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特表2023-514188抗がん剤としてのキヌクリジノン系化合物の応用
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-05
(54)【発明の名称】抗がん剤としてのキヌクリジノン系化合物の応用
(51)【国際特許分類】
   C07D 453/02 20060101AFI20230329BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20230329BHJP
   A61P 37/02 20060101ALI20230329BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20230329BHJP
   A61K 31/4375 20060101ALI20230329BHJP
   A61K 33/42 20060101ALI20230329BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20230329BHJP
【FI】
C07D453/02 CSP
A61P35/00
A61P37/02
A61P29/00
A61K31/4375
A61K33/42
A61P43/00 111
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022548528
(86)(22)【出願日】2021-02-05
(85)【翻訳文提出日】2022-10-11
(86)【国際出願番号】 US2021016862
(87)【国際公開番号】W WO2021158948
(87)【国際公開日】2021-08-12
(31)【優先権主張番号】63/019,374
(32)【優先日】2020-05-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/972,002
(32)【優先日】2020-02-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/002,106
(32)【優先日】2020-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/053,592
(32)【優先日】2020-07-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TWEEN
2.PLURONIC
(71)【出願人】
【識別番号】520314722
【氏名又は名称】ニューウェーブ・ファーマスーティカル・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100107386
【弁理士】
【氏名又は名称】泉谷 玲子
(72)【発明者】
【氏名】チェン,イ
【テーマコード(参考)】
4C086
【Fターム(参考)】
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086CB17
4C086DA38
4C086GA16
4C086MA02
4C086MA05
4C086NA14
4C086ZB07
4C086ZB11
4C086ZB26
(57)【要約】
本発明は、式(I)および式(A)で表される化合物を開示する。
式中、R、R、R、m、n、k、およびLは、本明細書で定義されている。本発明は、これらの化合物を用いて腫瘍性疾患、自己免疫疾患、または炎症性障害を治療する方法も開示する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)で表される化合物、またはそのN-オキシド、あるいは製薬上許容される塩、又は前記式(I)の化合物またははそのN-オキシドの溶媒和物、多形体、互変異性体、立体異性体、同位体、若しくはプロドラッグ。
【化1】
式中、
kは、1、2、3、4、5、または6であり;
は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、スピロヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、-OR、-SR、-アルキル-Ra、-NH(CH、-C(O)R、-S(O)R、-SO、-C(O)OR、-OC(O)R、-NR、-C(O)N(R)R、-N(R)C(O)R、ここで、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、スピロヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリールは、1つまたは複数のRで所望により置換されていてもよく;
は、H、D、アルキル、スピロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、スピロヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、アルキル-OR、-OR、-SR,-アルキル-R、-NH(CH、-C(O)R、-S(O)R、-SO、-C(O)OR、-OC(O)R、-NR、-C(O)N(R)R、-N(R)C(O)R,-S(O)(=N(R))R、-N=S(O)R、=NR、-SON(R)R、-N(R)SOであり、ここで、前記シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリールは、1つまたは複数のRで所望により選択的に置換されていてもよく;
は、H、D、アルキル、スピロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、スピロヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、-OR、-SR、-アルキル-R、-NH(CH、-C(O)R、-S(O)R、-SO、-C(O)OR、-OC(O)R、-NR、-C(O)N(R)R、-N(R)C(O)R、-S(O)(=N(R))R、-N=S(O)R、=NR、-SON(R)R、-N(R)SO
【化2】

ここで、前記シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリールは、1つまたは複数のRで所望により置換されてもよく;
は存在せず又はO、N(R)若しくはSであり;
は、アルキル、スピロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、スピロヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、-OR、-SR、-アルキル-R、-NH-(CHR)COOR、-NH(CH、-C(O)R、-S(O)R、-SO、-C(O)OR、-OC(O)R、-NR、-C(O)N(R)R、-N(R)C(O)Rであり、ここで、前記アルキル、スピロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリールは、1つまたは複数のRで所望により置換されていてもよく;
は、アルキル、スピロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、スピロヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、-アルキル-R、-NH(CH、-C(O)R、-S(O)R、-SO、-C(O)OR、-C(O)OR、-アルキル-OC(O)R、-NR、-C(O)N(R)R、-N(R)C(O)Rであり、ここで、前記アルキル、スピロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリールは、1つまたは複数のRで所望により置換されていてもよく;
、R、R、およびRはそれぞれ独立してH、D、アルキル、スピロアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロゲン、シアノ、アミン、ニトロ、ヒドロキシ、=O、C(O)NHOH、C(O)OH、-C(O)O-アルキル、-C(O)O-アリール、C(O)NH、アルコキシ、アルコキシアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルアミノ、アルキルアミノ、オキソ、ハロ-アルキルアミノ、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、スピロヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、またはヘテロアリールであり、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリールは、1つまたは複数のRで所望により置換されていてもよく;
は、H、D、アルキル、スピロアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロゲン、シアノ、アミン、ニトロ、ヒドロキシ、=O、C(O)NHOH、-C(O)O-アルキル、-C(O)O-アリール、アルコキシ、アルコキシアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルアミノ、アルキルアミノ、オキソ、ハロ-アルキルアミノ、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、スピロヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、またはヘテロアリールであり;
2つのR基は、それらが結合している原子と一緒になって、1つまたは複数のRで所望により置換されたシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを所望により形成していてもよく;
基およびR基は、それらが結合している原子と一緒になって、1つまたは複数のRで所望により置換されたシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを所望により形成してもよく;
m、n、k、およびpはそれぞれ独立して0、1、2、または3である。
【請求項2】
請求項1に記載の化合物もしくはそのN-オキシド、またはその製薬上許容される塩、溶媒和物、多形体、互変異性体、立体異性体、同位体、またはプロドラッグ。ここで、化合物は式(II)で表される:
【化3】
【請求項3】
請求項2に記載の化合物もしくはそのN-オキシド、またはその製薬上許容される塩、溶媒和物、多形体、互変異性体、立体異性体、同位体、またはプロドラッグ。ここで、化合物は式(III)で表される:
【化4】
【請求項4】
請求項3に記載の化合物もしくはそのN-オキシド、またはその製薬上許容される塩、溶媒和物、多形体、互変異性体、立体異性体、同位体、またはプロドラッグ。ここで、化合物は式(IV)で表される:
【化5】
【請求項5】
請求項4に記載の化合物もしくはそのN-オキシド、またはその製薬上許容される塩、溶媒和物、多形体、互変異性体、立体異性体、同位体、またはプロドラッグ。ここで、化合物は式(V)で表される:
【化6】
【請求項6】
請求項1に記載の化合物もしくはそのN-オキシド、またはその製薬上許容される塩、溶媒和物、多形体、互変異性体、立体異性体、同位体、またはプロドラッグ。ここで、化合物は以下からなるグループから選択される:
(1R,2S,4S,6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4R,6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4R,6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4R,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4R,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,6R)-6-エチル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4R,6R)-6-エチル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S,6R)-6-エチル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4R,6S)-6-エチル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,6S)-6-エチル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4R,6R)-6-エチル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4R,6S)-6-エチル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S,6S)-6-エチル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-6-イソプロピル-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4R,6S)-2-(ヒドロキシメチル)-6-イソプロピル-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,6S)-2-(ヒドロキシメチル)-6-イソプロピル-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4R,6S)-2-(ヒドロキシメチル)-6-イソプロピル-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S,6S)-2-(ヒドロキシメチル)-6-イソプロピル-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4R,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-6-イソプロピル-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-6-イソプロピル-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4R,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-6-イソプロピル-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S、2R、4R、6S)-2-(ヒドロキシメチル)-6-イソブチル-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-オン、
(1S、2S、4R、6S)-2-(ヒドロキシメチル)-6-イソブチル-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン、
(1R、2R、4S、6R)-2-(ヒドロキシメチル)-6-イソブチル-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン、
(1R、2S、4S、6R)-2-(ヒドロキシメチル)-6-イソブチル-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン、
(1S、2R、4R、6R)-2-(ヒドロキシメチル)-6-イソブチル-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン、
(1S、2S、4R、6R)-2-(ヒドロキシメチル)-6-イソブチル-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン、
(1R、2R、4S、6S)-2-(ヒドロキシメチル)-6-イソブチル-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン、
(1R、2S、4S、6S)-2-(ヒドロキシメチル)-6-イソブチル-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン
(1S、2R、4R、6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-ネオペンチルキヌクリジン-3-オン、
(1S、2S、4R、6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-ネオペンチルキヌクリジン-3-オン、
(1R、2R、4S、6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-ネオペンチルキヌクリジン-3-オン、
(1R、2S、4S、6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-ネオペンチルキヌクリジン-3-オン、
(1S、2R、4R、6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-ネオペンチルキヌクリジン-3-オン
(1S、2R、4R、6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-ネオペンチルキヌクリジン-3-オン、
(1R、2R、4S、6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-ネオペンチルキヌクリジン-3-オン、
(1R、2S、4S、6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-ネオペンチルキヌクリジン-3-オン、
(1R,2R,4S,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-6-メチル-2-((トリフルオロメトキシ)メチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-((メトキシ-d3)メチル)-6-メチルキヌクリジン-3-オン,
((1R,2S,4S,6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチルアセタート,
((1R,2S,4S,6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチルイソブチラート,
((1R,2S,4S,6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチルピバラート,
イソプロピル(イソプロポキシ(((1R,2S,4S,6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート,
ベンジル(イソプロポキシ(((1R,2S,4S,6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)ホスホリル)-L-バリナート,
イソプロピル((((1R,2S,4S,6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)((S)-2-メチル-1-(プロピオニルオキシ)プロポキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート,
イソプロピル((((1R,2S,4S,6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート,
ベンジル((((1R,2S,4S,6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-バリナート,
ベンジル((((1R,2S,4S,6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
イソプロピル((((1R、2S、4S、6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-バリナート、および
イソプロピル((((1R、2S、4S、6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の式(I)で表される化合物またはそのN-オキシド、あるいは、式(I)で表される化合物またはそのN-オキシドの製薬上許容される塩、溶媒和物、多形体、互変異性体、立体異性体、同位体、またはそのプロドラッグ、ならびに、製薬上許容される希釈剤または担体、を含む医薬組成物。
【請求項8】
請求項1~6のいずれか一項に記載の式(I)で表される化合物またはそのN-オキシド、あるいは式(I)で表される化合物またはそのN-オキシドの製薬上許容される塩、溶媒和物、多形体、互変異性体、立体異性体、同位体、またはそのプロドラッグ、の有効量を、それを必要とする対象に投与することを含む、腫瘍性疾患、自己免疫疾患、および炎症性障害を治療する方法。
【請求項9】
式(B)で表される化合物またはそのN-オキシド、あるいは式(B)で表される化合物またはそのN-オキシドの製薬上許容される塩、溶媒和物、多形体、互変異性体、立体異性体、同位体、またはそのプロドラッグ:
【化7】
式中、
は、H、D、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、スピロヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、-OR、-SR、-アルキル-R、-NH(CH、-C(O)R、-S(O)R、-SO、-C(O)OR、-OC(O)R、-NR、-C(O)N(R)R、-N(R)C(O)Rである。ここで、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、スピロヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリールは、1つまたは複数のRで所望により置換されていてもよく;
Zは存在せずまたはOもしくはN(R)であり;
は、アルキル、スピロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、スピロヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、-OR、-SR、-アルキル-R、-NH-(CHR)COOR、-C(O)R、-S(O)R、-SO、-C(O)OR、-OC(O)R、-NHR、-C(O)N(R)R、-N(R)C(O)Rである。ここで、前記アルキル、スピロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリールは、1つまたは複数のRで所望により置換されていてもよく;
、R、R、およびRはそれぞれ独立してH、D、アルキル、スピロアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロゲン、シアノ、アミン、ニトロ、ヒドロキシ、=O、C(O)NHOH、C(O)OH、-C(O)O-アルキル、-C(O)O-アリール、C(O)NH、アルコキシ、アルコキシアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルアミノ、アルキルアミノ、オキソ、ハロ-アルキルアミノ、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、スピロヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、またはヘテロアリールであり、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリールは、ひとつ以上のRで所望により置換されていてもよく;
は、H、D、アルキル、スピロアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロゲン、シアノ、アミン、ニトロ、ヒドロキシ、=O、C(O)NHOH、-C(O)O-アルキル、-C(O)O-アリール、アルコキシ、アルコキシアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルアミノ、アルキルアミノ、オキソ、ハロ-アルキルアミノ、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、スピロヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、またはヘテロアリールである。
【請求項10】
請求項9に記載の化合物またはそのN-オキシド、あるいはその製薬上許容される塩、溶媒和物、多形体、互変異性体、立体異性体、同位体、またはプロドラッグ。ここで、化合物は以下からなるグループから選択される:
((1R,2S,4S,6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル(((2S,6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)メチルホスホン酸,
((1R、2S、4S、6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル(((2S、6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)フェニルリン酸、および
イソプロピル((((1R、2S、4S、6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)(((2S、6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート。
【請求項11】
請求項9または10に記載の式(B)で表される化合物またはそのN-オキシド、あるいは式(B)で表される化合物またはそのN-オキシドの製薬上許容される塩、溶媒和物、多形、互変異性体、立体異性体、同位体、またはそのプロドラッグ、および製薬上許容される希釈剤または担体、を含む医薬組成物。
【請求項12】
請求項9または10に記載の式(B)で表される化合物またはそのN-オキシド、あるいは、式(B)の前記化合物もしくはそのN-オキシドの製薬上許容される塩、溶媒和物、多形体、互変異性体、立体異性体、同位体又はプロドラッグ、の有効量を、それを必要とする対象に投与することを含む、腫瘍性疾患、自己免疫疾患、および炎症性障害を治療する方法。
【請求項13】
腫瘍性疾患が突然変異体p53によって特徴付けられる、請求項8または12に記載の方法。
【請求項14】
式(I)または(B)の化合物;そのN-オキシド;あるいはその製薬上許容される塩、溶媒和物、多形体、互変異性体、立体異性体、同位体、またはそのプロドラッグは、変異体p53に生物学的機能を回復する、請求項13に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
参考にした関連出願
本出願は、次の出願日に提出された米国仮出願の利益を主張し、2020年2月9日出願の第62/972,002号、2020年3月30日出願の63/002,106号、2020年5月3日出願の63/019,374号及び2020年7月18日出願の63/053,592号。上記の各出願の内容全体が参照により本明細書に組み込まれるものとする。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
APR-246およびPRIMA-1は、抗がん作用を有することが報告されている[Bykov VJ,et al, Nature Medicine.2002 Mar;8(3):282-8、Lambert JM、et al、Cancer Cell.2009 May 5、15(5)、376-88; Perdrix A、et al、Cancers (Basel).2017 Dec 16, 9(12); Zhang Q, Cell Death Dis.2018 May 1、9(5)、439; Omar SI、et al、Oncotarget.2018 Dec 14;9(98):37137-37156]。がん患者を対象としたAPR-246の第III相臨床試験は実施中である。APR-246の主要問題点は、静脈内注射剤であることである。注射はクリニックで行わなければならず、遠隔地の多くの患者の使用が制限されるため、患者および介護者にストレスを与え、医療システムにも負担をかける。
【0003】
APR-246およびPRIMA-1は、この分野に大きく貢献してきたが、この分野では、許容可能な経口バイオアベイラビリティを備える、改良された医薬品への探索が強く求められている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】Bykov VJ, et al, Nature Medicine.2002 Mar;8(3):282-8
【非特許文献2】Lambert JM、et al、Cancer Cell.2009 May 5、15(5)、376-88
【非特許文献3】Perdrix A、et al、Cancers (Basel).2017 Dec 16, 9(12)
【非特許文献4】Zhang Q, Cell Death Dis.2018 May 1、9(5)、439
【非特許文献5】Omar SI、et al、Oncotarget.2018 Dec 14;9(98):37137-37156
【発明の概要】
【0005】
発明の詳細な説明
本発明は、3-キヌクリジノンの誘導体に関する。したがって、本発明の化合物は、がん患者の治療に有用であると考えられる。本発明の化合物は、自己免疫疾患、または炎症性疾患などの疾患に罹患している患者の治療に用いられることができる。
【0006】
一実施態様では、本発明は、式(I)で表される化合物若しくはそのN-オキシド、又は前記式(I)で表される化合物またはそのN-オキシドの製薬上許容される塩、溶媒和物、多形体(polymorph)、互変異性体(tautomer)、立体異性体(stereoisomer)、同位体(isotopic form)、またはプロドラッグに関する。
【0007】
【化1】
【0008】
式中、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
は、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、スピロヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、-OR、-SR、-アルキル-R、-NH(CH、-C(O)R、-S(O)R、-SO、-C(O)OR、-OC(O)R、-NR、-C(O)N(R)R、-N(R)C(O)Rであり、ここで、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、スピロヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリールは、1つまたは複数のRで所望により(optionally)置換されていてもよく;
は、H、D、アルキル、スピロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、スピロヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、アルキル-OR、-OR、-SR,-アルキル-R、-NH(CH、-C(O)R、-S(O)R、-SO、-C(O)OR、-OC(O)R、-NR、-C(O)N(R)R、-N(R)C(O)R,-S(O)(=N(R))R、-N=S(O)R、=NR、-SON(R)R、-N(R)SOであり、ここで、前記シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリールは、1つまたは複数のRで所望により置換されていてもよく;
は、H、D、アルキル、スピロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、スピロヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、-OR、-SR,-アルキル-R、-NH(CH、-C(O)R、-S(O)R、-SO、-C(O)OR、-OC(O)R、-NR、-C(O)N(R)R、-N(R)C(O)R,-S(O)(=N(R))R、-N=S(O)R、=NR、-SON(R)R、-N(R)SO
【0009】
【化2】
【0010】
であり、ここで、前記シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリールは、1つまたは複数のRdで所望により置換されていてもよく;
は存在せず、またはO、N(R)、もしくはSであり;
は、アルキル、スピロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、スピロヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、-OR、-SR、-アルキル-R、-NH-(CHR)COOR、-NH(CH、-C(O)R、-S(O)R、-SO、-C(O)OR、-OC(O)R、-NR、-C(O)N(R)R、-N(R)C(O)Rであり、ここで、前記アルキル、スピロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリールは、1つまたは複数のRで所望により置換されていてもよく;
は、アルキル、スピロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、スピロヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、-アルキル-R、-NH(CH、-C(O)R、-S(O)R、-SO、-C(O)OR、-C(O)OR、-アルキル-OC(O)R、-NR、-C(O)N(R)R、-N(R)C(O)Rであり、ここで、前記アルキル、スピロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリールは、1つまたは複数のRdで所望により置換されていてもよく;
、R、R、およびRは、独立してH、D、アルキル、スピロアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロゲン、シアノ、アミン、ニトロ、ヒドロキシ、=O、C(O)NHOH、C(O)OH、-C(O)O-アルキル、-C(O)O-アリール、C(O)NH、アルコキシ、アルコキシアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルアミノ、アルキルアミノ、オキソ、ハロ-アルキルアミノ、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、スピロヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、またはヘテロアリールであり、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリールは、1つまたは複数のRdで所望により置換されていてもよく;
は、H、D、アルキル、スピロアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロゲン、シアノ、アミン、ニトロ、ヒドロキシ、=O、C(O)NHOH、-C(O)O-アルキル、-C(O)O-アリール、アルコキシ、アルコキシアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルアミノ、アルキルアミノ、オキソ、ハロ-アルキルアミノ、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、スピロヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、またはヘテロアリールであり;
2つのR基は、それらが結合している原子と一緒になって、1つのシクロアルキル基またはヘテロシクロアルキル基を所望により形成していてもよく、ここで、前記シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルは1つまたは複数のRで所望により置換されていてもよく;
およびR基は、それらが結合している原子と一緒になって1つのシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを所望により形成していてもよく、ここで、前記シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルは1つまたは複数のRで所望により置換されていてもよく;
m、n、k、およびpはそれぞれ独立して0、1、2、または3である。
【0011】
一実施形態では、本発明は、式(II)で表される化合物に関する。
【0012】
【化3】
【0013】
一実施形態では、本発明は式(III)で表される化合物に関する。
【0014】
【化4】
【0015】
一実施形態では、本発明は式(IV)で表される化合物に関する。
【0016】
【化5】
【0017】
一実施形態では、本発明は式(V)で表される化合物に関する。
【0018】
【化6】
【0019】
もう一つの実施形態では、本発明は式(A)で表される化合物若しくはそのN-オキシド、又は前記式(A)で表される化合物もしくはそのN-オキシドの製薬上許容される塩、溶媒和物、多形体、互変異性体、立体異性体、同位体、またはプロドラッグに関する。
【0020】
【化7】
【0021】
式中、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
は、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、スピロヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、-OR、-SR、-アルキル-R、-NH(CH、-C(O)R、-S(O)R、-SO、-C(O)OR、-OC(O)R、-NR、-C(O)N(R)R、-N(R)C(O)Rであり、ここで、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、スピロヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリールは、1つまたは複数のRで所望により置換されていてもよく;
は、H、D、アルキル、スピロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、スピロヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、アルキル-OR、-OR、-SR,-アルキル-R、-NH(CH、-C(O)R、-S(O)R、-SO、-C(O)OR、-OC(O)R、-NR、-C(O)N(R)R、-N(R)C(O)R,-S(O)(=N(R))R、-N=S(O)R、=NR、-SON(R)R、-N(R)SOであり、ここで、前記シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリールは、1つまたは複数のRdで所望により置換されていてもよく;
Lは、-L-L-L-L-Lであり;
、L、L、L、およびLはそれぞれ独立して存在せずまたは-O-、-C(O)-、-S(O)-、-OC(O)-、-C(O)O-、-OSO-,-S(O)O-、-C(O)S-、-SC(O)-、-C(O)C(O)-、-C(O)N(R)-、-N(R)C(O)-、-S(O)N(R)-、-N(R)S(O)-、-OC(O)O-、-OC(O)S-、-OC(O)N(R)-、-N(R)C(O)O-、-N(R)C(O)S-、-N(R)C(O)N(R)-、
【0022】
【化8】
【0023】

2価のアルキル基、2価のアルケニル基、2価のアルキニル基、2価のシクロアルキル基、2価のヘテロシクロアルキル基、2価のアリール基、2価のヘテロアリール基であり、ここで、前記2価の基は所望により1以上のRで置換されており、
Zは存在せずまたはO、またはN(R)であり;
は、H、D、アルキル、スピロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、スピロヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、シアノ、-OR、-SR、-アルキル-R、-(CHR)COOR、-C(O)R、-S(O)R、-SO、-C(O)OR、-OC(O)R、-NHR、-C(O)N(R)R、-N(R)C(O)Rであり、ここで、前記アルキル、スピロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリールは、1つまたは複数のRdで所望により置換されていてもよく;
、R、R、およびRはそれぞれ独立してH、D、アルキル、スピロアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロゲン、シアノ、アミン、ニトロ、ヒドロキシ、=O、C(O)NHOH、C(O)OH、-C(O)O-アルキル、-OC(O)-アルキル、-C(O)O-アリール、C(O)NH、アルコキシ、アルコキシアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルアミノ、アルキルアミノ、オキソ、ハロ-アルキルアミノ、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、スピロヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、またはヘテロアリールであり、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリールは、1つまたは複数のRで所望により置換されていてもよく;
は、H、D、アルキル、スピロアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロゲン、シアノ、アミン、ニトロ、ヒドロキシ、=O、C(O)NHOH、-OC(O)-アルキル、-C(O)O-アルキル、-C(O)O-アリール、アルコキシ、アルコキシアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルアミノ、アルキルアミノ、オキソ、ハロ-アルキルアミノ、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、スピロヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、またはヘテロアリールであり;
2つのR基は、それらが結合している原子と一緒になって、1つのシクロアルキル基またはヘテロシクロアルキル基を所望により形成していてもよく、ここで、前記シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルは1つまたは複数のRで所望により置換されていてもよく。
【0024】
2つのR基は、それらが結合している原子と一緒になって、1つのシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを所望により形成していてもよく、ここで、前記シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルは1つまたは複数のD、アルキル、スピロアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロゲン、シアノ、アミン、ニトロ、ヒドロキシ、=O、C(O)NHOH、-OC(O)-アルキル、-C(O)O-アルキル、-C(O)O-アリール、アルコキシ、アルコキシアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルアミノ、アルキルアミノ、オキソ、ハロ-アルキルアミノ、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、スピロヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、またはヘテロアリールで所望により置換されていてもよく;
m、n、k、およびpはそれぞれ独立して0、1、2、または3である。
【0025】
一実施形態では、本発明は式(B)で表される化合物に関する。
【0026】
【化9】
【0027】
本発明の化合物は、1つまたは複数の不斉炭素原子を含んでいてもよい。したがって、これらの化合物は、ジアステレオマー、エナンチオマー、またはそれらの混合物として存在してもよい。各不斉炭素原子は、R配置であってもS配置であってもよく、両方も本発明の範囲内にある。
【0028】
これらの化合物の修飾化合物は、非修飾化合物と比較して、改良された(例えば 、向上、より高い)医薬品溶解性、安定性、バイオアベイラビリティ、および/または治療指数を備える。例示的な修飾化合物は適用されるプロドラッグ誘導体、および重水素リッチ化合物を含むがこれらに限られない。
【0029】
本発明の化合物が、塩または溶媒和物の形態で存在し且つ所望により投与されることができることは、認識されるべきである。本発明は、上記化合物およびその修飾体の製薬上許容される塩および溶媒和物も含む。
【0030】
本発明の範囲には、腫瘍性疾患、自己免疫疾患、および炎症性障害の治療に用いられる上記の化合物、修飾体、および/またはその塩の医薬組成物(治療上の使用)も含まれ、前記化合物は前記疾患/障害を治療するための医薬品の製造に用いられることができる。
【0031】
本発明はさらに、腫瘍性疾患の治療方法に関し、当該方法は治療を必要とする被験者に1種又は複数種の有効量の前記化合物、修飾体、および/または塩、ならびにそれらの組成物有効量を投与することによって達成される。
【0032】
一実施例では、腫瘍性疾患は、p53の突然変異によって特徴付けられる。一実施例では、式(I)もしくは(B)で表される化合物及びそのN-オキシド、またはその製薬上許容される塩、溶媒和物、多形体、互変異性体、立体異性体、同位体、もしくはプロドラッグは、突然変異体p53の生物学的機能を回復させることができる。もう一つの実施例では、腫瘍性疾患は、p53の不活性化によって特徴付けられる。
【0033】
本発明による化合物および組成物を使用して影響を受けることができる自己免疫性疾患および/または炎症性疾患は、乾癬、アレルギー、クローン病、過敏性腸症候群、シェーグレン病、組織移植片拒絶、および移植臓器の超急性拒絶、喘息、全身性エリテマトーデス(および関連糸球体腎炎)、皮膚筋炎、多発性硬化症、強皮症、血管炎(ANCA関連および他の血管炎)、自己免疫性溶血・血小板減少症、グッドパスチャー症候群(およびそれに伴う糸球体腎炎・肺出血)、動脈硬化症、関節リウマチ、慢性特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、アジソン病、パーキンソン病、アルツハイマー病、糖尿病、敗血症性ショック、重症筋無力症を含むがこれらに限られない。
【0034】
以下、本発明の1つまたは複数の実施形態を具体的に説明する。本明細書および特許請求の範囲において、本発明の別の特徴、目的、および利点を記載する。実施例及び本明細書に記載された任意の特定の特徴をはじめとする本明細書に記載された全ての実施形態/特徴(化合物、医薬組成物、製造/使用方法など)は、適用不可能または明示的に否定されない限り、互いに組み合わせることができることが理解されるべきである。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本発明の詳細な説明
本明細書に記載される例示的な化合物には、以下が含まれるが、これには限定されない:。
リスト1
(1s,4s)-2,2-ビス(ヒドロキシメチル)-4-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4S)-4-フルオロ-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4R)-4-フルオロ-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-4-イソプロピル-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4S)-2-(ヒドロキシメチル)-4-イソプロピル-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4R)-4-エチル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4S)-4-エチル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4R)-4-(タート-ブチル)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4S)-4-(タート-ブチル)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-(1,1,1-トリフルオロ-2-メチルプロパン-2-イル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-(1,1,1-トリフルオロ-2-メチルプロパン-2-イル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4R)-4-シクロプロピル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4S)-4-シクロプロピル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4R)-4-シクロブチル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4S)-4-シクロブチル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4R)-4-シクロペンチル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4S)-4-シクロペンチル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4R)-4-シクロヘキシル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4S)-4-シクロヘキシル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-フェニルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-フェニルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-(ピリジン-4-イル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-(ピリジン-4-イル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-(ピリジン-2-イル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-(ピリジン-3-イル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-(ピリジン-2-イル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-(ピリジン-3-イル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4R)-5,5-ジフルオロ-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4S)-5,5-ジフルオロ-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4R)-5,5-ジフルオロ-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4S)-5,5-ジフルオロ-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4,5,5-トリメチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4,5,5-トリメチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4,5,5-トリメチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4,5,5-トリメチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4,6,6-トリメチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4,6,6-トリメチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4,6,6-トリメチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4,6,6-トリメチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S,6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4,6-ジメチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4R,6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4,6-ジメチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4,6-ジメチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4R,6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4,6-ジメチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4,6-ジメチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4R,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4,6-ジメチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4,6-ジメチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4R,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4,6-ジメチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-メチル-6-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4R,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-メチル-6-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-メチル-6-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4R,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-メチル-6-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S,6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-メチル-6-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4R,6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-メチル-6-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-メチル-6-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4R,6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-メチル-6-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S,5S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4,5-ジメチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4R,5S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4,5-ジメチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,5S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4,5-ジメチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4R,5S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4,5-ジメチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S,5R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4,5-ジメチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4R,5R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4,5-ジメチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,5R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4,5-ジメチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4R,5R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4,5-ジメチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S,5S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-メチル-5-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4R,5S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-メチル-5-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,5S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-メチル-5-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4R,5S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-メチル-5-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S,5R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-メチル-5-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4R,5R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-メチル-5-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,5R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-メチル-5-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4R,5R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-メチル-5-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4S)-5,5,8,8-テトラフルオロ-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4R)-5,5,8,8-テトラフルオロ-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,5R,8S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4,5,8-トリメチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4R)-2-(エトキシメチル)-2-(ヒドロキシメチル)-4-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4S)-2-(エトキシメチル)-2-(ヒドロキシメチル)-4-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(イソプロポキシメチル)-4-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(イソプロポキシメチル)-4-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4R)-2-(タート-ブトキシメチル)-2-(ヒドロキシメチル)-4-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4S)-2-(タート-ブトキシメチル)-2-(ヒドロキシメチル)-4-メチルキヌクリジン-3-オン
(1R,2S,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(イソブトキシメチル)-4-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(イソブトキシメチル)-4-メチルキヌクリジン-3-オン
(1R,2S,4R)-2-(シクロプロポキシメチル)-2-(ヒドロキシメチル)-4-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4S)-2-(シクロプロポキシメチル)-2-(ヒドロキシメチル)-4-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-メチル-3-オキソキヌクリジン 1-オキシド,
(1S,2R,4S)-2-(ヒドロキシメチル)-4-メチル-2-((メチルアミノ)メチル)キヌクリジン-3-オン,
2-((1S,2R,4S)-2-(ヒドロキシメチル)-4-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)アセトニトリル,
(1S,2R,4S)-2-(ブト-2-yn-1-イル)-2-(ヒドロキシメチル)-4-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4S)-2-アリル-2-(ヒドロキシメチル)-4-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4S)-2-(ヒドロキシメチル)-4-メチル-2-((メチルチオ)メチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-4-メチル-2-((メチルチオ)メチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4R)-2-(メルカプトメチル)-4-メチル-2-((メチルチオ)メチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4S)-2-(メルカプトメチル)-4-メチル-2-((メチルチオ)メチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4R)-2-(エトキシメチル)-5,5-ジフルオロ-2-(ヒドロキシメチル)-4-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4R)-2-(シクロプロポキシメチル)-5,5-ジフルオロ-2-(ヒドロキシメチル)-4-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4R)-5,5-ジフルオロ-2-(ヒドロキシメチル)-2-(イソプロポキシメチル)-4-メチルキヌクリジン-3-オン,
((1R,2R,4R)-2-(エトキシメチル)-5,5-ジフルオロ-4-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチルアセタート,
((1R,2R,4R)-2-(エトキシメチル)-5,5-ジフルオロ-4-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチルイソブチラート,
((1R,2R,4R)-2-(エトキシメチル)-5,5-ジフルオロ-4-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチルピバラート,
イソプロピル((((1R,2R,4R)-5,5-ジフルオロ-2-(メトキシメチル)-4-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
イソプロピル(((2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
イソプロピル(((3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
ネオペンチル(((3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
ベンジル(((3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
2-エチルブチル(((3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
イソプロピル((((R)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
ネオペンチル((((R)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
ベンジル((((R)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
2-エチルブチル((((R)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
イソプロピル((((S)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
ネオペンチル((((S)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
ベンジル((((S)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
2-エチルブチル((((S)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
イソプロピル(((3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
ネオペンチル(((3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
ベンジル(((3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
2-エチルブチル(((3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
イソプロピル((((1S,4R)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
ネオペンチル((((1S,4R)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
ベンジル((((1S,4R)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
2-エチルブチル((((1S,4R)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
イソプロピル((((1R,4S)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
ネオペンチル((((1R,4S)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
ベンジル((((1R,4S)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
2-エチルブチル((((1R,4S)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
イソプロピル((((2R)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
ネオペンチル((((2R)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
ベンジル((((2R)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
2-エチルブチル((((2R)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
イソプロピル((((1S,2R,4R)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
ネオペンチル((((1S,2R,4R)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
ベンジル((((1S,2R,4R)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
2-エチルブチル((((1S,2R,4R)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
イソプロピル((((1R,2R,4S)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
ネオペンチル((((1R,2R,4S)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
ベンジル((((1R,2R,4S)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
2-エチルブチル((((1R,2R,4S)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
イソプロピル((((2S)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
ネオペンチル((((2S)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
ベンジル((((2S)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
2-エチルブチル((((2S)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
イソプロピル((((1S,2S,4R)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
ネオペンチル((((1S,2S,4R)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
ベンジル((((1S,2S,4R)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
2-エチルブチル((((1S,2S,4R)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
イソプロピル((((1R,2S,4S)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
ネオペンチル((((1R,2S,4S)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
ベンジル((((1R,2S,4S)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
2-エチルブチル((((1R,2S,4S)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
(1R,2S,4R)-5,5-ジフルオロ-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4S)-5,5-ジフルオロ-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4R)-5,5-ジフルオロ-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4S)-5,5-ジフルオロ-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン.
(1R,2S,4S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5,5-ジメチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5,5-ジメチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5,5-ジメチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5,5-ジメチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S,5S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4R,5S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,5S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4R,5S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S,5R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4R,5R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,5R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4R,5R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S,5S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4R,5S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,5S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4R,5S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S,5R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4R,5R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,5R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4R,5R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,4R,5S)-5-(ヒドロキシメチル)-5-(メトキシメチル)-4-アザシクロスピロ[biシクロ[2.2.2]オクタン-2,1’-シクロプロパン]-6-オン,
(1R,3S,4S,6S)-6-(ヒドロキシメチル)-6-(メトキシメチル)-5-オキソキヌクリジン-3-カルボニトリル,
(1R,2S,4S)-2-(ヒドロキシメチル)-5-メトキシ-2-(メトキシメチル)-5-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S)-5-ヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S,5R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5-フェニルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S,5S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5-(ピリジン-2-イル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S,5R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5-(ピリジン-3-イル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S,5R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5-(ピリジン-4-イル)キヌクリジン-3-オン,
((1R,2R,4R)-5,5-ジフルオロ-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチルイソブチラート,
((1R,2R,4R)-5,5-ジフルオロ-2-(イソプロポキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチルイソブチラート,
イソプロピル((R)-(((1R,2R,4R)-5,5-ジフルオロ-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
ビス(((1S,2S,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)カルボナート,
(1S,1’S,2S,2’S,4S,4’S)-2,2’-(オキシビス(メチレン))ビス(2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン),
ビス(((1S,2S,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル) ピペラジン-1,4-ジカルボキシラート,
ビス(((1S,2S,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル) ((1R,3S)-シクロヘキサン-1,3-ジイル)ジカルバマート,
ビス(((1S,2R,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)フマラート
ビス(((1S,2R,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)テレフタラート,
ビス(((1S,2R,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)ホスホロアミダート,
ベンジル(ビス(((1S,2R,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
イソプロピル(ビス(((1S,2R,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート,
ビス(((1S,2R,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)フェニルホスホロアミダート,
ビス(((1S,2R,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)ベンジルホスホロアミダート,
イソプロピル(ビス(((1S,2R,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
イソプロピル(ビス(((1S,2R,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)ホスホリル)-L-バリナート,
ビス(((1S,2R,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)リン酸水素,
ビス(((1S,2R,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)フェニルリン酸,
ビス(((1S,2R,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)ナフタレン-1-イルリン酸,
ビス(((1S,2R,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)p-トリルリン酸
ベンジルビス(((1S,2R,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)リン酸,
イソプロピルビス(((1S,2R,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)リン酸,
((ビス(((1S,2R,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)ホスホリル)オキシ)メチルピバラート,
tris((2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)リン酸,
ビス(((1S,2R,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)メチルホスホン酸,
ビス(((1S,2R,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)イソプロピルホスホン酸,
ビス(((1S,2R,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)フェニルホスホン酸,
((1S,2R,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル((((1S,2R,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)カルボニル)-L-バリナート,
((1S,2R,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル((((1S,2R,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)カルボニル)-L-フェニルアラニナート,
ビス(((1S,2R,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)(S)-ピロリジン-1,2-ジカルボキシラート,
((1S,2R,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル((((1S,2R,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)カルボニル)グリシナート,
(1S,1’S,2S,2’S,4S,4’S)-2,2’-((メチレンビス(オキシ))ビス(メチレン))ビス(2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン),
(1S,1’S,2S,2’S,4S,4’S)-2,2’-((エタン-1,2-ジイルビス(オキシ))ビス(メチレン))ビス(2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン),
(1R,2R,4R)-2-(アミノメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
((1S,2S,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル(((1R,2R,4R)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)(メチル)カルバマート,
((1S,2S,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル(((1R,2R,4R)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)カルバマート,
((1S,2S,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチルエチル(((1R,2R,4R)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)カルバマート,
ビス(((1S,2R,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)エタン-1,2-ジイルビス(メチルカルバマート),
((1S,2R,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル(4-((((1S,2R,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)メチル)フェニル)カルバマート,
ビス(((1S,2S,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)(3aS,6aS)-テトラヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2,5(1H,3H)-ジカルボキシラート,
ビス(((1S,2S,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3,9-ジカルボキシラート,
ビス(((1S,2S,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2,7-ジカルボキシラート,
ビス(((1S,2S,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)((1R,2S)-シクロヘキサン-1,2-ジイル)ジカルバマート,
ビス(((1S,2S,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)((1S,4S)-シクロヘキサン-1,4-ジイル)ジカルバマート,
ビス(((1S,2S,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)1,4-ジアゼパン-1,4-ジカルボキシラート,
ビス(((1S,2S,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)サルファート,
ビス(((1S,2S,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)スルフルイミデート,
ビス(((1S,2R,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)ピリジンe-2,6-ジカルボキシラート,
ビス(((1S,2R,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)ピリジンe-2,5-ジカルボキシラート,
ビス(((1S,2R,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)シクロヘキサン-1,4-ジカルボキシラート,
ビス(((1S,2R,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)マロナート,
ビス(((1S,2R,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)サクシナート,
ビス(((1S,2R,4S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)サクシナート,
(1S,1’S,2R,2’R,4S,4’S)-2,2’-((メチレンビス(オキシ))ビス(メチレン))ビス(2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン),
(1S,1’S,2S,2’S,4S,4’S)-2,2’-((エタン-1,2-ジイルビス(オキシ))ビス(メチレン))ビス(2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン),
(1S,1’S,2S,2’S,4S,4’S)-2,2’-((エタン-1,2-ジイルビス(オキシ))ビス(メチレン))ビス(2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン),
リスト2
(1R,2S,4S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6,6-ジメチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6,6-ジメチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6,6-ジメチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6,6-ジメチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S,6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4R,6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4R,6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4R,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4R,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4R,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4R,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S,6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4R,6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4R,6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S,6S)-6-エチル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4R,6S)-6-エチル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,6S)-6-エチル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4R,6S)-6-エチル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S,6R)-6-エチル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4R,6R)-6-エチル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,6R)-6-エチル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4R,6R)-6-エチル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-6-イソプロピル-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4R,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-6-イソプロピル-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-6-イソプロピル-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4R,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-6-イソプロピル-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S,6S)-2-(ヒドロキシメチル)-6-イソプロピル-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4R,6S)-2-(ヒドロキシメチル)-6-イソプロピル-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,6S)-2-(ヒドロキシメチル)-6-イソプロピル-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4R,6S)-2-(ヒドロキシメチル)-6-イソプロピル-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S,6R)-6-(タート-ブチル)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4R,6R)-6-(タート-ブチル)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,6R)-6-(タート-ブチル)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2R,4R,6R)-6-(タート-ブチル)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S,6S)-6-(タート-ブチル)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4R,6S)-6-(タート-ブチル)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,6S)-6-(タート-ブチル)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン
(1S,2R,4R,6S)-6-(タート-ブチル)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(1,1,1-トリフルオロ-2-メチルプロパン-2-イル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,6S)-6-シクロヘキシル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,6S)-6-シクロブチル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,6S)-6-シクロプロピル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,6S)-6-シクロペンチル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,6S)-2-(ヒドロキシメチル)-6-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,6S)-6-(2-アミノプロパン-2-イル)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
2-((1R,2S,4S,6R)-6-(ヒドロキシメチル)-6-(メトキシメチル)-5-オキソキヌクリジン-2-イル)-2-メチルプロパンニトリル,
(6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-フェニルキヌクリジン-3-オン,
(6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-フェニルキヌクリジン-3-オン,
(6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-フェニルキヌクリジン-3-オン,
(6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-フェニルキヌクリジン-3-オン,
(6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)キヌクリジン-3-オン,
(6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)キヌクリジン-3-オン,
(6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)キヌクリジン-3-オン,
(6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)キヌクリジン-3-オン,
(6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(p-トリル)キヌクリジン-3-オン,
(6S)-6-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(6S)-6-(2-クロロ-4-イソプロピルフェニル)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(6S)-2-(ヒドロキシメチル)-6-(4-イソプロピル-2-メトキシフェニル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(6S)-2-(ヒドロキシメチル)-6-(4-(イソプロピルスルホニル)フェニル)-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(ピリジン-4-イル)キヌクリジン-3-オン,
(6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(ピリジン-4-イル)キヌクリジン-3-オン,
(6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(ピリジン-4-イル)キヌクリジン-3-オン,
(6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(ピリジン-4-イル)キヌクリジン-3-オン,
(6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(ピリジン-2-イル)キヌクリジン-3-オン,
(6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(ピリジン-3-イル)キヌクリジン-3-オン,
(6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(ピリジン-4-イル)キヌクリジン-3-オン
(1S,2S,4R,6R,7S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6,7-ジメチルキヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4R,6R,7S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6,7-ジメチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S,6R,7S)-2-(ヒドロキシメチル)-6,7-ジイソプロピル-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S,6R,7S)-2-(ヒドロキシメチル)-6,7-ジイソプロピル-2-(メトキシメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S,6R,7S)-2-(ヒドロキシメチル)-6-イソプロピル-2-(メトキシメチル)-7-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1R,2S,4S,6R,7S)-2-(ヒドロキシメチル)-6-イソプロピル-2-(メトキシメチル)-7-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4R,6S,7R)-2-(ヒドロキシメチル)-6-イソプロピル-2-(メトキシメチル)-7-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
(1S,2S,4R,6S,7R)-2-(ヒドロキシメチル)-6-イソプロピル-2-(メトキシメチル)-7-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン,
((1S,2R,4R,6S)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチルアセタート,
((1S,2R,4R,6S)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチルイソブチラート,
((1S,2R,4R,6S)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチルピバラート,
((((((1S,2R,4R,6S)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)メチル)ホスホリル)ビス(オキシ))ビス(メチレン)ビス(2,2-ジメチルプロパノアート),
ジイソプロピル(((((((1S,2R,4R,6S)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)メチル)ホスホリル)ビス(オキシ))ビス(メチレン))ビス(カルボナート),
イソプロピル((((1S,2R,4R,6S)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
イソプロピル((((1S,2R,4R,6S)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-バリナート,
ベンジル((((1S,2R,4R,6S)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
ベンジル((((1S,2R,4R,6S)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-バリナート,
イソプロピル((((1S,2R,4R,6S)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート,
イソプロピル(イソプロポキシ(((1S,2R,4R,6S)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート,
ベンジル(イソプロポキシ(((1S,2R,4R,6S)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)ホスホリル)-L-バリナート,
イソプロピル((((1S,2R,4R,6S)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)((S)-2-メチル-1-(プロピオニルオキシ)プロポキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート,
ビス(((1S,2R,4R,6S)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)メチルホスホン酸,
ビス(((1S,2R,4R,6S)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)フェニルリン酸,
ベンジル(ビス(((1S,2R,4R,6S)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
イソプロピル(ビス(((1S,2R,4R,6S)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート,
tris(((1S,2R,4R,6S)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)リン酸,
(1R,2R,4S,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-((メトキシ-d3)メチル)-6-メチルキヌクリジン-3-オン,
(1R,2R,4S,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-6-メチル-2-((トリフルオロメトキシ)メチル)キヌクリジン-3-オン,
((1R,2S,4S,6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチルアセタート,
((1R,2S,4S,6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチルイソブチラート,
((1R,2S,4S,6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチルピバラート,
((((((1R,2S,4S,6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)メチル)ホスホリル)ビス(オキシ))ビス(メチレン) ビス(2,2-ジメチルプロパノアート),
ジイソプロピル(((((((1R,2S,4S,6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)メチル)ホスホリル)ビス(オキシ))ビス(メチレン))ビス(カルボナート),
イソプロピル((((1R,2S,4S,6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
イソプロピル((((1R,2S,4S,6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-バリナート,
ベンジル((((1R,2S,4S,6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
ベンジル((((1R,2S,4S,6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-バリナート,
イソプロピル((((1R,2S,4S,6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)(フエノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート,
イソプロピル(イソプロポキシ(((1R,2S,4S,6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート,
ベンジル(イソプロポキシ(((1R,2S,4S,6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)ホスホリル)-L-バリナート,
イソプロピル((((1R,2S,4S,6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)((S)-2-メチル-1-(プロピオニルオキシ)プロポキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート,
((1R,2S,4S,6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル(((2S,6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)メチルホスホン酸,
((1R,2S,4S,6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル(((2S,6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)フェニルリン酸,
ベンジル((((1R,2S,4S,6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)(((2S,6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)ホスホリル)-L-アラニナート,
イソプロピル((((1R,2S,4S,6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)(((2S,6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート,
((1R,2S,4S,6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル(((1S,2S,4R,6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)(((2S,6R)-2-(メトキシメチル)-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)リン酸,
(1R,2S,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.1.1]ヘクサン-3-オン,
(1S,2R,4S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.1.1]ヘクサン-3-オン,
(1S,2S,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-オン,
(1R,2S,4S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-オン,
(1S,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-オン,
(1R,2R,4S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-オン,
(1S,5R,7S)-7-(ヒドロキシメチル)-7-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[3.2.1]-6-オン,
(1R,5S,7S)-7-(ヒドロキシメチル)-7-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-6-オン,
(1S,5R,7R)-7-(ヒドロキシメチル)-7-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-6-オン,
(1R,5S,7R)-7-(ヒドロキシメチル)-7-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-6-オン,
(1S,5R,7S)-7-(ヒドロキシメチル)-7-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[3.2.2]ノナン-6-オン,
(1R,5S,7S)-7-(ヒドロキシメチル)-7-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[3.2.2]ノナン-6-オン,
(1S,5R,7R)-7-(ヒドロキシメチル)-7-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[3.2.2]ノナン-6-オン,
(1R,5S,7R)-7-(ヒドロキシメチル)-7-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[3.2.2]ノナン-6-オン,
(1R,5R,9S)-9-(ヒドロキシメチル)-9-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[3.3.2]デカン-10-オン,
(1S,5S,9R)-9-(ヒドロキシメチル)-9-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[3.3.2]デカン-10-オン。
【0036】
本発明の化合物は、1つ又は複数の不斉置換された炭素原子を含んでいてもよい。したがって、これらの化合物は、ジアステレオマー、エナンチオマー、またはそれらの混合物として存在してもよい。ラセミ体、ジアステレオマーまたはエナンチオマーを化合物合成の出発物質または中間体として使用してもよい。ジアステレオマー化合物は、クロマトグラフィー法、結晶化法などの既知の方法により分離してもよい。同様に、エナンチオマー混合物も、同じ技術またはこの分野で知られている他の技術を使用して分離してもよい。各不斉炭素原子は、R配置であってもS配置であってもよく、これらの構成はいずれも本発明の範囲内にある。
【0037】
これらの化合物の修飾化合物は、非修飾化合物と比較して、改良された(例えば 、向上、より高い)医薬品溶解性、安定性、バイオアベイラビリティ、および/または治療指数を備える。例示的な修飾化合物は、プロドラッグ誘導体、重水素リッチ化合物を含むがこれらに限られない。例えば
重水素リッチ化合物:重水素(DまたはH)は、水素の安定した非放射性同位体で、原子量が2.0144である。水素は、同位体H(水素またはプロチウム)、D(Hまたは重水素)、T(Hまたはトリチウム)の混合物として自然界にに存在する。重水素の天然存在比は0.015%である。当業者であれば、H原子を持つすべての化学化合物において、H原子は実際にはHとDの混合物であり、約0.015%がDであると認識している。したがって、0.015%の天然存在比を超える重水素を濃縮した化合物は、非天然とみなされるべきであり、従って、濃縮されていない対応物よりも新規である。
【0038】
本発明の化合物が、塩および溶媒和物の形態で存在し且つ所望により投与されることができることは、認識されるべきである。例えば、当技術分野で周知の手順に従い、本発明の化合物を様々な有機および無機の酸および塩基から誘導されるそれらの製薬上許容される塩の形態に変換して使用することは、本発明の範囲内にある。
【0039】
本発明の化合物が遊離塩基形態を有する場合、化合物の遊離塩基形態を製薬上許容される無機又は有機酸と反応させることにより、化合物を製薬上許容される酸付加塩に製造することができる。例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩などのハロゲン水素化物;硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩などの無機酸塩;およびエタンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩などのアルキルおよびモノアリールスルホン酸塩;酢酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、安息香酸塩、サリチル酸塩、アスコルビン酸塩などの他の有機酸とそれらの対応する塩。本発明の別の酸付加塩は、アジパート、アルギナート、アルギナート、アスパルタート、ビスサルファート、ビスサルファイト、ブロマイド、ブチラート、カンフォラート、カンファースルフォナート、カプリラート、クロライド、クロロベンゾアート、シクロペンタンエプロピオナート、ジグルコナート、ジヒドロジェンホスファート、ジニトロベンゾアート、ドデシルサルファート、フマラート、ガラクタート(ムチン酸由来)、ガラクツロナート、グルコヘプタオアート、グルコン酸、グルタミン酸、グリセロリン酸、ヘミスサクシナート、ヘミスルフィート、ヘプタン酸、ヘキサン酸、ヒップラート、2-ヒドロキシエタンスルホン酸、ヨウ化物、イセチオン酸、イソ酪酸、乳酸、ラクトビオン酸、マロン酸、マンデル酸、メタリン酸、メタンスルホン酸、メチルベンゾアート、モノヒドロジェンホスファート、2-ナフタレンスルホナート、ニコチナート、シュウ酸塩、オレアート、パモアート、ペクチナート、過硫酸塩、フェニル酢酸塩、3-フェニルプロピオナート、ホスホン酸塩、およびフタル酸塩を含むがこれらに限られない。遊離塩基形態は、通常、極性溶媒への溶解性などの物理的性質において、それぞれの塩形態とは多少異なるが、本発明の目的では、これらの塩とそれぞれの遊離塩基形態は等価であることが認識されるべきである。
【0040】
本発明の化合物が遊離酸の形態を有する場合、その遊離酸形態を製薬上許容される無機または有機塩基と反応させることにより、製薬上許容される塩基付加塩を製造することができる。このような塩基は、カリウム、ナトリウム、リチウムの水酸化物などのアルカリ金属水酸化物;バリウム、カルシウムの水酸化物などのアルカリ土類金属水酸化物;アルカリ金属アルコキシドが挙げられる。例えば、水酸化アンモニウム、ピペリジン、ジエタノールアミン、N-メチルグルタミンなどの様々な有機塩基。また、本発明の化合物のアルミニウム塩も含まれる。本発明の別の塩基性塩は、銅塩、第二鉄塩、第一鉄塩、リチウム塩、マグネシウム塩、マンガン塩、カリウム塩、ナトリウム塩、亜鉛塩を含むがこれらに限られない。有機塩基付加塩は、第1級、第2級及び第3級アミン、天然に存在する置換アミンをはじめとする置換アミン、環状アミン及び塩基性イオン交換樹脂の塩を含むがこれらに限られない。例えば、アルギニン、ベタイン、カフェイン、クロロプロカイン、コリン、N,N’-ジベンジルエチレンジアミン(ベンザチン)、ジシクロヘキシルアミン、ジエタノールアミン、2-ジエチルアミノエタノール、2-ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N-エチルモルホリン、N-エチルピペリジン、グルコアミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、iso-プロピルアミン、リドカイン、リジン、メグルミン、N-メチル-D-グルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン、テオブロミン、トリエタノールアミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミンおよびトリス-(ヒドロキシメチル)-メチルアミン(トロメタミン)が挙げられる。遊離塩基形態は、通常、極性溶媒への溶解性などの物理的性質において、それぞれの酸基形態とは多少異なるが、本発明の目的では、これらの塩とそれぞれの遊離酸基形態は等価であることが認識されるべきである。
【0041】
一実施態様では、製薬上許容される塩は、塩酸塩、臭化水素酸塩、メタンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、硫酸塩、クエン酸塩、リン酸塩、マレイン酸塩、硝酸塩、酒石酸塩、安息香酸塩、生体炭酸塩、炭酸塩、水酸化ナトリウム塩、水酸化カルシウム塩、水酸化カリウム塩、トロメタミン塩、またはこれらの混合物である。
【0042】
第三級窒素含有基を有する本発明の化合物は、(C1-4)アルキルハライドなどの試薬で四級化されてもよい、例えば、メチル、エチル、イソ-プロピルおよびタート-ブチルの塩化物、臭化物およびヨウ化物;ジ(C1-4)アルキル硫酸塩、例えば、ジメチル、ジエチル、ジアミル硫酸塩;ハロゲン化アルキル、例えば、デシル、ドデシル、ラウリル、ミリスチルおよびステアリールの塩化物、臭化物およびヨウ化物;ならびにアリール(C1-4)アルキルハライド、例えば、塩化ベンジルおよび臭化フェネチル。これらの塩基により、本発明の水溶性及び油溶性化合物を製造することができる。
【0043】
アミンオキシドは、一般名がアミン-N-オキシド、N-オキシドであり、第三級窒素原子を有する抗がん剤であり、プロドラッグとして開発された[Mol Cancer Therapy. 第三級窒素原子を有する本発明の化合物は、過酸化水素(H)、カロ酸、または過酸(例えばメタ-クロロ過安息香酸(mCPBA))などの試薬によってアミンオキシドに酸化することができる。
【0044】
本発明は、化合物と賦形剤をはじめとする医薬組成物、および他の従来の医薬品用不活性な薬剤を含む。本発明の組成物には、担体または希釈剤として一般的に使用される任意の不活性賦形剤、例えば、糖、多価アルコール、可溶性ポリマー、塩、および脂質を使用してもよい。使用できる糖類および多価アルコールは、ラクトース、スクロース、マンニトール、およびソルビトールを含むがこれらに限られない。使用できる可溶性ポリマーは、ポリオキシエチレン、ポロキサマー、ポリビニルピロリドン、およびデキストランがある。有用な塩としては、塩化ナトリウム、塩化マグネシウムおよび塩化カルシウムなどを含むがこれらに限られない。使用できる脂質は、脂肪酸、グリセロール脂肪酸エステル、糖脂質、およびリン脂質を含むがこれらに限られない。
【0045】
また、医薬組成物は、結合剤(例えば、アカシア、コーンスターチ、ゼラチン、カルボマー、エチルセルロース、グアーガム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポビドン)、崩壊剤(例えば、コーンスターチ、ポテトスターチ、アルギン酸、シリコンジオキシド、クロスカルメロースジム、クロスポビドン、グアーガム、ソジウムスターチグリコレート、プリモジェル)、さまざまな pH およびイオン強度の緩衝液(例えば、トリス-HCL、酢酸塩、リン酸塩)、添加物(例えば表面への吸着を防止するためのアルブミンやゼラチン)、洗剤(例えば、Tween20、Tween80、Pluronic F68、胆汁酸塩)、プロテアーゼ阻害剤、界面活性剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム)、浸透促進剤、可溶化剤(例えば、グリセロール、ポリエチレングリセロール、シクロデキストリン)、滑剤(例えば、コロイド状二酸化ケイ素)、酸化防止剤(例えば、アスコルビン酸、メタ重亜硫酸ナトリウム、ブチルヒドロキシアニソール)、安定剤(例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース)、増粘剤(例えば、カルボマー、コロイド状二酸化ケイ素、エチルセルロース、グアーガム)、甘味料(例えば、スクロース、アスパルテーム、クエン酸)、香料(例えば、ペパーミント、サリチル酸メチル、オレンジ香料)、防腐剤(例えば、チメロサール、ベンジルアルコール、パラベン)、潤滑剤(例えば、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム)、流動化剤(例えば、コロイド状二酸化ケイ素)、可塑剤(例えば、フタル酸ジエチル、クエン酸トリエチル)、乳化剤(例えば、カルボマー、ヒドロキシプロピルセルロース、ラウリル硫酸ナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム)、ポリマーコーティング(例えば、ポロキサマーまたはポロキサミン)、コーティング剤およびフィルム形成剤(例えば、エチルセルロース、アクリル酸塩、ポリメタクリル酸塩)及び/又は助剤を含んでもよい。
【0046】
一実施形態では、医薬組成物は、インプラントおよびマイクロカプセル化送達システムを含む制御放出製剤など、体内からの急速な排泄に対して化合物を保護する担体を用いて製造される。生分解性、生体適合性ポリマーを用いることができ、例えば、エチレンビニルアセテート、ポリアンハイドライド、ポリグリコール酸、コラーゲン、ポリオルトエステル、ポリ乳酸などが挙げられる。このような製剤の製造方法は、当業者には明らかであろう。また、これら材料は、Alza CorporationおよびNova Pharmaceuticals, Inc.からも市販されている。リポソーム懸濁液(ウイルス抗原に対するモノクローナル抗体で感染細胞を標的にしたリポソームを含む)も、製薬上許容される担体として使用されることができる。これらは、当業者に公知の方法に従って製造することができる。例えば、U.S. Pat.No. 4,522,811に記載されている方法が挙げられる。
【0047】
本発明はさらに、本発明の化合物の任意の固体または液体の物理的形態の医薬組成物を含む。例えば、化合物は、結晶形態であっても非晶質形態であってもよく、また、任意の粒子径を有することができる。粒子は、微粉化されていてもよく、塊、微粒子顆粒、粉末、油、油状懸濁液、または他の形態の固体または液体の物理的形態であってもよい。
【0048】
本発明による化合物が十分な溶解性を示さない場合、化合物を可溶化する方法を用いることができる。このような方法は当業者に知られており、pH調整および塩形成、共溶媒の使用(例えば、エタノール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール(PEG)300、PEG400、DMA(0~30%)、DMSO(10~20%)、NMP (10~20%))、界面活性剤の使用(例えば、ポリソルベート80、ポリソルベート20 (1~10%)、クレモホールEL、Cremophor RH40、Cremophor RH60 (5-10%)、Pluronic F68/Poloxamer 188 (20-50%)、Solutol HS15(20-50%)、Vitamin E TPGS、およびd-α-トコフェリル PEG 1000 サッシナート(20-50%))、HPβCD、SBEβCD(10-40%)などの複合体の使用、ミセル、ポリマー添加、ナノ粒子懸濁、リポソーム形成などの高度な方法を含むがこれらに限られない。
【0049】
本発明の化合物と組み合わせて、様々な投与方法を使用することができる。本発明の化合物は、経口、非経口、腹腔内、静脈内、動脈内、経皮、舌下、筋肉内、直腸、経頬、経鼻、リポソーム、吸入経由、膣内、眼球内、局所送達(例えばカテーテルまたはステントによる)、皮下、脂肪内、関節内または肝内投与してよい。また、本発明による化合物は、徐放性剤形で投与または同時投与することができる。化合物は、使用される投与経路に適した方法で製剤化された気体、液体、半液体または固体の形態であってよい。経口投与の場合、好適な経口用固形製剤としては、錠剤、カプセル剤、丸剤、顆粒剤、ペレット剤、サシェ剤および発泡剤、粉剤などが挙げられる。好適な液体経口製剤としては、溶液剤、懸濁剤、分散剤、乳濁剤、油剤などが挙げられる。注射投与の場合、通常、凍結乾燥粉末を再構成した後に投与する。
【0050】
本明細書で使用される場合、「アシル」は、式-C(O)-Rで表されるカルボニル含有置換基を指し、ここで、RはH、アルキル、炭素環、複素環、炭素環置換アルキルまたは複素環置換アルキルであり、アルキル、アルコキシ、炭素環および複素環は、本明細書の定義に従うものである。アシル基としては、アルカノイル(例えば、アセチル)、アロイル(例えば、ベンゾイル)、およびヘテロアロイルが挙げられる。
【0051】
「脂肪族」とは、構成炭素原子の直鎖または分枝鎖に配置されていることを特徴とし、1つ又は複数の二重結合または三重結合を有する飽和または部分不飽和の部位を指す。
「アルキル」とは、1~20個の炭素原子を含む直鎖または分岐の炭化水素(例えば、C-C10)を指す。アルキルの例としては、メチル、メチレン、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、t-ブチルなどが挙げられるが、これらには限定されない。好ましくは、アルキル基は、1~10個の炭素原子を有する。より好ましくは、アルキル基は、1~4個の炭素原子を有する。
【0052】
「アルケニル」とは、2~20個の炭素原子及び1つまたは複数の二重結合を有する直鎖または分岐炭化水素(例えば、C-C10)を指す。アルケニルの例には、エテニル、プロペニル、およびアリルが含まれるが、これらには限定されない。好ましくは、アルキレン基は、2~10個の炭素原子を有する。より好ましくは、アルキレン基は、2~4個の炭素原子を有する。
【0053】
「アルケニル」とは、2~20個の炭素原子及び1つまたは複数の三重結合を有する直鎖または分岐炭化水素(例えば、C-C10)を指す。アルキニルの例としては、エチニル、1-プロピニル、1-および2-ブチニル、1-メチル-2-ブチニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。好ましくは、アルキニル基は、2~10個の炭素原子を有する。より好ましくは、アルキニル基は、2~4個の炭素原子を有する。
【0054】
「アルキルアミノ」とは、-N(R)-アルキル(Rは、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、またはヘテロアリール)を指す。
【0055】
「アルコキシ」とは、さらにアルキル置換基を有する酸素部位を指す。
「アルコキシカルボニル」とは、カルボニル基に結合したアルコキシ基を指す。
「オキソアルキル」とは、さらにカルボニル基で置換されたアルキルを指す。カルボニル基は、アルデヒド、ケトン、エステル、アミド、酸または酸塩化物であってもよい。
【0056】
「シクロアルキル」とは、3~30個の炭素原子を有する飽和炭化水素環系(例えば、C-C12、-C、C-C)を指す。シクロアルキルの例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。「シクロアルケニル」とは、炭素数3~30(例えば、C-C12)及び1つまたは複数の二重結合を有する非芳香族炭化水素環系を指す。たとえば、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニルが挙げられる。
【0057】
「ヘテロシクロアルキル」とは、1つまたは複数のヘテロ原子(O、N、S、P、Seなど)を有する非芳香族の5~8員単環式、8~12員二環式、または11~14員三環式の環系を指す。ヘテロシクロアルキル基の例としては、ピペラジニル、ピロリジニル、ジオキサニル、モルホリニル、テトラヒドロフラニルなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0058】
「ヘテロシクロアルケニル」とは、1つまたは複数のヘテロ原子(O、N、S、P、Seなど)と1つまたは複数の二重結合を有する非芳香族の5~8員単環式、8~12員二環式、11~14員三環式環系を指す。
【0059】
「アリール」とは、炭素数6の単環式、炭素数10の二環式、炭素数14の三環式芳香族環系を指す。アリール基の例としては、フェニル、ナフチル、アントラセニルが挙げられるが、これらに限定されない。「ヘテロアリール」とは、1つまたは複数のヘテロ原子(O、N、S、P、またはSeなど)を有する芳香族5~8員単環式、8~12員二環式、または11~14員三環式環系を指す。ヘテロアリール基の例は、ピリジル、フリル、イミダゾリル、ベンズイミダゾリル、ピリミジニル、チエニル、キノリニル、インドリル、チアゾリルなどである。
【0060】
前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルケニル、アルキルアミノ、アリール、ヘテロアリールには置換部位と非置換部位の両方が含まれる。アルキルアミノ、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、およびヘテロアリールの置換可能例には、C-C10 アルキル、C-C10 アルケニル、C-C10 アルキニル、C-C20 シクロアルキル、C-C20 シクロアルケニル、C-C20 ヘテロシクロアルキル、C-C20 ヘテロシクロアルケニル、C-C10 アルコキシ、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、アミノ、C-C10 アルキルアミノ、アリールアミノ、ヒドロキシ、ハロ、オキソ (O=)、チオクソ (S=)、チオ、シリル、C-C10 アルキルチオ、アリールチオ、C1-C10 アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アシルアミノ、アミノアシル、アミノチオアシル、アミジノ、メルカプト、アミド、チオウレイド、チオシアナト、スルホンアミド、グアニジン、ウレイド、シアノ、ニトロ、アシル、チオアシル、アシルオキシ、カルバミド、カルバミル、カルボキシルおよびカルボニルエステルが含まれるがこれには限定されない。一方、アルキル、アルケニル、またはアルキニル上の可能な置換基には、C-C10 アルキルを除く上記の全ての置換基が含まれる。また、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、およびヘテロアリールも互いに縮合することも可能である。
【0061】
「アミノ」とは、2つの追加の置換基を有する窒素部分を指し、そのうち、各置換基は窒素のアルファ位に結合した水素原子または炭素原子を持っている。別段の記載がない限り、本発明のアミノ基含有化合物は、その保護された誘導体を含むことができる。アミノ部位に適した保護基としては、アセチル、タート-ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニルなどが挙げられる。
【0062】
「芳香族」とは、構成原子が不飽和環系を構成し、環系内の全ての原子がsp2混成であり、π電子の総数が4n+2である部位を指す。芳香環は、環原子が炭素原子のみであってもよいし、炭素原子と非炭素原子を含んでいてもよい(ヘテロアリール参照)。
【0063】
「カルバモイル」とは、ラジカル-OC(O)NRを指し、ここで、RおよびRはそれぞれ独立して別の2つの置換基を指し、ここで、水素または炭素原子が窒素に対してアルファ位にある。カルバモイル部位は、その保護された誘導体を含むことができることに留意すること。カルバモイル部位に適した保護基としては、アセチル、tert-ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニルなどが挙げられる。保護されていない誘導体と保護された誘導体の両方が本発明の範囲内にあることに留意すること。
【0064】
「カルボニル」とは、ラジカル -C(O)- を指す。カルボニルラジカルは、さらに様々な置換基で置換されて酸、酸ハライド、アミド、エステル、ケトンをはじめとする異なるカルボニル基を形成してもよいことに留意すること。
【0065】
「カルボキシ」とは、ラジカル-C(O)O-を指す。カルボキシ部分を含む本発明の化合物は、その保護された誘導体を含むことができることに留意すること。すなわち、ここで、酸素は保護基で置換されている。カルボキシ部位に適した保護基としては、ベンジル、タート-ブチルなどが挙げられる。
【0066】
「シアノ」とは、ラジカル-CNを指す。
「ホルミル」とは、ラジカル-CH=Oを指す。
「ホルミノ」とは、ラジカル-HC=NHを指す。
【0067】
「ハロゲン」とは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を指す。
「ハロアルキル」は、独立した基またはより大きな基の一部として、1つまたは複数の 「ハロゲン」原子で置換された「アルキル」を指し、このような用語は本明細書で定義されるとおりである。ハロアルキルとしては、ハロアルキル、ジハロアルキル、トリハロアルキル、パーハロアルキルなどが挙げられる。
【0068】
「ヒドロキシ」とは、ラジカル-OHを指す。
「イミン誘導体」とは、-C(=NR)-からなる誘導体を指し、ここで、Rは、窒素に対してアルファ位に結合される水素または炭素原子を含む。
【0069】
「異性体(isomers)」とは、分子式は同じであるが、原子の結合の性質や順序、空間における原子の配置が異なる化合物を指す。空間における原子の配置が異なる異性体を「立体異性体」と呼ぶ。互いに鏡像体でない立体異性体を「ジアステレオマー」、非可逆的な鏡像体である立体異性体を「エナンチオマー」、場合によっては「光学異性体」と呼ぶ。4つの不斉な置換基と結合した炭素原子を「キラルセンター」と呼ぶ。1つのキラルセンターを持つ化合物は、逆のキラリティーを持つ2つのエナンチオマー形態を持つ。2つのエナンチオマーの混合物は、「ラセミ混合物」と呼ぶ。
【0070】
「ニトロ」とは、ラジカル-NOを指す。
「保護された誘導体」とは、反応部位を保護基でブロックされた化合物の誘導体を指す。保護された誘導体は医薬品の製造に有用であり、それ自体が阻害剤として活性を示す場合もある。適切な保護基の包括的なリストは、『T.W.Greene, Protecting Groups in Organic Synthesis, 3rd edition, Wiley & Sons, 1999』に記載されている。
【0071】
「置換」とは、原子または原子団が、他の基についている置換基として水素を置換することを指す。アリール基およびヘテロアリール基の場合、「置換」とは、置換が許容される限り、任意のレベルの置換、すなわちモノ-、ジ-、トリ-、テトラ-またはペンタ-置換を指す。置換基は独立して選択され、置換は化学的にアクセス可能な任意の部位で行われる。「非置換」とは、所定の部位が、利用可能な原子価を介して水素置換基のみから構成されていてもよいことを指す(非置換)。
【0072】
官能基が「所望により置換されていてもよい」と記載されている場合、その官能基は、(1)非置換であっても、(2)置換されていてもよい。官能基の炭素が置換群から選択された1つまたは複数の置換基で所望により置換されていると記載されている場合、炭素上の1つまたは複数の水素原子(存在する限り)は、別々におよび/または一緒に、独立して選択された所望の置換基で置換されていてもよい。
【0073】
「スルフィド」とは、-S-Rを指し、Rは、H、アルキル、カルボシクル、ヘテロシクル、カルボシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルである。特定のスルフィド基は、メルカプト、アルキルスルフィド、例えばメチルスルフィド(-S-Me);アリールスルフィド、例えば、フェニルスルフィド; アラルキルスルフィド、例えば、ベンジルスルフィドである。
【0074】
「スルフィニル」とは、ラジカル-S(O)-を指す。スルフィニルラジカルは、さらに様々な置換基で置換され、スルフィン酸、スルフィンアミド、スルフィニルエステル、スルホキシドを含む異なるスルフィニル基を形成してもよいことに留意する。
【0075】
「スルホニル」とは、ラジカル-S(O)(O)-を指す。スルホニルラジカルは、さらに様々な置換基で置換され、スルホン酸、スルホンアミド、スルホン酸エステル、およびスルホンを含む異なるスルホニル基を形成してもよいことに留意する。
【0076】
「チオカルボニル」とは、ラジカル-C(S)-を指す。チオカルボニルラジカルは、さらに様々な置換基で置換され、チオ酸、チオアミド、チオエステル、チオケトンなどの異なるチオカルボニル基を形成してもよいことに留意する。
【0077】
「動物」には、ヒト、ヒト以外の哺乳類(例えば、非ヒト霊長類、げっ歯類、ねずみ、ハムスター、犬、猫、うさぎ、牛、馬、羊、やぎ、豚、鹿など)、非哺乳類(例えば、鳥など)が含まれる。
【0078】
本明細書で使用される「バイオアベイラビリティ」とは、投与された薬物または医薬組成物のうち、全身循環に到達する割合または百分率を指す。一般に、薬を静脈内投与した場合、そのバイオアベイラビリティは100%である。しかし、他の経路(例えば経口)で投与する場合は、バイオアベイラビリティは減少する(例えば、不完全吸収や初回通過代謝による)。バイオアベイラビリティを向上させる方法としては、プロドラッグ化、塩合成、粒子径の縮小、複合化、物理的形態の変更、固体分散化、噴霧乾燥、ホットメルト押出などが挙げられる。
【0079】
「疾患」とは、具体的には、動物またはその一部の不健康な状態を含み、その動物に適用される医学的または獣医学的治療に起因またはそれに付随する不健康な状態、すなわち、そのような治療の「副作用」を含む。
【0080】
「製薬上許容される」とは医薬組成物の製造に有用なものであって、一般に、安全で、毒性がなく、生物学的にもその他の点でも好ましくないものではなく、獣医用途だけでなくヒトの医薬用途にも許容されるものが含まれる。
【0081】
「製薬上許容される塩」とは、上記で定義したように製薬上許容され、所望の薬理活性を有する本発明の化合物の有機塩または無機塩を指す。このような塩としては、無機酸との酸付加塩や、有機酸との酸付加塩が挙げられる。製薬上許容される塩には、存在する酸性プロトンが無機または有機塩基と反応することができる場合に形成される可能性のある塩基付加塩も含まれる。例示的な塩には、硫酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硝酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、酸性リン酸塩、イソニコチン酸塩、乳酸塩、サリチル酸塩、酸性クエン酸塩、酒石酸塩、オレイン酸塩、タンニン酸塩、パントテン酸塩、酒石酸塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、ゲンチジン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、サッカレート、ホルメート、ベンゾエート、グルタミン酸塩、メタンスルホン酸「メシレート」、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、P-トルエンスルホン酸、パモ酸(例えば、1,1’-メチレン-ビス-(2-ヒドロキシ-3-ナフトエート))塩、アルキルメタル(例えば、ナトリウム、カリウム)塩、アルカリ土類金属(例えば、マグネシウム)塩、およびアンモニウム塩が挙げられるが、これには限定されない。製薬上許容される塩は、酢酸イオン、コハク酸イオンまたは他の対イオンのような他の分子を含むことができる。対イオンは、親化合物の電荷を安定化する任意の有機部分または無機部分であり得る。さらに、製薬上許容される塩は、その構造内に複数の荷電原子を有していてもよい。複数の荷電原子が製薬上許容される塩の一部である場合は、複数の対イオンを持つことができる。したがって、製薬上許容される塩は、1つまたは複数の荷電原子および/または1つまたは複数の対イオンを有することができる。
【0082】
「製薬上許容される担体」とは、薬学的組成物を形成するために本発明の化合物と混合される非毒性の溶媒、分散剤、賦形剤、アジュバント、または他の材料を指す。すなわち、患者への投与が可能な剤形である。製薬上許容される担体の例には、適切なポリエチレングリコール(例えば、PEG400)、界面活性剤(例えば、Cremophor)、または環状多糖類(例えば、ヒドロキシプロピル-β-シクロデキシトリンまたはスルホブチルエテール β-シクロデキシトリン)、ポリマー、リポソーム、ミセル、ナノスフィアなどが挙げられる。
【0083】
「Pharmacophore(ファーマコフォア)」とは、International Union of Pure and Applied Chemistryのとおりであり、特定の生体標的との最適な超分子相互作用を確保し、その生体反応を誘発(または阻害)するために必要となる立体的および電子的特徴のアンサンブルのことである。たとえば、カンプトテシンは、よく知られている医薬品トポテカンやイリノテカンのファーマコフォアである。メクロレタミンは、メルファラン、シクロホスファミド、ベンダムスチンなど、広く使用されているナイトロジェンマスタード医薬品のファーマコフォアである。
【0084】
「プロドラッグ」とは、インビボで本発明による活性薬物に代謝され得る化合物を指す。例えば、ヒドロキシル含有阻害剤は、インビボで加水分解によってヒドロキシ化合物に変換されるエステルとして投与することができる。
【0085】
「安定性」とは、一般に、薬物が効能を失うことなくその性質を維持する期間のことである。これを有効期限と呼ぶこともある。薬物の安定性に影響を与える要因としては、薬物の化学構造、製剤中の不純物、pH、水分のほか、温度、酸化、光、相対湿度などの環境要因などが挙げられる。安定性は、適切な化学的および/または結晶の修飾(例えば、水和速度論を変化させることができる表面修飾;異なる特性を持つことができる異なる結晶)、賦形剤(例えば、剤形中の活性物質以外のもの)、包装条件、保存条件など)を提供することによって向上することができる。
【0086】
本明細書に記載される組成物の「治療有効量」とは、あらゆる医学的治療に適用される妥当な利益/リスク比で、治療対象に対して治療効果を付与する組成物の量を指す。治療効果は客観的(すなわち、何らかのテストやマーカーで測定可能)または主観的(すなわち、対象が効果を示し、または感じる)なものであってもよい。上述の組成物の有効量は、約0.1mg/kg~約500mg/kgであり、好ましくは約0.2~約50mg/kgである。また、有効量は投与経路や他の薬剤との併用可能性によって異なる。ただし、本発明の組成物の1日の投与量は、健全な医学的判断の範囲内で主治医が決定することを理解する。特定の患者に対する特定の治療有効量レベルは、治療される障害およびその重症度、使用される特定の化合物の活性、使用される特定の組成物、患者の年齢、体重、一般的な健康状態、性別および食事、使用される特定の化合物の投与時間、投与経路および排泄速度、治療期間、使用される特定の化合物と組み合わせまたは併用される薬剤、および医学分野で周知の同様の要因などにより決定される。
【0087】
本明細書で使用される「治療」とは、障害、障害の症状または障害の素因を治癒、治癒、緩和、緩和、変更、救済、改善、または影響する目的で、新生物または免疫障害を有する、または障害の症状または障害の素因を有する被験者に化合物を投与することを指す。「有効量」とは、対象に意図した治療効果を付与するために必要な活性物質の量を指す。有効量は、当業者が認識するように、投与経路、賦形剤の使用、および他の薬剤との共用の可能性に応じて変化し得る。
【0088】
「対象」とは、ヒトおよびヒト以外の動物を指す。人間以外の動物の例としては、すべての脊椎動物、例えば、非ヒト霊長類(特に高等霊長類)、イヌ、などの獣類、げっ歯類(例えば、マウスやラット)、モルモット、ネコ、および鳥類、両生類、爬虫類などの非哺乳類が含まれる。一実施形態では、対象はヒトである。もう一つの実施形態では、対象は、実験動物または疾患モデルとして適した動物である。
【0089】
「併用療法」には、他の生物学的活性成分(例えば、第2および異なる抗悪性腫瘍剤など)および非薬物療法(例えば、手術または放射線治療など、ただしこれに限定されない)とさらに組み合わせて本発明の主題化合物を投与することが含まれる。例えば、本発明の化合物は、他の薬学的に活性な化合物、または非薬物療法、好ましくは本発明の化合物の効果を増強することができる化合物と組み合わせて使用することができる。本発明の化合物は、他の治療法と同時に(単一の製剤または別々の製剤として)、または順次投与することができる。一般に、併用療法は、1回の治療サイクルまたは治療コース中に2つ以上の薬剤/療法を使用することを想定している。
【0090】
一実施形態において、本発明の化合物は、1つまたは複数の従来の化学療法剤と併用される。従来の化学療法剤は、がん領域における幅広い療法を包含する。これらの薬剤は、腫瘍の縮小、手術後に残ったがん細胞の破壊、寛解の誘導、寛解の維持、がんやその治療に関する症状の緩和などを目的として、病気の様々な段階で投与される。このような薬剤の例としては、ナイトロジェンマスタード(例えば、ベンダムスチン、シクロホスファミド、メルファラン、クロラムブチル、イソホスファミド)などのアルキル化剤、ニトロスレア(例えば、Carmustine, Lomustine and Streptozocin)、エチレンイミン(例えば、チオテパ、ヘキサメチルメラニン)、アルキルスルホン酸塩(例えば、ブスルファン)、ヒドラジン類、トリアジン類(例えば、アルトレタミン、プロカルバジン、ダカルバジン、テモゾロミド)、白金系薬剤(例えば、Carboplatin、Cisplatin、Oxaliplatin);ポドフィロトキシンなどの植物アルカロイド(例えば、エトポシド、テニソピド)、タキサン系薬剤(例えば、パクリタキセル、ドセタキセル)、ビンカアルカロイド(例えば、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビノレルビン);クロモマイシンなどの抗腫瘍性抗生物質(例えば、ダクチノマイシン、プリカマイシン)、アントラサイクリン系薬剤(例えば、ドキソルビシン、ダウノルビシン、エピルビシン、ミトキサントロン、およびイダルビシン)、およびミトマイシンおよびブレオマイシンなどの雑多な抗生物質;葉酸拮抗剤(例えば、メトトレキサート)、ピリミジン拮抗剤(例えば、5-フルオロウラシル、フォクスリジン、シタラビン、カペシタビンおよびゲムシタビン)などの抗代謝物。5-フルオロウラシル、フォクスリジン、シタラビン、カペシタビン、およびゲムシタビン)、プリン拮抗薬(例えば、6-メルカプトプリンおよび6-チオグアニン)およびアデノシンデアミナーゼ阻害薬(例えば、クラドリビン、フルダラビン、ネララビンおよびペントスタチン);トポイソメラーゼI阻害剤(トポテカン、イリノテカン)、トポイソメラーゼII阻害剤(例えば、アムサクリン、エトポシド、エトポシドリン酸塩、テニポシド)、およびリボヌクレオチド還元酵素阻害剤(ヒドロキシ尿素)、副腎皮質ステロイド阻害剤(ミトタン)、抗微小管剤(エストラムスチン)、およびレチノイド(ベキサロテン、イソトレチノイン、トレチノイン(ATRA))およびその他の抗新生物剤を含むがこれらに限られない。
【0091】
本発明の一実施態様において、化合物は、様々な疾患状態に関与するタンパク質キナーゼを調節する1つまたは複数の標的抗がん剤と併用することができる。これらのキナーゼには、ABL1、ABL2/ARG、ACK1、AKT1、AKT2、AKT3、ALK、ALK1/ACVRL1、ALK2/ACVR1、ALK4/ACVR1B、ALK5/TGFBR1、ALK6/BMPR1B、AMPK(A1/B1/G1)、AMPK(A1/B1/G2)、AMPK(A1/B1/G3)、AMPK(A1/B2/G1)、AMPK(A2/B1/G1)、AMPK(A2/B2/G1)、AMPK(A2/B2/G2)、ARAF、ARK5/NUAK1、ASK1/MAP3K5、ATM、Aurora A、Aurora B、Aurora C、AXL、BLK、BMPR2、BMX/ETK、BRAF、BRK、BRSK1、BRSK2、BTK、CAMK1a、CAMK1b、CAMK1d、CAMK1g、CAMKIIa、CAMKIIb、CAMKIId、CAMKIIg 、CAMK4、CAMKK1、CAMKK2、CDC7-DBF4、CDK1-シクリン A、CDK1-シクリン B、CDK1-シクリン E、CDK2-シクリン A、CDK2-シクリン A1、CDK2-シクリン E、CDK3-シクリン E、CDK4-シクリン D1、CDK4-シクリン D3、CDK5-p25、CDK5-p35、CDK6-シクリン D1、CDK6-シクリン D3、CDK7-シクリン H、CDK9-シクリン K、CDK9-シクリン T1、CHK1、CHK2、CK1a1 、CK1d 、CK1epsilon、CK1g1、CK1g2、CK1g3 、CK2a 、CK2a2、c-KIT、CLK1、CLK2、CLK3、CLK4、c-MER、c-MET、COT1/MAP3K8、CSK、c-SRC、CTK/MATK、DAPK1、DAPK2、DCAMKL1、DCAMKL2、DDR1、DDR2、DLK/MAP3K12、DMPK、DMPK2/CDC42BPG、DNA-PK、DRAK1/STK17A、DYRK1/DYRK1A、DYRK1B、DYRK2、DYRK3、DYRK4、EEF2K、EGFR、EIF2AK1、EIF2AK2、EIF2AK3、EIF2AK4/GCN2、EPHA1、EPHA2、EPHA3、EPHA4、EPHA5、EPHA6、EPHA7、EPHA8、EPHB1、EPHB2、EPHB3、EPHB4、ERBB2/HER2、ERBB4/HER4、ERK1/MAPK3、ERK2/MAPK1、ERK5/MAPK7、FAK/PTK2、FER、FES/FPS、FGFR1、FGFR2、FGFR3、FGFR4、FGR、FLT1/VEGFR1、FLT3、FLT4/VEGFR3、FMS、FRK/PTK5、FYN、GCK/MAP4K2、GRK1、GRK2、GRK3、GRK4、GRK5、GRK6、GRK7、GSK3a、GSK3b、Haspin、HCK、HGK/MAP4K4、HIPK1、HIPK2、HIPK3、HIPK4、HPK1/MAP4K1、IGF1R、IKKa/CHUK、IKKb/IKBKB、IKKe/IKBKE、IR、IRAK1、IRAK4、IRR/INSRR、ITK、JAK1、JAK2、JAK3、JNK1 、JNK2 、JNK3、KDR/VEGFR2、KHS/MAP4K5、LATS1、LATS2、LCK、LCK2/ICK、LKB1、LIMK1、LOK/STK10、LRRK2、LYN、LYNB、MAPKAPK2、MAPKAPK3、MAPKAPK5/PRAK、MARK1、MARK2/PAR-1Ba、MARK3、MARK4、MEK1、MEK2、MEKK1、MEKK2、MEKK3、MELK、MINK/MINK1、MKK4、MKK6、MLCK/MYLK、MLCK2/MYLK2、MLK1/MAP3K9、MLK2/MAP3K10、MLK3/MAP3K11、MNK1、MNK2、MRCKa/、CDC42BPA、MRCKb/、CDC42BPB、MSK1/RPS6KA5、MSK2/RPS6KA4、MSSK1/STK23、MST1/STK4、MST2/STK3、MST3/STK24、MST4、mTOR/FRAP1、MUSK、MYLK3、MYO3b、NEK1、NEK2、NEK3、NEK4、NEK6、NEK7、NEK9、NEK11、NIK/MAP3K14、NLK、OSR1/OXSR1、P38a/MAPK14、P38b/MAPK11、P38d/MAPK13 、P38g/MAPK12 、P70S6K/RPS6KB1、p70S6Kb/、RPS6KB2、PAK1、PAK2、PAK3、PAK4、PAK5、PAK6、PASK、PBK/TOPK、PDGFRa、PDGFRb、PDK1/PDPK1、PDK1/PDHK1、PDK2/PDHK2、PDK3/PDHK3、PDK4/PDHK4、PHKg1 、PHKg2 、PI3Ka、(p110a/p85a)、PI3Kb、(p110b/p85a)、PI3Kd、(p110d/p85a)、PI3Kg(p120g)、PIM1、PIM2、PIM3、PKA、PKAcb、PKAcg、PKCa、PKCb1、PKCb2、PKCd、PKCepsilon、PKCeta、PKCg、PKCiota、PKCmu/PRKD1、PKCnu/PRKD3、PKCtheta、PKCzeta、PKD2/PRKD2、PKG1a、PKG1b、PKG2/PRKG2、PKN1/PRK1、PKN2/PRK2、PKN3/PRK3、PLK1、PLK2、PLK3、PLK4/SAK、PRKX、PYK2、RAF1、RET、RIPK2、RIPK3、RIPK5、ROCK1、ROCK2、RON/MST1R、ROS/ROS1、RSK1、RSK2、RSK3、RSK4、SGK1、SGK2、SGK3/SGKL、SIK1、SIK2、SLK/STK2、SNARK/NUAK2、SRMS、SSTK/TSSK6、STK16、STK22D/TSSK1、STK25/YSK1、STK32b/YANK2、STK32c/YANK3、STK33、STK38/NDR1、STK38L/NDR2、STK39/STLK3、SRPK1、SRPK2、SYK、TAK1、TAOK1、TAOK2/TAO1、TAOK3/JIK、TBK1、TEC、TESK1、TGFBR2、TIE2/TEK、TLK1、TLK2、TNIK、TNK1、TRKA、TRKB、TRKC、TRPM7/CHAK1、TSSK2、TSSK3/STK22C、TTBK1、TTBK2、TTK、TXK、TYK1/LTK、TYK2、TYRO3/SKY、ULK1、ULK2、ULK3、VRK1、VRK2、WEE1、WNK1、WNK2、WNK3、YES/YES1、ZAK/MLTK、ZAP70、ZIPK/DAPK3、KINASE、MUTANTS、ABL1(E255K)、ABL1(F317I)、ABL1(G250E)、ABL1(H396P)、ABL1(M351T)、ABL1(Q252H)、ABL1(T315I)、ABL1(Y253F)、ALK (C1156Y)、ALK(L1196M)、ALK (F1174L)、ALK (R1275Q)、BRAF(V599E)、BTK(E41K)、CHK2(I157T)、c-Kit(A829P)、c-KIT(D816H)、c-KIT(D816V)、c-Kit(D820E)、c-Kit(N822K)、C-Kit(T670I)、c-Kit(V559D)、c-Kit(V559D/V654A)、c-Kit(V559D/T670I)、C-Kit(V560G)、c-KIT(V654A)、C-MET(D1228H)、C-MET(D1228N)、C-MET(F1200I)、c-MET(M1250T)、C-MET(Y1230A)、C-MET(Y1230C)、C-MET(Y1230D)、C-MET(Y1230H)、c-Src(T341M)、EGFR(G719C)、EGFR(G719S)、EGFR(L858R)、EGFR(L861Q)、EGFR(T790M)、EGFR、(L858R,T790M)、EGFR(d746-750/T790M)、EGFR(d746-750)、EGFR(d747-749/A750P)、EGFR(d747-752/P753S)、EGFR(d752-759)、FGFR1(V561M)、FGFR2(N549H)、FGFR3(G697C)、FGFR3(K650E)、FGFR3(K650M)、FGFR4(N535K)、FGFR4(V550E)、FGFR4(V550L)、FLT3(D835Y)、FLT3(ITD)、JAK2(V617F)、LRRK2(G2019S)、LRRK2 (I2020T)、LRRK2(R1441C)、p38a(T106M)、PDGFRa(D842V)、PDGFRa(T674I)、PDGFRa(V561D)、RET(E762Q)、RET(G691S)、RET(M918T)、RET(R749T)、RET(R813Q)、RET(V804L)、RET(V804M)、RET(Y791F)、TIF2(R849W)、TIF2(Y897S)、およびTIF2(Y1108F)が含まれるが、これには限定されない。
【0092】
本発明のもう一つの実施態様では、対象化合物は、非キナーゼ生物学的標的、経路、またはプロセスを調節する1つまたは複数の標的抗がん剤と併用される。このような対象経路またはプロセスには、熱ショックタンパク質(例えばHSP90)、ポリADP(アデノシン二リン酸)-リボースポリメラーゼ(PARP)、低酸素誘導因子(HIF)、プロテアソーム、Wnt/ヘッジホッグ/ノッチ シグナル伝達タンパク質、TNF-α、マトリックスメタロプロテアーゼ、ファルネシルトランスフェラーゼ、アポトーシス経路(例:Bcl-xL、Bcl-2、Bcl-w)、ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)、ヒストンアセチルトランスフェラーゼ(HAT)、およびメチル転移酵素(例:ヒストンリシンメチル転移酵素、ヒストンアルギニンメチル転移酵素、DNAメチル転移酵素、他)などが挙げられる。
【0093】
本発明のもう一つの実施態様では、本発明の化合物は、1つまたは複数の他の抗がん剤と併用される。他の抗がん剤は、遺伝子療法、RNAi癌療法、化学保護剤(例えば、アンフォスチン、メスナ、デクスラゾキサン)、薬物抗体複合体(例えば、ブレンツキシマブベドチン、イブリツモマブ・チオキセタン)、インターロイキン2がんワクチンなどのがん免疫療法((例えば、sipuleucel-T)またはモノクローナル抗体(例えば、Bevacizumab、Alemtuzumab、Rituximab、Trastuzumabなど)を含むがこれに限定されない。
【0094】
本発明のもう一つの実施態様では、対象化合物は、放射線療法または外科手術と組み合わせて投与される。放射線は、一般に、光子線(X線またはガンマ線)または粒子線を使用する機械から、内用(がん部位に放射性物質を埋め込む)または外用される。併用療法が放射線治療を含む場合、放射線治療は、治療薬と放射線治療の併用による有益な効果が得られる限り、任意の適切な時期に実施することができる。例えば、適切な場合には、放射線治療を数日又は数週間一時停止しても、有益な効果が得られる。
【0095】
特定の実施形態では、本発明の化合物は、放射線療法、手術療法、または抗がん剤療法のうち、1つまたは複数の療法と併用されることができる。前記抗がん剤は、DNA損傷剤、代謝拮抗剤、トポイソメラーゼ阻害剤、抗微小管剤、キナーゼ阻害剤、エピジェネティック剤、HSP90阻害剤、PARP阻害剤、BCL-2阻害剤、薬剤-抗体結合体、およびVEGF、HER2、EGFR、CD50、CD20、CD30、CD33などを標的とする抗体を含むがこれらに限られない。
【0096】
特定の実施形態では、本発明の化合物は、アバレリックス、アビラテロンアセテート、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アルトレタミン、アナストロゾール、アスパラギナーゼ、ベンダムスチン、ベバシズマブ、ベキサロテン、ビカルタミド、ブレオマイシン、ボルテゾンビ、ブレンツキシマブ・ベドチン、ブスルファン、カペシタビン、カルボプラチン、カルムスチン、セツキシマブ、クロラムブシル、シスプラチン、クラドリビン、クロファラビン、クロムスチン、シスプラチン、クラドバシル、シスプラチン、クラドバシル、クラドバシル、クラドバシル、クラドバシル、クラドバシル、クラドバシン クロファラビン、クロミフェン、クリゾチニブ、シクロホスファミド、ダサチニブ、ダウノルビシンリポソーム、デシタビン、デガレックス、デニールウキンジフトックス、デノスマブ、ドセタキセル、ドキソルビシン、ドキソルビシン、ドキソルビシンリポソーム、エピルビシン、メシル酸エリブリン、エルロチニブ、エストラムスチン、リン酸エトポシド、エベロリムス、エキセメスタン、フルダラビン、フルオロウラシル、ホテムスチン、フルベストラント、ゲフィチニブ、ゲムシタビン。ゲムツズマブ オゾガマイシン、酢酸ゴセレリン、酢酸ヒストレリン、ヒドロキシ尿素、イブリツモマブ チウキセタン、イダルビシン、イホスファミド、イマチニブ メシレート、インターフェロン アルファ 2a、イピリムマブ、イキサベピロン、ラパチニブ ジトシレート、レナリドミド、レトシル酸、イソプロピル酸、イソブチル、イソプロピルル酸、イソブチル、イソプロピル酸、イソブチル、イソプロピル酸、イソブチル、イソプロピル酸塩 レナリドミド、レトロゾール、ロイコボリン、酢酸ロイプロリド、レバミソール、ロムスチン、メクロレタミン、メルファラン、メトトレキサート、マイトマイシンC、ミトキサントロン、ネララビン、ニロチニブ、オキサリプラチン、パクリタキセル。パクリタキセル、パクリタキセル蛋白結合粒子、パミドロネート、パニツムマブ、ペガスパーガーゼ、ペグインターフェロンアルファ-2b、ペメトレキセド二ナトリウム、ペントスタチン、ラロキシフェン、リツキシマブ、ソラフェニブ、ストレプトゾシン、サニチニブマレエート。タモキシフェン、テムシロリムス、テニポシド、サリドマイド、トレミフェン、トシツモマブ、トラスツズマブ、トレチノイン、ウラムスチン、バンデタニブ、ベムラフェニブ、ビノールビン、ゾレドロン酸、放射線両方、または手術療法のうち、1つまたは複数の療法と併用されることができる。
【0097】
特定の実施形態では、本発明の化合物は、1つまたは複数の抗炎症剤と併用されることができる。抗炎症剤としては、NSAIDs、非特異的およびCOX-2特異的シクロオキシゲナーゼ酵素阻害剤、金化合物、コルチコステロイド、メトトレキサート、腫瘍壊死因子受容体(TNF)拮抗剤、免疫抑制剤およびメトトレキサートなどが挙げられるが、これらには限定されない。NSAIDsの例には、イブプロフェン、フルルビプロフェン、ナプロキセンおよびナプロキセンナトリウム、ジクロフェナク、ジクロフェナクナトリウムとミソプロストールの組み合わせスリンダック、オキサプロジン、ジフルニサル、ピロキシカム、インドメタシン、エトドラク、フェノプロフェンカルシウム、ケトプロフェン、ナブメトンナトリウム、スルファサラジン、トルメチンナトリウム、ヒドロキシクロロキンなどが含まれるが、これには限定されない。NSAIDsの例には、セレコキシブ、バルデコキシブ、ルミラコキシブおよび/またはエトリコキシブなどのCOX-2特異的阻害剤も含まれる。
【0098】
一実施形態では、抗炎症剤は、サリチル酸塩である。サリチル酸塩には、アセチルサリチル酸またはアスピリン、サリチル酸ナトリウム、サリチル酸コリンおよびサリチル酸マグネシウムなどが挙げられるが、これには限定されない。また、抗炎症剤は、副腎皮質ホルモン剤であってもよい。例えば、副腎皮質ホルモンは、コルチゾン、デキサメタゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、プレドニゾロンリン酸ナトリウム、またはプレドニゾンであってもよい。
【0099】
他の実施形態では、抗炎症剤は、チオリン酸金ナトリウムまたはオーラノフィンなどの金化合物である。
また、本発明には、抗炎症剤が、メトトレキサートなどのジヒドロ葉酸還元酵素阻害剤、レフルノミドなどのジヒドロオロテートデヒドロゲナーゼ阻害剤などの代謝阻害剤である実施形態も含まれる。
【0100】
本発明の他の実施形態は、併用に関し、ここで、少なくとも1つの抗炎症性化合物が抗C5モノクローナル抗体(例えばエクリズマブまたはペキセリズマブ)、TNFアンタゴニスト(例えばエンタネルセプト)、またはインフリキシマブ(抗TNFαモノクローナル抗体)である。
【0101】
特定の実施形態では、本発明の化合物と1つまたは複数の免疫抑制剤との変容に関する。
一実施形態では、免疫抑制剤は、グルココルチコイド、メトトレキサート、シクロホスファミド、アザチオプリン、メルカプトプリン、レフルノミド、シクロスポリン、タクロリムス、及びミコフェノール酸モフェチル、ダクチノマイシン、アントラサイクリン、マイトマイシンC、ブレオマイシン、もしくはミスラマイシン、またはフィンゴリモドである。
【0102】
本発明はさらに、腫瘍性疾患、自己免疫疾患および/または炎症性疾患の予防または治療のための方法を提供する。一実施形態において、本発明は、治療を必要とする被験者の腫瘍性疾患、自己免疫疾患および/または炎症性疾患を治療する方法に関し、前記被験者に治療有効量の本発明の化合物を投与することを含む。一実施形態において、本発明は、腫瘍性疾患、自己免疫疾患および/または炎症性疾患を進行停止または軽減するための医薬品の製造における本発明の化合物の使用を提供する。
【0103】
一実施形態では、腫瘍性疾患は、B細胞悪性腫瘍であり、B細胞リンパ腫、リンパ腫(ホジキンリンパ腫及び非ホジキンリンパ腫を含む)、ヘアリーセルリンパ腫、小リンパ球性リンパ腫(SLL)、マントル細胞リンパ腫(MCL)、びまん性大B細胞リンパ腫(DLBCL)、多発性骨髄腫、慢性および急性骨髄性白血病、慢性および急性リンパ球性白血病を含むがこれらに限られない。
【0104】
本発明による化合物および組成物を使用して影響を受けることができる自己免疫疾患および/または炎症性疾患には、アレルギー、アルツハイマー病、急性散在性脳脊髄炎、アジソン病、強直性脊椎炎、抗リン脂質抗体症候群、ぜんそく、アテローム性動脈硬化、自己免疫溶血性貧血、自己免疫溶血性および血小板減少性状態、自己免疫性肝炎、自己免疫性内耳炎、水疱性類天疱瘡、セリアック病、シャーガス病、慢性閉塞性肺疾患、慢性特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、チャーグ・ストラウス症候群、クローン病、皮膚筋炎、1型糖尿病、子宮内膜症、グッドパスチャー症候群(およびこれに伴う糸球体腎炎、肺出血)、バセドウ病、ギラン・バレー症候群、橋本病、膿瘍性脱毛症、特発性血小板減少性紫斑病、間質性膀胱炎、過敏性大腸症候群 エリテマトーデス、モルフェア、多発性硬化症、重症筋無力症、ナルコレプシー、神経筋強直症、パーキンソン病、尋常性天疱瘡、悪性貧血、多発性筋炎、原発性胆汁性肝硬変 乾癬、乾癬性関節炎、関節リウマチ、統合失調症、敗血症性ショック、強皮症、シェーグレン病、全身性エリテマトーデス(およびそれに伴う糸球体腎炎)、側頭動脈炎、組織移植片拒絶および移植臓器の超急性拒絶、血管炎(ANCA関連および他の血管炎)、白斑、およびウェゲナー肉芽腫症を含むがこれらに限られない。
【0105】
本発明は、本明細書に示され説明された特定の実施形態には限定されるものではないが、特許請求の範囲によって定義される本発明の精神および範囲から逸脱することなく様々な変更および修正を行うことができることを理解されたい。
【0106】
本発明による化合物は、様々な反応スキームに従って合成することができる。必要な出発物質は、有機化学の標準的な手順で得ることができる。本発明の化合物およびプロセスは、下記の代表的な合成スキームおよび実施例に関連してよりよく理解されるであろうが、これらは例示としてのみ意図されており、本発明の範囲を限定するものではない。開示された実施形態に対する様々な変更および修正は、当業者には明らかであり、本発明の化学構造、置換基、誘導体、および/または方法に関するものを含むが、これらに限定されず、本発明の精神および添付の請求項の範囲から逸脱せずに、かかる変更および修正を行うことができる。
【0107】
【化10】
【0108】
の化合物を合成する方法をスキーム1に示す。一般的なスキーム1におけるR、R、R、R、およびRは、上記の明細書で述べたものと同じである。
【0109】
【化11】
【0110】
スキーム1では、標準的な有機反応によって製造された出発物質1-1を適切なホスホロクロリダート試薬と反応させて、標的化合物を生成できる。ホスホロジクロリダート試薬は、ホスホロジクロリダート試薬とアミノ類縁体を反応させることにより製造されることができる。
【0111】
式(IV)で表される化合物
【0112】
【化12】
【0113】
は、異なる出発物質、中間体、試薬を用いて、スキーム1と同様の方法で製造されることができる。
【0114】
【化13】
【0115】
で表される化合物を下記のスキーム2に記載する。一般スキーム2のR、k、m、およびnは、上記の明細書で述べたものと同じである。
【0116】
【化14】
【0117】
スキーム2では、出発物質2-1をN-アルキル化してビエステル2-2を取得し、これを塩基で処理して縮合環状化合物2-3を生成させる。次に、脱炭酸条件によりケトン2-4を生成し、これをCHO/MeOHで処理することにより2-5を得ることができる。最後に、キラル分解能により、異性体2-6および2-7で例示される光学的に純粋な化合物が提供される。
式(II)で表される化合物
【0118】
【化15】
【0119】
は、異なる出発物質、中間体、試薬を用いて、スキーム2と同様の方法で製造されることができる。
式(I)で表される化合物
【0120】
【化16】
【0121】
は、異なる出発物質、中間体、試薬を用いて、スキーム2と同様の方法で製造されることができる。
化合物
【0122】
【化17】
【0123】
を下記のスキームAに記載する。一般スキームAにおけるR、R、Rは、上記の明細書で述べたものと同じである。
【0124】
【化18】
【0125】
スキームAでは、スキーム2と同様の方法で製造した出発物質A-1を適当なホスホロジクロリデート試薬と反応させて、標的化合物を生成させることができる。ホスホロジクロリダート試薬は、アミノ類似物質と反応させることにより製造することができる。
【0126】
【化19】
【0127】
で表される化合物、異なる出発物質、中間体、試薬を用いて、スキームAと同様の方法で製造されることができる。
【実施例
【0128】
本発明の化合物およびプロセスは、下記の実施例に関連してよりよく理解されるであろうが、これらは例示としてのみ意図されており、本発明の範囲を限定するものではない。開示された実施形態に対する様々な変更および修正は、当業者には明らかであり、本発明の化学構造、置換基、誘導体、式、および/または方法に関するものを含むが、これらに限定されず、本発明の精神および添付の請求項の範囲から逸脱せずに、かかる変更および修正を行うことができる。
【0129】
NMRデータが提供される場合、HスペクトルはXL400(400MHz)で得られ、MeSiからのダウンフィールドppmとして報告し、括弧内にプロトン数、多重度およびヘルツでのカップリング定数を示す。HPLCデータが記載されている場合、分析はAgilent 1100システムを使用して実施された。LC/MSデータが提示されている場合、分析は Applied Biosystems API-100質量分析計およびShimadzu SCL-10A LCカラムを使用して実施された。
【0130】
実施例1: イソプロピル(2S)-2-([2-(メトキシメチル)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル]メトキシ(フェノキシ)ホスホリル]アミノ)プロパノエートの製造
2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの合成:これに、K2CO3(55.21g、399.478mmol、1.00equiv)摂氏C、H2O(200.00mL)、MeOH(300.00mL)を加えた。得られた溶液を75℃で5時間攪拌した後、室温で一晩攪拌した。得られた溶液をジクロロメタン濃縮3x500mLで抽出した。混合物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(0:1-1:1)を使用してシリカゲルカラムに適用した。これにより、2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン11g(13.82%)が白色固体として得られた。LC-MS:H-NMR: 1H-NMR(CDCl3,300ppm)3.98(d,J=11.7Hz,1H),3.83-3.79(m,3H),3.39-3.28(m,5H),3.02-2.89(m,2H),2.43-2.38(m,1H),2.11-2.02(m,2H).
イソプロピル(2S)-2-[[クロロ(フエノキシ)ホスホリル]アミノ]プロパノアートの合成:250mLの3つ口丸底フラスコに、イソプロピル(2S)-2-アミノプロパノアート塩化水素(11.92g、71.097mmol、1.0equiv)、DCM(150.00mL)、TEA(17.99g、177.742mmol、2.50equiv)を投入した。これにフェニルジクロロフォスフェート(15.00g、71.097mmol、1.00equiv)を-78℃で撹拌しながら滴下した。得られた溶液を-78℃で3時間撹拌した。得られた混合物を低温下で濃縮した。残留物を100mLのEt2Oに溶解した。固形物を濾過した。得られた混合物を低温下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:20-1:4)を使用してシリカゲルカラムに適用した。これにより、イソプロピル(2S)-2-[[クロロ(フエノキシ)ホスホリル]アミノ]プロパノアート3.9g(17.94%)が無色のオイルとして得られた。LC-MS:(ES,m/z):[M+1]=306.H-NMR:(300MHz、クロロホルム-d)δ7.51-7.34(m、2H)、7.28(ddd、J=8.8、4.6、2.2Hz、3H)、5.20-4.99(m、J=6.2Hz、1H)、4.34(dt、J=21.9、10.7Hz、1H)、4.15(m、1H)、1.52(dd、J=7.0、1.7Hz、3H)、1.30(dt、J=6.4、4.1Hz、6H)。
【0131】
イソプロピル(2S)-2-([[2-(メトキシメチル)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル]メトキシ(フエノキシ)ホスホリル]アミノ)プロパノアートの合成:I50mLの3つ口丸底フラスコ内に、2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(100mg、1.00equiv)、THF(5mL)、NMI(82.4mg、2.0equiv)をを投入した。これに、0℃で攪拌しながら、イソプロピル(2S)-2-[[クロロ(フエノキシ)ホスホリル]アミノ]プロパノアート(230mg、1.5equiv)THF(1mL)で滴下した。得られた溶液を室温で1時間攪拌した。得られた混合物を低温下で濃縮した。残留物を4mLのCH3CNに溶解した。粗体を下記条件のPrep-HPLCで精製した(IntelFlash-1):Column、C18;モバイルフェーズ、CH3CN:H2O(0.5%CF3COOH);検出器、220。これにより、20mg(8.51%)のイソプロピル(2S)-2-([[2-(メトキシメチル)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル]メトキシ(フエノキシ)ホスホリル]アミノ)プロパノアートの無職のオイルが得られた。LC-MS:(ES,m/z):[M+1]=469.H-NMR:(300MHz、クロロホルム-d)δ7.34(t、J=7.8Hz、2H)、7.28-7.12(m、3H)、5.12-4.90(m、1H)、4.78-4.36(m、3H)、4.15-3.83(m、4H)、3.76-3.46(m、2H)、3.31(d、J=9.3Hz、3H)、2.74(d、J=3.4Hz、1H)、2.47-1.97(m、4H)、1.42(dd、J=7.1、5.2Hz、2H)、1.36-1.14(m、6H)。
【0132】
例2:2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの製造
1-第3級-ブチル4-メチル4-メチルピペリジン-1、4-ジカルボキシラートの合成:窒素の不活性雰囲気でパージおよび維持された250ミリリットルの三口丸底フラスコに、1-第3級-ブチル4-メチルピペリジン-1、4-ジカルボキシラート(6.36g、26.140ミリモル、1.00当量)、THF(50.00ミリリットル)を入れた。これに続いて、-78℃で撹拌しながらLDA(34.00ミリリットル、34.000ミリモル、1.30当量)を滴下し、混合物を-78℃で45分間撹拌した。これに、CH3I(5.95g、41.919ミリモル、1.60当量)を-78℃で撹拌しながら滴下し、得られた溶液を室温で5時間撹拌した。その後、300ミリリットルのNH4Cl水溶液を加えて反応をクエンチした。得られた溶液を3x200ミリリットルの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を1x500ミリリットルのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:9)を使用してシリカゲルカラムに適用した。これによって、6.12g(90.98%)の1-第3級-ブチル4-メチル4-メチルピペリジン-1、4-ジカルボキシレートが黄色の油として得られた。H-NMR(300MHz、クロロホルム-d、ppm)δ3.81-3.73(m、2H)、3.72(s、3H)、3.00(ddd、J=13.8、10.6、3.1Hz、2H)、2.13-2.03(m、2H)、1.46(s、9H)、1.38(ddd、J=14.2、10.6、4.2Hz、2H)、1.22(s、3H)。
【0133】
メチル4-メチルピペリジン-4-カルボキシラート塩酸塩の合成:250ミリリットルの丸底フラスコに、1、4-ジオキサン(4M、60.00ミリリットル)の1-第3級-ブチル4-メチル4-メチルピペリジン-1、4-ジカルボキシラート(6.12g、23.783ミリモル、1.00当量)、HCl(ガス)を入れた。得られた溶液を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。これによって、メチル4-メチルピペリジン-4-カルボキシレート塩酸塩4g(86.84%)が白色の固体として得られた。H-NMR(300MHz、メタノール-d4、ppm)δ3.77(s、3H)、3.37-3.29(m、3H))、3.11-2.97(m、2H)、2.38-2.25(m、2H)、1.72(ddd、J=15.3、11.7、4.1Hz、2H)、1.30(s、3H)。
【0134】
メチル1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-4-メチルピペリジン-4-カルボキシラートの合成:100ミリリットルの丸底フラスコに、4-メチルピペリジン-4-カルボン酸メチル塩酸塩(4.00g、20.654ミリモル、1.00当量)、DMF(40.00ミリリットル)、ブロモ酢酸エチル(3.61g、21.617ミリモル、1.05当量)、K2CO3(3.00g、21.707ミリモル、1.05当量)、TBAB(668.00ミリグラム、2.072ミリモル、0.10当量)を入れた。得られた溶液を室温で5時間撹拌した。次に、300ミリリットルの水を加えて反応をクエンチした。得られた溶液を2x200ミリリットルの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を1x500ミリリットルのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:1)を使用してシリカゲルカラムに適用した。これによって、1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-4-メチルピペリジン-4-カルボン酸メチル3.46g(68.85%)が黄色の油として得られた。H-NMR(300MHz、クロロホルム-d、ppm)δ4.18(q、J=7.1Hz、2H)、3.70(s、3H)、3.17(s、2H)、2.84-2.69(m、2H)、2.31-2.09(m、4H)、1.58(ddd、J=13.9、10.5、3.8Hz、2H)、1.27(t、J=7.1Hz、3H)、1.20(s、3H)。
【0135】
4-メチル-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-カルボン酸エチルの合成:100ミリリットルの丸底フラスコに、1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-4-メチルピペリジン-4-カルボン酸メチル(3.06g、12.577ミリモル、1.00当量)、トルエン(40.00ミリリットル)、375.956ミリモル、29.89当量)、t-BuOK(2.82g、25.131ミリモル、2.00当量)を入れた。得られた溶液を110℃の油浴で3時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。溶液のpH値をHCl(2モル/リットル)で6に調整した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン/メタノール(24:1)を用いてシリカゲルカラムに適用した。これによって、4-メチル-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-カルボン酸エチル1.45g(54.57%)が黄色の油として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:212
4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-1塩酸塩の合成:100ミリリットルの丸底フラスコに、エチル4-メチル-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-カルボキシラート(1.45g、6.864ミリモル、1.00当量)、濃塩化水素(10.00ミリリットル)を入れた。得られた溶液を100℃の油浴で一晩撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。得られた混合物を真空下で濃縮した。粗生成物をCH3CNからの再結晶により精製した。固形物を濾過して集めた。これによって、1g(82.94%)の4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン塩酸塩が白色の固体として得られた。H-NMR(300MHz、メタノール-d4、ppm)δ4.06(t、J=1.3Hz、2H)、3.75-3.45(m、4H)、2.22(ddd、J=13.4、10.7、5.5Hz、2H)、2.13-1.95(m、2H)、1.15(s、3H)。
【0136】
2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの合成:100ミリリットルの丸底フラスコに、4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン塩酸塩(200.00ミリグラム、1.139ミリモル、1.00当量)、MeOH(9.00ミリリットル)、H2O(3.00ミリリットル)、HCHO(462.00ミリグラム、5.693ミリモル、5.00当量、37%)、K2CO3(236.00ミリグラム、1.708ミリモル、1.50当量)を入れた。得られた溶液を、80℃の油浴で8時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。溶液のpH値はaqで12に調整された。NaOH(2モル/リットル)。得られた溶液を3x50ミリリットルのジクロロメタンで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を1x200ミリリットルのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン/メタノール(7:1)を用いてシリカゲルカラムに適用した。粗生成物を、以下の条件(2#島津(HPLC-01))で分取HPLCによって精製した:カラム、XBridgePrepC18OBDカラム、5um、19*150mm;移動相、水(0.05%NH.H2O)およびACN(7分で、4%フェーズBから35%まで);検出器、220nm。これによって、2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの16ミリグラム(6.59%)が白色の固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:214;H-NMR(300MHz、DMSO-d6、ppm):δ4.57(t、J=6.0Hz、1H)、3.74-3.48(m、4H)、3.30-3.22(m、2H)、3.20(s、3H)、2.75(dtd、J=13.5、10.0、6.6Hz、2H)、1.73(ddd、J=8.4、5.9、3.0Hz、4H)、0.82(s、3H)。
【0137】
例3:(S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-メチルキヌクリジン-3-オンの合成の製造(想定)および(S)-2の合成-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-メチルキヌクリジン-3-オン(想定):
2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(47.00ミリグラム、0.22ミリモル、1.00当量、95%)を、以下の条件でキラル分取HPLCによって精製した:カラム、ラックスセルロース-4、100*4.6mm、3umH19-381245;移動相A:n-ヘキサン(0.1%DEA);移動相B:エタノール;流量:1.0000ミリリットル/分;勾配:6分で、0%Bから15%Bへ。検出器、220nm。これによって、15ミリグラムの(S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-メチルキヌクリジン-3-オン(想定)、島津LC-20AD-2でRT=3.12分)が白色の固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:214、H-NMR:1HNMR(300MHz、CDCL3、ppm)δ3.98(t、J=12.0Hz、1H)、3.74-3.48(m、3H)、3.45-3.34(m、5H)、3.06-2.95(m、3H)、1.97-1.91(m、4H)、0.92(s、3H)。
【0138】
2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(47.00ミリグラム、0.22ミリモル、1.00当量、95%)を、以下の条件でキラル分取HPLCによって精製した:カラム、ラックスセルロース-4、100*4.6mm、3umH19-381245;移動相A:n-ヘキサン(0.1%DEA);移動相B:エタノール;流量:1.0000ミリリットル/分;勾配:6分で、0%Bから15%Bへ。検出器、220nm。これによって、15ミリグラムの(S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-メチルキヌクリジン-3-オン(想定)、島津LC-20AD-2でRT=4.02分)が白色の固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:214、H-NMR:1HNMR(300MHz、CDCL3、ppm)δ3.98(t、J=12.0Hz、1H)、3.74-3.48(m、3H)、3.45-3.34(m、5H)、3.06-2.95(m、3H)、1.97-1.91(m、4H)、0.92(s、3H)。
【0139】
例4:2、2-ビス(ヒドロキシメチル)-4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの製造
1-第3級-ブチル4-メチル4-メチルピペリジン-1、4-ジカルボキシラートの合成:窒素の不活性雰囲気でパージおよび維持された10000ミリリットルの三口丸底フラスコに、1-第3級-ブチル4-メチルピペリジン-1、4-ジカルボキシラート(400.0g、1.65モル、1.00当量)、THF(4000.00ミリリットル)を入れた。これに続いて、-78℃で撹拌しながらLDA(2150ミリリットル、2.15モル、1.30当量)を滴下し、混合物を-78℃で45分間撹拌した。これに、CHI(369.0g、2.6モル、1.60当量)を-78℃で撹拌しながら滴下し、得られた溶液を室温で5時間撹拌した。その後、3000ミリリットルのNH4Cl水溶液を加えて反応をクエンチした。得られた溶液を3x2000ミリリットルの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を1×1000mlのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:9)を使用してシリカゲルカラムに適用した。これによって、400g(94.5%)の1-第3級-ブチル4-メチル4-メチルピペリジン-1、4-ジカルボキシレートが黄色の油として得られた。H-NMR(300MHz、クロロホルム-d、ppm)δ3.81-3.73(m、2H)、3.72(s、3H)、3.00(ddd、J=13.8、10.6、3.1Hz、2H)、2.13-2.03(m、2H)、1.46(s、9H)、1.38(ddd、J=14.2、10.6、4.2Hz、2H)、1.22(s、3H)。
【0140】
メチル4-メチルピペリジン-4-カルボキシラート塩酸塩の合成:5000ミリリットルの丸底フラスコに、1、4-ジオキサン(4M、3000ミリリットル)の1-第3級-ブチル4-メチル4-メチルピペリジン-1、4-ジカルボキシラート(380g、1.48モル、1.00当量)、HCl(ガス)を入れた。得られた溶液を室温で6時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。これによって、メチル4-メチルピペリジン-4-カルボキシラート塩酸塩251g(88%)が白色の固体として得られた。H-NMR(300MHz、メタノール-d4、ppm)δ3.77(s、3H)、3.37-3.29(m、3H))、3.11-2.97(m、2H)、2.38-2.25(m、2H)、1.72(ddd、J=15.3、11.7、4.1Hz、2H)、1.30(s、3H)。
【0141】
メチル1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-4-メチルピペリジン-4-カルボキシラートの合成:100ミリリットルの丸底フラスコに、4-メチルピペリジン-4-カルボン酸メチル塩酸塩(250g、1.3モル、1.00当量)、DMF(2500ミリリットル)、ブロモ酢酸エチル(229g、1.37ミリモル、1.05当量)、K2CO3(189.0g、1.37モル、1.05当量)、TBAB(42g、0.13モル、0.10当量)を入れた。得られた溶液を室温で5時間撹拌した。次に、1000ミリリットルの水を加えて反応をクエンチした。得られた溶液を2x2000ミリリットルの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を1×1000ミリリットルのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:1)を使用してシリカゲルカラムに適用した。これによって、1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-4-メチルピペリジン-4-カルボン酸メチル220g(70.0%)が黄色の油として得られた。H-NMR(300MHz、クロロホルム-d、ppm)δ4.18(q、J=7.1Hz、2H)、3.70(s、3H)、3.17(s、2H)、2.84-2.69(m、2H)、2.31-2.09(m、4H)、1.58(ddd、J=13.9、10.5、3.8Hz、2H)、1.27(t、J=7.1Hz、3H)、1.20(s、3H)。
【0142】
4-メチル-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-カルボン酸エチルの合成:3000ミリリットルの丸底フラスコに、1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-4-メチルピペリジン-4-カルボン酸メチル(200g、0.82モル、1.00当量)、トルエン(1000ミリリットル)、t-BuOK(188g、1.64モル、2.00当量)を入れた。得られた溶液を110℃の油浴で3時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。溶液のpH値をHCl(2モル/リットル)で6に調整した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン/メタノール(24:1)を用いてシリカゲルカラムに適用した。これによって、4-メチル-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-カルボン酸エチル121g(70.0%)が黄色の油として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:212
4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン塩酸塩の合成:100ミリリットルの丸底フラスコに、4-メチル-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-カルボン酸エチル(120g、6.864ミリモル、1.00当量)、濃塩化水素(10.00ミリリットル)を入れた。得られた溶液を100℃の油浴で一晩撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。得られた混合物を真空下で濃縮した。粗生成物をCHCNからの再結晶により精製した。固形物を濾過して集めた。これによって、89g(90.0%)の4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン塩酸塩が白色の固体として得られた。H-NMR(300MHz、メタノール-d4、ppm)δ4.06(t、J=1.3Hz、2H)、3.75-3.45(m、4H)、2.22(ddd、J=13.4、10.7、5.5Hz、2H)、2.13-1.95(m、2H)、1.15(s、3H)。
【0143】
2、2-ビス(ヒドロキシメチル)-4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの合成:250ミリリットルの丸底フラスコに、4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン塩酸塩(5.00g、28.464ミリモル、1.00当量)、HCHO(46.33g、570.909ミリモル、20.06当量、37%)、K2CO3(4.73g、34.224ミリモル、1.20当量)を入れた。得られた溶液を55℃の油浴で1時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。得られた溶液を100ミリリットルの水で希釈した。得られた溶液を3×100ミリリットルのジクロロメタンで抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン/メタノール(5:1)を用いてシリカゲルカラムに適用した。粗生成物をEtOからの再結晶により精製し、固体を濾過して集めた。これによって、870ミリグラム(15.34%)の2、2-ビス(ヒドロキシメチル)-4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンが白色の固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:200;H-NMR(300MHz、DMSO-d6、ppm)δ4.60(t、J=5.8Hz、2H)、3.73(dd、J=11.6、5.5Hz、2H)、3.62(dd、J=11.6、6.0Hz、2H)、3.39-3.34(m、1H)、3.31-3.26(m、1H)、2.91-2.68(m、2H)、1.82-1.69(m、4H)、0.83(s、3H)。
【0144】
例5:2-(ヒドロキシメチル)-4-イソプロピル-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの製造
1-第3級-ブチル4-メチル4-イソプロピルピペリジン-1、4-ジカルボキシレートの合成:窒素の不活性雰囲気でパージおよび維持された250ミリリットルの三口丸底フラスコに、1-第3級-ブチル4-メチルピペリジン-1、4-ジカルボキシラート(9.72g、39.950ミリモル、1.00当量)、THF(97.00ミリリットル)を入れた。これに続いて、LiHMDS(52.00ミリリットル、52.000ミリモル、1.30当量)を-78℃で30分間撹拌しながら滴下した。これに、-78℃で撹拌しながら2-ヨードプロパン(10.87g、63.944ミリモル、1.60当量)を滴下し、得られた溶液を室温で一晩撹拌した。次に、200ミリリットルのNHClを加えて反応をクエンチした。得られた溶液を3x200ミリリットルの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を1x500ミリリットルのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:5)を使用してシリカゲルカラムに適用した。これによって、1-第3級-ブチル4-メチル4-イソプロピルピペリジン-1、4-ジカルボキシレート9g(78.94%)が白色の固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M-56+CH3CN=271
4-イソプロピルピペリジン-4-カルボン酸メチル塩酸塩の合成:100ミリリットルの丸底フラスコに、ジオキサン(4M、50.00ミリリットル)の1-第3級-ブチル4-メチル4-イソプロピルピペリジン-1、4-ジカルボキシラート(9.00g、31.536ミリモル、1.00当量)、HCl(g)を入れた。得られた溶液を室温で3時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。これによって、8g(粗)の4-イソプロピルピペリジン-4-カルボン酸メチル塩酸塩が白色の固体として得られた。LC-MS: (ES、m/z):M-HCl+1=186。
【0145】
1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-4-イソプロピルピペリジン-4-カルボン酸メチルの合成:250ミリリットルの丸底フラスコに、4-イソプロピルピペリジン-4-カルボン酸メチル塩酸塩(7.20g、32.472ミリモル、1.00当量)、DMF(100.00ミリリットル)、ブロモ酢酸エチル(5.68g、34.012ミリモル、1.05当量)、K2CO3(4.71g、34.080ミリモル、1.05当量)、TBAB(1.06g、3.288ミリモル、0.10当量)を入れた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。次に、500ミリリットルの水を加えて反応をクエンチした。得られた溶液を3x200ミリリットルの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を1x500ミリリットルのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:1.5)を使用してシリカゲルカラムに適用した。これによって、メチル1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-4-イソプロピルピペリジン-4-カルボキシラート6.4g(72.63%)が淡黄色の油として得られた。H-NMR(300MHz、DMSO-d6、ppm)δ4.06(q、J=7.1Hz、2H)、3.62(s、3H)、3.12(s、2H)、2.73(dt、J=11.8、3.4Hz、2H)、2.12-1.92(m、4H)、1.66(p、J=6.9Hz、1H)、1.41(td、J=12.6、4.1Hz、2H)、1.17(t、J=7.1Hz、3H)、0.82(d、J=6.9Hz、6H)。
【0146】
4-イソプロピル-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-カルボン酸エチルの合成:100ミリリットルの丸底フラスコに、t-BuOK(3.97g、35.379ミリモル、1.50当量)、トルエン(40.00ミリリットル)を入れ、得られた溶液を110℃の油浴で30分間撹拌した。次に、トルエン(10ミリリットル)に、メチル1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-4-イソプロピルピペリジン-4-カルボキシラート(6.40g、23.585ミリモル、1.00当量)を添加した。得られた溶液を110℃の油浴で3時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。溶液のpH値をHCl(6モル/リットル)で6に調整した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン/メタノール(15:1)を用いてシリカゲルカラムに適用した。これによって、4-イソプロピル-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-カルボン酸エチル3.7g(65.55%)が黄色の油として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:240.
4-イソプロピル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン塩酸塩の合成:100ミリリットルの丸底フラスコに、4-イソプロピル-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-カルボン酸エチル(3.70g、15.461ミリモル、1.00当量)、6NHCl(40.00ミリリットル)を入れた。得られた溶液を100℃の油浴で一晩撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。得られた混合物を真空下で濃縮した。粗生成物をEtOAcからの再結晶により精製した。これによって、2.8g(88.90%)の4-イソプロピル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン塩酸塩が白色の固体として得られた。H-NMR(300MHz、メタノール-d4、ppm)δ4.00(t、J=1.3Hz、2H)、3.71-3.44(m、4H)、2.33-1.93(m、5H)、0.97(d、J=6.9Hz、6H)。
【0147】
2-(ヒドロキシメチル)-4-イソプロピル-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの合成:40ミリリットルの丸底フラスコに、4-イソプロピル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン塩酸塩(400.00ミリグラム、1.964ミリモル、1.00当量)、MeOH(15.00ミリリットル)、H2O(5.00ミリリットル)、K2CO3(816.00ミリグラム、5.904ミリモル、3.01当量)、HCHO(1.60g、19.716ミリモル、10.04当量、37%)を入れた。得られた溶液を70℃の油浴で7時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。反応液を200ミリリットルの水で希釈した。得られた溶液を2x100ミリリットルのジクロロメタンで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を1x200ミリリットルのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン/メタノール(20:1)を用いてシリカゲルカラムに適用した。粗生成物を、以下の条件(2#島津(HPLC-01))で、分取HPLCによって精製した。カラム、XBridgePrepC18OBDカラム、5um、19*150mm;移動相、水(10ミリモル/LNHHCO3+0.1%NH3。H2O)およびACN(7分で28%フェーズBから45%まで);検出器、220nm。これによって、12ミリグラム(2.53%)の2-(ヒドロキシメチル)-4-イソプロピル-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンが白色の固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:242;H-NMR(300MHz、DMSO-d6、ppm)δ4.50(t、J=6.0Hz、1H)、3.73-3.50(m、4H)、3.31-3.22(m、2H)、3.20(s、3H)、2.82-2.68(m、2H)、1.94-1.52(m、5H)、0.78(d、J=6.9Hz、6H)。
【0148】
例6:(2S)-4-エチル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(想定)および(2R)-4の製造-エチル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(想定)
1-第3級-ブチル4-メチル4-エチルピペリジン-1、4-ジカルボキシラートの合成:窒素の不活性雰囲気でパージおよび維持された250ミリリットルの三口丸底フラスコに、1-第3級-ブチル4-メチルピペリジン-1、4-ジカルボキシレート(10.00g、41.101ミリモル、1.00当量)THF(100.00ミリリットル)を入れた。これに続いて、-78℃で撹拌しながらLDA(61.65ミリリットル、61.650ミリモル、1.50当量)を滴下し、得られた溶液を-78℃で45分間撹拌した。これに-78℃で撹拌しながらヨウ化エチル(10.23g、65.591ミリモル、1.60当量)を滴下し、得られた溶液を室温で一晩撹拌した。次に、500ミリリットルのNHClを加えて反応をクエンチした。得られた溶液を2x300ミリリットルの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を1x500ミリリットルのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:10)を使用してシリカゲルカラムに適用した。これによって、1-第3級-ブチル4-メチル4-エチルピペリジン-1、4-ジカルボキシレート10.66g(95.58%)が黄色の油として得られた。H-NMR(300MHz、クロロホルム-d、ppm)δ3.88(dt、J=13.9、4.0Hz、2H)、3.72(s、3H)、2.88(ddd、J=14.1、11.7、2.8Hz、2H)、2.18-2.03(m、2H)、1.57(q、J=7.5Hz、2H)、1.46(s、9H)、1.34(ddd、J=13.5、11.6、4.4Hz、2H)、0.83(t、J=7.5Hz、3H)。
【0149】
4-エチルピペリジン-4-カルボン酸メチル塩酸塩の合成:250ミリリットルの丸底フラスコに、1、4-ジオキサン(4M、100.00ミリリットル)の1-第3級-ブチル4-メチル4-エチルピペリジン-1、4-ジカルボキシラート(10.66g、39.284ミリモル、1.00当量)、HCl(ガス)を入れた。得られた溶液を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。粗生成物をEtOAcからの再結晶により精製した。固形物を濾過して集めた。これによって、4-エチルピペリジン-4-カルボン酸メチル塩酸塩7.5g(91.92%)が白色の固体として得られた。H-NMR(300MHz、メタノール-d4、ppm)δ3.77(s、3H)、3.39-3.30(m、2H))、3.07-2.89(m、2H)、2.33(dq、J=14.8、3.0Hz、2H)、1.76-1.60(m、4H)、0.86(t、J=7.5Hz、3H)。
【0150】
1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-4-エチルピペリジン-4-カルボン酸メチルの合成:250ミリリットルの丸底フラスコに、4-エチルピペリジン-4-カルボン酸メチル塩酸塩(7.50g、36.110ミリモル、1.00当量)、DMF(80.00ミリリットル)、ブロモ酢酸エチル(6.32g、37.844ミリモル、1.05当量)、K2CO3(5.25g、37.987ミリモル、1.05当量)、TBAB(1.22g、3.784ミリモル、0.10当量)を入れた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。次に、500ミリリットルの水を加えて反応をクエンチした。得られた溶液を2x200ミリリットルの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を1x500ミリリットルのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:3)を使用してシリカゲルカラムに適用した。これによって、1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-4-エチルピペリジン-4-カルボン酸メチル7.9g(85.02%)が黄色の油として得られた。H-NMR(300MHz、クロロホルム-d、ppm)δ4.19(q、J=7.1Hz、2H)、3.71(s、3H)、3.17(s、2H)、2.94-2.75(m、2H)、2.26-2.10(m、4H)、1.63-1.51(m、4H)、1.28(t、J=7.1Hz、3H)、0.81(t、J=7.5Hz、3H)。
【0151】
4-エチル-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-カルボン酸エチルの合成:窒素の不活性雰囲気でパージおよび維持された250ミリリットルの丸底フラスコに、t-BuOK(5.16g、45.984ミリモル、1.50当量)、トルエン(80.00ミリリットル、751.912ミリモル、24.49当量)を入れ、得られた溶液を110℃の油浴で30分間撹拌した。次に、トルエン(10ミリリットル)のメチル1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-4-エチルピペリジン-4-カルボキシラート(7.90g、30.700ミリモル、1.00当量)を添加した。得られた溶液を110℃の油浴で3時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。溶液のpH値をHCl(6モル/リットル)で6に調整した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン/メタノール(15:1)を用いてシリカゲルカラムに適用した。これによって、4-エチル-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-カルボン酸エチル6.5g(93.98%)が黄色の油として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:226
4-エチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン塩酸塩の合成:100ミリリットルの丸底フラスコに、4-エチル-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-カルボン酸エチル(6.50g、28.852ミリモル、1.00当量)、HCl(6N、60.00ミリリットル)を入れた。得られた溶液を100℃の油浴で一晩撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。得られた混合物を真空下で濃縮した。粗生成物をEtOAcからの再結晶により精製した。固形物を濾過して集めた。これによって、4-エチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン塩酸塩4g(73.09%)が茶色の固体として得られた。H-NMR(300MHz、メタノール-d4、ppm)δ4.03(t、J=1.3Hz、2H)、3.74-3.45(m、4H)、2.21(ddd、J=13.4、10.7、5.5Hz、2H)、2.08-1.94(m、2H)、1.63(q、J=7.6Hz、2H)、0.95(t、J=7.5Hz、3H)。
【0152】
(2S)-4-エチル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの合成(想定)(2R)-4-エチル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(想定):100ミリリットルの丸底フラスコに、4-エチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン塩酸塩(1.00g、5.272ミリモル、1.00当量)、MeOH(24.00ミリリットル)、H2O(8.00ミリリットル)、K2CO3(2.19g、15.846ミリモル、3.01当量)、HCHO(4.29g、52.864ミリモル、10.03当量、37%)を入れた。得られた溶液を70℃の油浴で5時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン/メタノール(20:1)を用いてシリカゲルカラムに適用した。粗生成物を、以下の条件(2#島津(HPLC-01))で分取HPLCによって精製した:カラム、XBridgePrepC18OBDカラム、5um、19*150mm;移動相、水(0.05%NH.H2O)およびACN(7分で15%フェーズBから50%まで);検出器、220nm。これによって、4-エチル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン80ミリグラム(6.68%)が白色固体として得られた。化合物4-エチル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(70.00ミリグラム、0.308ミリモル、1.00当量)を以下の条件で(XA-PrepChiralHPLC-02)でキラル分取HPLCを使用して精製した:カラム、Lux5uセルロース-4、AXIAパック、2.12*25cm、5um;移動相、Hex-およびEtOH-(25分間で50%EtOHを保持)。検出器、UV。これによって、25mg(35.71%)の(2S)-4-エチル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(想定)が白色固体として得られた。LC-MS(ES、m/z):M+1:228;H-NMR:(300MHz、DMSO-d6、ppm)δ4.52(s、1H)、3.72-3.49(m、4H)、3.30-3.22(m、2H)、3.20(s、3H)、2.86-2.66(m、2H)、1.84-1.54(m、4H)、1.29(q、J=7.5Hz、2H)、0.76(t、J=7.5Hz、3H)。そして、(2R)-4-エチル-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(想定)25ミリグラム(35.71%)を白色固体として得た。LC-MS(ES、m/z):M+1:228;H-NMR(300MHz、DMSO-d6、ppm)δ4.52(s、1H)、3.72-3.49(m、4H)、3.30-3.22(m、2H)、3.20(s、3H)、2.86-2.66(m、2H)、1.84-1.54(m、4H)、1.29(q、J=7.5Hz、2H)、0.76(t、J=7.5Hz、3H)。
【0153】
例7:(2S)-2-(エトキシメチル)-2-(ヒドロキシメチル)-4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの製造(想定)および(2R)-2-(エトキシメチル)-2-(ヒドロキシメチル)-4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(想定)
1-第3級-ブチル4-メチル4-メチルピペリジン-1、4-ジカルボキシラートの合成:窒素の不活性雰囲気でパージおよび維持された10000ミリリットルの三口丸底フラスコに、1-第3級-ブチル4-メチルピペリジン-1、4-ジカルボキシラート(400.0g、1.65モル、1.00当量)、THF(4000.00ミリリットル)を入れた。これに続いて、-78℃で撹拌しながらLDA(2150ミリリットル、2.15モル、1.30当量)を滴下し、混合物を-78℃で45分間撹拌した。これに、CHI(369.0g、2.6モル、1.60当量)を-78℃で撹拌しながら滴下し、得られた溶液を室温で5時間撹拌した。その後、3000ミリリットルのNHCl水溶液を加えて反応をクエンチした。得られた溶液を3x2000ミリリットルの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を1×1000mlのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:9)を使用してシリカゲルカラムに適用した。これによって、400g(94.5%)の1-第3級-ブチル4-メチル4-メチルピペリジン-1、4-ジカルボキシレートが黄色の油として得られた。H-NMR(300MHz、クロロホルム-d、ppm)δ3.81-3.73(m、2H)、3.72(s、3H)、3.00(ddd、J=13.8、10.6、3.1Hz、2H)、2.13-2.03(m、2H)、1.46(s、9H)、1.38(ddd、J=14.2、10.6、4.2Hz、2H)、1.22(s、3H)。
【0154】
メチル4-メチルピペリジン-4-カルボキシラート塩酸塩の合成:5000ミリリットルの丸底フラスコに、1、4-ジオキサン(4M、3000ミリリットル)の1-第3級-ブチル4-メチル4-メチルピペリジン-1、4-ジカルボキシラート(380g、1.48モル、1.00当量)、HCl(ガス)を入れた。得られた溶液を室温で6時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。これによって、メチル4-メチルピペリジン-4-カルボキシラート塩酸塩251g(88%)が白色の固体として得られた。H-NMR(300MHz、メタノール-d4、ppm)δ3.77(s、3H)、3.37-3.29(m、3H))、3.11-2.97(m、2H)、2.38-2.25(m、2H)、1.72(ddd、J=15.3、11.7、4.1Hz、2H)、1.30(s、3H)。
【0155】
メチル1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-4-メチルピペリジン-4-カルボキシラートの合成:100ミリリットルの丸底フラスコに、4-メチルピペリジン-4-カルボン酸メチル塩酸塩(250g、1.3モル、1.00当量)、DMF(2500ミリリットル)、ブロモ酢酸エチル(229g、1.37ミリモル、1.05当量)、K2CO3(189.0g、1.37モル、1.05当量)、TBAB(42g、0.13モル、0.10当量)を入れた。得られた溶液を室温で5時間撹拌した。次に、1000ミリリットルの水を加えて反応をクエンチした。得られた溶液を2x2000ミリリットルの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を1×1000mlのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:1)を使用してシリカゲルカラムに適用した。これによって、1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-4-メチルピペリジン-4-カルボン酸メチル220g(70.0%)が黄色の油として得られた。H-NMR(300MHz、クロロホルム-d、ppm)δ4.18(q、J=7.1Hz、2H)、3.70(s、3H)、3.17(s、2H)、2.84-2.69(m、2H)、2.31-2.09(m、4H)、1.58(ddd、J=13.9、10.5、3.8Hz、2H)、1.27(t、J=7.1Hz、3H)、1.20(s、3H)。
【0156】
4-メチル-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-カルボン酸エチルの合成:3000ミリリットルの丸底フラスコに、1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-4-メチルピペリジン-4-カルボン酸メチル(200g、0.82モル、1.00当量)、トルエン(1000ミリリットル)、t-BuOK(188g、1.64モル、2.00当量)を入れた。得られた溶液を110℃の油浴で3時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。溶液のpH値をHCl(2モル/リットル)で6に調整した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン/メタノール(24:1)を用いてシリカゲルカラムに適用した。これによって、4-メチル-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-カルボン酸エチル121g(70.0%)が黄色の油として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:212
4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン塩酸塩の合成:100ミリリットルの丸底フラスコに、4-メチル-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-カルボン酸エチル(120g、6.864ミリモル、1.00当量)、濃塩化水素(10.00ミリリットル)を入れた。得られた溶液を100℃の油浴で一晩撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。得られた混合物を真空下で濃縮した。粗生成物をCHCNからの再結晶により精製した。固形物を濾過して集めた。これによって、89g(90.0%)の4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン塩酸塩が白色の固体として得られた。H-NMR(300MHz、メタノール-d4、ppm)δ4.06(t、J=1.3Hz、2H)、3.75-3.45(m、4H)、2.22(ddd、J=13.4、10.7、5.5Hz、2H)、2.13-1.95(m、2H)、1.15(s、3H)。
【0157】
(2S)-2-(エトキシメチル)-2-(ヒドロキシメチル)-4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの合成(想定)および(2R)-2-(エトキシメチル)-2-(ヒドロキシメチル)-4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(想定):窒素の不活性雰囲気でパージおよび維持された100ミリリットルの丸底フラスコに、4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン塩酸塩(1.00g、5.693ミリモル、1.00当量)、EtOH(15.00ミリリットル)、H2O(5.00ミリリットル)、K2CO3(3.95g、28.581ミリモル、5.02当量)、HCHO(4.64g、57.177ミリモル、10.04当量、37%)を入れた。得られた溶液を70℃の油浴で6時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。得られた溶液を200ミリリットルの水で希釈した。得られた溶液を3x100ミリリットルのジクロロメタンで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を1x500ミリリットルのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン/メタノール(30:1)を用いてシリカゲルカラムに適用した。粗生成物を、以下の条件(2#島津(HPLC-01))で分取HPLCによって精製した:カラム、SunfirePrepC18OBDカラム、50*250mm5um10nm;移動相、水(0.05%NH3。O)およびMeOH:ACN=1:1(15分で10%フェーズBから40%まで);検出器、UV。粗生成物を以下の条件(XA-分取キラルHPLC-02)でキラル分取HPLCによって精製した:カラム、Lux5uセルロース-4、AXIAパック、2.12*25cm、5um;移動相、Hex-およびEtOH-(25分間で50%EtOH-を保持);検出器、UV。これによって、25ミリグラム(1.93%)の(2S)-2-(エトキシメチル)-2-(ヒドロキシメチル)-4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(想定)を白色固体として得、また、(2R)-2-(エトキシメチル)-2-(ヒドロキシメチル)-4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(想定)20ミリグラム(1.55%)を白色固体として得た。LC-MS(ES、m/z):M+1:228;1HNMR(300MHz、DMSO-d6、ppm)δ4.52(s、1H)、3.68(d、J=10.3Hz、2H)、3.62-3.48(m、2H)、3.38(q、J=7.0Hz、2H)、3.28(t、J=6.7Hz、2H)、2.74(ddd、J=19.5、13.5、7.6Hz、2H)、1.81-1.62(m、4H)、1.05(t、J=7.0Hz、3H)、0.82(s、3H)。LC-MS(ES、m/z):M+1:228;1HNMR(300MHz、DMSO-d6、ppm)δ4.52(s、1H)、3.68(d、J=10.3Hz、2H)、3.62-3.48(m、2H)、3.38(q、J=7.0Hz、2H)、3.28(t、J=6.7Hz、2H)、2.74(ddd、J=19.5、13.5、7.6Hz、2H)、1.81-1.62(m、4H)、1.05(t、J=7.0Hz、3H)、0.82(s、3H)。
【0158】
例8:2-(ヒドロキシメチル)-2-(イソプロポキシメチル)-4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの製造
1-第3級-ブチル4-メチル4-メチルピペリジン-1、4-ジカルボキシラートの合成:窒素の不活性雰囲気でパージおよび維持された10000ミリリットルの三口丸底フラスコに、1-第3級-ブチル4-メチルピペリジン-1、4-ジカルボキシラート(400.0g、1.65モル、1.00当量)、THF(4000.00ミリリットル)を入れた。これに続いて、-78℃で撹拌しながらLDA(2150ミリリットル、2.15モル、1.30当量)を滴下し、混合物を-78℃で45分間撹拌した。これに、CHI(369.0g、2.6モル、1.60当量)を-78℃で撹拌しながら滴下し、得られた溶液を室温で5時間撹拌した。その後、3000ミリリットルのNH4Cl水溶液を加えて反応をクエンチした。得られた溶液を3x2000ミリリットルの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を1×1000mlのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:9)を使用してシリカゲルカラムに適用した。これによって、400g(94.5%)の1-第3級-ブチル4-メチル4-メチルピペリジン-1、4-ジカルボキシレートが黄色の油として得られた。H-NMR(300MHz、クロロホルム-d、ppm)δ3.81-3.73(m、2H)、3.72(s、3H)、3.00(ddd、J=13.8、10.6、3.1Hz、2H)、2.13-2.03(m、2H)、1.46(s、9H)、1.38(ddd、J=14.2、10.6、4.2Hz、2H)、1.22(s、3H)。
【0159】
メチル4-メチルピペリジン-4-カルボキシラート塩酸塩の合成:5000ミリリットルの丸底フラスコに、1、4-ジオキサン(4M、3000ミリリットル)の1-第3級-ブチル4-メチル4-メチルピペリジン-1、4-ジカルボキシラート(380g、1.48モル、1.00当量)、HCl(ガス)を入れた。得られた溶液を室温で6時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。これによって、メチル4-メチルピペリジン-4-カルボキシラート塩酸塩251g(88%)が白色の固体として得られた。H-NMR(300MHz、メタノール-d4、ppm)δ3.77(s、3H)、3.37-3.29(m、3H))、3.11-2.97(m、2H)、2.38-2.25(m、2H)、1.72(ddd、J=15.3、11.7、4.1Hz、2H)、1.30(s、3H)。
【0160】
メチル1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-4-メチルピペリジン-4-カルボキシラートの合成:100ミリリットルの丸底フラスコに、4-メチルピペリジン-4-カルボン酸メチル塩酸塩(250g、1.3モル、1.00当量)、DMF(2500ミリリットル)、ブロモ酢酸エチル(229g、1.37ミリモル、1.05当量)、K2CO3(189.0g、1.37モル、1.05当量)、TBAB(42g、0.13モル、0.10当量)を入れた。得られた溶液を室温で5時間撹拌した。次に、1000ミリリットルの水を加えて反応をクエンチした。得られた溶液を2x2000ミリリットルの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を1×1000mlのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:1)を使用してシリカゲルカラムに適用した。これによって、1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-4-メチルピペリジン-4-カルボン酸
メチル220g(70.0%)が黄色の油として得られた。H-NMR(300MHz、クロロホルム-d、ppm)δ4.18(q、J=7.1Hz、2H)、3.70(s、3H)、3.17(s、2H)、2.84-2.69(m、2H)、2.31-2.09(m、4H)、1.58(ddd、J=13.9、10.5、3.8Hz、2H)、1.27(t、J=7.1Hz、3H)、1.20(s、3H)。
【0161】
4-メチル-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-カルボン酸エチルの合成:3000ミリリットルの丸底フラスコに、1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-4-メチルピペリジン-4-カルボン酸メチル(200g、0.82モル、1.00当量)、トルエン(1000ミリリットル)、t-BuOK(188g、1.64モル、2.00当量)を入れた。得られた溶液を110℃の油浴で3時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。溶液のpH値をHCl(2モル/リットル)で6に調整した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン/メタノール(24:1)を用いてシリカゲルカラムに適用した。これによって、4-メチル-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-カルボン酸エチル121g(70.0%)が黄色の油として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:212
4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン塩酸塩の合成:100ミリリットルの丸底フラスコに、4-メチル-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-カルボン酸エチル(120g、6.864ミリモル、1.00当量)、濃塩化水素(10.00ミリリットル)を入れた。得られた溶液を100℃の油浴で一晩撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。得られた混合物を真空下で濃縮した。粗生成物をCHCNからの再結晶により精製した。固形物を濾過して集めた。これによって、89g(90.0%)の4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン塩酸塩が白色の固体として得られた。H-NMR(300MHz、メタノール-d、ppm)δ4.06(t、J=1.3Hz、2H)、3.75-3.45(m、4H)、2.22(ddd、J=13.4、10.7、5.5Hz、2H)、2.13-1.95(m、2H)、1.15(s、3H)。
【0162】
2、2-ビス(ヒドロキシメチル)-4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの合成:250ミリリットルの丸底フラスコに、4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン塩酸塩(5.00g、28.464ミリモル、1.00当量)、HCHO(46.33g、570.909ミリモル、20.06当量、37%)、KCO(4.73g、34.224ミリモル、1.20当量)を入れた。得られた溶液を55℃の油浴で1時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。得られた溶液を100ミリリットルの水で希釈した。得られた溶液を3×100ミリリットルのジクロロメタンで抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン/メタノール(5:1)を用いてシリカゲルカラムに適用した。粗生成物をEtOからの再結晶により精製し、固体を濾過して集めた。これによって、870ミリグラム(15.34%)の2、2-ビス(ヒドロキシメチル)-4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンが白色の固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:200;H-NMR(300MHz、DMSO-d、ppm)δ4.60(t、J=5.8Hz、2H)、3.73(dd、J=11.6、5.5Hz、2H)、3.62(dd、J=11.6、6.0Hz、2H)、3.39-3.34(m、1H)、3.31-3.26(m、1H)、2.91-2.68(m、2H)、1.82-1.69(m、4H)、0.83(s、3H)。
【0163】
2-(ヒドロキシメチル)-2-(イソプロポキシメチル)-4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの合成:100ミリリットルの丸底フラスコに、2、2-ビス(ヒドロキシメチル)-4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(300.00ミリグラム、1.506ミリモル、1.00当量)、DCM(10.00ミリリットル)を入れた。これに続いて、-78℃で2-ヨードプロパン(333.00ミリグラム、1.959ミリモル、1.30当量)を添加した。これに、-78℃で、CFSOAg(854.00ミリグラム、3.336ミリモル、2.22当量)および2、6-di-第3級-ブチル-4-メチルピリジン(703.00ミリグラム、3.424ミリモル、2.27当量))を添加し、.得られた溶液を室温で3日間撹拌した。固形物を濾過した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン/メタノール(10:1)を用いてシリカゲルカラムに適用した。粗生成物を、以下の条件(2#島津(HPLC-01))で分取HPLCによって精製した:カラム、XBridgePrepC18OBDカラム、5um、19*150mm;移動相、水(0.05%NH.HO)およびACN(7分で、14%フェーズBから44%まで);検出器、UV。これによって、2-(ヒドロキシメチル)-2-(イソプロポキシメチル)-4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン 40ミリグラム(11.01%)が褐色固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:242;H-NMR(300MHz、メタノール-d、ppm)δ3.95-3.69(m、4H)、3.67-3.38(m、3H)、3.04-2.82(m、2H)、2.00-1.74(m、4H)、1.14(t、J=6.3Hz、6H)、0.94(s、3H)。
【0164】
例9:4-フルオロ-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの製造
1-第3級-ブチル4-メチル4-フルオロピペリジン-1、4-ジカルボキシラートの合成:窒素の不活性雰囲気でパージおよび維持された250ミリリットルの三口丸底フラスコに、1-第3級-ブチル4-メチルピペリジン-1、4-ジカルボキシラート(8.00g、32.881ミリモル、1.00当量)、THF(100.00ミリリットル)を入れた。これに続いて、-78℃で撹拌しながらLDA(49.00ミリリットル、49.000ミリモル、1.49当量)を滴下し、得られた溶液を-78℃で45分間撹拌した。これに、N-(ベンゼンスルホニル)-N-フルオロベンゼンスルホンアミド(15.60g、49.472ミリモル、1.50当量)を-78℃で少しずつ添加し、得られた溶液を室温で6時間撹拌した。その後、500ミリリットルのNHCl水溶液を加えて反応をクエンチした。得られた溶液を3x200ミリリットルの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を1x800ミリリットルのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:4)を使用してシリカゲルカラムに適用した。これによって、8.1g(94.28%)の1-第3級-ブチル4-メチル4-フルオロピペリジン-1、4-ジカルボキシレートが黄色の油として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M-t-Bu+CHCN:247
4-フルオロピペリジン-4-カルボン酸メチル塩酸塩の合成:250ミリリットルの丸底フラスコに、1-第3級-ブチル4-メチル4-フルオロピペリジン-1、4-ジカルボキシラート(8.10g、31.000ミリモル、1.00当量)、HCl(気体)を1に入れ、4-ジオキサン(4M、80.00ミリリットル)を入れた。得られた溶液を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。粗生成物は、4:1の比率のPE:EAから再結晶化された。固形物を濾過して集めた。これによって、メチル4-フルオロピペリジン-4-カルボキシレート塩酸塩5.09g(83.08%)が白色固体として得られた。H-NMR(300MHz、メタノール-d、ppm)δ3.85(s、3H)、3.51-3.41(m、2H)、3.35-3.21(m、2H)、2.48-2.23(m、4H)。
【0165】
1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-4-フルオロピペリジン-4-カルボン酸メチルの合成:250ミリリットルの丸底フラスコに、4-フルオロピペリジン-4-カルボン酸メチル塩酸塩(5.09g、25.755ミリモル、1.00当量)、DMF(80.00ミリリットル)、ブロモ酢酸エチル(4.52g、27.043ミリモル、1.05当量)を入れた。、KCO(3.74g、27.043ミリモル、1.05当量)、TBAB(830.00ミリグラム、2.575ミリモル、0.10当量)を入れた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。次に、300ミリリットルの水を加えて反応をクエンチした。得られた溶液を3x100ミリリットルの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を1x500ミリリットルのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:1)を使用してシリカゲルカラムに適用した。これによって、6g(94.22%)の1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-4-フルオロピペリジン-4-カルボン酸メチルが黄色油として得られた。H-NMR(300MHz、クロロホルム-d、ppm)δ4.20(q、J=7.2Hz、2H)、3.79(s、3H)、3.24(s、2H))、2.92-2.79(m、2H)、2.52(tdd、J=11.7、3.0、1.2Hz、2H)、2.37-2.09(m、2H)、1.97(tdd、J=11.6、4.1、2.3Hz、2H)、1.28(t、J=7.1Hz、3H)。
【0166】
4-フルオロ-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-カルボン酸エチルの合成:100ミリリットルの丸底フラスコに、1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-4-フルオロピペリジン-4-カルボン酸メチル(5.13g、20.747ミリモル、1.00当量)、トルエン(50.00ミリリットル)、t-BuOK(3.02g、26.913ミリモル、1.30当量)を入れた。得られた溶液を110℃の油浴で3時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。溶液のpH値をHCl(6モル/リットル)で6に調整した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン/メタノール(10:1)を用いてシリカゲルカラムに適用した。これによって、4-フルオロ-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-カルボン酸エチル3g(67.19%)が黄色固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:216.
4-フルオロ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの合成:100ミリリットルの丸底フラスコに、4-フルオロ-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-カルボン酸エチル(3.00g、13.939ミリモル、1.00当量)、HCl(6N、30.00ミリリットル)を入れた。得られた溶液を100℃の油浴で一晩撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。溶液のpH値をNaOH(2モル/L)で7に調整した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン/メタノール(10:1)を用いてシリカゲルカラムに適用した。これによって、1.5g(75.17%)の4-フルオロ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンが白色固体として得られた。H-NMR(300MHz、DMSO-d、ppm)δ3.38(d、J=2.4Hz、2H)、3.09(td、J=7.7、2.1Hz、4H)、2.25-1.96(m、4H)。
【0167】
4-フルオロ-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの合成:100ミリリットルの丸底フラスコに、4-フルオロ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(300.00ミリグラム、2.096ミリモル、1.00当量)、MeOH(9.00ミリリットル)、HO(3.00ミリリットル)、KCO(232.00ミリグラム、1.679ミリモル、0.80当量)、HCHO(486.00ミリグラム、5.989ミリモル、2.86当量、37%)を入れた。得られた溶液を60℃の油浴で3時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン/メタノール(20:1)を用いてシリカゲルカラムに適用した。粗生成物を、以下の条件(2#島津(HPLC-01))で分取HPLCによって精製した:カラム、XBridgePrepC18OBDカラム、5um、19*150mm;移動相、水(0.05%NH.HO)およびACN(7分で、2%フェーズBを27%まで);検出器、UV。これによって、2.9ミリグラム(0.64%)の4-フルオロ-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンが白色固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:218;H-NMR(300Mhz、メタノール-d、ppm)δ3.98-3.53(m、5H)、3.41-3.35(m、1H)、3.34(s、3H)、3.11(dt、J=14.6、8.2Hz、2H)、2.21(ddt、J=8.5、6.3、3.9Hz、4H)。
【0168】
例10:2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-(トリフルオロメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの製造
1-第3級-ブチル4-メチル4-(トリフルオロメチル)ピペリジン-1、4-ジカルボキシラートの合成:窒素の不活性雰囲気でパージおよび維持された500ミリリットルの三口丸底フラスコに、1-第3級-ブチル4-メチルピペリジン-1、4-ジカルボキシラート(4.5g、1.00当量)、THF(200ミリリットル)を入れた。これに続いて、-78℃で撹拌しながらLDA(20ミリリットル、2当量)を滴下し、得られた溶液を-78℃で45分間撹拌した。これに、8-(トリフルオロメチル)-8-チアトリシクロ[7.4.0.0^[2、7]]トリデカ-1(9)、2、4、6、10、12-ヘキサエン-8-カチオントリフラート(14.8g、2当量)、-78℃で少しずつ添加し、得られた溶液を室温で一晩撹拌した。次に、30ミリリットルの水を加えて反応をクエンチした。得られた溶液を3x100ミリリットルの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を1x500ミリリットルのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:1)を使用してシリカゲルカラムに適用した。これによって、1.4gの1-第3級-ブチル4-メチル4-(トリフルオロメチル)ピペリジン-1、4-ジカルボキシラートが白色固体として得られた。H-NMR(300MHz、DMSO-d、ppm)δ3.97(d、J=16.2Hz、2H)、3.80(s、3H)、2.80(d、J=16.2Hz、2H)、2.20(dd、J=13.2、2.4Hz、2H)。
【0169】
4-(トリフルオロメチル)ピペリジン-4-カルボン酸メチル塩酸塩の合成:100ミリリットルの丸底フラスコに、1、4-ジオキサン(20ミリリットル、2M)の1-第3級-ブチル4-メチル4-(トリフルオロメチル)ピペリジン-1、4-ジカルボキシレート(1.60g、1当量)、HCl(ガス)を入れた。得られた溶液を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。これによって、700ミリグラム(64.49%)の4-(トリフルオロメチル)ピペリジン-4-カルボン酸メチル塩酸塩が白色固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+H:212。
【0170】
1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-4-(トリフルオロメチル)ピペリジン-4-カルボン酸メチルの合成:50ミリリットルの丸底フラスコに、メチル4-(トリフルオロメチル)ピペリジン-4-カルボキシラート塩酸塩(750.00ミリグラム、3.551ミリモル、1.00当量)、CHCN(15.00ミリリットル、285.370ミリモル)を入れた。80.35当量)、KCO(1472.47ミリグラム、10.654ミリモル、3.00当量)、ブロモ酢酸エチル(889.64ミリグラム、5.327ミリモル、1.50当量)を入れた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。得られた混合物を濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:3)を使用してシリカゲルカラムに適用した。これによって、1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-4-(トリフルオロメチル)ピペリジン-4-カルボン酸メチル700ミリグラム(66.30%)が白色固体として得られた。H-NMR(300MHz、DMSO-d、ppm)δ4.07(q、J=7.2Hz、2H)、3.78(s、3H)、2.86(d、J=11.7Hz、2H)、2.25-2.11(m、4H)、1.76(td、J=13.2、4.2Hz、2H)、1.18(t、J=7.2Hz、4H)。
【0171】
3-オキソ-4-(トリフルオロメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-カルボン酸エチルの合成:100ミリリットルの丸底フラスコに、1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-4-(トリフルオロメチル)ピペリジン-4-カルボン酸メチル(900.00ミリグラム、3.028ミリモル、1.00当量)、トルエン(10.00ミリリットル)を入れた。)、t-BuOK(509.00ミリグラム、4.536ミリモル、1.50当量)を入れた。得られた溶液を110℃の油浴で3時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。溶液のpH値をHCl(6モル/リットル)で6に調整した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物をCHClを含むシリカゲルカラムに適用した。これによって、410ミリグラム(51.06%)の3-オキソ-4-(トリフルオロメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-カルボン酸エチルが黄色の固体として得られました。LC-MS:(ES、m/z):M+H:266。
【0172】
4-(トリフルオロメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの合成:100ミリリットルの丸底フラスコに、3-オキソ-4-(トリフルオロメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-カルボン酸エチル(410.00ミリグラム、1.546ミリモル、1.00当量)、HCl(6N、5.00ミリリットル)を入れた。得られた溶液を100℃の油浴で一晩撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。溶液のpH値をNaOH(4モル/L)で6に調整した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン/メタノール(10:1)を用いてシリカゲルカラムに適用した。これによって、116ミリグラム(38.85%)の4-(トリフルオロメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンが黄色の固体として得られました。H-NMR(300MHz、DMSO-d、ppm)δ3.29(s、2H)、2.97(t、J=7.7Hz、4H)、2.05(dqt、J=14.0、9.0、4.3Hz、4H)。
【0173】
2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-(トリフルオロメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの合成:50ミリリットルの丸底フラスコに、4-(トリフルオロメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(110.00ミリグラム、0.569ミリモル、1.00当量)、MeOH(6.00ミリリットル)、HO(2.00ミリリットル)、KCO(236.00ミリグラム、1.708ミリモル、3.00当量)、HCHO(462.00ミリグラム、5.693ミリモル、10.00相当、37%)を入れた。得られた溶液を70℃の油浴で6時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン/メタノール(20:1)を用いてシリカゲルカラムに適用した。粗生成物を、以下の条件(2#島津(HPLC-01))で分取HPLCによって精製した:カラム、XBridgePrepC18OBDカラム、5um、19*150mm;移動相、水(0.05%NH.HO)およびACN(7分で、11%フェーズBから47%まで);検出器、UV。これによって、1.5ミリグラム(0.99%)の2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-4-(トリフルオロメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンが白色固体として得られました。LC-MS:(ES、m/z):M+H:268;H-NMR(300MHz、Methanol-d、ppm)δ3.96-3.65(m、4H)、3.63-3.45(m、2H)、3.33(s、3H)、3.00(dt、J=15.1、7.9Hz、2H)、2.31-2.12(m、4H)。
【0174】
例11:(2S)-2-(第3級-ブトキシメチル)-2-(ヒドロキシメチル)-4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(想定)および(2R)の製造-2-(第3級-ブトキシメチル)-2-(ヒドロキシメチル)-4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(想定)
1-第3級-ブチル4-メチル4-メチルピペリジン-1、4-ジカルボキシラートの合成:窒素の不活性雰囲気でパージおよび維持された10000ミリリットルの三口丸底フラスコに、1-第3級-ブチル4-メチルピペリジン-1、4-ジカルボキシラート(400.0g、1.65モル、1.00当量)、THF(4000.00ミリリットル)を入れた。これに続いて、-78℃で撹拌しながらLDA(2150ミリリットル、2.15mol、1.30当量)を滴下し、混合物を-78℃で45分間撹拌した。これに、-78℃で撹拌しながらCH3I(369.0g、2.6mol、1.60当量)を滴下て添加し、得られた溶液を室温で5時間撹拌した。その後、NH4Cl水溶液3、000ミリリットルを加えて反応をクエンチした。得られた溶液を3x2000ミリリットルの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を1×1000mlのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:9)を使用してシリカゲルカラムに適用した。これによって、400g(94.5%)の1-第3級-ブチル4-メチル4-メチルピペリジン-1、4-ジカルボキシレートが黄色の油として得られた。H-NMR(300MHz、クロロホルム-d、ppm)δ3.81-3.73(m、2H)、3.72(s、3H)、3.00(ddd、J=13.8、10.6、3.1Hz、2H)、2.13-2.03(m、2H)、1.46(s、9H)、1.38(ddd、J=14.2、10.6、4.2Hz、2H)、1.22(s、3H)。
【0175】
メチル4-メチルピペリジン-4-カルボキシラート塩酸塩の合成:5000ミリリットルの丸底フラスコに、1、4-ジオキサン中の1-第3級-ブチル4-メチル4-メチルピペリジン-1、4-ジカルボキシレート(380g、1.48mol、1.00当量)、HCl(ガス)、(4M、3000ミリリットル)を入れた。得られた溶液を室温で6時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。これによって、メチル4-メチルピペリジン-4-カルボキシラート塩酸塩251g(88%)が白色の固体として得られた。HNMR(300MHz、メタノール-d4、ppm)δ3.77(s、3H)、3.37-3.29(m、3H)、3.11-2.97(m、2H)、2.38-2.25(m、2H)、1.72(ddd、J=15.3、11.7、4.1Hz、2H)、1.30(s、3H)。
【0176】
メチル1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-4-メチルピペリジン-4-カルボキシラートの合成:5Lの丸底フラスコに、4-メチルピペリジン-4-カルボン酸メチル塩酸塩(250g、1.3mol、1.00当量)、DMF(2500ミリリットル)、ブロモ酢酸エチル(229g、1.37ミリモル、1.05当量)、KCO(189.0g、1.37mol、1.05当量)、TBAB(42g、0.13mol、0.10当量)を入れた。得られた溶液を室温で5時間撹拌した。次に、1000ミリリットルの水を加えて反応をクエンチした。得られた溶液を2x2000ミリリットルの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を1×1000mlのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:1)を使用してシリカゲルカラムに適用した。これによって、1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-4-メチルピペリジン-4-カルボン酸メチル220g(70.0%)が黄色の油として得られた。H-NMR(300MHz、クロロホルム-d、ppm)δ4.18(q、J=7.1Hz、2H)、3.70(s、3H)、3.17(s、2H)、2.84-2.69(m、2H)、2.31-2.09(m、4H)、1.58(ddd、J=13.9、10.5、3.8Hz、2H)、1.27(t、J=7.1Hz、3H)、1.20(s、3H)。
【0177】
4-メチル-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-カルボン酸エチルの合成:3000ミリリットルの丸底フラスコに、1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-4-メチルピペリジン-4-カルボン酸メチル(200g、0.82モル、1.00当量)、トルエン(1000ミリリットル)、t-BuOK(188g、1.64モル、2.00当量)を入れた。得られた溶液を110℃の油浴で3時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。溶液のpH値をHCl(2モル/リットル)で6に調整した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン/メタノール(24:1)を用いてシリカゲルカラムに適用した。これによって、4-メチル-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-カルボン酸エチル121g(70.0%)が黄色の油として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:212
4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン塩酸塩の合成:250ミリリットルの丸底フラスコに、4-メチル-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-カルボン酸エチル(120g、6.864ミリモル、1.00当量)、濃塩化水素(10.00ミリリットル)を入れた。得られた溶液を100℃の油浴で一晩撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。得られた混合物を真空下で濃縮した。粗生成物をCHCNからの再結晶により精製した。固形物を濾過して集めた。これによって、89g(90.0%)の4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン塩酸塩が白色の固体として得られた。H-NMR(300MHz、メタノール-d4、ppm)δ4.06(t、J=1.3Hz、2H)、3.75-3.45(m、4H)、2.22(ddd、J=13.4、10.7、5.5Hz、2H)、2.13-1.95(m、2H)、1.15(s、3H)。
【0178】
2、2-ビス(ヒドロキシメチル)-4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの合成:250ミリリットルの丸底フラスコに、4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン塩酸塩(5.00g、28.464ミリモル、1.00当量)、HCHO(46.33g、570.909ミリモル、20.06当量、37%)、KCO(4.73g、34.224ミリモル、1.20当量)を入れた。得られた溶液を55℃の油浴で1時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。得られた溶液を100ミリリットルの水で希釈した。得られた溶液を3×100ミリリットルのジクロロメタンで抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン/メタノール(5:1)を用いてシリカゲルカラムに適用した。粗生成物をEtOからの再結晶により精製し、固体を濾過して集めた。これによって、870ミリグラム(15.34%)の2、2-ビス(ヒドロキシメチル)-4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンが白色の固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:200;H-NMR(300MHz、DMSO-d、ppm)δ4.60(t、J=5.8Hz、2H)、3.73(dd、J=11.6、5.5Hz、2H)、3.62(dd、J=11.6、6.0Hz、2H)、3.39-3.34(m、1H)、3.31-3.26(m、1H)、2.91-2.68(m、2H)、1.82-1.69(m、4H)、0.83(s、3H)。
【0179】
(2S)-2-(第3級-ブトキシメチル)-2-(ヒドロキシメチル)-4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(想定)の合成:50ミリリットルの三口丸底フラスコに、2、2-ビス(ヒドロキシメチル)-4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(300.00ミリグラム、1.506ミリモル、1.00当量)、DCM(20.00ミリリットル)を入れた。これに続いて、-78℃でプロパン、2-ヨード-2-メチル-(332.48ミリグラム、1.807ミリモル、1.20当量)を添加した。これにAgOSCF(851.83ミリグラム、3.327ミリモル、2.21当量)を-78℃で添加し、その混合物に4-Me-2、6-(t-Bu)-Py(700.65ミリグラム、3.418ミリモル、2.27当量)を-78℃で添加して得られた溶液を、室温で3日間撹拌した。固形物を濾過した。得られた混合物を濃縮した。粗生成物を、以下の条件で(XBridgePrepC18OBD)、分取HPLCによって精製した:コラム、5um、19*150mm;移動相、A:水(0.05%NHO)、移動相B:ACN;流量:20ミリリットル/分;勾配:7分で18Bから48B;検出器、220nm。生成物を、以下の条件で(XA-PrepキラルHPLC-02)、キラル分取HPLCによって精製した:カラム、キラルPAKIG、3*25cm、5um、移動相、B:EtOH-HPLC;流量:35ミリリットル/分;勾配:13分で25Bから25B;検出器、220nm。これによって、3.2ミリグラム(0.83%)の(2S)-2-(第3級-ブトキシメチル)-2-(ヒドロキシメチル)-4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(想定)が白い固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:256、HNMR(300MHz、CDCL3、ppm)δ4.04-3.70(m、4H)、3.53-3.24(m、3H)、3.11-2.93(m、2H)、1.99-1.81(m、3H)、1.25(s、9H)、0.98(s、3H)。
【0180】
(2R)-2-(第3級-ブトキシメチル)-2-(ヒドロキシメチル)-4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの合成(想定):50ミリリットルの三口丸底フラスコに、2、2-ビス(ヒドロキシメチル)-4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(300.00ミリグラム、1.506ミリモル、1.00当量)、DCMを入れた。これに続いて、-78℃でプロパン、2-ヨード-2-メチル-(332.48ミリグラム、1.807ミリモル、1.20当量)を添加し、これにAgOSCF(851.83ミリグラム、3.327ミリモル、2.21当量)を-78℃で添加し、その混合物に、4-Me-2、6-(t-Bu)-Py(700.65ミリグラム、3.418ミリモル、2.27当量)を-78℃で添加して得られた溶液を室温で3日間撹拌した。固形物を濾過した。得られた混合物を濃縮した。粗生成物を、以下の条件で(XBridgePrepC18OBD)、分取HPLCによって精製した:コラム、5um、19*150mm;移動相、A:水(0.05%NHO)、移動相B:ACN;流量:20ミリリットル/分;勾配:7分で、18Bから48B;検出器、220nm。生成物を、以下の条件(キラルPAKIG)で、キラル分取HPLCにより精製した:コラム、3*25cm、5um;移動相、A:Hex-HPLC、移動相B:EtOH-HPLC。流量:35ミリリットル/分;勾配:13分で25Bから25B。220nm;検出器、220nm。これによって、3.7ミリグラム(0.96%)の(2R)-2-(第3級-ブトキシメチル)-2-(ヒドロキシメチル)-4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(想定)が白い固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:256、HNMR(300MHz、CDCL3、ppm)δ4.04-3.70(m、4H)、3.53-3.24(m、3H)、3.11-2.93(m、2H)、1.99-1.81(m、3H)、1.25(s、9H)、0.98(s、3H)。
【0181】
例12:2-(ヒドロキシメチル)-4-メチル-2-[(2-メチルプロポキシ)メチル]-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの製造
1-第3級-ブチル4-メチル4-メチルピペリジン-1、4-ジカルボキシラートの合成:窒素の不活性雰囲気でパージおよび維持された10000ミリリットルの三口丸底フラスコに、1-第3級-ブチル4-メチルピペリジン-1、4-ジカルボキシラート(400.0g、1.65モル、1.00当量)、THF(4000.00ミリリットル)を入れた。これに続いて、-78℃で撹拌しながらLDA(2150ミリリットル、2.15mol、1.30当量)を滴下し、混合物を-78℃で45分間撹拌した。これに、-78℃で撹拌しながらCH3I(369.0g、2.6mol、1.60当量)を滴下て添加し、得られた溶液を室温で5時間撹拌した。その後、NH4Cl水溶液3、000ミリリットルを加えて反応をクエンチした。得られた溶液を3x2000ミリリットルの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を1×1000mlのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:9)を使用してシリカゲルカラムに適用した。これによって、400g(94.5%)の1-第3級-ブチル4-メチル4-メチルピペリジン-1、4-ジカルボキシレートが黄色の油として得られた。H-NMR(300MHz、クロロホルム-d、ppm)δ3.81-3.73(m、2H)、3.72(s、3H)、3.00(ddd、J=13.8、10.6、3.1Hz、2H)、2.13-2.03(m、2H)、1.46(s、9H)、1.38(ddd、J=14.2、10.6、4.2Hz、2H)、1.22(s、3H)。
【0182】
メチル4-メチルピペリジン-4-カルボキシラート塩酸塩の合成:5000ミリリットルの丸底フラスコに、1、4-ジオキサン中の1-第3級-ブチル4-メチル4-メチルピペリジン-1、4-ジカルボキシレート(380g、1.48mol、1.00当量)、HCl(ガス)、(4M、3000ミリリットル)を入れた。得られた溶液を室温で6時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。これによって、メチル4-メチルピペリジン-4-カルボキシラート塩酸塩251g(88%)が白色の固体として得られた。HNMR(300MHz、メタノール-d4、ppm)δ3.77(s、3H)、3.37-3.29(m、3H)、3.11-2.97(m、2H)、2.38-2.25(m、2H)、1.72(ddd、J=15.3、11.7、4.1Hz、2H)、1.30(s、3H)。
【0183】
メチル1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-4-メチルピペリジン-4-カルボキシラートの合成:5Lの丸底フラスコに、4-メチルピペリジン-4-カルボン酸メチル塩酸塩(250g、1.3mol、1.00当量)、DMF(2500ミリリットル)、ブロモ酢酸エチル(229g、1.37ミリモル、1.05当量)、KCO(189.0g、1.37mol、1.05当量)、TBAB(42g、0.13mol、0.10当量)を入れた。得られた溶液を室温で5時間撹拌した。次に、1000ミリリットルの水を加えて反応をクエンチした。得られた溶液を2x2000ミリリットルの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を1×1000mlのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:1)を使用してシリカゲルカラムに適用した。これによって、1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-4-メチルピペリジン-4-カルボン酸メチル220g(70.0%)が黄色の油として得られた。H-NMR(300MHz、クロロホルム-d、ppm)δ4.18(q、J=7.1Hz、2H)、3.70(s、3H)、3.17(s、2H)、2.84-2.69(m、2H)、2.31-2.09(m、4H)、1.58(ddd、J=13.9、10.5、3.8Hz、2H)、1.27(t、J=7.1Hz、3H)、1.20(s、3H)。
【0184】
4-メチル-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-カルボン酸エチルの合成:3000ミリリットルの丸底フラスコに、1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-4-メチルピペリジン-4-カルボン酸メチル(200g、0.82モル、1.00当量)、トルエン(1000ミリリットル)、t-BuOK(188g、1.64モル、2.00当量)を入れた。得られた溶液を110℃の油浴で3時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。溶液のpH値をHCl(2モル/リットル)で6に調整した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン/メタノール(24:1)を用いてシリカゲルカラムに適用した。これによって、4-メチル-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-カルボン酸エチル121g(70.0%)が黄色の油として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:212
4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン塩酸塩の合成:100ミリリットルの丸底フラスコに、4-メチル-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-カルボン酸エチル(120g、6.864ミリモル、1.00当量)、濃塩化水素(10.00ミリリットル)を入れた。得られた溶液を100℃の油浴で一晩撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。得られた混合物を真空下で濃縮した。粗生成物をCH3CNからの再結晶により精製した。固形物を濾過して集めた。これによって、89g(90.0%)の4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン塩酸塩が白色の固体として得られた。H-NMR(300MHz、メタノール-d4、ppm)δ4.06(t、J=1.3Hz、2H)、3.75-3.45(m、4H)、2.22(ddd、J=13.4、10.7、5.5Hz、2H)、2.13-1.95(m、2H)、1.15(s、3H)。
【0185】
2、2-ビス(ヒドロキシメチル)-4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの合成:250ミリリットルの丸底フラスコに、4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン塩酸塩(5.00g、28.464ミリモル、1.00当量)、HCHO(46.33g、570.909ミリモル、20.06当量、37%)、KCO(4.73g、34.224ミリモル、1.20当量)を入れた。得られた溶液を55℃の油浴で1時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。得られた溶液を100ミリリットルの水で希釈した。得られた溶液を3×100ミリリットルのジクロロメタンで抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン/メタノール(5:1)を用いてシリカゲルカラムに適用した。粗生成物をEtOからの再結晶により精製し、固体を濾過して集めた。これによって、870ミリグラム(15.34%)の2、2-ビス(ヒドロキシメチル)-4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンが白色の固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:200;H-NMR(300MHz、DMSO-d、ppm)δ4.60(t、J=5.8Hz、2H)、3.73(dd、J=11.6、5.5Hz、2H)、3.62(dd、J=11.6、6.0Hz、2H)、3.39-3.34(m、1H)、3.31-3.26(m、1H)、2.91-2.68(m、2H)、1.82-1.69(m、4H)、0.83(s、3H)。
【0186】
2-(ヒドロキシメチル)-4-メチル-2-[(2-メチルプロポキシ)メチル]-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの合成:100ミリリットルの三つ口丸底フラスコに、2、2-ビス(ヒドロキシメチル)-4-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(600.00ミリグラム、3.011ミリモル、1.00当量)、DCM(40.00ミリリットル)を入れた。これに続いて、-78℃で1-ヨード-2-メチルプロパン(664.97ミリグラム、3.614ミリモル、1.20当量)を添加し、これにAgOSCF(1703.67ミリグラム、6.655ミリモル、2.21当量)を-78℃で添加し、その混合物に、-78℃で4-Me-2、6-(t-Bu)2-Py(1401.30ミリグラム、6.836ミリモル、2.27当量)を添加して得られた溶液を室温で3日間撹拌した。固形物を濾過した。得られた混合物を濃縮した。粗生成物を、以下の条件で(2#島津(HPLC-01))、分取HPLCによって精製した:カラム、XBridgePrepC18OBDカラム、5um、19*150mm;移動相、水(0.05%NHO)およびACN(7分で、18%フェーズBから49%まで);検出器、220nm。これによって、15ミリグラム(1.95%)の2-(ヒドロキシメチル)-4-メチル-2-[(2-メチルプロポキシ)メチル]-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンが茶色の固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:256、H-NMR(300MHz、クロロホルム-d)δ4.04-3.70(m、4H)、3.53-3.24(m、3H)、3.11-2.93(m、2H)、1.99-1.81(m、4H)、1.74-1.61(m、2H)、1.25(s、6H)、0.98(s、3H)。
【0187】
例12:ビス(((S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)カーボネートの製造(想定)
2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの合成:1、000ミリリットルの丸底フラスコにキヌクリジン-3-オン(50.00g、399.45ミリモル)を入れた。これに続いて、KCO(55.21g、399.45ミリモル、1.00当量)、HO(200.00ミリリットル)、MeOH(300.00ミリリットル)を添加した。得られた溶液を75℃で5時間攪拌した後、室温で一晩攪拌した。得られた溶液をジクロロメタン濃縮3x500mLで抽出した。これにより、2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン11g(13.82%)が白色固体として得られた。LC-MS:H-NMR(CDCl、300ppm)3.98(d、J=11.7Hz、1H)、3.83-3.79(m、3H)、3.39-3.28(m、5H)、3.02-2.89(m、2H)、2.43-2.38(m、1H)、2.11-2.02(m、2H)。
【0188】
(2S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの合成(想定):450ミリグラムの2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンを、以下の条件で、キラル分取HPLCにより精製した:カラム、ラックスセルロース-4、100*4.6mm、3umH19-381245;移動相A:n-ヘキサン(0.1%DEA);移動相B:エタノール;流量:1.0ミリリットル/分;勾配:7分で、0%Bから15%Bへ;検出器、220nm。これによって、190ミリグラムの(2S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(想定)が灰色がかった白色の固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:200;ee=100%.H-NMR(300MHz、Methanol-d)δ3.86(d、J=4.8Hz、2H)、3.83-3.64(m、2H)、3.44-3.47(m、2H)、3.33-3.32(m、3H)、2.97-2.81(m、2H)、2.36-2.32(m、1H)、2.10-2.02(m、4H)。
【0189】
ビス(((S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-yl)メチル)カーボネートの合成(想定):50ミリリットルの丸底フラスコに(2S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(想定)(70ミリグラム、0.35ミリモル)、CDI(50ミリグラム、0.35ミリモル)、EA(5ミリリットル)を入れた。得られた溶液を60℃で48時間撹拌し、得られた混合物を減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件で、分取HPLCによって精製した(カラム:Kinetex EVOC18カラム、21.2*150、5um;移動相A:水(0.05%NHO)、移動相B:ACN;流量:20ミリリットル/分;勾配:8分で、13%Bから26%B、26%Bまで;波長:220NMnm;RT1(分):7.6;)ビス(((S)-2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)カーボネート(16ミリグラム)(想定)白色の固体として。LC-MS:(ES、m/z):M+1:425 H-NMR:H-NMR(300MHz、クロロホルム-d)δ4.60-4.45(m、2H)、3.99(d、J=11.7Hz、1H)、3.82(s、3H)、3.77-3.64(m、2H)、3.65-3.25(m、10H)、3.01-2.85(m、4H)、2.43(p、J=3.0Hz、2H)、2.17-1.99(m、8H)。
【0190】
例13:ビス((2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)ピペラジン-1、4-ジカルボキシレートの製造
2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの合成:1、000ミリリットルの丸底フラスコにキヌクリジン-3-オン(50.00g、399.45ミリモル)を入れた。これに続いて、KCO(55.21g、399.45ミリモル、1.00当量)、HO(200.00ミリリットル)、MeOH(300.00ミリリットル)を添加した。得られた溶液を75℃で5時間攪拌した後、室温で一晩攪拌した。得られた溶液をジクロロメタン濃縮3x500mLで抽出した。混合物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(0:1-1:1)を使用してシリカゲルカラムに適用した。これによって、11g(13.82%)の2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンが白色の固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:200。H-NMR(CDCl、300ppm)3.98(d、J=11.7Hz、1H)、3.83-3.79(m、3H)、3.39-3.28(m、5H)、3.02-2.89(m、2H)、2.43-2.38(m、1H)、2.11-2.02(m、2H)。
【0191】
ビス((2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)ピペラジン-1、4-ジカルボキシラートの合成50ミリリットルの丸底フラスコに、2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(300ミリグラム、1.5ミリモル)、CDI(317ミリグラム、1.95ミリモル)、およびDCE(10ミリリットル)を入れた。得られた溶液を50℃で4時間撹拌した。ピペラジン(77ミリグラム、0.9ミリモル)を添加し、その混合物を50℃で24時間撹拌し、得られた混合物を減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件で(カラム:KinetexEVOC18カラム、21.2*150、5um;移動相A)、分取HPLCによって精製した:ビス((2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)ピペラジン-1、4-ジカルボキシラート(20ミリグラム)を白色固体として得るために、水(0.05%NHO)、移動相B:ACN;流量:20ミリリットル/分;勾配:8分で13%Bから26%Bまで、26%B;波長:220NMnm;RT1(分):7.6;)。 LC-MS(ES、m/z):M+1:537.H-NMR(300MHz、クロロホルム-d)δ4.57(d、J=11.7Hz、2H)、4.44(d、J=11.7Hz、2H)、3.70(s、4H)、3.51(s、8H)、3.42-3.23(m、10H)、2.94(dt、J=15.2、8.3Hz、4H)、2.47-2.38(m、2H)、2.04(td、J=7.8、6.3、3.3Hz、8H)。
【0192】
例13:ビス((2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)((1R、3S)-シクロヘキサン-1、3-ジイル)ジカルバメートの製造
2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの合成:1、000ミリリットルの丸底フラスコにキヌクリジン-3-オン(50.00g、399.45ミリモル)を入れた。これに続いて、KCO(55.21g、399.45ミリモル、1.00当量)、HO(200.00ミリリットル)、MeOH(300.00ミリリットル)を添加した。得られた溶液を75℃で5時間攪拌した後、室温で一晩攪拌した。得られた溶液をジクロロメタン濃縮3x500mLで抽出した。混合物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(0:1-1:1)を使用してシリカゲルカラムに適用した。これによって、11g(13.82%)の2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンが白色の固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:200。H-NMR(CDCl、300ppm)3.98(d、J=11.7Hz、1H)、3.83-3.79(m、3H)、3.39-3.28(m、5H)、3.02-2.89(m、2H)、2.43-2.38(m、1H)、2.11-2.02(m、2H)。
【0193】
ビス((2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)((1R、3S)-シクロヘキサン-1、3-ジイル)ジカルバメートの合成:50ミリリットルの丸底フラスコに、2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(300ミリグラム、1.5ミリモル)、CDI(317ミリグラム、1.95ミリモル)およびDCE(10ミリリットル)を入れた。得られた溶液を50℃で4時間撹拌した。(1R、3S)-シクロヘキサン-1、3-ジアミン(103ミリグラム、0.9ミリモル)を添加し、その混合物を50℃で48時間撹拌し、得られた混合物を減圧下で濃縮した。粗生成物を、ビス((2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)((1R、3S)-シクロヘキサン-1、3-ジイル)ジカルバメート(20ミリグラム)を白色固体として得るために、以下の条件で(カラム:KinetexEVOC18カラム、21.2×150、5μm;移動相A:水(0.05%NHO)、移動相B:ACN;流量:20ミリリットル/分;勾配:8分で13%Bから26%B、26%B。波長:220NMnm;RT1(分):7.6;)、分取HPLCによって精製した。LC-MS:(ES、m/z):M+1:565.H-NMR(300MHz、クロロホルム-d)δ4.99-4.64(m、2H)、4.49(d、J=11.7Hz、2H)、4.30(d、J=11.7Hz、2H)、3.72(s、4H)、3.61-3.48(m、2H)、3.48-3.25(m、10H)、3.04-2.81(m、4H)、2.43(q、J=3.1Hz、2H)、2.20-1.95(m、10H)、1.90-1.75(m、4H)、1.20-0.85(m、2H)。
【0194】
例14:2-(メトキシメチル)-2-([[2-(メトキシメチル)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル]メトキシ]メチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの調整
2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの合成:1000ミリリットルの丸底フラスコに、3-キヌクリジノン塩酸塩(50g、310.56ミリモル、1.00当量)、HO(200.00ミリリットル)、MeOH(600.00ミリリットル)を入れました。これに続いて、KCO(50g、362.32ミリモル、1.17当量)、37%CHO(105ミリリットル)を添加した。得られた溶液を75℃で5時間撹拌した後、得られた溶液を室温で一晩撹拌した。得られた溶液を2NNaOHでPH=12に調整し、3x500ミリリットルのジクロロメタンで抽出し、濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:1)を使用してシリカゲルカラムに適用した。これによって、11g(13.82%)の2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンが白色固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:200;H-NMR(300MHz、クロロホルム-d、ppm)3.98(d、J=11.7Hz、1H)、3.83-3.79(m、3H)、3.39-3.28(m、5H)、3.02-2.89(m、2H)、2.43-2.38(m、1H)、2.11-2.02(m、2H)。
【0195】
2-(ヨードメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの合成:250ミリリットルの丸底フラスコに、2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(2.00g、10.038ミリモル、1.00当量)、DCM(30.00ミリリットル)、PPh(3.42g、13.039ミリモル、1.30当量)、I(3.32g、13.081ミリモル、1.30当量)、イミダゾール(923.00ミリグラム、13.558ミリモル、1.35当量)を入れた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:3)を使用してシリカゲルカラムに適用した。これによって、1.2g(38.67%)の2-(ヨードメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンが黄色の油として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:310;H-NMR(300MHz、クロロホルム-d、ppm)δ3.77-3.50(m、3H)、3.45-3.28(m、5H)、3.15(ddt、J=14.5、9.3、4.1Hz、1H)、2.93(dddd、J=31.6、15.4、10.2、6.2Hz、2H)、2.58-2.44(m、1H)、2.05(ddddt、J=22.3、18.7、13.2、5.4、3.1Hz、4H)。
【0196】
2-(メトキシメチル)-2-([[2-(メトキシメチル)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル]メトキシ]メチル)-1-の合成アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン:窒素の不活性雰囲気でパージおよび維持された100ミリリットルの三口丸底フラスコに、2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(400.00ミリグラム、2.008ミリモル、1.00当量)、DCM(20.00ミリリットル)を入れた。これに続いて、2-(ヨードメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(807.00ミリグラム、2.610ミリモル、1.30当量)を-78℃で添加した。これに2、6-ジ-第3級-ブチル-4-メチルピリジン(935.00ミリグラム、4.553ミリモル、2.27当量)を-78℃で添加し、続いてAgSOCF(1.14g、4.453ミリモル、2.22当量)-78℃を添加し、得られた溶液を室温で一晩撹拌した。固形物を濾過した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン/メタノール(32:1)を用いてシリカゲルカラムに適用した。粗生成物を、以下の条件(2#島津(HPLC-01))で、分取HPLCによって精製した:コラム、XブリッジシールドRP18OBDコラム、5um、19*150mm;移動相、水(0.05%NH.HO)およびACN(7分で、14%フェーズBから36%まで);検出器、UV。これによって、2-(メトキシメチル)-2-([[2-(メトキシメチル)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル]メトキシ]メチル)-1-アザビシクロ21ミリグラム(2.75%)[2.2.2]オクタン-3-オンが、白色の固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:381;H-NMR(300MHz、クロロホルム-d、ppm)δ4.00(dd、J=44.8、10.0Hz、1H)、3.75-3.37(m、8H)、3.34(s、6H)、3.18-2.73(m、7H)、2.58-2.32(m、2H)、2.14-1.59(m、8H)。
【0197】
例15:(1R、2R、4S、6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-メチルキヌクリジン-3-オンの製造
2-メチルイソニコチン酸エチルの合成2000ミリリットルの3つ口丸底フラスコに、3-メチルピリジン-4-カルボン酸(40.00g、291.676ミリモル、1.00当量)、EtOH(600.00ミリリットル)およびHSO(57.22g、583.352ミリモル、2当量))を室温で添加した。得られた混合物を90℃で16時間撹拌し、その混合物を室温まで冷却した。得られた混合物を濃縮し、次いでEtOAc(600ミリリットル)で希釈した。混合物/残留物をNH3でpH7に中和した。O。得られた混合物をEtOAc(2x500ミリリットル)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1x500ミリリットル)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、PE/EtOAc(4:1)で溶出して、2-メチルイソニコチン酸エチル(45g、93.40%)を黄色の油として得た。LC-MS:(ES、m/z):M+1:166.
1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-4-(エトキシカルボニル)-2-メチルピリジン-1-カチオンの合成:500ミリリットルの丸底フラスコに、2-メチルイソニコチン酸エチル(45.00g、272.410ミリモル、1.00当量)、EtOH(500ミリリットル)、およびブロモ酢酸エチル(68.24g、408.615ミリモル、1.50当量)を室温で添加した。得られた混合物を80℃で16時間撹拌し、得られた混合物をさらに精製することなく以下のステップで直接使用した。
【0198】
1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-2-メチルピペリジン-4-カルボン酸エチルの合成:2000ミリリットルの圧力タンク反応器に、最後のステップからの反応混合物、EtOH(600ミリリットル)およびPd/C(8.00g、3.759ミリモル、0.05当量、10%)を室温で添加した。得られた混合物を、水素雰囲気(30気圧)下、80℃で16時間撹拌した。その混合物を、室温まで冷ました。得られた混合物を濾過し、濾過ケーキをEtOH(2×200ミリリットル)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-2-メチルピペリジン-4-カルボン酸エチル(cis)(27g、38.51%、2ステップ)を黄色の油として得るために、残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、PE/EtOAc(1:1)で溶出した。LC-MS:(ES、m/z):M+1:258.
エチル-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-カルボキシレートの合成:1000ミリリットルの丸底フラスコに、エチル1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-2-メチルピペリジン-4-カルボキシラート(cis)(27.00g、104.92ミリモル、1.00当量)、トルエン(500.00ミリリットル)およびt-BuOK(35.32g、314.76ミリモル、3.00当量)を室温で添加した。得られた混合物を窒素雰囲気下、110℃で2時間撹拌した。混合物/残留物をHCl(4M)でpH7に中和した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。エチル-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-カルボキシラート(ラセミ化合物)(4.8g、21.65%)を無色の油として得るために、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、CHCl/MeOH(10:1)で溶出した。LC-MS:(ES、m/z):M+1:212.
(1S、4S、6Rおよび1R、4R、6S)-6-メチルキヌクリジン-3-オン塩化水素(ラセミ化合物)の合成:50ミリリットルの丸底フラスコに、エチル-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-カルボキシレート(4.8g、22.72ミリモル、1.00当量)およびHCl(20.00ミリリットル)を室温で添加した。得られた混合物を100℃で4時間撹拌し、得られた混合物を減圧下で濃縮した。得られた混合物をEtO(30ミリリットル)で希釈した。沈殿した固体をろ過して集め、EtO(2x10ミリリットル)で洗浄した。すると、(1S、4S、6Rおよび1R、4R、6S)-6-メチルキヌクリジン-3-オン塩化水素(3.7g、92.73%)(ラセミ化合物)が白色の固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:140.
(1S、2S、4R、6Sおよび1R、2R、4S、6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-メチルキヌクリジン-3-オン(ラセミ化合物)および(1S、2R、4R、6Sおよび1R、2S、4S、6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-メチルキヌクリジン-3-オン(ラセミ化合物)の合成:(1S、4S、6Rおよび1R、4R、6S)-6-メチルキヌクリジン-3-オン塩化水素(ラセミ化合物)(3.7g、26.58ミリモル、1.00当量)およびKの撹拌溶液/混合物CO(18.37g、132.90ミリモル、5.00当量)のMeOH(60.00ミリリットル)、HO(20.00ミリリットル)に、HCHO(21.57g、265.81ミリモル、10.00当量、37%)を室温で添加した。得られた混合物を70℃で2時間撹拌し、得られた混合物をDCM(200ミリリットル)で希釈した。得られた混合物をDCM(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1x200ミリリットル)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧濃縮した。(1S、2S、4R、6Sおよび1R、2R、4S、6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-メチルキヌクリジン-3-オン(ラセミ化合物、主要ピーク)ならびに(1S、2R、4R、6Sおよび1R、2S、4S、6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-メチルキヌクリジン-3-オン(ラセミ化合物、マイナーピーク)(600ミリグラム、比率=9:1)の混合物の合成を、無色の油として得るために、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、DCM/MeOH(10:1)で溶出した。LC-MS(ES、m/z):M+1:214.
(1R、2R、4S、6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-メチルキヌクリジン-3-オンの合成:300ミリグラム(1S、2S、4R、6Sおよび1R、2R、4S、6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-メチルキヌクリジン-3-オン(ラセミ化合物、純度=90%)は、以下の条件でSFCによって分離された。カラム、5:IG、4.6*100mm、3um。移動相A:ヘキサン;移動相B:MeOH(20mMNH);流量:3.0ミリリットル/分;勾配:4分で、10%Bから30%B、RT:1.416分;検出器、210nm。これによって、(1R、2R、4S、6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-メチルキヌクリジン-3-オン(80ミリグラム、26.67%)が半固体として得られた。LC-MS-:(ES、m/z):M+1:214.ANAL_SFC:カラム名:IG100x4.6mm3.0um、Co溶媒:CO:30%MeOH(20mMNH)。総流量:3.0000ミリリットル/分。など勾配:4分、RT=1.416分。H-NMR(300MHz、クロロホルム-d)δ4.05-3.90(m、2H)、3.88(d、J=4.8Hz、2H)、3.58(q、J=7.7Hz、1H)、3.39(s、3H)、3.30(td、J=9.7、9.3、5.2Hz、1H)、3.16(tq、J=14.2、4.7Hz、1H)、3.06(s、1H)、2.36(t、J=3.1Hz、1H)、2.25(dd、J=13.2、10.0Hz、1H)、1.98(tt、J=9.5、7.4Hz、2H)、1.54(ddd、J=13.3、6.6、2.4Hz、1H)、1.39(d、J=6.8Hz、3H)。
【0199】
例16:(1S、2S、4R、6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-メチルキヌクリジン-3-オンの製造
2-メチルイソニコチン酸エチルの合成:2000ミリリットルの3つ口丸底フラスコに、3-メチルピリジン-4-カルボン酸(40.00g、291.676ミリモル、1.00当量)、EtOH(600.00ミリリットル)およびHSO(57.22g、583.352ミリモル、2当量))を室温で添加した。得られた混合物を90℃で16時間撹拌し、混合物を室温まで冷却した。得られた混合物を濃縮し、次いでEtOAc(600ミリリットル)で希釈した。混合物/残留物をNH3でpH7に中和した。O。得られた混合物をEtOAc(2x500ミリリットル)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1x500ミリリットル)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、PE/EtOAc(4:1)で溶出して、2-メチルイソニコチン酸エチル(45g、93.40%)を黄色の油として得た。LC-MS:(ES、m/z):M+1:166.
1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-4-(エトキシカルボニル)-2-メチルピリジン-1-カチオンの合成:500ミリリットルの丸底フラスコに、2-メチルイソニコチン酸エチル(45.00g、272.410ミリモル、1.00当量)、EtOH(500ミリリットル)、およびブロモ酢酸エチル(68.24g、408.615ミリモル、1.50当量)を室温で添加した。得られた混合物を80℃で16時間撹拌し、得られた混合物をさらに精製することなく以下のステップで直接使用した。
【0200】
1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-2-メチルピペリジン-4-カルボン酸エチルの合成:2000ミリリットルの圧力タンク反応器に、最後のステップからの反応混合物、EtOH(600ミリリットル)およびPd/C(8.00g、3.759ミリモル、0.05当量、10%)を室温で添加した。得られた混合物を、水素雰囲気(30気圧)下、80℃で16時間撹拌した。その混合物を、室温まで冷ました。得られた混合物を濾過し、濾過ケーキをEtOH(2×200ミリリットル)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-2-メチルピペリジン-4-カルボン酸エチル(cis)(27g、38.51%、2ステップ)を黄色の油として得るために、残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、PE/EtOAc(1:1)で溶出した。LC-MS:(ES、m/z):M+1:258.
エチル-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-カルボキシレートの合成:1000ミリリットルの丸底フラスコに、エチル1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-2-メチルピペリジン-4-カルボキシラート(cis)(27.00g、104.92ミリモル、1.00当量)、トルエン(500.00ミリリットル)およびt-BuOK(35.32g、314.76ミリモル、3.00当量)を室温で添加した。得られた混合物を窒素雰囲気下、110℃で2時間撹拌した。混合物/残留物をHCl(4M)でpH7に中和した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。エチル-6-メチル-3-オキソキヌクリジン-2-カルボキシラート(ラセミ化合物)(4.8g、21.65%)を無色の油として得るために、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、CHCl/MeOH(10:1)で溶出した。LC-MS:(ES、m/z):M+1:212.
9月12日(月曜)は、ここまで得られた混合物を100℃で4時間撹拌し、得られた混合物を減圧下で濃縮した。得られた混合物をEtO(30ミリリットル)で希釈した。沈殿した固体を濾過して集め、EtO(2x10ミリリットル)で洗浄した。すると、(1S、4S、6Rおよび1R、4R、6S)-6-メチルキヌクリジン-3-オン塩化水素(3.7g、92.73%)(ラセミ化合物)が白色の固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:140.
(1S、2S、4R、6Sおよび1R、2R、4S、6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-メチルキヌクリジン-3-オン(ラセミ化合物)および(1S、2R、4R、6Sおよび1R、2S、4S、6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-メチルキヌクリジン-3-オン(ラセミ化合物)の混合物の合成:MeOH(60.00ミリリットル)、HO(20.00ミリリットル)の(1S、4S、6Rおよび1R、4R、6S)-6-メチルキヌクリジン-3-オン塩化水素(ラセミ化合物)(3.7g、26.58ミリモル、1.00当量)およびKCO(18.37g、132.90ミリモル、5.00当量)の撹拌溶液/混合物に、HCHO(21.57g、265.81ミリモル、10.00当量、37%)を室温で添加した。得られた混合物を70℃で2時間撹拌し、得られた混合物をDCM(200ミリリットル)で希釈した。得られた混合物をDCM(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1x200ミリリットル)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧濃縮した。(1S、2S、4R、6Sおよび1R、2R、4S、6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-メチルキヌクリジン-3-オン(ラセミ化合物、主要ピーク)ならびに(1S、2R、4R、6Sおよび1R、2S、4S、6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-メチルキヌクリジン-3-オン(ラセミ化合物、マイナーピーク)(600ミリグラム、比率=9:1)の混合物の合成を、無色の油として得るために、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、DCM/MeOH(10:1)で溶出した。LC-MS(ES、m/z):M+1:214.
(1S、2S、4R、6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-メチルキヌクリジン-3-オンの合成:300ミリグラム(1S、2S、4R、6Sおよび1R、2R、4S、6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-メチルキヌクリジン-3-オン(ラセミ化合物、純度)=90%)は、以下の条件でSFCによって分離された:カラム、5:IG、4.6*100mm、3um。移動相A:ヘキサン;移動相B:MeOH(20mMNH);流量:3.0ミリリットル/分;勾配:4分で、10%Bから30%B、RT:1.656分;検出器、210nm。これによって、(1S、2S、4R、6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-メチルキヌクリジン-3-オン(75ミリグラム、25%)が半固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:214.ANAL_SFC:カラム名:IG100x4.6mm3.0um、Co溶媒:CO:30%MeOH(20mMNH)。総流量:3.0000ミリリットル/分。など勾配:4分、RT=1.656分。H-NMR(300MHz、クロロホルム-d)δ4.06-3.90(m、2H)、3.90-3.71(m、2H)、3.61-3.45(m、1H)、3.40(d、J=4.1Hz、3H)、3.29(ddd、J=16.6、10.0、7.0Hz、1H)、3.21-3.05(m、1H)、3.00(s、1H)、2.35(p、J=2.9Hz、1H)、2.31-2.17(m、1H)、2.08-1.88(m、2H)、1.66-1.47(m、1H)、1.42-1.24(m、3H)。
【0201】
例17:(1S、2S、4R、5S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5-メチルキヌクリジン-3-オン(想定)、(1S、2R、4R)-2-(ヒドロキシメチル)-2の製造-(メトキシメチル)-5-メチルキヌクリジン-3-オン(想定)および(1R、2R、4S、5R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5-メチルキヌクリジン-3-オン(想定)
3-メチルイソニコチン酸エチルの合成:1000ミリリットルの3つ口丸底フラスコに、3-メチルピリジン-4-カルボン酸(20.00g、145.838ミリモル、1.00当量)、EtOH(300.00ミリリットル)およびHSO(28.61g、291.677ミリモル、2当量))を室温で添加した。得られた混合物を90℃で16時間撹拌し、その混合物を室温まで冷却した。得られた混合物を濃縮し、次いでEtOAc(300ミリリットル)で希釈した。混合物/残留物をNH3H2OでpH7に中和した。得られた混合物をEtOAc(2x300ミリリットル)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1x300ミリリットル)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、PE/EtOAc(4:1)で溶出して、3-メチルピリジン-4-カルボン酸エチル(20g、83.02%)を黄色の油として得た。LC-MS-PH-PHNW-2153-2:(ES、m/z):M+1:166
1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-4-(エトキシカルボニル)-3-メチルピリジン-1-カチオンの合成:500ミリリットルの丸底フラスコに、3-メチルピリジン-4-カルボン酸エチル(20.00g、121.071ミリモル、1.00当量)、EtOH(250ミリリットル)およびブロモ酢酸エチル(30.33g、181.606ミリモル、1.50当量)を室温で添加した。得られた混合物を90℃で16時間撹拌し、得られた混合物をさらに精製することなく以下のステップで直接使用した。
【0202】
1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-3-メチルピペリジン-4-カルボン酸エチルの合成:1000ミリリットル圧力タンク反応器に、最後のステップの反応混合物、EtOH(200ミリリットル)およびPd/C(4.00g、3.759ミリモル、0.05当量、10%)を室温で添加した。得られた混合物を、水素雰囲気(30気圧)の下、80℃で16時間撹拌した。その混合物を、室温まで冷ました。得られた混合物を濾過した。濾過ケーキをEtOH(2x100ミリリットル)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。エチル1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-3-メチルピペリジン-4-カルボキシラート(12g、58.82%)を黄色の油として得るために、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、PE/EtOAc(1:1)で溶出した。LC-MS:(ES、m/z):M+1:258
3-メチル-5-オキソキヌクリジン-4-カルボン酸エチルの合成:500ミリリットルの丸底フラスコに、エチル1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-3-メチルピペリジン-4-カルボキシラート(12.00g、46.633ミリモル、1.00当量)、トルエン(300.00ミリリットル)およびt-BuOK(15.70g、139.914ミリモル、3.00当量)を室温で添加した。得られた混合物を窒素雰囲気下、110℃で2時間撹拌した。混合物/残留物をHCl(4M)でpH7に酸性化/塩基性化/中和した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。エチル3-メチル-5-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-4-カルボキシラート(2.7g、27.41%)を無色の油として得るために、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、DCM/MeOH(10:1)で溶出した。LC-MS:(ES、m/z):M+1:212
(1R、4S、5R)-5-メチルキヌクリジン-3-オン(ラセミ化合物)の合成:50ミリリットルの丸底フラスコに、3-メチル-5-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-4-カルボン酸エチル(2.70g、12.780ミリモル、1.00当量)およびHCl(13.00ミリリットル、189.789ミリモル、17.82当量)を室温で添加した。得られた混合物を100℃で4時間撹拌し、得られた混合物を減圧下で濃縮した。得られた混合物をEtO(20ミリリットル)で希釈した。沈殿した固体を濾過して集め、EtO(2x10ミリリットル)で洗浄した。すると、5-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン塩酸塩(ラセミ化合物)(1.8g、80.18%)が白色の固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:140
(1R、2R、4S、5R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5-メチルキヌクリジン-3-オン(ラセミ化合物)の合成:MeOH(30.00ミリリットル)、HO(10.00ミリリットル)の(1R、4S、5R)-5-メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン塩酸塩(1.80g、10.247ミリモル、1.00当量)およびKCO(7.08g、51.235ミリモル、5.00当量)の撹拌溶液/混合物に、HCHO(8.32g、102.470ミリモル、10.00当量、37%)を室温で添加した。得られた混合物を70で2時間撹拌し、得られた混合物をDCM(100ミリリットル)で希釈した。得られた混合物をDCM(2x100ミリリットル)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1x100ミリリットル)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧濃縮した。(1R、2R、4S、5R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5-メチルキヌクリジン-3-オン(ラセミ化合物)(500ミリグラム、22.88%)を白色の固体として得るために、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、DCM/MeOH(10:1)で溶出した。LC-MS:(ES、m/z):M+1:214
(1S、2S、4R、5S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5-メチルキヌクリジン-3-オンの合成(想定):(1R、2R、4S、5R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5-メチルキヌクリジン-3-オン(ラセミ化合物)200ミリグラムを、以下の条件でSFCによって分離した:カラム、キラルPAKIG-3、100*4.6mm、3umIG30CS-UL011;移動相A:n-ヘキサン(0.1%DEA);移動相B:エタノール;流量:1.0ミリリットル/分;勾配:30%B(10分、RT:5.281分);検出器、220nm。これによって、(1S、2S、4R、5S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5-メチルキヌクリジン-3-オン(想定)(60ミリグラム、30%)が白い固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:214.H-NMR:H-NMR(300MHz、クロロホルム-d)δ3.98(d、J=11.8Hz、1H)、3.82(s、3H)、3.56(ddd、J=13.5、9.9、2.9Hz、1H)、3.42(s、3H)、3.30(dd、J=14.2、3.9Hz、1H)、2.93(ddd、J=14.7、10.2、5.8Hz、1H)、2.40(dd、J=14.3、6.6Hz、1H)、2.31-2.18(m、3H)、1.96-1.82(m、1H)、1.17(d、J=6.7Hz、3H)。
【0203】
(1S、2R、4R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5-メチルキヌクリジン-3-オン(想定)の合成:(1R、2R、4S、5R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5-メチルキヌクリジン-3-オン(ラセミ化合物)200ミリグラムを、以下の条件でSFCによって分離した:カラム、キラルPAKAY-3、50*4.6mm、3umAY30CC-SK001;移動相A:n-ヘキサン(0.1%DEA);移動相B:エタノール;流量:1.0ミリリットル/分;勾配:20%B(5分、RT:1.675分、1.908分);検出器、220nm。これによって、(1S、2R、4R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5-メチルキヌクリジン-3-オン(想定)(20ミリグラム、10%)が白色の固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:214.H-NMR:H-NMR(300MHz、クロロホルム-d)δ4.01(d、J=11.8Hz、1H)、3.89-3.74(m、3H)、3.63-3.48(m、1H)、3.42(s、3H)、3.30(dt、J=10.9、7.1Hz、1H)、2.90(ddd、J=14.3、10.7、6.4Hz、1H)、2.85(s、1H)、2.43(dd、J=14.2、6.5Hz、1H)、2.36-2.19(m、3H)、1.93-1.76(m、1H)、1.17(d、J=6.8Hz、3H)。
【0204】
(1R、2R、4S、5R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5-メチルキヌクリジン-3-オン(想定)の合成:(1R、2R、4S、5R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5-メチルキヌクリジン-3-オン(ラセミ化合物)200ミリグラムを、以下の条件でSFCによって分離した:カラム、キラルPAKAY-3、50*4.6mm、3umAY30CC-SK001;移動相A:n-ヘキサン(0.1%DEA);移動相B:エタノール;流量:1.0ミリリットル/分;勾配:20%B(5分、RT:1.325分);検出器、220nm。これによって、(1R、2R、4S、5R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-5-メチルキヌクリジン-3-オン(想定)(40ミリグラム、20%)が白色の固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:214.H-NMR:H-NMR(300MHz、クロロホルム-d)δ3.98(d、J=11.7Hz、1H)、3.83(s、1H)、3.82(s、2H)、3.63-3.47(m、1H)、3.41(s、3H)、3.39-3.22(m、1H)、3.00-2.84(m、1H)、2.84(s、1H)、2.46-2.24(m、1H)、2.29-2.16(m、2H)、1.95-1.78(m、1H)、1.17(d、J=6.7Hz、3H)。
【0205】
例18:(2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル(((2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)カルボニル)-L-バリナートの製造
2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの合成:1、000ミリリットルの丸底フラスコに、キヌクリジン-3-オン(50.00g、399.45ミリモル)を入れました。これに続いて、KCO(55.21g、399.45ミリモル、1.00当量)、HO(200.00ミリリットル)、MeOH(300.00ミリリットル)を添加した。得られた溶液を75℃で5時間攪拌した後、室温で一晩攪拌した。得られた溶液をジクロロメタン濃縮3x500mLで抽出した。混合物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(0:1-1:1)を使用してシリカゲルカラムに適用した。これによって、11g(13.82%)の2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンが白色固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:200.H-NMR(CDCl、300ppm)3.98(d、J=11.7Hz、1H)、3.83-3.79(m、3H)、3.39-3.28(m、5H)、3.02-2.89(m、2H)、2.43-2.38(m、1H)、2.11-2.02(m、2H)。
【0206】
(2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル(第3級-ブトキシカルボニル)-L-バリナートの合成:50ミリリットルの丸底フラスコに、2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(500.0ミリグラム、2.51ミリモル、1.0当量)を入れました。これに続いて、(第3級-ブトキシカルボニル)-L-バリン(545.2ミリグラム、2.51ミリモル、1.00当量)、DCC(932.1ミリグラム、4.52ミリモル)、DMAP(61.3ミリグラム、0.51ミリモル)、DCM(15.0ミリリットル)を添加した。得られた溶液を室温で6時間撹拌した。得られた溶液を3×10mLのジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残留物を、DCM/MeOH(10;1)によって、シリカゲルカラムに適用した。これによって、(2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル(第3級-ブトキシカルボニル)-L-バリナート420ミリグラム(42.00%)が白色の固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:399
(2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチルL-バリナートの合成:25ミリリットルの丸底フラスコに、(2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル(第3級-ブトキシカルボニル)-L-バリナート(420ミリグラム、1.0当量、1.05ミリモル)を入れました。これに続いて、ジオキサン中のHCl(4N、10.0ミリリットル)を添加した。得られた溶液を室温で2時間撹拌した。得られた溶液は濃縮されました。これによって、370ミリグラム(94.8%、HCl塩)の(2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチルL-バリナートが白色の固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:299
(2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル(((2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メトキシ)カルボニル)-L-バリナートの合成:25ミリリットルの丸底フラスコに、2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(150.00ミリグラム、0.753ミリモル、1.00当量)DCE(3.00ミリリットル)およびCDI(146.48ミリグラム、0.903ミリモル、1.2当量)を室温で添加した。得られた混合物を50℃で3時間撹拌した。上記の混合物に、[2-(メトキシメチル)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル]メチル(2S)-2-アミノ-3-メチルブタン酸(224.63ミリグラム、0.753ミリモル、1当量)およびTEA(152.36ミリグラム、1.506ミリモル、2当量)を50℃Cで添加し、得られた混合物を50℃でさらに5時間撹拌した。反応を室温で水でクエンチした。得られた混合物をCHCl(2x10ミリリットル)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1x10ミリリットル)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧濃縮した。[2-(メトキシメチル)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル]メチル(2S)-2-[([[2-(メトキシメチル)-3-オキソ-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル]メトキシ]カルボニル)アミノ]-3-メチルブタノエート(40ミリグラム、10.15%)を白色の固体として得るために、粗生成物(ミリグラム)を、以下の条件(カラム:AtlantisPrepT3OBDカラム、19×150mm5μm;移動相A:水(0.05%TFA)、移動相B:ACN;流量:20ミリリットル/分;グラジエント:7分で、10%Bから30%Bへ、30%B;波長:202nm;)およびACN(42%PhaseBから7分で56%まで);検出器、254nm.)で精製した。 LC-MS:(ES、m/z):M+1:524.H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ8.06(dd、J=19.3、8.7Hz、1H)、4.84-4.33(m、4H)、4.06(dd、J=16.3、7.9Hz、2H)、3.98-3.80(m、4H)、3.62(d、J=10.7Hz、4H)、3.32(d、J=10.7Hz、6H)、2.69(d、J=8.6Hz、2H)、2.34-2.00(m、9H)、0.90(t、J=6.5Hz、6H)。
【0207】
例19:ビス((2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)テレフタレートの製造
2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの合成:1、000ミリリットルの丸底フラスコに、キヌクリジン-3-オン(50.00g、399.45ミリモル)を入れました。これに続いて、KCO(55.21g、399.45ミリモル、1.00当量)、HO(200.00ミリリットル)、MeOH(300.00ミリリットル)を添加した。得られた溶液を75℃で5時間攪拌した後、室温で一晩攪拌した。得られた溶液をジクロロメタン濃縮3x500mLで抽出した。混合物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(0:1-1:1)を使用してシリカゲルカラムに適用した。これによって、11g(13.82%)の2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンが白色の固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:200。H-NMR(CDCl、300ppm)3.98(d、J=11.7Hz、1H)、3.83-3.79(m、3H)、3.39-3.28(m、5H)、3.02-2.89(m、2H)、2.43-2.38(m、1H)、2.11-2.02(m、2H)。
【0208】
ビス((2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)テレフタレートの合成:DCMの2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(150ミリグラム、0.753ミリモル、2.0当量)およびテレフタル酸(75.04ミリグラム、0.452ミリモル、1.00当量)の撹拌溶液に、DCC(279.59ミリグラム、1.355ミリモル、3.6当量)およびDMAP(18.39ミリグラム、0.151ミリモル、0.4当量)を室温で添加した。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。得られた混合物をCH2Cl2(2x10ミリリットル)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1x10ミリリットル)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧濃縮した。ビス((2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)テレフタレート(70ミリグラム、29.32%)を白色の固体として得るために、粗生成物を、以下の条件(カラム:AtlantisPrepT3OBDカラム、19*150mm5um;移動相A:水(0.05%TFA)、移動相B:ACN;流速:20ミリリットル/分;勾配:10%Bから30%Bin7分、30%B;波長:202nm;)およびACN(7分で42%のPhaseBから56%まで);検出器、254nm.)で、分取HPLCによって精製した。LC-MS:(ES、m/z):M+1:529.H-NMR(300MHz、クロロホルム-d)δ8.27(s、4H)、4.85(d、J=3.4Hz、4H)、4.47(d、J=11.2Hz、2H)、4.12(s、2H)、4.01(d、J=11.2Hz、2H)、3.86(s、2H)、3.55(s、4H)、3.41(s、6H)、2.84(s、2H)、2.32(d、J=32.6Hz、8H)。
【0209】
例20:(1S、5R、7S)-7-(ヒドロキシメチル)-7-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[3.2.2]ノナン-6-1&(1R、5S、7R)-7-(ヒドロキシメチル)-7-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[3.2.2]ノナン-6-1&(1S、5R、7R)-7-(ヒドロキシメチル)-7-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[3.2.2]ノナン-6-one&(1R、5S、7S)-7-(ヒドロキシメチル)-7-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[3.2.2]ノナン-6-1の調整
4-シアノアゼパン-1-カルボン酸第3級-ブチルの合成:窒素の不活性雰囲気でパージおよび維持された2000ミリリットルの丸底フラスコに、第3級-ブチル4-オキソアゼパン-1-カルボキシラート(40g、187.550ミリモル、1.00当量)、DME(800ミリリットル)を添加し、これに続いて、Tos-Mic(84.22g、431.365ミリモル、2.3当量)、t-BuOK(73.66g、656.425ミリモル、3.5当量)、t-BuOH(31.97g、431.365ミリモル、2.3当量)を0℃で添加し、得られた溶液を室温で16時間撹拌した。次に、800ミリリットルの水を加えて反応をクエンチした。得られた溶液を2x800ミリリットルの酢酸エチルで抽出し、2x800ミリリットルのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:2)を使用してシリカゲルカラムに適用した。これによって、4-シアノアゼパン-1-カルボン酸第3級-ブチル20g(Y=47.54%)が淡黄色の油として得られた。1H-NMR(300MHz、クロロホルム-d、ppm)δ3.66-3.35(m、4H)、2.86(q、J=5.6、5.0Hz、1H)、2.14-1.86(m、6H)、1.48(d、J=2.4Hz、9H)。
【0210】
1-(第3級-ブトキシカルボニル)アゼパン-4-カルボン酸の合成:500ミリリットルの丸底フラスコに、4-シアノアゼパン-1-カルボン酸第3級-ブチル(20g、89.165ミリモル、1.00当量)、HO(10%NaOH、300ミリリットル)を入れた。得られた溶液を100℃で一晩撹拌し、その混合物をHCl(1M)でpH5~6に酸性化し、得られた溶液を酢酸エチル3x400ミリリットルで抽出し、ブライン2x400ミリリットルで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。これによって、15gの粗1-(第3級-ブトキシカルボニル)アゼパン-4-カルボン酸が淡黄色の油として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M-56+1:188.HNMR(300MHz、DMSO-d6、ppm)δ12.12(s、1H)、3.50-3.37(m、1H)、3.29-3.14(m、3H)、2.37-2.29(s、2H)、1.99-1.74(m、3H)1.68-1.47(m、2H)、1.41(s、9H)。
【0211】
4-(メトキシ(メチル)カルバモイル)アゼパン-1-カルボン酸第3級-ブチルの合成:500ミリリットルの丸底フラスコに、1-(第3級-ブトキシカルボニル)アゼパン-4-カルボン酸(14g、57.541ミリモル、1.00当量)、DCM(150ミリリットル)、CDI(9.33g、57.541ミリモル、1.0当量)を入れ、得られた溶液を室温で1時間撹拌した。次いで、N、O-ジメチルヒドロキシルアミン(4.22g、69.049ミリモル、1.2当量)、TEA(17.47g、172.623ミリモル、3.0当量)を添加し、得られた溶液を室温で16時間撹拌した。200ミリリットルの水を加えて反応をクエンチした。得られた溶液を2x150ミリリットルのジクロロメタンで抽出した。混合物を2x200ミリリットルの水と2x200ミリリットルのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(EA)を使用してシリカゲルカラムに適用した。これによって、12g(Y=72.82%)第3級-ブチル4-[メトキシ(メチル)カルバモイル]アゼパン-1-カルボキシラートが淡黄色の油として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:287。HNMR(300MHz、DMSO-d6、ppm)δ3.66(d、J=1.4Hz、3H)、3.51-3.35(m、2H)、3.36-3.09(m、2H)、3.08(s、3H)、2.77-2.64(m、2H)、1.94-1.64(m、3H)、1.68-1.43(m、1H)、1.41(s、9H)、1.38-1.08(m、1H)。
【0212】
第3級-ブチル4-アセチルアゼパン-1-カルボキシラートの合成:窒素の不活性雰囲気でパージおよび維持された250ミリリットルの丸底フラスコに、第3級-ブチル4-[メトキシ(メチル)カルバモイル]アゼパン-1-カルボキシレート(10g、34.965ミリモル、1.0当量)、THF(100ミリリットル)を入れ、これに続いて、CHミリグラムBr(2-メチルテトラヒドロフラン中3M、29ミリリットル、2.5当量)を0℃で添加し、得られた溶液を5℃で2時間撹拌してから100ミリリットルのNHCl(aq)を加えて反応をクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル2x100ミリリットルで抽出し、ブライン2x100ミリリットルで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(EA)を使用してシリカゲルカラムに適用した。これによって、4-アセチルアゼパン-1-カルボン酸第3級-ブチル7.3g(Y=86.69%)が淡黄色の油として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M-56+1:186.HNMR(300MHz、DMSO-d6、ppm)δ3.52-3.31(m、2H)、3.28-3.15(m、2H)、2.45(dd、J=9.9、3.5Hz、1H)、2.11(s、3H)、1.96-1.75(m、3H)、1.58-1.49(m、2H)、1.40(s、9H)、1.38-1.22(m、1H)。
【0213】
4-(2-ブロモアセチル)アゼパン-1-カルボン酸第3級-ブチルの合成:窒素の不活性雰囲気でパージおよび維持された250ミリリットルの丸底フラスコに、第3級-ブチル4-アセチルアゼパン-1-カルボキシラート(7.3g、29.006ミリモル、1.00当量)、THF(80ミリリットル)を入れ、これに続いて、-78°CでLDA(THF中2M、37ミリリットル、2.5当量)を添加し、得られた混合物を-78℃で40分間撹拌し、TMS-Cl(6.98ミリリットル、54.6ミリモル)で15分間処理し、さらに1時間撹拌した。この後、反応混合物を飽和NaHCO(100ミリリットル)に注ぎ、EtO(2x100ミリリットル)で抽出した。抽出物をブライン(2x100ミリリットル)で洗浄し、乾燥(NaSO)し、ロータリーエバポレーターで濃縮した。得られた残留物を無水THF(150ミリリットル)に溶解した。得られた溶液を0℃に冷却し、NaHCO(3.17g、37.708ミリモル、1.3当量)およびNBS(4.65g、26.105ミリモル、0.9当量)で順次処理した。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで飽和NaHCO(100ミリリットル)に分配した。混合物をEtO(2×100ミリリットル)で抽出した。合わせたエーテル抽出物をブライン(2x100ミリリットル)で洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:3)を使用してシリカゲルカラムに適用した。これによって、4-(2-ブロモアセチル)アゼパン-1-カルボン酸第3級-ブチル6g(Y=64.60%)が淡黄色の油として得られた。LC-MS(ES、m/z):M-56+42:305.HNMR(300MHz、DMSO-d6、ppm)δ4.48(s、2H)、3.47-3.36(m、2H)、3.32-3.13(m、2H)、2.74(t、J=10.3Hz、1H)、1.99-1.78(m、3H)、1.66-1.42(m、1H)、1.40(s、9H)、1.14-0.99(m、1H)、0.97-0.75(m、1H)
1-(アゼパン-4-イル)-2-ブロモエタン-1-1塩酸塩の合成:250ミリリットルの丸底フラスコに、第3級-ブチル4-(2-ブロモアセチル)アゼパン-1-カルボキシラート(6g、18.737ミリモル、1.00当量)、DCM(60ミリリットル)、1、4-ジオキサン中のHCl(ガス)(60ミリリットル)を入れ、得られた溶液を室温で1時間撹拌した。反応物を真空下で濃縮した。これによって、粗製の1-(アゼパン-4-イル)-2-ブロモエタノン塩酸塩4.9gが灰色がかった白色の固体として得られた。LC-MS(ES、m/z):M+1:220
1-アザビシクロ[3.2.2]ノナン-6-1の合成:1000ミリリットルの丸底フラスコに、KCO(7.92g、57.294ミリモル、3.0当量)、ACN(500ミリリットル)を入れた。これに続いて、ACN(500ミリリットル)の1-(アゼパン-4-イル)-2-ブロモエタノール塩酸塩(4.9g、19.098ミリモル、1.00当量)を85℃で添加し、得られた溶液を85℃で3時間撹拌し、得られた混合物を濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物を、ジクロロメタン/メタノール(10:1)を用いてシリカゲルカラムに適用した。これによって、2g(Y=75.23%)の1-アザビシクロ[3.2.2]ノナン-6-1が淡黄色固体として得られた。LC-MS(ES、m/z):M+1:140.1HNMR(300MHz、DMSO-d6、ppm)δ3.26-3.19(m、2H)、3.08-2.78(m、5H)、2.47(td、J=5.0、1.9Hz、1H)、2.15-1.57(m、5H)、1.59-1.38(m、1H)。
【0214】
(1R、5S、7R)-7-(ヒドロキシメチル)-7-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[3.2.2]ノナン-6-1(ラセミ化合物)の合成&(1R、5S、7S)-7-(ヒドロキシメチル)-7-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[3.2.2]ノナン-6-1(ラセミ化合物):100ミリリットルの丸底フラスコに、1-アザビシクロ[3.2.2]ノナン-6-1(1.8g、12.931ミリモル、1.00当量)、HO(10ミリリットル)、MeOH(15ミリリットル)、HCHO(30%inHO、12.93g、129.310ミリモル、10当量)、KCO(8.94g、64.655ミリモル、5当量)を入れた。得られた溶液を70℃で2時間撹拌し、得られた混合物をHO50ミリリットルで希釈した。得られた溶液を2×100ミリリットルのジクロロメタン/メタノール(10:1)で抽出し、2×100ミリリットルのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件で分取HPLCによって精製した:コラム、XBridgeShieldRP18OBDコラム、5um、19*150mm;移動相、水(0.05%NH.HO)およびACN(10%フェーズBから12分で25%まで);検出器、UV254/220nm。これによって、70ミリグラムの(1R、5S、7R)-7-(ヒドロキシメチル)-7-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[3.2.2]ノナン-6-1(ラセミ化合物)が灰色がかった白色の固体として得られた。これによって、110ミリグラムの(1R、5S、7S)-7-(ヒドロキシメチル)-7-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[3.2.2]ノナン-6-1(ラセミ化合物)が灰色がかった白色の固体として得られた。LC-MS(ES、m/z):M+1:214.H-NMR(400MHz、クロロホルム-d、ppm)δ4.10(d、J=11.8Hz、1H)、3.82(dt、J=11.9、5.7Hz、1H)、3.75(dd、J=9.8、1.1Hz、1H)、3.67(d、J=9.8Hz、1H)、3.41(d、J=0.8Hz、3H)、3.46-3.30(m、2H)、3.09-3.01(m、2H)、3.02-2.90(m、1H)、2.68-2.64(m、1H)、2.15-1.97(m、1H)、1.91-1.80(m2H)、1.83-オン.68(m、1H)、1.64-1.55(m、1H).1H-NMR(400MHz、クロロホルム-d、ppm)δ3.88(d、J=10.1Hz、1H)、3.80(d、J=10.3Hz、1H)、3.78(d、J=3.0Hz、2H)、3.48-3.40(m、1H)、3.39(s、3H)、3.39-3.28(m、1H)、3.12-3.06(m1H)、3.05-2.96(m、1H)、2.67-2.63(m、1H)、2.21-2.14(m、1H)、2.06-1.99(m、1H)、1.98-1.90(m、2H)、1.78-1.71(m、1H)、1.66-1.58(m、1H)。
【0215】
(1S、5R、7S)-7-(ヒドロキシメチル)-7-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[3.2.2]ノナン-6-1と(1R、5S、7R)-の合成7-(ヒドロキシメチル)-7-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[3.2.2]ノナン-6-1:(1R、5S、7R)-7-(ヒドロキシメチル)-7-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[3.2.2]ノナン-6-1(ラセミ化合物)70ミリグラムを、以下の条件で、キラル分取HPLCによって精製した:カラム:キラルPAK1H-3、50*4.6mm、3um1H30CC-WH004;移動相A:n-ヘキサン(0.2%DEA);移動相B:エタノール:MeOH=1:2;流量:35ミリリットル/分;勾配:14分で10%Bから10%Bへ。検出器、220nm。これによって、3.0ミリグラムの(1S、5R、7S)-7-(ヒドロキシメチル)-7-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[3.2.2]ノナン-6-1(想定)が灰色がかった白色の固体として得られた。これによって、3.2ミリグラムの(1R、5S、7R)-7-(ヒドロキシメチル)-7-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[3.2.2]ノナン-6-1(想定)が灰色がかった白色の固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:214;ee=100%.1H-NMR(400MHz、クロロホルム-d、ppm)δ4.14(dd、J=11.8、2.9Hz、1H)、3.84(dd、J=11.7、8.5Hz、1H)、3.78(dd、J=9.9、1.3Hz、1H)、3.70(d、J=9.8Hz、1H)、3.44(s、3H)、3.48-3.36(m、2H)、3.12-3.04(m、2H)、2.93(dd、J=9.1、3.5Hz、1H)、2.70-2.67(m、1H)、2.13-2.06(m、2H)、1.95-1.83(m、2H)、1.80-1.73(m、1H)、1.69-1.56(m、1H).LC-MS:(ES、m/z):M+1:214;ee=98%。1H-NMR(400MHz、クロロホルム-d、ppm)δ4.13(d、J=11.8Hz、1H)、3.89-3.74(m、2H)、3.70(d、J=9.8Hz、1H)、3.44(s、3H)、3.48-3.35(m、2H)、3.14-3.02(m、2H)、2.93(d、J=8.8Hz、1H)、2.73-2.64(m、1H)、2.15-2.01(m、2H)、1.94-1.83(m、2H)、1.85-1.69(m、1H)、1.69-1.58(m、1H)。
【0216】
(1S、5R、7R)-7-(ヒドロキシメチル)-7-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[3.2.2]ノナン-6-1と(1R、5S、7S)-の合成7-(ヒドロキシメチル)-7-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[3.2.2]ノナン-6-1:(1R、5S、7S)-7-(ヒドロキシメチル)-7-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[3.2.2]ノナン-6-1(ラセミ化合物)110ミリグラムを、以下の条件でAnal-SFCによって精製した:コラム、Lux-2100*4.6.0mm3.0um;移動相:IPA(50%Hex);流量:35ミリリットル/分;勾配:14分で、0%Bから10%Bへ;検出器、220nm。これによって、(1S、5R、7R)-7-(ヒドロキシメチル)-7-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[3.2.2]ノナン-6-1(想定)3.8ミリグラムが淡黄色の油として得られた。これによって、(1R、5S、7S)-7-(ヒドロキシメチル)-7-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[3.2.2]ノナン-6-1(想定)3.5ミリグラムが淡黄色の油として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:214;ee=100%。H-NMR(300MHz、クロロホルム-d)δ3.89(d、J=10.2Hz、1H)、3.85-3.74(m、3H)、3.50-3.41(m、1H)、3.39(s、3H)、3.38-3.30(m、1H)、3.23(s、1H)、3.17-2.97(m、2H)、2.72-2.62(m、1H)、2.22-2.15(m、1H)、2.07-1.88(m、1H)、1.81-1.71(m、1H)、1.74-1.59(m、1H)。LC-MS:(ES、m/z):M+1:214;ee=98%.1H-NMR(300MHz、クロロホルム-d)δ3.89(d、J=10.2Hz、1H)、3.80(d、J=12.8Hz、3H)、3.45(dd、J=14.9、7.2Hz、1H)、3.39(s、3H)、3.37-3.30(m、1H)、3.14-2.99(m、2H)、2.67-2.64(m、1H)、2.22-2.14(m、1H)、2.09-1.86(m、3H)、1.7-1.71(m、1H)、1.67-1.59(m、1H)。
【0217】
例21:ビス((2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)メチルホスホネートの製造
2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの合成:1、000ミリリットルの丸底フラスコに、キヌクリジン-3-オン(50.00g、399.45ミリモル)を入れました。これに続いて、KCO(55.21g、399.45ミリモル、1.00当量)、HO(200.00ミリリットル)、MeOH(300.00ミリリットル)を添加した。得られた溶液を75℃で5時間攪拌した後、室温で一晩攪拌した。得られた溶液をジクロロメタン濃縮3x500mLで抽出した。混合物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(0:1-1:1)を使用してシリカゲルカラムに適用した。これによって、11g(13.82%)の2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンが白色の固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:200。H-NMR(CDCl、300ppm)3.98(d、J=11.7Hz、1H)、3.83-3.79(m、3H)、3.39-3.28(m、5H)、3.02-2.89(m、2H)、2.43-2.38(m、1H)、2.11-2.02(m、2H)。
【0218】
ビス((2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)メチルホスホネートの合成:DCMの2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(150ミリグラム、0.753ミリモル、1.0当量)およびTEA(150.2ミリグラム、1.506ミリモル、2.00当量)の撹拌溶液に、メチルホスホン酸ジクロリド(60.0ミリグラム、0.452ミリモル、0.6当量)を0℃で添加し、得られた混合物を0℃で4時間撹拌し、得られた混合物をCHCl(2x10ミリリットル)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1x10ミリリットル)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧濃縮した。ビス((2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)メチルホスホネート(30ミリグラム、8.69%)を白色の固体として得るために、粗生成物を、以下の条件(カラム:KinetexEVOC18カラム、21.2*150、5um;移動相A:水(0.05%NHO)、移動相B:ACN;流量:20ミリリットル/分;勾配:8分で13%Bから26%B、26%B;波長:220NMnm;RT1(分):7.6;)で、分取HPLCによって精製した。 LC-MS:(ES、m/z):M+1:459.H-NMR(400MHz、DMSO-d)δ4.75-4.61(m、1H)、4.47(dd、J=11.9、5.7Hz、2H)、3.61(t、J=12.0Hz、5H)、3.53-3.39(m、5H)、3.32(s、6H)、2.76-2.65(m、3H)、2.19(dd、J=39.8、12.1Hz、11H)、1.68(d、J=18.1Hz、3H)。
【0219】
例22:トリス((2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)リン酸塩塩酸塩の製造
2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの合成:1、000ミリリットルの丸底フラスコに、キヌクリジン-3-オン(50.00g、399.45ミリモル)を入れました。これに続いて、KCO(55.21g、399.45ミリモル、1.00当量)、HO(200.00ミリリットル)、MeOH(300.00ミリリットル)を添加した。得られた溶液を75℃で5時間攪拌した後、室温で一晩攪拌した。得られた溶液をジクロロメタン濃縮3x500mLで抽出した。混合物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(0:1-1:1)を使用してシリカゲルカラムに適用した。これによって、11g(13.82%)の2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンが白色の固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:200。H-NMR(CDCl、300ppm)3.98(d、J=11.7Hz、1H)、3.83-3.79(m、3H)、3.39-3.28(m、5H)、3.02-2.89(m、2H)、2.43-2.38(m、1H)、2.11-2.02(m、2H)。
【0220】
トリス((2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)リン酸塩酸塩の合成:窒素の不活性雰囲気でパージおよび維持された250ミリリットルの丸底フラスコに、2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(389.84ミリグラム、1.956ミリモル、3当量)、DCM(10ミリリットル)、TEA(263.98ミリグラム、2.608ミリモル、4当量)を入れた。続いて、POCl(100ミリグラム、0.652ミリモル、1.00当量)を0℃で添加し、得られた溶液を室温で16時間撹拌した。次に、20ミリリットルの水を加えて反応をクエンチした。得られた溶液を2×20ミリリットルのジクロロメタン/メタノール(10:1)で抽出し、2×30ミリリットルのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件で分取HPLCによって精製した:SunFirePrepC18OBDカラム、50*250mm5um10nm;移動相、フェーズA:HO(0.05%TFA);フェーズB:CHCN(12分で、10%CHCNから40%CHCNまで)。これによって、トリス((2-(メトキシメチル)-3-オキソキヌクリジン-2-イル)メチル)リン酸塩酸塩30ミリグラム(7.17%)が白色の固体として得られた。LC-MS:(ES、m/z):M+1:678.H-NMR(400MHz、DMSO-d)δ11.84(s、2H)、4.96(dd、J=12.0、4.1Hz、3H)、4.58(dt、J=12.7、3.9Hz、3H)、4.10-3.97(m、6H)、3.79-3.57(m、6H)、3.47(s、6H)、3.39-3.25(m、9H)、2.70(s、3H)、2.27-2.14(m、12H)。
【0221】
例23:(1S、2S、4R、6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン(想定{3})および(1R、2R、4S、6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン(想定)および(1S、2R、4R、6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン(推定)および(1R、2S、4S、6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン(想定)
2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-カルボキシレートの合成:1000ミリリットル圧力タンク反応器に、4-ブロモ-2-(トリフルオロメチル)ピリジン(50g、221.243ミリモル、1.00当量)、MeOH(500ミリリットル)、TEA(44.78g、442.486ミリモル、2当量)、Pd(dppf)ClCHCl(5.41g、6.637ミリモル、0.03当量)を室温で添加した。得られた混合物を、20気圧の一酸化炭素雰囲気下、80℃で16時間撹拌した。その混合物を、室温まで冷ました。得られた混合物を濾過し、濾過ケーキをMeOH(200ミリリットル)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた混合物を濾過し、濾過ケーキをMeOH(1x100ミリリットル)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。これによって、2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-カルボン酸メチル(42g、92.54%)が無色の油として得られた。LC-MS:(ES、m/z): M+1=206.
2-第3級-ブチルピペリジン-4-カルボン酸メチルの合成:1000ミリリットル圧力タンク反応器に、メトキシ[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]メタノール(42g、202.750ミリモル、1.00当量)、MeOH(300ミリリットル)、HOAc(100ミリリットル)、PtO(4.60g、20.275ミリモル、0.1当量)を室温で添加した。得られた混合物を、60気圧の水素雰囲気下、100℃で60時間撹拌した。その混合物を、室温まで冷ました。得られた混合物を濾過し、濾過ケーキをMeOH(1×150ミリリットル)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物を、2-第3級-ブチルピペリジン-4-カルボン酸メチル(25.6g、63.36%)を無色の油として得るために、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、PE/EA(10:01-1:1)で溶出した。LC-MS:(ES、m/z):M+1=212.H-NMR(300MHz、DMSO-d、ppm)δ3.62(s、3H)、3.34-3.12(m、1H)、3.08-2.94(m、1H)、2.56(dt、J=12.4、3.4Hz、1H)、1.97-1.93(m、1H)、1.79(ddq、J=12.9、4.4、2.4Hz、1H)、1.47-1.26(m、2H)。
【0222】
1-(2-メトキシ-2-オキソエチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペリジン-4-カルボン酸メチルの合成:1000ミリリットルの三口丸底フラスコに、メチル2-(トリフルオロメチル)ピペリジン-4-カルボキシレート(22g、104.175ミリモル、1.00当量)DMF(220ミリリットル)、メチル2-ブロモアセテート(23.90g、156.262ミリモル、1.5当量)、CsCO(67.88g、208.350ミリモル、2当量)を室温で添加した。得られた混合物を窒素雰囲気下、110℃で12時間撹拌した。その混合物を、室温まで冷ました。得られた混合物を水(300ミリリットル)で希釈し、得られた混合物をEtOEt(3x200ミリリットル)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1x200ミリリットル)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧濃縮した。1-(2-メトキシ-2-オキソエチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペリジン-4-カルボン酸メチル(23g、77.95%)を無色の油として得るために残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、PE/EA(10:01-3:1)で溶出した。LC-MS:(ES、m/z):M+1=284.H-NMR(300MHz、DMSO-d、ppm)δ4.72(s、2H)、3.76(s、3H)、3.70(s、3H)、3.04-2.85(m、2H)、2.62-2.51(m、J=4.8、1.3Hz、1H)、2.17-2.10(m、2H)、1.89-1.81(m、1H)、1.60-1.37(m、2H)。
【0223】
3-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-カルボン酸メチルの合成:1000ミリリットルの三口丸底フラスコに、1-(2-メトキシ-2-オキソエチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペリジン-4-カルボン酸メチル(18g、63.549ミリモル、1.00当量)、トルエン(500ミリリットル)、t-BuOK(21.39g、190.647ミリモル、3当量)を室温で添加した。得られた混合物を摂氏110度で2時間撹拌し、その混合物を室温まで冷却した。得られた混合物を水(300ミリリットル)で希釈した。得られた混合物をEtOEt(3x200ミリリットル)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1x200ミリリットル)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧濃縮した。3-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-カルボン酸メチル(4.5g、28.19%)を無色の油として得るために、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、PE/EA(10:01-3:1)で溶出した。LC-MS:(ES、m/z):M+1=252
6-(トリフルオロメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オンの合成:100ミリリットルの丸底フラスコに、2-メチル-3-オキソ-3-[2-(トリフルオロメチル)ピペリジン-4-イル]プロパン酸メチル(4.5g、16.838ミリモル、1.00当量)および6NHCl(45ミリリットル、室温)で添加した。得られた混合物を100℃で12時間撹拌し、混合物を室温まで冷却した。得られた混合物を水(200ミリリットル)で希釈した。得られた混合物をEtOEt(3x100ミリリットル)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1x100ミリリットル)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧濃縮した。6-(トリフルオロメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(1.5g、46.12%)を無色の油として得るために、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、PE/EA(10:01-3:1)で溶出した。LC-MS:(ES、m/z):M+1=194.H-NMR(300MHz、DMSO-d、ppm)δ3.77(p、J=9.5Hz、1H)、3.39-3.28(m、J=5.1Hz、2H)、3.25-2.99(m、1H)、2.89-2.66(m、1H)、2.39(d、J=3.7Hz、1H)、2.5-2.10(m、J=13.6、10.2、3.4Hz、1H)、2.05-1.72(m、3H)。
【0224】
3-ヒドロキシ-2-(メトキシメチル)-2-メチル-1-[2-(トリフルオロメチル)ピペリジン-4-イル]プロパン-1-1の合成:100ミリリットルの3つ口丸底フラスコに、6-(トリフルオロメチル)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン(1.5g、7.765ミリモル、1.00当量)、MeOH(12ミリリットル)、HO(10ミリリットル)、30%HCHO(2.33g、77.650ミリモル、10当量)、KCO(4.29g、31.060ミリモル、4当量)を室温で添加した。得られた混合物を70℃で2時間撹拌し、混合物を室温まで冷却した。得られた混合物を水(20ミリリットル)で希釈し、得られた混合物をEtOEt(3x20ミリリットル)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1x20ミリリットル)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧濃縮した。3-ヒドロキシ-2-(メトキシメチル)-2-メチル-1-[2-(トリフルオロメチル)ピペリジン-4-イル]プロパン-1-1(ラセミ化合物)(180ミリグラム、8.18%)を白色の固体として得るために、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、PE/EA(10:01-3:1)で溶出した。粗生成物を、以下の条件で、分取HPLCによって精製した。(分取HPLC-003):カラム、SunFirePrepC18OBDカラム、19*150mm、5μm10nm;移動相、水(0.05%TFA)およびACN(10分で35%ACNから75%まで);検出器、紫外線。収集した溶液を真空下で濃縮してCHCNを除去し、得られた溶液を凍結乾燥させた。ピークQ:M+1=268、R、T=0.723分。これによって、(80ミリグラム、44.4%)が白色の固体として得られた。ピークH:M+1=268、R、T=0.801分。これによって、(85ミリグラム、47.2%)が白色の固体として得られた。
【0225】
(1S、2S、4R、6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン(想定)および(1R、2R、4S、6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン(想定)の合成
ピークH(85ミリグラム)は、以下の条件で、キラル分取HPLCによって精製された:移動相:A:n-ヘキサン(0.1%)B:MeOH;流量:20ミリリットル/分;カラム:DAICELキラルPAKIA、250*20mm、5um;勾配:20分で12%B;220nm。これによって、30ミリグラム(35.29%)の(1S、2S、4R、6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン(想定)が灰色がかった白色の固体として得られた。また、25ミリグラム(29.41%)の(1R、2R、4S、6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン(想定)が灰色がかった白色の固体として得られた。
【0226】
(1S、2S、4R、6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン(想定):LC-MS-A:(ES、m/z):M+1=268.H-NMR-A(300MHz、DMSO-d、ppm)δ4.19(p、J=8.9Hz、1H)、3.95(d、J=10.8Hz、1H)、3.91-3.82(m、3H)、3.36(s、3H)、3.28(td、J=10.4、9.9、5.1Hz、1H)、3.12(t、J=12.8Hz、1H)、2.53(s、2H)、2.32(dd、J=13.4、10.4Hz、1H)、2.17-2.02(m、2H)、1.96(s、1H)。
【0227】
(1R、2R、4S、6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン(想定):LC-MS-D:(ES、m/z):M+1=268。H-NMR--D(300MHz、DMSO-d、ppm)δ4.32(q、J=9.0Hz、1H)、3.96(s、2H)、3.93(s、2H)、3.37(s、3H)、3.33-3.17(m、2H)、2.65-2.54(s、2H)、2.41-2.28(m、1H)、2.21-2.03(m、2H)、2.05-1.88(m、1H)。
【0228】
(1S、2R、4R、6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン(想定)および(1R、2S、4S、6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン(想定)の合成:ピークQ(80ミリグラム)は、以下の条件でSFCによって分離された:カラム、キラルPAKAY-3、50*4.6mm、3umAY30CC-SK001;移動相A:n-ヘキサン(0.1%DEA);移動相B:エタノール;流量:1.0ミリリットル/分;勾配:20%B(5分、RT:1.675分、1.908分);検出器、220nm。これによって、(1S、2R、4R、6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン(想定)(25ミリグラム、31.25%)が無色の油として得られた。また、(1R、2S、4S、6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン(想定)(20ミリグラム、25.00%)が無色の油として得られた。
【0229】
(1S、2R、4R、6S)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン(想定):LC-MS-B:(ES、m/z):M+1=268。H-NMR-B(300MHz、DMSO-d、ppm)δ4.08-3.87(m、3H)、3.86(d、J=10.0Hz、1H)、3.74(d、J=10.4Hz、1H)、3.41(s、3H)、3.34(t、J=8.1Hz、1H)、3.20(dt、J=15.6、7.4Hz、1H)、2.66(s、1H)、2.53(s、1H)、2.34-2.09(m、2H)、2.04(s、2H)。
【0230】
(1R、2S、4S、6R)-2-(ヒドロキシメチル)-2-(メトキシメチル)-6-(トリフルオロメチル)キヌクリジン-3-オン(想定):LC-MS-C:(ES、m/z):M+1=268。H-NMR-C(300MHz、DMSO-d、ppm)δ4.08-3.84(m、3H)、3.85(d、J=6.1Hz、1H)、3.73(d、J=10.4Hz、1H)、3.40(s、3H)、3.38-3.27(m、1H)、3.20(dt、J=15.1、7.4Hz、1H)、2.52(s、1H)、2.21(dq、J=20.7、13.5Hz、2H)、2.05(d、J=8.5Hz、2H)、1.27(s、1H)。
【0231】

例A:以下の化合物は、一般スキームおよび上記の例に開示されたものと実質的に同一、類似、または類似の方法によって製造される。
【0232】
【表1-1】
【0233】
【表1-2】
【0234】
【表1-3】
【0235】
【表1-4】
【0236】
生物学的実施例1:インビトロBCL-2依存性急性リンパ芽球性白血病(ALL)細胞株RS4(G101V変異あり)のインビトロ抗増殖アッセイ
ベネトクラクスなどの特定のBcl-2阻害剤は、慢性リンパ性白血病(CLL)などの以前に治療を受けた白血病の患者に高率の持続的寛解を誘導する。しかし、特定の患者では病気が再発することがある。一部の再生患者では、再発する二次変異はGly101Val(G101V)変異であり、これが表面プラズモン共鳴アッセイでベネトクラクスのBcl-2への親和性を約180倍減少させる。これによって、薬剤が細胞内のBcl-2からアポトーシス促進性メディエーターを置換するのを防ぎ、細胞株や初代患者細胞に獲得耐性を付与する。
【0237】
RS4;ここで使用される11細胞株は、ヒトBcl-2のG101V突然変異形態を安定して過剰発現するように操作された。細胞増殖抑制は、PerkinElmer ATPliteTM Luminescence Assay Systemによって測定(アッセイ)された。端的に言って、RS4;11(G101V)がん細胞をCostar96ウェルプレートにウェル当たり約1×10細胞の密度でプレーティングして、5%FBSまたは10%正常ヒト血清(NHS)を添加した培地中で、異なる濃度の化合物とともに約72時間インキュベートした。次に、1つの凍結乾燥基質溶液バイアルを、5ミリリットルの基質緩衝液を添加することによって再構成し、溶液が均質になるまで穏やかに撹拌した。マイクロプレートのウェルあたり約50μLの哺乳動物細胞溶解液を100μLの細胞懸濁液に加え、プレートをオービタルシェーカーで約700rpmで約5分間振とうした。この手順は、細胞を溶解し、ATPを安定化するために使用された。次に、50μLの基質溶液をウェルに加え、マイクロプレートをオービタルシェーカーで約700rpmで5分間振とうした。最後に、PerkinElmer TopCount(登録商標) Microplate Scintillation Counterを使用して発光を測定した。被験化合物の投与量の範囲で実施されたこのようなアッセイにより、本発明の化合物の細胞抗増殖性IC50を決定することができた。下表は、本発明の一定の化合物のIC50値を列挙する。
【0238】
下表は、本発明の一定の化合物のIC50値を列挙する。
【0239】
【表2】
【0240】
下表は、RS4;11-G101V細胞株における別のインビトロ抗増殖アッセイのIC50値を示している。例15は、参照化合物APR-246より強力である。
【0241】
【表3】
【0242】
生物学的実施例2:マウスのPK研究
化合物の薬物動態は、静脈内および経口投与によってCD-1マウスで評価された。静脈内投与は頸静脈でスローボーラスとして投与し、経口投与は強制経口投与した。IV投与の処方は、水中の20%HPBCD中の5%DMSOであり、PO製剤は2.5%DMSO、10%EtOH、20%CremphorEL、67.5%D5Wであった。IVアームのPK時点は、投与後5、15、30分、1、2、4、6、8、12、24時間であり、POアームは、投与後15、30分、1、2、4、6、8、12、24時間であった。各時点で約0.03ミリリットルの血液が採取されました。各サンプルの血液をEDTA-K2を含むプラスチック製マイクロ遠心管に移し、4℃の遠心分離機で4000gで5分間遠心分離することにより、15分以内に血漿を収集した。血漿サンプルはポリプロピレンチューブに保存されました。サンプルは、分析前に-75±15℃の冷凍庫に保存されました。血漿サンプル中の化合物の濃度は、LC-MS/MSメソッドを使用して分析されました。WinNonlin(PhoenixTM、バージョン6.1)または他の同様のソフトウェアを薬物動態計算に使用した。以下の薬物動態パラメータが、可能な限り、血漿濃度対時間データから計算された:IV投与:C、CL、V、T1/2、AUCinf、AUClast、MRT、回帰のポイント数。PO管理:Cmax、Tmax、T1/2、AUCinf、AUClast、F%、回帰のポイント数。薬物動態データは、平均、標準偏差などの記述統計を使用して記述されました。
【0243】
例15のPK結果を、下表に示す。データは、この例が優れた生物学的利用能を有することを示している。
【0244】
【表4】
【0245】
生物学的実施例3:インビボ異種移植研究
通常、無胸腺ヌードマウス(CD-1nu/nu)またはSCIDマウスは、生後6~8週間でベンダーから入手し、最低7日間順応させた。そして、がん細胞をヌードマウスに移植した。特定の腫瘍の種類に応じて、腫瘍は通常、移植後約2週間で検出可能である。腫瘍サイズが100~200mmに達すると、観察可能な腫瘍サイズと形状を持つ動物は、1つのビヒクルコントロールグループと治療グループを含む8匹のマウスのグループにランダムに割り当てられた。投与量は、各研究の目的と長さによって異なるが、通常は約3~4週間続く。腫瘍の大きさと体重は、通常、週に3回測定される。腫瘍サイズの変化の決定に加えて、最後の腫瘍測定値が、腫瘍サイズ変化率(T/C値)を生成するために使用される。これは、異種移植腫瘍評価のために国立がん研究所によって開発された標準的な測定基準である。ほとんどの場合、%T/C値は以下の式を使用して計算される:%T/C=100×ΔT/ΔCifΔT>0。しかし、腫瘍退縮(ΔT<0)が起こると、以下の式が使用される:%T/T0=100×ΔT/T0。<42%の値が有意と見なされる。
【国際調査報告】