(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-27
(54)【発明の名称】ユーザ機器および移動通信ネットワークの間のデータ送信の連続性を向上させるおよび/またはデータ送信の中断もしくは中断期間を短縮する方法、システム、電気通信ネットワーク、ユーザ機器、プログラム、およびコンピュータ可読媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 36/30 20090101AFI20230317BHJP
【FI】
H04W36/30
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022545907
(86)(22)【出願日】2021-01-05
(85)【翻訳文提出日】2022-07-27
(86)【国際出願番号】 EP2021050093
(87)【国際公開番号】W WO2021151628
(87)【国際公開日】2021-08-05
(32)【優先日】2020-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】597149146
【氏名又は名称】ドイッチェ テレコム アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】クラット,アクセル
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067BB21
5K067DD43
5K067DD44
5K067DD45
5K067DD48
5K067EE02
5K067HH22
(57)【要約】
本発明は、ユーザ機器と移動通信ネットワークとの間のデータ送信の連続性を向上させる方法および/またはデータ送信の中断もしくは中断期間を短縮する方法に関し、移動通信ネットワークは、無線アクセスネットワークを含むか、または無線アクセスネットワークに割り当てられ、無線アクセスネットワークは、少なくとも第1の基地局エンティティおよび第2の基地局エンティティを含み、基地局エンティティのそれぞれは、ユーザ機器にサービスを提供する可能性があり、前記ユーザ機器は、接続モードにあり、前記第1の基地局エンティティによってサービスされている間に、前記第1の基地局エンティティへのおよび/または前記第1の基地局エンティティからの無線通信リンクの劣化を測定または検出すると、前記第1の基地局エンティティへのおよび/または前記第1の基地局エンティティからの無線通信リンクの劣化が十分に強い場合に、無線リンク障害手順および/またはセル選択手順を開始し、場合によっては、前記第1の基地局エンティティの代わりに前記第2の基地局エンティティによって最終的にサービスされることになり、前記方法は、第1のステップにおいて、ユーザ機器は、無線リンク閾値表示を受信し、無線リンク閾値表示は、少なくとも1つの無線リンクパラメータに関連し、少なくとも1つの無線リンクパラメータに関する閾値を示し、第1のステップに続く第2のステップでは、ユーザ機器は、第1の基地局エンティティとの間で発生するデータ送信の連続性を向上させるため、および/または発生するデータ送信の中断もしくは中断期間を短縮するために、少なくとも1つの無線リンクパラメータに関する測定または判定が、無線リンク閾値表示の閾値と比較してより悪い無線通信リンク品質を示す場合に、無線リンク障害手順の準備段階を開始することを含む、方法。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(20)および移動通信ネットワーク(100)の間のデータ送信の連続性を向上させる、および/またはデータ送信の中断もしくは中断期間を短縮する方法であって、前記移動通信ネットワーク(100)は無線アクセスネットワーク(110)を含むか、または無線アクセスネットワーク(100)に割り当てられ、前記無線アクセスネットワーク(100)は少なくとも第1の基地局エンティティ(111)および第2の基地局エンティティ(112)を含み、前記基地局エンティティ(111,112)のそれぞれはユーザ機器(20)に潜在的にサービスを提供する方法であり、
前記ユーザ機器(20)が、接続モードにあり、前記第1の基地局エンティティ(111)によってサービスを提供されている間に、前記第1の基地局エンティティ(111)へのおよび/または前記第1の基地局エンティティ(111)からの無線通信リンクの劣化を測定または検出すると、前記ユーザ機器(20)は、前記第1の基地局エンティティ(111)へのおよび/または前記第1の基地局エンティティ (111)からの無線通信リンクの劣化が十分に強い場合、無線リンク障害手順を開始し、その結果、ユーザ機器(20)は、最終的には第1の基地局エンティティ(111)の代わりに第2の基地局エンティティ(112)によってサービスを提供され、
前記方法は、
--第1のステップにおいて、前記ユーザ機器(20)は、無線リンク閾値表示(201)を受信し、前記無線リンク閾値表示 (201)は、少なくとも一つの無線リンク品質パラメータに関連し、前記ユーザ機器(20)は、少なくとも一つの無線リンク品質パラメータに関する閾値を示すことと、
--前記第1のステップに続く第2のステップにおいて、前記ユーザ機器(20)は、発生しているデータ送信の連続性を向上させるため、および/または前記第1の基地局エンティティとの発生しているデータ送信の中断もしくは中断期間を短縮するために、少なくとも1つの無線リンク品質パラメータに関する測定または判定が、前記無線リンク閾値表示(201)の前記閾値と比較してより悪い無線通信リンク品質を示す場合に、前記無線リンク障害手順についての準備段階を開始することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記第2のステップの前であって、特に、前記第1のステップの前、間または後に、前記ユーザ機器が無線セルリスト表示(202)を受信し、前記無線セルリスト表示は、前記ユーザ機器に潜在的にサービスを提供する可能性のある複数の無線セルまたは複数の基地局エンティティ(複数の潜在的なターゲットセル)のセットまたはリストに関連しており、特に、前記ユーザ機器および前記第1の基地局エンティティの間の無線通信リンクが中断された後に、前記第2のステップの間に、前記無線リンク障害手順の前記準備段階の一部として、または前記無線リンク障害手順の一部として、前記無線セルリスト表示(202)は、前記第1の基地局エンティティとの無線リンク障害後の無線通信リンクの確立の可能性および優先順位付けされた測定のために使用される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記無線セルリスト表示(202)は、前記ユーザ機器(20)および前記第1の基地局エンティティ(111)の隣接無線セルの間の前記無線通信リンクが中断された後に、前記ユーザ機器(20)に潜在的にサービスを提供する可能性のある複数の無線セルまたは複数の基地局エンティティ(複数の潜在的なターゲットセル)のセットまたはリストを追加的に示すか、または前記セットまたは前記リストに関連する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2の基地局エンティティ(112)との無線通信リンクの確立の可能性、特に前記ユーザ機器(20)のモビリティに鑑みて、前記無線リンク障害手順の前記準備段階中および/または前記第1の基地局エンティティとの実際の無線リンク障害がまだ発生していない時点で、優先順位付けされた複数の測定が実行され、
特に、前記ユーザ機器(20)は、前記無線リンク障害手順の前記準備段階中および/または前記第1の基地局エンティティ(111)との実際の無線リンク障害がまだ発生していない時点で、セルサーチおよび/またはセル識別手順を開始および/または実行し、
特に、前記無線リンク障害手順の前記準備段階中および/または前記ユーザ機器(20)が前記無線リンク障害手順を実際に開始する前に、前記ユーザ機器(20)は、特に前記ユーザ機器(20)および前記第1の基地局エンティティ(111)の間の前記無線通信リンクが中断された後に、前記ユーザ機器(20)に潜在的にサービスを提供する可能性のある少なくとも1つの無線セルまたは基地局エンティティ、特に前記第2の基地局エンティティ(112)のセル識別を実行する、
請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
第2のステップに続く第3のステップにおいて、前記ユーザ機器(20)は、前記第1の基地局エンティティ(111)へのおよび/または前記第1の基地局エンティティからの無線通信リンクが十分に強く劣化した場合、特に、前記ユーザ機器(20)が前記第1の基地局エンティティ(111)の無線カバレッジ領域外を移動すると、前記ユーザ機器(20)および移動通信ネットワーク(100)の間のデータ送信の中断もしくはデータ送信に関する中断期間につながる前記第1の基地局エンティティ(111)へのおよび/または前記第1の基地局エンティティ(111)からの前記無線通信リンクが十分に強い劣化の場合に、無線リンク障害手順を開始する、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
無線リンク閾値表示(201)は、
--再送信の回数、または再送信の回数が増加しているか、またもしくは現在増加していることの表示、
--Out-of-syncイベントの数、またはOut-of-syncイベントの数が増加しているか、もしくは現在増加していることの表示、
--前記基準信号の受信電力RSRPの値、
--前記受信信号強度インジケータRSSIの値、
--前記受信信号強度インジケータRSSIの値、
--前記基準信号受信品質RSRQの値、
--前記信号対干渉プラスノイズ比SINRの値
を含む無線リンク品質インジケータのうちの少なくとも1つに関連し、
特に、前記無線リンク閾値表示(201)は、1つまたは複数の無線リンク品質インジケータに関して、それぞれ閾値を特定し、
--前記閾値は、前記ユーザ機器(20)および前記第1の基地局エンティティ(111)の間の前記無線リンクの品質レベルに対応し、品質レベルは、一方では、考えられる最良の品質とおよび、他方では、無線リンク障害手順をトリガする品質レベルとの間にある、および/または、
--前記閾値は、劣化傾向閾値に対応し、前記劣化傾向閾値は、前記ユーザ機器および前記第1の基地局エンティティの間の前記無線リンクの時間間隔あたりの品質低下に対応するが、この無線リンクの前記品質レベルは、それにもかかわらず、無線リンク障害手順をトリガする品質レベルを上回るか、またはより優れている、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記無線リンク閾値表示(201)および前記無線セルリスト表示(202)のうちの少なくとも一1つの情報は、
--この情報が複数の異なるユーザ機器によって受信され、適用される可能性があるように、前記第1の基地局エンティティ(111)によってブロードキャストされる、または、
--前記第1の基地局エンティティ(111)によって、専用の方法で前記ユーザ機器(20)に送信され、特に、さらなるユーザ機器は、前記第1の基地局エンティティ(111)によって同様に送信されるが、前記無線リンク閾値表示(201)および/または前記無線セルリスト表示(202)を、専用の方法で受信するが、前記無線リンク閾値表示および/または前記無線セルリスト表示の異なるそれぞれの値または異なる内容を参照し、特に無線リンク閾値表示および/または無線セルリスト表示は、特にユーザ機器の地理的位置および/または他のトリガの地理的位置、特に負荷バランスに依存して動的に更新される、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記優先順位付けされた複数の測定は、無線セルリスト表示(202)によって参照される前記無線セルまたは基地局エンティティのみに関連して実行され、特に、前記無線リンク障害手順の前記準備段階中および/または前記第1の基地局エンティティ(111)との実際の無線リンク障害がまだ発生していない時点において実行され、特に、前記無線セルリスト表示(202)は、典型的には前記第1の基地局エンティティ(111)の近傍において、比較的少数の無線セルに関連し、特に、前記無線セルリスト表示は、1つの無線セルまたは2つの無線セルまたは3つの無線セルに関連する、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記ユーザ機器(20)は、ハンドオーバ手順を実行することができないユーザ機器であり、前記ユーザ機器は、特に、その機器カテゴリによってハンドオーバ手順を実行することが意図的にできないユーザ機器であり、前記ユーザ機器は、特に、マシンタイプの通信装置および/または狭帯域のモノのインターネット装置である、請求項1~8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
データ送信の連続性を向上させるため、および/または、ユーザ機器および移動通信ネットワークの間のデータ送信の中断もしくは中断期間の短縮のためのシステムであって、前記システムは前記移動通信ネットワーク(100)およびユーザ機器(20)を含み、前記移動通信ネットワーク(100)が無線アクセスネットワーク(110)を含み、または無線アクセスネットワーク(110)に割り当てられ、前記無線アクセスネットワークは少なくとも第1の基地局エンティティ(111)および第2の基地局エンティティ(112)を含み、それぞれの基地局エンティティ(111、112)が前記ユーザ機器(20)に潜在的にサービスを提供するシステムであって、
前記ユーザ機器は、接続モードにあり、前記第1の基地局エンティティ(111)によってサービスを提供されている間に、第1の基地局エンティティ(111)へのおよび/または第1の基地局エンティティ(111)からの前記無線通信リンクの劣化を測定または検出すると、第1の基地局エンティティ(111)へのおよび/または前記第1の基地局エンティティ(111)からの前記無線通信リンクの劣化が十分に強い場合に、前記ユーザ機器が前記無線リンク障害手順を開始し、ユーザ機器が最終的に前記第1の基地局エンティティ(111)の代わりに前記第2の基地局エンティティによってサービスを提供されるようになる可能性があり、
前記システムは、
--前記ユーザ機器(20)が無線リンク閾値表示(201)を受信し、前記無線リンク閾値表示(201)は、少なくとも1つの無線リンクパラメータに関連し、前記少なくとも1つの無線リンクパラメータに関する閾値を示し、
--前記ユーザ機器(20)が、発生しているデータ送信の連続性を向上させるため、および/または前記第1の基地局エンティティ(111)との発生しているデータ送信の中断もしくは中断期間を短縮するために、少なくとも1つの無線リンクパラメータに関する測定または判定が、無線リンク閾値表示(201)の閾値と比較してより悪い無線通信リンク品質を示す場合に、前記無線リンク障害手順の準備段階を開始するように構成される、システム。
【請求項11】
データ送信の連続性を向上させるため、および/またはユーザ機器(20)および移動通信ネットワーク(100)の間のデータ送信の中断もしくは中断期間を短縮するための移動通信ネットワーク(100)であって、前記移動通信ネットワーク(100)は、無線アクセスネットワークを含むか、または無線アクセスネットワークに割り当てられ、前記無線アクセスネットワークは、少なくとも第1の基地局エンティティ(111)および第2の基地局エンティティ(112)を含み、前記基地局エンティティ(111、112)のそれぞれは、前記ユーザ機器(20)にサービスを提供する可能性がある移動通信ネットワーク(100)であり、
前記ユーザ機器(20)は接続モードにあり、前記第1の基地局エンティティ(111)によってサービスを提供されている間に、前記第1の基地局エンティティ(111)へのおよび/または前記第1の基地局エンティティ(111)からの前記無線通信リンクの劣化を測定または検出すると、前記第1の基地局エンティティ(111)へのおよび/または前記第1の基地局エンティティ(111)からの前記無線通信リンクの劣化が十分に強い場合に、無線リンク障害手順および/またはセル選択手順を開始し、前記ユーザ機器(20)が最終的に前記第1の基地局エンティティ(111)の代わりに第2の基地局エンティティ(112)によってサービスを提供されるようになる可能性があり、
前記移動通信ネットワーク(100)は、
--前記移動通信ネットワーク(100)が、無線リンク閾値表示(201)をユーザ機器(20)に送信し、前記無線リンク閾値表示(201)は、少なくとも1つの無線リンクパラメータに関連し、少なくとも1つの無線リンクパラメータに関する閾値を示し、
--ユーザ機器(20)が、発生しているデータ送信の連続性を向上させるため、および/または第1の基地局エンティティ(111)との発生しているデータ送信の中断もしくは中断期間を短縮するために、少なくとも1つの無線リンクパラメータに関する測定または判定が、無線リンク閾値表示の閾値と比較してより悪い無線通信リンク品質を示す場合に、無線リンク障害手順の準備段階を開始するように構成される、移動通信ネットワーク。
【請求項12】
データ送信の連続性を向上させるため、および/または、ユーザ機器(20)および移動通信ネットワーク(100)の間のデータ送信の中断もしくまたは中断期間を短縮するためのユーザ機器(20)であって、前記移動通信ネットワーク(100)は、無線アクセスネットワーク(110)を含むか、または無線アクセスネットワーク(110)に割り当てられ、前記無線アクセスネットワークは、少なくとも第1の基地局エンティティ(111)および第2の基地局エンティティ(112)を含み、前記基地局エンティティのそれぞれは、ユーザ機器(20)にサービスを提供する可能性があり、
前記ユーザ機器(20)は、接続モードにあり、前記第1の基地局エンティティ(111)によってサービスを提供されている間に、前記第1の基地局エンティティ(111)へのおよび/または前記第1の基地局エンティティからの前記無線通信リンクの劣化を測定または検出すると、前記第1の基地局エンティティへのおよび/または前記第1の基地局エンティティからの前記無線通信リンクの劣化が十分に強い場合に、無線リンク障害手順を開始し、ユーザ機器(20)が最終的に第1の基地局エンティティ(111)の代わりに第2の基地局エンティティ(112)によってサービスを提供されるようになる可能性があり、
前記ユーザ機器(20)は、
前記ユーザ機器(20)が無線リンク閾値表示(201)を受信し、前記無線リンク閾値表示(201)は、少なくとも1つの無線リンクパラメータに関連し、前記少なくとも1つの無線リンクパラメータに関する閾値を示し、
前記ユーザ機器が発生しているデータ送信の連続性を向上させるため、および/または前記第1の基地局エンティティ(111)との発生しているデータ送信の中断もしくは中断期間を短縮するために、少なくとも1つの無線リンクパラメータに関する測定または判定が、前記無線リンク閾値指表示(201)の閾値と比較してより悪い無線通信リンク品質を示す場合に、前記無線リンク障害手順の準備段階を開始するように構成される、ユーザ機器。
【請求項13】
コンピュータ上、移動通信ネットワーク(100)のネットワークノード上、またはユーザ機器(20)上、もしくは移動通信ネットワーク(100)のネットワークノード上の一部および/またはユーザ機器(20)上の一部において実行されると、前記コンピュータまたは前記移動通信ネットワーク(100)の前記ネットワークノードまたは前記ユーザ機器に請求項1~9のいずれか1項に記載の方法を実行させるコンピュータ可読プログラムコードを含むプログラム。
【請求項14】
コンピュータ上、移動通信ネットワーク(100)のネットワークノード上、またはユーザ機器(20)上、もしくは移動通信ネットワーク(100)のネットワークノード上の一部および/またはユーザ機器(20)上の一部において実行されると、前記コンピュータまたは前記移動通信ネットワーク(100)の前記ネットワークノードまたは前記ユーザ機器に請求項1~9のいずれか1項に記載の方法を実行させる命令を含む、コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザ機器および移動通信ネットワークの間のデータ送信の連続性を向上させるおよび/またはデータ送信の中断もしくは中断期間を短縮する方法に関する。
【0002】
さらに、本発明は、ユーザ機器および移動通信ネットワークの間のデータ送信の連続性を向上させる、および/またはデータ送信の中断もしくは中断期間を短縮するシステムおよび移動通信ネットワークに関する。
【0003】
さらに、本発明は、データ送信の連続性を向上させる、および/または、ユーザ機器および移動通信ネットワークの間のデータ送信の中断もしくは中断期間を短縮するユーザ機器に関する。
【0004】
さらに、本発明は、コンピュータ可読プログラムコードを含むプログラム、および実行されると本発明の方法を実施する助けとなる命令を含むコンピュータ可読媒体に関する。
【背景技術】
【0005】
現在、移動通信ネットワーク内の多くのユースケースまたはアプリケーションは、例えば、スマートフォンまたは他のパーソナル・アシスタント・デバイスなどの最新のユーザ機器の完全な機能性を必ずしも必要としない。したがって、特定のデバイスカテゴリについては、特定のデバイス(例えば、狭帯域のモノのインターネットデバイスまたは他のマシンタイプの通信デバイス)に対して、極端に簡素化された機能レベルが適用されており、典型的には、このようなデバイス(典型的には、バッテリによって電力供給される)のエネルギー消費を低減し、その結果、バッテリ寿命を向上させる。このような意図的に低減された機能レベルの1つの態様は、例えば、このようなユーザ機器が移動通信ネットワークに接続されている間、すなわち、典型的には、移動通信ネットワーク(のアクセスネットワーク)の特定の(サービスを提供する)基地局エンティティに向けて、ハンドオーバ手順および/または機構の可用性の欠如のような、このような特定のカテゴリのユーザ機器の特定のモビリティ関連機能または手順の欠如に関する。
【0006】
従来知られているこのようなユーザ機器の場合、このような特徴または機能の意図的な制限は、典型的には、ユーザ機器が接続モードにある間、またはユーザ機器とそれぞれの基地局エンティティとの間で送信が行われている間に、モビリティが発生し、サービスを提供する基地局エンティティへの無線リンクの劣化につながる場合、無線リンク障害手順を使用して、別の基地局エンティティとの接続および/または送信を再開することを意味する。
【0007】
このような状況の欠点は、典型的には、ユーザ機器による無線リンク障害手順の呼び出しに起因するデータ送信の中断が比較的大きく、とりわけ、ユーザ機器の電力消費の増加および/またはユーザ機器から移動通信ネットワークへのデータ送信における遅延の増加につながることである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、データ送信の連続性を向上させる、および/または、ユーザ機器と移動通信ネットワークとの間のデータ送信の中断もしくは中断期間を短縮する方法、システム、電気通信ネットワーク、およびユーザ機器を提供することである。さらに、本発明の目的は、コンピュータ可読プログラムコードを含むプログラム、および実行されると本発明の方法を実施するのに役立つ命令を含むコンピュータ可読媒体に関する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の目的は、ユーザ機器(20)および移動通信ネットワーク(100)の間のデータ送信の連続性を向上させる、および/またはデータ送信の中断もしくは中断期間を短縮する方法であって、前記移動通信ネットワーク(100)は無線アクセスネットワーク(110)を含むか、または無線アクセスネットワーク(100)に割り当てられ、前記無線アクセスネットワーク(100)は少なくとも第1の基地局エンティティ(111)および第2の基地局エンティティ(112)を含み、前記基地局エンティティ(111,112)のそれぞれはユーザ機器(20)に潜在的にサービスを提供する方法であり、前記ユーザ機器(20)が、接続モードにあり、前記第1の基地局エンティティ(111)によってサービスを提供されている間に、前記第1の基地局エンティティ(111)へのおよび/または前記第1の基地局エンティティ(111)からの無線通信リンクの劣化を測定または検出すると、前記ユーザ機器(20)は、前記第1の基地局エンティティ(111)へのおよび/または前記第1の基地局エンティティ(111)からの無線通信リンクの劣化が十分に強い場合、無線リンク障害手順を開始し、その結果、ユーザ機器(20)は、最終的には第1の基地局エンティティ(111)の代わりに第2の基地局エンティティ(112)によってサービスを提供され、前記方法は、第1のステップと、第2のステップとを含み、第1のステップにおいて、前記ユーザ機器(20)は、無線リンク閾値表示(201)を受信し、前記無線リンク閾値表示(201)は、少なくとも一つの無線リンク品質パラメータに関連し、前記ユーザ機器(20)は、少なくとも一つの無線リンク品質パラメータに関する閾値を示し、前記第1のステップに続く第2のステップにおいて、前記ユーザ機器(20)は、発生しているデータ送信の連続性を向上させるため、および/または前記第1の基地局エンティティとの発生しているデータ送信の中断もしくは中断期間を短縮するために、少なくとも1つの無線リンク品質パラメータに関する測定または判定が、前記無線リンク閾値表示(201)の前記閾値と比較してより悪い無線通信リンク品質を示す場合に、前記無線リンク障害手順についての準備段階を開始する。
【0010】
本発明によれば、一方のユーザ機器および他方の移動通信ネットワーク、典型的には移動通信ネットワークの基地局エンティティ(以下、通常、第1の基地局エンティティと呼ぶ)の間のデータ送信の連続性を向上させること、および/またはデータ送信の中断もしくは中断期間を短縮することが有利に可能である。これにより、データ送信の連続性を向上させ、および/またはその中断もしくは中断期間を減少させるだけでなく、関連するユーザ機器のバッテリの消耗または電力消費、ならびに移動通信ネットワークの別の基地局エンティティ(以下、通常、第2の基地局エンティティと呼ばれる)への無線通信リンクを確立しようとして最終的に失敗する試みにリンクするオーバーヘッド通信および関連するネットワーク負荷を減少させることが有利に可能である。
【0011】
特に、本発明によれば、実際に要求される前に、深刻な劣化または完全な無線リンク障害のために、無線リンク障害手順を開始またはトリガすることが有利に可能である。無線リンク障害手順の準備段階または無線リンク障害手順を考慮した準備段階は、ユーザ機器によって開始され得る。これは、完全に自律的な方法ではなく、移動通信ネットワークから分離され、移動通信ネットワーク(典型的には基地局エンティティによって送信され、および/またはモビリティ管理を担当するそれぞれの無線リソースエンティティまたはエンティティから受信される)から得られるガイダンスを使用することによって行われる。
【0012】
したがって、本発明は、接続モードにあり、基地局エンティティによってサービスされているユーザ機器が、第1の基地局エンティティへのおよび/または第1の基地局エンティティからの無線通信リンクの劣化を測定または検出する状況に関し、第1の基地局エンティティへのおよび/または第1の基地局エンティティからの無線通信リンクの劣化が十分に強い場合、特に、ユーザ機器が、各サービス基地局エンティティの無線カバレッジ領域内または各サービスを提供する基地局エンティティと関連する無線カバレッジ領域内で地理的に移動する場合、すなわち、無線通信リンクのモビリティ関連劣化の場合に、無線リンク障害手順が開始される。このような状況において、ユーザ機器が移動通信ネットワークとの通信を継続できるようにするために、さらなる基地局エンティティ(すなわち、特に第2の基地局エンティティ)を見つける必要がある。
【0013】
本発明によれば、第1のステップにおいて、ユーザ機器は、移動通信ネットワークから、すなわち、典型的には、サービスを提供する基地局エンティティ(または第1の基地局エンティティ)から、無線リンク閾値表示を受信する。無線リンク閾値表示は、少なくとも1つの無線リンク品質パラメータに関連し、少なくとも1つの無線リンク品質パラメータに関する閾値を示す。本発明の方法による第2のステップでは、第1のステップに続いて、ユーザ機器は、発生しているデータ送信の連続性を向上させるため、および/または第1の基地局エンティティとの発生しているデータ送信の中断もしくは中断期間を短縮するために、少なくとも1つの無線リンク品質パラメータに関する測定または判定が、無線リンク閾値表示の閾値と比較してより悪い無線通信リンク品質を示す場合に、無線リンク障害手順の準備段階を開始する。
【0014】
近年、センサのような単純なモノのインターネットアプリケーションを支援するための効率的で電力最適化された低コスト無線システムを提供するために、狭帯域モノのインターネット技術(NB‐IoT技術)が3GPP(登録商標)によって開発された。NB-IoTシステムの特性は、UMTSやLTEのような通常のセルラーシステムと比較して、非常に簡素化された機能に基づいている。簡素化の原則はまた、セルラーネットワークの従来のモビリティ管理にも影響を与えた。これは、通常、ユーザ機器がアイドルモードにある間の「セル再選択」の手順、またはユーザ機器が接続モードにある間のネットワーク制御ハンドオーバに基づいている。狭帯域のモノのインターネット技術によれば、モビリティイベントとしてのアイドルユーザ機器、または、従来は比較的稀にしか発生しなかった移動ユーザ機器に対しては、セル選択のみが適用され、接続モードでは、基本的にサービスを提供するセルへの(無線接続の)損失とターゲットセルへの無線リンク再確立に基づく「無線リンク障害」手順が使用される。
一般的に、狭帯域のモノのインターネット技術デバイスが接続モードで消費する時間は(通常、転送されるデータ量が少ないため)非常に限られており、一般的に、この時間間隔中のセルの変化は非常に限られているので、このアプローチは大きな欠点をもたらさないが、非常に単純なシステム設計を可能にする。
【0015】
しかしながら、最近、狭帯域のモノのインターネット技術に対する新たな要求が出現し、その結果、接続モード中のセルの変化が、当初考慮された狭帯域のモノのインターネット技術設計に従った場合よりも頻繁に起こるという状況になった。無線リンク障害に基づくモビリティアプローチの問題-ネットワークおよびデバイス側ではシンプルだが、ハンドオーバを実行する必要がないため、無線リンク障害手順でセルを変更している間の中断時間が頻出する。ユーザ機器は、それが許容可能な良好である限り、古い無線セル(すなわち、第1の基地局エンティティ)で接続されたままであるので、ユーザ機器は、現在のサービスを提供するセルで無線リンク障害が発生した場合にのみ、新しいターゲットセル(すなわち、第2の基地局エンティティ)の探索を開始する。ユーザ機器からネットワークへの測定報告およびハンドオーバ指示は行わない。
【0016】
上記の欠点を克服するために、本発明によれば、狭帯域のモノのインターネットのシステム設計の単純性の原則を維持し、無線リンク障害イベント後のセル選択プロセスを高速化するために、ユーザ機器に単純な表示(すなわち、無線リンク閾値の表示)を追加することが提案される。同様に、本発明によれば、無線リンク閾値表示によって示されるレベルを超える無線通信リンク(または第1の基地局エンティティから受信される無線信号)の劣化をユーザ機器が測定または検出する際に、ユーザ機器のセル選択手順(または、アイドルモード中のセル選択手順の準備段階)のために無線リンク閾値表示を使用することが有利に可能であり、好ましい。または、無線通信リンク(または、第1の基地局エンティティから受信される無線信号)の十分に強い劣化(ユーザ機器の接続モードにおいて、無線リンク障害手順を開始することになったであろうレベルと同等のレベル)がユーザ機器によって判定または測定される場合に、セル選択手順を開始することが有利に可能であり、好ましい。
【0017】
本発明によれば、第2のステップの前に、特に、第1のステップの前、間または後に、ユーザ機器が無線セルリスト表示を受信することが好ましく、無線セルリスト表示は、ユーザ機器に潜在的にサービスを提供する可能性のある無線セルまたは基地局エンティティ(潜在的なターゲットセル)のセットまたはリストに関連しており、特に、ユーザ機器および第1の基地局エンティティの間の無線通信リンクが中断された後に、第2のステップの間に、無線リンク障害手順の準備段階の一部として、または無線リンク障害手順の一部として、無線セルリスト表示が、第1の基地局エンティティとの無線リンク障害後の無線通信リンクの確立の可能性および優先順位付けされた測定のために使用される。したがって、本発明のこの好ましい実施形態によれば、移動通信ネットワークからユーザ機器へ向かうシグナリングを、以下の2つの段階で定義することが提案される。(1)ユーザ機器は、サービスを提供するセル品質の閾値(すなわち、無線リンク閾値の表示、例えば、サービスを提供するセル品質がその閾値を下回った場合、ユーザ機器は無線リンク障害イベントの準備を開始する)で予め定義される。(2)ユーザ機器は、現在のサービスを提供するセル(すなわち、第1の基地局エンティティ)上の無線リンク障害が実際に発生するかどうかを選択するためにユーザ機器が考慮すべき候補無線セルのリストをさらに備える。
【0018】
したがって、本発明によれば、ユーザ機器は、無線リンク障害プロセス中に、どのセルまたはどの複数のセルが選択のための潜在的なターゲットセルとして使用可能になるかを既に知っていることが有利に可能である。事前知識および潜在的に既に実行されたセル識別に基づいて、無線リンク障害回復プロセスだけでなく無線リンク障害プロセス全体が短絡され、その結果、データ送信の中断が最小化される。
【0019】
本発明によれば、無線セルリスト表示は、ユーザ機器および第1の基地局エンティティの隣接無線セルの間の無線通信リンクが中断された後に、ユーザ機器に潜在的にサービスを提供する可能性のある無線セルまたは基地局エンティティ(潜在的なターゲットセル)のセットまたはリストを追加的に示すか、またはそれらに関連することがさらに好ましい。
【0020】
これにより、ユーザ機器が移動通信ネットワーク(しかし、通常、第2の基地局エンティティのような第1の基地局エンティティと比較して異なる基地局エンティティを介して)との無線接続をより迅速に確立することができ、したがって、データ送信の中断もしくは中断期間を短縮することができるという利点がある。
【0021】
本発明の他の実施形態によれば、第2の基地局エンティティとの無線通信リンクの確立の可能性、特にユーザ機器のモビリティに鑑みて、無線リンク障害手順の準備段階中および/または第1の基地局エンティティとの実際の無線リンク障害がまだ発生していない時点で、優先順位付けされた測定が実行される。特に、ユーザ機器は、無線リンク障害手順の準備段階中および/または第1の基地局エンティティとの実際の無線リンク障害がまだ発生していない時点で、セルサーチおよび/またはセル識別手順を開始および/または実行する。特に、無線リンク障害手順の準備段階中および/またはユーザ機器が無線リンク障害手順を実際に開始する前に、ユーザ機器は、特にユーザ機器および第1の基地局エンティティの間の無線通信リンクが中断された後に、ユーザ機器に潜在的にサービスを提供する可能性のある少なくとも1つの無線セルまたは基地局エンティティ、特に第2の基地局エンティティのセル識別を実行する。
【0022】
これにより、ユーザ機器と移動通信ネットワークとの再接続をより迅速に行うことができるという利点がある。これは、第1の基地局エンティティへの無線リンクがまだ利用可能でありかつアクティブである(つまり、品質が低下する可能性があるが、無線リンクの品質は、無線リンク障害手順を開始するほど悪くはない)時点で、無線セルを探索するおよび/または無線セルを識別する手順を既に開始することによって、特に実現される。本発明によれば、ユーザ機器は、ユーザ機器および第1の基地局エンティティの間の無線通信リンクが中断された後に、ユーザ機器にサービスを提供することができる基地局エンティティのセル識別を実行することが特に好ましい。
【0023】
本発明の他の実施形態によれば、第2のステップに続く第3のステップにおいて、ユーザ機器は、第1の基地局エンティティへのおよび/または第1の基地局エンティティからの無線通信リンクが十分に強く劣化した場合、特に、ユーザ機器が第1の基地局エンティティの無線カバレッジ領域外を移動すると、ユーザ機器および移動通信ネットワークの間のデータ送信の中断もしくはデータ送信に関する中断期間につながる場合に、無線リンク障害手順を開始する。
【0024】
無線リンク障害手順の準備段階(第1ステップ)の手段によって、(第1の基地局エンティティの無線カバレージエリア外を移動するユーザ機器(すなわち、ユーザ機器および移動通信ネットワークの間)に対するこのユーザ機器のデータ送信に関する中断期間に至る)現在のデータ送信の中断はほとんど不可避であるが、上記のデータ送信の中断が可能な限り短くなるように、無線リンク障害手順に関する準備(すなわち準備段階)を提供することが有利に可能であり、これは、ユーザ機器の複雑さ(そのため、通常は追加の電力消費と同様にコストがかかる)を劇的に増加させることになる従来から知られているハンドオーバ機能をユーザ機器に提供する必要がない。典型的には、ハンドオーバ手順は、目標無線セル(例えば、第2の基地局エンティティ)をユーザ機器に示すことを含む。これは通常、ハンドオーバイベントまたは手順の前にユーザ機器によって実行された測定に基づいており、ユーザ機器のデータ送信の中断を最小限にするために、移動通信ネットワークは、ユーザ機器にサービスを提供するために(その後、第1の基地局エンティティによってサービスを提供されるユーザ機器に)ターゲット無線セルを準備するように努力する。しかしながら、本発明によれば、ユーザ機器および移動通信ネットワークの間のデータトラフィックの比較的短い中断は、特に、例えば音声送信のような他の種類の低レイテンシのデータ送信と比較して、ハンドオーバ機能に必要な複雑さを追加することが保証されるほど重要ではない(または重大ではない)。
【0025】
本発明によれば、無線リンク閾値表示は、以下の無線リンク品質インジケータのうちの少なくとも1つに関連することがさらに好ましい。
--再送信の回数、または再送信の回数が増加しているか、もしくは現在増加していることの表示。
--Out-of-syncイベントの数、またはOut-of-syncイベントの数が増加しているか、現在増加していることの表示。
--基準信号の受信電力、RSRPの値。
--受信信号強度インジケータRSSIの値。
--基準信号受信品質RSRQの値。
--信号対干渉プラスノイズ比SINRの値。
--ここで、特に、無線リンク閾値表示は、1つまたは複数の無線リンク品質インジケータに関して、それぞれ閾値を特定する。
--ここで、閾値は、ユーザ機器および第1の基地局エンティティの間の無線リンクの品質レベルに対応し、品質レベルは、一方では、考えられる最良の品質および、他方では、無線リンク障害手順をトリガする品質レベルの間にある、および/または
--閾値は、劣化傾向閾値に対応し、劣化傾向閾値は、ユーザ機器および第1の基地局エンティティの間の無線リンクの時間間隔あたりの品質低下に対応するが、この無線リンクの品質レベルは、それにもかかわらず、無線リンク障害手順をトリガする品質レベルを上回るか、または優れている。
【0026】
これにより、無線リンク閾値表示は、意味のある無線リンク品質インジケータ、または複数の異なる無線リンク品質インジケータの意味のある組み合わせに関連することが有利に可能である。
【0027】
本発明のさらに好ましい実施形態によれば、無線リンク閾値表示および無線セルリスト表示のうちの少なくとも1つの情報は、
--この情報が複数の異なるユーザ機器によって受信され、適用される可能性があるように、第1の基地局エンティティによってブロードキャストされる、または
--第1の基地局エンティティによって、専用の方法でユーザ機器に送信され、特に、さらなるユーザ機器は、第1の基地局エンティティによって同様に送信されるが、無線リンク閾値表示および/または無線セルリスト表示を、専用の方法で受信するが、無線リンク閾値表示および/または無線セルリスト表示の異なるそれぞれの値または異なる内容を参照する。ここで、特に無線リンク閾値表示および/または無線セルリスト表示は、特にユーザ機器の地理的位置および/または他のトリガの地理的位置、特に負荷バランスに依存して動的に更新される。
【0028】
これにより、ブロードキャストアプローチを適用することにより、検討された無線セル内のすべてのユーザ機器に対して無線リンク閾値表示(すなわち、異なる可能性のある無線リンク品質インジケータに関する同じ値)および/または無線セルリスト表示を適用することが有利に可能である。代わりに、専用送信アプローチを適用することによって、異なるユーザ機器に閾値およびターゲットセルを選択的に表示して、個々のモビリティ管理決定を可能にすることが有利に可能である。
【0029】
本発明のさらに好ましい実施形態によれば、優先順位付けされた測定は、無線セルリスト表示によって参照される無線セルまたは基地局エンティティのみに関連して実行され、特に、無線リンク障害手順の準備段階中および/または第1の基地局エンティティとの実際の無線リンク障害がまだ発生していない時点において実行され、特に、無線セルリスト表示は、典型的には第1の基地局エンティティの近傍において、比較的少数の無線セルに関連し、特に、無線セルリスト表示は、1つの無線セルまたは2つの無線セルまたは3つの無線セルに関連する。
【0030】
本発明によれば、(潜在的な無線リンク障害を考慮した)予備測定が、無線セルリスト表示によって参照される無線セルまたは基地局エンティティに低減または制限され得、それによって、そのような測定に費やされる必要な電力を低減することが有利に可能である。特に、比較的少数の潜在的なターゲット基地局エンティティまたは無線セルのみが無線セルリスト表示によって参照されることが好ましい。
【0031】
また、本発明によれば、ユーザ機器は、ハンドオーバ手順を実行することができないユーザ機器であって、特に、その機器カテゴリによってハンドオーバ手順を実行することが意図的にできないユーザ機器であることが好ましく、ユーザ機器は、特に、マシンタイプの通信装置および/または狭帯域のモノのインターネット装置である。
【0032】
これにより、このようなカテゴリーのユーザ機器に対するモビリティサポートを向上させることが有利に可能である。
【0033】
本発明はまた、データ送信の連続性を向上させるため、および/または、ユーザ機器および移動通信ネットワークの間のデータ送信の中断もしくは中断期間の短縮のためのシステムであって、システムは移動通信ネットワークとユーザ機器とを含み、移動通信ネットワークが無線アクセスネットワークを含み、または無線アクセスネットワークに割り当てられ、無線アクセスネットワークが少なくとも第1の基地局エンティティおよび第2の基地局エンティティを含み、各基地局エンティティがユーザ機器に潜在的にサービスを提供するシステムに関する。ここで、ユーザ機器は、接続モードにあり、第1の基地局エンティティによってサービスを提供されている間に、第1の基地局エンティティへのおよび/または第1の基地局エンティティからの無線通信リンクの劣化を測定または検出すると、第1の基地局エンティティへのおよび/または第1の基地局エンティティからの無線通信リンクの劣化が十分に強い場合に、無線リンク障害手順を開始し、ユーザ機器が最終的に第1の基地局エンティティの代わりに第2の基地局エンティティによってサービスを提供されるようになる可能性がある。ここで、
--ユーザ機器は無線リンク閾値表示を受信し、無線リンク閾値表示は、少なくとも1つの無線リンクパラメータに関連し、少なくとも1つの無線リンクパラメータに関する閾値を示し、
--ユーザ機器は、-発生しているデータ送信の連続性を向上させるため、および/または第1の基地局エンティティとの発生しているデータ送信の中断もしくは中断期間を短縮するために-少なくとも1つの無線リンクパラメータに関する測定または判定が、無線リンク閾値表示の閾値と比較してより悪い無線通信リンク品質を示す場合に、無線リンク障害手順の準備段階を開始するようにシステムが構成される。
【0034】
本発明はさらに、ユーザ機器および移動通信ネットワークの間のデータ送信の連続性を向上させるため、および/またはデータ送信の中断もしくは中断期間を短縮するための移動通信ネットワークに関連し、移動通信ネットワークは、無線アクセスネットワークを含むか、または無線アクセスネットワークに割り当てられ、無線アクセスネットワークは、少なくとも第1の基地局エンティティおよび第2の基地局エンティティを含み、基地局エンティティのそれぞれは、ユーザ機器にサービスを提供する可能性がある。ここで、ユーザ機器は、接続モードにあり、第1の基地局エンティティによってサービスを提供されている間に、第1の基地局エンティティへのおよび/または第1の基地局エンティティからの無線通信リンクの劣化を測定または検出すると、第1の基地局エンティティへのおよび/または第1の基地局エンティティからの無線通信リンクの劣化が十分に強い場合に、無線リンク障害手順を開始し、ユーザ機器が最終的に第1の基地局エンティティの代わりに第2の基地局エンティティによってサービスを提供されるようになる可能性がある。前記移動通信ネットワークは、
--移動通信ネットワークは、無線リンク閾値表示をユーザ機器に送信し、無線リンク閾値表示は、少なくとも1つの無線リンクパラメータに関連し、少なくとも1つの無線リンクパラメータに関する閾値を示し、
--ユーザ機器は、-発生しているデータ送信の連続性を向上させるため、および/または第1の基地局エンティティとの発生しているデータ送信の中断もしくは中断期間を短縮するために-少なくとも1つの無線リンクパラメータに関する測定または判定が、無線リンク閾値表示の閾値と比較してより悪い無線通信リンク品質を示す場合に、無線リンク障害手順の準備段階を開始するように構成される。
【0035】
このようなシステムおよび移動通信ネットワークによって、一方のユーザ機器および他方の移動通信ネットワーク、典型的には移動通信ネットワークの基地局エンティティ(以下、通常、第1の基地局エンティティと呼ぶ)の間のデータ送信の連続性を向上させ、および/またはデータ送信の中断もしくは中断期間を低減することが有利に可能である。これにより、データ送信の連続性を向上させ、および/またはその中断もしくは中断期間を減少させるだけでなく、関連するユーザ機器のバッテリの消耗または電力消費、ならびに移動通信ネットワークの別の基地局エンティティ(以下、通常、第2の基地局エンティティと呼ばれる)への無線通信リンクを確立しようとして最終的に失敗する試みにリンクするオーバーヘッド通信および関連するネットワーク負荷を減少させることが有利に可能である。
【0036】
さらに、本発明は、データ送信の連続性を向上させるため、および/または、ユーザ機器および移動通信ネットワークの間のデータ送信の中断もしくは中断期間を短縮するためのユーザ機器に関連し、移動通信ネットワークは、無線アクセスネットワークを含むか、または無線アクセスネットワークに割り当てられ、無線アクセスネットワークは、少なくとも第1の基地局エンティティおよび第2の基地局エンティティを含み、基地局エンティティのそれぞれは、ユーザ機器にサービスを提供する可能性がある。ここで、ユーザ機器は、接続モードにあり、第1の基地局エンティティによってサービスを提供されている間に、第1の基地局エンティティへのおよび/または第1の基地局エンティティからの無線通信リンクの劣化を測定または検出すると、第1の基地局エンティティへのおよび/または第1の基地局エンティティからの無線通信リンクの劣化が十分に強い場合に、無線リンク障害手順を開始し、ユーザ機器が最終的に第1の基地局エンティティの代わりに第2の基地局エンティティによってサービスを提供されるようになる可能性がある。ここで、
--ユーザ機器は、無線リンク閾値表示を受信し、無線リンク閾値表示は、少なくとも1つの無線リンクパラメータに関連し、少なくとも1つの無線リンクパラメータに関する閾値を示し、
--ユーザ機器は、-発生しているデータ送信の連続性を向上させるため、および/または第1の基地局エンティティとの発生しているデータ送信の中断もしくは中断期間を短縮するために-少なくとも1つの無線リンクパラメータに関する測定または判定が、無線リンク閾値表示の閾値と比較してより悪い無線通信リンク品質を示す場合に、無線リンク障害手順の準備段階を開始するようにユーザ機器は構成される。
【0037】
このようなユーザ機器を用いることにより、一方におけるユーザ機器および他方における移動通信ネットワーク、典型的には移動通信ネットワークの基地局エンティティ(以下、通常、第1の基地局エンティティと呼ぶ)の間のデータ送信の連続性を向上させ、および/またはデータ送信の中断もしくは中断期間を短縮することが有利に可能である。
【0038】
さらに、本発明は、移動通信ネットワークのコンピュータまたはネットワークノード上、またはユーザ機器上で、または移動通信ネットワークのネットワークノード上の一部および/またはユーザ機器上の一部で実行されると、移動通信ネットワークまたはユーザ機器のコンピュータまたはネットワークノードに、本発明による方法を実行させるコンピュータ可読プログラムコードを含むプログラムに関する。
【0039】
さらに、本発明は、コンピュータまたは移動通信ネットワークのネットワークノード上で、またはユーザ機器上で、または一部が移動通信ネットワークのネットワークノード上で、および/または一部がユーザ機器上で実行されると、移動通信ネットワークまたはユーザ機器のコンピュータまたはネットワークノードに、本発明による方法を実行させる命令を含むコンピュータ可読媒体に関する。
【0040】
本発明のこれらおよび他の特性、特徴および利点は、本発明の原理を例示する添付の図面に関連して以下の詳細な説明から明らかになる。ここでは、本発明の範囲を限定することなく、例示のみを目的として説明する。以下に引用した参考図は添付図面を参照している。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【
図1】ユーザ機器および複数の基地局エンティティを含む、本発明によるシステムおよび/または移動通信ネットワークの実施形態を概略的に示す。
【
図2】本発明による例示的な通信図を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0042】
本発明は、特定の実施形態および特定の図面を参照して説明されるが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。説明された図面は概略図にすぎず、限定されるものではない。図面では、いくつかの要素のサイズは誇張されていてもよく、説明のために縮尺通りに描かれていない場合がある。
【0043】
単数名詞、例えば、“a”、“an”、“the”を参照する際に不定冠詞または定冠詞が使用される場合、他の何かが特に述べられていない限り、これはその名詞の複数を含む。
【0044】
さらに、明細書及び特許請求の範囲における第1、第2、第3等の用語は、類似の要素を区別するために使用され、必ずしも連続的又は時系列順に記載するために使用されるものではない。そのように使用される用語は、適切な状況下で交換可能であり、本明細書に記載される本発明の実施形態は、本明細書に記載される以外の並びで動作可能であることを理解されたい。
【0045】
本発明によれば、第1のユーザ機器21および第2のユーザ機器22の間の音声通信セッションを確立するための、または確立を促進するための改良された方法が開示される。
【0046】
図1には、本発明によるシステムおよび/または移動通信ネットワーク100の例示的な実施形態が概略的に示されている。移動通信ネットワーク100は、移動通信ネットワーク100に接続されたユーザ機器20を含む。実際には、典型的には、複数のユーザ機器20が存在し、移動通信ネットワーク100に接続されている(または潜在的に接続されている)。典型的には、従来通り、移動通信ネットワーク100は、コアネットワーク120に加えて、(移動)アクセスネットワーク110または無線アクセスネットワーク110を含む。無線アクセスネットワークまたは(移動)アクセスネットワーク110は、無線アクセスネットワークを概略的に表す2つの基地局エンティティ、すなわち第1の基地局エンティティ111および第2の基地局エンティティ112を含むように、概略的および例示的に示されている。第1の基地局エンティティ111は、破線円および参照符号11によって示される第1の無線セルまたは無線カバレッジエリアを有するかまたは無線セルまたは無線カバレッジエリアのサービスを提供する(または対応する)一方、第2の基地局エンティティ112は、同様に破線円および参照符号12によって示される第2の無線セルまたは無線カバレッジエリアを有するかまたは無線セルまたは無線カバレッジエリアのサービスを提供する(または対応する)。ユーザ機器20または(
図1には示されていない)複数のユーザ機器は、通信目的、特にデータ送信などの移動通信ネットワーク100によって提供される通信サービスのために移動通信ネットワーク100を使用する。
【0047】
本発明によれば、本発明の方法、システム、移動通信ネットワーク、および/またはユーザ機器またはクライアントエンティティは、データ送信の連続性を向上させること、および/またはユーザ機器20および移動通信ネットワーク100の間のデータ送信の中断もしくは中断期間を短縮することを提供する。移動通信ネットワーク100は、無線アクセスネットワーク110を含むか、または無線アクセスネットワーク110に割り当てられ、無線アクセスネットワークは、少なくとも第1の基地局エンティティ111および第2の基地局エンティティ112を含み、基地局エンティティ111、112のそれぞれは、ユーザ機器20に潜在的にサービスを提供する。従来公知の無線リンク障害機構によれば、ユーザ機器20は、無線通信リンクの劣化を(接続モードにあり、第1の基地局エンティティ111によってサービスを提供されている間に、第1の基地局エンティティ111へのおよび/または第1の基地局エンティティからの無線通信リンクの少なくとも1つのパラメータを測定または検出することによって)判定することができ、ユーザ機器20は、第1の基地局エンティティへのおよび/または第1の基地局エンティティ111からの無線通信リンクの劣化が十分に強い場合に、無線リンク障害手順を開始する。これにより、ユーザ機器20は、最終的に、第1の基地局エンティティ111の代わりに第2の基地局エンティティ112(または別の基地局エンティティ)によってサービスを提供されることになる可能性がある。
【0048】
本発明によれば、本方法は、以下のステップを含む。
--第1のステップにおいて、ユーザ機器20は、無線リンク閾値表示201を受信し、無線リンク閾値表示201は、少なくとも1つの無線リンク品質パラメータに関連し、少なくとも1つの無線リンク品質パラメータに関する閾値を示す。
--第1のステップに続く第2のステップにおいて、ユーザ機器20は、発生しているデータ送信の連続性を向上させるため、および/または第1の基地局エンティティ111との間で発生しているデータ送信の中断もしくは中断期間を短縮するために、少なくとも1つの無線リンク品質パラメータに関する測定または判定が、無線リンク閾値表示201の閾値と比較してより悪い無線通信リンク品質を示す場合、無線リンク障害手順の準備段階を開始する。
【0049】
本発明の好ましい実施形態によれば、無線リンク閾値表示201だけでなく、無線セルリスト表示202も、ユーザ機器20によって、第1の基地局エンティティ111から受信される。ここで、無線セルリスト表示202は、特に、ユーザ機器20および第1の基地局エンティティ111の間の無線通信リンクが中断された後に、ユーザ機器20に潜在的にサービスを提供する可能性のある無線セルまたは基地局エンティティ(潜在的なターゲットセル)のセットまたはリストに関連している。
【0050】
本発明は、主に、ハンドオーバ手順を実行することができないユーザ機器20(すなわち、ユーザ機器20は、通常、それらの装置カテゴリによってハンドオーバ手順を意図的に実行することができない)、特に狭帯域のモノのインターネット装置および/またはマシンタイプの通信装置に向けられているが、本発明はこれに限定されないが、本発明の適用は、この特定のセルラ無線技術(すなわち、狭帯域のモノのインターネット装置および/またはマシンタイプの通信装置)にとって最も有益である。しかしながら本発明は、LTEやNR(5G)などの他の技術にも適用することができる。
【0051】
図2には、第1の基地局エンティティ111およびユーザ機器20の間の本発明による例示的な通信図が概略的に示されている。この例では、第1の基地局エンティティ111は、無線リンク閾値表示201および無線セルリスト表示202の両方をユーザ機器20に提供または送信する。
【0052】
本発明の好ましい実施形態によれば、ユーザ機器20は、接続モードの間、これらの表示(すなわち、無線リンク閾値表示201及び無線セルリスト表示202)を受信する。これは、本発明によれば、第1の基地局エンティティ111からユーザ機器20へのブロードキャスト送信を使用して提供されるか、または専用の方法で提供される。すなわち、それぞれの表示は、ユーザ機器20に具体的に提供される(一般的に、他のユーザ機器(
図1から
図3には示されていない)に対して、異なる方法、すなわち異なる値に関する表示を提供することになる)。典型的には、無線リンク閾値表示201および/または無線セルリスト表示202を具体的にまたは専用に送信するために、DCCHチャネルを介してRRCシグナリングを使用して、「RLF閾値」(無線リンク閾値表示201)および無線リンク障害手順の間(または後)に考慮される候補セルのセット(無線セルリスト表示202)を提供する。無線リンク閾値表示201の内容は、例えば、RSRP(参照信号受信電力)、SINR(信号対干渉プラス雑音比)等の1つまたは複数の無線リンク品質パラメータを参照する「サービスを提供するセル品質無線リンク障害閾値」であってもよい。さらに、無線セルリスト表示202の一部として、「サービスを提供するセルRLF」のための潜在的なターゲット(無線)セルのセット(例えば、3つの異なる無線セルまたは基地局エンティティ「1」、「2」、および「3」など)、すなわち、ユーザ機器20が第1の基地局エンティティ111に以前に接続されている場合の潜在的ターゲットセルを示し、そして隣接セルのセットのための一組の潜在的ターゲット(無線)セル、すなわち、ユーザ機器20が第1の基地局エンティティ111の隣接セル(例えば、隣接セル「A」、「B」、および「C」)の1つに以前に接続されている場合の複数の潜在的なターゲットセル(例えば、隣接セル「A」からのターゲットとしてセル「1」、「2」、「3」、「4」、隣接セル「B」からのターゲットとしてセル「1」、「4」、「5」、「6」、「7」、および隣接セル「C」からのターゲットとしてセル「4」、「6」、「7」、「8」、および「9」)を表示する。
【0053】
本発明によれば、移動ユーザ機器20に対して、無線リンク品質パラメータのセットまたはその値(例を参照)が、地理的位置または他のトリガ(負荷バランスなど)に応じて、ネットワーク(RAN)によって動的に更新されることがさらに好ましい。
【国際調査報告】