IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッドの特許一覧

特表2023-513061移動通信ネットワークのメディア処理及び送信に対する遅延を割り当てるための装置及び方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-30
(54)【発明の名称】移動通信ネットワークのメディア処理及び送信に対する遅延を割り当てるための装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/24 20090101AFI20230323BHJP
   H04L 65/1059 20220101ALI20230323BHJP
   H04L 65/1016 20220101ALI20230323BHJP
【FI】
H04W28/24
H04L65/1059
H04L65/1016
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022546524
(86)(22)【出願日】2021-01-26
(85)【翻訳文提出日】2022-07-29
(86)【国際出願番号】 KR2021001009
(87)【国際公開番号】W WO2021153968
(87)【国際公開日】2021-08-05
(31)【優先権主張番号】10-2020-0010761
(32)【優先日】2020-01-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】ハクジュ・イ
(72)【発明者】
【氏名】キュンフン・ジュン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
(57)【要約】
移動通信ネットワークのメディア処理及び送信に対する遅延を割り当てるための装置及び方法を提供すること。本開示は4Gシステム以後より高いデータ送信率をサポートするための5G通信システムをIoT技術とコンバージェンスする通信技法及びそのシステムに関する。本開示晴は5G通信技術及びIoT関連技術に基づいて知能型サービス(例えば、スマートホーム、スマートビルディング、スマートシティ、スマートカー又はコネクテッドカー、ヘルスケア、デジタル教育、スマート小売り、保安及び安全サービスなど)に適用されることができる。本開示は、スマート保安媒体の間にバンドルが送信された後のバンドルの状態を設定するための方法及び装置を記述する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1端末の動作方法であって、
前記第1端末に係る第1遅延が必要であるかどうかを判断する段階と、
前記第1遅延が必要な場合、第1遅延情報を含む遅延メッセージを第2端末で送信する段階と、
前記遅延メッセージに対する応答で、前記第2端末から一つ以上のノード情報が含まれた割り当てメッセージを受信する段階と、
前記割り当てメッセージに含まれた前記一つ以上のノード情報のうちの前記第1端末の情報が含まれているかどうかを判断する段階と、及び
前記一つ以上のノード情報のうちの前記第1端末の情報が含まれている場合、前記第1遅延を割り当てる段階と、を含むことを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記遅延メッセージ及び前記割り当てメッセージはRTCP(Real-time Transport Protocol Control Protocol)メッセージであり、
前記RTCPメッセージは方向情報、割り当て情報及び割り当てられる一つ以上のノード情報のうちの少なくとも一つを含み、
前記遅延メッセージ及び前記割り当てメッセージは前記方向情報、割り当て情報及び割り当てられる一つ以上のノード情報のうちの少なくとも一つによって決定されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ネットワークノードの遅延をリクエストする方法であって、
第1端末から第1遅延をリクエストする遅延メッセージを受信する段階と、
前記ネットワークノードに係る第2遅延が必要であるかどうかを判断する段階と、
前記第2遅延が必要な場合、第2遅延情報を前記遅延メッセージに追加する段階と、及び
第2端末で、前記第2遅延情報が追加された遅延メッセージを送信する段階と、を含むことを特徴とする、方法。
【請求項4】
前記遅延メッセージはRTCP(Real-time Transport Protocol Control Protocol)メッセージであり、
前記RTCPメッセージは方向情報、割り当て情報及び割り当てられる一つ以上のノード情報のうちの少なくとも一つを含み、
前記遅延メッセージは前記方向情報、割り当て情報及び割り当てられる一つ以上のノード情報のうちの少なくとも一つによって決定されることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
第2端末の動作方法であって、
一つ以上のノードの遅延情報を含む遅延メッセージを受信する段階と、
前記一つ以上のノードの遅延を割り当て可能であるかどうかを判断する段階と、
前記一つ以上のノードの遅延を割り当て可能な場合、割り当て可能なノードに遅延を割り当てる段階と、及び
前記割り当て可能なノードに対する情報を含む割り当てメッセージを前記一つ以上のノードに送信する段階と、を含むことを特徴とする、方法。
【請求項6】
前記遅延メッセージ及び前記割り当てメッセージはRTCP(Real-time Transport Protocol Control Protocol)メッセージであり、
前記RTCPメッセージは方向情報、割り当て情報及び割り当てられる一つ以上のノード情報のうちの少なくとも一つを含み、
前記遅延メッセージ及び前記割り当てメッセージは前記方向情報、割り当て情報及び割り当てられる一つ以上のノード情報のうちの少なくとも一つによって決定されることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
ネットワークノードの遅延を割り当てる方法であって、
第2端末から、一つ以上のノード情報が含まれた割り当てメッセージを受信する段階と、
前記割り当てメッセージに含まれた前記一つ以上のノード情報のうちの前記ネットワークノードの情報が含まれているかどうかを判断する段階と、
前記一つ以上のノード情報のうちの前記ネットワークノードの情報が含まれている場合、前記ネットワークノードに係る第2遅延を適用する段階と、
前記第2遅延適用以後、前記割り当てメッセージに第2遅延情報を削除する段階と、及び
前記第2遅延情報が削除された遅延メッセージを送信する段階と、を含むことを特徴とする、方法。
【請求項8】
前記割り当てメッセージはRTCP(Real-time Transport Protocol Control Protocol)メッセージであり、
前記RTCPメッセージは方向情報、割り当て情報及び割り当てられる一つ以上のノード情報のうちの少なくとも一つを含み、
前記割り当てメッセージは前記方向情報、割り当て情報及び割り当てられる一つ以上のノード情報のうちの少なくとも一つによって決定されることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
第1端末であって、
少なくとも一つの信号を送受信できる送受信部と、及び
前記送受信部と結合された制御部と、を含み、
前記制御部は、
前記第1端末に係る第1遅延が必要であるかどうかを判断し、
前記第1遅延が必要な場合、第1遅延情報を含む遅延メッセージを第2端末で送信し、
前記遅延メッセージに対する応答で、前記第2端末から一つ以上のノード情報が含まれた割り当てメッセージを受信し、
前記割り当てメッセージに含まれた前記一つ以上のノード情報のうちの前記第1端末の情報が含まれているかどうかを判断し、そして
前記一つ以上のノード情報のうちの前記第1端末の情報が含まれている場合、前記第1遅延を割り当てるように構成されることを特徴とする、第1端末。
【請求項10】
前記遅延メッセージ及び前記割り当てメッセージはRTCP(Real-time Transport Protocol Control Protocol)メッセージであり、
前記RTCPメッセージは方向情報、割り当て情報及び割り当てられる一つ以上のノード情報のうちの少なくとも一つを含み、
前記遅延メッセージ及び前記割り当てメッセージは前記方向情報、割り当て情報及び割り当てられる一つ以上のノード情報のうちの少なくとも一つによって決定されることを特徴とする、請求項9に記載の第1端末。
【請求項11】
遅延をリクエストするネットワークノードであって、
少なくとも一つの信号を送受信できる送受信部と、及び
前記送受信部と結合された制御部と、を含み、
前記制御部は、
第1端末から第1遅延をリクエストする遅延メッセージを受信し
前記ネットワークノードに係る第2遅延が必要であるかどうかを判断し、
前記第2遅延が必要な場合、第2遅延情報を前記遅延メッセージに追加し、そして
第2端末で、前記第2遅延情報が追加された遅延メッセージを送信するように構成されることを特徴とする、ネットワークノード。
【請求項12】
前記遅延メッセージはRTCP(Real-time Transport Protocol Control Protocol)メッセージであり、
前記RTCPメッセージは方向情報、割り当て情報及び割り当てられる一つ以上のノード情報のうちの少なくとも一つを含み、
前記遅延メッセージは前記方向情報、割り当て情報及び割り当てられる一つ以上のノード情報のうちの少なくとも一つによって決定されることを特徴とする、請求項11に記載のネットワークノード。
【請求項13】
第2端末であって、
少なくとも一つの信号を送受信できる送受信部と、及び
前記送受信部と結合された制御部と、を含み、
前記制御部は、
一つ以上のノードの遅延情報を含む遅延メッセージを受信し、
前記一つ以上のノードの遅延を割り当て可能であるかどうかを判断し、
前記一つ以上のノードの遅延を割り当て可能な場合、割り当て可能なノードに遅延を割り当てて、そして
前記割り当て可能なノードに対する情報を含む割り当てメッセージを前記一つ以上のノードに送信するように構成されることを特徴とする、第2端末。
【請求項14】
前記遅延メッセージ及び前記割り当てメッセージはRTCP(Real-time Transport Protocol Control Protocol)メッセージであり、
前記RTCPメッセージには方向情報、割り当て情報及び割り当てられる一つ以上のノード情報のうちの少なくとも一つを含み、
前記遅延メッセージ及び前記割り当てメッセージは前記方向情報、割り当て情報及び割り当てられる一つ以上のノード情報のうちの少なくとも一つによって決定されることを特徴とする、請求項13に記載の第2端末。
【請求項15】
ネットワークノードであって、
少なくとも一つの信号を送受信できる送受信部と、及び
前記送受信部と結合された制御部と、を含み、
前記制御部は、
第2端末から、一つ以上のノード情報が含まれた割り当てメッセージを受信し、
前記割り当てメッセージに含まれた前記一つ以上のノード情報のうちの前記ネットワークノードの情報が含まれているかどうかを判断し、
前記一つ以上のノード情報のうちの前記ネットワークノードの情報が含まれている場合、前記ネットワークノードに係る第2遅延を適用し、
前記第2遅延適用以後、前記割り当てメッセージに第2遅延情報を削除し、そして
前記第2遅延情報が削除された遅延メッセージを送信するように構成されることを特徴とする、ネットワークノード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、移動通信ネットワークのメディア処理に関し、より詳しくは、移動通信ネットワークのメディア処理及び送信する遅延を割り当てるための装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
4G通信システム商用化以後の増加趨勢にある無線データトラフィック需要を満たすために、改善された5G通信システム又はpre-5G通信システムを開発するための努力が行われている。このような理由で、5G通信システム又はpre-5G通信システムは4Gネットワーク以後(Beyond 4G Network)通信システム又はLTEシステム以後(Post LTE)システムと呼ばれている。高いデータ送信率を達成するために、5G通信システムは超高周波(mmWave)帯域(例えば、60ギガ(60GHz)帯域のような)での具現が考慮されている。超高周波の帯域での伝播の経路損失緩和及び伝達距離を増加させるために、5G通信システムではビームフォーミング(beamforming)、massive MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)、FD-MIMO(Full Dimensional MIMO)、アレイアンテナ(array antenna)、アナログビームフォーミング(analog beam-forming)、及び大規模アンテナ(large scale antenna)技術が論議されている。さらに、システムのネットワーク改善のために、5G通信システムでは進化された小型セル、改善された小型セル(advanced small cell)、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network:cloud RAN)、超高密度ネットワーク(ultra-dense network)、D2D通信(Device-to-Device communication)、無線バックホール(wireless backhaul)、移動ネットワーク(moving network)、協力通信(cooperative communication)、CoMP(Coordinated Multi-Points)、及び受信干渉除去(interference cancellation)などの技術開発が行われている。その他にも、5Gシステムでは進歩されたコーディング変調(Advanced Coding Modulation、ACM)方式であるFQAM(Hybrid FSK and QAM Modulation)及びSWSC(Sliding Window Superposition Coding)と、進歩された接続技術であるFBMC(Filter Bank Multi Carrier)、NOMA(non orthogonal multiple access)、及びSCMA(sparse code multiple access)などが開発されている。
【0003】
一方、インターネットは人間が情報を生成し消費する人間中心の接続網から、事物などの分散された構成要素の間で情報を交換して処理するIOT(Internet of Things、モノのインターネット)網へ進化しつつある。クラウドサーバーなどとの接続を通じたビッグデータ(Big data)処理技術などがIoT技術に結合されたIoE(Internet of Everything)技術も台頭している。IoTを具現するためには、センシング技術、有無線通信及びネットワークインフラ、サービスインタフェース技術、セキュリティ技術のような技術要素が要求され、近年には物事の間の接続のためのセンサネットワーク(sensor network)、M2M(Machine to Machine)、MTC(Machine Type Communication)などの技術が研究されている。IoT環境では接続された事物の間に生成されるデータを収集、分析して人間の生活に新しい価値を創出する知能型IT(Internet Technology)サービスが提供されることができる。IoTは既存のIT(information technology)技術と多様な産業の間のコンバージェンス及び複合を介してスマートホーム、スマートビルディング、スマートシティ、スマートカー又はコネクテッドカー、スマートグリド、ヘルスケア、スマート家電、先端医療サービスなどの分野に適用されることができる。
【0004】
これによって、5G通信システムをIoT網に適用するための多様な試みが行われている。例えば、センサネットワーク(sensor network)、M2M(Machine to Machine)、MTC(Machine Type Communication)などの5G通信技術がビームフォーミング、MIMO、及びアレイアンテナなどの技法によって具現されることができる。前述のビッグデータ処理技術としてクラウド無線アクセスネットワーク(cloud RAN)が応用されることも5G技術とIoT技術のコンバージェンスの例と見なされることができる。
【0005】
上述した情報は本開示の理解を助けるための背景情報にだけ提供される。上述したことのうちのいずれが本開示に係って先行技術として適用されることができるかに対してはどんな決定も下ろされなかったしどんな主張も成り立たなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示の態様は上述された問題及び/又は欠点を解決して後述する利点を提供するためのことである。
【0007】
移動通信ネットワークは、制限された周波数リソースとネットワークインフラを最大限に活用するために各端末の送受信に係る多様なパラメーターをチャンネル状況によって調節して最大限の品質と容量を達成するようになる。このようなパラメーターにはビットレート、電力、周波数などがあり、特にビットレートが調節される場合、チャンネルコーディング(Channel Coding)レート、モジュレーション(Modulation)方式などのパラメーターも共に連動されて変更されることができる。
【0008】
このような要求に符合する技術であるDBI Signaling技術は、チャンネル状態の変化により送信方式の変化が要求される状況でビットレートの調整ではなく送信時間の調節を介して目標ビットレートを維持する網の操作技法の一つである。しかし、DBIは無線区間の不足、残余Delayに対応する基本的な方法を提供するが、次のような問題点を有している。
【0009】
(1)UplinkとDownlinkが同じな周波数帯域を分配して用いるTime Division Duplex(TDD)方式のネットワーク操作ではUplinkとDownlinkのチャンネル状態の類似な可能性が高いがUplinkとDownlinkが異なる周波数帯域を用いるFrequency Division Duplex(FDD)方式のネットワーク操作ではUplinkとDownlinkのチャンネル状態が異なることができる。図8及び図10に示されたようにDelay信号メッセージフォーマットではスペア又は不足Delayの方向性を表示することができないため、両方向に同じDelay増減を適用するようになって無線リソースを効率的に操作することに限界がある。
【0010】
また、図8のDelayBudgetReportメッセージはUEとgNB間の区間にだけ定義され、図10のメッセージに表示されたクエリー/割り当てDelayも5GC、IMSなど送信経路の中間に位置したネットワークノードで確認することができないため、全体的なDelay調節に活用することができない。特に、図5に示されたMEC(Mobile Edge Computing)ではメディアの品質を改善するか多数の映像をStitchingして360映像で造る付加機能を行うことができるが、Delayの残余/不足情報をMECが把握してDelay一部を活用することができる場合、効率的な網の操作とサービス品質を達成することができるだろう。現在、無線区間にだけ活用可能なDelay増加/減少機能を有線区間を含むEnd-to-end送信経路にいずれも適用するように確張する必要がある。
【0011】
本開示の追加的な態様は次の説明で部分的に説明され、部分的には説明から明白であるか提示された実施例の実行によって学習されることができる。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記のような問題点を解決するための本発明は、第1端末の動作方法であって、前記第1端末に係る第1遅延が必要であるかどうかを判断する段階と、前記第1遅延が必要な場合、前記第1遅延情報を含む遅延メッセージを第2端末で送信する段階と、前記遅延メッセージに対する応答で、前記第2端末から一つ以上のノード情報が含まれた割り当てメッセージを受信する段階と、前記割り当てメッセージに含まれた前記一つ以上のノード情報のうちの前記第1端末の情報が含まれているかどうかを判断する段階と、及び前記第1端末の情報が含まれている場合、前記第1遅延を割り当てる段階と、を含むことを特徴とする。
【0013】
一部の例では、前記遅延メッセージ及び前記割り当てメッセージはRTCP(Real-time Transport Protocol Control Protocol)メッセージであることを特徴とする。
【0014】
一部の例では、前記RTCPメッセージには方向情報、割り当て情報及び割り当てられる一つ以上のノード情報のうちの少なくとも一つを含み、前記遅延メッセージ及び前記割り当てメッセージは前記方向情報、割り当て情報及び割り当てられる一つ以上のノード情報のうちの少なくとも一つによって決定されることを特徴とする。
【0015】
本発明の他の例ではネットワークノードの遅延をリクエストする方法であって、第1端末から第1遅延をリクエストする遅延メッセージを受信する段階と、前記ネットワークノードに係る第2遅延が必要であるかどうかを判断する段階と、前記第2遅延が必要な場合、前記第2遅延情報を前記遅延メッセージに追加する段階と、及び第2端末で、前記第2遅延情報が追加された遅延メッセージを送信する段階と、を含むことを特徴とする。
【0016】
本発明でのまた他の例では、第2端末の動作方法であって、一つ以上のノードの遅延情報を含む遅延メッセージを受信する段階と、前記一つ以上のノードの遅延を割り当て可能であるかどうかを判断する段階と、前記一つ以上のノードの遅延を割り当て可能な場合、割り当て可能なノードに遅延を割り当てる段階と、及び前記割り当て可能なノードに対する情報を含む割り当てメッセージを前記一つ以上のノードに送信する段階と、を含むことを特徴とする。
【0017】
本発明でのまた他の例では、ネットワークノードの遅延を割り当てる方法であって、第2端末から、一つ以上のノード情報が含まれた割り当てメッセージを受信する段階と、前記割り当てメッセージに含まれた前記一つ以上のノード情報のうちの前記ネットワークノードの情報が含まれているかどうかを判断する段階と、前記ネットワークノードの情報が含まれている場合、前記ネットワークノードに係る第2遅延を適用する段階と、前記第2遅延適用以後、前記割り当てメッセージに第2遅延情報を削除する段階と、及び前記第2遅延情報が削除された遅延メッセージを送信する段階と、を含むことを特徴とする。
【0018】
本発明でのまた他の例では、第1端末であって、少なくとも一つの信号を送受信できる送受信部と、及び前記送受信部と結合された制御部と、を含み、前記制御部は、前記第1端末に係る第1遅延が必要であるかどうかを判断し、前記第1遅延が必要な場合、前記第1遅延情報を含む遅延メッセージを第2端末で送信し、前記遅延メッセージに対する応答で、前記第2端末から一つ以上のノード情報が含まれた割り当てメッセージを受信し、前記割り当てメッセージに含まれた前記一つ以上のノード情報のうちの前記第1端末の情報が含まれているかどうかを判断し、そして前記第1端末の情報が含まれている場合、前記第1遅延を割り当てるように構成されることを特徴とする。
【0019】
本発明でのまた他の例では、遅延をリクエストするネットワークノードであって、少なくとも一つの信号を送受信できる送受信部と、及び前記送水花嫁と結合された制御部を含み、前記制御部は、第1端末から第1遅延をリクエストする遅延メッセージを受信し、前記ネットワークノードに係る第2遅延が必要であるかどうかを判断し、前記第2遅延が必要な場合、前記第2遅延情報を前記遅延メッセージに追加し、そして第2端末で、前記第2遅延情報が追加された遅延メッセージを送信するように構成されることを特徴とする。
【0020】
本発明でのまた他の例では、第2端末であって、少なくとも一つの信号を送受信できる送受信部と、及び前記送受信部と結合された制御部と、を含み、前記制御部は、一つ以上のノードの遅延情報を含む遅延メッセージを受信し、前記一つ以上のノードの遅延を割り当て可能であるかどうかを判断し、前記一つ以上のノードの遅延を割り当て可能な場合、割り当て可能なノードに遅延を割り当てて、そして前記割り当て可能なノードに対する情報を含む割り当てメッセージを前記一つ以上のノードに送信するように構成されることを特徴とする。
【0021】
本発明でのまた他の例では、遅延を割り当てるネットワークノードであって、少なくとも一つの信号を送受信できる送受信部と、及び前記送受信部と結合された制御部と、を含み、前記制御部は、第2端末から、一つ以上のノード情報が含まれた割り当てメッセージを受信し、前記割り当てメッセージに含まれた前記一つ以上のノード情報のうちの前記ネットワークノードの情報が含まれているかどうかを判断し、前記ネットワークノードの情報が含まれている場合、前記ネットワークノードに係る第2遅延を適用し、前記第2遅延適用以後、前記割り当てメッセージに第2遅延情報を削除し、そして前記第2遅延情報が削除された遅延メッセージを送信するように構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明は、移動通信ネットワークで送信状況の変化を圧縮、送信時間の調節を介して対応するために導入された従来技術の技術的問題点を解決するための装置及び方法に関する。
【0023】
具体的に、UEとgNB区間のDelayだけ調整することができる従来技術と異なり、本発明では送信経路中間のネットワークノードも必要なDelayの量をリクエストすることができるため、効率的なDelayの活用が可能である。Delayリクエスト手順を端末だけが開始することができるように、Delayの割り当てを全体Delay現況を把握することができるメッセージ受信端末に一元化してメッセージ送信UEとネットワークノードのリクエストが衝突しない特徴がある。
【0024】
また、本発明で提案したDelay RTCPメッセージフォーマットではリクエスト又は割り当てられるDelayの方向性を表示することができるため、両方向に同じDelay増減を適用しなければならない従来技術より無線リソースを効率的に操作することができる。
【0025】
本開示の他の態様、利点、及び顕著な特徴は、以下の詳細な説明から当業者には明らかとなり、これは、添付の図面と併せて、本開示の様々な実施例を開示する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】デジタル移動通信ネットワークであるGlobal System for Mobile Comunications(GSM)のネットワーク構造を示す図面である。
図2】GSMのUplink(MS→BTS方向)で音声コデックと各送信区間が消耗する時間(Delay)を分割した構造を示す図面である。
図3】音声圧縮機(Encoder)と各区間が消耗する代表的なDelay値を示す図面である。
図4】パケット交換(Packet-Switched)方式のネットワークでは圧縮されたメディアフレームにRTP/UDP/IPヘッダー構造に対して示す図面である。
図5】端末(User Equipment、UE)、基地局(gNB)、User Plane Function(UPF)、Data Network(DN)から構成された5G New Radio(NR)ネットワークの構造を示す図面である。
図6】NR UE(a)とgNB(b)で音声、映像フレームの送信のために用いられるUser Plane(UP)プロトコル構造と制御信号の送信のために用いられるControl Plane(CP)プロトコルの構造を示す図面である。
図7】Delay Budget Information(DBI)Signaling機能の一動作例を示す図面である。
図8】DelayBudgetReportメッセージフォーマットでDelayを示す図面である。
図9】DBI Signalingの他の動作例を示す図面である。
図10】16ビットからなるDelayフィールドを示す図面である。
図11】DBI Signaling機能のまた他の動作例を示す図面である。
図12】RTPプロトコルヘッダーのTimestamp情報を図面である。
図13】本発明で提案したDelay RTCPメッセージを示す図面である。
図14】Delay RTCPメッセージを構成して送信するUEの動作を示す図面である。
図15】送信経路のネットワークノードを経由して受信したDelay RTCPメッセージを処理して返信するUEの動作を示す図面である。
図16】2つのUE間の送信経路に位置したネットワークノードがDelay RTCPメッセージを処理する手順を示す図面である。
図17】このような手順に基づいてUE-1とUE-2、そして中間のネットワークノードがDelayをリクエスト、配分する手順の一例を示す図面である。
図18】このような手順に基づいてUE-1とUE-2、そして中間のネットワークノードがDelayをリクエスト、配分する手順の他の一例を示す図面である。
図19】このような手順に基づいてUE-1とUE-2、そして中間のネットワークノードがDelayをリクエスト、配分する手順のまた他の一例を示す図面である。
図20】本発明に一実施例を示す図面である。
図21】本発明に他の実施例を示す図面である。
図22】本発明にまた他の実施例を示す図面である。
図23】本発明にまた他の実施例を示す図面である。
図24】本発明の一実施例による端末の構造を示す図面である。
図25】本発明の一実施例によるネットワークノードの構造を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
添付された図面を参照する次の説明は、請求範囲及びその均等物によって定義されたような本開示の多様な実施例の包括的な理解を助けるために提供される。ここにはその理解を助けるために多様な特定詳細事項が含まれているが、これはただ例示的なことと見なす。したがって、本技術分野の通常の知識を有する者は本開示内容の範囲及び思想を逸脱せず本開示に記載された多様な実施例の多様な変更及び修正が行われるということを認識するだろう。さらに、公知された機能及び構成に対する説明は明瞭性及び簡潔性のために省略されることができる。
【0028】
以下の説明及び請求範囲で用いられる用語及び単語は文献的な意味に限定されず、本開示の明確で一貫的な理解ができるよう用いられる用語であれば良い。したがって、本開示の様々な実施形態の次の説明は、ただ例示の目的で提供されて添付された請求範囲及びその均等物によって定義されるような本開示を限定するためのことではないことは当業者には明らかであろう。
【0029】
単数形の「a」、「an」、および「the」は、 文脈上に明白に異なるように指示しない限り複数の指示対象を含むことで理解されることができる。したがって、例えば、「構成要素表面」に対する言及はそのような表面のうちの一つ以上に対する言及を含む。
【0030】
実施例を説明するに当り本開示が属する技術分野によく知られており、本開示と直接的に関連がない技術内容に対しては説明を省略する。これは不必要な説明を省略することによって本開示の要旨を明瞭にしてより明確に伝達するためことである。
【0031】
同様の理由で添付図面において一部構成要素は誇張されたり省略されたり概略的に図示された。また、各構成要素のサイズは実際サイズを全的に反映することではない。各図面で同一又は対応する構成要素には同一な参照番号を付した。
【0032】
本開示の利点及び特徴、及びそれらを達成する方法は添付される図面と共に詳細に後述されている実施例を参考すれば明確になるだろう。しかし、本開示は以下で開示される実施例に限定されるのではなく互いに異なる多様な形態で具現されることができ、ただ本実施例は本開示を完全にし、本開示が属する技術分野で通常の知識を有する者に開示の範囲を完全に知らせるために提供されることであり、本開示は請求項の範囲によって定義されるだけである。明細書全体にかけて同一参照番号は同一構成要素を称する。
【0033】
このとき、処理フローチャートの各ブロックとフローチャートの図面の組み合せは、コンピュータープログラムインストラクションによって行われることができることを理解することができるだろう。これらコンピュータープログラムインストラクションは汎用コンピューター、特殊用コンピューター又はその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサに搭載されることができるので、コンピューター又はその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサを介して行われるそのインストラクションが、フローチャートブロックで説明された機能を行う手段を生成するようになる。これらコンピュータープログラムインストラクションは、特定方式で機能を具現するためにコンピューター又はその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備を志向することができるコンピューター利用可能、又はコンピューター可読メモリーに記憶されることも可能であるので、そのコンピューター利用可能又はコンピューター可読メモリーに記憶されたインストラクションはフローチャートブロックで説明された機能を行うインストラクション手段を内包する製造品目を生産することも可能である。コンピュータープログラムインストラクションはコンピューター又はその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備上に搭載されることも可能であるので、コンピューター又はその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備上で一連の動作段階が行われ、コンピューターで実行されるプロセスを生成してコンピューター又はその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備を行うインストラクションはフローチャートブロックで説明された機能を行うための段階を提供することも可能である。
【0034】
また、各ブロックは、特定された論理的機能を行うための1つ以上の実行可能なインストラクションを含むモジュール、セグメント又はコードの一部を示すことができる。また、幾つか代替実行例ではブロックで言及された機能が順序を外れて発生することも可能であることを注目しなければならない。例えば、接して示されている2つのブロックは、実は実質的に同時に行われることも可能で、又はそのブロックが時々該当する機能によって逆順に行われることも可能である。
【0035】
このとき、本実施形態に用いられる‘~部’という用語は、ソフトウェア又はFPGA(Field Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)のようなハードウェア構成要素を意味し、‘~部’はどんな役目を行う。しかし、‘~部’は、ソフトウェア又はハードウェアに限定される意味ではない。‘~部’はアドレシングすることができる記憶媒体にあるように構成されることもでき、1つ又はその以上のプロセッサを再生させるように構成されることもできる。したがって、一例として‘~部’はソフトウェア構成要素、客体志向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素及びタスク構成要素のような構成要素と、プロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーティン、プログラムコードのセグメント、ドライバー、ファームウエア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ、及び変数を含む。構成要素と‘~部’のうちで提供される機能はより小さい数の構成要素及び‘~部’に結合されたり追加的な構成要素と‘~部’でさらに分離されることができる。だけでなく、構成要素及び‘~部’はデバイス又は保安マルチメディアカード内の1つ又はその以上のCPUを再生させるように具現されることもできる。
【0036】
図1は、デジタル移動通信ネットワークであるGlobal System for Mobile Comunications(GSM)のネットワーク構造を示されている。従来には図1に示されたように、端末(Mobile Station、MS、100)と直接疏通する基地局であるBase Transceiver Station(BTS、110)、多数のBTSを制御するBase Station Controller(BSC、120)がビットレート、電力、周波数などがあり、特にビットレートが調節される場合、チャンネルコーディング(Channel Coding)レート、モジュレーション(Modulation)方式などのパラメーターを調節してMS100を他のBTSで接続させる必要がある場合、BSC120はMS100のハンドオーバー(Handover)を行うことができる。BSC120は移動交換センター(Mobile Switching Center、MSC、130)を介して他の移動通信ネットワーク及び有線電話通話網(Public Switched Telephone Network、PSTN、140)に接続されることができる。
【0037】
GSMとWideband Code Division Multiple Access(W-CDMA)などの2G、3Gサーキット交換方式のネットワークでは音声、映像などメディアの送信経路が通話の前に確立されると、ハンドオーバーをしない限り、通話中間に変更されず、すべてのメディアデータが同じ経路に送信され、メディアの圧縮及び各送信区間で所要される時間も類似に維持される。圧縮されたメディアフレームに送受信端末の送信経路や位置情報が付着されないため、ネットワークで割り当てたEnd-to-end送信経路をそのまま維持しなければならないためである。
【0038】
図2は、GSMのUplinkで音声コデックと各送信区間が消耗する時間(Delay)を分割した構造を示されている。
【0039】
図3は、音声圧縮機と各区間が消耗する代表的なDelay値を示されている。
【0040】
図2及び図3に示されたように、図2ではGSMのUplink(MS→BTS方向)で音声コデックと各送信区間が消耗する時間(Delay)を分割することができ、図3では音声圧縮機(Encoder)と各区間が消耗する代表的なDelay値を示すが(3GPP(登録商標、下記同様) TR 26.975、Figure 14.1、Table 14.3)サーキットネットワークでは通話中の多様な状況に対してこの値が大きく変化せず、図1に示されたMS、BTS、BSC、MSCにはこのようなDelay値を変更する能力がない。
【0041】
図4は、パケット交換(Packet-Switched)方式のネットワークでは圧縮されたメディアフレームにRTP/UDP/IPヘッダー構造に対して示されている。
【0042】
図4に示されたように、4G以後導入したパケット交換(Packet-Switched)方式のネットワークでは圧縮されたメディアフレームにRTP/UDP/IPヘッダーが付着するが、IPヘッダーには送受信端末のIP住所(Source、Destination Address)をいずれも含むため、各メディアパケットの送信区間の同じ必要がない。
【0043】
特に送信条件の変化が少ない有線区間より網負荷や気象、端末の動きなどの急激な変化が多くてその幅が広い無線区間のDelayを基地局がSchedulingを介して調節してメディアの品質や容量を極大化するようになる。例えば、セルの間の界域に位置して送受信状態が劣悪な端末には何度の再送信が可能になるように大きいDelayを割り当てて成功的な送受信をサポートし、基地局隣近の円滑な接続状態の端末には小さいDelayを割り当てる方式でネットワークを操作することができる。このようなDelay調節は当該サービスに要求される最大Delay以下に維持されながら進行されなければならないが、例えば、音声通話の場合、話者の口から相手の耳までの音声信号の電波時間が280ms以内で維持されなければならない。
【0044】
図5は、本開示の一実施例による5G New Radio(NR)ネットワークのネットワークの構造を示されいる。
【0045】
図5を参考すれば、5G New Radio(NR)ネットワークは端末(User Equipment、UE、500)、基地局(gNB、510、520、550)、User Plane Function(UPF、540)、Data Network(DN、560)から構成される。gNB(510、520)はアンテナなどのRF装備を含むRemote Radio Head(RRH、510)とデジタル信号処理を専担するDigital Unit(DU、520)から構成され、Mobile Edge Computing(MEC、530)はgNB520に接続されてメディアの付加的な処理、頻繁に使用されるデータの記憶などを補助することができる。NRネットワークはDNノードを介して他の移動通信ネットワーク及び有線電話通話網(Public Switched Telephone Network、PSTN)140に接続されることができる。
【0046】
図6は、NR UE(a)とgNB(b)から音声、映像フレームの送信のために用いられるUser Pane(UP)プロトコル構造と制御信号の送信のために用いられるControl Plane(CP)プロトコルの構造を示されている。
【0047】
図6を参考すれば、UPプロトコル構造はService Data Adaptation Protocol(SDAP)、Packet Data Convergence Protocol(PDCP)、Radio Link Control(RLC)、Media Access Control(MAC)及びPhysical Layer(PHY)からなり、CPプロトコル構造はRadio Resource Control(RRC)とNon-Access Stratum(NAS)からなる。4G LTEネットワークもNRに初めて導入されたSDAPを除けば類似のプロトコル構造を有している。UEとgNB間の無線区間の送信delay調節はgNBのMACで担当するのに各端末のUplink、Downlinkの送信機会を決定してScheduling Grantを介して各端末の各送信時期と方法をいちいち通報する。MACはUEが次の送受信で使用する周波数帯域の開始点と幅、送受信時間及びModulation、Channel Coding方式を指定して送受信で使用する再送信(Hybrid Adaptive Repeat and Request)の最大回数を介して無線区間のDelayを調節するようになる。
【0048】
しかし、圧縮されたメディアパケットのEnd-to-end送信経路は一般的に2個の無線区間(Air Interface)を含むのに、gNBのMACがdelay調節を専担する場合、別のgNBに接続された相手UEのUplink、Downlinkの無線区間Delayは調節することができない限界がある。このような問題を解決するためにLTE、NR ネットワークにDelay Budget Information(DBI)のSignaling機能が導入されたがEnd-to-end送信区間のDelayを全体的に調節して送信経路の中間に位置したMECなどの各ノードの活用Delayを調節するあるようにサポートするか送受信方向のDelayを独立的に調節して無線リソースを効率的に管理することができない問題点があった。
【0049】
図7は、Delay Budget Information(DBI)Signaling機能の一動作例を示されている(3GPP TS 26.114、Annex V)。
【0050】
図7を参考すれば、端末UE-1(710)で相手端末UE-2(770)方向にR0 kbpsで圧縮されたメディアが送信されることができる(701動作)。UE-1(710)のメディアEncoderで圧縮されたフレームにRTP/UDP/IPヘッダーが順次に付着してモデムに伝達し、有/無線区間を通過してUE-2のメディアDecoderで復元されることができる。UE-1(710)及びUE-2(770)はLTE、NRなどの無線接続ネットワーク((Radio)Access Network、AN-1(720)、AN-2(760))に接続され、AN-1(720)、AN-2(760)はそれぞれパケットコアネットワークに接続されている。NRのパケットコアネットワークは5GC(730、750)であり、LTEのパケットコアネットワークはEnhanced Packet Core(EPC)であっても良い。図5のネットワーク構造でAN-1(720)はgNBに該当し、5GC(730)はUPF、DNを含むことができる。IP Multiumedia Subsystem(IMS、740)は2つのNRネットワークを接続してEnd-to-end送信経路のQoS(Quality of Service)を保証する役目を果たすことができる。
【0051】
UE-1(710)とAN-1(720)間の無線区間のチャンネル状態が悪化し、gNBが許容した最大限の再送信回数まで送信してもAN-1(720)が成功的に受信することができないパケットの割合が増加すると、mUE-1(710)はRRCメッセージを介してAN-1(720)に用いる送信Delayの増加をリクエストすることができる(702動作)。ここにAN-1(720)は現在水準で増加させることができるDelayの量をRRCメッセージを介してUE-1(710)に通報することができる(703動作)。端末UE-1(710)から相手端末UE-2(770)方向に維持されたR0 kbpsで圧縮されたメディアが送信されることができる(704動作)。
【0052】
図8は、DelayBudgetReportメッセージフォーマットでDelayを示されている。
【0053】
図8を参考すれば、図8に示されたDelayBudgetReportメッセージフォーマットでDelayは-1280、-640、-320、-160、-80、-60、-40、-20、0、20、40、60、80、160、320、640、1280msの単位で調整可能である(3GPP 36.331(LTE)、38.331(NR))。UE-1はAN-1が増加させたDelayを活用して再送信回数を増加させてR0 kbpsの送信速度を維持することができるようになる。このようにDBIは送信状況の悪化に対応して伝統的な方法であるビットレートの調節ではない送信Delayの調節を介して対応する技術である。
【0054】
図9は、DBI Signalingの他の動作例を示されている。
【0055】
図9を参考すれば、図9はDBI SignalingはUE-1(910)からUE-2(970)方向にR0 kbpsで圧縮されたメディアが送信されることができる(901動作)。UE-2(970)とAN-2(960)間の無線区間のチャンネル状態が円滑になり、送信に必要なDelayを縮小することができる条件が達成された。AN-2(960)は図8のRRCメッセージを用いてUE-2(970)にスペアDelayの量を伝達することができ、ここにUE-2(970)はUE-1が(910)用いることができる追加Delayの量を4 byteのDelayメッセージを利用してUE-1(910)に送信することができる(902動作)。前記DelayメッセージはDelay RTCPメッセージであれば良い。前記メッセージはUE間に周期的に送信されてパケットの送受信情報を交換するReal-Time Control Packet(RTCP)パケットに含まれて送信されることができる。
【0056】
UE-1(910)とAN-1(920)間の無線区間のチャンネル状態が悪化し、gNBが許容した最大限の再送信回数まで送信してもAN-1(920)が成功的に受信することができないパケットの割合が増加する場合、UE-1(910)はRRCメッセージを介してAN-1(920)に用いる送信Delayの増加をリクエストすることができる(903動作)。ここにAN-1(920)は現在水準で増加させることができるDelayの量をRRCメッセージを介してUE-1(910)に通報することができる(904動作)。端末UE-1(910)から相手端末UE-2(970)方向に維持されたR0 kbpsで圧縮されたメディアが送信されることができる(905動作)。
【0057】
図10で16ビットからなるDelayフィールドを示されている。
【0058】
図10を参考すれば、図10で16ビットからなるDelayフィールドは-215~215(32768)msを表示することができ、Sign(S)ビット+(1)、-(0)を表示することができる。Query(Q)ビットがメッセージがDelay現況をクエリー(Query)する時に1と設定されて図9のように現況を通報する場合、0と設定されることができる。RTCPメッセージを受信したUE-1はこの分量のDelayをAN-1との送受信に追加で用いることができるか、AN-1にクエリーすることができ、AN-1は使用を承認することができる。
【0059】
図11は、DBI Signaling機能のまた他の動作例を示されている。
【0060】
図12は、RTPプロトコルヘッダーのTimestamp情報を示されている。
【0061】
図11を参考すれば、DBI Signaling機能はUE-1(1110)からUE-2(1170)方向にR0 kbpsで圧縮されたメディアが送信されることができる(1101動作)。UE-1(1110)とAN-1(1120)間の無線区間の状態が悪化して許容された最大再送信回数まで送信してもAN-1(1120)が成功的に受信することができないパケットの割合が増加すると、UE-1(1110)はRTCPメッセージを介してUE-2(1170)に活用することができるDelayの量をクエリーすることができる(1102動作)。ここにチャンネル状態が滑らかなUE-2(1170)は図12に示されたRTPプロトコルヘッダーのTimestamp情報を用いて推算したスペアDelayの水準をRTCPメッセージを用いて通報することができる(1103動作)。これを受信したUE-1(1110)はスペアDelayを用いるようにAN-1(1120)と交渉することができる。
【0062】
UE-1(1110)とAN-1(1120)間の無線区間のチャンネル状態が悪化し、gNBが許容した最大限の再送信回数まで送信してもAN-1(1120)が成功的に受信することができないパケットの割合が増加すると、UE-1(1110)はRRCメッセージを介してAN-1(1120)に用いる送信Delayの増加をリクエストすることができる(1104動作)。ここにAN-1(1120)は現在水準で増加させることができるDelayの量をRRCメッセージを介してUE-1(1110)に通報することができる(1105動作)。端末UE-1(1110)から相手端末UE-2(1170)方向に維持されたR0 kbpsで圧縮されたメディアが送信されることができる(1106動作)。
【0063】
このようにDBI Signaling技術はチャンネル状態の変化で送信方式の変化が要求される状況でビットレートの調整ではなく、送信時間の調節を介して目標ビットレートを維持する網の操作技法の一つである。
【0064】
UplinkとDownlinkが同じ周波数帯域を分配して用いるTime Division Duplex(TDD)方式のネットワーク操作ではUplinkとDownlinkのチャンネル状態の類似な可能性が高いが、UplinkとDownlinkが異なる周波数帯域を用いるFrequency Division Duplex(FDD)方式のネットワーク操作ではUplinkとDownlinkのチャンネル状態が異なることができる。図8及び図10に示されたDelay信号メッセージフォーマットではスペア又は不足Delayの方向性を表示することができないため、両方向に同じなDelay増減を適用するようになって無線リソースを効率的に操作することに限界がある。
【0065】
また、図8のDelayBudgetReportメッセージはUEとgNB間の区間にだけ定義されて図10のメッセージに表示されたクエリー/割り当てDelayも5GC、IMSなど送信経路の中間に位置したネットワークノードで確認することができないため全体的なDelay調節に活用することができない。特に図5に示されたMECではメディアの品質を改善するか多数の映像をStitchingして360映像に造る付加機能を行うことができるが、Delayの残余/不足情報をMECが把握してDelay一部を活用することができると、効率的な網の操作とサービス品質を達成することができるだろう。現在、無線区間にだけ活用可能なDelay増加/減少機能を有線区間を含むEnd-to-end送信経路にいずれも適用するように確張する必要がある。
【0066】
図13は、本発明で提案したDelay RTCPメッセージを示す。
【0067】
図13を参考すれば、本発明で提案したDelay RTCPメッセージを示されている。図10のDelayメッセージのように16ビットからなるDelayフィールドは-215~215(32768)msを表示することができ、Sビット+(1)、-(0)を表示することができる。QフィールドはこのメッセージがDelay現況をクエリー(Query)する時、1と設定されることができる。Direction(D)ビット(図4のIP住所に含まれた)SourceでDestination方向のDelay(Uplink Delay、UD)を意味する場合、1と設定し、Destination位置でSource方向のDelay(Downlink Delay、DD)を意味する場合、0と設定されることもできる。AビットDelay RTCPメッセージを初めて送信したUEやノードのDelay割り当てリクエストをDelay RTCPメッセージを受信したUEが反映する場合、1と設定されることができる。
【0068】
12ビットからなるNode_IDフィールドはUE及びネットワークノードを識別するために用いられる。前記フィールドは図10のDelay RTCPメッセージと異なりUEが作成して送信したRTCPパケットに送信区間のネットワークノードが各各Delay関連リクエスト事項を含む情報を追加又は除去することができる。したがって、UEやネットワークノードが両方向のDelay情報を追加する場合、8byteを追加するようになり、リクエストしたDelayが割り当てられた場合、これを反映して受信したDelay RTCPメッセージで自分関連情報を除去した後、次のノードでforwardする。
【0069】
本発明は、UEがスペアDelayをリクエストするか通報するDelay RTCPメッセージを送信してここにネットワークノードが自分のDelay現況情報を追加し、これを受信した相手UEがすべての送信経路のDelay現況を総合してスペアDelayを送信経路のすべてのノードで効率的に配分することができるようにする。
【0070】
図14は、Delay RTCPメッセージを構成して送信するUEの動作を示している。
【0071】
図14を参考すれば、通話が開始されることができる(1401動作)。送受信状態をモニタリングするUEはUplink、DownlinkのDelay状態を点検して現在必要であるか、スペアがあるか(送信時間を減少させることができるか)把握して必要又はスペアDelay値をそれぞれのUD_0、DD_0に記憶することができる(1402動作)。記憶されたUD_0、DD_0値が0であると判断する(1403動作)。UD_0、DD_0がいずれも0の場合、1402動作をさらに行う。また、UD_0、DD_0がいずれも0ではない場合、Delay RTCPを構成して送信することができる(1404動作)。この時、Delayがより必要な場合、Sビットは1と設定し、スペアDelayがある場合(送信時間を減少させることができる場合)0と設定されることができる。
【0072】
送信したDelay RTCPメッセージは送信経路のネットワークノードを経由して相手UEに到着する。相手UEはメッセージに追加されたDelay関連リクエスト事項をDelay RTCPメッセージを返信するようになる(1405動作)。返信されたDelay RTCPメッセージを受信したUEは自分のNode_IDに該当するメッセージがあるか確認することができる(1406動作)。相手UEはスペアDelay状況によって他のノードを優先順位を付け、このUEがリクエストしたDelayを割り当てられないこともあるが、このような場合、リクエストしたDelayが確保されるまでこのUEのNode_IDに連関された4byteの返信を留保するかスペアDelay値を0と設定して返信するようになる。UEは自分のNode_IDを含むDelay RTCPメッセージが添付されている場合、割り当てられたUD_0、DD_0値を適用することができる(1407動作)。具体的に、UEは割り当てられたUD_0、DD_0値を図7の702動作、703動作、図9の903動作、904動作のような手順を経て送受信段階に適用することができる。以後、通話を継続するかどうかを判断することができる(1408動作)。通話が継続される場合、動作1402が行われる。
【0073】
図15は、送信経路のネットワークノードを経由して受信したDelay RTCPメッセージを処理して返信するUEの動作を示している。
【0074】
図15を参考すれば、通話を開始することができる(1501動作)。送受信状態をモニタリングするUEはUplink、DownlinkのDelay状態を点検してスペアDelay値をそれぞれUD_N、DD_Nに記憶することができる(1502動作)する。本発明で2つのUE間に存在するネットワークノードのうちのN-1個がDelayを調節することができると仮定する。i番目ネットワークノードの両方向DelayをUD_i、DD_iとし、Delay RTCPメッセージを受信することができる(1503動作)。この時、UEはN番目のノードに該当する。
【0075】
UEは把握されたスペアDelayを受信したDelay RTCPメッセージのUEと各ノードに対して分配することができる(1504動作)。リクエストしたDelayを提供することができる場合、Aビットを1と設定することができる。スペアDelayがすべてのリクエストを受け入れるのに不足な場合、Delayフィールドを0と設定して返信するか、このNode_IDに該当する4byteのメッセージをRTCPパケットで削除することができる(1505動作)。以後、通話を継続するかどうかを判断することができる(1506動作)。通話が継続される場合、動作1502が行われる。
【0076】
図16は、2つのUE間の送信経路に位置したネットワークノードがDelay RTCPメッセージを処理する手順を示している。
【0077】
図16を参考すれば、通話を開始することができる(1601動作)。送受信状態をモニタリングするi番目のノードは両方向のDelay水準を点検して必要であるか、残るDelay値をそれぞれUD_i、DD_iに記憶することができる(1602動作)。以後、Delay RTCPメッセージが受信されたか判断することができる(1603動作)。受信されると、前記メッセージが一つのUEがDelayリクエストのために送信して他のUEに送信されている状態であるか、リクエストされたDelayリクエストを処理するために返信されている状態であるか判断することができる(1604動作)。この時、UEがDelayリクエストのために送信して他のUEに送信されている状態であるか、リクエストされたDelayリクエストを処理するために返信されている状態であるかどうかを相手UEが入力したDelay情報のQビットを介して把握することができる。
【0078】
リクエストの場合、UD_iとDD_iがいずれも0であるか判断することができる(1605動作)。この時、UD_0、DD_0がいずれも0の場合、1603動作をさらに行う。UD_iとDD_iがいずれも0ではなければUD_iとDD_i値をDelay RTCPメッセージに追加することができる(1606動作)。その後、追加されたUD_iとDD_iを含むDelay RTCPメッセージを次のノードでフォワード(forward)できる(1607動作)。以後1603動作を行う。
【0079】
通報の場合、受信UEが図15に示された手順を介してDelayを割り当てるために返信するメッセージであるため、自分(i番目ノード)のNode_IDがあるか確認することができる(1608動作)。自分のNode_IDが存在しない場合、1603動作をさらに行う。一方、Node_IDが存在する場合、メッセージに含まれたUD_iとDD_iを当該区間に適用することができる(1609動作)。以後、Delay RTCPメッセージでNode_ID、UD_i、DD_iなど自分のDelay情報が含まれた4又は8byteを削除することができる(1610動作)。削除された情報を含むDelay RTCPメッセージは次のノードにforwardされることができる(1611動作)。以後、通話を継続するかどうかを判断することができる(1506動作)。通話が継続される場合、1602動作が行われる。
【0080】
図17は、このような手順に基づいてUE-1(1700)とUE-2(1770)、そして中間のネットワークノードがDelayをリクエスト、配分する手順の一例を示している。
【0081】
図17を参考すれば、DBI SignalingはUE-1(1700)からUE-2(1770)方向にR0 kbpsで圧縮されたメディアが送信されることができる(1701動作)。UE-1(1700)は一方向のスペアDelay D0をリクエストするDelay RTCPメッセージをAN-1(1720)で、送信することができる(1702動作)。以後、AN-1(1720)は一方向のスペアDelay D0をリクエストするDelay RTCPメッセージを5GC(1730)で、送信することができる(1703動作)。以後、5GC(1730)は一方向のスペアDelay D0をリクエストするDelay RTCPメッセージをIMS(1740)に、送信することができる(1704動作)。スペアDelay D0をリクエストするDelay RTCPメッセージはUE-2(1770)方向に進行し、ネットワークノード1740は自分の送信区間に用いるDelay D1関連情報をRTCPメッセージに追加することができる(1705動作)。以後、ネットワークノード1740は一方向のスペアDelay D0及び追加されたDelay D1をリクエストするDelay RTCPメッセージを5GC(1750)で、送信することができる(1706動作)。以後、5GC(1750)は一方向のスペアDelay D0及び追加されたDelay D1をリクエストするDelay RTCPメッセージをAN-2(1760)で、送信することができる(1707動作)。以後、AN-2(1760)は一方向のスペアDelay D0及び追加されたDelay D1をリクエストするDelay RTCPメッセージをUE-2(1770)で、送信することができる(1708動作)。D1はD0の同じ方向又は異なる方向であれば良い。このメッセージは相手UE1700が接続されたコア、アクセスネットワークを経てUE-2(1770)に到逹することができる。
【0082】
UE-2(1770)は一方向のスペアDelay D0及びDelay D1を割り当てるDelay RTCPメッセージをAN-2(1760)で、送信することができる(1709動作)。以後、AN-2(1760)は一方向のスペアDelay D0及びDelay D1を割り当てるDelay RTCPメッセージを5GC(1750)で、送信することができる(1710動作)。以後、5GC(1750)は一方向のスペアDelay D0及びDelay D1を割り当てるDelay RTCPメッセージをIMS1740で、送信することができる(1711動作)。スペアDelay D0及びDelay D1を割り当てるDelay RTCPメッセージはUE-1(1700)方向に進行し、ネットワークノード1740は自分の送信区間に用いるDelay D1適用することができる(1712動作)。以後、ネットワークノード1740は一方向のスペアDelay D0を割り当てるDelay RTCPメッセージを5GC(1730)で、送信することができる(1713動作)。以後、5GC(1730)は一方向のDelay D0を割り当てるDelay RTCPメッセージをAN-2(1720)で、送信することができる(1714動作)。以後、AN-2(1760)は一方向のスペアDelay D0を割り当てるDelay RTCPメッセージをUE-2(1700)で、送信することができる(1715動作)。また、UE-1(1700)はRRCメッセージを介してAN-1(1720)に用いる送信Delay D0の使用をリクエストすることができる(1716動作)。ここにAN-1(1720)はDelay D0の使用を承認することができる(1717動作)。端末UE-1(1700)から相手端末UE-2(1770)方向に維持されたR0 kbpsで圧縮されたメディアが送信されることができる(1718動作)。
【0083】
図18は、このような手順に基づいてUE-1とUE-2、そして中間のネットワークノードがDelayをリクエスト、配分する手順の一例を示されている。
【0084】
図18を参考すれば、DBI SignalingはUE-1(1800)からUE-2(1870)方向にR0 kbpsで圧縮されたメディアが送信されることができる(1801動作)。UE-1(1800)は一方向のスペアDelay D0をリクエストするDelay RTCPメッセージをAN-1(1820)で、送信することができる(1802動作)。以後、AN-1(1820)は一方向のスペアDelay D0をリクエストするDelay RTCPメッセージを5GC(1830)で、送信することができる(1803動作)。以後、5GC(1830)は一方向のスペアDelay D0をリクエストするDelay RTCPメッセージをIMS1840で、送信することができる(1804動作)。スペアDelay D0をリクエストするDelay RTCPメッセージはUE-2(1870)方向に進行し、ネットワークノード1840は自分の送信区間に用いるDelay D1関連情報をRTCPメッセージに追加することができる(1805動作)。以後、ネットワークノード1840は一方向のスペアDelay D0及び追加されたDelay D1をリクエストするDelay RTCPメッセージを5GC(1850)で、送信することができる(1806動作)。以後、5GC(1850)は一方向のスペアDelay D0及び追加されたDelay D1をリクエストするDelay RTCPメッセージをAN-2(1860)で、送信することができる(1807動作)。以後、AN-2(1860)は一方向のスペアDelay D0及び追加されたDelay D1をリクエストするDelay RTCPメッセージをUE-2(1870)で、送信することができる(1808動作)。D1はD0と同じ方向又は異なる方向であれば良い。このメッセージは相手UE(1800)が接続されたコア、アクセスネットワークを経てUE-2(1870)に到逹することができる。
【0085】
一方、ネットワークの状況によってUEやネットワークノードがリクエストしたDelay割り当てリクエストをいずれも収容することができないこともある。図18は、図17に示された状況のようにUE-1(1800)と一つのネットワークノードがそれぞれDelayをリクエストしたが、UE-2(1870)はUE-1(1800)がリクエストしたD0のみを割り当てて、ネットワークノード1840がリクエストしたD1の割り当ては拒絶する場合を示されている。UE-2(1870)は各リクエストに係るNode_ID情報によってDelay割り当ての優先順位を決定することができる。返信されたメッセージはAN-2(1860)、5GC(1850)を経由してD1をリクエストしたネットワークIMSノード1840に到逹することができる。この時、ネットワークノードは自分のリクエストが拒絶されたことを確認し、D1関連4byteを削除した後のRTCPメッセージをforwardできる。このメッセージは5GC(1830)とAN-1(1820)を経由して最終的にUE-1(1800)に到逹してUE-1(1800)はUE-2(1870)が割り当てたD0を適用するようにAN-1(1820)にリクエストしてこれを承認された後に当該無線区間に適用するようにできる。
【0086】
UE-2(1870)は一方向のスペアDelay D0を割り当て及びDelay D1を断るDelay RTCPメッセージをAN-2(1860)で、送信することができる(1809動作)。以後、AN-2(1860)は一方向のスペアDelay D0を割り当て及びDelay D1を拒絶するDelay RTCPメッセージを5GC(1850)で、送信することができる(1810動作)。以後、5GC(1850)は一方向のスペアDelay D0を割り当て及びDelay D1を拒絶するDelay RTCPメッセージをIMS1840で、送信することができる(1811動作)。スペアDelay D0を割り当て及びDelay D1を拒絶するDelay RTCPメッセージはUE-1(1800)方向に進行し、ネットワークノード1840は自分の送信区間に用いるDelay D1のリクエストを取り消すことができる(1812動作)。以後、ネットワークノード1840は一方向のスペアDelay D0を割り当てるDelay RTCPメッセージを5GC(1830)で、送信することができる(1813動作)。以後、5GC(1830)は一方向のDelay D0を割り当てるDelay RTCPメッセージをAN-2(1820)で、送信することができる(1814動作)。以後、AN-2(1860)は一方向のスペアDelay D0を割り当てるDelay RTCPメッセージをUE-2(1800)で、送信することができる(1815動作)。また、UE-1(1800)はRRCメッセージを介してAN-1(1820)に用いる送信Delay D0の使用をリクエストすることができる(1816動作)。ここにAN-1(1820)はDelay D0の使用を承認することができる(1817動作)。端末UE-1(1800)から相手端末UE-2(1870)方向に維持されたR0 kbpsで圧縮されたメディアが送信されることができる(1818動作)。
【0087】
図19は、このような手順に基づいてUE-1とUE-2、そして中間のネットワークノードがDelayをリクエスト、配分する手順の一また他の例を示している。
【0088】
図17でUE-1とUE-2がそれぞれ接続された2つのコアネットワーク(5GC)の中間に各ネットワークを管理するIP Multimedia Subsystem(IMS)が位置しているが図19に示されたようにIMSは通話条件の交渉又は更新にだけ用いられることができる。したがって、UE-1が送信したメディアパケットやRTCPパケットは図5に示されたようにUE-1の5GCの一部のDNノードでネットワークを接続するIPバックボーンネットワークを経てUE-2の5GCに送信されることができる。
【0089】
スペアDelayを充分に確保した状態のUE-2はUE-1とネットワークノードがリクエストしたD0、D1のリクエストを受諾して返信することができる。この時、UE-1とネットワークノードに該当するメッセージのAビットが1とそれぞれ設定されることができる。返信されたメッセージはAN-2、5GCを経由してD1をリクエストしたネットワークノードに到逹するのにこのノードは自分のNode_IDを含むメッセージの存在を確認して割り当てられたD1を適用してD1関連4 byteを削除した後、RTCPメッセージをforwardできる。このメッセージは5GCとAN-1を経由して最終的にUE-1に到逹することができ、UE-1はUE-2が割り当てられたD0を適用するようにAN-1にリクエストして承認された後、適用することができるようになる。
【0090】
図20は、本発明に示された一実施例の方法である。
【0091】
図20を参考すれば、第1端末は第1端末に係る第1遅延が必要であるかどうかを判断することができる(2001動作)。前記第1遅延が必要な場合、前記第1遅延情報を含む遅延メッセージを第2端末で送信することができる(2002動作)。前記遅延メッセージに対する応答で、前記第2端末から一つ以上のノード情報が含まれた割り当てメッセージを受信することができる(2003動作)。前記遅延メッセージ及び前記割り当てメッセージはRTCP(Real-time Transport Protocol Control Protocol)メッセージであれば良い。前記RTCPメッセージには方向情報、割り当て情報及び割り当てられる一つ以上のノード情報のうちの少なくとも一つを含み、前記遅延メッセージ及び前記割り当てメッセージは前記方向情報、割り当て情報及び割り当てられる一つ以上のノード情報のうちの少なくとも一つによって決定されることができる。前記割り当てメッセージに含まれた前記一つ以上のノード情報のうちの前記第1端末の情報が含まれているかどうかを判断することができる(2004動作)。前記第1端末の情報が含まれている場合、前記第1遅延を割り当てることができる(2005動作)。
【0092】
図21は、本発明に 示された一実施例の方法である。
【0093】
図21を参考すれば、ネットワークノードは第1端末から第1遅延をリクエストする遅延メッセージを受信することができる(2101動作)。前記遅延メッセージはRTCP(Real-time Transport Protocol Control Protocol)メッセージであることを特徴とし、前記RTCPメッセージには方向情報、割り当て情報及び割り当てられる一つ以上のノード情報のうちの少なくとも一つを含み、前記遅延メッセージは前記方向情報、割り当て情報及び割り当てられる一つ以上のノード情報のうちの少なくとも一つによって決定されることができる。前記ネットワークノードに係る第2遅延が必要であるかどうかを判断することができる(2102動作)。前記第2遅延が必要な場合、前記第2遅延情報を前記遅延メッセージに追加することができる(2103動作)。第2端末で、前記第2遅延情報が追加された遅延メッセージを送信することができる(2104動作)。
【0094】
図22は、本発明に 示された一実施例の方法である。
【0095】
図22を参考すれば、第2端末は一つ以上のノードの遅延情報を含む遅延メッセージを受信することができる(2201動作)。前記一つ以上のノードの遅延を割り当て可能であるかどうかを判断することができる(2202動作)。前記一つ以上のノードの遅延を割り当て可能な場合、割り当て可能なノードに遅延を割り当てることができる(2203動作)。前記割り当て可能なノードに対する情報を含む割り当てメッセージを前記一つ以上のノードに送信される(2204動作)。前記遅延メッセージ及び前記割り当てメッセージはRTCP(Real-time Transport Protocol Control Protocol)メッセージであっても良い。前記RTCPメッセージには方向情報、割り当て情報及び割り当てられる一つ以上のノード情報のうちの少なくとも一つを含み、前記遅延メッセージ及び前記割り当てメッセージは前記方向情報、割り当て情報及び割り当てられる一つ以上のノード情報のうちの少なくとも一つによって決定されることができる。
【0096】
図23は、本発明に 示された一実施例の方法である。
【0097】
図23を参考すれば、ネットワークノードは第2端末から、一つ以上のノード情報が含まれた割り当てメッセージを受信することができる(2301動作)。前記割り当てメッセージはRTCP(Real-time Transport Protocol Control Protocol)メッセージであることを特徴として、前記 RTCPメッセージには方向情報、割り当て情報及び割り当てられる一つ以上のノード情報のうちの少なくとも一つを含み、前記遅延メッセージは前記方向情報、割り当て情報及び割り当てられる一つ以上のノード情報のうちの少なくとも一つによって決定されることができる。前記割り当てメッセージに含まれた前記一つ以上のノード情報のうちの前記ネットワークノードの情報が含まれているかどうかを判断することができる(2302動作)。前記ネットワークノードの情報が含まれている場合、前記ネットワークノードに係る第2遅延を適用することができる(2303動作)。除喪期第2遅延適用以後、前記割り当てメッセージに第2遅延情報を削除することができる(2304動作)。前記第2遅延情報が削除された遅延メッセージを送信することができる(2305動作)。
【0098】
図24は、本発明の一実施例による端末の構造を示す図面である。
【0099】
図24を参考すれば、端末は送受信部2410、制御部2420、記憶部2430を含むことができる。本発明で制御部は、回路又はアプリケーション特定統合回路又は少なくとも一つのプロセッサと定義されることができる。
【0100】
送受信部2410は他のネットワークエンティティーと信号を送受信することができる。送受信部2410は例えば、ネットワークノードからシステム情報を受信することができ、同期信号又は基準信号を受信することができる。
【0101】
制御部2420は本発明で提案する実施例による端末の全般的な動作を制御することができる。例えば、制御部2420は前記で記述したフローチャートによる動作を行うように各ブロック間の信号フローを制御することができる。具体的に、制御部2420は本発明の実施例によるマルチビーム基盤システムで残余システム情報(RMSI)を受信するために本発明で提案する動作を制御することができる。
【0102】
記憶部2430は前記送受信部2410を介して送受信される情報及び制御部2420を介して生成される情報のうちの少なくとも一つを記憶することができる。例えば、記憶部2430はRMSI送信に係るスケジューリング情報、RMSI関連PDCCH時間軸位置及び周期情報などを記憶することができる。
【0103】
図25は、本発明の一実施例によるネットワークノードの構造を示す図面である。
【0104】
図25を参考すれば、ネットワークノードは送受信部2510、制御部2520、記憶部2530を含むことができる。本発明で制御部は、回路又はアプリケーション特定統合回路又は少なくとも一つのプロセッサと定義されることができる。
【0105】
送受信部2510は他のネットワークノードと信号を送受信することができる。送受信部B2510は例えば、端末にシステム情報を送信することができ、同期信号又は基準信号を送信することができる。
【0106】
制御部2520は本発明で提案する実施例によるネットワークノードの全般的な動作を制御することができる。例えば、制御部2520は前述したフローチャートによる動作を行うように各ブロック間の信号フローを制御することができる。具体的に、制御部2520は本発明の実施例によるマルチビーム基盤システムで残余システム情報(RMSI)を送信するために本発明で提案する動作を制御することができる。
【0107】
記憶部2530は前記送受信部2510を介して送受信される情報及び制御部2520を介して生成される情報のうちの少なくとも一つを記憶することができる。例えば、記憶部2530はRMSI送信に係るスケジューリング情報、RMSI関連PDCCH時間軸位置及び周期情報などを記憶することができる。
【0108】
そして、本明細書及び図面に開示された実施例は本発明の内容を容易に説明し、理解を助けるために特定例を提示したことであるだけ、本発明の範囲を限定しようとすることではない。したがって、本発明の範囲はここに開示された実施例の以外にも本発明の技術的特徴に基づいて導出されるすべての変更又は変形された形態が本発明の範囲に含まれることに解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0109】
2410 送受信部
2420 制御部
2430 記憶部
2510 送受信部
2520 制御部
2530 記憶部
図1
図2
図3
図4(a)】
図4(b)】
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
【国際調査報告】