(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-05
(54)【発明の名称】データフロー伝送方法、端末及びネットワーク側機器
(51)【国際特許分類】
H04W 28/10 20090101AFI20230329BHJP
H04W 4/06 20090101ALI20230329BHJP
H04W 80/02 20090101ALI20230329BHJP
H04W 80/06 20090101ALI20230329BHJP
【FI】
H04W28/10
H04W4/06
H04W80/02
H04W80/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022549560
(86)(22)【出願日】2020-12-16
(85)【翻訳文提出日】2022-08-30
(86)【国際出願番号】 CN2020136826
(87)【国際公開番号】W WO2021164400
(87)【国際公開日】2021-08-26
(31)【優先権主張番号】202010097062.4
(32)【優先日】2020-02-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100166729
【氏名又は名称】武田 幸子
(72)【発明者】
【氏名】チェン リー
(72)【発明者】
【氏名】張 大鈞
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA33
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
本開示の実施例は、データフロー伝送方法、端末及びネットワーク側機器を提供し、当該方法は、MBSのQoS flowをMRB及びデータ無線ベアラ(DRB)にマッピングすることと、前記MRB及びDRBの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送することとを含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク側機器に適用されるデータフロー伝送方法であって、
マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)のサービス品質フロー(QoS flow)をマルチキャスト及びブロードキャストサービス無線ベアラ(MRB)及びデータ無線ベアラ(DRB)にマッピングすることと、
前記MRB及びDRBの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送することとを含む、データフロー伝送方法。
【請求項2】
上述のMBSのQoS flowをMRB及びDRBにマッピングすることは、
サービスデータ適応プロトコル(SDAP)層を介して、前記MBSのQoS flowをMRB及びDRBにマッピングすることを含み、ここで、前記MRBに対応する第一パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティ及び第一無線リンク制御層プロトコル(RLC)エンティティと、前記DRBに対応する第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティとは、互いに独立するものである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第一PDCPエンティティ及び第二PDCPエンティティは、
暗号化の実行、完全性保護又はヘッダ圧縮機能のうち、少なくとも1つの機能を独立して備える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記MRBと前記DRBとは、同じメディアアクセス制御(MAC)エンティティを共用するか、又は
前記MRBと前記DRBとは、異なるMACエンティティに対応する、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
上述の前記MRB及びDRBの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送することは、
前記SDAP層が前記QoS flowのデータパケットを前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティに渡すことと、
前記第一PDCPエンティティが前記データパケットを前記第一RLCエンティティに渡し、及び/又は、前記第二PDCPエンティティが前記データパケットを前記第二RLCエンティティに渡すこととを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記第一PDCPエンティティが前記データパケットを前記第一RLCエンティティに渡し、及び/又は、前記第二PDCPエンティティが前記データパケットを前記第二RLCエンティティに渡すことは、
ターゲットPDCPエンティティが、前記QoS flowのデータパケットの各々に対して、対応するPDCP破棄タイマをスタートさせることと、
前記ターゲットPDCPエンティティが、対応するMRB又はDRBによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowのデータパケットをターゲットRLCエンティティに渡すことと、
前記ターゲットPDCPが、対応するMRB又はDRBによるデータ伝送を許可していなければ、前記PDCP破棄タイマがタイムアウトしたデータパケットを破棄することとを含み、
ここで、前記ターゲットPDCPは前記第一PDCPエンティティ、前記ターゲットRLCは前記第一RLCエンティティであるか、又は、前記ターゲットPDCPは前記第二PDCPエンティティ、前記ターゲットRLCは前記第二RLCエンティティである、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
上述の前記ターゲットPDCPが、対応するMRB又はDRBによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowのデータパケットをターゲットRLCエンティティに渡すことは、
前記ターゲットPDCPエンティティが、対応するMRB又はDRBによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowにおける前記PDCP破棄タイマがタイムアウトしていないデータパケットを前記ターゲットRLCエンティティに渡すことを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
上述の前記MRB及びDRBの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送することは、
前記SDAP層が、前記QoS flowのデータパケットを、前記MRBによるデータ伝送を許可している前記第一PDCPエンティティに渡すか、又は前記QoS flowのデータパケットを、前記DRBによるデータ伝送を許可している前記第二PDCPエンティティに渡すことと、
前記QoS flowのデータパケットを受信したPDCPエンティティが、前記データパケットを、該当するRLCエンティティに渡すこととを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項9】
前記MBSのQoS flowのうち、MRBにマッピングされるQoS flowと、DRBにマッピングされるQoS flowとは、同じであるか、又は
前記MBSのQoS flowのうち、MRBにマッピングされるQoS flowと、DRBにマッピングされるQoS flowとは、全部又は一部が異なる、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、前記インターフェースは、前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティが同一のデータパケットに同一のPDCPシリアル番号(SN)を付加するように、情報を伝達するために用いられる、請求項2に記載の方法。
【請求項11】
前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティのうち、前記MBSのQoS flowのデータパケットを送信しているPDCPエンティティが、前記SDAP層から渡される次のデータパケットのPDCP SNを確定し、前記PDCP SNを別のPDCPエンティティに伝送して、別のPDCPエンティティが前記PDCP SNを、前記SDAP層から渡される前記次のデータパケットに割り当てることを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
端末に適用されるデータフロー伝送方法であって、
マルチキャスト及びブロードキャストサービス無線ベアラ(MRB)及びデータ無線ベアラ(DRB)の少なくとも一方を介して、マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)のサービス品質フロー(QoS flow)を受信することを含み、ここで、前記MBSのQoS flowは、それぞれ前記MRB及びDRBとマッピング関係を有する、データフロー伝送方法。
【請求項13】
前記MRBに対応する第一パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティ及び第一無線リンク制御層プロトコル(RLC)エンティティと、前記DRBに対応する第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティとは、互いに独立するものである、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第一PDCPエンティティ及び第二PDCPエンティティは、
復号化の実行、完全性保護の解析又はヘッダ圧縮の解凍機能のうち、少なくとも1つの機能を独立して備える、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記MRBと前記DRBとは、同じメディアアクセス制御(MAC)エンティティを共用するか、又は
前記MRBと前記DRBとは、異なるMACエンティティに対応する、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
上述のMRB及びDRBの少なくとも一方を介して、MBSのQoS flowを受信することは、
前記第一RLCエンティティが、MAC層によって受信された前記MBSのQoS flowのデータパケットを、前記第一PDCPエンティティに伝達して、前記第一PDCPエンティティがデータパケットをサービスデータ適応プロトコル(SDAP)層にアップロードすること、及び/又は
前記第二RLCエンティティが、MAC層によって受信された前記MBSのQoS flowのデータパケットを、前記第二PDCPエンティティに伝達して、前記第二PDCPエンティティがデータパケットをSDAP層にアップロードすることを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記MBSのQoS flowのうち、MRBにマッピングされるQoS flowと、DRBにマッピングされるQoS flowとは、同じであるか、又は
前記MBSのQoS flowのうち、MRBにマッピングされるQoS flowと、DRBにマッピングされるQoS flowとは、全部又は一部が異なる、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記第一PDCPエンティティ及び/又は前記第二PDCPエンティティが、データパケットを上位層に渡して、前記上位層が重複検出を行うこと、又は
前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、第一PDCPエンティティが、前記MBSのQoS flowのデータパケットを含むPDCPプロトコルデータユニット(PDU)を、インターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達して、前記第二PDCPエンティティが重複検出を行うこと、又は
前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、第二PDCPエンティティが、前記MBSのQoS flowのデータパケットを含むPDCP PDUを、インターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達して、前記第一PDCPエンティティが重複検出を行うことを更に含む、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
前記第一PDCPエンティティが、PDCP PDUを、インターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達することは、前記第一PDCPエンティティが、受信されたPDCP PDUを、ソートせずにそのままインターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達することを含むか、
又は、
前記第二PDCPエンティティが、PDCP PDUを、インターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達することは、前記第二PDCPエンティティが、受信されたPDCP PDUを、ソートせずにそのままインターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達することを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記第一PDCPエンティティが重複検出を行うことは、
前記第一PDCPエンティティが、受信した前記第二PDCPエンティティから前記インターフェースを介して伝達されたPDCP PDUと、前記第一RLCエンティティから受信したPDCP PDUとを共同処理して重複検出を行い、PDCP PDUに含まれるPDCP SNが、既に第一PDCPエンティティで受信されたものであれば、当該PDCP PDUを破棄することを含むか、
又は、
前記第二PDCPエンティティが重複検出を行うことは、
前記第二PDCPエンティティが、受信した前記第一PDCPエンティティから前記インターフェースを介して伝達されたPDCP PDUと、前記第二RLCエンティティから受信したPDCP PDUとを共同処理して重複検出を行い、PDCP PDUに含まれるPDCP SNが、既に第一PDCPエンティティで受信されたものであれば、当該PDCP PDUを破棄することを含む、請求項18又は19に記載の方法。
【請求項21】
ネットワーク側機器であって、
マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)のサービス品質フロー(QoS flow)をマルチキャスト及びブロードキャストサービス無線ベアラ(MRB)及びデータ無線ベアラ(DRB)にマッピングするためのマッピングモジュールと、
前記MRB及びDRBの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送するための伝送モジュールとを含む、ネットワーク側機器。
【請求項22】
端末であって、
マルチキャスト及びブロードキャストサービス無線ベアラ(MRB)及びデータ無線ベアラ(DRB)の少なくとも一方を介して、マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)のサービス品質フロー(QoS flow)を受信するための受信モジュールを含み、ここで、前記MBSのQoS flowは、それぞれ前記MRB及びDRBとマッピング関係を有する、端末。
【請求項23】
送受信機と、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサ上で動作可能なプログラムと含むネットワーク側機器であって、
前記送受信機又は前記プロセッサは、マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)のサービス品質フロー(QoS flow)をマルチキャスト及びブロードキャストサービス無線ベアラ(MRB)及びデータ無線ベアラ(DRB)にマッピングするためのものであり、
前記送受信機は、前記MRB及びDRBの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送するためのものである、ネットワーク側機器。
【請求項24】
上述のMBSのQoS flowをMRB及びDRBにマッピングすることは、
サービスデータ適応プロトコル(SDAP)層を介して、前記MBSのQoS flowをMRB及びDRBにマッピングすることを含み、ここで、前記MRBに対応する第一パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティ及び第一無線リンク制御層プロトコル(RLC)エンティティと、前記DRBに対応する第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティとは、互いに独立するものである、請求項23に記載のネットワーク側機器。
【請求項25】
上述の前記MRB及びDRBの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送することは、
前記SDAP層が前記QoS flowのデータパケットを前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティに渡すことと、
前記第一PDCPエンティティが前記データパケットを前記第一RLCエンティティに渡し、及び/又は、前記第二PDCPエンティティが前記データパケットを前記第二RLCエンティティに渡すこととを含む、請求項24に記載のネットワーク側機器。
【請求項26】
前記第一PDCPエンティティが前記データパケットを前記第一RLCエンティティに渡し、及び/又は、前記第二PDCPエンティティが前記データパケットを前記第二RLCエンティティに渡すことは、
ターゲットPDCPエンティティが、前記QoS flowのデータパケットの各々に対して、対応するPDCP破棄タイマをスタートさせることと、
前記ターゲットPDCPエンティティが、対応するMRB又はDRBによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowのデータパケットをターゲットRLCエンティティに渡すことと、
前記ターゲットPDCPが、対応するMRB又はDRBによるデータ伝送を許可していなければ、前記PDCP破棄タイマがタイムアウトしたデータパケットを破棄することとを含み、
ここで、前記ターゲットPDCPは前記第一PDCPエンティティ、前記ターゲットRLCは前記第一RLCエンティティであるか、又は、前記ターゲットPDCPは前記第二PDCPエンティティ、前記ターゲットRLCは前記第二RLCエンティティである、請求項25に記載のネットワーク側機器。
【請求項27】
上述の前記MRB及びDRBの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送することは、
前記SDAP層が、前記QoS flowのデータパケットを、前記MRBによるデータ伝送を許可している前記第一PDCPエンティティに渡すか、又は前記QoS flowのデータパケットを、前記DRBによるデータ伝送を許可している前記第二PDCPエンティティに渡すことと、
前記QoS flowのデータパケットを受信したPDCPエンティティが、前記データパケットを、該当するRLCエンティティに渡すこととを含む、請求項24に記載のネットワーク側機器。
【請求項28】
前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、前記インターフェースは、前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティが同一のデータパケットに同一のPDCPシリアル番号(SN)を付加するように、情報を伝達するために用いられる、請求項24に記載のネットワーク側機器。
【請求項29】
送受信機と、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサ上で動作可能なプログラムと含む端末であって、
前記送受信機は、マルチキャスト及びブロードキャストサービス無線ベアラ(MRB)及びデータ無線ベアラ(DRB)の少なくとも一方を介して、マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)のサービス品質フロー(QoS flow)を受信するためのものであり、ここで、前記MBSのQoS flowは、それぞれ前記MRB及びDRBとマッピング関係を有する、端末。
【請求項30】
前記MRBに対応する第一パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティ及び第一無線リンク制御層プロトコル(RLC)エンティティと、前記DRBに対応する第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティとは、互いに独立するものである、請求項29に記載の端末。
【請求項31】
上述のMRB及びDRBの少なくとも一方を介して、MBSのQoS flowを受信することは、
前記第一RLCエンティティが、MAC層によって受信された前記MBSのQoS flowのデータパケットを、前記第一PDCPエンティティに伝達して、前記第一PDCPエンティティがデータパケットをサービスデータ適応プロトコル(SDAP)層にアップロードすること、及び/又は
前記第二RLCエンティティが、MAC層によって受信された前記MBSのQoS flowのデータパケットを、前記第二PDCPエンティティに伝達して、前記第二PDCPエンティティがデータパケットをSDAP層にアップロードすることを含む、請求項30に記載の端末。
【請求項32】
前記送受信機又は前記プロセッサは、
前記第一PDCPエンティティ及び/又は前記第二PDCPエンティティが、データパケットを上位層に渡して、前記上位層が重複検出を行うこと、又は
前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、第一PDCPエンティティが、前記MBSのQoS flowのデータパケットを含むPDCPプロトコルデータユニット(PDU)を、インターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達して、前記第二PDCPエンティティが重複検出を行うこと、又は
前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、第二PDCPエンティティが、前記MBSのQoS flowのデータパケットを含むPDCP PDUを、インターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達して、前記第一PDCPエンティティが重複検出を行うことに更に用いられる、請求項30に記載の端末。
【請求項33】
コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、当該プログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1~11の何れか一項に記載のデータフロー伝送方法におけるステップが実現されるか、又は、当該プログラムがプロセッサによって実行されると、請求項12~27の何れか一項に記載のデータフロー伝送方法におけるステップが実現される、コンピュータ読取可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2020年2月17日に中国で出願された中国特許出願第202010097062.4号の優先権を主張し、その内容の全ては、参照により本願に組み込まれる。
本開示は、通信の技術分野に関し、特にデータフロー伝送方法、端末及びネットワーク側機器に関する。
【背景技術】
【0002】
マルチキャスト及びブロードキャストサービス(Multicast and Broadcast Services、MBS)は、一部の通信システム(例えば、5Gシステム)で導入されたマルチキャスト及びブロードキャストマルチメディアサービス(multimedia broadcast multicast service、MBMSサービス)である。MBS伝送が必要となる場合は、MBSサービスのサービス品質フロー(QoS flow)をマルチキャスト及びブロードキャストサービス無線ベアラ(MBS Radio Bearer、MRB)にマッピングする。MBSのQoS flowのみがMRBにマッピングされるため、MBSの信頼性が比較的低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示の実施例は、MBSのQoS flowのみがMRBにマッピングされることに起因してMBSの信頼性が比較的低くなるという問題を解決するために、データフロー伝送方法、端末及びネットワーク側機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の実施例は、ネットワーク側機器に適用されるデータフロー伝送方法であって、
MBSのQoS flowをマルチキャスト及びブロードキャストサービス無線ベアラ(MRB)及びデータ無線ベアラ(Data Radio Bearer、DRB)にマッピングすることと、
前記MRB及びDRBの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送することとを含む、データフロー伝送方法を提供する。
【0005】
選択的に、上述のMBSのQoS flowをMRB及びDRBにマッピングすることは、
サービスデータ適応プロトコル(Service Data Adaptation Protocol、SDAP)層を介して、前記MBSのQoS flowをMRB及びDRBにマッピングすることを含み、ここで、前記MRBに対応する第一パケットデータコンバージェンスプロトコル(packet data convergence protocol、PDCP)エンティティ及び第一無線リンク制御層プロトコル(Radio Link Control、RLC)エンティティと、前記DRBに対応する第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティとは、互いに独立するものである。
【0006】
選択的に、前記第一PDCPエンティティ及び第二PDCPエンティティは、
暗号化の実行、完全性保護又はヘッダ圧縮機能のうち、少なくとも1つの機能を独立して備える。
【0007】
選択的に、前記MRBと前記DRBとは、同じメディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)エンティティを共用するか、又は
前記MRBと前記DRBとは、異なるMACエンティティに対応する。
【0008】
選択的に、上述の前記MRB及びDRBの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送することは、
前記SDAP層が前記QoS flowのデータパケットを前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティに渡すことと、
前記第一PDCPエンティティが前記データパケットを前記第一RLCエンティティに渡し、及び/又は、前記第二PDCPエンティティが前記データパケットを前記第二RLCエンティティに渡すこととを含む。
【0009】
選択的に、前記第一PDCPエンティティが前記データパケットを前記第一RLCエンティティに渡し、及び/又は、前記第二PDCPエンティティが前記データパケットを前記第二RLCエンティティに渡すことは、
ターゲットPDCPエンティティが、前記QoS flowのデータパケットの各々に対して、対応するPDCP破棄タイマをスタートさせることと、
前記ターゲットPDCPエンティティが、対応するMRB又はDRBによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowのデータパケットをターゲットRLCエンティティに渡すことと、
前記ターゲットPDCPが、対応するMRB又はDRBによるデータ伝送を許可していなければ、前記PDCP破棄タイマがタイムアウトしたデータパケットを破棄することとを含み、
ここで、前記ターゲットPDCPは前記第一PDCPエンティティ、前記ターゲットRLCは前記第一RLCエンティティであるか、又は、前記ターゲットPDCPは前記第二PDCPエンティティ、前記ターゲットRLCは前記第二RLCエンティティである。
【0010】
選択的に、上述の前記ターゲットPDCPが、対応するMRB又はDRBによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowのデータパケットをターゲットRLCエンティティに渡すことは、
前記ターゲットPDCPエンティティが、対応するMRB又はDRBによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowにおける前記PDCP破棄タイマがタイムアウトしていないデータパケットを前記ターゲットRLCエンティティに渡すことを含む。
【0011】
選択的に、上述の前記MRB及びDRBの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送することは、
前記SDAP層が、前記QoS flowのデータパケットを、前記MRBによるデータ伝送を許可している前記第一PDCPエンティティに渡すか、又は前記QoS flowのデータパケットを、前記DRBによるデータ伝送を許可している前記第二PDCPエンティティに渡すことと、
前記QoS flowのデータパケットを受信したPDCPエンティティが、前記データパケットを、該当するRLCエンティティに渡すこととを含む。
【0012】
選択的に、前記MBSのQoS flowのうち、MRBにマッピングされるQoS flowと、DRBにマッピングされるQoS flowとは、同じであるか、又は
前記MBSのQoS flowのうち、MRBにマッピングされるQoS flowと、DRBにマッピングされるQoS flowとは、全部又は一部が異なる。
【0013】
選択的に、前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、前記インターフェースは、前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティが同一のデータパケットに同一のPDCPシリアル番号(Serial Number、SN)を付加するように、情報を伝達するために用いられる。
【0014】
選択的に、前記方法は、
前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティのうち、前記MBSのQoS flowのデータパケットを送信しているPDCPエンティティが、前記SDAP層から渡される次のデータパケットのPDCP SNを確定し、前記PDCP SNを別のPDCPエンティティに伝送して、別のPDCPエンティティが前記PDCP SNを、前記SDAP層から渡される前記次のデータパケットに割り当てることを更に含む。
【0015】
本開示の実施例は、端末に適用されるデータフロー伝送方法であって、
マルチキャスト及びブロードキャストサービス無線ベアラ(MRB)及びデータ無線ベアラ(DRB)の少なくとも一方を介して、マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)のサービス品質フロー(QoS flow)を受信することを含み、ここで、前記MBSのQoS flowは、それぞれ前記MRB及びDRBとマッピング関係を有する、データフロー伝送方法を更に提供する。
【0016】
選択的に、前記MRBに対応する第一パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティ及び第一無線リンク制御層プロトコル(RLC)エンティティと、前記DRBに対応する第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティとは、互いに独立するものである。
【0017】
選択的に、前記第一PDCPエンティティ及び第二PDCPエンティティは、
復号化の実行、完全性保護の解析又はヘッダ圧縮の解凍機能のうち、少なくとも1つの機能を独立して備える。
【0018】
選択的に、前記MRBと前記DRBとは、同じメディアアクセス制御(MAC)エンティティを共用するか、又は
前記MRBと前記DRBとは、異なるMACエンティティに対応する。
【0019】
選択的に、上述のMRB及びDRBの少なくとも一方を介して、MBSのQoS flowを受信することは、
前記第一RLCエンティティが、MAC層によって受信された前記MBSのQoS flowのデータパケットを、前記第一PDCPエンティティに伝達して、前記第一PDCPエンティティがデータパケットをサービスデータ適応プロトコル(SDAP)層にアップロードすること、及び/又は
前記第二RLCエンティティが、MAC層によって受信された前記MBSのQoS flowのデータパケットを、前記第二PDCPエンティティに伝達して、前記第二PDCPエンティティがデータパケットをSDAP層にアップロードすることを含む。
【0020】
選択的に、前記MBSのQoS flowのうち、MRBにマッピングされるQoS flowと、DRBにマッピングされるQoS flowとは、同じであるか、又は
前記MBSのQoS flowのうち、MRBにマッピングされるQoS flowと、DRBにマッピングされるQoS flowとは、全部又は一部が異なる。
【0021】
選択的に、前記方法は、
前記第一PDCPエンティティ及び/又は前記第二PDCPエンティティが、データパケットを上位層に渡して、前記上位層が重複検出を行うこと、又は
前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、第一PDCPエンティティが、前記MBSのQoS flowのデータパケットを含むPDCPプロトコルデータユニット(Protocol Data Unit、PDU)を、インターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達して、前記第二PDCPエンティティが重複検出を行うこと、又は
前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、第二PDCPエンティティが、前記MBSのQoS flowのデータパケットを含むPDCP PDUを、インターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達して、前記第一PDCPエンティティが重複検出を行うことを更に含む。
【0022】
選択的に、前記第一PDCPエンティティが、PDCP PDUを、インターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達することは、前記第一PDCPエンティティが、受信されたPDCP PDUを、ソートせずにそのままインターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達することを含むか、
又は、
前記第二PDCPエンティティが、PDCP PDUを、インターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達することは、前記第二PDCPエンティティが、受信されたPDCP PDUを、ソートせずにそのままインターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達することを含む。
【0023】
選択的に、前記第一PDCPエンティティが重複検出を行うことは、
前記第一PDCPエンティティが、受信した前記第二PDCPエンティティから前記インターフェースを介して伝達されたPDCP PDUと、前記第一RLCエンティティから受信したPDCP PDUとを共同処理して重複検出を行い、PDCP PDUに含まれるPDCP SNが、既に第一PDCPエンティティで受信されたものであれば、当該PDCP PDUを破棄することを含むか、
又は、
前記第二PDCPエンティティが重複検出を行うことは、
前記第二PDCPエンティティが、受信した前記第一PDCPエンティティから前記インターフェースを介して伝達されたPDCP PDUと、前記第二RLCエンティティから受信したPDCP PDUとを共同処理して重複検出を行い、PDCP PDUに含まれるPDCP SNが、既に第一PDCPエンティティで受信されたものであれば、当該PDCP PDUを破棄することを含む。
【0024】
本開示の実施例は、ネットワーク側機器であって、
マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)のサービス品質フロー(QoS flow)をマルチキャスト及びブロードキャストサービス無線ベアラ(MRB)及びデータ無線ベアラ(DRB)にマッピングするためのマッピングモジュールと、
前記MRB及びDRBの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送するための伝送モジュールとを含む、ネットワーク側機器を更に提供する。
【0025】
選択的に、上述のMBSのQoS flowをMRB及びDRBにマッピングすることは、
サービスデータ適応プロトコル(SDAP)層を介して、前記MBSのQoS flowをMRB及びDRBにマッピングすることを含み、ここで、前記MRBに対応する第一パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティ及び第一無線リンク制御層プロトコル(RLC)エンティティと、前記DRBに対応する第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティとは、互いに独立するものである。
【0026】
選択的に、前記伝送モジュールは、
前記SDAP層が前記QoS flowのデータパケットを前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティに渡すことと、
前記第一PDCPエンティティが前記データパケットを前記第一RLCエンティティに渡し、及び/又は、前記第二PDCPエンティティが前記データパケットを前記第二RLCエンティティに渡すこととに用いられる。
【0027】
選択的に、前記伝送モジュールは、
前記SDAP層が、前記QoS flowのデータパケットを、前記MRBによるデータ伝送を許可している前記第一PDCPエンティティに渡すか、又は前記QoS flowのデータパケットを、前記DRBによるデータ伝送を許可している前記第二PDCPエンティティに渡すことと、
前記QoS flowのデータパケットを受信したPDCPエンティティが、前記データパケットを、該当するRLCエンティティに渡すこととに用いられる。
【0028】
本開示の実施例は、端末であって、
マルチキャスト及びブロードキャストサービス無線ベアラ(MRB)及びデータ無線ベアラ(DRB)の少なくとも一方を介して、マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)のサービス品質フロー(QoS flow)を受信するための受信モジュールを含み、ここで、前記MBSのQoS flowは、それぞれ前記MRB及びDRBとマッピング関係を有する、端末を更に提供する。
【0029】
選択的に、前記MRBに対応する第一パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティ及び第一無線リンク制御層プロトコル(RLC)エンティティと、前記DRBに対応する第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティとは、互いに独立するものである。
【0030】
選択的に、前記受信モジュールは、
前記第一RLCエンティティが、MAC層によって受信された前記MBSのQoS flowのデータパケットを、前記第一PDCPエンティティに伝達して、前記第一PDCPエンティティがデータパケットをサービスデータ適応プロトコル(SDAP)層にアップロードすること、及び/又は
前記第二RLCエンティティが、MAC層によって受信された前記MBSのQoS flowのデータパケットを、前記第二PDCPエンティティに伝達して、前記第二PDCPエンティティがデータパケットをSDAP層にアップロードすることに用いられる。
【0031】
本開示の実施例は、送受信機と、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサ上で動作可能なプログラムと含むネットワーク側機器であって、
前記送受信機又は前記プロセッサは、マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)のサービス品質フロー(QoS flow)をマルチキャスト及びブロードキャストサービス無線ベアラ(MRB)及びデータ無線ベアラ(DRB)にマッピングするためのものであり、
前記送受信機は、前記MRB及びDRBの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送するためのものである、ネットワーク側機器を更に提供する。
【0032】
選択的に、上述のMBSのQoS flowをMRB及びDRBにマッピングすることは、
サービスデータ適応プロトコル(SDAP)層を介して、前記MBSのQoS flowをMRB及びDRBにマッピングすることを含み、ここで、前記MRBに対応する第一パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティ及び第一無線リンク制御層プロトコル(RLC)エンティティと、前記DRBに対応する第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティとは、互いに独立するものである。
【0033】
選択的に、前記第一PDCPエンティティ及び第二PDCPエンティティは、
暗号化の実行、完全性保護又はヘッダ圧縮機能のうち、少なくとも1つの機能を独立して備える。
【0034】
選択的に、前記MRBと前記DRBとは、同じメディアアクセス制御(MAC)エンティティを共用するか、又は
前記MRBと前記DRBとは、異なるMACエンティティに対応する。
【0035】
選択的に、上述の前記MRB及びDRBの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送することは、
前記SDAP層が前記QoS flowのデータパケットを前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティに渡すことと、
前記第一PDCPエンティティが前記データパケットを前記第一RLCエンティティに渡し、及び/又は、前記第二PDCPエンティティが前記データパケットを前記第二RLCエンティティに渡すこととを含む。
【0036】
選択的に、前記第一PDCPエンティティが前記データパケットを前記第一RLCエンティティに渡し、及び/又は、前記第二PDCPエンティティが前記データパケットを前記第二RLCエンティティに渡すことは、
ターゲットPDCPエンティティが、前記QoS flowのデータパケットの各々に対して、対応するPDCP破棄タイマをスタートさせることと、
前記ターゲットPDCPエンティティが、対応するMRB又はDRBによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowのデータパケットをターゲットRLCエンティティに渡すことと、
前記ターゲットPDCPが、対応するMRB又はDRBによるデータ伝送を許可していなければ、前記PDCP破棄タイマがタイムアウトしたデータパケットを破棄することとを含み、
ここで、前記ターゲットPDCPは前記第一PDCPエンティティ、前記ターゲットRLCは前記第一RLCエンティティであるか、又は、前記ターゲットPDCPは前記第二PDCPエンティティ、前記ターゲットRLCは前記第二RLCエンティティである。
【0037】
選択的に、上述の前記ターゲットPDCPが、対応するMRB又はDRBによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowのデータパケットをターゲットRLCエンティティに渡すことは、
前記ターゲットPDCPエンティティが、対応するMRB又はDRBによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowにおける前記PDCP破棄タイマがタイムアウトしていないデータパケットを前記ターゲットRLCエンティティに渡すことを含む。
【0038】
選択的に、上述の前記MRB及びDRBの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送することは、
前記SDAP層が、前記QoS flowのデータパケットを、前記MRBによるデータ伝送を許可している前記第一PDCPエンティティに渡すか、又は前記QoS flowのデータパケットを、前記DRBによるデータ伝送を許可している前記第二PDCPエンティティに渡すことと、
前記QoS flowのデータパケットを受信したPDCPエンティティが、前記データパケットを、該当するRLCエンティティに渡すこととを含む。
【0039】
選択的に、前記MBSのQoS flowのうち、MRBにマッピングされるQoS flowと、DRBにマッピングされるQoS flowとは、同じであるか、又は
前記MBSのQoS flowのうち、MRBにマッピングされるQoS flowと、DRBにマッピングされるQoS flowとは、全部又は一部が異なる。
【0040】
選択的に、前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、前記インターフェースは、前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティが同一のデータパケットに同一のPDCPシリアル番号(SN)を付加するように、情報を伝達するために用いられる。
【0041】
選択的に、前記送受信機又は前記プロセッサは、
前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティのうち、前記MBSのQoS flowのデータパケットを送信しているPDCPエンティティが、前記SDAP層から渡される次のデータパケットのPDCP SNを確定し、前記PDCP SNを別のPDCPエンティティに伝送して、別のPDCPエンティティが前記PDCP SNを、前記SDAP層から渡される前記次のデータパケットに割り当てることに更に用いられる。
【0042】
本開示の実施例は、送受信機と、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサ上で動作可能なプログラムと含む端末であって、
前記送受信機は、マルチキャスト及びブロードキャストサービス無線ベアラ(MRB)及びデータ無線ベアラ(DRB)の少なくとも一方を介して、マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)のサービス品質フロー(QoS flow)を受信するためのものであり、ここで、前記MBSのQoS flowは、それぞれ前記MRB及びDRBとマッピング関係を有する、端末を更に提供する。
【0043】
選択的に、前記MRBに対応する第一パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティ及び第一無線リンク制御層プロトコル(RLC)エンティティと、前記DRBに対応する第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティとは、互いに独立するものである。
【0044】
選択的に、前記第一PDCPエンティティ及び第二PDCPエンティティは、
復号化の実行、完全性保護の解析又はヘッダ圧縮の解凍機能のうち、少なくとも1つの機能を独立して備える。
【0045】
選択的に、前記MRBと前記DRBとは、同じメディアアクセス制御(MAC)エンティティを共用するか、又は
前記MRBと前記DRBとは、異なるMACエンティティに対応する。
【0046】
選択的に、上述のMRB及びDRBの少なくとも一方を介して、MBSのQoS flowを受信することは、
前記第一RLCエンティティが、MAC層によって受信された前記MBSのQoS flowのデータパケットを、前記第一PDCPエンティティに伝達して、前記第一PDCPエンティティがデータパケットをサービスデータ適応プロトコル(SDAP)層にアップロードすること、及び/又は
前記第二RLCエンティティが、MAC層によって受信された前記MBSのQoS flowのデータパケットを、前記第二PDCPエンティティに伝達して、前記第二PDCPエンティティがデータパケットをSDAP層にアップロードすることを含む。
【0047】
選択的に、前記MBSのQoS flowのうち、MRBにマッピングされるQoS flowと、DRBにマッピングされるQoS flowとは、同じであるか、又は
前記MBSのQoS flowのうち、MRBにマッピングされるQoS flowと、DRBにマッピングされるQoS flowとは、全部又は一部が異なる。
【0048】
選択的に、前記送受信機又は前記プロセッサは、
前記第一PDCPエンティティ及び/又は前記第二PDCPエンティティが、データパケットを上位層に渡して、前記上位層が重複検出を行うこと、又は
前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、第一PDCPエンティティが、前記MBSのQoS flowのデータパケットを含むPDCPプロトコルデータユニット(PDU)を、インターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達して、前記第二PDCPエンティティが重複検出を行うこと、又は
前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、第二PDCPエンティティが、前記MBSのQoS flowのデータパケットを含むPDCP PDUを、インターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達して、前記第一PDCPエンティティが重複検出を行うことに更に用いられる。
【0049】
選択的に、前記第一PDCPエンティティが、PDCP PDUを、インターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達することは、前記第一PDCPエンティティが、受信されたPDCP PDUを、ソートせずにそのままインターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達することを含むか、
又は、
前記第二PDCPエンティティが、PDCP PDUを、インターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達することは、前記第二PDCPエンティティが、受信されたPDCP PDUを、ソートせずにそのままインターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達することを含む。
【0050】
選択的に、前記第一PDCPエンティティが重複検出を行うことは、
前記第一PDCPエンティティが、受信した前記第二PDCPエンティティから前記インターフェースを介して伝達されたPDCP PDUと、前記第一RLCエンティティから受信したPDCP PDUとを共同処理して重複検出を行い、PDCP PDUに含まれるPDCP SNが、既に第一PDCPエンティティで受信されたものであれば、当該PDCP PDUを破棄することを含むか、
又は、
前記第二PDCPエンティティが重複検出を行うことは、
前記第二PDCPエンティティが、受信した前記第一PDCPエンティティから前記インターフェースを介して伝達されたPDCP PDUと、前記第二RLCエンティティから受信したPDCP PDUとを共同処理して重複検出を行い、PDCP PDUに含まれるPDCP SNが、既に第一PDCPエンティティで受信されたものであれば、当該PDCP PDUを破棄することを含む。
【0051】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、当該プログラムがプロセッサによって実行されると、本開示の実施例によるネットワーク側機器側のデータフロー伝送方法におけるステップが実現されるか、又は、当該プログラムがプロセッサによって実行されると、本開示の実施例による端末側のデータフロー伝送方法におけるステップが実現される、ことを特徴とするコンピュータ読取可能な記憶媒体を更に提供する。
【発明の効果】
【0052】
本開示の実施例では、MBSのQoS flowをMRB及びデータ無線ベアラ(DRB)にマッピングして、前記MRB及びDRBの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送する。MBSのQoS flowがMRB及びデータ無線ベアラDRBにマッピングされるため、MBSの信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【
図1】本開示の実施例に適用可能なネットワーク構造の模式図である。
【
図2】本開示の実施例によるデータフロー伝送方法の流れ図である。
【
図3】本開示の実施例によるデータフロー伝送の模式図である。
【
図4】本開示の実施例による別のデータフロー伝送方法の流れ図である。
【
図5】本開示の実施例によるネットワーク側機器の構造図である。
【
図6】本開示の実施例による別のネットワーク側機器の構造図である。
【
図8】本開示の実施例による別の端末の構造図である。
【
図9】本開示の実施例による別のネットワーク側機器の構造図である。
【
図10】本開示の実施例による別の端末の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
本開示の解決しようとする課題、技術案及び利点をより明確にするために、以下、図面及び具体的な実施例を通じて詳細に記述する。
【0055】
図1を参照して、
図1は、本開示の実施例に適用可能なネットワーク構造の模式図である。当該ネットワーク構造には、
図1に示すように、端末11及びネットワーク側機器12が含まれており、端末11は、ユーザ端末(User Equipment、UE)又は他の端末機器、例えば携帯電話、タブレットPC(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、モバイルインターネット装置(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)、ロボット、車両等の端末側機器であってもよいが、説明すべきなのは、本開示の実施例では、端末の具体的なタイプが限定されない。ネットワーク側機器12は、例えばマクロ局、LTE eNB、5G NR NB等の基地局といったアクセスネットワーク機器であってもよいし、ネットワーク側機器は、例えば低電力ノード(Low Power Node、LPN)、pico、femto等のスモール局であってもよい。又は、ネットワーク側機器は、アクセスポイント(Access Point、AP)であってもよいし、ネットワーク側機器は、中央ユニット(Central Unit、CU)であってもよく、又は、伝送受信ポイント(Transmission Reception Point、TRP)等のネットワークノードであってもよい。更に、上記ネットワーク側機器は、例えばモビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity 、MME)、アクセスモビリティ管理機能(Access Management Function、AMF)、セッション管理機能(Session Management Function、SMF)、ユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)、サービングゲートウェイ(serving GW、 SGW)、PDNゲートウェイ(PDN GateWay、PDNゲートウェイ)、ポリシー制御機能(Policy Control Function、PCF)、ポリシー及び課金ルール機能ユニット(Policy and Charging Rules Function、PCRF)、サービングGPRSサポートノード(Serving GPRS Support Node、SGSN)といったコアネットワーク機器であってもよい。説明すべきなのは、本開示の実施例では、ネットワーク側機器の具体的なタイプが限定されない。
【0056】
図2を参照して、
図2は、本開示の実施例によるデータフロー伝送方法の流れ図である。当該方法は、ネットワーク側機器に適用されるものであり、
図2に示すように、以下のステップ201~202を含み、
ステップ201は、MBSのQoS flowをMRB及びDRBにマッピングすることであり、
ステップ202は、前記MRB及びDRBの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送することである。
【0057】
上述のMBSのQoS flowをMRB及びDRBにマッピングすることは、MBSのQoS flowをMRB及びDRBに全部又は一部マッピングすることであってもよい。ここでのマッピングは、MBSのQoS flowをMRB及びDRBに同時にマッピングしてもよい。
【0058】
さらに、上述のMBSのQoS flowをMRB及びDRBにマッピングすることは、MBSのQoS flowを1つのMRB及び1つのDRBにマッピングし、当該MRB及びDRBに、対応するプロトコルスタックを設定することであってもよく、さらには、MRB及びDRBのレイヤ2、レイヤ1パラメータをそれぞれ設定してもよい。
【0059】
上述の前記MRB及びDRBの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送することは、異なる必要に応じて、MRB及びDRBの少なくとも一方を選択して前記QoS flowを同時に伝送させることであってもよく、例えば、MRB及びDRBのうち、一方のRBが十分に信頼できる場合、一方のRBを選択して伝送させてもよく、又は、両方のRBを選択して同時に伝送させてもよい。
【0060】
また、上述の前記MRB及びDRBの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送することは、MRB及びDRBの少なくとも一方を介して、上記QoS flowにおけるデータパケットを端末に送信することであってもよい。
【0061】
本開示の実施例では、上記MBSのQoS flowがMRB及びDRBにマッピングされるため、MBSの信頼性を向上させることができる。また、上記MBSのQoS flowがMRB及びDRBにマッピングされるため、これら2つのRBによる伝送が可能となり、MBSの伝送継続性が向上される。例えば、一方のRBによる伝送が失敗したら、他方のRBを用いて伝送が行われ、一例として、MRBを介したMBSサービスの伝送が失敗したら、DRBに切り替わって伝送が行われる。さらに、伝送の前に既にDRBにマッピングされているため、サービスベアラの再マッピング中におけるデータパケットの紛失の発生を回避することができる。
【0062】
選択的な実施形態の1つとして、上述のMBSのQoS flowをMRB及びDRBにマッピングすることは、
SDAP層を介して、前記MBSのQoS flowをMRB及びDRBにマッピングすることを含み、ここで、前記MRBに対応する第一PDCPエンティティ及び第一RLCエンティティと、前記DRBに対応する第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティとは、互いに独立するものである。
【0063】
当該実施形態において、
図3に示すように、第一PDCPエンティティ及び第一RLCエンティティは、ネットワーク側機器におけるMRBに対応するPDCPエンティティ及びRLCエンティティであってもよく、第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティは、ネットワーク側機器におけるDRBに対応するPDCPエンティティ及びRLCエンティティであってもよい。
【0064】
ここで、
図3は、前記MRBと前記DRBとが、同じMACエンティティを共用する例を挙げて説明するものであり、当該実施形態において、前記MRBと前記DRBとは、異なるMACエンティティ、例えば第一MACエンティティ及び第二MACエンティティに対応してもよい。
【0065】
さらに、当該実施形態において、端末側におけるMRBに対応する第一PDCPエンティティ及び第一RLCエンティティと、前記DRBに対応する第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティとは、同様に、
図3に示す端末側における該当するエンティティのように、互いに独立するものである。
【0066】
選択的に、前記第一PDCPエンティティ及び第二PDCPエンティティは、
暗号化の実行、完全性保護又はヘッダ圧縮機能のうち、少なくとも1つの機能を独立して備える。
【0067】
こうして、各PDCPエンティティは別々で、該当するデータ操作を実行可能となり、プロトコルエンティティ間のインタラクションが低減される。
【0068】
一実現形態において、上述の前記MRB及びDRBの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送することは、
前記SDAP層が前記QoS flowのデータパケットを前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティに渡すことと、
前記第一PDCPエンティティが前記データパケットを前記第一RLCエンティティに渡し、及び/又は、前記第二PDCPエンティティが前記データパケットを前記第二RLCエンティティに渡すこととを含む。
【0069】
上記SDAP層が前記QoS flowのデータパケットを前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティに渡すことは、同一のデータパケットを前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティにそれぞれ渡すことであってもよい。
【0070】
前記第一PDCPエンティティが前記データパケットを前記第一RLCエンティティに渡し、及び/又は、前記第二PDCPエンティティが前記データパケットを前記第二RLCエンティティに渡すことは、第一PDCPエンティティ及び第二PDCPエンティティが、需要に応じて、データパケットをRLCエンティティに渡すかどうかを確定することであってもよい。
【0071】
本開示の実施例において、PDCPエンティティがデータパケットをRLCエンティティに渡すことは、PDCPエンティティが、データパケットに対してPDCP層関連の操作を実行した後、それをRLCエンティティに渡すことであってもよく、例えば、暗号化の実行、完全性保護、ヘッダ圧縮機能のうち、少なくとも1つの操作を実行した後、RLCエンティティに渡してもよいが、具体的に限定しない。
【0072】
選択的に、前記第一PDCPエンティティが前記データパケットを前記第一RLCエンティティに渡し、及び/又は、前記第二PDCPエンティティが前記データパケットを前記第二RLCエンティティに渡すことは、
ターゲットPDCPエンティティが、前記QoS flowのデータパケットの各々に対して、対応するPDCP破棄タイマ(PDCP discard timer)をスタートさせることと、
前記ターゲットPDCPエンティティが、対応するMRB又はDRBによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowのデータパケットをターゲットRLCエンティティに渡すことと、
前記ターゲットPDCPが、対応するMRB又はDRBによるデータ伝送を許可していなければ、前記PDCP破棄タイマがタイムアウトしたデータパケットを破棄することとを含み、
ここで、前記ターゲットPDCPは前記第一PDCPエンティティ、前記ターゲットRLCは前記第一RLCエンティティであるか、又は、前記ターゲットPDCPは前記第二PDCPエンティティ、前記ターゲットRLCは前記第二RLCエンティティである。
【0073】
前記ターゲットPDCPエンティティが、対応するMRB又はDRBによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowのデータパケットをターゲットRLCエンティティに渡すことは、第一PDCPエンティティが、対応するMRBによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowのデータパケットを第一RLCエンティティに渡し、前記第二PDCPエンティティが、対応するDRBによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowのデータパケットを第二RLCエンティティに渡すことであってもよい。第一PDCPエンティティが、対応するMRBによるデータ伝送を許可するかどうか、又は、第二PDCPエンティティが、対応するDRBによるデータ伝送を許可するかどうかについては、実際の需要に応じて設定可能である。例えば、MRBが十分に信頼できる場合は、DRBによって伝送されず、又は、MRBが信頼できない場合は、DRBによる伝送が許可されるか、又は両方による伝送が許可される。
【0074】
例えば、QoS flowデータパケットがSDAP層に到着すると、SDAP層は、そのまま同じデータパケットを、対応するMRB及びDRBのPDCP層に同時に渡し、PDCP層は、各々のデータパケットに対してPDCP discard timerをスタートさせ、もし当該データパケットがMRB又はDRBにて伝送される必要がない場合、対応するPDCPエンティティは、当該データパケットをRLC層に渡せず、PDCP discard timerがタイムアウトした後に当該データパケットを破棄し、もし当該データパケットがPDCP層に到着した時、当該PDCP層に対応するMRB及びDRBがその時点で伝送を許可されていれば、そのまま当該データパケットをRLC層に渡してもよい。
【0075】
当該実施形態において、許可されたデータパケットを適時に伝送する一方で、伝送が許可されないデータパケットを破棄することで、PDCP層のスペースが節約される。
【0076】
選択的に、上述の前記ターゲットPDCPが、対応するMRB又はDRBによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowのデータパケットをターゲットRLCエンティティに渡すことは、
前記ターゲットPDCPエンティティが、対応するMRB又はDRBによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowにおける前記PDCP破棄タイマがタイムアウトしていないデータパケットを前記ターゲットRLCエンティティに渡すことを含む。
【0077】
例えば、もしPDCP discard timerがタイムアウトする前に、当該PDCPエンティティに対応するMRB又はDRBが、伝送を許可され始めた場合、PDCPエンティティは、PDCP discard timerがタイムアウトしていないデータパケットをRLCエンティティに渡す。
ここで、もし前記ターゲットPDCPエンティティが、対応するMRB又はDRBによるデータ伝送を許可しているが、PDCP破棄タイマがタイムアウトしたデータパケットが存在している場合、当該データパケットを破棄してもよい。
【0078】
別の実現形態において、上述の前記MRB及びDRBの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送することは、
前記SDAP層が、前記QoS flowのデータパケットを、前記MRBによるデータ伝送を許可している前記第一PDCPエンティティに渡すか、又は前記QoS flowのデータパケットを、前記DRBによるデータ伝送を許可している前記第二PDCPエンティティに渡すことと、
前記QoS flowのデータパケットを受信したPDCPエンティティが、前記データパケットを、該当するRLCエンティティに渡すこととを含む。
【0079】
当該実現形態において、SDAP層は、MRB又はDRBによる伝送を許可しているPDCPエンティティを確定することで、データパケットを、該当するPDCPエンティティに渡してもよい。
【0080】
例えば、SDAP層は、トリガ指示を受信して、MRB又はDRBによる当該QoS flowデータパケットの伝送を許可した場合こそ、QoS flowのデータパケットを、MRB又はDRBに対応するPDCPエンティティに渡し、PDCPエンティティは、当該データパケットを下位層に渡して伝送させる。ここで、上記トリガ指示は、ネットワーク側機器の決定に従ってネットワーク側機器が自ら決めてトリガした指示であってもよく、又は端末からネットワーク側機器に報告された指示、例えば端末から報告された、あるMBSサービスをDRBで伝送する要求であってもよい。
【0081】
選択的な実施形態の1つとして、前記MBSのQoS flowのうち、MRBにマッピングされるQoS flowと、DRBにマッピングされるQoS flowとは、同じであるか、又は
前記MBSのQoS flowのうち、MRBにマッピングされるQoS flowと、DRBにマッピングされるQoS flowとは、全部又は一部が異なる。
【0082】
ここで、上記MBSのQoS flowのうち、MRBにマッピングされるQoS flowと、DRBにマッピングされるQoS flowとは、同じであることについて、MRBにマッピングされるQoS flowと、単一端末のDRBにマッピングされるQoS flowとは、完全に同じであってもよく、例えば、QFI=1のQoS flow及びQFI=2のQoS flowは、MRBにマッピングされると同時に、これら2つのQoS flowは、端末1のDRB1にマッピングされる。
【0083】
上記MBSのQoS flowのうち、MRBにマッピングされるQoS flowと、DRBにマッピングされるQoS flowとは、全部又は一部が異なることについて、MRBにマッピングされるQoS flowと、DRBにマッピングされるQoS flowとには、同一のものが存在するが、全部同じになるのではなく、例えば、MRBにマッピングされるQoS flowと、単一端末のDRBにマッピングされるQoS flowとには、異なるものが一部存在してもよく、例えば、QFI=1のQoS flowがMRBにマッピングされ、QFI=1のQoS flow及びQFI=2のQoS flowが端末1のDRB1にマッピングされる。又は、MRBにマッピングされるQoS flowと、DRBにマッピングされるQoS flowとには、同一のものが存在しなくてもよく、例えば、QFI=1のQoS flowがMRBにマッピングされ、QFI=2のQoS flowが端末1のDRB1にマッピングされる。
【0084】
選択的に、MRBにマッピングされるQoS flowと、DRBにマッピングされるQoS flowとには、関連するものが存在する場合、当該QoS flowのデータパケットの重複検出及び重複破棄は、ネットワーク側機器によって行われてもよいし、端末によって行われてもよいが、これについて限定しない。
【0085】
選択的な実施形態の1つとして、前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、前記インターフェースは、前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティが同一のデータパケットに同一のPDCP SNを付加するように、情報を伝達するために用いられる。
【0086】
ここで、上記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立することは、ステップ201を実行した後に実行されてもよいし、ステップ201を実行する前に実行されてもよく、又は、ステップ201の実行中に実行されてもよいが、これについて限定しない。
【0087】
上記インターフェースは、前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティが同一のデータパケットに同一のPDCP SNを付加するように、情報を伝達するために用いられることについて、第一PDCPエンティティ及び第二PDCPエンティティは、インターフェースを介して情報を伝達することで、もし前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティが同一のデータパケットを受信していれば、当該同一のデータパケットに同じPDCP SNを設定して、データパケットの重複検出が実現されるようにすることであってもよい。
【0088】
当該実施形態において、上記インターフェースが確立されているため、第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティが同一のデータパケットに同一のPDCP SNを付加することができ、重複パケットの検出が実現される。
【0089】
選択的に、上記方法は、
前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティのうち、前記MBSのQoS flowのデータパケットを送信しているPDCPエンティティが、前記SDAP層から渡される次のデータパケットのPDCP SNを確定し、前記PDCP SNを別のPDCPエンティティに伝送して、別のPDCPエンティティが前記PDCP SNを、前記SDAP層から渡される前記次のデータパケットに割り当てることを更に含む。
【0090】
上述の前記MBSのQoS flowのデータパケットを送信しているPDCPエンティティは、MBSのQoS flowのデータパケットを現在送信しているPDCPエンティティであってもよいが、次のデータパケットは、当該PDCPエンティティ及び別のPDCPエンティティによって送信されるか、又は別のPDCPエンティティによって送信される可能性があるため、次のデータパケットのPDCP SNを確定して、上記インターフェースを介して別のPDCPエンティティに伝達してもよい。
【0091】
上述の前記SDAP層から渡される次のデータパケットは、上記SDAP層から上記第一PDCPエンティティ及び第二PDCPエンティティに同時に渡されるデータパケットであってもよいか、上記SDAP層から上記第一PDCPエンティティ又は第二PDCPエンティティに渡されるデータパケットであってもよい。
【0092】
当該実施形態において、上記インターフェースを介して次のデータパケットのPDCP SNが伝達されるため、2つのPDCPエンティティが同一のPDCP SNを維持することを実現でき、PDCP SNの継続性が実現される。
【0093】
例えば、SDAP層は、トリガ指示を受信すると、QoS flowのデータパケットを、伝送が許可されているMRB又はDRBに対応するPDCPエンティティに渡し、送信側MRB及びDRBのPDCP層の間に接続を確立可能となり、送信中のPDCPエンティティは、2つのPDCPがSDAP層から同時に受信すると予想されるデータパケットのPDCP SNを、QoS flowデータの伝送を開始しようとしているMRB又はDRBに対応するPDCPエンティティに送信し、その後、2つPDCPエンティティは、同一のPDCP SNを維持可能となる。
【0094】
本開示の実施例では、MBSのQoS flowをMRB及びデータ無線ベアラ(DRB)にマッピングし、前記MRB及びDRBの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送する。MBSのQoS flowがMRB及びデータ無線ベアラDRBにマッピングされるため、MBSの信頼性を向上させることができる。
【0095】
図4を参照して、
図4は、本開示の実施例による別のデータフロー伝送方法の流れ図である。当該方法は、端末に適用されるものであり、
図4に示すように、以下のステップ401を含み、
ステップ401は、MRB及びDRBの少なくとも一方を介して、MBSのQoS flowを受信することであり、ここで、前記MBSのQoS flowは、それぞれ前記MRB及びDRBとマッピング関係を有する。
【0096】
上記MBSのQoS flowは、それぞれ前記MRB及びDRBとマッピング関係を有することについて、ネットワーク側機器から送信された設定情報に従って確定されてもよく、例えば、ネットワーク側機器によって設定された上記QoS flowとMRBとのマッピング関係、上記QoS flowとDRBとのマッピング関係、及び関連パラメータ設定を受信してもよい。勿論、上記マッピング関係は、端末からネットワーク側機器に報告されたものであってもよいが、これについて限定しない。
【0097】
選択的に、前記MRBに対応する第一パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティ及び第一無線リンク制御層プロトコル(RLC)エンティティと、前記DRBに対応する第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティとは、互いに独立するものである。
【0098】
選択的に、前記第一PDCPエンティティ及び第二PDCPエンティティは、
復号化の実行、完全性保護の解析又はヘッダ圧縮の解凍機能のうち、少なくとも1つの機能を独立して備える。
【0099】
選択的に、前記MRBと前記DRBとは、同じMACエンティティを共用するか、又は
前記MRBと前記DRBとは、異なるMACエンティティに対応する。
【0100】
選択的に、上述のMRB及びDRBの少なくとも一方を介して、MBSのQoS flowを受信することは、
前記第一RLCエンティティが、MAC層によって受信された前記MBSのQoS flowのデータパケットを、前記第一PDCPエンティティに伝達して、前記第一PDCPエンティティがデータパケットをSDAP層にアップロードすること、及び/又は
前記第二RLCエンティティが、MAC層によって受信された前記MBSのQoS flowのデータパケットを、前記第二PDCPエンティティに伝達して、前記第二PDCPエンティティがデータパケットをSDAP層にアップロードすることを含む。
【0101】
選択的に、前記MBSのQoS flowのうち、MRBにマッピングされるQoS flowと、DRBにマッピングされるQoS flowとは、同じであるか、又は
前記MBSのQoS flowのうち、MRBにマッピングされるQoS flowと、DRBにマッピングされるQoS flowとは、全部又は一部が異なる。
【0102】
選択的に、前記方法は、
前記第一PDCPエンティティ及び/又は前記第二PDCPエンティティが、データパケットを上位層に渡して、前記上位層が重複検出を行うこと、又は
前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、第一PDCPエンティティが、前記MBSのQoS flowのデータパケットを含むPDCPプロトコルデータユニット(PDU)を、インターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達して、前記第二PDCPエンティティが重複検出を行うこと、又は
前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、第二PDCPエンティティが、前記MBSのQoS flowのデータパケットを含むPDCP PDUを、インターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達して、前記第一PDCPエンティティが重複検出を行うことを更に含む。
【0103】
ここで、上記上位層は、IP層又は他の上位層であってもよく、当該上位層は、第一PDCPエンティティ及び/又は前記第二PDCPエンティティから渡されるデータパケットを受信した後、データパケットの内容に応じて重複検出を行ってもよいし、重複破棄を行ってもよい。例えば、端末は、MRB及びDRBを介して送信された下りリンクデータを個別に受信し、PDCP層が処理した後にそのまま上位層に渡して、上位層(例えばIP層)によって重複検出及び破棄を実現する。
【0104】
上記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、第一PDCPエンティティが、前記MBSのQoS flowのデータパケットを含むPDCPプロトコルデータユニットPDUを、インターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達して、前記第二PDCPエンティティが重複検出を行うことは、上記第二PDCPエンティティをプライマリPDCPエンティティとし、上記第一PDCPエンティティをセカンダリPDCPエンティティとして、セカンダリPDCPエンティティがPDCP PDUをプライマリPDCPエンティティに伝達して、当該プライマリPDCPエンティティによって重複検出を行うことであってもよい。
【0105】
上記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、第二PDCPエンティティが、前記MBSのQoS flowのデータパケットを含むPDCP PDUを、インターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達し、前記第一PDCPエンティティが重複検出を行うことは、上記第一PDCPエンティティをプライマリPDCPエンティティとし、上記第二PDCPエンティティをセカンダリPDCPエンティティとして、セカンダリPDCPエンティティがPDCP PDUをプライマリPDCPエンティティに伝達し、当該プライマリPDCPエンティティによって重複検出を行うことであってもよい。
【0106】
例えば、端末は、MRB及びDRBの受信PDCP層の間に接続を確立し、一方のPDCPエンティティをプライマリエンティティとし、即ちMRB又はDRBのPDCPをプライマリPDCPエンティティとし、他方のPDCPをセカンダリPDCPエンティティとして、セカンダリPDCPエンティティは、復号化、完全性保護の解析、ヘッダ圧縮の解凍(これら3つの手順は、ネットワーク側機器設定によるもので、オプショナルである)を経たPDCP PDUを、プライマリPDCPエンティティに送って、プライマリPDCPエンティティは、重複検出及び破棄操作を行う。
【0107】
選択的に、前記第一PDCPエンティティが、PDCP PDUを、インターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達することは、前記第一PDCPエンティティが、受信されたPDCP PDUを、ソートせずにそのままインターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達することを含むか、
又は、
前記第二PDCPエンティティが、PDCP PDUを、インターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達することは、前記第二PDCPエンティティが、受信されたPDCP PDUを、ソートせずにそのままインターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達することを含む。
【0108】
ソートせずにそのままインターフェースを介して伝達できるため、効率を向上させることができる。さらに、当該実施形態において、ネットワーク側機器の第一PDCPエンティティ及び第二PDCPエンティティは、同一のデータに対して同一のPDCP SNを維持することができ、即ち同一のQoS flowデータパケットについて、MRB及びDRBのそれぞれに対応するPDCP層に同一のPDCP SNを付加することができる。
【0109】
選択的に、前記第一PDCPエンティティが重複検出を行うことは、
前記第一PDCPエンティティが、受信した前記第二PDCPエンティティから前記インターフェースを介して伝達されたPDCP PDUと、前記第一RLCエンティティから受信したPDCP PDUとを共同処理して重複検出を行い、PDCP PDUに含まれるPDCP SNが、既に第一PDCPエンティティで受信されたものであれば、当該PDCP PDUを破棄することを含む。
【0110】
ここで、上記第一PDCPエンティティが、受信した前記第二PDCPエンティティから前記インターフェースを介して伝達されたPDCP PDUと、前記第一RLCエンティティから受信したPDCP PDUとを共同処理して重複検出を行うことは、第一PDCPエンティティが、第二PDCPエンティティから受信したPDCP PDUと、第一RLCエンティティから受信したPDCP PDUとには、重複しているPDCP PDUがあるかどうかを検出し、もしPDCP PDUに含まれるPDCP SNが、既に第一PDCPエンティティで受信されたものであれば、当該PDCP PDUを破棄することであってもよい。
【0111】
同様に、上記第二PDCPエンティティが重複検出を行うことは、
前記第二PDCPエンティティが、受信した前記第一PDCPエンティティから前記インターフェースを介して伝達されたPDCP PDUと、前記第二RLCエンティティから受信したPDCP PDUとを共同処理して重複検出を行い、PDCP PDUに含まれるPDCP SNが、既に第一PDCPエンティティで受信されたものであれば、当該PDCP PDUを破棄することを含んでもよい。
【0112】
説明すべきなのは、本実施例は、
図2に示す実施例に対応する端末の実施形態として、その具体的な実施形態について、
図2に示す実施例の関連説明を参照でき、説明の重複を回避するために、本実施例では、繰り返して述べないが、同じ有益な効果を奏することもできる。
【0113】
以下、ネットワーク側機器を基地局とし、本開示の実施例によるデータフロー伝送について、例を挙げて説明する。
【0114】
実施例1:
当該実施例において、MBSサービスのQoS flowがMRB及びDRBを介して同時に伝送され、具体的に、次の通りであってもよい。
【0115】
基地局側:
ステップ1:基地局は、MBSサービスのQoS flow(QFI=x)が、MRB1とマッピングされるとともにUE1のDRB1とマッピングされるように設定し、MRB1及びUE1のDRB1のレイヤ2、レイヤ1のパラメータをそれぞれ設定する。ここで、MRB1は、当該MBSサービスを受信する1組の端末に対してマルチキャスト伝送を行う(マルチキャストチャネルを用いる)ものであり、DRB1は、UE1に対してユニキャスト伝送を行う(ユニキャストチャネルを用いる)ものである。
ステップ2:基地局のSDAP層は、MBSサービスのQoS flow(QFI=x)をMRB1及びUE1のDRB1にマッピングし、QoS flowのデータパケットを同時にMRB1及びDRB1のPDCP層に渡して、MRB1及び/又はDRB1のPDCP層によって下位層に渡してもよく、又は、QoS flowのデータパケットをMRB1又はDRB1のPDCP層に渡して、MRB1又はDRB1のPDCP層によって下位層に渡して、エアインターフェースにて端末に送信してもよい。
【0116】
端末側(UE1):
ステップ1:基地局側によって設定されたQoS flow(QFI=x)とMRB1とのマッピング関係、QoS flow(QFI=x)とUE1のDRB1とのマッピング関係、及び関連パラメータ設定を受信する。
ステップ2:MRB1及びDRB1に対応するプロトコルスタックそれぞれから、QoS flow(QFI=x)のデータパケットを受信する。
ステップ3:受信PDCPエンティティは、MRB1及びDRB1から受信したデータに対して重複検出及び重複削除を行い、重複検出及び重複削除の方式については、
図4に示す実施例の関連方式を参照でき、ここで繰り返して述べない。
【0117】
実施例2:
当該実施例において、MBSサービスのQoS flowがMRBによる伝送からDRBによる伝送に変更され、具体的に、次の通りであってもよい。
【0118】
基地局側:
ステップ1:基地局は、MBSサービスのQoS flow(QFI=x)が、MRB1とマッピングされるとともにUE1のDRB1とマッピングされるように設定し、MRB1及びUE1のDRB1のレイヤ2、レイヤ1のパラメータをそれぞれ設定する。ここで、MRB1は、当該MBSサービスを受信する1組の端末に対してマルチキャスト伝送を行う(マルチキャストチャネルを用いる)ものであり、DRB1は、UE1に対してユニキャスト伝送を行う(ユニキャストチャネルを用いる)ものである。これら2組の設定については、同時又は別々に行われてもよく、例えば、DRB1へのQoS flow(QFI=x)のマッピングは、伝送方式の変更が必要となる前に設定すればよい。
ステップ2:基地局のSDAP層は、MBSサービスのQoS flow(QFI=x)をMRB1にマッピングして伝送させ、データパケットをMRB1のPDCPエンティティに渡して伝送させる。当該MBSサービスのQoS flowについては、更にマルチキャスト方式によって伝送される必要がないことを確定できれば、それを、UE1のDRB1のみによって伝送されるように変更する(ユニキャストを介して受信可能なUEが他にもある場合は、その操作手順がUE1と同じである)。基地局は、当該MBSサービスQoS flowのデータパケットをDRB1のチャネルによって伝送する。SDAP層からPDCP層にデータパケットが渡される具体的な手順については、
図2に示す実施例の実施形態を採用してもよい。例えば、もしデータパケットをMRB1及びDRB1のPDCPエンティティに渡すという方式を採用した場合、MRB1又はDRB1が解放される前に、SDAPは、到着したMBSサービスデータパケットを2つのPDCPエンティティに同時に渡し、もしデータパケットをMRB1又はDRB1のPDCPエンティティに渡すという方式を採用した場合、SDAP層は、伝送方式が変更される前にMBSサービスのQoS flowデータパケットをMRB1のPDCP層エンティティに渡し、伝送方式が変更された後にMBSサービスのQoS flowデータパケットをDRB1のPDCP層エンティティに渡す。
【0119】
端末側(UE1):
ステップ1:基地局側によって設定されたQoS flow(QFI=x)とMRB1とのマッピング関係、QoS flow(QFI=x)とUE1のDRB1とのマッピング関係、及び関連パラメータ設定を受信する。
ステップ2:MRB1に対応するプロトコルスタック及び下位層設定から、MBSサービスのデータを受信する。当該MBSサービスのQoS flowがマルチキャスト伝送からユニキャスト伝送に変更された際、DRB1に対応するプロトコルスタック及び下位層設定を用いて、当該QoS flowのデータパケットを受信する。
ステップ3:マルチキャスト伝送からユニキャスト伝送への変更中には、一部のデータパケットが同時にMRB1及びDRB1から伝送される可能性がある。受信PDCPエンティティは、MRB1及びDRB1から受信されたデータに対して重複検出及び重複削除を行い、重複検出及び重複削除の方式については、
図4に示す実施例の関連方式を参照でき、ここで繰り返して述べない。
【0120】
実施例3:
当該実施例において、MBSサービスのQoS flowがDRBによる伝送からMRBによる伝送に変更され、具体的に、次の通りであってもよい。
【0121】
基地局側:
ステップ1:基地局は、MBSサービスのQoS flow(QFI=x)が、MRB1とマッピングされるとともにUE1のDRB1とマッピングされるように設定し、MRB1及びUE1のDRB1のレイヤ2、レイヤ1のパラメータをそれぞれ設定する。ここで、MRB1は、当該MBSサービスを受信する1組の端末に対してマルチキャスト伝送を行う(マルチキャストチャネルを用いる)ものであり、DRB1は、UE1に対してユニキャスト伝送を行う(ユニキャストチャネルを用いる)ものである。これら2組の設定は、同時又は別々に行われてもよく、例えば、MRB1へのQoS flow(QFI=x)のマッピングは、伝送方式が変更される前に、設定される必要がある。
ステップ2:基地局のSDAP層は、MBSサービスのQoS flow(QFI=x)をDRB1にマッピングして伝送させ、データパケットをDRB1のPDCPエンティティに渡して伝送させる。当該MBSサービスのQoS flowについては、更にユニキャスト方式によって伝送される必要がないことを確定すれば、それを、MRB1のみによって伝送されるように変更し、基地局は、当該MBSサービスQoS flowのデータパケットをMRB1のチャネルによって伝送する。SDAP層からPDCP層にデータパケットが渡される具体的な手順は、
図2に示す実施例の実施形態を採用してもよい。例えば、もしデータパケットをMRB1及びDRB1のPDCPエンティティに渡すという方式を採用した場合、MRB1又はDRB1が解放される前に、SDAPは、到着したMBSサービスデータパケットを同時に2つのPDCPエンティティに渡し、もしデータパケットをMRB1又はDRB1のPDCPエンティティに渡すという方式を採用した場合、SDAP層は、伝送方式が変更される前にMBSサービスのQoS flowデータパケットをDRB1のPDCP層エンティティに渡し、伝送方式が変更された後にMBSサービスのQoS flowデータパケットをMRB1のPDCP層エンティティに渡す。
【0122】
端末側(UE1):
ステップ1:基地局側によって設定されたQoS flow(QFI=x)とMRB1とのマッピング関係、QoS flow(QFI=x)とUE1のDRB1とのマッピング関係、及び関連パラメータ設定を受信する。
ステップ2:DRB1に対応するプロトコルスタック及び下位層設定から、MBSサービスのデータを受信する。当該MBSサービスのQoS flowがユニキャスト伝送からマルチキャスト伝送に変更された際、MRB1に対応するプロトコルスタック及び下位層設定を用いて、当該QoS flowのデータパケットを受信する。
ステップ3:ユニキャスト伝送からマルチキャスト伝送への変更中には、一部のデータパケットが同時にMRB1及びDRB1から伝送される可能性がある。受信PDCPエンティティは、MRB1及びDRB1から受信されたデータに対して重複検出及び重複削除を行い、重複検出及び重複削除の方式については、
図4に示す実施例の関連方式を参照でき、ここで繰り返して述べない。
【0123】
図5を参照して、
図5は、本開示の実施例によるネットワーク側機器の構造図である。ネットワーク側機器500は、
図5に示すように、
マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)のサービス品質フロー(QoS flow)をマルチキャスト及びブロードキャストサービス無線ベアラ(MRB)及びデータ無線ベアラ(DRB)にマッピングするためのマッピングモジュール501と、
前記MRB及びDRBの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送するための伝送モジュール502とを含む。
【0124】
選択的に、上述のMBSのQoS flowをMRB及びDRBにマッピングすることは、
SDAP層を介して、前記MBSのQoS flowをMRB及びDRBにマッピングすることを含み、ここで、前記MRBに対応する第一PDCPエンティティ及び第一RLCエンティティと、前記DRBに対応する第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティとは、互いに独立するものである。
【0125】
選択的に、前記第一PDCPエンティティ及び第二PDCPエンティティは、
暗号化の実行、完全性保護又はヘッダ圧縮機能のうち、少なくとも1つの機能を独立して備える。
【0126】
選択的に、前記MRBと前記DRBとは、同じMACエンティティを共用するか、又は
前記MRBと前記DRBとは、異なるMACエンティティに対応する。
【0127】
選択的に、前記伝送モジュール502は、
前記SDAP層が前記QoS flowのデータパケットを前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティに渡すことと、
前記第一PDCPエンティティが前記データパケットを前記第一RLCエンティティに渡し、及び/又は、前記第二PDCPエンティティが前記データパケットを前記第二RLCエンティティに渡すこととに用いられる。
【0128】
選択的に、前記第一PDCPエンティティが前記データパケットを前記第一RLCエンティティに渡し、及び/又は、前記第二PDCPエンティティが前記データパケットを前記第二RLCエンティティに渡すことは、
ターゲットPDCPエンティティが、前記QoS flowのデータパケットの各々に対して、対応するPDCP破棄タイマをスタートさせることと、
前記ターゲットPDCPエンティティが、対応するMRB又はDRBによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowのデータパケットをターゲットRLCエンティティに渡すことと、
前記ターゲットPDCPが、対応するMRB又はDRBによるデータ伝送を許可していなければ、前記PDCP破棄タイマがタイムアウトしたデータパケットを破棄することとを含み、
ここで、前記ターゲットPDCPは前記第一PDCPエンティティ、前記ターゲットRLCは前記第一RLCエンティティであるか、又は、前記ターゲットPDCPは前記第二PDCPエンティティ、前記ターゲットRLCは前記第二RLCエンティティである。
【0129】
選択的に、上述の前記ターゲットPDCPが、対応するMRB又はDRBによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowのデータパケットをターゲットRLCエンティティに渡すことは、
前記ターゲットPDCPエンティティが、対応するMRB又はDRBによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowにおける前記PDCP破棄タイマがタイムアウトしていないデータパケットを前記ターゲットRLCエンティティに渡すことを含む。
【0130】
選択的に、前記伝送モジュール502は、
前記SDAP層が、前記QoS flowのデータパケットを、前記MRBによるデータ伝送を許可している前記第一PDCPエンティティに渡すか、又は前記QoS flowのデータパケットを、前記DRBによるデータ伝送を許可している前記第二PDCPエンティティに渡すことと、
前記QoS flowのデータパケットを受信したPDCPエンティティが、前記データパケットを、該当するRLCエンティティに渡すこととに用いられる。
【0131】
選択的に、前記MBSのQoS flowのうち、MRBにマッピングされるQoS flowと、DRBにマッピングされるQoS flowとは、同じであるか、又は
前記MBSのQoS flowのうち、MRBにマッピングされるQoS flowと、DRBにマッピングされるQoS flowとは、全部又は一部が異なる。
【0132】
選択的に、前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、前記インターフェースは、前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティが同一のデータパケットに同一のPDCP SNを付加するように、情報を伝達するために用いられる。
【0133】
選択的に、
図6に示すように、ネットワーク側機器は、
前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティのうち、前記MBSのQoS flowのデータパケットを送信しているPDCPエンティティが、前記SDAP層から渡される次のデータパケットのPDCP SNを確定し、前記PDCP SNを別のPDCPエンティティに伝送して、別のPDCPエンティティが前記PDCP SNを、前記SDAP層から渡される前記次のデータパケットに割り当てるための確定モジュール503を更に含む。
【0134】
説明すべきなのは、本実施例における上記ネットワーク側機器500は、本開示の実施例における方法実施例に係る任意の実施形態のネットワーク側機器であってもよく、本開示の実施例における方法実施例に係るネットワーク側機器の任意の実施形態は、何れも本実施例における上記ネットワーク側機器500によって実現可能であり、同じ有益な効果を奏することもできるが、ここで繰り返して述べない。
【0135】
図7を参照して、
図7は、本開示の実施例による端末の構造図である。端末700は、
図7に示すように、
マルチキャスト及びブロードキャストサービス無線ベアラ(MRB)及びデータ無線ベアラ(DRB)の少なくとも一方を介して、マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)のサービス品質フロー(QoS flow)を受信するための受信モジュール701を含み、ここで、前記MBSのQoS flowは、それぞれ前記MRB及びDRBとマッピング関係を有する。
【0136】
選択的に、前記MRBに対応する第一パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティ及び第一無線リンク制御層プロトコル(RLC)エンティティと、前記DRBに対応する第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティとは、互いに独立するものである。
【0137】
選択的に、前記第一PDCPエンティティ及び第二PDCPエンティティは、
復号化の実行、完全性保護の解析又はヘッダ圧縮の解凍機能のうち、少なくとも1つの機能を独立して備える。
【0138】
選択的に、前記MRBと前記DRBとは、同じメディアアクセス制御(MAC)エンティティを共用するか、又は
前記MRBと前記DRBとは、異なるMACエンティティに対応する。
【0139】
選択的に、前記受信モジュール701は、
前記第一RLCエンティティが、MAC層によって受信された前記MBSのQoS flowのデータパケットを、前記第一PDCPエンティティに伝達して、前記第一PDCPエンティティがデータパケットをサービスデータ適応プロトコル(SDAP)層にアップロードすること、及び/又は
前記第二RLCエンティティが、MAC層によって受信された前記MBSのQoS flowのデータパケットを、前記第二PDCPエンティティに伝達して、前記第二PDCPエンティティがデータパケットをSDAP層にアップロードすることに用いられる。
【0140】
選択的に、前記MBSのQoS flowのうち、MRBにマッピングされるQoS flowと、DRBにマッピングされるQoS flowとは、同じであるか、又は
前記MBSのQoS flowのうち、MRBにマッピングされるQoS flowと、DRBにマッピングされるQoS flowとは、全部又は一部が異なる。
【0141】
選択的に、
図8に示すように、端末700は、検出モジュール702を更に含み、検出モジュール702は、
前記第一PDCPエンティティ及び/又は前記第二PDCPエンティティが、データパケットを上位層に渡して、前記上位層が重複検出を行うこと、又は
前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、第一PDCPエンティティが、前記MBSのQoS flowのデータパケットを含むPDCP PDUを、インターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達して、前記第二PDCPエンティティが重複検出を行うこと、又は
前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、第二PDCPエンティティが、前記MBSのQoS flowのデータパケットを含むPDCP PDUを、インターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達して、前記第一PDCPエンティティが重複検出を行うことに用いられる。
【0142】
選択的に、前記第一PDCPエンティティが、PDCP PDUを、インターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達することは、前記第一PDCPエンティティが、受信されたPDCP PDUを、ソートせずにそのままインターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達することを含むか、
又は、
前記第二PDCPエンティティが、PDCP PDUを、インターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達することは、前記第二PDCPエンティティが、受信されたPDCP PDUを、ソートせずにそのままインターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達することを含む。
【0143】
選択的に、前記第一PDCPエンティティが重複検出を行うことは、
前記第一PDCPエンティティが、受信した前記第二PDCPエンティティから前記インターフェースを介して伝達されたPDCP PDUと、前記第一RLCエンティティから受信したPDCP PDUとを共同処理して重複検出を行い、PDCP PDUに含まれるPDCP SNが、既に第一PDCPエンティティで受信されたものであれば、当該PDCP PDUを破棄することを含むか、
又は、
前記第二PDCPエンティティが重複検出を行うことは、
前記第二PDCPエンティティが、受信した前記第一PDCPエンティティから前記インターフェースを介して伝達されたPDCP PDUと、前記第二RLCエンティティから受信したPDCP PDUとを共同処理して重複検出を行い、PDCP PDUに含まれるPDCP SNが、既に第一PDCPエンティティで受信されたものであれば、当該PDCP PDUを破棄することを含む。
【0144】
説明すべきなのは、本実施例における上記端末700は、本開示の実施例における方法実施例に係る任意の実施形態の端末であってもよく、本開示の実施例における方法実施例に係る端末の任意の実施形態は、何れも本実施例における上記端末700によって実現可能であり、同じ有益な効果を奏することもできるが、ここで繰り返して述べない。
【0145】
図9を参照して、
図9は、本開示の実施例による別のネットワーク側機器の構造図である。当該ネットワーク側機器は、
図9に示すように、送受信機910と、メモリ920と、プロセッサ900と、前記メモリ920に記憶されて前記プロセッサ上で動作可能なプログラムとを含み、
前記送受信機910又は前記プロセッサ900は、マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)のサービス品質フロー(QoS flow)をマルチキャスト及びブロードキャストサービス無線ベアラ(MRB)及びデータ無線ベアラ(DRB)にマッピングするためのものであり、
前記送受信機910は、前記MRB及びDRBの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送するためのものである。
【0146】
ここで、送受信機910は、プロセッサ900の制御の下でデータを送受信するために使用可能である。
【0147】
図9において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続されたバス及びブリッジを含んでもよく、具体的には、プロセッサ900を代表とした1つ又は複数のプロセッサと、メモリ920を代表としたメモリとの各種回路が繋げられている。バスアーキテクチャは、周辺機器、電圧レギュレータや電力管理回路等の様々な他の回路を互いに繋げることも可能であるが、これらは、当分野において公知されているため、本明細書において、さらなる説明をしない。バスインターフェースは、インターフェースを提供するものである。送受信機910は、複数の素子であってもよく、即ち送信機及び受信機を含んでもよく、伝送媒体にて様々な他の装置と通信するための手段を提供するものである。
【0148】
プロセッサ900は、バスアーキテクチャ及び一般的な処理の管理を担っており、メモリ920は、プロセッサ900による操作実行時に用いられるデータを記憶可能である。
【0149】
なお、メモリ920は、ネットワーク側機器にのみ位置することに限定されず、メモリ920とプロセッサ900とは、異なる地理位置に離間して位置してもよい。
【0150】
選択的に、上述のMBSのQoS flowをMRB及びDRBにマッピングすることは、
SDAP層を介して、前記MBSのQoS flowをMRB及びDRBにマッピングすることを含み、ここで、前記MRBに対応する第一PDCPエンティティ及び第一RLCエンティティと、前記DRBに対応する第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティとは、互いに独立するものである。
【0151】
選択的に、前記第一PDCPエンティティ及び第二PDCPエンティティは、
暗号化の実行、完全性保護又はヘッダ圧縮機能のうち、少なくとも1つの機能を独立して備える。
【0152】
選択的に、前記MRBと前記DRBとは、同じMACエンティティを共用するか、又は
前記MRBと前記DRBとは、異なるMACエンティティに対応する。
【0153】
選択的に、上述の前記MRB及びDRBの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送することは、
前記SDAP層が前記QoS flowのデータパケットを前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティに渡すことと、
前記第一PDCPエンティティが前記データパケットを前記第一RLCエンティティに渡し、及び/又は、前記第二PDCPエンティティが前記データパケットを前記第二RLCエンティティに渡すこととを含む。
【0154】
選択的に、前記第一PDCPエンティティが前記データパケットを前記第一RLCエンティティに渡し、及び/又は、前記第二PDCPエンティティが前記データパケットを前記第二RLCエンティティに渡すことは、
ターゲットPDCPエンティティが、前記QoS flowのデータパケットの各々に対して、対応するPDCP破棄タイマをスタートさせることと、
前記ターゲットPDCPエンティティが、対応するMRB又はDRBによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowのデータパケットをターゲットRLCエンティティに渡すことと、
前記ターゲットPDCPが、対応するMRB又はDRBによるデータ伝送を許可していなければ、前記PDCP破棄タイマがタイムアウトしたデータパケットを破棄することとを含み、
ここで、前記ターゲットPDCPは前記第一PDCPエンティティ、前記ターゲットRLCは前記第一RLCエンティティであるか、又は、前記ターゲットPDCPは前記第二PDCPエンティティ、前記ターゲットRLCは前記第二RLCエンティティである。
【0155】
選択的に、上述の前記ターゲットPDCPが、対応するMRB又はDRBによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowのデータパケットをターゲットRLCエンティティに渡すことは、
前記ターゲットPDCPエンティティが、対応するMRB又はDRBによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowにおける前記PDCP破棄タイマがタイムアウトしていないデータパケットを前記ターゲットRLCエンティティに渡すことを含む。
【0156】
選択的に、上述の前記MRB及びDRBの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送することは、
前記SDAP層が、前記QoS flowのデータパケットを、前記MRBによるデータ伝送を許可している前記第一PDCPエンティティに渡すか、又は前記QoS flowのデータパケットを、前記DRBによるデータ伝送を許可している前記第二PDCPエンティティに渡すことと、
前記QoS flowのデータパケットを受信したPDCPエンティティが、前記データパケットを、該当するRLCエンティティに渡すこととを含む。
【0157】
選択的に、前記MBSのQoS flowのうち、MRBにマッピングされるQoS flowと、DRBにマッピングされるQoS flowとは、同じであるか、又は
前記MBSのQoS flowのうち、MRBにマッピングされるQoS flowと、DRBにマッピングされるQoS flowとは、全部又は一部が異なる。
【0158】
選択的に、前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、前記インターフェースは、前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティが同一のデータパケットに同一のPDCPシリアル番号(Serial Number、SN)を付加するように、情報を伝達するために用いられる。
【0159】
選択的に、送受信機910又はプロセッサ900は、
前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティのうち、前記MBSのQoS flowのデータパケットを送信しているPDCPエンティティが、前記SDAP層から渡される次のデータパケットのPDCP SNを確定し、前記PDCP SNを別のPDCPエンティティに伝送して、別のPDCPエンティティが前記PDCP SNを、前記SDAP層から渡される前記次のデータパケットに割り当てることに更に用いられる。
【0160】
説明すべきなのは、本実施例における上記ネットワーク側機器は、本開示の実施例における方法実施例に係る任意の実施形態のネットワーク側機器であってもよく、本開示の実施例における方法実施例に係るネットワーク側機器の任意の実施形態は、何れも本実施例における上記ネットワーク側機器によって実現可能であり、同じ有益な効果を奏することもできるが、ここで繰り返して述べない。
【0161】
図10を参照して、
図10は、本開示の実施例による別の端末の構造図である。当該端末は、
図10に示すように、送受信機1010と、メモリ1020と、プロセッサ1000と、前記メモリ1020に記憶されて前記プロセッサ1000上で動作可能なプログラムとを含み、
前記送受信機1010は、マルチキャスト及びブロードキャストサービス無線ベアラ(MRB)及びデータ無線ベアラ(DRB)の少なくとも一方を介して、マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)のサービス品質フロー(QoS flow)を受信するためのものであり、ここで、前記MBSのQoS flowは、それぞれ前記MRB及びDRBとマッピング関係を有する。
【0162】
ここで、送受信機1010は、プロセッサ1000の制御の下でデータを送受信するために使用可能である。
【0163】
図10において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続されたバス及びブリッジを含んでもよく、具体的には、プロセッサ1000を代表とした1つ又は複数のプロセッサと、メモリ1020を代表としたメモリとの各種回路が繋げられている。バスアーキテクチャは、周辺機器、電圧レギュレータや電力管理回路等の様々な他の回路を互いに繋げることも可能であるが、これらは、当分野において公知されているため、本明細書において、さらなる説明をしない。バスインターフェースは、インターフェースを提供するものである。送受信機1010は、複数の素子であってもよく、即ち送信機及び受信機を含んでもよく、伝送媒体にて様々な他の装置と通信するための手段を提供するものである。
【0164】
プロセッサ1000は、バスアーキテクチャ及び一般的な処理の管理を担っており、メモリ1020は、プロセッサ1000による操作実行時に用いられるデータを記憶可能である。
【0165】
なお、メモリ1020は、端末にのみ位置することに限定されず、メモリ1020とプロセッサ1000とは、異なる地理位置に離間して位置してもよい。
【0166】
選択的に、前記MRBに対応する第一パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティ及び第一無線リンク制御層プロトコル(RLC)エンティティと、前記DRBに対応する第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティとは、互いに独立するものである。
【0167】
選択的に、前記第一PDCPエンティティ及び第二PDCPエンティティは、
復号化の実行、完全性保護の解析又はヘッダ圧縮の解凍機能のうち、少なくとも1つの機能を独立して備える。
【0168】
選択的に、前記MRBと前記DRBとは、同じメディアアクセス制御(MAC)エンティティを共用するか、又は
前記MRBと前記DRBとは、異なるMACエンティティに対応する。
【0169】
選択的に、 上述のMRB及びDRBの少なくとも一方を介して、MBSのQoS flowを受信することは、
前記第一RLCエンティティが、MAC層によって受信された前記MBSのQoS flowのデータパケットを、前記第一PDCPエンティティに伝達して、前記第一PDCPエンティティがデータパケットをサービスデータ適応プロトコル(SDAP)層にアップロードすること、及び/又は
前記第二RLCエンティティが、MAC層によって受信された前記MBSのQoS flowのデータパケットを、前記第二PDCPエンティティに伝達して、前記第二PDCPエンティティがデータパケットをSDAP層にアップロードすることを含む。
【0170】
選択的に、前記MBSのQoS flowのうち、MRBにマッピングされるQoS flowと、DRBにマッピングされるQoS flowとは、同じであるか、又は
前記MBSのQoS flowのうち、MRBにマッピングされるQoS flowと、DRBにマッピングされるQoS flowとは、全部又は一部が異なる。
【0171】
選択的に、前記送受信機1010又は前記プロセッサ1000は、
前記第一PDCPエンティティ及び/又は前記第二PDCPエンティティが、データパケットを上位層に渡して、前記上位層が重複検出を行うこと、又は
前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、第一PDCPエンティティが、前記MBSのQoS flowのデータパケットを含むPDCPプロトコルデータユニット(PDU)を、インターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達して、前記第二PDCPエンティティが重複検出を行うこと、又は
前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、第二PDCPエンティティが、前記MBSのQoS flowのデータパケットを含むPDCP PDUを、インターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達して、前記第一PDCPエンティティが重複検出を行うことに更に用いられる。
【0172】
選択的に、前記第一PDCPエンティティが、PDCP PDUを、インターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達することは、前記第一PDCPエンティティが、受信されたPDCP PDUを、ソートせずにそのままインターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達することを含むか、
又は、
前記第二PDCPエンティティが、PDCP PDUを、インターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達することは、前記第二PDCPエンティティが、受信されたPDCP PDUを、ソートせずにそのままインターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達することを含む。
【0173】
選択的に、前記第一PDCPエンティティが重複検出を行うことは、
前記第一PDCPエンティティが、受信した前記第二PDCPエンティティから前記インターフェースを介して伝達されたPDCP PDUと、前記第一RLCエンティティから受信したPDCP PDUとを共同処理して重複検出を行い、PDCP PDUに含まれるPDCP SNが、既に第一PDCPエンティティで受信されたものであれば、当該PDCP PDUを破棄することを含むか、
又は、
前記第二PDCPエンティティが重複検出を行うことは、
前記第二PDCPエンティティが、受信した前記第一PDCPエンティティから前記インターフェースを介して伝達されたPDCP PDUと、前記第二RLCエンティティから受信したPDCP PDUとを共同処理して重複検出を行い、PDCP PDUに含まれるPDCP SNが、既に第一PDCPエンティティで受信されたものであれば、当該PDCP PDUを破棄することを含む。
【0174】
説明すべきなのは、本実施例における上記端末は、本開示の実施例における方法実施例に係る任意の実施形態の端末であってもよく、本開示の実施例における方法実施例に係る端末の任意の実施形態は、何れも本実施例における上記端末によって実現可能であり、同じ有益な効果を奏することもできるが、ここで繰り返して説明しない。
【0175】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、当該プログラムがプロセッサによって実行されると、本開示の実施例によるネットワーク側機器側のデータフロー伝送方法におけるステップが実現されるか、又は、当該プログラムがプロセッサによって実行されると、本開示の実施例による端末側のデータフロー伝送方法におけるステップが実現される、ことを特徴とするコンピュータ読取可能な記憶媒体を更に提供する。
【0176】
本願によるいくつかの実施例において、開示された方法及び装置が他の方式で実装され得ることを理解されたい。例えば、上記で説明した装置実施例は、例示的なものに過ぎない。例えば、前記ユニットの分割は、論理機能での分割に過ぎず、実際の実現のとき、他の分割方式もあり得る。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、別のシステムに組み合わされるか、或いは統合されてもよいし、いくつかの特徴が無視されるか、或いは実装されなくてもよい。さらに、掲示又は説明した相互結合、直接結合又は通信接続は、いくつかのインターフェースを用いて実装されてもよい。装置間又はユニット間の間接結合又は通信接続は、電子的な形態、機械的な形態、又は他の形態であってもよい。
【0177】
また、本開示の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されていてもよいし、各ユニットは、個別に物理的に設けられてもよいし、2つ以上のユニットは、1つのユニットに統合されてもよい。上記統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実現してもよいし、ハードウェアにソフトウェア機能ユニットを加える形態で実現してもよい。
【0178】
上記のソフトウェア機能ユニットの形態で実現される統合化ユニットは、コンピュータ読取可能な記憶媒体に記憶されてもよい。上記ソフトウェア機能ユニットは、記憶媒体に記憶され、本開示の各実施例に記載の情報データブロックの処理方法における一部のステップをコンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器などであってもよい)に実行させるいくつかのコマンドを含む。前記の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、ポータブルハードディスク、読取専用メモリ(Read-Only Memory、ROMと略す)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAMと略す)、磁気ディスク又は光ディスクなど、プログラムコードを格納できる様々な媒体を含む。
【0179】
なお、上記の各モジュールに対する分割は、論理機能での分割に過ぎず、実際の実現のとき、全部又は一部のモジュールは、1つの物理エンティティへ統合されてもよいし、物理的に分離されていてもよいことに理解されたい。そして、これらのモジュールは、全て処理要素によりソフトウェアを呼び出す形で実現されてもよいし、全てハードウェアにより実現されてもよく、また、一部のモジュールは、処理要素によりソフトウェアを呼び出す形で実現されるとともに、他の一部のモジュールは、ハードウェアの形で実現されてもよい。例えば、確定モジュールは、独立して設けられた処理要素であってもよいし、上記装置のあるチップ内への統合により実現されてもよい。さらに、確定モジュールは、プログラムコードの形式で上記装置のメモリに記憶され、上記装置のある処理要素により呼び出されることで、上記確定モジュールの機能を実行してもよい。他のモジュールの実現は、確定モジュールと同様である。それに、これらのモジュールは、全部又は一部が統合されてもよいし、個別に実現されてもよい。本明細書に記載の処理要素は、信号の処理能力を有する集積回路であってもよい。実現のとき、上記方法の各ステップ又は上記各モジュールは、プロセッサ要素内のハードウェアの集積論理回路を用いることにより、又は、ソフトウェア形式のコマンドを用いることにより実装されてもよい。
【0180】
例えば、各モジュールは、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、1つ又は複数のマイクロプロセッサ(digital signal processor、DSP)、若しくは、1つ又は複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)など、上記方法を実施する1つ又は複数の集積回路として設定されてもよい。他の例として、上記のあるモジュールは、処理要素によりプログラムコードを呼び出す形で実現される場合、当該処理要素は、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)などの汎用プロセッサ、又は、プログラムコードを呼び出すことが可能な他のプロセッサであってもよい。さらなる例として、これらのモジュールは、一緒に統合されてもよいし、システムオンチップ(system-on-a-chip、SOC)の形式で実現されてもよい。
【0181】
本願の明細書及び特許請求の範囲における「第一」、「第二」などの用語は、類似しているオブジェクトを区別するために使用されるものであり、必ずしも特定の順序や前後順番を記述するために使用されるとは限らない。そのように使用されるデータは、適切な状況において互いに交換可能で、それによって、本明細書において記述される本願の実施例は、本明細書において図示又は記述される順序以外の順序で実施可能であることを理解されたい。また、用語「含む」及び「有する」、並びにそれらのあらゆる変体は、非排他的な包含をカバーするものであり、例えば、一連のステップやユニットを含む手順、方法、システム、製品や機器は、明示的に列挙されているこれらのステップやユニットのみを含むことに限定されず、明示的に列挙されていない他のステップやユニット、或いは、これらの手順、方法、製品や機器に固有の他のステップやユニットを含んでもよい。なお、明細書及び特許請求の範囲に使用される「及び/又は」とは、接続対象のうち、少なくとも1つを表すものであり、例えば、「A及び/又はB及び/又はC」とは、Aのみが存在する、Bのみが存在する、Cのみが存在する、及び、AとBの両方が存在する、BとCの両方が存在する、AとCの両方が存在する、並びに、AとBとCの全てが存在するとの7つの場合を含む。同様に、本明細書及び特許請求の範囲に使用される「A及びBの少なくとも1つ」とは、「Aのみが存在する、Bのみが存在する、又はAとBの両方が存在する」として理解されるべきである。
【0182】
上述したのは、本開示の選択的な実施形態であり、注意すべきことは、当業者にとって、本開示に記載の原理を逸脱しない前提で、若干の改良及び潤色を更に行うことが可能であり、これらの改良及び潤色も本開示の保護範囲内であると見なされるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2022-08-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク側機器に適用されるデータフロー伝送方法であって、
マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)のサービス品質フロー(QoS flow)を
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及び
ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングすることと、
前記
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及び
ユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送することとを含む、データフロー伝送方法。
【請求項2】
上述のMBSのQoS flowを
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及び
ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングすることは、
サービスデータ適応プロトコル(SDAP)層を介して、前記MBSのQoS flowを
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及び
ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングすることを含み、ここで、前記
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラに対応する第一パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティ及び第一無線リンク制御層プロトコル(RLC)エンティティと、前記
ユニキャスト伝送の無線ベアラに対応する第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティとは、互いに独立するものである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第一PDCPエンティティ及び第二PDCPエンティティは、
暗号化の実行、完全性保護又はヘッダ圧縮機能のうち、少なくとも1つの機能を独立して備える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラと前記
ユニキャスト伝送の無線ベアラとは、同じメディアアクセス制御(MAC)エンティティを共用するか、又は
前記
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラと前記
ユニキャスト伝送の無線ベアラとは、異なるMACエンティティに対応する、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
上述の前記
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及び
ユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送することは、
前記SDAP層が前記QoS flowのデータパケットを前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティに渡
し、前記第一PDCPエンティティが前記データパケットを前記第一RLCエンティティに渡すこと
、及び/又は、
前記SDAP層が、前記QoS flowのデータパケットを前記第二PDCPエンティティに渡し、前記第二PDCPエンティティが前記データパケットを前記第二RLCエンティティに渡すこ
とを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記第一PDCPエンティティが前記データパケットを前記第一RLCエンティティに渡し
、前記第二PDCPエンティティが前記データパケットを前記第二RLCエンティティに渡すことは、
ターゲットPDCPエンティティが、前記QoS flowのデータパケットの各々に対して、対応するPDCP破棄タイマをスタートさせることと、
前記ターゲットPDCPエンティティが、対応する
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ又は
ユニキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowのデータパケットをターゲットRLCエンティティに渡
し、又は、前記QoS flowにおける前記PDCP破棄タイマがタイムアウトしていないデータパケットを前記ターゲットRLCエンティティに渡すことと、
前記ターゲットPDCPが、対応する
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ又は
ユニキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可していなければ、前記PDCP破棄タイマがタイムアウトしたデータパケットを破棄することとを含み、
ここで、前記ターゲットPDCPは前記第一PDCPエンティティ、前記ターゲットRLCは前記第一RLCエンティティであるか、又は、前記ターゲットPDCPは前記第二PDCPエンティティ、前記ターゲットRLCは前記第二RLCエンティティである、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記MBSのQoS flowのうち、
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowと、
ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowとは、同じであるか、又は
前記MBSのQoS flowのうち、
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowと、
ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowとは、全部又は一部が異なる、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
端末に適用されるデータフロー伝送方法であって、
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及び
ユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を介して、マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)のサービス品質フロー(QoS flow)を受信することを含み、ここで、前記MBSのQoS flowは、それぞれ前記
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及び
ユニキャスト伝送の無線ベアラとマッピング関係を有する、データフロー伝送方法。
【請求項9】
前記
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラに対応する第一パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティ及び第一無線リンク制御層プロトコル(RLC)エンティティと、前記
ユニキャスト伝送の無線ベアラに対応する第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティとは、互いに独立するものである、請求項
8に記載の方法。
【請求項10】
前記第一PDCPエンティティ及び第二PDCPエンティティは、
復号化の実行、完全性保護の解析又はヘッダ圧縮の解凍機能のうち、少なくとも1つの機能を独立して備える、請求項
9に記載の方法。
【請求項11】
前記
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラと前記
ユニキャスト伝送の無線ベアラとは、同じメディアアクセス制御(MAC)エンティティを共用するか、又は
前記
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラと前記
ユニキャスト伝送の無線ベアラとは、異なるMACエンティティに対応する、請求項
9に記載の方法。
【請求項12】
上述の
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及び
ユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を介して、MBSのQoS flowを受信することは、
前記第一RLCエンティティが、MAC層によって受信された前記MBSのQoS flowのデータパケットを、前記第一PDCPエンティティに伝達して、前記第一PDCPエンティティがデータパケットをサービスデータ適応プロトコル(SDAP)層にアップロードすること、及び/又は
前記第二RLCエンティティが、MAC層によって受信された前記MBSのQoS flowのデータパケットを、前記第二PDCPエンティティに伝達して、前記第二PDCPエンティティがデータパケットをSDAP層にアップロードすることを含む、請求項
9に記載の方法。
【請求項13】
前記MBSのQoS flowのうち、
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowと、
ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowとは、同じであるか、又は
前記MBSのQoS flowのうち、
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowと、
ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowとは、全部又は一部が異なる、請求項
8に記載の方法。
【請求項14】
ネットワーク側機器であって、
マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)のサービス品質フロー(QoS flow)を
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及び
ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングするためのマッピングモジュールと、
前記
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及び
ユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送するための伝送モジュールとを含む、ネットワーク側機器。
【請求項15】
MBSのQoS flowをマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングすることは、
サービスデータ適応プロトコル(SDAP)層を介して、前記MBSのQoS flowをマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングすることを含み、ここで、前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラに対応する第一パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティ及び第一無線リンク制御層プロトコル(RLC)エンティティと、前記ユニキャスト伝送の無線ベアラに対応する第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティとは、互いに独立するものである、請求項14に記載のネットワーク側機器。
【請求項16】
端末であって、
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及び
ユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を介して、マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)のサービス品質フロー(QoS flow)を受信するための受信モジュールを含み、ここで、前記MBSのQoS flowは、それぞれ前記
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及び
ユニキャスト伝送の無線ベアラとマッピング関係を有する、端末。
【請求項17】
前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラに対応する第一パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティ及び第一無線リンク制御層プロトコル(RLC)エンティティと、前記ユニキャスト伝送の無線ベアラに対応する第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティとは、互いに独立するものである、請求項16に記載の端末。
【請求項18】
前記第一PDCPエンティティ及び第二PDCPエンティティは、
復号化の実行、完全性保護の解析又はヘッダ圧縮の解凍機能のうち、少なくとも1つの機能を独立して備える、請求項17に記載の端末。
【請求項19】
前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラと前記ユニキャスト伝送の無線ベアラとは、同じメディアアクセス制御(MAC)エンティティを共用するか、又は
前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラと前記ユニキャスト伝送の無線ベアラとは、異なるMACエンティティに対応する、請求項17に記載の端末。
【請求項20】
前記受信モジュールは、
前記第一RLCエンティティが、MAC層によって受信された前記MBSのQoS flowのデータパケットを、前記第一PDCPエンティティに伝達して、前記第一PDCPエンティティがデータパケットをサービスデータ適応プロトコル(SDAP)層にアップロードすること、及び/又は
前記第二RLCエンティティが、MAC層によって受信された前記MBSのQoS flowのデータパケットを、前記第二PDCPエンティティに伝達して、前記第二PDCPエンティティがデータパケットをSDAP層にアップロードすることに更に用いられる、請求項17に記載の端末。
【請求項21】
コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、当該プログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1~
7の何れか一項に記載のデータフロー伝送方法におけるステップが実現されるか、又は、当該プログラムがプロセッサによって実行されると、請求項
8~
13の何れか一項に記載のデータフロー伝送方法におけるステップが実現される、コンピュータ読取可能な記憶媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2020年2月17日に中国で出願された中国特許出願第202010097062.4号の優先権を主張し、その内容の全ては、参照により本願に組み込まれる。
本開示は、通信の技術分野に関し、特にデータフロー伝送方法、端末及びネットワーク側機器に関する。
【背景技術】
【0002】
マルチキャスト及びブロードキャストサービス(Multicast and Broadcast Services、MBS)は、一部の通信システム(例えば、5Gシステム)で導入されたマルチキャスト及びブロードキャストマルチメディアサービス(multimedia broadcast multicast service、MBMSサービス)である。MBS伝送が必要となる場合は、MBSサービスのサービス品質フロー(QoS flow)をマルチキャスト及びブロードキャストサービス無線ベアラ(MBS Radio Bearer、MRB)にマッピングする。MBSのQoS flowのみがMRBにマッピングされるため、MBSの信頼性が比較的低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示の実施例は、MBSのQoS flowのみがマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされることに起因してMBSの信頼性が比較的低くなるという問題を解決するために、データフロー伝送方法、端末及びネットワーク側機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の実施例は、ネットワーク側機器に適用されるデータフロー伝送方法であって、
MBSのQoS flowをマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びデータ無線ベアラ(ユニキャスト伝送の無線ベアラ)にマッピングすることと、
前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送することとを含む、データフロー伝送方法を提供する。
【0005】
選択的に、上述のMBSのQoS flowをマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングすることは、
サービスデータ適応プロトコル(Service Data Adaptation Protocol、SDAP)層を介して、前記MBSのQoS flowをマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングすることを含み、ここで、前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラに対応する第一パケットデータコンバージェンスプロトコル(packet data convergence protocol、PDCP)エンティティ及び第一無線リンク制御層プロトコル(Radio Link Control、RLC)エンティティと、前記ユニキャスト伝送の無線ベアラに対応する第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティとは、互いに独立するものである。
【0006】
選択的に、前記第一PDCPエンティティ及び第二PDCPエンティティは、
暗号化の実行、完全性保護又はヘッダ圧縮機能のうち、少なくとも1つの機能を独立して備える。
【0007】
選択的に、前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラと前記ユニキャスト伝送の無線ベアラとは、同じメディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)エンティティを共用するか、又は
前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラと前記ユニキャスト伝送の無線ベアラとは、異なるMACエンティティに対応する。
【0008】
選択的に、上述の前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送することは、
前記SDAP層が前記QoS flowのデータパケットを前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティに渡すことと、
前記第一PDCPエンティティが前記データパケットを前記第一RLCエンティティに渡し、及び/又は、前記第二PDCPエンティティが前記データパケットを前記第二RLCエンティティに渡すこととを含む。
【0009】
選択的に、前記第一PDCPエンティティが前記データパケットを前記第一RLCエンティティに渡し、及び/又は、前記第二PDCPエンティティが前記データパケットを前記第二RLCエンティティに渡すことは、
ターゲットPDCPエンティティが、前記QoS flowのデータパケットの各々に対して、対応するPDCP破棄タイマをスタートさせることと、
前記ターゲットPDCPエンティティが、対応するマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ又はユニキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowのデータパケットをターゲットRLCエンティティに渡すことと、
前記ターゲットPDCPが、対応するマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ又はユニキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可していなければ、前記PDCP破棄タイマがタイムアウトしたデータパケットを破棄することとを含み、
ここで、前記ターゲットPDCPは前記第一PDCPエンティティ、前記ターゲットRLCは前記第一RLCエンティティであるか、又は、前記ターゲットPDCPは前記第二PDCPエンティティ、前記ターゲットRLCは前記第二RLCエンティティである。
【0010】
選択的に、上述の前記ターゲットPDCPが、対応するマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ又はユニキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowのデータパケットをターゲットRLCエンティティに渡すことは、
前記ターゲットPDCPエンティティが、対応するマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ又はユニキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowにおける前記PDCP破棄タイマがタイムアウトしていないデータパケットを前記ターゲットRLCエンティティに渡すことを含む。
【0011】
選択的に、上述の前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送することは、
前記SDAP層が、前記QoS flowのデータパケットを、前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可している前記第一PDCPエンティティに渡すか、又は前記QoS flowのデータパケットを、前記ユニキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可している前記第二PDCPエンティティに渡すことと、
前記QoS flowのデータパケットを受信したPDCPエンティティが、前記データパケットを、該当するRLCエンティティに渡すこととを含む。
【0012】
選択的に、前記MBSのQoS flowのうち、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowと、ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowとは、同じであるか、又は
前記MBSのQoS flowのうち、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowと、ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowとは、全部又は一部が異なる。
【0013】
選択的に、前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、前記インターフェースは、前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティが同一のデータパケットに同一のPDCPシリアル番号(Serial Number、SN)を付加するように、情報を伝達するために用いられる。
【0014】
選択的に、前記方法は、
前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティのうち、前記MBSのQoS flowのデータパケットを送信しているPDCPエンティティが、前記SDAP層から渡される次のデータパケットのPDCP SNを確定し、前記PDCP SNを別のPDCPエンティティに伝送して、別のPDCPエンティティが前記PDCP SNを、前記SDAP層から渡される前記次のデータパケットに割り当てることを更に含む。
【0015】
本開示の実施例は、端末に適用されるデータフロー伝送方法であって、
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を介して、マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)のサービス品質フロー(QoS flow)を受信することを含み、ここで、前記MBSのQoS flowは、それぞれ前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラとマッピング関係を有する、データフロー伝送方法を更に提供する。
【0016】
選択的に、前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラに対応する第一パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティ及び第一無線リンク制御層プロトコル(RLC)エンティティと、前記ユニキャスト伝送の無線ベアラに対応する第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティとは、互いに独立するものである。
【0017】
選択的に、前記第一PDCPエンティティ及び第二PDCPエンティティは、
復号化の実行、完全性保護の解析又はヘッダ圧縮の解凍機能のうち、少なくとも1つの機能を独立して備える。
【0018】
選択的に、前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラと前記ユニキャスト伝送の無線ベアラとは、同じメディアアクセス制御(MAC)エンティティを共用するか、又は
前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラと前記ユニキャスト伝送の無線ベアラとは、異なるMACエンティティに対応する。
【0019】
選択的に、上述のマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を介して、MBSのQoS flowを受信することは、
前記第一RLCエンティティが、MAC層によって受信された前記MBSのQoS flowのデータパケットを、前記第一PDCPエンティティに伝達して、前記第一PDCPエンティティがデータパケットをサービスデータ適応プロトコル(SDAP)層にアップロードすること、及び/又は
前記第二RLCエンティティが、MAC層によって受信された前記MBSのQoS flowのデータパケットを、前記第二PDCPエンティティに伝達して、前記第二PDCPエンティティがデータパケットをSDAP層にアップロードすることを含む。
【0020】
選択的に、前記MBSのQoS flowのうち、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowと、ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowとは、同じであるか、又は
前記MBSのQoS flowのうち、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowと、ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowとは、全部又は一部が異なる。
【0021】
選択的に、前記方法は、
前記第一PDCPエンティティ及び/又は前記第二PDCPエンティティが、データパケットを上位層に渡して、前記上位層が重複検出を行うこと、又は
前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、第一PDCPエンティティが、前記MBSのQoS flowのデータパケットを含むPDCPプロトコルデータユニット(Protocol Data Unit、PDU)を、インターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達して、前記第二PDCPエンティティが重複検出を行うこと、又は
前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、第二PDCPエンティティが、前記MBSのQoS flowのデータパケットを含むPDCP PDUを、インターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達して、前記第一PDCPエンティティが重複検出を行うことを更に含む。
【0022】
選択的に、前記第一PDCPエンティティが、PDCP PDUを、インターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達することは、前記第一PDCPエンティティが、受信されたPDCP PDUを、ソートせずにそのままインターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達することを含むか、
又は、
前記第二PDCPエンティティが、PDCP PDUを、インターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達することは、前記第二PDCPエンティティが、受信されたPDCP PDUを、ソートせずにそのままインターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達することを含む。
【0023】
選択的に、前記第一PDCPエンティティが重複検出を行うことは、
前記第一PDCPエンティティが、受信した前記第二PDCPエンティティから前記インターフェースを介して伝達されたPDCP PDUと、前記第一RLCエンティティから受信したPDCP PDUとを共同処理して重複検出を行い、PDCP PDUに含まれるPDCP SNが、既に第一PDCPエンティティで受信されたものであれば、当該PDCP PDUを破棄することを含むか、
又は、
前記第二PDCPエンティティが重複検出を行うことは、
前記第二PDCPエンティティが、受信した前記第一PDCPエンティティから前記インターフェースを介して伝達されたPDCP PDUと、前記第二RLCエンティティから受信したPDCP PDUとを共同処理して重複検出を行い、PDCP PDUに含まれるPDCP SNが、既に第一PDCPエンティティで受信されたものであれば、当該PDCP PDUを破棄することを含む。
【0024】
本開示の実施例は、ネットワーク側機器であって、
マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)のサービス品質フロー(QoS flow)をマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングするためのマッピングモジュールと、
前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送するための伝送モジュールとを含む、ネットワーク側機器を更に提供する。
【0025】
選択的に、上述のMBSのQoS flowをマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングすることは、
サービスデータ適応プロトコル(SDAP)層を介して、前記MBSのQoS flowをマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングすることを含み、ここで、前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラに対応する第一パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティ及び第一無線リンク制御層プロトコル(RLC)エンティティと、前記ユニキャスト伝送の無線ベアラに対応する第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティとは、互いに独立するものである。
【0026】
選択的に、前記伝送モジュールは、
前記SDAP層が前記QoS flowのデータパケットを前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティに渡すことと、
前記第一PDCPエンティティが前記データパケットを前記第一RLCエンティティに渡し、及び/又は、前記第二PDCPエンティティが前記データパケットを前記第二RLCエンティティに渡すこととに用いられる。
【0027】
選択的に、前記伝送モジュールは、
前記SDAP層が、前記QoS flowのデータパケットを、前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可している前記第一PDCPエンティティに渡すか、又は前記QoS flowのデータパケットを、前記ユニキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可している前記第二PDCPエンティティに渡すことと、
前記QoS flowのデータパケットを受信したPDCPエンティティが、前記データパケットを、該当するRLCエンティティに渡すこととに用いられる。
【0028】
本開示の実施例は、端末であって、
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を介して、マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)のサービス品質フロー(QoS flow)を受信するための受信モジュールを含み、ここで、前記MBSのQoS flowは、それぞれ前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラとマッピング関係を有する、端末を更に提供する。
【0029】
選択的に、前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラに対応する第一パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティ及び第一無線リンク制御層プロトコル(RLC)エンティティと、前記ユニキャスト伝送の無線ベアラに対応する第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティとは、互いに独立するものである。
【0030】
選択的に、前記受信モジュールは、
前記第一RLCエンティティが、MAC層によって受信された前記MBSのQoS flowのデータパケットを、前記第一PDCPエンティティに伝達して、前記第一PDCPエンティティがデータパケットをサービスデータ適応プロトコル(SDAP)層にアップロードすること、及び/又は
前記第二RLCエンティティが、MAC層によって受信された前記MBSのQoS flowのデータパケットを、前記第二PDCPエンティティに伝達して、前記第二PDCPエンティティがデータパケットをSDAP層にアップロードすることに用いられる。
【0031】
本開示の実施例は、送受信機と、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサ上で動作可能なプログラムと含むネットワーク側機器であって、
前記送受信機又は前記プロセッサは、マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)のサービス品質フロー(QoS flow)をマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングするためのものであり、
前記送受信機は、前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送するためのものである、ネットワーク側機器を更に提供する。
【0032】
選択的に、上述のMBSのQoS flowをマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングすることは、
サービスデータ適応プロトコル(SDAP)層を介して、前記MBSのQoS flowをマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングすることを含み、ここで、前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラに対応する第一パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティ及び第一無線リンク制御層プロトコル(RLC)エンティティと、前記ユニキャスト伝送の無線ベアラに対応する第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティとは、互いに独立するものである。
【0033】
選択的に、前記第一PDCPエンティティ及び第二PDCPエンティティは、
暗号化の実行、完全性保護又はヘッダ圧縮機能のうち、少なくとも1つの機能を独立して備える。
【0034】
選択的に、前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラと前記ユニキャスト伝送の無線ベアラとは、同じメディアアクセス制御(MAC)エンティティを共用するか、又は
前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラと前記ユニキャスト伝送の無線ベアラとは、異なるMACエンティティに対応する。
【0035】
選択的に、上述の前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送することは、
前記SDAP層が前記QoS flowのデータパケットを前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティに渡すことと、
前記第一PDCPエンティティが前記データパケットを前記第一RLCエンティティに渡し、及び/又は、前記第二PDCPエンティティが前記データパケットを前記第二RLCエンティティに渡すこととを含む。
【0036】
選択的に、前記第一PDCPエンティティが前記データパケットを前記第一RLCエンティティに渡し、及び/又は、前記第二PDCPエンティティが前記データパケットを前記第二RLCエンティティに渡すことは、
ターゲットPDCPエンティティが、前記QoS flowのデータパケットの各々に対して、対応するPDCP破棄タイマをスタートさせることと、
前記ターゲットPDCPエンティティが、対応するマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ又はユニキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowのデータパケットをターゲットRLCエンティティに渡すことと、
前記ターゲットPDCPが、対応するマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ又はユニキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可していなければ、前記PDCP破棄タイマがタイムアウトしたデータパケットを破棄することとを含み、
ここで、前記ターゲットPDCPは前記第一PDCPエンティティ、前記ターゲットRLCは前記第一RLCエンティティであるか、又は、前記ターゲットPDCPは前記第二PDCPエンティティ、前記ターゲットRLCは前記第二RLCエンティティである。
【0037】
選択的に、上述の前記ターゲットPDCPが、対応するマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ又はユニキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowのデータパケットをターゲットRLCエンティティに渡すことは、
前記ターゲットPDCPエンティティが、対応するマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ又はユニキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowにおける前記PDCP破棄タイマがタイムアウトしていないデータパケットを前記ターゲットRLCエンティティに渡すことを含む。
【0038】
選択的に、上述の前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送することは、
前記SDAP層が、前記QoS flowのデータパケットを、前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可している前記第一PDCPエンティティに渡すか、又は前記QoS flowのデータパケットを、前記ユニキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可している前記第二PDCPエンティティに渡すことと、
前記QoS flowのデータパケットを受信したPDCPエンティティが、前記データパケットを、該当するRLCエンティティに渡すこととを含む。
【0039】
選択的に、前記MBSのQoS flowのうち、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowと、ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowとは、同じであるか、又は
前記MBSのQoS flowのうち、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowと、ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowとは、全部又は一部が異なる。
【0040】
選択的に、前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、前記インターフェースは、前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティが同一のデータパケットに同一のPDCPシリアル番号(SN)を付加するように、情報を伝達するために用いられる。
【0041】
選択的に、前記送受信機又は前記プロセッサは、
前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティのうち、前記MBSのQoS flowのデータパケットを送信しているPDCPエンティティが、前記SDAP層から渡される次のデータパケットのPDCP SNを確定し、前記PDCP SNを別のPDCPエンティティに伝送して、別のPDCPエンティティが前記PDCP SNを、前記SDAP層から渡される前記次のデータパケットに割り当てることに更に用いられる。
【0042】
本開示の実施例は、送受信機と、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサ上で動作可能なプログラムと含む端末であって、
前記送受信機は、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を介して、マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)のサービス品質フロー(QoS flow)を受信するためのものであり、ここで、前記MBSのQoS flowは、それぞれ前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラとマッピング関係を有する、端末を更に提供する。
【0043】
選択的に、前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラに対応する第一パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティ及び第一無線リンク制御層プロトコル(RLC)エンティティと、前記ユニキャスト伝送の無線ベアラに対応する第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティとは、互いに独立するものである。
【0044】
選択的に、前記第一PDCPエンティティ及び第二PDCPエンティティは、
復号化の実行、完全性保護の解析又はヘッダ圧縮の解凍機能のうち、少なくとも1つの機能を独立して備える。
【0045】
選択的に、前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラと前記ユニキャスト伝送の無線ベアラとは、同じメディアアクセス制御(MAC)エンティティを共用するか、又は
前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラと前記ユニキャスト伝送の無線ベアラとは、異なるMACエンティティに対応する。
【0046】
選択的に、上述のマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を介して、MBSのQoS flowを受信することは、
前記第一RLCエンティティが、MAC層によって受信された前記MBSのQoS flowのデータパケットを、前記第一PDCPエンティティに伝達して、前記第一PDCPエンティティがデータパケットをサービスデータ適応プロトコル(SDAP)層にアップロードすること、及び/又は
前記第二RLCエンティティが、MAC層によって受信された前記MBSのQoS flowのデータパケットを、前記第二PDCPエンティティに伝達して、前記第二PDCPエンティティがデータパケットをSDAP層にアップロードすることを含む。
【0047】
選択的に、前記MBSのQoS flowのうち、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowと、ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowとは、同じであるか、又は
前記MBSのQoS flowのうち、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowと、ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowとは、全部又は一部が異なる。
【0048】
選択的に、前記送受信機又は前記プロセッサは、
前記第一PDCPエンティティ及び/又は前記第二PDCPエンティティが、データパケットを上位層に渡して、前記上位層が重複検出を行うこと、又は
前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、第一PDCPエンティティが、前記MBSのQoS flowのデータパケットを含むPDCPプロトコルデータユニット(PDU)を、インターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達して、前記第二PDCPエンティティが重複検出を行うこと、又は
前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、第二PDCPエンティティが、前記MBSのQoS flowのデータパケットを含むPDCP PDUを、インターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達して、前記第一PDCPエンティティが重複検出を行うことに更に用いられる。
【0049】
選択的に、前記第一PDCPエンティティが、PDCP PDUを、インターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達することは、前記第一PDCPエンティティが、受信されたPDCP PDUを、ソートせずにそのままインターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達することを含むか、
又は、
前記第二PDCPエンティティが、PDCP PDUを、インターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達することは、前記第二PDCPエンティティが、受信されたPDCP PDUを、ソートせずにそのままインターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達することを含む。
【0050】
選択的に、前記第一PDCPエンティティが重複検出を行うことは、
前記第一PDCPエンティティが、受信した前記第二PDCPエンティティから前記インターフェースを介して伝達されたPDCP PDUと、前記第一RLCエンティティから受信したPDCP PDUとを共同処理して重複検出を行い、PDCP PDUに含まれるPDCP SNが、既に第一PDCPエンティティで受信されたものであれば、当該PDCP PDUを破棄することを含むか、
又は、
前記第二PDCPエンティティが重複検出を行うことは、
前記第二PDCPエンティティが、受信した前記第一PDCPエンティティから前記インターフェースを介して伝達されたPDCP PDUと、前記第二RLCエンティティから受信したPDCP PDUとを共同処理して重複検出を行い、PDCP PDUに含まれるPDCP SNが、既に第一PDCPエンティティで受信されたものであれば、当該PDCP PDUを破棄することを含む。
【0051】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、当該プログラムがプロセッサによって実行されると、本開示の実施例によるネットワーク側機器側のデータフロー伝送方法におけるステップが実現されるか、又は、当該プログラムがプロセッサによって実行されると、本開示の実施例による端末側のデータフロー伝送方法におけるステップが実現される、ことを特徴とするコンピュータ読取可能な記憶媒体を更に提供する。
【発明の効果】
【0052】
本開示の実施例では、MBSのQoS flowをマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングして、前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送する。MBSのQoS flowがマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びデータ無線ベアラユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるため、MBSの信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【
図1】本開示の実施例に適用可能なネットワーク構造の模式図である。
【
図2】本開示の実施例によるデータフロー伝送方法の流れ図である。
【
図3】本開示の実施例によるデータフロー伝送の模式図である。
【
図4】本開示の実施例による別のデータフロー伝送方法の流れ図である。
【
図5】本開示の実施例によるネットワーク側機器の構造図である。
【
図6】本開示の実施例による別のネットワーク側機器の構造図である。
【
図8】本開示の実施例による別の端末の構造図である。
【
図9】本開示の実施例による別のネットワーク側機器の構造図である。
【
図10】本開示の実施例による別の端末の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
本開示の解決しようとする課題、技術案及び利点をより明確にするために、以下、図面及び具体的な実施例を通じて詳細に記述する。
【0055】
図1を参照して、
図1は、本開示の実施例に適用可能なネットワーク構造の模式図である。当該ネットワーク構造には、
図1に示すように、端末11及びネットワーク側機器12が含まれており、端末11は、ユーザ端末(User Equipment、UE)又は他の端末機器、例えば携帯電話、タブレットPC(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、モバイルインターネット装置(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)、ロボット、車両等の端末側機器であってもよいが、説明すべきなのは、本開示の実施例では、端末の具体的なタイプが限定されない。ネットワーク側機器12は、例えばマクロ局、LTE eNB、5G NR NB等の基地局といったアクセスネットワーク機器であってもよいし、ネットワーク側機器は、例えば低電力ノード(Low Power Node、LPN)、pico、femto等のスモール局であってもよい。又は、ネットワーク側機器は、アクセスポイント(Access Point、AP)であってもよいし、ネットワーク側機器は、中央ユニット(Central Unit、CU)であってもよく、又は、伝送受信ポイント(Transmission Reception Point、TRP)等のネットワークノードであってもよい。更に、上記ネットワーク側機器は、例えばモビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity 、MME)、アクセスモビリティ管理機能(Access Management Function、AMF)、セッション管理機能(Session Management Function、SMF)、ユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)、サービングゲートウェイ(serving GW、 SGW)、PDNゲートウェイ(PDN GateWay、PDNゲートウェイ)、ポリシー制御機能(Policy Control Function、PCF)、ポリシー及び課金ルール機能ユニット(Policy and Charging Rules Function、PCRF)、サービングGPRSサポートノード(Serving GPRS Support Node、SGSN)といったコアネットワーク機器であってもよい。説明すべきなのは、本開示の実施例では、ネットワーク側機器の具体的なタイプが限定されない。
【0056】
図2を参照して、
図2は、本開示の実施例によるデータフロー伝送方法の流れ図である。当該方法は、ネットワーク側機器に適用されるものであり、
図2に示すように、以下のステップ201~202を含み、
ステップ201は、MBSのQoS flowを
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及び
ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングすることであり、
ステップ202は、前記
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及び
ユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送することである。
【0057】
上述のMBSのQoS flowをマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングすることは、MBSのQoS flowをマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラに全部又は一部マッピングすることであってもよい。ここでのマッピングは、MBSのQoS flowをマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラに同時にマッピングしてもよい。
【0058】
さらに、上述のMBSのQoS flowをマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングすることは、MBSのQoS flowを1つのマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及び1つのユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングし、当該マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラに、対応するプロトコルスタックを設定することであってもよく、さらには、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラのレイヤ2、レイヤ1パラメータをそれぞれ設定してもよい。
【0059】
上述の前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送することは、異なる必要に応じて、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を選択して前記QoS flowを同時に伝送させることであってもよく、例えば、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラのうち、一方のRBが十分に信頼できる場合、一方のRBを選択して伝送させてもよく、又は、両方のRBを選択して同時に伝送させてもよい。
【0060】
また、上述の前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送することは、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を介して、上記QoS flowにおけるデータパケットを端末に送信することであってもよい。
【0061】
本開示の実施例では、上記MBSのQoS flowがマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるため、MBSの信頼性を向上させることができる。また、上記MBSのQoS flowがマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるため、これら2つのRBによる伝送が可能となり、MBSの伝送継続性が向上される。例えば、一方のRBによる伝送が失敗したら、他方のRBを用いて伝送が行われ、一例として、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラを介したMBSサービスの伝送が失敗したら、ユニキャスト伝送の無線ベアラに切り替わって伝送が行われる。さらに、伝送の前に既にユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされているため、サービスベアラの再マッピング中におけるデータパケットの紛失の発生を回避することができる。
【0062】
選択的な実施形態の1つとして、上述のMBSのQoS flowをマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングすることは、
SDAP層を介して、前記MBSのQoS flowをマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングすることを含み、ここで、前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラに対応する第一PDCPエンティティ及び第一RLCエンティティと、前記ユニキャスト伝送の無線ベアラに対応する第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティとは、互いに独立するものである。
【0063】
当該実施形態において、
図3に示すように、第一PDCPエンティティ及び第一RLCエンティティは、ネットワーク側機器における
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラに対応するPDCPエンティティ及びRLCエンティティであってもよく、第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティは、ネットワーク側機器における
ユニキャスト伝送の無線ベアラに対応するPDCPエンティティ及びRLCエンティティであってもよい。
【0064】
ここで、
図3は、前記
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラと前記
ユニキャスト伝送の無線ベアラとが、同じMACエンティティを共用する例を挙げて説明するものであり、当該実施形態において、前記
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラと前記
ユニキャスト伝送の無線ベアラとは、異なるMACエンティティ、例えば第一MACエンティティ及び第二MACエンティティに対応してもよい。
【0065】
さらに、当該実施形態において、端末側における
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラに対応する第一PDCPエンティティ及び第一RLCエンティティと、前記
ユニキャスト伝送の無線ベアラに対応する第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティとは、同様に、
図3に示す端末側における該当するエンティティのように、互いに独立するものである。
【0066】
選択的に、前記第一PDCPエンティティ及び第二PDCPエンティティは、
暗号化の実行、完全性保護又はヘッダ圧縮機能のうち、少なくとも1つの機能を独立して備える。
【0067】
こうして、各PDCPエンティティは別々で、該当するデータ操作を実行可能となり、プロトコルエンティティ間のインタラクションが低減される。
【0068】
一実現形態において、上述の前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送することは、
前記SDAP層が前記QoS flowのデータパケットを前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティに渡すことと、
前記第一PDCPエンティティが前記データパケットを前記第一RLCエンティティに渡し、及び/又は、前記第二PDCPエンティティが前記データパケットを前記第二RLCエンティティに渡すこととを含む。
【0069】
上記SDAP層が前記QoS flowのデータパケットを前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティに渡すことは、同一のデータパケットを前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティにそれぞれ渡すことであってもよい。
【0070】
前記第一PDCPエンティティが前記データパケットを前記第一RLCエンティティに渡し、及び/又は、前記第二PDCPエンティティが前記データパケットを前記第二RLCエンティティに渡すことは、第一PDCPエンティティ及び第二PDCPエンティティが、需要に応じて、データパケットをRLCエンティティに渡すかどうかを確定することであってもよい。
【0071】
本開示の実施例において、PDCPエンティティがデータパケットをRLCエンティティに渡すことは、PDCPエンティティが、データパケットに対してPDCP層関連の操作を実行した後、それをRLCエンティティに渡すことであってもよく、例えば、暗号化の実行、完全性保護、ヘッダ圧縮機能のうち、少なくとも1つの操作を実行した後、RLCエンティティに渡してもよいが、具体的に限定しない。
【0072】
選択的に、前記第一PDCPエンティティが前記データパケットを前記第一RLCエンティティに渡し、及び/又は、前記第二PDCPエンティティが前記データパケットを前記第二RLCエンティティに渡すことは、
ターゲットPDCPエンティティが、前記QoS flowのデータパケットの各々に対して、対応するPDCP破棄タイマ(PDCP discard timer)をスタートさせることと、
前記ターゲットPDCPエンティティが、対応するマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ又はユニキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowのデータパケットをターゲットRLCエンティティに渡すことと、
前記ターゲットPDCPが、対応するマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ又はユニキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可していなければ、前記PDCP破棄タイマがタイムアウトしたデータパケットを破棄することとを含み、
ここで、前記ターゲットPDCPは前記第一PDCPエンティティ、前記ターゲットRLCは前記第一RLCエンティティであるか、又は、前記ターゲットPDCPは前記第二PDCPエンティティ、前記ターゲットRLCは前記第二RLCエンティティである。
【0073】
前記ターゲットPDCPエンティティが、対応するマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ又はユニキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowのデータパケットをターゲットRLCエンティティに渡すことは、第一PDCPエンティティが、対応するマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowのデータパケットを第一RLCエンティティに渡し、前記第二PDCPエンティティが、対応するユニキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowのデータパケットを第二RLCエンティティに渡すことであってもよい。第一PDCPエンティティが、対応するマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可するかどうか、又は、第二PDCPエンティティが、対応するユニキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可するかどうかについては、実際の需要に応じて設定可能である。例えば、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラが十分に信頼できる場合は、ユニキャスト伝送の無線ベアラによって伝送されず、又は、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラが信頼できない場合は、ユニキャスト伝送の無線ベアラによる伝送が許可されるか、又は両方による伝送が許可される。
【0074】
例えば、QoS flowデータパケットがSDAP層に到着すると、SDAP層は、そのまま同じデータパケットを、対応するマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラのPDCP層に同時に渡し、PDCP層は、各々のデータパケットに対してPDCP discard timerをスタートさせ、もし当該データパケットがマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ又はユニキャスト伝送の無線ベアラにて伝送される必要がない場合、対応するPDCPエンティティは、当該データパケットをRLC層に渡せず、PDCP discard timerがタイムアウトした後に当該データパケットを破棄し、もし当該データパケットがPDCP層に到着した時、当該PDCP層に対応するマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラがその時点で伝送を許可されていれば、そのまま当該データパケットをRLC層に渡してもよい。
【0075】
当該実施形態において、許可されたデータパケットを適時に伝送する一方で、伝送が許可されないデータパケットを破棄することで、PDCP層のスペースが節約される。
【0076】
選択的に、上述の前記ターゲットPDCPが、対応するマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ又はユニキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowのデータパケットをターゲットRLCエンティティに渡すことは、
前記ターゲットPDCPエンティティが、対応するマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ又はユニキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowにおける前記PDCP破棄タイマがタイムアウトしていないデータパケットを前記ターゲットRLCエンティティに渡すことを含む。
【0077】
例えば、もしPDCP discard timerがタイムアウトする前に、当該PDCPエンティティに対応するマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ又はユニキャスト伝送の無線ベアラが、伝送を許可され始めた場合、PDCPエンティティは、PDCP discard timerがタイムアウトしていないデータパケットをRLCエンティティに渡す。
ここで、もし前記ターゲットPDCPエンティティが、対応するマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ又はユニキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可しているが、PDCP破棄タイマがタイムアウトしたデータパケットが存在している場合、当該データパケットを破棄してもよい。
【0078】
別の実現形態において、上述の前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送することは、
前記SDAP層が、前記QoS flowのデータパケットを、前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可している前記第一PDCPエンティティに渡すか、又は前記QoS flowのデータパケットを、前記ユニキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可している前記第二PDCPエンティティに渡すことと、
前記QoS flowのデータパケットを受信したPDCPエンティティが、前記データパケットを、該当するRLCエンティティに渡すこととを含む。
【0079】
当該実現形態において、SDAP層は、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ又はユニキャスト伝送の無線ベアラによる伝送を許可しているPDCPエンティティを確定することで、データパケットを、該当するPDCPエンティティに渡してもよい。
【0080】
例えば、SDAP層は、トリガ指示を受信して、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ又はユニキャスト伝送の無線ベアラによる当該QoS flowデータパケットの伝送を許可した場合こそ、QoS flowのデータパケットを、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ又はユニキャスト伝送の無線ベアラに対応するPDCPエンティティに渡し、PDCPエンティティは、当該データパケットを下位層に渡して伝送させる。ここで、上記トリガ指示は、ネットワーク側機器の決定に従ってネットワーク側機器が自ら決めてトリガした指示であってもよく、又は端末からネットワーク側機器に報告された指示、例えば端末から報告された、あるMBSサービスをユニキャスト伝送の無線ベアラで伝送する要求であってもよい。
【0081】
選択的な実施形態の1つとして、前記MBSのQoS flowのうち、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowと、ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowとは、同じであるか、又は
前記MBSのQoS flowのうち、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowと、ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowとは、全部又は一部が異なる。
【0082】
ここで、上記MBSのQoS flowのうち、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowと、ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowとは、同じであることについて、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowと、単一端末のユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowとは、完全に同じであってもよく、例えば、QFI=1のQoS flow及びQFI=2のQoS flowは、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされると同時に、これら2つのQoS flowは、端末1のユニキャスト伝送の無線ベアラ1にマッピングされる。
【0083】
上記MBSのQoS flowのうち、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowと、ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowとは、全部又は一部が異なることについて、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowと、ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowとには、同一のものが存在するが、全部同じになるのではなく、例えば、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowと、単一端末のユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowとには、異なるものが一部存在してもよく、例えば、QFI=1のQoS flowがマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされ、QFI=1のQoS flow及びQFI=2のQoS flowが端末1のユニキャスト伝送の無線ベアラ1にマッピングされる。又は、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowと、ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowとには、同一のものが存在しなくてもよく、例えば、QFI=1のQoS flowがマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされ、QFI=2のQoS flowが端末1のユニキャスト伝送の無線ベアラ1にマッピングされる。
【0084】
選択的に、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowと、ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowとには、関連するものが存在する場合、当該QoS flowのデータパケットの重複検出及び重複破棄は、ネットワーク側機器によって行われてもよいし、端末によって行われてもよいが、これについて限定しない。
【0085】
選択的な実施形態の1つとして、前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、前記インターフェースは、前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティが同一のデータパケットに同一のPDCP SNを付加するように、情報を伝達するために用いられる。
【0086】
ここで、上記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立することは、ステップ201を実行した後に実行されてもよいし、ステップ201を実行する前に実行されてもよく、又は、ステップ201の実行中に実行されてもよいが、これについて限定しない。
【0087】
上記インターフェースは、前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティが同一のデータパケットに同一のPDCP SNを付加するように、情報を伝達するために用いられることについて、第一PDCPエンティティ及び第二PDCPエンティティは、インターフェースを介して情報を伝達することで、もし前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティが同一のデータパケットを受信していれば、当該同一のデータパケットに同じPDCP SNを設定して、データパケットの重複検出が実現されるようにすることであってもよい。
【0088】
当該実施形態において、上記インターフェースが確立されているため、第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティが同一のデータパケットに同一のPDCP SNを付加することができ、重複パケットの検出が実現される。
【0089】
選択的に、上記方法は、
前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティのうち、前記MBSのQoS flowのデータパケットを送信しているPDCPエンティティが、前記SDAP層から渡される次のデータパケットのPDCP SNを確定し、前記PDCP SNを別のPDCPエンティティに伝送して、別のPDCPエンティティが前記PDCP SNを、前記SDAP層から渡される前記次のデータパケットに割り当てることを更に含む。
【0090】
上述の前記MBSのQoS flowのデータパケットを送信しているPDCPエンティティは、MBSのQoS flowのデータパケットを現在送信しているPDCPエンティティであってもよいが、次のデータパケットは、当該PDCPエンティティ及び別のPDCPエンティティによって送信されるか、又は別のPDCPエンティティによって送信される可能性があるため、次のデータパケットのPDCP SNを確定して、上記インターフェースを介して別のPDCPエンティティに伝達してもよい。
【0091】
上述の前記SDAP層から渡される次のデータパケットは、上記SDAP層から上記第一PDCPエンティティ及び第二PDCPエンティティに同時に渡されるデータパケットであってもよいか、上記SDAP層から上記第一PDCPエンティティ又は第二PDCPエンティティに渡されるデータパケットであってもよい。
【0092】
当該実施形態において、上記インターフェースを介して次のデータパケットのPDCP SNが伝達されるため、2つのPDCPエンティティが同一のPDCP SNを維持することを実現でき、PDCP SNの継続性が実現される。
【0093】
例えば、SDAP層は、トリガ指示を受信すると、QoS flowのデータパケットを、伝送が許可されているマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ又はユニキャスト伝送の無線ベアラに対応するPDCPエンティティに渡し、送信側マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラのPDCP層の間に接続を確立可能となり、送信中のPDCPエンティティは、2つのPDCPがSDAP層から同時に受信すると予想されるデータパケットのPDCP SNを、QoS flowデータの伝送を開始しようとしているマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ又はユニキャスト伝送の無線ベアラに対応するPDCPエンティティに送信し、その後、2つPDCPエンティティは、同一のPDCP SNを維持可能となる。
【0094】
本開示の実施例では、MBSのQoS flowをマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びデータ無線ベアラ(ユニキャスト伝送の無線ベアラ)にマッピングし、前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送する。MBSのQoS flowがマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びデータ無線ベアラユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるため、MBSの信頼性を向上させることができる。
【0095】
図4を参照して、
図4は、本開示の実施例による別のデータフロー伝送方法の流れ図である。当該方法は、端末に適用されるものであり、
図4に示すように、以下のステップ401を含み、
ステップ401は、
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及び
ユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を介して、MBSのQoS flowを受信することであり、ここで、前記MBSのQoS flowは、それぞれ前記
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及び
ユニキャスト伝送の無線ベアラとマッピング関係を有する。
【0096】
上記MBSのQoS flowは、それぞれ前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラとマッピング関係を有することについて、ネットワーク側機器から送信された設定情報に従って確定されてもよく、例えば、ネットワーク側機器によって設定された上記QoS flowとマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラとのマッピング関係、上記QoS flowとユニキャスト伝送の無線ベアラとのマッピング関係、及び関連パラメータ設定を受信してもよい。勿論、上記マッピング関係は、端末からネットワーク側機器に報告されたものであってもよいが、これについて限定しない。
【0097】
選択的に、前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラに対応する第一パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティ及び第一無線リンク制御層プロトコル(RLC)エンティティと、前記ユニキャスト伝送の無線ベアラに対応する第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティとは、互いに独立するものである。
【0098】
選択的に、前記第一PDCPエンティティ及び第二PDCPエンティティは、
復号化の実行、完全性保護の解析又はヘッダ圧縮の解凍機能のうち、少なくとも1つの機能を独立して備える。
【0099】
選択的に、前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラと前記ユニキャスト伝送の無線ベアラとは、同じMACエンティティを共用するか、又は
前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラと前記ユニキャスト伝送の無線ベアラとは、異なるMACエンティティに対応する。
【0100】
選択的に、上述のマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を介して、MBSのQoS flowを受信することは、
前記第一RLCエンティティが、MAC層によって受信された前記MBSのQoS flowのデータパケットを、前記第一PDCPエンティティに伝達して、前記第一PDCPエンティティがデータパケットをSDAP層にアップロードすること、及び/又は
前記第二RLCエンティティが、MAC層によって受信された前記MBSのQoS flowのデータパケットを、前記第二PDCPエンティティに伝達して、前記第二PDCPエンティティがデータパケットをSDAP層にアップロードすることを含む。
【0101】
選択的に、前記MBSのQoS flowのうち、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowと、ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowとは、同じであるか、又は
前記MBSのQoS flowのうち、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowと、ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowとは、全部又は一部が異なる。
【0102】
選択的に、前記方法は、
前記第一PDCPエンティティ及び/又は前記第二PDCPエンティティが、データパケットを上位層に渡して、前記上位層が重複検出を行うこと、又は
前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、第一PDCPエンティティが、前記MBSのQoS flowのデータパケットを含むPDCPプロトコルデータユニット(PDU)を、インターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達して、前記第二PDCPエンティティが重複検出を行うこと、又は
前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、第二PDCPエンティティが、前記MBSのQoS flowのデータパケットを含むPDCP PDUを、インターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達して、前記第一PDCPエンティティが重複検出を行うことを更に含む。
【0103】
ここで、上記上位層は、IP層又は他の上位層であってもよく、当該上位層は、第一PDCPエンティティ及び/又は前記第二PDCPエンティティから渡されるデータパケットを受信した後、データパケットの内容に応じて重複検出を行ってもよいし、重複破棄を行ってもよい。例えば、端末は、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラを介して送信された下りリンクデータを個別に受信し、PDCP層が処理した後にそのまま上位層に渡して、上位層(例えばIP層)によって重複検出及び破棄を実現する。
【0104】
上記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、第一PDCPエンティティが、前記MBSのQoS flowのデータパケットを含むPDCPプロトコルデータユニットPDUを、インターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達して、前記第二PDCPエンティティが重複検出を行うことは、上記第二PDCPエンティティをプライマリPDCPエンティティとし、上記第一PDCPエンティティをセカンダリPDCPエンティティとして、セカンダリPDCPエンティティがPDCP PDUをプライマリPDCPエンティティに伝達して、当該プライマリPDCPエンティティによって重複検出を行うことであってもよい。
【0105】
上記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、第二PDCPエンティティが、前記MBSのQoS flowのデータパケットを含むPDCP PDUを、インターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達し、前記第一PDCPエンティティが重複検出を行うことは、上記第一PDCPエンティティをプライマリPDCPエンティティとし、上記第二PDCPエンティティをセカンダリPDCPエンティティとして、セカンダリPDCPエンティティがPDCP PDUをプライマリPDCPエンティティに伝達し、当該プライマリPDCPエンティティによって重複検出を行うことであってもよい。
【0106】
例えば、端末は、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラの受信PDCP層の間に接続を確立し、一方のPDCPエンティティをプライマリエンティティとし、即ちマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ又はユニキャスト伝送の無線ベアラのPDCPをプライマリPDCPエンティティとし、他方のPDCPをセカンダリPDCPエンティティとして、セカンダリPDCPエンティティは、復号化、完全性保護の解析、ヘッダ圧縮の解凍(これら3つの手順は、ネットワーク側機器設定によるもので、オプショナルである)を経たPDCP PDUを、プライマリPDCPエンティティに送って、プライマリPDCPエンティティは、重複検出及び破棄操作を行う。
【0107】
選択的に、前記第一PDCPエンティティが、PDCP PDUを、インターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達することは、前記第一PDCPエンティティが、受信されたPDCP PDUを、ソートせずにそのままインターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達することを含むか、
又は、
前記第二PDCPエンティティが、PDCP PDUを、インターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達することは、前記第二PDCPエンティティが、受信されたPDCP PDUを、ソートせずにそのままインターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達することを含む。
【0108】
ソートせずにそのままインターフェースを介して伝達できるため、効率を向上させることができる。さらに、当該実施形態において、ネットワーク側機器の第一PDCPエンティティ及び第二PDCPエンティティは、同一のデータに対して同一のPDCP SNを維持することができ、即ち同一のQoS flowデータパケットについて、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラのそれぞれに対応するPDCP層に同一のPDCP SNを付加することができる。
【0109】
選択的に、前記第一PDCPエンティティが重複検出を行うことは、
前記第一PDCPエンティティが、受信した前記第二PDCPエンティティから前記インターフェースを介して伝達されたPDCP PDUと、前記第一RLCエンティティから受信したPDCP PDUとを共同処理して重複検出を行い、PDCP PDUに含まれるPDCP SNが、既に第一PDCPエンティティで受信されたものであれば、当該PDCP PDUを破棄することを含む。
【0110】
ここで、上記第一PDCPエンティティが、受信した前記第二PDCPエンティティから前記インターフェースを介して伝達されたPDCP PDUと、前記第一RLCエンティティから受信したPDCP PDUとを共同処理して重複検出を行うことは、第一PDCPエンティティが、第二PDCPエンティティから受信したPDCP PDUと、第一RLCエンティティから受信したPDCP PDUとには、重複しているPDCP PDUがあるかどうかを検出し、もしPDCP PDUに含まれるPDCP SNが、既に第一PDCPエンティティで受信されたものであれば、当該PDCP PDUを破棄することであってもよい。
【0111】
同様に、上記第二PDCPエンティティが重複検出を行うことは、
前記第二PDCPエンティティが、受信した前記第一PDCPエンティティから前記インターフェースを介して伝達されたPDCP PDUと、前記第二RLCエンティティから受信したPDCP PDUとを共同処理して重複検出を行い、PDCP PDUに含まれるPDCP SNが、既に第一PDCPエンティティで受信されたものであれば、当該PDCP PDUを破棄することを含んでもよい。
【0112】
説明すべきなのは、本実施例は、
図2に示す実施例に対応する端末の実施形態として、その具体的な実施形態について、
図2に示す実施例の関連説明を参照でき、説明の重複を回避するために、本実施例では、繰り返して述べないが、同じ有益な効果を奏することもできる。
【0113】
以下、ネットワーク側機器を基地局とし、本開示の実施例によるデータフロー伝送について、例を挙げて説明する。
【0114】
実施例1:
当該実施例において、MBSサービスのQoS flowがマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラを介して同時に伝送され、具体的に、次の通りであってもよい。
【0115】
基地局側:
ステップ1:基地局は、MBSサービスのQoS flow(QFI=x)が、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1とマッピングされるとともにUE1のユニキャスト伝送の無線ベアラ1とマッピングされるように設定し、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1及びUE1のユニキャスト伝送の無線ベアラ1のレイヤ2、レイヤ1のパラメータをそれぞれ設定する。ここで、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1は、当該MBSサービスを受信する1組の端末に対してマルチキャスト伝送を行う(マルチキャストチャネルを用いる)ものであり、ユニキャスト伝送の無線ベアラ1は、UE1に対してユニキャスト伝送を行う(ユニキャストチャネルを用いる)ものである。
ステップ2:基地局のSDAP層は、MBSサービスのQoS flow(QFI=x)をマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1及びUE1のユニキャスト伝送の無線ベアラ1にマッピングし、QoS flowのデータパケットを同時にマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1及びユニキャスト伝送の無線ベアラ1のPDCP層に渡して、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1及び/又はユニキャスト伝送の無線ベアラ1のPDCP層によって下位層に渡してもよく、又は、QoS flowのデータパケットをマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1又はユニキャスト伝送の無線ベアラ1のPDCP層に渡して、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1又はユニキャスト伝送の無線ベアラ1のPDCP層によって下位層に渡して、エアインターフェースにて端末に送信してもよい。
【0116】
端末側(UE1):
ステップ1:基地局側によって設定されたQoS flow(QFI=x)と
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1とのマッピング関係、QoS flow(QFI=x)とUE1の
ユニキャスト伝送の無線ベアラ1とのマッピング関係、及び関連パラメータ設定を受信する。
ステップ2:
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1及び
ユニキャスト伝送の無線ベアラ1に対応するプロトコルスタックそれぞれから、QoS flow(QFI=x)のデータパケットを受信する。
ステップ3:受信PDCPエンティティは、
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1及び
ユニキャスト伝送の無線ベアラ1から受信したデータに対して重複検出及び重複削除を行い、重複検出及び重複削除の方式については、
図4に示す実施例の関連方式を参照でき、ここで繰り返して述べない。
【0117】
実施例2:
当該実施例において、MBSサービスのQoS flowがマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラによる伝送からユニキャスト伝送の無線ベアラによる伝送に変更され、具体的に、次の通りであってもよい。
【0118】
基地局側:
ステップ1:基地局は、MBSサービスのQoS flow(QFI=x)が、
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1とマッピングされるとともにUE1の
ユニキャスト伝送の無線ベアラ1とマッピングされるように設定し、
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1及びUE1の
ユニキャスト伝送の無線ベアラ1のレイヤ2、レイヤ1のパラメータをそれぞれ設定する。ここで、
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1は、当該MBSサービスを受信する1組の端末に対してマルチキャスト伝送を行う(マルチキャストチャネルを用いる)ものであり、
ユニキャスト伝送の無線ベアラ1は、UE1に対してユニキャスト伝送を行う(ユニキャストチャネルを用いる)ものである。これら2組の設定については、同時又は別々に行われてもよく、例えば、
ユニキャスト伝送の無線ベアラ1へのQoS flow(QFI=x)のマッピングは、伝送方式の変更が必要となる前に設定すればよい。
ステップ2:基地局のSDAP層は、MBSサービスのQoS flow(QFI=x)を
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1にマッピングして伝送させ、データパケットを
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1のPDCPエンティティに渡して伝送させる。当該MBSサービスのQoS flowについては、更にマルチキャスト方式によって伝送される必要がないことを確定できれば、それを、UE1の
ユニキャスト伝送の無線ベアラ1のみによって伝送されるように変更する(ユニキャストを介して受信可能なUEが他にもある場合は、その操作手順がUE1と同じである)。基地局は、当該MBSサービスQoS flowのデータパケットを
ユニキャスト伝送の無線ベアラ1のチャネルによって伝送する。SDAP層からPDCP層にデータパケットが渡される具体的な手順については、
図2に示す実施例の実施形態を採用してもよい。例えば、もしデータパケットを
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1及び
ユニキャスト伝送の無線ベアラ1のPDCPエンティティに渡すという方式を採用した場合、
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1又は
ユニキャスト伝送の無線ベアラ1が解放される前に、SDAPは、到着したMBSサービスデータパケットを2つのPDCPエンティティに同時に渡し、もしデータパケットを
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1又は
ユニキャスト伝送の無線ベアラ1のPDCPエンティティに渡すという方式を採用した場合、SDAP層は、伝送方式が変更される前にMBSサービスのQoS flowデータパケットを
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1のPDCP層エンティティに渡し、伝送方式が変更された後にMBSサービスのQoS flowデータパケットを
ユニキャスト伝送の無線ベアラ1のPDCP層エンティティに渡す。
【0119】
端末側(UE1):
ステップ1:基地局側によって設定されたQoS flow(QFI=x)と
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1とのマッピング関係、QoS flow(QFI=x)とUE1の
ユニキャスト伝送の無線ベアラ1とのマッピング関係、及び関連パラメータ設定を受信する。
ステップ2:
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1に対応するプロトコルスタック及び下位層設定から、MBSサービスのデータを受信する。当該MBSサービスのQoS flowがマルチキャスト伝送からユニキャスト伝送に変更された際、
ユニキャスト伝送の無線ベアラ1に対応するプロトコルスタック及び下位層設定を用いて、当該QoS flowのデータパケットを受信する。
ステップ3:マルチキャスト伝送からユニキャスト伝送への変更中には、一部のデータパケットが同時に
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1及び
ユニキャスト伝送の無線ベアラ1から伝送される可能性がある。受信PDCPエンティティは、
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1及び
ユニキャスト伝送の無線ベアラ1から受信されたデータに対して重複検出及び重複削除を行い、重複検出及び重複削除の方式については、
図4に示す実施例の関連方式を参照でき、ここで繰り返して述べない。
【0120】
実施例3:
当該実施例において、MBSサービスのQoS flowがユニキャスト伝送の無線ベアラによる伝送からマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラによる伝送に変更され、具体的に、次の通りであってもよい。
【0121】
基地局側:
ステップ1:基地局は、MBSサービスのQoS flow(QFI=x)が、
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1とマッピングされるとともにUE1の
ユニキャスト伝送の無線ベアラ1とマッピングされるように設定し、
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1及びUE1の
ユニキャスト伝送の無線ベアラ1のレイヤ2、レイヤ1のパラメータをそれぞれ設定する。ここで、
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1は、当該MBSサービスを受信する1組の端末に対してマルチキャスト伝送を行う(マルチキャストチャネルを用いる)ものであり、
ユニキャスト伝送の無線ベアラ1は、UE1に対してユニキャスト伝送を行う(ユニキャストチャネルを用いる)ものである。これら2組の設定は、同時又は別々に行われてもよく、例えば、
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1へのQoS flow(QFI=x)のマッピングは、伝送方式が変更される前に、設定される必要がある。
ステップ2:基地局のSDAP層は、MBSサービスのQoS flow(QFI=x)を
ユニキャスト伝送の無線ベアラ1にマッピングして伝送させ、データパケットを
ユニキャスト伝送の無線ベアラ1のPDCPエンティティに渡して伝送させる。当該MBSサービスのQoS flowについては、更にユニキャスト方式によって伝送される必要がないことを確定すれば、それを、
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1のみによって伝送されるように変更し、基地局は、当該MBSサービスQoS flowのデータパケットを
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1のチャネルによって伝送する。SDAP層からPDCP層にデータパケットが渡される具体的な手順は、
図2に示す実施例の実施形態を採用してもよい。例えば、もしデータパケットを
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1及び
ユニキャスト伝送の無線ベアラ1のPDCPエンティティに渡すという方式を採用した場合、
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1又は
ユニキャスト伝送の無線ベアラ1が解放される前に、SDAPは、到着したMBSサービスデータパケットを同時に2つのPDCPエンティティに渡し、もしデータパケットを
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1又は
ユニキャスト伝送の無線ベアラ1のPDCPエンティティに渡すという方式を採用した場合、SDAP層は、伝送方式が変更される前にMBSサービスのQoS flowデータパケットを
ユニキャスト伝送の無線ベアラ1のPDCP層エンティティに渡し、伝送方式が変更された後にMBSサービスのQoS flowデータパケットを
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1のPDCP層エンティティに渡す。
【0122】
端末側(UE1):
ステップ1:基地局側によって設定されたQoS flow(QFI=x)と
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1とのマッピング関係、QoS flow(QFI=x)とUE1の
ユニキャスト伝送の無線ベアラ1とのマッピング関係、及び関連パラメータ設定を受信する。
ステップ2:
ユニキャスト伝送の無線ベアラ1に対応するプロトコルスタック及び下位層設定から、MBSサービスのデータを受信する。当該MBSサービスのQoS flowがユニキャスト伝送からマルチキャスト伝送に変更された際、
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1に対応するプロトコルスタック及び下位層設定を用いて、当該QoS flowのデータパケットを受信する。
ステップ3:ユニキャスト伝送からマルチキャスト伝送への変更中には、一部のデータパケットが同時に
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1及び
ユニキャスト伝送の無線ベアラ1から伝送される可能性がある。受信PDCPエンティティは、
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ1及び
ユニキャスト伝送の無線ベアラ1から受信されたデータに対して重複検出及び重複削除を行い、重複検出及び重複削除の方式については、
図4に示す実施例の関連方式を参照でき、ここで繰り返して述べない。
【0123】
図5を参照して、
図5は、本開示の実施例によるネットワーク側機器の構造図である。ネットワーク側機器500は、
図5に示すように、
マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)のサービス品質フロー(QoS flow)を
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及び
ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングするためのマッピングモジュール501と、
前記
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及び
ユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送するための伝送モジュール502とを含む。
【0124】
選択的に、上述のMBSのQoS flowをマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングすることは、
SDAP層を介して、前記MBSのQoS flowをマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングすることを含み、ここで、前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラに対応する第一PDCPエンティティ及び第一RLCエンティティと、前記ユニキャスト伝送の無線ベアラに対応する第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティとは、互いに独立するものである。
【0125】
選択的に、前記第一PDCPエンティティ及び第二PDCPエンティティは、
暗号化の実行、完全性保護又はヘッダ圧縮機能のうち、少なくとも1つの機能を独立して備える。
【0126】
選択的に、前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラと前記ユニキャスト伝送の無線ベアラとは、同じMACエンティティを共用するか、又は
前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラと前記ユニキャスト伝送の無線ベアラとは、異なるMACエンティティに対応する。
【0127】
選択的に、前記伝送モジュール502は、
前記SDAP層が前記QoS flowのデータパケットを前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティに渡すことと、
前記第一PDCPエンティティが前記データパケットを前記第一RLCエンティティに渡し、及び/又は、前記第二PDCPエンティティが前記データパケットを前記第二RLCエンティティに渡すこととに用いられる。
【0128】
選択的に、前記第一PDCPエンティティが前記データパケットを前記第一RLCエンティティに渡し、及び/又は、前記第二PDCPエンティティが前記データパケットを前記第二RLCエンティティに渡すことは、
ターゲットPDCPエンティティが、前記QoS flowのデータパケットの各々に対して、対応するPDCP破棄タイマをスタートさせることと、
前記ターゲットPDCPエンティティが、対応するマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ又はユニキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowのデータパケットをターゲットRLCエンティティに渡すことと、
前記ターゲットPDCPが、対応するマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ又はユニキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可していなければ、前記PDCP破棄タイマがタイムアウトしたデータパケットを破棄することとを含み、
ここで、前記ターゲットPDCPは前記第一PDCPエンティティ、前記ターゲットRLCは前記第一RLCエンティティであるか、又は、前記ターゲットPDCPは前記第二PDCPエンティティ、前記ターゲットRLCは前記第二RLCエンティティである。
【0129】
選択的に、上述の前記ターゲットPDCPが、対応するマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ又はユニキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowのデータパケットをターゲットRLCエンティティに渡すことは、
前記ターゲットPDCPエンティティが、対応するマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ又はユニキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowにおける前記PDCP破棄タイマがタイムアウトしていないデータパケットを前記ターゲットRLCエンティティに渡すことを含む。
【0130】
選択的に、前記伝送モジュール502は、
前記SDAP層が、前記QoS flowのデータパケットを、前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可している前記第一PDCPエンティティに渡すか、又は前記QoS flowのデータパケットを、前記ユニキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可している前記第二PDCPエンティティに渡すことと、
前記QoS flowのデータパケットを受信したPDCPエンティティが、前記データパケットを、該当するRLCエンティティに渡すこととに用いられる。
【0131】
選択的に、前記MBSのQoS flowのうち、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowと、ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowとは、同じであるか、又は
前記MBSのQoS flowのうち、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowと、ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowとは、全部又は一部が異なる。
【0132】
選択的に、前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、前記インターフェースは、前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティが同一のデータパケットに同一のPDCP SNを付加するように、情報を伝達するために用いられる。
【0133】
選択的に、
図6に示すように、ネットワーク側機器は、
前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティのうち、前記MBSのQoS flowのデータパケットを送信しているPDCPエンティティが、前記SDAP層から渡される次のデータパケットのPDCP SNを確定し、前記PDCP SNを別のPDCPエンティティに伝送して、別のPDCPエンティティが前記PDCP SNを、前記SDAP層から渡される前記次のデータパケットに割り当てるための確定モジュール503を更に含む。
【0134】
説明すべきなのは、本実施例における上記ネットワーク側機器500は、本開示の実施例における方法実施例に係る任意の実施形態のネットワーク側機器であってもよく、本開示の実施例における方法実施例に係るネットワーク側機器の任意の実施形態は、何れも本実施例における上記ネットワーク側機器500によって実現可能であり、同じ有益な効果を奏することもできるが、ここで繰り返して述べない。
【0135】
図7を参照して、
図7は、本開示の実施例による端末の構造図である。端末700は、
図7に示すように、
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及び
ユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を介して、マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)のサービス品質フロー(QoS flow)を受信するための受信モジュール701を含み、ここで、前記MBSのQoS flowは、それぞれ前記
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及び
ユニキャスト伝送の無線ベアラとマッピング関係を有する。
【0136】
選択的に、前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラに対応する第一パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティ及び第一無線リンク制御層プロトコル(RLC)エンティティと、前記ユニキャスト伝送の無線ベアラに対応する第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティとは、互いに独立するものである。
【0137】
選択的に、前記第一PDCPエンティティ及び第二PDCPエンティティは、
復号化の実行、完全性保護の解析又はヘッダ圧縮の解凍機能のうち、少なくとも1つの機能を独立して備える。
【0138】
選択的に、前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラと前記ユニキャスト伝送の無線ベアラとは、同じメディアアクセス制御(MAC)エンティティを共用するか、又は
前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラと前記ユニキャスト伝送の無線ベアラとは、異なるMACエンティティに対応する。
【0139】
選択的に、前記受信モジュール701は、
前記第一RLCエンティティが、MAC層によって受信された前記MBSのQoS flowのデータパケットを、前記第一PDCPエンティティに伝達して、前記第一PDCPエンティティがデータパケットをサービスデータ適応プロトコル(SDAP)層にアップロードすること、及び/又は
前記第二RLCエンティティが、MAC層によって受信された前記MBSのQoS flowのデータパケットを、前記第二PDCPエンティティに伝達して、前記第二PDCPエンティティがデータパケットをSDAP層にアップロードすることに用いられる。
【0140】
選択的に、前記MBSのQoS flowのうち、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowと、ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowとは、同じであるか、又は
前記MBSのQoS flowのうち、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowと、ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowとは、全部又は一部が異なる。
【0141】
選択的に、
図8に示すように、端末700は、検出モジュール702を更に含み、検出モジュール702は、
前記第一PDCPエンティティ及び/又は前記第二PDCPエンティティが、データパケットを上位層に渡して、前記上位層が重複検出を行うこと、又は
前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、第一PDCPエンティティが、前記MBSのQoS flowのデータパケットを含むPDCP PDUを、インターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達して、前記第二PDCPエンティティが重複検出を行うこと、又は
前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、第二PDCPエンティティが、前記MBSのQoS flowのデータパケットを含むPDCP PDUを、インターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達して、前記第一PDCPエンティティが重複検出を行うことに用いられる。
【0142】
選択的に、前記第一PDCPエンティティが、PDCP PDUを、インターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達することは、前記第一PDCPエンティティが、受信されたPDCP PDUを、ソートせずにそのままインターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達することを含むか、
又は、
前記第二PDCPエンティティが、PDCP PDUを、インターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達することは、前記第二PDCPエンティティが、受信されたPDCP PDUを、ソートせずにそのままインターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達することを含む。
【0143】
選択的に、前記第一PDCPエンティティが重複検出を行うことは、
前記第一PDCPエンティティが、受信した前記第二PDCPエンティティから前記インターフェースを介して伝達されたPDCP PDUと、前記第一RLCエンティティから受信したPDCP PDUとを共同処理して重複検出を行い、PDCP PDUに含まれるPDCP SNが、既に第一PDCPエンティティで受信されたものであれば、当該PDCP PDUを破棄することを含むか、
又は、
前記第二PDCPエンティティが重複検出を行うことは、
前記第二PDCPエンティティが、受信した前記第一PDCPエンティティから前記インターフェースを介して伝達されたPDCP PDUと、前記第二RLCエンティティから受信したPDCP PDUとを共同処理して重複検出を行い、PDCP PDUに含まれるPDCP SNが、既に第一PDCPエンティティで受信されたものであれば、当該PDCP PDUを破棄することを含む。
【0144】
説明すべきなのは、本実施例における上記端末700は、本開示の実施例における方法実施例に係る任意の実施形態の端末であってもよく、本開示の実施例における方法実施例に係る端末の任意の実施形態は、何れも本実施例における上記端末700によって実現可能であり、同じ有益な効果を奏することもできるが、ここで繰り返して述べない。
【0145】
図9を参照して、
図9は、本開示の実施例による別のネットワーク側機器の構造図である。当該ネットワーク側機器は、
図9に示すように、送受信機910と、メモリ920と、プロセッサ900と、前記メモリ920に記憶されて前記プロセッサ上で動作可能なプログラムとを含み、
前記送受信機910又は前記プロセッサ900は、マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)のサービス品質フロー(QoS flow)を
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及び
ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングするためのものであり、
前記送受信機910は、前記
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及び
ユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送するためのものである。
【0146】
ここで、送受信機910は、プロセッサ900の制御の下でデータを送受信するために使用可能である。
【0147】
図9において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続されたバス及びブリッジを含んでもよく、具体的には、プロセッサ900を代表とした1つ又は複数のプロセッサと、メモリ920を代表としたメモリとの各種回路が繋げられている。バスアーキテクチャは、周辺機器、電圧レギュレータや電力管理回路等の様々な他の回路を互いに繋げることも可能であるが、これらは、当分野において公知されているため、本明細書において、さらなる説明をしない。バスインターフェースは、インターフェースを提供するものである。送受信機910は、複数の素子であってもよく、即ち送信機及び受信機を含んでもよく、伝送媒体にて様々な他の装置と通信するための手段を提供するものである。
【0148】
プロセッサ900は、バスアーキテクチャ及び一般的な処理の管理を担っており、メモリ920は、プロセッサ900による操作実行時に用いられるデータを記憶可能である。
【0149】
なお、メモリ920は、ネットワーク側機器にのみ位置することに限定されず、メモリ920とプロセッサ900とは、異なる地理位置に離間して位置してもよい。
【0150】
選択的に、上述のMBSのQoS flowをマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングすることは、
SDAP層を介して、前記MBSのQoS flowをマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングすることを含み、ここで、前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラに対応する第一PDCPエンティティ及び第一RLCエンティティと、前記ユニキャスト伝送の無線ベアラに対応する第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティとは、互いに独立するものである。
【0151】
選択的に、前記第一PDCPエンティティ及び第二PDCPエンティティは、
暗号化の実行、完全性保護又はヘッダ圧縮機能のうち、少なくとも1つの機能を独立して備える。
【0152】
選択的に、前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラと前記ユニキャスト伝送の無線ベアラとは、同じMACエンティティを共用するか、又は
前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラと前記ユニキャスト伝送の無線ベアラとは、異なるMACエンティティに対応する。
【0153】
選択的に、上述の前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送することは、
前記SDAP層が前記QoS flowのデータパケットを前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティに渡すことと、
前記第一PDCPエンティティが前記データパケットを前記第一RLCエンティティに渡し、及び/又は、前記第二PDCPエンティティが前記データパケットを前記第二RLCエンティティに渡すこととを含む。
【0154】
選択的に、前記第一PDCPエンティティが前記データパケットを前記第一RLCエンティティに渡し、及び/又は、前記第二PDCPエンティティが前記データパケットを前記第二RLCエンティティに渡すことは、
ターゲットPDCPエンティティが、前記QoS flowのデータパケットの各々に対して、対応するPDCP破棄タイマをスタートさせることと、
前記ターゲットPDCPエンティティが、対応するマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ又はユニキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowのデータパケットをターゲットRLCエンティティに渡すことと、
前記ターゲットPDCPが、対応するマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ又はユニキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可していなければ、前記PDCP破棄タイマがタイムアウトしたデータパケットを破棄することとを含み、
ここで、前記ターゲットPDCPは前記第一PDCPエンティティ、前記ターゲットRLCは前記第一RLCエンティティであるか、又は、前記ターゲットPDCPは前記第二PDCPエンティティ、前記ターゲットRLCは前記第二RLCエンティティである。
【0155】
選択的に、上述の前記ターゲットPDCPが、対応するマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ又はユニキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowのデータパケットをターゲットRLCエンティティに渡すことは、
前記ターゲットPDCPエンティティが、対応するマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ又はユニキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可していれば、前記QoS flowにおける前記PDCP破棄タイマがタイムアウトしていないデータパケットを前記ターゲットRLCエンティティに渡すことを含む。
【0156】
選択的に、上述の前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を介して、前記QoS flowを伝送することは、
前記SDAP層が、前記QoS flowのデータパケットを、前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可している前記第一PDCPエンティティに渡すか、又は前記QoS flowのデータパケットを、前記ユニキャスト伝送の無線ベアラによるデータ伝送を許可している前記第二PDCPエンティティに渡すことと、
前記QoS flowのデータパケットを受信したPDCPエンティティが、前記データパケットを、該当するRLCエンティティに渡すこととを含む。
【0157】
選択的に、前記MBSのQoS flowのうち、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowと、ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowとは、同じであるか、又は
前記MBSのQoS flowのうち、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowと、ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowとは、全部又は一部が異なる。
【0158】
選択的に、前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、前記インターフェースは、前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティが同一のデータパケットに同一のPDCPシリアル番号(Serial Number、SN)を付加するように、情報を伝達するために用いられる。
【0159】
選択的に、送受信機910又はプロセッサ900は、
前記第一PDCPエンティティ及び前記第二PDCPエンティティのうち、前記MBSのQoS flowのデータパケットを送信しているPDCPエンティティが、前記SDAP層から渡される次のデータパケットのPDCP SNを確定し、前記PDCP SNを別のPDCPエンティティに伝送して、別のPDCPエンティティが前記PDCP SNを、前記SDAP層から渡される前記次のデータパケットに割り当てることに更に用いられる。
【0160】
説明すべきなのは、本実施例における上記ネットワーク側機器は、本開示の実施例における方法実施例に係る任意の実施形態のネットワーク側機器であってもよく、本開示の実施例における方法実施例に係るネットワーク側機器の任意の実施形態は、何れも本実施例における上記ネットワーク側機器によって実現可能であり、同じ有益な効果を奏することもできるが、ここで繰り返して述べない。
【0161】
図10を参照して、
図10は、本開示の実施例による別の端末の構造図である。当該端末は、
図10に示すように、送受信機1010と、メモリ1020と、プロセッサ1000と、前記メモリ1020に記憶されて前記プロセッサ1000上で動作可能なプログラムとを含み、
前記送受信機1010は、
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及び
ユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を介して、マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)のサービス品質フロー(QoS flow)を受信するためのものであり、ここで、前記MBSのQoS flowは、それぞれ前記
マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及び
ユニキャスト伝送の無線ベアラとマッピング関係を有する。
【0162】
ここで、送受信機1010は、プロセッサ1000の制御の下でデータを送受信するために使用可能である。
【0163】
図10において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続されたバス及びブリッジを含んでもよく、具体的には、プロセッサ1000を代表とした1つ又は複数のプロセッサと、メモリ1020を代表としたメモリとの各種回路が繋げられている。バスアーキテクチャは、周辺機器、電圧レギュレータや電力管理回路等の様々な他の回路を互いに繋げることも可能であるが、これらは、当分野において公知されているため、本明細書において、さらなる説明をしない。バスインターフェースは、インターフェースを提供するものである。送受信機1010は、複数の素子であってもよく、即ち送信機及び受信機を含んでもよく、伝送媒体にて様々な他の装置と通信するための手段を提供するものである。
【0164】
プロセッサ1000は、バスアーキテクチャ及び一般的な処理の管理を担っており、メモリ1020は、プロセッサ1000による操作実行時に用いられるデータを記憶可能である。
【0165】
なお、メモリ1020は、端末にのみ位置することに限定されず、メモリ1020とプロセッサ1000とは、異なる地理位置に離間して位置してもよい。
【0166】
選択的に、前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラに対応する第一パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティ及び第一無線リンク制御層プロトコル(RLC)エンティティと、前記ユニキャスト伝送の無線ベアラに対応する第二PDCPエンティティ及び第二RLCエンティティとは、互いに独立するものである。
【0167】
選択的に、前記第一PDCPエンティティ及び第二PDCPエンティティは、
復号化の実行、完全性保護の解析又はヘッダ圧縮の解凍機能のうち、少なくとも1つの機能を独立して備える。
【0168】
選択的に、前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラと前記ユニキャスト伝送の無線ベアラとは、同じメディアアクセス制御(MAC)エンティティを共用するか、又は
前記マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラと前記ユニキャスト伝送の無線ベアラとは、異なるMACエンティティに対応する。
【0169】
選択的に、 上述のマルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラ及びユニキャスト伝送の無線ベアラの少なくとも一方を介して、MBSのQoS flowを受信することは、
前記第一RLCエンティティが、MAC層によって受信された前記MBSのQoS flowのデータパケットを、前記第一PDCPエンティティに伝達して、前記第一PDCPエンティティがデータパケットをサービスデータ適応プロトコル(SDAP)層にアップロードすること、及び/又は
前記第二RLCエンティティが、MAC層によって受信された前記MBSのQoS flowのデータパケットを、前記第二PDCPエンティティに伝達して、前記第二PDCPエンティティがデータパケットをSDAP層にアップロードすることを含む。
【0170】
選択的に、前記MBSのQoS flowのうち、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowと、ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowとは、同じであるか、又は
前記MBSのQoS flowのうち、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowと、ユニキャスト伝送の無線ベアラにマッピングされるQoS flowとは、全部又は一部が異なる。
【0171】
選択的に、前記送受信機1010又は前記プロセッサ1000は、
前記第一PDCPエンティティ及び/又は前記第二PDCPエンティティが、データパケットを上位層に渡して、前記上位層が重複検出を行うこと、又は
前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、第一PDCPエンティティが、前記MBSのQoS flowのデータパケットを含むPDCPプロトコルデータユニット(PDU)を、インターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達して、前記第二PDCPエンティティが重複検出を行うこと、又は
前記第一PDCPエンティティと前記第二PDCPエンティティとの間にインターフェースを確立し、第二PDCPエンティティが、前記MBSのQoS flowのデータパケットを含むPDCP PDUを、インターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達して、前記第一PDCPエンティティが重複検出を行うことに更に用いられる。
【0172】
選択的に、前記第一PDCPエンティティが、PDCP PDUを、インターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達することは、前記第一PDCPエンティティが、受信されたPDCP PDUを、ソートせずにそのままインターフェースを介して前記第二PDCPエンティティに伝達することを含むか、
又は、
前記第二PDCPエンティティが、PDCP PDUを、インターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達することは、前記第二PDCPエンティティが、受信されたPDCP PDUを、ソートせずにそのままインターフェースを介して前記第一PDCPエンティティに伝達することを含む。
【0173】
選択的に、前記第一PDCPエンティティが重複検出を行うことは、
前記第一PDCPエンティティが、受信した前記第二PDCPエンティティから前記インターフェースを介して伝達されたPDCP PDUと、前記第一RLCエンティティから受信したPDCP PDUとを共同処理して重複検出を行い、PDCP PDUに含まれるPDCP SNが、既に第一PDCPエンティティで受信されたものであれば、当該PDCP PDUを破棄することを含むか、
又は、
前記第二PDCPエンティティが重複検出を行うことは、
前記第二PDCPエンティティが、受信した前記第一PDCPエンティティから前記インターフェースを介して伝達されたPDCP PDUと、前記第二RLCエンティティから受信したPDCP PDUとを共同処理して重複検出を行い、PDCP PDUに含まれるPDCP SNが、既に第一PDCPエンティティで受信されたものであれば、当該PDCP PDUを破棄することを含む。
【0174】
説明すべきなのは、本実施例における上記端末は、本開示の実施例における方法実施例に係る任意の実施形態の端末であってもよく、本開示の実施例における方法実施例に係る端末の任意の実施形態は、何れも本実施例における上記端末によって実現可能であり、同じ有益な効果を奏することもできるが、ここで繰り返して説明しない。
【0175】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、当該プログラムがプロセッサによって実行されると、本開示の実施例によるネットワーク側機器側のデータフロー伝送方法におけるステップが実現されるか、又は、当該プログラムがプロセッサによって実行されると、本開示の実施例による端末側のデータフロー伝送方法におけるステップが実現される、ことを特徴とするコンピュータ読取可能な記憶媒体を更に提供する。
【0176】
本願によるいくつかの実施例において、開示された方法及び装置が他の方式で実装され得ることを理解されたい。例えば、上記で説明した装置実施例は、例示的なものに過ぎない。例えば、前記ユニットの分割は、論理機能での分割に過ぎず、実際の実現のとき、他の分割方式もあり得る。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、別のシステムに組み合わされるか、或いは統合されてもよいし、いくつかの特徴が無視されるか、或いは実装されなくてもよい。さらに、掲示又は説明した相互結合、直接結合又は通信接続は、いくつかのインターフェースを用いて実装されてもよい。装置間又はユニット間の間接結合又は通信接続は、電子的な形態、機械的な形態、又は他の形態であってもよい。
【0177】
また、本開示の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されていてもよいし、各ユニットは、個別に物理的に設けられてもよいし、2つ以上のユニットは、1つのユニットに統合されてもよい。上記統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実現してもよいし、ハードウェアにソフトウェア機能ユニットを加える形態で実現してもよい。
【0178】
上記のソフトウェア機能ユニットの形態で実現される統合化ユニットは、コンピュータ読取可能な記憶媒体に記憶されてもよい。上記ソフトウェア機能ユニットは、記憶媒体に記憶され、本開示の各実施例に記載の情報データブロックの処理方法における一部のステップをコンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器などであってもよい)に実行させるいくつかのコマンドを含む。前記の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、ポータブルハードディスク、読取専用メモリ(Read-Only Memory、ROMと略す)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAMと略す)、磁気ディスク又は光ディスクなど、プログラムコードを格納できる様々な媒体を含む。
【0179】
なお、上記の各モジュールに対する分割は、論理機能での分割に過ぎず、実際の実現のとき、全部又は一部のモジュールは、1つの物理エンティティへ統合されてもよいし、物理的に分離されていてもよいことに理解されたい。そして、これらのモジュールは、全て処理要素によりソフトウェアを呼び出す形で実現されてもよいし、全てハードウェアにより実現されてもよく、また、一部のモジュールは、処理要素によりソフトウェアを呼び出す形で実現されるとともに、他の一部のモジュールは、ハードウェアの形で実現されてもよい。例えば、確定モジュールは、独立して設けられた処理要素であってもよいし、上記装置のあるチップ内への統合により実現されてもよい。さらに、確定モジュールは、プログラムコードの形式で上記装置のメモリに記憶され、上記装置のある処理要素により呼び出されることで、上記確定モジュールの機能を実行してもよい。他のモジュールの実現は、確定モジュールと同様である。それに、これらのモジュールは、全部又は一部が統合されてもよいし、個別に実現されてもよい。本明細書に記載の処理要素は、信号の処理能力を有する集積回路であってもよい。実現のとき、上記方法の各ステップ又は上記各モジュールは、プロセッサ要素内のハードウェアの集積論理回路を用いることにより、又は、ソフトウェア形式のコマンドを用いることにより実装されてもよい。
【0180】
例えば、各モジュールは、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、1つ又は複数のマイクロプロセッサ(digital signal processor、DSP)、若しくは、1つ又は複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)など、上記方法を実施する1つ又は複数の集積回路として設定されてもよい。他の例として、上記のあるモジュールは、処理要素によりプログラムコードを呼び出す形で実現される場合、当該処理要素は、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)などの汎用プロセッサ、又は、プログラムコードを呼び出すことが可能な他のプロセッサであってもよい。さらなる例として、これらのモジュールは、一緒に統合されてもよいし、システムオンチップ(system-on-a-chip、SOC)の形式で実現されてもよい。
【0181】
本願の明細書及び特許請求の範囲における「第一」、「第二」などの用語は、類似しているオブジェクトを区別するために使用されるものであり、必ずしも特定の順序や前後順番を記述するために使用されるとは限らない。そのように使用されるデータは、適切な状況において互いに交換可能で、それによって、本明細書において記述される本願の実施例は、本明細書において図示又は記述される順序以外の順序で実施可能であることを理解されたい。また、用語「含む」及び「有する」、並びにそれらのあらゆる変体は、非排他的な包含をカバーするものであり、例えば、一連のステップやユニットを含む手順、方法、システム、製品や機器は、明示的に列挙されているこれらのステップやユニットのみを含むことに限定されず、明示的に列挙されていない他のステップやユニット、或いは、これらの手順、方法、製品や機器に固有の他のステップやユニットを含んでもよい。なお、明細書及び特許請求の範囲に使用される「及び/又は」とは、接続対象のうち、少なくとも1つを表すものであり、例えば、「A及び/又はB及び/又はC」とは、Aのみが存在する、Bのみが存在する、Cのみが存在する、及び、AとBの両方が存在する、BとCの両方が存在する、AとCの両方が存在する、並びに、AとBとCの全てが存在するとの7つの場合を含む。同様に、本明細書及び特許請求の範囲に使用される「A及びBの少なくとも1つ」とは、「Aのみが存在する、Bのみが存在する、又はAとBの両方が存在する」として理解されるべきである。
【0182】
上述したのは、本開示の選択的な実施形態であり、注意すべきことは、当業者にとって、本開示に記載の原理を逸脱しない前提で、若干の改良及び潤色を更に行うことが可能であり、これらの改良及び潤色も本開示の保護範囲内であると見なされるべきである。
【国際調査報告】