(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-28
(54)【発明の名称】測定制御方法、ネットワーク機器及び端末機器
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20230320BHJP
H04W 72/044 20230101ALI20230320BHJP
H04W 52/02 20090101ALI20230320BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W72/04 130
H04W52/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022540359
(86)(22)【出願日】2019-12-30
(85)【翻訳文提出日】2022-07-22
(86)【国際出願番号】 CN2019130171
(87)【国際公開番号】W WO2021134340
(87)【国際公開日】2021-07-08
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100120385
【氏名又は名称】鈴木 健之
(72)【発明者】
【氏名】フー、ロンイー
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067AA43
5K067DD34
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067LL11
(57)【要約】
本開示は、ネットワーク機器が端末機器へ補助メッセージを送信するステップを含み、前記補助メッセージは、前記端末機器のモビリティ測定行為を調整するためのものである測定制御方法、端末機器、ネットワーク機器、チップ、コンピュータ可読記憶媒体、コンピュータプログラム製品及びコンピュータプログラムを開示する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定制御方法であって、
ネットワーク機器が端末機器へ補助メッセージを送信するステップを含み、前記補助メッセージは、前記端末機器のモビリティ測定行為を調整するためのものである
測定制御方法。
【請求項2】
前記補助メッセージは、測定周波数点、オン又はオフする測定種類、及び調整の測定時間のうちの少なくとも1つを指示するためのものである
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記補助メッセージは、改修又は削除される少なくとも1組の測定周波数点を表す番号、又は、改修又は削除される少なくとも1つの測定対象を表す番号を含み、前記測定対象に前記測定周波数点が含まれる
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記補助メッセージは、少なくとも1種の測定種類をオンする指示、又は、少なくとも1種の測定種類をオフする指示を含む
請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記補助メッセージは、測定時間の増加減少ファクター、測定時間における測定サンプルの変化後の回数値、及びタイマーの作動状態を調整する指示のうちの1つを含み、
前記測定に対応するタイマーは測定の時間長を制御するためのものである
請求項2-4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記のタイマーの作動状態を調整する指示は、端末のタイマーをオンする指示、端末のタイマーをオフする指示又は端末のタイマーを一時停止する指示を含む
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記補助メッセージは、マスタ情報ブロックMIB、システム情報ブロックSIB、下り制御情報DCI及び無線リソース制御RRCシグナリングのうちの1つによって搬送される
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は、前記ネットワーク機器がM個の補助メッセージを生成するステップを更に含み、Mが1以上の整数であり、
前記M個の補助メッセージのうち、異なる補助メッセージの関連情報が異なり、
前記補助メッセージの関連情報は、
補助メッセージに対応する周波数帯、補助メッセージに対応する端末機器、補助メッセージに対応する端末機器グループ、補助メッセージに対応する端末機器の種類、補助メッセージに対応する端末機器の電力レベル、補助メッセージに対応するセルグループ、補助メッセージに対応するエリア、補助メッセージに対応する時間帯のうちの少なくとも1つである
請求項1-7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記ネットワーク機器が端末機器へ補助メッセージを送信するステップは、
第1所定条件を満たした場合、前記ネットワーク機器が前記端末機器へ前記M個の補助メッセージのうちの前記補助メッセージを送信するステップを含む
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1所定条件は、
現在時間が前記補助メッセージに対応する送信時間帯又は受信時間帯であることと、
前記端末機器所在エリアが前記補助メッセージに対応する送信エリア又は受信エリアであることのうちの少なくとも1つである
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ネットワーク機器が端末機器へ補助メッセージを送信するステップは、
前記ネットワーク機器がカバレッジ範囲における少なくとも1つのエリアのうちの各エリア内の少なくとも1つの機器へ前記各エリアに対応する補助メッセージをブロードキャスト又はマルチキャストするステップを含み、
前記少なくとも1つの機器に前記端末機器が含まれる
請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記ネットワーク機器が端末機器へ補助メッセージを送信するステップは、
前記ネットワーク機器が前記端末機器の関連情報に基づいて、前記端末機器へ対応する補助メッセージを送信することを決定するステップを含む
請求項8又は9に記載の方法。
【請求項13】
前記端末機器の関連情報は、
端末機器の種類、端末機器の電力レベル、端末機器の所在位置、端末機器の所在端末機器グループ、端末機器の所在位置に対応するセルグループ、端末機器の使用する周波数、端末機器の識別子のうちの少なくとも1つを含む
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
測定制御方法であって、
端末機器がネットワーク機器から送信された補助メッセージを受信するステップを含み、前記補助メッセージは、前記端末機器のモビリティ測定行為を調整するためのものである、測定制御方法。
【請求項15】
前記補助メッセージは、測定周波数点、オン又はオフする測定種類、及び調整の測定時間のうちの少なくとも1つを指示するためのものである
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記補助メッセージは、改修又は削除される少なくとも1組の測定周波数点を表す番号、又は、改修又は削除される少なくとも1つの測定対象を表す番号を含み、前記測定対象に前記測定周波数点が含まれる
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記補助メッセージは、少なくとも1種の測定種類をオンする指示、又は、少なくとも1種の測定種類をオフする指示を含む
請求項15又は16に記載の方法。
【請求項18】
前記補助メッセージは、測定時間の増加減少ファクター、測定時間における測定サンプルの変化後の回数値、及びタイマーの作動状態を調整する指示のうちの1つを含み、前記測定に対応するタイマーは測定の時間長を制御するためのものである
請求項15-17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記のタイマーの作動状態を調整する指示は、端末のタイマーをオンする指示、端末のタイマーをオフする指示又は端末のタイマーを一時停止する指示を含む
請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記補助メッセージは、マスタ情報ブロックMIB、システム情報ブロックSIBによって搬送され、又はDCIによって搬送され、又はRRCシグナリングによって搬送される
請求項14に記載の方法。
【請求項21】
前記端末機器がネットワーク機器へ前記端末機器の関連情報を送信するステップを更に含む
請求項14-20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記端末機器の関連情報は、
端末機器の種類、端末機器の電力レベル、端末機器の所在位置、端末機器の所在端末機器グループ、端末機器の所在位置に対応するセルグループ、端末機器の使用する周波数、端末機器の識別子のうちの少なくとも1つを含む
請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記方法は、
前記端末機器が第2所定条件を満たした場合、前記補助メッセージに基づいて測定するステップを更に含み、
前記第2所定条件は、
前記端末機器の周波数帯が前記補助メッセージに対応する周波数帯であることと、
前記端末機器が補助メッセージにより指示された端末機器であることと、
前記端末機器の所在する端末機器グループが前記補助メッセージに対応する端末機器グループであることと、
前記端末機器の種類が前記補助メッセージに対応する端末機器の種類であることと、
前記端末機器の電力レベルが前記補助メッセージに対応する端末機器の電力レベルであることと、
前記端末機器の所在セルグループが前記補助メッセージに対応するセルグループであることと、
前記端末機器の所在位置が前記補助メッセージに対応する測定エリア内の位置であることと、
現在時間が前記補助メッセージに対応する測定時間帯であることとのうちの少なくとも1つを含む
請求項14-20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
前記端末機器が第3所定条件を満たした他の端末機器へ前記補助メッセージを送信するステップを更に含み、
前記第3所定条件は、
前記他の端末機器の使用する周波数帯が前記補助メッセージに対応する周波数帯であることと、
前記他の端末機器が補助メッセージにより指示された端末機器であることと、
前記他の端末機器の所在する端末機器グループが前記補助メッセージに対応する端末機器グループであることと、
前記他の端末機器の種類が前記補助メッセージに対応する端末機器の種類であることと、
前記他の端末機器の電力レベルが前記補助メッセージに対応する端末機器の電力レベルであることと、
前記他の端末機器の所在セルグループが前記補助メッセージに対応するセルグループであることと、
前記他の端末機器の所在位置が前記補助メッセージに対応する測定エリア内の位置であることと、
現在時間が前記補助メッセージに対応する測定時間帯であることとのうちの少なくとも1つを含む
請求項14-20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
前記端末機器がネットワーク機器から送信された前記補助メッセージに基づいて、
少なくとも1組の測定周波数点を改修した後、改修後の測定周波数点に基づいて測定し、又は測定周波数点を削除した後の残りの測定周波数点を測定する処理と、
少なくとも1種の測定種類に対応する測定をオンする処理と、
少なくとも1種の測定種類に対応する測定をオフし、残りの測定種類を測定する処理と、
調整後の測定時間に基づいて測定する処理とのうちの少なくとも1つを実行するステップを更に含む
請求項14-20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
調整後の測定時間に基づいて測定するステップは、
測定時間の増加減少ファクターを採用して測定時間を増加又は減少し、増加又は減少後の測定時間を採用して測定するステップと、
測定時間における測定サンプルの変化後の回数値を採用して、測定サンプルの測定を行う回数を決定して、決定された前記回数に基づいて測定するステップと、
タイマーの作動状態を調整する指示に基づいて、タイマーの作動状態を調整し、調整後のタイマーによる制御に基づいて測定するステップとのうちの1つを含む
請求項25に記載の方法。
【請求項27】
タイマーの作動状態を調整する指示に基づいて、変化後のタイマーを決定し、変化後のタイマーによる制御に基づいて測定するステップは、
端末のタイマーをオフする指示に基づいて、タイマーをオフすると決定して測定を停止するステップと、
端末のタイマーをオンする指示に基づいてタイマーをオンすると決定して測定を開始するステップと、
端末のタイマーを一時停止する指示に基づいてタイマーを一時停止すると決定して測定を停止するステップとのうちの1つを含む
請求項26に記載の方法。
【請求項28】
ネットワーク機器であって、
端末機器へ補助メッセージを送信する第1通信ユニットを含み、前記補助メッセージは、前記端末機器のモビリティ測定行為を調整するためのものである、ネットワーク機器。
【請求項29】
前記補助メッセージは、測定周波数点、オン又はオフする測定種類、及び調整の測定時間のうちの少なくとも1つを指示するためのものである
請求項28に記載のネットワーク機器。
【請求項30】
前記補助メッセージは、改修又は削除される少なくとも1組の測定周波数点を表す番号、又は、改修又は削除される少なくとも1つの測定対象を表す番号を含み、前記測定対象に前記測定周波数点が含まれる
請求項29に記載のネットワーク機器。
【請求項31】
前記補助メッセージは、少なくとも1種の測定種類をオンする指示、又は、少なくとも1種の測定種類をオフする指示を含む
請求項29又は30に記載のネットワーク機器。
【請求項32】
前記補助メッセージは、測定時間の増加減少ファクター、測定時間における測定サンプルの変化後の回数値、及びタイマーの作動状態を調整する指示のうちの1つを含み、前記測定に対応するタイマーは測定の時間長を制御するためのものである
請求項29-31のいずれか一項に記載のネットワーク機器。
【請求項33】
前記のタイマーの作動状態を調整する指示は、端末のタイマーのオン、オフ又は一時停止を含む
請求項32に記載のネットワーク機器。
【請求項34】
前記補助メッセージは、マスタ情報ブロックMIB、システム情報ブロックSIBによって搬送され、又は下り制御情報DCIによって搬送され、又は無線リソース制御RRCシグナリングによって搬送される
請求項28に記載のネットワーク機器。
【請求項35】
M個の補助メッセージを生成する第1処理ユニットを更に含み、Mが1以上の整数であり、
前記M個の補助メッセージのうち、異なる補助メッセージの関連情報が異なり、
前記補助メッセージの関連情報は、
補助メッセージに対応する周波数帯、補助メッセージに対応する端末機器、補助メッセージに対応する端末機器グループ、補助メッセージに対応する端末機器の種類、補助メッセージに対応する端末機器の電力レベル、補助メッセージに対応するセルグループ、補助メッセージに対応するエリア、補助メッセージに対応する時間帯のうちの少なくとも1つを含む
請求項28-34のいずれか一項に記載のネットワーク機器。
【請求項36】
前記第1通信ユニットは、第1所定条件を満たした場合、前記端末機器へ前記M個の補助メッセージのうちの少なくとも一部の補助メッセージを送信する
請求項35に記載のネットワーク機器。
【請求項37】
前記第1所定条件は、
現在時間が前記補助メッセージに対応する送信時間帯又は受信時間帯であることと、
前記端末機器所在エリアが前記少なくとも一部の補助メッセージに対応する送信エリア又は受信エリアであることのうちの少なくとも1つである
請求項36に記載のネットワーク機器。
【請求項38】
前記第1通信ユニットは、カバレッジ範囲における少なくとも1つのエリアのうちの各エリア内の少なくとも1つの機器へ前記各エリアに対応する補助メッセージをブロードキャスト又はマルチキャストし、
前記少なくとも1つの機器に前記端末機器が含まれる
請求項35に記載のネットワーク機器。
【請求項39】
前記第1通信ユニットは、端末機器の関連情報に基づいて、前記端末機器へ対応する補助メッセージを送信することを決定する
請求項35又は36に記載のネットワーク機器。
【請求項40】
前記端末機器の関連情報は、
端末機器の種類、端末機器の電力レベル、端末機器の所在位置、端末機器の所在端末機器グループ、端末機器の所在位置に対応するセルグループ、端末機器の使用する周波数、端末機器の識別子のうちの少なくとも1つを含む
請求項39に記載のネットワーク機器。
【請求項41】
端末機器であって、
ネットワーク機器から送信された補助メッセージを受信する第2通信ユニットを含み、
前記補助メッセージは、前記端末機器のモビリティ測定行為を調整するためのものである、端末機器。
【請求項42】
前記補助メッセージは、測定周波数点、オン又はオフする測定種類、及び調整の測定時間のうちの少なくとも1つを指示するためのものである
請求項41に記載の端末機器。
【請求項43】
前記補助メッセージは、改修又は削除される少なくとも1組の測定周波数点を表す番号、又は、改修又は削除される少なくとも1つの測定対象を表す番号を含み、前記測定対象に前記測定周波数点が含まれる
請求項42に記載の端末機器。
【請求項44】
前記補助メッセージは、少なくとも1種の測定種類をオンする指示、又は、少なくとも1種の測定種類をオフする指示を含む
請求項42又は43に記載の端末機器。
【請求項45】
前記補助メッセージは、測定時間の増加減少ファクター、測定時間における測定サンプルの変化後の回数値、及びタイマーの作動状態を調整する指示のうちの1つを含み、前記測定に対応するタイマーは測定の時間長を制御するためのものである
請求項42-44のいずれか一項に記載の端末機器。
【請求項46】
前記のタイマーの作動状態を調整する指示は、端末のタイマーをオンする指示、端末のタイマーをオフする指示又は端末のタイマーを一時停止する指示を含む
請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記補助メッセージは、MIBによって搬送され、又はSIBによって搬送され、又はDCIによって搬送され、又はRRCシグナリングによって搬送される
請求項41に記載の端末機器。
【請求項48】
前記第2通信ユニットは、ネットワーク機器へ前記端末機器の関連情報を送信する
請求項41-47のいずれか一項に記載の端末機器。
【請求項49】
前記端末機器の関連情報は、
端末機器の種類、端末機器の電力レベル、端末機器の電力レベル、端末機器の所在位置、端末機器の所在端末機器グループ、端末機器の所在位置に対応するセルグループ、端末機器の使用する周波数、端末機器の識別子のうちの少なくとも1つを含む
請求項48に記載の端末機器。
【請求項50】
前記第2通信ユニットは、第2所定条件を満たした場合、前記補助メッセージに基づいて測定し、
記第2所定条件は、
前記端末機器の周波数帯が前記補助メッセージに対応する周波数帯であることと、
前記端末機器が補助メッセージにより指示された端末機器であることと、
前記端末機器の所在する端末機器グループが前記補助メッセージに対応する端末機器グループであることと、
前記端末機器の種類が前記補助メッセージに対応する端末機器の種類であることと、
前記端末機器の電力レベルが前記補助メッセージに対応する端末機器の電力レベルであることと、
前記端末機器の所在セルグループが前記補助メッセージに対応するセルグループであることと、
前記端末機器の所在位置が前記補助メッセージに対応する測定エリア内の位置であることと、
現在時間が前記補助メッセージに対応する測定時間帯であることとのうちの少なくとも1つを含む
請求項41-49のいずれか一項に記載の端末機器。
【請求項51】
前記第2通信ユニットは、第3所定条件を満たした他の端末機器へ前記補助メッセージを送信し、
前記第3所定条件は、
前記他の端末機器の使用する周波数帯が前記補助メッセージに対応する周波数帯であることと、
前記他の端末機器が補助メッセージにより指示された端末機器であることと、
前記他の端末機器の所在する端末機器グループが前記補助メッセージに対応する端末機器グループであることと、
前記他の端末機器の種類が前記補助メッセージに対応する端末機器の種類であることと、
前記他の端末機器の電力レベルが前記補助メッセージに対応する端末機器の電力レベルであることと、
前記他の端末機器の所在セルグループが前記補助メッセージに対応するセルグループであることと、
前記他の端末機器の所在位置が前記補助メッセージに対応する測定エリア内の位置であることと、
現在時間が前記補助メッセージに対応する測定時間帯であることとのうちの少なくとも1つを含む
請求項41-49のいずれか一項に記載の端末機器。
【請求項52】
前記第2通信ユニットは、ネットワーク機器から送信された前記補助メッセージに基づいて、
少なくとも1組の測定周波数点を改修又は削除した後、改修後の測定周波数点を測定し、又は測定周波数点を削除した後の残りの測定周波数点を測定する処理と、
少なくとも1種の測定種類に対応する測定をオンする処理と、
少なくとも1種の測定種類に対応する測定をオフし、残りの測定種類を測定する処理と、
変化後の測定時間に基づいて測定する処理とのうちの少なくとも1つを実行する
請求項41-49のいずれか一項に記載の端末機器。
【請求項53】
前記第2通信ユニットは、
測定時間の増加減少ファクターを採用して測定時間を増加又は減少し、増加又は減少後の測定時間を採用して測定するステップと、
測定時間における測定サンプルの変化後の回数値を採用して、測定サンプルの測定を行う回数を決定して、決定された前記回数に基づいて測定するステップと、
タイマーの作動状態を調整する指示に基づいて、変化後のタイマーを決定し、変化後のタイマーによる制御に基づいて測定するステップとのうちの1つを実行する
請求項52に記載の端末機器。
【請求項54】
前記第2通信ユニットは、
端末のタイマーをオフする指示に基づいて、タイマーをオフすると決定して測定を停止するステップと、
端末のタイマーをオンする指示に基づいてタイマーをオンすると決定して測定を開始するステップと、
端末のタイマーを一時停止する指示に基づいてタイマーを一時停止すると決定して測定を停止するステップとのうちの1つを実行する
請求項53に記載の端末機器。
【請求項55】
プロセッサと、プロセッサにおいて実行可能なコンピュータプログラムを記憶するためのメモリとを含むネットワーク機器であって、
このメモリはコンピュータプログラムを記憶するためのものであり、前記プロセッサは前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行して、請求項1-13のいずれか一項に記載の方法を実行するためのものである、ネットワーク機器。
【請求項56】
プロセッサと、プロセッサにおいて実行可能なコンピュータプログラムを記憶するためのメモリとを含む端末機器であって、
このメモリはコンピュータプログラムを記憶するためのものであり、前記プロセッサは前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行して、請求項14-27のいずれか一項に記載の方法を実行するためのものである、端末機器。
【請求項57】
チップであって、
メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行して、前記チップを装着した機器に請求項1-13のいずれか一項に記載の方法を実行させるためのプロセッサを含む、チップ。
【請求項58】
チップであって、
メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行して、前記チップを装着した機器に請求項14-27のいずれか一項に記載の方法を実行させるためのものプロセッサを含む、チップ。
【請求項59】
コンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムはコンピュータに請求項1-27のいずれか一項に記載の方法を実行させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項60】
コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品であって、このコンピュータプログラム命令はコンピュータに請求項1-27のいずれか一項に記載の方法を実行させる、コンピュータプログラム製品。
【請求項61】
コンピュータに請求項1-27のいずれか一項に記載の方法を実行させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理の技術分野に関し、特に、測定制御方法、ネットワーク機器、端末機器、チップ、コンピュータ可読記憶媒体、コンピュータプログラム製品及びコンピュータプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
通信技術において、端末のセルへの接続又は他の通信フローの処理で、一般に測定及び報告の処理が行われる。測定及び報告の処理で、ネットワーク機器により端末機器に対して構成される測定構成に基づいて、端末機器は、対応する測定周波数点、対応する基準信号に対して測定を行い、そして測定した測定結果を報告する。しかしながら、このような測定の処理方式においては、測定効果又は通信効果に影響せずに、端末機器の測定及び報告による電力消費を減少することができないため、端末の省エネ効果を保証することができない。
【発明の概要】
【0003】
上記技術的問題を解決するために、本開示の実施例は、測定制御方法、ネットワーク機器、端末機器、チップ、コンピュータ可読記憶媒体、コンピュータプログラム製品及びコンピュータプログラムを提供する。
【0004】
第1様態では、
ネットワーク機器が端末機器へ補助メッセージを送信するステップを含み、前記補助メッセージは、前記端末機器のモビリティ測定行為を調整するためのものである測定制御方法を提供する。
【0005】
第2様態では、
端末機器がネットワーク機器から送信された補助メッセージを受信するステップを含み、前記補助メッセージは、前記端末機器のモビリティ測定行為を調整するためのものである測定制御方法を提供する。
【0006】
第3様態では、
端末機器へ補助メッセージを送信する第1通信ユニットを含み、前記補助メッセージは、前記端末機器のモビリティ測定行為を調整するためのものであるネットワーク機器を提供する。
【0007】
第4様態では、
ネットワーク機器から送信された補助メッセージを受信する第2通信ユニットを含み、前記補助メッセージは、前記端末機器のモビリティ測定行為を調整するためのものである端末機器を提供する。
【0008】
第5様態では、プロセッサと、プロセッサにおいて実行可能なコンピュータプログラムを記憶するためのメモリとを含むネットワーク機器であって、
このメモリはコンピュータプログラムを記憶するためのものであり、前記プロセッサは前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行して、上記方法のステップを実行するためのものであるネットワーク機器を提供する。
【0009】
第6様態では、プロセッサと、プロセッサにおいて実行可能なコンピュータプログラムを記憶するためのメモリとを含む端末機器であって、
このメモリはコンピュータプログラムを記憶するためのものであり、前記プロセッサは前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行して、上記方法のステップを実行するためのものである端末機器を提供する。
【0010】
第7様態では、チップであって、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行して、前記チップを装着した機器に上記の方法を実行させるためのプロセッサを含むチップを提供する。
【0011】
第8様態では、コンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムはコンピュータに上記方法のステップを実行させるコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0012】
第9様態では、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品であって、このコンピュータプログラム命令はコンピュータに上記の方法を実行させるコンピュータプログラム製品を提供する。
【0013】
第10様態では、コンピュータに上記の方法を実行させるコンピュータプログラムを提供する。
【0014】
上記解決手段を採用することによって、ネットワーク機器は、一部の測定時間を減少し、及び/又は、一部の測定周波数点を減少し、及び/又は、一部の測定種類の測定を停止するように端末機器を制御でき、そのようにして、頻繁に測定する必要がない場合、端末機器に一部の測定を減少させることができ、それによって、端末機器の使用に影響を与えずに、端末の消費電力を節約する効果を達成することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1-1】本開示の実施例による通信システムの構成の第1模式図である。
【
図2】本開示の実施例による測定制御方法の第1フローチャートである。
【
図3】本開示の実施例による測定制御方法の第2フローチャートである。
【
図5】本開示の実施例のいくつかの場面の模式図である。
【
図6】本開示の実施例のいくつかの場面の模式図である。
【
図7】本開示の実施例によるネットワーク機器の構成の模式図である。
【
図8】本開示の実施例による端末機器の構成の模式図である。
【
図9】本開示の実施例による通信機器の構成の模式図である。
【
図10】本願の実施例によるチップの模式的なブロック図である。
【
図11】本願の実施例による通信システムの構成の第2模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本開示の実施例の特徴と技術内容をより詳細に理解できるように、以下では、図面を参照しながら本開示の実施例の実現を詳細に記述し、添付された図面は参照と説明のためのものに過ぎず、本開示の実施例を限定するものとならない。
【0017】
以下において、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術的解決手段を説明し、当然ながら、説明される実施例は本願の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく、得られた他の全ての実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0018】
本願の実施例の技術的解決手段は、例えば、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション(Global System of Mobile communication:GSM)システム、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access:CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access:WCDMA)システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service:GPRS)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution:LTE)システム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex:FDD)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex:TDD)、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunication System:UMTS)、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(Worldwide Interoperability for Microwave Access:WiMAX)通信システム又は5Gシステム等の各種の通信システムに応用可能である。
【0019】
例として、本願の実施例で応用される通信システム100は
図1-1に示す通りであってよい。この通信システム100はネットワーク機器110を含んでよく、ネットワーク機器110はUE120(或いは、通信端末機器、端末機器と呼ばれる)と通信する機器であってよい。ネットワーク機器110は特定の地理エリアを通信可能にカバレッジすることができ、このカバレッジエリアにあるUEと通信可能である。選択可能に、このネットワーク機器110は、GSMシステム又はCDMAシステム内のネットワーク機器(Base Transceiver Station:BTS)であっても、WCDMAシステム内のネットワーク機器(NodeB:NB)であっても、LTEシステム内の進化型ネットワーク機器(Evolutional Node B:eNB又はeNodeB)であってもよく、又はクラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network:CRAN)内の無線コントローラであり、或いは、このネットワーク機器はモバイル交換センタ、中継局、アクセスポイント、車載機器、ウェアラブル機器、ハブ、交換機、ブリッジ、ルータ、5Gネットワーク内のネットワーク側機器又は未来進化公衆陸上移動体ネットワーク(Public Land Mobile Network:PLMN)内のネットワーク機器等であってもよい。
【0020】
この通信システム100はネットワーク機器110のカバレッジ範囲にある少なくとも1つのUE120を更に含む。ここで使用される「UE」としては、例えば公衆電話交換回線網(Public Switched Telephone Networks:PSTN)、デジタル加入者線(Digital Subscriber Line:DSL)、デジタルケーブル、直接ケーブルのような有線経路を経由して接続されるもの、及び/又は、別のデータ接続/ネットワークを経由して接続されるもの、及び/又は、無線インタフェース、例えばセルラネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network:WLAN)、例えばDVB-Hネットワークのデジタルテレビネットワーク、衛星ネットワーク、AM-FMブロードキャスト送信機を経由して接続されるもの、及び/又は、別のUEにおける通信信号を受信/送信するように設置された装置、及び/又は、モノのインターネット(Internet of Things:IoT)機器を含むが、それらに限定されない。無線インタフェースによって通信するように設置されるUEは「無線通信端末機器」、「無線端末機器」又は「携帯端末機器」と呼んでもよい。
【0021】
選択可能に、UE120の間で端末機器間接続(Device to Device:D2D)通信が可能である。
【0022】
関連技術において、IDLE状態とinactive状態にあるUEの隣接セル測定行為は、システムブロードキャストメッセージ内の関連パラメータに左右される。例えば、同じ周波数測定の起動に関しては、サービングセルのSrxlev>SIntraSearchP、且つサービングセルのSqual>SIntraSearchQである場合、同じ周波数の隣接セルの測定を起動することがなく、そうでない場合、同じ周波数の隣接セルの測定を起動する。同じ優先度又は低い優先度の異周波数測定に関しては、サービングセルのSrxlev>SnonIntraSearchP、且つサービングセルのSqual>SnonIntraSearchQである場合、同じ優先度又は低い優先度の異周波数測定を起動することがなく、そうでない場合、起動する。高い優先度の異周波数測定については、その測定を常に起動する。
【0023】
システムメッセージSIB1及びネットワーク補助メッセージNS(network signalling)に関しては、端末が新しいセルに入った時に記憶されたSIを使用することができ、Area(エリア)IDとValueTag識別子により、記憶されたSIが有効か否かを判断し、記憶されたSIが失効である場合、通常のフローでSIを取得する。
【0024】
主な測定基準信号はNR-SSB及び/又はCSI-RSを含み、
測定レポートはプライマリセルとセカンダリセルのRSRP/RSRQ等のセルレベルの測定量を含み、
測定レポートはセルのホワイトリスト及びブラックリストを含み、
イベントA1-A6によりトリガされる測定報告をサポートすることができる。
【0025】
ハンドオーバーのフローについては
図1-2を参照し、ステップ0とステップ1において、ハンドオーバー前の測定及び報告が示されている。
【0026】
本明細書の用語の「システム」と「ネットワーク」が本明細書で一般に置き換えて使用できることは理解すべきである。本明細書の用語の「及び/又は」は、関連対象の関連関係を記述するためのものに過ぎず、3種の関係が存在可能であることを示し、例えば、A及び/又はBは、Aが単独して存在し、AとBが同時に存在し、Bが単独して存在するという3種の場合を示してもよい。また、本明細書における符号の「/」は、一般的には前後の関連対象が「又は」という関係にあることを意味する。
【0027】
本開示の実施例の特徴と技術内容をより詳細に理解できるように、以下では、図面を参照しながら本開示の実施例の実現を詳細に記述し、添付された図面は参照と説明のためのものに過ぎず、本開示の実施例を限定するものとならない。
【0028】
本開示の実施例は、測定制御方法を提供し、
図2に示すように、前記測定制御方法は、
ネットワーク機器が端末機器へ補助メッセージを送信するステップ21を含み、前記補助メッセージは、前記端末機器のモビリティ測定行為を調整するためのものである。
【0029】
対応的に、端末機器側として、測定制御方法を提供し、
図3に示すように、測定制御方法は、
端末機器がネットワーク機器から送信された補助メッセージを受信するステップ31を含み、前記補助メッセージは、前記端末機器のモビリティ測定行為を調整するためのものである。
【0030】
前記補助メッセージは、
測定周波数点、
オン又はオフする測定種類、及び
調整の測定時間のうちの少なくとも1つを指示するためのものである。
【0031】
関連技術においては、例えば、LTEにおいては、端末機器の能力に基づいて、端末機器に対して測定周波数点の減少又はオフするといった処理を行うか否かを決定することができる。ここで、端末機器の能力は、端末機器がこのような強化(例えば、サポートする(ture)又はサポートしない(False)をサポートする能力を有するか否かによって判断することができ、強化をサポートする場合、上記処理を実行することができ、サポートしない場合に実行することができない。また、具体的な設定は、プロトコルで予め設定された方式である。また、この処理方式は主にHST場面に対するものである。
【0032】
上記関連技術との相違点として、本実施例では補助メッセージを送信することによって測定を制御し、構成がより柔軟的になり、また、本開示の実施例による上記解決手段が、高速鉄道場面(HST:high speed train)において固定移動経路を速やかに移動することが許容される端末、高電力レベルのCPE(カスタマー構内設備)、V2X場面における車載携帯端末、モノのインターネットの端末に応用可能である。理解すべきこととして、ここで上記場面のみを示しているが、本願の実施例が上記場面のみに適用することができるわけではなく、他の場面への適用も可能であり、ここですべての適用場面を例示していない。
【0033】
上記端末機器はアイドル状態、非アクティブ状態又はRRC接続状態のうちのいずれか1種の状態にある端末機器であってよい。
【0034】
上記端末機器の状態の切り替えはネットワーク機器によって制御可能であり、
図4に示すように、
RRC(無線リソース制御:Radio Resource Control)_CONNECTED(接続状態)は、RRC接続を有すること、データ送受信が可能であること、ハンドオーバーが可能であること、ネットワークによって端末のコンテキストを記憶すること、ネットワークが端末のサービングセルを把握していること、という特徴を含む。
【0035】
RRC_IDLE(アイドル状態)は、公衆陸上移動体通信網(Public Land Mobile Network:PLMNと略称する)選択、セル選択/セル再選択、ページング、システム情報の受信等の特徴を含む。
【0036】
RRC_INACTIVE(アクティブ状態)は、セル再選択、ページング、システム情報受信、ネットワークに端末コンテキストを持たせていること、ネットワークが端末の所在する無線エリア(RAN(無線アクセスネットワーク)AREA(エリア))を把握していることといった特徴を含む。
【0037】
本実施例による解決手段によれば、ネットワーク機器は補助メッセージを利用して、より迅速で、より省電力で、「快速なCA又はDCによる繰り上げ測定」又は「早めるハンドオーバー測定報告(EMR:early measurement reporting)」を端末機器に実現する。
【0038】
まず、生成される補助メッセージに対応する次元を説明する。
【0039】
前記ネットワーク機器がM個の補助メッセージを生成し、Mが1以上の整数であり、前記M個の補助メッセージのうち、異なる補助メッセージの関連情報が異なり、
前記補助メッセージの関連情報は、
補助メッセージに対応する周波数帯、補助メッセージに対応する端末機器、補助メッセージに対応する端末機器グループ、補助メッセージに対応する端末機器の種類、補助メッセージに対応する端末機器の電力レベル、補助メッセージに対応するセルグループ、補助メッセージに対応するエリア、補助メッセージに対応する時間帯のうちの少なくとも1つである。
【0040】
つまり、いずれか2つの補助メッセージの関連情報が異なる。
【0041】
ここで、補助メッセージの関連情報は上記の1つ又は複数であり得る。
【0042】
上記端末機器グループの分類方式は、端末機器の位置、端末から示される業務種類、端末の識別子(例えば、端末のID)等があることが可能である。ここで、端末の識別子に関しては、例えば、特別なIDからなる端末機器グループ及び一般のIDからなる端末機器グループ等があることが可能であり、勿論、端末のIDに基づいて他の分類方式を採用して異なる端末機器グループを得ることもできる。
【0043】
前記端末機器の種類は、IoT端末種類、AR端末種類、VR端末種類等を含むことが可能である。
【0044】
端末機器の電力レベルは異なる電力に従って分類することができ、例えば、高電力レベルの端末機器及び低電力レベルの端末機器に分類することができ、更に高、中、低電力レベルの端末機器に分類することができ、ここで全て列挙しない。
【0045】
例を挙げて説明すると、補助メッセージの関連情報は周波数帯であってもよく、そのように生成されるM個の補助メッセージのうちの各補助メッセージは、異なる周波数帯のそれぞれに対応する補助メッセージであり得る。
【0046】
補助メッセージの関連情報は端末機器であってもよく、そのようにM個の補助メッセージのうちの各補助メッセージは異なる端末機器に対する補助メッセージである。ここで説明すべきこととして、全ての端末機器(又は、ネットワーク機器に管理されている全ての端末機器、又はネットワーク機器のカバレッジ範囲内の全ての端末機器)に対して対応する補助メッセージを生成する必要があるわけではなく、実際の状況に応じて、その中の1つ又は複数の端末機器に対して前記補助メッセージを生成することができることである。
【0047】
補助メッセージの関連情報は端末機器グループであってもよく、この場合、複数の端末機器グループのうちの各端末機器グループに対して対応する補助メッセージを生成する。
【0048】
更に又は、補助メッセージの関連情報は上記エリア+時間であってもよく、この場合、異なるエリアに対して異なる時間にそれぞれ異なる補助メッセージを生成することが可能である。
【0049】
更に又は、前記補助メッセージの関連情報はエリア+時間+周波数帯であってもよく、この場合、異なるエリア、異なる時間帯、異なる周波数帯で、それぞれ異なる補助メッセージを生成する。
【0050】
更に又は、補助メッセージの関連情報はセルグループ+端末機器の種類、つまり異なるセルグループ内の幾つかの端末機器の種類であってもよく、対応する補助メッセージを生成する。
【0051】
ここですべて例示せずに、上記補助メッセージの関連情報のうちの1つ又は複数であれば、対応する異なる補助メッセージを複数生成することができる。
【0052】
続いて、補助メッセージを伝送するシグナリングを説明する。
【0053】
前記補助メッセージは、マスタ情報ブロック(MIB:Master Information Block)、システム情報ブロックSIBによって搬送され、又は下り制御情報DCIによって搬送され、又は無線リソース制御RRCシグナリングによって搬送される。
【0054】
具体的に言えば、前記補助メッセージがMIBによって搬送される場合は、MIBは時間ドメイン上で周期的に送信され、その周期が40msであり得(勿論、より長く又はより短く設置してもよく、ここでただ例示的に説明する)、全てのMIBメッセージが対応するサブフレームで送信される。つまり、端末機器へシステムメッセージをブロードキャスト又はマルチキャストする方式で前記補助メッセージを送信すると言える。端末機器はシステムメッセージ内のMIBからそれに含まれる補助メッセージを取得することができる。
【0055】
ここで、補助メッセージはMIBの何かしらのフィールドに設置することができ、例えば、リザーブドビットに設置することができる。
【0056】
更に又は、補助メッセージはSIB(システム情報ブロック:System Information Block)によって搬送可能である。
【0057】
具体的に言えば、前記補助メッセージをMultiFrequencyBandListNR-SIB(即ち、マルチ周波数帯リストNR-SIB)の情報要素IEによって搬送可能であり、更に又は、前記補助メッセージを例えばMultiUENR-SIB(即ち、マルチUE NR-SIB)のような新しいIEによって搬送可能である。
【0058】
更に、前記補助メッセージをMIB又はSIBによって搬送すれば、下記に示すようになることが可能である。
【0059】
(方式1)
MultiFrequencyBandList NR-SIB ::= SEQUENCE (SIZE (1.. maxNrofMultiBands)) OF NR-MultiBandInfo
NR-MultiBandInfo ::= SEQUENCE {
freqBandIndicatorNR FreqBandIndicatorNR OPTIONAL, -- Cond OptULNotSIB2
nr-NS-PmaxList NR-NS-PmaxList OPTIONAL -- Need S
nr-NS-RRM
}
マルチ周波数帯リストNR-SIBにおいて、NR周波数帯、NRパワーリスト及びそれに対応するnr-NS-RRM(即ち、補助メッセージ)が指示されていると理解可能である。つまり、この例で、NR周波数帯における対応補助メッセージが指示されている。
【0060】
更に又は、内容は下記のように示すことが可能である。
【0061】
(方式2)
MultiUE-SIB ::= SEQUENCE (SIZE (1.. maxNrofMultiBands)) OF NR-MultiBandInfo
NR-UEInfo ::= SEQUENCE {
Powerclass
nr-NS-RRM
このような情報フォーマットにおいて、UEに応じて、対応する電力レベル(Power Class)及びnr-NS-RRM(つまり、補助メッセージ)を設置することができる。このような例において、端末という次元に対応する補助メッセージと理解可能である。
【0062】
上記は単にSIBに補助メッセージを設置するフォーマットの例であり、例1に示される2種の補助メッセージのフォーマットの例だけを提供しており、ただし、理解すべきこととして、より多い関連情報に対応する補助メッセージを指示することができるように、実際には他の新しいIEを設置してもよく、例えば、エリア次元に対応するIEを設置し、その中で、補助メッセージを定義することができることである。ここで全て列挙しない。
【0063】
更に又は、前記補助メッセージを下り制御情報(DCI:Downlink Control Information)によって搬送可能である。前記補助メッセージをDCIの多種フォーマットのうちのあるフォーマットにおけるフィールドに設置すると定義することができ、このフォーマットに1つのフィールドを増加することで実現可能である。更に又は、前記補助メッセージを伝送するために、新しいDCIフォーマットを導入することができる。この例では全て列挙しない。
【0064】
ここで、前記補助メッセージをDCIによって搬送することは、補助メッセージをMIB又はSIBによって搬送することと、UEの測定ポリシーを調整する必要がある時、端末機器へ補助メッセージを含むDCIをタイムリーに送信することによって実現する点で、相違している。
【0065】
更に又は、更に前記補助メッセージをRRCシグナリングによって搬送可能である。
【0066】
上記説明によれば、どのような補助メッセージ関連情報であっても、補助メッセージに含まれる具体的な内容は、測定周波数点、オン又はオフする測定種類及び調整の測定時間のうちの少なくとも1つを指示することができる。
【0067】
説明すべきところとして、補助メッセージに上記内容のうちの少なくとも1つを含むことが可能であるというのは、補助メッセージによって測定周波数点の削除と一部の測定種類のオフを同時に指示することができ、又は、測定周波数点の改修及びこの測定周波数点に対応する測定時間の減少を同時に指示することができることである。更に他の組合形式も存在可能であり、この例では全て列挙しない。
【0068】
前記補助メッセージは、改修又は削除される少なくとも1組の測定周波数点を表す番号、又は、改修又は削除される少なくとも1つの測定対象を表す番号を含むことが可能であり、前記測定対象に前記測定周波数点が含まれる。
【0069】
ここで、測定対象に多種の内容を含むことが可能であり、例えば、測定周波数点、GAP、測定の基準信号等の内容を含むことが可能であり、この例では、測定周波数点のみを考慮しており、他の内容について詳細に説明しない。
【0070】
前記補助メッセージは番号又はシリアルナンバーを含むことが可能であり、補助メッセージに含まれる番号に測定周波数点が対応されており、又は、補助メッセージに含まれる番号(又はシリアルナンバー)がある測定対象であると理解可能である。例を挙げて説明すると、上記のNR SIB1システムメッセージにおけるnr-NS-PmaxListを例として挙げると、この補助メッセージは1組の測定対象(MO)の番号nr-NS-RRMであり、UEのMOリスト内の測定対象の改修/削除を構成するためのものである。又は、この補助メッセージは1組の測定周波数点の番号nr-NS-RRMであり、UEの測定周波数点の改修/削除を構成するためのものである。
【0071】
更に例を挙げて説明すると、補助メッセージは周波数帯で設置可能であり、上記の方式1のMultiFrequencyBandListNR-SIBを参照して、表1から分かるように、補助メッセージに関しては、例えばSIBの内のフィールドnr-NS-RRMの位置が0であれば、UEがNS-01を測定することを示す。
【0072】
【表1】
更に例を挙げて説明すると、補助メッセージは端末機器の種類であってもよく、
図2を参照し、上記例2の方式2によって、SIBに端末機器の種類及びそれに対応するnr-NS-RRMの値を設置する。
【0073】
【表2】
更に、上記の2つの表において、nr-NS-RRMの値と周波数点との具体的な対応関係については、表3を参照することができる。nr-NS-RRMの値と測定対象との具体的な対応関係については、表4を参照することができる。
【0074】
【0075】
【表4】
説明すべきこととして、ある場合、補助メッセージに測定周波数点の番号又は測定対象の番号のみを含んでもよい。測定周波数点又は測定対象を削除するか改修するかに関しては、他の情報の指示を参照して決定することができ、又は予め設置された規則を参照して決定することができる。例を挙げて説明すると、補助メッセージに含まれる測定周波数点(又は測定対象)を削除内容とし、又は補助メッセージに含まれる測定周波数点又は測定対象に対応する周波数点に改修するように、端末機器及びネットワーク機器の規則を予め構成する。更に例を挙げて説明すると、他の情報指示を参照して補助メッセージに含まれる測定周波数点又は測定対象を削除又は改修し、例えば、DCI指示によって、補助メッセージの指示する周波数点等を削除することができ、ここで繰り返して説明しない。
【0076】
別の場合、補助メッセージには測定周波数点の番号又は測定対象の番号を含むだけでなく、更に測定周波数点を削除し、又は測定周波数点を改修し、又は測定対象を削除し、又は測定対象を改修する指示を含んでもよい。
【0077】
オン又はオフする測定種類に関しては、前記補助メッセージは、少なくとも1種の測定種類をオンする指示、又は、少なくとも1種の測定種類をオフする指示を含むことが可能である。
【0078】
例えば、補助メッセージは長さ1bitのメッセージであり得る。補助メッセージが第1値(例えば、1)である場合、ある測定種類をオンすると決定することができ、補助メッセージが第2値(例えば、0)である場合、ある測定種類の測定をオフすると決定することができる。
【0079】
例を挙げて説明すると、測定種類は隣接周波数セル(inter-frequency cell)の測定、同じ周波数セル(intra-frequency)の測定の2種を含むことが可能である。補助メッセージで「1」を指示することによって、inter-frequency cell測定をオンすることを示すことができ、0はそのうちのinter-frequency cellをオフすることを示す。又は、補助メッセージを1に設置することによって、サービングセル、intra-frequency cell及びinter-frequency cellの測定をオンするように指示することができ、0は、そのうちのinter-frequency cellの測定をオフすることを意味する。
【0080】
上記測定種類の分類は、上記方式以外に、異なる補助セルグループ、5Gと4Gのような異なるRAT、異なる位置特定機能への用途、異周波数基準信号時間差(RSTD:Reference Signal Time Difference)のような異なる時間周波数同期機能への用途等により分類することができる。この例では全て列挙しない。
【0081】
説明すべきこととして、3種又はより多い測定種類に分類した場合、複数のbitの補助メッセージを構成することによって、異なる測定種類のオン又はオフを柔軟的に構成することができ、この場合、例えば、第1ビットが第1種の測定種類のオン又はオフの指示に対応し、第2ビットが第2種の測定種類のオン又はオフの指示に対応し、第3ビットが第3種の測定種類のオン又はオフの指示に対応するように、ネットワーク機器と端末機器において所定の規則を予め設置することができ、更にビットの値が1である場合、オンにし、bit値が0である場合、オフにするように規則を予め設置することができることである。
【0082】
調整の測定時間(例えば、測定時間の増加又は減少であり得る)に関しては、前記補助メッセージは更に、
測定時間の増加減少ファクター、
測定時間における測定サンプルの変化後の回数値、及び
タイマーの作動状態を調整する指示のうちの1つを含むことが可能であり、前記測定に対応するタイマーは測定の時間長を制御するためのものである。
【0083】
ここで、前記のタイマーの作動状態を調整する指示は、端末のタイマーをオンする指示、端末のタイマーをオフする指示又は端末のタイマーを一時停止する指示を含む。
【0084】
具体的には、前記補助メッセージは増加減少ファクターを指示するための単一変数であり得る。前記増加減少ファクターが1より大きくても、1より小さくてもよい。前記測定時間の増加減少ファクターは測定に対応するタイマー(又は測定時間)の長さを増加又は減少する処理を行うことに利用可能である。
【0085】
例えば、前記測定に対応するタイマーはT331タイマーであり得る。Idle状態のUEが繰り上げ測定報告(EMR)を行う前に、T331タイマーを起動し、このタイマーが切れるまで、構成された全てのサービングセルと隣接セルの周波数点に対して、detection、evaluation及びmeasurementを含む測定を行う。この補助メッセージは測定時間又はT331の増加減少ファクターを指示する。
【0086】
例えば、Scale factor=0.5である場合、0.5*T331内で、ネットワークが補助メッセージによって、繰り上げて測定を完了させるように指定のUEを構成することを示す。更に又は、測定時間を増加しようとする場合、Scale factor=1.5で設置することができ、この場合、測定時間が1.5*T331になる。
【0087】
更に例えば、Scale factor=0.5である場合、0.5*測定時間を示し、ここで、測定時間(N個のサンプリング点の合計時間を表す)がプロトコルTS38.133によって特定され、ネットワークが補助メッセージによって、繰り上げて測定を完了させるように指定のUEを構成する。更に又は、Scale factor=2である場合、測定時間が2*測定時間になる。
【0088】
更に又は、int型の数値であってもよい。当然ながら、あるタイマーを停止するように指示する場合、1bitで指示してもよく、例えば、1に設置する時、このタイマーを起動開始することを指示し、0の時にタイマーをオフする。
【0089】
測定時間における測定サンプルの変化後の回数値に関しては、具体的は、1つの測定ウィンドウでの測定サンプルが変化した後の測定回数の値を指示するための整数値を補助メッセージに設置するようになってもよい。例えば、1つの測定ウィンドウで元々10回に測定すると設定されていたが、補助メッセージに数値5が設置されると、後の5回の測定を停止することができる。補助メッセージで数値6が指示された場合、測定時間内に6回の測定サンプルの測定を行う必要があると見なす。
【0090】
前記のタイマーの作動状態を調整する指示は、このタイマーのオン、オフ又は一時停止を含むことが可能である。
【0091】
補助メッセージ内の1bit指示にすることができ、例えば、1がオンを示し、0が停止を示す。測定に対応するタイマーがT331タイマーであってもよく、補助メッセージで0が指示される場合、このT331タイマーをオンしなくてもよく、対応的に、端末機器が測定しない。更に具体的に言えば、端末機器が測定していない時に、この補助メッセージが送信される(例えば、MIB又はSIBによってブロードキャストされる)場合、端末機器が測定する必要がない。端末機器が既に測定を開始し、且つ対応するT331タイマーを起動した場合、前記補助メッセージが送信されると(例えば、DCIによって送信される)、直ちにタイマーを停止し、測定を終了するように端末機器に指示する。更に又は、2bitで指示してもよく、例えば、00で指示することによってT331タイマーを停止してもよく、01で指示される場合、タイマーをオンしても良く、11で指示される場合、タイマーを一時停止してもよい。ここで、タイマーの一時停止とタイマーのオフの相違点に関しては、タイマーの一時停止の場合、タイマーを現在の計時時間長で停止し、再度オンすると計時し続けることができ、タイマーのオフの場合、直接タイマーをオフして、計時時間長を0に復帰させるように理解できる。
【0092】
更に又は、タイマーの作動状態を調整する指示は、一時停止を計時するためのタイマーをオン、オフ又は一時停止するための指示であってもよい。この一時停止を計時するためのタイマーは、測定が一時停止されると、タイマーがオンになり、タイマーの時間長が所定の時間長になるまで計時するように構成されても良い。例えば、1がオンを示し、0が停止を示すように設置することができる。更に又は、2bitで指示してもよく、例えば、00で指示することによって、一時停止を計時するためのタイマーを停止してもよく、01で指示される場合、一時停止を計時するためのタイマーをオンするように指示しても良く、11で指示される場合、一時停止を計時するためのタイマーを一時停止するように指示しても良い。
【0093】
以下では、補助メッセージの送信について説明する。
【0094】
(送信方式1)
前記ネットワーク機器が端末機器へ補助メッセージを送信するステップは、
第1所定条件を満たした場合、前記ネットワーク機器が前記端末機器へ前記M個の補助メッセージのうちの少なくとも一部の補助メッセージを送信するステップを含む。
【0095】
前記第1所定条件は、
現在時間が前記補助メッセージに対応する送信時間帯又は受信時間帯であることと、
前記端末機器所在エリアが前記少なくとも一部の補助メッセージに対応する送信エリア又は受信エリアであることのうちの少なくとも1つである。
【0096】
ここで、前記送信時間帯に関しては、ネットワーク機器側の送信時間から、現在時刻が送信時間帯内にあるか否かを判断し、そうであれば、ネットワーク機器が一部の補助メッセージを送信することができると決定すると理解可能である。受信時間帯に関しては、ネットワーク機器に予測される端末機器の補助メッセージの受信時間を基準とし、現在時刻が予測される端末機器の補助メッセージの受信時間帯内にあれば、前記一部の補助メッセージを送信する。
【0097】
(送信方式2)
前記ネットワーク機器が端末機器へ補助メッセージを送信するステップは、
前記ネットワーク機器がカバレッジ範囲における少なくとも1つのエリアのうちの各エリア内の少なくとも1つの機器へ前記各エリアに対応する補助メッセージをブロードキャスト又はマルチキャストするステップを含み、前記少なくとも1つの機器に前記端末機器が含まれる。
【0098】
(送信方式3)
前記ネットワーク機器が端末機器へ補助メッセージを送信するステップは、
前記ネットワーク機器が端末機器の関連情報に基づいて、前記端末機器へ対応する補助メッセージを送信することを決定するステップを含む。
【0099】
前記端末機器の関連情報は、
端末機器の種類、端末機器の電力レベル、端末機器の所在位置、端末機器の所在端末機器グループ、端末機器の所在位置に対応するセルグループ、端末機器の使用する周波数、端末機器の識別子のうちの少なくとも1つを含む。
【0100】
上記送信方式1と2の相違点としては、送信方式1においてネットワーク機器から送信された補助メッセージは時間及び/又はエリアによって決定され、つまり異なる時間に異なる補助メッセージが送信され、又は同一の時間にあるエリアに入る端末機器に補助メッセージが送信される。このような実現形態では補助メッセージが予め構成されたものであると考えられる。端末の既知の移動軌跡により、位置及び/又は時点に応じて、ネットワークで自動的にトリガして補助メッセージを更新し、端末の測定周波数点リスト、測定種類又は測定時間要求等を構成するために用いられる(具体的な内容は以上で記述したので、ここで繰り返して説明しない)。
【0101】
送信方式2においては時間に関係せず、ネットワーク機器は自分のカバレッジ範囲を1つ又は複数のエリアに分け、異なるエリアが異なる補助メッセージに対応し、端末機器がいずれか1つのエリアに入ったか否かを問わず、ネットワーク機器は異なるエリアで異なる補助メッセージを送信する。このような方式において、補助メッセージはネットワークにより柔軟的にブロードキャストメッセージ又はマルチキャストメッセージに構成されて、SIB又は他のメッセージに含まれる。
【0102】
送信方式3と上記の送信方式1、2の相違点としては、送信方式3が端末機器の情報により関心を持ち、例えば、端末機器がある種類であれば、端末機器へこの種類に対応する補助メッセージが送信され、端末機器の電力レベルが特定の電力レベルであれば、端末機器へこの電力レベルに対応する補助メッセージを送信し、更に又は、端末機器の使用する周波数と関係があり、異なる周波数帯が異なる補助メッセージに対応するように設置されていれば、端末機器の使用する周波数に応じて対応する周波数帯の補助メッセージを決定する。勿論、上記送信方式3における端末機器の関連情報に対する記述に基づき、より多いケースが存在し得、ここで全て列挙しない。
【0103】
送信方式3において端末機器の関連情報を取得する方式は、情報をネットワーク機器に予め設定しておくようになってもよく、次に端末機器がそのカバレッジ範囲内にあると検出した時、予め設定された端末機器の関連情報を抽出して、端末機器へ対応する補助メッセージを送信することを決定することができる。又は、端末機器が前記関連情報をネットワーク機器へ送信し、ネットワーク機器が受信した端末機器の関連情報により、端末機器へ対応する補助メッセージを送信することを決定するようになってもよい。
【0104】
上述したいくつかの方式において、ネットワーク機器がネットワーク側の基地局であってもよく、又はネットワーク側の中継装置であってもよいことは更に説明すべきである。ネットワーク機器はネットワーク側の中継である時、予め基地局から少なくとも1つの補助メッセージを得ることができ、次に中継は上述したいくつかの方式に基づいて端末機器へ対応する補助メッセージを送信するか否かを決定することができる。更に又は、中継はカバレッジ範囲内の端末機器に送信する1つ又は複数の補助メッセージを自ら生成することができる。
【0105】
前記端末機器は、ネットワーク機器から送信された前記補助メッセージに基づいて、
少なくとも1組の測定周波数点を改修した後、改修後の測定周波数点に基づいて測定し、又は測定周波数点を削除した後の残りの測定周波数点を測定する処理と、
少なくとも1種の測定種類に対応する測定をオンする処理と、
少なくとも1種の測定種類に対応する測定をオフし、残りの測定種類を測定する処理と、
変化後の測定時間に基づいて測定する処理とのうちの少なくとも1つを実行する。
【0106】
変化後の測定時間に基づいて測定するステップは、
測定時間の増加減少ファクターを採用して測定時間を増加又は減少し、増加又は減少後の測定時間を採用して測定するステップと、
測定時間における測定サンプルの変化後の回数値を採用して、測定サンプルの測定を行う回数を決定して、決定された前記回数に基づいて測定するステップと、
タイマーの作動状態を調整する指示に基づいて、タイマーの作動状態を調整し、調整後のタイマーの作動状態の制御に基づいて測定するステップとを含む。
【0107】
前記のタイマーの作動状態を調整する指示に基づいて、タイマーの作動状態を調整し、調整後のタイマーの作動状態の制御に基づいて測定するステップは、
端末のタイマーをオフする指示に基づいて、タイマーをオフすると決定して測定を停止するステップと、
端末のタイマーをオンする指示に基づいてタイマーをオンすると決定して測定を開始するステップと、
端末のタイマーを一時停止する指示に基づいてタイマーを一時停止すると決定して測定を停止するステップとのうちの1つを含む。
【0108】
説明すべきこととして、端末機器がいかに補助メッセージに含まれる具体的内容を決定するか、及びそれに対応する処理について、上記実施例で記述したため、ここで繰り返して説明しないことである。
【0109】
更に、送信方式4において、端末機器の現在の状況に関わらず、ネットワーク機器は、自分の管理している端末機器に前記補助メッセージをブロードキャスト又はマルチキャストする。このような場合、端末機器は自分の状況に応じて補助メッセージに基づいて測定するか否かを決定する。
【0110】
具体的には、前記端末機器は、第2所定条件を満たした場合、前記補助メッセージに基づいて測定し、
前記第2所定条件は、
前記端末機器の周波数帯が前記補助メッセージに対応する周波数帯であることと、
前記端末機器が補助メッセージにより指示された端末機器であることと、
前記端末機器の所在する端末機器グループが前記補助メッセージに対応する端末機器グループであることと、
前記端末機器の種類が前記補助メッセージに対応する端末機器の種類であることと、
前記端末機器の電力レベルが前記補助メッセージに対応する端末機器の電力レベルであることと、
前記端末機器の所在セルグループが前記補助メッセージに対応するセルグループであることと、
前記端末機器の所在位置が前記補助メッセージに対応する測定エリア内の位置であることとのうちの少なくとも1つを含み、ここで、説明すべきこととして、前記測定エリアは補助メッセージに含まれるエリアであってよく、上記送信エリアと同じであっても、異なってもよく、上記送信エリアによって、主にどんな位置でどんな補助メッセージを送信することができるかを制御し、又は、どんな位置で、対応する補助メッセージを送信するか否かを制御し、ここで、測定エリアは、補助メッセージで指示された端末機器が幾つかのエリアで補助メッセージにより調整してから、測定することができ、幾つかの他のエリアでそのようにする必要がないことを意味する。
【0111】
現在時間が前記補助メッセージに対応する測定時間帯である。ここで、前記測定時間帯は上記実施例における送信時間帯と同じであっても、異なってもよい。上記送信時間帯は補助メッセージをどんな時間帯内で送信するかを意味し、ここで、測定時間帯は補助メッセージによって指示されたどんな時間帯で測定するかを意味し、端末機器はこの測定時間帯を満たしたと確認した場合、補助メッセージに基づいて測定周波数点(及び/又は測定種類及び/又は測定時間長)を調整して、更に測定することができる。
【0112】
更に送信方式5があり、前記端末機器は、第3所定条件を満たした他の端末機器へ前記補助メッセージを送信し、
前記第3所定条件は、
前記他の端末機器の使用する周波数帯が前記補助メッセージに対応する周波数帯であることと、
前記他の端末機器が補助メッセージにより指示された端末機器であることと、
前記他の端末機器の所在する端末機器グループが前記補助メッセージに対応する端末機器グループであることと、
前記他の端末機器の種類が前記補助メッセージに対応する端末機器の種類であることと、
前記他の端末機器の電力レベルが前記補助メッセージに対応する端末機器の電力レベルであることと、
前記他の端末機器の所在セルグループが前記補助メッセージに対応するセルグループであることと、
前記他の端末機器の所在位置が前記補助メッセージに対応する測定エリア内の位置であることと、
現在時間が前記補助メッセージに対応する測定時間帯であることとのうちの少なくとも1つを含む。
【0113】
ここでは、端末機器は送信ノードとして、接続されている他の端末へ補助メッセージを送信することができる。理解すべきこととして、端末機器が他の端末機器の状況を判断せず、他の端末機器へ直接補助メッセージを送信することができ、他の端末は自分が使えるか否かを判断する。更に又は、端末機器は、他の端末機器の関連情報を予め取得し、他の端末機器の関連情報により、前記他の端末機器へ対応する補助メッセージを送信するか否か、即ち本方式で提供された処理を行うか否かを判断することができる。
【0114】
上記送信方式に基づいて、以下では例を挙げてそれを説明する。
【0115】
送信方式1を採用して行われる処理は下記のとおりである。
【0116】
例1で、M個の補助メッセージのうち1つの補助メッセージをエリアAで送信すると指定されると、現在エリアがエリアAであることを満たした場合、この補助メッセージが送信される。
【0117】
例2で、M個の補助メッセージのうち補助メッセージ1が送信時間帯1に対応し、補助メッセージ2が送信時間帯2に対応する場合、現在時刻が送信時間帯1の時間である時、ネットワーク機器はカバレッジ範囲内の全ての端末機器へ補助メッセージ1を送信する。
【0118】
例3で、測定周波数点リストが既知のものであり、補助メッセージをエリアAの送信時間帯1で送信するように設置された場合、この条件を満たしたと決定した時、測定周波数点を削除又は改修するように、補助メッセージによって端末機器に通知することができる。更に、測定種類Aをオフし、対応する測定時間に対して測定回数値をC減少するように、補助メッセージによって端末機器に通知することができる。
【0119】
例4で、サービングセル、同じ周波数、異周波数といった3種の測定種類に分類したと仮定すると、補助メッセージが異周波数測定することができないことを指示し、且つ補助メッセージに対応する送信エリアがBであり、送信時間帯が2である場合、端末機器がエリアBに入ることが予測され且つ時刻が送信時間帯2内である時、異周波数測定を行わないように、補助メッセージによって端末機器に指示する。
【0120】
例5で、早めるハンドオーバー報告(EMR)が必要となる場合、デフォルト構成として、ネットワークが補助メッセージによって測定を短縮させる必要がある端末に予め構成される測定時間増加減少ファクターは0.5であり、この場合、全てのEMRを行う端末機器へ対応する時間にこの補助メッセージを送信することができる。
【0121】
例6で、サービングセル、同じ周波数、異周波数といった3種の測定種類に分類しており、補助メッセージが異周波数測定することができないことを指示し、且つ補助メッセージに対応する送信エリアがBであり、送信時間帯が2である場合、端末機器がエリアBに入ることが予測され且つ時刻が送信時間帯2内である時、異周波数測定を行わないように、補助メッセージによって端末機器に指示する。更に、補助メッセージには更に削除される測定周波数点を含んでもよく、この場合、端末機器は補助メッセージにより残りの種類に含まれる対応する測定周波数点を除去した後、残りの測定周波数点を測定する。
【0122】
下記は送信方式2を採用する処理であり、即ち、前記ネットワーク機器はカバレッジ範囲における少なくとも1つのエリアのうちの各エリア内の端末機器に前記各エリアに対応する補助メッセージをブロードキャスト又はマルチキャストする。
【0123】
例7で、ユーザの端末機器の所在する地理エリアに従って、ネットワークは移動ユーザの実際軌跡又は位置に基づいてネットワーク補助メッセージを端末機器に対して更新又は構成を行う。
【0124】
例えば、高速鉄道の場面において、列車及び端末ユーザの移動軌跡が固定的な既知情報であり、沿線の基地局は、補助メッセージをリアルタイムで調整して通りかかる端末機器にブロードキャストすることができる。
【0125】
補助メッセージを受信したある端末機器又は多数の端末機器は、補助メッセージによって、測定すべき周波数点を早めに取得し、又は測定を早めにオフする測定種類を取得し、又は測定時間を調整する等ができる。
【0126】
例8で、車車間/路車間通信の場面において、ネットワーク補助メッセージはブロードキャスト又はマルチキャストの方式で端末機器に通知される。
【0127】
一方式において、ネットワーク機器(例えば、基地局)がカバレッジ内(in coverage)の全ての端末に通知し、端末がネットワーク補助メッセージにより行為を調整する。別の方式において、基地局が地理エリアに従って所在エリアの一部の端末に通知し、このグループの端末が補助メッセージに基づいて行為を調整する。
【0128】
ここで、端末機器の補助メッセージ受信については、例えば、
図5を参照し、端末機器がカバレッジ範囲外にある時、Out Of Coverage(OOC):GNSS>UEとなり、つまり、端末機器がネットワーク機器1(つまり、図に示される衛星)の補助メッセージを受信する。端末機器がネットワーク機器カバレッジ範囲内にある時、In coverage(IC):{GNSS,eNB}>UEになり、つまり、端末機器が優先的に衛星と同期し、対応的に、ネットワーク機器衛星から送信される補助メッセージを優先的に受信する。ここで、GNSS又はeNBの選択優先度が構成可能であり、基地局のスケジューリングによってGNSS又はBSの優先度をスケジューリングして決定する。
【0129】
より具体的には、例えば、エリア1(交通信号灯)に入る車載端末に対しては、補助メッセージ1をブロードキャスト又はマルチキャストする。エリア2(高速道路速度測定エリア)に入る車載端末に対しては、補助メッセージ2をブロードキャスト又はマルチキャストする。エリア3(ETC車両料金収受通路)に入る車載端末に対しては、補助メッセージ3をブロードキャスト又はマルチキャストする。前記補助メッセージ1、2、3に含まれるのは上記実施例で記載された補助メッセージに含有可能な内容の少なくとも1つであり、ただし、具体的な情報が異なり、例えば、補助メッセージ1に含まれるのは測定周波数点1を削除する内容であり、補助メッセージ2に含まれるのが測定種類Aの測定を停止する内容であり、補助メッセージ3に含まれるのが測定タイマーT331を停止する内容である等のようになり、ここで全て列挙しない。
【0130】
例9で、送信方式3を採用して行う処理の例を示す。
【0131】
例えば、ユーザの端末種類に従って、ネットワークは異なる送信電力レベルのユーザに対して異なるネットワーク補助メッセージを構成する。
【0132】
例えば、
図6において、PC(電力レベル)2のUEは、電力レベルが高く、送信電力が大きく、対応する上りのカバレッジ範囲が大きいため、ネットワークはこの種類のユーザに対して、更新の測定周波数点を構成する、周波数点リストにより多い中高周波の周波数点(信号経路損失が大きく、下りカバレッジが悪い)が含まれ、それによって、早めに下り測定を行って幾つかの中高周波セルに快速に接続することができるようにさせ、下りが中高周波3.5GHz+上り低周波1.8GHzである通信方式が採用される。その補助メッセージに含まれる内容は測定周波数点を改修することである。
【0133】
PC(電力レベル)1のUEは、モビリティがほとんどないため、ネットワークはこの種類のユーザに対して、サービングセル種類の測定のみを構成する。例えば、補助メッセージによって、測定種類AをオンするようにPC1の端末機器に通知する。
【0134】
更に例えば、モノのインターネット端末、例えばsimカード付きのスマートウォッチが、スタジアム競走路(つまり、端末機器の所在位置)に入ると、ネットワーク機器は端末機器の種類及び端末機器の所在位置に基づいて、種類及び位置所在エリアに対応する補助メッセージをこの種類のユーザに対して構成する。例えば、ネットワーク機器は補助メッセージによって、測定時間を急がず、ファクターを0.5に設置するように端末機器に通知することができる。
【0135】
補助メッセージを構成された端末は、上記方式によってその構成と動作方式を変更又は更新する。補助メッセージを構成されていない端末は依然として元の構成方式で動作する。
【0136】
この例では一部の端末機器の関連情報のみが説明され、実際には更により多い処理が存在可能であることは説明すべきである。例えば、VR種類の端末に関しては、ネットワーク機器はそれがカバレッジ範囲内にあることが検出された時、補助メッセージによって測定停止するように当該端末を制御することができる。
【0137】
例10で、端末機器はネットワーク機器から送信された複数の補助メッセージを受信し、自分の現状に基づいてその中の一部の補助メッセージを採用するように判断する。
【0138】
例えば、所在端末機器グループに基づいてそのうちのN個の補助メッセージを採用すると決定し、次に、現在時間がそのうちの1つの補助メッセージに対応する測定時間帯内にあることに応じて、この補助メッセージを採用して後の測定の制御を行う。
【0139】
具体的に言えば、補助メッセージで端末機器にいくつかの測定周波数点に調整して測定させるように設置し、且つ測定時間長を変更するように指示されたと仮定すると、端末機器は、補助メッセージに基づいて測定すべき測定周波数点を決定し、且つ増加減少ファクターにより測定時間長を調整することができ、調整後の測定時間長及び対応する測定周波数点に基づいて測定する。
【0140】
例11で、端末機器1と端末機器2とが通信接続可能となっており、端末機器1は、複数の補助メッセージを受信し、端末機器2の関連情報、例えば端末機器のセルグループに基づいて、対応する補助メッセージが存在するか否かを判断し、存在すれば、端末機器2へ対応する補助メッセージを送信する。更に、端末機器2の所在位置に基づいて、補助メッセージの送信エリア又は受信エリア内の位置であるか否かを判断し、そうであれば、端末機器2へ補助メッセージを送信することができる。
【0141】
関連技術において、例えば高速鉄道HST、車車間/路車間通信等の多くの場面では、通信場面の特別な要求のため、モビリティ測定は多く最適化される必要がある。例えば、車車間/路車間通信の応用場面では、交通道路/位置によって、応用場面や通信要求が異なるので、地理位置又は端末種類等による分類方式により、幾つかの端末グループの通信を最適化する必要がる。ネットワーク補助メッセージを用いてIdle状態又はinactive状態のUEに対して「省電力モード測定」又は「早めるハンドオーバー測定報告EMR(early measurement reporting)」を図ることができれば、不必要な長時間測定が回避され、より迅速にかつより省電力で測定する目的が達成される。高速鉄道場面において、トンネル、橋梁等の特別な道路区間では、通信を最適化する可能性があり、特定路線又は特定位置に基づいて、測定する必要がないことを通りかかる端末に通知して電力を省き、例えば、測定周波数点、種類又は時間等を減少する。
【0142】
本解決手段は主に、個別化応用場面で5Gの多様化端末種類がどのようにネットワーク補助メッセージによってネットワーク最適化測定を実現するかという問題点を解決した。高速鉄道場面(HST:high speed train)において固定移動経路を速やかに移動する端末、高電力レベルのCPE(カスタマー構内設備)、車載携帯端末等、特別な場面における異なる種類の端末等に対して、端末の種類又は進入位置に基づいて、ネットワークは測定に関連する補助メッセージを端末に(予め)構成したり、更新したりして、Idle状態又はinactive状態のUEに対してより迅速で、より省電力で、「快速なCA又はDCによる繰り上げ測定」又は「早めるハンドオーバー測定報告EMR(early measurement reporting)」を実現し、端末の性能を保証すると共に、モビリティロバスト性を向上させる。
【0143】
以上から分かるように、上記解決手段を採用することによって、ネットワーク機器は、一部の測定時間を減少し、及び/又は、一部の測定周波数点を減少し、及び/又は、一部の測定種類の測定を停止するように端末機器を制御でき、そのようにして、頻繁に測定する必要がない場合、端末機器に一部の測定を減少させることができ、それによって、端末機器の使用に影響を与えずに、端末の消費電力を節約する効果を達成することを可能とする。
【0144】
本開示の実施例は、
図7に示すように、
端末機器へ補助メッセージを送信する第1通信ユニット41を含み、前記補助メッセージは、前記端末機器のモビリティ測定行為を調整するためのものであるネットワーク機器を提供する。
【0145】
対応的に、端末機器は、
図8に示すように、
ネットワーク機器から送信された補助メッセージを受信する第2通信ユニット51を含み、前記補助メッセージは、前記端末機器のモビリティ測定行為を調整するためのものである。
【0146】
前記補助メッセージは、
測定周波数点、
オン又はオフする測定種類、及び
調整の測定時間のうちの少なくとも1つを指示するためのものである。
【0147】
本実施例では、補助メッセージを送信することによって測定を制御し、構成がより柔軟的になり、また、本開示の実施例による上記解決手段が、高速鉄道場面(HST:high speed train)において固定移動経路を速やかに移動することが許容される端末、高電力レベルのCPE(カスタマー構内設備)、V2X場面における車載携帯端末、モノのインターネットの端末に応用可能である。ここで上記場面のみを示しているが、本願の実施例が上記場面のみに利用可能であるというわけではなく、他の場面への適用も可能であり、ここで全て列挙しないことは理解すべきである。
【0148】
上記端末機器はアイドル状態、非アクティブ状態又はRRC接続状態のうちのいずれか1種の状態にある端末機器であってよい。
【0149】
まず、生成する補助メッセージに対応する次元を説明する。
【0150】
前記ネットワーク機器は、M個の補助メッセージを生成する第1処理ユニット42を更に含み、Mが1以上の整数であり、
前記補助メッセージの関連情報は、
補助メッセージに対応する周波数帯、補助メッセージに対応する端末機器、補助メッセージに対応する端末機器グループ、補助メッセージに対応する端末機器の種類、補助メッセージに対応する端末機器の電力レベル、補助メッセージに対応するセルグループ、補助メッセージに対応するエリア、補助メッセージに対応する時間帯のうちの少なくとも1つである。
【0151】
ここで、補助メッセージの関連情報は上記の1つ又は複数であり得る。
【0152】
続いて、補助メッセージを伝送するシグナリングを説明する
前記補助メッセージは、マスタ情報ブロック(MIB:Master Information Block)、システム情報ブロックSIBによって搬送され、又は下り制御情報DCIによって搬送され、又は無線リソース制御RRCシグナリングによって搬送される。
【0153】
上記説明によれば、補助メッセージに含まれる具体的内容は、測定周波数点、オン又はオフする測定種類及び調整の測定時間のうちの少なくとも1種であり得る。
【0154】
説明すべきところとして、補助メッセージに上記内容のうちの少なくとも1つを含むことが可能であるというのは、補助メッセージによって測定周波数点の削除と一部の測定種類のオフを同時に指示することができ、又は、測定周波数点の改修及びこの測定周波数点に対応する測定時間の減少を同時に指示することができることである。更に他の組合形式も存在可能であり、この例では全て列挙しない。
【0155】
上記測定周波数点に関しては、前記補助メッセージは、改修又は削除される少なくとも1組の測定周波数点を表す番号、又は、改修又は削除される少なくとも1つの測定対象を表す番号を含むことが可能であり、前記測定対象に前記測定周波数点が含まれる。
【0156】
オン又はオフする測定種類に関しては、前記補助メッセージは、少なくとも1種の測定種類をオンする指示、又は、少なくとも1種の測定種類をオフする指示を含むことが可能である。
【0157】
測定時間変化(例えば、増加又は減少が可能である)に関しては、前記補助メッセージは更に、測定時間の増加減少ファクター、又は、測定時間における測定サンプルの変化後の回数値、又は、タイマーの作動状態を調整する指示を含むことが可能である。
【0158】
ここで、前記のタイマーの作動状態を調整する指示は、端末のタイマーをオンする指示、端末のタイマーをオフする指示又は端末のタイマーを一時停止する指示を含む。
【0159】
以下では、補助メッセージの送信について説明する。
【0160】
(送信方式1)
前記第1通信ユニット41は、第1所定条件を満たした場合、前記端末機器へM個の補助メッセージのうちの前記補助メッセージを送信する。
【0161】
前記第1所定条件は、
現在時間が前記補助メッセージに対応する送信時間帯又は受信時間帯であることと、
前記端末機器所在エリアが前記補助メッセージに対応する送信エリア又は受信エリアであることのうちの少なくとも1つである。
【0162】
(送信方式2)
前記第1通信ユニット41は、カバレッジ範囲における少なくとも1つのエリアのうちの各エリア内の少なくとも1つの機器に前記各エリアに対応する補助メッセージをブロードキャスト又はマルチキャストし、
前記少なくとも1つの機器に前記端末機器が含まれる。
【0163】
(送信方式3)
前記第1通信ユニット41は、端末機器の関連情報に基づいて、前記端末機器へ対応する補助メッセージを送信することを決定する。
【0164】
前記端末機器の関連情報は、
端末機器の種類、端末機器の電力レベル、端末機器の所在位置、端末機器の所在端末機器グループ、端末機器の所在位置に対応するセルグループ、端末機器の使用する周波数、端末機器の識別子のうちの少なくとも1つを含む。
【0165】
前記端末機器の第2通信ユニットは、
少なくとも1組の測定周波数点を改修又は削除した後、改修後の測定周波数点を測定し、又は測定周波数点を削除した後の残りの測定周波数点を測定する処理と、
少なくとも1種の測定種類に対応する測定をオンする処理と、
少なくとも1種の測定種類に対応する測定をオフし、残りの測定種類を測定する処理と、
変化後の測定時間に基づいて測定する処理とのうちの少なくとも1つを実行する。
【0166】
前記端末機器の第2通信ユニットは、
測定時間の増加減少ファクターを採用して測定時間を増加又は減少し、増加又は減少後の測定時間を採用して測定するステップと、
測定時間における測定サンプルの変化後の回数値を採用して、測定サンプルの測定を行う回数を決定して、決定された前記回数に基づいて測定するステップと、
タイマーの作動状態を調整する指示に基づいて、変化後のタイマーを決定し、変化後のタイマーによる制御に基づいて測定するステップとのうちの1つを実行する。
【0167】
前記端末機器の第2通信ユニットは、
端末のタイマーをオフする指示に基づいて、タイマーをオフすると決定して測定を停止するステップと、
端末のタイマーをオンする指示に基づいてタイマーをオンすると決定して測定を開始するステップと、
端末のタイマーを一時停止する指示に基づいてタイマーを一時停止すると決定して測定を停止するステップとのうちの1つを実行する。
【0168】
説明すべきこととして、端末機器がいかに補助メッセージに含まれる具体的内容を決定するか、及びそれに対応する処理について、上記実施例で記述したため、ここで繰り返して説明しないことである。
【0169】
更に、送信方式4において、端末機器の現在の状況に関わらず、ネットワーク機器は、自分の管理している端末機器に前記補助メッセージをブロードキャスト又はマルチキャストする。このような場合、端末機器は自分の状況に応じて補助メッセージに基づいて測定するか否かを決定する。
【0170】
具体的には、前記端末機器の第2通信ユニットは、第2所定条件を満たした場合、前記補助メッセージに基づいて測定し、
前記第2所定条件は、
前記端末機器の周波数帯が前記補助メッセージに対応する周波数帯であることと、
前記端末機器が補助メッセージにより指示された端末機器であることと、
前記端末機器の所在する端末機器グループが前記補助メッセージに対応する端末機器グループであることと、
前記端末機器の種類が前記補助メッセージに対応する端末機器の種類であることと、
前記端末機器の電力レベルが前記補助メッセージに対応する端末機器の電力レベルであることと、
前記端末機器の所在セルグループが前記補助メッセージに対応するセルグループであることと、
前記端末機器の所在位置が前記補助メッセージに対応する測定エリア内の位置であることとのうちの少なくとも1つを含み、ここで、説明すべきこととして、前記測定エリアは補助メッセージに含まれるエリアであってよく、上記送信エリアと同じであっても、異なってもよく、上記送信エリアの重点はどんな位置でどんな補助メッセージを送信することができるかを制御し、又は、どんな位置で、対応する補助メッセージを送信するか否かを制御することにあり、ここで、測定エリアは補助メッセージで指示された端末機器が幾つかのエリアで補助メッセージにより調整してから測定することができ、幾つかのエリアでそのようにする必要がないことを意味する。
【0171】
現在時間が前記補助メッセージに対応する測定時間帯である。ここで、前記測定時間帯は上記実施例における送信時間帯と同じであっても、異なってもよい。上記送信時間帯は補助メッセージをどんな時間帯内で送信するかを意味し、ここで、測定時間帯は補助メッセージによって指示されたどんな時間帯で測定するかを意味し、端末機器はこの測定時間帯を満たしたと確認すると、補助メッセージに基づいて測定周波数点(及び/又は測定種類及び/又は測定時間長)を調整して、更に測定することができる。
【0172】
更に送信方式5があり、前記端末機器の第2通信ユニットは、第3所定条件を満たした他の端末機器へ前記補助メッセージを送信し、
前記第3所定条件は、
前記他の端末機器の使用する周波数帯が前記補助メッセージに対応する周波数帯であることと、
前記他の端末機器が補助メッセージにより指示された端末機器であることと、
前記他の端末機器の所在する端末機器グループが前記補助メッセージに対応する端末機器グループであることと、
前記他の端末機器の種類が前記補助メッセージに対応する端末機器の種類であることと、
前記他の端末機器の電力レベルが前記補助メッセージに対応する端末機器の電力レベルであることと、
前記他の端末機器の所在セルグループが前記補助メッセージに対応するセルグループであることと、
前記他の端末機器の所在位置が前記補助メッセージに対応する測定エリア内の位置であることと、
現在時間が前記補助メッセージに対応する測定時間帯であることとのうちの少なくとも1つを含む。
【0173】
以上から分かるように、上記解決手段を採用することによって、ネットワーク機器は、一部の測定時間を減少し、及び/又は、一部の測定周波数点を減少し、及び/又は、一部の測定種類の測定を停止するように端末機器を制御でき、そのようにして、頻繁に測定する必要がない場合、端末機器に一部の測定を減少させることができ、それによって、端末機器の使用に影響を与えずに、端末の消費電力を節約する効果を達成することを可能とする。
【0174】
図9は本開示の実施例による通信機器900の模式的な構成図であり、本実施例における通信機器は具体的には上記実施例における端末機器、アクセスネットワークノード、コアネットワーク機器の1であり得る。
図9に示す通信機器900は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行して本開示の実施例における方法を実現できるプロセッサ910を含む。
【0175】
選択可能に、
図9に示すように、通信機器900は更にメモリ920を含んでもよい。ここで、プロセッサ910はメモリ920からコンピュータプログラムを呼び出して実行して、本開示の実施例における方法を実現できる。
【0176】
ここで、メモリ920はプロセッサ910とは独立した単独の素子であってもよいし、プロセッサ910に統合されてもよい。
【0177】
選択可能に、
図9に示すように、通信機器900は更に送受信機930を含んでもよく、プロセッサ910はこの送受信機930と他の機器との通信を制御でき、具体的には、他の機器へ情報又はデータを送信し、又は他の機器の送信する情報又はデータを受信することができる。
【0178】
ここで、送受信機930は送信機と受信機を含んでもよい。送受信機930は更にアンテナを含んでもよく、アンテナの数量が1つ又は複数であり得る。
【0179】
選択可能に、この通信機器900は、具体的には本開示の実施例のネットワーク機器であり得、また、本開示の実施例の各方法においてネットワーク機器により実現される対応するフローを実現でき、簡素化するために、ここで繰り返して説明しない。
【0180】
選択可能に、この通信機器900は、具体的には本開示の実施例の端末機器又はネットワーク機器であり得、また、本開示の実施例の各方法において携帯端末/端末機器により実現される対応するフローを実現でき、簡素化するために、ここで繰り返して説明しない。
【0181】
図10は本開示の実施例のチップの模式的な構成図である。
図10に示すチップ1000は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行して本開示の実施例における方法を実現できるプロセッサ1010を含む。
【0182】
選択可能に、
図10に示すように、チップ1000は更にメモリ1020を含んでもよい。ここで、プロセッサ1010はメモリ1020からコンピュータプログラムを呼び出して実行して、本開示の実施例における方法を実現できる。
【0183】
ここで、メモリ1020はプロセッサ1010とは独立した単独の素子であってもよいし、プロセッサ1010に統合されてもよい。
【0184】
選択可能に、このチップ1000は更に入力インタフェース1030を含んでもよい。ここで、プロセッサ1010はこの入力インタフェース1030と他の機器又はチップの通信を制御でき、具体的には、他の機器又はチップの送信する情報又はデータを取得することができる。
【0185】
選択可能に、このチップ1000は更に出力インタフェース1040を含んでもよい。ここで、プロセッサ1010はこの出力インタフェース1040と他の機器又はチップの通信を制御でき、具体的には、他の機器又はチップに情報又はデータを出力できる。
【0186】
選択可能に、このチップは、本開示の実施例における端末機器、アクセスネットワークノード、コアネットワーク機器のうちの1つに応用可能であり、また、本開示の実施例の各方法において端末機器により実現される対応するフローを実現でき、簡素化するために、ここで繰り返して説明しない。
【0187】
本開示の実施例に記載のチップをシステムオンチップ、システムチップ又はチップシステム等と称してもよいことは理解すべきである。
【0188】
本開示の実施例のプロセッサは信号処理能力を有する集積回路チップであってよいことが理解すべきである。実施過程では、上記方法実施例の各ステップはプロセッサのハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形態の命令によって完成可能である。上記プロセッサは共通プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)又は他のプログラマブル論理デバイス、離散ゲート又はトランジスタ論理デバイス、離散ハードウェアコンポーネント等であってもよい。本開示の実施例で開示された各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。共通プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、又はこのプロセッサはいかなる一般のプロセッサ等であってもよい。本開示の実施例で開示された方法のステップによれば、ハードウェア復号プロセッサにより実行、完了し、又は復号プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせにより実行、完了するように直接体現することができる。ソフトウェアモジュールはランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ又は電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタ等、この分野で周知されている記憶媒体にあってもよい。該記憶媒体はメモリに位置し、プロセッサはメモリ内の情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを完成する。
【0189】
本開示の実施例におけるメモリは揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は揮発性及び不揮発性メモリの両方を含んでもよいことが理解可能である。ここで、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory:ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM:PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM:EPROM)、電気的消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM:EEPROM)又はフラッシュメモリであってよい。揮発性メモリはランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)であってよく、外部キャッシュとして用いられる。例示的なものであり限定する意図がない説明によれば、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM:SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM:DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM:SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM:DDR SDRAM)、強化型同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM:ESDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM:SLDRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM:DR RAM)のような多くの形のRAMが使用可能である。本明細書に記載のシステムと方法のメモリはこれらのメモリ及び他のいかなる適切なメモリを含むが、それらに限定されないことに注意すべきである。
【0190】
上記メモリが例示的なものであり限定する意図がないことを理解すべきであり、例えば、本開示の実施例におけるメモリは、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM:SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic RAM:DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM:SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM:DDR SDRAM)、強化型同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM:ESDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(synch link DRAM:SLDRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM:DR RAM)等であってもよい。つまり、本開示の実施例におけるメモリは、これらのメモリ及び他のいかなる適切なメモリを含むが、それらに限定されない。
【0191】
図11は本願の実施例による通信システム1100の模式的なブロック図である。
図11に示すように、この通信システム1100は端末機器1110とネットワーク機器1120を含む。
【0192】
ここで、この端末機器1110は上記方法においてUEにより実現される対応する機能を実現することに利用可能であり、このネットワーク機器1120は上記方法においてネットワーク機器により実現される対応する機能を実現することに利用可能であり、簡素化するために、ここで繰り返して説明しない。前記ネットワーク機器は上記アクセスネットワークノード、コアネットワーク機器のうちの1つであり得る。
【0193】
本開示の実施例は、更にコンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0194】
選択可能に、このコンピュータ可読記憶媒体は本開示の実施例におけるネットワーク機器又は端末機器に応用可能であり、また、このコンピュータプログラムは、本開示の実施例の各方法においてネットワーク機器により実現される対応するフローをコンピュータに実行させ、簡素化するために、ここで繰り返して説明しない。
【0195】
本開示の実施例は更に、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【0196】
選択可能に、このコンピュータプログラム製品は本開示の実施例におけるネットワーク機器又は端末機器に応用可能であり、また、このコンピュータプログラム命令は、本開示の実施例の各方法においてネットワーク機器により実現される対応するフローをコンピュータに実行させ、簡素化するために、ここで繰り返して説明しない。
【0197】
本開示の実施例は更に、コンピュータプログラムを提供する。
【0198】
選択可能に、このコンピュータプログラムは本開示の実施例におけるネットワーク機器又は端末機器に応用可能であり、コンピュータにおいて実行される時、本開示の実施例の各方法においてネットワーク機器により実現される対応するフローをコンピュータに実行させ、簡素化するために、ここで繰り返して説明しない。
【0199】
当業者であれば、本明細書に開示される実施例により説明した各例のユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせという形で実現可能である。これらの機能はハードウェアの形で実行するか、それともソフトウェアの形で実行するかは技術的解決手段の特定の用途及び設計上の制約条件によって決められる。専門技術者であれば、特定の用途それぞれに向けて異なる方法を使用して、記載の機能を実現できるが、このような実現は本開示の範囲を超えたものであると理解すべきではない。
【0200】
当業者であれば、説明の便宜及び簡潔上、上記説明したシステム、装置及びユニットの具体的な動作プロセスは、前述した方法の実施例における対応するプロセスを参照すればよいことを明確に理解できるため、ここでは繰り返して説明しない。
【0201】
本開示により提供されるいくつかの実施例では、開示したシステム、装置及び方法は、他の形態で実現することができることを理解すべきである。例えば、以上に記載の装置の実施例は例示的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの分割は、論理機能の分割に過ぎず、実際に実現する場合に別の形態で分割してもよく、例えば、複数のユニット又はコンポーネントは組み合わせてもよいし、又は別のシステムに統合してもよいし、又は一部の特徴を省略もしくは実行しなくてもよい。また、図示又は説明したもの間の結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインタフェース、装置又はユニットを介した間接結合又は通信接続であり得、電気的、機械的又は他の形態であり得る。
【0202】
分離部材として説明した前記ユニットは物理的に分離されたものであってもなくてもよく、ユニットとして示した部材は物理ユニットであってもなくてもよく、一箇所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分布してもよい。実際の必要に応じてその一部又は全てのユニットを選択して本実施例の解決手段の目的を実現できる。
【0203】
また、本開示の各実施例における各機能ユニットは一つの処理ユニットに統合されてもよく、それぞれ独立して物理的に存在してもよく、二つ又は二つ以上で一つのユニットに統合されてもよい。
【0204】
前記機能がソフトウェア機能ユニットの形式で実現され且つ独立した製品として販売又は使用される場合、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような見解をもとに、本開示の技術的解決手段は実質的に従来技術に寄与する部分またはこの技術的解決手段の一部がソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、コンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器等であってもよい)に本開示の各実施例に記載の方法のステップの全部又は一部を実行させる複数の命令を含む。前記記憶媒体は、USBメモリ、モバイルハードディスク、読出し専用メモリ(Read-Only Memory:ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等のプログラムコードを記憶可能である様々な媒体を含む。
【0205】
上記は本開示の具体的な実施形態に過ぎず、本開示の保護範囲がそれに限定されるものでなく、本開示に記載された技術範囲内に当業者に容易に想到される変化又は取り替えは、全て本開示の保護範囲に含まれる。従って、本開示の保護範囲は請求項の保護範囲に準ずるものとする。
【手続補正書】
【提出日】2022-12-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定制御方法であって、
ネットワーク機器が端末機器へ補助メッセージを送信するステップを含み、前記補助メッセージは、前記端末機器のモビリティ測定行為を調整するためのものである
測定制御方法。
【請求項2】
前記補助メッセージは、測定周波数点、オン又はオフする測定種類、及び調整の測定時間のうちの少なくとも1つを指示するためのものである
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記補助メッセージは、改修又は削除される少なくとも1組の測定周波数点を表す番号、又は、改修又は削除される少なくとも1つの測定対象を表す番号を含み、前記測定対象に前記測定周波数点が含まれる
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記補助メッセージは、少なくとも1種の測定種類をオンする指示、又は、少なくとも1種の測定種類をオフする指示を含む
請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、前記ネットワーク機器がM個の補助メッセージを生成するステップを更に含み、Mが1以上の整数であり、
前記M個の補助メッセージのうち、異なる補助メッセージの関連情報が異なり、
前記補助メッセージの関連情報は、
補助メッセージに対応する周波数帯、補助メッセージに対応する端末機器、補助メッセージに対応する端末機器グループ、補助メッセージに対応する端末機器の種類、補助メッセージに対応する端末機器の電力レベル、補助メッセージに対応するセルグループ、補助メッセージに対応するエリア、補助メッセージに対応する時間帯のうちの少なくとも1つである
請求項1-
4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記ネットワーク機器が端末機器へ補助メッセージを送信するステップは、
第1所定条件を満たした場合、前記ネットワーク機器が前記端末機器へ前記M個の補助メッセージのうちの前記補助メッセージを送信するステップを含
み、
前記第1所定条件は、
現在時間が前記補助メッセージに対応する送信時間帯又は受信時間帯であることと、
前記端末機器所在エリアが前記補助メッセージに対応する送信エリア又は受信エリアであることのうちの少なくとも1つである
請求項
5に記載の方法。
【請求項7】
前記ネットワーク機器が端末機器へ補助メッセージを送信するステップは、
前記ネットワーク機器が前記端末機器の関連情報に基づいて、前記端末機器へ対応する補助メッセージを送信することを決定するステップを含
み、
前記端末機器の関連情報は、
端末機器の種類、端末機器の電力レベル、端末機器の所在位置、端末機器の所在端末機器グループ、端末機器の所在位置に対応するセルグループ、端末機器の使用する周波数、端末機器の識別子のうちの少なくとも1つを含む
請求項
6に記載の方法。
【請求項8】
測定制御方法であって、
端末機器がネットワーク機器から送信された補助メッセージを受信するステップを含み、前記補助メッセージは、前記端末機器のモビリティ測定行為を調整するためのものである、測定制御方法。
【請求項9】
前記補助メッセージは、測定周波数点、オン又はオフする測定種類、及び調整の測定時間のうちの少なくとも1つを指示するためのものである
請求項
8に記載の方法。
【請求項10】
前記補助メッセージは、少なくとも1種の測定種類をオンする指示、又は、少なくとも1種の測定種類をオフする指示を含む
請求項
9に記載の方法。
【請求項11】
前記補助メッセージは、マスタ情報ブロックMIB、システム情報ブロックSIBによって搬送され、又はDCIによって搬送され、又はRRCシグナリングによって搬送される
請求項
8に記載の方法。
【請求項12】
前記端末機器がネットワーク機器へ前記端末機器の関連情報を送信するステップを更に含
み、
前記端末機器の関連情報は、
端末機器の種類、端末機器の電力レベル、端末機器の所在位置、端末機器の所在端末機器グループ、端末機器の所在位置に対応するセルグループ、端末機器の使用する周波数、端末機器の識別子のうちの少なくとも1つを含む
請求項
8-11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記方法は、
前記端末機器が第2所定条件を満たした場合、前記補助メッセージに基づいて測定するステップを更に含み、
前記第2所定条件は、
前記端末機器の周波数帯が前記補助メッセージに対応する周波数帯であることと、
前記端末機器が補助メッセージにより指示された端末機器であることと、
前記端末機器の所在する端末機器グループが前記補助メッセージに対応する端末機器グループであることと、
前記端末機器の種類が前記補助メッセージに対応する端末機器の種類であることと、
前記端末機器の電力レベルが前記補助メッセージに対応する端末機器の電力レベルであることと、
前記端末機器の所在セルグループが前記補助メッセージに対応するセルグループであることと、
前記端末機器の所在位置が前記補助メッセージに対応する測定エリア内の位置であることと、
現在時間が前記補助メッセージに対応する測定時間帯であることとのうちの少なくとも1つを含む
請求項
8-11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
プロセッサと、プロセッサにおいて実行可能なコンピュータプログラムを記憶するためのメモリとを含むネットワーク機器であって
、
前記プロセッサは前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行して、請求項1-
7のいずれか一項に記載の方法を実行するためのものである、ネットワーク機器。
【請求項15】
プロセッサと、プロセッサにおいて実行可能なコンピュータプログラムを記憶するためのメモリとを含む端末機器であって
、
前記プロセッサは前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行して、請求項
8-
13のいずれか一項に記載の方法を実行するためのものである、端末機器。
【国際調査報告】