(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-28
(54)【発明の名称】マイクロLEDモジュールを有するディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/33 20060101AFI20230320BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20230320BHJP
G09F 9/302 20060101ALI20230320BHJP
H01L 33/48 20100101ALI20230320BHJP
【FI】
G09F9/33
G09F9/30 310
G09F9/302 C
G09F9/30 338
H01L33/48
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022543745
(86)(22)【出願日】2021-01-21
(85)【翻訳文提出日】2022-08-25
(86)【国際出願番号】 KR2021000848
(87)【国際公開番号】W WO2021150040
(87)【国際公開日】2021-07-29
(32)【優先日】2020-01-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-06-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-01-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506029004
【氏名又は名称】ソウル バイオシス カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SEOUL VIOSYS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】65-16,Sandan-ro 163 Beon-gil,Danwon-gu,Ansan-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】チョ,デ スン
(72)【発明者】
【氏名】イ,ソ ラ
【テーマコード(参考)】
5C094
5F142
【Fターム(参考)】
5C094AA43
5C094AA45
5C094BA23
5C094CA20
5C094DB01
5C094DB05
5F142AA12
5F142BA02
5F142BA32
5F142CB14
5F142CB23
5F142CD02
5F142CD32
5F142CD45
5F142EA02
5F142EA34
5F142GA02
(57)【要約】
ディスプレイ装置を提供する。このディスプレイ装置は、ディスプレイ基板;前記ディスプレイ基板上に配置された第1のマイクロLEDモジュール;および前記第1のマイクロLEDモジュールに隣接して前記ディスプレイ基板上に配置された第2のマイクロLEDモジュールを含み、前記第1のマイクロLEDモジュール及び前記第2のマイクロLEDモジュールは、互いに対面する側面を有し、前記第1のマイクロLEDモジュールと前記第2のマイクロLEDモジュールとが対面する側面は、前記ディスプレイ基板の上面に対して互いに同じ方向に傾いている。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイ基板;
前記ディスプレイ基板上に配置された第1のマイクロLEDモジュール;および
前記第1のマイクロLEDモジュールに隣接して前記ディスプレイ基板上に配置された第2のマイクロLEDモジュールを含み、
前記第1のマイクロLEDモジュール及び前記第2のマイクロLEDモジュールは、互いに対面する側面を有し、
前記第1のマイクロLEDモジュールと前記第2のマイクロLEDモジュールとが対面する側面は、前記ディスプレイ基板の上面に対して互いに同じ方向に傾いている、ディスプレイ装置。
【請求項2】
前記互いに対面する側面は互いに平行している、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項3】
垂直方向において、前記互いに対面する側面は少なくとも部分的に重なる、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項4】
前記第2のマイクロLEDモジュールは、二つの第1のマイクロLEDモジュール間に配置された、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項5】
前記第1のマイクロLEDモジュールに隣接して前記ディスプレイ基板上に配置された第3のマイクロLEDモジュールをさらに含み、
前記第1のマイクロLEDモジュール及び前記第3のマイクロLEDモジュールは、互いに対面する側面を有し、
前記第1のマイクロLEDモジュール及び前記第3のマイクロLEDモジュールとが対面する側面は、前記ディスプレイ基板の上面に対して互いに同じ方向に傾き、
前記第3のマイクロLEDモジュールの側面に対面する前記第1のマイクロLEDの側面は、前記第2のマイクロLEDモジュールの側面に対面する前記第1のマイクロLEDモジュールの側面に隣り合う、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項6】
前記第3のマイクロLEDモジュールは、二つの第1のマイクロLEDモジュール間に配置された、請求項5に記載のディスプレイ装置。
【請求項7】
前記第1のマイクロLEDモジュールの側面に対面する前記第3のマイクロLEDモジュールの側面は、延びて第2のマイクロLEDモジュールの側面に対面する、請求項5に記載のディスプレイ装置。
【請求項8】
前記第3のマイクロLEDモジュールは、二つの第2のマイクロLEDモジュール間に配置された、請求項7に記載のディスプレイ装置。
【請求項9】
前記第1のマイクロLEDモジュールは、第1の基板および前記第1の基板上に整列されたマイクロLEDを含み、
前記第1のマイクロLEDモジュールは、前記第1の基板の上面上の配線と下面上の配線を連結する第1のコネクタをさらに含む、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項10】
前記第1のコネクタは、前記第1の基板のビアホールを通じて、前記第1の基板上面の配線と下面の配線を連結する、請求項9に記載のディスプレイ装置。
【請求項11】
前記第1のコネクタは、前記第1の基板の側面に形成されて前記第1の基板上面の配線と下面の配線を連結する、請求項9に記載のディスプレイ装置。
【請求項12】
前記第1のマイクロLEDモジュールは、第1の基板および前記第1の基板上に整列されたマイクロLEDを含み、
前記第2のマイクロLEDモジュールは、第2の基板および前記第2の基板上に整列されたマイクロLEDを含み、
前記第1の基板および前記第2の基板の側面が互いに対面する、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項13】
前記第1のマイクロLEDモジュールは、複数のピクセル領域を含み、
前記第2のマイクロLEDモジュールは、複数のピクセル領域を含む、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項14】
前記ピクセル領域のそれぞれは、赤色光、緑色光、および青色光を放出する、請求項13に記載のディスプレイ装置。
【請求項15】
前記第1および第2のマイクロLEDモジュールを覆うモールディングメンバーをさらに含む、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項16】
前記モールディングメンバーは、前記第1のマイクロLEDモジュールと前記第2のマイクロLEDモジュール間の領域を埋める、請求項15に記載のディスプレイ装置。
【請求項17】
下面、上面、および側面を有する基板;
前記基板の上面上に整列されたマイクロLEDを含み、
前記基板の少なくとも一つの側面は、前記基板上面に対して鋭角または鈍角を有するように傾いている、マイクロLEDモジュール。
【請求項18】
前記基板は、二対の対向する側面を有し、
少なくとも一対の対向する側面は、同じ方向に傾いている、請求項17に記載のマイクロLEDモジュール。
【請求項19】
前記基板は、二対の対向する側面を有し、
少なくとも一対の対向する側面は、反対方向に傾いている、請求項17に記載のマイクロLEDモジュール。
【請求項20】
前記基板の上面上に複数のピクセル領域を有し、
各ピクセル領域は、赤色光、緑色光、および青色光を放出する、請求項17に記載のマイクロLEDモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、LEDディスプレイ装置に関するものであり、特に、タイル形態のマイクロLEDモジュールを有するLEDディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
発光ダイオードは、無機光源として、ディスプレイ装置、車両用ランプ、一般照明のような様々な分野に多様に用いられている。発光ダイオードは、寿命が長く、且つ消費電力が低く、応答速度が速いという長所があるため、既存の光源を速い速度で置き換えている。
【0003】
例えば、ディスプレイ装置は、一般に、青色、緑色および赤色の混合色を用いて多様な色を実現する。ディスプレイ装置は、多様なイメージを実現するために複数のピクセルを含み、各ピクセルは、青色、緑色および赤色のサブピクセルを備え、これらサブピクセルの色を通じて特定ピクセルの色が決められ、これらピクセルの組合せによってイメージが実現される。
【0004】
発光ダイオードは、ディスプレイ装置においてバックライト光源として主に使用されて来た。しかし、近年、発光ダイオードを用いて直接イメージを実現するマイクロLEDディスプレイが開発されている。
【0005】
LEDは、その材料によって多様な色の光を放出することができ、青色、緑色および赤色を放出する個別発光素子を二次元平面上に配列してディスプレイ装置を提供できる。しかし、各サブピクセルに一つの発光素子を配列する場合、発光素子の個数が多くなるため実装工程に多くの時間がかかる。これにより、実装工程に所要される時間を節約するために積層型発光素子が研究されている。例えば、赤色LED、青色LEDおよび緑色LEDを積層した発光素子を製造することにより、赤色、青色、および緑色の光を一つの発光素子を用いて実現できる。これにより、一つの発光素子によって、赤色、青色、および緑色光を放出する一つのピクセルが提供できるため、ディスプレイ装置に実装される発光素子の個数を減らすことができる。
【0006】
図1は、従来技術にかかるマイクロLEDディスプレイ装置10を説明するための平面図である。
【0007】
図1を参照すると、ディスプレイ装置10はディスプレイ基板11および発光素子(R,G,B)を含む。発光素子(R,G,B)は、それぞれマイクロLEDであり、当該分野でよく知られているように、面積が約10,000um
2以下のフォームファクタ(form factor)を有する。
【0008】
赤色、緑色、および青色発光素子(R,G,B)は、それぞれサブピクセルであり、これらが一つのピクセルPを構成する。ディスプレイ基板11上に複数のピクセルPが整列され、これらピクセルPによってイメージが実現される。ディスプレイ基板11は、ディスプレイ装置の全体画面に対応する基板であり、ディスプレイ基板11上には数百万個~数千万個のマイクロLEDが実装される。
【0009】
しかし、マイクロLEDのフォームファクタが小さいため、マイクロLEDの取り扱いが難しく、よって、数百万個~数千万個のマイクロLEDをディスプレイパネルに転写して実装することは容易ではない。さらに、外部衝撃によってマイクロLEDが損傷することがあり、よって、運搬の途中でマイクロLEDに欠陥が生じる場合がある。
【0010】
よって、一つの画面に対応するディスプレイ基板11上にマイクロLEDを全て実装する場合は、ディスプレイ装置の製造収率がよくない。さらに、大面積のディスプレイ基板11に多数の発光素子(R,G,B)を実装しなければならないため、作業性がよくない。
【0011】
このような問題は、積層型発光素子を用いてピクセルを構成する場合にも同様に発生する。このような問題を解決するために、タイル形態のマイクロLEDモジュールを利用できる。
【0012】
図2は従来技術にかかるマイクロLEDモジュールを含むディスプレイ装置20を説明するための平面図で、
図3は
図2の切り取り線A-A’に沿って切り取った概略的な部分断面図である。
【0013】
図2を参照すると、ディスプレイ装置20は、ディスプレイ基板21およびタイル形態のマイクロLEDモジュールTを含む。マイクロLEDモジュールTは発光素子(R,G,B)を含み、ディスプレイ基板21上に整列される。
【0014】
マイクロLEDモジュールTは、複数のピクセルを含んでいてもよく、これらモジュールTがディスプレイ基板21上に実装されて全体画面を構成できる。よって、ディスプレイ基板21上に発光素子(R,G,B)を全て実装する代わりに、発光素子(R,G,B)を複数のマイクロLEDモジュールTに分けて実装し、このLEDモジュールTをディスプレイ基板21上に実装してディスプレイ装置20を提供することができる。
【0015】
良好なLEDモジュールTを選別してディスプレイ装置20を製造することができるため、ディスプレイ装置20の製造収率を改善することができ、且つ作業性も改善される場合がある。
【0016】
しかし、複数のマイクロLEDモジュールTをタイリングしてディスプレイ装置20を製造する場合、マイクロLEDモジュールTの製造および実装時に発生する公差を考慮して、
図3に点線で表示したように、マイクロLEDモジュールTは互いに離隔する必要がある。
【0017】
マイクロLEDモジュールTが離隔されることにより、これらの間の空間が画面に、例えば線欠陥として表れる場合がある。このような線欠陥は、イメージを実現しないアイドル(idle)状態で観察されるだけでなく、イメージを実現する場合にも観察される場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
例示的な実施例では、タイリング技法を用いてマイクロLEDモジュールを配置する際に観察される線欠陥を減らすことができるディスプレイ装置を提供する。
【0019】
例示的な実施例ではまた、新たな構造のマイクロLEDモジュールを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0020】
例示的な実施例では、ディスプレイ装置を提供し、このディスプレイ装置は、ディスプレイ基板;前記ディスプレイ基板上に配置された第1のマイクロLEDモジュール;および前記第1のマイクロLEDモジュールに隣接して前記ディスプレイ基板上に配置された第2のマイクロLEDモジュールを含み、前記第1のマイクロLEDモジュール及び前記第2のマイクロLEDモジュールは、互いに対面する側面を有し、前記第1のマイクロLEDモジュールと前記第2のマイクロLEDモジュールとが対面する側面は、前記ディスプレイ基板の上面に対して互いに同じ方向に傾いている。
【0021】
例示的な実施例では、マイクロLEDモジュールを提供し、このマイクロLEDモジュールは、下面、上面、および側面を有する基板;前記基板の上面上に整列されたマイクロLEDを含み、前記基板の少なくとも一つの側面は、前記基板上面に対して鋭角または鈍角を有するように傾いている。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】従来技術にかかるマイクロLEDディスプレイ装置を説明するための平面図である。
【
図2】また別の従来技術にかかるマイクロLEDモジュールを含むディスプレイ装置を説明するための平面図である。
【
図3】
図2の切り取り線A-A’に沿って切り取った概略的な部分断面図である。
【
図4】一実施例にかかるマイクロLEDモジュールを含むディスプレイ装置を説明するための概略的な平面図である。
【
図5】
図4のB-B’に沿って切り取った概略的な部分断面図である。
【
図6】一実施例にかかるマイクロLEDモジュールを含むディスプレイ装置を説明するための概略的な断面図である。
【
図7】実施例にかかるLEDモジュールを説明するための概略的な斜視図である。
【
図8】一実施例にかかるマイクロLEDモジュールのコネクタを説明するための概略的な断面図である。
【
図9】一実施例にかかるマイクロLEDモジュールのコネクタを説明するための概略的な断面図である。
【
図10】一実施例にかかるマイクロLEDモジュールを含むディスプレイ装置を説明するための概略的な平面図である。
【
図11】
図10の切り取り線C-C’に沿って切り取った概略的な断面図である。
【
図12】
図10の切り取り線D-D’に沿って切り取った概略的な断面図である。
【
図13】
図10の切り取り線E-E’に沿って切り取った概略的な断面図である。
【
図14】一実施例にかかるマイクロLEDモジュールを含むディスプレイ装置を説明するための概略的な平面図である。
【
図15】一実施例にかかるディスプレイ装置を説明するための概略的な断面図である。
【
図16】一実施例にかかるディスプレイ装置を説明するための概略的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付の図面を参照して本開示の実施例を詳しく説明する。次に紹介する実施例は、本開示の属する技術分野の通常の技術者に本開示の思想が十分に伝わるようにするために例として提供するものである。よって、本開示は以下で説明する実施例に限定されるのではなく、他の形態に具体化することもできる。そして、図面において、構成要素の幅、長さ、厚さ等は便宜のために誇張して表現する場合もある。また、一つの構成要素が他の構成要素の「上部に」又は「上に」あると記載されている場合は、各部分が他の部分の「真上部」又は「真上に」ある場合だけでなく、各構成要素と他の構成要素間にまた別の構成要素が介在する場合も含む。明細書全体に亘って、同じ参照番号は同じ構成要素を表す。
【0024】
例示的な実施例では、ディスプレイ装置を提供し、このディスプレイ装置は、ディスプレイ基板;前記ディスプレイ基板上に配置された第1のマイクロLEDモジュール;および前記第1のマイクロLEDモジュールに隣接して前記ディスプレイ基板上に配置された第2のマイクロLEDモジュールを含み、前記第1のマイクロLEDモジュール及び前記第2のマイクロLEDモジュールは、互いに対面する側面を有し、前記第1のマイクロLEDモジュールと前記第2のマイクロLEDモジュールとが対面する側面は、前記ディスプレイ基板の上面に対して互いに同じ方向に傾いている。
【0025】
第1のマイクロLEDモジュールと第2のマイクロLEDモジュールとが対面する側面が互いに同じ方向に傾くことにより、これらの間の境界領域が表示されることを防ぐ。
【0026】
ここで、対面する側面が同じ方向に傾いているのは、傾いた方向が同じだということを意味するものであり、傾きの程度が同じだということを意味するものではない。一実施例において、対面する側面はディスプレイ基板に対して傾いた角度が互いに異なっていてもよい。別の実施例において、前記互いに対面する側面は、互いに平行になっていてもよい。つまり、前記互いに対面する側面の傾いた角度は、互いに同じになっていてもよい。
【0027】
さらに、垂直方向において前記互いに対面する側面は、少なくとも部分的に重なっていてもよい。対面する側面が重なり合うように配置されることにより、側面の間の境界領域が表示されることを防ぐ。
【0028】
一実施例において、第1のマイクロLEDモジュール及び第2のマイクロLEDモジュールは、同じ大きさおよび構造を有していてもよい。別の実施例において、第1のマイクロLEDモジュール及び第2のマイクロLEDモジュールは、互いに異なる大きさまたは互いに異なる形状を有していてもよい。さらに、前記第2のマイクロLEDモジュールは、二つの第1のマイクロLEDモジュール間に配置されていてもよい。
【0029】
一実施例において、前記第1のマイクロLEDモジュールに隣接して前記ディスプレイ基板上に配置された第3のマイクロLEDモジュールをさらに含んでもよく、前記第1のマイクロLEDモジュール及び前記第3のマイクロLEDモジュールは、互いに対面する側面を有していてもよく、前記第1のマイクロLEDモジュールと前記第3のマイクロLEDモジュールとが対面する側面は、前記ディスプレイ基板の上面に対して互いに同じ方向に傾いていてもよく、前記第3のマイクロLEDモジュールの側面に対面する前記第1のマイクロLEDの側面は、前記第2のマイクロLEDモジュールの側面に対面する前記第1のマイクロLEDモジュールの側面と隣り合うことができる。
【0030】
前記第3のマイクロLEDモジュールは、二つの第1のマイクロLEDモジュール間に配置されていてもよい。
【0031】
また、前記第1のマイクロLEDモジュールの側面に対面する前記第3のマイクロLEDモジュールの側面は、延びて第2のマイクロLEDモジュールの側面に対面してもよい。さらに、前記第3のマイクロLEDモジュールは、二つの第2のマイクロLEDモジュール間に配置されていてもよい。
【0032】
前記第1のマイクロLEDモジュールは、前記第1の基板の上面上の配線と下面上の配線を連結する第1のコネクタをさらに含んでいてもよい。一実施例において、前記第1のコネクタは、前記第1の基板のビアホールを通じて、前記第1の基板上面の配線と下面の配線を連結できる。別の実施例において、前記第1のコネクタは、前記第1の基板の側面に形成されて前記第1の基板上面の配線と下面の配線を連結できる。
【0033】
前記第1のマイクロLEDモジュールは、第1の基板および前記第1の基板上に整列されたマイクロLEDを含み、前記第2のマイクロLEDモジュールは、第2の基板および前記第2の基板上に整列されたマイクロLEDを含み、前記第1の基板および前記第2の基板の側面が互いに対面してもよい。
【0034】
前記第1のマイクロLEDモジュールは、複数のピクセル領域を含んでいてもよく、前記第2のマイクロLEDモジュールは、複数のピクセル領域を含んでいてもよい。
【0035】
また、前記ピクセル領域のそれぞれは、赤色光、緑色光、および青色光を放出することができる。
【0036】
前記ディスプレイ装置は、前記第1および第2のマイクロLEDモジュールを覆うモールディングメンバーをさらに含んでいてもよい。
【0037】
さらに、前記モールディングメンバーは、前記第1のマイクロLEDモジュールと前記第2のマイクロLEDモジュール間の領域を埋めることができる。
【0038】
一実施例にかかるマイクロLEDモジュールは、下面、上面、および側面を有する基板;前記基板の上面上に整列されたマイクロLEDを含み、前記基板の少なくとも一つの側面は、前記基板上面に対して鋭角または鈍角を有するように傾いている。
【0039】
前記基板は、二対の対向する側面を有し、少なくとも一対の対向する側面は、同じ方向に傾いていてもよい。
【0040】
前記基板は、二対の対向する側面を有していてもよく、少なくとも一対の対向する側面は、反対方向に傾いていてもよい。
【0041】
一方、前記マイクロLEDモジュールは、前記基板の上面上に複数のピクセル領域を有していてもよく、各ピクセル領域は、赤色光、緑色光、および青色光を放出してもよい。
【0042】
以下、図面を参照して本開示の実施例に対して具体的に説明する。
【0043】
図4は一実施例にかかるマイクロLEDモジュールを含むディスプレイ装置を説明するための概略的な平面図で、
図5は
図4のB-B’に沿って切り取った概略的な部分断面図である。
図5の断面図において、ディスプレイ基板21は省略した。
【0044】
図4および
図5を参照すると、ディスプレイ装置100は、ディスプレイ基板21、第1のマイクロLEDモジュールT1、および第2のマイクロLEDモジュールT2を含む。第1および第2のマイクロLEDモジュールT1,T2は、複数のピクセルPを含んでいてもよく、各ピクセルPはマイクロLED(R,G,B)を含んでいてもよい。
【0045】
ディスプレイ装置100は、所謂マイクロLEDディスプレイ装置であり、一つのサブピクセルの発光面積が10,000um2以下、さらに4,000um2以下、さらには1,000um2以下であってもよい。
【0046】
ディスプレイ基板21は、第1および第2のマイクロLEDモジュールT1,T2を支持するために使用され、これらを固定させることのできるものであれば、特別に制限されない。本実施例において、ディスプレイ基板21はTFTのような回路を含む回路基板でもよいが、これに限定されるのではなく、回路を含まない基板、例えばガラス基板でもよい。ディスプレイ基板21は、ディスプレイ装置100の画面の大きさに対応する大きさを有していてもよいが、本開示が必ずしもこれに限定されるのではない。
【0047】
ディスプレイ基板21は、例えば、ガラス、石英、セラミック、Si、SiC、金属、繊維、ポリマー等になり得、透明または不透明基板であってもよい。また、ディスプレイ基板21は、硬性または軟性の印刷回路ボード(PCB)でもよい。
【0048】
一実施例において、ディスプレイ基板21は、ガラス、石英、透明セラミック、透明フィルム、透明PCB等の透明基板であってもよい。透明フィルムは、例えば、PEN(Poly Ethylene Naphthalene)、PET(Poly Ethylene Terephthalate)、PI(Polyimide)、PE(Poly Ethylene)フィルム、またはPMMA(Poly Methyl Methacrylate)等であってもよい。
【0049】
ディスプレイ基板21上の配線部もまた、透明導電性酸化膜のような透明フィルムやカーボンナノチューブまたはカーボングラファイト等の透明導電層で形成されてもよいが、これに限定されるのではない。ディスプレイ基板21が透明基板の場合、ディスプレイ装置をオンにする前はディスプレイ基板21を通じて背景が観察されるようにすることができる。例えば、ディスプレイ基板21を壁に付着する場合、ディスプレイ装置をオフにした状態ではディスプレイ画面はほとんど観察できなく、壁面が観察されてもよい。マイクロLED(R,G,B)は非常に小さいため、マイクロLED(R,G,B)の間の領域を通じて背景が観察されてもよい。これにより、例えばヘッドアップディスプレイのような透明ディスプレイ装置を提供することができる。
【0050】
さらに、ディスプレイ基板21が軟性プラスチックで形成された場合は、フレキシブルディスプレイを実現することもできる。
【0051】
一実施例において、透明ディスプレイ装置は、建物の窓ガラス、または自動車のガラス等のようなガラス板をディスプレイ基板21として使用できる。
【0052】
別の実施例において、透明ディスプレイ装置は、透明印刷回路ボードをディスプレイ基板21として使用して製作でき、この透明ディスプレイ装置は窓ガラスまたは自動車のガラス等のガラス板に付着できる。
【0053】
また別の実施例において、軟性印刷回路ボード(FPCB)をディスプレイ基板21として使用してフレキシブルディスプレイ装置を製造し、フレキシブルディスプレイ装置を窓ガラスまたは自動車のガラス等のガラス板に付着したり、フレキシブルディスプレイ装置をガラス板の代わりに使用できる。
【0054】
特定の実施例において、窓ガラスまたは自動車のガラス等のガラス板や透明ディスプレイ基板は、電気変色特性を有するように製作でき、電流および電圧を調節してこれらの光透過率を調節することができる。また、各ピクセル内のマイクロLED(R,G,B)から放出される光量を調節してディスプレイ基板21の透明度を調節することもできる。
【0055】
第1のマイクロLEDモジュールTがディスプレイ基板21上に整列される。第1および第2のマイクロLEDモジュールT1,T2は、タイリング技術を用いてディスプレイ基板21上に付着されていてもよい。第1および第2のマイクロLEDモジュールT1,T2は、互いに離隔するように整列される。
【0056】
第1のマイクロLEDモジュールT1は、第1の基板上に配置された複数のピクセルPを含み、ピクセルPはマイクロLED(R,G,B)を含んでいてもよい。第1の基板は、大体平らな上面および下面を有することができる。一方、図示したように、第1の基板はディスプレイ基板21の上面に対して傾いた側面を有していてもよい。ここで、傾いた側面は、第1の基板の側面がディスプレイ基板21の上面に対して鋭角または鈍角を有するように傾いていることを意味する。第1の基板の上面は、ディスプレイ基板21の上面に実質的に平行になり得、よって、第1の基板の傾いた側面は、第1の基板の上面に対して鋭角または鈍角を有する。
【0057】
図4に示したように、第1の基板の対向する一対の側面は、互いに反対方向に傾いていてもよく、また別の一対の側面は互いに同じ方向に傾いていてもよい。しかし、本発明がこれに限定されるのではなく、各対の対向する側面が全て互いに同じ方向または反対方向に傾いてもよい。
【0058】
本実施例において、第1のマイクロLEDモジュールT1の第1の基板において上面は、下面よりも小さい面積を有していてもよい。しかし、本発明がこれに限定されるのではなく、第1のマイクロLEDモジュールT1の第1の基板において、上面と下面が実質的に互いに同じ面積を有してもよい。
【0059】
マイクロLED(R,G,B)は、それぞれ、赤色光、緑色光、および青色光を放出することができる。本明細書において、マイクロLEDは無機系列の半導体層を用いて製作されたマイクロスケールの発光体を意味する。マイクロLEDは、通常、第1の導電型半導体層、活性層、および第2の導電型半導体層を含んでいてもよい。このようなマイクロLEDの構造は、例えば、垂直型、水平型、フリップチップ型等、多様であってもよく、特定の構造に特別に限定されるのではない。当業界によく知られているように、マイクロLEDに電気的接続のための電極、パッド、および絶縁層がさらに形成されてもよい。
【0060】
それぞれのマイクロLED(R,G,B)がサブピクセルを構成でき、互いに水平に配列されたサブピクセルがピクセルPを構成できる。別の実施例において、マイクロLED(R,G,B)が互いに積層された積層型発光素子がピクセルを構成することもできる。積層型発光素子は、赤色光、緑色光、および青色光を放出するマイクロLEDを含んでいてもよく、これらマイクロLEDがそれぞれサブピクセルを構成できる。
【0061】
一方、第2のマイクロLEDモジュールT2は、第1のマイクロLEDモジュールT1に隣接して配置される。第2のマイクロLEDモジュールT2の一つの側面は、隣接する第1のマイクロLEDモジュールT1の一つの側面に対面できる。このとき、第1のマイクロLEDモジュールT1と第2のマイクロLEDモジュールT2とが対面する側面は、ディスプレイ基板21の上面に対して互いに同じ方向に傾いていてもよい。例えば、第1のマイクロLEDモジュールT1の第1の基板と第2のマイクロLEDモジュールT2の第2の基板は、互いに対面する側面を有していてもよく、第1の基板と第2の基板の互いに対面する側面は、ディスプレイ基板21の上面に対して互いに同じ方向に傾いていてもよい。
【0062】
第1の基板および第2の基板は、透明または不透明基板であってもよい。一実施例において、第1の基板および第2の基板は、透明ディスプレイ装置を提供するために透明材料で形成された透明基板であってもよい。第1の基板および第2の基板は、例えば、ディスプレイ基板21に対して説明した透明基板であってもよく、重複を避けるために詳しい説明は省略する。
【0063】
図4および
図5に示したように、第1のマイクロLEDモジュールT1と第2のマイクロLEDモジュールT2とが対面する側面は、重なり合ってもよい。これにより、マイクロLEDモジュール間の境界線が表示されないようにすることができる。
【0064】
第2のマイクロLEDモジュールT2は、第2の基板上に配置された少なくとも一つのピクセルPを含み、ピクセルPはマイクロLED(R,G,B)を含むことができる。マイクロLED(R,G,B)は、第1のマイクロLEDモジュールT1のマイクロLEDと同じ構造および大きさを有していてもよいが、必ずしもこれに限定されるのではない。マイクロLED(R,G,B)は、それぞれ赤色光、緑色光、および青色光を放出できる。それぞれのマイクロLED(R,G,B)がサブピクセルを構成することができ、互いに水平に配列されたサブピクセルがピクセルPを構成できる。別の実施例において、積層型発光素子がピクセルPを構成することもできる。積層型発光素子は、赤色光、緑色光、および青色光を放出する半導体積層を含むことができ、これら半導体積層がそれぞれサブピクセルを構成することができる。
【0065】
第2のマイクロLEDモジュールT2は、二つの第1のマイクロLEDモジュールT1間に配置できる。つまり、第2のマイクロLEDモジュールT2の両側側面は、それぞれ互いに異なる第1のマイクロLEDモジュールT1の側面に対面するように配置することができる。
【0066】
図4に示したように、第1のマイクロLEDモジュールT1と第2のマイクロLEDモジュールT2は、一方向に交互に配列できる。前記一方向に直交する方向において、第1のマイクロLEDモジュールT1が互いに側面に対面するように配置でき、また、第2のマイクロLEDモジュールT2が互いに側面に対面するように配置できる。しかし、本開示がこれに限定されるのではなく、第1および第2のマイクロLEDモジュールT1,T2は、これらの側面の傾きによって多様な方式で配列することができる。
【0067】
一方、本実施例において、第1のマイクロLEDモジュールT1は、下面が上面よりも広い面積を有し、第2のマイクロLEDモジュールT2は、上面が下面よりも広い面積を有する。特に、
図4の実施例において、第1のマイクロLEDモジュールT1の上面の横幅WUL1は、下面の横幅WLL1よりも小さく、上面の縦幅WUV1は、下面の縦幅WLV1と実質的に同じであってもよい。第2のマイクロLEDモジュールT2の上面の横幅WUL2は、下面の横幅WLL2よりも大きく、上面の縦幅WUV2の下面の縦幅WLV2と実質的に同じであってもよい。別の実施例において、第1のマイクロLEDモジュールT1の上面の横幅WUL1および縦幅WUV1は、下面の横幅WLL1および縦幅WLV1よりも小さくなっていてもよく、第2のマイクロLEDモジュールT2の上面の横幅WUL2および縦幅WUV2は、下面の横幅WLL2および縦幅WLV2よりも大きくなっていてもよい。
【0068】
本実施例によると、第1のマイクロLEDモジュールT1および第2のマイクロLEDモジュールT2が互いに対面する側面を含むことにより、マイクロLEDモジュールT1,T2間の境界部分によって線欠陥が表示されることを防止できる。
【0069】
図6は、一実施例にかかるマイクロLEDモジュールを含むディスプレイ装置を説明するための概略的な断面図である。
【0070】
図6を参照すると、本実施例にかかるディスプレイ装置は、
図4および
図5を参照して説明したディスプレイ装置100と大体似ているが、第1のマイクロLEDモジュールT1および第2のマイクロLEDモジュールT2がそれぞれ同じ方向に傾いた一対の側面を有することに違いがある。一例において、第1のマイクロLEDモジュールT1と第2のマイクロLEDモジュールT2は、同じ形状を有していてもよい。また、第1のマイクロLEDモジュールT1および第2のマイクロLEDモジュールT2は、それぞれ上面および下面の面積が実質的に同一であってもよい。
【0071】
図7は、実施例にかかるマイクロLEDモジュールを説明するための概略的な斜視図である。ここでは、マイクロLEDモジュールTの形状を一般化して説明する。
【0072】
図7を参照すると、本開示の実施例において、マイクロLEDモジュールTは、上面31、下面32、前側側面33、後側側面34、左側面35、および右側面36を含んでいてもよい。マイクロLEDは、上面31上に配列される。ここで、前側側面33と後側側面34が互いに対向する一対の側面で、左側面35および右側面36が互いに対向するまた別の一対の側面である。
【0073】
本実施例のマイクロLEDモジュールTは、前側側面33、後側側面34、左側面35、および右側面36の少なくとも一つの側面が上面31に対して鋭角または鈍角を有するように傾く。さらに、互いに対向する一対の側面が上面31に対して傾いていてもよく、さらには、四つの側面が全て上面31に対して鋭角または鈍角を有するように傾いていてもよい。
【0074】
一方、マイクロLEDモジュールTは、対面する側面が同じ方向に傾くようにディスプレイ基板上に整列していてもよく、対面する側面が互いに重なっていてもよい。
【0075】
図8は、一実施例にかかるマイクロLEDモジュールTのコネクタを説明するための概略的な断面図である。
【0076】
図8を参照すると、第1の基板の上面上の配線と下面上の配線を連結するコネクタ25aが第1の基板の側面上に配置されていてもよい。第1の基板の側面は、第1の基板の上面に対して鋭角または鈍角を有するように傾いていてもよく、コネクタ25aは第1の基板の傾いた側面上に配置される。
【0077】
第1の基板の下面にドライバー(図示せず)が配置され、例えば、スキャンラインを駆動するためのスキャンドライバーと、データラインを駆動するためのデータドライバーが配置されていてもよい。第1の基板上のマイクロLED(R,G,B)は、ドライバーに電気的に連結され、ドライバーによって駆動してもよい。このとき、第1の基板上部に配置されたマイクロLED(R,G,B)をドライバーに電気的に連結するために第1の基板上面側の配線と下面側の配線がコネクタ25aを通じて連結されていてもよい。第1の基板上面側および下面側に複数の配線が配置され、よって、第1の基板に複数のコネクタ25aが提供される。
【0078】
図9は、一実施例にかかるマイクロLEDモジュールのコネクタを説明するための概略的な断面図である。
【0079】
図9を参照すると、本実施例において、コネクタ25bは
図8を参照して説明したコネクタ25aと大体似ているが、第1の基板を貫通する貫通ホール内に形成されたことに違いがある。コネクタ25bは、第1の基板の縁近くに形成できる。
【0080】
図10は、一実施例にかかるマイクロLEDモジュールを含むディスプレイ装置200を説明するための概略的な平面図であり、
図11、
図12、および
図13は、それぞれ
図10の切り取り線C-C’、D-D’、およびE-E’に沿って切り取った概略的な断面図である。
【0081】
図10および
図11を参照すると、本実施例にかかるディスプレイ装置200は、第1のマイクロLEDモジュールT1、第2のマイクロLEDモジュールT2、および第3のマイクロLEDモジュールT3を含んでいてもよい。第1~第3のマイクロLEDモジュールT1,T2,T3は、それぞれ第1、第2、および第3の基板を含んでいてもよく、各基板上に配置されたマイクロLED(R,G,B)を含んでいてもよい。図面を簡略に表現するために、
図10のマイクロLEDは省略した。また、第1~第3の基板上に複数のピクセル領域が配置されていてもよい。
【0082】
第2のマイクロLEDモジュールT2は、二つの第1のマイクロLEDモジュールT1間に配置される。つまり、第2のマイクロLEDモジュールT2の両側側面は、それぞれ第1のマイクロLEDモジュールT1の側面に対面する。第1のマイクロLEDモジュールT1と第2のマイクロLEDモジュールT2の互いに対面する側面は、前述の
図4および
図5を参照して説明したように、ディスプレイ基板21の上面に対して同一方向に傾く。
【0083】
図10および
図12を参照すると、第3のマイクロLEDモジュールT3は、第1のマイクロLEDモジュールT1に隣接してディスプレイ基板21上に配置されていてもよい。第1のマイクロLEDモジュールT1と第3のマイクロLEDモジュールT3は、互いに対面する側面を有する。さらに、第1のマイクロLEDモジュールT1と第3のマイクロLEDモジュールT3とが対面する側面は、ディスプレイ基板の上面に対して互いに同じ方向に傾いていてもよい。ここで、第3のマイクロLEDモジュールT3の側面に対面する第1のマイクロLEDモジュールT1の側面は、第2のマイクロLEDモジュールT2の側面に対面する第1のマイクロLEDモジュールT1の側面と隣り合う。
【0084】
第3のマイクロLEDモジュールT3は、
図10に示したように、二つの第1のマイクロLEDモジュールT1間に配置されていてもよい。また、第1のマイクロLEDモジュールT1の側面に対面する第3のマイクロLEDモジュールT3の側面は、延びて第2のマイクロLEDモジュールの側面に対面することができる。さらに、
図13に示したように、第3のマイクロLEDモジュールT3は、二つの第2のマイクロLEDモジュールT2間に配置されていてもよい。つまり、第3のマイクロLEDモジュールT3の両側面は、それぞれ第2のマイクロLEDモジュールT2の側面に対面することができ、これら対面する側面は、互いに重なっていてもよい。
図11~13において、前記側面間に空間が図示されているが、このような空間は側面の形状および方向を表すために例示される。第3のマイクロLEDモジュールT3の側面が第2のマイクロLEDモジュールT2の側面と重なると、前記空間は存在しなくなっていてもよい。
【0085】
図14は、一実施例にかかるマイクロLEDモジュールを含むディスプレイ装置200aを説明するための概略的な平面図である。
【0086】
図14を参照すると、本実施例にかかるディスプレイ装置200aは、
図10を参照して説明したディスプレイ装置200の具体的な例に該当する。ディスプレイ装置200aは、ディスプレイ基板21上に整列された第1のマイクロLEDモジュールT1、第2のマイクロLEDモジュールT2、および第3のマイクロLEDモジュールT3を含む。本実施例において、四つの第1のマイクロLEDモジュールT1、二つの第2のマイクロLEDモジュールT2、および一つの第3のマイクロLEDモジュールT3がディスプレイ基板21上に配置されたことを図示したが、より多くの第1~第3のマイクロLEDモジュール(T1,T2,T3)がディスプレイ基板21上に配置できる。
【0087】
ここで、第1のマイクロLEDモジュールT1は、対向する側面が互いに反対方向に傾いた二対の側面を有していてもよい。第1のマイクロLEDモジュールT1は、互いに離隔されて配置される。
【0088】
第2のマイクロLEDモジュールT2は、二つの第1のマイクロLEDモジュールT1間に配置される。第2のマイクロLEDモジュールT2の両側面は、それぞれ第1のマイクロLEDモジュールT1の側面に対面する。第1および第2のマイクロLEDモジュールT1,T2の対面する側面は、同一方向に傾き、少なくとも部分的に重なり合う。
【0089】
第2のマイクロLEDモジュールT2の側面の第1のマイクロLEDモジュールT1の側面に対面する一対の側面は、第2のマイクロLEDモジュールT2の上面に対して鋭角を有するように傾いていてもよい。一方、第2のマイクロLEDモジュールT2の側面の別の一対の側面は、第2のマイクロLEDモジュールT2の上面に対して鈍角を有するように傾いていてもよい。
【0090】
一方、第3のマイクロLEDモジュールT3は、第1のマイクロLEDモジュールT1および第2のマイクロLEDモジュールT2間に配置されていてもよい。第3のマイクロLEDモジュールT3の側面は、第1のマイクロLEDモジュールT1および第2のマイクロLEDモジュールT2の側面に対面できる。
【0091】
図15は、一実施例にかかるディスプレイ装置を説明するための概略的な断面図である。
【0092】
図15を参照すると、本実施例にかかるディスプレイ装置は、前述で説明したディスプレイ装置100,200と大体似ているが、モールディングメンバー40をさらに含むことに違いがある。
【0093】
モールディングメンバー40は、第1のマイクロLEDモジュールT1および第2のマイクロLEDモジュールT2上のマイクロLED(R,G,B)を覆う。モールディングメンバー40は、ディスプレイ基板21上の全てのマイクロLEDモジュールT1,T2を覆うことができる。モールディングメンバー40は、透明樹脂で形成することもでき、光吸収機能を有するブラックモールディングでもよい。ブラックモールディングは、コントラストを高めて最終製品の品質を向上させる。
【0094】
図16は、一実施例にかかるディスプレイ装置を説明するための概略的な断面図である。
【0095】
図16を参照すると、本実施例にかかるディスプレイ装置は、
図15を参照して説明したディスプレイ装置と大体似ているが、モールディングメンバー40が第1のマイクロLEDモジュールT1と第2のマイクロLEDモジュールT2間の領域を埋めることに違いがある。
【0096】
特定の例示的な実施例および具現を本明細書で説明したが、別の実施例および修正がこの説明から明らかになるはずである。よって、本開示はこのような実施例に制限されなく、添付の請求範囲のより広い範囲および当業者に明白かつ多様な修正および等価の構成を含む。
【国際調査報告】