(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-24
(54)【発明の名称】電気ドライヤ用筐体アセンブリ及び電気ドライヤ
(51)【国際特許分類】
A45D 20/12 20060101AFI20230316BHJP
【FI】
A45D20/12 F
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022562872
(86)(22)【出願日】2021-04-30
(85)【翻訳文提出日】2022-10-14
(86)【国際出願番号】 CN2021091790
(87)【国際公開番号】W WO2021223689
(87)【国際公開日】2021-11-11
(31)【優先権主張番号】202020717336.0
(32)【優先日】2020-05-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010370804.6
(32)【優先日】2020-05-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020809577.8
(32)【優先日】2020-05-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010411784.2
(32)【優先日】2020-05-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010411310.8
(32)【優先日】2020-05-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020808497.0
(32)【優先日】2020-05-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010411791.2
(32)【優先日】2020-05-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020809605.6
(32)【優先日】2020-05-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522246902
【氏名又は名称】追▲べき▼科技(上海)有限公司
【氏名又は名称原語表記】DREAME TECHNOLOGY (SHANGHAI) CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】5th Floor, No. 277, Huqingping Road, Minhang District Shanghai 201100, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】聶 文明
(72)【発明者】
【氏名】王 鵬
(57)【要約】
電気ドライヤ用筐体アセンブリ及び電気ドライヤは、風筒(11)を収容するための風筒筐体(131)と、風筒筐体(131)に着脱可能に接続されたハンドル筐体(132)と、ハンドル筐体(132)内に収容された内支持部材(133)と、風筒筐体(131)に着脱可能に接続された内支持部材(133)とを含む。内支持部材(133)と風筒筐体(131)とを着脱可能な接続になるように設けることで、風筒(11)と風筒筐体(131)とが固定接続された後、内支持部材(133)は、先に風筒筐体(131)に接続されてから風筒(11)に直接接合されるようになり、内支持部材(133)の取付位置がずれないことを保証し、取り付けが迅速且つ便利であるとともに、制御も容易であり、風筒筐体(131)とハンドル筐体(132)とは共に一体成形して設けられ、且つ風筒筐体(131)及び/又はハンドル筐体(132)が金属材質であるため、電気ドライヤの全体的な外観の美観性を向上させるだけでなく、電気ドライヤ全体の質感を向上させており、ユーザエクスペリエンスを向上させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
風筒を収容するための風筒筐体と、
前記風筒筐体に着脱可能に接続されたハンドル筐体と、
前記ハンドル筐体内に収容された内支持部材とを含み、
前記内支持部材は、前記風筒筐体に着脱可能に接続されている、ことを特徴とする電気ドライヤ用筐体アセンブリ。
【請求項2】
前記風筒筐体には、第一作業孔が設けられ、前記内支持部材は、前記第一作業孔に着脱可能に接続されている、ことを特徴とする請求項1に記載の電気ドライヤ用筐体アセンブリ。
【請求項3】
前記内支持部材は、内支持部材本体と、前記内支持部材本体に接続された第一締結部材とを含み、前記第一締結部材が前記第一作業孔に螺着されることで、前記内支持部材本体が前記風筒筐体に着脱可能に接続される、ことを特徴とする請求項2に記載の電気ドライヤ用筐体アセンブリ。
【請求項4】
前記内支持部材本体は、一体成形して設けられているか、又は別体に設けられており、前記電気ドライヤ用筐体アセンブリは、前記ハンドル筐体及び内支持部材の後端に被装された蓋板を更に含む、ことを特徴とする請求項3に記載の電気ドライヤ用筐体アセンブリ。
【請求項5】
前記内支持部材は、前記ハンドル筐体に着脱可能に接続されている、ことを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載の電気ドライヤ用筐体アセンブリ。
【請求項6】
前記内支持部材は、着脱可能な接続を実現するために、第二締結部材を介して前記ハンドル筐体に接続される、ことを特徴とする請求項5に記載の電気ドライヤ用筐体アセンブリ。
【請求項7】
前記内支持部材は、着脱可能な接続を実現するために、前記ハンドル筐体に係着される、ことを特徴とする請求項5に記載の電気ドライヤ用筐体アセンブリ。
【請求項8】
前記電気ドライヤ用筐体アセンブリは、前記ハンドル筐体に接続された凸ブロックを更に含み、前記風筒筐体には、前記凸ブロックに係合する第二作業孔が更に設けられている、ことを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載の電気ドライヤ用筐体アセンブリ。
【請求項9】
前記凸ブロックは、前記ハンドル筐体の前端に設けられており、前記凸ブロックが前記第二作業孔に係合すると、前記ハンドル筐体の端面が前記風筒筐体に当接する、ことを特徴とする請求項8に記載の電気ドライヤ用筐体アセンブリ。
【請求項10】
前記風筒筐体と前記ハンドル筐体とは共に一体成形して設けられており、前記風筒筐体及び/又は前記ハンドル筐体は、材質が金属である、ことを特徴とする請求項1に記載の電気ドライヤ用筐体アセンブリ。
【請求項11】
請求項1~10の何れか一項に記載の電気ドライヤ用筐体アセンブリを含む、ことを特徴とする電気ドライヤ。
【請求項12】
前記風筒筐体内に収容され、且つ前記風筒筐体に着脱可能に接続された風筒と、
前記内支持部材に設けられ、且つ前記風筒に電気的に接続された主制御アセンブリと、
前記ハンドル筐体に設けられ、且つ前記主制御アセンブリに電気的に接続されたスイッチアセンブリと、
少なくとも一部が前記電気ドライヤ用筐体アセンブリ内に設けられ、且つ前記主制御アセンブリ、スイッチアセンブリ及び風筒に電気的に接続された電線アセンブリとを含む、ことを特徴とする請求項11に記載の電気ドライヤ。
【請求項13】
風筒と、
前記風筒の下方に設けられており、前記風筒に着脱可能に設けられたハンドル筐体を含むハンドルアセンブリとを含み、
前記風筒の外側壁に連通口が設けられており、前記連通口の周方向には、前記ハンドルアセンブリを接続するように配置された取付リブ板が分布しており、
前記取付リブ板に風筒係着構造が設けられ、前記ハンドル筐体の頂部に筐体係着構造が設けられており、前記筐体係着構造は、前記風筒と前記ハンドル筐体との間の周方向の位置決め及び軸方向の係着を実現するために、前記風筒係着構造と協働するように配置されている、電気ドライヤ。
【請求項14】
前記風筒係着構造は、前記取付リブ板に成形された挿着溝M及びスナップフィット溝Nを含み、前記筐体係着構造は、前記ハンドル筐体の頂部に設けられた挿着ブロックQ及びスナップフィットPを含むか、又は、
前記風筒係着構造は、前記取付リブ板に成形された挿着ブロックQ1及びスナップフィットP1を含み、前記筐体係着構造は、前記ハンドル筐体の頂部に設けられた挿着溝M1及びスナップフィット溝N1を含み、
前記挿着ブロックと前記挿着溝とが協働し、前記スナップフィットと前記スナップフィット溝とが協働する、ことを特徴とする請求項13に記載の電気ドライヤ。
【請求項15】
前記ハンドルアセンブリは、電気制御素子を支持しているハンドル内枠を更に含み、前記ハンドル内枠は、前記ハンドル筐体内に着脱可能に設けられており、
前記ハンドル内枠の頂部に内枠センタリング締結構造が設けられ、前記取付リブ板にも、前記内枠センタリング締結構造と協働する風筒センタリング締結構造が設けられており、前記ハンドル内枠は、前記内枠センタリング締結構造と前記風筒センタリング締結構造との間の協働関係を介して前記風筒に接続される、ことを特徴とする請求項13に記載の電気ドライヤ。
【請求項16】
前記風筒センタリング締結構造は、前記取付リブ板に成形された中心位置決め孔を含み、前記内枠センタリング締結構造は、前記ハンドル内枠に設けられ且つ前記ハンドル筐体の軸方向に垂直な方向に沿って分布している中心位置決め柱及び第一孔柱を含み、
前記中心位置決め孔及び前記中心位置決め柱は、それぞれ、前記風筒及び前記ハンドルアセンブリの対称面上に位置しており、前記中心位置決め柱と前記中心位置決め孔とが協働し、前記第一孔柱は、前記中心位置決め柱の両側に対称に設けられ、前記第一孔柱は、前記風筒と前記ハンドル内枠とを螺接するように配置されている、ことを特徴とする請求項15に記載の電気ドライヤ。
【請求項17】
前記ハンドル内枠は、半円柱状をなす枠体であり、前記ハンドル筐体の内部空間は、第一半円柱領域及び第二半円柱領域に分けられ、前記ハンドル内枠は、前記第二半円柱領域に位置し、前記筐体係着構造は、第一半円柱領域に位置している、ことを特徴とする請求項15に記載の電気ドライヤ。
【請求項18】
前記中心位置決め柱は、角柱体をなし、前記中心位置決め孔は、角孔状をなしている、ことを特徴とする請求項16に記載の電気ドライヤ。
【請求項19】
前記ハンドル筐体と前記ハンドル内枠との間は、円周位置決め構造及び端面位置決め締結構造を介して、着脱可能な接続が実現される、ことを特徴とする請求項15に記載の電気ドライヤ。
【請求項20】
前記円周位置決め構造は、前記ハンドル筐体の頂部内壁に設けられた第一位置決め溝と、前記ハンドル内枠の頂部外壁に設けられた第一位置決めブロックとを含み、
前記第一位置決め溝と前記第一位置決めブロックとによって、頂部円周位置決めサブ構造が構成されている、ことを特徴とする請求項19に記載の電気ドライヤ。
【請求項21】
前記円周位置決め構造は、前記ハンドル筐体の底部内壁に設けられた第二位置決めブロックと、前記ハンドル内枠の底部外壁に設けられた第二位置決め溝とを含み、
前記第二位置決めブロックと前記第二位置決め溝とによって、底部円周位置決めサブ構造が構成されており、前記底部円周位置決めサブ構造と、前記頂部円周位置決めサブ構造とによって、共同で前記円周位置決め構造が構成されている、ことを特徴とする請求項20に記載の電気ドライヤ。
【請求項22】
前記端面位置決め締結構造は、前記ハンドル筐体の内側底部に位置する第二凸ブロックと、前記ハンドル内枠の底端面に成形された第二孔柱及び端面位置決め孔とを含み、前記第二凸ブロックは、前記ハンドル筐体の内側壁に固設され且つその径方向に沿って分布しており、前記第二凸ブロックには、ねじを前記第二孔柱まで穿設するためのスルーホールと、前記ハンドル筐体の軸方向に沿って分布し、前記端面位置決め孔と協働するための端面位置決め柱とが設けられている、ことを特徴とする請求項19に記載の電気ドライヤ。
【請求項23】
内部がその軸方向に沿って中空になるように設けられて、気流が流れるダクトを形成する風筒と、
前記風筒に設けられたハンドルアセンブリとを含み、
前記風筒と前記ハンドルアセンブリとの接続箇所には、前記風筒と前記ハンドルアセンブリとを連通するための連通口が設けられており、前記連通口には、前記ダクト内の気流が前記ハンドルアセンブリに進入することを防止するように配置されたシール部材が設けられていると共に、前記ハンドルアセンブリ内のケーブルを前記風筒まで穿設するための配線構造が設けられている、ことを特徴とする電気ドライヤ。
【請求項24】
前記配線構造は、前記シール部材に成形された少なくとも1つの線通し孔である、ことを特徴とする請求項23に記載の電気ドライヤ。
【請求項25】
前記線通し孔の間は、離間して設けられている、ことを特徴とする請求項24に記載の電気ドライヤ。
【請求項26】
前記線通し孔は、前記シール部材に成形されたスルーホールであるか、又は、
前記線通し孔は、前記シール部材の縁に成形された溝体と、前記連通口の孔壁とによって共同で囲まれた孔状領域である、ことを特徴とする請求項23に記載の電気ドライヤ。
【請求項27】
前記シール部材と前記連通口との間の接触面は、締まり嵌めとされている、ことを特徴とする請求項23に記載の電気ドライヤ。
【請求項28】
前記シール部材は、フレキシブル軟体部材である、ことを特徴とする請求項23に記載の電気ドライヤ。
【請求項29】
前記連通口の内壁には、その径方向に沿って伸びる凸リブが固設されており、前記凸リブは、前記連通口の軸方向における前記シール部材の係止を実現するように配置されており、
前記シール部材には、前記凸リブと係設される位置規制フランジが成形されている、ことを特徴とする請求項23に記載の電気ドライヤ。
【請求項30】
前記位置規制フランジには、1つの前記線通し孔が備えられ、前記凸リブには、前記線通し孔に対応する配線溝が1つ設けられており、前記配線溝と、前記位置規制フランジ上の前記線通し孔とは、前記連通口の軸方向での投影が重なる、ことを特徴とする請求項29に記載の電気ドライヤ。
【請求項31】
前記連通口には、前記ハンドルアセンブリを接続するように配置された環状の取付リブ板が固設されており、前記取付リブ板には、スナップフィット溝Nが設けられ、前記ハンドルアセンブリには、前記スナップフィット溝Nと協働するスナップフィットPが設けられており、
前記シール部材の縁には、前記スナップフィット溝N内に延在した延在ブロックが1つ設けられており、前記スナップフィットPが前記スナップフィット溝Nに係入された後、前記スナップフィットPは、底部から前記延在ブロックを支持可能である、ことを特徴とする請求項23に記載の電気ドライヤ。
【請求項32】
前記延在ブロックの側壁には、前記ハンドルアセンブリの頂縁と係設される係止肩が形成されるように、段差部が1つ設けられている、ことを特徴とする請求項32に記載の電気ドライヤ。
【請求項33】
調節スイッチを内部に有するハンドルに適用される押しボタンアセンブリであって、
前記ハンドルの外側に設けられており、前記ハンドルの内部まで延在した第一係着構造を有する押しボタンと、
前記ハンドルの内部に設けられ且つ第二係着構造を有し、前記押しボタンと前記調節スイッチとを接続するように配置された摺動部材とを含み、
前記押しボタンは、前記調節スイッチ上のトリガ部を押動して前記ハンドルの軸方向に直線的にスライド移動させるために、前記第一係着構造と第二係着構造との間の協働を介して前記摺動部材に係着される、ことを特徴とする押しボタンアセンブリ。
【請求項34】
前記第一係着構造は、スナップフィット部を含み、前記第二係着構造は、スナップ溝部を含み、前記スナップフィット部が前記スナップ溝部に係入された後、前記押しボタンは、前記ハンドルの軸方向に沿って移動する並進自由度を有する、ことを特徴とする請求項33に記載の押しボタンアセンブリ。
【請求項35】
前記押しボタンには、前記スナップフィット部が一対設けられており、前記一対のスナップフィット部は、前記ハンドルの軸方向における幅寸法が異なる、ことを特徴とする請求項34に記載の押しボタンアセンブリ。
【請求項36】
前記スナップフィット部は、一端部が前記押しボタンに固設され且つ前記ハンドルの軸方向に垂直な方向に沿って伸びる第二延在ブロックと、前記第二延在ブロックの他端部に成形されたスナップフィットとを含み、
前記スナップ溝部は、前記第二延在ブロックを穿設させるための第二スルーホールと、前記第二スルーホールの両側に成形され、前記スナップフィット部の係止に使用される一対のストッパブロックとを含み、
前記第二延在ブロックが前記第二スルーホールに挿入され且つ前記スナップフィットが前記ストッパブロックに係合された後、前記押しボタンの内側壁は、前記ハンドルの外側壁に押し当てられる、ことを特徴とする請求項34に記載の押しボタンアセンブリ。
【請求項37】
前記押しボタンの内側壁には、前記押しボタンの内壁と前記ハンドルの外壁との間の接触面積を減少させるために、前記ハンドルの軸方向に沿って分布する第一リブ条が設けられており、前記リブ条は、前記スナップフィット部の対向する両側に位置している、ことを特徴とする請求項36に記載の押しボタンアセンブリ。
【請求項38】
前記ストッパブロックは、前記スナップフィットに係合する第一ストッパブロックと、前記第一ストッパブロックに向かって傾斜する第二ストッパブロックとを含み、前記第一ストッパブロックと前記第二ストッパブロックとは、対向して設けられており、前記スナップフィットが前記第一ストッパブロックに係合された後、前記第二ストッパブロックが前記第二延在ブロックに押し付けられることで、前記第二延在ブロックが前記第一ストッパブロックに押し当てられる、ことを特徴とする請求項36に記載の押しボタンアセンブリ。
【請求項39】
前記ハンドルは、内部がその軸方向に沿って中空になるように設けられて収納キャビティを形成するハンドル筐体と、前記収納キャビティ内に着脱可能に設けられ且つ前記調節スイッチを支持しているハンドル内枠とを含み、前記ハンドル内枠には、前記摺動部材に適合した開口が設けられている、ことを特徴とする請求項33に記載の押しボタンアセンブリ。
【請求項40】
前記摺動部材の対向する両側縁には、サイドウィングが対称に設けられており、前記サイドウィングは、前記開口の幅方向及び厚さ方向における前記摺動部材の移動を制限するように配置されており、前記開口の長さ方向は、前記ハンドルの軸方向に平行である、ことを特徴とする請求項39に記載の押しボタンアセンブリ。
【請求項41】
前記押しボタンの外側壁には、当該押しボタンが押動され易くなるようにする凸条が成形されており、前記凸条は、前記ハンドルの周方向に沿って分布しており、前記凸条上の任意の1点と前記トリガ部上の任意の1点との結び線が前記ハンドルの軸方向との間に夾角Mをなすように設けられ、前記夾角Mの値範囲は、20°~70°である、ことを特徴とする請求項33に記載の押しボタンアセンブリ。
【請求項42】
請求項33~41の何れか一項に記載の押しボタンアセンブリを含む、ことを特徴とするドライヤ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、家電製品の技術分野に関し、特に、電気ドライヤ用筐体アセンブリ及びドライヤに関する。
【背景技術】
【0002】
電気ドライヤは、髪をすばやく乾かすことが可能なパーソナルケア用小型家電製品であり、熱線による加熱を介して風を温めることで、髪をより早く乾かすことができる。
【0003】
電気ドライヤは、風筒部と、ハンドル部と、ハンドル部に設けられた押しボタンアセンブリとを含む。先行技術における電気ドライヤの風筒部、ハンドル部及び押しボタンアセンブリの何れにも、付属品が多くて、組み立て時に各付属品間が互いに遮られてしまう等の場合がある。そのため、風筒部とハンドル部との間、ハンドル部と押しボタンアセンブリとの間には、組み立てが困難で、組み立てが複雑であり、信頼性が低く、気密性が悪い等の問題があった。
【発明の概要】
【0004】
本発明の目的は、内支持部材及び風筒の取り付けを容易にし、外観の美観及び完全性の要件を満たすことができる電気ドライヤ用筐体アセンブリ及び電気ドライヤを提供することにある。
【0005】
上記の目的を達成するために、本発明は、次の技術案を提供する。
風筒を収容するための風筒筐体と、
前記風筒筐体に着脱可能に接続されたハンドル筐体と、
前記ハンドル筐体内に収容された内支持部材とを含み、
前記内支持部材は、前記風筒筐体に着脱可能に接続されている、電気ドライヤ用筐体アセンブリである。
【0006】
さらに、前記風筒筐体には、第一作業孔が設けられ、前記内支持部材は、前記第一作業孔に着脱可能に接続されている。
【0007】
さらに、前記内支持部材は、内支持部材本体と、前記内支持部材本体に接続された第一締結部材とを含み、前記第一締結部材が前記第一作業孔に螺着されることで、前記内支持部材本体が前記風筒筐体に着脱可能に接続される。
【0008】
さらに、前記内支持部材本体は、一体成形して設けられているか、又は別体に設けられており、前記電気ドライヤ用筐体アセンブリは、前記ハンドル筐体及び内支持部材の後端に被装された蓋板を更に含む。
【0009】
さらに、前記内支持部材は、前記ハンドル筐体に着脱可能に接続されている。
【0010】
さらに、前記内支持部材は、着脱可能な接続を実現するために、第二締結部材を介して前記ハンドル筐体に接続される。
【0011】
さらに、前記内支持部材は、着脱可能な接続を実現するために、前記ハンドル筐体に係着される。
【0012】
さらに、前記電気ドライヤ用筐体アセンブリは、前記ハンドル筐体に接続された凸ブロックを更に含み、前記風筒筐体には、前記凸ブロックに係合する第二作業孔が更に設けられている。
【0013】
さらに、前記凸ブロックは、前記ハンドル筐体の前端に設けられており、前記凸ブロックが前記第二作業孔に係合すると、前記ハンドル筐体の端面が前記風筒筐体に当接する。
【0014】
さらに、前記風筒筐体と前記ハンドル筐体とは共に一体成形して設けられており、前記風筒筐体及び/又は前記ハンドル筐体は、材質が金属である。
【0015】
本発明は、上記の電気ドライヤ用筐体アセンブリを含む、電気ドライヤを更に提供している。
【0016】
さらに、前記電気ドライヤは、
前記風筒筐体内に収容され、且つ前記風筒筐体に着脱可能に接続された風筒と、
前記内支持部材に設けられ、且つ前記風筒に電気的に接続された主制御アセンブリと、
前記ハンドル筐体に設けられ、且つ前記主制御アセンブリに電気的に接続されたスイッチアセンブリと、
少なくとも一部が前記電気ドライヤ用筐体アセンブリ内に設けられ、且つ前記主制御アセンブリ、スイッチアセンブリ及び風筒に電気的に接続された電線アセンブリとを含む。
【0017】
本発明の有益な効果は、次の通りである。
内支持部材と風筒筐体とを着脱可能な接続になるように設けることで、風筒と風筒筐体とが固定接続された後、内支持部材は、先に風筒筐体に接続されてから風筒に直接接合されるようになり、内支持部材の取付位置がずれないことを保証し、その結果、ハンドル筐体の取付位置がずれないことを確保し、取り付けが迅速且つ便利であるとともに、制御も容易であり、
ハンドル筐体には、風筒筐体に係合する凸ブロックが設けられており、凸ブロックが風筒筐体を通って風筒筐体に係合固定されると、ハンドル筐体の端面が風筒筐体に当接するようになり、ねじによる取付固定が不要となり、迅速かつ便利であり、
風筒筐体がそれぞれ内支持部材、ハンドル筐体に着脱可能に接続されることで、電気ドライヤ全体の組立難度が軽減されるとともに、電気ドライヤ全体のセンタリング性も確保され、その結果、電気ドライヤの全体的な外観の美観性及び完全性が向上し、
風筒筐体とハンドル筐体とは共に一体成形して設けられ、且つ風筒筐体及び/又はハンドル筐体が金属材質であるため、電気ドライヤの全体的な外観の美観性を向上させるだけでなく、電気ドライヤ全体の質感を向上させており、ユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0018】
上記の説明は、本発明の技術案の概要にすぎず、本発明の技術手段をより明確に理解可能にし、明細書の内容に従って実施可能にするために、以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施例について詳細に説明する。
【0019】
本発明は、風筒とハンドル筐体との接続の安定性及び信頼性が高いという利点を有する電気ドライヤを更に提供している。本願で採用される技術案は、次の通りである。
風筒と、前記風筒の下方に設けられており、前記風筒に着脱可能に設けられたハンドル筐体を含むハンドルアセンブリとを含み、前記風筒の外側壁に連通口が設けられており、前記連通口の周方向には、前記ハンドルアセンブリを接続するように配置された取付リブ板が分布しており、前記取付リブ板に風筒係着構造が設けられ、前記ハンドル筐体の頂部に筐体係着構造が設けられており、前記筐体係着構造は、前記風筒と前記ハンドル筐体との間の周方向の位置決め及び軸方向の係着を実現するために、前記風筒係着構造と協働するように配置されている、電気ドライヤである。
【0020】
好ましくは、前記風筒係着構造は、前記取付リブ板に成形された挿着溝M及びスナップフィット溝Nを含み、前記筐体係着構造は、前記ハンドル筐体の頂部に設けられた挿着ブロックQ及びスナップフィットPを含むか、又は、前記風筒係着構造は、前記取付リブ板に成形された挿着ブロックQ1及びスナップフィットP1を含み、前記筐体係着構造は、前記ハンドル筐体の頂部に設けられた挿着溝M1及びスナップフィット溝N1を含み、前記挿着ブロックと前記挿着溝とが協働し、前記スナップフィットと前記スナップフィット溝とが協働する。
【0021】
好ましくは、前記ハンドルアセンブリは、電気制御素子を支持しているハンドル内枠を更に含み、前記ハンドル内枠は、前記ハンドル筐体内に着脱可能に設けられており、前記ハンドル内枠の頂部に内枠センタリング締結構造が設けられ、前記取付リブ板にも、前記内枠センタリング締結構造と協働する風筒センタリング締結構造が設けられており、前記ハンドル内枠は、前記内枠センタリング締結構造と前記風筒センタリング締結構造との間の協働関係を介して前記風筒に接続される。
【0022】
好ましくは、前記風筒センタリング締結構造は、前記取付リブ板に成形された中心位置決め孔を含み、前記内枠センタリング締結構造は、前記ハンドル内枠に設けられ且つ前記ハンドル筐体の軸方向に垂直な方向に沿って分布している中心位置決め柱及び第一孔柱を含み、前記中心位置決め孔及び前記中心位置決め柱は、それぞれ、前記風筒及び前記ハンドルアセンブリの対称面上に位置しており、前記中心位置決め柱と前記中心位置決め孔とが協働し、前記第一孔柱は、前記中心位置決め柱の両側に対称に設けられ、前記第一孔柱は、前記風筒と前記ハンドル内枠とを螺接するように配置されている。
【0023】
好ましくは、前記ハンドル内枠は、半円柱状をなす枠体であり、前記ハンドル筐体の内部空間は、第一半円柱領域及び第二半円柱領域に分けられ、前記ハンドル内枠は、前記第二半円柱領域に位置し、前記筐体係着構造は、第一半円柱領域に位置している。
【0024】
好ましくは、前記中心位置決め柱は、角柱体をなし、前記中心位置決め孔は、角孔状をなしている。
【0025】
好ましくは、前記ハンドル筐体と前記ハンドル内枠との間は、円周位置決め構造及び端面位置決め締結構造を介して、着脱可能な接続が実現される。
【0026】
好ましくは、前記円周位置決め構造は、前記ハンドル筐体の頂部内壁に設けられた第一位置決め溝と、前記ハンドル内枠の頂部外壁に設けられた第一位置決めブロックとを含み、前記第一位置決め溝と前記第一位置決めブロックとによって、頂部円周位置決めサブ構造が構成されている。
【0027】
好ましくは、前記円周位置決め構造は、前記ハンドル筐体の底部内壁に設けられた第二位置決めブロックと、前記ハンドル内枠の底部外壁に設けられた第二位置決め溝とを含み、前記第二位置決めブロックと前記第二位置決め溝とによって、底部円周位置決めサブ構造が構成されており、前記底部円周位置決めサブ構造と、前記頂部円周位置決めサブ構造とによって、共同で前記円周位置決め構造が構成されている。
【0028】
好ましくは、前記端面位置決め締結構造は、前記ハンドル筐体の内側底部に位置する第二凸ブロックと、前記ハンドル内枠の底端面に成形された第二孔柱及び端面位置決め孔とを含み、前記第二凸ブロックは、前記ハンドル筐体の内側壁に固設され且つその径方向に沿って分布しており、前記第二凸ブロックには、ねじを前記第二孔柱まで穿設するためのスルーホールと、前記ハンドル筐体の軸方向に沿って分布し、前記端面位置決め孔と協働するための端面位置決め柱とが設けられている。
【0029】
本願は、先行技術に比べて、その有益な効果は、次の通りである。本願による電気ドライヤは、そのハンドル筐体が、筐体係着構造と風筒係着構造との間の協働を介して風筒の連通口に取り付けられており、風筒とハンドル筐体との間の周方向の位置決め及び軸方向の係着を実現でき、取付が容易であり、接続の安定性及び信頼性が高いという利点を有する。
【0030】
本発明は、風筒内の気流がハンドルアセンブリの内部に進入することを効果的に防止できる電気ドライヤを更に提供する。本願で採用される技術案は、次の通りである。
内部がその軸方向に沿って中空になるように設けられて、気流が流れるダクトを形成する風筒と、前記風筒に設けられたハンドルアセンブリとを含み、前記風筒と前記ハンドルアセンブリとの接続箇所には、前記風筒と前記ハンドルアセンブリとを連通するための連通口が設けられており、前記連通口には、前記ダクト内の気流が前記ハンドルアセンブリに進入することを防止するように配置されたシール部材が設けられていると共に、前記ハンドルアセンブリ内のケーブルを前記風筒まで穿設するための配線構造が設けられている、電気ドライヤである。
【0031】
好ましくは、前記配線構造は、前記シール部材に成形された少なくとも1つの線通し孔である。
【0032】
好ましくは、前記線通し孔の間は、離間して設けられている。
【0033】
好ましくは、前記線通し孔は、前記シール部材に成形されたスルーホールであるか、又は、前記線通し孔は、前記シール部材の縁に成形された溝体と、前記連通口の孔壁とによって共同で囲まれた孔状領域である。
【0034】
好ましくは、前記シール部材と前記連通口との間の接触面は、締まり嵌めとされている。
【0035】
好ましくは、前記シール部材は、フレキシブル軟体部材である。
【0036】
好ましくは、前記連通口の内壁には、その径方向に沿って伸びる凸リブが固設されており、前記凸リブは、前記連通口の軸方向における前記シール部材の係止を実現するように配置されており、前記シール部材には、前記凸リブと係設される位置規制フランジが成形されている。
【0037】
好ましくは、前記位置規制フランジには、1つの前記線通し孔が備えられ、前記凸リブには、前記線通し孔に対応する配線溝が1つ設けられており、前記配線溝と、前記位置規制フランジ上の前記線通し孔とは、前記連通口の軸方向での投影が重なる。
【0038】
好ましくは、前記連通口には、前記ハンドルアセンブリを接続するように配置された環状の取付リブ板が固設されており、前記取付リブ板には、スナップフィット溝Nが設けられ、前記ハンドルアセンブリには、前記スナップフィット溝Nと協働するスナップフィットPが設けられており、前記シール部材の縁には、前記スナップフィット溝N内に延在した延在ブロックが1つ設けられており、前記スナップフィットPが前記スナップフィット溝Nに係入された後、前記スナップフィットPは、底部から前記延在ブロックを支持可能である。
【0039】
好ましくは、前記延在ブロックの側壁には、前記ハンドルアセンブリの頂縁と係設される係止肩が形成されるように、段差部が1つ設けられている。
【0040】
本願は、先行技術に比べて、その有益な効果は、次の通りである。本願による電気ドライヤは、そのシール部材によって連通口が閉塞されており、風筒内の気流がハンドルアセンブリに進入することを阻止でき、その結果、風筒内の風量の流失が回避され、風筒とハンドルアセンブリとの間の気密性が大幅に向上し、シール部材上の配線構造により、ハンドルアセンブリ内のケーブルを風筒まで穿設することができ、シール部材により、気密性を保証すると同時に、風筒とハンドルアセンブリとの間の配線も保障する。
【0041】
本発明は、構造が簡単で、取付が容易であるという利点を有する押しボタンアセンブリ及び電気ドライヤを更に提供する。本願で採用される技術案は、次の通りである。
調節スイッチを内部に有するハンドルに適用される押しボタンアセンブリであって、前記ハンドルの外側に設けられており、前記ハンドルの内部まで延在した第一係着構造を有する押しボタンと、前記ハンドルの内部に設けられ且つ第二係着構造を有し、前記押しボタンと前記調節スイッチとを接続するように配置された摺動部材とを含み、前記押しボタンは、前記調節スイッチ上のトリガ部を押動して前記ハンドルの軸方向に直線的にスライド移動させるために、前記第一係着構造と第二係着構造との間の協働を介して前記摺動部材に係着される、押しボタンアセンブリである。
【0042】
好ましくは、前記第一係着構造は、スナップフィット部を含み、前記第二係着構造は、スナップ溝部を含み、前記スナップフィット部が前記スナップ溝部に係入された後、前記押しボタンは、前記ハンドル軸方向に沿って移動する並進自由度を有する。
【0043】
好ましくは、前記押しボタンには、前記スナップフィット部が一対設けられており、前記一対のスナップフィット部は、前記ハンドルの軸方向における幅寸法が異なる。
【0044】
好ましくは、前記スナップフィット部は、一端部が前記押しボタンに固設され且つ前記ハンドルの軸方向に垂直な方向に沿って伸びる第二延在ブロックと、前記第二延在ブロックの他端部に成形されたスナップフィットとを含み、前記スナップ溝部は、前記第二延在ブロックを穿設させるための第二スルーホールと、前記第二スルーホールの両側に成形され、前記スナップフィット部の係止に使用される一対のストッパブロックとを含み、前記第二延在ブロックが前記第二スルーホールに挿入され且つ前記スナップフィットが前記ストッパブロックに係合された後、前記押しボタンの内側壁は、前記ハンドルの外側壁に押し当てられる。
【0045】
好ましくは、前記押しボタンの内側壁には、前記押しボタンの内壁と前記ハンドルの外壁との間の接触面積を減少させるために、前記ハンドルの軸方向に沿って分布する第一リブ条が設けられており、前記リブ条は、前記スナップフィット部の対向する両側に位置している。
【0046】
好ましくは、前記ストッパブロックは、前記スナップフィットに係合する第一ストッパブロックと、前記第一ストッパブロックに向かって傾斜する第二ストッパブロックとを含み、前記第一ストッパブロックと前記第二ストッパブロックとは、対向して設けられており、前記スナップフィットが前記第一ストッパブロックに係合された後、前記第二ストッパブロックが前記第二延在ブロックに押し付けられることで、前記第二延在ブロックが前記第一ストッパブロックに押し当てられる。
【0047】
好ましくは、前記ハンドルは、内部がその軸方向に沿って中空になるように設けられて収納キャビティを形成するハンドル筐体と、前記収納キャビティ内に着脱可能に設けられ且つ前記調節スイッチを支持しているハンドル内枠とを含み、前記ハンドル内枠には、前記摺動部材に適合した開口が設けられている。
【0048】
好ましくは、前記摺動部材の対向する両側縁には、サイドウィングが対称に設けられており、前記サイドウィングは、前記開口の幅方向及び厚さ方向における前記摺動部材の移動を制限するように配置されており、前記開口の長さ方向は、前記ハンドルの軸方向に平行である。
【0049】
好ましくは、前記押しボタンの外側壁には、当該押しボタンが押動され易くなるようにする凸条が成形されており、前記凸条は、前記ハンドルの周方向に沿って分布しており、前記凸条上の任意の1点と前記トリガ部上の任意の1点との結び線が前記ハンドルの軸方向との間に夾角Mをなすように設けられ、前記夾角Mの値範囲は、20°~70°である。
【0050】
上記の課題を解決するために、本願で採用される別の技術案は、次の通りである。
上記の押しボタンアセンブリを含む、ドライヤである。
【0051】
本願は、先行技術に比べて、その有益な効果は、次の通りである。本願による押しボタンアセンブリ及びドライヤは、その押しボタンが、第一係着構造と第二係着構造との間の協働を介して摺動部材に係着されることで、調節スイッチのポジション調節が実現され、構造が簡単で、取付が容易であるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【
図1】
図1は、本発明に係る電気ドライヤの構造模式図である。
【
図5】
図5は、
図1におけるハンドル筐体及び内支持部材の構造模式図である。
【
図6】
図6は、
図1におけるハンドル筐体の構造模式図である。
【
図8】
図8は、
図1における内支持部材の別の構造模式図である。
【
図9】
図9は、本発明に係る電気ドライヤの別の構造模式図である。
【
図10】
図10は、本発明に係る電気ドライヤの断面模式図である。
【
図11】
図11は、本願における電気ドライヤの別の実施例の構造模式図である。
【
図12】
図12は、本願における電気ドライヤの別の実施例の断面模式図である。
【
図14】
図14は、本願における取付リブ板の構造模式図である。
【
図15】
図15は、本願における取付リブ板とシール部材との間の位置関係の模式図である。
【
図16】
図16は、本願における風筒とシール部材との間の分解模式図である。
【
図17】
図17は、本願における筐体係着構造の模式図である。
【
図18】
図18は、本願におけるハンドル筐体とハンドル内枠との分解模式図である。
【
図19】
図19は、本願におけるハンドル内枠の構造模式図である。
【
図20】
図20は、本願におけるハンドル内枠の底面視方向の模式図である。
【
図21】
図21は、本願におけるハンドル筐体の底面視方向の模式図である。
【
図22】
図22は、本願におけるハンドル筐体の断面模式図である。
【
図23】
図23は、本願におけるシール部材の一実施例の模式図である。
【
図24】
図24は、本願におけるシール部材の別の実施例の模式図である。
【
図25】
図25は、本願におけるシール部材の構造模式図である。
【
図26】
図26は、本願におけるハンドルの構造模式図である。
【
図27】
図27は、本願におけるハンドルの分解模式図である。
【
図28】
図28は、本願におけるハンドルの断面模式図である。
【
図30】
図30は、本願におけるハンドル内枠の正面視方向の構造模式図である。
【
図31】
図31は、本願におけるハンドル内枠の背面視方向の構造模式図である。
【
図33】
図33は、本願におけるハンドル内枠及び支持部材が取り付けされた模式図である。
【
図34】
図34は、本願における電気制御板の部分構造分解模式図である。
【
図35】
図35は、本願における押しボタンアセンブリの分解模式図である。
【
図36】
図36は、本願における摺動部材の構造模式図である。
【
図37】
図37は、本願における第一ストッパブロックと第二ストッパブロックとの間の位置関係の模式図である。
【
図38】
図38は、本願におけるハンドル内枠と摺動部材との間の断面模式図である。
【
図41】
図41は、本願における押下ボタンアセンブリの底面視方向での分解模式図である。
【
図42】
図42は、本願における押下ボタンアセンブリの平面視方向での分解模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0053】
以下、図面を参照しながら、本発明の技術案を明確且つ完全に説明するが、明らかに、説明される実施例は本発明の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本発明における実施例に基づいて、当業者によって創造的な労働を払わずに得られた他の実施例は、全て本発明の保護範囲に含まれるものとする。
【0054】
本発明の説明において、用語「中心」、「上」、「下」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「内」、「外」などが指示する方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本発明の説明を容易にし、説明を簡素化するためのものに過ぎず、対象となる装置又は素子が特定の方位を有し、特定の方位で構成又は操作しなければならないことを指示したり暗示したりするものではなく、本発明に対する制限として理解されてはならない。また、用語「第一」、「第二」、「第三」は、説明のみを目的として使用されており、相対的な重要性を指示したり暗示したりするものとして理解されてはならない。
【0055】
本発明の説明において、明確な規定や限定が特にない限り、用語「取り付ける」、「繋げる」、「接続する」については、広義に理解すべきであり、例えば、固定的な接続であってもよく、着脱可能な接続又は一体的な接続であってもよく、機械的な接続であってもよく、電気的な接続であってもよく、直接的な接続であってもよく、中間媒体を介した間接的な接続であってもよく、2つの素子の内部の連通であってもよい。当業者にとっては、本発明における上記の用語の具体的な意味合いを、具体的な状況に応じて理解することが可能である。
【0056】
また、以下に説明する本発明の異なる実施形態に係る技術的特徴同士は、矛盾しない限り、互いに組み合わせることが可能である。本発明の説明において、軸線方向は高さ方向と一致する。
【0057】
図1を参照すると、本発明の一つの好ましい実施例における電気ドライヤ1100は、髪を乾かすシーンや、実験室、理学療法室及び工業生産、芸術等での局所乾燥、加熱及び理学療法のシーンに応用可能であるが、本願は、電気ドライヤ1100の応用シーンについては限定しない。電気ドライヤ1100は、風筒部11と、風筒部11に接続されたハンドル部12と、電気ドライヤ用筐体アセンブリ13とを含む。
【0058】
図2、
図3及び
図5を併せて参照すると、電気ドライヤ用筐体アセンブリ13は、風筒11を収容するための風筒筐体131と、ハンドル部12に外装されたハンドル筐体132と、ハンドル筐体132内に収容された内支持部材133とを含み、本実施例では、風筒部11は、風筒11であり、内支持部材133は、風筒11に着脱可能に接続されるとともに、風筒筐体131に着脱可能に接続されている。風筒筐体131には、第一作業孔1311が設けられ、内支持部材133は、第一作業孔1311に着脱可能に接続されており、第一作用孔は、風筒筐体131の側壁に開設されている。このように設置する目的は、次の通りである。内支持部材133は、風筒11に直接接続されることが困難であり、その理由は、風筒11が風筒筐体131内に設けられており、内支持部材133が風筒11に接続されるとき、障害物の阻害により、風筒11と内支持部材133とを接合させる接合位置を明確に知ることができないからである。これに対して、風筒11を先に風筒筐体131に接続した場合、風筒筐体131には、接合位置に対応する第一作業孔1311が開設されているため、内支持部材133が先に第一作業孔1311に接合されてから風筒11に直接接合されることになり、接続が迅速かつ便利であり、組み立ての難度が軽減される。ここで、第一作業孔1311の数は、実際の必要に応じて決定され、ここでは具体的に限定しないが、内支持部材133と風筒筐体131とが固定取付されるようにすればよい。本実施例では、第一作用孔1311は、電気ドライヤ1100全体の美観度が維持されるように、風筒筐体131の側壁の中部寄りの位置に開設されている。
【0059】
図7及び
図8を併せて参照すると、具体的には、内支持部材133は、内支持部材本体1331と、内支持部材本体1331に接続された第一締結部材とを含み、第一締結部材が第一作業孔1311に螺着されることで、内支持部材本体1331が風筒筐体131に着脱可能に接続される。内支持部材本体1331は、実際の状況に応じて、一体成形して設けられるか、又は別体に設けられるが、ここでは具体的に限定しない。本実施例では、内支持部材本体1331は、別体に設けられており、別体に設けられた内支持部材本体1331は、第三締結部材を介して締結接続が実現される。
【0060】
図5を併せて参照すると、電気ドライヤ用筐体アセンブリ13の安定性を向上させるために、ハンドル筐体132は、内支持部材133に着脱可能に接続されている。内支持部材133は、着脱可能な接続を実現するために、締結部材を介してハンドル筐体132に接続されてもよいし、又は、内支持部材133は、着脱可能な接続を実現するために、ハンドル筐体132に係着されてもよく、両者の着脱可能な接続を実現する方式は、例えば、磁気吸引等の他の方式とされてもよいが、ここでは具体的に限定せず、実際の状況に応じて決定される。本実施例では、内支持部材133とハンドル筐体132との間は、第二締結部材を介して着脱可能な接続が実現されている。電気ドライヤ1100の全体的な外観の美観性のために、電気ドライヤ1100の高さ方向において、内支持部材133の後端に第一ネジ孔1332が設けられており、それに合わせて、ハンドル筐体132の後端にも、第一ネジ孔1332の位置に対応する第二ネジ孔1321が設けられており、締結部材が順に第二ネジ孔1321及び第一ネジ孔1332を通ることで、内支持部材133とハンドル筐体132とが接続される。
【0061】
図7、
図8及び
図9を併せて参照すると、電気ドライヤ用筐体アセンブリ13は、ハンドル筐体132及び内支持部材133の後端に被装された蓋板134を更に含み、内支持部材133がハンドル筐体132に取付固定された後、蓋板134がハンドル筐体132の後端に被設されるとともにハンドル筐体132に係着される。ハンドル筐体132の後端にクリップ部材1323が設けられており、蓋板134は、蓋板本体1341と、蓋板本体1341に形成された弾性凸起1342とを含み、当該弾性凸起1342とクリップ部材1323とが係合されることで、蓋板134とハンドル筐体132とが固定接続されるとともに、ハンドル筐体132の後端が閉じられる。
【0062】
図2及び
図6を併せて参照すると、風筒筐体131とハンドル筐体132とは着脱可能であり、電気ドライヤ用筐体アセンブリ13は、ハンドル筐体132に接続された凸ブロック1322を更に含み、風筒筐体131には、凸ブロック1322に係合する第二作業孔1312が更に設けられており、第二作業孔1312は、第一作用孔1311の外側に設けられている。本実施例では、凸ブロック1322は、ハンドル筐体132の前端に設けられている。無論、他の実施例では、凸ブロック1322は、ハンドル筐体132の他の位置に設けられてもよく、その場合、内支持部材133と風筒筐体131との接続位置もそれに合わせて変わるが、ここでは具体的に限定せず、実際の状況に応じて決定される。凸ブロック1322がより好適に第二作業孔1312に係着されるようにするために、凸ブロック1322の前端には、径方向に伸縮可能な係合ブロックが周方向に沿って複数設けられていてもよく、当該係合ブロックは、第二作業孔1312内に係入されて第二作業孔1312の内壁に当接することが可能である。
【0063】
当該凸ブロック1322は、ハンドル筐体132と一体成形して設けられてもよいし、ハンドル筐体132との間に接着、溶接や係着等によって固定接続が実現されてもよい。製造プロセスの簡素化及びハンドル筐体132全体の美観性のために、本実施例では、当該凸ブロック1322は、ハンドル筐体132と一体成形されている。凸ブロック1322が第二作業孔1312に係合されると、ハンドル筐体132の端面が風筒筐体131に当接するとともに、内支持部材133と風筒筐体131、風筒11との接続も、ちょうど完了する。ハンドル筐体132の端面が風筒筐体131に当接した場合、当該接合箇所には、微細な隙間がなく、水や、埃のような不純物は、電気ドライヤ1100の内部に侵入できず、電気ドライヤ1100は、不純物からの影響を受けることなく、正常に動作できる。
【0064】
電気ドライヤ1100全体の美観性及び質感を向上させるために、本実施例では、風筒筐体131とハンドル筐体132とは共に一体成形して設けられており、風筒筐体131及び/又はハンドル筐体132は、材質が金属である。無論、他の実施例では、風筒筐体131とハンドル筐体132とは、別体に設けられてから、係着、溶接、接着等をして、両者によって収容キャビティが形成されるようにしてもよいが、ここで繰り返さず、実際の状況に応じて決定される。ただし、この場合、製造された風筒筐体131とハンドル筐体132との間には隙間があり、美観性に影響を与えてしまう。一方で、風筒筐体131とハンドル筐体132とを共に一体成形して設ければ、電気ドライヤ1100の筐体の密閉性を向上させ、水や、埃等の不純物が電気ドライヤ1100の内部に侵入する可能性を効果的に低減することができ、電気ドライヤ1100の使用寿命の向上には、重要な意義を有する。
【0065】
本願は、風筒筐体131をそれぞれ内支持部材133、ハンドル筐体132に着脱可能に接続することで、電気ドライヤ1100全体について取付時の難度が軽減されるとともに、電気ドライヤ1100全体のセンタリング性を確保できるため、電気ドライヤ1100の全体的な外観の美観性及び完全性が向上する。
【0066】
図4及び
図10を参照すると、風筒11は、風筒部11の着脱を容易にするために、風筒筐体131に着脱可能に接続されており、風筒11は、ケース111、ケース111内に設けられたファン機構112及び電気加熱機構113を含み、ファン機構112は、ファン1122と、ファン1122を回転駆動するためのモータ1121とを含む。モータ1121は、出力軸を有し、ファン1122は、出力軸に接続されており、モータ1121が始動して出力軸を回転させてファン1122を回転駆動すると、電気ドライヤ1100の風吹出方向を前端として、ファン1122は回転し、ケース111内で気流を形成して気流をケース111の前端に送り出す。モータ1121の熱機構は、モータ1121に外装された固定部材1131と、固定部材1131に接続された電熱線1132とを含み、当該電熱線1132は、ケース111内の気流を加熱してケース111の前端に送り出すためのものである。
【0067】
図4及び
図5を併せて参照すると、風筒筐体131は、相対して設けられた風取込口114及び風吹出口115を有し、それに合わせて、ファン1122は、風取込口114に近接して設けられ、電気加熱機構113は、風吹出口115に近接して設けられている。外部の不純物を隔離し、取込風及び吹出風の案内作用を向上させるために、風筒11は、風取込口114に設けられた風取込ネット1141と、風吹出口115に設けられた風吹出ネット1151とを更に含む。風取込ネット1141及び風吹出ネット1151は何れも、環状支持体と、環状支持体の内部に設けられた網状本体とを含む。風取込ネット1141の網状本体は、風向と反対する方向に沿って環状支持体の外部に凸出し、風吹出ネット1151の網状本体は、風向と反対する方向に沿って環状支持体の外部に凸出している。風の抵抗を減少させるという目的を達成するために、風取込ネット1141及び風吹出ネット1151の網状本体の中部は、環状の中心接続点として設けられている。風取込口114における濾過効果を更に向上させるために、風取込口114には、ケース111に接続されてファン1122に近接して設けられた濾過部材1142が更に設けられている。
【0068】
図7、
図8及び
図9を参照すると、ハンドル部12は、ハンドル筐体132内に設けられた主制御アセンブリ121と、ハンドル筐体132に設けられたスイッチアセンブリ122とを含む。主制御アセンブリ121は、内支持部材133に設けられ、且つ風筒11に電気的に接続されている。主制御アセンブリ121は、プリント回路板等の形態とされ、締結部材を介して内支持部材133に固定されてもよいが、ここでは具体的に限定せず、実際の状況に応じて決定される。スイッチアセンブリ122は、主制御アセンブリ121に電気的に接続されており、スイッチキーであってもよいし、温度調整用押下ボタン又は押しボタン、速度調整用押下ボタン又は押しボタンを含んでもよい。スイッチキーを押圧すると、その上の電気接点が主制御アセンブリ121上の電気接点に接続されることで、主制御アセンブリ121によってモータ1121及び/又は電熱線1132のオン又はオフが制御される。速度調整用押下ボタン又は押しボタンを押圧又は押し引きすると、その上の電気接点が主制御アセンブリ121上の電気接点に接触することで、主制御アセンブリによってモータ1121の回転速度が徐々に制御され、更に、風速の大きさの調節が実現される。
【0069】
図8を参照すると、電気ドライヤ1100は、電線アセンブリ123を更に含み、電線アセンブリ123は、少なくとも一部が電気ドライヤ用筐体アセンブリ13内に設けられ、且つ主制御アセンブリ121、スイッチアセンブリ122及び風筒11に電気的に接続されている。電線アセンブリ123は、電線を含み、上記の主制御アセンブリ121は、電線を介してモータ1121及び電熱線1132に電気的に接続され、両者の動作を制御する。それに合わせて、風筒筐体131には、電線を通すための穴1313が更に開設されている。上記のように、穴1313、第一作業孔1311及び第二作業孔1312は、風筒筐体131の側壁の中間位置に設けられ、電気ドライヤ1100全体の美観度が向上する。
【0070】
図10を併せて参照すると、電気ドライヤ1100から吹き出された風が特定の方向に沿って吹き出されることを可能にするために、電気ドライヤ1100は、風筒筐体131に着脱可能に接続された風ノズル14を更に含む。風ノズル14は、順に接続された接続体141及びノズル体142を含み、接続体141は、風吹出口115に取り付けられており、ノズル体142は、特定の風向が得られるように、特定の形状として設けられてもよいが、接続体141の内部キャビティ構造は、吹出風をスムーズにノズル体142まで案内できるように設けられればよい。本実施例では、ノズル体142は、平らなキャビティ状に設けられてもよいが、無論、他の実施例では、ノズル体142は、他の形状とされてもよく、ここでは具体的に限定せず、実際の状況に応じて決定される。
【0071】
上記の第一作業孔1311及び第二作業孔1312の形状は、実際の状況に応じて決定されることに合わせて、凸ブロック1322の形状も変わる。上記の第一締結部材、第二締結部材及び第三締結部材は、ねじや締結ピン等であってもよいが、ここでは具体的に限定せず、実際の状況に応じて決定される。
【0072】
以上を纏めると、内支持部材133と風筒筐体131とを着脱可能な接続になるように設けることで、風筒11と風筒筐体131とが固定接続された後、内支持部材133は、先に風筒筐体131に接続されてから風筒11に直接接合されるようになり、内支持部材133の取付位置がずれないことを保証し、その結果、ハンドル筐体の取付位置がずれないことを確保し、取り付けが迅速且つ便利であるとともに、制御も容易であり、
ハンドル筐体132には、風筒筐体131に係合する凸ブロック1322が設けられており、凸ブロック1322が風筒筐体131を通って風筒筐体131に係合固定されると、ハンドル筐体132の端面が風筒筐体131に当接するようになり、ねじによる取付固定が不要となり、迅速かつ便利であるとともに、電気ドライヤ1100の全体的な外観の美観性及び完全性も向上し、
風筒筐体131とハンドル筐体132とは共に一体成形して設けられ、且つ風筒筐体131及び/又はハンドル筐体132が金属材質であるため、電気ドライヤ1100の全体的な外観の美観性を向上させるだけでなく、電気ドライヤ1100全体の質感を向上させており、ユーザエクスペリエンスが向上させる。
【0073】
上記の実施例における各技術的特徴は、任意に組み合わせることが可能であり、説明を簡潔にするために、上記の実施例における各技術的特徴の全ての可能な組み合わせを説明していないが、これらの技術的特徴の組み合わせは、矛盾がない限り、すべて本明細書の記載範囲に含まれるべきである。
【0074】
上記の実施例は、本発明のいくつかの実施例を示したに過ぎず、その説明は、より具体的かつ詳細になされたが、特許請求の範囲を制限するものとして理解されてはならない。なお、当業者であれば、本発明の思想を逸脱することなく、様々な変形及び改良が可能であり、それらも本発明の保護範囲に属するものとする。したがって、本発明の保護範囲は、添付の特許請求の範囲によって規定される。
【0075】
電気ドライヤの風筒とハンドルとの間は、組み立て関係を介して接続されるが、市販の電気ドライヤの風筒とハンドルとの間の接続構造の設計は、あまり合理的ではなく、接続の安定性及び信頼性が低いという問題があり、組み立ても簡単ではなく、電気ドライヤの使用性能及び外観の美観度に大きな影響を与えてしまう。これに鑑みて、本願は、電気ドライヤを提供しており、
図11~
図25は、本願による電気ドライヤの一実施例である。
【0076】
図14及び
図17を参照すると、一実施例では、電気ドライヤは、風筒2100と、風筒2100下方に設けられたハンドルアセンブリとを含み、ハンドルアセンブリは、風筒2100に着脱可能に設けられたハンドル筐体2200を含み、風筒2100の外側壁に連通口2120が設けられ、連通口2120の周方向には、ハンドルアセンブリを接続するように配置された取付リブ板2110が分布しており、取付リブ板2110に風筒係着構造2111が設けられ、ハンドル筐体2200の頂部に筐体係着構造2210が設けられており、筐体係着構造2210は、風筒2100とハンドル筐体2200との間の周方向の位置決め及び軸方向の係着を実現するために、風筒係着構造2111と協働するように配置されている。
【0077】
上記の形態によれば、本願におけるハンドル筐体2200は、筐体係着構造2210と風筒係着構造2111との間の協働を介して風筒2100の連通口2120に取り付けることができ、筐体係着構造2210と風筒係着構造2111とが協働している間、風筒2100とハンドル筐体2200との間の周方向の位置決め及び軸方向の係着を実現できる。これにより、本願における風筒2100とハンドル筐体2200とは、接続の安定性及び信頼性が高いとともに、取り付けが便利である。
【0078】
一実施例では、風筒係着構造2111は、取付リブ板2110に成形された挿着溝M及びスナップフィット溝Nを含み、筐体係着構造2210は、ハンドル筐体2200の頂部に設けられた挿着ブロックQ及びスナップフィットPを含み、挿着ブロックQと挿着溝Mとは協働し、スナップフィットPとスナップフィット溝Nとは協働する。
図15及び
図17を参照すると、挿着溝Mは、取付リブ板2110の根元部に位置しており、当該根元部とは、取付リブ板2110と風筒2100との接続箇所を指し、挿着溝Mは、弧状をなし、挿着ブロックQと協働すると、ハンドル筐体2200の周方向の位置決めを実現できる。スナップフィット溝Nは、取付リブ板2110の周方向側壁に位置しており、スナップフィットPに係合すると、風筒2100とハンドル筐体2200との軸方向の係着を実現できる。これにより、風筒2100及びハンドル筐体2200の取付接続を容易に完了でき、且つ取り付けの精度が高く、接続の信頼性及び安定性も良好である。理解できるように、風筒係着構造2111は、取付リブ板2110に成形された挿着ブロックQ1及びスナップフィットP1を含んでもよく、それに合わせて、筐体係着構造2210は、ハンドル筐体2200の頂部に設けられた挿着溝M1及びスナップフィット溝N1を含み、具体的な設置方式は、実際の取付状況に応じて決定可能である。
【0079】
従来のハンドル筐体が、略同じ大きさとなる2つのハーフケースを合わせ、外部からネジを用いて固定したものであることを考慮すると、当該構造を採用した電気ドライヤは、外に露出したネジが外部の湿気環境の影響で錆び易くなり、外に露出したネジ孔により、外観の見栄えが悪くなってしまう。これに鑑みて、本願におけるハンドルアセンブリは、ハンドル筐体2200と、電気制御素子を支持しているハンドル内枠2300とを含み、ハンドル筐体2200は、内部が中空で略円柱状をなす細長筒であり、ハンドル内枠2300は、ハンドル筐体2200に内装されている。
図17~
図20を参照すると、ハンドル内枠2300は、半円柱状をなす枠体であり、ハンドル内枠2300は、ハンドル筐体2200内に着脱可能に設けられており、ハンドル筐体2200の内部空間は、第一半円柱領域及び第二半円柱領域に分けられ、ハンドル内枠2300は、第二半円柱領域に位置し、筐体係着構造2210は、第一半円柱領域に位置している。
【0080】
さらに、ハンドルアセンブリと風筒2100との接続強度及びセンタリング性を向上させるために、ハンドル内枠2300の頂部に内枠センタリング締結構造2310が設けられ、取付リブ板2110にも、内枠センタリング締結構造2310と協働する風筒センタリング締結構造2112が設けられている。ハンドル内枠2300は、内枠センタリング締結構造2310と風筒センタリング締結構造2112との間の協働関係を介して風筒2100に接続されることで、ハンドルアセンブリと風筒2100との接続強度及びセンタリング性が効果的に向上する。
【0081】
具体的には、
図15及び
図19を参照すると、風筒センタリング締結構造2112は、取付リブ板2110に成形された中心位置決め孔21121を含み、内枠センタリング締結構造2310は、ハンドル内枠2300に設けられ且つハンドル筐体2200の軸方向に垂直な方向に沿って分布している中心位置決め柱2311及び第一孔柱2312を含む。中心位置決め孔21121及び中心位置決め柱2311は、センタリング性を確保するために、それぞれ風筒2100及びハンドルアセンブリの対称面上に位置しており、中心位置決め柱2311と中心位置決め孔21121とが協働し、第一孔柱2312は、中心位置決め柱2311の両側に対称に設けられ、第一孔柱2312は、風筒2100とハンドル内枠2300とを螺接するように配置されている。取付の際、まず、風筒2100とハンドルアセンブリとのセンタリングを実現するために、中心位置決め柱2311を中心位置決め孔21121内に挿入し、次に、ハンドルアセンブリと風筒2100との接続を実現するために、ねじを介してハンドル内枠2300を取付リブ板2110に締結し、取付リブ板2110には、ねじを穿設するためのネジ孔が更に成形されており、ねじは、ネジ孔を通ってから第一孔柱2312に螺着される。
【0082】
ハンドルアセンブリ及び風筒2100に良好なセンタリング性を持たせるために、中心位置決め柱2311は、角柱体として設けられ、中心位置決め孔21121は、中心位置決め柱2311と協働する角孔状に設けられている。
【0083】
一実施例では、ハンドル筐体2200とハンドル内枠2300との間は、円周位置決め構造及び端面位置決め締結構造を介して、着脱可能な接続が実現され、円周位置決め構造は、ハンドルアセンブリの頂部及び底部に位置し、端面位置決め締結構造は、ハンドルアセンブリの底部に位置している。これにより、ハンドル筐体2200とハンドル内枠2300とを容易に組み立てるとともに、ハンドル筐体2200とハンドル内枠2300との間の接続信頼性及び安定性を向上させることができる。
【0084】
具体的には、円周位置決め構造は、頂部円周位置決めサブ構造と、底部円周位置決めサブ構造とによって構成されている。
図18~
図22を参照すると、頂部円周位置決めサブ構造は、ハンドル筐体2200の頂部内壁に設けられた第一位置決め溝2220と、ハンドル内枠2300の頂部外壁に設けられた第一位置決めブロック2320とを含み、組み立ての際、第一位置決めブロック2320を、対応する第一位置決め溝2220内に係入させれば、頂部の周方向の位置決めを実現でき、本願において、第一位置決めブロック2320と第一位置決め溝2220とは、1対1で対応して設けられており、第一位置決めブロック2320及び第一位置決め溝2220の数は、それぞれ2つである。底部円周位置決めサブ構造は、ハンドル筐体2200の底部内壁に設けられた第二位置決めブロック2230と、ハンドル内枠2300の底部外壁に設けられた第二位置決め溝2330とを含み、組み立ての際、第二位置決めブロック2230を、対応する第二位置決め溝2330内に係入させれば、底部の周方向の位置決めを実現でき、本願において、第二位置決めブロック2230と第二位置決め溝2330とは、1対1で対応して設けられており、第二位置決めブロック2230及び第二位置決め溝2330の数は、それぞれ2つである。これにより、組み立ての精確性及び組立効率を効果的に向上させることができ、取り付けが迅速かつ便利であるという利点を有する。
【0085】
具体的には、
図20~
図22を参照すると、端面位置決め締結構造は、ハンドル筐体2200の内側底部に位置する第二凸ブロック2240と、ハンドル内枠2300の底端面に成形された第二孔柱2340及び端面位置決め孔2350とを含み、第二凸ブロック2240は、ハンドル筐体2200の内側壁に固設され且つその径方向に沿って分布しており、第二凸ブロック2240には、ねじを第二孔柱2340まで穿設するためのスルーホール2241と、ハンドル筐体2200の軸方向に沿って分布し、端面位置決め孔2350と協働するための端面位置決め柱2250とが設けられている。これにより、ハンドル筐体2200とハンドル内枠2300との間の軸方向接続を実現できるとともに、取り付けが迅速で信頼性が高いという利点を有する。
【0086】
一実施例では、
図11~
図16を参照すると、風筒2100は、内部がその軸方向に沿って中空になるように設けられて、気流が流れるダクトを形成する。連通口2120は、風筒2100とハンドルアセンブリとの接続箇所に位置し、風筒2100とハンドルアセンブリとを連通するためのものであり、連通口2120には、ダクト内の気流がハンドルアセンブリに進入することを防止するように配置されたシール部材2400が設けられているとともに、ハンドルアセンブリ内のケーブルを風筒2100まで穿設するための配線構造が設けられている。
【0087】
上記の形態によれば、本願におけるシール部材2400によって連通口2120が閉塞され、風筒2100とハンドルアセンブリとが効果的に隔絶され、風筒2100内の気流がハンドルアセンブリに進入することを阻止でき、その結果、風筒2100内の風量の流失が回避され、風筒2100とハンドルアセンブリとの間の気密性が大幅に向上する。シール部材2400上の配線構造によれば、ハンドルアセンブリ内のケーブルを風筒2100まで穿設することができ、気密性を保証すると同時に、風筒2100とハンドルアセンブリとの間の配線も保障される。
【0088】
一実施例では、風筒2100の内部空間の大部分がモータ、風車及び発熱線アセンブリの取り付けに使用され、電気制御素子が少ないのに対して、ハンドルアセンブリ内に主な電気制御板が取り付けられていることを考慮して、ハンドルアセンブリ内の多くのケーブルは、モータ及び発熱線アセンブリの給電及び制御を実現するために、ハンドルアセンブリ内の電気制御板から風筒2100内に接続される必要がある。これに鑑みて、配線構造は、シール部材2400に成形された少なくとも1つの線通し孔2410であり、線通し孔2410の間は、離間して設けられている。上記の線通し孔2410は、ハンドルアセンブリから風筒2100の内部までの多くのケーブルを整理するために使用されることで、高電圧を発生可能なケーブルと、低電圧を発生可能なケーブルとを区別して、更に、多くのケーブルが1つの線通し孔2410を通過することによる電磁干渉の問題を回避することができる。
【0089】
理解できるように、
図23及び
図24を参照すると、線通し孔2410は、シール部材2400に成形されたスルーホールであるか、又は、線通し孔2410は、シール部材2400縁に成形された溝体と、連通口2120の孔壁とによって共同で囲まれた孔状領域であるが、ここでは、1つ1つ繰り返さない。
【0090】
一実施例では、シール部材2400は、フレキシブル軟体部材であり、良好な弾性変形能力を有しており、連通口2120と好適に協働して、風筒2100とハンドルアセンブリとの間の気密性を向上させることができる。シール部材2400は、ゴムやシリカゲル等のフレキシブル材料製とされてもよい。取付の際、シール部材2400は、連通口2120に直接係設され、シール部材2400と連通口2120との間の接触面は、締まり嵌めとされ、接続の安定性及び信頼性が高いという利点を有する。
【0091】
さらに、シール部材2400の軸方向での位置決めの問題を考慮して、連通口2120の内壁には、その径方向に沿って伸びる凸リブ2121が固設されており、
図16及び
図23を参照すると、凸リブ2121は、連通口2120の軸方向におけるシール部材2400の係止を実現するように配置されており、シール部材2400には、凸リブ2121と係設される位置規制フランジ2420が成形されている。これにより、シール部材2400の軸方向の位置決めを実現でき、取り付けが便利で、取り付けが適所となるという利点を有する。
【0092】
一実施例では、マイナスイオン発生器と放出針とを接続するケーブルは、高電圧を発生可能なケーブルであり、ここで、高圧ケーブルと称する。マイナスイオン発生器は、ハンドルアセンブリ内に設けられ、放出針は、風筒2100内に位置しており、放出針の位置の正確性を保証するために、高圧ケーブルの配線方向の安定性を保つ必要がある。引き続き
図16及び
図23を参照すると、位置規制フランジ2420には、1つの線通し孔2410が備えられ、凸リブ2121には、上記の線通し孔2410に対応する配線溝21211が1つ設けられており、配線溝21211と、位置規制フランジ2420上の線通し孔2410とは、前記連通口2120の軸方向での投影が重なる。凸リブ2121は、硬質材料製であり、凸リブ2121上の配線溝21211は、高圧ケーブルを係止する機能を有することができるため、高圧ケーブルの配線方向が安定される。
【0093】
さらに、
図15を参照すると、シール部材2400の縁には、スナップフィット溝N内に係入可能な延在ブロック2430が1つ設けられており、スナップフィットPがスナップフィット溝Nに係入された後、スナップフィットPは、底部から延在ブロック2430を支持可能である。これにより、スナップフィットPは、延在ブロック2430を支持可能であり、ある程度では、シール部材2400の落下を防止できる。
【0094】
さらに、
図13及び
図25を参照すると、延在ブロック2430の側壁には、ハンドル筐体2200の頂縁と係設される係止肩2431が形成されるように、段差部が1つ設けられている。これにより、シール部材2400は、ハンドル筐体2200の軸方向で効果的な位置決めを実現でき、接続の安定性及び信頼性が高いという利点を有する。
【0095】
以上を纏めると、本願におけるハンドル筐体は、筐体係着構造と風筒係着構造との間の協働を介して風筒の連通口に取り付けることができ、筐体係着構造と風筒係着構造とが協働している間、風筒とハンドル筐体との間の周方向の位置決め及び軸方向の係着を実現できる。これにより、本願における風筒とハンドル筐体とは、接続の安定性及び信頼性が高いとともに、取り付けが便利である。さらに、ハンドル内枠は、内枠センタリング締結構造と風筒センタリング締結構造との間の協働関係を介して風筒に接続されることで、ハンドルアセンブリと風筒との接続強度及びセンタリング性が効果的に向上する。ハンドル筐体とハンドル内枠との間は、円周位置決め構造及び端面位置決め締結構造を介して、着脱可能な接続が実現される。これにより、ハンドル筐体とハンドル内枠とを容易に組み立てるとともに、ハンドル筐体とハンドル内枠との間の接続の信頼性及び安定性を効果的に向上させることができる。さらに、本願は、シール部材によって連通口が閉塞されるようにすることで、風筒内の気流がハンドルアセンブリに進入することを阻止でき、その結果、風筒内の風量の流失が回避され、風筒とハンドルアセンブリとの間の気密性が大幅に向上する。
【0096】
以上、本願の実施態様を開示したが、明細書及び実施形態に列挙した運用に限定されるものではなく、本願に適した様々な分野に適用可能である。当業者であれば、別途の変更を容易に実現可能であるため、本願は、特許請求の範囲及びその均等な範囲によって規定される一般的な概念から逸脱することなく、本明細書に掲示されて説明される具体的な詳細及び図示に限定されない。
【0097】
ドライヤは、送風機と、送風機の下方に設けられ、当該送風機を支持するためのハンドルとを含み、ハンドルには、押しボタンアセンブリが設けられており、押しボタンアセンブリは、ドライヤをオン又はオフする機能、及び、ドライヤの風吹出速度を調節する機能を有する。市販の押しボタンアセンブリの取り付け構造には、構造が複雑で、取り付けが不便であるという欠陥がある。
【0098】
これに鑑みて、本願は、押しボタンアセンブリを提供しており、
図26~
図42を参照すると、前記の押しボタンアセンブリは、調節スイッチ4200を内部に有するドライヤハンドル4100に適用されるものであり、ハンドル4100の外側に設けられており、ハンドル4100の内部まで延在した第一係着構造を有する押しボタン4300と、ハンドル4100の内部に設けられ且つ第二係着構造を有し、押しボタン4300と調節スイッチ4200とを接続するように配置された摺動部材4400とを含み、押しボタン4300は、調節スイッチ4200上のトリガ部4210を押動してハンドル4100の軸方向に直線的にスライド移動させるために、第一係着構造と第二係着構造との間の協働を介して摺動部材4400に係着される。
【0099】
上記の形態によれば、本願における押しボタン4300は、第一係着構造と第二係着構造との間の協働を介して摺動部材4400に係着されることで、調節スイッチ4200のポジション調節が実現され、構造が簡単で、取付が容易であるという利点を有する。
【0100】
本実施例では、ハンドル4100は、ハンドル筐体4110及びハンドル内枠4120を含み、ハンドル筐体4110は、内部がその軸方向に沿って中空になるように設けられて収納キャビティを形成し、ハンドル内枠4120は、収納キャビティ内に着脱可能に設けられ且つ電気制御板を支持しており、電気制御板には、調節スイッチ4200及び押圧スイッチ4800が設けられている。調節スイッチ4200は、ドライヤをオンオフする機能、及び、ドライヤの風速を調節する機能を有しており、オンオフとは、具体的には、オンとオフとの2つの状態を指し、速度調整は、2段階を含み、高速段及び低速段に分けられる。
【0101】
さらに、
図34及び
図35を参照すると、第一係着構造は、スナップフィット部4310を含み、第二係着構造は、スナップ溝部4410を含み、スナップフィット部4310がスナップ溝部4410に係入された後、押しボタン4300は、ハンドル4100の軸方向に沿って移動する並進自由度のみを有する。これにより、押しボタン4300は、所定の摺動軌跡を有し、押しボタン4300が移動中の揺れに起因してスムーズに摺動できなくなるという問題を回避できる。
【0102】
さらに、取り付けの効率及び精度を向上させるために、
図37を参照すると、押しボタン4300には、スナップフィット部4310が一対設けられ、且つ一対のスナップフィット部4310は、ハンドル4100の軸方向における幅寸法が異なっている。これにより、スナップフィット部4310が異なる寸法を有するため、取付位置を迅速に区別でき、取り付けの効率及び精度を向上させることができ、取り付けが便利であるという利点を有する。
【0103】
具体的には、
図35を参照すると、スナップフィット部4310は、一端部が押しボタン4300に固設され且つハンドル4100の軸方向に垂直な方向に沿って伸びる第二延在ブロック4311と、第二延在ブロック4311の他端部に成形されたスナップフィット4312とを含み、スナップ溝部4410は、第二延在ブロック4311を穿設するための第二スルーホール4411と、第二スルーホール4411の両側に成形され、スナップフィット部4310の係止に使用される一対のストッパブロックとを含む。ハンドル4100の側壁には、第二延在ブロック4311の穿設及び摺動用のスライド溝4150が成形されており、スライド溝4150は、ハンドル4100の軸方向に沿って分布し、スナップフィット4312は、ハンドル4100の内側に位置している。第二延在ブロック4311が第二スルーホール4411に挿入され且つスナップフィット4312がストッパブロックに係合された後、押しボタン4300の内側壁は、ハンドル4100の外側壁に押し当てられる。このように、押しボタン4300は、ハンドル4100の軸方向に沿ってのみ並進でき、その結果、押しボタン4300は、所定の移動軌跡を有し、接続の安定性及び信頼性が高いという利点を有する。
【0104】
押しボタン4300の内側壁の全体がハンドル4100の外側壁に押し当てられる場合、押しボタン4300が移動すると、ハンドル4100の外側壁との間に大きな摩擦抵抗が生じることを考慮した上で、押しボタン4300の内側壁には、ハンドル4100の軸方向に沿って分布する第一リブ条4320が設けられており、
図35を参照すると、リブ条4320は、押しボタン4300の内壁とハンドル4100の外壁との間の接触面積を減少させ、更に押しボタン4300の移動時の摩擦抵抗を低減するために、スナップフィット部4310の対向する両側に位置している。
【0105】
具体的には、
図37を参照すると、ストッパブロックは、スナップフィット4312に係合する第一ストッパブロック4412と、第一ストッパブロック4412に向かって傾斜する第二ストッパブロック4413とを含み、第一ストッパブロック4412と第二ストッパブロック4413とは、対向して設けられており、スナップフィット4312が第一ストッパブロック4412に係合された後、第二ストッパブロック4413が第二延在ブロック4311に押し付けられることで、第二延在ブロック4311が第一ストッパブロック4412に押し当てられる。これにより、ストッパブロックは、押しボタン4300と摺動部材4400との間の接続をより安定性及び信頼性の高いものにすることができる。
【0106】
さらに、
図27及び
図30を参照すると、ハンドル内枠4120には、摺動部材4400に適合した開口4121が更に設けられており、摺動部材4400における調節スイッチ4200に近接する内側壁には、凸枠4430が設けられ、凸枠4430は、開口4121内に位置しており、トリガ部4210を接続するためのものである。開口4121によれば、摺動部材4400と調節スイッチ4200のトリガ部4210との接続を容易にする一方で、摺動部材4400の摺動ストロークを制限することができる。
【0107】
さらに、摺動部材4400がハンドル4100の軸方向にのみ並進自由度を有し、他の方向に運動自由度を有しないことを確保するために、摺動部材4400の対向する両側縁には、サイドウィング4420が対称に設けられており、ハンドル筐体4110の弧状内壁とハンドル内枠4120との間には、中央が広くて両側が狭くなる弓形の収納空間が形成されており、
図38及び
図39を参照すると、上記の弓形の収納空間とサイドウィング4420とは、開口4121の幅方向及び厚さ方向における摺動部材4400の移動を制限でき、その結果、摺動部材4400は、開口4121の長さ方向にのみ並進可能であり、開口4121の長さ方向は、ハンドル4100の軸方向に平行である。サイドウィング4420におけるハンドル内枠4120と協働する壁面には、第二リブ条4421が更に設けられており、第二リブ条4421によれば、サイドウィング4420が移動時にハンドル内枠4120との間に生じる摩擦抵抗を低減することができる。これにより、サイドウィング4420は、摺動部材4400を所定の摺動軌跡にスムーズに摺動可能にすることができる。
【0108】
さらに、押しボタン4300を押動し易くするために、本実施例では、押しボタン4300の外側壁には、押しボタン4300が押動され易くなるようにする凸条4330が成形されており、凸条4330は、ハンドル4100の周方向に沿って分布しており、凸条4330上の任意の1点とトリガ部4210上の任意の1点との結び線がハンドル4100の軸方向との間に夾角Mをなすように設けられ、夾角Mの値範囲は、20°~70°である。夾角Mの値は、25°、30°、35°、40°、45°、50°、55°、60°及び65°とされてもよく、夾角Mが上記の範囲内の数値とされる理由は、小さな力を加える場合であっても、押しボタン4300を押動可能にするためである。こうして、使い心地が効果的に向上する。
【0109】
本実施例では、ハンドル4100には、ドライヤ用押下ボタンアセンブリが更に設けられており、ドライヤ用押下ボタンアセンブリは、押圧スイッチ4800の作動状態を切り替えることで、ドライヤの風温調節を実現するためのものである。
図28及び
図29を参照すると、ドライヤ用押下ボタンアセンブリは、支持部材4600及び押下ボタン4500を含み、支持部材4600は、ハンドル4100の内部に設けられ、支持部材4600に第一接続構造4610が設けられ、ハンドル4100の内部には、第一接続構造4610と協働する第二接続構造4130が設けられており、押下ボタン4500は、支持部材4600に設けられ、押下ボタン4500には、それが支持部材4600から離脱することを防止する係止構造4510が設けられており、支持部材4600が第一接続構造4610と第二接続構造4130との間の協働を介してハンドル4100に係着され、且つ押下ボタン4500が係止構造を介して支持部材4600に係着された後、押下ボタン4500と支持部材4600との間、及び、押下ボタン4500とハンドル4100の外側壁との間には、プリセットギャップがあり、プリセットギャップは、押下ボタン4500がハンドル4100軸方向に垂直な押圧方向に動かなくなることを防止するために配置されている。上記の形態によれば、本願における押下ボタン4500は、支持部材4600を介してハンドル4100に設けられ、且つ押下ボタン4500と支持部材4600との間、及び、押下ボタン4500とハンドル4100の外側壁との間にプリセットギャップが空けられることで、押下ボタン4500及び支持部材4600は、良好なセンタリング性を有し、その結果、押下ボタン4500が動かなくなり難いことを確保する。
【0110】
さらに、
図42を参照すると、第一接続構造4610は、第一軸方向係止構造4611及び第一周方向位置決め構造4612を含み、
図32を参照すると、第二接続構造4130は、ハンドル内枠4120に設けられており、第一軸方向係止構造4611と協働する第二軸方向係止構造4131と、第一周方向位置決め構造4612と協働する第二周方向位置決め構造4132を含み、第一軸方向係止構造4611と第二軸方向係止構造4131との間の協働により、支持部材4600とハンドル4100との軸方向の位置決め及び接続を実現でき、第一周方向位置決め構造4612と第二周方向位置決め構造4132との間の協働により、支持部材4600とハンドル4100との周方向の位置決めを実現できる。このように、ハンドル4100への支持部材4600の効果的な取り付けを実現でき、接続の安定性及び信頼性が高いという利点を有する。
【0111】
具体的には、第一軸方向係止構造4611は、支持部材4600の外円周壁に成形された第一係止肩46111及び第二係止肩46112を含み、第一係止肩46111は、押下ボタン4500に近接して設けられ、第二係止肩46112は、押下ボタン4500から離れて設けられている。第二軸方向係止構造4131は、ハンドル内枠4120内に成形された取付孔41311と、取付孔41311の孔壁に成形され且つ第一係止肩46111に係合する孔肩41312と、第二係止肩46112に係合するフック41313とを含み、孔肩41312及びフック41313は、それぞれ、取付孔41311の対向する両端部に位置している。
図42を参照すると、フック41313と第二係止肩46112との係合を容易にするために、支持部材4600の外円周壁には、その軸方向に沿って分布するガイド溝46113が設けられており、即ち、ガイド溝46113は、第一係止肩46111から第二係止肩46112に至る方向に沿って分布しており、ガイド溝46113の始端には、第一係止肩46111に導入口が1つ成形されており、ガイド溝46113の末端と第二係止肩46112との間に間隔が空けられている。ガイド溝46113を設けることで、フック41313は、第一係止肩46111を越えてから第二係止肩46112に係合することができる。
【0112】
本実施例では、位置決めを容易にするために、第一周方向位置決め構造4612は、第一係止肩46111に成形され且つその径方向に沿って伸びる1つの凸ブロックとして設けられ、第二周方向位置決め構造4132は、取付孔41311縁に成形された1つの溝として設けられている。取付の際、上記の凸ブロックを上記の溝にアラインメントすれば、周方向の位置決めを完了でき、構造が簡単で、位置合わせが便利で、取り付けが迅速かつ便利であるという利点を有する。
【0113】
さらに、
図41及び
図42を参照すると、押下ボタン4500は、係止構造4510が接続され且つハンドル4100の外側壁に露出した押圧ブロック4520を更に含み、押圧ブロック4520の内部端面の中央には、押圧スイッチ4800を押圧してトリガするリブ棒4530が設けられている。係止構造4510は、押圧ブロック4520に設けられた少なくとも1つの接続脚4511と、接続脚4511の端部に成形された押下ボタン用スナップフィット4512とを含み、接続脚4511は、押圧ブロック4520の内部端面に設けられ且つ押下ボタン4500の押圧方向に沿って分布しており、押圧ブロック4520及び押下ボタン用スナップフィット4512は、それぞれ、接続脚4511の対向する両側に位置している。支持部材4600は、内部が中空で、両端部が開口して設けられて、それを貫通するキャビティ体を形成し、キャビティ体内には、その軸方向に垂直して設けられた仕切板4620が成形されており、仕切板4620には、接続脚4511を穿設するための貫通係合溝4621が設けられており、接続脚4511が貫通係合溝4621を通ると、係止構造4510の押下ボタン用スナップフィット4512が仕切板4620に係合されることで、押下ボタン4500と支持部材4600との接続が実現され、仕切板4620には、貫通孔4622が更に設けられており、貫通孔4622によれば、リブ棒4530は、押圧スイッチ4800側まで穿設してそれとの協働を実現できる。押下ボタン4500と支持部材4600との間に弾性要素4700が更に設けられており、弾性要素4700は、リブ棒4530に外装され、且つ仕切板4620と押下ボタン4500とによって囲まれた領域内に位置しており、弾性要素4700は、一端面が押圧ブロック4520に押し当てられ、対向する他端面が仕切板4620に押し当てられて、押下ボタン4500の復帰力を提供するためのものである。ハンドル筐体4110の側壁には、押圧ブロック4520を収納するための押下ボタン用孔4140が設けられており、押圧ブロック4520は、復帰した状態にあるとき、押圧ブロック4520の外部端面は、ハンドル筐体4110の側壁と面一であるか、ハンドル筐体4110の側壁よりも僅かに凸となるか、又は、ハンドル筐体4110の側壁よりも僅かに凹となっている。
【0114】
本実施例では、
図28及び
図29を参照すると、押下ボタン4500とハンドル4100の外側壁との間のプリセットギャップは、押圧ブロック4520の外円周壁と押下ボタン用孔4140の孔壁との間の環状外観ギャップX2になっている。押下ボタン4500と支持部材4600との間のプリセットギャップは、接続脚4511と支持部材4600とのキャビティ壁との間の環状取付ギャップX1になっている。
【0115】
さらに、押圧ブロック4520は、カバー溝4521が成形された基体と、カバー溝4521内に締結された遮光型キーカバー4522とを含み、押圧ブロック4520の基体は、キーカバー4522の周方向に環状のライトストリップが形成されるように、透光材料製とされている。本実施例では、電気制御板にLEDカラーライトが更に設けられており、押下ボタン4500が押圧スイッチ4800をトリガするたびに、LEDカラーライトの色がそれに合わせて変化し、LEDカラーライトの異なる色は、異なる風温を表している。押圧ブロック4520の基体、係止構造4510及び支持部材4600が何れも、透明な透光材料製とされることで、押圧ブロック4520の基体、係止構造4510及び支持部材4600は、LEDカラーライトの色の切り替えに伴って変化可能であり、その結果、環状のライトストリップの色による風温の高低の判断が実現され、使い勝手が良好で、見た目も美しいという利点を有する。
【0116】
理解できるように、本願における押しボタンアセンブリは、様々な使用シーンに適用可能であり、例を挙げて以下に説明する。
【0117】
本願における押しボタンアセンブリは、ドライヤに適用可能であり、当該ドライヤは、前記の押しボタンアセンブリと、前記の押しボタンアセンブリが設けられたハンドル4100と、ハンドル4100の上方に位置し且つハンドル4100に接続された送風機とを含む。送風機の風取込口から送風機風の吹出口に至る方向において、送風機の内部には、風取込フード、風車、モータ、発熱線アセンブリ及び風吹出フードが順に設けられている。押しボタンアセンブリは、調節スイッチ4200によって、モータ及び発熱線アセンブリのオンオフ制御及びモータ回転速度の調節を実現できる。
【0118】
理解できるように、上記の具体的な応用は、本願における押しボタンアセンブリの単なる例示であり、当業者であれば、実際の状況に応じて適宜に調整可能であるが、ここでは、1つ1つ繰り返さない。
【0119】
以上を纏めると、本願における押しボタンが第一係着構造と第二係着構造との間の協働を介して摺動部材に係着されることで、調節スイッチのポジション調節が実現され、一対のスナップフィット部の幅寸法を区別して設定することで、取り付けの効率及び精度が向上し、ハンドルの軸方向に沿って分布する第一リブ条を押しボタンの内側壁に設けることで、押しボタンの内壁とハンドルの外壁との間の接触面積を減少させ、更に、押しボタンの移動時の摩擦抵抗を低減する。本願において、凸条上の任意の1点とトリガ部上の任意の1点との結び線がハンドルの軸方向との間に夾角Mをなすように設けられることで、小さな力を加える場合であっても、押しボタンを押動でき、使い心地が効果的に向上する。本願における押下ボタンが支持部材を介してハンドルに設けられ、且つ押下ボタンと支持部材との間、及び、押下ボタンとハンドルの外側壁との間にプリセットギャップが空けられることで、押下ボタン及び支持部材は、良好なセンタリング性を有し、その結果、押下ボタンが動かなくなり難いことを確保する。
【0120】
以上、本願の実施態様を開示したが、明細書及び実施形態に列挙した運用に限定されるものではなく、本願に適した様々な分野に適用可能である。当業者であれば、別途の変更を容易に実現可能であるため、本願は、特許請求の範囲及びその均等な範囲によって規定される一般的な概念から逸脱することなく、本明細書に掲示されて説明される特定の詳細及び図示に限定されない。
【符号の説明】
【0121】
1100 電気ドライヤ、11 風筒部、111 ケース、112 ファン機構、1121 モータ、1122 ファン、113 電気加熱機構、1131 固定部材、1132 電熱線、114 風取込口、1141 風取込ネット、1142 濾過部材、115 風吹出口、1151 風吹出ネット、12 ハンドル部、121 主制御アセンブリ、122 スイッチアセンブリ、123 電線アセンブリ、13 電気ドライヤ用筐体アセンブリ、131 風筒筐体、1311 第一作業孔、1312 第二作業孔、1313 穴、132 ハンドル筐体、1321 第二ネジ孔、1322 凸ブロック、1323 クリップ部材、133 内支持部材、1331 内支持部材本体、1332 第一ネジ孔、134 蓋板、1341 蓋板本体、1342 弾性凸起、14 風ノズル、141 接続体、142 ノズル体、2100 風筒、2110 取付リブ板、2111 風筒係着構造、2112風筒センタリング締結構造、21121 中心位置決め孔、2120 連通口、2121 凸リブ、21211 配線溝、2200 ハンドル筐体、2210 筐体係着構造、2220 第一位置決め溝、2230 第二位置決めブロック、2240 第二凸ブロック、2241 スルーホール、2250 端面位置決め柱、2300 ハンドル内枠、2310 内枠センタリング締結構造、2311 中心位置決め柱、2312 第一孔柱、2320 第一位置決めブロック、2330 第二位置決め溝、2340 第二孔柱、2350 端面位置決め孔、2400 シール部材、2410 線通し孔、2420 位置規制フランジ、2430 延在ブロック、2431 係止肩、4100 ハンドル、4110 ハンドル筐体、4120 ハンドル内枠、4121 開口、4130 第二接続構造、4131 第二軸方向係止構造、41311 取付孔、41312 孔肩、41313 フック、4132 第二周方向位置決め構造、4140 押下ボタン用孔、4150 スライド溝、4200 調節スイッチ、4210 トリガ部、4300 押しボタン、4310 スナップフィット部、4311 第二延在ブロック、4312 スナップフィット、4320 リブ条、4330 凸条、4400 摺動部材、4410 スナップ溝部、4411 第二スルーホール、4412 第一ストッパブロック、4413 第二ストッパブロック、4420 サイドウィング、4421 第二リブ条、4430 凸枠、4500 押下ボタン、4510 係止構造、4511 接続脚、4512 押下ボタン用スナップフィット、4520 押圧ブロック、4521 カバー溝、4522 キーカバー、4530 リブ棒、4600 支持棒、4610 第一接続構造、4611 第一軸方向係止構造、46111 第一係止肩、46112 第二係止肩、46113 ガイド溝、4612 第一軸方向位置決め構造、4620 仕切板、4621 係合溝、4622 貫通孔、4700 弾性要素、4800 押圧スイッチ。
【手続補正書】
【提出日】2022-10-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
調節スイッチを内部に有するハンドルに適用される押しボタンアセンブリであって、
前記ハンドルの外側に設けられており、前記ハンドルの内部まで延在した第一係着構造を有する押しボタンと、
前記ハンドルの内部に設けられ且つ第二係着構造を有し、前記押しボタンと前記調節スイッチとを接続するように配置された摺動部材とを含み、
前記押しボタンは、前記調節スイッチ上のトリガ部を押動して前記ハンドルの軸方向に直線的にスライド移動させるために、前記第一係着構造と第二係着構造との間の協働を介して前記摺動部材に係着される、ことを特徴とする押しボタンアセンブリ。
【請求項2】
前記第一係着構造は、スナップフィット部を含み、前記第二係着構造は、スナップ溝部を含み、前記スナップフィット部が前記スナップ溝部に係入された後、前記押しボタンは、前記ハンドルの軸方向に沿って移動する並進自由度を有する、ことを特徴とする請求項
1に記載の押しボタンアセンブリ。
【請求項3】
前記押しボタンには、前記スナップフィット部が一対設けられており、前記一対のスナップフィット部は、前記ハンドルの軸方向における幅寸法が異なる、ことを特徴とする請求項
2に記載の押しボタンアセンブリ。
【請求項4】
前記スナップフィット部は、一端部が前記押しボタンに固設され且つ前記ハンドルの軸方向に垂直な方向に沿って伸びる第二延在ブロックと、前記第二延在ブロックの他端部に成形されたスナップフィットとを含み、
前記スナップ溝部は、前記第二延在ブロックを穿設させるための第二スルーホールと、前記第二スルーホールの両側に成形され、前記スナップフィット部の係止に使用される一対のストッパブロックとを含み、
前記第二延在ブロックが前記第二スルーホールに挿入され且つ前記スナップフィットが前記ストッパブロックに係合された後、前記押しボタンの内側壁は、前記ハンドルの外側壁に押し当てられる、ことを特徴とする請求項
2に記載の押しボタンアセンブリ。
【請求項5】
前記押しボタンの内側壁には、前記押しボタンの内壁と前記ハンドルの外壁との間の接触面積を減少させるために、前記ハンドルの軸方向に沿って分布する第一リブ条が設けられており、前記リブ条は、前記スナップフィット部の対向する両側に位置している、ことを特徴とする請求項
4に記載の押しボタンアセンブリ。
【請求項6】
前記ストッパブロックは、前記スナップフィットに係合する第一ストッパブロックと、前記第一ストッパブロックに向かって傾斜する第二ストッパブロックとを含み、前記第一ストッパブロックと前記第二ストッパブロックとは、対向して設けられており、前記スナップフィットが前記第一ストッパブロックに係合された後、前記第二ストッパブロックが前記第二延在ブロックに押し付けられることで、前記第二延在ブロックが前記第一ストッパブロックに押し当てられる、ことを特徴とする請求項
4に記載の押しボタンアセンブリ。
【請求項7】
前記ハンドルは、内部がその軸方向に沿って中空になるように設けられて収納キャビティを形成するハンドル筐体と、前記収納キャビティ内に着脱可能に設けられ且つ前記調節スイッチを支持しているハンドル内枠とを含み、前記ハンドル内枠には、前記摺動部材に適合した開口が設けられている、ことを特徴とする請求項
1に記載の押しボタンアセンブリ。
【請求項8】
前記摺動部材の対向する両側縁には、サイドウィングが対称に設けられており、前記サイドウィングは、前記開口の幅方向及び厚さ方向における前記摺動部材の移動を制限するように配置されており、前記開口の長さ方向は、前記ハンドルの軸方向に平行である、ことを特徴とする請求項
7に記載の押しボタンアセンブリ。
【請求項9】
前記押しボタンの外側壁には、当該押しボタンが押動され易くなるようにする凸条が成形されており、前記凸条は、前記ハンドルの周方向に沿って分布しており、前記凸条上の任意の1点と前記トリガ部上の任意の1点との結び線が前記ハンドルの軸方向との間に夾角Mをなすように設けられ、前記夾角Mの値範囲は、20°~70°である、ことを特徴とする請求項
1に記載の押しボタンアセンブリ。
【請求項10】
請求項
1~9の何れか一項に記載の押しボタンアセンブリを含む、ことを特徴とするドライヤ。
【国際調査報告】