(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-30
(54)【発明の名称】センサリッチ制御装置を有するコントローラ
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0354 20130101AFI20230323BHJP
G06F 3/01 20060101ALI20230323BHJP
G06F 3/0338 20130101ALI20230323BHJP
A63F 13/218 20140101ALI20230323BHJP
A63F 13/24 20140101ALI20230323BHJP
A63F 13/285 20140101ALI20230323BHJP
A63F 13/214 20140101ALI20230323BHJP
【FI】
G06F3/0354 453
G06F3/01 560
G06F3/0338 413
A63F13/218
A63F13/24
A63F13/285
A63F13/214
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022543578
(86)(22)【出願日】2021-02-12
(85)【翻訳文提出日】2022-07-15
(86)【国際出願番号】 US2021017926
(87)【国際公開番号】W WO2021163540
(87)【国際公開日】2021-08-19
(32)【優先日】2020-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-02-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】517160525
【氏名又は名称】バルブ コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヴァンウィク、エリック・ジュドソン
(72)【発明者】
【氏名】ウィップル、ルーカス・アレン
(72)【発明者】
【氏名】ピーターセン、ウォルター
(72)【発明者】
【氏名】ムチャ、ジェフリー・ウォルター
(72)【発明者】
【氏名】ダルトン、スコット
(72)【発明者】
【氏名】グリファイス、ピエール-ループ・ミグエル
【テーマコード(参考)】
5B087
5E555
【Fターム(参考)】
5B087AA09
5B087AB02
5B087BC11
5B087DD05
5E555AA01
5E555AA41
5E555BA08
5E555BA20
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5E555BC01
5E555CA06
5E555CA13
5E555CA15
5E555CA19
5E555CB02
5E555CB20
5E555CB57
5E555CB58
5E555CB59
5E555DA24
5E555FA00
(57)【要約】
本明細書では、拡張コントローラ機能のためのセンサリッチ制御装置を有するコントローラについて説明する。例示的な制御装置は、圧力センサに対する金属層の近接度に少なくとも部分的に基づいて、制御装置のカバーへの押圧の力の量を検出するように構成された圧力センサを含み得る。この制御装置は、物体が制御装置のカバーに接触したことを検出するためのタッチセンサをさらに含み得る。追加の実施形態は、とりわけ、統合されたトラックパッドおよびDパッド、ならびに、コントローラの機能状態を示すバックライティング特徴を開示する。
【選択図】
図3A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コントローラシステムであって、
1つ以上のプロセッサと、
コントローラであって、
ハウジングであって、前記ハウジングに画定された開口部を有する、ハウジング、および
前記ハウジングに画定された前記開口部内に配置されたトラックパッド、を備えるコントローラと、を備え、前記トラックパッドが、
カバーと、
前記カバーの下に配置され、かつ前記カバーに結合されたタッチセンサであって、物体が前記カバーにタッチしていることを示すタッチデータを前記1つ以上のプロセッサに提供するように構成されている、タッチセンサと、
前記タッチセンサの下に配置され、かつ前記カバーに結合されたキャリアと、
前記キャリアに、および前記ハウジングに結合された少なくとも1つの付勢部材であって、前記カバーの一部分を前記ハウジングの内面に対して付勢し、前記物体が前記カバーを押圧することに応答して偏向するように構成されている、少なくとも1つの付勢部材と、
前記キャリアの下に配置され、かつ前記キャリアに結合された金属層と、
前記ハウジングに結合され、前記金属層の下に配置され、かつ前記金属層からある距離だけ離間された圧力センサであって、前記圧力センサに対する前記金属層の近接度に少なくとも部分的に基づく、前記カバーへの押圧の力の量を示す力データを前記1つ以上のプロセッサに提供するように構成されている、圧力センサと、を備える、コントローラシステム。
【請求項2】
前記金属層が、銅箔を含む、請求項1に記載のコントローラシステム。
【請求項3】
前記金属層が、前記キャリアの底面に取り付けられている、請求項1に記載のコントローラシステム。
【請求項4】
前記トラックパッドが、前記タッチセンサの下に配置され、かつ前記押圧の前記力の前記量が閾値を満たすことに応答して触覚フィードバックを提供するように構成された、触覚アクチュエータをさらに備える、請求項1に記載のコントローラシステム。
【請求項5】
前記少なくとも1つの付勢部材が、前記キャリアの第1の側に結合された第1の異方性ばねであり、前記トラックパッドが、
前記ハウジングに、および前記第1の側の反対側の前記キャリアの第2の側に結合された、第2の異方性ばねをさらに備え、
前記第2の異方性ばねが、前記物体が前記カバーを押圧することに応答して偏向するように構成され、
前記触覚アクチュエータによって提供された前記触覚フィードバックに応答して、前記第1の異方性ばねおよび前記第2の異方性ばねが偏向するように構成されている、請求項4に記載のコントローラシステム。
【請求項6】
前記力データが、前記圧力センサに対する前記金属層の可変近接度に応答して変化する静電容量値を含む、請求項1に記載のコントローラシステム。
【請求項7】
前記圧力センサが、前記圧力センサに対する前記金属層の動きに基づく静電容量の変化を測定するように構成された電極を含む基材を備える、請求項1に記載のコントローラシステム。
【請求項8】
コントローラシステムであって、
1つ以上のプロセッサと、
コントローラであって、
ハウジング、および
指によって操作されるように構成された制御装置、を備えるコントローラと、を備え、前記制御装置が、
カバーと、
カバーの下に配置され、かつ前記カバーに結合されたタッチセンサであって、前記指が前記カバーにタッチしていることを示すタッチデータを前記1つ以上のプロセッサに提供するように構成されている、タッチセンサと、
前記タッチセンサの下に配置され、かつ前記カバーに結合されたキャリアと、
前記キャリアに、および前記ハウジングに結合された少なくとも1つの付勢部材であって、前記カバーへの前記指の押圧の力の方向とは反対の方向に、付勢力を前記キャリアに印加するように構成されている、少なくとも1つの付勢部材と、
前記キャリアの下に配置され、かつ前記キャリアに結合された金属層と、
前記ハウジングに結合され、前記金属層の下に配置され、かつ前記金属層からある距離だけ離間された、圧力センサであって、前記圧力センサに対する前記金属層の近接度に少なくとも部分的に基づいて、前記カバーへの前記指の前記押圧の前記力の量を示す力データを前記1つ以上のプロセッサに提供するように構成されている、圧力センサと、を備える、コントローラシステム。
【請求項9】
前記キャリアが、前記指が前記カバーを押圧することに応答して、前記圧力センサに向かって偏向するように構成され、前記金属層が、前記キャリアが前記圧力センサに向かって偏向することに応答して、前記圧力センサに向かって偏向するように構成されている、請求項8に記載のコントローラシステム。
【請求項10】
前記金属層が、銅箔を含む、請求項8に記載のコントローラシステム。
【請求項11】
前記制御装置が、前記タッチセンサの下に配置され、かつ前記押圧の前記力の前記量が閾値を満たしていることに応答して触覚フィードバックを提供するように構成された、触覚アクチュエータをさらに備える、請求項8に記載のコントローラシステム。
【請求項12】
前記制御装置が、トラックパッドを含む、請求項8に記載のコントローラシステム。
【請求項13】
前記少なくとも1つの付勢部材が、前記カバーの一部分を前記ハウジングの内面に対して付勢する、請求項12に記載のコントローラシステム。
【請求項14】
前記圧力センサが前記金属層から離間された前記ある距離が、少なくとも約0.5ミリメートル(mm)である、請求項8に記載のコントローラシステム。
【請求項15】
前記コントローラが、サムスティックをさらに含み、前記サムスティックが、
前記サムスティックの偏向を感知するように構成されたポテンショメータと、
前記サムスティックの上部の中または前記サムスティック上に配置された静電容量センサであって、前記ポテンショメータが前記サムスティックの前記偏向を感知する前に、前記サムスティックの前記上部上の親指の動きを感知するように構成されている、静電容量センサと、を備える、請求項8に記載のコントローラシステム。
【請求項16】
コントローラのトラックパッドであって、前記トラックパッドが、
カバーと、
カバーの下に配置され、かつ前記カバーに結合されたタッチセンサであって、前記カバーへのタッチを示すタッチデータを出力するように構成されている、タッチセンサと、
前記タッチセンサの下に配置され、かつ前記カバーに結合されたキャリアと、
前記キャリアに、および前記コントローラのハウジングに結合された少なくとも1つの付勢部材であって、前記カバーへの押圧の力の方向とは反対の方向に、前記キャリアに付勢力を印加するように構成されている、少なくとも1つの付勢部材と、
前記キャリアの下に配置され、かつ前記キャリアに結合された金属層と、
前記ハウジングに結合され、前記金属層の下に配置され、かつ前記金属層からある距離だけ離間された、圧力センサであって、前記圧力センサに対する前記金属層の近接度に少なくとも部分的に基づいて、前記カバーへの押圧の力の量を示す力データを出力するように構成されている、圧力センサと、を備える、トラックパッド。
【請求項17】
前記力データが、前記カバーへの前記押圧の可変力に応答して変化する静電容量値を含む、請求項16に記載のトラックパッド。
【請求項18】
前記金属層が、前記キャリアの底面に取り付けられる、請求項16に記載のトラックパッド。
【請求項19】
前記トラックパッドが、前記タッチセンサの下に配置され、かつ前記押圧の前記力の前記量が閾値を満たしていることに応答して振動するように構成された、触覚アクチュエータをさらに備える、請求項16に記載のトラックパッド。
【請求項20】
前記少なくとも1つの付勢部材が、前記キャリアの第1の側に結合された第1のばねであり、前記トラックパッドが、
前記ハウジングに、および前記第1の側の反対側の前記キャリアの第2の側に結合された、第2のばねをさらに備え、
前記第2のばねが、前記カバーへの前記押圧の前記力の方向とは反対の方向に、第2の付勢力を前記キャリアに印加するように構成されている、請求項16に記載のトラックパッド。
【請求項21】
前記金属層と前記圧力センサとの間に空隙が配置されて、前記カバー、前記キャリア、および前記金属層が、前記カバーへの前記押圧に応答して前記圧力センサに向かって偏向することを可能にする、請求項16に記載のトラックパッド。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本明細書は、2020年2月14日に出願された「CONTROLLER WITH SENSOR-RICH CONTROLS」と題する同時係属で本発明の譲受人に譲渡された米国仮特許出願第62/977,030号に対する優先権を主張する、2021年2月11日に出願された「CONTROLLER WITH SENSOR-RICH CONTROLS」と題する米国特許出願第17/174,167号に対する優先権を主張するPCT出願であり、各々の内容全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
ハンドヘルドコントローラは、例えば、ローカルまたはリモートコンピューティングデバイスに入力を提供するためのアーキテクチャのアレイで使用される。例えば、ハンドヘルドコントローラは、プレーヤーが、ゲーミングアプリケーション、ゲームコンソール、ゲームサーバ、ハンドヘルドコントローラ自体、などを実行するパーソナルコンピューティングデバイスと相互作用することを可能にするように、ゲーム業界で利用される。現在のハンドヘルドコントローラが、様々な機能を提供する一方、さらなる技術的改善により、これらのコントローラが提供するユーザ体験を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0003】
添付の各図を参照して、詳細な説明が記載される。各図において、参照番号の左端数字は、参照番号が最初に現れる図を識別する。異なる図における同じ、または同様の参照番号は、同様または同一の項目を示す。
【0004】
【
図1】1つ以上の正面制御装置を部分的に含む、例示的なハンドヘルドコントローラの正面斜視図を例示する。個々の正面制御装置は、少なくとも指の存在を検出するためのタッチセンサおよび/または制御装置上の指の押圧と関連付けられた力の量を検出するための圧力センサなどの、1つ以上のセンサを含み得る。
【0005】
【
図2】1つ以上の上面制御装置を部分的に含む、
図1のハンドヘルドコントローラの上面図を例示する。
【0006】
【
図3A】タッチ入力を感知するためのタッチセンサおよび押圧と関連付けられた力の量を感知するための圧力センサを部分的に含む、トラックパッドの形態の例示的な制御装置の斜視分解図を例示する。いくつかの事例では、力の量は、制御装置の圧力センサと金属層との間の静電容量の変化として感知され得る。
【0007】
【0008】
【
図3C】制御装置の下側からの
図3Aの例示的な制御装置の組立斜視図を例示する。
【0009】
【
図3D】
図3Aの例示的な制御装置に含まれる圧力センサの斜視図を例示する。
【0010】
【
図4】1つ以上の背面制御装置を部分的に含む、
図1のハンドヘルドコントローラの背面図を例示する。
【0011】
【
図5】1つ以上の正面制御装置を部分的に含む、例示的なハンドヘルドコントローラの正面斜視図を例示する。個々の正面制御装置は、少なくとも指の存在を検出するためのタッチセンサおよび/または制御装置上の指の押圧と関連付けられた力の量を検出するための圧力センサなどの、1つ以上のセンサを含み得る。
【0012】
【
図6】1つ以上の上面制御装置を部分的に含む、
図5のハンドヘルドコントローラの上面図を例示する。
【0013】
【
図7】1つ以上の背面制御装置を部分的に含む、
図5のハンドヘルドコントローラの背面図を例示する。
【0014】
【
図8A】制御装置での押圧を検出するためのタッチセンサおよびハンドヘルドコントローラの1つ以上の作動可能なスイッチと係合するための1つ以上の突起を部分的に含む、例示的な正面制御装置の斜視図を例示する。圧力センサはまた、制御装置での押圧と関連付けられた力の量も検出し得る。
【0015】
【
図8B】制御装置での押圧を検出するためのハンドヘルドコントローラの1つ以上の作動可能なスイッチと係合するための1つ以上の突起を部分的に含む、
図8Aの正面制御装置の上面図を例示する。圧力センサはまた、制御装置での押圧と関連付けられた力の量も検出し得る。
【0016】
【
図8C】例示的な圧潰可能な構造の下で、ハンドヘルドコントローラのコントローラ本体内に配置された1つ以上の作動可能なスイッチに係合するための1つ以上の突起を示す、
図8Aの正面制御装置の側面図を例示する。圧力センサはまた、制御装置での押圧と関連付けられた力の量も検出し得る。
【0017】
【
図9A】制御装置での押圧を検出するためのタッチセンサおよびハンドヘルドコントローラの1つ以上の作動可能なスイッチと係合するための方向パッド(Dパッド)を部分的に含む、例示的な正面制御装置の上面図を例示する。圧力センサはまた、制御装置での押圧と関連付けられた力の量も検出し得る。
【0018】
【
図9B】Dパッドを受容するための収容部を含む制御装置を示す、
図9Aの正面制御装置の分解斜視図を例示する。
【0019】
【
図9C】例示的な圧潰可能な構造の下で、ハンドヘルドコントローラのコントローラ本体内に配置された1つ以上の作動可能なスイッチに係合するための1つ以上の突起を示す、
図9Aの正面制御装置の側面図を例示する。圧力センサはまた、制御装置での押圧と関連付けられた力の量も検出し得る。
【0020】
【
図10A】タッチセンサ、および制御装置の押圧を検出するためのハンドヘルドコントローラの1つ以上の作動可能なスイッチを部分的に含む、例示的な正面制御装置の上面図を例示する。1つ以上の発光素子が、制御装置の下の1つ以上のスイッチの場所を示し得る。
【0021】
【
図10B】制御装置での押圧を検出するためのタッチセンサおよびハンドヘルドコントローラの1つ以上の作動可能なスイッチと係合するための方向パッド(Dパッド)を部分的に含む、例示的な正面制御装置の上面図を例示する。1つ以上の発光素子が、制御装置の下のDパッドの場所を示し得る。
【0022】
【
図11A】
図9Aの正面制御装置の上面図を例示する。1つ以上の発光素子が、タッチセンサが有効である、第1の制御装置モードを示し得る。いくつかの事例では、第1のモードでは、制御装置のDパッドが無効であり得る。
【0023】
【
図11B】
図9Aの正面制御装置の上面図を例示する。1つ以上の発光素子が、D-パッドが有効である、第2の制御装置モードを示す。いくつかの事例では、第2のモードでは、制御装置のタッチセンサが無効であり得る。
【0024】
【
図12】制御装置での押圧を検出するためのタッチセンサおよびハンドヘルドコントローラの1つ以上の作動可能なスイッチと係合するための方向パッド(Dパッド)を部分的に含む、例示的な正面制御装置の上面図を例示する。制御装置は、制御装置でのタッチを検出するための、Dパッドに配置された、第1のタッチセンサおよび第2のタッチセンサを含む。
【0025】
【
図13A】タッチセンサおよび支持部材を部分的に含む、例示的な制御装置の正面斜視図を例示する。歪みゲージは、支持部材の偏向量を決定するために、支持部材の一部分に結合し得る。
【0026】
【
図13B】制御装置の支持部材を示す、
図13Aの制御装置の背面斜視図を例示する。
【0027】
【
図13C】偏向量を検出するための制御装置の歪みゲージを示す、
図13Aの制御装置の背面図を例示する。
【0028】
【
図14】制御装置を操作するユーザの1本以上の指の移動を感知するための1つ以上の電極を部分的に含む、例示的な制御装置の正面斜視図を例示する。いくつかの事例では、1つ以上の電極は、ポテンショメータが制御装置の移動を検出する前に、制御装置上の親指の最初の移動を感知し得る。
【0029】
【
図15A】タッチ入力を感知するためのタッチセンサおよび押圧と関連付けられた力の量を感知するための圧力センサを部分的に含む、例示的な制御装置の斜視図を例示する。いくつかの事例では、力の量は、圧力センサとタッチセンサとの間の静電容量の変化として感知され得る。
【0030】
【0031】
【0032】
【
図16A】制御装置を取り囲むハンドヘルドコントローラの一部分などの、固定層に対する偏向量を決定するための静電容量センサを部分的に含む、例示的な制御装置の斜視図を例示する。制御装置の押圧と関連付けられた力の量は、静電容量センサと固定層との間で感知された静電容量変化によって決定され得る。
【0033】
【0034】
【
図16C】制御装置の押圧と関連付けられた力の量を決定するための、固定層に対する制御装置の偏向を示す、
図16Aの制御装置の側面図を例示する。
【0035】
【
図17】例示的なハンドヘルドコントローラの例示的な機能構成要素を例示する。
【発明を実施するための形態】
【0036】
上述のように、ハンドヘルドコントローラは、様々な環境で使用され、様々な機能を含む。しかしながら、いくつかの従来のハンドヘルドコントローラは、ユーザによって操作可能な制御装置および/または限られた機能を有する制御装置に関して、静止構成を含む。
【0037】
本明細書では、とりわけ、ビデオゲームアプリケーションの実行を介してビデオゲームプレイに従事するための、ならびに/または他のタイプのアプリケーションおよび/もしくはプログラムを制御するための様々な制御装置を有する、ハンドヘルドコントローラについて説明する。いくつかの事例では、ハンドヘルドコントローラは、ハンドヘルドコントローラ自体(例えば、コントローラに実質的に内蔵されているハンドヘルドゲーミングシステム)で実行するゲームまたはアプリケーションを制御するための制御装置を含み得る。いくつかの事例では、ハンドヘルドコントローラは、リモートデバイス(例えば、テレビ、オーディオシステム、パーソナルコンピューティングデバイス、ゲームコンソール、など)を制御するための制御装置を含み得る。ハンドヘルドコントローラは、ハンドヘルドコントローラのハウジングの正面に1つ以上の正面制御装置を含む1つ以上の制御装置を含み得る。これらの正面制御装置は、1つ以上のジョイスティック、方向パッド(Dパッド)、トラックパッド、トラックボール、ボタン、または例えば、ハンドヘルドコントローラを操作するユーザの親指によって制御可能である他の制御装置を含み得る。追加的にまたは代替的に、ハンドヘルドコントローラは、ハンドヘルドコントローラのハウジングの上面に存在する、1つ以上の上面制御装置を含み得る。これらの上面制御装置は、「トリガ」、「バンパ」、などと称され得、また、ユーザの中指、人さし指、などの1本以上の指によって制御可能であり得る。いくつかの事例では、ハンドヘルドコントローラは、ユーザの左手の1本以上の指および/または右手の1本以上の指によって操作可能である、1つ以上の上面制御装置を含む。加えて、ハンドヘルドコントローラは、1つ以上の背面制御装置を含み得る。いくつかの事例では、背面制御装置は、ユーザの左手および/またはユーザの右手によって操作可能な1つ以上の制御装置を含み得る。
【0038】
いくつかの事例では、ハンドヘルドコントローラは、複数の機能を有する1つ以上の統合制御装置を含み得る。例えば、ハンドヘルドコントローラは、タッチセンサを有する制御装置(例えば、静電容量式トラックパッド)、および/または制御装置の押圧と関連付けられた力の量を決定するための圧力センサを含み得る。一例として、ハンドヘルドコントローラは、ハンドヘルドコントローラを操作するユーザの指の存在、場所、および/またはジェスチャを決定するための静電容量センサを有するトラックパッド(または他の感知アレイ)を含み得る。さらに、いくつかの事例では、圧力センサは、制御装置への押圧と関連付けられた力の量を感知するように、制御装置に配置され得る。ハンドヘルドコントローラの圧力感知を実装することは、従来のコントローラを使用するその現在の状態を越えて、自然な相互作用の範囲を広げ得る。例えば、ハンドヘルドコントローラ(またはリモートに結合されたデバイス)は、圧力センサを介して、ユーザが制御装置を押圧する力を決定し得る。望ましい応答曲線を呈する圧力センサを使用することで、ハンドヘルドコントローラは、押圧を、ゲームマシンを制御する(例えば、岩を破砕する、バルーンを強く握る、ゲームキャラクタによって使用可能な有効な武器を切り替える、など)ために、ビデオゲームに使用することができる様々なデジタル化された数値に変換し得る。
【0039】
いくつかの事例では、圧力センサは、ユーザの疲労を低減させるおよび/または制御装置の偶発的な作動を低減させるために、従来の機械式スイッチと置き換えられ得る。例えば、いくつかの事例では、制御装置の圧力センサは、印加された力が閾値を超えたときを検出することによって、スイッチとして作用し得る。閾値は、ゲームプレイ中の(例えば、ユーザが、FSRと関連付けられた制御装置を押圧して、ゲームプレイ中に頻繁に武器を発射するときの)手の疲労を低減させるために、より低い値に調節され得る。反対に、閾値は、ユーザがテレビゲームの刺激に反応し得るスリルに富んだまたはエキサイティングなゲームに有用であり得る、偶発的な制御装置操作の事例を低減させるために、より高い値に調節され得る。
【0040】
コントローラの例示的な制御装置は、カバーと、カバーの下に配置され、かつそれに結合されたタッチセンサと、タッチセンサの下に配置され、かつカバーに結合されたキャリアと、キャリアに、およびコントローラのハウジングに結合された少なくとも1つの付勢部材と、キャリアの下に配置され、かつそれに結合された金属層と、ハウジングに結合され、金属層の下に配置され、かつ金属層からある距離だけ離間された圧力センサと、を含み得る。タッチセンサは、カバーへのタッチを示すタッチデータを出力するように構成される。付勢部材は、カバーへの押圧の力の(すなわち、カバーに垂直の)方向とは反対の方向に、付勢力をキャリアに印加するように構成される。圧力センサは、金属層を利用して、カバーへの押圧の力の量を検出する。例えば、圧力センサは、圧力センサに対する金属層の近接度に少なくとも部分的に基づく、カバーへの押圧の力の量を示す力データを出力するように構成される。金属層は、キャリアに結合されて、制御装置のカバーへの押圧に応答して下方へ偏向し得るので、金属層は、圧力センサによって検出可能である、圧力センサのより近くへ移動し得る。いくつかの実施形態では、圧力センサによって出力された力データは、制御装置のカバーへの押圧による金属層と圧力センサとの間の静電容量の変化に基づいた静電容量値を含む。このシナリオでは、(金属層と併せた)圧力センサは、力感知コンデンサ(FSC)の形態であり得る。さらに、いくつかの実施形態では、制御装置は、トラックパッドであり得る。
【0041】
したがって、コントローラの制御装置(例えば、トラックパッド)は、とりわけ、物体が制御装置(例えば、トラックパッド)のカバーにタッチしたことを感知するためのタッチセンサ、および/または制御装置(例えば、トラックパッド)のカバーへの押圧の力の量を感知するための圧力センサを含み得る。従来のハンドヘルドコントローラは、選択可能である制御装置を含むが、とりわけ、制御装置の選択を識別するための圧力センサの用途を有する制御装置をタッチ感知機能と組み合わせることは、制御装置を介して提供され得る入力の量およびリッチさを高め得る。これらの入力は、ハンドヘルドコントローラによって制御されるゲームまたは他のアプリケーションの操作をさらにリッチにするジェスチャを含み得る。
【0042】
本開示は、本明細書に開示されるシステムおよび方法の構造、機能、製造、ならびに使用の原理の全体的な理解を提供する。本開示の1つ以上の実施例を、添付の図面において説明する。当業者は、本明細書に具体的に記載され、添付の図面において説明される、システムおよび方法が非限定的な実施形態であることを理解されよう。システムと方法との間のものを含む、一実施形態に関連して例示または説明される特徴が、他の実施形態の特徴と組み合わせられ得る。かかる修正例および変形例は、添付の特許請求の範囲の範囲内に含まれることが意図される。
【0043】
図1は、本開示の一実施形態による例示的なコントローラ100の正面図を例示する。コントローラ100は、コントローラ100全体がユーザの手によって支持されているか、手の中で支持されているかにかかわらず、ユーザの手で操作される場合、ハンドヘルドされていると見なされ得る。しかしながら、本明細書で説明される様々な実施形態に従って、「デバイス」、「ハンドヘルドデバイス」、「ハンドヘルドゲームデバイス」、「ハンドヘルドコンソール」、「ハンドヘルドゲームコンソール」、「コントローラ」、および「ハンドヘルドコントローラ」という用語は、コントローラ100のような任意のデバイスを説明するために、本明細書で交換可能に使用され得る。
【0044】
コントローラ100は、正面104を有するコントローラ本体102を含み得る。コントローラ本体102は、背面(または裏面)と、上面(または上縁部もしくは上部)と、底面(または底縁部もしくは底部)と、左面(または左縁部もしくは左)と、右面(または右縁部もしくは右)と、をさらに含み得る。したがって、コントローラ本体102は、立方形であり得る。正面104および背面は、上面、底面、左面、および右面と比較して、比較的大きい表面であり得る。
【0045】
図1に例示されるように、コントローラ本体102の正面104は、ユーザの入力を受信するように構成された複数の制御装置を含み得る。制御装置によって生成されたタッチデータは、コントローラ100を操作するユーザの指の存在、場所、および/またはジェスチャを検出するために使用され得る。いくつかの事例では、コントローラ本体102の正面104は、いくつかの事例では、コントローラ100を操作するユーザの1本以上の親指によって制御可能である、1つ以上の正面制御装置を含み得る。ハンドヘルドコントローラ100は、コントローラ本体102の上面(または上縁部)に存在する1つ以上の上面制御装置をさらに含み得、その実施例が、
図2に描写されている。追加的にまたは代替的に、ハンドヘルドコントローラ100は、コントローラ本体102の背面に存在し、かつユーザの左手および/または右手の指によって操作可能である、1つ以上の背面制御装置を含み得る。追加的にまたは代替的に、ハンドヘルドコントローラ100は、コントローラ本体102の左面および右面のそれぞれに存在する1つ以上の左面制御装置および/または右面制御装置を含み得る。
【0046】
正面制御装置は、下でより詳細に説明されるように、1つ以上のトラックパッド、トラックボール、ジョイスティック、ボタン、方向パッド(Dパッド)、などを含み得る。例えば、正面104は、ユーザの左親指によって制御可能な左ジョイスティック106、左トラックパッド108、および/または左Dパッド110を含み得る。いくつかの実施形態では、正面104は、ボタン112およびボタン114などの、左親指によって制御可能な追加の左ボタンを含み得る。正面104はまた、ユーザの右親指によって制御可能な右ジョイスティック116、右トラックパッド118、および/または1つ以上の右ボタン120(1)~(4)(例えば、X、Y、A、およびBボタン)も含み得る。いくつかの実施形態では、正面104は、ボタン122、およびボタン124などの、右親指によって制御可能な追加の右ボタンを含み得る。しかしながら、正面104は、チルトボタン、トリガ、ノブ、ホイール、および/またはトラックボールなどの他の制御装置を含み得、複数の制御装置は、ユーザの親指および/または指の任意の組み合わせからの入力を受信するように構成され得る。コントローラ100がトリガを含む場合、トリガは、コントローラ100から離れて押し込まれ、コントローラ100に向かって引っ張られるように構成された多方向トリガであり得る。さらに、コントローラ100は、押し込まれるおよび/または引っ張られるように構成されるパドル、パネル、またはウィングを含み得る。パネルは、レースゲームにおけるシフティング(例えば、押し込むことがシフトダウンであり得、引っ張ることがシフトアップであり得る)などの、追加のゲーム制御をコントローラ100に提供するために使用され得る。
【0047】
いくつかの実施形態では、トラックパッド108および118は、四辺形形状のトラックパッドである。例えば、トラックパッド108および118は、略正方形形状のトラックパッドであり得る。さらに、四辺形形状のトラックパッド108および118は、丸みのある隅部を有し得る。追加的に、
図1および
図2に示されるように、各トラックパッド108および118の直線状の側縁部は、コントローラ本体102の正面104上のコントローラ本体102の中央において、ディスプレイ126の側縁部(例えば、左縁部および右縁部)と整列する(例えば、平行である)。円形トラックパッドと比較して、四辺形形状トラックパッド108および118は、ユーザの指(例えば、親指)によってアクセスすることができる追加の空間を隅部に提供する。したがって、四辺形形状のトラックパッド108および118は、トラックパッド108および118によって提供される追加の領域のため、円形トラックパッドよりも人間工学的であり得る。例えば、トラックパッド108および118の四辺形形状は、ユーザがコントローラ100上に自分の手を再配向しても自分の親指でトラックパッド108および118にアクセスする能力をユーザに与え得る。追加的にまたは代替的に、ユーザは、トラックパッド(例えば、トラックパッド108および118)の隅部が(例えば、ダイヤモンド形状のトラックパッドのような)トラックパッドの北部、南部、東部、および西部のように使用されるように、わずかに異なる方法でコントローラ本体102を把持することを選択し得る。
【0048】
コントローラ本体102は、ユーザが、ユーザの右手および左手のそれぞれを介して、コントローラ100を保持し得る、左ハンドル128および右ハンドル130をさらに含み得る。左手で左ハンドル128を保持することは、左ジョイスティック106、左トラックパッド108、および/または左Dパッド110へのアクセスを提供し得る。右手で右ハンドル130を保持することは、右ジョイスティック116、右トラックパッド118、および/または1つ以上の右ボタン120(1)~(4)へのアクセスを提供し得る。
【0049】
図2は、コントローラ本体102の上面200(または上部200)を示す、コントローラ100の上面図を例示する。上部200は、1つ以上の左トリガ202および/または1つ以上の右トリガ204を含み得る。いくつかの事例では、1つ以上の左トリガ202および/または1つ以上の右トリガ204の各々は、コントローラ本体102の上部200に沿って位置し得る。1つ以上の左トリガ202および/または1つ以上の右トリガ204は、コントローラ100がユーザによって保持されている間、通常操作中にユーザの人さし指によって制御され得る。上部200は、追加的にまたは代替的に、ボタン(またはユーザの指によって制御可能な他の追加の入力制御装置)を含み得る。いくつかの事例では、上部200は、制御装置上の指の存在、位置、および/またはジェスチャを検出するためのタッチセンサを含み得る。追加的にまたは代替的に、上部200は、コントローラ100を外部デバイス(例えば、充電器、ゲームコンソール、ディスプレイ、コンピューティングデバイス、など)に通信可能に結合するための、有線通信インターフェース(例えば、ポート、プラグ、ジャック、など)などの受信機を含み得る。
【0050】
本明細書で説明されるハンドヘルドコントローラは、コントローラの構成を変更して、異なるアプリケーション(例えば、ゲームタイトル)、ユーザ、などの要求を満たすために、異なる配置または機能を可能にする。例えば、トラックパッドなどの第1の制御装置を使用して、第1のゲーミングアプリケーションが最良にプレイされ得、および/またはユーザが第1のゲーミングアプリケーションをプレイすることを好み得、一方で、Dパッドなどの第2の制御装置を使用して、第2のゲーミングアプリケーションが最良にプレイされ得、および/またはユーザが第2のゲーミングアプリケーションをプレイすることを好み得る。ここで、ユーザは、現在実行しているゲーミングアプリケーションに応じて、どの制御装置を使用するかを選択し得る。したがって、ユーザは、特定の要求および/または選好に応じて、第1の制御装置および/または第2の制御装置によってハンドヘルドコントローラを構成することができる。いくつかの事例では、ハンドヘルドコントローラは、どのユーザが現在ハンドヘルドコントローラを操作しているかに応じて、動的に構成され得る。さらに、いくつかの事例では、ハンドヘルドコントローラまたはリモートシステムは、ハンドヘルドコントローラの構成、およびどの制御装置が現在操作されているか、または操作することができるかを決定し得る。この情報は、現在のアプリケーションを実行しているシステムに提供され得、次に、ハンドヘルドコントローラの構成に基づいて変更を行い得る。したがって、本明細書で説明される技術は、上で論じたように、従来のハンドヘルドコントローラの現在の欠点のうちのいくつかを改善する、動的に構成可能なハンドヘルドコントローラを可能にする。
【0051】
図3A~
図3Cは、制御装置300でのタッチ、および制御装置300でのタッチまたは押圧と関連付けられた力の量を感知するための、例示的な制御装置300を例示する。いくつかの事例では、制御装置300は、スタッキング方向(例えば、Z方向)にスタックされた構成要素のスタックまたは層を含み得る。スタックは、押圧および押圧と関連付けられた力の量を感知するための少なくとも1つのセンサを含み得る。いくつかの実施形態では、制御装置300は、タッチセンサおよび圧力センサなどの複数のセンサを含む。制御装置300のセンサは、個々にまたは組み合わせて、ユーザの指の存在、場所、力、および/またはジェスチャを検出し得る。いくつかの事例では、制御装置300は、本明細書に開示されるトラックパッド(例えば、コントローラ100の四辺形形状のトラックパッド108および118)に類似し得、それを表し得、および/またはそのために使用され得る。したがって、いくつかの実施例では、制御装置300は、トラックパッドであり得る。
【0052】
図3Aは、例示的な制御装置300の斜視分解図を例示する。制御装置300は、カバー302(本明細書では、「上部カバー302」または「キャップ302」と称される場合もある)、タッチセンサ304(例えば、静電容量式アレイ)、キャリア306、少なくとも1つの付勢部材308、金属層(例えば、銅箔)310、および/または圧力センサ312を含む。いくつかの実施形態では、制御装置300は、触覚アクチュエータ314をさらに含み得る。
【0053】
制御装置300がコントローラ100の正面104に実装された場合、およびコントローラ100が、正面104が上を向いた状態で、平坦面に静置された場合に、カバー302が概して制御装置300の最上位の構成要素であるという意味では、
図3Aに示される制御装置300のスタッキング方向が逆になることを理解されたい。このような理由で、正のZ方向は、
図3Aにおいて下を向いている。この配向(すなわち、
図3Aでは、正のZ方向が下を向く)に基づいて、カバー302は、タッチセンサ304に(またはその上方に)配置され得、タッチセンサ304は、キャリア306に(またはその上方に)配置され得、キャリア306は、金属層310に(またはその上方に)配置され得、金属層310は、圧力センサ312に(またはその上方に)配置され得る。換言すれば、圧力センサ312は、金属層310の下に配置され得、金属層310は、キャリア306の下に配置され得、キャリア306は、タッチセンサ304の下に配置され得、タッチセンサ304は、カバー302の下に配置され得る。
【0054】
触覚アクチュエータ314は、タッチセンサ304の下に配置され得る。換言すれば、タッチセンサ304は、触覚アクチュエータ314に(またはその上方に)配置され得る。そのような実装形態では、キャリア306は、組み立てられた制御装置300内に触覚アクチュエータ314が配置され得る空間を提供する、カットアウト316および/または凹部領域を含み得る。
【0055】
カバー302は、その名称が意味するように、カバー302の下に配置される制御装置300の構成要素を覆い得る。したがって、カバー302は、制御装置300の外側に面する構成要素であるので、タッチセンサ304、キャリア306、付勢部材308、金属層310、圧力センサ312、および/または触覚アクチュエータ314などの制御装置300の残りの構成要素は、カバー302によって隠され得る。いくつかの実施例では、制御装置300、したがってカバー302は、コントローラ100のハウジング320に画定された開口部318内に配置され得る。
図3A~
図3Cに描写されるハウジング320は、コントローラ100の内部構成要素を収容するコントローラ本体102の一部分を表し得る。例えば、カバー302は、
図1に描写されるトラックパッド108および118の各々の視認可能な部分を表し得る。概して、カバー302は、制御装置300を操作するために、タッチおよび押圧されるように構成される。例えば、ユーザは、指でカバー302にタッチして、および/またはカバー302上を横断して指をドラッグして、ディスプレイ126上のカーソルを移動させるか、または実行アプリケーションのいくつかの他の態様を制御し得る。追加的にまたは代替的に、ユーザは、カバー302を押圧する(例えば、負のZ方向へカバー302上に力を及ぼす)ことによって、制御装置300を操作し得る。カバー302への押圧の力の量が閾値を満たす(例えば、厳密に超える、満たす、または超える、など)場合、本明細書に開示されるコントローラシステムのプロセッサは、ユーザが制御装置300を「クリックした」ことを示す、入力イベントを登録し得る。したがって、押圧の力の量がそのような閾値を満たさない(例えば、低いままである)場合、入力イベントは、登録されない。しかしながら、力の量が閾値を満たすとすぐに、入力イベントが登録されて、制御装置300の登録された押圧に少なくとも部分的に基づいて、実行アプリケーション(例えば、テレビゲーム)の態様を制御し得る。閾値は、構成可能であり得、よって、ユーザが制御装置300に押圧入力を提供することがあまり困難でないように、および/またはユーザが意図していなかった疑似押圧入力を制御装置300が登録しないように、最適な感度を提供するレベルに閾値を調節することができる。
【0056】
図3Bでは、カバー302は、キャリア306に結合されているように示されている。例えば、カバー302の裏側から延在している突起は、キャリア306の前側の対応する開口部内で受容され得る(例えば、プレス嵌め、スナップ嵌め、など)。追加的にまたは代替的に、カバー302をキャリア306に結合するために、接着剤が使用され得る。カバー302とキャリア306の結合によりカバー302の偏向がキャリア306に伝わるので、この結合により、カバー302への押圧作用は、キャリア306を偏向させるか、または別様に圧力センサ312に向かって(例えば、負のZ方向に)移動させ得る。いくつかの実施例では、ハウジング320は、コントローラ本体102の正面104などの、コントローラ本体120の表面を表し得る。一実施例では、開口部318は、ハウジング320に画定され得、カバー302は、リップ322を含み得、これは、コントローラ300の使用中にカバー302がコントローラ本体120から落ちないように、ハウジング320に画定された開口部318の縁部の下に、または少なくとも部分的に下に位置決めされる。いくつかの事例では、カバー302の上面は、カバー302を取り囲むハウジング320の表面の上方にわずかに隆起する。他の場合では、カバー302の上面は、カバー302を取り囲むハウジング320の表面と同一平面上にあり得るか、または下にわずかに凹設され得る。カバー302は、プラスチック(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)プラスチック)、または比較的滑らかで、タッチが快適であり、さらにユーザの指からの力を、カバー302の下に配置され、かつカバー302に結合されたキャリア306に伝達するのに十分な剛性である任意の他の好適なポリマー材料で作製され得る。いくつかの実施例では、カバー302は、射出成形プラスチックの単一部品である。さらに、カバー302は、約25ミリメートル(mm)の幅、約25mmの長さ、および1mm~3mmの厚さ(厚さは、Z方向に測定される)などの、任意の好適なサイズであり得る。より厚いカバー302は、指先とタッチセンサ304との間の距離を増加させ、これは、それらの間に形成された電界を拡散する効果を有する。しかしながら、タッチ接触静電容量の低減は、とりわけ、タッチセンサ304のサイズを増加させることによって補償することができる。
【0057】
タッチセンサ304は、(例えば、接着剤で)カバー302に結合され得る。例えば、タッチセンサ304は、カバー302の背面(または下側、裏側、など)に結合され得る。この結合は、タッチセンサ304をカバー302に対して固定位置に保持し得、タッチセンサ304をカバー302の上面(または正面)のできるだけ近くに位置決めするように保ち得る。タッチセンサ304は、制御装置300を操作する指の接触、存在、場所、および/またはジェスチャを決定するために使用され得る。いくつかの実施例では、タッチセンサ304は、制御装置300での、またはカバー302の表面のタッチ入力を検出するための、静電容量感知アレイを含み得る。いくつかの事例では、タッチセンサ304は、カバー302の表面領域の一部または実質的にすべてにわたる静電容量パッドのアレイを含む。いくつかの実施例では、タッチセンサ304は、いつ指がカバー302にタッチして、所定の距離にわたってドラッグされたかを、および/またはカバー302の上をホバリングしているが、接触していない指の存在を検出するために使用され得る。したがって、タッチセンサ1704は、カバー302上のおよび/またはその近くの(例えば、近接した)タッチ入力の存在および場所を検出するように構成され得る。静電容量ベースの感知を利用する実装形態では、タッチセンサ304は、電極(例えば、トランス静電容量型センサの送信電極および受信電極)を含み得、電圧を電極に印加することができ、よって、電極は、電極での静電容量変化を測定するように構成され、これは、センサ304に対する物体の近接度を示す静電容量値の形態でセンサデータに変換することができる。例えば、静電容量ベースのタッチセンサ304の電極での静電容量変化は、電極に近接している物体(指など)によって影響され得る。いくつかの実施例では、電圧が導電層に印加されて、実質的に一様な静電界をもたらす。ユーザの指などの導体がカバー302にタッチし、および/またはタッチセンサ304の近くに(例えば、そこから閾値距離内に)移動すると、静電容量の変化が生じる。静電容量値は、タッチセンサ304の静電容量アレイにわたって測定されて、指などの導体の存在および/または場所を決定する。いくつかの事例では、これらの容量値は、スワイプなどのようなユーザの指のジェスチャを識別する際に使用するために、経時的に測定され得る。本明細書では静電容量感知アレイとして論じられているが、タッチセンサ304としては、抵抗性タッチセンサ、赤外線タッチセンサ、物体の存在または場所を検出するために音響波を利用するタッチセンサが挙げられ得るが、これらに限定されない。タッチセンサ304は、タッチセンサ304の第1のコネクタ(図示せず)を介して、タッチデータを本明細書に開示されるコントローラシステムの1つ以上のプロセッサに提供し得、タッチデータは、カバー302上で、またはその近くで検出または感知した指の接触または存在に基づいて生成される。
【0058】
キャリア306は、カバー302に結合され得、物体(例えば、指)がカバー302を押圧する、またはそこから圧力を解放することに応答して、偏向するまたは別様に(例えば、Z方向に)移動するように構成され得る。例えば、キャリア306は、物体(例えば、指)がカバー302を押圧することに応答して、偏向するかまたは圧力センサ312に向かって(例えば、負のZ方向に)移動するように構成され得る。
図3Aに示されるように、キャリア306は、中央にカットアウト316を有する四辺形形状(例えば、正方形形状)を有し得る。キャリア306は、金属(例えば、シートメタル、湾曲スチールばね、など)で作製され得る。代替的に、キャリア306は、プラスチックまたは任意の他の好適に剛性のポリマーで作製され得る。
【0059】
図3A~
図3Cは、一対の付勢部材308(1)および308(2)を描写するが、いくつかの実施形態では、単一の付勢部材308または2つを超える付勢部材308が実装され得る。個々の付勢部材308は、キャリア306に、およびハウジング320に結合される。例えば、付勢部材308の端部は、ハウジング320の背面から延在する突起に装着され得、付勢部材308の中央部分は、キャリア306の後側から延在する対応する突起を受容するように構成される、1つ以上の孔を含み得る。このようにして、付勢部材308は、ハウジング320にアンカーされ、付勢部材308は、キャリア306をハウジング320に向かって上方(正のZ方向)に付勢する。カバー302がキャリア306に結合されるので、この付勢力は、カバー302の一部分(例えば、カバー302のリップ322)をハウジング320の内面に対して物理的に付勢する。付勢部材308は、弾性要素であり得、物体(例えば、指)がカバー302を押圧することに応答して偏向するおよび/または変形するように、また、カバー302への圧力が止んだときに(例えば、指が、カバー302から外れたとき、または圧力の印加を止めたときに)元の形態および/または位置に戻るように構成される。いくつかの実装形態では、付勢部材308は、金属(例えば、ばね鋼)で作製されたばねである。
図3Aおよび
図3Cは、付勢部材308(1)および308(2)を細長い部材として例示し、これらは、キャリア306の両側に並んで位置決めされ、ハウジング320の内面から延在する装着突起324に装着される。いくつかの実施例では、第1の付勢部材308(1)は、キャリア306の第1の側(すなわち、キャリア306の上面と底面との間にある第1の側)に結合された第1の異方性ばねであり、第2の付勢部材308(2)は、第1の側の反対側のキャリア306の第2の側に結合された第2の異方性ばねである。このようにして、一対の異方性ばね308は、キャリア306の両側からキャリア306に上方(例えば、正のZ方向)に付勢力を印加して、バランスのとれた上方の付勢力をキャリア306に提供する。細長い付勢部材308は、付勢部材308の材料をアコーディオンスタイルまたはジグザグ構成で湾曲させた、比較的直線状の中間部分および端部分を含み得る。付勢部材308のこの構造は、直交方向におけるキャリア306上の付勢部材308の力を最適化する異方性特性を付勢部材308に提供する。例えば、正のZ方向の付勢力は、カバー302への押圧のために最適化され、X方向および/またはY方向における付勢力は、触覚アクチュエータ314の振動に対して最適化され、振動は、触覚アクチュエータ314によって触覚フィードバックが提供されたときに、キャリアを振動させる。
【0060】
金属層310は、(例えば、接着剤で)キャリア306の底面などのキャリア306に結合され得る。いくつかの実施形態では、金属層310は、制御装置300の他の構成要素と比較して、比較的薄い銅箔(またはテープ)である。金属層310は、キャリア306の同様に成形された底部への金属層310の結合を容易にするために、中央にカットアウトを有する四辺形形状(例えば、正方形形状)を有し得る。金属層310がキャリア306の底面に取り付けられているため、物体(例えば、指)がカバー302を押圧することに応答したキャリア306の偏向または移動は、金属層310を圧力センサ312に向かって偏向させるか、または移動させる。
【0061】
圧力センサ312および金属層310は、力感知コンデンサ(FSC)を表し得る。例えば、
図3Dは、電極328(または「感知電極328」)を含む基材326(例えば、基板)を含むように、圧力センサ312を例示する。圧力センサ312(例えば、またはその基材326)は、カバー302が押圧されたときであっても、圧力センサ312がハウジング320に対して移動しないように、圧力センサ312をハウジング320から一定の距離に保つために、ハウジング320に結合され得る。
図3Cは、ハウジング320の内面から延在する突起330に装着された圧力センサ312の基材326を描写する。突起330の高さは、圧力センサ312(例えば、またはその基材326)が金属層310から離間される距離を少なくとも部分的に制御する。換言すれば、圧力センサ312は、金属層310と圧力センサ312との間に配置された空隙などによって、金属層310からある距離だけ離間され得る。組み立てられた制御装置300内の金属層310から圧力センサ312が離間される距離は、少なくとも約0.5ミリメートル(mm)であり得る。いくつかの実施形態では、この距離(または空隙)は、Z方向において約0.5mm~1mmの範囲であり得る。圧力センサ312と金属層310との間の空隙は、比較的小さい(例えば、約0.5mm)が、圧力センサ312の電極328は、金属層310と圧力センサ312との間の空隙内の金属層310の比較的小さい変位を感知または検出することが可能であり得る。いくつかの実施例では、実質的に一様な静電界をもたらすために、圧力センサ312の電極328に電圧が印加される。カバー302への押圧に応答して(導体である)金属層310が圧力センサ312に向かって移動すると、静電容量の変化が生じる。カバー302への押圧の力を決定するために、圧力センサ312によって(例えば、感知電極328を使用して、および接地基準として基材326を使用して)、静電容量値が測定される。いくつかの事例では、静電容量値は、静電容量値が押圧入力イベント(例えば、制御装置300の「クリック」)を登録するための閾値を満たしているかどうか決定する際に使用するために、経時的に測定され得る。本明細書ではFSCとして論じられるが、力感知抵抗器(FSR)、圧電性圧力センサ、などを使用するような、他の圧力感知技術が採用され得る。圧力センサ312は、圧力センサ312の第2のコネクタを介して、本明細書に開示されるコントローラシステムの1つ以上のプロセッサに力データを提供し得、力データは、圧力センサ312に対する金属層310の近接度に少なくとも部分的に基づいたカバー302への押圧の力の量を示す。
【0062】
触覚アクチュエータ314(
図3Aに示されるが、
図3Bには示さず)は、直接的または間接的にキャリア306に結合され得、また、1つ以上の基準を満たすことに応答して、(例えば、振動、パルス、などによる)触覚フィードバックを提供するように構成され得る。例示的な基準は、カバー302への押圧の力の量が閾値を満たす場合に満たされ得る。換言すれば、基準は、圧力センサ312によって提供される力データが、閾値を満たす1つ以上の値(例えば、1つ以上の静電容量値)を含む場合に満たされ得、力データは、カバー302への押圧の力の量を示す。したがって、ユーザが、押圧入力イベントを登録するように十分に強くカバー302を押圧した場合、ユーザは、カバー302の触覚振動の形態で触覚フィードバックを感じ得る。別の例示的な基準は、タッチセンサ304によって提供されるタッチデータが、指がカバー302にタッチし、続いて、カバー302にタッチしながらカバー302を横断して所定の距離だけドラッグしたことを示す場合に満たされ得る。このようにして、ユーザは、ユーザがカバー302を横断して所定の距離だけ指をドラッグしたときには常にカバー302の触覚振動を感じることができ、この触覚振動は、ディスプレイ126上のユーザインターフェース要素間の切り替えを示し得る。本明細書に開示されるコントローラシステムのプロセッサは、1つ以上の基準を満たしているかどうかを判定するために、タッチセンサ304および/または圧力センサ312からのタッチデータおよび/または力データをそれぞれ処理するように構成され得、満たしている場合は、触覚フィードバックを提供するための制御信号を触覚アクチュエータ314に送信する。制御信号は、触覚アクチュエータ314を指定された周波数で駆動するために、周波数(例えば、ヘルツ(Hz)の値)を指定し得る。触覚アクチュエータ314には、線形共振アクチュエータ(LRA)、偏心回転質量(ERM)、などが挙げられるが、これらに限定されない、任意の好適なタイプの触覚アクチュエータであり得る。触覚アクチュエータ314は、
図3A~
図3Cに描写されるX、Y、および/またはZ方向などの任意の好適な方向に振動または共振し得る。
【0063】
図3A~
図3Cに描写される制御装置300および
図3Dに描写される圧力センサ312は、いくつかの利益を提供し得る。例えば、圧力センサ312は、製造が比較的安価かつ容易であり、カバー302への押圧の力の量を感知するための知能は、圧力センサ312に近接した「ダム(dumb)」金属層310に関して、圧力センサ312によって提供される。このようにして、圧力センサ312は、厳しい製造公差を厳守することを必要とせずに製造することができる任意の好適なタイプの金属層310で動作するように構成され、これは、FSC全体(例えば、圧力センサ312および金属層310)の製造および制御装置300における組み立てを比較的安価にする。この設計の代替案は、2つの「インテリジェント」回路基板を有することであり、この回路基板は、2つの基板の相対的な変位に基づいて、離間されて、基板間の静電容量変化を測定するように構成されるが、これは、圧力を感知するために、開示されるFSC(例えば、圧力センサ312および金属層310)よりも多くの配線および回路を必要とする。さらに、デュアル付勢部材308は、多モードの偏向を可能にし、移動可能な構成要素(例えば、カバー302、タッチセンサ304、キャリア306、および金属層310)の移動量が、カバー302への押圧による進行方向および触覚アクチュエータ314によって提供される触覚フィードバックによる進行方向の両方が最適化される。すなわち、一対の付勢部材308(1)および308(2)(例えば、異方性ばね)は、互いに独立して、最適化された押圧応答および振動応答を提供する。一実施例では、異方性ばね(308)は、Z方向よりもX方向またはY方向において比較的に柔軟であり得る。
【0064】
図4は、コントローラ100の裏面400を示す、コントローラ100の裏面図を例示する。いくつかの事例では、コントローラ本体102の裏面400は、好都合にユーザの人差し指または中指によって操作される制御装置を含み得る。いくつかの事例では、裏面400は、コントローラ100内の1つ以上の下層のボタンを制御するために押下可能である部分を含み得る。例えば、コントローラ100の左部分402は、第1の上部制御装置404と、第1の下部制御装置406と、を含み得る。第1の上部制御装置404および第1の下部制御装置406は、ユーザが第1の上部制御装置404および第1の下部制御装置406に選択的に係合し得るように、第1の仕切り線408によって分割され得る。追加的にまたは代替的に、コントローラ100の裏面400の右部分410は、第2の上部制御装置412と、第2の下部制御装置414と、を含み得る。第2の上部制御装置412および第2の下部制御装置414は、ユーザが第2の上部制御装置412および第2の下部制御装置414に選択的に係合し得るように、第2の仕切り線416によって分割され得る。いくつかの事例では、圧力センサ(例えば、FSR、FSC、など)はそれぞれ、第1の上部制御装置404、第1の下部制御装置406、第2の上部制御装置412、および第2の下部制御装置414の下にあり得る。圧力センサ(例えば、FSR、FSC、など)は、それぞれの制御装置の押圧と関連付けられた力の量を検出し得る。追加的にまたは代替的に、スイッチまたは他のアクチュエータは、コントローラ本体102の裏面400上の制御装置の下に配置され得る。
【0065】
図5は、本開示の一実施形態による例示的なコントローラ500の正面図を例示する。いくつかの事例では、コントローラ500は、コントローラ100と同様の特徴または構成要素を含み得る。例えば、コントローラ500のコントローラ本体502の正面504は、ユーザの入力を受信するように構成された複数の制御装置を含み得る。コントローラ100と比較して、コントローラ500は、ユーザの左親指によって制御可能な、左ジョイスティック506、左トラックパッド508、および/または(例えば、4つの別々のボタンの形態の)左Dパッド510を含むことができる。コントローラ500はまた、ユーザの右親指によって制御可能な、右ジョイスティック512、右トラックパッド514、および/または1つ以上の右ボタン516も含み得る。さらに、
図5に示されるように、トラックパッド508および514は、円形状のトラックパッドであり得る。制御装置によって生成されたタッチデータは、コントローラ500を操作するユーザの指の存在、場所、および/またはジェスチャを検出するために使用され得る。しかしながら、コントローラ500は、追加的にまたは代替的に、1つ以上のチルトボタン、トリガ、ノブ、ホイール、および/またはトラックボールを含み得る。
【0066】
図6は、コントローラ本体502の上部600を示す、コントローラ500の上面図を例示する。コントローラ500の上部600は、コントローラ100の上部200と同様の特徴または構成要素を含み得る。例えば、上部600は、1つ以上の左トリガ602、1つ以上の右トリガ604、押下可能なボタン、コントローラ500を外部デバイス(例えば、充電器、ゲームコンソール、ディスプレイ、コンピューティングデバイス、など)に通信可能に結合するための有線通信インターフェース(例えば、ポート、プラグ、ジャック、など)などの受信機、ならびに/または制御装置上の指の存在、位置、および/もしくはジェスチャを検出するためのタッチセンサを含み得る。
【0067】
図7は、コントローラ本体502の裏面700を示す、コントローラ500の裏面図を例示する。
図7の裏面図ではまた、1つ以上の左トリガ602および1つ以上の右トリガ604も視認可能である。コントローラ本体502の裏面700はまた、1つ以上の左制御装置702および/または1つ以上の右制御装置704であり得、これらは、コントローラ500がユーザの手で保持されている間、通常操作中にユーザの人差し指または中指によって好都合に操作され得る。1つ以上の左制御装置702および/または1つ以上の右制御装置704は、制御装置上の1つ以上の指の存在、位置、および/またはジェスチャを識別するために、タッチ感応性であり得る。
【0068】
図8A~
図8Cは、コントローラ(例えば、コントローラ100および/またはコントローラ500)のスイッチ804(例えば、触覚スイッチ)および/またはFSR806に係合するための突起802を有する、制御装置800の様々な図を例示する。この実施例では、制御装置800は、上部カバー810に隣接したタッチセンサ808と、制御装置800の押圧を検出するためのスイッチ804と、制御装置800で受信した押圧またはタッチと関連付けられた力の量を決定するためのFSR806と、を含む。いくつかの事例では、制御装置800は、コントローラ100および/またはコントローラ500のトラックパッド(例えば、トラックパッド108、トラックパッド118、トラックパッド508、トラックパッド514)、および/またはコントローラ100のDパッド110、またはコントローラ500のDパッド510に類似し得、それらを表し得、および/またはそれらのために使用され得る。このようにして、作動可能な制御装置800(例えば、トラックパッド)を偏向させてまたは押下して、トラックパッドの下のスイッチ804を作動させ得る。いくつかの事例では、スイッチ804および/またはFSR806は、Dパッドの機能を可能にし得るか、またはDパッドに類似してトラックパッドの下に配置され得る。例えば、制御装置800またはトラックパッドは、4つの方向(例えば、左、右、上、および下)に、または4つの場所で押下され得る。このように、制御装置800は、ハンドヘルドコントローラを操作しているユーザの指のタッチ(例えば、存在、場所、および/またはジェスチャ)および/または押圧を検出するためのトラックパッドならびにDパッドとして動作し得る。トラックパッドの領域の下にスイッチ804を提供することは、制御装置800を押下するときの改善されたフィードバックをユーザに提供し得、および/またはハンドヘルドコントローラの使用中のゲームプレイ体験を高め得る。
【0069】
制御装置800は、上部カバー810のタッチおよび/またはそれへの近接を感知するための、制御装置800上に、その中に、および/もしくはその下に、または制御装置800の本体の中に配置されたタッチセンサ808を含み得る。タッチセンサ808は、制御装置800での、または制御装置800の表面のタッチ入力を検出するための、静電容量感知アレイを含み得る。いくつかの事例では、タッチセンサ808は、制御装置800の表面領域の一部または実質的にすべてを覆う、静電容量パッドのアレイを含む。この実施例では、タッチセンサ808は、制御装置800の上部カバー810の裏面に接着され得るか、または別様に取り付けられ得る。本明細書では静電容量感知アレイとして論じられているが、タッチセンサ808または制御装置800としては、抵抗性タッチセンサ、赤外線タッチセンサ、物体の存在または場所を検出するために音響波を利用するタッチセンサが挙げられ得る。タッチセンサ808は、制御装置800上のおよび/またはその近くの(例えば、それに近接した)タッチ入力の存在および場所を検出するように構成され得る。これらの事例では、導電層に電圧が印加されて、実質的に一様な静電界をもたらす。ユーザの指などの導体が上部カバー810にタッチするか、またはタッチセンサ808の近くに(例えば、閾値距離内に)移動すると、静電容量の変化が生じる。静電容量値は、静電容量アレイにわたって測定されて、指などの導体の存在および/または場所を決定する。いくつかの事例では、これらの静電容量値は、スワイプなどのようなユーザの指のジェスチャを識別する際に使用するために、経時的に測定され得る。
【0070】
タッチセンサ808に加えて、制御装置800は、コントローラ内でスイッチ804および/またはFSR806に接触または係合するための突起802を含み得る。いくつかの事例では、スイッチ804および/またはFSR806は、コントローラのコントローラ本体内に配置され得る。このように、コントローラは、ユーザが、上部カバー810、ならびに押圧と関連付けられた力の量を検出または測定するFSR806を押圧した場所に応じて、制御装置800の押圧を介して選択可能であるスイッチ804を含む。上部カバー810は、ユーザの指からスイッチ804およびFSR806まで力を伝達するのに十分な剛性であり、かつユーザの指とタッチセンサ808との間の静電容量結合を可能にするのに十分薄い、射出成形プラスチックまたは任意の他の材料の単一の部品を含み得る。
【0071】
例示されるように、突起802は、スイッチ804および/またはFSR806に係合するために、タッチセンサ808の底面から延在し得る。いくつかの事例では、タッチセンサ808は、突起802の周りに成形され得、および/または制御装置は、突起802を支持するために、タッチセンサ808の垂直上方におよび/または垂直下方に追加の層を含み得る。したがって、いくつかの事例では、ユーザの指が上部カバー810を押圧すると、制御装置800が、関連するスイッチ804ならびに関連するFSR806を押下する。
【0072】
スイッチ804およびFSR806の各々は、制御装置800の押圧が、制御装置800の押圧を示す選択データがスイッチ804からプロセッサに提供されることになり得るように、(例えば、コネクタ、送受信機、などを介して)コントローラシステムの1つ以上のプロセッサ(例えば、PCB)(例えば、コントローラ本体内のプロセッサ、別個のコンピューティングデバイスのプロセッサ、など)に結合し得る。FSR806は、押圧の力の量を示す力データをプロセッサに提供し得る。タッチデータとともに、選択データおよび/または力データがゲームまたは他のアプリケーションに提供されて、データをゲームまたはアプリケーション内の1つ以上のコマンドに翻訳し得る。いくつかの事例では、タッチデータ、選択データ、および/または力データは、ともに翻訳されて、事前に定義したコマンドと関連付けられ得る。いくつかの事例では、コントローラが相互作用するリモートシステム(例えば、ホストコンピューティングデバイス、ゲームコンソール、など)は、タッチの存在および/もしくは場所、ならびに/またはタッチ(または押圧)と関連付けられた力の量を決定し得る。
【0073】
いくつかの事例では、タッチセンサ808によって生成されたデータおよびスイッチ804によって生成されたデータは、制御装置800でのタッチの存在を決定するために組み合わせられ得る。例えば、タッチセンサ808によって生成されたタッチデータは、制御装置800でのタッチの存在および/または制御装置800上のタッチの場所を確認するために、スイッチ804(または押下されるスイッチ)によって生成された選択データと組み合わせて使用され得る。タッチセンサ808によって生成されたタッチデータは、ユーザが上部カバー810の右手側(例えば、Dパッドの右方向)にタッチしたことを示し得る。同じく右手側のタッチセンサ808の下にあるスイッチ804も入力を検出した場合、この場所での上部カバー810上のタッチの存在および/または場所が確認または決定され得る。そのような決定は、制御装置800によって操作されるゲームまたはアプリケーションを制御するために使用され得る。例えば、コントローラまたはリモートデバイスのプロセッサは、コマンドを決定するために、コントローラのセンサ、スイッチ、FSRによって生成されたものを比較し得る。
【0074】
いくつかの事例では、タッチセンサ808によって生成されたタッチデータおよびスイッチ804によって生成された選択データがタッチの存在を確認するために使用された後、例えば、アクションを行うために、タッチデータまたは選択データのうちの1つだけが使用され得る。いくつかの事例では、コントローラまたはリモートデバイスは、タッチセンサによって提供されたタッチデータおよびスイッチによって生成された選択データを組み合わせた、コントローラのFSRによって提供された力データに基づいて、センサ融合アルゴリズムを実施するための論理を含み得る。さらに、スイッチの1つがタッチを検出したが、タッチセンサがタッチの存在を検出しなかった事例では、スイッチによって検出された選択は無視され得る。
【0075】
したがって、タッチセンサ808、スイッチ804、および/またはFSR806から受信したデータは、制御装置でのユーザのジェスチャおよび/またはユーザの意図を決定するために使用され得る。例示されるように、制御装置800は、Dパッドとして機能するための4つの突起を含み得る。制御装置800は、タッチを検出するためのタッチセンサ808を含み得、また、コントローラ内に配置されたスイッチ804および/またはFSR806に係合するように押下可能であり得る。いくつかの事例では、制御装置800は、4つの方向(例えば、4つの方位)の移動するように構成され得る。しかしながら、いくつかの事例では、任意の他の移動範囲を有する他のトラックパッドが使用され得る。例えば、制御装置800は、8方向Dパッドとして機能する8つの方向(例えば、4つの方位および4つの中間方位)に移動可能であり得る。
【0076】
制御装置800は、ユーザの押圧の力によって静置位置から移動または撓曲し得るが、荷重を受けていないときには静止位置に戻る。例えば、弾性ドーム812は、スイッチ804および/またはFSR806の上に配置され得る。弾性ドーム812は、圧潰して広がって、制御装置800のユーザに機械的フィードバック(例えば、クリック)を提供する、および/または制御装置800を静置位置に配置する、ばね様の構造を表し得る。制御装置800または弾性ドーム812の弾性的な性質は、ユーザによって選択的に印加された力または圧力に応答して、ユーザがスイッチ804を選択的に押下することを可能にし得る。いくつかの事例では、弾性ドーム812は、導電性材料(例えば、ステンレス鋼)を含み、また、選択的にFSR806と接触し得るバイナリスイッチ(例えば、瞬時接触スイッチ)の一方の極を形成し得る。その事例では、弾性ドーム812とFSR806との間の接触のバイナリの有無は、バイナリ様式で(導電性から非導電性に、またはその逆も同様に)状態を変更する電気的スイッチ機構としての役割を果たし得、一方で、FSR806は、弾性ドーム812と接触した後に、アナログ様式で圧潰力の大きさを感知することができる。
【0077】
いくつかの事例では、スイッチ804は、タクトスイッチ、押下可能な機械的スイッチ、レバーアーム、または制御装置のもしくは、制御装置での押圧(または選択)を検出する他のボタンを含み得る。追加的に、制御装置800(またはコントローラ)は、力を検出するためのFSR806を有するように論じられているが、制御装置800は、他のセンサ、圧電センサ、ロードセル、歪みゲージ、静電容量の力測定値を測定する静電容量タイプの圧力センサ、または任意の他のタイプの圧力センサを含み得る。ユーザが、複数のスイッチおよび/またはFSRにわたって受信される押圧またはタッチを印加する事例では、そうした値は、関連する押圧を決定するために組み合わせられ得る。この押圧はまた、力の量と関連付けられ得る。
【0078】
追加的に、略平坦または平面であるように例示されているが、制御装置800は、凹状および/または凸状であり得る。そのような特徴は、制御装置800を操作したときのユーザの快適さおよび/または感触を高める。例えば、上部カバー810は、ユーザの快適さのために、凹状または撓曲状であり得る。そのような事例では、タッチセンサ808は、タッチ入力を感知するために、上部カバー810の輪郭をたどり得る。
【0079】
図8Cに示されるように、スイッチ804は、FSR806の垂直下方に配置され得る。しかしながら、いくつかの事例では、スイッチ804は、FSR806の上側にあり得、および/またはFSR806は、上部カバー810内に統合され得るか、またはそれに結合され得る。いくつかの事例では、FSR806は、タッチセンサ808の下側に接着され得る。いくつかの事例では、FSR806をタッチセンサ808および/または上部カバー810に隣接して装着することによって、FSR806は、制御装置800の関連する部分に印加された力(例えば、上部カバー810の外面に印加された力)の量に対応する抵抗値を測定し得る。
【0080】
いくつかの事例では、ハンドヘルドコントローラは、制御装置の1つ以上の特徴を無効にするためのロックアウト特徴を含み得る。例えば、制御装置がトラックパッドおよびDパッドとして動作する事例では、ロックアウト特徴は、Dパッド機能を無効にして、制御装置および/またはDパッドが押し下げられることを阻止し得る。その後で、制御装置は、トラックパッドとして機能し得るが、Dパッドとして作動可能になり得ない。ロックアウト特徴は、制御装置の特徴または機能を有効および無効にするように移動可能であり得る。例えば、ユーザが制御装置をDパッドとして操作することを望まない場合、ユーザは、ロックアウト特徴を挿入し得るか、または別様にロックアウトを利用して、もしくは作動させて、制御装置がDパッドを押下すること、Dパッドとして機能することを阻止し得る。しかしながら、ロックアウトしていても、制御装置は、依然としてタッチ入力を受信するためのトラックパッドとして機能し得る。
【0081】
いくつかの事例では、ロックアウト特徴は、ユーザ(例えば、制御装置が移動することを阻止するインサート、など)によって機械的に移動され得るか、またはハンドヘルドコントローラシステムによって制御され得る。例えば、ハンドヘルドコントローラによって制御されているゲームまたはアプリケーションに応じて、ロックアウト特徴は、自動的に有効または無効にされて、制御装置の特定の機能を可能にし得る。追加的にまたは代替的に、ハンドヘルドコントローラは、適所に移動させたとき、または作動させたときに制御装置を押下することを阻止する、アーム、レバー、またはブレースを制御装置の下に含み得る。いくつかの事例では、ユーザは、ユーザによって押圧または制御されるボタンまたはスライドを介して、ハンドヘルドコントローラ上のロックアウト特徴を作動させ得る。例えば、ユーザは、ブレースを制御装置の下に位置決めして、制御装置を押下することを阻止するノブを摺動させ得る。
【0082】
一例として、ロックアウト特徴は、制御装置800とコントローラとの間を摺動して、制御装置800が押下可能となることを阻止し得る。追加的にまたは代替的に、コントローラは、制御装置800内に(例えば、制御装置800とコントローラとの間に)挿入され得、制御装置800が押下可能となることを阻止する、作動可能なスライドを含み得る。別の実施例では、制御装置800が押下可能となることを阻止するために、制御装置800が存在するコントローラの開口部内に機械的特徴が挿入され得る。ロックアウト特徴がどのように実装されるかにかかわらず、ロックアウト特徴は、制御装置800が押下可能となることを阻止する機械的構造を表し得る。しかしながら、ロックアウト特徴が実装される事例では、制御装置のタッチセンサ808は、タッチ、タッチの場所、および/またはジェスチャの存在を決定するためのタッチ入力を受信し続け得る。したがって、制御装置800の押下可能な特徴を無効にする(例えば、Dパッド機能を無効にする)ことは、それでも制御装置800のタッチセンサ808が機能することを可能にし得る。ロックアウト特徴を取り外すことで、制御装置800を押下可能にして、Dパッドとして機能することを可能にし得る。
【0083】
いくつかの事例では、制御装置800(またはコントローラ)のロックアウト特徴は、コントローラのユーザ(例えば、挿入可能なウェッジ、スライド、など)および/または1つ以上のモータによって機械的に有効および/または無効にされ得る。追加的にまたは代替的に、ロックアウトは、コントローラ(またはリモートデバイス)を介して、および操作されているゲームまたは現在のアプリケーションに基づいて、自動的に有効および無効にされ得る。例えば、特定の実装形態では、制御装置800のDパッド機能が必要でない場合、アプリケーションは、Dパッド入力を受信することができない場合、などがあり得る。この決定に応答して、Dパッドは、コントローラによって自動的に無効にされ得る。例えば、コントローラシステムの論理またはプロセッサは、ロックアウト特徴を実装させて、制御装置800が押下可能となることを阻止し得る。反対に、ゲームまたはアプリケーションが、Dパッドを使用して操作されるように構成されている場合に、Dパッド機能が有効にされ得る。しかしながら、いくつかの事例では、ユーザ選好に応じて、Dパッド機能が有効および無効にされ得る。例えば、特定のアプリケーションでは、ユーザは、Dパッドを無効にすること望み得、一方で、他のアプリケーションでは、ユーザは、Dパッドを無効にすること望み得る。いくつかの事例では、Dパッドを無効にすることは、それに対応して、タッチと関連付けられた力の量を示すデータをFSR806が生成することを無効にし得る。しかしながら、いくつかの事例では、FSR806は、タッチセンサ808の垂直上方または下方に、制御装置800に統合され得るが、タッチセンサ808が無効にされた事例でも依然として動作し得る。いくつかの実施形態では、ロックアウト特徴は、複数の(例えば、4つの)作動可能な領域のうちの1つにおいて制御装置800が独立して押下可能となることを無効にすることによって、制御装置800のDパッド機能を無効にし得るが、それでも、制御装置800は、全体として押下可能のままにされ得る(例えば、すべてのスイッチ804は、制御装置800を押下することによって同時に作動され得るが、各スイッチ804は、ロックアウト特徴が有効にされている間、残りのスイッチ804も同時に押下することなく、押下されることが阻止され得る)。
【0084】
図9A~
図9Cは、トラックパッド902およびDパッド904を有する例示的な制御装置900を例示する。示されるように、トラックパッド902は、中央に十字形状のカットアウト906を有する、略円形形状であり得る。このカットアウト906は、Dパッド904がコントローラに結合したとき、または制御装置900が組み立てられたときに、Dパッド904によって占有される領域または開口部を形成し得る。この意味では、制御装置900は、制御装置900でのタッチおよび押圧を検出するための、(トラックパッド902を介した)タッチセンサおよび(Dパッド904を介した)Dパッドとして作用し得る。いくつかの事例では、制御装置900は、コントローラ100および/もしくはコントローラ500のトラックパッド(例えば、トラックパッド108、トラックパッド118、トラックパッド508、トラックパッド514)、および/またはコントローラ100のDパッド110、および/またはコントローラ500のDパッド510に類似し得、それを表し得、および/またはそのために使用され得る。
【0085】
Dパッド904の各隅部または押下可能な方向(例えば、上、下、左、右)の下には、押圧を検出するためのスイッチ908が配置され得る。スイッチ908は、それらの対応する場所でのDパッド904の押圧を検出し得る。いくつかの事例では、トラックパッド902は、静止したままであり得る(すなわち、押下可能でない)が、Dパッド904は、スイッチ908に係合するために4つの方向(例えば、左、右、上、および下)に押下可能であり得る。例えば、ユーザは、関連するスイッチ908を押下するために、Dパッド904を右、左、上、および下に押圧し得るが、トラックパッド902は、静止したままであり、かつ押下されない。したがって、Dパッド904は、トラックパッド902の中へ押下可能であり、かつ押下することが可能であり得るが、トラックパッド902は、静止したままであり、かつタッチの存在、場所、およびジェスチャを感知し得る。Dパッド904は、中央などのトラックパッド902の中に存在し得る。例えば、トラックパッド902または制御装置900の本体は、Dパッドの形状(例えば、十字)でカットアウトを含み得、Dパッド904は、トラックパッド902のカットアウトの中に存在し得る。トラックパッドおよびDパッドは、別々にアドレス指定可能または作動可能であり得、また、それら自体のそれぞれの入力を受信するように構成され得る。
【0086】
トラックパッド902およびDパッド904は、実質的にシームレスな感触をユーザに提供するために、それらの間に最小間隔を有し得る。例えば、Dパッド904のサイズは、実質的にシームレスな外観および感触を提供するために、トラックパッド902のカットアウト906のサイズよりもわずかに小さくなり得る。このように、Dパッド904の外面(または縁部)とカットアウト906の内面との間には、最小間隔が存在し得る。しかしながら、Dパッド904とトラックパッド902との間の間隔は、Dパッド904が押下可能であることを可能にするための十分な許容範囲を提供し得る。
【0087】
いくつかの事例では、Dパッド904の表面は、Dパッド904の輪郭がトラックパッド902の輪郭と相補的で、逆も同様であり得るように、トラックパッド902の表面と実質的に連続し得る。例えば、トラックパッド902は、凹形状を含み得、Dパッド904は、トラックパッド902の凹部特徴に倣い得るか、その鏡像であり得るか、またはそれと相補的であり得る。トラックパッド902およびDパッド904の相補輪郭は、ユーザがコントローラを操作するときに滑らかな表面を提供し得る。
【0088】
追加的にまたは代替的に、いくつかの事例では、Dパッド904は、物理的フィードバックを提供するために、トラックパッド902の表面の上方にわずかに隆起され得るか、または下方に陥没され得、また、ユーザが、Dパッド904をトラックパッド902内に、または制御装置900上に置くことを可能にし得る。例えば、トラックパッド902の表面の上方に、またはトラックパッド902に対して、Dパッド904の表面をわずかに隆起させることによって、ユーザは、Dパッド904がどこに位置しているか、および/または、Dパッド904のどこが押下可能であるか(例えば、左、右、上、および下)を感知し(例えば、感じ)得る。その中で、ユーザは、Dパッド904を押下する対応する方向の位置を見つけ得る。
【0089】
いくつかの事例では、制御装置900またはコントローラの一部分は、トラックパッド902の領域に印加された力の量および/またはDパッド904の特定のボタン(または方向)に印加された力の量を感知するためのFSR910を含み得る。いくつかの事例では、FSR910は、制御装置900の下に、コントローラ内に配置され得、および/または制御装置900自体に配置され得る。例えば、FSR910は、トラックパッド902および/またはDパッド904に配置または接着され得る。いくつかの事例では、FSR910は、トラックパッド902のカバーおよび/またはDパッド904のカバーに接着され得る。追加的に、
図9Cに示されるように、FSR910は、弾性ドーム912の下に配置され得る。弾性ドーム912は、Dパッド904または上、下、左、および右に対応するDパッド904の領域から延在する突起914を介して押下可能であり得る。ユーザがDパッド904上の特定方向を押すと、特定の突起914の下にあるスイッチを介して、対応する押圧が感知され得る。関連するFSR910はまた、押圧と関連付けられた力の量も検出し得る。したがって、スイッチ908および/またはFSR910は、突起914が弾性ドーム912を圧潰させることに基づいて、係合され得るか、または押圧を感知し得る。
【0090】
しかしながら、
図9は、スイッチ908および/またはFSR910の特定の実施形態または構成を例示しているが、スイッチ908および/またはFSR910は、制御装置900での押圧および押圧と関連付けられた力の量を感知するための、制御装置900上のどこかに、および/またはコントローラ内に位置し得る。追加的に、スイッチ908および/またはFSR910は、突起914以外の機構を使用して係合され得る。
【0091】
スイッチ908およびFSR910の各々は、制御装置900の押圧が、制御装置900の押圧を示す選択データがスイッチ908およびFSR910からプロセッサに提供されることになり得るように、(例えば、コネクタ、送受信機、などを介して)コントローラシステムの1つ以上のプロセッサ(例えば、PCB)(例えば、コントローラ本体内のプロセッサ、別個のコンピューティングデバイスのプロセッサ、など)に結合し得る。FSR910は、押圧の力の量を示す力データをプロセッサに提供し得る。データを1つ以上のコマンドとして翻訳するために、タッチデータとともに、選択データおよび/または力データがゲームまたは他のアプリケーションに提供され得る。いくつかの事例では、タッチデータ、選択データ、および/または力データは、ともに翻訳されて、事前に定義したコマンドと関連付けられ得る。いくつかの事例では、コントローラが相互作用するリモートシステム(例えば、ホストコンピューティングデバイス、ゲームコンソール、など)は、タッチの存在および/もしくは場所、ならびに/またはタッチ(または押圧)と関連付けられた力の量を決定し得る。
【0092】
制御装置800に関して上で論じたように、いくつかの事例では、制御装置900または制御装置900が実装されるコントローラは、ロックアウト特徴を含み得る。ロックアウトは、Dパッド904などの制御装置900の一部分が押下可能となることを阻止し得る。例えば、ロックアウトは、制御装置900とコントローラとの間を摺動し得、コントローラは、制御装置900内に挿入された作動可能なスライドを含み得、および/またはロックアウトは、制御装置900が押下可能となることを阻止するために制御装置900が存在するコントローラの開口内に挿入され得る。ロックアウトは、Dパッド904が押下可能となることを阻止する(すなわち、Dパッド904を機能不可とする)が、トラックパッド902(例えば、トラックパッド902のタッチセンサおよび/またはDパッド904上のタッチセンサ)が、タッチ、タッチの場所、および/またはジェスチャの存在を決定するためのタッチ入力を受信することを可能にし得る。いくつかの事例では、制御装置900(またはコントローラ)のロックアウト特徴は、ユーザおよび/またはコントローラの1つ以上のモータによって機械的に有効および無効にされ得る。追加的にまたは代替的に、ロックアウトは、コントローラを介して、およびコントローラによって操作されているゲームまたは現在のアプリケーションに基づいて、自動的に有効および無効にされ得る。
【0093】
いくつかの事例では、Dパッドおよび/または(Dパッドとして機能する)制御装置の下のスイッチは、制御装置の上/中のDパッドの場所および/または制御装置の下のスイッチの場所を示すためにバックライトで照らされ得る。照明は、Dパッドおよび/またはスイッチの場所を明らかにするためにオンにされ得、また、(例えば、Dパッドおよび/またはスイッチが無効にされる事例では)Dパッドおよび/またはスイッチの場所を隠すためにオフにされ得る。いくつかの事例では、制御装置または制御装置のカバーは、発光素子によって放射された光が制御装置(またはその一部分)を通過して、ハンドヘルドコントローラの外部に放射されることを可能にするために、微小な裂け目(例えば、スリット、開口部、孔、など)を含み得る。追加的に、制御装置の構成要素(例えば、トラックパッド)は、透明材料および不透明材料を含む、ダブルショット材料から製造され得る。透明材料は、光がスイッチおよび/またはDパッドを通過して、それらの場所を示すことを可能にする。追加的にまたは代替的に、制御装置の一部分は、光がそこを通過することを可能にするために、薄化領域を含み得る。制御装置が、Dパッドのためのカットアウトを有するトラックパッドを含む事例では、放射光は、カットアウトの壁とDパッドとの間のカットアウトを通過し得るか、またはその中にあり得る。
【0094】
いくつかの事例では、発光素子はまた、制御装置の機能またはモードも示し得る。例えば、Dパッドが有効にされるか、または入力を受信するように構成される事例では、Dパッドが照明され得る(例えば、制御装置が、Dパッド形状を有するように照明され得る)。Dパッドが無効にされて(例えば、機械的にロックアウトされて)、トラックパッドが有効にされる事例では、例えば、トラックパッドが照明され得る(例えば、制御装置が、円形の輪郭形状を有するように照明され得る)。したがって、制御装置は、Dパッドモードを示すための第1の照明状態(またはモード)と、トラックパッドモードを示すための第2の照明状態(またはモード)と、を含み得る。しかしながら、制御装置は、Dパッドおよびトラックパッドが同時に使用可能であるモードを有し得る。
【0095】
図10Aおよび
図10Bは、それぞれ、バックライティング特徴を有する例示的な制御装置1000および1002を例示する。制御装置1000および/または制御装置1002は、光がそのカバーもしくは本体を光らせること、または通過することを可能にするための孔または他の特徴を有し得る。例えば、発光構成要素(例えば、発光ダイオード(LED)、有機発光ダイオード(OLED)、など)が、コントローラ内に配置されて、制御装置1000および/または制御装置1002の表面を通して光を放射するように配向され得る。いくつかの事例では、コントローラまたは制御装置は、放射光を制御装置の表面に向かって指向するために、ディフューザまたは光ガイドを含み得る。追加的にまたは代替的に、発光構成要素は、制御装置1000および/または制御装置1002の一部分に配置され得る。いくつかの事例では、制御装置1000および/または制御装置1002は、コントローラ100および/もしくはコントローラ500のトラックパッド(例えば、トラックパッド108、トラックパッド118、トラックパッド508、トラックパッド514)、および/またはコントローラ100のDパッド110、および/またはコントローラ500のDパッド510に類似し得、それを表し得、および/またはそのために使用され得る。
【0096】
制御装置1000および/または制御装置1002は、発光構成要素によって放射された光を、表面を通して放射することを可能にするために、微小な裂け目(例えば、スリット、孔、など)を含み得る。追加的に、制御装置1000および/または制御装置1002は、透明材料および不透明材料を含む、ダブルショット材料から製造され得、透明材料は、光がそこを通過することを可能にする。追加的にまたは代替的に、制御装置1000および/または制御装置1002の一部分は、光がそこを通過することを可能にするために、薄化領域を含み得る。制御装置1002の場合、および制御装置がDパッドのためのカットアウトを含む事例では、放射光は、カットアウトの壁とDパッドとの間で、カットアウトを通過し得るか、またはその中にあり得る。
【0097】
発光構成要素は、コントローラ内のボタンまたはスイッチの場所を示す役割を果たし得る。例えば、光は、制御装置を通過して、Dパッドに対応する制御装置の一部分を示し得る。
図10Aの場合、例えば、光は、制御装置1000の上部カバーを通して光り、ユーザが制御装置1000の上、下、左、または右を押圧して、スイッチを作動させ得ることを示し得る。すなわち、光は、制御装置1000の下のスイッチの場所を示して、制御装置1000の下のスイッチを視覚的に示し得る。制御装置1000をDパッドとして操作する場合、光は、制御装置1000(またはトラックパッド)のそれぞれの一部分を通して光り、制御装置1000上のボタンの場所をユーザに視覚的に示し得る。例えば、
図10Aに示されるように、制御装置1000の下に配置されたスイッチ804およびこれらのスイッチ804の場所は、スイッチ804を取り囲むかまたは包囲する開口部1004によって示され得る。上で述べたように、光は、これらの開口部1004を通して放射されて、スイッチ804の存在または場所、およびユーザが制御装置1000をDパッドとして操作し得ることを示し得る。しかしながら、開口部1004がスイッチ804を包囲するのではなく、開口部1004は、Dパッドの関連する特徴(例えば、左矢印、右矢印、上矢印、下矢印)を示し得る。代替的に、制御装置1000上の開口部1004またはそれらの配置は、示されているものとは異なって成形され得る。例えば、開口部1004は、正方形の輪郭または六角形の輪郭を形成し得る。
【0098】
図10Bの場合、光は、制御装置1002内のDパッドの場所を示し得る。この意味で、
図10Bでは、光は、制御装置1002内のDパッドの形状の輪郭を描き得る。例えば、制御装置1002は、十字形状で配置される開口部1006を含み得る。すなわち、
図10Bは、制御装置1000のカバーを通して光る4つの円形を含む開口部1004を有するのではなく、発光構成要素を介して、制御装置1002のカバーにDパッドの形状の輪郭が描かれ得ることを示す。いくつかの事例では、
図10Bおよび開口部1006は、制御装置1002が、4つの円形を含むこと(例えば、
図10A)と比較して、(例えば、十字形状の輪郭を含むことによって)Dパッドとして機能することをユーザにより明らかに示し得る。それとは関係なく、制御装置1000および/または制御装置1002は、1つ以上のアクションを行わせるためのそれぞれのスイッチ804を押下するように動作可能であり得る。制御装置の開口部は、1004であるか1006であるかにかかわらず、制御装置の機能を、およびユーザが制御装置の下にあるスイッチ804を押下するために、制御装置のそれぞれの一部分をクリックし得ることを、視覚的に示し得る。いくつかの事例では、コントローラは、制御装置でのタッチの受信または感知に応答して制御装置をバックライトで照らして、制御装置が操作されていることを決定し得るか、または制御装置を連続的に照明し得る。
【0099】
図11Aおよび
図11Bは、コントローラの発光構成要素を利用して、制御装置1100の様々な状態またはモードを視覚的に示すことを例示する。いくつかの事例では、制御装置1100は、制御装置900を表し得るか、またはそれと同様であり得る。例えば、制御装置1100は、トラックパッド1104によって取り囲まれたDパッド1102を含み得る。Dパッド1102は、トラックパッド1104のカットアウト1106内に配置され得るか、または存在し得る。このように、制御装置1100は、Dパッドおよびタッチセンサとして動作可能であり得る。いくつかの事例では、制御装置1100は、コントローラ100および/もしくはコントローラ500のトラックパッド(例えば、トラックパッド108、トラックパッド118、トラックパッド508、トラックパッド514)、および/またはコントローラ100のDパッド110、および/またはコントローラ500のDパッド510に類似し得、それを表し得、および/またはそのために使用され得る。
【0100】
制御装置1100の機能を示すために、制御装置1100が照明され得るか、または制御装置1100のそれぞれの一部分が照明され得る。例えば、
図11Aでは、トラックパッド1104が有効にされ得、発光構成要素は、トラックパッド1104の外側リングまたは周辺部の周りに光を放射するように構成され得る。例えば、
図11Aは、トラックパッド1104の外周の周りに配置された輪郭1108を例示する。この輪郭1108(例えば、ハロ)は、コントローラ内の制御装置1100の下に配置された、光を放射する発光構成要素を介して生成され得る。したがって、光は、輪郭1108の形状で、トラックパッド1104の周りを照明し得る。そのような事例では、Dパッド1102は、無効にされ得、および/またはタッチ入力(例えば、押圧)を感知もしくは受信することができない。したがって、これをユーザにDパッド1102が無効であることを視覚的に示すために、Dパッド1102が照明され得ないか、または光が制御装置1100内のDパッド1102の輪郭を描き得ない。しかしながら、このモードでは、トラックパッド1104は、タッチセンサとして構成され得、ユーザからの入力を受信する。ユーザまたはコントローラは、制御されているアプリケーションに応じて、制御装置1100の機能を切り替え得る。そのような事例では、制御装置1100は、第2の外観状態またはモードを照明し得る。
【0101】
例えば、
図11Bに示されるように、コントローラの発光構成要素は、制御装置1100を照明して、Dパッド1102を示し得るか、またはその輪郭を描き得る。ここで、上で論じたように、発光構成要素を介して放射された光は、Dパッド1102が存在するカットアウトを通して、輪郭1110の形状で光り得る。示されるように、輪郭1110は、概して、Dパッドに類似する十字形状を含み得る。ここで、このモードでは、またはDパッド1102がバックライトで照らされたとき、Dパッド1102は、ユーザからの入力を受信して、その下に配置されたスイッチに係合するように構成され得る。すなわち、
図11Bでは、Dパッド1102の照明は、ユーザがDパッド1102を利用し得ること、またはDパッド1102が入力を受信するように機能することを示し得る。そのような事例では、(
図11Aに示されるように)トラックパッド1104の機能を示すトラックパッド1104の外周の周りの発光構成要素が無効にされ得る。しかしながら、上で論じたように、いくつかの事例では、制御装置1100は、Dパッドおよびタッチセンサとして使用可能であり得る。そのようなシナリオでは、トラックパッド1104およびDパッド1102は、(それぞれ、
図11Aおよび
図11Bに示されるように)照明され得る。
【0102】
さらに、いくつかの事例では、トラックパッド1104およびDパッド1102は、押圧、タッチ、または他の入力を検出することに応答して照明され得る。例えば、ユーザがトラックパッド1104に触れたときに、ユーザが(例えば、
図11Aに示されているような)制御装置1100のトラックパッド1104の一部分を操作していることを示すように、制御装置1100が照明され得る。ユーザがDパッド1102の一部分に触れるか、またはそれを押圧すると、ユーザが(例えば、
図11Bに示されているような)制御装置1100のDパッド1102の一部分を操作していることを示すように、制御装置1100が照明され得る。したがって、コントローラの発光構成要素は、制御装置1100の現在の機能を示し得る。
【0103】
より一般的には、制御装置1100は、制御装置の(例えば、入力を受信および/または検出することができる)現在のモードまたは機能を示すように照明され得る。この意味で、制御装置1100は、制御装置1100が実装されるコントローラの構成および/またはユーザの選好に応じて、モード間で切り替えられ得る。それとは関係なく、制御装置1100は、バックライトを介して、制御装置1100の機能を視覚的に示し得る。さらに、いくつかの事例では、コントローラは、制御装置1100のモードを表示するための、それぞれの発光構成要素を含み得る。例えば、第1の発光構成要素は、第1のモードを示すように照明し得、第2の発光構成要素は、第2のモードを示すように照明し得る。発光構成要素は、コントローラの決定に従って、制御装置の構成に応じてオンおよびオフにされ得る。例えば、第1のモードでは、コントローラのプロセッサは、
図11Aに示されるように、第1の発光構成要素にトラックパッド1104の機能を照明および示させ得、第2のモードでは、プロセッサは、
図11Bに示されるように、第2の発光構成要素にDパッド1102の機能を照明および示させ得る。いくつかの実施形態では、光特徴を有する制御装置1000、制御装置1002、および/または制御装置1100は、制御装置の発光素子が光を放射していないときには、目立たなくされ得るか、または隠され、発光素子が光を放射すると、コントローラ本体上の制御装置の場所を明らかにし得る(例えば、目立たせ得る)。例えば、コントローラ本体の正面は、面一表面などの、制御装置の発光素子がオフにされて光を放射していないときに肉眼で視認可能である、制御装置1000/1002/1100のいかなる特徴も含み得ない。しかしながら、発光素子がオンにされると、ユーザは、制御装置1000/1002/1100がコントローラ本体のどこに位置するかが分かり得、したがって、判断し得る。
【0104】
図12は、制御装置1200を横断するタッチを感知するためのタッチセンサ1202を有する制御装置1200を例示する。いくつかの事例では、制御装置1200は、制御装置900に類似し得るか、またはそれを表し得る。概して、タッチセンサ1202は、トラックパッドに対応する第1の部分1204と、Dパッドに対応する第2の部分1206と、を含み得る。いくつかの事例では、第1の部分1204は、第1のタッチセンサまたは第1の静電容量アレイに対応し得、一方で、第2の部分1206は、第2のタッチセンサまたは第2の静電容量アレイに対応し得る。第1の部分1204および第2の部分1206は、組み合わせると、タッチセンサ1202を形成し得る。換言すれば、Dパッドおよびトラックパッドは、制御装置全体を横断するタッチ入力を検出するための、別々のタッチセンサを含み得る。例えば、第1の静電容量感知アレイ1204は、トラックパッド(例えば、トラックパッドのカバー)上に、その中に、またはその下に配置され得る。第1の静電容量感知アレイ1204は、概して、Dパッドに対応するカットアウトを有する、(トラックパッドが円形形状を含む事例では)円形の形状であり得る。カットアウトは、Dパッドが存在するトラックパッドの領域または一部分に対応し得る。第2の静電容量感知アレイ1206は、Dパッド(例えば、Dパッドのカバー)の上に、その中に、またはその下に配置され得る。第2の静電容量感知アレイ1206は、十字形状であり、Dパッドを4つの方向(例えば、左、右、上、および下)に押下可能である。第1の静電容量感知アレイ1204および第2の静電容量感知アレイ1206は、集合的に、制御装置1200の表面を横断して静電容量アレイを形成し得る。したがって、ユーザが自分の指を、制御装置1200(例えば、トラックパッドおよびDパッド)を横断させて移動させると、制御装置1200は、指の存在、場所、および/またはジェスチャを感知し得る。
【0105】
例示されるように、第1の部分1204は、Dパッドの形状に対応し得る十字の形態のカットアウト1208を含む。第1の部分1204は、カットアウト1208の外側の、およびトラックパッドの領域上の制御装置1200でのタッチを感知するように構成され得る。一方で、Dパッドは、十字形状の第2の部分1206を含み得る。集合的に、第1の部分1204および第2の部分1206は、制御装置1200の表面の実質的にすべてを横断する静電容量アレイを形成し得る。ユーザが自分の指を、制御装置1200(例えば、トラックパッドおよびDパッド)を横断して移動させると、制御装置1200は、タッチの存在、場所、および/またはそれと関連付けられたジェスチャを感知し得る。いくつかの事例では、コントローラの論理は、入力を組み合わせてタッチの存在、場所、および/またはそれと関連付けられたジェスチャを決定するために、第1の部分1204および第2の部分1206で受信したタッチを組み合わせ得る。いくつかの事例では、コントローラまたはリモートデバイスは、第1の部分1204および第2の部分1206で受信した入力を組み合わせるための1つ以上の融合アルゴリズムを利用し得る。例えば、ソフトウェアのフィルタは、第1の部分1204および第2の部分1206の出力を組み合わせて、複数の静電容量感知アレイが、完全な円形のタッチセンサとして機能することを可能にし得る。一例として、ユーザが自分の指を制御装置1200の左側から制御装置1200の右側まで、Dパッドを横断して滑らせた場合は、第1の部分1204および第2の部分1206で受信したタッチの一部分を組み合わせて、ユーザのジェスチャまたはスワイプを決定し得る。したがって、ユーザは、制御装置の表面全体(または実質的に制御装置の表面全体)をトラックパッドとして利用し得、さらに、制御装置をDパッドとして使用し得る。
【0106】
追加的に、Dパッドは、依然としてDパッドとして機能し得、また、押圧を検出するために押下可能であり得る。このように、制御装置1200は、1200の表面の実質的にすべてを横断するタッチ入力を受信し得、さらに、Dパッドとして作用し得る。Dパッドの操作、またはDパッドの押下可能な性質を与えることで、制御装置1200は、(Dパッドを押下することができるように)カットアウト1208内にタッチセンサを含まない場合がある。
【0107】
上で論じたように、ハンドヘルドコントローラはまた、一般に「サムスティック」と称される1つ以上のジョイスティックも含み得る。いくつかの事例では、ジョイスティックは、ジョイスティックを支持するための可撓性で十字形状の支持部材を有する円形基部フレームを含み得る。可撓性で十字形状の支持部材の一部分は、円形基部フレームに取り付けられ得る。可撓性で十字形状の支持部材は、可撓性で十字形状の支持部材の中に、またはその中央に装着されるジョイスティックの360度の偏向を可能にし得る。ユーザがジョイスティックを操作したときの偏向の程度を感知するために、歪みゲージが、可撓性で十字形状の支持部材の一部分に装着され得る。偏向の程度は、ジョイスティックの特定の位置(例えば、上、下、左、右、押し込み、など)と関連付けられ得る。
【0108】
いくつかの事例では、可撓性で十字形状の支持部材は、ジョイスティックの場所または位置を決定するために、可撓性で十字形状の支持部材の一部分(またはその部材)に位置する複数の歪みゲージを含み得る。そのような事例では、歪みゲージの各々は、可撓性で十字形状の支持部材の部材(または一部分)のそれぞれの偏向の程度を表すデータを感知または生成し得る。歪みゲージから感知または生成した値は、組み合わせたときに、ジョイスティックの位置を示し得る。
【0109】
図13A~
図13Cは、例示的な制御装置1300の様々な図を例示する。
図13Aは、制御装置1300の正面斜視図を例示し、
図13Bは、制御装置1300の背面斜視図を例示し、
図13Cは、制御装置1300の背面平面図を例示する。いくつかの事例では、制御装置1300は、制御装置1300がコントローラと結合するか、またはそれとともに配置されたときに、ユーザの親指によって操作可能なサムスティックまたはジョイスティックに類似し得るか、またはそれを表し得る。いくつかの事例では、制御装置1300は、コントローラ100および/またはコントローラ500のジョイスティック(例えば、ジョイスティック106、ジョイスティック116、ジョイスティック506、ジョイスティック512)に類似し得、それを表し得、および/またはそのために使用され得る。
【0110】
制御装置1300は、ユーザの親指によって操作可能であるサムスティック1304を支持するための支持部材1302を含む。支持部材1302の部分は、サムスティック1304を円形基部フレーム1306に、またはサムスティック1304の周りに配置された他の部材に動作可能に結合し得る。支持部材1302は、コントローラ内で制御装置1300を支持または保持し得る。例えば、円形基部フレーム1306などの支持部材1302は、サムスティック1304をコントローラの正面に位置決めするために、およびユーザが使用するために、コントローラ(またはコントローラ本体)に結合し得る。
【0111】
支持部材1302は、サムスティック1304をコントローラ内で操作する(例えば、回転させる)ことを可能にするための特徴を含み得る。例えば、示されるように、支持部材1302は、いくつかの事例では、サムスティック1304が360度の偏向を受けることを可能にするように可撓性である、十字形状の特徴を含み得る。一例として、支持部材1302は、第1の部材1308と、第2の部材1310と、第3の部材1312と、を含み得る。第1の部材1308、第2の部材1310、および/または第3の部材1312の各々は、サムスティック1304を回転させて操作することを可能にするために、可撓性(例えば、評価可能、曲げ可能、押し込まれる、引っ張られる、など)であり得る。
【0112】
第1の部材1308は、ポスト1314を介して、サムスティック1304に結合し得る。第1の部材1308はまた、ハウジング1316内に配置されて示されている。いくつかの事例では、ハウジング1316は、略矩形の形状を含み得る。第1の部材1308は、両端部でハウジング1316に結合し得る。例えば、第1の部材1308の第1の端部は、第1の端部でハウジング1316に結合し得、一方で、第2の部材1310の第2の端部は、ハウジング1316の対向する第2の端部に結合し得る。いくつかの事例では、ハウジング1316内の第1の部材1308の結合、または第1の部材1308がハウジング1316に結合する地点は、サムスティック1304を左位置および右位置に操作することを可能にし得る。追加的に、示されるように、ハウジング1316は、円形基部フレーム1306から離れて配置され得、かつ円形基部フレーム1306に結合し得ない。そのようなオフセットは、ジョイスティックを円形基部フレーム1306内で操作することを可能にし得る。
【0113】
第2の部材1310および第3の部材1312は、円形基部フレーム1306ならびにハウジング1316の両側または両面に結合し得る。例えば、第2の部材1310は、円形基部フレーム1306の第1の側または表面に結合する第1の端部と、ハウジング1316の第1の側に結合する第2の端部と、を含み得る。第3の部材1312は、円形基部フレーム1306の第2の側または表面に結合する第1の端部と、ハウジング1316の第1の側の反対側のハウジング1316の第2の側に結合する第2の端部と、を含み得る。いくつかの事例では、第2の部材1310および/または第3の部材1312は、第1の部材1308(またはハウジング1316)に直交して、またはそれに対して垂直に配向され得る。いくつかの事例では、第2の部材1310および第3の部材1312と、円形基部フレーム1306およびハウジング1316との結合は、サムスティックを上方位置および下方位置に操作することを可能にし得る。
【0114】
したがって、第1の部材1308を介した、第2の部材1310、第3の部材1312、ならびにそれらのそれぞれのハウジング1316および/または円形基部フレーム1306との結合は、サムスティック1304を360度で操作することを可能にし得る。いくつかの事例では、サムスティック1304は、支持部材1302内に、またはその中央に装着され得る。
【0115】
第1の部材1308、第2の部材1310、および/または第3の部材1312は、上で説明したようにサムスティック1304を操作することを可能にする形状または特徴を含み得る。例えば、第1の部材1308、第2の部材1310、および/または第3の部材1312は、第1の部材1308、第2の部材1310、および/または第3の部材1312がそれぞれ撓曲する、曲がる、および/または回転することを可能にする形状を含み得る。一例として、第1の部材1308、第2の部材1310、および/または第3の部材1312は、撓曲することを可能にする特定の断面形状/特徴を含み得る。いくつかの事例では、断面は、十字形状、T字形状、楕円形、または円形であり得る。そのような断面は、第1の部材1308、第2の部材1310、および/または第3の部材1312が撓曲することを可能にして、サムスティック1304を操作することを可能にし得る。いくつかの事例では、断面は、部材の長さ全体にわたって一様であり得るか、または断面は、部材の長さに沿ってサイズおよび/または形状が変化し得る。
【0116】
第1の部材1308、第2の部材1310、および/または第3の部材1312の断面はまた、サムスティック1304を撓曲させる、または操作するためにユーザによって必要とされる力または圧力の量を調節するように修正または変更され得る。例えば、サムスティック1304の剛性をより高くするために、サムスティック1304は、異なる形状または厚さを含み得る。
【0117】
サムスティック1304の移動を感知するために、歪みゲージが支持部材1302の一部分に装着され得る。歪みゲージは、各部材と関連付けられた偏向の程度を感知し得る。例えば、
図13Cに示されるように、ユーザによってサムスティック1304が操作されて、第1の部材1308が受ける偏向の量を測定するために、1つ以上の第1の歪みゲージ1318が、第1の部材1308に装着され得る。追加的にまたは代替的に、第2の部材1310が受ける偏向の量を測定するために、1つ以上の第2の歪みゲージ1320が第2の部材1310に装着され得る。追加的にまたは代替的に、第3の部材1312が受ける偏向の量を測定するために、1つ以上の第3の歪みゲージ1322が第3の部材1312に装着され得る。
【0118】
第1の部材1308、第2の部材1310、および第3の部材1312が受ける偏向の程度は、サムスティック1304の特定の位置(例えば、上、下、左、右、押し込み、など)と関連付けられ得る。例えば、サムスティック1304の移動に基づいて、部材の各々は、特定の程度の撓曲を受け得る。この撓曲は、歪みゲージによって検出され得、または歪みゲージは、受けた歪みを示すデータを生成し得る。いくつかの事例では、各歪みゲージは、組み合わせたときにサムスティック1304の位置を示し得る、部材の偏向のそれぞれの程度を感知し得る。すなわち、各歪みゲージが受ける歪みを知ることで、サムスティックの位置および方向を決定することが可能であり得る。
【0119】
第1の部材1308、第2の部材1310、および第3の部材1312の歪みゲージの各々は、サムスティック1304の位置が決定され得るように、(例えば、コネクタ、送受信機、などを介して)コントローラシステムの1つ以上のプロセッサ(例えば、PCB)(例えば、コントローラ本体内のプロセッサ、別個のコンピューティングデバイスのプロセッサ、など)に通信可能に結合し得る。データまたはサムスティック1304の位置は、環境内のユーザの位置を制御するなどの1つ以上のコマンドとしてデータを翻訳するために、ゲームまたは他のアプリケーションに提供され得る。いくつかの事例では、コントローラが相互作用するリモートシステム(例えば、ホストコンピューティングデバイス、ゲームコンソール、など)は、歪みゲージからデータを受信して、サムスティック1304の偏向の量および/またはコマンドを行うためのサムスティック1304の位置を決定し得る。
【0120】
いくつかの事例では、1つ以上の第1の歪みゲージ1318、1つ以上の第2の歪みゲージ1320、および/または1つ以上の第3の歪みゲージ1322は、部材の長さに沿って様々な場所で、または部材の断面の異なる位置で、第1の部材1308、第2の部材1310、および第3の部材1312にそれぞれ結合し得る。例えば、歪みゲージは、第1の部材1308、第2の部材1310、および第3の部材1312の上部、底部、および/または側面に結合して、それぞれ、第1の部材1308、第2の部材1310、および第3の部材1312の偏向の程度を感知し得る。
【0121】
いくつかの事例では、ユーザは、サムスティック1304を押し込み得、第1の部材1308、第2の部材1310、および第3の部材1312がそれぞれ受ける偏向の量および偏向の程度は、押圧および/または押圧と関連付けられた力の量を検出する際に使用するために決定され得る。さらに、いくつかの事例では、サムスティック1304の上部などの、サムスティック1304は、ユーザの親指または指の移動を感知するためのタッチセンサまたはトラックパッドを含み得る。トラックパッドをサムスティック1304の上部に含むことで、サムスティック1304を、サムスティック1304上のタッチの存在、場所、および/またはそれに関連付けられたジェスチャを検出するためのトラックパッドとして利用することを可能にする。いくつかの事例では、サムスティック1304は、サムスティック1304を偏向させることなく、トラックパッドとして利用され得る。
【0122】
いくつかの事例では、ジョイスティックのキャップまたは上部は、ユーザの親指または指の移動を感知するためのタッチセンサ(例えば、静電容量感知アレイ)を含み得る。タッチセンサをジョイスティックの上部に含むことで、ジョイスティックを、ジョイスティックのタッチの存在、場所、および/またはそれに関連付けられたジェスチャを検出するためのトラックパッドとして操作することを可能にし得る。いくつかの事例では、ジョイスティックは、ジョイスティックを偏向させることなく、トラックパッドとして利用され得る。いくつかの事例では、ジョイスティックは、トラックパッドを利用することなく、ジョイスティックとして利用され得る。しかしながら、いくつかの事例では、ジョイスティックは、ジョイスティックの位置/偏向、およびトラックパッドの存在、タッチ、またはジェスチャを同時に検出するために、ジョイスティックならびにトラックパッドの両方としての役割を果たし得る。
【0123】
いくつかの事例では、ハンドヘルドコントローラのジョイスティックは、親指の移動を感知するためにジョイスティックの上部に離間された、静電容量センサまたは他の電極を含み得る。電極は、静電容量電極を使用して、およびハンドヘルドコントローラがジョイスティックの移動を感知する前に、親指の最初の移動を検出し得る。例えば、従来のハンドヘルドコントローラは、ジョイスティックの最初の移動を検出するポテンショメータと関連付けられ、ハンドヘルドコントローラによって検出できない「不感帯」を含み得る。例えば、いくつかの事例では、最初の移動は、ジョイスティックが閾値量だけ偏向するかまたは移動するまで検出不可能であり得る。そのような事例では、ユーザは、ジョイスティックを偏向させ始め得るが、ポテンショメータによって変位の閾値量が検出可能になるまで、ビデオゲーム内の対応する移動(例えば、カーソル移動)が発生しない場合がある。本明細書に開示するように、この最初の移動を検出するために、ジョイスティックのキャップ上の複数の静電容量電極が、ジョイスティックのキャップを横断する親指の最初の移動を検出し得る。静電容量電極は、移動の方向に従ってビデオゲームの対応する態様を制御するために、親指の移動の方向を検出し得る。いくつかの事例では、ポテンショメータがジョイスティックの偏向を検出し始めるまで、静電容量電極は、移動(および/または方向)を検出し続け得る。
【0124】
ジョイスティックまたはジョイスティックのキャップもしくは上面は、任意の数の静電容量電極を含み得る。例えば、ジョイスティックは、キャップの中央に位置する第1の静電容量電極と、キャップの中央の周りに半径方向に配置された3つの静電容量電極と、を含み得る。
【0125】
図14は、いくつかの事例ではユーザの親指によって操作可能なサムスティックに類似し得る、例示的な制御装置1400を例示する。いくつかの事例では、制御装置1400は、制御装置1400の上部1402または表面を横断するユーザの親指または指の移動を感知するためのトラックパッド(例えば、静電容量感知アレイ)を含み得る。いくつかの事例では、制御装置1400は、コントローラ100および/またはコントローラ500のジョイスティック(例えば、ジョイスティック106、ジョイスティック116、ジョイスティック506、ジョイスティック512)に類似し得、それを表し得、および/またはそのために使用され得る。
【0126】
いくつかの事例では、制御装置1400は、親指の移動を感知するために、上部1402に離間された電極1404(例えば、静電容量センサ)を含み得る。電極1404は、いくつかの事例では、制御装置1400またはコントローラが制御装置1400の移動を検出する前に、制御装置1400上の親指の最初の移動を検出し得る。例えば、いくつかの事例では、制御装置1400は、制御装置1400の最初の移動を検出するコントローラのポテンショメータと関連付けられる「不感帯」を含み得る。この不感帯は、コントローラによって検出不可能であり得る。すなわち、ユーザが制御装置1400(例えば、ジョイスティック)を移動させていても、コントローラは、遅延または「不感帯」を含み得る。ユーザによる制御装置1400のこの最初の移動は、制御装置1400が閾値量だけ偏向するまで、コントローラによって未検出であり得るか、または検出不可能であり得る。そのような事例では、ユーザは、制御装置1400を偏向させるか、または移動させ始め得るが、ポテンショメータによって変位の閾値量が検出可能になるまで、ビデオゲーム内の対応する移動(例えば、カーソル移動)が発生しない場合がある。
【0127】
したがって、この最初の移動を検出するために、電極1404が、制御装置1400の上部1402の中または上に配置され得る。電極1404は、親指の最初の移動を検出し、移動を、コントローラによって操作されているアプリケーションに相関させ得る。電極1404は、制御装置1400の移動の方向に従ってビデオゲームの対応する態様を制御するために、移動の方向を検出し得る。いくつかの事例では、電極1404は、ポテンショメータがサムスティックの偏向を検出することができるまで、移動(および/または方向)を検出し続け得、その後、電極1404は、無効にされ得るか、または無視され得る。この意味で、電極1404は、第1の期間中に、かつ制御装置1400の移動がポテンショメータによって検出される前に、制御装置1400の移動を感知し得る。その後で、コントローラのポテンショメータは、第2の期間中に、かつ制御装置の移動量が閾値量よりも大きくなった後に、移動を感知し得る。いくつかの事例では、第2の期間中に、電極1404が無効にされ得、電極1404によって生成されたデータが無視され得る。しかしながら、いくつかの事例では、コントローラ1400は、移動を制御するために、(電極1404によって検出される)親指の移動、および(ポテンショメータによって検出される)ジョイスティックの移動を使用し得る。したがって、電極1404およびポテンショメータは、制御装置の移動および/またはユーザの親指の移動を感知するために組み合わせて使用され得る。
【0128】
いくつかの事例では、電極1404は、サムスティックの移動と比較して、ユーザの親指の移動を感知し得る。例えば、指が制御装置1400の上部1402を横断して移動すると、電極1404は、この移動を感知して、特定方向における制御装置1400の移動を予想し得る。
【0129】
いくつかの事例では、制御装置1400または制御装置1400の上部1402は、任意の数の電極1404を含み得る。例えば、
図14に示されるように、制御装置1400は、中央に位置する電極と、中央に位置する電極の周りに半径方向に配置された4つの電極と、を含み得る。いくつかの事例では、周りの電極が制御装置1400の外周の近くに配置され得る。しかしながら、いくつかの事例では、制御装置1400および/または親指の最初の移動を検出するために、任意の数の電極1404が使用され得る。例えば、制御装置1400は、中央に位置する単一の電極と、制御装置1400の外周の周りおよび/または他の場所に配置された4つの電極と、を含み得る。
【0130】
図14はまた、制御装置1400(または他の制御装置)をコントローラのプロセッサに通信可能に結合するためのコネクタ1406も例示する。例えば、コネクタ1406は、制御装置1400に配置された電極1404および/またはタッチセンサからの運動データを提供し得る。いくつかの事例では、制御装置1400は、ボールアンドソケットタイプのインターフェースを表し得、コネクタ1406は、コネクタ1406の一部分を隠すために、制御装置1400の内部から引き回され得る。いくつかの事例では、コネクタ1406は、制御装置1400の内側を上部1402まで、または制御装置1400の一部分(例えば、電極1404、ボタン、など)まで引き回す、フレックス回路または配線を表し得る。
【0131】
いくつかの事例では、ハンドヘルドコントローラは、押圧と関連付けられた力の量を決定するために、トラックパッドならびに電極を有する制御装置を含み得る。例えば、トラックパッドで押圧を検出するために、制御装置またはハンドヘルドコントローラは、トラックパッドの下に(例えば、垂直下方に)配置された電極を含み得る。力は、電極とトラックパッドの静電容量アレイとの間の静電容量の変化によって検出され得る。ユーザが、トラックパッド(または制御装置の上面)の領域を押圧して、力の量を変化させると、トラックパッドが偏向し得、電極と静電容量アレイの間の静電容量の変化によって力の量が感知され得る。そのような事例では、トラックパッドは、トラックパッドを電極に向かって偏向させ、それに応じて、ハンドヘルドコントローラまたはリモートデバイスによって力の量を検出することを可能するために、可撓性材料から製造され得る。
【0132】
図15A~
図15Cは、制御装置1500でのタッチ、および制御装置1500でのタッチまたは押圧と関連付けられた力の量を感知するための、例示的な制御装置1500を例示する。いくつかの事例では、制御装置1500は、押圧および押圧と関連付けられた力の量を感知するためのセンサのスタックまたは層を含み得る。例えば、制御装置1500は、ユーザの指の存在、場所、力、および/またはジェスチャを検出し得る。いくつかの事例では、制御装置1500は、コントローラ100および/もしくはコントローラ500のトラックパッド(例えば、トラックパッド108、トラックパッド118、トラックパッド508、トラックパッド514)、および/またはコントローラ100のDパッド110、および/またはコントローラ500のDパッド510に類似し得、それを表し得、および/またはそのために使用され得る。
【0133】
図15Aは、上部カバー1502、タッチセンサ1504(例えば、静電容量アレイ)、および/または圧力センサ1506(例えば、電極)を示す、簡潔なまたは組み立てられた制御装置1500の図を例示する。いくつかの事例では、上部カバー1502は、タッチセンサ1504および圧力センサ1506の上方に配置され得、タッチセンサ1504は、圧力センサ1506の上方に配置され得る。追加的に、1つ以上の絶縁層1508が、タッチセンサ1504と圧力センサ1506との間に配置され得る。いくつかの事例では、上部カバー1502、タッチセンサ1504、圧力センサ1506、および/または1つ以上の絶縁層1508は、接着剤を使用してともに結合され得る。
【0134】
タッチセンサ1504によって感知されたタッチは、第1のコネクタ1510を介して、コントローラの1つ以上のプロセッサに送信され得、タッチと関連付けられた力の量は、第2のコネクタ1512を介して、コントローラの1つ以上のプロセッサに送信され得る。
【0135】
図15Bは、上部カバー1502、タッチセンサ1504、圧力センサ1506、および1つ以上の絶縁層1508を含む、制御装置1500の構成物を示す、制御装置1500の分解図を例示する。
図15Cは、制御装置1500の側面図を例示する。上で論じたように、制御装置1500は、制御装置1500での押圧と関連付けられた力の量を決定するために、タッチセンサ1504ならびに圧力センサ1506を含み得る。いくつかの事例では、圧力センサ1506は、タッチセンサ1504によって静電容量の変化を検出するように構成された1つの電極または複数の電極を含み得る。例えば、タッチセンサ1504が静電容量アレイを含む事例では、静電容量アレイと電極との間の静電容量の変化は、押圧と関連付けられた力の量に相関し得る。この意味で、圧力センサ1506によって測定したタッチセンサ1504と圧力センサ1506との間の静電容量の変化は、押圧と関連付けられた力の量を決定するために利用され得る。
【0136】
タッチセンサ1504および/または1つ以上の絶縁層1508は、タッチセンサ1504の一部分が圧力センサ1506と接触し得るか、または圧力センサに向かってより近くに移動し得るように偏向し得る。例えば、タッチセンサ1504は、ユーザが制御装置1500を押圧することに応答して、圧力センサ1506により近接するように移動し得る。タッチセンサ1504を圧力センサ1506に近接させるこの移動または偏向は、タッチセンサ1504および/または圧力センサ1506が受ける静電容量の変化をもたらし得る。静電容量のこの変化は、ユーザが制御装置1500を押圧する力の量を決定するために、力の量と関連付けられ得る。すなわち、ユーザが、タッチセンサ1504(または上部カバー1502)の領域を押圧して、力の量を変化させると、電極と静電容量アレイとの間の静電容量の変化によって力の量が感知され得る。
【0137】
上部カバー1502、タッチセンサ1504、および/または絶縁層1508は、圧力センサ1506に向かって偏向することを可能にするために、可撓性材料から製造され得る。したがって、力の量が検出され得る。追加的にまたは代替的に、絶縁層を圧縮して、タッチセンサ1504が圧力センサ1506に向かって偏向することを可能にし得る。タッチまたは押圧が除去された後、上部カバー1502、圧力センサ1506、および絶縁層1508は、それらのそれぞれの静置位置に戻り得る。
【0138】
いくつかの事例では、圧力センサ1506が制御装置1500の構成要素として例示されているが、圧力センサ1506は、別個の部品であり得るか、または制御装置1500から除去され得る。例えば、圧力センサ1506は、コントローラの本体内のタッチセンサ1504の下に配置され得る。ここで、タッチセンサ1504は、ユーザがタッチセンサ1504を押圧すると、圧力センサ1506に向かって偏向し得る。タッチセンサ1504のこの偏向または陥凹は、タッチセンサ1504を圧力センサ1506に近接させ得るか、または近づけ得る。いくつかの事例では、タッチセンサ1504および/または圧力センサ1506は、実質的に円形の形状であり得、および/または互いに実質的に同じサイズであり得る。
【0139】
追加的にまたは代替的に、ハンドヘルドコントローラ(例えば、カバー)の剛性または固定部分は、制御装置で受信した力の量を検出するための要素を含み得る。例えば、制御装置(例えば、ハンドヘルドコントローラの開口部または受信機)を取り囲むハンドヘルドコントローラの一部分は、金属層または金属要素を含み得る。制御装置のトラックパッドの静電容量センサアレイは、静電容量センサアレイが金属層または金属要素から離れて移動するときに制御装置に印加された力の量を検出し得る。例えば、ユーザが制御装置を押圧した場合、制御装置は、ハンドヘルドコントローラの中へ(例えば、コントローラ本体の中へ)下方に偏向し得る。この偏向は、トラックパッドの領域または一部分を、金属層のそれぞれの一部分またはそれぞれの金属要素から引き離し得るか、または離れて移動させ得る。トラックパッド(または別のセンサ)の静電容量センサアレイは、金属層および/またはそれぞれの金属要素によって静電容量の変化を検出し得る。次いで、ハンドヘルドコントローラシステムの論理が、この静電容量の変化または静電容量の量を、トラックパッドで受信した力の量に変換し得る。換言すれば、トラックパッドの押圧と関連付けられた力の量を決定するために、制御装置の偏向が使用され得る。
【0140】
図16A~
図16Cは、コントローラ1604の収容部1602内に配置された制御装置1600を例示する。いくつかの事例では、制御装置1600は、タッチを感知するためのタッチセンサ1606(例えば、トラックパッド)を含み得る。追加的に、制御装置1600は、制御装置1600でのタッチまたは押圧と関連付けられた力の量を決定するための機能を含み得る。いくつかの事例では、制御装置1600は、コントローラ100および/もしくはコントローラ500のトラックパッド(例えば、トラックパッド108、トラックパッド118、トラックパッド508、トラックパッド514)、および/またはコントローラ100のDパッド110、および/またはコントローラ500のDパッド510に類似し得、それを表し得、および/またはそのために使用され得る。
【0141】
示されるように、制御装置1600は、収容部1602内に存在し得、また、コントローラ1604の正面に配置され得る。いくつかの事例では、コントローラ1604または収容部1602の一部分は、制御装置1600が受けた偏向の量を決定するための構成要素を含み得る。例えば、金属要素1608は、制御装置1600の周りに、収容部1602の側壁に配置され得る。追加的にまたは代替的に、収容部1602を取り囲むコントローラ1604の一部分は、金属層を含み得る。金属要素1608として具現化されるか、金属層として具現化されるかにかかわらず、金属要素1608または金属層は、コントローラ1604の剛性または固定部分に配置され得、制御装置1600を取り囲み得る。例えば、金属要素1608または金属層は、コントローラ1604のカバーの最上部に、収容部1602の周りに配置され得る。
【0142】
タッチセンサ1606は、コントローラ1604での力の量を検出するように動作可能である、静電容量センサアレイを含み得る。例えば、タッチセンサ1606の部分が金属要素1608(または金属層)から離れて移動すると、静電容量の対応する変化が感知され得る。例えば、
図16Cに示されるように、ユーザがタッチセンサ1606を押圧した場合、ユーザがタッチしたタッチセンサ1606の部分は、収容部1602(またはコントローラ1604)の中へ下方に偏向し得る。この偏向は、タッチセンサ1606の領域または一部分を、それぞれの金属要素1608(または金属層)から離れて移動または配置させ得る。タッチセンサ1606(またはタッチセンサの静電容量パッド)は、金属要素1608間の静電容量の変化を検出し得、ハンドヘルドコントローラの論理は、静電容量のこの変化を、制御装置1600で受信した力の量に変換し得る。換言すれば、タッチセンサ1606の偏向の量は、押圧と関連付けられた力の量を決定するために使用され得る。
【0143】
図17は、コントローラ100および/またはコントローラ500などのコントローラ1700の例示的なコンピューティング構成要素を例示する。例示されるように、コントローラは、上述の制御装置(例えば、ジョイスティック、トラックパッド、トリガ、など)、潜在的に任意の他のタイプの入力または出力デバイスなどの、1つ以上の入力/出力(I/O)デバイス1702を含む。例えば、I/Oデバイス1702は、ユーザ音声入力などの音声入力を受信するための1つ以上のマイクロホンを含み得る。いくつかの実装形態では、1つ以上のカメラまたは他のタイプのセンサ(例えば、慣性測定ユニット(IMU))が、ハンドヘルドコントローラの動きなどのジェスチャ入力を受信するための入力デバイスとして機能し得る。いくつかの実施形態では、追加の入力デバイスが、キーボード、キーパッド、マウス、タッチスクリーン、ジョイスティック、制御装置ボタン、などの形態で提供され得る。入力デバイスは、音量を増加/減少させるための基本的な音量制御ボタン、ならびに電源およびリセットボタンなどの制御機構をさらに含み得る。
【0144】
一方で、出力デバイスは、ディスプレイ、光素子(例えば、LED)、触覚感覚を作成するバイブレータ、スピーカ(例えば、ヘッドホン)、などを含み得る。例えば、電源および/またはコントローラの機能(例えば、モード)がオンになっているときなどの状態を示すための単純な光素子(例えば、LED)も存在し得る。いくつかの実施例が提供されているが、コントローラは、追加的または代替的に、任意の他のタイプの出力デバイスを含み得る。
【0145】
いくつかの事例では、1つ以上の出力デバイスによる出力は、入力デバイスうちの1つ以上によって受信された入力に基づき得る。例えば、制御装置の選択は、制御装置に隣接して(例えば、下部に)または任意の他の場所に位置するバイブレータによる触覚応答の出力をもたらし得る。いくつかの事例では、出力は、制御装置と関連付けられたタッチセンサなどのタッチセンサ上のタッチ入力の特性に少なくとも部分的に基づいて変化し得る。例えば、タッチセンサ上の第1の場所でのタッチ入力は、第1の触覚出力をもたらし得、一方で、タッチセンサ上の第2の場所でのタッチ入力は、第2の触覚出力をもたらし得る。さらに、タッチセンサ上の特定のジェスチャは、特定の触覚出力(または他のタイプの出力)をもたらし得る。例えば、制御装置上のスワイプジェスチャは、第1のタイプの触覚出力をもたらし得、(タッチセンサによって検出された)制御装置上のタップは、第2のタイプの触覚出力をもたらし得、制御装置の強い押圧は、第3のタイプの触覚出力をもたらし得る。追加的に、特定の制御装置または制御装置の一部分は、受信した入力に基づいて照明され得る。
【0146】
加えて、ハンドヘルドコントローラ1700は、1つのネットワークならびに/または1つ以上のリモートシステムおよび/もしくはデバイス1705(例えば、アプリケーション、ゲームコンソール、などを実行するホストコンピューティングデバイス)への無線接続を容易にするために、1つ以上の通信インターフェース1704を含むことができる。通信インターフェース1704は、Wi-Fi、Bluetooth、無線周波数(RF)、などの様々な無線技術のうちの1つ以上を実装し得る。ハンドヘルドコントローラ1700は、ネットワーク、接続された周辺デバイス、または他の無線ネットワークと通信するプラグインネットワークデバイスへの有線接続を容易にする物理ポートをさらに含み得ることを理解されたい。
【0147】
例示される実装形態では、ハンドヘルドコントローラ1700は、1つ以上のプロセッサ1706と、コンピュータ可読媒体1708と、をさらに含む。いくつかの実装形態では、プロセッサ1706は、中央処理ユニット(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、CPUおよびGPUの両方、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、または当技術分野で既知の他の処理ユニットもしくは構成要素を含み得る。代替的にまたは加えて、本明細書で説明される機能は、少なくとも部分的に、1つ以上のハードウェア論理構成要素によって行うことができる。例えば、限定されないが、使用することができるハードウェアロジックコンポーネントの例示的なタイプとしては、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準製品(ASSP)、システムオンチップシステム(SOC)、コンプレックスプログラマブル論理デバイス(CPLD)、などを挙げることができる。追加的に、プロセッサ1706の各々は、プログラムモジュール、プログラムデータ、および/または1つ以上のオペレーティングシステムも記憶し得る、それ自体のローカルメモリを保有し得る。
【0148】
コンピュータ可読媒体1708は、揮発性および不揮発性メモリ、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなどの情報を記憶するための任意の方法または技術で実装された、取り外し可能および取り外し不可能な媒体を含み得る。そのようなメモリとしては、限定されるものではないが、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリもしくは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多目的ディスク(DVD)もしくは他の光学ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、RAIDストレージシステム、または所望の情報を記憶するために使用され得、コンピューティングデバイスによってアクセスされ得る、任意の他の媒体が挙げられる。コンピュータ可読媒体1708は、コンピュータ可読媒体1708に記憶された命令を実行するためにプロセッサ1706によってアクセス可能な任意の利用可能な物理的媒体であり得る、コンピュータ可読記憶媒体(「CRSM」)として実装され得る。1つの基本的な実装形態では、CRSMは、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)およびフラッシュメモリを含み得る。他の実装形態では、CRSMとしては、リードオンリーメモリ(「ROM」)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(「EEPROM」)、または所望の情報を記憶するために使用することができ、かつプロセッサ1706によってアクセスすることができる任意の他の有形媒体が挙げられ得るが、これらに限定されない。
【0149】
命令、データストアなどのいくつかのモジュールが、コンピュータ可読媒体1708内に記憶されて、プロセッサ1706で実行するように構成され得る。いくつかの例示的な機能モジュールは、同一の機能が、ハードウェア、ファームウェア内、またはチップ(SOC)上のシステムとして、代替的に、実装可能であるが、コンピュータ可読媒体1708に記憶され、プロセッサ1706上で実行されるように図示される。
【0150】
オペレーティングシステムモジュール1710は、他のモジュールの利益のために、ハンドヘルドコントローラ内の、およびそれに結合されたハードウェアを管理するように構成され得る。加えて、コンピュータ可読媒体1708は、ハンドヘルドコントローラが、通信インターフェース1404を介して、アプリケーション(例えば、ゲームアプリケーション)、ゲームコンソール、リモートサーバ、などを実行するパーソナルコンピューティングデバイスなどの1つ以上の他のデバイス1705と通信することを可能にするネットワーク通信モジュール1712を記憶し得る。コンピュータ可読媒体1708は、コントローラで、またはコントローラが結合するコンピューティングデバイスで実行するゲーム(または他のアプリケーション)と関連付けられたデータを記憶するために、ゲームセッションデータベース1714をさらに含み得る。コンピュータ可読媒体1708はまた、パーソナルコンピューティングデバイス、ゲームコンソール、リモートサーバ、などの、コントローラが結合するデバイスと関連付けられたデータを記憶するデバイス記録データベース1716を含み得る。コンピュータ可読媒体1708は、コントローラをゲーミングコントローラとして機能するように構成するゲーム制御命令1718、およびハンドヘルドコントローラを他の非ゲーミングデバイスのコントローラとして機能するように構成するユニバーサル制御命令1720をさらに記憶し得る。
【0151】
いくつかの事例では、
図17に示される構成要素(ソフトウェア)のいくつかまたはすべては、コントローラを含むコントローラシステム1707の一部である別のコンピューティングデバイス1705に実装することができる。そのような事例では、本明細書で説明されるプロセスおよび/または機能は、他のコンピューティングデバイス1705および/またはコントローラ1700によって実施され得る。一例として、コントローラ1700は、同じ環境のホストPCまたはコンソール、コンピューティングデバイス/サーバに結合して、コントローラ1700で受信される押圧、選択、などを示すデータをデバイス1705に提供し得る。コントローラ1700は、例えば、コントローラのトラックパッドで受信したタッチ入力を示すデータをコンピューティングデバイスに送信し得、コンピューティングデバイスは、データの特性および/またはタッチ入力がコントローラ(またはコントローラ上の制御装置)で受信された場所を決定し得る。次いで、コンピューティングデバイス1705は、ゲームまたはアプリケーション内の関連するアクションを行わせ得る。別の実施例では、コンピューティングデバイス1705は、制御装置(例えば、制御装置1300)上の歪みゲージで検出された歪みの量を示すデータを受信し得る。コンピューティングデバイスは、データに基づいて、受けた歪みおよびサムスティック1304の対応する位置を決定することができる。次いで、サムスティックの位置を使用して、ゲーミングアプリケーションを制御し得る。しかしながら、いくつかのシナリオが説明されているが、コントローラおよびコンピューティングデバイス1705は、コントローラシステム1707のコントローラ1700、コンピューティングデバイス1705、および/または他のデバイスが本明細書で説明される動作およびプロセスを行い得るように、互いに通信可能に結合し得る。
例示的な条項
1.コントローラシステムであって、1つ以上のプロセッサと、コントローラであって、
正面を有するコントローラ本体、およびコントローラ本体の正面に存在する制御装置、を含む、コントローラと、を備え、制御装置が、上部カバーと、上部カバーに隣接し、かつ上部カバーでのタッチ入力を示すタッチデータを1つ以上のプロセッサに提供するように構成されたタッチセンサと、上部カバーの下に少なくとも部分的に存在し、かつ上部カバーの第1の作動可能な領域の第1の押圧に基づく、第1の選択を示す第1の選択データを1つ以上のプロセッサに提供するように構成された第1のスイッチと、上部カバーの下に少なくとも部分的に存在し、かつ上部カバーの第2の作動可能な領域の第2の押圧に基づく、第2の選択を示す第2の選択データを1つ以上のプロセッサに提供するように構成された第2のスイッチと、を含む、コントローラシステム。
2.制御装置が、円形トラックパッドを含み、第1のスイッチが、第1の触覚スイッチを含み、第2のスイッチが、第2の触覚スイッチを含み、コントローラが、第3の触覚スイッチおよび第4の触覚スイッチをさらに含み、第1の触覚スイッチ、第2の触覚スイッチ、第3の触覚スイッチ、および第4の触覚スイッチは、上部カバーの個々の作動可能な領域の下に、円形トラックパッドの外周の周りに等距離に離間される、条項1に記載のコントローラシステム。
3.1つ以上のプロセッサに、第1の押圧の力の量を示す第1の力データ、または第2の押圧の力の量を示す第2の力データ、のうちの少なくとも1つを提供するように構成された圧力センサをさらに含む、条項1に記載のコントローラシステム。
4.圧力センサが、第1の圧力センサおよび第2の圧力センサを含み、第1の圧力センサが、第1の押圧の力の量を示す第1の力データを提供するように構成され、第2の圧力センサが、第2の押圧の力の量を示す第2の力データを提供するように構成される、条項3に記載のコントローラシステム。
5.発光素子をさらに含み、制御装置が、開口部、カットアウト、または薄化領域のうちの少なくとも1つを含み、
発光素子によって放射された光が、開口部、カットアウト、または薄化領域のうちの少なくとも1つを通って放射して、第1のスイッチの第1の場所および第2のスイッチの第2の場所を示すように構成される、条項1に記載のコントローラシステム。
6.制御装置が、方向パッド(Dパッド)として機能するように構成される、条項1に記載のコントローラシステム。
7.発光ダイオードをさらに含み、コントローラが、制御装置がトラックパッドとして構成されていることを示すための第1の状態に照明するように構成され、コントローラが、制御装置がDパッドとして構成されていることを示すための第2の状態に照明するように構成される、条項6に記載のコントローラシステム。
8.ロックアウト機構をさらに含み、ロックアウト機構が、制御装置が押下されることを阻止するように機能する、条項1に記載のコントローラシステム。
9.コントローラシステムであって、1つ以上のプロセッサと、コントローラであって、
正面を有するコントローラ本体、およびコントローラ本体の正面に存在する制御装置、を含む、コントローラと、を備え、制御装置が、タッチ入力を示すタッチデータを1つ以上のプロセッサに提供するように構成された円形トラックパッドを含み、円形トラックパッドが、カットアウトと、円形トラックパッドのカットアウト内に配置された方向パッド(Dパッド)と、Dパッドの第1の作動可能な領域の下に少なくとも部分的に存在し、かつ第1の作動可能な領域の第1の押圧に基づく、第1の選択を示す第1の選択データを1つ以上のプロセッサに提供するように構成された第1のスイッチと、Dパッドの第2の作動可能な領域の下に少なくとも部分的に存在し、かつ第2の作動可能な領域の第2の押圧に基づいて、第2の選択を示す第2の選択データを1つ以上のプロセッサに提供するように構成された第2のスイッチと、を含む、コントローラシステム。
10.円形トラックパッドが、タッチ入力を示すタッチデータを1つ以上のプロセッサに提供するように構成された第1のタッチセンサを含み、Dパッドが、タッチ入力を示す追加のタッチデータを1つ以上のプロセッサに提供するように構成された第2のタッチセンサを含む、条項9に記載のコントローラシステム。
11.第1のタッチセンサが、実質的に十字形状のカットアウトを有する実質的に円形形状を含み、第1のタッチセンサが、Dパッドの周りに配置され、第2のタッチセンサが、実質的に十字形状であり、第2のタッチセンサが、Dパッド上に配置される、条項10に記載のコントローラシステム。
12.第1のタッチセンサおよび第2のタッチセンサが、制御装置の実質的に円形状のタッチセンサを集合的に形成する、条項10に記載のコントローラシステム。
13.Dパッドの表面が、円形トラックパッドの表面と実質的に同一平面上にあり、Dパッドの表面が、円形トラックパッドの表面の上に配置され、またはDパッドの表面が、円形トラックパッドの表面の下に配置される、条項9に記載のコントローラシステム。
14.円形トラックパッドおよびDパッドの下に配置された発光構成要素をさらに含み、発光構成要素が、円形トラックパッドの周りに配置された第1の開口部またはDパッドの周りに配置された第2の開口部を通して光を放射するように配置される、条項9に記載のコントローラシステム。
15.円形トラックパッドの下に配置された第1の発光構成要素と、Dパッドの下に配置された第2の発光構成要素と、をさらに含み、第1の発光構成要素が、円形トラックパッドの使用中に、第1のモードの間に光を放射するように構成され、第2の発光構成要素が、Dパッドの使用中に、第2のモードの間に光を放射するように構成される、条項9に記載のコントローラシステム。
16.コントローラであって、正面を有するコントローラ本体と、コントローラ本体の正面に存在する制御装置と、を含み、制御装置が、円形状の基部フレームと、ジョイスティックと、ジョイスティックに結合された第1の部材であって、撓曲するように構成されている、第1の部材と、第1の部材の周りに配置されたハウジングであって、第1の部材の第1の端部および第2の部材の第2の端部に結合する、ハウジングと、
円形状の基部フレームおよびハウジングに結合された第2の部材であって、撓曲するように構成されている、第2の部材と、円形状の基部フレームおよびハウジングに結合された第3の部材であって、撓曲するように構成されている、第3の部材と、を含む、コントローラ。
17.第2の部材が、円形状の基部フレームの第1の側およびハウジングの第1の側に結合し、第3の部材が、円形状の基部フレームの第2の側およびハウジングの第2の側に結合し、円形状の基部フレームの第2の側が、円形状の基部フレームの第1の側の正反対側にある、条項16に記載のコントローラ。
18.ジョイスティックの上部に配置され、かつタッチ入力を示すタッチデータを1つ以上のプロセッサに提供するように構成されたタッチセンサをさらに含む、条項16に記載のコントローラ。
19.第1の部材に配置された1つ以上の第1の歪みゲージであって、1つ以上の第1の歪みゲージが、第1の部材の偏向の程度を測定し、1つ以上の第1の歪みゲージが、第1の部材の偏向の程度を示すデータを1つ以上のプロセッサに提供するように構成される、1つ以上の第1の歪みゲージ、第2の部材に配置された1つ以上の第2の歪みゲージであって、1つ以上の第2のゲージが、第2の部材の偏向の程度を測定し、1つ以上の第2の歪みゲージが、第2の部材の偏向の程度を示すデータを1つ以上のプロセッサに提供するように構成される、1つ以上の第2の歪みゲージ、または第3の部材に配置された1つ以上の第3の歪みゲージであって、1つ以上の第3の歪みゲージが、第3の部材の偏向の程度を測定し、1つ以上の第3の歪みゲージが、第3の部材の偏向の程度を示すデータを1つ以上のプロセッサに提供するように構成される、1つ以上の第3の歪みゲージ、のうちの少なくとも1つをさらに含む、条項16に記載のコントローラ。
20.第1の部材、第2の部材、および第3の部材が、集合的に、360度回転するジョイスティックを提供する、条項16に記載のコントローラ。
21.少なくとも第1の部材、第2の部材、または第3の部材の断面が、円筒形状、十字形状、またはT字形状のうちの少なくとも1つである、条項16に記載のコントローラ。
22.ジョイスティックが、円形状の基部フレーム内に実質的にセンタリングされる、条項16に記載のコントローラ。
23.コントローラシステムであって、1つ以上のプロセッサと、コントローラであって、正面を有するコントローラ本体、およびコントローラ本体の正面に存在する制御装置、を含む、コントローラと、を備え、制御装置が、サムスティックと、サムスティックの中央に配置された第1の静電容量電極であって、ユーザの親指を感知し、かつ親指を示す第1のデータを1つ以上のプロセッサに提供するように構成された、第1の静電容量電極と、サムスティックの中央の周りに配置された1つ以上の第2の静電容量電極であって、ユーザの親指を感知し、かつ親指を示す第2のデータを1つ以上のプロセッサに提供するように構成された、1つ以上の第2の静電容量電極と、を含む、コントローラシステム。
24.ポテンショメータをさらに含み、第1の静電容量電極および1つ以上の第2の静電容量電極が、ポテンショメータがサムスティックの第2の移動を感知する前に、親指の第1の移動を感知するように構成される、条項23に記載のコントローラシステム。
25.ポテンショメータが、閾値量の第2の移動の後に、サムスティックの第2の移動を感知するように構成され、閾値量の第2の移動を検出することに少なくとも部分的に基づいて、1つ以上のプロセッサが、第1の静電容量電極または1つ以上の第2の静電容量電極のうちの少なくとも1つを無効にさせるように構成される、条項24に記載のコントローラシステム。
26.1つ以上のプロセッサが、第1のデータおよび第2のデータに少なくとも部分的に基づいて親指の移動の方向を決定するように構成される、条項23に記載のコントローラシステム。
27.1つ以上のプロセッサが、移動の方向を通信可能に結合されたコンピューティングデバイスに提供するように構成される、条項26に記載のコントローラシステム。
28.1つ以上の第2の静電容量電極が、4つの静電容量電極を含み、4つの静電容量電極が、第1の静電容量電極の周りに半径方向に離間される、条項23に記載のコントローラ。
29.ポテンショメータをさらに含み、
第1の静電容量電極および1つ以上の第2の静電容量電極が、第1の期間中の親指の第1の移動を感知するように構成され、ポテンショメータが、第1の期間の後である第2の期間中のサムスティックの第2の移動を感知するように構成される、条項23に記載のコントローラシステム。
30.コントローラシステムであって、1つ以上のプロセッサと、コントローラであって、正面を有するコントローラ本体、コントローラ本体の正面に画定された開口部と、および開口部内に、かつコントローラ本体の正面に存在する制御装置、を含む、コントローラと、を備え、制御装置が、上部カバーと、上部カバーに隣接して配置され、かつ上部カバーでのタッチ入力を示すタッチデータを1つ以上のプロセッサに提供するように構成されたタッチセンサと、タッチセンサに隣接して配置された電極と、を含み、タッチセンサが、上部カバーでのタッチ入力に応答して電極に向かって撓曲するように構成され、電極が、タッチセンサが電極に向かって撓曲したときの静電容量の変化を示すデータを1つ以上のプロセッサに提供するように構成されている、コントローラシステム。
31.静電容量の変化が、上部カバーで受信したタッチ入力の力の量を示す、条項30に記載のコントローラシステム。
32.タッチセンサと電極との間に配置された少なくとも1つの絶縁層をさらに含み、少なくとも1つの絶縁層が、撓曲または圧縮するように構成される、条項30に記載のコントローラシステム。
33.コントローラシステムであって、1つ以上のプロセッサと、コントローラであって、正面を有するコントローラ本体と、コントローラ本体の正面に画定された開口部と、開口部の周りまたはその中の少なくとも1つに配置された金属要素と、開口部内に、かつコントローラ本体の正面に存在する制御装置と、を含み、制御装置が、上部カバーと、上部カバーに隣接したタッチセンサと、を含み、タッチセンサが、上部カバーに印加された押圧に応答して撓曲するように、かつタッチセンサと金属要素との間の静電容量の変化に少なくとも部分的に基づいて、押圧の力の量を示すデータを1つ以上のプロセッサに提供するように構成される、コントローラと、を含む、コントローラシステム。
34.上部カバーに印加された押圧が、タッチセンサを金属要素の少なくとも一部分からある距離だけ離れて配置させ、距離が、力の量と関連付けられる、条項33に記載のコントローラシステム。
35.金属要素が、コントローラ本体に組み込まれた金属層を含む、条項33に記載のコントローラシステム。
36.金属要素が、開口部の周りに配置された複数の金属要素を含む、条項33に記載のコントローラシステム。
37.上部カバーの下に少なくとも部分的に存在し、かつ上部カバーに印加された押圧に基づいて選択を示す選択データを1つ以上のプロセッサに提供するように構成されたスイッチをさらに含む、条項33に記載のコントローラシステム。
【0152】
別途指示されない限り、本明細書および特許請求の範囲で使用される量、特性、条件などを表すすべての数字は、「約」という用語によってすべての事例において修正されるものと理解されるべきである。したがって、それとは反対の指示がない限り、本明細書および添付の特許請求の範囲に記載される数値パラメータは、本開示によって得られることが求められる所望の特性に応じて変化し得る近似値である。最低限でも、かつ同等物の原則の適用を特許請求の範囲の範囲に制限する試みとしてではなく、各数値パラメータは、少なくとも報告された有意な桁の数を考慮して、かつ通常の四捨五入法を適用することによって解釈されるべきである。さらなる明瞭化が必要とされる場合、「約」という用語は、当業者によって合理的に見なされる意味を有しており、記載された数値または範囲と併せて使用される場合、すなわち、記載された値の±20%、記載された値の±19%、記載された値の±18%、記載された値の±17%、記載された値の±16%、記載された値の±15%、記載された値の±14%、記載された値の±13%、記載された値の±12%、記載された値の±11%、記載された値の±10%、記載された値の±9%、記載された値の±8%、記載された値の±7%、記載された値の±6%、記載された値の±5%、記載された値の±4%、記載された値の±3%、記載された値の±2%、または記載された値の±1%の範囲内にある、記載された値または範囲よりもある程度大きい、またはある程度小さいことを表す。
【0153】
様々な例および実施形態は、本明細書で個別に説明されるが、例および実施形態は、本開示の範囲内の他の変形に到達するように組み合わされ、再配置され、および修正され得る。さらに、本主題は、構造的特徴および/または方法論的行為に特有の言語で説明されているが、添付の特許請求の範囲で定義された主題は、必ずしも説明された特定の特徴または行為に限定されるものではないことを理解されたい。むしろ、特定の特徴および行為は、特許請求の範囲を実装する例示的な形態として開示される。
【国際調査報告】