(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-28
(54)【発明の名称】作品の推奨方法及びサーバー
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20230320BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022547740
(86)(22)【出願日】2021-02-09
(85)【翻訳文提出日】2022-08-04
(86)【国際出願番号】 CN2021076195
(87)【国際公開番号】W WO2021164643
(87)【国際公開日】2021-08-26
(31)【優先権主張番号】202010104322.6
(32)【優先日】2020-02-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520230293
【氏名又は名称】北京達佳互▲れん▼信息技術有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】文 浩丞
(72)【発明者】
【氏名】曾 ▲鋼▼
(72)【発明者】
【氏名】▲趙▼ 彦▲賓▼
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
(57)【要約】
方法は、アプリケーションのログインアカウントから送信された推奨依頼を受信することと、前記推奨依頼に応答して、複数のタイプの各タイプの第1作品候補セットを取得し、前記第1作品候補セットは、前記アプリケーションの関連アカウントに基づいて前記ログインアカウントによって発行されたマルチメディア作品を含むことと、各前記第1作品候補セットを選別し、選別結果を第2作品候補セットとして集約し、前記第2作品候補セットは、前記複数のタイプのマルチメディア作品を含むことと、前記第2作品候補セット内の前記複数のタイプのマルチメディア作品を並べ替え、並べ替え結果に基づいて、マルチメディア作品を前記ログインアカウントに推奨することと、を含む、
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーションのログインアカウントから送信された推奨依頼を受信し、ここで、前記推奨依頼は、マルチメディア作品の表示を依頼するために使用され、前記マルチメディア作品は、前記アプリケーションの関連アカウントに基づいて前記ログインアカウントによって発行されたマルチメディア作品であることと、
前記推奨依頼に応答して、複数のタイプの各タイプの第1作品候補セットを取得し、前記第1作品候補セットは、前記関連アカウントによって発行されたマルチメディア作品を含むことと、
各前記第1作品候補セットを選別し、選別結果を第2作品候補セットとして集約し、前記第2作品候補セットは、前記複数のタイプのマルチメディア作品を含むことと、
前記第2作品候補セット内の前記複数のタイプのマルチメディア作品を並べ替え、並べ替え結果に基づいて、マルチメディア作品を前記ログインアカウントに推奨することと、
を含む、
作品の推奨方法。
【請求項2】
前記前記第2作品候補セット内の前記複数のタイプのマルチメディア作品を並べ替えすることは、
参加度及びアプリケーションプラットフォームによって設定された推奨案内情報に基づいて、前記第2作品候補セット内のマルチメディア作品を並べ替え、前記参加度は、過去のマルチメディア作品に対してアカウントによって実行された正のフィードバック操作または負のフィードバック操作を表すために使用され、前記推奨案内情報は、過去のマルチメディア作品に対する前記アプリケーションプラットフォームの推奨度を示すための推奨情報または過去のマルチメディア作品に対して正のフィードバック操作を実行するようにアカウントに促すための案内情報のうちの少なくとも1つを含むことを含む、
請求項1に記載の作品の推奨方法。
【請求項3】
前記参加度及びアプリケーションプラットフォームによって設定された推奨案内情報に基づいて、前記第2作品候補セット内のマルチメディア作品を並べ替えすることは、
前記第2作品候補セット内の前記複数のタイプのマルチメディア作品を混合並べ替えモデルに入力することにより、前記複数のタイプのマルチメディア作品の並べ替えシーケンスを得て、前記混合並べ替えモデルは、前記参加度および前記アプリケーションプラットフォームによって設定された前記推奨案内情報に基づいて訓練されて得られるものであることを含む、
請求項2に記載の作品の推奨方法。
【請求項4】
複数のタイプのサンプルセットを取得し、前記サンプルセットにはポジティブサンプルとネガティブサンプルが含まれ、前記ポジティブサンプルとは、表示後に前記アカウントによってクリック操作が実行された過去のマルチメディア作品を指し、前記ネガティブサンプルとは、表示後に前記アカウントによってクリック操作が実行されなかった過去のマルチメディア作品を指すことと、
参加度およびアプリケーションプラットフォームによって設定された前記推奨案内情報に基づいて、前記サンプルセット内の各前記ポジティブサンプルの並べ替えスコアを確定し、前記参加度は、過去のマルチメディア作品に対してアカウントによって実行された正のフィードバック操作または負のフィードバック操作を表すために使用され、前記推奨案内情報は、過去のマルチメディア作品に対する前記アプリケーションプラットフォームの推奨度を示すための推奨情報または過去のマルチメディア作品に対して正のフィードバック操作を実行するようにアカウントに促すための案内情報のうちの少なくとも1つを含むことと、
前記サンプルセット内の各前記ポジティブサンプルの前記並べ替えスコアと前記サンプルセットに基づいて、混合並べ替えモデルを訓練することと、
を含む、
作品推奨混合並べ替えモデルの訓練方法。
【請求項5】
前記前記サンプルセット内の各前記ポジティブサンプルの前記並べ替えスコアと前記サンプルセットに基づいて、混合並べ替えモデルを訓練することは、
各前記ポジティブサンプルに対して、その並べ替えスコアと同じ数のターゲットポジティブサンプルを生成することと、
前記サンプルセットとターゲットポジティブサンプルとに基づいて、ポジティブサンプル確率確定モデルを訓練し、前記ポジティブサンプル確率確定モデルは、前記ターゲットポジティブサンプルの確率を確定するために使用されることと、
前記ターゲットポジティブサンプルの確率と、前記サンプルセット内の各サンプルが前記ポジティブサンプルである確率に基づいて、前記混合並べ替えモデルを訓練することと、
を含む、
請求項4に記載の作品推奨混合並べ替えモデルの訓練方法。
【請求項6】
前記参加度およびアプリケーションプラットフォームによって設定された前記推奨案内情報に基づいて、前記サンプルセット内の各前記ポジティブサンプルの並べ替えスコアを確定することは、
各前記ポジティブサンプルに対して各前記アカウントによって実行された正のフィードバック操作及びその重みを取得することと、
各前記ポジティブサンプルに対して各前記アカウントによって実行された負のフィードバック操作及びその重みを取得することと、
取得した正のフィードバック操作及びその重みと負のフィードバック操作及びその重みに基づいて、各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度を確定することと、
各前記ポジティブサンプルに対して前記アプリケーションプラットフォームによって設定された前記推奨案内情報に基づいて、各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度の重みを確定することと、
各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度及びその重みに基づいて、前記サンプルセット内の各前記ポジティブサンプルの前記並べ替えスコアを確定することと、
を含む、
請求項4に記載の作品推奨混合並べ替えモデルの訓練方法。
【請求項7】
前記取得した正のフィードバック操作及びその重みと負のフィードバック操作及びその重みに基づいて、各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度を確定することは、
各フィードバック操作に対して、現在のフィードバック操作が低周波化フィードバック操作に属することに応答して、前記現在のフィードバック操作の前記重みを、ターゲット高周波化フィードバック操作の発生頻度と前記低周波化フィードバック操作の発生頻度との比に調整し、前記ターゲット高周波化フィードバック操作の発生頻度とは、現在取得したすべてのフィードバック操作におけるすべての高周波化フィードバック操作の平均発生頻度を指すことと、
各フィードバック操作及びその調整後の重みに基づいて、各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度を確定することと、
を含む、
請求項6に記載の作品推奨混合並べ替えモデルの訓練方法。
【請求項8】
アプリケーションのログインアカウントから送信された推奨依頼を受信するように構成され、ここで、前記推奨依頼は、マルチメディア作品の表示を依頼するために使用され、前記マルチメディア作品は、前記アプリケーションの関連アカウントに基づいて前記ログインアカウントによって発行されたマルチメディア作品である受信モジュールと、
前記推奨依頼に応答して、複数のタイプの各タイプの第1作品候補セットを取得するように構成され、前記第1作品候補セットは、前記関連アカウントによって発行されたマルチメディア作品を含む取得モジュールと、
各前記第1作品候補セットを選別し、選別結果を第2作品候補セットとして集約するように構成され、前記第2作品候補セットは、前記複数のタイプのマルチメディア作品を含む選別集約モジュールと、
前記第2作品候補セット内の前記複数のタイプのマルチメディア作品を並べ替え、並べ替え結果に基づいて、マルチメディア作品を前記ログインアカウントに推奨するように構成された並べ替えモジュールと、
を含む、
作品の推奨装置。
【請求項9】
前記並べ替えモジュールは、参加度及びアプリケーションプラットフォームによって設定された推奨案内情報に基づいて、前記第2作品候補セット内のマルチメディア作品を並べ替えするように構成され、前記参加度は、過去のマルチメディア作品に対してアカウントによって実行された正のフィードバック操作または負のフィードバック操作を表すために使用され、前記推奨案内情報は、過去のマルチメディア作品に対する前記アプリケーションプラットフォームの推奨度を示すための推奨情報または過去のマルチメディア作品に対して正のフィードバック操作を実行するようにアカウントに促すための案内情報のうちの少なくとも1つを含む請求項8に記載の作品の推奨装置。
【請求項10】
前記並べ替えモジュールは、前記第2作品候補セット内の前記複数のタイプのマルチメディア作品を混合並べ替えモデルに入力することにより、前記複数のタイプのマルチメディア作品の並べ替えシーケンスを得るように構成され、前記混合並べ替えモデルは、前記参加度および前記アプリケーションプラットフォームによって設定された前記推奨案内情報に基づいて訓練されて得られるものである請求項9に記載の作品の推奨装置。
【請求項11】
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、
を含み、
ここで、前記プロセッサは、前記命令を実行することにより次のような操作を実現するように構成され、即ち、
アプリケーションのログインアカウントから送信された推奨依頼を受信し、ここで、前記推奨依頼は、マルチメディア作品の表示を依頼するために使用され、前記マルチメディア作品は、前記アプリケーションの関連アカウントに基づいて前記ログインアカウントによって発行されたマルチメディア作品であり、
前記推奨依頼に応答して、複数のタイプの各タイプの第1作品候補セットを取得し、前記第1作品候補セットは、前記関連アカウントによって発行されたマルチメディア作品を含み、
各前記第1作品候補セットを選別し、選別結果を第2作品候補セットとして集約し、前記第2作品候補セットは、前記複数のタイプのマルチメディア作品を含み、
前記第2作品候補セット内の前記複数のタイプのマルチメディア作品を並べ替え、並べ替え結果に基づいて、マルチメディア作品を前記ログインアカウントに推奨する、
サーバー。
【請求項12】
前記プロセッサは、具体的に、前記命令を実行することにより次のような操作を実現するように構成され、即ち、
参加度及びアプリケーションプラットフォームによって設定された推奨案内情報に基づいて、前記第2作品候補セット内のマルチメディア作品を並べ替え、前記参加度は、過去のマルチメディア作品に対してアカウントによって実行された正のフィードバック操作または負のフィードバック操作を表すために使用され、前記推奨案内情報は、過去のマルチメディア作品に対する前記アプリケーションプラットフォームの推奨度を示すための推奨情報または過去のマルチメディア作品に対して正のフィードバック操作を実行するようにアカウントに促すための案内情報のうちの少なくとも1つを含む、
請求項11に記載のサーバー。
【請求項13】
前記プロセッサは、具体的に、前記命令を実行することにより次のような操作を実現するように構成され、即ち、
前記第2作品候補セット内の前記複数のタイプのマルチメディア作品を混合並べ替えモデルに入力することにより、前記複数のタイプのマルチメディア作品の並べ替えシーケンスを得て、前記混合並べ替えモデルは、前記参加度および前記アプリケーションプラットフォームによって設定された前記推奨案内情報に基づいて訓練されて得られるものである、
請求項12に記載のサーバー。
【請求項14】
前記記憶媒体における命令がサーバーのプロセッサによって実行されることに応答して、サーバーが次のような操作を実行できるようにし、即ち、
アプリケーションのログインアカウントから送信された推奨依頼を受信し、ここで、前記推奨依頼は、マルチメディア作品の表示を依頼するために使用され、前記マルチメディア作品は、前記アプリケーションの関連アカウントに基づいて前記ログインアカウントによって発行されたマルチメディア作品であり、
前記推奨依頼に応答して、複数のタイプの各タイプの第1作品候補セットを取得し、前記第1作品候補セットは、前記関連アカウントによって発行されたマルチメディア作品を含み、
各前記第1作品候補セットを選別し、選別結果を第2作品候補セットとして集約し、前記第2作品候補セットは、前記複数のタイプのマルチメディア作品を含み、
前記第2作品候補セット内の前記複数のタイプのマルチメディア作品を並べ替え、並べ替え結果に基づいて、マルチメディア作品を前記ログインアカウントに推奨する、
記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、2020年02月20日に提出された出願番号202010104322.6、発明名称「作品の推奨方法および装置、サーバー、記憶媒体」の中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は参照により本開示に援用する。
【0002】
本開示は、情報技術の分野に関し、特に作品の推奨方法及びサーバーに関するものである。
【背景技術】
【0003】
情報技術の発展に伴い、さまざまなタイプのコンテンツ(feed)が登場し、feedは、ユーザーが能動的に購読しているいくつかのメッセージソースを組み合わせたコンテンツアグリゲーターであり、ユーザーが最新のフィードコンテンツを継続的に取得できるようにするものである。
【0004】
異なるタイプのfeedが同じ露出シーンで混合されてトラフィックを競うことは、製品を推奨または検索するための通常の需要である。現在、異なるタイプのfeedを並べ替えする方法として、まず異なるタイプのfeedをそれぞれ並べ替え、次に一定の散布ルールに従って異なるタイプのfeedを混合して並べる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、作品の推奨方法及びサーバーに関する。本開示の技術案は、以下の通りである。
【0006】
本開示の実施例の一側面によれば、アプリケーションのログインアカウントから送信された推奨依頼を受信し、ここで、前記推奨依頼は、マルチメディア作品の表示を依頼するために使用され、前記マルチメディア作品は、前記アプリケーションの関連アカウントに基づいて前記ログインアカウントによって発行されたマルチメディア作品であることと、前記推奨依頼に応答して、複数のタイプの各タイプの第1作品候補セットを取得し、前記第1作品候補セットは、前記関連アカウントによって発行されたマルチメディア作品を含むことと、各前記第1作品候補セットを選別し、選別結果を第2作品候補セットとして集約し、前記第2作品候補セットは、前記複数のタイプのマルチメディア作品を含むことと、前記第2作品候補セット内の前記複数のタイプのマルチメディア作品を並べ替え、並べ替え結果に基づいて、マルチメディア作品を前記ログインアカウントに推奨することと、を含む作品の推奨方法に関する。
【0007】
一実施例では、前記前記第2作品候補セット内の前記複数のタイプのマルチメディア作品を並べ替えすることは、参加度及びアプリケーションプラットフォームによって設定された推奨案内情報に基づいて、前記第2作品候補セット内のマルチメディア作品を並べ替え、前記参加度は、過去のマルチメディア作品に対してアカウントによって実行された正のフィードバック操作または負のフィードバック操作を表すために使用され、前記推奨案内情報は、過去のマルチメディア作品に対する前記アプリケーションプラットフォームの推奨度を示すための推奨情報または過去のマルチメディア作品に対して正のフィードバック操作を実行するようにアカウントに促すための案内情報のうちの少なくとも1つを含むことを含む。
【0008】
一実施例では、前記参加度及びアプリケーションプラットフォームによって設定された推奨案内情報に基づいて、前記第2作品候補セット内のマルチメディア作品を並べ替えすることは、前記第2作品候補セット内の前記複数のタイプのマルチメディア作品を混合並べ替えモデルに入力することにより、前記複数のタイプのマルチメディア作品の並べ替えシーケンスを得て、前記混合並べ替えモデルは、前記参加度および前記アプリケーションプラットフォームによって設定された前記推奨案内情報に基づいて訓練されて得られるものであることを含む。
【0009】
本開示の実施例の別の側面によれば、複数のタイプのサンプルセットを取得し、前記サンプルセットにはポジティブサンプルとネガティブサンプルが含まれ、前記ポジティブサンプルとは、表示後に前記アカウントによってクリック操作が実行された過去のマルチメディア作品を指し、前記ネガティブサンプルとは、表示後に前記アカウントによってクリック操作が実行されなかった過去のマルチメディア作品を指すことと、参加度およびアプリケーションプラットフォームによって設定された前記推奨案内情報に基づいて、前記サンプルセット内の各前記ポジティブサンプルの並べ替えスコアを確定し、前記参加度は、過去のマルチメディア作品に対してアカウントによって実行された正のフィードバック操作または負のフィードバック操作を表すために使用され、前記推奨案内情報は、過去のマルチメディア作品に対する前記アプリケーションプラットフォームの推奨度を示すための推奨情報または過去のマルチメディア作品に対して正のフィードバック操作を実行するようにアカウントに促すための案内情報のうちの少なくとも1つを含むことと、前記サンプルセット内の各前記ポジティブサンプルの前記並べ替えスコアと前記サンプルセットに基づいて、混合並べ替えモデルを訓練することと、を含む作品推奨混合並べ替えモデルの訓練方法に関する。
【0010】
一実施例では、前記前記サンプルセット内の各前記ポジティブサンプルの前記並べ替えスコアと前記サンプルセットに基づいて、混合並べ替えモデルを訓練することは、各前記ポジティブサンプルに対して、その並べ替えスコアと同じ数のターゲットポジティブサンプルを生成することと、前記サンプルセットとターゲットポジティブサンプルとに基づいて、ポジティブサンプル確率確定モデルを訓練し、前記ポジティブサンプル確率確定モデルは、前記ターゲットポジティブサンプルの確率を確定するために使用されることと、前記ターゲットポジティブサンプルの確率と、前記サンプルセット内の各サンプルが前記ポジティブサンプルである確率に基づいて、前記混合並べ替えモデルを訓練することと、を含む。
【0011】
一実施例では、前記参加度およびアプリケーションプラットフォームによって設定された前記推奨案内情報に基づいて、前記サンプルセット内の各前記ポジティブサンプルの並べ替えスコアを確定することは、各前記ポジティブサンプルに対して各前記アカウントによって実行された正のフィードバック操作及びその重みを取得することと、各前記ポジティブサンプルに対して各前記アカウントによって実行された負のフィードバック操作及びその重みを取得することと、取得した正のフィードバック操作及びその重みと負のフィードバック操作及びその重みに基づいて、各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度を確定することと、各前記ポジティブサンプルに対して前記アプリケーションプラットフォームによって設定された前記推奨案内情報に基づいて、各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度の重みを確定することと、各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度及びその重みに基づいて、前記サンプルセット内の各前記ポジティブサンプルの前記並べ替えスコアを確定することと、を含む。
【0012】
一実施例では、前記取得した正のフィードバック操作及びその重みと負のフィードバック操作及びその重みに基づいて、各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度を確定することは、各フィードバック操作に対して、現在のフィードバック操作が低周波化フィードバック操作に属すると確定したことに応答して、前記現在のフィードバック操作の前記重みを、ターゲット高周波化フィードバック操作の発生頻度と前記低周波化フィードバック操作の発生頻度との比に調整し、前記ターゲット高周波化フィードバック操作の発生頻度とは、現在取得したすべてのフィードバック操作におけるすべての高周波化フィードバック操作の平均発生頻度を指すことと、各フィードバック操作及びその調整後の重みに基づいて、各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度を確定することと、を含む。
【0013】
本開示の実施例の別の側面によれば、アプリケーションのログインアカウントから送信された推奨依頼を受信するように構成され、ここで、前記推奨依頼は、マルチメディア作品の表示を依頼するために使用され、前記マルチメディア作品は、前記アプリケーションの関連アカウントに基づいて前記ログインアカウントによって発行されたマルチメディア作品である受信モジュールと、前記推奨依頼に応答して、複数のタイプの各タイプの第1作品候補セットを取得するように構成され、前記第1作品候補セットは、前記関連アカウントによって発行されたマルチメディア作品を含む取得モジュールと、各前記第1作品候補セットを選別し、選別結果を第2作品候補セットとして集約するように構成され、前記第2作品候補セットは、前記複数のタイプのマルチメディア作品を含む選別集約モジュールと、前記第2作品候補セット内の前記複数のタイプのマルチメディア作品を並べ替え、並べ替え結果に基づいて、マルチメディア作品を前記ログインアカウントに推奨するように構成された並べ替えモジュールと、を含む作品の推奨装置に関する。
【0014】
一実施例では、前記並べ替えモジュールは、参加度及びアプリケーションプラットフォームによって設定された推奨案内情報に基づいて、前記第2作品候補セット内のマルチメディア作品を並べ替えするように構成され、前記参加度は、過去のマルチメディア作品に対してアカウントによって実行された正のフィードバック操作または負のフィードバック操作を表すために使用され、前記推奨案内情報は、過去のマルチメディア作品に対する前記アプリケーションプラットフォームの推奨度を示すための推奨情報または過去のマルチメディア作品に対して正のフィードバック操作を実行するようにアカウントに促すための案内情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0015】
一実施例では、前記並べ替えモジュールは、前記第2作品候補セット内の前記複数のタイプのマルチメディア作品を混合並べ替えモデルに入力することにより、前記複数のタイプのマルチメディア作品の並べ替えシーケンスを得るように配置され、前記混合並べ替えモデルは、前記参加度および前記アプリケーションプラットフォームによって設定された前記推奨案内情報に基づいて訓練されて得られるものである
【0016】
一実施例では、前記並べ替えモジュールは、前記参加度および前記アプリケーションプラットフォームによって設定された前記推奨案内情報に基づいて、混合並べ替えモデルを訓練するように構成され、前記混合並べ替えモデルは、前記参加度および前記推奨案内情報に基づいて、マルチメディア作品の並べ替えシーケンスを確定するために使用される訓練サブモジュールと、前記第2作品候補セット内の前記複数のタイプのマルチメディア作品を、前記訓練サブモジュールによって訓練された前記混合並べ替えモデルに入力することにより、前記第2作品候補セット内の前記複数のタイプのマルチメディア作品の並べ替えシーケンスを得るように構成された並べ替えサブモジュールと、を含む。
【0017】
一実施例では、前記訓練サブモジュールは、複数のタイプのサンプルセットを取得するように構成され、前記サンプルセットにはポジティブサンプルとネガティブサンプルが含まれ、前記ポジティブサンプルとは、表示後に前記アカウントによってクリック操作が実行された過去のマルチメディア作品を指し、前記ネガティブサンプルとは、表示後に前記アカウントによってクリック操作が実行されなかった過去のマルチメディア作品を指す取得ユニットと、参加度およびアプリケーションプラットフォームによって設定された前記推奨案内情報に基づいて、前記サンプルセット内の各前記ポジティブサンプルの並べ替えスコアを確定するように構成され、前記参加度は、過去のマルチメディア作品に対してアカウントによって実行された正のフィードバック操作または負のフィードバック操作を表すために使用され、前記推奨案内情報は、過去のマルチメディア作品に対する前記アプリケーションプラットフォームの推奨度を示すための推奨情報または過去のマルチメディア作品に対して正のフィードバック操作を実行するようにアカウントに促すための案内情報のうちの少なくとも1つを含む確定ユニットと、前記サンプルセット内の各前記ポジティブサンプルの前記並べ替えスコアと前記サンプルセットに基づいて、混合並べ替えモデルを訓練する訓練ユニットと、を含む。
【0018】
一実施例では、前記訓練ユニットは、以下のように構成され、即ち、各前記ポジティブサンプルに対して、その並べ替えスコアと同じ数のターゲットポジティブサンプルを生成し、前記サンプルセットとターゲットポジティブサンプルとに基づいて、ポジティブサンプル確率確定モデルを訓練し、前記ポジティブサンプル確率確定モデルは、前記ターゲットポジティブサンプルの確率を確定するために使用され、前記ターゲットポジティブサンプルの確率と、前記サンプルセット内の各サンプルが前記ポジティブサンプルである確率に基づいて、前記混合並べ替えモデルを訓練する。
【0019】
一実施例では、前記確定ユニットは、以下のように構成され、即ち、各前記ポジティブサンプルに対して各前記アカウントによって実行された正のフィードバック操作及びその重みを取得し、各前記ポジティブサンプルに対して各前記アカウントによって実行された負のフィードバック操作及びその重みを取得し、取得した正のフィードバック操作及びその重みと負のフィードバック操作及びその重みに基づいて、各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度を確定し、各前記ポジティブサンプルに対して前記アプリケーションプラットフォームによって設定された前記推奨案内情報に基づいて、各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度の重みを確定し、各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度及びその重みに基づいて、前記サンプルセット内の各前記ポジティブサンプルの前記並べ替えスコアを確定する。
【0020】
一実施例では、前記確定ユニットは、以下のように構成され、即ち、各フィードバック操作に対して、現在のフィードバック操作が低周波化フィードバック操作に属すると確定したことに応答して、前記現在のフィードバック操作の前記重みを、ターゲット高周波化フィードバック操作の発生頻度と前記低周波化フィードバック操作の発生頻度との比に調整し、前記ターゲット高周波化フィードバック操作の発生頻度とは、現在取得したすべてのフィードバック操作におけるすべての高周波化フィードバック操作の平均発生頻度を指し、各フィードバック操作及びその調整後の重みに基づいて、各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度を確定する。
【0021】
本開示の実施例の別の側面によれば、複数のタイプのサンプルセットを取得するように構成され、前記サンプルセットにはポジティブサンプルとネガティブサンプルが含まれ、前記ポジティブサンプルとは、表示後に前記アカウントによってクリック操作が実行された過去のマルチメディア作品を指し、前記ネガティブサンプルとは、表示後に前記アカウントによってクリック操作が実行されなかった過去のマルチメディア作品を指す取得ユニットと、参加度およびアプリケーションプラットフォームによって設定された前記推奨案内情報に基づいて、前記サンプルセット内の各前記ポジティブサンプルの並べ替えスコアを確定するように構成され、前記参加度は、過去のマルチメディア作品に対してアカウントによって実行された正のフィードバック操作または負のフィードバック操作を表すために使用され、前記推奨案内情報は、過去のマルチメディア作品に対する前記アプリケーションプラットフォームの推奨度を示すための推奨情報または過去のマルチメディア作品に対して正のフィードバック操作を実行するようにアカウントに促すための案内情報のうちの少なくとも1つを含む確定ユニットと、前記サンプルセット内の各前記ポジティブサンプルの前記並べ替えスコアと前記サンプルセットに基づいて、混合並べ替えモデルを訓練する訓練ユニットと、を含む作品推奨混合並べ替えモデルの訓練装置に関する。
【0022】
一実施例では、前記訓練ユニットは、以下のように構成され、即ち、各前記ポジティブサンプルに対して、その並べ替えスコアと同じ数のターゲットポジティブサンプルを生成し、前記サンプルセットとターゲットポジティブサンプルとに基づいて、ポジティブサンプル確率確定モデルを訓練し、前記ポジティブサンプル確率確定モデルは、前記ターゲットポジティブサンプルの確率を確定するために使用され、前記ターゲットポジティブサンプルの確率と、前記サンプルセット内の各サンプルが前記ポジティブサンプルである確率に基づいて、前記混合並べ替えモデルを訓練する。
【0023】
一実施例では、前記確定ユニットは、以下のように構成され、即ち、各前記ポジティブサンプルに対して各前記アカウントによって実行された正のフィードバック操作及びその重みを取得し、各前記ポジティブサンプルに対して各前記アカウントによって実行された負のフィードバック操作及びその重みを取得し、取得した正のフィードバック操作及びその重みと負のフィードバック操作及びその重みに基づいて、各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度を確定し、各前記ポジティブサンプルに対して前記アプリケーションプラットフォームによって設定された前記推奨案内情報に基づいて、各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度の重みを確定し、各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度及びその重みに基づいて、前記サンプルセット内の各前記ポジティブサンプルの前記並べ替えスコアを確定する。
【0024】
一実施例では、前記確定ユニットは、以下のように構成され、即ち、各フィードバック操作に対して、現在のフィードバック操作が低周波化フィードバック操作に属すると確定したことに応答して、前記現在のフィードバック操作の前記重みを、ターゲット高周波化フィードバック操作の発生頻度と前記低周波化フィードバック操作の発生頻度との比に調整し、前記ターゲット高周波化フィードバック操作の発生頻度とは、現在取得したすべてのフィードバック操作におけるすべての高周波化フィードバック操作の平均発生頻度を指し、各フィードバック操作及びその調整後の重みに基づいて、各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度を確定する。
【0025】
本開示の実施例の別の側面によれば、プロセッサと、前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、ここで、前記プロセッサは、前記命令を実行することにより次のような操作を実現するように構成され、即ち、アプリケーションのログインアカウントから送信された推奨依頼を受信し、ここで、前記推奨依頼は、マルチメディア作品の表示を依頼するために使用され、前記マルチメディア作品は、前記アプリケーションの関連アカウントに基づいて前記ログインアカウントによって発行されたマルチメディア作品であり、前記推奨依頼に応答して、複数のタイプの各タイプの第1作品候補セットを取得し、前記第1作品候補セットは、前記関連アカウントによって発行されたマルチメディア作品を含み、各前記第1作品候補セットを選別し、選別結果を第2作品候補セットとして集約し、前記第2作品候補セットは、前記複数のタイプのマルチメディア作品を含み、前記第2作品候補セット内の前記複数のタイプのマルチメディア作品を並べ替え、並べ替え結果に基づいて、マルチメディア作品を前記ログインアカウントに推奨する。
【0026】
本開示の実施例の別の側面によれば、前記記憶媒体における命令がサーバーのプロセッサによって実行されることに応答して、サーバーが次のような操作を実行できるようにし、即ち、アプリケーションのログインアカウントから送信された推奨依頼を受信し、ここで、前記推奨依頼は、マルチメディア作品の表示を依頼するために使用され、前記マルチメディア作品は、前記アプリケーションの関連アカウントに基づいて前記ログインアカウントによって発行されたマルチメディア作品であり、前記推奨依頼に応答して、複数のタイプの各タイプの第1作品候補セットを取得し、前記第1作品候補セットは、前記関連アカウントによって発行されたマルチメディア作品を含み、各前記第1作品候補セットを選別し、選別結果を第2作品候補セットとして集約し、前記第2作品候補セットは、前記複数のタイプのマルチメディア作品を含み、前記第2作品候補セット内の前記複数のタイプのマルチメディア作品を並べ替え、並べ替え結果に基づいて、マルチメディア作品を前記ログインアカウントに推奨する記憶媒体に関する。
【0027】
アプリケーションのログインアカウントから送信された推奨依頼を受信し、当該推奨依頼に応答して、関連アカウントによって発行された複数のタイプ第1作品候補セットを取得し、次に少なくともサーバー処理パラメータに基づいて各第1作品候補セットをそれぞれ選別した後、選別結果を第2作品候補セットとして集約し、最後に第2作品候補セット内のマルチメディア作品を並べ替え、並べ替え結果に基づいて、マルチメディア作品をクライアントに推奨し、当該実施例が、複数のタイプを含む第1作品候補セットを選別した後に集約して得られた第2作品候補セット内の作品を並べ替えするものであるため、すなわち、当該実施例が、複数のタイプの作品を一括して並べ替えするものであるため、並べ替え結果の正確性の向上に有益であり、結果として、並べ替え結果に基づいてマルチメディア作品を推奨する正確性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】本開示の一実施例による作品の推奨方法のフローチャートである。
【
図2】本開示の一実施例による混合並べ替えモデルを訓練するフローチャートである。
【
図3】本開示の一実施例によるサンプルセット内の各ポジティブサンプルの並べ替えスコアを確定するフローチャートである。
【
図4】本開示の一実施例による作品の推奨装置のブロック図である。
【
図5】本開示の一実施例による別の作品の推奨装置のブロック図である。
【
図6】本開示の一実施例による別の作品の推奨装置のブロック図である。
【
図7】本開示の一実施例によるサーバーのブロック図である。
【
図8】本開示の一実施例による作品の推奨方法に適したデバイスのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本開示の明細書および請求の範囲並びに上述の図面における用語「第1」、「第2」などは、必ずしも特定の順序または前後の順序を説明するためのものではなく、類似のオブジェクトを区別するためのものである。
【0030】
図1は、本開示の一実施例による作品の推奨方法のフローチャートであり、
図1に示されたように、当該作品の推奨方法は、以下のコンテンツを含む。
【0031】
S101において、アプリケーションのログインアカウントから送信された推奨依頼を受信し、ここで、当該推奨依頼は、対象ページ上にマルチメディア作品を表示することを依頼するために使用され、対象ページは、アプリケーションを介してログインアカウントと社会的な関係を構築する関連アカウントによって発行されたマルチメディア作品を表示するために使用される。
【0032】
前記マルチメディア作品は、前記アプリケーションの関連アカウントに基づいて前記ログインアカウントによって発行されたマルチメディア作品である。前記ログインアカウントと関連アカウントは、前記アプリケーションに基づいて社会的な関係を構築する。
【0033】
ここで、対象ページには、フォローページが含まれるが、これに限定されず、同都市ページなどが含まれる場合がある。マルチメディア作品には、生放送、ショート動画などの作品が含まれるが、これらに限定されない。
【0034】
ユーザーがアプリケーションにログインした場合、当該アプリケーションは、サーバーに当該ログインアカウントの推奨依頼を送信でき、当該アプリケーションは、マルチメディア作品を発行するためのAPPを含むことができるが、これに限定されない。
【0035】
本開示の実施例では、対象ページがフォローページであることに応答して、ログインアカウントと社会的な関係を構築する関連アカウントは、ログインアカウントのフォローアカウントを含み得る。対象ページが同都市ページであることに応答して、ログインアカウントと社会的な関係を構築する関連アカウントは、ログインアカウントと同じ都市にあるアカウントを含み得る。
【0036】
S102において、当該推奨依頼に応答して、関連アカウントによって発行されたマルチメディア作品に属する各タイプの第1作品候補セットを作品ライブラリから取得する。
【0037】
当該S102は、前記推奨依頼に応答して、複数のタイプの各タイプの第1作品候補セットを取得する可能性のある実施形態であり、前記第1作品候補セットは、前記関連アカウントによって発行されたマルチメディア作品を含む。当該各タイプとは、複数のタイプの各タイプと指す。
【0038】
サーバーは、当該推奨依頼を受信した後、当該推奨依頼に応答して、作品ライブラリから第1作品候補セットを取得でき、ここで、各タイプの第1作品候補セットには、生放送クラスの第1作品候補セット、ショート動画クラスの第1作品候補セットが含まれるが、これらに限定されない。当該第1作品候補セットは、他のアドレスに配置されてもよく、例えば、第1作品候補セットは、サーバーのローカルストレージに配置され、本開示の実施例では、これについて具体的に限定しない。
【0039】
S103において、少なくともサーバー処理パラメータに基づいて各第1作品候補セットをそれぞれ選別した後、選別結果を第2作品候補セットとして集約する。
【0040】
当該S103は、各前記第1作品候補セットを選別し、選別結果を第2作品候補セットとして集約する可能性のある実施形態であり、前記第2作品候補セットは、前記複数のタイプのマルチメディア作品を含む。選別する場合、サーバー処理パラメータに基づいて選別してもよいし、他の選別ルールに基づいて選別してもよいし、本開示の実施例では、これについて具体的に限定しない。
【0041】
各タイプの第1作品候補セットを取得した後、サーバーの性能、例えばサーバー処理パラメータに基づいて、各第1作品候補セットをそれぞれ選別し、選別結果を第2作品候補セットとして集約することができる。
【0042】
S104において、第2作品候補セット内のマルチメディア作品を並べ替え、並べ替え結果に基づいて、マルチメディア作品をクライアントに推奨する。
【0043】
当該S104は、前記第2作品候補セット内の前記複数のタイプのマルチメディア作品を並べ替え、並べ替え結果に基づいて、マルチメディア作品を前記ログインアカウントに推奨するプロセスである。当該プロセスにおいてマルチメディア作品をログインアカウントに推薦すると、マルチメディア作品を当該ログインアカウントでログインしたクライアントに送信することができる。当該推奨プロセスは、並べ替え結果に従ってクライアントにマルチメディア作品を表示することであってもよい。例えば、並べ替え結果が上位のマルチメディア作品が優先的に表示される。
【0044】
本開示の実施例では、参加度及びアプリケーションプラットフォームによって設定された推奨案内情報に基づいて、第2作品候補セット内のマルチメディア作品を並べ替えすることができ、即ち、第2作品候補セット内のマルチメディア作品を統一された基準で並べ替えすることは、並べ替え結果の正確性を高めるのに有利である。
【0045】
ここで、参加度は、過去のマルチメディア作品に対してアカウントによって実行された正のフィードバック操作または負のフィードバック操作を表すために使用される。正のフィードバック操作には、視聴操作、「いいね」操作、フォロー操作、コメント操作などが含まれるが、これらに限定されず、負のフィードバック操作には、告発操作などが含まれるが、これらに限定されない。
【0046】
ここで、推奨案内情報は、過去のマルチメディア作品に対するアプリケーションプラットフォームの推奨度を示すための推奨情報と過去のマルチメディア作品に対して正のフィードバック操作を実行するようにアカウントに促すための案内情報のうちの少なくとも1つを含むことを含み得る。つまり、以下の3つのケースが含まれ、推奨案内情報は、過去のマルチメディア作品に対するアプリケーションプラットフォームの推奨度を示すための推奨情報を含んでもよく、推奨案内情報は、過去のマルチメディア作品に対して正のフィードバック操作を実行するようにアカウントに促すための案内情報を含んでもよく、推奨案内情報は、過去のマルチメディア作品に対するアプリケーションプラットフォームの推奨度を示すための推奨情報と過去のマルチメディア作品に対して正のフィードバック操作を実行するようにアカウントに促すための案内情報とを含んでもよい。
【0047】
本開示の実施例では、参加度及びアプリケーションプラットフォームによって設定された推奨案内情報に基づいて、第2作品候補セット内のマルチメディア作品を並べ替えすることは、前記第2作品候補セット内の前記複数のタイプのマルチメディア作品を混合並べ替えモデルに入力することにより、前記複数のタイプのマルチメディア作品の並べ替えシーケンスを得て、前記混合並べ替えモデルは、前記参加度および前記アプリケーションプラットフォームによって設定された前記推奨案内情報に基づいて訓練されて得られるものであることを含み得る。
【0048】
ここで、当該訓練プロセスは、参加度及びアプリケーションプラットフォームによって設定された推奨案内情報に基づいて、混合並べ替えモデルを訓練し、混合並べ替えモデルが、参加度および推奨案内情報に基づいて、マルチメディア作品の並べ替えシーケンスを確定するために使用されることであってもよい。当該訓練プロセスについて、事前に完了することができ、第2作品候補セットを並べ替えする際に、訓練された混合並べ替えモデルを直接使用する。当該訓練プロセスは、第2作品候補セットを並べ替えする必要がある場合に実行されてもよい。
【0049】
本開示の実施例では、アプリケーションのログインアカウントから送信された推奨依頼を受信し、当該推奨依頼に応答して、作品ライブラリから関連アカウントによって発行されたマルチメディア作品に属する各タイプの第1作品候補セットを取得し、次に少なくともサーバー処理パラメータに基づいて各第1作品候補セットをそれぞれ選別した後、選別結果を第2作品候補セットとして集約し、最後に第2作品候補セット内のマルチメディア作品を並べ替え、並べ替え結果に基づいて、マルチメディア作品をクライアントに推奨し、本開示の実施例が、複数のタイプを含む第1作品候補セットを選別した後に集約して得られた第2作品候補セット内の作品を並べ替えするものであるため、すなわち、本開示の実施例が、各タイプの作品を一括して並べ替えするものであるため、並べ替え結果の正確性の向上に有益であり、結果として、並べ替え結果に基づいてマルチメディア作品を推奨する正確性を向上させることができる。
【0050】
混合並べ替えモデルを使用して第2作品候補セット内のマルチメディア作品を並べ替えするために、本開示の実施例では、混合並べ替えモデルを事前に訓練する必要があり、
図2は、本開示の一実施例による混合並べ替えモデルを訓練するフローチャートであり、
図2に示されたように、当該混合並べ替えモデルを訓練するプロセスは、以下のことを含み得る。
【0051】
S201において、複数のタイプのマルチメディア作品のサンプルセットを取得し、当該サンプルセットにはポジティブサンプルとネガティブサンプルが含まれ、ポジティブサンプルとは、対象ページに表示された後にアカウントによってクリック操作が実行された過去のマルチメディア作品を指し、ネガティブサンプルとは、対象ページに表示された後にアカウントによってクリック操作が実行されなかった過去のマルチメディア作品を指す。
【0052】
当該S201は、複数のタイプのサンプルセットを取得するプロセスであり、サンプルセットにはサンプルが含まれ、各サンプルは、複数のタイプのいずれかのタイプのマルチメディア作品であってもよい。前記ポジティブサンプルとは、表示後に前記アカウントによってクリック操作が実行された過去のマルチメディア作品を指し、前記ネガティブサンプルとは、表示後に前記アカウントによってクリック操作が実行されなかった過去のマルチメディア作品を指す。当該表示プロセスは、対象ページに表示することであり、他のページに表示することであってもよく、本開示の実施例では、これについて限定しない。
【0053】
ここで、複数のタイプのマルチメディア作品には、生放送、ショート動画などの作品が含まれるが、これらに限定されない。
【0054】
本開示の実施例では、上記の表示ログには、ユーザーID(userID)と作品(Item)が含まれ、あるアカウントのItemが表示される(show)ことに応答して、当該アカウントのItemが1つのサンプルとなる。当該Itemがアカウントによってクリック操作されたことに応答して、当該Itemは1つのポジティブサンプルである。当該Itemがアカウントによってクリック操作されなかったことに応答して、当該Itemは1つのネガティブサンプルである。
【0055】
本開示の実施例では、複数のタイプのマルチメディア作品の表示ログを取得することができ、表示ログに基づいて対応するマルチメディア作品について表示後に前記アカウントによってクリック操作が実行されたことに応答して、1つのポジティブサンプルが生成され、ラベル(label)は、1と表記される。表示ログに基づいて対応するマルチメディア作品について表示後に当該アカウントによってクリック操作が実行されないことに応答して、1つのネガティブサンプルが生成され、ラベル(label)は、0と表記される。
【0056】
S202において、参加度及びアプリケーションプラットフォームによって設定された推奨案内情報に基づいて、サンプルセット内の各ポジティブサンプルの並べ替えスコアを確定する。
【0057】
ここで、アカウントの参加度は、過去のマルチメディア作品に対してアカウントによって実行された正のフィードバック操作及びその重みと負のフィードバック操作及びその重みに基づいて確定されてもよく、アプリケーションプラットフォームによって設定された推奨案内情報は、生態的要因に基づいてアプリケーションプラットフォームによって設定されてもよく、例えば生態的要因は、トラフィックの分散の程度などを含むがこれに限定されず、他の要因に基づいて設定されてもよい。
【0058】
例えば、
図3に示されたように、サンプルセット内の各ポジティブサンプルの並べ替えスコアを確定することは、以下のことを含み得る。
【0059】
S2021において、各ポジティブサンプルに対して各アカウントによって実行された正のフィードバック操作及びその重みと各ポジティブサンプルに対して各アカウントによって実行された負のフィードバック操作及びその重みを取得し、各ポジティブサンプルに対して各アカウントによって実行された正のフィードバック操作及びその重みと各ポジティブサンプルに対して各アカウントによって実行された負のフィードバック操作及びその重みに基づいて、各ポジティブサンプルに対する各アカウントの参加度を確定する。
【0060】
当該S2021において参加度を確定するプロセスは、取得した正のフィードバック操作及びその重みと負のフィードバック操作及びその重みに基づいて、各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度を確定するプロセスである。
【0061】
ここで、正のフィードバック操作には、視聴操作、「いいね」操作、フォロー操作、コメント操作などが含まれるが、これらに限定されず、負のフィードバック操作には、告発操作などが含まれるが、これらに限定されない。
【0062】
本開示の実施例では、残存帰属アルゴリズムによって、各ポジティブサンプルに対してアカウントによって実行された負のフィードバック操作の重みまたは負のフィードバック操作の重みを決定し、この後、各フィードバック操作およびその重みに基づいて重み付け演算を行うことにより、各ポジティブサンプルに対する各アカウントの参加度を得ることができる。
【0063】
いくつかの実施例では、当該操作は、フィードバック操作であり、正のフィードバック操作であってもよいし、負のフィードバック操作であってもよい。各フィードバック操作に対して、現在のフィードバック操作が低周波化フィードバック操作に属すると確定したことに応答して、前記現在のフィードバック操作の前記重みを、ターゲット高周波化フィードバック操作の発生頻度と前記低周波化フィードバック操作の発生頻度との比に調整し、前記ターゲット高周波化フィードバック操作の発生頻度とは、現在取得したすべてのフィードバック操作におけるすべての高周波化フィードバック操作の平均発生頻度を指し、各フィードバック操作及びその調整後の重みに基づいて、各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度を確定する。
【0064】
つまり、各操作に対して、現在の操作が低周波化操作に属すると確定したことに応答して、現在の操作の重みを、ターゲット高周波化操作の発生頻度と低周波化操作の発生頻度との比に調整し、各操作及びその調整後の重みに基づいて、各ポジティブサンプルに対する各アカウントの参加度を確定する。ここで、ターゲット高周波化操作の発生頻度とは、現在取得したすべての操作におけるすべての高周波化操作の平均発生頻度を指す。
【0065】
例えば、現在取得したすべての操作は、「いいね」及びコメントであり、ここで、「いいね」は、高周波化操作であり、コメントは、低周波化操作であり、事前に集計した「いいね」の発生頻度が0.1であり、事前に集計したコメントの発生頻度が0.001である場合、コメントの重みを100に調整することができる。なお、当該例に係る操作および値は一例に過ぎず、実際の用途では必要に応じて調整することができる。
【0066】
S2022において、各ポジティブサンプルに対してアプリケーションプラットフォームによって設定された推奨案内情報を使用して、各ポジティブサンプルに対する各アカウントの参加度の重みを確定する。
【0067】
当該S2022は、各前記ポジティブサンプルに対して前記アプリケーションプラットフォームによって設定された前記推奨案内情報に基づいて、各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度の重みを確定するプロセスである。
【0068】
ここで、異なるタイプのマルチメディア作品に対するアカウントの受け入れ度合いは、異なり、例えば、ショート動画に対するアカウントの受け入れ度合いは、生放送に対する受け入れ度合いより高く、この場合、ショート動画に対するアカウントの参加度の重みを大きくすることができる。
【0069】
S2023において、各ポジティブサンプルに対する各アカウントの参加度及びその重みに基づいて、サンプルセット内の各ポジティブサンプルの並べ替えスコアを得る。
【0070】
当該S2023は、各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度及びその重みに基づいて、前記サンプルセット内の各前記ポジティブサンプルの前記並べ替えスコアを確定するプロセスである。
【0071】
各ポジティブサンプルに対する各アカウントの参加度の重みを確定した後、各ポジティブサンプルに対する各アカウントの参加度及びその重みに基づいて、サンプルセット内の各ポジティブサンプルの並べ替えスコアを得ることができる。
【0072】
本開示の実施例では、参加度およびアプリケーションプラットフォームによって設定された推奨案内情報に基づいて、サンプルセット内の各ポジティブサンプルの並べ替えスコアを確定することにより、異なるタイプのマルチメディア作品が、統一された基準で並べ替え情報を測定することができ、訓練された混合並べ替えモデルの正確性の向上に有益である。
【0073】
なお、参加度とプラットフォームによって設定された推奨度が複数の次元の情報を含むことができ、これらの情報が応用シーンの特徴をよく記述することができるので、訓練された混合並べ替えモデルの正確性をさらに高めることができ、すなわち当該混合並べ替えモデルによって確定された並べ替えシーケンスの正確性をさらに高めることができる。
【0074】
S203において、サンプルセット内の各ポジティブサンプルの並べ替えスコアとサンプルセットに基づいて新たなサンプルセットを生成し、新たなサンプルセットに基づいて混合並べ替えモデルを訓練する。
【0075】
当該S203は、前記サンプルセット内の各前記ポジティブサンプルの前記並べ替えスコアと前記サンプルセットに基づいて、前記混合並べ替えモデルを訓練するプロセスである。当該プロセスでは、新たなサンプルセットを生成せずに、サンプルセットおよび生成されたポジティブサンプルを直接使用してもよく、当該生成されたポジティブサンプルは、ターゲットポジティブサンプルと呼ばれてもよい。当該混合並べ替えモデルの訓練プロセスは、各前記ポジティブサンプルに対して、その並べ替えスコアと同じ数のターゲットポジティブサンプルを生成することと、前記サンプルセットとターゲットポジティブサンプルとに基づいて、ポジティブサンプル確率確定モデルを訓練し、前記ポジティブサンプル確率確定モデルは、前記ターゲットポジティブサンプルの確率を確定するために使用されることと、前記ターゲットポジティブサンプルの確率と、前記サンプルセット内の各サンプルが前記ポジティブサンプルである確率に基づいて、前記混合並べ替えモデルを訓練することと、を含んでもよい。
【0076】
本開示の実施例では、各ポジティブサンプルに対して、その並べ替えスコアと同じ数のポジティブサンプルを生成し、サンプルセットおよび生成されたポジティブサンプルに基づいて、新たなサンプルセットを得ることができる。
【0077】
ここで、ポジティブサンプルを生成する方法として、ポジティブサンプルを直接コピーすることができる。
【0078】
例えば、あるポジティブサンプルの並べ替えスコアが5である場合、5つのポジティブサンプルを生成することができ、例えば、5つの当該ポジティブサンプルを直接コピーし、この後、前のサンプルセットとこの5つのポジティブサンプルから新たなサンプルセットを構成することができる。
【0079】
本開示の実施例では、新たなサンプルセットを得た後、新たなサンプルセットに基づいて、ロジスティック回帰アルゴリズムを使用して、ポジティブサンプル確率確定モデルを訓練することができ、当該ポジティブサンプル確率確定モデルは、新たなサンプルセット内のポジティブサンプルの確率を確定するために使用される。この後、新たなサンプルセット内のポジティブサンプルの確率と、サンプルセット内の各サンプルがポジティブサンプルである確率とに基づいて、混合並べ替えモデルを生成する。ここで、サンプルセット内の各サンプルがポジティブサンプルである確率は、統計的に取得されることもできるし、事前に訓練されたモデルによって取得されることもできる。
【0080】
ここで、ロジスティック回帰アルゴリズムを用いてポジティブサンプル確率確定モデルを訓練するプロセスは、
【0081】
新たなサンプルセット内のサンプルをポジティブサンプル確率確定モデルに入力することにより、ポジティブサンプルの確率を得て、得られたポジティブサンプル確率に基づいて損失関数を計算し、当該損失関数を用いて、損失関数が十分に小さくなるまで、ポジティブサンプル確率確定モデルのパラメータを更新し、このとき得られたモデルは、訓練されたポジティブサンプル確率確定モデルである。
【0082】
本開示の実施例では、ポジティブサンプル確率確定モデルは、
【数1】
であり、
【0083】
ここで、wとbは、モデルパラメータであり、jは、新たなサンプルセット内の各サンプルの特徴番号であり、新たなサンプルセット内のサンプルは、サンプルの特徴とは、サンプルの各成分を指す。
【0084】
本開示の実施例では、損失関数は、
【数2】
であり、損失関数が十分に小さいということは、モデルが収束していることを示し、このとき得られたモデルは、訓練されたモデルである。
【0085】
本開示の実施例では、新たなサンプルセットではポジティブサンプルの確率は以下の式(11)で計算でき、
【数3】
ここで、Nとkは、それぞれサンプルの総数とポジティブサンプルの数であり、S
iは、i番目のサンプルの並べ替えスコアを表す。
【0086】
ロジスティック回帰の特性から、次の式(12)が得られる。
【数4】
【0087】
上記の式11と式12によれば、
【数5】
が得られ、混合並べ替えモデルは次のようになる。
【数6】
【0088】
ここで、M
iは、異なるタイプのマルチメディア作品セットにおけるi番目のマルチメディア作品の並べ替えスコアを表し、
【数7】
は、異なるタイプのマルチメディア作品セットにおけるマルチメディア作品がクリックされる確率であり、P
iは、i番目のマルチメディア作品がクリックされる確率であり、P
iは、統計的に取得されることもできるし、事前に訓練されたモデルによって取得されることもできる。
【0089】
本開示の実施例では、ロジスティック回帰アルゴリズムを用いて異なるタイプのマルチメディア作品を並べ替えする混合並べ替えモデルを生成し、実現方法は簡単である。
【0090】
本開示の実施例では、参加度およびアプリケーションプラットフォームによって設定された推奨案内情報に基づいて、サンプルセット内の各ポジティブサンプルの並べ替え情報を確定することにより、異なるタイプのマルチメディア作品が、統一された測定基準で並べ替え情報を測定することができ、訓練された混合並べ替えモデルの正確性の向上に有益であり、この後、サンプルセット内の各ポジティブサンプルの並べ替え情報に基づいて新たなサンプルセットを生成し、新たなサンプルセットに基づいて混合並べ替えモデルを訓練し、実現方法は簡単である。
【0091】
図4は、本開示の一実施例による作品の推奨装置のブロック図である。
図4を参照すると、当該装置は、
【0092】
アプリケーションのログインアカウントから送信された推奨依頼を受信するように構成され、ここで、前記推奨依頼は、マルチメディア作品の表示を依頼するために使用され、前記マルチメディア作品は、前記アプリケーションの関連アカウントに基づいて前記ログインアカウントによって発行されたマルチメディア作品である受信モジュール41と、
【0093】
受信モジュール41によって受信された推奨依頼に応答して、複数のタイプの各タイプの第1作品候補セットを取得するように構成され、前記第1作品候補セットは、前記関連アカウントによって発行されたマルチメディア作品を含む取得モジュール42と、
【0094】
取得モジュール42によって取得された各第1作品候補セットを選別し、選別結果を第2作品候補セットとして集約するように構成され、前記第2作品候補セットは、前記複数のタイプのマルチメディア作品を含む選別集約モジュール43と、
【0095】
選別集約モジュール43によって集約された第2作品候補セット内の前記複数のタイプのマルチメディア作品を並べ替え、並べ替え結果に基づいて、マルチメディア作品を前記ログインアカウントに推奨するように構成された並べ替えモジュール44と、
を含む、
【0096】
ここで、並べ替えモジュール44は、参加度及びアプリケーションプラットフォームによって設定された推奨案内情報に基づいて、第2作品候補セット内のマルチメディア作品を並べ替えするように構成されてもよく、前記参加度は、過去のマルチメディア作品に対してアカウントによって実行された正のフィードバック操作または負のフィードバック操作を表すために使用され、推奨案内情報は、過去のマルチメディア作品に対するアプリケーションプラットフォームの推奨度を示すための推奨情報または過去のマルチメディア作品に対して正のフィードバック操作を実行するようにアカウントに促すための案内情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0097】
図5は、本開示の一実施例による別の作品の推奨装置のブロック図であり、
図5に示されたように、
図4に示された実施例のもとで、並べ替えモジュール44は、
【0098】
参加度及びアプリケーションプラットフォームによって設定された推奨案内情報に基づいて、混合並べ替えモデルを訓練するように構成され、混合並べ替えモデルは、参加度および推奨案内情報に基づいて、マルチメディア作品の並べ替えシーケンスを確定するために使用される訓練サブモジュール441と、
第2作品候補セット内のマルチメディア作品を、訓練サブモジュール441によって訓練された混合並べ替えモデルに入力することにより、第2作品候補セット内のマルチメディア作品の並べ替えシーケンスを得るように構成された並べ替えサブモジュール442と、を含んでもよい。
【0099】
図4に示された実施例のもとで、並べ替えモジュール44は、前記第2作品候補セット内の前記複数のタイプのマルチメディア作品を混合並べ替えモデルに入力することにより、前記複数のタイプのマルチメディア作品の並べ替えシーケンスを得るように構成されてもよく、前記混合並べ替えモデルは、前記参加度および前記アプリケーションプラットフォームによって設定された前記推奨案内情報に基づいて訓練されて得られるものである。
【0100】
図6は、本開示の一実施例による別の作品の推奨装置のブロック図であり、
図6に示されたように、
図5に示された実施例のもとで、訓練サブモジュール441は、
複数のタイプのマルチメディア作品のサンプルセットを取得するように構成され、サンプルセットにはポジティブサンプルとネガティブサンプルが含まれ、ポジティブサンプルとは、対象ページに表示された後にアカウントによってクリック操作が実行された過去のマルチメディア作品を指し、ネガティブサンプルとは、対象ページに表示された後にアカウントによってクリック操作が実行されなかった過去のマルチメディア作品を指す取得ユニット4411と、
参加度及びアプリケーションプラットフォームによって設定された推奨案内情報に基づいて、取得ユニット4411によって取得されたサンプルセット内の各ポジティブサンプルの並べ替えスコアを確定するように構成される確定ユニット4412と、
確定ユニット4412によって確定されたサンプルセット内の各ポジティブサンプルの並べ替えスコアとサンプルセットに基づいて新たなサンプルセットを生成し、新たなサンプルセットに基づいて混合並べ替えモデルを訓練する訓練ユニット4413と、
を含んでもよい。
【0101】
いくつかの実施例では、作品推奨混合並べ替えモデルの訓練装置も提供され、当該装置は、
図6に示されるようなものであってもよく、当該装置は、複数のタイプのサンプルセットを取得するように構成され、前記サンプルセットにはポジティブサンプルとネガティブサンプルが含まれ、前記ポジティブサンプルとは、表示後に前記アカウントによってクリック操作が実行された過去のマルチメディア作品を指し、前記ネガティブサンプルとは、表示後に前記アカウントによってクリック操作が実行されなかった過去のマルチメディア作品を指す取得ユニットと、参加度およびアプリケーションプラットフォームによって設定された前記推奨案内情報に基づいて、前記サンプルセット内の各前記ポジティブサンプルの並べ替えスコアを確定するように構成され、前記参加度は、過去のマルチメディア作品に対してアカウントによって実行された正のフィードバック操作または負のフィードバック操作を表すために使用され、前記推奨案内情報は、過去のマルチメディア作品に対する前記アプリケーションプラットフォームの推奨度を示すための推奨情報または過去のマルチメディア作品に対して正のフィードバック操作を実行するようにアカウントに促すための案内情報のうちの少なくとも1つを含む確定ユニットと、前記サンプルセット内の各前記ポジティブサンプルの前記並べ替えスコアと前記サンプルセットに基づいて、混合並べ替えモデルを訓練する訓練ユニットと、を含む。
【0102】
一実施例では、前記訓練ユニットは、以下のように構成され、即ち、各前記ポジティブサンプルに対して、その並べ替えスコアと同じ数のターゲットポジティブサンプルを生成し、前記サンプルセットとターゲットポジティブサンプルとに基づいて、ポジティブサンプル確率確定モデルを訓練し、前記ポジティブサンプル確率確定モデルは、前記ターゲットポジティブサンプルの確率を確定するために使用され、前記ターゲットポジティブサンプルの確率と、前記サンプルセット内の各サンプルが前記ポジティブサンプルである確率に基づいて、前記混合並べ替えモデルを訓練する。
【0103】
一実施例では、前記確定ユニットは、以下のように構成され、即ち、各前記ポジティブサンプルに対して各前記アカウントによって実行された正のフィードバック操作及びその重みを取得し、各前記ポジティブサンプルに対して各前記アカウントによって実行された負のフィードバック操作及びその重みを取得し、取得した正のフィードバック操作及びその重みと負のフィードバック操作及びその重みに基づいて、各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度を確定し、各前記ポジティブサンプルに対して前記アプリケーションプラットフォームによって設定された前記推奨案内情報に基づいて、各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度の重みを確定し、各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度及びその重みに基づいて、前記サンプルセット内の各前記ポジティブサンプルの前記並べ替えスコアを確定する。
【0104】
一実施例では、前記確定ユニットは、以下のように構成され、即ち、各フィードバック操作に対して、現在のフィードバック操作が低周波化フィードバック操作に属すると確定したことに応答して、前記現在のフィードバック操作の前記重みを、ターゲット高周波化フィードバック操作の発生頻度と前記低周波化フィードバック操作の発生頻度との比に調整し、前記ターゲット高周波化フィードバック操作の発生頻度とは、現在取得したすべてのフィードバック操作におけるすべての高周波化フィードバック操作の平均発生頻度を指し、各フィードバック操作及びその調整後の重みに基づいて、各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度を確定する。
【0105】
上記の実施例における装置について、各モジュールが操作を実行する具体的な形態は、当該方法に関連する実施例において詳細に説明され、ここでは説明を省略する。
【0106】
図7は、本開示の一実施例によるサーバーのブロック図である。
図7に示されたように、当該サーバーは、プロセッサ710と、プロセッサ710によって実行可能な命令を記憶するためのメモリ720と、を含み、ここで、プロセッサは、上記の作品の推奨方法を実現するように上記の命令を実行するように構成され、
図7に示されたプロセッサ710およびメモリ720に加えて、当該サーバーは、通常、作品推奨の実際の機能に応じて、他のハードウェアを含んでもよく、これについて説明しない。
【0107】
一実施例では、例えば命令を含むメモリ720などの命令を含む記憶媒体をさらに提供し、上記の命令は、上記の作品の推奨方法を完了するためにプロセッサ710によって実行可能である。いくつかの実施例では、記憶媒体は、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であってもよく、例えば、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、および光データ記憶デバイスなどであってもよい。
【0108】
一実施例では、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、コンピュータプログラム製品が電子デバイス上で動作していることに応答して、上記の作品の推奨方法を電子デバイスに実行させる。
【0109】
図8は、本開示の一実施例による作品の推奨方法に適したデバイスのブロック図であり、
図8に示されたように、本開示の実施例は、無線周波数(Radio Frequency、RF)回路810、電源820、プロセッサ830、メモリ840、入力ユニット850、表示ユニット860、カメラ870、通信インターフェース880、およびワイファイ(Wireless Fidelity、WiFi)モジュール890などの部品を含む作品の推奨方法に適したデバイス800に関する。当業者であれば、
図8に示すデバイスの構造は、デバイスを限定するものではなく、本開示の実施例によるデバイスは、図示よりも多くまたは少ない部品を含んでもよく、いくつかの部品を組み合わせたり、あるいは異なる構成要素を組み合わせたりすることができることを理解できる。
【0110】
以下、
図8を参照してデバイス800の各構成要素を具体的に説明する。
【0111】
RF回路810は、通信または通話プロセスにおけるデータの受信および送信のために利用されることができる。特に、RF回路810は、基地局のダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ830に処理を任せることができる。なお、送信されるべきアップリンクデータを基地局に送信する。通常、RF回路810は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、トランシーバー、カプラー、低雑音増幅器(Low Noise Amplifier、LNA)、ダイプレクサなどを含むが、これらに限定されない。
【0112】
また、RF回路810は、無線通信を介してネットワークおよび他のデバイスと通信することができる。無線通信は、任意の通信規格またはプロトコルを使用でき、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(Global System of Mobile communication、GSM)、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))、ロング・ターム・エヴォリューション(Long Term Evolution、LTE)、電子メール、ショートメッセージサービス(Shot Messaging Service、SMS)などを含むが、これらに限定されない。
【0113】
WiFiは、近距離無線転送技術に属し、デバイス800は、WiFiモジュール2170を介してアクセスポイント(Access Point、AP)に接続し、データネットワークへのアクセスを可能にする。WiFiモジュール890は、通信プロセスにおけるデータの受信および送信のために利用されることができる。
【0114】
デバイス800は、通信インターフェース880を介して他のデバイスと物理的に接続され得る。いくつかの実施例では、通信インターフェース880と他のデバイスの通信インターフェイスは、ケーブルにより接続され、デバイス800と他のデバイスとの間のデータ伝送を実現する。
【0115】
本開示の実施例では、デバイス800が、通信サービスを実現し、他の連絡先に情報を送信することができるので、デバイス800が、データ伝送機能を有する必要があり、すなわち、デバイス800の内部は、通信モジュールを含む必要がある。
図8は、RF回路810、WiFiモジュール890、および通信インターフェース880などの通信モジュールを示したが、デバイス800には、データ伝送のための上記構成要素のうちの少なくとも1つまたは他の通信を実現するための通信モジュール(例えばブルートゥース(登録商標)モジュール)が存在することが理解できる。
【0116】
例えば、デバイス800が携帯電話であることに応答して、デバイス800は、RF回路810を含むことができ、WiFiモジュール890も含むことができる。デバイス800がコンピュータであることに応答して、デバイス800は、通信インターフェース880を含むことができ、WiFiモジュール890も含むことができる。デバイス800がタブレットであることに応じて、デバイス800は、WiFiモジュールを含むことができる。
【0117】
メモリ840は、ソフトウェアプログラムおよびモジュールを記憶できる。プロセッサ830は、メモリ840に記憶されたソフトウェアプログラムおよびモジュールを実行することにより、デバイス800の様々な機能的アプリケーションおよびデータ処理を実行し、プロセッサ830は、メモリ840内のプログラムコードを実行した後、本開示の実施例における
図1および
図2のプロセスの一部または全部を実現することができる。
【0118】
いくつかの実施例では、メモリ840は、主にプログラム記憶領域とデータ記憶領域を含む。ここで、プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、各種アプリケーション(例えば通信アプリケーション)、および顔認識モジュールなどを記憶することができ、データ記憶領域は、デバイスの使用に応じて作成されたデータ(例えば、各種グラフィック、動画ファイルなどのマルチメディアファイル、および顔情報テンプレート)などを記憶することができる。
【0119】
また、メモリ840は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、例えば至少なくとも1つの磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリ装置などの不揮発性メモリ、または他の揮発性ソリッド記憶装置を含んでもよい。
【0120】
入力ユニット850は、アカウントによって入力された数字や文字列情報を受信し、かつ、デバイス800のアカウント設置や機能制御に関するキー信号入力を生成するものであってもよい。
【0121】
いくつかの実施例では、入力ユニット850は、タッチパネル851および他の入力デバイス852を含み得る。
【0122】
ここで、タッチパネル851は、タッチスクリーンとも呼ばれ、タッチパネル851上またはその近傍におけるアカウントのタッチ操作(例えば、アカウントが指、タッチペンなどの任意の適切なオブジェクトまたはアクセサリを使用することによるタッチパネル851上またはタッチパネル851の近傍における操作)を収集し、予め設定されたプログラムに従って対応する接続デバイスを駆動することができる。いくつかの実施例では、タッチパネル851は、タッチ検出装置とタッチコントローラの2つの部分を含むことができる。ここで、タッチ検出装置は、アカウントのタッチ位置を検出し、且つタッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに送信する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、これを接点座標に変換し、さらにプロセッサ830に送信し、プロセッサ830からの命令を受信して実行することができる。また、タッチパネル851は、抵抗式、容量式、赤外線及び表面音波などの複数のタイプを用いて実現することができる。
【0123】
いくつかの実施例では、他の入力デバイス852は、物理キーボード、機能キー(例えば、音量コントロールボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーなどのうちの1つ以上を含み得るが、これらに限定されない。
【0124】
表示ユニット860は、アカウントによって入力された情報、またはアカウントに提供された情報およびデバイス800の様々なメニューを表示するために使用されてもよい。表示ユニット860は、インターフェースを提示し、インタラクションを実現するためのデバイス800の表示システムである。
【0125】
表示ユニット860は、表示パネル861を含むことができ、いくつかの実施例では、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)などの形式で表示パネル861を構成することができる。
【0126】
さらに、タッチパネル851は、表示パネル861を覆い、タッチパネル851は、その上または近傍におけるタッチ操作を検出した後、タッチイベントの種類を確定するためにプロセッサ830に送信し、この後、プロセッサ830は、タッチイベントの種類に応じて表示パネル861上に対応する視覚出力を提供する。
【0127】
図8では、タッチパネル851と表示パネル861が、デバイス800の入力と入力機能を実現する2つの別個のコンポーネントとして機能するが、いくつかの実施形態では、タッチパネル851と表示パネル861とを統合してデバイス800の入力機能と出力機能を実現することができる。
【0128】
プロセッサ830は、デバイス800の制御センターであり、各種のインターフェースと回線を利用して各部品を接続し、メモリ840内に記憶されたソフトウェアプログラムおよび/またはモジュールを作動または実行し、かつ、メモリ840内に記憶されたデータを呼び出して、デバイス800の各機能を実行しデータを処理することによって、デバイスに基づく様々なサービスを実現する。
【0129】
いくつかの実施例では、プロセッサ830は、1つ以上の処理ユニットを含むことができる。いくつかの実施例では、プロセッサ830は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合でき、ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、アカウントインターフェイス、アプリケーションなどを処理し、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理する。上述モデムプロセッサは、プロセッサ830に統合されなくてもよいことが理解できる。
【0130】
カメラ870は、デバイス800の撮影機能を実現し、写真や動画を撮影するために使用される。カメラ870は、デバイス800のスキャン機能を実現するためにも使用されてもよく、スキャンオブジェクト(二次元コード/バーコード)をスキャンする。
【0131】
デバイス800は、各部品に電力を供給する電源820(例えばバッテリーなど)をさらに含む。いくつかの実施例では、電源820は、電源管理システムを介してプロセッサ830に論理的に接続することによって、電源管理システムにより充電、放電の管理、および電力消費の管理などの機能を実現することができる。
【0132】
一実施例では、デバイス800は、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または他の電子部品によって実現され、次のような操作を実行し、即ち、アプリケーションのログインアカウントから送信された推奨依頼を受信し、ここで、前記推奨依頼は、マルチメディア作品の表示を依頼するために使用され、前記マルチメディア作品は、前記アプリケーションの関連アカウントに基づいて前記ログインアカウントによって発行されたマルチメディア作品であり、前記推奨依頼に応答して、複数のタイプの各タイプの第1作品候補セットを取得し、前記第1作品候補セットは、前記関連アカウントによって発行されたマルチメディア作品を含み、各前記第1作品候補セットを選別し、選別結果を第2作品候補セットとして集約し、前記第2作品候補セットは、前記複数のタイプのマルチメディア作品を含み、前記第2作品候補セット内の前記複数のタイプのマルチメディア作品を並べ替え、並べ替え結果に基づいて、マルチメディア作品を前記ログインアカウントに推奨する。
【0133】
いくつかの実施例では、前記プロセッサは、具体的に、前記命令を実行することにより次のような操作を実現するように構成され、即ち、参加度及びアプリケーションプラットフォームによって設定された推奨案内情報に基づいて、前記第2作品候補セット内のマルチメディア作品を並べ替え、前記参加度は、過去のマルチメディア作品に対してアカウントによって実行された正のフィードバック操作または負のフィードバック操作を表すために使用され、前記推奨案内情報は、過去のマルチメディア作品に対する前記アプリケーションプラットフォームの推奨度を示すための推奨情報または過去のマルチメディア作品に対して正のフィードバック操作を実行するようにアカウントに促すための案内情報のうちの少なくとも1つを含む
【0134】
いくつかの実施例では、前記プロセッサは、具体的に、前記命令を実行することにより次のような操作を実現するように構成され、即ち、前記第2作品候補セット内の前記複数のタイプのマルチメディア作品を混合並べ替えモデルに入力することにより、前記複数のタイプのマルチメディア作品の並べ替えシーケンスを得て、前記混合並べ替えモデルは、前記参加度および前記アプリケーションプラットフォームによって設定された前記推奨案内情報に基づいて訓練されて得られるものである
【0135】
いくつかの実施例では、前記混合並べ替えモデルの訓練プロセスは、複数のタイプのサンプルセットを取得し、前記サンプルセットにはポジティブサンプルとネガティブサンプルが含まれ、前記ポジティブサンプルとは、表示後に前記アカウントによってクリック操作が実行された過去のマルチメディア作品を指し、前記ネガティブサンプルとは、表示後に前記アカウントによってクリック操作が実行されなかった過去のマルチメディア作品を指すことと、前記参加度および前記アプリケーションプラットフォームによって設定された前記推奨案内情報に基づいて、前記サンプルセット内の各前記ポジティブサンプルの並べ替えスコアを確定することと、前記サンプルセット内の各前記ポジティブサンプルの前記並べ替えスコアと前記サンプルセットとに基づいて、前記混合並べ替えモデルを訓練することと、を含む。
【0136】
いくつかの実施例では、前記前記サンプルセット内の各前記ポジティブサンプルの前記並べ替えスコアと前記サンプルセットとに基づいて、新たなサンプルセットを生成し、前記新たなサンプルセットに基づいて、混合並べ替えモデルを訓練することは、各前記ポジティブサンプルに対して、その並べ替えスコアと同じ数のターゲットポジティブサンプルを生成することと、前記サンプルセットとターゲットポジティブサンプルとに基づいて、ポジティブサンプル確率確定モデルを訓練し、前記ポジティブサンプル確率確定モデルは、前記ターゲットポジティブサンプルの確率を確定するために使用されることと、前記ターゲットポジティブサンプルの確率と、前記サンプルセット内の各サンプルが前記ポジティブサンプルである確率に基づいて、前記混合並べ替えモデルを訓練することと、を含む。
【0137】
いくつかの実施例では、前記前記参加度および前記アプリケーションプラットフォームによって設定された前記推奨案内情報に基づいて、前記サンプルセット内の各前記ポジティブサンプルの並べ替えスコアを確定することは、各前記ポジティブサンプルに対して各前記アカウントによって実行された正のフィードバック操作及びその重みを取得することと、各前記ポジティブサンプルに対して各前記アカウントによって実行された負のフィードバック操作及びその重みを取得することと、取得した正のフィードバック操作及びその重みと負のフィードバック操作及びその重みに基づいて、各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度を確定することと、各前記ポジティブサンプルに対して前記アプリケーションプラットフォームによって設定された前記推奨案内情報に基づいて、各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度の重みを確定することと、各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度及びその重みに基づいて、前記サンプルセット内の各前記ポジティブサンプルの前記並べ替えスコアを確定することと、を含む。
【0138】
いくつかの実施例では、前記取得した正のフィードバック操作及びその重みと負のフィードバック操作及びその重みに基づいて、各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度を確定することは、各フィードバック操作に対して、現在のフィードバック操作が低周波化フィードバック操作に属すると確定したことに応答して、前記現在のフィードバック操作の前記重みを、ターゲット高周波化フィードバック操作の発生頻度と前記低周波化フィードバック操作の発生頻度との比に調整し、前記ターゲット高周波化フィードバック操作の発生頻度とは、現在取得したすべてのフィードバック操作におけるすべての高周波化フィードバック操作の平均発生頻度を指すことと、各フィードバック操作及びその調整後の重みに基づいて、各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度を確定することと、を含む。
【0139】
上記のデバイス800は、サーバーであってもよいし、端末デバイスのような他のデバイスであってもよい。いくつかの実施例では、当該デバイス800がサーバーであることを例に挙げて説明し、当該サーバーは、作品推奨モジュールおよび作品推奨混合並べ替えモデル訓練モジュールを含み得て、当該作品推奨モジュールおよび作品推奨混合並べ替えモデル訓練モジュールは、互いにフィードバックを呼び出すことができる。例えば、作品推奨混合並べ替えモデル訓練モジュールは、サンプルに基づいて、混合並べ替えモデルを訓練することができ、作品推奨モジュールは、推奨依頼を受信し、当該推奨依頼に応答する場合、作品推奨混合並べ替えモデル訓練モジュールによって訓練された混合並べ替えモデルを呼び出して、当該混合並べ替えモデルに基づいて、第2作品候補セット内のマルチメディア作品を並べ替えすることにより、並べ替え結果を得る。また例えば、当該作品推奨モジュールは、推奨依頼を受信し、推奨依頼に応答して、いくつかのマルチメディア作品を並べ替えして推奨することができる。当該作品推奨混合並べ替えモデル訓練モジュールは、当該作品推奨モジュールを呼び出して、当該作品推奨モジュールの過去の処理データを抽出し、これをサンプルとして混合並べ替えモデルを訓練することができ、又は、当該過去の処理データに基づいて、訓練済み混合並べ替えモデルをさらに訓練して最適化し、最適化された混合並べ替えモデルは、マルチメディア作品を並べ替えするために、作品推奨モジュールによる呼び出しに提供される。
【手続補正書】
【提出日】2022-08-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0029】
本開示の明細書および請求の範囲並びに上述の図面における用語「第1」、「第2」などは、必ずしも特定の順序または前後の順序を説明するためのものではなく、類似のオブジェクトを区別するためのものである。
本開示の実施例に記載された社会的な関係アイデンティティ情報などを含む、ユーザ情報およびユーザアカウント関連情報を取得することは、ユーザの許可を得ており、ユーザの許可を取得することを前提として、本開示に係る方法、装置、デバイス、および記憶媒体は、ユーザの関連情報を取得することができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0062】
本開示の実施例では、残存帰属アルゴリズムによって、各ポジティブサンプルに対してアカウントによって実行された正のフィードバック操作の重みまたは負のフィードバック操作の重みを決定し、この後、各フィードバック操作およびその重みに基づいて重み付け演算を行うことにより、各ポジティブサンプルに対する各アカウントの参加度を得ることができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0127
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0127】
図8では、タッチパネル851と表示パネル861が、デバイス800の入力と
出力機能を実現する2つの別個のコンポーネントとして機能するが、いくつかの実施形態では、タッチパネル851と表示パネル861とを統合してデバイス800の入力機能と出力機能を実現することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーションのログインアカウントから送信された推奨依頼を受信し、ここで、前記推奨依頼は、マルチメディア作品の表示を依頼するために使用され、前記マルチメディア作品は、前記アプリケーションの関連アカウントに基づいて前記ログインアカウントによって発行されたマルチメディア作品であることと、
前記推奨依頼に応答して、複数のタイプの各タイプの第1作品候補セットを取得し、前記第1作品候補セットは、前記関連アカウントによって発行されたマルチメディア作品を含むことと、
各前記第1作品候補セットを選別し、選別結果を第2作品候補セットとして集約し、前記第2作品候補セットは、前記複数のタイプのマルチメディア作品を含むことと、
前記第2作品候補セット内の前記複数のタイプのマルチメディア作品を並べ替え、並べ替え結果に基づいて、マルチメディア作品を前記ログインアカウントに推奨することと、
を含む、作品の推奨方法。
【請求項2】
前記第2作品候補セット内の前記複数のタイプのマルチメディア作品を並べ替えすることは、
参加度及びアプリケーションプラットフォームによって設定された推奨案内情報に基づいて、前記第2作品候補セット内のマルチメディア作品を並べ替え、前記参加度は、過去のマルチメディア作品に対してアカウントによって実行された正のフィードバック操作または負のフィードバック操作を表すために使用され、前記推奨案内情報は、過去のマルチメディア作品に対する前記アプリケーションプラットフォームの推奨度を示すための推奨情報または過去のマルチメディア作品に対して正のフィードバック操作を実行するようにアカウントに促すための案内情報のうちの少なくとも1つを含むことを含む、
請求項1に記載の作品の推奨方法。
【請求項3】
前記参加度及びアプリケーションプラットフォームによって設定された推奨案内情報に基づいて、前記第2作品候補セット内のマルチメディア作品を並べ替えすることは、
前記第2作品候補セット内の前記複数のタイプのマルチメディア作品を混合並べ替えモデルに入力することにより、前記複数のタイプのマルチメディア作品の並べ替えシーケンスを得て、前記混合並べ替えモデルは、前記参加度および前記アプリケーションプラットフォームによって設定された前記推奨案内情報に基づいて訓練されて得られるものであることを含む、
請求項2に記載の作品の推奨方法。
【請求項4】
複数のタイプのサンプルセットを取得し、前記サンプルセットにはポジティブサンプルとネガティブサンプルが含まれ、前記ポジティブサンプルとは、表示後にアカウントによってクリック操作が実行された過去のマルチメディア作品を指し、前記ネガティブサンプルとは、表示後に前記アカウントによってクリック操作が実行されなかった過去のマルチメディア作品を指すことと、
参加度およびアプリケーションプラットフォームによって設定された推奨案内情報に基づいて、前記サンプルセット内の各前記ポジティブサンプルの並べ替えスコアを確定し、前記参加度は、過去のマルチメディア作品に対してアカウントによって実行された正のフィードバック操作または負のフィードバック操作を表すために使用され、前記推奨案内情報は、過去のマルチメディア作品に対する前記アプリケーションプラットフォームの推奨度を示すための推奨情報または過去のマルチメディア作品に対して正のフィードバック操作を実行するようにアカウントに促すための案内情報のうちの少なくとも1つを含むことと、
前記サンプルセット内の各前記ポジティブサンプルの前記並べ替えスコアと前記サンプルセットに基づいて、混合並べ替えモデルを訓練することと、
を含む、作品推奨混合並べ替えモデルの訓練方法。
【請求項5】
前記サンプルセット内の各前記ポジティブサンプルの前記並べ替えスコアと前記サンプルセットに基づいて、混合並べ替えモデルを訓練することは、
各前記ポジティブサンプルに対して、その並べ替えスコアと同じ数のターゲットポジティブサンプルを生成することと、
前記サンプルセットとターゲットポジティブサンプルとに基づいて、ポジティブサンプル確率確定モデルを訓練し、前記ポジティブサンプル確率確定モデルは、前記ターゲットポジティブサンプルの確率を確定するために使用されることと、
前記ターゲットポジティブサンプルの確率と、前記サンプルセット内の各サンプルが前記ポジティブサンプルである確率に基づいて、前記混合並べ替えモデルを訓練することと、
を含む、請求項4に記載の作品推奨混合並べ替えモデルの訓練方法。
【請求項6】
前記参加度およびアプリケーションプラットフォームによって設定された前記推奨案内情報に基づいて、前記サンプルセット内の各前記ポジティブサンプルの並べ替えスコアを確定することは、
各前記ポジティブサンプルに対して各前記アカウントによって実行された正のフィードバック操作及びその重みを取得することと、
各前記ポジティブサンプルに対して各前記アカウントによって実行された負のフィードバック操作及びその重みを取得することと、
取得した正のフィードバック操作及びその重みと負のフィードバック操作及びその重みに基づいて、各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度を確定することと、
各前記ポジティブサンプルに対して前記アプリケーションプラットフォームによって設定された前記推奨案内情報に基づいて、各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度の重みを確定することと、
各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度及びその重みに基づいて、前記サンプルセット内の各前記ポジティブサンプルの前記並べ替えスコアを確定することと、
を含む、請求項4に記載の作品推奨混合並べ替えモデルの訓練方法。
【請求項7】
前記取得した正のフィードバック操作及びその重みと負のフィードバック操作及びその重みに基づいて、各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度を確定することは、
各フィードバック操作に対して、現在のフィードバック操作が低周波化フィードバック操作に属することに応答して、前記現在のフィードバック操作の前記重みを、ターゲット高周波化フィードバック操作の発生頻度と前記低周波化フィードバック操作の発生頻度との比に調整し、前記ターゲット高周波化フィードバック操作の発生頻度とは、現在取得したすべてのフィードバック操作におけるすべての高周波化フィードバック操作の平均発生頻度を指すことと、
各フィードバック操作及びその調整後の重みに基づいて、各前記ポジティブサンプルに対する各前記アカウントの参加度を確定することと、
を含む、請求項6に記載の作品推奨混合並べ替えモデルの訓練方法。
【請求項8】
アプリケーションのログインアカウントから送信された推奨依頼を受信するように構成され、ここで、前記推奨依頼は、マルチメディア作品の表示を依頼するために使用され、前記マルチメディア作品は、前記アプリケーションの関連アカウントに基づいて前記ログインアカウントによって発行されたマルチメディア作品である受信モジュールと、
前記推奨依頼に応答して、複数のタイプの各タイプの第1作品候補セットを取得するように構成され、前記第1作品候補セットは、前記関連アカウントによって発行されたマルチメディア作品を含む取得モジュールと、
各前記第1作品候補セットを選別し、選別結果を第2作品候補セットとして集約するように構成され、前記第2作品候補セットは、前記複数のタイプのマルチメディア作品を含む選別集約モジュールと、
前記第2作品候補セット内の前記複数のタイプのマルチメディア作品を並べ替え、並べ替え結果に基づいて、マルチメディア作品を前記ログインアカウントに推奨するように構成された並べ替えモジュールと、
を含む、作品の推奨装置。
【請求項9】
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、
を含み、
ここで、前記プロセッサは、前記命令を実行することにより次のような操作を実現するように構成され、即ち、
アプリケーションのログインアカウントから送信された推奨依頼を受信し、ここで、前記推奨依頼は、マルチメディア作品の表示を依頼するために使用され、前記マルチメディア作品は、前記アプリケーションの関連アカウントに基づいて前記ログインアカウントによって発行されたマルチメディア作品であり、
前記推奨依頼に応答して、複数のタイプの各タイプの第1作品候補セットを取得し、前記第1作品候補セットは、前記関連アカウントによって発行されたマルチメディア作品を含み、
各前記第1作品候補セットを選別し、選別結果を第2作品候補セットとして集約し、前記第2作品候補セットは、前記複数のタイプのマルチメディア作品を含み、
前記第2作品候補セット内の前記複数のタイプのマルチメディア作品を並べ替え、並べ替え結果に基づいて、マルチメディア作品を前記ログインアカウントに推奨する、
サーバー。
【請求項10】
記憶媒体における命令がサーバーのプロセッサによって実行されることに応答して、サーバーが次のような操作を実行できるようにし、即ち、
アプリケーションのログインアカウントから送信された推奨依頼を受信し、ここで、前記推奨依頼は、マルチメディア作品の表示を依頼するために使用され、前記マルチメディア作品は、前記アプリケーションの関連アカウントに基づいて前記ログインアカウントによって発行されたマルチメディア作品であり、
前記推奨依頼に応答して、複数のタイプの各タイプの第1作品候補セットを取得し、前記第1作品候補セットは、前記関連アカウントによって発行されたマルチメディア作品を含み、
各前記第1作品候補セットを選別し、選別結果を第2作品候補セットとして集約し、前記第2作品候補セットは、前記複数のタイプのマルチメディア作品を含み、
前記第2作品候補セット内の前記複数のタイプのマルチメディア作品を並べ替え、並べ替え結果に基づいて、マルチメディア作品を前記ログインアカウントに推奨する、
記憶媒体。
【国際調査報告】