(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-27
(54)【発明の名称】セル再選択の方法及び機器
(51)【国際特許分類】
H04W 48/16 20090101AFI20230317BHJP
H04W 8/24 20090101ALI20230317BHJP
H04W 48/10 20090101ALI20230317BHJP
H04W 48/12 20090101ALI20230317BHJP
【FI】
H04W48/16 131
H04W8/24
H04W48/10
H04W48/12
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022543729
(86)(22)【出願日】2021-01-19
(85)【翻訳文提出日】2022-09-05
(86)【国際出願番号】 CN2021072628
(87)【国際公開番号】W WO2021143918
(87)【国際公開日】2021-07-22
(31)【優先権主張番号】202010057898.1
(32)【優先日】2020-01-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518389015
【氏名又は名称】中国移動通信有限公司研究院
【氏名又は名称原語表記】China Mobile Communication Co., Ltd Research Institute
【住所又は居所原語表記】32 Xuanwumen West Street, Xicheng District, Beijing 100053, China
(71)【出願人】
【識別番号】518301095
【氏名又は名称】中国移動通信集団有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲曉▼然
(72)【発明者】
【氏名】胡 南
(72)【発明者】
【氏名】▲徐▼ ▲曉▼▲東▼
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 亮
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067BB21
5K067CC02
5K067DD02
5K067EE02
5K067EE10
5K067GG06
(57)【要約】
セル再選択の方法及び機器を提供する。この方法は、周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報をネットワーク機器から受信することを含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用されるセル再選択方法であって、
周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報をネットワーク機器から受信することを含み、
ここで、前記周波数優先度と、前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件、又は前記周波数優先度の索引情報は、端末によるセル再選択に用いられる。
【請求項2】
前記端末の能力情報及び/又はネットワーク機器から送信された指示情報、及び、前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報に基づいて、セル再選択に用いられる周波数優先度を決定することを更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記指示情報は、
自セル及び/又は隣接セルでMR-DCがサポートされるか否か、
自セル及び/又は隣接セルでサポートされるスライスの種類、
自セル及び/又は隣接セルで所定の専用ネットワークがサポートされるか否か、
自セル及び/又は隣接セルでサポートされる専用ネットワークの種類、
のうち、1つ又は複数を指示する請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記の前記端末の能力情報及び/又はネットワーク機器から送信された指示情報、及び、前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報に基づいて、セル再選択に用いられる周波数優先度を決定することは、
前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報が、前記端末で用いられる周波数優先度情報を示す場合、前記周波数優先度情報に対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定すること、
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報がMR-DCを示し、自セル及び/又は隣接セルでMR-DCがサポートされることを前記端末が受信し、かつ前記端末でMR-DCがサポートされる場合、前記MR-DCに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定すること、
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報がスライスを示し、自セル及び/又は隣接セルでサポートされるスライスの種類を前記端末が受信し、かつ前記端末がスライスをサポートし又はスライス関連サービスを開始しようとする場合、前記スライスに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定すること、
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報が所定の専用ネットワークを示し、自セル及び/又は隣接セルで前記所定の専用ネットワークがサポートされることを前記端末が受信し、又は、自セル及び/又は隣接セルでサポートされる専用ネットワークの種類を前記端末が受信し、かつ前記端末が前記所定の専用ネットワーク内に位置する場合、前記所定の専用ネットワークに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定すること、
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報が負荷均衡又はデフォルトを示し、自セル及び/又は隣接セルでサポートされるスライスの種類を前記端末が受信し、かつ前記端末がスライスをサポートしない場合、前記負荷均衡又はデフォルトに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定すること、
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報が負荷均衡又はデフォルトを示し、自セル及び/又は隣接セルでMR-DCがサポートされることを前記端末が受信し、かつ前記端末が前記MR-DCをサポートしない場合、前記負荷均衡又はデフォルトに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定すること、
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報が負荷均衡又はデフォルトを示し、前記端末が前記指示情報を受信していない場合、前記負荷均衡又はデフォルトに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定すること、
のうち、1つ又は複数を含む請求項3に記載の方法。
【請求項5】
ネットワーク機器から送信される周波数優先度活性化情報を受信した場合、前記周波数優先度活性化情報及び前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報に基づいて、セル再選択に用いられる周波数優先度を決定し、
ネットワーク機器から送信される周波数優先度活性化情報を受信していない場合、デフォルトの周波数優先度を、セル再選択の周波数優先度として採用することを更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記の周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報をネットワーク機器から受信することは、
ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって、周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報をネットワーク機器から受信することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記周波数優先度の有効時間を前記ネットワーク機器から受信することを更に含み、
前記周波数優先度の有効時間が切れるまで、又は、新しい周波数優先度を受信するまで、前記周波数優先度を前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定する条件を満足しない場合、前記周波数優先度をサスペンドさせる請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記端末の能力情報を前記ネットワーク機器に送信することを更に含み、
前記端末の能力情報は、
前記端末でサポートされるスライスの情報、
前記端末でサポートされるMR-DC周波数帯の組み合わせ、
のうち、1つ又は複数を含む請求項1に記載の方法。
【請求項9】
ネットワーク機器に適用されるセル再選択方法であって、
周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報を端末に送信することを含み、
ここで、前記周波数優先度と、前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件、又は前記周波数優先度の索引情報は、端末によるセル再選択に用いられる。
【請求項10】
前記の周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報を端末に送信することは、
ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって、周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報を前記端末に送信することを含む請求項9に記載の方法。
【請求項11】
周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報をネットワーク機器から受信するための第1の受信モジュールを含む端末であって、
ここで、前記周波数優先度と、前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件、又は前記周波数優先度の索引情報は、端末によるセル再選択に用いられる。
【請求項12】
第1のトランシーバと第1のプロセッサを含む端末であって、
前記第1のトランシーバは、周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報をネットワーク機器から受信するために用いられ、
ここで、前記周波数優先度と、前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件、又は前記周波数優先度の索引情報は、端末によるセル再選択に用いられる。
【請求項13】
周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報を端末に送信するための第2の送信モジュールを含むネットワーク機器であって、
ここで、前記周波数優先度と、前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件、又は前記周波数優先度の索引情報は、端末によるセル再選択に用いられる。
【請求項14】
第2のプロセッサと第2のトランシーバを含むネットワーク機器であって、
前記第2のトランシーバは、周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報を端末に送信するために用いられ、
ここで、前記周波数優先度と、前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件、又は前記周波数優先度の索引情報は、端末によるセル再選択に用いられる。
【請求項15】
通信機器であって、
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なプログラムを含み、
前記プログラムが前記プロセッサによって実行されると、請求項1~10のいずれか一項に記載のセル再選択方法を実現させる。
【請求項16】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1~10のいずれか一項に記載のセル再選択方法を実現させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2020年1月19日に中国で提出された中国特許出願NO.202010057898.1の優先権を主張し、その全ての内容が援用によりここに取り込まれる。
[技術分野]
本開示の実施例は、通信技術分野に係り、特にセル再選択の方法及び機器に係る。
【背景技術】
【0002】
アイドル状態の端末は、ネットワークで設定されている周波数優先度でセル再選択を行い、優先的に滞在する周波数を選択する。周波数優先度の設定方式は、2種類がある。
(1)システムメッセージで周波数優先度をブロードキャストする。ブロードキャストされる周波数優先度は、セル内のすべての端末に対して同じであるため、ユーザの区分ができない。
(2)専用シグナリング(例えば無線リソース制御リリース(RRC release)メッセージ)によって周波数優先度を設定する。
【0003】
第4世代の無線通信技術(4G(fourth generation))の時代には、専用の周波数優先度が主にネットワークの負荷均衡に用いられ、ユーザーをより空いているキャリアにアンロードする。第5世代の無線通信技術(5G(5th generation))の時代には、端末の種類の多様化、端末でサポートされるサービスの多様化に伴い、専用の周波数優先度の使用もますます多様化して柔軟性がある。
【0004】
例えば、5Gで導入されたスライスについて、同一の端末が複数のスライスのサービスをサポートすることができ、セルも複数のスライスのサービスをサポートすることができるが、端末は、自端末でサポートされるスライスのセルにしかアクセスできない。関連技術によれば、ネットワークは、端末でサポートされるスライスに基づいて、端末のために専用の周波数優先度を設定する(例えば、このスライスをサポートする周波数優先度をアップさせる)。しかし、端末が他のセルに移動した場合、従来のプロトコルに従って、端末は、専用の周波数優先度を引き続き使用するが、新しいセルではこのスライスが既にサポートされなくなる可能性がある。従って、この場合に依然としてこの専用の周波数優先度を使用しても元々の目的を達成することができず、かつネットワークの負荷不均衡になる可能性がある。
【0005】
別の例として、マルチ無線アクセス技術デュアル接続(MR-DC)シナリオでは、4G無線アクセスネットワークと5G NRのデュアル接続(EN-DC(E-UTRA-NR Dual Connectivity))を例として、5G端末及び通常の4G端末は、アイドル状態でいずれも4G LTEネットワークに滞在するが、ネットワークは、EN-DC端末に対して、LTE端末とは異なる専用の周波数優先度を設定することができる(例えば、EN-DCをサポートするLTEキャリアの周波数優先度をアップさせる)。しかし、EN-DC端末が他のセルに移動した場合、従来のプロトコルに従って、端末は、引き続き専用の周波数優先度を使用するが、新しいセルでは、5Gのカバレッジがなくなる可能性がある。従って、この場合に依然として専用の周波数優先度を使用しても、端末が5Gモードで動作できず、かつネットワークの負荷不均衡になる可能性がある。
【0006】
以上から、設定された周波数優先度は、様々な端末種類及び多様のサービスの柔軟性を満足することができないことが分かる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示の実施例は、設定された周波数優先度が様々な端末種類及び多様のサービスの柔軟性を満足することができないという問題を解決するためのセル再選択方法及び機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の態様として、本開示の一部の実施例は、セル再選択方法を提供する。
端末に適用されるセル再選択方法であって、
周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報をネットワーク機器から受信することを含み、
ここで、前記周波数優先度と、前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件、又は前記周波数優先度の索引情報は、端末によるセル再選択に用いられる。
【0009】
選択可能に、前記方法は、
前記端末の能力情報及び/又はネットワーク機器から送信された指示情報、及び、前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報に基づいて、セル再選択に用いられる周波数優先度を決定することを更に含む。
【0010】
選択可能に、前記指示情報は、
自セル及び/又は隣接セルでMR-DCがサポートされるか否か、
自セル及び/又は隣接セルでサポートされるスライスの種類、
自セル及び/又は隣接セルで所定の専用ネットワークがサポートされるか否か、
自セル及び/又は隣接セルでサポートされる専用ネットワークの種類、
のうち、1つ又は複数を指示する。
【0011】
選択可能に、前記の前記端末の能力情報及び/又はネットワーク機器から送信された指示情報、及び、前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報に基づいて、セル再選択に用いられる周波数優先度を決定することは、
前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報が、前記端末で用いられる周波数優先度情報を示す場合、前記周波数優先度情報に対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定すること、
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報がMR-DCを示し、自セル及び/又は隣接セルでMR-DCがサポートされることを前記端末が受信し、かつ前記端末でMR-DCがサポートされる場合、前記MR-DCに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定すること、
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報がスライスを示し、自セル及び/又は隣接セルでサポートされるスライスの種類を前記端末が受信し、かつ前記端末がスライスをサポートし又はスライス関連サービスを開始しようとする場合、前記スライスに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定すること、
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報が所定の専用ネットワークを示し、自セル及び/又は隣接セルで前記所定の専用ネットワークがサポートされることを前記端末が受信し、又は、自セル及び/又は隣接セルでサポートされる専用ネットワークの種類を前記端末が受信し、かつ前記端末が前記所定の専用ネットワーク内に位置する場合、前記所定の専用ネットワークに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定すること、
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報が負荷均衡又はデフォルトを示し、自セル及び/又は隣接セルでサポートされるスライスの種類を前記端末が受信し、かつ前記端末がスライスをサポートしない場合、前記負荷均衡又はデフォルトに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定すること、
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報が負荷均衡又はデフォルトを示し、自セル及び/又は隣接セルでMR-DCがサポートされることを前記端末が受信し、かつ前記端末が前記MR-DCをサポートしない場合、前記負荷均衡又はデフォルトに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定すること、
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報が負荷均衡又はデフォルトを示し、前記端末が前記指示情報を受信していない場合、前記負荷均衡又はデフォルトに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定すること、
のうち、1つ又は複数を含む。
【0012】
選択可能に、前記方法は、
ネットワーク機器から送信される周波数優先度活性化情報を受信した場合、前記周波数優先度活性化情報及び前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報に基づいて、セル再選択に用いられる周波数優先度を決定し、
ネットワーク機器から送信される周波数優先度活性化情報を受信していない場合、デフォルトの周波数優先度を、セル再選択の周波数優先度として採用することを更に含む。
【0013】
選択可能に、前記の周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報をネットワーク機器から受信することは、
ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって、周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報をネットワーク機器から受信することを含む。
【0014】
選択可能に、前記方法は、
前記周波数優先度の有効時間を前記ネットワーク機器から受信することを更に含み、
前記周波数優先度の有効時間が切れるまで、又は、新しい周波数優先度を受信するまで、前記周波数優先度を前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定する条件を満足しない場合、前記周波数優先度をサスペンドさせる。
【0015】
選択可能に、前記方法は、
前記端末の能力情報を前記ネットワーク機器に送信することを更に含み、
前記端末の能力情報は、
前記端末でサポートされるスライスの情報、
前記端末でサポートされるMR-DC周波数帯の組み合わせ、
のうち、1つ又は複数を含む。
【0016】
第2の態様として、本開示の一部の実施例は、セル再選択方法を更に提供する。
ネットワーク機器に適用されるセル再選択方法であって、
周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報を端末に送信することを含み、
ここで、前記周波数優先度と、前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件、又は前記周波数優先度の索引情報は、端末によるセル再選択に用いられる。
【0017】
選択可能に、前記の周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報を端末に送信することは、
ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって、周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報を前記端末に送信することを含む。
【0018】
第3の態様として、本開示の一部の実施例は、更に端末を提供する。
この端末は、
周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報をネットワーク機器から受信するための第1の受信モジュールを含み、
ここで、前記周波数優先度と、前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件、又は前記周波数優先度の索引情報は、端末によるセル再選択に用いられる。
【0019】
第4の態様として、本開示の一部の実施例は、端末を更に提供する。
この端末は、
第1のトランシーバと第1のプロセッサを含み、
前記第1のトランシーバは、周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報をネットワーク機器から受信するために用いられ、
ここで、前記周波数優先度と、前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件、又は前記周波数優先度の索引情報は、端末によるセル再選択に用いられる。
【0020】
第5の態様として、本開示の一部の実施例は、更にネットワーク機器を提供する。
このネットワーク機器は、
周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報を端末に送信するための第2の送信モジュールを含み、
ここで、前記周波数優先度と、前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件、又は前記周波数優先度の索引情報は、端末によるセル再選択に用いられる。
【0021】
第6の態様として、本開示の一部の実施例は、ネットワーク機器を更に提供する。
このネットワーク機器は、
第2のプロセッサと第2のトランシーバを含み、
前記第2のトランシーバは、周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報を端末に送信するために用いられ、
ここで、前記周波数優先度と、前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件、又は前記周波数優先度の索引情報は、端末によるセル再選択に用いられる。
【0022】
第7の態様として、本開示の一部の実施例は、通信機器を更に提供する。
この通信機器は、
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なプログラムを含み、
前記プログラムが前記プロセッサによって実行されると、第1の態様又は第2の態様に記載のセル再選択方法を実現させる。
【0023】
第8の態様として、本開示の一部の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。
このコンピュータ可読記憶媒体は、
コンピュータプログラムを記憶し、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、第1の態様又は第2の態様に記載のセル再選択方法を実現させる。
【発明の効果】
【0024】
本開示の一部の実施例において、周波数優先度理由、又は有効であるか否かの情報、又は有効条件、又は索引情報に基づいて、適切な周波数優先度を選択してセル再選択を行い、様々な端末種類(例えば5G端末)及び多様のサービスの柔軟性を満足することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
以下の好適な実施形態の詳細な説明を読むことによって、様な他の利点及びメリットは、当業者にとって明らかになる。図面は、好適な実施形態を例示する目的のみのためのものであり、本開示を限定するものではない。なお、図面全体を通して、同一の部材には同一の符号を付している。
【0026】
【
図1】
図1は、無線通信システムのアーキテクチャを示す図である。
【
図2】
図2は、本開示の一部の実施例に係るセル再選択方法のフローチャートその1である。
【
図3】
図3は、本開示の一部の実施例に係るセル再選択方法のフローチャートその2である。
【
図4】
図4は、本開示の一部の実施例に係る端末を示す図その1である。
【
図5】
図5は、本開示の一部の実施例に係る端末を示す図その2である。
【
図6】
図6は、本開示の一部の実施例に係るネットワーク機器を示す図その1である。
【
図7】
図7は、本開示の一部の実施例に係るネットワーク機器を示す図その2である。
【
図8】
図8は、本開示の一部の実施例に係る通信機器を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本開示の実施例の図面を参照しながら、本開示の実施例の技術手段を明確且つ完全的に記載する。明らかに、記載する実施例は、本開示の実施例の一部であり、全てではない。本開示の実施例に基づき、当業者が創造性のある作業をしなくても為しえる全ての他の実施例は、本開示の保護範囲に属するものである。
【0028】
本願の明細書及び特許請求の範囲における「含む」及びそのあらゆる変形は、非排他的に含むことを意味する。例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、明確に列挙されているステップ又はユニットに限定されず、明確に列挙されていないものや、これらのプロセス、方法、製品又は機器に固有の他のステップ又はユニットを含んてもよい。また、明細書及び請求項に使用される「及び/又は」は、連結対象のうちの少なくとも1つを示す。例えばA及び/又はBは、Aのみ、Bのみ、及び、AとBの両方の3種類のケースを示す。
【0029】
本開示の実施例において、「例示的」又は「例えば」などの用語は、例、例証又は説明を示すことに用いられる。本開示の実施例において、「例示的」又は「例えば」で記載されるあらゆる実施例や設計手段は、ほかの実施例や設計手段より好適であり又は優位に立つというふうに解釈されてはならない。適切に言えば、「例示的」又は「例えば」などの用語は、具体的な方式で関連概念を示すという目的で使用される。
【0030】
本明細書に記載の技術は、第5世代の移動通信(5G(5th-generation))システム及びその後の進化した通信システムに限定されず、LTE/LTEの進化(LTE-A(LTE-Advanced))システムに限定されず、符号分割多元接続(CDMA(Code Division Multiple Access))、時分割多元接続(TDMA(Time Division Multiple Access))、周波数分割多元接続(FDMA(Frequency Division Multiple Access))、直交周波数分割多元接続(OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access))、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access))及び他のシステムなどの様々な無線通信システムに使用される。
【0031】
用語「システム」及び「ネットワーク」は、しばしば交換可能に使用される。CDMAシステムは、CDMA2000、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA(Universal Terrestrial Radio Access))などの無線技術を実現できる。UTRAは、WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)及び他のCDMA変形形態を含む。TDMAシステムは、グローバル移動通信システム(GSM(Global System for Mobile Communication))などの無線技術を実現できる。OFDMAシステムは、UMB(UltraMobile Broadband)、E-UTRA(Evolution-UTRA)、IEEE802.11((Wi-Fi))、IEEE802.16((WiMAX))、IEEE802.20、Flash-OFDMなどの無線技術を実現できる。UTRA及びE-UTRAは、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS(Universal Mobile Telecommunications System))の部分である。LTE及びLTE-Aなどのより高レベルのLTEは、E-UTRAを使用する新しいUMTSリリースである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-A及びGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP(登録商標)(3rd Generation Partnership Project))という名称の組織からの文書に記載されている。CDMA2000及びUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名称の組織からの文書に記載されている。本明細書で説明される技術は、以上で言及されたシステム及び無線技術に使用されるのみならず、他のシステム及び無線技術にも使用される。
【0032】
以下、図面を参照して本開示の実施例を紹介する。本開示の一部の実施例によるセル再選択の方法及び機器は、無線通信システムに適用可能である。
図1を参照し、本開示の一部の実施例による無線通信システムのアーキテクチャを示す図である。
図1に示すように、この無線通信システムは、第1のネットワーク機器10と、第2のネットワーク機器11と、端末12を含む。端末12(UE12とも記載される)は、第1のネットワーク機器10及び第2のネットワーク機器11と通信可能である(シグナリングやデータを伝送する)。実際の適用において、上記各機器の間の接続は、無線接続であってもよい。各機器の間の接続関係を直観的に示しやすくために、
図1では、実線で示している。
【0033】
本開示の一部の実施例による第1のネットワーク機器10及び第2のネットワーク機器11は、基地局である。この基地局は、一般的に用いられる基地局であってもよいし、eNB(evolved node base station)であってもよく、更に、5Gシステムのネットワーク機器(例えばgNB(next generation node base station))又はTRP(transmission and reception point)などの機器であってもよい。
【0034】
本開示の一部の実施例による端末12は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、UMPC(Ultra-Mobile Personal Computer)、ネットブックやPDA(Personal Digital Assistant)、MID(Mobile Internet Device)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器などである。
【0035】
図2を参照する。本開示の一部の実施例は、セル再選択方法を提供する。この方法は、実行主体が端末であり、具体的にステップ201を含む。
【0036】
ステップ201:周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報をネットワーク機器から受信する。
ここで、前記周波数優先度と、前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件、又は前記周波数優先度の索引情報は、端末によるセル再選択に用いられる。
【0037】
本開示の一部の実施例において、周波数優先度は、セル再選択を行うために特定の周波数を優先的に用いる度合いを示すためのものである。例えば、周波数優先度の内容として、1つ又は複数の周波数及びその周波数の優先度を含む。ここで、優先度は、数値で示される。例えば、数値が大きいほど、優先度が高くなるが、数値が小さいほど、優先度が低くなる。
【0038】
例えば、周波数優先度は、周波数1.8GHzの優先度2(高)、周波数1.9GHzの優先度1(低)を含み、即ち、優先的に1.8GHzの周波数を用いてセル再選択を行う。また例えば、周波数優先度は、周波数4.9GHzの優先度2(高)、周波数2.6GHzの優先度1(低)を含み、即ち、優先的に4.9GHzの周波数を用いてセル再選択を行う。
【0039】
なお、上記の周波数優先度の内容は、例に過ぎず、本開示の一部の実施例では、周波数優先度の内容について具体的に限定しない。
【0040】
本開示の一部の実施例において、周波数優先度理由は、負荷均衡、スライス又はMR-DCなど、周波数優先度を設定する理由を示すためのものである。
【0041】
本開示の一部の実施例において、周波数優先度が有効であるか否かの情報は、負荷均衡、スライス又はMR-DCなど、周波数優先度が有効であるか否かの関連情報を示すためのものである。
【0042】
本開示の一部の実施例において、周波数優先度の有効条件は、負荷均衡、スライス又はMR-DCなど、周波数優先度が有効であるか否かの条件を示すためのものである。
【0043】
本開示の一部の実施例において、周波数優先度の索引情報は、周波数優先度の識別子を示すためのものである。例えば、f1の周波数優先度が1であり、f2の周波数優先度が2であり、対応する周波数優先度索引情報は、索引0であり、f1の周波数優先度が2であり、f2の周波数優先度が1であり、対応する周波数優先度索引情報は、索引1である。
【0044】
本開示の一部の実施例において、選択可能に、周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報を、システムメッセージ又は専用シグナリングによってネットワーク機器から受信する。
【0045】
本開示の一部の実施例において、前記周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報が、ブロードキャストされたシステムメッセージによって受信された場合、前記周波数優先度に基づいてセル再選択を行うために満足すべき条件として、前記端末の滞在セルをそのままに維持することを更に含む。
【0046】
更に、端末が他のセルに移動し、つまり滞在セルが変わると、ブロードキャストされた周波数優先度が有効でなくなり、端末は、新しい滞在セルのシステムメッセージ中の周波数優先度を読み取り、その周波数優先度に基づいてセル再選択を行う。
【0047】
本開示の一部の実施例において、1つの周波数優先度理由、有効であるか否かの情報、有効条件情報又は索引情報は、1つ又は複数の周波数優先度に対応することができる。その優先度理由を満足すれば、端末は、その優先度理由に基づいて設定された周波数優先度を使用することができる。
【0048】
例えば、前記周波数優先度理由、有効であるか否かの情報又は有効条件情報は、以下の1つ又は複数を含む。
(1)負荷均衡
周波数優先度は、ネットワークの負荷均衡を考慮して設定される。例えば、ネットワークは、より多くのユーザをベアリングして負荷均衡化するために、帯域幅が比較的大きい時間分割多重(TDD(Time-Division Duplex))周波数の優先度を高めに設定する。
(2)端末でサポートされるスライスの種類(又は、スライスと略称する)
周波数優先度は、端末でサポートされるスライスの種類を考慮して設定される。例えば、端末では超高信頼・低遅延通信(URLLC(Ultra Reliable &Low Latency Communication))スライスサービスがサポートされ、ネットワークは、URLLCスライスサービスがサポートされる周波数の優先度を高めに設定し、URLLCスライスサービスがサポートされる周波数に端末を優先的に滞在させる。
(3)ネットワークで設定されたMR-DC周波数帯の組み合わせ及び/又は端末でサポートされるMR-DC周波数帯の組み合わせ(又はMR-DCと略称する)
周波数優先度は、ネットワークで設定されたMR-DC周波数帯の組み合わせ及び端末でサポートされるMR-DC周波数帯の組み合わせを考慮して設定される。例えば、ネットワークではLTE 1.8GHz+NR 2.6GHzのNSA周波数帯の組み合わせが設定され、かつこの端末もこのMR-DC周波数帯の組み合わせをサポートする場合、ネットワークは、周波数1.8GHz LTEの優先度を高めに設定し、MR-DC端末を周波数1.8GHzに優先的に滞在させる。ほかの周波数に優先的に滞在させると、接続状態に入った後に、周波数1.8GHzに切り替えてからMR-DCの設定ができるようになるため、余分な切り替えコストと遅延が生じる。
【0049】
例えば、周波数2.6GHzの優先度が2(高)、周波数4.9GHzの優先度が1(低)であり、周波数優先度理由は、負荷均衡である。
【0050】
また例えば、周波数4.9GHzの優先度が2(高)、周波数2.6GHzの優先度が1(低)であり、周波数優先度理由は、スライスである。
【0051】
また例えば、周波数1.8GHzの優先度が2(高)、周波数1.9GHzの優先度が1であり(低)、周波数優先度理由は、MR-DCである。
【0052】
本開示の一部の実施例において、
図2に示す方法は、前記端末の能力情報及び/又はネットワーク機器から送信された指示情報、及び、前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報に基づいて、セル再選択に用いられる周波数優先度を決定することを更に含む。
【0053】
選択可能に、前記指示情報は、以下の1つ又は複数を指示する。
(1)自セル及び/又は隣接セルでMR-DCがサポートされるか否か;
(2)自セル及び/又は隣接セルでサポートされるスライスの種類;
(3)自セル及び/又は隣接セルで所定の専用ネットワークがサポートされるか否か;
(4)自セル及び/又は隣接セルでサポートされる専用ネットワークの種類;
(5)前記端末で用いられる周波数優先度情報。
【0054】
以下、セル再選択時に用いられる周波数優先度の決定の実現方式を紹介する。
方式1:前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報が、前記端末で用いられる周波数優先度情報を示す場合、前記周波数優先度情報に対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定する。
ここで、前記端末で用いられる周波数優先度情報は、具体的に、ネットワークがブロードキャスト又は専用シグナリングの方式で複数の周波数優先度情報を設定する場合、具体的にどの周波数優先度を用いてセル再選択を行うかを、この周波数優先度情報によって端末に指示することができる。
方式2:前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報がスライスを示し、自セル及び/又は隣接セルでサポートされるスライスの種類を前記端末が受信し、かつ前記端末がスライスをサポートし又はスライス関連サービスを開始しようとする場合、前記スライスに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定する。
方式3:前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報が所定の専用ネットワークを示し、自セル及び/又は隣接セルで前記所定の専用ネットワークがサポートされることを前記端末が受信し、又は、自セル及び/又は隣接セルでサポートされる専用ネットワークの種類を前記端末が受信し、かつ前記端末が前記所定の専用ネットワーク内に位置する場合、前記所定の専用ネットワークに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定する。
方式4:前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報が負荷均衡又はデフォルトを示し、自セル及び/又は隣接セルでサポートされるスライスの種類を前記端末が受信し、かつ前記端末がスライスをサポートしない場合、前記負荷均衡又はデフォルトに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定する。
方式5:前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報が負荷均衡又はデフォルトを示し、自セル及び/又は隣接セルでMR-DCがサポートされることを前記端末が受信し、かつ前記端末が前記MR-DCをサポートしない場合、前記負荷均衡又はデフォルトに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定する。
方式6:前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報が負荷均衡又はデフォルトを示し、前記端末が前記指示情報を受信していない場合、前記負荷均衡又はデフォルトに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定する。
【0055】
本開示の一部の実施例において、ネットワーク機器から送信される周波数優先度活性化情報を端末が受信したか否かに応じて、セル再選択に用いられる周波数優先度を異なる方式で決定する。
【0056】
方式1:ネットワーク機器から送信される周波数優先度活性化情報を受信した場合、前記周波数優先度活性化情報及び前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報に基づいて、セル再選択に用いられる周波数優先度を決定する。
【0057】
例えば、ステップAにおいて、端末は、ネットワークから送信される周波数優先度及び周波数優先度索引情報を受信する。例えば、f1の周波数優先度が1であり、f2の周波数優先度が2であり、対応する周波数優先度索引情報は、索引0であり、f1の周波数優先度が2であり、f2の周波数優先度が1であり、対応する周波数優先度索引情報は、索引1である。ステップBにおいて、端末は、ネットワークから送信される周波数優先度活性化情報を受信する。例えば、受信した周波数優先度活性化情報が索引1であれば、端末が索引1の周波数優先度を用いてセル再選択の周波数優先度とすることを示し、即ち(f1の周波数優先度2、f2の周波数優先度1)である。
【0058】
方式2:ネットワーク機器から送信される周波数優先度活性化情報を受信していない場合、デフォルトの周波数優先度を、セル再選択の周波数優先度として採用する。
【0059】
例えば、ステップAにおいて、端末は、ネットワークから送信される周波数優先度及び周波数優先度索引情報を受信する。例えば、f1の周波数優先度が1であり、f2の周波数優先度が2であり、対応する周波数優先度索引情報は、索引0である。ステップBにおいて、端末は、ネットワークから送信される周波数優先度活性化情報を受信していない場合、デフォルトの周波数優先度を、セル再選択の周波数優先度として採用する。
【0060】
本開示の一部の実施例において、
図2に示す方法は、1つ又は複数の周波数又はセルでサポートされるスライスの情報を含むスライス情報を前記ネットワーク機器から受信することを更に含む。
【0061】
例えば、スライス情報は、4.9GHzでURLLCスライスがサポートされること、2.6GHzでeMBBスライスがサポートされることを含む。又は、スライス情報は、4.9GHzでURLLCスライスがサポートされることを含む。
【0062】
なお、上記セルは、サービスセル及び/又は隣接セルを含む。
【0063】
本開示の一部の実施例において、
図2に示す方法は、1つ又は複数のセルのMR-DC情報を前記ネットワーク機器から受信することを更に含む。ここで、前記MR-DC情報は、以下の1つ又は複数を含む。
(1)前記セルで所定の無線通信技術(例えば5G)又はMR-DCがサポートされるか否か;
(2)前記セルでサポートされるMR-DCの他のRATの周波数;
(3)前記セルでサポートされるMR-DC周波数帯の組み合わせ。
【0064】
なお、上記セルは、サービスセル及び/又は隣接セルを含む。
【0065】
本開示の一部の実施例において、
図2に示す方法は、前記周波数優先度の有効時間を前記ネットワーク機器から受信することを更に含み、前記周波数優先度の有効時間が切れるまで、又は、新しい周波数優先度を受信するまで、前記周波数優先度を前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定する条件を満足しない場合、前記周波数優先度をサスペンドさせる。
【0066】
ここで、この有効時間は、ある時点又は期間である。例えば、周波数優先度の有効時間が切れていないことは、この周波数優先度を使用できることを示し、周波数優先度の有効時間が切れることは、この周波数優先度を使用できないことを示す。例えば、専用シグナリングで設定された周波数優先度に有効時間があり、有効時間内で、端末は、専用シグナリング中の周波数優先度を用いてセル再選択を行うが、有効時間が切れた後に、専用周波数優先度が有効でなくなるため、端末は、システムメッセージのブロードキャスト中の周波数優先度を用いてセル再選択を行う。
【0067】
本開示の一部の実施例において、
図2に示す方法は、周波数優先度及び周波数優先度理由を前記ネットワーク機器から受信する前に、前記端末の情報を前記ネットワーク機器に送信することを更に含み、
前記端末の情報は、以下の1つ又は複数を含む。
(1)端末でサポートされるスライスのリストなど、前記端末でサポートされるスライスの情報;
(2)前記端末でサポートされるMR-DC周波数帯の組み合わせ。
【0068】
本開示の一部の実施例において、周波数優先度理由、有効であるか否かの情報、有効条件又は索引情報に基づいて、適切な周波数優先度を選択してセル再選択を行い、様々な端末種類(例えば5G端末)及び多様のサービスの柔軟性を満足することができる。
【0069】
本開示の一部の実施例において、周波数優先度理由、有効であるか否かの情報、有効条件又は索引情報に基づいて、適切な周波数優先度を選択してセル再選択を行い、様々な端末種類(例えば5G端末)及び多様のサービスの柔軟性を満足することができる。
【0070】
図3を参照する。本開示の一部の実施例は、セル再選択方法を更に提供する。この方法は、実行主体がネットワーク機器であり、ステップ301を含む。
【0071】
ステップ301:周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報を端末に送信する。
ここで、前記周波数優先度と、前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件、又は前記周波数優先度の索引情報は、端末によるセル再選択に用いられる。
【0072】
例えば、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって、周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報を前記端末に送信する。
【0073】
本開示の一部の実施例において、
図3に示す方法は、指示情報を端末に送信することを更に含む。
前記指示情報は、以下の1つ又は複数を指示する。
自セル及び/又は隣接セルでMR-DCがサポートされるか否か;
自セル及び/又は隣接セルでサポートされるスライスの種類;
自セル及び/又は隣接セルで所定の専用ネットワークがサポートされるか否か;
自セル及び/又は隣接セルでサポートされる専用ネットワークの種類;
前記端末で用いられる周波数優先度情報。
【0074】
本開示の一部の実施例において、
図3に示す方法は、1つ又は複数の周波数又はセルでサポートされるスライスの情報を含むスライス情報を端末に送信することを更に含む。
【0075】
本開示の一部の実施例において、
図3に示す方法は、1つ又は複数のセルのMR-DC情報を前記端末に送信することを更に含む。ここで、前記MR-DC情報は、以下の1つ又は複数を含む。
(1)セルで5G又はMR-DCがサポートされるか否か;
(2)セルでサポートされるMR-DCの他のRATの周波数;
(3)セルでサポートされるMR-DC周波数帯の組み合わせ。
【0076】
本開示の一部の実施例において、
図3に示す方法は、前記周波数優先度の有効時間を前記端末に送信することを更に含む。
【0077】
本開示の一部の実施例において、
図3に示す方法は、前記端末の情報を受信することを更に含む。前記端末の情報は、以下の1つ又は複数を含む。
(1)前記端末でサポートされるスライスの情報;
(2)前記端末でサポートされるMR-DC周波数帯の組み合わせ。
【0078】
本開示の一部の実施例において、周波数優先度理由、セルの関連情報、端末の関連情報に基づいて、適切な周波数優先度を選択してセル再選択を行い、様々な端末種類(例えば5G端末)及び多様のサービスの柔軟性を満足することができる。
【0079】
以下、実施例1、実施例2、実施例3、実施例4を通じて、本開示の一部の実施例におけるセル再選択のフローを紹介する。
【0080】
実施例1
ネットワークは、周波数4.9GHzの優先度2(高)、周波数2.6GHzの優先度1(低)を含む周波数優先度を専用シグナリングで送信し、周波数優先度理由は、端末でサポートされるスライスの種類を含む。
【0081】
ネットワークから送信されるスライス情報は、4.9GHzでURLLCスライスがサポートされること、2.6GHzでeMBBスライスがサポートされることを含む。
【0082】
URLLCをサポートする端末は、専用シグナリングで送信された周波数優先度を用いてセル再選択を行う。
【0083】
このURLLC端末が他のセルに移動すると、このセルから送信される自セルのスライス情報は、4.9GHz及び2.6GHzの両方でeMBBサービスがサポートされることを含む(このセルのスライス情報には、端末でサポートされるスライスが含まれない)。
【0084】
この場合、URLLC端末は、端末でサポートされるスライスがこのセルのスライス情報に含まれないことを発見すると、ネットワークから送信された専用の周波数優先度によるセル再選択を行わず、ブロードキャストメッセージ中の周波数優先度を用いてセル再選択を行う。
【0085】
実施例2
ネットワークは、周波数4.9GHzの優先度2(高)、周波数2.6GHzの優先度1(低)を含む周波数優先度を専用シグナリングで送信し、周波数優先度理由は、端末でサポートされるスライスの種類を含む。
【0086】
ネットワークから送信されるスライス情報は、4.9GHzでURLLCスライスがサポートされること、2.6GHzでeMBBスライスがサポートされることを含む。
【0087】
URLLCをサポートする端末は、専用シグナリングで送信された周波数優先度を用いてセル再選択を行う。
【0088】
このURLLC端末が他のセルに移動すると、このセルから送信される自セルのスライス情報は、4.9GHz及び2.6GHzの両方でeMBBサービスがサポートされることを含み、送信される隣接セルのスライス情報は、4.9GHzでURLLCスライスがサポートされること、2.6GHzでeMBBスライスがサポートされることを含む。
【0089】
この場合、URLLC端末は、URLLCのスライスがスライス情報に含まれることを発見すると、引き続きネットワークから専用シグナリングで送信された周波数優先度を用いてセル再選択を行う。
【0090】
実施例3
ネットワークは、周波数1.8GHzの優先度2(高)、周波数1.9GHzの優先度1(低)を含む周波数優先度を専用シグナリングで送信し、周波数優先度理由は、ネットワークで設定されたMR-DC周波数帯の組み合わせ及び/又は前記端末でサポートされるMR-DC周波数帯の組み合わせを含む。
【0091】
ネットワークから送信されるMR-DC情報は、5G又はMR-DCがサポートされること、かつサポートされるMR-DC周波数帯の組み合わせが1.8GHz(LTE)+2.6GHz(NR)であることを含む。
【0092】
1.8GHz(LTE)+2.6GHz(NR) MR-DCをサポートする端末は、1.8GHz LTEと2.6GHz NRの測定結果がいずれも一定の閾値より高くなると、専用シグナリングで送信された周波数優先度を用いてセル再選択を行う。
【0093】
この端末が他のセルに移動し、このセルのMR-DC情報には、5G又はMR-DCがサポートされないことが含まれると、端末は、ブロードキャストメッセージ中の周波数優先度を用いてセル再選択を行う。
【0094】
実施例4
ネットワークは、周波数4.9GHzの優先度2(高)、周波数2.6GHzの優先度1(低)を含む第1の周波数優先度をブロードキャストメッセージで送信し、周波数優先度理由は、端末でサポートされるスライスの種類を含み、同時に周波数2.6GHzの優先度2(高)、周波数4.9GHzの優先度1(低)を含む第2の周波数優先度を送信し、周波数優先度理由が負荷均衡である。
【0095】
ネットワークから送信されるスライス情報は、4.9GHzでURLLCスライスがサポートされることを含む。
【0096】
URLLCをサポートする端末は、周波数優先度理由として、端末でサポートされるスライスの種類である周波数優先度を用いてセル再選択を行い、例えば4.9GHzを選択してセル再選択を行う。
【0097】
URLLCをサポートしない一般端末は、周波数優先度理由として負荷均衡である周波数優先度を用いてセル再選択を行い、例えば2.6GHzを選択してセル再選択を行う。
【0098】
端末が他のセルに移動し、つまり滞在セルが変わると、ブロードキャストされた周波数優先度が有効でなくなるため、端末は、新しい滞在セルのシステムメッセージ中の周波数優先度を読み取り、その周波数優先度に基づいてセル再選択を行う。
【0099】
URLLC端末は、端末でサポートされるスライスがこのセルのスライス情報に含まれないことを発見すると、専用シグナリングで送信された周波数優先度によるセル再選択を行わず、ブロードキャストメッセージ中の周波数優先度を用いてセル再選択を行う。
【0100】
図4を参照し、本開示の一部の実施例は、更に端末を提供する。
この端末400は、周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報をネットワーク機器から受信するための第1の受信モジュール401を含む。
ここで、前記周波数優先度と、前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件、又は前記周波数優先度の索引情報は、端末によるセル再選択に用いられる。
【0101】
一部の実施形態において、端末400は、前記端末の能力情報及び/又はネットワーク機器から送信された指示情報、及び、前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報に基づいて、セル再選択に用いられる周波数優先度を決定するための第1の決定モジュールを更に含む。
【0102】
選択可能に、前記指示情報は、
自セル及び/又は隣接セルでMR-DCがサポートされるか否か、
自セル及び/又は隣接セルでサポートされるスライスの種類、
自セル及び/又は隣接セルで所定の専用ネットワークがサポートされるか否か、
自セル及び/又は隣接セルでサポートされる専用ネットワークの種類、
前記端末で用いられる周波数優先度情報、
のうち、1つ又は複数を指示する。
【0103】
一部の実施形態において、第1の決定モジュールは、更に以下のことに用いられる。
前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報が、前記端末で用いられる周波数優先度情報を示す場合、前記周波数優先度情報に対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定する。
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報がMR-DCを示し、自セル及び/又は隣接セルでMR-DCがサポートされることを前記端末が受信し、かつ前記端末でMR-DCがサポートされる場合、前記MR-DCに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定する。
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報がスライスを示し、自セル及び/又は隣接セルでサポートされるスライスの種類を前記端末が受信し、かつ前記端末がスライスをサポートし又はスライス関連サービスを開始しようとする場合、前記スライスに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定する。
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報が所定の専用ネットワークを示し、自セル及び/又は隣接セルで前記所定の専用ネットワークがサポートされることを前記端末が受信し、又は、自セル及び/又は隣接セルでサポートされる専用ネットワークの種類を前記端末が受信し、かつ前記端末が前記所定の専用ネットワーク内に位置する場合、前記所定の専用ネットワークに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定する。
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報が負荷均衡又はデフォルトを示し、自セル及び/又は隣接セルでサポートされるスライスの種類を前記端末が受信し、かつ前記端末がスライスをサポートしない場合、前記負荷均衡又はデフォルトに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定する。
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報が負荷均衡又はデフォルトを示し、自セル及び/又は隣接セルでMR-DCがサポートされることを前記端末が受信し、かつ前記端末が前記MR-DCをサポートしない場合、前記負荷均衡又はデフォルトに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定する。
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報が負荷均衡又はデフォルトを示し、前記端末が前記指示情報を受信していない場合、前記負荷均衡又はデフォルトに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定する。
【0104】
一部の実施形態において、端末400は、ネットワーク機器から送信される周波数優先度活性化情報を受信した場合、前記周波数優先度活性化情報及び前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報に基づいて、セル再選択に用いられる周波数優先度を決定し、ネットワーク機器から送信される周波数優先度活性化情報を受信していない場合、デフォルトの周波数優先度を、セル再選択の周波数優先度として採用するための第2の決定モジュールを更に含む。
【0105】
一部の実施形態において、第1の受信モジュール401は、更に、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって、周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報をネットワーク機器から受信するために用いられる。
【0106】
一部の実施形態において、端末400は、前記周波数優先度の有効時間を前記ネットワーク機器から受信するための第2の受信モジュールを更に含む。
前記周波数優先度の有効時間が切れるまで、又は、新しい周波数優先度を受信するまで、前記周波数優先度を前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定する条件を満足しない場合、前記周波数優先度をサスペンドさせる。
【0107】
一部の実施形態において、端末400は、前記端末の能力情報を前記ネットワーク機器に送信するための第1の送信モジュールを更に含む。
前記端末の能力情報は、
前記端末でサポートされるスライスの情報、
前記端末でサポートされるMR-DC周波数帯の組み合わせ、
のうち、1つ又は複数を含む。
【0108】
本開示の一部の実施例による端末は、上記の
図2に示される実施例を実行することができる。その実現の原理及び技術効果が類似するため、本実施例は、ここで繰り返して記載しない。
【0109】
図5を参照し、本開示の一部の実施例は、端末を更に提供する。この端末500は、第1のトランシーバ501と第1のプロセッサ502を含む。
第1のトランシーバ501は、周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報をネットワーク機器から受信するために用いられる。
ここで、前記周波数優先度と、前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件、又は前記周波数優先度の索引情報は、端末によるセル再選択に用いられる。
【0110】
一部の実施形態において、第1のプロセッサ502は、前記端末の能力情報及び/又はネットワーク機器から送信された指示情報、及び、前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報に基づいて、セル再選択に用いられる周波数優先度を決定するために用いられる。
【0111】
選択可能に、前記指示情報は、
自セル及び/又は隣接セルでMR-DCがサポートされるか否か、
自セル及び/又は隣接セルでサポートされるスライスの種類、
自セル及び/又は隣接セルで所定の専用ネットワークがサポートされるか否か、
自セル及び/又は隣接セルでサポートされる専用ネットワークの種類、
前記端末で用いられる周波数優先度情報、
のうち、1つ又は複数を指示する。
【0112】
一部の実施形態において、第1の決定モジュールは、更に以下のことに用いられる。
前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報が、前記端末で用いられる周波数優先度情報を示す場合、前記周波数優先度情報に対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定する。
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報がMR-DCを示し、自セル及び/又は隣接セルでMR-DCがサポートされることを前記端末が受信し、かつ前記端末でMR-DCがサポートされる場合、前記MR-DCに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定する。
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報がスライスを示し、自セル及び/又は隣接セルでサポートされるスライスの種類を前記端末が受信し、かつ前記端末がスライスをサポートし又はスライス関連サービスを開始しようとする場合、前記スライスに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定する。
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報が所定の専用ネットワークを示し、自セル及び/又は隣接セルで前記所定の専用ネットワークがサポートされることを前記端末が受信し、又は、自セル及び/又は隣接セルでサポートされる専用ネットワークの種類を前記端末が受信し、かつ前記端末が前記所定の専用ネットワーク内に位置する場合、前記所定の専用ネットワークに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定する。
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報が負荷均衡又はデフォルトを示し、自セル及び/又は隣接セルでサポートされるスライスの種類を前記端末が受信し、かつ前記端末がスライスをサポートしない場合、前記負荷均衡又はデフォルトに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定する。
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報が負荷均衡又はデフォルトを示し、自セル及び/又は隣接セルでMR-DCがサポートされることを前記端末が受信し、かつ前記端末が前記MR-DCをサポートしない場合、前記負荷均衡又はデフォルトに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定する。
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報が負荷均衡又はデフォルトを示し、前記端末が前記指示情報を受信していない場合、前記負荷均衡又はデフォルトに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定する。
【0113】
一部の実施形態において、第1のプロセッサ502は、更に、ネットワーク機器から送信される周波数優先度活性化情報を受信した場合、前記周波数優先度活性化情報及び前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報に基づいて、セル再選択に用いられる周波数優先度を決定し、ネットワーク機器から送信される周波数優先度活性化情報を受信していない場合、デフォルトの周波数優先度を、セル再選択の周波数優先度として採用するために用いられる。
【0114】
一部の実施形態において、第1のトランシーバ501は、更に、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって、周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報をネットワーク機器から受信するために用いられる。
【0115】
一部の実施形態において、第1のトランシーバ501は、更に、前記周波数優先度の有効時間を前記ネットワーク機器から受信するために用いられる。
前記周波数優先度の有効時間が切れるまで、又は、新しい周波数優先度を受信するまで、前記周波数優先度を前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定する条件を満足しない場合、前記周波数優先度をサスペンドさせる。
【0116】
一部の実施形態において、第1のトランシーバ501は、更に、前記端末の能力情報を前記ネットワーク機器に送信するために用いられる。
前記端末の能力情報は、
前記端末でサポートされるスライスの情報、
前記端末でサポートされるMR-DC周波数帯の組み合わせ、
のうち、1つ又は複数を含む。
【0117】
本開示の一部の実施例による端末は、上記の
図2に示される実施例を実行することができる。その実現の原理及び技術効果が類似するため、本実施例は、ここで繰り返して記載しない。
【0118】
図6を参照し、本開示の一部の実施例は、更にネットワーク機器を提供する。
このネットワーク機器600は、周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報を端末に送信するための第2の送信モジュール601を含む。
ここで、前記周波数優先度と、前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件、又は前記周波数優先度の索引情報は、端末によるセル再選択に用いられる。
【0119】
一部の実施形態において、第2の送信モジュール601は、更に、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって、周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報を前記端末に送信するために用いられる。
【0120】
本開示の一部の実施例によるネットワーク機器は、上記の
図3に示される実施例を実行することができる。その実現の原理及び技術効果が類似するため、本実施例は、ここで繰り返して記載しない。
【0121】
図7を参照し、本開示の一部の実施例は、更にネットワーク機器を提供する。このネットワーク機器700は、第2のプロセッサ701と第2のトランシーバ702を含む。
第2のトランシーバ701は、周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報を端末に送信するために用いられる。
ここで、前記周波数優先度と、前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件、又は前記周波数優先度の索引情報は、端末によるセル再選択に用いられる。
【0122】
一部の実施形態において、第2のプロセッサ701は、更に、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって、周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報を前記端末に送信するために用いられる。
【0123】
本開示の一部の実施例によるネットワーク機器は、上記の
図3に示される実施例を実行することができる。その実現の原理及び技術効果が類似するため、本実施例は、ここで繰り返して記載しない。
【0124】
本開示の一部の実施例で適用される通信機器の構造図である
図8を参照する。
図8に示すように、通信機器800は、バスアーキテクチャ及び通常の処理の管理を担うプロセッサ801と、トランシーバ802と、プロセッサ801による操作実行に用いられるデータを記憶可能なメモリ803と、バスインタフェースを含む。
【0125】
本開示の1つの実施例において、通信機器800は、メモリ803に記憶されてプロセッサ801で実行可能なコンピュータプログラムを更に含む。コンピュータプログラムがプロセッサ801によって実行されると、上記の
図2又は
図3に示した方法のステップを実現させる。
【0126】
図8において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続するバスとブリッジを含み、具体的に、プロセッサ801をはじめとする1つ又は複数のプロセッサとメモリ803をはじめとするメモリの各種類の回路が接続したものである。バスアーキテクチャは、周辺イクイップメント、レギュレーター、電力管理回路などの各種類のほかの回路を接続したものであってもよい。これらは、いずれも本分野の公知事項であり、本文においてさらなる記載をしない。バスインタフェースにより、インタフェースが提供される。トランシーバ802は、複数の部品であってもよく、すなわち送信機と受信機を含み、伝送媒体でほかの各種類の装置と通信するユニットとして提供される。
【0127】
本開示の一部の実施例による通信機器は、上記の
図2又は
図3に示される方法の実施例を実行することができる。その実現の原理及び技術効果が類似するため、本実施例は、ここで繰り返して記載しない。
【0128】
本開示の開示内容と関連付けて記載した方法又はアルゴリズムのステップは、ハードウェアの方式で実現されてもよく、プロセッサでソフトウェア指令を実行する方式で実現されてもよい。ソフトウェア指令は、対応するソフトウェアモジュールで構成される。ソフトウェアモジュールは、RAM、フラッシュメモリ、ROM、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク、移動ハードディスク、リードオンリー光ディスク又は本分野で周知されているあらゆる形式の記憶媒体に位置する。例示的な記憶媒体は、プロセッサに結合される。よって、プロセッサは、当該記憶媒体から情報を読み取り、かつ当該記憶媒体に情報を書き込むことができる。もちろん、記憶媒体は、プロセッサの構成部分であってもよい。プロセッサと記憶媒体は、ASICに位置してもよい。また、当該ASICは、コアネットワークインタフェース機器に位置してもよい。もちろん、プロセッサと記憶媒体は、分離構成としてコアネットワークインタフェース機器に位置してもよい。
【0129】
上記の1つ又は複数の例において、本開示に記載の機能がハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はそれらの組み合わせによって実現可能であることは、当業者が意識可能である。ソフトウェアで実現される場合、これらの機能をコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶するか、コンピュータ読み取り可能な媒体の1つ又は複数の指令又はコードとして伝送する。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体と通信媒体を含む。通信媒体は、1つの場所から別の場所へコンピュータプログラムを伝送するあらゆる媒体を含む。記憶媒体は、汎用又は特殊用途向けのコンピュータによってアクセス可能なあらゆる利用可能な媒体である。
【0130】
以上に記載した具体的な実施形態によって、本開示の目的、技術手段及び効果をさらなる詳細な説明をした。なお、以上の記載は、本開示の具体的な実施形態に過ぎず、本開示の保護範囲を限定するためのものではない。本開示の技術手段を基に為したあらゆる修正、均等置換及び改良などは、すべて本開示の保護範囲に含まれるべきである。
【0131】
本開示の実施例が、方法、装置、又はコンピュータプログラム製品として提供できることは、当業者には理解されよう。したがって、本開示の実施例は、完全なハードウェア実施例、完全なソフトウェア実施例、又はソフトウェアとハードウェアを組み合わせた実施例の形態を採用できる。更に、本開示の実施例は、コンピュータ使用可能プログラムコードを含む1つ又は複数のコンピュータ使用可能記憶媒体(磁気ディスクメモリ、CD-ROM、光学メモリなどを含むが、それに限られない)で実施されるコンピュータプログラム製品の形態を採用できる。
【0132】
本明細書に記載されるこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、又はそれらの組み合わせで実現できることが理解できる。ハードウェア実現の場合、モジュール、ユニット、サブモジュール、サブユニットなどは、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC(Application Specific Integrated Circuits))、デジタル信号プロセッサ(DSP(Digital Signal Processor))、デジタル信号処理デバイスDSPD(DSP Device)、プログラマブル論理デバイス(PLD(Programmable Logic Device))、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA(Field-Programmable Gate Array))、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本明細書に記載される機能を実行するための他の電子ユニット、又はそれらの組み合わせで実装されてもよい。
【0133】
本開示の実施例は、本開示の実施例による方法、デバイス(システム)及びコンピュータプログラムプロダクトのフローチャート及び/又はブロック図を参照にして記載されている。フローチャート及び/又はブロック図における各フロー及び/又はブロック、及びフローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組み合わせは、コンピュータプログラムコマンドにより実現されうると理解されるべきである。これらのコンピュータプログラムコマンドを汎用コンピュータ、専用コンピュータ、嵌め込み式プロセッサ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサに提供して1つの機器を形成し、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサにより実行される指令により、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定される機能を実現するための装置を形成する。
【0134】
これらのコンピュータプログラムコマンドは、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスに特定の方式で動作させるを導けるコンピュータ読み出し可能なメモリに格納されてもよく、当該コンピュータ読み出し可能なメモリに格納されるコマンドにより、コマンド装置を含むプロダクトを形成する。当該コマンド装置は、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定される機能を実現する。
【0135】
これらのコンピュータプログラムコマンドは、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスにロードされてもよく、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスで一連の操作工程を実行することにより、コンピュータで実現される処理を形成し、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスで実行されるコマンドにより、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定される機能を実現するためのステップを提供する。
【0136】
明らかに、当業者は、本開示の精神や範囲を逸脱することなく、本開示の実施例に対して様々なな変更や変形を行うことができる。このように、本開示の実施例のこれらの修正や変形が本開示の請求項及び同等技術の範囲に属するのであれば、本開示は、これらの変更や変形を含むことを意図とする。
【手続補正書】
【提出日】2022-09-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用されるセル再選択方法であって、
周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報をネットワーク機器から受信することを含み、
ここで、前記周波数優先度と、前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件、又は前記周波数優先度の索引情報は、端末によるセル再選択に用いられ
、
前記端末の能力情報及び/又はネットワーク機器から送信された指示情報、及び、前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報に基づいて、セル再選択の際に、設定された複数の周波数優先度のうちのどの周波数優先度を選択しようするかを決定することを更に含む。
【請求項2】
前記指示情報は、
自セル及び/又は隣接セルでMR-DCがサポートされるか否か、
自セル及び/又は隣接セルでサポートされるスライスの種類、
自セル及び/又は隣接セルで所定の専用ネットワークがサポートされるか否か、
自セル及び/又は隣接セルでサポートされる専用ネットワークの種類、
のうち、1つ又は複数を指示する請求項
1に記載の方法。
【請求項3】
前記の前記端末の能力情報及び/又はネットワーク機器から送信された指示情報、及び、前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報に基づいて、セル再選択に用いられる周波数優先度を決定することは、
前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報が、前記端末で用いられる周波数優先度情報を示す場合、前記周波数優先度情報に対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定すること、
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報がMR-DCを示し、自セル及び/又は隣接セルでMR-DCがサポートされることを前記端末が受信し、かつ前記端末でMR-DCがサポートされる場合、前記MR-DCに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定すること、
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報がスライスを示し、自セル及び/又は隣接セルでサポートされるスライスの種類を前記端末が受信し、かつ前記端末がスライスをサポートし又はスライス関連サービスを開始しようとする場合、前記スライスに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定すること、
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報が所定の専用ネットワークを示し、自セル及び/又は隣接セルで前記所定の専用ネットワークがサポートされることを前記端末が受信し、又は、自セル及び/又は隣接セルでサポートされる専用ネットワークの種類を前記端末が受信し、かつ前記端末が前記所定の専用ネットワーク内に位置する場合、前記所定の専用ネットワークに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定すること、
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報が負荷均衡又はデフォルトを示し、自セル及び/又は隣接セルでサポートされるスライスの種類を前記端末が受信し、かつ前記端末がスライスをサポートしない場合、前記負荷均衡又はデフォルトに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定すること、
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報が負荷均衡又はデフォルトを示し、自セル及び/又は隣接セルでMR-DCがサポートされることを前記端末が受信し、かつ前記端末が前記MR-DCをサポートしない場合、前記負荷均衡又はデフォルトに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定すること、
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報が負荷均衡又はデフォルトを示し、前記端末が前記指示情報を受信していない場合、前記負荷均衡又はデフォルトに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定すること、
のうち、1つ又は複数を含む請求項
2に記載の方法。
【請求項4】
ネットワーク機器から送信される周波数優先度活性化情報を受信した場合、前記周波数優先度活性化情報及び前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報に基づいて、セル再選択に用いられる周波数優先度を決定し、
ネットワーク機器から送信される周波数優先度活性化情報を受信していない場合、デフォルトの周波数優先度を、セル再選択の周波数優先度として採用することを更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記の周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報をネットワーク機器から受信することは、
ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって、周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報をネットワーク機器から受信することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記周波数優先度の有効時間を前記ネットワーク機器から受信することを更に含み、
前記周波数優先度の有効時間が切れるまで、又は、新しい周波数優先度を受信するまで、前記周波数優先度を前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定する条件を満足しない場合、前記周波数優先度をサスペンドさせる請求項
1に記載の方法。
【請求項7】
前記端末の能力情報を前記ネットワーク機器に送信することを更に含み、
前記端末の能力情報は、
前記端末でサポートされるスライスの情報、
前記端末でサポートされるMR-DC周波数帯の組み合わせ、
のうち、1つ又は複数を含む請求項1に記載の方法。
【請求項8】
ネットワーク機器に適用されるセル再選択方法であって、
周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報を端末に送信することを含み、
ここで、前記周波数優先度と、前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件、又は前記周波数優先度の索引情報は、端末によるセル再選択に用いられ
、
セル再選択の際に、設定された複数の周波数優先度のうちのどの周波数優先度を選択しようすることは、前記端末の能力情報及び/又はネットワーク機器から送信された指示情報、及び、前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報に基づいて決定される。
【請求項9】
前記の周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報を端末に送信することは、
ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって、周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報を前記端末に送信することを含む請求項
8に記載の方法。
【請求項10】
周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報をネットワーク機器から受信するための第1の受信モジュールを含む端末であって、
ここで、前記周波数優先度と、前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件、又は前記周波数優先度の索引情報は、端末によるセル再選択に用いられ
、
前記端末は、前記端末の能力情報及び/又はネットワーク機器から送信された指示情報、及び、前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報に基づいて、セル再選択の際に、設定された複数の周波数優先度のうちのどの周波数優先度を選択しようするかを決定する。
【請求項11】
前記指示情報は、
自セル及び/又は隣接セルでMR-DCがサポートされるか否か、
自セル及び/又は隣接セルでサポートされるスライスの種類、
自セル及び/又は隣接セルで所定の専用ネットワークがサポートされるか否か、
自セル及び/又は隣接セルでサポートされる専用ネットワークの種類、
のうち、1つ又は複数を指示する請求項10に記載の端末。
【請求項12】
前記の前記端末の能力情報及び/又はネットワーク機器から送信された指示情報、及び、前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報に基づいて、セル再選択に用いられる周波数優先度を決定することは、
前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報が、前記端末で用いられる周波数優先度情報を示す場合、前記周波数優先度情報に対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定すること、
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報がMR-DCを示し、自セル及び/又は隣接セルでMR-DCがサポートされることを前記端末が受信し、かつ前記端末でMR-DCがサポートされる場合、前記MR-DCに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定すること、
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報がスライスを示し、自セル及び/又は隣接セルでサポートされるスライスの種類を前記端末が受信し、かつ前記端末がスライスをサポートし又はスライス関連サービスを開始しようとする場合、前記スライスに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定すること、
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報が所定の専用ネットワークを示し、自セル及び/又は隣接セルで前記所定の専用ネットワークがサポートされることを前記端末が受信し、又は、自セル及び/又は隣接セルでサポートされる専用ネットワークの種類を前記端末が受信し、かつ前記端末が前記所定の専用ネットワーク内に位置する場合、前記所定の専用ネットワークに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定すること、
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報が負荷均衡又はデフォルトを示し、自セル及び/又は隣接セルでサポートされるスライスの種類を前記端末が受信し、かつ前記端末がスライスをサポートしない場合、前記負荷均衡又はデフォルトに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定すること、
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報が負荷均衡又はデフォルトを示し、自セル及び/又は隣接セルでMR-DCがサポートされることを前記端末が受信し、かつ前記端末が前記MR-DCをサポートしない場合、前記負荷均衡又はデフォルトに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定すること、
前記周波数優先度理由又は前記周波数優先度の有効条件情報が負荷均衡又はデフォルトを示し、前記端末が前記指示情報を受信していない場合、前記負荷均衡又はデフォルトに対応する周波数優先度を、前記のセル再選択に用いられる周波数優先度に決定すること、
のうち、1つ又は複数を含む請求項11に記載の端末。
【請求項13】
ネットワーク機器から送信される周波数優先度活性化情報を受信した場合、前記周波数優先度活性化情報及び前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報に基づいて、セル再選択に用いられる周波数優先度を決定し、
ネットワーク機器から送信される周波数優先度活性化情報を受信していない場合、デフォルトの周波数優先度を、セル再選択の周波数優先度として採用することを更に含む請求項10に記載の端末。
【請求項14】
前記の周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報をネットワーク機器から受信することは、
ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって、周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報をネットワーク機器から受信することを含む請求項10に記載の端末。
【請求項15】
周波数優先度と、前記周波数優先度に対応する周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報を端末に送信するための第2の送信モジュールを含むネットワーク機器であって、
ここで、前記周波数優先度と、前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件、又は前記周波数優先度の索引情報は、端末によるセル再選択に用いられ
、
セル再選択の際に、設定された複数の周波数優先度のうちのどの周波数優先度を選択しようすることは、前記端末の能力情報及び/又はネットワーク機器から送信された指示情報、及び、前記周波数優先度理由、又は前記周波数優先度が有効であるか否かの情報、又は前記周波数優先度の有効条件情報、又は前記周波数優先度の索引情報に基づいて決定される。
【国際調査報告】