(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-05
(54)【発明の名称】物品キャリアおよびそれのためのブランク
(51)【国際特許分類】
B65D 71/44 20060101AFI20230329BHJP
B65D 5/462 20060101ALI20230329BHJP
【FI】
B65D71/44
B65D5/462
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022548009
(86)(22)【出願日】2021-02-08
(85)【翻訳文提出日】2022-09-13
(86)【国際出願番号】 US2021017033
(87)【国際公開番号】W WO2021159055
(87)【国際公開日】2021-08-12
(32)【優先日】2020-02-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515301030
【氏名又は名称】ウエストロック・パッケージング・システムズ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ジュアン・シー・パラシオス・ヘルナンデス
【テーマコード(参考)】
3E060
3E067
【Fターム(参考)】
3E060AA03
3E060AB02
3E060AC02
3E060BA04
3E060CA01
3E060CA22
3E060CE04
3E060CE15
3E060DA09
3E067AA22
3E067AB26
3E067AC12
3E067BA15A
3E067BA20A
3E067BB01A
3E067EA01
3E067EB03
3E067EE11
3E067FA01
3E067FC02
(57)【要約】
本開示の態様は、1つまたは複数の物品を包装するための物品キャリアと、キャリアを形成するためのブランクとに関する。物品キャリアは、ハンドルパネルと、対向するサイドパネルとを含む複数のパネルを有する。対向するサイドパネルは、ハンドルパネルの対向する端部にヒンジで接続され、その対向する側で物品のグループの周りに配設される。第1のサイドパネルは、2つまたはそれ以上の物品のうちの1つに付着され、第2のサイドパネルは、2つまたはそれ以上の物品のうちの別の1つに付着されて、パッケージを形成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの物品を包装するための物品キャリアを形成するためのブランクであって、ハンドルパネルと、第1の折り目線によって前記ハンドルパネルにヒンジで接続されている第1のサイドパネルと、第2の折り目線によって前記ハンドルパネルにヒンジで接続されている第2のサイドパネルと、を備え、
前記ブランクは前記ブランク内に形成された第1のレリーフカットを備え、前記第1のレリーフカットは前記第1の折り目線に沿って延在する第1の部分と、前記第1の折り目線に対してある角度を成して前記第1のサイドパネル内に延在する第2の部分と、を備え、
前記ブランクは前記ブランク内に形成された第2のレリーフカットを備え、前記第2のレリーフカットは前記第2の折り目線に沿って延在する第1の部分と、前記第2の折り目線に対してある角度を成して前記第2のサイドパネル内に延在する第2の部分と、を備える、ブランク。
【請求項2】
前記第1のサイドパネルは接着剤を含み、これにより前記第1のサイドパネルは第1の物品に取り付けられるように構成され、
前記第2のサイドパネルは接着剤を含み、これにより前記第2のサイドパネルは第2の物品に取り付けられるように構成される請求項1に記載のブランク。
【請求項3】
前記第1のレリーフカットまたは前記第2のレリーフカットは、その末端部に「J」字形フックを備える請求項1に記載のブランク。
【請求項4】
前記第1のレリーフカットおよび前記第2のレリーフカットは、各々、前記第1のサイドパネルおよび前記第2のサイドパネルの一方において前記第1の折り目線または第2の折り目線のそれぞれの一方に対してある角度を成して延在する第3の部分を備える請求項1に記載のブランク。
【請求項5】
前記ブランクは、前記第1のサイドパネルおよび前記第2のサイドパネルの前記一方に形成され、前記第1の折り目線および前記第2の折り目線のそれぞれの一方から延在する、さらなるレリーフカットを備え、
前記さらなるレリーフカットは前記第1のレリーフカットおよび前記第2のレリーフカットの一方の前記第2の部分と、前記第1のレリーフカットおよび前記第2のレリーフカットの前記一方の前記第3の部分との間に配設される請求項4に記載のブランク。
【請求項6】
前記第1のレリーフカットおよび前記第2のレリーフカットの各々は、少なくとも部分的に、それぞれ前記第1のサイドパネルおよび前記第2のサイドパネルの各々に開口部を画成し、各開口部は、それぞれ、前記第1のサイドパネルおよび前記第2のサイドパネルの各々に縁を画成し、前記縁の少なくとも1つは前記ハンドルが配備配置構成にあるときに前記少なくとも1つの物品の一部と係合して配設される請求項1に記載のブランク。
【請求項7】
前記ブランクは前記ハンドルパネル内に形成され、前記第1の折り目線からそれに対してある角度を成して延在する第1のレリーフ折り目と、前記ハンドルパネル内に形成され、前記第2の折り目線からそれに対してある角度を成して延在する第2のレリーフ折り目とをさらに備える請求項1に記載のブランク。
【請求項8】
前記第1のレリーフ折り目は、前記第1の折り目線に近い第1の端部を含み、前記第1のレリーフ折り目の前記第1の端部は、前記ハンドルが配備されるときに前記少なくとも1つの物品の一部と係合させられるように構成される請求項7に記載のブランク。
【請求項9】
前記第2のレリーフ折り目は、前記第2の折り目線に近い第1の端部を含み、前記第2のレリーフ折り目の前記第1の端部は、前記ハンドルが配備されるときに前記少なくとも1つの物品の一部と係合させられるように構成される請求項8に記載のブランク。
【請求項10】
前記第1のレリーフ折り目は、各々前記第1の折り目線から、前記第1の折り目線に対してある角度を成して、前記ハンドルパネル内に貫入するレリーフ折り目の対を含む請求項7に記載のブランク。
【請求項11】
前記第2のレリーフ折り目は、各々前記第2の折り目線から、前記第2の折り目線に対してある角度を成して、前記ハンドルパネル内に貫入する第2のレリーフ折り目の対を含む請求項10に記載のブランク。
【請求項12】
第1のレリーフ折り目の前記対の各々は、互いに関して発散する形で配置構成され、第2のレリーフ折り目の前記対の各々は、互いに関して発散する形で配置構成される請求項11に記載のブランク。
【請求項13】
前記第1のサイドパネルは接着剤を含み、これにより前記第1のサイドパネルは第1の物品に取り付けられるように構成され、
前記第2のサイドパネルは接着剤を含み、これにより前記第2のサイドパネルは第2の物品に取り付けられるように構成される請求項7に記載のブランク。
【請求項14】
少なくとも1つの物品を包装するための物品キャリアを形成するためのブランクであって、
前記ブランクはハンドルパネルと、第1の折り目線によって前記ハンドルパネルにヒンジで接続されている第1のサイドパネルと、第2の折り目線によって前記ハンドルパネルにヒンジで接続されている第2のサイドパネルと、を含む複数のパネルを備え、
前記第1のサイドパネルは接着剤を含み、これにより前記第1のサイドパネルは第1の物品に取り付けられるように構成され、
前記第2のサイドパネルは接着剤を含み、これにより前記第2のサイドパネルは第2の物品に取り付けられるように構成される、ブランク。
【請求項15】
前記第1の折り目線および前記第2の折り目線は、互いに実質的に平行である請求項14に記載のブランク。
【請求項16】
前記複数のパネルのうちの少なくとも1つにヒンジで接続されている内側プライを形成するための少なくとも1つのパネルを備える請求項14に記載のブランク。
【請求項17】
物品キャリアと、互いに接着固定された2つまたはそれ以上の物品を含む物品のグループとを含むパッケージであって、
前記物品キャリアはハンドルパネルと、前記ハンドルパネルの対向する端部に接続され、その対向する側で物品の前記グループの周りに配設される対向するサイドパネルとを含む複数のパネルを備え、
前記対向するサイドパネルのうちの第1のサイドパネルは前記2つまたはそれ以上の物品のうちの1つに付着され、前記対向するサイドパネルのうちの第2のサイドパネルは前記2つまたはそれ以上の物品のうちの別の1つに付着される、パッケージ。
【請求項18】
前記物品キャリアが固定される前記物品のうちの1つに固定されている少なくとも1つの物品を含む請求項16に記載のパッケージ。
【請求項19】
前記対向するサイドパネルは、第1の折り目線によって前記ハンドルパネルにヒンジで接続されている第1のサイドパネルと、第2の折り目線によって前記ハンドルパネルにヒンジで接続されている第2のサイドパネルと、を含む請求項16に記載のパッケージ。
【請求項20】
前記物品キャリアは、第1のレリーフカットであって、前記第1のレリーフカットは前記第1の折り目線に沿って延在する第1の部分と、前記第1の折り目線に対してある角度を成して前記第1のサイドパネル内に延在する第2の部分とを備える、第1のレリーフカットと、第2のレリーフカットであって、前記第2のレリーフカットは前記第2の折り目線に沿って延在する第1の部分と、前記第2の折り目線に対してある角度を成して前記第2のサイドパネル内に延在する第2の部分とを備える、第2のレリーフカットと、を具備する請求項18に記載のパッケージ。
【請求項21】
前記物品キャリアは、前記ハンドルパネル内に形成され、前記第1の折り目線から前記第1の折り目線に対してある角度を成して延在する第1のレリーフ折り目と、前記ハンドルパネル内に形成され、前記第2の折り目線から前記第2の折り目線に対してある角度を成して延在する第2のレリーフ折り目とを備える請求項19に記載のパッケージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、参照により開示全体が本明細書に組み込まれている2020年2月7日に出願した米国仮特許出願第62/971,390号の利益を主張するものである。
【0002】
本発明は、物品キャリア(article carrier)およびそれらを形成するためのブランク(blank)に関する。より詳細には、ただしそれに限定しないが、本発明は、一次製品容器に固定されるキャリングハンドルを設けるためのキャリアに関する。
【背景技術】
【0003】
包装の分野では、複数の物品を搬送するためにカートンを用意することが知られている。カートンは、当技術分野でよく知られており、消費者が消費用の物品のグループを運搬し、保管し、アクセスすることを可能にするうえで有用である。コストおよび環境への配慮として、そのようなカートンまたはキャリアは、できる限り少ない材料から形成され、それらを形成する材料の無駄な消費を可能な限り少なくする必要がある。さらなる配慮は、カートンの強度、およびそれが大重量の物品を保持し、運搬するのに適しているかどうかである。カートンの内容物は、そのカートン内にしっかりと固定されていることが望ましい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、板紙または同様のものから典型的には形成される、カートンの分野における改善をもたらすことを求める。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様は、少なくとも1つの物品を包装するための物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、ハンドルパネルと、第1の折り目線(fold line)によってハンドルパネルにヒンジで接続されている第1のサイドパネルと、第2の折り目線によってハンドルパネルにヒンジで接続されている第2のサイドパネルとを備える。ブランクは、ブランク内に形成された第1のレリーフカット(relief cut)を備える。第1のレリーフカットは、第1の折り目線に沿って延在する第1の部分と、第1の折り目線に対してある角度を成して第1のサイドパネル内に延在する第2の部分とを備える。ブランクは、ブランク内に形成された第2のレリーフカットを備える。第2のレリーフカットは、第2の折り目線に沿って延在する第1の部分と、第2の折り目線に対してある角度を成して第2のサイドパネル内に延在する第2の部分とを備える。
【0006】
任意選択で、第1のサイドパネルは接着剤を含み、これにより第1のサイドパネルは第1の物品に取り付けられるように構成され、第2のサイドパネルは接着剤を含み、これにより第2のサイドパネルは第2の物品に取り付けられるように構成される。
【0007】
任意選択で、第1または第2のレリーフカットは、その末端部に「J」字形フックを備える。
【0008】
任意選択で、第1または第2のレリーフカットは、第1および第2のサイドパネルの一方において、それぞれ第1または第2の折り目線に対してある角度を成して延在する第3の部分を備える。
【0009】
任意選択で、ブランクは、第1および第2のサイドパネルの一方に形成され、第1および第2の折り目線のそれぞれの一方から延在する、さらなるレリーフカットを備え、さらなるレリーフカットは、第1および第2のレリーフカットの一方の第2の部分と、第1および第2のレリーフカットの前記一方の第3の部分との間に配設される。
【0010】
任意選択で、第1および第2のレリーフカットの各々は、少なくとも部分的に、第1および第2のサイドパネルのそれぞれの一方に開口部を画成し、各開口部は前記それぞれのサイドパネルに縁を画成し、縁の少なくとも1つは、ハンドルが配備配置構成にあるときに少なくとも1つの物品の一部と係合して配設される。
【0011】
本発明の第2の態様は、少なくとも1つの物品を包装するための物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、ハンドルパネルと、第1の折り目線によってハンドルパネルにヒンジで接続されている第1のサイドパネルと、第2の折り目線によってハンドルパネルにヒンジで接続されている第2のサイドパネルとを備える。ブランクは、ハンドルパネルに形成され、第1の折り目線からそれに対してある角度を成して延在する第1のレリーフ折り目(relief crease)を含む。ブランクは、ハンドルパネルに形成され、第2の折り目線からそれに対してある角度を成して延在する第2のレリーフ折り目を含む。
【0012】
任意選択で、少なくとも1つの第1のレリーフ折り目は、第1の折り目線に近い第1の端部を備え、少なくとも1つの第1のレリーフ折り目の第1の端部は、ハンドルが配備(deployed)されるときに少なくとも1つの物品の一部と係合させられる。
【0013】
任意選択で、少なくとも1つの第2のレリーフ折り目は、第2の折り目線に近い第1の端部を備え、少なくとも1つの第2のレリーフ折り目の第1の端部は、ハンドルが配備されるときに少なくとも1つの物品の一部と係合させられる。
【0014】
任意選択で、少なくとも1つの第1のレリーフ折り目は、各々第1の折り目線から、第1の折り目線に対してある角度を成して、ハンドルパネル内に貫入するレリーフ折り目の対を含む。
【0015】
任意選択で、レリーフ折り目の対の各々は、互いに関して発散する形で配置構成される。
【0016】
任意選択で、少なくとも1つの第1の第2のレリーフ折り目は、各々第2の折り目線から、第2の折り目線に対してある角度を成して、ハンドルパネル内に貫入する第2のレリーフ折り目の対を含む。
【0017】
任意選択で、第2のレリーフ折り目の対の各々は、互いに関して発散する形で配置構成される。
【0018】
本発明の第3の態様は、少なくとも1つの物品を包装するための物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、ハンドルパネルと、第1の折り目線によってハンドルパネルにヒンジで接続されている第1のサイドパネルと、第2の折り目線によってハンドルパネルにヒンジで接続されている第2のサイドパネルとを含む複数のパネルを備える。第1のサイドパネルは接着剤を含み、これにより第1のサイドパネルは第1の物品に取り付けられるように構成される。第2のサイドパネルは接着剤を含み、これにより第2のサイドパネルは第2の物品に取り付けられるように構成される。
【0019】
任意選択で、第1の折り目線および第2の折り目線は、互いに実質的に平行である。
【0020】
任意選択で、ブランクは、内側プライを形成するために少なくとも1つのパネルを備え、前記少なくとも1つのパネルは複数のパネルのうちの少なくとも1つにヒンジで接続される。
【0021】
本発明の第4の態様は、物品キャリアと、互いに接着固定された2つまたはそれ以上の物品を含む物品のグループとを含むパッケージを提供する。物品キャリアは、ハンドルパネルと、ハンドルパネルの対向する端部に接続されている対向するサイドパネルとを含む複数のパネルを備える。対向するサイドパネルは、それの対向する側で物品のグループの周りに配設される。第1のサイドパネルは、2つまたはそれ以上の物品のうちの1つに付着される。第2のサイドパネルは、2つまたはそれ以上の物品のうちの別の1つに付着される。
【0022】
任意選択で、パッケージは、物品キャリアが固定された物品のうちの1つに固定された少なくとも1つの物品を含む。
【0023】
任意選択で、対向するサイドパネルは、第1の折り目線によってハンドルパネルにヒンジで接続されている第1のサイドパネルと、第2の折り目線によってハンドルパネルにヒンジで接続されている第2のサイドパネルとを含む。
【0024】
任意選択で、物品キャリアは、第1のレリーフカットを備え、第1のレリーフカットは、第1の折り目線に沿って延在する第1の部分と、第1の折り目線に対してある角度を成して第1のサイドパネル内に延在する第2の部分とを備える。
【0025】
任意選択で、物品キャリアは、第2のレリーフカットを備え、第2のレリーフカットは、第2の折り目線に沿って延在する第1の部分と、第2の折り目線に対してある角度を成して第2のサイドパネル内に延在する第2の部分とを備える。
【0026】
任意選択で、物品キャリアは、ハンドルパネルに形成され、第1の折り目線から第1の折り目線に対してある角度を成して延在する第1のレリーフ折り目を備える。
【0027】
任意選択で、物品キャリアは、ハンドルパネルに形成され、第2の折り目線から第2の折り目線に対してある角度を成して延在する第2のレリーフ折り目を備える。
【0028】
本出願の範囲内で、先行する段落、特許請求の範囲、ならびに/または次の説明および図面において述べられている様々な態様、実施形態、例、特徴、および代替的形態は、独立して、またはそれらの組合せで、考察されるか、または取りあげられ得ることが企図されるか、または意図されている。
【0029】
一実施形態に関連して、または関係して説明されている特徴もしくは要素は、特徴の不適合がない限り、すべての実施形態に適用可能である。一実施形態からの1つもしくは複数の特徴または要素は、本明細書において開示されている他の実施形態のいずれかに組み込まれるか、または組み合わされるものとしてよく、前記一実施形態から抽出された前記特徴もしくは要素は、前記他の実施形態の1つまたは複数の特徴もしくは要素に加えて、または置き換えて含まれ得る。
【0030】
本明細書において開示されている一実施形態の特徴、または特徴の組合せは、その実施形態の他の特徴から分離して抽出されてもよい。代替的に、一実施形態の特徴、または特徴の組合せは、その実施形態から省かれてもよい。
【0031】
本発明の例示的な実施形態は、添付図面を参照しつつ、説明される。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】第1の実施形態によるキャリアを形成するためのブランクの上から見た平面図である。
【
図2】
図1のブランクから形成されるキャリアの上から見た斜視図である。
【
図4】使用中のキャリングハンドルを示す
図2のキャリアの上から見た斜視図である。
【
図5】第2の実施形態によるキャリアを形成するためのブランクの上から見た平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
パッケージ、ブランク、およびキャリアの特定の実施形態の詳細な説明が、本明細書において開示される。開示されている実施形態は、本発明のいくつかの態様を実装することができる方法の例にすぎず、本発明を具現化し得る方法のすべてを網羅して列挙していないことは理解されるであろう。本明細書で使用されているように、「例示的な」という言い回しは、例示、見本、モデル、またはパターンとして使用できる実施形態を指すために広義で使用されている。実際、本明細書で説明されているパッケージ、ブランク、およびキャリアは、様々な代替的形態で具現化され得ることは理解されるであろう。図は必ずしも縮尺通りになっておらず、いくつかの特徴は、特定の構成要素の詳細を示すために誇張されているか、または最小化されている場合がある。よく知られている構成要素、材料、または方法は、本開示をわかりにくくしないために、必ずしも詳細に説明しているとは限らない。本明細書で開示されている特定の構造および機能に関する詳細は、制限するものとして解釈されるべきでなく、単に請求項の基礎として、また本発明を様々な形で採用する当業者を教示するための代表的基礎として解釈されるべきである。
【0034】
図1を参照すると、これ以降、物品Bと称される、限定はしないが、瓶または缶などの一次製品のグループを搬送するための、
図2、
図3、および
図4に示されているような、カートンまたはキャリア90を形成することができるブランク10の平面図が示されている。ブランク10は、少なくとも1つの一次製品容器またはパッケージを包装するための二次パッケージを形成する。カートンまたはキャリア(図示せず)を形成するための代替的ブランク110が
図5に示されている。
【0035】
本明細書において詳述されている実施形態において、「カートン」および「キャリア」という用語は、本発明の様々な特徴を非限定的な形で例示することを目的として、一次製品容器などの、物品を係合し、搬送するための容器を指す。本発明の教示は、先細り形および/または円筒形であってもなくてもよい、様々な製品容器に適用され得ることが企図される。例示的な容器は、瓶(たとえば、金属製、ガラス製、またはプラスチック製のビン)、缶(たとえば、アルミ缶)、スズ缶、袋、パケット、および同様のものを含む。
【0036】
ブランク10、110は、好適な基材のシートから形成される。本明細書で使用されているように、「好適な基材」という言い回しは、板紙、段ボール、ボール紙、プラスチック、これらの組合せ、および同様のものなどの折り畳み可能なシート材料のあらゆる形態を含むことは理解されるであろう。たとえば、以下でより詳しく説明されているキャリア構造体を実現するために、適している場合に、1つのまたは他の数のブランクが使用されてよいことは認識されるべきである。
【0037】
本明細書で説明されている包装構造体またはカートンは、その強度を高める材料から作られるか、またはその強度を高める材料でコーティングされ得る、板紙などのシート材料から形成されてよい。そのようなシート材料の一例は、WestRock Company社によって作られている耐引き裂き性NATRALOCK(登録商標)板紙である。パッケージの耐引き裂き性を改善するのを助けるため、耐引き裂き性材料が複数の層として施されることに留意されたい。典型的には、シート材料の一方の表面は、他方の表面と異なる特性を有する場合がある。たとえば、仕上がったパッケージから外を向くシート材料の表面は特に滑らかであってよく、クレーコーティングなどのコーティング、または良好な印刷性を付加する他の表面処理を有していてよい。内を向くシート材料の表面は、その一方で、コーティング、層、処理を施されるか、または耐引き裂き性、良好な接着性、ヒートシール性、もしくは他の望ましい機能特性のうちの1つもしくは複数などの特性を付加するような他の何らかの方法で処理されるものとしてよい。
【0038】
例示されている実施形態において、ブランク10、110は、例示的な物品Bの例示的な配置構成を包装するためにカートンまたはキャリア90を形成するように構成される。例示されている実施形態において、配置構成は3×2マトリクスまたは配列であり、1列が2つの物品からなる3つの列が用意され、物品Bは飲料用缶である。代替的に、ブランク10、110は、他の種類、個数、およびサイズの物品を包装するための、および/または異なる配置構成もしくは構成形状で物品を包装するためのキャリアを形成するように構成され得る。
【0039】
図1は、第1の実施形態を示し、
図2、
図3および
図4に示されているキャリア90を形成するためのブランク10を示している。キャリア90は、ストラップハンドルの形態をとり、キャリア90は、物品Bのグループに固定された固定パネル14、16を備える。
【0040】
ブランク10は、主パネル12を備え、主パネル12は、対向する周縁端部分と、その間に配設されている中間部分とを備える。
【0041】
ブランク10は、第1の固定またはサイドパネル14を備え、これは、折り目線13の形態のヒンジ付き接続部によって主パネル12にヒンジで接続され得る。
【0042】
ブランク10は、第2の固定またはサイドパネル16を備え、これは、折り目線15の形態のヒンジ付き接続部によって主パネル12にヒンジで接続され得る。
【0043】
主パネル12の第1の周縁端部分は、第1のサイドパネル14にヒンジで接続される。第1の周縁端部分は、少なくとも一部は末広がりまたは先細り形状であってもよい。
【0044】
主パネル12の第2の周縁端部分は、第2のサイドパネル16にヒンジで接続される。第2の周縁端部分は、少なくとも一部は末広がりまたは先細り形状であってもよい。このようにして、中間部分は、腰部を画成するように狭められ得る。主パネル12は、その対向する側縁の各々に陥凹部を備える。中間部分は、グリップ部分またはハンドル部分を提供し得る。
【0045】
いくつかの実施形態において、ブランク10は、中間部分にヒンジで連結された緩衝フラップを備え得る。緩衝フラップは、中間部分またはグリップ部分の対向する側縁にヒンジで接続され得る。各緩衝フラップは、設けられたときに、主パネル12の側縁内の陥凹部のうちの1つの陥凹部の一部を画成し得る。
【0046】
第1のサイドパネル14は、変位可能またはレリーフ領域18を備え得る。レリーフ領域18は、第1のサイドパネル14の中心にまたは内側に配設され得る。レリーフ領域18は、第1のサイドパネル14と主パネル12との間のヒンジ付き接続部13から延在するか、またはヒンジ付き接続部13のところで終端し得る。
【0047】
レリーフ領域18は、少なくとも一部は、カットまたは切断線19a/19b/19cによって画成される。他の実施形態では、レリーフ領域18は、少なくとも一部は、限定はしないが、開口、スロット、またはスリットなどの、代替的切り取り部によって画成され得る。
【0048】
レリーフ領域18は、一部は第1のカット線(cut line)部分19aおよび第2のカット線部分19bによって画成される。第1のカット線部分19aは、
図1に例示されているように、第2のカット線部分19bに関して発散する形で配置構成され得る。
【0049】
第1および第2のカット線部分19a、19bは、各々ブランク10を形成する材料の応力を緩和するためのレリーフカットを提供する。
【0050】
第1および第2のカット線部分19a、19bは、切断可能部分19cによって一緒に結合され得る。切断可能部分19cは、第1および第2のカット線部分19a、19bと連続し、「U」字形カットを画成する。切断可能部分19cは、第1のサイドパネル14を主パネル12にヒンジで連結する折り目線13と同一直線上にあるものとしてよい。
【0051】
第1および第2のカット線部分19a、19bの各々は、「J」または「C」字形カットで終端し得る。「J」または「C」字形カットは、第1および第2のカット線部分19a、19bから裂け目が広がる可能性を抑制するか、または低減する。
【0052】
任意選択で、レリーフ領域18は、第1および第2のカット線部分19a、19bの間の切断可能部分19cから延在する第5のレリーフカット線23を備える。第5のレリーフカット線23は、第1および第2のカット線部分19a、19bよりも長さが短くてよい。第5のレリーフカット線23は、レリーフ領域18の内側に配設され、切断可能部分19cを二等分し得る。
【0053】
ブランク10は、折り目線27a、27bの形態のレリーフ折り目の対を備える。折り目線27a、27bは、第1のサイドパネル14と主パネル12との間のヒンジ付き接続部から延在する。
【0054】
レリーフ折り目の対は、第1のサイドパネル14と主パネル12との間のヒンジ付き接続部から主パネル12の第1の周縁端部分内に貫入する第1のレリーフ折り目27aを備える。第1のレリーフ折り目27aは、主パネル12の第1の側縁まで延在し得る。第1のレリーフ折り目27aは、第1のサイドパネル14と主パネル12との間のヒンジ付き接続部から延在し、それらの間に角度θを画成する。角度θは、斜角であってよく、20°から85°の範囲内にあるものとしてよい。第1のレリーフ折り目27aは、主パネル12の先細り縁で終端し得る。
【0055】
第1のレリーフ折り目27aは、第1のカット線部分19aと切断可能部分19cとの交差部の近くの折り目線13から延在し得る。
【0056】
レリーフ折り目の対は、第1のサイドパネル14と主パネル12との間のヒンジ付き接続部から主パネル12の第1の周縁端部分内に貫入する第2のレリーフ折り目27bを備える。第2のレリーフ折り目27bは、主パネル12の第2の、対向する、側縁まで延在し得る。第2のレリーフ折り目27bは、第1のサイドパネル14と主パネル12との間のヒンジ付き接続部から延在し、それらの間に角度θを画成する。角度θは、斜角であってよく、20°から85°の範囲内にあるものとしてよい。第2のレリーフ折り目27bは、主パネル12の第2の、対向する、先細り縁で終端し得る。
【0057】
第2のレリーフ折り目27bは、第2のカット線部分19bと切断可能部分19cとの交差部の近くの折り目線13から延在し得る。
【0058】
第2のサイドパネル16は、第2の変位可能またはレリーフ領域20を備え得る。第2のレリーフ領域20は、第2のサイドパネル16の中心にまたは内側に配設され得る。第2のレリーフ領域20は、第2のサイドパネル16と主パネル12との間のヒンジ付き接続部15から延在するか、またはヒンジ付き接続部15のところで終端し得る。
【0059】
第2のレリーフ領域20は、少なくとも一部は、カットまたは切断線21a/21b/21cによって画成される。他の実施形態では、第2のレリーフ領域20は、少なくとも一部は、限定はしないが、開口、スロット、またはスリットなどの、代替的切り取り部によって画成され得る。
【0060】
第2のレリーフ領域20は、一部は第3のカット線部分21aおよび第4のカット線部分21bによって画成される。第3のカット線部分21aは、
図1に例示されているように、第4のカット線部分21bに関して発散する形で配置構成され得る。
【0061】
第3および第4のカット線部分21a、21bは、各々ブランク10を形成する材料の応力を緩和するためのレリーフカットを提供する。
【0062】
第3および第4のカット線部分21a、21bは、第2の切断可能部分21cによって一緒に結合され得る。第2の切断可能部分21cは、第3および第4のカット線部分21a、21bと連続し、「U」字形カットを画成する。第2の切断可能部分21cは、第2のサイドパネル16を主パネル12にヒンジで連結する折り目線15と同一直線上にあるものとしてよい。
【0063】
第3および第4のカット線部分21a、21bの各々は、「J」または「C」字形カットで終端し得る。「J」または「C」字形カットは、第3および第4のカット線部分21a、21bから裂け目が広がる可能性を抑制するか、または低減する。
【0064】
任意選択で、第2のレリーフ領域20は、第3および第4のカット線部分21a、21bの間の第2の切断可能部分21cから延在する第6のレリーフカット線25を備える。第6のレリーフカット線25は、第3および第4のカット線部分21a、21bよりも長さが短い。
【0065】
第3のレリーフカット線23は、第2のレリーフ領域20の内側に配設され、第2の切断可能部分21cを二等分し得る。
【0066】
ブランク10は、第2の折り目線29a、29bの形態の第2のレリーフ折り目の対を備える。第2の折り目線29a、29bは、第2のサイドパネル16と主パネル12との間のヒンジ付き接続部から延在する。
【0067】
第2のレリーフ折り目の対は、第2のサイドパネル16と主パネル12との間のヒンジ付き接続部から主パネル12の第2の周縁端部分内に貫入する第3のレリーフ折り目29aを備える。第3のレリーフ折り目29aは、主パネル12の第1の側縁まで延在し得る。第3のレリーフ折り目29aは、第2のサイドパネル16と主パネル12との間のヒンジ付き接続部から延在し、それらの間に角度θを画成する。角度θは、斜角であってよく、20°から85°の範囲内にあるものとしてよい。第3のレリーフ折り目29aは、主パネル12の先細り縁で終端し得る。
【0068】
第3のレリーフ折り目29aは、第3のカット線部分21aと第2の切断可能部分21cとの交差部の近くの折り目線15から延在し得る。
【0069】
レリーフ折り目の対は、第2のサイドパネル16と主パネル12との間のヒンジ付き接続部から主パネル12の第2の周縁端部分内に貫入する第4のレリーフ折り目29bを備える。第4のレリーフ折り目29bは、主パネル12の第2の、対向する、側縁まで延在し得る。第4のレリーフ折り目29bは、第2のサイドパネル16と主パネル12との間のヒンジ付き接続部から延在し、それらの間に角度θを画成する。角度θは、斜角であってよく、20°から85°の範囲内にあるものとしてよい。第4のレリーフ折り目29bは、主パネル12の第2の、対向する、先細り縁で終端し得る。
【0070】
第4のレリーフ折り目29bは、第4のカット線部分21bと第2の切断可能部分21cとの交差部の近くの折り目線15から延在し得る。
【0071】
ブランク10は、1つまたは複数の物品Bに固定されるように構成される。第1および第2のサイドパネル14、16は各々、接着剤または他の接着剤処理を受けるための1つまたは複数の接着剤配置Gを含む。例示されている実施形態では、4つの接着剤配置Gが各サイドパネル14、16内に設けられ、他の実施形態では、より多い、またはより少ない接着剤配置が設けられ得る。第1および第2のサイドパネル14、16の接着剤配置の内面は、接着性を改善するように適合されるものとしてよく、たとえば、限定はしないが、接着性を低下させる可能性のあるニスまたは他のコーティングもしくは仕上げを省略するか、もしくは取り除くか、または接着ボンドを改善するためのコーティングもしくは処理を施す。
【0072】
フュージティブ接着剤(fugitive glue)が、第1および第2のサイドパネル14、16を物品Bに直接的に固定するために使用され得る。具体的な接着剤の例は、HB Fuller社製のSwift7044である。フュージティブ接着剤の使用は任意選択である。フュージティブ接着剤の利点は、物品Bがキャリア90から係脱したときにキャリア90に付着して残る傾向があることであり、これは接着剤が物品Bに付着したままになるよりも望ましい場合がある。代替的実施形態において、限定はしないが、ホットメルト接着剤などの他の接着剤も採用されてよい。
【0073】
キャリア90は、パッケージを形成する複数の物品Bと組み合わせて
図2、
図3、および
図4に示されている。パッケージは、3×2の配列で配置構成されている6つの物品を含み、各物品Bは、少なくとも1つの隣接する近接物に直接固定される。接着剤または他の接着剤処理は、物品Bの間の接点、または近接点で、第1の物品Bを第2の物品Bに固定するために採用され得る。接着剤は、第1の物品Bと第2の物品Bとの間の接触フットプリントに塗布され、たとえば他の物品と接触する前に物品Bの一方に、接着剤が線、帯、複数の点もしくはスポットとして施され得る。
【0074】
例示されている実施形態では、各物品Bは、少なくとも2つの物品Bに固定され、各物品Bは、その周囲または円周上の第1の配置およびその周囲または円周上の第2の配置に接着剤で固定され、第2の配置は約90°の角度だけ、または約180°の角度だけ第1の配置から分離されている。
【0075】
キャリア90は、物品Bのグループの頂部の上、および物品Bのグループの対向する側の周りに配設されるように物品Bに装着される。
図2に示されているようにパッケージが静止しているときに、物品Bの円筒軸は、一般的に直立した状態にある。
【0076】
例示されている実施形態において、物品Bのグループは、このグループの第1の端部に一番端の物品Bの第1の対と、このグループの第2の、対向する、端部に一番端の物品Bの第2の対とを備え、中間物品Bの対は、一番端の物品Bの第1の対と第2の対との間に配設されている。
【0077】
例示されている実施形態では、第1のサイドパネル14は、物品Bのグループ内の中間物品Bのうちの一方に固定される。第2のサイドパネル16は、物品Bのグループ内の中間物品Bのうちの他方に固定される。中間物品Bの対は、互いに接着剤で固定されてよい。
【0078】
一番端の物品Bの第1および第2の対は、物品Bの中間の対の対向する端部に固定される。
【0079】
物品キャリア90は、物品Bのグループに関して横方向に固定され、主パネル12は、物品Bのグループの上に、横方向に延在するハンドルパネルを形成する。
【0080】
キャリア90は、ハンドルの使用時にサイドパネル14、16の対向する周縁側部分が内向きに移動することを可能にするように適合されたレリーフ構造を備える。
図4は、使用中のハンドルを例示しており、切断可能部分19c、21cは切断されるか、引き裂かれるか、または破られてカットを形成し、サイドパネル14、16の周縁側部分が内向きに変位されるか、または変形されることを可能にする。ハンドルパネル12の対向する端部は、互いに向かって、内向きに移動する。これは、ハンドルパネル12の中間部分が上方に変位させられるか、または弓なりになることを可能にする効果を有し、それによりその下に--ハンドルパネル12と物品Bの上側端部との間に--空間または空隙を形成する。使用者は、手の一部または指を空隙の中に入れてハンドルを把持することができる。
【0081】
レリーフ折り目27a、27b、29a、29bは、第1および第2のサイドパネル14、16の周縁側部分に隣接する、ハンドルパネルの変形を可能にするか、または円滑にする。これは、キャリア90を形成する材料内の負荷応力または力を方向転換または再分配するのに有益であり得る。
【0082】
いくつかの実施形態において、レリーフ折り目27a、27b、29a、29bは、負荷力を隣接する中間物品Bに向け得る。ハンドルが使用されているときに、開口部がサイドパネル14、16内に作成され、隣接する中間物品Bの一部は、前記開口部を貫通し、それにより開口部によって画成されるキャリア90の縁または角、またはその一部が物品Bに接触し得る。このようにして、物品Bは、負荷力の一部を受けるか、またはハンドルを強化するか、支えるか、もしくは安定化する働きをし得る。これには、キャリア90と物品Bとの間の接着ボンドに及ぼされる負荷応力または力を低減し得る。
【0083】
他の実施形態では、物品キャリア90は、中間物品Bに固定されるのではなく、物品Bのグループに関して長手方向に固定されてもよく、キャリア90は、一番端の物品Bの第1の対のうちの一方または両方、および一番端の物品Bの第2の対のうちの一方または両方に固定され得る。キャリア90は、ハンドルの使用時にサイドパネルの内側部分が内向きに移動することを可能にするように適合されたレリーフ構造を備え得る。
【0084】
次に
図5を参照すると、本開示の追加の一実施形態が示されている。第2の例示されている実施形態において、類似の番号は、可能ならば、類似の部品を表すために使用されているが、接頭辞「100」を付け加えることで、特徴が第2の実施形態に属していることを指示している。追加の実施形態は、第1の実施形態と多くの共通の特徴を共有しており、したがって、
図1から
図4に例示されている実施形態との相違点のみが詳しく説明される。
【0085】
図5は、第2の実施形態を例示する図であり、キャリア(図示せず)を形成するためのブランク110を示している。ブランク110から形成されるキャリアは、二枚重ねストラップハンドルの形態をとる。
【0086】
ブランク110は、パネル111Aの第1のシリーズおよびパネル111Bの第2のシリーズを備える。パネル111Aの第1のシリーズは、折り目線117a/117bに沿ってパネル111Bの第2のシリーズにヒンジで接続される。開口A3がブランク110から打たれ、パネル111Aの第1のシリーズをパネル111Bの第2のシリーズから部分的に分離する。開口A3は折り目線117a/117bを中断し、第1の部分117aが開口A3の第1端部から延在し、第2の部分117bが開口A3の第2の対向端部から延在する。
【0087】
パネル111Aの第1のシリーズは、
図1のブランク10に実質的に類似している。パネル111Aの第1のシリーズは、主パネル112を備え、主パネル112は、対向する周縁端部分と、その間に配設されている中間部分とを備える。
【0088】
ブランク110は、第1の固定またはサイドパネル114を備え、これは、折り目線113の形態のヒンジ付き接続部によって主パネル112にヒンジで接続されている。
【0089】
ブランク110は、第2の固定またはサイドパネル116を備え、これは、折り目線115の形態のヒンジ付き接続部によって主パネル112にヒンジで接続されている。
【0090】
主パネル112の第1の周縁端部分は、第1のサイドパネル114にヒンジで接続される。第1の周縁端部分は、少なくとも一部は末広がりまたは先細り形状であってもよい。
【0091】
主パネル112の第2の周縁端部分は、第2のサイドパネル116にヒンジで接続される。第2の周縁端部分は、少なくとも一部は末広がりまたは先細り形状であってもよい。このようにして、中間部分は、腰部を画成するように狭められ得る。主パネル112は、その対向する側縁の各々に陥凹部を備える。中間部分は、グリップ部分またはハンドル部分を提供し得る。
【0092】
第1のサイドパネル114は、変位可能またはレリーフ領域118を備え得る。レリーフ領域118は、第1のサイドパネル114の中心にまたは内側に配設され得る。レリーフ領域118は、第1のサイドパネル114と主パネル112との間のヒンジ付き接続部113から延在するか、またはヒンジ付き接続部113のところで終端し得る。
【0093】
第2のサイドパネル116は、第2の変位可能またはレリーフ領域120を備え得る。第2のレリーフ領域120は、第2のサイドパネル116の中心にまたは内側に配設され得る。第2のレリーフ領域120は、第2のサイドパネル116と主パネル112との間のヒンジ付き接続部115から延在するか、またはヒンジ付き接続部115のところで終端し得る。
【0094】
レリーフ領域118は、少なくとも一部は、カットまたは切断線119a/119b/119cによって画成される。他の実施形態では、レリーフ領域118は、少なくとも一部は、限定はしないが、開口、スロット、またはスリットなどの、代替的切り取り部によって画成され得る。
【0095】
切断線119a/119b/119cは、第1のカット線部分119a、第2のカット線部分119b、および切断可能部分119cを含む。切断可能部分119cは、第1および第2のカット線部分119a、119bと連続し、「U」字形カットを画成する。切断可能部分119cは、第1のサイドパネル114を主パネル112にヒンジで連結する折り目線113と同一直線上にある。
【0096】
第2のレリーフ領域120は、少なくとも一部は、カットまたは切断線121a/121b/121cによって画成される。他の実施形態では、第2のレリーフ領域120は、少なくとも一部は、限定はしないが、開口、スロット、またはスリットなどの、代替的切り取り部によって画成され得る。
【0097】
切断線121a/121b/121cは、第1のカット線部分121a、第2のカット線部分121b、および切断可能部分121cを含む。切断可能部分121cは、第1および第2のカット線部分121a、121bと連続し、「U」字形カットを画成する。切断可能部分121cは、第2のサイドパネル116を主パネル112にヒンジで連結する折り目線115と同一直線上にある。
【0098】
ブランク110は、折り目線127a、127bの形態のレリーフ折り目の第1の対を備える。折り目線127a、127bは、第1のサイドパネル114と主パネル112との間のヒンジ付き接続部から延在する。
【0099】
ブランク110は、折り目線129a、129bの形態のレリーフ折り目の第2の対を備える。折り目線129a、129bは、第2のサイドパネル116と主パネル112との間のヒンジ付き接続部から延在する。
【0100】
パネル111Bの第2のシリーズは、補強ハンドルまたは内側頂部パネル132を備え、内側頂部パネル132は、対向する周縁端部分と、その間に配設されている中間部分とを備える。
【0101】
ブランク110は、第1の内側サイドパネル134を備え、これは、折り目線133の形態のヒンジ付き接続部によって内側頂部パネル132にヒンジで接続されている。折り目線133は、複数の平行な折り目線を含むものとしてよく、例示されている実施形態は、3つの平行な折り目線を備える。
【0102】
ブランク110は、第2の内側サイドパネル136を備え、これは、折り目線135の形態のヒンジ付き接続部によって内側頂部パネル132にヒンジで接続されている。折り目線135は、複数の平行な折り目線を含むものとしてよく、例示されている実施形態は、3つの平行な折り目線を備える。
【0103】
内側頂部パネル132の第1の周縁端部分は、第1の内側サイドパネル134にヒンジで接続される。第1の周縁端部分は、少なくとも一部は末広がりまたは先細り形状であってもよい。
【0104】
内側頂部パネル132の第2の周縁端部分は、第2の内側サイドパネル136にヒンジで接続される。第2の周縁端部分は、少なくとも一部は末広がりまたは先細り形状であってもよい。このようにして、中間部分は、腰部を画成するように狭められ得る。内側頂部パネル132は、その対向する側縁の各々に陥凹部を備える。中間部分は、グリップ部分またはハンドル強化部分を提供し得る。
【0105】
第1の内側サイドパネル134は、変位可能または内側レリーフ領域138を備え得る。レリーフ領域138は、第1の内側サイドパネル134の中心にまたは内側に配設され得る。
【0106】
内側レリーフ領域138は、第1の内側サイドパネル134から打たれた、または第1の内側サイドパネル134内に画成された、開口A1から延在するか、またはその開口A1で終端し得る。開口A1は、第1の内側サイドパネル134と内側頂部パネル132との間のヒンジ付き接続部133から延在し得る。開口A1の第1のまたは上側の縁は、第1の内側サイドパネル134と内側頂部パネル132との間のヒンジ付き接続部133を中断し得る。内側レリーフ領域138は、開口A1の下側の、または第2の対向する縁から延在する。内側レリーフ領域138は、少なくとも一部はカット線139a、139bの対によって画成される。第1のカット線139aは、開口A1の第1の下側角に近い、または隣接する開口A1の第2の縁から延在する。第2のカット線139bは、開口A1の第2の下側角に近い、または隣接する開口A1の第2の縁から延在する。第1および第2のカット線139a、139bは、互いに関して発散する形で配置構成され得る。
【0107】
第1のカット線139aは、組み立てられた状態で第2のカット線部分119bの一部と整列して配設されるように配置構成される。第2のカット線139bは、組み立てられた状態で第1のカット線部分119aの一部と整列して配設されるように配置構成される。
【0108】
第2のサイドパネル136は、第2の変位可能または内側レリーフ領域140を備え得る。第2の内側レリーフ領域140は、第2の内側サイドパネル136の中心にまたは内側に配設され得る。
【0109】
第2の内側レリーフ領域140は、第2の内側サイドパネル136から打たれた、または第2の内側サイドパネル136内に画成された、第2の開口A2から延在するか、または第2の開口A2で終端し得る。開口A2は、第2の内側サイドパネル136と内側頂部パネル132との間のヒンジ付き接続部135から延在し得る。第2の開口A2の第1のまたは上側の縁は、第2の内側サイドパネル136と内側頂部パネル132との間のヒンジ付き接続部135を中断し得る。第2の内側レリーフ領域140は、第2の開口A2の下側の、または第2の対向する縁から延在する。第2の内側レリーフ領域140は、少なくとも一部はカット線141a、141bの対によって画成される。第3のカット線141aは、第2の開口A2の第1の下側角に近い、または隣接する第2の開口A2の第2の縁から延在する。第4のカット線141bは、第2の開口A2の第2の下側角に近い、または隣接する第2の開口A2の第2の縁から延在する。第3および第4のカット線141a、141bは、互いに関して発散する形で配置構成され得る。
【0110】
第3のカット線141aは、組み立てられた状態で第4のカット線部分121bの一部と整列して配設されるように配置構成される。第4のカット線141bは、組み立てられた状態で第3のカット線部分121aの一部と整列して配設されるように配置構成される。
【0111】
ブランク110は、折り目線147a、147bの形態のレリーフ折り目の第3の対を備える。折り目線147a、147bは、第1の内側サイドパネル134と内側頂部パネル132との間のヒンジ付き接続部から内側頂部パネル132内に貫入し得る。
【0112】
ブランク110は、折り目線149a、149bの形態のレリーフ折り目の第4の対を備える。折り目線149a、149bは、第2の内側サイドパネル136と内側頂部パネル132との間のヒンジ付き接続部から内側頂部パネル132内に貫入し得る。
【0113】
ブランク110は、パネル111Aの第1のシリーズまたは111Bの第2のシリーズのパネルに接着剤または他の接着処理を施すことによってキャリア内に形成される。ブランク110は、パネル111Aの第1のシリーズをパネル111Bの第2のシリーズと接触させるために折り目線117a/117bに沿って折られる。パネル111Aの第1のシリーズは、パネル111Bの第2のシリーズに固定される。
【0114】
ブランク110は、1つまたは複数の物品Bに固定されるように構成される。第1および第2の内側サイドパネル134、136は、各々、接着剤または他の接着剤処理を受けるための1つまたは複数の接着剤配置Gを含む。第1および第2の内側サイドパネル134、136の接着剤配置の内面は、接着性を改善するように適合されるものとしてよく、たとえば、限定はしないが、接着性を低下させる可能性のあるニスまたは他のコーティングもしくは仕上げを省略するか、もしくは取り除くか、または接着ボンドを改善するためのコーティングもしくは処理を施す。
【0115】
フュージティブ接着剤が、第1および第2の内側サイドパネル134、136を物品Bに直接的に固定するために使用され得る。
【0116】
本開示は、主パネル12またはハンドルパネル112と、物品Bのグループの周りに配設されている対向するサイドパネル14、16、114、116とを有するキャリア90を提供する。キャリア90は、物品Bの1つまたは複数に接着されるか、または付着されてパッケージを形成する。
【0117】
物品Bは、形状が実質的に円筒形であってよく、キャリア90は、第1の物品Bの円筒壁の第1の領域および第2の物品Bの円筒壁の第2の領域に固定され、第1および第2の領域は対向する方向に面しているかまたは対角線上で対向している。
【0118】
第1の物品Bは、第2の物品Bに接触するか、または接着剤もしくは接着剤処理によって第2の物品Bに固定されてよい。
【0119】
パッケージは、キャリア90が固定される物品Bのうちの前記1つまたは複数にのみ固定された少なくとも1つの物品Bを含み得る。少なくとも1つの物品Bは、キャリア90と接続していないか、またはキャリア90に直接的に固定されていない。
【0120】
本開示は、物品キャリア90を形成し少なくとも1つの物品Bを包装するためのブランク10、110を提供する。ブランク10、110は、ハンドルパネル12、112と、第1の折り目線13、113によってハンドルパネル12、112に接続されている第1のサイドパネル14、114と、第2の折り目線15、115によってハンドルパネル12、112に接続されている第2のサイドパネル16、116とを備える。ブランク10、110は、ブランク10、110内に形成された第1のレリーフカットを含み、第1のレリーフカットは第1の折り目線13、113に沿って延在する第1の部分19c、119cと、第1の折り目線13、113に対してある角度を成して第1のサイドパネル14、114内に延在する第2の部分19a、119aとを備える。ブランク10、110は、ブランク10、110内に形成された第2のレリーフカットを含み、第2のレリーフカットは第2の折り目線15、115に沿って延在する第1の部分21c、121cと、第2の折り目線15、115に対してある角度を成して第2のサイドパネル16、116内に延在する第2の部分21a、121aとを備える。
【0121】
第1または第2のレリーフカットは、その末端部に「J」または「C」字形フックを有し得る。
【0122】
第1または第2のレリーフカットは、第1および第2のサイドパネル14、16、114、116の一方において、それぞれ第1または第2の折り目線13/15、113/115に対してある角度を成して延在する第3の部分19b、21b、119b、121bを備え得る。
【0123】
第1または第2のレリーフカットは、それぞれ第1および第2のサイドパネル内に開口部を画成し、各開口部はブランク10、110を形成するパネル12、14、16、112、114、116内に縁を画成し、前記縁はハンドルが配備されたときに少なくとも1つの物品Bの縁または表面と係合させられる。
【0124】
ブランク10、110は、第1および第2のサイドパネル14、16、114、116のうちの1つに形成され、第1および第2の折り目線13/15、113/115のうちのそれぞれの1つから延在する、さらなるレリーフカット23、25、123、125を備え得る。さらなるレリーフカット23、25、123、125は、第1および第2のレリーフカットの一方の第2の部分19a、119a/21a、121aと、第1および第2のレリーフカットの前記一方の第3の部分19b、119b/21b、121bとの間に配設される。
【0125】
本開示は、物品キャリア90を形成し少なくとも1つの物品Bを包装するためのブランク10、110を提供する。ブランク10、110は、ハンドルパネル12、112と、第1の折り目線13、113によってハンドルパネル12、112に接続されている第1のサイドパネル14、114と、第2の折り目線15、115によってハンドルパネル12、112に接続されている第2のサイドパネル16、116とを備える。ブランク10、110は、第1の折り目線13、113から第1の折り目線13、113に対して角度θを成して延在するハンドルパネル12、112に形成された少なくとも1つの第1のレリーフ折り目27a、27b、127a、127bを備える。ブランク10、110は、第2の折り目線15、115から第2の折り目線15、115に対して角度θを成して延在するハンドルパネル12、122に形成された少なくとも1つの第2のレリーフ折り目29a、29b、129a、129bを備える。
【0126】
少なくとも1つの第1のレリーフ折り目27a、27b、127a、127bは、第1の折り目線13、113に近い第1の端部を備える。少なくとも1つの第1のレリーフ折り目27a、27b、127a、127bの第1の端部は、ハンドルが配備されるときに少なくとも1つの物品Bの縁または表面と係合させられる。
【0127】
少なくとも1つの第2のレリーフ折り目29a、29b、129a、129bは、第2の折り目線15、115に近い第1の端部を備える。少なくとも1つの第2のレリーフ折り目29a、29b、129a、129bの第1の端部は、ハンドルが配備されるときに少なくとも1つの物品Bの縁または表面と係合させられる。
【0128】
少なくとも1つのレリーフ折り目27a、27b、127a、127bは、各々第1の折り目線13、113から第1の折り目線13、113に対して角度θを成してハンドルパネル12、112内に貫入するレリーフ折り目27a、27b、127a、127bの対を含む。レリーフ折り目27a、27b、127a、127bの対は互いに関して発散する形で配置構成されている。
【0129】
少なくとも1つの第2のレリーフ折り目29a、29b、129a、129bは、各々第2の折り目線15、115から第2の折り目線15、115に対して角度θを成してハンドルパネル12、112内に貫入するレリーフ折り目29a、29b、129a、129bの対を含む。レリーフ折り目29a、29b、129a、129bの対は互いに関して発散する形で配置構成されている。
【0130】
折り目線27a、27b、29a、29b、127a、127b、129a、129bは、隣接して配設されている物品Bの周りでの第1および第2のサイドパネル14、16、114、116の周縁側部分の折りまたはねじりを円滑にし得る。それに加えて、または代替的に、折り目27a、27b、29a、29b、127a、127b、129a、129bは、それに隣接して配設されている物品Bの上側部分または首部の周りでのハンドルパネル12、112の周縁側部分の翼セクション12a、12b、12c、12d、112a、112b、112c、112dの折りまたはねじりを円滑にし得る。
【0131】
本開示は、物品キャリア90を形成し少なくとも1つの物品Bを包装するためのブランク10、110を提供する。ブランク10、110は、ハンドルパネル12、112と、第1の折り目線13、113によってハンドルパネル12、112に接続されている第1のサイドパネル14、114と、第2の折り目線15、115によってハンドルパネル12、112に接続されている第2のサイドパネル16、116とを備える。第1のサイドパネル14、114は接着剤を含み、これにより第1のサイドパネル14、114は第1の一次容器または物品Bに取り付けられるように構成される。第2のサイドパネル16、116は接着剤を含み、これにより第2のサイドパネル16、116は第2の一次容器または物品Bに取り付けられるように構成される。
【0132】
第1の折り目線13、113および第2の折り目線15、115は、互いに実質的に平行であり得る。
【0133】
本明細書で使用されているように、「頂部」、「底部」、「基部」、「前」、「背部」、「端部」、「側部」、「内側」、「外側」、「上側」、および「下側」などの方向を指す参照は、それぞれのパネルをそのような配向に必ずしも限定せず、これらのパネルを互いに区別するためだけの働きをし得ることは認識されるであろう。
【0134】
本明細書で使用されているように、「ヒンジ付き接続部」および「折り目線」は、ブランクのヒンジ特徴を画成し、互いに関してブランクの一部分を折り畳むことを円滑にし、または他の何らかの形でブランクに対する最適なパネル折り畳み配置を指示する直線のすべての様態を指す。「ヒンジ付き接続部」への参照は、必ず単一の折り目線のみを指すと解釈されるべきでなく、実際、ヒンジ付き接続部は、2つまたはそれ以上の折り目線から形成されてよく、2つまたはそれ以上の折り目線の各々は、形状が真っ直ぐ/直線状または湾曲/曲線のいずれかであってよい。直線状折り目線がヒンジ付き接続部を形成するときに、それらは互いに関して平行に配設されるか、または互いに関してわずかに角度を付けられるものとしてよい。曲線の折り目線がヒンジ付き接続部を形成するときに、それらは互いに交差し、曲線の折り目線によって囲まれた領域内に整形されたパネルを画成するものとしてよい。そのようなヒンジ付き接続部の典型的な一例は、間に楕円状パネルを画成するように2点のところで交差する一対のアーチ形または弓形の折り目線を含むものとしてよい。1つまたは複数の直線状の折り目線および1つまたは複数の曲線状の折り目線からヒンジ付き接続部が形成されてよい。そのようなヒンジ付き接続部の典型的な一例は、間に半月形状のパネルを画成するように2点のところで交差する直線状の折り目線とアーチ形または弓形の折り目線の組合せを含むものとしてよい。
【0135】
本明細書で使用されているように、「折り目線」という用語は、スコア線(scored line)、エンボス線(embossed line)、デボス線(debossed line)、ミシン目(a line of perforations)、短いスリットの線(a line of short slits)、ハーフカット線(a line of half-cuts)、シングルハーフカット(a single half-cut)、中断カット線(an interrupted cut line)、位置合わせされたスリットの線(a line of aligned slits)、切り込み線(a line of scores)、および前述の選択の任意の組合せのうちの1つを指すものとしてよい。
【0136】
ヒンジ付き接続部および折り目線は、各々、ミシン目、ミシン目線、短いスリットの線、ハーフカット線、シングルハーフカット、カット線、中断カット線、スリット、切り込み線、エンボス線、デボス線、これらの任意の組合せ、および同様のものを含むブランクの基材内に形成されている要素を含むことができることを理解されたい。これらの要素は、所望の機能をもたらすように寸法を決められ、配置構成され得る。たとえば、ミシン目線は、折り目線および/または切断線を画成する脆弱度を持つように寸法を決められるか、設計され得る。ミシン目線は、折りを円滑にし裂けることに耐える、折りを円滑にしより大きな力で裂けるのを円滑にする、またはほとんど力がなくても裂けるのを円滑にするように設計され得る。
【0137】
本明細書で使用されるような「と位置を揃える」という語句は、2つの重なり合うパネルのうちの第1のものの中に形成される開口および2つの重なり合うパネルのうちの第2のものの中に形成される第2の開口などの、直立するカートン内の2つまたはそれ以上の要素同士の位置合わせを指す。互いに位置を揃えたそれらの要素は、重なり合うパネルの厚さの方向で互いに位置合わせされているものとしてよい。たとえば、第1のパネル内の開口が第1のパネルと重なり合う配置構成にされている第2のパネル内の第2の開口「と位置を揃えている」ときに、開口の縁は第2の開口の縁の少なくとも一部に沿って延在するものとしてよく、第1および第2のパネルの厚さの方向で、第2の開口と位置合わせされ得る。
【符号の説明】
【0138】
A1 開口
A2 第2の開口
B 物品
G 接着剤配置
10、110 ブランク
12 主パネル
12a、12b、12c、12d、112a、112b、112c、112d 翼セクション
13 折り目線
14、16 固定パネル
18 変位可能またはレリーフ領域
19a/19b/19c カットまたは切断線
20 第2の変位可能またはレリーフ領域
21a/21b/21c カットまたは切断線
23 第5のレリーフカット線
25 第6のレリーフカット線
27a、27b 折り目線
29a、29b 第2の折り目線
90 カートンまたはキャリア
110 ブランク
111A パネル
111B パネル
112 主パネル
113 折り目線
114 サイドパネル
115 折り目線
116 第2の固定またはサイドパネル
117a/117b 折り目線
118 変位可能またはレリーフ領域
119a/119b/119c カットまたは切断線
120 第2の変位可能またはレリーフ領域
121a/121b/121c カットまたは切断線
127a、127b 折り目線
129a、129b 折り目線
132 補強ハンドルまたは内側頂部パネル
133 折り目線
134 第1の内側サイドパネル
135 折り目線
136 第2の内側サイドパネル
138 変位可能または内側レリーフ領域
139a、139b カット線
140 第2の変位可能または内側レリーフ領域
141a 第3のカット線
147a、147b 折り目線
149a、149b 折り目線
【国際調査報告】