(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-31
(54)【発明の名称】胃炎の処置のための摂取可能な治療デバイス
(51)【国際特許分類】
A61N 5/06 20060101AFI20230324BHJP
H01G 11/08 20130101ALI20230324BHJP
【FI】
A61N5/06 Z
H01G11/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022546695
(86)(22)【出願日】2021-02-01
(85)【翻訳文提出日】2022-09-26
(86)【国際出願番号】 AU2021050070
(87)【国際公開番号】W WO2021151166
(87)【国際公開日】2021-08-05
(32)【優先日】2020-01-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】522304486
【氏名又は名称】コスモイースセティクス ピーティーワイ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】タギギ ジャファルザデ,マスード
【テーマコード(参考)】
4C082
5E078
【Fターム(参考)】
4C082AA10
4C082AC09
4C082AE05
4C082AG22
4C082MA10
4C082MC01
4C082PC08
4C082PE10
4C082RA10
4C082RE01
4C082RE11
4C082RE34
4C082RE35
4C082RL03
5E078AB06
(57)【要約】
摂取可能な消化器光療法デバイスが、円筒形中央部と、その端部にある透明のライトポータルと、を有する非消化可能材料の球円筒形本体を有する。円筒型中央部は、制御回路と、その内部の電源と、を有し、各ライトポータルは、透明であり、内部に生物活性光源要素のアレイを含み、該光源要素は、そこから生物活性光を発出し、制御回路および電源に動作可能に連結されている。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒形中央部と、その端部にある透明のライトポータルと、を有する非消化可能材料の球円筒形本体を含む摂取可能な消化器光療法デバイスであって、前記円筒型中央部が、制御回路と、その内部の電源と、を含み、ここで各ライトポータルが、透明であり、内部に生物活性光源要素のアレイを含み、前記光源要素が、そこから生物活性光を発出し、前記制御回路および電源に動作可能に連結されており、前記光源要素が、前記球円筒形本体の長手方向軸に沿って方向づけられた軸方向光源要素と、前記軸方向光源要素の周囲の複数の半径方向光源要素と、を含み、各半径方向光源要素が、前記長手方向軸に関して実質的に直角に方向づけられ、前記長手方向軸に沿って100°より大きなキャスト角を有し、各々のポータルの中に配置され、そのため前記本体の反対の端部から半径方向光源要素により放出される光が、前記円筒形中央部の側部からの垂直距離を有する中点で一致し、前記垂直距離が、前記長手方向に整列された半径方向光源要素の間の距離の半分未満である、デバイス。
【請求項2】
各半径方向光源要素が、前記各々のポータルの底部を越えて配置されている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
各半径方向光源要素が、前記各々のポータルの前記底部から延在するプリンス(plinth)の各々の外面に配置されている、請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
各ライトポータルが、遠位半球部と、前記中央部に隣接する近位円筒部と、を含む、請求項3に記載のデバイス。
【請求項5】
各半径方向光源要素が、前記長手方向軸に沿っておよそ120°のキャスト角を有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項6】
各半径方向光源要素が、100°より大きな、前記長手方向軸に関して直角の平面内のキャスト角を有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項7】
各半径方向光源要素が、およそ120°の、前記長手方向軸に関して直角の平面内のキャスト角を有する、請求項6に記載のデバイス。
【請求項8】
前記制御回路が、複数の動作モードでプレプログラミングされており、ここで制御回路が、それに応じて前記光源要素を動作する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項9】
動作の動作モードを選択する際、前記制御回路が、前記光源要素を動作させて、前記動作モードの選択を示す、請求項8に記載のデバイス。
【請求項10】
前記光源要素が、異なる波長範囲の光を発出する第一および第二のセットを含む、請求項8に記載のデバイス。
【請求項11】
前記制御回路が、選択された動作モードに応じてどちらかのセットを動作させる、請求項10に記載のデバイス。
【請求項12】
前記中央部が、可撓性であり、ここで前記制御回路が、前記中央部に加えられた圧力を検出するために前記中央部に隣接する圧力スイッチを含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項13】
前記制御回路が、前記長手方向軸に関して反対側に配置された少なくとも2つのスイッチを含む、請求項12に記載のデバイス。
【請求項14】
前記制御回路が、ワイヤレストランシーバを含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項15】
前記制御回路が、無線周波数に暴露されると動作モードを選択するように、前記ワイヤレストランシーバが、前記無線周波数に応答するアンテナを含む、請求項14に記載のデバイス。
【請求項16】
前記ワイヤレストランシーバが、ワイヤレスデータトランシーバである、請求項14に記載のデバイス。
【請求項17】
前記第一のセットが、660および680nmの波長範囲の光を発出する、請求項10に記載のデバイス。
【請求項18】
前記第一のセットが、510~810nmの波長範囲の光を発出する、請求項10に記載のデバイス。
【請求項19】
前記ライトポータルが、少なくとも1つのレンズを含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項20】
前記少なくとも1つのレンズが、複数の隣接するレンズを含む、請求項19に記載のデバイス。
【請求項21】
前記複数の隣接するレンズが、六角形である、請求項20に記載のデバイス。
【請求項22】
前記制御回路が、センサーを含み、ここで前記制御回路が、前記少なくとも1つのセンサーで蠕動波特性を検出するように、そして前記蠕動波特性に従って消化管内の場所を推測するように構成されており、ここで前記制御回路が、前記場所に従って前記少なくとも1つの光源要素を制御する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項23】
前記制御回路が、周波数蠕動波の特性に従って大腸と小腸とを識別する、請求項22に記載のデバイス。
【請求項24】
前記センサーが、蠕動波が消化管内で起こると前記本体の加速度を検出する加速度計を含む、請求項22に記載のデバイス。
【請求項25】
前記センサーが、蠕動波が消化管内で起こると前記本体への圧力変化を検出する圧力センサーを含む、請求項22に記載のデバイス。
【請求項26】
前記センサーが、蠕動波が消化管内で起こると発生する可聴周波数を検出するオーディオセンサーを含む、請求項22に記載のデバイス。
【請求項27】
前記制御回路が、第一の場所にある少なくとも1つの光源要素を動作すること、および第二の場所にある前記少なくとも1つの光源要素を動作しないこと、により前記場所に従って前記少なくとも1つの光源要素を制御する、請求項22に記載のデバイス。
【請求項28】
前記光源要素が、異なる波長範囲の光を発出する第一および第二のセットを含み、ここで前記制御回路が、前記場所に応じて異なる波長範囲の光を発出するように前記光源要素を制御する、請求項22に記載のデバイス。
【請求項29】
前記光源要素が、異なる波長範囲の光を発出する第一および第二のセットを含み、ここで前記制御回路が、摂取の方向づけを決定する方向づけセンサーを含み、ここで前記制御回路が、前記本体の後方に関して異なる周波数の前記本体の前方の周波数の光を発出するために前記第一および第二のセットを制御する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項30】
少なくとも1つの伸長可能な定着脚を含む、展開可能な定着機構を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項31】
前記定着脚が、ポートから前記本体内を延在する、請求項30に記載のデバイス。
【請求項32】
前記定着脚が、可撓性である、請求項31に記載のデバイス。
【請求項33】
前記定着脚が、固有の曲率を含む、請求項32に記載のデバイス。
【請求項34】
前記定着脚が、前記本体の端部に配置され、ここで前記定着脚が、反対の端部に向かって湾曲している、請求項33に記載のデバイス。
【請求項35】
前記定着脚の基端が、第一および第二の環状電磁石を含むバレル内に配置された磁気的に誘引可能なラグを含み、前記第一および第二の環状電磁石がそれぞれ、前記定着脚を伸長および格納するように前記制御回路により制御され得る、請求項31に記載のデバイス。
【請求項36】
前記制御回路が、タイマーを含んでおり、ここで前記制御回路が、第一の期間の後に前記定着脚を伸長するように構成されている、請求項30に記載のデバイス。
【請求項37】
前記制御回路がさらに、前記第一の期間の後の第二の期間の後に前記定着脚を引き付けるように構成されている、請求項36に記載のデバイス。
【請求項38】
前記制御回路が、ワイヤレストランシーバを含み、ここで前記制御回路が、前記ワイヤレストランシーバを介して受けとめたワイヤレスシグナルに従って前記定着脚を伸長または格納するように構成されている、請求項30に記載のデバイス。
【請求項39】
前記制御回路が、センサーを含み、ここで前記制御回路が、前記少なくとも1つのセンサーで蠕動波特性を検出するように、そして前記蠕動波特性に従って消化管内の場所を推測するように構成されており、ここで前記制御回路が、前記場所に従って前記定着脚を伸長または格納する、請求項30に記載のデバイス。
【請求項40】
前記電源が、スーパーキャパシタを含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項41】
前記スーパーキャパシタが、4Wh/kgより大きな比エネルギーを有する、請求項40に記載のデバイス。
【請求項42】
前記デバイスが、3時間より長くLEDに電力供給するように構成されている、請求項41に記載のデバイス。
【請求項43】
室温での前記スーパーキャパシタの自己放電時間が、1週間より長い、請求項42に記載のデバイス。
【請求項44】
スレッドに取り付けられた、請求項1に記載のデバイス。
【請求項45】
前記スレッドが取り付けられ得る接続部を含む、請求項44に記載のデバイス。
【請求項46】
前記ライトポータルの1つが、前記接続部を含み、ここで前記接続部は、そこに適合する係合部品がはめ合いで取り付けられる細長い溝である、請求項45に記載のデバイス。
【請求項47】
前記ライトポータルの両方が、細長い溝を含む、請求項46に記載のデバイス。
【請求項48】
前記スレッドが、前記デバイスを隣接するデバイスに取り付けるためにどちらかの端部に適合する係合部品を含む、請求項47に記載のデバイス。
【請求項49】
前記スレッドの巻軸を含む、請求項44に記載のデバイス。
【請求項50】
前記巻軸が、内部に配置されている、請求項49に記載のデバイス。
【請求項51】
前記巻軸が、前記ライトポータルの1つの内部に配置されている、請求項50に記載のデバイス。
【請求項52】
前記巻軸が、前記中央部にあるカラーの周囲に巻かれたものである、請求項51に記載のデバイス。
【請求項53】
前記巻軸が、着脱自在な層で覆われている、請求項52に記載のデバイス。
【請求項54】
前記スレッドが、それに沿った摂取深度マーキングを含む、請求項52に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は一般に、胃炎の処置のための摂取可能な治療デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
胃炎は、上腹部痛、吐気、膨満感、食欲不振および胸焼けを誘起する胃粘膜の炎症である。合併症としては、胃の出血、胃潰瘍、および胃の腫瘍が挙げられる。
【0003】
共通の原因としては、ペリコバクター・ピロリへの感染および非ステロイド系抗炎症薬の使用が挙げられる。
【0004】
処置としては、制酸剤、H2ブロッカー、プロトンポンプ阻害剤、ビスカスリドカイン、または(H.ピロリが存在するならば)アモキシシリンとクラリスロマイシンなどの抗生物質の併用などの薬物療法が挙げられる。
【0005】
外部磁気作用の下でのカプセル光子療法デバイスを開示した2014年12月10日の中国実用新案第203989504U号(LIFOTRONIC TECHNOLOGY CO LTD)、ヘリコバクター・ピロリ(H.ピロリ)菌に向けた治療目的で胃腔を照明するように設計された摂取可能なデバイスを開示した2012年9月6日の米国特許出願公開第2012/0226335A1号(SURRENTI et al.)、カプセル部分のスイッチ手段を有するカプセル化された光処置装置を開示した2010年2月10日の韓国公開特許第20100013652A号(PARK MAN SU)、密封シェルを含む、ヘリコバクター・ピロリを殺傷するために用いることが可能な青色光発光カプセルを開示した2012年6月27日の中国特許出願公開第102512766A号(JIN DAI)、患者の消化(GI)管の領域に光療法を提供するのに適した嚥下可能なカプセルを開示した2013年1月10日の米国特許出願公開第2013/0013031A1号(BEN-YEHUDA et al.)、およびヘリコバクター・ピロリ菌の存在による感染と戦うために配列された光療法処置を実行するために、ヒトの胃を交差するように配列された摂取可能なカプセルを開示した2018年6月28日の国際公開第2018/116216A2号(PROBIOMEDICA S.R.L.)をはじめとし、様々な摂取可能な光線療法デバイスが消化管の処置のために存在する。
【0006】
さらに、胃液内で直立して浮かぶように設計された内視鏡撮像デバイスを開示した2010年5月27日の米国特許出願公開第2010/0130822A1号(KATAYAMA et al.)、撮像のためのカプセル型医療装置を開示した2003年1月30日の米国特許出願公開第2003/0020810A1号(TAKIZAWA et al.)をはじめとし、様々な嚥下可能な撮像デバイスが存在する。
【0007】
本発明は、先行技術の欠点の少なくとも一部を克服する、もしくは大幅に改善する、または少なくとも代替法を提供する、摂取可能な治療デバイスを提供することを求めている。
【0008】
任意の先行技術の情報が、本明細書で参照される場合、そのような参照は、その情報が当該技術分野での、オーストラリアでの、または任意の他の国での共通する一般的知識の一部を形成することの承認とならないことが、理解されなければならない。
【発明の概要】
【0009】
開示の概要
第一の態様によれば、円筒形中央部と、その端部にある透明のライトポータル(light portals)と、を有する非消化可能材料の球円筒形本体を含む摂取可能な消化器光療法デバイスが提供される。
【0010】
円筒型中央部は、その内部に制御回路と電源を含み、ここで各ライトポータルは、透明であり、その内部に生物活性光源要素のアレイを含み、該光源要素は、そこから生物活性光を発出し、制御回路および電源に動作可能に連結されている。
【0011】
しかし、消化管の内部表面を充分に照明することには、問題があり、例えばLIFOTRONIC TECHNOLOGY CO LTDにより提案された解決策は、カプセルに直接隣接する消化管を充分に処置し得ない。BEN-YEHUDAらは、カプセルの側部からの円錐状反射鏡を介して光を反射する一対のLEDを含む透明中央部を有する略式の解決策を提案している。
【0012】
しかし他の方法で制御回路および電源を包装し得るそのような配列が、内部空間を占め、そのため本発明の光源要素は、球円筒形本体の長手方向軸に沿って方向づけられた軸方向光源要素と、該軸方向光源要素の周囲の複数の半径方向光源要素と、を含み、各半径方向光源要素は、長手方向軸に関して実質的に直角に方向づけられ、長手方向軸に沿って100°より大きなキャスト角(cast angle)を有し、各々のポータルの中に配置されている。そのため、本体の反対の端部から半径方向光源要素により放出される光は、円筒形中央部の側部からの垂直距離を有する中点で一致し、該垂直距離は、長手方向に整列された半径方向光源要素の間の距離の半分未満である。この構成は、中央部に隣接する暗いゾーンのデッドスポット領域を最小限にする。
【0013】
この方法では、カプセルのどちらかの端部にある光源のアレイが、カプセルの中央部の中に制御回路と、高能力の電源と、の包装を可能にし、それによりカプセルに隣接した消化管を充分に処置し得る省スペース型カプセルを可能にする。
【0014】
前述を念頭において、一実施形態によれば、円筒形中央部と、その端部にある透明のライトポータルと、を有する非消化可能材料の球円筒形本体を含む摂取可能な消化器光療法が提供され、該円筒形中央部は、その内部に制御回路および電源を含み、ここで各ライトポータルは透明であり、その内部に生物活性光源要素のアレイを含み、該光源要素は、そこから生物活性光を発出し、制御回路および電源に動作可能に連結され、ここで該光源要素は、球円筒形本体の長手方向軸に沿って方向づけられた軸方向光源要素と、該軸方向光源要素の周囲の複数の半径方向光源要素と、を含み、各半径方向光源要素は、長手方向軸に関して実質的に直角に方向づけられ、長手方向軸に沿って100°より大きなキャスト角を有し、各々のポータルの中に配置され、そのため本体の反対の端部から半径方向光源要素により放出される光は、円筒形中央部の側部からの垂直距離を有する中点で一致し、該垂直距離は、長手方向に整列された半径方向光源要素の間の距離の半分未満である。
【0015】
各半径方向光源要素は、各々のポータルの底部を越えて配置されてもよい。
【0016】
各半径方向光源要素は、各々のポータルの底部から延在するプリンス(plinth)の各々の外面に配置されていてもよい。
【0017】
各ライトポータルは、遠位半球部と、中央部に隣接する近位円筒部と、を含んでいてもよい。
【0018】
各半径方向光源要素は、長手方向軸に沿っておよそ120°のキャスト角を有していてもよい。
【0019】
各半径方向光源要素は、100°より大きな、長手方向軸に関して直角の平面内のキャスト角を有していてもよい。
【0020】
各半径方向光源要素は、およそ120°の、長手方向軸に関して直角の平面内のキャスト角を有していてもよい。
【0021】
制御回路は、複数の動作モードでプレプログラミングされてもよく、ここで制御回路は、それに応じて光源要素を動作させる。
【0022】
動作の動作モードを選択する際、制御回路は、光源要素を動作させて、動作モードの選択を示してもよい。
【0023】
光源要素は、異なる波長範囲の光を発出する第一および第二のセットを含んでいてもよい。
【0024】
制御回路は、選択された動作モードに応じてどちらかのセットを動作させてもよい。
【0025】
中央部は、可撓性であってもよく、制御回路は、中央部に加えられた圧力を検出するために中央部に隣接する圧力スイッチを含んでいてもよい。
【0026】
制御回路は、長手方向軸に関して反対側に配置された少なくとも2つのスイッチを含んでいてもよい。
【0027】
制御回路は、ワイヤレストランシーバを含んでいてもよい。
【0028】
制御回路が、無線周波数に暴露されると動作モードを選択するように、ワイヤレストランシーバが、無線周波数に応答するアンテナを含んでいてもよい。
【0029】
ワイヤレストランシーバは、ワイヤレスデータトランシーバであってもよい。
【0030】
第一のセットは、660および680nmの波長範囲の光を発出してもよい。
【0031】
第一のセットは、510~810nmの波長範囲の光を発出してもよい。
【0032】
ライトポータルは、少なくとも1つのレンズを含んでいてもよい。
【0033】
少なくとも1つのレンズは、複数の隣接するレンズを含んでいてもよい。
【0034】
複数の隣接するレンズは、六角形であってもよい。
【0035】
制御回路は、センサーを含んでいてもよく、ここで制御回路は、少なくとも1つのセンサーで蠕動波特性を検出するように、そして蠕動波特性に従って消化管内の場所を推測するように構成されてもよく、ここで制御回路は、その場所に従って少なくとも1つの光源要素を制御する。
【0036】
制御回路は、周波数蠕動波(frequency peristaltic wave)の特性に従って大腸と小腸とを識別してもよい。
【0037】
センサーは、蠕動波が消化管内で起こると本体の加速度を検出する加速度計を含んでいてもよい。
【0038】
センサーは、蠕動波が消化管内で起こると本体への圧力変化を検出する圧力センサーを含んでいてもよい。
【0039】
センサーは、蠕動波が消化管内で起こると発生する可聴周波数を検出するオーディオセンサーを含んでいてもよい。
【0040】
制御回路は、第一の場所にある少なくとも1つの光源要素を動作させること、および第二の場所にある少なくとも1つの光源要素を動作させないこと、により場所に従って少なくとも1つの光源要素を制御してもよい。
【0041】
光源要素は、異なる波長範囲の光を発出する第一および第二のセットを含んでいてもよく、ここで制御回路は、場所に応じて異なる波長範囲の光を発出するように光源要素を制御する。
【0042】
光源要素は、異なる波長範囲の光を発出する第一および第二のセットを含んでいてもよく、ここで制御回路は、摂取の方向づけを決定する方向づけセンサーを含んでいてもよく、ここで制御回路は、本体の後方に関して異なる周波数の本体の前方の周波数の光を発出するために第一および第二のセットを制御する。
【0043】
デバイスは、少なくとも1つの伸長可能な定着脚(anchor leg)を含み得る展開可能な定着機構を含んでいてもよい。
【0044】
定着脚は、ポートから本体内を延在してもよい。
【0045】
定着脚は、可撓性であってもよい。
【0046】
定着脚は、固有の曲率を含んでいてもよい。
【0047】
定着脚は、本体の端部に配置されていてもよく、ここで定着脚は、反対の端部に向かって湾曲している。
【0048】
定着脚の基端は、第一および第二の環状電磁石を含むバレル内に配置された磁気的に誘引可能なラグを含んでいてもよく、第一および第二の環状電磁石はそれぞれ、定着脚を伸長および格納するように制御回路により制御され得る。
【0049】
制御回路は、タイマーを含んでいてもよく、ここで制御回路は、第一の期間の後に定着脚を伸長するように構成されていてもよい。
【0050】
制御回路はさらに、第一の期間の後の第二の期間の後に定着脚を引き付けるように構成されていてもよい。
【0051】
制御回路は、ワイヤレストランシーバを含んでいてもよく、ここで制御回路は、ワイヤレストランシーバを介して受けとめたワイヤレスシグナルに従って定着脚を伸長または格納するように構成されていてもよい。
【0052】
制御回路は、センサーを含んでいてもよく、ここで制御回路は、少なくとも1つのセンサーで蠕動波特性を検出するように、そして蠕動波特性に従って消化管内の場所を推測するように構成されていてもよく、ここで制御回路は、場所に従って定着脚を伸長または格納する。
【0053】
電源は、スーパーキャパシタを含んでいてもよい。
【0054】
スーパーキャパシタは、4Wh/kgより大きな比エネルギーを有していてもよい
【0055】
デバイスは、3時間より長くLEDに電力供給するように構成されていてもよい。
【0056】
室温でのスーパーキャパシタの自己放電時間が、1週間より長くてもよい。
【0057】
デバイスは、スレッドに取り付けられていてもよい。
【0058】
デバイスは、スレッドが誘引可能であり得る接続部を含んでいてもよい。
【0059】
ライトポータルの1つは、接続部を含んでいてもよく、ここで接続部は、そこに適合する係合部品がはめ合いで取り付けられる細長い溝であってもよい。
【0060】
ライトポータルの両方が、細長い溝を含んでいてもよい。
【0061】
スレッドは、該デバイスを隣接するデバイスに取り付けるためにどちらかの端部に適合する係合部品を含んでいてもよい。
【0062】
デバイスは、スレッドの巻軸を含んでいてもよい。
【0063】
巻軸は、内部に配置されていてもよい。
【0064】
巻軸は、ライトポータルの1つの内部に配置されていてもよい。
【0065】
巻軸は、中央部にあるカラーの周囲に巻かれたものであってもよい。
【0066】
巻軸は、着脱自在な層で覆われていてもよい。
【0067】
スレッドは、それに沿った摂取深度マーキング(ingestion depth markings)を含んでいてもよい。
【0068】
本発明の他の態様も、開示する。
【0069】
本発明の範囲に含まれ得る任意の他の形態にかかわらず、本開示の好ましい実施形態を、添付の図面を参照しながら、例示としてここに記載する。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【
図1】
図1は、実施形態による摂取可能な消化器光療法デバイスの側面図を示す。
【
図3】
図3は、デバイスの光源アレイにより放出された光を例示したデバイスの側面図を示す。
【
図4】
図4は、光源アレイにより放出された光を例示したデバイスの端部を示す。
【
図5】
図5は、デバイスの内部システム構成要素の図を示す。
【
図6】
図6は、実施形態によるデバイスの展開可能な定着脚を示す。
【
図7】
図7は、格納された複数の定着脚を有するデバイスを示す。
【
図8】
図8は、伸長された複数の定着脚のデバイスを示す。
【
図9】
図9は、実施形態による複数のデバイスを含むブリスターパッケージングを示す。
【発明を実施するための形態】
【0071】
摂取可能な消化器光療法デバイス100は、円筒形中央部102と、透明なライトポータルの端部103と、を有する非消化可能な球円筒形本体101を含む。
【0072】
円筒形中央部102は、制御回路104およびその内部の電源105を含む。
【0073】
制御回路104は、電源105から電力を引き出すマイクロプロセッサー106を含んでいてもよい。マイクロプロセッサー106は、デジタルデータを処理するためのプロセッサーを含む。システムバスを介したプロセッサーとの動作可能な通信におけるメモリーデバイスは、コンピュータプログラムコードインストラクションをはじめとするデジタルデータを保存してもよい。使用の際にプロセッサーは、これらのコンピュータプログラムコードインストラクションと、本明細書に記載された機能性を実装するための関連のデータと、を読み込んでもよい。
【0074】
電源105は、20分より長い間デバイス100に電力供給するのに充分な容量を有していてもよい。
【0075】
一実施形態において、電源105は、スーパーキャパシタを含み、それにより鉛、水銀、およびカドミウムなどの特定の電池の電極または電解質により使用され得る毒性材料を回避する。
【0076】
好ましくはスーパーキャパシタは、4Wh/kgより大きな比エネルギーを有する。さらに好ましくはスーパーキャパシタの室温での自己放電時間は、1週間より長い。他の実施形態において、より高い電力適用およびより長い貯蔵寿命では、より長期間のシュードキャパシタおよびハイブリッド(Liイオン)スーパーキャパシタが、用いられ得る。
【0077】
各ライトポータル103は、透明であり、スイッチ131を介して制御回路104に動作可能に連結された生物活性光源要素107を内部に含む。各ポータル103は、透明のシェルを含んでいて中空であっても、または透明充填物を充填されていてもよい。
【0078】
シェルは、要素107から光を集束および/または分散させるために少なくとも1種のレンズを画定するような形状であってもよく、少なくとも1つのレンズは、複数の隣接するレンズを含んでいてもよい。さらにレンズは、六角形であってもよい。ポータル103の底部108は、反射性の内張りを含んでいてもよい。
【0079】
光源要素107は、炎症に取り組んで治癒を促進するために660および680nm、ならびに/または感受性および感染を低減するために510~810nmの波長範囲の光を発出するLEDを含んでいてもよい。
【0080】
光源要素107は、本体101の長手方向軸108に沿って方向づけられた軸方向光源要素107Aを含んでいてもよい。さらに光源要素107は、軸方向光源要素107Aの周囲に複数の半径方向光源要素107Rを含む。
図2に示された通り、デバイス100は、互いに関して120°ずれた3つの半径方向光源要素107Rを含んでいてもよい。
【0081】
各半径方向光源要素107Rは、長手方向軸108に関して実質的に直角に方向づけられ、長手方向軸108に沿って100°より大きなキャスト角θ130を有し、各半径方向光源要素107は、各々のポータル103の底部108を越えて各々のポータル103内に配置されていてもよく、それにより本体101の反対の端部の半径方向光源要素107Rにより放出された光は、円筒形中央部102の長さl 111の半分未満である円筒形中央部102の側部からの垂直距離d 110を有する中点109で一致し、それにより中央部102を取り囲む光デッドスポットゾーン112が最小限になる。
【0082】
好ましくは長手方向軸108に沿ったキャスト角θは、およそ120°である。
【0083】
各半径方向光源要素107は、各々のポータル103の底部108から上昇したプリンス116の外面115に支持されていてもよい。
図5に示される通り、各ポータル103は、好ましくは円筒部117を含み、それにより半径方向光源要素107Rをポータル103の側縁部により近づけて配置させることができる。
図2に示される通り、プリンス116の外面は、各々の光源要素107Rから外側に反射した光を集束させるために凹面であってもよい。
【0084】
図4に示される通り、各半径方向光源要素107Rはさらに、100°より大きな長手方向軸108に関して直角の平面内のキャスト角α 113を有し、それにより半径方向光源要素107Rの間の半径方向デッドスポットゾーン114を最小限にしてもよい。好ましくは長手方向軸108に関して直角の平面内のキャスト角α 113は、およそ120°である。
【0085】
制御回路104は、複数の動作モードでプレプログラミングされていてもよく、ここで制御回路104は、それに応じて光源要素107を制御する。
【0086】
図5を参照すると、中央部102は、わずかに可撓性であってもよく、制御回路104は、デバイス100が圧搾されている場合を検出する、わずかに可撓性の中央部102に隣接した圧力スイッチ118を含んでいてもよい。示された実施形態において、制御回路104は、中央部102の反対側が指の間などで圧搾されている場合を検出することができるように、部分102の反対側に配置された1つより多くの圧力スイッチ118を含む。好ましい実施形態において、制御回路は、様々な側部からの中央部102の圧搾を検出することができるように、中央部102の周囲に複数の圧力スイッチ118を含む。
【0087】
制御回路104は、接触スイッチ118が作動されると、動作モード間を循環してもよい。
【0088】
実施形態において、制御回路104は、ワイヤレストランシーバ118を含んでいてもよい。
【0089】
ワイヤレストランシーバ118は、特異的な無線周波数に感受性がある誘導コイルであってもよい。そのためデバイス100は、無線周波数を発出する作動デバイスに隣接するデバイスを保持することにより作動されてもよい。
【0090】
実施形態において、ワイヤレストランシーバ119は、基地局、携帯電話デバイスまたは同様のものなどの電子デバイスと動作可能に連通するように、ワイヤレスデータトランシーバであってもよい。制御回路104は、Wi-Fi、Bluetoothおよび/または同様のワイヤレスプロトコルを利用したワイヤレスデータトランシーバを介して通信してもよい。
【0091】
同様に制御回路104は、ワイヤレストランシーバ119を介して受けとめたシグナルまたはデータに従って動作モード間を循環してもよい。
【0092】
実施形態において、光源要素107は、異なる周波数の生物活性のある光を発出する第一および第二の光源要素セットを含む。例えば第一の要素セットは、炎症に取り組んで治癒を促進するために660および680nmの波長範囲の光を発出してもよく、第二の要素セット107は、感受性および感染を低減するために510~810nmの波長範囲の光を発出してもよい。
【0093】
そのため摂取に先立って、本発明のスイッチ118またはワイヤレストランシーバ119が、デバイスが情報に取り組んで治癒を促進するべきか、または感受性および感染を低減するべきかなど、カプセルの適正な動作モードを選択するために制御されてもよい。
【0094】
実施形態において、動作モードの間を循環する際、制御回路104は、動作モードの選択を示すために要素107を制御してもよい。例えば第一の動作モードでは、制御回路104は、光源要素107を1回フラッシュしてもよく、第二の動作オードでは、制御回路104は、光源要素107を2回フラッシュしてもよい。
【0095】
実施形態において、光源要素107は、デバイス100の異なる端部から異なる周波数の光を発出してもよい。
【0096】
この実施形態によれば、制御回路104は、GI管内でデバイス100の方向づけを決定するために内部に方向づけセンサーを含んでいてもよく、ここで制御回路104は、GI管の下部では第一の波長範囲の光を、そしてGI管の上部では第二の波長範囲の光を発出するように光源要素107を動作する。例えば、摂取されると、そして制御回路104がGI管内でデバイス100の挿入方向づけを決定すると、制御回路104は、デバイス100の前方でGI管の粘膜の感受性および感染を低減するために510~810nmの波長範囲の光を発出するように前方の光源要素107を制御してもよく、そしてデバイス100の後方で炎症に取り組んで治癒を促進するために660および680nmの波長範囲の光を発出するように後方の光源要素107を制御してもよい。
【0097】
実施形態において、制御回路104は、作動すると、光源要素107を作動させる前に一定期間遅延してもよい。
【0098】
実施形態において、制御回路107は、体内のデバイス100の場所を推測し、それに従って光源要素107を制御するために、食道、胃、大腸および小腸内で起こる蠕動波を測定するためのセンサーを利用してもよい。
【0099】
例えば、胃を通過すると、典型的な蠕動波が、典型的には小腸内では2、3秒継続し、大腸内に入ると、全体的収縮(general contraction)が1日に3回だけ起こり得る。
【0100】
センサーは、通過する各蠕動波によるデバイス100のわずかな加速度を測定する加速度計を含んでいてもよい。さらにセンサーは、通過する各蠕動波による本体101での圧力の差異を測定し得る圧力センサーを含んでいてもよい。さらにセンサーは、通過する各蠕動波によって発生した音波により蠕動波を検出し得る音響センサーを含んでいてもよい。
【0101】
そのため、制御回路104は、デバイス100が小腸のみを処置するようにプログラミングされるなど、GI管の特定の部分のみを照明するようにプレプログラミングされてもよい。さらに制御回路104は、GI管の特定の部分を異なる波長範囲の光で照明するようにプレプログラミングされてもよい。
【0102】
図6~8は、デバイス100を定着させて、またはGI管内の特定領域でのデバイス100の通過を緩徐にして、通過の時間、つまり生物活性光の投与量を充分に増加させるために、デバイス100が展開可能な定着機構120を含む実施形態を示している。
図6に示される通り、定着機構120は、ポート122から本体101の側部を通って半径方向に展開する定着脚121を含んでいてもよい。
【0103】
定着脚121は、シリコンおよび/またはゴムで作製されるなど、可撓性であってもよい。さらに定着脚121は、ポート122から伸長すると、
図6および8に例示された手法で湾曲するように、曲率のバイアス(curvature bias)を有していてもよい。ポート122は、本体101の一端に配置されていてもよく、アコレード(accolades)122が、反対の端部に向かって湾曲していて、それによりGI管の粘膜上を引きずってもよい。
【0104】
あるいは定着脚122は、ポート122の所の出口通路123の曲率により湾曲、または方向づけされてもよい。
【0105】
図6に示される通り、定着脚121の基端は、バレル125内の第一の電磁石と第二の電磁石124の間で誘引可能な磁石または金属のラグ123を含んでいてもよい。制御回路104は、電磁石124のどちらかを制御して、定着脚121を伸長および格納してもよい。
【0106】
図9は、カプセル100がブリスターパッケージング126の中に提供されていることを示している。ブリスターパッケージング126は、複数の引き剥がし部分127と、それらの間のミシン目128と、を含んでいてもよい。該パッケージングは、裏張りと、その上の透明のポータル129と、を含み、その間に即使用可能なデバイス100を固定している。
【0107】
デバイス100は、嚥下される際の潤滑目的で摂取可能な油性滑沢剤を保持していてもよい。
【0108】
実施形態において、デバイス100は、非消化可能なポリマースレッド(示されていない)に取り付け可能であり、それによりデバイス100が摂取されると、デバイス100はスレッドにより消化管内の特有の場所に一時的に留置されて、消化管の特異的エリアの標的化を可能にしてもよい。一実施形態において、デバイス100は、スレッドが接続され得る接続部を含む。例えばライトポータル103の1つは、細長い溝を含んでいてもよく、スレッドに取り付けられた適合するプラスチック係合部品が係合されてしっかりと保持される。溝は、人間工学的突出の鋭利な角のない溝であり、取り付けられたスレッドを用いずにデバイス100の活用を可能にしてもよい。デバイス100が特有の場所を標的化するために消化管の特有の場所に保持される必要があるこの手法では、スレッドの端部にある適合するプラスチック部品は、スレッドをデバイスに接続するために細長い溝の中に係合されてもよい。
【0109】
他の実施形態において、デバイス100は、巻軸を含み、スレッドは、使用のために巻軸から外され得る。巻軸は、ライトポータル103の1つの中など、内部に配置されていてもよい。あるいはスレッドが、デバイス100の中央部にあるカラーの周囲に巻かれてもよい。カラーは、使用のために必要でない場合にスレッドをその下に隠す被覆(そこからスレッドを回収するために除去されてもよい引き剥がしのホイルプラスチックなど)で覆われていてもよい。
【0110】
適用後に、デバイス100は、スレッド100を介して回収されても、あるいは消化管を通過させてもよい。
【0111】
実施形態において、複数のデバイス100が、一緒になって相互に連絡したスレッド部品の鎖として接合されていてもよい。この実施形態によれば、デバイス100は、どちらかの端部に接合部を含んでいてもよい。例えば各ライトポータル103は、細長い溝を含んでいてもよく、その中でどちらかの端部に対応するプラスチックコネクターを有する互いに連絡した短い非消化可能なスレッド部品が、隣接するデバイス100を一緒につなぐために用いられてもよい。この方法では、消化管のより大きな領域が、デバイス100の鎖で標的化されてもよい。例えば20cmの鎖を形成する複数のデバイス100が、小腸の20cmを標的化するために一緒になって相互に連絡されていてもよい。実施形態において、最も近位のスレッド(医師により制御されたもの)は、体内のデバイス100の場所(摂取深度)を示す表面のマーキングを含んでいてもよい。
【0112】
実施形態において、デバイス100は、摂取と反対に直腸から挿入されてもよい。
【0113】
前述の記載は、説明を目的として、本発明の徹底した理解を提供するために具体的専門用語を利用した。しかし、本発明を実践するのに具体的詳細が必要でないことが、当業者には明白であろう。したがって本発明の具体的実施形態の前述の記載は、例示および記載を目的として提示されている。明白なこととして、多くの改良および変更が上記の教示を考慮すれば可能であるため、前述の記載は、排他的なものではなく、または本発明を開示された精密な形態に限定するものではない。本発明の原理およびその実践的適用を最良に説明するために、実施形態が選択および記載され、それにより企図される特有の使用に適した様々な改良を有する本発明および様々な実施形態を最良に利用することが当業者に可能になる。以下の特許請求お範囲およびその均等物は、本発明の範囲を定義するものとする。
【0114】
本明細書で用いられる用語「およそ」または類似のものは、他に断りが示されなければ、言及された値の10%以内と解釈されなければならない。
【国際調査報告】