(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-24
(54)【発明の名称】機器管理方法及び装置
(51)【国際特許分類】
G06F 8/70 20180101AFI20230316BHJP
【FI】
G06F8/70
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022540402
(86)(22)【出願日】2019-12-30
(85)【翻訳文提出日】2022-07-28
(86)【国際出願番号】 CN2019130165
(87)【国際公開番号】W WO2021134335
(87)【国際公開日】2021-07-08
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】チャン、チュン
(72)【発明者】
【氏名】ルー、チャオ
【テーマコード(参考)】
5B376
【Fターム(参考)】
5B376AA28
5B376AA32
5B376AA33
5B376AA34
(57)【要約】
機器管理方法、装置、チップ、コンピュータ可読記憶媒体、コンピュータプログラム製品及びコンピュータプログラムであって、前記方法は、シーンリソースに含まれる予め設定された情報に基づいて、ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値に対してN回の調整操作を行い、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値を現在値からターゲット値に調整すること(21)であって、Nは、2以上の整数であり、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値は、前記N回の調整操作において逓増及び/又は逓減する、ことを含み、前記予め設定された情報は、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性に対してN回の調整操作のうちの各回の調整操作を行うために満たす必要がある条件を指示するためのものであり、及び/又は、N回の調整操作のうちの各回の調整操作の時間間隔を指示するためのものであり、及び/又は、N回の調整操作のうちの各回の調整操作に対応する1つ又は複数の属性のうちの各属性に対応するサブターゲット値を指示するためのものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器管理方法であって、
シーンリソースに含まれる予め設定された情報に基づいて、ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値に対してN回の調整操作を行い、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値を現在値からターゲット値に調整することであって、Nは、2以上の整数であり、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値は、前記N回の調整操作において逓増及び/又は逓減する、ことを含み、
前記予め設定された情報は、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性に対してN回の調整操作のうちの各回の調整操作を行うために満たす必要がある条件を指示するためのものであり、及び/又は、N回の調整操作のうちの各回の調整操作の時間間隔を指示するためのものであり、及び/又は、N回の調整操作のうちの各回の調整操作に対応する1つ又は複数の属性のうちの各属性に対応するサブターゲット値を指示するためのものである、機器管理方法。
【請求項2】
前記予め設定された情報は、
N個の第1前提条件及び/又はN個の第1タイマーを含み、
前記N個の第1前提条件のうちの各第1前提条件は、1回の調整操作に対応し、前記各第1前提条件に、調整操作を行うために満たす必要がある条件が含まれ、
前記N個の第1タイマーのうちの各第1タイマーは、1回の調整に対応し、前記各第1タイマーは、対応する調整操作の時間間隔を制御するためのものであることを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記予め設定された情報は、
前記N回の調整操作にそれぞれ対応する1つ又は複数の属性のうちの各属性のサブターゲット値を含むことを特徴とする
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
シーンリソースに含まれる予め設定された情報に基づいて、ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値に対してN回の調整操作を行い、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値を現在値からターゲット値に調整することは、
ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値に対してn回目の調整を行うプロセスにおいて、前記ターゲット機器の状態が前記シーンリソースの予め設定された情報に含まれるn番目の第1前提条件を満たしているかどうかを判断し、第1判断結果を得ることであって、nは、1以上であり、且つN以下である整数である、ここと、
前記第1判断結果において、前記ターゲット機器の状態が前記n番目の第1前提条件を満たしていることが示される場合、n番目の第1タイマーに対応する時間間隔内において、前記ターゲット対象の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値をいずれも、それぞれ対応するサブターゲット値に調整することと、含むことを特徴とする
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記予め設定された情報は、
M個の第2前提条件、及び/又は、M個の第2タイマー、及び/又は、M個の第2前提条件にそれぞれ対応する実行式を含み、Mは、1以上であり、且つN以下である整数であり、
前記第2前提条件は、少なくとも1回の調整操作を行うために満たす必要がある条件であり、
前記第2タイマーは、調整操作の時間間隔を制御するためのものであり、
前記実行式は、1つ又は複数の属性のうちの各属性にそれぞれ対応するサブターゲット値を計算するための式であることを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記予め設定された情報は、
前記M個の第2前提条件のうちの各第2前提条件に対応する重複回数を更に含み、
前記重複回数は、対応する第2前提条件に基づいて、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値に対して調整操作を行う回数であることを特徴とする
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
シーンリソースに含まれる予め設定された情報に基づいて、ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値に対してN回の調整操作を行い、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値を現在値からターゲット値に調整することは、
ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値に対してn回目の調整を行うプロセスにおいて、前記ターゲット機器の状態が前記シーンリソースの予め設定された情報に含まれるm番目の第2前提条件を満たしているかどうかを判断し、且つ、前記m番目の第2前提条件に基づいて調整操作を実行する回数が対応する重複回数を達したかどうかを判断し、第2判断結果を得ることであって、nは、1以上であり、且つN以下である整数であり、mは、1以上の整数である、ことと、
前記第2判断結果が、前記ターゲット機器の状態が前記m番目の第2前提条件を満し、且つ、前記m番目の第2前提条件に基づいて調整操作を実行する回数が対応する重複回数を達していないことを表す場合、前記m番目の第2前提条件に対応する1つ又は複数の実行式に基づいて、1つ又は複数の属性のうちの各属性にそれぞれ対応するサブターゲット値を計算し、m番目の第2タイマーに対応する時間間隔内において、前記ターゲット対象の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値を前記対応するサブターゲット値に調整することと、を含むことを特徴とする
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記予め設定された情報は、実行スクリプトを含み、
前記実行スクリプトは、実行される時に、
前記ターゲット機器が前記ターゲット機器に対して各回の調整を行うために満たす必要がある条件を満たしているかどうかを判断し、N回の調整のうちの各回の調整の時間間隔に基づいて、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値をそれぞれ対応するサブターゲット値に調整することを実行するためのものであることを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記予め設定された情報は、前記シーンリソースに含まれるマッピング関係要素の中に設定され、
又は、
前記予め設定された情報は、前記シーンリソースに含まれるシーン値要素の中に設定されることを特徴とする
請求項1-8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
機器管理装置であって、
シーンリソースに含まれる予め設定された情報に基づいて、ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値に対してN回の調整操作を行い、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値を現在値からターゲット値に調整する処理ユニットであって、Nは、2以上の整数であり、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値は、前記N回の調整操作において逓増及び/又は逓減する、処理ユニットを備え、
前記予め設定された情報は、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性に対してN回の調整操作のうちの各回の調整操作を行うために満たす必要がある条件を指示するためのものであり、及び/又は、N回の調整操作のうちの各回の調整操作の時間間隔を指示するためのものであり、及び/又は、N回の調整操作のうちの各回の調整操作に対応する1つ又は複数の属性のうちの各属性に対応するサブターゲット値を指示するためのものである、機器管理装置。
【請求項11】
前記予め設定された情報は、
N個の第1前提条件及び/又はN個の第1タイマーを含み、
前記N個の第1前提条件のうちの各第1前提条件は、1回の調整操作に対応し、前記各第1前提条件に、調整操作を行うために満たす必要がある条件が含まれ、
前記N個の第1タイマーのうちの各第1タイマーは、1回の調整に対応し、前記各第1タイマーは、対応する調整操作の時間間隔を制御するためのものであることを特徴とする
請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記予め設定された情報は、
前記N回の調整操作にそれぞれ対応する1つ又は複数の属性のうちの各属性のサブターゲット値を含むことを特徴とする
請求項10又は11に記載の装置。
【請求項13】
前記処理ユニットは、ターゲット機器の属性値に対してn回目の調整を行うプロセスにおいて、前記ターゲット機器の状態が前記シーンリソースの予め設定された情報に含まれるn番目の第1前提条件を満たしているかどうかを判断し、第1判断結果を得て、nは、1以上であり、且つN以下である整数である、ここと、
前記第1判断結果において、前記ターゲット機器の状態が前記n番目の第1前提条件を満たしていることが示される場合、n番目の第1タイマーに対応する時間間隔内において、前記ターゲット対象の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値をいずれも、それぞれ対応するサブターゲット値に調整することと、含むことを特徴とする
請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記予め設定された情報は、
M個の第2前提条件、及び/又は、M個の第2タイマー、及び/又は、M個の第2前提条件にそれぞれ対応する実行式を含み、Mは、1以上であり、且つN以下である整数であり、
前記第2前提条件は、少なくとも1回の調整操作を行うために満たす必要がある条件であり、
前記第2タイマーは、調整操作の時間間隔を制御するためのものであり、
前記実行式は、1つ又は複数の属性のうちの各属性にそれぞれ対応するサブターゲット値を計算するための式であることを特徴とする
請求項10に記載の装置。
【請求項15】
前記予め設定された情報は、
前記M個の第2前提条件のうちの各第2前提条件に対応する重複回数を更に含み、
前記重複回数は、対応する第2前提条件に基づいて、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値に対して調整操作を行う回数であることを特徴とする
請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記処理ユニットは、ターゲット機器の属性値に対してn回目の調整を行うプロセスにおいて、前記ターゲット機器の状態が前記シーンリソースの予め設定された情報に含まれるm番目の第2前提条件を満たしているかどうかを判断し、且つ、前記m番目の第2前提条件に基づいて調整操作を実行する回数が対応する重複回数を達したかどうかを判断し、第2判断結果を得て、nは、1以上であり、且つN以下である整数であり、mは、1以上の整数であり、
前記第2判断結果が、前記ターゲット機器の状態が前記m番目の第2前提条件を満し、且つ、前記m番目の第2前提条件に基づいて調整操作を実行する回数が対応する重複回数を達していないことを表す場合、前記m番目の第2前提条件に対応する実行式に基づいて、前記1つ又は複数の属性のうちの各属性の今回の調整に対応するサブターゲット値を計算し、m番目の第2タイマーに対応する時間間隔内において、前記ターゲット対象の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値を前記対応するサブターゲット値に調整することを特徴とする
請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記予め設定された情報は、実行スクリプトを含み、
前記実行スクリプトは、実行される時に、
前記ターゲット機器が前記ターゲット機器に対して各回の調整を行うために満たす必要がある条件を満たしているかどうかを判断し、N回の調整のうちの各回の調整の時間間隔に基づいて、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値をそれぞれ対応するサブターゲット値に調整することを実行するためのものであることを特徴とする
請求項10に記載の装置。
【請求項18】
前記予め設定された情報は、前記シーンリソースに含まれるマッピング関係要素の中に設定され、
又は、
前記予め設定された情報は、前記シーンリソースに含まれるシーン値要素の中に設定されることを特徴とする
請求項10-17のいずれか1項に記載の装置。
【請求項19】
機器管理装置であって、プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリと、を備え、
前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行し、請求項1-9のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成される、機器管理装置。
【請求項20】
チップであって、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、前記チップが装着されている機器に請求項1-9のいずれか1項に記載の方法を実行させるように構成されるプロセッサを備える、チップ。
【請求項21】
コンピュータ可読記憶媒体であって、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、前記コンピュータプログラムは、コンピュータに請求項1-9のいずれか1項に記載の方法を実行させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項22】
コンピュータプログラム製品であって、コンピュータプログラム命令を含み、該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに請求項1-9のいずれか1項に記載の方法を実行させる、コンピュータプログラム製品。
【請求項23】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムは、コンピュータに請求項1-9のいずれか1項に記載の方法を実行させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機器制御技術分野に関し、特に機器管理方法、装置、チップ、コンピュータ可読記憶媒体、コンピュータプログラム及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
科学技術の発展に伴い、インテリジェント化機器を用いるシーンがますます多くなっており、それによりシステム全体が、よりインテリジェント化したシステムになる。例えば、スマートホームシステムにおいて、機器、ネットワーク、プラットフォーム、アプリケーションを含むスマートホームシステムにより、特定の機器自動化及び機器協働を構築することで、具体的なアプリケーションとサービスを実現する。ここで、主に、OCFプロトコルにより、作成済みのシーンリソースを操作することで、機器の自動化制御を実現する。しかしながら、上記処理において、制御しようとするターゲット機器のインテリジェント化の度合いが高くない場合、該ターゲット機器に対して、属性が漸進的に変化する制御を行うことができないという問題、又は、ターゲット機器の属性をよりスマートに制御して、よりその状態に合致する制御を行うことができないという問題が発生する可能性がある。
【発明の概要】
【0003】
上記技術的課題を解決するために、本発明の実施例は、機器管理方法、装置、チップ、コンピュータ可読記憶媒体、コンピュータプログラム製品及びコンピュータプログラムを提供する。
【0004】
第1態様によれば、機器管理方法を提供する。前記方法は、
シーンリソースに含まれる予め設定された情報に基づいて、ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値に対してN回の調整操作を行い、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値を現在値からターゲット値に調整することであって、Nは、2以上の整数であり、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値は、前記N回の調整操作において逓増及び/又は逓減する、ことを含み、
前記予め設定された情報は、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性に対してN回の調整操作のうちの各回の調整操作を行うために満たす必要がある条件を指示するためのものであり、及び/又は、N回の調整操作のうちの各回の調整操作の時間間隔を指示するためのものであり、及び/又は、N回の調整操作のうちの各回の調整操作に対応する1つ又は複数の属性のうちの各属性に対応するサブターゲット値を指示するためのものである。
【0005】
第2態様によれば、機器管理装置を提供する。前記装置は、
シーンリソースに含まれる予め設定された情報に基づいて、ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値に対してN回の調整操作を行い、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値を現在値からターゲット値に調整する処理ユニットであって、Nは、2以上の整数であり、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値は、前記N回の調整操作において逓増及び/又は逓減する、処理ユニットを備え、
前記予め設定された情報は、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性に対してN回の調整操作のうちの各回の調整操作を行うために満たす必要がある条件を指示するためのものであり、及び/又は、N回の調整操作のうちの各回の調整操作の時間間隔を指示するためのものであり、及び/又は、N回の調整操作のうちの各回の調整操作に対応する1つ又は複数の属性のうちの各属性に対応するサブターゲット値を指示するためのものである。
【0006】
第3態様によれば、機器管理装置を提供する。前記装置は、プロセッサと、メモリと、を備える。該メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、該プロセッサは、該メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行し、上記第1態様又はその各実現形態における方法を実行するように構成される。
【0007】
第4態様は、上記第1態様から第3態様、第7態様から第10態様におけるいずれか1つの態様又はその各実現形態における方法を実現するように構成されるチップを提供する。
【0008】
具体的には、該チップは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、該チップが装着されている機器に、上記第1態様から第3態様、第7態様から第10態様のうちのいずれか1つの態様又はその各実現形態における方法を実行させるように構成される。
【0009】
第5態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、該コンピュータプログラムは、コンピュータに、上記第1態様から第3態様、第7態様から第10態様のうちのいずれか1つの態様又はその各実現形態における方法を実行させる。
【0010】
第6態様によれば、コンピュータプログラム製品を提供する。前記コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラム命令を含み、該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、上記第1態様から第3態様、第7態様から第10態様のうちのいずれか1つの態様又はその各実現形態における方法を実行させる。
【0011】
第7態様によれば、コンピュータプログラムを提供する。前記コンピュータプログラムは、コンピュータで実行される時、コンピュータに、上記第1態様から第3態様、第7態様から第10態様のうちのいずれか1つの態様又はその各実現形態における方法を実行させる。
【0012】
上記方案を用いることで、シーンリソースに予め設定された情報を追加することにより、ターゲット機器の属性値を、現在値からターゲット値へ漸進的に変化して調整するように制御することができる。このように、属性値の漸進的変化をサポートしない機器に対しても、複数回の前提条件の判断及び属性の調整により、属性値の漸進的変化を実現することができ、且つ、現在値からターゲット値に調整することができ、関連技術において一つの固定値から別の固定値に調整されることのみが可能であることにより使用上の体験が良くないという問題を避ける。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】シーンリソース、ルールリソースの処理論理の概略図である。
【
図2】シーンリソース、ルールリソースの処理論理の概略図である。
【
図3】シーンリソース、ルールリソースの処理論理の概略図である。
【
図4】シーンリソース、ルールリソースの処理論理の概略図である。
【
図5】本願の実施例による機器管理方法のフローチャートである。
【
図6-1】本願の実施例による複数のシーンリソースの処理論理概略図である。
【
図6-2】本願の実施例による複数のシーンリソースの処理論理概略図である。
【
図7】本願の実施例による複数のシーンリソースの処理論理概略図である。
【
図8-1】本願の実施例による複数のシーンリソースの処理論理概略図である。
【
図8-2】本願の実施例による複数のシーンリソースの処理論理概略図である。
【
図9】本願の実施例による複数のシーンリソースの処理論理概略図である。
【
図10】本願の実施例による複数のシーンリソースの処理論理概略図である。
【
図11】本願の実施例による複数のシーンリソースの処理論理概略図である。
【
図12】本発明の実施例による機器管理装置の構造概略図のその一である。
【
図13】本発明の実施例による機器管理装置の構造概略図のその二である。
【
図14】本願の実施例によるチップのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施例の特徴と技術的内容をより詳しく理解できるように、以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施例の実現を詳しく説明し、添付した図面は、参照と説明のためのものだけであり、本発明の実施例を限定するものではない。
【0015】
以下、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術的解決手段を説明する。勿論、記述される実施例は、全ての実施例ではなく、ただ本願の一部の実施例である。本願における実施例に基づいて、当業者の創造的な労力なしに得られる他の実施例の全ては、本願の保護の範囲に含まれる。
【0016】
本発明の実施例の特徴と技術的内容をより詳しく理解できるように、以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施例の実現を詳しく説明し、添付した図面は、参照と説明のためのものだけであり、本発明の実施例を限定するものではない。
【0017】
関連技術のOCFプロトコルにおいて、作成した(ユーザにより作成された又はシステムにより予め定義された)シーンリソース(Scene Cloction Resource)を操作することで、機器の自動化制御を実現し、ルールリソース(Rule Resource)を定義することで、機器の協働を実現する。
【0018】
OCFプロトコルにおいて、一つのシーンリソース(Scene Collection Resource)は、
図1に示す通りであり、それに示される意味は、以下の通りである。
【0019】
lastScene(ラストシーン)の値がsceneNames(シーン名称)のうちのいずれか1つ、例えば図面に示すシーン(Scene)1に設定される時、シーンメンバー(Scene Member)のlink(引用関係)によって引用されるTarget Resource(ターゲットリソース)に対して操作を行い、これによって、前記ターゲットリソースの属性値を、所定のmappings(マッピング関係)要素内の、シーン名称(sceneName)がラストシーン(lastScene)の値と同じである要素の属性の値に変化させる。
【0020】
OCFプロトコルにおいて、1つのルールリソース(Rule Resource)は、
図2に示すように、以下のように定義される。
【0021】
Condition(条件)は、関係式と論理式で構成され、conditionに係るリソースの属性値によれば、conditionの判定結果がtrue(真)である時、linksによって引用されるRule Member(ルールメンバー)のTarget Resource(シーンリソース)のlastSceneを、Rule Memberの所定のlastScene属性に設定し、これは、前記シーンリソースが操作されることを引き起こす。
【0022】
また1つのシーンリソース(Scene Collection Resource)は、
図3に示すように、以下のように定義される。
【0023】
lastSceneの値がsceneNamesにおけるいずれか1つの値に設定される時、linksによって引用される、sceneName値がlastScene値と同じであるScene Memberリソースに対して操作を行い、これによって、該Scene Memberリソースのlinksによって引用されるTarget Resourceの属性値を、所定のScene Valueにおける値に変化させる。
【0024】
また1つのルールリソース(Rule Resource)は、
図4に示すように、以下のように定義される。
【0025】
conditionは、関係式と論理式で構成され、入力引用関係(inputlinks)によって引用されるリソースの属性値によれば、conditionの判定結果がtrueである時、出力引用関係(outputlinks)によって引用されるTarget Resource(シーンリソース)のlastSceneを、所定のOutput Valueに設定し、これは、前記シーンリソースが操作されることを引き起こす。
【0026】
関連技術における定義によれば、機器自体のインテリジェント化の度合いが高くない場合、ルールにおけるconditionの設定は複雑であり、サービス需要を満たすことができない場合がある。その例は、以下の通りである。
【0027】
ドアが開けられる時(ドア磁気センサが1を報告し、即ち、door_sensor:state=1である)、電気スタンドをオンにし(desk_lamp:state=1)、輝度を最大輝度に徐々に調整する(desk_lamp:brightness=100)。ドアが閉じられる時(ドア磁気センサが0を報告し、即ち、door_sensor:state=0である)、電気スタンドの輝度を最小輝度に徐々に調整し(desk_lamp:brightness=0)、最後にオフにする(desk_lamp:state=0)。
【0028】
上記需要において、1、ターゲット機器自体が、インテリジェント化輝度の漸進的変化の機能をサポートしなければ、属性値の変更を実行する時、定時的な調整を行う必要があり、従来技術において、シーンに定時的な処理が存在しない。2、ターゲット機器の現在属性値が固定でないため、ターゲット機器の属性値を現在値から所望値に調整することを確保できず、一般的には、0からターゲット値まで、又は、ターゲット値から0までのような調整のみが実現可能である。従って、ターゲット機器の現在の情報を考慮しておらず、ユーザに対して、より快適な使用上の体験を提供することができない。
【0029】
これによれば、本発明の実施例は、前記問題を解決する機器管理方法を提供する。
図5に示すように、以下を含む。
【0030】
ステップ21において、シーンリソースに含まれる予め設定された情報に基づいて、ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値に対してN回の調整操作を行い、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値を現在値からターゲット値に調整し、Nは、2以上の整数であり、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値は、前記N回の調整操作において逓増及び/又は逓減する。
【0031】
前記予め設定された情報は、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性に対してN回の調整操作のうちの各回の調整操作を行うために満たす必要がある条件を指示するためのものであり、及び/又は、N回の調整操作のうちの各回の調整操作の時間間隔を指示するためのものであり、及び/又は、N回の調整操作のうちの各回の調整操作に対応する1つ又は複数の属性のうちの各属性に対応するサブターゲット値を指示するためのものである。
【0032】
具体的には、本実施例による方案は、情報処理及び制御能力を有する機器側に適用されることができ、例えば、スマートホームシステムにおける管理機器であってもよい。
【0033】
前記ターゲット機器の1つの又は複数の属性は、実際の状況に応じて設定されてもよい。例えば、ターゲット機器に含まれる第1属性、第2属性がそれぞれ輝度、RGBにおけるR値であるとすれば、これに対応して、含まれる第1属性値及び第2属性値は、各回の調整操作において属性値の変更を行い、異なる属性に対応する属性値の変化状況は、同じであっても異なってもよい。例えば、輝度は、漸進的に変化するように増加してもよく、第2属性R値は、漸進的に変化するように、まず増加してから減少してもよい。また例えば、3つの属性がそれぞれRGB値であれば、そのうちのR値がまず増加した後に、減少し、更に増加し、G値がまず減少した後に増加し、B値が逓増することであってもよい。ここで、一々列挙しない。
【0034】
前記ターゲット機器は、管理機器により制御されるいずれか1つの機器であってもよい。例えば、スマートホームシステムにおいて、ターゲット機器は、電気スタンドであってもよい。従って、該当するターゲット機器の1つの属性は、電気スタンドの輝度であってもよく、前記ターゲット機器の属性の属性値は、電気スタンドの輝度値であってもよい。また例えば、ターゲット機器は、加湿器であってもよく、それに含まれる1つの属性に対応する属性値は、加湿度に対応するミスト発生量であってもよい。また例えば、ターゲット機器は、加熱機器、例えば、暖房、エアコンなどであってもよく、含まれる1つの属性は、温度であってもよく、対応する属性値は、温度値であってもよい。また、ターゲット機器は、より多くのタイプであってもよく、自己の属性値(例えば漸進的に変化するように増加するか又は減少する)を調整することができる機器であれば、いずれも本実施例の保護範囲にあってもよく、本実施例において、一々列挙しない。
【0035】
以下、複数の実施例により、前記方案の詳細な処理を説明する。
【0036】
実施例1、
前記予め設定された情報は、
N個の第1前提条件及び/又はN個の第1タイマーを含み、
前記N個の第1前提条件のうちの各第1前提条件は、1回の調整操作に対応し、前記各第1前提条件に、調整操作を行うために満たす必要がある条件が含まれ、
前記N個の第1タイマーのうちの各第1タイマーは、1回の調整に対応し、前記各第1タイマーは、対応する調整操作の時間間隔を制御するためのものである。
【0037】
及び/又は、前記予め設定された情報は、
前記N回の調整操作にそれぞれ対応する1つ又は複数の属性のうちの各属性のサブターゲット値を更に含む。
【0038】
前記Nは、実際の状況に応じて予め設定された値であってもよく、例えば、ターゲット対象が電気スタンドであるシーンにおいて、明かりを徐々に明るくなるように制御するために、Nを大きく設定してもよく、例えば20に設定してもよく、このように、20回に分けて、対応するサブターゲット値をそれぞれ制御し、明かり属性を調整することができる。
【0039】
また、異なる第1前提条件に対応する第1タイマーは、同じであっても異なってもよい。例えば、N個の第1タイマーを、いずれも、同じタイミング時間長に設定してもよく、又は、そのうちの一部の第1タイマーのタイミング時間長を同じタイミング時間長Aに設定し、別の一部をタイミング時間長Bに設定してもよく、又は、各第1タイマーのタイマー時間長が、いずれも、他の第1タイマーのタイミング時間長と異なってもよい。
【0040】
異なる第1前提条件に対応する所定のサブターゲット値は、異なる。N回の調整操作が順に実行される時、n回目の調整操作に対応するサブターゲット値を、いずれも、n-1回目の調整操作に対応するサブターゲット値よりも大きくする。又は、N回の調整操作が順に実行される時、n回目の調整操作に対応するサブターゲット値を、いずれも、n-1回目の調整操作に対応するサブターゲット値よりも小さくする。
【0041】
また、複数のサブターゲット値のうちの最小値は、0であってもよく、複数のサブターゲット値のうちの最大値は、実際の状況に応じて予め設定されてもよい。例えば、ターゲット機器が電気スタンドであることを例として、現在のシーンに基づいて、最大値がランプによってサポートされる最大輝度であるかどうかを決定することができ(例えば、深夜の時、リビングルームにおけるランプ)、又は、夜には、ベッドの傍にある電気スタンドに対応する最大値は、その中程度の輝度などであってもよい。また例えば、ターゲット機器がエアコンであれば、同様に、現在のシーン及び時間(又は季節)に応じて最大値を決定してもよい。例えば、現在では、冬の夜であれば、エアコンの温度の最大値を摂氏28度に制御してもよい。現在シーンに対応する時間が冬の昼であれば、室内外の温度差を減少させるために、その最大値を摂氏26度に設定してもよい。ここで、一々列挙しない。
【0042】
シーンリソースに含まれる予め設定された情報に基づいて、ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値に対してN回の調整操作を行い、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値を現在値からターゲット値に調整することは、
ターゲット機器の属性値に対してn回目の調整を行うプロセスにおいて、前記ターゲット機器の状態が前記シーンリソースの予め設定された情報に含まれるn番目の第1前提条件を満たしているかどうかを判断し、第1判断結果を得ることであって、nは、1以上であり、且つN以下である整数である、ここと、
前記第1判断結果において、前記ターゲット機器の状態が前記n番目の第1前提条件を満たしていることが示される場合、前記n番目の第1前提条件に対応するn番目の第1タイマーに対応する時間間隔内において、前記ターゲット対象の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値をいずれも、それぞれ対応するサブターゲット値に調整することと、含む。
【0043】
前記ターゲット機器の状態は、ターゲット機器に応じて設定されてもよく、例えば、ターゲット機器をオンになっているかどうか、ターゲット機器の現在属性値などを含んでもよい。
【0044】
更に説明すべきこととして、前記N回目の調整操作を実行する前に、ターゲット機器のオン、オフ状態に対する判断を更に含んでもよく、例えば、0番目の第1前提条件に基づいて、ターゲット機器がオフ状態であるかどうかを判断し、そうであれば、ターゲット機器のサブターゲット値を「オン」に設定する。
【0045】
説明すべきこととして、前記予め設定された情報に含まれる第1前提条件、第1タイマー、サブターゲット値という3つの内容は、同時に存在してもよく、又は、そのうちの1つ又は2つのみが存在してもよい。
【0046】
例えば、シーンリソースにおいて、N個の第1前提条件、及び前記N個の第1前提条件にそれぞれ対応する1つ又は複数の属性のうちの各属性のサブターゲット値を設定する。このように、各回の調整を行う時、対応する第1前提条件を満たしているかどうかに基づいて、ターゲット機器の1つ又は複数の属性をそれぞれ今回の調整に対応するサブターゲット値に調整するかどうかを決定する。
【0047】
又は、シーンリソースにおいて、サブターゲット値をのみ設定してもよい。このように、各回の調整において、状態判断を行うことなく、ターゲット機器の1つ又は複数の属性値を対応するサブターゲット値に調整すればよい。
【0048】
更に、又は、シーンリソースにおいて、第1タイマー及びサブターゲット値が含まれてもよい。このように、各回の調整を行う時、対応する時間間隔内において、ターゲット機器の1つ又は複数の属性を対応するサブターゲット値に調整する。
【0049】
前記予め設定された情報は、前記シーンリソースに含まれるマッピング関係(Mapping)要素の中に設定されてもよい。又は、前記予め設定された情報は、前記シーンリソースに含まれるシーン値(Scene value)要素の中に設定される。
【0050】
以下、図面及び例を参照しながら、前記予め設定された情報をそれぞれMapping要素に設定するための処理方式、及びScene Valueに設定するための処理方式を詳しく説明する。
【0051】
例1、
図6-1に示すように、1つのシーンリソース(Scene Collection)に、1つ又は複数のシーン名称(Scene Names)、ラストシーン(Last Scene)、N個の引用関係(Links)、シーンメンバー(Scene Member)、マッピング関係(Mapping)要素、ターゲットリソース(Target Resource)が含まれてもよい。
【0052】
シーンリソースにおけるMapping要素に、ラストシーンの名称、属性名称、サブターゲット値、第1前提条件、第1前提条件に対応する判断結果値(Precondition Value)、第1タイマーが更に含まれてもよい。
【0053】
各引用関係にいずれも1つのMappingが対応されるため、各Mapping要素に、N個の第1前提条件のうちの1つが含まれ、n番目の第1前提条件と呼ばれる。前記n番目の第1前提条件(Precondition)は、関係式と論理式で構成され、「Magic string of EBNF format」で表されてもよく、具体的な内容は、実際の状況に応じて設定され、ここで、一々列挙しない。
【0054】
シーンリソースにおけるラストシーンがシーン名称(SceneNames)のうちのいずれか1つである時、前記ラストシーンに対応する複数の引用関係(Links)を決定し、
前記複数のLinksの順番に基づいて、そのうちの各Linkに対応するシーンメンバー(Scene Member)を順に決定し、該linkに対応するTarget Resource(ターゲットリソース)、即ちターゲット機器の属性値に対して、N回の調整操作を行う。
【0055】
複数のLinksは、N個のLinksであってもよく、これらN個のLinksは、1~Nの順番に基づいて実行される。
【0056】
該linkに対応するTarget Resource(ターゲットリソース)、即ちターゲット機器の属性値に対して、N回の調整操作を行い、そのうちの一回について具体的に説明し、n回目の調整操作と呼び、具体的には、以下を含んでもよい。
【0057】
n番目のlinkに対応するシーンメンバーnに基づいて、引用されるものがターゲット対象であり、シーンメンバーnにおけるMapping要素に含まれるn番目の第1前提条件に基づいて、ターゲット機器の現在状態に対して判断を行い、判断結果を得る。
【0058】
判断結果において、前記ターゲット機器がn番目の第1前提条件を満たしていることを示される場合、前記n番目の第1前提条件の値が真(Ture)であり、続いて、Mapping要素に含まれるn番目の第1タイマーに対応する時間間隔内において、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値をそれぞれ対応するサブターゲット値に調整する。
【0059】
判断結果において、n番目の第1前提条件を満たしていないことが示される場合、ターゲット機器の現在状態がn+1番目の第1前提条件を満たしているかどうかを判断する。
【0060】
N番目の第1前提条件の実行が完了するまでこのように実行し、処理を終了する。
【0061】
この例による方案によれば、電気スタンド、対応する1つの属性が輝度であることを例として、具体的に、以下のように説明する。
【0062】
ルールリソースにおいて、以下のように設定されてもよい。conditionは、「door_sensor:state==1」であり、シーン(名称が「test」である)を引用し、lastSceneは、「open」である。conditionは、「door_sensor:state==0」であり、引用シーン名称が「test」であり、lastSceneは、「close」である。ルールリソースの構成は、
図2を参照してもよい。ルールリソースにおける条件(condition)を、「ドアセンサ」(door_sensor)が状態1であることに設定し、トリガーされるシーンは、テストシーン(test)であり、対応するシーン名称は、「開放」(Open)である。ルールリソースにおける条件を、ドアセンサが状態0であることに設定し、トリガーされるシーンは、「閉鎖」である。状態1及び状態0は、それぞれ、ドア開放又はドア閉鎖を表すことができる。
【0063】
更に、シーンリソースにおけるラストシーンが「Open」、即ち、開放と決定される時(シーン名称「test」は、lastSceneが「open」であることに設定される時)、
図6-1を参照しながら、それに対応するN個のlinksに対して後続の処理を実行することについて説明する。
【0064】
Scene Member1 のlink1の引用は、「desk_lamp」であり、Scene Member1のMapping要素において、preconditionは、「state==0」であり、属性timing値は、0msに設定され、属性state値は、1に設定される。つまり、シーンメンバー(Scene Member)1の引用は、電気スタンド(Desk_lamp)であり、Mapping要素に含まれる1番目の第1前提条件は、電気スタンドの現在の状態がオフであることを表し、結果がtureであれば、第1タイマーの時間間隔0に基づいて、電気スタンドをオン状態に設定する。
【0065】
Scene Member2 link2の引用は、「desk_lamp」であり、Scene Member2のMapping要素において、preconditionは、「state==1 && current_brightness< brightness」であり、属性timing値は、10msに設定され、属性「brightness」は、5である。つまり、シーンメンバー(Scene Member)2の引用2は、電気スタンド(Desk_lamp)であり、Mapping要素に含まれる2番目の第1前提条件は、電気スタンドの現在の状態がオンであり、且つ現在輝度値がサブターゲット値(即ち、サブ輝度値)よりも小さいことを表し、結果がtureであれば、2番目の第1タイマーの時間間隔10msに基づいて、電気スタンドの輝度を、サブターゲット値が5であることに設定し、このように類推する。
【0066】
Scene Member21のlink21引用は、「desk_lamp」であり、Scene Member21のMapping要素において、preconditionは、「state==1 && current_brightness< brightness」であり、属性timing値は、200msに設定され、属性「brightness」は、100である。つまり、前記複数のScene Memberに基づいて処理を行い、最後のシーンメンバー(Scene Member)21まで継続する。シーンメンバー(Scene Member)21の引用21は、電気スタンド(Desk_lamp)であり、Mapping要素に含まれる21番目の第1前提条件は、電気スタンドの現在の状態がオンであり、且つ現在輝度値がサブターゲット値(即ち、サブ輝度値)よりも小さいことを表し、結果がtureであれば、2番目の第1タイマーの時間間隔200msに基づいて、電気スタンドの輝度を、サブターゲット値が100であることに設定する。
【0067】
ここで、説明すべきこととして、N個の第1前提条件が追加されるため、ターゲット機器の1つ又は複数の属性の現在値から調整を行うことができる。具体的には、以下のように分析される。Linkが順に1~Nの順番に基づいて呼び出されるため、対応するある第1前提条件を満たさない場合、その対応する値は、Falseであり、ターゲット機器の1つ又は複数の属性に値を付与する後続処理を実行しない。従って、ターゲット機器の現在状態にマッチングした場合のみ、第1前提条件の要件を満たし、1つ又は複数の属性の属性値の調整操作を行う。従って、上記方案を用いると、ターゲット機器の現在値からターゲット値に調整することを実現することができる。
【0068】
ラストシーンlastSceneが「close」である時、実行可能なものは、電気スタンドを徐々にオフする効果であり、具体的には、以下の通りである。
【0069】
Scene Member1のlink1引用は、「desk_lamp」であり、Scene Mapにおいて、preconditionは、「state==1 && current_brightness > brightness」であり、属性timing値は、10msに設定され、属性「brightness」は、95であり、
Scene Member2 link2の引用は、「desk_lamp」であり、Scene Mapにおいて、preconditionは、「state==1 && current_brightness > brightness」であり、属性timing値は、20msに設定され、属性「brightness」は、90であり、
Scene Member21のlinksの引用は、「desk_lamp」であり、Scene Mapにおいて、preconditionは、「state==1」であり、属性timing値は、210msに設定され、属性state値は、0に設定される。
【0070】
前記処理に関する詳細な説明は、輝度増加の処理と類似するが、属性値を徐々に低下させるという点で前記説明と異なるため、重複した説明を省略する。
【0071】
例2、
図6-2に示すように、1つのシーンリソース(Scene Collection)において、1つ又は複数のシーン名称(Scene Names)、ラストシーン(Last Scene)、N個の引用関係(Links)、シーンメンバー(Scene Member)、シーン値(Scene Value)要素、ターゲットリソース(Target Resource)が含まれてもよい。
【0072】
シーンリソースにおけるシーン値(Scene Value)要素は、サブターゲット値、第1前提条件、第1前提条件に対応する判断結果値(Precondition Value)、第1タイマーを更に含んでもよい。
【0073】
各引用関係にいずれも1つのシーン値(Scene Value)要素が対応されるため、各シーン値(Scene Value)要素に、N個の第1前提条件のうちの1つが含まれ、n番目の第1前提条件と呼ばれる。前記n番目の第1前提条件(Precondition)は、関係式と論理式で構成され、「Magic string of EBNF format」で表されてもよく、具体的な内容は、実際の状況に応じて設定され、ここで、一々列挙しない。
【0074】
シーンリソースにおけるラストシーンがシーン名称(SceneNames)のうちのいずれか1つである時、前記ラストシーンに対応する複数の引用関係(Links)を決定し、
前記複数のLinksの順番に基づいて、そのうちの各Linkに対応するシーンメンバー(Scene Member)を順に決定し、該linkに対応するTarget Resource(ターゲットリソース)、即ちターゲット機器の属性値に対して、N回の調整操作を行う。
【0075】
複数のLinksは、N個のLinksであってもよく、これらN個のLinksは、1~Nの順番に基づいて実行される。
【0076】
該linkに対応するTarget Resource(ターゲットリソース)、即ちターゲット機器の属性値に対して、N回の調整操作を行い、そのうちの一回について具体的に説明し、n回目の調整操作と呼び、具体的には、以下を含んでもよい。
【0077】
ラストシーンのN個のLinkがシーンメンバーに指し、link引用がターゲット対象であり、シーンメンバーにおけるシーン値要素に含まれるn番目の第1前提条件に基づいて、ターゲット機器の現在状態に対して判断を行い、判断結果を得る。
【0078】
判断結果において、前記ターゲット機器がn番目の第1前提条件を満たしていることが示される場合、前記n番目の第1前提条件の値が真(Ture)であり、続いて、シーン値要素に含まれるn番目の第1タイマーに対応する時間間隔内において、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性を対応するサブターゲット値に調整する。
【0079】
判断結果において、n番目の第1前提条件を満たしていないことが示される場合、ターゲット機器の現在状態がn+1番目の第1前提条件を満たしているかどうかを判断する。
【0080】
N番目の第1前提条件の実行が完了するまでこのように実行し、処理を終了する。
【0081】
この例による方案によれば、電気スタンドを例として、具体的に、以下のように説明する。
【0082】
ルールリソースにおいて、以下のように設定されてもよい。conditionは、「door_sensor:state==1」であり、シーン(名称が「test」である)を引用し、lastSceneは、「open」である。conditionは、「door_sensor:state==0」、シーン(名称が「test」である)を引用し、lastSceneは、「close」である。ルールリソースの構成は、
図2を参照してもよい。ルールリソースにおける条件(condition)を、「ドアセンサ」(door_sensor)が状態1であることに設定し、トリガーされるシーンは、テストシーン(test)であり、対応するシーン名称は、「開放」(Open)である。ルールリソースにおける条件を、ドアセンサが状態0であることに設定し、トリガーされるシーンは、「閉鎖」である。状態1及び状態0は、それぞれ、ドア開放又はドア閉鎖を表すことができる。
【0083】
更に、シーンリソースにおけるラストシーンが「Open」、即ち、開放と決定される時(シーン名称「test」は、lastSceneが「open」であることに設定される時)、
図6-1を参照しながら、それに対応するN個のlinksに対して後続の処理を実行することについて説明する。
【0084】
Scene Member1 のlink1の引用は、「desk_lamp」であり、Scene Member1のシーン値(Scene Value)要素において、preconditionは、「state==0」であり、属性timing値は、0msに設定され、属性state値は、1に設定される。つまり、シーンメンバー(Scene Member)1の引用は、電気スタンド(Desk_lamp)であり、シーン値(Scene Value)要素に含まれる1番目の第1前提条件は、電気スタンドの現在の状態がオフであることを表し、結果がtureであれば、第1タイマーの時間間隔0に基づいて、電気スタンドをオン状態に設定する。
【0085】
Scene Member2 link2の引用は、「desk_lamp」であり、Scene Member2のシーン値(Scene Value)要素において、preconditionは、「state==1 && current_brightness< brightness」であり、属性timing値は、10msに設定され、属性「brightness」は、5である。つまり、シーンメンバー(Scene Member)2の引用2は、電気スタンド(Desk_lamp)であり、シーン値(Scene Value)要素に含まれる2番目の第1前提条件は、電気スタンドの現在の状態がオンであり、且つ現在輝度値がサブターゲット値(即ち、サブ輝度値)よりも小さいことを表し、結果がtureであれば、2番目の第1タイマーの時間間隔10msに基づいて、電気スタンドの輝度を、サブターゲット値が5であることに設定し、のように類推する。
【0086】
Scene Member21のlink21引用は、「desk_lamp」であり、Scene Member21のシーン値(Scene Value)要素において、preconditionは、「state==1 && current_brightness< brightness」であり、属性timing値は、200msに設定され、属性「brightness」は、100である。つまり、前記複数のScene Memberに基づいて処理を行い、最後のシーンメンバー(Scene Member)21まで継続する。シーンメンバー(Scene Member)21の引用21は、電気スタンド(Desk_lamp)であり、シーン値(Scene Value)要素に含まれる21番目の第1前提条件は、電気スタンドの現在の状態がオンであり、且つ現在輝度値がサブターゲット値(即ち、サブ輝度値)よりも小さいことを表し、結果がtureであれば、2番目の第1タイマーの時間間隔200msに基づいて、電気スタンドの輝度を、サブターゲット値が100であることに設定する。
【0087】
ラストシーンlastSceneが「close」である時、実行可能なものは、電気スタンドを徐々にオフする処理であり、具体的には、以下の通りである。
【0088】
Scene Member1のlink1引用は、「desk_lamp」であり、Scene Valueにおいて、preconditionは、「state==1 && current_brightness > brightness」であり、属性timing値は、10msに設定され、属性「brightness」は、95であり、
Scene Member2 linksの引用は、「desk_lamp」であり、Scene Valueにおいて、preconditionは、「state==1 && current_brightness > brightness」であり、属性timing値は、20msに設定され、属性「brightness」は、90であり、
……
Scene Member21のlinksの引用は、「desk_lamp」であり、Scene Valueにおいて、preconditionは、「state==1」であり、属性timing値は、210msに設定され、属性state値は、0に設定される。
【0089】
前記処理に関する詳細な説明は、輝度増加の処理と類似するが、属性値を徐々に低下させるという点で前記説明と異なるため、重複した説明を省略する。
【0090】
前記2つの例において、1つの属性の処理について説明した。本実施例において、複数の属性を有するケースが更に含まれ、複数の属性の場合、サブターゲット値の設定が追加されるという点で、前記2つの例と異なる。
【0091】
例1との相違点は、Mapping要素に複数の属性名称、及び各属性名称にそれぞれ対応するサブターゲット値が追加されることである。例えば、
図7を参照すると、2つの属性をそれぞれ第1属性、第2属性と呼ぶとすれば、各第1前提条件に対応するMapping中において、第1属性及びそれに対応するサブターゲット値、第2属性及びそれに対応するサブターゲット値を設定する。
【0092】
例2との相違点は、Scene Value要素に複数の属性名称及び各属性に対応するサブターゲット値が追加されることだけである。ここで、説明を省略する。
【0093】
更に説明するべきこととして、異なる属性の変化傾向は、同じであっても異なってもよい。例えば、3つの属性のうち、属性1は、N回の調整操作において逓増し、属性2は、N回の調整操作において逓減し、属性3は、N回の調整において、まず増加した後に、減少する(更に増加してもよい)。ここで、一々列挙しない。
【0094】
実施例2
前記予め設定された情報は、
M個の第2前提条件、及び/又は、M個の第2タイマー、及び/又は、M個の第2前提条件にそれぞれ対応する実行式を含み、Mは、1以上であり、且つN以下である整数であり、
前記第2前提条件は、少なくとも1回の調整操作を行うために満たす必要がある条件であり、
前記第2タイマーは、調整操作の時間間隔を制御するためのものであり、
前記実行式は、1つ又は複数の属性のうちの各属性にそれぞれ対応するサブターゲット値を計算するための式である。
【0095】
ここで、理解すべきこととして、1つの第2前提条件は、1つ又は複数の実行式に対応してもよい。換言すれば、前記実行式の数は、前記属性の数と同じであってもよい。例えば、調整されるべき属性が3つである時、各第2前提条件に含まれる3つの実行式をそれぞれ、3つの属性に対応するサブターゲット値の計算に用いることができる。
【0096】
及び/又は、前記予め設定された情報は、
前記M個の第2前提条件のうちの各第2前提条件に対応する重複回数を更に含み、
前記重複回数は、対応する第2前提条件に基づいて、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値に対して調整操作を行う回数である。
【0097】
例1との相違点は、本実施例において実行式が追加され、該実行式が、同一の第2前提条件に対応する調整操作を実行するたびに、サブターゲット値の計算を行い、今回の調整に対応するサブターゲット値を得るためのものであることである。各第2前提条件の重複使用回数は、対応する重複回数によって決定される。
【0098】
また、異なる第2前提条件に対応する第2タイマーは、同じであっても異なってもよい。
【0099】
異なる第2前提条件について、対応する実行式に基づいて計算を行うことで得られるサブターゲット値は、異なる。また、異なる第2前提条件に含まれる実行式も同じであってもよく、又は、異なってもよい。
【0100】
更に説明すべきこととして、本実施例において、M個の第2前提条件とそれに対応する重複回数により、N回の調整操作を完了することができる。例えば、M=3、N=10であれば、1番目の第2前提条件は、3回の調整操作に対応してもよく、又は、重複回数が2であると認められてもよい。2番目の第2前提条件は、4回の調整操作に対応し、対応する重複回数は、3であってもよい。3番目の第2前提条件は、3回の調整操作の実行に対応してもよく、重複回数は、2であってもよい。ここで例だけであり、実際のNの値及びMの値は、より大きいか又はより小さく設定してもよく、ここで、一々列挙しない。
【0101】
シーンリソースに含まれる予め設定された情報に基づいて、ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値に対してN回の調整操作を行い、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値を現在値からターゲット値に調整することは、
ターゲット機器の属性値に対してn回目の調整を行うプロセスにおいて、前記ターゲット機器の状態が前記シーンリソースの予め設定された情報に含まれるm番目の第2前提条件を満たしているかどうかを判断し、且つ、前記m番目の第2前提条件に基づいて調整操作を実行する回数が対応する重複回数を達したかどうかを判断し、第2判断結果を得ることであって、nは、1以上であり、且つN以下である整数であり、mは、1以上の整数である、ことと、
前記第2判断結果が、前記ターゲット機器の状態が前記m番目の第2前提条件を満し、且つ、前記m番目の第2前提条件に基づいて調整操作を実行する回数が対応する重複回数を達していないことを表す場合、
前記m番目の第2前提条件に対応する実行式に基づいて、前記1つ又は複数の属性のうちの各属性の今回の調整に対応するサブターゲット値を計算し、前記m番目の第2前提条件に対応するm番目の第2タイマーに対応する時間間隔内において、前記ターゲット対象の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値を前記対応するサブターゲット値に調整することと、を含む。
【0102】
更に説明すべきこととして、前記N回目の調整操作を実行する前に、ターゲット機器のオン、オフ状態に対する判断を更に含んでもよく、例えば、0番目の第1前提条件に基づいて、ターゲット機器がオフ状態であるかどうかを判断し、そうであれば、ターゲット機器のサブターゲット値を「オン」に設定する。
【0103】
理解すべきこととして、前記予め設定された情報に含まれる第2前提条件、第2タイマー、実行式、重複回数という3つのクラスの内容は、同時に存在してもよく、又は、そのうちの1つ又は複数のみが存在してもよい。
【0104】
例えば、シーンリソースにおいて、第2前提条件、及び前記第2前提条件にそれぞれ対応する1つ又は複数の属性のうちの各属性の実行式を設定する。このように、各回の調整を行う時、対応する第2前提条件を満たしているかどうかに基づいて、ターゲット機器の1つ又は複数の属性をそれぞれ今回の調整に対応する実行式により算出されるサブターゲット値に調整するかどうかを決定する。ここで、重複回数を限定しない。つまり、重複することなく、1回のみ実行してもよい。
【0105】
無論、他の組み合わせのケースも存在するが、本実施例において、一々列挙しない。
【0106】
前記予め設定された情報は、前記シーンリソースに含まれるマッピング関係(Mapping)要素の中に設定されてもよい。又は、前記予め設定された情報は、前記シーンリソースに含まれるシーン値(Scene value)要素の中に設定される。
【0107】
以下、図面及び例を参照しながら、前記予め設定された情報をそれぞれMapping要素中に設定するための処理方式、及びScene Value中に設定するための処理方式を詳しく説明する。
【0108】
例3、
図8-1に示すように、1つのシーンリソース(Scene Collection)に、1つ又は複数のシーン名称(Scene Names)、ラストシーン(Last Scene)、M個の引用関係(Links)、シーンメンバー(Scene Member)、マッピング関係(Mapping)要素、ターゲットリソース(Target Resource)が含まれてもよい。
【0109】
シーンリソースにおけるMapping要素に、ラストシーンの名称、属性名称、サブターゲット値、第2前提条件(Preconditionでも表される)、第2前提条件に対応する判断結果値(Precondition Value)、第2タイマー及び重複回数が更に含まれてもよい。
【0110】
各引用関係にいずれも1つのMappingが対応されるため、各Mapping要素に、N個の第1前提条件のうちの1つが含まれ、n番目の第1前提条件と呼ばれる。前記n番目の第1前提条件(Precondition)は、関係式と論理式で構成され、「Magic string of EBNF format」で表されてもよく、具体的な内容は、実際の状況に応じて設定され、ここで、一々列挙しない。
【0111】
各引用関係にいずれも1つのMappingが対応されるため、各Mapping要素に、1つの第2前提条件が含まれ、m番目の第2前提条件と呼ばれる。前記m番目の第2前提条件(Precondition)は、関係式と論理式で構成され、「Magic string of EBNF format」で表されてもよく、具体的な内容は、実際の状況に応じて設定され、ここで、一々列挙しない。また、各Mappingは、更に、1つのリピート(repeat)、及び実行式に対応し、「exec」で表され、具体的な式の内容は、図面において、「Magic string of EBNF format」に示される。
【0112】
シーンリソースにおけるラストシーンがシーン名称(SceneNames)のうちのいずれか1つである時、前記ラストシーンに対応する複数の引用関係(Links)を決定し、
前記複数のLinksの順番に基づいて、そのうちの各Linkに対応するシーンメンバー(Scene Member)を順に決定し、該linkに対応するTarget Resource(ターゲットリソース)、即ちターゲット機器の属性値に対して、N回の調整操作を行う。
【0113】
複数のLinksは、順番に基づいて実行される。
【0114】
該linkに対応するTarget Resource(ターゲットリソース)、即ちターゲット機器の属性値に対して、N回の調整操作を行い、そのうちの一回について具体的に説明し、n回目の調整操作と呼び、具体的には、以下を含んでもよい。
【0115】
n番目のlinkに対応するシーンメンバーnに基づいて、引用されるものがターゲット対象であり、シーンメンバーnにおけるMapping要素に含まれるm番目の第2前提条件に基づいて、ターゲット機器の現在状態に対して判断を行い、判断結果を得る。
【0116】
判断結果が、前記ターゲット機器がm番目の第2前提条件を満たすことを表す時、前記m番目の第2前提条件の値が真(Ture)であり、m番目の第2前提条件に基づいて調整操作を重複して実行する回数が所定の重複回数値を達したかどうかを判断し、達した場合、実行式に基づいて、1つ又は複数の属性の今回の調整にそれぞれ対応するサブターゲット値を計算し、続いて、Mapping要素に含まれるm番目の第2タイマーに対応する時間間隔内において、1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値をそれぞれ対応するサブターゲット値に調整する。
【0117】
ルールリソースに基づく処理は、前記実施例と同じであり、ここで、説明を省略する。本実施例は、前記実施例との相違点に注目する。この例による方案によれば、電気スタンド、対応する1つの属性が輝度であることを例として、具体的に、以下のように説明する。
【0118】
ラストシーンが「Open」である時、
Scene Member1 のlink1引用は、「desk_lamp」であり、Scene Member1のMapping要素において、preconditionは、「state==0」であり、属性timing値は、0msに設定され、属性repeat値は、1に設定され、属性exec値は、「state=1」に設定される。つまり、シーンメンバー(Scene Member)1の引用は、電気スタンド(Desk_lamp)であり、Mapping要素に含まれる1番目の第2前提条件は、電気スタンドの現在の状態がオフであることを表し、結果がtureであれば、第1タイマーの時間間隔が0であること、及び重複回数が重複を行わないことを表す1であることに基づいて、電気スタンドをオン状態に設定する。repeatの設定は、上記と同様に、1に設定されてもよく、これは、重複を行うことなく、1回のみ実行することを意味する。又は、repeatを0に設定してもよく、これは、1回のみ実行し、重複を行わないことを表す。実際の処理において柔軟に設定してもよく、ここで限定しない。
【0119】
Scene Member2 linksの引用は、「desk_lamp」であり、Mapping要素において、preconditionは、「state==1 && current_brightness <= 95」であり、属性timing値は、10msに設定され、属性repeat値は、20に設定され、属性exec値は、「brightness= current_brightness+5」に設定される。つまり、2番目の第2前提条件は、20回重複実行し、実行式は、サブターゲット値=現在輝度値+5と表し、各回の調整操作の時間間隔は、10msであり、現在輝度が95以上になるまで継続する。
【0120】
又は、オフする処理において、lastSceneを「close」に設定する時、
Scene Member1 linksの引用は、「desk_lamp」であり、Mapping要素において、preconditionは、「state==1 && current_brightness >= 5」であり、属性timing値は、10msに設定され、属性repeat値は、20に設定され、属性exec値は、「brightness= current_brightness-5”」に設定され、
Scene Member2のlinksの引用は、「desk_lamp」であり、Mapping要素において、preconditionは、「state==1 && current_brightness <= 0」であり、属性timing値は、10msに設定され、属性repeat値は、21に設定され、属性exec値は、「state=0」に設定される。
【0121】
具体的には、前記電気スタンドをオンにすることと類似するが、電気スタンドの輝度値をその都度低減させ、輝度値=0となるまで継続する。
【0122】
例4、
図8-2に示すように、1つのシーンリソース(Scene Collection)において、1つ又は複数のシーン名称(Scene Names)、ラストシーン(Last Scene)、M個の引用関係(Links)、シーンメンバー(Scene Member)、シーン値(Scene Value)要素、ターゲットリソース(Target Resource)が含まれてもよい。
【0123】
シーンリソースにおけるシーン値(Scene Value)要素は、ラストシーンの名称、属性名称、サブターゲット値、第2前提条件(Preconditionでも表される)、第2前提条件に対応する判断結果値(Precondition Value)、第2タイマー、及び重複回数を更に含んでもよい。
【0124】
各引用関係にいずれも1つのMappingが対応されるため、各Mapping要素に、1つの第2前提条件が含まれ、m番目の第2前提条件と呼ばれる。前記m番目の第2前提条件(Precondition)は、関係式と論理式で構成され、「Magic string of EBNF format」で表されてもよく、具体的な内容は、実際の状況に応じて設定され、ここで、一々列挙しない。また、各Mappingは、更に、1つのリピート(repeat)、及び実行式に対応し、「exec」で表され、具体的な式の内容は、図面において、「Magic string of EBNF format」にも示される。
【0125】
具体的には、以下を含んでもよい。
【0126】
n番目のlinkに対応するシーンメンバーnに基づいて、引用されるものがターゲット対象であり、シーンメンバーnにおけるシーン値(Scene Value)要素に含まれるm番目の第2前提条件に基づいて、ターゲット機器の現在状態に対して判断を行い、判断結果を得る。
【0127】
判断結果が、前記ターゲット機器がm番目の第2前提条件を満たすことを表す時、前記m番目の第2前提条件の値が真(Ture)であり、m番目の第2前提条件に基づいて調整操作を重複して実行する回数が所定の重複回数値を達したかどうかを判断し、達していなければ、実行式に基づいて、前記1つ又は複数の属性のうちの各属性に対応するサブターゲット値を計算し、続いて、Mapping要素に含まれるm番目の第2タイマーに対応する時間間隔内において、前記ターゲット機器に含まれる1つの属性を対応するサブターゲット値に調整する。
【0128】
ルールリソースに基づく処理は、前記実施例と同じであり、ここで、説明を省略する。本実施例は、前記実施例との相違点に注目する。この例による方案によれば、電気スタンドを例として、具体的に、以下のように説明する。
【0129】
lastSceneが「open」である時、
Scene Member1のlinksの引用は、「desk_lamp」であり、Scene Member1のシーン値(Scene Value)要素において、preconditionは、「state==0」であり、属性timing値は、0msに設定され、属性repeat値は、1に設定され、属性exec値は、「state=1」に設定される。つまり、シーンメンバー(Scene Member)1の引用は、電気スタンド(Desk_lamp)であり、シーン値(Scene Value)要素に含まれる1番目の第2前提条件は、電気スタンドの現在の状態がオフであることを表し、結果がtureであれば、第1タイマーの時間間隔が0であること、及び重複回数が重複を行わないことを表す1であることに基づいて、電気スタンドをオン状態に設定する。repeatの設定は、上記と同様に、1に設定されてもよく、これは、重複を行うことなく、1回のみ実行することを意味する。又は、repeatを0に設定してもよく、これは、1回のみ実行し、重複を行わないことを表す。実際の処理において柔軟に設定してもよく、ここで限定しない。
【0130】
Scene Member2 linksの引用は、「desk_lamp」であり、シーン値(Scene Value)要素において、preconditionは、「state==1 && current_brightness <= 95」であり、属性timing値は、10msに設定され、属性repeat値は、20に設定され、属性exec値は、「brightness= current_brightness+5」に設定される。つまり、2番目の第2前提条件は、20回重複実行し、実行式は、サブターゲット値=現在輝度値+5と表し、各回の調整操作の時間間隔は、10msであり、現在輝度が95以上になるまで継続する。
【0131】
又は、オフする処理において、lastSceneを「close」に設定する時、
Scene Member1 linksの引用は、「desk_lamp」であり、シーン値(Scene Value)要素において、preconditionは、「state==1 && current_brightness >= 5」であり、属性timing値は、10msに設定され、属性repeat値は、20に設定され、属性exec値は、「brightness= current_brightness-5”」に設定され、
Scene Member2のlinksの引用は、「desk_lamp」であり、シーン値(Scene Value)要素において、preconditionは、「state==1 && current_brightness <= 0」であり、属性timing値は、10msに設定され、属性repeat値は、21に設定され、属性exec値は、「state=0」に設定される。
【0132】
具体的には、前記電気スタンドをオンにすることと類似するが、電気スタンドの輝度値をその都度低減させ、輝度値=0となるまで継続する。
【0133】
前記例3、4は、1つの属性の処理について説明した。本実施例において、複数の属性を有するケースが更に含まれ、複数の属性の場合、より多くのサブターゲット値の設定が追加されるという点で、前記2つの例と異なる。
【0134】
例3との相違点は、Mapping要素に複数の属性名称、及び各属性名称にそれぞれ対応する実行式が追加されていることである。2つの属性をそれぞれ第1属性、第2属性と呼ぶとすれば、各第2前提条件に対応するMapping中において、第1属性及びそれに対応する実行式1、第2属性及びそれに対応する実行式2を設定する。
【0135】
例4との相違点は、Scene Value要素に複数の属性名称及び各属性に対応するサブターゲット値が追加されていることだけである。例えば、
図9に示すように、Scene Value要素において、第1属性及びそれに対応する実行式1、第2属性及びそれに対応する実行式2を設定する。
【0136】
更に説明するべきこととして、異なる属性の変化傾向は、同じであっても異なってもよい。例えば、3つの属性のうち、属性1は、N回の調整操作において逓増し、属性2は、N回の調整操作において逓減し、属性3は、N回の調整において、まず増加した後に、減少する(更に増加してもよい)。ここで、一々列挙しない。
【0137】
実施例3、
前記予め設定された情報は、
実行スクリプトを含み、
前記実行スクリプトは、実行される時、前記ターゲット機器が前記ターゲット機器に対して各回の調整を行うために満たす必要がある条件を満たしているかどうかを判断し、N回の調整のうちの各回の調整の時間間隔に基づいて、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値をそれぞれ対応するサブターゲット値に調整することを実行するためのものである。
【0138】
本実施例に記載の実行スクリプトは、「python or JavaScript or other script」であってもよい。
【0139】
本実施例に記載の予め設定された情報は、前記シーンリソースに含まれるマッピング関係要素の中に設定され、
又は、
前記予め設定された情報は、前記シーンリソースに含まれるシーン値要素の中に設定される。
【0140】
2つの具体的な概略図は、
図10、11を参照してもよい。
図10に1つのシーンリソースのスタイルが示され、具体的な記述は、前記実施例と同じであるが、Mapping要素に、今回の調整に対応する実行スクリプトのみ含まれてもよいという点で相違する。
図11において、前記実施例との相違点は、Scene Value要素中に、対応する実行スクリプトが設定される。
【0141】
更に、実行スクリプトは、該インターフェイスにより呼び出す可能である処理プログラムであると理解されてもよい。該処理プログラムに基づいて、異なる前提条件を用いて状態判断をN回行い、ターゲット機器に対してN回の属性値調整操作を行うことを実現することができ、各回の調整操作は、いずれも、1つ又は複数の属性にそれぞれ対応する属性値を調整することができ、
又は、異なる前提条件を用いて状態判断をM回行い、各回の前提条件が複数回(実際の状況に応じて設定される)繰り返してもよく、該前提条件に対する重複回数値を達していない場合、対応する1つ又は複数の実行式に基づいて、1つ又は複数のサブターゲット値を計算し、前記1つ又は複数のサブターゲット値に基づいて、前記1つ又は複数の属性値に対して調整操作を行うことを実現することができる。
【0142】
具体的な実行スクリプトのフィールド又はスタイルは、本実施例において限定されない。
【0143】
明らかに、上記方案を用いることで、シーンリソースに予め設定された情報を追加することにより、ターゲット機器の属性値を、現在値からターゲット値へ漸進的に変化して調整するように制御することができる。このように、属性値の漸進的変化をサポートしない機器に対しても、複数回の前提条件の判断及び属性の調整により、属性値の漸進的変化を実現することができ、且つ、現在値からターゲット値に調整することができ、関連技術において一つの固定値から別の固定値に調整されることのみが可能であることにより使用上の体験が良くないという問題を避ける。
【0144】
本発明の実施例は、前記問題を解決するための機器管理装置を更に提供する。
図12に示すように、前記装置は、
シーンリソースに含まれる予め設定された情報に基づいて、ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値に対してN回の調整操作を行い、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値を現在値からターゲット値に調整する処理ユニット31であって、Nは、2以上の整数であり、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値は、前記N回の調整操作において逓増及び/又は逓減する、処理ユニット31を備え、
前記予め設定された情報は、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性に対してN回の調整操作のうちの各回の調整操作を行うために満たす必要がある条件を指示するためのものであり、及び/又は、N回の調整操作のうちの各回の調整操作の時間間隔を指示するためのものであり、及び/又は、N回の調整操作のうちの各回の調整操作に対応する1つ又は複数の属性のうちの各属性に対応するサブターゲット値を指示するためのものである。
【0145】
具体的には、本実施例による方案は、情報処理及び制御能力を有する機器側に用いられてもよく、例えば、スマートホームシステムにおける管理機器であってもよい。つまり、前記機器管理装置は、管理機器に設けられてもよく、又は、情報処理及び制御能力を有する機器に設けられてもよい。
【0146】
以下、複数の実施例により、前記方案の詳細な処理を説明する。
【0147】
実施例4、
前記予め設定された情報は、
N個の第1前提条件及び/又はN個の第1タイマーを含み、
前記N個の第1前提条件のうちの各第1前提条件は、1回の調整操作に対応し、前記各第1前提条件に、調整操作を行うために満たす必要がある条件が含まれ、
前記N個の第1タイマーのうちの各第1タイマーは、1回の調整に対応し、前記各第1タイマーは、対応する調整操作の時間間隔を制御するためのものである。
【0148】
及び/又は、前記予め設定された情報は、
前記N回の調整操作にそれぞれ対応する1つ又は複数の属性のうちの各属性のサブターゲット値を更に含む。
【0149】
前記Nは、実際の状況に応じて予め設定された値であってもよく、例えば、ターゲット対象が電気スタンドであるシーンにおいて、明かりを徐々に明るくなるように制御するために、Nを大きく設定してもよく、例えば20に設定してもよい。このように、20回に分けて、対応するサブターゲット値をそれぞれ制御し、明かり属性を調整することができる。
【0150】
また、異なる第1前提条件に対応する第1タイマーは、同じであっても異なってもよい。
【0151】
異なる第1前提条件に対応する所定のサブターゲット値は、異なる。
【0152】
処理ユニット31は、ターゲット機器の属性値に対してn回目の調整を行うプロセスにおいて、前記ターゲット機器の状態が前記シーンリソースの予め設定された情報に含まれるn番目の第1前提条件を満たしているかどうかを判断し、第1判断結果を得て、nは、1以上であり、且つN以下である整数であり、
前記第1判断結果において、前記ターゲット機器の状態が前記n番目の第1前提条件を満たしていることが示される場合、前記n番目の第1前提条件に対応するn番目の第1タイマーに対応する時間間隔内において、前記ターゲット対象の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値をいずれも、それぞれ対応するサブターゲット値に調整する。
【0153】
前記ターゲット機器の状態は、ターゲット機器に応じて設定されてもよく、例えば、ターゲット機器をオンにするかどうか、ターゲット機器の現在属性値などを含んでもよい。
【0154】
更に説明すべきこととして、前記N回目の調整操作を実行する前に、ターゲット機器のオン、オフ状態に対する判断を更に含んでもよく、例えば、0番目の第1前提条件に基づいて、ターゲット機器がオフ状態であるかどうかを判断し、そうであれば、ターゲット機器のサブターゲット値を「オン」に設定する。
【0155】
前記予め設定された情報は、前記シーンリソースに含まれるマッピング関係(Mapping)要素の中に設定されてもよい。又は、前記予め設定された情報は、前記シーンリソースに含まれるシーン値(Scene value)要素の中に設定される。
【0156】
実施例5、
前記予め設定された情報は、
M個の第2前提条件、及び/又は、M個の第2タイマー、及び/又は、M個の第2前提条件にそれぞれ対応する実行式を含み、Mは、1以上であり、且つN以下である整数であり、
前記第2前提条件は、少なくとも1回の調整操作を行うために満たす必要がある条件であり、
前記第2タイマーは、調整操作の時間間隔を制御するためのものであり、
前記実行式は、1つ又は複数の属性のうちの各属性にそれぞれ対応するサブターゲット値を計算するための式である。
【0157】
及び/又は、前記予め設定された情報は、
前記M個の第2前提条件のうちの各第2前提条件に対応する重複回数を更に含み、
前記重複回数は、対応する第2前提条件に基づいて、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値に対して調整操作を行う回数である。
【0158】
例1との相違点は、本実施例において実行式が追加され、該実行式が、同一の第2前提条件に対応する調整操作を実行するたびに、サブターゲット値の計算を行い、今回の調整に対応するサブターゲット値を得るためのものであることである。各第2前提条件の重複使用回数は、対応する重複回数によって決定される。
【0159】
また、異なる第2前提条件に対応する第2タイマーは、同じであっても異なってもよい。
【0160】
異なる第2前提条件について、対応する実行式に基づいて計算を行うことで得られるサブターゲット値は、異なる。また、異なる第2前提条件に含まれる実行式も同じであってもよく、又は、異なってもよい。
【0161】
更に説明すべきこととして、本実施例において、M個の第2前提条件とそれに対応する重複回数により、N回の調整操作を完了することができる。例えば、M=3、N=10であれば、1番目の第2前提条件は、3回の調整操作に対応してもよく、又は、重複回数が2であると認められてもよい。2番目の第2前提条件は、4回の調整操作に対応し、対応する重複回数は、3であってもよい。3番目の第2前提条件は、3回の調整操作の実行に対応してもよく、重複回数は、2であってもよい。ここで例だけであり、実際のNの値及びMの値は、より大きいか又はより小さく設定してもよく、ここで、一々列挙しない。
【0162】
前記処理ユニット31は、ターゲット機器の属性値に対してn回目の調整を行うプロセスにおいて、前記ターゲット機器の状態が前記シーンリソースの予め設定された情報に含まれるm番目の第2前提条件を満たしているかどうかを判断し、且つ、前記m番目の第2前提条件に基づいて調整操作を実行する回数が対応する重複回数を達したかどうかを判断し、第2判断結果を得て、nは、1以上であり、且つN以下である整数であり、mは、1以上の整数であり、
前記第2判断結果が、前記ターゲット機器の状態が前記m番目の第2前提条件を満し、且つ、前記m番目の第2前提条件に基づいて調整操作を実行する回数が対応する重複回数を達していないことを表す場合、
前記m番目の第2前提条件に対応する実行式に基づいて、前記1つ又は複数の属性のうちの各属性の今回の調整に対応するサブターゲット値を計算し、前記m番目の第2前提条件に対応するm番目の第2タイマーに対応する時間間隔内において、前記ターゲット対象の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値を前記対応するサブターゲット値に調整する。
【0163】
更に説明すべきこととして、前記N回目の調整操作を実行する前に、ターゲット機器のオン、オフ状態に対する判断を更に含んでもよく、例えば、0番目の第1前提条件に基づいて、ターゲット機器がオフ状態であるかどうかを判断し、そうであれば、ターゲット機器のサブターゲット値を「オン」に設定する。
【0164】
前記予め設定された情報は、前記シーンリソースに含まれるマッピング関係(Mapping)要素の中に設定されてもよい。又は、前記予め設定された情報は、前記シーンリソースに含まれるシーン値(Scene value)要素の中に設定される。
【0165】
実施例6
前記予め設定された情報は、
実行スクリプトを含み、
前記実行スクリプトは、実行される時、前記ターゲット機器が前記ターゲット機器に対して各回の調整を行うために満たす必要がある条件を満たしているかどうかを判断し、N回の調整のうちの各回の調整の時間間隔に基づいて、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値をそれぞれ対応するサブターゲット値に調整することを実行するためのものである。
【0166】
本実施例に記載の実行スクリプトは、「python or JavaScript or other script」であってもよい。
【0167】
本実施例に記載の予め設定された情報は、前記シーンリソースに含まれるマッピング関係要素の中に設定され、
又は、
前記予め設定された情報は、前記シーンリソースに含まれるシーン値要素の中に設定される。
【0168】
明らかに、上記方案を用いることで、シーンリソースに予め設定された情報を追加することにより、ターゲット機器の属性値を、現在値からターゲット値へ漸進的に変化して調整するように制御することができる。このように、属性値の漸進的変化をサポートしない機器に対しても、複数回の前提条件の判断及び属性の調整により、属性値の漸進的変化を実現することができ、且つ、現在値からターゲット値に調整することができ、関連技術において一つの固定値から別の固定値に調整されることのみが可能であることにより使用上の体験が良くないという問題を避ける。
【0169】
図13は、本願の実施例による前記装置の構造概略図である。装置は、本実施例に記載の端末機器又はネットワーク機器であってもよい。
図13に示す装置は、プロセッサ610を備え、プロセッサ610は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、本願の実施例における方法を実現することができる。
【0170】
任意選択的に、
図13に示すように、メモリ620を更に備えてもよい。ここで、プロセッサ610は、メモリ620からコンピュータプログラムを呼び出して実行し、本願の実施例における方法を実現することができる。
【0171】
ここで、メモリ620は、プロセッサ610から独立した個別のデバイスであってもよく、プロセッサ610に集積されてもよい。
【0172】
任意選択的に、
図13に示すように、通信機器600は、送受信機630を更に備えてもよい。プロセッサ610は、該送受信機630を、他の機器と通信するように制御することができる。具体的には、他の機器に情報又はデータを送信できるか又は他の機器からの情報又はデータを受信できる。
【0173】
ここで、送受信機630は、送信機及び受信機を備えてもよい。送受信機630は、アンテナを更に備えてもよい。アンテナの数は、1つ又は複数であってもよい。
【0174】
任意選択的に、該通信機器600は具体的には、本願の実施例のネットワーク機器であってもよい。また、該通信機器600は、本願の実施例の各方法におけるネットワーク機器により実現されるプロセスを実現することができる。簡潔化のために、ここで説明を省略する。
【0175】
任意選択的に、該通信機器600は具体的には、本願の実施例の端末機器又はネットワーク機器であってもよい。また、該通信機器600は、本願の実施例の各方法における携帯端末/端末機器により実現されるプロセスを実現することができる。簡潔化のために、ここで詳細な説明を省略する。
【0176】
図14は、本願の実施例によるチップの構造概略図である。
図14に示すチップ700は、プロセッサ710を備える。プロセッサ710は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、本願の実施例における方法を実現する。
【0177】
任意選択的に、
図14に示すように、チップ700は、メモリ720を更に備えてもよい。ここで、プロセッサ710は、メモリ720からコンピュータプログラムを呼び出して実行し、本願の実施例における方法を実現する。
【0178】
ここで、メモリ720は、プロセッサ710から独立した個別のデバイスであってもよいし、プロセッサ710に集積されてもよい。
【0179】
任意選択的に、該チップ700は、入力インターフェイス730を更に備えてもよい。ここで、プロセッサ710は、該入力インターフェイス730を、他の機器又はチップと通信するように制御することができる。具体的には、他の機器又はチップからの情報又はデータを取得することができる。
【0180】
任意選択的に、該チップ700は、出力インターフェイス740を更に備えてもよい。ここで、プロセッサ710は、該出力インターフェイス740を、他の機器又はチップと通信するように制御することができる。具体的には、他の機器又はチップに情報又はデータを出力することができる。
【0181】
任意選択的に、該チップは、本願の実施例におけるネットワーク機器に適用可能である。また、該チップは、本願の実施例の各方法におけるネットワーク機器により実現されるプロセスを実現することができる。簡潔化のために、ここで説明を省略する。
【0182】
任意選択的に、該チップは、本願の実施例における端末機器に適用可能である。また、該チップは、本願の実施例の各方法における端末機器により実現されるプロセスを実現することができる。簡潔化のために、ここで説明を省略する。
【0183】
本願の実施例で言及したチップは、システムオンチップ、システムチップ、チップシステム又はチップの上にあらゆるパーツを搭載したシステムと呼ばれてもよいことが理解されるべきである。
【0184】
本願の実施例におけるプロセッサは、信号処理能力を持つ集積回路チップであってもよいことが理解されるべきである。実現プロセスにおいて、上記方法の実施例における各ステップは、プロセッサにおけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェアの形の命令により完成することができることが理解されるべきである。上記プロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Intergrated Circuit:ASIC)、現場でプログラム可能なゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。本願の実施例に開示されている各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいし、該プロセッサは如何なる従来のプロセッサ等であってもよい。本願の実施例に開示されている方法のステップを結合して、ハードウェア解読プロセッサによって完成し、又は解読プロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせで実行して完成するように示す。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ又は電気的消去プログラム可能なメモリ、レジスタ等の本分野の従来の記憶媒体内に存在してもよい。該記憶媒体はメモリ内に位置し、プロセッサはメモリ中の情報を読み取り、そのハードウェアと共に上記方法のステップを完了する。
【0185】
本願の実施例におけるメモリは、揮発性または不揮発性メモリであってもよいし、揮発性メモリと不揮発性メモリの両者を備えてもよいことが理解されるべきである。ここで、不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(Read-only Memory:ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(Programmable ROM:PROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Erasable PROM:EPROM)、電気的消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically EPROM:EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュメモリとして機能するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)であってもよい。非限定的な例証として、RAMは、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM:SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM:DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM:SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM:DDR SDRAM)、エンハンスト同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM:ESDRAM)、同期リンクダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM:SLDRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM:DR RAM)などの多数の形態で使用可能である。本明細書に記載されているシステム及び方法におけるメモリは、これら及び任意の他の適切な形態のメモリを含むが、これらに限定されないことに留意されたい。
【0186】
上記メモリは例示的なものであるが、限定的なものではないことが理解されるべきである。例えば、本願の実施例におけるメモリは、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM:SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM:DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM:SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM:DDR SDRAM)、エンハンスト同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM:ESDRAM)、同期リンクダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM:SLDRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM:DR RAM)などであってもよい。つまり、本願の実施例におけるメモリは、これら及び如何なる他の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されない。
【0187】
本願の実施例は、コンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。
【0188】
任意選択的に、該コンピュータ可読記憶媒体は、本願の実施におけるネットワーク機器に適用可能である。また、該コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願の実施例の各方法におけるネットワーク機器により実現されるプロセスを実行させる。簡潔化のために、ここで説明を省略する。
【0189】
任意選択的に、該コンピュータ可読記憶媒体は、本願の実施における端末機器に適用可能である。また、該コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願の実施例の各方法における携帯端末/端末機器により実現されるプロセスを実行させる。簡潔化のために、ここで説明を省略する。
【0190】
本願の実施例は、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を更に提供する。
【0191】
任意選択的に、該コンピュータプログラム製品は、本願の実施におけるネットワーク機器に適用可能である。また、該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、本願の実施例の各方法におけるネットワーク機器により実現されるプロセスを実行させる。簡潔化のために、ここで説明を省略する。
【0192】
任意選択的に、該コンピュータプログラム製品は、本願の実施における携帯端末/端末機器に適用可能である。また、該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、本願の実施例の各方法における携帯端末/端末機器により実現されるプロセスを実行させる。簡潔化のために、ここで説明を省略する。
【0193】
本願の実施例は、コンピュータプログラムを更に提供する。
【0194】
任意選択的に、該コンピュータプログラムは、本願の実施におけるネットワーク機器に適用可能である。また、該コンピュータプログラムがコンピュータで実行される時、コンピュータに、本願の実施例の各方法におけるネットワーク機器により実現されるプロセスを実行させる。簡潔化のために、ここで説明を省略する。
【0195】
任意選択的に、該コンピュータプログラムは、本願の実施における携帯端末/端末機器に適用可能である。また、該コンピュータプログラムがコンピュータで実行される時、コンピュータに、本願の実施例の各方法における携帯端末/端末機器により実現されるプロセスを実行させる。簡潔化のために、ここで説明を省略する。
【0196】
当業者であれば、本明細書に開示されている実施例に関係して記載された種々の例示的なユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせとして実現されることが理解され得る。ハードウェアとソフトウェアとのどちらで、これらの機能を実行するかは、技術的解決手段の特定の応用及び設計上の制限条件により決められる。当業者は、特定の用途毎に記載の機能を実現するために異なる方法を使用してもよいが、この実現が本発明の範囲を超えるものとして考えられるべきではない。
【0197】
説明上の便宜及び簡素化を図るために、上記説明されたシステム、装置及びユニットの具体的な作動過程は、前記方法の実施例における対応した過程を参照することができるから、ここで詳しく説明しないようにすることは、当業者にはっきり理解されるべきである。
【0198】
本発明で提供する幾つかの実施例で開示したシステム、装置及び方法は、他の方式によって実現できることを理解すべきである。例えば、以上に記載した装置の実施例はただ例示的なもので、例えば、前記ユニットの分割はただロジック機能の分割で、実際に実現する時は他の分割方式によってもよい。例えば、複数のユニット又は組立体を組み合わせてもよいし、別のシステムに組み込んでもよい。又は若干の特徴を無視してもよいし、実行しなくてもよい。また、示したか或いは検討した相互間の結合又は直接的な結合又は通信接続は、幾つかのインターフェイス、装置又はユニットによる間接的な結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的または他の形態であってもよい。
【0199】
分離部材として説明した前記ユニットは、物理的に別個のものであってもよいし、そうでなくてもよい。ユニットとして示された部材は、物理的ユニットであってもよいし、そうでなくてもよい。即ち、同一の位置に位置してもよいし、複数のネットワークに分布してもよい。実際の需要に応じてそのうちの一部又は全てのユニットにより本実施例の方策の目的を実現することができる。
【0200】
また、本発明の各実施例における各機能ユニットは一つの処理ユニットに集積されてもよいし、各ユニットが物理的に別個のものとして存在してもよいし、2つ以上のユニットが一つのユニットに集積されてもよい。
【0201】
前記機能はソフトウェア機能ユニットの形で実現され、かつ独立した製品として販売または使用されるとき、コンピュータにより読み取り可能な記憶媒体内に記憶されてもよい。このような理解のもと、本発明の技術的解決手段は、本質的に、又は、従来技術に対して貢献をもたらした部分又は該技術的解決手段の一部は、ソフトウェア製品の形式で具現することができ、このようなコンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶しても良く、また、コンピュータ設備(パソコン、サーバ、又はネットワーク装置など)に、本発明の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させるための若干の命令を含む。前記の記憶媒体は、USBメモリ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(Read-only Memory:ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクなど、プログラムコードを記憶可能な各種の媒体を含む。
【0202】
以上は本願の具体的な実施形態に過ぎず、本願の保護の範囲はそれらに制限されるものではなく、当業者が本発明に開示された技術範囲内で容易に想到しうる変更や置換はいずれも、本発明の保護範囲内に含まれるべきである。従って、本発明の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲を基準とするべきである。
【手続補正書】
【提出日】2022-12-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機器制御技術分野に関し、特に機器管理方法、装置、チップ、コンピュータ可読記憶媒体、コンピュータプログラム及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
科学技術の発展に伴い、インテリジェント化機器を用いるシーンがますます多くなっており、それによりシステム全体が、よりインテリジェント化したシステムになる。例えば、スマートホームシステムにおいて、機器、ネットワーク、プラットフォーム、アプリケーションを含むスマートホームシステムにより、特定の機器自動化及び機器協働を構築することで、具体的なアプリケーションとサービスを実現する。ここで、主に、OCFプロトコルにより、作成済みのシーンリソースを操作することで、機器の自動化制御を実現する。しかしながら、上記処理において、制御しようとするターゲット機器のインテリジェント化の度合いが高くない場合、該ターゲット機器に対して、属性が漸進的に変化する制御を行うことができないという問題、又は、ターゲット機器の属性をよりスマートに制御して、よりその状態に合致する制御を行うことができないという問題が発生する可能性がある。
【発明の概要】
【0003】
上記技術的課題を解決するために、本発明の実施例は、機器管理方法、装置、チップ、コンピュータ可読記憶媒体、コンピュータプログラム製品及びコンピュータプログラムを提供する。
【0004】
第1態様によれば、機器管理方法を提供する。前記方法は、
シーンリソースに含まれる予め設定された情報に基づいて、ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値に対してN回の調整操作を行い、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値を現在値からターゲット値に調整することであって、Nは、2以上の整数であり、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値は、前記N回の調整操作において逓増及び/又は逓減する、ことを含み、
前記予め設定された情報は、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性に対してN回の調整操作のうちの各回の調整操作を行うために満たす必要がある条件を指示するためのものであり、及び/又は、N回の調整操作のうちの各回の調整操作の時間間隔を指示するためのものであり、及び/又は、N回の調整操作のうちの各回の調整操作に対応する1つ又は複数の属性のうちの各属性に対応するサブターゲット値を指示するためのものである。
【0005】
第2態様によれば、機器管理装置を提供する。前記装置は、
シーンリソースに含まれる予め設定された情報に基づいて、ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値に対してN回の調整操作を行い、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値を現在値からターゲット値に調整する処理ユニットであって、Nは、2以上の整数であり、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値は、前記N回の調整操作において逓増及び/又は逓減する、処理ユニットを備え、
前記予め設定された情報は、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性に対してN回の調整操作のうちの各回の調整操作を行うために満たす必要がある条件を指示するためのものであり、及び/又は、N回の調整操作のうちの各回の調整操作の時間間隔を指示するためのものであり、及び/又は、N回の調整操作のうちの各回の調整操作に対応する1つ又は複数の属性のうちの各属性に対応するサブターゲット値を指示するためのものである。
【0006】
第3態様によれば、機器管理装置を提供する。前記装置は、プロセッサと、メモリと、を備える。該メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、該プロセッサは、該メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行し、上記第1態様又はその各実現形態における方法を実行するように構成される。
【0007】
第4態様は、上記第1態様又はその各実現形態における方法を実現するように構成されるチップを提供する。
【0008】
具体的には、該チップは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、該チップが装着されている機器に、上記第1態様又はその各実現形態における方法を実行させるように構成される。
【0009】
第5態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、該コンピュータプログラムは、コンピュータに、上記第1態様又はその各実現形態における方法を実行させる。
【0010】
第6態様によれば、コンピュータプログラム製品を提供する。前記コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラム命令を含み、該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、上記第1態様又はその各実現形態における方法を実行させる。
【0011】
第7態様によれば、コンピュータプログラムを提供する。前記コンピュータプログラムは、コンピュータで実行される時、コンピュータに、上記第1態様又はその各実現形態における方法を実行させる。
【0012】
上記方案を用いることで、シーンリソースに予め設定された情報を追加することにより、ターゲット機器の属性値を、現在値からターゲット値へ漸進的に変化して調整するように制御することができる。このように、属性値の漸進的変化をサポートしない機器に対しても、複数回の前提条件の判断及び属性の調整により、属性値の漸進的変化を実現することができ、且つ、現在値からターゲット値に調整することができ、関連技術において一つの固定値から別の固定値に調整されることのみが可能であることにより使用上の体験が良くないという問題を避ける。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】シーンリソース、ルールリソースの処理論理の概略図である。
【
図2】シーンリソース、ルールリソースの処理論理の概略図である。
【
図3】シーンリソース、ルールリソースの処理論理の概略図である。
【
図4】シーンリソース、ルールリソースの処理論理の概略図である。
【
図5】本願の実施例による機器管理方法のフローチャートである。
【
図6-1】本願の実施例による複数のシーンリソースの処理論理概略図である。
【
図6-2】本願の実施例による複数のシーンリソースの処理論理概略図である。
【
図7】本願の実施例による複数のシーンリソースの処理論理概略図である。
【
図8-1】本願の実施例による複数のシーンリソースの処理論理概略図である。
【
図8-2】本願の実施例による複数のシーンリソースの処理論理概略図である。
【
図9】本願の実施例による複数のシーンリソースの処理論理概略図である。
【
図10】本願の実施例による複数のシーンリソースの処理論理概略図である。
【
図11】本願の実施例による複数のシーンリソースの処理論理概略図である。
【
図12】本発明の実施例による機器管理装置の構造概略図のその一である。
【
図13】本発明の実施例による機器管理装置の構造概略図のその二である。
【
図14】本願の実施例によるチップのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施例の特徴と技術的内容をより詳しく理解できるように、以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施例の実現を詳しく説明し、添付した図面は、参照と説明のためのものだけであり、本発明の実施例を限定するものではない。
【0015】
以下、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術的解決手段を説明する。勿論、記述される実施例は、全ての実施例ではなく、ただ本願の一部の実施例である。本願における実施例に基づいて、当業者の創造的な労力なしに得られる他の実施例の全ては、本願の保護の範囲に含まれる。
【0016】
関連技術のOCFプロトコルにおいて、作成した(ユーザにより作成された又はシステムにより予め定義された)シーンリソース(Scene Cloction Resource)を操作することで、機器の自動化制御を実現し、ルールリソース(Rule Resource)を定義することで、機器の協働を実現する。
【0017】
OCFプロトコルにおいて、一つのシーンリソース(Scene Collection Resource)は、
図1に示す通りであり、それに示される意味は、以下の通りである。
【0018】
lastScene(ラストシーン)の値がsceneNames(シーン名称)のうちのいずれか1つ、例えば図面に示すシーン(Scene)1に設定される時、シーンメンバー(Scene Member)のlink(引用関係)によって引用されるTarget Resource(ターゲットリソース)に対して操作を行い、これによって、前記ターゲットリソースの属性値を、所定のmappings(マッピング関係)要素内の、シーン名称(sceneName)がラストシーン(lastScene)の値と同じである要素の属性の値に変化させる。
【0019】
OCFプロトコルにおいて、1つのルールリソース(Rule Resource)は、
図2に示すように、以下のように定義される。
【0020】
Condition(条件)は、関係式と論理式で構成され、conditionに係るリソースの属性値によれば、conditionの判定結果がtrue(真)である時、linksによって引用されるRule Member(ルールメンバー)のTarget Resource(シーンリソース)のlastSceneを、Rule Memberの所定のlastScene属性に設定し、これは、前記シーンリソースが操作されることを引き起こす。
【0021】
また1つのシーンリソース(Scene Collection Resource)は、
図3に示すように、以下のように定義される。
【0022】
lastSceneの値がsceneNamesにおけるいずれか1つの値に設定される時、linksによって引用される、sceneName値がlastScene値と同じであるScene Memberリソースに対して操作を行い、これによって、該Scene Memberリソースのlinksによって引用されるTarget Resourceの属性値を、所定のScene Valueにおける値に変化させる。
【0023】
また1つのルールリソース(Rule Resource)は、
図4に示すように、以下のように定義される。
【0024】
conditionは、関係式と論理式で構成され、入力引用関係(inputlinks)によって引用されるリソースの属性値によれば、conditionの判定結果がtrueである時、出力引用関係(outputlinks)によって引用されるTarget Resource(シーンリソース)のlastSceneを、所定のOutput Valueに設定し、これは、前記シーンリソースが操作されることを引き起こす。
【0025】
関連技術における定義によれば、機器自体のインテリジェント化の度合いが高くない場合、ルールにおけるconditionの設定は複雑であり、サービス需要を満たすことができない場合がある。その例は、以下の通りである。
【0026】
ドアが開けられる時(ドア磁気センサが1を報告し、即ち、door_sensor:state=1である)、電気スタンドをオンにし(desk_lamp:state=1)、輝度を最大輝度に徐々に調整する(desk_lamp:brightness=100)。ドアが閉じられる時(ドア磁気センサが0を報告し、即ち、door_sensor:state=0である)、電気スタンドの輝度を最小輝度に徐々に調整し(desk_lamp:brightness=0)、最後にオフにする(desk_lamp:state=0)。
【0027】
上記需要において、1、ターゲット機器自体が、インテリジェント化輝度の漸進的変化の機能をサポートしなければ、属性値の変更を実行する時、定時的な調整を行う必要があり、従来技術において、シーンに定時的な処理が存在しない。2、ターゲット機器の現在属性値が固定でないため、ターゲット機器の属性値を現在値から所望値に調整することを確保できず、一般的には、0からターゲット値まで、又は、ターゲット値から0までのような調整のみが実現可能である。従って、ターゲット機器の現在の情報を考慮しておらず、ユーザに対して、より快適な使用上の体験を提供することができない。
【0028】
これによれば、本発明の実施例は、前記問題を解決する機器管理方法を提供する。
図5に示すように、以下を含む。
【0029】
ステップ21において、シーンリソースに含まれる予め設定された情報に基づいて、ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値に対してN回の調整操作を行い、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値を現在値からターゲット値に調整し、Nは、2以上の整数であり、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値は、前記N回の調整操作において逓増及び/又は逓減する。
【0030】
前記予め設定された情報は、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性に対してN回の調整操作のうちの各回の調整操作を行うために満たす必要がある条件を指示するためのものであり、及び/又は、N回の調整操作のうちの各回の調整操作の時間間隔を指示するためのものであり、及び/又は、N回の調整操作のうちの各回の調整操作に対応する1つ又は複数の属性のうちの各属性に対応するサブターゲット値を指示するためのものである。
【0031】
具体的には、本実施例による方案は、情報処理及び制御能力を有する機器側に適用されることができ、例えば、スマートホームシステムにおける管理機器であってもよい。
【0032】
前記ターゲット機器の1つの又は複数の属性は、実際の状況に応じて設定されてもよい。例えば、ターゲット機器に含まれる第1属性、第2属性がそれぞれ輝度、RGBにおけるR値であるとすれば、これに対応して、含まれる第1属性値及び第2属性値は、各回の調整操作において属性値の変更を行い、異なる属性に対応する属性値の変化状況は、同じであっても異なってもよい。例えば、輝度は、漸進的に変化するように増加してもよく、第2属性R値は、漸進的に変化するように、まず増加してから減少してもよい。また例えば、3つの属性がそれぞれRGB値であれば、そのうちのR値がまず増加した後に、減少し、更に増加し、G値がまず減少した後に増加し、B値が逓増することであってもよい。ここで、一々列挙しない。
【0033】
前記ターゲット機器は、管理機器により制御されるいずれか1つの機器であってもよい。例えば、スマートホームシステムにおいて、ターゲット機器は、電気スタンドであってもよい。従って、該当するターゲット機器の1つの属性は、電気スタンドの輝度であってもよく、前記ターゲット機器の属性の属性値は、電気スタンドの輝度値であってもよい。また例えば、ターゲット機器は、加湿器であってもよく、それに含まれる1つの属性に対応する属性値は、加湿度に対応するミスト発生量であってもよい。また例えば、ターゲット機器は、加熱機器、例えば、暖房、エアコンなどであってもよく、含まれる1つの属性は、温度であってもよく、対応する属性値は、温度値であってもよい。また、ターゲット機器は、より多くのタイプであってもよく、自己の属性値(例えば漸進的に変化するように増加するか又は減少する)を調整することができる機器であれば、いずれも本実施例の保護範囲にあってもよく、本実施例において、一々列挙しない。
【0034】
以下、複数の実施例により、前記方案の詳細な処理を説明する。
【0035】
実施例1、
前記予め設定された情報は、
N個の第1前提条件及び/又はN個の第1タイマーを含み、
前記N個の第1前提条件のうちの各第1前提条件は、1回の調整操作に対応し、前記各第1前提条件に、調整操作を行うために満たす必要がある条件が含まれ、
前記N個の第1タイマーのうちの各第1タイマーは、1回の調整に対応し、前記各第1タイマーは、対応する調整操作の時間間隔を制御するためのものである。
【0036】
及び/又は、前記予め設定された情報は、
前記N回の調整操作にそれぞれ対応する1つ又は複数の属性のうちの各属性のサブターゲット値を更に含む。
【0037】
前記Nは、実際の状況に応じて予め設定された値であってもよく、例えば、ターゲット対象が電気スタンドであるシーンにおいて、明かりを徐々に明るくなるように制御するために、Nを大きく設定してもよく、例えば20に設定してもよく、このように、20回に分けて、対応するサブターゲット値をそれぞれ制御し、明かり属性を調整することができる。
【0038】
また、異なる第1前提条件に対応する第1タイマーは、同じであっても異なってもよい。例えば、N個の第1タイマーを、いずれも、同じタイミング時間長に設定してもよく、又は、そのうちの一部の第1タイマーのタイミング時間長を同じタイミング時間長Aに設定し、別の一部をタイミング時間長Bに設定してもよく、又は、各第1タイマーのタイマー時間長が、いずれも、他の第1タイマーのタイミング時間長と異なってもよい。
【0039】
異なる第1前提条件に対応する所定のサブターゲット値は、異なる。N回の調整操作が順に実行される時、n回目の調整操作に対応するサブターゲット値を、いずれも、n-1回目の調整操作に対応するサブターゲット値よりも大きくする。又は、N回の調整操作が順に実行される時、n回目の調整操作に対応するサブターゲット値を、いずれも、n-1回目の調整操作に対応するサブターゲット値よりも小さくする。
【0040】
また、複数のサブターゲット値のうちの最小値は、0であってもよく、複数のサブターゲット値のうちの最大値は、実際の状況に応じて予め設定されてもよい。例えば、ターゲット機器が電気スタンドであることを例として、現在のシーンに基づいて、最大値がランプによってサポートされる最大輝度であるかどうかを決定することができ(例えば、深夜の時、リビングルームにおけるランプ)、又は、夜には、ベッドの傍にある電気スタンドに対応する最大値は、その中程度の輝度などであってもよい。また例えば、ターゲット機器がエアコンであれば、同様に、現在のシーン及び時間(又は季節)に応じて最大値を決定してもよい。例えば、現在では、冬の夜であれば、エアコンの温度の最大値を摂氏28度に制御してもよい。現在シーンに対応する時間が冬の昼であれば、室内外の温度差を減少させるために、その最大値を摂氏26度に設定してもよい。ここで、一々列挙しない。
【0041】
シーンリソースに含まれる予め設定された情報に基づいて、ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値に対してN回の調整操作を行い、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値を現在値からターゲット値に調整することは、
ターゲット機器の属性値に対してn回目の調整を行うプロセスにおいて、前記ターゲット機器の状態が前記シーンリソースの予め設定された情報に含まれるn番目の第1前提条件を満たしているかどうかを判断し、第1判断結果を得ることであって、nは、1以上であり、且つN以下である整数である、ここと、
前記第1判断結果において、前記ターゲット機器の状態が前記n番目の第1前提条件を満たしていることが示される場合、前記n番目の第1前提条件に対応するn番目の第1タイマーに対応する時間間隔内において、前記ターゲット対象の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値をいずれも、それぞれ対応するサブターゲット値に調整することと、含む。
【0042】
前記ターゲット機器の状態は、ターゲット機器に応じて設定されてもよく、例えば、ターゲット機器をオンになっているかどうか、ターゲット機器の現在属性値などを含んでもよい。
【0043】
更に説明すべきこととして、前記N回目の調整操作を実行する前に、ターゲット機器のオン、オフ状態に対する判断を更に含んでもよく、例えば、0番目の第1前提条件に基づいて、ターゲット機器がオフ状態であるかどうかを判断し、そうであれば、ターゲット機器のサブターゲット値を「オン」に設定する。
【0044】
説明すべきこととして、前記予め設定された情報に含まれる第1前提条件、第1タイマー、サブターゲット値という3つの内容は、同時に存在してもよく、又は、そのうちの1つ又は2つのみが存在してもよい。
【0045】
例えば、シーンリソースにおいて、N個の第1前提条件、及び前記N個の第1前提条件にそれぞれ対応する1つ又は複数の属性のうちの各属性のサブターゲット値を設定する。このように、各回の調整を行う時、対応する第1前提条件を満たしているかどうかに基づいて、ターゲット機器の1つ又は複数の属性をそれぞれ今回の調整に対応するサブターゲット値に調整するかどうかを決定する。
【0046】
又は、シーンリソースにおいて、サブターゲット値をのみ設定してもよい。このように、各回の調整において、状態判断を行うことなく、ターゲット機器の1つ又は複数の属性値を対応するサブターゲット値に調整すればよい。
【0047】
更に、又は、シーンリソースにおいて、第1タイマー及びサブターゲット値が含まれてもよい。このように、各回の調整を行う時、対応する時間間隔内において、ターゲット機器の1つ又は複数の属性を対応するサブターゲット値に調整する。
【0048】
前記予め設定された情報は、前記シーンリソースに含まれるマッピング関係(Mapping)要素の中に設定されてもよい。又は、前記予め設定された情報は、前記シーンリソースに含まれるシーン値(Scene value)要素の中に設定される。
【0049】
以下、図面及び例を参照しながら、前記予め設定された情報をそれぞれMapping要素に設定するための処理方式、及びScene Valueに設定するための処理方式を詳しく説明する。
【0050】
例1、
図6-1に示すように、1つのシーンリソース(Scene Collection)に、1つ又は複数のシーン名称(Scene Names)、ラストシーン(Last Scene)、N個の引用関係(Links)、シーンメンバー(Scene Member)、マッピング関係(Mapping)要素、ターゲットリソース(Target Resource)が含まれてもよい。
【0051】
シーンリソースにおけるMapping要素に、ラストシーンの名称、属性名称、サブターゲット値、第1前提条件、第1前提条件に対応する判断結果値(Precondition Value)、第1タイマーが更に含まれてもよい。
【0052】
各引用関係にいずれも1つのMappingが対応されるため、各Mapping要素に、N個の第1前提条件のうちの1つが含まれ、n番目の第1前提条件と呼ばれる。前記n番目の第1前提条件(Precondition)は、関係式と論理式で構成され、「Magic string of EBNF format」で表されてもよく、具体的な内容は、実際の状況に応じて設定され、ここで、一々列挙しない。
【0053】
シーンリソースにおけるラストシーンがシーン名称(SceneNames)のうちのいずれか1つである時、前記ラストシーンに対応する複数の引用関係(Links)を決定し、
前記複数のLinksの順番に基づいて、そのうちの各Linkに対応するシーンメンバー(Scene Member)を順に決定し、該linkに対応するTarget Resource(ターゲットリソース)、即ちターゲット機器の属性値に対して、N回の調整操作を行う。
【0054】
複数のLinksは、N個のLinksであってもよく、これらN個のLinksは、1~Nの順番に基づいて実行される。
【0055】
該linkに対応するTarget Resource(ターゲットリソース)、即ちターゲット機器の属性値に対して、N回の調整操作を行い、そのうちの一回について具体的に説明し、n回目の調整操作と呼び、具体的には、以下を含んでもよい。
【0056】
n番目のlinkに対応するシーンメンバーnに基づいて、引用されるものがターゲット対象であり、シーンメンバーnにおけるMapping要素に含まれるn番目の第1前提条件に基づいて、ターゲット機器の現在状態に対して判断を行い、判断結果を得る。
【0057】
判断結果において、前記ターゲット機器がn番目の第1前提条件を満たしていることを示される場合、前記n番目の第1前提条件の値が真(Ture)であり、続いて、Mapping要素に含まれるn番目の第1タイマーに対応する時間間隔内において、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値をそれぞれ対応するサブターゲット値に調整する。
【0058】
判断結果において、n番目の第1前提条件を満たしていないことが示される場合、ターゲット機器の現在状態がn+1番目の第1前提条件を満たしているかどうかを判断する。
【0059】
N番目の第1前提条件の実行が完了するまでこのように実行し、処理を終了する。
【0060】
この例による方案によれば、電気スタンド、対応する1つの属性が輝度であることを例として、具体的に、以下のように説明する。
【0061】
ルールリソースにおいて、以下のように設定されてもよい。conditionは、「door_sensor:state==1」であり、シーン(名称が「test」である)を引用し、lastSceneは、「open」である。conditionは、「door_sensor:state==0」であり、引用シーン名称が「test」であり、lastSceneは、「close」である。ルールリソースの構成は、
図2を参照してもよい。ルールリソースにおける条件(condition)を、「ドアセンサ」(door_sensor)が状態1であることに設定し、トリガーされるシーンは、テストシーン(test)であり、対応するシーン名称は、「開放」(Open)である。ルールリソースにおける条件を、ドアセンサが状態0であることに設定し、トリガーされるシーンは、「閉鎖」である。状態1及び状態0は、それぞれ、ドア開放又はドア閉鎖を表すことができる。
【0062】
更に、シーンリソースにおけるラストシーンが「Open」、即ち、開放と決定される時(シーン名称「test」は、lastSceneが「open」であることに設定される時)、
図6-1を参照しながら、それに対応するN個のlinksに対して後続の処理を実行することについて説明する。
【0063】
Scene Member1 のlink1の引用は、「desk_lamp」であり、Scene Member1のMapping要素において、preconditionは、「state==0」であり、属性timing値は、0msに設定され、属性state値は、1に設定される。つまり、シーンメンバー(Scene Member)1の引用は、電気スタンド(Desk_lamp)であり、Mapping要素に含まれる1番目の第1前提条件は、電気スタンドの現在の状態がオフであることを表し、結果がtureであれば、複数の第1タイマーのうちの1番目の第1タイマーの時間間隔0msに基づいて、電気スタンドをオン状態に設定する。
【0064】
Scene Member2 link2の引用は、「desk_lamp」であり、Scene Member2のMapping要素において、preconditionは、「state==1 && current_brightness< brightness」であり、属性timing値は、10msに設定され、属性「brightness」は、5である。つまり、シーンメンバー(Scene Member)2の引用2は、電気スタンド(Desk_lamp)であり、Mapping要素に含まれる2番目の第1前提条件は、電気スタンドの現在の状態がオンであり、且つ現在輝度値がサブターゲット値(即ち、サブ輝度値)よりも小さいことを表し、結果がtureであれば、2番目の第1タイマーの時間間隔10msに基づいて、電気スタンドの輝度を、サブターゲット値が5であることに設定し、このように類推する。
【0065】
Scene Member21のlink21引用は、「desk_lamp」であり、Scene Member21のMapping要素において、preconditionは、「state==1 && current_brightness< brightness」であり、属性timing値は、200msに設定され、属性「brightness」は、100である。つまり、前記複数のScene Memberに基づいて処理を行い、最後のシーンメンバー(Scene Member)21まで継続する。シーンメンバー(Scene Member)21の引用21は、電気スタンド(Desk_lamp)であり、Mapping要素に含まれる21番目の第1前提条件は、電気スタンドの現在の状態がオンであり、且つ現在輝度値がサブターゲット値(即ち、サブ輝度値)よりも小さいことを表し、結果がtureであれば、21番目の第1タイマーの時間間隔200msに基づいて、電気スタンドの輝度を、サブターゲット値が100であることに設定する。
【0066】
ここで、説明すべきこととして、N個の第1前提条件が追加されるため、ターゲット機器の1つ又は複数の属性の現在値から調整を行うことができる。具体的には、以下のように分析される。Linkが順に1~Nの順番に基づいて呼び出されるため、対応するある第1前提条件を満たさない場合、その対応する値は、Falseであり、ターゲット機器の1つ又は複数の属性に値を付与する後続処理を実行しない。従って、ターゲット機器の現在状態にマッチングした場合のみ、第1前提条件の要件を満たし、1つ又は複数の属性の属性値の調整操作を行う。従って、上記方案を用いると、ターゲット機器の現在値からターゲット値に調整することを実現することができる。
【0067】
ラストシーンlastSceneが「close」である時、実行可能なものは、電気スタンドを徐々にオフする効果であり、具体的には、以下の通りである。
【0068】
Scene Member1のlink1引用は、「desk_lamp」であり、Scene Mapにおいて、preconditionは、「state==1 && current_brightness > brightness」であり、属性timing値は、10msに設定され、属性「brightness」は、95であり、
Scene Member2 link2の引用は、「desk_lamp」であり、Scene Mapにおいて、preconditionは、「state==1 && current_brightness > brightness」であり、属性timing値は、20msに設定され、属性「brightness」は、90であり、
Scene Member21のlinksの引用は、「desk_lamp」であり、Scene Mapにおいて、preconditionは、「state==1」であり、属性timing値は、210msに設定され、属性state値は、0に設定される。
【0069】
前記処理に関する詳細な説明は、輝度増加の処理と類似するが、属性値を徐々に低下させるという点で前記説明と異なるため、重複した説明を省略する。
【0070】
例2、
図6-2に示すように、1つのシーンリソース(Scene Collection)において、1つ又は複数のシーン名称(Scene Names)、ラストシーン(Last Scene)、N個の引用関係(Links)、シーンメンバー(Scene Member)、シーン値(Scene Value)要素、ターゲットリソース(Target Resource)が含まれてもよい。
【0071】
シーンリソースにおけるシーン値(Scene Value)要素は、サブターゲット値、第1前提条件、第1前提条件に対応する判断結果値(Precondition Value)、第1タイマーを更に含んでもよい。
【0072】
各引用関係にいずれも1つのシーン値(Scene Value)要素が対応されるため、各シーン値(Scene Value)要素に、N個の第1前提条件のうちの1つが含まれ、n番目の第1前提条件と呼ばれる。前記n番目の第1前提条件(Precondition)は、関係式と論理式で構成され、「Magic string of EBNF format」で表されてもよく、具体的な内容は、実際の状況に応じて設定され、ここで、一々列挙しない。
【0073】
シーンリソースにおけるラストシーンがシーン名称(SceneNames)のうちのいずれか1つである時、前記ラストシーンに対応する複数の引用関係(Links)を決定し、
前記複数のLinksの順番に基づいて、そのうちの各Linkに対応するシーンメンバー(Scene Member)を順に決定し、該linkに対応するTarget Resource(ターゲットリソース)、即ちターゲット機器の属性値に対して、N回の調整操作を行う。
【0074】
複数のLinksは、N個のLinksであってもよく、これらN個のLinksは、1~Nの順番に基づいて実行される。
【0075】
該linkに対応するTarget Resource(ターゲットリソース)、即ちターゲット機器の属性値に対して、N回の調整操作を行い、そのうちの一回について具体的に説明し、n回目の調整操作と呼び、具体的には、以下を含んでもよい。
【0076】
ラストシーンのN個のLinkがシーンメンバーに指し、link引用がターゲット対象であり、シーンメンバーにおけるシーン値要素に含まれるn番目の第1前提条件に基づいて、ターゲット機器の現在状態に対して判断を行い、判断結果を得る。
【0077】
判断結果において、前記ターゲット機器がn番目の第1前提条件を満たしていることが示される場合、前記n番目の第1前提条件の値が真(Ture)であり、続いて、シーン値要素に含まれるn番目の第1タイマーに対応する時間間隔内において、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性を対応するサブターゲット値に調整する。
【0078】
判断結果において、n番目の第1前提条件を満たしていないことが示される場合、ターゲット機器の現在状態がn+1番目の第1前提条件を満たしているかどうかを判断する。
【0079】
N番目の第1前提条件の実行が完了するまでこのように実行し、処理を終了する。
【0080】
この例による方案によれば、電気スタンドを例として、具体的に、以下のように説明する。
【0081】
ルールリソースにおいて、以下のように設定されてもよい。conditionは、「door_sensor:state==1」であり、シーン(名称が「test」である)を引用し、lastSceneは、「open」である。conditionは、「door_sensor:state==0」、シーン(名称が「test」である)を引用し、lastSceneは、「close」である。ルールリソースの構成は、
図2を参照してもよい。ルールリソースにおける条件(condition)を、「ドアセンサ」(door_sensor)が状態1であることに設定し、トリガーされるシーンは、テストシーン(test)であり、対応するシーン名称は、「開放」(Open)である。ルールリソースにおける条件を、ドアセンサが状態0であることに設定し、トリガーされるシーンは、「閉鎖」である。状態1及び状態0は、それぞれ、ドア開放又はドア閉鎖を表すことができる。
【0082】
更に、シーンリソースにおけるラストシーンが「Open」、即ち、開放と決定される時(シーン名称「test」は、lastSceneが「open」であることに設定される時)、
図6-1を参照しながら、それに対応するN個のlinksに対して後続の処理を実行することについて説明する。
【0083】
Scene Member1 のlink1の引用は、「desk_lamp」であり、Scene Member1のシーン値(Scene Value)要素において、preconditionは、「state==0」であり、属性timing値は、0msに設定され、属性state値は、1に設定される。つまり、シーンメンバー(Scene Member)1の引用は、電気スタンド(Desk_lamp)であり、シーン値(Scene Value)要素に含まれる1番目の第1前提条件は、電気スタンドの現在の状態がオフであることを表し、結果がtureであれば、複数の第1タイマーのうちの1番目の第1タイマーの時間間隔0msに基づいて、電気スタンドをオン状態に設定する。
【0084】
Scene Member2 link2の引用は、「desk_lamp」であり、Scene Member2のシーン値(Scene Value)要素において、preconditionは、「state==1 && current_brightness< brightness」であり、属性timing値は、10msに設定され、属性「brightness」は、5である。つまり、シーンメンバー(Scene Member)2の引用2は、電気スタンド(Desk_lamp)であり、シーン値(Scene Value)要素に含まれる2番目の第1前提条件は、電気スタンドの現在の状態がオンであり、且つ現在輝度値がサブターゲット値(即ち、サブ輝度値)よりも小さいことを表し、結果がtureであれば、2番目の第1タイマーの時間間隔10msに基づいて、電気スタンドの輝度を、サブターゲット値が5であることに設定し、のように類推する。
【0085】
Scene Member21のlink21引用は、「desk_lamp」であり、Scene Member21のシーン値(Scene Value)要素において、preconditionは、「state==1 && current_brightness< brightness」であり、属性timing値は、200msに設定され、属性「brightness」は、100である。つまり、前記複数のScene Memberに基づいて処理を行い、最後のシーンメンバー(Scene Member)21まで継続する。シーンメンバー(Scene Member)21の引用21は、電気スタンド(Desk_lamp)であり、シーン値(Scene Value)要素に含まれる21番目の第1前提条件は、電気スタンドの現在の状態がオンであり、且つ現在輝度値がサブターゲット値(即ち、サブ輝度値)よりも小さいことを表し、結果がtureであれば、21番目の第1タイマーの時間間隔200msに基づいて、電気スタンドの輝度を、サブターゲット値が100であることに設定する。
【0086】
ラストシーンlastSceneが「close」である時、実行可能なものは、電気スタンドを徐々にオフする処理であり、具体的には、以下の通りである。
【0087】
Scene Member1のlink1引用は、「desk_lamp」であり、Scene Valueにおいて、preconditionは、「state==1 && current_brightness > brightness」であり、属性timing値は、10msに設定され、属性「brightness」は、95であり、
Scene Member2 linksの引用は、「desk_lamp」であり、Scene Valueにおいて、preconditionは、「state==1 && current_brightness > brightness」であり、属性timing値は、20msに設定され、属性「brightness」は、90であり、
……
Scene Member21のlinksの引用は、「desk_lamp」であり、Scene Valueにおいて、preconditionは、「state==1」であり、属性timing値は、210msに設定され、属性state値は、0に設定される。
【0088】
前記処理に関する詳細な説明は、輝度増加の処理と類似するが、属性値を徐々に低下させるという点で前記説明と異なるため、重複した説明を省略する。
【0089】
前記2つの例において、1つの属性の処理について説明した。本実施例において、複数の属性を有するケースが更に含まれ、複数の属性の場合、サブターゲット値の設定が追加されるという点で、前記2つの例と異なる。
【0090】
例1との相違点は、Mapping要素に複数の属性名称、及び各属性名称にそれぞれ対応するサブターゲット値が追加されることである。例えば、
図7を参照すると、2つの属性をそれぞれ第1属性、第2属性と呼ぶとすれば、各第1前提条件に対応するMapping中において、第1属性及びそれに対応するサブターゲット値、第2属性及びそれに対応するサブターゲット値を設定する。
【0091】
例2との相違点は、Scene Value要素に複数の属性名称及び各属性に対応するサブターゲット値が追加されることだけである。ここで、説明を省略する。
【0092】
更に説明するべきこととして、異なる属性の変化傾向は、同じであっても異なってもよい。例えば、3つの属性のうち、属性1は、N回の調整操作において逓増し、属性2は、N回の調整操作において逓減し、属性3は、N回の調整において、まず増加した後に、減少する(更に増加してもよい)。ここで、一々列挙しない。
【0093】
実施例2
前記予め設定された情報は、
M個の第2前提条件、及び/又は、M個の第2タイマー、及び/又は、M個の第2前提条件にそれぞれ対応する実行式を含み、Mは、1以上であり、且つN以下である整数であり、
前記第2前提条件は、少なくとも1回の調整操作を行うために満たす必要がある条件であり、
前記第2タイマーは、調整操作の時間間隔を制御するためのものであり、
前記実行式は、1つ又は複数の属性のうちの各属性にそれぞれ対応するサブターゲット値を計算するための式である。
【0094】
ここで、理解すべきこととして、1つの第2前提条件は、1つ又は複数の実行式に対応してもよい。換言すれば、前記実行式の数は、前記属性の数と同じであってもよい。例えば、調整されるべき属性が3つである時、各第2前提条件に含まれる3つの実行式をそれぞれ、3つの属性に対応するサブターゲット値の計算に用いることができる。
【0095】
及び/又は、前記予め設定された情報は、
前記M個の第2前提条件のうちの各第2前提条件に対応する重複回数を更に含み、
前記重複回数は、対応する第2前提条件に基づいて、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値に対して調整操作を行う回数である。
【0096】
例1との相違点は、本実施例において実行式が追加され、該実行式が、同一の第2前提条件に対応する調整操作を実行するたびに、サブターゲット値の計算を行い、今回の調整に対応するサブターゲット値を得るためのものであることである。各第2前提条件の重複使用回数は、対応する重複回数によって決定される。
【0097】
また、異なる第2前提条件に対応する第2タイマーは、同じであっても異なってもよい。
【0098】
異なる第2前提条件について、対応する実行式に基づいて計算を行うことで得られるサブターゲット値は、異なる。また、異なる第2前提条件に含まれる実行式も同じであってもよく、又は、異なってもよい。
【0099】
更に説明すべきこととして、本実施例において、M個の第2前提条件とそれに対応する重複回数により、N回の調整操作を完了することができる。例えば、M=3、N=10であれば、1番目の第2前提条件は、3回の調整操作に対応してもよく、又は、重複回数が2であると認められてもよい。2番目の第2前提条件は、4回の調整操作に対応し、対応する重複回数は、3であってもよい。3番目の第2前提条件は、3回の調整操作の実行に対応してもよく、重複回数は、2であってもよい。ここで例だけであり、実際のNの値及びMの値は、より大きいか又はより小さく設定してもよく、ここで、一々列挙しない。
【0100】
シーンリソースに含まれる予め設定された情報に基づいて、ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値に対してN回の調整操作を行い、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値を現在値からターゲット値に調整することは、
ターゲット機器の属性値に対してn回目の調整を行うプロセスにおいて、前記ターゲット機器の状態が前記シーンリソースの予め設定された情報に含まれるm番目の第2前提条件を満たしているかどうかを判断し、且つ、前記m番目の第2前提条件に基づいて調整操作を実行する回数が対応する重複回数を達したかどうかを判断し、第2判断結果を得ることであって、nは、1以上であり、且つN以下である整数であり、mは、1以上の整数である、ことと、
前記第2判断結果が、前記ターゲット機器の状態が前記m番目の第2前提条件を満し、且つ、前記m番目の第2前提条件に基づいて調整操作を実行する回数が対応する重複回数を達していないことを表す場合、
前記m番目の第2前提条件に対応する実行式に基づいて、前記1つ又は複数の属性のうちの各属性の今回の調整に対応するサブターゲット値を計算し、前記m番目の第2前提条件に対応するm番目の第2タイマーに対応する時間間隔内において、前記ターゲット対象の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値を前記対応するサブターゲット値に調整することと、を含む。
【0101】
更に説明すべきこととして、前記N回目の調整操作を実行する前に、ターゲット機器のオン、オフ状態に対する判断を更に含んでもよく、例えば、0番目の第1前提条件に基づいて、ターゲット機器がオフ状態であるかどうかを判断し、そうであれば、ターゲット機器のサブターゲット値を「オン」に設定する。
【0102】
理解すべきこととして、前記予め設定された情報に含まれる第2前提条件、第2タイマー、実行式、重複回数という3つのクラスの内容は、同時に存在してもよく、又は、そのうちの1つ又は複数のみが存在してもよい。
【0103】
例えば、シーンリソースにおいて、第2前提条件、及び前記第2前提条件にそれぞれ対応する1つ又は複数の属性のうちの各属性の実行式を設定する。このように、各回の調整を行う時、対応する第2前提条件を満たしているかどうかに基づいて、ターゲット機器の1つ又は複数の属性をそれぞれ今回の調整に対応する実行式により算出されるサブターゲット値に調整するかどうかを決定する。ここで、重複回数を限定しない。つまり、重複することなく、1回のみ実行してもよい。
【0104】
無論、他の組み合わせのケースも存在するが、本実施例において、一々列挙しない。
【0105】
前記予め設定された情報は、前記シーンリソースに含まれるマッピング関係(Mapping)要素の中に設定されてもよい。又は、前記予め設定された情報は、前記シーンリソースに含まれるシーン値(Scene value)要素の中に設定される。
【0106】
以下、図面及び例を参照しながら、前記予め設定された情報をそれぞれMapping要素中に設定するための処理方式、及びScene Value中に設定するための処理方式を詳しく説明する。
【0107】
例3、
図8-1に示すように、1つのシーンリソース(Scene Collection)に、1つ又は複数のシーン名称(Scene Names)、ラストシーン(Last Scene)、M個の引用関係(Links)、シーンメンバー(Scene Member)、マッピング関係(Mapping)要素、ターゲットリソース(Target Resource)が含まれてもよい。
【0108】
シーンリソースにおけるMapping要素に、ラストシーンの名称、属性名称、サブターゲット値、第2前提条件(Preconditionでも表される)、第2前提条件に対応する判断結果値(Precondition Value)、第2タイマー及び重複回数が更に含まれてもよい。
【0109】
各引用関係にいずれも1つのMappingが対応されるため、各Mapping要素に、N個の第1前提条件のうちの1つが含まれ、n番目の第1前提条件と呼ばれる。前記n番目の第1前提条件(Precondition)は、関係式と論理式で構成され、「Magic string of EBNF format」で表されてもよく、具体的な内容は、実際の状況に応じて設定され、ここで、一々列挙しない。
【0110】
各引用関係にいずれも1つのMappingが対応されるため、各Mapping要素に、1つの第2前提条件が含まれ、m番目の第2前提条件と呼ばれる。前記m番目の第2前提条件(Precondition)は、関係式と論理式で構成され、「Magic string of EBNF format」で表されてもよく、具体的な内容は、実際の状況に応じて設定され、ここで、一々列挙しない。また、各Mappingは、更に、1つのリピート(repeat)、及び実行式に対応し、「exec」で表され、具体的な式の内容は、図面において、「Magic string of EBNF format」に示される。
【0111】
シーンリソースにおけるラストシーンがシーン名称(SceneNames)のうちのいずれか1つである時、前記ラストシーンに対応する複数の引用関係(Links)を決定し、
前記複数のLinksの順番に基づいて、そのうちの各Linkに対応するシーンメンバー(Scene Member)を順に決定し、該linkに対応するTarget Resource(ターゲットリソース)、即ちターゲット機器の属性値に対して、N回の調整操作を行う。
【0112】
複数のLinksは、順番に基づいて実行される。
【0113】
該linkに対応するTarget Resource(ターゲットリソース)、即ちターゲット機器の属性値に対して、N回の調整操作を行い、そのうちの一回について具体的に説明し、n回目の調整操作と呼び、具体的には、以下を含んでもよい。
【0114】
n番目のlinkに対応するシーンメンバーnに基づいて、引用されるものがターゲット対象であり、シーンメンバーnにおけるMapping要素に含まれるm番目の第2前提条件に基づいて、ターゲット機器の現在状態に対して判断を行い、判断結果を得る。
【0115】
判断結果が、前記ターゲット機器がm番目の第2前提条件を満たすことを表す時、前記m番目の第2前提条件の値が真(Ture)であり、m番目の第2前提条件に基づいて調整操作を重複して実行する回数が所定の重複回数値を達したかどうかを判断し、達した場合、実行式に基づいて、1つ又は複数の属性の今回の調整にそれぞれ対応するサブターゲット値を計算し、続いて、Mapping要素に含まれるm番目の第2タイマーに対応する時間間隔内において、1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値をそれぞれ対応するサブターゲット値に調整する。
【0116】
ルールリソースに基づく処理は、前記実施例と同じであり、ここで、説明を省略する。本実施例は、前記実施例との相違点に注目する。この例による方案によれば、電気スタンド、対応する1つの属性が輝度であることを例として、具体的に、以下のように説明する。
【0117】
ラストシーンが「Open」である時、
Scene Member1 のlink1引用は、「desk_lamp」であり、Scene Member1のMapping要素において、preconditionは、「state==0」であり、属性timing値は、0msに設定され、属性repeat値は、1に設定され、属性exec値は、「state=1」に設定される。つまり、シーンメンバー(Scene Member)1の引用は、電気スタンド(Desk_lamp)であり、Mapping要素に含まれる1番目の第2前提条件は、電気スタンドの現在の状態がオフであることを表し、結果がtureであれば、第1タイマーの時間間隔が0であること、及び重複回数が重複を行わないことを表す1であることに基づいて、電気スタンドをオン状態に設定する。repeatの設定は、上記と同様に、1に設定されてもよく、これは、重複を行うことなく、1回のみ実行することを意味する。又は、repeatを0に設定してもよく、これは、1回のみ実行し、重複を行わないことを表す。実際の処理において柔軟に設定してもよく、ここで限定しない。
【0118】
Scene Member2 linksの引用は、「desk_lamp」であり、Mapping要素において、preconditionは、「state==1 && current_brightness <= 95」であり、属性timing値は、10msに設定され、属性repeat値は、20に設定され、属性exec値は、「brightness= current_brightness+5」に設定される。つまり、2番目の第2前提条件は、20回重複実行し、実行式は、サブターゲット値=現在輝度値+5と表し、各回の調整操作の時間間隔は、10msであり、現在輝度が95以上になるまで継続する。
【0119】
又は、オフする処理において、lastSceneを「close」に設定する時、
Scene Member1 linksの引用は、「desk_lamp」であり、Mapping要素において、preconditionは、「state==1 && current_brightness >= 5」であり、属性timing値は、10msに設定され、属性repeat値は、20に設定され、属性exec値は、「brightness= current_brightness-5”」に設定され、
Scene Member2のlinksの引用は、「desk_lamp」であり、Mapping要素において、preconditionは、「state==1 && current_brightness <= 0」であり、属性timing値は、10msに設定され、属性repeat値は、21に設定され、属性exec値は、「state=0」に設定される。
【0120】
具体的には、前記電気スタンドをオンにすることと類似するが、電気スタンドの輝度値をその都度低減させ、輝度値=0となるまで継続する。
【0121】
例4、
図8-2に示すように、1つのシーンリソース(Scene Collection)において、1つ又は複数のシーン名称(Scene Names)、ラストシーン(Last Scene)、M個の引用関係(Links)、シーンメンバー(Scene Member)、シーン値(Scene Value)要素、ターゲットリソース(Target Resource)が含まれてもよい。
【0122】
シーンリソースにおけるシーン値(Scene Value)要素は、ラストシーンの名称、属性名称、サブターゲット値、第2前提条件(Preconditionでも表される)、第2前提条件に対応する判断結果値(Precondition Value)、第2タイマー、及び重複回数を更に含んでもよい。
【0123】
各引用関係にいずれも1つのMappingが対応されるため、各Mapping要素に、1つの第2前提条件が含まれ、m番目の第2前提条件と呼ばれる。前記m番目の第2前提条件(Precondition)は、関係式と論理式で構成され、「Magic string of EBNF format」で表されてもよく、具体的な内容は、実際の状況に応じて設定され、ここで、一々列挙しない。また、各Mappingは、更に、1つのリピート(repeat)、及び実行式に対応し、「exec」で表され、具体的な式の内容は、図面において、「Magic string of EBNF format」にも示される。
【0124】
具体的には、以下を含んでもよい。
【0125】
n番目のlinkに対応するシーンメンバーnに基づいて、引用されるものがターゲット対象であり、シーンメンバーnにおけるシーン値(Scene Value)要素に含まれるm番目の第2前提条件に基づいて、ターゲット機器の現在状態に対して判断を行い、判断結果を得る。
【0126】
判断結果が、前記ターゲット機器がm番目の第2前提条件を満たすことを表す時、前記m番目の第2前提条件の値が真(Ture)であり、m番目の第2前提条件に基づいて調整操作を重複して実行する回数が所定の重複回数値を達したかどうかを判断し、達していなければ、実行式に基づいて、前記1つ又は複数の属性のうちの各属性に対応するサブターゲット値を計算し、続いて、Mapping要素に含まれるm番目の第2タイマーに対応する時間間隔内において、前記ターゲット機器に含まれる1つの属性を対応するサブターゲット値に調整する。
【0127】
ルールリソースに基づく処理は、前記実施例と同じであり、ここで、説明を省略する。本実施例は、前記実施例との相違点に注目する。この例による方案によれば、電気スタンドを例として、具体的に、以下のように説明する。
【0128】
lastSceneが「open」である時、
Scene Member1のlinksの引用は、「desk_lamp」であり、Scene Member1のシーン値(Scene Value)要素において、preconditionは、「state==0」であり、属性timing値は、0msに設定され、属性repeat値は、1に設定され、属性exec値は、「state=1」に設定される。つまり、シーンメンバー(Scene Member)1の引用は、電気スタンド(Desk_lamp)であり、シーン値(Scene Value)要素に含まれる1番目の第2前提条件は、電気スタンドの現在の状態がオフであることを表し、結果がtureであれば、第1タイマーの時間間隔が0であること、及び重複回数が重複を行わないことを表す1であることに基づいて、電気スタンドをオン状態に設定する。repeatの設定は、上記と同様に、1に設定されてもよく、これは、重複を行うことなく、1回のみ実行することを意味する。又は、repeatを0に設定してもよく、これは、1回のみ実行し、重複を行わないことを表す。実際の処理において柔軟に設定してもよく、ここで限定しない。
【0129】
Scene Member2 linksの引用は、「desk_lamp」であり、シーン値(Scene Value)要素において、preconditionは、「state==1 && current_brightness <= 95」であり、属性timing値は、10msに設定され、属性repeat値は、20に設定され、属性exec値は、「brightness= current_brightness+5」に設定される。つまり、2番目の第2前提条件は、20回重複実行し、実行式は、サブターゲット値=現在輝度値+5と表し、各回の調整操作の時間間隔は、10msであり、現在輝度が95以上になるまで継続する。
【0130】
又は、オフする処理において、lastSceneを「close」に設定する時、
Scene Member1 linksの引用は、「desk_lamp」であり、シーン値(Scene Value)要素において、preconditionは、「state==1 && current_brightness >= 5」であり、属性timing値は、10msに設定され、属性repeat値は、20に設定され、属性exec値は、「brightness= current_brightness-5”」に設定され、
Scene Member2のlinksの引用は、「desk_lamp」であり、シーン値(Scene Value)要素において、preconditionは、「state==1 && current_brightness <= 0」であり、属性timing値は、10msに設定され、属性repeat値は、21に設定され、属性exec値は、「state=0」に設定される。
【0131】
具体的には、前記電気スタンドをオンにすることと類似するが、電気スタンドの輝度値をその都度低減させ、輝度値=0となるまで継続する。
【0132】
前記例3、4は、1つの属性の処理について説明した。本実施例において、複数の属性を有するケースが更に含まれ、複数の属性の場合、より多くのサブターゲット値の設定が追加されるという点で、前記2つの例と異なる。
【0133】
例3との相違点は、Mapping要素に複数の属性名称、及び各属性名称にそれぞれ対応する実行式が追加されていることである。2つの属性をそれぞれ第1属性、第2属性と呼ぶとすれば、各第2前提条件に対応するMapping中において、第1属性及びそれに対応する実行式1、第2属性及びそれに対応する実行式2を設定する。
【0134】
例4との相違点は、Scene Value要素に複数の属性名称及び各属性に対応するサブターゲット値が追加されていることだけである。例えば、
図9に示すように、Scene Value要素において、第1属性及びそれに対応する実行式1、第2属性及びそれに対応する実行式2を設定する。
【0135】
更に説明するべきこととして、異なる属性の変化傾向は、同じであっても異なってもよい。例えば、3つの属性のうち、属性1は、N回の調整操作において逓増し、属性2は、N回の調整操作において逓減し、属性3は、N回の調整において、まず増加した後に、減少する(更に増加してもよい)。ここで、一々列挙しない。
【0136】
実施例3、
前記予め設定された情報は、
実行スクリプトを含み、
前記実行スクリプトは、実行される時、前記ターゲット機器が前記ターゲット機器に対して各回の調整を行うために満たす必要がある条件を満たしているかどうかを判断し、N回の調整のうちの各回の調整の時間間隔に基づいて、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値をそれぞれ対応するサブターゲット値に調整することを実行するためのものである。
【0137】
本実施例に記載の実行スクリプトは、「python or JavaScript or other script」であってもよい。
【0138】
本実施例に記載の予め設定された情報は、前記シーンリソースに含まれるマッピング関係要素の中に設定され、
又は、
前記予め設定された情報は、前記シーンリソースに含まれるシーン値要素の中に設定される。
【0139】
2つの具体的な概略図は、
図10、11を参照してもよい。
図10に1つのシーンリソースのスタイルが示され、具体的な記述は、前記実施例と同じであるが、Mapping要素に、今回の調整に対応する実行スクリプトのみ含まれてもよいという点で相違する。
図11において、前記実施例との相違点は、Scene Value要素中に、対応する実行スクリプトが設定される。
【0140】
更に、実行スクリプトは、該インターフェイスにより呼び出す可能である処理プログラムであると理解されてもよい。該処理プログラムに基づいて、異なる前提条件を用いて状態判断をN回行い、ターゲット機器に対してN回の属性値調整操作を行うことを実現することができ、各回の調整操作は、いずれも、1つ又は複数の属性にそれぞれ対応する属性値を調整することができ、
又は、異なる前提条件を用いて状態判断をM回行い、各回の前提条件が複数回(実際の状況に応じて設定される)繰り返してもよく、該前提条件に対する重複回数値を達していない場合、対応する1つ又は複数の実行式に基づいて、1つ又は複数のサブターゲット値を計算し、前記1つ又は複数のサブターゲット値に基づいて、前記1つ又は複数の属性値に対して調整操作を行うことを実現することができる。
【0141】
具体的な実行スクリプトのフィールド又はスタイルは、本実施例において限定されない。
【0142】
明らかに、上記方案を用いることで、シーンリソースに予め設定された情報を追加することにより、ターゲット機器の属性値を、現在値からターゲット値へ漸進的に変化して調整するように制御することができる。このように、属性値の漸進的変化をサポートしない機器に対しても、複数回の前提条件の判断及び属性の調整により、属性値の漸進的変化を実現することができ、且つ、現在値からターゲット値に調整することができ、関連技術において一つの固定値から別の固定値に調整されることのみが可能であることにより使用上の体験が良くないという問題を避ける。
【0143】
本発明の実施例は、前記問題を解決するための機器管理装置を更に提供する。
図12に示すように、前記装置は、
シーンリソースに含まれる予め設定された情報に基づいて、ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値に対してN回の調整操作を行い、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値を現在値からターゲット値に調整する処理ユニット31であって、Nは、2以上の整数であり、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値は、前記N回の調整操作において逓増及び/又は逓減する、処理ユニット31を備え、
前記予め設定された情報は、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性に対してN回の調整操作のうちの各回の調整操作を行うために満たす必要がある条件を指示するためのものであり、及び/又は、N回の調整操作のうちの各回の調整操作の時間間隔を指示するためのものであり、及び/又は、N回の調整操作のうちの各回の調整操作に対応する1つ又は複数の属性のうちの各属性に対応するサブターゲット値を指示するためのものである。
【0144】
具体的には、本実施例による方案は、情報処理及び制御能力を有する機器側に用いられてもよく、例えば、スマートホームシステムにおける管理機器であってもよい。つまり、前記機器管理装置は、管理機器に設けられてもよく、又は、情報処理及び制御能力を有する機器に設けられてもよい。
【0145】
以下、複数の実施例により、前記方案の詳細な処理を説明する。
【0146】
実施例4、
前記予め設定された情報は、
N個の第1前提条件及び/又はN個の第1タイマーを含み、
前記N個の第1前提条件のうちの各第1前提条件は、1回の調整操作に対応し、前記各第1前提条件に、調整操作を行うために満たす必要がある条件が含まれ、
前記N個の第1タイマーのうちの各第1タイマーは、1回の調整に対応し、前記各第1タイマーは、対応する調整操作の時間間隔を制御するためのものである。
【0147】
及び/又は、前記予め設定された情報は、
前記N回の調整操作にそれぞれ対応する1つ又は複数の属性のうちの各属性のサブターゲット値を更に含む。
【0148】
前記Nは、実際の状況に応じて予め設定された値であってもよく、例えば、ターゲット対象が電気スタンドであるシーンにおいて、明かりを徐々に明るくなるように制御するために、Nを大きく設定してもよく、例えば20に設定してもよい。このように、20回に分けて、対応するサブターゲット値をそれぞれ制御し、明かり属性を調整することができる。
【0149】
また、異なる第1前提条件に対応する第1タイマーは、同じであっても異なってもよい。
【0150】
異なる第1前提条件に対応する所定のサブターゲット値は、異なる。
【0151】
処理ユニット31は、ターゲット機器の属性値に対してn回目の調整を行うプロセスにおいて、前記ターゲット機器の状態が前記シーンリソースの予め設定された情報に含まれるn番目の第1前提条件を満たしているかどうかを判断し、第1判断結果を得て、nは、1以上であり、且つN以下である整数であり、
前記第1判断結果において、前記ターゲット機器の状態が前記n番目の第1前提条件を満たしていることが示される場合、前記n番目の第1前提条件に対応するn番目の第1タイマーに対応する時間間隔内において、前記ターゲット対象の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値をいずれも、それぞれ対応するサブターゲット値に調整する。
【0152】
前記ターゲット機器の状態は、ターゲット機器に応じて設定されてもよく、例えば、ターゲット機器をオンにするかどうか、ターゲット機器の現在属性値などを含んでもよい。
【0153】
更に説明すべきこととして、前記N回目の調整操作を実行する前に、ターゲット機器のオン、オフ状態に対する判断を更に含んでもよく、例えば、0番目の第1前提条件に基づいて、ターゲット機器がオフ状態であるかどうかを判断し、そうであれば、ターゲット機器のサブターゲット値を「オン」に設定する。
【0154】
前記予め設定された情報は、前記シーンリソースに含まれるマッピング関係(Mapping)要素の中に設定されてもよい。又は、前記予め設定された情報は、前記シーンリソースに含まれるシーン値(Scene value)要素の中に設定される。
【0155】
実施例5、
前記予め設定された情報は、
M個の第2前提条件、及び/又は、M個の第2タイマー、及び/又は、M個の第2前提条件にそれぞれ対応する実行式を含み、Mは、1以上であり、且つN以下である整数であり、
前記第2前提条件は、少なくとも1回の調整操作を行うために満たす必要がある条件であり、
前記第2タイマーは、調整操作の時間間隔を制御するためのものであり、
前記実行式は、1つ又は複数の属性のうちの各属性にそれぞれ対応するサブターゲット値を計算するための式である。
【0156】
及び/又は、前記予め設定された情報は、
前記M個の第2前提条件のうちの各第2前提条件に対応する重複回数を更に含み、
前記重複回数は、対応する第2前提条件に基づいて、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値に対して調整操作を行う回数である。
【0157】
例1との相違点は、本実施例において実行式が追加され、該実行式が、同一の第2前提条件に対応する調整操作を実行するたびに、サブターゲット値の計算を行い、今回の調整に対応するサブターゲット値を得るためのものであることである。各第2前提条件の重複使用回数は、対応する重複回数によって決定される。
【0158】
また、異なる第2前提条件に対応する第2タイマーは、同じであっても異なってもよい。
【0159】
異なる第2前提条件について、対応する実行式に基づいて計算を行うことで得られるサブターゲット値は、異なる。また、異なる第2前提条件に含まれる実行式も同じであってもよく、又は、異なってもよい。
【0160】
更に説明すべきこととして、本実施例において、M個の第2前提条件とそれに対応する重複回数により、N回の調整操作を完了することができる。例えば、M=3、N=10であれば、1番目の第2前提条件は、3回の調整操作に対応してもよく、又は、重複回数が2であると認められてもよい。2番目の第2前提条件は、4回の調整操作に対応し、対応する重複回数は、3であってもよい。3番目の第2前提条件は、3回の調整操作の実行に対応してもよく、重複回数は、2であってもよい。ここで例だけであり、実際のNの値及びMの値は、より大きいか又はより小さく設定してもよく、ここで、一々列挙しない。
【0161】
前記処理ユニット31は、ターゲット機器の属性値に対してn回目の調整を行うプロセスにおいて、前記ターゲット機器の状態が前記シーンリソースの予め設定された情報に含まれるm番目の第2前提条件を満たしているかどうかを判断し、且つ、前記m番目の第2前提条件に基づいて調整操作を実行する回数が対応する重複回数を達したかどうかを判断し、第2判断結果を得て、nは、1以上であり、且つN以下である整数であり、mは、1以上の整数であり、
前記第2判断結果が、前記ターゲット機器の状態が前記m番目の第2前提条件を満し、且つ、前記m番目の第2前提条件に基づいて調整操作を実行する回数が対応する重複回数を達していないことを表す場合、
前記m番目の第2前提条件に対応する実行式に基づいて、前記1つ又は複数の属性のうちの各属性の今回の調整に対応するサブターゲット値を計算し、前記m番目の第2前提条件に対応するm番目の第2タイマーに対応する時間間隔内において、前記ターゲット対象の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値を前記対応するサブターゲット値に調整する。
【0162】
更に説明すべきこととして、前記N回目の調整操作を実行する前に、ターゲット機器のオン、オフ状態に対する判断を更に含んでもよく、例えば、0番目の第1前提条件に基づいて、ターゲット機器がオフ状態であるかどうかを判断し、そうであれば、ターゲット機器のサブターゲット値を「オン」に設定する。
【0163】
前記予め設定された情報は、前記シーンリソースに含まれるマッピング関係(Mapping)要素の中に設定されてもよい。又は、前記予め設定された情報は、前記シーンリソースに含まれるシーン値(Scene value)要素の中に設定される。
【0164】
実施例6
前記予め設定された情報は、
実行スクリプトを含み、
前記実行スクリプトは、実行される時、前記ターゲット機器が前記ターゲット機器に対して各回の調整を行うために満たす必要がある条件を満たしているかどうかを判断し、N回の調整のうちの各回の調整の時間間隔に基づいて、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値をそれぞれ対応するサブターゲット値に調整することを実行するためのものである。
【0165】
本実施例に記載の実行スクリプトは、「python or JavaScript or other script」であってもよい。
【0166】
本実施例に記載の予め設定された情報は、前記シーンリソースに含まれるマッピング関係要素の中に設定され、
又は、
前記予め設定された情報は、前記シーンリソースに含まれるシーン値要素の中に設定される。
【0167】
明らかに、上記方案を用いることで、シーンリソースに予め設定された情報を追加することにより、ターゲット機器の属性値を、現在値からターゲット値へ漸進的に変化して調整するように制御することができる。このように、属性値の漸進的変化をサポートしない機器に対しても、複数回の前提条件の判断及び属性の調整により、属性値の漸進的変化を実現することができ、且つ、現在値からターゲット値に調整することができ、関連技術において一つの固定値から別の固定値に調整されることのみが可能であることにより使用上の体験が良くないという問題を避ける。
【0168】
図13は、本願の実施例による前記装置の構造概略図である。装置は、本実施例に記載の端末機器又はネットワーク機器であってもよい。
図13に示す装置は、プロセッサ610を備え、プロセッサ610は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、本願の実施例における方法を実現することができる。
【0169】
任意選択的に、
図13に示すように、メモリ620を更に備えてもよい。ここで、プロセッサ610は、メモリ620からコンピュータプログラムを呼び出して実行し、本願の実施例における方法を実現することができる。
【0170】
ここで、メモリ620は、プロセッサ610から独立した個別のデバイスであってもよく、プロセッサ610に集積されてもよい。
【0171】
任意選択的に、
図13に示すように、通信機器600は、送受信機630を更に備えてもよい。プロセッサ610は、該送受信機630を、他の機器と通信するように制御することができる。具体的には、他の機器に情報又はデータを送信できるか又は他の機器からの情報又はデータを受信できる。
【0172】
ここで、送受信機630は、送信機及び受信機を備えてもよい。送受信機630は、アンテナを更に備えてもよい。アンテナの数は、1つ又は複数であってもよい。
【0173】
任意選択的に、該通信機器600は具体的には、本願の実施例のネットワーク機器であってもよい。また、該通信機器600は、本願の実施例の各方法におけるネットワーク機器により実現されるプロセスを実現することができる。簡潔化のために、ここで説明を省略する。
【0174】
任意選択的に、該通信機器600は具体的には、本願の実施例の端末機器又はネットワーク機器であってもよい。また、該通信機器600は、本願の実施例の各方法における携帯端末/端末機器により実現されるプロセスを実現することができる。簡潔化のために、ここで詳細な説明を省略する。
【0175】
図14は、本願の実施例によるチップの構造概略図である。
図14に示すチップ700は、プロセッサ710を備える。プロセッサ710は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、本願の実施例における方法を実現する。
【0176】
任意選択的に、
図14に示すように、チップ700は、メモリ720を更に備えてもよい。ここで、プロセッサ710は、メモリ720からコンピュータプログラムを呼び出して実行し、本願の実施例における方法を実現する。
【0177】
ここで、メモリ720は、プロセッサ710から独立した個別のデバイスであってもよいし、プロセッサ710に集積されてもよい。
【0178】
任意選択的に、該チップ700は、入力インターフェイス730を更に備えてもよい。ここで、プロセッサ710は、該入力インターフェイス730を、他の機器又はチップと通信するように制御することができる。具体的には、他の機器又はチップからの情報又はデータを取得することができる。
【0179】
任意選択的に、該チップ700は、出力インターフェイス740を更に備えてもよい。ここで、プロセッサ710は、該出力インターフェイス740を、他の機器又はチップと通信するように制御することができる。具体的には、他の機器又はチップに情報又はデータを出力することができる。
【0180】
任意選択的に、該チップは、本願の実施例におけるネットワーク機器に適用可能である。また、該チップは、本願の実施例の各方法におけるネットワーク機器により実現されるプロセスを実現することができる。簡潔化のために、ここで説明を省略する。
【0181】
任意選択的に、該チップは、本願の実施例における端末機器に適用可能である。また、該チップは、本願の実施例の各方法における端末機器により実現されるプロセスを実現することができる。簡潔化のために、ここで説明を省略する。
【0182】
本願の実施例で言及したチップは、システムオンチップ、システムチップ、チップシステム又はチップの上にあらゆるパーツを搭載したシステムと呼ばれてもよいことが理解されるべきである。
【0183】
本願の実施例におけるプロセッサは、信号処理能力を持つ集積回路チップであってもよいことが理解されるべきである。実現プロセスにおいて、上記方法の実施例における各ステップは、プロセッサにおけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェアの形の命令により完成することができることが理解されるべきである。上記プロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Intergrated Circuit:ASIC)、現場でプログラム可能なゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。本願の実施例に開示されている各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいし、該プロセッサは如何なる従来のプロセッサ等であってもよい。本願の実施例に開示されている方法のステップを結合して、ハードウェア解読プロセッサによって完成し、又は解読プロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせで実行して完成するように示す。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ又は電気的消去プログラム可能なメモリ、レジスタ等の本分野の従来の記憶媒体内に存在してもよい。該記憶媒体はメモリ内に位置し、プロセッサはメモリ中の情報を読み取り、そのハードウェアと共に上記方法のステップを完了する。
【0184】
本願の実施例におけるメモリは、揮発性または不揮発性メモリであってもよいし、揮発性メモリと不揮発性メモリの両者を備えてもよいことが理解されるべきである。ここで、不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(Read-only Memory:ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(Programmable ROM:PROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Erasable PROM:EPROM)、電気的消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically EPROM:EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュメモリとして機能するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)であってもよい。非限定的な例証として、RAMは、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM:SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM:DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM:SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM:DDR SDRAM)、エンハンスト同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM:ESDRAM)、同期リンクダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM:SLDRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM:DR RAM)などの多数の形態で使用可能である。本明細書に記載されているシステム及び方法におけるメモリは、これら及び任意の他の適切な形態のメモリを含むが、これらに限定されないことに留意されたい。
【0185】
上記メモリは例示的なものであるが、限定的なものではないことが理解されるべきである。例えば、本願の実施例におけるメモリは、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM:SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM:DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM:SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM:DDR SDRAM)、エンハンスト同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM:ESDRAM)、同期リンクダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM:SLDRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM:DR RAM)などであってもよい。つまり、本願の実施例におけるメモリは、これら及び如何なる他の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されない。
【0186】
本願の実施例は、コンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。
【0187】
任意選択的に、該コンピュータ可読記憶媒体は、本願の実施におけるネットワーク機器に適用可能である。また、該コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願の実施例の各方法におけるネットワーク機器により実現されるプロセスを実行させる。簡潔化のために、ここで説明を省略する。
【0188】
任意選択的に、該コンピュータ可読記憶媒体は、本願の実施における端末機器に適用可能である。また、該コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願の実施例の各方法における携帯端末/端末機器により実現されるプロセスを実行させる。簡潔化のために、ここで説明を省略する。
【0189】
本願の実施例は、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を更に提供する。
【0190】
任意選択的に、該コンピュータプログラム製品は、本願の実施におけるネットワーク機器に適用可能である。また、該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、本願の実施例の各方法におけるネットワーク機器により実現されるプロセスを実行させる。簡潔化のために、ここで説明を省略する。
【0191】
任意選択的に、該コンピュータプログラム製品は、本願の実施における携帯端末/端末機器に適用可能である。また、該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、本願の実施例の各方法における携帯端末/端末機器により実現されるプロセスを実行させる。簡潔化のために、ここで説明を省略する。
【0192】
本願の実施例は、コンピュータプログラムを更に提供する。
【0193】
任意選択的に、該コンピュータプログラムは、本願の実施におけるネットワーク機器に適用可能である。また、該コンピュータプログラムがコンピュータで実行される時、コンピュータに、本願の実施例の各方法におけるネットワーク機器により実現されるプロセスを実行させる。簡潔化のために、ここで説明を省略する。
【0194】
任意選択的に、該コンピュータプログラムは、本願の実施における携帯端末/端末機器に適用可能である。また、該コンピュータプログラムがコンピュータで実行される時、コンピュータに、本願の実施例の各方法における携帯端末/端末機器により実現されるプロセスを実行させる。簡潔化のために、ここで説明を省略する。
【0195】
当業者であれば、本明細書に開示されている実施例に関係して記載された種々の例示的なユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせとして実現されることが理解され得る。ハードウェアとソフトウェアとのどちらで、これらの機能を実行するかは、技術的解決手段の特定の応用及び設計上の制限条件により決められる。当業者は、特定の用途毎に記載の機能を実現するために異なる方法を使用してもよいが、この実現が本発明の範囲を超えるものとして考えられるべきではない。
【0196】
説明上の便宜及び簡素化を図るために、上記説明されたシステム、装置及びユニットの具体的な作動過程は、前記方法の実施例における対応した過程を参照することができるから、ここで詳しく説明しないようにすることは、当業者にはっきり理解されるべきである。
【0197】
本発明で提供する幾つかの実施例で開示したシステム、装置及び方法は、他の方式によって実現できることを理解すべきである。例えば、以上に記載した装置の実施例はただ例示的なもので、例えば、前記ユニットの分割はただロジック機能の分割で、実際に実現する時は他の分割方式によってもよい。例えば、複数のユニット又は組立体を組み合わせてもよいし、別のシステムに組み込んでもよい。又は若干の特徴を無視してもよいし、実行しなくてもよい。また、示したか或いは検討した相互間の結合又は直接的な結合又は通信接続は、幾つかのインターフェイス、装置又はユニットによる間接的な結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的または他の形態であってもよい。
【0198】
分離部材として説明した前記ユニットは、物理的に別個のものであってもよいし、そうでなくてもよい。ユニットとして示された部材は、物理的ユニットであってもよいし、そうでなくてもよい。即ち、同一の位置に位置してもよいし、複数のネットワークに分布してもよい。実際の需要に応じてそのうちの一部又は全てのユニットにより本実施例の方策の目的を実現することができる。
【0199】
また、本発明の各実施例における各機能ユニットは一つの処理ユニットに集積されてもよいし、各ユニットが物理的に別個のものとして存在してもよいし、2つ以上のユニットが一つのユニットに集積されてもよい。
【0200】
前記機能はソフトウェア機能ユニットの形で実現され、かつ独立した製品として販売または使用されるとき、コンピュータにより読み取り可能な記憶媒体内に記憶されてもよい。このような理解のもと、本発明の技術的解決手段は、本質的に、又は、従来技術に対して貢献をもたらした部分又は該技術的解決手段の一部は、ソフトウェア製品の形式で具現することができ、このようなコンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶しても良く、また、コンピュータ設備(パソコン、サーバ、又はネットワーク装置など)に、本発明の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させるための若干の命令を含む。前記の記憶媒体は、USBメモリ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(Read-only Memory:ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクなど、プログラムコードを記憶可能な各種の媒体を含む。
【0201】
以上は本願の具体的な実施形態に過ぎず、本願の保護の範囲はそれらに制限されるものではなく、当業者が本発明に開示された技術範囲内で容易に想到しうる変更や置換はいずれも、本発明の保護範囲内に含まれるべきである。従って、本発明の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲を基準とするべきである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器管理方法であって、
シーンリソースに含まれる予め設定された情報に基づいて、ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値に対してN回の調整操作を行い、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値を現在値からターゲット値に調整することであって、Nは、2以上の整数であり、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値は、前記N回の調整操作において逓増及び/又は逓減する、ことを含み、
前記予め設定された情報は、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性に対してN回の調整操作のうちの各回の調整操作を行うために満たす必要がある条件を指示するためのものであり、及び/又は、N回の調整操作のうちの各回の調整操作の時間間隔を指示するためのものであり、及び/又は、N回の調整操作のうちの各回の調整操作に対応する1つ又は複数の属性のうちの各属性に対応するサブターゲット値を指示するためのものである、機器管理方法。
【請求項2】
前記予め設定された情報は、
N個の第1前提条件及び/又はN個の第1タイマーを含み、
前記N個の第1前提条件のうちの各第1前提条件は、1回の調整操作に対応し、前記各第1前提条件に、調整操作を行うために満たす必要がある条件が含まれ、
前記N個の第1タイマーのうちの各第1タイマーは、1回の調整に対応し、前記各第1タイマーは、対応する調整操作の時間間隔を制御するためのものであることを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記予め設定された情報は、N個の第1タイマーを含み、
前記N個の第1タイマーのうちの各第1タイマーは、1回の調整に対応し、前記各第1タイマーは、対応する調整操作の時間間隔を制御するためのものであることを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記予め設定された情報は、
前記N回の調整操作にそれぞれ対応する1つ又は複数の属性のうちの各属性のサブターゲット値を含み、
シーンリソースに含まれる予め設定された情報に基づいて、ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値に対してN回の調整操作を行い、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値を現在値からターゲット値に調整することは、
ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値に対してn回目の調整を行うプロセスにおいて、前記ターゲット機器の状態が前記シーンリソースの予め設定された情報に含まれるn番目の第1前提条件を満たしているかどうかを判断し、第1判断結果を得ることであって、nは、1以上であり、且つN以下である整数である、ここと、
前記第1判断結果において、前記ターゲット機器の状態が前記n番目の第1前提条件を満たしていることが示される場合、n番目の第1タイマーに対応する時間間隔内において、前記ターゲット対象の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値をいずれも、それぞれ対応するサブターゲット値に調整することと、含むことを特徴とする
請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記予め設定された情報は、
M個の第2前提条件、及び/又は、M個の第2タイマー、及び/又は、M個の第2前提条件にそれぞれ対応する実行式を含み、Mは、1以上であり、且つN以下である整数であり、
前記第2前提条件は、少なくとも1回の調整操作を行うために満たす必要がある条件であり、
前記第2タイマーは、調整操作の時間間隔を制御するためのものであり、
前記実行式は、1つ又は複数の属性のうちの各属性にそれぞれ対応するサブターゲット値を計算するための式であることを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記予め設定された情報は、
前記M個の第2前提条件のうちの各第2前提条件に対応する重複回数を更に含み、
前記重複回数は、対応する第2前提条件に基づいて、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値に対して調整操作を行う回数であり、
シーンリソースに含まれる予め設定された情報に基づいて、ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値に対してN回の調整操作を行い、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値を現在値からターゲット値に調整することは、
ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値に対してn回目の調整を行うプロセスにおいて、前記ターゲット機器の状態が前記シーンリソースの予め設定された情報に含まれるm番目の第2前提条件を満たしているかどうかを判断し、且つ、前記m番目の第2前提条件に基づいて調整操作を実行する回数が対応する重複回数を達したかどうかを判断し、第2判断結果を得ることであって、nは、1以上であり、且つN以下である整数であり、mは、1以上の整数である、ことと、
前記第2判断結果が、前記ターゲット機器の状態が前記m番目の第2前提条件を満し、且つ、前記m番目の第2前提条件に基づいて調整操作を実行する回数が対応する重複回数を達していないことを表す場合、前記m番目の第2前提条件に対応する1つ又は複数の実行式に基づいて、1つ又は複数の属性のうちの各属性にそれぞれ対応するサブターゲット値を計算し、m番目の第2タイマーに対応する時間間隔内において、前記ターゲット対象の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値を前記対応するサブターゲット値に調整することと、を含むことを特徴とする
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記予め設定された情報は、実行スクリプトを含み、
前記実行スクリプトは、実行される時に、
前記ターゲット機器が前記ターゲット機器に対して各回の調整を行うために満たす必要がある条件を満たしているかどうかを判断し、N回の調整のうちの各回の調整の時間間隔に基づいて、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値をそれぞれ対応するサブターゲット値に調整することを実行するためのものであることを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
機器管理装置であって、
シーンリソースに含まれる予め設定された情報に基づいて、ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値に対してN回の調整操作を行い、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値を現在値からターゲット値に調整する処理ユニットであって、Nは、2以上の整数であり、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値は、前記N回の調整操作において逓増及び/又は逓減する、処理ユニットを備え、
前記予め設定された情報は、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性に対してN回の調整操作のうちの各回の調整操作を行うために満たす必要がある条件を指示するためのものであり、及び/又は、N回の調整操作のうちの各回の調整操作の時間間隔を指示するためのものであり、及び/又は、N回の調整操作のうちの各回の調整操作に対応する1つ又は複数の属性のうちの各属性に対応するサブターゲット値を指示するためのものである、機器管理装置。
【請求項9】
前記予め設定された情報は、
N個の第1前提条件及び/又はN個の第1タイマーを含み、
前記N個の第1前提条件のうちの各第1前提条件は、1回の調整操作に対応し、前記各第1前提条件に、調整操作を行うために満たす必要がある条件が含まれ、
前記N個の第1タイマーのうちの各第1タイマーは、1回の調整に対応し、前記各第1タイマーは、対応する調整操作の時間間隔を制御するためのものであることを特徴とする
請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記予め設定された情報は、N個の第1タイマーを含み、
前記N個の第1タイマーのうちの各第1タイマーは、1回の調整に対応し、前記各第1タイマーは、対応する調整操作の時間間隔を制御するためのものであることを特徴とする
請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記予め設定された情報は、
前記N回の調整操作にそれぞれ対応する1つ又は複数の属性のうちの各属性のサブターゲット値を含み、
前記処理ユニットは、ターゲット機器の属性値に対してn回目の調整を行うプロセスにおいて、前記ターゲット機器の状態が前記シーンリソースの予め設定された情報に含まれるn番目の第1前提条件を満たしているかどうかを判断し、第1判断結果を得て、nは、1以上であり、且つN以下である整数である、ここと、
前記第1判断結果において、前記ターゲット機器の状態が前記n番目の第1前提条件を満たしていることが示される場合、n番目の第1タイマーに対応する時間間隔内において、前記ターゲット対象の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値をいずれも、それぞれ対応するサブターゲット値に調整することと、含むことを特徴とする
請求項8-10のいずれか1項に記載の装置。
【請求項12】
前記予め設定された情報は、
M個の第2前提条件、及び/又は、M個の第2タイマー、及び/又は、M個の第2前提条件にそれぞれ対応する実行式を含み、Mは、1以上であり、且つN以下である整数であり、
前記第2前提条件は、少なくとも1回の調整操作を行うために満たす必要がある条件であり、
前記第2タイマーは、調整操作の時間間隔を制御するためのものであり、
前記実行式は、1つ又は複数の属性のうちの各属性にそれぞれ対応するサブターゲット値を計算するための式であることを特徴とする
請求項8に記載の装置。
【請求項13】
前記予め設定された情報は、
前記M個の第2前提条件のうちの各第2前提条件に対応する重複回数を更に含み、
前記重複回数は、対応する第2前提条件に基づいて、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値に対して調整操作を行う回数であり、
前記処理ユニットは、ターゲット機器の属性値に対してn回目の調整を行うプロセスにおいて、前記ターゲット機器の状態が前記シーンリソースの予め設定された情報に含まれるm番目の第2前提条件を満たしているかどうかを判断し、且つ、前記m番目の第2前提条件に基づいて調整操作を実行する回数が対応する重複回数を達したかどうかを判断し、第2判断結果を得て、nは、1以上であり、且つN以下である整数であり、mは、1以上の整数であり、
前記第2判断結果が、前記ターゲット機器の状態が前記m番目の第2前提条件を満し、且つ、前記m番目の第2前提条件に基づいて調整操作を実行する回数が対応する重複回数を達していないことを表す場合、前記m番目の第2前提条件に対応する実行式に基づいて、前記1つ又は複数の属性のうちの各属性の今回の調整に対応するサブターゲット値を計算し、m番目の第2タイマーに対応する時間間隔内において、前記ターゲット対象の1つ又は複数の属性のうちの各属性の属性値を前記対応するサブターゲット値に調整することを特徴とする
請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記予め設定された情報は、実行スクリプトを含み、
前記実行スクリプトは、実行される時に、
前記ターゲット機器が前記ターゲット機器に対して各回の調整を行うために満たす必要がある条件を満たしているかどうかを判断し、N回の調整のうちの各回の調整の時間間隔に基づいて、前記ターゲット機器の1つ又は複数の属性の属性値をそれぞれ対応するサブターゲット値に調整することを実行するためのものであることを特徴とする
請求項8に記載の装置。
【請求項15】
機器管理装置であって、プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリと、を備え、
前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行し、請求項1-7のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成される、機器管理装置。
【国際調査報告】