(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-30
(54)【発明の名称】ガラスリボンを製造する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
C03B 17/06 20060101AFI20230323BHJP
【FI】
C03B17/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022547291
(86)(22)【出願日】2021-02-01
(85)【翻訳文提出日】2022-09-30
(86)【国際出願番号】 US2021015997
(87)【国際公開番号】W WO2021158460
(87)【国際公開日】2021-08-12
(32)【優先日】2020-02-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】397068274
【氏名又は名称】コーニング インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【氏名又は名称】鈴木 博子
(72)【発明者】
【氏名】アブダル-ラーマン ラシド
(72)【発明者】
【氏名】コカトゥルム ブレント
(72)【発明者】
【氏名】ランズベリー ティモシー エル
(72)【発明者】
【氏名】オコナー ブラッドリー クレイトン
(57)【要約】
ガラス製造装置は、第1の端部と第2の端部とを含む成形容器を含む。第1の端部は、凹部を定める容器面を含む。ガラス製造装置は、凹部内に位置決めされて第1の面と容器面に接触する接触面とを含む圧縮ブロックを含む。圧縮ブロックは、成形容器に力を印加する。第1の面は、非平面形状を含む。ガラス製造装置は、圧縮ブロックを支持する支持面を含む支持装置を含む。支持面は、第1の面の一部分と接触している。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
凹部を定める容器面を備える第1の端部と第2の端部とを備える成形容器と、
前記凹部内に位置決めされ、第1の面と前記容器面に接触する接触面とを備え、前記成形容器に力を印加するように構成された圧縮ブロックであって、前記第1の面が非平面形状を備える前記圧縮ブロックと、
前記圧縮ブロックを支持する支持面を備える支持装置であって、前記支持面が前記第1の面の一部分と接触している支持装置と、を備えている、
ことを特徴とするガラス製造装置。
【請求項2】
前記第1の面は、第1の面部分、第2の面部分、及び第3の面部分を備え、前記第1の面部分は前記支持面と接触し平面形状を備える、
請求項1に記載のガラス製造装置。
【請求項3】
前記第2の面部分と前記第3の面部分は、前記第1の面部分の両側に位置決めされ、前記第2の面部分は前記第1の面部分に対して約1度から約3度である第1の角度を形成し、前記第3の面部分は前記第1の面部分に対して約1度から約3度である第2の角度を形成する、
請求項2に記載のガラス製造装置。
【請求項4】
前記成形容器は、該成形容器の長手方向に対して平行である流れ方向に沿って溶融材料を受け入れるように構成され、前記圧縮ブロックは、前記流れ方向及び前記長手方向に対して平行である力方向に沿って前記力を印加するように構成される、
請求項1ないし3のいずれか1項に記載のガラス製造装置。
【請求項5】
前記圧縮ブロックは、前記接触面と前記第1の面とを接続する縁面を備え、該縁面は、丸い形状を備える、
請求項1ないし4のいずれか1項に記載のガラス製造装置。
【請求項6】
前記支持面は、支持平面に沿って延び、前記圧縮ブロックは、該支持平面の第1の側にある、
請求項1ないし5のいずれか1項に記載のガラス製造装置。
【請求項7】
前記支持装置は、前記容器面から離間して支持開口部を定める第2の面と、
前記第2の面に取り付けられて前記支持装置と前記容器面の間の前記支持開口部内に位置決めされた絶縁ブロックであって、該支持装置を前記成形容器から断熱するように構成された断熱材料を備える前記絶縁ブロック、又は
前記第2の面に取り付けられて前記支持装置と前記容器面の間の前記支持開口部内に位置決めされた加熱要素であって、前記成形容器の一部分の温度を上げるように構成された導電材料を備える前記加熱要素、
のうちの1又は2以上とを備える、
請求項1ないし6のいずれか1項に記載のガラス製造装置。
【請求項8】
凹部を定める容器面を備える第1の端部と、第2の端部とを備える成形容器と、
前記凹部内に位置決めされた圧縮ブロックであって、前記圧縮ブロックが前記容器面に接触する接触面を備え、前記圧縮ブロックが前記成形容器に力を印加するように構成される圧縮ブロックと、
前記圧縮ブロックを支持して支持平面に沿って延びる支持面を備える支持装置であって、前記圧縮ブロックが前記支持平面の第1の側に位置決めされる支持装置と、を備えている、
ことを特徴とするガラス製造装置。
【請求項9】
前記支持装置は、前記容器面から離間して支持開口部を定める第2の面と、
前記第2の面に取り付けられて前記支持装置と前記容器面の間の前記支持開口部内に位置決めされた絶縁ブロックであって、該絶縁ブロックが、前記支持平面の第2の側に位置決めされて前記圧縮ブロックから離間し、該絶縁ブロックが、該支持装置を前記成形容器から断熱するように構成された断熱材料を備える前記絶縁ブロック、又は
前記第2の面に取り付けられて前記支持装置と前記容器面の間の前記支持開口部内に位置決めされた加熱要素であって、前記加熱要素が前記支持平面の第2の側に位置決めされて前記圧縮ブロックから離間し、前記加熱要素が前記成形容器の一部分の温度を上げるように構成された導電材料を備える前記加熱要素、
のうちの1又は2以上と、を備えている、
請求項8に記載のガラス製造装置。
【請求項10】
前記圧縮ブロックは、前記接触面に対して実質的に垂直である第2の接触面を備え、前記接触面は前記容器面の第1の容器面部分と接触しており、前記第2の接触面は前記容器面の第3の容器面部分と接触している、
請求項8または9に記載のガラス製造装置。
【請求項11】
前記圧縮ブロックは、前記接触面と前記第2の接触面とを接続する第2の縁面を備え、前記第2の縁面は前記接触面及び前記第2の接触面に対して角度が付けられ、前記容器面から離間している、
請求項10に記載のガラス製造装置。
【請求項12】
凹部を定める容器面を備える第1の端部と、第2の端部とを備える成形容器と、
前記凹部内に位置決めされた圧縮ブロックであって、該圧縮ブロックが、前記容器面に接触する接触面を備え、前記圧縮ブロックが前記成形容器に力を印加するように構成される圧縮ブロックと、
前記圧縮ブロックを支持する支持面を備え、前記容器面から離間して支持開口部を定める第2の面を備える支持装置と、
前記第2の面に取り付けられ前記支持装置と前記容器面の間の前記支持開口部内に位置決めされた絶縁ブロックであって、前記支持装置を前記成形容器から断熱するように構成された断熱材料を備える絶縁ブロックと、を備えている、
ことを特徴とするガラス製造装置。
【請求項13】
前記絶縁ブロックは、第2のブロック部分に取り付けられた第1のブロック部分を備え、該第1のブロック部分は、第1の突起と第1のキャビティを備え、該第2のブロック部分は、第2の突起と第2のキャビティを備え、前記第1の突起は前記第2のキャビティ内に受け入れられるように構成され、前記第2の突起は前記第1のキャビティ内に受け入れられるように構成されている、
請求項12に記載のガラス製造装置。
【請求項14】
前記第1のブロック部分と前記第2のブロック部分は、前記成形容器に面する第1の面と前記支持装置に面する第2の面とを備え、該第2の面は、該第1のブロック部分が該第2のブロック部分に取り付けられた時に軸線に沿って延びる面開口部を備える、
請求項13に記載のガラス製造装置。
【請求項15】
前記支持装置は、前記第2の面から前記成形容器に向けて延びる支持突起を備え、該支持突起は、前記面開口部内に受け入れられて前記第1のブロック部分及び前記第2のブロック部分を前記支持装置に取り付けるように構成される、
請求項14に記載のガラス製造装置。
【請求項16】
前記第2の面に取り付けられて前記支持装置と前記容器面の間の前記支持開口部内に位置決めされた絶縁ブロックであって、前記支持装置を前記成形容器から断熱するように構成された断熱材料を備える前記絶縁ブロックを更に備える、
請求項12ないし15のいずれか1項に記載のガラス製造装置。
【請求項17】
凹部を定める容器面を備える第1の端部と、第2の端部とを備える成形容器と、
前記凹部内に位置決めされた圧縮ブロックであって、前記圧縮ブロックが前記容器面に接触する接触面を備え、前記成形容器に力を印加するように構成されている圧縮ブロックと、
前記圧縮ブロックを支持する支持面を備え、前記容器面から離間して支持開口部を定める第2の面を備える支持装置と、
前記第2の面に取り付けられて前記支持装置と前記容器面の間の前記支持開口部内に位置決めされた加熱要素であって、前記成形容器の一部分の温度を上げるように構成された導電材料を備える加熱要素と、を備えている、
ことを特徴とするガラス製造装置。
【請求項18】
前記支持装置は、前記第2の面から前記成形容器に向けて延びる複数の取り付けブラケットを備えている、
請求項17に記載のガラス製造装置。
【請求項19】
前記加熱要素は、第1の開口部と第2の開口部を備え、前記加熱要素が前記第2の面に取り付けられた時に、前記複数の取り付けブラケットの一が、前記第1の開口部内に受け入れられ、前記複数の取り付けブラケットのもう一つが、該第2の開口部内に受け入れられる、
請求項18に記載のガラス製造装置。
【請求項20】
前記加熱要素は、前記第2の面に平行な第1の軸線に沿って第1の端部と第2の端部の間の第1の長さを延び、前記圧縮ブロックは、前記第1の軸線に平行な第2の軸線に沿って第2の長さを延び、
前記第1の長さは、前記第2の長さと実質的に等しい、
請求項17ないし19のいずれか1項に記載のガラス製造装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願への相互参照〕
この出願は、その内容が依存し、かつその全てが引用によって本明細書に組み込まれている2020年2月3日出願の米国仮特許出願第62/969,282号の「35 U.S.C.§119」の下での優先権の利益を主張するものである。
【0002】
本発明の開示は、一般的にガラスリボンを製造する方法に関連し、より具体的には、圧縮ブロックを備えるガラス製造装置を用いてガラスリボンを製造する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
ガラス製造装置を用いて溶融材料をガラスリボンに製造することは公知である。ガラス製造装置の成形容器の弛みを低減するために、圧縮装置を用いて成形容器の端部に力を印加することができる。しかし、力の印加は、経時的に成形容器に及び/又は圧縮装置に損傷を引き起こす可能性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
以下は、「発明を実施するための形態」で説明する一部の実施形態の基本的な理解を提供するために本発明の開示の簡単な要約を提示するものである。
【0005】
一部の実施形態では、ガラス製造装置は、成形容器の端部に力を印加することができる圧縮装置を備えることができる。圧縮装置は、成形容器の容器面と接触することができる圧縮ブロックを備えることができる。圧縮ブロックは、支持装置に対して移動することができ、摩擦低減材料が、圧縮ブロックと支持装置の間に付加され、摩擦を低減して成形容器に向う圧縮ブロックの移動を容易にする。圧縮装置は、支持装置に取り付けることができる絶縁ブロック又は加熱要素のうちの一方又は両方を備えることができる。従って、圧縮ブロックは、絶縁ブロック及び加熱要素とは独立に移動することができ、すなわち、絶縁ブロック及び/又は加熱要素が定位置に留まることを可能にする。
【0006】
一部の実施形態により、ガラス製造装置は、第1の端部と第2の端部とを備えることができる成形容器を備えることができる。第1の端部は、凹部を定める容器面を備えることができる。ガラス製造装置は、凹部内に位置決めされて第1の面と容器面に接触する接触面とを備える圧縮ブロックを備えることができる。圧縮ブロックは、成形容器に力を印加するように構成することができる。第1の面は、非平面形状を備えることができる。ガラス製造装置は、圧縮ブロックを支持する支持面を備えることができる支持装置を備えることができる。支持面は、第1の面の一部分と接触状態にある場合がある。
【0007】
一部の実施形態では、第1の面は、第1の面部分と、第2の面部分と、第3の面部分とを備えることができる。第1の面部分は、支持面と接触状態にある場合があり、かつ平面形状を備えることができる。
【0008】
一部の実施形態では、第2の面部分と第3の面部分は、第1の面部分の両側に位置決めすることができる。第2の面部分は、第1の面部分に対して約1度から約3度である第1の角度を形成することができる。第3の面部分は、第1の面部分に対して約1度から約3度である第2の角度を形成することができる。
【0009】
一部の実施形態では、成形容器は、成形容器の長手方向に対して平行である場合がある流れ方向に沿って溶融材料を受け入れることができる。圧縮ブロックは、流れ方向及び長手方向に対して平行である場合がある力方向に沿って力を印加することができる。
【0010】
一部の実施形態では、圧縮ブロックは、接触面と第1の面とを接続することができる縁面を備えることができる。縁面は、丸い形状を備えることができる。
【0011】
一部の実施形態では、支持面は、支持平面に沿って延びることができる。圧縮ブロックは、支持平面の第1の側にある場合がある。
【0012】
一部の実施形態では、支持装置は、容器面から離間して支持開口部を定める第2の面と、第2の面に取り付けられて支持装置と容器面の間の支持開口部内に位置決めされた絶縁ブロックであって、支持装置を成形容器から断熱するように構成された断熱材料を備える上記絶縁ブロック又は第2の面に取り付けられて支持装置と容器面の間の支持開口部内に位置決めされた加熱要素であって、成形容器の一部分の温度を上げるように構成された導電材料を備える上記加熱要素のうちの一方又は両方とを備えることができる。
【0013】
一部の実施形態により、ガラス製造装置は、第1の端部と第2の端部とを備えることができる成形容器を備えることができる。第1の端部は、凹部を定める容器面を備えることができる。ガラス製造装置は、凹部内に位置決めされ圧縮ブロックであって、容器面に接触する接触面を備える上記圧縮ブロックを備えることができる。圧縮ブロックは、成形容器に力を印加するように構成することができる。ガラス製造装置は、圧縮ブロックを支持して支持平面に沿って延びる支持面を備えることができる支持装置を備えることができる。圧縮ブロックは、支持平面の第1の側に位置決めされる場合がある。
【0014】
一部の実施形態では、支持装置は、容器面から離間して支持開口部を定める第2の面と、絶縁ブロック又は加熱要素のうちの一方又は両方とを備えることができる。絶縁ブロックは、第2の面に取り付けることができ、かつ支持装置と容器面の間の支持開口部内に位置決めされる場合がある。絶縁ブロックは、支持平面の第2の側に位置決めされ、かつ圧縮ブロックから離間する場合がある。絶縁ブロックは、支持装置を成形容器から断熱するように構成された断熱材料を備えることができる。加熱要素は、第2の面に取り付けることができ、かつ支持装置と容器面の間の支持開口部内に位置決めされる場合がある。加熱要素は、支持平面の第2の側に位置決めされ、かつ圧縮ブロックから離間する場合がある。加熱要素は、導電材料を備えることができ、かつ成形容器の一部分の温度を上げるように構成される場合がある。
【0015】
一部の実施形態では、圧縮ブロックは、接触面に対して実質的に垂直である場合がある第2の接触面を備えることができる。接触面は、容器面の第1の容器面部分と接触する場合があり、第2の接触面は、容器面の第3の容器面部分と接触する場合がある。
【0016】
一部の実施形態では、圧縮ブロックは、接触面と第2の接触面とを接続する第2の縁面を備えることができる。第2の縁面は、接触面及び第2の接触面に対して角度を付けることができ、かつ容器面から離間する場合がある。
【0017】
一部の実施形態により、ガラス製造装置は、第1の端部と第2の端部とを備えることができる成形容器を備えることができる。第1の端部は、凹部を定める容器面を備えることができる。ガラス製造装置は、凹部内に位置決めされた圧縮ブロックを備えることができ、かつ容器面に接触する接触面を備えることができる。圧縮ブロックは、成形容器に力を印加するように構成することができる。ガラス製造装置は、圧縮ブロックを支持する支持面を備えることができる支持装置を備えることができる。支持装置は、容器面から離間して支持開口部を定める第2の面を備えることができる。ガラス製造装置は、第2の面に取り付けられて支持装置と容器面の間の支持開口部内に位置決めされた絶縁ブロックを備えることができる。絶縁ブロックは、支持装置を成形容器から断熱するように構成された断熱材料を備えることができる。
【0018】
一部の実施形態では、絶縁ブロックは、第2のブロック部分に取り付けられた第1のブロック部分を備えることができる。第1のブロック部分は、第1の突起と第1のキャビティを備えることができる。第2のブロック部分は、第2の突起と第2のキャビティを備えることができる。第1の突起は、第2のキャビティ内に受け入れられるように構成することができ、第2の突起は、第1のキャビティ内に受け入れられるように構成することができる。
【0019】
一部の実施形態では、第1のブロック部分及び第2のブロック部分は、成形容器に面する第1の面と支持装置に面する第2の面とを備えることができる。第2の面は、第1のブロック部分が第2のブロック部分に取り付けられた時に軸線に沿って延びる面開口部を備えることができる。
【0020】
一部の実施形態では、支持装置は、第2の面から成形容器に向けて延びる支持突起を備えることができる。支持突起は、面開口部内に受け入れられて第1のブロック部分及び第2のブロック部分を支持装置に取り付けるように構成することができる。
【0021】
一部の実施形態では、ガラス製造装置は、第2の面に取り付けられて支持装置と容器面の間の支持開口部内に位置決めされた絶縁ブロックを備えることができる。絶縁ブロックは、支持装置を成形容器から断熱するように構成することができる断熱材料を備えることができる。
【0022】
一部の実施形態により、ガラス製造装置は、第1の端部と第2の端部とを備えることができる成形容器を備えることができる。第1の端部は、凹部を定めることができる容器面を備えることができる。ガラス製造装置は、凹部内に位置決めされた圧縮ブロックであって、容器面に接触する接触面を備える上記圧縮ブロックを備えることができる。圧縮ブロックは、成形容器に力を印加するように構成することができる。ガラス製造装置は、圧縮ブロックを支持する支持面を備えることができる支持装置を備えることができる。支持装置は、容器面から離間して支持開口部を定める第2の面を備えることができる。ガラス製造装置は、第2の面に取り付けられて支持装置と容器面の間の支持開口部内に位置決めされた加熱要素を備えることができる。加熱要素は、成形容器の一部分の温度を上げるように構成された導電材料を備えることができる。
【0023】
一部の実施形態では、支持装置は、第2の面から成形容器に向けて延びることができる複数の取り付けブラケットを備えることができる。
【0024】
一部の実施形態では、加熱要素は、第1の開口部と第2の開口部を備えることができる。加熱要素が第2の面に取り付けられた時に、複数の取り付けブラケットのうちの1つは、第1の開口部内に受け入れることができ、複数の取り付けブラケットのうちの別のものは、第2の開口部内に受け入れることができる。
【0025】
一部の実施形態では、加熱要素は、第2の面に対して平行な第1の軸線に沿って第1の端部と第2の端部の間で第1の長さを延びることができる。圧縮ブロックは、第1の軸線に対して平行な第2の軸線に沿って第2の長さを延びることができる。第1の長さは、第2の長さと実質的に等しい場合がある。
【0026】
本明細書に開示する実施形態の追加の特徴及び利点は、以下の詳細説明に列挙しており、この説明から部分的に当業者には明らかであり、又は以下の詳細説明、特許請求の範囲、並びに添付図面を含む本明細書に説明する実施形態を実施することによって認識されるであろう。上述の概要と以下の詳細説明の両方は、本明細書に開示する実施形態の性質及び特質を理解するための概観又はフレームワークを提供するように意図した実施形態を提示するものであることは理解されるものとする。添付図面は、更に別の理解を提供するために含められ、かつこの明細書の中に組み込まれてその一部を構成する。図面は、本発明の開示の様々な実施形態を例示し、本説明と共にその原理及びその作動を解説するものである。
【0027】
これら及び他の特徴、実施形態、及び利点は、以下の詳細説明を添付図面を参照して読む時により良く理解される。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】本発明の開示の実施形態によるガラス製造装置の例示的実施形態の概略図である。
【
図2】本発明の開示の実施形態による
図1の線2-2に沿うガラス製造装置の斜視断面図である。
【
図3】本発明の開示の実施形態による
図1の視点3で取ったガラス製造装置の拡大部分を示す図である。
【
図4】本発明の開示の実施形態によるガラス製造装置の圧縮装置の一部分の斜視分解組立図である。
【
図5】本発明の開示の実施形態による完全組立状態にある
図4の圧縮装置の一部分の斜視図である。
【
図6】本発明の開示の実施形態による
図5の線6-6に沿って見た時の圧縮ブロックの接触面の前面図である。
【
図7】本発明の開示の実施形態による加熱要素の前面斜視図である。
【
図8】本発明の開示の実施形態による
図7の加熱要素の後面斜視図である。
【
図9】本発明の開示の実施形態による支持板の取付装置の前面斜視図である。
【
図10】本発明の開示の実施形態による
図9の線10-10に沿って見た時の加熱要素及び取付装置の上面図である。
【
図11】本発明の開示の実施形態による支持板及び縁部誘導器の温度を示す図である。
【
図12】本発明の開示の実施形態による支持板及び縁部誘導器の温度を示す図である。
【
図13】本発明の開示の実施形態による支持板及び縁部誘導器の温度を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
ここで、例示的要素を示す添付図面を参照して実施形態をより完全に以下に説明する。図面を通して可能な場合は必ず同じか又は類似の部分を指示するのに同じ参照番号を使用する。しかし、本発明の開示は、多くの異なる形態に具現化することができ、この明細書に示す実施形態に限定されるものと解釈すべきではない。
【0030】
本発明の開示は、ガラスリボンを製造するためのガラス製造装置及び方法に関する。ここで、ガラス形成材料のリボンからガラスリボンを生成するための例示的実施形態を用いてガラスリボンを生成する方法及び装置を以下に説明する。
図1に示すように、一部の実施形態では、例示的ガラス製造装置100は、ガラス溶融及び送出装置102と、ある量の溶融材料121からガラス形成材料のリボン103を生成するように設計された成形容器140を備える成形装置101とを備えることができる。一部の実施形態では、ガラス形成材料のリボン103は、その第1の外縁153及び第2の外縁155に沿って形成された対向縁部分(例えば、縁ビード)の間に位置決めされた中心部分152を備えることができ、縁部分の厚みは、中心部分の厚みよりも大きくすることができる。更に、一部の実施形態では、分離ガラスリボン104は、ガラス形成材料のリボン103から分離経路151に沿ってガラス分離器149(例えば、けがき針、切り込みホイール、ダイヤモンド先端、レーザなど)によって分離することができる。
【0031】
一部の実施形態では、ガラス溶融及び送出装置102は、貯留ビン109からバッチ材料107を受け入れるように向けられた溶融容器105を備えることができる。バッチ材料107は、モータ113による動力供給を受けるバッチ送出デバイス111によって導入することができる。一部の実施形態では、任意的コントローラ115は、矢印117に示すように所望量のバッチ材料107を溶融容器105の中に導入するためにモータ113を起動するように作動させることができる。溶融容器105は、溶融材料121を提供するためにバッチ材料107を加熱することができる。一部の実施形態では、スタンドパイプ123内の溶融材料121のレベルを測定するために溶融プローブ119を使用することができ、溶融プローブ119は、測定情報を通信ライン125を通してコントローラ115に通信することができる。
【0032】
これに加えて、一部の実施形態では、ガラス溶融及び送出装置102は、溶融容器105から下流に位置付けられて第1の接続導管129を通して溶融容器105に結合された清澄容器127を備える第1の調整ステーションを備えることができる。一部の実施形態では、溶融材料121は、溶融容器105から第1の接続導管129を通して清澄容器127に重力給送することができる。例えば、一部の実施形態では、重力は、溶融材料121を溶融容器105から第1の接続導管129の内部通路を通して清澄容器127まで駆動することができる。更に、一部の実施形態では、清澄容器127内で様々な技術によって溶融材料121から気泡を除去することができる。
【0033】
一部の実施形態では、ガラス溶融及び送出装置102は、清澄容器127から下流に位置付けることができる混合チャンバ131を備える第2の調整ステーションを更に備えることができる。混合チャンバ131は、溶融材料121の均一な組成を与え、それによって清澄容器127を流出する溶融材料121の中に他に存在する可能性がある不均一性を低減するか又は排除するのに使用することができる。図示のように、清澄容器127は、第2の接続導管135を通して混合チャンバ131に結合することができる。一部の実施形態では、溶融材料121は、清澄容器127から第2の接続導管135を通して混合チャンバ131に重力給送することができる。例えば、一部の実施形態では、重力は、溶融材料121を清澄容器127から第2の接続導管135の内部通路を通して混合チャンバ131まで駆動することができる。
【0034】
これに加えて、ガラス溶融及び送出装置102は、混合チャンバ131から下流に位置付けることができる送出チャンバ133を備える第3の調整ステーションを備えることができる。一部の実施形態では、送出チャンバ133は、入口導管141の中に供給される溶融材料121を調整することができる。例えば、送出チャンバ133は、溶融材料121を調節し、その一貫した流れを入口導管141に提供するためのアキュムレータ及び/又は流れコントローラとして機能することができる。図示のように、混合チャンバ131は、第3の接続導管137を通して送出チャンバ133に結合することができる。一部の実施形態では、溶融材料121は、混合チャンバ131から第3の接続導管137を通して送出チャンバ133に重力給送することができる。例えば、一部の実施形態では、重力は、溶融材料121を混合チャンバ131から第3の接続導管137の内部通路を通して送出チャンバ133まで駆動することができる。更に図示のように、一部の実施形態では、送出パイプ139は、溶融材料121を成形装置101、例えば、成形容器140の入口導管141まで送出するように位置決めすることができる。
【0035】
成形装置101は、本発明の開示の特徴による成形容器の様々な実施形態、例えば、ガラスリボンの溶融引き抜きのための楔を有する成形容器、ガラスリボンのスロット引き抜きのためのスロットを有する成形容器、又はガラスリボンを成形容器から圧延するための圧延ロールが設けられた成形容器を備えることができる。一部の実施形態では、成形装置101は、例えば、リドロー工程の一部としての成形装置101を有するシートリドローを備えることができる。例えば、ある厚みを備えることができるガラスリボン104を加熱してリドローし、より小さい厚みを備える薄めのガラスリボン104を達成することができる。実施形態として以下に示して開示する成形容器140は、成形楔209の底部145として定められた底縁から溶融材料121を溶融引き伸ばししてガラス形成材料のリボン103を生成するために設けることができる。例えば、一部の実施形態では、溶融材料121を入口導管141から成形容器140まで送出することができる。次に、成形容器140の構造に部分的に基づいて溶融材料121をガラス形成材料のリボン103に成形することができる。例えば、図示のように、溶融材料121は、成形容器140の底縁(例えば、底部145)からガラス製造装置100の進行方向154に延びる引き抜き経路に沿って引き抜くことができる。一部の実施形態では、縁部誘導器163、164は、溶融材料121を成形容器140から誘導し、ガラス形成材料のリボン103の幅「W」を部分的に定めることができる。一部の実施形態では、ガラス形成材料のリボン103の幅「W」は、ガラス形成材料のリボン103の第1の外縁153とガラス形成材料のリボン103の第2の外縁155との間を延びる。
【0036】
一部の実施形態では、ガラス形成材料のリボン103の第1の外縁153とガラス形成材料のリボン103の第2の外縁155との間を延びるガラス形成材料のリボン103の幅「W」は、約20ミリメートル(mm)よりも大きく又はそれに等しく、例えば、約50mmよりも大きく又はそれに等しく、例えば、約100mmよりも大きく又はそれに等しく、例えば、約500mmよりも大きく又はそれに等しく、例えば、約1000mmよりも大きく又はそれに等しく、例えば、約2000mmよりも大きく又はそれに等しく、例えば、約3000mmよりも大きく又はそれに等しく、例えば、約4000mmよりも大きく又はそれに等しくすることができるが、更に別の実施形態では、上述の幅よりも小さいか又は大きい他の幅を設けることができる。例えば、一部の実施形態では、ガラス形成材料のリボン103の幅「W」は、約20mmから約4000mmの範囲内にあり、例えば、約50mmから約4000mmの範囲、例えば、約100mmから約4000mmの範囲、例えば、約500mmから約4000mmの範囲、例えば、約1000mmから約4000mmの範囲、例えば、約2000mmから約4000mmの範囲、例えば、約3000mmから約4000mmの範囲、例えば、約20mmから約3000mmの範囲、例えば、約50mmから約3000mmの範囲、例えば、約100mmから約3000mmの範囲、例えば、約500mmから約3000mmの範囲、例えば、約1000mmから約3000mmの範囲、例えば、約2000mmから約3000mmの範囲、例えば、約2000mmから約2500mmの範囲、及びこれらの値の間の全ての範囲及び部分範囲にあることが可能である。
【0037】
図2は、
図1の線2-2に沿う成形装置101(例えば、成形容器140)の断面斜視図を例示している。一部の実施形態では、成形容器140は、入口導管141から溶融材料121を受け入れるように向けられたトラフ201を備えることができる。例示目的で、溶融材料121のクロスハッチングは、明瞭化のために
図2から消去した。成形容器140は、成形楔209を更に備えることができ、成形楔209は、その対向端部210、211(
図1を参照されたい)の間を延びる1対の下方傾斜収束面部分207、208を備える。成形楔209の1対の下方傾斜収束面部分207、208は、成形容器140の底部145に沿って交差するように進行方向154に沿って収束する。ガラス製造装置100の引き抜き平面213は、進行方向154に沿って底部145を通って延びることができる。一部の実施形態では、ガラス形成材料のリボン103は、引き抜き平面213に沿って進行方向154に引き抜くことができる。図示のように、引き抜き平面213は、底部145を通って成形楔209を二分することができるが、一部の実施形態では、底部145に対する他の向きに延びることができる。一部の実施形態では、ガラス形成材料のリボン103は、進行方向154に引き抜き平面213と共面とすることができる進行経路221に沿って移動することができる。
【0038】
これに加えて、一部の実施形態では、溶融材料121は、流れ方向156に成形容器140のトラフ201の中に流れ込み、かつそれに沿って流れることができる。例えば、成形容器140は、その長手方向に対して平行である場合がある流れ方向156に沿って溶融材料121を受け入れることができる。成形容器140の長手方向は、第1の端部210と第2の端部211の間を延びることができる(例えば、長手方向は、
図1に示す進行方向154を横断することができる)。次に、溶融材料121は、対応する堰203、204を同時に超えてこれらの外面205、206の上で下方に流れることによってトラフ201から溢流することができる。次に、溶融材料121の各々の流れは、成形容器140の底部145から引き抜かれるように成形楔209の下方傾斜収束面部分207、208に沿って流れることができ、底部145では、これらの流れは収束してガラス形成材料のリボン103に融合する。次に、底部145から引き抜き平面213内で進行方向154に沿ってガラス形成材料のリボン103を引き抜くことができる。一部の実施形態では、ガラス形成材料のリボン103は、その垂直の場所に基づいて1又は2以上の状態の材料を備える。例えば、ガラス形成材料のリボン103は、1つの場所に粘性溶融材料121を備える場合があり、別の場所にはガラス質状態にあるアモルファス固体(例えば、ガラスリボン)を備える場合がある。
【0039】
ガラス形成材料のリボン103は、反対方向に面するかつガラス形成材料のリボン103の厚み「T」(例えば、平均厚)を定める第1の主面215と第2の主面216を備える。一部の実施形態では、ガラス形成材料のリボン103の厚み「T」は、約2ミリメートル(mm)よりも小さく又はそれに等しく、約1ミリメートルよりも小さく又はそれに等しく、約0.5ミリメートルよりも小さく又はそれに等しく、例えば、約300マイクロメートル(μm)よりも小さく又はそれに等しく、約200マイクロメートルよりも小さく又はそれに等しく、又は約100マイクロメートルよりも小さく又はそれに等しくすることができるが、更に別の実施形態では他の厚みを設けることができる。例えば、一部の実施形態では、ガラス形成材料のリボン103の厚み「T」は、約20マイクロメートルから約200マイクロメートルの範囲、約50マイクロメートルから約750マイクロメートルの範囲、約100マイクロメートルから約700マイクロメートルの範囲、約200マイクロメートルから約600マイクロメートルの範囲、約300マイクロメートルから約500マイクロメートルの範囲、約50マイクロメートルから約500マイクロメートルの範囲、約50マイクロメートルから約700マイクロメートルの範囲、約50マイクロメートルから約600マイクロメートルの範囲、約50マイクロメートルから約500マイクロメートルの範囲、約50マイクロメートルから約400マイクロメートルの範囲、約50マイクロメートルから約300マイクロメートルの範囲、約50マイクロメートルから約200マイクロメートルの範囲、約50マイクロメートルから約100マイクロメートルの範囲、約25マイクロメートルから約125マイクロメートルの範囲内にあり、これらの値の間の厚みの全ての範囲及び部分範囲を備える範囲にあることが可能である。更に、ガラス形成材料のリボン103は、様々な組成物、例えば、ホウケイ酸ガラス、アルミノホウケイ酸ガラス、アルカリ含有ガラス又はアルカリ非含有ガラス、アルカリアルミノケイ酸ガラス、アルカリ土類アルミノケイ酸ガラス、ソーダ石灰ガラスなどを備えることができる。
【0040】
一部の実施形態では、ガラス分離器149(
図1を参照されたい)は、次に、分離経路151に沿ってガラス形成材料のリボン103からガラスリボン104を分離して複数の分離ガラスリボン104(すなわち、複数のガラスシート)を提供することができる。他の実施形態により、ガラスリボン104のより長い部分は、保存ロールの上にコイル巻きすることができる。次に、分離ガラスリボンは、望ましい用途、例えば、ディスプレイ用途に加工することができる。例えば、分離ガラスリボンは、液晶ディスプレイ(LCD)、電気泳動ディスプレイ(EPD)、有機発光ダイオードディスプレイ(OLED)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、タッチセンサ、光電池、及び他の電子ディスプレイを備える多岐にわたるディスプレイ用途に使用することができる。
【0041】
図3は、
図1の視点3での成形容器140一部分の拡大図を示している。一部の実施形態では、成形容器140は、第1の端部210及び第2の端部211(
図1に示す第1の端部210及び第2の端部211)を備え、成形容器140は、第1の端部210と第2の端部211の間の軸線に沿って延びる。一部の実施形態では、成形容器140の重量と成形容器140が露出される可能性がある温度とに起因して、成形容器140は、弛みを受ける場合があり、成形容器140の一部分は、進行方向154に沿って曲がる場合がある。成形容器140の弛みの可能性を低減するために、ガラス製造装置100は、1又は2以上の圧縮装置305を備えることができる。例えば、1つの圧縮装置305は、成形容器140の第1の端部210に位置決めすることができ、それに対して別の圧縮装置305は、成形容器140の第2の端部211に位置決めすることができる。一部の実施形態では、1又は2以上の圧縮装置305は、成形容器140の第1の端部210及び/又は第2の端部211に圧縮力を印加することができる。圧縮力は、成形容器140の弛みを低減することができる。一部の実施形態では、第1の端部210にある圧縮装置305と第2の端部211にある圧縮装置305は、実質的に同一とすることができる。
【0042】
一部の実施形態では、第1の端部210は、凹部309を定める容器面307を備えることができる。凹部309(例えば、空隙、空間、開口部など)は、圧縮装置305の一部分を受け入れることができる。一部の実施形態では、容器面307は、複数の面部分、例えば、第1の容器面部分311、第2の容器面部分313、及び第3の容器面部分315を備えることができる。第1の容器面部分311と第2の容器面部分313と第3の容器面部分315は、互いに非平坦面を形成することができる。例えば、第1の容器面部分311は、平坦面を備えることができ、それに対して第1の容器面部分311と隣接する及び/又はそれに隣接することができる第2の容器面部分313は、非平坦面を備えることができる。一部の実施形態では、第2の容器面部分313は、丸められた面を備えることができる。一部の実施形態では、第3の容器面部分315は、平坦面を備えることができ、第2の容器面部分313と隣接する及び/又はそれに接続することができる。従って、一部の実施形態では、第2の容器面部分313は、第1の容器面部分311と第3の容器面部分315とに取り付けられ、かつそれらの間に位置決めすることができる。一部の実施形態では、第1の容器面部分311と第3の容器面部分315は、例えば、互いに対して実質的に垂直に延びることによって互いに対して角度を形成することができる。例えば、第1の容器面部分311は、進行方向154に対して実質的に平行に延びることができ、それに対して第3の容器面部分315は、進行方向154に対して実質的に垂直に延びることができる。
【0043】
圧縮装置305は、成形容器140に力を与えるための1又は2以上の構造を備えることができる。例えば、一部の実施形態では、圧縮装置305は、圧縮ブロック321と、力ブロック323と、支持装置325と、絶縁ブロック327とを備えることができる。圧縮ブロック321を参照すると、ガラス製造装置100は、凹部309内に位置決めされる場合がある圧縮ブロック321を備えることができ、かつ第1の面331と、容器面307に接触する接触面335とを備えることができる。一部の実施形態では、第1の面331は、例えば、進行方向154に沿うガラス形成材料のリボン103の移動に関して成形容器140から下流の方向に面するように向けることによって進行方向154に面することができる。一部の実施形態では、第1の面331は、接触面335に対して非平面とすることができる。例えば、第1の面331は、第1の面331を接触面335に対して実質的に垂直にすることができるように、接触面335に対する角度、例えば、90°の角度を形成することができる。第1の面331と接触面335は、縁面337によって接続することができる。例えば、圧縮ブロック321は、接触面335と第1の面331とに接続することができる縁面337を備えることができる。一部の実施形態では、縁面337は、曲率半径を有する丸い形状を備えることができる。例えば、一部の実施形態では、縁面337の曲率半径は、約6mmから約10mmの範囲内にある又は約8mmとすることができる。曲率半径を有する縁面337の丸い形状に起因して、成形容器140への力の印加中の圧縮ブロック321内の応力は、望ましい値よりも低い場合がある。
【0044】
一部の実施形態では、圧縮ブロック321は、接触面335に対して実質的に垂直である場合がある第2の接触面341を備えることができる。例えば、第2の接触面341は、接触面335が沿って延びる平面に対する角度、例えば、90°の角度を形成する平面に沿って延びることができる。一部の実施形態では、第2の接触面341は、進行方向154と反対の方向、例えば、進行方向154に沿うガラス形成材料のリボン103の移動に関して上流の方向に面することができる。一部の実施形態では、第2の接触面341は、第1の面331に対して実質的に平行とすることができる。圧縮ブロック321は、接触面335と第2の接触面341とを接続する第2の縁面343を備えることができる。例えば、第2の縁面343は、接触面335と第2の接触面341の間に位置決めすることができる。一部の実施形態では、第2の縁面343は、接触面335及び第2の接触面341に対して角度を付けることができ、かつ容器面307から離間する場合がある。例えば、接触面335及び第2の接触面341に対して角度を付けることにより、第2の縁面343は、接触面335に対して非平面に、かつ第2の接触面341に対して非平面に延びることができる。一部の実施形態では、第2の縁面343は、接触面335に対して約90度から約180度の範囲、又は約120度から約150度の範囲内にある角度を形成することができる。一部の実施形態では、第2の縁面343は、第2の接触面341に対して約90度から約180度の範囲、又は約120度から約150度の範囲内にある角度を形成することができる。一部の実施形態では、接触面335又は第2の縁面343の一方又は両方は、加熱要素602を備えることができる。加熱要素602は、接触面335及び/又は第2の縁面343に沿って及び/又はその中を延びることができる導電材料を備えることができる。加熱要素602は、成形容器140の一部分の温度を上げるための熱を発生することができる。
【0045】
一部の実施形態では、圧縮ブロック321は、容器面307に接触することができ、それに対して圧縮ブロック321は、凹部309内に位置決めされる。例えば、接触面335は、容器面307の第1の容器面部分311との接続状態にあることができ、第2の接触面341は、容器面307の第3の容器面部分315との接続状態にあることができる。一部の実施形態では、接触面335が第1の容器面部分311との接続状態にあり、第2の接触面341が第3の容器面部分315との接続状態にある場合に、第2の縁面343は、容器面307の第2の容器面部分313から離間することができる。接触面335は、第1の容器面部分311と接触している時にこの面部分と面一であるように、この面部分に対して実質的に平行とすることができる。第2の接触面341は、第3の容器面部分315と接触している時にこの面部分と面一であるように、この面部分に対して実質的に平行とすることができる。一部の実施形態では、第3の容器面部分315と第2の接触面341の間の接触に起因して、成形容器140の重量の一部分は、圧縮ブロック321上に載る及び/又はそれによって支持することができる。
【0046】
圧縮ブロック321が容器面307と接触している場合に、圧縮ブロック321は、成形容器140に力を印加することができる。例えば、ガラス製造装置100は、圧縮ブロック321に隣接してそれと接触状態になるように位置決めすることができる力ブロック323を備えることができる。力ブロック323は、圧縮ブロック321を第1の容器面部分311と力ブロック323の間に位置決めすることができるように、接触面335の反対にある圧縮ブロック321の面と接触状態になるように位置決めすることができる。一部の実施形態では、力ブロック323は、進行方向154を横断して成形容器140に向う力方向345に沿って圧縮ブロック321に力を印加することができる。一部の実施形態では、力方向345を移動することにより、力ブロック323は、成形容器140、例えば、第1の容器面部分311に対する圧縮力を圧縮ブロック321に印加させることができる。例えば、圧縮ブロック321は、流れ方向156(例えば、
図2に示す)及び成形容器140の長手方向に対して平行である場合がある力方向345に沿って力を(例えば、成形容器140に)印加することができる。圧縮力は、成形容器140の弛みを軽減することができる。
【0047】
一部の実施形態では、ガラス製造装置100は、圧縮ブロック321を支持する支持面347を備えることができる支持装置325を備えることができる。一部の実施形態では、支持面347は、第1の面331の一部分との接触状態にあることができる。例えば、圧縮ブロック321は、第1の面331が支持面347に面する状態で支持装置325上に載ることができる。一部の実施形態では、支持装置325は、圧縮ブロック321を支持することができる1又は2以上の構造を備えることができる。例えば、一部の実施形態では、支持装置325は、移動板349と支持板351とを備えることができる。移動板349は、支持面347を備えることができ、この支持面は、第1の面331が接触している状態で圧縮ブロック321が移動板349上に載ることができるようなものである。例えば、圧縮ブロック321は、成形容器140に向けて(例えば、力方向345に沿って)移動する時に移動板349に対して移動することができる。移動を容易にし、圧縮ブロック321と移動板349の間の摩擦を低減するために、一部の実施形態では、支持面347及び/又は第1の面331に摩擦低減材料を付加することができる。例えば、一部の実施形態では、移動板349は、アルミナ材料を備えることができ、圧縮ブロック321は、ジルコン材料を備えることができる。一部の実施形態では、摩擦低減材料は、酸化銅ベースの熱ペーストである。摩擦低減材料は、力ブロック323によって印加される力に応答して圧縮ブロック321が移動板349に対して移動することができるように圧縮ブロック321と移動板349の間の摩擦を低減することができる。一部の実施形態では、支持板351は、移動板349を支持することができ、移動板349は、支持板351と接触状態にある場合があり、かつその上に載ることができる。一部の実施形態では、移動板349は、圧縮ブロック321を支持することができ、圧縮ブロック321は、移動板349と接触状態にある場合があり、かつその上に載ることができ、圧縮ブロック321は、支持板351から離間して接触状態にない。一部の実施形態では、移動板349は、約6mmから約18mmの範囲内にあるか又は約12.7mmである高さを備えることができる。
【0048】
一部の実施形態では、支持面347は、支持平面355に沿って延びることができる。支持平面355は、第1の側357と第2の側359を定める(例えば、支持平面355は、第1の側357と第2の側359の間を延びる)。一部の実施形態では、圧縮ブロック321は、支持平面355の第1の側357に位置決めすることができ、それに対して支持板351は、支持平面355の第2の側359に位置決めすることができる。例えば、一部の実施形態では、支持平面355の第1の側357に配置されることにより、圧縮ブロック321のいずれの部分も支持平面355と交差して第2の側359に延びることなく、第1の面331を備える圧縮ブロック321全体を第1の側357に位置決めすることができる。一部の実施形態では、第2の側359に配置されることにより、支持板351のいずれの部分も支持平面355と交差して第1の側357に延びることなく、支持板351全体を第2の側359に位置決めすることができる。一部の実施形態では、支持装置325は、容器面307から離間して支持開口部365を定める第2の面363を備えることができる。例えば、支持板351は、第2の面363を備えることができ、移動板349は、第3の面367を備えることができる。一部の実施形態では、支持板351の第2の面363及び移動板349の第3の面367は、成形容器140に面することができる。支持板351の第2の面363及び移動板349の第3の面367は、成形容器140から、例えば、容器面307から離間させて支持開口部365を定めることができる。一部の実施形態では、支持開口部365は、成形容器140と支持装置325(例えば、移動板349と支持板351)の間に位置付けることができる。
【0049】
一部の実施形態では、ガラス製造装置100は、熱要素、例えば、絶縁ブロック327を備えることができる。絶縁ブロック327は、第2の面363に取り付けられて支持装置325と容器面307の間の支持開口部365内に位置決めされる場合がある。絶縁ブロック327は、第2の面363にいくつかの方法で取り付けることができる。例えば、一部の実施形態では、機械的ファスナ(例えば、スクリュー、ボルトなど)は、絶縁ブロック327を支持板351の第2の面363に取り付けることができる。一部の実施形態では、取付装置(例えば、
図9に示す取付装置901と類似)は、第2の面363への絶縁ブロック327の取り外し可能な取り付けを容易にすることができる。絶縁ブロック327は、成形容器140から支持装置325を断熱することができる断熱材料を備えることができる。例えば、一部の実施形態では、絶縁ブロック327は、ジルコン、ジルコニア、アルミナ、酸化マグネシウム、炭化珪素、窒化珪素、酸窒化珪素、ゼノタイム、モナザイト、又はこれらの合金のうちの1又は2以上を備える耐火材料を備えることができる。一部の実施形態では、支持板351は、金属材料、例えば、鋼鉄を備えることができ、従って、絶縁ブロック327は、支持板351を成形容器140の温度から遮断することができる。例えば、支持開口部365内に位置決めされることにより、絶縁ブロック327は、支持板351を成形容器140から断熱し、それによって支持板351が受ける可能性がある温度を低減することができる。
【0050】
一部の実施形態では、絶縁ブロック327は、支持平面355の第2の側359に位置決めすることができ、圧縮ブロック321から離間する場合がある。例えば、圧縮ブロック321から離間させることにより、絶縁ブロック327と圧縮ブロック321の第1の面331との間に間隙が存在することができ、それによって圧縮ブロック321は、絶縁ブロック327とは独立に移動することができる(例えば、力方向345に)。一部の実施形態では、絶縁ブロック327は、支持装置325に取り付けられたままに及び/又はそれとの接触状態のままに留まることができ、それに対して圧縮ブロック321は、力方向345に移動されて成形容器140に力を印加する。絶縁ブロック327を圧縮ブロック321とは別個に離間させて設けることにより、圧縮ブロック321が成形容器140に力を印加する時に、支持装置325からの絶縁ブロック327の不用意な脱離を回避することができる。
【0051】
図4を参照すると、
図3の圧縮装置305の分解組立図が例示されている。一部の実施形態では、絶縁ブロック327は、第2の面363に取り付けることができる単一ワンピース構造を備えることができる。しかし、
図4に示すように、絶縁ブロック327は、ワンピース構造に限定されず、複数の部分を備えることができる。例えば、一部の実施形態では、絶縁ブロック327は、複数のブロック部分、例えば、第1のブロック部分401、第2のブロック部分403、及び第3のブロック部分405を備えることができる。第1のブロック部分401と第2のブロック部分403と第3のブロック部分405とは、互いに対して取り付けることができ、かつ支持装置325に対して取り付けることができる。例えば、絶縁ブロック327は、第2のブロック部分403に取り付けられた第1のブロック部分401を備えることができる。一部の実施形態では、第1のブロック部分401は、第1の突起407と第1のキャビティ409を備えることができる。第2のブロック部分403は、第2の突起413と第2のキャビティ415を備えることができる。第1の突起407は、第2のキャビティ415内に受け入れることができ、第2の突起413は、第1のキャビティ409内に受け入れることができる。例えば、第1のブロック部分401、第2のブロック部分403、及び第3のブロック部分405は、軸線419に沿って位置決めすることができ、かつ互いに取り付けられた時にこの軸線と交差することができ、軸線419は、第2の面363に対して実質的に平行に延びる。一部の実施形態では、第1の突起407は、第1のブロック部分401から軸線419に沿って第2のブロック部分403に向けて延びることができる。第1のキャビティ409は、第1の突起407によって境界付けることができる。一部の実施形態では、第2の突起413は、第2のブロック部分403から軸線419に沿って第1のブロック部分401に向けて延びることができる。第2のキャビティ415は、第2の突起413によって境界付けることができる。一部の実施形態では、第1の突起407は、第2のキャビティ415と位置合わせすることができ、第2の突起413は、第1のキャビティ409と位置合わせすることができる。従って、第1の突起407を第2のキャビティ415内に受け入れることができ、第2の突起413を第1のキャビティ409内に受け入れることができるように、第1のブロック部分401と第2のブロック部分403は互いに接触状態にあることができる。
【0052】
一部の実施形態では、第2のブロック部分403と第3のブロック部分405は、第1のブロック部分401と第2のブロック部分403の間の取り付けと類似の方式で取り付けることができる。例えば、第2のブロック部分403は、第3の突起423と第3のキャビティ425を備えることができる。第3のブロック部分405は、第4の突起427と第4のキャビティ429を備えることができる。第3の突起423は、第4のキャビティ429内に受け入れることができ、第4の突起427は、第3のキャビティ425内に受け入れることができる。例えば、第3の突起423は、第2のブロック部分403から軸線419に沿って第3のブロック部分405に向けて延びることができる。第3のキャビティ425は、第3の突起423によって境界付けることができる。一部の実施形態では、第4の突起427は、第3のブロック部分405から軸線419に沿って第2のブロック部分403に向けて延びることができる。第4のキャビティ429は、第4の突起427によって境界付けることができる。一部の実施形態では、第3の突起423は、第4のキャビティ429と位置合わせすることができ、第4の突起427は、第3のキャビティ425と位置合わせすることができる。従って、第3の突起423を第4のキャビティ429内に受け入れることができ、第4の突起427を第3のキャビティ425内に受け入れることができるように、第2のブロック部分403と第3のブロック部分405は互いに接触状態にあることができる。
【0053】
第1のブロック部分401と第2のブロック部分403と第3のブロック部分405との取り付けは、いくつかの利益をもたらす。例えば、第1のブロック部分401と第2のブロック部分403と第3のブロック部分405とが取り付けられると、絶縁ブロック327を通る(例えば、第1のブロック部分401、第2のブロック部分403、及び第3のブロック部分405を通る)間隙を回避することができる。第1の交差軸線433は、第1のブロック部分401、第2のブロック部分403、及び第3のブロック部分405が沿うように配置された軸線419に対して実質的に垂直に延びることができる。第1の交差軸線433は、例えば、第2の面363に対して実質的に垂直であることによって絶縁ブロック327及び支持板351と交差することができる。一部の実施形態では、第1の交差軸線433は、第1のブロック部分401と第2のブロック部分403の間の場所を通って延びるように向けることができる。一方で第1の突起407が第2のキャビティ415内に受け入れられ、第2の突起413が第1のキャビティ409内に受け入れられることに起因して、第1の突起407と第2の突起413は、互いに隣接して平行に延びることができる。従って、第1の交差軸線433は、第1の突起407及び/又は第2の突起413と交差することができる。第1のブロック部分401と第2のブロック部分403の間の間隙を回避することにより、第1のブロック部分401と第2のブロック部分403の間から支持板351への熱伝達を低減し、従って、成形容器140からの支持装置325の断熱を改善することができる。
【0054】
同様に、一部の実施形態では、第2の交差軸線435は、第1の交差軸線433に対して実質的に平行に延びることができる。第2の交差軸線435は、例えば、第2の面363に対して実質的に垂直であることによって絶縁ブロック327及び支持板351と交差することができる。一部の実施形態では、第2の交差軸線435は、第2のブロック部分403と第3のブロック部分405の間の場所を通って延びるように向けることができる。一方で第3の突起423が第4のキャビティ429内に受け入れられ、第4の突起427が第3のキャビティ425内に受け入れられることに起因して、第3の突起423と第4の突起427は、互いに隣接して平行に延びることができる。従って、第2の交差軸線435は、第3の突起423及び/又は第4の突起427と交差することができる。第2のブロック部分403と第3のブロック部分405の間の間隙を回避することにより、第2のブロック部分403と第3のブロック部分405の間から支持板351への熱伝達を低減し、従って、成形容器140からの支持装置325の断熱を改善することができる。
【0055】
一部の実施形態では、第1のブロック部分401、第2のブロック部分403、及び第3のブロック部分405は、成形容器140に面する第1の面441と、支持装置325に面する第2の面443とを備えることができる。例えば、第1のブロック部分401と第2のブロック部分403と第3のブロック部分405とが互いに取り付けられると、第1の面441は、成形容器140に面する実質的に平坦な面を備えることができる。第1のブロック部分401と第2のブロック部分403と第3のブロック部分405とが互いに取り付けられると、第2の面443は、支持装置325に面する実質的に平坦な面を備えることができる。一部の実施形態では、第2の面443は、第1のブロック部分401が第2のブロック部分403に取り付けられた時、及び第2のブロック部分403が第3のブロック部分405に取り付けられた時に軸線419に沿って延びる面開口部445を備えることができる。例えば、面開口部445は、第2の面443内に成形された溝、チャネル、又は切れ込みなどを備えることができ、第1のブロック部分401内の面開口部445と、第2のブロック部分403内の面開口部445と、第3のブロック部分405内の面開口部445とは、これらが軸線419に沿って直線的に延びることができるように位置合わせすることができる。
【0056】
図4~
図5を参照すると、一部の実施形態では、支持装置325は、第2の面363から成形容器140に向けて延びる支持突起451を備えることができる。例えば、支持突起451は、第2の面363から成形容器140に向けて延びる露頭部、突出部、延長部などを備えることができる。一部の実施形態では、支持突起451は、第2の面363に沿って実質的に直線的に延びることができる。支持突起451は、第1のブロック部分401、第2のブロック部分403、及び第3のブロック部分405の面開口部445内に受け入れられるようにサイズ決定することができる。例えば、一部の実施形態では、支持突起451は、面開口部445の形状に実質的に適合する形状を備えることができ、面開口部445の断面サイズよりも小さい断面サイズを備える。支持突起451は、面開口部445内に受け入れられて第1のブロック部分401、第2のブロック部分403、及び第3のブロック部分405を支持装置325に取り付けることができる。例えば、支持突起451が面開口部445内に受け入れられると、第1のブロック部分401、第2のブロック部分403、及び第3のブロック部分405を支持板351に取り付けることができるようにこれらのブロック部分の移動を制限することができる。
【0057】
図6は、
図5の線6-6に沿って見た時の移動板349によって支持された圧縮ブロック321の接触面335の前面図を示している。一部の実施形態では、第1の面331は、1又は2以上の面部分を備えることができる。例えば、第1の面331は、第1の面部分601と、第2の面部分603と、第3の面部分605とを備えることができる。第1の面部分601は、第2の面部分603と第3の面部分605の間に位置決めすることができ、従って、第2の面部分603と第3の面部分605は、第1の面部分601の両側に位置決めされる場合がある。一部の実施形態では、第1の面331は、非平面形状を備えることができる。例えば、第2の面部分603は、第1の面部分601に対して約1度から約3度までとすることができる第1の角度609を為すことができる。一部の実施形態では、第1の角度609は、約1度から約3度までとは異なる場合があり、例えば、約0.5度から約10度までとすることができる。第1の角度609は、第2の面部分603と第1の面部分601が沿って延びる平面との間に定めることができる。一部の実施形態では、第3の面部分605は、第1の面部分601に対して約1度から約3度までとすることができる第2の角度611を為すことができる。一部の実施形態では、第2の角度611は、約1度から約3度までとは異なる場合があり、例えば、約0.5度から約10度までとすることができる。第2の角度611は、第3の面部分605と第1の面部分601が沿って延びる平面との間に定めることができる。一部の実施形態では、第1の面部分601と第2の面部分603は、互いに対して非平面とすることができ、第1の面部分601と第3の面部分605は、互いに対して非平面とすることができる。例えば、一部の実施形態では、第1の面部分601は、実質的に平面とすることができる。一部の実施形態では、第2の面部分603は、実質的に平面とすることができる。しかし、第2の面部分603が第1の面部分601に対して第1の角度609を構成することに起因して、第2の面部分603は、第1の面部分601に対して非平面である場合がある。一部の実施形態では、第3の面部分605は、実質的に平面とすることができる。しかし、第3の面部分605が第1の面部分601に対して第2の角度611を形成することに起因して、第3の面部分605は、第1の面部分601に対して非平面である場合がある。
【0058】
一部の実施形態では、第1の面部分601は、支持面347と接触状態にある場合があり、第1の面部分601が支持面347に対して実質的に平行に延びることができるように平面形状を備えることができる。例えば、第1の面部分601は、支持面347が圧縮ブロック321を支持することができるように支持面347上に載ることができる。一部の実施形態では、第2の面部分603及び第3の面部分605が第1の面部分601に対して非平面であることに起因して、第1の面部分601が支持面347と接触している時に、第2の面部分603及び第3の面部分605は、支持面347に対して非平面とすることができる。例えば、第1の距離615は、第2の面部分603を支持面347から分離することができ、第2の距離617は、第3の面部分605を支持面347から分離することができる。一部の実施形態では、第2の面部分603及び第3の面部分605を支持面347から離間させることにより、第1の面331の他の部分(例えば、第2の面部分603及び第3の面部分605)に接触させることなく、支持面347を第1の面331の一部分(例えば、第1の面部分601)との接触状態にすることができる。
【0059】
第1の面331の非平面形状は、いくつかの利益をもたらすことができる。例えば、第1の面部分601が支持面347と接触している場合に、圧縮ブロック321の第1の面331の全てに満たない部分を移動板349との接触状態にすることができる。例えば、中心部分(例えば、第1の面部分601)は、支持面347と接触状態にある場合があり、それに対して中心部分の両側に位置付けられた横部分(例えば、第2の面部分603及び第3の面部分605)は、支持面347から離間させてそれとの接触状態にない場合がある。従って、移動板349と接触している圧縮ブロック321の幅によって定められる接触区域幅621(例えば、第1の面部分601の幅を備える)は、圧縮ブロック321の対向する側の間である圧縮ブロック321の全幅によって定められるブロック幅623(例えば、第1の面部分601の幅と、第2の面部分603の幅と、第3の面部分605の幅とを備える)よりも小さくすることができる。従って、圧縮ブロック321が移動板349に印加することができる力は、接触区域幅621に限定することができる。接触区域幅621がブロック幅623よりも小さいことに起因して、圧縮ブロック321によって印加される力を移動板349のより小さい区域に集中させることができ、これは、移動板349に対する曲げモーメントを低減し、従って、圧縮ブロック321及び移動板349に対する応力を低減することができる。
【0060】
図7を参照すると、加熱要素701の斜視図が例示されている。一部の実施形態では、加熱要素701は、加熱部分702及び/又は絶縁ブロック327(例えば、
図3~
図5に示す)のうちの一方又は両方を備えることができる。一部の実施形態では、加熱要素701の加熱部分702は、成形容器140の一部分の温度を上げるように構成された導電材料703を備えることができる。例えば、加熱部分702は、熱を生成することができる電流を発生させるように電子が通って流れることができる金属材料を備える抵抗性加熱要素を備えることができる。一部の実施形態では、加熱部分702が加熱することができる成形容器140の部分は、縁部誘導器163、164(例えば、
図2に示す)である。例えば、導電材料703は、成形容器140に面する加熱部分702の第1の面705上に位置決めすることができるワイヤを備えることができる。導電材料703は、第1の面705に沿って巻き付くように配置することができる。一部の実施形態では、導電材料703によって発生される熱は、成形容器140の温度の制御を容易にすることができる。例えば、加熱部分702が成形容器140の周りに配置された場合に、導電材料703は、成形容器140の一部分、例えば、縁部誘導器163、164の温度を上げることができる熱を発生させることができる。
【0061】
一部の実施形態では、加熱要素701は、支持装置325(例えば、
図3に示す)を加熱部分702から断熱することができる絶縁ブロック707を備えることができる。例えば、絶縁ブロック707は、
図3に示す絶縁ブロック327と同じ材料を備えることができる。一部の実施形態では、絶縁ブロック707は、第1の面705に取り付けることができる単一ワンピース構造を備えることができる。絶縁ブロック707は、支持装置325を断熱し、加熱部分702によって発生される熱から遮断することができるように、第1の面705の寸法に実質的に適合する寸法(例えば、長さ及び幅)を備えることができる。一部の実施形態では、加熱要素602(例えば、
図6に示す)と加熱要素701(例えば、
図7に示す)は、互いに独立に作動させることができる。例えば、圧縮ブロック321を絶縁ブロック327の加熱部分702とは別個に加熱することができるように、加熱要素602(例えば、圧縮ブロック321に対する)と加熱要素701(例えば、絶縁ブロック327の加熱部分702に対する)は、独立に作動することができる。独立に作動することにより、いくつかの利益を達成することができる。例えば、加熱要素602、701の一方がオフにされた場合に、加熱要素602、701のうちの他方は、オンに留まることができる。従って、加熱要素602は、加熱要素701の温度とは異なることが可能な温度で作動することができる。従って、縁部誘導器163を成形容器140とは異なる温度に加熱することにより、望ましい及び/又はより細かく調整された熱プロファイルを達成することができる。
【0062】
図8を参照すると、加熱要素701の絶縁ブロック707の後面斜視図が例示されている。一部の実施形態では、絶縁ブロック707は、支持装置325への加熱要素701の取り付けを容易にすることができる1又は2以上の開口部(例えば、溝、チャネルなど)を備えることができる。例えば、絶縁ブロック707は、第1の端部801と第2の端部803の間を延びることができる。一部の実施形態では、加熱要素701は、第1の開口部805と第2の開口部807を備えることができる。第1の開口部805は、第1の端部801に位置付けることができ、第2の開口部807は、第2の端部803に位置付けることができる。第1の開口部805は、第1の壁809によって境界付けることができ、それに対して第2の開口部807は、第2の壁811によって境界付けることができる。一部の実施形態では、第1の距離813は、第1の開口部805と第2の開口部807を分離することができる。一部の実施形態では、第2の距離815は、第1の壁809の端部と第2の壁811を分離することができる。第1の距離813は、第2の距離815よりも短くすることができる。一部の実施形態では、絶縁ブロック707は、絶縁ブロック707の中心を通って延びることができる第3の開口部821を備えることができる。例えば、第3の開口部821は、第1の距離813及び第2の距離815を測定する時に沿う軸線に対して垂直な軸線823に沿って延びることができる。
【0063】
図9を参照すると、支持板351の前面斜視図が例示されている。一部の実施形態では、支持装置325の支持板351は、第2の面363から成形容器140に向けて延びる複数の取り付けブラケットを備える取付装置901を備えることができる。例えば、複数の取り付けブラケットは、第2の面363から成形容器140に向けて延びることができる第1の取り付けブラケット903及び第2の取り付けブラケット905を備えることができる。取付装置901は、加熱部分702を支持板351に取り付けることができる。例えば、第1の取り付けブラケット903は、第1の壁907と第2の壁909を備えることができる。第1の壁907は、例えば、第2の面363から実質的に垂直に延びることによって第2の面363から延びることができる。第1の壁907は、第2の面363にいくつかの方法で取り付けることができる。例えば、一部の実施形態では、第1の壁907は、第2の面363と共に形成することができ(例えば、ワンピース構造として)、それに対して他の実施形態では、別々に第2の面363に取り付けることができる(例えば、機械的ファスナ、接着剤などを用いて)。一部の実施形態では、第2の壁909は、第2の面363の反対側で第1の壁907に取り付けることができる。例えば、第1の壁907は、一端で第2の面363に及び反対端で第2の壁909に取り付けることができる。一部の実施形態では、第2の壁909は、第1の壁907から実質的に垂直に延びることができる。例えば、第2の壁909は、第1の壁907から第2の取り付けブラケット905に向けて突出することができる。第2の壁909は、第1の壁907にいくつかの方法で取り付けることができる。例えば、一部の実施形態では、第2の壁909は、第1の壁907と共に形成することができ(例えば、ワンピース構造として)、それに対して他の実施形態では、別々に第1の壁907に取り付けることができる(機械的ファスナ、接着剤などを用いて)。一部の実施形態では、第2の壁909は、第2の壁909と第2の面363の間に第1の開口部911を形成することができる。例えば、第1の開口部911は、第2の面363と第1の壁907と第2の壁909によって境界付けることができる。
【0064】
第2の取り付けブラケット905は、第1の取り付けブラケット903と実質的に同一とすることができ、第2の取り付けブラケット905は、第1の取り付けブラケット903から距離を置いて離間している。例えば、第2の取り付けブラケット905は、第3の壁917と第4の壁919を備えることができる。第3の壁917は、例えば、第2の面363から実質的に垂直に延びることによって第2の面363から延びることができる。一部の実施形態では、第3の壁917は、第1の壁907に対して実質的に平行に延びることができる。第3の壁917は、第2の面363にいくつかの方法で取り付けることができる。例えば、一部の実施形態では、第3の壁917は、第2の面363と共に形成することができ(例えば、ワンピース構造として)、それに対して他の実施形態では、別々に第2の面363に取り付けることができる(機械的ファスナ、接着剤などを用いて)。一部の実施形態では、第4の壁919は、第2の面363の反対側で第3の壁917に取り付けることができる。例えば、第3の壁917は、一端で第2の面363に及び反対端で第4の壁919に取り付けることができる。一部の実施形態では、第4の壁919は、第3の壁917から実質的に垂直に延びることができる。例えば、第4の壁919は、第3の壁917から第1の取り付けブラケット903に向けて突出することができる。第4の壁919は、第3の壁917にいくつかの方法で取り付けることができる。例えば、一部の実施形態では、第4の壁919は、第3の壁917と共に形成することができ(例えば、ワンピース構造として)、それに対して他の実施形態では、別々に第3の壁917に取り付けることができる(機械的ファスナ、接着剤などを用いて)。一部の実施形態では、第4の壁919は、第4の壁919と第2の面363の間に第2の開口部921を形成することができる。例えば、第2の開口部921は、第2の面363と第3の壁917と第4の壁919とによって境界付けることができる。
【0065】
一部の実施形態では、取付装置901は、レッジ923を備えることができる。レッジ923は、第2の面363から成形容器140に向けて延びることができる。一部の実施形態では、レッジ923は、部分的に第1の取り付けブラケット903と第2の取り付けブラケット905の間を延びることができる。例えば、第1の取り付けブラケット903は、第1の端部925と第2の端部927の間を延びることができ、それに対して第2の取り付けブラケット905は、第1の端部929と第2の端部931の間を延びることができる。一部の実施形態では、レッジ923は、第1の取り付けブラケット903の第2の端部927と第2の取り付けブラケット905の第2の端部931とに取り付けることができる。一部の実施形態では、第1の取り付けブラケット903の第1の端部925及び第2の取り付けブラケット905の第1の端部929は、境界付けられないままにすることができる。一部の実施形態では、加熱要素701は、例えば、第1の取り付けブラケット903の第1の端部925と第2の取り付けブラケット905の第1の端部929とを通して取付装置901内に受け入れられるように構成することができ、その後に、第1の取り付けブラケット903の第2の端部927と第2の取り付けブラケット905の第2の端部931との上に載る及び/又はこれらによって支持することができる。例えば、
図10に示すように、加熱要素701が第2の面363に取り付けられた時に、複数の取り付けブラケットのうちの1つ(例えば、第2の取り付けブラケット905)は、加熱要素701の第1の開口部805内に受け入れることができ、複数の取り付けブラケットのうちの別のもの(例えば、第1の取り付けブラケット903)は、第2の開口部807内に受け入れることができる。
【0066】
一部の実施形態では、取付装置901は、第3の取り付けブラケット935を備えることができる。第3の取り付けブラケット935は、第2の面363から成形容器140に向けて延びることができる。一部の実施形態では、第3の取り付けブラケット935は、第1の取り付けブラケット903及び第2の取り付けブラケット905に対して実質的に平行に延びることができ、かつ第1の取り付けブラケット903と第2の取り付けブラケット905の間に位置決めすることができる。第3の取り付けブラケット935は、第2の面363から突出する露頭部、突出部、延長部などを備えることができる。一部の実施形態では、第3の取り付けブラケット935は、レッジ923に取り付けることができ、第3の取り付けブラケット935の一端は、レッジ923に取り付けることができ、それに対して第3の取り付けブラケット935の反対端は、境界付けられないのままにすることができる。このようにして、第3の取り付けブラケット935は、レッジ923と交差することができる軸線に沿って延びることができる。
【0067】
図10は、加熱要素が取付装置901によって支持板351に取り付けられた
図9の線10-10に沿って見た時の加熱要素701及び取付装置901の上面図を示している。例えば、一部の実施形態では、第1の取り付けブラケット903は、絶縁ブロック707の第2の端部803で第2の開口部807内に受け入れられるようにサイズ決定及び成形することができる。第2の取り付けブラケット905は、絶縁ブロック707の第1の端部801で第1の開口部805内に受け入れられるようにサイズ決定及び成形することができる。加熱要素701は、レッジ923上に載ることができ、重力に起因してレッジ923との接触状態に留まることができる。一部の実施形態では、第3の取り付けブラケット935は、第3の開口部821内に受け入れることができる。従って、加熱要素701は、第1の取り付けブラケット903と第2の取り付けブラケット905の間で支持することができ、第3の取り付けブラケット935が加熱要素701を中心化する。一部の実施形態では、第1の距離813(例えば、第1の開口部805と第2の開口部807を分離する)は、第1の取り付けブラケット903の第2の壁909と第2の取り付けブラケット905の第4の壁919とを分離する距離よりも短くすることができる。従って、第4の壁919は、第1の開口部805内に受け入れることができ、第2の壁909は、第2の開口部807内に受け入れることができる。
【0068】
第2の距離815(例えば、第1の壁809と第2の壁811とを分離する)が第1の距離813よりも長いことに起因して、第1の壁809と第2の壁811は、加熱要素701を取付装置901との取り付け状態に維持することができる。例えば、第1の壁809が第2の取り付けブラケット905から不用意に脱離することを第4の壁919が制限することができるように、第1の壁809は、支持板351と第4の壁919の間に支持することができる。同様に、第2の壁811が第1の取り付けブラケット903から不用意に脱離することを第2の壁909が制限することができるように、第2の壁811は、支持板351と第2の壁909の間に支持することができる。一部の実施形態では、第1の取り付けブラケット903と第2の取り付けブラケット905は、加熱要素701の熱膨張を容易にするために距離を置いて離間させる場合があり、加熱要素701は、ガラス製造工程中の温度変化に起因して膨張及び/又は収縮する場合がある。一部の実施形態では、この熱膨張中に、第3の開口部821内に受け入れることができる第3の取り付けブラケット935は、第1の取り付けブラケット903と第2の取り付けブラケット905に対して中心化された位置に加熱要素701を維持することができる。
【0069】
このようにして、一部の実施形態では、加熱要素701は、第2の面363に取り付けることができ、かつ支持装置325(例えば、
図3に示す)と容器面307の間の支持開口部365(例えば、
図3に示す)内に位置決めすることができる。加熱要素701が絶縁ブロック327の場所を置換することができる
図3を簡単に参照すると、加熱要素701は、支持平面355の第2の側359に圧縮ブロック321から離間させて位置決めすることができる。一部の実施形態では、加熱要素701の第1の長さ1001は、圧縮ブロック321の第2の長さ1003に実質的に適合することができる。例えば、加熱要素701は、第2の面363に対して平行とすることができる第1の軸線1005に沿って第1の端部801と第2の端部803の間の第1の長さ1001を延びることができる。一部の実施形態では、圧縮ブロック321は、第1の軸線1005に対して平行とすることができる第2の軸線1007に沿って第2の長さ1003を延びることができる。一部の実施形態では、加熱要素701の第1の長さ1001は、圧縮ブロック321の第2の長さ1003と実質的に等しくすることができる。
【0070】
図11~
図13を参照すると、支持板351及び縁部誘導器163の実施形態(例えば、
図1~
図2に示す)が例示されており、異なる網掛けは、支持板351及び縁部誘導器163の異なる温度を表すことができる。例えば、
図11は、第2の面363と成形容器140の間の支持開口部365にいずれの構造も存在しないように絶縁ブロック327及び加熱要素701のいずれも支持開口部365の中に設けられない実施形態を示している。
図12は、支持板351が成形容器140から絶縁ブロック327によって遮断されるように第2の面363に取り付けられた絶縁ブロック327が支持開口部365の中に設けられた実施形態を示している。
図13は、支持板351が加熱要素701によって成形容器140から遮断されるように第2の面363に取り付けられた加熱要素701が支持開口部365の中に設けられて成形容器140及び縁部誘導器163に熱を提供する実施形態を示している。
【0071】
図11では、支持板351は、第1の領域1101で約1040℃である場合がある最高温度に達する可能性がある。縁部誘導器163は、第2の領域1103で約1100℃である場合がある最低温度に達する可能性がある。下側領域1105での縁部誘導器163の平均温度は、約1150℃である場合がある。
図12では、支持板351は、第1の領域1101で約1000℃である場合がある最高温度に達する可能性がある。縁部誘導器163は、第2の領域1103で約1100℃である場合がある最低温度に達する可能性がある。下側領域1105での縁部誘導器163の平均温度は、約1150℃である場合がある。
図13では、支持板351は、第1の領域1101で約1000℃である場合がある最高温度に達する可能性がある。縁部誘導器163は、第2の領域1103で約1120℃である場合がある最低温度に達する可能性がある。下側領域1105での縁部誘導器163の平均温度は、約1160℃である場合がある。従って、絶縁ブロック327及び加熱要素701の不在により(例えば、
図11に示す)、第1の領域1101での支持板351の最も高い最高温度(例えば、1040℃)、第2の領域1103での縁部誘導器163の最も低い最低温度(例えば、約1100℃)、及び下側領域1105での最も低い平均温度(例えば、約1150℃)が発生する場合がある。それとは対照的に、
図11の実施形態と比較して絶縁ブロック327を設けること(例えば、
図12に示す)又は加熱要素701を設けること(例えば、
図13に示す)により、第1の領域1101でのより低い最高温度、第2の領域1103でのより高い最低温度、及び下側領域1105でのより高い平均温度を提供することができる。従って、絶縁ブロック327及び加熱要素701は、支持板351が露出される最高温度を低減することができ、及び/又は縁部誘導器163が露出される可能性がある最低温度を上げることができる。
【0072】
圧縮装置305は、それ自体及び/又は成形容器140の寿命を延ばすことができるいくつかの利益をもたらす。例えば、絶縁ブロック327及び/又は加熱要素701が支持板351に取り付けられて圧縮ブロック321から分離される(例えば、それに取り付けられない)ことに起因して、圧縮ブロック321は、自由に絶縁ブロック327及び/又は加熱要素701とは独立に移動することができる。従って、支持板351からの絶縁ブロック327及び/又は加熱要素701の不用意な脱離を回避することができる。支持板351からの絶縁ブロック327及び/又は加熱要素701の脱離を回避することにより、絶縁ブロック327及び/又は加熱要素701は定位置に留まることができ、かつ支持板351を断熱する及び/又は縁部誘導器163に熱を提供することができる。これに加えて、支持板351は、支持板351の断熱及び縁部誘導器163の温度増大を達成することができるように、絶縁ブロック327又は加熱要素701の一方又は両方を支持することができる。一部の実施形態では、圧縮ブロック321の第1の面331の面取り形状に起因して(例えば、第2の面部分603及び第3の面部分605が、第1の面部分601に対して非平面である)、圧縮ブロック321の一部分は、移動板349、例えば、圧縮ブロック321の第1の面部分601との接触状態にあることができる。従って、圧縮ブロック321によって移動板349に印加される曲げモーメントを低減することができる。一部の実施形態では、曲げモーメントの低減は、支持板351の弛みからもたらされる可能性がある圧縮ブロック321の曲げ応力を低減することができる。従って、圧縮ブロック321に対する全応力を低減することができる。圧縮ブロック321に対する更に別の応力低減も、約6mmから約10mmの範囲内にあるか又は約8mmであることが可能な縁面337の曲率半径に起因して達成することができる。
【0073】
一部の実施形態では、移動板349は、移動板349に対する圧縮ブロック321の移動を容易にすることができる摩擦低減材料を備えることができる。摩擦低減材料、例えば、酸化銅ベースの熱ペーストは、圧縮ブロック321と移動板349の間の潤滑剤として機能することができ、約1500℃の温度まで機能することができる。
【0074】
様々な実施形態をそのある一定の例示的かつ具体的な例に関して詳細に説明したが、以下の特許請求の範囲から逸脱することなく本発明の開示の特徴の多くの修正及び組合せが可能であるので、本発明の開示をそれに限定されるものと見なすべきではないことを理解しなければならない。
【手続補正書】
【提出日】2022-10-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
凹部を定める容器面を備える第1の端部と第2の端部とを備える成形容器と、
前記凹部内に位置決めされ、第1の面と前記容器面に接触する接触面とを備え、前記成形容器に力を印加するように構成された圧縮ブロックであって、前記第1の面が非平面形状を備える前記圧縮ブロックと、
前記圧縮ブロックを支持する支持面を備える支持装置であって、前記支持面が前記第1の面の一部分と接触している支持装置と、を備えている、
ことを特徴とするガラス製造装置。
【請求項2】
前記第1の面は、第1の面部分、第2の面部分、及び第3の面部分を備え、前記第1の面部分は前記支持面と接触し平面形状を備える、
請求項1に記載のガラス製造装置。
【請求項3】
前記成形容器は、該成形容器の長手方向に対して平行である流れ方向に沿って溶融材料を受け入れるように構成され、前記圧縮ブロックは、前記流れ方向及び前記長手方向に対して平行である力方向に沿って前記力を印加するように構成される、
請求項1に記載のガラス製造装置。
【請求項4】
前記圧縮ブロックは、前記接触面と前記第1の面とを接続する縁面を備え、該縁面は、丸い形状を備える、
請求項1ないし3のいずれか1項に記載のガラス製造装置。
【請求項5】
前記支持面は、支持平面に沿って延び、前記圧縮ブロックは、該支持平面の第1の側にある、
請求項1ないし4のいずれか1項に記載のガラス製造装置。
【請求項6】
前記支持装置は、前記容器面から離間して支持開口部を定める第2の面と、
前記第2の面に取り付けられて前記支持装置と前記容器面の間の前記支持開口部内に位置決めされた絶縁ブロックであって、該支持装置を前記成形容器から断熱するように構成された断熱材料を備える前記絶縁ブロック、又は
前記第2の面に取り付けられて前記支持装置と前記容器面の間の前記支持開口部内に位置決めされた加熱要素であって、前記成形容器の一部分の温度を上げるように構成された導電材料を備える前記加熱要素、
のうちの1又は2以上とを備える、
請求項1ないし5のいずれか1項に記載のガラス製造装置。
【請求項7】
凹部を定める容器面を備える第1の端部と、第2の端部とを備える成形容器と、
前記凹部内に位置決めされた圧縮ブロックであって、前記圧縮ブロックが前記容器面に接触する接触面を備え、前記圧縮ブロックが前記成形容器に力を印加するように構成される圧縮ブロックと、
前記圧縮ブロックを支持して支持平面に沿って延びる支持面を備える支持装置であって、前記圧縮ブロックが前記支持平面の第1の側に位置決めされる支持装置と、を備えている、
ことを特徴とするガラス製造装置。
【請求項8】
前記支持装置は、前記容器面から離間して支持開口部を定める第2の面と、
前記第2の面に取り付けられて前記支持装置と前記容器面の間の前記支持開口部内に位置決めされた絶縁ブロックであって、該絶縁ブロックが、前記支持平面の第2の側に位置決めされて前記圧縮ブロックから離間し、該絶縁ブロックが、該支持装置を前記成形容器から断熱するように構成された断熱材料を備える前記絶縁ブロック、又は
前記第2の面に取り付けられて前記支持装置と前記容器面の間の前記支持開口部内に位置決めされた加熱要素であって、前記加熱要素が前記支持平面の第2の側に位置決めされて前記圧縮ブロックから離間し、前記加熱要素が前記成形容器の一部分の温度を上げるように構成された導電材料を備える前記加熱要素、
のうちの1又は2以上と、を備えている、
請求項7に記載のガラス製造装置。
【請求項9】
前記圧縮ブロックは、前記接触面に対して実質的に垂直である第2の接触面を備え、前記接触面は前記容器面の第1の容器面部分と接触しており、前記第2の接触面は前記容器面の第3の容器面部分と接触している、
請求項7または8に記載のガラス製造装置。
【請求項10】
前記圧縮ブロックは、前記接触面と前記第2の接触面とを接続する第2の縁面を備え、前記第2の縁面は前記接触面及び前記第2の接触面に対して角度が付けられ、前記容器面から離間している、
請求項9に記載のガラス製造装置。
【国際調査報告】