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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-24
(54)【発明の名称】電子タバコ及びその使用方法
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/50 20200101AFI20230316BHJP
   A24F 40/53 20200101ALI20230316BHJP
【FI】
A24F40/50
A24F40/53
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022513643
(86)(22)【出願日】2021-11-12
(85)【翻訳文提出日】2022-02-25
(86)【国際出願番号】 CN2021130378
(87)【国際公開番号】W WO2022142771
(87)【国際公開日】2022-07-07
(31)【優先権主張番号】202011583459.0
(32)【優先日】2020-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522075575
【氏名又は名称】深▲セン▼市▲謳▼可▲電▼子科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN OKK ELECTRONIC TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 3H 3I, Ruijun Commercial Building, No.108 Center Road Of Shangxing Community, Xinqiao Subdistrict, Baoan District, Shenzhen, Guangdong, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼智勇
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA06
4B162AA22
4B162AB14
4B162AC34
4B162AC50
4B162AD03
4B162AD12
4B162AD13
4B162AD16
4B162AD40
(57)【要約】
スティックとカートリッジとを含む電子タバコ、及びその使用方法であって、当該電子タバコの使用方法は、スティックが、ユーザが電子タバコを吸う操作に基づいて生成したトリガ信号を受信することと、スティックによって、トリガ信号に基づいて、カートリッジの使用情報を記録することと、スティックによって、カートリッジの歴史使用情報を取得し、カートリッジの使用情報に基づいて、カートリッジの歴史使用情報を更新することと、を含む。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スティックと、前記スティックに電気的に接続されるカートリッジとを含む電子タバコに適用される電子タバコの使用方法であって、
前記スティックが、ユーザが前記電子タバコを吸う操作に基づいて生成したトリガ信号を、受信することと、
前記スティックが、前記トリガ信号に基づいて、前記カートリッジの使用情報を記録することと、
前記スティックが、前記カートリッジの歴史使用情報を取得し、前記カートリッジの前記使用情報に基づいて、前記カートリッジの前記歴史使用情報を更新することと、を含む、
電子タバコの使用方法。
【請求項2】
前記カートリッジの使用情報は、前記カートリッジの今回使用回数と前記カートリッジの今回使用時間のうちの少なくとも1つのパラメータを含み、前記カートリッジの歴史使用情報は、前記カートリッジの歴史使用回数と前記カートリッジの歴史使用時間のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の電子タバコの使用方法。
【請求項3】
前記カートリッジの使用情報が前記カートリッジの今回使用回数を含む場合、前記スティックが、前記トリガ信号に基づいて、前記カートリッジの使用情報を記録することは、前記スティックが、受信した前記トリガ信号の回数に基づいて、前記カートリッジの今回使用回数を記録すること、を含み、且つ、前記スティックが、前記カートリッジの歴史使用情報を取得し、前記カートリッジの使用情報に基づいて、前記カートリッジの歴史使用情報を更新することは、前記スティックが、前記カートリッジの歴史使用回数を取得し、前記カートリッジの今回使用回数に基づいて、前記カートリッジの歴史使用回数を更新することを、含み、または、
前記カートリッジの使用情報が前記カートリッジの今回使用時間を含む場合、前記スティックが、前記トリガ信号に基づいて、前記カートリッジの使用情報を記録することは、前記スティックが、受信した前記トリガ信号の持続時間に基づいて、前記カートリッジの今回使用時間を記録すること、を含み、且つ、前記スティックが、前記カートリッジの歴史使用情報を取得し、前記カートリッジの使用情報に基づいて、前記カートリッジの歴史使用情報を更新することは、前記スティックが、前記カートリッジの歴史使用時間を取得し、前記カートリッジの今回使用時間に基づいて、前記カートリッジの歴史使用時間を更新することを、含む、請求項2に記載の電子タバコの使用方法。
【請求項4】
前記スティックが前記カートリッジの歴史使用情報を更新した後に、前記スティックが、更新した前記カートリッジの歴史使用回数がプリセットの限界使用回数以上であるか否かを、判断し、更新した前記カートリッジの歴史使用回数がプリセットの限界使用回数以上である結果に基づいて、前記スティックが、アラート情報を出力すること、または、
前記スティックが、更新した前記カートリッジの歴史使用時間がプリセットの限界使用時間以上であるか否かを判断し、更新した前記カートリッジの歴史使用時間がプリセットの限界使用時間以上である結果に基づいて、前記スティックが、アラート情報を出力すること、を更に含む、請求項3に記載の電子タバコの使用方法。
【請求項5】
前記カートリッジの歴史使用情報が、前記カートリッジの消費期限を更に含み、
前記スティックが、ユーザが前記電子タバコを吸う操作に基づいて生成したトリガ信号を、受信した後に、
前記スティックが、現在の日付が前記カートリッジの消費期限以後であるか否かを、判断することと、
現在の日付が前記カートリッジの消費期限以後である結果に基づいて、前記スティックが加熱信号を出力しないことと、を更に含む、請求項2に記載の電子タバコの使用方法。
【請求項6】
前記カートリッジの歴史使用情報が、前記カートリッジの鮮度保持時間を更に含み、
前記スティックが、ユーザが前記電子タバコを吸う操作に基づいて生成したトリガ信号を、受信した後に、
前記スティックが、前記カートリッジの前回使用の日付と現在の日付との間の時間間隔が前記カートリッジの鮮度保持時間以上であるか否かを、判断することと、
前記カートリッジの前回使用の日付と現在の日付との間の時間間隔が前記カートリッジの鮮度保持時間以上である結果に基づいて、前記スティックが加熱信号を出力しないことと、を更に含む、請求項2に記載の電子タバコの使用方法。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電子タバコの使用方法を実行するように設けられ、
ユーザが前記電子タバコを吸う操作に基づいて生成したトリガ信号を、受信するように設けられる、トリガ信号受信モジュールと、
前記トリガ信号に基づいて、前記カートリッジの使用情報を記録するように設けられる、カートリッジ使用情報記録モジュールと、
前記カートリッジの歴史使用情報を取得し、前記カートリッジの使用情報に基づいて、前記カートリッジの歴史使用情報を更新するように設けられる、カートリッジ歴史使用情報更新モジュールと、を含む、電子タバコ。
【請求項8】
前記カートリッジの使用情報は、前記カートリッジの今回使用回数と前記カートリッジの今回使用時間とのうちの少なくとも1つのパラメータを含み、前記カートリッジの歴史使用情報は、前記カートリッジの歴史使用回数と前記カートリッジの歴史使用時間とのうちの少なくとも1つを含み、
前記カートリッジ使用情報記録モジュールは、前記トリガ信号の回数に基づいて、前記カートリッジの今回使用回数と前記カートリッジの今回使用時間とのうちの少なくとも1つのパラメータを記録するように設けられ、
前記カートリッジ歴史使用情報更新モジュールは、前記カートリッジの歴史使用回数と歴史使用時間とのうちの少なくとも1つを取得し、前記カートリッジの今回使用回数と今回使用時間とのうちの少なくとも1つに基づいて、前記カートリッジの歴史使用回数と歴史使用時間とのうちの少なくとも1つを更新するように設けられる、請求項7に記載の電子タバコ。
【請求項9】
カートリッジ限界使用判断モジュールとアラートモジュールとを更に含み、
前記カートリッジ限界使用判断モジュールは、
更新した前記カートリッジの歴史使用回数がプリセットの限界使用回数以上であるか否かと、
更新した前記カートリッジの歴史使用時間がプリセットの限界使用時間以上であるか否か、のうちの少なくとも1つを判断するように設けられ、且つ、
前記アラートモジュールは、
更新した前記カートリッジの歴史使用回数がプリセットの限界使用回数以上である結果と、
更新した前記カートリッジの歴史使用時間がプリセットの限界使用時間以上である結果と、の少なくとも1つに基づいて、アラート信号を出力する、請求項8に記載の電子タバコ。
【請求項10】
コンピュータプログラムを実行すると、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電子タバコの使用方法を実現するように設けられるプロセッサを含む、電子タバコ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、出願日が2020年12月28日で、出願番号が02011583459.0の中国特許出願の優先権を主張し、該出願のすべての内容が引用により本願に援用される。
【0002】
本願は電子タバコ分野に関し、例えば電子タバコ及びその使用方法に関する。
【背景技術】
【0003】
電子タバコは、伝統的なタバコに代わり、アトマイザによってリキッドを燃やして煙を生成する製品であり、電子タバコは、使いやすく、リキッドのブレンドによって味を変えることができ、人体への健康被害が伝統的なタバコよりもはるかに低いことから、禁煙グループに広く好まれている。
【0004】
しかし、ユーザは、電子タバコを使用している時、通常、カートリッジのリキッドが使い果たされて吸えなくなるまで、リキッドがなくなったことに気づかない。その状況、即ち、カートリッジが使い果たされた最終段階では、リキッドが少なくなってきているため、この時リキッドに含まれる有機物は、高温下での分解や重合反応により大量の有害物質を生成し、喫煙したユーザの体に被害を与え、ユーザの体験が悪い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願は、カートリッジの使用情報を記録できることによって、リキッドが完全に使い果たされる前にユーザにアラートし、ユーザ体験を向上させるのに役立つ、電子タバコ及びその使用方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の一実施例は、スティックと、スティックに電気的に接続されるカートリッジとを含む電子タバコに適用される電子タバコの使用方法であって、
スティックが、ユーザが電子タバコを吸う操作に基づいて生成したトリガ信号を受信することと、
前記スティックが、トリガ信号に基づいて、前記カートリッジの使用情報を記録することと、
前記スティックが、前記カートリッジの歴史使用情報を取得し、前記カートリッジの前記使用情報に基づいて、前記カートリッジの前記歴史使用情報を更新することと、を含む、
電子タバコの使用方法を提供する。
【0007】
本願の一実施例は、上記電子タバコの使用方法を実行するように設けられ、
ユーザが電子タバコを吸う操作に基づいて生成したトリガ信号を、受信するように設けられる、トリガ信号受信モジュールと、
トリガ信号に基づいて、カートリッジの使用情報を記録するように設けられる、カートリッジ使用情報記録モジュールと、
カートリッジの歴史使用情報を取得し、カートリッジの使用情報に基づいて、カートリッジの歴史使用情報を更新するように設けられる、カートリッジ歴史使用情報更新モジュールと、を含む、電子タバコを更に提供する。
【0008】
本願の一実施例は、コンピュータプログラムを実行すると、上記電子タバコの使用方法を実現するように設けられるプロセッサを含む、電子タバコを更に提供する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本願の一実施例に係る電子タバコの使用方法のフローチャートである。
図2】本願の一実施例に係る別の電子タバコの使用方法のフローチャートである。
図3】本願の一実施例に係る別の電子タバコの使用方法のフローチャートである。
図4】本願の一実施例に係る別の電子タバコの使用方法のフローチャートである。
図5】本願の一実施例に係る別の電子タバコの使用方法のフローチャートである。
図6】本願の一実施例に係る別の電子タバコの使用方法のフローチャートである。
図7】本願の一実施例に係る別の電子タバコの使用方法のフローチャートである。
図8】本願の一実施例に係る電子タバコの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本願の一実施例に係る電子タバコの使用方法のフローチャートであり、当該電子タバコの使用方法は、電子タバコ、例えば、霧化型電子タバコに適用される。電子タバコは、スティックと、カートリッジとを含み、スティックとカートリッジとは、電気的に接続される。図1において、当該電子タバコの使用方法は、以下のようなステップを含む。
【0011】
S10において、スティックがユーザが電子タバコを吸う操作に基づいて生成したトリガ信号を受信する。
【0012】
本実施例において、気圧センサまたはスイッチング素子が電子タバコに設けられ、トリガ信号が気圧センサによって発出されてもよく、スイッチング素子によって発出されてもよい。
【0013】
ユーザが電子タバコを吸う操作は、ユーザがリキッドを吸う時、吸い口と喫煙煙道のうちの少なくとも1つに対する吸う操作であってもよく、ユーザが電子タバコを吸う時、伴って発出される操作であってもよい。ユーザが吸い口と喫煙煙道のうちの少なくとも1つに対して吸引する動作がある時、スティックの内外の気圧が変化し、気圧センサが気圧の変化によってトリガされ、これにより、気圧センサがトリガ信号を発出する。気圧センサは、正圧または負圧でトリガされてもよく、本実施例はこれについて具体的に限定しない。または、ユーザが電子タバコを吸う時、スイッチング素子を操作する動作に伴って、スイッチング素子が起動され、これによりスイッチング素子にトリガ信号を発出させる。
【0014】
電子タバコは霧化装置を含み、例えば、霧化装置がアトマイザであってもよい。気圧センサが発出するトリガ信号に対しては、スティックがトリガ信号を受信すれば、霧化装置を起動させるようにスティックが霧化装置へ加熱信号を出力し、これにより霧化装置が発熱し、カートリッジにおけるリキッドが霧化され、ニコチンが放出され、ニコチンが、喫煙煙道、吸い口を順に通ってユーザの口に入る。スイッチング素子が発出するトリガ信号に対しては、スティックがトリガ信号を受信し、霧化装置を起動されるように、スティックが霧化装置へ加熱信号を出力してもよく、スティックがトリガ信号を受信すると同時に、トリガ信号が霧化装置を直接起動してもよい。本実施例はこれについて限定しない。そのうち、スティックは、スティックに集積したマイクロプロセッサによってトリガ信号を受信し、加熱信号を発出してもよい。
【0015】
S11において、スティックがトリガ信号に基づいて、カートリッジの使用情報を記録する。
【0016】
一実施例において、カートリッジがスティックに挿入されたことが検知された後に、スティックがトリガ信号を受信すれば、霧化装置はトリガ信号または加熱信号によって起動され、即ち、リキッドが霧化され始める(即ち、消費され始める)。この時、スティックは、カートリッジの使用情報を記録できる。本実施例において、カートリッジの使用情報は、霧化されたリキッドの情報に対応してもよく、例えば、カートリッジが1分間使用された場合、リキッドが1分間霧化されたことに対応し、即ち、1分間のリキッドが消費されたことに対応する。これに基づいて、スティックがカートリッジの使用情報を記録することは、カートリッジの使用時間または使用回数の記録でもよく、これにより、カートリッジの使用情報に基づいてリキッドの消費状況に対応でき、リキッドの消費状況を判断するのに役立つ。これにより、リキッドが完全に使い果たされる前に、迅速に喫煙を停止するようにユーザにアラートし、ユーザ体験を向上させることができる。本実施例おいて、スティックはカートリッジとの電気的な接続関係に基づいて、カートリッジと通信し、記録したカートリッジの使用情報をカートリッジに記憶することができ、これにより、カートリッジの使用情報がカートリッジにバインドされる。例えば、カートリッジにはメモリチップが含まれ、メモリチップがカートリッジの使用情報を記録するように設けられ、カートリッジの使用情報がカートリッジにバインドされる目的を達成する。
【0017】
S12において、スティックがカートリッジの歴史使用情報を取得し、カートリッジの使用情報に基づいて、カートリッジの歴史使用情報を更新する。
【0018】
一実施例において、各カートリッジには自身の歴史使用情報が記憶されており、スティックはカートリッジと通信することによって、カートリッジの歴史使用情報を取得し、現在のカートリッジの使用情報に基づいてカートリッジの歴史使用情報を更新することができる。例示的に、スティックが取得した一カートリッジに記憶されたカートリッジ自身の歴史使用情報は、「1秒間使用した」であり、且つ、現在記録する当該カートリッジの使用情報が、「3秒間使用した」であれば、更新した当該カートリッジの使用情報は、歴史使用情報と現在記録する使用情報との和、即ち、「4秒間使用した」である。
【0019】
以上をまとめると、本実施例に係る電子タバコの使用方法は、スティックが、ユーザが電子タバコを吸う操作に基づいて生成したトリガ信号を受信する時、霧化装置が起動され、スティックによってカートリッジの使用情報を記録し、これにより、カートリッジの使用情報に基づいてリキッドの消費状況に対応でき、リキッドの消費状況を判断するのに役立ち、且つ、記録したカートリッジの使用情報に基づいて、カートリッジに記憶された歴史使用情報を更新し、これにより、リキッドが完全に使い果たされる前に、迅速に喫煙を停止するようにユーザにアラートし、ユーザ体験を向上させる。
【0020】
一実施例において、カートリッジの使用情報は、カートリッジの今回使用回数とカートリッジの今回使用時間のうちの少なくとも1つのパラメータを含む。カートリッジの歴史使用情報は、カートリッジの歴史使用回数とカートリッジの歴史使用時間のうちの少なくとも1つのパラメータを含む。
【0021】
一実施例において、カートリッジの今回使用回数は、N回として記録され、現在霧化装置がN回起動されたことに対応する。カートリッジの今回使用時間は、M秒間であり、今回霧化装置がM秒間起動されたことに対応する。これによって、カートリッジの今回使用回数と今回使用時間とのうちの少なくとも1つのパラメータに基づいて、リキッドの今回使用回数と今回使用時間とのうちの少なくとも1つのパラメータに対応できる。本実施例において、カートリッジの今回使用回数と今回使用時間とのうちの少なくとも1つのパラメータを記録してから、リキッドの今回使用回数と今回使用時間とのうちの少なくとも1つのパラメータに基づいて、リキッドの消費状況を判断し、これにより、リキッドが完全に使い果たされる前に、迅速に喫煙を停止するようにユーザにアラートし、ユーザ体験を向上させる。
【0022】
且つ、本実施例において、記録したカートリッジの今回使用回数と今回使用時間のうちの少なくとも1つのパラメータがカートリッジに記憶されることによって、カートリッジの今回使用回数と今回使用時間のうちの少なくとも1つのパラメータがカートリッジに追従させる。本実施例では、カートリッジの使用情報に基づいてカートリッジの歴史使用情報を更新することができ、同時に、更新した当該カートリッジの使用情報が、歴史使用情報と現在記録する使用情報との和であるため、カートリッジの歴史使用回数は、カートリッジの初回から最新回までのすべての使用回数の累計、即ち、総使用回数であり、カートリッジの歴史使用時間は、カートリッジが初回から最新回までのすべての使用回数で使用した時間の累計、即ち、総使用時間である。これにより、更新したカートリッジの歴史使用回数と歴史使用時間のうちの少なくとも1つに基づいて、リキッドの消費状況を判断することができ、リキッドが完全に使い果たされる前に、迅速に喫煙を停止するようにユーザにアラートし、ユーザ体験を向上させる。例えば、更新したカートリッジの歴史使用回数が使用回数閾値以上である時、使用回数閾値はリキッドの最大消費閾値を表すため、ユーザにアラートされる。カートリッジの歴史使用時間または更新したカートリッジの歴史使用時間が、使用時間閾値以上である時、使用時間閾値もリキッドの最大消費閾値を表すことができるため、ユーザにアラートされる。一実施例において、クロックチップがスティックまたはカートリッジに設けられ、スティックがクロックチップによって、トリガ信号の持続時間を記録してもよい。
【0023】
一実施例において、カートリッジの使用情報がカートリッジの今回使用回数を含む場合、スティックがトリガ信号に基づいてカートリッジの使用情報を記録することは、スティックが受信したトリガ信号の回数に基づいてカートリッジの今回使用回数を記録すること、を含み、スティックがカートリッジの歴史使用情報を取得し、カートリッジの使用情報に基づいてカートリッジの歴史使用情報を更新することは、スティックがカートリッジの歴史使用回数を取得し、カートリッジの今回の使用回数に基づいて、カートリッジの歴史使用回数を更新すること、を含む。
【0024】
カートリッジの使用情報がカートリッジの今回使用時間を含む場合、スティックがトリガ信号に基づいてカートリッジの使用情報を記録することは、スティックが受信したトリガ信号の持続時間に基づいてカートリッジの今回使用時間を記録すること、を含み、スティックがカートリッジの歴史使用情報を取得し、カートリッジの使用情報に基づいてカートリッジの歴史使用情報を更新することは、スティックがカートリッジの歴史使用時間を取得し、カートリッジの今回使用時間に基づいて、カートリッジの歴史使用時間を更新することを、含む。
【0025】
図2は、本願の一実施例に係る別の電子タバコの使用方法のフローチャートである。図2を参照し、当該電子タバコの使用方法は以下のようなステップを含む。
【0026】
S20において、スティックが、ユーザが電子タバコを吸う操作に基づいて生成したトリガ信号を受信する。
【0027】
S21において、スティックが受信したトリガ信号の回数に基づいてカートリッジの今回使用回数を記録する。
【0028】
一実施例において、前述したように、スティックがトリガ信号を受信すると、霧化装置が起動されるように、スティックが霧化装置へ加熱信号を出力する。スティックがトリガ信号を1回受信すると、霧化装置を1回起動する。霧化装置の起動回数はカートリッジの使用回数に対応する。そのため、スティックは、受信したトリガ信号の回数に基づいて、カートリッジの使用回数を記録できる。例えば、現在スティックがトリガ信号を1回受信した場合、カートリッジの今回使用回数は1回と記録される。1つの時間帯内に、スティックがトリガ信号を4回受信した場合、当該時間帯内における、カートリッジの使用回数は4回と記録される。
【0029】
S22において、スティックがカートリッジの歴史使用回数を取得し、カートリッジの今回使用回数に基づいて、カートリッジの歴史使用回数を更新する。
【0030】
一実施例において、記録されたのがカートリッジの使用回数または今回使用回数であるため、カートリッジの歴史使用回数を更新する。例えば、スティックが記録したカートリッジの使用回数が4回であり、スティックが取得したカートリッジの使用回数が5回であれば、更新されたカートリッジの歴史使用回数は、4回と5回の合計、即ち、9回である。
【0031】
図3は、本願の一実施例に係る別の電子タバコの使用方法のフローチャートである。図3を参照し、電子タバコの使用方法は以下のようなステップを含む。
【0032】
S30において、スティックが、ユーザが電子タバコを吸う操作に基づいて生成したトリガ信号を受信する。
【0033】
S31において、スティックが受信したトリガ信号の持続時間に基づいて、カートリッジの今回使用時間を記録する。
【0034】
前述したように、スティックがトリガ信号を受信すると、霧化装置が起動されるように、スティックが霧化装置へ加熱信号を出力する。スティックがトリガ信号を1回受信すると、霧化装置を1回起動する。同時に、スティックが受信したトリガ信号の持続時間は、霧化装置が起動された時間に対応する。霧化装置の起動した時間はカートリッジの使用時間に対応する。そのため、スティックは受信したトリガ信号の持続時間に基づいて、カートリッジの使用時間を記録できる。例えば、現在スティックが1回受信したトリガ信号の持続時間が1秒間である場合、カートリッジの今回使用時間は1秒間に記録される。1つの時間帯内において、スティックがトリガ信号を4回受信した場合、当該時間帯内における、カートリッジの使用時間は4回のトリガ信号の持続時間の合計が記録される。
【0035】
S32において、スティックがカートリッジの歴史使用時間を取得し、カートリッジの今回使用時間に基づいて、カートリッジの歴史使用時間を更新する。
【0036】
一実施例において、記録されたのがカートリッジの使用時間または今回使用時間であるため、カートリッジの歴史使用時間を更新する。例えば、スティックが記録したカートリッジの使用時間は、第1回が1秒間で、第2回が2秒間であり、スティックが取得したカートリッジの歴史使用時間が5秒間であれば、更新されたカートリッジの歴史使用時間は、3秒間と5秒間との合計、即ち、8秒間である。スティックが記録したカートリッジの今回使用時間が2秒間であり、スティックが取得したカートリッジの歴史使用時間が5秒間であれば、更新されたカートリッジの歴史使用時間は2秒間と5秒間の合計、即ち、7秒間である。
【0037】
一実施例において、スティックがカートリッジの歴史使用情報を更新した後に、スティックが更新したカートリッジの歴史使用回数がプリセットの限界使用回数以上であるか否かを判断し、更新したカートリッジの歴史使用回数がプリセットの限界使用回数以上であれば、スティックが、アラート情報を出力すること、または、
スティックが、更新したカートリッジの歴史使用時間がプリセットの限界使用時間以上であるか否かを判断し、更新したカートリッジの歴史使用時間がプリセットの限界使用時間以上であれば、スティックがアラート情報を出力すること、を更に含む。
【0038】
図4は、本願の一実施例に係る別の電子タバコの使用方法のフローチャートである。図4を参照し、当該電子タバコの使用方法は以下のようなステップを含む。
【0039】
S40において、スティックがユーザが電子タバコを吸う操作に基づいて生成したトリガ信号を、受信する。
【0040】
S41において、スティックが受信したトリガ信号の回数に基づいて、カートリッジの今回使用回数を記録する。
【0041】
S42において、スティックがカートリッジの歴史使用回数を取得し、カートリッジの今回使用回数に基づいて、カートリッジの歴史使用回数を更新する。
【0042】
S43において、スティックが更新したカートリッジの歴史使用回数がプリセットの限界使用回数以上であるか否かを、判断する。
【0043】
一実施例において、プリセットの限界使用回数はリキッドの最大消費回数に対応する。リキッドが最大消費回数を超えると、リキッドにおける有機物が高温下での分解または重合反応により大量の有害物質を生成し、喫煙したユーザの体に被害を与え、ユーザ体験が悪くなる。異なるカートリッジのプリセットの限界使用回数は異なってもよく、カートリッジのプリセットの限界回数はカートリッジに記憶されてもよい。スティックは、更新したカートリッジの歴史使用回数がプリセットの限界使用回数以上であるか否かを判断する前に、カートリッジからカートリッジのプリセットの限界回数を取得しておいてもよい。カートリッジのプリセットの限界使用回数は、カートリッジが生産される期間中、メーカーによって、カートリッジのタイプパラメータ情報などとともに、カートリッジに記憶されてもよく、カートリッジのプリセットの限界使用回数は、カートリッジに記憶されてもよい。
【0044】
S44において、スティックが更新したカートリッジの歴史使用回数がプリセットの限界使用回数以上であると判断した場合、スティックがアラート信号を出力する。
【0045】
一実施例において、スティックが更新したカートリッジの歴史使用回数がプリセットの限界使用回数以上であると判断した場合、リキッドがすでに最大使用限度に達しており、吸い続けると有害物質が摂取されることを、ユーザに通知するために、スティックがアラート信号を出力する。アラート信号は、音声信号または光信号のアラートでもよく、例えば、スティックが音声アラート信号、または、ライト点滅アラート信号を出力する。
【0046】
S45において、スティックが更新したカートリッジの歴史使用回数がプリセットの限界使用回数未満であると判断した場合、アラート信号を出力しない。
【0047】
一実施例において、スティックが更新したカートリッジの歴史使用回数がプリセットの限界使用回数未満であると判断した場合、スティックがアラート信号を出力しない。
【0048】
図5は、本願の一実施例に係る別の電子タバコの使用方法のフローチャートである。図5を参照し、当該電子タバコの使用方法は以下のようなステップを含む。
【0049】
S50において、スティックが、ユーザが電子タバコを吸う操作に基づいて生成したトリガ信号を受信する。
【0050】
S51において、スティックが受信したトリガ信号の持続時間に基づいて、カートリッジの今回使用時間を記録する。
【0051】
S52において、スティックがカートリッジの歴史使用時間を取得し、カートリッジの今回使用時間に基づいて、カートリッジの歴史使用時間を更新する。
【0052】
S53において、スティックが更新したカートリッジの歴史使用時間がプリセットの限界使用時間以上であるか否かを判断する。
【0053】
一実施例において、プリセットの限界使用時間は、リキッドの最大消費時間に対応する。リキッドが最大消費時間超えると、リキッドにおける有機物が、高温下での分解または重合反応により大量の有害物質を生成し、喫煙したユーザの体に被害を与え、ユーザ体験が悪くなる。異なるカートリッジのプリセットの限界時間回数は異なってもよく、カートリッジのプリセットの限界時間はカートリッジに記憶されてもよい。スティックは、更新したカートリッジの歴史使用時間がプリセットの限界使用時間以上であるか否かを判断する前に、カートリッジから、カートリッジのプリセットの限界時間を取得しておいてもよい。カートリッジのプリセットの限界使用時間は、カートリッジが生産される期間中、メーカーによって、カートリッジのタイプパラメータ情報などとともに、カートリッジに記憶されてもよく、カートリッジのプリセットの限界使用時間は、カートリッジに記憶されてもよい。
【0054】
S54において、更新したカートリッジの歴史使用時間がプリセットの限界使用時間以上であれば、スティックがアラート信号を出力する。
【0055】
一実施例において、スティックが更新したカートリッジの歴史使用時間がプリセットの限界使用時間以上であると判断した場合、リキッドがすでに最大使用限度に達しており、吸い続けると有害物質が摂取されることを、ユーザに通知するために、スティックがアラート信号を出力する。
【0056】
S55において、更新したカートリッジの歴史使用時間がプリセットの限界使用時間未満であれば、アラート信号を出力しない。
【0057】
一実施例において、スティックが更新したカートリッジの歴史使用時間がプリセットの限界使用回数未満であると判断した場合、スティックがアラート信号を出力しない。
【0058】
一実施例において、スティックが更新したカートリッジの歴史使用回数がプリセットの限界使用回数以上であるか否かを判断すると同時に、更新したカートリッジの歴史使用時間がプリセットの限界使用時間以上であるか否かを判断してもよい。2つのうちの1つがプリセット限界以上である場合、ユーザが迅速にアラートされるように、アラート信号が出力されてもよく、2つが同時にプリセット限界以上である場合、より正確にユーザにアラートされるように、アラート信号が出力されてもよい。
【0059】
一実施例において、カートリッジの歴史使用情報は、カートリッジの消費期限を更に含む。スティックが、ユーザが電子タバコを吸う操作に基づいて生成したトリガ信号を受信した後に、スティックが、現在の日付がカートリッジの消費期限以後であるか否かを判断することと、現在の日付がカートリッジの消費期限以後であれば、スティックが加熱信号を出力しないことと、を更に含む。
【0060】
図6は、本願の一実施例に係る別の電子タバコの使用方法のフローチャートである。図6を参照し、当該電子タバコの使用方法は以下のようなステップを含む。
【0061】
S60において、スティックが、ユーザが電子タバコを吸う操作に基づいて生成したトリガ信号を受信する。
【0062】
S61において、スティックが、現在の日付がカートリッジの消費期限以後であるか否かを判断する。
【0063】
一実施例において、カートリッジの消費期限は、カートリッジが生産される期間中、メーカーによってカートリッジのタイプパラメータ情報などとともに、カートリッジに記憶されてもよい。スティックが、カートリッジがスティックに挿入されたことを検知した(例えば、カートリッジとスティックとの間の距離を検知し、またはカートリッジがスティックへ光電信号を発出することによって、カートリッジがスティックに挿入されたことが検知された)後に、またはスティックがトリガ信号を受信した後に、スティックは現在の日付を取得し、カートリッジからカートリッジの消費期限を取得してから、現在の日付がカートリッジの消費期限以後であるか否かを判断する。
【0064】
S62において、現在の日付がカートリッジの消費期限以後であれば、スティックが加熱信号を出力しない。
【0065】
一実施例において、スティックが、現在の日付がカートリッジの消費期限以後であると判断した場合、カートリッジが期限切れでユーザに吸われてはいけないことを意味する。この時、スティックはトリガ信号を受信しても霧化装置へ加熱信号を出力せず、したがって、霧化装置は起動されず、リキッドは霧化されない。
【0066】
S63において、現在の日付がカートリッジの消費期限の前であれば、スティックが加熱信号を出力し、ステップS64を行う。
【0067】
一実施例において、スティックが、現在の日付がカートリッジの消費期限の前にあると判断した場合、当該カートリッジは消費期限切れではなく、ユーザに吸われても安心であることを意味する。この時スティックはトリガ信号を受信し、霧化装置へ加熱信号を出力し、したがって、リキッドが、ユーザに吸われるように、霧化される。
【0068】
S64において、スティックが、トリガ信号に基づいて、カートリッジの使用情報を記録する。
【0069】
S65において、スティックが、カートリッジの歴史使用情報を取得し、カートリッジの使用情報に基づいて、カートリッジの歴史使用情報を更新する。
【0070】
一実施例において、メーカーは、カートリッジを生産する過程で、カートリッジの消費期限をカートリッジに記憶し、クロックチップを設置してもよい。クロックチップの生産が完成されると、カートリッジにおけるクロックチップが計時し始まる。これによって、ユーザがカートリッジを使用する時(即ち、カートリッジがスティックに挿入される時)、スティックが、カートリッジの消費期限を取得し(例えば、消費期限が「三か月」である)、クロックチップからクロックチップの計時結果を取得する。計時結果は、クロックチップが計時し始まる時から、ユーザが使用する時までの計時時間である。スティックは、消費期限と計時結果とに基づいて、カートリッジが消費期限切れであるか否か、を判断し、カートリッジの消費期限が切れていれば、加熱信号を出力せず、カートリッジの消費期限が切れていなければ、トリガ信号を受信した後に、加熱信号を出力する。
【0071】
一実施例において、カートリッジの歴史使用情報は、カートリッジの鮮度保持時間を更に含む。スティックが、ユーザが電子タバコを吸う操作に基づいて生成したトリガ信号を、受信した後に、スティックが、カートリッジの前回使用の日付と現在の日付との間の時間間隔がカートリッジの鮮度保持時間以上であるか否かを判断することと、カートリッジの前回使用の日付と現在の日付との間の時間間隔がカートリッジの鮮度保持時間以上であれば、スティックが加熱信号を出力しないことと、を含む。
【0072】
図7は、本願の一実施例に係る別の電子タバコの使用方法のフローチャートである。図7を参照し、当該電子タバコの使用方法は以下のようなステップを含む。
【0073】
S70において、スティックが、ユーザが電子タバコを吸う操作に基づいて生成したトリガ信号を受信する。
【0074】
S71において、スティックがカートリッジの前回使用の日付と現在の日付との間の時間間隔がカートリッジの鮮度保持時間以上であるか否かを判断する。
【0075】
一実施例において、スティックがトリガ信号に基づいてカートリッジの使用情報を記録する時、カートリッジが使用される現在の日付を記録すること、を更に含む。スティックがカートリッジの歴史使用情報を更新する時、歴史使用日付を更新すること、を更に含む。カートリッジが開封された後に、空気に長期間さらされたリキッドは、湿気または汚染が起こりやすく、リキッドの味に影響を与え、一部のリキッドは味が完全に変わってしまう。そのため、カートリッジに鮮度保持時間を設定し、カートリッジが開封された後に空気にさらされた時間が、鮮度保持時間を超えれば、ユーザにアラートされ、またはユーザに吸わせない。カートリッジの鮮度保持時間は、カートリッジを生産する期間中、メーカーによって、カートリッジのタイプパラメータ情報などとともに、カートリッジに記憶されてもよい。スティックが、カートリッジがスティックに挿入されたことを検知した後に、またはトリガ信号を受信した後に、スティックは現在の日付を取得し、カートリッジからカートリッジの鮮度保持時間を取得してから、カートリッジの前回使用の日付と現在の日付との間の時間間隔がカートリッジの鮮度保持時間以上であるか否かを判断する。
【0076】
S72において、カートリッジの前回使用の日付と現在の日付との間の時間間隔がカートリッジの鮮度保持時間以上であれば、スティックが加熱信号を出力しない。
【0077】
一実施例において、スティックがカートリッジの前回使用の日付と現在の日付との間の時間間隔がカートリッジの鮮度保持時間以上であると判断した場合、カートリッジが開封された後に、カートリッジが空気にさらされる時間が鮮度保持時間を超えたことを意味する。この時、スティックはトリガ信号を受信しても、霧化装置へ加熱信号を出力せず、したがって、霧化装置が起動されず、リキッドが霧化されない。
【0078】
S73において、カートリッジの前回使用の日付と現在の日付との間の時間間隔がカートリッジの鮮度保持時間未満であれば、スティックが加熱信号を出力し、ステップS74を行う。
【0079】
一実施例において、スティックが、カートリッジの前回使用の日付と現在の日付との間の時間間隔がカートリッジの鮮度保持時間未満であると判断した場合、カートリッジが開封された後にカートリッジが空気にさらされる時間が鮮度保持時間未満であることを意味する。この時、スティックがトリガ信号を受信し、霧化装置へ加熱信号を出力し、これにより、霧化装置が起動され、リキッドがユーザに吸われるように霧化される。
【0080】
S74において、スティックがトリガ信号に基づいて、カートリッジの使用情報を記録する。
【0081】
S75において、スティックがカートリッジの歴史使用情報を取得し、カートリッジの使用情報に基づいて、カートリッジの歴史使用情報を更新する。
【0082】
本願の実施例に係る電子タバコの使用方法において、電子タバコはスティックとカートリッジとを含み、スティックが、ユーザが電子タバコを吸う操作に基づいて生成したトリガ信号を受信し、スティックによってトリガ信号に基づいてカートリッジの使用情報を記録し、且つスティックによってカートリッジの歴史使用情報を取得し、カートリッジの使用情報に基づいて、カートリッジの歴史使用情報を更新する。これにより、カートリッジの全ての使用情報がカートリッジに記録されることができる。これによって、スティックがカートリッジの全ての使用情報に基づいて、カートリッジにおけるリキッドの使用状況を判断でき、且つ、記録されたカートリッジの使用情報に基づいて、カートリッジに記憶される歴史使用情報を更新でき、リキッドが完全に使い果たされる前に、ユーザにアラートされ、ユーザ体験を向上させるのに役立つ。
【0083】
本願の一実施例は、上記技術案に記載の電子タバコの使用方法を実行することに用いられる電子タバコを提供する。図8は、本願の一実施例に係る電子タバコの構造模式図である。図8を参照し、当該電子タバコは、
ユーザが電子タバコを吸う操作に基づいて生成したトリガ信号を受信するように設けられるトリガ信号受信モジュール10と、トリガ信号に基づいて、カートリッジの使用情報を記録するように設けられるカートリッジ使用情報記録モジュール20と、カートリッジの歴史使用情報を取得し、カートリッジの使用情報に基づいてカートリッジの歴史使用情報を更新するように設けられるカートリッジ歴史使用情報更新モジュール30と、を含む。そのうち、トリガ信号受信モジュールと、カートリッジ使用情報記録モジュールと、カートリッジ歴史使用情報更新モジュールの3つは電気的に接続される。且つトリガ信号受信モジュールと、カートリッジ使用情報記録モジュールと、カートリッジ歴史使用情報更新モジュールとは、スティックに設けられる。
【0084】
本実施例に係る電子タバコにおいて、トリガ信号受信モジュール10は、ユーザが電子タバコを吸う操作に基づいて生成したトリガ信号を受信する時霧化装置を起動させ、カートリッジ使用情報記録モジュール20によってカートリッジの使用情報を記録することで、カートリッジの使用情報に基づいてリキッドの消費状況に対応できる。これにより、リキッドの消費状況を判断するのに役立ち、且つ、カートリッジ歴史使用情報更新モジュール30が、記録したカートリッジ使用情報に基づいて、カートリッジに記憶される歴史使用情報を更新し、これにより、リキッドが完全に使い果たされる前に、迅速に喫煙を停止させるようにユーザにアラートし、ユーザ体験を向上させる。本発明に係る電子タバコは、上記の技術案に記載の電子タバコの使用方法と、同じ発明思想に属し、これにより、電子タバコの使用方法が実現する技術効果と、同じ技術効果を実現でき、重複する説明については省略する。
【0085】
一実施例において、カートリッジの使用情報は、カートリッジの今回使用回数とカートリッジの今回使用時間のうちの少なくとも1つのパラメータを含み、カートリッジの歴史使用情報は、カートリッジの歴史使用回数とカートリッジの歴史使用時間とのうちの少なくとも1つのパラメータを含む。
【0086】
カートリッジ使用情報記録モジュール20は、具体的に、トリガ信号の回数に基づいて、カートリッジの今回使用回数とカートリッジの今回使用時間のうちの少なくとも1つのパラメータを記録するように設けられる。
【0087】
カートリッジ歴史使用情報更新モジュール30は、具体的に、カートリッジの歴史使用回数と歴史使用時間のうちの少なくとも1つのパラメータを取得し、カートリッジの今回使用回数と今回使用時間とうちの少なくとも1つのパラメータに基づいて、カートリッジの歴史使用回数と歴史使用時間のうちの少なくとも1つを更新するように設けられる。
【0088】
一実施例において、電子タバコは、カートリッジ限界使用判断モジュール40とアラートモジュール50とを更に含み、
カートリッジ限界使用判断モジュール40は、更新したカートリッジの歴史使用回数がプリセットの限界使用回数以上であるか否かを判断するように設けられ、更新したカートリッジの歴史使用回数がプリセットの限界使用回数以上であれば、アラートモジュール50がアラート信号を出力する。
【0089】
または、カートリッジ限界使用判断モジュール40が、更新したカートリッジの歴史使用時間がプリセットの限界使用時間以上であるか否かを判断するように設けられ、更新したカートリッジの歴史使用時間がプリセットの限界使用時間以上であれば、アラートモジュール50がアラート信号を出力する。
【0090】
本願の実施例は、コンピュータプログラムを実行すると、上記のいずれかの技術案に記載の電子タバコの使用方法を実現することに用いられるプロセッサを含む、電子タバコを更に提供する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】