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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-05
(54)【発明の名称】低温加工性脂肪族ポリエステル
(51)【国際特許分類】
   C08G 63/06 20060101AFI20230329BHJP
   C12P 7/625 20220101ALI20230329BHJP
   C12N 15/54 20060101ALI20230329BHJP
   C08L 101/16 20060101ALI20230329BHJP
   C12N 15/53 20060101ALN20230329BHJP
【FI】
C08G63/06
C12P7/625 ZNA
C12N15/54
C08L101/16 ZBP
C12N15/53
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022547890
(86)(22)【出願日】2021-03-30
(85)【翻訳文提出日】2022-08-05
(86)【国際出願番号】 KR2021003923
(87)【国際公開番号】W WO2021215685
(87)【国際公開日】2021-10-28
(31)【優先権主張番号】16/854,070
(32)【優先日】2020-04-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】513178894
【氏名又は名称】シージェイ チェイルジェダン コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】チョイ,ジン・ウ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,ユンジェ
(72)【発明者】
【氏名】パク,ソユン
(72)【発明者】
【氏名】チャン,ドン‐ユン
(72)【発明者】
【氏名】リカタ,ジョン
【テーマコード(参考)】
4B064
4J029
4J200
【Fターム(参考)】
4B064AD83
4B064CA19
4B064CC24
4B064CD01
4B064CD06
4B064CD09
4B064CD19
4B064DA01
4J029AA02
4J029AB01
4J029AB04
4J029AC01
4J029AD01
4J029AD02
4J029AD06
4J029AD10
4J029AE01
4J029AE14
4J029AE18
4J029EA02
4J029EA05
4J029KA02
4J029KD17
4J029KE17
4J029KH05
4J029LA20
4J200AA02
4J200AA11
4J200AA12
4J200AA13
4J200AA28
4J200BA06
4J200BA15
4J200DA19
4J200DA22
4J200EA05
4J200EA10
4J200EA11
(57)【要約】
本発明は、低温加工性脂肪族ポリエステルに関するものであって、4-ヒドロキシ酪酸(4HB)の含量が調節されたポリヒドロキシアルカン酸共重合体を含む高分子素材を提供する。本発明による高分子素材を活用すれば、短期間の生体支持体としてバインダーの役割を行うことができ、熱に非常に敏感な素材に対する点接着機能性を付与するためのホットメルト素材及び不織布材料として適用が可能であり、多様な分野に容易に応用することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子として、3-ヒドロキシ酪酸モノマーと4-ヒドロキシ酪酸モノマーとを含み、
前記4-ヒドロキシ酪酸モノマーの含量が、76~98mol%である、低温加工性脂肪族ポリエステル。
【請求項2】
前記分子の重量平均分子量が、200~800kDaである、請求項1に記載の低温加工性脂肪族ポリエステル。
【請求項3】
前記4-ヒドロキシ酪酸モノマーの含量が、85~95mol%である、請求項1に記載の低温加工性脂肪族ポリエステル。
【請求項4】
融点(T)が、30~100℃であり、分解温度(T)が、200~400℃である、請求項1に記載の低温加工性脂肪族ポリエステル。
【請求項5】
酸価が、0.5~4である、請求項1に記載の低温加工性脂肪族ポリエステル。
【請求項6】
色差b*が、1~15である、請求項1に記載の低温加工性脂肪族ポリエステル。
【請求項7】
溶融流動指数(MFI)が、3~10である、請求項1に記載の低温加工性脂肪族ポリエステル。
【請求項8】
延伸率が、1000~2500%以上である、請求項1に記載の低温加工性脂肪族ポリエステル。
【請求項9】
引張強度が、1~20MPaである、請求項1に記載の低温加工性脂肪族ポリエステル。
【請求項10】
屈折率(nD25)が、1.3~1.7である、請求項1に記載の低温加工性脂肪族ポリエステル。
【請求項11】
ポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子として、3-ヒドロキシ酪酸モノマーと4-ヒドロキシ酪酸モノマーとを含み、
前記4-ヒドロキシ酪酸モノマーの含量が、76~98mol%である、低温加工性脂肪族ポリエステルを製造する方法において、
(a)1つ以上の炭素原料が、3-ヒドロキシブチリル-CoA及び4-ヒドロキシブチリル-CoAに変換され、(b)3-ヒドロキシブチリル-CoA及び4-ヒドロキシブチリル-CoAが重合されて、ポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子を形成する条件で1つ以上の炭素原料の存在下に生物体を培養する工程を含む方法でポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子を形成する、低温加工性脂肪族ポリエステルの製造方法。
【請求項12】
前記生物体は、前記生物体のゲノム内に遺伝子の統合、
生物体内に遺伝子を含む1つ以上の安定したプラスミド導入のうちの1つ以上によって、ポリヒドロキシアルカン酸合成酵素、アセチル-CoAアセチル転移酵素、アセトアセチル-CoA還元酵素、コハク酸セミアルデヒド脱水素酵素、コハク酸セミアルデヒド還元酵素、及び、CoA転移酵素をコードする遺伝子の安定した組み入れによりポリヒドロキシアルカン酸合成酵素、アセチル-CoAアセチル転移酵素、アセトアセチル-CoA還元酵素、コハク酸セミアルデヒド脱水素酵素、コハク酸セミアルデヒド還元酵素、及びCoA転移酵素の酵素活性を含むように遺伝学的に操作され、NAD+依存性コハク酸セミアルデヒド脱水素酵素またはNADP+依存性コハク酸セミアルデヒド脱水素酵素、若しくは、両方の酵素活性を含まない、請求項11に記載の低温加工性脂肪族ポリエステルの製造方法。
【請求項13】
前記1つ以上の炭素原料の和が、≧50%のバイオベース含量を有する、請求項11に記載の低温加工性脂肪族ポリエステルの製造方法。
【請求項14】
前記生物体は、追加的に、(a)(i)α-ケトグルタル酸脱炭酸酵素または2-オキソグルタル酸脱炭酸酵素及び(ii)L-1,2-プロパンジオール酸化還元酵素の酵素活性を含むように、そして、(b)(i)チオエステラーゼII、(ii)多機能性アシル-CoAチオエステラーゼI及びプロテアーゼI及びリゾホスホリパーゼL、(iii)アシル-CoAチオエステラーゼ、及び(iv)アルデヒド脱水素酵素のうち、1つ以上の酵素活性を含まないように遺伝学的に操作された、請求項11に記載の低温加工性脂肪族ポリエステルの製造方法。
【請求項15】
前記1つ以上の炭素原料は、グルコース、レボグルコサン、蔗糖、乳糖、果糖、キシロース、マルトース、アラビノース、及びこれらの混合物からなる群から選択された炭素源を含む、請求項11に記載の低温加工性脂肪族ポリエステルの製造方法。
【請求項16】
前記1つ以上の炭素原料は、糖蜜、澱粉、脂肪酸、植物性油、リグノセルロース物質、エタノール、酢酸、グリセロール、バイオマス由来合成ガス、及び埋立ガスから由来するメタンのうち、1つ以上を含む、請求項11に記載の低温加工性脂肪族ポリエステルの製造方法。
【請求項17】
前記1つ以上の炭素原料は、γ-ブチロラクトン、1,4-ブタンジオール、4-ヒドロキシ酪酸、3-ヒドロキシ酪酸、α-ケトグルタル酸、オキサロ酢酸、マレイン酸、フマル酸、クエン酸、コハク酸、または3-ヒドロキシ酪酸を含まない、請求項11に記載の低温加工性脂肪族ポリエステルの製造方法。
【請求項18】
ポリヒドロキシアルカン酸共重合体組成物に生物体が実質的に含まないように生物体からポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子を分離する工程をさらに含む、請求項11に記載の低温加工性脂肪族ポリエステルの製造方法。
【請求項19】
請求項11に記載の方法で製造された、低温加工性脂肪族ポリエステル。
【請求項20】
菌株の発酵を利用した4-ヒドロキシ酪酸モノマーの含量が、76~98mol%である、請求項19に記載の低温加工性脂肪族ポリエステル。
【請求項21】
前記低温加工性脂肪族ポリエステルが、生分解性ワックス、医療機器、低温ホットメルト、不織布、バイオプラスチック、薬物担体、医療用ラップ、医療用繊維、医療用フィラメント、医療用ステントまたは整形外科用補綴の用途である、請求項1に記載の低温加工性脂肪族ポリエステル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、弾性度、透明度などの物性を調節した低温加工性脂肪族ポリエステルに関する。
【0002】
本願は、2020年4月21日付の米国特許出願第16/854,070号に基づいた優先権の利益を主張し、当該米国特許出願の文献に開示されたあらゆる内容は、本明細書の一部として含まれる。
【背景技術】
【0003】
現在、生分解性高分子の活用に対する要求は、全世界を問わず、今になってこそさらに注目されている状況に直面している。プラスチックごみの処理問題が、既に国家的な問題として台頭してメディアを通じて頻繁に報道されていると認識することができ、このような深刻性に対する根本的な解決方案が、何れかの時よりも必要な状況なので、政府主導の規制政策や既存の合成プラスチックに対する使用制限を実施しようとする法案が進行中である状況(EUの場合、生分解袋のように既に施行されている部分も存在する)である。また、1つの深刻な問題点として注目されている部分は、微細プラスチックによる環境汚染で海洋生態系に悪影響を与えているということであって、最近5年以来引き続き問題として指摘されている状況である。
【0004】
このような問題点を解決するために、現在開発された素材は、ポリヒドロキシアルカン酸(polyhydroxyalkanoate)の脂肪族ポリエステル(aliphatic polyester)であり、その中でも、特に、3-ヒドロキシ酪酸(3-hydroxybutryate、3HB)と4-ヒドロキシ酪酸(4-hydroxybutryate、4HB)の2個のモノマー(monomer)を基本反復構造で有するランダム型2成分系共重合体がある。このような高分子は、分子量変化及び4-ヒドロキシ酪酸の比率によって高分子の機械的/熱的特性が大きく変わるという特徴を有している。特に、ポリヒドロキシアルカン酸は、合成高分子と同じ機械的、熱的特性を有しており、生分解が可能であって、従来の問題点を解決することができる代案として十分に活用が可能であるという長所がある。
【0005】
したがって、高分子の特性を活用して家庭で堆肥化することができ、海水で堆肥化することができ、100%生分解可能なバイオ高分子に関する開発が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前記問題点を解決するために、物性が調節された生分解性低温加工性脂肪族ポリエステルを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、ポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子として、3-ヒドロキシ酪酸モノマーと4-ヒドロキシ酪酸モノマーとを含む低温加工性脂肪族ポリエステルを提供する。
【0008】
本発明の実施例の他の特定の詳細事項は、次の詳細な説明に含まれる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の低温加工性脂肪族ポリエステルによれば、熱に敏感な分野及び低温加工性が要求される分野に容易に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明による4-ヒドロキシ酪酸(4HB)単位の含量が10%であるPHAのひずみ率(strain)による試料の応力(stress)を示すグラフである。グラフは、ひずみ率の10%前後での弾性領域を示し、降伏点を超えて応力が低くなる現象を示し、以後、ネッキング現象(高分子が引張応力を受けて局部的に膨張する現象)が発生しながら一定の引張強度を示す。鎖配向が極限点に近くなることによって、引張強度が降伏引張強度以上に増加しながら破断される曲線を示す。
図2】本発明による4HB含量が50%であるPHAのひずみ率による試料の応力を示すグラフである。明らかな降伏点を示せず、初期に最大引張強度を有し、以後にネッキング現象が起こり、引張感度が次第に減少しながら破断される傾向の曲線を示す。
図3】本発明による4HB含量が90%であるPHAのひずみ率による試料の応力を示すグラフである。ひずみ率基準に80%地点で降伏点を示し、ネッキング現象が起こり、引張強度が減少する傾向を示す。鎖配向が極限点に近くなり、引張強度が増加し、降伏引張強度以前に破断される現象が起こる。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明を具体的に説明すれば、次の通りである。
【0012】
一方、本発明で開示されたそれぞれの説明及び実施形態は、それぞれの他の説明及び実施形態にも適用可能である。すなわち、本発明で開示された多様な要素のあらゆる組み合わせが、本発明の範疇に属す。また、下記記述された具体的な叙述によって、本発明の範疇が制限されると見ることができない。また、本発明を説明するに当って、関連した公知技術についての具体的な説明が、本発明の要旨を不明にする恐れがあると判断される場合、その詳細な説明を省略する。
【0013】
本明細書内で単数の表現は、取り立てて明示しない限り、複数の表現を含む。
【0014】
本明細書内で特別な言及がない限り、「ないし」という表現は、当該数値を含む表現として使われる。具体例を挙げれば、「1ないし2」という表現は、1及び2を含むだけではなく、1と2との間の数値を何れも含むことを意味する。
【0015】
本明細書内の用語「PHA共重合体」は、少なくとも2個の異なるヒドロキシアルカン酸モノマーからなるポリマーを意味する。
【0016】
ポリヒドロキシアルカン酸共重合体組成物が提供される。この組成物は、複数のポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子を含む。組成物は、例えば、バイオマス組成物、例えば、生産された生物体であり、多数のポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子を生成し、それを内部に含み、非-ポリヒドロキシアルカン酸(non-polyhydroxyalkanoate)バイオマスを含まず、例えば、ポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子を生成した生物体から単離及び/または精製されたポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子を含む組成物、または、バイオプラスチック組成物、例えば、ポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子を含み、バイオプラスチックとしての使用に適した均質またはブレンド組成物である。
【0017】
ポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子は、3-ヒドロキシ酪酸モノマーと4-ヒドロキシ酪酸モノマーとを含む。したがって、それぞれのポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子は、3-ヒドロキシ酪酸モノマー及び4-ヒドロキシ酪酸モノマーを両方含む。このような分子は、例えば、3-ヒドロキシブチリル-CoA及び4-ヒドロキシブチリル-CoAのPHA-合成酵素(PHA-synthase)媒介共重合によって合成されて、例えば、ポリ(3-ヒドロキシ酪酸-co-4-ヒドロキシ酪酸)共重合体分子を生成することができる。
本発明による高分子素材は、全体高分子反復構造で4-ヒドロキシ酪酸(4HB)の比率を高含量で調節することにより、100%生分解と堆肥化とが同時に可能であり、特に、100℃以下の低温で加工が可能であり、特に、身体温度で溶ける性質を有することができ、生分解が可能である。
【0018】
ポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子は、76~98%の4-ヒドロキシ酪酸モノマーの単量体mol百分率を有する。したがって、3-ヒドロキシ酪酸モノマーを含む残りのモノマーの含量が、2~24%である。また、例えば、前記4-ヒドロキシ酪酸モノマーの含量は、80~95mol%、例えば、82mol%以上、また85mol%以上、また90mol%以上、例えば、95mol%以下、また93mol%以下である。
【0019】
一具現例によれば、残りの2~24%の単量体単位のうち、≧95%または≧99%は、3-ヒドロキシ酪酸モノマーに該当し、残りは、付加的な単量体に該当する。
【0020】
一実施形態において、単量体単位の残りの2~24%何れもは、3-ヒドロキシ酪酸モノマーに相応して、ポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子が追加の単量体をさらに含まない。したがって、例えば、特に、ポリ(3-ヒドロキシ酪酸-co-4-ヒドロキシ酪酸)共重合体と関連して、76~98%単量体mol百分率の4-ヒドロキシ酪酸モノマーを有するポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子の場合、ポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子の単量体単位の残りの2~24%は、3-ヒドロキシ酪酸モノマーに相応する。
【0021】
一具現例によれば、本発明による高分子素材は、全体高分子反復構造で4-ヒドロキシ酪酸(4HB)の比率を、例えば、76%以上、また80%以上、また90%以上、例えば、98%以下、また95%以下、また93%以下の範囲にして、色差、弾性度、低温加工及び生分解のような物性を向上させ得る。
【0022】
ポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子の4-ヒドロキシ酪酸モノマーの単量体mol百分率は、例えば、溶融温度、破断延伸率、ガラス転移温度などと関連して、その組成物の特性に影響を及ぼす。したがって、前記開示された多様な範囲のそれぞれで4-ヒドロキシ酪酸モノマーの単量体mol百分率を有するポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子は、特定の所望の特性を有するように組成物の形成に使われる。
【0023】
ポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子は、バイオベース含量が≧50%、例えば、≧80%である。本明細書で使われる用語としてバイオベース含量は、これに参照として含まれた、放射性炭素分析(ASTM International,U.S.,2012)を使用して、固体、液体及びガスサンプルのバイオベース含量を決定するためのASTM D6866-12、標準試験法に定義されたように、物質または製品の総有機炭素重量(質量)のパーセントとして物質または製品内のバイオベース炭素の量を意味する。ASTM D6866-12で言及されたように、総有機炭素には、バイオベース炭素と化石炭素とが何れも含まれ得る。バイオベースの炭素は、放射性炭素、つまり 14Cを、生物圏での最近の循環を示す量で、 例えば、既知のパーセンテージの14Cを含む大気中のCO2が最近の有機炭素に取り込まれた量で、含む有機炭素に該当する。
【0024】
化石炭素は、大気中COが含まれた日から測定した化石炭素の年齢が14Cの半減期よりも遥かに長いために、すなわち、取り込まれた14Cの全部または本質的に全部が崩壊するので、放射性炭素をほとんどまたは全く含まない有機炭素に該当する。したがって、ポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子に適用されるように、バイオベースの含量は、ポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子の全体有機炭素の重量(質量)に対する百分率であって、ポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子内のバイオベース炭素の量を意味する。例えば、ポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子のバイオベース含量は、ポリヒドロキシアルカン酸の燃焼によって誘導されたCO14Cと12Cとの含量を決定し、1950年以後、大気中への14C注入を補正する方法などに基づいて、ASTM D6866-12によってバイオベース含量を測定することができる。したがって、例えば、ポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子は、ASTM D6866-12によって測定時に、≧50%、例えば、≧80%のバイオベース含量を有し得る。当該技術分野に公知されたように、バイオベース含量を測定するための他の適した接近法がまた使われる。異なるポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子間のバイオベース含量の差は、構造的差、すなわち、異なるポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子間の14C対12C比率の差を示す。
【0025】
一具現例によれば、本発明のポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子のバイオベース含量は、ASTM D6866-12によって、例えば、50%以上、また80%以上、また90%以上、また95%以上、また100%である。
【0026】
前述したバイオベース含量を有するポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子は、環境的利点を伴いながら化石炭素のほとんどまたは全体が再生可能なバイオベース炭素に置き換えられたバイオベースプラスチックの製造に使われる。また、前述したバイオベース含量を有するポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子は、規制の恩恵を伴いながらバイオベース含量の差と関連した前述した構造的差に基づいて、ポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子及びその他の重合体及び前述したバイオベース含量を有さない化合物と容易に区別される。
【0027】
本発明のポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子の重量平均分子量は、例えば、200kDa以上、また250kDa以上、また300kDa以上、また400kDa以上、また440kDa以上であり、例えば、2MDa以下、また1MDa以下、また800kDa以下、また700kDa以下、また600kDa以下、また570kDa以下である。また、例えば、前記重量平均分子量は、ポリスチレン標準物質を使用したゲル浸透クロマトグラフィーを使用して決定することができる。
【0028】
ポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子は、分子量による分布で存在することができ、ポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子組成の物性及びレオロジー的性質は、前記分布に依存することができる。重合体の分子量は、多様な方法で計算することができる。Mとも称する重量平均分子量は、多様な長さの鎖重量の和に鎖の分子量を乗算し、あらゆる鎖の総重量で割ったものである(ΣN /ΣN)。Mとも称する数平均分子量は、与えられた長さの鎖数の和に鎖の分子量を乗算したものを、総鎖数(ΣN/ΣN)で割ったものである。多分散度指数は、重合体の分子量分布の幅を測定したものであって、重量平均分子量を数平均分子量で割った値で計算される。本願に使われた用語、分子量は、文脈で異なるように示さない限り、重量平均分子量を称する。
【0029】
ポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子の重量平均分子量は、例えば、ポリスチレン標準を使用したゲル浸透クロマトグラフィーを使用して測定することができる。クロロホルムは、ゲル浸透クロマトグラフィーの溶離液とポリヒドロキシアルカン酸の溶離液として使用することができる。分子量を測定するための検量線は、線形ポリスチレンを分子量標準として使用し、溶出体積の関数としてlog分子量を基盤とする補正方法を使用して作成することができる。
【0030】
一具現例によれば、本発明のポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子の融点(T)は、30~100℃、例えば、35℃以上、例えば、80℃以下、また70℃以下、また60℃以下、また55℃以下である。前記融点は、DSC(Differential Scanning Calorimetry)で測定することができる。
【0031】
一具現例によれば、本発明のポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子の分解温度(T)は、200~400℃、例えば、230℃以上、また280℃以上、例えば、350℃以下、また330℃以下である。前記分解温度は、TGA(Thermalgravimetric Analysis)で測定することができる。
【0032】
一具現例によれば、本発明のポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子の酸価は、0.5~4.5、例えば、0.8以上、また1以上、例えば、4以下、また3以下、また2以下であり、例えば、0.5~2である。前記酸価は、試料1g中に含有された遊離脂肪酸の中和に必要な水酸化カリウムのmg数で示すことができる。
【0033】
一具現例によれば、本発明のポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子の色差は、1~15、例えば、3以上、また5以上、例えば、13以下、また12以下であり、例えば、1~12である。
【0034】
一具現例によれば、本発明のポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子の溶融流動指数(MFI)は、3~10、例えば、4.5以上、また5以上、例えば、8以下、また6以下である。
【0035】
一具現例によれば、本発明のポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子の延伸率は、1000~2500%、例えば、1000%以上、例えば、1300%以上、また1500%以上、また1700%以上、例えば、2500%以下、また2000%以下、また1900%以下であり、例えば、1000~2000%、また1700~1900%である。
【0036】
一具現例によれば、本発明のポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子の引張強度(tensile strength)は、1~20MPa、例えば、3MPa以上、また5MPa以上、例えば、15MPa以下、また10MPa以下であり、例えば、5~20MPa、また5~8MPaである。
【0037】
前記延伸率及び引張強度は、例えば、ASTM-D882の規定によって、300 micron thickness sheetで測定することができる。
【0038】
一具現例によれば、本発明のポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子の屈折率(Refractive index、nD25)は、1.3~1.7、例えば、1.4以上、また1.45以上、また1.48以上、例えば、1.6以下、また1.5以下、また1.49以下であり、例えば、1.3~1.5である。前記屈折率(nD25)は、25 micron film基準に測定することができる。
【0039】
前記組成物は、ポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子の4-ヒドロキシ酪酸モノマーの単量体mol百分率がポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子の分子量の増加によって減少しないものである。前記のように、ポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子は、分子量に対する分布で形成し得る。4-ヒドロキシ酪酸モノマーの単量体mol百分率は、それぞれのポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子ごとに異なり得る。ポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子の4-ヒドロキシ酪酸モノマーの単量体mol百分率がポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子の分子量の増加によって減少しない組成物は、例えば、分子量分布の上限にあるポリヒドロキシアルカン酸共重合体の4-ヒドロキシ酪酸モノマーの単量体mol百分率が、分子量分布の下限にあるポリヒドロキシアルカン酸共重合体の4-ヒドロキシ酪酸モノマーの単量体mol百分率よりは低くない。したがって、前記組成物は、例えば、ポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子の4-ヒドロキシ酪酸モノマーのmol百分率が大きく異なっていない、例えば、ポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子の分子量の増加、例えば、分子量分布の上限にあるポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子の4-ヒドロキシ酪酸モノマーの単量体mol百分率と本質的に同一であり、例えば、分子量分布の下限でポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子と同一である。また、例えば、前記組成物は、ポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子の4-ヒドロキシ酪酸モノマーの単量体mol百分率がポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子の分子量が増加することができ、例えば、分子量分布の上限にあるポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子の4-ヒドロキシ酪酸モノマーの単量体mol百分率は、分子量分布の下限にあるポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子よりも高い。
【0040】
前記組成物は、ポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子が≧50%、例えば、≧80%のバイオベース含量を有する1つ以上の炭素原料を使用する発酵工程で1つに合わせられて生成されるものである。1つ以上の炭素原料は、糖蜜、澱粉、脂肪酸、植物性油、リグノセルロース物質、エタノール、酢酸、グリセロール、バイオマス由来合成ガス、及び埋立ガスから由来するメタン、グルコース、レボグルコサン、蔗糖、乳糖、果糖、キシロース、マルトース、アラビノース、及びこれらの混合からなる群から選択された炭素源を含む。また、収率は、炭素源1g当たりポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子0.25g超過である。例えば、一実施形態において、炭素源1g当たりポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子の収率は、0.30g超過、または0.35g超過、または0.40g超過である。
【0041】
言及したように、ポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子は、バイオマス組成物の50重量%以上に存在する。本発明に使われたように、バイオマス組成物の重量%は、バイオマス組成物の乾燥重量、例えば、細胞乾燥重量である。ポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子は、例えば、バイオマス組成物の≧60、≧70、≧80、≧85、または≧90重量%に存在することができる。
【0042】
前記方法は、(a)1つ以上の炭素原料が、3-ヒドロキシブチリル-CoA及び4-ヒドロキシブチリル-CoAに変換され、(b)3-ヒドロキシブチリル-CoA及び4-ヒドロキシブチリル-CoAが重合されて、ポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子を形成する条件で、1つ以上の炭素原料の存在下に生物体を培養して組成物を形成するものを含み得る。
【0043】
培養は、例えば、発酵による生物体培養、振盪フラスコ培養などを含み得る。発酵は、例えば、1Lの実験室規模、例えば、20,000~100,000Lの産業製造規模で行われる。
【0044】
生物体は、例えば、微生物菌株または藻類菌株である。適した微生物菌株は、例えば、大腸菌(Escherichia coli)菌株またはRalstonia eutropha菌株を含む。適した藻類菌株は、例えば、クロレラ菌株を含む。追加の適した生物体は、下記の実施例に記載されている。
【0045】
1つ以上の炭素原料は、産業工程で使われる炭素原料を含み得る。例えば、発酵過程の細胞に炭素またはその他のエネルギー源を供給及び/または再生可能である。例えば、生きている生物体から派生された物質またはバイオマスから派生された物質を含む代謝副産物、籾殻またはストーバのように、活用度が低い構成要素で構成される場合が多い。例えば、1つ以上の炭素原料は、グルコース、レボグルコサン、蔗糖、乳糖、果糖、キシロース、マルトース、アラビノース、及びこれらの混合物からなる群から選択された炭素源を含み得る。また、例えば、1つ以上の炭素原料は、糖蜜、澱粉、脂肪酸、植物性油、リグノセルロース物質、エタノール、酢酸、グリセロール、バイオマス由来合成ガス、及び埋立ガスから由来するメタンのうち、1つ以上を含み得る。
【0046】
1つ以上の炭素原料をさらに考慮すれば、一実施形態において、1つ以上の炭素原料は、グルコース、レボグルコサン、蔗糖、乳糖、果糖、キシロース、マルトース、アラビノース、及びこれらの混合物からなるグループから選択された炭素源で本質的になされ得る。一実施形態において、1つ以上の炭素原料は、グルコース、レボグルコサン、蔗糖、乳糖、果糖、キシロース、マルトース、アラビノース、及びこれらの混合物からなる群から選択された炭素源からなり得る。したがって、一実施形態において、1つ以上の炭素源は、本質的に単一炭素源、例えば、グルコースで構成することができる。また、一実施形態において、1つ以上の炭素原料物質は、単一炭素源、再び例を挙げれば、グルコースで構成することができる。
【0047】
1つ以上の炭素原料物質は、また4-ヒドロキシブチリル-CoAの直接的な前駆体化合物及び/または一般的に再生不可能な資源、例えば、再生可能な資源、例えば、農作物から製造するものと比較して非常に低いコストに基づいて石油から製造される特定の化合物を排除することができる。ポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子の生産のためのこのような化合物の混入は、特に、例えば、20,000~100,000L使用する発酵による産業的製造規模において、コストが多く必要し、追加供給及びこれによるインフラ構造及び品質管理が必要であり、構造的一貫性を有するポリヒドロキシアルカン酸共重合体組成物を果たすために、より厳格な制御が必要である。1つ以上の炭素原料は、例えば、γ-ブチロラクトン、1,4-ブタンジオール、4-ヒドロキシ酪酸、3-ヒドロキシ酪酸、α-ケトグルタル酸、オキサロ酢酸、マレイン酸、フマル酸、クエン酸、コハク酸、または3-ヒドロキシ酪酸を含まないので、これらの化合物のそれぞれを除くものである。したがって、例えば、生物体の培養は、γ-ブチロラクトン、1,4-ブタンジオール、4-ヒドロキシ酪酸、3-ヒドロキシ酪酸、α-ケトグルタル酸、オキサロ酢酸、マレイン酸、フマル酸、クエン酸、コハク酸、及び3-ヒドロキシ酪酸の不在下に、すなわち、培養前、培養間、または培養後に外因性でこれらの化合物を添加せずに行われる。
【0048】
前記の条件は、例えば、生物体の培養のための典型的な、及び/または最適の、例えば、温度、酸素供給、生物体の初期力価、培養時間などと関連して生物体培養に適した条件である。適切な条件の例示は、下記の実施例に提供される。
【0049】
1つ以上の炭素原料は、生物体によって発現される酵素によって3-ヒドロキシブチリル-CoA及び4-ヒドロキシブチリル-CoAに変換される。3-ヒドロキシブチリル-CoA及び4-ヒドロキシブチリル-CoAは、また重合されてポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子を形成することができ、したがって、生物体によって発現される酵素によって組成物を形成し得る。
【0050】
このような方法によれば、生物体は、ポリヒドロキシアルカン酸合成酵素、アセチル-CoAアセチル転移酵素、アセトアセチル-CoA還元酵素、コハク酸セミアルデヒド脱水素酵素、コハク酸セミアルデヒド還元酵素、及びCoA転移酵素の酵素活性を含むように遺伝的に操作され、NAD+依存性コハク酸セミアルデヒド脱水素酵素またはNADP+依存性コハク酸セミアルデヒド脱水素酵素、若しくは、両方の酵素活性を含まない。
【0051】
生物体は、例えば、それぞれの酵素活性をコードする1つ以上の遺伝子で生物体を形質転換することにより、ポリヒドロキシアルカン酸合成酵素、アセチル-CoAアセチル転移酵素、アセトアセチル-CoA還元酵素、コハク酸セミアルデヒド脱水素酵素、コハク酸セミアルデヒド還元酵素、及びCoA転移酵素の酵素活性を含むように遺伝的に操作される。例えば、遺伝子は、1つ以上の安定したプラスミドへの導入及び/または生物体のゲノムへの統合によって生物体に安定して含まれ得る。生物体は、また、例えば、天然発生プロモーターをさらに強いプロモーターに置き換え、及び/または、抑制因子配列を除去することにより、例えば、それぞれの酵素活性をコードする1つ以上の遺伝子のプロモーター領域を変更することにより、酵素活性を含むように遺伝的に操作される。また、このようなアプローチなどを組み合わせて使用することができる。このようなアプローチを使用すれば、生物体に遺伝子を高い安定性でもって統合することができ、例えば、50世代以上の生物体及び高い発現、例えば、20,000~100,000Lの容器を使用した発酵による産業的生産に十分である。適した例示的なアプローチは、下記でさらに詳細に論議される。
【0052】
生物体は、またNAD+依存性コハク酸セミアルデヒド脱水素酵素またはNADP+依存性コハク酸セミアルデヒド脱水素酵素、若しくは、両方の酵素活性を含まないように、例えば、生物体に1つ以上の抑制突然変異または配列を導入して何れかまたは両方の活性の発現を抑制することによって、生物体のゲノムから活性のうちの何れかまたは両方をコードする相応遺伝子を欠失させることによって、相同組み換えによって相応する遺伝子のうちの何れかまたは両方を部分的または完全に破壊することによって、及び/または相応する遺伝子の発現を干渉するsiRNAを発現させる等により相応する遺伝子のうちの何れかまたは両方の発現を干渉することによって、遺伝的に操作される。適した例示的なアプローチは、下記でさらに詳細に論議される。
【0053】
前記方法によれば、生物体は、α-ケトグルタル酸デカルボキシラーゼまたは2-オキソグルタル酸デカルボキシラーゼ、及びL-1,2-プロパンジオール酸化還元酵素の酵素活性を含むように遺伝的に追加操作される。生物体は、またチオエステラーゼII、多機能性アシル-CoAチオエステラーゼI及びプロテアーゼI及びリゾホスホリパーゼL、アシル-CoAチオエステラーゼ、及びアルデヒド脱水素酵素のうち、1つ以上の酵素活性を含まないように遺伝的に操作される。
【0054】
前記方法は、また生物体からポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子を分離してポリヒドロキシアルカン酸共重合体組成物に生物体が実質的に含まないようにすることを含み得る。このような分離のための適切な例示的なアプローチは、当業者に公知されている。
【0055】
一具現例によれば、本発明は、前記のような方法によって製造された低温加工性脂肪族ポリエステルを提供する。本発明の低温加工性脂肪族ポリエステルは、菌株の発酵を利用した4-ヒドロキシ酪酸モノマーの含量を76~98mol%含み得る。
【0056】
本発明による高分子素材は、従来の素材に比べて融点(T)の温度を有効に低下させることができるので、それを活用して短期間の生体支持体としてバインダー(binder)の役割を行うことができ、熱に非常に敏感な素材に対する点接着機能性を付与するためのホットメルト素材及び不織布材料として適用が可能であり、熱に敏感な分野と低温加工性が必要な分野とに容易に応用することができる。
【0057】
具体的に、本発明は、ホットメルト接着剤、反応性ホットメルト接着剤、生分解性ワックス、医療機器、低温ホットメルト、不織布、バイオプラスチック、薬物担体、医療用ラップ、医療用繊維、医療用フィラメント、医療用ステント、整形外科用補綴の用途として使われる。
【0058】
一具現例によれば、本発明のホットメルト接着剤または反応性ホットメルト接着剤は、ホットメルト接着剤組成物の総重量について、本発明によるポリヒドロキシアルカン酸を0.1~90重量%、例えば、1重量%以上、また5重量%以上、また10重量%以上、また20重量%以上、また30重量%以上、また40重量%以上、例えば、80重量%以下、また70重量%以下、また50重量%以下に含み得る。
【0059】
一具現例によれば、本発明の生分解性ワックス組成物は、ポリヒドロキシアルカン酸オリゴマーと共に少なくとも1つのワックス成分などの他の成分を含有することができる。
一具現例によれば、本発明のホットメルト接着剤組成物は、反応性モノマーまたはオリゴマー成分、ワックス成分、粘着化樹脂及び他の添加剤のうち、選択的に少なくとも1つ以上を含み得る。一具現例によれば、反応性モノマーまたはオリゴマーは、本発明のホットメルト接着剤組成物の全体重量に対して約5~95重量%、例えば、約35~55重量%の量で含まれ得る。
【0060】
また、例えば、ホットメルト接着剤組成物の60重量%以下に粘着化樹脂を含み、40重量%以下にワックス成分を含み得る。具体的に、ワックス成分は、例えば、パラフィンワックス、微結晶性ワックス、高密度低分子量ポリエチレンワックス、副生成物ポリエチレンワックス、フィッシャー・トロプシュ(Fischer-Tropsch)ワックス、酸化フィッシャー・トロプシュワックス、ハイドロキネシスステアラミドワックス(hydrokinesis stearamide wax)、脂肪酸アミドワックス、合成高融点ワックスなどの機能化ワックスを含み得る。高密度低分子量ポリエチレンワックスの例としては、Petrolite,Inc.(Tulsa,Okla.)から入手可能なエチレンホモポリマー、PolywaxTM500、PolywaxTM1500及びPolywaxTM2000が挙げられる。PolywaxTM2000は、分子量約2000,Mw/Mn約1.0、16℃での密度約0.97g/cm及び融点約126℃を有する。パラフィンワックスは、約55~85℃の環球法による軟化点を有するものであって、例えば、Doraville,Ga.にあるAstor Wax Corporationから入手可能なOkerinR236TP;Houston,Tex.のPennzoil Products Co.から入手可能なPenrecoR4913;Shelton,Conn.のMoore & Mungerから入手可能なR-7152 Paraffin Wax;及びOntario,CanadaのInternational Waxes,Ltd.から入手可能なParaffin Wax1297を含み得る。さらに他のパラフィンワックスとしては、例えば、製品番号1230、1236、1240、1245、1246、1255、1260及び1262の下に、CP Hallから入手可能なワックスを含み得る。また、微結晶性ワックスは、炭素長さ30~100を有する環状または分枝型アルカンを50重量%以上有するものを含み得る。
【0061】
これらは、一般的にパラフィン及びポリエチレンワックスよりも結晶性が低く、約70℃よりも大きな融点を有する。その例としては、Tulsa,Okla.にあるPetrolite Corp.から入手可能な融点70℃のワックス、VictoryR,AmberWax;Chicago,Ill.のBarecoから入手可能な融点70℃のワックス、BarecoRBS-796Amber Wax;Astor Wax Corp.から入手可能な融点80℃のワックス、OkerinR177;Tulsa,Okla.のPetrolite Corp.から入手可能な融点80℃及び90℃の微結晶性ワックス、BesquareR175及び195 Amber Wax;Smethport,Pa.にあるIndustrial Raw Materialsから入手可能な融点90℃のワックス、IndramicR91;及びNew York,N.Y.にあるPetrowax PA.Inc.から入手可能な融点90℃のワックス、PetrowaxR 9508Lightが挙げられる。また、合成高融点(HMP)ワックスは、高密度低分子量ポリエチレンワックス、副生成物ポリエチレンワックス及びフィッシャー・トロプシュワックスを含み得る。例えば、Petrolite Corp.から入手可能な低分子量ポリエチレンワックス、PetroliteRC-4040、PolywaxR1000、2000及び3000;Exxon Chemical Co.から入手可能な変性ポリエチレンワックス、EscomerRH-101;Houston,Tex.にあるH.R.D.Corp.の子会社、Marcu Chemical Co.から入手可能な低分子量副生成物ポリエチレンワックス、MarcusR100、200及び300;Shelton,Conn.のSasol-SA/Moore & Mungerから入手可能なフィッシャー・トロプシュワックス、ParaflintRH-1、H-4及びH-8;及びBarecoから入手可能なフィッシャー・トロプシュワックス、PetroliteRPX-100を含み得る。それ以外にも、Hoechst Celanese及びEastman Chemicalから入手可能なポリプロピレンワックス、エチレン酢酸ビニルワックス、酸化ポリエチレンワックス、エチレンアクリレートワックス及び他のワックスを含み得るが、特に制限されるものではない。含まれるワックスの含量は、例えば、ホットメルト接着剤組成物のうち、0~40重量%、例えば、15~35重量%、例えば、20~30重量%含み得るが、当業者によって適切に調節される。
【0062】
一具現例によれば、ホットメルト接着剤組成物に粘着性を付与するために、粘着化樹脂を含み得る。粘着化樹脂は、有用な多種の炭化水素系組成物を含み、例えば、脂肪族C5樹脂、ポリテルペン樹脂、水素化樹脂、混合脂肪族-芳香族樹脂、ロジンエステル及び水素化ロジンエステルを含み得る。具体例を挙げれば、脂肪族、環状脂肪族及び芳香族炭化水素及び変性炭化水素及び水素化物;テルペン及び変性テルペン及び水素化物;ロジン及びロジン誘導体及び水素化物;これらの混合物を含み得る。これらの粘着化樹脂は、70~150℃の環球法による軟化点を有し、一般的にBrookfield粘度計で測定して、350゜F(177℃で粘度2000センチポアズ(centipoise)(20g/(cm秒)))以下を有する。これらは、また水素化または飽和程度が異なるものであって、入手可能である。例えば、Kingsport,Tenn.のEastman ChemicalのEastotacRH-100、H-115及びH-130を含み得る。これらの粘着化樹脂は、それぞれ軟化点100℃、115℃及び130℃を有する部分的水素化環状脂肪族石油系炭化水素樹脂である。これらの粘着化樹脂は、水素化程度が異なるEグレード、Rグレード、Lグレード及びWグレードとして入手可能であり、Eは、水素化が最も小さく、Wは、水素化が最も大きい。Eグレードは、臭素値15を有し、Rグレードは、臭素値5、Lグレードは、臭素値3、及びWグレードは、臭素値1を有する。Eastman Chemical Co.のEastotacRH-142 Rは、約140℃の軟化点を有する。さらに他の粘着化樹脂の種類を例とすれば、Houston,Tex.のExxon Chemical Co.から何れも入手可能なEscorezR5300及び5400、部分水素化環状脂肪族石油系炭化水素樹脂及びEscorezR5600、部分水素化芳香族変性石油系炭化水素樹脂;Akron,OhioのGoodyear Chemical Co.から入手可能な脂肪族、芳香族石油系炭化水素樹脂であるWingtackRExtra;Wilmington,Del.のHercules.Inc.から入手可能な部分水素化環状脂肪族石油系炭化水素樹脂、HercoliteR2100;及びd-リモネンで製造され、Panama City,Fla.のArizona Chemical Co.から入手可能なスチレン化テルペン樹脂であるZonatacR 105及び501 Liteを含み得る。他種の水素化グレードを有する市販の入手可能な製品としては、Arizona Chemical Co.から入手可能なペンタエリスリトールロジンエステル、SylvatacR1103;Wayne,NJのUnion Campからペンタエリスリトールロジンエステル、UnitacRR-100 Lite,Herculesから入手可能なエリスリトール変性ウッドロジン、PermalynR305及びHerculesから入手可能な高度水素化ペンタエリスリトールロジンエステル、Foral105;Arizona Chemical Co.から入手可能な融点85℃及び95℃のロジン酸であるSylvatacRR-85及び295;及びHercules Inc.から入手可能な融点70℃の水素化ロジン酸であるForalAXを含み得る。Nirez V-2040は、Arizona Chemical Co.から入手可能なフェノール系変性テルペン樹脂である。また、他の粘着化樹脂としては、α-メチルスチレン樹脂及び脂肪族または芳香族炭化水素を含有することができる水素化炭化水素樹脂、例えば、Hercules,Inc.から入手可能なこれらの樹脂種類が挙げられる。
【0063】
脂肪族樹脂の例としては、EscorezTM、PiccotacTM、MercuresTM、WingtackTM、Hi-RezTM、QuintoneTM、TackirolTMなどの商標名で入手可能なものを含み得る。ポリテルペン樹脂の例としては、NirezTM、PiccolyteTM、WingtackTM、ZonarezTMなどの商標名下に入手可能なものを含み得る。水素化樹脂の例としては、EscorezTM、ArkonTM、ClearonTMなどの商標名下に入手可能なものを含み得る。混合脂肪族-芳香族樹脂の例としては、EscorezTM、RegaliteTM、HercuresTM、ARTM、ImprezTM、NorsoleneTM、M.MarukarezTM、ArkonTM、M.QuintoneTMなどの商標名下に入手可能なものを含み得る。他の粘着化剤は、これらが均質線形または実質的に線形であるエチレン/α-オレフィンインターポリマー及びワックスと適合性を有するならば、使用しても良い。
【0064】
一実施形態において、ホットメルト接着剤組成物は、粘着化樹脂を使用せず、あるいは少量の粘着化剤を使用して調剤することができる。粘着化剤は、一般的に高温で分解されるために、粘着化剤の使用を最小限にするホットメルト接着剤は、改善された熱安定性を示すことができる。粘着化樹脂の含量は、例えば、20重量%以下、例えば、15重量%以下、例えば、10重量%以下に含み得る。さらに他の例として、低い塗布温度で使用するのに適した本発明のホットメルト接着剤において、本発明の粘着化樹脂は、ホットメルト接着剤組成物のうち、例えば、10~60重量%、例えば、20~55重量%、例えば、25~50重量%、例えば、30~45重量%の量で含み得る。
【0065】
本発明は、多様な変換を加え、さまざまな実施例を有することができるので、特定実施例を図面に例示し、詳細な説明で詳細に説明する。しかし、これは、本発明を特定の実施形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる、あらゆる変換、均等物または代替物を含むものと理解しなければならない。
【0066】
適した宿主菌株
一実施形態において、宿主菌株は、E.coli K-12菌株LS5218(Sprat et al.,J.Bacteriol.146(3):1166-1169(1981);Jenkins and Nunn,J.Bacteriol.169(1):42-52(1987))または菌株MG1655(Guyer et al.,Cold Spr.Harb.Symp.Quant.Biol.45:135-140(1981))である。他の適したE.coli K-12宿主菌株は、WG1及びW3110(Bachmann Bacteriol.Rev.36(4):525-57(1972))を含むが、これらに制限されるものではない。代案として、E.coli菌株W(Archer et al.,BMCgenomics 2011,12:9 doi:10.1186/1471-2164-12-9)またはE.coli菌株B(Delbruck and Luria,Arch.Biochem.1:111-141(1946))及びREL606(Lenski et al.,Am.Nat.138:1315-1341(1991))のようなこれらの誘導体は、他の適したE.coli宿主菌株である。
【0067】
他の例示的な微生物宿主菌株は、Ralstonia eutropha、Zoogloea ramigera、Allochromatium vinosum、Rhodococcus ruber、Delftia acidovorans、Aeromonas caviae、Synechocystis sp.PCC 6803、Synechococcus elongatus PCC 7942、Thiocapsa pfenigii、Bacillus megaterium、Acinetobacter baumannii、Acinetobacter baylyi、Clostridium kluyveri、Methylobacterium extorquens、Nocardia corralina、Nocardia salmonicolor、Pseudomonas fluorescens、Pseudomonas oleovorans、Pseudomonas sp.6-19、Pseudomonas sp.61-3 and Pseudomonas putida、Rhodobacter sphaeroides、Alcaligenes latus、Klebsiella oxytoca、Anaerobiospirillum succiniciproducens、Actinobacillus succinogenes、Mannheimia succiniciproducens、Rhizobium etli、Bacillus subtilis、Corynebacterium glutamicum、Gluconobacter oxydans、Zymomonas mobilis、Lactococcus lactis、Lactobacillus plantarum、Streptomyces coelicolor、及びClostridium acetobutylicumを含むが、これらに制限されるものではない。例示的な酵母または真菌は、Saccharomyces cerevisiae、Schizosaccharomyces pombe、Kluyveromyces lactis、Kluyveromyces marxianus、Aspergillus terreus、Aspergillus niger及びPichia pasterisから選択された種を含む。
【0068】
例示的な藻類菌株は、Chlorella minutissima、Chlorella emersonii、Chlorella sorokiniana、Chlorella elhpsoidea、Chlorella sp.、またはChlorella protothecoidesから選択される種であるクロレラ菌株を含むが、これらに制限されるものではない。
【0069】
4HB生産のための形質転換宿主の生産
PHB-co-4HBを生産するための形質転換宿主は、当業者に公知の通常の技術を使用して遺伝的に操作される。PHB-co-4HBを生産する宿主菌株に対してクローニング及び/または評価された遺伝子は、適切なEC番号(Enzyme Commission number)及び参照と共に下記の表1に記載されている。一部遺伝子は、コドン最適化のために合成された一方、他の遺伝子は、天然または野生型宿主のゲノムDNAからPCRを通じて複製される。本明細書に使われた用語「異種(heterologous)」は、他の宿主からのものを意味する。宿主は、同種であるか、異種でもある。
【0070】
【表1】
【0071】
適した染色体外ベクター及びプラスミド
本願に使われた「ベクター」は、プラスミド、ファージまたはコスミドのような染色体外レプリコン(replicon)であり、挿入されたセグメントの複製のために、他のDNAセグメントが挿入される。ベクターは、複製起点とサイズとによって複製数が異なる。複製起点が異なるベクターは、pMB1及びColE1のように密接に関連しない限り、同じ微生物細胞から伝播される。組換えタンパク質を発現するのに適したベクターは、QIAGEN(登録商標)プラスミド精製ハンドブックに記載されたように、細胞当たり500~700個コピーを有するpMB1複製起点があるpUCベクター、細胞当たり300~500個コピーを有するColE1複製起点があるpBluescriptベクター、細胞当たり15~20個コピーを有するpMB1複製起点を有するpBR322及び誘導体、細胞当たり10~12個コピーを有するp15A複製起点を有するpACYC及び誘導体、及び細胞当たり約5個コピーを有するpSC101複製起点があるpSC101及び誘導体で構成することができる(//kirshner.med.harvard.edu/files/protocols/QIAGEN_QIAGENPlasmidPurification_EN.pdf参照)。広く使われるベクターは、IPTG-誘導性trcプロモーター(Invitrogen,La Jolla,CA)から組換え遺伝子発現を許容するpSE380である。
【実施例
【0072】
実施例1
4HB含量が90%であるPHB-co-4HBの製造
【0073】
唯一の炭素供給源としてグルコースから90% 4HB共単量体含量を有するPHB-co-4HBの生産
本実施例は、操作された大腸菌宿主菌株で唯一の炭素源としてグルコースから90% 4HB共単量体含量を有するPHB-co-4HBの製造を示す。菌株は、前記に記載されたよく知られた生命工学ツール及び方法を使用して構成された。前記菌株は、yneI、gabD、tesB、tesA、yciA及びastDの染色体欠失を含む(US 10,323,261B2参照)。
【0074】
実施例1に使われた菌株1.
【0075】
菌株オペロン構成
-phaC3/C5-TtrpL-PuspA-sucD*-ssaRAt*、PuspA-phaA5-phaB5、PrpsU-orfZ
【0076】
生産培地は、1×E2最小塩、5mM MgSO及び1×Trace Salts Solutionで構成された。20~30g/Lグルコースで構成された初期炭素源50×E2ストック溶液は、1.28M NaNHHPO・4HO、1.64M KHPO及び1.36M KHPOで構成された。1000×Trace Salts Solutionは、1.5N HCl 1L当たりFeSO・7H0 50g、ZnSO・7HO 11g、MnSO・4HO 2.5g、CuSO・5HO 5g、(NHMo24・4HO 0.5g、Na 0.1g、及び10g CaCl・2HOを添加して製造する。
【0077】
90% 4HB共単量体含量を有するPHB-co-4HBを生産するために、菌株を50mLのLB及び適切な抗生剤を含有する250mLバッフルフラスコ(baffled flask)で37℃に250rpmで振盪しながら培養した。培養液が600nmからODが1に到達すれば、培養液6~12mlを生産培地5400mlが入っている20L発酵器に移す。発酵器内の細胞は、600nmからODが10~12に到達するまで250~800rpmで撹拌し、通気1vvmで37℃で培養した。次いで、温度は、37℃から27~30℃に1~3時間にわたって降下した。水酸化ナトリウムまたはその他の非アンモニア塩基を使用してpHを6.0と7.0との間に保持した。バイオマス生産を制限し、PHB-co-4HB生産を促進するために、パルス供給アンモニアによってアンモニア制限条件を保持した。エアフロー及び背圧は、それぞれ1.0~2.0vvm及び4~10psigで一定に保持された。溶存酸素を空気飽和度の10%以上に保持するために、撹拌を250~800rpmの間で調整した。グルコースを5~10g/L超過に保持するために、グルコースを培養液に持続的に供給した。温度降下後、35時間後に培養物を収穫した。
【0078】
次いで、重合体含量に対して培養液を分析した。実験が終われば、培養液を4150rpmで回転させ、蒸留水で1回洗浄し、-80℃で30分以上凍結した後、一晩中凍結乾燥した。翌日、測定された量の凍結乾燥された細胞ペレットをガラス管に添加した後、2mg/mLジフェニルメタンを内部標準としてジオキサンのうち、99.9% n-ブタノール及び4.0N HClの同一体積混合物で構成されたブタノール分解試薬3mLを添加した。チューブにキャップを被せた後、しばらくボルテックシング(vortexing)し、周期的にボルテックシングしながら93℃に設定されたヒーティングブロック(heat block)上に置いた。次いで、チューブを室温に冷却させた後、3mLの蒸留水を添加した。チューブを約10秒間ボルテックシングした後、2分間620rpm(Sorvall Legend RTベンチトップ遠心分離機)で回転を減らした。1mLの有機相をGCバイアルにピペッティングした後、それをガスクロマトグラフィー-水素炎イオン化検出(GC-FID)(Hewlett-Packard 5890 Series II)で分析した。細胞ペレット内のPHAの量は、3HB及び4HB(PHB-co-4HB分析の場合)何れもに対する標準曲線と比較して決定される。4HB標準曲線は、ブタノール分解反応を区分するために、ブタノールのうち、γ-ブチロラクトン(GBL)の10%溶液の他の量を追加して作成した。3HB標準曲線は、99%エチル3-ヒドロキシ酪酸の他の量を追加してブタノール分解反応を区分することで作成した。
【0079】
比較例1
4HB含量が10%であるPHB-co-4HBの製造
10% 4HB共単量体含量を有するPHB-co 4HBは、菌株12を使用し、温度降下後、空気飽和度の0~10%の間で溶存酸素を保持するために、背圧を適用していないことを除き、実施例1に記載されたように製造した。
【0080】
菌株12
【0081】
菌株オペロン構成
-phaC3/C5-TtrpL-PuspA-phaA5-phaB5-T1006-sucD*-ssaRAt*、PrpsU-orfZ
【0082】
比較例2
4HB含量が50%であるPHB-co-4HBの製造
50% 4HB共単量体含量を有するPHB-co 4HBは、温度降下後、空気飽和度の0~10%の間で溶存酸素を保持するために、背圧を適用していないことを除き、実施例1に記載されたように製造した。
【0083】
精製工程:
水中発酵培地を遠心分離機で処理して水を除去した後、脱イオン水を3回(200mL×3)添加して凍結乾燥された細胞及び基質を除去した後、あらゆる固体物質が完全に溶解されるまで粗湿潤重合体溶液(crude wet polymer solution)にクロロホルムを添加した。生成された溶液を多量のエタノールに注いで、白色粉末で沈殿させた。機械的物性評価実験と熱的物性とを何れも測定するために、残っている湿潤ポリマーを乾燥するまで放置した(水の量は、約2500ppmであった)。
【0084】
【表2】
【0085】
実験例1:ガラス転移温度の測定
PHA組成物を分析するために、共重合体を利用した。ガラス転移温度(Tg)は、示差走査熱量計(DSC)分析を用いて測定した。表1は、4HB含量と共重合体から測定されたTgとを記載する。ガラス転移温度は、共重合体内の4HB含量が高いほど減少した。
【0086】
実験例2:PHB-co-4HB共重合体のバイオベース含量
前記のように菌株1から精製された共重合体を使用してBeta Analytic(米国フロリダ州マイアミ所在)のASTM D6866を基盤とした放射性炭素年代測定を通じてバイオベース含量を測定した。菌株1から精製された共重合体は、97%のバイオベース含量を含有すると測定された。
【0087】
実験例3:酸価分析
総酸価(TAN)は、METROHMの888 Titrandoで測定した。実験手続きは、滴定剤として水酸化カリウム(KOH)を使用する酸-塩基滴定によってサンプルに存在するあらゆる酸化合物の和を測定する。TANは、サンプルg当たりKOH mgで表示した。
【0088】
ポリヒドロキシアルカン酸共重合体分子は、非水性なので、クロロホルムに希釈される。試料を準備するために、試料をほぼ濃度(0.1g/ml)程度のクロロホルムに溶解した。
【0089】
KOHの溶媒は、メタノール(メタノールのうち、0.1N水酸化カリウム)である。主に酸化及び加水分解程度を示すTANは、サンプル1gの酸の中和に必要なKOHの質量(ミリグラム)で表示される。また、TANは、電位差計を使用して酸性成分を測定して最終当量点(EP)を分析する。電位差計出力がモニタリングされる間にKOHが溶液で滴定される。
【0090】
TAN(KOH/gのmg)=(EPn-C31)×C01×C03/C00
ここで、EPnは、最終当量点(mL)でKOHの消費量、C00は、試料の重量(g)、C01は、0.1(滴定剤の濃度、mol/L)、C03は、56.106[g/mol内のM(KOH)]であり、C31は、ゼロ滴定での消耗量(mL)である。
その結果、4HBが、90%である実施例1による組成物の酸価が1.18mg/gであることを確認した。
【0091】
実験例4:色差及び屈折率の分析
色差b* APHAは、黄色度を示す測定指数であり、Konica Minolta製品CM-5分光光度計を使用して測定した。測定前、製造社から提供するwhite calibration sheetを使用してzero calibrationを設定し、SCI(Specular Component Included)モードで設定して準備した。測定しようとするサンプルを30mmの直径を有するpetri dishに満たし、5回測定を進行して偏差が大きな値2個を捨て、残りの3個の平均値を取った。屈折率も、Konica Minolta社の製品を使用して前記方法で測定を進めた。その結果、実施例1による組成物の色差は、11.0(APHA)であり、屈折率(RI)は、1.42であることを確認した。
【0092】
実験例5:融点、分解温度、溶融流動指数の分析、分子量の測定
固体ポリマーサンプルの熱重量分析(TGA)は、窒素雰囲気で10℃ min-1の加熱速度でTA Instruments(New Castle、DE)のTGA 2950を使用して行われた。TA Instruments(New Castle、DE)のDSC 2920を使用して窒素雰囲気で加熱速度10℃ min-1で固体状態示差走査熱量計(DSC)実験を行った。
【0093】
示差走査熱量計(DSC)実験は、TA InstrumentsのDSC 450で行われ、超過熱容量曲線を得るために、製造社から提供したMicroCal Origin DSCソフトウェアバージョン5.0を使用して分析した基準線を引いた。
【0094】
ポリマーのGPC分析は、2個のPLgel 5μm MIXED-Cと1個のPLgel 5μm 1000Åカラムが直列連結されたAgilent 1100クロマトグラフで行われ、クロロホルムを移動相として使用し、ポリスチレン内部標準物質に対して計算した(Mw 300~2,000,000)。
【0095】
その結果、実施例1による組成物の融点(T)は、40℃であり、分解温度(T)は、279℃であり、溶融流動指数(MFI)は、5~6g/10minであり、分子量は、400Mw(10)であり、PDI 2.25であることを確認した。
【0096】
実験例6:延伸率及び引張強度の分析
実施例及び比較例として使用したPHAの4HB含量は、それぞれ10%(比較例1)、50%(比較例2)、90%(実施例1)であり、重量平均分子量は、440~550KDaレベルと確認された高分子を適用して機械的物性評価を進めた。PHAの溶解度パラメータ値と類似した値を有するクロロホルムまたはメチルイソブチルケトン(MIBK)にレジンを10phr(part)添加して60℃で3時間以上撹拌して完全に溶解させた以後に、PET離型フィルム上にDr.Bladeスピンコータを用いてコーティングし、常温で24時間乾燥して厚さ約200μmのフィルムを製作した。該製作されたサンプルをASTM-D882規格によってLLloyd社のLR30Kモデルのuniversal tensile tester(UTM)装備を用いて引張強度及び破断伸率の機械的物性を測定した。幅10mm及び長さ50mmの試片は、500Nのload cellを使用して製作し、gage length 30mmにして200mm/minの速度で引張強度、破断伸率を測定した。このような方式で同じフィルムを7回以上測定して、最も偏差が大きな2個の値を捨て、残りの平均値で示した。その結果、実施例1による組成物の延伸率は、1700~1900%であり、引張強度は、5~8MPaであることを確認した。また、ひずみ率による試料の応力を示すグラフを図1図3に示した。図1は、比較例1(4HB含量10%)、図2は、比較例2(4HB含量50%)、図3は、実施例1(4HB含量90%)に関するものである。図1図3に示されたように、4HB含量によって物性の変化を確認することができ、このような物性の変化は、4HBモノマーの含量によって比例するものではないので、4HBの含量と物性の変化は、予測可能なレベルではないことが分かる。
【0097】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態に製造可能であり、当業者は、本発明の技術的思想や必須的な特徴を変更せずとも、他の具体的な形態で実施可能であるということを理解できるであろう。したがって、前述した実施例は、あらゆる面で例示的なものであり、限定的ではないということを理解しなければならない。
【0098】
次の配列リストも、「5107.55US01_SEQUENCE_ST25.txt」題目の.txtファイルで提出され、これは、参照として本明細書に統合される。
【0099】
配列リスト
Gene ID 001 Nucleotide Sequence:Clostridium kluyveri succinate semialdehyde dehydrogenasegene sucD*
ATGTCCAACGAGGTTAGCATTAAGGAGCTGATTGAGAAGGCGAAAGTGGCGCAGAAAAAGCTGGAAGCGTATAGCCAAGAGCAAGTTGACGTTCTGGTCAAGGCGCTGGGTAAAGTTGTGTACGACAACGCCGAGATGTTCGCGAAAGAGGCGGTGGAGGAAACCGAGATGGGTGTTTACGAGGATAAAGTGGCTAAATGTCATCTGAAATCTGGTGCAATCTGGAATCACATTAAAGATAAGAAAACCGTTGGTATTATCAAGGAAGAACCGGAGCGTGCGCTGGTGTACGTCGCGAAGCCTAAAGGTGTTGTGGCGGCGACGACCCCTATCACCAATCCTGTGGTTACCCCGATGTGTAACGCGATGGCAGCAATTAAAGGTCGCAACACCATCATTGTCGCCCCCGCATCCGAAGGCGAAGAAGGTGAGCGCGCACACCGTGGAGCTGATGAATGCAGAACTGAAAAAGTTGGGTGCGCCGGAAAACATTATCCAGATCGTTGAAGCCCCAAGCCGTGAAGCAGCCAAGGAGTTGATGGAGAGCGCAGACGTGGTTATCGCCACGGGTGGCGCAGGCCGTGTTAAAGCAGCGTACTCCTCCGGCCGTCCGGCATACGGTGTCGGTCCGGGCAATTCTCAGGTCATTGTCGATAAGGGTTACGATTATAACAAAGCTGCCCAGGACATCATTACCGGCCGCAAGTATGACAACGGTATCATTTGCAGCTCTGAGCAGAGCGTGATCGCACCGGCGGAGGACTACGACAAGGTCATCGCGGCTTTCGTCGAGAATGGCGCGTTCTATGTCGAGGATGAGGAAACTGTGGAGAAATTCCGTAGCACGCTGTTCAAGGATGGCAAGATCAATAGCAAAATCATCGGTAAATCCGTGCAGATCATCGCTGACCTGGCTGGTGTCAAGGTGCCGGAAGGCACCAAGGTGATCGTGTTGAAGGGCAAGGGTGCCGGTGAAAAGGACGTTCTGTGCAAGGAGAAAATGTGCCCGGTCCTGGTTGCCCTGAAATATGACACCTTTGAGGAGGCGGTCGAGATCGCGATGGCCAACTATATGTACGAGGGTGCGGGCCATACCGCCGGTATCCACAGCGATAACGACGAGAATATCCGCTACGCGGGTACGGTGCTGCCAATCAGCCGTCTGGTTGTCAACCAGCCAGCAACTACGGCCGGTGGTAGCTTTAACAATGGTTTTAATCCGACCACCACCTTGGGCTGCGGTAGCTGGGGCCGTAACTCCATTAGCGAGAACCTGACGTATGAGCATCTGATTAATGTCAGCCGTATTGGCTATTTCAATAAGGAGGCAAAAGTTCCTAGCTACGAGGAGATCTGGGGTTAA
【0100】
Gene ID 001 Amino Acid Sequence:Clostridium kluyveri succinate semialdehyde dehydrogenasegene SucD*
MSNEVSIKELIEKAKVAQKKLEAYSQEQVDVLVKALGKVVYDNAEMFAKEAVEETEMGVYEDKVAKCHLKSGAIWNHIKDKKTVGIIKEEPERALVYVAKPKGVVAATTPITNPVVTPMCNAMAAIKGRNTIIVAPHPKAKKVSAHTVELMNAELKKLGAPENIIQIVEAPSREAAKELMESADVVIATGGAGRVKAAYSSGRPAYGVGPGNSQVIVDKGYDYNKAAQDIITGRKYDNGIICSSEQSVIAPAEDYDKVIAAFVENGAFYVEDEETVEKFRSTLFKDGKINSKIIGKSVQIIADLAGVKVPEGTKVIVLKGKGAGEKDVLCKEKMCPVLVALKYDTFEEAVEIAMANYMYEGAGHTAGIHSDNDENIRYAGTVLPISRLVVNQPATTAGGSFNNGFNPTTTLGCGSWGRNSISENLTYEHLINVSRIGYFNKEAKVPSYEEIWG
【0101】
Gene ID 002 Nucleotide Sequence:Arabidopsis thaliana succinic semialdehyde reductasegene ssaRAt*
ATGGAAGTAGGTTTTCTGGGTCTGGGCATTATGGGTAAAGCTATGTCCATGAACCTGCTGAAAAACGGTTTCAAAGTTACCGTGTGGAACCGCACTCTGTCTAAATGTGATGAACTGGTTGAACACGGTGCAAGCGTGTGCGAGTCTCCGGCTGAGGTGATCAAGAAATGCAAATACACGATCGCGATGCTGAGCGATCCGTGTGCAGCTCTGTCTGTTGTTTTCGATAAAGGCGGTGTTCTGGAACAGATCTGCGAGGGTAAGGGCTACATCGACATGTCTACCGTCGACGCGGAAACTAGCCTGAAAATTAACGAAGCGATCACGGGCAAAGGTGGCCGTTTTGTAGAAGGTCCTGTTAGCGGTTCCAAAAAGCCGGCAGAAGACGGCCAGCTGATCATCCTGGCAGCAGGCGACAAAGCACTGTTCGAGGAATCCATCCCGGCCTTTGATGTACTGGGCAAACGTTCCTTTTATCTGGGTCAGGTGGGTAACGGTGCGAAAATGAAACTGATTGTTAACATGATCATGGGTTCTATGATGAACGCGTTTAGCGAAGGTCTGGTACTGGCAGATAAAAGCGGTCTGTCTAGCGACACGCTGCTGGATATTCTGGATCTGGGTGCTATGACGAATCCGATGTTCAAAGGCAAAGGTCCGTCCATGACTAAATCCAGCTACCCACCGGCTTTCCCGCTGAAACACCAGCAGAAAGACATGCGTCTGGCTCTGGCTCTGGGCGACGAAAACGCTGTTAGCATGCCGGTCGCTGCGGCTGCGAACGAAGCCTTCAAGAAAGCCCGTAGCCTGGGCCTGGGCGATCTGGACTTTTCTGCTGTTATCGAAGCGGTAAAATTCTCTCGTGAATAA
【0102】
Gene ID 002 Amino Acid Sequence:Arabidopsis thaliana succinic semialdehyde reductasegene SsaRAt*
MEVGFLGLGIMGKAMSMNLLKNGFKVTVWNRTLSKCDELVEHGASVCESPAEVIKKCKYTIAMLSDPCAALSVVFDKGGVLEQICEGKGYIDMSTVDAETSLKINEAITGKGGRFVEGPVSGSKKPAEDGQLIILAAGDKALFEESIPAFDVLGKRSFYLGQVGNGAKMKLIVNMIMGSMMNAFSEGLVLADKSGLSSDTLLDILDLGAMTNPMFKGKGPSMTKSSYPPAFPLKHQQKDMRLALALGDENAVSMPVAAAANEAFKKARSLGLGDLDFSAVIEAVKFSRE
【0103】
Gene ID 004 Nucleotide Sequence:Pseudomonas putida/Zoogloea ramigera polyhydroxyalkanoate synthase fusiongene phaC3/C5
ATGAGTAACAAGAACAACGATGAGCTGCAGTGGCAATCCTGGTTCAGCAAGGCGCCCACCACCGAGGCGAACCCGATGGCCACCATGTTGCAGGATATCGGCGTTGCGCTCAAACCGGAAGCGATGGAGCAGCTGAAAAACGATTATCTGCGTGACTTCACCGCGTTGTGGCAGGATTTTTTGGCTGGCAAGGCGCCAGCCGTCAGCGACCGCCGCTTCAGCTCGGCAGCCTGGCAGGGCAATCCGATGTCGGCCTTCAATGCCGCATCTTACCTGCTCAACGCCAAATTCCTCAGTGCCATGGTGGAGGCGGTGGACACCGCACCCCAGCAAAAGCAGAAAATACGCTTTGCCGTGCAGCAGGTGATTGATGCCATGTCGCCCGCGAACTTCCTCGCCACCAACCCGGAAGCGCAGCAAAAACTGATTGAAACCAAGGGCGAGAGCCTGACGCGTGGCCTGGTCAATATGCTGGGCGATATCAACAAGGGCCATATCTCGCTGTCGGACGAATCGGCCTTTGAAGTGGGCCGCAACCTGGCCATTACCCCGGGCACCGTGATTTACGAAAATCCGCTGTTCCAGCTGATCCAGTACACGCCGACCACGCCGACGGTCAGCCAGCGCCCGCTGTTGATGGTGCCGCCGTGCATCAACAAGTTCTACATCCTCGACCTGCAACCGGAAAATTCGCTGGTGCGCTACGCGGTGGAGCAGGGCAACACCGTGTTCCTGATCTCGTGGAGCAATCCGGACAAGTCGCTGGCCGGCACCACCTGGGACGACTACGTGGAGCAGGGCGTGATCGAAGCGATCCGCATCGTCCAGGACGTCAGCGGCCAGGACAAGCTGAACATGTTCGGCTTCTGCGTGGGCGGCACCATCGTTGCCACCGCACTGGCGGTACTGGCGGCGCGTGGCCAGCACCCGGCGGCCAGCCTGACCCTGCTGACCACCTTCCTCGACTTCAGCGACACCGGCGTGCTCGACGTCTTCGTCGATGAAACCCAGGTCGCGCTGCGTGAACAGCAATTGCGCGATGGCGGCCTGATGCCGGGCCGTGACCTGGCCTCGACCTTCTCGAGCCTGCGTCCGAACGACCTGGTATGGAACTATGTGCAGTCGAACTACCTCAAAGGCAATGAGCCGGCGGCGTTTGACCTGCTGTTCTGGAATTCGGACAGCACCAATTTGCCGGGCCCGATGTTCTGCTGGTACCTGCGCAACACCTACCTGGAAAACAGCCTGAAAGTGCCGGGCAAGCTGACGGTGGCCGGCGAAAAGATCGACCTCGGCCTGATCGACGCCCCGGCCTTCATCTACGGTTCGCGCGAAGACCACATCGTGCCGTGGATGTCGGCGTACGGTTCGCTCGACATCCTCAACCAGGGCAAGCCGGGCGCCAACCGCTTCGTGCTGGGCGCGTCCGGCCATATCGCCGGCGTGATCAACTCGGTGGCCAAGAACAAGCGCAGCTACTGGATCAACGACGGTGGCGCCGCCGATGCCCAGGCCTGGTTCGATGGCGCGCAGGAAGTGCCGGGCAGCTGGTGGCCGCAATGGGCCGGGTTCCTGACCCAGCATGGCGGCAAGAAGGTCAAGCCCAAGGCCAAGCCCGGCAACGCCCGCTACACCGCGATCGAGGCGGCGCCCGGCCGTTACGTCAAAGCCAAGGGCTGA
【0104】
Gene ID 004 Amino Acid Sequence:Pseudomonas putiza/Zoogloea ramigera polyhydroxyalkanoate synthase fusiongene PhaC3/C5
MSNKNNDELQWQSWFSKAPTTEANPMATMLQDIGVALKPEAMEQLKNDYLRDFTALWQDFLAGKAPAVSDRRFSSAAWQGNPMSAFNAASYLLNAKFLSAMVEAVDTAPQQKQKIRFAVQQVIDAMSPANFLATNPEAQQKLIETKGESLTRGLVNMLGDINKGHISLSDESAFEVGRNLAITPGTVIYENPLFQLIQYTPTTPTVSQRPLLMVPPCIN KFYILDLQPENSLVRYAVEQGNTVFLISWSNPDKSLAGTTWDDYVEQGVIEAIRIVQDVSGQDKLNMFGFCVGGTIVATALAVLAARGQHPAASLTLLTTFLDFSDTGVLDVFVDETQVALREQQLRDGGLMPGRDLASTFSSLRPNDLVWNYVQSNYLKGNEPAAFDLLFWNSDSTNLPGPMFCWYLRNTYLENSLKVPGKLTVAGEKIDLGLIDAPAFIYGSREDHIVPWMSAYGSLDILNQGKPGANRFVLGASGHIAGVINSVAKNKRSYWINDGGAADAQAWFDGAQEVPGSWWPQWAGFLTQHGGKKVKPKAKPGNARYTAIEAAPGRYVKAKG
図1
図2
図3
【配列表】
2023514144000001.app
【国際調査報告】