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特表2023-513484モジュール式インペラを備える流体混合システムおよび関連する方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-31
(54)【発明の名称】モジュール式インペラを備える流体混合システムおよび関連する方法
(51)【国際特許分類】
   C12M 1/02 20060101AFI20230324BHJP
   B01F 27/112 20220101ALI20230324BHJP
   B01F 27/191 20220101ALI20230324BHJP
   B01F 27/2121 20220101ALI20230324BHJP
   B01F 27/90 20220101ALI20230324BHJP
   B01F 35/31 20220101ALI20230324BHJP
   B01F 35/41 20220101ALI20230324BHJP
   B01F 35/513 20220101ALI20230324BHJP
【FI】
C12M1/02 A
B01F27/112
B01F27/191
B01F27/2121
B01F27/90
B01F35/31
B01F35/41
B01F35/513
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022547039
(86)(22)【出願日】2021-02-02
(85)【翻訳文提出日】2022-08-02
(86)【国際出願番号】 US2021016224
(87)【国際公開番号】W WO2021158555
(87)【国際公開日】2021-08-12
(31)【優先権主張番号】62/969,339
(32)【優先日】2020-02-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514078933
【氏名又は名称】ライフ テクノロジーズ コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ネフィ ディー.ジョーンズ
(72)【発明者】
【氏名】ジェイソン ディー.ブラウン
【テーマコード(参考)】
4B029
4G037
4G078
【Fターム(参考)】
4B029AA27
4G037DA13
4G037DA23
4G037EA04
4G078AA03
4G078AB20
4G078BA05
4G078CA15
4G078DA01
(57)【要約】
液体を混合するための混合システムは、第1のマウント部(172A)、および第1のマウント部(172A)に固定された第1の混合ブレード(174A)を有する第1のインペラセグメント(170A)と、第2のマウント部(172B)、および第2のマウント部(172B)に固定された第1の混合ブレード(174B)を有する第2のインペラセグメント(170B)と、を含み、第2のインペラセグメント(170B)は、第1のインペラセグメント(170A)とは別個かつ第1のインペラセグメント(170A)から分離している。回転軸(171)を中心に第1のインペラセグメント(170A)および第2のインペラセグメント(170B)を同時に回転させるために、1つ以上の駆動部材が第1のインペラセグメント(170A)および第2のインペラセグメント(170B)に固定されている。第1のインペラセグメント(170A)および第2のインペラセグメント(170B)は、回転軸(171)に垂直に延在する平面(210)が、第1のインペラセグメント(170A)の第1の混合ブレード(174A)および第2のインペラセグメント(170B)の第1の混合ブレード(174A)と交差するように、1つ以上の駆動部材に固定されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を混合するための混合システムであって、
第1のマウント部と前記第1のマウント部に固定されている第1の混合ブレードとを備える第1のインペラセグメントと、
第2のマウント部と前記第2のマウント部に固定されている第1の混合ブレードとを備える第2のインペラセグメントであって、前記第2のインペラセグメントが、前記第1のインペラセグメントとは別個かつ前記第1のインペラセグメントから分離している、第2のインペラセグメントと、
前記第1のインペラセグメントおよび前記第2のインペラセグメントを回転軸の周りで同時に回転させるために、前記第1のインペラセグメントおよび前記第2のインペラセグメントに固定されている手段と、を備え、
前記第1のインペラセグメントおよび前記第2のインペラセグメントは、前記回転軸に垂直に延在する平面が、前記第1のインペラセグメントの前記第1の混合ブレードおよび前記第2のインペラセグメントの前記第1の混合ブレードと交差するように、前記同時に回転させるための手段に固定されている、混合システム。
【請求項2】
前記第1のマウント部に固定され、かつ前記第1のマウント部の前記第1の混合ブレードから離間されている第2の混合ブレードをさらに備える、請求項1に記載の混合システム。
【請求項3】
前記第1の混合ブレードおよび前記第2の混合ブレードが、前記第1のインペラセグメントの第1のマウント部に固定されている唯一の混合ブレードである、請求項2に記載の混合システム。
【請求項4】
前記第1のインペラセグメントおよび前記第2のインペラセグメントが、同一の構成を有する、請求項1-3のいずれか一項に記載の混合システム。
【請求項5】
前記第1のマウント部が、前記第1のマウント部を通って延在している開口部を有し、前記第2のマウント部が、前記第2のマウント部を通って延在している開口部を有し、前記第1のマウント部の前記開口部および前記第2のマウント部の前記開口部が整列している、請求項1-4のいずれか一項に記載の混合システム。
【請求項6】
前記回転軸が、前記第1のマウント部の前記開口部および前記第2のマウント部の前記開口部を通過する、請求項5に記載の混合システム。
【請求項7】
前記第1のマウント部の前記開口部が、多角形である、請求項5または6に記載の混合システム。
【請求項8】
前記第1のマウント部が、上面および反対側の底部面を有し、前記第2のマウント部が、上面および反対側の底部面を有し、前記第1のマウント部の前記底部面が、前記第2のマウント部の前記上面に直接当接するかまたは直接隣接して配設されている、請求項1-7のいずれか一項に記載の混合システム。
【請求項9】
前記第1のマウント部および前記第2のマウント部が、前記回転軸に沿った異なる位置に配設されている、請求項1-8のいずれか一項に記載の混合システム。
【請求項10】
前記回転軸に垂直に延在している前記平面が、前記第1のマウント部および前記第2のマウント部の両方と交差しない、請求項1-9のいずれか一項に記載の混合システム。
【請求項11】
前記第1のマウント部が、
ハブであって、前記ハブを通って延在している開口部を有する、ハブと、
前記ハブから突出している第1のアームであって、前記第1の混合ブレードが、前記第1のアームから突出している、第1のアームと、
前記ハブから突出している第2のアームであって、前記第2の混合ブレードが、前記第2のアームから突出している、第2のアームと、を備える、請求項2に記載の混合システム。
【請求項12】
前記第1のインペラセグメントの前記第1の混合ブレードが、凹状または放物線状の構成を有する前面を有する、請求項1-11のいずれか一項に記載の混合システム。
【請求項13】
前記第1のマウント部が、外周エッジまで延在している上表面および反対側の底部表面を有し、前記第1のインペラセグメントの前記第1の混合ブレードが、前記第1のマウント部の前記外周エッジから外向きに突出している、請求項1-12のいずれか一項に記載の混合システム。
【請求項14】
前記第1のインペラセグメントの前記第1の混合ブレードが、前面および反対側の背面をさらに備え、前記前面が、第1の末端部から反対側の第2の末端部まで延在する長さを有し、かつ前記第1のマウント部に接続されている内側エッジと反対側の外側エッジとの間に延在する幅を有する、請求項1-13のいずれか一項に記載の混合システム。
【請求項15】
前記前面の少なくとも一部、前記第1のインペラセグメントの前記第1の混合ブレードが、前記内側エッジと前記反対側の外側エッジとの間に、線形に延在する、請求項14に記載の混合システム。
【請求項16】
前記前面の少なくとも一部、前記第1のインペラセグメントの前記第1の混合ブレードが、前記第1の末端部と前記反対側の第2の末端部との間に湾曲して延在する、請求項14または15に記載の混合システム。
【請求項17】
前記第1のインペラセグメントの前記第1の混合ブレードの前記前面の前記湾曲は、前記内側エッジと前記外側エッジとの間の前記幅に沿って延在する頂点を有する、請求項16に記載の混合システム。
【請求項18】
前記第1のインペラセグメントの第1の混合ブレードが、
前記頂点から前記第1の末端部まで延在する長さを有する第1の翼と、
前記頂点から前記第2の末端部まで延在する長さを有する第2の翼であって、前記第1の翼の前記長さが、前記第2の翼の前記長さ以上である、第2の翼と、を備える、請求項17に記載の混合システム。
【請求項19】
前記同時に回転させるための手段に固定されている第3のインペラセグメントであって、前記第3のインペラセグメントが、第3のマウント部と前記第3のマウント部に固定されている第1の混合ブレードとを備え、前記第3のインペラセグメントが、前記第1のインペラセグメントおよび前記第2のインペラセグメントとは別個かつ前記第1のインペラセグメントおよび前記第2のインペラセグメントから分離している、第3のインペラセグメント、をさらに備える、請求項1-18のいずれか一項に記載の混合システム。
【請求項20】
前記第1のインペラセグメント、前記第2のインペラセグメント、および前記第3のインペラセグメントが、すべて同一の構成を有する、請求項19に記載の混合システム。
【請求項21】
前記第3のインペラセグメントの前記第1の混合ブレードが、前記第1のインペラセグメントの前記第1の混合ブレードとは異なる構成を有する、請求項19に記載の混合システム。
【請求項22】
前記第1のインペラセグメントを前記第2のインペラセグメントに固定するための手段をさらに備える、請求項1-21のいずれか一項に記載の混合システム。
【請求項23】
前記固定するための手段が、前記第1のインペラセグメントを前記第2のインペラセグメントに固定する機械的接続部を含む、請求項22に記載の混合システム。
【請求項24】
前記同時に回転させるための手段が、前記第1のインペラセグメントおよび前記第2のインペラセグメントに結合されている第1の駆動部材を含む、請求項1-23のいずれか一項に記載の混合システム。
【請求項25】
前記第1のインペラセグメントの前記第1のマウント部および前記第2のインペラセグメントの前記第2のマウント部はそれぞれ、前記第1のマウント部および前記第2のマウント部を通って延在している開口部を有し、前記第1の駆動部材が、前記第1のマウント部および前記第2のマウント部の前記開口部内に配設されている、請求項24に記載の混合システム。
【請求項26】
前記第1の駆動部材が管状であり、駆動シャフトが前記第1の駆動部材内に取り外し可能に受容されている、請求項24または25に記載の混合システム。
【請求項27】
前記同時に回転させるための手段が、前記第2のインペラセグメントに固定された第1の駆動部材と、前記第2のインペラセグメントに固定された第2の駆動部材とを含む、請求項1-26のいずれか一項に記載の混合システム。
【請求項28】
前記第1の駆動部材および前記第2の駆動部材が、前記第1の駆動部材および前記第2の駆動部材が横方向に離間するように、前記第2のインペラセグメントの反対側の端部に固定されている、請求項27に記載の混合システム。
【請求項29】
前記第1の駆動部材および前記第2の駆動部材が、前記第2のインペラセグメントを介して前記第1のインペラセグメントにのみ固定されている、請求項27または28に記載の混合システム。
【請求項30】
前記第1の駆動部材および前記第2の駆動部材が、それぞれ、長手方向軸を有する可撓性駆動ラインを含み、前記第1の駆動部材および前記第2の駆動部材が、それらが、塑性変形することなく、少なくとも90°、180°、270°または360°の角度にわたってそれらの長手方向軸の周りで、捻り下で捻られ得るのに十分に可撓性である、請求項27、28または29に記載の混合システム。
【請求項31】
コンパートメントを有する容器をさらに含み、前記第1のインペラセグメントおよび前記第2のインペラセグメントが、前記コンパートメント内に配設されている、請求項1-30のいずれか一項に記載の混合システム。
【請求項32】
前記容器が、1枚以上のポリマーフィルムを含む折り畳み可能な可撓性バッグを含む、請求項31に記載の混合システム。
【請求項33】
前記容器の前記コンパートメント内に配設されている細胞または微生物を含む生物学的培養物をさらに含む、請求項31または32に記載の混合システム。
【請求項34】
前記第1の混合ブレードの前記第1の末端部が、前記前面と前記反対側の背面との間に延在する厚さを有し、前記第1の末端部の前記厚さが、前記第1の末端部の前記幅に沿った点で変化する、請求項14に記載の混合システム。
【請求項35】
前記第1の末端部が、前記第1の末端部と前記外側エッジとの間の交点で第1の厚さを有し、前記内側エッジと前記外側エッジとの間の中心点で第2の厚さを有し、前記第1の厚さが、前記第2の厚さよりも大きい、請求項34に記載の混合システム。
【請求項36】
前記第1のマウント部の上に形成されている第1の穴を有する前記第1のマウント部と、
前記第2のマウント部から突出する第1の支柱を有する前記第2のマウント部であって、前記第1の支柱が、前記第1のマウント部を前記第2のマウント部に固定するために、前記第1の穴内に受容されている、第2のマウント部と、をさらに備える、請求項1に記載の混合システム。
【請求項37】
前記第1の支柱が、摩擦係合によって前記第1の穴内に固定されている、請求項36に記載の混合システム。
【請求項38】
液体を混合するための混合システムであって、
第1のマウント部、前記第1のマウント部に固定されている第1の混合ブレード、および前記第1のマウント部に固定されている第2の混合ブレードを備える第1のインペラセグメントであって、前記第1の混合ブレードが、第2の混合ブレードから離間されている、第1のインペラセグメントと、
第2のマウント部、および前記第2のマウント部に固定されている第1の混合ブレードを備える第2のインペラセグメントであって、前記第2のインペラセグメントが、前記第1のインペラセグメントとは別個かつ前記第1のインペラセグメントから分離している、第2のインペラセグメントと、
細長い第1の駆動部材であって、前記第1のインペラセグメントおよび前記第2のインペラセグメントが、平面が前記第1のインペラセグメントの前記第1の混合ブレードおよび前記第2の混合ブレードと、同様に前記第2のインペラセグメントの前記第1の混合ブレードと交差するように、前記第1の駆動部材に固定されている、細長い第1の駆動部材と、を備える、混合システム。
【請求項39】
液体を混合するための混合システムであって、
第1のマウント部、および前記第1のマウント部に固定されているたった2つの混合ブレード、またはたった1つの混合ブレードを備える第1のインペラセグメントと、
第2のマウント部、および前記第2のマウント部に固定されているたった2つの混合ブレード、またはたった1つの混合ブレードを備える第2のインペラセグメントであって、前記第2のインペラセグメントが、前記第1のインペラセグメントとは別個かつ前記第1のインペラセグメントから分離している、第2のインペラセグメントと、
前記第1のインペラセグメントおよび/または前記第2のインペラセグメントに固定されている細長い第1の駆動部材と、
コンパートメントを有し、ポリマーフィルムの1枚以上のシートを含む折り畳み可能な可撓性バッグであって、前記第1のインペラセグメント、前記第2のインペラセグメント、および前記細長い第1の駆動部材の少なくとも一部が、前記可撓性バッグの前記コンパートメント内に配設されている、折り畳み可能な可撓性バックと、を備える、混合システム。
【請求項40】
液体を混合するための混合システムを組み立てるための方法であって、
第1のインペラセグメントおよび第2のインペラセグメントを細長い第1の駆動部材に固定することであって、前記第1の駆動部材が動作中に回転軸を有し、前記第1のインペラセグメントが、第1のマウント部および前記第1のマウント部に固定されている第1の混合ブレードを備え、前記第2のインペラセグメントが、第2のマウント部および前記第2のマウント部に固定されている第1の混合ブレードを備え、前記第2のインペラセグメントが、前記第1のインペラセグメントとは別個かつ前記第1のインペラセグメントから分離しており、平面が、前記第1のインペラセグメントの前記第1の混合ブレードおよび前記第2のインペラセグメントの前記第1の混合ブレードと交差する前記第1の駆動部材の前記回転軸に垂直に延在している、固定することと、
前記第1のインペラセグメントおよび前記第2のインペラセグメントを、1枚以上のポリマーフィルムを含む折り畳み可能な可撓性バッグのコンパートメント内に密封することと、を含む、方法。
【請求項41】
前記第1のインペラセグメントおよび第2のインペラセグメントを固定する前記ステップが、前記第1のインペラセグメントの前記第1のマウント部の開口部を通して、次に前記第2のインペラセグメントの前記第2のマウント部の開口部を通して、前記第1の駆動部材をスライドさせることを含む、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
第3のインペラセグメントの第3のマウント部の開口部を通して、前記第1の駆動部材をスライドさせることであって、第1の混合ブレードが、前記第3のマウント部に固定されている、スライドさせること、をさらに含む、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記第1のインペラセグメント、前記第2のインペラセグメントおよび前記第3のインペラセグメントの各々が、前記第1の混合ブレードおよび離間した第2の混合ブレードを含む、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記第1のインペラセグメントおよび前記第2のインペラセグメントを固定する前記ステップが、
前記第1の駆動部材を使用せずに、前記第1のインペラセグメントおよび前記第2のインペラセグメントを一緒に固定することと、
前記第1の駆動部材を前記第2のインペラセグメントに直接固定することと、を含む、請求項40に記載の方法。
【請求項45】
前記第1の駆動部材から離間した位置で前記第2のインペラセグメントに直接第2の駆動部材を固定することをさらに含む、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記第1の駆動部材および前記第2の駆動部材が、それぞれ、長手方向軸を有する可撓性駆動ラインを含み、前記第1の駆動部材および前記第2の駆動部材が、それらが、塑性変形することなく、少なくとも90°、180°、270°または360°の角度にわたってそれらの長手方向軸の周りで、捻り下で捻られ得るのに十分に可撓性である、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
液体を混合するための混合システムを組み立てるための方法であって、
第1のインペラセグメントを第2のインペラセグメントに固定することであって、前記第1のインペラセグメントが、第1のマウント部および前記第1のマウント部に固定された第1の混合ブレードを備え、前記第2のインペラセグメントが、第2のマウント部および前記第2のマウント部に固定された第1の混合ブレードを備え、前記第2のインペラセグメントが、前記第1のインペラセグメントとは別個かつ前記第1のインペラセグメントから分離している、固定することと、
前記第1のインペラセグメントに固定された前記第2のインペラセグメントを細長い第1の駆動部材に取り付けることと、を含む、方法。
【請求項48】
前記第2のインペラセグメントを前記細長い第1の駆動部材に取り付ける前記ステップが、前記第1のインペラセグメントの前記第1のマウント部の開口部を通して、および前記第2のインペラセグメントの前記第2のマウント部の開口部を通して、前記第1の駆動部材をスライドさせること、を含む、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
細長い第2の駆動部材を、前記第1の駆動部材から離間した位置で前記第2のインペラセグメントに直接固定することをさらに含む、請求項47に記載の方法。
【請求項50】
前記第1の駆動部材および前記第2の駆動部材が、それぞれ、長手方向軸を有する可撓性駆動ラインを含み、前記第1の駆動部材および前記第2の駆動部材が、それらが、塑性変形することなく、少なくとも90°、180°、270°または360°の角度にわたってそれらの長手方向軸の周りで、捻り下で捻られ得るのに十分に可撓性である、請求項49に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の背景
本開示は、モジュール式インペラおよび関連するシステムを組み込んだ、バイオリアクタまたは発酵槽などの流体混合システムに関する。
【0002】
関連技術
バイオ医薬品業界は、培地および緩衝剤の調製、細胞および微生物の成長、混合、ならびに懸濁などの様々なプロセスに、幅広い混合システムを使用している。バイオリアクタおよび発酵槽を含む、いくつかの従来の混合システムは、剛性の支持ハウジング内に配設されている可撓性バッグを備えている。インペラが、可撓性バッグ内に配設され、バッグの中に突出している駆動シャフトと連結される。駆動シャフトおよびインペラの回転により、可撓性バッグ内の流体の混合および/または懸濁が容易になる。
【0003】
バイオリアクタまたは発酵槽内で細胞または微生物を増殖させる際の1つの特定の課題は、培養物を適切に増殖させるために培養物を連続的かつ均一に混合する必要があるが、混合力は細胞または微生物に損傷を与えるほど大きくてはならないことである。混合を効率的に改善するための1つのアプローチ、すなわち、加えられるパワーの単位当たりの混合を改善するために、放物線状ブレードを有するインペラが使用される。例えば、インペラは、ドライブシャフトを受容する中央ハブと、ハブの周りに半径方向外側に突き出た6本の放物線状ブレードを備えて製造される。
【0004】
放物線状ブレードを有するインペラは、概して、従来のインペラと比較して混合効率を改善するが、そのようなインペラには、重大な欠点もある。最も注目すべきは、放物線状ブレードを有するインペラは、製造が難しく、特に大量生産が難しいことである。従来のインペラは、比較的単純な形状を有する。例えば、ポリマーを使用する射出成形によってインペラを容易に大量生産することを可能にする金型を製造することができる。対照的に、放物線状ブレードを備えているインペラは、非常に複雑な形状をしているため、インペラを射出成形するための金型を製造することは不可能ではないが困難である。例えば、放物線状ブレードを備えているインペラは、通常、6本の個別のブレードがすべて共通のハブに溶接されている金属から製造される。そのような処理は費用と時間がかかり、したがって大量生産にはひどく高くつく。そのようなインペラは印刷によって製造することができるが、そのような複雑なインペラの印刷もまた費用および時間がかかる。
【0005】
したがって、当技術分野で必要とされるのは、上記の欠点の1つ以上を克服する、および/またはそうでなければ混合効率を改善するインペラを備えている改善された流体混合システムである。
【発明の概要】
【0006】
本教示と一致する様々な独立した態様と例は、以下の番号の付いた項に記載されている。
1.項1:液体を混合するための混合システムであって、
第1のマウント部と第1のマウント部に固定されている第1の混合ブレードとを備える第1のインペラセグメントと、
第2のマウント部と第2のマウント部に固定されている第1の混合ブレードとを備える第2のインペラセグメントであって、第2のインペラセグメントが、第1のインペラセグメントとは別個かつ第1のインペラセグメントから分離している、第2のインペラセグメントと、
第1のインペラセグメントおよび第2のインペラセグメントを回転軸の周りで同時に回転させるために、第1のインペラセグメントおよび第2のインペラセグメントに固定されている手段と、を備え、
第1のインペラセグメントおよび第2のインペラセグメントは、回転軸に垂直に延在する平面が、第1のインペラセグメントの第1の混合ブレードおよび第2のインペラセグメントの第1の混合ブレードと交差するように、同時に回転させるための手段に固定されている、混合システム。
【0007】
項2:第1のマウント部に固定され、かつ第1のマウント部の第1の混合ブレードから離間されている第2の混合ブレードをさらに備える、項1に記載の混合システム。
【0008】
項3:第1の混合ブレードおよび第2の混合ブレードが、第1のインペラセグメントの第1のマウント部に固定されている唯一の混合ブレードである、項2に記載の混合システム。
【0009】
項4:第1のインペラセグメントおよび第2のインペラセグメントが、同一の構成を有する、先行項のいずれかに一項に記載の混合システム。
【0010】
項5:第1のマウント部が、第1のマウント部を通って延在している開口部を有し、第2のマウント部が、第2のマウント部を通って延在している開口部を有し、第1のマウント部の開口部および第2のマウント部の開口部が整列している、先行項のいずれか一項に記載の混合システム。
【0011】
項6:回転軸が、第1のマウント部の開口部および第2のマウント部の開口部を通過する、項5に記載の混合システム。
【0012】
項7:第1のマウント部の開口部が、多角形である、項5または6に記載の混合システム。
【0013】
項8:第1のマウント部が、上面および反対側の底部面を有し、第2のマウント部が、上面および反対側の底部面を有し、第1のマウント部の底部面が、第2のマウント部の上面に直接当接するかまたは直接隣接して配設されている、先行項のいずれか一項に記載の混合システム。
【0014】
項9:第1のマウント部および第2のマウント部が、回転軸に沿った異なる位置に配設されている、先行項のいずれか一項に記載の混合システム。
【0015】
項10:回転軸に垂直に延在している平面が、第1のマウント部および第2のマウント部の両方と交差しない、先行項のいずれか一項に記載の混合システム。
【0016】
項11:第1のマウント部が、
ハブであって、ハブを通って延在している開口部を有する、ハブと、
ハブから突出している第1のアームであって、第1の混合ブレードが、第1のアームから突出している、第1のアームと、
ハブから突出している第2のアームであって、第2の混合ブレードが、第2のアームから突出している、第2のアームと、を備える、項2に記載の混合システム。
【0017】
項12:第1のインペラセグメントの第1の混合ブレードが、凹状または放物線状の構成を有する前面を有する、先行項のいずれか一項に記載の混合システム。
【0018】
項13:第1のマウント部が、外周エッジまで延在している上表面および反対側の底部表面を有し、第1のインペラセグメントの第1の混合ブレードが、第1のマウント部の外周エッジから外向きに突出している、先行項のいずれか一項に記載の混合システム。
【0019】
項14:第1のインペラセグメントの第1の混合ブレードが、前面および反対側の背面をさらに備え、前面が、第1の末端部から反対側の第2の末端部まで延在する長さを有し、かつ第1のマウント部に接続されている内側エッジと反対側の外側エッジとの間に延在する幅を有する、先行項のいずれか一項に記載の混合システム。
【0020】
項15:前面の少なくとも一部、第1のインペラセグメントの第1の混合ブレードが、内側エッジと反対側の外側エッジとの間に、線形に延在する、項14に記載の混合システム。
【0021】
項16:前面の少なくとも一部、第1のインペラセグメントの第1の混合ブレードが、第1の末端部と反対側の第2の末端部との間に湾曲して延在する、項14または15に記載の混合システム。
【0022】
項17:第1のインペラセグメントの第1の混合ブレードの前面の湾曲は、内側エッジと外側エッジとの間の幅に沿って延在する頂点を有する、項16に記載の混合システム。
【0023】
項18:第1のインペラセグメントの第1の混合ブレードが、
頂点から第1の末端部まで延在する長さを有する第1の翼と、
頂点から第2の末端部まで延在する長さを有する第2の翼であって、第1の翼の長さが、第2の翼の長さ以上である、第2の翼と、を備える、項17に記載の混合システム。
【0024】
項19:同時に回転させるための手段に固定されている第3のインペラセグメントであって、第3のインペラセグメントが、第3のマウント部と第3のマウント部に固定されている第1の混合ブレードとを備え、第3のインペラセグメントが、第1のインペラセグメントおよび第2のインペラセグメントとは別個かつ第1のインペラセグメントおよび第2のインペラセグメントから分離している、第3のインペラセグメント、をさらに備える、先行項のいずれか一項に記載の混合システム。
【0025】
項20:第1のインペラセグメント、第2のインペラセグメント、および第3のインペラセグメントが、すべて同一の構成を有する、項19に記載の混合システム。
【0026】
項21:第3のインペラセグメントの第1の混合ブレードが、第1のインペラセグメントの第1の混合ブレードとは異なる構成を有する、項19に記載の混合システム。
【0027】
項22:第1のインペラセグメントを第2のインペラセグメントに固定するための手段をさらに備える、先行項のいずれか一項に記載の混合システム。
【0028】
項23:固定するための手段が、第1のインペラセグメントを第2のインペラセグメントに固定する機械的接続部を含む、項22に記載の混合システム。
【0029】
項24:同時に回転させるための手段が、第1のインペラセグメントおよび第2のインペラセグメントに結合されている第1の駆動部材を含む、先行項のいずれか一項に記載の混合システム。
【0030】
項25:第1のインペラセグメントの第1のマウント部および第2のインペラセグメントの第2のマウント部はそれぞれ、第1のマウント部および第2のマウント部を通って延在している開口部を有し、第1の駆動部材が、第1のマウント部および第2のマウント部の開口部内に配設されている、項24に記載の混合システム。
【0031】
項26:第1の駆動部材が管状であり、駆動シャフトが第1の駆動部材内に取り外し可能に受容されている、項24または25に記載の混合システム。
【0032】
項27:同時に回転させるための手段が、第2のインペラセグメントに固定された第1の駆動部材と、第2のインペラセグメントに固定された第2の駆動部材とを含む、先行項のいずれか一項に記載の混合システム。
【0033】
項28:第1の駆動部材および第2の駆動部材が、第1の駆動部材および第2の駆動部材が横方向に離間するように、第2のインペラセグメントの反対側の端部に固定されている、項27に記載の混合システム。
【0034】
項29:第1の駆動部材および第2の駆動部材が、第2のインペラセグメントを介して第1のインペラセグメントにのみ固定されている、項27または28に記載の混合システム。
【0035】
項30:第1の駆動部材および第2の駆動部材が、それぞれ、長手方向軸を有する可撓性駆動ラインを含み、第1の駆動部材および第2の駆動部材が、それらが、塑性変形することなく、少なくとも90°、180°、270°または360°の角度にわたってそれらの長手方向軸の周りで、捻り下で捻られ得るのに十分に可撓性である、項27、28または29に記載の混合システム。
【0036】
項31:コンパートメントを有する容器をさらに含み、第1のインペラセグメントおよび第2のインペラセグメントが、コンパートメント内に配設されている、先行項のいずれか一項に記載の混合システム。
【0037】
項32:容器が、1枚以上のポリマーフィルムを含む折り畳み可能な可撓性バッグを含む、項31に記載の混合システム。
【0038】
項33:容器のコンパートメント内に配設されている細胞または微生物を含む生物学的培養物をさらに含む、項31または32に記載の混合システム。
【0039】
項34:液体を混合するための混合システムであって、
第1のマウント部、第1のマウント部に固定されている第1の混合ブレード、および第1のマウント部に固定されている第2の混合ブレードを備える第1のインペラセグメントであって、第1の混合ブレードが、第2の混合ブレードから離間されている、第1のインペラセグメントと、
第2のマウント部、および第2のマウント部に固定されている第1の混合ブレードを備える第2のインペラセグメントであって、第2のインペラセグメントが、第1のインペラセグメントとは別個かつ第1のインペラセグメントから分離している、第2のインペラセグメントと、
細長い第1の駆動部材であって、第1のインペラセグメントおよび第2のインペラセグメントが、平面が第1のインペラセグメントの第1の混合ブレードおよび第2の混合ブレードさらには第2のインペラセグメントの第1の混合ブレードとも交差するように、第1の駆動部材に固定されている、細長い第1の駆動部材と、を備える、混合システム。
【0040】
項35:第1のマウント部、第1の混合ブレード、および第2の混合ブレードが、単一の一体構造として一体的に形成されている、項34に記載の混合システム。
【0041】
項36:第2のマウント部に固定され、第2のマウント部の第1の混合ブレードから離間されている第2の混合ブレードをさらに含む、項34または35に記載の混合システム。
【0042】
項37:第1のインペラセグメントおよび第2のインペラセグメントが、同一の構成を有する、項34~36のいずれか一項に記載の混合システム。
【0043】
項38:第1のマウント部が、第1のマウント部を通って延在している開口部を有し、第2のマウント部が、第2のマウント部を通って延在している開口部を有し、第1のマウント部の開口部および第2のマウント部の開口部が整列している、項34~37のいずれか一項に記載の混合システム。
【0044】
項39:第1の駆動部材の回転軸が、第1のマウント部の開口部および第2のマウント部の開口部を通過する、項38に記載の混合システム。
【0045】
項40:第1のマウント部が、上面および反対側の底部面を有し、第2のマウント部が、上面および反対側の底部面を有し、第1のマウント部の底部面が、第2のマウント部の上面に直接当接するかまたは直接隣接して配設されている、項34~39のいずれか一項に記載の混合システム。
【0046】
項41:第1のマウント部および第2のマウント部が、第1の駆動部材の長さに沿って異なる位置に配設されている、項34~40のいずれか一項に記載の混合システム。
【0047】
項42:平面が、第1の駆動部材の回転軸に垂直に延在し、第1のマウント部と第2のマウント部の両方と交差しない、項34~41のいずれか一項に記載の混合システム。
【0048】
項43:第1のマウント部が、
ハブであって、ハブを通って延在している開口部を有する、ハブと、
ハブから突出している第1のアームであって、第1の混合ブレードが、第1のアームから突出している、第1のアームと、
ハブから突出している第2のアームであって、第2の混合ブレードが、第2のアームから突出している、第2のアームと、を備える、項34~42のいずれか一項に記載の混合システム。
【0049】
項44:第1のインペラセグメントの第1の混合ブレードが、凹状または放物線状の構成を有する前面を有する、項34~43のいずれか一項に記載の混合システム。
【0050】
項45:第1の駆動部材に固定されている第3のインペラセグメントをさらに備え、第3のインペラセグメントが、第3のマウント部と第3のマウント部に固定された第1の混合ブレードを含み、第3のインペラセグメントが、第1のインペラセグメントおよび第2のインペラセグメントとは別個かつ第1のインペラセグメントおよび第2のインペラセグメントから分離している、項34~44のいずれか一項に記載の混合システム。
【0051】
項46:第1のインペラセグメントを第2のインペラセグメントに固定するための手段をさらに含む、項34~45のいずれか一項に記載の混合システム。
【0052】
項47:第1の駆動部材が管状であり、駆動シャフトが第1の駆動部材内に取り外し可能に受容される、項34~46のいずれか一項に記載の混合システム。
【0053】
項48:第1のインペラセグメントおよび第2のインペラセグメントに固定されている細長い第2の駆動部材をさらに備える、項34~46のいずれか一項に記載の混合システム。
【0054】
項49:第1の駆動部材および第2の駆動部材が、横方向に離間するように、第1の駆動部材および第2の駆動部材が、第2のインペラセグメントの反対側の端部に直接固定される、項48に記載の混合システム。
【0055】
項50:第1の駆動部材および第2の駆動部材が、第2のインペラセグメントを介して第1のインペラセグメントにのみ固定されている、項48または49に記載の混合システム。
【0056】
項51:第1の駆動部材および第2の駆動部材が、それぞれ、長手方向軸を有する可撓性駆動ラインを含み、第1の駆動部材および第2の駆動部材が、それらが、塑性変形することなく、少なくとも90°、180°、270°または360°の角度にわたってそれらの長手方向軸の周りで、捻り下で捻られ得るのに十分に可撓性である、項48、49、または50に記載の混合システム。
【0057】
項52:コンパートメントを有する容器をさらに含み、第1のインペラセグメントおよび第2のインペラセグメントがコンパートメント内に配設されている、項34~51のいずれか一項に記載の混合システム。
【0058】
項53:容器が、1枚以上のポリマーフィルムで構成される折り畳み可能な柔軟なバッグを含む、項52に記載の混合システム。
【0059】
項54:容器のコンパートメント内に配設されている細胞または微生物を含む生物学的培養物をさらに含む、項52または53に記載の混合システム。
【0060】
項55:液体を混合するための混合システムであって、
第1のマウント部、および第1のマウント部に固定されているたった2つの混合ブレード、またはたった1つの混合ブレードを備える第1のインペラセグメントと、
第2のマウント部、および第2のマウント部に固定されているたった2つの混合ブレード、またはたった1つの混合ブレードを備える第2のインペラセグメントであって、第2のインペラセグメントが、第1のインペラセグメントとは別個かつ第1のインペラセグメントから分離している、第2のインペラセグメントと、
第1のインペラセグメントおよび/または第2のインペラセグメントに固定されている細長い第1の駆動部材と、
コンパートメントを有し、ポリマーフィルムの1枚以上のシートを含む折り畳み可能な可撓性バッグであって、第1のインペラセグメント、第2のインペラセグメント、および細長い第1の駆動部材の少なくとも一部が、可撓性バッグのコンパートメント内に配設されている、折り畳み可能な可撓性バックと、を備える、混合システム。
【0061】
項56:第1のインペラセグメントと第2のインペラセグメントが同一の構成を有する、項55のいずれか一項に記載の混合システム。
【0062】
項57:第1のマウント部が、第1のマウント部を通って延在している開口部を有し、第2のマウント部が、第2のマウント部を通って延在している開口部を有し、第1のマウント部の開口部および第2のマウント部の開口部が整列している、項55または56に記載の混合システム。
【0063】
項58:第1の駆動部材の回転軸が、第1のマウント部の開口部および第2のマウント部の開口部を通過する、項57に記載の混合システム。
【0064】
項59:第1のマウント部が、上面および反対側の底部面を有し、第2のマウント部が、上面および反対側の底部面を有し、第1のマウント部の底部面が、第2のマウント部の上面に直接当接するかまたは直接隣接して配設されている、項55~58のいずれか一項に記載の混合システム。
【0065】
項60:第1のマウント部および第2のマウント部が、第1の駆動部材の長さに沿って異なる位置に配設されている、項55~59のいずれか一項に記載の混合システム。
【0066】
項61:第1の駆動部材に固定されている第3のインペラセグメントであって、第3のインペラセグメントが、第3のマウント部に固定されているたった2つの混合ブレードまたはたった1つの混合ブレードを含み、第3のインペラセグメントが、第1のインペラセグメントおよび第2のインペラセグメントとは別個かつ第1のインペラセグメントおよび第2のインペラセグメントから分離している、第3のインペラセグメントと、をさらに含む、項55~60のいずれか一項に記載の混合システム。
【0067】
項62:第1のインペラセグメントを第2のインペラセグメントに固定するための手段をさらに含む、項55~61のいずれか一項に記載の混合システム。
【0068】
項63:第1の駆動部材が管状である、項55~62のいずれか一項に記載の混合システム。
【0069】
項64:第1のインペラセグメントおよび/または第2のインペラセグメントに固定されている細長い第2の駆動部材をさらに備える、項55~62のいずれか一項に記載の混合システム。
【0070】
項65:第1の駆動部材および第2の駆動部材が、横方向に離間するように、第1の駆動部材および第2の駆動部材が、第2のインペラセグメントの反対側の端部に直接固定される、項64に記載の混合システム。
【0071】
項66:第1の駆動部材および第2の駆動部材が、第2のインペラセグメントを介して第1のインペラセグメントにのみ固定されている、項64または65に記載の混合システム。
【0072】
項67:第1の駆動部材および第2の駆動部材が、それぞれ、長手方向軸を有する可撓性駆動ラインを含み、第1の駆動部材および第2の駆動部材が、それらが、塑性変形することなく、少なくとも90°、180°、270°または360°の角度にわたってそれらの長手方向軸の周りで、捻り下で捻られ得るのに十分に可撓性である、項64、65、または66に記載の混合システム。
【0073】
項68:可撓性バッグのコンパートメント内に配設されている細胞または微生物を含む生物学的培養物をさらに含む、項55~67のいずれか一項に記載の混合システム。
【0074】
項69:液体を混合するための混合システムを組み立てるための方法であって、
第1のインペラセグメントおよび第2のインペラセグメントを細長い第1の駆動部材に固定することであって、第1の駆動部材が動作中に回転軸を有し、第1のインペラセグメントが、第1のマウント部および第1のマウント部に固定されている第1の混合ブレードを備え、第2のインペラセグメントが、第2のマウント部および第2のマウント部に固定されている第1の混合ブレードを備え、第2のインペラセグメントが、第1のインペラセグメントとは別個かつ第1のインペラセグメントから分離しており、平面が、第1のインペラセグメントの第1の混合ブレードおよび第2のインペラセグメントの第1の混合ブレードと交差する第1の駆動部材の回転軸に垂直に延在している、固定することと、
第1のインペラセグメントおよび第2のインペラセグメントを、1枚以上のポリマーフィルムを含む折り畳み可能な可撓性バッグのコンパートメント内に密封することと、を含む、方法。
【0075】
項70:第1のインペラセグメントおよび第2のインペラセグメントを固定するステップが、第1のインペラセグメントの第1のマウント部の開口部を通して、次に第2のインペラセグメントの第2のマウント部の開口部を通して、第1の駆動部材をスライドさせることを含む、項69に記載の方法。
【0076】
項71:第3のインペラセグメントの第3のマウント部の開口部を通して、第1の駆動部材をスライドさせることであって、第1の混合ブレードが、第3のマウント部に固定されている、スライドさせること、をさらに含む、項70に記載の方法。
【0077】
項72:第1のインペラセグメント、第2のインペラセグメントおよび第3のインペラセグメントの各々が、第1の混合ブレードおよび離間した第2の混合ブレードを備える、項71に記載の方法。
【0078】
項73:第1のインペラセグメントおよび第2のインペラセグメントを固定するステップが、
第1の駆動部材を使用せずに、第1のインペラセグメントおよび第2のインペラセグメントを一緒に固定することと、
第1の駆動部材を第2のインペラセグメントに直接固定すること、を含む、項69に記載の方法。
【0079】
項74:第1の駆動部材から離間した位置で第2のインペラセグメントに直接第2の駆動部材を固定することをさらに含む、項73に記載の方法。
【0080】
項75:第1の駆動部材および第2の駆動部材が、それぞれ、長手方向軸を有する可撓性駆動ラインを含み、第1の駆動部材および第2の駆動部材が、それらが、塑性変形することなく、少なくとも90°、180°、270°または360°の角度にわたってそれらの長手方向軸の周りで、捻り下で捻られ得るのに十分に可撓性である、項74に記載の方法。
【0081】
項76:液体を混合するための混合システムを組み立てるための方法であって、
第1のインペラセグメントを第2のインペラセグメントに固定することであって、第1のインペラセグメントが、第1のマウント部および第1のマウント部に固定された第1の混合ブレードを備え、第2のインペラセグメントが、第2のマウント部および第2のマウント部に固定された第1の混合ブレードを備え、第2のインペラセグメントが、第1のインペラセグメントとは別個かつ第1のインペラセグメントから分離している、固定することと、
第1のインペラセグメントに固定された第2のインペラセグメントを細長い第1の駆動部材に取り付けること、を含む、方法。
【0082】
項77:第2のインペラセグメントを細長い第1の駆動部材に取り付けるステップが、第1のインペラセグメントの第1のマウント部の開口部を通して、および第2のインペラセグメントの第2のマウント部の開口部を通して、第1の駆動部材をスライドさせること、を含む、項76に記載の方法。
【0083】
項78:細長い第2の駆動部材を、第1の駆動部材から離間した位置で第2のインペラセグメントに直接固定することをさらに含む、項76に記載の方法。
【0084】
項79:第1の駆動部材および第2の駆動部材が、それぞれ、長手方向軸を有する可撓性駆動ラインを含み、第1の駆動部材および第2の駆動部材が、それらが、塑性変形することなく、少なくとも90°、180°、270°または360°の角度にわたってそれらの長手方向軸の周りで、捻り下で捻られ得るのに十分に可撓性である、項78に記載の方法。
【0085】
項80:液体を混合するための混合システムであって、
第1のマウント部および第1のマウント部に固定されている第1の混合ブレードを含む第1のインペラセグメントであって、第1の混合ブレードが、前面および反対側の背面を含み、前面が、第1の末端部から反対側の第2の末端部まで延在する長さを有し、かつ第1のマウント部に接続されている内側エッジと反対側の外側エッジとの間に延在する幅を有する、第1のインペラセグメントと、
第2のマウント部と第2のマウント部に固定されている第1の混合ブレードとを備える第2のインペラセグメントであって、第2のインペラセグメントが、第1のインペラセグメントとは別個かつ第1のインペラセグメントから分離している、第2のインペラセグメントと、を備える、混合システム。
【0086】
項81:第1の混合ブレードの第1の末端部が、前面と反対側の背面との間に延在する厚さを有し、第1の末端部の厚さが、第1の末端部の幅に沿った点で変化する、項14または80に記載の混合システム。
【0087】
項82:第1の末端部が、第1の末端部と外側エッジとの間の交点で第1の厚さを有し、内側エッジと外側エッジとの間の中心点で第2の厚さを有し、第1の厚さが、第2の厚さよりも大きい、項81に記載の混合システム。
【0088】
項83:
第1のマウント部であって、第1のマウント部の上に形成された第1の穴を有する、第1のマウント部と、
第2のマウント部であって、第2のマウント部から突出する第1の支柱を有し、第1の支柱が、第1のマウント部を第2のマウント部に固定するために、第1の穴内に受容される、第2のマウント部と、をさらに備える、項1、34、55または80に記載の混合システム。
【0089】
項84:第1の支柱が、摩擦係合によって第1の穴内に固定される、項83に記載の混合システム。
【0090】
本開示の上記の独立した態様の各々は、他の独立した態様の下のものを含む、本書に記載された機能、オプション、および可能性のいずれかを含み得、また、本文献では、設定された機能、オプション、および可能性のいずれかの任意の組み合わせを含み得る。限定ではなく例として、上記の項2~33は、項34、55、および80の独立した態様にも適用可能であり、それらに組み込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0091】
本開示の上記および他の利点よび特徴をさらに明確にするために、本開示のより具体的な説明が、添付の図面に例示される特定の実施形態を参照することによって行われる。これらの図面は、本開示の典型的な実施形態のみを示しており、したがって、その範囲を限定するものとみなされるべきではないことが理解される。本開示は、次の添付の図面を使用して、追加の特異性および詳細を有して記載および説明される。
【0092】
図1図1は、流体混合システムの一実施形態の斜視図である。
図2図2は、図1に示される流体混合システムの容器アセンブリおよび駆動モータアセンブリの斜視図である。
図3図3は、図2に示すインペラアセンブリ、駆動シャフト、および駆動モータの部分的に分解された立面図である。
図4図4は、駆動モータアセンブリと結合されている図3の駆動シャフトの斜視図である。
図5図5は、図3に示すインペラアセンブリおよび駆動シャフトの分解された立面図である。
図6図6は、図5に示される軸受アセンブリの拡大上面斜視図である。
図7図7は、図5に示されている第2の管状コネクタおよびインペラの分解斜視図である。
図8図8は、図5に基づく、第2の管状コネクタの第1の端部およびその上に受容されるインペラの拡大された部分的に分解された斜視図である。
図9図9は、図8に示すインペラの分解図である。
図10図10は、図9に示されるインペラセグメントのうちの1つの斜視図である。
図11図11は、図8に示されているインペラの立ち上がり側面図である。
図12図12は、図5に基づく、第2の管状コネクタの第2の端部およびその上に受容されるエンドキャップの拡大分解斜視図である。
図13図13は、図5に基づく、インペラを備えた第2の管状コネクタの断面側面図である。
図14図14は、図10に示されるインペラセグメントのマウント部の代替実施形態の上面図である。
図15図15は、混合ブレードが代替の向きで示されている、図10に示されるインペラセグメントの混合ブレードの立ち上がり側面図である。
図16図16は、変更された混合ブレードを備えている、図8に示されるインペラの代替の実施形態の斜視図である。
図17図17は、図16に示されているインペラの立ち上がり側面図である。
図18図18は、混合ブレードの上部翼が底部翼よりも長い、図10に示されるインペラセグメントの代替の実施形態の立ち上がり側面図である。
図19図19は、混合ブレードの底部翼が上部翼よりも長い、図10に示されるインペラセグメントの代替の実施形態の立ち上がり側面図である。
図20図20は、混合ブレードが代替の向きに回転して示されている、図10に示されるインペラセグメントの上面斜視図である。
図21図21は、代替構成の混合ブレードを有する、図10に示されるインペラセグメントの斜視図である。
図22図22は、単一の混合ブレードのみを有する、代替のインペラセグメントの上面図である。
図23図23は、3本の混合ブレードを有する、図5と比較した代替のインペラセグメントの上面図である。
図24図24は、ブレードの各々の末端のテーパーが幅に沿った点で変化する、代替のインペラセグメントの斜視図である。
図25図25は、図1と比較した代替の流体混合システムの斜視図である。
図26図26は、図25に示される流体混合システムの立ち上がり部分断面図である。
図27図27は、図25に示される流体混合システムの容器および混合器アセンブリの斜視図である。
図28図28は、図27に示されている容器および混合器アセンブリの立ち上がり側面図である。
図29図29は、インペラを示す、図27に示される混合器アセンブリの一部の拡大斜視図である。
図30図30は、図29に示すアセンブリの部分分解図である。
図31図31は、図30に示されているインペラの分解上面斜視図である。
図32図32は、図30に示されているインペラの分解底部斜視図である。
図33図33は、捻じれた螺旋構成における、図28に示される混合器アセンブリの一部の概略側面図である。
図34図34は、図25に示す混合システムで使用できるインペラの代替実施形態の斜視図である。
図35図35は、図34に示すインペラの分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0093】
本開示を詳細に説明する前に理解されるべきことは、この開示が詳細に例示される装置、システム、方法には限定されず、またはプロセスパラメータが、もちろん、変化し得ることである。また、理解されるべきことは、本明細書に用いる用語は、本開示の特定の実施形態を説明する目的のためのものであり、本開示の範囲を限定することを意図するものではないことである。
【0094】
本明細書で引用されたすべての刊行物、特許および特許出願は、前出または後にかかわらず、各個別の刊行物、特許または特許出願が参照として組み込まれることを具体的かつ個別に示しているかのように、参照としてその全体が本明細書に援用される。
【0095】
「含む(including)」、「含有する(containing)」、「有する(having)」または「それによって特徴付けられる(characterized by)」と同義である「備える(comprising)」という用語は、包括的またはオープンエンドであり、追加の、援用されていない要素あるいは方法ステップを除外しない。
【0096】
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用されているように、単数形「a」、「an」および「the」には、内容が明確に指示しない限り、複数の指示対象が含まれることに留意されたい。したがって、例えば「ポート」という言及は1つ、2つまたはより多くのポートを含んでいる。
【0097】
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用されるように、「最上部(top)」、「底部(bottom)」、「左部(left)」、「右部(right)」、「上(up)」、「下(down)」、「上部(upper)」、「下部(lower)」、「近位(proximal)」、「遠位(distal)」などの方向を示す用語は、相対的な方向を示すためだけに本明細書で使用され、また他の点で、本開示または特許請求の範囲を限定することを意図するものではない。
【0098】
可能な場合は、同様の要素の番号付けは、様々な図に使用されている。さらに、特定の要素の代替構成はそれぞれ、要素番号に追加された別個の文字を含み得る。したがって、添付の文字は、添付の文字を伴わない要素または特徴の代替設計、構造、機能、実装形態、および/または実施形態を設計するために使用される場合がある。例えば、要素「80」は、代替構成で具体化され、「80a」と指定され得る。同様に、親要素の要素またはサブ要素の複数のインスタンスには、それぞれ要素番号に追加された別個の文字が含まれる場合がある。いずれの場合にも、要素のラベルは、要素の実例または代替の要素のうちのいずれか1つを全般的に言及するために、添付の文字なしで用いられることがあり得る。添付の文字を含む要素ラベルは、要素の特定の実例を言及するために、またはその要素の複数の使用を区別するか、もしくは注意を促すために用いられる場合がある。
【0099】
本発明の装置、システムおよび方法の様々な態様は、1つ以上の例示的な実施形態を参照して例示される場合がある。本明細書で使用される場合、「実施形態」という用語は、「例、実例あるいは例証としての役割をする」ことを意味しており、本明細書に開示される他の実施形態以上に好ましいあるいは有利であると必然的に解釈されるべきではない。
【0100】
本装置およびシステムの様々な態様は、結合、取り付け、および/または一緒に結合された成分を説明することによって例示し得る。本明細書で使用される場合、「連結された」、「取り付けられた」および/または「接合された」という用語は、2つの構成要素間の直接接続、または適宜、介在または中間構成要素を介する相互間接接続を示すために使用される。対照的に、ある構成要素が別の構成要素に「直接連結された」、「直接取り付けられた」、「直接接続された」および/または「直接接合された」と言及される場合、介在要素は存在しない。
【0101】
他に定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本開示が関係する当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書に記載されているものに類似のあるいは等価な多くの方法および材料を本開示の実施に用いることができるが、好ましい材料および方法は本明細書に記載されている。
【0102】
本開示は、モジュール式インペラを有する流体混合システム、ならびに溶液および/または懸濁液を混合するための関連する方法に関する。一実施形態では、混合システムは、細胞または微生物を培養するために使用されるバイオリアクタまたは発酵槽であり得る。実例としてかつ限定としてではなく、本開示のシステムは、細菌、菌類、藻類、植物細胞、動物細胞、原生動物、線虫、および類似のもの培養に用いることができる。本発明のシステムは、好気性のまたは嫌気性の、および粘着性のまたは非接着性の細胞および微生物を収容できる。このシステムは、生物学的ではないが、それにもかかわらず混合を組み込む、溶液および/または懸濁液の形成および/または処理に関連して用いることもできる。例えば、このシステムは、培地、化学薬品、食品、飲料および他の液体製品の生産に用いることができる。
【0103】
開示されたシステムは、処理される材料に接触するシステム構成要素の大部分が、各使用後に廃棄できるように設計されている。その結果、本発明のシステムは、従来のステンレス鋼の混合および処理システムが必要するクリーニングおよび滅菌の負担を大幅に取り除く。この特徴はまた、複数のバッチを反復処理する間の無菌状態を一貫して維持できることを確実なものとする。前述したこと、および本発明のシステムが容易に拡大縮小可能であり、比較的低コストであり、かつ容易に作動するという事実を考慮すると、本発明のシステムは、そのような処理を以前は外注していた様々な産業および研究の施設において用いることができる。
【0104】
図1に図示されているのは、本開示の特徴を組み込んだ本発明の流体混合システム10Aの一実施形態である。概して、流体混合システム10Aは、剛性の支持ハウジング14内に配設された容器12を備える。混合器アセンブリ18は、容器12内の成分を混合および/または懸濁するために設計されている。ここで、流体混合システム10Aの様々な構成要素についてより詳細に説明する。
【0105】
引き続き図1を参照すると、支持ハウジング14は、上端部22と反対側の下端部24との間に延在する実質的に円筒形の側壁20を有する。下端部24は、それに取り付けられたフロア26を有する。支持ハウジング14は、チャンバ30を境界を定める内面28を有する。環状リップ32が上端部22に形成され、開口部34をチャンバ30に境界付ける。支持ハウジング14のフロア26は、車輪38を有するカート36上に載っている。支持ハウジング14は、コネクタ40によってカート36に取り外し可能に固定されている。カート36は、支持ハウジング14の選択的な移動および位置決めを可能にする。しかしながら、代替の実施形態では、支持ハウジング14は、カート36上に置く必要はなく、床または他の構造物の上に直接置くことができる。
【0106】
支持ハウジング14は、実質的に円筒形の構成を有するものとして示されているが、代替の実施形態では、支持ハウジング14は、コンパートメントを少なくとも部分的に境界付けることのできる任意の所望の形状を有し得る。例えば、側壁20は、円筒形である必要はなく、多角形、楕円形、または不規則であるような様々な他の横断面形状構成を有し得る。さらに、支持ハウジング14は、任意の望ましい寸法に拡大縮小できる。例えば、支持ハウジング14は、チャンバ30が50リットル未満または1000リットル超の容積を保持し得るように寸法決めされ得ることが想定される。支持ハウジング14は、典型的には、ステンレス鋼のような金属製であるが、本開示の適用荷重に耐え得る他の材料で作り得る。
【0107】
本開示の一実施形態では、支持ハウジング14内に配設された容器12内に含まれる流体の温度を調節するための手段が提供される。限定ではなく例として、電気加熱要素は、支持ハウジング14上またはその内部に取り付けることができる。加熱要素からの熱は、直接的または間接的に容器12に伝達される。代替的に、図示の実施形態では、支持ハウジング14は、その中に形成されている1つ以上の流体チャネルで覆われている。流体チャネルは、流体入口42、および水またはプロピレングリコールなどの流体が流体チャネルを通してポンプ送りされることができる流体出口44を有する。流体チャネルを通過する流体の温度を加熱、冷却、またはその他の方法で制御することにより、支持ハウジング14の温度を調節することができ、これにより、容器12が支持ハウジング14内に配設されるときに、容器12内の流体の温度が調節される。他の従来の手段も使用することができる。バイオリアクタまたは発酵槽の一部として容器12を使用する場合、加熱手段を使用して、容器12内の培養物を約30℃から約40℃の範囲の温度に加熱することができる。他の温度も使用することができる。
【0108】
支持ハウジング14は、側壁20の下端部およびフロア26に形成された1つ以上の開口部46を有することができ、ガスおよび流体ラインが容器12と結合できるようにし、容器12が支持ハウジング14内にあるときに様々なプローブおよびセンサが容器12と結合できるようにする。支持ハウジング14およびその代替設計に関するさらなる開示は、特定の参照により本明細書に組み込まれる米国特許第7,682,067号および米国特許公開第2011/0310696号に開示されている。
【0109】
図2は、混合器アセンブリ18と結合された容器12を示している。容器12は、上端部56から反対側の下端部57まで延在する側面55を有する。容器12はまた、混合器アセンブリ18の一部が配設される、コンパートメント50を境界付ける内面58も有する。図示の実施形態では、容器12は、可撓性バッグを含む。容器12上に形成されるのは、コンパートメント50と連絡する複数のポート51である。2つのポート51のみが示されているが、容器12は、任意の所望の数のポート51を有して形成でき、ポート51は、上端部56、下端部57、および/または側面55に沿って、容器12上の任意の所望の位置に形成できることが理解される。ポート51は、同じ構成または異なる構成とすることができ、かつ様々な異なる目的のために用いることができる。例えば、ポート51は、培地、細胞培養物および/または他の成分を容器12内にかつ容器12から供給するために、流体ラインに連結することができる。
【0110】
ポート51は、容器12にプローブを連結するために用いることもできる。例えば、容器12を細胞または微生物の成長のためのバイオリアクタとして用いるときに、ポート51は、温度プローブ、pHプローブ、溶存酸素プローブなどのプローブを連結するために用いることができる。ポート51と各種のプローブおよびラインをそこにどのように連結するかについての実例は、2006年11月30日に公開された米国特許出願公開第2006/0270036号および2006年10月26日に公開された米国特許出願公開第2006/0240546号に開示されているが、それらはこの参照によって本明細書に援用される。ポート51はまた、容器12を二次容器および他の所望の付属器具に結合するために用いることができる。
【0111】
本発明の一実施形態においては、容器12の下端部の中にガスを供給するための手段が設けられる。実例としてかつ限定としてではなく、図2に図示されているように、スパージャ54を、容器12内の流体にガスを送達するために、容器12の下端部57に位置決めするかまたは取り付けることができる。当業者が理解するように、容器12の内部での細胞または微生物の成長には典型的に様々なガスが必要である。このガスは、典型的に、酸素、二酸化炭素および/または窒素と選択的に化合された空気を含む。しかしながら、他のガスを用いることもできる。これらのガスの添加は、溶存酸素およびCO2含有量を調整するために、かつ培養溶液のpHを調整するために用いることができる。用途に応じてガスでスパージすることは、他の用途を有することができる。ガスライン61は、所望のガスをスパージャ54に送達するためにスパージャ54と結合されている。ガスライン61は、容器12の下端部57を通過する必要はないが、上端部56または他の位置から下に延在することができる。
【0112】
図示の実施形態では、容器12は、混合器アセンブリ18の回転または軸受アセンブリ82に密封された開口部52を有し、これについては、以下でより詳細に説明する。結果として、コンパートメント50は、それが滅菌され、滅菌流体の処理に使用され得るように、密閉されて閉じられている。使用中、容器12は、図1に図示されるように、支持ハウジング14のチャンバ30内に配設されている。容器12は、使用中は支持ハウジング14によって支持され、その後、使用後に廃棄することができる。一実施形態では、容器12は、約0.1mm~約5mm、より一般的には約0.2mm~約2mmの範囲の厚みを有する、低密度ポリエチレンあるいは他の高分子シートまたはフィルムなどの可撓性で非透水性の材料から構成できる。他の厚さも使用し得る。この材料は、単一のプライ材料を含むことができ、または一緒に密封されるか、または二重壁容器を形成するように分離される2つ以上の層を含み得る。これらの層が一緒に密封される場合、材料は、積層材料または押出材料を含み得る。積層材料は、2つ以上の別々に形成された層を含み、後に接着剤によって一緒に固定される。
【0113】
押出材料は、接触層によって分離され得る異なる材料の2つ以上の層を含む単一の一体シートを含み得る。すべての層が同時に押し出される。本開示で使用し得る押出材料の一例は、Thermo Fisher Scientificから入手可能なThermo Scientific CX3-9フィルムである。Thermo Scientific CX3-9フィルムは、cGMP施設で製造された3層、9ミルのキャストフィルムである。外側層は、超低密度ポリエチレン製品接触層と共押し出されたポリエステルエラストマーである。本開示で使用し得る押出材料の別の例は、Thermo Fisher Scientificから入手可能なThermo Scientific CX5-14キャストフィルムである。Thermo Scientific CX5-14キャストフィルムは、ポリエステルエラストマー外層、超低密度ポリエチレン接触層、およびこれらの間に配設されたEVOHバリア層を含む。
【0114】
材料は、生細胞との直接接触が承認され、溶液を無菌状態に維持することができる。そのような実施形態では、放射線などによって滅菌することもできる。異なる状況で使用し得る材料の例は、2000年7月4日に発行された米国特許第6,083,587号、および2003年4月24日に公開された米国特許公開第2003/0077466A1号に開示されており、これらの各々の開示全体が具体的な参照として本明細書に組み込まれる。
【0115】
1つの実施形態では、容器12は、二次元ピロー状バッグまたは三次元バッグを含む。三次元バッグを製造する1つの方法に関するさらなる開示が、2002年9月19日に公開された米国特許出願公開第2002/0131654A1号に開示されており、その開示全体が参照として本明細書に組み込まれる。
【0116】
容器12が、実質的に任意の望ましい寸法、形状および構成を有するように製造できることは理解される。例えば、容器12は、10リットル、30リットル、100リットル、250リットル、500リットル、750リットル、1,000リットル、1,500リットル、3,000リットル、5,000リットル、10,000リットル、または他の所望の容積に寸法決めされたコンパートメントを有するように形成することができる。コンパートメントの寸法は、上記の容積のうちの任意の2つの間の範囲とすることもできる。容器12は任意の形状とし得るが、一実施形態では、容器12は、支持ハウジング14のチャンバ30に対して相補的または実質的に相補的であるように具体的に構成される。いくつかの実施形態では、容器12がチャンバ30内に収容されるとき、容器12は支持ハウジング14によって少なくともほぼ均一に支持されることが望ましいことがある。支持ハウジング14による容器12の少なくともほぼ均一な支持を有することは、流体で満たされたときに容器12に加えられる水力による容器12の故障を防ぐのに役立つ。
【0117】
上述した実施形態では、容器12は、可撓性の折り畳み可能なバッグとして示されているが、代替実施形態では、容器12は、任意の形態の折り畳み可能な容器または半剛性容器からなり得ることが理解される。容器12はまた、透明または不透明であり得、紫外光阻害剤をその中に取り込むことができる。
【0118】
混合器アセンブリ18は、培養物または他の溶液または懸濁液を容器12内で混合および/または懸濁するために使用される。図2に図示されるように、混合器アセンブリ18は、概して、支持ハウジング14(図1)に取り付けられる駆動モータアセンブリ59、容器12に結合されて突出するインペラアセンブリ78、および駆動モータアセンブリ59とインペラアセンブリ78との間に延在する駆動シャフト72(図4)を備える。
【0119】
図3を参照すると、駆動モータアセンブリ59は、上表面62および反対側の底部表面64を有するハウジング60を備え、表面62と表面64との間を、ハウジング60を通って延在する開口部66を有する。管状モータマウント部68がハウジング60の開口部66内に回転可能に固定され、かつそこを通る通路90を境界付けている。図4に示されるように、モータマウント部68の上端部は、そこから外向きに突出するロッキングピン94を有する端面92で終端する。ねじ96は、端面92に隣接するモータマウント部68を取り囲む。図3に戻り、駆動モータ70は、ハウジング60に取り付けられ、モータマウント部68と係合して、ハウジング60に対するモータマウント部68の選択的な回転を容易にし得る。図1に示されるように、駆動モータアセンブリ59は、ブラケット53によって支持ハウジング14と結合されている。しかしながら、代替的な実施形態では、駆動モータアセンブリ59は、支持ハウジング14に隣接する別個の構造体上に取り付け得る。
【0120】
駆動シャフト72は、モータマウント部68を通過し、したがってハウジング60を通過するように構成される。図5を参照すると、駆動シャフト72は、第1の端部98および反対側の第2の端部100を有し、概して、その端部に取り付けられたヘッド103を備えたシャフト部分101を備える。ヘッド103は、モータマウント部68の上端部内に形成された係合部分と相補的である実質的に円錐形の係合部分102を含む。結果として、2つの係合部分は、駆動シャフト72がモータマウント部68を通過するときに、モータマウント部68と駆動シャフト72との間の接触係合を容易にするために相補的に嵌合することができる。
【0121】
図4に図示されるように、ヘッド103はまた、係合部分102の上部に配設された実質的に円形のプレート104を含む。プレート104は、係合部分102を超えて半径方向外向きに突出する周囲エッジ106まで延在する。複数の離間したノッチ108が周囲エッジ106上に形成される。駆動シャフト72がモータマウント部68を通過するとき、プレート104は、モータマウント部68の端面92上またはわずかに上に置かれ、その結果、ロッキングピン94は、ノッチ108内に受容される。結果として、駆動シャフト72は、モータマウント部68にロックされ、その結果、モータマウント部68の回転は、駆動シャフト72の同時回転を容易にする。駆動シャフト72がモータマウント部68から外れるのを防ぐために、キャップ116(図3)をモータマウント部68の端部にねじ込むことができる。
【0122】
図5に戻ると、シャフト部分101は、第1の駆動部分112および第2の駆動部分114を備える。以下でより詳細に論じられるように、駆動部分112および114は、典型的には多角形の横断面を有する。例えば、駆動部分112および114は、5、6、7、またはそれ以上の側面を有することができる。他の実施形態では、駆動部分112および114の断面の横方向の断面は、楕円形または不規則などの他の非円形の形状であり得る。シャフト部分101の残りは、典型的には、駆動部分112および114の最大直径よりも小さい最大直径を有する円形の横断面を有する。駆動シャフト72の第2の端部117は、容易に挿入できるように内側に先細になっているノーズ119で終端している。
【0123】
一実施形態では、駆動シャフト72は、単一の一体シャフトを含むことができる。他の実施形態では、ドラフトシャフト72は、選択的にねじ切りされるか、さもなければ一緒に固定される複数のセクションから構成され得る。例えば、駆動シャフト72は、図3に図示されるように一緒に結合することができるヘッドセクション74および別個のシャフトセクション76を備えることができる。駆動シャフト72は、選択的に一緒に結合された2、3、4、5、またはそれ以上のセクションから形成することができる。駆動シャフト72は、高強度ポリマー、セラミック、複合物、アルミニウム、ステンレス鋼、または他の金属合金、または他の材料からなどの金属から構成することができる。さらに、異なるセクションを異なる材料で作ることができる。
【0124】
複数のセクションから駆動シャフト72を形成することにより、セクションを追加または削除することにより、所望の長さを有するシャフトを容易に形成することができる。さらに、モジュール式駆動シャフト72は、天井の高さが低い部屋で使用することができる。例えば、駆動シャフト72の第1のセクションは、モータマウント部68を通って部分的に下方に前進させることができる。追加のセクションがモータマウント部68を通って漸進的に下に進められるときに、追加のセクションを漸進的にそれに取り付けることができる。したがって、駆動シャフト72の全長は、それを通過するためにモータマウント部68よりも上に同時に持ち上げられる必要はない。別個のセクションを一緒に結合する方法の例を含む、本発明のシステムで使用できる駆動シャフトの代替の実施形態は、2014年2月4日に発行され、特定の参照により本明細書に組み込まれる米国特許第8,641,314号に開示されている。
【0125】
図5に図示するように、インペラアセンブリ78は、一端部で固定された軸受アセンブリ82を有する細長い第1の管状コネクタ80と、反対側の端部で結合された細長い第2の管状コネクタ84とを備える。複数のインペラ85A~Cが、第2の管状コネクタ84の長さに沿って配設されている。より具体的には、第1の管状コネクタ80は、第1の端部118と、その長さに沿って延在する通路122の境界を定める内面を備えた反対側の第2の端部120とを有する。一実施形態では、第1の管状コネクタ80は、典型的にはその長さに沿って90°、より一般的には180°または270°にわたって塑性変形することなく曲げることができ、および/またはその長手方向軸の周りに90°、より一般的には180°または270°にわたって塑性変形することなく捻じれることができる。管状コネクタ80は、典型的には、エラストマー材料などの十分に柔軟な材料から作られるか、それを含むか、またはそれからなるので、管状コネクタは、感知できるほどの構造的降伏なしに繰り返しの曲げおよび変形に耐えることができ、通常、98未満、多くの場合60または30未満である、ショアOOスケールのデュロメータを有することができる。他の値を用いることもできる。第1の管状コネクタ80は、可撓性PVCまたは所望の特性を有する他のポリマーなどのポリマー材料から形成することができる。
【0126】
軸受アセンブリ82は、外側ケーシング86と、外側ケーシング86を中心にして延在し、そこに回転可能に結合された管状ハブ88とを含み得る。外側ケーシング86と管状ハブ88との間に1つ以上の動的密封を形成することができ、その間に滅菌密封を維持し得る。さらに、1つ以上の軸受を外側ケーシング86と管状ハブ88との間に位置決めして、ケーシング86に対してハブ88を容易に回転させることができる。図6に図示されるように、ハブ88は、それを通って延在する通路126の境界を定める内面124を有する。内面124の少なくともセクションは、駆動シャフト72(図5)上の第1の駆動部分112の横断面に相補的な係合部分128を形成するか、そうでなければ、第1の駆動部分112が係合部分128内に受容されるときに、駆動シャフト72の回転が、ケーシング86に対するハブ88の回転を容易にするように、第1の駆動部分112を係合するように構成される。
【0127】
図5に戻ると、ハブ88は、ケーシング86の下に下向きに突出するかかりのあるステム89を含む。ステム89は、第1の管状コネクタ80の第1の端部118内に受容されるように構成され、その結果、液体タイトシールがそれらの間に形成され、ステム89が第1の管状コネクタ80に固定される。ケーシング86は、図2に図示されるように、ケーシングをその開口部52内で容器12に固定するように、溶接または他の方法で容器12に固定される、環状の外向きに突出するフランジ132を含む。この構成では、第1の管状コネクタ80は、容器12のコンパートメント50の中に突出している。
【0128】
図5に戻ると、第2の管状コネクタ84は、第1の端部136および反対側の第2の端部138を有し、内面140および外面142がそれらの間に延在する。内面140は、内面を通って延在する通路141(図23)を境界付ける。一実施形態では、第2の管状コネクタ84は、第1の管状コネクタ80よりも剛性が高い。例えば、異なる実施形態では、第2の管状コネクタ84は、塑性変形することなく、その長さに沿って20°、40°、90°または120°の角度で曲げることができず、および/または塑性変形することなく、その長手方向軸の周りに20°、40°、90°または120°の角度で捻じれることができない。管状コネクタ84は、通常、エラストマー材料から作られないか、エラストマー材料を含まないか、またはエラストマー材料からなる。むしろ、管状コネクタ84は、通常、剛性プラスチックまたは他の材料で構成されているため、管状コネクタ84は、ショアDスケールで、通常、20より大きく、しばしば40または60より大きいデュロメータを有する。他の値を用いることもできる。
【0129】
図7に図示されるように、第1の端部136に形成されるのは、第1の管状コネクタ80(図5)の第2の端部120内に受容されて、それらの間に安全な液体タイトシールを形成するように構成される先細りステム144である。かかりのあるステム146が、第2の端部138に形成される。ステム144とステム146との間に延在する外面142は、多角形、楕円形、または他のいくつかの非円形構成である横断面を有する。例えば、横断面は、3、4、5、6、7、8またはそれ以上の側面を有する多角形であり得る。外面142の長さに沿って間隔を置いて離れた位置に配設されているのは、第2の管状コネクタ84を取り囲む三対の環状溝148A~Cおよび150A~Cである。
【0130】
図5を参照すると、第1の管状コネクタ80および第2の管状コネクタ84が組み合わさって、細長い駆動部材169を形成する。第1の管状コネクタ80、第2の管状コネクタ84、および組み合わされた駆動部材169の各々は、その長さに沿って延在する中心長手方向軸171を有する。この実施形態では、軸171は、動作中に第1の管状コネクタ80、第2の管状コネクタ84、および組み合わされた駆動部材169が回転する回転軸でもある。1つの代替実施形態では、第1の管状コネクタ80は、第2の管状コネクタ84と同じ材料で作ることができる。別の代替実施形態では、第1の管状コネクタ80を除くことができ、駆動部材169は、細長い第2の管状コネクタ84のみを含むことができ、この第2の管状コネクタは軸受アセンブリ82に直接結合され、その上に取り付けられた複数のインペラ85を有している。
【0131】
図5の実施形態を続けると、第2の管状コネクタ84の外面142は、インペラ85A~Cを受容するように構成されているので、外面の上にインペラが固定される。現在の実施形態では、各インペラ85A~Cは、モジュール式であり、一緒に作用してインペラ85A~Cを形成する複数のインペラセグメントを備える。具体的には、図9に示すように、インペラ85Aは、第1のインペラセグメント170A、第2のインペラセグメント170B、および第3のインペラセグメント170Cを備える。図10によく示されるように、第1のインペラセグメント170Aは、第1の混合ブレード174Aおよび第2の混合ブレード176Aが、その上に取り付けられた第1のマウント部172Aを備える。より具体的には、第1のマウント部172Aは、外周エッジ182Aまで延在する上面178Aおよび反対側の底部面180Aを有する。本実施形態では、第1のマウント部172Aは、上面178Aおよび反対側の底部面180Aが反対側の末端先端184Aおよび186Aまで延在するように伸長される。言い換えれば、第1のマウント部172Aは、周囲エッジ189Aを備えたハブ188Aと、周囲エッジ189Aの反対側から外向きに突出する一対のアーム190Aおよび192Aとを有すると定義することができる。アーム190Aは末端先端184Aで終端し、アーム192Aは先端186Aで終端する。
【0132】
図5、9、および10を引き続き参照すると、第1のマウント部172Aまたはハブ188Aは、反対側の面178Aと面180Aとの間に延在する開口部196Aの境界を定める内面194Aを有する。内面194Aは、第2の管状コネクタ84の外面142を補完する構成(図7)を有するか、そうでなければ、第2の管状コネクタ84がインペラセグメント170Aの開口部196Aを通って前進するとき、インペラセグメント170Aが第2の管状コネクタ84でキーイングされるか、そうでなければ固定されるように外面142と係合するように構成される。したがって、軸171の周りの第2の管状コネクタ84の回転は、インペラセグメント170Aを同時に回転させる。したがって、開口部196Aは、第2の管状コネクタ84に関して前述したように、多角形または他の非円形の横断面を有することができる。開口部196Aはハブ188Aを通過し、図示の実施形態では、中央で第1のマウント部172Aを通過する。
【0133】
混合ブレード174Aおよび176Aの少なくとも一部は、第1のマウント部172Aの外周エッジ182Aから外向きに突出し、離間している。より具体的には、第1の混合ブレード174Aは、末端先端184Aから外向きに突出し、第2の混合ブレード176Aは、末端先端186Aから外向きに突出する。第1の混合ブレード174Aは、前面198A1および反対側の背面200A1を有し、それぞれ、第1の末端部202A1から反対側の第2の末端部204A1まで延在する長さを有し、内側エッジ206A1から反対側の外側エッジ208A1まで延在する幅を有する。内側エッジ206A1は、第1のマウント部172Aに直接接続され、外側エッジ206A1は第1のマウント部172Aから離れている。
【0134】
図10を引き続き参照すると、第1の混合ブレード174Aの前面198A1は、第1の末端部202A1と反対側の第2の末端部204A1との間に湾曲して延在する。一実施形態では、前面198A1の曲率は、凹状の曲率であるか、より具体的には放物線状の曲率であり得る。他の実施形態では、前面198A1は、V字形またはC字形の構成を有することができる。同様に、第1の混合ブレード174Aの背面200A1は、第1の末端部202A1と反対側の第2の末端部204A1との間に湾曲して延在する。一実施形態では、背面200A1の曲率は凸状の曲率である。前面198A1および背面200A1の曲率は、末端先端202A1および204A1から延在する一定の厚さがあるように、相補的であり得る。したがって、混合ブレード174Aは、放物線構成を有することができ、または他の実施形態では、V字形またはC字形の構成を有することができる。代替的に、厚さは、第1の混合ブレード174Aの長さに沿って変化することができる。高さに沿って湾曲するのとは対照的に、前面198A1および背面200A1は、エッジ206A1と208A1との間の幅に沿って直線的に延在することができる。すなわち、法線軸171に延在する平面に沿って、前面198A1および背面200A1が、内側エッジ206A1と反対側の外側エッジ208A1との間で直線的に延在するように示されている。
【0135】
図11に示されるように、第1の混合ブレード174Aの前面198A1の湾曲は、内側エッジ206A1と反対側の外側エッジ208A1との間の幅に沿って延在する頂点209A1を有する。図示の実施形態では、第1の混合ブレード174Aは、頂点209A1から第1の末端部202A1まで延在する長さを有する第1の翼211A1と、頂点209A1から第2の末端部204A1まで延在する長さを有する第2の翼213A2とを含む。この実施形態では、第1の翼211A1の長さは、第2の翼213A2の長さに等しい。さらに、第1の翼211A1および第2の翼213A1は、頂点209A1を通過し、軸171に直交して配設された平面210の反対側に対称的に延在する。図11から、第1の翼211A1がマウント部172Aの上面178Aから外向きに突出し、第2の翼213A1がマウント部172Aの底部面180Aから外向きに突出していることにも留意されたい。以下で論じるように、代替の実施形態では、第1の翼211A1の長さは、第2の翼213A2の長さとは異なり得る。さらに、第1の翼211A1および第2の翼213A2は、平面210に関して非対称に突出することができる。
【0136】
図10に戻ると、本実施形態では、第2の混合ブレード176Aは、上記のように、第2の混合ブレード176Aがマウント部172Aの反対側の端部に配設されることを除いて、第1の混合ブレード174Aと同じ構成、取り付けおよび代替を有する。したがって、第1の混合ブレード174Aおよびその取り付けおよび代替物に関する上記のすべての議論は、第2の混合ブレード176Aにも適用可能である。混合ブレード174Aと176Aとの間の同様の要素は、混合ブレード176Aの参照文字が接尾辞「A2」を含むことを除いて、同様の参照文字によって識別される。
【0137】
図9に戻ると、インペラセグメント170A、170B、および170Cの各々は、同一の構成を有することができる。したがって、インペラセグメント170Aに関する上記の議論のすべては、インペラセグメント170Bおよび170Cにも適用可能である。インペラセグメント170Aと170Bとの間の同様の要素は、インペラセグメント170Bの参照文字が接尾辞「B」を含むことを除いて、同様の参照文字によって識別される。同様に、インペラセグメント170Aと170Cとの間の同様の要素は、インペラセグメント170Cの参照文字が接尾辞「C」を含むことを除いて、同様の参照文字によって識別される。
【0138】
上記のように、インペラセグメント170A、170B、および170Cの組み合わせは、インペラ85Aを形成する。現在の実施形態では、インペラ85A、85B、および85Cのそれぞれは、同一の構成を有する。したがって、図7を参照すると、インペラ85Bおよび85Cのそれぞれは、上記のように、インペラセグメント170A、170B、および170Cも含む。繰り返すが、同様の要素は同様の参照文字によって識別される。
【0139】
アセンブリ中、各インペラセグメント170A~170Cは、マウント部172/ハブ188が一対の対応する溝148と溝150との間で中央に位置されるまで、第2の管状コネクタ84/駆動部材169に沿ってスライドされる。例えば、図8に示されるように、第2の管状コネクタ84の端部は、マウント部172A/ハブ188Aが一対の対応する溝148と溝150、例えば、溝148Aと溝150Aとの間の中央に位置されるまで、インペラセグメント170Aの開口部196Aを通して進められる。この実施形態では、インペラセグメント170A~Cの各開口部196A~Cは六角形の形態であり、第2の管状コネクタ84の外面142は、対応する六角形の構成を有する。したがって、第2の管状コネクタ84/駆動部材169が開口部196A内に受容されると、インペラセグメント170Aは、第2の管状コネクタ84/駆動部材169に対して回転することが妨げられる。
【0140】
次に、第2の管状コネクタ84/駆動部材169の端部は、インペラセグメント170Bの開口部196Bを通って前進することができる。しかしながら、この場合、インペラセグメント170Bは、第2の管状コネクタ84を受容する前に、最初にインペラセグメント170Aに対して60°回転され、その結果、インペラセグメント170Aおよび170Bは、図8に示されるように回転オフセットされる。最後に、インペラセグメント170Cは、インペラセグメント170Bに対して60°回転され、その結果、インペラセグメント170A~Cのそれぞれが回転オフセットされ、次いで、第2の管状コネクタ84の端部が、インペラセグメント170Cの開口部196C(図9)を通って前進され得る。この場合も、第2の管状コネクタ84が開口部196Bおよび196Cを通って前進すると、インペラセグメント170Bおよび170Cは、第2の管状コネクタ84/駆動部材169に対して回転することが妨げられる。
【0141】
インペラセグメント170A~170Cの各々が、マウント部172/ハブ188が対応する一対の溝148と溝150との間の中央に配置されるまで、第2の管状コネクタ84/駆動部材169に沿ってスライドする。例えば、図7を参照すると、インペラ85Aのインペラセグメント170A~Cは、溝148Aと溝150Aとの間に位置決めすることができ、インペラ85Bのインペラセグメント170A~Cは、溝148Bと溝150Bとの間に位置決めすることができ、インペラ85Cのインペラセグメント170A~Cは溝148Cと溝150Cの間に位置決めすることができる。典型的には、インペラセグメント170A~170Cは、互いに突き合わされるか、または溝148と溝150との間で互いに直接隣接して配設され、組み合わされて、単一のインペラとして機能する。必要に応じて、小さなスペーサを、第2の管状コネクタ84上にスライドさせるときに、インペラセグメント170A~Cの間に配置することができる。インペラセグメント170A~Cは、組み合わせたグループとして連続してまたは同時に第2の管状コネクタ84上でスライドさせることができることも理解されたい。
【0142】
インペラセグメント170A~170Cの各々が2つの混合ブレード174および176を有し、結果としてインペラ85A~Cが、それぞれ、それぞれ均一に、半径方向に離間された合計6つのブレードを有する。ブレードの各対は、第2の管状コネクタ84/駆動部材169の長さに沿ってわずかに離間しているが、インペラセグメント170A~170Cは、通常、軸171に垂直に延在する単一の平面210配設され、すなわち中央長手方向軸、または図11に示すように、第2の管状コネクタ84/駆動部材169の回転軸は、混合ブレード174A~Cおよび176A~Cの6つすべてと交差することができる。このアセンブリは、混合ブレードが相互作用して単一のインペラとして機能するように、混合ブレードが十分に接近していることを確認するのに役立つ。他の実施形態では、その混合ブレードは、軸171に垂直に延在する単一の平面が各混合ブレードと交差できないように、離間させることができる。しかしながら、この実施形態は、混合効率が低下している可能性がある。
【0143】
図7に戻ると、保持器162は、溝148および150の各々の中に受容されて、組み立てられたインペラセグメント170A~170C、すなわちインペラ85A~Cを、第2の管状コネクタ84/駆動部材169に沿った所望の位置に保持する。一実施形態では、保持器162は、シリコーンなどのエラストマー材料から作製されたOリングを含む。他の材料もまた使用することができる。Oリングは、それらが環状溝148/150内に受容されたときに、Oリングが依然として半径方向外向きに第2の管状コネクタ84の外面142を超えて突出するように構成される。したがって、Oリング/保持器162は、各インペラ85の反対側にある第2の管状コネクタ84上にスライドするように拡張することができる。Oリング/保持器162は、インペラ85A~Cの反対側にある環状溝148/150内に受容されると、弾性的に収縮する。しかしながら、環状溝148/150内のOリング/保持器162は、インペラ85A~Cが第2の管状コネクタ84の長さに沿ってスライドすること、すなわちOリング/保持器162を超えてスライドすることを妨げるように、第2の管状コネクタ84の外面142を超えて半径方向に外向きに突出する。例えば、インペラ85Cの配置を固定する環状溝150C内のOリング/保持器162を示す図12を参照されたい。
【0144】
上記の構成は、インペラ85を有する第2の管状コネクタ84/駆動部材169を製造および組み立てる簡単な方法を提供し、緩むか、または細胞や微生物が停滞して死ぬ可能性がある、小さな穴または隙間を形成する可能性があるセットねじなどの複雑な成形手順および機械的留め具を排除する。この構成はまた、培養物に浸出して汚染する可能性のある接着剤の必要な使用を排除する。
【0145】
しかしながら、代替の実施形態では、他の保持器162も使用できることが理解される。例えば、C字形構成を有するものなどのスナップリングまたはクリップは、インペラ85を固定するために溝148/150内に受容され得る。さらに他の実施形態では、溶接、接着剤、クランプなどのように、他の従来の技術を使用して、インペラ85を第2の管状コネクタ84上に所定の位置に固定できることが理解される。さらに、他の代替の実施形態では、第2の管状コネクタ84の外面142のすべてが、インペラ85の内面158に相補的である必要はないことが理解される。むしろ、溝148および溝150との間の外面142の部分のみが、相補的な構成を有するか、さもなければ、インペラ85と係合または嵌合するように構成される必要がある。
【0146】
図12はまた、ポリマーまたはエラストマー材料から作られたようなエンドキャップ166が、ステム146上をスライドし、プルタイまたはクリンプなどのファスナ168によって固定されて、第2の管状コネクタ84の第2の端部138で液体タイトシールを形成する。
【0147】
図13を参照すると、その長さに沿った第2の管状コネクタ84の内面140は、駆動シャフト72(図5)上の第2の駆動部分114の横断面を相補する構成を有するか、そうでなければ第2の駆動部分114と係合するように構成されるので、その結果、第2の駆動部分114が第2の管状コネクタ84の通路141内に受容されると、駆動シャフト72の回転は、第2の管状コネクタ84の同時回転を促進する。例えば、駆動シャフト72上の第2の管状コネクタ84および第2の駆動部分114の内面140は、相補的な多角形または他の非円形の構成を有することができる。
【0148】
駆動シャフト72の第2の駆動部分114は、第2の管状コネクタ84の全長に係合する必要がないことが理解される。しかしながら、駆動シャフト72は、通常、第2の管状コネクタ84よりも強いので、第2の管状コネクタ84の長さに沿って直接係合する駆動シャフト72の長さが長いほど、第2の管状コネクタ84により多くの強度が与えられる。このように、概して、より大きなトルクが第2の管状コネクタ84に加えられる状況では、より長い第2の駆動部分114が第2の管状コネクタ84と係合することになる。例えば、第2の駆動部分114は、第2の管状コネクタ84の全長の少なくとも20%、より一般的には少なくとも40%または60%に係合するように構成することができる。他のパーセンテージも使用できる。
【0149】
アセンブリ中、インペラアセンブリ78は、上記のように容器12と結合される。次に、アセンブリは、照射などによって滅菌することができ、その結果、コンパートメント50およびその中の成分は滅菌される。輸送および保管を容易にするために、容器12は、容器アセンブリの長さおよびサイズを最小にするように、可撓性の第1の管状コネクタ80の長さに沿った任意の位置で折り畳むことができる。使用中、インペラアセンブリ78が固定された容器12は、支持ハウジング14のチャンバ30内に位置決めされる。次に、軸受アセンブリ82は、駆動モータアセンブリ59のハウジング60の底部表面64に、ハブ88がモータマウント部68と整列されるように取り外し可能に接続される。駆動シャフト72の第2の端部100は、モータマウント部68を通って、軸受アセンブリ82のハブ88を通って、第1の管状コネクタ80を通って、そして最後に第2の管状コネクタ84の中に進められる。
【0150】
この位置では、駆動シャフト72は、上記のように、第1のダイバ部分112がハブ88に係合し、第2の駆動部分114が第2の管状コネクタ84に係合することにより、モータマウント部68にロックされる。結果として、駆動モータ70によるモータマウント部68の回転は、駆動シャフト72の回転を容易にし、それは次に、ハブ88、駆動部材169(すなわち、第1の管状コネクタ80および第2の管状コネクタ84)、および第2の管状コネクタ84/駆動部材169に取り付けられているインペラ85の同時回転を促進する。次に、インペラ85の回転は、容器12のコンパートメント50内の流体の混合および/または懸濁を促進する。
【0151】
本開示の一実施形態では、手段は、回転軸の周りにインペラセグメントを同時に回転するためのインペラセグメントに固定されている。そのような手段の一例は、上記のように、インペラセグメント170A~Cのそれぞれと結合し、駆動シャフト72と相互作用して回転軸171を中心に回転する駆動部材169である。そのような手段の他の例には、本明細書で論じられるかまたは組み込まれるように管状コネクタ80および84への変更および代替の実施形態を含む。そのような手段の別の例では、管状コネクタ80および84を排除し、駆動シャフトと交換することができ、容器12に突出し、その上にインペラセグメント170A~Cを有する。インペラセグメントを同時に回転させるための手段の他の例を以下に説明する。
【0152】
駆動モータアセンブリ59、軸受アセンブリ82、および駆動シャフト72に関するさらなる開示、ならびにこれらの要素がどのように動作し、一緒に結合するか、ならびにそれらの代替の実施形態は、特定の参照により本明細書に組み込まれる、2011年8月4日に公開された米国特許公開第2011/0188928A1号、2011年12月22日に公開された第2011/0310696号、および2006年12月14日に公開された第2006/0280028号に開示されている。構成要素、アセンブリ、使用、およびその代替物を含む流体混合システム10Aに関するさらなる開示は、特定の参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2018年1月2日に発行された米国特許第9,855,537号にも開示されている。
【0153】
本発明のシステムの実施形態は、いくつかの利点を有する。例えば、剛性である第2の管状コネクタ84を使用することによって、複数のインペラをその上に取り付けることができ、これは、容器12内で流体を混合する能力を著しく高める。これは、流体処理システムが微生物を増殖させるための発酵槽として機能している場合などに非常に役立つ。これは、発酵槽は通常、微生物の生存と繁殖を維持するために、流体との必要な気液物質移動を達成および維持するために積極的な混合を必要とするためである。このシステムはまた、容器アセンブリの製造が容易であり、拡張可能であり、使用後に使い捨て可能であるため、洗浄または滅菌が不要であるという点で有利である。上記のように、可撓性である第1の管状コネクタ80を使用することにより、容器アセンブリは依然として比較的小さな容積に折り畳むことができ、それにより、滅菌、出荷、および保管がより容易になる。さらに、このシステムは、インペラを第2の管状コネクタ84に取り付けるための簡単なモジュール式システムを提供する。例えば、異なる数のインペラを有する異なるシステムは、同じ第2の管状コネクタ84を使用して設計することができる。加えて、すべてのインペラを第2の管状コネクタ84に取り付けることができるので、第1の管状コネクタ80への1つの別個の接続のみが必要であり、それによってアセンブリを単純化し、潜在的な汚染の場所を最小限に抑える。他の利点も存在する。
【0154】
本発明のシステムはまた、いくつかの代替の実施形態を有することが理解される。例えば、第2の管状コネクタ84/駆動部材169は、その上に取り付けられた3つのインペラ85を有することが示されているが、他の実施形態では、第2の管状コネクタ84/駆動部材169は、その長さに沿って取り付けられている少なくとも1、2、4、5、6以上のインペラ85を有することができる。第1の管状コネクタ80および第2の管状コネクタ84の相対的な長さを変えることができることも理解されたい。例えば、いくつかの実施形態では、第2の管状コネクタ84の長さは、第1の管状コネクタ80および第2の管状コネクタ84の合計長さの少なくとも20%、40%、または60%である。他の実施形態では、第1の管状コネクタ80の長さは、第1の管状コネクタ80および第2の管状コネクタ84の合計長さの少なくとも20%、40%、または60%である。さらに、前述のように、いくつかの実施形態では、第1の管状コネクタ80を除くことができる。
【0155】
さらに他の代替の実施形態では、上述のインペラ85およびインペラセグメント170は、様々な異なる構成を有することができることが理解される。例えば、図10では、マウント部172Aが細長とされている。図14に示されるような代替の実施形態では、混合ブレード174Aおよび176Aがその反対側の端部に取り付けられた円形のマウント部172A1を有する代替のインペラセグメント170Aが示されている。さらに他の実施形態では、材料費を削減するために、任意の所望のスロット、ノッチ、または開口部を、円形マウント部172A1上またはそれを通して形成することができる。混合ブレード174および176を支持することができる他の形態のマウント部も使用することができる。
【0156】
混合ブレード174/176はまた、様々な異なる構成および配向を有することができる。例えば、図15に図示されるように、各混合ブレード174/176は、翼211および213が、頂点209を通過し、軸171に直交して延在する水平面212に関して対称に延在するように配向され得る。しかしながら、代替の実施形態では、混合ブレード174/176は、流体を上向きに駆動する破線214によって示されるように上向きに傾けることができ、または流体を下向きに潜る破線216によって示されるように下向きに傾けることができる。両方の代替案において、翼211および213は同じ構成を有するが、平面212に関して非対称に延在する。
【0157】
さらに他の実施形態では、所与の混合ブレード174/176の翼211および213は、同じ構成を有する必要はない。例えば、図16および17に図示されているのは、インペラセグメント170A1、170B1および170C1を有するインペラ85Dである。インペラセグメント170A1は、その反対側の端部に取り付けられた混合ブレード174Dおよび176Dを備えたマウント部172Dを含む。しかしながら、この実施形態では、混合ブレード174Dおよび176Dは非対称である。すなわち、混合ブレード174Dは、マウント部172Dを通過し、軸171に直交して延在する平面に沿って配設された頂点209Dを備えた前面198Dを有する。第1の翼211Dは、湾曲したアーチにおいて頂点209Dの上方および前方に突出し、第2の翼213Dは、軸171に平行に延在するように垂直に下方に突出する。したがって、第1の翼211Dは、湾曲したアーチで頂点209Dから末端部202Dまで延在する前面を有し、第2の翼213Dは、頂点209Dから末端部204Dまで平面的に延在する内面を有する。第2の翼213Dに対する第1の翼221Dのサイズ、構成、および/または配向を変更することを使用して、混合効率、加えられた剪断、流体流路/循環、流体乱流などの混合特性を調整または制御することができる。他の実施形態では、第1の翼211Dおよび第2の翼213Dの配向は、切り替え可能であるか、または第1の翼211Dおよび第2の翼213Dは、他の構成を有するか、または他の非対称配向で突出することができる。混合ブレード176Dは、混合ブレード174Dと同じ構成を有することができ、インペラセグメント170A1、170B1、および170C1の各々は、同じ構成を有することができる。
【0158】
図18を参照すると、別の代替実施形態では、混合ブレード176E1が形成され、頂点209A1から末端部202A1まで延在する第1の翼211A1と、頂点209A1から末端部204A1まで延在する第2の翼213A1とを有する。この実施形態では、末端部202A1まで延在する第1の翼211A1の長さは、末端部204A1まで延在する第2の翼213A1の長さよりも長い。この構成は、動作中に流体を下向きに駆動するのに役立つ。代替的に、図19は、頂点209A1から末端部204A1まで延在する第2の翼213A1が、頂点209A1から末端部202A1まで延在する第1の翼211A1よりも長くなるように形成された混合ブレード176E2を示している。この構成は、動作中に流体を上向きに駆動するのに役立つ。
【0159】
混合ブレード174/176はまた、軸171、すなわち、駆動部材169の長手方向軸または回転軸に対して内向きまたは外向きに回転させることができる。例えば、図20は、混合ブレード174Aが、頂点209A1に沿って延在するライン216が、インペラセグメント170Aを通過する軸171と交差するように配向されているインペラセグメント170Aを示している。代替的に、混合ブレード176Aは、頂点209A2に沿って延在するライン218が軸171と交差せず、むしろ軸171から離れた距離で軸171を通過するように配向されている。代替の実施形態では、混合ブレード174Aおよび176Aは、軸171に向かってまたは軸171から離れるように回転させることができる。混合ブレードを軸171に向かって回転させると、動作中に流体が容器12の中心に向かって押し出され(図2)、混合ブレードを軸171から離れる方向に回転させると、動作中に流体が容器12の中心から押し出される。
【0160】
さらに他の実施形態では、混合ブレードは、凹状構成の前面を有する必要がないことが理解される。例えば、図21に図示されているのは、それらの反対側の端部から突出している混合ブレード174A2および176A2を備えたマウント部172Aを有するインペラセグメント170A2である。しかしながら、この実施形態では、各混合ブレード174A2および176A2は、平面、すなわち、その高さおよび幅の両方に沿って平坦であり、平行に配設することができる前面198A1、198A2および反対側の背面200A1、200A2を有する。混合ブレード174A2および176A2は、放物線状混合ブレードと比較して混合効率が低下し得るが、そのような混合ブレード構成は、いくつかの用途における流れ循環の制御または製造コストの低減などの他の利点を有し得る。さらに他の実施形態では、混合ブレードは、流体を混合するためのインペラに使用される他の混合ブレードの構成など、他の構成を有することができる。
【0161】
図8および9に前に図示した実施形態では、各インペラセグメント170A~Cは、その上に取り付けられた2つの混合ブレード174および176を有する。しかしながら、他の実施形態では、インペラセグメントは、たった1つの混合ブレードまたは3つの混合ブレードで形成することができる。例えば、図22に図示されているのは、単一の混合ブレード174Aが取り付けられたマウント部172A3を有するインペラセグメント170A3である。マウント部172A3および混合ブレード174Aは、本明細書で論じられるような構成または代替のいずれかを有することができる。使用中、所望の混合ブレードの数に応じて、所望の数のインペラセグメント170A3を使用することができる。例えば、マウント部172A3を通過する開口部196Aが再び六角形の構成を有する場合、第2の管状コネクタ84/駆動部材169に取り付けるときに、各インペラセグメント170A3が前のものに対して60°回転する6つのインペラセグメント170A3を使用することができる。そのため、結果として得られるインペラには、それぞれ半径方向に等間隔に離間された6つの混合ブレードがある。3つの混合ブレードのみが必要とされる他の実施形態では、3つのインペラセグメント170A3を使用することができ、第2の管状コネクタ84/駆動部材169に取り付けるときに、各インペラセグメント170A3が前のものに対して120°回転する。他の数のインペラセグメント170A3も使用することができる。
【0162】
図23は、3つの離間した混合ブレード174A、176A、および177Aが取り付けられたマウント部172A4を有するインペラセグメント170A4を示している。この場合も、インペラセグメント170A4の取り付けおよび混合ブレードは、本明細書で論じられるような構成または代替物のいずれかを有することができる。インペラセグメント170A4は、同じ構成を有する第2のインペラセグメントとともに使用することができる。使用中、第2のインペラセグメントは、開口部196Aが六角形である場合に30°など、第2の管状コネクタ84に取り付けるときに第1のインペラセグメントに対して回転される。したがって、結果として得られるインペラは、再び、等間隔に離間された6つの混合ブレードを有することができる。本明細書に開示されるすべての実施形態において、意図される用途に応じて、任意の所望の数のインペラセグメントを使用できることが理解される。例えば、少なくとも2、3、4、5、6個のより多くのインペラセグメント170A4を有するインペラを形成することができる。同様に、図7および8に前に図示されたインペラ85Aは、少なくとも2、4、5、6、またはそれ以上のインペラセグメント170で形成することができる。
【0163】
図10に戻ると、一実施形態では、内側エッジ206A1と外側エッジ208A1との間に延在する第1の混合ブレード174Aの第1の末端部202A1は、先細りとすることができ、内側エッジ206A1と外側エッジ208A1との間に同じく延在する鋭利または丸められた第1の末端エッジ203A1で終端にすることができる。第1の末端エッジ203A1の先細りは、混合効率を改善するように、第1の末端エッジ203A1が混合される液体をより効率的に切断することを可能にする。
【0164】
一実施形態では、第1の末端部202A1の先細りは、内側エッジ206A1と外側エッジ208A1との間で一定であり得、その結果、第1の末端エッジ203A1は、内側エッジ206A1と外側エッジ208A1との間の長さに沿って、前面198A1と背面200A1との間で一定の厚さを有する。しかしながら、この実施形態では、第1の末端部202A1の積極的な先細りは、第1の末端部202A1と外側エッジ208A1との間の交差点に形成される鋭利な外側コーナ205A1をもたらす可能性がある。鋭利な外側のコーナ205A1は、使用前の組み立て、輸送、保管、および/または設置中など、容器12がインペラ85に対して折り畳まれたときに、容器12(図2)に穴を開けるか、さもなければ損傷を与える可能性があるリスクを有する。しかしながら、他の実施形態では、第1の末端部202A1の先細り、したがって第1の末端エッジ203A1の厚さは、外側コーナ205A1に関連するリスクを排除または軽減するように、内側エッジ206A1と外側エッジ208A1との間の1つ以上の点で変化し得る。
【0165】
例えば、図24に示されているのは、第1の混合ブレード174Aおよび第2の混合ブレード176Aが取り付けられた丸みを帯びた第1のマウント部172A1を含むインペラセグメント170Aのさらに修正されたバージョンである。第1の混合ブレード174Aは、内側エッジ206A1と外側エッジ208A1との間に延在する第1の末端部202A1を含む。しかしながら、この実施形態では、第1の末端部202A1は、内側エッジ206A1と外側エッジ208A1との間に延在する一定の先細りを有さず、むしろその長さに沿った1つ以上の点で変化する先細りを有する。より具体的には、第1の末端部202A1は、内側エッジ206A1まで延在する第1の末端部分207A1と、第1の末端部分207A1から外側エッジ208A1まで延在する第2の末端部分215A1とを含む。
【0166】
この実施形態では、第1の末端部分207A1は、第2の末端部分215A1よりも先細になっている。言い換えれば、第1の末端部202A1は、先細りを付けるか、さもなければ、内側エッジ206A1と外側エッジ208A1との間に延在する第1の末端エッジ203A1まで延在することができる。第1の末端部202A1および第1の末端エッジ203A1は、前面198A1および背面200A1に延在する厚さを有する。第1の末端部分207A1の第1の末端部202A1/第1の末端エッジ203A1の最小厚さは、第2の末端部分215A1の第1の末端部202A1/第1の末端エッジ203A1の最小厚さよりも薄い。同様に、第2の末端部分215Aの第1の末端部202A1/第1の末端エッジ203A1の最大厚さは、第1の末端部202A1/第1の末端部分207A1の第1の末端エッジ203A1の最大厚さよりも厚い。一実施形態では、外側エッジ208A1から延在する第2の末端部分215A1は、第1の末端部202A1の長さの40%、30%、20%、10%、または5%未満を構成することができる。同様に、内側エッジ206A1から延在する第1の末端部分207A1は、第1の末端部202A1の長さの少なくとも50%、60%、70%、80%、または90%、またはそれら未満を含むことができ、またはリストされたパーセンテージのうちの任意の2つの間の範囲にあり得る。
【0167】
一実施形態では、外側コーナ205A1にて第1の末端部202A1/第1の末端エッジ203A1の厚さは、内側エッジ206A1と外側エッジ208A1との間の中心位置で、第1の末端部202A1/第1の末端エッジ203A1の厚さよりも厚くすることができ、および/または、第1の末端部202A1と内側エッジ206A1との間の交差部に形成されている内側コーナ219A1で、第1の末端部202A1/第1の末端エッジ203A1の厚さよりも厚くすることができる。
【0168】
第1の混合ブレード174Aの第2の末端部204A1ならびに第2の混合ブレード176Aの末端部202A2および204A2は、第1の末端部202A1に関して上述したのと同じ先細り構成および代替物を有することができることが理解される。したがって、第1の末端部202A1の先細りおよび代替物に関する上記の開示のすべては、末端部204A1、202A2および204A2にも適用可能であり、同様の参照番号を使用して、同様の要素を識別することができる。
【0169】
異なるインペラセグメントの上記の特徴の各々は、様々な異なる混合特性を達成するために、インペラの様々な異なる構成を形成するために、必要に応じて混合および適合させることができることが理解される。例えば、インペラの一実施形態では、すべてのインペラセグメントは同一であり得る。別の実施形態では、上記の代替案のいずれかを使用することにより、インペラセグメントのそれぞれまたは少なくとも1つは、上記の代替案のいずれかを使用する他のものとは異なることができる。例えば、あるインペラセグメントの混合ブレードは、流体を下向きまたは内向きに押すように設計でき、別のインペラセグメントの混合ブレードは、流体を上向きまたは外向きに押すように設計できる。したがって、異なる構成のインペラセグメントを組み合わせることにより、特定の用途に合わせて混合特性を調整できる。さらに他の実施形態では、単一のインペラセグメント上のブレードは、同じであっても異なっていてもよい。
【0170】
さらに他の実施形態では、本明細書に開示されるモジュール式インペラおよびその代替物は、上記の流体混合システム10A以外の流体混合システムで使用できることが理解される。例えば、図25に図示されているのは、モジュール式インペラを組み込むことができる本開示の特徴を組み込んだ代替の流体混合システム10Bである。混合システム10Aと10Bとの間の同様の要素は、同様の参照番号によって識別される。概して、混合システム10Bは、剛性支持ハウジング300のコンパートメント304内に配設された容器12を含む。
【0171】
図26を参照すると、混合システム10Bは、支持ハウジング300に取り付けられたモータアセンブリ306、容器12の上端部に固定された第1の軸受アセンブリ308、および容器12とともに配設された混合アセンブリ302をさらに備える。混合アセンブリ302は、容器12の上端部に配設された第1の端部310と、容器12の下端部に配設された反対側の第2の端部312とを有する。図27に示されるように、駆動シャフト314は、第1の軸受アセンブリ308を通過し、第1の端部がモータアセンブリ306(図26)に解放可能に接続され、反対側の第2の端部が混合アセンブリ302の第1の端部310に接続される。
【0172】
図28によく示されているように、シーリングフランジ316は、容器12の底部端部に固定されている。容器12とともに配設され、混合アセンブリの第2の端部312に固定されているのは、第2の軸受アセンブリ318である302である。スラストピン320は、軸受アセンブリ318に結合された第1の端部と、シーリングフランジ316に結合された反対側の第2の端部とを有する。第2の軸受アセンブリ318は、スラストピン320の第1の端部上で自由に回転する。保持支柱322は、容器12の外側のシーリングフランジ316から下向きに延在し、その上に取り付けられたハンドル324を有する。
【0173】
使用中、図26に示すように、容器12は、剛性支持ハウジング300のコンパートメント304内に配設され、保持支柱322は、剛性支持ハウジング300のフロア328を通過するスロット326(図25)内に配設および固定される。駆動シャフト314の第1の端部は、モータアセンブリ306に接続されている。この構成では、モータアセンブリ306の動作は、駆動シャフト314を回転させ、駆動シャフト314は、次に、容器12内の混合アセンブリ302を回転させる。
【0174】
図28を参照すると、混合アセンブリ302は、容器12の上端部内の駆動シャフト314の第2の端部に固定された第1の保持器330と、容器12の下端内の第2の軸受アセンブリ318に固定された第2の保持器332とを備える。第1の駆動部材334Aおよび第2の駆動部材334Bは、第1の保持器330と第2の保持器332との間に延在し、その結果、保持器330と332との間に延在する駆動部材334Aおよび334Bの少なくとも一部は、横方向に離間している。図示の実施形態では、保持器330と保持器332との間に延在する駆動部材334Aおよび駆動部材334Bの全長は、横方向に離間している。
【0175】
各駆動部材334Aおよび334Bは、可撓性のラインを含む。駆動部材334Aおよび334Bは、2つの別個および分離している部材を含むことができ、または1つの連続する部材の別個の部分を含むことができる。駆動部材334Aおよび334Bは、様々な異なる可撓性材料から作製することができ、そして異なる構成を有することができる。限定ではなく一例として、一実施形態では、駆動部材334Aおよび334Bは、ケーブル、コードまたはロープなどのブレードされたまたは織られた材料から作製し得る。ブレードされた材料は、金属、ポリマー、複合物または所望の強度および可撓性の特性を有する、滅菌可能な他の材料を含む、複数の異なるストランドで作り得る。例えば、ストランドは、ステンレス鋼のような金属、またはDYNEEMAの商標で販売されているような超高分子量ポリエチレン(UHMwPE)のようなポリマーから作ることができる。他の実施形態では、駆動部材334Aおよび334Bは、可撓性チューブ、単一の中実芯線、ユニバーサルジョイントのチェーンまたはリンケージなどのリンケージ、または上記で考察した材料のうちの任意のものから作製し得る他の可撓性またはヒンジ付き部材から作製し得る。駆動部材334Aおよび334Bは、円形、楕円形、長方形、矩形、角度付き、不規則、多角形、または他の構成を有する横断面を有することができる。例えば、一実施形態では、駆動部材334Aおよび334Bは、フラットストラップまたはストリップの形態であり得る。駆動部材334Aおよび334Bの直径は、駆動部材を作製するために使用される材料およびシステムのサイズに部分的に依存している。しかしながら、いくつかの実施形態では、各駆動部材334Aおよび334Bの最大または最小直径は、2mm、4mm、6mm、8mm、10mm、15mm、20mm、または30mm、または40mmまたは前述のうちのいずれか2つの間の範囲よりも大きい、より小さい、または等しいことができる。他の寸法もまた使用できる。
【0176】
本明細書で使用される場合、「直径」という用語は、駆動ラインまたは他の構成要素(例えば、開口部)のサイズに関するかどうかにかかわらず、円形または球形の構成要素の測定に限定されない。むしろ、円形、楕円形または長方形、矩形、多角形、角度付きまたはギザギザ、またはそれらの組み合わせであるかどうかにかかわらず、構成要素の直径は、反対側の間の(断面)測定値および/または反対側の間の(最大または最小)距離を指す。
【0177】
一実施形態では、各駆動部材334の長さの少なくとも一部は、各駆動部材334の可撓性部分が、駆動部材334が塑性変形することなく、少なくとも15°、25°、45°、90°、180°、360°、720°またはそれ以上の角度にわたって各駆動部材334の長手方向軸の周りの捻り下で捻られ得ることができるように、十分に可撓性である。他の実施形態では、各駆動部材334の長さの少なくとも一部は、各駆動部材334の可撓性部分が、駆動部材334の直線長手方向軸に対して、少なくとも、駆動部材334が塑性変形することなく、少なくとも15°、25°、45°、90°、135°、180°、270°、もしくは360°、またはそれ以上の角度にわたって曲げまたは折り畳むことができるように、十分に可撓性である。言い換えれば、各駆動部材334または各駆動部材334の可撓性部分は、より共通には、約2cm~約100cm、約6cm~約80cm、約10cm~約60cm、約10cm~約40cmの範囲で塑性変形することなく、180°巻き付けられた曲げ半径を有することができる。他の柔軟性も使用できる。上記のように、各駆動部材334の全長は、可撓性である必要はない。例えば、駆動部材334の少なくとも30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%またはそれ以上など、各駆動部材3 334の全長のパーセンテージは、残りの部分が剛性または少なくともより剛性である間、上記の柔軟な特性を持つことができ得る。他の実施形態では、駆動部材334の全長は、所望の柔軟な特性を有することができる。
【0178】
図28を参照すると、ラング336は、流体混合システム10Bの動作中に、駆動部材334Aおよび334Bのうちの少なくとも一部を横方向に離間した位置に維持するために部分的に使用される。ラング336は、通常、動作中に駆動部材334Aと334Bとの間で圧縮下にあるので、ラング336は、通常、駆動部材334Aおよび334Bよりも剛性が高く、通常、金属、ポリマー、セラミック、複合物または他の材料から作られる。したがって、ラング336は、通常、駆動部材334とは異なる材料から作られる。各ラング336は、駆動部材334Aに結合された第1の端部と、駆動部材334Bに結合された反対側の第2の端部とを有する。
【0179】
より具体的には、図30に示されるように、各ラング336は、細長いブレース338を含む。第1の取り付けステム340Aは、ブレース338の第1の端部から外向きに突出し、第2の取り付けステム340Bは、ブレース338の反対側の第2の端部から外向きに突出する。各取り付けステム340Aおよび340Bは、それぞれ、対応するキャップ344Aおよび344Bと結合するように構成されている。例えば、各取り付けステム340Aおよび340Bは、各取り付けステム340Aおよび340Bが対応するキャップ344Aおよび344Bにしっかりとスナップフィットできるように、環状バーブ346を有するように示されている。他の実施形態では、代替の固定機構を使用して、取り付けステム340をキャップ344に結合することができる。例えば、ねじ山による係合、プレスフィット接続、クランプ、溶接、または他の技術を使用して、これらを結合することができる。
【0180】
各駆動部材334Aおよび334Bは、それを通過する複数の長手方向に離間した穴342を有する。穴342は、駆動部材334Aおよび334Bが垂直に整列されるとき、駆動部材334Aおよび334Bの穴342が水平に整列されるように位置決めされる。アセンブリ中、所与のブレース338の取り付けステム340Aは、駆動部材334Aの穴342を通過する。次に、キャップ344Aは、ブレース338の第1の端部が駆動部材334Aに確実に固定されるように、取り付けステム340Aに固定される。同様に、ブレース338の取り付けステム340Bは、駆動部材334Bの穴342を通過する。次に、キャップ344Bは、ブレース338の第2の端部が駆動部材334Bに確実に固定されるように、取り付けステム340Bに固定される。次に、図28に示すように、駆動部材334Aおよび334Bの長さに沿って離間した位置にある複数のラング336に対してこのプロセスが繰り返される。
【0181】
図28にも示されているように、複数のインペラ350A~Cが、駆動部材334Aおよび334Bに沿って離間した位置で駆動部材334Aおよび駆動部材334Bに固定され、それらの間に延在する。インペラ350Aは、インペラ85Aと実質的に類似しており、同様の要素は同様の参照文字で識別される。図31を参照すると、インペラ350Aは、インペラセグメント352A、352B、および35Cを含む。インペラセグメント352Aは、中を通って延在する開口部196Aを有するマウント部172Aと、マウント部172Aの反対側の端部から突出する混合ブレード174Aおよび176Aとを含む。混合システム10Aのインペラ85Aのマウント部172Aおよび混合ブレード174Aおよび176Aに関連する前述のすべての要素、方法、および代替案は、混合システム10Bのインペラ350Aにも適用可能である。しかしながら、インペラセグメント352Aはまた、インペラセグメント170Aに関連するいくつかの追加の要素を有する。具体的には、必須ではないが、インペラセグメント352Aはまた、開口部196Aを取り囲むように、マウント部172Aの上面178Aから突出するスリーブ354を含む。スリーブ354は、開口部196Aと位置合わせされ、開口部と同じ構成を有する通路356を取り囲んでいる。以下でより詳細に論じられるように、スリーブ354は、動作中にインペラ350Aを安定させるのを補助する。
【0182】
インペラセグメント352Bは、同様に、中を通って延在する開口部196Bを有するマウント部172Bと、マウント部172Bの反対側の端部から突出する混合ブレード174Bおよび176Bとを含む。インペラセグメント352Cは、同様に、中を通って延在する開口部196Cを有するマウント部172Cと、マウント部172Cの反対側の端部から突出する混合ブレード174Cおよび176Cとを含む。この場合も、混合システム10Aのインペラ85Aのマウント部172Bおよび172C、混合ブレード174Bおよび174C、ならびに混合ブレード176Bおよび176Cに関連する前述のすべての要素、方法、および代替案は、混合システム10Bのインペラ350Aにも適用可能である。しかしながら、インペラ350Aはまた、インペラセグメント352A、352Bおよび352Cを一緒に安全に固定するための手段を含む。限定ではなく例として、マウント部172A~Cの各々は、それぞれ上面178A~Cから上方に突出している離間された支柱358A~Cを有して形成されている。同様に、図32に示すように、各マウント部176A~Cは、底部表面180A~Cにそれぞれ形成されている離間された穴360A~Cを有して形成されている。支柱358は、穴360に、機械プレスの使用を介して、プレスフィットできるように構成されており、インペラセグメント352A、352B、および352Cの間に確実な摩擦タイトな係合を生成する。具体的には、インペラセグメント352Cの支柱358Cは、インペラセグメント352Bの穴360Bにプレスフィットすることができ、インペラセグメント352Bの支柱358Bは、インペラセグメント352A~Cを一緒に確実に固定するように、インペラセグメント352Aの穴360Aにプレスフィットすることができる。代替の実施形態では、支柱358は、インペラセグメント352を一緒に固定するように、穴360に手動でプレスフィットされるように構成することができる。図29に図示されるように、インペラセグメント352A~Cが一緒に固定されるとき、混合ブレード174A~Cおよび176A~Cがすべて等しく離間されるように、支柱358および穴360が適切に位置決めされることが理解される。図示の実施形態では、支柱358は、多角形の横断面を有する。代替の実施形態では、支柱358は、図24に示される支柱358Dなどの円筒形構成を有することができ、または他の構成を有することができる。穴360は、それらの間の摩擦タイトな係合を達成するように、対応する支柱358を受容するように構成される。穴360は、円形、多角形または他の横断面を有することができる。一実施形態では、穴360の横断面は、対応する支柱358の横断面と同じ形状にすることができる。他の実施形態では、穴360の横断面は、対応する支柱358の横断面とは異なる形状を有することができる。例えば、支柱358は多角形の横断面を有することができ、一方、穴360は円形の横断面を有することができる。他の組み合わせを使用して、目的の摩擦フィットを実現することもできる。
【0183】
一実施形態では、支柱358および穴360は、インペラセグメント352A~Cが1つの構成でのみ組み立てることができるように構成することができる。例えば、インペラセグメント352A~Cは、インペラセグメント352Cの支柱358Cのみがインペラセグメント352Bの穴360B内の摩擦フィットで受容され、インペラセグメント352Bの支柱358Bのみがインペラセグメント352Aの穴360A内の摩擦フィットで受容されることができるように構成することができる。例えば、これは、支柱358Cおよび穴360Bを、支柱358Bおよび穴360Aとは異なるサイズ、形状、および/または相対位置にすることによって達成することができる。この設計は、インペラ350が適切な動作のために常に適切にアセンブリされることを保証するのに役立つ。
【0184】
インペラセグメント352A、352Bおよび352Cを一緒に確実に固定するために使用することができる他の様々な機構があることが理解される。例えば、インペラセグメント352A~Cは、スナップフィット接続、ねじ、ボルト、クリップ、クランプ、溶接、接着剤、ねじ山による結合および他の従来の技術によって一緒に固定することができる。
【0185】
インペラセグメント352Bはまた、細長いブレース362B1が、外側エッジ208B1に沿って混合ブレード174Bの背面200B1から突出しているという点で、インペラセグメント170Bとは異なる。ブレース362B1の外面364B1は、マウント部172Bとは反対側を向いている。取り付けステム366B1は、外面364B1から外向きに突出している。取り付けステム366B1も、キャップ344Aと結合するように構成されている(図29)。すなわち、取り付けステム366B1は、上述した取り付けステム340と同じ構成および代替物を有することができ、同様の方法でキャップ344Aと確実に係合することができる。細長いブレース362B2は、同様に、混合ブレード176Bの背面200B2から外側エッジ288B2に沿って突出している。ブレース362B2は、マウント部17Bから離れていく外面364B2を有する。取り付けステム366B2は、外面364B2から外向きに突出している。取り付けステム366B1と同様に、取り付けステム366B2もまた、キャップ344Bと確実に結合するように構成される。
【0186】
ブレース362は、ブレード174および176の構造的支持を提供し、また、取り付けステム366を取り付けるための構造的表面を提供する。ブレース362も混合に影響を与える可能性がある。インペラセグメント352Aおよび352Cはまた、インペラ350Aに対称性およびバランスを追加するためにブレース362で形成することができる。しかしながら、他の実施形態では、ブレース362を排除することができ、取り付けステム366は、混合ブレード174Bおよび176Bの外側エッジ208から直接突出することができる。さらに他の実施形態では、取り付けステム366B1および366B2は、インペラセグメント170Aおよび/または170Cに移動するか、またはその上に配設することができる。
【0187】
アセンブリ中、インペラセグメント352A~Cは、上述したように一緒に固定される。図29および30に図示されるように、取り付けステム366B1は、駆動部材334Aの穴342を通過し、キャップ344Aが取り付けステム366B1に固定される。同様に、取り付けステム366B2は、駆動部材334Bの穴342を通過し、キャップ344Bが取り付けステム366B2に固定される。その結果、インペラ350Aは、駆動部材334Aと駆動部材334Bとの間で確実に固定される。
【0188】
駆動部材334Aと駆動部材334Bとの間でインペラ350Aを安定させるのを助けるために、スタビライザ370はまた、駆動部材334Aと駆動部材334Bとの間で固定され、インペラ350Aと結合され得る。スタビライザ370は、一端部に配設された取り付けステム372Aと、反対側端部に配設された取り付けステム372Bとを有するクロス部材372を備える。取り付けステム372は、同様に、それぞれキャップ344AおよびBと確実に係合するように構成され、取り付けステム340と同じ構成および代替物を有することができる。ロッド376は、クロス部材372から中央に突出し、インペラセグメント352Aの通路356内およびインペラセグメント352A~Cの開口部196内に受容されるように構成されている(図31)。必須ではないが、ロッド376は、通常、通路356および開口部196と同じ横断面を有する。
【0189】
アセンブリ中、ロッド376の自由端部は、通路356および開口部196内に受容されている。スリーブ354は、インペラセグメント352A~Cに結合されたロッド376を支持および保持するのを助けるように機能する。取り付けステム372Aおよび372Bは、それぞれ、駆動部材334Aおよび334Bの穴342を通過し、次いで、キャップ344AおよびBがその上に固定される。その結果、スタビライザ370は、駆動部材334Aと駆動部材334Bとの間で固定され、インペラ350Aに結合される。すなわち、スタビライザ370は、動作中にロッド376がインペラ350Aから分離できないように、インペラ350Aに対して相対的な位置で駆動部材334Aおよび334Bに固定されている。むしろ、スタビライザ370は、インペラ350Aの捻じれを制限するように機能するので、インペラ350Aは、最適な混合のためにより安定している。インペラ350Bおよび350Cは、同様に、スタビライザ370を使用して、離間した位置で駆動部材334Aおよび334Bに、およびそれらの間に固定される。用途および混合要件に応じて、任意の数のインペラ350を使用することができる。
【0190】
図26を参照すると、駆動部材334Aおよび334Bは、通常、容器12が支持ハウジング300内に配設され、モータアセンブリ306と結合されたときにそれらが弛むことができるようなサイズにされる。駆動部材334Aおよび334Bは弛みがあり、可撓性材料でできているので、駆動部材334Aおよび334Bは、動作中にそれらの長さに沿って螺旋構成に捻じれる(図33)、すなわち、駆動部材334Aおよび334Bは二本鎖螺旋を形成する。すなわち、駆動部材334Aおよび334Bの上端部は、モータアセンブリ306によって駆動されるように、駆動シャフト314の回転と同時に回転し始める。しかしながら、インペラ350、ラング336、および他の構造上の液体によって生成される抵抗の結果として、駆動部材334Aおよび334Bは、動作中に螺旋構成に捻じれ始め、各駆動部材334Aおよび334Bが捻じれ下に来るようにする。加えて、駆動部材334Aおよび334Bが捻じれて螺旋構成になると、垂直長さの駆動部材334Aおよび334Bが短絡される。しかしながら、混合アセンブリ302の下端部は、支柱322を保持することによって支持ハウジング300のフロアに固定されるので、駆動部材334Aおよび335Bの短縮は制限される。流体抵抗および摩擦力に打ち勝つために十分な捻じれが駆動部材334Aおよび335Bに加えられると、駆動部材334Aおよび334Bの全長、したがって混合アセンブリ302の全長が容器12内で回転する。インペラ350A~Cのこの回転は、容器12内の液体の混合および/または懸濁を容易にするのに役立つ。
【0191】
図28を参照すると、動作中、インペラ350A~Cは、駆動部材334Aおよび334Bとともに、回転軸396を中心に回転する。インペラ350A~Cはそれぞれ、通常、駆動部材334Aおよび334Bにアセンブリされて固定されるので、垂直回転軸396に配設され、インペラ350A~Cのいずれかを通過する平面212が、インペラの混合ブレード174および176と交差することができることに留意されたい。すなわち、いくつかの実施形態では、インペラセグメント352の各々は、混合ブレード174および176が一緒に作用して単一のインペラとして機能するように、十分に接近して配設されている。
【0192】
駆動部材334Aおよび334Bは、部分的に、駆動部材334Aおよび334Bが動作中に受ける張力および捻じり力を最小化するために螺旋構成に捻じれるように特別に設計されている。つまり、駆動部材334Aおよび334Bが捻じれて螺旋構成になると、上記で説明し、図33に示すように、駆動部材334Aおよび334Bに加えられる捻じれと張力の一部が、部材334Aおよび334Bを一緒に押し込もうとするベクトル力に変換される。このベクトル力は、ラング336およびインペラ350の反対側の端部に印加され、その結果、ラング336およびインペラ350を圧縮下に置く。しかしながら、ラング336およびインペラ350は、十分に剛性であり、圧縮荷重を故障することなく運ぶのに十分な強度を有し、したがって、駆動部材334Aと334Bとの間の間隔を維持する。
【0193】
駆動部材334Aおよび334Bはまた、回転軸の周りでインペラセグメントを同時に回転させるためにインペラセグメントに固定された手段の例である。そのような手段の他の例には、本明細書に開示または組み込まれるような駆動部材334Aおよび334Bに対する代替および修正が含まれる。
【0194】
構成要素、アセンブリ、使用、およびその代替物を含む、流体混合システム10Bに関するさらなる開示は、特定の参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2017年6月29日に公開された米国特許公開第2017/0183617号および2019年7月18日に公開された米国特許公開第2019/0217261号に開示されている。
【0195】
インペラ350はさらに他の構成を有することができることが理解される。例えば、図34および35に図示されているのは、インペラセグメント382A~Cを有する代替のインペラ380の例である。インペラ380と本明細書に開示される他のインペラとの間の同様の要素は、同様の参照番号によって識別される。各インペラセグメント382A~Cはまた、中を通って延在する開口部196を有するマウント部172と、マウント部172の反対側の端部から突出する混合ブレード174および176とを含む。したがって、本明細書に開示される他のインペラのマウント部172および混合ブレード174および176に関連する前述のすべての要素、方法、および代替案は、インペラセグメント382にも適用可能である。インペラセグメント382Bは、混合ブレード174Bおよび176Bの外側エッジ208から外向きに突出する取り付けステム366AおよびBを含む。取り付けステム366は、駆動部材334の穴342を通過し、キャップ344と結合するように構成される(図30)。インペラ380はまた、インペラ350Aに関して上述したように、スタビライザ370と結合することができる。しかしながら、プレスフィット接続を生成するための支柱358および穴360を有するのとは対照的に、インペラセグメント382A~Cは、インペラセグメント382A~Cを一緒に結合するためのフックおよびキャッチで形成される。
【0196】
具体的には、インペラセグメント382Bは、マウント部172Bの反対側に配設された一対の可撓性アーム384Bおよび386Bを有する。各アーム384Bおよび386Bは、その端部に取り付けられたフック388を有する。相補的なスロット390Aおよび392Aもまた、マウント部172Bの反対側に形成され、それぞれが隣接して配設されたキャッチ部394を有する。インペラセグメント382Aおよび382Cは、同様に、それぞれフック388を備えた対応するアーム384および386と、それぞれキャッチ部394を備えたスロット390および392を有する。アセンブリ中、インペラセグメント382Cのアーム384Cおよび386Cは、インペラセグメント382Bのスロット390Bおよび392B内に受容される。次に、インペラセグメント382Bは、インペラセグメント382Cに対して回転され、フック388がキャッチ部394を超えて延在し、インペラセグメント382Cをインペラセグメント382Bに固定する。インペラセグメント382Bは、同様にインペラセグメント382Aに固定され、それにより、インペラセグメント382A~Cが互いに確実に結合される結果となる。したがって、関連するフック388およびキャッチ部394を備えたアーム384、386およびスロット390、390は、インペラセグメント382A~Cを一緒に確実に固定するための手段のさらなる代替の実施形態である。
【0197】
本明細書に開示される異なるインペラおよびインペラセグメントの異なる特徴は、所望の特性を有する所望の構成を達成するために、任意の所望の組み合わせで混合および適合させることができることに再度留意されたい。例えば、インペラ350またはフック388に関して上述された支柱358および穴360、ならびにインペラ380に関して上述されたキャッチ部394(および関連する構成要素)はまた、インペラ85に関して、上述した代替インペラセグメントのいずれかを組み立てるために使用することもできる。同様に、インペラ85に関連する前述の代替機能のいずれも、インペラ350および380に組み込むことができる。
【0198】
本明細書に開示されるモジュール式インペラには、いくつかの独特の利点がある。例えば、必須ではないが、一実施形態では、モジュール式インペラは、湾曲した混合ブレードを有し、例えば、凹状または放物線状の構成を有し、液体に対する剪断力を増加させることなく混合効率を改善する。しかしながら、単一の部品ではなく、一緒に結合または配設された2つ以上の別個のインペラセグメントからインペラを作ることにより、インペラは、射出成形による大量生産が比較的容易かつ安価になる。すなわち、放物線状であっても、たった1つまたは2つの混合ブレードを有するインペラセグメントは、6つの放物線状ブレードを有するインペラよりも実質的に複雑でない構造を有する。このように、金型は、ポリマー材料からインペラセグメントを射出成形するために容易に製造することができる。他の成形プロセスも使用できる。
必須ではないが、インペラセグメントのそれぞれまたは少なくとも一部が同一である場合、製造とアセンブリはさらに簡素化される。つまり、グループ化または結合してインペラを形成できる同一のインペラセグメントを使用することにより、必要な金型が少なくなり、組み立てが簡素化される。
【0199】
さらに、それぞれが1つ以上の混合ブレードを有するインペラセグメントからモジュール式インペラを形成することにより、混合ブレードの構成、サイズ、向き、および/またはタイプを、インペラを形成する異なるインペラセグメント間で容易に変えることができる。すなわち、異なるインペラセグメント間でインペラブレードを変えることにより、混合効率を改善することができ、および/または混合特性、例えば、流路、剪断、乱流を特定の用途に合わせて調整することができる。
【0200】
加えて、いくつかの実施形態では、異なるインペラセグメント上の混合ブレードは、回転軸の長さに沿ってわずかにオフセットされている。混合ブレードを縦方向にわずかにオフセットさせると、混合効率が向上することがわかっている。
【0201】
さらに、別個のインペラセグメントからインペラを形成することにより、射出成形以外の方法による製造も簡素化される。例えば、複数のインペラセグメントは、対応する構造の単一のインペラよりも高速かつ低コストで印刷できる。具体的には、別個のインペラセグメントを形成すると、プリンタの占有スペースが少なくなり、印刷中に必要なサポートマテリアルが少なくなり、サポートマテリアルへのアクセスと削除が容易になる。
【0202】
複数のインペラセグメントを使用してインペラを形成すると、使用する混合ブレードの数を簡単に調整することもできる。すなわち、任意の所望の数の混合セグメントを組み合わせて、任意の所望の数の混合ブレードを達成することができる。これは、インペラセグメントがすべて同じ構成である場合に特に当てはまる。他の利点も存在する。
【0203】
関連技術に熟練しかつ本開示を所有する者に生じる、本明細書に例示される発明の特徴の様々な改変および/または変更、および本明細書に示される原理の追加の用途は、特許請求の範囲によって定義される本発明の精神および範囲から逸脱することなく、実施形態に対してなすことができ、本開示の範囲内であるとみなされるべきである。したがって、様々な態様および実施形態が本明細書に開示されているが、他の態様および実施形態が企図されている。本明細書に記載されたものと類似または等価な多数の方法および構成要素を本開示の特定の実施形態に使用し得るが、特定の材料および方法のみが本明細書に記載される。
【0204】
システム、プロセスおよび/または本開示のある実施形態に従う製品が、本明細書に開示および/または記載されている他の実施形態に記載されている、特性特徴(例えば、構成要素、部材、要素、部品、および/または部分)を含む、組み込む、または備えることができることも理解されよう。したがって、特定の実施形態の様々な特徴は、本開示の他の実施形態と互換性があり、組み合わされ、含まれ、および/または組み込まれ得る。したがって、本開示の特定の実施形態に関連する特定の特徴の開示は、特定の実施形態に対する当該特徴の適用または包含を制限するものとして解釈されるべきではない。むしろ、他の実施形態が、必ずしも本開示の範囲から逸脱することなく、当該特徴を含み得ることが理解されよう。
【0205】
さらに、ある特徴が、それと組み合わせて別の特徴を必要とするものとして説明されない限り、本明細書の任意の特徴は、本明細書に開示される同じまたは異なる実施形態の他の任意の特徴と組み合わせることができる。さらに、例示的なシステム、プロセス、製品などの様々な周知の態様は、例示的な実施形態の態様が曖昧になることを回避するために、本明細書では特に詳細に説明されていない。しかしながら、そのような態様は、本明細書でも企図されている。
【0206】
本開示は、本発明の精神または本質的な特徴から逸脱することなく、他の特定の形態で具体化されてもよい。記載された実施形態は、すべての点において、例示的なものであって限定的なものではないとみなされるべきである。したがって、本発明の範囲は、前述の説明によってではなく、添付の特許請求の範囲によって示される。特定の実施形態および詳細が、本開示の実施形態を説明する目的で本明細書および添付の開示に含まれているが、添付の特許請求の範囲で定義される本開示または本発明の範囲から逸脱することなく行われる、本明細書に開示される方法、製品、デバイス、および装置における様々な変更が可能であることが当業者には明らかであろう。特許請求の範囲と等価な意味および範囲に入るすべての変更は、それらの範囲に包含されるべきである。
図1
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図3
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図5
図6
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【国際調査報告】