記で論じた好ましい特徴のいずれかを含み得る(例えば、プレス部材は、容器とプレス部材との間の相対移動の方向に対して角度を付けられた方向に延びることができる)。
【0067】
さらなる実施形態は、分割部分によって分離された2つの開口部を含む容器を密封することができる。そのような容器密封装置は、フィルムをプレスして容器の分割部分と接触するように構成されたプレス部材と、分割部分および/またはフィルムに入射する少なくとも1つのシーリングビームを放出するように構成され、少なくとも1つのシーリングビームは、フィルムを分割部分に接合するように、分割部分に近接するプレス部材の一部の近傍に入射するシーリングビーム源を備える。したがって、液体および/または気体が2つの開口部の間を通過するのを防ぐために、分割部分に沿って接合部を形成することができる。
【0068】
さらに好ましい実施形態では、容器密封装置は、プレス部材が容器に対して移動できるように、プレス部材を移動させるように構成されたプレス部材制御システムを備えることができる。例えば、プレス部材は、プレス部材の位置を制御するように構成されたロボットアームに取り付けられ得る。したがって、プレス部材は、容器の表面全体の様々な場所で、容器と接触するようにしっかりとプレスしながら容器に近接するように動かすことができる(例えば、開口部を密閉するために、容器の開口部の周りに延びるか、または容器の開口部を取り囲む結合を形成する)。
【0069】
容器プレス部材は、少なくとも2つの方向(例えば、x軸およびy軸に沿って、および/または半径方向および円周軸において)にプレス部材の位置を制御するように構成され得る。したがって、プレス部材は、密封される容器の表面に平行な平面内を移動するように制御することができる。
【0070】
特に好ましい実施形態では、シーリングビーム源は、シーリングビームが容器に対してプレス部材と共に移動するようにシーリングビームの位置を制御するように構成される。その結果、プレス部材とシーリングビームが一緒に容器に対して移動するとき、プレス部材とシーリングビームの相対位置は一定である。走査ビームの経路の制御は、走査ミラー、屈折光学系、または他の手段によって達成することができる。代替の実施形態では、シーリングビーム源は、プレス部材と共に移動することができるが、これは必須ではない。
【0071】
そのような実施形態は、シーリングビームの制御を著しく単純にすることができる。装置(およびシーリングビーム源)は、プレス部材の位置を制御するように構成することができ、シーリングビームは、シーリングビームが一定の滞留時間で開口部の全周に沿って(すなわち、横断または容器および/またはフィルムの表面を横切る動きで)印加されるように制御することができる。したがって、均質な結合と好適なシールは、シーリングビームの力を変更することなく、開口部の周りに確実に形成される。
【0072】
例えば、プレス部材およびシーリングビーム源を通過して容器を輸送する輸送システムを含む装置の例では、プレス部材およびシーリングビームは、輸送方向における容器の動きを補償するように制御され得る。例えば、シーリングビームが搬送方向に平行な経路に沿って照射されるとき、容器、プレス部材、およびシーリングビームは、搬送方向に同じ速度で移動するように(すなわち、容器、プレス部材、およびシーリングビームの間に搬送方向に相対移動がないように)制御され得る。
【0073】
したがって、シーリングビームが容器またはフィルムの表面を横断する速度、すなわち開口部の周りの各点での滞留時間は、トレイが輸送システムによって運ばれる速度とは関連していない。シーリングビーム源は、シーリングビームのパワーを一定レベルに維持しながら、一定の滞留時間(および開口部の周囲の単位面積あたりの容器/フィルムに印加される一定レベルのエネルギー)を達成することができる。このように、これらの装置は、均質な結合とより信頼性の高いシールを提供するための簡単な手段を提供する。
【0074】
好ましくは、これらの実施形態のプレス部材は環状であり、シーリングビーム源は、シーリングビームが環状プレス部材の中央の穴を通過するようにシーリングビームを制御するように構成される。したがって、プレス部材が容器に対して移動する方向に関係なく、プレス部材は、シーリングビームの経路に先立ってフィルムを容器と接触するようにプレスすることができる。さらに、プレス部材は、シーリングビームが印加される点を取り囲む環状領域において、フィルムを容器と接触するようにプレスすることができる。これは、シーリングビームが容器および/またはフィルムに入射する位置でフィルムが容器と接触することを確実にするのに役立ち、それにより、容器とフィルムとの間の好適な接合およびシールを達成する。
【0075】
好ましくは、シーリングビームはレーザービームである。例えば、シーリングビームは、1から7mmの間、好ましくは2から6mmの間、より好ましくは3mmから5mmの間のビーム直径を有するレーザービームであり得る。
【0076】
本発明者らは、Synrad、Ltd.(RTM)によって製造されたFirestar 60W CO2レーザーで特に成功を収めた。このようなレーザーシステムは、レーザーマーキングに一般的に使用されているが、容器のレーザーシーリングでの使用に適していることがわかっている。
【0077】
特に成功した実施形態では、本発明者らは、Fierstar 60W CO2レーザーのレーザー出力を100%(60W)に設定し、走査ヘッドをシール点の289.0mm上に配置することによって、フィルムをトレイおよび他の容器にシールした。この配置では、シーリングビームのスポットサイズまたは直径は約2.6mmである。このスポットサイズは、レーザーバーンペーパーにラインを走査し、光学顕微鏡を使用してこの走査されたラインの両側の熱影響部(Heart Affected Zone,HAZ)の幅を推定し、マークされた線の全幅から熱影響部を差し引くことによって実験的に確認された。
【0078】
あるいは、シーリングビーム源は、エネルギーをフィルムおよび/または容器に伝達するために伝達するのに適した代替ビームを放出するように構成され得る。
【0079】
さらなる実施形態において、容器密封装置は、密封された容器を周囲のフィルムから分離するように構成された切断システムを含み得る。
【0080】
したがって、密封プロセスに続いて、密封された容器は、切断システムによって余分なフィルムから分離または切断され得る。
【0081】
切断システムは、ナイフまたは他の刃を含むことができる。しかしながら、好ましくは、切断システムは、切断ビーム(例えば、レーザービーム)を放出するように構成され得る。したがって、切断システムは、切断ビームを放出するように構成された切断ビーム源を備える。これにより、同様のビーム制御光学系をカッティングビームとシーリングビームに使用できる。好ましくは、切断システムは、容器の周囲に整列してまたは平行にフィルムを切断するように構成される。
【0082】
特に、シーリングビームおよびカッティングビームは、同一のビーム源によって生成され得るが、カッティングビーム源は、カッティングビーム源がシーリングビーム源より確実に集束され、より高いパワー密度を有するように、シーリングビーム源よりもフィルムの近くに配置される。シーリングビームとカッティングビームに同様のソースを使用すると、装置のメンテナンスと操作が簡単になる。
【0083】
切断システムおよび切断ビーム源は、密封された容器を互いにおよび周囲のフィルムから分離するために、プレス部材およびシーリングビーム源の下流に配置され得る。
【0084】
代替の実施形態では、切断ビーム源とシーリングビーム源は同じ源であり得、シーリングビーム源も切断システムの一部を形成する。その結果、シーリングビーム源は、切断プロセスを実行する際のパワー密度の適切な増加とともに、シーリングビームと切断ビームの両方に使用できる。追加的または代替的に、フィルムを切断するためにより多くの熱エネルギーをフィルムに提供するように、シーリングビームを使用しながらスキャン速度を低下させることができる。
【0085】
システムの好ましい実施形態では、密封される容器は個別に供給される。ただし、結合して供給される容器は、切断プロセス中に切断システムによって分離される可能性があることに注意すべきである。
【0086】
好ましくは、容器密封装置は、トレイを密封するのに適しており、シーリングビーム源は、トレイの縁および/またはトレイの縁を覆うフィルムに入射する1つまたは複数のシーリングビームを放出するように構成される。トレイは、食品包装業界で一般的に使用されているタイプの容器で、上向きの開口部がある。したがって、容器密封装置はトレイシーラーであり得る。
【0087】
好ましくは、プレス部材は、可撓性で弾力性のある材料を含む。このように、プレス部材は、力が加えられると変形する可能性があるが(例えば、それが容器と接触するようにしっかりと近接または押すとき)、力が取り除かれると元の形状に戻る。そのようなプレス部材は、容器表面の位置の変化に関係なく、プレス部材がフィルムを容器の表面と接触するようにプレスすることができるので、容器とフィルムとの間の好適な接合を達成し得る。
【0088】
代替的または追加的に、容器密封装置は、容器がプレス部材に対して移動するときに、プレス部材を偏らせて(バイアスして)容器と接触させるように構成されたバイアス部材を備え得る。
【0089】
さらなる実施形態では、容器に近接するように構成されたプレス部材の表面は、容器とプレス部材との間の相対移動の方向に沿い、容器の経路に向かって角度が付けられている。この角度付けは、容器に対するフィルムの正しい配置を確実にし、プレス部材に対する容器表面の位置の変動(例えば、容器の表面の欠陥によって引き起こされる可能性がある)への対応を補助できる。
【0090】
本発明のさらなる態様によれば、複数の密封システムを含む容器密封装置が提供され、それぞれの密封システムは、
フィルムをプレスして容器と接触させるように構成されたプレス部材と、
1つまたは複数のシーリングビームを放出するように構成され、前記シーリングビームのそれぞれは、フィルムを容器に接合するように、容器に近接するプレス部材のそれぞれの部分の近傍に入射するシーリングビーム源と
を備え、
容器密封装置は、容器の列をプレス部材に対して移動させ、複数の密封システムを交互に操作して、容器の列に沿って連続する容器を密封するように構成される。
【0091】
したがって、複数の密封システムを使用して、容器を順次密封することができる。例えば、2つの密封システムを有する例では、第1の密封システムは、容器密封装置を通過する奇数の容器(すなわち、第1、第3、第5などの容器)を密封し得、第2の密封システムは、容器密封装置を通過する偶数の容器(すなわち、2番目、4番目、6番目などの容器)を密封し得る。これは、3つ以上のシーリングシステムを含む例に拡張することができる。
【0092】
複数の密封システムのそれぞれは、本発明の第1の態様に関して上記で論じた特徴のいずれかを含み得る。単一の密封システムは生産ライン内の隣接する容器を密封する必要がないので、このような容器密封装置はスループットを増加させる可能性がある。これにより、(たとえば)容器間のギャップを減らしたり、輸送システムの速度を上げたりできる。
【0093】
本発明のさらなる態様によれば、容器の開口部をフィルムで密封するための方法が提供され、この方法は以下を含む。
【0094】
プレス部材を使用してフィルムを容器と接触させるようにプレスし、
1つまたは複数のシーリングビームを放出し、前記シーリングビームのそれぞれが容器および/またはフィルムに入射し、シーリングビームが、フィルムを容器に接合するように容器に近接するプレス部材のそれぞれの第1の部分の近傍に入射するようにシーリングビーム源を操作し、
プレス部材が近接する容器の領域が変化するように、プレス部材に対して容器を移動させ、
1つまたは複数のシーリングビームを放出し、前記シーリングビームのそれぞれが容器および/またはフィルムに入射し、シーリングビームがフィルムを容器に結合するように、容器に近接するプレス部材のそれぞれの第2の部分の近傍に入射するようにシーリングビーム源を操作する。
【0095】
このような方法は、従来のヒートシール方法よりもエネルギー消費量が少なく、柔軟性が高く、スループットが向上する可能性のある容器をシールするための改善された手段を提供する。
【0096】
プレス部材の第1の部分および第2の部分がプレス部材の同じ部分である場合、プレス部材とシーリングビームとの間に相対移動がない場合がある。一方、プレス部材の第1の部分と第2の部分が異なる場合、シーリングビームは、プレス部材に対して移動され得る。
【0097】
本発明のこの態様による方法を実施するのに適した装置を提供する本発明の第1の態様に関して、この方法に対するさらなる特徴、利点、および修正が上に記載されている。
【0098】
好ましくは、この方法は、容器および/またはプレス部材に対して1つまたは複数のシーリングビームの内のシーリングビームの位置を制御(すなわち、変化)することをさらに含む。
【0099】
好ましくは、この方法は、容器と1つまたは複数のシーリングビームの内のシーリングビームとの間の相対移動の経路に沿ってフィルムを容器に接合することをさらに含む。
【0100】
好ましくは、この方法は、輸送システムを使用して容器を輸送することをさらに含む。
【0101】
任意選択で、この方法は、輸送システムを使用して、一定の間隔および/または一定の向きで容器を輸送することをさらに含む。
【0102】
いくつかの実施形態では、この方法は、センサを操作して、プレス部材に対する容器の位置および向きを決定すること、およびシーリングビーム源を操作して、容器の決定された位置と向きに基づいて、1つまたは複数のシーリングビームの内のシーリングビームの位置を制御する(すなわち、変化させる)ことを含む。
【0103】
好ましい実施形態では、プレス部材が第1の方向に延び、この方法は、シーリングビーム源を制御して、第1の方向に平行な第2の方向に沿うプレス部材に対して、1つまたは複数のシーリングビームの内のシーリングビームの位置を変更することをさらに含む。
【0104】
好ましくは、プレス部材が延びる第1の方向は、容器がプレス部材に対して移動する方向に対して角度が付けられている。
【0105】
好ましくは、プレス部材が延びる第1の方向と、容器がプレス部材に対して移動する方向との間の角度は、15から75度の範囲であり、好ましくは、30ら60度の範囲であり、さらに好ましくは約45度である。
【0106】
好ましくは、容器がプレス部材に対して移動する方向に直交するプレス部材の幅は、容器がプレス部材に対して移動する方向に直交する容器の幅よりも大きい。
【0107】
任意選択で、この方法は、第1のシーリングビームおよび第2のシーリングビームを放出するようにシーリングビーム源を操作することをさらに含み、第1のシーリングビームおよび第2のシーリングビームは、容器の開口部の周囲を反対方向に移動する。
【0108】
任意選択で、この方法はさらに以下のステップを含む。
【0109】
プレス部材を使用してフィルムを2つの容器に同時に接触させるようにプレスし、
それぞれの容器および/またはそれぞれの容器の上のフィルムに入射する少なくとも1つのシーリングビームを放出し、前記シーリングビームのそれぞれは、前記フィルムがそれぞれの容器に接合するようにそれぞれの容器に近接するプレス部材のそれぞれの部分の近傍に入射するようにシーリングビーム源を操作し、
プレス部材が近接するそれぞれの容器の領域が変化するようにプレス部材に対して容器を移動させ、
1つまたは複数のシーリングビームを放出し、前記シーリングビームのそれぞれが第2の容器および/またはフィルムに入射し、シーリングビームが、フィルムを容器に結合するように容器に近接するプレス部材のそれぞれの第2の部分の近傍に入射するようにシーリングビーム源を操作し、
好ましくは、シーリングビーム源は、第3のシーリングビームおよび第4のシーリングビームを放出し、第3のシーリングビームおよび第4のシーリングビームが、第2の容器の開口部の周囲を反対方向に移動する。
【0110】
いくつかの実施形態では、容器は、分割部分によって分離された2つの開口部を含み得、そしてこの方法は、以下のステップをさらに含み得る。
【0111】
プレス部材を使用してフィルムを分割部分と接触するようにプレスし、
分割部分および/または分割部分の上のフィルムに入射する少なくとも1つのシーリングビームを放出し、シーリングビームが、フィルムを分割部分に接合するように分割部分に近接するプレス部材の一部の近傍に入射するようにシーリングビームを操作する。
【0112】
好ましくは、この方法は、プレス部材が容器に対して移動できるように、プレス部材制御システムを使用してプレス部材を移動させることをさらに含む。
【0113】
好ましくは、シーリングビーム源は、シーリングビームが容器に対してプレス部材と共に移動するようにシーリングビームの位置を制御する。
【0114】
好ましくは、プレス部材は環状であり、シーリングビーム源は、シーリングビームが環状プレス部材の中央の穴を通過するようにシーリングビームを制御する。
【0115】
好ましくは、シーリングビームはレーザービームである。
【0116】
好ましくは、この方法は、密封された容器を周囲のフィルムから分離するために切断システムを操作することをさらに含む。
【0117】
好ましくは、この方法は、切断ビームを放出するように構成された切断ビーム源を含む。
【0118】
好ましくは、この方法は、トレイを密封するための方法であり、トレイのリムおよび/またはトレイのリムを覆うフィルムに入射する1つまたは複数のシーリングビームを放出するようにシーリングビーム源は操作される。
【0119】
好ましくは、この方法は、プレス部材から2cm以内、好ましくはプレス部材から1cm以内で容器および/またはフィルムに入射する1つまたは複数のシーリングビームを放出するシーリングビーム源の操作を含む。
【0120】
好ましくは、プレス部材は、可撓性で弾力性のある材料を含む。
【0121】
好ましくは、容器に近接するように構成されたプレス部材の表面は、容器とプレス部材との間の相対移動の方向に沿い、容器の経路に向かって角度が付けられている。
【0122】
好ましくは、この方法は、容器を密封する前に、容器に食品を充填するステップを含む。これは、好ましくは、容器密封装置の上流で実施される。このような方法は、容器に好適なシールを提供し、液体および気体が容器に出入りするのを防ぎ、中に含まれる食品の腐敗を防ぐのに適している。
【0123】
好ましい例では、この方法は、容器を密封する前に、容器にパージガスを充填するステップを含み得る。パージガスは、容器の内容物に対して不活性または非反応性である得る。例えば、多くの食品では、容器を密封する前に容器から酸素を除去することにより、製品の寿命を延ばすことができる。これは、制御された(例えば、無酸素の)環境で方法を実行することによって達成することができる。
【0124】
あるいは、またはさらに、容器密封装置は、大気圧またはそのすぐ上に維持されるパージガスで満たされた閉鎖系であり得る。容器がそのようなシステムを通過すると、パージガスがトレイの内部ボリュームを満たし、酸素および/または他の大気ガスを排出する。フィルムによって容器内に密封されるこのパージガスは、好ましくは、容器の包装された内容物に対して不活性で非反応性である。上向きの開口部を有する容器から酸素を置換するので、空気より重いパージガスが特に好ましい。
【0125】
たとえば、低酸素包装では、窒素を使用してトレイまたは他の容器内の周囲空気を置き換え、酸素レベルを下げることができる(たとえば1%未満)。これにより、食品の劣化が遅くなる可能性がある。追加的または代替的に、二酸化炭素をトレイに追加して、酸素を置換し、細菌の増殖を遅らせることができる。例えば、密封された食品包装容器の雰囲気は、約70%の窒素、30%の二酸化炭素、および1%の酸素を含み得る。
【0126】
あるいは、高酸素パッケージングでは、酸素レベルを上げることができる(たとえば、約60%以上)。これは通常、色を維持するために赤身の肉を包装するときに使用される。
【0127】
好ましくは、この方法は、本発明の第1の態様による容器密封装置を使用して実施することができ、前記容器密封装置は、上記で論じた好ましい特徴のいずれかを含む。
【0128】
本発明のさらなる態様によれば、上記で論じた本発明の第2の態様による容器密封装置を使用して容器を密封する方法が提供される。この方法は、複数の密封システムを交互に操作して、容器のラインに沿って連続する容器を密封することを含む。この方法は、本発明の前述の態様に関連して上記で論じたステップのいずれかを含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0129】
【
図1a】本発明の実施形態に係る装置および方法を使用して密封することができるトレイの断面図である。
【
図1b】本発明の実施形態に係る装置および方法を使用して密封することができるトレイの平面図である。
【
図1c】本発明の実施形態に係る装置および方法を使用して密封することができるトレイの側面図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る容器密封装置の概略正面図である。
【
図3a】本発明の実施形態による容器密封装置の連続的な概略平面図である。
【
図3b】本発明の実施形態に係る容器密封装置の連続的な概略平面図である。
【
図3c】本発明の実施形態に係る容器密封装置の連続的な概略平面図である。
【
図3d】本発明の実施形態に係る容器密封装置の連続的な概略平面図である。
【
図3e】本発明の実施形態に係る容器密封装置の連続的な概略平面図である。
【
図3f】本発明の実施形態に係る容器密封装置の連続的な概略平面図である。
【
図3g】本発明の実施形態に係る容器密封装置の連続的な概略平面図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る容器密封装置の概略平面図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る容器密封装置の概略平面図である。
【
図6a】本発明の実施形態での使用に適したプレス部材の例を示している。
【
図6b】本発明の実施形態での使用に適したプレス部材の例を示している。
【
図7a】本発明の実施形態に係る容器密封装置の概略正面図である。
【
図7b】本発明の実施形態に係る容器密封装置の概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0130】
図2は、容器10の密封中の断面における容器密封装置100を概略的に示している。これらの容器10は、(容器10がトレイであるように)リム12によって囲まれた上向きの開口部14を備える。
【0131】
容器密封装置100は、プレス部材30、シーリングビーム源40、および輸送システム50を備える。図示されるように、輸送システム50(例えば、コンベヤ)は、容器10を、プレス部材30およびシーリングビーム源40を通過させてD方向に輸送する。プレス部材30は、容器10がプレス部材30と輸送システム50との間を移動または通過するように、輸送システム50上に配置される。
【0132】
図示されるように、容器密封装置100は、装置を通って方向dに移動するフィルム20のウェブを受け取る。フィルム20は、プレス部材30と容器10との間を通過する。
【0133】
容器10およびフィルム20がプレス部材30と輸送システム50との間を通過するとき、プレス部材30は、フィルム20を容器10と接触するように押す(例えば、プレス部材30がフィルム50と接触するように、そして、フィルム50は、単一の線に沿って容器10と接触している)。
【0134】
シーリングビーム源40は、方向Dにおいてプレス部材30の下流に配置されている。フィルム50を容器10に接合するために、シーリングビーム源40は、フィルム20を容器に接合するのに適した少なくとも1つのシーリングビーム42を放出する。シーリングビーム42は、フィルム50が容器10と接触しているプレス部材50の近傍の容器10および/またはフィルム50に入射する。その結果、シーリングビーム42は、フィルム50を容器10に接合する。例えば、シーリングビーム42は、フィルム20または容器10の表面に存在する接着剤を活性化することができ、および/または容器10および/またはフィルム20をそれらが一緒に融合するように溶融することができる。
【0135】
プレス部材30は、ゴムなどの可撓性で弾力性のある材料で形成することができる。したがって、使用中、プレス部材30は、
図2に示されるように、湾曲した形状に変形され得る。弾力性のある材料であるためプレス部材30は、元の形状に戻るように付勢され、したがって、リム12の位置のわずかな変化(例えば、容器10の表面の欠陥、または容器10が支持されている輸送システム50の位置の変化により引き起こされる可能性がある)に関係なく、フィルム20を容器10と接触するようにプレスし続ける。これは、容器10の位置または形状の変化に関係なく、フィルム20と容器10との間の好適な接合を確実にするのに役立つ。
【0136】
フィルム20に接触するプレス部材30の表面30aは、容器10とプレス部材30との間の相対移動の方向に(すなわち、方向Dに沿って)、容器10に向かって(すなわち、容器の経路に向かって)角度が付けられている。具体的には、プレス部材30の前縁または上流縁30aは、プレス部材30の後縁または下流縁よりも、輸送システム50および容器10の供給経路からより遠い距離に配置されている。その結果、プレス部材30は、フィルム20の供給またはフィルム20と容器10の位置の変化に関係なく、フィルム20と容器10とに正確に近接する。この場合も、これは、容器10の開口部の周りの好適なシールに寄与し、漏れを防ぎ、包装された食品の腐敗を防ぐ。
【0137】
図2に示される具体例では、少なくとも1つのシーリングビーム42は、プレス部材30に隣接して、プレス部材30の後縁30bの近傍を通過する(すなわち、プレス部材30に対する容器10の動き方向におけるさらに下流のプレス部材30のエッジ)。フィルム20と容器10とに近接するプレス部材30の一部の近傍へのシーリングビーム42の印加は、シーリングビーム42が入射する際に、フィルム20を容器10の表面と接触または近接させたままにできるため、好適な接合を確実にする。
【0138】
他の実施形態では、シーリングビームは、他の場所(例えば、方向Dのプレス部材30の上流)に印加され得る。あるいは、プレス部材30がフィルム20と接触する一方で、シーリングビームがプレス部材30を通って透過され、フィルム20および/または容器10に入射することができるように、プレス部材は、シーリングビームに対して透明であるように構成され得る。
【0139】
図示されるように、シーリングビーム源40は、輸送システム50の上に提供される(すなわち、シーリングビーム源40が、輸送システムのプレス部材30および容器10と同じ側にある)。しかしながら、他の実施形態では、シーリングビーム源は、代替的または追加的に、輸送システム50のプレス部材30の反対側(すなわち、
図2に示される輸送システム50の下)に備え得る。そのような例では、1つまたは複数のシーリングビームは、フィルム20および/または容器10に入射する前に、シーリングビーム源40から輸送システム50を介して伝達され得る。例えば、シーリングビームは、輸送システム50の開口部、またはシーリングビームに対して透明である輸送システム50の一部を通過することができる。
【0140】
図2に示される輸送システム50は、プレス部材30およびシーリングビーム源40に対して連続的または非連続的に容器10を輸送するように操作され得る。容器10がプレス部材30に対して移動するにつれて、プレス部材30と近接する容器10の部分と、容器10の部分および/またはシーリングビーム42が入射するフィルムとが変化する。換言すれば、容器10がプレス部材30に対して移動するときに、容器10およびフィルムの別の、側方に離間した部分が、プレス部材30が近接する。したがって、容器10の開口部の周りを密封する必要がある場合に、容器10の別の部分をフィルムに接合することができる。
【0141】
輸送システム50の速度は、例えば、フィルム20と容器10との間の適切な接合を達成するために必要とされる滞留時間に応じて決定され得る。しかしながら、好ましくは、フィルム20のウェブは、ウェブがたるんだり過度に張られたりするのを避けるために、容器10が輸送システム50によって輸送される速度に等しい速度で容器密封装置100に供給される。これは、ミスフィードを回避するのに役立ち、容器10とフィルム20との間の好適な接合を確実にするように作用する。他の実施形態では、それぞれの容器または容器10のバッチは、単一のフィルムシートで密封され得る(すなわち、ウェブ供給プロセスではなくシート供給プロセス)。
【0142】
図2に示されるように、輸送システム50は、一定の間隔で(すなわち、連続する容器間の一定の期間で)、一貫した方向で(例えば、輸送システム50によって輸送されるそれぞれの容器が残りの容器と、好ましくは移動方向で整列するように)容器10を供給する。容器のそのような定期的かつ予測可能な輸送は、シーリングビーム42がそれぞれの容器に対して一貫した方法で操作され得るので、シーリングビーム42の制御を単純化する。ただし、これらの機能は必須ではない。
【0143】
さらなる実施形態では、システムは、カメラなどのセンサを含み、容器がプレス部材に対して移動するときに容器の位置および方向を決定するように構成され、フィルムを前記容器に正確に接合するように、それぞれの容器の決定された位置および方向に基づいてシーリングビーム42を制御するように構成され得る。
【0144】
開口部14の周囲を完全に密封するために、シーリングビーム42を操作して、開口部14の全周にわたってフィルム20を容器10に接合することができる(すなわち、接合部が開口部14を取り囲む)。これにより、開口部14全体に気密および水密シールが生成され得る。次に、シーリングビーム源を操作するそのようなプロセスおよび方法の例を、
図3aから3gを参照して説明する。ここで、対応する特徴は、同様の参照記号で示される。
【0145】
図3aおよび3gを参照して以下に説明する方法および装置は、容器10がプレス部材30に対して移動する間、容器10(または他の容器)を密封する簡単かつ効率的な手段を提供する。特に、容器が連続的に移動している間に容器を密封することにより、容器10の流れの中断を回避することができるので、高いスループットが可能になる。
【0146】
図3aから3gは、容器10(例えば、トレイ)がプレス部材30に対して方向Dに移動するときの容器密封装置110の連続画像を平面図で示している。容器10はフィルム(理解を容易にするためにこれらの図には示されていない)で密封されている。
【0147】
容器10とプレス部材30との間の相対移動は、容器10を動かすように構成された輸送システム(
図2など)、および/またはプレス部材30を動かすように構成されたシステムを使用して達成することができる。上記のように、相対移動は好ましくは連続的であり、相対移動の速度は、好ましくは、容器10を密封するために使用されるウェブまたはフィルムのシート(図示せず)の供給速度に等しい。
【0148】
図3aに示されるように(容器10およびフィルム(図示せず)がプレス部材30に接近する場合)、容器10は実質的に長方形であり、製品が含まれ得る内部ボリュームへつながる開口14を備える。開口14は、リム12に囲まれてもよい。シーリングビーム源の制御を単純化するために、容器10は、その長軸が容器10とプレス部材30との間の相対移動の方向Dに平行であり、その短軸が相対移動の方向Dに直交するように配向される。
【0149】
プレス部材30は、容器10がプレス部材30に対して移動する方向Dに対して角度が付けられた第1の方向Pに延在する(すなわち、プレス部材30が、プレス部材30に対する容器の経路に実質的に平行または直交しない方向に延在する)。具体的には、
図3aから3gのプレス部材は、容器10がプレス部材30に対して移動する方向Dに対して45度に配向されている。プレス部材30は、容器10よりも広く、容器10の全幅にわたってリム14に接触することができる。
【0150】
容器密封装置110は、シーリングビーム源(図示せず)をさらに備える。シーリングビーム源は、2つのシーリングビーム42a、42bを放出するように構成される。シーリングビーム源は、それぞれのシーリングビーム42a、42bの位置が、プレス部材30が延びる方向Pに平行に延びる走査線44に沿って変化し得るように、それぞれのシーリングビーム42a、42bの位置または経路を制御するように構成される。その結果、シーリングビーム42a、42bは、容器10とプレス部材30との間の相対移動の方向Dに対して角度が付けられた走査線44に沿って印加され得る。シーリングビーム42a、42bがそれに沿って移動され得る走査線44は、プレス部材30に隣接(すなわち、近接)している。
【0151】
容器10がプレス部材30に対して移動するとき、プレス部材30と容器10との間に配置されたフィルム(図示せず)が、容器10と接触するようにプレスされる。したがって、シーリングビーム42a、42bは、フィルムおよび容器10が著しく離れる前の接触をしている間に、フィルムおよび/または容器10に印加され得る。これにより、フィルムと容器10との間の好適な結合が保証される。
【0152】
シーリングビーム源は、2つのシーリングビーム42a、42bを、それらが容器10の開口14の周囲を反対方向に移動するように制御するように構成される。さらに、シーリングビーム源は、それぞれのシーリングビーム42a、42bが容器10に対して移動するように操作され、フィルムは、相対移動の各経路に沿って容器に接合される。
【0153】
図示されるように、シーリングビーム源は、第1のシーリングビーム42aが開口部14の周囲を時計回りに移動するように制御し、第2のシーリングビーム42bが開口部14の周囲を反時計回りに移動するように制御する。
【0154】
これらの図では、それぞれのシーリングビーム42a、42bの動きは、2対の矢印によって示されている。矢印の最初のセットは、容器に対するシーリングビーム42a、42bの動きを表す(矢印aおよびb)。結果として、矢印a、bの第1のセットは、第1および第2のシーリングビーム42a、42bによってフィルムと容器との間に形成される接合部46a、46bを規定する。矢印の第2のセットは、走査線44に沿った、プレス部材およびシーリングビーム源(矢印αおよびβ)に対するシーリングビーム42a、42bの動きを表す。したがって、矢印α、βの第2のセットは、シーリングビーム源によって定義されるシーリングビーム42a、42bの位置の変化を示している。
【0155】
図3bでは、容器10およびフィルムは、プレス部材30を通過し始める。プレス部材がフィルムに接触し、フィルムを押して容器10に接触させる。シーリングビーム源は、プレス部材30の近傍または隣接するリム12の角に2つのシーリングビーム42a、42bを印加するように操作され、それによってフィルムを容器10に接合する。
【0156】
容器10がプレス部材30に対して通過し続けるので、シーリングビーム源は、第1のシーリングビーム42aが時計回りに開口部14の周囲を移動するように、第2のシーリングビーム42bが反時計回りに開口部14の周囲を移動するように、容器10に対する第1および第2のシーリングビーム42a、42bの位置を制御する。シーリングビーム42a、42bは、(
図3fに示されるように)それらが開始したコーナーと反対側の容器のコーナーで合流する。
【0157】
その結果、容器10のリム12全体の周りで、フィルムと容器10との間に連続的な接合が形成される。この接合部は、開口部14を取り囲み、液体および気体が容器10に出入りするのを防ぐ。
【0158】
シーリングビーム42a、42bは、シーリングビーム源が第1のシーリングビーム42aの位置を一定に保持する方向D(すなわち、容器10とプレス部材30との間の相対移動の方向)に平行に移動し得ることが分かる。例えば、これは、第1のシーリングビーム42aについては
図3bと3cと
図3cと3dとの間で、第2のシーリングビーム42bについては
図3dと3eと
図3eと3fとの間で見られる。
【0159】
これらの場合、シーリングビーム42a、42bは、プレス部材30および走査線44に対して移動しない。しかしながら、容器10と、プレス部材30及びシーリングビーム源との間には、方向Dの相対移動が残っている。したがって、シーリングビーム42a、42bは、容器10に対してこの方向Dに平行に移動する。
【0160】
同様に、シーリングビーム42a、42bは、シーリングビーム源によって制御され、容器10に対して移動方向Dに直交して移動することができる。このような動きは、第2のシーリングビーム42bについては
図3bと3cとの間で、第1のシーリングビーム42aについては
図3eと3fとの間で見ることができる。
【0161】
この移動は、方向Dの速度成分が、方向Dにおけるプレス部材に対する容器10の移動速度に等しくなるように、シーリングビーム源が走査線44に沿ってシーリングビームを移動させる場合に達成される。
【0162】
容器10の角の周りにおける容器10に対するシーリングビーム42a、42bの移動は、方向Dにおけるプレス部材に対する容器10の速度と比較して、シーリングビーム42a、42bが走査線44に沿って移動する速度を変えることにより達成し得る。
【0163】
シーリングビーム源は、容器10が走査線44を通過するときにシーリングビーム42a、42bの出力を変化させて、均質な結合を維持するように構成されうる。これは、リムの任意の部分でのシーリングビーム42a、42bの滞留時間は、容器10が、走査線44を通過して運ばれる速度および走査線44に対するシーリングビーム42a、42bの横断経路の角度(すなわち、この場合、リム12の角度)によって決定されるためである。シーリングビーム源は、開口部14の周囲の単位面積あたりにおけるエネルギーを一定に維持するために、リム12の角でシーリングビーム42a、42bのパワーを増加させるように構成され得る。
【0164】
上記のような容器密封部材を含む包装システムを通る容器のスループットは、容器がプレス部材に対して通過するときに容器間の距離を短くすることによってさらに増加させることができる。したがって、容器が、(例えば)輸送システムによって輸送される速度、またはプレス部材によって近接させられる速度は増加する。
【0165】
しかしながら、容器が互いに近接または隣接してプレス部材を通過するとき、複数の容器がプレス部材に同時に接触する可能性がある。これは、プレス部材に対して移動する容器の走査線の方向に対してプレス部材が角度を付けられている場合に特に起こりやすい。
【0166】
この状況の例を、
図3aから3gを参照して論じた装置110と同様の容器密封装置120を示す
図4に示す。2つの容器10a、10b(それぞれがリム12a、12bによって囲まれた開口部14a、14bを含む)は、容器密封装置120のプレス部材30に対して方向Dに沿う走査線内を連続的に移動する。容器10a、10bは、それらの間のギャップが小さくなるように、実質的に互いに隣接して配置されている。
【0167】
容器10a、10bは、シーリングビーム42a、42b、42c、42dの制御を単純化するために、同じ方向に整列および配向されている。ただし、これは必須ではない。
【0168】
図3aから3gのように、プレス部材30は、相対移動の方向Dに対して角度を付けられた方向Pに延びる。その結果、容器10a、10bは、プレス部材が第1の容器10aの後部および第2の容器10bの前部を横切って延びるときに、それぞれプレス部材30に近接する。
【0169】
プレス部材30がフィルムに接触し、フィルムをそれぞれの容器12a、12bのリム12a、12bに接触するようにプレスするように、容器10a、10bにわたってフィルムが供給される。
【0170】
図4の容器密封装置120は、プレス部材30の近傍にある4つのシーリングビーム42a、42b、42c、42dを同時に放出するように構成されたシーリングビーム源をさらに備える。シーリングビーム源は、プレス部材30が延びる方向Pに平行に延びる走査線44に沿ってこれらのシーリングビーム42a、42b、42c、42dの位置を制御するように同様に構成される。
【0171】
最初に、シーリングビーム源は、第1のシーリングビーム42aおよび第2のシーリングビーム42bを放出するように構成される。第1の容器10aがプレス部材30を通過して移動するとき、シーリングビーム42a、42bは、第1の容器10aの開口部14aの周囲にわたり反対方向に移動するように制御され得、それにより、開口部14aの相対移動の経路に沿って第1の容器10のリム12aにフィルムを接合または接続する。これは、
図3aから3gを参照して説明した第1および第2のシーリングビーム42a、42bの制御に類似している。
【0172】
容器10a、10bは、プレス部材30に対して移動し続けるので、第1および第2の容器10a、10bの両方が、プレス部材30によって同時に接触され、それぞれが、シーリングビーム源の走査線44の下にある。
【0173】
したがって、シーリングビーム源は、第2の容器10bのリム12bに入射するようにされた第3のシーリングビーム42cおよび第4のシーリングビーム42dを放出するようにさらに構成される。第3および第4のシーリングビーム42c、42dは、第2の容器10bの開口部14bの周囲にわたり反対方向に移動して、フィルムを第2の容器10bのリム14bに結合または接続するように制御され得る。この場合も、第2の容器10bの開口部を密封するこの方法は、
図3aから3gを参照して説明したシーリングビームの制御に類似している。
【0174】
換言すれば、シーリングビーム源は、プレス部材30が容器10a、10bに近接する各点の近傍にある、容器10a、10bおよび/または容器10a、10bを覆うフィルムに入射するシーリングビーム42a、42b、42c、42dを放出するように構成される。したがって、それぞれの容器の開口部14a、14bは、プレス部材30に対して容器10a、10bのシングルパスで密封され、その後の密封工程を実施する必要はない。
【0175】
したがって、4つのシーリングビーム42a、42b、42c、42dを放出する容器密封装置120は、角度の付いたプレス部材30に対して連続的に輸送されるときに、互いに近くに配置された容器を効率的に密封することができる。
【0176】
さらに、上記の容器密封装置100、110、120はまた、容器が連続的に移動する間(すなわち、インラインプロセス中に)、複数の開口部を備えた容器を密封するように変更され得る。
【0177】
図5は、分割部分85によって分離された2つの開口部84a、84bを備えた容器80を効率的に密封することができる容器密封装置130を示している。分割部分58は、容器80のリム82と連続的に形成される。
【0178】
この容器密封装置130は、プレス部材30を備えている。容器80は、プレス部材30に対してD方向に(好ましくは連続的に)移動する。プレス部材30は、相対移動の方向Dに対して角度が付けられた方向Pに延びる(例えば、45度の角度で)。容器80がプレス部材30に対して移動すると、プレス部材30はフィルム(図示せず)に接触し、フィルムをプレスして、容器80のリム82および分割部分85と接触させる。
【0179】
容器密封装置130は、フィルムが容器80に結合されるように、方向Pに平行、かつプレス部材30の近傍に、走査線44に沿って3つのシーリングビーム42a、42b、42eを放出するように構成されたシーリングビーム源40(図示せず)をさらに備える。
【0180】
容器80がプレス部材30に対して移動するとき、シーリングビーム源40は、走査線44に沿ったシーリングビーム42a、42b、42eの位置を制御する。その結果、容器80と接触するようにプレスされたフィルムは、シーリングビーム42a、42b、42eと容器80との間の相対移動の経路に沿って容器80に接合される。
【0181】
具体的には、
図3aから3gのように、シーリングビーム源は、容器100に対して、それらがリム82の周りを反対方向に移動するように、第1および第2のシーリングビーム42a、42bを制御するように構成される。第1のシーリングビーム42aは、第1および第2の開口部84a、84bの周囲を時計回りに移動する。一方、第2のシーリングビーム42bは、第1および第2の開口部84a、84bの周囲を反時計回りに移動する。したがって、第1および第2のシーリングビーム42a、42bは、それらが容器80に対して移動するときにそれぞれ接合部46a、46bを形成し、容器8のリムを密封して、密閉された開口部を水密および/または気密可能とすることで、任意の製品が開口部84a、84bのいずれかを通って漏れることがないようにする。
【0182】
対照的に、シーリングビーム源は、第3のシーリングビーム42eが分割部分125に沿って容器80に対して移動するように、第3のシーリングビーム42eの位置を制御する。したがって、第3のシーリングビーム42eは、容器80の分割部分125に沿って接合部46cを形成する。第3のシーリングビームによって形成されたこの接合部42eは、好ましくは、第1および第2のシーリングビーム42a、42bによって形成された接合部42a、42bを接続する。したがって、第3のシーリングビーム42eは、第1および第2の開口部84a、84bが連絡できないように(すなわち、液体および/または気体がシールを横切って2つの開口部84a、84bの間を通過できないように)容器80をシールする。
【0183】
この場合も、シーリングビーム源は、容器80がプレス部材30に対して移動するときに、容器100に近接するプレス部材30の各点の近傍にある、容器100および/または容器80を覆うフィルムに入射するシーリングビーム42a、42b、42cを放出するように構成される。したがって、開口部84a、84bは、容器80に対してプレス部材30のシングルパスで密封され、その後の密封ステップを実行する必要はない。
【0184】
図4の例と同様に、
図5を参照して論じられたシーリングビーム源は、容器80がプレス部材に対して移動するときに、互いに近接して配置された複数の容器を密封し、プレス部材30が同時に近接するように、さらなるシーリングビームを放出するように構成され得ることに留意されたい。たとえば、シーリングビームソースは、5つ以上のシーリングビームを放出してもよい。
【0185】
追加的または代替的に、
図5に示される装置130は、3つ以上の開口部を備えた容器を密封するように変更され得る。これを達成するために、シーリングビーム源は、追加の開口部を分離する追加の分割部分をシールするために、
図5に示されるシーリングビーム42eに類似したさらなるシーリングビームを放出するように構成され得る。
【0186】
図3、4、および5のそれぞれのプレス部材30は、直線方向Pに延びる長方形の部材として示されている。ただし、これは必須ではない。
図6aおよび6bは、容器密封装置での使用に適した別のプレス部材32、34を示している。
【0187】
図6aは、シーリングビームに対して透明である隙間32aを備えるプレス部材32を示している。例えば、隙間32aは、貫通穴であり得、またシーリングビームに対して透明である材料でも形成され得る。プレス部材32および隙間32aは、方向Rに直線的に延びる。シーリング部材(図示せず)は、隙間32aを通過するように1つまたは複数のシーリングビームを制御するように構成され得、隙間32aの長さに沿って方向Rに平行に延びる走査線44bに沿って配置され得る。
【0188】
そのようなプレス部材32は、シーリングビームが印加される場所のいずれかの側で、フィルムが容器と接触するようにプレスされ得るので、容器密封装置によって生成されるシールの有効性を改善し得る。
【0189】
図6bは、湾曲したプレス部材34を示している。プレス部材は湾曲方向Sに延びる。シーリング部材(図示せず)は、1つまたは複数のシーリングビームを制御するように構成され得、ビームは、プレス部材34の湾曲したエッジに平行に延びる走査線44cに沿って配置され得、シーリングビームは、走査線44cに沿った各点でプレス部材34に対して近接している。
【0190】
図2から6を参照して上で論じた例では、シーリングビームは、プレス部材に対して移動する。対照的に、
図7aは、プレス部材150およびシーリングビーム72が、密封される容器(すなわち、容器10)に対して一緒に移動する、容器密封装置140の別の実施形態を示している。
【0191】
容器密封装置140は、
図2の例のように、容器10およびフィルム20のウェブを受け入れる。輸送システム50は、容器10を方向Dに輸送するように構成される。好ましくは、容器10およびフィルム20は、同じ速度で供給される。
【0192】
容器密封装置140は、アーム62を介して環状プレス部材を動かすように構成されたロボットプレス部材制御システム60によって制御されるプレス部材36をさらに備える。プレス部材制御システムに適した機械には、オムロン(RTM)によって製造されたQuattro製品ラインなどのパラレルロボットが含まれる。
【0193】
容器密封装置140は、シーリングビーム72を放出するように構成されたシーリングビーム源70をさらに備える。シーリングビーム源70は、シーリングビーム72がプレス部材36と共に(すなわち、それと並行して、または対応する方法で)移動するように(例えば、ミラーまたは他の光学系を使用して)シーリングビーム72の経路を制御するように構成される。したがって、プレス部材36およびシーリングビーム72は、シールされる容器10に対して移動することができるが、それらは、互いに対して移動しないように制御される。
【0194】
図示されるように、フィルム20のウェブは、プレス部材36と容器10との間を通過する。プレス部材36は、容器10がプレス部材を通過して輸送されるときに、フィルム20をそれぞれの容器10と接触するように押す。
【0195】
プレス部材36は、プレス部材36を通って延びる中央隙間36aを有する環として形成されている。フィルム20をそれぞれの容器10に接合するために、シーリングビーム源70は、シーリングビーム72が容器10および/または上にあるフィルム20に入射するように、この隙間36aを通してシーリングビーム72を放出する。隙間36aを取り囲むプレス部材36の本体によってフィルム20が容器10の表面と接触するようにプレスされ、シーリングビーム72がこの領域の近傍に(すなわち近くに)印加されるので、好適に結合が作成される。
【0196】
図7bの概略図に示されるように(これは、容器10を密封する容器密封装置140の平面図を示し、フィルム20、プレス部材制御システム60、シーリングビーム源70、および輸送システムを省略している)、プレス部材制御システム60およびシーリングビーム源70は、プレス部材36およびシーリングビーム72の位置を制御(すなわち、変化)して、それらが容器10の開口14の周囲にわたり(例えば、容器10のリム12の周り)で一緒に動くようにすることができる。その結果、フィルム20は、シーリングビーム72と容器10との間の相対移動の経路に沿って容器10に接合され得る。
【0197】
容器密封装置140はまた、プレス部材36の上流に配置されたセンサー(例えば、カメラ)と、容器10(または他の容器)の位置および配向を検出するように構成されたシーリングビーム源70とを含み得、プレス部材制御システム60による動作では、シーリングビーム源70は、センサによって検出された容器10の位置および向きに基づいて制御され得る。同様に、さらなる実施形態では、容器密封装置140は、輸送システム50を含まなくてもよく、代わりに、容器10は、手動で供給されてもよい。
【0198】
図示されるような環状プレス部材36は、シーリングビーム72およびプレス部材36が密封される容器に対して移動する容器密封装置の例での使用に特に適している。プレス部材36およびシーリングビーム72が容器に対して移動する方向に関係なく、好適な密封を達成するために、シーリングビームの前のフィルムが容器と接触するようにプレスされる。ただし、これは必須ではなく、プレス部材の他の形状をうまく使用することができる。
【0199】
それぞれのプレス部材36は、(例えば、容器のリム12の欠陥による)容器10の表面の位置の変化に対応するために、ゴムなどの可撓性で弾力性のある材料で形成されてもよい。
【0200】
上で述べた図は、一定の間隔で供給され、それらの側面(および
図5の場合は分割部分)がプレス部材と容器の間の移動方向Dに平行または直交するように配向された容器を示している。これにより、シーリングビームの制御を簡素化できる(たとえば、所定の経路に沿って移動する場合)が、必須ではない。
【0201】
例えば、この装置は、湾曲した側面または分割部分を有する容器とともに使用することができる。同様に、容器の向きおよびプレス部材に接近する容器間の間隔は変化し得る。そのような実施形態では、プレス部材に接近する容器の配向および/または位置を検出するためにセンサを備えることができ、シーリングビーム源は、センサの感知結果に基づいてシーリングビームを放出するように構成することができる。例えば、容器の方向および位置が決定されると、シーリングビーム装置は、シーリングビームが容器の開口部を密封するための適切な経路を決定することができ(例えば、接合部が開口部を囲むように)、シーリングビーム源は、決定された経路をたどるようにシーリングビームを制御する。
【0202】
さらなる例では、上記の容器密封装置は、密封された容器をフィルムから分離するように構成された、またはそれぞれの容器にフィルムの個々のシートを使用するように構成された切断システムを含み得る。これは、ナイフなどを使用して達成することができるが、第2の切断ビームを使用して切断を達成する場合に特に便利である。
【0203】
密封された容器の内容物の貯蔵寿命を延ばすために、上記の装置および方法のいずれかを、制御された雰囲気で実施することができる。例えば、装置は、大気圧またはそのすぐ上に維持されるパージガスで満たされた閉鎖系であり得る。容器がそのようなシステムを通過すると、パージガスが容器の内部ボリュームを満たし、容器内から空気を排出する。フィルムによって容器内に密封されるこのパージガスは、好ましくは、容器の包装された内容物に対して不活性で非反応性である。低酸素レベルが望まれる場合、空気より重いパージガス(例えば二酸化炭素)は、上向きの開口部を有する容器から酸素を置換するので、特に好ましい。あるいは、高酸素パッケージのパージガスとして酸素を使用することもできる。
【国際調査報告】