(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-31
(54)【発明の名称】情報理論ゲノミクス有効化ハイパースケーラビリティ
(51)【国際特許分類】
H04L 9/08 20060101AFI20230324BHJP
G06F 21/60 20130101ALI20230324BHJP
G06N 3/123 20230101ALI20230324BHJP
【FI】
H04L9/08 Z
G06F21/60 320
G06N3/123
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022548177
(86)(22)【出願日】2021-02-04
(85)【翻訳文提出日】2022-10-05
(86)【国際出願番号】 US2021016617
(87)【国際公開番号】W WO2021158791
(87)【国際公開日】2021-08-12
(32)【優先日】2020-02-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522314588
【氏名又は名称】クアンタム デジタル ソリューションズ コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】QUANTUM DIGITAL SOLUTIONS CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】110001999
【氏名又は名称】弁理士法人はなぶさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジョンソン,ウィリアム シー.
(72)【発明者】
【氏名】ハチャトリアン,グルゲン
(72)【発明者】
【氏名】イスピリヤン,カレン
(57)【要約】
本開示は、情報理論に基づくセキュリティプラットフォームと、それに対応するデジタルゲノム構造体に関するものであり、制御されたエントロピーを示す一方で、ゲノムの完全性を失うことなく、計算上複雑な機能やプロセスによってデジタル変更および再構成を受けることが可能である。これらの構造は、包括的に安全なハイパースケーラブルデジタルエコシステム、エンクレーブ、および/または相互の利害の同一性を有するデジタルコホートの形成を可能にし、現代のアプリケーションおよびネットワークスタックと相互運用可能なゲノムネットワークトポロジーに基づくアプリケーション固有のセキュリティアーキテクチャを実現する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
VDAXの処理システムによって実行されるエコシステムセキュリティプラットフォームであって、該エコシステムセキュリティプラットフォームは、
VDAXに割り当てられたデジタル生成されたゲノムデータセットを管理し、ゲノムデータセットはVDAXに固有であり、ゲノム適格性オブジェクト、ゲノム相関オブジェクト、およびゲノム分化オブジェクトを含み、1つまたは複数の計算複雑な関数を使用してゲノムデータセットを変更するように構成される、ルートDNAモジュールと、
第2のVDAXからリンクを受信し、該リンクが符号化されたゲノム調節命令を含み、
ゲノム適格性オブジェクト及び修正ゲノム相関オブジェクトに基づいて該リンクを復号し、復号されたゲノム調節命令を得るように構成されたリンクモジュールであって、修正ゲノム相関オブジェクトが、ルートDNAモジュールによってゲノム相関オブジェクトから修正されたものである、リンクモジュールと、
第2のVDAXに提供されるべきデジタルオブジェクトからシーケンスを取得し、該シーケンスがデジタルオブジェクトの第1の部分から抽出され、シーケンスを修正ゲノム分化オブジェクトにマッピングしてゲノムエンゲージメント因子を取得し、修正ゲノム分化オブジェクトが、復号化ゲノム調節命令に基づいてルートDNAモジュールによってゲノム分化オブジェクトから修正されるように構成されるシーケンスマッピングモジュールと、
ゲノムエンゲージメント因子に基づいてデジタルオブジェクトの第2の部分を符号化し、符号化デジタルオブジェクトを得るように構成され、符号化デジタルオブジェクトとデジタルオブジェクトの第1の部分とを含む仮想バイナリ言語スクリプト(VBLS)オブジェクトを生成するバイナリ変換モジュールと、を含んでおり、
前記VBLSオブジェクトは、一連のVBLSオブジェクトの一部として前記第2のVDAXに提供される、エコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項2】
デジタルオブジェクトは、一連のそれぞれのVBLSオブジェクトにそれぞれ符号化される一連のデジタルオブジェクトの一部である、請求項1に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項3】
各デジタルオブジェクトは、異なるそれぞれのゲノムエンゲージメント因子を用いて符号化される、請求項2に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項4】
シーケンスマッピングモジュールは、それぞれのデジタルオブジェクトからそれぞれのシーケンスを取得し、それぞれのシーケンスを修正ゲノム分化オブジェクトにマッピングして、それぞれのデジタルオブジェクトを符号化するために使用されるそれぞれのゲノムエンゲージメント因子を取得する、請求項3に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項5】
前記一連のVBLSオブジェクトは、前記VDAXおよび前記第2のVDAXに固有の非再帰型言語である、請求項1に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項6】
前記シーケンスは、公知のプロトコル及びフォーマットに従って前記デジタルオブジェの第1の部分において定義される公開シーケンスである、請求項1に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項7】
前記シーケンスは、公に利用できない独自のプロトコル及び形式に従って前記デジタルオブジェクトの第1の部分に定義されるプライベートシーケンスである、請求項1に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項8】
前記バイナリ変換モジュールは、XOR演算を用いて前記第2の部分と前記ゲノムエンゲージメント因子との分離和を決定することにより、前記ゲノムエンゲージメント因子に基づいて前記デジタルオブジェクトの前記第2の部分を符号化する曖昧さ解消モジュールを含む、請求項1に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項9】
前記バイナリ変換モジュールは、前記デジタルオブジェクトの第2の部分を、暗号化関数及び前記ゲノムエンゲージメント因子を用いて暗号化することにより、前記ゲノムエンゲージメント因子に基づいて暗号化する暗号化モジュールを含む、請求項1記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項10】
リンクモジュールは、第2のVDAXとのリンク交換プロセスの一部として、第2のVDAXからのリンクをデコードする、請求項1に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項11】
請求項10に記載のエコシステム・セキュリティ・プラットフォームにおいて、前記リンク交換プロセスは、1回限りのプロセスであることを特徴とするエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項12】
前記リンク交換工程は、前記VDAXのゲノム適格性オブジェクトに基づいて、前記第2のVDAXに関連するエコシステムメンバーを認証することを含む、請求項11に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項13】
リンクモジュールは、第2の符号化されたゲノム調節命令を含む第2のリンクを産み出すようにさらに構成され、第2のリンクは、リンク交換プロセスの一部として第2のVDAXに提供される、請求項10に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項14】
前記リンク交換プロセスは、前記第2のリンクが前記第2のVDAXから受信したリンクとは独立して産み出されるような、二重対称プロセスである、請求項13に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項15】
前記リンクモジュールは、前記第2のリンクを産み出す際に、さらに
第二のゲノム制御命令を決定し、
リンクゲノムエンゲージメント係数を用いて第2のゲノム調節命令を符号化し、第2の符号化されたゲノム調節命令を得、ここで、リンクゲノムエンゲージメント因子は、リンクマッピングシーケンスと、ルートDNAモジュールによってゲノム相関オブジェクトから修正された第2の修正ゲノム相関オブジェクトとに基づいて、シーケンスマッピングモジュールによって決定され、さらに、
リンクマッピングシーケンス、第2のコード化されたゲノム調節命令、およびコード化されたリンク復号化情報を含むゲノムエンゲージメントカーゴを生成し、リンクマッピングシーケンスは、ゲノムエンゲージメントカーゴにおいて難読化されておらず、第2のリンクは、ゲノムエンゲージメントカーゴを含み、さらに、
第2のVDAXに第2のリンクを提供し、第2のVDAXが、リンクマッピングシーケンス、符号化リンク復号化情報、および第2のVDAXに割り当てられた第2のゲノムデータセットに基づいて、第2の符号化ゲノム制御命令を復号化する、ように構成されている、請求項13に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項16】
リンクマッピングシーケンスは、ゲノムエンゲージメントカーゴにエンコードされないままである、請求項15に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項17】
バイナリ変換モジュールは、さらに、
第2のVDAXから第2のVBLSオブジェクトを受信し、第2のVBLSオブジェクトは第2の符号化されたデジタルオブジェクトと符号化されていないメタデータを含み、さらに、
前記第2のデジタルオブジェクトを第2のゲノムエンゲージメント因子に基づいてデコードして、エンコードされていない第2のデジタルオブジェクトを得、前記第2のゲノムエンゲージメント因子は、第2のシーケンスと、前記ルートDNAモジュールによって前記ゲノムデータセットのゲノム分化オブジェクトから第2のゲノム調節命令に基づいて導かれる第2の修正ゲノム分化オブジェクトに基づいて前記シーケンスマッピングモジュールによって決定される、
ように構成される、請求項15に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項18】
前記リンクモジュールは、相互運用可能なデジタル通信媒体のセットにわたってリンク交換プロセスを実行するように構成される、請求項1に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項19】
リンクモジュールは、相互運用可能なデジタルネットワークのセットにわたってリンク交換プロセスを実行するように構成される、請求項1に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項20】
リンクモジュールは、相互運用可能なデジタルデバイスのセットにわたってリンク交換プロセスを実行するように構成される、請求項1に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項21】
前記リンクモジュールは、前記第2のVDAXに関して非同期に実行されるリンク交換を実行するように構成される、請求項1に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項22】
前記リンクモジュールは、前記VDAXが前記第2のVDAXに第2のリンクを提供しないように、対称的な方法でリンク交換プロセスを実行するように構成される、請求項1に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項23】
前記リンクモジュールは、前記VDAXのゲノム適格性相関オブジェクトに基づいて、前記第2のVDAXに関する適格性相関を確認するようにさらに構成される、請求項1に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項24】
前記リンクモジュールは、前記第2のVDAXから受信したリンク及び前記VDAXのゲノム相関オブジェクトに基づいて、前記第2のVDAXに関するリンク交換相関を確認するようにさらに構成される、請求項1に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項25】
前記リンクモジュールは、一連の計算複雑な関数を使用して、リンク情報の安全な交換を起訴するように構成される、請求項1に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項26】
計算複雑な関数のセットは、暗号ベースの関数、暗号無しの関数、または少なくとも1つの暗号ベースの関数と少なくとも1つの暗号無しの関数とを含むハイブリッド関数のうちの1つである、請求項25に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項27】
前記リンクモジュールは、前記第2のVDAXとリンク情報を安全に交換して、非対称エンゲージメントを可能にするための一連のプロセスを実行するように構成され、前記リンク情報の交換は、前記非対称エンゲージメントと同じレベルのエントロピーを示す、請求項1に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項28】
前記リンクモジュールは、静的リンクを生成およびデコードするように構成された静的リンクモジュールを含む、請求項1に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項29】
静的リンクモジュールは、デジタルエコシステム内の最高クラスのエコシステムVDAXによって規定される規則及びプロセスに従って静的リンクを生成する、請求項28に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項30】
前記リンクモジュールは、動的リンクを生成およびデコードするように構成された動的リンクモジュールを含み、前記第2のVDAXから受信したリンクは、前記VDAXによって実行されると、前記第2のVDAXに提供されるVBLSの生成時にのみ変更後の構成が実行されるように、ルートDNAモジュール、シーケンスマッピングモジュールまたはバイナリ変換モジュールの少なくとも一つのそれぞれの構成に優先的に適用する命令セットをさらに含む動的リンクである、請求項1記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項31】
シーケンスマッピングモジュールは、公開されているプロトコルに従ってフォーマットされているそれぞれのデジタルオブジェクトのそれぞれの第1の部分から公開シーケンスを選択するように構成される、請求項1に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項32】
配列マッピングモジュールは、配列を修正ゲノム分化オブジェクトにマッピングする際に、
中間値を導出するために配列を処理し、
前記中間値及び前記修正ゲノム分化オブジェクトに基づいて、情報理論的に促進された計算複雑関数のセットを使用して、ゲノムエンゲージメント因子を生成する、ように構成されている請求項1に記載のエコシステム・セキュリティ・プラットフォーム。
【請求項33】
情報理論的に促進された計算複雑な関数のセットは、暗号ベースの関数、暗号無しの関数、または少なくとも1つの暗号ベースの関数と少なくとも1つの暗号無しの関数とを含むハイブリッド関数のいずれかである、請求項32に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項34】
前記ゲノムエンゲージメント因子は、特定のエントロピーを示すバイナリベクトルである、請求項1に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項35】
ゲノムエンゲージメント因子の特異的エントロピーは、シーケンスの固有エントロピー以上である、請求項34に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項36】
シーケンスマッピングモジュールは、独自のプロトコルに従ってフォーマットされたそれぞれのデジタルオブジェクトのそれぞれの第1の部分からシーケンスを選択するように構成される、請求項1に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項37】
ルートDNAモジュールは、ゲノム適格性オブジェクトを形成し構築するCNAモジュールを含む、請求項1に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項38】
CNAモジュールは、情報理論-促進ゲノムプロセスを採用して、それぞれのデジタルエコシステム内の他のVDAXとの特定の関係を確立するように構成されている、請求項37に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項39】
前記リンクモジュールは、前記ゲノム適格性オブジェクトを使用して、前記第2のVDAXとのゲノムエンゲージメント整合性を確認する、請求項37に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項40】
ゲノム適格性オブジェクトは、特定のエントロピーを示すCNAオブジェクトであり、CNAオブジェクトは、差異及び相関に基づくゲノムプロセスを可能にする、請求項37に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項41】
前記CNA obj ectは、前記特定のエントロピーを示すN次元バイナリベクトルである、請求項40に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項42】
CNAオブジェクトの特定のエントロピーは、コミュニティ所有者によって設定可能である、請求項40に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項43】
CNAモジュールは、VDAXのPNAオブジェクトに基づいて、それぞれのCNAオブジェクトのセットを生成するように構成され、それぞれのCNAオブジェクトのセットは、それぞれの子孫VDAXのセットにそれぞれ割り当てられ、それぞれのCNAオブジェクトは、VDAXのCNAオブジェクトのエントロピーに等しい特定のエントロピーを示す、請求項40のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項44】
CNAモジュールは、情報理論-促進された計算複雑関数のセットを使用して、CNAオブジェクトおよび他のVDAXによって提供されたエンゲージメント情報に基づいて、他のVDAXに関して適格性相関を起訴するように構成されている、請求項40に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項45】
情報理論的に促進された計算複雑な関数のセットは、暗号ベースの関数、暗号無しの関数、または少なくとも1つの暗号ベースの関数と少なくとも1つの暗号無しの関数とを含むハイブリッド関数のいずれかである、請求項44に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項46】
CNAモジュールは、VDAXのCNAオブジェクトに一部基づいて、VDAXが属するデジタルエコシステム内の他のVDAX間の特定の関係を確立するように構成される、請求項40に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項47】
ルートDNAモジュールは、ゲノム適格性オブジェクトを形成し構築するPNAモジュールを含む、請求項1に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項48】
PNAモジュールは、それぞれのデジタルエコシステム内の他のVDAXとの特定の関係を確立するために、情報理論-促進ゲノムプロセスを採用するように構成される、請求項47に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項49】
前記リンクモジュールは、前記ゲノム適格性オブジェクトを使用して、前記第2のVDAXとのゲノムエンゲージメント適格性を確認する、請求項47に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項50】
ゲノム適格性オブジェクトは、特定のエントロピーを示すPNAオブジェクトであり、PNAオブジェクトは、差異及び相関に基づくゲノムプロセスを可能にする、請求項47に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項51】
前記PNAオブジェクトは、前記特定のエントロピーを示す第1のN次元2値ベクトルと第2のN次元2値ベクトルを含み、前記第1のN次元ベクトルは、M×TがNに等しくなるように次数Tのランダムに選ばれたM個の2値原始多項式からなり、前記第2のN次元ベクトルは前記第1のN次元2値ベクトルに基づき決定される、請求項50記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項52】
PNAオブジェクトの特定のエントロピーは、コミュニティ所有者によって設定可能である、請求項50に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項53】
PNAモジュールは、VDAXのPNAオブジェクトに基づいて、それぞれのPNAオブジェクトのセットを生成するように構成され、それぞれのPNAオブジェクトのセットは、それぞれの子孫VDAXのセットにそれぞれ割り当てられ、それぞれのPNAオブジェクトは、VDAXのPNAオブジェクトのエントロピーに等しい特定のエントロピーを示す、請求項50のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項54】
PNAモジュールは、情報理論に基づく計算複雑関数のセットを使用して、PNAオブジェクトおよび他のVDAXによって提供されるエンゲージメント情報に基づいて、他のVDAXに関する適格性相関を起訴するように構成されている、請求項50に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項55】
情報理論的に促進された計算複雑な関数のセットは、暗号ベースの関数、暗号無しの関数、及び少なくとも1つの暗号ベースの関数と少なくとも1つの暗号無しの関数とを含むハイブリッド関数のうちの1つである、請求項54に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項56】
PNAモジュールは、VDAXのPNAオブジェクトに一部基づいて、VDAXが属するデジタルエコシステム内の他のVDAX間の特定の関係を確立するように構成されている、請求項50に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項57】
前記ルートDNAモジュールは、前記ゲノム相関オブジェクトを形成し構築するLNAモジュールを含む、請求項1に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項58】
LNAモジュールは、情報理論-促進ゲノムプロセスを採用して、それぞれのデジタルエコシステム内の他のVDAXとの特定の関係を確立するように構成される、請求項57に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項59】
前記リンクモジュールは、前記ゲノム適格性オブジェクトを使用して、前記リンクに基づいて前記第2のVDAXとのリンク交換相関を確認する、請求項57に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項60】
ゲノム適格性オブジェクトは、特定のエントロピーを示すLNAオブジェクトであり、LNAオブジェクトは、リンク交換中に実行される差分および相関に基づくゲノム処理を可能にする、請求項57に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項61】
前記LNAオブジェクトは、前記第2のVDAXの第2のLNAオブジェクトと十分に相関する、請求項60に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項62】
LNAオブジェクトの特定のエントロピーは、コミュニティ所有者によって設定可能である、請求項60に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項63】
前記LNA obj ectは、前記特定のエントロピーを示すN次元バイナリベクトルである、請求項60に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項64】
LNAモジュールは、情報理論に基づく計算複雑関数のセットを使用して、他のVDAXによって提供されるそれぞれのリンクにおいて提供されるLNAオブジェクトおよびゲノムエンゲージメント貨物に基づいて、他のVDAXに関するリンク適格性相関を検察するように構成されている、請求項60に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項65】
情報理論的に促進された計算複雑な関数のセットは、暗号ベースの関数、暗号無しの関数、および少なくとも1つの暗号ベースの関数と少なくとも1つの暗号無しの関数とを含むハイブリッド関数のいずれかである、請求項64に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項66】
LNAモジュールは、VDAXのLNAオブジェクトに一部基づいて、VDAXが属するデジタルエコシステム内の他のVDAX間の特定の関係を確立するように構成されている、請求項60に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項67】
LNAモジュールは、VDAXのLNAオブジェクトに基づいて、それぞれのLNAオブジェクトのセットを生成するように構成され、それぞれのLNAオブジェクトのセットは、それぞれの子孫VDAXのセットにそれぞれ割り当てられ、それぞれのLNAオブジェクトは、VDAXのLNAオブジェクトのエントロピーに等しい特定のエントロピーを示す、請求項57に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項68】
LNAモジュールは、情報理論的に促進された計算複雑な関数のセットを使用して、特定の命令のセットに基づいてゲノム相関オブジェクトを修正するように構成され、情報理論的に促進された計算複雑な関数のセットは、暗号ベースの関数、暗号無しの関数及び少なくとも一つの暗号ベースの関数と少なくとも一つの暗号無しの関数とを含むハイブリッド関数の一つである、請求項57に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項69】
LNAモジュールは、先祖VDAXから受信した一連の命令に基づいてゲノム相関オブジェクトを修正し、ゲノム相関オブジェクトへの修正が、VDAXが属するデジタルエコシステムに関して将来の関わりを確立するために使用される一方で、以前に確立した関わりは影響を受けない、請求項68に記載に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項70】
LNAモジュールは、修正されたゲノム相関オブジェクトを得るために、リンク内の第2のVDAXから受信した命令のセットに基づいてゲノム相関オブジェクトを修正し、修正されたゲノム相関オブジェクトが、符号化GRIを復号するために用いられるリンクゲノムエンゲージメント因子を決定するために用いられるように、請求項68に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項71】
ルートDNAモジュールは、新しいゲノム相関オブジェクトの生成およびVDAXのゲノム相関オブジェクトの修正の少なくとも1つを含む、ゲノム相関オブジェクトを含むゲノムプロセスを実行するXNAモジュールを含む、請求項1に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項72】
XNAモジュールは、情報理論的に促進されたゲノムプロセスを採用して、第2のVDAXから得られたリンクから復号されたゲノム規制命令に従って、第2のVDAXと同一の方法でVDAXのゲノム分化対象を変更するように構成されている、請求項71に記載のエコシステム・セキュリティ・プラットフォーム。
【請求項73】
前記ゲノム適格性オブジェクトは、特定のエントロピーを示すXNAオブジェクトである、請求項71に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項74】
XNAオブジェクトは、第2のVDAXの第2のXNAオブジェクトと十分に相関している、請求項73に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項75】
XNAオブジェクトの特定のエントロピーは、コミュニティ所有者によって設定可能である、請求項73に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項76】
前記XNAオブジェクトは、前記特定のエントロピーを示すN次元バイナリベクトルである、請求項73に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項77】
XNAオブジェクトは、十分に相関のあるXNAオブジェクトを保有する他のVDAXとの将来の差別化を確立するために使用される、請求項73に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項78】
XNAモジュールは、VDAXのXNAオブジェクトに基づいて、それぞれのXNAオブジェクトのセットを生成するように構成され、それぞれのXNAオブジェクトのセットは、それぞれの子孫VDAXのセットにそれぞれ割り当てられ、それぞれのXNAオブジェクトは、VDAXのXNAオブジェクトのエントロピーに等しい特定のエントロピーを示す、請求項73に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項79】
XNAモジュールは、情報理論的に促進された計算複雑関数のセットを使用して、特定の命令のセットに基づいてXNAを修正するように構成されている、請求項73に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項80】
XNAモジュールは、VDAXが属するデジタルエコシステム内の他のVDAXに関して将来の差別化を確立するために更新されたXNAが使用されるように、前任者VDAXから受信した命令のセットに基づいてXNAを更新する、請求項79に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項81】
第2のVDAXは、第2のVDAXが十分に相関のある持続的に更新されたXNAを所有していない限り、VDAXとの将来の差別化を確立することができない、請求項80に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項82】
情報理論的に促進された計算複雑な関数のセットは、暗号ベースの関数、暗号無しの関数、および少なくとも1つの暗号ベースの関数と少なくとも1つの暗号無しの関数とを含むハイブリッド関数のうちの1つである、請求項79に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項83】
請求項1に記載のエコシステムセキュリティプラットフォームであって、情報理論-促進された計算複雑関数に従って、第2のVDAXに関して安全なゲノムベースのエンゲージメント相関を起訴する認証モジュールをさらに備え、情報理論-促進された計算複雑関数は、暗号ベースの関数、暗号無しの関数、および少なくとも1つの暗号ベースの関数と少なくとも1つの暗号無しの関数とを含むハイブリッド関数のいずれかである、エコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項84】
前記エコシステムセキュリティプラットフォームは、ゲノムプロセスコントローラ、認可モジュール、およびエンゲージメントインスタンスモジュールを含むマスター完全性コントローラをさらに備え、前記ゲノムプロセスコントローラは、それに割り当てられたマスターコントローラゲノムデータセットを有する、請求項1記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項85】
ゲノムプロセスコントローラは、1つ以上のプラットフォームモジュールとエンゲージメントして、1つ以上のプラットフォームモジュールの整合性を認証及び確認するように構成される、請求項84に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項86】
ゲノムプロセスコントローラは、マスターコントローラゲノムデータセット及び計算複雑な関数のセットに基づいて、完全性を確認し、1つ以上のプラットフォームモジュールを認証する、請求項85に記載のエコシステム安全性プラットフォーム。
【請求項87】
ゲノムプロセスコントローラは、1つ以上のプラットフォームモジュールによって実行されるいかなるプロセスまたは機能も決定することなく、1つ以上のプラットフォームモジュールの完全性を確認し認証する、請求項86に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項88】
ゲノムプロセスコントローラは、計算複雑な機能のセットを使用して1つ以上のプラットフォームモジュールを接続する任意の基礎となる運用プロセス及び機能の完全性を確認し認証するようにさらに構成される、請求項86に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項89】
ゲノムプロセスコントローラは、1つ以上のプラットフォームモジュール及び基礎となる運用プロセス及び機能を確認、失格、又は変更を開始するように更に構成される、請求項88に記載のエコシステム安全性プラットフォーム。
【請求項90】
前記認可モジュールは、前記別のVDAXの動作設定を確認または拒否し、
ゲノムコントローラゲノムデータと情報理論的に促進された計算複雑関数のセットに基づいてエコシステムを構築する、ように構成される請求項84記載のエコシステム・セキュリティ・プラットフォームであって、
【請求項91】
他のVDAXの運用構成を否定することを決定することに応答して、認可モジュールは、他のVDAXの運用構成を失格させるかまたは変更を開始する、請求項90に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項92】
エンゲージメントインスタンスモジュールは、セキュリティインスタンスの1つ以上の定義を定義する1つ以上のエンゲージメント追跡ポリシーのセットに従って、VDAXのデジタルエコシステムにおけるセキュリティインスタンスを追跡するように構成される、請求項84に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項93】
エンゲージメントインスタンスモジュールは、セキュリティインスタンスがカウントされる方法をそれぞれ定義する1つ以上のエンゲージメント会計ポリシーのセットに従って、VDAXのデジタルエコシステムのセキュリティインスタンスの数を決定するようにさらに構成される、請求項92に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項94】
エンゲージメントインスタンスモジュールは、セキュリティインスタンスが報告される方法、セキュリティインスタンスをどのVDAXに報告するか、およびセキュリティインスタンスを報告する頻度をそれぞれ定義する1つ以上のエンゲージメント報告ポリシーのセットに従って、デジタルエコシステムのセキュリティインスタンスの数を別のVDAXに報告するようにさらに構成されている、請求項93に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項95】
VDAXは、デジタルエコシステムのメンバーである、請求項1に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項96】
前記デジタルエコシステムは、企業情報技術システムである、請求項95に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項97】
デジタルエコシステムがコンピューティングデバイスであり、子孫VDAXがそれぞれコンピューティングデバイスのハードウェアコンポーネントおよびデジタルコンポーネントに対応する、請求項95に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項98】
デジタルエコシステムがトラフィックグリッドである、請求項95に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項99】
前記デジタルエコシステムは、ホームネットワークである、請求項95に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項100】
デジタルエコシステムが、分類されたコンピューティングインフラストラクチャである、請求項95に記載のエコシステムセキュリティプラットフォーム。
【請求項101】
デジタルエコシステムのゲノムセキュリティ関連制御を行うためのシステムであって、
デジタルエコシステムの所有者に関連する処理システムによって実行される、エコシステムVDAXであって、エコシステムセキュリティプラットフォームのエコシステムインスタンスで構成される、エコシステムVDAXを含んでおり、エコシステムVDAXは、
デジタル的に生成された1つ又は複数の異なる先祖体ゲノムデータオブジェクトを含む、デジタルエコシステムに対応する先祖体ゲノムデータセットを維持し、各先祖ゲノムデータオブジェクトがそれぞれの特定のエントロピーを示す、先祖ゲノムデータセットに基づいて複数のそれぞれの子孫ゲノムデータセットを生成し、それぞれの子孫ゲノムデータセットが、1つまたは複数のデジタル生成先祖ゲノムデータオブジェクトからそれぞれ派生し、それが派生した先祖ゲノムデータオブジェクトのそれぞれの特定のエントロピーを示す1つまたは複数の異なる子孫ゲノムデータオブジェクトを含み、
それぞれの子孫ゲノムデータセットについて、
子孫ゲノムデータセットを複数の子孫VDAXのそれぞれの子孫VDAXに割り当て、子孫VDAXが、エコシステムVDAXからのさらなる相互作用なしに、子孫VDAXに割り当てられたそれぞれの子孫ゲノムデータセットに基づいてデジタルコミュニティ内の他の子孫VDAXと固有の非再発的エンゲージメントを確立し、及び、
デジタルエコシステム内の他のVDAXとエンゲージメントする特定の子孫VDAXの能力に影響を与えるために、子孫ゲノムデータセットの1つ以上を選択的に更新することによって、デジタルエコシステムのゲノムトポロジーを制御する、ように構成されるシステム
こと。
【請求項102】
先祖ゲノムデータセットが先祖ゲノム分化オブジェクトを含み、各先祖ゲノムデータセットがそれぞれの先祖ゲノム分化オブジェクトを含む、請求項101に記載のシステム。
【請求項103】
前記複数の子孫VDAXからの子孫VDAXのペアは、前記子孫VDAXのペアのそれぞれの子孫ゲノム分化オブジェクトが十分に相関している場合にのみ、仮想バイナリ言語スクリプト(VBLS)を交換できる、請求項102に記載のシステム。
【請求項104】
前記子孫VDAXの組の第1の子孫VDAXの第1の子孫ゲノム分化オブジェクトが更新され、前記子孫VDAXの組の第2の子孫VDAXの第2の子孫ゲノム分化オブジェクトが更新されない場合、前記子孫VDAXの組が将来VBLSの交換から防止される、請求項103に記載のシステム。
【請求項105】
前記先祖ゲノム分化オブジェクトおよび前記それぞれの子孫ゲノム分化オブジェクトは、XNAオブジェクトである、請求項103に記載のシステム。
【請求項106】
前記デジタルエコシステムが、
静的エコシステムであって、エコシステムプラットフォームは、指示されたアーキテクチャに従って構成される、静的エコシステム、
対話型エコシステムであって、エコシステムプラットフォームが自由形式アーキテクチャに従って構成される、対話型エコシステム、または、
動的エコシステムであって、エコシステムプラットフォームは、動的状態自発的アーキテクチャに従って構成される、動的エコシステム、のうちの少なくとも1つである、請求項105に記載のシステム。
【請求項107】
請求項106に記載のシステムは、1つ以上のエンクレーブVDAXのセットをさらに含み、各エンクレーブVDAXは、デジタルエコシステムのそれぞれのデジタルエンクレーブに対応し、エンクレーブVDAXがそれぞれのエンクレーブのゲノムトポロジーを制御するそれぞれのエンクレーブ固有のXNAオブジェクトが割り当てられている、システム。
【請求項108】
それぞれのデジタルエンクレーブが、デジタルエンクレーブに認められる1つ以上のそれぞれのコホートをそれぞれ表す1つ以上の子孫VDAXを含み、それぞれのデジタルエンクレーブに含まれるそれぞれの子孫VDAXが、エンクレーブVDAXのエンクレーブ固有XNAオブジェクトから派生し、デジタルエンクレーブに含まれる他の子孫VDAXのそれぞれの子孫エンクレーブXNAオブジェクトと十分に相関している子孫エンクレーブ固有XNAオブジェクトを割り当てる、請求項107に記載のシステム。
【請求項109】
それぞれのエンクレーブVDAXは、エンクレーブ固有のXNAオブジェクトをデジタルエンクレーブのコホートに割り当てることにより、対応するそれぞれのデジタルエンクレーブへのメンバーシップを制御する、請求項108に記載のシステム。
【請求項110】
各エンクレーブVDAXは、先祖ゲノムデータセットの先祖相関オブジェクトから得られるそれぞれのエンクレーブゲノム相関オブジェクトをさらに割り当てる、請求項108に記載のシステム。
【請求項111】
各デジタルエンクレーブについて、デジタルエンクレーブの各子孫VDAXは、デジタルエンクレーブのエンクレーブVDAXのそれぞれのエンクレーブゲノム相関オブジェクトからエンクレーブに由来するそれぞれの子孫エンクレーブ特異的ゲノム相関オブジェクトを割り当てられる、請求項110に記載のシステム。
【請求項112】
各子孫VDAXは、デジタルエンクレーブのエンクレーブVDAXから直接、それぞれのエンクレーブ固有のゲノム相関オブジェクトを割り当てる、請求項111に記載のシステム。
【請求項113】
各子孫VDAXは、エコシステムVDAXから直接、それぞれのエンクレーブ特異的ゲノム相関オブジェクトを割り当てる、請求項111に記載のシステム。
【請求項114】
各子孫VDAXは、それぞれのデジタルエンクレーブに関して形成される他の子孫VDAXとそれぞれ固有の非再帰的エンゲージメントを確立するリンクを産み出すために、そのそれぞれの子孫エンクレーブ固有のゲノム相関オブジェクトを使用する、請求項111に記載のシステム。
【請求項115】
子孫VDAXによって生み出された各リンクが、子孫VDAXをホストするリンクがそのエンクレーブ固有のXNAオブジェクトを修正して、子孫VDAXのみが解読できる非再発性VBLSを生成する方法を定義する固有のゲノム規制命令を提供する、請求項114に記載のシステム。
【請求項116】
各子孫VDAXが、そのそれぞれの子孫エンクレーブ固有のゲノム相関オブジェクトを使用して、デジタルエコシステム内の他の子孫VDAXによって提供されるリンクをホストし、他の子孫VDAXがリンクを子孫VDAXに提供して、それぞれのデジタルエンクレーブに関して子孫VDAXとの固有の非再発的エンゲージメントを確立する、請求項111に記載のシステム。
【請求項117】
子孫VDAXによってホストされる各リンクが、
子孫VDAXがそれを修正する方法を定義する固有のゲノム調節命令を提供し、
エンクレーブ固有のゲノム分化オブジェクトで、リンクを提供した他の子孫VDAXのみが解読可能な非再生VBLSを生成する、請求項116に記載のシステム。
【請求項118】
前記エンクレーブVDAXは、前記デジタルエンクレーブに参加する子孫VDAXのサブセットの子孫エンクレーブ固有のゲノムデータオブジェクトを選択的に更新することにより、前記ゲノムネットワークトポロジーを制御する、請求項107に記載のシステム。
【請求項119】
エンクレーブVDAXは、デジタルエンクレーブの物理的ネットワークトポロジーへの修正を必要とせずに、デジタルエンクレーブのゲノムネットワークトポロジーを制御する、請求項107に記載のシステム。
【請求項120】
デジタルエコシステムが、1つ以上の物理ネットワークトポロジーをオーバーレイする複数のゲノムトポロジーを含み、複数のゲノムトポロジーが同時にかつ相互運用可能に存在する、請求項106に記載のシステム。
【請求項121】
前記エコシステムVDAXは、動的状態属性を有するアプリケーションをサポートするゲノムネットワークトポロジーを構築し、制御する、請求項106に記載のシステム。
【請求項122】
1つ以上のエンクレーブVDAXのセットをさらに含み、各エンクレーブVDAXは、デジタルエコシステムのそれぞれのデジタルエンクレーブに対応し、エンクレーブVDAXがデジタルエコシステムのエコシステム指定機能およびプロセスに責任を負うゲノムネットワークトポロジーの部分を制御するそれぞれのエンクレーブ固有のゲノムデータセットが割り当てられる、請求項121に記載のシステムは、システム。
【請求項123】
デジタルエコシステムに参加するコホートVDAXのセットをさらに含み、コホートVDAXのセットが、特定のエコシステム指定及び/又はエンクレーブ指定機能及びプロセスを担うゲノムネットワークトポロジーのそれぞれの部分をそれぞれ制御する1又は複数のコホートを含む、請求項122に記載のシステム。
【請求項124】
コホートVDAXのセットによる相互作用が、コホートVDAXのセットのそれぞれのコホートVDAXに割り当てられたそれぞれのコホートゲノムデータセットにより制御される、請求項123に記載のシステム。
【請求項125】
前記子孫VDAXのセットは、前記コホートVDAXのセットを含む、請求項124に記載のシステム。
【請求項126】
前記コホートVDAXのセットの各コホートのコホートゲノムデータセットは、
1つの固有のCNAオブジェクトと1つの固有のPNAオブジェクトの一方または両方を含む1つ以上のコホートゲノム適格性オブジェクト、
1つ以上のLNAオブジェクトを含む1つ以上のコホートゲノム相関オブジェクトであって、各LNAオブジェクトは、コホートVDAXが入会しているそれぞれのエンクレーブに対応する、1つ以上のコホートゲノム相関オブジェクト、及び、
1つ以上のXNAオブジェクトを含む1つ以上のコホートゲノム分化オブジェクトであって、各XNAオブジェクトは、コホートVDAXが入会しているそれぞれのエンクレーブに対応する、コホートゲノム分化オブジェクトを含む、請求項124に記載のシステム。
【請求項127】
デジタルエコシステムが動的エコシステムであり、エコシステムセキュリティプラットフォームが、動的エコシステムの1つ以上のメトリック状態が更新される頻度にかかわらずその動作完全性を保持する自発的アーキテクチャに従って構成されている、請求項121に記載のシステム。
【請求項128】
エコシステムVDAXおよび子孫VDAXが、特定の動的メトリック状態に応答して、ゲノムネットワークトポロジーを集合的に制御する、請求項127に記載のシステム。
【請求項129】
同時に存在する物理ネットワークトポロジー上にオーバーレイされた複数のゲノムネットワークトポロジーをサポートする、請求項127記載のシステムにおいて、。
【請求項130】
ゲノムデジタルネットワークトポロジーが、制御されたレベルの相互運用性を実現するように構築されている、請求項127に記載のシステム。
【請求項131】
前記先祖ゲノム分化オブジェクトおよび前記それぞれの子孫ゲノム分化オブジェクトは、ZNAオブジェクトである、請求項102に記載のシステム。
【請求項132】
デジタルエコシステムが、子孫VDAXがデバイスのそれぞれのコンポーネントに対応するデバイスに関して実装された仮想信頼実行ドメインであり、デバイスのコンポーネントが、1つまたは複数のハードウェアコンポーネントおよび1つまたは複数のデジタルコンポーネントを含み得る、請求項131に記載のシステム。
【請求項133】
前記複数の子孫VDAXからの子孫VDAXは、前記仮想信頼実行ドメインに関してコンポーネントバイナリ分離(CBI)を実行するように構成されている、請求項131に記載のシステム。
【請求項134】
子孫VDAXのセットをさらに含む、請求項101に記載のシステム。
【請求項135】
各子孫VDAXは、エコシステムセキュリティプラットフォームの各子孫インスタンスが、1つまたは複数の情報理論-促進された計算複雑機能を実行するようにそれぞれ構成された機能的に一致したモジュールのそれぞれのセットで構成されるように、エコシステム・セキュリティ・プラットフォームのそれぞれの子孫インスタンスを備える、請求項134に記載のシステム。
【請求項136】
エコシステムセキュリティプラットフォームの各子孫インスタンスのモジュールのセットは、子孫VDAXのゲノムデータセットを管理し、ゲノムデータセットに基づいてゲノムプロセスのセットを実行するように構成されるDNAモジュールを含む、135に記載のシステム。
【請求項137】
モジュールのセットは、別のVDAXとのリンクの安全な交換を促進するように構成されたリンクモジュールを含み、固有の二対称のエンゲージメントを促進することを特徴とする請求項135記載のシステム。
【請求項138】
前記モジュールのセットは、特定のエントロピーを有するゲノムエンゲージメント因子を導出するためにシーケンスをゲノム処理するように構成されるシーケンスマッピングモジュールを含み、前記ゲノムエンゲージメント因子は、非再発的な方法でデジタルオブジェクトを符号化するために用いられ、前記シーケンスは公開シーケンスまたはプライベートシーケンスの少なくとも1つである、請求項135に記載のシステム。
【請求項139】
モジュールのセットが、シーケンスマッピングモジュールによって決定されたゲノムエンゲージメント因子に基づいてデジタルオブジェクトをVBLSオブジェクトに符号化するように構成されるバイナリ変換モジュールを含み、各VBLSオブジェクトが、符号化されたデジタルオブジェクトと、符号化されたデジタルオブジェクトの符号化に用いられたそれぞれのゲノムエンゲージメント因子の生成に用いられた公開シーケンスまたは非公開シーケンスを示すメタデータとを含む、請求項138に記載のシステム。
【請求項140】
前記バイナリ変換モジュールは、それぞれの再作成されたゲノムエンゲージメント因子に基づいて、受信したVBLSオブジェクトに含まれる受信した符号化デジタルオブジェクトを復号するようにさらに構成される、請求項138に記載のシステム。
【請求項141】
エコシステムセキュリティプラットフォームのエコシステムインスタンスは、それぞれが計算複雑な情報理論的に促進された計算複雑な機能のそれぞれのセットを実行するように構成されたモジュールのそれぞれのセットを有する、請求項101に記載のシステム。
【請求項142】
情報理論促進ベースの計算複雑な関数の各セットは、暗号ベースの関数、暗号無しの関数、および暗号ベースの関数を使用して実行される少なくとも1つの段階と暗号無しの関数を使用して実行される少なくとも1つの段階を含むハイブリッド関数から選択される、請求項141に記載のシステム。
【請求項143】
前記エコシステムインスタンスのモジュールのセットは、前記先祖ゲノムデータセットを管理し、前記子孫ゲノムデータセットを生成するルートDNAモジュールを含む、請求項142に記載のシステム。
【請求項144】
前記デジタルエコシステムは、クラウドサービスシステムである、請求項101に記載のシステム。
【請求項145】
前記デジタルエコシステムは、企業情報技術システムである、請求項101に記載のシステム。
【請求項146】
デジタルエコシステムがコンピューティングデバイスであり、子孫VDAXがそれぞれコンピューティングデバイスのハードウェアコンポーネントおよびデジタルコンポーネントに対応する、請求項101に記載のシステム。
【請求項147】
デジタルエコシステムがトラフィックグリッドである、請求項101に記載のシステム。
【請求項148】
前記トラフィックグリッドは、航空交通管制グリッドである、請求項147に記載のシステム。
【請求項149】
前記トラフィックグリッドは、自律走行車交通グリッドである、請求項147に記載のシステム。
【請求項150】
デジタルエコシステムが、分類されたコンピューティングインフラストラクチャである、請求項101に記載のシステム。
【請求項151】
デジタルエコシステムにおけるデジタルエンティティのセットを管理するための方法であって、
エコシステムVDAXの処理システムによって、特定のエントロピーを有する先祖ゲノムデータセットを生成するステップであって、前記先祖ゲノムデータセットが、前記エコシステムVDAXに割り当てられるステップと、
処理システムによって、各々が特定のエントロピーを示す複数の異なる子孫ゲノムデータセットを生成するステップと、
複数の異なる子孫ゲノムデータセットの各子孫について、処理システムによって、子孫ゲノムデータセットをデジタルエンティティのセットのそれぞれのデジタルエンティティに割り当てるステップであって、デジタルエンティティのセットが、それぞれのデジタルエンティティのそれぞれの子孫ゲノムデータセットに基づく差異および相関の精密制御を達成することが可能にされるステップと、を含む方法。
【請求項152】
デジタルエンティティのセットにおけるデジタルエンティティの任意のペアは、デジタルエンティティのペアのそれぞれのゲノムデータセットの相関を確認し、デジタルエンティティのペアの子孫ゲノムデータセットの確認された相関に基づいて、それぞれの子孫ゲノムデータセットを他の任意の子孫ゲノムデータセットから区別してデジタルコミュニティ内で固有の非再現関係を形成するよう構成されている、請求項151に記載の方法。
【請求項153】
前記一対のデジタルエンティティは、それぞれ、情報理論-促進された計算複雑関数の特定のセットを用いて、独立して相関を確認するように構成される、請求項152に記載の方法。
【請求項154】
情報理論的に促進された計算複雑な関数のセットは、暗号ベースの関数、暗号無しの関数、および少なくとも1つの暗号ベースの関数と少なくとも1つの暗号無しの関数とを含むハイブリッド関数のうちの1つである、請求項153に記載の方法。
【請求項155】
デジタルエンティティの組の各デジタルエンティティが、情報理論的に促進された計算複雑関数の第2のセットを使用して、それぞれの子孫ゲノムデータセットを独立して区別するように構成される、請求項153に記載の方法。
【請求項156】
計算複雑な関数の第2のセットは、暗号ベースの関数、暗号無しの関数、および少なくとも1つの暗号ベースの関数と少なくとも1つの暗号無しの関数とを含むハイブリッド関数のうちの1つである、請求項155に記載の方法。
【請求項157】
請求項152に記載の方法であって、一意の非再発的関係を形成することに応答して、一対のエンティティが、分化した子孫ゲノムデータに基づいて、一対のエンティティによってのみ解読可能な一意の非再発的仮想バイナリ言語スクリプト(VBLS)を生成して交換することによって、エンゲージメントする、前記方法において、一対のエンティティは
【請求項158】
VBLSが、デジタルエンティティの組のそれぞれのゲノムデータセットの情報理論的に促進されたゲノム属性を保持する符号化デジタルオブジェクトで構成される、請求項157に記載の方法。
【請求項159】
特定のエントロピーは、エコシステムVDAXに関連するコミュニティ所有者によって定義される構成可能なレベルのエントロピーである、請求項151に記載の方法。
【請求項160】
デジタルエンティティは、集合的に、仮想認証、仮想アフィリエーション、および仮想アジリティを可能にする、請求項151に記載の方法。
【請求項161】
各子孫ゲノムデータセットが、特定のエントロピーを示すゲノム相関オブジェクトと、特定のエントロピーを示すゲノム分化オブジェクトとを含む、請求項151に記載の方法。
【請求項162】
各子孫ゲノムデータセットが、特定のエントロピーを示すそれぞれのゲノム適格性オブジェクトを含む、請求項162に記載の方法。
【請求項163】
デジタルエコシステムが、子孫ゲノムデータセットにおける制御された差異及び相関によって表される関心のあるそれぞれの相互同一性に基づいて形成される1つ又は複数のデジタルエンクレーブを含む、請求項151に記載の方法。
【請求項164】
各デジタルエンクレーブが、子孫ゲノムデータセットにおける制御された差異及び相関関係によって表されるそれぞれの相互利益を共有する1つ以上のコホートを含む、請求項163に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年2月5日に出願された、「ゲノムベースのセキュリティプラットフォーム」と題する米国特許仮出願第62/970,304号の優先権を主張し、その内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、制御されたエントロピーを示すが、ゲノムの完全性を失うことなく、計算上複雑な機能およびプロセスによるデジタル修正および再構成を受ける、情報理論が促進するセキュリティプラットフォームおよび対応するデジタルゲノム構造に関するものである。これらの構造は、包括的に安全なハイパースケーラブルデジタルエコシステム、エンクレーブ、および/または相互の利害の同一性を有するデジタルコホートの形成を可能にし、現代のアプリケーションおよびネットワークスタックと相互運用可能なゲノムネットワークトポロジーに基づくアプリケーション固有のセキュリティアーキテクチャを実現する。
【背景技術】
【0003】
アーパネット(ARPAnet)の隣接ノードが境界を突破し、相互運用可能なデジタルモノカルチャー(Digital Monoculture)に支えられた仮想デジタルエコシステムで構成されるワールドワイドウェブになるにつれ、真正(Noble)なものと不正(Nefarious)なものを区別する要件は緊急性を増した。この新しい機械に接続された世界が直面する重大な影響が明らかになる頃には、第一応答者としての技術(ファイアウォール、分析、フォレンジック、PKI、プロキシ、監視など)は、すでにネットワーク境界の巡回と迅速な復旧サービスに追いやられていた。
【0004】
専門家の間では、暗号が機械に接続された世界における唯一の証明可能なセキュリティソリューションであることは広く認められている。量子暗号、準同型暗号、難読化暗号の研究は、莫大な投資を集めたが、期待されたほどのインパクトはなかった。それにもかかわらず、すべての暗号学分野の中で最も本質的でありながら欠くことのできない複雑さであるハイパースケーラビリティは、依然として手付かずのままである。PKIをポスト量子的な状態に更新するための努力は、その線形スケーラビリティが持続しているにもかかわらず、数多く行われている。
【発明の概要】
【0005】
出願人は、これまで困難であったハイパースケーラビリティのジレンマを包括的に解決するサイファージェニックス(Cyphergenics:CG)技術を開発し、その説明を本明細書に開示した。これから説明するように、サイファージェニックスは、相互運用性を完全に維持しながら、最小限のオーバーヘッドと帯域幅で、暗号ベースのデジタルエコシステムのセキュリティを無制限に展開することを可能にする。重要なのは、ハイパースケーラビリティは、機能的同型暗号と機能的識別不能な難読化を直接的に促進することである。
【0006】
サイバーインフラへの攻撃とプライバシーへの攻撃は、どちらも同じデジタルエコシステム(機械でつながった世界)とデジタルモノカルチャー(あらゆるものが相互運用可能な世界)を利用しているため、人為的に2つに分けることはこれまでも、そしてこれからも見当違いである。)セキュリティソリューションは、従来のセキュリティ技術や手法を見事に適応・拡張しているにもかかわらず、事後検証の専門家であり、阻止が苦手な歩行者型クルーグにとどまっています。これらの技術では、破壊工作、スパイ活動、横領、海賊行為、プライバシー侵害(秘密裏に行われる監視であれ)などを阻止する能力が限られていることは、よく知られている。デジタル攻撃の表面はますます大きくなり、武器化されたマルウェアやプロセッサの強力な新種、そして究極的には量子コンピュータによる暗号解読や人工知能を利用した破壊的アルゴリズムが、新たなレベルの破滅を予感させる。
【0007】
真正なエンゲージメントは、製品、サービス、知識のこれまで想像もできなかった仮想化を促進し、効率と効能を再定義している。一方、同じネットワークセントリックキャンパス内でも、不正なエンゲージメントは、破滅的なサイバー攻撃(破壊工作、スパイ活動、横取り、海賊行為など)や、プライバシーに対する広範な攻撃(秘密裏の大量監視、プロファイリング、同化など)を助長する。ネットワークセントリックのミッションに不可欠な共通の機械語と固有のハイパースケーラビリティが、高貴なものと極悪なものを事実上区別できなくしている。
【0008】
出願人は、最も重要なネットワークセントリック能力は、様々なデジタルコホート(例えば、ネットワーク、グリッド、クラウド、システム、デバイス、家電、センサ、IoT、アプリケーション、ファイル、データなど)からなるデジタルエコシステムでも、その相互運用可能なデジタルモノカルチャーでもないと提案する。それは、ユビキタスなオンデマンドのエンゲージメント(例えば、接続、コミュニケーション、コラボレーション、調整など)を拡張するために、それらが共有する共通の機械言語とハイパースケーラビリティ(超拡大性)こそが、何千億もの無人のセキュリティインスタンス、何十億ものコホート、何百万もの制御点、一日に何千億ものセキュリティインスタンスという巨大な順列を説明するものである。
【0009】
デジタルエコシステムとデジタルモノカルチャーを再構築するのは非現実的であり、果てしなく破壊的であり、財政的にも軽率なままである。計算量的に量子証明された暗号に基づく共通機械語を変更できる技術は、非常に効果的なセキュリティを提供する一方で、デジタルモノカルチャーの相互運用性に不可欠なハイパースケーラビリティを駆逐してしまうだろう。
【0010】
計算的に複雑なゲノム構造に基づく全く新しい技術であるサイファージェニックス(CG)は、その難解に束縛されるが強力な計算的に複雑な基礎から現代の暗号を解放する。実施形態において、CGは、情報理論的に構築されたゲノム構造を生成することによって仮想的な非拘束性を可能にし、計算上の複雑さを示す。CGデジタルレンダリングは、生化学のように直接的に制御できる複雑な構造物ではない。重要なことは、CGデジタルレンダリングは、生化学的な無制限の特性を維持しながら、その固有の差異と相関の範囲を大幅に拡張していることです。CGは、異なるデジタルDNAに基づくゲノム構造を、計算の完全性を損なうことなく戦略的に制御する能力を保持する。
図1は、本開示のいくつかの実施形態による、有機エコシステムおよび現代のデジタルエコシステムの関連属性に関連する、サイファージェニクスに基づくデジタルエコシステムの属性を示す図である。
【0011】
実施形態では、情報理論の原理によって融合されたユニークなゲノムおよび暗号学的特性によって、サイファージェニックスに基づく技術は、無制限の差異(アフィリエーション)および相関(認証)を示す高機能のハイパースケーラビリティを達成することができます。これらの特性は、仮想アフィリエーション、仮想認証、仮想アジリティ、仮想有機エンゲージメント、仮想信頼実効ドメインを生み出し、セキュリティをはるかに超える強力な属性として応用される。
【0012】
実施形態において、サイファージェニックスは、特定のデジタルエコシステム、エンクレーブ、及びコホートの超スケール性を可能にし、それらのエンゲージメントの活発な基礎を形成する利害の相互同一性(デジタルDNA関連及び規制された)を有する。これらのドメイン常駐型エコシステム、エンクレーブ(飛び地)、コホートは、仮想バイナリ言語スクリプト(VBLS)と呼ばれる相互の利害同一性を反映した、ユニークで非反復的、かつ計算量的に耐性のある属性を示すハイパースケーラブルなデジタルデータオブジェクトとデジタルコーダーオブジェクトに基づいてエンゲージメントし、悪意ある意図を平然と共有する。
【0013】
サイファージェニックス(CG)技術は、広範囲のデジタル能力プラットフォーム及びコンポーネント構成によってサポートされ得るが、本開示のいくつかの実施形態は、重要な計算上複雑なゲノム構築及びデジタルDNA調節機能及びプロセスの秩序ある遂行を確実にするように構成される。実施形態において、サイファージェニックスエコシステムセキュリティプラットフォーム(CG-ESP)は、特定の計算及びゲノム構築、並びにデジタルDNA調節機能を制御するモジュールで構成されてもよい。実施形態では、サイファージェニックスの機能が暗号によって、任意の暗号なしで、または組み合わせてレンダリングされる可能性があることを考えると、この適応性は重要である。
【0014】
実施形態において、サイファージェニックスは、そのモジュールベースのレンダリングが複数の目的を果たすことができるように、ネットワーク中心の利益を超えたアプリケーションをサポートする。例えば、それらは、ハイパースケーラビリティを損なうことなく、個々のゲノム情報理論が可能にした構築および調節プロセスおよび機能を再想像し、漸進的に改善または修正することを可能にし、それらはサイファージェニックスアプリケーション準備属性間の計算および機能革新を可能にする。
【0015】
セキュリティアプリケーションは、ほとんど例外なく、ネットワーク構成に耐える必要がある。例えば、IP-SECセキュリティのNAT回避によるIP-IVアドレスの枯渇の拡大などです。サイファージェニックス VBLS属性は、強力で新しい、セキュリティアプリケーション中心のゲノムネットワークトポロジーを、既存のネットワーク構成上で同時に、相互運用可能に、そしてオンデマンドで動作させることができます。サイファージェニックスは、指向性アーキテクチャ(Directed Architectures)、自発的アーキテクチャ(Spontaneous Architectures)、一時的アーキテクチャ(Ephemeral Architectures)、インターレジャーアーキテクチャ(Interledger Architecture)など、多くのセキュリティ中心のゲノムネットワークトポロジーを可能にする。
図2は、この適応性の一例を示し、本開示のいくつかの実施形態による、一般的に知られているアプリケーションおよびネットワークスタックの様々な層で併存的に適用され得るサイファージェニックス対応セキュリティスタックと、そのような適用から生じ得るデジタルエコシステムのサイファージェニックス促進ゲノムアーキテクチャの例とを示している。
【0016】
実施形態において、サイファージェニックスの情報理論が可能にするゲノム構築の範囲は、デジタルコホートが、それ自身の構想に先立って、特定の企業および/またはエンクレーブの子孫として産み出されることを可能にする。実施形態において、サイファージニクスが可能にするデジタルエコシステムは、秩序、例えば、時間に対する方向付けを伴って、または伴わずに、グノミー的に平坦または階層的にレンダリングされることができる。実施形態では、サイファージェニックスのコホートは、カンブリアゲノムのキャリアーの役割を果たすことができる。
【0017】
本特許の詳細において実装と実践が説明されているサイファージェニックスと、ポストモダン(量子証明)暗号技術の探索との違いを以下にまとめ、その例を
図3において観察することができる。ネットワークセントリックセキュリティの課題は、今後ますます深刻化することが予想されるが、量子コンピュータを用いた暗号解読に対抗することは、現状を維持することに他ならない。
【0018】
実施形態において、サイファージェニックスに基づく技術は、既存の技術及びその固有の限界の変種を開発するのとは対照的に、基礎となるアプローチを置き換えることができる。
【0019】
本開示は、関心の異なる広範な相互IDとトポロジーを有する無数のデジタルエコシステムにおいて適用されるサイファージェニックスベースの技術及びセキュリティプラットフォームの異なる実施態様に関するものである。本開示の実施形態では、サイファージェニックスベースのセキュリティプラットフォームのインスタンスは、それらが奉仕するそれぞれのエコシステムの異なる側面を最適化するために、異なるアーキテクチャを有する異なるタイプのデジタルエコシステムのために構成され得る。
【0020】
本開示のいくつかの実施形態によれば、エコシステムセキュリティプラットフォームが開示される。エコシステムセキュリティプラットフォームは、VDAXの処理システムによって実行される。エコシステムセキュリティプラットフォームは、ルートDNAモジュールと、リンクモジュールと、シーケンス(シーケンス)マッピングモジュールと、バイナリ変換モジュールとを含む。ルートDNAモジュールは、VDAXに割り当てられたデジタル的に生成されたゲノムデータセットを管理するように構成される。ゲノムデータセットは、VDAXに固有のものであり、ゲノム適格性オブジェクト、ゲノム相関オブジェクト、及びゲノム分化オブジェクトを含む。ルートDNAモジュールは、1つ以上の計算複雑な関数を使用して、ゲノムデータセットを修正するように構成されている。リンクモジュールは、第2のVDAXからリンクを受信するように構成されている。リンクは、エンコードされたゲノム制御命令を含む。リンクモジュールは、ゲノム適格性オブジェクト及び修正ゲノム相関オブジェクトに基づいてリンクをデコードし、デコードされたゲノム調節命令を得るように構成される。修正されたゲノム相関オブジェクトは、ルートDNAモジュールによってゲノム相関オブジェクトから修正される。シーケンスマッピングモジュールは、第2のVDAXに提供されることになるデジタルオブジェクトからシーケンスを取得するように構成される。シーケンスは、デジタルオブジェクトの第1の部分から抽出される。シーケンスマッピングモジュールは、シーケンスを修正ゲノム分化オブジェクトにマッピングして、ゲノムエンゲージメント因子を得るように構成されている。修正ゲノム分化オブジェクトは、復号化されたゲノム調節命令に基づいて、ルートDNAモジュールによってゲノム分化オブジェクトから修正される。バイナリ変換モジュールは、ゲノムエンゲージメント因子に基づいてデジタルオブジェクトの第2の部分を符号化し、符号化されたデジタルオブジェクトを得るように構成される。バイナリ変換モジュールは、符号化されたデジタルオブジェクトとデジタルオブジェクトの第1の部分とを含む仮想バイナリ言語スクリプト(VBLS)オブジェクトを生成するように構成されている。VBLSオブジェクトは、一連のVBLSオブジェクトの一部として第2のVDAXに提供される。
【0021】
いくつかの実施形態では、デジタルオブジェクトは、それぞれが一連のそれぞれのVBLSオブジェクトに符号化される一連のデジタルオブジェクトの一部であってよい。各デジタルオブジェクトは、異なるそれぞれのゲノムエンゲージメント因子を用いて符号化されてもよい。いくつかの実施形態では、シーケンスマッピングモジュールは、それぞれのデジタルオブジェクトからそれぞれのシーケンスを取得してもよく、それぞれのシーケンスを修正ゲノム分化オブジェクトにマッピングして、それぞれのデジタルオブジェクトを符号化するために使用され得るそれぞれのゲノムエンゲージメント係数を得てもよい。いくつかの実施形態では、一連のVBLSオブジェクトは、VDAX及び第2のVDAXに固有の非再発的な言語であってよい。いくつかの実施形態では、シーケンスは、公知のプロトコルおよび形式に従ってデジタルオブジェクトの第1の部分において定義される公開シーケンスであってよい。いくつかの実施形態では、シーケンスは、公に利用可能でない場合がある独自のプロトコルおよび形式に従ってデジタルオブジェクトの第1の部分において定義され得るプライベートシーケンスであってもよい。
【0022】
いくつかの実施形態において、バイナリ変換モジュールは、ゲノムエンゲージメントに基づいてデジタルオブジェクトの第2の部分を符号化する曖昧さ解消モジュールを含むことができる。XOR演算を使用して第2の部分とゲノムエンゲージメント因子との接続結合を決定することによって、ゲノムエンゲージメント因子に基づくデジタルオブジェクトの第2の部分を暗号化する暗号化モジュールを含んでもよい。いくつかの実施形態では、バイナリ変換モジュールは、暗号化関数及びゲノムエンゲージメント因子を用いてデジタルオブジェクトの第2の部分を暗号化することにより、ゲノムエンゲージメント因子に基づいてデジタルオブジェクトの第2の部分を暗号化する暗号化モジュールを含んでもよい。
【0023】
いくつかの実施形態では、リンクモジュールは、第2のVDAXとのリンク交換プロセスの一部として、第2のVDAXからのリンクを復号してもよい。リンク交換プロセスは、1回限りのプロセスであってもよい。いくつかの実施形態では、リンク交換プロセスは、VDAXのゲノム適格性オブジェクトに基づいて、第2のVDAXに関連するエコシステムメンバーを認証することを含んでもよい。いくつかの実施形態では、リンクモジュールは、第2の符号化されたゲノム規制命令を含む第2のリンクを産み出すようにさらに構成されてもよい。第2のリンクは、リンク交換プロセスの一部として第2のVDAXに提供されてもよい。いくつかの実施形態では、リンク交換プロセスは、第2のリンクが第2のVDAXから受信したリンクとは独立して生成され得るように、二対称プロセスであってもよい。いくつかの実施形態では、第2のリンクを産み出す際に、リンクモジュールは、第2のゲノム調節命令を決定するようにさらに構成されてもよい。リンクモジュールは、第2のコード化されたゲノム調節命令を得るために、リンクゲノムエンゲージメント係数を使用して第2のゲノム調節命令をコード化するようにさらに構成されてもよい。リンクゲノムエンゲージメント因子は、リンクマッピングシーケンスと、ルートDNAモジュールによってゲノム相関オブジェクトから修正され得る第2の修正ゲノム相関オブジェクトとに基づいて、シーケンスマッピングモジュールによって決定されてもよい。リンクモジュールは、リンクマッピングシーケンス、第2の符号化ゲノム調節命令、及び符号化リンク復号化情報を含むゲノムエンゲージメントカーゴを生成するようにさらに構成されてもよい。リンクマッピングシーケンスは、ゲノムエンゲージメントカーゴにおいて難読化されなくてもよく、第2のリンクは、ゲノムエンゲージメントカーゴを含んでもよい。リンクモジュールは、第2のリンクを第2のVDAXに提供するようにさらに構成されてもよい。第2のVDAXは、リンクマッピングシーケンス、符号化リンク復号化情報、及び第2のVDAXに割り当てられた第2のゲノムデータセットに基づいて、第2の符号化ゲノム調節命令を復号化してもよい。いくつかの実施形態では、リンクマッピングシーケンスは、ゲノムエンゲージメントカーゴにエンコードされないままであってもよい。いくつかの実施形態において、バイナリ変換モジュールは、第2のVDAXから第2のVBLSオブジェクトを受信するようにさらに構成されてもよい。第2のVBLSオブジェクトは、第2の符号化されたデジタルオブジェクト及び符号化されていないメタデータを含んでもよい。二値変換モジュールは、第2のゲノムエンゲージメント係数に基づいて第2のデジタルオブジェクトを復号し、符号化されていない第2のデジタルオブジェクトを得るようにさらに構成されてもよい。第2のゲノムエンゲージメント因子は、第2のシーケンスと、第2のゲノム調節命令に基づいてルートDNAモジュールによってゲノムデータセットのゲノム分化オブジェクトから導出され得る第2の修正ゲノム分化オブジェクトとに基づいて、シーケンスマッピングモジュールによって決定されてもよい。
【0024】
いくつかの実施形態では、リンクモジュールは、一組の相互運用可能なデジタル通信媒体にわたってリンク交換プロセスを実行するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、リンクモジュールは、一組の相互運用可能なデジタルネットワークにわたってリンク交換プロセスを実行するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、リンクモジュールは、一組の相互運用可能なデジタルデバイスにわたってリンク交換処理を実行するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、リンクモジュールは、第2のVDAXに関して非同期に実行され得るリンク交換を実行するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、リンクモジュールは、VDAXが第2のVDAXに第2のリンクを提供しないことがあるように、対称的な方法でリンク交換処理を実行するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、リンクモジュールは、VDAXのゲノム適格性相関オブジェクトに基づいて、第2のVDAXに関する適格性相関を確認するようにさらに構成されてもよい。いくつかの実施形態において、リンクモジュールは、第2のVDAXから受信したリンクおよびVDAXのゲノム相関オブジェクトに基づき、第2のVDAXに関するリンク交換相関を確認するようにさらに構成されてもよい。いくつかの実施形態では、リンクモジュールは、一組の計算複雑な関数を使用して、リンク情報の安全な交換を遂行するように構成されてもよい。計算複雑な関数のセットは、暗号ベースの関数、暗号無しの関数、または少なくとも1つの暗号ベースの関数と少なくとも1つの暗号無しの関数とを含み得るハイブリッド関数のうちの1つであってよい。いくつかの実施形態では、リンクモジュールは、第2のVDAXとリンク情報を安全に交換し、二対称エンゲージメントを可能にするための一連の処理を実行するように構成されてもよい。リンク情報の交換は、非対称エンゲージメントと同じレベルのエントロピーを示してもよい。いくつかの実施形態において、リンクモジュールは、静的リンクを生成及び復号するように構成されてもよい静的リンクモジュールを含んでもよい。静的リンクモジュールは、デジタルエコシステム内の最高クラスのエコシステムVDAXによって規定される規則及びプロセスに従って静的リンクを生成してもよい。いくつかの実施形態では、リンクモジュールは、動的リンクを生成し、デコードするように構成されてもよい動的リンクモジュールを含んでもよい。第2のVDAXから受信したリンクは、VDAXによって実行されたとき、ルートDNAモジュール、シーケンスマッピングモジュール、またはバイナリ変換モジュールの少なくとも1つのそれぞれの構成を上書きし得る命令セットをさらに含む動的リンクであってもよい。変更された構成は、第2のVDAXに提供され得るVBLSを生成するときにのみ実行されてもよい。
【0025】
いくつかの実施形態では、シーケンスマッピングモジュールは、公に利用可能なプロトコルに従ってフォーマットされ得るそれぞれのデジタルオブジェクトのそれぞれの第1の部分から、公開シーケンスを選択するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、シーケンスを修正ゲノム分化オブジェクトにマッピングする際に、シーケンスマッピングモジュールは、以下のようにしてもよい。シーケンスを処理して中間値を導出するように構成される。シーケンスマッピングモジュールは、情報理論的に促進された計算複雑関数のセットを使用して、中間値及び修正ゲノム分化対象に基づいて、ゲノムエンゲージメント因子を生成するように構成されてもよい。例示的な実施形態では、情報理論的に促進された計算複雑関数のセットは、暗号ベースの関数、暗号無しの関数、又は少なくとも1つの暗号ベースの関数と少なくとも1つの暗号無しの関数とを含むハイブリッド関数のうちの1つであってよい。例示的な実施形態では、ゲノムエンゲージメント因子は、特定のエントロピーを示す二値ベクトルであってもよい。ゲノムエンゲージメント因子の特異的エントロピーは、シーケンスの固有エントロピー以上であってよい。例示的な実施形態において、シーケンスマッピングモジュールは、独自のプロトコルに従ってフォーマットされ得るそれぞれのデジタルオブジェクトのそれぞれの第1の部分からシーケンスを選択するように構成されてもよい。
【0026】
いくつかの実施形態では、ルートDNAモジュールは、ゲノム適格性オブジェクトを定式化し構築し得るCNAモジュールを含んでもよい。CNAモジュールは、情報理論的に促進されたゲノムプロセスを採用して、それぞれのデジタルエコシステム内の他のVDAXと特定の関係を確立するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、リンクモジュールは、ゲノム適格性オブジェクトを使用して、第2のVDAXとのゲノムエンゲージメント整合性を確認してもよい。いくつかの実施形態において、ゲノム適格性オブジェクトは、特定のエントロピーを示すCNAオブジェクトであってもよい。CNAオブジェクトは、差分及び相関に基づくゲノム処理を可能にしてもよい。CNAオブジェクトは、特定のエントロピーを示すN次元バイナリベクトルであってもよい。CNAオブジェクトの特定のエントロピーは、コミュニティ所有者によって設定可能であってもよい。いくつかの実施形態では、CNAモジュールは、VDAXのPNAオブジェクトに基づいて、それぞれのCNAオブジェクトのセットを生成するように構成されてもよい。それぞれのCNAオブジェクトのセットは、それぞれの子孫VDAXのセットにそれぞれ割り当てられてもよく、それぞれのCNAオブジェクトは、VDAXのCNAオブジェクトのエントロピーに等しい特定のエントロピーを呈してもよい。いくつかの実施形態では、CNAモジュールは、情報理論的に促進された計算複雑関数のセットを使用して、他のVDAXによって提供されるCNAオブジェクトおよびエンゲージメント情報に基づいて、他のVDAXに関する適格性相関をプロセシングするように構成されてもよい。情報理論的に促進された計算複雑関数のセットは、暗号ベースの関数、暗号無しの関数、または少なくとも1つの暗号ベースの関数と少なくとも1つの暗号無しの関数とを含むハイブリッド関数のうちの1つであってよい。いくつかの実施形態では、CNAモジュールは、VDAXのCNAオブジェクトに部分的に基づいて、VDAXが属するデジタルエコシステム内の他のVDAX間の特定の関係を確立するように構成されてもよい。
【0027】
いくつかの実施形態では、ルートDNAモジュールは、ゲノム適格性オブジェクトを定式化し構築するPNAモジュールを含んでもよい。PNAモジュールは、情報理論的に促進されたゲノムプロセスを採用して、それぞれのデジタルエコシステム内の他のVDAXとの特定の関係を確立するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、リンクモジュールは、ゲノム適格性オブジェクトを使用して、第2のVDAXとのゲノムエンゲージメント適格性を確認してもよい。ゲノム適格性オブジェクトは、特定のエントロピーを示すPNAオブジェクトであってもよい。PNAオブジェクトは、差分及び相関に基づくゲノム処理を可能にしてもよい。いくつかの実施形態では、PNAオブジェクトは、特定のエントロピーを示す第1のN次元バイナリベクトル及び第2のN次元バイナリベクトルを含んでもよい。第1のN次元ベクトルは、M×TがNに等しくなるように次数Tのランダムに選択されたM個の2値原始多項式から構成されてもよく、第2のN次元ベクトルは、第1のN次元2値ベクトルに基づき決定される。いくつかの実施形態では、PNAオブジェクトの特定のエントロピーは、コミュニティ所有者によって構成可能であってよい。いくつかの実施形態では、PNAモジュールは、VDAXのPNAオブジェクトに基づいて、それぞれのPNAオブジェクトのセットを生成するように構成されてもよい。それぞれのPNAオブジェクトのセットは、それぞれの子孫VDAXのセットにそれぞれ割り当てられてもよく、それぞれのPNAオブジェクトは、VDAXのPNAオブジェクトのエントロピーに等しい特定のエントロピーを呈してもよい。いくつかの実施形態では、PNAモジュールは、情報理論に基づく計算複雑関数のセットを使用して、他のVDAXによって提供されるPNAオブジェクトおよびエンゲージメント情報に基づいて、他のVDAXに関する適格性相関をプロセッシングするように構成されてもよい。情報理論に基づく計算複雑関数のセットは、暗号ベースの関数、暗号無しの関数、及び少なくとも1つの暗号ベースの関数と少なくとも1つの暗号無しの関数とを含むハイブリッド関数のうちの1つであってよい。いくつかの実施形態では、PNAモジュールは、VDAXのPNAオブジェクトに部分的に基づいて、VDAXが属するデジタルエコシステム内の他のVDAX間の特定の関係を確立するように構成されてもよい。
【0028】
いくつかの実施形態では、ルートDNAモジュールは、ゲノム相関オブジェクトを定式化し構築するLNAモジュールを含んでもよい。LNAモジュールは、情報理論的に促進されたゲノムプロセスを採用して、それぞれのデジタルエコシステム内の他のVDAXとの特定の関係を確立するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、リンクモジュールは、ゲノム適格性オブジェクトを使用して、リンクに基づく第2のVDAXとのリンク交換相関を確認してもよい。いくつかの実施形態において、ゲノム適格性オブジェクトは、特定のエントロピーを示すLNAオブジェクトであってもよい。LNAオブジェクトは、リンク交換中に実行され得る差分及び相関に基づくゲノム処理を可能にしてもよい。LNAオブジェクトは、第2のVDAXの第2のLNAオブジェクトと十分に相関していてもよい。いくつかの実施形態では、LNAオブジェクトの特定のエントロピーは、コミュニティ所有者によって構成可能であってよい。いくつかの実施形態では、LNAオブジェクトは、特定のエントロピーを示すN次元バイナリベクトルであってもよい。いくつかの実施形態では、LNAモジュールは、情報理論に基づく計算複雑関数のセットを使用して、他のVDAXによって提供されるそれぞれのリンクにおいて提供されるLNAオブジェクト及びゲノムエンゲージメントカーゴに基づいて、他のVDAXに関するリンク適格性相関を検察するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、情報理論に基づく計算複雑関数のセットは、暗号ベースの関数、暗号無しの関数、及び少なくとも1つの暗号ベース関数と少なくとも1つの暗号無しの関数とを含むハイブリッド関数のうちの1つであってよい。いくつかの実施形態では、LNAモジュールは、VDAXのLNAオブジェクトに部分的に基づいて、VDAXが属するデジタルエコシステム内の他のVDAX間の特定の関係を確立するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、LNAモジュールは、VDAXのLNAオブジェクトに基づいて、それぞれのLNAオブジェクトのセットを生成するように構成されてもよい。それぞれのLNAオブジェクトのセットは、それぞれの子孫VDAXのセットにそれぞれ割り当てられてもよい。それぞれのLNAオブジェクトは、VDAXのLNAオブジェクトのエントロピーに等しい特定のエントロピーを示すものであってもよい。いくつかの実施形態では、LNAモジュールは、情報理論的に促進された計算複雑な関数のセットを使用して、特定の命令のセットに基づいてゲノム相関オブジェクトを修正するように構成されてもよい。情報理論的に促進された計算複雑な関数のセットは、暗号ベースの関数、暗号無しの関数、及び少なくとも1つの暗号ベースの関数と少なくとも1つの暗号無しの関数とを含むハイブリッド関数のうちの1つであってよい。いくつかの実施形態では、LNAモジュールは、先祖VDAXから受信した一連の命令に基づいて、ゲノム相関オブジェクトを修正してもよい。ゲノム相関オブジェクトの修正は、VDAXが属するデジタルエコシステムに関する将来のエンゲージメントを確立するために使用されてもよく、一方で、以前に確立されたエンゲージメントは影響を受けない可能性がある。いくつかの実施形態において、LNAモジュールは、修正されたゲノム相関オブジェクトを得るために、リンク内の第2のVDAXから受信した一連の命令に基づいて、ゲノム相関オブジェクトを修正してもよい。修正されたゲノム相関オブジェクトは、符号化されたGRIを復号するために使用され得るリンクゲノムエンゲージメント因子を決定するために使用されてもよい。
【0029】
いくつかの実施形態では、ルートDNAモジュールは、新しいゲノム相関オブジェクトの生成及びVDAXのゲノム相関オブジェクトの修正のうちの少なくとも1つを含む、ゲノム相関オブジェクトを含むゲノムプロセスを実行するXNAモジュールを含んでもよい。いくつかの実施形態では、XNAモジュールは、情報理論的に促進されたゲノムプロセスを採用して、第2のVDAXから得られたリンクから解読されたゲノム規制命令に従って、第2のVDAXと同一の方法でVDAXのゲノム微分オブジェクトを修正するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、ゲノム適格性オブジェクトは、特定のエントロピーを示すXNAオブジェクトであってよい。いくつかの実施形態では、XNAオブジェクトは、第2のVDAXの第2のXNAオブジェクトと十分に相関していてもよい。いくつかの実施形態では、XNAオブジェクトの特定のエントロピーは、コミュニティ所有者によって設定可能であってもよい。いくつかの実施形態では、XNAオブジェクトは、特定のエントロピーを示すN次元バイナリベクトルであってもよい。いくつかの実施形態では、XNAオブジェクトは、十分に相関のあるXNAオブジェクトを保有する他のVDAXとの将来の差別化を確立するために使用されてもよい。いくつかの実施形態において、XNAモジュールは、VDAXのXNAオブジェクトに基づいて、それぞれのXNAオブジェクトのセットを生成するように構成されてもよい。それぞれのXNAオブジェクトのセットは、それぞれの子孫VDAXのセットにそれぞれ割り当てられてもよい。それぞれのXNAオブジェクトは、VDAXのXNAオブジェクトのエントロピーに等しい特定のエントロピーを示してもよい。いくつかの実施形態では、XNAモジュールは、情報理論的に促進された計算複雑な関数のセットを使用して、特定の命令のセットに基づいてXNAを修正するように構成されてもよい。いくつかの実施形態において、XNAモジュールは、VDAXが属するデジタルエコシステム内の他のVDAXに対する将来の差別化を確立するために更新されたXNAが使用され得るように、先祖VDAXから受信した一連の命令に基づいてXNAを更新してもよい。いくつかの実施形態において、第2のVDAXは、第2のVDAXが十分に相関する持続的に更新されたXNAを所有していない限り、VDAXとの将来の差別化を確立することができない場合がある。いくつかの実施形態において、情報理論的に促進された計算複雑な関数のセットは、暗号ベースの関数、暗号無しの関数、及び少なくとも1つの暗号ベースの関数と少なくとも1つの暗号無しの関数とを含むハイブリッド関数のうちの1つであってよい。
【0030】
いくつかの実施形態において、エコシステムセキュリティプラットフォームは、情報理論的に促進された計算複雑関数に従って、第2のVDAXに関して安全なゲノムベースのエンゲージメント相関を起訴する認証モジュールをさらに含んでもよい。情報理論的に促進された計算複雑な関数は、暗号ベースの関数、暗号無しの関数、及び少なくとも1つの暗号ベースの関数と少なくとも1つの暗号無しの関数とを含み得るハイブリッド関数のうちの1つであってよい。いくつかの実施形態では、エコシステムセキュリティプラットフォームは、ゲノムプロセスコントローラ、認証モジュール、及びエンゲージメントインスタンスモジュールを含んでもよいマスターインテグリティコントローラをさらに含んでもよい。ゲノムプロセスコントローラは、それに割り当てられたマスターコントローラゲノムデータセットを有していてもよい。
【0031】
いくつかの実施形態では、ゲノムプロセスコントローラは、1つ以上のプラットフォームモジュールの完全性を認証及び確認するために、1つ以上のプラットフォームモジュールとエンゲージメントするように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、ゲノムプロセスコントローラは、マスターコントローラゲノムデータセット及び一連の計算複雑な関数に基づいて、1つ又は複数のプラットフォームモジュールの完全性を確認し、認証してもよい。いくつかの実施形態では、ゲノムプロセスコントローラは、1つ以上のプラットフォームモジュールによって実行される任意のプロセスまたは機能を決定することなく、1つ以上のプラットフォームモジュールの完全性を確認し、認証してもよい。いくつかの実施形態では、ゲノムプロセスコントローラは、計算複雑関数のセットを使用して1つ以上のプラットフォームモジュールを接続する任意の基礎的な運用プロセス及び機能の完全性を確認し、認証するようにさらに構成されてもよい。いくつかの実施形態において、ゲノムプロセスコントローラは、1つ以上のプラットフォームモジュール及び基礎となる運用プロセス及び機能を確認、失格、又は変更を開始するようにさらに構成されてもよい。
【0032】
いくつかの実施形態において、認可モジュールは、ゲノムコントローラゲノムデータ及び情報理論的に促進された計算複雑関数のセットに基づいて、デジタルエコシステム内の他のVDAXの運用構成を確認又は否定するように構成されてもよい。他のVDAXの運用構成を否定することを決定することに応答して、認可モジュールは、他のVDAXの運用構成を失格とするか、または修正を開始することができる。
【0033】
いくつかの実施形態において、エンゲージメントインスタンスモジュールは、セキュリティインスタンスの1つまたは複数の定義を定義する1つまたは複数のエンゲージメント追跡ポリシーのセットに従ってVDAXのデジタルエコシステム内のセキュリティインスタンスを追跡するように構成されてもよい。いくつかの実施形態において、エンゲージメントインスタンスモジュールは、セキュリティインスタンスがカウントされる方法をそれぞれ定義する1つまたは複数のエンゲージメントアカウント・ポリシーのセットに従って、VDAXのデジタルエコシステム内のセキュリティインスタンスの数を決定するようにさらに構成されてもよい。いくつかの実施形態において、エンゲージメントインスタンス・モジュールは、セキュリティインスタンスが報告される方法、セキュリティインスタンスをどのVDAXに報告するか、およびセキュリティインスタンスを報告する頻度をそれぞれ定義する1つまたは複数のエンゲージメント報告ポリシーのセットに従って、別のVDAXへのデジタルエコシステムのセキュリティインスタンスの数の報告を決定するようさらに構成されてもよい。
【0034】
実施形態のいくつかでは、VDAXは、デジタルエコシステムのメンバーである。これらの実施形態のいくつかでは、デジタルエコシステムは、クラウドサービスシステムである。これらの実施形態のいくつかでは、デジタルエコシステムは、企業情報技術システムである。これらの実施形態のいくつかでは、デジタルエコシステムは、コンピューティングデバイスであり、子孫VDAXはそれぞれ、コンピューティングデバイスのハードウェアコンポーネントおよびデジタルコンポーネントに対応する。これらの実施形態のいくつかでは、デジタルエコシステムは、分類されたコンピューティングインフラストラクチャである。いくつかの実施形態では、デジタルエコシステムは、トラフィックグリッドである。いくつかの実施形態では、デジタルエコシステムは、ホームネットワークである。
【0035】
本開示のいくつかの実施形態によれば、デジタルエコシステムのゲノムセキュリティ関連制御を実行するためのシステムが開示される。このシステムは、デジタルエコシステムの所有者に関連する処理システムによって実行されるエコシステムVDAXを含む。エコシステムVAXは、エコシステムセキュリティプラットフォームのエコシステムインスタンスで構成され、エコシステムVDAXは、1つ以上の異なるデジタル生成先祖ゲノムデータオブジェクトを含むデジタルエコシステムに対応する先祖ゲノムデータセットを維持するように構成され、各先祖ゲノムデータオブジェクトがそれぞれの特定のエントロピーを示す。エコシステムVAXは、先祖ゲノムデータセットに基づいて複数のそれぞれの子孫ゲノムデータセットを生成するようにさらに構成され、それぞれのそれぞれの子孫ゲノムデータセットは、1つまたは複数のデジタル生成された先祖ゲノムデータオブジェクトからそれぞれ派生し、それが派生した先祖ゲノムデータオブジェクトのそれぞれの特定のエントロピーを示す1つまたは複数の異なる子孫ゲノムデータオブジェクトを含む。これらの実施形態において、エコシステムVAXは、それぞれのそれぞれの子孫ゲノムデータセットについて、子孫ゲノムデータセットを複数の子孫VDAXのそれぞれの子孫VDAXに割り当て、子孫VDAXは、エコシステムVDAXからさらなる相互作用なしに、子孫VDAXに割り当てられたそれぞれの子孫ゲノムデータセットに基づいてデジタルコミュニティ内の他の子孫VDAXと固有の非再発的エンゲージメントを確立するよう構成される。エコシステムVDAXは、デジタルエコシステム内の他のVDAXとエンゲージメントする特定の子孫VDAXの能力に影響を与えるために、子孫ゲノムデータセットの1つ以上を選択的に更新することによって、デジタルエコシステムのゲノムトポロジーを制御するようにさらに構成される。
【0036】
実施形態のいくつかでは、先祖ゲノムデータセットは、先祖ゲノム分化オブジェクトを含み、各先祖ゲノムデータセットは、それぞれの子孫ゲノム分化オブジェクトを含む。これらの実施形態のいくつかでは、複数の子孫VDAXからの子孫VDAXのペアは、子孫VDAXのペアのそれぞれの子孫ゲノム分化オブジェクトが十分に相関している場合にのみ、仮想バイナリ言語スクリプト(VBLS)を交換することが可能である。
【0037】
これらの実施形態のいくつかでは、子孫VDAXの組の第1の子孫VDAXの第1の子孫ゲノム分化オブジェクトが更新され、子孫VDAXの組の第2の子孫VDAXの第2の子孫ゲノム分化オブジェクトが更新されない場合、将来のVBLSの交換を防止することができる。
【0038】
いくつかの実施形態では、先祖ゲノム分化オブジェクト及びそれぞれの子孫ゲノム分化オブジェクトは、XNAオブジェクトである。これらの実施形態のいくつかでは、デジタルエコシステムは、エコシステムプラットフォームが有向アーキテクチャに従って構成される静的エコシステム、エコシステムプラットフォームが自由形式アーキテクチャに従って構成される対話型エコシステム、又はエコシステムプラットフォームが動的状態自発アーキテクチャに従って構成される動的エコシステムのうち少なくとも1つである。これらの実施形態のいくつかでは、1つ以上のエンクレーブVDAXのセットであって、各エンクレーブVDAXは、デジタルエコシステムのそれぞれのデジタルエンクレーブに対応し、エンクレーブVDAXがそれぞれのエンクレーブのゲノムトポロジーを制御するそれぞれのエンクレーブ固有のXNAオブジェクトが割り当てられている、エンクレーブVDAXのセットである。これらの実施形態のいくつかでは、それぞれのそれぞれのデジタルエンクレーブは、デジタルエンクレーブに認められる1つ以上のそれぞれのコホートをそれぞれ表す1つ以上の子孫VDAXを含み、それぞれのデジタルエンクレーブに含まれるそれぞれの子孫VDAXは、エンクレーブVDAXのエンクレーブ固有XNAオブジェクトから派生し、デジタルエンクレーブに含まれる他の子孫VDAXのそれぞれの子孫エンクレーブXNAオブジェクトと十分に相関する子孫エンクレーブ固有XNAオブジェクトを割り当てられている。これらの実施形態のいくつかでは、それぞれのエンクレーブVDAXは、エンクレーブ固有のXNAオブジェクトをデジタルエンクレーブのコホートに割り当てることにより、対応するそれぞれのデジタルエンクレーブへのメンバーシップを制御する。
【0039】
いくつかの実施形態では、各エンクレーブVDAXは、さらに、子孫ゲノムデータセットの子孫相関オブジェクトから派生するそれぞれのエンクレーブゲノム相関オブジェクトを割り当てる。これらの実施形態のいくつかでは、デジタルエンクレーブの各子孫VDAXは、デジタルエンクレーブのエンクレーブVDAXのそれぞれのエンクレーブゲノム相関オブジェクトからエンクレーブに由来するそれぞれの子孫エンクレーブ固有のゲノム相関オブジェクトを割り当てる。これらの実施形態のいくつかでは、各子孫VDAXは、デジタルエンクレーブのエンクレーブVDAXから直接、それぞれのエンクレーブ特異的ゲノム相関オブジェクトを割り当てる。いくつかの実施形態では、各子孫VDAXは、エコシステムVDAXから直接、それぞれのエンクレーブ特有のゲノム相関オブジェクトを割り当てる。
【0040】
いくつかの実施形態では、各子孫VDAXは、そのそれぞれの子孫エンクレーブ固有のゲノム相関オブジェクトを使用して、それぞれのデジタルエンクレーブに関して形成される他の子孫VDAXとの固有の非反復エンゲージメントをそれぞれ確立するリンクを産み出す。いくつかの実施形態では、子孫VDAXによって生み出された各リンクは、リンクホスティング子孫VDAXがそのエンクレーブ固有XNAオブジェクトを修正して、子孫VDAXのみが解読できる非反復VBLSを生成する方法を定義する固有のゲノム規制指示を提供する。いくつかの実施形態では、各子孫VDAXは、そのそれぞれの子孫エンクレーブ固有のゲノム相関オブジェクトを使用して、デジタルエコシステムの他の子孫VDAXによって提供されるリンクをホストし、他の子孫VDAXは、リンクを子孫VDAXに提供して、それぞれのデジタルエンクレーブに関して子孫VDAXとの固有の非再帰的エンゲージメントを確立する。
【0041】
これらの実施形態のいくつかでは、子孫VDAXによる各ホストされたリンクは、子孫VDAXがそのエンクレーブ特異的ゲノム分化オブジェクトを修正して、リンクを提供した他の子孫VDAXのみが解読できる非再発的VBLSを生成する方法を定義する固有のゲノム調節命令を提供する。
【0042】
実施形態のいくつかでは、エンクレーブVDAXは、デジタルエンクレーブに参加する子孫VDAXのサブセットの子孫エンクレーブ固有のゲノムデータオブジェクトを選択的に更新することによって、ゲノムネットワークトポロジーを制御する。実施形態のいくつかでは、エンクレーブVDAXは、デジタルエンクレーブの物理ネットワークトポロジーへの修正を必要とせずに、デジタルエンクレーブのゲノムネットワークトポロジーを制御する。いくつかの実施形態において、デジタルエコシステムは、1つ以上の物理ネットワークトポロジーをオーバーレイする複数のゲノムトポロジーを含み、複数のゲノムトポロジは、同時にかつ相互運用可能に存在する。いくつかの実施形態では、エコシステムVDAXは、動的状態属性を有するアプリケーションをサポートするゲノムネットワークトポロジーを構築し、制御する。
【0043】
いくつかの実施形態において、システムは、1つ以上のエンクレーブVDAXのセットをさらに備え、各エンクレーブVDAXは、デジタルエコシステムのそれぞれのデジタルエンクレーブに対応し、エンクレーブVDAXがデジタルエコシステムのエコシステム指定機能及びプロセスに責任を負うゲノムネットワークトポロジーの一部を制御する、それぞれのエンクレーブ固有のゲノムデータセットを割り当てられている。
【0044】
これらの実施形態のいくつかでは、システムは、デジタルエコシステムに参加するコホートVDAXのセットをさらに含み、コホートVDAXのセットは、特定のエコシステム指定及び/又はエンクレーブ指定機能及びプロセスを担うゲノムネットワークトポロジーのそれぞれの部分をそれぞれ制御する1又は複数のコホートを含んでいる。これらの実施形態のいくつかでは、コホートVDAXのセットによる相互作用は、コホートVDAXのセットのそれぞれのコホートVDAXに割り当てられたそれぞれのコホートゲノムデータセットにより制御される。
【0045】
いくつかの実施形態では、子孫VDAXのセットは、コホートVDAXのセットを含む。
【0046】
これらの実施形態のいくつかでは、コホートVDAXのセットの各コホートのコホートゲノムデータセットは、以下を含む。つの一意のCNAオブジェクト及び1つの一意のPNAオブジェクトの一方又は両方を含む1つ以上のコホートゲノム適格性オブジェクト;1つ以上のLNAオブジェクトを含む1つ以上のコホートゲノム相関オブジェクトであって、各LNAオブジェクトはコホートVDAXが入場されるそれぞれのエンクレーブに対応する;並びに1つ以上のXNAオブジェクトを含む1つ以上のコホートゲノム分化オブジェクトであって、各XNAオブジェクトはコホートVDAXが入場されるそれぞれのエンクレーブに対応する、コホートゲノム分化オブジェクトを含む。
【0047】
これらの実施形態のいくつかでは、デジタルエコシステムは動的エコシステムであり、エコシステムセキュリティプラットフォームは、動的エコシステムの1つ以上のメトリック状態が更新される頻度にかかわらずその動作完全性を保持する自発的アーキテクチャに従って構成される。
【0048】
これらの実施形態のいくつかでは、エコシステムVDAX及び子孫VDAXは、特定の動的メトリック状態に応答して、ゲノムネットワークトポロジーを集合的に制御する。いくつかの実施形態では、ゲノムデジタルネットワークトポロジーは、制御されたレベルの相互運用性を実現するように構築される。実施形態のいくつかでは、同時に存在する物理ネットワークトポロジー上にオーバーレイされた複数のゲノムネットワークトポロジーをサポートする。
【0049】
いくつかの実施形態では、先祖ゲノム分化オブジェクト及びそれぞれの子孫ゲノム分化オブジェクトは、ZNAオブジェクトである。これらの実施形態のいくつかでは、デジタルエコシステムは、1つ以上のプロセッサを有するデバイスに関して実装される仮想信頼実行領域であり、子孫VDAXは、1つ以上のハードウェアコンポーネント及び1つ以上のデジタルコンポーネントの少なくとも1つを含むデバイスのそれぞれのコンポーネントに対応し、1つ以上のハードウェアコンポーネントは、システムオンチップ(SoC)、コア、又はディスクのうちの1つを含み、1つ以上のデジタルコンポーネントは、OS、プロセス、スレッド、ライブラリ、又はアプリケーションプログラミングインターフェース(API)のうちの1つ以上を含む。これらの実施形態のいくつかでは、複数の子孫VDAXからの子孫VDAXは、仮想信頼実行ドメインに関してコンポーネントバイナリアイソレーション(CBI)を実行するように構成される。
【0050】
いくつかの実施形態において、システムは、子孫VDAXのセットをさらに含む。これらの実施形態において、各子孫VDAXは、エコシステムセキュリティプラットフォームの各子孫インスタンスが、1つ以上の情報理論-促進計算複雑機能を実行するようにそれぞれ構成された機能的に一致するモジュールのそれぞれのセットで構成されるように、エコシステムセキュリティプラットフォームのそれぞれの子孫インスタンスを用いて構成されている。
【0051】
これらの実施形態のいくつかでは、エコシステム・セキュリティ・プラットフォームの各子孫インスタンスのモジュールのセットは、子孫VDAXのゲノムデータセットを管理し、ゲノムデータセットに基づいてゲノム処理のセットを実行するように構成されるDNAモジュールを含む。実施形態のいくつかでは、モジュールのセットは、別のVDAXとのリンクの安全な交換を促進して、固有の二対称エンゲージメントを促進するように構成されているリンクモジュールを含む。
【0052】
実施形態のいくつかでは、モジュールのセットは、特定のエントロピーを有するゲノムエンゲージメント因子を導出するためにシーケンス(シーケンス)をゲノム処理するように構成されるシーケンスマッピングモジュールを含み、ゲノムエンゲージメント因子は、非再発的な方法でデジタルオブジェクトを符号化するために用いられ、シーケンスは公開シーケンス又はプライベートシーケンスの少なくとも1つである。これらの実施形態のいくつかでは、モジュールのセットは、シーケンスマッピングモジュールによって決定されたゲノムエンゲージメント因子に基づいて、デジタルオブジェクトをVBLSオブジェクトに符号化するように構成されるバイナリ変換モジュールを含み、各VBLSオブジェクトは、符号化デジタルオブジェクトと、符号化デジタルオブジェクトの符号化に使用されたそれぞれのゲノムエンゲージメント因子を生成するために用いられたパブリックシーケンスまたはプライベートシーケンスを示すメタデータと、を含む。これらの実施形態のいくつかでは、バイナリ変換モジュールは、受信したVBLSオブジェクトに含まれる受信した符号化されたデジタルオブジェクトを、それぞれの再作成されたゲノムエンゲージメント因子に基づいて復号するようにさらに構成される。
【0053】
いくつかの実施形態では、エコシステムセキュリティプラットフォームのエコシステムインスタンスは、それぞれが、情報理論に基づく計算複雑な機能のそれぞれのセットを実行するように構成されたモジュールのそれぞれのセットで構成されている。これらの実施形態のいくつかでは、情報理論に基づく計算複雑な関数の各セットは、暗号ベースの関数、暗号無しの関数、及び暗号ベースの関数を用いて実行される少なくとも1つの段階と暗号無しの関数を用いて実行される少なくとも1つの段階を含むハイブリッド関数から選択される。これらの実施形態のいくつかでは、エコシステムインスタンスのモジュールのセットは、先祖ゲノムデータセットを管理し、子孫ゲノムデータセットを生成するルートDNAモジュールを含む。
【0054】
実施形態のいくつかでは、デジタルエコシステムは、クラウドサービスシステムである。実施形態のいくつかでは、デジタルエコシステムは、企業情報技術システムである。実施形態のいくつかでは、デジタルエコシステムはコンピューティングデバイスであり、子孫VDAXはそれぞれ、コンピューティングデバイスのハードウェアコンポーネントおよびデジタルコンポーネントに対応する。実施形態のいくつかでは、デジタルエコシステムは、分類されたコンピューティングインフラストラクチャである。いくつかの実施形態では、デジタルエコシステムは、トラフィックグリッドである。これらの実施形態のいくつかでは、トラフィックグリッドは、航空交通管制グリッドである。これらの実施形態のいくつかでは、トラフィックグリッドは、自律車両トラフィックグリッドである。
【0055】
本開示のいくつかの実施形態によれば、デジタルエコシステムにおけるデジタルエンティティのセットを管理するための方法が開示される。本方法は、エコシステムVDAXの処理システムによって、特定のエントロピーを有する子孫ゲノムデータセットを生成することを含み、ここで、子孫ゲノムデータセットは、エコシステムVDAXに割り当てられている。本方法は、処理システムによって、各々が特定のエントロピーを示す複数の異なる子孫ゲノムデータセットを生成することをさらに含む。本方法はまた、複数の異なる子孫ゲノムデータセットの各子孫について、処理システムによって、子孫ゲノムデータセットをデジタルエンティティのセットのそれぞれのデジタルエンティティに割り当てることを含み、デジタルエンティティのセットは、それぞれのデジタルエンティティのそれぞれの子孫ゲノムデータセットに基づく差異及び相関の精密制御を実現することが可能である。
【0056】
いくつかの実施形態では、デジタルエンティティのセットにおけるデジタルエンティティの任意のペアは、デジタルエンティティのペアのそれぞれのゲノムデータセットの相関を確認し、デジタルエンティティのペアの子孫ゲノムデータセットの確認された相関に基づいてそれぞれの子孫ゲノムデータセットを他の任意の子孫ゲノムデータセットから区別して、デジタルコミュニティ内で固有の非再帰関係を形成するように構成されている。これらの実施形態のいくつかでは、デジタルエンティティのペアはそれぞれ、情報理論-促進された計算複雑関数の特定のセットを使用して、独立して相関関係を確認するように構成される。
【0057】
実施形態のいくつかでは、情報理論的に促進された計算複雑関数のセットは、暗号ベースの関数、暗号無しの関数、および少なくとも1つの暗号ベースの関数と少なくとも1つの暗号無しの関数とを含むハイブリッド関数のうちの1つである。実施形態のいくつかでは、デジタルエンティティの組の各デジタルエンティティは、情報理論的に促進された計算複雑関数の第2のセットを使用して、そのそれぞれの子孫ゲノムデータセットを独立して区別するように構成される。
【0058】
これらの実施形態のいくつかにおいて、第2の計算複雑な関数のセットは、暗号ベースの関数、暗号無しの関数、及び少なくとも1つの暗号ベースの関数と少なくとも1つの暗号無しの関数とを含むハイブリッド関数のうちの1つである。
【0059】
実施形態のいくつかでは、固有の非循環的関係を形成することに応答して、一対の実体は、分化した子孫ゲノムデータに基づいて一対の実体によってのみ復号可能な固有の非循環的仮想バイナリ言語スクリプト(VBLS)を生成し交換することによってエンゲージメントする。これらの実施形態のいくつかでは、VBLSは、一対のデジタルエンティティのそれぞれのゲノムデータセットの情報理論的に促進されたゲノム属性を保持する符号化デジタルオブジェクトで構成される。
【0060】
実施形態のいくつかでは、特定のエントロピーは、エコシステムVDAXに関連するコミュニティ所有者によって定義される構成可能なレベルのエントロピーである。実施形態のいくつかでは、デジタルエンティティは、仮想認証、仮想アフィリエーション、及び仮想アジリティを集合的に可能にする。
【0061】
実施形態のいくつかでは、子孫ゲノムデータセットは、特定のエントロピーを示すゲノム相関オブジェクトと、特定のエントロピーを示すゲノム分化オブジェクトとを含む。これらの実施形態のいくつかでは、各子孫ゲノムデータセットは、特定のエントロピーを示す各ゲノム適格性オブジェクトを含む。
【0062】
実施形態のいくつかでは、デジタルエコシステムは、子孫ゲノムデータセットにおける制御された差異及び相関関係によって表されるそれぞれの相互関心に形成される1つ又は複数のデジタルエンクレーブを含んでいる。これらの実施形態のいくつかでは、各デジタルエンクレーブは、子孫ゲノムデータセットにおける制御された差異及び相関関係によって表されるそれぞれの相互関心を共有する1つ又は複数のコホートを含む。
【0063】
本開示のより完全な理解は、以下の説明および添付の図面、ならびに特許請求の範囲から理解されるであろう。
【0064】
本開示のより良い理解を提供するために含まれる添付の図面は、本開示の実施形態を示し、説明と共に本開示の原理を説明するのに役立つものである。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【
図1】
図1は、本開示のいくつかの実施形態による、有機エコシステム及びモデムデジタルエコシステムに関連する、サイファージェニックベースのデジタルエコシステムの特徴を示す概略図である。
【0066】
【
図2】
図2は、本開示のいくつかの実施形態による、一般的に知られているアプリケーション及びネットワークスタックと共存して適用され得るサイファージェニックス対応のセキュリティスタック、並びにそのような適用から生じ得るデジタルエコシステムのサイファージェニックス対応のゲノムアーキテクチャの例を示す図である。
【0067】
【
図3】
図3は、本開示のいくつかの実施形態による、現在及び開発中のセキュリティ関連技術の属性(及び潜在的欠点)との関連で、サイファージェニックスに基づく技術の属性を示している。
【0068】
【
図4】
図4は、本開示のいくつかの実施形態による、サイファージェニックスベースのエコシステムセキュリティプラットフォームの例示的な構成を示す図である。
【0069】
【
図5】
図5は、本開示のいくつかの実施形態に従った、ゲノムデータセットの例示的な実装を示す図である。
【0070】
【
図6】
図6は、本開示のいくつかの実施形態による、CG対応VDAXのセットによって管理されるサイファージェニックス対応デジタルエコシステムの一例を示す図である。
【0071】
【
図7】
図7は、本開示のいくつかの実施形態による、静的エコシステムをサポートする有向アーキテクチャに従って構成されるセキュリティプラットフォームインスタンスの例示的な実装を示す図である。
【0072】
【
図8】
図8は、本開示のいくつかの実施形態に従って、過渡的なエコシステムをサポートする自由形式のアーキテクチャに従って構成されるセキュリティプラットフォームインスタンスの例示的な実装を示す図である。
【0073】
【
図9】
図9は、本開示のいくつかの実施形態による、リアルタイム/動的エコシステムをサポートする自発的アーキテクチャに従って構成されるセキュリティプラットフォームインスタンスの実装例を示す図である。
【0074】
【
図10】
図10は、本開示のいくつかの実施形態による、仮想信頼できる実行ドメインをサポートする一時的アーキテクチャに従って構成されるセキュリティプラットフォームインスタンスの例示的な実装を示す図である。
【0075】
【
図11】
図11は、本開示のいくつかの実施形態による、固有の非再帰型エンゲージメントを形成してデータを交換し、固有の非再帰型エンゲージメントに基づいてデータを安全に交換するためのプロセスの例示的実装を示す図である。
【0076】
【
図12】
図12及び
図13は、本開示のいくつかの実施形態に従って形成され得る、異なるCG対応デジタルエコシステムの例を示している。
【
図13】
図12及び
図13は、本開示のいくつかの実施形態に従って形成され得る、異なるCG対応デジタルエコシステムの例を示している。
【発明を実施するための形態】
【0077】
ハイパースケーラビリティ(例えば、N個のデジタル集団が、N個の異なるデジタル集団と高いエントロピーを示す利害の相互同一性を直接確立する能力を有する)は、すべてのネットワーク中心的なものにとって重要であり、デジタルエコシステムの動的状態仮想化の包括的セキュリティに対するミッシングリンクであると提出される。ハイパースケーラビリティ(例:多対多)は、包括的なセキュリティに加え、全く新しいネットワーク中心の仮想化製品やサービスを促進する可能性がある。
【0078】
本明細書で説明したように、サイファージェニックスが可能にする超拡大性は、最小限の追加オーバーヘッドまたは帯域幅を必要とし、N×Nエンゲージメント-インスタンスがNx×NYに増加するかもしれないが、すべてのネットワークおよびアプリケーションスタックレベルにわたって同様に有効かつ計算上臆さないものである。実施形態では、ハイパースケーラブルな直接デジタル-コホート間仮想認証と仮想提携の結果は、それぞれが達成されるベース技術が大きく異なっていても、ハイパースケーラブルな生物学的遺伝子間仮想相関と仮想分化と同様の結果である。CGによるハイパースケーラビリティが実現する他のデジタル属性(例えば、仮想アジリティ、仮想データオブジェクト、仮想コードオブジェクト)についても同じことが言える。
【0079】
サイファージェニックスの説明は、完全にデジタル的に実現された技術であるが、現時点では一部の人を除き、すべてにとっておそらく、そしてできればより身近である完全に生化学的に実現されている、付随するゲノム用語の採用によって、実質的に支援される。特定のバイオ化学プロセスは、技術的にはサイファージェニックスに影響を与えていませんが、同様の課題や複雑なレベルに対処する能力は、サイファージェニックスの基本的な提案に事後的にメリットを付加しました。サイファージェニックスに基づく用語や計算複雑なデジタル機能・プロセスと生化学に基づく機能・プロセスが、とりわけ相関するゲノム表現を共有する非限定的な例としては、以下のようなものが考えらる。
【0080】
ゲノム情報:数値的、物語的、または他のそのようなスクリプトであり、これらの要素は総体として、計算上分離可能な順序または関係をほとんど、または全く示さない。
【0081】
ゲノムエントロピー:ゲノム情報に繰り返し現れるパターンや予測可能なパターンがどの程度存在しないかを計算で評価し確認できる度合い。
【0082】
ゲノムの構築:相対的なエントロピーを失うことなく、ゲノム情報を元のシーケンスまたは関係基盤から特定の部分集合に並べ替えたり再構成したりする能力。
【0083】
ゲノムの修飾:計算複雑な機能およびプロセスに基づいてゲノム情報を処理する能力であり、計算上の特性は、観察できないとしても証明可能であり、修正されたゲノム情報ベース全体で一貫性が保たれている。
【0084】
ゲノム規制:特定の目的(例えば、デジタルコホート精密非調整失効)を達成するために、完全なゲノム情報ベースまたは特定のサブセット(複数可)を条件付きで一時的に変更する能力であり、その時(すなわち、変更後の)現在のベースに関する前提知識が必要である。
【0085】
ゲノムの改訂:デジタルデータオブジェクトとデジタルコードオブジェクトを、再構成、変更、または調整することにより、ゲノム情報のサブセットを導き出す能力。
【0086】
本開示は、サイファージェニックスエコシステムセキュリティプラットフォーム(「CG-ESP」、「セキュリティプラットフォーム」、又は「ゲノムセキュリティプラットフォーム」とも呼ばれる)及びCGが促進するプロセス及び技法の様々な実施形態に関するものである。実施形態において、CG-ESPは、ゲノム情報、ゲノムエントロピー、ゲノム構築、ゲノム改変、ゲノム調節、及びゲノム改訂が独自に協働して計算上複雑なハイパースケーラビリティを実現する計算資源及びプロセス制御を提供する。実施形態において、ハイパースケーラビリティは、今度は、デジタルエコシステム、エンクレーブ、およびデジタルコホートが、仮想認証、仮想アフィリエーション、仮想アジリティ、仮想セッションレスエンゲージメント、および/または仮想実行領域属性を達成するために、ゲノムベースでエンゲージメントすることを可能にする。いくつかの実施形態では、これらの属性は、ハードウェア接続の交換または再構成なしに、アプリケーション固有のゲノムネットワークセキュリティトポロジーを順々に促進する。
【0087】
実施形態では、CG-ESPのインスタンスは、特定の情報理論的に構築されたゲノム属性(例えば、エコシステム、エンクレーブ、及び/又はデジタルコホート(又は「コホート」)の全体又は一部で構成される特定のデジタルコミュニティの関心のある1つ又は複数の相互IDを反映するデジタルゲノムデータセット)でパラメータ化されてもよい。実施形態において、特定の情報理論によって構築されたゲノム属性を有するCG-ESPインスタンスのパラメータ化は、それぞれの仮想匿名交換コントローラ(又は「VDAX」)を構成し、これは、処理システムによって実行されてVDAXがそれぞれのデジタルコミュニティ内で役割を果たすことを可能にすることができる。実施形態において、CG-ESPは、利害の異なる又は重複する相互の同一性を有するにかかわらず、複数のVDAXを有効にすることができる。
【0088】
実施形態において、CG-ESPは、デジタルエコシステム又はその構成要素に代わってデジタル相関及び差別化機能を構築し管理するように構成されてもよい。実施形態において、デジタルエコシステムは、関心のある相互のアイデンティティを有する1つ以上のエンクレーブをそれぞれ有するデジタルコミュニティを指す場合がある。実施形態において、エンクレーブは、関心のある相互の同一性を有する1つ以上のコホートの集合を指す場合がある。実施形態において、用語「コホート」は、独立コホート及び/又は従属コホートを指す場合がある。いくつかの実施形態では、独立コホートは、独立したエンティティとして動作する1つまたは複数のデバイスの集合を指す場合がある。これらの実施形態のいくつかにおいて、独立コホートは、グリッド、ネットワーク、クラウドサービス、システム、コンピュータ、アプライアンス、デバイス、及びIoTデバイスを含んでもよいが、これらに限定されない。従属コホートは、個々のデジタルエンティティの代理として機能する独立コホートによってイネーブルされる個々のデジタルエンティティを指す場合がある。従属コホートの例には、センサ、アプリケーション(apps)、データ、ファイル、およびコンテンツが含まれるが、これらに限定されない。説明されるように、独立コホートおよび従属コホートの指定は、異なるタイプのアーキテクチャおよびエコシステムにわたって変化し得る。例えば、一時的アーキテクチャ(後述)のいくつかの実施形態によれば、特定のデバイスコンポーネント(例えば、プロセッサ、プロセッサコア、カメラなど)およびソフトウェアインスタンスは、独立コホートを指定されてよく、他のデバイスコンポーネントおよびソフトウェアインスタンスは、従属コホートを指定されてもよい。いくつかの実施形態では、これらのタイプの指定は、デジタルエコシステムに関連するコミュニティ所有者によって決定されてもよいことに留意されたい。
【0089】
例示的な実施形態では、サイファージェニックスに基づくエコシステムセキュリティプラットフォーム(「CG-ESP」)は、1つまたは複数のエンクレーブを有するエコシステムを形成し、利害の相互同一性を有する独立および従属コホートの集合体のメンバーシップを管理する。実施形態において、GC-ESPは、ゲノム機能及びプロセスを制御及び管理するプラットフォーム能力、並びにリンクデータ(例えば、ゲノムエンゲージメント貨物)が交換される手段を提供するリンク交換能力などの1つ以上のコア能力を提供する。実施形態において、関心のある相互の同一性は、エンクレーブ内のコホート間の任意の論理的共通性に従って定義されてもよく、これは、コミュニティ所有者によって、又はコミュニティ所有者に代わって定義されてもよい。例えば、企業組織(例えば、デジタルエコシステム)内のビジネスユニット(例えば、エンクレーブ)を形成するユーザデバイス、サーバ、プリンタ、ドキュメント、アプリケーション(例えば、コホート)間に、関心のある相互のアイデンティティが存在してもよい。別の例では、ホームネットワークが1つ以上のエンクレーブ(例えば、ホームオフィスに使用される仕事関連のエンクレーブと、個人または家族のデバイス、アプリケーション、およびファイルのための個人的なエンクレーブ)を有するように、ホームネットワーク(例えば、エコシステム)上で動作するユーザデバイス、スマートデバイス、ゲームデバイス、センサ、ウェアラブルデバイス、ファイル、およびアプリケーション(例えば、コホート)間に、相互の利益アイデンティティが存在し得る。別の例では、地域当局(例えば、コミュニティ所有者)が管理するスマート輸送システム(エコシステム)の特定のグリッド(例えば、エンクレーブ)上を走行する自律走行車(例えば、コホート)の間に相互の利害同一性が存在する場合がある。上記は、関心のあるエコシステム、エンクレーブ、コホート、及びアイデンティティの非限定的な例であり、他の多くの例が、本書を通じて説明されるであろう。さらに、デジタルエンティティは、第1のエコシステム(例えば、エンタープライズエコシステムにおけるモバイルデバイス)においてコホートとみなされることがあるので、デジタルエンティティは、エコシステム内または複数のエコシステムにわたって異なる役割を果たす可能性があることに留意されたい。例えば、エンタープライズエコシステム内のモバイルデバイスは、エンタープライズエコシステムコホートと見なされるかもしれないが、実行可能エコシステム内のデジタルエコシステム全体を定義する可能性がある。
【0090】
より詳細に説明されるように、CG-ESPの構成は、デジタルエコシステムのコミュニティ所有者によって定義され得る。本開示を通じて「コミュニティ所有者」を参照する場合、この用語は、コミュニティを管理、維持、又は所有するエンティティ(例えば、企業、組織、政府、個々の人間など)及び/又はその代表(例えば、ネットワーク管理者、CIO、IT管理者、家人、コンサルタント、セキュリティ専門家、コミュニティ所有者に代わって行動する人工知能ソフトウェア、又は他の任意の適切な代表)を指す場合がある。さらに、いくつかの実施形態では、CG-ESPは、予め構成されてコミュニティ所有者に販売されてもよく、それによって、コミュニティ所有者は、コミュニティのメンバーシップに関する決定及び/又はCG-ESPの機能性に関する決定(例えば、CG-ESPにおいてどのCG-ESPモジュール及び構成が使用されるか)を行うことができるか否かが決定され得る。
【0091】
生物学の文脈では、生物学的分化および相関を含むコア生物学的ゲノム能力は、CG-ESPデジタルプロセスの定式化を記述するのに便利なコリレーションを提供する。しかしながら、サイファージェニックス関連技術の文脈における「ゲノム」コホート(例えば、ゲノムデータセット、DNA、シーケンスマッピング、変異、クローニング、及び/又は同類)への任意の参照又は派生は、これらのプロセスが生物学的ゲノム構築又はプロセスの任意の又は全ての特定の特性を模倣又は内在することを示唆することを意図していないことが理解されよう。実施形態において、CG-ESPは、特定のタイプのゲノムデータのデジタル生成、修正、裏付け、及び/又は割り当てを含むことができるゲノムプロセスを実行する。実施形態において、これらのゲノムプロセス及びデータは、ユーザが制御するエントロピーを示す差及び相関の計算を可能にする。これらの実施形態において、これらのデジタルゲノムプロセスは、特定の情報理論が促進する構成に依存する。いくつかの実施形態では、これらの構築物は、デジタルDNA(またはゲノムデータ)と呼ばれることがある。実施形態において、デジタルDNAは、LNA(ゲノム相関)、CNA(ゲノムエンゲージメント-完全性)、PNA(ゲノムエンゲージメント-適格性)、XNA(ゲノム分化)、及び/又はZNA(ゲノムコード分離/クローキング)などの1又は複数の情報理論的に促進された構造を含んでもよい。説明されるように、これらのサイファージェニックスベース(または「CGベース」)のプロセスおよび構造は、広範囲のデジタルエコシステムにわたる超拡大性を促進する。CGベースのプロセスの例は、CGベースのリンクプロセス、CGベースのシーケンスマッピング、及び/又はCGベースの変換を含み得るが、これらに限定されず、これらの実装例は、本開示を通じて説明される。
【0092】
実施形態において、ゲノムデジタルリンク(又は「リンク」)は、仮想デジタル匿名交換コントローラ(「VDAX」)(以下でさらに説明する)がより高いレベルの計算上複雑なゲノム機能を実行するために必要な情報の交換を可能にする。実施形態において、CGベースのゲノムリンク処理は、リンク生成、リンクホスティング、及び/又はリンク更新を含んでもよく、これらの実装例は、本開示全体を通じて説明される。これらのCGベースリンク処理は、LNA(ゲノム相関)、CNA(ゲノムエンゲージメント-完全性)、及びPNA(ゲノムエンゲージメント-適格性)などの属性特異的なゲノム構築情報を提供する。
【0093】
実施形態において、CGベースのシーケンスマッピングは、以下の技術に言及することができる。デジタルシーケンス(例えば、公開または非公開のプロトコルシーケンス)のゲノムエンゲージメント因子への計算変換。実施形態において、これらのゲノムエンゲージメント因子は、独特かつ非反復的であってよい。異なるタイプのシーケンスは、広く異種であってもよいが、シーケンスは、特定のレベルのエントロピーを示すゲノムエンゲージメント因子をもたらす方法で処理されてもよい。実施形態において、広範なプロトコル及びフォーマットと互換性のあるCGベースのシーケンスマッピングプロセスは、既存のエントロピーを示すシーケンスに関して開始されてよく、それによってシーケンスはそれぞれ、計算上複雑なCG-関数によって変換され、固有のゲノムエンゲージメント因子に加工される。これらのゲノムエンゲージメント因子は、デジタルオブジェクトをVBLSにエンコードするために使用されることがある。
【0094】
説明されるように、CG-ESPの実施形態は、モデム暗号及び関連するセキュリティ・システムでは不可能な多数のハイパースケーラブルな属性を促進し得る。これらの属性は、仮想アフィリエーション(無限の差異)、仮想認証(無限の相関)、仮想アジリティ(無限の構造適応性)、及び仮想エンゲージメント(離散データオブジェクトごとのセッションレス制御)、及び仮想信頼実行ドメイン(離散コードオブジェクトごとの実行制御)を可能にするVBLS(仮想バイナリ言語スクリプト)を含み得るがこれらに限定されるものではない。本明細書で使用される「無制限」という用語は、「有界」シナリオを記述することが理論的に可能であることを認識しながら、あらゆる実用的な意味において無制限であることを意味することに留意する必要がある。
【0095】
ハイパースケーラビリティ:いくつかの実施形態では、ハイパースケーラビリティは、T個のインスタンスにわたってM個の接触点によってN個のコホート(または他のコミュニティメンバー)を包括的に関連付ける能力を指す場合がある(M×N×T)。数十億の潜在的コホートが無数の接点を持ち、無数のインスタンスにわたって通信することを考慮すると、このような大きさのハイパースケーラビリティは、モデム暗号における根本的なブレークスルーを必要とする。本明細書で説明するCGベースのシステムは、計算費用とセッション状態の大幅な削減を実現する。実施形態において、これらの大幅な削減は、比較的重要でないオーバーヘッド及び/又は帯域幅を犠牲にしてもたらされる。
【0096】
仮想認証。実施形態において、エコシステムのメンバー(例えば、エコシステム、エンクレーブ、コホートなど)の仮想認証は、ハイパースケーラビリティ技術を必要とする場合がある。実施形態において、ハイパースケーラビリティ技術は、正確かつ固有の相関関係(例えば、「誰が誰であるか」)が必要とされ得るエコシステム、エンクレーブ、及び/又はコホートのエンゲージメントを可能にする。これらの実施形態のいくつかにおいて、正確かつ一意の相関は、デジタルコミュニティ(例えば、コホート、エンクレーブ、エコシステムなど)が別のメンバー(例えば、別のコホート、エンクレーブ、エコシステムなど)のアイデンティティを一意に検証する、情報理論的に促進されたゲノムプロセスの特定のセットを指す場合がある。実施形態において、仮想認証は、無限の数のエコシステムメンバー(例えば、エコシステム、エンクレーブ、コホートなど)を認証する能力を指す場合がある。議論されるように、CG対応エコシステムは、エコシステムのメンバー(例えば、エンクレーブ、コホート、従属コホート)に対する無限の相関を達成してもよく、これは、順に、形成されるべき無限の量の固有の関係を提供する。本開示の、いくつかの実施形態では、異なるエコシステムからのコホートはまた、無制限の方法で互いに認証するように構成されてもよい。説明されるように、無限の相関関係は、ゲノム情報理論が促進された構築及びプロセス(「サイファージェニックスベース」又は「CGベース」又は「CG対応」構築及び/又はプロセスとも呼ばれる)により達成されてもよい。
【0097】
仮想アフィリエーション:実施形態において、エコシステム、エンクレーブ、及びコホートの間の仮想的な差別化されたエンゲージメントは、ハイパースケーラビリティを必要とする場合がある。ハイパースケーラビリティ技術は、正確かつユニークな差別化(「何が」「私たちだけ」)が必要とされ得る、全てではないにしても、ほとんどのシナリオについて、エコシステム、エンクレーブ、及びコホートのエンゲージメントを可能にする。実施形態において、正確かつユニークな差別化は、他の任意のコミュニティメンバーからペアを差別化するユニークなエンゲージメントを確立するために、コミュニティメンバーのユニークなペアによって実行される、一致した又は十分に一致したプロセスのセットを指す場合がある。これらの実施形態のいくつかでは、そのような正確かつユニークな差別化は、意図しないデジタルエンティティが、ユニークに確立されたエンゲージメントに参加できない(例えば、傍受されたデータなどを復号する)ことを保証する。実施形態において、ハイパースケーラブルな差別化は、エコシステムのメンバーが、他のエコシステムの無限の数のメンバー(例えば、エコシステム、エンクレーブ、コホート、および/または同様のもの)と一意に提携する能力を指す場合がある。有機エコシステムは、複雑な生化学的プロセスに由来する、種、子孫、兄弟間の強力な分化を、制限されてはいるが、証明している。しかし、ゲノム情報理論に基づくデジタルな構築や処理によって、境界のない分化を実現できるかもしれない。説明されるように、CG対応エコシステムは、エコシステムのメンバー(例えば、エンクレーブ、コホート、従属コホート)のための無制限の分化を達成してもよく、これは、次に、形成されるべき無制限の量のユニークな関係を提供するものである。本開示の、いくつかの実施形態では、異なるエコシステムからのコホートはまた、無制限の方法でユニークな係わり合いを形成するように構成されてもよい。説明されるように、無限の分化は、ゲノム情報理論に支配された構築及びプロセス(「サイファージェニックスベース」又は「CGベース」の構築及び/又はプロセスとも呼ばれる)により達成され得る。
【0098】
仮想アジリティ:実施形態において、エコシステム、エンクレーブ、及び/又はコホートプラットフォームスタック(複数可)内の仮想アジリティは、ハイパースケーラビリティによって強化されてもよい。ハイパースケーラビリティ技術は、エコシステム、エンクレーブ、及びコホートが、ソフトウェア及びハードウェアが管理するプロセスについて、ハイパースケーラブル微分及びハイパースケーラブル相関をアジャイルに実行することを可能にする。いくつかの実施形態では、ソフトウェアおよび/またはハードウェアが管理するプロセスのアジャイル実行は、それぞれのプロトコルスタック(例えば、OSI-ネットワークスタック、ソフトウェアスタック、処理スタック、および/または同様のもの)の様々なレベルで適用可能なプロセスを指す場合がある。有機エコシステムは、複雑な生化学的プロセスによって制御される細胞レベルでは、制限されてはいるが、強力なアジリティを証明する。しかし、特定のゲノム情報理論に基づいたデジタルな構築とプロセスによって、制限のないアジリティが達成される場合もある。
【0099】
仮想バイナリ言語スクリプト(VBLS):仮想バイナリ言語スクリプトを有効にしたエコシステム、エンクレーブ、および/またはコホートのエンゲージメントは、ハイパースケーラビリティを必要とする。ハイパースケーラビリティ技術は、エコシステム、エンクレーブ、およびコホートが、ユニークで非リカーリング、計算量子証明バイナリ言語(またはコミュニティの所有者がそう望むなら非量子証明バイナリ言語)を介してエンゲージメントすることを可能にすることができます。有機的なエコシステムは、複雑な生化学的プロセスに基づく、強力な、限定された、ユニークな細胞同士の関わり合いを証明します。しかし、特定のゲノム情報理論に基づくデジタル構造によって、無制限のユニークなデジタルオブジェクトのエンゲージメントが達成される場合もある。
【0100】
仮想信頼実行ドメイン:いくつかの実施形態では、計算複雑なゲノム構成及びプロセスを採用して、好適に構成されたCG-ESPは、実行可能なエコシステムの構成要素のためのエンゲージメントを一意に変換するためのプロセスを可能にする。実施形態において、実行可能なエコシステムは、デバイス(又は単一ユニットとして動作する相互依存デバイスのシステム)の異なるソフトウェア及びハードウェアコンポーネントを指す場合がある。実施形態において、実行可能なエコシステムのコンポーネントは、例えば、アプリケーションコンポーネント(API、ライブラリ、スレッド)、オペレーティングシステムコンポーネント(例えば、カーネル、サービス、ドライバ、ライブラリなど)、およびシステムオンチップ(Soc)コンポーネント(処理ユニット、例えばコア)、ハードウェアコンポーネント(例えば、ディスク、センサ、周辺デバイス、および/またはその類)、および/または他の適切な種類のコンポーネントを含み得るがそれだけに限定される訳ではない。いくつかの実施形態では、これらのエコシステム構成要素(例えば、エコシステム、エンクレーブ、およびコホートなどの特定の呼称および組織)は、実行可能バイナリを共同または独立してプロセッシング(例えば、エンコードおよび/またはデコード)することができる。
【0101】
ゲノム的に促進された仮想ネットワークアーキテクチャ:実施形態において、CG-EPSのゲノムプロセス及び能力は、特定のユースケースの固有の要求にかかわらず、アプリケーションセキュリティ及びネットワークアーキテクチャの関係プロトコルの反転を可能にする。いくつかの実施形態では、開示された「ゲノムネットワークトポロジー」技術は、全く新しいユースケース固有のセキュリティアーキテクチャの作成を可能にする。いくつかの実施形態では、単一の物理ネットワークトポロジーは、複数のゲノムトポロジーを同時にサポートすることができる。本明細書で使用される場合、ゲノムトポロジー又はゲノムネットワークトポロジーは、デジタルエコシステムのそれぞれのメンバーのゲノム構造を使用して定義されるデジタルエコシステムのトポロジーを指す場合がある。
【0102】
実施形態において、エコシステム、エンクレーブ、及びそのメンバーシップは、デジタルコミュニティの所有者によって定義され得る。例えば、企業体にアフィリエーションするネットワーク管理者は、企業体の異なるユニット又はプロジェクトのためのそれぞれのエンクレーブを確立するセキュリティプラットフォームインスタンスを設定することができる。この例では、ネットワーク管理者は、コホートの機能に基づいて1つまたは複数のエンクレーブにコホートを追加するようにセキュリティプラットフォームインスタンスを構成してもよい。いくつかの実施形態において、コホートは、複数のエンクレーブに含まれ得、エンクレーブは、重複するコホートを有し得ることに留意されたい。さらに、いくつかの実施形態では、複数のコホートは、コンピューティングデバイス及び様々なハードウェア(例えば、CPU、GPU、メモリデバイス)及び/又はソフトウェアコンポーネント(オペレーティングシステム、ファイルシステム、アプリケーション、ファイル)などの単一のデバイスと関連付けられる可能性がある。説明されるように、CG-ESPは、多くの異なるタイプのエコシステムを形成するように構成されてもよく、会員資格は、コミュニティ所有者及び/又はCG-ESPプロバイダによって構成可能かつ定義されてもよい。実施形態において、セキュリティプラットフォームは、利害の相互同一性に基づく異種の機能、システム、及び/又は動作の舞台を「ゲノム的に」構築するように構成される。別の言い方をすれば、これらの実施形態において、CG-ESPは、(例えば、コミュニティ所有者又は同様の当事者によって)デジタルコミュニティ内のコミュニティメンバー(例えば、エンクレーブ、エコシステム、及び/又はコホート)のゲノム構築を使用してデジタルエコシステムのゲノムネットワークトポロジーを制御するように構成及び運営されてもよい。このようにして、デジタルコミュニティ内の1人または複数のメンバーのゲノム構造を変更することによって、コミュニティメンバーを設立し、特定のエンクレーブまたはエコシステムに追加し、特定のエンクレーブまたはエコシステムから取り消すなどすることができる。
【0103】
いくつかの実施形態では、サイファージェニックスベースのエコシステムセキュリティプラットフォーム(CG-ESP)は、ゲノムデータの特定の構成で様々なCGベースの機能を実行するCG対応モジュールのセットを指す場合があり、CG-ESPインスタンスは、CG-ESPインスタンスがコミュニティに関して実行している役割(例えば、エコシステムレベル、エンクレーブレベル、コホートレベル、従属コホートレベル)に依存するCG対応モジュールの構成を有するCG-ESPプラットフォームのインスタンスを指す場合がある。いくつかの実施形態では、CG-ESPプラットフォームインスタンスは、VDAXとして具現化されてもよい。これらの実施形態において、VDAXは、VDAXの役割のために定義されるCG対応モジュールの特定の構成を実行してもよい。VDAXの役割の例は、エコシステムVDAX、エンクレーブVDAX、コホートVDAX、及び/又は従属VDAXを含んでもよく、それによって、これらのVDAXの各々は、CG-ESPモジュール及び役割によって必要となるCG対応操作に従って構成され得る。実施形態において、CG-ESPインスタンスは、ゲノム構築、機能、及びプロセスの制御及び管理(プラットフォーム能力)及び/又は安全なデータ交換機能及びプロセス(リンク交換能力)を含み得る1又は複数のコア能力を提供してもよい。実施形態において、エコシステムVDAXは、エコシステムに代わってセキュリティ関連機能を実行してもよく、エコシステムの「先祖」と見なされてもよい。これらの実施形態のいくつかにおいて、1つ以上の対応するエンクレーブVDAXは、それぞれのエンクレーブに代わってセキュリティ関連機能を実行するように構成されてもよい。実施形態において、コホートVDAXは、エコシステム内のそれぞれの独立コホートに代わって、ゲノムセキュリティ関連の機能を実行してもよい。実施形態において、従属VDAXは、エコシステム内のそれぞれの従属コホートに代わって、ゲノムセキュリティ関連機能を実行してもよい。いくつかの実施形態では、独立コホートは、独立コホートに依存した1つまたは複数の従属コホートに代わって、1つまたは複数の従属VDAXをホストしてもよいことに留意されたい。さらに、いくつかの実施形態では、独立コホートに関連する単一のコホートVDAXは、異種のエンクレーブ及びエコシステムにわたってコホートのためのセキュリティ関連機能を実行するように構成されてもよい。これらの実施形態において、コホートVDAXは、異なるエコシステム及び/又はエンクレーブのそれぞれの構成に従って、コホートに代わって異なるゲノムデータセットを管理及び活用してもよい。例えば、ユーザーが仕事及び個人的な事柄のために使用するモバイルデバイスは、ユーザーが勤務する組織のCG-ESP構成に従って、ユーザーの仕事のエコシステムとエンクレーブに関連する1つ又は複数のゲノムデータセット、並びにユーザーが参加するエコシステムとエンクレーブのプラットフォーム構成に従って、それらのエコシステムとエンクレーブに関連する1つ又は複数のゲノムデータセットを管理及び活用するコホートVDAXで構成され得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のエンクレーブVDAXおよび/またはエコシステムVDAXは、同一のコンピューティングシステムによってホストされ得る。例えば、大規模なデジタルエコシステム(例えば、連邦政府又は州政府、大企業、軍事、自律走行車グリッド、IoTグリッド等)のエコシステム及びエンクレーブVDAXは、分散型クラウドコンピューティングシステム(例えば、AWS、Azure、Google Cloud Services、私有サーバーバンクなど)であってもよく、一方、小さなデジタルエコシステム(例えば、ホームネットワーク、小さなオフィスネットワーク、草の根非営利団体など)のエコシステムとエンクレーブのセキュリティコントローラは、単一の計算装置(例えば、中央サーバー、ルーター、モバイルデバイスなど)上にホストされることができる。また、いくつかの例示的な実施形態において、VDAXは、異なるエコシステムに関して異なる役割を果たすように構成され得ることに留意されたい。
【0104】
説明の目的で、「先祖」および「子孫」(例えば、「先祖セキュリティコントローラ」または「先祖VDAX」および「子孫セキュリティコントローラ」または「子孫VDAX」)という用語は、「先祖」VDAXがゲノムデータセットを生成、割り当て、および/または他の方法で「子孫」VDAXに提供し得る関係を示すために使用されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、エコシステムVDAXは、各エンクレーブについて、その「子孫」エンクレーブVDAXが「先祖」エコシステムVDAXから派生したユニークであるが相関するゲノムデータセットを割り当てられるように、1つ以上のエンクレーブについてそれ自身のデジタルゲノムデータセットを修正することができる。同様に、別の例では、エンクレーブVDAXは、各エンクレーブについて、その子孫コホートVDAXがそれ自身のゲノムデータセットを割り当てられるように、エンクレーブ内のコホートについて一意の相関するゲノムデータセットを生成、割り当て、及び/又は他の方法で提供するために、それ自身のゲノムデータセットを変更してもよい。このようにして、先祖VDAXの子孫(例えば、子孫VDAX)は、そのそれぞれのゲノムデータセット間の高い相関性のために、部分的に暗号的に安全な方法でデータを交換することができる場合がある。CG-ESPプラットフォームのいくつかの実施形態では、エンクレーブVDAXが存在する場合であっても、エコシステムVDAXが、エコシステムのコホートのためのゲノムデータセットを生成し、割り当ててもよいことに留意されたい。実施形態において、先祖VDAX(例えば、エコシステム又はエンクレーブVDAX)は、VDAXに関する子孫VDAXの役割を与えられた適切なCG-ESPモジュールで子孫VDAXが構成されるように、CG-ESPプラットフォームの役割ベースの構成を子孫VDAXに提供してもよい。説明されるように、構成は、説明されたCGベースのプロセスで使用される特定の暗号ベースの、暗号無しの、及び/又は、ハイブリッド型の計算複雑関数で構成されたそれぞれのモジュールを含んでもよい。実施形態において、暗号ベースの関数は、関数の全ての段階(1つ以上の段階)が鍵ベースの可逆変換(例えば、対称暗号)を使用して実行される実行される関数を指す場合がある。鍵ベースの可逆関数の例としては、Advanced Encryption Standard(AES)、SAFER+、Serpent、Twofish、RC6、MARS、Camelia、MISTY!、SHACAL-2、Triple-DES、SAFER++、HC-138、Rabbit、Sasa20/12、SOSEMANUK、Grain、MICKEY、Trivium、および/または現在知られているまたは後に開発される他の適切な鍵ベースの可逆関数を含めるがそれだけに限定されることはない。実施形態において、暗号無しの関数は、関数のどの段階も鍵ベースの可逆関数を使用して実行されない実行された関数を指すことがある。実施形態において、ハイブリッド関数は、暗号ベースの関数を用いて実行される少なくとも1つの段階と、暗号無しの関数を用いて実行される少なくとも1つの段階とを含む実行された関数を指すことがある。例えば、ハイブリッド関数は、暗号ベースの関数が中間値を決定するために使用される第1段階と、暗号レスが中間値を出力値に変換する第2段階とを含んでもよく、これは可逆的であってもそうでなくてもよい。
【0105】
いくつかの実施形態では、CG-ESPは、エコシステム所有者又はエコシステム所有者の代理人によって設定可能である。前述のように、CG-ESPは、任意のレベルVDAXが相互依存モジュールの一部又は全部のインスタンスを含むように、1つ又は複数のゲノムセキュリティ機能を集合的に実行する相互依存モジュールのセットを含んでもよい。これらの相互依存モジュールは、特定のゲノム機能を実行するように特別に構成された従来の処理装置(例えば、CPU又はGPU及び/又はFPGA、マイクロプロセッサ、又は特殊目的チップセット)によって実行される実行可能命令として実装されてもよいことが留意される。別の言い方をすれば、特定のセキュリティコントローラインスタンス(例えば、エコシステムVDAX、エンクレーブVDAX、コホートVDAX、従属VDAX、および/または同類)の相互依存モジュールは、個別にソフトウェア、ミドルウェア、ファームウェア、および/またはハードウェアとして具体化されてもよい。プロセッサ、実行、または同様のものへの言及は、文脈が特に他に規定しない限り、これらの構成のいずれかに適用されることを意味する。実施形態において、特定のCG-ESPインスタンスの個々のモジュールは、異なるタイプのゲノムデータオブジェクトの特定のセット(例えば、CNA、LNA、XNA、PNA、ZNAなど)上で動作するように、及び/又は異なるタイプの機能及び戦略を実行するように構成されてもよい。例えば、いくつかのモジュールは、ゲノムセキュリティ操作に関連して生成又は活用されるゲノムデータオブジェクト及び/又はデジタルデータに暗号ベースの計算複雑関数を適用するように構成されてもよい。暗号ベースの計算複雑関数の例としては、Advanced Encryption Standard(AES)暗号化/復号化、SAFER+暗号化/復号化操作、独自の私的に開発された暗号化/復号化操作、及び/又は同様のものが挙げられるが、これらに限定されるわけではない。加えて又は代替的に、いくつかの実施形態では、相互依存モジュールのいくつかは、ゲノムセキュリティ操作に関連して生成又は活用されるゲノムデータオブジェクト及び/又はデジタルデータに暗号レス計算複雑関数を適用するように構成されてもよい。暗号レス計算複雑関数の例には、暗号ハッシュ関数、パラメトリック線形方程式に基づく変換、多変数方程式に基づく変換、格子に基づく変換などが含まれ得るが、これらに限定されるものではない。加えて又は代替的に、いくつかの実施形態では、いくつかのモジュールは、ゲノムセキュリティ操作に関連して生成又は活用されるゲノムデータオブジェクト及び/又はデジタルデータにハイブリッド(例えば、暗号ベース及び暗号レス)計算複雑関数を適用するように構成されてもよい。説明されるように、ハイブリッド関数は、暗号ベースの関数と暗号なしの関数の何らかの組み合わせを含むことができる。説明されるように、CG-ESPは、それがサービスを提供するデジタルコミュニティのニーズ及び制限に従って(例えば、コミュニティ所有者によって又はコミュニティ所有者に代わって)構成されてもよい。
【0106】
実施形態において、CG-ESPは、構成可能なエントロピーを示すオブジェクト(例えば、二値行列、二値ベクトル、原始二値多項式など)で具現化され得る1つ以上のデジタル的に生成されたゲノム構造を含む特定のゲノムデータセットを使用して、エコシステムメンバー間で安全なエンドツーエンドデータ交換を行うように構成される。実施形態において、これらのデジタル的に生成された数学的オブジェクトは、一連のCGベースのプロセスを使用して、エコシステムメンバーのそれぞれのゲノムデータセット間の高い相関性及び微分可能性を活用することによって、十分に相関するエコシステムメンバーの任意のペアの間でデジタルオブジェクトを安全に交換するために使用される。実施形態において、ハイパースケーラブルゲノム相関は、境界外の信頼できるサービス(例えば、認証局、秘密鍵交換など)のサポートなしに、仲間のエンクレーブ又はエコシステムのメンバーとして直接認証され得るゲノム子孫の無限のコミュニティを有する能力を提供し得る。いくつかの実施形態において、ハイパースケーラブル微分化は、2つの十分に関連付けられたコホートが、他のコミュニティメンバーに関してホストされるリンクに基づいて仮想バイナリ言語スクリプト(VBLS)(その個々のインスタンスはVBLSオブジェクトと呼ばれてもよい)を生成し交換する能力を指す場合がある。実施形態において、リンクは、(リンクが第2のVDAXによって安全に保持されると仮定して)VBLSによって復号され得るVBLSを生成するために第2のVDAXに第2のVDAXのゲノムデータセット(例えば、XNAまたはZNA)が修正されるべき方法を定義する、あるVDAXから別のVDAXへのデジタル的に符号化した命令(これは「ゲノム規制命令」または「GRI」として言及されてよい)を含んでいる。実施形態において、第2のVDAXは、第1のVDAXに対応するGRIを示すリンクを「ホスト」してもよく、それによって第2のVDAXは、GRIに基づいてそのゲノムデータセットを修正してもよく、修正されたゲノムデータに基づいて第1のコホートによって読み取り可能であるVBLSを生成してもよい。実施形態において、第2のVDAXは、シーケンスを修正されたゲノムデータにマッピングしてゲノムエンゲージメント因子を得、このゲノムエンゲージメント因子は、今度は、VBLSオブジェクトに含まれるデジタルオブジェクトを(例えば、曖昧さ回避及び/又は暗号化技術を使用して)符号化するために使用される。実施形態において、VBLSオブジェクトは、1つ以上の符号化されたデジタルオブジェクトと、符号化されたデジタルオブジェクト(複数可)を復号するために使用されるメタデータとを含むデータコンテナであってよい。実施形態において、第1のVDAXは、VBLSオブジェクトを受信し、第2のVDAXに提供されたGRIを使用して自身のゲノムデータセットを修正し、その修正されたゲノムデータセットに基づいてゲノムエンゲージメント因子を決定し、ゲノムエンゲージメント因子に基づいて符号化デジタルオブジェクトを復号化することによってVBLSからのデジタルオブジェクトを復号化する。後述するように、第1のVDAXのみがVBLSからデジタルオブジェクトを復号することができ、リンク情報に含まれるGRIにアクセスできない他のコホート(デジタルコミュニティのメンバーまたはその他)は、VBLS内の符号化されたデジタルオブジェクトを復号することができない。
【0107】
説明されるように、実施形態において、CGドメインコンポーネント(例えば、エコシステム、エンクレーブ、独立コホート、及び/又は従属コホート)は、デジタルエコシステムCG対応コンポーネントが、暗号ベースの、暗号無しの、及び/又は、ハイブリッド型の関数であってよい情報理論-促進計算複雑関数を使用して、差及び相関の精密制御を達成し得るように、デジタルゲノムデータセットで構成されてもよい。実施形態において、CG対応方法は、エントロピーの動的な仕様を可能にするCGベースのゲノムプロセスをサポートしてもよい。実施形態において、CGドメインコンポーネントは、情報理論ゲノミクス(サイファージェニックス)に従って従事し、仮想認証、仮想スケーラビリティ、及び/又は仮想アジリティが可能である情報理論ゲノミクスを利用してもよい。実施形態において、CGコンポーネントは、CG対応プロセスが、2つのドメインコンポーネントが固有の非再生デジタル言語(例えば、VBLS)を介して構築及びエンゲージすることを可能にするように、VBLSを生成するように構成される。実施形態において、CGコンポーネントは、CGドメインコンポーネント間の差異及び相関を確立及び制御する能力を提供し、これにより、広範なスケーラビリティ(例えば、ハイパースケーラビリティ)が可能になる場合がある。実施形態において、CGドメインコンポーネントは、デジタルオブジェクトで構成される特定のデジタルプロトコルを介してエンゲージメントし、それによって、デジタルオブジェクトは、それらの子孫コンポーネント(例えば、エコシステム又はエンクレーブ)の情報ゲノム属性を保持する。実施形態において、デジタルオブジェクトレベルで行使される場合、ハイパースケーラビリティは、コンポーネントレベルを超えて(例えば、フォーマット及び/又はプロトコルレベルで)CGベースの属性のアジャイルな適用を可能にする。
【0108】
前述のように、ゲノムデータセット(「デジタルDNAセット」、「DNAセット」または「DNA」とも呼ばれる)は、エントロピーのレベルが設定可能であるように、特定のレベルのエントロピーを示す1つまたは複数のデジタル生成数学的構成を含むことができる。前述のように、説明のために、生物学的な遺伝子の概念への参照および派生がなされる。例えば、DNA、「突然変異」、「ゲノムデータ」、「ゲノム構築物」、「子孫」、「クローニング」、「シーケンス(シーケンス)マッピング」等の用語は、本開示全体を通じて使用される。このような参照は、本明細書で使用される用語のいずれかに生物学的遺伝物質またはプロセスの特定の特性を帰属させることを意図していないことを理解されたい。むしろ、用語は、本開示の様々な態様を実践する方法を他の人に教えるために使用される。実施形態では、ゲノムデータセットは、ゲノム適格性オブジェクト、ゲノム相関オブジェクト、及び/又はゲノム分化オブジェクトを含んでもよい。
【0109】
実施形態において、ゲノム適格性オブジェクトは、2つのVDAX間の「信頼できない」認証プロセスの一部で実行され得る、コホートのペアがゲノム的にエンゲージメント適格性を確認することを可能にするデジタル生成数学オブジェクトを指す場合がある。実施形態において、子孫VDAX(例えば、エコシステムVDAX)は、各子孫が一意であるが相関するゲノム適格性オブジェクトを受け取るように、そのゲノム適格性オブジェクト(「子孫ゲノム適格性オブジェクト」)からその子孫のためのゲノム適格性オブジェクトを導出してもよい。ゲノム適格性オブジェクトを割り当てられると、子孫VDAXは、ゲノム適格性オブジェクトを受け取ることができる。いくつかの実施形態では、子孫VDAXは、1回限りの信頼できるイベント(例えば、特定のエコシステムへのエコシステム入場時、デバイスが製造、構成、または販売されるときなど)を介してゲノム適格性を受信してもよい。この1回の信頼できるイベントの後、十分にVDAXは、それぞれのゲノム適格性オブジェクトを使用して、互いにエンゲージメントの適格性を独立して確認することができる。実施形態において、ゲノム適格性オブジェクトは、CNAオブジェクト、PNAオブジェクト、または構成可能なエントロピーレベル、相関、および微分を示す他の適切なタイプの数学的オブジェクトを含み得るが、これらは以下でさらに詳細に説明される。
【0110】
実施形態において、ゲノム相関オブジェクトは、VDAXがリンクを交換することを可能にするデジタル的に生成された数学的オブジェクトを指す場合があり、それによってリンクは、十分に相関したVDAXのペアがデジタルコミュニティ内の他の十分に相関したVDAXと十分に区別することを可能にする指示を提供する。実施形態において、ゲノム相関オブジェクトは、リンク交換相関を確認するためにVDAXによって使用され、これにより、2つのエコシステム構成要素(例えば、エンクレーブおよび/またはコホート)が特定の関係を確立し、互いにエンゲージメントすることができるようになる。例示的な実装では、デジタルエコシステムのコミュニティメンバーのゲノム相関オブジェクトは、LNAオブジェクトまたは構成可能なエントロピーおよび相関を示す任意の他の適切なタイプの数学オブジェクトであり、これについては以下でさらに詳細に説明する。
【0111】
実施形態において、ゲノム分化オブジェクトは、VDAXが他のそれぞれのVDAXによって生成されたリンクを正常にホストしている場合に、一対のVDAX(例えば、エンクレーブまたはコホート)が他のそれぞれのVDAXによって生成されたVBLSオブジェクトを生成およびデコードできるようにするデジタル生成の数学オブジェクトを指す場合がある。いくつかの実施形態では、第1のVDAXは、第2のVDAXに対応するホストされたリンクに含まれる指示で定義される方法でそのゲノム分化オブジェクトを修正することにより、部分的に第2のVDAXのためのVBLSを生成し、第1のVDAXに関して第2のVDAXによってホストされたリンクに含まれる指示で定義される方法でそのゲノム分化オブジェクトを修正することにより、部分的に第2のVDAXからVBLSを復号化します。ゲノム分化オブジェクトの例には、XNAオブジェクト、ZNAオブジェクト、または構成可能なエントロピーおよび相関を示す任意の他の適切なタイプの数学的オブジェクトが含まれ得るが、これらに限定されるものではなく、以下により詳細に論じられる。
【0112】
これから説明するように、CG-ESPモジュールとゲノムデータセットの異なる組み合わせと構成は、異なるCG-ESPで使用することができる。現代のネットワーク能力は、その基礎となる展開アーキテクチャを実質的に反映する。ビットレベルで動作するVBLS-有効ゲノム構築アーキテクチャは、基礎となる展開アーキテクチャと相互運用性を維持することができる。本開示の実施形態によれば、VBLSは、ネットワーク、ソフトウェア、またはハードウェア中心のアーキテクチャのいずれであっても、独自に調整されたユースケースに前例のない設備と柔軟性を提供する。異なるアーキテクチャの例としては、静的エコシステム(例えば、大企業)に展開することができる有向アーキテクチャ、過渡的エコシステム(例えば、ソーシャルネットワーク、ウェブサイト)に展開することができる自由形式のアーキテクチャ、動的エコシステム(例えば、,都市全体の自律走行車制御システム)、実行可能なエコシステム(例えば、OS、ブラウザ)に対して実装され得る一時的アーキテクチャ、及び/又は肯定的エコシステム(例えば、ブロックチェーン又は他の分散台帳)に対して実装され得るインターレジャーアーキテクチャである。実施形態において、既存の物理ネットワークトポロジーをオーバーレイするこれらのアーキテクチャは、ゲノム構築トポロジーを証明する、複数のゲノム構築トポロジーが同時にかつ相互運用可能に存在してもよい。異なるアーキテクチャ及びCG対応エコシステムの例は、本開示を通じて説明される。
【0113】
図4は、本開示のいくつかの実施形態によるCG-ESP400の一例を示す図である。これらの実施形態では、CG-ESP400は、異なるCG-ESP400が、ゲノムデータセットの対応する構成上で動作する異なるゲノム機能及び関連する計算方法を実行する異なるCG-モジュールを含み得るように、ゲノムデータセットの特定の構成に関して、CG-プロセス及び関連する計算方法のセットを実行するように構成されたCG-モジュールのセットを含む。実施形態において、CG-ESP400は、異なる役割がCG-ESPのそれぞれのCGモジュールにおいて定義されるCG-プロセス及び計算方法の一部、全て、又は全く実行し得るように、異なる役割(例えば、エコシステムVDAX、エンクレーブVDAX、コホートVDAX、及び/又は依存VDAX)を有するエコシステムメンバーによって実行されるように構成される。このようにして、全てのコミュニティメンバーは、CG-ESPインスタンスがコミュニティメンバーの役割(例えば、エコシステム、エンクレーブ、コホート、又は従属コホート)に対して構成されるように、コミュニティメンバーによって及び/又はコミュニティメンバーに代わって(例えば、従属コホートに対して)実行される対応するCG-ESPインスタンスを使用して、CG対応デジタルエコシステムに参加し得る。例えば、エコシステム先祖(例えば、エコシステムVDAX)として機能するコミュニティメンバーは、1つ又は複数の特定のタイプのゲノムデータ(例えば、デジタルDNAセット)を有するゲノムデータセット(デジタルDNAセット)を生成するためのCG-機能及び関連計算方法を定義するCGモジュールを含むCG-ESPインスタンスを用いて構成され得る。CNA、PNA、LNA、XNA、及び/又はZNA)を有するゲノムデータセット(デジタルDNAセット)を生成するためのCG機能及び関連する計算方法を定義するCGモジュールを含むCG-ESPインスタンスで構成され、一方、エコシステム内の独立コホート(例えば、原則的VDAX)であるコミュニティメンバーは、そのゲノムデータの変異、リンク交換、シーケンスマッピング、デジタルオブジェクトを変換等するCG-プロセス及び計算方法を定義するCGモジュールで構成されてもよい。このようにして、CG対応エコシステムの異なるコミュニティメンバーは、あるCG-ESP400の異なるインスタンスを実行することができる。いくつかの実施形態において、CG-ESPインスタンスがサポートするデジタルエコシステムのVDAXによって実行されるCG-ESP400のインスタンスのモジュールは、留意されたい。さらに、特定のデジタルエコシステム内の異なるタイプのVDAXがデジタルエコシステム内で異なる役割を果たすことがあるので、CG対応エコシステムのVDAXの異なるクラスは、CG-ESPのモジュールの一部又は全部を実行し、個々のモジュールに関して、CG-ESPインスタンスのVDAXの異なるクラスは、CGモジュールのゲノム機能の一部又は全部を行うよう構成され得ることに留意されたい。また、デジタルエコシステム内の異なるクラスのVDAXは、デジタルエコシステム内で異なるそれぞれの役割を果たすように構成され得るが、デジタルエコシステムに関してあるCG-プロセスを実行するように構成される全てのVDAX(例えば。XNA及びLNAの修正、リンク交換処理、VBLS生成/復号化、及び/又は同上)は、特定のCG-プロセスを実行する機能的に同一の機能(例えば、同一の暗号ベース、暗号レス、又はハイブリッド機能、同一のシーケンスを抽出する機能等)を含むCG-ESPモジュールにより構成される。このようにして、十分に関連するVDAXは、機能的に一致した方法で特定のCG-処理を実行することができ、これにより、十分に関連するVDAXは、例えば、エンゲージメント資格及び/又は完全性の確認、リンクの生成及びホスト、並びにVBLSオブジェクトの生成及びデコードを行うことができる。
【0114】
実施形態において、CG-ESP400のCG-モジュールは、ルートDNAモジュール410、実行可能分離コンポーネント(EIC)モジュール420、リンクモジュール430、シーケンスマッピングモジュール440、バイナリ変換モジュール450、認証モジュール460、及び/又はマスター完全性コントローラ470を含んでもよい。前述のように、いくつかの実施形態では、CG対応デジタルエコシステムは、VDAXのセットを含み、それによって、VDAXのセットは、VDAXの2つ以上のクラス(例えば、エコシステムVDAX(複数可)、エンクレーブVDAX(複数可)、コホートVDAX(複数可)、及び/又は依存VDAX(複数可))を含む。これらの実施形態のいくつかでは、各クラスのVDAXは、CG-ESPモジュール(例えば、ルートDNAモジュール410、EICモジュール420、リンクモジュール430、シーケンスマッピングモジュール440、バイナリ変換モジュール450、認証モジュール460、及び/又はマスター完全性コントローラ470)のいくつか又はすべてのそれぞれのインスタンスを実行してもよい。実施形態において、個々のモジュールは、暗号ベースの、暗号無しの、及び/又はハイブリッド型の(例えば、暗号ベース及び暗号無しである機能を含む)であってよい。
【0115】
実施形態において、それぞれのCG-ESPインスタンスは、1つ以上のCPU、GPU、マイクロコントローラ、FPGA、マイクロプロセッサ、特殊目的ハードウェア、及び/又は同様のものを含むことができるそれぞれの処理システムによって実行されてもよい。さらに、いくつかの実施形態では、CG-ESPインスタンスのモジュールは、仮想マシン又はコンテナ(例えば、Dockerコンテナ)により中で実行されてもよい。
【0116】
実施形態において、CG-ESP400は、ルートDNAモジュール410を含む。実施形態において、ルートDNAモジュール410は、エコシステム特有のデータ及びゲノムプロセスを管理し、そこからルートDNAモジュール410は、特定かつ高度に厳密な差及び相関を可能にするゲノム構築物(例えば、DNAセット)を形成する。いくつかの実施形態では、ルートDNAモジュール410は、CNAモジュール412、PNAモジュール414、LNAモジュール416、及び/又はXNAモジュール418を含んでもよい。
【0117】
実施形態において、ルートDNAモジュール410は、エコシステム特定データ及びCGゲノムプロセスを管理し、そこからルートDNAモジュール410は、特定かつ高度に厳密な差異及び相関を可能にするCNAを形成する。実施形態において、CG対応エコシステム構成要素適格性-相関は、CNAオブジェクトを定式化し構築するCGゲノムプロセスによって可能にされる。実施形態において、CNAモジュール412は、個々のエコシステム構成要素(エコシステム、エンクレーブ、コホート、及び/又は従属コホート)間の特定の関係を確立するように構成されるCG-ゲノムプロセス及び関連メソッドを定義してもよい。実施形態において、CNAは、同じエコシステムのVDAXがエンゲージメントのための適格性を確認することを可能にし得る。実施形態において、CNAは、エコシステムVDAXおよびサブエコシステムVDAXが、エンゲージメントのための適格性の確認を一意に保持することを可能にする。実施形態において、CNAモジュール412は、情報理論的に促進された広範な計算複雑な関数を使用して、ゲノムベースの適格性相関を起訴するように構成されてもよい。実施形態において、これらの情報理論が促進された関数は、暗号ベースの、暗号無しの、またはハイブリッド型の計算複雑関数であってもよい。
【0118】
実施形態において、ルートDNAモジュール410は、エコシステム特有のデータ及びCGゲノムプロセスを管理し、そこからルートDNAモジュール410は、特定かつ高度に厳密な差及び相関を可能にするPNAを形成する。実施形態において、CG対応エコシステム構成要素適格性同期化は、PNAオブジェクトを定式化し構築するCGゲノムプロセスによって可能になる。いくつかの実施形態では、PNAモジュール414は、個々のエコシステム構成要素間の特定の関係を確立するために、CG-ゲノムプロセス及び関連する計算方法を採用するCG-プロセスを定義する。このようにして、PNAは、同じエコシステムのエコシステム構成要素(例えば、エンクレーブ、コホート、及び/又は従属コホート)が、エンゲージメントのための適格性を確認することを可能にし得る。実施形態において、PNAは、エコシステムVDAXおよび子孫VDAXのサブエコシステムが、それにもかかわらず、エンゲージメントのための適格性の一意の確認を保持することを可能にする。実施形態において、PNAルートモジュール414は、ゲノムに基づく適格性同期を起訴するように構成されてもよく、これは、情報理論的に促進された幅広い計算複雑関数に従って計算され得る。実施形態において、これらの情報理論的に促進された関数は、暗号ベースの、暗号無しの、またはハイブリッド型の計算複雑関数であってもよい。
【0119】
実施形態において、ルートDNAモジュール410は、エコシステム特定データ及びCGゲノムプロセスを管理し、そこからルートDNAモジュール410は、特定かつ高度に厳密な差分及び相関を可能にするLNAを形成する。いくつかの実施形態では、CGエコシステム構成要素リンク交換-相関は、LNAオブジェクトを定式化し構築するCGゲノムプロセスによって可能になる。実施形態において、LNAモジュール416は、個々のエコシステム構成要素間の特定の関係を確立するために、CG-プロセス及び関連する計算方法を定義する。このように、LNAは、エコシステム内の特定のVDAX(例えば、同じエンクレーブのメンバー)がリンク交換-相関関係を確認することを可能にし得る。実施形態において、LNAは、デジタルエコシステム内のVDAXが、それぞれが他方にエンゲージメントすることを可能にする情報交換(「リンク交換」)を行うことを可能にし、それによってリンク交換は、対応する計算複雑性を負担する。いくつかの実施形態では、CGベースのLNAが可能にするリンク交換は、当事者(例えば、第1のVDAXと第2のVDAX)間のリンク交換が一意である(例えば、二対称)ように、当事者の一方にそれぞれ固有の2組の情報を前提とする。実施形態において、LNAルートモジュール416は、ゲノムに基づくリンク交換-相関を検察し、これは、広範な情報理論的に促進された計算複雑関数に従って計算され得る。実施形態において、これらの情報理論的に促進された関数は、暗号ベースの、暗号無しの、またはハイブリッド型のハイブリッド計算複雑関数であってもよい。
【0120】
実施形態において、ルートDNAモジュール410は、エコシステム特定データ及びCGゲノムプロセスを管理し、そこからルートDNAモジュール410は、XNAを可能にする特定かつ高度に厳密な差異を形成する。これらの実施形態において、エコシステムメンバーのエンゲージメント-差異化は、XNAオブジェクトを定式化し構築するCGゲノムプロセスによって可能にされ得る。実施形態において、ルートXNAモジュール418は、XNA特有のCG-プロセス及び関連する計算方法を採用して、個々のエコシステム構成要素間の特定の関係を確立する。実施形態において、XNAは、同じエコシステムのVDAXがエンゲージメント分化を確認することを可能にする。いくつかの実施形態では、XNAは、異なるエコシステムのVDAX(例えば、エコシステムVD AX、エンクレーブVDAX、コホートVDAX、及び/又は依存VDAX)がエンゲージメント-ディファレンシエーションを確認することを可能にする。エンゲージメント-差別化は、VDAXのペアが、安全にデータを交換する目的で、他の十分に相関するVDAXと十分に差別化することを可能にし、それによってエンゲージメントは、対応する計算複雑性を負担する。いくつかの実施形態では、XNA対応エンゲージメントは、2つのVDAX(例えば、第1のVDAXと第2のVDAX)間のエンゲージメントが一意である(例えば、二対称)ように、それぞれが当事者の一方に固有の2組の情報を前提とすることができる。実施形態において、XNAモジュール418は、ゲノムに基づくエンゲージメント微分を起訴し、これは、広範囲の情報理論-促進された計算複雑関数に従って計算され得る。実施形態において、情報理論的に促進された関数は、暗号ベースの、暗号無しの、またはハイブリッド型の計算複雑関数であってもよい。
【0121】
実施形態において、CG-ESPは、エコシステム固有のデータ及びCG-ゲノムプロセスを管理するEICモジュール420を含み得、そこからEICモジュール420はZNAと呼ばれる特定の及び非常に厳格な差異実現構造を定式化する。実施形態において、エコシステムEICエンゲージメント-差異化は、ZNAオブジェクトを定式化し構築するCG-ゲノムプロセスによって可能になる。実施形態において、ZNAは、同じエコシステムのVDAXが、他のVDAXコンポーネントが参加しないゲノムイネーブル分化プロセスを直接制御することを可能にする。例えば、実施形態において、EIC VDAX(例えば、コアおよびメモリ)は、他の特定のEIC VDAXとの差別化を確立するために、ZNA固有のゲノムプロセスおよび他の関連する計算方法を採用することができる。実施形態において、EICモジュール420は、ゲノムに基づくエンゲージメント分化を検察するためのCG-プロセスを定義してもよく、これは、広範囲の情報理論-促進された計算複雑関数に従って計算されてもよい。実施形態において、情報理論的に促進された関数は、暗号ベースの、暗号無しの、またはハイブリッド型の計算複雑関数であってもよい。
【0122】
実施形態において、リンクモジュール430は、2つのVDAX(例えば、第1のVDAX及び第2のVDAX)が、二対称エンゲージメントを可能にするために必要な情報を安全に交換することを可能にするCG-プロセス及び関連計算方法のセットを規定する。いくつかの実施形態では、リンク交換は、二相性エンゲージメントと同じレベルのエントロピーを示す。いくつかの実施形態では、リンクモジュール430インスタンスは、別のVDAXとのエンゲージ適格性及びリンク交換相関を確認するように構成されてもよい。実施形態において、エンゲージメントの適格性及びリンク交換相関は、VDAXのペアがリンク(例えば、スポーンリンク、及びホストリンク)を正常に交換することを可能にする。実施形態において、リンクモジュール430は、そのゲノムエンゲージメントオブジェクト(例えば、CNA又はPNA)に基づいて、別のVDAXとのエンゲージメント適格性を確認するように構成されてもよい。例えば、リンクモジュール430は、その対応するCNAオブジェクトを使用してエンゲージメント相関を確認し、及び/又はその対応するPNAオブジェクトを使用してエリジブルシンクロを確認してもよい。実施形態において、VDAX(例えば、第1のVDAX)のリンクモジュールは、第1のVDAXのゲノム相関オブジェクトに基づいて別のVDAXとのリンク交換-相関を確認するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、リンクモジュール430インスタンスは、第1のVDAXのゲノム相関オブジェクト(例えば、LNAオブジェクト)および他のVDAXがVDAXとエンゲージメントするための情報に基づいて、他のVDAX(例えば、第2のVDAX)に対するリンクを産み出す。実施形態において、VDAX(例えば、第1のVDAX)のリンクモジュール430インスタンスは、部分的に、第1のVDAXのゲノム相関オブジェクトを使用して、他のVDAXによって提供されるリンクから、または他のVDAXの代わりに、他のVDAXとエンゲージメントする情報を復号することによってリンクをホストしてもよい。リンクモジュール430の異なる構成は、相互運用可能なデジタル通信媒体、デジタルネットワーク、及び/又はデジタルデバイスの広い範囲にわたって安全なリンク交換を実行するために、様々なCGゲノムプロセス及び関連する計算方法を利用することができることに留意されたい。VDAX間のリンク交換は、交換の順序がプロトコルのセキュリティに影響を与えないという点で、非同期的に実行されてもよいことに留意されたい。さらに、実施形態において、リンク交換は、一方のVDAXが別のVDAXにリンクを提供すること(例えば、対称的)、または両方のVDAXが他のそれぞれのVDAXにリンクを提供すること(例えば、準対称的)を含んでもよい。実施形態において、リンクモジュール430は、ゲノムに基づく情報の交換を検察するCG-プロセスを定義してもよく、これは、情報理論的に促進された広範囲の計算複雑な関数に従って計算されてもよい。実施形態において、情報理論的に促進された関数は、暗号ベースの、暗号無しの、またはハイブリッド型の計算複雑関数であってもよい。
【0123】
前述のように、リンクは、二相性エンゲージメントを可能にする情報を含んでいてもよい。実施形態において、リンクに含まれる情報は、ゲノム調節命令(GRI)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、GRIは、ゲノム分化オブジェクトを修正するために使用される命令及び/又はデータを定義してもよい(例えば、。XNAまたはZNA)を決定論的方法で修正するために使用される命令および/またはデータを定義してもよく、第1のVDAXが第2のVDAXにリンクを提供し、第2のVDAXがリンクに含まれるGRIを正常に復号する場合、第1のVDAXおよび第2のVDAXは両方ともGRIを用いてそれぞれのゲノム分化対象を修正でき、これにより修正ゲノム分化対象(例えば修正XNAまたは修正ZNA)の高相関コピーが生じるようにすることができる。本明細書で使用される場合、ゲノムオブジェクトに関連して使用される「高度に相関する」は、同一及び/又は他の十分に相関するゲノムオブジェクトを指す場合があり、それによって、2つ以上のゲノムオブジェクト間の相関の程度が、意図されたCG操作又はプロセスを正常に実行することを可能にする場合、二つのゲノムオブジェクトは、「十分に相関する」と言われる。実施形態において、GRIは、シーケンスマッピング中にVDAXによって使用される命令及び/又はデータなどの追加情報を含んでもよい。より詳細に説明されるように、そのような決定論的修正は、2つのコホートが他の全てのコホートと区別して、安全なVBLSの生成を実効化することを可能にする。実施形態において、リンクモジュール430は、一意のGRIが任意のそれぞれのエンゲージメントに対して生成されるように、それぞれのリンクに対してGRIを生成してもよい。いくつかの実施形態では、リンクモジュール430は、符号化されたGRIを得るために、リンク固有のエンゲージメント係数を使用してGRIを符号化してもよい。リンクモジュール430は、符号化されたGRIと、情報及びリンクホスティングVDAXのゲノムデータに基づいてGECからGRIを復号するためにリンクホスティングVDAXによって使用される追加情報とを含むゲノムエンゲージメント貨物(GEC)を生成してもよい。実施形態において、リンクモジュール430は、リンクをデコードするようにさらに構成され(これは、「リンクホスティング」の一部である)、それによってリンクモジュール430は、GECおよびそのゲノムデータセットに含まれる情報に基づいてゲノム係数を取得し、ゲノム係数を使用して符号化GRIをデコードしてGRIを取得する。そして、復号化されたGRIは、リンクを提供したリンクスポーンVDAXのVBLSを生成する際に、リンクホスティングVDAXによって使用され得る。
【0124】
実施形態において、リンクモジュール430は、リンクを更新するようにさらに構成されてもよい。リンクの更新は、一対のVDAX間の特定のエンゲージメントのために第1のVDAXから第2のVDAXに提供されたゲノム調節命令(GRI)が修正されるプロセスを指す場合がある。リンクは、リンクが侵害されたという懸念を含む任意の数の理由、及び/又は日常的なセキュリティプロトコルに従って更新され得る(例えば、リンクは、毎日、毎週、若しくは毎月、又はリンクを更新するコホート要求に応答して、更新される)。いくつかの実施形態では、リンクモジュール430は、リンク更新情報を生成することによってリンクを更新してもよく、それによって、リンク更新情報は、リンクを生成したVDAXから、リンクをホストしているVDAXに提供される。実施形態において、リンク更新情報は、現在のGRIを置き換える新しいGRIを含んでもよい。他の実施形態では、リンク更新情報は、現在のGRIを修正するために使用されるデータを含んでもよい。例えば、リンク更新情報は、ホスティングVDAXが1つ以上の計算複雑な関数(例えば、暗号ベースの、暗号無しの、またはハイブリッド型の関数)を使用して値を現在のGRIに適用して更新されたGRIを取得するように、GRIを変換するために使用する値であってもよい。いくつかの実施形態では、リンク更新は、より計算量の多い演算を含み得るリンク交換とは対照的に、リンク更新情報をVBLSで符号化することができる点でリンク交換とは異なる。したがって、リンク交換は1回限りの処理として実行されてもよく、リンク更新は任意の回数及び/又は任意の適切な理由のために実行されてもよい。
【0125】
実施形態において、リンクは、静的リンクまたは動的リンクであってもよい。実施形態において、動的リンクは、コホートのペアをさらに差別化する追加情報を含むリンクを指す場合がある。いくつかの実施形態では、動的リンクは、VDAXの組によって実行される機能の1つ以上を変更するために使用される実行可能コード(または実行可能コードへの参照)を含んでもよいが、それらのエンゲージメントに関してのみである。例えば、動的リンクは、それぞれのエンゲージメントに関するXNA/ZNA変更機能、シーケンスマッピング機能及び/又はバイナリ変換機能を変更する実行可能コードを含んでもよい。このようにして、VDAXのペアが動的リンクを交換すると、コホートのペアは、特定の機能(例えば、XNA/ZNA微分、シーケンスマッピング、及び/又はバイナリ変換)を実行する際に、デフォルトコードの代わりに又はデフォルトコードに加えて実行可能コードを実行することができる。実施形態において、静的リンクは、CG-ESPの構成が特定のエンゲージメントに対して変更されないエンゲージメントにおいて使用されるリンクを指す場合がある。
【0126】
実施形態において、静的リンクモジュール432は、2つのVDAX(例えば、第1のVDAXおよび第2のVDAX)が、固有の二対称エンゲージメントを可能にするために必要な情報を安全に交換(例えば、スポーンリンクおよびホストリンク)し、この交換は同じレベルのエントロピーを示すCGプロセスを規定する。実施形態において、静的リンクを支配する規則およびプロセスは、エコシステム内の最高クラスのVDAX(例えば、エコシステムVDAX)によって規定され、それによって、規則は、エコシステム内のすべてのリンクVDAXに適用され得る。実施形態において、静的リンクモジュール432インスタンスは、適格性-相関に使用されるCNAおよび/または適格性-同期に使用されるPNAに関連するCG-プロセスを実行してもよい。いくつかの実施形態では、静的リンクモジュール432インスタンスは、リンク交換-相関のために使用されるLNAに関連するCG-プロセスを実行する。実施形態において、CGプラットフォームインスタンスは、広範な相互運用可能なデジタル通信媒体、デジタルネットワーク、及び/又はデジタルデバイスにわたる安全なリンク交換を促進するためのプロセスを実行するように構成されてもよい。実施形態において、VDAXは、交換の順序がプロトコルのセキュリティに影響を与えないという点で、リンク交換を非同期的に実行してもよい。さらに、実施形態において、リンク交換は、一方のVDAXが別のVDAXにリンクを提供すること(例えば、対称的)、または両方のVDAXが他のそれぞれのVDAXにリンクを提供すること(例えば、二対称的)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、リンクモジュール432インスタンスは、ゲノムに基づくエンゲージメント分化をプロセシングし、これは、情報理論的に促進された広範囲の計算複雑関数に従って計算され得る。実施形態において、情報理論的に促進された関数は、暗号ベースの、暗号無しの、またはハイブリッド型の計算複雑関数であってよい。
【0127】
実施形態において、ダイナミクスリンクモジュール434は、2つのVDAX(例えば、第1のVDAXおよび第2のVDAX)が、固有の二相性エンゲージメントを可能にするために必要な情報(例えば、スポーンリンクおよびホストリンク)を安全に交換し、それによって交換が同じレベルのエントロピーを示すようにするCG-プロセスを定義している。実施形態において、ダイナミクスリンクを支配する規則およびプロセスは、追加のゲノム的に互換性のあるリンク交換命令およびプロセスを確立する権限を含む、エコシステム内の最高クラスのVDAX(例えば、エコシステムVDAX)により規定される。
【0128】
実施形態において、動的リンクモジュール434は、CG対応エコシステムの最高レベルVDAXによって許可されるように様々なCG-プロセスを変更する実行可能命令セット(例えば、バイナリコード、スクリプトなど)を含む動的リンクを生成してもよい。これらの実施形態において、動的リンクにおける実行可能な命令セットは、特定のエンゲージメントのための特定のモジュール(例えば、XNAモジュール、シーケンスマッピングモジュール及び/又はバイナリ変換モジュール)の機能をオーバーライドすることができる。このようにして、動的リンクを交換したVDAXのペアは、その特定のエンゲージメントに関して実行されるそれらのCG-プロセスを変更することができ、これはセキュリティの追加レイヤーを提供し得る。いくつかの実施形態において、動的リンクモジュール434は、処理された命令セットが特定のエンゲージメントに関して実行され、当該エンゲージメント中に実行される1つ以上のCG-プロセスを上書きするように、動的リンクに含まれる命令セットを処理するインタープリタまたはジャストインタイムコンパイラを含んでもよい。いくつかの実施形態において、第1の動的リンクモジュール434インスタンスは、実行可能な命令セットを含む動的リンクを生成してもよい。これらの実施形態において、第2のVDAXの第2の動的リンクモジュール434インスタンスは、第2のVDAXが第1のVDAXにVBLSを生成しているとき、それぞれの動的リンクモジュール434が両方ともその特定のエンゲージメントに対してオーバーライドCG-プロセス(複数可)を使用し得るように、動的リンクをデコードしてよい。第2のVDAXは、VBLSを生成するためにオーバーライドCG-プロセス(複数可)を使用してもよく、一方、第1のVDAXは、VBLSをデコードするためにオーバーライドCG-プロセス(複数可)を使用することができる。第2の動的リンクモジュール434インスタンスから第1の動的リンクモジュール434インスタンスへの第2の動的リンクを使用する逆方向のデータ交換は、第1のVDAXが第2の動的リンクで定義されるオーバーライドCG-process(s)を使用して第2のVBLSを生成し、第2のVDAXがオーバーライドCG-process(s)を使用して第2のVBLSをデコードするという点において、同様に動作し得ることが理解されよう。
【0129】
実施形態では、動的リンクモジュール434インスタンスは、他のVDAXによって共有されない命令および関連するCG-プロセスのプロセスを確立してもよく、これは広範囲のオプション、状況、条件、および目的によって支配される可能性がある。実施形態において、動的リンクは、CG-プロセス自体がVDAXのユニークなペアのためにユニークな方法で変更されるため、追加のセキュリティレベルを提供する。
【0130】
実施形態において、動的リンクモジュール434は、交換の順序がプロトコルのセキュリティに影響を与えないという点で、動的リンク交換を非同期的に実行してもよい。さらに、実施形態において、動的リンクモジュール434によって実行されるリンク交換は、1つのVDAXが別のVDAXにリンクを提供すること(例えば、対称)、または両方のVDAXが他のそれぞれのVDAXにリンクを提供すること(例えば、二重対称(di-symmetric))を含んでもよい。実施形態において、動的リンクモジュール434インスタンスは、ゲノムに基づくエンゲージメント分化をプロセシングし、これは、情報理論的に促進された幅広い計算複雑関数に従って計算され得る。実施形態において、情報理論-促進された関数は、暗号ベースの、暗号無しの、またはハイブリッド型の計算複雑関数であってもよい。
【0131】
実施形態において、シーケンスマッピングモジュール440は、シーケンスマッピングを実行するCG-プロセス及び計算方法のセットを定義してもよい。いくつかの実施形態では、シーケンスマッピングは、固有の非再生デジタルオブジェクトを変換するための重要な計算であってよい。実施形態において、シーケンスマッピングモジュール440インスタンスは、公開シーケンス(例えば、公開プロトコル及び/又はフォーマット依存メタデータ)及び/又はプライベートシーケンス(例えば、プライベート及び専有プロトコル及び/又はフォーマット依存メタデータ)を(修正)ゲノムデータオブジェクトにマッピングするように構成されてもよい。シーケンスが公開であるか非公開であるかにかかわらず、シーケンスは広く異種であってもよく(例えば、TCP、UDP、TLS、HTTP、H.265、または他の公開または非公開シーケンス)、特定のレベルのエントロピーを示す結果(例えば、ゲノムエンゲージメント因子)を得るために修正ゲノムデータへマップされ得る。実施形態では、シーケンスマッピングモジュール440は、パブリックシーケンスマッピングモジュール442及び/又はプライベートシーケンスマッピングモジュール444を含んでもよい。
【0132】
実施形態において、公開シーケンスマッピングモジュール442は、公開ソース(例えば、特定のプロトコル又はフォーマット依存メタデータ)から特定のシーケンスを選択するように構成されるCG対応プロセス及び関連方法を定義してもよい。いくつかの実施形態では、公開シーケンスマッピングモジュール442インスタンスは、与えられた公開シーケンス(「PBS1」)を処理して、特定の値(「VI」)を導出してもよい(例えば、ハッシュ関数又は別の計算上複雑な関数を使用して)。実施形態では、結果として得られた値VIは、次に、公開シーケンスに関連付けられたゲノム分化オブジェクト(例えば、XNA1)に従って処理され(例えば、マッピングされ)、特定のエントロピー(例えば、ゲノムエンゲージメント因子)を示す固有のベクトルが生成される。実施形態において、値VIは、代替のゲノム分化オブジェクト(例えば、XNA2)に従って処理されて(例えば、マッピングされて)、特定のエントロピーを示す異なる固有のベクトルを生成してもよい。実施形態では、結果として得られるベクトルは、ベクトルを導出するために使用される公開シーケンスのサイズを大幅に超えるエントロピーのレベルを示すことができる。実施形態において、公開シーケンスマッピングモジュール442は、無関係のプロトコル及びフォーマットに存在する特定のファシリティを活用することができる固有のベクターを生成する。実施形態において、公開シーケンスマッピングモジュール442は、公開シーケンス及びゲノム分化オブジェクト(例えば、修正XNAオブジェクト)に基づく固有のベクターを生成するために、情報理論的に促進された複合関数に従って計算されたゲノム処理を実行する。実施形態において、これらの情報理論-促進された関数は、暗号ベースの、暗号無しの、またはハイブリッド型の計算複雑関数であってよい。
【0133】
実施形態において、プライベートシーケンスマッピングモジュールは、プライベートソース(例えば、プライベート及び/又は専有プロトコル又はフォーマット依存メタデータ)から特定のシーケンスを選択し、特定のエントロピーを示す固有のベクトルを導出するように構成されるCG対応プロセス及び関連方法を定義してもよい。いくつかの実施形態では、プライベートシーケンスマッピングモジュール444インスタンスは、特定の値(「VI」)を導出するために、与えられたプライベートシーケンス(「PVS1」)を処理してもよい。実施形態において、得られた値VIは、今度は、プライベートシーケンスモジュール444に関連付けられたゲノム分化オブジェクト(例えば、XNA1)に従って処理され(例えば、「マッピング」され)、特定のエントロピーを示す一意のベクトルを生成する。実施形態では、値VIは、代替のゲノム分化オブジェクト(例えば、XNA2)に従って処理され(例えば、マッピングされ)、特定のエントロピーを示す異なる固有のベクトルを生成してもよい。実施形態において、結果として得られるベクトルは、ベクトルを導出するために使用されるプライベートシーケンスのエントロピーを大幅に超えるレベルのエントロピーを示すことができる。実施形態において、プライベートシーケンスマッピングモジュール444インスタンスは、無関係のプライベートプロトコル及びフォーマットに存在する特定のファシリティを活用することができる固有のベクターを生成する。実施形態において、プライベートシーケンスマッピングモジュール444インスタンスは、プライベートシーケンス及びゲノム分化オブジェクト(例えば、修正XNAオブジェクト)に基づく一意のベクトルを生成するために、情報理論的に促進された計算複雑な関数のセットに従って計算されたゲノムプロセスを実行する。本明細書で使用される場合、用語「情報理論的に促進された計算複雑関数のセット」は、1つ以上の情報理論的に促進された計算複雑関数の何らかの組み合わせを示すことができる。実施形態において、これらの情報理論が促進された関数は、暗号ベースの関数、暗号なしの関数、又は暗号ベースの関数を活用する少なくとも1つの段階と暗号なしの関数を活用する少なくとも1つの段階とを含むハイブリッド計算複雑関数であってもよい。
【0134】
実施形態において、バイナリ変換モジュール450は、仮想バイナリ(例えば、オブジェクト間)言語スクリプト(VBLS)を生成するように構成されるCG-プロセス及び関連する計算方法のセットを定義してもよい。実施形態において、バイナリ変換モジュール450インスタンスは、特定のフォーマット及びプロトコルを有するデジタルオブジェクト(例えば、パケット、セクタ、シーケンス、及び/又はフレーム)を様々な計算方法(例えば、曖昧さ回避方法及び/又は暗号化方法)により変換する。実施形態において、バイナリ変換モジュール450インスタンスは、対応するシーケンスマッピングモジュール440によって決定された値(例えば、ゲノムエンゲージメント因子)に基づいてデジタルオブジェクトを符号化し、一意的、非再帰的、及び/又は計算上の量子証明であり得る符号化デジタルオブジェクトを生成するよう構成される。実施形態において、バイナリ変換モジュール450インスタンスは、対応するシーケンスマッピングモジュール440によって決定される値(例えば、ゲノムエンゲージメント因子)を用いて符号化されたデジタルオブジェクトを復号するようにさらに構成され得る。実施形態において、バイナリ変換モジュール450は、曖昧さ解消モジュール452及び/又は暗号化モジュール454を含んでもよい。
【0135】
実施形態において、曖昧性解消モジュール452は、対応するシーケンスマッピングモジュール440インスタンスによって生成されたゲノム的に導出されたゲノムエンゲージメント因子に従ってデジタルオブジェクトのバイナリ変換を実行するCG-プロセス及び計算方法を定義してもよく、それによって、結果として得られる符号化デジタルオブジェクトはブルートフォース攻撃を受けるのみである。実施形態において、曖昧性解消モジュール452インスタンスは、ゲノムエンゲージメント因子及びデジタルオブジェクトに対してXOR演算を実行して符号化デジタルオブジェクトを得ることにより、ゲノムエンゲージメント因子に基づいてデジタルオブジェクトを変換することができる。実施形態において、曖昧性解消モジュール452インスタンスは、同じゲノムエンゲージメント因子が2つ以上のデジタルオブジェクトを符号化するために使用される場合、曖昧性解消技術がより効率的な攻撃を受け得るので、各デジタルオブジェクトについて異なるゲノムエンゲージメント因子を受け取るように構成され得る。実施形態において、曖昧性解消モジュール452インスタンスは、逆曖昧性解消関数及びゲノムエンゲージメント係数を使用して、符号化されたデジタルオブジェクトを復号するように構成されてもよい。ゲノムエンゲージメント因子が、デジタルオブジェクトを符号化するために使用されたゲノムエンゲージメント因子と一致すると仮定すると、逆曖昧性解消関数は、ゲノムエンゲージメント因子及び符号化されたデジタルオブジェクトを与えられた復号されたデジタルオブジェクトを出力する。実施形態において、曖昧性解消モジュール452インスタンスは、情報理論的に促進された複合関数に従ってゲノム処理を実行する。実施形態において、これらの情報理論が促進された関数は、暗号ベースの、暗号無しの、またはハイブリッド型の計算複雑関数であってもよい。
【0136】
実施形態において、暗号化モジュール454は、対応するシーケンスマッピングモジュール440インスタンスによって生成されたゲノム由来のゲノムエンゲージメント因子に従ってデジタルオブジェクトのバイナリ変換を実行するCG-プロセス及び計算方法を定義してもよく、それによって、結果として得られる符号化デジタルオブジェクトはブルートフォース攻撃を受けるだけである。実施形態において、暗号化モジュール454インスタンスは、ゲノムエンゲージメント因子及びデジタルオブジェクトを入力として受け取り、符号化されたデジタルオブジェクトを出力する任意の適切な暗号化関数を使用して、ゲノムエンゲージメント因子に基づいてデジタルオブジェクトを変換することができる。実施形態において、使用される暗号化関数は、符号化されたデジタルオブジェクトを復号するために使用され得る対応する逆暗号化関数(又は復号化関数)を有していなければならない。実施形態において、暗号化モジュール454インスタンスは、各デジタルオブジェクトに対して異なるゲノム係数を受信するように構成されてもよく、又は2つ以上の異なるデジタルオブジェクトに対して同じ変換を使用してもよい。
【0137】
実施形態において、暗号化モジュール454インスタンスは、逆暗号化関数及びゲノムエンゲージメント係数を使用して、符号化されたデジタルオブジェクトを復号するように構成され得る。ゲノムエンゲージメント因子が、デジタルオブジェクトを暗号化するために使用されたゲノムエンゲージメント因子と一致すると仮定すると、逆暗号化関数は、ゲノムエンゲージメント因子及び符号化されたデジタルオブジェクトを与えられた復号されたデジタルオブジェクトを出力する。実施形態において、暗号化モジュール454インスタンスは、情報理論的に促進された計算複雑な関数に従ってゲノム処理を実行する。実施形態において、これらの情報理論が促進された関数は、暗号ベースの、暗号無しの、またはハイブリッド型の計算複雑関数であってもよい。
【0138】
実施形態において、認証モジュール460は、共通のゲノム構築を有するVDAXを認証するように構成されたCG-プロセス及び計算方法を定義してもよい。説明したように、最高レベルのVDAX(例えば、エコシステムVDAX)によって構築されるデジタルエコシステムは、ゲノムデータの特定の分布(例えば、CNA、PNA、LNA、XNA、及び/又はZNA)を有するとともに、特定のゲノム適格性-相関、適格性-同期リンク交換-相関、及び/又はエンゲージメント-相関属性を持っている。実施形態において、認証モジュール460インスタンスは、対応するVDAXが、その主要なゲノム構築(例えば、デジタルエコシステム内の異なるエンクレーブのメンバー)にかかわらず、共通の構築(例えば、関連するゲノムデータ)を有する任意の他のVDAXのエンゲージメント相関を確認できるよう構成されてもよい。実施形態において、認証モジュール460は、VDAXがどのエンクレーブに属しているかにかかわらず、対応するVDAXがそれらの共通のゲノム構築に基づいて同じCG対応デジタルエコシステムの別のVDAXとのエンゲージメント相関を確認できるようにするCG-プロセス及び関連の計算方法を定義するコホート間モジュール462を含んでもよい。実施形態において、認証モジュール460インスタンスは、情報理論的に促進された計算複雑な関数に従って、ゲノムデータセットの安全なゲノムベースのエンゲージメント相関を起訴するように構成される。実施形態において、これらの情報理論的に促進された関数は、暗号ベースの、暗号無しの、またはハイブリッド型の計算複雑関数であってもよい。
【0139】
説明されたように、ルートDNA構築物及びサポートするゲノムプロセス(例えば、リンク生成、エンゲージメント相関、VBLS生成など)の適合性は、CG-モジュールの特定の構成によって直接管理及び制御される。実施形態において、それぞれのCG-ESPは、VDAXに代わってモジュール適合性を管理するマスター完全性コントローラ470のCG-プロセス及び関連する計算方法を含んでもよい。実施形態において、マスターインテグリティコントローラ470は、デジタルエコシステムにわたるVDAXのための運用性能及び構成管理の真実性を確保するCG-プロセス及び関連する計算方法を含んでもよい。実施形態において、マスターインテグリティコントローラ470は、ゲノムプロセスコントローラ472、認可モジュール474、及びエンゲージメントインスタンスモジュール476を含んでもよい。
【0140】
実施形態において、VDAX、そのゲノムモジュール、及び他のそのような機能モジュールのエンゲージメントは、それぞれのCG-ESPインスタンス(例えば、対応するVDAXによって実行されてもよい)のそれぞれのマスター完全性コントローラ470のインスタンスによって制御されてもよい。実施形態において、マスター完全性コントローラ470インスタンスは、特定のモジュール(例えば、lto N)とエンゲージメントするために計算的に複雑な機能を活用する。これらの実施形態のいくつかでは、マスター完全性コントローラ470インスタンスは、モジュールと同様にそれぞれのゲノムデータセット(例えば、CNA、PNA、LNA、及び/又はXNA)を有し、特定のモジュールとエンゲージメントし管理するために計算複雑な関数を使用してもよい。いくつかの実施形態では、ゲノムプロセスコントローラ472は、モジュールの完全性を検証し、そのゲノムデータ及び計算複雑関数を使用してモジュールを認証してもよい。これらの実施形態において、ゲノムプロセスコントローラ472インスタンスは、それぞれのVDAXによって実行されるプロセス及び機能を決定するように構成されていない。それぞれのVDAXによって遂行される計算上複雑なゲノムプロセスを保護するために、ゲノムプロセスコントローラ472は、モジュールプロセスおよび機能の正しい適用に付随する運用プロセスおよび機能を制御してもよく、特定のモジュールプロセスおよび機能の正しい適用に特定の運用プロセスおよび機能を特定のモジュールの制御下でレンダリングしてもよい。別の言い方をすれば、実施形態において、ゲノムプロセスコントローラ472は、CG-ESPモジュールインスタンスのソースを確認し、及び/又はCG-ESPインスタンスの完全性を確認又は否定してもよく、また、モジュールインスタンスのサポートで実行される任意のプロセス及び操作(例えば、様々なCGベースの機能に対してモジュールを接続するプロセス)であってもよい。
【0141】
実施形態において、モジュール及びマスター完全性コントローラ470と同じ計算複雑なゲノム機能を利用するVDAXは、特定のCG-ESP構成を確認又は失格にすることができる。例えば、実施形態では、モジュール及びマスター完全性コントローラ470と同じ計算複雑なゲノム機能を利用するVDAX(例えば、エコシステムVDAX、エンクレーブVDAX、コホートVDAX、及び/又は従属VDAX)は、特定のCG-ESP構成を確認又は失格にすることが可能である。実施形態において、モジュール及びマスター完全性コントローラ470と同じ計算上複雑なゲノム機能を利用するVDAXは、特定のCG-ESP構成を確認、失格、又は変更することが可能である。実施形態において、マスター完全性コントローラ470は、ゲノムプロセスコントローラ472、認証モジュール474、及びエンゲージメントインスタンスモジュール476を含んでもよい。実施形態において、ゲノムプロセスコントローラモジュール472インスタンスは、VDAXモジュールおよび特定のVDAX構成の安全なゲノムベースの確認、失格、および修正を起訴し、これは、広範な情報理論的に促進された計算複雑な関数に従って計算されうる。実施形態において、これらの情報理論的に促進された関数は、暗号ベースの、暗号無しの、またはハイブリッド型の計算複雑関数であってもよい。
【0142】
実施形態において、VDAX(例えば、エコシステムVDAX、エンクレーブVDAX、コホートVDAX、及び/又は従属VDAX)は、構成制御が水平方向及び/又は階層的に影響され得るという点で、多大な採用、展開、及び運用の柔軟性を提供する。実施形態において、この柔軟性は、CG-ESPモジュールによって促進される同じ固有の計算上複雑なゲノム機能(例えば、相関及び分化)に由来するものである。実施形態において、VDAX(例えば、エコシステムVDAX、エンクレーブVDAX、コホートVDAX、及び/又は従属VDAX)は、単一のエコシステム又はエンクレーブVDAX(例えば、子孫)が他のVDAXの動作構成を決定できるように、独自に構成及び有効にされてよい(例えば、マスター完全性コントローラ470の相互通信)。実施形態では、子孫(例えば、エコシステムVDAXまたはエンクレーブVDAX)は、他のVDAXの構成に基づいて、他のVDAXの運用状態を直接確認または失格させることができる。実施形態において、先祖(例えば、エコシステムVDAXまたはエンクレーブVDAX)は、VDAXの認可モジュール更新が他の認可CG-ESPモジュールと連係して実行され得るように、構成され有効な固有のゲノム特性を保有してもよい。実施形態において、マスター認可モジュール474インスタンスは、広範な情報理論的に促進された計算複雑な関数に従って計算されてもよいVDAXモジュール及び特定のVDAX構成の安全なゲノムベースの確認、失格、及び変更を遂行する。実施形態において、これらの情報理論的に促進された関数は、暗号ベースの、暗号無しの、またはハイブリッド型の計算複雑関数であってもよい。
【0143】
実施形態において、EG-CSPが可能にする計算複雑なゲノム機能を使用する2つ以上のVDAX(例えば、エコシステムVDAX、エンクレーブVDAX、コホートVDAX、及び/又は依存VDAX)間のエンゲージメントは、単一のセキュリティインスタンスを構成する。いくつかの実施形態では、これらのセキュリティ-インスタンスは、特定のデジタルエコシステムコミュニティによって示される階層的ゲノム関係に従って集約されてもよい。実施形態において、より低いレベルで集約されたセキュリティ-インスタンスは、次のまたは他の任意のより高い集約ポイント(例えば、コホートVDAXからエンクレーブVDAX)に渡され、そのように(例えば、コホートVDAXおよびエンクレーブVDAXからエコシステムVDAX)されてもよい。実施形態において、VDAXモジュール間の通信(例えば、セキュリティ-インスタンス報告)は、それらの主要なセキュリティ-インスタンスが管理される、同じ又は異なる計算複雑なゲノム関数に基づいてもよい。実施形態において、マスターエンゲージメントインスタンスモジュール476インスタンスは、VDAX(例えば、エコシステムVDAX、エンクレーブVDAX、コホートVDAX、及び/又は従属VDAX)が、一連のエンゲージメント追跡ポリシーに従ってセキュリティ-インスタンスを追跡することを可能にする。いくつかの実施形態では、これらのポリシーは、セキュリティ-インスタンスがどのように定義されるかを規定することができる。実施形態において、これらの定義は、特定の計算上複雑なセキュリティ関数を負担してもよい。実施形態において、マスターエンゲージメントインスタンスモジュール476インスタンスは、VDAX(例えば、エコシステムVDAX、エンクレーブVDAX、コホートVDAX、および/または従属VDAX)が、エンゲージメント会計ポリシーに従って、セキュリティ-インスタンスの数が作成されることを計算することを可能にする。実施形態において、これらのポリシーは、どのようにセキュリティインスタンスが蓄積されるかを規定する。実施形態において、このような蓄積は、特定の計算上複雑なセキュリティ関数を負担してもよい。実施形態において、マスターエンゲージメントインスタンスモジュール476インスタンスは、共通の構造を有するVDAX(例えば、エコシステムVDAX、エンクレーブVDAX、コホートVDAX、および/または従属VDAX)が、一連のエンゲージメント報告ポリシーに従って他のVDAXにセキュリティインスタンスを報告することが可能であることを可能にする。実施形態において、これらのポリシーは、どのようにセキュリティ-インスタンスが報告されるか、どのように頻繁に、そして誰に報告されるかについて規定する。実施形態において、このような報告は、特定の計算上複雑なセキュリティ機能を負担する。いくつかの実施形態において、VDAX(例えば、エコシステムVDAX、エンクレーブVDAX、コホートVDAX、および/または従属VDAX)は、単一のVDAX(例えば、エコシステムVDAX)がデジタルエコシステム(例えば、コミュニティ)エンゲージメント追跡ポリシー、エンゲージメント会計ポリシー、および/またはエンゲージメント報告ポリシーを定義し得るように、独自に構成および有効にされてもよい。いくつかの実施形態では、単一のエンゲージメントインスタンスモジュール476インスタンスは、特定の計算上複雑なゲノム機能を使用して、複数のトラッキングポリシー、アカウンティングポリシー、及び/又はレポーティングポリシーを実行してもよい。
【0144】
実施形態において、マスターエンゲージメントインスタンスモジュールは、共通の構造を有するVDAX(例えば、エコシステムVDAX、エンクレーブVDAX、コホートVDAX、および/または従属VDAX)が、他のVDAX(例えば、エコシステムVDAX、エンクレーブVDAX、コホートVDAX、および/または従属VDAX)からのセキュリティインスタンスを集約することができることを可能にする。エンゲージメントレポートポリシーに従って、特定の計算複雑なゲノム機能によって可能になる他のVDAX(例えば、エコシステムVDAX、エンクレーブVDAX、コホートVDAX、及び/又は依存VDAX)からのセキュリティインスタンスを集約することができるように、エコシステムVDAXを提供する。実施形態において、マスターエンゲージメントインスタンスモジュール474インスタンスは、広範な情報理論的に促進された暗号学的計算複雑関数に従って計算され得るVDAXゲノム特定セキュリティインスタンスの安全なゲノムベースの追跡、会計、報告、及び集約を起訴する。実施形態において、これらの情報理論的に促進された関数は、暗号ベースの、暗号無しの、またはハイブリッド型の計算複雑関数であってもよい。
【0145】
図4は説明のために提供されたものであることが理解される。追加の又は代替のモジュールは、本開示の範囲から逸脱することなくCG-ESPを構成するために使用されてもよい。説明されたように、異なるCG-ESPは、ゲノムデータセットの異なる構成に対して異なるCG-動作を実行するように構成されてもよい。ゲノムデータセット及びゲノムデータに関して実行される異なるCG-操作の例については、以下でより詳細に説明される。
【0146】
図5は、ゲノムデータセット300(これは、「デジタルDNAセット」、「DNAセット」又は「DNA」とも呼ばれる)の例示的な実施態様を示す。議論されたように、実施形態では、CG-ESP(例えば、CG-ESP400)は、特定のゲノムデータセット上で動作するCG-プロセス及び関連する計算方法のセットを用いて構成される。
図3は、異なるCG-ESPに関して実装され得る、異なるタイプのゲノムデータの例を示す。他のタイプのゲノムデータが後に開発されてもよいことが理解される。
【0147】
実施形態において、CG-ESPに関連して使用されるDNAセット300は、構成可能なエントロピーを示す1つ又は複数の異なるタイプのデジタル生成数学オブジェクト(これらのインスタンスは、一般的に「ゲノムデータ」又は「DNAオブジェクト」と呼ばれる場合がある)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、DNAセットのデジタル的に生成された数学的オブジェは、ゲノム適格性オブジェクト310、ゲノム相関オブジェクト320、及び/又はゲノム分化オブジェクト330の任意の適切な組み合わせを含んでもよい。説明されるように、それぞれのCG-ESPの異なる実装は、それぞれのコミュニティ所有者の目標及び/又はそれぞれのプラットフォームインスタンスがサポートするエコシステムのタイプに応じて、ゲノムデータオブジェクトの異なる組み合わせ、タイプ、及びサイズを利用及びサポートすることができる。異なる目標の例としては、性能及び効率目標、セキュリティ目標、リソース割り当て目標(例えば、メモリ、ストレージ、処理能力、ネットワーク帯域幅など)、経済目標などを挙げることができる。さらに、ある種のエコシステムは、異なる制約または利点を有する。例えば、特定の制御されたエコシステム(例えば、いくつかの実行可能エコシステム)は、特定のコホート(例えば、アプリケーション、センサ、デバイスドライバ、プロセッサ、メモリデバイスなどの従属コホート)が非常に限られた数の関係を(例えば、リンクを介して)確立することのみを必要とする場合がある。これらのシナリオでは、エコシステム内のそれぞれの関係に対するリンクは、各VDAXが必要とされる任意の及びすべてのリンクへのアクセスを有するように、エコシステムが作成される時点で生成されてもよい。そのようなシナリオでは、DNAセットは、特定のタイプのDNAオブジェクトを有することからいかなる追加的な利益も得なくてもよく、そのようなエコシステムのためのDNAセットは、ゲノム適格性オブジェクト310又はゲノム相関オブジェクト320を有さず構成されてもよいが、ゲノム分化オブジェクト330を含んでもよい。別の例示的なシナリオでは、エンゲージメント適格性判定、リンク交換、及び/又は分化/VBLS生成の実装2以上が、単一のDNAオブジェクトを用いて(例えば、エンゲージメント適格性検証、リンク交換、及びVBLS判定に用いられるVDAXのそれぞれのペアのそれぞれのDNAオブジェクトの一意の交差を介して)実行されてもよい。この例では、コミュニティ所有者は、異なるタイプのゲノムデータオブジェクトを保存することに関連するストレージ要件を減らすために、追加のセキュリティ対策を犠牲にすることを望むことができる。他のシナリオでは、コミュニティ所有者は、選択されるデータ構造のタイプ及び/又はデータ構造のサイズに基づいて、DNAセット内の各タイプのDNAオブジェクトに示されるエントロピーの量を制御することができる。例えば、512×512ビットのバイナリベクトル又はビット行列として実装されるゲノム微分オブジェクト330は、量子証明レベルのセキュリティを提供することができる。
【0148】
本開示の実施形態において、ゲノム適格性オブジェクト310は、2つのコホート間の「信頼できない」認証プロセスの一部で実行され得る、コホートのペアが交戦適格性を確認することを可能にするデジタル的に生成された数学的オブジェクトを指す場合がある。実施形態において、先祖VDAX(例えば、エコシステムVDAXまたはエンクレーブVDAX)は、そのゲノム適格性オブジェクト(「先祖ゲノム適格性オブジェクト」)に基づいて、それぞれのデジタルエコシステムに参加することになる子孫VDAXのための子孫ゲノム適格性オブジェクト310を導き出してもよい。これらの実施形態において、各子孫VDAXは、一意的であるが相関性のある先祖ゲノム適格性オブジェクトの派生物を受け取ることができる。さらに、いくつかの実装では、エコシステムのすべてのゲノム適格性オブジェクトは、先祖ゲノム適格性オブジェクトから導出されてもよく、エコシステムの任意のメンバーは、相関するゲノム適格性オブジェクト(例えば、先祖ゲノム適格性オブジェクトの交差または共有部分)に基づいて、他のエコシステムのメンバーとの何らかの関係を確認できるようにされる。特定のコミュニティに対するゲノム適格性オブジェクトを割り当てられると、子孫VDAXは、そのゲノム適格性オブジェクトを受け取ることができる。いくつかの実施形態では、子孫VDAXは、1回限りの信頼できるイベント(例えば、特定のエンクレーブへの入場時、デバイスの製造、構成、または販売時など)を介して、そのゲノムデータセットにおいてそのゲノム適格性オブジェクトを受信することができる。それぞれのゲノム相関オブジェクト310を受け取った後、VDAXは、それぞれのゲノム適格性オブジェクト310を用いて、そのエンクレーブおよび/またはエコシステム内の1つの他のVDAXとのエンゲージメント適格性を独立して確認することができる。実施形態において、特定のCG対応デジタルエコシステムのためのゲノム相関オブジェクト310は、CNAオブジェクト312、PNAオブジェクト314、及び/又は2つのコミュニティメンバーがエンゲージメント適格性及び/又はエンゲージメント完全性を確認することを可能にする他の適切な数学構成から選択されてもよい。
【0149】
実施形態において、CNAは、VDAXが別のVDAXが同じエコシステム共同体の一部であることを一意に決定することを可能にするゲノム数学的構成を指す場合がある。実施形態において、このエコシステム相関は、計算量的に量子証明されるようにしてもよい。実施形態において、VDAXが実行するエコシステム相関は、共通の計算上複雑なゲノム関数に基づき、中央当局(例えば、信頼できる第三者)とのいかなる形態の協議もなしに実行されてもよい。これらの相関属性は、何年も離れて活性化された同じエコシステム内の2つのVDAXが、他方の事前知識なしに、かつ信頼できる第三者とのいかなる協議もなしに、それらのエコシステムの状態を確認することを可能にする。
【0150】
実施形態において、CNAオブジェクト312は、二値ベクトル、二値行列等として実装されてもよい。実施形態において、CNAオブジェクト312は、特定のエントロピーを示すように構成される。いくつかの実施形態では、エコシステムのCNAのエントロピーは、制御可能なエントロピーであり、それによってエントロピーは、例えば、コミュニティ所有者によって構成されてもよい。いくつかの実装形態では、CNAオブジェクト312の設定可能なエントロピーのレベルは、エントロピーの実質的な量子防止レベルであってよい。たとえば、実質的に量子防止CNAオブジェクトは、256ビット以上のエントロピーのレベルを示すように構成されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、そのようなレベルのエントロピーは、512×512ビットのバイナリベクトル又はバイナリ行列として実装されるCNAオブジェクトによって達成されてもよい。量子プルーフCNAオブジェクト312は、いくつかの例示的な実装において、より少ないエントロピーを示すことができることが理解される。より少ないエントロピーを示すCNAオブジェクト312が、(例えば、コミュニティ所有者またはセキュリティプラットフォームを構成する任意の他の当事者によって決定される)使用され得ることが理解される。例えば、コミュニティ所有者は、管轄の規制に従うことを望む場合があり、したがって、より低いレベルのエントロピーを示すCNAオブジェクト(または他のゲノムデータセット)を使用してもよく、これは、全体のセキュリティの代償となるが、より少ないストレージおよび処理需要を必要とする。実施形態において、CNA312は、一連のゲノムプロセス及び関連する計算方法を用いて、個々のエコシステムメンバー間の特定の関係を確立し、エンゲージメントのための適格性を確認するように構成されてもよい。
【0151】
実施形態において、ゲノム適格性相関アプリケーションのためのCNA生成は、特定のバイナリベクトルとして編成することができるランダムデータの大規模なセットをもたらす。いくつかの実施形態では、ゲノム適格性相関アプリケーションのためのCNA生成は、制御可能なエントロピーを有する、高品質のランダムプロセスによって可能になる場合がある。実施形態において、ゲノムエビジブル-相関アプリケーションのためのCNA生成は、制御可能なエントロピーを有する、特定の数学的根拠に基づいて可能化されてもよい。実施形態において、CNAは、広範な情報理論-促進された複素関数に従って生成されてもよい。実施形態において、これらの情報理論が促進された関数は、暗号ベースの、暗号無しの、またはハイブリッド型の計算複雑関数であってもよい。CNAオブジェクトを生成し、CNAオブジェクトを修正し、エンゲージメントの適格性を確認するための例示的な技術は、本開示を通じてより詳細に論じられる。
【0152】
実施形態において、PNAは、VDAXが別のVDAXが同じエコシステム共同体の一部であることを一意に決定することを可能にするデジタルに言及し得る。実施形態において、このエコシステム相関は、計算上量子証明され得る。実施形態において、VDAXが実行するエコシステム相関は、共通の計算上複雑なゲノム関数に基づき、中央当局(例えば、信頼できる第三者)とのいかなる形態の協議もなく実行されてもよい。これらの相関属性は、何年も離れて活性化された同じエコシステム内の2つのVDAXが、他方の事前知識なしに、かつ信頼できる第三者とのいかなる協議もなしに、それらのエコシステムの状態を確認することを可能にする。
【0153】
実施形態では、PNAオブジェクト314は、二値プリミティブ多項式のセット等として実装されてもよい。実施形態では、PNAオブジェクト314は、特定のエントロピーを示すように構成される。いくつかの実施形態では、エコシステムのPNAオブジェクト314のエントロピーは、制御可能なエントロピーであり、それによってエントロピーは、例えば、コミュニティ所有者によって構成されてもよい。いくつかの実装では、PNAオブジェクト314のエントロピーの構成可能なレベルは、エントロピーの実質的な量子防止レベルであってよい。例えば、実質的に量子防止PNAオブジェクト314は、256ビット以上のエントロピーのレベルを示すように構成されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、そのようなレベルのエントロピーは、2つの異なるセット(例えば、2048×2048ビットの2進行列を表す第1のベクトルと、次数256の216のランダムに選ばれた2進プリミティブ多項式のセットを表す第2のベクトル)として実装されるPNAオブジェクトによって達成されてもよい。量子プルーフPNAオブジェクト314は、いくつかの例示的な実装において、より少ないエントロピーを示し得ることが理解される。より少ないエントロピーを有するPNAオブジェクト314が使用されてもよいことが理解される(例えば、コミュニティ所有者またはセキュリティプラットフォームを構成する任意の他の当事者によって決定される)。例えば、コミュニティ所有者は、管轄の規制を遵守することを望む場合があり、したがって、全体的なセキュリティの代償として、より少ないストレージおよび処理要求を必要とする、より低いレベルのエントロピーを示すPNAオブジェクト(または他のゲノムデータセット)を使用する場合がある。実施形態において、PNAは、一連のゲノムプロセス及び関連する計算方法を使用して、個々のエコシステムメンバー間の特定の関係を確立し、エンゲージメントのための適格性を確認するように構成され得る。
【0154】
実施形態において、ゲノム適格性相関アプリケーションのためのPNA生成は、特定のバイナリベクトルとして編成することができるランダムデータの大規模なセットをもたらす。いくつかの実施形態では、ゲノム適格性-相関アプリケーションのためのPNA生成は、制御可能なエントロピーを有する、高品質のランダムプロセスによって可能になり得る。実施形態において、ゲノムエリゲイション-エリゲイション-シンクロアプリケーションのためのPNA生成は、制御可能なエントロピーを有する、特定の数学的根拠に基づいて可能にされ得る。PNAオブジェクトを生成し、PNAオブジェクトを変更し、エンゲージメントの適格性を確認するための例示的な技術は、本開示を通じてより詳細に説明される。PNAオブジェクトを生成し、PNAオブジェクトを修正し、エンゲージメントの適格性を確認するための例示的な技術は、本開示を通じてより詳細に論じられる。
【0155】
実施形態において、ゲノム相関オブジェクト320は、VDAXが互いに相関を確立することを可能にするデジタル的に生成された数学的オブジェクトを指す場合がある。実施形態において、ゲノム相関オブジェクトは、VDAX間のリンク交換を可能にし、それによって、第1のVDAXは、第2のVDAXに提供され、それによってホストされるリンク(「リンク」とも呼ばれる)を生成し、それによって、リンクは、第2のVDAXが第1のコホートのみが復号できるVBLS(第2のVDAXによってリンクが安全に保持されていると仮定する)を生成するために使用する指示を提供してもよい。実施形態において、ゲノム相関オブジェクト310は、リンク交換相関を確認するためにCG-ESPで使用され、これにより2つのエコシステム構成要素(例えば、エンクレーブVDAX、コホートVDAXなど)が特定の関係を確立して互いにエンゲージメントすることができるようにする。
【0156】
CG-ESPの例示的な実装では、デジタル・エコシステムのコミュニティメンバーのゲノム相関オブジェクト320は、LNAオブジェクト322として実装される。実施形態では、LNAは、VDAXが互いに相関を確立するための基礎を形成する。LNAオブジェクト312が示すエントロピーは、相関の質の観点で重要である。特定の計算上複雑なゲノム関数から導出され得る非再発的な相関属性。CG-ESPのいくつかの実装では、LNAは、ランダムデータの大規模セットにおけるゲノム相関アプリケーションのために(例えば、エコシステムVDAXによって)生成され得る。いくつかの実施形態では、LNAオブジェクト322は、バイナリベクトル、ビット行列、又は他の適切な構造として実装される。実施形態において、LNAオブジェクト322は、LNAオブジェクトが示すエントロピーのレベルが相関の全体的な程度における要因となり得るように、構成可能なエントロピーを示すように構成される。実施形態において、LNA生成は、制御可能なエントロピーを有する、高品質のランダムプロセスによって実行されてもよい。いくつかの実施形態では、ゲノム相関アプリケーションのためのLNA生成は、制御可能なエントロピーを有する、特定の数学的根拠に基づいて可能にされてもよい。実施形態において、LNAは、広範な情報理論的に促進された複素関数に従って生成されてもよい。実施形態において、これらの情報理論-促進された関数は、サイファーベース、サイファーレス、またはハイブリッド計算複雑関数であってもよい。
【0157】
実施形態において、一対のVDAXは、それらの共通のLNA(例えば、両方のVDAXが同じ先祖からそれぞれのLNAを割り当てられた)に基づく二対称リンク交換及び/又は一方向リンク交換に従事することができる。実施形態において、第1のVDAXは、そのLNAオブジェクトを修正してもよく、第2のコホートがマッピングされたGRIをデコードできる唯一の他のVDAXであるように、修正LNAに基づいてゲノム調節命令(「GRI」)を符号化してもよい。実施形態において、GRIは、データ(例えば、1つ又は複数の値)及びデータがデータ交換のためにVDAXのペアを区別するために使用される方法を示す命令を含んでもよい。実施形態において、GRIは、GRIに含まれるデータが、分化値に基づいてゲノム分化オブジェクトを修正する情報理論的に促進された計算複雑な関数への入力パラメータとして使用される分化値(例えば、バイナリベクトルとして具現化)を含むように、分化オブジェクトを修正するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、GRIは、シーケンスマッピングプロセス中に使用されるシーケンス修正値を含んでもよい。これらの実施形態では、シーケンスマッピングプロセスは、シーケンスを微分値に基づいて中間値に修正する情報理論-促進型計算複雑関数への入力パラメータとして使用されてもよく、中間値及び修正された微分オブジェクトが、元のシーケンスに対応するゲノムエンゲージメント値を出力する情報理論-促進型計算複雑関数への入力値として使用されるようにしてもよい。
【0158】
修正LNAに基づいてゲノム調節命令を符号化することは、中間演算を含んでもよいことが理解される。例えば、CG-ESPのいくつかの実装では、VDAXは、マッピングシーケンスを決定し、計算複雑な関数を使用してマッピングシーケンスを修正LNAにマッピングし、ゲノムエンゲージメント因子に基づいてGRIをコード化するように構成されてもよい。これらの実装例では、VDAXは他のVDAXにリンクを提供し、他のVDAXが高度に相関したLNAを有する場合、他のVDAXが符号化されたGRIを正常に復号化できるようにすることができる。CG-ESPのいくつかの実装では、VDAXのLNAオブジェクトは、それらが同一であるか、さもなければ十分に相関している場合、高度に相関している可能性がある。いくつかの実施形態では、リンク交換は、コホートの一方がGRIを修正するためにそのそれぞれのリンクを明示的に更新しない限り、コホートのペアの間で1回だけ実行されるような、1回限りのプロセスである。そのような動作の外では、一対のコホートは、それぞれのVDAXのLNAオブジェクトが、成功したリンク交換後に、例えば先祖VDAXによって又はその指示で変異(例えば持続的に修正)されるいくつかのシナリオにおいても、コホートの各々が生成するそれぞれのリンクに基づいてデータを交換し続けることが可能である。LNAオブジェクト322を含むゲノム操作の例は、LNAオブジェクト322を生成する技術、LNAオブジェクト322を変更する技術、およびLNAオブジェクト322を使用してリンク交換を実行する技術を含め、本開示を通じてより詳細に論じられる。
【0159】
本開示の実施形態では、ゲノム分化オブジェクト330は、コミュニティメンバーのペアがリンクを正常に交換し、十分に相関したゲノム分化オブジェクトを有する場合に、コミュニティメンバーのペア(例えばコホート)が生成したVBLSを交換及び復号することを可能にするデジタル的に生成した数学オブジェクトを指す場合がある。いくつかの実施形態では、第1のVDAXは、第2のVDAXからのリンクで第1のVDAXに提供されたゲノム調節命令(GRI)において定義された方法でそのゲノム分化オブジェクト330を修正することによって、部分的に第2のVDAXのVBLSを生成し、第2のコホートに提供されたGRIに従ってそのゲノム分化オブジェクト330を修正することによって部分的に第2のコホートからのVBLSを復号化する。CG-ESPの実施形態では、第1のVDAXは、計算複雑関数(例えば、暗号ベースの、暗号無しの、またはハイブリッド型の計算複雑関数)を使用してシーケンス(例えば、プライベートまたはパブリックシーケンス)を修正XNAオブジェクトにマッピングして、ゲノムエンゲージメント因子を得、これを使用してデジタルオブジェクトをエンコードしてもよい。ゲノム鑑別オブジェクト330の例には、XNA332オブジェクト及びZNA334オブジェクトが含まれ得るが、これらに限定されるものではない。
【0160】
例示的な実装では、デジタルエコシステムのコミュニティメンバーのゲノム差異オブジェクト330は、XNAである。いくつかの実施形態では、XNAは、すべてのゲノム差異が依拠するコアコンピタンスである。これらの実施形態において、XNAは、VDAXがユニークな非再生的エンゲージメントを制御するために採用する二対称言語(例えば、VBLS)が基礎を形成するものである。いくつかの実施形態では、固有の非反復エンゲージメントは、量子的な耐性を有することができる。実施形態において、XNAが示すエントロピーは、VBLSのセキュリティの観点から重要であり得、より高いエントロピーは、より高いレベルのセキュリティを提供する。実施形態において、再帰的差異属性は、特定の計算上複雑なゲノム関数に由来する。実施形態において、ゲノム分化アプリケーションのためのXNA生成は、特定のバイナリベクトルとして編成することができるランダムデータの大きなセットをもたらす。実施形態において、ゲノム分化アプリケーションのためのXNA生成は、制御可能なエントロピーを有する高品質のランダムプロセスによって実行され得る。いくつかの実施形態では、ゲノム分化アプリケーションのためのXNA生成は、制御可能なエントロピーを有する、特定の数学的基礎で有効化されてもよい。実施形態において、XNAは、広範な情報理論的に促進された複雑な関数に従って生成されてもよい。実施形態において、これらの情報理論が促進された関数は、暗号ベースの、暗号無しの、またはハイブリッド型の計算複雑関数であってもよい。
【0161】
いくつかの実施形態において、XNAオブジェクト332は、構成可能なエントロピーを示すバイナリベクトル、行列等として実装されてもよい。いくつかの実施形態では、XNAオブジェクト332が示すエントロピーは、コミュニティメンバーによって生成されるVBLSの安全性を決定する。実施形態において、先祖VDAXからそれぞれのコミュニティメンバー(例えば、エンクレーブメンバー)に割り当てられるXNAは、同一であるか、および/またはそうでなければ十分に相関がある。いくつかの実施形態では、第2のVDAXのためにVBLSを生成する第1のVDAXは、第2のVDAXがリンクで提供するGRIに従って、そのXNAオブジェクト332を修正する。その後、第1のVDAXは、第2のVDAXによって決定可能なシーケンス(例えば、公開シーケンスまたは非公開シーケンス)を修正されたXNAオブジェ332にマッピングして、ゲノムエンゲージメント因子を得てもよい。次いで、デジタルオブジェクト(例えば、プロセッサ命令、パケットペイロード、ディスクセクタなど)を、暗号ベースの暗号化または曖昧さ回避とゲノムエンゲージメント因子とを用いて符号化し、VBLSオブジェクトに含まれる符号化デジタルオブジェクトを得てもよい。実施形態において、VBLSオブジェクトは、ゲノムエンゲージメント因子を生成するために使用されたシーケンスなどのメタデータをさらに含んでもよい。VBLS結果の符号化されたデジタルオブジェクトは、その後、第2のコホートに提供されてもよい。これらの例示的な実装では、第2のコホートは、VBLSオブジェクトを受け取り、第2のVDAXによって(又はその代理として)第1のVDAXに提供されたリンクに含まれるGRIに従ってそのXNA332を修正し、シーケンスを修正XNAにマッピングしてゲノムエンゲージメント因子を再作成する。その後、ゲノムエンゲージメント因子は、デジタルオブジェクトを符号化するために使用された暗号ベースの復号化または曖昧さ回避を使用して、符号化されたデジタルオブジェクトを復号して得るために使用されてもよい。これらの例示的な実装では、VDAXが、同じGRIを使用してそれぞれのXNAオブジェクト332を修正し、決定論的な方法でゲノムエンゲージメント因子を決定する両方の能力によって、第1のコホートがデータオブジェクトを第2のVDAXに安全に提供し、データ交換のインスタンスごとに(例えば、すべてのパケット、すべてのセクター、すべてのシャード、すべてのフレームなど)ゲノムエンゲージメント因子を潜在的に変化させることが可能である。このようにして、VBLSは、量子証明レベルの安全性を有する。前述の説明は、XNAまたは他のゲノム分化オブジェクトが安全なデータ交換プロセスにおいてどのように活用されうるかの一例であることに留意されたい。
【0162】
いくつかの実施形態では、コミュニティ(例えば、エンクレーブ)からのコミュニティメンバー(例えば、コホート)の失効は、子孫VDAXによってコミュニティ内の一部のコミュニティメンバーのXNAオブジェクトを選択的に変異させることによって達成され得る。XNAオブジェクトを「変異させる」とは、子孫VDAXにそのXNAオブジェクトを永続的に修正する指示を与えること、または新しいXNAオブジェクトを子孫VDAXに提供することを指す場合があることに留意されたい。このようにして、変異したXNAは、特定のコミュニティに関する後続のVBLSコーディングおよびエンコーディングに使用される。例えば、いくつかの例示的な実装では、エコシステムVDAXは、エンクレーブに残るコホートのみのXNAを変異させることができる。この方法では、エンクレーブから取り消されたコホートは、まだコホートとエンゲージメントすることができるが、変異したXNAオブジェクトを有するコホートに対してVBLSを生成したり、コホートからVBLSを復号したりすることができない。コミュニティ所有者(例えば、エコシステム及び/又はエコシステムのエンクレーブに関連するネットワーク管理者)がコホートを復活させることを選択した場合、エンクレーブVDAXは、コホートのXNAを変異させて、XNAが以前に変異された他のコミュニティメンバーと十分に相関するXNAとし、その後コホートが以前に確立したリンク及び/又は将来確立するリンクを使ってエンクレーブ内の他のコホートとデータ交換を開始できるようにすることもできる。
【0163】
例示的な実装では、デジタルエコシステムのコミュニティメンバーのゲノム差異オブジェクト330は、ZNAである。いくつかの実施形態では、ZNAは、すべての実行可能な分離構成要素ゲノム差異が依拠する中核的な能力である。これらの実施形態では、ZNAは、一意の非再発的(潜在的に量子証明)な実行可能バイナリが制御される根拠を形成する。EIC反復変換は、特定の計算上複雑なゲノム関数から導出されてもよい。実施形態において、ゲノム分化アプリケーションのためのZNA生成は、特定のバイナリベクトルとして編成することができるランダムデータの大規模なセットをもたらす。実施形態において、ゲノム分化アプリケーションのためのZNA生成は、制御可能なエントロピーを有する高品質のランダムプロセスによって実行されてもよい。いくつかの実施形態では、ゲノム分化アプリケーションのためのZNA生成は、制御可能なエントロピーを有する、特定の数学的根拠に基づいて可能にされてもよい。実施形態において、ZNAは、広範な情報理論的に促進された複雑な関数に従って生成されてもよい。実施形態において、これらの情報理論が促進された関数は、暗号ベースの、暗号無しの、またはハイブリッド型の計算複雑関数であってもよい。
【0164】
いくつかの実施形態において、ZNAオブジェクト334は、バイナリベクトル、行列などとして実装されてもよく、それによって、ZNAオブジェクト334は、構成可能なエントロピーを示す。いくつかの実施形態において、ZNAは、XNAと構造的に類似していてもよいが、実行可能なエコシステムにおいて使用される。実施形態において、ZNAは、実行可能なエコシステムのコンポーネント間で交換されるVBLSを生成するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、ZNAオブジェクト334が示すエントロピーは、コミュニティメンバーによって生成されるVBLSの安全性を決定する。実施形態において、先祖VDAXからそれぞれのコミュニティメンバー(例えば、デバイスコンポーネント)に割り当てられるZNAは、同一であるか、および/またはそうでなければ十分に相関がある。いくつかの実施形態では、第2のVDAX(例えば、第2のEIC)のためにVBLSを生成する第1のVDAX(例えば、第1のEIC)は、第2のVDAXがリンクで提供するGRIに従って、そのZNAオブジェクト334を修正する。その後、第1のVDAXは、第2のVDAXによって決定可能なシーケンス(例えば、公開シーケンスまたは非公開シーケンス)を修正されたZNAオブジェクト334にマッピングして、ゲノムエンゲージメント因子を取得することができる。次いで、デジタルオブジェクト(例えば、プロセッサ命令、ディスクセクタなど)を、複素関数及びゲノムエンゲージメント係数を用いて符号化し、VBLSオブジェクトに含まれる符号化デジタルオブジェクトを得てもよい。実施形態において、VBLSオブジェクトは、ゲノムエンゲージメント因子を生成するために使用されたシーケンスなどのメタデータをさらに含んでもよい。VBLS結果の符号化されたデジタルオブジェクトは、その後、第2のVDAXに提供されてもよい。これらの例示的な実装では、第2のVDAXは、VBLSオブジェクトを受け取り、第2のVDAXに代わって第1のVDAXに提供されたリンクに含まれるGRIに従ってそのZNAオブジェクト334を修正し、シーケンスを修正ZNAオブジェクト334にマッピングしてゲノムエンゲージメント因子を再作成する。その後、ゲノムエンゲージメント因子は、デジタルオブジェクトを符号化するために使用された双方向関数の逆数を使用して、符号化されたデジタルオブジェクトを復号して得るために使用されてもよい。これらの例示的な実装では、VDAXが同じGRIを使用してそれぞれのZNAオブジェクト334を修正し、決定論的な方法でゲノムエンゲージメント因子を決定する両方の能力によって、第1のコホートはデータオブジェクトを第2のVDAXに安全に提供し、データ交換の各インスタンス(例えば、すべてのパケット、すべてのセクター、すべてのシャード、すべてのフレームなど)に対してゲノムエンゲージメント因子を潜在的に変化させることができる。このようにして、VBLSは、量子証明レベルのセキュリティを提供することができる。前述の説明は、ZNA又は他のゲノム鑑別オブジェクトが安全なデータ交換プロセスにおいてどのように活用され得るかの一例であることに留意されたい。
【0165】
本開示から理解され得るように、コアゲノムコンピタンス(例えば、CG-ESPプロセスをサポートする分化及び相関)は、生成(例えば、LNA生成、XNA生成、ZNA生成、CNA生成、及び/又はPNA生成を含み得るDNA生成)、修正(例えば、, LNA修飾、XNA修飾、ZNA修飾、CNA修飾、および/またはPNA修飾を含み得るDNA修飾)、および特定のゲノム(例えば、LNA、XNA、ZNA、CNA、および/またはPNAのいくつかの組み合わせを含み得るデジタルDNA)の配分(例えば、LNA配分、XNA配分、ZNA配分、CNA配分、および/またはPNA配分を含み得るDNA配分)である。実施形態において、これらの用途特異的DNA構築物(例えば、LNA、XNA、CNA、PNA、及び/又はZNAのいくつかの組み合わせ)は、特定の変換を有し、分化の制御可能な仮想化にとって重要である。
【0166】
実施形態において、エコシステム先祖(例えば、エコシステムVDAX)は、エコシステム構成員の一部又は全部のゲノムデータ300を変異(例えば、持続的な修正)させてもよい。実施形態において、ゲノムデータ300の変異は、ゲノムデータオブジェクトの持続的な修正又は更新を指す場合がある。例えば、実施形態では、エコシステムは、VDAXが以前のゲノムデータの代わりに変異したゲノムデータを使用するように、エコシステムの一部又は全てのメンバーのLNAオブジェクト322、XNAオブジェクト332、CNAオブジェクト312、及び/又はPNAオブジェクト314を変異させる可能性がある。用語「変異」は、一過性の改変であってもよいリンク交換またはVBLS生成中の改変とは対照的に、持続的であるDNAオブジェクト300に対する改変を指すために使用される場合があることに留意されたい。しかしながら、修飾及び突然変異は、DNA構築物に対して同様の効果を有し得ること、及び文脈がそう示唆する場合、「修飾」という用語は、持続的な修飾に関連して使用され得ることに留意されたい。
【0167】
実施形態では、コミュニティメンバーのLNAオブジェクトは、修正(例えば、リンク交換のため)および変異(例えば、持続的に修正/更新)される場合がある。)説明されたように、非反復相関オブジェクト(例えば、LNA)は、特定の計算上複雑なゲノム関数に由来してもよく、この相関は、様々なエンクレーブ関係N×Mを有するVDAXからなる、次元N×Mを有するデジタルエコシステムを含む場合がある。このようなデジタルエコシステムの関係は、将来または追加のエコシステムの関係の確立を防ぐために、その相関属性を変更する必要があるかもしれない。LNAの変異は、相関属性の特定の(広範かつ狭義の)再決定を可能にする。実施形態において、LNAゲノム構造は、特定のデジタルエコシステム組織に合わせることができ、その構造は修正可能である。いくつかの実施形態では、LNAランダムベクターは、特定の指示に基づいて、一様にまたは目立たないように(広くかつ狭く)修正することができる。LNAの修正は、LNA構築物のゲノムの完全性、及びその相関属性を維持する。実施形態において、改変されたLNAを所有するVDAXは、非改変LNAを所有するVDAXとの将来の相関に影響を与えることができない。実施形態において、LNAは、広範な情報理論的に促進された暗号計算複雑関数に従ってゲノム的に改変されてもよい。実施形態において、これらの情報理論的に促進された関数は、暗号ベースの、暗号無しの、またはハイブリッド型の計算複雑関数であってもよい。
【0168】
実施形態では、コミュニティメンバーのXNAは、変異させられてもよい(例えば、持続的に修正/更新される)。説明されたように、非再発的分化対象(例えば、XNA)は、特定の計算上複雑なゲノム機能から導出されてもよく、この分化は、様々なエンクレーブ関係N×Mを有するVDAXからなる、次元N×Mを有するデジタルエコシステムを含む場合がある。このようなデジタルエコシステムの関係は、セキュリティ管理における最も困難な問題の1つである、その分化属性の変更を必要とする場合がある(例えば、関係の取り消しなど)。XNAの突然変異は、差別化属性の特定の(広範かつ狭義の)再決定を可能にし、関係取り消しの課題を効率的に解決する。実施形態において、XNAゲノム構築は、特定のデジタルエコシステム組織に合わせることができ、その構築は、修正可能である。いくつかの実施形態では、XNAランダムベクターは、特定の指示に基づいて一様にまたは目立たないように(広範におよび狭く)修正することができる。XNAの修正は、XNA構築物のゲノムの完全性、およびその相関属性を維持する。実施形態において、変異したXNAを保有するVDAXは、変異していないXNAを保有するVDAXとの将来の分化に影響を与えることができない。実施形態において、XNAは、広範な情報理論-促進暗号計算複雑関数に従ってゲノム的に変異されてもよい。実施形態において、これらの情報理論的に促進された関数は、暗号ベースの、暗号無しの、またはハイブリッド型の計算複雑関数であってもよい。
【0169】
実施形態において、コミュニティメンバーのCNAオブジェクト312は、変異されてもよい(例えば、持続的に修正/更新される)。説明されたように、非再発的資格オブジェクト(例えば、CNA又はPNA)は、特定の計算上複雑なゲノム機能に由来してもよく、この修正は、様々なエンクレーブ関係N×Mを有するVDAXからなる次元N×Mを有するデジタルエコシステムを含む可能性がある。このようなデジタルエコシステムの関係は、セキュリティ管理における最も困難な問題の1つである差別化属性の修正を必要とする場合がある(例えば、関係の失効)。VDAXエコシステムの適格性オブジェクトの修正は、共通の計算複雑なゲノム機能を維持する。このようなデジタルエコシステムの関係は、その適格性オブジェクトの修正を必要とする場合があり、VDAXが将来または追加のエコシステム関係を確立するのを防ぐ。CNAまたはPNAの変異は、適格性オブジェクトの特定(広範および狭義)の再決定を可能にする。
【0170】
実施形態において、CNAゲノム構築は、特定のデジタルエコシステム組織に合わせることができ、その構築は、修正可能である。いくつかの実施形態では、CNAランダムベクターは、特定の指示に基づいて一様にまたは目立たないように(広範におよび狭く)修正することができる。CNAの修正は、CNA構築物のゲノムの完全性、およびその適格性-相関属性を維持する。実施形態において、変異したCNAを所有するVDAXは、変異していないCNAのVDAXとの将来の適格性-相関を確立することができない。実施形態において、CNAは、広範な情報理論的に促進された計算上の複雑な関数に従ってゲノム的に変異させることができる。実施形態において、これらの情報理論的に促進された関数は、暗号ベースの、暗号無しの、またはハイブリッド型の計算複雑関数であってもよい。
【0171】
実施形態では、PNAゲノム構築は、特定のデジタル生態系組織に合わせることができ、その構築は変更可能である。いくつかの実施形態では、PNAランダムプリミティブ多項式は、特定の指示に基づいて一様にまたは目立たないように(広範におよび狭く)修正することができる。PNAの修正は、PNA構築のゲノム整合性、およびその適格性同期属性を維持する。実施形態において、変異したPNAを所有するVDAXは、変異していないPNAのVDAXと将来の適格性同期を確立することができない。実施形態において、PNAは、広範な情報理論-促進された計算上の複雑な機能に従ってゲノム的に変異させることができる。
【0172】
実施形態において、エコシステム先祖(例えば、エコシステムVDAX)は、DNAをコミュニティメンバー(例えば、エンクレーブ、コホートなど)に割り当てることができる。実施形態において、特定のDNA構築物の各々は、固有のゲノム関係を有する。LNAは相関性を、XNAは分化性を、CNAはエンゲージメント-完全性を、PNAはエンゲージメント-適格性を提供する。これらの構造によって促進される全体的な能力は、そのゲノム数学的構造の関係から実質的に導き出され、最終的に特定のVDAXの割り当てが行われます。これらのVDAXの関係は、DNA(例えば、LNA、XNA、CNA、およびPNA)の特定の変更に従って変更される場合がある。
【0173】
実施形態において、エコシステムの先祖(または適切な先祖VDAX)は、LNAをコミュニティメンバーに割り当てることができる。実施形態において、LNA相関能力は、様々なエンクレーブ及びコホート関係N×Mを有することもあるVDAXからなる次元N×Mを有する全てのデジタルエコシステムに属し、そのようなデジタルエコシステムには、LNA相関能力もある。実施形態において、LNAゲノムに基づく構築物は、特定のデジタルエコシステムVDAX(例えば、エコシステムVDAX、エンクレーブVDAX、コホートVDAX、および/または従属VDAX)に割り当てられ、それらの関連する相関能力を決定する。実施形態において、LNA割付は、LNA構築のゲノム完全性、およびその相関属性を維持する。実施形態において、初期のLNA割付が修正されたVDAX(例えば、エコシステムVDAX、エンクレーブVDAX、コホートVDAXなど)は、もはや非修正LNAを保有するVDAXとの相関に影響を与えることができないが、同じ修正LNA割付を有する他のVDAXとの将来の相関に影響を与えることが今や可能であり得る。実施形態において、LNAは、広範な情報理論的に促進された計算上の複雑な関数に従ってゲノム的に割り当てられてもよい。実施形態において、これらの情報理論的に促進された関数は、暗号ベースの、暗号無しの、またはハイブリッド型の計算複雑関数であってもよい。
【0174】
実施形態において、エコシステム先祖(または適切な先祖VDAX)は、XNAをコミュニティメンバーに割り当てることができる。実施形態において、XNA分化能力は、VDAX(例えば、エコシステムVDAX、エンクレーブVDAX、コホートVDAX、及び/又は従属VDAX)からなる次元N×Mを有するすべてのデジタルエコシステムに属し、これらはまた、種々のエンクレーブ及びコホート関係N×Maを有することができる。実施形態において、XNAゲノムに基づく構築物は、特定のデジタルエコシステムVDAX(例えば、エコシステムVDAX、エンクレーブVDAX、コホートVDAX、及び/又は従属VDAX)に割り当てられ、それらの関連分化能力を決定する。実施形態において、XNAの割り当ては、XNA構築物のゲノム完全性、およびその分化属性を維持する。いくつかの実施形態では、初期のXNA割付が修正されたVDAX(例えば、エコシステムVDAX、エンクレーブVDAX、コホートVDAXなど)は、もはや非修正XNAを保有するVDAXとの分化に影響を与えることができないが、同じ修正XNA割付を有する他のVDAXとの分化に影響を与えられるようになった可能性がある。実施形態において、XNAは、広範な情報理論的に促進された計算複雑な関数に従ってゲノム的に割り当てられてもよい。実施形態において、これらの情報理論的に促進された関数は、暗号ベースの、暗号無しの、またはハイブリッド型の計算複雑関数であってもよい。
【0175】
実施形態において、エコシステムの先祖(または適切な先祖VDAX)は、CNAをコミュニティメンバーに割り当てることができる。実施形態において、CNAエンゲージメント-インテグリティ能力は、VDAX(例えば、エコシステムVDAX、エンクレーブVDAX、コホートVDAX、及び/又は従属VDAX)からなる次元N×Mを有するすべてのデジタルエコシステムに属し、このデジタルエコシステムは、様々なエンクレーブ及びコホート関係N×Maも有する可能性がある。実施形態において、CNAゲノムに基づく構築物は、特定のデジタルエコシステムVDAX(例えば、エコシステムVDAX、エンクレーブVDAX、コホートVDAX、及び/又は従属VDAX)に割り当てられる。実施形態において、これらのCNAゲノムに基づく構築物は、エコシステム内のそれらの関連するエンゲージメント-インテグリティ能力を決定する。いくつかの実施形態では、特定のデジタルエコシステムVDAXに割り当てられたCNAゲノムに基づく構築物もまた、一意であってよい。
【0176】
実施形態において、CNA割付は、CNA構築のゲノム完全性、及びそのエンゲージメント完全性属性を維持する。いくつかの実施形態では、初期CNA割り当てが修正されたVDAX(例えば、エコシステムVDAX、エンクレーブVDAX、コホートVDAXなど)は、もはや非修正CNAを保有するVDAXとのエンゲージメントインテグリティに影響を与えることができず、今や同じ修正CNA割り当てを有する他のVDAXとのエンゲージメントインテグリティに影響を与えられることができるかもしれない。実施形態において、CNAは、広範な情報理論的に促進された計算上の複雑な関数に従ってゲノム的に割り当てられてもよい。実施形態において、これらの情報理論的に促進された関数は、暗号ベースの、暗号無しの、またはハイブリッド型の計算複雑関数であってもよい。
【0177】
実施形態において、エコシステムの先祖(または適切な先祖VDAX)は、PNAをコミュニティメンバーに割り当てることができる。実施形態において、PNAエンゲージメント適格能力は、VDAX(例えば、エコシステムVDAX、エンクレーブVDAX、コホートVDAX、及び/又は従属VDAX)から構成される次元N×Mを有するすべてのデジタルエコシステムに属し、これらはまた、種々のエンクレーブ及びコホート関係N×Maを有する可能性がある。実施形態において、PNAゲノムベースの構築物は、特定のデジタルエコシステムVDAX(例えば、エコシステムVDAX、飛び地VDAX、コホートVDAX、及び/又は従属VDAX)に割り当てられ、それらの関連するエンゲージメント-適格能力を決定する。実施形態では、特定のデジタルエコシステムVDAXに割り当てられたPNAゲノムに基づく構築物もまた、一意であってもよい。
【0178】
実施形態において、PNA割付は、PNA構築のゲノム完全性、及びそのエンゲージメント-適格性属性(engagement-eligibility atributes)を維持する。初期PNA割り当てが修正されたVDAX(例えば、エコシステムVDAX、エンクレーブVDAX、コホートVDAXなど)は、もはや非修正PNAを保有するVDAXとの交戦適格性に影響を与えることができず、今や同じ修正PNA割り当てを有する他のVDAXとの交戦適格性に影響を与えることができるかもしれない。実施形態において、PNAは、広範な情報理論的に促進された計算複雑な関数に従ってVDAXにゲノム的に割り当てられてよい。実施形態において、これらの情報理論的に促進された関数は、暗号ベースの、暗号無しの、またはハイブリッド型の計算複雑関数であってもよい。
【0179】
前述したように、十分に相関のあるVDAXの組は、リンクを使用してエンゲージメントすることができる。実施形態において、リンクの主な目的は、VDAXのペアがより高いレベルの計算上複雑なゲノム機能を実行するために必要な情報の交換を可能にすることである。実施形態において、リンクで交換される情報は、ゲノム-エンゲージメント-カーゴ(GEC)と呼ばれる。実施形態において、リンク処理は、リンク生成、リンクホスティング、及びリンク更新を含んでもよい。リンク生成は、スポーニングVDAXによるリンクの生成及び輸送を指す場合がある。リンクホスティングとは、受信側VDAXによるリンクに含まれる情報の取得と統合を指す場合がある。リンクの更新は、VDAXが他のVDAXとエンゲージメントするために使用されるゲノム基盤を変更するCGプロセスを指す場合があります。リンク更新のプロセスは、「リンク修正」とも呼ばれることがある。実施形態において、リンクプロセス(スポーニング、ホスティング、更新)は、特定の情報理論構成に依存する。例えば、実施形態では、LNAmは、ゲノム相関の基礎として使用されてもよく、CNAmは、ゲノムエンゲージメント-完全性の基礎として使用されてもよく、PNAは、ゲノムエンゲージメント-適格性の基礎として使用されてもよい)。これらのDNA構築物(例えば、LNA、CNA、およびPNA)は、アプリケーションに特有のゲノム構築物であり、リンクプロセスを促進する特定のゲノム変換機能を可能にする。実施形態において、リンクプロセスは、CG-ESPのリンクモジュール430において定義されてもよく、それによって、CG-ESPインスタンスの一部又は全部は、これらの機能を実行するリンクプロセスモジュール430インスタンスで構成されてもよい。例えば、リンクを生成、ホスト、及び/又は更新する役割を必要とする任意のVDAXは、静的リンク及び/又は動的リンクのためのプロセスを定義してもよい、そのようなリンクプロセスモジュール430インスタンスで構成されてもよい。
【0180】
実施形態では、同じCG対応デジタルエコシステムに属する一対のVDAX(例えば、第1のVDAX及び第2のVDAX)は、事前の取り決めなしにリンクを産み出し、ホストすることができる。これらの実施形態では、ゲノムを産み出すことを意図するVDAX(例えば、第1のVDAX)は、ゲノムを産み出すことを意図するVDAX(例えば、第2のVDAX)は、ゲノムを産み出すことを意図する。別のVDAX(例えば、第2のVDAX)によるゲノムエンゲージメント貨物(GEC)の受信および使用のためのリンクは、リンクが生成された別のVDAX(例えば、第2のVDAX)とのエンゲージメント-整合性を確立するために、そのCNAを利用する。いくつかの実施形態では、VDAX(例えば、第1のVDAX)は、別のVDAX(例えば、第2のVDAX)による含有GECの受信および使用のためにゲノムリンクを生成し、それによって、VDAXの組(例えば、第1および第2のVDAX)は、エンゲージメント-インテグリティを確立するために同じCNAを利用する複数のゲノムリンクを有していてもよい。
【0181】
実施形態において、別のVDAX(例えば、第2のVDAX)によるGECの受信および使用のためにゲノムリンクを生成しようとするVDAX(例えば、第1のVDAX)は、リンクが生成された他のVDAXとのエンゲージメント適格性を確立するために、そのPNAを利用することができる。いくつかの実施形態では、VDAX(例えば、第1のVDAX)は、別のVDAX(例えば、第2のVDAX)による含有GECの受信および使用のためのゲノムリンクを生成し、それによって、VDAXのペア(例えば、第1および第2のVDAX)は、同じPNAto 確率エンゲーメント-適格性(establishing engagement-eligibility)を利用する複数のゲノムリンクを持ってもよい。いくつかの実施形態において、リンクに含まれるGECは、追加のリンク活性化要件を含んでもよいことに留意されたい。
【0182】
いくつかの実施形態では、別のVDAX(例えば、第2のVDAX)による送信および使用(例えば、「リンクホスティング」)のためにリンクを生成している生成VDAXは、リンクが生成された他のVDAXとのゲノム相関を確立するためにそのLNAtoを利用することができる。説明されたように、LNAベースのゲノムプロセスは、デジタルエコシステム(コミュニティ)全体が単一のゲノム構造(例えば、LNA)に基づいてVDAX間の相関を達成することを可能にする場合がある。実施形態において、LNAベースのゲノムプロセスは、VDAXが特定の計算上複雑な機能を使用することによってそのそれぞれのLNA構築を修正することを可能にし、それによってこれらのLNAベースのゲノムプロセスは、ゲノム情報の下位構造(例えば、LNAベースのゲノム下位構造)を利用する。実施形態において、LNAベースのゲノムサブ構造は、基礎となる計算上複雑なゲノム関数と同じレベルのエントロピーで、VDAXをホストするリンクによってのみ再現され得る、VDAXを産み出すリンクによる固有の変換情報を計算するために利用され得る。実施形態において、固有のゲノムエンゲージメント因子は、スポーニングVDAXからホスティングVDAXへのデジタル輸送のためにGECを準備するために利用される。これらの実施形態のいくつかでは、リンクホスティングVDAXは、GECに含まれる符号化されたGRIを復号するために、固有のゲノムエンゲージメント因子を使用してもよい。いくつかの実施形態では、一意のゲノムエンゲージメント因子は、複数のデジタル伝送チャネルにおける適用のために、複数のサブ構成としてレンダリングされてもよい。
【0183】
いくつかのシナリオでは、エコシステム相関は利用できない。いくつかの実施形態では、VDAX認証は、エコシステム相関が利用可能でない場合に、リンク産卵及びホスティングに必要であり得る。これらの実施形態では、VDAX認証は、自由形式相関(FFC)を促進するための代替ゲノム下位構造の使用によって達成され得る。例えば、一対のVDAXが一意のゲノムデジタルエコシステム(これは「共和国」と呼ばれることがある)にあるシナリオが生じ得る。いくつかの実施形態では、これらの無関係なVDAXは、特定の操作および用途のために一意のゲノムデジタルエコシステム(これは「フェデレーション」と呼ばれることがある)を形成することができる。これらの実施形態では、VDAXは、それぞれの共和国内だけでなく、フェデレーションのメンバーとしてリンクを生じさせてもよい。
【0184】
実施形態において、リンクスポーンゲノムプロセスは、ゲノム機能及びプロセスの実行を促進する広範な情報理論-促進された計算複雑関数に従って実施されてもよい。実施形態において、これらの情報理論的に促進された機能は、暗号ベースの、暗号無しの、またはハイブリッド型の計算複雑関数であってもよい。
【0185】
前述のように、ゲノムリンクホスティング(または「リンクホスティング」)は、リンクが別のVDAX(例えば、第1のVDAX)からの特定のゲノム-エンゲージメント-カーゴ(GEC)を含むように、VDAX(例えば、第2のVDAX)によるリンク情報の取得および統合を含む場合がある。実施形態において、リンクホスティングは、特定の計算上複雑なゲノム機能に従って実行されてもよい。実施形態では、ホスティングVDAX(例えば、第2のVDAX)は、1つまたは複数のデジタル伝送チャネルを介して固有の変換情報下位構造を受信する。実施形態において、スポーンVDAX(例えば、第1のVDAX)によって生み出されたリンクによって輸送されたゲノムエンゲージメント貨物(GEC)を使用(ホスト)しようとするホスティングVDAX(例えば、第2のVDAX)は、スポーンVDAXとのエンゲージメント統合性を確立するためにそのCNAを利用することができる。実施形態において、ホスティングVDAX(例えば、第2のVDAX)は、スポーニングVDAX(例えば、第1のVDAX)が生成したリンクによって輸送されたゲノム-エンゲージカーゴ(GEC)を使用(ホスト)しようとする場合、スポーニングVDAXとのエンゲージメント-適格性を確立するためにそのPNAを利用することができる。
【0186】
実施形態において、ホスティングVDAXは、固有の変換情報下位構造を利用する特定の計算複雑な関数を用いてそのLNAを修正することにより、そのデジタルエコシステムの相関を可能にするLNAを活用することができる。実施形態において、LNAに基づくゲノム下位構成は、基礎となる計算複雑なゲノム関数と同じレベルのエントロピーで、リンクホスティングVDAXによる固有のゲノムエンゲージメント因子を計算するために利用される。実施形態において、ホスティングVDAX(例えば、第2のVDAX)は、スポーニングVDAX(例えば、第1のVDAX)により提供されるリンクからGECを抽出するために、固有のゲノムエンゲージメント因子を利用する。実施形態において、ホスティングVDAX(例えば、第2のVDAX)は、スポーニングVDAXによって課される追加のリンク活性化要件を完了することを要求されてもよく、それによって、追加のリンク活性化要件はGECにおいて提供される。
【0187】
前述したように、一対のVDAXが一意のゲノムデジタルエコシステム(これは、「共和国」と呼ばれることがある)にあるシナリオが生じ得る。いくつかの実施形態では、これらの無関係なVDAXは、特定の操作のために一意のゲノムデジタルエコシステム(これは、「フェデレーション」と呼ばれてもよい)を形成してもよく、上述したように、使用してもよい。
【0188】
実施形態において、リンクホスティングゲノムプロセスは、広範な情報理論的に促進された計算複雑関数に従って実施されてもよい。実施形態において、これらの情報理論的に促進された関数は、暗号ベースの、暗号無しの、またはハイブリッド型の計算複雑関数であってもよい。実施形態において、これらの関数は、ゲノム演算を実行するために必要であってもよい。
【0189】
実施形態において、VDAXは、他のVDAXによってホストされるリンクを更新してもよい。例えば、セキュリティレベルを高めるために、VDAXは、悪意のある当事者がリンク情報(例えば、GRI)を決定するか、または他の方法で取得する可能性を減少させるために、他のVDAXによってホストされるリンクを更新してもよい。これらの実施形態では、「リンク生成」および「リンクホスティング」プロトコルを以前に完了した一対のVDAX(例えば、第1のVDAXおよび第2のVDAX)は、一方または両方のリンクを更新することができる。このようにして、VDAX(例えば、第1のVDAX)は、別のVDAX(例えば、第2のVDAX)とエンゲージメントするために使用されるゲノム基盤を変更してもよく、及び/又はその逆も可能である。いくつかの実施形態では、VDAX(例えば、第1のVDAX)によって生み出され、別のVDAX(例えば、第2のVDAX)にホストするために送信された新しいゲノムリンクは、他のVDAXによってホストされた1つまたは複数の既存のリンクを新しく生み出されたリンクと置き換えるために使用され、それによってリンクを更新してもよい。実施形態では、VDAXによって産み出されたリンクであって、別のVDAXにホストするために送信されたゲノムリンクは、既存のホストされたリンクのGRIデータの一部または全部を修正するために使用されてもよい。
【0190】
上述したように、一対のVDAXが一意のゲノムデジタルエコシステム(これは「共和国」と呼ばれることがある)にあるシナリオが生じることがある。いくつかの実施形態では、これらの無関係なVDAXは、特定の操作及び用途のために一意のゲノムデジタルエコシステム(又は「フェデレーション」)を形成してもよい。これらの実施形態のいくつかでは、VDAXのフェデレーションはまた、特定の操作および用途のためにそれらのリンクを更新してもよい。
【0191】
実施形態において、リンク更新ゲノムプロセスは、広範な情報理論促進暗号計算複合関数に従って実行されてもよい。実施形態において、これらの情報理論的に促進された関数は、ゲノム機能及びプロセスを実行するために必要な、暗号ベースの、暗号無しの、またはハイブリッド型の計算複雑関数であってもよい。
【0192】
本開示を通じて説明されたように、シーケンスマッピング及びバイナリ変換は、VBLSを形成するために実行され得るCG操作である。実施形態において、シーケンスマッピングは、公開シーケンス及び/又はプライベートシーケンスで実行されてもよい。実施形態において、シーケンスは、データのシーケンス(例えば、ビットのシーケンス)を参照してもよい。実施形態において、パブリックシーケンスは、パブリックプロトコル及びフォーマット依存情報(例えば、TCP、UDP、TLS、HTTP、H.265など)を参照してもよく、一方、プライベートシーケンスは、プライベート及び/又はプロプライエタリプロトコル及びフォーマット依存情報を参照してよく、このような情報は、パブリックシーケンス及びプライベートシーケンスを参照してもよい。実施形態において、シーケンス(例えば、パブリックシーケンスまたはプライベートシーケンス)は、非再帰値へ計算的に変換される。シーケンスは広範に異種であってもよいが(例えば、プロトコルに依存せず、既存のエントロピーを有する)、シーケンスは、特定のレベルのエントロピーを有する値をもたらすような方法で処理される。実施形態において、このプロセスは、広範なプロトコル及びフォーマットと互換性があり、それぞれの既存のエントロピーを示す異なるシーケンスで開始されてもよい。実施形態において、このプロセスは、特定のレベルのエントロピーを示すゲノムエンゲージメント因子をもたらす複雑なゲノムプロセス及び機能を用いて実行されてもよい。
【0193】
実施形態において、CGベースのセキュリティ管理システム及びアーキテクチャは、ゲノムデータ構築と連動してゲノムエンゲージメント因子を使用することを要求し得る。実施形態において、これらのゲノムエンゲージメント因子は、反復データ(例えば、シーケンス)の使用によって部分的に導出されてもよい。ゲノムデータ構築と組み合わせてシーケンスを使用する前に、シーケンスは、結果として得られるゲノムエンゲージメント因子のエントロピーが、ゲノム構築(例えば、XNA)のエントロピーと一致するように処理される。このプロセスは「シーケンスマッピング」と呼ばれ、その生成物はゲノムエンゲージメント因子と呼ばれる。シーケンスが広範にばらばらであっても、結果として得られるゲノムエンゲージメント因子は、特定のレベルのエントロピーを示す。実施形態において、ゲノムエンゲージメント因子は、XNAベクターの統合から生成されてもよい。いくつかの実施形態では、複数のゲノムエンゲージメント因子が、1組のXNAベクターから産生されてもよい。いくつかの実施形態において、このプロセスは、特定のデジタルオブジェクト変換に依存するオープンアーキテクチャアプリケーションにとって重要であり得、このオブジェクトは、潜在的に異種のプロトコル及びフォーマット(例えば、TCP、UDP、TLS、HTTP、H.265)を含む。
【0194】
いくつかの実施形態では、広範に異なる外部フォーマットおよびプロトコル常駐データは、変更なしで、シーケンスを構築するために使用される。いくつかの実施形態では、広く異種の外部フォーマットおよびプロトコル常駐データが、改変を伴って、シーケンスを構築するために使用される。いくつかの実施形態では、シーケンスは、特定のゲノムに基づくデータ構築と組み合わせて使用され、特定のエントロピーを示す固有のベクターを決定する。いくつかの実施形態では、シーケンスは、特定のゲノムデータ構築と組み合わせて、計算上複雑なゲノムプロセス及び機能に従ってマッピングされ、特定のゲノムエンゲージメント因子を導出する。実施形態において、シーケンスマッピングは、シーケンスの固有のエントロピーに関係なく、ゲノムデータ構築のエントロピーと一致するエントロピーを示すゲノムエンゲージメント因子を導き出す。いくつかの実施形態では、ゲノムエンゲージメント因子は、これらの外部フォーマット及びプロトコルと組み合わせて内部CG-ESPフォーマット及びプロトコルを活用するシーケンスマッピングから生成されてもよい。ゲノムエンゲージメント因子は、フォーマット及びプロトコルの常駐データ及びゲノムに基づく構築を明らかにするために悪用できない方法で(例えば、計算複雑な関数を用いて)決定されるべきであることに留意されたい。
【0195】
実施形態では、シーケンスマッピングは、情報理論-容易化計算複雑関数に従って計算されたゲノムエンゲージメント因子生成ゲノムプロセスを遂行する。実施形態において、これらの情報理論的に促進された機能は、シーケンス(公開又は非公開)及びXNAが一意のゲノムエンゲージメント因子を生成することによって、暗号ベースの、暗号無しの、またはハイブリッド型の計算複雑関数であってよい。
【0196】
いくつかの実施形態では、CG-ESPは、ハイパースケーラブル相関を促進するためにゲノム情報理論が促進されたプロセスを実装してもよい。実施形態において、エコシステム、エンクレーブ、及びコホートの係わり合い関係の仮想認証(例えば、一意の相関)は、ハイパースケーラブル相関で達成され得る。説明されたように、ハイパースケーラビリティ技術は、正確かつ一意の相関に依存するエコシステム、エンクレーブ、及びコホートのエンゲージメントを強力に強化するために使用され得る。説明したように、有機エコシステム(例えば、生物学的エコシステム)は、複雑な生化学的プロセスに由来する、種、子孫、および兄弟姉妹の間で、境界があるものの、強力な相関関係を証明します。これらの生化学的プロセスを支配する原理は、情報理論によって促進される特定のデジタルゲノム構造によって反映され、エコシステム、エンクレーブ、およびコホートにわたって固有の相関を示すことができる。実施形態において、デジタルゲノム相関は、実質的に無制限であり、特定の、ユーザーが制御可能なエントロピーを示す。実施形態において、ゲノム適格性オブジェクト(例えば、CNA及び/又はPNA)及びゲノム相関オブジェクト(例えば、LNA)は、デジタルゲノム相関に使用されてもよい。
【0197】
実施形態において、エコシステムVDAXは、計算複雑なゲノムプロセスを利用して、エンクレーブ及びコホートとの仮想的なアフィリエーションを達成することができる。同様に、エンクレーブVDAXは、これらの計算上複雑なゲノムプロセスを利用して、コホートとのハイパースケーラブル相関を達成してもよく、コホートVDAXは、計算上複雑なゲノムプロセスを利用して、他のコホートとのハイパースケーラブル相関を達成してもよい。実施形態において、エコシステム、エンクレーブ、及びコホートの間の固有のハイパースケーラブル相関は、計算複雑なゲノムプロセスによって修正されてもよい。例えば、エコシステムVDAXは、エンクレーブの1つ以上のメンバーについてその特定のエンクレーブにおける将来のリンク交換を防止するように、所定のエンクレーブについてのLNAを修正してもよい。いくつかの実施形態では、所定のエコシステムの構成要素であるエンクレーブVDAX及びコホートVDAXは、他のエコシステムの構成要素であるエンクレーブVDAX及びコホートVDAXとのエンゲージメントを相関させるために計算的に複雑なゲノム処理を採用してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、2つのエコシステムVDAXは、それぞれのゲノムデータセットから派生したゲノムデータセットを形成してもよく、それによってエコシステムのメンバーは、派生したゲノムデータ(またはその派生物)を使用してエコシステムを越えてエンゲージすることができる。このようにして、エンクレーブVDAX及びコホートVDAXは、計算上複雑なゲノムプロセス及びそれぞれのゲノムデータセットに基づいて、複数のエコシステムにわたって独自のハイパースケーラブル相関を達成することが可能である。実施形態において、ハイパースケーラブル相関は、PNA、CNA、及びLNAが独自のゲノムエンゲージメント因子を生成することによって、情報理論的に促進された広範囲の計算複雑な関数に従って計算されたゲノムプロセスを実行する。これらの関数は、暗号ベースの、暗号無しの、ハイブリッド型の計算複雑関数のいずれでもよい。
【0198】
いくつかの実施形態では、CG-ESPは、ハイパースケーラブルな分化を促進するために、ゲノム情報理論が促進するプロセスを実装してもよい。いくつかの例では、ハイパースケーラブル分化は、デジタルネットワーク促進関係に基づくエコシステム、エンクレーブ、及びコホート間のユニークなアフィリエーションを提供するために必要とされ得るか、又は必要とされ得る。実施形態において、ハイパースケーラビリティ技術は、正確かつユニークな分化に依存するエコシステム、エンクレーブ、及びコホートのアフィリエーションを強力に強化するために使用され得る。いくつかの例示的な有機エコシステムは、複雑な生化学的プロセスに由来し得る、種、子孫、および兄弟姉妹にわたる、制限されてはいるが強力な分化の証拠を示す場合がある。これらの例の生化学的プロセスを支配する原理は、情報理論によって支配される特定のデジタルゲノム構造によって反映され、エコシステム、エンクレーブ、およびコホートにわたる固有の分化を示すことができる。いくつかの例では、このデジタルゲノムの分化は実質的に無制限であってよく、特定の、ユーザーが制御可能なエントロピーを示すことがある。
【0199】
エコシステム、エンクレーブ、及び/又はコホートにおいてハイパースケーラブルな分化を適用するための様々な例示的な実装が存在し得る。例えば、CG対応エコシステムのメンバーは、計算複雑なゲノムプロセスを活用して、エコシステム、エンクレーブ、及びコホート間の固有の非再帰的仮想アフィリエーションを促進するハイパースケーラブル微分化を実現してもよい。いくつかの例では、CG対応エンクレーブは、計算複雑なゲノムプロセスを活用して、エンクレーブとコホートとの間の固有の非反復的な仮想アフィリエーションを促進するハイパースケーラブルな分化を達成する。いくつかの例では、コホートは、計算上複雑なゲノムプロセスを利用して、コホート間の固有の非反復的な仮想アフィリエーションを促進するハイパースケーラブルな分化を達成することができる。実施形態において、エコシステム、エンクレーブ、及びコホートの間のユニークなハイパースケーラブルな分化は、計算複雑なゲノムプロセスによって変更されてもよい。いくつかの実施形態では、所定のエコシステムのメンバーであるエンクレーブ及びコホートは、他のエコシステムのメンバーであるエンクレーブ及びコホートと提携するために、計算複雑なゲノムプロセスを採用してもよい。このようにして、エンクレーブおよびコホートは、本開示のいくつかの実施形態によれば、計算上複雑なゲノムプロセスに基づき、複数のエコシステムにまたがる固有の仮想アフィリエーションを達成することが可能であり得る。いくつかの例では、ハイパースケーラブル分化は、情報理論-促進暗号ベースの、暗号無しの、またはハイブリッド型の(例えば、暗号ベースのおよび/または暗号無しの)計算複雑な機能の広い範囲に従って計算されるゲノムプロセスを実行し、それによってシーケンスおよびXNAが、VBLSの生成に用いられ得る固有のゲノムエンゲージメント因子を生成してもよい。
【0200】
いくつかの実施形態では、CG-ESPは、仮想アジリティを促進するために、ゲノム情報理論が促進するプロセスを実装してもよい。いくつかの例では、仮想アジリティは、ネットワーク(例えば、オープンシステム相互接続(OSI))、ソフトウェアスタックレベル、及び/又はハードウェアコンポーネントにおいて、ハイバースケーラブルな差異及びハイバースケーラブルな相関を実行する能力を必要とし得るエコシステム、エンクレーブ、及びコホートの間の独自のエンゲージメントを提供してもよい。ネットワークおよびソフトウェアのエンゲージメントはいずれも、従来、セッションベースのプロトコルの作成、ネゴシエーション、および維持を必要とする。いくつかの例では、これらのプロトコルは計算コストが高く、ネットワークおよびソフトウェアスタックの採用オプションが制限される場合がある。仮想アジリティは、セッションベースのプロトコルの要件の少なくとも一部を強力に排除することにより、エコシステム、エンクレーブ、およびコホートのエンゲージメントを強化することができる。仮想アジリティは、情報理論が促進するプロセスによって生成され、実質的に無制限で、特定の、ユーザーが制御可能なエントロピーを示す、特定のデジタルゲノム構造を反映しているかもしれません。
【0201】
エコシステム、エンクレーブ、及び/又はコホートにおいて仮想アジリティを適用するための様々な例示的な実装が存在し得る。例えば、仮想アジリティは、ネットワークスタックレベル、ソフトウェアスタックレベル、及び/又はハードウェアレベルで採用可能であり、それによって、多数のエコシステム、エンクレーブ、及び/又はコホートをサポートすることができる。実施形態において、仮想アジリティは、ネットワーク通信エンゲージメントのための、ソフトウェアアプリケーションエンゲージメントのための、及び/又はハードウェアコンポーネントエンゲージメントのための、セッションベースのプロトコルを作成、交渉、及び維持する要件を排除し得る。
【0202】
いくつかの実施形態では、CG-ESPは、VBLSを生成及び/又は復号するためにゲノム情報理論が促進されたプロセスを実装してもよい。説明されたように、CG-ESPは、特定のフォーマット及びプロトコル(例えば、パケット、セクター、シーケンス、及びフレーム)を有するデジタルオブジェクトをVBLSオブジェクトに計算上変換することを可能にし得るリンク交換(例えば、リンクスポーン及び/又はリンクホスト)及びシーケンスマッピングを行うように構成されてもよい。実施形態において、このプロセスによって生成されるVBLSオブジェクトは、一意であり、非再現性であり、及び/又は計算上の量子証明であってよい。いくつかの実施形態では、VBLSは、ゲノム情報理論によって制御され促進されたリンク、シーケンス、相関、分化、およびアジリティの機能およびプロセスの完成品であってよい。計算量的に量子的に証明されたVBLSは、現在の展開または新たに開発された展開のいずれにおいても、特定のネットワーク、ソフトウェア、およびハードウェアアーキテクチャを構築するための基礎を形成することができる。
【0203】
エコシステム、エンクレーブ、および/またはコホートにおいて仮想バイナリ言語スクリプト(VBLS)を適用するための様々な例示的な実装が存在し得る。例えば、VBLSは、エコシステム、エンクレーブ、及び/又はコホートの関係の広範かつ高度に柔軟な補完の制御を可能にすることができる。実施形態において、VBLSは、動的なゲノムベースのアーキテクチャの完成と制御を促進することができる。いくつかの例では、VBLSレンダリングデジタルオブジェクトは、秘密鍵の生成、交換、および保持の必要性を排除しつつ、ユニークで非リカーリング、および計算量的に量子的な証明とすることができる。VBLSレンダリングされたオブジェクトは、VDAX(複数可)のエンゲージメントのために最小限のオーバーヘッドおよび帯域幅を必要とする場合がある。いくつかの例では、VBLSレンダリングオブジェクトは、エコシステム、エンクレーブ、および/またはコホート指向のゲノム修飾を示すことができる。実施形態において、VBLSアプリケーションは、プロトコルにとらわれない(例えば、ネットワーク、ソフトウェア、および/またはハードウェアソリューションと相互運用可能である)場合がある。例において、VBLSは、その固有の計算複雑なゲノムの構築及びプロセスに基づく、コミュニティメンバー間の固有の、非再発的な、計算上量子的な証明エンゲージメント(例えば、エコシステム内、エコシステム間、エコシステムからコホート間、コホート間、及び/又はコホートからコホート間エンゲージメント)を促進してもよい。いくつかの例示的な実施形態において、任意のVBLS対応VDAXは、他のVDAX(複数可)との複数のVBLS関係に参加することができる。これらの実施形態において、VDAXは、各VDAXと固有の関係を形成してもよい。いくつかの実施形態では、生成に使用されるゲノムエンゲージメント因子は、特定のエントロピーで一意の非再帰値も必要とする一次及び二次アプリケーションに同時に使用されてもよい。
【0204】
実施形態において、VDAXは、対称的及び/又は二対称的なVBLSベースのエンゲージメントにエンゲージメントするように構成されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、VBLS対応VDAX(複数可)は、同じであってもよいゲノムリンク命令およびゲノム構造を使用することができるリンク交換(例えば、スポーンおよびホスト)をベースにエンゲージメントし、対称ベースのエンゲージメントをもたらすことができる。実施形態において、VBLS対応VDAXは、高度に相関するゲノム構築(例えば、同一または他の十分に相関するXNA)に基づく二対称エンゲージメントを行うことができる。これらの実施形態では、VBLS対応VDAXは、固有のゲノム調節命令(GRI)を含むリンクを交換する。しかしながら、いくつかのシナリオでは、リンク交換が同一のGRIを含む場合、VBLS対応VDAXは、対称的なエンゲージメントを行うことができる。例えば、CG-ESPは一方向のリンク交換を行うように構成され、それによって一方のVDAXは、VBLS生成プロセスにおいて両方のVDAXによって使用されるGRIを提供することができる。このようにして、VBLS対応VDAXは、VDAX間で繰り返し調整することなく、対称および/または二対称バイナリ言語に基づいて他のVDAXとエンゲージメントすることができる。これらの実施形態の一部では、VBLS対応VDAXのエンゲージメントは、その対称または二対称バイナリ言語が認証、完全性、およびプライバシーを同時にカプセル化するので、正式なセッションの交渉なしで進行することができる。
【0205】
リモートネットワーク中心の高度な分散ソリューションとサービス(例えば、リモートクラウドとエッジクラウド)の急速な拡大は、機密バイナリが信頼できない第三者(例えば、敵)にそれらを露出したまま、オープンまたは半オープン環境で実行される可能性がある状況を生み出している。同型暗号(暗号化された状態でデータを取り扱う)、機能的難読化(暗号化された状態でデータとアプリケーションコードを取り扱う)、様々な信頼できる実行環境(実行コードの物理的・ソフトウェア的隔離など)は、こうした重大な暴露を解決するための現在のアプローチである。これらの方法は著しく改善されるかもしれないが、いずれも性能に重大な影響を与えるため、広範な商業的応用に必要な重要なスケーラビリティに対応できるものではない。
【0206】
本開示のいくつかの実施形態によれば、CG-ESPゲノム情報理論技術は、ゲノムエコシステムとして組織化され得るデータ及びアプリケーションコードを処理するための計算量子証明、高効率、及びハイパースケーラブルな仮想信頼できる実行可能領域を可能にする。これらの実施形態のいくつかにおいて、仮想信頼できる実行ドメインは、アプリケーション(例えば、API、ライブラリ、及びスレッド)、オペレーティングシステム(例えば、カーネル、サービス、ドライバ、及びライブラリ)、及びシステムオンチップ(例えば、処理ユニット、例えばコア)などのコンポーネント常駐実行可能バイナリ及びデータのユニークな変換を可能にする。実施形態において、CG-ESP実行可能分離コンポーネント(EIC)は、必要な変換に必要なコンポーネント-バイナリ-分離(CBI)を促進する。いくつかの実施形態では、分離は、1)同じエコシステムに属する分散したコンポーネント間の固有のゲノム相関、及び2)他の実行可能なエコシステムのコンポーネントとの固有のゲノム分化によって可能にされる。この相関及び分化のプロセスは、仮想信頼された実行ドメイン(VTED)が非常に柔軟でスケーラブルなコンポーネントバイナリ分離(CBI)を可能にする基礎を形成する。
【0207】
実施形態において、ハイパースケーラブルな分化は、エコシステム、エンクレーブ、及びコホートの高度に柔軟なコンポーネントバイナリ分離(CBI)を可能にする。これらの実施形態のいくつかでは、仮想信頼された実行ドメイン(VTED)の分離は、VTED内のゲノムコンポーネントの共有、およびそれらのVTEDエコシステムVDAXとのCBIを通じて達成されてよく、それによってこれらのメンバー間に階層的リンクが確立される。実施形態において、VTEDは、CBIが静止状態で保持され、実行時操作が符号化バイナリおよび関連データ上で行われる、同形暗号の機能的代替を提供する。
【0208】
実施形態において、VTED仮想アジリティは、動的ゲノムベースアーキテクチャの非常に柔軟なコンポーネントバイナリーアイソレーション(CBI)及び制御を可能にする。さらなる実施形態において、ゲノム相関及び分化は、動的ゲノムベースシステムが、物理的動作環境を修正する必要なく、動的ゲノムネットワークトポロジーを構成することを可能にする。
【0209】
実施形態において、VTED変換された実行可能バイナリは、ユニークで、非再生的であり、計算上量子証明である。実施形態において、この変換は、信頼された実行環境(TEE)技術によってしばしば必要とされる秘密鍵の生成、交換、および保持の要件を排除する。実施形態において、VTED実行可能バイナリは、変換された実行可能バイナリを構築するためのゲノム構造(例えば、LNA又はZNA)の適用を通じて変換される。
【0210】
実施形態において、VTEDのハイパースケーラブル相関、ハイパースケーラブル微分、及びハイパースケーラブルアジリティは、CBIが最小限のオーバーヘッド及び帯域幅で動作することを独自に可能にする。さらなる実施形態において、多数のゲノム構築は、VTEDエコシステムのハイパースケーラビリティを提供する膨大な数のCBIに適用される。
【0211】
実施形態において、エコシステム、エンクレーブおよびコホートのためのVTEDが有効にしたCBIは、バイナリ実行可能な関係を損なうことなく直接ゲノム的に修正され得る。実施形態では、VTEDがそのエコシステム内でCBIを実行する能力を維持しながら、VTEDが有効にしたCBIはバイナリ情報を修正する。
【0212】
実施形態において、VTED対応CBIは、既知の暗号ベース及び暗号無しの計算方法と互換性があってもよい。さらなる実施形態では、VTEDおよびCBIと暗号ベースおよび暗号無しの計算方法との互換性は、透明なゲノム構築ベースの変換によって維持される。
【0213】
実施形態において、VTEDは、その固有の計算上複雑なゲノム構築及びプロセスに基づく特定のエコシステム間で、固有の、非再発的な、計算上量子証明であるCBI実行可能性を可能にし得る。さらなる実施形態において、CBI構築プロセスは、従来の計算上高価な操作に依存しないゲノム構築を適用する。
【0214】
実施形態において、VTEDは、CBI実行可能物が、特定のエコシステムとエンクレーブとの間のユニークな、非再発的な、計算量子的な証明エンゲージメントを含む多くの特性を有することを可能にし得る。実施形態において、CBI実行可能物は、それらの固有の計算上複雑なゲノムの構築およびプロセスに基づいて、これらの特性を示す。さらなる実施形態において、VTEDは、CBI実行ファイルとゲノムVTEDとの間の量子証明操作を可能にするCBI実行ファイルを展開するために、ゲノム構造を適用する。
【0215】
実施形態において、VTEDは、その独自の計算上複雑なゲノム構造及びプロセスに基づいてCBI実行可能性を可能にすることができる。さらなる実施形態において、VTEDが複数のエンクレーブにわたる複数のコホートを含むシナリオでは、VTEDは、エンティティ間でユニークであり、非再現性であり、量子証明であるなどの特定の望ましい特性を有する可能性があるCBI実行可能物を有効にするためにゲノム部品を適用することができる。さらなる実施形態において、エコシステムVDAXは、個々のコホートがそのエコシステム、エンクレーブ、またはコホート内での操作のために有効にされた特定の機能またはCBIを有することができる、ゲノム構築ベースのCBIライセンスモデルを提供することができる。
【0216】
ここで
図6を参照すると、本開示のいくつかの例示的な実施形態に従って、例示的なCG対応デジタルエコシステム600が描かれている。図に描かれたセキュリティプラットフォームのトポグラフィーおよびアーキテクチャを含む、
図6に描かれたCG対応デジタルエコシステム600の構成例は、非限定的な例として提供され、本開示の範囲を制限することを意図していないことに留意されたい。本開示を通じて議論されるように、CG-ESPの構成は、デジタルエコシステムのコミュニティ所有者によって定義され得る。デジタルエコシステムの「コミュニティ所有者」を参照する場合、この用語は、コミュニティを管理、維持、又は所有するエンティティ、その代表者(例えば、ネットワーク管理者、CIO、IT管理者、家主、コンサルタント、セキュリティ専門家、コミュニティ所有者を代理する人工知能ソフトウェア、又は他の任意の適切な代表者)、及び/又はCG対応エコシステム600に関連して用いられるCG-ESPの構成を定義し得る他の適切な当事者を指す場合がある。
【0217】
実施形態において、一組のVDAX(例えば、VDAXs 608、610、612、614)は、デジタルエコシステム600に代わって、一組のゲノムセキュリティ機能を実行する。VDAXは、「CG-セキュリティコントローラ」又は「セキュリティコントローラ」とも呼ばれ得ることに留意されたい。実施形態では、CG対応デジタルエコシステム600は、一組のエンクレーブ602と、各エンクレーブについて、それぞれのコホートの一組を含む。CG-ESPへの一般的な言及は、デジタルエコシステムに参加するVDAX(例えば、エコシステムVDAX608、エンクレーブVDAX610、コホートVDAX612、及び/又は従属VDAX614)の構成への言及であってよいことが留意される。実施形態において、コホートのセットは、独立コホート604を含むことができる。説明されたように、独立コホート604は、独立したエンティティとして動作する1つまたは複数のデバイスの集合を含み得る。独立コホート604の例には、グリッド、ネットワーク、クラウドサービス、システム、コンピュータ、家電製品、デバイス、IoTデバイスなどが含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、コホートのセットは、従属コホート606をさらに含んでもよい。従属コホート606は、デジタルコンテナベースのVDAXによって実現される、または独立コホートが代理として機能する、個々のデジタルエンティティを指す場合がある。従属コホートの例には、センサ、アプリケーション、データ、ファイル、データベース、メディアコンテンツ、暗号通貨、スマートコントラクトなどが含まれるが、これらに限定されるものではない。エンクレーブ604は、関心の相互同一性を有する2つ以上のコホート(例えば、独立コホート604及び/又は従属コホート606)の集合体であってよい。説明されたように、関心の相互同一性は、エンクレーブ内のコホート間の任意の論理的共通性であってよい。例えば、相互関心同一性は、企業組織内のビジネスユニットによって使用されるデバイス、サーバ、文書、アプリケーションなどの集合であってもよい。別の例では、関心のある相互のアイデンティティは、単一の家族またはユーザーに属するデバイス、ドキュメント、アプリケーションなどであってもよい。別の例では、関心のある相互のアイデンティティは、特定のグリッド上を走行する一組の自律走行車であってもよい。実施形態において、デジタルコミュニティの地形(及び対応するCG-ESPのアーキテクチャ)は、コミュニティ所有者によって、これらの相互関心アイデンティティを考慮して定義されてもよい。実施形態において、エコシステム600及び/又はその1つ以上のエンクレーブ602へのメンバーシップの適格性は、コミュニティ所有者によって定義されてもよく、メンバーシップ及びその取り消しは、コミュニティ所有者によって及び/又は1つ以上の規則の集合に従って管理されてもよい。いくつかの実施形態において、特定のCG対応デジタルエコシステム及び対応するCG-ESPのそれぞれのアーキテクチャは、コミュニティ所有者がデフォルト構成で予め構成されたデジタルエコシステムを購入又は他の方法で入手するように、デフォルト構成に従って定義されてもよいことに留意されたい。
【0218】
いくつかの実施形態では、エコシステムの子孫(例えば、エコシステムVDAX 608)は、1つ以上のエンクレーブ602を構築するように構成され、コミュニティ所有者によって定義されるアーキテクチャ及び構成に従って、それぞれのエンクレーブ602にコホートのそれぞれのセットを追加してもよい。いくつかの実施形態では、CG対応デジタルエコシステム600に関するアーキテクチャ及び構成は、CG-ESP(例えば、
図4で説明したように)により定義されてもよい。これらの実施形態において、デジタルエコシステム100に参加するVDAXは、各VDAXが、CG-ESPインスタンスが、それぞれのVDAXがエコシステム600に関してそれぞれの役割を果たすことを可能にし、意図されたエコシステムのメンバーとの関係を形成するようなCG-ESPのそれぞれのインスタンスを実行することができる。例えば、VDAXのセットは、エコシステムレベルの役割を果たすエコシステムVDAX608、エンクレーブレベルの役割を果たす1つ以上のエンクレーブVDAX610、コホートレベルの役割を果たす1つ以上のコホートVDAX612、及び/又は従属コホート役割を果たす1つ以上の従属VDAX614の任意の適切な組み合わせを含むことができる。例えば、いくつかの例示的な実装では、エコシステムVDAX608は、他のエコシステムメンバーのゲノムデータを生成、割り当て、及び持続的に修正し、エンゲージメント適格性を確認し、リンクを交換し、VBLSを生成するように(例えば、CG-ESPインスタンスを介して)構成され得る;一方、コホートVDAX612(例えば、。コホートCG-ESPインスタンスを介して)は、エコシステムに関するゲノムデータを他のコホートに作成または割り当てる能力を有しないかもしれないが、エンゲージメントの適格性を確認し、リンクを交換し、VBLSを生成するように構成されている。
【0219】
実施形態において、VDAXは、エコシステムに関して特定のゲノム機能のセットを実行するソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、及び/又はミドルウェアの任意の組み合わせとして実装され得る。従属コホート606の存在は、少なくとも1つの独立コホートに依存することに留意されたい(例えば、ファイルは、それが保存されるデバイスに依存し、又はアプリケーションインスタンスは、アプリケーションが実行されるデバイスに依存する)。したがって、いくつかの実施形態では、従属コホート606(例えば、ファイル、メディアコンテンツ、アプリケーションなど)の従属VDAX614は、従属コホート606が依存する独立コホート604(例えば、ユーザ装置、スマート装置、ゲーム装置、パーソナルコンピューティング装置、サーバ、クラウドシステムなど)により実行され得る。
【0220】
実施形態において、エコシステムVDAX608は、デジタルエコシステムのセキュリティ関連機能を実行し、エコシステムVDAX608が初期化してエンクレーブにそのゲノムデータセットを割り当てた後にエンクレーブまたはそのコホートとのその後の相互作用を必要としないため、エコシステムの「先祖」と見なされる場合がある。実施形態において、エコシステムは、独立したサブエコシステムを可能にするように構成されてもよく、機能的なエコシステムレベルVDAX能力を有するが、一次エコシステムVDAX608から派生する複数の低レベルVDAXを含んでもよいことが留意されたい。
【0221】
実施形態では、エコシステムVDAX608は、エコシステムのエンクレーブ602及び/又はそれぞれのエンクレーブ602内のコホート604、606に一度だけ配布するためのそれぞれのゲノムデータセットをデジタルで生成する。ゲノムデータセット内のゲノムデータオブジェクトは、類似又は同一の構造、数学的能力、及び/又はエントロピーレベルを有することができるが、それぞれは異なる目的を果たす。実施形態において、ゲノム適格性オブジェクト(例えば、CNA又はPNAオブジェクト)は、コミュニティメンバー(例えば、エンクレーブ又はコホート)が個々のエコシステムアイデンティティを計算的に相関させる、中核的なゲノム能力を提供する。実施形態において、ゲノム相関オブジェクト(例えば、LNAオブジェクト)は、メンバー間のリンク交換(例えば、エコシステム対エンクレーブ、エンクレーブ対エンクレーブ、エンクレーブ対コホート、コホート対コホート等)のための能力を提供し、これは、メンバーが別のメンバーとのエンゲージメントを確立する能力を制御するものである。実施形態において、ゲノム分化オブジェクト(例えば、XNA又はZNAオブジェクト)は、VBLSに基づくメンバー間二対称通信のための能力を提供する。実施形態において、CNA、PNA、LNA、及びXNAのデジタルゲノム構造は、複雑かつ独特である。実施形態では、CNA、LNA、XNA、およびPNAは、複雑な数学的関数を使用して導出される場合がある。
【0222】
本開示のいくつかの実施形態によれば、エコシステムVDAX608は、それが自分自身に割り当てるゲノムデータセットを生成してもよい。ゲノムデータセットは、1つ又は複数の異なるタイプのゲノムデータオブジェクトを含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、エコシステムVDAXは、ゲノム適格性オブジェクト(例えば、CNAオブジェクト及び/又はPNAオブジェクト)、ゲノム相関オブジェクト(例えば、LNAオブジェクト)、及びゲノム分化オブジェクト(例えば、,XNAオブジェクト又はZNAオブジェクト)を、プラットフォームインスタンス要件(例えば、ゲノムオブジェクトの種類、各ゲノムオブジェクトのエントロピーレベル、及びそのようなゲノムデータオブジェクトを生成するために使用される特定のアルゴリズム)に従って生成することが可能である。実施形態では、エコシステムVDAX608によって最初に生成され、エコシステム600全体に割り当てられるゲノムデータセットは、デジタルエコシステム600のすべての子孫ゲノムデータセットが由来するゲノムデータセットであってよい。説明の便宜上、エコシステムの子孫のゲノムデータセットは、「子孫ゲノムデータセット」(または「子孫DNAセット」)と呼ばれることがある。いくつかの実施形態では、エコシステムVDAX608は、最初に先祖ゲノムデータセットを生成してよい。例えば、エコシステムVDAX608は、各先祖ゲノムデータオブジェクトについて、特定の次元を有するそれぞれのバイナリベクトルを生成してよい。
【0223】
いくつかの実施形態では、エコシステムVDAX608は、先祖ゲノムデータセットから各エンクレーブのためのそれぞれの子孫ゲノムデータセットを生成してもよい。いくつかの実施形態では、エコシステムVDAX608は、事前定義されたゲノム操作のセットを使用して先祖ゲノムデータセットを修正し、次にそれぞれの飛び地に伝搬される子孫ゲノムデータセット(または「飛び地データセット」)を得てもよい。いくつかの実施形態では、エコシステムVDAX608は、先祖ゲノムデータセットから各エンクレーブのためのそれぞれの子孫ゲノムデータセットを生成してもよい。いくつかの実施形態では、エコシステムVDAX608は、予め定義されたセットを使って、子孫ゲノムデータセットを修正してもよい。例えば、エコシステムVDAX608は、エコシステム内のそれぞれのエンクレーブに対して異なるエンクレーブゲノム適格性オブジェクトを得るために、計算上複雑な関数を使用して、子孫ゲノムデータセットの子孫ゲノム適格性オブジェクトを修正してもよい。計算複雑な関数を用いて先祖ゲノムデータセットの先祖相関オブジェクトを修正し、エコシステム内のそれぞれのエンクレーブについて異なるエンクレーブ相関オブジェクトを得ること、及び計算複雑な関数を用いて先祖ゲノムデータセットの先祖差別化オブジェクトを修正し、エコシステム内のそれぞれのエンクレーブについて異なるエンクレーブ差別化オブジェクトを得ることである。実施形態において、異なるタイプのゲノムオブジェクトが異なるタイプのデータ構造で実装されてもよく、及び/又は異なる特性を示すことが要求されてもよいので、異なるタイプのゲノムオブジェクトが修正される技法は、異なってもよい。異なる修正技術は、本開示を通じて説明される。セキュリティプラットフォームのいくつかの実装では、単一のエンクレーブのみが存在する可能性があることに留意されたい。特定のCG-ESPにおいて実装される様々な技術に応じて、特定のタイプのゲノムオブジェクト(例えば、LNA及びXNA)は、いくつかの又はすべてのエンクレーブと高い相関(例えば、同一又はその他の十分な相関)があり、他のタイプのゲノムオブジェクト(例えば、CNA又はPNA)は、それぞれのそれぞれのコミュニティメンバーに固有であるがそれでも十分に相関がある可能性がある。子孫ゲノムデータセットのゲノムオブジェクトのいくつかのタイプが、子孫ゲノムデータセットの対応するゲノムオブジェクトから修正されない場合でも、ゲノムデータセットの1つ以上の他の部分の修正と、その後の子孫ゲノムデータセットの子孫コミュニティメンバーへの割り当て(例えば、,エンクレーブまたはコホート)はまた、子孫ゲノムデータセット(例えば、エンクレーブゲノムデータセットまたはコホートゲノムデータセット)は、子孫ゲノムデータセットの1つまたは複数のゲノムオブジェクトが子孫ゲノムデータセットから改変されていなかったとしても、子孫ゲノムデータセット(例えば、子孫ゲノムデータセットまたはエンクレーブゲノムデータセット)から派生したと言うことができるように、「派生」と呼ばれることもある。
【0224】
実施形態において、エンクレーブVDAX610は、対応するエンクレーブのエンクレーブゲノムデータセットを修正し、結果の子孫ゲノムデータセットをエンクレーブ内のそれぞれのコホートに割り当てることによって、対応するエンクレーブにコホートを追加するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、エンクレーブVDAX610は、エンクレーブ602に追加される各新規独立コホート604についてコホートゲノムデータセットを生成してよい。いくつかの実施形態では、エンクレーブVDAX610が、対応するエンクレーブ602に追加された又は追加される予定の独立したコホート604ごとに、一意の、しかし相関性の高い、ゲノム適格オブジェクト(例えば、CNA)を生成するようにCG-ESPが構成され得る。これらの実施形態のいくつかでは、エコシステムVDAX608又はエンクレーブVDAX610は、エンクレーブ内のコホートの任意の組がゲノム適格性オブジェクトの一意の相関関係を有するように、ゲノム適格性オブジェクトを生成してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、エンクレーブ602の各コホートは、高いレベルの相関を維持しながらコホートが一意になるように、子孫(例えば、エコシステム又はエンクレーブ)のオブジェクトのゲノム適格性に基づいて生成されるゲノム適格性オブジェクトを割り当てられる。このようにして、コホートの任意のペアは、それぞれのゲノム適格性オブジェクトの相関関係に基づいて、互いにエンゲージメントする適格性を確認することができる。いくつかの実施形態では、エンクレーブのメンバー(例えば、コホートVDAX)には、高度に相関した(例えば、同一の、又はそうでなければ十分に相関した)ゲノム相関オブジェクト及びゲノム分化オブジェクトが割り当てられる。いくつかの実施形態では、コホートのペアは、各コホートのそれぞれのゲノム相関オブジェクトに基づいて互いを認証してもよく、各コホートのそれぞれのゲノム分化オブジェクトに基づいて他のコホートと区別してもよい。実施形態において、コホートのゲノム相関オブジェクト及びゲノム分化オブジェクトは、(構造が類似又は同一であってもよいが)別個のオブジェクトであってもよい。代替的に、いくつかの実施形態では、コホートのゲノム相関オブジェクトとゲノム分化オブジェクトは、同じオブジェクトであってもよい。
【0225】
いくつかの実施形態では、コホートゲノムデータセットは、1つのエンティティ(例えば、デバイス、文書、センサなど)のみに割り当てられるが、他の実施形態では、コミュニティ所有者がコホートのゲノムデータセットを1つ以上の追加のコミュニティメンバーにクローニングすることを許可することができることに留意されたい。例えば、あるユーザーは、仕事に関連して使用する2つのデバイス(例えば、デスクトップ及びラップトップコンピュータ)を有することができる。コミュニティーの所有者は、このシナリオのデバイスに、ゲノムデータセットの同一のコピーを割り当てることを選択することができる。このようにして、ユーザーに関連する各デバイスは、それぞれのエンクレーブ602に関して同一のアクセス権を付与されてもよい。これらの実施形態のいくつかにおいて、クローン化されたゲノムデータセットを有するそれぞれのそれぞれのデバイスは、依然として、エンクレーブ602内の他のコホートとの適格性の確認、認証、および/またはリンクの交換を独立して行う必要があるであろうことに留意されたい。
【0226】
いくつかの実施形態において、VDAXがゲノムデータセットを割り当てられ、デジタルエコシステム600に追加されるとき、VDAXは、構成データ(例えば、CG-ESPインスタンスで定義される)、ならびにエコシステムに参加するために必要となり得る他の適切なデータも受け取り得ることが指摘される。このような構成データは、VDAXが、適格性相関、リンクスポーン、リンクホスティング、シーケンスマッピング、LNA修正、XNA修正、バイナリオブジェクト変換などのゲノム操作を行う際に、正しいゲノム機能を使用することを可能にし得る。これらの実施形態では、このような構成データにより、コミュニティメンバーは、他のコミュニティメンバーとうまく関わり、データを交換することができる。いくつかの実施形態では、VDAXは、コミュニティメンバーを一意に識別するゲノムコミュニティ子孫(GCP)データも受信し得る。これらの実施形態において、GCPは、コホートのエンゲージメント適格性を確認する際に使用されてもよい。
【0227】
いくつかの実施形態では、コホートVDAX612は、独立したコホート604に代わってゲノムセキュリティ操作及び処理を実行するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、コホートVDAX612は、十分に相関のあるコミュニティメンバー(例えば、エンクレーブ602の他のコホート)とのデータ交換を促進する。これらの実施形態のいくつかでは、別のコミュニティメンバーとのデータ交換の促進は、エンゲージメントの適格性(例えば、エンゲージメントの完全性及びエンゲージメントの同期)を確認することと、他のそれぞれのコミュニティメンバーとの(例えば、別の独立したコホート602との)リンクを交換することとを含んでもよい。いくつかの実施形態では、エンゲージメントの適格性及びリンク交換の確認は、一旦コホートのペアがこの「ハンドシェイク」を正常に完了すると、VDAXのペアは、それらが高相関(例えば、同一又は他の十分に相関する)微分オブジェクトを共有し続ける限り、安全にデータを交換できるように、ワンタイム処理とする。例えば、VDAXのペアは、最初にエンゲージメントの適格性を確認し、リンクを交換し、共通の差別化オブジェクトをもはや共有しない限り、VDAXは、数日、数週間、数ヶ月、または数年間、安全に通信し続けることができる。共通の差別化オブジェクトを共有しなくなると、データ交換を試みることはできますが、他のそれぞれのコホートによって提供されたいかなる符号化されたデジタルオブジェクトももはや解読することができなくなります。
【0228】
実施形態では、一対のVDAXは、それぞれのVDAXによって生成および復号される仮想バイナリ言語スクリプト(VBLS)を介して互いにエンゲージメントする。説明されたように、VBLSは、固有の、非再発的な(または無限小の確率で再発する)バイナリ言語を指す場合がある。実施形態では、VBLSの個々のインスタンスは、VBLSオブジェクトと呼ばれることがある。実施形態において、第1のVDAX(例えば、コホートVDAX612又はエンクレーブVDAX610)は、第2のVDAXによって第1のVDAXに提供されるリンクに符号化されたゲノム調節命令(GRI)及び第1のVDAXのゲノムデータ(例えば、XNA)に基づいて第2のVDAX(例えば、コホートVDAX612又はエンクレーブVDAX610)に対してVBLSオブジェクトを生成してもよい。これらの実施形態において、第2のVDAXは、第1のVDAXからVBLSオブジェを受信してもよく、第1のVDAXへのリンクにおいて提供されるGRI及びVDAXのゲノムデータセットに基づいてVBLSを復号化してもよい。いくつかの実施形態では、VBLSオブジェクトは、第2のVDAXが、VBLSオブジェクトに含まれる符号化デジタルオブジェクトをデコードするために処理するメタデータを含む。例えば、いくつかの実施形態では、VBLSオブジェクトは、パケットヘッダと符号化されたデジタルオブジェクト(例えば、ペイロード)とを含むデータパケットである。これらの実施形態のいくつかでは、符号化されたデジタルオブジェクトを復号するために使用されるメタデータは、デジタルオブジェクトの1つ以上のプロトコル層(例えば、TCP、UDP、TLS、HTTP、H.256、または他の任意の適切なプロトコル層タイプ)に現れる公開シーケンスまたはプライベートシーケンスを含む。
【0229】
実施形態において、第1のVDAXは、シーケンス(例えば、公開シーケンスまたは非公開シーケンス)および第1のVDAXのゲノム分化オブジェクトに基づいてゲノムエンゲージメント因子を決定することにより、第2のデジタルオブジェクトに提供されることになるデジタルオブジェクトに対応するVBLSオブジェクトを生成することができる。実施形態において、第1のVDAXは、第2のVDAXによって提供されるリンクにおいて第2のVDAXによって提供されるGRIに従ってそのゲノム分化オブジェクトを修正し、デジタルオブジェクト(例えば、デジタルオブジェクト内のプロトコルまたはフォーマットデータ)に含まれるシーケンス(またはそこから得られる値)を修正したゲノム分化オブジェクトにマッピングしてゲノムエンゲージメント因子を取得する。実施形態において、第1のVDAXは、計算複雑な関数(例えば、暗号ベースの関数、非暗号ベースの関数、又はハイブリッド関数)を使用して、シーケンスを修正されたゲノム分化オブジェクトにマッピングしてもよい。次いで、第1のVDAXは、ゲノムエンゲージメント要素を用いてデジタルオブジェクト(例えば、パケットペイロード、ファイルのシャード、ビデオ又はオーディオフレーム、又は任意の他の適切なタイプのデジタルオブジェクト)を符号化し、符号化デジタルオブジェクトを得てもよい。実施形態において、第1のVDAXは、計算複雑な関数(例えば、暗号化関数または曖昧さ回避/XOR関数)を利用して、ゲノムエンゲージメント因子に基づいてデジタルオブジェクトを符号化する。その後、第1のVDAXは、メタデータ(例えば、シーケンス)及び符号化されたデジタルオブジェクトを含むVBLSオブジェクトを第2のVDAXに(例えば、ネットワーク及び/又はデータバスを介して)提供することができる。
【0230】
実施形態において、第2のVDAXは、VBLSオブジェクトを受信し、VBLSオブジェクトに含まれるメタデータ及び第2のVDAXのゲノム鑑別オブジェクトに基づいて、VBLSオブジェクト内の符号化デジタルオブジェクトを復号化してもよい。実施形態において、第2のVDAXは、VBLSオブジェクトからシーケンス(例えば、データパケット又はデータフレームの公開シーケンス又は非公開シーケンスの非暗号化部分)を抽出するように構成される。第2のVDAXはまた、第1のVDAXに提供されたリンクに含まれるGRIを用いて(例えば、リンク交換プロセス中に)そのゲノム分化オブジェクトを修正し、第2のVDAXがシーケンス(またはそこから得られる値)を、同じ計算複雑関数を用いて修正したゲノム分化オブジェクトにマッピングしてゲノムエンゲージメント因子を取得できるようにすることもできる。第1のVDAX及び第2のVDAXが一致する(又はいくつかの実施形態では十分に相関する)ゲノム分化オブジェクトを有し、両者が同じ命令を使用してそれぞれのゲノム分化オブジェクトを修正すると仮定すると、同じシーケンス及び修正されたゲノム分化オブジェクトが与えられると、同じゲノムエンゲージメント因子が生成されることになる。実施形態において、第2のVDAXは、同じゲノムエンゲージメント因子に基づいてデジタルオブジェクトを復号するための関数(例えば、復号関数または曖昧さ回避/XOR関数)を活用する。このように、第1のVDAXと第2のVDAXは、第2のVDAXが第1のVDAXに提供したリンクを所有していない他のコミュニティメンバーは、ゲノム鑑別オブジェクトを同じように変更できないため、同じゲノム鑑別オブジェクトを共有する他のコミュニティメンバーと独自の方法で差別化することができる。したがって、他のコミュニティメンバーは、それらのコミュニティメンバーが同じ計算複雑なマッピング関数を実行するように構成され、公開シーケンスを決定することができたとしても、ゲノムエンゲージメント因子を生成することができないであろう。ゲノムデータにアクセスできない侵入デバイスまたはその他の悪意のあるデバイスは、そのような侵入者が、ゲノムエンゲージメント因子を生成するために使用される計算複雑な関数、シーケンスを抽出する方法、または共通のゲノム分化対象の1つ以上を知らない場合があるので、さらに制限されることになるであろう。そのため、ブルートフォース方式でなければ、ゲノムエンゲージメント因子を決定することができない。さらに、CG-ESPは、第1のVDAXがすべてのデジタルオブジェクト(例えば、すべてのデータパケット、ファイルのシャード、ビデオフレーム、オーディオフレームなど)に対して新しいゲノムエンゲージメント因子を計算するように構成され得るので、各符号化VBLSオブジェクトは、デジタルオブジェクトの個別の総当たり判定を必要とし、第2のVDAXに対して第1のVDAXによって生成されたVBLSを量子防側にさせることになる。
【0231】
いくつかの実施形態では、VBLSオブジェクトのメタデータは、データ整合性情報をさらに含んでもよい。例えば、データ完全性情報は、プレーンデータ上で第1のVDAXによって計算され、その後シーケンスとして使用される値であってもよい。このように、第二のVDAXは、VBLSオブジェクトが改ざんされていないことを確認することができる。
【0232】
実施形態では、デジタルオブジェクトは、OSIコンポーネント(例えば、レベル2-7コンポーネント)および/またはコンピュータ実行可能コード/命令を指す場合がある。デジタルオブジェクトの例としては、パケット、セクター、フレーム、およびシーケンスが挙げられる。VBLSは、あるエンクレーブまたはコホートが別のエンクレーブまたはコホートに対して話す、受信者のエンクレーブまたはコホートが一意に理解できる言語、すなわち受信者のエンクレーブまたはコホートのみが理解できる言語を指す場合がある。このため、不正なコホート、ウイルス、マルウェアなどを狙った侵入者は、正規のコホート間でVBLSを生成したり解読したりすることはできない。
【0233】
前述の説明は、CG対応デジタルエコシステム600の一例として提供されることが理解される。CG-ESPの異なる構成は、異なる機能及び動作を実行してもよく、異なるCG-ESPモジュールを有していてもよいことが理解される。例えば、CG-ESPの異なる構成は、異なる暗号化関数、異なるハッシュ関数、異なるシーケンスマッピング関数、異なるタイプのゲノム構築、又は同様のものを使用することができる。CG-ESPは、異なるアーキテクチャを可能にし得る異なるエコシステムのために構成されてもよいことがさらに留意されたい。
【0234】
図7-11は、異なるタイプのデジタルエコシステムと対応するアーキテクチャを示す。現代のネットワーク能力は、それらの基礎となる展開アーキテクチャを実質的に反映する。実施形態では、ゲノム構造を使用してVBLSを可能にするCG対応アーキテクチャは、ビットレベルで動作し、したがって、基礎となる展開アーキテクチャと相互運用性を維持することができる。VBLSは、ネットワーク、ソフトウェア、及び/又はハードウェア中心のアーキテクチャのためのアプリケーションを独自に調整するための前例のない設備及び柔軟性を提供する。CG-ESPエコシステムのアーキテクチャの例としては、以下のものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。それれは、静的エコシステムをサポートするアーキテクチャ、過渡的エコシステムのために構成される自由形式のアーキテクチャ、動的エコシステムをサポートする自発的アーキテクチャ、実行可能エコシステムをサポートする一時的アーキテクチャ、および肯定的エコシステムをサポートするインターレッジャーアーキテクチャである。実施形態において、既存の物理ネットワークトポロジーをオーバーレイし得るこれらのアーキテクチャは、ゲノム構築されたトポロジーを証明する。いくつかの実施形態では、複数のゲノム構築トポロジーが同時にかつ相互運用可能に存在し得る。例えば、コンピューティングデバイスは、コンピューティングデバイスの内部コンポーネントがVBLSを交換するような実行可能なエコシステムであってもよく、同時に、コンピューティングデバイスは、異なるゲノムデータのセットを使用して静的エコシステムの他のデバイスとエンゲージメントし得るような静的エコシステムのメンバーであってもよい。
【0235】
図7を参照すると、そのようなエコシステムの特徴、およびこれらのエコシステムに参加するエンクレーブおよびコホートは、かなり安定した構成を示すので、有向アーキテクチャは、静的エコシステムに実装されることができる。例えば、企業展開において、大多数のユーザは、同様のデバイス(例えば、デスクトップ、ラップトップ、およびモバイルデバイス)、電子メールクライアント、ソフトウェアソリューション(クラウドベースおよびローカル実行の両方)、デバイス(例えば、プリンタ、IoTデバイス)などを使用し、これらはすべて時間の経過と共にあまり変化しない可能性がある。これらのエコシステムは、柔軟性を失わず、妨げられることなく、安定した関係を提供します。これらのアーキテクチャの属性は、独自に拡張され、強化される-単独で立ち上がることができるようになるように。いくつかの例示的な実施形態において、自由形式のアーキテクチャとは対照的に、静的アーキテクチャによって可能になり得る規定は、相関が実行および管理される方法であってよい。静的アーキテクチャの場合、相関は、単一のエコシステムVDAXによって提供される共通のゲノム構造に基づいて達成される。
【0236】
実施形態において、指向性(有向)アーキテクチャは、エコシステムVDAXが、特定のゲノム相関及び分化を示す1つ又は複数のエンクレーブを確立する構成を反映する。これらの実施形態のいくつかでは、各エンクレーブVDAXは、対応して、同じく特定のゲノム相関及び分化を示す1つ又は複数のコホートを確立し得る。実施形態において、そのようなエコシステム、エンクレーブ、及びコホートの構成は、階層的なゲノム相関及び分化を示してもよく、これは、有向アーキテクチャにおいて有益である可能性がある。実施形態において、有向アーキテクチャ、エコシステム、エンクレーブ、及びコホートVDAXは、複数のゲノム相関及び分化の属性を有してよい。例えば、有向アーキテクチャにおけるエンクレーブは、下位のエンクレーブ及びコホートの両方を伝播させてもよい。実施形態では、異なるアーキテクチャは、異なる相関特性を示すように構成されてもよい。例えば、有向アーキテクチャは、本質的に共通の相関を示してもよく、自由形式のアーキテクチャは、配置された共通の相関を示してもよい。
【0237】
実施形態では、ゲノム相関と差異化により、物理的なトポロジーを変更する必要なく、指向性アーキテクチャでゲノムネットワークトポロジーを構成することができる。例えば、これらの実施形態では、コミュニティ所有者は、異なるエンクレーブメンバーに提供されるLNA及び/又はXNAを制御することによって、異なるエンクレーブにおけるコホート間のエンゲージメント(例えば、リンク交換を介して)がコミュニティによって防止され得るように、異なるLNA及びXNAを用いて異なるエンクレーブにおけるコホートの係を制御できるようにしてもよい。同様に、これらの例では、コミュニティ所有者は、異なるコホートに提供されるLNA及びXNAを制御することによっても、新しいエンクレーブを作成することができる。
【0238】
実施形態において、指向性アーキテクチャによって可能になるゲノムトポロジーは、漸進的にゲノム的に修正されてもよい。これらの実施形態のいくつかでは、コミュニティ所有者は、任意の数の考慮事項(例えば、セキュリティ、もはやないコホートの除去、エンクレーブの解消など)のために、一部またはすべてのエコシステムおよび/またはエンクレーブのメンバーの特定のゲノム構築(例えば、XNAおよび/またはLNA)を定期的に修正してもよい。
【0239】
図7は、指向性アーキテクチャを有するCG対応エコシステム700の一例を示し、それによって、エコシステム700は静的エコシステムである。実施形態において、静的エコシステムは、ローカル、内部管理されるが分散、及びリモートオンデマンドITリソース及び能力を含むために、より伝統的な配備をサポートするエンクレーブ及びコホート(cohort)を含む。静的エコシステムでは、シームレスなパフォーマンスとセキュリティが要求されます。このような導入は、エンタープライズクラスの組織や機関に多く見られますが、その複雑さゆえに、中小企業(SMB)にとってセキュリティは課題となっています。これらの実装は、比較的静的で中央管理される傾向にあります。例えば、静的なエコシステムでは、ビジネスユニットには、共通のファイルセットへのアクセス(例えば、読み取り、書き込み、および/または編集)が許可されている多くの従業員が含まれている場合があります。さらに、従業員は特別なプロジェクト(たとえば、製品のリリース)に従事することがあり、これらの従業員は通常、別の共通のファイル群にアクセスすることが許可されます。いくつかのシナリオでは、コミュニティ所有者(例えば、IT管理者または企業にアフィリエーションする他の任意の当事者によって表される)は、個々のコホートが特定のファイルまたはフォルダ、各コホートが属する1つまたは複数のエンクレーブ、各コホートがデジタル的にエンゲージメントし得るコホートおよび/またはエンクレーブ(プリンタ、ローカルファイルサーバなど)に関して付与され得るアクセスの種類を定義する一連のポリシー、および/または他の適切なポリシーを定義してよい。説明されたように、そのようなポリシーは、XNA、CNA、PNA、およびLNAなどのゲノム構成を使用して実施されてもよく、これらは、エコシステムにわたって許容される関係およびゲノムトポロジーを定義するために使用されうる。
【0240】
実施形態において、デジタルエコシステムが静的エコシステム700である場合、セキュリティプラットフォームは、指向性アーキテクチャとして実装されてもよい。指向性アーキテクチャを使用して、エコシステムVDAX(例えば、プライベートVDAX702)は、静的エコシステムに対応する1つまたは複数のエンクレーブ704を画定する。
図7の例では、エコシステムVDAXは、第1エンクレーブ704-1と第Nエンクレーブ704-Nとを含むN個のエンクレーブ704を、階層的に定義している(例えば、指向性アーキテクチャである)。各エンクレーブ704-1...704-Nについて、エコシステムVDAX702は、エンクレーブ704-1のためのエンクレーブVDAX(エンクレーブVDAXを実行する)を作成でき、1または複数のコホート706をエンクレーブ704-1に割り当てられることが可能である。この例では、第1のエンクレーブ704-1およびN番目のエンクレーブ704-Nのコホート706は、ワークステーション、タブレット、ローカルデータセンター、プリンタ、IoTデバイス、モバイルデバイス、および同様のものを含む。この例では、各エンクレーブのルーターはコホートとみなされず、VBLSを使用して通信しないことに留意されたい。むしろ、各ルーターは、VBLSを含むデータパケットを、エンクレーブ704内のコホート706、エコシステム700内の、および/または任意のより広いネットワーク(例えば、インターネット)にルーティングするパススルーデバイスである。ルーターがコホートである実施形態では、各ルーターは、独自のゲノムデータセット(XNA、LNA、及びCNA)を有してもよく、エンクレーブ704内の他のコホート706は、ルーターのみが理解できるVBLSを使用してルーターと通信することになる。このような決定は、コミュニティ所有者またはCG-ESPのプロバイダが行うことができる設計上の選択であることが理解される さらに、この例におけるクラウド施設710は、エコシステム700のエンクレーブではないことが指摘される。この例では、クラウド施設710は、サードパーティのアプリケーション及び/又はデータをホストする。いくつかの例示的な実施形態では、エコシステム700のエコシステムVDAX702は、指示されたエコシステムのコホートに相関するゲノム材料を得るために、サードパーティアプリケーションシステム及び/又はクラウド施設のVDAX(図示せず)と取り決めを交渉し、それによってエコシステムとサードパーティアプリケーションシステム/クラウド施設間の認証、連結、及びエンゲージメントを可能にするように構成されてもよい。加えて、または代替的に、コミュニティ所有者は、特定のサードパーティサービスプロバイダ(例えば、クラウドサービス)をコホートとしてエコシステムに追加し、コミュニティ所有者がLNAおよびXNA構築を介してサードパーティサービスプロバイダのエコシステムへのアクセスを特定の用途に制限することができるように決定することもできる。このようにして、サードパーティサービスは、同様のLNAを有する他のコホート(例えば、サードパーティサービスの意図するユーザ)とのみリンクを交換することができるであろう。同様に、サードパーティサービスプロバイダとの関係が終了した場合、コミュニティオーナーは、XNA修正を通じて、サードパーティサービスプロバイダを取り消すことができる。
【0241】
いくつかの実施形態では、エンクレーブ704のエンクレーブVDAX(またはエコシステムVDAX)は、エンクレーブ704の各コホート706のVDAXにゲノム材料を生成し、割り当てることが可能である。実施形態では、エコシステムVDAX702は、それぞれのエンクレーブに対するゲノム情報(例えば、XNA、LNA、及びCNA)を作成する。そのゲノム情報の受信に応答して、エンクレーブVDAXは、エンクレーブ704に含まれる各コホート706のためのそれぞれのゲノム情報を生成してよい。例えば、エンクレーブVDAX(又はエコシステムVDAX)は、新しいコホートに割り当てられるCNAを生成してもよく、及び/又はそのLNA及び/又はXNAをエンクレーブ704のメンバーに対して提供してもよい。CG-ESPの構成とそのゲノム構造によっては、飛び地に登録された2つのコホートVDAXがリンク交換に参加することが必要になる場合がある。リンク交換に参加した2つのVDAXは、ホストされたリンクに基づきVBLSの交換を開始することができる。
【0242】
指向性アーキテクチャでは、エコシステム所有者は(例えば、エコシステムVDAX702を介して)、コホート706および/またはエンクレーブ704のXNAおよび/またはLNAの修正を開始することによって、エンクレーブ704内のコホート706のセキュリティ機能を管理することが可能である。例えば、ある従業員がもはやビジネスユニットの一部でない場合、その従業員の特定のリソース(例えば、文書、プリンタ、ファイルシステムなど)へのアクセスは、取り消され得る。実施形態において、VDAXは、除去された従業員に対応するコホート706に同じXNAの修正を開始することなく、エンクレーブ704及び/又はエコシステム700に残るコホート706のXNA(及びいくつかのシナリオではLNA)の修正を開始することにより、従業員のコホート(例えば、ワークステーション、モバイルデバイス等)へのアクセスを「取り消し」得る。別の例では、従業員が文書の第1のフォルダと文書の第2のフォルダへのアクセス権を持っており、従業員の第1のフォルダへのアクセス権は取り消されるが、第2のフォルダへのアクセス権は取り消されない場合、VDAXは、第2のフォルダへのアクセス権が取り消された従業員のコホート(複数可)に修正を提供せずに、第2のフォルダのXNAとエンクレーブの他のコホートのDNA及びLNAの修正に着手しうる。これらの提供された例では、コミュニティ所有者は、ゲノム構築(例えば、LNA及び/又はXNA)を使用して、異なるエンクレーブのコホートのエンゲージメントを制御することができる。
【0243】
前述の説明は、指向性アーキテクチャのいくつかの例示的な実装を提供することが理解される。CG-ESPは、本開示の範囲から逸脱することなく、他の好適なエコシステムにおける有向アーキテクチャに従って構成され得ることが理解される。
【0244】
ここで
図8を参照すると、自由形式アーキテクチャは、潜在的に無関係であるエコシステム、エンクレーブ、およびコホートを特徴とする。このようなエコシステムでは、エンクレーブの構成(例えば、限られた数のユーザ、デバイスなど)は、かなり安定しているが、相互の利害の一致に従って変化する可能性がある(例えば、エコシステムへの変化は、静的エコシステムに比べて予測可能性が低い)。したがって、自由形式のアーキテクチャは、柔軟性を失うことなく、または阻害することなく、関係の安定性を提供し得る。いくつかの実施形態では、これらのアーキテクチャの属性は、独自に拡張および強化されてもよい-そのようなアーキテクチャは、単独で立つことが可能である。実施形態において、静的アーキテクチャとは対照的に、自由形式のアーキテクチャによって可能になり得る規定は、相関が実行され管理される方法である。自由形式のアーキテクチャの場合、共通のゲノム相関は、静的アーキテクチャの場合と同じベースで達成することができず、そのようなことは、共通のゲノム相関を促進するために、代替のゲノムサブ構造を使用することによって達成される、例えば、自由形式である。
【0245】
実施形態において、自由形式アーキテクチャは、アプリケーション固有のネットワークトポロジーのゲノム構築を促進し得る。例えば、いくつかの実施形態では、エコシステムVDAXは、独自のゲノム相関および/または分化構築(例えば、LNAおよび/またはXNA)を独立して開始する。いくつかの実施形態では、有向アーキテクチャにおけるエンクレーブVDAX及び/又はコホートVDAXは、それらの固有のゲノム相関構築物(例えば、LNA)を直接獲得してもよい。例えば、エコシステムVDAXは、ゲノム構築物の生成および修正を通じて、どのコホートがどのエンクレーブに属するべきかを制御してもよい。
【0246】
実施形態において、自由形式アーキテクチャにおけるエコシステムVDAXは、代替のゲノム下位構造を介してそれらの固有のゲノム相関構造を獲得してもよい。これらの実施形態のいくつかでは、各エコシステムVDAXは、相関及び分化属性が導出される独自のゲノム構造を有していてもよい。これらの実施形態のいくつかでは、これらの導出された属性は、エコシステムのエンクレーブのゲノムのトポロジーを制御する。これらの実施形態のいくつかでは、各エンクレーブは(例えば、そのエンクレーブVDAXを介して)、相関及び分化属性が導出される一意のゲノム構築を有してよく、これらの属性は、エンクレーブのコホート(例えば、コホートVDAX)のゲノムトポロジーを制御する。実施形態では、物理ネットワークトポロジーをオーバーレイする複数のゲノム構築トポロジーが、同時に、かつ相互運用可能な方法で存在し得る。いくつかの実施形態では、ゲノムベースのデジタルネットワークトポロジーは、物理的または論理的なデジタルネットワークを可能にするために使用される基礎的な技術から独立している。これらの実施形態において、ゲノムベースのデジタルネットワークは、いくつかのシナリオにおいて、ゲノム構築促進VBLSにのみ依存し得るそのトポロジーをレンダリングする。
【0247】
図8は、対話型エコシステム800にサービスを提供する自由形式アーキテクチャを有するセキュリティプラットフォームの一例を示す図である。実施形態において、対話型エコシステム800は、1つまたは複数のエンクレーブ804(例えば、個人の住居、ホームオフィス、小規模企業など)を含んでもよく、各エンクレーブは、1つまたは複数のコホート806(例えば。コンピュータ、家電製品、ハブ、メディアデバイス、IoTデバイス、ウェアラブルデバイス、スマートスピーカーなど)は、関心のあるものを相互に識別し、サービスおよびアプリケーションは対話的であるがユーザ制御のセキュリティを必要とする広範囲のネットワーク対応ウェブポータル(Facebook、Amazon、銀行サーバ、ヘルスケアサーバなど)と対話することが可能である。対話型エコシステム800の一例は、ホームネットワーク、小規模オフィスネットワークなどであってもよい。
【0248】
自由形式アーキテクチャでは、エコシステム800内のコホート806は、エコシステム800のVDAX802として指定され得る。例えば、ユーザは、エコシステム800のVDAX802として機能するように、モバイルデバイス、デスクトップ、又はルータを指定することができる。さらに、VDAX802を介して、ユーザは、(例えば、ユーザインターフェースを介して)1つまたは複数のエンクレーブを定義してもよい。例えば、いくつかの状況において、ユーザは、単一のエンクレーブ804(例えば、ユーザに関連するすべてのデバイス)を定義してもよい。別の例では、ユーザは、異なる家族メンバー、異なるデバイスクラス、及び/又は他の論理的共通性(例えば、親が使用するデバイス用の飛び地、未成年者が使用するデバイス用の飛び地、及びサーモスタット、家電、テレビ、スピーカー等のスマートデバイス用のエンクレーブ)に対して異なる飛び地804を定義してもよい。実施形態において、ユーザは、VDAX802を介して、エンクレーブ804および/または個々のデバイスのための1つまたは複数の設定(例えば、ルール、ポリシー、ブラックリスト、ホワイトリストなど)を定義してもよい。これらのパラメータは、エンクレーブ804又はコホート806のゲノムデータ(例えば、XNA、LNA、CNA及び/又はPNA)を生成する際に使用されてもよい。VDAX802は、各エンクレーブ804についてゲノムデータを生成してもよい。いくつかの実施形態では、VDAX802はまた、各コホート(独立及び従属)についてのゲノムデータを生成してもよい。他の実施形態では、別のデバイスがエンクレーブVDAXをホストしてもよく、それによってエンクレーブVDAXは、エンクレーブ804内のコホート806のXNA、LNA、PNA及び/又はCNAを発生させる。
【0249】
対話型エコシステム800において、コホート806がアクセスし得る外部システムは広範囲である。例えば、ユーザは、ワークステーションまたはモバイルデバイスを使用して、ウェブポータルにアクセスしてビデオをストリーミングし、ソーシャルメディアプラットフォームにアクセスし、ウェブサイトを訪問し、電子メールおよびメッセージを読み、添付ファイルを開き、等々を行うことができる。同様に、ユーザーは、モーション検出、音声録音、ビデオキャプチャ、センサー測定、またはユーザーやその自宅やオフィスに関連する他のデータを記録できるデバイスを自宅に持つことができます。これらのデバイスは、データを報告するため、またはウェブポータルのサービス(例えば、商品の注文、サーモスタットの調整など)を利用するために、ウェブポータルにアクセスすることもできる。前者の例では、ユーザーは、プライバシーおよび/または悪意のあるソフトウェア(例えば、ウイルスまたはマルウェア)がデバイスにインストールされることを懸念している可能性がある。後者の例では、ユーザは、プライバシー(例えば、誰が自分のスマートデバイスによって取り込まれたデータまたは未知の監視にアクセスできるのか)を懸念している可能性がある。対話型エコシステム800では、自由形式のアーキテクチャとして実装されたセキュリティプラットフォームが、これらの懸念を軽減する。いくつかの実施形態では、エコシステム800のVDAX802は、ポータル810のVDAX(図示せず)と安全な関係を交渉し得る。これらの実施形態のいくつかでは、ユーザー及びウェブポータルのVDAXは、相関するゲノムデータを生成する。これらの実施形態では、対話型エコシステムのVDAX802は、次に、ウェブポータル810にアクセスしようとするコホート(例えば、コホートのVDAXによって)に対してゲノムデータを生成してもよい。コホート806がウェブポータルにアクセスしようとすると、コホート806及びウェブポータル810は、対応するVDAXのペアが適格性-完全性及び/又は同期を確認し、最終的にリンクを交換することを可能にするエンゲージメント情報を生成し、交換する。ウェブポータル810とコホート806がリンクを生成し交換したら、コホート806とウェブポータル810はそれぞれ相手方のリンクをホストしてもよい。コホート806は、ウェブポータル810に送信されるVBLSを生成するために、ウェブポータル810によって生成されホストされるリンクを使用してもよく、ウェブポータル810は、コホート806に送信されるVBLSを生成するために、コホート806によって生成されるリンクを使用してもよい。前述の例は、自由形式のアーキテクチャの一例であり、他の実装も本開示の範囲内である。
【0250】
ここで
図9を参照すると、メトリック(例えば、時間、データ、条件、需要、座標、行動、相対位置、およびイベント)状態における高度に動的な変化を受けるアプリケーションおよびサービスをサポートするために、自発的アーキテクチャが実装され得る。例えば、自律走行車管理システムは、制御のグリッドが道路上の交通状況に基づいて動的に制御される制御のグリッド全体にわたって移動する自律走行車のエコシステムを管理してもよい。実施形態において、このグリッドトポロジーは、環境及び状態における高度に動的な変化のサポートを可能にするために、動的に再構成されてもよい。さらなる例では、自発的アーキテクチャは、コホートが常に変化し、環境に対する高度に動的なセキュリティ応答を有し得る、航空交通制御システムまたは軍事劇場もしくはドローンの群れを提供してもよい。実施形態において、自発的なトポロジーは、状況的なイベントに応答してDNAを変更することによって変化することができる。これらの状況的事象に対応するために、変更されたDNAは、異なるコホートまたはグループに動的に分配され得る。
【0251】
実施形態において、そのようなアーキテクチャ-自発的アーキテクチャ-は、メトリック状態またはオペレータの好み(複数可)などの特定の制御パラメータに対処するために、それらのネットワークトポロジーの完全なおよび/またはリアルタイムの再構成から利益を得ることができる。特定の状況において、ネットワークアーキテクチャは、メトリックおよびそれらの可能な状態の多様性における高度に動的な変化をサポートすることができないという点で、さらなる課題に対処することが要求される。実施形態では、自発的アーキテクチャは、新興の超帯域幅アプリケーションまたは人工知能ポータルのサポートを可能にするメトリックのこれらの高度に動的な変化に対処します。自発的アーキテクチャのさらなる応用例としては、軍事舞台、電力網の管理、高度に分散した金融取引システムなどがある。
【0252】
実施形態において、エコシステムVDAXは、動的状態属性を必要とするアプリケーションをサポートするゲノムネットワークトポロジーを構築及び制御することができる。実施形態において、エコシステムVDAXは、異なるゲノム構築(例えば、LNA及びXNA)を使用して、エコシステム内のコホート間のエンゲージメント(例えば、リンク交換を介して)が、異なるメンバーに提供されるLNA及び/又はXNAを制御することによってコミュニティ所有者によって有効、阻止、及び取り消しされ得るよう、エコシステム内のコホートのエンゲージメントを制御できる可能性がある。同様に、これらの例では、エコシステムVDAXは、異なるコホートに提供されるLNA及びXNAを制御することによって、エコシステムの動的ネットワークトポロジーを変更することができる。
【0253】
実施形態において、エンクレーブVDAXは、エコシステムのゲノムネットワークトポロジーのそれぞれの部分を制御するように構成することができ、それによってエンクレーブVDAXは、ゲノムネットワークトポロジーのエンクレーブVDAXの部分に関する特定のVD AX指定機能および処理に責任を有する。さらなる実施形態では、ゲノム相関および分化は、エンクレーブVDAXが、物理トポロジーを修正する必要なしに動的ゲノムネットワークトポロジーを構成することを可能にする。例えば、これらの実施形態では、エンクレーブVDAXは、異なるゲノム構築(例えば、LNA及びXNA)を使用して、異なるエンクレーブにおけるコホートのエンゲージメントを制御することができ、そのようにエンゲージメント(例えば、リンク交換)を、異なるエンクレーブのメンバーに提供されるLNA及び/又はXNAを制御することによって、エンクレーブVDAXによって動的に可能にするか、又は防止するか、又は復活させることができる。同様に、これらの例では、エンクレーブVDAXは、異なるコホートに提供されるゲノム構築物(例えば、LNA及びXNA)を制御することによっても、新しい動的自発エンクレーブを作成することができる。いくつかの実施形態では、コホートVDAXは、エコシステムゲノムネットワークトポロジーのそれぞれの部分を制御することができる。これらの実施形態では、コホートVDAXは、エコシステムVDAX及び/又はエンクレーブVDAXによって指定されるゲノムネットワークトポロジーのそれぞれの部分に対して特定の機能を実行する責任を負うことができる。さらなる実施形態では、そのような機能を実行するコホートVDAXは、物理的なネットワークトポロジーを修正する必要なしに動的なゲノムネットワークトポロジーを構成することによって、自発的なアーキテクチャを可能にし得る。例えば、これらの実施形態において、コホートVDAXは、異なるゲノム構造(例えば、LNA及びXNA)を使用して、ゲノムネットワークトポロジの指定された部分に対するVDAXのエンゲージメントを制御することができ、指定された部分におけるVDAX間の(例えば、リンク交換による)エンゲージメントは、それらのVDAXのLNA及び/又はXNAを選択的に変更することによって、指定したコホートVDAXによって動的に有効化、防止及び/又は取り消しされ得るように、可能である。
【0254】
実施形態において、様々なタイプの相互作用(例えば、エコシステムVDAXからエンクレーブVDAX、エンクレーブVDAXからコホートVDAX、エコシステムVDAXからコホートVDAX、及び/又はコホートVDAXからコホートVDAX相互作用)は、エコシステムVDAXが決定する特定のゲノム構造(例えばCNA、PNA、LNA及びXNA)により制御されてもよい。例えば、これらの実施形態において、エコシステムVDAXは、ゲノムネットワークトポロジーのそれぞれの部分におけるエコシステム、エンクレーブ、及び/又はコホートVDAXのゲノム構築(例えば、LNA又はXNA)の一部又は全部を動的に変更することにより、ゲノムネットワークトポロジーのそれぞれの部分に対応するVDAX間のエンゲージメントを制御してもよい。このようにして、VDAXは、それぞれのゲノム構築を介して、ゲノムネットワークトポロジーの異なる部分から追加、防止、および/または取り消しされ得る。例えば、いくつかの実施形態では、ゲノムネットワークトポロジーのそれぞれの部分を制御することで指定されるエンクレーブVDAXは、ゲノムネットワークトポロジーのそれぞれの部分から追加及び/又は取り消すべきVDAXのゲノム構造を選択的に変更することによって、ゲノムネットワークトポロジーのその部分を変更することが可能である。実施形態では、エコシステム、エンクレーブ、およびコホートのエンゲージメントを担うゲノム構築(例えば、CNA、PNA、LNAおよび/またはXNA)が、分化および/または相関の基礎を変更するように修正され、それによってゲノムネットワークトポロジーが修正され得る。いくつかの実施形態では、そのような修正は、ゲノムネットワークトポロジーの更新(例えば、コホートの取り消し)の一部として実施されてもよい。実施形態において、これらのゲノム構造は、異なるゲノムトポロジーを用いてエコシステムにおけるコホートのエンゲージメントを制御することを可能にするように修正されてもよい。構築物(例えば、LNA及びXNA)は、ゲノム構築物を制御することによって、エコシステム内のメンバー間のエンゲージメント(例えば、リンク交換を介して)を可能にし、又は防止し、若しくは取り消すことができるようにする。同様に、これらの例では、エコシステムCNA、PNA、LNA及び/又はXNAは、異なるコホートに提供されるゲノム構造を制御することによって、エコシステムの動的ネットワークトポロジーを変更することができる。
【0255】
実施形態において、自発的アーキテクチャは、それらがサポートするメトリック状態(例えば、時間、データ、条件、要求、座標、アクション、又はイベント)の動的頻度に関係なく、それらの運用の完全性を保持する。例えば、いくつかの実施形態では、コホートは、メトリックの報告頻度が可変であり得る環境において動作し得る。これらの実施形態では、自発的アーキテクチャは、エコシステムの全体的な整合性を維持しながら、全体的なメトリックデータにおけるこれらの変動を処理する。
【0256】
図9は、動的エコシステム900にサービスを提供する自発的なアーキテクチャを有するセキュリティプラットフォームの一例を示している。実施形態において、動的エコシステム900は、状態(時間、データ、条件、需要、座標、行動、その他)において非常に動的な変化を受けるアプリケーションおよびサービスをサポートするエンクレーブおよびそのコホート(cohort)を含む。動的エコシステム900の例には、人工知能アプリケーション、自律走行車システム、およびリアルタイムサプライチェーンシステムが含まれる。自発的なエコシステム900は、しばしば、特定の状態およびまたはオペレータの好み(複数可)に応答して、リアルタイムで完全な再構成を必要とする。これらのエコシステムのセキュリティ要件は、従来の暗号プロトコルが動的な頻度をサポートすることができず、また、出席する可能性のある様々な状態と互換性がないようなものである。実施形態では、セキュリティプラットフォームは、自発的なエコシステム900を提供するために自発的なアーキテクチャとして実装される。これらのアーキテクチャは、超帯域幅と人工知能(AI)ポータルの新たな統合のために大きな期待を抱かせる。
【0257】
自発的アーキテクチャでは、エコシステムVDAX902は、動的にエンクレーブ904を定義し、及び/又はコホート906をリアルタイムで1又は複数のエンクレーブ904に割り当てるように構成されてもよい。これらの実施形態のいくつかにおいて、AIポータルは、VDAX902によって活用され、エンクレーブ904を定義し、コホート906をそこに割り当てることができる。各コホート906について、VDAX902は、最初に、コホート906のゲノム情報を生成し、提供してもよい。このゲノム情報は、毎日、コホート906の電源が入るたびに、または他の適切な間隔で生成され、提供されてもよい。ゲノム情報は、エコシステム900内の他の全てのコホート906と相関していてもよいが、特定のエンクレーブ904に割り当てられることはない。コホート906がエコシステム900に参加すると、VDAX902及びAIポータル910は、コホート906がどのエンクレーブ904に属し、コホート906がどのエンクレーブ904から失効されるべきかを決定し得る。コホート906が属する各エンクレーブ904について、VDAX902は、AIポータル910がそれらのエンクレーブ904内のコホート906によって生成されたVBLSを解読できるように、コホートのXNAおよびLNAに対する修正を伝達してもよい。同様に、コホート906が取り消された各エンクレーブ904について、VDAXは、コホート906がそれらのエンクレーブ904内の残りのコホート906について生成されたVBLSをもはや解読できないように、コホートのXNA及びLNAに変更を伝達してもよい。自発的なエコシステムでは、VDAX(または複数のVDAX)は、グリッド912内のコホート906がエンクレーブ904内の他のコホート906との高いレベルの相関を維持し、グリッド912内にもはや存在しないコホート906がもはや高いレベルの相関を維持しないように、この方法でエコシステム900内のエンクレーブ904に対するメンバーシップを管理してもよい。
【0258】
図示された例では、自発的エコシステム900は、自律的な車両環境である。このような環境では、車両は、ある地域(例えば、都市全体、州全体など)の車道を横断することがある。あるときは、数十万台の車両が車道を横断していてもよく、あるときは、それよりも少ない車両が存在していてもよい。各車両は、そのセンサデータ(例えば、LIDAR、レーダー、ビデオ、水分など)をクラウドベースシステムに報告するように構成されてもよく、クラウドベースシステムは、車道に関する状態データ(例えば、車両、障害物、交通などがある場所)を維持することができるようにする。クラウドベースシステムは、車両の経路に沿った状態(又は、特定の車両への指示などの他の適切なデータ)を車両に知らせるように、各車両に関連する状態データを報告するように構成されてもよい。なぜなら、各車両は独自のルートに沿って走行しており、車両の集合体から毎秒収集されるデータの量は膨大である可能性があるからである。図示の例では、VDAX902及びAIポータルは、VBLSを使用してグリッドに沿った車両への関連状態データの報告を促進する。この例では、VDAX902は、エリア(例えば、都市、郡、州など)に対応するグリッドを生成してもよく、グリッド912は、セルを有する。セルは、サイズが固定されてもよいし、道路上の交通量に応じて動的にサイズ調整されてもよい。同様に、セルは、数が固定されてもよく、又は、道路上の交通量に応じて動的に割り当てられてもよい。いくつかの実施形態では、AIポータルは、道路の状態(例えば、何台の車両が道路上にあるか、何台の車両がこの時間に道路上に従来からあるか、等)に応じて、セルの数及び/又はセルのサイズを決定する。実施形態において、各セルは、エンクレーブ904とみなされ、クラウドベースシステムは、エンクレーブ904内のそれらの車両に関連する状態データを報告してもよい。いくつかの実施形態では、通信塔(例えば、5G塔)は、エンクレーブ904内のコホート906と通信するエンクレーブVDAXをホストしてもよい。車両が車道を横断するとき、車両は、あるセルから出て、別のセルに入る可能性がある。さらに、車両が直進、右折、または左折する可能性が高いので、VDAX902は、車両が、車両の直前の1つまたは複数のセル、車両の右側の1つまたは複数のセル、および車両の左側の1つまたは複数のセルの関連状態データを受信できるように、複数のセル(すなわち、エンクレーブ)に車両を割り当ててもよい。VDAX902は、これらのエンクレーブの各々(例えば、車両の右、左、および前方の1つ以上のセル)についてのゲノム情報を車両に提供してもよい。各セル/エンクレーブについて、車両(例えば、その上で実行されるコホートVDAX)は、GECを生成し、クラウドベースシステムとGECを交換して、特定のセルについて自分自身を認証してよい。認証されると、車両及びクラウドベースシステムは、各セルに関してエンゲージメントするためのリンクを交換してもよい。車両がセンサデータを収集すると、車両は、収集したセンサデータ、XNA、及びクラウドベースシステムから受信したリンクに含まれる情報に基づいて、VBLSを生成することができる。同様に、クラウドベースシステムは、各セルについて、そのセルに固有の(例えば、エンクレーブに割り当てられた任意のコホートによって理解される)VBLSで生成されたVBLSをブロードキャストしてもよい。車両がセルを出ると、VDAXは、そのセルに対応する車両の遺伝子情報を修正して、車両がそのセルに対応するVBLSを理解できなくなるようにしてもよいし、そのセルに対応するVBLSを生成できなくなるようにしてもよい。
【0259】
アプリケーションエコシステムは、より豊富なリソースの可用性と低遅延ネットワークを必要とする複雑なサービスやプロセスを特徴として進化し続けています。これは、プロセスの再分配とインフラの再配置によって証明されています。アプリケーションは一般的に高度なOSを必要とします。OSのサービスは、複雑さや必要なリソースが少ないものはローカルでホストし(クライアントOSなど)、複雑さや必要なリソースが多いものはリモートでホストする(クラウドOSなど)二分化が進んでいる。この効率的なOSの二分化には、強力な非レジデント機能にアクセスできる非常に低コストのクライアントデバイスの普及、非常に低い帯域幅予算、強力な新しいアプリケーションの自由な配布と開発など、他にも大きな利点があります。これらの明らかに新しく有益なアプリケーションは、以前のものと同様に、アクセスおよびプロプライエタリコントロールに対して著しく複雑な課題を課すことになるであろう。
【0260】
ここで
図10を参照すると、計算複雑なゲノム構造を実装することによって、CG-ESPは、異なるソフトウェア及びハードウェアコンポーネント、例えばアプリケーション(API、ライブラリ、及びスレッド)、オペレーティングシステム(カーネル、サービス、ドライバ、及びライブラリ)、及びシステムオンチップ(処理ユニット、例えばコア)間の関わりを独自に変換する方法を可能にする。これらのエコシステムの構成要素は、共同してまたは独立して実行可能バイナリを起訴することができる。実施形態において、方法は、そのようなエコシステムとエンクレーブ、およびコホート(独立コホートと従属コホート)-それらの能力、制限、および性能効率に最もよく出席する-を具体的に指定および組織化して、ノーム的に構築された一時的アーキテクチャを形成することを可能にし得る。実施形態において、一時的アーキテクチャは、実行可能なバイナリを、独自のゲノム分化及び相関を示すVBLSデジタルオブジェクト及び結果のVBLSストリームに変換することが可能である。これらの実施形態のいくつかでは、一時的アーキテクチャにおけるCG-ESPは、以下のような他のCG対応アーキテクチャとのエンゲージメントを促進する計算上複雑なゲノム構築の能力がある。
【0261】
(指向性状態(静的エコシステムと自由形式エコシステム)と自発的状態(動的状態))
実施形態において、一時的アーキテクチャは、その属性の多くが他のアーキテクチャ(例えば、指向性(有向)、および自発的)と直接的な相関を示すという点で、多くの利点を提供し得る。)しかし、一時的アーキテクチャは、その構成要素が一般に密接に結合しており、プロセスが事前およびプロセス中に高度に観測可能かつ変更可能であるという点で、非常に異なる攻撃対象領域を構成している。したがって、このような仮想的なさまざまな条件下では、VBLSが促進する動的な仮想信頼済み実行ドメインが役立つ可能性がある。
【0262】
実施形態において、ゲノム相関及び分化は、実行可能なエコシステム(例えば、エコシステムVDAX、エンクレーブVDAX、コホートVDAX、及び依存VDAX)を可能にするためにVDAXによってゲノム的に構成され得る一時的アーキテクチャを可能にする。さらなる実施形態において、および一時的アーキテクチャベースは、異なる階層レベルのVDAXが、信頼できるコンポーネントの確立を可能にするソースの深い知識を提供する実行可能なエコシステムを提供する。さらなる実施形態では、自律走行車、または宇宙船、または携帯電話、またはウェブサービスアーキテクチャなどの複雑なエコシステムは、それぞれがさらなるサブコンポーネントで構成されている膨大な数のコンポーネントからなり、この例ではエコシステムの各層は、それぞれのVDAXとゲノム構築によってコンポーネントのソースの知識のシステムを構築できるようにしている。さらなる実施形態では、各コンポーネントは、サブコンポーネントの出所と動作の真実性を検証するための動作を実行することができる。この例では、動作の真実性は、信頼できるプロビジョニングソースとのゲノム構築可能な交換によって引き受けられるものであってもよい。
【0263】
実施形態において、ゲノム的に構築されたアプリケーション固有の実行可能エコシステムは、その基礎となるアーキテクチャの実施形態の修正を必要としない。さらなる実施形態では、基礎となるアーキテクチャは変更されないままであり、実行可能エコシステムは、ソースの知識を提供することができる情報オーバーレイとして存在する。さらなる実施形態では、一時的アーキテクチャの構成要素のソースの知識は、実行可能エコシステムの動作パラメータを検証するために適用され得る。
【0264】
実施形態において、実行可能なエコシステムVDAXは、一意のゲノム相関構築を独立して開始することができる。さらなる実施形態において、相関構築は、エンクレーブVDAX内のサブコンポーネントの帰属の検証を提供してもよい。いくつかの実施形態において、相関構築は、LNA(ゲノム相関)、CNA(ゲノムエンゲージメント-完全性)、および/またはPNA(ゲノムエンゲージメント-適格性)を含んでもよい。この例では、これらの構成は、仮想認証を可能にし得る。
【0265】
実施形態において、実行可能なエコシステムVDAXは、独自のゲノム分化構築(例えば、ZNA)を独立して開始することができる。これらの実施形態のいくつかでは、実行可能なエコシステム主導の分化構築は、どのコンポーネントがエコシステム内の特定の操作に責任があるか、及び/又はコンポーネントが分離されているという決定を決定するために適用されてもよい。 いくつかの実施形態では、分化構築は、ZNA(ゲノムコード分離)を含んでもよい。この例では、これらの分化構築は、仮想アフィリエーションを可能にしてもよい。
【0266】
実施形態において、実行可能なエコシステムVDAXは、その固有のゲノム相関構造を直接取得してもよい。さらなる実施形態において、相関構築物は、エンクレーブVDAXまたはコホートVDAXなどのゲノム子孫VDAX内のサブコンポーネントの帰属の検証を提供してもよい。いくつかの実施形態では、相関構文は、LNA(ゲノム相関)、CNA(ゲノムエンゲージメント-完全性)、および/またはPNA(ゲノムエンゲージメント-適格性)を含んでもよい。この例では、これらの構築物は、仮想認証を可能にし得る。
【0267】
実施形態において、実行可能なエンクレーブVDAXは、それらの固有のゲノム分化コンストラクトを直接獲得してもよい。さらなる実施形態では、実行可能なエンクレーブ主導の分化構築は、どの成分が特定の操作に責任があるか、または成分が単独であるという決定を決定するために適用されてもよい。いくつかの実施形態では、分化コンストラクションは、ZNA(ゲノムコード単離)を含んでもよい。この例では、これらの微分構築は、仮想アフィリエーションを可能にしてもよい。
【0268】
実施形態において、実行可能なエンクレーブVDAXは、その固有のゲノム相関構文を直接取得することができる。さらなる実施形態では、相関構築物は、従属VDAXまたはコホートVDAXなどのゲノム遺贈VDAX内のサブコンポーネントの帰属の検証を提供してもよい。いくつかの実施形態では、相関構文は、LNA(ゲノム相関)、CNA(ゲノムエンゲージメント-完全性)、および/またはPNA(ゲノムエンゲージメント-適格性)を含んでもよい。この例では、これらの構築物は、仮想認証を可能にし得る。
【0269】
実施形態において、実行可能なコホートVDAXは、その固有のゲノム相関構文を直接取得することができる。さらなる実施形態において、相関構築物は、従属VDAXなどのゲノム遺体VDAX内のサブコンポーネントの帰属の検証を提供してもよい。いくつかの実施形態において、相関構文は、LNA(ゲノム相関)、CNA(ゲノムエンゲージメント-完全性)、および/またはPNA(ゲノムエンゲージメント-適格性)を含んでもよい。この例では、これらの構築物は、仮想認証を可能にし得る。
【0270】
実施形態において、実行可能コホートVDAXは、それらの固有のゲノム分化コンストラクションを直接獲得してもよい。さらなる実施形態では、実行可能なエンクレーブが開始した分化構築は、どのコンポーネントが特定の操作またはコンポーネントが分離されているという判断に責任があるかを決定するために適用されてもよい。これらの実施形態のいくつかでは、実行可能なエコシステムが開始した分化構築は、どのコンポーネントが、エコシステム内の特定のオペレーション及び/又はコンポーネントが分離されているという判断に責任を負うかを決定するために適用されてもよい。いくつかの実施形態では、分化コンストラクションは、ZNA(ゲノムコード分離)を含んでもよい。この例では、これらの分化構築は、仮想アフィリエーションを可能にしてもよい。
【0271】
実施形態において、実行可能なVDAX(無関係なVDAXがエンゲージメントする)は、代替のゲノム下位構成を介してそれらの固有のゲノム相関構成を獲得してもよい。さらなる実施形態では、相関構築物は、無関係な成分の帰属の検証を提供してもよい。いくつかの実施形態では、相関構文は、LNA(ゲノム相関)、CNA(ゲノムエンゲージメント-完全性)、および/またはPNA(ゲノムエンゲージメント-適格性)を含んでもよい。この例では、これらの構成は、仮想認証を可能にし得る。
【0272】
実施形態において、実行可能VDAX(無関係なVDAXがエンゲージメントする)は、代替ゲノムサブ構築を介して、それらの固有のゲノム分化構築を獲得してもよい。さらなる実施形態では、実行可能なエンクレーブが開始した分化構築は、どのコンポーネントが特定の動作に責任があるか、またはコンポーネントが分離されているという決定を決定するために適用されてもよい。これらの実施形態のいくつかでは、実行可能なエコシステム主導の差別化構築は、どのコンポーネントがエコシステム内の特定のオペレーションを担当するか、及び/又はコンポーネントが分離されているという判断を決定するために適用されてもよい。いくつかの実施形態では、鑑別コンストラクションは、ZNA(ゲノムコード隔離)を含んでもよい。この例では、これらの差別化構築は、仮想アフィリエーションを可能にしてもよい。
【0273】
実施形態では、複数の構築された実行可能なゲノムトポロジーが同時に存在してもよい。いくつかの実施形態では、これらの複数のゲノミックトポロジーは、異なるアーキテクチャ機能に対してゲノム的に有効な動作を提供してもよい。これらの例示的な実施形態において、異なるアーキテクチャ機能は、ソースの検証、動作の検証、またはライセンス料の支払いの検証を含んでもよい。
【0274】
実施形態では、各実行可能なエコシステムは、相関及び分化属性が導き出される一意のゲノム構築を有し、これらの属性は、そのエンクレーブのゲノムのトポロジーを制御する。いくつかの実施形態では、各実行可能なエンクレーブは、相関及び分化属性が導き出される一意のゲノム構築を有し、それによってこれらのゲノム属性はそのコホートのゲノムのトポロジーを制御することができる。さらなる実施形態では、これらの独自の構築は、種、子孫、および兄弟姉妹にわたる分化を提供する。
【0275】
実施形態において、様々なゲノム的に構築された構成を有する一時的アーキテクチャは、バイナリデータをVBLSベースのデジタルオブジェクト及び又はストリームとして変換することが可能である。実施形態において、一時的アーキテクチャセキュリティプラットフォームは、仮想アジリティを提供する。実施形態において、VBLSは、エンクレーブまたはコホートが別のエンクレーブまたはコホートに話す、受信者のエンクレーブまたはコホートが一意に理解できる言語、すなわち、受信者のエンクレーブまたはコホートのみが理解できる言語を指す場合がある。この例では、不正なコホート、ウイルス、マルウェアなどを狙った侵入者は、正規のコホート間でVBLSを生成したり解読したりすることはできない。
【0276】
実施形態において、VBLS変換バイナリデータは、共通のゲノム相関および分化を有する2つ以上の異なる構成からのコンポーネントによって交換および起訴され得る。実施形態では、異なる構成は、実行可能なエコシステムの動作パラメータの状態情報を提供する。さらなる実施形態では、これらの異なる構成は、それぞれ、関連する構成の知識を有するそれらの状態および機能コンポーネントに従った動作が可能である。
【0277】
実施形態において、一時的アーキテクチャは、複数のゲノム的に構築された構成を有してよく、特定の構成要素は、実行可能なバイナリを仮想バイナリ言語スクリプト(VBLS)ベースのデジタルオブジェクトおよびまたはストリームに変換することができる可能性がある。さらなる実施形態では、実行可能バイナリは、VBLSデジタルオブジェクトまたはVBLSストリームに変換されてもよく、この変換は、ゲノム的に構築された構成コンポーネントの適用によって達成される。さらなる実施形態では、変換は、ゲノムシーケンスマッピングおよび変換を適用することによって達成される。実施形態において、シーケンスは、デジタルオブジェクトをユニークな非再発性ゲノムエンゲージメント要素に計算上変換する際の中心である。例において、シーケンスは、広く異種であってよく、シーケンスは、特定のレベルのエントロピーをもたらす処理を必要とする場合がある。実施形態において、シーケンスマッピングは、広範なプロトコル及びフォーマットと互換性があってもよく、又は既存のエントロピーを示すオブジェクトで開始されてもよく、これらのオブジェクトは、計算上複雑なゲノム処理及び機能によって、特定のレベルのエントロピーを示すオブジェクトに変換されてもよい。
【0278】
実施形態において、VBLS変換された実行可能バイナリは、共通のゲノム相関と分化を有する2つ以上の異なる構成からのコンポーネントによって交換され、遂行されることができる。
【0279】
実施形態において、特定の一時的アーキテクチャ内で、コンポーネントは、変換された実行可能バイナリが特定のハードウェアコンポーネント(例えば、SoC Core)によってのみ正しく処理され得るように、VBLS実行可能バイナリ(例えば、独自のコンピュータアプリケーション)を変換してもよく、このコンポーネントは共通のゲノム相関および微分化を共有する。さらなる実施形態では、特定のハードウェアは、ゲノムエコシステムの一部であり、VBLS実行可能バイナリの処理を可能にするためにゲノム相関処理を適用することができる。
【0280】
実施形態において、一時的アーキテクチャVDAX常駐コンポーネントは、変換された実行可能バイナリが、別の一時的アーキテクチャVDAX固有のハードウェアコンポーネント(例えば、SoCコア)によってのみ正しく処理され得るように(VBLS)実行可能バイナリ(例えば、独自のコンピュータアプリケーション)を変換してもよく、このコンポーネントは共通のゲノム相関および微分を共有している。さらなる実施形態において、別の一時的アーキテクチャVDAXは、ゲノムエコシステムの一部であってもよい。
【0281】
実施形態では、特定の一時的アーキテクチャ内で、2つ以上のコンポーネントが、別のコンポーネントが知っている固有のゲノム構造に基づいて、実行可能なバイナリ(例えば、独自のコンピュータアプリケーション)を変換することができる。これらの変換されたバイナリは、これらの構成要素のうちの1つによってのみ実行可能なバイナリとして再形成され、他の構成要素によって再形成されることはありません。実行可能なバイナリの改質および起訴は、インプレースで行われる。実施形態では、構成要素は、同じゲノムエコシステムまたはゲノムエンクレーブの一部である。
【0282】
実施形態では、特定の一時的アーキテクチャ内で、特定の構成要素が、固有のゲノム構造に基づいて実行可能バイナリ(例えば、専有コンピュータアプリケーション)を変換してもよく、この構造は、他の一時的アーキテクチャの特定の構成要素には既知である。あるアーキテクチャに由来する変換されたバイナリは、他のアーキテクチャの特定の構成要素によってのみ実行可能なバイナリとして再形成され得る。実行可能なバイナリの改質及び起訴は、インプレースで行われる。さらなる実施形態において、構成要素を共有する一時的アーキテクチャは、同じゲノムエコシステムまたはゲノムエンクレーブの一部である。さらなる実施形態において、変換された実行可能バイナリを共有しているコンポーネントは、コンポーネントのソースの知識を提供するために、ゲノムリンク交換を行う。さらなる実施形態において、コンポーネントのソースの知識は、コンポーネント間の信頼関係を確立するためにさらなるゲノム構築と共に使用される。
【0283】
実施形態では、特定の一時的アーキテクチャ内で、コンポーネントVDAXは、特定の固有のゲノム構造に基づいて実行可能バイナリ(例えば、専有コンピュータアプリケーション)を変換してもよく、この構造はそのコンポーネントにのみ知られているものである。このような変換されたバイナリは、この特定のコンポーネントによってのみ実行可能なバイナリとして再形成される可能性があり、他のコンポーネントによって再形成されることはありません。この特定のコンポーネントによる実行可能なバイナリの改質及び起訴は、インプレースで行われる。実施形態において、これらのコンポーネント固有の変換は、関連するコンポーネントVDAXのみが知っているゲノムデータに基づくゲノム構成を適用する。さらなる実施形態では、変換されたコンポーネントは、変換されたバイナリにコンポーネント以外の改変が適用されると、変換された実行可能バイナリが動作不能になるような安全な方法で動作することが可能である。
【0284】
図10は、実行可能なエコシステム1000にサービスを提供する一時的アーキテクチャを有するセキュリティプラットフォームの一例を示す図である。説明されたように、実行可能なエコシステム100は、コンピューティングデバイス(例えば、サーバ、モバイルデバイス、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータなど)のような、自己完結する任意のエコシステムであってよい。実施形態において、一時的アーキテクチャは、コホート1006が実行可能コードインスタンスのVBLSベースの分離を作成および解読するためのフレームワークを提供し、それによって、知的な外部観察にさらされないリアルタイム仮想信頼実行ドメインが提供される。例えば、コンピューティングデバイスにおいて、エンクレーブ1004は、コンピューティングデバイスのシステムオンチップ(SoC)、デバイスのオペレーティングシステム、及びアプリケーションを含んでもよい。この例では、エコシステム、システムオンチップエンクレーブの独立したコホート1006は、プロセッサコア、メモリデバイス(例えば、RAM、ROM)などを含んでもよい。オペレーティングシステムのエンクレーブの独立コホート1006は、オペレーティングシステムのカーネル、様々なドライバ(ネットワークドライバ、ファイルシステムドライバ、プリントドライバ、ビデオドライバ、カメラドライバ、従属「代理」コホート、等)、共有ライブラリ、等々を含んでも良い。例では、アプリケーションの従属コホート1008は、スレッド、API、ファイルなどを含んでもよい。いくつかの実施形態では、各エンクレーブ(SoC、オペレーティングシステム、アプリケーション)には、ゲノムデータセット(例えば、ZNA、LNA、CNA、及び/又はPNA)が割り当てられ、このデータセットは、各各エンクレーブのコホートによって継承され得る。実施形態において、エコシステムVDAXは、アプリケーションがアクセスされたときに一時的エンクレーブを作成してもよく、それによって、一時的エンクレーブは、アプリケーションのコホート、アプリケーションによってエンゲージメントされるオペレーティングシステムのコホート、及びアプリケーションを実行する際にオペレーティングシステムによって呼び出されるSoCのコホートについて作成される。この例では、一時的・エンクレーブ内のコホートは、互いに認証し、リンクを交換し、VBLSを生成することができます。実行時に、アプリケーションの特定のスレッドが、オペレーティングシステムのカーネルにリソースを要求することがある。あるスレッドが実行されると、アプリケーションスレッドを表す独立したコホートVDAXは、カーネルのリソースを要求するあるスレッドの実行可能コードに基づいてVBLSを生成する。このシナリオでは、アプリケーションスレッドは、スレッドアプリケーションに割り当てられたエコシステムCNAを使用して生成されたエコシステムゲノム子孫データを使用して、カーネルを表す独立コホートVDAX(例えば、カーネルVDAX)によって認証されてもよい(逆もまた同様である)。これに応答して、カーネルVDAXとスレッドを表すスレッドVDAXは、カーネルとアプリケーションスレッドのそれぞれのLNAを使用して生成されたリンクを交換する。スレッドVDAXは、リソースを要求する実行コードインスタンス、アプリケーションスレッドに割り当てられたZNA、およびカーネルVDAXによって提供されたリンクに基づいて、VBLSを生成することができる。スレッドVDAXはVBLSをカーネルVDAXに提供し、カーネルVDAXはVBLSを解読します。カーネルVDAXは、カーネルまたは要求されたリソースによってのみ解読可能なVBLSを使用して、要求されたリソース(例えば、コンピューティングデバイスのカメラにアクセスするカメラドライバ、従属「代理(サロゲート)」コホート)に対応するVDAXとインターフェースし得る。
【0285】
いくつかの実施形態では、(独立アプリケーションとは対照的に)依存アプリケーションは、その内部 API およびスレッドコンポーネントの安全な VBLS 分離が可能ではありません。しかし、独立アプリケーションと依存アプリケーションの両方は、互いに、および認証された外部リソース(例えば、オペレーティングシステム、チップ上のシステム)と安全なVBLSプロセス間通信が可能である。これらの実施形態では、一時的・エンクレーブは、カーネルおよび処理コアの安全なVBLS分離を可能にし、システムバス上のすべてのデジタルオブジェクトが、特定のアプリケーション、オペレーティングシステム、および/またはSoCコホートにのみエンゲージメントすることを保証する。
【0286】
図11は、CG対応エコシステム内のメンバーのセットによって実行される、VBLSベースのデータ交換を促進するためのプロセスのCGベースの操作のセットの例を示す図である。
図11に関して説明したプロセス、モジュール、及び技術は、CG-ESPの特定の構成を実行するVDAXによって実行され得るCGベースの動作の例示的な実装として提供され、本開示の範囲を制限することを意図していない。異なるCG-ESPは、異なるCGベースのオペレーションを実行するように構成されてもよく、それに応じてVBLSベースのデータ交換を実現してもよいことが理解されよう。
【0287】
実施例では、先祖VDAX1102(例えば、エコシステムVDAXまたはエンクレーブVDAX)は、一組の子孫VDAX1104-1、1104-2、...のためのそれぞれのゲノムデータセット(DNA)をデジタル的に生成することによって、X個のコミュニティメンバー(例えば、独立コホート)をコミュニティ(例えばエンクレーブ)に追加するよう構成される場合がある。X個のコミュニティメンバーにそれぞれ対応する1104-Xは、第1の子孫VDAX 1104-1及び第2の子孫VDAX 1104-2を含む。実施形態では、先祖VDAX1102と、子孫VDAX1104-1、1104-2、...。1104-Xは、ルートDNAモジュール、リンクモジュール、シーケンスマッピングモジュール、及びバイナリ変換モジュール(例えば、
図4に関して説明したように)を含む、それぞれのCG-ESPインスタンスを実行する。CG-ESPインスタンスは、本開示の範囲から逸脱することなく、追加の及び/又は代替のモジュールを含んでもよいことが理解されよう。
【0288】
いくつかの実施形態では、先祖VDAX1102のルートDNAモジュールは、先祖ゲノムデータセットをデジタル生成してもよく、又は他のVDAXから先祖ゲノムデータセットを割り当てられてもよい。実施形態において、先祖VDAX1102のルートDNAモジュールは、デジタルコミュニティ(例えば、エコシステム又はエンクレーブ)内の各子孫VDAX1104についてそれぞれの子孫ゲノムデータセットをデジタル生成し、それぞれの子孫ゲノムデータセットをそれぞれの子孫VDAX1104に割り当てる。これらの実施形態のいくつかでは、先祖VDAX1102は、情報理論的に促進された計算複雑関数のセットを使用して、先祖VDAX1102に割り当てられた先祖ゲノムデータセットからそれぞれの子孫ゲノムデータセットをデジタル的に生成してよい。
【0289】
実施形態において、先祖VDAX1102のゲノムデータセットは、先祖ゲノム適格性オブジェクト(例えば、CNA及び/又はPNA)、先祖ゲノム相関オブジェクト(例えば、LNA)、及び/又は先祖ゲノム分化オブジェクト(例えば、XNA又はZNA)を含んでもよい。これらの実施形態のいくつかでは、先祖VDAX1102は、子孫VDAX1104の全てが通信することを可能にした(例えば、子孫VDAXが関心のある相互同一性を共有する)と仮定して、高度に相関した(例えば、同一の、又は他の方法で十分に相関した)ゲノム相関及び分化オブジェクトを子孫VDAX1104の各々に割り当ててもよい。いくつかの実施形態では、先祖VDAX1102は、情報理論的に促進された計算複雑な関数のセットを使用して、固有ではあるが高度に相関するゲノム適格性オブジェクトを生成してもよい。
【0290】
実施形態において、先祖VDAX1102のゲノムデータセットは、1回限りの「信頼できる」イベントにおいて、先祖VDAX1102に提供される。例えば、子孫ゲノムデータは、USBスティック又は他の接続可能な物理媒体で、先祖VDAX1102と子孫VDAX1104との間の有線通信(例えば、先祖VDAX1102を実行するデバイスの物理的なデジタル通信ポート)を介して、近接ベースの無線プロトコル(例えば、近距離無線通信)を介して、子孫VDAX1104をホストするデバイスが最初に製造または構成されるとき、異なるゲノムデータセットを使用して生成および復号されるVBLSを介して、および/または、これらの同様のものを介して、先祖VDAX1102を実行するデバイスに提供されてもよい。子孫VDAX1104が特定のコミュニティに対するその子孫ゲノムデータセットを提供されると、子孫VDAX1104は、それぞれの子孫ゲノムデータセットを介して、コミュニティ内の他の任意の子孫VDAX1104とエンゲージメントすることができる。図示された例では、第1の子孫VDAX 1104-1と第2の子孫VDAX 1104-2は、後述するコミュニティメンバーとして互いを認証し、さらなるデータ交換を促進するための一連のプロセスに従事する。
【0291】
1110で、第1のVDAX1104-1および第2のVDAX1104-2は、それぞれの適格性情報を交換する。実施形態において、適格性情報の交換は、非同期交換であってよい。いくつかの実施形態では、適格性情報は、それぞれのコミュニティメンバーに一意的に関連付けられる任意の適切なデータであってもよい。
【0292】
1120において、第1のVDAX1104-1のルートDNAモジュールおよび第2のVDAX1104-2のルートDNAモジュールはそれぞれ、情報理論的に促進された一連の計算複雑関数を使用して、そのゲノムデータおよび他のVDAX1104から受信した適格性情報に基づいて他のそれぞれのVDAX1104との共通性を判定する。それぞれのそれぞれのVDAXによって提供される適格性情報はユニークであるため、第1のVDAX1104-1と第2のVDAX1104-2とによって交換される提供適格性情報は、非対称である。しかしながら、各VDAX1104は、自身のゲノムデータセット(例えば、ゲノム適格性オブジェクト)及び受信した適格性情報を使用して、第1のVDAX1104-1及び第2のVDAX1104-2のゲノムデータセット間の固有の相関を反映するVDAXのペアの間の共通性(例えば、エンゲージメント整合性ベクトル)を独立して決定し得る。
【0293】
1130において、VDAX1104の一方または両方のリンクモジュールは、そのゲノムデータセットと、他のVDAXとのデータ交換のために特に決定されるゲノム調節命令(GRI)のセットとに基づいて、それぞれのリンクを産み出す。説明したように、リンクは、各リンク(例えば、第1のリンク及び第2のリンク)が、リンクホスティングVDAXのためにリンクスポーンVDAXによって生成され、スポーンVDAXによってデコードすることができるVBLSを生成する方法についてホスティングVDAXに指示するような、GRIを輸送及びデコードするメカニズムであってよい。このようにして、リンクは、二対称である。実施形態において、第1のVDAX 1104-1は、第1のGRIを生成してもよく、第2のVDAX 1104-2に提供される第1のリンクにGRIをエンコードしてもよい。同様に、第2のVDAX1104-2は、第2のGRIを生成してもよく、第2のGRIを第1のVDAX1104-1に提供される第2のリンクに含んでもよい。実施形態において、リンクは、符号化されたGRIと、符号化されたGRIを復号するために使用される情報とを含むゲノムエンゲージメント貨物(GEC)を含む。いくつかの実施形態では、GRIを復号するために使用される情報は、ゲノム相関オブジェクトを修正するために使用される非符号化シーケンス及び符号化された命令を含む。これらの実施形態では、符号化された命令は、(例えば、1120で決定されたような)共通性に基づいて符号化され得る。
【0294】
実施形態において、VDAX1104は、それぞれのGRIをランダムに生成し、その生成をそれぞれのリンクエンゲージメント要素で符号化する。例えば、第1のVDAX1104-1は、第1のGRIを生成してもよく、情報理論的に促進された計算複雑関数のセットを使用して、リンクエンゲージメント要素を使用して第1のGRIを符号化してもよい。さらに、または代替的に、第2のVDAX1104-2は、第2のGRIを生成してもよく、情報理論的に促進された計算複雑関数のセットを使用して第2のリンクエンゲージメント係数を使用して第2のGRIを符号化してもよい。実施形態において、VDAX1104は、GRIをランダムに(例えば、ランダムに生成された値)、または他の適切な様式で生成する。実施形態において、VDAX1104は、修正指示を決定することによってリンクエンゲージメント因子を生成し(例えば、ランダムに)、次に、修正されたゲノム相関オブジェクト(例えば、修正LNA)を得るために、一連の情報理論的に促進された計算複雑な関数を用いて修正指示に基づいて、そのゲノム相関オブジェクトを修正する。実施形態において、VDAX1104は、次に、シーケンス(例えば、公開シーケンス、プライベートシーケンス、又は任意の他の適切なシーケンス)を生成してもよく、リンクエンゲージメント因子を得るために、情報理論-促進された計算複合関数のセットを用いて、シーケンスを修正ゲノム相関オブジェクトにマッピングしてもよい。次いで、VDAX1104は、符号化されたGRIを得るために、情報理論的に促進された計算複雑関数のセットを使用して、決定されたリンクエンゲージメント因子を使用してGRIを符号化してもよい。実施形態において、VDAX1104はまた、共通性(例えば、1120において決定される)を用いて修正命令を符号化してもよく、符号化されたGRI、符号化された修正命令、およびリンクエンゲージメント因子を生成するために使用されるシーケンス(シーケンスが未符号化のままである)を含むGECを生成してよい。
【0295】
いくつかの実施形態において、第1のVDAX1104-1は、第1のリンクエンゲージメント因子および情報理論的に促進された計算複雑関数のセットを使用してGRIを符号化することができる。
【0296】
1140において、第1のVDAX1104-1および第2のVDAX1104-2は、リンクを交換する。実施形態では、リンク交換は非同期に実行される。両方のVDAXがそれぞれのリンクを生成したと仮定すると、各VDAX1104-1、1104-2は、生成されたリンクを他のそれぞれのVDAXに提供してもよい。例えば、第1のVDAX 1104-1は、第1のGECを含む第1のリンクを第2のVDAX 1104-2に提供してもよく、及び/又は第2のVDAX 1104-2は、第2のGECを含む第2のリンクを第1のVDAX 1104-1に提供してもよい。実施形態において、リンクは、ゲノムエンゲージメントカーゴに加えて、追加の情報(例えば、リンクのソースを示すメタデータ、アプリケーション固有のメタデータ、及び/又はそのようなもの)を含んでもよい。VDAXは、任意の適切な方法でリンクを交換してもよい。例えば、リンクは、通信ネットワーク及び/又はデータバスを介して通信されてもよい。あるいは、リンクは、物理的な記憶媒体(例えば、USBメモリドライブ、CD、DVDなど)を介して、または近接ベースのプロトコル(例えば、NFCまたはブルートゥース(登録商標))を介して通信されてもよい。
【0297】
1150において、他のVDAX1104からリンクを受信する各VDAX1104のリンクモジュールは、受信したリンクに含まれる符号化されたGRIを復号化する。例えば、第2のVDAX1104-2は、第1のVDAX1104-1から第1のリンクを受信してもよく、そのリンクから第1のゲノム命令をデコードしてもよい。例示的な実施形態において、第2のVDAX 1104-2は、情報理論-促進された計算複雑関数のセットを使用して、第1のVDAX 1104-2との共通性(例えば、エンゲージメント整合性ベクトル)に基づいて符号化された修正を最初に復号してもよい。次に、第2のVDAX 1104-2は、復号された修正命令に基づいてそのゲノムデータ(例えば、そのゲノム相関オブジェクト)を修正し、修正されたゲノムデータ(例えば、修正されたゲノム相関オブジェクト)を得てもよい。両方のVDAXが同じコミュニティであると仮定すると、第2のVDAX 1104-2は、第1のVDAX 1104-1がそのゲノムデータを修正したのと同じ方法でそのゲノムデータ(例えば、ゲノム相関オブジェクト)を修正し、修正後のゲノムデータ(例えば、修正相関オブジェクト)が十分に相関するようにできるだろう。そして、第2のVDAX1104-1は、第1のGECに含まれるシーケンスを、修正されたゲノムデータに(例えば、修正された相関オブジェクトに)マッピングして、第1のリンクエンゲージメント因子を得てもよい。次に、第2のVDAX1104-2は、第1のリンクエンゲージメント係数を用いて第1の符号化GRIを復号して、第1の復号化GRI(dGRI)を得てもよい。その後、第1のGRIは、第1のVDAX 1104-1との将来のエンゲージメントのために、第2のVDAX 1104-2が第1のリンクをホストすると言われるように、第1のVDAX 1104-1に代わって格納されるかもしれない。同様に、第1のVDAX 1104-1は、第2のGECのコンテンツに基づいて第2のリンクを復号して第2の復号されたGRIを得てもよく、第2のVDAX 1104-2に代わって第2の復号されたGRIを保存してもよい。リンクのデコードは、VDAX1104が高度に相関した(例えば、同一または他の十分に相関した)ゲノムデータを有し、機能的に同一の構成を有することが必要であることに留意されたい。これらの条件のいずれかが満たされない場合、VDAXs1104は、それぞれのリンクを正常に復号化することができないであろう。実施形態において、リンクホスティングVDAXはまた、産卵リンクが高度に相関したゲノムデータ及び機能的に同一の構成を有することを確認するために(例えば、それによって産卵VDAXを従事可能なコホートとして認証する)予め定められた操作のセットを実行することによってリンクに基づく他のVDAXを確認/認証することができる。
【0298】
操作1160~1190は、第1および第2のVDAXがリンクを交換した後にVBLSを生成するために実行され得る操作を説明する。説明のために、オペレーション1160~1190は、第1のVDAX1104-1が第2のVDAX1104-2にVBLSを送信し、第2のVDAX1104-2がVBLSを復号するシナリオを説明する。
【0299】
1160において、第1のVDAX1104-1のルートDNAモジュールは、修正されたゲノムデータを得るために、情報理論的に促進された計算複雑な関数のセットを使用して、第2のVDAX1104-2から提供された第2のGRIに基づいてそのゲノムデータ(例えば、ゲノム分化オブジェクト)を修正することができる。いくつかの実施形態では、第1のVDAX1104-1は、第2のGRIに基づいてそのXNA又はZNAを修正し、修正されたXNA又は修正されたZNAを取得する。
【0300】
1170において、第1のVDAX1104-1のシーケンスマッピングモジュールは、シーケンス(例えば、公開シーケンス又は非公開シーケンス)をその修正ゲノムデータセット(第2のVDAX1104-2から受信した第2のゲノム調節命令を用いた修正の結果)にマッピングして、第1のVBLSゲノム係数を得てもよい。いくつかの実施形態では、第1のVDAX1104-1は、第2のVDAX1102-2に提供されることになるデジタルオブジェクトの第1の部分からシーケンスを取得することができる。例えば、デジタルオブジェクトがデータパケットである場合、データパケットの第1の部分は、データパケットを送信するために使用されるプロトコル固有の情報(例えば、TCPヘッダー、UDPヘッダー、または他の適切なプロトコルデータ)を含んでもよい。実施形態において、第1のVDAX1104-1は、次に、情報理論的に促進された計算複雑関数のセットを使用して、シーケンスを修正ゲノムデータ(例えば、修正XNA)にマッピングして、ゲノムエンゲージメント因子を得てもよい。
【0301】
1175において、第1のVDAX1104-1は、デジタルオブジェクト及びゲノムエンゲージメント因子に基づいて第2のVDAX1104-2のためのVBLSオブジェクトを生成してもよい。実施形態において、第1のVDAX1104-1のバイナリ変換モジュールは、ゲノムエンゲージメント因子及び情報理論的に促進された計算複雑関数のセットを用いて、デジタルオブジェクトの第2の部分を符号化してもよい。実施形態において、デジタルオブジェクトの第2の部分は、デジタルオブジェクトの第2の部分が、符号化されたデジタルオブジェクトを得るためにゲノムエンゲージメント因子とXORされる曖昧さ回避によって符号化されてもよい。あるいは、第1のVDAX1104-1のバイナリ変換モジュールは、ゲノムエンゲージメント因子及び暗号化関数を用いてデジタルオブジェクトの第2の部分を暗号化し、符号化されたデジタルオブジェクトを得てもよい。
【0302】
1180で、第1のVDAX1104-1は、第2のVDAX1104-2にVBLSオブジェクトを提供してもよい。実施形態において、VBLSオブジェクトは、符号化されたデジタルオブジェクト、符号化されたデジタルオブジェクトを復号するために第1のVDAX 1104-1によって使用されるべきメタデータ、および他の任意の適切なデータ(例えば、プロトコルデータ)を含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、VBLSオブジェクトは、デジタルオブジェクトの第1の部分(抽出されたシーケンス及び他の適切なプロトコルデータを含む)及び符号化されたデジタルオブジェクトを含んでもよい。
【0303】
1190において、第2のVD AX 1104-2は、自身のゲノムデータセット、第2のGRI(第1のVDAX 1104-1に提供され、復号された)、およびそれぞれのVBLSオブジェクトに含まれるメタデータに基づいて第1のVD AX 1104-1によって提供されたVBLSを復号化する。いくつかの実装では、第2のVDAX1104-2のルートDNAモジュールは、第2のGRI及び情報理論的に促進された計算複雑な関数のセットを使用して、そのゲノムデータ(例えば、ゲノム分化オブジェクト)を修正して、修正されたゲノムデータ(例えば、修正ゲノム分化オブジェクト)を取得してもよい。次に、第2のVDAX1104-2のシーケンスマッピングモジュールは、VBLSオブジェクトから(例えば、VBLSオブジェクトの第1の部分から)シーケンスを抽出してもよく、シーケンスを修正ゲノムデータ(例えば、修正ゲノム分化オブジェクト)にマッピングして、一連の情報理論-促進計算複雑関数を用いてゲノムエンゲージメント因子を取得してもよい。次に、第2のVDAX1104-2のバイナリ変換モジュールは、ゲノムエンゲージメント因子及び情報理論的に促進された計算複雑関数のセットに基づいて、符号化デジタルオブジェクトを復号化してもよい。例えば、第2のVDAX1104-2は、復号されたデジタルオブジェクトを得るために、ゲノムエンゲージメント係数を用いて、符号化されたデジタルオブジェクトを曖昧さなくしたり、符号化されたデジタルオブジェクトを復号化したりしてもよい。
【0304】
いくつかの例示的な実装では、VBLSオブジェクトは、送信VDAX(例えば、第1のVDAX 1104-1)から受信VDAX(例えば、第2のVDAX 1104-2)に提供される検証データを含んでよく、検証データは、VBLSオブジェクトを符号化するために使用したゲノムエンゲージメント因子を決定するために使用する値であるような場合である。これらの実装では、受信VDAXは、VBLSオブジェクトを復号した後、情報理論的に促進された計算複雑な関数の同じセットを使用して検証データを再計算してもよい。再計算された検証データがVBLSオブジェクトに含まれる検証データと一致する場合、受信側VDAXは、VBLSオブジェクトが適切に復号されたこと、および/またはVBLSオブジェクトが第三者によって改ざんされていないことを確認することができる。
【0305】
VDAX1104は、この方法でVBLSを交換し続けることができる。実施形態では、送信側VDAX1104は、各デジタルオブジェクトが一意の非再発性ゲノム係数を使用して符号化されるように、各デジタルオブジェクトに対して新しいゲノム係数を生成してもよい。したがって、送信側VDAX1104は、ブロック1170と1180との間で反復してもよく、受信側VDAXは、VBLSを復号してもよい。データ交換の間に、送信側VDAXは、修正されたゲノムデータがもはや有効でない(例えば、もはやキャッシュされないか、またはメモリ内にない)場合、そのゲノムデータを修正しなければならないかもしれないことに留意されたい。このシナリオでは、送信側VDAXは、ブロック1160を同様に繰り返すことができる。さらに、シーケンスマッピング技術は、任意の適切なプロトコルまたはフォーマットに適用することができるので、本明細書に記載されるセットは、プロトコルスタック(例えば、ネットワーキングスタック、アプリケーションスタック、またはソフトウェアスタック)の様々なレベルで適用することができ、それによって仮想アジリティを提供する。
【0306】
ブロック1110~1150は、十分に関連するVDAX1104のペア(例えば、エンクレーブにおけるコホートのペア)の間で1回だけ実行する必要があることにも留意されたい。リンクが交換されると、VDAXのペア1104は、それぞれのゲノムデータセットが(例えば、子孫VDAX1102によって)変更されても、VBLSの交換を継続することが可能である。VDAX1104が対応するコミュニティメンバーの1つがコミュニティから「取り消された」場合、そのゲノムデータ他のコミュニティメンバーのゲノムデータセットは、ゲノムデータセットに対する非対称な更新のために、取り消されたコミュニティメンバーのゲノムデータセットが取り消されなかったコミュニティメンバーともはや十分に相関しないように、更新され得る。このようにして、一対のVDAX1104は、両方のVDAX1104が依然として有効なリンクをホストしているにもかかわらず、もはやそれらのゲノムデータセットを同じ方法で修正することができなくなる。逆に、子孫VDAX1102が両方のVDAXのゲノムデータセットを同じ方法で更新したとしても、GRIがそれぞれの更新されたゲノムデータセットに同じ修正を加える結果となるので、VDAX1104のペアは、同じリンクを用いてVBLSを生成し続けることができる。このように、リンク交換は、一対のコホートが後に新しいリンクを交換することがあっても、「1回限りのプロセス」と称されることがある。さらに、いくつかの実装では、VDAX1104のペアは、それらのリンクを定期的に更新してもよい。しかしながら、リンクに対するそのような更新は、1140及び1150におけるプロセスの実行を必要とせず、むしろ、一対のVDAXs1104は、それぞれのVBLSオブジェクトにおいて更新されたゲノム調節命令を符号化してもよく、更新されたゲノム調節命令を復号してもよいことに留意されたい。
【0307】
さらに、
図11で説明された実装は、CG-ESPの非限定的な例示的実装であることに留意されたい。例えば、2つのVDAX1104間のゲノムデータ割り当て、認証、及びリンク交換は、VDAX1104が、密かに保持されたゲノム規制命令を介して04の場合、他の十分に相関したVDAXからそれらの十分に相関したゲノムデータセットを十分に区別することができるという条件で、他の適切な様式で実行されてもよい。さらに、いくつかの例示的な実装では、密かに保持されたゲノム規制命令は、非有効であってもよく、及び/又は選択的に更新されてもよい。このようにして、最初のゲノムデータ割り当て、VDAX認証、又はVDAXリンク交換の方法にかかわらず、コミュニティ所有者は、1回限りの認証及び/又はリンク交換を可能にするようにCG-ESPを構成することを選択的に選ぶことができる。これらの実装において、十分に相関するVDAXのペア1104は、十分に相関し、十分に微分可能なゲノムデータセットを有する限り、安全にデータを交換し続けることを許可されてもよい。この種の柔軟性は、コミュニティ所有者が、多様なエコシステム及びコミュニティのタイプにサービスを提供するために、多様なアーキテクチャ及び構成を有するCG-ESPを構成することを可能にする。
【0308】
図12及び
図13は、本開示の教示を使用して実装され得るCG対応デジタルエコシステムの追加の非限定的な例を示している。理解され得るように、複数のゲノムネットワークトポロジーが、これらのデジタルエコシステムの様々なレベルで実装され得る。
【0309】
本開示のいくつかの実施形態のみを示し、説明したが、以下の請求項に記載される本開示の思想及び範囲から逸脱することなく、多くの変更及び修正がそれに対してなされ得ることは当業者には明らかであろう。本明細書で参照されるすべての特許出願および特許(外国および国内の両方)ならびにすべての他の刊行物は、法律で許可される最大限の範囲において、その全体が本明細書に組み込まれる。
【0310】
本明細書に記載された方法及びシステムは、プロセッサ上でコンピュータソフトウェア、プログラムコード、及び/又は命令を実行する機械を通して、一部又は全部を展開することができる。本開示は、機械上の方法として、機械の一部または機械に関連するシステムまたは装置として、または機械の1つまたは複数で実行されるコンピュータ可読媒体に具現化されたコンピュータプログラム製品として実施されてもよい。実施形態において、プロセッサは、サーバ、クラウドサーバ、クライアント、ネットワークインフラ、モバイルコンピューティングプラットフォーム、据置型コンピューティングプラットフォーム、または他のコンピューティングプラットフォームの一部であってよい。プロセッサは、中央処理装置(CPU)、汎用処理装置(GPU)、論理ボード、チップ(例えば、グラフィックチップ、ビデオ処理チップ、データ圧縮チップなど)、チップセット、コントローラ、システムオンチップ(例えば、,RFシステムオンチップ、AIシステムオンチップ、映像処理システムオンチップなど)、集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、近似計算プロセッサ、量子計算プロセッサ、並列計算プロセッサ、ニューラルネットワークプロセッサ、又は他の種類のプロセッサである。プロセッサは、信号プロセッサ、デジタルプロセッサ、データプロセッサ、組み込みプロセッサ、マイクロプロセッサ、または、その上に格納されたプログラムコードまたはプログラム命令の実行を直接的または間接的に促進し得るコプロセッサ(数学コプロセッサ、グラフィックコプロセッサ、通信コプロセッサ、ビデオコプロセッサ、AIコプロセッサなど)等の任意の変種であってもよいし、それを含んでいてもよい。さらに、プロセッサは、複数のプログラム、スレッド、及びコードの実行を可能にしてもよい。スレッドは、プロセッサの性能を向上させ、アプリケーションの同時動作を容易にするために、同時に実行されてもよい。実施態様として、本明細書に記載される方法、プログラムコード、プログラム命令などは、1つまたは複数のスレッドで実装されてもよい。スレッドは、それらに関連する割り当てられた優先順位を有することができる他のスレッドを生成してもよく、プロセッサは、プログラムコードに提供される命令に基づく優先順位または他の任意の順序に基づいてこれらのスレッドを実行してもよい。プロセッサ、またはそれを利用する任意の機械は、本明細書および他の場所で説明される方法、コード、命令およびプログラムを格納する非一時的なメモリを含んでもよい。プロセッサは、本明細書および他の場所で説明されるような方法、コード、および命令を格納することができるインターフェースを介して非一時的な記憶媒体にアクセスすることができる。コンピューティングまたは処理デバイスによって実行可能な方法、プログラム、コード、プログラム命令または他のタイプの命令を格納するためのプロセッサに関連する記憶媒体は、CD-ROM、DVD、メモリ、ハードディスク、フラッシュドライブ、RAM、ROM、キャッシュ、ネットワーク接続ストレージ、サーバベースストレージなどのうちの1または複数を含むことができるが、それだけに限られない可能性がある。
【0311】
プロセッサは、マルチプロセッサの速度及び性能を向上させることができる1つ以上のコアを含んでもよい。実施形態では、プロセスは、2つ以上の独立したコア(ダイと呼ばれることもある)を組み合わせたデュアルコアプロセッサ、クアッドコアプロセッサ、他のチップレベルマルチプロセッサ等であってもよい。
【0312】
本明細書に記載された方法およびシステムは、サーバ、クライアント、ファイアウォール、ゲートウェイ、ハブ、ルータ、スイッチ、インフラストラクチャ・アズ・ア・サービス、プラットフォーム・アズ・ア・サービス、または他のそのようなコンピュータおよび/またはネットワーキングのハードウェアもしくはシステム上でコンピュータソフトウェアを実行するマシンを介して一部または全部を配備することができる。ソフトウェアは、ファイルサーバ、プリントサーバ、ドメインサーバ、インターネットサーバ、イントラネットサーバ、クラウドサーバ、インフラストラクチャ-アズ-サービスサーバ、プラットフォーム-アズ-サービスサーバ、ウェブサーバ、およびセカンダリサーバ、ホストサーバ、分散サーバ、フェイルオーバーサーバ、バックアップサーバ、サーバファームなどの他の変形を含み得るサーバと関連してもよい。サーバは、メモリ、プロセッサ、コンピュータ可読媒体、記憶媒体、ポート(物理および仮想)、通信装置、および有線または無線媒体を通じて他のサーバ、クライアント、マシン、および装置にアクセスすることができるインターフェースのうちの1つ以上を含んでもよい。本明細書等に記載された方法、プログラム、またはコードは、サーバによって実行され得る。さらに、本願に記載されるような方法の実行に必要な他の装置は、サーバに関連するインフラの一部とみなすことができる。
【0313】
サーバは、クライアント、他のサーバ、プリンタ、データベースサーバ、プリントサーバ、ファイルサーバ、通信サーバ、分散サーバ、ソーシャルネットワークなどを含む他の装置へのインターフェースを提供してもよい。さらに、この結合および/または接続は、ネットワークを介したプログラムのリモート実行を促進してもよい。これらのデバイスの一部またはすべてのネットワーク化は、本開示の範囲から逸脱することなく、1つまたは複数の場所でのプログラムまたは方法の並列処理を容易にし得る。さらに、インターフェースを介してサーバに接続された装置のいずれかが、方法、プログラム、コード及び/又は命令を格納することができる少なくとも1つの記憶媒体を含んでもよい。中央リポジトリは、異なるデバイス上で実行されるプログラム命令を提供してもよい。この実施態様では、リモートリポジトリは、プログラムコード、命令、及びプログラムのための記憶媒体として機能してもよい。
【0314】
ソフトウェアプログラムは、ファイルクライアント、プリントクライアント、ドメインクライアント、インターネットクライアント、イントラネットクライアント、および二次クライアント、ホストクライアント、分散クライアントなどの他の変形を含むことができるクライアントに関連付けられることがある。クライアントは、メモリ、プロセッサ、コンピュータ可読媒体、記憶媒体、ポート(物理および仮想)、通信装置、および有線または無線媒体を通じて他のクライアント、サーバ、マシン、および装置にアクセスすることができるインターフェースなどのうちの1つまたは複数を含んでもよい。本明細書等に記載された方法、プログラム、またはコードは、クライアントによって実行され得る。さらに、本願に記載されるような方法の実行に必要な他の装置は、クライアントに関連するインフラの一部と見なすことができる。
【0315】
クライアントは、サーバ、他のクライアント、プリンタ、データベースサーバ、プリントサーバ、ファイルサーバ、通信サーバ、分散サーバなどを含む他の装置へのインターフェースを提供してもよい。さらに、この結合および/または接続は、ネットワークを介したプログラムのリモート実行を促進してもよい。これらのデバイスの一部またはすべてのネットワーク化は、本開示の範囲から逸脱することなく、1つまたは複数の場所でのプログラムまたは方法の並列処理を容易にすることができる。さらに、インターフェースを介してクライアントに取り付けられる装置のいずれかが、方法、プログラム、アプリケーション、コードおよび/または命令を格納することができる少なくとも1つの記憶媒体を含んでもよい。中央リポジトリは、異なるデバイス上で実行されるプログラム命令を提供してもよい。この実施態様では、リモートリポジトリは、プログラムコード、命令、およびプログラムのための記憶媒体として機能してもよい。
【0316】
本明細書に記載された方法およびシステムは、その一部または全部をネットワークインフラストラクチャを介して配備することができる。ネットワークインフラは、コンピューティングデバイス、サーバ、ルータ、ハブ、ファイアウォール、クライアント、パーソナルコンピュータ、通信デバイス、ルーティングデバイス、および当該技術分野で知られている他のアクティブおよびパッシブデバイス、モジュールおよび/またはコンポーネントなどの要素を含むことができる。ネットワークインフラに関連するコンピューティング及び/又は非コンピューティングデバイス(複数可)は、他の構成要素とは別に、フラッシュメモリ、バッファ、スタック、RAM、ROMなどの記憶媒体を含んでもよい。本明細書および他の場所で説明されるプロセス、方法、プログラムコード、命令は、ネットワークインフラストラクチャ要素の1つまたは複数によって実行されてもよい。本明細書に記載された方法及びシステムは、サービスとしてのソフトウェア(SaaS)、サービスとしてのプラットフォーム(PaaS)、及び/又はサービスとしてのインフラストラクチャ(IaaS)の特徴を伴うものを含む、任意の種類のプライベート、コミュニティ、又はハイブリッドクラウドコンピューティングネットワーク又はクラウドコンピューティング環境と共に使用するために適合され得る。
【0317】
本明細書および他の場所で説明した方法、プログラムコード、および命令は、複数のセルを有するセルラーネットワーク上で実施されてもよい。セルラーネットワークは、周波数分割多重アクセス(FDMA)ネットワークまたは符号分割多重アクセス(CDMA)ネットワークのいずれかであってよい。セルラーネットワークは、モバイルデバイス、セルサイト、基地局、リピータ、アンテナ、タワーなどを含んでもよい。セルラーネットワークは、GSM、GPRS、3G、4G、5G、LTE、EVDO、メッシュ、または他のネットワークタイプであってもよい。
【0318】
本明細書および他の場所で説明した方法、プログラムコード、および命令は、モバイルデバイス上で、またはモバイルデバイスを通して実施することができる。モバイルデバイスは、ナビゲーションデバイス、携帯電話、モバイルパーソナルデジタルアシスタント、ラップトップ、パームトップ、ネットブック、ポケットベル、電子ブックリーダー、音楽プレーヤーなどを含んでもよい。これらの装置は、他の構成要素とは別に、フラッシュメモリ、バッファ、RAM、ROMなどの記憶媒体、及び1つ以上のコンピューティングデバイスを含んでもよい。モバイルデバイスに関連するコンピューティングデバイスは、その上に格納されたプログラムコード、方法、および命令を実行することが可能であってよい。あるいは、モバイルデバイスは、他のデバイスと協働して命令を実行するように構成されてもよい。モバイルデバイスは、サーバとインターフェース接続され、プログラムコードを実行するように構成された基地局と通信してもよい。モバイルデバイスは、ピアツーピアネットワーク、メッシュネットワーク、または他の通信ネットワーク上で通信してもよい。プログラムコードは、サーバに関連付けられた記憶媒体に格納され、サーバ内に組み込まれたコンピューティングデバイスによって実行されてもよい。基地局は、コンピューティングデバイスと記憶媒体とを含んでもよい。記憶媒体は、プログラムコードと、基地局に関連するコンピューティングデバイスによって実行される命令とを記憶してもよい。
【0319】
コンピュータソフトウェア、プログラムコード、および/または命令は、コンピュータコンポーネント、デバイス、およびコンピューティングに使用されるデジタルデータをある間隔の間保持する記録媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)として知られる半導体ストレージ、光ディスク、ハードディスク、テープ、ドラム、カードなどの磁気ストレージの形態、プロセッサレジスタ、キャッシュメモリ、揮発メモリ、不揮発メモリ、CD、DVDなどの光ストレージ、フラッシュメモリなどのリムーバブルメディア(例えば、USBスティックまたはキー)、フロッピーディスク、磁気テープ、紙テープ、パンチカード、スタンドアロンRAMディスク、Zipドライブ、リムーバブルマスストレージ、オフラインなどのリムーバブルメディア;動的メモリ、静的メモリ、リード/ライトストレージ、可変ストレージ、読み取り専用、ランダムアクセス、順次アクセス、ロケーションアドレス可能、ファイルアドレス可能、コンテンツアドレス可能、ネットワーク接続ストレージ、ストレージエリアネットワーク、バーコード、磁気インク、ネットワーク接続ストレージ、ネットワークストレージ、NVMEアクセス可能ストレージ、PCIE接続ストレージ、分散ストレージ、など他のコンピュータメモリなどである。
【0320】
本明細書に記載される方法及びシステムは、物理的及び/又は無形のアイテムをある状態から別の状態に変換することができる。本明細書に記載される方法及びシステムは、物理的及び/又は無形のアイテムを表すデータを、ある状態から別の状態に変換することもできる。
【0321】
図中のフローチャートおよびブロック図を含め、本明細書で説明および描写される要素は、要素間の論理的な境界を意味するものである。しかしながら、ソフトウェアまたはハードウェア工学の実践によれば、描かれた要素およびその機能は、モノリシックソフトウェア構造として、スタンドアロンソフトウェアモジュールとして、または外部ルーチン、コード、サービスなどを採用するモジュールとして、またはこれらの任意の組み合わせとしてその上に格納されたプログラム命令を実行できるプロセッサを用いてコンピュータ実行可能コードを通じて機械上に実装してもよく、そのような実装のすべてが本開示の範囲内であり得る。このような機械の例としては、パーソナルデジタルアシスタント、ラップトップ、パーソナルコンピュータ、携帯電話、他の携帯コンピューティングデバイス、医療機器、有線または無線通信デバイス、トランスデューサ、チップ、電卓、衛星、タブレットPC、電子書籍、ガジェット、電子装置、デバイス、人工知能、コンピューティングデバイス、ネットワーク機器、サーバ、ルータなどが挙げられ得るが、それらに限られるわけではない。さらに、フローチャートやブロック図に描かれた要素、あるいはその他の論理的構成要素は、プログラム命令を実行可能な機械で実装することができる。したがって、前述の図面および説明は、開示されたシステムの機能的側面を示しているが、これらの機能的側面を実装するためのソフトウェアの特定の配置は、明示的に記載されているか、または文脈から明らかでない限り、これらの説明から推論されるべきではない。同様に、上記で特定され、説明された様々なステップは、変化させてもよく、ステップの順序は、本明細書に開示された技術の特定の用途に適合させてもよいことが理解されるであろう。全てのそのような変形及び修正は、本開示の範囲内に入ることが意図されている。そのため、様々なステップに対する順序の描写及び/又は説明は、特定の用途によって要求されない限り、又は明示的に記載されるか、又は文脈から明らかでない限り、それらのステップに対する特定の実行順序を要求すると理解すべきではない。
【0322】
上述した方法及び/又はプロセス、並びにそれに関連するステップは、ハードウェア、ソフトウェア、又は特定の用途に適したハードウェアとソフトウェアとの任意の組み合わせで実現されてもよい。ハードウェアは、汎用コンピュータ及び/又は専用コンピューティングデバイス、又は特定のコンピューティングデバイス、又は特定のコンピューティングデバイスの特定の態様又はコンポーネントを含んでもよい。プロセスは、内部及び/又は外部メモリと共に、1つ又は複数のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、組み込みマイクロコントローラ、プログラム可能なデジタル信号プロセッサ又は他のプログラム可能なデバイスにおいて実現されてもよい。プロセスはまた、またはその代わりに、特定用途向け集積回路、プログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイロジック、または電子信号を処理するように構成され得る任意の他のデバイスまたはデバイスの組み合わせにおいて具現化され得る。さらに、プロセスの1つ以上は、機械可読媒体上で実行可能なコンピュータ実行可能コードとして実現されてもよいことが理解されよう。
【0323】
コンピュータ実行可能コードは、Cなどの構造化プログラミング言語、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語、または、上記デバイスの1つ、ならびにプロセッサの異種組み合わせ、プロセッサアーキテクチャ、または異なるハードウェアとソフトウェアの組み合わせ、またはプログラム命令を実行できる他の任意の機械上で実行するために格納、コンパイルまたは解釈できる他の高位または低位プログラミング言語(アセンブリ言語、ハードウェア記述言語、データベースプログラミング言語および技術を含む)を使用して作成することができる。コンピュータソフトウェアは、仮想化、仮想マシン、コンテナ、ドック設備、ポーテナー、および他の機能を採用してもよい。
【0324】
したがって、1つの態様において、上述した方法およびその組み合わせは、1つまたは複数のコンピューティングデバイス上で実行されるとき、そのステップを実行するコンピュータ実行可能コードで具現化されてもよい。別の態様では、方法は、そのステップを実行するシステムで具現化されてもよく、多くの方法でデバイス間に分散されてもよく、または機能のすべてが、専用のスタンドアロンデバイスまたは他のハードウェアに統合されてもよい。別の態様では、上述のプロセスに関連するステップを実行するための手段は、上述のハードウェアおよび/またはソフトウェアのいずれかを含んでもよい。そのようなすべての順列および組み合わせは、本開示の範囲に入ることが意図されている。
【0325】
本開示は、詳細に示され説明された好ましい実施形態に関連して開示されているが、それに対する様々な変更および改良は、当業者には容易に明らかになるであろう。従って、本開示の精神及び範囲は、前述の例によって限定されるものではなく、法律で許容される最も広い意味で理解されるものである。
【0326】
本開示を説明する文脈における(特に以下の請求項の文脈における)単数の用語の使用は、本明細書において特に示されない限り、又は文脈によって明らかに矛盾しない限り、単数と複数の両方を含むように解釈されるものとする。用語「からなる」、「有する」、「含む」、及び「含んでいる」は、特に断らない限り、オープンエンド用語(すなわち、「~を含むが、~に限定されない」という意味)として解釈されるものとする。本明細書における値の範囲の叙述は、本明細書に特に示されない限り、範囲内に入る各別の値を個別に参照するための略記法として役立つことを単に意図しており、各別の値は、本明細書に個別に叙述されているかのように本明細書に組み込まれる。本明細書に記載される全ての方法は、本明細書に別途示されない限り、または文脈によって明らかに矛盾しない限り、任意の適切な順序で実行することができる。本明細書で提供される任意の及び全ての例、又は例示的な言語(例えば、「など」)の使用は、単に本開示をより良く照らすことを目的としており、特に主張しない限り、本開示の範囲に制限を加えるものではない。用語「セット」は、単一の部材を有するセットを含むことができる。本明細書におけるいかなる文言も、請求されていない要素を本開示の実施に不可欠であると示すものとして解釈されるべきではない。
【0327】
前述の書面の説明により、当業者は、現在その最良の態様と考えられるものを製造し使用することができるが、当業者は、本明細書における特定の実施形態、方法、及び例の変形、組み合わせ、及び同等物の存在を理解し理解するであろう。したがって、本開示は、上述した実施形態、方法、及び例によって限定されるべきではなく、本開示の範囲及び精神の範囲内の全ての実施形態及び方法によって限定されるべきである。
【0328】
本明細書で参照されるすべての文書は、本明細書に完全に記載されているかのように、参照により本明細書に組み込まれる。
【国際調査報告】