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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-04
(54)【発明の名称】ヘアドライヤー
(51)【国際特許分類】
   A45D 20/16 20060101AFI20230328BHJP
【FI】
A45D20/16
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022549480
(86)(22)【出願日】2021-05-18
(85)【翻訳文提出日】2022-08-16
(86)【国際出願番号】 CN2021094341
(87)【国際公開番号】W WO2021254070
(87)【国際公開日】2021-12-23
(31)【優先権主張番号】202021096327.0
(32)【優先日】2020-06-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522325713
【氏名又は名称】深▲セン▼拓邦股▲フン▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】梁 仕林
(72)【発明者】
【氏名】楊 ▲ロウ▼鴻
(72)【発明者】
【氏名】鄭 書権
(72)【発明者】
【氏名】孫 秀
(72)【発明者】
【氏名】丁 菊蓉
(72)【発明者】
【氏名】関 天穎
【テーマコード(参考)】
3B040
【Fターム(参考)】
3B040DB02
(57)【要約】
【課題】 ヘアドライヤーを提供することを課題とする。
【解決手段】 本発明は、生活家電の技術分野に適し、吸込口、及び頭頂部領域を乾燥するための第1吹出口と、後頭部領域を乾燥するための第2吹出口とを備え、前記第1吹出口と前記第2吹出口は前記本体ケースの同じ側にあり、吹き出し方向の延長線が夾角となるように設けられる吹出口を設けた本体ケースと、前記本体ケースに設けられ、電熱線の吹出口から離れた側に位置するファンと、電熱線と、前記ファンを駆動するための駆動部材とを備えた温風発生装置とを備えたヘアドライヤーを提供する。本発明の実施形態で提供されるヘアドライヤーは、同一平面上にない頭の2つの部位を同時に乾すことができ、頭部への乾燥面積を増やし、乾燥効率を向上させる。
【選択図】 図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘアドライヤーであって、
吸込口、及び頭頂部領域を乾燥するための第1吹出口と、後頭部領域を乾燥するための第2吹出口とを備え、前記第1吹出口と前記第2吹出口は本体ケースの同じ側にあり、吹き出し方向の延長線が夾角となるように設けられる吹出口を設けた本体ケースと、
前記本体ケースに設けられ、ファンと、電熱線と、前記ファンを駆動するための駆動部材とを備えた温風発生装置と、
を備えることを特徴とする、ヘアドライヤー。
【請求項2】
前記第1吹出口と前記第2吹出口の吹き出し方向の延長線の夾角は、30°~90°であることを特徴とする、請求項1に記載のヘアドライヤー。
【請求項3】
前記第1吹出口と前記第2吹出口の吹き出し方向の延長線の夾角は、45°~60°であることを特徴とする、請求項2に記載のヘアドライヤー。
【請求項4】
前記吸込口は、前記第1吹出口と前記第2吹出口との間に位置することを特徴とする、請求項1~3のいずれかに記載のヘアドライヤー。
【請求項5】
前記吸込口は、前記第1吹出口と前記第2吹出口の同じ側に位置することを特徴とする、請求項1~3のいずれかに記載のヘアドライヤー。
【請求項6】
前記本体ケースに遮風部材が設けられ、前記遮風部材は前記吹出口の近傍に位置し、前記遮風部材と前記本体ケースの内壁とが前記第1吹出口及び前記第2吹出口を画成することを特徴とする、請求項1~3のいずれかに記載のヘアドライヤー。
【請求項7】
前記第1吹出口及び前記第2吹出口に各々設けられ、前記第1吹出口と前記第2吹出口の吹き出し方向の延長線を夾角となるように設けらせるための気流案内部をさらに備えることを特徴とする、請求項6に記載のヘアドライヤー。
【請求項8】
前記吸込口が前記第1吹出口及び前記第2吹出口の同じ側に位置する場合、前記気流案内部は前記本体ケースの内壁に設けられ、前記第1吹出口に位置する円弧状構造及び前記遮風部材に設けられ、前記第2吹出口に位置する円弧状構造であり、前記第1吹出口及び前記第2吹出口に位置する円弧状構造は両方とも前記吸込口から離反する方向に突出され、或いは前記気流案内部は、前記本体ケースの内壁に設けられ、前記第1吹出口に位置する斜面構造及び前記遮風部材に設けられ、前記第2吹出口に位置する斜面結構造であり、前記第1吹出口及び前記第2吹出口に位置する前記斜面構造が夾角となるよう設けられることを特徴とする、請求項7に記載のヘアドライヤー。
【請求項9】
前記吸込口が前記第1吹出口と前記第2吹出口との間に位置する場合、前記気流案内部は前記本体ケースの内壁に設けられた円弧状構造又は斜面構造であり、前記第1吹出口及び前記第2吹出口に位置する円弧状構造は互いに離れるように突出し、前記第1吹出口及び前記第2吹出口に位置する斜面構造が夾角となるよう設けられることを特徴とする、請求項7に記載のヘアドライヤー。
【請求項10】
前記本体ケース内に仕切部材が設けられ、前記仕切部材の一端は前記遮風部材に当接し、他端が前記吸込口に向けて延び、前記仕切部材は前記本体ケースを2つの風路に仕切ることを特徴とする、請求項6に記載のヘアドライヤー。
【請求項11】
前記本体ケースは、第1ケースと、前記第1ケースに連結された第2ケースとを備え、前記第1吹出口及び前記第2吹出口が前記第1ケース、前記第2ケースに各々設けられ、前記吸込口は前記第1ケースに設けられた第1吸込口と、前記第2ケースに設けられた第2吸込口とを備え、前記温風発生装置は前記第1ケース及び前記第2ケースに配置されることを特徴とする、請求項1又は3に記載のヘアドライヤー。
【請求項12】
前記本体ケースは、第1ケースと、前記第1ケースに連結された第2ケースとを備え、前記第1吹出口及び前記第2吹出口が前記第1ケース、前記第2ケースに各々設けられ、前記温風発生装置は前記第1ケース及び前記第2ケースに配置され、前記吸込口は前記第1ケースに設けられた第1吸込口と、前記第2ケースに設けられた第2吸込口とを備え、前記第1吸込口及び前記第2吸込口が対応して設けられ、前記第1ケースに配置された前記温風発生装置の前記駆動部材及び前記第2ケースに配置された前記温風発生装置の前記駆動部材が一体的に設けられ、前記駆動部材が前記第1ケースと前記第2ケースとの間に設けられることを特徴とする、請求項1又は3に記載のヘアドライヤー。
【請求項13】
前記第1ケースと前記第2ケースとの間には両者を連結する連結部材が設けられ、前記駆動部材は前記連結部材内に設けられることを特徴とする、請求項12に記載のヘアドライヤー。
【請求項14】
前記ドライヤーは、スタンドをさらに備え、前記本体ケースが前記スタンドに設けられることを特徴とする、請求項1に記載のヘアドライヤー。
【請求項15】
前記本体ケースは、前記スタンドに回転可能に連結されることを特徴とする、請求項14に記載のヘアドライヤー。
【請求項16】
前記スタンドは、ベース部と、前記ベース部に設けられた高さ調整装置とを備え、前記高さ調整装置は底棒と、可動棒とを備え、前記可動棒は前記底棒に回動自在に連結され、前記底棒の長手方向に沿って前記底棒に対して近接離反移動することができることを特徴とする、請求項14に記載のヘアドライヤー。
【請求項17】
前記可動棒は、前記底棒にヒンジ連結されることを特徴とする、請求項16に記載のヘアドライヤー。
【請求項18】
前記可動棒は、前記底棒に摺動可能に連結されることを特徴とする、請求項16に記載のヘアドライヤー。
【請求項19】
前記底棒に支持部が設けられ、前記高さ調整装置は、
牽引ロープの中央が支持部に移動可能に掛けられ、前記牽引ロープの一端が前記可動棒に連結された牽引ロープと、
前記牽引ロープの他端に連結されたカウンターウェイトと、
をさらに備えることを特徴とする、請求項16に記載のヘアドライヤー。
【請求項20】
前記可動棒及び前記底棒は、中空スリーブ構造で、前記可動棒の底端が前記底棒の頂端に外嵌されることを特徴とする、請求項19に記載のヘアドライヤー。
【請求項21】
前記可動棒の中空スリーブ内に連結部が設けられ、前記支持部及び前記カウンターウェイトは前記底棒の中空スリーブ内に設けられ、前記連結部と前記可動棒の内壁との間に前記可動棒の肉厚よりも大きい隙間が設けられ、前記牽引ロープが前記連結部に連結されることを特徴とする、請求項20に記載のヘアドライヤー。
【請求項22】
前記高さ調整装置は、前記底棒又は前記可動棒に設けられた位置決め部材をさらに備えることを特徴とする、請求項19に記載のヘアドライヤー。
【請求項23】
前記可動棒にねじ穴が設けられ、前記位置決め部材は、前記ねじ穴に螺着されたねじと、前記ねじの前記可動棒に露出した端に設けられた加力部とを備え、前記ねじの他端が前記底棒の外壁に当接することを特徴とする、請求項22に記載のヘアドライヤー。
【請求項24】
前記底棒の外壁に複数の凹溝が設けられ、前記ねじの端部は前記凹溝に設けられることを特徴とする、請求項23に記載のヘアドライヤー。
【請求項25】
ヘアドライヤーであって、
柱状構造で、吸込口、及び本体ケースの長手方向で同じ側に位置する少なくとも2つの吹出口を設ける本体ケースと、
前記本体ケースに設けられ、ファンと、電熱線と、前記ファンを駆動するための駆動部材とを備えた温風発生装置と、
を備えたことを特徴とする、ヘアドライヤー。
【請求項26】
前記少なくとも2つの吹出口は、第1吹出口と、第2吹出口とを備え、前記第1吹出口と前記第2吹出口の吹き出し方向の延長線が夾角となるよう設けられることを特徴とする、請求項25に記載のヘアドライヤー。
【請求項27】
前記第1吹出口と前記第2吹出口の吹き出し方向の延長線の夾角は、30°~90°であることを特徴とする、請求項26に記載のヘアドライヤー。
【請求項28】
前記第1吹出口と前記第2吹出口の吹き出し方向の延長線の夾角は、45°~60°であることを特徴とする、請求項27に記載のヘアドライヤー
【請求項29】
前記第1吹出口、前記第2吹出口は、前記ケースの長手方向に沿って間隔をあけて配置され、前記吸込口は前記第1吹出口と前記第2吹出口との間に位置し、前記第1吹出口が頭頂部領域を乾燥するために用いられ、前記第2吹出口が後頭部領域を乾燥するために用いられることを特徴とする、請求項26~28のいずれかに記載のヘアドライヤー。
【請求項30】
前記第1吹出口、前記第2吹出口は、前記ケースの長手方向に沿って間隔をあけて配置され、前記吸込口は前記第1吹出口と前記第2吹出口の同じ側に位置し、前記第1吹出口が頭頂部領域を乾燥するために用いられ、前記第2吹出口が後頭部領域を乾燥するために用いられることを特徴とする、請求項26~28のいずれかに記載のヘアドライヤー。
【請求項31】
前記本体ケースに遮風部材が設けられ、前記遮風部材は前記吹出口の近傍に位置し、前記遮風部材と前記本体ケースの内壁とが前記第1吹出口及び前記第2吹出口を画成することを特徴とする、請求項26~28のいずれかに記載のヘアドライヤー。
【請求項32】
前記第1吹出口及び前記第2吹出口に各々設けられ、前記第1吹出口と前記第2吹出口の吹き出し方向の延長線を夾角となるように設けらせるための気流案内部をさらに備えることを特徴とする、請求項31に記載のヘアドライヤー。
【請求項33】
前記吸込口が前記第1吹出口及び前記第2吹出口の同じ側に位置する場合、前記気流案内部は前記本体ケースの内壁に設けられ、前記第1吹出口に位置する円弧状構造及び前記遮風部材に設けられ、前記第2吹出口に位置する円弧状構造であり、前記第1吹出口及び前記第2吹出口に位置する円弧状構造は両方とも前記吸込口から離反する方向に突出され、或いは前記気流案内部は、前記本体ケースの内壁に設けられ、前記第1吹出口に位置する斜面構造及び前記遮風部材に設けられ、前記第2吹出口に位置する斜面結構造であり、前記第1吹出口及び前記第2吹出口に位置する前記斜面構造が夾角となるよう設けられることを特徴とする、請求項32に記載のヘアドライヤー。
【請求項34】
前記吸込口が前記第1吹出口と前記第2吹出口との間に位置する場合、前記気流案内部は前記本体ケースの内壁に設けられた円弧状構造又は斜面構造であり、前記第1吹出口及び前記第2吹出口に位置する円弧状構造は互いに離れるように突出し、前記第1吹出口及び前記第2吹出口に位置する斜面構造が夾角となるよう設けられることを特徴とする、請求項32に記載のヘアドライヤー。
【請求項35】
前記本体ケース内に仕切部材が設けられ、前記仕切部材の一端は前記遮風部材に当接し、他端が前記吸込口に向けて延び、前記仕切部材は前記本体ケースを2つの風路に仕切ることを特徴とする、請求項31に記載のヘアドライヤー。
【請求項36】
前記ドライヤーは、スタンドをさらに備え、前記本体ケースが前記スタンドに設けられることを特徴とする、請求項25~28のいずれかに記載のヘアドライヤー。
【請求項37】
前記本体ケースは、前記スタンドに回転可能に連結されることを特徴とする、請求項25~28のいずれかに記載のヘアドライヤー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生活家電の術分野に関し、特に、ヘアドライヤーに関する。
【背景技術】
【0002】
ヘアドライヤーは、髪を乾かし形を整える電気器具である。しかし、実験室、理学療法室及び工業生産、アートデザインなどの面での局所的な乾燥、加熱及び理学療法にも使用できる。従来のヘアドライヤーは通常、吹出口が1つだけで、ヘアドライヤーを使って髪を乾かす場合、ヘアドライヤーの吹き出し面積は小さく、一度に乾かすことができるのは頭頂部,後頭部、頭の両側などの頭の一部だけで、頭全体を乾かすには、ドライヤーの風をあてる位置は常に変えるようドライヤーを動かす必要があり、頭全体を乾かすのに時間がかかり、乾燥効率が悪かった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術のヘアドライヤーの乾燥効率は低い。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために講じた本発明の手段は、次の通りである。ヘアドライヤーであって、
吸込口、及び頭頂部領域を乾燥するための第1吹出口と、後頭部領域を乾燥するための第2吹出口とを備え、前記第1吹出口と前記第2吹出口は本体ケースの同じ側にあり、吹き出し方向の延長線が夾角となるように設けられる吹出口を設けた本体ケースと、
前記本体ケースに設けられ、ファンと、電熱線と、前記ファンを駆動するための駆動部材とを備えた温風発生装置と、
を備えることを特徴とする。
【0005】
さらに、前記第1吹出口と前記第2吹出口の吹き出し方向の延長線の夾角は、20°~120°である。
【0006】
さらに、前記第1吹出口と前記第2吹出口の吹き出し方向の延長線の夾角は、30°~90°である。
【0007】
さらに、前記吸込口は、前記第1吹出口と前記第2吹出口との間に位置する。
【0008】
さらに、前記吸込口は、前記第1吹出口と前記第2吹出口の同じ側に位置する。
【0009】
さらに、前記本体ケースに遮風部材が設けられ、前記遮風部材は前記吹出口の近傍に位置し、前記遮風部材と前記本体ケースの内壁とが第1吹出口及び第2吹出口を画成する。
【0010】
さらに、前記ドライヤーは、前記第1吹出口及び前記第2吹出口に各々設けられ、前記第1吹出口と前記第2吹出口の吹き出し方向の延長線を夾角となるように設けらせるための気流案内部をさらに備える。
【0011】
さらに、前記吸込口が前記第1吹出口及び前記第2吹出口の同じ側に位置する場合、前記気流案内部は本体ケースの内壁に設けられ、前記第1吹出口に位置する円弧状構造及び遮風部材に設けられ、第2吹出口に位置する円弧状構造であり、前記第1吹出口及び前記第2吹出口に位置する円弧状構造は両方とも吸込口から離反する方向に突出され、或いは前記気流案内部は、本体ケースの内壁に設けられ、前記第1吹出口に位置する斜面構造及び遮風部材に設けられ、第2吹出口に位置する斜面結構造であり、前記第1吹出口及び前記第2吹出口に位置する斜面構造が夾角となるよう設けられる。
【0012】
さらに、前記吸込口が前記第1吹出口と前記第2吹出口との間に位置する場合、前記気流案内部は本体ケースの内壁に設けられた円弧状構造又は斜面構造であり、第1吹出口及び第2吹出口に位置する円弧状構造は互いに離れるように突出し、前記第1吹出口及び前記第2吹出口に位置する斜面構造が夾角となるよう設けられる。
【0013】
さらに、前記本体ケース内に仕切部材が設けられ、前記仕切部材の一端は前記遮風部材に当接し、他端が前記吸込口に向けて延び、前記仕切部材は前記本体ケースを2つの風路に仕切る。
【0014】
さらに、前記本体ケースは、第1ケースと、前記第1ケースに連結された第2ケースとを備え、前記第1吹出口及び前記第2吹出口が前記第1ケース、前記第2ケースに各々設けられ、前記吸込口は前記第1ケースに設けられた第1吸込口と、前記第2ケースに設けられた第2吸込口とを備え、前記温風発生装置は前記第1ケース及び前記第2ケースに配置される。
【0015】
さらに、前記本体ケースは、第1ケースと、前記第1ケースに連結された第2ケースとを備え、前記第1吹出口及び前記第2吹出口が前記第1ケース、前記第2ケースに各々設けられ、温風発生装置は第1ケース及び第2ケースに配置され、前記吸込口は前記第1ケースに設けられた第1吸込口と、前記第2ケースに設けられた第2吸込口とを備え、前記第1吸込口及び前記第2吸込口が対応して設けられ、前記第1ケースに配置された前記温風発生装置の駆動部材及び前記第2ケースに配置された前記温風発生装置の駆動部材が一体的に設けられ、前記駆動部材が前記第1ケースと前記第2ケースとの間に設けられる。
【0016】
さらに、前記第1ケースと前記第2ケースとの間には両者を連結する連結部材が設けられ、前記駆動部材は前記連結部材内に設けられる。
【0017】
さらに、前記ドライヤーは、スタンドをさらに備え、前記本体ケースが前記スタンドに設けられる。
【0018】
さらに、前記本体ケースは、前記スタンドに回転可能に連結される。
【0019】
さらに、前記スタンドは、ベース部と、前記ベース部に設けられた高さ調整装置とを備え、前記高さ調整装置は底棒と、可動棒とを備え、前記可動棒は前記底棒に回動自在に連結され、前記底棒の長手方向に沿って底棒に対して近接離反移動することができる。
【0020】
さらに、前記可動棒は、前記底棒にヒンジ連結される。
【0021】
さらに、前記可動棒は、前記底棒に摺動可能に連結される。
【0022】
さらに、前記底棒に支持部が設けられ、前記高さ調整装置は、
牽引ロープの中央が支持部に移動可能に掛けられ、前記牽引ロープの一端が前記可動棒に連結された牽引ロープと、前記牽引ロープの他端に連結されたカウンターウェイトとをさらに備える。
【0023】
さらに、前記可動棒及び前記底棒は、中空スリーブ構造で、前記可動棒の底端が前記底棒の頂端に外嵌される。
【0024】
さらに、前記可動棒の中空スリーブ内に連結部が設けられ、前記支持部及び前記カウンターウェイトは前記底棒の中空スリーブ内に設けられ、前記連結部と前記可動棒の内壁との間に前記可動棒の肉厚よりも大きい隙間が設けられ、前記牽引ロープが前記連結部に連結される。
【0025】
さらに、前記高さ調整装置は、前記底棒又は前記可動棒に設けられた位置決め部材をさらに備える。
【0026】
さらに、前記可動棒にねじ穴が設けられ、前記位置決め部材は、前記ねじ穴に螺着されたねじと、前記ねじの前記可動棒に露出した端に設けられた加力部とを備え、前記ねじの他端が前記底棒の外壁に当接する。
【0027】
本発明は、
柱状構造で、吸込口、及び本体ケースの長手方向で同じ側に位置する少なくとも2つの吹出口を設ける本体ケースと、
前記本体ケースに設けられ、ファンと、電熱線と、前記ファンを駆動するための駆動部材とを備えた温風発生装置と、
を備えたヘアドライヤーも提供する。
【0028】
さらに、前記少なくとも2つの吹出口は、第1吹出口と、第2吹出口とを備え、前記第1吹出口と前記第2吹出口の吹き出し方向の延長線が夾角となるよう設けられる。
【0029】
さらに、前記第1吹出口と前記第2吹出口の吹き出し方向の延長線の夾角は、30°~90°である。
【0030】
さらに、前記第1吹出口と前記第2吹出口の吹き出し方向の延長線の夾角は、45°~60°である。
【0031】
さらに、前記第1吹出口、前記第2吹出口は、前記ケースの長手方向に沿って間隔をあけて配置され、前記吸込口は前記第1吹出口と前記第2吹出口との間に位置し、前記第1吹出口が頭頂部領域を乾燥するために用いられ、前記第2吹出口が後頭部領域を乾燥するために用いられる。
【0032】
さらに、前記第1吹出口、前記第2吹出口は、前記ケースの長手方向に沿って間隔をあけて配置され、前記吸込口は前記第1吹出口と前記第2吹出口の同じ側に位置し、前記第1吹出口が頭頂部領域を乾燥するために用いられ、前記第2吹出口が後頭部領域を乾燥するために用いられる。
【0033】
さらに、前記本体ケースに遮風部材が設けられ、前記遮風部材は前記吹出口の近傍に位置し、前記遮風部材と前記本体ケースの内壁とが第1吹出口及び第2吹出口を画成する。
【0034】
さらに、前記ドライヤーは、前記第1吹出口及び前記第2吹出口に各々設けられ、前記第1吹出口と前記第2吹出口の吹き出し方向の延長線を夾角となるように設けらせるための気流案内部をさらに備える。
【0035】
さらに、前記吸込口が前記第1吹出口及び前記第2吹出口の同じ側に位置する場合、前記気流案内部は本体ケースの内壁に設けられ、前記第1吹出口に位置する円弧状構造及び遮風部材に設けられ、第2吹出口に位置する円弧状構造であり、前記第1吹出口及び前記第2吹出口に位置する円弧状構造は両方とも吸込口から離反する方向に突出され、或いは前記気流案内部は、本体ケースの内壁に設けられ、前記第1吹出口に位置する斜面構造及び遮風部材に設けられ、第2吹出口に位置する斜面結構造であり、前記第1吹出口及び前記第2吹出口に位置する斜面構造が夾角となるよう設けられる。
【0036】
さらに、前記吸込口が前記第1吹出口と前記第2吹出口との間に位置する場合、前記気流案内部は本体ケースの内壁に設けられた円弧状構造又は斜面構造であり、第1吹出口及び第2吹出口に位置する円弧状構造は互いに離れるように突出し、前記第1吹出口及び前記第2吹出口に位置する斜面構造が夾角となるよう設けられる。
【0037】
さらに、前記本体ケース内に仕切部材が設けられ、前記仕切部材の一端は前記遮風部材に当接し、他端が前記吸込口に向けて延び、前記仕切部材は前記本体ケースを2つの風路に仕切る。
【0038】
さらに、前記ドライヤーは、スタンドをさらに備え、前記本体ケースが前記スタンドに設けられる。
【0039】
さらに、前記本体ケースは、前記スタンドに回転可能に連結される。
【発明の効果】
【0040】
本発明の有利な効果としては、本体ケースに第1吹出口及び第2吹出口を設け、第1吹出口と第2吹出口の吹き出し方向の延長線が夾角となるよう設けられ、本体ケースから出た風が第1吹出口及び第2吹出口によって2つの風向に分けられることができ、ヘアドライヤーで髪をブローする際に、同時に頭頂部及び後頭部又は頭頂部と頭の側面、或いは頭の両側位置などの頭の異なる位置に当てることができるため、頭の乾燥面積を増やし、乾燥効率を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
図1】本発明の一実施形態で提供されるヘアドライヤーの実施例1の概略構成図である。
図2】本発明の一実施形態で提供されるヘアドライヤーの実施例2の概略構成図である。
図3】本発明の一実施形態で提供されるヘアドライヤーの実施例3の概略構成図である。
図4】本発明の一実施形態で提供されるヘアドライヤーの実施例4の概略構成図である。
図5】本発明の一実施形態で提供されるヘアドライヤーの実施例5の概略構成図である。
図6】本発明の一実施形態で提供されるヘアドライヤーの実施例6の概略構成図である。
図7】本発明の一実施形態で提供されるヘアドライヤーのスタンドの概略構成図である。
図8】本発明の一実施形態で提供されるヘアドライヤーのスタンドの高さ調整装置の概略構成図である。
図9】本発明の一実施形態で提供されるヘアドライヤーのスタンドの高さ調整装置の概略分解図である。
図10】本発明の一実施形態で提供されるヘアドライヤーのスタンドの高さ調整装置の断面図である。
図11図9の部位Aの拡大図である。
図12】本発明の一実施形態で提供されるヘアドライヤーの第1吹出口と第2吹出口の吹き出し方向の延長線の夾角の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
本発明の目的、技術的手段及び利点をより明確にするため、以下に添付の図面及び実施形態を参照しつつ本発明をさらに詳細に説明する。本明細書に記載される具体的実施例は本発明のさらなる理解を助けることを意図し、本出現を如何とも限定することは意図しない。
【0043】
本発明の一実施形態で提供されるヘアドライヤーは、本体ケースに第1吹出口及び第2吹出口を設け、第1吹出口と第2吹出口の吹き出し方向の延長線が夾角となるように設けられ、本体ケースの吸込口をドライヤーの第3吹出口に接続した後、第3吹出口から出た風が第1吹出口及び第2吹出口によって2つの風向に分けられることができ、ヘアドライヤーで髪をブローする際に、同時に頭の異なる位置に当てることができるため、頭の乾燥面積を増やし、乾燥効率を向上させる。
【実施例
【0044】
(実施例1)
図1図3を参照すると、ヘアドライヤーであって、本体ケース1と、温風発生装置3とを備え、本体ケース1に吸込口11及び少なくとも2つの吹出口12を設け、少なくとも2つの吹出口12は本体ケース1の同じ側に位置し、すなわち、少なくとも2つの吹出口12の吹き出し風向が同じ側に面し、少なくとも2つの吹出口12が同時に頭に当て温風を吹き出すことができるようにさせ、温風発生装置3は本体ケースに設けられ、ファン31と、電熱線32と、ファンを駆動するための駆動部材33とを備えることを特徴とする。
【0045】
本発明の一実施形態で提供されるヘアドライヤーには、少なくとも2つの吹出口12が設けられるため、ヘアドライヤーの吹き出し面積を増やし、乾燥効率を向上させることができる。
【0046】
本実施例において、少なくとも2つの吹出口12の吹き出し延長線は、夾角となるように設けられるか、平行に設けられ得る。
【0047】
(実施例2)
図1図3を参照すると、実施例1に基づいて、さらに本体ケース1は、柱状構造で、少なくとも2つの吹出口12が本体ケース1の長手方向の同じ側に位置し、すなわち、少なくとも2つの吹出口12が一直線上に配置されることにより、同じ方向に複数の吹出口12が配置されて、同じ方向の吹き出し領域を増加する。
【0048】
(実施例3)
図1図3を参照すると、実施例1又は実施例2に基づいて、さらに少なくとも2つの吹出口12は、頭頂部領域を乾燥するための第1吹出口121と、後頭部領域を乾燥するための第2吹出口122とを備え、第1吹出口121と第2吹出口122の吹き出し方向の延長線が夾角を形成し、また図2を参照すると、少なくとも2つの吹出口は実際の必要性に応じて、第3吹出口123、第4吹出口(図示せず)等を設けることもできる。本実施例において、少なくとも2つの吹出口12のうちの他の吹出口は、第1吹出口121、第2吹出口122と一直線上に配置されてもよく、さらに間隔をあけて配置されてもよい。
【0049】
使用時、ヘアドライヤーから吹き出された風は2つに分かれて第1吹出口121及び第2吹出口122からそれぞれ吹き出され、第1吹出口121と第2吹出口121の吹き出し方向の延長線が夾角となるように設けられて、第1吹出口121及び第2吹出口122が同時に頭部の同じ平面上にない頭頂部及び後頭部などの2つの部位に当てて乾燥することができ、頭部への乾燥面積を増やし、乾燥効率を向上させる。当然、頭頂部及び頭の側面、又は頭の2つの側面を乾燥することもでき、具体的には実際の必要性に応じて使用できる。
【0050】
図12を参照すると、さらに、第1吹出口121と第2吹出口122の吹き出し方向の延長線の夾角は、20°~120°である。この角度範囲内で使用する時、ヘアドライヤーを頭に対して固定し、例えば固定台に固定し、夾角が20°の場合、第1吹出口121の吹き出し方向の延長線が頭頂部に対して垂直になることができ、第2吹出口122の吹き出し方向の延長線が第1吹出口121の延長線を基準して夾角Aを形成し、この時ヘアドライヤーは頭頂部及び後頭部の下部を乾かすことができ、髪の長い使用者に適している。夾角が120°の場合、第1吹出口121の吹き出し方向の延長線は、頭頂部に垂直な垂直線を基準線として頭頂部の後方に偏向でき、第2吹出口122の吹き出し方向の延長線が第1吹出口121の延長線を基準として夾角A2を形成し、この時ヘアドライヤーは頭頂部の後方及び後頭部の上部を乾すことができる。
【0051】
異なる頭の領域への乾燥に適応するため、第2吹出口122と第1吹出口121の吹き出し方向の延長線によって形成される夾角を20°~120°の範囲内で変化させることができる。すなわち、第1吹出口121の吹き出し方向の延長線を基準として、第2吹出口122の吹き出し方向の延長線は、後頭部の下部から上部に向かって徐々に偏向した後、第1吹出口121の延長線と夾角を形成することで、実際の必要性に応じて第1吹出口121と第2吹出口122との間の夾角を設定することができる。
【0052】
引き続き図12を参照すると、さらに、第1吹出口121と第2吹出口122の吹き出し方向の延長線の夾角は、30°~90°である。使用時、第1吹出口121の吹き出し方向の延長線を頭頂部に対して垂直になるようにさせ、第2吹出口122は第1吹出口121の吹き出し方向の延長線を基準として夾角を形成し、夾角が30°から90°に徐々に増加する場合、ヘアドライヤーの第1吹出口121は頭頂部の中央を乾すことができ、第2吹出口122が後頭部の上部から下部までの領域を乾すことができる。
【0053】
引き続き図12を参照すると、さらに、第1吹出口121と第2吹出口122の吹き出し方向の延長線の夾角は、45°~60°である。使用時。第1吹出口121の吹き出し方向の延長線を頭頂部に対して垂直になるようにさせ、第2吹出口122の吹き出し方向の延長線は、第1吹出口121の吹き出し方向の延長線を基準として角度範囲が45°~60°の夾角を形成し、この時第1吹出口121と第2吹出口122の吹き出し方向の延長線によって形成される夾角はA1であり、この時のヘアドライヤーの第1吹出口121は頭頂部の中央領域を乾し、第2吹出口が後頭部の中央領域を乾す。また、第1吹出口121からの風の一部と第2吹出口122からの風の一部とが合流して頭の下方向に吹き出すため、第2吹出口122からの風が髪を前頭部に吹き飛ばすのを効果的に防止することができ、すなわち、長髪の女性等の長髪の使用者に応用すると、使用時に髪が第2吹出口122によって前方に吹き飛ばされて顔に触れることによる使用者の不快感を回避することができる。
【0054】
特筆すべきことは、上述した第1吹出口121の吹き出し方向の延長線と第2吹出口122の吹き出し方向の延長線との夾角の設定において、第1吹出口121の延長線が頭頂に垂直な垂直線を基準とするのは設定方法の1つである。また、第1吹出口121の延長線は、頭頂部方向に垂直な延長線を基準として、頭頂部の前部又は頭頂部の後部に偏向した後で第2吹出口122の吹き出し方向の延長線の基準とし、第2吹出口122の吹き出し方向の延長線は、第1吹出口121の吹き出し方向の延長線を基準として夾角を形成することができるだけでよい。
【0055】
本実施例において、第1吹出口121及び第2吹出口122には外付部材に連結するための連結部が設けられる。連結部は、第1吹出口121及び第2吹出口122に設けられたねじ構造であってもよいし、外付部材に合わせる係着部又は外付部材と吸着する磁気吸引部分であってもよい。外付部材は、第1吹出口121及び第2吹出口122の風向を再度分割する分割部材であり得るがこれに限定されない。
【0056】
ここで、温風発生装置3は、ブラケット(図示せず)に固定されてからブラケットをスナップフィット方法で本体ケース1内に固定することで、温風発生装置3の固定を実現する。
【0057】
(実施例4)
図3を参照すると、実施例3に基づいて、さらに、吸込口11は、第1吹出口121と第2吹出口122との間に位置する。この配置方法を用いると、ヘアドライヤー全体の体積を減らすことができる。
【0058】
特筆すべきことは、本実施例を実施例2に応用する場合、第1吹出口121及び第2吹出口122は、本体ケース1の長手方向に沿って間隔をあけて配置してもよい。
【0059】
本実施例において、温風発生装置3を1組用いることができ、温風発生装置3は本体ケース1の吸込口11に近い箇所に設けられ、ヘアドライヤーの使用時に発生する風は、吸込口11から第1吹出口121及び第2吹出口122に流れ、次に第1吹出口121及び第2吹出口122から2つの風に分かれてヘアドライヤーから吹き出す。この技術的手段は、温風発生装置3が第1吹出口121及び第2吹出口122から遠く離れているため、第1吹出口121及び第2吹出口122から吹き出される風は比較的柔らかく、柔らかな風が好きな使用者により適している。
【0060】
また、温風発生装置3を2組用いることもでき、2組の温風発生装置3は、それぞれ第1吹出口121及び第2吹出口122に対応して配置され、すなわち、温風発生装置3はそれぞれ第1吹出口121及び第2吹出口122の近傍に設けられ、2組の温風発生装置3内の駆動部材33が2つの駆動端を有する駆動部材33を用いてそれぞれ2組の温風発生装置3内のファン31を駆動することができる。この配置方法を用いると、風から頭までの距離を短くすることができるため、頭に到達したときの風速は依然として大きな風速又は大きな熱量を維持することができ、したがって乾燥効率を向上させることができ、強風が好きな使用者により適している。1つの駆動部材33で2つのファン31を同時に駆動すると、構造を簡素化し、本体ケース1内の温風発生装置3に取られるスペースを節約することができる。
【0061】
ここで、駆動部材33は、モーターであり得るが、これに限定されない。
【0062】
(実施例5)
図1を参照すると、実施例3に基づいて、さらに、吸込口11は、第1吹出口121及び第2吹出口122の同じ側に位置し、すなわち、吸込口11は第1吹出口121及び第2吹出口122の左側又は右側に位置し、さらに言えば吸込口11、第1吹出口121及び第2吹出口122は概ね一直線上に配置される。この配置方法を用いると、使用者自身でヘアドライヤーを持って頭を乾すことが便利であり、人間工学的である。また、この配置方法を用いると、温風発生装置3を1組設けるだけでよく、温風発生装置3は本体ケース1内の吸込口11に近い箇所に設けられることができる。この技術的手段は、温風発生装置3が第1吹出口121及び第2吹出口122から遠く離れているため、第1吹出口121及び第2吹出口122から吹き出される風は比較的柔らかく、柔らかな風が好きな使用者により適している。
【0063】
特筆すべきことは、本実施例を実施例2に応用する場合、第1吹出口121及び第2吹出口122は、本体ケース1の長手方向に沿って間隔をあけて配置してもよい。
【0064】
(実施例6)
図4を参照すると、実施例3~実施例5のいずれかに基づいて、さらに、本体ケース1内に遮風部材4が設けられ、遮風部材4は、吹出口12の近傍に位置し、遮風部材4と本体ケース1の内壁とが間隔をあけて設けられることで第1吹出口121及び第2吹出口122を画成するため、吹出口12は外部構造から一体構造であると見え、本体ケース1外部の構造的平坦性を向上させることができる。
【0065】
(実施例7)
実施例3~実施例6に基づいて、さらに、ヘアドライヤーは、それぞれ第1吹出口121及び第2吹出口122に設けられて、第1吹出口121及び第2吹出口122の吹き出し方向の延長線を夾角となるように設けらせるための気流案内部5をさらに備える。
【0066】
図4を参照すると、吸込口11が第1吹出口121及び第2吹出口122の同じ側に位置し、すなわち、吸込口11は第1吹出口121及び第2吹出口122の左側又は右側に位置し、さらに言えば吸込口11、第1吹出口121及び第2吹出口122は概ね一直線上に配置される場合、気流案内部5は本体ケース1の内壁に設けられ、第1吹出口121に位置する円弧状構造及び遮風部材4に設けられ、第2吹出口122に位置する円弧状構造であり、第1吹出口121及び第2吹出口122に位置する円弧状構造は両方とも吸込口11から離反する方向に突出され、或いは気流案内部5は、本体ケース1の内壁に設けられ、第1吹出口121に位置する斜面構造及び遮風部材4に設けられ、第2吹出口122に位置する斜面結構造であり、第1吹出口121及び第2吹出口122に位置する斜面構造が夾角となるよう設けられて、吸込口11から入った風が第1吹出口121及び第2吹出口122の方向に流れ、斜面構造又は円弧状構造に当たった後、風の方向が変えて風が第1吹出口121及び第2吹出口122から吹き出す時夾角となるように設けらせる。
【0067】
また、吸込口11が第1吹出口121と第2吹出口122との間に位置する場合、気流案内部5は本体ケース1の内壁に設けられた円弧状構造又は斜面構造であってもよく、第1吹出口121及び第2吹出口122に位置する円弧状構造は互いに離れるように突出し、第1吹出口121及び第2吹出口122に位置する斜面構造が夾角となるよう設けられる。
【0068】
(実施例8)
図4を参照すると、実施例6に基づいて、さらに本体ケース1内に仕切部材6が設けられ、仕切部材6の一端は遮風部材4に当接し、他端が吸込口11に向けて延び、仕切部材6は本体ケース1を2つの風路13に仕切る。仕切部材6は、本体ケース1内の吸込口11から遮風部材4までの空間を2つに仕切って、吸込口11からから入ってくる風を導くことができる。
【0069】
具体的には、仕切部材6は、板状構造であり得る。仕切部材6は、本体ケース1内に配置され、本体ケース1を2つの風路13に仕切り、仕切部材6の対向する両側が本体ケース1の内壁まで延在し、本体ケース1の内壁と固結する。ここで、仕切部材6は、スナップフィット方法で本体ケース1と結合することができる。
【0070】
(実施例9)
図5図6を参照すると、実施例3に基づいて、実施例3を実施例1に応用する場合、さらに、本体ケース1は、第1ケース1aと、第1ケース1aに連結された第2ケース1bとを備え、第1吹出口121及び第2吹出口122が第1ケース1a、第2ケース1bに各々設けられ、吸込口11は第1ケース1aに設けられた第1吸込口111と、第2ケース1bに設けられた第2吸込口112とを備え、温風発生装置3は第1ケース1a及び第2ケース1bに配置される。この設計スキームを用いることにより、第1吹出口121及び第2吹出口122がそれぞれ第1ケース1a及び第2ケース1bに設けられてから第1ケース1a及び第2ケース1bを固結すると、ヘアドライヤー全体の組立が完了し、ヘアドライヤーの組立を容易にするため、取り付け効率を向上させる。
【0071】
(実施例10)
図6を参照すると、実施例3に基づいて、実施例3を実施例1に応用する場合、さらに、本体ケース1は、第1ケース1aと、第1ケース1aに連結された第2ケース1bとを備え、第1吹出口121及び第2吹出口122が第1ケース1a、第2ケース1bに各々設けられ、温風発生装置3は第1ケース1a及び第2ケース1bに配置され、吸込口11は第1ケース1aに設けられた第1吸込口111と、第2ケース1bに設けられた第2吸込口112とを備え、第1吸込口111及び第2吸込口112が対応して設けられ、第1ケース1aに配置された温風発生装置3の駆動部材33及び第2ケース1bに配置された温風発生装置3の駆動部材33が一体的に設けられ、駆動部材33が第1ケース1aと第2ケース1bとの間に設けられる。
【0072】
第1吸込口111と第2吸込口112の対応する配置とは、2つの吸込口11の開口方向の対向配置ではなく、第1吸込口111と第2吸込口112の位置上の対応する配置を意味する。このように、第1本体ケース1a及び第2本体ケース1bに各々設けられた温風発生装置3は、第1吸込口111及び第2吸込口112の吸込みに影響を与えることなく、1つの駆動部材33のみを用いて2つのファン31を同時に駆動することができる。
【0073】
本実施例において、駆動部材33は、2つの駆動端を有するモーターであり得るがこれに限定されない。
【0074】
さらに、第1ケース1aと第2ケース1bとの間には両者を連結する連結部材(図示せず)が設けられ、駆動部材33は連結部材内に設けられる。このように、駆動部材33を連結部材に内蔵して駆動部材33を保護し、駆動部材33の露出を防止することができる。
【0075】
(実施例11)
図1を参照すると、実施例1~実施例10のいずれかに基づいて、さらにドライヤーは、スタンド7をさらに備え、本体ケース1がスタンド7に設けられる。スタンド7を設けることにより、使用者は使用時に両手を放すことができるため、ユーザーエクスペリエンスを向上させる。
【0076】
さらに、本体ケース1は、スタンド7に回転可能に連結される。このようにして、本体ケース1を調整することにより、異なる高さ及び異なる風向の使用ニーズを満たすことができる。具体的には、本体ケース1とスタンド7をヒンジ連結することができる。
【0077】
(実施例12)
図7図8を参照すると、実施例11に基づいて、さらに、スタンド7は、ベース部71と、ベース部71に設けられた高さ調整装置72とを備え、高さ調整装置72は底棒721と、可動棒722とを備え、可動棒722は底棒721に回動自在に連結され、底棒721の長手方向に沿って底棒721に対して近接離反移動することができる。このように、高さ調整装置72を介してスタンド71上のヘアドライヤーの高さを調整することで、異なる身長の使用者の使用ニーズを満たすことができる。
【0078】
(実施例13)
図8図10に示すように、本発明の任意選択的な実施例において、本発明の実施例の高さ調整装置72は、
支持部7211を設けた底棒721と、
被支持物を載置し、底棒721に摺動可能に連結された可動棒722と、
牽引ロープ723の中央が支持部7211に移動可能に掛けられ、牽引ロープ723の一端が可動棒722に連結された牽引ロープと、
牽引ロープ723の他端に連結されたカウンターウェイト724とを備える。
【0079】
ここで、被支持物は、可動棒722に設置され、可動棒722は底棒721に摺動可能に連結され、可動棒722に置かれた被支持物を調整でき、高さ調整の機能を実現する。
【0080】
牽引ロープ723は、ロープに限定されず、ベルト、鋼線などのロープ特性を有する材料であり得る。
【0081】
カウンターウェイト724は、被支持物の重量に近い又は等しい物体或いは加力部材である。
【0082】
牽引ロープ723の中央が支持部7211に移動可能に掛けられ、両端が垂れ下がって被支持物及びカウンターウェイト724に連結され、被支持物及びカウンターウェイト724が両方とも牽引ロープ723に下向きの力を加え、支持部7211の作用において、カウンターウェイト724は被支持物の重量を相殺して、被支持物及びカウンターウェイト724の重量が全て支持部7211に作用される。
【0083】
本発明の実施例は、カウンターウェイト724、支持部7211を有する底棒721及び支持部7211に掛けられた牽引ロープ723を設け、被支持物及びカウンターウェイト724をそれぞれ牽引ロープ723の両端に連結し、カウンターウェイト724を利用して被支持物の重量を相殺することにより、使用者は被支持物の高さを調整する時、被支持物の自重に打ち勝つ必要がなく、高さを簡単かつ便利に調整できるようにする。
【0084】
本発明の任意選択的な実施例において、支持部7211の頂部に滑車7213が設けられ、牽引ロープ723の中央が滑車7213に移動可能に掛けられる。滑車7213を設けることにより、牽引ロープ723と支持部7211との間の摩擦力を低減し、牽引ロープ723の往復運動過程中の摩擦による切れ現象を防止し、牽引ロープ723の寿命を延ばすことができる。
【0085】
さらに、滑車7213に逆U字形の保護カバーのような規制部材7214が設けられ、牽引ロープ723は滑車7213から外れることを防止することができる。
【0086】
本発明の任意選択的な実施例において、支持部7211は、底棒721の底部から上方に延びることによって形成される。底棒721の側壁から延びる支持部7211が、被支持物及びカウンターウェイト724の重力作用において変形すると、支持部7211の頂面は傾斜面となり、支持部7211に掛けられた牽引ロープ723は滑り落ちやすく、底棒721の底部から上方に延びることによって形成された支持部7211は、強度が高く、被支持物及びカウンターウェイト724の重力作用において変形しにくいことで、支持部7211に掛けられた牽引ロープ723の滑り落ちを防止する。
【0087】
(実施例14)
図10図11に示すように、本発明の任意選択的な実施例において、可動棒722及び底棒721は、中空スリーブ構造で、可動棒722の底端が底棒721の頂端に外嵌される。底棒721の外径は、可動棒722の内径よりも小さく、底棒721が可動棒722内で摺動できる。当然、可動棒722の外径は、底棒721の内径よりも小さくてもよく、可動棒722が底棒721内で摺動でき、これも本実施例の均等物による置換である。
【0088】
支持部7211の頂部は、底棒721の頂部に配置されると、被支持物の調整範囲を底棒721の高さに近づけることができることで、底棒721の高さが一定の場合、被支持物の調整範囲を可能な限り大きくすることができる。
【0089】
本発明の別の任意選択的な実施例において、可動棒722及び底棒721は、互いに協働するスライドレール構造形態であり得、例えば底棒721の側辺にスライドレールを設け、可動棒722にスライドレールに適合するスライドを設けて、可動棒722と底棒721の摺動可能な連結を実現することで、高さ調整の機能を実現する。
【0090】
(実施例15)
図10図11に示すように、本発明の任意選択的な実施例において、可動棒722の中空スリーブ内に連結部7221が設けられ、支持部7211及びカウンターウェイト724は底棒721の中空スリーブ内に設けられ、連結部7221と可動棒722の内壁との間に可動棒722の肉厚よりも大きい隙間が設けられ、牽引ロープ723が連結部7221に連結される。可動棒722の底端が底棒721の頂端に外嵌された後、この連結部7221は底棒721内に位置し、牽引ロープ723が連結部7221を介して可動棒722に連結するのは干渉がなく、連結部7221がない場合、牽引ロープ723は可動棒722に直接連結されるため、底棒721に逃げ溝を穿設する必要がある。ただし、底棒721に逃げ溝を穿設すると、高さ調整装置72の外観に影響を与える。したがって連結部7221を設けることにより、底棒721の外観を美しく体裁が良くなる。
【0091】
カウンターウェイト724の脱落を防止するため、底棒721の頂部にピン又は突起などの変位制限部を設けて、カウンターウェイト724が底棒721の頂部から脱落しないようにすることができる。
【0092】
(実施例16)
図8図9に示すように、本発明の任意選択的な実施例において、高さ調整装置72は、底棒721又は可動棒722に設けられた位置決め部材725をさらに備える。
【0093】
具体的に、可動棒722にねじ穴7222が設けられ、位置決め部材725は、ねじ穴7222に螺着されたねじ7251と、ねじ7251の可動棒722に露出した端に設けられた加力部7252とを備え、ねじ7251の他端が底棒721の外壁に当接する。高さを調整する必要がある場合、ねじ7251を緩めて、ねじ7251を底棒721の外壁から離し、高さ調整が完了した後、ねじ7251が底棒721の外壁に当接すると共に押し付けるようにねじ7251で締め付ける。
【0094】
さらに、底棒721の外壁に複数の凹溝7212が設けられ、ねじ7251の端部は凹溝7212内に設けられる。ねじ7251の端部が凹溝7212内に入り込むと、ねじ7251の変位制限をより安定させることができ、かつ複数の凹溝7212を設けることにより、調整された高さをいくつかの段階に分けることができ、ユーザーエクスペリエンスをより良くにさせることができる。
【0095】
位置決め部材725も雌ねじ付きスリーブであり得、底棒721又は可動棒722に雌ねじに適合する雄ねじが設けられ、雄ねじにスロットが設けられ、雄ねじがスリーブの作用においてわずかに収縮することで、底棒721と可動棒722の位置決めを実現する。
【0096】
本発明の任意選択的な実施例において、支持部7211の頂部は、円弧状を呈する。円弧状構造は、牽引ロープ723と支持部7211との間の摩擦力を低減し、牽引ロープ723の往復運動過程中の摩擦による切れ現象を防止し、牽引ロープ723の寿命を延ばすことができる。
【0097】
以上の述べにつき、ただ好ましい実施例を挙げて種々説明したが、本発明を限定することを意図するものではなく、本発明の精神及び原則を逸脱しない範囲内において種々の修正、均等物による置換をなし得ることは、本発明の保護範囲内に含めるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】