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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-24
(54)【発明の名称】手の平に手袋を装着するための装置
(51)【国際特許分類】
   A41D 19/00 20060101AFI20230316BHJP
【FI】
A41D19/00 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022546487
(86)(22)【出願日】2020-12-27
(85)【翻訳文提出日】2022-07-28
(86)【国際出願番号】 IL2020051334
(87)【国際公開番号】W WO2021152570
(87)【国際公開日】2021-08-05
(31)【優先権主張番号】272406
(32)【優先日】2020-02-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IL
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522302356
【氏名又は名称】アヴシャロム,シュロモ マタン シャロム
【氏名又は名称原語表記】AVSHALOM, Shlomo Matan Shalom
【住所又は居所原語表記】177 Emek Hazeitim, 9903454 Beit Shemesh (IL)
(74)【代理人】
【識別番号】100142804
【弁理士】
【氏名又は名称】大上 寛
(72)【発明者】
【氏名】アヴシャロム,シュロモ マタン シャロム
【テーマコード(参考)】
3B033
【Fターム(参考)】
3B033AB09
(57)【要約】
本発明は、手袋開放装置、及び手袋昇降及び位置決め装置を備える手袋装着装置に関する。手袋昇降及び位置決め装置は、端部に挿入ピンが配される可動ロッドを有するリニアアクチュエータ、手袋昇降及び位置決め装置を回転させるように設計された回転アクチュエータ、及び手袋昇降及び位置決め装置を上昇及び下降させるように設計された昇降アクチュエータを有する昇降アームを含む。手袋昇降及び位置決め装置は、手袋が付着される手袋ホルダーで嵌合孔内に挿入ピンを挿入し、手袋の開口を手袋開放装置の把持ピンの上に挿入するように設計される。手袋開放装置は、空気ポンプが亜圧力を生成する時に手袋開口を伸ばして開放した後、手を挿入するのに適する大きさ及び形態に手袋を膨脹させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーシング、手袋開放装置、手袋昇降及び位置決め装置及び空気ポンプを含む手袋装着装置であって、
前記手袋昇降及び位置決め装置は、可動ロッドが装着されたリニアアクチュエータを有するベース、前記手袋昇降及び位置決め装置を回転させるように設計された回転アクチュエータ、及び前記手袋昇降及び位置決め装置を上昇及び下降させるように設計された昇降アクチュエータを有する昇降アームを含み、
前記ベースは、解放ロッドを含み、
前記可動ロッドの端部には挿入ピンが配され、
前記手袋開放装置は、多角形円周フレーム、及び複数の拡張ロッドを含み、
各拡張ロッドの外部端部は軸方向ジョイントを介して前記多角形円周フレームに付着され、各拡張ロッドの内部端部には把持ピンが装着され、
前記手袋昇降及び位置決め装置は、上下及び前後に移動し、手袋が付着されることができる手袋ホルダーで嵌合孔内に挿入ピンを挿入し、手袋とともに手袋ホルダーを持ち上げて手袋の開口を前記把持ピンの上に挿入するように設計され、
前記手袋開放装置は、閉位置から開位置に移動して手袋開口を伸ばして開放し、前記多角形円周フレームの形態を取るようにすることができ、
前記空気ポンプは、前記ケーシング内に亜圧力を生成して膨脹された手袋に手を挿入するのに適する大きさ及び形態に手袋を膨脹させることができる、手袋装着装置。
【請求項2】
丸いキノコ型先端を有する挿入ピンに対応するように設計された嵌合孔を含むベース、及び少なくとも3つの固定ロッドを含む手袋ホルダーであって、各固定ロッドの端部は、手袋開口の円周部分が付着されることができる固定クリップを含む、手袋ホルダー。
【請求項3】
前記ベースは、前記挿入ピンの多角形ステムに対応するように設計された複数の水平スロットをさらに含み、前記固定ロッドの前記端部は、その間に垂直ピースを有する2つの水平ピースをさらに含む、請求項2に記載の手袋ホルダー。
【請求項4】
閉鎖周辺壁と少なくとも2つのストッパを含む、手袋を備えた手袋ホルダーを含むように設計された交換可能な手袋カートリッジであって、
前記閉鎖周辺壁は、手袋ホルダーのためのガイドの役割を果たすように設計された少なくとも3つの内部コーナー、手袋ホルダーを引き出すことができる上部開口、及びフォロワーが貫通し、手袋ホルダーを上方へ押し上げることができる下部開口を含み、
ストッパは、少なくとも3つの内部コーナーの少なくとも2つに沿って位置され、前記ストッパは、フォロワーによって上方へ押し上げられる時のみに手袋ホルダーの上方への移動を中止させるように設計され、
前記ストッパのそれぞれは、前記手袋ホルダーそれぞれの固定ロッドの端部に対応し、各ストッパは、その間に垂直ピースを有する2つの水平ピースを含む前記手袋ホルダーそれぞれの固定ロッドの端部と対応する、その間にギャップを有する2つの水平突出部を含む、交換可能な手袋カートリッジ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手の平に滅菌手袋を装着するための手袋装着装置に関する。
【背景技術】
【0002】
手術を行うための手術室、実験室、その他の滅菌環境が保持されるべき様々な場所で滅菌手袋を用いるのが慣例であり、時には必須である。例えば、手術を準備する外科医のような使用者は、通常石鹸と消毒剤で自分の手をもみ洗いし消毒した後、滅菌手袋を装着する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
自分の手に手袋を装着する間に、使用者が手袋を触ると、潜在的に手袋の外部が汚染される虞がある。石鹸でもみ洗いし消毒した後にも手袋の外部を触ることは手袋をバクテリアに汚染させる虞がある。本発明は、このような問題に対する方案を提供するシステムについて記述する。
【図面の簡単な説明】
【0004】
本出願書に添付された図面は、本発明及びその適用範疇を制限しようとするのではない。図面は、ただ本発明を例示するためのもので、多数の可能な具現のうちの一つのみを構成する。
図1】開口103及び開口103の円周部分104を有する手袋100を示す。
図2】ケーシング2、手袋開放装置3、手袋昇降及び位置決め装置4、空気ポンプ5及び交換可能な手袋カートリッジ7を含む手袋装着装置1を示す。
図3】ケーシング2、手袋開放装置3、手袋昇降及び位置決め装置4、空気ポンプ5及び交換可能な手袋カートリッジ7を含む手袋装着装置1を示す。
図4】交換可能なカートリッジ7から手袋を収集する過程で可動ロッド411が下側を向いている時の手袋昇降及び位置決め装置4を示す。
図5】交換可能なカートリッジ7から手袋を収集する過程で可動ロッド411が下側を向いている時の手袋昇降及び位置決め装置4を示す。
図6】挿入ピンが手袋ホルダーの嵌合孔に挿入される時の手袋昇降及び位置決め装置4を示す。
図7】挿入ピンが手袋ホルダーの嵌合孔に挿入される時の手袋昇降及び位置決め装置4を示す。
図8】対角線状態で手袋開放装置3上に手袋を装着させる過程で手袋を保持する手袋昇降及び位置決め装置4を示す。
図9】対角線状態で手袋開放装置3上に手袋を装着させる過程で手袋を保持する手袋昇降及び位置決め装置4を示す。
図10】水平状態で手袋を保持し、手袋開放装置3上に手袋を装着させる手袋昇降及び位置決め装置4を示す。
図11】水平状態で手袋を保持し、手袋開放装置3上に手袋を装着させる手袋昇降及び位置決め装置4を示す。
図12】手袋開放装置3上に手袋を装着させる手袋昇降及び位置決め装置4を示す。
図13】手袋開放装置3上に手袋を装着させる手袋昇降及び位置決め装置4を示す。
図14】把持ピン(grasping pin)上に挿入されて膨脹されて、使用者の手を受け入れる準備ができた手袋100を示す。
図15】可動ロッド411が「上」の位置にある時の手袋昇降及び位置決め装置4を示す。
図16】可動ロッド411が「下」の位置にある時の手袋昇降及び位置決め装置4を示す。
図17】対角線位置にある手袋昇降及び位置決め装置4を示す。
図18】対角線位置にある手袋昇降及び位置決め装置4を示す。
図19】可動ロッド411に対する2つの状態にある調整ピース48を示す。
図20】手袋ホルダーに挿入された時の挿入ピン42を示す。
図21】手袋ホルダーに挿入された時の挿入ピン42を示す。
図22】手袋ホルダー6内に挿入される前と後の挿入ピン42を示す。
図23】手袋ホルダー6内に挿入される前と後の挿入ピン42を示す。
図24A】可動ロッド411及び手袋ホルダー6の複数の状態を示す。
図24B】可動ロッド411及び手袋ホルダー6の複数の状態を示す。
図24C】可動ロッド411及び手袋ホルダー6の複数の状態を示す。
図24D】可動ロッド411及び手袋ホルダー6の複数の状態を示す。
図24E】可動ロッド411及び手袋ホルダー6の複数の状態を示す。
図25】手袋ホルダー6を示す。
図26】手袋100がある手袋ホルダー6を示す。
図28】把持ピン36が多角形円周フレーム31の中心に集中された手袋開放装置3を示す。
図28】把持ピン36が多角形円周フレーム31の中心に集中された手袋開放装置3を示す。
図29】部分的に開放された位置にある手袋開放装置3を示す。
図30】開位置にある手袋開放装置3を示す。
図31】複数の状態における調節器8を示す。
図32】複数の状態における調節器8を示す。
図33】複数の状態における調節器8を示す。
図34】フォロワー(follower)92及びスプリング93を有する交換可能なカートリッジ7の部分断面図である。
図35】空の交換可能なカートリッジ7を示す。
図36】交換可能なカートリッジ7の平面図である。
図37】ストッパ(stopper)75を含むカートリッジの上端フレームである。
【発明を実施するための形態】
【0005】
本発明の主な目的は、使用者が手に手袋を装着することに役立つように設計された手袋装着装置1を提供することである。手袋装着装置1は、以下の主要部分:ケーシング2、手袋開放装置3、手袋昇降及び位置決め装置4及び空気ポンプ5を含む。
【0006】
手袋装着装置1は、手袋100を収容するように設計された交換可能な手袋カートリッジ7を含むことができる。手袋は、交換可能な手袋カートリッジ内に重ねて配置されることができる。交換可能な手袋カートリッジは、手袋がなくなるたびに補充される手袋装着装置の永久的な部分として固定されることができ、または代替的に、交換可能なカートリッジ全体を新しい交換可能な手袋カートリッジに交換して一種の使い捨て手袋カートリッジの役割を果たすことができる。手袋の滅菌状態を保持する必要がある場合、使い捨ての、交換可能な手袋カートリッジの設定がより適切で推奨される。
【0007】
手袋昇降及び位置決め装置4は、交換可能な手袋カートリッジから一度に一つずつ手袋を持ち上げて、手袋開放装置3に手袋開口103を位置させるように設計される。
【0008】
手袋装着装置1は、図面に示され、且つ前述したように、 ケーシング2、手袋昇降及び位置決め装置4、手袋開放装置3及び空気ポンプ5を含む。ケーシング2は、図面に部分的に示されており、手袋装着装置1の前述の部品を含む。ケーシング2は、また交換可能な手袋カートリッジ7をさらに含むことができる。
【0009】
手袋昇降及び位置決め装置4は、以下を含む:
(a)可動ロッド411が装着されたリニアアクチュエータ41を備えるベース43。リニアアクチュエータを動作させるとき、可動ロッドが前後に動くように設計される。
(b)手袋昇降及び位置決め装置4を回転させるように設計された回転式アクチュエータ44。回転式アクチュエータを動作させることにより、手袋昇降及び位置決め装置を回転させて、可動ロッドが向いている方向を変更することができる。
(c)手袋昇降及び位置決め装置4を上昇及び下降させるように設計された昇降アクチュエータ46を備える昇降アーム45。図面は、例えば、2つの昇降アームを示す。昇降アクチュエータを制御することにより、手袋昇降及び位置決め装置の位置が変更される。
(d)ベースは、解放ロッド47も含む。可動ロッド411の端部には挿入ピン42が配され、可動ロッド411は調整ロッド49を有する調整ピース48を含む。
【0010】
手袋昇降及び位置決め装置4は、下降して手袋100が付着された手袋ホルダー6に到逹した後、挿入ピン42が手袋ホルダー6内の嵌合孔61内に貫通されて可動ロッドにロックされるという事実によって、可動ロッド411によって手袋を「ピックアップ」するように設計される。この段階で、手袋昇降及び位置決め装置4は、手袋を上方前方に持ち上げて手袋開放装置に手袋を提供する。
【0011】
手袋に対するいくつかの説明:手袋装着装置1は、複数の手袋100を含む交換可能な手袋カートリッジ7を含むことができる。各手袋100は手袋ホルダー6に付着される。手袋ホルダーは、それぞれが手袋100の開口103の円周部分104が付着される固定クリップ63を端部に有する複数の固定ロッド62、及び手袋昇降及び位置決め装置4の挿入ピン42と一致する嵌合孔61を有する可撓性プラスチックで製造されることができる。このような方式で、挿入ピン42が嵌合孔61に挿入され、手袋ホルダー6をそれに固定して手袋が付着されている手袋ホルダーを手袋開放装置3に移動させる。挿入ピン42を嵌合孔61に直接センタリングするために、可動ロッド411は、手袋ホルダー6を収容して取り囲むことにより、挿入ピン42を嵌合孔61に直線にセンタリングする調整ロッド49を有する調整ピース48を含む。
【0012】
閉位置にある時に、手袋の開口が把持ピン36の上に挿入され、このような把持ピン36が開位置に移動すると、手袋が手袋ホルダー6から分離される。この段階で、手袋昇降及び位置決め装置4は、要求に応じて、他の手袋を持って来るために後へ移動する。手袋昇降及び位置決め装置4は、可動ロッド411を引き戻すことにより、現在手袋のない手袋ホルダー6を取り除き、それにより、手袋ホルダー6がベース43に連結された解放ロッド47と衝突し、これは、手袋ホルダー6が挿入ピン42を抜けて、好ましくは、ゴミ箱に落ちるようにする。
【0013】
図面は、6面フレームを有する手袋開放装置3を示すが、本発明は側面がより多いかより少ないフレームで具現され得る。各拡張ロッド(spreading rod)32の外部端部33は、軸方向ジョイント34によって多角形円周フレーム31に付着される。各拡張ロッド32の内部端部35には把持ピン36が装着される。手袋開放装置3は、拡張ロッド32と多角形円周フレーム31との間の接合角度を変更する機構をさらに含む。
【0014】
手袋装着装置1は、多角形円周フレーム31内部の穴を覆い、装置1を使用しない時には閉まるように設計され、その逆の場合も同様である調節器8を含むことができる。
【0015】
手袋装着装置1の動作方法:手袋昇降及び位置決め装置4は、前述のように、下降して手袋100をピックアップする。次に、手袋昇降及び位置決め装置4は、把持ピン36の上に手袋の開口を移動させる。次に、手袋開放装置3は閉位置から開位置へ、つまり手袋の開口が多角形円周フレームの形態に引き伸ばされた位置に移動し、実際に手袋は手袋開放装置の開口を密封する。その次に、空気ポンプ5がケーシング2内に亜圧力を生成して手袋を膨脹させる。そして、使用者は膨脹された手袋内に自分の手を挿入することができ、若干内側に動くと、把持ピンから解放されて、使用者の手に残るようになる。手袋内に手が完全に挿入されたことを識別するセンサまたは押圧やタッチによるスイッチが把持ピンからの手袋の解放を制御することができる。また、手袋装着装置には各前述の装置部品を活性化する各種アクティベータだけでなく、これらを自動に動作することができるようにするセンサが装着される。
【0016】
図1は、開口103、及び開口103の円周部分104を有する手袋100を示す。図2及び図3は、ケーシング2、手袋開放装置3、手袋昇降及び位置決め装置4、空気ポンプ5及び交換可能な手袋カートリッジ7を含む手袋装着装置1を示す。図4及び図5は、交換可能なカートリッジ7から手袋を収集する過程で可動ロッド411が下方を向けている時の手袋昇降及び位置決め装置4を示す。図6及び図7は、挿入ピンが手袋ホルダーの嵌合孔に挿入される時の手袋昇降及び位置決め装置4を示す。図8及び図9は、手袋開放装置3に手袋を装着させる過程で手袋を固定する対角線状態の手袋昇降及び位置決め装置4を示す。図10及び図11は、水平状態であり、手袋を取って手袋開放装置3に手袋を装着させる手袋昇降及び位置決め装置4を示す。図12及び13は、手袋開放装置3に手袋を装着させる手袋昇降及び位置決め装置4を示す。
【0017】
図14は、把持ピンに挿入されて膨脹され、使用者の手を受け入れる準備ができた手袋100を示す。図15は、可動ロッド411が「上」の位置にある時の手袋昇降及び位置決め装置4を示し、図16は、可動ロッド411が「下」の位置にある時の手袋昇降及び位置決め装置4を示す。図17及び図18は、対角線位置にある手袋昇降及び位置決め装置4を示す。図19は、可動ロッド411に対する2つの状態の調整ピース48を示す。図20及び21は、手袋ホルダー6に挿入される時の挿入ピン42を示す。図22及び図23は、手袋ホルダー6に挿入される前後の挿入ピン42を示す。図24A~24Eは、可動ロッド411及び手袋ホルダー6の各種状態を示す。図25は、手袋ホルダー6を示す。図26は、手袋100が付着されている手袋ホルダー6を示す。
【0018】
図27及び28は、把持ピン36が多角形円周フレーム31の中心、すなわち閉位置に集中された手袋開放装置3を示す。図29は、部分的に開位置にある手袋開放装置3を示し、すなわち内部端部35が多角形円周フレーム31の側面により近くなるように拡張ロッド32が若干回転された。図30は、開位置にある、すなわち拡張ロッド32が平行し、多角形円周フレーム31の側面に隣接し、把持ピン36が多角形円周フレームの前記側面の間の角度に位置された手袋開放装置3を示す。図31~33は、多様な状態における調節器8を示す。
【0019】
手袋装着装置1の交換可能なカートリッジ7及び手袋ホルダー6は、図面及び上記で説明されており、以下ではより詳しく説明する。手袋装着装置1は、手袋100の交換可能なカートリッジ7を含むことが好ましく、手袋装着装置は、以下で説明されるような各種交換可能なカートリッジ7を含むことがより好ましい。
【0020】
手袋装着装置1は、カートリッジハウジング91、フォロワー92及びスプリング93を含むカートリッジ機構90を含む。フォロワー92は、例えば、図34に示すように、その上端部にプッシュプレート922が装着され、その下端部にはプールプレート923が装着されたプッシュロッド921を含むことができる。好ましくは、スプリングはフォロワー92に圧力を加えてカートリッジハウジングを通じて上方へ移動し、手袋100でホルダー6を押し上げる方式で、定力スプリングタイプのスプリング93の一端部がカートリッジハウジング91の底に付着され、スプリングの他端部がプールプレート923に付着され、これはライフル実包/マガジンが作動する方式と類似する。
【0021】
カートリッジ機構90は、フォロワー及びスプリングのような関連部品、複数のカートリッジハウジング91、及び係わる交換可能なカートリッジを挿入ピン42と整列するために、カートリッジ機構を回転させるアクティベータを含むことができる。図2及び3は、複数の交換可能なカートリッジ7を含むように設計されたカートリッジ機構90を有する手袋装着装置を示す。
【0022】
使用者は、カートリッジハウジングの上端開口を介して交換可能なカートリッジ7を各カートリッジハウジング91に挿入することができ、それにより、フォロワー92を押し、下へ押圧した後、交換可能なカートリッジをハウジングにロックすることができる。そこで、緊張状態にあるスプリング93は、前述したように、フォロワー92に上方への力を活性化させる。手袋ホルダー6がカートリッジ7に引き出されるたびに、フォロワー92は、ライフル実包の動作原理と同様に、若干上方へ上昇する。交換可能なカートリッジがなくなると、カートリッジ機構が若干回転して、他のカートリッジを挿入ピンに整列し、カートリッジが全部なくなると、使用者がこれらを全部交換することができる。
【0023】
交換可能な手袋カートリッジ7は、それぞれに手袋100が上下に重ねて付着される複数の手袋ホルダー6を含むように設計される。交換可能なカートリッジ7は、手袋ホルダー6が交換可能なカートリッジから引き出されることができる上部開口72及びフォロワー92が手袋ホルダー6を貫通して上方へ押し上げることができる下部開口73を有する閉鎖周辺壁71を含む。
【0024】
交換可能なカートリッジ7は、手袋ホルダー6がカートリッジの内部にある時にガイドの役割を果たす少なくとも3つの内部コーナー74を含む。このような方式で、手袋ホルダー6は各固定ロッド62の端部が各内部コーナー74に位置する方式でカートリッジの内部に位置し、したがって手袋ホルダーが3つの脚を含む場合、3つの固定ロッドを意味し、カートリッジは少なくとも3つの内部コーナーを含む必要がある。
【0025】
内部コーナー74の二つ以上またはこれら全部に沿って、手袋ホルダー6の上方への移動を止めるように設計されたストッパ75が存在する。ストッパ75は、固定ロッド62の端部64に対応することができる。例えば、ストッパ75は、その間に垂直ピース642を有する2つの水平ピース641を含む固定ロッド62の端部64と対応する、ギャップ752を有する2つの水平突出部751を含むことができる。このような方式で、手袋ホルダー6の垂直ピース642がギャップ752内に位置された間にストッパ75の2つの水平突出部751は、2つの水平ピース641が上方へ移動することを防止し、それにより、カートリッジ内の上部手袋ホルダー6が挿入ピン42と会う位置に適切に位置される。挿入ピン42が手袋ホルダー6の嵌合孔61を貫通する時、これをロックして上へ引き上げ、固定ロッド62が曲がり、手袋ホルダーがカートリッジから引き出されることができるように、手袋ホルダー6は可撓性材料で製造されることができる。図35は、空のカートリッジ7を示し、図4はこれを手袋ホルダー6と示し、図36は、カートリッジ7の平面図であり、図37は、ストッパ75を含むカートリッジの上端フレームである。
【0026】
以上で説明され、また以下で説明される手袋ホルダー6は、ベース60及び少なくとも3つの固定ロッド62を含む。ベース60は、挿入ピン42と一致する複数の水平スロット611を有する嵌合孔61を含む。挿入ピン42は、丸いキノコ型先端421及び多角形ステム422を含む。丸いキノコ型先端421は、挿入ピン42が嵌合孔61を容易に貫通し、且つ容易に抜け出ることを防止することができるようにする。挿入ピンの貫通をより容易にし、ピンが孔から容易に抜け出ることを防止するように、嵌合孔の周りとその間の領域612が孔に向かって傾斜するようにベースを設計することが可能である。多角形ステム422は、嵌合孔61内に位置されるとともに、挿入ピン42の周りの手袋ホルダー6の回転移動を防止する水平スロット611の端部によって囲まれる。少なくとも3つの固定ロッド62の各端部64は、手袋100の開口103の円周部分104が付着される固定クリップ63、及びその間に垂直ピース642を有する2つの水平ピース641を含む。手袋ホルダー6がカートリッジの内部に上下に重ねて位置される時、各手袋ホルダーの垂直ピース642はその上の手袋ホルダーの2つの水平ピース641の間に位置され、それによって、手袋ホルダーがカートリッジの内部で安定的で、且つ規則正しく上下に重ねて配置される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24A
図24B
図24C
【図
図24E
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
【国際調査報告】