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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-31
(54)【発明の名称】不連続受信タイマ維持方法及び端末
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/02 20090101AFI20230324BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20230324BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20230324BHJP
【FI】
H04W52/02 110
H04W28/04 110
H04W92/18
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022548681
(86)(22)【出願日】2020-12-28
(85)【翻訳文提出日】2022-08-18
(86)【国際出願番号】 CN2020139954
(87)【国際公開番号】W WO2021159870
(87)【国際公開日】2021-08-19
(31)【優先権主張番号】202010085289.7
(32)【優先日】2020-02-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100166729
【弁理士】
【氏名又は名称】武田 幸子
(72)【発明者】
【氏名】趙 亜利
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA43
5K067EE02
5K067EE25
5K067HH28
(57)【要約】
本開示は、通信の技術分野に関し、不連続受信タイマ維持方法及び端末を提供している。当該不連続受信タイマ維持方法は、端末に適用されるものであり、直接通信インターフェースに対し、第一ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対応する伝送タイプに応じて、第一HARQプロセスに対応するタイマを管理することを含む。
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用される不連続受信タイマ維持方法であって、
直接通信インターフェースに対し、第一ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対応する伝送タイプに応じて、第一HARQプロセスに対応するタイマを管理することを含む、不連続受信タイマ維持方法。
【請求項2】
前記伝送タイプがブロードキャストの場合、前記の第一ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対応する伝送タイプに応じて、第一HARQプロセスに対応するタイマを管理することは、
端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持しないことを含む、請求項1に記載の不連続受信タイマ維持方法。
【請求項3】
前記伝送タイプがマルチキャスト又はユニキャストの場合、前記の第一ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対応する伝送タイプに応じて、第一HARQプロセスに対応するタイマを管理することは、
端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持しないことと、
前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持し、そうでなければ、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持しないことと、
端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持することとのうち、1つを含む、請求項1に記載の不連続受信タイマ維持方法。
【請求項4】
前記伝送タイプがマルチキャストであり、且つ前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ送信を行う場合、前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持することは、
端末が、物理層直接通信共有チャネル(PSSCH)伝送を行った後、第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記HARQ往復遅延タイマがタイムアウトする際に、前記端末が、少なくとも、前記第一HARQプロセスに対する他の端末からのHARQフィードバックとしてHARQ非確認フィードバックを1つ受信していれば、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることと、
端末が、PSSCH伝送を行った後、第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることとのうち、1つを含む、請求項3に記載の不連続受信タイマ維持方法。
【請求項5】
前記伝送タイプがマルチキャストであり、且つ前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ受信を行う場合、前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持することは、
端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信してHARQフィードバックを行った後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQフィードバックがHARQ非確認フィードバックであれば、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることと、
端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信してHARQフィードバックを行った後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることとのうち、1つを含む、請求項3に記載の不連続受信タイマ維持方法。
【請求項6】
前記の端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信してHARQフィードバックを行った後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせる場合、前記不連続受信タイマ維持方法は、
前記HARQ再送タイマのランニング中の第一プリセット時間T内に、前記第一HARQプロセスに対する再送スケジューリングを受信していなければ、端末が前記HARQ再送タイマのランニングを停止させることを更に含み、
ここで、前記第一プリセット時間Tは、前記HARQ再送タイマのタイマ時間未満である、請求項5に記載の不連続受信タイマ維持方法。
【請求項7】
前記伝送タイプがユニキャストであり、且つ前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ送信を行う場合、前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持することは、
端末が、物理層直接通信共有チャネル(PSSCH)伝送を行った後、第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記HARQ往復遅延タイマがタイムアウトする際に、前記端末が、前記第一HARQプロセスに対するユニキャスト通信相手方からのHARQフィードバックとしてHARQ非確認フィードバックを受信していれば、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることを含む、請求項3に記載の不連続受信タイマ維持方法。
【請求項8】
前記伝送タイプがユニキャストであり、且つ前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ受信を行う場合、前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持することは、
端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信してHARQフィードバックを行った後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQフィードバックがHARQ非確認フィードバックであれば、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることを含む、請求項3に記載の不連続受信タイマ維持方法。
【請求項9】
前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ送信を行う場合、前記端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持することは、
端末が、物理層直接通信共有チャネル(PSSCH)伝送を行った後、第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることを含む、請求項3に記載の不連続受信タイマ維持方法。
【請求項10】
前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ受信を行う場合、前記端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持することは、
端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信した後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることを含む、請求項3に記載の不連続受信タイマ維持方法。
【請求項11】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサ上で動作可能なプログラムとを含む端末であって、前記プロセッサによって前記プログラムが実行されると、
直接通信インターフェースに対し、第一ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対応する伝送タイプに応じて、第一HARQプロセスに対応するタイマを管理することが実現される。
【請求項12】
前記伝送タイプがブロードキャストの場合、前記プロセッサによって、前記第一ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対応する伝送タイプに応じて、第一HARQプロセスに対応するタイマを管理するプログラムが実行されると、
端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持しないことが実現される、請求項11に記載の端末。
【請求項13】
前記伝送タイプがマルチキャスト又はユニキャストの場合、前記プロセッサによって、前記第一ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対応する伝送タイプに応じて、第一HARQプロセスに対応するタイマを管理するプログラムが実行されると、
端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持しないことと、
前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持し、そうでなければ、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持しないことと、
端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持することとのうち、1つが実現される、請求項11に記載の端末。
【請求項14】
前記伝送タイプがマルチキャストであり、且つ前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ送信を行う場合、前記プロセッサによって、上述の前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持するプログラムが実行されると、
端末が、物理層直接通信共有チャネル(PSSCH)伝送を行った後、第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記HARQ往復遅延タイマがタイムアウトする際に、前記端末が、少なくとも、前記第一HARQプロセスに対する他の端末からのHARQフィードバックとしてHARQ非確認フィードバックを1つ受信していれば、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることと、
端末が、PSSCH伝送を行った後、第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることとのうち、1つが実現される、請求項13に記載の端末。
【請求項15】
前記伝送タイプがマルチキャストであり、且つ前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ受信を行う場合、前記プロセッサによって、上述の前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持するプログラムが実行されると、
端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信してHARQフィードバックを行った後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQフィードバックがHARQ非確認フィードバックであれば、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることと、
端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信してHARQフィードバックを行った後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることとのうち、1つが実現される、請求項13に記載の端末。
【請求項16】
前記プロセッサによって、前記端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信してHARQフィードバックを行った後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせるプログラムが実行された後、
前記HARQ再送タイマのランニング中の第一プリセット時間T内に、前記第一HARQプロセスに対する再送スケジューリングを受信していなければ、端末が前記HARQ再送タイマのランニングを停止させることが更に実現され、
ここで、前記第一プリセット時間Tは、前記HARQ再送タイマのタイマ時間未満である、請求項15に記載の端末。
【請求項17】
前記伝送タイプがユニキャストであり、且つ前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ送信を行う場合、前記プロセッサによって、上述の前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持するプログラムが実行されると、
端末が、物理層直接通信共有チャネル(PSSCH)伝送を行った後、第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記HARQ往復遅延タイマがタイムアウトする際に、前記端末が、前記第一HARQプロセスに対するユニキャスト通信相手方からのHARQフィードバックとしてHARQ非確認フィードバックを受信していれば、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることが実現される、請求項13に記載の端末。
【請求項18】
前記伝送タイプがユニキャストであり、且つ前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ受信を行う場合、前記プロセッサによって、上述の前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持するプログラムが実行されると、
端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信してHARQフィードバックを行った後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQフィードバックがHARQ非確認フィードバックであれば、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることが実現される、請求項13に記載の端末。
【請求項19】
前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ送信を行う場合、前記プロセッサによって、前記端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持するプログラムが実行されると、
端末が、物理層直接通信共有チャネル(PSSCH)伝送を行った後、第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることが実現される、請求項13に記載の端末。
【請求項20】
前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ受信を行う場合、前記プロセッサによって、前記端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持するプログラムが実行されると、
端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信した後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることが実現される、請求項13に記載の端末。
【請求項21】
コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1~10の何れか一項に記載の不連続受信タイマ維持方法が実現される、コンピュータ読取可能な記憶媒体。
【請求項22】
端末であって、
直接通信インターフェースに対し、第一ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対応する伝送タイプに応じて、第一HARQプロセスに対応するタイマを管理するための管理モジュールを含む、端末。
【請求項23】
前記伝送タイプがブロードキャストの場合、前記管理モジュールは、
端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持しないことに用いられる、請求項22に記載の端末。
【請求項24】
前記伝送タイプがマルチキャスト又はユニキャストの場合、前記管理モジュールは、
端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持しないことと、
前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持し、そうでなければ、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持しないことと、
端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持することとのうち、1つを実現するために用いられる、請求項22に記載の端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2020年2月10日に中国で出願された中国特許出願第202010085289.7号の優先権を主張し、その内容の全ては、参照により本願に組み込まれる。
本開示は、通信の技術分野に関し、特に、不連続受信タイマ維持方法及び端末に関する。
【背景技術】
【0002】
直接通信インターフェースについては、現在、いかなる省電力メカニズムもサポートされていないため、端末の電力消費が比較的速く、ユーザーエクスペリエンスが良くない。したがって、直接通信インターフェースの不連続受信(Discontinuous Reception、DRX)構成を導入する必要がある。現在、無線通信システムのDRXは、端末とネットワークとの間のインターフェース(即ちUuインターフェース)にのみ適用可能であり、直接通信インターフェースには、まだDRXメカニズムがないため、直接通信インターフェースでは、電力を節約できない。したがって、直接通信インターフェースに省電力メカニズムを導入する必要があり、その可能な方式は、直接通信インターフェースにDRXメカニズムを導入することであるが、現在、直接通信インターフェースにおいて、DRXを如何に実現するかについては、開示されている解決案が未だにない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示の実施例は、関連技術案に直接通信インターフェースのDRXメカニズムがなくて、直接通信インターフェースの省電力を実現できないという問題を解決するために、不連続受信タイマ維持方法及び端末を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本開示の実施例は、端末に適用される不連続受信タイマ維持方法であって、
直接通信インターフェースに対し、第一ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対応する伝送タイプに応じて、第一HARQプロセスに対応するタイマを管理することを含む、不連続受信タイマ維持方法を提供する。
【0005】
選択的に、前記伝送タイプがブロードキャストの場合、前記の第一ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対応する伝送タイプに応じて、第一HARQプロセスに対応するタイマを管理することは、
端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持しないことを含む。
【0006】
選択的に、前記伝送タイプがマルチキャスト又はユニキャストの場合、前記の第一ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対応する伝送タイプに応じて、第一HARQプロセスに対応するタイマを管理することは、
端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持しないことと、
前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持し、そうでなければ、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持しないことと、
端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持することとのうち、1つを含む。
【0007】
さらに、前記伝送タイプがマルチキャストであり、且つ前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ送信を行う場合、前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持することは、
端末が、物理層直接通信共有チャネル(PSSCH)伝送を行った後、第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記HARQ往復遅延タイマがタイムアウトする際に、前記端末が、少なくとも、前記第一HARQプロセスに対する他の端末からのHARQフィードバックとしてHARQ非確認フィードバックを1つ受信していれば、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることと、
端末が、PSSCH伝送を行った後、第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることとのうち、1つを含む。
【0008】
さらに、前記伝送タイプがマルチキャストであり、且つ前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ受信を行う場合、前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持することは、
端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信してHARQフィードバックを行った後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQフィードバックがHARQ非確認フィードバックであれば、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることと、
端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信してHARQフィードバックを行った後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることとのうち、1つを含む。
【0009】
具体的に、前記の端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信してHARQフィードバックを行った後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせる場合、前記不連続受信タイマ維持方法は、
前記HARQ再送タイマのランニング中の第一プリセット時間T内に、前記第一HARQプロセスに対する再送スケジューリングを受信していなければ、端末が前記HARQ再送タイマのランニングを停止させることを更に含み、
ここで、前記第一プリセット時間Tは、前記HARQ再送タイマのタイマ時間未満である。
【0010】
さらに、前記伝送タイプがユニキャストであり、且つ前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ送信を行う場合、前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持することは、
端末が、物理層直接通信共有チャネル(PSSCH)伝送を行った後、第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記HARQ往復遅延タイマがタイムアウトする際に、前記端末が、前記第一HARQプロセスに対するユニキャスト通信相手方からのHARQフィードバックとしてHARQ非確認フィードバックを受信していれば、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることを含む。
【0011】
さらに、前記伝送タイプがユニキャストであり、且つ前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ受信を行う場合、前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持することは、
端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信してHARQフィードバックを行った後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQフィードバックがHARQ非確認フィードバックであれば、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることを含む。
【0012】
さらに、前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ送信を行う場合、前記端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持することは、
端末が、物理層直接通信共有チャネル(PSSCH)伝送を行った後、第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることを含む。
【0013】
さらに、前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ受信を行う場合、前記端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持することは、
端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信した後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることを含む。
【0014】
本開示の実施例は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサ上で動作可能なプログラムとを含む端末であって、前記プロセッサによって前記プログラムが実行されると、
直接通信インターフェースに対し、第一ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対応する伝送タイプに応じて、第一HARQプロセスに対応するタイマを管理することが実現される、端末を更に提供する。
【0015】
選択的に、前記伝送タイプがブロードキャストの場合、前記プロセッサによって、前記第一ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対応する伝送タイプに応じて、第一HARQプロセスに対応するタイマを管理するプログラムが実行されると、
端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持しないことが実現される。
【0016】
さらに、前記伝送タイプがマルチキャスト又はユニキャストの場合、前記プロセッサによって、前記第一ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対応する伝送タイプに応じて、第一HARQプロセスに対応するタイマを管理するプログラムが実行されると、
端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持しないことと、
前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持し、そうでなければ、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持しないことと、
端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持することとのうち、1つが実現される。
【0017】
さらに、前記伝送タイプがマルチキャストであり、且つ前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ送信を行う場合、前記プロセッサによって、上述の前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持するプログラムが実行されると、
端末が、物理層直接通信共有チャネル(PSSCH)伝送を行った後、第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記HARQ往復遅延タイマがタイムアウトする際に、前記端末が、少なくとも、前記第一HARQプロセスに対する他の端末からのHARQフィードバックとしてHARQ非確認フィードバックを1つ受信していれば、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることと、
端末が、PSSCH伝送を行った後、第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることとのうち、1つが実現される。
【0018】
さらに、前記伝送タイプがマルチキャストであり、且つ前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ受信を行う場合、前記プロセッサによって、上述の前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持するプログラムが実行されると、
端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信してHARQフィードバックを行った後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQフィードバックがHARQ非確認フィードバックであれば、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることと、
端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信してHARQフィードバックを行った後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることとのうち、1つが実現される。
【0019】
具体的に、前記プロセッサによって、前記端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信してHARQフィードバックを行った後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせるプログラムが実行された後、
前記HARQ再送タイマのランニング中の第一プリセット時間T内に、前記第一HARQプロセスに対する再送スケジューリングを受信していなければ、端末が前記HARQ再送タイマのランニングを停止させることが更に実現され、
ここで、前記第一プリセット時間Tは、前記HARQ再送タイマのタイマ時間未満である。
【0020】
さらに、前記伝送タイプがユニキャストであり、且つ前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ送信を行う場合、前記プロセッサによって、上述の前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持するプログラムが実行されると、
端末が、物理層直接通信共有チャネル(PSSCH)伝送を行った後、第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記HARQ往復遅延タイマがタイムアウトする際に、前記端末が、前記第一HARQプロセスに対するユニキャスト通信相手方からのHARQフィードバックとしてHARQ非確認フィードバックを受信していれば、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることが実現される。
【0021】
さらに、前記伝送タイプがユニキャストであり、且つ前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ受信を行う場合、前記プロセッサによって、上述の前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持するプログラムが実行されると、
端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信してHARQフィードバックを行った後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQフィードバックがHARQ非確認フィードバックであれば、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることが実現される。
【0022】
さらに、前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ送信を行う場合、前記プロセッサによって、前記端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持するプログラムが実行されると、
端末が、物理層直接通信共有チャネル(PSSCH)伝送を行った後、第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることが実現される。
【0023】
さらに、前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ受信を行う場合、前記プロセッサによって、前記端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持するプログラムが実行されると、
端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信した後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることが実現される。
【0024】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記の不連続受信タイマ維持方法が実現される、コンピュータ読取可能な記憶媒体を更に提供する。
【0025】
本開示の実施例は、端末であって、
直接通信インターフェースに対し、第一ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対応する伝送タイプに応じて、第一HARQプロセスに対応するタイマを管理するための管理モジュールを含む、端末を更に提供する。
【発明の効果】
【0026】
本開示の有益な効果は、以下の通りである。
上記解決案は、直接通信インターフェースにおいて、HARQプロセスに対応する伝送タイプに応じて、HARQプロセスに対応するタイマを管理することで、直接通信インターフェースのDRXメカニズムを実現し、直接通信インターフェースの省電力を実現している。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】セルラネットワーク通信を示す模式図である。
図2】DRX手順を示す模式図である。
図3】直接通信のネットワークアーキテクチャを示す模式図である。
図4】本開示の実施例に係る不連続受信タイマ維持方法のフローを示す模式図である。
図5】本開示の実施例に係る端末のモジュールを示す模式図である。
図6】本開示の実施例に係る端末の構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本開示の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下、図面及び具体的な実施例を通じて詳細に記述する。
【0029】
先ず、本開示の実施例に関連するいくつかの概念について、次の通りに説明する。
一、セルラネットワーク通信
従来のセルラネットワーク通信では、端末とネットワーク側機器との間は、端末とネットワークとの間のインターフェース(即ちUuインターフェース)を介して上り/下りリンクデータ及び制御情報の伝送を行い、具体的なネットワークアーキテクチャを図1に示す。
【0030】
二、セルラ通信システムの不連続受信(Discontinuous Reception、DRX)メカニズム
例えば長期進化(Long Term Evolution、LTE)のような共有チャネルベースの移動通信システムでは、上り下りリンクデータの伝送は、基地局(eNB)のスケジューラによって制御され、スケジューラは、あるユーザをスケジューリングすることを確定すると、どんなリソースにてデータを送信又は受信するかを、制御チャネルを介して端末に通知する。ユーザ機器(User Equipment、UE、端末とも呼ばれる)は、制御チャネルを監視し、自分のスケジューリング情報が含まれていることを検出すると、制御チャネル上の指示に従って、データの送信(上りリンク)又は受信(下りリンク)を遂行する。アクティブ状態では、端末が、何時eNBによってスケジューリングされるかを確定できないため、よく使われる作動モードの1つとして、端末は、制御チャネルを連続的に監視し、その下りリンクスケジューリング制御チャネルが含まれているサブフレームの各々を解析して、スケジューリングされているかを判断する。このような作動方式によれば、端末のデータ量が多くなり、頻繁にスケジューリングされる場合は、高効率を得られる可能性がある。しかしながら、一部のトラフィックの場合は、データの到着頻度が低いため、端末がスケジューリングされる回数も少なくなり、もし端末が依然として制御チャネルを連続的に監視すれば、間違いなくその消費電力が増加してしまう。電力消費の問題を解決するために、セルラネットワーク通信システムは、DRX作動モードを採用しており、この作動モードでは、端末が制御チャネルを周期的に監視するため、省電力の目的が達成される。
【0031】
DRXの基本原理を図2に示す。その中で、継続監視時間(On duration)は、UEが制御チャネルを監視する期間であって、その無線周波数チャンネルがオンされ、制御チャネルが連続的に監視される期間を表し、On durationを除く他の時間では、UEは、スリープ(Sleep)状態にあり、その無線周波数リンクがオフされ、制御チャネルが監視されなくなることで、省電力の目的が達成される。On Durationは、周期的に現れるものであり(Cycle)、その具体的な周期がeNBからの構成によって実現される。
【0032】
セルラネットワークのDRXメカニズムは、データトラフィックの到着モデル、即ちデータパケットの到着が突発的なもの(データパケットの到着が発生したら、短時間内で多くのパケットが連続して到着すると理解されてもよい)を考慮している。このようなトラフィック到着特性に適応するために、LTE DRX手順は、より良好な省電力性能を達成するために、複数種類のタイマを採用するとともに、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)手順と組み合せている。
【0033】
1、本開示の実施例に関連するDRX関連タイマ
ハイブリッド自動再要求往復遅延タイマ(HARQ RTT Timer):下りリンクDRXハイブリッド自動再送要求往復遅延タイマ(drx-HARQ-RTT-TimerDL)と、上りリンクDRXハイブリッド自動再要求往復遅延タイマ(drx-HARQ-RTT-TimerUL)とに分けられ、その目的は、次回の再送が到来する前に制御チャネルを監視しないという可能性をUEに持たせ、より良好な省電力効果を達成することにある。下りリンクを例として、UE関連プロセスの物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)伝送後の最初のシンボルが開始されると、このタイマがオンされる。もし対応するHARQプロセスにおけるデータの復号が、前回のHARQ伝送後、成功しなかった(UEからNACKがフィードバックされた)場合、DL HARQ RTT Timerがタイムアウトした後、UEは、下りリンクDRX再送タイマ(drx-RetransmissionTimerDL)をオンする。もし対応するHARQプロセスにおけるデータの復号が、前回のHARQ伝送後、成功した(UEからACKがフィードバックされた)場合、drx-HARQ-RTT-TimerDLタイマがタイムアウトした後、UEは、drx-RetransmissionTimerDLをスタートさせない。もし現在drx-HARQ-RTT-TimerDLのみがランニングされている場合、UEは、制御チャネルを監視しない。
【0034】
ハイブリッド自動再送要求再送タイマ(HARQ retransmission Timer):drx-RetransmissionTimerDL又は上りリンクDRX再送タイマ(drx-RetransmissionTimerUL)に分けられる。下りリンクを例として、DL HARQ retransmission Timerのランニング中に、UEは、制御シグナリングを監視して、対応するHARQプロセスの再送スケジューリングを待つ。
【0035】
三、直接通信
直接通信とは、近接する端末が近距離範囲内で直接通信リンク(Sidelinkとも呼ばれる)を介してデータ伝送可能な方式を指す。Sidelinkリンクに対応する無線インターフェースは、直接通信インターフェースと呼ばれ、Sidelinkインターフェースとも呼ばれる。それを図3に示す。
【0036】
現在、無線通信システムのDRXは、端末とネットワークとの間のUuインターフェースにのみ適用可能であり、直接通信インターフェースには、まだDRXメカニズムがないため、直接通信インターフェースでは、電力を節約できない。したがって、直接通信インターフェースに省電力メカニズムを導入する必要があり、その可能な方式は、直接通信インターフェースにDRXメカニズムを導入することであるが、現在、直接通信インターフェースにおいて、DRXを如何に実現するかについては、開示されている解決案が未だにない。
【0037】
本開示は、上記問題に対して、不連続受信タイマ維持方法及び端末を提供する。
【0038】
図4に示すように、本開示の実施例に係る不連続受信タイマ維持方法は、端末に適用されるものであり、
直接通信インターフェースに対し、第一ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対応する伝送タイプに応じて、第一HARQプロセスに対応するタイマを管理するステップ41を含む。
【0039】
説明すべきなのは、本開示の実施例で言及される端末とは、直接通信を行う直接通信端末を指し、当該第一HARQプロセスに対応するタイマとは、第一HARQプロセスのHARQ関連タイマを指し、当該第一HARQプロセスとは、端末が直接通信インターフェースで通信するために使用されたあるHARQプロセスを指す。
【0040】
説明すべきなのは、当該伝送タイプは、主にユニキャスト、マルチキャスト及びブロードキャストを含み、異なる伝送タイプに対しては、端末の処理方式も異なり、次に、異なる伝送タイプの観点から本開示の実施例を以下のように具体的に説明する。
【0041】
一、前記伝送タイプがブロードキャストの場合
この場合、ステップ41の具体的な実現方式は、
端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持しないことである。
【0042】
二、前記伝送タイプがマルチキャストの場合
この場合、ステップ41の具体的な実現方式は、以下のうち、1つを含む。
【0043】
A11、端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持しないことであり、
つまり、端末としては、直接通信インターフェースのマルチキャストプロセスに対し、直接通信端末がHARQ関連タイマを維持しない。
【0044】
A12、前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持し、そうでなければ、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持しないことであり、
説明すべきなのは、本開示の実施例で言及される端末は、直接通信インターフェースでデータ送信を行う端末であってもよいし、直接通信インターフェースでデータ受信を行う端末であってもよく、具体的に、前記端末が前記第一HARQプロセスを利用して直接通信インターフェースでデータ送信を行う場合、この実現方式は、以下のうち、1つを具体的に採用して実現されてもよい。
【0045】
A121、端末が、物理層直接通信共有チャネル(PSSCH)伝送を行った後、第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマ(HARQ RTT timer)をスタートさせ、前記HARQ往復遅延タイマがタイムアウトする際に、前記端末が、少なくとも、前記第一HARQプロセスに対する他の端末からのHARQフィードバックとしてHARQ非確認(HARQ NACK)フィードバックを1つ受信していれば、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマ(HARQ retransmission timer)をスタートさせることであり、
つまり、直接通信端末は、PSSCHを送信した後(PSSCHが繰り返し伝送(repetition)をサポートしていれば、1回目のrepetitionの後)、プロセス関連のHARQ RTT timerをスタートさせる。当該プロセスのHARQ RTT timerがタイムアウトする前に、前記プロセスフィードバックに対する直接通信相手方からのHARQ NACKを少なくとも1つ受信していれば、前記プロセスに対応するHARQ retransmission timerをスタートさせる。
【0046】
A122、端末が、PSSCH伝送を行った後、第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることであり、
つまり、直接通信端末は、PSSCHを送信した後(PSSCHがrepetitionをサポートしていれば、1回目のrepetitionの後)、プロセス関連のHARQ RTT timerをスタートさせる。当該プロセスのHARQ RTT timerがタイムアウトすると、前記プロセスに対応するHARQ retransmission timerをスタートさせる。
【0047】
具体的に、前記端末が前記第一HARQプロセスを利用して直接通信インターフェースでデータ受信を行う場合、この実現方式は、以下のうち、1つを具体的に採用して実現されてもよい。
【0048】
A123、端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信してHARQフィードバックを行った後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQフィードバックがHARQ非確認フィードバックであれば、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることであり、
つまり、HARQプロセスの物理層直接通信フィードバックチャネル(PSFCH)伝送の後、前記プロセスに対応するHARQ RTT timerをスタートさせ、PSFCHでフィードバックされたのがHARQ NACKであれば、前記プロセスに対応するHARQ RTT timerがタイムアウトした後、前記プロセスに対応するHARQ retransmission timerをスタートさせる。
【0049】
A124、端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信してHARQフィードバックを行った後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることであり、
つまり、HARQプロセスのPSFCH伝送の後、前記HARQプロセスに対応するHARQ RTT timerをスタートさせ、前記プロセスに対応するHARQ RTT timerがタイムアウトした後、常に前記プロセスに対応するHARQ retransmission timerをスタートさせる。
【0050】
さらに、A124の後に、本開示の実施例に係る前記不連続受信タイマ維持方法は、
前記HARQ再送タイマのランニング中の第一プリセット時間(T)内に、前記第一HARQプロセスに対する再送スケジューリングを受信していなければ、端末が前記HARQ再送タイマのランニングを停止させることを更に含み、
ここで、前記第一プリセット時間(T)は、前記HARQ再送タイマのタイマ時間以下である。
【0051】
具体的に、前記プロセスに対応するHARQ retransmission timerのランニング中の時間T内(T≦HARQ retransmission timerのタイマ時間)に、前記HARQプロセスに対する再送スケジューリングを受信していなければ、HARQ retransmission timerを停止させる。説明すべきなのは、これは、A123に対する最適化であり、こうして、一部のUEがHARQ NACKフィードバックを行ったことに起因して発送側がHARQ retransmission timerをスタートさせ、active timeに入って新しいスケジューリングが発生しているが、受信側端末によって受信されないことが回避される。
【0052】
A13、端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持することである。
説明すべきなのは、この場合、直接通信インターフェースのマルチキャストプロセスに対し、TBがHARQ ACK/NACKフィードバックを必要とするものであるかどうかに関わらず、HARQ関連タイマを維持する必要があり、ただし、この場合、端末は、HARQ retransmission timerのみを維持し、具体的に、以下の通りである。
【0053】
A131、前記端末が前記第一HARQプロセスを利用して直接通信インターフェースでデータ送信を行う場合
この場合の具体的な実現方式は、
端末が、PSSCH伝送を行った後、第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることである。
つまり、直接通信端末は、PSSCHを送信した後(PSSCHがrepetitionをサポートしていれば、1回目のrepetitionの後)、PSSCHに使用されるプロセスに対応するHARQ retransmission timerをスタートさせる。
【0054】
A132、前記端末が前記第一HARQプロセスを利用して直接通信インターフェースでデータ受信を行う場合
この場合の具体的な実現方式は、
端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信した後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることである。
つまり、直接通信端末は、PSSCHを受信した後、プロセスに対応するHARQ retransmission timerをスタートさせる。
【0055】
三、前記伝送タイプがユニキャストの場合
この場合、ステップ41の具体的な実現方式は、以下のうち、1つを含む。
【0056】
B11、端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持しないことであり、
つまり、直接通信インターフェースのユニキャストプロセスに対し、直接通信端末は、HARQ関連タイマを維持しない。
【0057】
B12、前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持し、そうでなければ、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持しないことであり、
説明すべきなのは、本開示の実施例で言及される端末は、データ送信を行ってもよいし、データ受信を行ってもよく、具体的に、前記端末が前記第一HARQプロセスを利用して直接通信インターフェースでデータ送信を行う場合、この実現方式は、
端末が、PSSCH伝送を行った後、第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記HARQ往復遅延タイマがタイムアウトする際に、前記端末が、前記第一HARQプロセスに対するユニキャスト通信相手方からのHARQフィードバックとしてHARQ非確認フィードバックを受信していれば、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせるような方式を具体的に採用して実現されてもよい。
つまり、直接通信端末は、PSSCHを送信した後(PSSCHがrepetitionをサポートしていれば、1回目のrepetitionの後)、プロセス関連のHARQ RTT timerをスタートさせる。前記プロセスのHARQ RTT timerがタイムアウトする前に、直接通信相手方からフィードバックされたHARQ NACKを受信していれば、前記プロセスに対応するHARQ retransmission timerをスタートさせる。
【0058】
具体的に、前記端末が前記第一HARQプロセスを利用して直接通信インターフェースでデータ受信を行う場合、この実現方式は、
端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信してHARQフィードバックを行った後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQフィードバックがHARQ非確認フィードバックであれば、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせるような方式を具体的に採用して実現されてもよい。
つまり、HARQプロセスのPSFCH伝送の後、前記プロセスに対応するHARQ RTT timerをスタートさせ、PSFCHでフィードバックされたのがHARQ NACKであれば、前記プロセスに対応するHARQ RTT timerがタイムアウトした後、前記HARQプロセスに対応するHARQ retransmission timerをスタートさせる。
【0059】
B13、端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持することであり、
説明すべきなのは、この場合、直接通信インターフェースのユニキャストプロセスに対し、TBがHARQ ACK/NACKフィードバックを必要とするものであるかどうかに関わらず、HARQ関連タイマを維持する必要があり、ただし、この場合、端末は、HARQ retransmission timerのみを維持し、具体的に、以下の通りである。
【0060】
B131、前記端末が前記第一HARQプロセスを利用して直接通信インターフェースでデータ送信を行う場合
この場合の具体的な実現方式は、
端末が、PSSCH伝送を行った後、第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることである。
つまり、直接通信端末は、PSSCHを送信した後(PSSCHがrepetitionをサポートしていれば、1回目のrepetitionの後)、HARQ retransmission timerをスタートさせる。
【0061】
B132、前記端末が前記第一HARQプロセスを利用して直接通信インターフェースでデータ受信を行う場合
この場合の具体的な実現方式は、
端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信した後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることである。
【0062】
つまり、直接通信端末は、PSSCHを受信した後、プロセスに対応するHARQ retransmission timerをスタートさせる。
【0063】
次に、本開示の実施例の具体的な応用場面について、例を挙げて以下のように説明する。
【0064】
例1:マルチキャスト及びブロードキャストなら、HARQタイマを維持せず、ユニキャストなら、HARQタイマを維持する
UE1が直接通信インターフェースでユニキャスト、ブロードキャスト及びマルチキャストの通信を同時に行うと仮定する。ユニキャスト、マルチキャスト及びブロードキャストについては、同一HARQエンティティを使用し、前記HARQエンティティは、一連の並行プロセスを維持する。
【0065】
直接通信インターフェースでデータ伝送を行う場合、先ず、HARQプロセスに対応する伝送タイプを判断し、次に、直接通信インターフェースのHARQプロセスに対応する伝送タイプに応じて、HARQ関連タイマに対して該当する維持方式を使用する。
【0066】
例えば、直接通信インターフェースに3つのプロセスA、B、Cがあると仮定する。プロセスに対してDRXタイマの維持を行う場合、先ず、プロセスに対応する伝送タイプを判断する必要があり、HARQプロセスAに対応する伝送タイプがブロードキャスト、HARQプロセスBに対応する伝送タイプがマルチキャスト、HARQプロセスCに対応する伝送タイプがユニキャストであると仮定する。すると、直接通信インターフェースにおいて、前記3つのプロセスに対しては、その伝送タイプに応じて、異なるHARQ関連タイマの維持方式が使用される。ここで、前記HARQ関連タイマは、直接通信インターフェースの送信に関連するHARQ RTT timer及びHARQ retransmission timerを含む。
【0067】
M11、HARQプロセスAについて、その対応する伝送タイプがブロードキャストであるため、前記HARQプロセスAに対しては、HARQ関連タイマを維持する必要がない。
【0068】
M12、HARQプロセスBについて、その対応する伝送タイプがマルチキャストであるため、前記HARQプロセスBに対応するTBに対しては、HARQ関連タイマを維持する必要もない。
【0069】
M13、HARQプロセスCについて、その対応する伝送タイプがユニキャストであるため、前記HARQプロセスCに対しては、HARQ関連タイマを維持する必要がある。具体的なHARQ関連タイマの維持メカニズムは、以下の通りである。
【0070】
M131、端末がデータ送信を行う場合、端末が関連HARQプロセスに対応するタイマ維持を行う手順は、以下の通りである。
直接通信端末は、PSSCHを送信した後(PSSCHがrepetitionをサポートしていれば、1回目のrepetitionの後)、プロセス関連のHARQ RTT timerをスタートさせる。前記プロセスのHARQ RTT timerがタイムアウトする前に、直接通信相手方からフィードバックされたHARQ NACKを受信していれば、前記プロセスに対応するHARQ retransmission timerをスタートさせる。
【0071】
M132、端末がデータ受信を行う場合、端末が関連HARQプロセスに対応するタイマ維持を行う手順は、以下の通りである。
HARQプロセスのPSFCH伝送の後、前記プロセスに対応するHARQ RTT timerをスタートさせ、PSFCHでフィードバックされたのがHARQ NACKであれば、前記プロセスに対応するHARQ RTT timerがタイムアウトした後、前記HARQプロセスに対応するHARQ retransmission timerをスタートさせる。
【0072】
例2:ブロードキャストなら、HARQタイマを維持せず、マルチキャスト及びユニキャストなら、HARQタイマを維持する
UE1が直接通信インターフェースでユニキャスト、ブロードキャスト及びマルチキャストの通信を同時に行うと仮定する。ユニキャスト、マルチキャスト及びブロードキャストについては、同一HARQエンティティを使用し、前記HARQエンティティは、一連の並行プロセスを維持する。
【0073】
直接通信インターフェースでデータ伝送を行う場合、先ず、HARQプロセスに対応する伝送タイプを判断し、次に、直接通信インターフェースのHARQプロセスに対応する伝送タイプに応じて、HARQ関連タイマに対して該当する維持方式を使用する。
【0074】
一例として、直接通信インターフェースに3つのプロセスA、B、Cがあると仮定する。プロセスに対してDRXタイマの維持を行う場合、先ず、プロセスに対応する伝送タイプを判断する必要があり、HARQプロセスAに対応する伝送タイプがブロードキャスト、HARQプロセスBに対応する伝送タイプがマルチキャスト、HARQプロセスCに対応する伝送タイプがユニキャストであると仮定する。すると、直接通信インターフェースにおいて、前記3つのプロセスに対しては、その伝送タイプに応じて、異なるHARQ関連タイマの維持方式が使用される。ここで、前記HARQ関連タイマは、直接通信インターフェースの送信に関連するHARQ RTT timer及びHARQ retransmission timerを含む。
【0075】
M21、HARQプロセスAについて、その対応する伝送タイプがブロードキャストであるため、前記HARQプロセスAに対しては、HARQ関連タイマを維持する必要がない。
【0076】
M22、HARQプロセスBについて、その対応する伝送タイプがマルチキャストであるため、前記HARQプロセスに対応するTBに対しては、HARQ関連タイマを維持する必要があり、具体的なタイマ維持メカニズムは、以下のようにされてもよい。
【0077】
M221、端末がデータ送信を行う場合、端末が関連HARQプロセスに対応するタイマ維持を行う手順は、以下の通りである。
直接通信端末は、PSSCHを送信した後(PSSCHがrepetitionをサポートしていれば、1回目のrepetitionの後)、プロセス関連のHARQ RTT timerをスタートさせる。前記プロセスのHARQ RTT timerがタイムアウトする前に、前記プロセスフィードバックに対する直接通信相手方からのHARQ NACKを少なくとも1つ受信していれば、前記プロセスに対応するHARQ retransmission timerをスタートさせる。
【0078】
M222、端末がデータ受信を行う場合、端末が関連HARQプロセスに対応するタイマ維持を行う手順は、以下の方式a)又は方式b)を採用してもよい。
【0079】
方式a)、HARQプロセスのPSFCH伝送の後、前記プロセスに対応するHARQ RTT timerをスタートさせ、PSFCHでフィードバックされたのがHARQ NACKであれば、前記プロセスに対応するHARQ RTT timerがタイムアウトした後、前記プロセスに対応するHARQ retransmission timerをスタートさせる。
【0080】
方式b)、HARQプロセスのPSFCH伝送の後、前記HARQプロセスに対応するHARQ RTT timerをスタートさせ、前記プロセスに対応するHARQ RTT timerがタイムアウトした後、常に前記プロセスに対応するHARQ retransmission timerをスタートさせる。さらに、前記対応するHARQ retransmission timerのランニング中の時間T内(T≦HARQ retransmission timerの長さ)に、前記HARQプロセスに対する再送スケジューリングを受信していなければ、HARQ retransmission timerを停止させる。(注:これは、方式a)に対する最適化であり、こうして、一部のUEがHARQ NACKフィードバックを行ったことに起因して発送側がHARQ retransmission timerをスタートさせ、active timeに入って新しいスケジューリングが発生しているが、受信側端末によって受信されないことが回避される)。
【0081】
M23、HARQプロセスCについて、その対応する伝送タイプがユニキャストであるため、前記プロセスCに対しては、HARQ関連タイマを維持する必要がある。具体的なHARQ関連タイマの維持メカニズムは、以下の通りである。
【0082】
M231、端末がデータ送信を行う場合、端末が関連HARQプロセスに対応するタイマ維持を行う手順は、以下の通りである。
直接通信端末は、PSSCHを送信した後(PSSCHがrepetitionをサポートしていれば、1回目のrepetitionの後)、プロセス関連のHARQ RTT timerをスタートさせる。前記プロセスのHARQ RTT timerがタイムアウトする前に、直接通信相手方からフィードバックされたHARQ NACKを受信していれば、前記プロセスに対応するHARQ retransmission timerをスタートさせる。
【0083】
M231、端末がデータ受信を行う場合、端末が関連HARQプロセスに対応するタイマ維持を行う手順は、以下の通りである。
HARQプロセスのPSFCH伝送の後、前記プロセスに対応するHARQ RTT timerをスタートさせ、PSFCHでフィードバックされたのがHARQ NACKであれば、前記プロセスに対応するHARQ RTT timerがタイムアウトした後、前記HARQプロセスに対応するHARQ retransmission timerをスタートさせる。
【0084】
例3:ブロードキャストなら、HARQタイマを維持せず、マルチキャスト及びユニキャストなら、HARQタイマを維持する
UE1が直接通信インターフェースでユニキャスト、ブロードキャスト及びマルチキャストの通信を同時に行うと仮定する。ユニキャスト、マルチキャスト及びブロードキャストについては、同一HARQエンティティを使用し、前記HARQエンティティは、一連の並行プロセスを維持する。
【0085】
直接通信インターフェースでデータ伝送を行う場合、先ず、HARQプロセスに対応する伝送タイプを判断し、次に、直接通信インターフェースのHARQプロセスに対応する伝送タイプに応じて、HARQ関連タイマに対して該当する維持方式を使用する。
【0086】
一例として、直接通信インターフェースに3つのプロセスA、B、Cがあると仮定する。プロセスに対してDRXタイマの維持を行う場合、先ず、プロセスに対応する伝送タイプを判断する必要があり、HARQプロセスAに対応する伝送タイプがブロードキャスト、HARQプロセスBに対応する伝送タイプがマルチキャスト、HARQプロセスCに対応する伝送タイプがユニキャストであると仮定する。すると、直接通信インターフェースにおいて、前記3つのプロセスに対しては、その伝送タイプに応じて、異なるHARQ関連タイマの維持方式が使用される。ここで、前記HARQ関連タイマは、直接通信インターフェースの送信に関連するHARQ RTT timer及びHARQ retransmission timerを含む。
【0087】
M31、HARQプロセスAについて、その対応する伝送タイプがブロードキャストであるため、前記HARQプロセスAに対しては、HARQ関連タイマを維持する必要がない。
【0088】
M32、HARQプロセスBについて、その対応する伝送タイプがマルチキャストであるため、前記HARQプロセスTBに対しては、維持HARQ関連タイマ、具体的なタイマ維持メカニズムは、以下のようにされてもよい。
【0089】
M321、端末がデータ送信を行う場合、端末が関連HARQプロセスに対応するタイマ維持を行う手順は、以下の通りである。
直接通信端末は、PSSCHを送信した後(PSSCHがrepetitionをサポートしていれば、1回目のrepetitionの後)、プロセス関連のHARQ RTT timerをスタートさせる。前記プロセスのHARQ RTT timerがタイムアウトすると、前記プロセスに対応するHARQ retransmission timerをスタートさせる。
【0090】
M322、端末がデータ受信を行う場合、端末が関連HARQプロセスに対応するタイマ維持を行う手順は、以下の通りである。
HARQプロセスのPSFCH伝送の後、前記HARQプロセスに対応するHARQ RTT timerをスタートさせ、前記プロセスに対応するHARQ RTT timerがタイムアウトした後、常に前記プロセスに対応するHARQ retransmission timerをスタートさせる。さらに、前記対応するHARQ retransmission timerのランニング中の時間T内(T≦HARQ retransmission timerの長さ)に、前記HARQプロセスに対する再送スケジューリングを受信していなければ、HARQ retransmission timerを停止させる。
【0091】
M33、HARQプロセスCについて、その対応する伝送タイプがユニキャストであるため、前記プロセスCに対しては、HARQ関連タイマを維持する必要がある。具体的なHARQ関連タイマの維持メカニズムは、以下の通りである。
【0092】
M331、端末がデータ送信を行う場合、端末が関連HARQプロセスに対応するタイマ維持を行う手順は、以下の通りである。
直接通信端末は、PSSCHを送信した後(PUSSCHがrepetitionをサポートしていれば、1回目のrepetitionの後)、プロセス(プロセスCと記す)関連のHARQ RTT timerをスタートさせる。前記プロセスCのHARQ RTT timerがタイムアウトする前に、直接通信の受信側端末からフィードバックされたHARQ NACKを1つ受信していれば、プロセスCに対応するHARQ retransmission timerをスタートさせる。
【0093】
M332、端末がデータ受信を行う場合、端末が関連HARQプロセスに対応するタイマ維持を行う手順は、以下の通りである。
HARQプロセスCのPSFCH伝送の後、プロセスCに対応するHARQ RTT timerをスタートさせ、PSFCHでフィードバックされたのがHARQ NACKであれば、プロセスCに対応するHARQ RTT timerがタイムアウトした後、プロセスCに対応するHARQ retransmission timerをスタートさせる。
【0094】
例4:ブロードキャストなら、HARQタイマを維持せず、マルチキャスト及びユニキャストなら、HARQタイマを維持する
UE1が直接通信インターフェースでユニキャスト、ブロードキャスト及びマルチキャストの通信を同時に行うと仮定する。ユニキャスト、マルチキャスト及びブロードキャストについては、同一HARQエンティティを使用し、前記HARQエンティティは、一連の並行プロセスを維持する。
【0095】
直接通信インターフェースでデータ伝送を行う場合、先ず、HARQプロセスに対応する伝送タイプを判断し、次に、直接通信インターフェースのHARQプロセスに対応する伝送タイプに応じて、HARQ関連タイマに対して該当する維持方式を使用する。
【0096】
直接通信インターフェースでデータ伝送を行う場合、先ず、HARQプロセスに対応する伝送タイプを判断し、次に、直接通信インターフェースのHARQプロセスに対応する伝送タイプに応じて、HARQ関連タイマに対して該当する維持方式を使用する。
【0097】
一例として、直接通信インターフェースに3つのプロセスA、B、Cがあると仮定する。プロセスに対してDRXタイマの維持を行う場合、先ず、プロセスに対応する伝送タイプを判断する必要があり、HARQプロセスAに対応する伝送タイプがブロードキャスト、HARQプロセスBに対応する伝送タイプがマルチキャスト、HARQプロセスCに対応する伝送タイプがユニキャストであると仮定する。すると、直接通信インターフェースにおいて、前記3つのプロセスに対しては、その伝送タイプに応じて、異なるHARQ関連タイマの維持方式が使用される。ここで、前記HARQ関連タイマは、直接通信インターフェースの送信に関連するHARQ RTT timer及びHARQ retransmission timerを含む。
【0098】
M41、HARQプロセスAについて、その対応する伝送タイプがブロードキャストであるため、前記HARQプロセスAに対しては、HARQ関連タイマを維持する必要がない。
【0099】
M42、HARQプロセスBについて、その対応する伝送タイプがマルチキャストであるため、TBがHARQ ACK/NACKフィードバックを必要とするものであるかどうかに関わらず、HARQ関連タイマを維持する必要がある。ただし、HARQ retransmission timerのみを維持し、具体的なタイマ維持メカニズムは、以下のようにされてもよい。
【0100】
M421、端末がデータ送信を行う場合、端末が関連HARQプロセスに対応するタイマ維持を行う手順は、以下の通りである。
直接通信端末は、PSSCHを送信した後(PSSCHがrepetitionをサポートしていれば、1回目のrepetitionの後)、HARQ retransmission timerをスタートさせる。
【0101】
M422、端末がデータ受信を行う場合、端末が関連HARQプロセスに対応するタイマ維持を行う手順は、以下の通りである。
直接通信端末は、PSSCHを受信した後、前記プロセスに対応するHARQ retransmission timerをスタートさせる。
【0102】
M43、HARQプロセスCについて、その対応する伝送タイプがユニキャストであるため、前記プロセスCに対しては、HARQ関連タイマを維持する必要がある。具体的なHARQ関連タイマの維持メカニズムは、以下の通りである。
【0103】
M431、端末がデータ送信を行う場合、端末が関連HARQプロセスに対応するタイマ維持を行う手順は、以下の通りである。
直接通信端末は、PSSCHを送信した後(PSSCHがrepetitionをサポートしていれば、1回目のrepetitionの後)、前記プロセスに対応するHARQ retransmission timerをスタートさせる。
【0104】
M432、端末がデータ送信を行う場合、端末が関連HARQプロセスに対応するタイマ維持を行う手順は、以下の通りである。
直接通信端末は、PSSCHを受信した後、プロセスに対応するHARQ retransmission timerをスタートさせる。
【0105】
説明すべきなのは、本開示の実施例によれば、直接通信インターフェースプロセスに関連するDRXタイマの維持及びその維持方法の問題を解決でき、直接通信インターフェースのDRXメカニズムを実現し、直接通信インターフェースの省電力を実現している。
【0106】
図5に示すように、本開示の実施例は、端末であって、
直接通信インターフェースに対し、第一ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対応する伝送タイプに応じて、第一HARQプロセスに対応するタイマを管理するための管理モジュール51を含む、端末50を提供する。
【0107】
選択的に、前記伝送タイプがブロードキャストの場合、前記管理モジュール51は、
端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持しないことに用いられる。
【0108】
選択的に、前記伝送タイプがマルチキャスト又はユニキャストの場合、前記管理モジュール51は、
端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持しないことと、
前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持し、そうでなければ、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持しないことと、
端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持することとのうち、1つを実現するために用いられる。
【0109】
さらに、前記伝送タイプがマルチキャストであり、且つ前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ送信を行う場合、前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持する実現方式は、
端末が、物理層直接通信共有チャネル(PSSCH)伝送を行った後、第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記HARQ往復遅延タイマがタイムアウトする際に、前記端末が、少なくとも、前記第一HARQプロセスに対する他の端末からのHARQフィードバックとしてHARQ非確認フィードバックを1つ受信していれば、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることと、
端末が、PSSCH伝送を行った後、第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることとのうち、1つを含む。
【0110】
さらに、前記伝送タイプがマルチキャストであり、且つ前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ受信を行う場合、前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持する実現方式は、
端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信してHARQフィードバックを行った後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQフィードバックがHARQ非確認フィードバックであれば、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることと、
端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信してHARQフィードバックを行った後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることとのうち、1つを含む。
【0111】
さらに、上述の端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信してHARQフィードバックを行った後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせる場合、前記端末は、
前記HARQ再送タイマのランニング中の第一プリセット時間T内に、前記第一HARQプロセスに対する再送スケジューリングを受信していなければ、端末が前記HARQ再送タイマのランニングを停止させるための停止モジュールを更に含み、
ここで、前記第一プリセット時間Tは、前記HARQ再送タイマのタイマ時間未満である。
【0112】
さらに、前記伝送タイプがユニキャストであり、且つ前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ送信を行う場合、前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持することは、
端末が、物理層直接通信共有チャネル(PSSCH)伝送を行った後、第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記HARQ往復遅延タイマがタイムアウトする際に、前記端末が、前記第一HARQプロセスに対するユニキャスト通信相手方からのHARQフィードバックとしてHARQ非確認フィードバックを受信していれば、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることを実現する。
【0113】
さらに、前記伝送タイプがユニキャストであり、且つ前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ受信を行う場合、前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持することは、
端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信してHARQフィードバックを行った後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQフィードバックがHARQ非確認フィードバックであれば、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることを実現する。
【0114】
さらに、前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ送信を行う場合、前記端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持することは、
端末が、物理層直接通信共有チャネル(PSSCH)伝送を行った後、第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることを実現する。
【0115】
さらに、前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ受信を行う場合、前記端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持することは、
端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信した後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることを実現する。
【0116】
説明すべきなのは、当該端末の実施例は、上記方法の実施例に1対1で対応する端末であり、上記方法の実施例における全ての実現方式は、当該端末の実施例に適用可能で、同じ技術的効果を達成することもできる。
【0117】
図6に示すように、本開示の実施例は、プロセッサ61と、送受信機62と、メモリ63と、前記メモリ63に記憶されて前記プロセッサ61上で動作可能なプログラムとを含む端末であって、送受信機62は、バスインターフェースを介してプロセッサ61及びメモリ63に接続されており、前記プロセッサ61は、メモリ内のプログラムを読み取り、
直接通信インターフェースに対し、第一ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対応する伝送タイプに応じて、第一HARQプロセスに対応するタイマを管理する手順を実行するためのものである、端末60を更に提供する。
【0118】
説明すべきなのは、図6において、バスアーキテクチャは、任意数量の相互接続されたバス及びブリッジを含んでもよく、具体的には、プロセッサ61を代表とした1つ又は複数のプロセッサと、メモリ63を代表としたメモリとの各種回路が繋げられている。バスアーキテクチャは、周辺機器、電圧レギュレータや電力管理回路等の様々な他の回路を互いに繋げることも可能であるが、これらは、当分野において公知されているため、本明細書において、さらなる説明をしない。バスインターフェースは、インターフェースを提供するものである。送受信機62は、複数の素子であってもよく、即ち送信機及び受信機を含んでもよく、伝送媒体にて様々な他の装置と通信するための手段を提供するものである。様々な端末に対して、ユーザインターフェース64は、必要なデバイスを外部又は内部で接続可能なインターフェースであってもよく、接続されるデバイスは、小型キーボード、ディスプレイ、スピーカ、マイク、ジョイスティック等を含むが、これらに限定されない。プロセッサ61は、バスアーキテクチャ及び一般的な処理の管理を担っており、メモリ63は、プロセッサ61の操作実行時に使用されるデータを記憶可能である。
【0119】
選択的に、前記伝送タイプがブロードキャストの場合、前記プロセッサによって、前記第一ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対応する伝送タイプに応じて、第一HARQプロセスに対応するタイマを管理するプログラムが実行されると、
端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持しないステップが実現される。
【0120】
選択的に、前記伝送タイプがマルチキャスト又はユニキャストの場合、前記プロセッサによって、前記第一ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対応する伝送タイプに応じて、第一HARQプロセスに対応するタイマを管理するプログラムが実行されると、
端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持しないことと、
前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持し、そうでなければ、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持しないことと、
端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持することとのうち、1つが実現される。
【0121】
さらに、前記伝送タイプがマルチキャストであり、且つ前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ送信を行う場合、前記プロセッサによって、上述の前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持するプログラムが実行されると、
端末が、物理層直接通信共有チャネル(PSSCH)伝送を行った後、第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記HARQ往復遅延タイマがタイムアウトする際に、前記端末が、少なくとも、前記第一HARQプロセスに対する他の端末からのHARQフィードバックとしてHARQ非確認フィードバックを1つ受信していれば、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることと、
端末が、PSSCH伝送を行った後、第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることとのうち、1つが実現される。
【0122】
さらに、前記伝送タイプがマルチキャストであり、且つ前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ受信を行う場合、前記プロセッサによって、上述の前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持するプログラムが実行されると、
端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信してHARQフィードバックを行った後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQフィードバックがHARQ非確認フィードバックであれば、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることと、
端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信してHARQフィードバックを行った後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることとのうち、1つが実現される。
【0123】
さらに、前記プロセッサによって、前記端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信してHARQフィードバックを行った後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせるプログラムが実行された後、
前記HARQ再送タイマのランニング中の第一プリセット時間T内に、前記第一HARQプロセスに対する再送スケジューリングを受信していなければ、端末が前記HARQ再送タイマのランニングを停止させるステップを更に含み、
ここで、前記第一プリセット時間Tは、前記HARQ再送タイマのタイマ時間未満である。
【0124】
さらに、前記伝送タイプがユニキャストであり、且つ前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ送信を行う場合、前記プロセッサによって、上述の前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持するプログラムが実行されると、
端末が、物理層直接通信共有チャネル(PSSCH)伝送を行った後、第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記HARQ往復遅延タイマがタイムアウトする際に、前記端末が、前記第一HARQプロセスに対するユニキャスト通信相手方からのHARQフィードバックとしてHARQ非確認フィードバックを受信していれば、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせるステップが実現される。
【0125】
さらに、前記伝送タイプがユニキャストであり、且つ前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ受信を行う場合、前記プロセッサによって、上述の前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持するプログラムが実行されると、
端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信してHARQフィードバックを行った後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQフィードバックがHARQ非確認フィードバックであれば、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせるステップが実現される。
【0126】
さらに、前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ送信を行う場合、前記プロセッサによって、前記端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持するプログラムが実行されると、
端末が、物理層直接通信共有チャネル(PSSCH)伝送を行った後、第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせるステップが実現される。
【0127】
さらに、前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ受信を行う場合、前記プロセッサによって、前記端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持するプログラムが実行されると、
端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信した後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせるステップが実現される。
【0128】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、端末に適用される不連続受信タイマ維持方法のステップが実現される、コンピュータ読取可能な記憶媒体を更に提供する。
【0129】
なお、上記のネットワーク機器及び端末の各モジュールに対する分割は、論理機能での分割に過ぎず、実際に実現するとき、一部又は全てのモジュールは、1つの物理エンティティへ統合されてもよいし、物理的に分離されていてもよいことに理解されたい。そして、これらのモジュールは、全て処理要素によりソフトウェアを呼び出す形で実現されてもよいし、全てハードウェアにより実現されてもよく、また、一部のモジュールは、処理要素によりソフトウェアを呼び出す形で実現されるとともに、他の一部のモジュールは、ハードウェアにより実現されてもよい。例えば、確定モジュールは、独立して設けられた処理要素であってもよいし、上記装置のあるチップ内への統合により実現されてもよい。さらに、確定モジュールは、プログラムコードの形式で上記装置のメモリに記憶され、上記装置のある処理要素により呼び出されることで、上記確定モジュールの機能を実行してもよい。他のモジュールの実現は、確定モジュールと同様である。それに、これらのモジュールは、全て又は一部が統合されてもよいし、個別に実現されてもよい。本明細書に記載の処理要素は、信号の処理能力を有する集積回路であってもよい。実現するとき、上記方法の各ステップ又は上記各モジュールは、プロセッサ要素内のハードウェアの集積論理回路を用いることにより、又は、ソフトウェア形式のコマンドを用いることにより実装されてもよい。
【0130】
例えば、各モジュールは、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、1つ又は複数のマイクロプロセッサ(digital signal processor、DSP)、若しくは、1つ又は複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)など、上記方法を実施する1つ又は複数の集積回路として構成されてもよい。他の例として、上記のあるモジュールは、処理要素によりプログラムコードを呼び出す形で実現される場合、当該処理要素は、中央演算処理装置(Central Processing Unit、CPU)などの汎用プロセッサ、又は、プログラムコードを呼び出すことが可能な他のプロセッサであってもよい。さらなる例として、これらのモジュールは、一緒に統合されてもよいし、システムオンチップ(system-on-a-chip、SOC)の形式で実現されてもよい。
【0131】
本願の明細書及び特許請求の範囲における「第一」、「第二」などの用語は、類似しているオブジェクトを区別するために使用されるものであり、必ずしも特定の順序や前後順番を記述するために使用されるとは限らない。そのように使用されるデータは、適切な状況において互いに交換可能で、それによって、本明細書において記述される本願の実施例は、本明細書において図示又は記述される順序以外の順序で実施可能であることを理解されたい。また、用語「含む」及び「有する」、並びにそれらのあらゆる変体は、非排他的な包含をカバーするものであり、例えば、一連のステップやユニットを含む手順、方法、システム、製品や機器は、明示的に列挙されているこれらのステップやユニットのみを含むことに限定されず、明示的に列挙されていない他のステップやユニット、或いは、これらの手順、方法、製品や機器に固有の他のステップやユニットを含んでもよい。なお、明細書及び特許請求の範囲に使用される「及び/又は」とは、接続対象のうち、少なくとも1つを表すものであり、例えば、「A及び/又はB及び/又はC」とは、Aのみが存在する、Bのみが存在する、Cのみが存在する、及び、AとBの両方が存在する、BとCの両方が存在する、AとCの両方が存在する、並びに、AとBとCの全てが存在するとの7つの場合を含む。同様に、本明細書及び特許請求の範囲に使用される「A及びBの少なくとも1つ」とは、「Aのみが存在する、Bのみが存在する、又はAとBの両方が存在する」として理解されるべきである。
【0132】
上述したのは、本開示の実施形態であり、注意すべきことは、当業者にとって、本開示に記載の原理を逸脱しない前提で、若干の改良及び潤色を更に行うことが可能であり、これらの改良及び潤色も本開示の保護範囲内であると見なされるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2022-08-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用される不連続受信タイマ維持方法であって、
直接通信インターフェースに対し、第一ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対応する伝送タイプに応じて、第一HARQプロセスに対応するタイマを管理することを含む、不連続受信タイマ維持方法。
【請求項2】
前記伝送タイプがブロードキャストの場合、前記の第一ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対応する伝送タイプに応じて、第一HARQプロセスに対応するタイマを管理することは、
端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持しないことを含む、請求項1に記載の不連続受信タイマ維持方法。
【請求項3】
前記伝送タイプがマルチキャスト又はユニキャストの場合、前記の第一ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対応する伝送タイプに応じて、第一HARQプロセスに対応するタイマを管理することは、
端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持しないことと、
前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持し、そうでなければ、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持しないことと、
端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持することとのうち、1つを含む、請求項1に記載の不連続受信タイマ維持方法。
【請求項4】
前記伝送タイプがマルチキャストであり、且つ前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ送信を行う場合、前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持することは、
端末が、物理層直接通信共有チャネル(PSSCH)伝送を行った後、第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記HARQ往復遅延タイマがタイムアウトする際に、前記端末が、少なくとも、前記第一HARQプロセスに対する他の端末からのHARQフィードバックとしてHARQ非確認フィードバックを1つ受信していれば、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることと、
端末が、PSSCH伝送を行った後、第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることとのうち、1つを含む、請求項3に記載の不連続受信タイマ維持方法。
【請求項5】
前記伝送タイプがマルチキャストであり、且つ前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ受信を行う場合、前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持することは、
端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信してHARQフィードバックを行った後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQフィードバックがHARQ非確認フィードバックであれば、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることと、
端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信してHARQフィードバックを行った後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることとのうち、1つを含む、請求項3に記載の不連続受信タイマ維持方法。
【請求項6】
前記の端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信してHARQフィードバックを行った後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせる場合、前記不連続受信タイマ維持方法は、
前記HARQ再送タイマのランニング中の第一プリセット時間T内に、前記第一HARQプロセスに対する再送スケジューリングを受信していなければ、端末が前記HARQ再送タイマのランニングを停止させることを更に含み、
ここで、前記第一プリセット時間Tは、前記HARQ再送タイマのタイマ時間未満である、請求項5に記載の不連続受信タイマ維持方法。
【請求項7】
前記伝送タイプがユニキャストであり、且つ前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ送信を行う場合、前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持することは、
端末が、物理層直接通信共有チャネル(PSSCH)伝送を行った後、第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記HARQ往復遅延タイマがタイムアウトする際に、前記端末が、前記第一HARQプロセスに対するユニキャスト通信相手方からのHARQフィードバックとしてHARQ非確認フィードバックを受信していれば、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることを含む、請求項3に記載の不連続受信タイマ維持方法。
【請求項8】
前記伝送タイプがユニキャストであり、且つ前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ受信を行う場合、前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持することは、
端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信してHARQフィードバックを行った後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマをスタートさせ、前記第一HARQプロセスに対応するHARQフィードバックがHARQ非確認フィードバックであれば、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ往復遅延タイマがタイムアウトした後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることを含む、請求項3に記載の不連続受信タイマ維持方法。
【請求項9】
前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ送信を行う場合、前記端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持することは、
端末が、物理層直接通信共有チャネル(PSSCH)伝送を行った後、第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることを含む、請求項3に記載の不連続受信タイマ維持方法。
【請求項10】
前記端末が前記第一HARQプロセスを利用してデータ受信を行う場合、前記端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持することは、
端末が、第一HARQプロセスに付帯されているデータを受信した後、前記第一HARQプロセスに対応するHARQ再送タイマをスタートさせることを含む、請求項3に記載の不連続受信タイマ維持方法。
【請求項11】
コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1~10の何れか一項に記載の不連続受信タイマ維持方法が実現される、コンピュータ読取可能な記憶媒体。
【請求項12】
端末であって、
直接通信インターフェースに対し、第一ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対応する伝送タイプに応じて、第一HARQプロセスに対応するタイマを管理するための管理モジュールを含む、端末。
【請求項13】
前記伝送タイプがブロードキャストの場合、前記管理モジュールは、
端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持しないことに用いられる、請求項12に記載の端末。
【請求項14】
前記伝送タイプがマルチキャスト又はユニキャストの場合、前記管理モジュールは、
端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持しないことと、
前記第一HARQプロセスに対応する伝送ブロック(TB)が、HARQフィードバックを行う必要のあるものであれば、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持し、そうでなければ、端末が前記第一HARQプロセスに対応するタイマを維持しないことと、
端末が第一HARQプロセスに対応するタイマを維持することとのうち、1つを実現するために用いられる、請求項12に記載の端末。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0068】
M12、HARQプロセスBについて、その対応する伝送タイプがマルチキャストであるため、前記HARQプロセスBに対しては、HARQ関連タイマを維持する必要もない。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0076
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0076】
M22、HARQプロセスBについて、その対応する伝送タイプがマルチキャストであるため、前記HARQプロセスBに対しては、HARQ関連タイマを維持する必要があり、具体的なタイマ維持メカニズムは、以下のようにされてもよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0088
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0088】
M32、HARQプロセスBについて、その対応する伝送タイプがマルチキャストであるため、前記HARQプロセスBに対しては、維持HARQ関連タイマ、具体的なタイマ維持メカニズムは、以下のようにされてもよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0092
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0092】
M331、端末がデータ送信を行う場合、端末が関連HARQプロセスに対応するタイマ維持を行う手順は、以下の通りである。
直接通信端末は、PSSCHを送信した後(PSSCHがrepetitionをサポートしていれば、1回目のrepetitionの後)、プロセス(プロセスCと記す)関連のHARQ RTT timerをスタートさせる。前記プロセスCのHARQ RTT timerがタイムアウトする前に、直接通信の受信側端末からフィードバックされたHARQ NACKを1つ受信していれば、プロセスCに対応するHARQ retransmission timerをスタートさせる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0096
【補正方法】削除
【補正の内容】
【国際調査報告】