(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-24
(54)【発明の名称】フィードバック方式の指示及び決定方法、装置、記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 76/14 20180101AFI20230316BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20230316BHJP
H04W 28/04 20090101ALI20230316BHJP
H04W 4/40 20180101ALI20230316BHJP
H04L 1/1812 20230101ALI20230316BHJP
【FI】
H04W76/14
H04W92/18
H04W28/04 110
H04W4/40
H04L1/1812
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022548073
(86)(22)【出願日】2020-02-14
(85)【翻訳文提出日】2022-08-05
(86)【国際出願番号】 CN2020075299
(87)【国際公開番号】W WO2021159476
(87)【国際公開日】2021-08-19
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】ジャオ チュン
【テーマコード(参考)】
5K014
5K067
【Fターム(参考)】
5K014AA01
5K014FA03
5K067AA21
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
5K067HH28
(57)【要約】
【課題】
【解決手段】本開示は、フィードバック方式の指示及び決定方法、装置、記憶媒体に関し、通信技術分野に属する。前記方法は、第1デバイスが構成情報を取得するステップであって、前記構成情報が、前記第1デバイスがハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックのオプション機能をサポートするか否かを指示するために用いられるステップと、前記第1デバイスが前記構成情報に基づいて第2デバイスにサイドリンク制御情報を送信するステップであって、前記サイドリンク制御情報が第1類サイドリンク制御情報及び第2類サイドリンク制御情報を含み、前記第1類サイドリンク制御情報と前記第2類サイドリンク制御情報のうちの1つが第1のフィールドを含み、前記第1のフィールドが、マルチキャスト通信データ伝送のHARQフィードバック方式を指示するために用いられるステップと、を含む。第1デバイスがHARQのオプション機能をサポートするか否かに基づいて、どのようにしてサイドリンク制御情報を用いてマルチキャスト通信のHARQフィードバック方式を指示するかを決定し、柔軟に適用することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィードバック方式指示方法であって、前記方法は、
第1デバイスが構成情報を取得するステップであって、前記構成情報が、前記第1デバイスがハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックのオプション機能をサポートするか否かを指示するために用いられるステップと、
前記第1デバイスが前記構成情報に基づいて第2デバイスにサイドリンク制御情報を送信するステップであって、前記サイドリンク制御情報が第1類サイドリンク制御情報及び第2類サイドリンク制御情報を含み、前記第1類サイドリンク制御情報と前記第2類サイドリンク制御情報のうちの1つが第1のフィールドを含み、前記第1のフィールドが、マルチキャスト通信データ伝送のHARQフィードバック方式を指示するために用いられるステップと、を含む、
ことを特徴とするフィードバック方式指示方法。
【請求項2】
前記構成情報が、第1デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートすることを指示する場合、前記第1類サイドリンク制御情報は前記第1のフィールドを含み、または、
前記構成情報が、前記第1デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートしないことを指示する場合、前記第2類サイドリンク制御情報は前記第1のフィールドを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1類サイドリンク制御情報が前記第1のフィールドを含む場合、前記第1のフィールドはさらに前記第2類サイドリンク制御情報のフォーマットを指示するために用いられる、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記サイドリンク制御情報に関連するマルチキャスト通信データ伝送の異なるHARQフィードバック方式は、異なる第2類サイドリンク制御情報のフォーマット、および前記第1のフィールドの異なる取り得る値に対応する、
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のフィールドは4種類の取り得る値を有し、前記4種類の取り得る値は4種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットにそれぞれ対応し、前記4種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットはブロードキャスト通信、ユニキャスト通信、HARQフィードバック方式1に基づくマルチキャスト通信、及びHARQフィードバック方式2に基づくマルチキャスト通信にそれぞれ対応し、
または、前記第1のフィールドは3種類の取り得る値を有し、前記3種類の取り得る値は3種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットにそれぞれ対応し、前記3種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットはブロードキャスト通信、HARQフィードバック方式1に基づくマルチキャスト通信、ユニキャスト通信、及びHARQフィードバック方式2に基づくマルチキャスト通信にそれぞれ対応する、
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記第2類サイドリンク制御情報は前記第1のフィールドを含み、前記第1類サイドリンク制御情報または前記第2類サイドリンク制御情報は第2のフィールドを含み、前記第2のフィールドは直接通信タイプを指示するために用いられる、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記構成情報は、前記第1デバイスによって受信された、アクセスネットワークデバイスによって送信された情報であり、または、前記構成情報は、前記第1デバイスにおいて予め構成された情報である、
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記オプション機能は、受信側と送信側との距離に基づいてHARQフィードバックを行うことである、
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
フィードバック方式決定方法であって、前記方法は、
第2デバイスが、第1デバイスによって送信されるサイドリンク制御情報を受信するステップであって、前記サイドリンク制御情報が第1類サイドリンク制御情報及び第2類サイドリンク制御情報を含み、前記第1類サイドリンク制御情報と前記第2類サイドリンク制御情報のうちの1つが第1のフィールドを含み、前記第1のフィールドが、マルチキャスト通信データ伝送のハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方式を指示するために用いられるステップと、
前記第2デバイスが、構成情報及び前記サイドリンク制御情報内の前記第1のフィールドに基づいて、前記サイドリンク制御情報に関連するマルチキャスト通信データ伝送のHARQフィードバック方式を決定するステップであって、前記構成情報が、前記第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートするか否かを指示するために用いられるステップと、を含む、
ことを特徴とするフィードバック方式決定方法。
【請求項10】
前記第1類サイドリンク制御情報が第1のフィールドを含む場合、前記第1のフィールドはさらに前記第2類サイドリンク制御情報のフォーマットを指示するために用いられる、
ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記サイドリンク制御情報に関連するマルチキャスト通信データ伝送の異なるHARQフィードバック方式は、異なる第2類サイドリンク制御情報フォーマット、および前記第1のフィールドの異なる取り得る値に対応する、
ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のフィールドは4種類の取り得る値を有し、前記4種類の取り得る値は4種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットにそれぞれ対応し、前記4種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットはブロードキャスト通信、ユニキャスト通信、HARQフィードバック方式1に基づくマルチキャスト通信、及びHARQフィードバック方式2に基づくマルチキャスト通信にそれぞれ対応し、
または、前記第1のフィールドは3種類の取り得る値を有し、前記3種類の取り得る値は3種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットにそれぞれ対応し、前記3種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットはブロードキャスト通信、HARQフィードバック方式1に基づくマルチキャスト通信、ユニキャスト通信、及びHARQフィードバック方式2に基づくマルチキャスト通信にそれぞれ対応する、
ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第2デバイスが前記サイドリンク制御情報及び構成情報に基づいて、マルチキャスト通信のHARQフィードバック方式を決定するステップは、
前記構成情報が、前記第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートすることを指示する場合、前記第1類サイドリンク制御情報内の前記第1のフィールドの取り得る値に基づいて、第2類サイドリンク制御情報フォーマット、および対応するマルチキャスト通信のHARQフィードバック方式を決定するステップ、または、
前記構成情報が、前記第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートすることを指示し、且つ直接通信リソースプールには、HARQフィードバック情報を送信するための時間周波数リソースが存在する場合、前記第1類サイドリンク制御情報内の前記第1のフィールドに基づいて、第2類サイドリンク制御情報フォーマット、および対応するマルチキャスト通信のHARQフィードバック方式を決定するステップと、または、
前記構成情報が、前記第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートしないことを指示する場合、または、直接通信リソースプールにはHARQフィードバック情報を送信するための時間周波数リソースが存在しない場合、前記第2類サイドリンク制御情報内の前記第1のフィールドに基づいて、マルチキャスト通信のHARQフィードバック方式を決定する、
ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記第2類サイドリンク制御情報は前記第1のフィールドを含み、前記第1類サイドリンク制御情報または前記第2類サイドリンク制御情報は第2のフィールドを含み、前記第2のフィールドは直接通信タイプを指示するために用いられる、
ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項15】
前記構成情報は、前記第2デバイスによって受信された、アクセスネットワークデバイスによって送信された情報であり、または、前記構成情報は、前記第2デバイスにおいて予め構成された情報である、
ことを特徴とする請求項9~14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記オプション機能は、受信側と送信側との距離に基づいてHARQフィードバックを行うことである、
ことを特徴とする請求項9~14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
フィードバック方式指示装置であって、第1デバイスに適用され、前記装置は、
構成情報を取得するように構成される取得モジュールであって、前記構成情報が、前記第1デバイスがハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックのオプション機能をサポートするか否かを指示するために用いられる取得モジュールと、
前記構成情報に基づいて第2デバイスにサイドリンク制御情報を送信するように構成される送信モジュールであって、前記サイドリンク制御情報が第1類サイドリンク制御情報及び第2類サイドリンク制御情報を含み、前記第1類サイドリンク制御情報と前記第2類サイドリンク制御情報のうちの1つが第1のフィールドを含み、前記第1のフィールドが、マルチキャスト通信データ伝送のHARQフィードバック方式を指示するために用いられる送信モジュールと、を含む、
ことを特徴とするフィードバック方式指示装置。
【請求項18】
前記構成情報が、第1デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートすることを指示する場合、前記第1類サイドリンク制御情報は前記第1のフィールドを含み、または、
前記構成情報が、前記第1デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートしないことを指示する場合、前記第2類サイドリンク制御情報は前記第1のフィールドを含む、
ことを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記第1類サイドリンク制御情報が前記第1のフィールドを含む場合、前記第1のフィールドはさらに前記第2類サイドリンク制御情報のフォーマットを指示するために用いられる、
ことを特徴とする請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記サイドリンク制御情報に関連するマルチキャスト通信データ伝送の異なるHARQフィードバック方式は、異なる第2類サイドリンク制御情報のフォーマット、および前記第1のフィールドの異なる取り得る値に対応する、
ことを特徴とする請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記第1のフィールドは4種類の取り得る値を有し、前記4種類の取り得る値は4種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットにそれぞれ対応し、前記4種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットはブロードキャスト通信、ユニキャスト通信、HARQフィードバック方式1に基づくマルチキャスト通信、及びHARQフィードバック方式2に基づくマルチキャスト通信にそれぞれ対応し、
または、前記第1のフィールドは3種類の取り得る値を有し、前記3種類の取り得る値は3種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットにそれぞれ対応し、前記3種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットはブロードキャスト通信、HARQフィードバック方式1に基づくマルチキャスト通信、ユニキャスト通信、及びHARQフィードバック方式2に基づくマルチキャスト通信にそれぞれ対応する、
ことを特徴とする請求項19に記載の装置。
【請求項22】
前記第2類サイドリンク制御情報は前記第1のフィールドを含み、前記第1類サイドリンク制御情報または前記第2類サイドリンク制御情報は第2のフィールドを含み、前記第2のフィールドは直接通信タイプを指示するために用いられる、
ことを特徴とする請求項18に記載の装置。
【請求項23】
前記構成情報は、前記第1デバイスによって受信された、アクセスネットワークデバイスによって送信された情報であり、または、前記構成情報は、前記第1デバイスにおいて予め構成された情報である、
ことを特徴とする請求項17~22のいずれか一項に記載の装置。
【請求項24】
前記オプション機能は、受信側と送信側との距離に基づいてHARQフィードバックを行うことである、
ことを特徴とする請求項17~22のいずれか一項に記載の装置。
【請求項25】
フィードバック方式決定装置であって、第2デバイスに適用され、前記装置は、
第1デバイスによって送信されるサイドリンク制御情報を受信するように構成される受信モジュールであって、前記サイドリンク制御情報が第1類サイドリンク制御情報及び第2類サイドリンク制御情報を含み、前記第1類サイドリンク制御情報と前記第2類サイドリンク制御情報のうちの1つが第1のフィールドを含み、前記第1のフィールドが、マルチキャスト通信データ伝送のハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方式を指示するために用いられる受信モジュールと、
構成情報及び前記サイドリンク制御情報内の前記第1のフィールドに基づいて、前記サイドリンク制御情報に関連するマルチキャスト通信データ伝送のHARQフィードバック方式を決定するように構成される決定モジュールであって、前記構成情報が、前記第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートするか否かを指示するために用いられる決定モジュールと、を含む、
ことを特徴とするフィードバック方式決定装置。
【請求項26】
前記第1類サイドリンク制御情報が第1のフィールドを含む場合、前記第1のフィールドはさらに前記第2類サイドリンク制御情報のフォーマットを指示するために用いられる、
ことを特徴とする請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記サイドリンク制御情報に関連するマルチキャスト通信データ伝送の異なるHARQフィードバック方式は、異なる第2類サイドリンク制御情報フォーマット、および前記第1のフィールドの異なる取り得る値に対応する、
ことを特徴とする請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記第1のフィールドは4種類の取り得る値を有し、前記4種類の取り得る値は4種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットにそれぞれ対応し、前記4種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットはブロードキャスト通信、ユニキャスト通信、HARQフィードバック方式1に基づくマルチキャスト通信、及びHARQフィードバック方式2に基づくマルチキャスト通信にそれぞれ対応し、
または、前記第1のフィールドは3種類の取り得る値を有し、前記3種類の取り得る値は3種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットにそれぞれ対応し、前記3種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットはブロードキャスト通信、HARQフィードバック方式1に基づくマルチキャスト通信、ユニキャスト通信、及びHARQフィードバック方式2に基づくマルチキャスト通信にそれぞれ対応する、
ことを特徴とする請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記決定モジュールは、
前記構成情報が、前記第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートすることを指示する場合、前記第1類サイドリンク制御情報内の前記第1のフィールドの取り得る値に基づいて、第2類サイドリンク制御情報フォーマット、および対応するマルチキャスト通信のHARQフィードバック方式を決定し、または、
前記構成情報が、前記第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートすることを指示し、且つ直接通信リソースプールには、HARQフィードバック情報を送信するための時間周波数リソースが存在する場合、前記第1類サイドリンク制御情報内の前記第1のフィールドに基づいて、第2類サイドリンク制御情報フォーマット、および対応するマルチキャスト通信のHARQフィードバック方式を決定し、または、
前記構成情報が、前記第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートしないことを指示する場合、または、直接通信リソースプールにはHARQフィードバック情報を送信するための時間周波数リソースが存在しない場合、前記第2類サイドリンク制御情報内の前記第1のフィールドに基づいて、マルチキャスト通信のHARQフィードバック方式を決定するように構成される、
ことを特徴とする請求項27に記載の装置。
【請求項30】
前記第2類サイドリンク制御情報は前記第1のフィールドを含み、前記第1類サイドリンク制御情報または前記第2類サイドリンク制御情報は第2のフィールドを含み、前記第2のフィールドは直接通信タイプを指示するために用いられる、
ことを特徴とする請求項25に記載の装置。
【請求項31】
前記構成情報は、前記第2デバイスによって受信された、アクセスネットワークデバイスによって送信された情報であり、または、前記構成情報は、前記第2デバイスにおいて予め構成された情報である、
ことを特徴とする請求項25~30のいずれか一項に記載の装置。
【請求項32】
前記オプション機能は、受信側と送信側との距離に基づいてHARQフィードバックを行うものである、
ことを特徴とする請求項25~30のいずれか一項に記載の装置。
【請求項33】
フィードバック方式指示装置であって、前記装置は、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、請求項1~8のいずれか一項に記載のフィードバック方式指示方法を実現するように、前記実行可能な命令をロードして実行するように構成される、
ことを特徴とするフィードバック方式指示装置。
【請求項34】
フィードバック方式決定装置であって、前記装置は、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、含み、
前記プロセッサは、請求項9~16のいずれか一項に記載のフィードバック方式決定方法を実現するように、前記実行可能な命令をロードして実行するように構成される。
ことを特徴とする
【請求項35】
非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体内の命令は、プロセッサによって実行される時、請求項1~8のいずれか一項に記載のフィードバック方式指示方法、または、請求項9~16のいずれか一項に記載のフィードバック方式決定方法を実行できる、
ことを特徴とする非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は通信技術分野に関し、特にフィードバック方式の指示及び決定方法、装置、記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
車とあらゆるものの通信(Vehicle to Everything、V2X)技術は、クルマのインターネット技術とも呼ばれ、車両をあらゆる物事を繋げる新世代の情報通信技術である。Vは車両を表し、Xは、車両と情報インタラクションを行うオブジェクト、例えば車、人間、交通路側インフラストラクチャー及びネットワークなどを表す。
【0003】
V2Xシステムでは、デバイスとデバイスとの間はサイドリンクを介して直接通信することができ、この通信方式は直接通信と呼ぶことができる。直接通信は、ユニキャスト、マルチキャスト、及びブロードキャストなど様々なタイプを含むことができ、ユニキャスト及びマルチキャストについて、デバイスは通信データを受信した後、データの正常な伝送を確保するために、ハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat reQuest、HARQ)フィードバックを行う必要がある。
【0004】
関連技術では、マルチキャスト通信は2種類のHARQフィードバック方式をサポートし、送信デバイスは、サイドリンク制御情報を通して、受信デバイスがどのHARQフィードバック方式を用いてフィードバックするかを指示する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の実施例は、第1デバイスがHARQのオプション機能をサポートするか否かに基づいて、どのようにしてサイドリンク制御情報を用いてマルチキャスト通信のHARQフィードバック方式を指示するかを決定できるフィードバック方式の指示及び決定方法、装置、記憶媒体を提供する。前記技術案は以下のとおりである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の実施例の第1の態様によれば、第1デバイスに提供されるフィードバック方式指示方法を提供し、前記方法は、第1デバイスが構成情報を取得するステップであって、前記構成情報が、前記第1デバイスがハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックのオプション機能をサポートするか否かを指示するために用いられるステップと、前記第1デバイスが前記構成情報に基づいて第2デバイスにサイドリンク制御情報を送信するステップであって、前記サイドリンク制御情報が第1類サイドリンク制御情報及び第2類サイドリンク制御情報を含み、前記第1類サイドリンク制御情報と前記第2類サイドリンク制御情報のうちの1つが第1のフィールドを含み、前記第1のフィールドが、マルチキャスト通信データ伝送のHARQフィードバック方式を指示するために用いられるステップと、を含む。
【0007】
任意選択的に、構成情報が、第1デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートすることを指示する場合、第1類サイドリンク制御情報は第1のフィールドを含み、または、構成情報が、第1デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートしないことを指示する場合、第2類サイドリンク制御情報は第1のフィールドを含む。
【0008】
任意選択的に、第1類サイドリンク制御情報が第1のフィールドを含む場合、第1のフィールドはさらに第2類サイドリンク制御情報のフォーマットを指示するために用いられる。
【0009】
任意選択的に、サイドリンク制御情報に関連するマルチキャスト通信データ伝送の異なるHARQフィードバック方式は、異なる第2類サイドリンク制御情報のフォーマット、および第1のフィールドの異なる取り得る値に対応する。
【0010】
任意選択的に、第1のフィールドは4種類の取り得る値を有し、この4種類の取り得る値はそれぞれ4種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットに対応し、4種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットはブロードキャスト通信、ユニキャスト通信、HARQフィードバック方式1に基づくマルチキャスト通信、及びHARQフィードバック方式2に基づくマルチキャスト通信にそれぞれ対応し、または、第1のフィールドは3種類の取り得る値を有し、この3種類の取り得る値は3種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットにそれぞれ対応し、3種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットはブロードキャスト通信、HARQフィードバック方式1に基づくマルチキャスト通信、ユニキャスト通信、及びHARQフィードバック方式2に基づくマルチキャスト通信にそれぞれ対応する。
【0011】
任意選択的に、第2類サイドリンク制御情報は第1のフィールドを含み、第1類サイドリンク制御情報または第2類サイドリンク制御情報は第2のフィールドを含み、第2のフィールドは直接通信タイプを指示するために用いられる。
【0012】
任意選択的に、構成情報は、第1デバイスによって受信された、アクセスネットワークデバイスによって送信された情報であり、または、構成情報は、第1デバイスにおいて予め構成された情報である。
【0013】
任意選択的に、オプション機能は、受信側と送信側との距離に基づいてHARQフィードバックを行うことである。
【0014】
本開示の実施例の第2の態様によれば、第2デバイスに適用されるフィードバック方式決定方法を提供し、前記方法は、第2デバイスが、第1デバイスによって送信されるサイドリンク制御情報を受信するステップであって、前記サイドリンク制御情報が第1類サイドリンク制御情報及び第2類サイドリンク制御情報を含み、前記第1類サイドリンク制御情報と前記第2類サイドリンク制御情報のうちの1つが第1のフィールドを含み、前記第1のフィールドが、マルチキャスト通信データ伝送のハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方式を指示するために用いられるステップと、前記第2デバイスが、構成情報及び前記サイドリンク制御情報内の前記第1のフィールドに基づいて、前記サイドリンク制御情報に関連するマルチキャスト通信データ伝送のHARQフィードバック方式を決定するステップであって、前記構成情報が、前記第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートするか否かを指示するために用いられるステップと、を含む。
【0015】
任意選択的に、第1類サイドリンク制御情報が第1のフィールドを含む場合、第1のフィールドはさらに第2類サイドリンク制御情報のフォーマットを指示するために用いられる。
【0016】
任意選択的に、サイドリンク制御情報に関連するマルチキャスト通信データ伝送の異なるHARQフィードバック方式は、異なる第2類サイドリンク制御情報フォーマット、および第1のフィールドの異なる取り得る値に対応する。
【0017】
任意選択的に、第1のフィールドは4種類の取り得る値を有し、この4種類の取り得る値は4種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットにそれぞれ対応し、4種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットはブロードキャスト通信、ユニキャスト通信、HARQフィードバック方式1に基づくマルチキャスト通信、及びHARQフィードバック方式2に基づくマルチキャスト通信にそれぞれ対応し、または、第1のフィールドは3種類の取り得る値を有し、この3種類の取り得る値は3種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットにそれぞれ対応し、3種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットはブロードキャスト通信、HARQフィードバック方式1に基づくマルチキャスト通信、ユニキャスト通信、及びHARQフィードバック方式2に基づくマルチキャスト通信にそれぞれ対応する。
【0018】
任意選択的に、第2デバイスがサイドリンク制御情報及び構成情報に基づいて、マルチキャスト通信のHARQフィードバック方式を決定するステップは、構成情報が、第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートすることを指示する場合、第1類サイドリンク制御情報内の第1のフィールドの取り得る値に基づいて、第2類サイドリンク制御情報フォーマット、および対応するマルチキャスト通信のHARQフィードバック方式を決定するステップ、または、構成情報が、第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートすることを指示し、且つ直接通信リソースプールには、HARQフィードバック情報を送信するための時間周波数リソースが存在する場合、第1類サイドリンク制御情報内の第1のフィールドに基づいて、第2類サイドリンク制御情報フォーマット、および対応するマルチキャスト通信のHARQフィードバック方式を決定するステップ、または、構成情報が、第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートしないことを指示する場合、または、直接通信リソースプールにはHARQフィードバック情報を送信するための時間周波数リソースが存在しない場合、第2類サイドリンク制御情報内の第1のフィールドに基づいて、マルチキャスト通信のHARQフィードバック方式を決定するステップ、を含む。
【0019】
任意選択的に、第2類サイドリンク制御情報は第1のフィールドを含み、第1類サイドリンク制御情報または第2類サイドリンク制御情報は第2のフィールドを含み、第2のフィールドは直接通信タイプを指示するために用いられる。
【0020】
任意選択的に、構成情報は、第2デバイスによって受信された、アクセスネットワークデバイスによって送信された情報であり、または、構成情報は、第2デバイスにおいて予め構成された情報である。
【0021】
任意選択的に、オプション機能は、受信側と送信側との距離に基づいてHARQフィードバックを行うことである。
【0022】
本開示の実施例の第3の態様によれば、第1デバイスに適用されるフィードバック方式指示装置を提供し、前記装置は、構成情報を取得するように構成される取得モジュールであって、前記構成情報が、前記第1デバイスがハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックのオプション機能をサポートするか否かを指示するために用いられる取得モジュールと、前記構成情報に基づいて第2デバイスにサイドリンク制御情報を送信するように構成される送信モジュールであって、前記サイドリンク制御情報が第1類サイドリンク制御情報及び第2類サイドリンク制御情報を含み、前記第1類サイドリンク制御情報と前記第2類サイドリンク制御情報のうちの1つが第1のフィールドを含み、前記第1のフィールドが、マルチキャスト通信データ伝送のHARQフィードバック方式を指示するために用いられる送信モジュールと、を含む。
【0023】
本開示の実施例の第4の態様によれば、第2デバイスに適用されるフィードバック方式決定装置を提供し、前記装置は、第1デバイスによって送信されるサイドリンク制御情報を受信するように構成される受信モジュールであって、前記サイドリンク制御情報が第1類サイドリンク制御情報及び第2類サイドリンク制御情報を含み、前記第1類サイドリンク制御情報と前記第2類サイドリンク制御情報のうちの1つが第1のフィールドを含み、前記第1のフィールドが、マルチキャスト通信データ伝送のハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方式を指示するために用いられる受信モジュールと、構成情報及び前記サイドリンク制御情報内の前記第1のフィールドに基づいて、前記サイドリンク制御情報に関連するマルチキャスト通信データ伝送のHARQフィードバック方式を決定するように構成される決定モジュールであって、前記構成情報が、前記第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートするか否かを指示するために用いられる決定モジュールと、を含む。
【0024】
任意選択的に、前記決定モジュールは、前記構成情報が、前記第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートすることを指示する場合、前記第1類サイドリンク制御情報内の前記第1のフィールドの取り得る値に基づいて、第2類サイドリンク制御情報フォーマット、および対応するマルチキャスト通信のHARQフィードバック方式を決定し、または、前記構成情報が、前記第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートすることを指示し、且つ直接通信リソースプールには、HARQフィードバック情報を送信するための時間周波数リソースが存在する場合、前記第1類サイドリンク制御情報内の前記第1のフィールドに基づいて、第2類サイドリンク制御情報フォーマット、および対応するマルチキャスト通信のHARQフィードバック方式を決定し、または、前記構成情報が、前記第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートしないことを指示する場合、または、直接通信リソースプールにはHARQフィードバック情報を送信するための時間周波数リソースが存在しない場合、前記第2類サイドリンク制御情報内の前記第1のフィールドに基づいて、マルチキャスト通信のHARQフィードバック方式を決定するように構成される。
【0025】
本開示の実施例の第5の態様によれば、フィードバック方式指示装置を提供し、前記装置は、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、前記プロセッサは、第1の態様のいずれか一項に記載のフィードバック方式指示方法を実現するように、前記実行可能な命令をロードして実行するように構成される。
【0026】
本開示の実施例の第6の態様によれば、フィードバック方式決定装置を提供し、前記装置は、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、前記プロセッサは、第2の態様のいずれか一項に記載のフィードバック方式決定方法を実現するように、前記実行可能な命令をロードして実行するように構成される。
【0027】
本開示の実施例の第7の態様によれば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体内の命令は、プロセッサによって実行される際に、第1の態様に記載のフィードバック方式指示方法または第2の態様に記載のフィードバック方式決定方法を実行することができる。
【発明の効果】
【0028】
本開示の実施例によって提供される技術案は以下の有益な効果を奏することができる。
【0029】
本開示の実施例では、第1デバイスは、第1デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートするか否かを指示するための構成情報に基づいて、マルチキャスト通信データ伝送のHARQフィードバック方式を指示するための第1のフィールドが第1類サイドリンク制御情報にキャリアされるか、それともマルチキャスト通信データ伝送のHARQフィードバック方式を指示するための第1のフィールドが第2類サイドリンク制御情報にキャリアされるかを選択して、指示方式は柔軟である。第2デバイスは、第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートするか否かを指示するための構成情報、及びサイドリンク制御情報内の第1のフィールドに基づいて、マルチキャスト通信のフィードバック方式を正確に決定することができる。
【0030】
なお、以上の一般的な説明及び以下の詳しい説明は例示的及び説明的なものに過ぎず、本開示を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0031】
ここでの図面は明細書に組み込まれて本明細書の一部になり、本開示と一致する実施例を示し、且つ明細書とともに本開示の原理に対する説明に用いられる。
【
図1】本発明の実施例によって提供されるネットワークアーキテクチャの概略図である。
【
図2】例示的な一実施例によって示されるフィードバック方式指示方法のフローチャートである。
【
図3】例示的な一実施例によって示されるフィードバック方式決定方法のフローチャートである。
【
図4】例示的な一実施例によって示されるフィードバック方式の指示及び決定方法のインタラクションプロセス図である。
【
図5】例示的な一実施例によって示されるフィードバック方式指示装置の構造概略図である。
【
図6】例示的な一実施例によって示されるフィードバック方式決定装置の構造概略図である。
【
図7】例示的な一実施例によって示されるフィードバック方式指示または決定装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
ここで、例示的な実施例を詳しく説明し、その例は図面に示される。以下の説明は図面に関わると、特に明記されていない限り、異なる図面における同じ数字は同じまたは類似する要素を表す。以下の例示的な実施例で説明される実施形態は、本開示と一致するすべての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは添付の特許請求の範囲で詳しく説明された、本開示の一部の態様に一致する装置及び方法の例に過ぎない。
【0033】
関連技術では、V2Xインタラクション情報のモードは、車車間(Vehicle to Vehicle、V2V)、路車間(Vehicle to Infrastructure、V2I)、歩車間(Vehicle to Pedestrian、V2P)、車両ネットワーク間(Vehicle to Network、V2N)を含む。
【0034】
図1に示すのは、本開示の例示的な一実施例によって提供されるネットワークアーキテクチャのブロック図であり、該ネットワークアーキテクチャはLTE(Long Term Evolution、ロングタームエボリューション)システムのみを例として説明する。
図1に示すように、該ネットワークアーキテクチャは、EPC(Evolved Packet Core、進化したパケットコアネットワーク)11、E-UTRAN(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network、進化したUMTS地上無線アクセスネットワーク)12、RSU(Road Side Unit、路側ユニット)13、車両14、及び端末15を含むことができる。
【0035】
EPC11はLTEシステムのコアネットワークである。コアネットワークには複数のコアネットワークデバイスが含まれる。コアネットワークデバイスの主な機能は、ユーザ接続の提供、ユーザの管理、およびサービスをキャリアすることであり、ネットワークをキャリアして外部ネットワークに提供するインターフェースとして機能する。例えば、EPC11にMME(Mobility Management Entity、モバイル管理ノード)、S-GW(Serving Gateway、サービスゲートウェイ)、P-GW(PDN Gateway、PDNゲートウェイ)が含まれる。E-UTRAN12はLTEシステムのアクセスネットワークである。アクセスネットワークに複数のアクセスネットワークデバイスが含まれる。アクセスネットワークデバイスは基地局(Base Station、BS)であってもよく、前記基地局は、アクセスネットワーク内に配置されて端末15のために無線通信機能を提供するための装置である。基地局は様々なタイプのマクロ基地局、マイクロ基地局、中継点、アクセスポイントなどを含むことができる。異なる無線アクセス技術を用いるシステムでは、基地局機能を備えるデバイスの名称はそれぞれ異なり、例えば、LTEシステムでは、eNodeBまたはeNBと呼ばれ、5G新しい無線(NR、New Radio)システムでは、gNodeBまたはgNBと呼ばれる。
【0036】
端末15は、無線通信機能を備える様々なハンドヘルドデバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、コンピューティングデバイスまたは無線モデムに接続される他の処理デバイス、および様々な形式のユーザデバイス(User Equipment、UE)、移動局(Mobile Station、MS)、端末デバイス(terminal device)などを含むことができる。説明の都合上、上記の言及されたデバイスは端末と総称する。アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間は特定の無線インターフェース技術、例えばS1インターフェースを介して互いに通信する。アクセスネットワークデバイスと端末15との間も特定の無線インターフェース技術、例えばUuインターフェースを介して互いに通信する。
【0037】
RSU13はマイクロ波読み書きデバイス及びコントローラを含むことができる。RSU13は、車両14がレポートした情報を受信し、且つ車両14に道路の交通情報を送信するために用いられる。RSU13はデータ記憶及び処理能力を備え、道路状況、車両運転などの交通情報を素早く、正確に検出し、且つ該交通情報を処理した後に車両14に送信することができる。RSU13とアクセスネットワークデバイスとの間は特定の無線インターフェース技術、例えばUuインターフェースを介して互いに通信することができる。
【0038】
車両14は自動運転車両であってもよく、自動運転車両でなくても良い。車両14は車載通信装置を備え、車両14は車載通信装置、例えばRSU13を介して、他の車両、端末15または他のデバイスとの通信を実現する。車載通信装置は、車載通信ボックス(Telematics B0X、T-B0X)内に集積された装置であっても良いし、車体から独立した装置であってもよい。また、車載通信装置は車両14出荷前に車両14内に実装されてもよく、車両14出荷後に車両14内に実装されても良い。車両14の車載通信装置と端末15との間は、直接通信インターフェース(例えばPC5インターフェース)を介して互いに通信することができ、例えば、端末15はPC5インターフェースを介して車両14に自身の位置情報を送信する。車両14の車載通信装置とRSU13との間は直接通信インターフェース(例えばPC5インターフェース)を介して互いに通信することができ、例えばRSU13はPC5インターフェースを介して車両14に遠方道路の交通情報を送信する。また、車両14の車載通信装置とアクセスネットワークデバイス(例えばLTEシステムのeNB)との間は特定の無線インターフェース技術、例えばUuインターフェースを介して互いに通信することができる。
【0039】
上記
図1に示す通信システムはV2Xビジネスシーンを実現することができ、上記通信システムは、V2Xアプリケーションサーバ、V2X制御機能ノードなどのデバイスをさらに含んでも良いが、本開示の実施例では限定されない。
【0040】
なお、
図1に示す通信システムでは、LTEシステムのみを例として説明した。本開示で説明される技術案は、LTEシステム、または様々な無線アクセス技術を用いる他の無線通信システム、例えば符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single Carrier Frequency Division Multiple Access、SC-FDMA)などのアクセス技術を用いるシステムに適用することができる。また、さらにLTEシステムの後続の進化型システム、例えば次世代ネットワークシステム、即ち第5世代(5th Generation、5G)システムなどに適用することができる。さらに、本開示の実施例では、「ネットワーク」と「システム」という名詞は交換可能に使われることが多いが、当業者であればその意味を理解することができる。
【0041】
本開示の実施例で説明される通信システムおよびビジネスシーンは、本開示の実施例の技術案をよりよく説明するためのものであり、本開示の実施例によって提供される技術案を限定するものではない。当業者であれば、通信システムの進化と新しいビジネスシーンの出現につれて、本開示の実施例によって提供される技術案は、類似する技術的課題に対しても同様に適用することを理解できる。
【0042】
関連技術では、2つのデバイスが直接通信を用いる場合、送信デバイスは、受信デバイスがデータを正常に受信してデータを成功に復調することを確保するように、受信デバイスにサイドリンク制御情報(Sidelink Control Information、SCI)を送信する必要がある。サイドリンク制御情報は第1類サイドリンク制御情報及び第2類サイドリンク制御情報を含む。第1類サイドリンク制御情報は第1部分のサイドリンク制御情報、または第1段階のサイドリンク制御情報(1st Stage Sidelink Control Information、1st Stage SCI)とも呼ばれる。対応して、第2類サイドリンク制御情報は第2部分のサイドリンク制御情報、または第2段階のサイドリンク制御情報(2nd Stage Sidelink Control Information、2nd Stage SCI)とも呼ばれる。
【0043】
受信デバイスはまず第1類サイドリンク制御情報を復調する必要があり、その後、第1類サイドリンク制御情報に含まれる情報に基づいて第2類サイドリンク制御情報のフォーマット、サイズ及び占有する時間周波数リソース位置とサイズを決定し、且つ第2類サイドリンク制御情報を復調する。
【0044】
直接通信タイプはユニキャスト、マルチキャスト及びブロードキャストを含む。ユニキャストとマルチキャスト通信に対して、受信デバイスは、送信デバイスによって送信されたデータを受信した後、HARQフィードバックに基づいてデータの正確な伝送を確保する必要がある。
【0045】
ユニキャスト通信に対して、受信デバイスはデータ受信成功である場合、肯定応答(Acknowledge、ACK)情報をフィードバックし、データ受信失敗である場合、否定応答(Non-Acknowledge、NACK)情報をフィードバックする。
【0046】
マルチキャスト通信に対して、2種類の異なるHARQフィードバック方式、即ちフィードバック方式1及びフィードバック方式2を定義する。フィードバック方式1では、マルチキャスト通信受信デバイスはデータ復調失敗の場合に限りNACK情報をフィードバックし、他の場合では情報をフィードバックしない。フィードバック方式2では、マルチキャスト通信受信デバイスは、データ受信成功である場合、ACK情報をフィードバックし、データ受信失敗である場合、NACK情報をフィードバックする。
【0047】
マルチキャスト通信を用いるデバイスに対して、送信デバイスはサイドリンク制御情報を通して、受信デバイスがどのHARQフィードバック方式でフィードバックするかを指示する必要がある。関連技術では、第1類サイドリンク制御情報または第2類サイドリンク制御情報内で関連するフィールドを設定することでHARQフィードバック方式を指示することができ、この第1類サイドリンク制御情報または第2類サイドリンク制御情報のみを使用する指示方式は十分柔軟ではない。
【0048】
図2は、例示的な一実施例によって示されるフィードバック方式指示方法のフローチャートである。該方法は第1デバイスで実行することができる。例示的に、第1デバイスは、
図1における端末または車両内の車載通信装置であってもよい。
図2を参照すると、該方法は以下のステップ201~202を含むことができる。
【0049】
ステップ201では、第1デバイスが構成情報を取得し、該構成情報が、第1デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートするか否かを指示するために用いられる。
【0050】
ステップ202では、第1デバイスが構成情報に基づいて第2デバイスにサイドリンク制御情報を送信し、サイドリンク制御情報が第1類サイドリンク制御情報及び第2類サイドリンク制御情報を含み、第1類サイドリンク制御情報と第2類サイドリンク制御情報のうちの1つが第1のフィールドを含み、第1のフィールドが、マルチキャスト通信データ伝送のHARQフィードバック方式を指示するために用いられる。
【0051】
任意選択的に、構成情報が、第1デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートすることを指示する場合、第1類サイドリンク制御情報は第1のフィールドを含み、または、構成情報が、第1デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートしないことを指示する場合、第2類サイドリンク制御情報は第1のフィールドを含む。
【0052】
任意選択的に、第1類サイドリンク制御情報が第1のフィールドを含む場合、第1のフィールドはさらに第2類サイドリンク制御情報のフォーマットを指示するために用いられる。
【0053】
任意選択的に、サイドリンク制御情報に関連するマルチキャスト通信データ伝送の異なるHARQフィードバック方式は、異なる第2類サイドリンク制御情報のフォーマット、および第1のフィールドの異なる取り得る値に対応する。
【0054】
任意選択的に、第1のフィールドは4種類の取り得る値を有し、この4種類の取り得る値は4種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットにそれぞれ対応し、4種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットはブロードキャスト通信、ユニキャスト通信、HARQフィードバック方式1に基づくマルチキャスト通信、及びHARQフィードバック方式2に基づくマルチキャスト通信にそれぞれ対応し、または、第1のフィールドは3種類の取り得る値を有し、この3種類の取り得る値は3種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットにそれぞれ対応し、3種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットはブロードキャスト通信、HARQフィードバック方式1に基づくマルチキャスト通信、ユニキャスト通信、及びHARQフィードバック方式2に基づくマルチキャスト通信にそれぞれ対応する。
【0055】
任意選択的に、第2類サイドリンク制御情報は第1のフィールドを含み、第1類サイドリンク制御情報または第2類サイドリンク制御情報は第2のフィールドを含み、第2のフィールドは直接通信タイプを指示するために用いられる。
【0056】
任意選択的に、構成情報は、第1デバイスによって受信された、アクセスネットワークデバイスによって送信された情報であり、または、構成情報は、第1デバイスにおいて予め構成された情報である。
【0057】
任意選択的に、オプション機能は、受信側と送信側との距離に基づいてHARQフィードバックを行うことである。
【0058】
なお、上記ステップ201~202と上記選択可能なステップとは任意に組み合わせることができる。
【0059】
図3は、例示的な一実施例によって示されるフィードバック方式決定方法のフローチャートである。該方法は第2デバイスを介して実行することができ、例示的に、第2デバイスは、
図1における端末または車両内の車載通信装置であってもよい。
図3を参照すると、該方法は以下のステップ301~302を含む。
【0060】
ステップ301では、第2デバイスは、第1デバイスによって送信されるサイドリンク制御情報を受信し、サイドリンク制御情報が第1類サイドリンク制御情報及び第2類サイドリンク制御情報を含み、第1類サイドリンク制御情報と第2類サイドリンク制御情報のうちの1つが第1のフィールドを含み、第1のフィールドが、マルチキャスト通信データ伝送のハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方式を指示するために用いられる。
【0061】
ステップ302では、第2デバイスは、構成情報及びサイドリンク制御情報内の第1のフィールドに基づいて、サイドリンク制御情報に関連するマルチキャスト通信データ伝送のHARQフィードバック方式を決定し、該構成情報が、第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートするか否かを指示するために用いられる。
【0062】
任意選択的に、第1類サイドリンク制御情報が第1のフィールドを含む場合、第1のフィールドはさらに第2類サイドリンク制御情報のフォーマットを指示するために用いられる。
【0063】
任意選択的に、サイドリンク制御情報に関連するマルチキャスト通信データ伝送の異なるHARQフィードバック方式は、異なる第2類サイドリンク制御情報フォーマット、および第1のフィールドの異なる取り得る値に対応する。
【0064】
任意選択的に、第1のフィールドは4種類の取り得る値を有し、この4種類の取り得る値は4種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットにそれぞれ対応し、4種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットはブロードキャスト通信、ユニキャスト通信、HARQフィードバック方式1に基づくマルチキャスト通信、及びHARQフィードバック方式2に基づくマルチキャスト通信にそれぞれ対応し、または、第1のフィールドは3種類の取り得る値を有し、この3種類の取り得る値は3種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットにそれぞれ対応し、3種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットはブロードキャスト通信、HARQフィードバック方式1に基づくマルチキャスト通信、ユニキャスト通信、及びHARQフィードバック方式2に基づくマルチキャスト通信にそれぞれ対応する。
【0065】
任意選択的に、第2デバイスがサイドリンク制御情報および構成情報に基づいて、マルチキャスト通信のHARQフィードバック方式を決定するステップは、構成情報が、第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートすることを指示する場合、第1類サイドリンク制御情報内の第1のフィールドの取り得る値に基づいて、第2類サイドリンク制御情報フォーマット、および対応するマルチキャスト通信のHARQフィードバック方式を決定するステップ、または、構成情報が、第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートすることを指示し、且つ直接通信リソースプールには、HARQフィードバック情報を送信するための時間周波数リソースが存在する場合、第1類サイドリンク制御情報内の第1のフィールドに基づいて、第2類サイドリンク制御情報フォーマット、および対応するマルチキャスト通信のHARQフィードバック方式を決定するステップ、または、構成情報が、第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートしないことを指示する場合、または、直接通信リソースプールにはHARQフィードバック情報を送信するための時間周波数リソースが存在しない場合、第2類サイドリンク制御情報内の第1のフィールドに基づいて、マルチキャスト通信のHARQフィードバック方式を決定するステップ、を含む。
【0066】
任意選択的に、第2類サイドリンク制御情報は第1のフィールドを含み、第1類サイドリンク制御情報または第2類サイドリンク制御情報は第2のフィールドを含み、第2のフィールドは直接通信タイプを指示するために用いられる。
【0067】
任意選択的に、構成情報は、第2デバイスによって受信された、アクセスネットワークデバイスによって送信された情報であり、または、構成情報は、第2デバイスにおいて予め構成された情報である。
【0068】
任意選択的に、オプション機能は、受信側と送信側との距離に基づいてHARQフィードバックを行うことである。
【0069】
なお、上記ステップ301~302と上記選択可能なステップとは任意に組み合わせることができる。
【0070】
図4は、例示的な一実施例によって示されるフィードバック方式の指示及び決定方法のフローチャートである。該方法は、第1デバイスおよび第2デバイスを介して共同で実行することができ、例示的に、第1デバイスは
図1における端末または車両内の車載通信装置であってもよく、第2デバイスは
図1における端末または車両内の車載通信装置であってもよい。
図4を参照すると、該方法は以下のステップ401~404を含む。
【0071】
ステップ401では、第1デバイスが構成情報を取得する。
【0072】
該構成情報が、第1デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートするか否かを指示するために用いられる。本開示の実施例では、HARQフィードバックのオプション機能は、データ伝送成功とデータ伝送失敗以外の他の条件に基づいてHARQフィードバックを行う機能を指すことができる。例示的に、該オプション機能は、受信側と送信側との間の距離に基づいてHARQフィードバックを行うことであってもよい。
【0073】
1つの可能な実施形態では、該構成情報は、第1デバイスによって受信された、アクセスネットワークデバイスによって送信された構成情報であってもよく、第1デバイスは該構成情報を受信した後、構成情報をローカルの記憶デバイス内に記憶し、後で使用する必要がある時、ローカルの記憶デバイスから該構成情報を読み取ることができる。つまり、該HARQフィードバックのオプション機能はアクセスネットワークデバイスを介して有効または無効にすることができる。
【0074】
もう1つの可能な実施形態では、該構成情報は第1デバイス内に構成されたことであっても良い。該HARQフィードバックのオプション機能は、構成された構成情報に基づいて有効または無効にすることができる。
【0075】
任意選択的に、第1デバイスがセルラーネットワークのカバレッジ下にある場合、アクセスネットワークデバイスによって送信されるダウンリンクシグナリングを受信し、且つ該ダウンリンクシグナリング内の構成情報を取得することができ、第1デバイスがセルラーネットワークのカバレッジ外にある場合、予め端末内に構成された構成情報を取得しても良い。
【0076】
ステップ402では、第1デバイスが構成情報に基づいて第2デバイスにサイドリンク制御情報を送信する。
【0077】
本開示の実施例では、サイドリンク制御情報が第1類サイドリンク制御情報及び第2類サイドリンク制御情報を含み、第1類サイドリンク制御情報と第2類サイドリンク制御情報のうちの1つが第1のフィールドを含み、第1のフィールドが、マルチキャスト通信データ伝送のHARQフィードバック方式を指示するために用いられる。
【0078】
任意選択的に、構成情報が、第1デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートすることを指示する場合、第1類サイドリンク制御情報は第1のフィールドを含み、または、構成情報が、第1デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートしないことを指示する場合、第2類サイドリンク制御情報は第1のフィールドを含む。
【0079】
対応して、該ステップ402は、構成情報が、第1デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートすることを指示する場合、第1類サイドリンク制御情報及び第2類サイドリンク制御情報を送信するステップであって、第1類サイドリンク制御情報が該第1のフィールドを含むステップ、または、構成情報が、第1デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートしないことを指示する場合、第1類サイドリンク制御情報及び第2類サイドリンク制御情報を送信するステップであって、第2類サイドリンク制御情報が該第1のフィールドを含むステップ、を含むことができる。
【0080】
1つの可能な実現形態では、第1類サイドリンク制御情報が第1のフィールドを含む場合、該第1のフィールドは新規フィールドであってもよい。例示的に、新規フィールドの長さは1ビットであってもよく、該新規フィールドは2種類の取り得る値を有し、マルチキャスト通信の2種類のフィードバック方式にそれぞれ対応する。
【0081】
もう1つの可能な実現形態では、第1類サイドリンク制御情報が第1のフィールドを含む場合、第1類サイドリンク制御情報内の既存フィールド、即ち他の情報がキャリアされるフィールドを該第1のフィールドとすることができる。例えば、第2類サイドリンク制御情報のフォーマットを指示するためのフィールドを該第1のフィールドとし、即ち、該第1のフィールドはさらに第2類サイドリンク制御情報のフォーマットを指示するために用いられることができる。
【0082】
本開示の実施例では、第1デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートする場合、第1デバイスは、フィードバック方式1でHARQフィードバックをすることを第2デバイスに指示する場合、第2類サイドリンク制御情報内に該オプション機能に対応するフィールドをキャリアする。第1デバイスは、フィードバック方式2でHARQフィードバックをすることを第2デバイスに指示する場合、第2類サイドリンク制御情報内に該オプション機能に対応するフィールドをキャリアしない。
【0083】
例えば、第1デバイスが、受信側と送信側との距離に基づいてHARQフィードバックのオプション機能を行うことをサポートする場合、第2類サイドリンク制御情報内には、送信側ユーザデバイスの地理的位置および伝送距離閾値を指示するためのフィールドが含まれ、受信側は自身の地理的位置に基づいて送信側と受信側との距離を決定し、且つ決定された距離及び伝送距離閾値を比較し、決定された距離が伝送距離閾値より小さい場合、HARQフィードバックを行い、決定された距離が伝送距離閾値以上である場合、HARQ情報をフィードバックしない。第1デバイスが、受信側と送信側との距離に基づいてHARQフィードバックのオプション機能を行うことをサポートしない場合、第2類サイドリンク制御情報には、送信側であるユーザデバイスの地理的位置および伝送距離閾値を指示するためのフィールドが含まれない。
【0084】
そのため、直接通信の異なるフィードバック方式に対して、第2類サイドリンク制御情報のフォーマットやサイズは大きく異なり、即ち、デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートする場合、マルチキャストデータフィードバック方式は第2類控制情報のフォーマットに影響し、異なる直接通信タイプに対応する第2類サイドリンク制御情報のフォーマットやサイズが異なっても良いため、異なる直接通信タイプ(ユニキャスト、マルチキャスト及びブロードキャストを含む)に対して、第2類サイドリンク制御情報のフォーマットやサイズも大きく異なる。
【0085】
第2類サイドリンク制御情報のフォーマットやサイズが大きく異なる場合、第1類サイドリンク制御情報内は、第2デバイスが正確にデータを復調できることを確保するように、第2類サイドリンク制御情報のフォーマットを指示するためのフィールドを含む必要がある。この場合では、該第2類サイドリンク制御情報のフォーマットを指示するフィールドを第1のフィールドとして再利用して、第1類サイドリンク制御情報のサイズを縮小することができる。第2デバイスはまず第1類サイドリンク制御情報を復調する必要があり、その後、第1類控制情報内の情報に基づいて第2類サイドリンク制御情報を復調し、さらに第2類サイドリンク制御情報に基づいてデータを復調し、第1デバイスと第2デバイス以外のデバイスは同様に、検知(sensing)してリソース選択を行うように、少なくとも第1類サイドリンク制御情報を復調する必要があり、そのため、第1類サイドリンク制御情報内の情報は比較的重要であり、第1類サイドリンク制御情報のサイズが小さければ、データ伝送性能の向上に役立つ。同時に、第1類サイドリンク制御情報内に第1のフィールドが含まれ、第2類サイドリンク制御情報内に第1のフィールドが含まれないことにより、第2類サイドリンク制御情報内に役立たない情報フィールドが大量に現れることは回避され、データ伝送効率の向上に有利である。
【0086】
本開示の実施例では、サイドリンク制御情報のフォーマットは、サイドリンク制御情報に含まれるフィールドの数と内容、各フィールドの長さ、およびフィールドの並べ替える順序を指す。
【0087】
該第1のフィールドがさらに第2類サイドリンク制御情報のフォーマットを指示するために用いられる場合、第1デバイスによって送信される、サイドリンク制御情報に関連するマルチキャスト通信データ伝送の異なるHARQフィードバック方式は、異なる第2類サイドリンク制御情報のフォーマット、および第1のフィールドの異なる取り得る値に対応する。
【0088】
1つの可能な実施形態では、第1のフィールドは4種類の取り得る値を有し、4種類の取り得る値は4種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットにそれぞれ対応し、4種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットはブロードキャスト通信、ユニキャスト通信、HARQフィードバック方式1に基づくマルチキャスト通信、及びHARQフィードバック方式2に基づくマルチキャスト通信にそれぞれ対応する。このような実施形態では、第1のフィールドの長さ2ビットであってもよく、4種類の取り得る値はそれぞれ00、01、10と11である。
【0089】
もう1つの可能な実施形態では、第1のフィールドは3種類の取り得る値を有し、3種類の取り得る値は3種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットにそれぞれ対応し、3種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットはブロードキャスト通信、HARQフィードバック方式1に基づくマルチキャスト通信、ユニキャスト通信、及びHARQフィードバック方式2に基づくマルチキャスト通信にそれぞれ対応する。このような実施形態では、第1のフィールドの長さは2ビットであってもよく、3種類の取り得る値は00、01、10および11のうちの任意の3つであり、残りの1つは保留してもよいし、他の情報を指示することに用いても良い。
【0090】
第1デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートしない場合、どのフィードバック方式を用いても、該オプション機能に関連するフィールドを含む必要がなく、そのため、異なるフィードバック方式に対応する第2類サイドリンク制御情報のフォーマットとサイズは比較的一致しており、ユニキャスト通信とマルチキャスト通信に対応する第2類サイドリンク制御情報のフォーマットとサイズも比較的一致している。第1類サイドリンク制御情報のサイズを縮小するために、この場合、第2類サイドリンク制御情報を介して第1のフィールドをキャリアすることができる。
【0091】
例えば、第2類サイドリンク制御情報では、該第1のフィールドの長さは1ビットであってもよい。該第1のフィールドは2種類の取り得る値を有し、フィードバック方式1に基づくマルチキャストおよびフィードバック方式2に基づくマルチキャストにそれぞれ対応する。
【0092】
任意選択的に、第2類サイドリンク制御情報は第1のフィールドを含み、第1類サイドリンク制御情報または第2類サイドリンク制御情報は第2のフィールドを含み、第2のフィールドは直接通信タイプを指示するために用いられる。
【0093】
1つの可能な実施形態では、第1類サイドリンク制御情報内に該第2のフィールドが含まれ、該第2のフィールドの長さは1ビットであってもよく、該第2のフィールドは2種類の取り得る値を有し、ブロードキャスト通信と非ブロードキャスト通信にそれぞれ対応する。第2デバイスは、該第2のフィールドに基づいて直接通信タイプを決定し、さらに対応する第2類サイドリンク制御情報のフォーマットを決定することができる。上記第1のフィールドを含む第1類サイドリンク制御情報と比べ、第2のフィールドを含む第1類サイドリンク制御情報のサイズは比較的小さく、データ伝送性能をさらに向上させることができる。
【0094】
ここで、非ブロードキャスト通信はマルチキャスト通信とユニキャスト通信を含む。第2デバイスはさらに、第2類サイドリンク制御情報内の物理層ターゲットIDおよび/または物理層ソースIDを介してマルチキャスト通信とユニキャスト通信を区別することができ、または、第2類サイドリンク制御情報内には、非ブロードキャスト通信タイプを指示するためのユニキャスト通信とマルチキャスト通信の第3のフィールドが含まれ、該第3のフィールドの長さは1ビットであってもよい。第2デバイスは該第3のフィールドの取り得る値に基づいてユニキャスト通信とマルチキャスト通信を区別することができる。
【0095】
ユニキャスト通信時に、第1類サイドリンク制御情報内の該第2のフィールドに対応するこの1ビットは無効であってもよいし、リセットしてもよいし、または他の情報を使用するために使用してもよい。
【0096】
本開示の実施例では、該第1類サイドリンク制御情報は、物理層サイドリンク制御チャネル(Physical Sidelink Control Channel、PSCCH)を介して伝送することができる。第2類サイドリンク制御情報は物理層サイドリンク共有チャネル(Physical Sidelink Shared Channel、PSSCH)を介して伝送し、且つPSSCHにおける復調参考信号(Demodulation Reference Signal、DMRS)を介して復調することができる。
【0097】
ステップ403では、第2デバイスは第1デバイスによって送信されるサイドリンク制御情報を受信する。
【0098】
サイドリンク制御情報に関する説明は402を参照されたく、ここで詳しい説明を省略する。
【0099】
ステップ404では、第2デバイスが、構成情報及びサイドリンク制御情報内の第1のフィールドに基づいて、サイドリンク制御情報に関するマルチキャスト通信データ伝送のHARQフィードバック方式を決定する。
【0100】
該ステップ404内の構成情報は、第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートするか否かを指示するために用いられる。該構成情報に関する内容はステップ401を参照されたく、ここで詳しい説明を省略する。
【0101】
第2デバイスに対して、該構成情報は、第2デバイスがマルチキャスト通信のHARQフィードバック方式を指示するための第1のフィールドが第1類サイドリンク制御情報内にあるか、第2類サイドリンク制御情報内にあるかを判断することに用いることができる。
【0102】
1つの可能な実現形態では、第1のフィールドは第2類サイドリンク制御情報のフォーマットを指示するために使用され、該ステップ404は、構成情報が、第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートすることを指示する場合、第1類サイドリンク制御情報内の第1のフィールドの取り得る値に基づいて第2類サイドリンク制御情報のフォーマット、および対応するマルチキャスト通信データ伝送のHARQフィードバック方式を決定するステップ、または、構成情報が、第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートすることを指示し、且つ直接通信リソースプールには、HARQフィードバック情報を送信するための時間周波数リソースが存在する場合、第1類サイドリンク制御情報内の第1のフィールドに基づいて、第2類サイドリンク制御情報フォーマット、および対応するマルチキャスト通信のHARQフィードバック方式を決定するステップ、または、構成情報が、第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートしないことを指示する場合、または、直接通信リソースプールにはHARQフィードバック情報を送信するための時間周波数リソースが存在しない場合、第2類サイドリンク制御情報内の第1のフィールドに基づいて、マルチキャスト通信のHARQフィードバック方式を決定するステップ、を含む。
【0103】
ここで、直接通信リソースプール内には、HARQフィードバック情報を送信するための時間周波数リソースが含まれていない場合、HARQフィードバックをサポートしないと見なす。
【0104】
もう1つの可能な実施形態では、第1類サイドリンク制御情報内の第1のフィールドが新規フィールドである場合、第1のフィールドの取り得る値に基づいてマルチキャスト通信のHARQフィードバック方式のみを決定することができ、第2類サイドリンク制御情報フォーマットを決定することができない。
【0105】
本開示の実施例では、第1デバイスは、第1デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートするか否かを指示するための構成情報に基づいて、マルチキャスト通信データ伝送のHARQフィードバック方式を指示するための第1のフィールドが第1類サイドリンク制御情報にキャリアされるか、それともマルチキャスト通信データ伝送のHARQフィードバック方式を指示するための第1のフィールドが第2類サイドリンク制御情報にキャリアされるかを選択し、指示方式は柔軟である。第2デバイスは、第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートするか否かを指示するための構成情報、及びサイドリンク制御情報内の第1のフィールドに基づいて、マルチキャスト通信のフィードバック方式を正確に決定することができる。
【0106】
また、第1デバイスと第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートする場合、第1類サイドリンク制御情報内に該第1のフィールドが含まれ、且つ該第1のフィールドはさらに第2類サイドリンク制御情報のフォーマットを指示するために使用され、これにより、第1類サイドリンク制御情報はサイズが小さい場合、できるだけ多くの情報をキャリアし、システムのデータ伝送性能の向上に役立つとともに、第2類サイドリンク制御情報内に役立たないフィールドをキャリアすることを回避し、データ伝送効率の向上に有利である。第1デバイスと第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートしない時、第2類サイドリンク制御情報内に第1のフィールドを含むことにより、第1類サイドリンク制御情報のサイズをさらに縮小することができ、これによってシステムのデータ伝送性能を向上させる。
【0107】
図5は、例示的な一実施例によって示されるフィードバック方式指示装置の構造概略図である。該装置は、上記方法を実現する実施例における第1デバイスの機能を備え、該機能はハードウェアを介して実現することができ、ハードウェアで対応するソフトウェアを実行することで実現することもできる。
図5に示すように、該装置は、取得モジュール501と送信モジュール502を含む。
【0108】
取得モジュール501は、構成情報を取得するように構成され、構成情報が、第1デバイスがハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックのオプション機能をサポートするか否かを指示するために用いられる。
【0109】
送信モジュール502は、構成情報に基づいて第2デバイスにサイドリンク制御情報を送信するように構成され、サイドリンク制御情報が第1類サイドリンク制御情報及び第2類サイドリンク制御情報を含み、第1類サイドリンク制御情報と第2類サイドリンク制御情報のうちの1つが第1のフィールドを含み、第1のフィールドが、マルチキャスト通信データ伝送のHARQフィードバック方式を指示するために用いられる。
【0110】
任意選択的に、構成情報が、第1デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートすることを指示する場合、第1類サイドリンク制御情報は第1のフィールドを含み、または、構成情報が、第1デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートしないことを指示する場合、第2類サイドリンク制御情報は第1のフィールドを含む。
【0111】
任意選択的に、第1類サイドリンク制御情報が第1のフィールドを含む場合、第1のフィールドはさらに第2類サイドリンク制御情報のフォーマットを指示するために用いられる。
【0112】
任意選択的に、サイドリンク制御情報に関連するマルチキャスト通信データ伝送の異なるHARQフィードバック方式は、異なる第2類サイドリンク制御情報のフォーマット、および第1のフィールドの異なる取り得る値に対応する。
【0113】
任意選択的に、第1のフィールドは4種類の取り得る値を有し、この4種類の取り得る値は4種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットにそれぞれ対応し、4種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットはブロードキャスト通信、ユニキャスト通信、HARQフィードバック方式1に基づくマルチキャスト通信、及びHARQフィードバック方式2に基づくマルチキャスト通信にそれぞれ対応する。または、第1のフィールドは3種類の取り得る値を有し、この3種類の取り得る値は3種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットにそれぞれ対応し、3種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットはブロードキャスト通信、HARQフィードバック方式1に基づくマルチキャスト通信、ユニキャスト通信、及びHARQフィードバック方式2に基づくマルチキャスト通信にそれぞれ対応する。
【0114】
任意選択的に、第2類サイドリンク制御情報は第1のフィールドを含み、第1類サイドリンク制御情報または第2類サイドリンク制御情報は第2のフィールドを含み、第2のフィールドは直接通信タイプを指示するために用いられる。
【0115】
任意選択的に、構成情報は、第1デバイスによって受信された、アクセスネットワークデバイスによって送信された情報であり、または、構成情報は、第1デバイスにおいて予め構成された情報である。
【0116】
任意選択的に、オプション機能は、受信側と送信側との距離に基づいてHARQフィードバックを行うことである。
【0117】
図6は、例示的な一実施例によって示されるフィードバック方式決定装置の構造概略図である。該装置は上記方法を実現する実施例における第1デバイスの機能を備え、該機能はハードウェアを介して実現することができ、ハードウェアで対応するソフトウェアを実行することで実現することもできる。
図6に示すように、該装置は、受信モジュール601と決定モジュール602を含む。
【0118】
受信モジュール601は、第1デバイスによって送信されるサイドリンク制御情報を受信するように構成され、サイドリンク制御情報が第1類サイドリンク制御情報及び第2類サイドリンク制御情報を含み、第1類サイドリンク制御情報と第2類サイドリンク制御情報のうちの1つが第1のフィールドを含み、第1のフィールドが、マルチキャスト通信データ伝送のハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方式を指示するために用いられる。
【0119】
決定モジュール602は、構成情報とサイドリンク制御情報内の第1のフィールドに基づいて、サイドリンク制御情報に関連するマルチキャスト通信データ伝送のHARQフィードバック方式を決定するように構成され、構成情報が、第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートするか否かを指示するために用いられる。
【0120】
任意選択的に、第1類サイドリンク制御情報が第1のフィールドを含む場合、第1のフィールドはさらに第2類サイドリンク制御情報のフォーマットを指示するために用いられる。
【0121】
任意選択的に、サイドリンク制御情報に関連するマルチキャスト通信データ伝送の異なるHARQフィードバック方式は、異なる第2類サイドリンク制御情報フォーマット、および第1のフィールドの異なる取り得る値に対応する。
【0122】
任意選択的に、第1のフィールドは4種類の取り得る値を有し、この4種類の取り得る値は4種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットにそれぞれ対応し、4種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットはブロードキャスト通信、ユニキャスト通信、HARQフィードバック方式1に基づくマルチキャスト通信、及びHARQフィードバック方式2に基づくマルチキャスト通信にそれぞれ対応する。または、第1のフィールドは3種類の取り得る値を有し、この3種類の取り得る値は3種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットにそれぞれ対応し、3種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットはブロードキャスト通信、HARQフィードバック方式1に基づくマルチキャスト通信、ユニキャスト通信、及びHARQフィードバック方式2に基づくマルチキャスト通信にそれぞれ対応する。
【0123】
任意選択的に、決定モジュール602は、構成情報が、第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートすることを指示する場合、第1類サイドリンク制御情報内の第1のフィールドの取り得る値に基づいて、第2類サイドリンク制御情報フォーマット、および対応するマルチキャスト通信のHARQフィードバック方式を決定し、または、構成情報が、第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートすることを指示し、且つ直接通信リソースプールには、HARQフィードバック情報を送信するための時間周波数リソースが存在する場合、第1類サイドリンク制御情報内の第1のフィールドに基づいて、第2類サイドリンク制御情報フォーマット、および対応するマルチキャスト通信のHARQフィードバック方式を決定し、または、構成情報が、第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートしないことを指示する場合、または、直接通信リソースプールにはHARQフィードバック情報を送信するための時間周波数リソースが存在しない場合、第2類サイドリンク制御情報内の第1のフィールドに基づいて、マルチキャスト通信のHARQフィードバック方式を決定するように構成される。
【0124】
任意選択的に、第2類サイドリンク制御情報は第1のフィールドを含み、第1類サイドリンク制御情報または第2類サイドリンク制御情報は第2のフィールドを含み、第2のフィールドは直接通信タイプを指示するために用いられる。
【0125】
任意選択的に、構成情報は、第2デバイスによって受信された、アクセスネットワークデバイスによって送信された情報であり、または、構成情報は、第2デバイスにおいて予め構成された情報である。
【0126】
任意選択的に、オプション機能は、受信側と送信側との距離に基づいてHARQフィードバックを行うものである。
【0127】
上記実施例内の装置について、各モジュールが操作を実行する具体的な方式は該方法に関する実施例で詳しく説明したが、ここで詳しく説明しない。
【0128】
図7は例示的な一実施例によって示されるフィードバック方式決定装置700のブロック図である。該装置700は上記第1デバイスであってもよい。
図7を参照すると、装置700は、処理コンポーネント702、メモリ704、電力コンポーネント706、入力/出力(I/ O)のインターフェース712、および通信コンポーネント716のうちの1つまたは複数のコンポーネントを含むことができる。
【0129】
処理コンポーネント702は通常、ランダムアクセス装置700の全体の操作を制御し、例えば、表示、電話呼び出し、データ通信、カメラ操作および記録操作に関連する操作である。処理コンポーネント702は、上記方法のすべてまたは一部のステップを完成させるように、命令を実行するための1つまたは複数のプロセッサ720を含む。また、処理コンポーネント702は1つまたは複数のモジュールを含むことができ、処理コンポーネント702と他のコンポーネントとのインタラクションを容易にする。例えば、処理コンポーネント702はマルチメディアモジュールを含むことができ、これによってマルチメディアコンポーネント707と処理コンポーネント702とのインタラクションを容易にする。
【0130】
メモリ704は、ランダムアクセス装置700での操作をサポートするために各タイプのデータを記憶するように構成される。メモリ704は、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的に消去可能でプログラム可能な読み取り専用メモリ(EEPROM)、消去可能でプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROM)、プログラム可能な読み取り専用メモリ(PROM)、読み取り専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスクまたは光ディスクなど、いかなるタイプの揮発性または不揮発性記憶デバイスまたはそれらの組み合せで実現することができる。
【0131】
電力コンポーネント706はランダムアクセス装置700の各コンポーネントのために電力を提供する。電力コンポーネント706は電源管理システム、1つまたは複数の電源、およびランダムアクセス装置700のために電力を生成、管理および配分することに関連する他のコンポーネントを含むことができる。
【0132】
I/Oインターフェース712は処理コンポーネント702と周辺インターフェースモジュールとの間にインターフェースを提供し、上記周辺インターフェースモジュールはキーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンは、ホームページボタン、音量ボタン、起動ボタンおよびロックボタンを含むが、これらに限定されない。
【0133】
通信コンポーネント716は、アクセスネットワークデバイスと他のデバイスとの間の無線方式の通信を容易にするように構成される。本開示の実施例では、通信コンポーネント716は端末デバイスに接続するために、通信規格に基づく無線ネットワーク、例えば2G、3G、4Gまたは7G、またはそれらの組み合せを提供することができる。
【0134】
例示的な実施例では、フィードバック方式決定装置700は、上記フィードバック方式指示方法またはフィードバック方式決定方法を実行するために、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサまたは他の電子部品で実現することができる。
【0135】
例示的な実施例では、命令を含む非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば命令を含むメモリ704をさらに提供し、上記命令は、フィードバック方式指示装置700のプロセッサ720で上記フィードバック方式指示方法を実行することができ、または、上記命令は、フィードバック方式決定装置700のプロセッサ720で上記フィードバック方式決定方法を実行することができる。例えば、前記非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体はROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスクおよび光データ記憶デバイスなどであってもよい。
【0136】
本開示の例示的な一実施例は通信システムをさらに提供し、前記通信システムは上記第1デバイスと第2デバイスを含む。
【0137】
当業者は明細書を考慮し且つここで開示された発明を実施した後、本開示の他の実施形態を容易に想到し得る。本出願は、本開示のあらゆる変形、用途または適応的変化をカバーしようとしており、これらの変形、用途または適応的変化は、本開示の一般原理に従い且つ本開示の開示されていない本技術分野の技術常識または慣用されている技術手段を含む。明細書および実施例は単なる例示的なものとして見なされ、本開示の趣旨および精神は以下の特許請求の範囲によって特定される。
【0138】
なお、本開示は、以上で説明され且つ図面に示される正確な構造に限定されず、その範囲から逸脱しない限り、様々な修正と変更を行うことができることを理解されたい。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲のみによって限定される。
【手続補正書】
【提出日】2022-08-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィードバック方式指示方法であって、前記方法は、
第1デバイスが構成情報を取得するステップであって、前記構成情報が、前記第1デバイスがハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックのオプション機能をサポートするか否かを指示するために用いられるステップと、
前記第1デバイスが前記構成情報に基づいて第2デバイスにサイドリンク制御情報を送信するステップであって、前記サイドリンク制御情報が第1類サイドリンク制御情報及び第2類サイドリンク制御情報を含み、前記第1類サイドリンク制御情報と前記第2類サイドリンク制御情報のうちの1つが第1のフィールドを含み、前記第1のフィールドが、マルチキャスト通信データ伝送のHARQフィードバック方式を指示するために用いられるステップと、を含む、
ことを特徴とするフィードバック方式指示方法。
【請求項2】
前記構成情報が、第1デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートすることを指示する場合、前記第1類サイドリンク制御情報は前記第1のフィールドを含み、または、
前記構成情報が、前記第1デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートしないことを指示する場合、前記第2類サイドリンク制御情報は前記第1のフィールドを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1類サイドリンク制御情報が前記第1のフィールドを含む場合、前記第1のフィールドはさらに前記第2類サイドリンク制御情報のフォーマットを指示するために用いられる、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記サイドリンク制御情報に関連するマルチキャスト通信データ伝送の異なるHARQフィードバック方式は、異なる第2類サイドリンク制御情報のフォーマット、および前記第1のフィールドの異なる取り得る値に対応する、
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のフィールドは4種類の取り得る値を有し、前記4種類の取り得る値は4種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットにそれぞれ対応し、前記4種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットはブロードキャスト通信、ユニキャスト通信、HARQフィードバック方式1に基づくマルチキャスト通信、及びHARQフィードバック方式2に基づくマルチキャスト通信にそれぞれ対応し、
または、前記第1のフィールドは3種類の取り得る値を有し、前記3種類の取り得る値は3種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットにそれぞれ対応し、前記3種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットはブロードキャスト通信、HARQフィードバック方式1に基づくマルチキャスト通信、ユニキャスト通信、及びHARQフィードバック方式2に基づくマルチキャスト通信にそれぞれ対応する、
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記第2類サイドリンク制御情報は前記第1のフィールドを含み、前記第1類サイドリンク制御情報または前記第2類サイドリンク制御情報は第2のフィールドを含み、前記第2のフィールドは直接通信タイプを指示するために用いられる、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記構成情報は、前記第1デバイスによって受信された、アクセスネットワークデバイスによって送信された情報であり、または、前記構成情報は、前記第1デバイスにおいて予め構成された情報である、
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記オプション機能は、受信側と送信側との距離に基づいてHARQフィードバックを行うことである、
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
フィードバック方式決定方法であって、前記方法は、
第2デバイスが、第1デバイスによって送信されるサイドリンク制御情報を受信するステップであって、前記サイドリンク制御情報が第1類サイドリンク制御情報及び第2類サイドリンク制御情報を含み、前記第1類サイドリンク制御情報と前記第2類サイドリンク制御情報のうちの1つが第1のフィールドを含み、前記第1のフィールドが、マルチキャスト通信データ伝送のハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方式を指示するために用いられるステップと、
前記第2デバイスが、構成情報及び前記サイドリンク制御情報内の前記第1のフィールドに基づいて、前記サイドリンク制御情報に関連するマルチキャスト通信データ伝送のHARQフィードバック方式を決定するステップであって、前記構成情報が、前記第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートするか否かを指示するために用いられるステップと、を含む、
ことを特徴とするフィードバック方式決定方法。
【請求項10】
前記第1類サイドリンク制御情報が第1のフィールドを含む場合、前記第1のフィールドはさらに前記第2類サイドリンク制御情報のフォーマットを指示するために用いられる、
ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記サイドリンク制御情報に関連するマルチキャスト通信データ伝送の異なるHARQフィードバック方式は、異なる第2類サイドリンク制御情報フォーマット、および前記第1のフィールドの異なる取り得る値に対応する、
ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のフィールドは4種類の取り得る値を有し、前記4種類の取り得る値は4種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットにそれぞれ対応し、前記4種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットはブロードキャスト通信、ユニキャスト通信、HARQフィードバック方式1に基づくマルチキャスト通信、及びHARQフィードバック方式2に基づくマルチキャスト通信にそれぞれ対応し、
または、前記第1のフィールドは3種類の取り得る値を有し、前記3種類の取り得る値は3種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットにそれぞれ対応し、前記3種類の第2類サイドリンク制御情報のフォーマットはブロードキャスト通信、HARQフィードバック方式1に基づくマルチキャスト通信、ユニキャスト通信、及びHARQフィードバック方式2に基づくマルチキャスト通信にそれぞれ対応する、
ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第2デバイスが前記サイドリンク制御情報及び構成情報に基づいて、マルチキャスト通信のHARQフィードバック方式を決定するステップは、
前記構成情報が、前記第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートすることを指示する場合、前記第1類サイドリンク制御情報内の前記第1のフィールドの取り得る値に基づいて、第2類サイドリンク制御情報フォーマット、および対応するマルチキャスト通信のHARQフィードバック方式を決定するステップ、または、
前記構成情報が、前記第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートすることを指示し、且つ直接通信リソースプールには、HARQフィードバック情報を送信するための時間周波数リソースが存在する場合、前記第1類サイドリンク制御情報内の前記第1のフィールドに基づいて、第2類サイドリンク制御情報フォーマット、および対応するマルチキャスト通信のHARQフィードバック方式を決定するステップと、または、
前記構成情報が、前記第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートしないことを指示する場合、または、直接通信リソースプールにはHARQフィードバック情報を送信するための時間周波数リソースが存在しない場合、前記第2類サイドリンク制御情報内の前記第1のフィールドに基づいて、マルチキャスト通信のHARQフィードバック方式を決定する、
ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記第2類サイドリンク制御情報は前記第1のフィールドを含み、前記第1類サイドリンク制御情報または前記第2類サイドリンク制御情報は第2のフィールドを含み、前記第2のフィールドは直接通信タイプを指示するために用いられる、
ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項15】
前記構成情報は、前記第2デバイスによって受信された、アクセスネットワークデバイスによって送信された情報であり、または、前記構成情報は、前記第2デバイスにおいて予め構成された情報である、
ことを特徴とする請求項9~14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記オプション機能は、受信側と送信側との距離に基づいてHARQフィードバックを行うことである、
ことを特徴とする請求項9~14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
フィードバック方式指示装置であって、第1デバイスに適用され、前記装置は、
構成情報を取得するように構成される取得モジュールであって、前記構成情報が、前記第1デバイスがハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックのオプション機能をサポートするか否かを指示するために用いられる取得モジュールと、
前記構成情報に基づいて第2デバイスにサイドリンク制御情報を送信するように構成される送信モジュールであって、前記サイドリンク制御情報が第1類サイドリンク制御情報及び第2類サイドリンク制御情報を含み、前記第1類サイドリンク制御情報と前記第2類サイドリンク制御情報のうちの1つが第1のフィールドを含み、前記第1のフィールドが、マルチキャスト通信データ伝送のHARQフィードバック方式を指示するために用いられる送信モジュールと、を含む、
ことを特徴とするフィードバック方式指示装置。
【請求項18】
フィードバック方式決定装置であって、第2デバイスに適用され、前記装置は、
第1デバイスによって送信されるサイドリンク制御情報を受信するように構成される受信モジュールであって、前記サイドリンク制御情報が第1類サイドリンク制御情報及び第2類サイドリンク制御情報を含み、前記第1類サイドリンク制御情報と前記第2類サイドリンク制御情報のうちの1つが第1のフィールドを含み、前記第1のフィールドが、マルチキャスト通信データ伝送のハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方式を指示するために用いられる受信モジュールと、
構成情報及び前記サイドリンク制御情報内の前記第1のフィールドに基づいて、前記サイドリンク制御情報に関連するマルチキャスト通信データ伝送のHARQフィードバック方式を決定するように構成される決定モジュールであって、前記構成情報が、前記第2デバイスがHARQフィードバックのオプション機能をサポートするか否かを指示するために用いられる決定モジュールと、を含む、
ことを特徴とするフィードバック方式決定装置。
【請求項19】
フィードバック方式指示装置であって、前記装置は、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、請求項1~
6のいずれか一項に記載のフィードバック方式指示方法を実現するように、前記実行可能な命令をロードして実行するように構成される、
ことを特徴とするフィードバック方式指示装置。
【請求項20】
フィードバック方式決定装置であって、前記装置は、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、含み、
前記プロセッサは、請求項9~
14のいずれか一項に記載のフィードバック方式決定方法を実現するように、前記実行可能な命令をロードして実行するように構成される。
ことを特徴とする
【請求項21】
非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体内の命令は、プロセッサによって実行される時、請求項1~
6のいずれか一項に記載のフィードバック方式指示方法、または、請求項9~
14のいずれか一項に記載のフィードバック方式決定方法を実行できる、
ことを特徴とする非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【国際調査報告】