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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-04
(54)【発明の名称】二重接続へのハンドオーバ
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/15 20180101AFI20230328BHJP
   H04W 76/18 20180101ALI20230328BHJP
   H04W 76/19 20180101ALI20230328BHJP
   H04W 76/34 20180101ALI20230328BHJP
   H04W 36/08 20090101ALI20230328BHJP
   H04W 74/08 20090101ALI20230328BHJP
【FI】
H04W76/15
H04W76/18
H04W76/19
H04W76/34
H04W36/08
H04W74/08
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022548994
(86)(22)【出願日】2020-02-12
(85)【翻訳文提出日】2022-10-03
(86)【国際出願番号】 CN2020074932
(87)【国際公開番号】W WO2021159336
(87)【国際公開日】2021-08-19
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】ヘ ジン
(72)【発明者】
【氏名】ユアン ピン
(72)【発明者】
【氏名】トマラ マルゴジャータ
(72)【発明者】
【氏名】ヘンットネン テロ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE24
5K067EE56
(57)【要約】
本開示の実施形態は、二重接続へのハンドオーバのための方法、装置、およびコンピュータ可読記憶媒体に関する。本開示の実施形態によれば、端末デバイスは、ソースネットワークデバイスから、端末デバイスと接続されるべきターゲットマスタネットワークデバイスおよびターゲットセカンダリネットワークデバイスに関する構成を含む接続再構成メッセージを受信する。端末デバイスは、ターゲットマスタネットワークデバイスおよびターゲットセカンダリネットワークデバイスに対する並行ランダムアクセスを実行する。端末デバイスがターゲットセカンダリネットワークデバイスへの接続に成功したが、ターゲットマスタネットワークデバイスへの接続に失敗した場合、端末デバイスはターゲットマスタネットワークデバイスに再接続する。加えて、ターゲットセカンダリネットワークデバイスは、ターゲットマスタネットワークデバイスにランダムアクセスの結果を示す。そのため、解決策は、二重接続へのハンドオーバの成功率を高めることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のデバイスにおいて、第1のデバイスと接続された第4のデバイスから接続再構成メッセージを受信するステップであって、前記接続再構成メッセージが、第2のデバイスに関する第1の構成および第3のデバイスに関する第2の構成を含む、ステップと、
前記第2のデバイスおよび前記第3のデバイスに接続するために、前記第1の構成に基づく前記第2のデバイスに対する第1のランダムアクセスおよび前記第2の構成に基づく前記第3のデバイスに対する第2のランダムアクセスを実行するステップと、
前記第1のランダムアクセスの失敗および前記第2のランダムアクセスの成功に応答して、前記第3のデバイスに接続された状態を保ちながら前記第1の構成に基づいて前記第2のデバイスに再接続するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記接続再構成メッセージが、前記第3のデバイスと前記第1のデバイスとの間のシグナリング無線ベアラに関する構成を含み、前記方法が、
前記シグナリング無線ベアラを介して前記第3のデバイスから接続解放メッセージを受信したことに応答して、前記第3のデバイスとの接続を切るステップと、
前記第4のデバイスに再接続するか、または前記第1のデバイスによって開始されたセル選択において発見された第5のデバイスに接続するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2のデバイスに再接続するステップが、
前記第2のデバイスに接続再確立メッセージを送信するステップ、または
前記第1の構成に基づいて前記第2のデバイスに対する第3のランダムアクセスを実行するステップ
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のデバイスへの前記再接続が失敗したかどうかを判定するステップと、
前記第2のデバイスへの前記再接続が失敗したことの判定に従って、前記第4のデバイスに再接続するか、または前記第1のデバイスによって開始されたセル選択において発見された第5のデバイスに接続するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2のデバイスへの前記再接続が失敗したかどうかを判定するステップが、
前記第2のデバイスへの前記再接続の成功を監視するためにタイマを開始するステップと、
前記タイマのタイムアウトに応答して、前記第2のデバイスへの前記再接続が失敗したと判定するステップと
を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
以下の
前記第4のデバイスから送信された前記接続再構成メッセージ、または
前記第3のデバイスと前記第1のデバイスとの間に確立されたシグナリング無線ベアラを介して、前記第3のデバイスから送信された再構成メッセージ
のうちの1つを介して、前記タイマに関する構成を受信するステップ
をさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のデバイスが端末デバイスを含み、前記第2のデバイスがターゲットマスタネットワークデバイスを含み、前記第3のデバイスがターゲットセカンダリネットワークデバイスを含み、前記第4のデバイスが、前記ターゲットマスタネットワークデバイスおよび前記ターゲットセカンダリネットワークデバイスへの前記端末デバイスのハンドオーバを開始するソースネットワークデバイスを含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
第1のデバイスが第2のデバイスに対する第1のランダムアクセスおよび第3のデバイスに対する第2のランダムアクセスを実行することを可能にするために、前記第2のデバイスから前記第1のデバイスと接続された第4のデバイスに、前記第1のデバイスと接続されるべき前記第2のデバイスおよび前記第3のデバイスに関する構成を含む接続再構成メッセージを送信するステップと、
前記第1のランダムアクセスおよび前記第2のランダムアクセスが成功したかどうかを判定するステップと、
前記第1のランダムアクセスが失敗し、前記第2のランダムアクセスが成功したことの判定に従って、前記第2のデバイスへの再接続を前記第1のデバイスに行わせるステップと
を含む、方法。
【請求項9】
前記接続再構成メッセージが、前記第2のデバイスへの前記再接続を監視するために前記第1のデバイスによって使用されるべき第1のタイマに関する構成を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第4のデバイスに前記接続再構成メッセージを送信するステップより前に、
前記第1のデバイスに二重接続を提供するために前記第3のデバイスを追加することを求める要求を前記第3のデバイスに送信するステップと、
前記第2の構成を含む確認応答を前記第3のデバイスから受信するステップと
をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のランダムアクセスが成功したかどうかを判定するステップが、
前記第3のデバイスから前記確認応答を受信したことに応答して、前記第1のランダムアクセスの成功を監視するために第2のタイマを開始するステップと、
前記タイマのタイムアウトに応答して、前記第1のランダムアクセスが失敗したと判定するステップと
を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第2のランダムアクセスが成功したかどうかを判定するステップが、
前記第3のデバイスから前記第2のランダムアクセスの結果を取得するステップであって、前記結果が前記第2のランダムアクセスが成功したかまたは失敗したかを示す、ステップ
を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記確認応答が、前記第3のデバイスと前記第1のデバイスとの間のシグナリング無線ベアラに関する構成を含まず、前記結果が、シグナリング無線ベアラが確立されていないことの指示を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記確認応答が、前記第3のデバイスと前記第1のデバイスとの間に確立されるべきシグナリング無線ベアラに関する構成を含み、前記結果が、前記構成に基づいて前記シグナリング無線ベアラが確立されたことの指示を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記第3のデバイスと前記第1のデバイスとの間の接続を解放することを求める要求を前記第3のデバイスに送信するステップであって、その結果、前記第3のデバイスが、前記シグナリング無線ベアラを介して前記第1のデバイスに接続解放メッセージを送信する、ステップ
をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記接続再構成メッセージが、前記第2のデバイスへの前記再接続を監視するために前記第1のデバイスによって使用されるべき第1のタイマに関する構成を含み、前記方法が、
前記第1のタイマを再構成することを求める要求を前記第3のデバイスに送信するステップであって、その結果、前記第3のデバイスが、前記シグナリング無線ベアラを介して前記第1のデバイスに前記第1のタイマを再構成するための再構成メッセージを送信する、ステップ
をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のデバイスが端末デバイスを含み、前記第2のデバイスがターゲットマスタネットワークデバイスを含み、前記第3のデバイスがターゲットセカンダリネットワークデバイスを含み、前記第4のデバイスが、前記ターゲットマスタネットワークデバイスおよび前記ターゲットセカンダリネットワークデバイスへの前記端末デバイスのハンドオーバを開始するソースネットワークデバイスを含む、請求項8~16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
第3のデバイスにおいて第2のデバイスから、第1のデバイスに二重接続を提供するために前記第3のデバイスを追加することを求める要求を受信するステップと、
前記第1のデバイスが前記第2の構成に基づいて前記第3のデバイスに対するランダムアクセスを実行することを可能にするために、前記第3のデバイスに関する第2の構成を含む確認応答を前記第2のデバイスに送信するステップと、
前記ランダムアクセスが成功したかまたは失敗したかを判定するステップと、
前記判定の結果を前記第2のデバイスに送信するステップと
を含む、方法。
【請求項19】
前記確認応答が、前記第3のデバイスと前記第1のデバイスとの間のシグナリング無線ベアラに関する構成を含まず、前記結果が、シグナリング無線ベアラが確立されていないことの指示を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記確認応答が、前記第3のデバイスと前記第1のデバイスとの間に確立されるべきシグナリング無線ベアラに関する構成を含み、前記方法が、
前記ランダムアクセスの成功に応答して、前記構成に基づいて前記第3のデバイスと前記第1のデバイスとの間に前記シグナリング無線ベアラを確立するステップ
をさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記第2のデバイスに前記結果を送信するステップが、
前記シグナリング無線ベアラが前記第3のデバイスと前記第1のデバイスとの間に確立されたことに応答して、前記シグナリング無線ベアラが確立されたことの指示を含む前記結果を前記第2のデバイスに送信するステップ
を含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記第3のデバイスと前記第1のデバイスとの間の接続を解放することを求める要求を前記第2のデバイスから受信したことに応答して、前記シグナリング無線ベアラを介して前記第1のデバイスに接続解放メッセージを送信するステップ
をさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記第1のデバイスがタイマを備えて構成され、前記方法が、
前記第1のデバイスの前記タイマを再構成することを求める要求を前記第2のデバイスから受信したことに応答して、前記シグナリング無線ベアラを介して前記第1のデバイスに前記第1のデバイスの前記タイマを再構成するための再構成メッセージを送信するステップ
をさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記第1のデバイスが端末デバイスを含み、前記第2のデバイスがターゲットマスタネットワークデバイスを含み、前記第3のデバイスがターゲットセカンダリネットワークデバイスを含み、前記第4のデバイスが、前記ターゲットマスタネットワークデバイスおよび前記ターゲットセカンダリネットワークデバイスへの前記端末デバイスのハンドオーバを開始するソースネットワークデバイスを含む、請求項18~23のいずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと
を備える、第1のデバイスであって、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法を前記第1のデバイスに実行させるように構成される、
第1のデバイス。
【請求項26】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと
を備える、第2のデバイスであって、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、請求項8~17のいずれか1項に記載の方法を前記第2のデバイスに実行させるように構成される、
第2のデバイス。
【請求項27】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと
を備える、第3のデバイスであって、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、請求項18~23のいずれか1項に記載の方法を前記第3のデバイスに実行させるように構成される、
第3のデバイス。
【請求項28】
請求項1~7のいずれか1項に記載の方法を実行するための手段を備える、装置。
【請求項29】
請求項8~17のいずれか1項に記載の方法を実行するための手段を備える、装置。
【請求項30】
請求項18~23のいずれか1項に記載の方法を実行するための手段を備える、装置。
【請求項31】
コンピュータ可読媒体に記憶され、機械実行可能命令を含むコンピュータプログラム製品であって、前記機械実行可能命令が、実行されると、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法を機械に実行させる、コンピュータプログラム製品。
【請求項32】
コンピュータ可読媒体に記憶され、機械実行可能命令を含むコンピュータプログラム製品であって、前記機械実行可能命令が、実行されると、請求項8~17のいずれか1項に記載の方法を機械に実行させる、コンピュータプログラム製品。
【請求項33】
コンピュータ可読媒体に記憶され、機械実行可能命令を含むコンピュータプログラム製品であって、前記機械実行可能命令が、実行されると、請求項18~23のいずれか1項に記載の方法を機械に実行させる、コンピュータプログラム製品。
【請求項34】
そこに記憶されたプログラム命令を含むコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令が、装置によって実行されると、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法を前記装置に実行させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項35】
そこに記憶されたプログラム命令を含むコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令が、装置によって実行されると、請求項8~17のいずれか1項に記載の方法を前記装置に実行させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項36】
そこに記憶されたプログラム命令を含むコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令が、装置によって実行されると、請求項18~23のいずれか1項に記載の方法を前記装置に実行させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、一般に、電気通信の分野に関し、詳細には、二重接続(dual connectivity)へのハンドオーバのための方法、装置、およびコンピュータ可読媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP仕様書のリリース15では、E-UTRA新無線(NR)二重接続(EN-DC)へのインター無線アクセス技術(インターRAT)ハンドオーバはサポートされない。たとえば、(「gNB」とも呼ばれる新世代ノードBなどの)ソースNRネットワークデバイスは、最初に、gNBからターゲットの(「eNodeB」または「eNB」とも呼ばれる発展型ノードBなどの)ロングタームエボリューション(LTE)ネットワークデバイスに(ユーザ機器などの)端末デバイスをハンドオーバし、次いで、ハンドオーバの後にセカンダリネットワークデバイスを追加することによってEN-DCを構成することのみができる。シグナリングオーバーヘッドを低減し、高度モバイルブロードバンド(eMBB)サービスのための均一な高速データレートを保証することができる、NRからEN-DCへの直接インターRATハンドオーバを導入することが望ましい。
【発明の概要】
【0003】
一般に、本開示の例示的な実施形態は、二重接続へのハンドオーバのための方法、装置、およびコンピュータ可読媒体を提供する。
【0004】
第1の態様では、方法が提供される。方法は、第1のデバイスにおいて、第1のデバイスと接続された第4のデバイスから接続再構成メッセージを受信することであって、接続再構成メッセージが、第2のデバイスに関する第1の構成および第3のデバイスに関する第2の構成を含む、受信することと、第2のデバイスおよび第3のデバイスに接続するために、第1の構成に基づく第2のデバイスに対する第1のランダムアクセスおよび第2の構成に基づく第3のデバイスに対する第2のランダムアクセスを実行することと、第1のランダムアクセスの失敗および第2のランダムアクセスの成功に応答して、第3のデバイスに接続された状態を保ちながら第1の構成に基づいて第2のデバイスに再接続することとを含む。
【0005】
第2の態様では、方法が提供される。方法は、第1のデバイスが第2のデバイスに対する第1のランダムアクセスおよび第3のデバイスに対する第2のランダムアクセスを実行することを可能にするために、第2のデバイスから第1のデバイスと接続された第4のデバイスに、第1のデバイスと接続されるべき第2のデバイスおよび第3のデバイスに関する構成を含む接続再構成メッセージを送信することと、第1のランダムアクセスおよび第2のランダムアクセスが成功したかどうかを判定することと、第1のランダムアクセスが失敗し、第2のランダムアクセスが成功したことの判定に従って、第2のデバイスへの再接続を第1のデバイスに行わせることとを含む。
【0006】
第3の態様では、方法が提供される。方法は、第3のデバイスにおいて第2のデバイスから、第1のデバイスに二重接続を提供するために第3のデバイスを追加することを求める要求を受信することと、第1のデバイスが第2の構成に基づいて第3のデバイスに対するランダムアクセスを実行することを可能にするために、第3のデバイスに関する第2の構成を含む確認応答を第2のデバイスに送信することと、ランダムアクセスが成功したかまたは失敗したかを判定することと、判定の結果を第2のデバイスに送信することとを含む。
【0007】
第4の態様では、第1のデバイスが提供される。第1のデバイスは、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備える。少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、第1のデバイスと接続された第4のデバイスから接続再構成メッセージを受信することであって、接続再構成メッセージが、第2のデバイスに関する第1の構成および第3のデバイスに関する第2の構成を含む、受信することと、第2のデバイスおよび第3のデバイスに接続するために、第1の構成に基づく第2のデバイスに対する第1のランダムアクセスおよび第2の構成に基づく第3のデバイスに対する第2のランダムアクセスを実行することと、第1のランダムアクセスの失敗および第2のランダムアクセスの成功に応答して、第3のデバイスに接続された状態を保ちながら第1の構成に基づいて第2のデバイスに再接続することとを第1のデバイスに行わせるように構成される。
【0008】
第5の態様では、第2のデバイスが提供される。第2のデバイスは、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備える。少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、第1のデバイスが第2のデバイスに対する第1のランダムアクセスおよび第3のデバイスに対する第2のランダムアクセスを実行することを可能にするために、第1のデバイスと接続された第4のデバイスに、第1のデバイスと接続されるべき第2のデバイスおよび第3のデバイスに関する構成を含む接続再構成メッセージを送信することと、第1のランダムアクセスおよび第2のランダムアクセスが成功したかどうかを判定することと、第1のランダムアクセスが失敗し、第2のランダムアクセスが成功したことの判定に従って、第2のデバイスへの再接続を第1のデバイスに行わせることとを第2のデバイスに行わせるように構成される。
【0009】
第6の態様では、第3のデバイスが提供される。第3のデバイスは、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備える。少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、第2のデバイスから、第1のデバイスに二重接続を提供するために第3のデバイスを追加することを求める要求を受信することと、第1のデバイスが第2の構成に基づいて第3のデバイスに対するランダムアクセスを実行することを可能にするために、第3のデバイスに関する第2の構成を含む確認応答を第2のデバイスに送信することと、ランダムアクセスが成功したかまたは失敗したかを判定することと、判定の結果を第2のデバイスに送信することとを第3のデバイスに行わせるように構成される。
【0010】
第7の態様では、装置が提供される。装置は、第1のデバイスにおいて、第1のデバイスと接続された第4のデバイスから接続再構成メッセージを受信するための手段であって、接続再構成メッセージが、第2のデバイスに関する第1の構成および第3のデバイスに関する第2の構成を含む、手段と、第2のデバイスおよび第3のデバイスに接続するために、第1の構成に基づく第2のデバイスに対する第1のランダムアクセスおよび第2の構成に基づく第3のデバイスに対する第2のランダムアクセスを実行するための手段と、第1のランダムアクセスの失敗および第2のランダムアクセスの成功に応答して、第3のデバイスに接続された状態を保ちながら第1の構成に基づいて第2のデバイスに再接続するための手段とを備える。
【0011】
第8の態様では、装置が提供される。装置は、第1のデバイスが第2のデバイスに対する第1のランダムアクセスおよび第3のデバイスに対する第2のランダムアクセスを実行することを可能にするために、第2のデバイスから第1のデバイスと接続された第4のデバイスに、第1のデバイスと接続されるべき第2のデバイスおよび第3のデバイスに関する構成を含む接続再構成メッセージを送信するための手段と、第1のランダムアクセスおよび第2のランダムアクセスが成功したかどうかを判定するための手段と、第1のランダムアクセスが失敗し、第2のランダムアクセスが成功したことの判定に従って、第2のデバイスへの再接続を第1のデバイスに行わせるための手段とを備える。
【0012】
第9の態様では、装置が提供される。装置は、第3のデバイスにおいて第2のデバイスから、第1のデバイスに二重接続を提供するために第3のデバイスを追加することを求める要求を受信するための手段と、第1のデバイスが第2の構成に基づいて第3のデバイスに対するランダムアクセスを実行することを可能にするために、第3のデバイスに関する第2の構成を含む確認応答を第2のデバイスに送信するための手段と、ランダムアクセスが成功したかまたは失敗したかを判定するための手段と、判定の結果を第2のデバイスに送信するための手段とを備える。
【0013】
第10の態様では、コンピュータ可読媒体に記憶され、機械実行可能命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。機械実行可能命令は、実行されると、上記の第1、第2、または第3の態様による方法を機械に実行させる。
【0014】
第11の態様では、そこに記憶されたプログラム命令を含むコンピュータ可読記憶媒体が提供される。命令は、装置によって実行されると、上記の第1、第2、または第3の態様による方法を装置に実行させる。
【0015】
概要セクションは、本開示の実施形態の重要または基本的な特徴を識別するものではなく、本開示の範囲を限定するために使用されるものでもないことが理解されるべきである。本開示の他の特徴は、以下の説明を通して容易に理解できるようになる。
【0016】
添付図面における本開示のいくつかの例示的な実施形態のより詳細な説明を通して、本開示の上記および他の目的、特徴、および利点がより明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本開示の例示的な実施形態を実装することができる例示的な通信ネットワークを示す図である。
図2】本開示のいくつかの例示的な実施形態による、デバイス間の対話の概略図である。
図3】本開示のいくつかの例示的な実施形態による、デバイス間の対話の概略図である。
図4】本開示のいくつかの例示的な実施形態による、デバイス間の対話の概略図である。
図5】本開示のいくつかの例示的な実施形態による、二重接続へのハンドオーバのための例示的な方法のフローチャートである。
図6】本開示のいくつかの例示的な実施形態による、二重接続へのハンドオーバのための例示的な方法のフローチャートである。
図7】本開示のいくつかの例示的な実施形態による、二重接続へのハンドオーバのための例示的な方法のフローチャートである。
図8】本開示の実施形態を実装するのに適した装置の簡略ブロック図である。
図9】本開示のいくつかの例示的な実施形態による、例示的なコンピュータ可読媒体のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図面全体を通して、同じまたは同様の参照番号は同じまたは同様の要素を表す。
【0019】
次に、いくつかの例示的な実施形態を参照して、本開示の原理が記載される。これらの実施形態は、例示目的のみで記載され、本開示の範囲に関するいかなる制限も示唆することなく、当業者が本開示を理解し実装することに役立つことが理解されるべきである。本明細書に記載された開示は、以下に記載される方式以外の様々な方式で実装することができる。
【0020】
以下の説明および特許請求の範囲では、別段に規定されていない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本開示が属する技術の当業者によって通常理解されるものと同じ意味を有する。
【0021】
本開示における「一実施形態」、「実施形態」、「例示的な実施形態」などに対する参照は、記載された実施形態が特定の特徴、構造、または特性を含む場合があるが、あらゆる実施形態が特定の特徴、構造、または特性を含むことは必要でないことを示す。その上、そのような語句は同じ実施形態を必ずしも指していない。さらに、例示的な実施形態に関連する特定の特徴、構造、または特性が記載されるとき、明示的に記載されているかいないかにかかわらず、他の実施形態に関連するそのような特徴、構造、または特性に影響を及ぼすことが当業者の知識の範囲内であることが提示される。
【0022】
様々な要素を記載するために本明細書で「第1の」および「第2の」などの用語が使用される場合があるが、これらの要素はこれらの用語によって限定されるべきではないことが理解されるべきである。これらの用語は、ある要素を別の要素から区別するために使用されるにすぎない。たとえば、例示的な実施形態の範囲から逸脱することなく、第1の要素は第2の要素と呼ぶことができ、同様に、第2の要素は第1の要素と呼ぶことができる。本明細書で使用される「および/または」という用語は、1つまたは複数の列挙された項目のありとあらゆる組合せを含む。
【0023】
本明細書で使用される述語は、特定の実施形態を記載するためにすぎず、例示的な実施形態を限定するものではない。本明細書で使用される単数形「a」、「an」、および「the」は、特に文脈が明確に示さない限り、複数形も含むものである。「備える」、「備えている」、「有する」、「有している」、「含む」、および/または「含んでいる」という用語は、本明細書で使用されるとき、記載された特徴、要素、および/または構成要素などの存在を明示し、1つまたは複数の他の特徴、要素、構成要素、および/またはそれらの組合せの存在または追加を排除しないことがさらに理解されよう。
【0024】
本出願で使用される「回路」という用語は、以下の
(a)(アナログ回路および/またはデジタル回路のみの実装形態などの)ハードウェアのみの回路実装形態と、
(b)(適用できる場合)
(i)アナログおよび/またはデジタルのハードウェア回路のソフトウェア/ファームウェアとの組合せ、ならびに
(ii)(携帯電話またはサーバなどの装置に様々な機能を実行させるために一緒に動作するデジタル信号プロセッサ、ソフトウェア、およびメモリを含む)ソフトウェアを有するハードウェアプロセッサの任意の部分
などのハードウェア回路とソフトウェアの組合せと、
(c)動作用のソフトウェア(たとえば、ファームウェア)を必要とするが、動作に必要とされないときソフトウェアは存在しなくてもよい、ハードウェア回路、および/または、マイクロプロセッサもしくはマイクロプロセッサの一部分などのプロセッサと
のうちの1つもしくは複数またはすべてを指すことができる。
【0025】
この回路の定義は、任意の請求項を含む本出願内のこの用語のすべての使用に適用される。さらなる例として、本出願で使用される回路という用語はまた、単なるハードウェア回路もしくはプロセッサ(もしくは複数のプロセッサ)またはハードウェア回路もしくはプロセッサの一部分ならびにその(またはそれらの)付随するソフトウェアおよび/もしくはファームウェアの実装形態をカバーする。回路という用語はまた、たとえば、かつ特定の請求要素に適用できる場合、モバイルデバイス用のベースバンド集積回路もしくはプロセッサ集積回路またはサーバ、セルラーネットワークデバイス、または他のコンピューティングデバイスもしくはネットワークデバイスにおける同様の集積回路をカバーする。
【0026】
本明細書で使用される「通信ネットワーク」という用語は、ロングタームエボリューション(LTE)、LTEアドバンスト(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、高速パケットアクセス(HSPA)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)、新無線(NR)などの、任意の適切な通信規格に従うネットワークを指す。さらに、通信ネットワークにおける端末デバイスとネットワークデバイスとの間の通信は、限定はしないが、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、将来の第5世代(5G)の通信プロトコル、および/または現在知られているか、もしくは将来開発される任意の他のプロトコルを含む、任意の適切な世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。本開示の実施形態は、様々な通信システムにおいて適用されてもよい。通信の急速な発展を考えると、当然ながら、本開示が具現化され得る将来のタイプの通信技術および通信システムも存在する。本開示の範囲を前述のシステムのみに限定するものと見られるべきではない。
【0027】
本明細書で使用される「ネットワークデバイス」という用語は、それを介して端末デバイスがネットワークにアクセスし、そこからサービスを受け取る、通信ネットワークにおけるノードを指す。ネットワークデバイスは、適用される述語および技術に応じて、基地局(BS)またはアクセスポイント(AP)、たとえば、ノードB(NodeBまたはNB)、発展型ノードB(eNodeBまたはeNB)、(gNBとも呼ばれる)NR NB、リモート無線ユニット(RRU)、無線ヘッダ(RH)、リモート無線ヘッド(RRH)、リレー、フェムト、ピコなどの低電力ノードなどを指してもよい。以下の説明では、「ネットワークデバイス]、[BS]、および「ノード」という用語は、同じ意味で使用されてもよい。
【0028】
「端末デバイス」という用語は、ワイヤレス通信の能力があり得る任意のエンドデバイスを指す。限定ではなく例として、端末デバイスは、通信デバイス、ユーザ機器(UE)、加入者局(SS)、ポータブル加入者局、移動局(MS)、またはアクセス端末(AT)と呼ばれる場合もある。端末デバイスには、限定はしないが、モバイルフォン、携帯電話、スマートフォン、ボイスオーバーIP(VoIP)電話、ワイヤレスローカルループ電話、タブレット、ウェアラブル端末デバイス、携帯情報端末(PDA)、ポータブルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、デジタルカメラなどの画像キャプチャ端末デバイス、ゲーミング端末デバイス、ミュージック格納および再生アプライアンス、車載ワイヤレス端末デバイス、ワイヤレスエンドポイント、移動局、ラップトップ組込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、USBドングル、スマートデバイス、ワイヤレス顧客構内機器(CPE)、モノのインターネット(IoT)デバイス、ウォッチまたは他のウェアラブル、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、車両、ドローン、医療用デバイスおよびアプリケーション(たとえば、遠隔手術)、産業用デバイスおよびアプリケーション(たとえば、産業用および/または自動化処理チェーンの状況において動作するロボットおよび/または他のワイヤレスデバイス)、家庭用電子機器、商用および/または産業用ワイヤレスネットワークで動作するデバイスなどが含まれてもよい。以下の説明では、「端末デバイス」、「通信デバイス」、「端末」、「ユーザ機器」、および「UE」という用語は、同じ意味で使用されてもよい。
【0029】
本明細書に記載された機能は、様々な例示的な実施形態では、固定および/またはワイヤレスのネットワークノードにおいて実行することができるが、他の例示的な実施形態では、機能は、(携帯電話またはタブレットコンピュータまたはデスクトップコンピュータまたはモバイルIOTデバイスまたは固定IOTデバイスなどの)ユーザ機器装置に実装されてもよい。このユーザ機器装置は、たとえば、必要に応じて固定および/またはワイヤレスのネットワークノードに関連して記載された対応する能力を備え付けることができる。ユーザ機器装置は、その中にインストールされるとユーザ機器を制御するように構成された、チップセットまたはプロセッサなどのユーザ機器および/または制御デバイスであってもよい。そのような機能の例には、これらの機能/ノードの観点からユーザ機器装置に実行させるように構成されたソフトウェアをユーザ機器装置に提供することによりユーザ機器装置に実装される場合がある、ブートストラッピングサーバ機能および/またはホーム加入者サーバが含まれる。
【0030】
上述されたように、3GPP仕様書のリリース15(Rel-15)では、EN-DCへのインターRATハンドオーバ(HO)はサポートされない。たとえば、ソースgNBは、最初に、gNBからターゲットeNBにUEをハンドオーバし、次いで、ハンドオーバの後にセカンダリネットワークデバイスを追加することによってEN-DCを構成することのみができる。シグナリングオーバーヘッドを低減し、eMBBサービスのための均一な高速データレートを保証することができる、NRからEN-DCへの直接インターRATハンドオーバを導入することが望ましい。
【0031】
3GPP仕様書TS37.340(10.9 eNB/gNB to Master Node change)では、eNBからEN-DCへのハンドオーバの手順において、現在のシグナリングは、UEが、セカンダリノード(SN)へのアクセスの完了前に、最初にターゲットマスタノード(MN)へのハンドオーバを完了しなければならないことを必要とする。これは、以下の2ステップによって実行される:最初にターゲットMNが(ハンドオーバを完了するために)RRC接続再構成完了メッセージを受信し、次いでターゲットMNが、ターゲットSNを追加するために、X2メッセージ(SgNB再構成完了メッセージ)を介してハンドオーバの成功をターゲットSNに知らせる。加えて、仕様書は、並行してUEがSNへのアクセスを開始することができるかどうかを明らかにしない。
【0032】
EN-DCへの1ステップハンドオーバの場合、目標は、二重接続(DC)構成の待ち時間を低減し、ハンドオーバ手順の後にサービスデータレートを迅速に回復することである。いくつかの既存の解決策は、EN-DCへのHOにおいて高速のSNアクティベーションのためにターゲットMNとターゲットSNの両方に対するランダムアクセスを並行して実行することを提案する。この解決策は、迅速/並行アクセスが必要とされる問題を確認するが、同時にマスタセルグループ(MCG)へのHOが失敗した場合、ユーザプレーンを戻すこと(配信されたダウンリンク/アップリンクパケットを廃棄すること)はUEの実装形態では困難であり、それは無線リソースおよび電力を浪費し、したがって回避されるべきである。この解決策における最大の問題は、それがMCG失敗ケースのみを考慮することである。SRB1およびSRB2の存在なしにシグナリング無線ベアラ3(SRB3)を介してSNがUEに通信することができるケースに関する説明がない。したがって、この解決策は、完全で実施可能な解決策ではない。
【0033】
さらに、Rel-16のモビリティ増強研究の間に、いわゆる二重アクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバが指定されている。この概念では、UEは、同時にソースセルとターゲットセルの両方と通信している場合があり、ソースセルの通信がまだ進行中である間にターゲットセルが失敗した場合、UEは再確立なしにソースセルに戻ることができる。しかしながら、DAPSハンドオーバでは、UEは、いつでも単一のターゲットノードとの接続を確立することができるが、同時に2つのターゲットノードへの接続を確立することができない。
【0034】
本開示の実施形態は、二重接続へのハンドオーバのための解決策を提供する。本開示の実施形態によれば、UEは、ソースノードから、UEと接続されるべきターゲットMNおよびターゲットSNに関する構成を含む接続再構成メッセージを受信する。UEは、ターゲットMNおよびターゲットSNに対するランダムアクセスを並行して実行する。UEがターゲットSNへの接続に成功したが、ターゲットMNへの接続に失敗した場合、UEはターゲットMNに再接続する。加えて、ターゲットSNは、ランダムアクセスの(成功または失敗などの)結果をターゲットMNに示す。ターゲットMNの場合、ターゲットSNとUEとの間にSRB3が存在するかどうかに基づいて、異なる動作を選択することができる。そのため、本開示の実施形態は、シグナリングオーバーヘッドを低減し、二重接続へのハンドオーバの成功率を高めることができる。
【0035】
図1は、本開示の例示的な実施形態を実装することができる例示的な通信ネットワーク100を示す。通信ネットワーク100は、端末デバイス110と、ネットワークデバイス120、130、および140とを含む。ネットワークデバイス120、130、および140の各々は、1つまたは複数のセルを提供することができる。図1に示されたように、たとえば、ネットワークデバイス140はセル101を提供することができ、ネットワークデバイス120はセル102を提供することができ、ネットワークデバイス130はセル103を提供することができる。ネットワークデバイス、端末デバイス、および/またはセルの数は、本開示の範囲に対するいかなる制限も示唆することなく、例示の目的で与えられることが理解されるべきである。通信ネットワーク100は、本開示の実装形態を実装するために適合された任意の適切な数のネットワークデバイス、端末デバイス、および/またはセルを含んでもよい。
【0036】
いくつかの例示的な実施形態では、ネットワークデバイス120、130、および140のうちのいくつかまたはすべては、同じRAT、たとえば、LTE、NRなどを使用してもよい。あるいは、いくつかの例示的な実施形態では、ネットワークデバイス120、130、および140は、異なるRATを使用してもよい。たとえば、ネットワークデバイス120はgNBであってもよく、ネットワークデバイス130および140は両方ともeNBである。別の例では、ネットワークデバイス120、130、および140は、すべてgNBであってもよい。別の例では、ネットワークデバイス120およびネットワークデバイス140はgNBであり、ネットワークデバイス130はeNBである。本開示の範囲はこの態様において限定されないことが理解されるべきである。
【0037】
通信システム100における通信は、限定はしないが、第1世代(1G)、第2世代(2G)、第3世代(3G)、第4世代(4G)、および第5世代(5G)などのセルラー通信プロトコル、電気電子技術者協会(IEEE)802.11などのワイヤレスローカルネットワーク通信プロトコル、ならびに/または現在知られているか、もしくは将来開発される任意の他のプロトコルを含む、任意の適切な通信プロトコルに従って実装されてもよい。その上、通信は、限定はしないが、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割デュプレクサ(FDD)、時分割デュプレクサ(TDD)、多入力多出力(MIMO)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、および/または現在知られているか、もしくは将来開発される任意の他の技術を含む、任意の適切なワイヤレス通信技術を利用してもよい。
【0038】
図1に示されたように、最初に、端末デバイス110はネットワークデバイス140に接続することができ、ネットワークデバイス140は、以下では「ソースネットワークデバイス」または「ソースノード」とも呼ばれる。ソースノード140は、ターゲットマスタネットワークデバイスとして機能するネットワークデバイス120にハンドオーバ要求を送信することにより、二重接続へのハンドオーバを開始することができる。ネットワークデバイス120は、以下では「ターゲットマスタネットワークデバイス」または「ターゲットマスタノード(T-MN)」と呼ばれる場合もある。端末デバイス110に二重接続を提供するために、T-MN120は、ターゲットセカンダリネットワークデバイスとしてネットワークデバイス130を選択し、ターゲットセカンダリネットワークデバイスとしてネットワークデバイス130を追加することを求める要求(たとえば、SgNB追加要求)を送信することができる。ネットワークデバイス130は、以下では「ターゲットセカンダリネットワークデバイス」または「ターゲットセカンダリノード(T-SN)」と呼ばれる場合もある。T-SN130は、セカンダリセルグループ(SCG)に関する構成を含む確認応答(たとえば、SgNB追加要求確認応答)をT-MN120にフィードバックすることができる。T-MN120は、T-MN120とT-SN130の両方に関する構成を含むハンドオーバ要求確認応答をソースノード140に送信することができる。ソースノード140は、T-MN120とT-SN130の両方に関する構成を含む接続再構成メッセージ(たとえば、RRC接続再構成メッセージ)を端末デバイス110に送信することができる。
【0039】
いくつかの例示的な実施形態では、端末デバイス110は、ソースノード140から受信された構成に基づいて、T-MN120およびT-SN130に対するランダムアクセスを並行して実行することができる。T-SN130に関して、それは、X2/Xnインターフェースなどを介して、ランダムアクセスの結果をT-MN120に送信することができる。たとえば、結果は、端末デバイス110によって実行されたT-SN130に対するランダムアクセスが成功したかまたは失敗したかを示すことができる。
【0040】
T-MN120に関して、いくつかの例示的な実施形態では、端末デバイス110がT-MN120へのアクセスに成功した場合、T-MN120は、従来の解決策におけるように、通常の動作を実行してハンドオーバ手順を完了することができる。T-MN120が、端末デバイス110によって実行されたT-SN130に対するランダムアクセスが成功したことの指示をT-SN130から受信した場合、T-SN130は部分的な成功としてハンドオーバを扱うことができ、相対的なUEコンテキストが確立されてもよい。T-MN120が、端末デバイス110によって実行されたT-SN130に対するランダムアクセスは成功したが、端末デバイス110はT-MN120へのアクセスに失敗した(たとえば、T-MN120のT304タイマが満了した)ことの指示をT-SN130から受信した場合、T-SN130と端末デバイス110との間にSRB3が存在するかどうかに基づいて、異なる動作を選択することができる。
【0041】
いくつかの例示的な実施形態では、T-SN130と端末デバイス110との間にSRB3が確立された場合、かつT-MN120がSRB3の存在の指示を受信した場合、T-MN120は、ハンドオーバが失敗したと判定し、ターゲットセカンダリノードを解放することを求める要求をT-SN130に送信することができる。次いで、T-SN130は、SRB3を介して端末デバイス110に(RRC解放メッセージなどの)接続解放メッセージを送信することができる。いくつかの例示的な実施形態では、T-SN130と端末デバイス110との間にSRB3が存在しない場合、またはT-MN120がSRB3の存在の指示を受信しなかった場合、T-SN130は端末デバイス110との接続を維持することができ、T-MN120は、端末デバイス110からの(RRC再確立メッセージなどの)接続再確立メッセージを待つことができる。これを容易にするために、いくつかの例示的な実施形態では、T-SN130からSgNB追加要求確認応答を受信すると、T-MN120は、端末デバイス110からの接続再確立メッセージを監視するために、より長い満了時間でタイマを開始することができる。
【0042】
端末デバイス110に関して、いくつかの例示的な実施形態では、端末デバイス110がT-SN130へのアクセスに成功したが、T-MN120へのアクセスに失敗した(たとえば、T-MN120のT304タイマが満了した)場合、端末デバイス110は、接続再構成メッセージを介して受信されたT-MN120に関する構成に基づいて、T-MN120に再接続することができる。T-MN120への再接続は、いくつかの方法で実行されてもよい。
【0043】
いくつかの例示的な実施形態では、T304タイマのタイムアウトの後、端末デバイス110は、N*t304の満了時間で新しいタイマを開始することができ、ここで、t304はT304タイマの元の満了時間を表し、N>0である。新しいタイマが開始されると、端末デバイス110は、新しいタイマの各時間期間(たとえば、t304の1つまたは複数の倍数)にT-MN120に再接続するように試みることができる。端末デバイス110がN回T-MN120に再接続するように試みたがすべて失敗した、すなわち新しいタイマが満了した場合、端末デバイス110は、セル選択を行う構成で構成されたソースノード140に戻ることができる。いくつかの例示的な実施形態では、新しいタイマの満了時間は、t304およびNの値を示すか、またはt304の値および新しいタイマ用の(たとえば、N*t304に等しい)新しい満了時間を示す情報要素を含むハンドオーバ要求確認応答内で、T-MN120によって端末デバイス110に対して構成されてもよい。あるいは、いくつかの例示的な実施形態では、新しいタイマの満了時間は、(存在する場合)SRB3を介してT-SN130から送信された再構成メッセージ(たとえば、RRC再構成メッセージ)内で、T-MN120によって端末デバイス110に対して構成されてもよい。たとえば、再構成メッセージは、t304およびNの値を示すか、またはt304の値および新しいタイマ用の(たとえば、N*t304に等しい)新しい満了時間を示す情報要素を含んでもよい。
【0044】
あるいは、いくつかの例示的な実施形態では、T304タイマのタイムアウトの後、端末デバイス110はセル選択を実行することができる。適切なセルとしてT-MN120によって提供されたセル102を選択すると、端末デバイス110は、T-MN120に割り当てられたセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)および物理セルアイデンティティを使用することにより、接続再確立要求(たとえば、RRC接続再確立要求)をT-MN120に送信することができる。そうでない場合、端末デバイス110は、ソースノード140に戻ることができる。いくつかの例示的な実施形態では、端末デバイス110がT-MN120への再接続の間に(構成された場合)SRB3を介してT-SN130から(RRC解放メッセージなどの)接続解放メッセージを受信した場合、端末デバイス110は、任意の可能なセルを探した後にソースノード140に戻ることができる。
【0045】
ソースノード140に関して、いくつかの例示的な実施形態では、端末デバイス110に割り当てられたすべてのリソースは、UEコンテキスト解放メッセージがT-MN120から受信されるか、または端末デバイス110がソースノード140への再接続に成功するまで、残っていてもよい。端末デバイス110がソースノード140への再接続に成功した後、ソースノード140は、ハンドオーバ失敗をT-MN120に知らせることができる。ソースノード140ならびに2つのターゲットノード120および130に関して、ハンドオーバの間の初期データ転送およびハンドオーバ失敗が発生したときにターゲットノードから回復されたデータのソースノード140への転送は、従来の解決策と同様の方法で実行することができる。
【0046】
図2は、本開示のいくつかの例示的な実施形態による、デバイス間の対話200の概略図を示す。対話200は、任意の適切なデバイスにおいて実施されてもよい。例示の目的のみで、以下では、対話200は、UE110、T-MN120、T-SN130、およびソースノード140を参照して記載される。
【0047】
図2に示されたように、ソースノード140は、ハンドオーバを開始するために、ハンドオーバ要求をT-MN120に201で送信することができる。いくつかの例示的な実施形態では、ソースノード140、T-MN120、およびT-SN130によって使用されるそれぞれのRATによれば、ハンドオーバは、インターRATハンドオーバまたはイントラRATハンドオーバであってもよい。
【0048】
ソースノード140からのハンドオーバ要求に応答して、T-MN120は、T-SNとしてノード130を選択し、T-SNとしてノード130を追加することを求める要求(たとえば、SgNB追加要求)を202で送信することができる。T-SN130は、SCGに関する構成を含む確認応答(たとえば、SgNB追加要求確認応答)をT-MN120に203でフィードバックすることができる。例示の目的のみで、確認応答はSRB3構成を含まないと仮定する。
【0049】
確認応答を受信すると、T-MN120は、端末デバイス110からのランダムアクセスを監視するために220でタイマを開始することができる。T-MN120は、T-MN120とT-SN130の両方に関する構成を含むハンドオーバ要求確認応答をソースノード140に204で送信することができる。T-MN120はT-SN130からSRB3構成を受信しないので、ハンドオーバ要求確認応答は、ここでSRB3構成を含まなくてもよい。ソースノード140は、T-MN120とT-SN130の両方に関する構成を含む接続再構成メッセージ(たとえば、RRC接続再構成メッセージ)を端末デバイス110に205で送信することができる。接続再構成メッセージは、SRB3構成を含まなくてもよい。
【0050】
SRB3構成を含まない接続再構成メッセージを介して、T-MN120とT-SN130の両方に関する構成を受信すると、UE110は、T-MN120に対する第1のランダムアクセス206AおよびT-SN130に対する第2のランダムアクセス206Bを並行して実行することができる。SRBSが確立されない間に、T-SN130に対する第2のランダムアクセスが230で成功したと仮定する。T-SN130は、第2のランダムアクセスの成功を示す結果をT-MN120に207で送信することができる。この場合、SRB3は確立されないので、結果は、SRB3が確立されないことの指示も含んでもよい。
【0051】
T-MN120に対する第1のランダムアクセスが失敗したことも仮定すると、UE110は、接続再構成メッセージ内で示された構成に基づいて、T-MN120に208で再接続することができる。たとえば、UE110は、接続再確立メッセージ(たとえば、RRC接続再確立メッセージ)をT-MN120に送信することができる。接続再確立メッセージが送信されたことに応答して、端末デバイス110は、再接続の結果を監視するために240でタイマを開始することができる。T-MN120は、220で開始されたそのタイマが満了するまで、UE110からの接続再確立メッセージを待つことができる。T-MN120への再接続の成功に応答して、T-MN120は、再構成完了メッセージ(たとえば、SgNB再構成完了メッセージ)をT-SN130に209で送信することができる。T-MN120への再接続の成功に応答して、UE110は、接続再構成完了メッセージをT-MN120に210で送信することができ、T-MN120は、UEコンテキスト解放メッセージをソースノード140に211で送信することができる。
【0052】
図3は、本開示のいくつかの例示的な実施形態による、デバイス間の対話300の概略図を示す。対話300は、任意の適切なデバイスにおいて実施されてもよい。例示の目的のみで、以下では、対話300は、UE110、T-MN120、T-SN130、およびソースノード140を参照して記載される。
【0053】
図3に示されたように、ソースノード140は、ハンドオーバを開始するために、ハンドオーバ要求をT-MN120に301で送信することができる。いくつかの例示的な実施形態では、ソースノード140、T-MN120、およびT-SN130によって使用されるそれぞれのRATによれば、ハンドオーバは、インターRATハンドオーバまたはイントラRATハンドオーバであってもよい。
【0054】
ソースノード140からのハンドオーバ要求に応答して、T-MN120は、T-SNとしてノード130を選択し、T-SNとしてノード130を追加することを求める要求(たとえば、SgNB追加要求)を302で送信することができる。T-SN130は、SCGに関する構成を含む確認応答(たとえば、SgNB追加要求確認応答)をT-MN120に303でフィードバックすることができる。例示の目的のみで、確認応答はSRB3構成を含むと仮定する。
【0055】
確認応答を受信すると、T-MN120は、端末デバイス110からのランダムアクセスを監視するために320でタイマを開始することができる。T-MN120は、T-MN120とT-SN130の両方に関する構成を含むハンドオーバ要求確認応答をソースノード140に304で送信することができる。T-MN120はT-SN130からSRB3構成を受信するので、T-MN120は、ハンドオーバ要求確認応答を介してソースノード140にSRB3構成を転送することができる。ソースノード140は、T-MN120とT-SN130の両方に関する構成を含む接続再構成メッセージ(たとえば、RRC接続再構成メッセージ)を端末デバイス110に305で送信することができる。接続再構成メッセージも、SRB3構成を含んでもよい。
【0056】
SRB3構成を含まない接続再構成メッセージを介して、T-MN120とT-SN130の両方に関する構成を受信すると、UE110は、T-MN120に対する第1のランダムアクセス306AおよびT-SN130に対する第2のランダムアクセス306Bを並行して実行することができる。T-SN130に対する第2のランダムアクセスが330で成功し、SRB3構成に基づいてT-SN130とUE110との間にSRB3が確立されたと仮定する。T-SN130は、第2のランダムアクセスの成功を示す結果をT-MN120に307で送信することができる。この場合、SRB3が確立されたので、結果は、SRB3が確立されたことの指示も含んでもよい。
【0057】
T-MN120に対する第1のランダムアクセスが失敗したことも仮定すると、UE110は、接続再構成メッセージ内で示された構成に基づいて、T-MN120に308で再接続することができる。たとえば、UE110は、接続再確立メッセージ(たとえば、RRC接続再確立メッセージ)をT-MN120に送信することができる。接続再確立メッセージが送信されたことに応答して、端末デバイス110は、再接続の結果を監視するために340でタイマを開始することができる。SRB3が存在するので、T-MN120は、UE110を解放するようにT-SN130に309で指示することができる。たとえば、T-MN120は、解放要求(たとえば、SgNB解放要求)をT-SN130に送信することができる。次いで、T-SN130は、SRB3を介してUE110に接続解放メッセージ(たとえば、RRC接続解放メッセージ)を送信することができる。T-SN130からの接続解放メッセージに応答して、UE110はソースノード140に311で再接続する。
【0058】
図4は、本開示のいくつかの例示的な実施形態による、デバイス間の対話400の概略図を示す。対話400は、任意の適切なデバイスにおいて実施されてもよい。例示の目的のみで、以下では、対話400は、UE110、T-MN120、T-SN130、およびソースノード140を参照して記載される。
【0059】
図4に示されたように、ソースノード140は、ハンドオーバを開始するために、ハンドオーバ要求をT-MN120に401で送信することができる。いくつかの例示的な実施形態では、ソースノード140、T-MN120、およびT-SN130によって使用されるそれぞれのRATによれば、ハンドオーバは、インターRATハンドオーバまたはイントラRATハンドオーバであってもよい。
【0060】
ソースノード140からのハンドオーバ要求に応答して、T-MN120は、T-SNとしてノード130を選択し、T-SNとしてノード130を追加することを求める要求(たとえば、SgNB追加要求)を402で送信することができる。T-SN130は、SCGに関する構成を含む確認応答(たとえば、SgNB追加要求確認応答)をT-MN120に403でフィードバックすることができる。例示の目的のみで、確認応答はSRB3構成を含まないと仮定する。
【0061】
確認応答を受信すると、T-MN120は、端末デバイス110からのランダムアクセスを監視するために420でタイマを開始することができる。T-MN120は、T-MN120とT-SN130の両方に関する構成を含むハンドオーバ要求確認応答をソースノード140に404で送信することができる。T-MN120はT-SN130からSRB3構成を受信しないので、ハンドオーバ要求確認応答は、ここでSRB3構成を含まなくてもよい。ソースノード140は、T-MN120とT-SN130の両方に関する構成を含む接続再構成メッセージ(たとえば、RRC接続再構成メッセージ)を端末デバイス110に405で送信することができる。接続再構成メッセージは、SRB3構成を含まなくてもよい。
【0062】
SRB3構成を含まない接続再構成メッセージを介して、T-MN120とT-SN130の両方に関する構成を受信すると、UE110は、T-MN120に対する第1のランダムアクセス406AおよびT-SN130に対する第2のランダムアクセス406Bを並行して実行することができる。SRBSが確立されない間に、T-SN130に対する第2のランダムアクセスが430で成功したと仮定する。T-SN130は、第2のランダムアクセスの成功を示す結果をT-MN120に407で送信することができる。この場合、SRB3は確立されないので、結果は、SRB3が確立されないことの指示も含んでもよい。
【0063】
T-MN120に対する第1のランダムアクセスが失敗したことも仮定すると、UE110は、接続再構成メッセージ内で示された構成に基づいて、T-MN120に408で再接続することができる。たとえば、UE110は、接続再確立メッセージ(たとえば、RRC接続再確立メッセージ)をT-MN120に送信することができる。T-MN120は、420で開始されたそのタイマが満了するまで、UE110からの接続再確立メッセージを440で待つことができる。ここで、T-MN120のタイマが満了し、したがってT-MN120への再接続が失敗したと仮定する。T-MN120への再接続の失敗に応答して、UE110はソースノード140に409で再接続することができる。ソースノード140は、ハンドオーバ失敗の指示をT-MN120に410で送信することができる。
【0064】
上記に鑑みて、本開示の実施形態が、二重接続への直接的なインターRATまたはイントラRATのハンドオーバにおける並行するT-MNおよびT-SNに対するランダムアクセスをサポートすることが分かる。本開示の実施形態は、UEがT-SNとの接続を維持しながらT-MNに再接続することを可能にすることにより、シグナリングオーバーヘッドを低減し、二重接続へのハンドオーバの成功率を高めることができる。
【0065】
図5は、本開示のいくつかの例示的な実施形態による、二重接続へのハンドオーバのための例示的な方法500のフローチャートを示す。方法500は、図1に示された端末デバイス110において実施することができる。説明の目的で、方法500は、図1を参照して端末デバイス110の観点から記載される。以下では、端末デバイス110は「第1のデバイス110」とも呼ばれ、ターゲットマスタネットワークデバイス120は「第2のデバイス120」とも呼ばれ、ターゲットセカンダリネットワークデバイス130は「第3のデバイス130」とも呼ばれ、ソースネットワークデバイス140は「第4のデバイス140」とも呼ばれる。方法500は、図示されていないさらなるブロックを含んでもよく、かつ/またはいくつかの図示されたブロックを省略してもよく、本開示の範囲はこの点に関して限定されないことが理解されるべきである。
【0066】
ブロック510において、第1のデバイス110は、第4のデバイス140から接続再構成メッセージを受信する。接続再構成メッセージは、第2のデバイス120に関する第1の構成および第3のデバイス130に関する第2の構成を含んでもよい。
【0067】
ブロック520において、第1のデバイス110は、第2のデバイスおよび第3のデバイスに接続するために、第1の構成に基づく第2のデバイス120に対する第1のランダムアクセスおよび第2の構成に基づく第3のデバイス130に対する第2のランダムアクセスを実行する。
【0068】
ブロック530において、第1のランダムアクセスの失敗および第2のランダムアクセスの成功に応答して、第1のデバイス110は、第3のデバイス130に接続された状態を保ちながら第1の構成に基づいて第2のデバイス120に再接続する。
【0069】
いくつかの例示的な実施形態では、接続再構成メッセージは、第3のデバイス130と第1のデバイス110との間のシグナリング無線ベアラに関する構成を含む。いくつかの例示的な実施形態では、シグナリング無線ベアラを介して第3のデバイス130から接続解放メッセージを受信したことに応答して、第1のデバイス110は、第3のデバイス130との接続を切り、第4のデバイス140に再接続するか、または第1のデバイス110によって開始されたセル選択において発見された第5のデバイスに接続する。
【0070】
いくつかの例示的な実施形態では、第1のデバイス110は、第2のデバイス120に接続再確立メッセージを送信すること、または第1の構成に基づく第2のデバイス120に対する第3のランダムアクセスを実行することにより、第2のデバイス120に再接続することができる。
【0071】
いくつかの例示的な実施形態では、第1のデバイス110は、第2のデバイス120への再接続が失敗したかどうかを判定する。第2のデバイス120への再接続が失敗したことの判定に従って、第1のデバイス110は、第4のデバイス140に再接続するか、または第1のデバイス110によって開始されたセル選択において発見された第5のデバイスに接続する。
【0072】
いくつかの例示的な実施形態では、第1のデバイス110は、第2のデバイス120への再接続の成功を監視するためにタイマを開始し、タイマのタイムアウトに応答して、第2のデバイス120への再接続が失敗したと判定することにより、第2のデバイス120への再接続が失敗したかどうかを判定する。
【0073】
いくつかの例示的な実施形態では、第1のデバイス110は、以下の接続再構成メッセージ、またはシグナリング無線ベアラを介して第3のデバイスから送信された再構成メッセージのうちの1つを介して、タイマに関する構成を受信する。
【0074】
いくつかの例示的な実施形態では、第1のデバイス110は端末デバイスを含み、第2のデバイス120はターゲットマスタネットワークデバイスを含み、第3のデバイス130はターゲットセカンダリネットワークデバイスを含み、第4のデバイス140は、ターゲットマスタネットワークデバイスおよびターゲットセカンダリネットワークデバイスへの端末デバイスのハンドオーバを開始するソースネットワークデバイスを含む。
【0075】
図6は、本開示のいくつかの例示的な実施形態による、二重接続へのハンドオーバのための例示的な方法600のフローチャートを示す。方法600は、図1に示されたターゲットマスタネットワークデバイス120において実施することができる。説明の目的で、方法600は、図1を参照してターゲットマスタネットワークデバイス120の観点から記載される。以下では、端末デバイス110は「第1のデバイス110」とも呼ばれ、ターゲットマスタネットワークデバイス120は「第2のデバイス120」とも呼ばれ、ターゲットセカンダリネットワークデバイス130は「第3のデバイス130」とも呼ばれ、ソースネットワークデバイス140は「第4のデバイス140」とも呼ばれる。方法600は、図示されていないさらなるブロックを含んでもよく、かつ/またはいくつかの図示されたブロックを省略してもよく、本開示の範囲はこの点に関して限定されないことが理解されるべきである。
【0076】
ブロック610において、第2のデバイス120は、第1のデバイス110が第2のデバイス120に対する第1のランダムアクセスおよび第3のデバイス130に対する第2のランダムアクセスを実行することを可能にするために、第1のデバイス110と接続された第4のデバイス140に、第1のデバイス110と接続されるべき第2のデバイス120および第3のデバイス130に関する構成を含む接続再構成メッセージを送信する。
【0077】
いくつかの例示的な実施形態では、第4のデバイス140に接続再構成メッセージを送信するより前に、第2のデバイス120は、第1のデバイスに二重接続を提供するために第3のデバイス130を追加することを求める要求を第3のデバイス130に送信する。第2のデバイス120は、第3のデバイス130から第2の構成を含む確認応答を受信する。
【0078】
いくつかの例示的な実施形態では、接続再構成メッセージは、第2のデバイス120への再接続を監視するために第1のデバイス110によって使用されるべき第1のタイマに関する構成を含む。
【0079】
ブロック620において、第2のデバイス120は、第1のランダムアクセスおよび第2のランダムアクセスが成功したかどうかを判定する。
【0080】
いくつかの例示的な実施形態では、第2のデバイス120は、第3のデバイス130から確認応答を受信したことに応答して、第1のランダムアクセスの成功を監視するために第2のタイマを開始し、タイマのタイムアウトに応答して、第1のランダムアクセスが失敗したと判定することにより、第1のランダムアクセスが成功したかどうかを判定する。
【0081】
いくつかの例示的な実施形態では、第1のタイマの第1の満了時間は、第2のタイマの第2の満了時間と同じである。あるいは、いくつかの例示的な実施形態では、第1の満了時間は第2の満了時間とは異なる。たとえば、第1の満了時間は、第2の満了時間より短くてもまたは長くてもよい。
【0082】
いくつかの例示的な実施形態では、第2のデバイス120は、第3のデバイス130から第2のランダムアクセスの結果を取得することであって、第2のランダムアクセスが成功したかまたは失敗したかを結果が示す、取得することにより、第2のランダムアクセスが成功したかどうかを判定する。
【0083】
いくつかの例示的な実施形態では、確認応答は、第3のデバイス130と第1のデバイス110との間のシグナリング無線ベアラに関する構成を含まず、結果は、シグナリング無線ベアラが確立されていないことの指示を含む。
【0084】
いくつかの例示的な実施形態では、確認応答は、第3のデバイス130と第1のデバイス110との間に確立されるべきシグナリング無線ベアラに関する構成を含み、結果は、構成に基づいてシグナリング無線ベアラが確立されたことの指示を含む。
【0085】
ブロック630において、第1のランダムアクセスが失敗し、第2のランダムアクセスが成功したことの判定に従って、第2のデバイス120は、第2のデバイス120への再接続を第1のデバイス110に行わせる。
【0086】
いくつかの例示的な実施形態では、第2のデバイス120は、第3のデバイス130と第1のデバイス110との間の接続を解放することを求める要求を第3のデバイス130にさらに送信し、その結果、第3のデバイス130は、シグナリング無線ベアラを介して第1のデバイス110に接続解放メッセージを送信する。
【0087】
いくつかの例示的な実施形態では、第2のデバイス120は、第1のタイマを再構成することを求める要求を第3のデバイス130にさらに送信し、その結果、第3のデバイス130は、シグナリング無線ベアラを介して第1のデバイス110に第1のタイマを再構成するための再構成メッセージを送信する。
【0088】
いくつかの例示的な実施形態では、第1のデバイス110は端末デバイスを含み、第2のデバイス120はターゲットマスタネットワークデバイスを含み、第3のデバイス130はターゲットセカンダリネットワークデバイスを含み、第4のデバイス140は、ターゲットマスタネットワークデバイスおよびターゲットセカンダリネットワークデバイスへの端末デバイスのハンドオーバを開始するソースネットワークデバイスを含む。
【0089】
図7は、本開示のいくつかの例示的な実施形態による、二重接続へのハンドオーバのための例示的な方法700のフローチャートを示す。方法700は、図1に示されたターゲットセカンダリネットワークデバイス130において実施することができる。説明の目的で、方法700は、図1を参照してターゲットセカンダリネットワークデバイス130の観点から記載される。以下では、端末デバイス110は「第1のデバイス110」とも呼ばれ、ターゲットマスタネットワークデバイス120は「第2のデバイス120」とも呼ばれ、ターゲットセカンダリネットワークデバイス130は「第3のデバイス130」とも呼ばれ、ソースネットワークデバイス140は「第4のデバイス140」とも呼ばれる。方法700は、図示されていないさらなるブロックを含んでもよく、かつ/またはいくつかの図示されたブロックを省略してもよく、本開示の範囲はこの点に関して限定されないことが理解されるべきである。
【0090】
ブロック710において、第3のデバイス130は、第1のデバイス110に二重接続を提供するために第3のデバイス130を追加することを求める要求を第2のデバイス120から受信する。
【0091】
ブロック720において、第3のデバイス130は、第1のデバイス110が第2の構成に基づいて第3のデバイス130に対するランダムアクセスを実行することを可能にするために、第3のデバイス130に関する第2の構成を含む確認応答を第2のデバイス120に送信する。
【0092】
ブロック730において、第3のデバイス130は、ランダムアクセスが成功したかまたは失敗したかを判定する。
【0093】
ブロック740において、第3のデバイス130は、判定の結果を第2のデバイス120に送信する。
【0094】
いくつかの例示的な実施形態では、確認応答は、第3のデバイス130と第1のデバイス110との間のシグナリング無線ベアラに関する構成を含まず、結果は、シグナリング無線ベアラが確立されていないことの指示を含む。
【0095】
いくつかの例示的な実施形態では、確認応答は、第3のデバイス130と第1のデバイス110との間に確立されるべきシグナリング無線ベアラに関する構成を含む。ランダムアクセスの成功に応答して、第3のデバイス130は、構成に基づいて第3のデバイス130と第1のデバイス110との間にシグナリング無線ベアラを確立する。
【0096】
いくつかの例示的な実施形態では、第3のデバイス130は、シグナリング無線ベアラが第3のデバイス130と第1のデバイス110との間に確立されたことに応答して、シグナリング無線ベアラが確立されたことの指示を含む結果を第2のデバイス120に送信することにより、第2のデバイス120に結果を送信する。
【0097】
いくつかの例示的な実施形態では、第3のデバイス130と第1のデバイス110との間の接続を解放することを求める要求を第2のデバイス120から受信したことに応答して、第3のデバイス130は、シグナリング無線ベアラを介して第1のデバイス110に接続解放メッセージを送信する。
【0098】
いくつかの例示的な実施形態では、第1のデバイス110はタイマを備えて構成される。第1のデバイス110のタイマを再構成することを求める要求を第2のデバイス120から受信したことに応答して、第3のデバイス130は、シグナリング無線ベアラを介して第1のデバイス110に第1のデバイス110のタイマを再構成するための再構成メッセージを送信する。
【0099】
いくつかの例示的な実施形態では、第1のデバイス110は端末デバイスを含み、第2のデバイス120はターゲットマスタネットワークデバイスを含み、第3のデバイス130はターゲットセカンダリネットワークデバイスを含み、第4のデバイス140は、ターゲットマスタネットワークデバイスおよびターゲットセカンダリネットワークデバイスへの端末デバイスのハンドオーバを開始するソースネットワークデバイスを含む。
【0100】
いくつかの例示的な実施形態では、方法500を実行することが可能な装置は、方法500のそれぞれのステップを実行するための手段を備えてもよい。手段は、任意の適切な形態で実装されてもよい。たとえば、手段は、回路またはソフトウェアモジュールに実装されてもよい。
【0101】
いくつかの例示的な実施形態では、方法500を実行することが可能な装置(たとえば、端末デバイス110)は、第1のデバイスにおいて、第1のデバイスと接続された第4のデバイスから接続再構成メッセージを受信するための手段であって、接続再構成メッセージが、第2のデバイスに関する第1の構成および第3のデバイスに関する第2の構成を含む、手段と、第2のデバイスおよび第3のデバイスに接続するために、第1の構成に基づく第2のデバイスに対する第1のランダムアクセスおよび第2の構成に基づく第3のデバイスに対する第2のランダムアクセスを実行するための手段と、第1のランダムアクセスの失敗および第2のランダムアクセスの成功に応答して、第3のデバイスに接続された状態を保ちながら第1の構成に基づいて第2のデバイスに再接続するための手段とを備える。
【0102】
いくつかの例示的な実施形態では、接続再構成メッセージは、第3のデバイスと第1のデバイスとの間のシグナリング無線ベアラに関する構成を含み、方法500を実行することが可能な装置は、シグナリング無線ベアラを介して第3のデバイスから接続解放メッセージを受信したことに応答して、第3のデバイスとの接続を切るための手段と、第4のデバイスに再接続するか、または第1のデバイスによって開始されたセル選択において発見された第5のデバイスに接続するための手段とをさらに備える。
【0103】
いくつかの例示的な実施形態では、第2のデバイスに再接続するための手段は、第2のデバイスに接続再確立メッセージを送信するための手段、または第1の構成に基づく第2のデバイスに対する第3のランダムアクセスを実行するための手段を備える。
【0104】
いくつかの例示的な実施形態では、方法500を実行することが可能な装置は、第2のデバイスへの再接続が失敗したかどうかを判定するための手段と、第2のデバイスへの再接続が失敗したことの判定に従って、第4のデバイスに再接続するか、または第1のデバイスによって開始されたセル選択において発見された第5のデバイスに接続するための手段とをさらに備える。
【0105】
いくつかの例示的な実施形態では、第2のデバイスへの再接続が失敗したかどうかを判定するための手段は、第2のデバイスへの再接続の成功を監視するためにタイマを開始するための手段と、タイマのタイムアウトに応答して、第2のデバイスへの再接続が失敗したと判定するための手段とを備える。
【0106】
いくつかの例示的な実施形態では、方法500を実行することが可能な装置は、以下の接続再構成メッセージ、またはシグナリング無線ベアラを介して第3のデバイスから送信された再構成メッセージのうちの1つを介して、タイマに関する構成を受信するための手段をさらに備える。
【0107】
いくつかの例示的な実施形態では、第1のデバイスは端末デバイスを含み、第2のデバイスはターゲットマスタネットワークデバイスを含み、第3のデバイスはターゲットセカンダリネットワークデバイスを含み、第4のデバイスは、ターゲットマスタネットワークデバイスおよびターゲットセカンダリネットワークデバイスへの端末デバイスのハンドオーバを開始するソースネットワークデバイスを含む。
【0108】
いくつかの例示的な実施形態では、方法600を実行することが可能な装置は、方法600のそれぞれのステップを実行するための手段を備えてもよい。手段は、任意の適切な形態で実装されてもよい。たとえば、手段は、回路またはソフトウェアモジュールに実装されてもよい。
【0109】
いくつかの例示的な実施形態では、方法600を実行することが可能な装置(たとえば、ターゲットマスタネットワークデバイス120)は、第1のデバイスが第2のデバイスに対する第1のランダムアクセスおよび第3のデバイスに対する第2のランダムアクセスを実行することを可能にするために、第2のデバイスから第1のデバイスと接続された第4のデバイスに、第1のデバイスと接続されるべき第2のデバイスおよび第3のデバイスに関する構成を含む接続再構成メッセージを送信するための手段と、第1のランダムアクセスおよび第2のランダムアクセスが成功したかどうかを判定するための手段と、第1のランダムアクセスが失敗し、第2のランダムアクセスが成功したことの判定に従って、第2のデバイスへの再接続を第1のデバイスに行わせるための手段とを備える。
【0110】
いくつかの例示的な実施形態では、接続再構成メッセージは、第2のデバイスへの再接続を監視するために第1のデバイスによって使用されるべき第1のタイマに関する構成を含む。
【0111】
いくつかの例示的な実施形態では、方法600を実行することが可能な装置は、第4のデバイスに接続再構成メッセージを送信するより前に、第1のデバイスに二重接続を提供するために第3のデバイスを追加することを求める要求を第3のデバイスに送信するための手段と、第2の構成を含む確認応答を第3のデバイスから受信するための手段とをさらに備える。
【0112】
いくつかの例示的な実施形態では、第1のランダムアクセスが成功したかどうかを判定するための手段は、第3のデバイスから確認応答を受信したことに応答して、第1のランダムアクセスの成功を監視するために第2のタイマを開始するための手段と、タイマのタイムアウトに応答して、第1のランダムアクセスが失敗したと判定するための手段とを備える。
【0113】
いくつかの例示的な実施形態では、第2のランダムアクセスが成功したかどうかを判定するための手段は、第3のデバイスから第2のランダムアクセスの結果を取得するための手段であって、第2のランダムアクセスが成功したかまたは失敗したかを結果が示す、手段を備える。
【0114】
いくつかの例示的な実施形態では、確認応答は、第3のデバイスと第1のデバイスとの間のシグナリング無線ベアラに関する構成を含まず、結果は、シグナリング無線ベアラが確立されていないことの指示を含む。
【0115】
いくつかの例示的な実施形態では、確認応答は、第3のデバイスと第1のデバイスとの間に確立されるべきシグナリング無線ベアラに関する構成を含み、結果は、構成に基づいてシグナリング無線ベアラが確立されたことの指示を含む。
【0116】
いくつかの例示的な実施形態では、方法600を実行することが可能な装置は、第3のデバイスと第1のデバイスとの間の接続を解放することを求める要求を第3のデバイスに送信するための手段であって、その結果、第3のデバイスがシグナリング無線ベアラを介して第1のデバイスに接続解放メッセージを送信する、手段をさらに備える。
【0117】
いくつかの例示的な実施形態では、接続再構成メッセージは、第2のデバイスへの再接続を監視するために第1のデバイスによって使用されるべき第1のタイマに関する構成を含み、方法600を実行することが可能な装置は、第1のタイマを再構成することを求める要求を第3のデバイスに送信するための手段であって、その結果、第3のデバイスがシグナリング無線ベアラを介して第1のデバイスに第1のタイマを再構成するための再構成メッセージを送信する、手段をさらに備える。
【0118】
いくつかの例示的な実施形態では、第1のデバイスは端末デバイスを含み、第2のデバイスはターゲットマスタネットワークデバイスを含み、第3のデバイスはターゲットセカンダリネットワークデバイスを含み、第4のデバイスは、ターゲットマスタネットワークデバイスおよびターゲットセカンダリネットワークデバイスへの端末デバイスのハンドオーバを開始するソースネットワークデバイスを含む。
【0119】
いくつかの例示的な実施形態では、方法700を実行することが可能な装置は、方法700のそれぞれのステップを実行するための手段を備えてもよい。手段は、任意の適切な形態で実装されてもよい。たとえば、手段は、回路またはソフトウェアモジュールに実装されてもよい。
【0120】
いくつかの例示的な実施形態では、方法700を実行することが可能な装置(たとえば、ターゲットセカンダリネットワークデバイス130)は、第3のデバイスにおいて第2のデバイスから、第1のデバイスに二重接続を提供するために第3のデバイスを追加することを求める要求を受信するための手段と、第1のデバイスが第2の構成に基づいて第3のデバイスに対するランダムアクセスを実行することを可能にするために、第3のデバイスに関する第2の構成を含む確認応答を第2のデバイスに送信するための手段と、ランダムアクセスが成功したかまたは失敗したかを判定するための手段と、判定の結果を第2のデバイスに送信するための手段とを備える。
【0121】
いくつかの例示的な実施形態では、確認応答は、第3のデバイスと第1のデバイスとの間のシグナリング無線ベアラに関する構成を含まず、結果は、シグナリング無線ベアラが確立されていないことの指示を含む。
【0122】
いくつかの例示的な実施形態では、確認応答は、第3のデバイスと第1のデバイスとの間に確立されるべきシグナリング無線ベアラに関する構成を含む。方法700を実行することが可能な装置は、ランダムアクセスの成功に応答して、構成に基づいて第3のデバイスと第1のデバイスとの間にシグナリング無線ベアラを確立するための手段をさらに備える。
【0123】
いくつかの例示的な実施形態では、第2のデバイスに結果を送信するための手段は、シグナリング無線ベアラが第3のデバイスと第1のデバイスとの間に確立されたことに応答して、シグナリング無線ベアラが確立されたことの指示を含む結果を第2のデバイスに送信するための手段を備える。
【0124】
いくつかの例示的な実施形態では、方法700を実行することが可能な装置は、第2のデバイスから第3のデバイスと第1のデバイスとの間の接続を解放することを求める要求を受信したことに応答して、シグナリング無線ベアラを介して第1のデバイスに接続解放メッセージを送信するための手段をさらに備える。
【0125】
いくつかの例示的な実施形態では、第1のデバイスはタイマを備えて構成され、方法700を実行することが可能な装置は、第2のデバイスから第1のデバイスのタイマを再構成することを求める要求を受信したことに応答して、シグナリング無線ベアラを介して第1のデバイスに第1のデバイスのタイマを再構成するための再構成メッセージを送信するための手段をさらに備える。
【0126】
いくつかの例示的な実施形態では、第1のデバイスは端末デバイスを含み、第2のデバイスはターゲットマスタネットワークデバイスを含み、第3のデバイスはターゲットセカンダリネットワークデバイスを含み、第4のデバイスは、ターゲットマスタネットワークデバイスおよびターゲットセカンダリネットワークデバイスへの端末デバイスのハンドオーバを開始するソースネットワークデバイスを含む。
【0127】
図8は、本開示の実施形態を実装するのに適したデバイス800の簡略ブロック図である。たとえば、図1に示された端末デバイス110、ターゲットマスタネットワークデバイス120、ターゲットセカンダリネットワークデバイス130、および/またはソースネットワークデバイス140は、デバイス800によって実装することができる。図示されたように、デバイス800は、1つまたは複数のプロセッサ810と、プロセッサ810に結合された1つまたは複数のメモリ820と、プロセッサ810に結合された1つまたは複数の通信モジュール840とを含む。
【0128】
通信モジュール840は、双方向通信用である。通信モジュール840は、通信を容易にするために少なくとも1つのアンテナを有する。通信インターフェースは、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表すことができる。
【0129】
プロセッサ810は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプのプロセッサであってもよく、非限定的な例として、以下の汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つまたは複数を含んでもよい。デバイス800は、メインプロセッサを同期させるクロックに時間が制御されている特定用途向け集積回路チップなどの、複数のプロセッサを有してもよい。
【0130】
メモリ820は、1つまたは複数の不揮発性メモリおよび1つまたは複数の揮発性メモリを含んでもよい。不揮発性メモリの例には、限定はしないが、読取り専用メモリ(ROM)824、電気的プログラム可能読取り専用メモリ(EPROM)、フラッシュメモリ、ハードディスク、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、ならびに他の磁気ストレージおよび/または光ストレージが含まれる。揮発性メモリの例には、限定はしないが、ランダムアクセスメモリ(RAM)822、および電源断継続時間内に持続しない他の揮発性メモリが含まれる。
【0131】
コンピュータプログラム830は、関連するプロセッサ810によって実行されるコンピュータ実行可能命令を含む。プログラム830はROM824に記憶されてもよい。プロセッサ810は、プログラム830をRAM822にロードすることにより、任意の適切な動作および処理を実行することができる。
【0132】
本開示の実施形態はプログラム830によって実装されてもよく、その結果、デバイス800は、図2図7を参照して説明された本開示の任意のプロセスを実行することができる。本開示の実施形態はまた、ハードウェアにより、またはソフトウェアとハードウェアの組合せによって実装されてもよい。
【0133】
いくつかの例示的な実施形態では、プログラム830はコンピュータ可読媒体に実体として含まれてもよく、それは、(メモリ820内などの)デバイス800またはデバイス800によってアクセス可能な他のストレージデバイスに含まれてもよい。デバイス800は、実行するためにコンピュータ可読媒体からRAM822にプログラム830をロードすることができる。コンピュータ可読媒体は、ROM、EPROM、フラッシュメモリ、ハードディスク、CD、DVDなどの、任意のタイプの有形不揮発性ストレージを含んでもよい。図9は、CDまたはDVDの形態のコンピュータ可読媒体900の一例を示す。コンピュータ可読媒体は、そこに記憶されたプログラム830を有する。
【0134】
将来のネットワークはネットワーク機能仮想化(NFV)を利用することができ、NFVは、サービスを提供するために一緒に動作可能に接続またはリンクされ得る「ビルディングブロック」またはエンティティの中にネットワークノード機能を仮想化することを提案するネットワークアーキテクチャ概念であることが諒解されるべきである。仮想化ネットワーク機能(VNF)は、カスタマイズされたハードウェアの代わりに標準的または一般的なタイプのサーバを使用してコンピュータプログラムコードを実行する1つまたは複数の仮想機械を備えてもよい。クラウドコンピューティングまたはデータストレージも利用されてもよい。無線通信では、これは、分散ユニットDU(たとえば、無線ヘッド/ノード)に動作可能に結合された中央/集中型ユニットCU(たとえば、サーバ、ホスト、またはノード)において少なくとも部分的に遂行されるべきノード動作を意味してもよい。ノード動作は、複数のサーバ、ノード、またはホストの間で分散されることも可能である。コアネットワーク動作と基地局動作との間での作業の分散は、実装形態に応じて異なってもよいことも理解されるべきである。
【0135】
一実施形態では、サーバは、それを介してサーバが分散ユニットと通信する仮想ネットワークを生成することができる。一般に、仮想ネットワーキングは、ハードウェアおよびソフトウェアのネットワークリソースならびにネットワーク機能を単一のソフトウェアベースの管理エンティティ、仮想ネットワークの中に結合するプロセスを要する場合がある。そのような仮想ネットワークは、サーバと無線ヘッド/ノードとの間の動作の柔軟な分散を実現することができる。実際には、任意のデジタル信号処理タスクは、CUまたはDUのいずれかで実行されてもよく、CUとDUとの間で責務がシフトされる境界は、実装形態に応じて選択されてもよい。
【0136】
したがって、一実施形態では、CU-DUアーキテクチャが実装される。そのような場合、デバイス800は、分散ユニット(たとえば、リモート無線ヘッド/ノード)に(たとえば、ワイヤレスまたは有線のネットワークを介して)動作可能に結合された中央ユニット(たとえば、制御ユニット、エッジクラウドサーバ、サーバ)に含まれてもよい。すなわち、中央ユニット(たとえば、エッジクラウドサーバ)および分散ユニットは、無線経路を介して、または有線接続を介して互いと通信するスタンドアロン装置であってもよい。あるいは、それらは、有線接続などを介して通信する同じエンティティ内にあってもよい。エッジクラウドまたはエッジクラウドサーバは、複数の分散ユニットまたは無線アクセスネットワークにサービスを提供することができる。一実施形態では、少なくともいくつかの分散プロセスは、中央ユニットによって実行されてもよい。別の実施形態では、デバイス800は、代わりに分散ユニットに含まれてもよく、少なくともいくつかの分散プロセスは、分散ユニットによって実行されてもよい。
【0137】
一実施形態では、デバイス800の少なくともいくつかの機能の実行は、1つの動作エンティティを形成する2つの物理的に別々のデバイス(DUおよびCU)の間で共有されてもよい。したがって、装置は、少なくともいくつかの記載されたプロセスを実行するための1つまたは複数の物理的に別々のデバイスを備える動作エンティティを描写するように見られてもよい。一実施形態では、そのようなCU-DUアーキテクチャは、CUとDUとの間の動作の柔軟な分散を実現することができる。実際には、任意のデジタル信号処理タスクは、CUまたはDUのいずれかで実行されてもよく、CUとDUとの間で責務がシフトされる境界は、実装形態に応じて選択されてもよい。一実施形態では、デバイス800は、装置の位置にかかわらず、かつプロセス/機能が遂行される場所にかかわらず、プロセスの実行を制御する。
【0138】
一般に、本開示の様々な実施形態は、ハードウェアもしくは専用回路、ソフトウェア、ロジック、またはそれらの任意の組合せに実装されてもよい。いくつかの態様はハードウェアに実装されてもよいが、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、または他のコンピューティングデバイスによって実行され得るファームウェアまたはソフトウェアに実装されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様が、ブロック図、フローチャートとして、またはいくつかの他の絵画表現を使用して図示および記載されているが、本明細書に記載されたブロック、装置、システム、技法、または方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路もしくはロジック、汎用ハードウェアもしくはコントローラもしくは他のコンピューティングデバイス、またはそれらの何らかの組合せに実装されてもよいことが理解されるべきである。
【0139】
本開示はまた、非一時的コンピュータ可読記憶媒体に実体として記憶された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、図5を参照して上述された方法500、図6を参照して上述された方法600、および/または図7を参照して上述された方法700を遂行するために、ターゲットの実在または仮想のプロセッサ上のデバイス内で実行される、プログラムモジュールに含まれた命令などのコンピュータ実行可能命令を含む。一般に、プログラムモジュールには、特定のタスクを実行するか、または特定の抽象データタイプを実装する、ルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などが含まれる。プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態において所望により組み合わされるか、またはプログラムモジュール間で分割されてもよい。プログラムモジュール用の機械実行可能命令は、ローカルデバイスまたは分散デバイス内で実行されてもよい。分散デバイスでは、プログラムモジュールは、ローカルとリモートの両方の記憶媒体に配置されてもよい。
【0140】
本開示の方法を遂行するためのプログラムコードは、1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組合せで書かれてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサまたはコントローラに提供されてもよく、その結果、プログラムコードは、プロセッサまたはコントローラによって実行されると、フローチャートおよび/またはブロック図に指定された機能/動作が実施されるようにする。プログラムコードは、全体的に機械上で、部分的に機械上で、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、部分的に機械上で、かつ部分的にリモート機械上で、または全体的にリモート機械もしくはサーバ上で実行することができる。
【0141】
本開示との関連で、コンピュータプログラムコードまたは関連データは、デバイス、装置、またはプロセッサが上述された様々なプロセスまたは動作を実行することを可能にするために、任意の適切なキャリアによって搬送されてもよい。キャリアの例には、信号、コンピュータ可読媒体などが含まれる。
【0142】
コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体またはコンピュータ可読記憶媒体であってもよい。コンピュータ可読媒体は、限定はしないが、電子、磁気、光、電磁気、赤外線、もしくは半導体のシステム、装置、もしくはデバイス、または前述の任意の適切な組合せを含んでもよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例には、1つもしくは複数の電線を有する電気接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROMもしくはフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読取り専用メモリ(CD-ROM)、光ストレージデバイス、磁気ストレージデバイス、または前述の任意の適切な組合せが含まれる。
【0143】
さらに、動作は特定の順序で描写されるが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が示された特定の順序もしくは順番で実行されること、またはすべての示された動作が実行されることを必要とすると理解されるべきではない。いくつかの状況では、マルチタスキングおよび並列処理が有利な場合がある。同様に、いくつかの具体的な実装の詳細が上記の説明に含まれているが、これらは、本開示の範囲に対する制限として解釈されるべきでなく、むしろ特定の実施形態に特有であり得る特徴の説明として解釈されるべきである。別々の実施形態との関連で記載されたいくつかの特徴はまた、単一の実施形態において組み合わせて実現されてもよい。反対に、単一の実施形態との関連で記載された様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、または任意の適切な部分的組合せで実現されてもよい。
【0144】
構造的な特徴および/または方法論的な活動に固有の言語で本開示が記載されているが、添付特許請求の範囲で規定された本開示は、必ずしも上述された特定の特徴または活動に限定されないことが理解されるべきである。むしろ、上述された特定の特徴および活動は、特許請求の範囲を実現する例示的な形態として開示されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2022-10-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のデバイスにおいて、第1のデバイスと接続された第4のデバイスから接続再構成メッセージを受信するステップであって、前記接続再構成メッセージが、第2のデバイスに関する第1の構成および第3のデバイスに関する第2の構成を含む、ステップと、
前記第2のデバイスおよび前記第3のデバイスに接続するために、前記第1の構成に基づく前記第2のデバイスに対する第1のランダムアクセスおよび前記第2の構成に基づく前記第3のデバイスに対する第2のランダムアクセスを実行するステップと、
前記第1のランダムアクセスの失敗および前記第2のランダムアクセスの成功に応答して、前記第3のデバイスに接続された状態を保ちながら前記第1の構成に基づいて前記第2のデバイスに再接続するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記接続再構成メッセージが、前記第3のデバイスと前記第1のデバイスとの間のシグナリング無線ベアラに関する構成を含み、前記方法が、
前記シグナリング無線ベアラを介して前記第3のデバイスから接続解放メッセージを受信したことに応答して、前記第3のデバイスとの接続を切るステップと、
前記第4のデバイスに再接続するか、または前記第1のデバイスによって開始されたセル選択において発見された第5のデバイスに接続するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2のデバイスに再接続するステップが、
前記第2のデバイスに接続再確立メッセージを送信するステップ、または
前記第1の構成に基づいて前記第2のデバイスに対する第3のランダムアクセスを実行するステップ
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のデバイスへの前記再接続が失敗したかどうかを判定するステップと、
前記第2のデバイスへの前記再接続が失敗したことの判定に従って、前記第4のデバイスに再接続するか、または前記第1のデバイスによって開始されたセル選択において発見された第5のデバイスに接続するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2のデバイスへの前記再接続が失敗したかどうかを判定するステップが、
前記第2のデバイスへの前記再接続の成功を監視するためにタイマを開始するステップと、
前記タイマのタイムアウトに応答して、前記第2のデバイスへの前記再接続が失敗したと判定するステップと
を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと
を備える、第1のデバイスであって、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、
前記第1のデバイスと接続された第4のデバイスから接続再構成メッセージを受信することであって、前記接続再構成メッセージが、第2のデバイスに関する第1の構成および第3のデバイスに関する第2の構成を含む、受信することと、
前記第2のデバイスおよび前記第3のデバイスに接続するために、前記第1の構成に基づく前記第2のデバイスに対する第1のランダムアクセスおよび前記第2の構成に基づく前記第3のデバイスに対する第2のランダムアクセスを実行することと、
前記第1のランダムアクセスの失敗および前記第2のランダムアクセスの成功に応答して、前記第3のデバイスに接続された状態を保ちながら前記第1の構成に基づいて前記第2のデバイスに再接続することと
を前記第1のデバイスに実行させるように構成される、
第1のデバイス。
【請求項7】
前記接続再構成メッセージが、前記第3のデバイスと前記第1のデバイスとの間のシグナリング無線ベアラに関する構成を含み、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、
前記シグナリング無線ベアラを介して前記第3のデバイスから接続解放メッセージを受信したことに応答して、前記第3のデバイスとの接続を切ることと、
前記第4のデバイスに再接続するか、または前記第1のデバイスによって開始されたセル選択において発見された第5のデバイスに接続することと
を前記第1のデバイスに実行させるようにさらに構成される、
請求項6に記載の第1のデバイス。
【請求項8】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、
前記第2のデバイスに接続再確立メッセージを送信すること、または
前記第1の構成に基づいて前記第2のデバイスに対する第3のランダムアクセスを実行すること
を前記第1のデバイスに実行させるようにさらに構成される、請求項6に記載の第1のデバイス。
【請求項9】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、
前記第2のデバイスへの前記再接続が失敗したかどうかを判定することと、
前記第2のデバイスへの前記再接続が失敗したことの判定に従って、前記第4のデバイスに再接続するか、または前記第1のデバイスによって開始されたセル選択において発見された第5のデバイスに接続することと
を前記第1のデバイスに実行させるようにさらに構成される、請求項6に記載の第1のデバイス。
【請求項10】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、
前記第2のデバイスへの前記再接続の成功を監視するためにタイマを開始することと、
前記タイマのタイムアウトに応答して、前記第2のデバイスへの前記再接続が失敗したと判定することと
を前記第1のデバイスに実行させるようにさらに構成される、請求項9に記載の第1のデバイス。
【請求項11】
そこに記憶されたプログラム命令を含むコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令が、第1のデバイスによって実行されると、
前記第1のデバイスと接続された第4のデバイスから接続再構成メッセージを受信することであって、前記接続再構成メッセージが、第2のデバイスに関する第1の構成および第3のデバイスに関する第2の構成を含む、受信することと、
前記第2のデバイスおよび前記第3のデバイスに接続するために、前記第1の構成に基づく前記第2のデバイスに対する第1のランダムアクセスおよび前記第2の構成に基づく前記第3のデバイスに対する第2のランダムアクセスを実行することと、
前記第1のランダムアクセスの失敗および前記第2のランダムアクセスの成功に応答して、前記第3のデバイスに接続された状態を保ちながら前記第1の構成に基づいて前記第2のデバイスに再接続することと
を前記第1のデバイスに実行させる、
コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項12】
前記接続再構成メッセージが、前記第3のデバイスと前記第1のデバイスとの間のシグナリング無線ベアラに関する構成を含み、
コンピュータ可読媒体が、
前記シグナリング無線ベアラを介して前記第3のデバイスから接続解放メッセージを受信したことに応答して、前記第3のデバイスとの接続を切ることと、
前記第4のデバイスに再接続するか、または前記第1のデバイスによって開始されたセル選択において発見された第5のデバイスに接続することと
を前記第1のデバイスに実行させる命令をさらに含む、
請求項11に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項13】
コンピュータ可読媒体が、
前記第2のデバイスに接続再確立メッセージを送信すること、または
前記第1の構成に基づいて前記第2のデバイスに対する第3のランダムアクセスを実行すること
を前記第1のデバイスに実行させる命令をさらに含む、請求項11に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項14】
コンピュータ可読媒体が、
前記第2のデバイスへの前記再接続が失敗したかどうかを判定することと、
前記第2のデバイスへの前記再接続が失敗したことの判定に従って、前記第4のデバイスに再接続するか、または前記第1のデバイスによって開始されたセル選択において発見された第5のデバイスに接続することと
を前記第1のデバイスに実行させる命令をさらに含む、請求項11に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
コンピュータ可読媒体が、
前記第2のデバイスへの前記再接続の成功を監視するためにタイマを開始することと、
前記タイマのタイムアウトに応答して、前記第2のデバイスへの前記再接続が失敗したと判定することと
を前記第1のデバイスに実行させる命令をさらに含む、請求項14に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【国際調査報告】