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特表2023-512353自己発電無電源定温式感知送受信システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-24
(54)【発明の名称】自己発電無電源定温式感知送受信システム
(51)【国際特許分類】
   G08B 17/00 20060101AFI20230316BHJP
   G08B 17/06 20060101ALI20230316BHJP
   G08B 21/00 20060101ALI20230316BHJP
   H01H 37/32 20060101ALI20230316BHJP
   G08C 17/00 20060101ALI20230316BHJP
   G08C 19/00 20060101ALI20230316BHJP
【FI】
G08B17/00 C
G08B17/06 Z
G08B21/00 A
H01H37/32 C
G08C17/00 Z
G08C19/00 G
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022573134
(86)(22)【出願日】2020-09-23
(85)【翻訳文提出日】2022-08-03
(86)【国際出願番号】 KR2020012843
(87)【国際公開番号】W WO2021157808
(87)【国際公開日】2021-08-12
(31)【優先権主張番号】10-2020-0012337
(32)【優先日】2020-02-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522310317
【氏名又は名称】エムピア カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ユ,ザン ヨル
【テーマコード(参考)】
2F073
5C085
5C086
5G041
5G405
【Fターム(参考)】
2F073AA11
2F073AB01
2F073AB02
2F073AB11
2F073BB01
2F073BC02
2F073CC08
2F073CD11
2F073DD07
2F073DE02
2F073EE11
2F073FF01
2F073GG01
2F073GG04
5C085AA01
5C085BA21
5C085BA40
5C085CA30
5C086AA01
5C086AA06
5C086BA20
5C086CA30
5C086CB05
5C086DA40
5C086GA01
5G041AA11
5G041AA13
5G041AA14
5G041AA20
5G041BB07
5G041CA02
5G041CB05
5G041CC01
5G041CE10
5G405AA01
5G405AB01
5G405CA36
5G405CA60
(57)【要約】
【課題】火災を感知する火災感知器を自己発電可能な無線にて備え、防塵及び防水効率を最大化させることのできる自己発電無電源定温式感知器及び無線送受信システムを提供する。
【解決手段】本発明は、火災を感知する形状記憶合金(SMA)を用いた火災感知器を自己発電可能な自己発電モジュール及び送信モジュールを無線にて備え、防塵及び防水効率を最大化させられる自己発電無電源定温式感知器及び無線送受信システムに関するものであり、火災が起きたときに生じる熱により作動し、自己発電が可能な自己発電定温式火災感知器と、前記自己発電定温式火災感知器の動作に伴い、火災発生信号を無線通信にて受け渡されてモニターリングする受信部と、前記受信部を介した受信信号をリアルタイムにて報知可能なようにするアプリケーション部と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
火災が起きたときに生じる熱により作動し、自己発電が可能な自己発電定温式火災感知器(10)と、
前記自己発電定温式火災感知器(10)の動作に伴い、火災発生信号を無線通信にて受け渡されてモニターリングする受信部(20)と、
前記受信部(20)を介した受信信号をリアルタイムにて報知可能なようにするアプリケーション部(30)と、
を備え、
前記自己発電定温式火災感知器(10)は、
火災の発生により生じた温度が設定温度以上であるときにこれを感知して反応する感知部(100)と、
前記感知部(100)に連動されて前記感知部(100)の動作に伴い作動して前記受信部(20)に信号を送る防塵/防水型自己発電動作部(200)と、
を備え、
前記感知部(100)は、
前記防塵/防水型自己発電動作部(200)に接続されるトップカバー(110)と、
前記トップカバー(110)に接続されるバネカバー(120)と、
前記バネカバー(120)の内部に装入され、前記防塵/防水型自己発電動作部(200)と接触されて前記防塵/防水型自己発電動作部(200)を作動可能なようにする押圧突起(130)と、
前記バネカバー(120)の内部に配備されて火災が起きたときに高温の熱により形状記憶変位を引き起こして引張及び圧縮されてスイッチの役割を果たす前記押圧突起(130)を押圧して前記防塵/防水型自己発電動作部(200)を作動可能なようにする形状記憶合金バネ(140)と、
前記バネカバー(120)の内部に配備されて火災の鎮圧後に温度が正常に戻ると、前記形状記憶合金バネ(140)が自動的に戻ることにより、前記押圧突起(130)を元の状態に戻せるようにする戻りバネ(150)と、
を備え、
前記防塵/防水型自己発電動作部(200)は、
内部に収納部(211)が形成されるように隔壁(212)が配備されたベース(210)と、
前記収納部(211)内に配備されて自己発電が可能な自己発電モジュール(220)と、
前記自己発電モジュール(220)の上部に電気的に接続されて前記自己発電モジュール(220)から発生した出力を受け渡されて前記受信部(20)に無線信号を送る送信モジュール(230)と、
前記ベース(210)の隔壁(212)の上部に配備されて収納部(211)を密閉する防塵/防水部(240)と、
前記ベース(210)の外側の周りを包み込み、前記感知部(100)と接続されてボルト(B)により固定されるミドルカバー(250)と、
を備え、
前記防塵/防水部(240)は、下部の外郭の周りに隔壁(212)の上部に嵌合可能なように載置部(241)が形成され、中央部に前記押圧突起(130)が接触されて押圧されることにより、前記自己発電モジュール(220)を発電可能なように接触部(242)が配備され、
前記接触部(242)は、前記押圧突起(130)が押圧されることにより、前記防塵/防水部(240)の全体ではなく、前記接触部(242)のみが押圧されるようにして空気圧力の変化を極力抑えて前記自己発電モジュール(220)を円滑に作動させ、前記接触部(242)が速やかに元の状態に戻れるように蛇腹状に形成され、
前記自己発電定温式火災感知器(10)の結果を前記受信部(20)に登録する方式としては、前記バネカバー(120)が遊動性を有し、前記バネカバー(120)を押圧すると、前記押圧突起(130)が押圧され、前記押圧突起(130)は、前記防塵/防水型自己発電動作部(200)を押圧して登録する前記バネカバー(120)の全体押圧方式、または前記バネカバー(120)はそのままの状態にあり、前記押圧突起(130)のみを押圧して登録する前記押圧突起(130)の押圧方式が適用されることを特徴とする自己発電無電源定温式感知送受信システム。
【請求項2】
前記トップカバー(110)は、中央部に前記バネカバー(120)と前記押圧突起(130)が装入可能なように装入溝(111)が形成され、下部に感知部(100)を前記防塵/防水型自己発電動作部(200)に固定可能なようにボルト(B)が締め付けられる複数の連結片(112)が配備されることを特徴とする請求項1に記載の自己発電無電源定温式感知送受信システム。
【請求項3】
前記押圧突起(130)は、終端が前記防塵/防水型自己発電動作部(200)に接触され、中間の外側に前記形状記憶合金バネ(140)と前記戻りバネ(150)をそれぞれ独立して支持可能なように支持片(131)が形成されることを特徴とする請求項1に記載の自己発電無電源定温式感知送受信システム。
【請求項4】
前記バネカバー(120)は、下部に前記トップカバー(110)の内部に嵌入した前記バネカバー(120)が前記トップカバー(110)の内部面に引っかかって抜脱されないように係止爪(121)が配備され、外面に火災の発生に伴う高温の熱が前記形状記憶合金バネ(140)に速やかに伝えられるように複数の通孔(122)が形成されることを特徴とする請求項1に記載の自己発電無電源定温式感知送受信システム。
【請求項5】
前記形状記憶合金バネ(140)は、前記押圧突起(130)を押圧するために配設位置に応じて前記形状記憶合金バネ(140)が伸びながら前記押圧突起(130)を押圧し、温度が下がると、前記形状記憶合金バネ(140)が戻りながら前記戻りバネ(150)をプッシュして前記押圧突起(130)が元の位置に戻る引っ張りバネ方式、前記形状記憶合金バネ(140)が縮まりながら前記戻りバネ(150)をプッシュして前記押圧突起(130)を押圧し、温度が下がると、前記形状記憶合金バネ(140)が元の大きさに戻りながら前記押圧突起(130)が元の位置に戻る圧縮バネ方式、少ない変位にて動く場合に用いられ、円形のリングにウェーブ状の変位を与えて設定された温度になると、ウェーブしながら変位を引き起こして前記押圧突起(130)を押圧し、前記戻りバネ(150)が受け止めて温度が下がると戻るワイヤー方式により形成されることを特徴とする請求項1に記載の自己発電無電源定温式感知送受信システム。
【請求項6】
前記受信部(20)は、前記自己発電定温式火災感知器(10)の動作信号を受け渡されて火災発生位置の番号をモニターに表示し、通信モジュールを用いて前記アプリケーション部(30)に火災発生信号を送ることを特徴とする請求項1に記載の自己発電無電源定温式感知送受信システム。
【請求項7】
前記アプリケーション部(30)は、前記受信部(20)の信号を受け渡されてスピーカー及び警告灯、サーバーを介して火災の状況を報知しかつ管理することを特徴とする請求項1に記載の自己発電無電源定温式感知送受信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自己発電無電源定温式感知器及び無線送受信システムに係り、さらに詳しくは、火災を感知する火災感知器を自己発電可能な無線にて備え、防塵及び防水効率を最大化させることのできる自己発電無電源定温式感知器及び無線送受信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、火災感知器としては、感知方式に応じて、火災が起きたときに伴なう熱を感知する方式、煙を感知する方式、そして、赤外線を感知する方式などが挙げられる。
【0003】
このような火災感知器はいずれも電子的に動作するため、電気エネルギー、すなわち、電力を供給せねばならない。このような電源の供給は、ビルなどに引き込まれる電力線を用いて行うか、あるいは、監視所などのように別途に危難に備えた場所から独立して供給する電源を用いて行う。
【0004】
また、火災感知器そのものに1次電池を搭載して電源として用いたりもする。
【0005】
ところが、ビルに引き込まれる電力線を用いる場合、感知器には、110Vまたは220Vの交流を直流に変換せねばならないため、整流器が搭載されて用いられる。もし、火災の発生が前記電力線に起因する場合に備えて、感知器の駆動のために2次電池を用いた充電回路が一緒に組み込まれる。
【0006】
このような方式は、外部からの引き込み電力線の使用により電源の取得が比較的に行われ易いというメリットがあるものの、火災感知器の設置に際して別途の電気工事が伴われ、前記電力線が及ばない場所には設置することができないという不都合がある。
【0007】
また、整流器及び整流回路とともに、2次電池のための充電回路の配設が欠かせないため、感知器の値段が相対的に高価であるというデメリットがある。
【0008】
併せて、監視所などに独立的な電力線を引き回し配線してそこから電源が供給される方式である場合には、マンションやビルのように大単位の住居施設が密集した地域において主として用いられるが、独立的な電源の供給により信頼性は高いものの、監視所が遠距離にある場合には適用することができないという不都合があり、普通、数十乃至数百メートルに及ぶ電力線の長さに鑑みるとき、外部から加えられる要因により上記の電力線の破損が起きる場合に電力の供給に不具合が生じてしまう。
【0009】
また、1次電池を電源として用いる方式の場合には、周りの電気供給施設とは無関係に、火災感知器の設置が比較的に自由に行われるとはいえ、通常の1次電池の構造からみて、電解質溶液と金属電極とが常に接触しているため、1年乃至2年ほどの期間の間放置したときに自己放電が行われるため、周期的に1次電池を入れ替える必要があるという不都合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、本発明は、上記の不都合を解消するために案出されたものであり、その目的は、温度の変化に反応する形状記憶合金を適用して火災を感知し、自己発電が可能になって配線引き回しの作業が不要になることから、設置位置に拘ることなく簡単に設置することができ、バッテリーなしに自己発電にて動作して半永久的に使用可能であり、防塵及び防水効率を高めて製品性を最大化させることのできる自己発電無電源定温式感知器及び無線送受信システムを提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するための本発明の実施形態に係る自己発電無電源定温式感知器及び無線送受信システムは、火災が起きたときに生じる熱により作動し、自己発電が可能な自己発電定温式火災感知器と、前記自己発電定温式火災感知器の動作に伴い、火災発生信号を無線通信にて受け渡されてモニターリングする受信部と、前記受信部を介した受信信号をリアルタイムにて報知可能なようにするアプリケーション部と、を備えていてもよい。
【0012】
前記自己発電定温式火災感知器は、火災の発生により生じた温度が設定温度以上であるときにこれを感知して反応する感知部と、前記感知部に連動されて前記感知部の動作に伴い作動して前記受信部に信号を送る防塵/防水型自己発電動作部と、を備えていてもよい。
【0013】
前記感知部は、前記防塵/防水型自己発電動作部に接続されるトップカバーと、前記トップカバーに接続されるバネカバーと、前記バネカバーの内部に装入され、前記防塵/防水型自己発電動作部と接触されて前記防塵/防水型自己発電動作部を作動可能なようにする押圧突起と、前記バネカバーの内部に配備されて火災が起きたときに高温の熱により引張及び圧縮されて前記押圧突起を押圧する形状記憶合金バネと、前記バネカバーの内部に配備されて火災の鎮圧後に温度が正常に戻ると、前記形状記憶合金バネが自動的に戻ることにより、前記押圧突起を元の状態に戻せるようにする戻りバネと、を備えていてもよい。
【0014】
前記トップカバーは、中央部に前記バネカバーと前記押圧突起が装入可能なように装入溝が形成され、下部に前記感知部を前記防塵/防水型自己発電動作部に固定可能なようにボルトが締め付けられる複数の連結片が配備されてもよい。
【0015】
前記押圧突起は、終端が前記防塵/防水型自己発電動作部に接触され、中間の外側に前記形状記憶合金バネと前記戻りバネをそれぞれ独立して支持可能なように支持片が形成されてもよい。
【0016】
前記バネカバーは、下部に前記トップカバーの内部に嵌入した前記バネカバーが前記トップカバーの内部面に引っかかって抜脱されないように係止爪が配備され、外面に火災の発生に伴う高温の熱が前記形状記憶合金バネに速やかに伝えられるように複数の通孔が形成されてもよい。
【0017】
前記形状記憶合金バネは、前記押圧突起を押圧するために配設位置に応じて前記形状記憶合金バネが伸びながら前記押圧突起を押圧し、温度が下がると、前記形状記憶合金バネが戻りながら前記戻りバネをプッシュして前記押圧突起が元の位置に戻る引っ張りバネ方式、前記形状記憶合金バネが縮まりながら前記戻りバネをプッシュして前記押圧突起を押圧し、温度が下がると、前記形状記憶合金バネが元の大きさに戻りながら前記押圧突起が元の位置に戻る圧縮バネ方式、少ない変位にて動く場合に用いられ、円形のリングにウェーブ状の変位を与えて設定された温度になると、ウェーブしながら変位を引き起こして押圧突起を押圧し、前記戻りバネが受け止めて温度が下がると戻るワイヤー方式により形成されてもよい。
【0018】
前記防塵/防水型自己発電動作部は、内部に収納部が形成されるように隔壁が配備されたベースと、前記収納部内に配備されて自己発電が可能な自己発電モジュールと、前記自己発電モジュールの上部に電気的に接続されて前記自己発電モジュールから発生した出力を受け渡されて前記受信部に無線信号を送る送信モジュールと、前記ベースの隔壁の上部に配備されて前記収納部を密閉する防塵/防水部と、前記ベースの外側の周りを包み込み、前記感知部と接続されてボルトにより固定されるミドルカバーと、を備えていてもよい。
【0019】
前記防塵/防水部は、下部の外郭の周りに隔壁の上部に嵌合可能なように載置部が形成され、中央部に前記押圧突起が接触されて押圧されることにより、前記自己発電モジュールを発電可能なように接触部が配備されてもよい。
【0020】
前記接触部は、前記押圧突起が押圧されることにより前記、防塵/防水部の全体ではなく、前記接触部のみが押圧されるようにして空気圧力の変化を極力抑えて前記自己発電モジュールを円滑に作動させ、前記接触部が速やかに元の状態に戻れるように蛇腹状に形成されてもよい。
【0021】
前記受信部は、前記自己発電定温式火災感知器の動作信号を受け渡されて火災発生位置の番号をモニターに表示し、通信モジュールを用いて前記アプリケーション部に火災発生信号を送ってもよい。
【0022】
前記アプリケーション部は、前記受信部の信号を受け渡されてスピーカー及び警告灯、サーバーを介して火災の状況を報知しかつ管理してもよい。
【0023】
前記自己発電定温式火災感知器の結果を前記受信部に登録する方式としては、前記バネカバーが遊動性を有し、前記バネカバーを押圧すると、前記押圧突起が押圧され、前記押圧突起は、前記防塵/防水型自己発電動作部を押圧して登録する前記バネカバーの全体押圧方式、または前記バネカバーはそのままの状態にあり、前記押圧突起のみを押圧して登録する前記押圧突起の押圧方式が適用されてもよい。
【発明の効果】
【0024】
以上述べたように、本発明に係る自己発電無電源定温式感知器及び無線送受信システムによれば、火災が起きたり周りの温度が上昇したりすればこれを感知部において感知して前記防塵/防水型自己発電動作部を作動させて直ちに受信部及びアプリケーション部を介して速やかに報知することができて人命及び財産の被害を極力抑え、感知部の感知に伴い作動する前記防塵/防水型自己発電動作部が自己発電可能であり、しかも、防塵及び防塵効率を高めることができて設置が簡単であり、塵埃及び水の流れ込みを完全に遮断して製品の性能を極大化させることができるという効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明に係る自己発電無電源定温式感知器及び無線送受信システムを示す構成図である。
図2】本発明に係る自己発電無電源定温式感知器及び無線送受信システムの自己発電定温式火災感知器を示す斜視図である。
図3】本発明に係る自己発電無電源定温式感知器及び無線送受信システムの自己発電定温式火災感知器を示す切断面図である。
図4】本発明に係る自己発電無電源定温式感知器及び無線送受信システムの自己発電定温式火災感知器を示す分解斜視図である。
図5】本発明に係る自己発電定温式火災感知器の感知部を示す底面斜視図である。
図6】本発明に係る自己発電定温式火災感知器の感知部を示す分解斜視図である。
図7】本発明に係る自己発電定温式火災感知器の感知部を示す切断面図である。
図8】本発明に係る自己発電定温式火災感知器の防塵/防水型自己発電動作部を示す斜視図である。
図9】本発明に係る自己発電定温式火災感知器の防塵/防水型自己発電動作部を示す分解斜視図である。
図10】本発明に係る自己発電定温式火災感知器の防塵/防水型自己発電動作部を示す切断面図である。
図11】本発明に係る自己発電無電源定温式感知器及び無線送受信システムの自己発電定温式火災感知器の結果を受信部に登録するための方式を示す切断面図である。
図12】本発明に係る自己発電定温式火災感知器の形状記憶合金バネの適用例を示す切断面図である。
図13】本発明に係る自己発電定温式火災感知器の一例を示す切断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明は、様々な変更を加えることができ、種々の実施形態を有することができるので、特定の実施形態を図面に例示し、詳細な説明の欄において詳しく説明する。しかし、これは、本発明を特定の実施形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるあらゆる変更、均等物ないし代替物を含むものと理解されるべきである。
【0027】
図中、本発明の実施形態は、図示の特定の形態に何ら制限されるものではなく、明確性を図るために誇張されたものである。この明細書において、特定の用語が使用するが、これは、本発明を説明するための目的で使用したものであり、意味の限定や特許請求の範囲に記載の本発明の権利範囲を制限するために使用したものではない。
【0028】
この明細書において、「及び/又は」という言い回しは、前後に並べられた構成要素のうちの少なくとも一つを備える意味として用いる。また、「接続される/結合される」という言い回しは、他の構成要素と直接的に接続されるか、あるいは、他の構成要素を介して間接的に接続されることを網羅する意味として用いる。この明細書において、単数の表現は、文脈からみて明らかに他の意味を有さない限り、複数の言い回しを含む。なお、明細書において用いる「備える」または「含む」などと言及された構成要素、段階、動作及び素子は、一つまたはそれ以上の他の構成要素、段階、動作及び素子の存在または追加を意味する。
【0029】
実施形態を説明するに当たって、各層(膜)、領域、パターンまたは構造物が基板、各層(膜)、領域、パッドまたはパターンの「上/上部(on)」にまたは「下/下部(under)」に形成されるという記載は、直接的に(directly)または他の層を介在して形成されることをいずれも網羅する。各層の上/上部または下/下部に対する基準は、図面を基準として説明する。
【0030】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施形態について詳しく説明する。
【0031】
図1は、本発明に係る自己発電無電源定温式感知器及び無線送受信システムを示す構成図であり、図2は、本発明に係る自己発電無電源定温式感知器及び無線送受信システムの自己発電定温式火災感知器を示す斜視図であり、図3は、本発明に係る自己発電無電源定温式感知器及び無線送受信システムの自己発電定温式火災感知器を示す切断面図であり、図4は、本発明に係る自己発電無電源定温式感知器及び無線送受信システムの自己発電定温式火災感知器を示す分解斜視図であり、図5は、本発明に係る自己発電定温式火災感知器の感知部を示す底面斜視図であり、図6は、本発明に係る自己発電定温式火災感知器の感知部を示す分解斜視図であり、図7は、本発明に係る自己発電定温式火災感知器の感知部を示す切断面図であり、図8は、本発明に係る自己発電定温式火災感知器の防塵/防水型自己発電動作部を示す斜視図であり、図9は、本発明に係る自己発電定温式火災感知器の防塵/防水型自己発電動作部を示す分解斜視図であり、図10は、本発明に係る自己発電定温式火災感知器の防塵/防水型自己発電動作部を示す切断面図であり、図11は、本発明に係る自己発電無電源定温式感知器及び無線送受信システムの自己発電定温式火災感知器の結果を受信部に登録するための方式を示す切断面図であり、図12は、本発明に係る自己発電定温式火災感知器の形状記憶合金バネの適用例を示す切断面図であり、図13は、本発明に係る自己発電定温式火災感知器の一例を示す切断面図である。
【0032】
図1から図13に示すように、本発明に係る自己発電無電源定温式感知器及び無線送受信システムは、自己発電定温式火災感知器10と、受信部20と、アプリケーション部30と、を備える。
【0033】
前記自己発電定温式火災感知器10は、ビルの内外部に設置されて火災の発生及び気温の上昇による高温の熱により作動して火災の発生を感知することが可能になる。
【0034】
また、前記自己発電定温式火災感知器10は、自己発電が可能であって配線引き回しが不要になることから、所望の場所に簡単に設置することができ、着脱しやすいことから、設置位置を任意に変えることができる。
【0035】
そして、前記自己発電定温式火災感知器10は、無線周波数(Radio Frequency;RF)信号に上向き変換して受信部20と無線通信することができる。
【0036】
図2から図4に示すように、前記自己発電定温式火災感知器10は、感知部100と、防塵/防水型自己発電動作部200と、を備える。
【0037】
前記感知部100は、火災の発生及び周りの温度の上昇により設定温度以上になると、これを感知して動作する。
【0038】
すなわち、前記感知部100が温度の変化に反応して防塵/防水型自己発電動作部200を動作させて受信部20に火災の発生の状況を報知する。
【0039】
そして、前記感知部100には、形状記憶合金(Shape memory alloy;SMA)を用いたアクチュエーター方式を適用することができる。
【0040】
図4から図7に示すように、前記感知部100は、トップカバー110と、バネカバー120と、押圧突起130と、形状記憶合金バネ140と、戻りバネ150と、を備える。
【0041】
前記トップカバー110は、防塵/防水型自己発電動作部200と接続されてもよい。
【0042】
前記トップカバー110の中央部には、バネカバー120と押圧突起130とが装入可能なように上下を貫通して装入溝111が形成されてもよい。
【0043】
また、前記トップカバー110の下部には、感知部100を防塵/防水型自己発電動作部200にボルトBにより固定可能なようにボルトBが締め付けられる連結片112が配備されてもよい。
【0044】
そして、前記連結片112は、感知部100と防塵/防水型自己発電動作部200とが揺れることなく安定的に接続可能なように複数配備されてもよい。
【0045】
前記バネカバー120は、トップカバー110の装入溝111に装入されて接続される。
【0046】
また、前記バネカバー120は、トップカバー110の装入溝111に装入されるとき、トップカバー110の内部面に引っかかって抜脱されないように下部に係止爪121が配備されてもよい。
【0047】
そして、前記バネカバー120の外面には、火災の発生に伴う高温の熱が形状記憶合金バネ140に速やかに伝えられるように複数の通孔122が形成されてもよい。
【0048】
このとき、前記通孔122は、バネカバー120の外面の全体の周りに形成されることが好ましい。
【0049】
前記バネカバー120は、金属材質から形成されてもよい。
【0050】
また、図11の(a)に示すように、自己発電定温式火災感知器10の結果を受信部20に登録するときに、前記バネカバー120には、トップカバー110にバネカバー120が遊動してバネカバー120の全体を押圧する方式、または、図11の(b)に示すように、バネカバー120は固定されてそのままの状態にあり、押圧突起130のみを押圧する方式が適用可能である。
【0051】
一方、図11の(b)に示すように、前記自己発電定温式火災感知器10の結果を受信部20に登録するとき、バネカバー120が固定型であるときには、バネカバー120の上部に孔123を形成し、この孔123を用いて治具(図示せず)を介して押圧突起130を押圧して配置することができる。
【0052】
前記押圧突起130は、バネカバー120の内部に装入され、防塵/防水型自己発電動作部200と接触されて形状記憶合金バネ140の引張及び圧縮に伴って押圧されて防塵/防水型自己発電動作部200を作動させる。
【0053】
前記押圧突起130は、終端が防塵/防水型自己発電動作部200に接触されるが、内側に先細りT状になるように形成されてもよい。
【0054】
また、前記押圧突起130の中間の外側には、形状記憶合金バネ140と戻りバネ150をそれぞれ独立して支持可能なように支持片131が形成されてもよい。
【0055】
すなわち、前記支持片131により形状記憶合金バネ140と戻りバネ150とが互いに分離されて支持されることにより、形状記憶合金バネ150の引張及び圧縮に伴って移動する押圧突起130が移動した後、戻りバネ150の膨張力により押圧突起130が元の状態に戻ることができる。
【0056】
これとともに、図13に示すように、前記バネカバー120と押圧突起130は、配設環境及び条件に応じて長さを変更することができる。
【0057】
前記形状記憶合金バネ140は、バネカバー120の内部に配備されて火災の発生及び周りの温度の上昇による高温の熱により引張及び圧縮されて押圧突起130を押圧して防塵/防水型自己発電動作部200を作動させることが可能になる。
【0058】
さらに、前記形状記憶合金バネ140は、押圧突起130を押圧するためにバネカバー120の内部に配設される位置に応じて引張及び圧縮されることが可能なように引っ張りバネや圧縮バネ、ワイヤーの形状に形成されてもよい。
【0059】
すなわち、図12の(a)に示すように、前記形状記憶合金バネ140を引っ張りバネとして適用すれば、火災の発生及び周りの温度の上昇により設定された温度以上になると、形状記憶合金バネ140が伸びながら押圧突起130を押圧し、温度が下がって設定された温度以下になると、形状記憶合金バネ140が戻るとともに、戻りバネ150がプッシュして押圧突起130が元の位置に戻る方式に適用可能である。
【0060】
そして、図12の(b)に示すように、前記形状記憶合金バネ140を圧縮バネとして適用すれば、火災の発生及び周りの温度の上昇により設定された温度以上になると、形状記憶合金バネ140が縮まりながら戻りバネ150がプッシュして押圧突起130を押圧し、温度が下がって設定された温度以下になると、形状記憶合金バネ140が元の大きさに戻りながら、押圧突起130が元の位置に戻る方式に適用可能である。
【0061】
さらに、図12の(c)に示すように、前記形状記憶合金バネ140が少ない変位にて動く場合にワイヤーの形状を適用し、円形のリングにウェーブ状の変位を与えて設定された温度になると、ワイヤーがウェーブしながら変位を引き起こして押圧突起130を押圧し、戻りバネ150が受け止めて温度が下がると戻る方式に適用可能である。
【0062】
前記戻りバネ150は、バネカバー120の内部に配備され、火災の鎮圧後に上昇した温度が下がると、形状記憶合金バネ140が自動的に戻ることにより膨張して押圧突起130を元の状態に戻す。
【0063】
一方、前記感知部100は、形状記憶合金バネ140を適用して火災の発生を感知することにより、再使用が可能になってコストを節減することができる。
【0064】
前記防塵/防水型自己発電動作部200は、感知部100に連動されて火災が起きたときに感知部100の動作に伴い作動して受信部20に信号を送る。
【0065】
また、前記防塵/防水型自己発電動作部200は、感知部100の動作に伴い、自体的に自己発電が可能になる。
【0066】
図4及び図8から図10に示すように、前記防塵/防水型自己発電動作部200は、ベース210と、自己発電モジュール220と、送信モジュール230と、防塵/防水部240と、ミドルカバー250と、を備える。
【0067】
前記ベース210は、内部に自己発電モジュール220と送信モジュール230が配設されるように収納部211が形成されるように隔壁212が配備される。
【0068】
前記隔壁212の上端の周りには凹面212aが形成されてもよい。
【0069】
さらに、前記ベース210の収納部211には、上部に突き出るように複数の固定フック213が配備され、前記収納部211の上部に自己発電モジュール220と送信モジュール230を固定するためのラバーガイド214が固定フック213に固定されてもよい。
【0070】
そして、前記ラバーガイド214は、収納部211に配設される自己発電モジュール220と送信モジュール230の上部に配備されて自己発電モジュール220と送信モジュール230を支持する。
【0071】
前記自己発電モジュール220は、収納部211内に配備されて感知部100の押圧突起130の押圧動作に伴い機械的な変位を電力に変換し、自己発電が可能になる。
【0072】
一方、前記自己発電モジュール220は、磁気力を用いて電気を生産する方式を採用するものであって、このような方式は、既に広く通用化されているため、これについての技術的な構成及び作動原理は省略する。
【0073】
前記送信モジュール230は、自己発電モジュール220の上部に自己発電モジュール220と電気的に接続されて自己発電モジュール220から発生した出力を受け渡されて受信部20に無線信号を送る。
【0074】
前記防塵/防水部240は、ベース210の隔壁212の上部に載置されて収納部211を密閉する。
【0075】
また、前記防塵/防水部240は、ゴムの材質により作製されてもよい。
【0076】
すなわち、前記防塵/防水部240が収納部211の全体を密閉することにより、前記収納部211内に塵埃や水が流れ込まなくなり、その結果、前記収納部211に配設される自己発電モジュール220と送信モジュール230が腐食されるなどの故障を防ぐことが可能になる。
【0077】
前記防塵/防水部240の下部の外郭の周りには、隔壁212の上に防塵/防水部240が載置可能なように載置部241が形成される。
【0078】
さらに、前記載置部241の下部には、防塵/防水部240が隔壁212に嵌合するときに前記収納部211のシール効率を最大化可能なように前記隔壁212の上端の凹面212aに密着されるように凸面241aが配備されてもよい。
【0079】
すなわち、前記載置部241が隔壁212の上部に載置されるとき、前記凹面212aと凸面241aにより前記防塵/防水部240が収納部211内を強固に密閉することができて、前記収納部211のシール効率を最大化させることができる。
【0080】
そして、前記防塵/防水部240の中央部には、押圧突起130が接触されて押圧突起130の押圧動作に伴い自己発電モジュール220を発電するための接触部242が配備されてもよい。
【0081】
前記接触部242は、押圧突起130が押圧されることにより、防塵/防水部240の全体が歪むことなく、接触部242のみが押圧されるようにして空気圧力の変化を極力抑えて自己発電モジュール220を円滑に作動させ、接触部242が速やかに元の状態に戻れるように蛇腹状に形成されてもよい。
【0082】
また、前記接触部242は、上下部が外側に突き出るように配備されるが、底面の厚さを他の部位よりも厚くして押圧突起130が押圧されることにより下に降りた接触部242を元の状態に円滑に戻し、長時間に亘っての押圧動作にも拘わらず、防塵/防水部240の摩耗を極力抑えることができる。
【0083】
前記ミドルカバー250は、ベース210の外側の周りを包み込み、感知部200のトップカバー110と接続されてボルトBにより固定されてもよい。
【0084】
さらに、前記ミドルカバー250の中央には、押圧突起130が嵌合可能なように嵌合溝251が形成されてもよい。
【0085】
前記受信部20は、自己発電定温式火災感知器10の動作に伴い、送信モジュール230から火災発生信号を無線通信にて受け渡されてモニターリングする。
【0086】
すなわち、前記受信部20は、自己発電定温式火災感知器10の感知信号を無線周波数(Radio Frequency;RF)信号として受け渡されてアプリケーション部30に受信された信号を受け渡す。
【0087】
さらにまた、前記受信部20は、自己発電定温式火災感知器10が動作すれば、モニターに火災が起きた地域の位置番号を表示し、通信モジュール(例えば、485通信またはRF通信中継モジュール)を活用してアプリケーション部30に信号を送る。
【0088】
前記アプリケーション部30は、受信部20を介した火災発生の受信信号をリアルタイムにて報知する。
【0089】
さらにまた、前記アプリケーション部30は、受信部20の信号を受け渡されてスピーカー及び警告灯を活用して火災の発生を報知し、サーバーと接続されて登録された信号を確認して火災の状況に速やかに対応することができる。
【0090】
上記のようなシステムからなる本発明の自己発電無電源定温式感知器及び無線送受信システムによる作用状態について説明すれば、下記の通りである。
【0091】
前記感知部100に防塵/防水型自己発電動作部200を連動させることにより、火災の発生及び気温の上昇により前記感知部100が動作して防塵/防水型自己発電動作部200を作動させ、前記防塵/防水型自己発電動作部200が作動すれば、無線通信にて受信部20に信号を送って受信部20とアプリケーション部30を介して火災の発生の状況を直ちに報知する。
【0092】
このように、火災の発生及び気温の上昇により指定された温度に設定された形状記憶合金バネ140が設定温度以上になると、形状記憶変位を引き起こして伸びたり縮まったりしながら前記押圧突起130を下に押圧して前記押圧突起130が自己発電モジュール220を動作させて自己発電を引き起こし、発電された電気で送信モジュール230を介して受信部20に火災が起きたこと及び温度が急上昇したことを報知する。
【0093】
そして、火災が鎮圧されて周りの温度が下がると、前記形状記憶合金バネ140が変位前の状態に戻り、前記押圧突起130を受け止めている戻りバネ150が押圧突起130をプッシュして火災が鎮圧されたという旨の2次信号を送り、再び火災感知の状態を保持することが可能になる。
【0094】
また、前記感知部100の動作に伴い、防塵/防水型自己発電動作部200は、感知部100の感知及び機構の変化を受けて動作するが、前記自己発電モジュール220が押圧突起130により押圧されれば、瞬時に電気を生じさせて送信モジュール230に電源を供給し、短い時間内に受信部20にRF信号を送る。
【0095】
したがって、前記自己発電定温式火災感知器10の感知部100が形状記憶合金バネ140を介して火災の発生及び上昇した温度の変化を感知することができて使用に制限がない。
【0096】
そして、前記感知部100の動作に伴い作動する防塵/防水型自己発電動作部200の自己発電モジュール220が自己発電可能になって前記自己発電モジュール220を充電したりバッテリーを入れ替えたりする必要なしに半永久的に用いることができる。
【0097】
また、前記収納部211に自己発電モジュール220と送信モジュール230が組み込まれた状態で、前記自己発電モジュール220と送信モジュール230の上部にラバーガイド214が固定フック213により固定されることにより、前記収納部211内の自己発電モジュール220と送信モジュール230が動かないように強固に固定し、前記収納部211を密閉する防塵/防水部240の接触部242の周りを受け止めて遊動及び歪みを極力抑えることができ、前記防塵/防水部240の内部に空気圧が生じることを防ぐことができる。
【0098】
そして、前記自己発電モジュール220と送信モジュール230が組み込まれている隔壁212の上部に防塵/防水部240を載置して前記収納部211を強固に密閉して外部から塵埃や水が収納部211に流れ込まないように遮断して、前記自己発電モジュール220及び送信モジュール230の故障を防ぐことができる。
【0099】
これとともに、前記隔壁212の上部に防塵/防水部240が載置されるとき、前記載置部241の凸面241aが隔壁212の凹面212aに密着されて前記収納部211のシール効率を最大化させることができる。
【0100】
また、前記防塵/防水部240の接触部242がベローズ形式の蛇腹状に形成されることにより、前記押圧突起130の押圧動作により押圧突起130が接触部242を押圧するときに前記防塵/防水部240の全体が歪まれることなく、前記接触部242の周りのみが歪まれて、前記収納部211の内部の空気が膨張しても蛇腹の形状により膨張する空気の空間を確保することができて、前記押圧突起130の押圧動作に制限を受けないので、複数回の動作にも拘わらず円滑に作動して耐久性及び耐摩耗性を有する。
【0101】
したがって、前記自己発電モジュール220と送信モジュール230が納められる収納部211をゴム材質の防塵/防水部240により強固に密閉して前記収納部211内に塵埃や水が流れ込まないので、製品の性能を最大化させ、前記防塵/防水部240の接触部242の周りを蛇腹状に形成して前記押圧突起130の押圧動作に伴い、防塵/防水部240の全体ではなく、接触部242の周りのみが歪まれて空気圧力の変化を極力抑えて前記押圧突起130の押圧動作が円滑に行われるので、前記自己発電モジュール220が誤り無しに円滑に作動することができる。
【0102】
そして、前記防塵/防水型自己発電動作部200の内部を最大限に防塵及び防水することができて、前記自己発電定温式火災感知器10を屋内及び屋外を問わずに取り付けて用いることができて、製品の効率を最大化させることができる。
【0103】
以上述べたように、本発明は、上述した特定の好適な実施形態に何ら限定されず、特許請求の範囲において請求する本発明の要旨を逸脱することなく、当該本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、誰でも様々な変形実施が可能であるということはいうまでもなく、そのような変更は特許請求の範囲に記載の範囲内にある。
【符号の説明】
【0104】
10 自己発電定温式火災感知器
20 受信部
30 アプリケーション部
100 感知部
110 トップカバー
111 装入溝
112 連結片
120 バネカバー
121 係止爪
122 通孔
123 孔
130 押圧突起
131 支持片
140 形状記憶合金バネ
150 戻りバネ
200 防塵/防水型自己発電動作部
210 ベース
211 収納部
212 隔壁
212a 凹面
213 固定フック
214 ラバーガイド
220 自己発電モジュール
230 送信モジュール
240 防塵/防水部
241 載置部
241a 凸面
242 接触部
250 ミドルカバー
251 嵌合溝
B ボルト
T 先細り


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【国際調査報告】