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特表2023-512568ヒンジ付きのふたおよび圧力逃がし弁を備える容器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-27
(54)【発明の名称】ヒンジ付きのふたおよび圧力逃がし弁を備える容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 47/32 20060101AFI20230317BHJP
   A45D 33/00 20060101ALI20230317BHJP
   B65D 47/08 20060101ALI20230317BHJP
   B65D 53/02 20060101ALI20230317BHJP
【FI】
B65D47/32 310
A45D33/00 640
B65D47/08 230
B65D53/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022548002
(86)(22)【出願日】2020-03-05
(85)【翻訳文提出日】2022-08-05
(86)【国際出願番号】 EP2020055914
(87)【国際公開番号】W WO2021175433
(87)【国際公開日】2021-09-10
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391023932
【氏名又は名称】ロレアル
【氏名又は名称原語表記】L’OREAL
【住所又は居所原語表記】14 Rue Royale,75008 PARIS,France
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133086
【弁理士】
【氏名又は名称】堀江 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】マリーヌ・ルアルド
(72)【発明者】
【氏名】リオネル・ドリュジョン
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA12
3E084AB09
3E084BA02
3E084DC03
3E084DC05
3E084FA06
3E084GA06
3E084GB06
3E084HB01
3E084HC10
3E084HD04
3E084JA20
3E084KA19
3E084LG10
(57)【要約】
本体(10)と、ヒンジ(12)によって本体に接続されたふたであって(11)、ふたが閉じられるときに本体の対応する表面(85)に接触するように構成されたエラストマ材料で作られた密封ガスケット(21)と、密封ガスケット(21)と一体であり、容器内の圧力下で空気を逃がすように構成された逃がし弁(40)とを備える、ふた(11)とを備える容器。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器(3)であって、
本体(10)と、
ヒンジ(12)によって前記本体に接続されたふた(11)と、
を備え、
前記ふたは、
前記ふたが閉じられるときに前記本体の対応する表面(85)に接触するように構成されたエラストマ材料で作られた密封性のガスケット(21)と、
密封性の前記ガスケット(21)と一体であり、前記容器内の圧力下で空気を逃がすように構成された逃がし弁(40)と、
を備える、容器(3)。
【請求項2】
前記弁(40)は、休止時に閉じられておりかつ前記容器内の空気の圧力を受けて開く少なくとも1つのスロット(43)を備える、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記スロット(43)は、長さが3mm未満である、請求項2に記載の容器。
【請求項4】
1つのスロット(43)のみを備える、請求項2または3に記載の容器。
【請求項5】
前記ガスケット(21)は、TPE(熱可塑性エラストマ)で作られる、請求項1から4のいずれか一項に記載の容器。
【請求項6】
前記弁(40)は、前記容器(3)の内部に向かって凹状のドーム(60)を有する、請求項1から5のいずれか一項に記載の容器。
【請求項7】
前記ふた(11)は、前記ヒンジ(12)に接続された支持体(14)と、前記支持体(14)に固定され、前記ガスケット(21)を備える密封アセンブリ(20)とを備える、請求項1から6のいずれか一項に記載の容器。
【請求項8】
前記密封アセンブリ(20)は、前記支持体(14)に固定された取付けリング(22)と、環状の前記ガスケット(21)を介して前記取付けリング(22)に接続された底部プレート(23)とを備える、請求項7に記載の容器。
【請求項9】
前記底部プレート(23)は、前記弁(40)が内部を延びる開口部(41)を備え、前記開口部(41)は好ましくは円形である、請求項8に記載の容器。
【請求項10】
前記底部プレート(23)は、前記容器の内部に面するくぼみ(27)を有し、前記弁(40)は、前記くぼみ(27)内の一部のみにわたって延びる、請求項8または9に記載の容器。
【請求項11】
前記弁(40)は、好ましくは前記底部プレートの下部外面と同一平面上に位置するより厚いリム部(61)を備え、前記ドーム(60)の頂点は好ましくは、前記底部プレートの上部外面と同一平面上に位置する、請求項6および請求項8から10のいずれか一項に記載の容器。
【請求項12】
前記弁(40)は中心からずれる、請求項1から11のいずれか一項に記載の容器。
【請求項13】
前記ふた(11)は、前記本体(10)の対応するレリーフ上にスナップ留めされるように構成された舌部(13)を備える、請求項1から11のいずれか一項に記載の容器。
【請求項14】
前記本体(10)は、化粧品を収納する、請求項1から12のいずれか一項に記載の容器。
【請求項15】
請求項1から13のいずれか一項に記載の容器を収容するように構成されたベース(2)とカバー(4)とを備える化粧品コンパクト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、本体と、ヒンジを介して本体に接続されたふたとを備える容器に関する。
【0002】
本発明は、詳細には、限定はしないが、化粧品コンパクトの詰替え品として使用されるように構成され、カバーを備えるケースに収容される容器に関する。
【背景技術】
【0003】
これらの容器は、容器に含まれる化粧品から揮発性化合物が漏れるのを防止するために比較的密封された状態で保管できるようにすべきである。
【0004】
いくつかの容器は完全に気密状態に密閉されるわけではなく、保管時に密封されたパウチに入れておかなければならない。
【0005】
特許文献1で開示された容器のような他の容器は、容器を気密に密閉するための密封手段を備える。この密封手段は、この文献では、作動レバーを備えるばね偏向された弁が設けられたふたを備える。ユーザがレバーを持ち上げて容器を開けると、弁が開かれ、空気が容器に進入し得る。休止時には、弁はばねによって閉構成に維持される。そのような容器は、製造および動作が比較的複雑である。
【0006】
特許文献2は、ふたの開口部にスナップ留めされる逃がし弁を備えるふたを有する化粧品コンパクトを開示している。
【0007】
上記で説明した従来技術の欠点のいくつかまたはすべてを解消しつつ閉構成において所望の密封を実現することのできる容器が依然として必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】韓国登録実用新案第20-0478096公報
【特許文献2】韓国登録実用新案第200354451公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の例示的な実施形態は、
本体と、
好ましくはヒンジによって本体に接続されたふたであって、
ふたが閉じられるときに本体の対応する表面に接触するように構成された、エラストマ材料で作られた密封ガスケットと、
密封ガスケットと一体であり、容器内の圧力下で空気を逃がすように構成された逃がし弁とを備える、ふたとを備える容器に関する。
【0010】
本発明は、容器内部の望ましくない圧力の蓄積を防止しつつ容器をより容易に製造するのを可能にする。圧力下の空気は、複雑なレバー機構の必要なしに任意の時点で逃がし弁を通じて逃げてもよい。さらに、逃がし弁は、ガスケットとともに1回の工程で成形できるので製造が簡単である。
【0011】
本発明によって、ガスケットは、容器の本体に適切に密封接触するように構成される場合があり、したがって、状況によっては、容器を使用前に密封されたパウチに入れておく必要なしに製品を長期的に保管することができる。必要に応じて、さらに密封を向上させるために、容器を密封されたパウチに入れてもよい。
【0012】
弁は好ましくは、休止時に閉じられ、容器内の空気の圧力を受けて開く少なくとも1つのスロットを備える。このスロットは、長さが3mm未満であってもよい。好ましくは、1つのスロットのみが存在する。スロットは、弁の成形工程の後で機械的に切断されてもよい。ガスケットは好ましくは、TPE(熱可塑性エラストマ)で作られる。
【0013】
弁は好ましくは、容器の内部を向かって凹状のドームを有する。このドーム形状によって弁は一方向弁として動作することになり、圧力下の空気が容器の内部から外部へ移動するのを可能にし、内部の圧力が外部の圧力よりも低い場合に外部から内部への空気の移動をある程度妨害する。
【0014】
ふたは好ましくは、ヒンジに接続された支持体と、支持体に固定され、前記ガスケットを備える密封アセンブリとを備える。支持体は、アプリケータパッドを受け入れるためのハウジングを画定してもよい。
【0015】
密封アセンブリは、支持体に固定された取付けリングと、環状のガスケットを介して取付けリングに接続された底部プレートとを備えてもよい。底部プレートは好ましくは、弁が内部を延びる開口部を備え、前記開口部は好ましくは円形である。そのような開口部の直径は6mmから10mmの範囲であってもよい。弁は、底部プレートの下部外面と同一平面上に位置してもよいより厚いリム部を備えてもよい。ドームの頂点は、底部プレートの上部外面と同一平面上に位置してもよい。
【0016】
底部プレートは、容器の内部に面するくぼみを有してもよい。弁は前記くぼみ内の一部にのみ延びてもよい。弁は好ましくは、中心からずらされる。
【0017】
ふたは、本体の対応するレリーフ上にスナップ留めされるように構成された舌部を備えてもよい。
【0018】
本体は好ましくは、ファウンデーションなどの化粧品を収納する。化粧品は、多孔質基板に含浸される液体であってもよい。
【0019】
本発明は、本発明の容器を収容するように構成されたベースとカバーとを備える化粧品コンパクトにも関する。容器は、詰替え品として働き、空になった後取り外されて新しい容器と交換されてもよい。
【0020】
カバーは好ましくは、容器のヒンジの回転軸に垂直な回転軸を中心としてベースにヒンジ留めされる。
【0021】
本発明のさらなる利点は、添付の図面を検討しながら詳細な説明を読んだときに明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】閉構成における、本発明に従って作られた化粧品コンパクトの一例の斜視図である。
図2】開構成における図1のコンパクトを示す図である。
図3】カバーが取り外されたコンパクトを示す図である。
図4】分離された容器を示す図である。
図5】密封アセンブリの底面図である。
図6図5のVI-VIに沿った断面図である。
図7図6の詳細を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1および図2に示す化粧品コンパクト1は、化粧品(図示せず)を含む容器3を受け入れるためのハウジングを画定するベース2を備える。
【0024】
コンパクト1は、ヒンジ9を介してベース2に接続されたカバー4を備える。カバー4は、図示のようにその内面上に鏡6を保持してもよい。
【0025】
容器3は、詰替え品を構成し、この詰替え品が、ベース2から取り外されて新しい詰替え品と交換されてもよい。
【0026】
この目的のために、ベース2は中空であり、それによって、ユーザは、カバー4を開けるときに、容器3の底部に手を届かせて容器3をベースから押し出す。
【0027】
図4に示すように、容器3は、その周囲に溝8を備えてもよく、ベース2は、容器3がベースに挿入されるときに前記溝にスナップ留めされる対応する舌部(図示せず)を有する。
【0028】
ベース2は、ラッチ7を備えてもよく、ラッチ7は、この種の製品において通常そうであるように、ラッチが押されるまでカバー4を密閉位置に維持する。
【0029】
容器3は、本体10と、ヒンジ12を介して本体10に接続されたふた11を備える。
【0030】
ふた11は、ふた11が閉じられるときに本体10の対応する溝にスナップ留めされるように構成された舌部13を、ヒンジ12の反対側に備える。
【0031】
容器3は、それぞれヒンジ12および舌部13がベース2のくぼみ80および81に挿入されることに起因して、ベース2に所定の角度方向に受け入れられる。容器3の向きは、ふた11の回転軸とカバー4の回転軸が垂直になるような向きである。
【0032】
このようにして、カバー4が後方に旋回された後、ユーザは図2に示すようにふた11を横方向に旋回させることによって容器3を開いてもよい。
【0033】
図3に示すように、ふた11は、ユーザが製品を塗布するために指で掴み得るアプリケータパッド82を受け入れるためのハウジング15を画定するカップ状の支持体14を備える。
【0034】
支持体14は、カバー4を開けてコンパクト1を取り扱う間アプリケータパッド82をハウジング15内に維持するためにハウジング15の一部を覆う頂部壁16を備える。
【0035】
ふた11は、支持体14の下方にシールアセンブリ20を備え、シールアセンブリ20は、図5図7では分離して示されている。
【0036】
シールアセンブリ20は、頂部取付けリング22と底部プレート23との間を延びる環状のガスケット21を備える。
【0037】
取付けリング22および底部プレート23は、ポリプロピレン(PP)などの比較的剛性の高い同じプラスチック材料で作られ、一方、ガスケット21は、熱可塑性エラストマ(TPE)などのエラストマ材料で作られる。
【0038】
取付けリング22、底部プレート23、およびガスケット21は好ましくは、二重射出プロセスによって作られ、エラストマ材料が、他の材料を射出した後、他の材料上に成形される。
【0039】
図7に示すように、取付けリング22は、支持体14の対応する溝にスナップ留めされるように構成された環状のリッジ24を取付けリング22の外周上に備える。取付けリング22は、任意の他の方法で支持体14上に固定されてもよく、たとえば、支持体14に接着または溶接されてもよい。
【0040】
底部プレート23は、周囲領域28によって囲まれた中央くぼみ27を有し、中央くぼみ27の外径はガスケット21の外径未満である。
【0041】
ガスケット21は、周囲領域28の頂部30と底部31との間に挟まれる。
【0042】
ガスケット21は、取付けリング22の内側面84に接続される。
【0043】
ガスケット21は、ふた11が閉じられるときに本体10にぴったりと接触するように構成された外面34を有する。
【0044】
外面34は、図7に示すように断面がわずかに凸状であってもよく、または環状のボスなどの所望のシールが得られるように構成された任意の他の外形を有してもよい。
【0045】
ガスケット21は、外面34の反対側の内面37上で適用されてもよい。ふた11が閉じられると、ガスケット21と本体10上のガスケット21に対応するシート85との接触が密であることに起因して容器3にいくらかの空気が閉じ込められたままになる。
【0046】
本体10における舌部13に対応するレリーフに対する舌部13によるスナップ係合の保持力はかなり弱く、本発明による容器3に逃がし弁40が設けられていなければ、容器3に閉じ込められた空気の圧力がふた11を押し開けるのを妨げられない。
【0047】
逃がし弁40は、底部プレート23の対応する開口部41内を延び、容器3の内部に向かって凹状のドーム60を有する。ドーム60は、図示のように底部31の外面と同一平面上に位置してもよいより厚いリム部61に、ドーム60の周囲において接続される。
【0048】
ドーム60の頂点87は、図6に示すように、頂部30の外面86および底部プレート23の中央領域と実質的に同一平面上に位置してもよい。
【0049】
逃がし弁40は、ドームの頂部を通って延びるスロット43を備える。このスロット43は、容器3内部の圧力が所定の値を超えない限り閉じたままである。ドーム60は、容器3内の圧力の蓄積に応じて変形し、スロット43が開き、したがって、圧力下の空気が外部に逃げることを可能にする。
【0050】
逃がし弁40は好ましくは、前記二重射出プロセスの間にガスケット21と同じエラストマ材料で作られる。
【0051】
開口部41は、周囲領域28に近接しており、逃がし弁40は、周囲領域28の頂部30と底部31との間に挟まれたガスケット21の部分に接続される。
【0052】
このようにして、エラストマ材料は、二重射出プロセスの間、逃がし弁40を成形するために開口部41の領域を容易に流れることができる。
【0053】
底部プレート23の壁は、くぼみ27を周囲領域28の底部31に接続するように面取りされている。
【0054】
弁40は、くぼみ27内の一部に延びている。
【0055】
図5に示すように、底部プレート23は、くぼみ27の円形輪郭の半径方向内側に位置する弁40の部分を囲む隆起した半円部68を備える。半円部68も面取りされており、周囲領域28の面取りと連続している。
【0056】
底部プレート23の射出点はその中央に配置されてもよい。
【0057】
底部プレート23は、二重射出プロセスの間エラストマ材料を射出するためのゲート50を備えてもよい。
【0058】
このゲート50は、逃がし弁40の反対側の周囲領域28の底部31上に位置してもよい。
【0059】
開口部41の直径は6mmから10mmの範囲であり、たとえば8mmであってもよい。
【0060】
ドーム60の直径は、開口部41の直径よりもたとえば2mm小さい。
【0061】
本発明は、開示された実施形態に制限されず、多数の変形実施形態を包含する。たとえば、ふた11は異なるように作られてもよい。シールアセンブリ20は、アプリケータパッド支持体14に異なるように接続されてもよい。
【符号の説明】
【0062】
1 化粧品コンパクト
2 ベース
3 容器
4 カバー
6 鏡
7 ラッチ
8 溝
9 ヒンジ
10 本体
11 ふた
12 ヒンジ
13 舌部
14 支持体
15 ハウジング
16 頂部壁
20 シールアセンブリ
21 ガスケット
22 取付けリング
23 底部プレート
24 リッジ
27 中央くぼみ
28 周囲領域
30 頂部
31 底部
34 外面
37 内面
40 逃がし弁
41 開口部
43 スロット
50 ゲート
60 ドーム
61 リム部
68 半円部
80、81 くぼみ
82 アプリケータパッド
84 内側面
85 シート
87 頂点
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2022-08-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器(3)であって、
本体(10)と、
ヒンジ(12)によって前記本体に接続されたふた(11)と、
を備え、
前記ふたは、
前記ふたが閉じられるときに前記本体の対応する表面(85)に接触するように構成されたエラストマ材料で作られた密封性のガスケット(21)と、
密封性の前記ガスケット(21)と一体であり、前記容器内の圧力下で空気を逃がすように構成された逃がし弁(40)と、
を備える、容器(3)。
【請求項2】
前記弁(40)は、休止時に閉じられておりかつ前記容器内の空気の圧力を受けて開く少なくとも1つのスロット(43)を備える、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記スロット(43)は、長さが3mm未満である、請求項2に記載の容器。
【請求項4】
1つのスロット(43)のみを備える、請求項2または3に記載の容器。
【請求項5】
前記ガスケット(21)は、TPE(熱可塑性エラストマ)で作られる、請求項に記載の容器。
【請求項6】
前記弁(40)は、前記容器(3)の内部に向かって凹状のドーム(60)を有する、請求項に記載の容器。
【請求項7】
前記ふた(11)は、前記ヒンジ(12)に接続された支持体(14)と、前記支持体(14)に固定され、前記ガスケット(21)を備える密封アセンブリ(20)とを備える、請求項に記載の容器。
【請求項8】
前記密封アセンブリ(20)は、前記支持体(14)に固定された取付けリング(22)と、環状の前記ガスケット(21)を介して前記取付けリング(22)に接続された底部プレート(23)とを備える、請求項7に記載の容器。
【請求項9】
前記底部プレート(23)は、前記弁(40)が内部を延びる開口部(41)を備え、前記開口部(41)は好ましくは円形である、請求項8に記載の容器。
【請求項10】
前記底部プレート(23)は、前記容器の内部に面するくぼみ(27)を有し、前記弁(40)は、前記くぼみ(27)内の一部のみにわたって延びる、請求項8または9に記載の容器。
【請求項11】
前記弁(40)は、より厚いリム部(61)を備える、請求項6および請求項8に記載の容器。
【請求項12】
前記より厚いリム部(61)は、前記底部プレート(23)の下部外面と同一平面上に位置する、請求項11に記載の容器。
【請求項13】
前記ドーム(60)の頂点は、前記底部プレート(23)の上部外面と同一平面上に位置する、請求項11に記載の容器。
【請求項14】
前記弁(40)は中心からずれる、請求項1に記載の容器。
【請求項15】
前記ふた(11)は、前記本体(10)の対応するレリーフ上にスナップ留めされるように構成された舌部(13)を備える、請求項1に記載の容器。
【請求項16】
前記本体(10)は、化粧品を収納する、請求項1に記載の容器。
【請求項17】
請求項1に記載の容器を収容するように構成されたベース(2)とカバー(4)とを備える化粧品コンパクト。
【国際調査報告】