IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ティーイー コネクティビティ ソリューソンズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツンクの特許一覧

<>
  • 特表-インピーダンス制御コネクタ 図1
  • 特表-インピーダンス制御コネクタ 図2
  • 特表-インピーダンス制御コネクタ 図3
  • 特表-インピーダンス制御コネクタ 図4
  • 特表-インピーダンス制御コネクタ 図5
  • 特表-インピーダンス制御コネクタ 図6
  • 特表-インピーダンス制御コネクタ 図7
  • 特表-インピーダンス制御コネクタ 図8
  • 特表-インピーダンス制御コネクタ 図9
  • 特表-インピーダンス制御コネクタ 図10
  • 特表-インピーダンス制御コネクタ 図11
  • 特表-インピーダンス制御コネクタ 図12
  • 特表-インピーダンス制御コネクタ 図13
  • 特表-インピーダンス制御コネクタ 図14
  • 特表-インピーダンス制御コネクタ 図15
  • 特表-インピーダンス制御コネクタ 図16
  • 特表-インピーダンス制御コネクタ 図17
  • 特表-インピーダンス制御コネクタ 図18
  • 特表-インピーダンス制御コネクタ 図19
  • 特表-インピーダンス制御コネクタ 図20
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-30
(54)【発明の名称】インピーダンス制御コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/6473 20110101AFI20230323BHJP
   H01R 13/64 20060101ALI20230323BHJP
【FI】
H01R13/6473
H01R13/64
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022548465
(86)(22)【出願日】2021-02-15
(85)【翻訳文提出日】2022-09-07
(86)【国際出願番号】 IB2021051237
(87)【国際公開番号】W WO2021161280
(87)【国際公開日】2021-08-19
(31)【優先権主張番号】16/791,592
(32)【優先日】2020-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518345815
【氏名又は名称】ティーイー コネクティビティ ソリューソンズ ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100100077
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 充
(74)【代理人】
【識別番号】100136010
【弁理士】
【氏名又は名称】堀川 美夕紀
(74)【代理人】
【識別番号】100130030
【弁理士】
【氏名又は名称】大竹 夕香子
(74)【代理人】
【識別番号】100203046
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 聖子
(72)【発明者】
【氏名】シュロール,ニール,フランクリン
(72)【発明者】
【氏名】ホール,ジョン ウェスリー
(72)【発明者】
【氏名】リン,ビン
(72)【発明者】
【氏名】スワンガー,ネイサン,ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】エヴァンス,ニコラス リー
【テーマコード(参考)】
5E021
【Fターム(参考)】
5E021FA03
5E021FA08
5E021FA14
5E021FA16
5E021FB10
5E021FC23
5E021FC36
5E021FC38
5E021JA05
5E021KA05
5E021KA15
5E021LA10
5E021LA21
(57)【要約】
インピーダンスを制御するコネクタアセンブリ(10)。コネクタアセンブリ(10)は、第1の金属外側ハウジング(32)と第2の金属外側ハウジング(34)とを備える。第2の金属ハウジング(34)は、導体受入部(44)を有する。リブ(50)が導体受入部(44)に形成され、リブ(50)は、第2の金属外側ハウジング(34)の長手方向軸(52)に平行な方向に延びている。コネクタアセンブリ(10)に位置決めされた端子(60)が、導体受入部(61)と相手側端子受入部(63)とを有する。相手側端子受入部(63)は、導入部(64)と固定突起(66)とを有する。少なくとも1つの長手方向に延びる開口部(67)が、相手側端子受入部(63)の周囲に位置決めされ、開口部(67)は端子(60)の断面を小さくする。開口部(67)は、インピーダンス調整を行って、前記端子(60)が隣接する端子に近接していることによるインピーダンス降下なしで、端子(60)の規定のピッチを維持できるようにする。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コネクタアセンブリ(10)においてシールドケーブル(12)を終端させるための端子(60)であって、
- 導体受入部(61)と、
- 相手側端子受入部(63)と、を備え、
前記相手側端子受入部(63)は、導入部(64)と固定突起(66)とを有し、長手方向に延びる少なくとも1つの開口部(67)が、前記相手側端子受入部(63)の周囲に位置決めされ、前記開口部(67)は前記端子(60)の断面を小さくし、
前記開口部(67)は、インピーダンス調整を行って、前記端子(60)が隣接する端子に近接していることによるインピーダンス降下なしで、前記端子(60)の規定のピッチを維持できるようにする、
端子(60)。
【請求項2】
2つの前記開口部(67)は互いから180度に位置決めされている、
請求項1に記載の端子(60)。
【請求項3】
前記導体受入部(61)は、前記シールドケーブル(12)の導体(20、22)を終端させるためのワイヤ終端部を有する、
請求項1に記載の端子(60)。
【請求項4】
前記相手側端子受入部(63)はソケットである、
請求項1に記載の端子(60)。
【請求項5】
前記相手側端子受入部(63)はピンである、
請求項1に記載の端子(60)。
【請求項6】
インピーダンスを制御するコネクタアセンブリ(10)であって、
- 第1の金属外側ハウジング(32)と、
- 第2の金属外側ハウジング(34)と、
を備え、
前記第2の金属外側ハウジング(34)は、導体受入部(44)と、前記導体受入部(44)に形成されたリブ(50)とを有し、前記リブ(50)は、前記第2の金属外側ハウジング(34)の長手方向軸(52)に平行な方向に延びている、
コネクタアセンブリ(10)。
【請求項7】
前記リブ(50)は2つの導体受入通路(56、58)を形成する、
請求項6に記載のコネクタアセンブリ(10)。
【請求項8】
端子(60)が、前記第1の金属外側ハウジング(32)および前記第2の金属外側ハウジング(34)に位置決めされ、前記端子は、
導体受入部(61)と、
相手側端子受入部(63)と、を含み、
前記相手側端子受入部(63)は、導入部(64)と固定突起(66)とを有し、長手方向に延びる開口部(67)が、前記相手側端子受入部(63)の周囲に位置決めされ、前記開口部(67)は前記端子(60)の断面を小さくし、
前記開口部(67)は、インピーダンス調整を行って、前記端子(60)が近接していることによるインピーダンス降下なしで、前記端子(60)の規定のピッチを維持できるようにする、
請求項7に記載のコネクタアセンブリ(10)。
【請求項9】
前記第1の金属外側ハウジング(332)が、前記第1の金属外側ハウジング(332)の周囲に延びる、型打ちして形成された凹部(333)を有し、前記凹部(333)は、前記凹部(333)の領域において、前記第1の金属外側ハウジング(332)のインピーダンス制御を行う、
請求項6に記載のコネクタアセンブリ(10)。
【請求項10】
前記凹部(333)は、底壁(335)と、前記第1の金属外側ハウジング(332)の外面(336)から前記凹部(333)の前記底壁(335)へ延びる移行壁(337)とを有する、
請求項9に記載のコネクタアセンブリ(10)。
【請求項11】
コネクタハウジングアセンブリ(200)であって、
嵌合端部(204)と、反対側を向く導体受入端部(206)と、前記嵌合端部(204)と前記導体受入端部(206)との間に延びる上壁(208),底壁(210),および側壁(212)と、前記嵌合端部(204)と前記導体受入端部(206)との間に延びるコネクタ受入通路(214)と、
前記コネクタ受入通路(208)に位置決めされ、第1の金属外側ハウジング(32)と第2の金属外側ハウジング(34)とを有する、インピーダンス制御されるコネクタアセンブリ(10)と、
側壁(210)から延びる端子位置保証受入凹部(216)と、
前記端子位置保証受入凹部(216)に位置決めされた端子位置保証デバイス(230)であって、第1の面(234)および反対側を向く第2の面(236)を持つベース(232)、第1の端子係合部(238)、ならびに前記第1の面(234)から、前記第2の面(236)から離れる方向に延びる第2の端子係合アーム(240)を有する端子位置保証デバイス(230)と、
を備えるコネクタハウジングアセンブリ(200)。
【請求項12】
端子位置保証受入凹部(216)は、前記端子位置保証受入凹部(216)から対向する側壁(212)に向かって延びるアーム受入凹部(218)を有し、
前記アーム受入凹部(218)は前記導体受入通路(214)を横切り、
位置出し部材受入凹部(220)が、前記端子位置保証受入凹部(216)から前記導体受入通路(214)へ延び、
前記位置出し部材受入凹部(220)は、前記嵌合端部(204)に近接して設けられ、
前記アーム受入凹部(218)は、第1の突起(222)と、前記アーム受入凹部(218)内に延びる第2の突起(224)と、を有する、
請求項11に記載のコネクタハウジングアセンブリ(200)。
【請求項13】
前記第1の端子係合部(238)は、伸長アーム(242)と、前記伸長アーム(242)の端部に設けられた端子位置決め面(244)とを有し、
前記第2の端子係合アーム(240)はラッチ肩部(260、2562、264)を有し、
端子ロック突起(266)が前記第2の端子係合アーム(218)に設けられ、
前記端子ロック突起(266)には、端子係合面(268)が設けられている、
請求項12に記載のコネクタハウジングアセンブリ(200)。
【請求項14】
前記コネクタアセンブリ(10)は導体受入部(44)を有し、
リブ(50)が前記導体受入部(44)に形成され、
前記リブ(50)は、第2の金属外側ハウジング(34)の長手方向軸(52)に平行な方向に延びている、
請求項11に記載のコネクタハウジングアセンブリ(200)。
【請求項15】
端子(60)が前記コネクタアセンブリ(10)に位置決めされ、前記端子(60)は、
導体受入部(61)と、
相手側端子受入部(63)とを含み、
前記相手側端子受入部(63)は、導入部(64)と固定突起(66)とを有し、
長手方向に延びる開口部(67)が、前記相手側端子受入部(63)の周囲に位置決めされ、
前記開口部(67)は前記端子(60)の断面を小さくし、
前記開口部(67)は、インピーダンス調整を行って、前記端子(60)が近接していることによるインピーダンス降下なしで、前記端子(60)の規定のピッチを維持できるようにする、
請求項16に記載のコネクタハウジングアセンブリ(200)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インピーダンス制御コネクタに関する。特に、本発明は、長い非ツイスト部(long untwisted portion)を有するツイストペアコネクタのための、安定した移行領域のインピーダンスを提供するインピーダンス制御コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
通信において信号品位(signal integrity)を維持することが、常に望まれている。信号品位に影響を与える要因には、ケーブルの設計、およびケーブルを終端させるまたは取り付けるために使用するプロセスがある。ケーブルは、通常、誘電体で覆われた少なくとも1つのめっきした中央導体(center conductor)と、全体的に非導電性のジャケットを有する編組および/または箔シールドプロテクタ(braid and/or foil shield protector)とから形成されている。プリント回路基板(PCB)またはコネクタなどのデバイスに編組を終端させることは、ケーブルの性能に大きな影響を与えるおそれがある。
【0003】
PCB/コネクタ終端部へのワイヤ端部のはんだ付け、レーザ終端パラレルギャップ抵抗溶接を含む、シールドコネクタを終端させるための様々な方法が知られている。終端の別の一般的な方法は、フェルールを使用することである。フェルールに関する1つの重大な問題は、フェルールを付けるためにワイヤを圧着すると、ケーブルの誘電体が潰れやすいことである。編組を終端させる既存の方法に関する別の問題は、ケーブルジャケット内の差動対(differential pair)の配置が変わりやすいことである。両方の問題が、インピーダンスおよび他の電気パラメータに影響を与えて、信号品位に影響を与えるおそれがある。
【0004】
加えて、これらのコネクタのサイズが小さく機能が多いことにより、異なる産業、例えば自動車産業の力要件(force requirements)を満たす効果的なコネクタ位置保証デバイスおよび端子位置保証デバイスを有することは困難である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
解決すべき課題は、インピーダンスを制御し、かつ、ケーブルの導体に損傷を与えない、またはケーブルの導体の位置を変えない電気コネクタを提供することである。端子がハウジングに適切に位置決めされ固定されていることを視覚的および機械的に示す、電気コネクタを提供することが有利である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題は、コネクタアセンブリにおいてシールドケーブルを終端させるための端子であって、導体受入部(conductor receiving section)と相手側端子受入部(mating terminal receiving section)とを備える端子によって解決される。相手側端子受入部は、導入部(lead-in portion)と固定突起(securing projections)とを有する。少なくとも1つの長手方向に延びる開口部が、相手側端子受入部の周囲に位置決めされ、開口部は端子の断面を小さくする。開口部は、インピーダンス調整を行って、端子が隣接する端子に近接していることによるインピーダンス降下なしで、端子の規定のピッチを維持できるようにする。
【0007】
以下で、添付図面を参照しながら、本発明について例として説明する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】ケーブルに完全に組付けられた本発明の電気コネクタアセンブリと、電気コネクタアセンブリに近接して並んで位置決めされた相手側コネクタアセンブリとを示す斜視図である。
図2図1の電気コネクタの分解斜視図である。
図3図2に示す電気コネクタの外殻の拡大斜視図である。
図4図2に示す電気コネクタのコンタクトの拡大斜視図である。
図5図1の線5-5に沿って取った電気コネクタの断面図である。
図6図1の線6-6に沿って取った電気コネクタおよびケーブルの断面図である。
図7】コネクタ位置保証部材が第1の位置または開位置に示されている、電気コネクタが挿入されるハウジングアセンブリの正面斜視図である。
図8図7のハウジングの後面斜視図である。
図9】線9-9に沿って取った図7のハウジングの断面図である。
図10】線10-10に沿って取った図7のハウジングの断面図である。
図11】コネクタ位置保証デバイスが第2の位置または閉位置に示されていることを除いて、図9と同様の断面図である。
図12】コネクタ位置保証デバイスが第2の位置または閉位置に示されていることを除いて、図10と同様の断面図である。
図13】端子位置保証部材を受け入れるための凹部が示されている、電気コネクタが挿入される第2のハウジングアセンブリの正面斜視図である。
図14】端子位置保証部材が第1の位置または開位置に示されている、第2のハウジングアセンブリの正面斜視図である。
図15】端子位置部材が第2の位置または閉位置に示されている、第2のハウジングアセンブリの後面斜視図である。
図16】ハウジングが取り外された状態の、図14のコネクタアセンブリおよび端子位置保証部材の斜視図である。
図17】線17-17に沿って取った図14のハウジングアセンブリの断面図である。
図18】ハウジングが取り外された状態の、図15のコネクタアセンブリおよび端子位置保証部材の斜視図である。
図19】線19-19に沿って取った図15のハウジングアセンブリの断面図である。
図20】第2のハウジングアセンブリの端子位置保証受入凹部の一部の拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1および図6に示すように、電気コネクタ10がケーブル12に電気的および機械的に接続されている。ケーブル12は、記憶デバイス、スイッチ、ルータ、プリント回路基板(PCB)、アナログデジタル変換器、コネクタ、および他のデバイスの間でデータを転送することができる。様々な実施形態において、ケーブル12は、100Mbps以上のデータ転送速度をサポートすることができる。いくつかの実施形態において、ケーブル12は、約4.25Gbps~約25Gbpsのデータ転送速度をサポートすることができる。ケーブル12は、これらの例示的な速度を上回るまたは下回るデータ転送速度で使用されてもよい。
図5に示すように、ケーブル12は、ケーブルジャケット14と、編組シールド16と、金属化箔18と、2つの中央導体20、22とを有する。導体20、22は互いに離間し、互いに略平行に延びている。導体20、22は、限定されないが、編組銅シールドなどの編組金属シールド16によって囲まれている。中央導体20、22は、個々の誘電体24、26によって囲まれていてもよい。端子60(図2図4、および図6)が、ケーブル12の導体20、22の露出端部に電気的に接続されている。
【0010】
図2および図6に示すように、ケーブル12の端部は、ケーブルジャケット14が取り除かれている。導体20、22の誘電体24、26も取り除かれることにより、導体20、22の一部を露出させている。
【0011】
コネクタ10が適切に組み立てられた状態で、コネクタは相手側コネクタ300に嵌合する。図1に示すように、例示的な相手側コネクタ300は、電気コネクタ10を受け入れるためのコネクタ受入部336を持つ金属外殻332を有する。外殻332は、外殻332の周囲に延びる、型打ちして形成されたバンドまたは凹部333を有する。あるいは、凹部333は、限定されないが、ダイカストまたはねじ加工などの他のプロセスによって形成されてもよい。凹部333は、底壁335と、外殻332の外面339から凹部333の底壁335へ延びる移行壁または傾斜壁337とを有する。
型打ちして形成された部分に応じて第1の外殻332の材料の厚さを変化させることは難しいが、凹部333を使用することにより、この領域において、コネクタ300の第1の外殻332のインピーダンス制御が可能になる。外殻332を製造するときに、凹部333の深さを変化させることによって、インピーダンスを所望のレベルに調整することができる。
【0012】
図1および図6を参照すると、電気コネクタ10は、第1の金属外殻32と、第2の金属外殻34と、第3の金属外殻31とを有する。第1の金属外殻32は、相手側コネクタ受入部36と第2の金属外殻受入部40とを有する。第2の金属外殻34は、第1の金属外殻受入部42と導体受入部44とを有する。
【0013】
図1図2、および図6に示すように、第1の金属外殻32の相手側コネクタ受入部36は、第2の金属外殻受入部40から相手側コネクタ受入部36の導電性保護部材または導電性保護部35へ延びる弾性コンタクトアーム33を有する。保護部材35は、第1の金属外殻32の嵌合端部30に近接して位置決めされ、嵌合端部30から延びている。保護部材35は、誘電体ハウジング51の嵌合端部53を囲むが、ハウジング51の端子受入開口部57、58は覆わない。相手側コネクタ300がコネクタ10に嵌合すると、保護部材35は導入面として作用する。弾性コンタクトアーム33は、相手側コネクタ300のコネクタ受入部336に係合して、相手側コネクタ300とコネクタ10とを位置決めし、電気的および機械的に係合して維持する。
【0014】
図3に示すように、リブ50が、外殻34の導体受入部44に型打ちまたは圧印されている。リブ50は、外殻34の長手方向軸52に略平行な方向に延びている。図5に示すように、導体受入部44は、断面で見ると8の字構成を有する。
【0015】
リブ50は、導体受入部44を2つの導体受入通路54、56に分割する。導体受入通路54、56は、端子60を挿入できるように寸法決めされている。
【0016】
図4に示すように、端子60は、導体受入部61と相手側端子受入部63とを含む。相手側端子受入部63は、導入部65と固定用バーブまたは固定突起66とを有する。長手方向に延びる開口部67が、相手側端子受入部63の周囲に位置決めされている。図示の実施形態において、2つの開口部67が設けられ、互いから約180°に位置決めされている。開口部67は、端子60の断面積を小さくし、隣接する端子60間の誘導結合を減らすため、インピーダンスが増加する。開口部67の寸法、構成、および位置を変化させることによって、コネクタ10の他の部分を変更する必要なく、端子60およびコネクタ10のインピーダンスを調整することができる。これにより、端子60が互いに近接していることによるインピーダンス降下なしで、端子60の規定のピッチまたは直径を維持することができる。
【0017】
図6に示すように組み立てられると、第2の金属外殻34の第1の金属外殻受入部42の端部80が、第1の金属外殻32の第2の金属外殻受入部40内に位置決めされる。第1の金属外殻32の1つまたは複数のラッチ72が、第2の金属外殻34の1つまたは複数の開口部74と協働して、第2の金属外殻34を第1の金属外殻32に固定する。あるいは、第2の金属外殻34は、接着、または溶接などの他の既知の取付方法によって、第1の金属外殻32に固定される。
【0018】
図2および図6に示すように、電気コネクタ10の端子60は、ケーブル12の導体20、22の端部に終端される。端子60の導体受入部61は、導体20、22に圧着される。しかしながら、端子60を導体20、22に終端させる他の方法を使用してもよい。図示の例示的な実施形態において、端子60は雌端子であり、相手側端子受入部63が導体受入部61から延びている。しかしながら、限定されないが、雄ピン端子を含む他の構成の端子を使用してもよい。
【0019】
端子60が導体20、22に適切に終端された状態で、端子60はケーブル固定部46に挿入される。その後、端子60は、導体受入部44の導体受入通路54、56を通って、第1の外殻32に位置決めされた誘電体ハウジング51の端子受入開口部57、58に挿入される。端子60のバーブまたは突起66が、端子受入開口部57、58の材料に係合してこれをずらすことにより、端子60を端子受入開口部57、58において保持する。
【0020】
端子60が適切に固定された状態で、導体20、22は、第2の金属外殻34の導体受入部44に位置決めされ、一方の導体20の露出部23(図6)が第1の導体受入通路54に位置決めされ、導体22が第2の導体受入通路56に位置決めされる。
【0021】
図6に示すように、導体受入通路54、56は、導体受入部86と導体移行部または離間部88とを有する。導体離間部88は、外殻34の長手方向軸52に対してある角度で延びて、導体20、22がケーブル12から出るときに、導体20、22を受け入れて離間させる。導体受入部86は、外殻34の長手方向軸52に略平行な方向に延びている。
【0022】
導体受入通路54、56に導体20、22を位置決めすることにより、導体20、22の適切な位置決めおよび所望の間隔を維持する。例示的な実施形態において、導体受入通路54、56の導体20、22は、互いに略平行に、略同一平面で延びている。図5に示すように、外殻34の導体受入部44が導体20、22を囲むと、外殻34は、導体20、22を保護して導体20、22の損傷を防ぐことにより、導体20、22の完全性およびそれによって提供される信号経路を維持する。
【0023】
第2の金属外殻34のリブ50の構成および位置決めが、製造プロセス中に正確に制御されると、外殻34の導体受入部44のインピーダンスを、ケーブル12のインピーダンスに一致または略一致するように調整し、それにより、ケーブル12および電気コネクタ10の性能を最適化することができる。加えて、リブ50に使用する材料を適切に選択することによって、外殻34の導体受入部44のインピーダンスを調整することもできる。
【0024】
第2の金属外殻34は、第3の金属外殻31によってケーブル12に固定される。図6に示すように、第3の金属外殻31のケーブル固定部46が、ケーブル12の一部の上に位置決めされ、第3の金属外殻31をケーブル12に固定する。第2の外殻固定部47が、第2の外殻34の導体受入部44上に位置決めされ、第3の金属外殻31を第2の金属外殻34に固定する。その後、ケーブル固定部46は、例えば圧着によって固定されて、第2の金属外殻34をケーブル12において保持する。しかしながら、第3の金属外殻31をケーブル12および第2の金属外殻34に固定する他の既知の方法を使用してもよい。
【0025】
電気コネクタ10、特に外殻34およびリブ50は、インピーダンス制御を行い、導体20、22に損傷を与えない、または導体20、22の位置を変えない。リブ50に使用する材料を適切に選択し、導体受入通路54、56間の間隔を適切に決定することによって、導体20、22は適切に位置決めされ、コネクタ10のインピーダンスを、ケーブル12のインピーダンスに一致または略一致するように調整し、それにより、ケーブル12および電気コネクタ10の性能を最適化することができる。
【0026】
図7図12を参照すると、第1のハウジングアセンブリ100が示されている。ハウジングアセンブリ100は、嵌合端部102と、反対側を向く導体受入端部104とを有する。上壁106、底壁108、および側壁110が、嵌合端部102と導体受入端部104との間に延びている。コネクタ受入通路112が、嵌合端部102と導体受入端部104との間に延びている。導体受入通路112は、電気コネクタ10を受け入れるように寸法決めされている。しかしながら、第1のハウジングアセンブリ100は、他の電気コネクタまたは端子を受け入れるように構成されていてもよい。
【0027】
係合突起122を有するラッチまたはラッチアーム120が、上壁106から延びている。図示の実施形態において、ラッチ120は、嵌合端部102に近接して上壁106に接続され、導体受入端部104に向かって延びている。より完全に後述するように、ラッチ120を使用して、第1のハウジングアセンブリ100を第2のハウジングアセンブリ200にラッチ止めし固定する。
【0028】
コネクタ位置保証受入凹部124が、上壁106に近接して位置決めされている。固定突起126が、導体受入端部104に近接してコネクタ位置保証受入凹部124内に延びている。固定突起126は、ラッチ120の両側に設けられている。
【0029】
図13および図14に示すように、第2のハウジングアセンブリ200は相補的なラッチ係合部202を有し、このラッチ係合部202は、第1のハウジングアセンブリ100と第2のハウジングアセンブリ200とが非嵌合位置から嵌合位置へ移動すると、ラッチアーム120に係合するように位置決めされている。ラッチ受入開口部203が、ラッチ係合部または作動部202に近接して位置決めされ、このラッチ受入開口部203は、第1のハウジングアセンブリ100が第2のハウジングアセンブリ200に完全に嵌合したときに係合突起122を受け入れるように寸法決めされている。
【0030】
互いに適切に嵌合すると、ラッチ120の係合突起122は、ラッチ受入開口部203と協働し、ラッチ受入開口部203に位置決めされて、第2のハウジングアセンブリ200を第1のハウジングアセンブリ100に固定する。
【0031】
コネクタ位置保証デバイス130が、コネクタ位置保証受入凹部124に維持され、図9および図10に示す第1の位置または開位置と、図11および図12に示す第2の位置または完全挿入位置との間で可動である。
【0032】
コネクタ位置保証デバイス130は、ベース部132と、ベース部132から延びる弾性変形可能な梁134とを有する。ベース部132は、ベース前端部140とベース後端部142とを有する。梁134は、前端部140から、後端部142から離れる方向へ延びている。後端部142は、操作者がコネクタ位置保証デバイス130を手動で係合または作動させることができるように構成されている。
【0033】
図9および図11に示すように、ロックアウト突起係合部材144が梁134から延びている。カム面または傾斜面148が、ロックアウト突起係合部材144に設けられている。ロックアウト突起係合部材144は係合面150を有し、この係合面150は、ラッチ120の係合突起122の相手側係合面152と協働するように構成されている。肩部151を係合面150に近接して設けて、相手側係合面152に対する係合面150の適切な位置決めを容易にすることができる。
【0034】
図10および図12に示すように、弾性位置決めレール160がベース部132から延びている。位置決めレール160は位置決め突起162、164を有する。第1の位置決め突起162はロック肩部166を有し、第2の位置決め突起164は丸い外面168を有する。位置決め突起162、164は、固定突起126と協働して、コネクタ位置保証デバイス130を第1のハウジングアセンブリ100のコネクタ位置保証凹部124に適切に位置決めする。
【0035】
図9および図10に示すように、第1の位置決め突起162は、固定突起126と協働して、コネクタ位置保証デバイス130がコネクタ位置保証受入凹部124から外れることを防ぎ、第2のハウジングアセンブリ200に嵌合する前の第1のハウジングアセンブリ100において、コネクタ位置保証デバイス130を、嵌合前位置、開位置、または第1の位置に保持する。位置決めレール160の長手方向軸は、梁ラッチ134の長手方向軸に略平行である。
【0036】
嵌合前位置、開位置、または第1の位置において、ラッチ120は非偏向位置にある。ラッチ突起162が、コネクタ位置保証受入凹部124内に延びる固定突起126と協働することによって、コネクタ位置保証デバイス130は、嵌合前位置、開位置、または第1の位置に維持される。
【0037】
初期位置において、第1のハウジングアセンブリ100が第2のハウジングアセンブリ200に適切に嵌合していない場合、第2の位置に向かうコネクタ位置保証デバイス130の移動が禁止される。第1のハウジングアセンブリ100が第2のハウジングアセンブリ200に適切に嵌合していない場合、コネクタ位置保証デバイス130の梁134のロックアウト係合部材144の係合面150は、ラッチ120の係合突起122の係合面152に係合したままとなり、それにより、第2の位置へのコネクタ位置保証デバイス130の移動を防ぐ。
【0038】
第1のハウジングアセンブリ100が第2のハウジングアセンブリ200に嵌合すると、第2のハウジングアセンブリ200のラッチ係合部202は、ラッチ120の係合突起122に係合して、ラッチ120の係合突起122を上壁106に向かって動かす。
【0039】
挿入が続くと、第2のハウジングアセンブリ200のラッチ係合部202は、カム面または傾斜面148に係合して、ロックアウト突起係合部材144および梁134を上壁106に向かって押す。これにより、コネクタ位置保証デバイス120の梁134のロックアウト係合部材144の係合面150が、ラッチ120の係合突起122の係合面152から外れ、それにより、ラッチ120はコネクタ位置保証デバイス120の梁134に対して移動することができる。
【0040】
挿入が続くと、ラッチ係合部202はラッチ120の係合突起122を通り過ぎ、ラッチ120は応力を受けない位置に戻ることができる。ラッチ120が応力を受けない位置に戻り、ロックアウト突起係合部材144および梁134が上壁106に向かって移動した状態で、コネクタ位置保証デバイス130は、操作者により、第1のハウジングアセンブリ100の嵌合端部102に向かう方向に、嵌合位置、第2の位置、または挿入位置(図11および図12)へ押される。第2の位置決め突起164は、固定突起126と協働して、コネクタ位置保証デバイス130を第2の位置に保持する。
【0041】
第1のハウジングアセンブリ100と第2のハウジングアセンブリ200とが完全には嵌合していない場合、ロックアウト突起係合部材144および梁134は完全には押し下げられず、それにより、弾性変形可能な梁134およびロックアウト突起係合部材144の移動を防ぐ。したがって、ロックアウト突起係合部材144の係合面150が係合突起122の相手側係合面12と協働することによって、コネクタ位置保証デバイス130の挿入が続くことを防ぐ。
【0042】
ロックアウト突起係合部材144と梁134とが適切に偏向した状態で、第1の位置(図9および図10)から第2の位置(図11および図12)へのコネクタ位置保証デバイス130の移動を続けることができる。第2の位置で、ロックアウト突起係合部材144は、第1のハウジングアセンブリ100の嵌合端部102に向かって移動し、係合突起122を越えて、第2のハウジングアセンブリ200のラッチ受入開口部203に入り、ロックアウト突起係合部材144および弾性変形可能な梁134は応力を受けない位置に向かって戻ることができ、コネクタ位置保証デバイス130を、嵌合位置、閉位置、または第2の位置に位置決めする。
【0043】
第2の位置決め突起164が固定突起126と協働することによって、コネクタ位置保証デバイス130は、嵌合位置、閉位置、または第2の位置に維持される。
【0044】
この完全挿入位置で、コネクタ位置保証デバイス130のレール面123が、ラッチ120の端部(図11に仮想線で示す)に設けられた解放レバー125の下に移動する。この位置で、レール面123は、解放レバー123およびラッチ120の下方への移動を防ぎ、それにより、ラッチ120の作動または移動を阻止し、第1のハウジングアセンブリ100が第2のハウジングアセンブリ200から望まずにまたは意図せずに嵌合解除されることを防ぐ。加えて、完全挿入位置で、コネクタ位置保証デバイス130のラッチ134は、ラッチ120の係合突起122の下に位置決めされて、ラッチ120の作動または移動を阻止し、同様に第1のハウジングアセンブリ100が第2のハウジングアセンブリ200から望まずにまたは意図せずに嵌合解除されることを防ぐ。
【0045】
図13図15に示す通り、第2のハウジングアセンブリ200は、前述したように、第1のハウジングアセンブリ100と協働するためのラッチ係合部202を有する。第2のハウジングアセンブリ200は、嵌合端部204と、反対側を向く導体受入端部206とを有する。上壁208、底壁210、および側壁212が、嵌合端部204と導体受入端部206との間に延びている。コネクタ受入通路214が、嵌合端部204と導体受入端部206との間に延びている。導体受入通路214は、電気コネクタ300を受け入れるように寸法決めされている。しかしながら、第2のハウジングアセンブリ200は、他の電気コネクタまたは端子を受け入れるように構成されていてもよい。
【0046】
端子位置保証受入凹部216が、第2のハウジングアセンブリ200のそれぞれの側壁212に設けられている。図13に示すように、凹部216は、凹部216から対向する側壁212に向かって延びるアーム受入凹部218を有する。アーム受入凹部218は、導体受入通路214を横切る。位置出し部材受入凹部220が、凹部216から導体受入通路214へ延びている。位置出し部材受入凹部220は、嵌合端部204に近接して設けられている。図20に示すように、アーム受入凹部218は、第1の突起222と、アーム受入凹部218内に延びる第2の突起224とを有する。
【0047】
図16および図18に示すように、端子位置保証部材230は、第1の面234および反対側を向く第2の面236を持つベース232を有する。第1の端子係合部238と第2の端子係合部またはアーム240とが、ベース232から、第1の面234から離れる方向に延びている。同様の端子位置保証凹部および端子位置保証部材が、第1のハウジングアセンブリ100に設けられていてもよい。
【0048】
第1の端子係合部238は、伸長アーム242と、伸長アーム242の端部に設けられた端子位置決め面244とを有する。位置出し突起246が伸長アーム242に設けられている。
【0049】
2つの第2の端子係合アーム240が、端子位置保証部材230のベース232の両側から延びている。第2の端子係合アーム240は、ベース232に一体に取り付けられた固定端248と、固定端248から離間した自由端250と、固定端248と自由端250との間に延びる中間部252とを有する。第2の端子係合アーム240の各々は、第1の面254と、反対側を向く第2の面256とを有する。第2の端子係合アーム240のうちの一方の第2の面256は、第2の端子係合アーム240のうちの他方の第2の面256に面している。第2の端子係合アーム240は、第1の面254に設けられた、第1のラッチ肩部260、第2のラッチ肩部262、および第3のラッチ肩部264を有する。
【0050】
端子ロック突起266が、第2の端子係合アーム240の中間部252からベース232の第1の面234へ延びている。端子ロック突起266には、端子係合面268が設けられている。端子ロック突起266の各々は、対向する第2の端子係合アーム240の第2の面256に面した湾曲面を有する。
【0051】
図14図16、および図17を参照すると、端子位置保証部材230は第1の位置または開位置に示されている。この位置で、第2のラッチ肩部262は、アーム受入凹部218の第1の突起222に係合して、端子位置保証部材230を第1の位置または開位置に保持する。加えて、伸長アーム242の位置出し突起246は、第2のハウジングアセンブリ200の側壁212に係合して、端子位置保証部材230を第1の位置または開位置に保持する。第1の位置で、端子係合面268は、導体受入通路214の外に位置決めされ、それにより、端子係合面268からの干渉を受けることなく、コネクタ300を導体受入通路214に挿入することができる。
【0052】
コネクタ300が導体受入通路214に適切に挿入された状態で、操作者は、端子位置保証部材230を、図15図18、および図19に示すような第2の位置または挿入位置に押す。これが行われると、第3のラッチ肩部264はアーム受入凹部218の第1の突起222を通り過ぎ、端子位置保証部材230は第2の位置に向かって移動することができる。
【0053】
図19に示すような第2の位置で、第1のラッチ肩部260は第2の突起224(断面が取られた位置のせいで図示されていない)に係合し、第2のラッチ肩部262は第1の突起222に係合する。ラッチ肩部がラッチ突起と協働することにより、端子位置保証部材230を第2の位置に保持する。第2の位置で、端子係合面268は、導体受入通路214に位置決めされ、金属外殻332の後面に係合して、コネクタ300が導体受入通路214から外れることを防ぐ。第2の位置で、第1の端子係合部232の端子位置面244も金属外殻332(図18に示す)に係合して、コネクタ300を導体受入通路214においてさらに支持し安定させる。
【0054】
コネクタ300が導体受入通路214に適切に着座されていない場合、端子位置保証部材230は第2の位置へ移動することができない。コネクタ300が導体受入通路214に適切に着座されていない場合、端子係合アーム240の端子ロック突起266の端子係合面268は、コネクタ300の外殻332に係合して、端子位置保証部材230が第2の完全挿入位置へ移動することを防ぐ。端子位置保証部材230が第2の位置に適切に位置決めされていない場合、端子位置保証部材230の第1の端子係合部232の端子位置面244は、第1のハウジングアセンブリ100の嵌合端部102に係合に係合し、それにより、第1のハウジングアセンブリ100が第2のハウジングアセンブリ200に嵌合することを防ぐ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
【国際調査報告】