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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-04
(54)【発明の名称】血管センシングシステム
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/026 20060101AFI20230328BHJP
   A61B 5/0215 20060101ALI20230328BHJP
【FI】
A61B5/026 110
A61B5/0215 F
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022575299
(86)(22)【出願日】2021-02-17
(85)【翻訳文提出日】2022-10-07
(86)【国際出願番号】 US2021018387
(87)【国際公開番号】W WO2021167983
(87)【国際公開日】2021-08-26
(31)【優先権主張番号】62/977,633
(32)【優先日】2020-02-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/140,760
(32)【優先日】2021-01-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522327463
【氏名又は名称】カナリー メディカル スウィッツァーランド アクチェンゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100168871
【弁理士】
【氏名又は名称】岩上 健
(72)【発明者】
【氏名】アドラー マーク エイ
【テーマコード(参考)】
4C017
【Fターム(参考)】
4C017AA01
4C017AA08
4C017AA11
4C017AB10
4C017AC03
4C017AC20
4C017AC31
4C017FF08
(57)【要約】
閉塞心血管動脈に対する標準的な処置方法の前に展開して処置のための血管病変のゾーンに置くことができ、急性及び長期生体反応を管理するために血液及び血管特異性をモニタすることができるセンサを処置ゾーンに置いて、解析的管理及び判断過程のための情報を外部又は内部受信ステーションに通信する、独立かつ非依存型の心血管センシング機能を提供するシステム。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
埋込可能センサアセンブリであって、
第1のアンカー及び第2のアンカーであって、該第1及び第2のアンカーが、患者の身体通路内の埋込可能センサアセンブリの位置を維持するように構成され、該第1のアンカーが該第2のアンカーに接続される前記第1のアンカー及び第2のアンカーと、
第1のセンサと第2のセンサとを備えるセンサシステムであって、該第1のセンサが、前記第1のアンカーによって担持され、該第2のセンサが、前記第2のアンカーによって担持され、該センサシステムが、前記患者の前記身体通路の1又は2以上の特性に関連するセンサデータを収集するように構成される前記センサシステムと、
1又は2以上の外部デバイスと無線通信するように構成された通信回路と、
を備える埋込可能センサアセンブリ。
【請求項2】
前記通信回路は、前記第1のセンサから前記第2のセンサまで延びる、請求項1に記載の埋込可能センサアセンブリ。
【請求項3】
前記通信回路は、前記第1のアンカーから前記第2のアンカーまで延びる、請求項1に記載の埋込可能センサアセンブリ。
【請求項4】
前記通信回路は、アンテナを備える、請求項1に記載の埋込可能センサアセンブリ。
【請求項5】
前記通信回路は、前記1又は2以上の外部デバイスからのウェイクアップ信号を検出するようにかつ該ウェイクアップ信号を検出するのに応答してセンサアセンブリを起動するように構成されたウェイクアップ受信機を備える、請求項1に記載の埋込可能センサアセンブリ。
【請求項6】
前記第1のセンサ又は前記第2のセンサの少なくとも一方が、血流センサ、血圧センサ、代謝センサ、グルコースセンサ、圧力センサ、酸素センサ、又は蛋白質酵素センサである、請求項1に記載の埋込可能センサアセンブリ。
【請求項7】
前記第1及び第2のアンカーの各々が、送出構成での第1の直径から展開構成での第2の直径まで拡張するように構成される、請求項1に記載の埋込可能センサアセンブリ。
【請求項8】
前記第1及び第2のアンカーの各々が、約9mmよりも短いか又はそれに等しい長さを有する、請求項1に記載の埋込可能センサアセンブリ。
【請求項9】
前記第1のアンカー又は第2のアンカーの少なくとも一方が、複数の支柱と該複数の支柱の間の複数のセルとを備える、請求項1に記載の埋込可能センサアセンブリ。
【請求項10】
前記複数のセルのうちの少なくとも1つのセルが、前記センサシステムを受け入れるようなサイズを有し、かつそのように構成される、請求項9に記載の埋込可能センサアセンブリ。
【請求項11】
前記センサシステムは、前記複数の支柱の冠部に結合されるように構成される、請求項10に記載の埋込可能センサアセンブリ。
【請求項12】
前記センサシステムは、前記第1のアンカー又は前記第2のアンカーの縁部に結合されるように構成される、請求項1に記載の埋込可能センサアセンブリ。
【請求項13】
前記通信回路は、前記センサシステムから収集された生データを無線送信するように構成される、請求項1に記載の埋込可能センサアセンブリ。
【請求項14】
前記センサシステムは、前記第1のセンサ及び前記第2のセンサから収集された前記センサデータを少なくとも部分的に処理するように構成された処理回路を備える、請求項1に記載の埋込可能センサアセンブリ。
【請求項15】
前記通信回路は、前記少なくとも部分的に処理されたセンサデータを無線送信するように構成される、請求項14に記載の埋込可能センサアセンブリ。
【請求項16】
前記通信回路は、前記1又は2以上の外部デバイスから命令を無線受信するように構成される、請求項1に記載の埋込可能センサアセンブリ。
【請求項17】
前記1又は2以上の外部デバイスから電力を受け入れるように構成される、請求項1に記載の埋込可能センサアセンブリ。
【請求項18】
センサアセンブリに電力を提供するように構成された電源を更に備える、請求項1に記載の埋込可能センサアセンブリ。
【請求項19】
前記電源は、再充電可能である、請求項18に記載の埋込可能センサアセンブリ。
【請求項20】
前記電源は、前記1又は2以上の外部デバイスから電力を受け入れるように構成される、請求項19に記載の埋込可能センサアセンブリ。
【請求項21】
前記電源は、バッテリ又はキャパシタを備える、請求項20に記載の埋込可能センサアセンブリ。
【請求項22】
前記電源は、密閉される、請求項20に記載の埋込可能センサアセンブリ。
【請求項23】
前記患者の外側の電源によって給電されるように構成される、請求項1に記載の埋込可能センサアセンブリ。
【請求項24】
前記1又は2以上の特性は、埋込可能センサアセンブリを取り囲む環境の圧力、流れ、音、振動、又は外見を備える、請求項1に記載の埋込可能センサアセンブリ。
【請求項25】
前記センサシステムは、密閉される、請求項1に記載の埋込可能センサアセンブリ。
【請求項26】
埋込可能センサアセンブリに関する情報を備える固有識別コードを更に備える、請求項1に記載の埋込可能センサアセンブリ。
【請求項27】
前記固有識別コードは、バーコードスキャナによって走査されるように構成される、請求項26に記載の埋込可能センサアセンブリ。
【請求項28】
前記固有識別コードは、RFIDと統合される、請求項26に記載の埋込可能センサアセンブリ。
【請求項29】
前記1又は2以上の特性に関連する前記センサデータを格納するためのメモリデバイスを更に備える、請求項1に記載の埋込可能センサアセンブリ。
【請求項30】
前記通信回路は、Bluetooth(登録商標)プロトコル、WiFi、ZigBee(登録商標)、医療インプラント通信サービス(「MICS」)、医療デバイス無線通信サービス(「MedRadio」)、又は携帯電話を通じて前記1又は2以上の外部デバイスと無線通信するように構成される、請求項1に記載の埋込可能センサアセンブリ。
【請求項31】
請求項1の前記埋込可能センサアセンブリと、
前記センサアセンブリを前記患者の前記身体通路まで送出するように構成された送出システムと、
を備えるキット。
【請求項32】
前記送出システムは、バルーンカテーテルである、請求項31に記載のキット。
【請求項33】
前記送出システムは、前記埋込可能センサアセンブリを前記患者の前記身体通路まで送出する時に前記第1及び第2のアンカーを覆うように構成されたシースを備える、請求項31に記載のキット。
【請求項34】
患者の身体通路の中への埋め込みのためのセンサアセンブリであって、
第1のアンカー及び第2のアンカーであって、該第1のアンカーが、前記患者の前記身体通路の治療部位の第1の側に位置決めされるように構成され、該第2のアンカーが、該治療部位の第2の側に位置決めされるように構成される前記第1のアンカー及び第1のアンカーと、
前記身体通路に埋め込まれた時にセンサアセンブリを取り囲む環境の1又は2以上の特性に関連するセンサデータを収集するように構成された少なくとも1つのセンサシステムであって、前記第1及び第2のアンカーが、該少なくとも1つのセンサシステムを担持するように構成される前記少なくとも1つのセンサシステムと、
前記患者の身体の外側の外部デバイスと無線通信するように構成された通信回路と、
を備えるセンサアセンブリ。
【請求項35】
センサアセンブリに電力を提供するように構成された電源を更に備える、請求項34に記載のセンサアセンブリ。
【請求項36】
前記電源は、再充電可能である、請求項35に記載のセンサアセンブリ。
【請求項37】
前記電源は、前記通信回路に結合される、請求項36に記載のセンサアセンブリ。
【請求項38】
前記電源は、前記通信回路を通じて前記1又は2以上の外部デバイスから電力を受け入れるように構成される、請求項37に記載のセンサアセンブリ。
【請求項39】
前記電源は、バッテリ又はキャパシタを備える、請求項35に記載のセンサアセンブリ。
【請求項40】
前記電源は、密閉される、請求項35に記載のセンサアセンブリ。
【請求項41】
前記1又は2以上の外部デバイスから電力を受け入れるように構成される、請求項34に記載のセンサアセンブリ。
【請求項42】
前記患者の外側の電源によって給電されるように構成される、請求項34に記載のセンサアセンブリ。
【請求項43】
前記通信回路は、前記患者の外側から命令を受信するように構成される、請求項34に記載のセンサアセンブリ。
【請求項44】
前記第1のアンカー及び前記第2のアンカーの各々が、送出構成での第1の直径から展開構成での第2の直径まで拡張するように構成される、請求項34に記載のセンサアセンブリ。
【請求項45】
前記第1のアンカー及び前記第2のアンカーの各々が、9mmよりも長くない、請求項34に記載のセンサアセンブリ。
【請求項46】
前記1又は2以上の特性は、センサアセンブリを取り囲む環境の圧力、流れ、音、振動、又は外見を備える、請求項34に記載のセンサアセンブリ。
【請求項47】
前記通信回路は、前記第1のアンカーから前記第2のアンカーまで延びる、請求項34に記載のセンサアセンブリ。
【請求項48】
前記通信回路は、前記第1のアンカーから前記第2のアンカーまで延びるアンテナを備える、請求項34に記載のセンサアセンブリ。
【請求項49】
前記通信回路は、1又は2以上の外部デバイスからのウェイクアップ信号を検出するように、かつ該ウェイクアップ信号を検出するのに応答してセンサアセンブリを起動するように構成されたウェイクアップ受信機を備える、請求項34に記載のセンサアセンブリ。
【請求項50】
前記少なくとも1つのセンサシステムは、密閉される、請求項34に記載のセンサアセンブリ。
【請求項51】
センサアセンブリに関する情報を備える固有識別コードを更に備える、請求項34に記載のセンサアセンブリ。
【請求項52】
前記固有識別コードは、バーコードスキャナによって走査されるように構成される、請求項51に記載のセンサアセンブリ。
【請求項53】
前記固有識別コードは、RFIDと統合される、請求項51に記載のセンサアセンブリ。
【請求項54】
前記少なくとも1つのセンサシステムは、血流センサ、血圧センサ、代謝センサ、グルコースセンサ、圧力センサ、酸素センサ、又は蛋白質酵素センサを備える、請求項34に記載のセンサアセンブリ。
【請求項55】
前記少なくとも1つのセンサシステムは、第1のセンサと第2のセンサを備える、請求項34に記載のセンサアセンブリ。
【請求項56】
前記第1のアンカーは、前記第1のセンサを担持するように構成され、前記第2のアンカーは、前記第2のセンサを担持するように構成される、請求項55に記載のセンサアセンブリ。
【請求項57】
前記第1のアンカー又は第2のアンカーの少なくとも一方が、複数の支柱と該複数の支柱の間の複数のセルとを備える、請求項34に記載のセンサアセンブリ。
【請求項58】
前記複数のセルのうちの少なくとも1つのセルが、前記少なくとも1つのセンサシステムを受け入れるようなサイズを有し、かつそのように構成される、請求項57に記載のセンサアセンブリ。
【請求項59】
前記センサシステムは、前記複数の支柱の冠部に結合されるように構成される、請求項58に記載のセンサアセンブリ。
【請求項60】
前記少なくとも1つのセンサシステムは、第1のセンサシステムと第2のセンサシステムとを備える、請求項34に記載のセンサアセンブリ。
【請求項61】
前記第1のアンカーは、前記第1のセンサシステムを担持するように構成され、前記第2のアンカーは、前記第2のセンサシステムを担持するように構成される、請求項60に記載のセンサアセンブリ。
【請求項62】
前記1又は2以上の特性に関連するセンサデータを格納するためのメモリデバイスを更に備える、請求項34に記載のセンサアセンブリ。
【請求項63】
前記センサシステムは、少なくとも1つのセンサアセンブリを取り囲む前記環境から収集された前記センサデータを少なくとも部分的に処理するように構成されたプロセッサを備える、請求項34に記載のセンサアセンブリ。
【請求項64】
前記通信回路は、前記センサシステムによって収集された生データを送信するように構成される、請求項34に記載のセンサアセンブリ。
【請求項65】
前記通信回路は、Bluetooth(登録商標)プロトコル、WiFi、ZigBee(登録商標)、医療インプラント通信サービス(「MICS」)、医療デバイス無線通信サービス(「MedRadio」)、又は携帯電話を通じてセンサデータを無線送信するように構成される、請求項34に記載のセンサアセンブリ。
【請求項66】
請求項34の前記センサアセンブリと、
前記センサアセンブリを前記患者の前記身体通路まで送出するように構成された送出システムと、
を備えるキット。
【請求項67】
前記送出システムは、バルーンカテーテルである、請求項66に記載のキット。
【請求項68】
前記送出システムは、前記第1及び第2のアンカーを送出構成に維持するように構成されたシースを備え、
前記第1及び第2のアンカーの各々が、前記送出構成にある時に第1の直径を備える、
請求項67に記載のキット。
【請求項69】
前記第1及び第2のアンカーは、前記センサアセンブリが前記シースから展開される時に前記送出構成での前記第1の直径から展開構成での第2の直径まで拡張するように構成される、請求項68に記載のキット。
【請求項70】
第2のアンカーに接続された第1のアンカーと、
第1のセンサと第2のセンサとを備えるセンサシステムであって、該第1のセンサが、前記第1のアンカーによって担持され、該第2のセンサが、前記第2のアンカーによって担持され、該センサシステムが、患者の身体通路の1又は2以上の特性に関連するセンサデータを収集するように構成される前記センサシステムと、
1又は2以上の外部デバイスと無線通信するように構成された通信及び電力容量システムと、
を備えるセンサアセンブリ。
【請求項71】
前記通信及び電力容量システムは、前記第1のセンサから前記第2のセンサまで延びる、請求項70に記載のセンサアセンブリ。
【請求項72】
前記通信及び電力容量システムは、前記第1のアンカーから前記第2のアンカーまで延びる、請求項70に記載のセンサアセンブリ。
【請求項73】
前記通信及び電力容量システムは、アンテナを備える、請求項70に記載のセンサアセンブリ。
【請求項74】
前記通信及び電力容量システムは、前記1又は2以上の外部デバイスからのウェイクアップ信号を検出するように、かつ該ウェイクアップ信号を検出するのに応答してセンサアセンブリを起動するように構成されたウェイクアップ受信機を備える、請求項70に記載のセンサアセンブリ。
【請求項75】
前記通信及び電力容量システムを通じて前記1又は2以上の外部デバイスから電力を受け入れるように構成される、請求項70に記載のセンサアセンブリ。
【請求項76】
センサアセンブリに電力を提供するように構成された電源を更に備える、請求項70に記載のセンサアセンブリ。
【請求項77】
前記電源は、再充電可能である、請求項76に記載のセンサアセンブリ。
【請求項78】
前記通信及び電力容量システムは、前記1又は2以上の外部デバイスから電力を受け入れるように構成される、請求項77に記載のセンサアセンブリ。
【請求項79】
前記通信及び電力容量システムは、前記電源に電力を送出するように構成される、請求項77に記載のセンサアセンブリ。
【請求項80】
前記電源は、バッテリ又はキャパシタを備える、請求項76に記載のセンサアセンブリ。
【請求項81】
前記電源は、密閉される、請求項76に記載のセンサアセンブリ。
【請求項82】
前記第1のセンサ及び前記第2のセンサのうちの少なくとも一方が、血流センサ、血圧センサ、代謝センサ、グルコースセンサ、圧力センサ、酸素センサ、又は蛋白質酵素センサである、請求項70に記載のセンサアセンブリ。
【請求項83】
前記第1及び第2のアンカーの各々が、送出構成での第1の直径から展開構成での第2の直径まで拡張するように構成される、請求項70に記載のセンサアセンブリ。
【請求項84】
前記第1及び第2のアンカーの各々が、約9mmよりも短いか又はそれに等しい長さを有する、請求項70に記載のセンサアセンブリ。
【請求項85】
前記通信及び電力容量システムは、前記センサシステムから収集された生データを無線送信するように構成される、請求項70に記載のセンサアセンブリ。
【請求項86】
前記センサシステムは、前記第1のセンサ及び前記第2のセンサから収集された前記センサデータを少なくとも部分的に処理するように構成された処理回路を備える、請求項70に記載のセンサアセンブリ。
【請求項87】
前記通信及び電力容量システムは、前記少なくとも部分的に処理されたセンサデータを無線送信するように構成される、請求項86に記載のセンサアセンブリ。
【請求項88】
前記通信及び電力容量システムは、前記1又は2以上の外部デバイスから命令を無線受信するように構成される、請求項70に記載のセンサアセンブリ。
【請求項89】
前記1又は2以上の特性は、埋込可能センサアセンブリを取り囲む環境の圧力、流れ、音、振動、又は外見を備える、請求項70に記載のセンサアセンブリ。
【請求項90】
前記センサシステムは、密閉される、請求項70に記載のセンサアセンブリ。
【請求項91】
センサアセンブリに関する情報を備える固有識別コードを更に備える、請求項70に記載のセンサアセンブリ。
【請求項92】
前記固有識別コードは、バーコードスキャナによって走査されるように構成される、請求項91に記載のセンサアセンブリ。
【請求項93】
前記固有識別コードは、RFIDと統合される、請求項91に記載のセンサアセンブリ。
【請求項94】
前記1又は2以上の特性に関連する前記センサデータを格納するためのメモリデバイスを更に備える、請求項70に記載のセンサアセンブリ。
【請求項95】
前記通信及び電力容量システムは、Bluetooth(登録商標)プロトコル、WiFi、ZigBee(登録商標)、医療インプラント通信サービス(「MICS」)、医療デバイス無線通信サービス(「MedRadio」)、又は携帯電話を通じて前記1又は2以上の外部デバイスと無線通信するように構成される、請求項70に記載のセンサアセンブリ。
【請求項96】
請求項70の前記センサアセンブリと、
前記センサアセンブリを前記患者の前記身体通路まで送出するように構成された送出システムと、
を備えるキット。
【請求項97】
前記送出システムは、バルーンカテーテルである、請求項96に記載のキット。
【請求項98】
前記送出システムは、前記センサアセンブリを前記患者の前記身体通路まで送出する時に前記第1及び第2のアンカーを覆うように構成されたシースを備える、請求項96に記載のキット。
【請求項99】
センサアセンブリを患者の管腔の中に埋め込む方法であって、
前記センサアセンブリを担持する送出システムを前記患者の前記管腔まで前進させる段階であって、前記センサアセンブリが、
送出構成から展開構成まで拡張するように構成された第1のアンカー及び第2のアンカーであって、該第1及び第2のアンカーが接続される前記第1のアンカー及び第2のアンカーと、
前記管腔の1又は2以上の特性に関連するセンサデータを収集するように構成され、前記第1のアンカー及び前記第2のアンカーによって担持されるセンサシステムと、
1又は2以上の外部デバイスと無線通信するように構成された通信回路と、
を備える、前記送出システムを前記患者の前記管腔まで前進させる段階と、
前記第1のアンカーを治療部位の第1の側に展開する段階と、
前記第2のアンカーを前記第1の側と反対である前記治療部位の第2の側に展開する段階と、
前記送出システムを前記患者から取り出す段階と、
を含む方法。
【請求項100】
前記送出システムのバルーンを拡張して前記第1のアンカー及び/又は前記第2のアンカーを拡張する段階を更に含む、請求項99に記載の方法。
【請求項101】
ステントである治療デバイスを前記治療部位に展開する段階を更に含む、請求項99に記載の方法。
【請求項102】
前記治療デバイスは、前記送出システムを前記管腔まで前進させる段階前に該管腔内に展開される、請求項101に記載の方法。
【請求項103】
前記治療部位に隣接する前記管腔の壁内に偽管腔を生成する段階を更に含む、請求項99に記載の方法。
【請求項104】
前記偽管腔を通して前記通信回路を位置決めする段階を更に含む、請求項103に記載の方法。
【請求項105】
前記第1のアンカーを前記偽管腔の第1の側に位置決めし、かつ前記第2のアンカーを該偽管腔の第2の側に位置決めする段階を更に含む、請求項103に記載の方法。
【請求項106】
前記治療部位に隣接する前記管腔を通して前記通信回路を展開する段階を更に含む、請求項99に記載の方法。
【請求項107】
前記通信回路は、前記第2のアンカーを展開する段階の前に展開される、請求項106に記載の方法。
【請求項108】
前記1又は2以上の特性に関連する前記センサデータを前記1又は2以上の外部デバイスに無線送信する段階を更に含む、請求項99に記載の方法。
【請求項109】
前記1又は2以上の外部デバイスから命令を無線受信する段階を更に含む、請求項99に記載の方法。
【請求項110】
前記1又は2以上の外部デバイスから電力を受け入れる段階を更に含む、請求項99に記載の方法。
【請求項111】
前記1又は2以上の特性は、前記センサアセンブリを取り囲む環境の圧力、流れ、音、振動、又は外見を含む、請求項99に記載の方法。
【請求項112】
前記センサシステムは、第1のセンサと第2のセンサを備える、請求項99に記載の方法。
【請求項113】
前記第1のセンサは、前記第1のアンカーによって担持され、前記第2のセンサは、前記第2のアンカーによって担持される、請求項112に記載の方法。
【請求項114】
患者の管腔を通してセンサアセンブリを埋め込む方法であって、
前記患者の前記管腔の壁内に偽管腔を生成する段階と、
前記センサアセンブリを担持する送出システムを前記偽管腔を通して前進させる段階であって、前記センサアセンブリが、
送出構成から展開構成まで拡張するように構成された第1のアンカー及び第2のアンカーであって、該第1のアンカーが該第2のアンカーに接続される前記第1のアンカー及び第2のアンカーと、
前記第1のアンカー及び前記第2のアンカーによって担持され、前記管腔の1又は2以上の特性に関連するセンサデータを収集するように構成されたセンサシステムと、
1又は2以上の外部デバイスと無線通信するように構成された通信回路と、
を備え、前記送出システムを前記偽管腔を通して前進させる段階と、
前記第1のアンカーを前記偽管腔の第1の側で前記管腔内に展開する段階と、
前記第2のアンカーを前記偽管腔の前記第1の側と反対である該偽管腔の第2の側で前記管腔内に展開する段階と、
前記送出システムを前記患者から取り出す段階と、
を含む方法。
【請求項115】
前記送出システムのバルーンを拡張して前記第1のアンカー及び/又は前記第2のアンカーを拡張する段階を更に含む、請求項114に記載の方法。
【請求項116】
治療デバイスを前記患者の前記管腔内に展開する段階を更に含む、請求項114に記載の方法。
【請求項117】
前記治療デバイスは、前記偽管腔を生成する段階の前に前記管腔内に展開される、請求項116に記載の方法。
【請求項118】
前記偽管腔を通して前記通信回路を位置決めする段階を更に含む、請求項114に記載の方法。
【請求項119】
前記通信回路は、前記第2のアンカーを展開する段階の前に前記偽管腔内に位置決めされる、請求項118に記載の方法。
【請求項120】
前記1又は2以上の特性に関連するセンサデータを前記1又は2以上の外部デバイスに無線送信する段階を更に含む、請求項114に記載の方法。
【請求項121】
前記1又は2以上の外部デバイスから命令を無線受信する段階を更に含む、請求項114に記載の方法。
【請求項122】
前記1又は2以上の外部デバイスから電力を受け入れる段階を更に含む、請求項114に記載の方法。
【請求項123】
前記1又は2以上の特性は、前記センサアセンブリを取り囲む環境の圧力、流れ、音、振動、又は外見を含む、請求項114に記載の方法。
【請求項124】
前記センサシステムは、第1のセンサと第2のセンサを備える、請求項114に記載の方法。
【請求項125】
前記第1のアンカーは、前記第1のセンサを担持するように構成され、前記第2のアンカーは、前記第2のセンサを担持するように構成される、請求項124に記載の方法。
【請求項126】
患者の身体通路の中への埋め込みのためのアセンブリであって、
各々が直径を有する2つのアンカーであって、各アンカーが、送出直径からより大きい展開直径まで拡張するように構成され、各アンカーが、展開状態を備え、各アンカーが、該展開状態にある時に前記身体通路の内壁に当接してアセンブリを固定場所に保持する前記2つのアンカーと、
前記埋め込まれたアセンブリを取り囲む環境の特性を検出及び測定するように構成されたセンサシステムと、
前記2つのアンカーの間を延びる送信機であって、(i)前記埋め込まれたアセンブリからのデータ又は情報を前記患者の身体の外側の場所に送信するように、(ii)該患者の該身体の外側の場所から命令を受信するように、及び/又は(iii)電力を受け入れるように構成された前記送信機と、
アセンブリに電力を提供する電源と、
を備えるアセンブリ。
【請求項127】
前記センサシステムは、密閉される、請求項126に記載のアセンブリ。
【請求項128】
前記電源は、密閉される、請求項126に記載のアセンブリ。
【請求項129】
前記アンカーの各々が、タッキングステントである、請求項126に記載のアセンブリ。
【請求項130】
前記センサシステムは、前記埋め込まれたアセンブリを取り囲む該環境の圧力、流れ、音、振動、及び外見のうちの少なくとも1つを検出及び測定するように構成される、請求項126に記載のアセンブリ。
【請求項131】
請求項126の前記アセンブリと、
固有識別コードと、
を備えるキット。
【請求項132】
請求項126の前記アセンブリと、
バルーンカテーテルと、
を備えるキット。
【請求項133】
請求項126の前記アセンブリと、
ガイドワイヤと、
を備えるキット。
【請求項134】
請求項126の前記アセンブリを前記患者に展開する方法であって、
前記患者の前記身体通路の管腔内の望ましい場所までガイドワイヤを前進させる段階と、
前記アセンブリに接合されてバルーンを備えるバルーンカテーテルを前記ガイドワイヤに沿って望ましい場所まで前進させる段階と、
前記2つのアンカーが前記管腔の前記内壁に接触し、それによって該アンカー及び前記アセンブリを前記望ましい場所に固定するように該2つのアンカーを拡張するために前記バルーンカテーテル上の前記バルーンを拡張する段階と、
前記バルーンを収縮させて前記バルーンカテーテルを取り出す段階と、
を含む方法。
【請求項135】
前記望ましい場所は、血管の病変である、請求項134に記載の方法。
【請求項136】
前記病変を治療するために該病変の部位に治療ステントを展開する段階を更に備え、
前記アセンブリの前記2つのアンカーは、前記治療ステントに対して遠位に及び近位に位置付けられる、
請求項135に記載の方法。
【請求項137】
前記アセンブリは、前記治療ステントが前記病変の前記部位に展開される前に前記血管内に展開される、請求項136に記載の方法。
【請求項138】
前記治療ステントは、前記アセンブリが前記血管内に展開される前に前記病変の前記部位に展開される、請求項136に記載の方法。
【請求項139】
前記望ましい場所は、血管の慢性完全閉塞(CTO)である、請求項134に記載の方法。
【請求項140】
前記CTOに隣接する前記血管の壁内に偽管腔を生成する段階を更に備え、
前記アセンブリの前記2つのアンカーは、前記CTOに対して遠位及び近位に位置付けられ、一方で前記送信機は、前記偽管腔を通って延びる、
請求項139に記載の方法。
【請求項141】
身体通路内の選択場所の近くの環境の1又は2以上の特性を決定する方法であって、
請求項126の前記アセンブリを与える段階と、
前記アセンブリを前記選択場所に埋め込む段階と、
前記埋め込まれたアセンブリの近くの前記環境の1又は2以上の特性を感知する段階と、
前記環境の前記1又は2以上の特性に関連するデータ又は情報を前記患者の身体の外側の場所に送信する段階であって、該情報が、該環境の該1又は2以上の特性に関連する該データを処理することによって得られる前記送信する段階と、
を含む方法。
【請求項142】
被験者に埋め込まれた請求項1から30、34から65、70から95、及び126から130のいずれか一項のアセンブリ内のセンサからの検出及び/又は測定に基づいてセンサ信号を発生させる段階と、
前記センサ信号又は該センサ信号を表すデータを含むメッセージを発生させる段階と、
前記メッセージを遠隔場所に送信する段階と、
を含む方法。
【請求項143】
被験者に埋め込まれた請求項1から30、34から65、70から95、及び126から130のいずれか一項のアセンブリ内のセンサからの検出及び/又は測定に基づいてセンサ信号を発生させる段階と、
前記センサ信号又は該センサ信号を表すデータを含むデータパケットを発生させる段階と、
前記データパケットを遠隔場所に送信する段階と、
を含む方法。
【請求項144】
被験者に埋め込まれた請求項1から30、34から65、70から95、及び126から130のいずれか一項のアセンブリ内のセンサからの検出及び/又は測定に基づいてセンサ信号を発生させる段階と、
前記センサ信号又は該センサ信号を表すデータの少なくとも一部分を暗号化する段階と、
前記暗号化されたセンサ信号を遠隔場所に送信する段階と、
を含む方法。
【請求項145】
被験者に埋め込まれた請求項1から30、34から65、70から95、及び126から130のいずれか一項のアセンブリ内のセンサからの検出及び/又は測定に基づいてセンサ信号を発生させる段階と、
前記センサ信号又は該センサ信号を表すデータの少なくとも一部分を符号化する段階と、
前記符号化されたセンサ信号を遠隔場所に送信する段階と、
を含む方法。
【請求項146】
被験者に埋め込まれた請求項1から30、34から65、70から95、及び126から130のいずれか一項のアセンブリ内のセンサからの検出及び/又は測定に基づいてセンサ信号を発生させる段階と、
前記センサ信号を遠隔場所に送信する段階と、
前記センサ信号を送信する段階の後に前記アセンブリに関連付けられた埋込可能回路を低電力モードに入れる段階と、
を含む方法。
【請求項147】
被験者に埋め込まれた請求項1から30、34から65、70から95、及び126から130のいずれか一項のアセンブリ内のセンサからの検出及び/又は測定に基づいて第1のセンサ信号を発生させる段階と、
前記第1のセンサ信号を遠隔場所に送信する段階と、
前記センサ信号を送信する段階の後に前記人工器官に関連付けられた埋込可能回路の少なくとも1つの構成要素を低電力モードに入れる段階と、
前記埋込可能回路が構成される低電力モード時間の経過の後に、前記被験者の移動に応答して第2のセンサ信号を発生させる段階と、
を含む方法。
【請求項148】
被験者に埋め込まれた請求項1から30、34から65、70から95、及び126から130のいずれか一項のアセンブリからセンサ信号を受信する段階と、
前記受信センサ信号を宛先に送信する段階と、
を含む方法。
【請求項149】
被験者に埋め込まれた請求項1から30、34から65、70から95、及び126から130のいずれか一項のアセンブリに問い合わせを送る段階と、
前記問い合わせを送る段階の後にアセンブリからセンサ信号を受信する段階と、
前記受信センサ信号を宛先に送信する段階と、
を含む方法。
【請求項150】
被験者に埋め込まれた請求項1から30、34から65、70から95、及び126から130のいずれか一項のアセンブリからセンサ信号及び少なくとも1つの識別子を受信する段階と、
前記識別子が正しいか否かを決定する段階と、
前記識別子が正しいと決定するのに応答して前記受信センサ信号を宛先に送信する段階と、
を含む方法。
【請求項151】
被験者に埋め込まれた請求項1から30、34から65、70から95、及び126から130のいずれか一項のアセンブリからセンサ信号を含むメッセージを受信する段階と、
前記メッセージの少なくとも一部分を解読する段階と、
前記解読されたメッセージを宛先に送信する段階と、
を含む方法。
【請求項152】
被験者に埋め込まれた請求項1から30、34から65、70から95、及び126から130のいずれか一項のアセンブリからセンサ信号を含むメッセージを受信する段階と、
前記メッセージの少なくとも一部分を復号する段階と、
前記復号されたメッセージを宛先に送信する段階と、
を含む方法。
【請求項153】
被験者に埋め込まれた請求項1から30、34から65、70から95、及び126から130のいずれか一項のアセンブリからセンサ信号を含むメッセージを受信する段階と、
前記メッセージの少なくとも一部分を符号化する段階と、
前記符号化されたメッセージを宛先に送信する段階と、
を含む方法。
【請求項154】
被験者に埋め込まれた請求項1から30、34から65、70から95、及び126から130のいずれか一項のアセンブリからセンサ信号を含むメッセージを受信する段階と、
前記メッセージの少なくとも一部分を暗号化する段階と、
前記暗号化されたメッセージを宛先に送信する段階と、
を含む方法。
【請求項155】
被験者に埋め込まれた請求項1から30、34から65、70から95、及び126から130のいずれか一項のアセンブリからセンサ信号を含むデータパケットを受信する段階と、
前記データパケットの少なくとも一部分を解読する段階と、
前記解読されたデータパケットを宛先に送信する段階と、
を含む方法。
【請求項156】
被験者に埋め込まれた請求項1から30、34から65、70から95、及び126から130のいずれか一項のアセンブリからセンサ信号を含むデータパケットを受信する段階と、
前記データパケットの少なくとも一部分を復号する段階と、
前記復号されたデータパケットを宛先に送信する段階と、
を含む方法。
【請求項157】
被験者に埋め込まれた請求項1から30、34から65、70から95、及び126から130のいずれか一項のアセンブリからセンサ信号を含むデータパケットを受信する段階と、
前記データパケットの少なくとも一部分を符号化する段階と、
前記符号化されたデータパケットを宛先に送信する段階と、
を含む方法。
【請求項158】
被験者に埋め込まれた請求項1から30、34から65、70から95、及び126から130のいずれか一項のアセンブリからセンサ信号を含むデータパケットを受信する段階と、
前記データパケットの少なくとも一部分を暗号化する段階と、
前記暗号化されたデータパケットを宛先に送信する段階と、
を含む方法。
【請求項159】
被験者に埋め込まれた請求項1から30、34から65、70から95、及び126から130のいずれか一項のアセンブリからセンサ信号を受信する段階と、
前記センサ信号の少なくとも一部分を解読する段階と、
前記解読されたセンサ信号を宛先に送信する段階と、
を含む方法。
【請求項160】
被験者に埋め込まれた請求項1から30、34から65、70から95、及び126から130のいずれか一項のアセンブリからセンサ信号を受信する段階と、
前記センサ信号の少なくとも一部分を復号する段階と、
前記復号されたセンサ信号を宛先に送信する段階と、
を含む方法。
【請求項161】
被験者に埋め込まれた請求項1から30、34から65、70から95、及び126から130のいずれか一項のアセンブリからセンサ信号を受信する段階と、
前記センサ信号の少なくとも一部分を符号化する段階と、
前記符号化されたセンサ信号を宛先に送信する段階と、
を含む方法。
【請求項162】
被験者に埋め込まれた請求項1から30、34から65、70から95、及び126から130のいずれか一項のアセンブリからセンサ信号を受信する段階と、
前記センサ信号の少なくとも一部分を暗号化する段階と、
前記暗号化されたセンサ信号を宛先に送信する段階と、
を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔優先権主張出願の引用による組み込み〕
本出願と共に提出した出願データシートにおいて外国又は国内の優先権主張が特定されているいずれか及び全ての出願は、引用によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、一般的に、少なくとも1つのセンサを有する医療デバイスと、そのようなデバイス及びそこから発生されたデータを使用する方法とに関する。
【背景技術】
【0003】
現今では、医療デバイスが適正に機能して患者に治療利益を与えることになると予想して健康管理専門家が患者に医療デバイスを送出することは一般的である。医療デバイスが実際に適正に機能するか又は誤作動しそうであるかは、決定するのが非常に困難である可能性がある。同様に、医療デバイスが一貫した治療利益を患者に与えているか否かを決定することも非常に困難である可能性がある。すなわち、ステントのような埋め込み型医療デバイスがどの程度良好に機能しているかを決定するための正確かつ高感度な方法に対する必要性が当業技術に残っている。
【0004】
現今では、健康管理専門家は、患者の問題を診断するが、このような問題を経時的にモニタする便利な方法を持たないことも一般的である。すなわち、患者の望ましくない病態がどの程度進行又は緩解しているかを決定するための正確かつ高感度な方法に対する必要性が当業技術に残っている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、これらの必要性の一方又は両方に対処するものである。
【0006】
「背景技術」節で議論した主題の全ては、必ずしも従来技術であるとは限らず、かつ「背景技術」節での単にその議論の結果として従来技術であると仮定してはならない。これらの考え方に沿って、従来技術であると明示しない限り、「背景技術」節で議論した又はそのような主題に関連付けられた従来技術の問題のいずれの認識も従来技術として扱うべきではない。代わりに、「背景技術」節のいずれの主題の議論も、それ自体が発明的である場合もある特定の問題に対する本発明者の手法の一部として扱うべきである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
簡潔には、一態様では、本開示は、心臓、末梢部、及び頸部ヒト動脈血管又は静脈血管での血管病変処置に関連して使用するための独立システムを提供する。システムは、本明細書に説明するような1又は2以上の特徴を含むことができる。
【0008】
一態様では、システムは、身体の中へのシステムの経皮導入に対して提供するガイドワイヤによって送出することができるアセンブリを備えることができる。システムは、オーバーザワイヤ(OTW)又はラピッドエクスチェンジのいずれかである標準的な管腔送出様式経皮送出システム設計を利用することができる。
【0009】
一態様では、システムは、装填及び解除システムを備えることができ、これは、一態様では、バルーン拡張可能解除システムとして構成することができ、一方で別の態様では、脱シースシステム(自己拡張ステント解除システムと類似)として構成され、更に一方で更に別の態様では、統合フェルールロッキング機構/解除システムとして構成される。
【0010】
一態様では、システムは、システムからの情報を医師のような関係者によって受信することができるように、物理的、電子的、又は触覚的通信機能のいずれかとすることができる異なる統合通信機能を備えることができる。そのような情報は、例えばアセンブリの埋め込み構成要素のステータスに関して関係者に通知することができ、そのようなステータスは、例えば、心血管系内の疾患(例えば、病変又は閉塞)を治すためのいずれかの追加の配置又は処置の前にアセンブリの適正な位置付け及び/又は配置があるか否かに関する情報を提供する。
【0011】
一態様では、システムは、統合感知機能を備えることができ、かつ一態様では圧力センサを含むことができる。別の態様では、システムは、振動センサを備えることができる。
【0012】
一態様では、システムは、閉塞心血管動脈に対する標準処置方法の前に展開して処置に対する病変ゾーンに置くことができ、特に急性及び長期の生体反応を管理するために血液及び血管特異性をモニタすることができるセンサを処置ゾーンに置いて解析的管理及び判断過程のための情報を外部又は内部受信ステーションに通信する独立かつ非依存型の心血管センシングシステムを提供することができる。
【0013】
本開示のある一定の態様は、患者の治療部位をモニタするのに使用することができる埋込可能センサアセンブリに関するものである。埋込可能センサアセンブリは、少なくとも1つのアンカー、1又は2以上のセンサ、及び/又は回路を含むことができる。少なくとも1つのアンカーは、患者の身体通路内で埋込可能センサアセンブリの位置を維持するように構成された第1及び第2のアンカーを含むことができる。一部の構成では、1又は2以上のセンサは、第1のセンサと第2のセンサを含むことができる。第1のセンサは、第1のアンカーによって担持することができる。第2のセンサは、第2のアンカーによって担持することができる。1又は2以上のセンサは、患者の身体通路の1又は2以上の特性に関連するセンサデータを収集するように構成することができる。回路は、1又は2以上の外部デバイスと無線通信するように構成することができる。これに加えて又はこれに代えて、回路は、埋込可能センサアセンブリに電力を提供する及び/又はそれを再充電するための回路、及び/又は1又は2以上のセンサから収集されたデータを処理するための回路を含むことができる。
【0014】
先行段落の又は本明細書で更に説明するような埋込可能センサアセンブリは、以下の特徴の1又は2以上を更に含むこともできる。回路は、第1のセンサから第2のセンサまで延びることができる。回路は、第1のアンカーから第2のアンカーまで延びることができる。例えば、回路は、第1のセンサ及び/又は第2のアンカーを第2のセンサ及び/又は第2のアンカーに接続するワイヤとすることができる。一部の構成では、回路は、第1のセンサから第2のセンサまで延びることができる。回路は、アンテナを含むことができる。埋込可能センサアセンブリは、1又は2以上の外部デバイスからのウェイクアップ信号を検出してウェイクアップ信号を検出するのに応答して起動されるように構成することができる。例えば、埋込可能センサアセンブリは、ウェイクアップ信号を検出してウェイクアップ信号を検出するのに応答してセンサアセンブリを起動するように構成されたウェイクアップ受信機を含むことができる。一部の構成では、回路は、ウェイクアップ受信機を含むか、又はウェイクアップ信号を検出してウェイクアップ信号を検出するのに応答してセンサアセンブリを起動するように構成することができる。
【0015】
第1のセンサ又は第2のセンサの少なくとも一方は、血流センサ、血圧センサ、代謝センサ、グルコースセンサ、圧力センサ、酸素センサ、及び/又は蛋白質酵素センサとすることができる。第1及び第2のアンカーの各々は、送出構成での第1の直径から展開構成での第2の直径まで拡張するように構成することができる。例えば、第1及び第2のアンカーは、送出構成にある時に送出システム及び/又は送出デバイスの中に装填されるように構成することができる。第1及び第2のアンカーの各々は、約9mmよりも短いか又はそれに等しい長さを有することができるタッキングステントとすることができる。例えば、第1のアンカーと第2のアンカーは、同じ長さ又は異なる長さを有することができる。第1のアンカー又は第2のアンカーの少なくとも一方は、複数の支柱と複数のセルを含むことができる。複数のセルは、複数の支柱の間に配置することができる。複数のセルのうちの少なくとも1つのセルは、センサを受け入れるようにサイズ決定及び構成することができる。例えば、第1のアンカーのセルは、第1のセンサを受け入れることができ、第2のアンカーのセルは、第2のセンサを受け入れることができる。センサは、複数の支柱の冠部に結合されるように構成することができる。1又は2以上のセンサは、第1のアンカー又は第2のアンカーの縁部に結合されるように構成することができる。例えば、第1のセンサは、第1のアンカーの縁部に結合することができ、第2のセンサは、第2のアンカーの縁部に結合することができる。第1及び第2のセンサに結合された第1及び第2のアンカーの縁部は、治療部位に向けて又はそこから外に向けて面することができる。
【0016】
回路は、1又は2以上のセンサから収集された生データを無線送信するように構成することができる。1又は2以上のセンサのうちの少なくとも1つは、1又は2以上のセンサから収集されたセンサデータを少なくとも部分的に処理するように構成された処理回路を含むセンサシステムの一部を形成することができる。回路は、少なくとも部分的に処理されたセンサデータを無線送信するように構成することができる。回路は、1又は2以上の外部デバイスから命令を無線受信するように構成することができる。埋込可能センサアセンブリは、1又は2以上の外部デバイスから電力を受け入れるように構成することができる。例えば、埋込可能センサアセンブリは、回路を通じて電力を受け入れることができる。埋込可能センサは、センサアセンブリに電力を提供するように構成された電源を更に備えることができる。電源は、再充電可能とすることができる。電源は、1又は2以上の外部デバイスから電力を受け入れるように構成することができる。例えば、回路は、1又は2以上の外部デバイスから電力を受け入れてそれを電源に供給することができる。電源は、バッテリ又はキャパシタを含むことができる。電源は、密閉することができる。センサアセンブリは、患者の外側の電源によって給電されるように構成することができる。
【0017】
1又は2以上の特性は、埋込可能センサアセンブリを取り囲む環境(例えば、治療部位の環境)の圧力、流れ、音、振動、又は外見を含むことができる。センサは、密閉することができる。埋込可能センサアセンブリは、それ自体に関する情報を含む固有識別コードを更に備えることができる。固有識別コードは、バーコードスキャナによって走査されるように構成することができる。固有識別コードは、RFIDと統合することができる。埋込可能センサアセンブリは、1又は2以上の特性に関連するセンサデータを格納するためのメモリデバイスを更に備えることができる。通信回路は、Bluetooth(登録商標)プロトコル、WiFi、ZigBee(登録商標)、医療インプラント通信サービス(「MICS」)、医療デバイス無線通信サービス(「MedRadio」)、又は携帯電話を通じて1又は2以上の外部デバイスと無線通信するように構成することができる。
【0018】
先行段落のいずれかの埋込可能センサアセンブリ及び/又は本明細書に説明する埋込可能センサアセンブリのいずれかを備えるキットを開示する。キットは、センサアセンブリを患者の身体通路(例えば、治療部位)まで送出するように構成された送出システムを含むことができる。送出システムは、バルーンカテーテルとすることができる。送出システムは、埋込可能センサアセンブリを患者の身体通路まで送出する時に第1及び第2のアンカーを覆うように構成されたシースを含むことができる。
【0019】
本開示のある一定の態様は、患者の身体通路の中に埋め込んで患者の身体通路をモニタするのに使用することができるセンサアセンブリに関するものである。センサアセンブリは、少なくとも1つのアンカーと、少なくとも1つのセンサと、回路とを含むことができる。少なくとも1つのアンカーは、身体通路の治療部位の少なくとも1つの側に位置決めされるように構成することができる。例えば、少なくとも1つのアンカーは、第1及び第2のアンカーを含むことができる。第1のアンカーは、患者の身体通路の治療部位の第1の側に位置決めされるように構成することができる。第2のアンカーは、患者の身体通路の治療部位の第2の側に位置決めされるように構成することができる。少なくとも1つのセンサは、身体通路内に埋め込まれた時のセンサアセンブリを取り囲む環境の1又は2以上の特性に関連するセンサデータを収集するように構成することができる。例えば、センサアセンブリを取り囲む環境は、治療部位又はその近くに存在することができる。少なくとも1つのアンカーは、少なくとも1つセンサを担持するように構成することができる。例えば、少なくとも1つのセンサは、第1のセンサと第2のセンサを含むことができる。第1のアンカーは、第1のセンサを担持することができ、第2のアンカーは、第2のセンサを担持することができる。回路は、患者の身体の外側の外部デバイスと無線通信するように構成することができる。これに加えて又はこれに代えて、回路は、埋込可能センサアセンブリに電力を提供する及び/又はそれを再充電するための回路、及び/又は1又は2以上のセンサから収集されたデータを処理するための回路を含むことができる。
【0020】
先行段落の又は本明細書で更に説明するようなセンサアセンブリは、以下の特徴の1又は2以上を更に含むこともできる。センサアセンブリは、それ自体に給電するように構成された電源を更に備えることができる。電源は、再充電可能とすることができる。電源は、回路に結合することができる。電源は、1又は2以上の外部デバイスから回路を通じて電力を受け入れるように構成することができる。電源は、バッテリ又はキャパシタとすることができる。電源は、密閉することができる。センサアセンブリは、1又は2以上の外部デバイスから電力を受け入れるように構成することができる。センサアセンブリは、患者の外側の電源によって給電されるように構成することができる。回路は、患者の外側から命令を受信するように構成することができる。例えば、回路は、センサアセンブリに対するシステム更新を受信することができる。
【0021】
第1及び第2のアンカーの各々は、送出構成での第1の直径から展開構成での第2の直径まで拡張するように構成することができる。第1のアンカー及び第2のアンカーの各々は、9mmよりも長くないとすることができるタッキングステントとすることができる。1又は2以上の特性は、センサアセンブリを取り囲む環境の圧力、流れ、音、振動、又は外見を含むことができる。例えば、この環境は、例えば患者の治療部位又はその近くにある患者の身体通路とすることができる。
【0022】
回路は、第1のアンカーから第2のアンカーまで延びることができる。回路は、第1のアンカーから第2のアンカーまで延びるアンテナを含むことができる。センサアセンブリは、1又は2以上の外部デバイスからのウェイクアップ信号を検出してウェイクアップ信号を検出するのに応答して起動されるように構成することができる。例えば、センサアセンブリは、ウェイクアップ信号を検出してウェイクアップ信号を検出するのに応答してセンサアセンブリを起動するように構成されたウェイクアップ受信機を含むことができる。一部の構成では、回路は、ウェイクアップ受信機を含むか、又はウェイクアップ信号を検出してウェイクアップ信号を検出するのに応答してセンサアセンブリを起動するように構成することができる。
【0023】
少なくとも1つのセンサは、密閉することができる。センサアセンブリは、それ自体に関する情報を含む固有識別コードを更に備えることができる。固有識別コードは、バーコードスキャナによって走査されるように構成することができる。固有識別コードは、RFIDと統合することができる。少なくとも1つのセンサは、血流センサ、血圧センサ、代謝センサ、グルコースセンサ、圧力センサ、酸素センサ、及び/又は蛋白質酵素センサを含むことができる。少なくとも1つのセンサは、第1のセンサと第2のセンサを含むことができる。例えば、第1のアンカーは、第1のセンサを担持するように構成することができ、第2のアンカーは、第2のセンサを担持するように構成することができる。第1のアンカー又は第2のアンカーの少なくとも一方は、複数の支柱と複数の支柱の間の複数のセルとを含むことができる。複数のセルのうちの少なくとも1つのセルは、少なくとも1つのセンサシステムを受け入れるようにサイズ決定及び構成することができる。例えば、第1のアンカーのセルは、第1のセンサを受け入れることができ、第2のアンカーのセルは、第2のセンサを受け入れることができる。少なくとも1つのセンサは、複数の支柱の冠部に結合されるように構成することができる。少なくとも1つのセンサは、第1のアンカー又は第2のアンカーの縁部に結合されるように構成することができる。例えば、第1のセンサは、第1のアンカーの縁部に結合することができ、第2のセンサは、第2のアンカーの縁部に結合することができる。第1及び第2のセンサに結合された第1及び第2のアンカーの縁部は、治療部位に向けて又はそこから外に向けて面することができる。
【0024】
センサアセンブリは、1又は2以上の特性に関連するセンサデータを格納するためのメモリデバイスを更に備えることができる。少なくとも1つのセンサは、センサアセンブリを取り囲む環境から収集されたセンサデータを少なくとも部分的に処理するように構成されたプロセッサを含むセンサシステムの一部を形成することができる。回路は、少なくとも1つのセンサによって収集された生データを送信するように構成することができる。回路は、Bluetooth(登録商標)プロトコル、WiFi、ZigBee(登録商標)、医療インプラント通信サービス(「MICS」)、医療デバイス無線通信サービス(「MedRadio」)、又は携帯電話を通じて1又は2以上の外部デバイスと無線通信するように構成することができる。
【0025】
先行段落のいずれかのセンサアセンブリ及び/又は本明細書に説明するセンサアセンブリのいずれかを備えるキットを開示する。キットは、センサアセンブリを患者の身体通路(例えば、治療部位)まで送出するように構成された送出システムを含むことができる。送出システムは、バルーンカテーテルとすることができる。送出システムは、第1及び第2のアンカーを送出構成に維持するように構成されたシースを含むことができる。第1及び第2のアンカーの各々は、送出構成にある時に第1の直径を備えることができる。第1及び第2のアンカーは、センサアセンブリがシースから展開される時に送出構成での第1の直径から展開構成での第2の直径まで拡張するように構成することができる。
【0026】
本開示のある一定の態様は、センサアセンブリに関するものである。センサアセンブリは、患者の治療部位及び/又は身体通路をモニタするのに使用することができる。センサアセンブリは、少なくとも1つのアンカーと、少なくとも1つのセンサと、電力容量システムとを含むことができる。少なくとも1つのセンサは、第1のセンサと第2のセンサを含むことができる。一部の構成では、少なくとも1つのセンサは、2よりも多いセンサを含むことができる。例えば、少なくとも1つのセンサは、4つのセンサ、6つのセンサ、8又は9以上のセンサを含むことができる。少なくとも1つのアンカーは、第1のアンカーと第2のアンカーを含むことができる。第1のアンカーは、第1のセンサ又は1よりも多いセンサを担持することができ、第2のアンカーは、第2のセンサ又は1よりも多いセンサを担持することができる。少なくとも1つのセンサは、患者の身体通路及び/又は治療部位の1又は2以上の特性に関連するセンサデータを収集するように構成することができる。電力容量システムは、1又は2以上の外部デバイスと無線通信するように構成することができる回路を含むことができる。
【0027】
先行段落の又は本明細書で更に説明するようなセンサアセンブリは、以下の特徴の1又は2以上を更に含むこともできる。電力容量システムは、第1のセンサから第2のセンサまで延びることができる。電力容量システムは、第1のアンカーから第2のアンカーまで延びることができる。電力容量システムは、アンテナを含むことができる。センサアセンブリは、1又は2以上の外部デバイスからのウェイクアップ信号を検出してウェイクアップ信号を検出するのに応答して起動されるように構成することができる。例えば、センサアセンブリは、ウェイクアップ信号を検出してウェイクアップ信号を検出するのに応答してセンサアセンブリを起動するように構成されたウェイクアップ受信機を含むことができる。一部の構成では、回路は、ウェイクアップ受信機を含むか、又はウェイクアップ信号を検出してウェイクアップ信号を検出するのに応答してセンサアセンブリを起動するように構成することができる。
【0028】
センサアセンブリは、1又は2以上の外部デバイスから電力を受け入れるように構成することができる。例えば、センサアセンブリは、1又は2以上の外部デバイスから電力容量システムを通じて電力を受け入れることができる。電力容量システムは、センサアセンブリに電力を提供するように構成された電源を含むことができる。電源は、再充電可能とすることができる。電力容量システムは、1又は2以上の外部デバイスから電力を受け入れてそれを電源まで送出するように構成することができる。電源は、バッテリ又はキャパシタを含むことができる。電源は、密閉することができる。第1のセンサ及び第2のセンサのうちの少なくとも一方は、血流センサ、血圧センサ、代謝センサ、グルコースセンサ、圧力センサ、酸素センサ、及び/又は蛋白質酵素センサとすることができる。第1及び第2のアンカーの各々は、送出構成での第1の直径から展開構成での第2の直径まで拡張するように構成することができる。第1及び第2のアンカーの各々は、約9mmよりも短いか又はそれに等しい長さを有することができるタッキングステントとすることができる。
【0029】
電力容量システムは、少なくとも1つのセンサから収集された生データを無線送信するように構成することができる。少なくとも1つのセンサは、そこから収集されたセンサデータを少なくとも部分的に処理するように構成された処理回路を含む少なくとも1つのセンサシステムの一部とすることができる。一部の構成では、電力容量システムは、処理回路を含むか、又は少なくとも1つのセンサから収集されたセンサデータを少なくとも部分的に処理するように構成することができる。電力容量システムは、少なくとも部分的に処理されたセンサデータを無線送信するように構成することができる。電力容量システムは、1又は2以上の外部デバイスから命令を無線受信するように構成することができる。1又は2以上の特性は、センサアセンブリを取り囲む環境の圧力、流れ、音、振動、又は外見を含むことができる。
【0030】
少なくとも1つのセンサシステムは、密閉することができる。一部の構成では、センサアセンブリは、密閉することができる又はセンサアセンブリの少なくとも一部の構成要素を密閉することができる。センサアセンブリは、それ自体に関する情報を含む固有識別コードを更に備えることができる。固有識別コードは、バーコードスキャナによって走査されるように構成することができる。固有識別コードは、RFIDと統合することができる。センサアセンブリは、1又は2以上の特性に関連するセンサデータを格納するためのメモリデバイスを更に備えることができる。電力容量システムは、Bluetooth(登録商標)プロトコル、WiFi、ZigBee(登録商標)、医療インプラント通信サービス(「MICS」)、医療デバイス無線通信サービス(「MedRadio」)、又は携帯電話を通じて1又は2以上の外部デバイスと無線通信するように構成することができる。
【0031】
先行段落のいずれかのセンサアセンブリ及び/又は本明細書に説明するセンサアセンブリのいずれかを備えるキットを開示する。キットは、センサアセンブリを患者の身体通路(例えば、治療部位)まで送出するように構成された送出システムを含むことができる。送出システムは、バルーンカテーテルとすることができる。送出システムは、センサアセンブリを患者の身体通路まで送出する時に第1及び第2のアンカーを覆うように構成されたシースを含むことができる。
【0032】
本開示のある一定の態様は、患者の管腔の中にセンサアセンブリを埋め込む方法に関する。本方法は、センサアセンブリを担持する送出システムを患者の管腔まで前進させる段階、第1のアンカーを治療部位の第1の側に展開する段階、第2のアンカーを治療部位の第2の側に展開する段階、及び/又は送出システムを患者から取り出す段階を含むことができる。治療部位の第2の側は、第1の側の反対とすることができる。センサアセンブリは、少なくとも1つのアンカーと、1又は2以上のセンサと、回路とを含むことができる。少なくとも1つのアンカーは、送出構成から展開構成まで拡張するように構成することができる。少なくとも1つのアンカーは、第1のアンカーと第2のアンカーを含むことができる。第1のアンカーと第2のアンカーは、接続することができる。1又は2以上のセンサは、管腔の1又は2以上の特性に関連するセンサデータを収集するように構成することができる。1又は2以上のセンサは、第1のアンカー及び第2のアンカーによって担持することができる。回路は、1又は2以上の外部デバイスと無線通信するように構成することができる。
【0033】
先行段落の方法又は本明細書で更に説明するような方法は、以下の特徴の1又は2以上を更に含むこともできる。本方法は、送出システムのバルーンを拡張して第1のアンカー及び/又は第2のアンカーを拡張する段階を更に含むことができる。本方法は、治療部位で治療デバイスを展開する段階を更に含むことができる。治療デバイスは、ステントとすることができる。治療デバイスは、送出システムを管腔まで前進させる前に管腔内に展開することができる。本方法は、治療部位に隣接する管腔の壁内に偽管腔を生成する段階を更に含むことができる。本方法は、偽管腔を通して回路を位置決めする段階を更に含むことができる。本方法は、第1のアンカーを偽管腔の第1の側に位置決めし、第2のアンカーを偽管腔の第2の側に位置決めする段階を更に含むことができる。本方法は、治療部位に隣接する管腔を通して回路を展開する段階を更に含むことができる。回路は、第2のアンカーを展開する前に展開することができる。
【0034】
本方法は、1又は2以上の特性に関連するセンサデータを1又は2以上の外部デバイスに無線送信する段階を更に含むことができる。本方法は、1又は2以上の外部デバイスから命令を無線受信する段階を更に含むことができる。本方法は、1又は2以上の外部デバイスから電力を受け入れる段階を更に含むことができる。1又は2以上の特性は、センサアセンブリを取り囲む環境の圧力、流れ、音、振動、又は外見を含むことができる。1又は2以上のセンサは、第1のセンサと第2のセンサを含むことができる。第1のセンサは、第1のアンカーによって担持することができ、第2のセンサは、第2のアンカーによって担持することができる。
【0035】
本開示のある一定の態様は、患者の管腔の中にセンサアセンブリを埋め込む方法に関する。本方法は、患者の管腔の壁内に偽管腔を生成する段階、センサアセンブリを担持する送出システムを偽管腔を通して前進させる段階、第1のアンカーを偽管腔の第1の側で管腔内に展開する段階、第2のアンカーを偽管腔の第2の側で管腔内に展開する段階、及び/又は送出システムを患者から取り出す段階を含むことができる。偽管腔の第2の側は、偽管腔の第1の側と反対とすることができる。センサアセンブリは、少なくとも1つのアンカーと、1又は2以上のセンサと、回路とを含むことができる。少なくとも1つのアンカーは、送出構成から展開構成まで拡張するように構成することができる。少なくとも1つのアンカーは、第1及び第2のアンカーを含むことができる。第1のアンカーと第2のアンカーは、接続することができる。1又は2以上のセンサは、管腔の1又は2以上の特性に関連するセンサデータを収集するように構成することができる。1又は2以上のセンサは、第1のアンカー及び第2のアンカーによって担持することができる。回路は、1又は2以上の外部デバイスと無線通信するように構成することができる。
【0036】
先行段落の又は本明細書で更に説明するような方法は、以下の特徴の1又は2以上を更に含むこともできる。本方法は、送出システムのバルーンを拡張して第1のアンカー及び/又は第2のアンカーを拡張する段階を更に含むことができる。本方法は、治療デバイスを患者の管腔内に展開する段階を更に含むことができる。治療デバイスは、ステントとすることができる。治療デバイスは、偽管腔を生成する前に管腔内に展開することができる。本方法は、偽管腔を通して回路を位置決めする段階を更に含むことができる。回路は、第2のアンカーを展開する前に偽管腔内に位置決めすることができる。本方法は、1又は2以上の特性に関連するセンサデータを1又は2以上の外部デバイスに無線送信する段階を更に含むことができる。本方法は、1又は2以上の外部デバイスから命令を無線受信する段階を更に含むことができる。本方法は、1又は2以上の外部デバイスから電力を受け入れる段階を更に含むことができる。1又は2以上の特性は、センサアセンブリを取り囲む環境の圧力、流れ、音、振動、又は外見を含むことができる。1又は2以上のセンサは、第1のセンサと第2のセンサを含むことができる。第1のアンカーは、第1のセンサを担持するように構成することができ、第2のアンカーは、第2のセンサを担持するように構成することができる。
【0037】
本開示のある一定の態様は、患者の身体通路の中への埋め込みのためのアセンブリに関する。アセンブリは、1又は2以上のアンカーと、1又は2以上のセンサと、送信機と、電源とを含むことができる。アンカーの各々は、直径を有することができる。各アンカーは、より大きい展開直径まで送出直径から拡張するように構成することができる。各アンカーは、展開状態を含むことができる。各アンカーは、展開状態にある時に身体通路の内壁に当接してアセンブリを固定場所に保持することができる。1又は2以上のセンサは、埋め込まれたアセンブリを取り囲む環境の特性を検出及び測定するように構成することができる。送信機は、1又は2以上のアンカーの間を延びることができる。例えば、1又は2以上のアンカーは、2つのアンカーを含むことができる。送信機は、2つのアンカーの間を延びることができる。送信機は、(i)埋め込まれたアセンブリからのデータ又は情報を患者の身体の外側の場所に送信するように、(ii)患者の身体の外側の場所から命令を受信するように、及び/又は(iii)電力を受け入れるように構成することができる。電源は、アセンブリに電力を提供することができる。
【0038】
先行段落の又は本明細書で更に説明するようなアセンブリは、以下の特徴の1又は2以上を更に含むこともできる。1又は2以上のセンサは、密閉することができる。電源は、密閉することができる。アンカーの各々又はアンカーのうちの1つは、タッキングステントとすることができる。1又は2以上のセンサは、埋め込まれたアセンブリを取り囲む環境の圧力、流れ、音、振動、及び外見のうちの少なくとも1つを検出及び測定するように構成することができる。
【0039】
先行段落のいずれかのアセンブリ及び/又は本明細書に説明するアセンブリのいずれかを備えるキットを開示する。キットは、固有識別コードを含むことができる。キットは、バルーンカテーテルを含むことができる。キットは、ガイドワイヤを含むことができる。
【0040】
本開示のある一定の態様は、先行段落のアセンブリ及び/又は本明細書に説明するアセンブリのいずれかを患者の管腔の中に埋め込む方法に関する。本方法は、患者の身体通路の管腔内の望ましい場所までガイドワイヤを前進させる段階、バルーンカテーテルをガイドワイヤに沿って望ましい場所まで前進させる段階、2つのアンカーが管腔の内壁に接触し、それによってアンカー及びアセンブリを望ましい場所に固定するように2つのアンカーを拡張するためにバルーンカテーテル上のバルーンを拡張する段階、及び/又はバルーンを収縮させてバルーンカテーテルを取り出す段階を含むことができる。バルーンカテーテルは、アセンブリに接続することができる。バルーンカテーテルは、バルーンを含むことができる。望ましい場所は、血管の病変とすることができる。本方法は、病変を治療するために病変の部位に治療ステントを展開する段階を更に含むことができる。アセンブリの2つのアンカーは、治療ステントに対して遠位及び近位に位置付けることができる。アセンブリは、治療ステントが病変の部位に展開される前に血管内で展開することができる。治療ステントは、アセンブリが血管内に展開される前に病変の部位に展開することができる。望ましい場所は、血管の慢性完全閉塞(CTO)とすることができる。本方法は、CTOに隣接する血管の壁内に偽管腔を生成する段階を更に含むことができる。アセンブリの2つのアンカーは、CTOに対して遠位及び近位に位置付けることができ、一方で送信機は、偽管腔を通って延びる。
【0041】
本開示のある一定の態様は、先行段落のアセンブリ及び/又は本明細書に説明するアセンブリのいずれかを患者の管腔の中に埋め込む方法に関する。
【0042】
本開示のある一定の態様は、身体通路内の選択場所の近くの環境の1又は2以上の特性を決定する方法に関する。本方法は、先行段落のアセンブリ及び/又は本明細書に説明するアセンブリのいずれかを与える段階、アセンブリを選択場所に埋め込む段階、埋め込まれたアセンブリの近くの環境の1又は2以上の特性を感知する段階、及び/又は環境の1又は2以上の特性に関連するデータ又は情報を患者の身体の外側の場所に送信する段階を含むことができる。情報は、環境の1又は2以上の特性に関連するデータを処理することによって取得することができる。
【0043】
参照の便宜上番号を振った本開示のある一定の例示的実施形態は以下を含む:
1)i.患者の身体通路内で埋込可能センサアセンブリの位置を維持するように構成された第1及び第2のアンカーであって、第1のアンカーが第2のアンカーに接続された上記アンカーと、
ii.第1のセンサと第2のセンサとを備えるセンサシステムであって、第1のセンサが第1のアンカーによって担持され、第2のセンサが第2のアンカーによって担持され、患者の身体通路の1又は2以上の特性に関連するセンサデータを収集するように構成された上記センサシステムと、
iii.1又は2以上の外部デバイスと無線通信するように構成された通信回路と、
を備える埋込可能センサアセンブリ。
2)通信回路が、第1のセンサから第2のセンサまで延びる実施形態1の埋込可能センサアセンブリ。
3)通信回路が、第1のアンカーから第2のアンカーまで延びる実施形態1から2のいずれかの埋込可能センサアセンブリ。
4)通信回路が、アンテナを含む実施形態1から3のいずれかの埋込可能センサアセンブリ。
5)通信回路が、1又は2以上の外部デバイスからのウェイクアップ信号を検出してウェイクアップ信号を検出するのに応答してセンサアセンブリを起動するように構成されたウェイクアップ受信機を含む実施形態1から4のいずれかの埋込可能センサアセンブリ。
6)第1のセンサ又は第2のセンサの少なくとも一方が、血流センサ、血圧センサ、代謝センサ、グルコースセンサ、圧力センサ、酸素センサ、又は蛋白質酵素センサである実施形態1から5のいずれかの埋込可能センサアセンブリ。
7)第1及び第2のアンカーの各々が、送出構成での第1の直径から展開構成での第2の直径まで拡張するように構成される実施形態1から6のいずれかの埋込可能センサアセンブリ。
8)第1及び第2のアンカーの各々が、約9mmよりも短いか又はそれに等しい長さを有する実施形態1から7のいずれかの埋込可能センサアセンブリ。
9)第1のアンカー又は第2のアンカーの少なくとも一方が、複数の支柱と複数の支柱の間の複数のセルとを含む実施形態1から8のいずれかの埋込可能センサアセンブリ。
10)複数のセルのうちの少なくとも1つのセルが、センサシステムを受け入れるようなサイズを有し、かつそのように構成される実施形態1から9のいずれかの埋込可能センサアセンブリ。
11)センサシステムが、複数の支柱の冠部に結合されるように構成される実施形態1から10のいずれかの埋込可能センサアセンブリ。
12)センサシステムが、第1のアンカー又は第2のアンカーの縁部に結合されるように構成される実施形態1から11のいずれかの埋込可能センサアセンブリ。
13)通信回路が、センサシステムから収集された生データを無線送信するように構成される実施形態1から12のいずれかの埋込可能センサアセンブリ。
14)センサシステムが、第1のセンサ及び第2のセンサから収集されたセンサデータを少なくとも部分的に処理するように構成された処理回路を含む実施形態1から13のいずれかの埋込可能センサアセンブリ。
15)通信回路が、少なくとも部分的に処理されたセンサデータを無線送信するように構成される実施形態14の埋込可能センサアセンブリ。
16)通信回路が、1又は2以上の外部デバイスから命令を無線受信するように構成される実施形態1から15のいずれかの埋込可能センサアセンブリ。
17)埋込可能センサアセンブリが、1又は2以上の外部デバイスから電力を受け入れるように構成される実施形態1から16のいずれかの埋込可能センサアセンブリ。
18)埋込可能センサアセンブリに電力を提供するように構成された電源を更に備える請求項1のいずれかの埋込可能センサアセンブリ。
19)電源が再充電可能である実施形態18の埋込可能センサアセンブリ。
20)電源が、1又は2以上の外部デバイスから電力を受け入れるように構成される実施形態18から19のいずれかの埋込可能センサアセンブリ。
21)電源が、バッテリ又はキャパシタを含む実施形態18から20のいずれかの埋込可能センサアセンブリ。
22)電源が密閉される実施形態18から22のいずれかの埋込可能センサアセンブリ。
23)センサアセンブリが、患者の外側の電源によって給電されるように構成される実施形態1から17のいずれかの埋込可能センサアセンブリ。
24)1又は2以上の特性が、埋込可能センサアセンブリを取り囲む環境の圧力、流れ、音、振動、又は外見を含む実施形態1から23のいずれかの埋込可能センサアセンブリ。
25)センサシステムが、密閉される実施形態1から24のいずれかの埋込可能センサアセンブリ。
26)埋込可能センサアセンブリに関する情報を含む固有識別コードを更に備える実施形態1から25のいずれかの埋込可能センサアセンブリ。
27)固有識別コードが、バーコードスキャナによって走査されるように構成される実施形態26の埋込可能センサアセンブリ。
28)固有識別コードが、RFIDと統合される実施形態26の埋込可能センサアセンブリ。
29)1又は2以上の特性に関連するセンサデータを格納するためのメモリデバイスを更に備える実施形態1から28のいずれかの埋込可能センサアセンブリ。
30)通信回路が、1又は2以上の外部デバイスとBluetooth(登録商標)プロトコル、WiFi、ZigBee(登録商標)、医療インプラント通信サービス(「MICS」)、医療デバイス無線通信サービス(「MedRadio」)、又は携帯電話を通じて無線通信するように構成される実施形態1から29のいずれかの埋込可能センサアセンブリ。
31)i.実施形態1から30のいずれかの埋込可能センサアセンブリと、
ii.センサアセンブリを患者の身体通路まで送出するように構成された送出システムと、
を備えるキット。
32)送出システムが、バルーンカテーテルである実施形態31のキット。
33)送出システムが、埋込可能センサアセンブリを患者の身体通路まで送出する時に第1及び第2のアンカーを覆うように構成されたシースを含む実施形態31のキット。
34)患者の身体通路の中への埋め込みのためのセンサアセンブリであって、
i.患者の身体通路の治療部位の第1の側に位置決めされるように構成された第1のアンカー及び治療部位の第2の側に位置決めされるように構成された第2のアンカーと、
ii.身体通路内に埋め込まれた時のセンサアセンブリを取り囲む環境の1又は2以上の特性に関連するセンサデータを収集するように構成された少なくとも1つのセンサシステムであって、第1及び第2のアンカーが少なくとも1つのセンサシステムを担持するように構成される上記センサシステムと、
iii.患者の身体の外側の外部デバイスと無線通信するように構成された通信回路と、
を備えるセンサアセンブリ。
35)センサアセンブリに電力を提供するように構成された電源を更に備える実施形態34のセンサアセンブリ。
36)電源が再充電可能である実施形態34から35のいずれかのセンサアセンブリ。
37)電源が通信回路に結合される実施形態34から36のいずれかのセンサアセンブリ。
38)電源が、1又は2以上の外部デバイスから通信回路を通じて電力を受け入れるように構成される実施形態37のセンサアセンブリ。
39)電源が、バッテリ又はキャパシタを含む実施形態34から38のいずれかのセンサアセンブリ。
40)電源が密閉される実施形態34から39のいずれかのセンサアセンブリ。
41)センサアセンブリが、1又は2以上の外部デバイスから電力を受け入れるように構成される実施形態34から37のいずれかのセンサアセンブリ。
42)センサアセンブリが、患者の外側の電源によって給電されるように構成される実施形態34から37のいずれかのセンサアセンブリ。
43)通信回路が、患者の外側から命令を受信するように構成される実施形態34から42のいずれかのセンサアセンブリ。
44)第1及び第2のアンカーの各々が、送出構成での第1の直径から展開構成での第2の直径まで拡張するように構成される実施形態34から43のいずれかのセンサアセンブリ。
45)第1のアンカー及び第2のアンカーの各々が、9mmよりも長くない実施形態34から44のいずれかのセンサアセンブリ。
46)1又は2以上の特性が、センサアセンブリを取り囲む環境の圧力、流れ、音、振動、又は外見を含む実施形態34から45のいずれかのセンサアセンブリ。
47)通信回路が、第1のアンカーから第2のアンカーまで延びる実施形態34から46のいずれかのセンサアセンブリ。
48)通信回路が、第1のアンカーから第2のアンカーまで延びるアンテナを含む実施形態34から47のいずれかのセンサアセンブリ。
49)通信回路が、1又は2以上の外部デバイスからのウェイクアップ信号を検出してウェイクアップ信号を検出するのに応答してセンサアセンブリを起動するように構成されたウェイクアップ受信機を含む実施形態34から48のいずれかのセンサアセンブリ。
50)少なくとも1つのセンサシステムが密閉される実施形態34から49のいずれかのセンサアセンブリ。
51)センサアセンブリに関する情報を含む固有識別コードを更に備える実施形態34から50のいずれかのセンサアセンブリ。
52)固有識別コードが、バーコードスキャナによって走査されるように構成される実施形態51のセンサアセンブリ。
53)固有識別コードが、RFIDと統合される実施形態51のセンサアセンブリ。
54)少なくとも1つのセンサシステムが、血流センサ、血圧センサ、代謝センサ、グルコースセンサ、圧力センサ、酸素センサ、又は蛋白質酵素センサを含む実施形態34から53のいずれかのセンサアセンブリ。
55)少なくとも1つのセンサシステムが、第1のセンサと第2のセンサを含む実施形態34から54のいずれかのセンサアセンブリ。
56)第1のアンカーが、第1のセンサを担持するように構成され、第2のアンカーが、第2のセンサを担持するように構成される実施形態55のセンサアセンブリ。
57)第1のアンカー又は第2のアンカーの少なくとも一方が、複数の支柱と複数の支柱の間の複数のセルとを含む実施形態34から56のいずれかのセンサアセンブリ。
58)複数のセルのうちの少なくとも1つのセルが、少なくとも1つのセンサシステムを受け入れるようなサイズを有し、かつそのように構成される実施形態57のセンサアセンブリ。
59)センサシステムが、複数の支柱の冠部に結合されるように構成される実施形態58のセンサアセンブリ。
60)少なくとも1つのセンサシステムが、第1のセンサシステムと第2のセンサシステムとを含む実施形態34から59のいずれかのセンサアセンブリ。
61)第1のアンカーが、第1のセンサシステムを担持するように構成され、第2のアンカーが、第2のセンサシステムを担持するように構成される実施形態60のセンサアセンブリ。
62)1又は2以上の特性に関連するセンサデータを格納するためのメモリデバイスを更に備える実施形態34から61のいずれかのセンサアセンブリ。
63)センサシステムが、少なくとも1つのセンサアセンブリを取り囲む環境から収集されたセンサデータを少なくとも部分的に処理するように構成されたプロセッサを含む実施形態34から62のいずれかのセンサアセンブリ。
64)通信回路が、センサシステムによって収集された生データを送信するように構成される実施形態34から63のいずれかのセンサアセンブリ。
65)通信回路が、Bluetooth(登録商標)プロトコル、WiFi、ZigBee(登録商標)、医療インプラント通信サービス(「MICS」)、医療デバイス無線通信サービス(「MedRadio」)、又は携帯電話を通じてセンサデータを無線送信するように構成される実施形態34から64のいずれかのセンサアセンブリ。
66)i.実施形態34から65のいずれかのセンサアセンブリと、
ii.センサアセンブリを患者の身体通路まで送出するように構成された送出システムと、
を備えるキット。
67)送出システムが、バルーンカテーテルである実施形態66のキット。
68)送出システムが、第1及び第2のアンカーを送出構成に維持するように構成されたシースを備え、第1及び第2のアンカーの各々が、送出構成にある時に第1の直径を備える実施形態67のキット。
69)第1及び第2のアンカーが、センサアセンブリがシースから展開される時に送出構成での第1の直径から展開構成での第2の直径まで拡張するように構成される実施形態68のキット。
70)i.第2のアンカーに接続された第1のアンカーと、
ii.第1のセンサと第2のセンサとを備えるセンサシステムであって、第1のセンサが第1のアンカーによって担持され、第2のセンサが第2のアンカーによって担持され、患者の身体通路の1又は2以上の特性に関連するセンサデータを収集するように構成された上記センサシステムと、
iii.1又は2以上の外部デバイスと無線通信するように構成された通信及び電力容量システムと、
を備えるセンサアセンブリ。
71)通信及び電力容量システムが、第1のセンサから第2のセンサまで延びる実施形態70のセンサアセンブリ。
72)通信及び電力容量システムが、第1のアンカーから第2のアンカーまで延びる実施形態70から71のいずれかのセンサアセンブリ。
73)通信及び電力容量システムが、アンテナを含む実施形態70から72のいずれかのセンサアセンブリ。
74)通信及び電力容量システムが、1又は2以上の外部デバイスからのウェイクアップ信号を検出してウェイクアップ信号を検出するのに応答してセンサアセンブリを起動するように構成されたウェイクアップ受信機を含む実施形態70から73のいずれかのセンサアセンブリ。
75)センサアセンブリが、1又は2以上の外部デバイスから電力を受け入れるように構成される実施形態70から74のいずれかのセンサアセンブリ。
76)センサアセンブリに電力を提供するように構成された電源を更に備える実施形態70から75のいずれかのセンサアセンブリ。
77)電源が再充電可能である実施形態76のセンサアセンブリ。
78)通信及び電力容量システムが、1又は2以上の外部デバイスから電力を受け入れるように構成される実施形態76から77のいずれかのセンサアセンブリ。
79)通信及び電力容量システムが、電源に電力を送出するように構成される実施形態76から77のいずれかのセンサアセンブリ。
80)電源が、バッテリ又はキャパシタを含む実施形態76から79のいずれかのセンサアセンブリ。
81)電源が密閉される実施形態76から80のいずれかのセンサアセンブリ。
82)第1のセンサ及び第2のセンサのうちの少なくとも一方が、血流センサ、血圧センサ、代謝センサ、グルコースセンサ、圧力センサ、酸素センサ、又は蛋白質酵素センサである実施形態70から81のいずれかのセンサアセンブリ。
83)第1及び第2のアンカーの各々が、送出構成での第1の直径から展開構成での第2の直径まで拡張するように構成される実施形態70から82のいずれかのセンサアセンブリ。
84)第1及び第2のアンカーの各々が、約9mmよりも短いか又はそれに等しい長さを有する実施形態70から83のいずれかのセンサアセンブリ。
85)通信及び電力容量システムが、センサシステムから収集された生データを無線送信するように構成される実施形態70から84のいずれかのセンサアセンブリ。
86)センサシステムが、第1のセンサ及び第2のセンサから収集されたセンサデータを少なくとも部分的に処理するように構成された処理回路を含む実施形態70から85のいずれかのセンサアセンブリ。
87)通信及び電力容量システムが、少なくとも部分的に処理されたセンサデータを無線送信するように構成される実施形態86のセンサアセンブリ。
88)通信及び電力容量システムが、1又は2以上の外部デバイスから命令を無線受信するように構成される実施形態70から87のいずれかのセンサアセンブリ。
89)1又は2以上の特性が、埋込可能センサアセンブリを取り囲む環境の圧力、流れ、音、振動、又は外見を含む実施形態70から88のいずれかのセンサアセンブリ。
90)センサシステムが、密閉される実施形態70から89のいずれかのセンサアセンブリ。
91)センサアセンブリに関する情報を含む固有識別コードを更に備える実施形態70から90のいずれかのセンサアセンブリ。
92)固有識別コードが、バーコードスキャナによって走査されるように構成される実施形態91のセンサアセンブリ。
93)固有識別コードが、RFIDと統合される実施形態91のセンサアセンブリ。
94)1又は2以上の特性に関連するセンサデータを格納するためのメモリデバイスを更に備える実施形態70のセンサアセンブリ。
95)通信及び電力容量システムが、Bluetooth(登録商標)プロトコル、WiFi、ZigBee(登録商標)、医療インプラント通信サービス(「MICS」)、医療デバイス無線通信サービス(「MedRadio」)、又は携帯電話を通じて1又は2以上の外部デバイスと通信するように構成される実施形態70から94のいずれかのセンサアセンブリ。
96)i.実施形態70から95のいずれかのセンサアセンブリと、
ii.センサアセンブリを患者の身体通路まで送出するように構成された送出システムと、
を備えるキット。
97)送出システムが、バルーンカテーテルである実施形態96のキット。
98)送出システムが、センサアセンブリを患者の身体通路まで送出する時に第1及び第2のアンカーを覆うように構成されたシースを含む実施形態96のキット。
99)i.センサアセンブリを担持する送出システムを患者の管腔まで前進させる段階であって、センサアセンブリが、
1.送出構成から展開構成まで拡張するように構成され、互いに接続された第1のアンカー及び第2のアンカーと、
2.管腔の1又は2以上の特性に関連するセンサデータを収集するように構成され、第1のアンカー及び第2のアンカーによって担持されたセンサシステムと、
3.1又は2以上の外部デバイスと無線通信するように構成された通信回路と、
を備える、送出システムを患者の管腔まで前進させる段階と、
ii.第1のアンカーを治療部位の第1の側に展開する段階と、
iii.第2のアンカーを第1の側と反対の治療部位の第2の側に展開する段階と、
iv.送出システムを患者から取り出す段階と、
を含み、
センサアセンブリが、任意的に実施形態1から30、34から65、70から95、126から140のいずれかのアセンブリである、
センサアセンブリを患者の管腔の中に埋め込む方法。
100)送出システムのバルーンを拡張して第1のアンカー及び/又は第2のアンカーを拡張する段階を更に含む実施形態99の方法。
101)ステントである治療デバイスを治療部位に展開する段階を更に含む実施形態99から100のいずれかの方法。
102)治療デバイスが、送出システムを管腔まで前進させる前に管腔内に展開される実施形態101の方法。
103)治療部位に隣接する管腔の壁内に偽管腔を生成する段階を更に含む実施形態99から102のいずれかの方法。
104)偽管腔を通して通信回路を位置決めする段階を更に含む実施形態103の方法。
105)第1のアンカーを偽管腔の第1の側に位置決めし、第2のアンカーを偽管腔の第2の側に位置決めする段階を更に含む実施形態103の方法。
106)治療部位に隣接する管腔を通して通信回路を位置決めする段階を更に含む実施形態99から105のいずれかの方法。
107)通信回路が、第2のアンカーを展開する前に展開される実施形態106の方法。
108)1又は2以上の特性に関連するセンサデータを1又は2以上の外部デバイスに無線送信する段階を更に含む実施形態99から107のいずれかの方法。
109)1又は2以上の外部デバイスから命令を無線受信する段階を更に含む実施形態99から108のいずれかの方法。
110)1又は2以上の外部デバイスから電力を受け入れる段階を更に含む実施形態99から109のいずれかの方法。
111)1又は2以上の特性が、センサアセンブリを取り囲む環境の圧力、流れ、音、振動、又は外見を含む実施形態99から110のいずれかの方法。
112)センサシステムが、第1のセンサと第2のセンサを含む実施形態99から111のいずれかの方法。
113)第1のセンサは第1のアンカーによって担持され、第2のセンサは第2のアンカーによって担持される実施形態112の方法。
114)i.患者の管腔の壁内に偽管腔を生成する段階と、
ii.センサアセンブリを担持する送出システムを偽管腔を通して前進させる段階であって、センサアセンブリが、
1.送出構成から展開構成まで拡張するように構成された第1のアンカー及び第2のアンカーであって、第1のアンカーが第2のアンカーに接続された上記アンカーと、
2.第1のアンカー及び第2のアンカーによって担持され、管腔の1又は2以上の特性に関連するセンサデータを収集するように構成されたセンサシステムと、
3.1又は2以上の外部デバイスと無線通信するように構成された通信回路と、
を備える、センサアセンブリを担持する送出システムを偽管腔を通して前進させる段階と、
iii.第1のアンカーを偽管腔の第1の側で管腔内に展開する段階と、
iv.第2のアンカーを偽管腔の第1の側と反対の偽管腔の第2の側で管腔内に展開する段階と、
v.送出システムを患者から取り出す段階と、
を含み、
センサアセンブリが、任意的に実施形態1から30、34から65、70から95、126から140のいずれかのアセンブリである、
患者の管腔を通してセンサアセンブリを埋め込む方法。
115)送出システムのバルーンを拡張して第1のアンカー及び/又は第2のアンカーを拡張する段階を更に含む実施形態114の方法。
116)治療デバイスを患者の管腔内に展開する段階を更に含む実施形態114から115のいずれかの方法。
117)治療デバイスが、偽管腔を生成する前に管腔内に展開される実施形態116の方法。
118)偽管腔を通して通信回路を位置決めする段階を更に含む実施形態114から117のいずれかの方法。
119)通信回路が、第2のアンカーを展開する前に偽管腔内に位置決めされる実施形態118の方法。
120)1又は2以上の特性に関連するセンサデータを1又は2以上の外部デバイスに無線送信する段階を更に含む実施形態114から119のいずれかの方法。
121)1又は2以上の外部デバイスから命令を無線受信する段階を更に含む実施形態114から120のいずれかの方法。
122)1又は2以上の外部デバイスから電力を受け入れる段階を更に含む実施形態114から121のいずれかの方法。
123)1又は2以上の特性が、センサアセンブリを取り囲む環境の圧力、流れ、音、振動、又は外見を含む実施形態114から122のいずれかの方法。
124)センサシステムが、第1のセンサと第2のセンサを含む実施形態114から123のいずれかの方法。
125)第1のアンカーが、第1のセンサを担持するように構成され、第2のアンカーが、第2のセンサを担持するように構成される実施形態114から124のいずれかの方法。
126)患者の身体通路の中への埋め込みのためのアセンブリであって、
i.各々が直径を有し、送出直径からより大きい展開直径まで拡張するように構成され、展開状態を含み、展開状態にある時に身体通路の内壁に当接してアセンブリを固定場所に保持する2つのアンカーと、
ii.埋め込まれたアセンブリを取り囲む環境の特性を検出及び測定するように構成されたセンサシステムと、
iii.2つのアンカーの間を延びて(i)埋め込まれたアセンブリからのデータ又は情報を患者の身体の外側の場所に送信するように、(ii)患者の身体の外側の場所から命令を受信するように、及び/又は(iii)電力を受け入れるように構成された送信機と、
iv.アセンブリに電力を提供する電源と、
を備えるアセンブリ。
127)センサシステムが密閉される実施形態126のアセンブリ。
128)電源が密閉される実施形態126から127のいずれかのアセンブリ。
129)アンカーの各々がタッキングステントである実施形態126から128のいずれかのアセンブリ。
130)センサシステムが、埋め込まれたアセンブリを取り囲む環境の圧力、流れ、音、振動、及び外見のうちの少なくとも1つを検出及び測定するように構成される実施形態126から129のいずれかのアセンブリ。
131)実施形態126から130のいずれかのアセンブリと固有識別コードとを備えるキット。
132)i.実施形態126から130のいずれかのアセンブリと、
ii.バルーンカテーテルと、
を備えるキット。
133)i.実施形態126から130のいずれかのアセンブリと、
ii.ガイドワイヤと、
を備えるキット。
134)i.患者の身体通路の管腔内の望ましい場所までガイドワイヤを前進させる段階と、
ii.アセンブリに接続されてバルーンを含むバルーンカテーテルをガイドワイヤに沿って望ましい場所まで前進させる段階と、
iii.2つのアンカーが管腔の内壁に接触し、それによってアンカー及びアセンブリを望ましい場所に固定するように2つのアンカーを拡張するためにバルーンカテーテル上のバルーンを拡張する段階と、
iv.バルーンを収縮させてバルーンカテーテルを取り出す段階と、
を含む、実施形態126から130のいずれかのアセンブリを患者に展開する方法。
135)望ましい場所が血管の病変である実施形態134の方法。
136)病変を治療するために病変の部位に治療ステントを展開する段階であって、アセンブリの2つのアンカーが治療ステントに対して遠位及び近位に位置付ける上記展開する段階を更に含む実施形態134から135のいずれかの方法。
137)アセンブリが、治療ステントが病変の部位に展開される前に血管内に展開される実施形態134から136のいずれかの方法。
138)治療ステントが、アセンブリが血管内に展開される前に病変の部位に展開される実施形態134から136のいずれかの方法。
139)望ましい場所が、血管の慢性完全閉塞(CTO)である実施形態134の方法。
140)CTOに隣接する血管の壁内に偽管腔を生成する段階であって、アセンブリの2つのアンカーがCTOに対して遠位及び近位に位置付けられ、一方で送信機が偽管腔を通って延びる上記生成する段階を更に含む実施形態139の方法。
141)i.アセンブリ、任意的に実施形態1から30、34から65、70から95、126から140のいずれかのアセンブリ、例えば、実施形態126のアセンブリを与える段階と、
ii.アセンブリを選択場所に埋め込む段階と、
iii.埋め込まれたアセンブリの近くの環境の1又は2以上の特性を感知する段階と、
iv.環境の1又は2以上の特性に関連するデータ又は情報を患者の身体の外側の場所に送信する段階であって、情報が、環境の1又は2以上の特性に関連するデータを処理することによって得られる上記送信する段階と、
を含む、身体通路内の選択場所の近くの環境の1又は2以上の特性を決定する方法。
142)i.被験者に埋め込まれたアセンブリ内のセンサからの検出及び/又は測定に基づいてセンサ信号を発生させる段階と、
ii.センサ信号又はそれを表すデータを含むメッセージを発生させる段階と、
iii.メッセージを遠隔場所に送信する段階と、
を含み、
任意的に、アセンブリが、実施形態1から30、34から65、70から95、126から140のいずれかのアセンブリである、
方法。
143)
i.被験者に埋め込まれたアセンブリ内のセンサからの検出及び/又は測定に基づいてセンサ信号を発生させる段階と、
ii.センサ信号又はそれを表すデータを含むデータパケットを発生させる段階と、
iii.データパケットを遠隔場所に送信する段階と、
を含み、
任意的に、アセンブリが、実施形態1から30、34から65、70から95、126から140のいずれかのアセンブリである、
方法。
144)
i.被験者に埋め込まれたアセンブリ内のセンサからの検出及び/又は測定に基づいてセンサ信号を発生させる段階と、
ii.センサ信号又はそれを表すデータの少なくとも一部分を暗号化する段階と、
iii.暗号化されたセンサ信号を遠隔場所に送信する段階と、
を含み、
任意的に、アセンブリが、実施形態1から30、34から65、70から95、126から140のいずれかのアセンブリである、
方法。
145)
i.被験者に埋め込まれたアセンブリ内のセンサからの検出及び/又は測定に基づいてセンサ信号を発生させる段階と、
ii.センサ信号又はそれを表すデータの少なくとも一部分を符号化する段階と、
iii.符号化されたセンサ信号を遠隔場所に送信する段階と、
を含み、
任意的に、アセンブリが、実施形態1から30、34から65、70から95、126から140のいずれかのアセンブリである、
方法。
146)
i.被験者に埋め込まれたアセンブリ内のセンサからの検出及び/又は測定に基づいてセンサ信号を発生させる段階と、
ii.センサ信号を遠隔場所に送信する段階と、
iii.センサ信号を送信した後にアセンブリに関連付けられた埋込可能回路を低電力モードに入れる段階と、
を含み、
任意的に、アセンブリが、実施形態1から30、34から65、70から95、126から140のいずれかのアセンブリである、
方法。
147)
i.被験者に埋め込まれたアセンブリ内のセンサからの検出及び/又は測定に基づいて第1のセンサ信号を発生させる段階と、
ii.第1のセンサ信号を遠隔場所に送信する段階と、
iii.センサ信号を送信した後に人工器官に関連付けられた埋込可能回路の少なくとも1つの構成要素を低電力モードに入れる段階と、
iv.埋込可能回路が構成される低電力モード時間の経過の後に被験者の移動に応答して第2のセンサ信号を発生させる段階と、
を含み、
任意的に、アセンブリが、実施形態1から30、34から65、70から95、126から140のいずれかのアセンブリである、
方法。
148)
i.被験者に埋め込まれたアセンブリからセンサ信号を受信する段階と、
ii.受信センサ信号を宛先に送信する段階と、
を含み、
任意的に、アセンブリが、実施形態1から30、34から65、70から95、126から140のいずれかのアセンブリである、
方法。
149)
i.被験者に埋め込まれたアセンブリに問い合わせを送る段階と、
ii.問い合わせを送った後にアセンブリからセンサ信号を受信する段階と、
iii.受信センサ信号を宛先に送信する段階と、
を含み、
任意的に、アセンブリが、実施形態1から30、34から65、70から95、126から140のいずれかのアセンブリである、
方法。
150)
i.被験者に埋め込まれたアセンブリからセンサ信号及び少なくとも1つの識別子を受信する段階と、
ii.識別子が正しいか否かを決定する段階と、
iii.識別子が正しいと決定するのに応答して、受信センサ信号を宛先に送信する段階と、
を含み、
任意的に、アセンブリが、実施形態1から30、34から65、70から95、126から140のいずれかのアセンブリである、
方法。
151)
i.被験者に埋め込まれたアセンブリからセンサ信号を含むメッセージを受信する段階と、
ii.メッセージの少なくとも一部分を復号する段階と、
iii.復号されたメッセージを宛先に送信する段階と、
を含み、
任意的に、アセンブリが、実施形態1から30、34から65、70から95、126から140のいずれかのアセンブリである、
方法。
152)
i.被験者に埋め込まれたアセンブリからセンサ信号を含むメッセージを受信する段階と、
ii.メッセージの少なくとも一部分を復号する段階と、
iii.復号されたメッセージを宛先に送信する段階と、
を含み、
任意的に、アセンブリが、実施形態1から30、34から65、70から95、126から140のいずれかのアセンブリである、
方法。
153)
i.被験者に埋め込まれたアセンブリからセンサ信号を含むメッセージを受信する段階と、
ii.メッセージの少なくとも一部分を符号化する段階と、
iii.符号化されたメッセージを宛先に送信する段階と、
を含み、
任意的に、アセンブリが、実施形態1から30、34から65、70から95、126から140のいずれかのアセンブリである、
方法。
154)
i.被験者に埋め込まれたアセンブリからセンサ信号を含むメッセージを受信する段階と、
ii.メッセージの少なくとも一部分を暗号化する段階と、
iii.暗号化されたメッセージを宛先に送信する段階と、
を含み、
任意的に、アセンブリが、実施形態1から30、34から65、70から95、126から140のいずれかのアセンブリである、
方法。
155)
i.被験者に埋め込まれたアセンブリからセンサ信号を含むデータパケットを受信する段階と、
ii.データパケットの少なくとも一部分を解読する段階と、
iii.解読されたデータパケットを宛先に送信する段階と、
を含み、
任意的に、アセンブリが、実施形態1から30、34から65、70から95、126から140のいずれかのアセンブリである、
方法。
156)
i.被験者に埋め込まれたアセンブリからセンサ信号を含むデータパケットを受信する段階と、
ii.データパケットの少なくとも一部分を復号する段階と、
iii.復号されたデータパケットを宛先に送信する段階と、
を含み、
任意的に、アセンブリが、実施形態1から30、34から65、70から95、126から140のいずれかのアセンブリである、
方法。
157)
i.被験者に埋め込まれたアセンブリからセンサ信号を含むデータパケットを受信する段階と、
ii.データパケットの少なくとも一部分を符号化する段階と、
iii.符号化されたデータパケットを宛先に送信する段階と、
を含み、
任意的に、アセンブリが、実施形態1から30、34から65、70から95、126から140のいずれかのアセンブリである、
方法。
158)
i.被験者に埋め込まれたアセンブリからセンサ信号を含むデータパケットを受信する段階と、
ii.データパケットの少なくとも一部分を暗号化する段階と、
iii.暗号化されたデータパケットを宛先に送信する段階と、
を含み、
任意的に、アセンブリが、実施形態1から30、34から65、70から95、126から140のいずれかのアセンブリである、
方法。
159)
i.被験者に埋め込まれたアセンブリからセンサ信号を受信する段階と、
ii.センサ信号の少なくとも一部分を解読する段階と、
iii.解読されたセンサ信号を宛先に送信する段階と、
を含み、
任意的に、アセンブリが、実施形態1から30、34から65、70から95、126から140のいずれかのアセンブリである、
方法。
160)
i.被験者に埋め込まれたアセンブリからセンサ信号を受信する段階と、
ii.センサ信号の少なくとも一部分を復号する段階と、
iii.復号されたセンサ信号を宛先に送信する段階と、
を含み、
任意的に、アセンブリが、実施形態1から30、34から65、70から95、126から140のいずれかのアセンブリである、
方法。
161)
i.被験者に埋め込まれたアセンブリからセンサ信号を受信する段階と、
ii.センサ信号の少なくとも一部分を符号化する段階と、
iii.符号化されたセンサ信号を宛先に送信する段階と、
を含み、
任意的に、アセンブリが、実施形態1から30、34から65、70から95、126から140のいずれかのアセンブリである、
方法。
162)
i.被験者に埋め込まれたアセンブリからセンサ信号を受信する段階と、
ii.センサ信号の少なくとも一部分を暗号化する段階と、
iii.暗号化されたセンサ信号を宛先に送信する段階と、
を含み、
任意的に、アセンブリが、実施形態1から30、34から65、70から95、126から140のいずれかのアセンブリである、
方法。
【0044】
以下のより詳細説明を参照することによって本開示の上述の特徴及び追加の特徴及びそれらを取得する方式が明らかになり、上述のアセンブリが最も明快に理解されるであろう。この「発明の概要」は、下記で「発明を実施するための形態」で更に詳しく説明するある一定の概念を簡易形式で紹介するために提示したものである。他に明示する場合を除き、この「発明の概要」は、本開示の要約を提供し、かつ本開示のある一定数の実施形態も提供するが、主張する主題の重要な又は不可欠な特徴を示すように意図したものではなく、主張する主題の範囲を限定するように意図したものでもない。
【0045】
下記の説明では1又は2以上の実施形態の詳細を示している。一例示的実施形態に関して例示又は説明する特徴は、他の実施形態の特徴と組み合わせることができる。従って、本明細書に説明する異なる実施形態のいずれも組み合わせて更に別の実施形態を提供することができる。これらの実施形態の態様は、本明細書に示す様々な特許、出願、及び文献の概念を採用するように必要に応じて修正して更に別の実施形態を提供することができる。他の特徴、目的、及び利点は、本説明、図面、及び特許請求の範囲から明らかであろう。本明細書に開示する全ての参考文献は、その各々が個々に組み込まれているかのようにそれらの全内容が引用によって本明細書に組み込まれている。
【0046】
本開示の例示的な特徴、その性質、及び様々な利点は、添付図面及び以下の様々な実施形態の詳細説明から明らかであろう。非限定的かつ非包括的な実施形態を添付図面を参照して説明し、他に指定しない限り、類似のラベル又は参照番号は、様々な図を通じて類似の部分を示す。図面内の要素のサイズ及び相対位置は、必ずしも正確な縮尺で作図したものではない。例えば、様々な要素の形状は、図面の視認性を改善するように選択、拡大、及び配置したものである。作図した要素の特定の形状は、図面での認識を容易にするように選択したものである。以下では、添付図面を参照して1又は2以上の実施形態を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0047】
図1】狭窄に関して治療されている血管の真管腔内に埋め込まれ、治療デバイス(例えば、治療ステント)と、ガイドワイヤ及びバルーンカテーテルを含む例示的送出システムとを含む本開示の例示的アセンブリを示す図である。
図2】慢性完全閉塞(CTO)を診察するために血管の偽管腔を通じて送出された本開示の例示的アセンブリを示す図である。
図3】患者の自宅内の例示的アセンブリ環境の状況図である。
【発明を実施するための形態】
【0048】
以下の本発明の好ましい実施形態の詳細説明、並びに本明細書に含まれている図面及び例を参照することによって様々な実施形態をより容易に理解することができる。この詳細説明は、様々な節に編成したものである。本明細書の中に使用するあらゆる表題は、読者による精査を促進するためにのみ利用されるものであり、実施形態又は特許請求の範囲をいずれの方式によっても限定すると解釈すべきではない。従って、本明細書に提供する本開示の表題及び「要約」は、便宜上のものであり、これらの実施形態の範囲又は意味を説明するというわけではない。
【0049】
本発明の詳細説明は、以下の節を含有する:
I.本開示の態様の概要
II.アセンブリの構成要素
III.アセンブリを形成するための構成要素の結合
IV.任意的な構成要素
V.アセンブリの展開
VI.アセンブリの作動
VII.アセンブリとの通信
VIII.追加の特定の例示的実施形態
【0050】
この詳細説明を読解するのに、他に説明されない限り、本明細書に使用する全ての科学技術用語は、本開示が属する当業技術の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。「a」、「an」、及び「the」は、状況が他に指定しない限り、単数及び複数の指示物を含む。同様に、「又は」という言葉は、状況が他に指定しない限り、「及び」を含むように意図している。「備える」という用語は、「含む」を意味する。「e.g.」という略語は、ラテン語の「exempli gratia」に由来し、本明細書ではこの略語を非限定例を示すのに使用する。従って、「e.g.」という略語は、「例えば」という用語と同義語である。
【0051】
I.本開示の態様の概要
一態様では、本開示は、関連情報を収集及び提供するために患者の身体通路の中に固定的に配置することができるアセンブリを提供する。一態様では、このアセンブリは、患者に治療利益をもたらすことができる処置計画を設計又は修正するために任意的に使用することができる関連情報を収集及び提供すること以外にいずれの治療利益も患者に与えない。本開示のアセンブリは、例えば、アセンブリを身体通路内の定位置に固定するためのアンカー、アセンブリが展開された場所の局所環境を検出及び/又は測定するための感知機能又はセンサ、想定通りに作動するのにアセンブリによって必要とされる給電を行うための電源、及び/又はセンサによって得られた情報を送信するのに及び/又は電源を充電するのに使用することができる電力を受け入れるための送信機又は回路(本明細書では場合によって通信回路と呼ぶ)を含むがこれらに限定されない異なる機能的特徴を有することができる。これらの機能的特徴を提供することができるアセンブリの構成要素は、直接的又は間接的のいずれかで互いに結合することができる。これらの機能的特徴を提供する構成要素の一部又は全ては、密閉容器の中に配置することができ、アセンブリは、1よりも多い密閉容器を有することができる。
【0052】
一態様では、本開示は、アセンブリを提供するための様々な構成要素の結合を提供する。例えば、一態様では、アセンブリは、2つのアンカーと、一方のアンカーから他方のアンカーまで、すなわち、これら2つのアンカーの間を延びることができるワイヤ(例えば、アンテナ)の形態にあるとすることができる送信機又は回路とを備えることができる。一態様では、アセンブリは、2つの感知機能又はセンサの一方に各々を関連付けることができる2つのアンカーを含むことができ、すなわち、アセンブリは、1つの感知機能又はセンサに結合された1つのアンカーの対を2つ有する。一態様では、アセンブリは、異なる感知機能又はセンサに各々を接続することができる2つの電源を含むことができる。一態様では、アセンブリは、感知機能又はセンサと電源との両方に結合することができるアンカーを含むことができる。一態様では、アセンブリは、感知機能又はセンサと電源との両方に結合することができるアンカーを含むことができ、この場合に、回路は、2つのアンカーの各々の間を延びることができ、これらに結合することができる。
【0053】
一態様では、本開示は、アセンブリと1又は2以上の附属品目とを含むことができるシステム又はキットを提供する。例示的附属品目は、(i)埋め込みを受ける患者に関する他の詳細項目に任意的に識別情報を関連付けることができるアセンブリを識別するためのバーコードスキャナ、又は(ii)アセンブリを送出及び展開することを助けるためのバルーンカテーテルのうちの一方又は両方を含むことができる。
【0054】
一態様では、本開示は、アセンブリを展開する方法を提供する。例えば、ガイドワイヤは、身体通路の中に挿入することができ、通路内の望ましい場所まで延ばすことができる。アセンブリを接続することができるバルーンカテーテルは、ガイドワイヤに沿って望ましい場所に展開することができる。望ましい場所に達した時に、バルーンを膨張させ、それによってアンカーを拡張させて当該の場所、例えば、病変の両側で定位置に固定することができる。バルーンは、収縮させることができ、カテーテル及びガイドワイヤを取り出すことができる。別の例としてCTOに隣接する血管壁内に偽管腔を生成することができ、バルーンカテーテルに接続することができるアセンブリは、先導アンカーがCTOのそばを通り過ぎて偽管腔を抜け出し、CTOの第1の側で閉塞管腔内に展開されるまで偽管腔を通じて挿入することができる。末尾アンカーは偽管腔に入らない場合があり、代わりに第1の側と反対のCTOの第2の側で閉塞管腔内に展開することができる。このようにして、アンテナが偽管腔を通って延びた状態でアンカーをCTOの両側に位置付けることができる。
【0055】
本開示のこれら及び他の態様を本明細書でより詳細に説明する。
【0056】
II.アセンブリの構成要素
A.アンカー
一態様では、本開示のアセンブリ10は、身体通路内へのアセンブリ10の固着を可能にする2つの特徴部を含むことができ、本明細書ではこれらの特徴部をアンカー15と呼び、下記で説明する図1及び図2に示している。2つのアンカー15は同じでも異なってもよいが、各々は、アセンブリ10を身体通路の望ましい場所に送出して展開した後に定位置に固定されたままに留まる機能を有することができる。本開示のアセンブリ10内では、2つのアンカー15の間でアンテナ35が延びることができ、アンカー15のうちの一方又は両方に情報伝達ネットワーク(センサ及び/又はセンサシステム25、電源30、アセンブリ10の作動に対して必要な又は望ましい回路及び他の特徴のうちの1又は2以上を含む)が直接的又は間接的に結合される。
【0057】
一態様では、アンカー15は、ステーキングステントと呼ぶ場合もあるタッキングステントとすることができる。タッキングステント15は、10mmよりも短く、例えば、6~8mm程度の展開長さを有することができる基本的に非常に短いステントとすることができる。例えば、展開長さは、約1mmと約10mmの間、約2mmと約8mmの間、約4mmと約6mmの間であり、又は9mmよりも短いことが可能である。タッキングステント15は、病変20を処置するように設計されたステントと同じ材料から製造することができ、そのようなステントと同じ方式で展開することができる。
【0058】
ステーキングステント15は、センサ又はセンサシステム25とアンテナ35とを溶融又は接合するのに使用することができる埋込可能材料で製造することができ、閉鎖容積又は開放容積の流体又は空間に配置され、展開機構又は解除機構によって定位置に取り付けることができ、超弾性を有する。
【0059】
ステーキングステント15を製造することができる例示的材料は、ステンレス鋼の316又は17-7、コバルト-クロム、MP35N、ニッケル-チタン(ニチノール)、チタン、及びタンタルを含む。
【0060】
上記で議論したように、埋込可能センサアセンブリ10は、それ自体を患者の身体通路内の望ましい場所に固着させるように構成された複数の固着特徴部15を含むことができる。複数の固着特徴部15は、第1のアンカー15と第2のアンカー15を含むことができる。一部の構成では、アンカー15間を接続することができる。例えば、回路35は、2つのアンカー15の間を延びることができ、及び/又は回路35は、2つのアンカー15を接続することができる。一部の構成では、アンカー15のうちの少なくとも一方を1又は2以上のセンサ25及び/又は通信回路35に直接的又は間接的に結合することができる。例えば、センサ25は、アンカー15によって封入することができる。アンカー15は、センサ25を受け入れるようにアンカー15のセルをサイズ決定することができるような開放セル構成を有することができる。センサ25がアンカー15のセルの中に配置された時に、アンカー15の1又は2以上の支柱及び冠部は、センサ25を取り囲むことができる。例えば、アンカー15の支柱及び冠部は、展開中にセンサシステム25の半径方向及び軸線方向の保護を提供することができる。センサ25の少なくとも1つの側面は、支柱及び/又は冠部によって覆うことができる。例えば、センサ25は、1又は2以上の支柱及び/又は冠部に結合することができる。一部の構成では、センサ25は、アンカー15の端部に結合することができる。
【0061】
アンカー15は、送出構成と展開構成とを有することができるように超弾性を有することができる。アンカー15は、送出構成で第1の直径を有し、展開構成で第2の直径を有することができる。第1の直径は、第2の直径よりも小さくすることができる。例えば、アンカー15の第1の直径は、送出システム(例えば、バルーンカテーテル45)の中に収まるのに十分なものとすることができる。アンカー15の第2の直径は、埋込可能センサアセンブリ10を望ましい場所に固着させるのに十分なものとすることができる。
【0062】
B.(B)感知機能/センサ
1.センサ
一態様では、本開示のアセンブリ10は、アセンブリ10に感知機能を与えることができるセンサ及び/又はセンサシステム25(本明細書では場合によって「感知構成要素」と呼ぶ)を含むことができる。例えば、センサシステム25は、1又は2以上のセンサの組合せを指すことができる。一部の例では、1又は2以上のセンサは、収集されたセンサデータを少なくとも部分的に処理(例えば、フィルタリング、調整、変換、及び/又は計算)するための処理回路と組み合わせてセンサシステムを形成することができる。上述のように、センサ25は、1又は2以上のセンサ、例えば、1つのセンサ25、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、又は9以上のセンサ25のような複数のセンサ25を指すことができる。更に、センサシステム25は、1又は2以上のセンサシステム25、例えば、1つのセンサシステム25、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、又は9以上のセンサシステム25のような複数のセンサシステム25を指すことができる。アセンブリ10が患者内に埋め込まれた時に、センサ25は、患者の体内であるがアセンブリ10の外側に存在するステータス又は状況を検出することができ、この場合に、一般的に、このステータスは、埋め込まれたアセンブリ10の近傍範囲の環境の特質とすることができ、センサは、このステータス又は状況を特徴付ける測定を行うことができる。
【0063】
一態様では、本開示のアセンブリ10は、圧力センサ、音センサ、振動センサ、光センサ、及び流体流動圧力から選択されるセンサ25を含み、この場合に、圧力センサは、圧力を検出及び測定することができ、音センサは、音をDIDO送信機及び測定することができ、他も同様とすることができる。アセンブリ10は、センサ25の組合せを有することができ、すなわち、アセンブリ10のセンサ25は、異なる種類のセンサの組合せとすることができ、例えば、圧力センサと音センサの両方は、アセンブリ10の構成要素とすることができ、この場合に、圧力センサは、1又は2以上の圧力センサを指すことができ、音センサは、1又は2以上の音センサを指すことができる。
【0064】
一態様では、センサ25は、圧力を検出及び測定する機能を有することができる。一態様では、センサ25は、圧力を検出及び測定する機能を有することができ、かつ音を検出及び測定することができるセンサ25(例えば、マイクロフォン)を含むことができる。一態様では、センサ25は、圧力と振動の両方を検出及び測定する機能を有することができる。振動の測定は、例えば、加速度計によって達成することができる。振動の測定を用いて血管壁の細動と相関させることができる。一態様では、アセンブリ10は、圧力、音、及び振動の各々を検出及び測定することができるセンサ25を含むことができる。一態様では、センサ25は、例えば、青色及び緑色の光波長(465nmから570nmの波長)の光感知を含むことができる。任意的に、センサ25は、圧力感知、音感知、振動感知、及び光感知から選択される1又は2以上の感知機能を備えることができる。これらの感知機能は、本明細書に説明する様々な望ましい目標を達成するのに使用することができる、ヒトの心血管系からの複数の生理学的出力の検出及び測定を可能とすることができる。一態様では、アセンブリ10は、心血管での生理学的要求の望ましいモニタに基づいて圧力、流体流れ、及び/又はマイクロフォンを全て併用するか又は個々に使用することができる。
【0065】
C.電源
一態様では、本開示のアセンブリ10は、電源30を含むことができる。電源30は、例えば、センサ及び/又はセンサシステム25、並びに送信機又は回路35にアセンブリ10から情報を送信することができるように給電することができる。一部の構成では、電源30は、アンカー15に直接的又は間接的に結合することができる。センサシステム25は、各々が電源30を含むことができ、及び/又は回路35が電源30を含むことができる。一部の構成では、アセンブリ10は、その外側にある、例えば、それが患者内に埋め込まれた時に患者の外側の電源によって電力供給を受けるように構成することができる。
【0066】
一態様では、電源30は、スーパーキャパシタ(supercap)及びウルトラキャパシタから選択することができる。スーパーキャパシタ及びウルトラキャパシタは、いくつかの供給者から市販で利用可能であり、本開示のアセンブリ10での使用に適切とすることができる特に小さいものは、例えば、Seiko Instruments USA(米国カリフォルニア州トーランス)から利用可能である。
【0067】
一態様では、電源30は、任意的に再充電可能バッテリとすることができる。バッテリは、例えば、インダクタンスによって再充電することができる小さい密閉バッテリとすることができる。
【0068】
任意的に、電源30は、必要とされるモニタ電力と通信ドレーンとに対して効率的であるように再充電時間と駆動時間の均衡が取られるようなハイブリッドスーパーキャパシタバッテリを提供するように協働して機能することができるスーパーキャップとバッテリの組合せとすることができる。
【0069】
D.送信機/通信回路
一態様では、本開示のアセンブリ10は、送信機35を含むことができる。一態様では、送信機35は、アセンブリ10のセンサ25によって得られた情報を送信することができる。別の態様では、送信機35は、後に電源30に送出し、蓄積し、そこから分配することができる電力を受け入れるように機能することができる。任意的に、送信機35は、これらの機能の両方を実施することができる。これに代えて、送信機35は、アンテナ又は通信回路35と呼ぶ場合がある。
【0070】
一態様では、送信機35は、ワイヤ又はチューブの形態にあるとすることができる。送信機35は、金属又は金属合金、例えば、金及びプラチナから選択された金属、又はプラチナとイリジウムの合金、例えば、90%のプラチナと10%のイリジウムの合金(重量ベースで)から形成することができる。ワイヤ又はチューブ形状にある時に、送信機35の断面積は、約10-6平方インチ(in2)から10-2平方インチ、例えば、約0.000001平方インチから約0.008平方インチの範囲とすることができる。一態様では、断面積は、約0.000001in2から約0.00001in2とすることができる。一態様では、断面積は、約0.00001in2から約0.0001in2とすることができる。一態様では、断面積は、約0.0001in2から約0.001in2とすることができる。一態様では、断面積は、約0.0001in2から約0.001in2とすることができる。
【0071】
一態様では、送信機35は、ワイヤ又はチューブの単一ストランド、すなわち、モノフィラメントとすることができる。一態様では、送信機35は、巻回構成、編組構成、又はコイル構成で組み合わされた2又は3以上のモノフィラメントから形成されたマルチフィラメントとすることができる。マルチフィラメント形態は、対応するモノフィラメントと比較して高い密度を与えることができ、それによって信号の送受信を改善して単方向又は多方向の情報の伝達を支援することができる。
【0072】
上述のように、送信機又は通信回路35は、第1のアンカー15から第2のアンカー15まで及び/又は第1のセンサ25から第2のセンサ25まで延びることができる。例えば、通信回路35は、第1のアンカー15と第2のアンカー15及び/又は第1のセンサ25と第2のセンサ25を直接的又は間接的に接続することができる。通信回路35は、血管の真管腔12(図1)又は偽管腔(図2)に配置することができる。一部の構成では、アンカー15と共に通信回路35は、センサ又はセンサシステム25によって得られた情報を外部デバイスに送るように構成することができる。例えば、通信回路35はアンテナを含むことができ、アンカー15はアンテナの一部とすることができる。
【0073】
E.電子機器アセンブリ
本開示のアセンブリ10は、電子機器アセンブリ構成要素の一部とすることができる感知構成要素25(例えば、センサ及び/又はセンサシステム)を含むことができる。電子機器アセンブリ構成要素は、剛性基板、可撓性基板、又は剛性基板と可撓性基板の組合せとすることができる基板を含むプリント回路基板アセンブリ(PCBA)を含むことができる。プリント回路基板(PCB)は、電子機器構成要素を機械的に支持し、非導電性基板上に積層された銅板からエッチングされた導電性のトラック、パッド、及び他の特徴部を用いてこれらの構成要素を電子的に接続することができる。
【0074】
例示的電子機器アセンブリは、マイクロコントローラユニット(MCU)を有することができる。MCUは、単一金属酸化物半導体(MOS)集積回路チップ上の小さいコンピュータである。MCUは、システムオンチップ(SoC)と同様であるが、一般的にそれほど高機能ではない場合があり、一方でSoCは、その構成要素のうちの1つとしてマイクロコントローラを含むことができる。MCUは、単一プリント回路基板上に組み込むことができ、回路基板は、有用な制御タスクに必要な回路、すなわち、マイクロプロセッサ、I/O回路、クロック発生器、RAM、格納プログラムメモリ、及び必要なあらゆるサポートICの全てを提供する。
【0075】
例示的電子機器アセンブリは、電力を任意的なヒューズを通じて主電源に誘導することができる電源を有することができる。
【0076】
例示的電子機器アセンブリは、実時間クロック(RTC)モジュールと通信しており、更に医療インプラント通信サービス(MICS)無線機(この無線機は、アンテナとの更に別の通信状態にすることができる)との通信状態にもあるマイクロコントローラユニット(MCU)を有することができ、この場合に、RTCモジュールは、MICS無線機に情報を送ることができる。RTCモジュール又はMICS無線機のいずれかによってウェイクアップ信号をMCUに送ることができる。
【0077】
MCUは、メモリ、例えば、不揮発性(フラッシュ)メモリとの通信状態にすることができる。メモリは、センサ及び/又はセンサシステム25によって得られたデータ及び/又は情報を格納することができる。
【0078】
MCUは、慣性測定ユニット(IMU)との通信状態にすることができる。任意的に、回路基板は、IMUを全地球測位システム(GPS)パルスと同期された正確な間隔でサンプリングすることを可能にするサンプリング及び通信機能を提供することができる。データは、基板上で最小限に処理し、全体システム内への包含に向けて個別のプロセッサに戻すことができる。回路基板は、IMUデータ収集に関連付けられた通常のオーバーヘッドをシステムプロセッサの外側を用いて実施することを可能にし、高負荷アルゴリズムを並列で実行する時間を解放することができる。
【0079】
任意的に、IMUは、降圧コンバータとの通信状態にすることができる。降圧コンバータは、入力から出力に電圧を降圧するDC-DC電力コンバータである。降圧コンバータは、少なくとも2つの半導体と少なくとも1つのエネルギ蓄積要素(例えば、キャパシタ、誘導子、又はこれら2つの組合せ)を含むことができるクラスのスイッチング電源である。
【0080】
任意的に、IMUは、直列ワイヤを通じて1又は2以上のプログラミングパッドへの通信状態にすることができる。
【0081】
これらと共に、センサ及びそれに関連付けられた電子機器アセンブリを埋込可能情報伝達プロセッサ(IPR)又はセンサシステムと呼ぶ。IPRは、本開示のアセンブリ10の構成要素とすることができ、この場合に、アセンブリ10はIPRとアンテナ35とアンカー15とを含むことができる。電源30は、IPRの構成要素であるか又はそうではない場合がある。
【0082】
III.アセンブリを形成するための構成要素の結合
A.構成要素の機械的結合
一態様では、本開示は、アセンブリ10を提供するための様々な構成要素の結合を提供する。例えば、一態様では、アセンブリ10は、2つのアンカー15と、一方のアンカー15から他方のアンカー15まで延びる、すなわち、これら2つのアンカー15の間を延びることができるワイヤ、例えば、アンテナの形態にある送信機35とを含むことができる。一態様では、アセンブリ10は、各々を2つの感知機能25に関連付けることができる2つのアンカー15を含むことができ、すなわち、アセンブリ10は、1つの感知機能25に結合された1つのアンカー15の2つの対を有することができる。一態様では、アセンブリ10は、各々を異なる感知機能25に関連付けることができる2つの電源30を含むことができる。一態様では、アセンブリ10は、感知機能25と電源30の両方に結合することができるアンカー15を含むことができる。一態様では、アセンブリ10は、感知機能25と電源30の両方に結合することができるアンカー15を含むことができ、この場合に、アンテナ35は、2つのアンカー15の各々の間を延びることができ、これらの各々に結合することができる。
【0083】
一態様では、構成要素は、アンカー15、例えば、タッキングステントに融着、接着、又は一体化することができる。アンカー15は、以下の例示的方法によってアセンブリ10の他の構成要素に結合することができる。例えば、アンカー15の各々は、音響エネルギ源、レーザエネルギ源、又は2次エネルギ源を利用することによって溶融することができる。類似の材料溶融、1次及び2次の材料溶融により、接続部にわたって交差するように材料をメッキ、被覆、又は流動させることによって機械的取り付け部を形成することができる。材料は、金、プラチナ、又はタッキングステント材料と類似のシム材料、又はその組合せとすることができる。別の例として、アンカー15の各々は、埋込可能ポリマーを利用して接合することができ、埋込可能ポリマーは、例えば、溶融、熱収縮、又は接着剤保持によって接続するように処理することができる熱収縮可能なTFE、PTFE、ポリエチレン、又はパリレンとすることができる。
【0084】
B.電子機器アセンブリの形成
電子機器アセンブリは、多段工程で形成することができる。この工程は、内層、穿孔、焼成(生成)、バリ取り、デスミア、PTH、及びパネルメッキ、それに続く2回目のパネルメッキ、乾式フィルム/画像転写、エッチング、エッチング検査、半田マスク、C/Mプリント、金メッキ、面仕上げ、押抜き、及び洗浄のうちの1又は2以上を含む段階のセットとすることができる。仕上がったアセンブリは、電気試験及び目視検査のうちの一方又は両方を含む品質管理工程で品質を検査することができる。
【0085】
C.密閉シール
一態様では、アセンブリ10又はその選択構成要素を密閉シールの中に閉じ込めることができる。このようにして、アセンブリ10又はその選択構成要素は、アセンブリが体内に埋め込まれた患者の身体との直接接触状態にすることができない。患者の身体との直接接触を排除するのは、密閉アセンブリ10又はその一部分と患者の身体との間で望ましくない反応が殆ど又は全く発生することができないようにするためには有利である。例えば、患者の身体からの流体(例えば、水又はイオン溶解水)は、アセンブリ10の易損性の構成要素に接触して潜在的にそれを劣化させることはできない。同様に、特徴部が密閉シールの背後にある場合に、患者の身体とアセンブリ10の当該特徴部の間の接触に起因する可能性がある患者内の望ましくない身体反応は、低減するか又は回避することができる。
【0086】
一態様では、アセンブリ10のセンサは、アセンブリ10が患者内に埋め込まれた時に患者の身体に対して露出させることができる。この関連では、密閉シールは、患者の身体とアセンブリ10の構成要素の間の直接接触を除外しながらも、同時にセンサ25が密閉シールの外側で起こっていることを感知及び検出することを可能にする窓を設けることができる。この窓の性質、従って、この窓を設ける密閉シールの特徴は、センサ25によって必要とされる入力に依存する。
【0087】
任意的に、密閉シールは、アセンブリ10又はその選択構成要素を不浸透性材料で包装することによって提供することができる。一態様では、不浸透性材料は、任意的に金属膜(薄膜)を提供するために膜の形態にある金属とすることができる。一態様では、密閉シールは、織布又はポリマーから形成し、不浸透性を保証し、水又は血液のような流体の不透過を保証するために金属被覆することができる。
【0088】
図1は、狭窄に関して治療されている血管の真管腔12内に埋め込むことができ、治療デバイス40(例えば、ステント)と、ガイドワイヤ及びバルーンカテーテルを含むことができる送出システム45とを含む本開示の例示的アセンブリ10を例示している。図1では、アセンブリ10は、各々をタッキングステントの形態にあるとすることができ、管腔12の狭窄化をもたらす可能性がある治療部位20(例えば、病変)の両側に位置決めすることができる2つのアンカー15を含む。各アンカー15には、センサ又はセンサシステム25と電源(動力電池とも呼ぶ)30とを結合することができる。更に、アセンブリ10は、2つのアンカー15の間を延びることができるアンテナ35を含むことができる。更に、図1には、バルーンカテーテル45によって病変20の部位まで送出することができる治療ステント40を例示している。一方でバルーンカテーテル45は、ガイドワイヤ50の使用によって病変20まで案内することができる。類似の又は同じガイドワイヤ50を用いて、アセンブリ10は、展開に向けて病変20の部位まで案内することができる。図1には、血管壁55に当接するアンカー15を示しており、従って、拡張又は展開形態にあるアンカー15を例示している。
【0089】
図2は、慢性完全閉塞(CTO)60を診察するために血管の偽管腔を通じて送出することができる本開示の例示的アセンブリ10を例示している。図2では、アセンブリ10は、各々をタッキングステントの形態にあるとすることができ、病変20が大きくなり過ぎて血管の管腔12を完全に閉塞させる時に形成される可能性がある慢性完全閉塞60の両側に位置決めすることができる2つのアンカー15を含むことができる。各アンカー15には、圧力センサ又は本明細書に説明するいずれかのセンサを含むことができるセンサ又はセンサシステム25と、図2ではスーパーキャップとして示すが、本明細書に説明するいずれかの電源30とすることができると考えられる電源30とを結合することができる。更に、アセンブリ10は、血管の壁65内に形成された偽管腔を通って2つのアンカー15の間を延びることができるアンテナ35を含むことができる。図2には、展開状態にあるアセンブリ10を示しており、図2は、アセンブリ10に対する送出媒体を示していない。図2には、血管壁55に当接するアンカー15を示しており、従って、拡張形態又は展開形態にあるアンカー15を例示している。
【0090】
IV.任意的な構成要素
本開示は、1又は2以上の品目との組合せで本開示のアセンブリ10を含むキット及びシステムを提供する。これら1又は2以上の品目は、例えば、アセンブリ10の展開を助けるために、埋め込まれたアセンブリ10の作動を容易にするために、及び/又は埋め込まれたアセンブリ10の機能を相補するためにアセンブリ10に関連付けることができ、例えば、品目は、病変20を治療することができて独自のセンサを有する又は持たない場合がある治療ステントとすることができる。
【0091】
例えば、本明細書に説明するようにアセンブリ10の展開を容易にするために、本開示は、アセンブリ10と送出デバイス又は送出システム(例えば、バルーンカテーテル45)とを含むことができるキットを提供する。別の態様では、本開示は、アセンブリ10とガイドワイヤとを含むことができて任意的にバルーンカテーテル45も中に存在するキットを提供する。別の態様では、本開示は、本明細書に説明するアセンブリ10とキット内でアセンブリ10に固有とすることができる固有識別コードとを含むことができるキットを提供する。任意的に、この識別コードは、バーコードスキャナによって読み取ることができる。固有識別コードは、RFIDと統合することができる。識別コードは、バルーンカテーテル及びガイドワイヤのうちの一方又は両方も含むキットの一部とすることができる。
【0092】
一部の構成では、キットは、ベースステーション、受信スキャナ、受信機送信機、及び/又は受信カードを含むことができる。作動時に、センサ又はセンサシステム25から得られたセンサデータは、任意的に、アセンブリ10の一部として存在するメモリ内への格納の後にアセンブリ10から送信することができる。リンクアップ(すなわち、通信データパッケージ)は、患者(例えば、患者の胸腔)を通じて受信スキャナ、受信機送信機、受信カード(EKGポート接点と類似)、及び/又はベースステーションに送信することができるように、統合されたBluetooth(登録商標)、流電結合、又は無線機をアンテナ通信システム35の構成要素とするか又はセンサ又はセンサシステム25自体の中に統合することができる。データは、受信機送信機からアップロードクラウドデータベースに伝達し、必要な受信機に通信することができる。
【0093】
V.アセンブリの展開
図1及び図2に示すように、アセンブリ10は、患者の心血管系内に展開することができる。例えば、アセンブリ10のアンカー15がタッキングステントである場合に、アセンブリ10は、バルーン上に配置し、心血管系内の部位に送出して展開し、ステント40を身体通路内の場所に送出して展開するのに使用することができる。例えば、アセンブリ10は、身体の中へのアセンブリ10の経皮導入を可能にするガイドワイヤからの補助によって送出することができる。本開示のアセンブリ10は、診断された病変20が心血管ステント処置によって処置される前又はその後のいずれかでオーバーザワイヤ(OTW)送出システム又はラピッドエクスチェンジ(RX)送出システム(バルーン拡張可能シース解除システム又はバルーン自己拡張シース解除システムを使用する)によって経皮送出することができる。
【0094】
一態様では、システムは、一態様ではバルーン拡張可能解除システムとして構成することができ、別の態様では脱シースシステム(自己拡張ステント解除システムと類似)として構成することができ、一方で更に別の態様では統合フェルールロッキング機構/解除システムとして構成することができる装填及び解除システムを備えることができる。
【0095】
アセンブリ10が病変の処置に関して展開されることになる場合に、アンカー15を備えるアセンブリ10は、この処置を妨げない場合がある。例えば、血管病変を治療するためにアセンブリ10がステント40と共に展開された場合に、アセンブリ10のアンカー15は、ステント処置ターゲット病変の両側、すなわち、病変20に対して近位と遠位に位置付けることができ、病変20又はそのステント処置ターゲット領域の中に入れない場合がある。病変20の縁部とアンカー15の端部の間の最短距離は、身体通路(例えば、血管)の直径を用いて表すことができる。一態様では、病変20の縁部とアンカー15の端部の間には少なくとも直径1つ分の距離がある。他の態様では、病変20の縁部とアンカー15の端部の間には少なくとも直径2つ分、直径3つ分、直径4つ分、又は直径5つ分の距離があり、任意的に「少なくとも」という説明は、「正確に」又は「約」に変更することができる。このようにして、アンカー15は、それが病変20を処置すること、病変20を悪化させること、又は病変20を処置する治療デバイスの機能を妨害することができないように病変20から十分に離間させることができ、その一方でアンカー15に結合されたセンサ又はセンサシステム25が治療デバイス40及び/又は病変20の局所環境に関する有利な情報を提供することができるほど十分に病変20及び対応治療デバイス40に近い。
【0096】
一態様では、本開示は、以下の段階のうちの1又は2以上を備える手順的方法論を提供する。1.患者の準備及び病変の識別、2.埋め込みに向けたアセンブリ10の準備、3.CTO又は非CTOのいずれの展開を使用すべきかの決定、4a.CTO展開が必要に応じて、各々がBoston Scientific(米国マサチューセッツ州マールボロ)から利用可能であり、CTOの状況に合うように設計されたCrossBow(登録商標)システム及び/又はStingray(登録商標)LPを用い、それによって病変区域の隣の動脈壁内に偽管腔を生成し、最終的に偽管腔内の遠位と近位に展開することができるCrossBow/Stingrayシステムを用いて埋入されたガイドワイヤ上での本開示のアセンブリ10の送出がそれに続き、更に病変処置のためのデバイス40を送出し、本開示のアセンブリ10と交差させ、その後に病変を治療すること、4b.非CTO展開が利用可能である場合に、病変処置のためのデバイスを一般的にガイドワイヤを用いて送出し、本開示のアセンブリ10と交差させること、5.本開示のアセンブリが読取器システムへの接続性を有することを確認してベースライン読取値を確立すること。
【0097】
アセンブリ10を展開する方法は、以下の段階を含むことができる。例えば、アセンブリ10は、送出デバイス又は送出システムの上に装填することができる。一態様では、送出システムは、バルーン拡張可能解除システム(例えば、バルーンカテーテル45)、脱シースシステム(例えば、自己拡張ステント解除システム)、又は統合フェルールロッキング機構/解除システムとすることができる装填及び解除システムを備えることができる。図1に示す構成は、バルーンカテーテル45をガイドワイヤ50と共に示している。臨床医は、病変20がCTO60(図2)をもたらしたか否かを決定することができる。CTO60が形成されていない場合(図1)には、アセンブリ10をバルーンカテーテル45のバルーン上に配置し、血管の真管腔12を通じて望ましい部位(例えば、病変20の部位)まで送出することができる。第1のアンカー15及び/又は第1のセンサ25は、病変20の第1の側に展開することができ、第2のアンカー15及び/又は第2のセンサ25は、病変20の第2の側に展開することができる。第1のアンカー15を展開した後に、回路35を管腔12に沿って展開することができる。第1及び第2のアンカー15の展開中に、第1及び第2のアンカー15が血管壁に当接し、それによってアセンブリ10を望ましい部位に固着させるまでバルーンカテーテル45のバルーンを膨張させて第1及び第2のアンカー15を拡張することができる。バルーンカテーテル45は、治療デバイス40(例えば、治療ステント)を患者の心血管系内の望ましい部位に送出及び展開するのに使用することができる。アセンブリ10は、治療デバイス40の前又は後まで送出することができる。アセンブリ10は、バルーン拡張可能シース解除システム又はバルーン自己拡張シース解除システムを利用することができるOTW送出システム又はRX送出システムによって経皮送出することができる。アセンブリ10が望ましい部位に展開された後に、読取器システムとアセンブリ10の間の接続性を確認することができ、ベースライン読取値を確立することができる。
【0098】
CTO60が形成されている場合(図2)には、アセンブリ10を送出する前に、CTO60に隣接する血管壁65内に偽管腔を生成することができる。例えば、送出システムは、CrossBow(登録商標)システム又はStingray(登録商標)LPシステムを備えることができる。送出システムは、病変20及び/又はCTO60の区域の隣の血管壁65内に偽管腔を生成し、アセンブリ10を送出システムのガイドワイヤ上で送出するのに使用することができる。例えば、送出システムを用いて、第1のアンカー15及び/又はセンサ25を偽管腔及び/又はCTO60の第1又は遠位の側に展開することができるように偽管腔を通じて真管腔12まで送出することができる。回路35は、偽管腔を通して展開することができる。第2のアンカー15及び/又は第2のセンサ25は、第1及び第2のアンカー15及び/又は第1及び第2のセンサ25が真管腔12に配置された状態でアセンブリ10の回路35が偽管腔を通って延びることができるように偽管腔及び/又はCTO60の第2又は近位の側に展開することができる。治療デバイス40は、第1又は遠位のアンカー15と第2又は近位のアンカー15の間に展開するために送出システムを第2又は近位のアンカー15を通じて送出することができる。
【0099】
VI.アセンブリの作動
A.データ取得及び発生
上述のように、埋め込まれたアセンブリ10のセンサ及び/又はセンサシステム25は、環境状況、一般的に局所環境状況、すなわち、センサの直近の環境に固有の状況を検出すること及び/又は当該環境状況を特徴付ける測定を行うことができる。検出は、データを発生することができ、測定も同じくデータを発生することができる。
【0100】
センサデータは、ある間隔にわたって得られた一連の測定値、例えば、1秒、数秒、又はそれよりも長い期間にわたって得られた複数の測定値を含むことができる。測定は定期的に行うことができ、例えば、数秒置きに1つの測定値を取得することができ、又は数秒置きに複数の測定値を取得することができる。一部の構成では、測定は、外部デバイスから受信される命令に応答して行うことができる。
【0101】
一例としてセンサは、患者によってアセンブリ10に対して作用されている圧力を検出及び/又は測定することができる。例えば、センサは、センサの近くにある血管内に存在する血圧を検出及び/又は測定することができる。
【0102】
B.データ評価
本開示のアセンブリ10は、患者内でアセンブリ10が埋め込まれた局所環境を表すデータを取得することができる。例えば、アセンブリ10は、患者の体内の身体通路の1又は2以上の特性に関連するデータを収集するように構成することができる。センサデータは、処理して情報を提供することができ、この場合に、データ(生データ)及び/又は情報(例えば、処理されたデータ)は、医療提供者又はステント製造業者のような関係者が評価し、特定の時点でアセンブリ10の近くで何が起こっているかの理解を達成することができる。
【0103】
便宜上一緒に情報を呼ぶ場合があるデータ及び/又は情報は、患者のベースライン状態に固有とすることができる。例えば、情報は、それぞれの事象の期間中(例えば、睡眠時又は歩行時)の患者、アセンブリ10、及び/又は患者/アセンブリ10相互作用の健全性(例えば、ステータス)を表すことができる。ベースラインは、複数の夕刻にわたって各夕刻に繰り返す事象の複数の事例中に測定を行うことによって決定することができ、睡眠中の患者のステータスに固有のデータを取得することができる。これらのデータは、合わさって睡眠中の患者、アセンブリ10、及び/又は患者/アセンブリ10相互作用のベースライン記述子を提供することができる。睡眠ベースラインは、後日の患者の体内のステータスが先行期間中に決定された睡眠ベースライン状況から逸脱したか否かを確認するための後日得られたデータに対する比較子を提供するのに有利とすることができる。関係者は、この逸脱が、患者の利益に対してより有利に働くような診療方式が実施されること又はそのように診療方式が修正されることを示唆しているか否かを評価することができる。
【0104】
一態様では、ベースラインを取得することができ、患者に対する診療方式を意図的に変更することができる。例えば、ベースラインが得られた後に、患者は、自身の活動レベルを変更する、ある一定の薬物を摂取する、及び/又は自身の生活方式又は処置計画に他の変更を加える場合がある。これらの変更の後に、患者、アセンブリ10、及び/又は患者/アセンブリ10相互作用に関するデータを取得することができる。これらのデータは、これらの変更の影響を評価するのに使用することができる。この評価に基づいて、医療提供者の決定によって決定された通りにこれらの変更を抑制、維持、修正等することができる。この変更に鑑みて、新しいベースラインを取得することができる。
【0105】
一態様では、ベースラインを取得することができ、その後に、定期的にセンサ25は、ベースラインと比較することができるデータを発生することができる。ベースライン後のデータがベースラインから逸脱した場合に、関係者は、この観察を用いてアセンブリ埋め込み部位で何が起こっているかを理解することができ、処置計画、次世代アセンブリの設計に調節を加えることができる。
【0106】
治療デバイス40の埋め込み後に、治療デバイス40に対する生物付着又は反応が発生する場合がある。これらの問題は、ベースラインに対するセンサ25のセンサ出力の変化をもたらす場合がある。センサ25のセンサ出力のこれらの変化に基づいて、関係者は、センサ25のセンサ出力の変化をもたらした問題を決定し、是正アクションを取ることができる。
【0107】
センサ25を用いて、流体中の塞栓物質又は密度パターン変化によって混乱する可能性があると考えられる流体力学波パターンの急性変異を検出することができる。密度変化は塞栓転移に関する可能性があると考えられ、血漿密度変化は、食物摂取(不飽和脂肪又は有機組織及びコレステロールの変化)に基づく場合がある。
【0108】
VII.アセンブリとの通信
アセンブリ10は、それと通信することができる環境の一部とすることができる。例示的環境は手術室とすることができ、アセンブリ10は、健康管理専門家が患者の中に埋め込むことができる。別の例示的環境は患者の自宅とすることができ、この場合に、アセンブリ10は患者内に既に埋め込まれている。更に別の例示的環境は、埋め込まれたアセンブリ10を有する患者が例えば診察の目的でいる医師診療所とすることができる。以下では、患者の自宅である例示的環境の詳細説明を提供する。しかし、説明する特徴部及び接続性は、埋め込まれたアセンブリ10を有する患者が存在する他のアセンブリ環境、例えば、本明細書でも説明するがそれほど詳細には説明しない手術室及び医師診療所内にも同じく存在する。
【0109】
図3は、患者の自宅に存在する特徴部を備えるアセンブリ環境1000の状況図を示している。環境1000では、埋込可能情報伝達プロセッサ(IPR)1003を備えるアセンブリ1002が患者(図示せず)の中に埋め込まれている。アセンブリ1002は、図1及び図2に関して上述したアセンブリ10と同じか又は同様とすることができる。IPR1003は、図1及び図2に関して上述したセンサシステム25と同じか又は同様とすることができる。IPR1003は、データを収集するように準備及び構成することができる。例えば、データは、デバイスが関連付けられた患者に関する医療健康データ及び/又は埋込可能デバイス1002自体の作動データを含むことができる。アセンブリ1002は、患者をモニタする異なる過程中に1又は2以上の自宅ベースステーション1004又は1又は2以上のスマートデバイス1005と通信するように構成することができる。
【0110】
アセンブリ1002は、デバイス1002が関連付けられた患者に関する医療健康データ及び/又は埋込可能デバイス1002自体の作動データを含む情報及びデータを収集する1又は2以上のセンサを含むことができる。アセンブリ1002は、患者のモニタ過程中の様々な異なる時点及び様々な異なる速度でデータを収集することができ、任意的に、患者の身体の外側の1又は2以上の外部デバイスにこれらのデータを送信することができるまでメモリ内に収集データを格納することができる。一部の実施形態では、アセンブリ1002は、患者をモニタする過程中に複数の異なる態様で起動することができる。例えば、アセンブリ1002が患者の中に埋め込まれた直後に多めのデータを収集することができるが、患者が治癒する時及びその後にはそれほど多くのデータを収集しない場合がある。
【0111】
アセンブリ1002によって収集されるデータの量及びタイプは、患者毎に異なる場合があり、及び/又は単一患者に関して収集されるデータの量及びタイプは変化する場合がある。例えば、アセンブリ1002によって収集される特定の患者のデータを調べている医療実務者は、アセンブリ1002が以後のデータをどのように収集するかを調節するか又は他に制御することができる。
【0112】
アセンブリ1002によって収集されるデータの量及びタイプは、異なる身体部分、異なる種類の患者病態、異なる患者人口統計、又は他の違いに関して異なる場合がある。これに代えて又はこれに加えて、収集データの量及びタイプは、患者がどのように治癒しているか又は感じているか、モニタ過程がどれほど長く続くことが予想されるか、アセンブリ1002内にどれほどの量の電力が残っているか及びどれほどの量の電力を節約されるか、モニタされている移動のタイプ、及びモニタされている身体部分などのような他の因子に基づいて経時変化する場合がある。一部の場合に、これらの収集データに、主観的疼痛データ、生活の質メトリックデータ、併存症、又は患者がアセンブリ1002に関連付ける知覚又は予想などのような患者によって提供される自己申告情報を補足することができる。
【0113】
アセンブリ1002が患者の中に埋め込まれて患者が帰宅した状態で、アセンブリ1002は、自宅環境内で患者の身体の外側の外部デバイスと通信し始めることができる。この通信は、例えば、自宅ベースステーション1004、スマートデバイス1005(例えば、患者のスマート電話)、及び/又は接続されたパーソナルアシスタント1007とすることができ、又は自宅ベースステーション1004、スマートデバイス1005、及び接続されたパーソナルアシスタント1007のうちの2又は3以上がアセンブリ1002と通信することができる。アセンブリ1002は、決定された速度及び時点、可変の速度及び時点、又は他に制御可能な速度及び時点でデータを収集することができる。データ収集は、アセンブリ1002が手術室内で初期化された時に医療実務者によって指示された時点又はその後のいずれかの時点で開始することができる。アセンブリ1002によって収集される少なくとも一部のデータは、自宅ベースステーション1004、スマートデバイス1005、及び/又は接続されたパーソナルアシスタント1007に直接的に送信することができる。アセンブリ1002によって収集された少なくとも一部のデータは、自宅ベースステーション1004、スマートデバイス1005、及び/又はパーソナルアシスタント1007に間接的に送信することができる。例えば、データは、スマートデバイス1005及び/又はパーソナルアシスタント1007を通じてベースステーション1004に、ベースステーション1004及び/又は接続されたパーソナルアシスタント1007を通じてスマートデバイス1005に、又はスマートデバイス1005及び/又はベースステーション1004を通じて接続されたパーソナルアシスタント1007に送信することができる。この場合の「及び/又は」は、1つの品目のみを経由すること及び両方の品目を順次又は並行して経由することを意味する。例えば、アセンブリ1002によって収集されたデータは、スマートデバイス1005のみを通じて、接続されたパーソナルアシスタント1007のみを通じて、スマートデバイス1005と接続されたパーソナルアシスタント1007とを順次通じて、接続されたパーソナルアシスタント1007とスマートデバイス1005とを順次通じて、直接的に及び時にスマートデバイス1005と接続されたパーソナルアシスタント1007の両方を同時に通じて自宅ベースステーション1004に送信することができる。同様に、アセンブリ1002によって収集されたデータは、自宅ベースステーション1004のみを通じて、接続されたパーソナルアシスタント1007のみを通じて、自宅ベースステーション1004と接続されたパーソナルアシスタント1007とを順次通じて、接続されたパーソナルアシスタント1007と自宅ベースステーション1004とを順次通じて、直接的に及び時に自宅ベースステーション1004と接続されたパーソナルアシスタント1007の両方を同時に通じてスマートデバイス1005に送信することができる。更に別の例では、アセンブリ1002によって収集されたデータは、スマートデバイス1005のみを通じて、自宅ベースステーション1004のみを通じて、スマートデバイス1005と自宅ベースステーション1004とを順次通じて、自宅ベースステーション1004とスマートデバイス1005とを順次通じて、直接的に及び時にスマートデバイス1005と自宅ベースステーション1004の両方を同時に通じて接続されたパーソナルアシスタント1007に送信することができる。
【0114】
様々な実施形態では、アセンブリ1002が自宅ベースステーション1004、スマートデバイス1005、及び接続されたパーソナルアシスタント1007のうちの1又は2以上の通信範囲にあるか否かを決定するために、自宅ベースステーション1004、スマートデバイス1005、及び接続されたパーソナルアシスタント1007のうちの1又は2以上は、定期的な、予め決められた、又は他の時点でアセンブリ1002にpingを送信することができる。アセンブリ1002からの応答に基づいて、アセンブリ1002が通信範囲にあることを自宅ベースステーション1004、スマートデバイス1005、及び接続されたパーソナルアシスタント1007のうちの1又は2以上が決定することができ、アセンブリ1002が収集したデータを自宅ベースステーション1004、スマートデバイス1005、及び接続されたパーソナルアシスタント1007のうちの1又は2以上に送信するようにアセンブリ1002に要求、指令、又は他に指示することができる。
【0115】
一部の場合に、自宅ベースステーション1004、スマートデバイス1005、及び接続されたパーソナルアシスタント1007の各々にそれぞれの任意的なユーザインタフェースを与えることができる。ユーザインタフェースは、1又は2以上のタイプのマルチメディア情報(例えば、ビデオ、オーディオ、触覚のような)を単方向又は双方向に受け渡すマルチメディアインタフェースとして形成することができる。自宅ベースステーション1004、スマートデバイス1005、及び接続されたパーソナルアシスタント1007の各々のユーザインタフェースを通じて、患者(図3に示していない)又はその同伴者(図3に示していない)が、アセンブリ1002によって収集されたデータを補足する他のデータを入力することができる。ユーザは、例えば、自己申告情報(例えば、年齢の変化、体重の変化)、病態の変化、併存症、疼痛レベル、生活の質、埋め込みデバイス1002がどのように「感じられる」かの表示、又は他の主観的メトリックデータ、及び医療実務者のための個人的メッセージなどを入力することができる。これらの実施形態では、自己申告情報は、キーボード、マウス、タッチ画面、マイクロフォン、有線又は無線コンピュータインタフェース、又はいずれかの他の入力手段を用いて入力することができる。自己申告情報が収集される場合に、これらの情報は、それをアセンブリ1002、患者、関連の医療実務者、又は関連の医療施設などの固有識別子に関連付ける1又は2以上の識別子を含むか、又は他にそれに関連付けることができる。
【0116】
これらの場合のうちの一部では、アセンブリ1002に関する情報を例えば医療実務者からユーザに伝達するように自宅ベースステーション1004、スマートデバイス1005、及び接続されたパーソナルアシスタント1007のうちの1又は2以上の各々のものに各々の任意的ユーザインタフェースを与えることができる。これらの場合に、ユーザに伝達される情報は、ビデオ画面、オーディオ出力デバイス、触覚変換器、有線又は無線コンピュータインタフェース、又はいずれかの他の類似の手段を通じて伝達することができる。
【0117】
自宅ベースステーション1004、スマートデバイス1005、及び接続されたパーソナルアシスタント1007のうちの1又は2以上にユーザインタフェースが与えられる実施形態では、このユーザインタフェースは、患者ポータルデバイスへの通信結合のために与えられた内部ユーザインタフェースを用いて形成することができる。患者ポータルデバイスは、スマート電話、タブレット、身体着用デバイス、体重又は他の健康状態の測定デバイス(例えば、体温計、体重計のような)、又は有線又は無線通信の機能を有するいずれかの他のコンピュータデバイスとすることができる。これらの場合に、ユーザは、自己申告情報を入力し、埋込可能デバイス1002に関する情報を内部ユーザインタフェース及び/又は患者ポータルデバイスを通じて受信することができる。
【0118】
自宅ベースステーション1004は、患者の自宅ネットワーク1006を利用して収集データをクラウド1008に送信することができる。ローカルエリアネットワークとすることができる自宅ネットワーク1006は、患者の自宅からインターネットのようなワイドエリアネットワークへのアクセスを与えることができる。一部の実施形態では、自宅ベースステーション1004は、Wi-Fi接続を利用して自宅ネットワーク1006に接続され、インターネットにアクセス可能である。他の実施形態では、自宅ベースステーション1004は、患者の自宅コンピュータ(図3に示していない)に接続することができ、自宅コンピュータ自体は、自宅ネットワーク1006に接続される。
【0119】
スマートデバイス1005は、例えば、Bluetooth(登録商標)対応信号によってアセンブリ1002と直接に通信することができ、患者の自宅ネットワーク1006を利用して収集データをクラウド1008に送信することができ、又は例えばセルラーネットワーク上でクラウド1008と直接に通信することができる。一部の構成では、スマートデバイス1005は、例えば、Bluetooth(登録商標)対応信号によって自宅ベースステーション1004及び接続されたパーソナルアシスタント1007のうちの一方又は両方と直接に通信するように構成することができ、アセンブリ1002と直接に通信するようには構成されない場合がある。
【0120】
更に、接続されたパーソナルアシスタント1007は、例えば、Bluetooth(登録商標)対応信号によってアセンブリ1002と直接に通信することができ、患者の自宅ネットワーク1006を利用して収集データをクラウド1008に送信することができ、又はクラウド1008と直接に通信することができる(例えば、モデム/インターネット接続又はセルラーネットワーク上で)。一部の構成では、接続されたパーソナルアシスタント1007は、例えば、Bluetooth(登録商標)対応信号によって自宅ベースステーション1004及びスマートデバイス1005のうちの一方又は両方と直接に通信するように構成することができ、アセンブリ1002と直接に通信するようには構成されない場合がある。
【0121】
収集データをクラウド1008に送信するのと共に、自宅ベースステーション1004、スマートデバイス1005、及び接続されたパーソナルアシスタント1007のうちの1又は2以上は、クラウド1008から直接的に又は自宅ネットワーク1006を通じてデータ、指令、又は他の情報を取得することができる。自宅ベースステーション1004、スマートデバイス1005、及び接続されたパーソナルアシスタント1007のうちの1又は2以上は、受信したデータ、指令、又は他の情報の一部又は全てをアセンブリ1002に提供することができる。そのような情報の例は、構成更新情報、アセンブリ1002が適正に機能しているか否かを決定するための診断要求、データ収集要求、及び他の情報を含むがこれらに限定されない。
【0122】
クラウド1008は、アセンブリ1002から収集されたデータ及び一部の場合は患者(図3に示していない)から収集された自己申告情報を他のアセンブリ(例示していない)から収集されたデータ、及び一部の場合は他の患者から収集された自己申告情報と共に集約するための1又は2以上のサーバコンピュータ又はデータベースを含むことができる。このようにして、クラウド1008は、個別の患者の中に埋め込まれた複数のアセンブリ1002の各々から収集されたデータに関して様々な異なるメトリックを発生することができる。これらの情報は、アセンブリ1002が適正に機能しているか否かを決定するのに有利とすることができる。収集された情報は、どの特定のデバイス1002が適正に機能していない可能性があるかを決定すること、アセンブリ1002に関する手順又は状態が患者に役立っているか否か(例えば、膝置換術が適正な効果を示し、患者の疼痛を低減しているか否か)を決定すること、他の医療情報を決定することのような他の目的に有利とすることができる。
【0123】
一部の構成では、自宅ベースステーション1004、スマートデバイス1005、及び接続されたパーソナルアシスタント1007のうちの1又は2以上をアセンブリ環境1000から除外することができる。一部の構成では、自宅ベースステーション1004、スマートデバイス1005、及び接続されたパーソナルアシスタント1007のうちの1又は2以上は、別のベースステーション1004、スマートデバイス1005、及び/又は接続されたパーソナルアシスタント1007を通じて埋込可能デバイス1002及びクラウド1008のうちの一方又は両方と通信するように構成することができる。一部の構成では、スマートデバイス1005を埋込可能デバイス1002へのインタフェースとして使用することができる。スマートデバイス1005は、スマート電話以外のあらゆる適切なデバイス、例えば、スマート腕時計、スマートパッチ、及び埋込可能デバイス1002へのインタフェースとして機能する機能を有するいずれかのIoTデバイス(例えば、コーヒーポット)とすることができる。一部の構成では、自宅ベースステーション1004、スマートデバイス1005、及び接続されたパーソナルアシスタント1007のうちの1又は2以上は、1又は2以上の患者内に埋め込まれた複数の人工器官及び/又はアセンブリ1002に対する通信ハブとして機能することができる。一部の構成では、自宅ベースステーション1004、スマートデバイス1005、及び接続されたパーソナルアシスタント1007のうちの1又は2以上は、患者入力又は埋込可能人工器官入力(例えば、疼痛レベル、不安定性レベル)に応答して処方薬又は医療供与品(例えば、膝装具)の発注又は再発注を健康管理専門家及び保険会社がそのような発注又は再発注を事前認可されている場合に自動的に行うように構成することができる。一部の構成では、ベースステーション1004、スマートデバイス1005、及び接続されたパーソナルアシスタント1007のうちの1又は2以上は、これらの発注又は再発注を行うための認可を健康管理専門家又は保険会社に要求するように構成することができる。自宅ベースステーション1004、スマートデバイス1005、及び接続されたパーソナルアシスタント1007のうちの1又は2以上は、Alexa(登録商標)又はSiri(登録商標)のようなパーソナルアシスタントを有するように構成することができる。そのようなパーソナルアシスタントは、会話人工知能(AI)及び/又は患者の双方向体験へのアクセスを与える点で患者に対して有利である。そのようなパーソナルアシスタントは、患者の加齢に伴って時として更に多くの場合にもたらされる場合がある身体的又は精神的な障害を有する患者に対して特に有利とすることができる。一部の患者は、スマート電話を無用の長物にするほど操作し難くする身体的又は精神的な制限を有する場合があり、そのようなパーソナルアシスタントは、患者によるスマート電話を通じた通信に対する有利な代替手段を提供する。そのようなパーソナルアシスタントは、それに対して利用可能なリソースへのアクセスを患者に与える。例えば、Alexa(登録商標)は、Amazon社によって構成された製品販売基盤へのアクセスを有し、従って、多くの患者が、製品、例えば、医薬品又は歩行器又は杖のようなデバイスを確保するのにそのようなアクセスによって利益を受けると考えられる。
【0124】
一実施形態では、患者は、自身に着用可能モニタを固定する。着用可能モニタは、Alexa(登録商標)又はSiri(登録商標)のようなパーソナルアシスタントへのアクセスを患者に与えることができ、この場合に、アクセスは、任意的にAmazonによるEcho Showのようなスマートディスプレイを通じたものである。パーソナルアシスタントは、患者を識別して認証する段階、主観的患者データを取得するために患者と対話する(例えば、パーソナルアシスタントは、当日にどのように感じているかに対して患者に質問し、その後に、患者の返事を格納することができる)段階、当日までの結果を提供する段階、及び/又は患者によって要求される有利なリンク又は他の補助を提供する段階のうちの1又は2以上を行うことができる。一部の患者は、パーソナルアシスタントを使用するのにそれほど精通していない場合があり、又は患者に対してパーソナルアシスタントと対話することを困難にするいずれかの身体的又は精神的な障害を有する場合があるので、一実施形態では、ユーザインタフェースは単純であり、患者が対話するのに容易である。例えば、本開示は、患者の識別及び認証を発話以外の手段、例えば、顔認識又は音声認識によって行うことができることを提供する。
【0125】
任意的に、パーソナルアシスタントは、治療に当たる医師とのテレビ会議を容易にすることができる。テレビ会議の実施を容易にするのに加えて、パーソナルアシスタントは、治療に当たる医療提供者(HCP)と患者の間の通信を例えばテレビ会議中の医療提供者の質問及び/又は要求をより大きい音量で繰り返すことによって助けることができる。テレビ会議中に、HCPは、それが移動を実時間で観察することを可能にする方式で患者が歩き回るように要求することができる。パーソナルアシスタントは、この移動中にカメラを患者に向けることを助けることができる。
【0126】
任意的に、パーソナルアシスタントは、望ましい薬物を患者が容易に利用可能であるように医薬品供給網への患者のアクセスを助けることができる。任意的に、パーソナルアシスタントは、ユーザの実際の結果を含む事前保存された試聴ユーザ履歴への患者のアクセスを助けることができる。パーソナルアシスタントは、ある一定の情報が有利であると考えられるか否かを患者に積極的に尋ねることができ、例えば、患者が有利に実施することができそうな運動のビデオを観たいと望むか否かを患者に尋ねることができる。パーソナルアシスタントは、返答を記録し、必要に応じたビデオへのアクセスを容易にすることができる。
【0127】
本開示によって提供するパーソナルアシスタントへの容易なアクセスは、患者が医療提供者(HCP)との予約を確保すること、又はHCPと遠距離会議を行うことを可能にすることができる。パーソナルアシスタントへの容易なアクセス及び都合よく位置付けられたモニタは、観ることができるビデオ、及び特にある病態に関して、更にこの病態の存在によって引き起こされるいずれかの制限を解消することに関する可能性があるという理由から患者の生活の質を改善するのに使用されるそこからの情報へのアクセスを与える。本開示によって提供するパーソナルアシスタントへの容易なアクセスは、患者によって利用されている薬物又は時にそのような薬物に対する適切な代替物の新しい又は追加の用量を容易に確保するのに患者に対して有利とすることができる。
【0128】
本開示によって提供するパーソナルアシスタントへの容易なアクセスは、患者が、類似の興味を共有する、例えば、類似の病態を有する他の人々から学習すること、及び/又はこれらの人々と対話することができる適切なソーシャルメディアにアクセスするのに患者に対して有利とすることができる。例えば、パーソナルアシスタントは、患者とその友人及び家族がアクセスするソーシャルメディアとの間の通信を容易にすることができ、更に友人及び家族のために、例えば、友人及び家族が患者の治癒の進行状況を見ることができるように患者に関する情報をそのようなソーシャルメディアに投稿することさえ可能である。本開示によって提供するパーソナルアシスタントへの容易なアクセスは、有利な情報への適切なリンクのようなインターネット上の文字情報又は視覚情報にアクセスするのに患者に対して有利とすることができる。本開示によって提供するパーソナルアシスタントへの容易なアクセスは、119番に電話することによって提供されるような緊急サービスにアクセスするのに患者に対して有利とすることができる。例えば、患者は、パーソナルアシスタントに119番に電話し、次に患者と119番電話に応答するオペレータの間の通信を容易にするように、例えば、患者がいる住所を提供するように命令することができる。
【0129】
アセンブリ環境1000を図3を参照することによって患者の自宅の状況で説明したが、環境が手術室又は医師診療所である時にも同じ原理が適用される。例えば、医療手順との関係で、アセンブリ1002が、手術室環境内で患者の体内に埋め込まれる場合がある。医療手順と同時に、アセンブリ1002は、手術室ベースステーション(自宅ベースステーション1004と類似)と通信することができる。その後に、医療手順からの十分な回復の後に、患者は帰宅することができ、アセンブリ1002を自宅ベースステーション1004と通信するように配置することができる。その後に、他の機会に患者が経過観察受診のために通院した時に、アセンブリ1002を医師診療所ベースステーションと通信するように配置することができる。いずれの場合でも、アセンブリ1002は、医療インプラント通信サービス(MICS)、医療デバイス無線通信サービス(MedRadio)、又はアセンブリ1002との併用に適するいずれかの他の無線通信プロトコルのような短距離ネットワークプロトコルを通じて各ベースステーションと通信することができる。
【0130】
例えば、患者内へのアセンブリ1002の埋め込みは、手術室内で行うことができる。本明細書に使用する場合に、手術室は、アセンブリ1002を患者の中に埋め込むいずれかの業務室、部屋、建物、又は施設を含む。例えば、手術室は、アセンブリ1002を患者の中に埋め込む病院内の典型的な手術室、外科医院又は医師診療所内の手術室、又はいずれかの他の公開手術室とすることができる。
【0131】
手術室ベースステーション(図3に記載の自宅ベースステーション1004と類似)は、アセンブリ1002を患者の中に埋め込むことに関してアセンブリ1002を構成及び初期化するのに利用することができる。アセンブリ1002と手術室ベースステーションの間には、例えば、手術室ベースステーションによって送信される問い合わせ信号とアセンブリ1002によって送信される応答信号とに基づいて通信関係を形成することができる。
【0132】
アセンブリ1002の埋め込み前に行うことができる通信関係の形成後に、手術室ベースステーションは、初期構成情報をアセンブリ1002に送信することができる。この初期構成情報は、時間スタンプ、日付スタンプ、アセンブリ1002のタイプ及び配置の識別情報、当該アセンブリに関する他のインプラントに関する情報、外科医情報、患者識別情報、及び手術室情報などを含むことができるがこれらに限定されない。
【0133】
一部の実施形態では、初期構成情報は、単方向又は双方向に受け渡すことができる。初期構成情報は、アセンブリ1002によるデータ収集に関する少なくとも1つのパラメータを定めることができる。例えば、構成情報は、1又は2以上の作動モードの各々に関してアセンブリ1002上の1又は2以上のセンサに対する設定を識別することができる。構成情報は、アセンブリ1002の初期作動モード、作動モードの変更をトリガする特定の事象、無線機設定、データ収集情報(例えば、データを収集するためにアセンブリ1002がどれほどの頻度で起動されるか、どれほど長い時間にわたってアセンブリ1002がデータを収集されるか、どれほどの量のデータを収集されるか)、自宅ベースステーション1004、スマートデバイス1005、及び接続されたパーソナルアシスタント1007の識別情報、及びアセンブリ1002の埋め込み又は作動に関する他の制御情報のような他の制御情報を備えることができる。スマートスピーカと呼ぶことができる接続されたパーソナルアシスタント1007の例は、Amazon Echo(登録商標)、Amazon Dot(登録商標)、Google Home(登録商標)、Philips(登録商標)の患者モニタ、Comcastの健康状態追跡スピーカ、及びApple HomePod(登録商標)を含む。
【0134】
一部の実施形態では、構成情報は、手術室ベースステーション又は関連のコンピュータデバイス上に事前に格納することができる。一部の実施形態では、外科医、外科技師、又はいずれかの他の医療実務者は、制御情報及び他のパラメータをアセンブリ1002への送信に向けて手術室ベースステーションに入力することができる。少なくとも1つのそのような実施形態では、手術室ベースステーションは、手術室構成のコンピュータデバイスと通信することができる。手術室構成のコンピュータデバイスは、医療実務者がアセンブリ1002に対する構成情報を入力することを可能にするグラフィカルユーザインタフェースを有するアプリケーションを含むことができる。様々な実施形態では、手術室構成のコンピュータデバイス上で実行されるアプリケーションは、医療実務者によって調節可能であるか又はそうではない場合がある予め定められた構成情報のうちの一部を有することができる。
【0135】
手術室構成のコンピュータデバイスは、構成情報を有線又は無線ネットワーク接続を通じて(例えば、USB接続、Bluetooth(登録商標)接続、Bluetooth(登録商標)Low Energy(BTLE)接続、又はWi-Fi接続を通じて)手術室ベースステーションに通信することができる。手術室ベースステーションは、構成情報をアセンブリ1002に通信することができる。
【0136】
手術室構成のコンピュータデバイスは、アセンブリ1002又は手術室ベースステーションに関する情報を外科医、外科技師、又は他の医療実務者に対して表示することができる。例えば、手術室構成のコンピュータデバイスは、アセンブリ1002が構成情報を格納する又はそれにアクセスすることができない場合、アセンブリ1002が応答しない場合、アセンブリ1002が初期自己診断試験中にセンサ又は無線機のうちの1つに関連付けられた問題を識別した場合、手術室ベースステーションが応答しないか又は正常に機能しない場合、又は他の理由からエラー情報を表示することができる。
【0137】
手術室ベースステーションと手術室構成のコンピュータデバイスは、個別のデバイスとして説明したが、実施形態は、そのように限定されず、手術室構成のコンピュータデバイスの機能と手術室ベースステーションの機能とを単一コンピュータデバイス内に含めること又は図示するように個別のデバイス内に含めることができる。このようにして、一実施形態では、医療実務者が構成情報を手術室ベースステーションの中に直接入力することを可能にすることができる。
【0138】
アセンブリ1002が患者内に埋め込まれた後に、患者は、経過観察診察のために定期的に医師診療所に行くことができる。一態様では、本開示は、自宅環境1000と同様とすることができる医師診療所環境を提供する。例えば、埋め込まれたアセンブリ1002は、診療所環境と通信することができる。これらの通院中に、アセンブリ1002のメモリに格納されたデータにアクセス可能であり、及び/又は特定のデータをモニタ過程の一部として要求して取得することができる。
【0139】
例えば、モニタ過程全体を通した様々な時点で、経過観察予約のために医療実務者を訪ねるように患者に要求することができる。この医療実務者は、患者内にアセンブリ1002を埋め込んだ外科医、又はモニタ過程、物理療法、及び/又は患者の回復を管理する異なる医療実務者とすることができる。様々な異なる理由から、医療実務者は、制御式環境内でアセンブリ1002から実時間データを収集しようと望む場合がある。一部の場合に、医療実務者を訪ねる要求は、自宅ベースステーション1004、スマートデバイス1005、及び接続されたパーソナルアシスタント1007のうちの1又は2以上の各々のものに各々の任意的双方向ユーザインタフェースを通じて伝達することができる。
【0140】
医療実務者は、アセンブリ1002と通信することができる医師診療所ベースステーション(図3に示す自宅ベースステーション1004と類似)を利用して追加のデータを医師診療所ベースステーションとアセンブリ1002の間で受け渡すことができる。これに代えて又はこれに加えて、医療実務者は、医師診療所ベースステーション(図3に示していない)を利用して指令をアセンブリ1002に渡すことができる。一部の実施形態では、医師診療所ベースステーションは、高分解能モードに入って短時間にわたって収集されるデータの速度又はタイプを一時的に増すようにアセンブリ1002に命令することができる。高分解能モードは、医療実務者が患者をモニタすることも行っている活動中に異なる量の(例えば、大量の)データを収集するようにアセンブリ1002を指示することができる。
【0141】
一部の実施形態では、医師診療所ベースステーションは、アセンブリ1002によって収集される高分解能データと同期させることができる事象又は疼痛マーカを医療実務者が入力することを可能にすることができる。例えば、医療実務者は、アセンブリ1002が高分解能モードにある間に患者にトレッドミル上を歩かせることができる。患者は、歩く時に疼痛を訴える場合がある。医療実務者は、医師診療所ベースステーション上の疼痛マーカボタンをクリックして患者の不快感を示すことができる。医師診療所ベースステーションは、マーカとそれが入力された時間とを記録することができる。医療実務者が収集された高分解能データを分析して疼痛の原因を決定しようと試みることができるように、当該マーカのタイミングは、当該データのタイミングと同期させることができる。
【0142】
一部の実施形態では、医師診療所ベースステーションは、最新の構成情報をアセンブリ1002に提供することができる。アセンブリ1002は、これらの最新の構成情報を格納し、それを用いてデータ収集に関するパラメータを調節することができる。例えば、患者が回復している場合に、医療実務者は、アセンブリ1002がデータを収集する頻度の低減を指示することができる。それとは逆に、患者が予想しない量の疼痛を受けている場合に、医療実務者は、決定期間(例えば、数日間)にわたって追加のデータを収集するようにアセンブリ1002に指示することができる。医療実務者は、追加のデータを用いて特定の問題を診断して治療することができる。一部の場合に、追加のデータは、患者が医療実務者の元を離れ、もはや医師診療所ベースステーション内にいなくなった後に患者によって提供される自己申告情報を備えることができる。これらの場合に、自己申告情報は、自宅ベースステーション1004、スマートデバイス1005、及び接続されたパーソナルアシスタント1007のうちの1又は2以上によって収集してこれらから伝達することができる。アセンブリ1002がインプラントの製品寿命にわたって持続するほど十分な電力を保持することを保証するために、アセンブリ1002及び/又はベースステーション1004内のファームウエアは、そのような高度なモニタの持続時間を制限する保護を提供することができる。
【0143】
様々な実施形態では、医師診療所ベースステーションは、手術室コンピュータデバイスと同様とすることができる医師診療所構成のコンピュータデバイスと通信することができる。医師診療所構成のコンピュータデバイスは、医療実務者から指令及びデータを受信することができるグラフィカルユーザインタフェースを有するアプリケーションを含むことができる。指令、データ、及び他の情報の一部又は全ては、後に医師診療所ベースステーションを通じてアセンブリ1002に送信することができる。例えば、一部の実施形態では、医療実務者は、グラフィカルユーザインタフェースを用いてアセンブリ1002に高分解能モードに入るように命令することができる。一部の実施形態では、医療実務者は、グラフィカルユーザインタフェースを用いてアセンブリ1002に対する構成情報を入力又は修正することができる。医師診療所構成のコンピュータデバイスは、情報(例えば、指令、データ、又は他の情報)を有線又は無線ネットワーク接続(例えば、USB接続、Bluetooth(登録商標)接続、又はWi-Fi接続)を通じて医師診療所ベースステーションに送信することができ、医師診療所ベースステーションは、これらの情報の一部又は全てをアセンブリ1002に更に送信することができる。
【0144】
医師診療所構成のコンピュータデバイスは、アセンブリ1002に関する他の情報、患者に関する他の情報(例えば、自己申告情報)、及び/又は医師診療所ベースステーションに関する他の情報を医療実務者に対して表示することができる。例えば、医師診療所構成のコンピュータデバイスは、アセンブリ1002によって収集されて医師診療所ベースステーションに送信された高分解能データを表示することができる。医師診療所構成のコンピュータデバイスは、アセンブリ1002が構成情報を格納するか又はそれにアクセスすることができない場合、アセンブリ1002が応答しない場合、アセンブリ1002がセンサ又は無線機のうちの1つに関連付けられた問題を識別した場合、医師診療所ベースステーションが応答しないか又は正常に機能しない場合、又は他の理由からエラー情報を表示することができる。
【0145】
一部の実施形態では、医師診療所構成のコンピュータデバイスは、クラウド1008へのアクセスを有することができる。一部の実施形態では、医療実務者は、アセンブリ1002によって先に収集されて自宅ベースステーション1004及びスマートデバイス1005のうちの一方又は両方を通じてクラウド1008に送信されてクラウド1008に格納されたデータに医師診療所構成のコンピュータデバイスを利用してアクセス可能である。同様に、医師診療所構成のコンピュータデバイスは、アセンブリ1002から取得した高分解能データを医師診療所ベースステーションを通じてクラウド1008に送信することができる。一部の実施形態では、医師診療所ベースステーションは、インターネットアクセスを有することができ、医師診療所ベースステーションが医師診療所構成のコンピュータデバイスを用いずに高分解能データをクラウド1008に直接送信することを可能にすることができる。
【0146】
様々な実施形態では、医療実務者は、患者が自分の診療所にいない時にアセンブリ1002の構成情報を更新することができる。これらの場合に、医療実務者は、医師診療所構成のコンピュータデバイス(図3に示していない)を利用して最新の構成情報をクラウド1008を通じてアセンブリ1002に送信することができる。自宅ベースステーション1004、スマートデバイス1005、及び接続されたパーソナルアシスタント1007のうちの1又は2以上は、クラウド1008から最新の構成情報を取得すること及び最新の構成情報をクラウド1008に渡すことができる。これは、医療実務者が、患者を自分の診療所に呼ぶ必要なくアセンブリ1002の作動をリモート調節することを可能にすることができる。同じく、これは、例えば、患者によって提供されて自宅ベースステーション1004、スマートデバイス1005、及び接続されたパーソナルアシスタント1007のうちの1又は2以上を通じて診療所ベースステーションに渡された自己申告情報に応答して医療実務者が患者にメッセージを送ることを可能にすることができる。例えば、患者が接続されたパーソナルアシスタント1007に「痛みを感じる」と話しかけた場合に、医療実務者は、鎮痛剤の処方箋を出すことができ、接続されたパーソナルアシスタント1007に「医師があなたの行きつけの薬局にVicodin(登録商標)の処方箋を出しました。この処方箋は午後4時に受け取り可能になる」と「話」させることによって患者に通知させることができる。
【0147】
医師診療所ベースステーション(図3に示していない)と医師診療所構成のコンピュータデバイス(図3に示していない)とを個別のデバイスとして説明したが、実施形態は、そのように限定されず、医師診療所構成のコンピュータデバイスの機能と医師診療所ベースステーションの機能とは、単一コンピュータデバイス内に含めること又は個別のデバイス内に含める(図示のように)ことができる。このようにして、一実施形態では、医療実務者が構成情報又はマーカを医師診療所ベースステーションの中に直接入力して高解像度データ及びいずれかの同期マーカ情報を医師診療所ベースステーション上のディスプレイから見ることを可能にすることができる。
【0148】
VIII.追加の例示的な特定の実施形態
一態様では、本開示は、アセンブリが埋め込まれた血管に存在する圧力及び/又は振動に関する情報を取得するアセンブリを提供する。
【0149】
一態様では、本開示のアセンブリは、患者の心血管系内に埋め込むことができる。本明細書に使用する場合に、患者の心血管系は、心臓と血管とを備え、栄養素及び酸素を身体組織に運び、二酸化炭素及び他の廃棄物をこれらの組織から除去する循環系を指す。一態様では、本開示のアセンブリは、患者の動脈内に埋め込むことができる。一態様では、アセンブリは、患者のいずれかの動脈の状態に関する情報が望ましいその動脈内に埋め込むことができる。一態様では、本開示のアセンブリは、患者の冠状動脈内に埋め込むことができる。一態様では、本開示のアセンブリは、患者の静脈内に埋め込むことができる。一態様では、アセンブリは、患者の静脈の状態に関する情報が望ましいその静脈内の場所に埋め込むことができる。
【0150】
本開示のアセンブリは、患者の身体通路内に同じく埋め込まれたステントの近くに埋め込まれる。本開示のアセンブリは、ステントの埋め込みの前に、それと実質的に同時に(すなわち、同じ医療手順中に)又はその後に埋め込むことができる。
【0151】
一態様では、本開示は、アセンブリを(i)アセンブリとベースステーションの間の無線通信を通じてアセンブリ(特に埋め込まれたアセンブリ)から情報を受信するそのベースステーション、(ii)アセンブリを識別し、任意的にこの識別情報を特定のアセンブリの埋め込みに関する特定の詳細、例えば、患者及び/又はアセンブリを埋め込む手順に関する詳細に関連付けるバーコードスキャナ、(iii)電源のための充電器、例えば、患者内に埋め込まれた電源の誘導充電をもたらすことができる充電器のような1又は2以上の附属品目と共に含むシステムを提供する。附属品目は、コンピュータ、例えば、ラップトップとの通信状態にあることができる(例えば、2つの例としてUSBポート又は無線通信を通じて)。従って、システムは、コンピュータを含むことができる。
【0152】
本開示のアセンブリは、冠状動脈病変のような血管病変の処置に関して使用することができる。本開示のアセンブリは、圧力センサを備えることができる。圧力センサを備えるアセンブリは、冠状動脈病変のような血管病変の処置に関して使用することができる。
【0153】
本明細書では実施形態を広義にかつ一般的に説明している。一般的な開示に収まるより狭い種及び準一般的な分類群の各々も、これらの一部の実施形態を形成する。上記の各々は、本明細書で具体的に列挙するか否かに関わらず、この属からいずれかの主題を除外する条件付き限定又は否定的限定を有する実施形態の一般的な説明を削除する題材を含む。
【0154】
本明細書及び特許請求の範囲に使用する場合に、状況が他に明確に定めない限り、単数形「a」、「an」、及び「the」は、単数の指示物と複数の指示物を含み、用語「X及び/又はY」は、「X」又は「Y」、又は「X」と「Y」の両方を意味し、名詞に続く「s」は、当該名詞の複数と単数の両方の形態を表すことも理解されるものとする。これに加えて、実施形態の特徴又は態様をマーカッシュ群の観点から説明する場合に、これらの実施形態が当該マーカッシュ群のあらゆる個々の構成要素及びそのあらゆる部分群を包含し、従って、これらの観点から説明するものでもあり、本出願人が、当該マーカッシュ群のあらゆる個々の構成要素及びそのあらゆる部分群に具体的に言及するように本出願又は特許請求の範囲を訂正する権利を保有するように意図しており、当業者はこれらのことを認識するであろう。
【0155】
特許参考文献と非特許参考文献とを含む本明細書に開示する全ての参考文献の全内容は、各々が個々に組み込まれているかのように引用によって本明細書に組み込まれている。
【0156】
本明細書に使用する術語は、特定の実施形態を説明することを目的としたものに過ぎず、限定的であるように意図したものではないことは理解されるものとする。本明細書で具体的に定めない限り、本明細書に使用する術語には当業技術で公知の慣習的な意味を付与しなければならないことも更に理解されるものとする。
【0157】
本明細書を通して「一実施形態」又は「実施形態」及びこれらの変形への参照は、当該実施形態に関して説明する特定の特徴、構造、又は特性が少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。従って、本明細書を通して様々な箇所での「一実施形態では」又は「実施形態では」という語句の出現は、必ずしも全てが同じ実施形態を参照しているわけではない。更に、1又は2以上の実施形態では、特定の特徴、構造、又は特性は、あらゆる適切な方式で組み合わせることができる。
【0158】
本明細書及び特許請求の範囲に使用する場合に、内容及び状況が他に明確に定めない限り、「a」、「an」、及び「the」は、単数及び複数の指示物、すなわち、1又は2以上の指示物を含む。同様に、内容及び状況が場合によって包含性又は排他性を明確に定めない限り、「及び」及び「又は」という接続詞は、「及び/又は」を含む最も広義の意味で一般的に使用されることにも注意しなければならない。従って、代替(例えば、「又は」)の使用は、これらの代替の一方、両方、又はそれらのあらゆる組合せのいずれかを意味すると理解されるものとする。これに加えて、本明細書で「及び/又は」と列挙する時に「及び」及び「又は」の構成は、関連の項目又は概念の全てを含む実施形態と、関連の項目又は概念の全てよりも少ないものを含む1又は2以上の他の代替実施形態とを包含するように意図している。
【0159】
状況が他に必要としない限り、本明細書及びそれに続く特許請求の範囲を通じて「備える」という言葉及びその同義語及び変形、例えば「有する」及び「含む」など、更にこの言葉の利用形、例えば、「備える」及び「備えている」は、非限定的かつ包含的な意味で、例えば、「を含むがそれに限定されない」と解釈しなければならない。「から実質的に構成される」という用語は、特許請求の範囲を、指定する材料又は段階に又は主張する実施形態の基本的及び新規の特性に実質的に影響を及ぼすことないものに限定する。
【0160】
本明細書で値範囲を提供する場合に、状況が他に明確に定めない限り、当該範囲の上限値と下限値の間である下限値の単位の十分の一までの各介在値及び当該述べられた範囲にあるいずれかの他の述べられた値又は介在値が当該実施形態内に包含されることは理解されるものとする。これらのより小さい範囲の上限値及び下限値は、このようなより小さい範囲に独立に含めることができ、当該述べられた範囲にある特定的に除外するいずれかの限度値により、当該実施形態内に同じく包含される。述べられた範囲がこれらの限度値のうちの一方又は両方を含む場合に、含まれるこれらの限度値のうちのいずれか又は両方を除外する範囲も当該実施形態に含まれる。
【0161】
例えば、本明細書に提供するあらゆる濃度範囲、百分率範囲、比率範囲、又は整数範囲は、列挙範囲にあるあらゆる整数値と、適切な場合にかつ他に示さない限り、これらの整数値の分数(整数の十分の一及び百分の一のような)とを含むことは理解されるものとする。同様に、ポリマーサブユニット、サイズ、又は厚みのようないずれの物理的特徴に関しても、本明細書に列挙するあらゆる数字範囲は、他に示さない限り、列挙範囲にあるあらゆる整数を含むと理解されるものとする。本明細書に使用する場合に、「約」という用語は、他に示さない限り、図示の範囲、値、又は構造の±20%を意味する。
【0162】
本明細書で参照する及び/又は出願データシート内に列記する米国特許、米国特許出願公開、米国特許出願、国外特許、国外特許出願、及び非特許公開は、その全内容が引用によって本明細書に組み込まれている。そのような文献は、例えば、これらの文献に説明されて本説明の実施形態に関して使用することができると考えられる材料及び技術を説明及び開示するために引用によって組み込むことができる。上記で議論し、更に本文を通じて議論する文献は、本出願の出願日の前のこれらの文献の開示に関してのみ提供している。本明細書でのいずれのものも、先行実施形態であることによっていずれかの引用文献に先行する権利を本発明者が持たないことの容認であると解釈すべきではない。以下の文献:米国特許第6053873号明細書、第6442413号明細書、第6586699号明細書、第6624377号明細書、第6729336号明細書、第7116115号明細書、第7181261号明細書、第7452334号明細書、第7498802号明細書、第7649217号明細書、第7769420号明細書、第7922667号明細書、第9265428号明細書、第9370628号明細書、第9440302号明細書、及び第10401241号明細書、カナダ国特許公開番号2649289号明細書及び3000529号明細書、米国特許公開第2008/0018424号明細書、第2013/0092237号明細書、第2017/0356812号明細書、第2018/0038745号明細書、第2018/0238716号明細書、及び第2018/0246594号明細書は、全ての目的で引用によって本明細書に組み込まれている。
【0163】
本明細書に引用する又は言及する全ての特許、文献、科学論文、ウェブサイト、並びに他の文献及び資料は、当該実施形態が関連する当業技術での当業者の技能レベルを示し、各そのような引用文献及び引用の資料は、その全内容が個々に引用によって組み込まれているか又は全内容が本明細書に示されている場合と同じ範囲まで引用によって本明細書に組み込まれている。本出願人は、あらゆるそのような特許、文献、科学論文、ウェブサイト、電子的に利用可能な情報、及び他の引用資料及び引用文献からのいずれか及び全ての資料及び情報を本明細書の中に物理的に組み込む権利を保有している。
【0164】
一般的に、以下の特許請求の範囲では、使用する用語は、本明細書及び特許請求の範囲に開示する特定の実施形態に特許請求の範囲を限定するものと解釈すべきではなく、全ての可能な実施形態をそのような特許請求の範囲が権利を有する均等物の全範囲と共に含めるものと解釈しなければならない。従って、特許請求の範囲は、本開示によって限定されない。
【0165】
更に、本特許の書面による説明部分は、全ての特許請求の範囲を含む。更に、全ての初期の特許請求の範囲、並びにあらゆる全ての優先権文書からの全ての特許請求の範囲を含む全ての特許請求の範囲の全内容は、本明細書の書面による説明部分の中に引用によって組み込まれており、本出願人は、本出願の書面による説明部分又はいずれかの他の部分の中にあらゆる全てのそのような特許請求の範囲を物理的に組み込む権利を保有している。従って、例えば、いかなる状況下でも、特許請求の範囲の正確な文言は、本特許の書面による説明部分でその通りの言葉で示されていないという主張に基づいて、本特許を特許請求の範囲に対する書面による説明を提示していない疑いのあるものとして解釈することはできない。
【0166】
特許請求の範囲は、法律に従って解釈されることになる。しかし、いずれかの特許請求の範囲又はその一部分を解釈することが容易であると主張又は認識されるか又は困難と主張又は認識されることはあるが、それにも関わらず、いかなる状況下でも、本特許に至る1又は複数の本出願の手順中の特許請求の範囲又はそのいずれかの部分のいずれの調整又は補正も、従来技術の一部を形成しない特許請求の範囲のいずれか及び全ての均等物に対するいずれの権利をも失わせるものと解釈することはできない。
【0167】
他の非限定的な実施形態は、以下の特許請求の範囲内である。本特許は、本明細書に具体的及び/又は明示的に開示する特定の実施例又は非限定的な実施形態又は方法に限定されるものと解釈することはできない。いかなる状況下でも、いかなる審査官又は特許商標庁のいかなる他の役人又は職員が行ういずれの陳述も、本出願人による答弁書に具体的にかつ無制限又は無条件に明示的に採用されない限り、本特許をそのような陳述によって限定されるものと解釈することはできない。
【0168】
本開示のある一定の実施形態は、本明細書の末尾に提示する特許請求の範囲に又は後日提出する他の特許請求の範囲に包含される。追加の実施形態は、付番実施形態の以下のセットに包含される。
【0169】
実施形態1:心血管系の血管のような身体通路の中への埋め込みのためのアセンブリであって、
各々が直径を有し、各々が送出直径からより大きい展開直径まで拡張される機能を有する2つのアンカーであって、展開状態で身体通路の内壁に当接してアセンブリを固定場所に保持し、任意的に各々がタッキングステントである上記アンカーと、
埋め込まれたアセンブリを取り囲む環境の特性を検出及び測定する機能を有するセンサシステムであって、例えば、センサが、アセンブリを取り囲む環境の圧力、流れ、音、振動、及び外見のうちの少なくとも1つを検出及び測定することができるセ上記ンサシステムと、
2つのアンカーの間を延びて(i)アセンブリからのデータ又は情報をアセンブリが体内に埋め込まれた患者の身体の外側の場所に送信すること、(ii)アセンブリが体内に埋め込まれた患者の身体の外側の場所から命令を受信すること、(iii)電力を受け入れることのうちの少なくとも1つを行う機能を有する送信機と、
アセンブリに電力を提供する電源と、
を備えるアセンブリ。
実施形態2.センサシステムが密閉される実施形態1のアセンブリ。
実施形態3.電源が密閉される実施形態3のアセンブリ。
実施形態4.実施形態1のアセンブリと固有識別コードとを備えるキット。
実施形態5.実施形態1のアセンブリとバルーンカテーテルとを備えるキット。
実施形態6.実施形態1のアセンブリとガイドワイヤとを備えるキット。
実施形態7.実施形態1のアセンブリを患者に展開する方法であって、
ガイドワイヤを患者の身体通路の管腔内の望ましい場所まで前進させる段階と、
バルーンカテーテルをガイドワイヤに沿ってバルーンカテーテルがアセンブリに接続される望ましい場所まで前進させる段階と、
アンカーが管腔の内壁に接触し、それによってアンカーを望ましい場所に固定し、それに従ってアセンブリを望ましい場所に固定するようにアンカーを拡張するためにバルーンカテーテル上のバルーンを拡張する段階と、
バルーンを収縮させてバルーンカテーテルを取り出す段階と、
を含む方法。
実施形態8.望ましい場所が血管の病変である実施形態7の方法。
実施形態9.病変を治療するために病変の部位に治療ステントが展開され、アセンブリのアンカーが治療ステントに対して血管直径約2~4個分の距離だけ遠位及び近位に位置付けられる実施形態8の方法。
実施形態10.アセンブリが、治療ステントが病変の部位に展開される前に血管内に展開される実施形態9の方法。
実施形態11.治療ステントが、アセンブリが血管内に展開される前に病変の部位に展開される実施形態9の方法。
実施形態12.望ましい場所が、血管の慢性完全閉塞(CTO)である実施形態7の方法。
実施形態13.CTOに隣接する血管壁内に偽管腔が生成され、アセンブリのアンカーが、CTOに対して血管直径約2~4個分の距離だけ遠位及び近位に位置付けられ、一方で偽管腔を通ってアンテナが延びる実施形態12の方法。
実施形態14.身体通路内の選択場所の近くの環境の1又は2以上の特性を決定する方法であって、
実施形態1のアセンブリを与える段階と、
アセンブリを選択場所に埋め込む段階と、
埋め込まれたアセンブリの近くの環境の1又は2以上の特性を感知する段階と、
感知によって得られたデータ又は感知によって得られたデータを処理することによって得られた情報を送信する段階であって、送信する段階が、アセンブリが体内に埋め込まれた患者の身体の外側の場所へのものである上記送信する段階と、
を含む方法。
実施形態15.被験者に埋め込まれたアセンブリ内のセンサからの検出及び/又は測定に基づいてセンサ信号を発生させる段階と、
センサ信号又はそれを表すデータを含むメッセージを発生させる段階と、
メッセージを遠隔場所に送信する段階と、
を含む方法。
実施形態16.被験者に埋め込まれたアセンブリ内のセンサからの検出及び/又は測定に基づいてセンサ信号を発生させる段階と、
センサ信号又はそれを表すデータを含むデータパケットを発生させる段階と、
データパケットを遠隔場所に送信する段階と、
を含む方法。
実施形態17.被験者に埋め込まれたアセンブリ内のセンサからの検出及び/又は測定に基づいてセンサ信号を発生させる段階と、
センサ信号又はそれを表すデータの少なくとも一部分を暗号化する段階と、
暗号化されたセンサ信号を遠隔場所に送信する段階と、
を含む方法。
実施形態18.被験者に埋め込まれたアセンブリ内のセンサからの検出及び/又は測定に基づいてセンサ信号を発生させる段階と、
センサ信号又はそれを表すデータの少なくとも一部分を符号化する段階と、
符号化されたセンサ信号を遠隔場所に送信する段階と、
を含む方法。
実施形態19.被験者に埋め込まれたアセンブリ内のセンサからの検出及び/又は測定に基づいてセンサ信号を発生させる段階と、
センサ信号を遠隔場所に送信する段階と、
センサ信号を送信した後にアセンブリに関連付けられた埋込可能回路を低電力モードに入れる段階と、
を含む方法。
実施形態20.被験者に埋め込まれたアセンブリ内のセンサからの検出及び/又は測定に基づいて第1のセンサ信号を発生させる段階と、
第1のセンサ信号を遠隔場所に送信する段階と、
センサ信号を送信した後に、人工器官に関連付けられた埋込可能回路の少なくとも1つの構成要素を低電力モードに入れる段階と、
埋込可能回路が構成される低電力モード時間の経過の後に、被験者の移動に応答して第2のセンサ信号を発生させる段階と、
を含む方法。
実施形態21.被験者に埋め込まれたアセンブリからセンサ信号を受信する段階と、
受信センサ信号を宛先に送信する段階と、
を含む方法。
実施形態22.被験者に埋め込まれたアセンブリに問い合わせを送る段階と、
問い合わせを送った後にアセンブリからセンサ信号を受信する段階と、
受信センサ信号を宛先に送信する段階と、
を含む方法。
実施形態23.被験者に埋め込まれたアセンブリからセンサ信号と少なくとも1つの識別子とを受信する段階と、
識別子が正しいか否かを決定する段階と、
識別子が正しいと決定するのに応答して受信センサ信号を宛先に送信する段階と、
を含む方法。
実施形態24.被験者に埋め込まれたアセンブリからセンサ信号を含むメッセージを受信する段階と、
メッセージの少なくとも一部分を解読する段階と、
解読されたメッセージを宛先に送信する段階と、
を含む方法。
実施形態25.被験者に埋め込まれたアセンブリからセンサ信号を含むメッセージを受信する段階と、
メッセージの少なくとも一部分を復号する段階と、
復号されたメッセージを宛先に送信する段階と、
を含む方法。
実施形態26.被験者に埋め込まれたアセンブリからセンサ信号を含むメッセージを受信する段階と、
メッセージの少なくとも一部分を符号化する段階と、
符号化されたメッセージを宛先に送信する段階と、
を含む方法。
実施形態27.被験者に埋め込まれたアセンブリからセンサ信号を含むメッセージを受信する段階と、
メッセージの少なくとも一部分を暗号化する段階と、
暗号化されたメッセージを宛先に送信する段階と、
を含む方法。
実施形態28.被験者に埋め込まれたアセンブリからセンサ信号を含むデータパケットを受信する段階と、
データパケットの少なくとも一部分を解読する段階と、
解読されたデータパケットを宛先に送信する段階と、
を含む方法。
実施形態29.被験者に埋め込まれたアセンブリからセンサ信号を含むデータパケットを受信する段階と、
データパケットの少なくとも一部分を復号する段階と、
復号されたデータパケットを宛先に送信する段階と、
を含む方法。
実施形態30.被験者に埋め込まれたアセンブリからセンサ信号を含むデータパケットを受信する段階と、
データパケットの少なくとも一部分を符号化する段階と、
符号化されたデータパケットを宛先に送信する段階と、
を含む方法。
実施形態31.被験者に埋め込まれたアセンブリからセンサ信号を含むデータパケットを受信する段階と、
データパケットの少なくとも一部分を暗号化する段階と、
暗号化されたデータパケットを宛先に送信する段階と、
を含む方法。
実施形態32.被験者に埋め込まれたアセンブリからセンサ信号を受信する段階と、
センサ信号の少なくとも一部分を解読する段階と、
解読されたセンサ信号を宛先に送信する段階と、
を含む方法。
実施形態33.被験者に埋め込まれたアセンブリからセンサ信号を受信する段階と、
センサ信号の少なくとも一部分を復号する段階と、
復号されたセンサ信号を宛先に送信する段階と、
を含む方法。
実施形態34.被験者に埋め込まれたアセンブリからセンサ信号を受信する段階と、
センサ信号の少なくとも一部分を符号化する段階と、
符号化されたセンサ信号を宛先に送信する段階と、
を含む方法。
実施形態35.被験者に埋め込まれたアセンブリからセンサ信号を受信する段階と、
センサ信号の少なくとも一部分を暗号化する段階と、
暗号化されたセンサ信号を宛先に送信する段階と、
を含む方法。
図1
図2
図3
【国際調査報告】