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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-31
(54)【発明の名称】同期ローカルルームとリモート共有
(51)【国際特許分類】
   H04N 7/14 20060101AFI20230324BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20230324BHJP
【FI】
H04N7/14
G06F3/0481
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022545106
(86)(22)【出願日】2021-01-26
(85)【翻訳文提出日】2022-08-29
(86)【国際出願番号】 EP2021051775
(87)【国際公開番号】W WO2021148682
(87)【国際公開日】2021-07-29
(31)【優先権主張番号】20153753.7
(32)【優先日】2020-01-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.THUNDERBOLT
2.AIM
3.Sametime
4.iMessage
5.IMVU
6.PALTALK
7.TWITTER
8.WEBEX
9.ZOOM
10.One Drive
(71)【出願人】
【識別番号】500251180
【氏名又は名称】バルコ・ナムローゼ・フエンノートシャップ
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リアン,スティーブン
(72)【発明者】
【氏名】ミスラ,マッドワン
(72)【発明者】
【氏名】スー,アウディ
【テーマコード(参考)】
5C164
5E555
【Fターム(参考)】
5C164FA10
5C164UB81S
5C164VA07P
5C164VA11S
5C164VA17P
5C164VA21S
5E555AA57
5E555AA61
5E555BA01
5E555BA76
5E555BB01
5E555BC04
5E555BD09
5E555CA01
5E555CA42
5E555CA47
5E555CB01
5E555CC01
5E555DA01
5E555DA23
5E555DA24
5E555DB03
5E555DC05
5E555DD08
5E555EA09
5E555EA11
5E555EA14
5E555FA00
(57)【要約】
ローカル会議室における同じ共有データのローカル投影を用いたテレビ会議によるデータ共有のための方法、システム、およびデバイスが記載される。ローカルルームにおけるコンテンツの表示と、同じコンテンツのリモート共有とを同期させるための方法、システム、およびデバイスも記載される。定義された部屋環境内の共有マルチメディアコンテンツへのアクセスを、遠隔ユーザにも提供するための方法、システム、およびデバイスも記載される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理デバイスを使用して同じ表示コンテンツのローカル表示とリモート表示とを同期させるための方法であって、
リモート共有機能を有するアプリケーションの前記処理デバイス上での存在を検索すること、および/または
リモート共有機能を有する同じアプリケーションまたは別のアプリケーションが前記処理デバイス上でアクティブであるかどうかを決定することと、
リモート共有機能を有する前記アプリケーションの共有状態を決定することと、
リモート共有機能を有する前記アプリケーションがリモート参加者とコンテンツを共有しているかどうかを決定することと、
コンテンツがリモートで共有されている場合に、リモート参加者に転送されているのと同じコンテンツがローカル表示画面でも共有されているかどうかを決定することと、
リモート参加者に転送されて共有されている前記コンテンツが前記ローカル表示画面で共有されていない場合に、リモートで共有されるのと同じコンテンツが前記ローカル表示画面で共有されることと、を含む、方法。
【請求項2】
現在リモートで共有されている前記コンテンツがローカルで共有されていない場合、アプリケーションは、リモートで共有されている前記コンテンツも前記ローカル表示画面で共有されるように、ローカルでコンテンツを共有することを可能にする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
リモート参加者に転送されて共有されている前記コンテンツが前記ローカル表示画面で共有されている前記コンテンツとは異なる場合、アプリケーションは、リモートで共有されているのと同じコンテンツが前記ローカル表示画面で共有されることを可能にする、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記処理デバイスは、ローカルで共有されるのと同じコンテンツをリモートで共有するために、リモート共有機能を有する前記アプリケーションをトリガする、先行する請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
一部のコンテンツが前記ローカル表示画面で共有されているが、前記リモート参加者と共有されるコンテンツがないか、または前記リモート参加者と共有されるものがローカルで共有されるものとは異なると決定された場合、コンテンツがローカルで共有されているがリモートでは共有されていない、または異なるコンテンツが共有されているという警告が前記ローカルユーザに通知される、請求項3または4に記載の方法。
【請求項6】
前記警告は、聴覚的警告、ポップアップ、光学的警告、および触覚的警告のいずれかである、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
リモート共有機能を有する前記アプリケーションは、統合通信および協働アプリケーション(UC&Cアプリケーション)である、先行する請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記統合通信および協働アプリケーション(UC&Cアプリケーション)は、リモート当事者とコンテンツを共有することを可能にし、前記コンテンツは、特定のウィンドウ、前記画面の領域、前記フル画面、ファイル、プレゼンテーション、ネットワーク協働コンテンツのうちの1つまたは複数である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
統合通信および協働アプリケーション(UC&Cアプリケーション)は、第1のビデオ会議エンドポイントに位置する1人または複数のユーザがビデオ会議内の第2のビデオ会議エンドポイントに位置する1人または複数のユーザと通信することを可能にするビデオ会議ノードを含む、ビデオ会議クラウドサービスを利用する、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
統合通信および協働アプリケーション(UC&Cアプリケーション)は、ツールの集合を使用して、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)、(ウェブ)会議、共有ホワイトボード、チャットを含むメッセージ交換、ファイル転送、またはプレゼンスのいずれかを行う、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
統合通信および協働アプリケーション(UC&Cアプリケーション)は、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)、テキストまたはインスタントメッセージング(例えば、AIM、Blauk、eBuddy、Gadu-Gadu、IBM Lotus Sametime、ICQ、iMessage、IMVU、Lync、MXit、Paltalk、Skype(商標)、Tencent QQ、Windows(登録商標) Live Messenger(商標)またはMSN Messanger(商標)、Wireclub、Xfire、Twitter(例えば、ツイート)、デジタルサービスプロトコル(DSP)などのいずれかを含む、プロトコル定義または規格定義または特定の通信セッションまたは対話を利用する、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
リモート共有機能を有する前記アプリケーションは、前記ユーザが1つまたは複数のリモート当事者とオーディオおよび/またはビデオ通信を行うことを可能にする、処理デバイス上で実行するためのソフトウェアアプリケーションである、先行する請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
リモート共有機能を有する前記アプリケーションは、リモート当事者とコンテンツを共有することを可能にし、前記コンテンツは、特定のウィンドウ、前記画面の領域、前記フル画面、ファイル、プレゼンテーション、ネットワーク協働コンテンツのうちの1つまたは複数である、請求項1から11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
コンテンツがリモートで共有されている場合、リモート参加者に転送されている同じコンテンツがローカル共有アプリケーションによってローカル表示画面でも共有されているかどうかを決定する、先行する請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
コンテンツをローカルで共有することが検出されるが、リモートで共有することが検出されない場合、または前記リモート参加者と共有されるものがローカルで共有されるものとは異なるものとして検出された場合、リモート共有機能を有する前記アプリケーションは、ローカルで共有されるものと同じコンテンツをリモートで共有する、請求項1から14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
前記処理デバイスは、ローカルで共有されるのと同じコンテンツをリモートで共有するために、リモート共有機能を有する前記アプリケーションをトリガする、請求項4から15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
ユーザ対話またはユーザ介入なしに実行される、請求項1から16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
処理デバイスを使用して同じ表示コンテンツのローカル表示とリモート表示とを同期させるためのシステムであって、
リモート共有機能を有するアプリケーションの前記処理デバイス上での存在を探索する手段、および/または
リモート共有機能を有するアプリケーションが前記処理デバイス上でアクティブであるかどうかを決定するための第1の手段と、
リモート共有機能を有する前記アプリケーションの共有状態を決定するための第2の手段と、
リモート共有機能を有する前記アプリケーションがリモート参加者とコンテンツを共有しているかどうかを決定するための第3の手段と、
コンテンツがリモートで共有されている場合に、リモート参加者に転送されているのと同じコンテンツがローカル共有アプリケーションによってローカル表示画面でも共有されているかどうかを決定するための第4の手段と、
リモート参加者に転送されて共有されている前記コンテンツが前記ローカル表示画面で共有されていない場合に、リモートで共有されるのと同じコンテンツを前記ローカル表示画面で共有するための第5の手段と、を備える、システム。
【請求項19】
リモート参加者に転送されて共有されている前記コンテンツが前記ローカル表示画面と共有されている前記コンテンツとは異なる場合、リモートで共有されるものと同じコンテンツを前記ローカル表示画面で共有するための手段が提供され、前記処理デバイスは、任意選択的に、ローカルで共有されるものと同じコンテンツをリモートで共有するようにリモート共有機能を有する前記アプリケーションをトリガするように適合される、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
一部のコンテンツが前記ローカル表示画面で共有されているが、前記リモート参加者と共有されるコンテンツがないか、または前記リモート参加者と共有されるものがローカルで共有されるものとは異なると決定された場合、コンテンツがローカルで共有されているがリモートでは共有されていない、または異なるコンテンツが共有されているという警告をローカルユーザに提供するための手段が提供される、請求項18または19に記載のシステム。
【請求項21】
前記警告は、聴覚的警告、ポップアップ、光学的警告、触覚的警告のいずれかである、請求項20に記載のシステム。
【請求項22】
リモート共有機能を有する前記アプリケーションは、統合通信および協働アプリケーション(UC&Cアプリケーション)である、請求項18から21のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項23】
前記統合通信および協働アプリケーションは、2つ以上の当事者間のオーディオ、ビデオ、および画像通信、ならびにアプリケーションの共有またはコンピュータデスクトップなどの画面コンテンツ共有を可能にするアプリケーションである、請求項18から22のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項24】
前記統合通信および協働アプリケーション(UC&Cアプリケーション)は、リモート当事者とコンテンツを共有することを可能にし、前記コンテンツは、特定のウィンドウ、前記画面の領域、前記フル画面、ファイル、プレゼンテーション、ネットワーク協働コンテンツのうちの1つまたは複数である、請求項22または23に記載のシステム。
【請求項25】
統合通信および協働アプリケーション(UC&Cアプリケーション)は、第1のビデオ会議エンドポイントに位置する1人または複数のユーザがビデオ会議内の第2のビデオ会議エンドポイントに位置する1人または複数のユーザと通信することを可能にするビデオ会議ノードを含む、ビデオ会議サービスを利用する、請求項22または23に記載のシステム。
【請求項26】
統合通信および協働アプリケーション(UC&Cアプリケーション)は、VOIP、(ウェブ)会議、共有ホワイトボード、チャットを含むメッセージ交換、ファイル転送、またはプレゼンス共有のいずれかを行うためにツールの集合を使用する、請求項22または23に記載のシステム。
【請求項27】
統合通信および協働アプリケーション(UC&Cアプリケーション)は、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)、テキストまたはインスタントメッセージング(例えば、AIM、Blauk、eBuddy、Gadu-Gadu、IBM Lotus Sametime、ICQ、iMessage、IMVU、Lync、MXit、Paltalk、Skype(商標)、Tencent QQ、Windows Live Messenger(商標)またはMSN Messanger(商標)、Wireclub、Xfire、Twitter(例えば、ツイート)、デジタルサービスプロトコル(DSP)などのいずれかを含む、プロトコル定義または規格定義または特定の通信セッションまたは対話を利用する、請求項22または23に記載のシステム。
【請求項28】
リモート共有機能を有する前記アプリケーションは、前記ユーザが1つまたは複数のリモート当事者とオーディオおよび/またはビデオ通信を行うことを可能にする、処理デバイス上で実行するためのソフトウェアアプリケーションである、請求項18から27のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項29】
リモート共有機能を有する前記アプリケーションは、リモート当事者とコンテンツを共有することを可能にし、前記コンテンツは、特定のウィンドウ、前記画面の領域、前記フル画面、ファイル、プレゼンテーション、ネットワーク協働コンテンツのうちの1つまたは複数である、請求項18から28のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項30】
前記コンテンツがリモートで共有されている場合、リモート参加者に転送されている同じコンテンツがローカル共有アプリケーションによってローカル表示画面でも共有されているかどうかを決定する、請求項18から29のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項31】
コンテンツをローカルで共有することが検出されるが、リモートで共有することが検出されない場合、または前記リモート参加者と共有されるものがローカルで共有されるものとは異なるものとして検出された場合、リモート共有機能を有する前記アプリケーションは、ローカルで共有されるものと同じコンテンツをリモートで共有する、請求項18から29のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項32】
前記処理デバイスは、ローカルで共有されるのと同じコンテンツをリモートで共有するために、リモート共有機能を有する前記アプリケーションをトリガする、請求項31に記載のシステム。
【請求項33】
処理デバイスのプロセッサ上で実行されると、請求項1から17のいずれか1項に記載の方法を実行する、コンピュータプログラム製品。
【請求項34】
請求項33に記載のコンピュータプログラム製品を記憶する、非一時的信号記憶媒体。
【請求項35】
請求項34に記載の非一時的信号記憶媒体は、光ディスク(CD-ROMまたはDVD-ROM)、デジタル磁気テープ、磁気ディスク、ソリッドステートメモリまたはROMである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ローカル会議室における共有データのローカル投影を用いたテレビ会議によるデータ共有のための方法、システム、およびデバイスに関する。本発明は、ローカルルームおよびリモート共有を同期させるための方法、システム、およびデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
背景
人のアドホックグループが互いに通信できるようにすることは、協調、問題解決、交渉、教示および教育などの基本的な側面の1つである。通信を支援するために、例えば同期および非同期会議、オンラインチャット、インスタントメッセージング、オーディオ会議、ビデオ会議、データ会議、アプリケーション共有、リモートデスクトップ共有、電子会議システム、協調管理(協調)ツール、プロジェクト管理システム、知識管理システム、およびソーシャルソフトウェアシステムなどの電子会議ツールなどの電子通信ツールが爆発的に増えている。
【0003】
ローカルとリモートとの間の協働は、多くの場合、テレビ会議を介して試みられる。外国の場所で会議に参加する参加者は、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、eリーダなどの処理デバイスを携行することができ、デジタルコンテンツを受信または送信または表示することができると期待することができる。
【0004】
そのような処理デバイスは、HDMI(登録商標)、VGA、DisplayPort、Thunderbolt、USBなどの様々なポートのうちの1つまたは複数のための接続を有することができる。これらは、ユーザが自分の処理デバイスを使用することを可能にする有線または無線接続を介して会議で操作することができる。協働またはプレゼンテーションシステムは、そのようなプレゼンテーションまたは協働システムを使用して通信を可能にするために、これらの処理デバイスにソフトウェアパッケージをダウンロードすることを必要とする場合がある。このようなシステムの利用効率を低下させ得る様々な問題がある。例えば、既に処理デバイス上にあるソフトウェアパッケージは、第1の動作が、場合によっては設定を変更し、使用される特定のフォーマットまたはアプリケーション用に処理デバイスを構成することを含む、処理デバイスを更新するためのものであるように、古くなっている可能性がある。
【0005】
IT専門家は、処理デバイスの構成または共有されているコンテンツの特性を変更する可能性がある、未知のソフトウェアをネットワークにダウンロードすることに反対することが多い。例えば、フォーマットを変更すると、提示されるデータの望ましくない変更が生じる可能性がある。
【0006】
現在、マトリックススイッチングシステムは、接続されている処理デバイスとの間で必要な帯域幅のデータを確実に送受信するために、ハードワイヤードまたはケーブル接続/有線接続を必要とする。さらに、典型的な有線マトリックススイッチングシステムに接続された任意の周辺デバイスにアクセスして制御するには、複数の入力デバイスが必要である。現在、単一のコマンドおよび制御デバイスは、データ提示、マトリックススイッチング、および接続された周辺デバイスを制御することができない。
【0007】
有線接続は、会議環境内のすべての接続されたデバイス間で情報を送受信するために必要な大量の帯域幅を処理することができるが、対応する無線システムは通常、そのような帯域幅を有していない。現在利用可能な無線システムの帯域幅能力が限られているため、無線アプリケーションは、有線マトリックススイッチから周辺コンピューティングおよびマルチメディアデバイスに送信される双方向情報の量を処理することができない。従来の無線技術は、潜在的な一時停止なしにバッファされておらず圧縮されていない協調マルチメディアデータを送信するために必要な帯域幅要件を有する広帯域信号をサポートしておらず、データおよび情報の観念化、通信または共有の混乱を引き起こす。例えば、無線システムは、典型的には、700Mbpsの伝送レートを達成し、非圧縮高精細ビデオ会議(HDVC)を維持するために必要な3Gbpsを超える伝送レートには対応していない。
【0008】
固定された場所にある有線システムは、例えば会議室でネットワークを構成および再構成するための設置コストを引き起こす。すべての周辺デバイスをマトリックススイッチングシステムに接続するには、会議室の美的外観に影響を及ぼし得る大量のワイヤが必要となり得る。そのような影響はしばしば破壊的であり、会議を必要以上に長くする可能性がある。
【0009】
会議室ビデオ会議システムは、無線USBドングルを介してユーザのラップトップ上で実行される統合通信&協働(UC&C)ツール(例えば、Teams、Skype、WebEx...)を体験する可能性がある。これにより、リモート参加者は、ラップトップの目の前に座っている人だけでなく、ルーム全体からのオーディオおよびビデオを体験することができる。オーディオ/ビデオの次に、ローカル参加者とリモート参加者の両方が、以下のように提示することができる同じコンテンツ(例えば、パワーポイントプレゼンテーション)を見る必要もある。
【0010】
第1のステップは、送信機を有する周辺デバイスをユーザAのラップトップに差し込むことであり得る。ユーザAがリモートおよびローカルでコンテンツを共有したい場合(例えば、パワーポイントプレゼンテーション)、以下の2つの動作が必要である。
【0011】
最初に、ユーザAは、会議室の画面に表示されるデータのローカル共有をアクティブ化するためのすべてのステップを実行しなければならない。次いで、ユーザは、ローカルに表示されたコンテンツをリモートユーザBとリモートで共有するためのすべてのステップを実行するために、UC&Cツールのユーザインターフェースと対話しなければならない。
【0012】
したがって、会議に関わるすべての参加者、すなわちローカルおよびリモートでデータを共有するには、少なくとも2つの別々の動作が必要である。コンピュータ知識は、通常、そのようなシステムをローカルおよびリモートで共有するように設定するために必要とされ、その結果、価値のある時間が失われたり、同じデータがローカルおよびリモートで共有されているかどうかについて人々が会議で混乱したりする。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0013】
発明の概要
本発明は、ローカル会議室における同じ共有データのローカル投影を用いたテレビ会議によるデータ共有のための方法、システム、およびデバイスに関する。本発明はまた、ローカルルームにおけるコンテンツの表示と、同じコンテンツのリモート共有とを同期させるための方法、システム、およびデバイスに関する。本発明は、定義された部屋環境内の共有マルチメディアコンテンツへのアクセスをリモートユーザにも提供するための方法、システムおよびデバイスに関する。
【0014】
本発明の実施形態は、同じコンテンツのローカル表示とリモート表示とを同期させるための方法を提供し、ローカル会議室は、ローカル表示画面と、少なくとも1つのユーザ処理デバイスとを有し、本方法は、ユーザの処理デバイス上で動作するクライアントアプリケーションが、処理デバイス上で開いている1つまたは複数のウィンドウ(W1、W2、W3、...)を検出し、1つまたは複数のウィンドウの第1のウィンドウ(Wx)がリモート共有機能を有するアプリケーションに属することを検出することと、クライアントアプリケーションが、リモート共有機能を有するアプリケーションの第1のウィンドウ(Wx)を監視し、リモート共有機能を有するアプリケーションがリモートビデオ会議参加者に第2のウィンドウ(Wy)を共有していることを検出することと、クライアントアプリケーションが、第2のウィンドウのコンテンツをキャプチャし、第2のウィンドウ(Wy)のコンテンツをローカル表示画面に送信することを含む。
【0015】
次に、クライアントアプリケーションは、好ましくは、ユーザがUC&Cツールなどのリモート共有機能を有するアプリケーションを介して第2のウィンドウ(Wy)の共有をいつ停止するかを決定するために、第1のウィンドウ(Wx)を監視し続ける。この決定に基づいて、クライアントアプリケーションは、ローカル表示画面へのウィンドウ(Wy)のキャプチャおよび送信を停止する。
【0016】
他のウィンドウの他の挙動を監視して、画面ピクセルの監視またはAPI呼び出しの傍受などの予想されるユーザ挙動を判定することができる。UC&Cツールは、2つ以上の当事者間のオーディオ、ビデオ、および画像通信、ならびにアプリケーションの共有またはコンピュータデスクトップなどの画面コンテンツ共有を可能にするアプリケーションである。
【0017】
本発明の実施形態は、処理デバイスを使用して同じ表示コンテンツのローカル表示とリモート表示とを同期させるための方法を提供し、本方法は、
最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、リモート共有機能を有するアプリケーションの処理デバイス上での存在を検索することと、
最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、同じアプリケーションまたはリモート共有機能を有する別のアプリケーションが処理デバイス上でアクティブであるかを決定することと、
最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、リモート共有機能を有するアプリケーションの共有状態を決定することと、
最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、リモート共有機能を有するアプリケーションがリモート参加者とコンテンツを共有しているかを決定することと、
最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、リモート参加者に転送されている同じコンテンツがローカル表示画面でも共有されているかどうかを決定することと、
リモート参加者に転送されて共有されているコンテンツがローカル表示画面で共有されていない場合、最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、リモートで共有されているのと同じコンテンツがローカル表示画面へ共有される。
【0018】
現在リモートで共有されているコンテンツがローカルで共有されていない場合、本方法は、リモートで共有されているコンテンツもローカル表示画面で共有されるように、ローカルでコンテンツを共有することを可能にするアプリケーションを(好ましくは自動的に)制御することができる。
【0019】
この方法は、コンテンツをローカルおよびリモートで共有することをより容易かつ迅速にする。
【0020】
リモート参加者に転送されているコンテンツがローカル表示画面で共有されているコンテンツと異なる場合、最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、リモートで共有されているのと同じコンテンツがローカル表示画面へ共有される。これにより、同じコンテンツがリモートおよびローカルで閲覧されるため、参加者間の協働がより確実になる。
【0021】
リモート参加者に転送されて共有されているコンテンツがローカル表示画面で共有されているコンテンツと異なる場合、本方法は、リモートで共有されているのと同じコンテンツがローカル表示画面へ共有されることを可能にするアプリケーションを(好ましくは自動的に)制御することができ、
処理デバイスは、ローカルで共有されるのと同じコンテンツをリモートで共有するために、リモート共有機能を有するアプリケーションを任意選択的にトリガする。
【0022】
処理デバイスは、最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、リモート共有機能を有するアプリケーションを、最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、ローカルで共有されるのと同じコンテンツをリモートで共有するようにトリガすることができる。これにより、共有のための既存のアプリケーションを使用することができ、これらは、例えばクライアントアプリケーションによって自動的にトリガされる。
【0023】
最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、一部のコンテンツがローカル表示画面で共有されているが、リモート参加者と共有されるコンテンツがないか、またはリモート参加者と共有されるコンテンツがローカルで共有されるコンテンツとは異なると決定された場合、最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、コンテンツがローカルで共有されているがリモートでは共有されていないか、または異なるコンテンツが共有されているという警告がローカルユーザに通知される。これにより、共有のための既存のアプリケーションを使用することが可能になり、参加者への警告により、参加者は、例えば自動的に、すなわちユーザが関与することなく、クライアントアプリケーションをトリガしてコンテンツを共有することができる。
【0024】
コンテンツがリモートで共有されている場合、リモート参加者に転送されている同じコンテンツがローカル共有アプリケーションによってローカル表示画面でも共有されているかどうかを決定するか、または
コンテンツをローカルで共有することが検出されるが、リモートで共有することが検出されない場合、または、リモート参加者と共有されるものがローカルで共有されるものとは異なるものとして検出された場合、リモート共有機能を有するアプリケーションは、ローカルで共有されるものと同じコンテンツをリモートで共有する。
【0025】
警告は、聴覚的警告、ポップアップ、光学的警告、触覚的警告のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせとすることができる。これらの警告は従来のものであり、したがって容易に実施することができる。
【0026】
リモート共有機能を有するアプリケーションは、UC&Cアプリケーションとすることができる。これらは従来のものとすることができ、したがって容易に実施することができる。
【0027】
最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、コンテンツがリモートで共有されていると決定された場合、最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、ローカル共有アプリケーションによってローカル表示画面で共有されているのと同じコンテンツがリモート参加者に転送されているかどうかが決定される。最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、コンテンツが同じであるかどうかを決定する様々な方法があり、テキストを識別するためにOCRを使用すること、例えばコントラストジャンプまたはカラージャンプを有するエッジを有するオブジェクトのエッジを検出することによって画像オブジェクトを識別すること、画像内のオブジェクトの位置などである。
【0028】
最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、コンテンツの共有がローカルで検出されるが、リモートでの共有は検出されないか、またはリモート参加者と共有されるものがローカルで共有されるものとは異なるものとして検出された場合、リモート共有機能を有するアプリケーションは、最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、ローカルで共有されているものと同じコンテンツをリモートで共有する。これは時間を節約し、必ずしも人間の介入を必要とせず、すなわち自動的に行うことができる。他の利点は、混乱(すなわち、人間の動作がローカルおよびリモートで同じものを共有しない場合)およびITスキル(すなわち、ユーザは手動でそれを行う方法を知る必要がない)を回避することである。
【0029】
処理デバイスは、最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、リモート共有機能を有するアプリケーションをトリガして、ローカルで共有されるのと同じコンテンツをリモートで共有することができる。これにより、時間が節約され、人間の対話を回避することができる。他の利点は、混乱(すなわち、人間の動作がローカルおよびリモートで同じものを共有しない場合)およびITスキル(すなわち、ユーザは手動でそれを行う方法を知る必要がない)を回避することである。
【0030】
本発明の実施形態は、処理デバイスを使用して同じ表示コンテンツのローカル表示とリモート表示とを同期させるためのシステムを提供し、本システムは、
最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、リモート共有機能を有するアプリケーションの処理デバイス上での存在を検索する手段と、
最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、同じアプリケーションまたはリモート共有機能を有する別のアプリケーションが処理デバイス上でアクティブであるかを決定する第1の手段と、
最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、リモート共有機能を有するアプリケーションの共有状態を決定する第2の手段と、
最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、リモート共有機能を有するアプリケーションがリモート参加者とコンテンツを共有しているかを決定する第3の手段と、
コンテンツがリモートで共有されていることが検出された場合、最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、リモート参加者に転送されているのと同じコンテンツがローカル共有アプリケーションによってローカル表示画面でも共有されているかどうかを決定するための第4の手段が提供され、
リモート参加者に転送されて共有されているコンテンツがローカル表示画面で共有されていないことが検出された場合、最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、リモートで共有されるのと同じコンテンツをローカル表示画面で共有するための第5の手段が提供される。
【0031】
このシステムは、コンテンツをローカルおよびリモートで共有することをより容易かつ迅速にする。
【0032】
リモート参加者に転送されて共有されているコンテンツがローカル表示画面で共有されているコンテンツとは異なることが検出された場合、最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、リモートで共有されるのと同じコンテンツをローカル表示画面で共有する手段が提供される。これにより、時間を節約することができる。これは自動的に実行することもできる。他の利点は、混乱(すなわち、人間の動作がローカルおよびリモートで同じものを共有しない場合)およびITスキル(すなわち、ユーザは手動でそれを行う方法を知る必要がない)を回避することである。
【0033】
処理デバイスは、最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、リモート共有機能を有するアプリケーションを、最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、ローカルで共有されるのと同じコンテンツをリモートで共有するようにトリガするように適合されることが好ましい。これにより、時間を節約することができる。これは、人間が関与することなく自動的に実行することができる。他の利点は、混乱(すなわち、人間の動作がローカルおよびリモートで同じものを共有しない場合)およびITスキル(すなわち、ユーザは手動でそれを行う方法を知る必要がない)を回避することである。
【0034】
一部のコンテンツがローカル表示画面と共有されているが、リモート参加者と共有されているコンテンツがないか、またはリモート参加者と共有されているものがローカルで共有されているものとは異なると決定された場合、最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、コンテンツがローカルで共有されているがリモートでは共有されていないことをローカルユーザに警告する手段が提供される。これにより、時間を節約することができる。これは自動的に実行することができる。他の利点は、混乱(すなわち、人間の動作がローカルおよびリモートで同じものを共有しない場合)およびITスキル(すなわち、ユーザは手動でそれを行う方法を知る必要がない)を回避することである。
【0035】
警告は、聴覚的警告、ポップアップ、光学的警告、触覚的警告のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせとすることができる。これらは従来の警告であり、容易に実施することができる。
【0036】
リモート共有機能を有するアプリケーションは、UC&Cアプリケーションとすることができる。時間およびコストを節約する既存のアプリケーションを使用することができる。
【0037】
コンテンツがリモートで共有されていることが検出された場合、最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、ローカル表示画面で共有されているのと同じコンテンツがローカル共有アプリケーションによってリモート参加者に転送されているかどうかが決定される。これにより、時間を節約することができる。これは自動的に、すなわち人間が関与することなく実行することができる。他の利点は、混乱(すなわち、人間の動作がローカルおよびリモートで同じものを共有しない場合)およびITスキル(すなわち、ユーザは手動でそれを行う方法を知る必要がない)を回避することである。
【0038】
最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、コンテンツの共有がローカルで検出されるが、リモートでの共有は検出されないか、または、最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、リモート参加者と共有されるものがローカルで共有されるものとは異なるものとして検出された場合、リモート共有機能を有するアプリケーションは、最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、ローカルで共有されるものと同じコンテンツをリモートで共有する。これにより、時間を節約することができる。これは自動的に実行することができる。他の利点は、混乱(すなわち、人間の動作がローカルおよびリモートで同じものを共有しない場合)およびITスキル(すなわち、ユーザは手動でそれを行う方法を知る必要がない)を回避することである。
【0039】
処理デバイスは、最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、リモート共有機能を有するアプリケーションをトリガして、ローカルで共有されるのと同じコンテンツをリモートで共有することができる。これにより、時間を節約することができる。これは自動的に実行することもできる。他の利点は、混乱(すなわち、人間の動作がローカルおよびリモートで同じものを共有しない場合)およびITスキル(すなわち、ユーザは手動でそれを行う方法を知る必要がない)を回避することである。
【0040】
処理デバイスのプロセッサ上で実行されると、本発明の方法のいずれかを実行するコンピュータプログラム製品を提供することができる。非一時的信号記憶媒体は、コンピュータプログラム製品を記憶するために使用することができる。非一時的信号記憶媒体は、例えば、光ディスク(CD-ROMまたはDVD-ROM)、デジタル磁気テープ、磁気ディスク、USBフラッシュメモリなどのソリッドステートメモリ、ROMなどであり得る。
【0041】
定義
「自動動作」は、例えばネットワークを介した通信のための、プロセッサ、メモリ、例えばRAM、不揮発性メモリ、ソリッドステートメモリ、内部または外部メモリ、デバイス、アプリケーション、アプリケーションインターフェース、I/Oインターフェースなどのコンピュータまたはネットワーク要素の自動制御(すなわち、ユーザの関与なし)を備えることができる。自動動作は、オペレーティングシステム上で実行されているアプリケーションの状態または存在を検出することを含む。
【0042】
「リモートビデオ会議」などの「リモート会議」
リモート会議は、ウェブセミナー(「ウェビナー」、ウェブキャスト、ピアレベルウェブ会議、および他の協働セッションを含む様々な種類のオンライン協働サービスを指す。そのような会議は、TCP/IP接続などのインターネット技術を使用することができる。それらは、リアルタイムのポイントツーポイント通信および1つの送信者から多くの受信者へのマルチキャスト通信を提供することができる。それは、地理的に分散した場所にわたって同時に共有されるテキストベースのメッセージ、音声、オーディオ、またはビデオのデータストリームを提供することができる。
【0043】
「ローカル表示」、「ローカルデバイス」
ローカルディスプレイおよびローカルデバイスは、視覚コンテンツおよび/または可聴コンテンツを共有することができる1つまたは複数の処理デバイスも有するローカル会議室に物理的に存在する。無線プレゼンテーションシステムなどのローカル共有デバイスは、例えば無線または有線ネットワークを介してローカル共有送信者からコンテンツを受信し、これをルームディスプレイまたはローカルディスプレイ上に表示する受信機部分である。ローカル共有デバイスは、ルームディスプレイまたはローカルディスプレイに接続された別個のデバイスであってもよく、またはローカルルームディスプレイに統合された機能であってもよい。
【0044】
「ローカル共有クライアント」
コンテンツをローカルディスプレイで共有することを可能にする、会議室内の処理デバイス上で実行されるソフトウェアアプリケーション。
【0045】
「リモート共有機能を有するアプリケーションUC&Cアプリケーション15」は、ユーザが1つまたは複数のリモート当事者とオーディオおよび/またはビデオ通信を行うことを可能にする、処理デバイス上で実行するためのソフトウェアアプリケーションである。それは、好ましくは、2つ以上の当事者間のオーディオ、ビデオ、および画像通信、ならびにアプリケーションの共有またはコンピュータデスクトップなどの画面コンテンツ共有を可能にするアプリケーションである。
【0046】
例は、Teams、Skype、Lync、Zoom、Webexである。この種のツールのほとんどは、リモート当事者とコンテンツを共有することも可能にする。コンテンツは、典型的には、特定のウィンドウ、画面の領域、全画面、ファイル(例えば、Powerpointファイル)またはネットワーク協働コンテンツ(例えば、OneDrive、Networked WhiteBoardアプリケーション、...上のファイル)(例えば、それぞれ参照により本明細書に組み込まれる米国特許出願第2005172080号および同第2013268849号ならびに中国特許出願第105491156号(図1)を参照されたい)のうちの1つである。
【0047】
「統合通信ツール」または「統合通信システムまたはツール」または「統合通信および協働(UC&C)」は、「Skype(商標)」または「ビジネス向けSkype(商標)」によって提供されるようなオーディオまたはオーディオビジュアル通信を指す。そのようなソフトウェアは、ホスト処理デバイスから提供されるオーディオおよび/または視覚データを引き継ぐことができる。
【0048】
UC&Cは、VOIP、(ウェブ)会議、共有ホワイトボード、メッセージ交換(例えば、チャット)、ファイル転送、またはプレゼンスを行うためのツールの集合として説明することができる。統合通信システムまたはツールは、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)、テキストまたはインスタントメッセージング(例えば、AIM、Blauk、eBuddy、Gadu-Gadu、IBM Lotus Sametime、ICQ、iMessage、IMVU、Lync、MXit、Paltalk、Skype(商標)、Tencent QQ、Windows(登録商標) Live Messenger(商標)またはMSN Messanger(商標)、Wireclub、Xfire、およびTwitter(例えば、ツイート)、デジタルサービスプロトコル(DSP)などのプロトコルまたは規格で定義されたまたは特定の通信セッションまたは対話を利用することができる。統合通信システムまたはツールは、第1のビデオ会議エンドポイントに位置する1人または複数のユーザがビデオ会議内の第2のビデオ会議エンドポイントに位置する1人または複数のユーザと通信することを可能にするビデオ会議ノードを含む、ビデオ会議クラウドサービスを利用することができる。
【0049】
処理デバイス
処理デバイスは、デジタル電子処理のための1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のクライアントアプリケーションを実行するためのメモリおよびオペレーティングシステムとを有する。それは、無線または有線ネットワークなどの1つまたは複数の種類のネットワークとの通信を可能にする入力/出力インターフェースを有することができる。それは、無線または有線ネットワークなどの1つまたは複数の種類のネットワークへの接続を可能にする入力/出力接続を有することができる。それはデスクトップを有することができる。
【0050】
「BYOD」デバイス-(自分のデバイスを持ち込む)
「BYOD」(自分のデバイスを持ち込む)デバイスは、ユーザによって会議室に持ち込むことができる。そのようなデバイスは、例えば、コンピュータ、ラップトップ、携帯電話、スマートフォン、タブレット、PDAなどであり得る。そのようなデバイスは、不揮発性記憶装置、プロセッサ、メモリ、ディスプレイ、ネットワークインターフェースなどを有する。
【0051】
デスクトップ
デスクトップは、処理デバイスの表示画面がログオン後に表示するものである。デスクトップは、通常、バックグラウンドで常に画面上に内容が残っているファイルやフォルダを保持するフォルダである。デスクトップはまた、アプリケーションを起動し、かつ処理デバイスを管理するためのメニューおよびアイコンを含むことができる。
【0052】
ウィンドウ
ウィンドウは、処理デバイス上で実行されるアプリケーションのグラフィカルユーザインターフェースを含むグラフィカル制御要素である。アプリケーションは、デスクトップ上に0(バックグラウンドプロセスなど)あるいは1つまたは複数のウィンドウを有することができる。ウィンドウは、処理デバイス上で実行されるアプリケーションのグラフィカルユーザインターフェースを含むグラフィカル制御要素である。アプリケーションは、デスクトップ上に0(バックグラウンドプロセス)あるいは1つまたは複数のウィンドウを有することができる。
【0053】
例えば、https://en.wikipedia.org/wiki/Window_(computing)を参照されたい。
同じコンテンツ
2つのファイル内のコンテンツが同じであるかどうかを決定するための様々な方法があり、例えば、OCRを使用して共通のテキストを識別すること、例えばコントラストジャンプまたはカラージャンプを有するエッジを有するオブジェクトのエッジを検出することによって画像オブジェクトを識別すること、または2つの異なる画像内のオブジェクトの位置を相関させることなどである。
【図面の簡単な説明】
【0054】
図1】本発明の一実施形態による、進行中の統合通信との会議で使用される処理デバイスの配置を示す。
図2】本発明の一実施形態による処理デバイスを有する会議室を示す。
図3】本発明の一実施形態による処理デバイスを示す。
図4】本発明の一実施形態によるメッセージフローを示す。
【発明を実施するための形態】
【0055】
詳細な説明
本発明の実施形態は、ラップトップ、コンピュータ、PDA、スマートフォンなどのユーザ処理デバイスとローカル会議室の無線ネットワークの基地局またはユニットとの間の無線接続を可能にし、リモート参加者とのリモート共有を可能にする。無線接続は、ラップトップ、コンピュータ、PDA、またはスマートフォンなどのユーザ処理デバイス内の一体型無線トランシーバによって行われてもよい。あるいは、本発明のいくつかの実施形態では、無線接続は、何らかの方法でユーザ処理デバイスに差し込まれ、結合され、接続され、もしくは取り付けられた周辺デバイスを介して行われるか、または他のハードウェアもしくはソフトウェアによって提供される。
【0056】
図1は、12-1~12-3のようないくつかの処理デバイスを有する他の会議参加者が会議室にいてローカル画面92を共有する場合に、最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、ローカル共有およびリモート共有が同期して維持される本発明の一実施形態を示す。本発明の実施形態は、参加者が12-3のような処理デバイスを使用することを可能にし、これは、最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、それ自体のコンテンツをローカルおよびリモートの両方で共有するように適合させることができる。特に、本発明の実施形態は、最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、ローカルからUC&Cなどのリモート共有機能を有するアプリケーションへの共有をトリガすることができ、および/または、最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、UC&Cなどのリモート共有機能を有するアプリケーションからローカルへの共有をトリガすることができる。
【0057】
図1は、本発明の実施形態で使用するための複数の処理デバイス12-1~12-3、表示画面92、または表示画面92に接続された表示デバイス(図示せず)を備える会議室を示し、処理デバイス12-3は、例えば処理デバイス12-4とコンテンツを共有している。処理デバイス12-4はリモート位置90にあり、処理デバイス12-3と通信し、一方向または双方向のいずれかでコンテンツを共有することができる。本発明の実施形態は、任意選択的に、最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、ローカルからUC&Cなどのリモート共有機能を有するアプリケーションへの共有をトリガすることができる。コンテンツの共有は、一方向または双方向のいずれかであり得る。本発明の実施形態は、最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、UCなどのリモート共有機能を有するアプリケーションからローカルへの共有をトリガすることができる。本発明は、処理デバイス12-3を使用する人が、自身のコンテンツをローカルおよびリモートの両方で他の処理デバイスと共有したいという問題を解決する。
【0058】
図1は、複数の参加者を含む会議を示し、各参加者は、例えばラップトップとすることができる4つの処理デバイス12(12-1、12-2、12-3、12-4)のうちの1つを有する。任意選択的に、3つなどのいくつかの処理デバイス(12-1、12-2、12-3)を、例えばUSBまたはHDMI接続などの処理デバイス上の接続部に第1の周辺デバイス93を挿入することによって、例えば各処理デバイスに1つずつ、それぞれ第1の周辺デバイス93に接続することができる。あるいは、車載無線接続など、1つまたは複数の処理デバイス(12-1、12-2、12-3)と一体化された接続デバイスを使用することができ、例えば、車載トランシーバを使用してWiFi接続を行うことができる。
【0059】
1つの処理デバイス12-3は、スカイプ通話またはビジネス向けスカイプ通話などのUC&C統合通信(UC)通話などのリモート共有機能を有するアプリケーションの通話のホストとすることができる。処理デバイス12-4は、通話のリモート参加者の処理デバイスであるが、必ずしもホストデバイスである必要はない。会議室91内では、処理デバイス12-3はリモート位置90の処理デバイス12-4と通話している。
【0060】
処理デバイスのうちの2つ(例えば、12-1、12-2)の任意選択の第1の周辺デバイス93(または他の接続手段)は、例えば車載トランシーバを使用して、例えば基地局99とのWiFi接続などの無線接続を完了しており、主表示画面92で媒体を共有している。処理デバイス12-3および12-4は、アプリケーションの通話を、スカイプ通話またはビジネス向けスカイプ通話などのUC&C統合通信(UC)通話などのリモート共有機能で共有している。
【0061】
基地局99に接続されているのは、以下の(非網羅的なリスト)のいずれかである。
例えば、基地局99とのUSBまたはHDMI接続などの適切な接続を介して接続されたウェブカメラまたはカメラ94、
タッチスクリーン92などの表示画面、
USBスピーカフォン95などのスピーカフォン、
USBマイクロフォン96などのマイクロフォンおよび/またはスピーカセット97(例えば、オーディオジャック、s/pdif、USB、HDMIなどを介して接続される)。
【0062】
本発明の実施形態は、最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、同じメディアコンテンツのリモート表示およびローカル表示のセットアップを改善するためのホスト処理デバイス12-3(すなわち、ホストとして動作する会議室内の処理デバイス)の修正に関する。ホスト処理デバイス12-3は、好ましくは、UC&Cクライアントソフトウェアなどのリモート共有機能を有するアプリケーションを実行するためのクライアントソフトウェアを予めインストールしている。あるいは、ホスト処理デバイス12-3は、起動時に、サーバもしくはウェブサイトから、または基地局99から、リモート共有機能を有するソフトウェアを備えるアプリケーションをダウンロードするためのプログラムを起動するランチャーアプリケーションを有してもよい。あるいは、ホスト処理デバイス12-3は、例えばCD-ROMまたはフラッシュドライブ、磁気テープ、ソリッドステートメモリなどのストレージからソフトウェアを備えるアプリケーションを取得する。
【0063】
このソフトウェアは、ホスト処理デバイス12-3に接続された、例えば差し込まれたオプションの第1の周辺デバイス93上のUSBエンドポイントなどのエンドポイントと対話する。この種類のクライアントソフトウェアは、デフォルトのオーディオデバイス(例えば、マイクロフォンプラススピーカ)として、USBエンドポイントなどのスピーカフォンエンドポイントを使用する。本発明の実施形態は、最も好ましくは自動的に、すなわちユーザが関与することなく、処理デバイス12-3から放出され、処理デバイス12-3に挿入されるすべてのオーディオ信号またはビジュアル信号を制御する。
【0064】
スピーカフォン95は、任意の参加者、例えば、処理デバイスに接続されて機能する第1の周辺デバイス93を有する参加者によって使用され得る。このデバイスにアクセスするためのアクションを実行する必要はない。本発明の実施形態は、例えば、基地局99のオーディオ出力の音量を制御し、必要に応じてルームマイクロフォン96をミュートするために、第1の周辺デバイス93で利用可能にされる別個の制御を含む。ミュートされると、マイクロフォン96は、このデバイスを使用する他のすべての周辺デバイスまたはアプリケーションに対してもミュートされる。
【0065】
ホスト処理デバイス12-3上で実行されるUC&Cクライアントソフトウェアなどのリモート共有機能を有するアプリケーション用のソフトウェアは、オーディオコンテンツを挿入する必要はない。マイクロフォン96は、このオーディオ信号をピックアップすることができ、または基地局99は、ホスト処理デバイス12-3に接続された第1の周辺デバイス93へのマイクロフォン信号にそれを挿入することができる。任意選択で、待ち時間が短いため、(たとえ共有していたとしても)コンテンツビデオとリップシンクする必要はない。
【0066】
同じ種類の第2の周辺デバイス(図示せず)は、それが基地局99に差し込まれるときにユーザに露出されることができ、それにより、ユーザは、ベンダからなど、基地局上に提供されるドライバを使用することができる。
【0067】
一方の処理デバイス12がルーム91で共有されている場合、オーディオコンテンツはルーム91でも共有されることが好ましい。
【0068】
例えば車載無線通信を有する、または機能する第1の周辺デバイス93を有する任意の処理デバイス12は、例えば、無線でルームカメラ94にアクセスすることができる。基地局99に接続された他のすべてのデバイス(例えば、HID制御装置)は、ネイティブに公開されるか、または公開され得る。
【0069】
例えば任意選択的に第1の周辺デバイス93を介してシステムに接続された任意のユーザは、ユーザの処理デバイス12のディスプレイ上の会議室91に投影されたコンテンツ、すなわち「ローカルビュー」を見る能力を有する。ローカルビューの受信機は、以下の機能の一部または全部を有することができるが、これに限定されない。
【0070】
ストリーム自体であるか、注釈であるか、または黒板セッションであるかに関係なく、ウィンドウを開き、そのウィンドウ内の会議室コンテンツを見る機能。
【0071】
コンテンツにズームインする機能。
ズームイン時の画質を保証するための追加の手段を特徴に追加することができる。
【0072】
ローカルビューは、ユーザが自分のデバイスから黒板または注釈セッションを開始および/または参加することを可能にすることができる。
【0073】
スクリーンショットを撮影し、および/またはローカルビューを一時停止する機能。
本発明の実施形態によれば、ローカル会議室91はローカル表示画面92を有する。ローカル会議室91内には、ユーザ処理デバイス12を有する少なくとも1人のユーザがいる。この処理デバイス12は、ユーザによって会議室91に持ち込まれる「BYOD」(自分のデバイスを持ち込む)とすることができる。
【0074】
図2は、少なくとも1つの処理デバイス12を有するそのような会議室91を概略的に示す。処理デバイス12は、例えば、プロセッサ3、ランダムアクセスメモリ5、ハードドライブまたはソリッドステートメモリとすることができる不揮発性メモリ7を有することができる。プロセッサは、オペレーティングシステムを有することができる。処理デバイス12は、関連する入力および/または出力ポートおよび以下のような通信インターフェースを有するいくつかのポートを有することができる。
【0075】
-ローカルエリアネットワーク(図示せず)と通信するため、および/またはルーム内の表示画面と通信するため、またはおよび/または表示画面に接続された表示デバイスと通信するためのケーブル接続21、および/または
-無線接続23および/または
-USB接続11などのシリアル接続11、
その一部または全部は、ルーム内の表示画面と通信するため、またはおよび/または表示画面に接続された表示デバイスと通信するためのものとすることができる。プロセッサ3、ランダムアクセスメモリ(RAM)5、不揮発性メモリ7、無線接続23などのローカルエリアネットワーク(図示せず)と通信するためのケーブル接続21およびUSB接続11などのシリアル接続11などの入力および/または出力ポートはすべて、バスシステム9によってリンクされ得る。
【0076】
周辺デバイス93は、USB接続が一例であるシリアル接続などの接続17、トランシーバ19または送信機および受信機を有することができる。接続17は、USBシリアル接続を提供するために処理デバイス12のポート11に挿入することができる。
【0077】
図3は、本発明のさらなる実施形態を示す。本発明の一実施形態によれば、ユーザ処理デバイス12-3上で動作するクライアントアプリケーションは、処理デバイス12-3のデスクトップ上など、処理デバイス12-3上で開いている1つまたは複数のウィンドウ[W1、W2、W3....]を(好ましくは自動的に)検出する。クライアントアプリケーションは、Wxなどの特定のウィンドウが、処理デバイス12-3上のUC&Cツールなどのリモート共有機能を有するアプリケーションに属することを(好ましくは自動的に)検出する。処理デバイス12-3上でUC&Cツールなどのリモート共有機能を有するアプリケーションのこのウィンドウWxを(好ましくは自動的に)監視することによって、共有状態を(好ましくは自動的に)決定することができる。少なくともウィンドウWyなどの他のウィンドウの他の挙動については、処理デバイス12-3上で実行されているクライアントアプリケーションは、UC&Cツールなどのリモート共有機能を有するアプリケーションがリモート位置90のリモートオーディオ、ビジュアル、またはビデオ会議参加者にウィンドウWyを共有していることを(好ましくは自動的に)検出する。次いで、処理デバイス12-3上で動作するクライアントアプリケーションは、同じウィンドウWyを(好ましくは自動的に)キャプチャし、任意選択的に表示デバイス14およびネットワーク18を介して(好ましくは自動的に)ローカル表示画面92に送信する。次に、クライアントアプリケーションは、ユーザがUC&Cツールなどのリモート共有機能を有するアプリケーションを介してウィンドウWyの共有をいつ停止するかを(好ましくは自動的に)決定するために、ウィンドウWxを監視し続ける。
【0078】
任意選択的に、Wyは、Wxから暗黙的に共有解除されるか、またはWx自体を閉じることによって(好ましくは自動的に)明示的に共有解除され得る。クライアントアプリケーションは、非共有動作を(好ましくは自動的に)検出することができる。次に、クライアントアプリケーションは、キャプチャを(好ましくは自動的に)停止することができ、ローカル表示画面92へのウィンドウWyの送信も(好ましくは自動的に)停止することができる。
【0079】
ローカル共有クライアント(20)
ローカル共有クライアント20は、コンテンツをローカルディスプレイ92に共有することを可能にする、会議室内の処理デバイス12のオペレーティングシステムのプロセッサ上で実行されるソフトウェアアプリケーションである。この共有は、ネットワーク18を介してローカル共有クライアント20からローカルディスプレイ92に、またはネットワーク18を介してローカルディスプレイ92に接続された無線プレゼンテーションデバイス14などのディスプレイデバイスに、またはクライアントから無線プレゼンテーション周辺デバイス(USB/HDMIドングルなど)に無線プレゼンテーションデバイス14に直接行われ得る。無線プレゼンテーション周辺デバイスは、例えば、処理デバイス12上のUSBまたはHDMIポートなどの接続ポートに挿入することによって、処理デバイス12に接続または結合することができる。
【0080】
クライアントアプリケーション20は、図3を参照して後述するように、ソフトウェアブロック22、24、26、28および29を備えるアプリケーションである。したがって、ローカル共有クライアント20は、以下のソフトウェアブロックを備えることができる。
【0081】
UC&Cアプリケーション検出メカニズム(22)
処理デバイス12上で動作するクライアントアプリケーション20の一部であるこのソフトウェアブロック22は、処理デバイス12上で動作するUC&Cアプリケーション15などのリモート共有機能を有するアプリケーションの存在を(好ましくは自動的に)検出することができる。これを行うことができる様々な方法があり、その各々が本発明の一実施形態である。ソフトウェアブロック22を備えるソフトウェアブロック20は、以下のうちの1つ、いくつか、またはすべてを実行することができる。
【0082】
まず、クライアントアプリケーション20の一部であるソフトウェアブロック22によって、処理デバイス12のオペレーティングシステムから、開いているウィンドウのリストを取得する要求を(好ましくは自動的に)行うことができる。例えば、処理デバイス12上で動作するソフトウェアブロック22は、処理デバイス12のデスクトップ上で開いているウィンドウ[W1、W2、W3....]を(好ましくは自動的に)検出する。
【0083】
次に、ソフトウェアブロック22は、ウィンドウのこのリストを(好ましくは自動的に)調べて、ウィンドウのうちの1つが、例えば、特定の文字列を含むタイトルのような文字列などのインジケータを備えるかどうかを決定する。そのようなテキスト文字列は、例えば既知のUC&Cアプリケーションタイトルを含む、リモート共有機能を有する既知のアプリケーションを示すことができる。
【0084】
あるいは、ソフトウェアブロック22は、処理デバイス12のオペレーティングシステムから実行中のプロセスのリストを(好ましくは自動的に)要求することができ、プロセスの名前のいずれかが、例えば既知のUC&Cアプリケーションプロセス名などのリモート共有機能を有する既知のアプリケーションの既知のテキスト文字列と一致するかどうかを(好ましくは自動的に)決定する。
【0085】
さらなる方法は、ソフトウェアブロック22が処理デバイス12の表示画面上のデータを(好ましくは自動的に)キャプチャし、OCRまたは画像認識技術を適用して、特定の文字列、例えば、既知のUC&Cアプリケーション15の名前などのリモート共有機能を有する既知のアプリケーションの名前の存在を(好ましくは自動的に)検出することである。
【0086】
ソフトウェアブロック20の一部である上記のソフトウェアブロック22の方法を使用して、ウィンドウWxがUC&Cツールなどのリモート共有機能を有する既知のアプリケーションに属することを(好ましくは自動的に)検出する。ソフトウェアブロック22は、例えば、ウィンドウまたは関連プロセスの名前を(好ましくは自動的に)探し、既知のUC&C名(例えば、ビジネス向けSkype(商標)、Microsoft Teams...)などのリモート共有機能を有する既知のアプリケーションと(好ましくは自動的に)一致させることができる。
【0087】
さらに別の方法は、ソフトウェアブロック22が、処理デバイス12上の1つまたは複数のプロセスの挙動を(好ましくは自動的に)監視し、既知のUC&Cアプリケーション15などのリモート共有機能を有する既知のアプリケーションに対応するフィンガープリント挙動を(好ましくは自動的に)決定することである。
【0088】
UC&C挙動検出メカニズム(24)
例えば、ソフトウェアブロック24は、UC&Cアプリケーション15などのリモート共有機能を有する既知のアプリケーションの動作を(好ましくは自動的に)検出するように適合される。これを行うことができる様々な方法があり、その各々が本発明の一実施形態である。ソフトウェアブロック24は、以下のうちの1つ、いくつか、またはすべてを(好ましくは自動的に)実行することができる。
【0089】
ソフトウェアブロック22またはソフトウェアブロック24によって、処理デバイス12のオペレーティングシステムから、開いているウィンドウのリストを(好ましくは自動的に)要求することができる。リストがどのように取得されたかにかかわらず、ソフトウェアブロック24は、ユーザがUC&Cアプリケーション15などのリモート共有機能を有する既知のアプリケーションで作業している間、これらのウィンドウの挙動を(好ましくは自動的に)監視することができる。例えば、ソフトウェアブロック24は、ユーザがUC&Cアプリケーション15などのリモート共有機能を有する既知のアプリケーションをクリックしたときに、開いているウィンドウのリスト内のウィンドウが突然フォーカスされたかどうかを(好ましくは自動的に)決定することができる。
【0090】
リストの要求は、ソフトウェアブロック22によって、またはソフトウェアブロック24によって(好ましくは自動的に)行うことができる。リストがどのように取得されたかにかかわらず、ソフトウェアブロック24は、UC&Cアプリケーション15などのリモート共有機能を有する既知のアプリケーションが、別のウィンドウをキャプチャしていることを示すウィンドウをそのウィンドウの周りに作成したかどうかを(好ましくは自動的に)決定することができる。
【0091】
ソフトウェアブロック24は、処理デバイスの画面を(好ましくは自動的に)キャプチャし、OCRまたは画像認識技術を適用して、UC&Cアプリケーション15などのリモート共有機能を有する既知のアプリケーションが別のウィンドウのキャプチャを開始したかどうかを検出することができ、例えば、それは、別のウィンドウの周りに(好ましくは自動的に)描かれる長方形またはUC&Cアプリケーション15のユーザインターフェース内のテキストヒントを探すことができる。
【0092】
ソフトウェアブロック24は、ユーザが何を共有したいと思うかを(好ましくは自動的に)予測するように適合させることができる。例えば、ソフトウェアブロック24は、「マウス」対話などのポインタ対話を(好ましくは自動的に)監視することができる。例えば、ホバリングウィジェット上のツールチップ、またはクリックされたウィジェット上の状態更新を決定して、ユーザが何を共有したいと思うかを(好ましくは自動的に)予測することができる。
【0093】
したがって、UC&Cツールなどのリモート共有機能を有する既知のアプリケーションのウィンドウWxを(好ましくは自動的に)監視することにより、クライアントアプリケーション24は、UC&Cツールなどのリモート共有機能を有する既知のアプリケーションが、ビデオ会議参加者のリモート処理デバイス12-4に特定のウィンドウWyを共有していることを(好ましくは自動的に)検出する。ウィンドウの状態、例えば、ウィンドウの作成/破壊、フォーカスされた/フォーカスされていない状態を(好ましくは自動的に)監視することを使用して、ユーザの行動を予測することができる。例えば、アプリケーションTeams(商標)(Microsoft)において、ウィンドウを共有しようとするとき、ツールは、選択されたウィンドウをフォアグラウンドに持って行き、次いで、上部に別の共有インジケータ「境界ウィンドウ」を作成する。したがって、この共有インジケータは、特定のウィンドウがリモート参加者と共有されていることを通知する。
【0094】
別の方法は、(好ましくは自動的に)画面をキャプチャし、機械学習を含む人工知能を使用して、未知のUC&Cツールなどのリモート共有機能を有する未知のアプリケーションがウィンドウを共有しているかどうかを分析し、そうである場合、どのウィンドウなのかおよびそのコンテンツを見つけることである。
【0095】
ローカル共有送信者クライアントアプリケーション(28)
ソフトウェアブロック28は、処理デバイス12からローカルルームディスプレイ92にコンテンツを(好ましくは自動的に)送信することができる。例えば、データをローカルルームディスプレイ92に送信するために(好ましくは自動的に)処理デバイス12のネットワークインターフェースを使用することができ、または処理デバイス12のUSBポートに挿入されたUSB周辺デバイスなどの追加の周辺デバイス93を(好ましくは自動的に)利用することができる。周辺デバイス93は、例えばローカル共有デバイス14およびこれを(好ましくは自動的に)行うためのネットワーク18を介して、ローカルルームディスプレイ92にコンテンツを送信するための送信機またはトランシーバ19(図2)を有することができる。
【0096】
ユーザ通知ソフトウェア(29)
このソフトウェアブロック29は、ユーザに(好ましくは自動的に)通知を送信することができる。通知は、以下のうちの1つまたは複数などの、イベントをユーザに通知する任意の方法とすることができる。
【0097】
処理デバイスの画面上のポップアップメッセージ。
オーディオヒントまたはメッセージ。
【0098】
処理デバイスに接続された周辺デバイス上の光学インジケータの色の変化、または処理デバイスの表示画面上の色または光学パターンの変化。
【0099】
触覚メッセージ。
共有/非共有予測器および同期器(26)
このソフトウェアブロック26は、同期動作を(好ましくは自動的に)決定するために、UC&Cアプリケーション検出メカニズム22などの検出メカニズム、ならびにUC&C挙動検出メカニズム24などの挙動検出メカニズムを有するリモート共有機能を有する既知のアプリケーションを(好ましくは自動的に)ローカル共有状態と組み合わせ、および/または同期させることができる。
【0100】
ローカルとリモートとの同期を達成するためには、UC&Cアプリケーション15などのリモート共有機能を有するアプリケーションに(好ましくは自動的に動作する)検出メカニズムを提供するアプリケーション、すなわちUC&C検出メカニズム22、ならびにUC&Cアプリケーション15などのリモート共有機能を有するアプリケーションに挙動検出メカニズムを提供するアプリケーション、すなわちUC&C挙動検出メカニズム24の両方が好ましいまたは必要である。ソフトウェアブロック22は、UC&Cアプリケーション15などのリモート共有機能を有するアプリケーションの存在を(好ましくは自動的に)検出し、ソフトウェアブロック24は、UC&Cアプリケーション15などのリモート共有機能を有するアプリケーションの状態を(好ましくは自動的に)監視する。
【0101】
動作は、以下のうちの一方または両方とすることができる。
UC&Cアプリケーション15などのリモート共有機能を有する既知のアプリケーションが、ローカル共有送信者28が共有していない(好ましくは自動的に検出された)何らかのコンテンツを共有している場合、これは、ローカル共有送信者28が同じコンテンツを(好ましくは自動的に)、例えばローカル共有デバイス14と共有してローカルルームディスプレイ92に投影するためのトリガである。
【0102】
ローカル共有送信者28が、UC&Cアプリケーション15などのリモート共有機能を有する既知のアプリケーションが共有していないコンテンツを(好ましくは自動的に)共有している場合、(好ましくは自動的に)動作が実行される。この動作は、ユーザ通知ソフトウェアブロック29を使用してこれについてユーザに通知することであり得る。例えば、警告を(好ましくは自動的に)通知することができる。あるいは、動作は、UC&Cアプリケーション15などのリモート共有機能を有する既知のアプリケーションがこの動作をプログラムで(好ましくは自動的に)実行する手段を有する場合、同じコンテンツをリモート参加者と(好ましくは自動的に)共有するために、UC&Cアプリケーション15などのリモート共有機能を有する既知のアプリケーションを(好ましくは自動的に)トリガすることであり得る。あるいは、UC&Cアプリケーション15などのリモート共有機能を有するアプリケーションのトリガは、キーボードまたはマウスイベントなどのシミュレートなどのイベントのシミュレートなど、他の手段によって(好ましくは自動的に)提供することができる。あるいは、トリガは、WindowのPost MessagesなどのシステムAPI(例えば、オペレーティングシステムイベント)を介して(好ましくは自動的に)提供することができる。
【0103】
クライアントアプリケーションが「ローカルで」共有を開始すると、既存のUC&Cツール15などのリモート共有機能を有する既知のアプリケーションが、処理デバイス12のオペレーティングシステムにおけるそれらの存在について(好ましくは自動的に)監視される。クライアントソフトウェアがUC&Cツール15などのリモート共有機能を有する既知のアプリケーションを(好ましくは自動的に)見つけると、クイックアクセスショートカットがユーザ通知ブロック29を通じてユーザに(好ましくは自動的に)通知する。ユーザがショートカットをクリックすると、クライアントアプリケーションは自動的に選択されたツールをフォアグラウンドに持って行き、ユーザが効率的な方法で「リモートで」共有を開始できるようにする。
【0104】
システム上の他のウィンドウW1、...Wn、...(32)
これは、処理デバイス12のオペレーティングシステム上で利用可能なウィンドウのリストである。単一のアプリケーションは、複数のアクティブウィンドウを有することができる。例えば、プレゼンテーション中、Powerpoint(商標)は、プレゼンテーションを示すウィンドウと、プレゼンタのノートを含むウィンドウの両方を有することができる。
【0105】
ルームディスプレイ(92)およびローカル共有デバイス(14)
これらのデバイス14および92は、視覚的および/または聴覚的コンテンツを共有することができる処理デバイス12と共にローカルルーム91内に物理的に存在する。ローカル共有デバイス14(例えば、無線プレゼンテーションシステム)は、(例えば、無線または有線ネットワーク18を介して)ローカル共有送信者28からコンテンツを(好ましくは自動的に)受信し、これをルームディスプレイ92上に表示する受信機部分である。ローカル共有デバイス14は、ルームディスプレイ92に接続された別個のデバイスであってもよく、またはルームディスプレイ92に統合された機能であってもよい。
【0106】
曖昧共有保護
予測精度の成功は「挙動サンプリングレート」に依存する可能性があり、予測モデルに供給するためにウィンドウWxおよびウィンドウWyからどの「入力」を取得することができるかに応じるので、ウィンドウWxを介して共有されるウィンドウWyの1つまたは一部または全部が100%の予測精度を満たすことが可能である。そのような場合、検出ロジックは曖昧な決定を満たす可能性がある。この問題を解決するために、クライアントアプリケーションは、ユーザ通知ブロック29を介してクイックウィンドウ共有ショートカットを自動的に表示して、ユーザに介入させ、曖昧な決定を解決することができる。
【0107】
図4は、本開示の一実施形態による方法101のフロー図を示す。ステップ102で、ローカル共有アプリケーションが、例えば、ローカル会議室91にあるローカル処理デバイス12上で(好ましくは自動的に)起動され、ローカル共有アプリケーションは、ローカル処理デバイス12のプロセッサ3および必要に応じてメモリ5、7上で動作するオペレーティングシステムを利用する。ステップ104で、処理デバイス上にUC&Cアプリケーションなどのリモート共有機能を有するアプリケーションが存在するかどうかのクライアントアプリケーションによる検索が(好ましくは自動的に)開始される。クライアントアプリケーションは、必要に応じてローカル処理デバイス12のプロセッサ3およびメモリ5、7上で動作するオペレーティングシステムを利用する。この方法ステップは、好ましくは、必要に応じて処理デバイス12のプロセッサ3およびメモリ5、7上で実行中のオペレーティングシステムを使用して、5分未満などの妥当な時間内に存在が検出されるかなりの確率で、処理デバイス12上で連続的または断続的に実行される。ステップ106で、処理デバイス12のプロセッサ3を使用し、必要に応じてメモリ5、7を利用してオペレーティングシステム上で動作するクライアントアプリケーションを使用して、UC&Cアプリケーションなどのリモート共有機能を有するアプリケーションが処理デバイス12上でアクティブであるかどうかが(好ましくは自動的に)決定される。ステップ106でいいえの場合、方法101はステップ104に戻り、再試行する。方法101は、UC&Cアプリケーションなどのリモート共有機能を有するアプリケーションがアクティブであることが判明するまで、繰り返し連続してステップ104および106のシーケンスを経る。ステップ106ではいの場合、方法101はステップ108に進み、ここで、UC&Cアプリケーションなどのリモート共有機能を有するアプリケーションの共有状態が(好ましくは自動的に)決定される。これは、例えば、処理デバイス12のプロセッサ3のオペレーティングシステム上で実行され、かつ必要に応じてメモリを利用するクライアントアプリケーションを使用して、(好ましくは自動的に)決定することができる。ステップ110で、UC&Cアプリケーションなどのリモート共有機能を有するアプリケーションがリモート参加者とコンテンツを共有しているかどうかは、必要に応じてメモリを利用する処理デバイス12のプロセッサ3のオペレーティングシステム上で実行中のクライアントアプリケーションによって(好ましくは自動的に)決定される。ステップ110ではいの場合、ステップ116で、必要に応じてメモリ5、7を利用する処理デバイス12のプロセッサ3のオペレーティングシステム上で実行中のクライアントアプリケーションによって、遠隔参加者に転送されている同じコンテンツがローカル共有アプリケーションによってローカル表示画面92で、および任意選択的に、ローカル表示画面92にコンテンツを表示するローカル共有デバイスにも共有されているかどうかが(好ましくは自動的に)決定される。ステップ116でいいえの場合、処理デバイス12のプロセッサ3のオペレーティングシステム上で実行され、必要に応じてメモリ5、7を使用するローカル共有アプリケーションは、ステップ118で、ローカル表示画面92に対して、および任意選択的に、ローカル表示画面92にコンテンツを表示するローカル共有デバイスに対してリモート参加者に共有されているのと同じコンテンツを共有する。この共有は、処理デバイスのプロセッサのオペレーティングシステム上で実行中のクライアントアプリケーションによって(好ましくは自動的に)トリガすることができる。次いで、方法101はステップ104に戻る。あるいは、ステップ116でいいえの場合、ステップ118でコンテンツがローカルで共有されているがリモートでは共有されていないこと、または異なるコンテンツが共有されていることをローカルユーザに(好ましくは自動的に)警告する。警告は、聴覚的警告、ポップアップ、光学的警告、触覚的警告のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせとすることができる。次いで、方法101はステップ104に戻る。ステップ116ではいの場合、方法101はステップ104に戻る。
【0108】
ステップ110でいいえの場合、処理デバイス12のプロセッサ3のオペレーティングシステム上で実行され、必要に応じてメモリ5、7を使用するローカル共有アプリケーションは、ステップ112で、任意のコンテンツが、例えば処理デバイス12によってローカル表示画面に、またはローカル表示画面92にコンテンツを表示するローカル表示デバイスに、UC&Cアプリケーションなどのリモート共有機能を有するアプリケーションによって共有されているかどうかを(好ましくは自動的に)決定する。ステップ112ではいの場合、ステップ114で、UC&Cアプリケーションなどのリモート共有機能を有するアプリケーションの共有状態をローカル共有アプリケーションによって変更できるかどうかが(好ましくは自動的に)決定される。ステップ114ではいの場合、処理デバイス12のプロセッサ3のオペレーティングシステム上で実行され、必要に応じてメモリ5、7を使用するローカル共有アプリケーションは、ステップ115で、ローカル表示画面92に対して、および任意選択的に、ローカル表示画面92にコンテンツを表示するローカル共有デバイスに対してリモート参加者に共有されているのと同じコンテンツを共有する。この共有は、処理デバイス12のプロセッサ3のオペレーティングシステム上で実行中のクライアントアプリケーションによってトリガすることができる。次いで、方法101はステップ104に戻る。
【0109】
ステップ114でいいえの場合、ステップ115で、コンテンツがローカルで共有されているがリモートでは共有されていないとステップ117でローカルユーザに(好ましくは自動的に)警告が通知され、方法はステップ104に戻る。警告は、聴覚的警告、ポップアップ、光学的警告、触覚的警告のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせとすることができる。ステップ112で「いいえ」の場合、方法101はステップ104に戻る。
【0110】
本発明の一実施形態は、処理デバイスを使用して同じ表示コンテンツのローカル表示とリモート表示とを同期させるためのシステムに関する。システムは、プロセッサを有する処理デバイスによって提供されるようなリモート共有機能を有するアプリケーションの処理デバイス上での存在を(好ましくは自動的に)検索する手段と、リモート共有機能を有するアプリケーションの処理デバイス上での存在を検索するように適合されているオペレーティングシステムとを備えることができる。システムは、リモート共有機能を有するアプリケーションが処理デバイス上でアクティブであるかどうかを決定するように適合されているプロセッサおよびオペレーティングシステムを有する処理デバイスによって提供されるような、リモート共有機能を有するアプリケーションが処理デバイス上でアクティブであるかどうかを(好ましくは自動的に)決定するための第1の手段を備えることができる。システムは、リモート共有機能を有するアプリケーションの共有状態を決定するように適合されているプロセッサおよびオペレーティングシステムを有する処理デバイスによって提供されるような、リモート共有機能を有するアプリケーションの共有状態を(好ましくは自動的に)決定するための第2の手段を含むことができる。システムは、リモート共有機能を有するアプリケーションの共有状態を決定するように適合されているプロセッサおよびオペレーティングシステムを有する処理デバイスによって提供されるような、リモート共有機能を有するアプリケーションがリモート参加者とコンテンツを共有しているかどうかを(好ましくは自動的に)決定するための第3の手段を含むことができる。システムは、コンテンツがリモートで(好ましくは自動的に)共有されていることが検出された場合、リモート参加者に転送されているのと同じコンテンツがローカル共有アプリケーションによってローカル表示画面にも共有されているかどうかを(好ましくは自動的に)決定するための第4の手段が提供されるように適合することができ、例えば、リモート参加者に転送されているのと同じコンテンツがローカル共有アプリケーションによってローカル表示画面にも共有されているかどうかを決定するように適合されているプロセッサおよびオペレーティングシステムを有する処理デバイスによって提供される。システムは、リモート参加者に転送されて共有されているコンテンツがローカル表示画面では共有されていないと(好ましくは自動的に)決定された場合、リモートで共有されているのと同じコンテンツをローカル表示画面で共有するための手段が提供されるように適合することができ、例えば、リモート参加者に転送されているのと同じコンテンツをローカル共有アプリケーションを使用してローカル表示画面で共有するように適合されているプロセッサおよびオペレーティングシステムを有する処理デバイスによって提供される。システムは、リモート参加者に転送されて共有されているコンテンツがローカル表示画面で共有されているコンテンツとは異なることが(好ましくは自動的に)検出された場合、リモートで共有されているのと同じコンテンツをローカル表示画面に(好ましくは自動的に)共有する手段が提供されるように適合させることができる。システムは、一部のコンテンツがローカル表示画面で共有されているが、リモート参加者と共有されているコンテンツがないか、またはリモート参加者と共有されているものがローカルで共有されているものとは異なると(好ましくは自動的に)決定された場合、コンテンツがローカルで共有されているがリモートでは共有されていないことをローカルユーザに警告する手段が提供されるように適合させることができる。警告は、可聴警告(そのような警報ノイズ)、または触知(例えば、振動)、視覚(例えば、パターンまたは色の変化)、光学(例えば、強度の変化、点滅光)などのいずれかまたはすべてとすることができる。
【0111】
システムは、コンテンツがリモートで共有されている場合、リモート参加者に転送されているのと同じコンテンツがローカル共有アプリケーションによってローカル表示画面でも共有されているかどうかを(好ましくは自動的に)決定するための手段が提供されるように適合させることができる。
【0112】
実装
本発明の実施形態によれば、ソフトウェアは、本発明の方法のいずれかを実行するために処理エンジンのためにコンパイルされた、またはJava(登録商標)仮想マシンなどの解釈仮想マシンで実行するためにコンパイルされたコンピュータプログラム製品として実装されてもよい。ソフトウェアコンポーネントのいくつかまたはすべては、メモリに記憶することができ、処理デバイス12内のプロセッサ3によって実行可能である。「実行可能」という用語は、最終的にプロセッサ3によって実行され得る形態のプログラムファイルを意味する。実行可能プログラムの例は、例えば、ランダムアクセスメモリ5にロードされてプロセッサ3によって実行され得る形式のマシンコードに変換され得るコンパイル済みプログラム、またはランダムアクセスメモリ5にロードされてプロセッサ3によって実行され得るオブジェクトコードなどの適切な形式で表現され得るソースコード、またはプロセッサ3によって実行されるランダムアクセスメモリ5内の命令を生成するために別の実行可能プログラムによって解釈され得るソースコードなどであり得る。
【0113】
処理デバイス12などのデバイスは、本発明の実施形態による方法のステップのうちの任意のステップを(好ましくは自動的に)実行するための媒体に符号化されたロジックを備えることができる。ロジックは、ディスクまたは他のコンピュータ可読媒体に符号化されたソフトウェア、および/または特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプロセッサもしくはハードウェアに符号化された命令を備えることができる。処理デバイス12はまた、CPUおよび/またはGPUおよびメモリを含み、CPUおよび/またはGPUは、本発明のソフトウェアを実行することができる処理エンジンを有する。
【0114】
コンピュータプログラム製品は、光ディスク(CD-ROMまたはDVD-ROM)、デジタル磁気テープ、磁気ディスク、USBフラッシュメモリなどのソリッドステートメモリ、ROMなどの非一時的信号記憶媒体に記憶されてもよい。
【0115】
ソフトウェアは、ソフトウェアが処理デバイス12などのそれぞれの1つまたは複数のデバイスにロードされ、マイクロプロセッサ、ASIC、FPGAなどの1つまたは複数の処理エンジン上で実行されると、
処理デバイスを使用して同じ表示コンテンツのローカル表示とリモート表示とを(好ましくは自動的に)同期させる機能を(好ましくは自動的に)実行するように適合されたコンピュータプログラム製品で実施することができる。
【0116】
ソフトウェアは、ソフトウェアがそれぞれの1つまたは複数のデバイスにロードされ、マイクロプロセッサ、ASIC、FPGAなどの1つまたは複数の処理エンジン上で実行されると、
リモート共有機能を有するアプリケーションの処理デバイス上での存在を(好ましくは自動的に)探索し、
リモート共有機能を有するアプリケーションが処理デバイス上でアクティブであるかどうかを(好ましくは自動的に)決定し、
リモート共有機能を有するアプリケーションの共有状態を(好ましくは自動的に)決定し、
リモート共有機能を有するアプリケーションがリモート参加者とコンテンツを共有しているかどうかを(好ましくは自動的に)決定し、
コンテンツがリモートで共有されている場合、リモート参加者に転送されているのと同じコンテンツがローカル表示画面でも共有されているかどうかを(好ましくは自動的に)決定し、
リモート参加者に転送されて共有されているコンテンツがローカル表示画面で共有されていないと(好ましくは自動的に)検出された場合、リモートで共有されているのと同じコンテンツがローカル表示画面に(好ましくは自動的に)共有する機能を実行するように適合されたコンピュータプログラム製品で実施することができる。
【0117】
ソフトウェアは、ソフトウェアがそれぞれの1つまたは複数のデバイスにロードされ、マイクロプロセッサ、ASIC、FPGAなどの1つまたは複数の処理エンジン上で実行されると、
リモート参加者に転送されて共有されているコンテンツがローカル表示画面で共有されているコンテンツとは異なることが(好ましくは自動的に)検出された場合、リモートで共有されているのと同じコンテンツがローカル表示画面に(好ましくは自動的に)共有されるようにする機能を実行するように適合されたコンピュータプログラム製品で実施することができる。
【0118】
ソフトウェアは、ソフトウェアがそれぞれの1つまたは複数のデバイスにロードされ、マイクロプロセッサ、ASIC、FPGAなどの1つまたは複数の処理エンジン上で実行されると、
一部のコンテンツがローカル表示画面で共有されているが、リモート参加者と共有されているコンテンツがないか、またはリモート参加者と共有されているものがローカルで共有されているものとは異なると(好ましくは自動的に)決定された場合、コンテンツがローカルで共有されているがリモートでは共有されていない、または異なるコンテンツが共有されているという警告が(好ましくは自動的に)ローカルユーザに通知されるようにする機能を実行するように適合されたコンピュータプログラム製品で実施することができ、
警告は、好ましくは、聴覚的警告、ポップアップ、光学的警告、触覚的警告、またはそれらの任意の組み合わせのいずれかである。
【0119】
ソフトウェアは、ソフトウェアがそれぞれの1つまたは複数のデバイスにロードされ、マイクロプロセッサ、ASIC、FPGAなどの1つまたは複数の処理エンジン上で実行されると、
UC&Cアプリケーションであるリモート共有機能を備えたアプリケーションとしての実装機能を実行するように適合されたコンピュータプログラム製品で実施することができる。
【0120】
ソフトウェアは、ソフトウェアがそれぞれの1つまたは複数のデバイスにロードされ、マイクロプロセッサ、ASIC、FPGAなどの1つまたは複数の処理エンジン上で実行されると、
コンテンツがリモートで共有されていることが(好ましくは自動的に)検出された場合、リモート参加者に転送されている同じコンテンツがローカル共有アプリケーションによってローカル表示画面でも共有されているかどうかを(好ましくは自動的に)決定する機能を実行するように適合されたコンピュータプログラム製品で実施することができる。
【0121】
ソフトウェアは、ソフトウェアがそれぞれの1つまたは複数のデバイスにロードされ、マイクロプロセッサ、ASIC、FPGAなどの1つまたは複数の処理エンジン上で実行されると、
コンテンツの共有がローカルで(好ましくは自動的に)検出されるが、リモートでの共有が(好ましくは自動的に)検出されない場合、またはリモート参加者と共有されているものがローカルで共有されているものとは異なるものとして(好ましくは自動的に)検出される場合、リモート共有機能を有するアプリケーションが、ローカルで共有されているのと同じコンテンツを(好ましくは自動的に)リモートで共有するようにする機能を実行するように適合されたコンピュータプログラム製品で実施することができる。
【0122】
コンテンツが同じであるかどうかを決定するための様々なコンピュータベースの方法(すなわち、ソフトウェアベースの方法)があり、例えば、OCRを使用してテキストを識別すること、例えばコントラストジャンプまたはカラージャンプを有するエッジを有するオブジェクトのエッジを検出することによって画像オブジェクトを識別すること、または2つの画像内のオブジェクトの位置を相関させることなどである。
【0123】
ソフトウェア、例えば上述のコンピュータ製品は、光ディスク(CD-ROMまたはDVD-ROM)、磁気テープ、磁気ディスク、ROM、またはUSBフラッシュメモリなどのソリッドステートメモリなどの非一時的信号記憶媒体に記憶することができる。
【0124】
本発明をいくつかの実施形態を参照して上述したが、これは本発明を例示するためであって、本発明を限定するためではなく、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲によって決定される。当業者は、本発明の範囲から逸脱することなく、個々の実施形態に関連して本明細書に開示された特徴を他の実施形態からの特徴と組み合わせて、同じ技術的効果および利点を得ることができることを理解するであろう。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】