(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-30
(54)【発明の名称】コンパクトなたたみ込みおよびサスペンションシステムを有するベビーカー
(51)【国際特許分類】
B62B 7/08 20060101AFI20230323BHJP
【FI】
B62B7/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022545980
(86)(22)【出願日】2021-01-28
(85)【翻訳文提出日】2022-09-05
(86)【国際出願番号】 US2021015563
(87)【国際公開番号】W WO2021155051
(87)【国際公開日】2021-08-05
(32)【優先日】2020-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】512218278
【氏名又は名称】グアバ ファミリー インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100102978
【氏名又は名称】清水 初志
(74)【代理人】
【識別番号】100102118
【氏名又は名称】春名 雅夫
(74)【代理人】
【識別番号】100160923
【氏名又は名称】山口 裕孝
(74)【代理人】
【識別番号】100119507
【氏名又は名称】刑部 俊
(74)【代理人】
【識別番号】100142929
【氏名又は名称】井上 隆一
(74)【代理人】
【識別番号】100148699
【氏名又は名称】佐藤 利光
(74)【代理人】
【識別番号】100188433
【氏名又は名称】梅村 幸輔
(74)【代理人】
【識別番号】100128048
【氏名又は名称】新見 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100129506
【氏名又は名称】小林 智彦
(74)【代理人】
【識別番号】100205707
【氏名又は名称】小寺 秀紀
(74)【代理人】
【識別番号】100114340
【氏名又は名称】大関 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100214396
【氏名又は名称】塩田 真紀
(74)【代理人】
【識別番号】100121072
【氏名又は名称】川本 和弥
(72)【発明者】
【氏名】クラムリン スコット
(72)【発明者】
【氏名】ギフィン アサ
【テーマコード(参考)】
3D051
【Fターム(参考)】
3D051AA03
3D051AA10
3D051AA11
3D051AA23
3D051BA03
3D051BB04
3D051CG04
3D051CG07
3D051CH03
3D051CH05
3D051DD10
3D051DD11
3D051DD12
(57)【要約】
少なくともコンパクトな折りたたみ形態を形成するように構成された折りたたみ式ベビーカーの様々な態様が記載される。いくつかの態様において、折りたたみ式ベビーカーは、たたみ込み可能なフレームアセンブリの縦方向平面に沿ってトップフレームが枢動することを可能にされるようにボトムフレームに枢動可能に連結されたトップフレームを含むたたみ込み可能なフレームアセンブリを含む。たたみ込み可能なフレームアセンブリは、それぞれの角度付きジョイントにおいてボトムフレームに枢動可能に連結された第一のストラットアセンブリを含むことができる。角度付きジョイントはそれぞれ、折りたたみ形態を形成するためにトップフレームがボトムフレームに向かって枢動するときにストラットアセンブリが縦方向平面に向かって枢動するように縦方向平面に対して角度を付けた第一の回転軸を含むことができる。いくつかの態様において、たたみ込み可能なフレームアセンブリは、たたみ込み可能なフレームアセンブリが折りたたみ形態を形成するときに同じく縦方向平面に向かって枢動することもできるサスペンションシステムをさらに含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドルバーを含むトップフレームと;
該トップフレームがたたみ込み可能なフレームアセンブリの縦方向平面に沿って枢動することを可能にするように、該トップフレームに枢動可能に連結されたボトムフレームであって、該たたみ込み可能なフレームアセンブリが、該トップフレームが該ボトムフレームに向かって枢動した結果として折りたたみ形態を形成し、該たたみ込み可能なフレームアセンブリが、該トップフレームが該ボトムフレームから離れる方向に枢動した結果として展開形態を形成する、ボトムフレームと;
第一の角度付きジョイントにおいて該ボトムフレームに枢動可能に連結された第一のストラットアセンブリであって、該第一のストラットアセンブリが第一の後輪車軸を含み、該第一の角度付きジョイントが、該折りたたみ形態を形成するために該トップフレームが該ボトムフレームに向かって枢動するときに該第一の後輪車軸が該縦方向平面に向かって枢動するように該縦方向平面に対して角度を付けた第一の回転軸を含む、第一のストラットアセンブリと
を含む該たたみ込み可能なフレームアセンブリを含む、ベビーカーアセンブリ。
【請求項2】
たたみ込み可能なフレームアセンブリが、第二の角度付きジョイントにおいてボトムフレームに枢動可能に連結された第二のストラットアセンブリをさらに含み、該第二のストラットアセンブリが第二の後輪車軸を含み、該第二の角度付きジョイントが、トップフレームが該ボトムフレームに向かって枢動するときに該第二の後輪軸が該縦方向平面に向かって枢動するように縦方向平面に対して角度を付けた第二の回転軸を含む、請求項1記載のベビーカーアセンブリ。
【請求項3】
第一の回転軸が縦方向平面と第一の角度を形成し、該第一の角度が約70°~約80°である、請求項2記載のベビーカーアセンブリ。
【請求項4】
第二の回転軸が縦方向平面と第二の角度を形成し、該第二の角度が約70°~約80°である、請求項3記載のベビーカーアセンブリ。
【請求項5】
第一の回転軸および第二の回転軸が異なる平面に沿って延在する、請求項4記載のベビーカーアセンブリ。
【請求項6】
たたみ込み可能なフレームアセンブリが、第一のショックアブソーバを含む第一のサスペンションシステムをさらに含み、該第一のサスペンションシステムが、トップフレームと第一のストラットアセンブリとの間に延在する、請求項5記載のベビーカーアセンブリ。
【請求項7】
たたみ込み可能なフレームアセンブリが、
第二のショックアブソーバを含み、かつトップフレームと第二のストラットアセンブリとの間に延在する、第二のサスペンションシステム
をさらに含む、請求項6記載のベビーカーアセンブリ。
【請求項8】
第一のサスペンションシステムが、三次元枢動を可能にする第一のボールジョイントを介して第一のストラットアセンブリに連結され、該第一のサスペンションシステムが、三次元枢動を可能にする第二のボールジョイントを介してトップフレームに連結され、該三次元枢動が、該トップフレームがボトムフレームに向かって枢動するときに該第一のサスペンションシステムおよび該第一のストラットアセンブリが縦方向平面に向かって枢動することを可能にする、請求項7記載のベビーカーアセンブリ。
【請求項9】
第一の後輪軸が、第一の後輪を連結するように構成され、第二の後輪軸が、第二の後輪を連結するように構成されている、請求項8記載のベビーカーアセンブリ。
【請求項10】
たたみ込み可能なフレームアセンブリが折りたたみ形態にあるとき、第一の後輪および第二の車輪がそれらの間に第一の車輪間隔を形成し、該たたみ込み可能なフレームアセンブリが展開形態にあるとき、該第一の後輪および第二の車輪がそれらの間に第二の車輪間隔を形成し、該第二の車輪間隔が、該第一の車輪間隔よりも長い、請求項9記載のベビーカーアセンブリ。
【請求項11】
たたみ込み可能なフレームアセンブリが展開形態にあるとき、第一の車輪が第二の車輪に対して平行に位置し、該たたみ込み可能なフレームアセンブリが折りたたみ形態にあるとき、該第一の車輪が該第二の車輪に対してある角度で位置する、請求項9記載のベビーカーアセンブリ。
【請求項12】
たたみ込み可能なフレームアセンブリに連結された生地シート部分をさらに含む、請求項1記載のベビーカーアセンブリ。
【請求項13】
以下の段階を含む、ベビーカーアセンブリのたたみ込み可能なフレームアセンブリの折りたたみ形態を形成する方法:
該たたみ込み可能なフレームアセンブリの縦方向平面に沿って、該たたみ込み可能なフレームアセンブリのトップフレームを該たたみ込み可能なフレームアセンブリのボトムフレームに向かって枢動させる段階;
該トップフレームが該ボトムフレームに向かって枢動した結果として、第一のストラットアセンブリおよび第一のサスペンションアセンブリを該縦方向平面に向かって枢動させる段階;ならびに
該トップフレームが該ボトムフレームに向かって枢動した結果として、第二のストラットアセンブリおよび第二のサスペンションアセンブリを該縦方向平面に向かって枢動させる段階。
【請求項14】
第一のストラットアセンブリが、第二のストラットアセンブリから独立して枢動する、請求項13記載の方法。
【請求項15】
第一のストラットアセンブリが第一の角度付きジョイントにおいてボトムフレームに枢動可能に連結され、該第一のストラットアセンブリが第一の後輪車軸を含み、該第一の角度付きジョイントが、トップフレームがボトムフレームに向かって枢動した結果として該第一の後輪車軸を縦方向平面に向かって枢動させるために該縦方向平面に対して角度を付けた第一の回転軸を含む、請求項14記載の方法。
【請求項16】
第一の回転軸が縦方向平面と第一の角度を形成し、該第一の角度が約70°~約80°である、請求項15記載の方法。
【請求項17】
第一のサスペンションシステムが、第一のショックアブソーバを含み、該第一のサスペンションシステムが、トップフレームと第一のストラットアセンブリとの間に延在する、請求項16記載の方法。
【請求項18】
第一のサスペンションシステムが、三次元枢動を可能にする第一のボールジョイントを介して第一のストラットアセンブリに連結され、該第一のサスペンションシステムが、三次元枢動を可能にする第二のボールジョイントを介してトップフレームに連結され、該三次元枢動が、該トップフレームがボトムフレームに向かって枢動するときに該第一のサスペンションシステムおよび該第一のストラットアセンブリが縦方向平面に向かって枢動することを可能にする、請求項17記載の方法。
【請求項19】
第一の後輪車軸が、第一の後輪を第一のストラットアセンブリに連結するように構成されている、請求項15記載の方法。
【請求項20】
ベビーカーアセンブリが、トップフレームおよびボトムフレームに連結された生地シート部分をさらに含む、請求項13記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
相互参照
本出願は、35U.S.C.§119(a)の下、開示内容が全体として参照により本明細書に組み入れられる、2020年1月29日に出願された「STROLLER HAVING COMPACT FOLDING AND SUSPENSION SYSTEM」と題する米国特許仮出願第62/967,466号への優先権を主張する。
【0002】
技術分野
本明細書に記載される主題は、たたみ込み可能なフレームを有するベビーカーの様々な態様に関する。
【背景技術】
【0003】
背景
ベビーカーは、子供を運ぶ、物を運ぶなど、数多くの用途を提供する。様々な条件でベビーカーを使用する能力が、改善された利便性および実用性を可能にする。例えば、一部のベビーカーは、ユーザーがランニング中に少なくとも一人の子供を連れてゆくのを可能にするように構成されている。そのようなジョギング用ベビーカーは、ベビーカーに乗る子供のためのよりスムーズな乗り心地に貢献するサスペンションシステムを含むことができる。ジョギング用ベビーカーは多くの利点を提供するが、ジョギング用ベビーカーの1つの欠点とは、折りたたみまたはたたみ込み形態にあるときを含む、その比較的大きなサイズである。より小さくよりコンパクトな折りたたまれたベビーカー形態は、改善された収納を可能にするだけでなく、例えば車または公共交通機関における、より容易な持ち運びを可能にする。
【発明の概要】
【0004】
概要
本主題の局面は、たたみ込み可能なフレームおよびサスペンションシステムを含むベビーカーアセンブリの様々な態様を含む。1つの局面において、ベビーカーアセンブリは、ハンドルバーを含むトップフレームを有するたたみ込み可能なフレームアセンブリを含むことができる。たたみ込み可能なフレームアセンブリはさらに、たたみ込み可能なフレームアセンブリの縦方向平面に沿ってトップフレームが枢動することを可能にされるように、トップフレームに枢動可能に連結されたボトムフレームを含むことができる。たたみ込み可能なフレームアセンブリは、トップフレームがボトムフレームに向かって枢動した結果として折りたたみ形態を形成することができ、トップフレームがボトムフレームから離れる方向に枢動した結果として展開形態を形成することができる。たたみ込み可能なフレームアセンブリはさらに、第一の角度付きジョイントにおいてボトムフレームに枢動可能に連結された第一のストラットアセンブリを含むことができる。第一のストラットアセンブリは第一の後輪車軸を含むことができ、第一の角度付きジョイントは、折りたたみ形態を形成するためにトップフレームがボトムフレームに向かって枢動するときに第一の後輪車軸が縦方向平面に向かって枢動するように縦方向平面に対して角度を付けた第一の回転軸を含むことができる。
【0005】
いくつかの変形においては、以下の特徴の1つまたは複数が、任意で、任意の実施可能な組み合わせに含まれることができる。たたみ込み可能なフレームアセンブリはさらに、第二の角度付きジョイントにおいてボトムフレームに枢動可能に連結された第二のストラットアセンブリを含むことができる。第二のストラットアセンブリは第二の後輪車軸を含むことができ、第二の角度付きジョイントは、トップフレームがボトムフレームに向かって枢動するときに第二の後輪軸が縦方向平面に向かって枢動するように縦方向平面に対して角度を付けた第二の回転軸を含むことができる。第一の回転軸は縦方向平面と第一の角度を形成することができ、第一の角度は約70°~約80°であることができる。第二の回転軸は縦方向平面と第二の角度を形成することができ、第二の角度は約70°~約80°であることができる。第一の回転軸および第二の回転軸はそれぞれ異なる平面に沿って延在することができる。
【0006】
たたみ込み可能なフレームアセンブリはさらに、第一のショックアブソーバを含む第一のサスペンションシステムを含むことができ、第一のサスペンションシステムはトップフレームと第一のストラットアセンブリとの間に延在することができる。たたみ込み可能なフレームアセンブリは、第二のショックアブソーバを含む第二のサスペンションシステムをさらに含むことができ、トップフレームと第二のストラットアセンブリとの間に延在することができる。第一のサスペンションシステムは、三次元枢動を可能にする第一のボールジョイントを介して第一のストラットアセンブリに連結されることができ、三次元枢動を可能にする第二のボールジョイントを介してトップフレームに連結されることができる。三次元枢動は、トップフレームがボトムフレームに向かって枢動するときに第一のサスペンションシステムおよび第一のストラットアセンブリが縦方向平面に向かって枢動するのを可能にすることができる。
【0007】
第一の後輪軸は、第一の後輪を連結するように構成されることができ、第二の後輪軸は、第二の後輪を連結するように構成されることができる。たたみ込み可能なフレームアセンブリが折りたたみ形態にあるとき、第一の後輪および第二の車輪はそれらの間に第一の車輪間隔を形成することができ、たたみ込み可能なフレームアセンブリが展開形態にあるとき、該第一の後輪および第二の車輪はそれらの間に第二の車輪間隔を形成することができる。加えて、第二の車輪間隔は第一の車輪間隔よりも長くあることができる。たたみ込み可能なフレームアセンブリが展開形態にあるとき、第一の車輪は第二の車輪に対して平行に位置することができ、たたみ込み可能なフレームアセンブリが折りたたみ形態にあるとき、第一の車輪は第二の車輪に対してある角度で位置することができる。
【0008】
いくつかの態様において、ベビーカーアセンブリはさらに、たたみ込み可能なフレームアセンブリに連結された生地シート部分を含むことができる。
【0009】
本主題のもう1つの相互に関連する局面において、方法は、ベビーカーアセンブリのたたみ込み可能なフレームアセンブリの折りたたみ形態を形成する段階を含む。例えば、方法は、たたみ込み可能なフレームアセンブリの縦方向平面に沿って、たたみ込み可能なフレームアセンブリのトップフレームをたたみ込み可能なフレームアセンブリのボトムフレームに向かって枢動させる段階を含むことができる。方法はさらに、トップフレームがボトムフレームに向かって枢動した結果として、第一のストラットアセンブリおよび第一のサスペンションアセンブリを縦方向平面に向かって枢動させる段階を含むことができる。加えて、方法は、トップフレームがボトムフレームに向かって枢動した結果として、第二のストラットアセンブリおよび第二のサスペンションアセンブリを縦方向平面に向かって枢動させる段階を含むことができる。
【0010】
いくつかの変形においては、以下の特徴の1つまたは複数が、任意で、任意の実施可能な組み合わせに含まれることができる。第一のストラットアセンブリは第二のストラットアセンブリから独立して枢動することができる。第一のストラットアセンブリは第一の角度付きジョイントにおいてボトムフレームに枢動可能に連結されることができ、第一のストラットアセンブリは第一の後輪車軸を含むことができる。第一の角度付きジョイントは、トップフレームがボトムフレームに向かって枢動した結果として第一の後輪車軸を縦方向平面に向かって枢動させるために縦方向平面に対して角度を付けた第一の回転軸を含むことができる。
【0011】
第一の回転軸は縦方向平面と第一の角度を形成することができ、第一の角度は約70°~約80°であることができる。第一のサスペンションシステムは、第一のショックアブソーバを含み、トップフレームと第一のストラットアセンブリとの間に延在することができる。第一のサスペンションシステムは、三次元枢動を可能にする第一のボールジョイントを介して第一のストラットアセンブリに連結されることができ、三次元枢動を可能にする第二のボールジョイントを介してトップフレームに連結されることができる。三次元枢動は、トップフレームがボトムフレームに向かって枢動するときに第一のサスペンションシステムおよび第一のストラットアセンブリが縦方向平面に向かって枢動するのを可能にすることができる。
【0012】
第一の後輪車軸は、第一の後輪を第一のストラットアセンブリに連結するように構成されることができる。ベビーカーアセンブリはさらに、トップフレームおよびボトムフレームに連結された生地シート部分を含むことができる。
【0013】
本明細書に記載される主題の1つまたは複数の変形の詳細は、添付の図面および以下の詳細な説明に記載される。本明細書に記載される主題の他の特徴および利点は、詳細な説明ならびに添付の図面および特許請求の範囲から明らかになるであろう。本開示に続く添付の特許請求の範囲は、保護される主題の範囲を画定することを意図したものである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、本明細書に開示される主題の特定の局面を示し、詳細な説明といっしょになって、開示される実施形態と関連する原理のいくつかを説明するのに役立つ。
【0015】
【
図1-1】
図1Aは、本主題の実施形態と合致する、展開形態にある折りたたみ式ベビーカーの態様の側面図を示す。
【
図1-4】
図1Eは、
図1Aの折りたたみ式ベビーカーの側面図を示す。
図1Fは、折りたたみ形態へと移行するときの
図1Eの折りたたみ式ベビーカーの側面図を示す。
図1Gは、折りたたみ形態にある
図1Eの折りたたみ式ベビーカーの側面図を示す。
【
図1-5】
図1Hは、
図1Aの折りたたみ式ベビーカーの正面図を示す。
図1Iは、折りたたみ形態へと移行するときの
図1Hの折りたたみ式ベビーカーの上面図を示す。
図1Jは、折りたたみ形態にある
図1Hの折りたたみ式ベビーカーの上面図を示す。
【
図1-6】
図1Kは、
図1Aの折りたたみ式ベビーカーの角度付き蝶番アセンブリの側面斜視図を示す。
図1Lは、ハブブラケットを示す、
図1Kの角度付き蝶番アセンブリの部分的側面斜視図を示す。
【
図1-7】
図1Mは、ハブブッシングを示す、
図1Kの角度付き蝶番アセンブリの部分的側面斜視図を示す。
図1Nは、ピボットボルトアセンブリを示す、
図1Kの角度付き蝶番アセンブリの部分的側面斜視図を示す。
【
図1-8】
図1Oは、ボトムフレームから延在する平行な延長部を示す、
図1Kの角度付き蝶番アセンブリの部分的側面斜視図を示す。
図1Pは、
図1Nのピボットボルトアセンブリの斜視図を示す。
【
図1-9】
図1Qは、折りたたみ式ベビーカーの縦方向平面に対する各角度付き蝶番アセンブリの回転軸を示す、
図1Aの折りたたみ式ベビーカーのボトムフレームの部分的上面斜視図を示す。
【
図1-10】
図1Rは、たたみ込み可能なフレームアセンブリに連結された生地シート部材を示す、
図1Aの折りたたみ式ベビーカーの態様の側面斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
実際的に、類似の符番は類似の構造、特徴または要素を示す。
【0017】
詳細な説明
本主題は、折りたたみ式ベビーカーを効率的かつ効果的にたたみ込みかつ折りたたんでコンパクトな形態にするのを可能にするたたみ込み機能を含むたたみ込み可能なフレームを有する折りたたみ式ベビーカーの、様々な態様に関する。いくつかの態様において、折りたたみ式ベビーカーは、折りたたみ式ベビーカーの使用中に衝撃を効果的に吸収することができるサスペンションシステムを含むことができる。例えば、折りたたみ式ベビーカーは、展開形態(例えば、非たたみ込み状態にある)と折りたたみ形態(例えば、たたみ込み状態にある)との間で移行させることができる。加えて、展開状態は、(例えば、折りたたみ式ベビーカーの生地シート部分に配置された)子供を運ぶのを可能にすることができ、折りたたみ形態は、折りたたみ式ベビーカーの収納を可能にすることができる。本明細書に記載される折りたたみ式ベビーカーは、例えばユーザが走りながらまたは歩きながら押して子供を運ぶための多様な方法で使用することができる。ベビーカーの他の用途は本開示の範囲内である。
【0018】
いくつかの態様において、折りたたみ式ベビーカーは、以下さらに詳細に説明するように、折りたたみ式ベビーカーが例えば少なくともいくつかの現在利用可能な他のベビーカーと比べて改善されたコンパクトな形態を形成するのを可能にすることを支援する、少なくとも1つの角度付きジョイントアセンブリを含むたたみ込み可能なフレームアセンブリを含む。
【0019】
図1A~1Rは、本主題と合致する折りたたみ式ベビーカー100の態様を示す。
図1A~1Jに示すように、折りたたみ式ベビーカー100は、ボトムフレーム114に枢動可能に連結されたトップフレーム112を含むたたみ込み可能なフレームアセンブリ110を含むことができる。
図1Cに示すように、ボトムフレーム114は、フレームクロスバー109および一対のボトムサイドバー117を含むことができる。
図1Cに示すように、ボトムサイドバー117は、フレームクロスバー109の向かい合う端部に連結された第一端をそれぞれ含むことができる。同じく
図1Cに示すように、ボトムサイドバー117はまた、各ボトムサイドバー117の第二端で互いに連結することができる。また、
図1E~1Jに示すように、ボトムフレーム114は前輪116に連結されることができる。例えば、前輪116はボトムサイドバー117の第二端に連結されることができる。
【0020】
いくつかの態様において、
図1Cに示すように、トップフレーム112は、ハンドルバー111の向かい合う端部にそれぞれ連結する一対のトップサイドバー107を含むことができる。ハンドルバー111は、ユーザが折りたたみ式ベビーカー100を押す、および/または操舵するのを可能にするように構成されることができる。いくつかの態様において、ハンドルバー111は、ハンドルバー111がトップサイドバー107に対して2つ以上の形態を形成すること、例えば、ハンドルバー111とトップサイドバー107との間の2つ以上の角度を形成することを可能にするハンドルバーピボットジョイント103を介して、トップサイドバー107に連結されることができる。例えば、ハンドルバー111は、トップサイドバー107に対して約180°~約90°の角度を形成することができる。たたみ込み可能なフレームアセンブリ110のトップフレーム112のための構造的支持を提供するのを支援するために、ハンドルバー支持構造105がハンドルバーピボットジョイント103の間に延在することができる。
【0021】
たたみ込み可能なフレームアセンブリ110は、トップフレーム112をボトムフレーム114に枢動可能に連結しかつ、たたみ込み可能なフレームアセンブリ110を例えば
図1Eおよび1Hに示すような展開形態と例えば
図1Gおよび1Jに示すような折りたたみ形態との間で動かすのを支援する、一対のフレームジョイント115を含むことができる。
図1Fおよび1Iに示すように、トップフレーム112およびボトムフレーム114は、縦方向平面Lに沿って互いに向かって枢動して(枢動点はフレームジョイント115である)、折りたたみ形態を形成することができる。フレームジョイント115は、ユーザが選択的に、たたみ込み可能なフレームアセンブリ110を折りたたみ形態および/または展開形態へと枢動させるのを可能にする解放可能なロック機構を含むことができ、かつ/または、それによって制御されることができる。
図1Cに示すように、例えば展開形態にある場合に、たたみ込み可能なフレームアセンブリ110に構造的支持を提供するのを支援するため、フレームジョイント115の間にフレームジョイント支持構造106が延在することができる。
【0022】
図1A~1Jに示すように、折りたたみ式ベビーカー100は、ボトムフレーム114に連結された2つのストラットアセンブリ120を含むことができ、各ストラットアセンブリ120は角度付きジョイントアセンブリ122によってボトムフレーム114に連結されている。いくつかの態様において、
図1A~1Jに示すように、各ストラットアセンブリ120は、サスペンションアセンブリ125を介してトップフレーム112に連結されることができる。以下さらに詳細に説明するように、トップフレーム112およびボトムフレーム114への各ストラットアセンブリ120の連結は、折りたたみ式ベビーカー100が、例えば少なくとも、いくつかの現在利用可能なジョギング用および/または折りたたみ式ベビーカーと比べて改善されたコンパクトな形態を達成しながらも、効果的な操舵および快適な乗り心地を提供することを可能にする。
【0023】
図1Bに示すように、たたみ込み可能なフレームアセンブリ110は、第一の角度付きジョイントアセンブリ122aを介してボトムフレーム114に連結され、第一のサスペンションアセンブリ125aを介してトップフレーム112に連結された第一のストラットアセンブリ120aを含むことができる。同じく
図1Bに示すように、たたみ込み可能なフレームアセンブリ110は、第二の角度付きジョイントアセンブリ122bを介してボトムフレーム114に連結され、第二のサスペンションアセンブリ125bを介してトップフレーム112に連結されている第二のストラットアセンブリ120bを含むことができる。第一のストラットアセンブリ120aおよび第二のストラットアセンブリ120bは、同じまたは類似の機能および特徴を含むことができる。よって、ストラットアセンブリ120の説明は、第一のストラットアセンブリ120aおよび第二のストラットアセンブリ120bの説明に適用されることができる。同様に、第一の角度付きジョイントアセンブリ122aおよび第二の角度付きジョイントアセンブリ122bは、同じまたは類似の機能および特徴を含むことができる。よって、角度付きストラットアセンブリ122の説明は、第一の角度付きジョイントアセンブリ122aおよび第二の角度付きジョイントアセンブリ122bの説明に適用されることができる。さらに、サスペンションアセンブリ125の説明は、第一のサスペンションアセンブリ125aおよび第二のサスペンションアセンブリ125bの説明に適用されることができる。
【0024】
図1Bに示すように、ストラットアセンブリ120は、第一の支持端131と後車軸132との間に延在する構造支持体130を含むことができる。第一の支持端131は、
図1Kおよび1Lに示すように、角度付きジョイントアセンブリ122の一部を形成することができる。後車軸132は、
図1Bに示すように、後輪134をそれに連結するように構成されることができる。いくつかの態様において、構造支持体130は、例えば
図1Bに示すように、構造支持体130の長さに沿ってカーブした形状を有することができる。
【0025】
図1Bおよび1Qに示すように、第一の角度付きジョイントアセンブリ122aは、第二の角度付きジョイントアセンブリ122bに対してある角度で配置されることができる。例えば、第一の角度付きジョイントアセンブリ122aは、第二の角度付きジョイントアセンブリ122bの第二の回転軸135bに対して平行ではなく、それと同軸でもない第一の回転軸135aを有することができる。いくつかの態様において、第一の回転軸135aおよび第二の回転軸135bは、異なる平面に沿って延在することができる。
図1Bおよび1Qに示すように、第一の回転軸135aおよび第二の回転軸135bは、折りたたみ式ベビーカー100の縦方向平面Lに沿って、約70°~約80°である角度θで交わることができる。以下さらに詳細に説明するように、第一の角度付きジョイントアセンブリ122aおよび第二の角度付きジョイントアセンブリ122bの、そのような角度付き配置は、
図1E~1Jに示すように、折りたたみ式ベビーカー100が折りたたみ形態へと動くとき、第一のストラットアセンブリ120aおよび第二のストラットアセンブリ120bがそれぞれ互いに向かって(例えば縦方向平面Lに向かって)かつトップフレーム112に向かって枢動するのを可能にすることができる。
図1Bに示すように、縦方向平面Lは、たたみ込み可能なフレームアセンブリ110の縦軸に沿って延在することができる。
【0026】
図1Gおよび1Jに示すように、ストラットアセンブリ120およびサスペンションアセンブリ125が縦方向平面Lに向かって内向きに枢動した結果として、たたみ込み可能なフレームアセンブリ110が折りたたみ形態にあるとき、ストラットアセンブリ120およびサスペンションアセンブリ125は、少なくともトップフレーム112のトップサイドバー107およびハンドルバー111によって形成される境界の中または少なくとも実質的にその中に配置されることができる。よって、折りたたみ形態において、
図1Jに示すように、折りたたみ式ベビーカー100の最大幅は、トップフレーム112のトップサイドバー107の外側面間の距離によって画定されることができ、かつ/または、それを超えない。加えて、
図1Jに示すように、たたみ込み可能なフレームアセンブリ110が折りたたみ形態にあるとき、後輪134は少なくとも実質的に前輪116に隣接して位置することができる。例えば、たたみ込み可能なフレームアセンブリ110が展開形態にあるとき、後輪134同士は約22インチ~約25インチ、例えば約23.5インチ離間することができる。さらに、たたみ込み可能なフレームアセンブリ110が折りたたみ形態にあるとき、後輪134同士は約10インチ~約12インチ、例えば約11インチ離間することができる。折りたたみ式ベビーカー100の展開形態と折りたたみ形態との間でのそのような全幅の減少は、折りたたみ式ベビーカー100が、例えばコンパクトな形態で収納し運ぶために効果的なコンパクトなサイズを達成するのを可能にすることができる。
【0027】
いくつかの態様において、折りたたみ式ベビーカー100は、展開形態(
図1Eに示すような)で約43インチの高さを有し、折りたたみ形態(
図1Gに示すような)で約29インチの高さを有することができる。加えて、折りたたみ式ベビーカー100は、展開形態(
図1Eに示すような)で約39インチの長さ(例えば前後距離)を有し、折りたたみ形態(
図1Gに示すような)で約16インチの長さを有することができる。さらに、折りたたみ式ベビーカー100は、展開形態(
図1Hに示すような)で約25インチの幅(例えば両辺距離)を有し、折りたたみ形態(
図1Jに示すような)で約17インチの幅を有することができる。折りたたみ式ベビーカー100の他の形態および寸法は本開示の範囲内である。
【0028】
少なくともいくつかの現在入手可能なベビーカーは、例えば後輪の互いに対する位置の固定を支援するために、一対の車輪の間、例えば一対の後輪の間にクロスバーを含む。本開示の折りたたみ式ベビーカー100は、後車軸132または後輪134の間に延在するクロスバーまたは構造を含まない。代わりに、折りたたみ式ベビーカー100は、
図1Bに示すように角度付きジョイントアセンブリ122の間に延在し、かつ、折りたたみ式ベビーカー100に構造的支持および安定性を提供することができ、かつ、折りたたみ式ベビーカー100に関連する他の利点を可能にする、ハブクロスバー113を含むことができる。例えば、ハブクロスバー113は、ストラットアセンブリ120、例えば第一のストラットアセンブリ120aおよび第二のストラットアセンブリ120bが互いから独立して動き、枢動するのを可能にすることができる。以下さらに説明するように、縦方向平面Lに向かうそのような独立した動きおよび枢動は、折りたたみ式ベビーカー100が、所望のコンパクトな形態を形成し(例えば、後輪134が互いにより近づくことができる)、滑らかかつ安定な操舵および移動を達成する(例えば、サスペンションシステム125のおかげで)のを可能にすることができる。ハブクロスバー113はまた、展開形態を維持しながら、ストラットアセンブリ120が互いに向かって(例えば、縦方向平面Lに向かって)枢動するのを防ぐことができる。
【0029】
図1K~1Pは、折りたたみ式ベビーカー100の角度付きジョイントアセンブリ122の態様を示し、
図1L~1Pでは、角度付きジョイントアセンブリ122の少なくとも一部が隠れている。角度付きジョイントアセンブリ122は、それぞれのストラットアセンブリ120が少なくともボトムフレーム114とのアライメント(一定範囲のアライメントを含む)を維持することを可能にし、それによって、折りたたみ式ベビーカー100が滑らかかつ安定な操舵および移動を達成することを、可能にすることができる。
図1K~1Qに示すように、角度付きジョイントアセンブリ122は、ボトムフレーム114から延在する、例えばフレームクロスバー109から延在するハブブラケット142を含むことができる。ハブブラケット142は、
図1Mに示すように、間に配置されるハブ軸149を含むハブブッシング146を提供するように離間した一対の平行な延長部144を含むことができる。ストラットアセンブリ120の第一の支持端131は、ハブブッシング146に連結されることができ、かつ、
図1Kおよび1Lに示すように平行な延長部144の間に配置されることができ、それにより、ストラットアセンブリ120がハブ軸149に沿って枢動し、ハブブラケット142とのアライメントを維持することが可能になる。例えば、ハブブッシング146がハブブラケット142に連結されているとき、ハブ軸149は、角度付きジョイントアセンブリ122の回転軸135と同一線上にあり、したがって、たたみ込み可能なフレームアセンブリ110が折りたたみ形態へと移行するとき、ハブ軸は、ストラットアセンブリ120が折りたたみ式ベビーカー100の縦方向平面Lに向かって枢動することを可能にする。
【0030】
図1Nおよび1Pに示すように、例えばストラットアセンブリ120がボトムフレーム114に対して位置を維持し、かつ/または、一定範囲の位置を達成することを可能にするために、ピボットボルトアセンブリ150がハブ軸149に沿って延在し安定な回転軸を提供することができる。よって、ストラットアセンブリ120に連結された後輪134は、ボトムフレーム114および/または縦方向平面に対し所望のアライメントおよび/または一定範囲のアライメントで維持されることができる。例えば、ハブ軸149および回転軸を含む、少なくとも角度付きジョイントアセンブリ122の角度付けにより、折りたたみ式ベビーカー100が
図1Bに示すような展開位置にあるとき、後輪134は互いに対して平行に並ぶことができる。加えて、折りたたみ式ベビーカーが
図1Jに示すような折りたたみ形態にあるとき、後輪134は互いに対して角度付けされることができる。
【0031】
上述したように、第一および第二の角度付きジョイントアセンブリ122a、122bの回転軸135は非平行であり互いに同軸ではなく、折りたたみ形態に移行するときにストラットアセンブリが折りたたみ式ベビーカー100の縦方向平面Lに向かって枢動することを可能にする。このような内向きの枢動がコンパクトな折りたたみ形態を可能にする。よって、角度付きジョイントアセンブリ122は、折りたたみ式ベビーカー100のコンパクトな折りたたみ形態を達成するのを支援することができ、かつ、折りたたみ式ベビーカーの効率的かつ効果的な操舵および移動を達成するのを支援することができる(例えば、折りたたみ式ベビーカー100が展開形態にあるとき、後輪134を互いに対して平行に維持する)。
【0032】
図1Aに示すように、折りたたみ式ベビーカー100は、たたみ込み可能なフレームアセンブリ110の一部であることができ、かつ/または、それと一体化されることができる、サスペンションアセンブリ125を含むことができる。
図1Aに示すように、サスペンションアセンブリ125は、トップフレーム112とストラットアセンブリ120との間に延在することができる。例えば、折りたたみ式ベビーカー100を折りたたみ形態と展開形態との間で移行させるとき、サスペンションアセンブリ125は、トップフレーム112およびストラットアセンブリ120それぞれに対して枢動し、サスペンションアセンブリ125が縦方向平面Lに向かうおよびそれから離れる方向に枢動するのを可能にすることができる。
【0033】
例えば、サスペンションアセンブリ125は、2つのボールジョイント157の間に延在するショックアブソーバ155を含むことができる。
図1Aに示すように、第一のボールジョイント157aはショックアブソーバ155をトップフレーム112に連結することができ、第二のボールジョイント157bはショックアブソーバ155をストラットアセンブリ120に連結することができる。
図1Bに示すように、折りたたみ式ベビーカー100は、トップフレーム112と第一ストラットアセンブリ120aとの間に延在する第一サスペンションアセンブリ125aと、トップフレーム112と第二のストラットアセンブリ120bとの間に延在する第二のサスペンションアセンブリ125bとを含むことができる。サスペンションアセンブリ125の開示を第一および第二のサスペンションアセンブリ125a、125bに当てはめることができるよう、第一のサスペンションアセンブリ125aは第二のサスペンションアセンブリ125bと同じまたは実質的に同じであることができる。ショックアブソーバ155をトップフレーム112およびストラットアセンブリ120に連結するボールジョイント157は、ショックアブソーバ155の三次元運動を可能にすることができ、したがって、
図1H~1Jに示すように、ストラットアセンブリ120およびサスペンションアセンブリ125が折りたたみ式ベビーカー100の縦方向平面Lに向かって枢動するのを可能にすることができる。よって、サスペンションアセンブリ125は、後輪134がでこぼこな表面を通過した結果としての衝撃を吸収するなど、衝撃吸収を提供することができ(ショックアブソーバ155を介して)、ストラットアセンブリ120およびサスペンションアセンブリ125が折りたたみ式ベビーカー100の縦方向平面Lに向かって内向きの枢動して、コンパクトな折りたたみ形態を形成するのを支援するのを可能にすることができる。
【0034】
第一および第二のサスペンションアセンブリ125a、125bはさらに、第一および第二のストラットアセンブリ125a、125bがそれぞれ独立して動くのを可能にすることができる。例えば、第一のストラットアセンブリ125aに関連する後輪134の動きは、でこぼこした表面上を移動することがあり、それにより、第一のサスペンションアセンブリ125aの関連する第一のショックアブソーバ155aを作動させ(例えば圧縮させ)、そのような移動によって引き起こされる第一のストラットアセンブリ120aの少なくともいくらかの動きを吸収させる。加えて、例えば、第二のストラットアセンブリ120bに関連する後輪134が平坦な表面上を移動するならば、第一のストラットアセンブリ120aが(例えば、トップフレーム112に対して)動かされ得、関連するショックアブソーバ155が作動させられ得るにもかかわらず、第二のストラットアセンブリ120bは(例えば、トップフレーム112に対して)動かない可能性があり、したがって、関連する第二のショックアブソーバ155が作動しない可能性がある。よって、第一のストラットアセンブリ120aの動きおよび衝撃吸収は第二のストラットアセンブリ120bの動きおよび衝撃吸収から独立し、それにより、折りたたみ式ベビーカー100の安定かつ滑らかな操舵および移動を提供することができる。
【0035】
図1Rは、たたみ込み可能なフレームアセンブリに連結された生地シート部分190の態様を示す。生地シート部分190は、折りたたみ式ベビーカーの乗り手(例えば子供)に座席および支持を提供することができる。生地シート部分190は、折りたたみ式ベビーカーが折りたたみ形態および展開形態を形成するのを可能にするために柔軟であることができる。様々な機能を有する他の特徴、例えば収納式の日よけ192を、たたみ込み可能なフレームアセンブリに連結することもできる。折りたたみ式ベビーカー100に関連する他の特徴および機能は本開示の範囲内である。
【0036】
上記詳細な説明および添付の特許請求の範囲においては、要素または特徴の連結的なリストの後に「の少なくとも1つ」および「の1つまたは複数」などの語句が続くことがある。また、語句「および/または」が2つ以上の要素または特徴のリストの中に見られることがある。それが使用される文脈と暗示的または明示的に矛盾しない限り、そのような語句は、リストされた要素または特徴のいずれかを個々に意味する、または記載された要素または特徴のいずれかを他の記載された要素または特徴のいずれかと組み合わせて意味することを意図したものである。例えば、語句「AおよびBの少なくとも1つ」、「AおよびBの1つまたは複数」および「Aおよび/またはB」は、それぞれ、「Aのみ、BのみまたはAとBをいっしょに」を意味することを意図したものである。3つ以上の項目を含むリストの場合にも同様な解釈が意図される。例えば、語句「A、BまたはCの少なくとも1つ」、「A、BまたはCの1つまたは複数」および「A、Bおよび/またはC」は、それぞれ、「Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBをいっしょに、AとCをいっしょに、BとCをいっしょに、またはAとBとCをいっしょに」を意味することを意図したものである。上記および添付の特許請求の範囲における語句「~に基づいて」の使用は、「少なくとも一部に~に基づいて」を意味することを意図したものであり、記載されない特徴または要素もまた許容される。
【0037】
前記詳細な説明に記載された実施形態は、本明細書に記載される主題と合致するすべての実施形態を表すわけではない。逆に、それらは単に、記載された主題に関連する局面と合致するいくつかの例である。いくつかの変形が本明細書中で詳細に説明されたが、他の変更または追加が可能である。特に、本明細書に記載されたものに加えて、さらなる特徴および/または変形を提供することができる。例えば、上記実施形態は、開示された特徴の様々な組み合わせおよび部分的組み合わせ、および/または本明細書中で開示されたものに対するさらなる1つまたは複数の特徴の組み合わせおよび部分的組み合わせに関することができる。加えて、添付の図面に示される、および/または本明細書に記載される論理の流れは、望ましい結果を達成するために、必ずしも、示された特定の順序、すなわち順番を必要としない。添付の特許請求の範囲は他の実施形態または態様を含み得る。
【国際調査報告】