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▶ メデラ ホールディング アーゲーの特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-05
(54)【発明の名称】搾乳器ユニットおよび操作方法
(51)【国際特許分類】
   A61M 1/06 20060101AFI20230329BHJP
【FI】
A61M1/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022550212
(86)(22)【出願日】2021-02-19
(85)【翻訳文提出日】2022-10-21
(86)【国際出願番号】 IB2021051409
(87)【国際公開番号】W WO2021165892
(87)【国際公開日】2021-08-26
(31)【優先権主張番号】2020900501
(32)【優先日】2020-02-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503465052
【氏名又は名称】メデラ ホールディング アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヘナー,セバスチャン
(72)【発明者】
【氏名】ポロウスキー,ヤクプ,ピオトル
【テーマコード(参考)】
4C077
【Fターム(参考)】
4C077AA22
4C077DD01
4C077DD12
4C077DD19
4C077DD26
4C077EE06
(57)【要約】
ヒトの母乳を分泌させるための搾乳器ユニット10の操作方法及び搾乳器ユニット10を提供する。搾乳器ユニット10は、真空圧を発生させるためのポンプアセンブリ26と、母乳を受けるためのリザーバ24と、ポンピングされる乳房に密封適用するための乳房シールド11とを有する。搾乳器ユニット10は、乳房シールド11は、乳房の乳首を受けるための柔軟な内側チャンバ15と、内側チャンバ15の周りで外側に延び、内側チャンバ15に挿入される乳首を少なくとも部分的に囲む第2チャンバ16、特に外側チャンバとを有する。当該方法は、ポンプアセンブリ26によって内側チャンバ15及びリザーバ24を第1の真空圧まで排気することと、第2チャンバ16をポンプアセンブリ26及びリザーバ24に接続し、第2チャンバ16を第1の真空圧より高いか又は大きい第2の真空圧まで排気することと、第2チャンバ16の真空を少なくとも一部解放して、より低い真空圧、特に第1の真空圧より低い圧力にすることを繰り返すものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒトの母乳を分泌させるための搾乳器ユニットを操作する方法であって、前記搾乳器ユニットが、
a.真空圧を発生させるためのポンプアセンブリと、
b.母乳を受けるためのリザーバと、
c.ポンプされるべき乳房に密封適用するための乳房シールドであって、前記乳房の乳首を受けるための柔軟な内側チャンバと、第2チャンバ、特に、前記内側チャンバの外側の周りに延び、かつ、前記内側チャンバに挿入される乳首を少なくとも部分的に囲む外側チャンバとを有するところの乳房シールドと、
を備え、
前記方法は、
i.前記ポンプアセンブリによって、前記内側チャンバおよび前記リザーバを第1の真空圧まで排気する工程と、
ii.前記第2チャンバを前記ポンプアセンブリおよび前記リザーバに接続し、前記第2チャンバを第2の真空圧まで排気する工程であって、前記第2の真空圧が前記第1の真空圧より高いかまたは大きいところの工程と、
iii.前記第2チャンバからの前記真空を、より低い真空圧、特に前記第1の真空圧より低い真空圧まで少なくとも部分的に解放する工程と
を備えこの順に繰り返すことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記第1の真空圧は実質的に一定の圧力である、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記内側チャンバが前記第1の真空圧まで排気されると、前記第2チャンバは前記真空ポンプおよび前記リザーバに接続される、ことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2の真空圧は、前記第1の真空圧よりも少なくとも25%高い、ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第2の真空圧は、前記第1の真空圧より約75%高い、ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第2の真空圧は、約-200から-480mmHg、より好ましくは-280から-420mmHg、さらに好ましくは-380mmHgであり、前記第1の真空圧は、約-70から-350mmHg、より好ましくは-120から-250mmHg、さらに好ましくは200mmHgである、ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のチャンバは、乳首が挿入される入口部を含み、前記入口部は、前記乳首に圧縮圧力を印加する静止状態又は緩和状態を有し、前記入口部は、前記圧縮圧力を減少するか又は完全に解放するために、工程iiの時間中に拡張する、ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記入口部は、工程iiiの時間中に静止状態または弛緩状態に戻る、ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
工程iiiの前記より低い圧力は、大気圧である、ことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
工程iiの前の工程iiiにおける所定の時間間隔の間、前記第1の真空圧および前記第2の真空圧が一定に保持される、ことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
工程iの継続時間は約540msであり、工程iiの継続時間は約440msであり、工程iiiの継続時間は約540msである、ことを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか一項に記載の方法であって、
a.工程iにおいて、前記内側チャンバおよび前記リザーバが、切替弁を介して前記真空ポンプの吸入口に直列に接続され、かつ、前記第2チャンバが大気に接続され、
b.工程iiにおいて、前記弁を、前記第2チャンバが前記真空ポンプの前記吸入口と連通するように切り替え、かつ、前記内側チャンバおよび前記リザーバが前記真空ポンプの前記排出口と連通するように切り替える、ことを特徴とする方法。
【請求項13】
請求項1から11のいずれか一項に記載の方法であって、
a.工程iにおいて、前記内側チャンバおよび前記リザーバが、第1の弁を介して前記真空ポンプの前記吸気口に直列に接続され、かつ、前記第2チャンバが、第2の弁を介して大気に接続される、
b.工程iiにおいて、前記第1及び第2の弁が閉じられ、かつ、前記内側チャンバ及び前記リザーバが第3の弁を介して前記真空ポンプの前記排出口に直列に接続され、かつ、前記第2チャンバが第4の弁を介して前記真空ポンプの前記吸入口に接続される、ことを特徴とする方法。
【請求項14】
請求項1から11のいずれか一項に記載の方法であって、切替弁、特にソレノイドバルブを含み、
a.工程iにおいて、前記内側チャンバ及び前記リザーバが前記真空ポンプの前記吸入口に直列に接続し、かつ、前記第2チャンバが大気に接続され、
b.工程iiにおいて、前記弁を、前記第2チャンバが前記真空ポンプの前記吸入口と接続するように切り替え、かつ、前記内側チャンバおよび前記リザーバが前記真空ポンプの前記排出口と接続するように切り替える、ことを特徴とする方法。
【請求項15】
請求項1から11のいずれか一項に記載の方法であって、単一の真空ポンプを含み、
a.工程iにおいて、前記内側チャンバおよび前記リザーバが、第1の弁を介して前記真空ポンプの前記吸入口に直列に接続され、かつ、前記第2チャンバが、第2の弁を介して大気に接続され、
b.工程iiにおいて、前記第1および第2の弁が閉じられ、かつ、前記内側チャンバおよび前記リザーバが第3の弁を介して前記真空ポンプの前記排出口に直列に接続され、かつ、前記第2チャンバが第4の弁を介して前記真空ポンプの前記吸入口に接続される、ことを特徴とする方法。
【請求項16】
請求項1から11のいずれか一項に記載の方法であって、前記内側チャンバおよび前記リザーバが第1の真空ポンプの前記吸入口に直列に接続され、かつ、前記第2チャンバが第1の弁を介して第2の真空ポンプの前記吸入口に接続されるように配置された一対の真空ポンプと、前記第1の真空ポンプの前記吸入口と前記第2の真空ポンプの前記排出口との間に延びかつ第2の弁を含む圧力ラインとを有し、
a.工程iにおいて、前記第1の弁を大気に対して開き、前記第2の弁を流体経路に対して閉じ、前記第1のポンプを作動させて、前記内側チャンバおよび前記リザーバを前記第1の真空圧まで排気し、
b.工程iiにおいて、前記第1の弁を大気に対して閉じ、前記第2の弁を流体経路に対して開き、前記第2のポンプを作動させて、前記第2チャンバを排気する、ことを特徴とする方法。
【請求項17】
ヒトの母乳を分泌させるための搾乳器ユニットであって、
a.圧力を発生させるための真空ポンプと、
b.母乳を受けるためのリザーバと、
c.ポンプされるべき乳房に密封適用するための乳房シールドであって、前記乳房の乳首を受けるための柔軟な内側チャンバと、第2チャンバ、特に、前記内側チャンバの外側の周りに延び、かつ、前記内側チャンバに挿入される乳首を少なくとも部分的に囲む外側チャンバとを有するところの乳房シールドと、
を備え、
前記搾乳器ユニットは、
i.前記真空ポンプによって、前記内側チャンバおよび前記リザーバを第1の真空圧まで排気し、
ii.前記外側チャンバを、前記真空ポンプおよび前記リザーバに接続し、前記外側チャンバを、前記第1の真空圧より高い第2の真空圧まで排気し、
iii.前記外側チャンバ内の真空を、より低い圧力、特に前記第1の真空圧より低い圧力まで少なくとも部分的に解放する
ことをこの順で繰り返すよう動作することを特徴とする搾乳器ユニット。
【請求項18】
前記内側チャンバは、乳首を受け入れるための入口部を含む柔軟な内側ライナーによって画定され、前記第2チャンバは、硬質又は剛性の外側ライナーによって画定され、前記内側及び外側ライナーは、それらの間に前記第2チャンバを画定する、ことを特徴とする請求項17に記載の搾乳器ユニット。
【請求項19】
前記入口部は、搾乳器ユニットが使用されるべき前記乳首の外径よりも小さい内径を有し、かつ、前記入口部は、前記内側チャンバ内への真空の導入と同時に拡張可能である、ことを特徴とする請求項18に記載の搾乳器ユニット。
【請求項20】
前記真空ポンプは、吸入口および排出口を有し、前記搾乳器ユニットは、前記吸入口および排出口から延びる圧力ラインに挿入されたバルブアセンブリを含み、前記バルブアセンブリは、前記内側チャンバおよび前記リザーバを、前記真空ポンプの前記吸入口への圧力接続から前記真空ポンプの前記排出口へ切り替え、前記外側チャンバを、前記真空ポンプの前記排出口への圧力接続から前記真空ポンプの前記吸入口へ切り替えるように動作可能である、ことを特徴とする請求項17から19のいずれか一項に記載の搾乳器ユニット。
【請求項21】
前記バルブアセンブリは、3/3ソレノイドバルブ、または4/3ソレノイドバルブなどの切替弁である、ことを特徴とする請求項20に記載の搾乳器ユニット。
【請求項22】
前記バルブアセンブリは、各々が別々の圧力ラインに配置された4つの弁を含む、ことを特徴とする請求項20に記載の搾乳器ユニット。
【請求項23】
第1の真空ポンプの前記吸入口が前記リザーバ及び前記内側チャンバに接続し、前記排出口が大気に接続する第1及び第2の真空ポンプを有し、第2の真空ポンプの前記吸入口が前記第2チャンバに接続し、前記排出口が大気に接続する、ことを特徴とする請求項17から22のいずれか一項に記載の搾乳器ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年2月21日に出願されたオーストラリア仮特許出願第2020900501号の優先権を主張し、その内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、ヒトの母乳を搾乳するための搾乳器及び搾乳器ユニット、ならびに搾乳器または搾乳器ユニットを操作する方法に関するものである。以下、本明細書を通じて、搾乳器または搾乳器ユニットよりも、搾乳器ユニットについて参照がなされる。
【背景技術】
【0003】
以下に述べる本発明の背景に関する考察は、本発明の理解を容易にすることを意図している。しかしながら、この議論は、議論のいかなる側面も、本出願の優先日時点で一般的な技術常識の一部であったことを、知っていたものでも、認めるものでもないことを理解されたい。
【0004】
搾乳器ユニットは従来技術で知られており、手動で操作するユニットとモーターで駆動するユニットから構成される。モーター駆動ユニットは、主電源に接続することができ、または電池で作動させることができる。モーター駆動ユニットは、真空ポンプと、母親の乳房または両乳房に配置するための1つまたは2つの乳房シールドを含む。搾乳器ユニットは、赤ちゃんが母親の乳房に吸い付くような状態を再現することを目的としており、したがって搾乳器ユニットは、乳房シールドを通して乳房および乳首に圧力をかけたり解放したりするために、および、母親の乳房からミルクを引き出すために各乳房シールド内に真空状態を作り出すために、真空圧を使って周期的にポンピングする。搾乳器ユニットは、母親の乳房から引き出された母乳を回収し、後に保存する母乳収集容器を有する。
【0005】
乳房シールド自体は、異なるサイズおよび形状の乳房に快適に装着できることを保証するように意図された多数の異なる形態で提供されているが、乳房シールドに共通するのは、乳首や時には乳首の周りの乳房に接触して母乳を抽出するために、脈動できる柔軟な特性を有している点である。すなわち、乳房シールドは、少なくとも乳首が挿入される部分において柔軟性を有しており、そのため乳首が周期的にしぼんだり弛んだりして、母乳の搾乳が促進されるのである。乳房シールド内に真空圧を作り出し、および解放することで脈動が生成される。
【0006】
従来は、真空ポンプの容量によって乳房シールド内に発生する真空のレベルが決まっていた。また、真空ポンプの容量によって、必要な真空圧に到達するまでの速度が決まる。そのため、大型の真空ポンプは小型の真空ポンプに比べ、より大きな真空圧をより速く得ることができる。しかし、搾乳器ユニットでは、エネルギー消費量(主に電池駆動ユニットの場合)、騒音などと同様に、スペースや重量が、乳房ユニット用の真空ポンプを選択する際の要素になる。これらのパラメータに対して、通常は小型の真空ポンプが好適である。
【0007】
Koninklijke Philips N.V.名義の欧州特許第3027240号に開示される搾乳器ユニットを操作する方法の一例は、搾乳器ユニットでの使用に応用できる、システムを真空化するための装置及び方法である。欧州特許第3027240号のシステムは、真空ポンプだけで達成できるものよりも大きな真空を発生させることを目的としている。このシステムは、真空ポンプの吸入口を圧力チャンバおよび圧力タンクに接続し、真空ポンプの排出口を大気圧に接続することによって、圧力チャンバ(例えばミルク収集瓶)および別の圧力タンク内に真空を発生させるものである。真空ポンプは、圧力チャンバおよび圧力タンクの両方を同じ真空度まで排気する。最大真空度に達すると、欧州特許第3027240号のシステムは、真空ポンプの排出口を圧力タンクの入口と接続するように切り替え、真空ポンプの排出口の圧力が大気圧ではなく、圧力タンクで発生した真空度となるようにする。これにより、真空ポンプは圧力タンク内の真空度を高めることができ、真空ポンプのみでは不可能な大きな真空を発生させることができる。真空を解放するときは、解放弁を作動させ、圧力チャンバおよび圧力タンクの両方を大気圧に排気する。
【0008】
欧州特許第3027240号のシステムは、そのような真空度を生成するように定格されていない真空ポンプから、より高いまたはより大きな真空度を生成することを可能にし、ひいては、より小さく、より安価な真空ポンプを使用することを可能にすることを目的としている。しかしながら、欧州特許第3027240号のシステムの欠点は、真空ポンプ単独で発生できる真空圧力よりも大きな真空圧力を達成するために、圧力チャンバおよび圧力タンクの両方を必要とすることである。搾乳器で使用する場合、タンクは複雑であり、かさばるため、望ましくない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、改良された搾乳器ユニットおよび搾乳器ユニットの操作方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明によれば、ヒトの母乳を搾乳するための搾乳器ユニットを操作する方法が提供され、該搾乳器ユニットは、
a.真空圧を発生させるためのポンプアセンブリと、
b.母乳を受けるためのリザーバと、
c.ポンプされるべき乳房に密封適用するための乳房シールドであって、乳房の乳首を受けるための柔軟な内側チャンバ、および第2チャンバ、特に、該内側チャンバの外側の周りに延び、かつ、該内側チャンバ内に挿入される乳首を少なくとも部分的に囲む外側チャンバを有する乳房シールドと、
を備え、
当該方法は、
i.ポンプアセンブリによって、内側チャンバおよびリザーバを第1の真空圧まで排気する工程と、
ii.第2チャンバをポンプアセンブリとリザーバに接続し、第2チャンバを第1の真空圧より高い第2の真空圧まで排気する工程と、
iii.第2チャンバからの真空をより低い圧力、特に第1の真空圧力より低い圧力に、少なくとも部分的に解放する工程と
を順に繰り返すことを特徴とする。
【0011】
内側チャンバは、母乳の搾乳のためにその中に挿入される乳首を圧縮又は圧迫することができるように、柔軟である。本発明の方法を通じて、乳首の周期的な圧縮と解放は、搾乳の効率および母親が経験する快適さの両方において、改善した搾乳を容易にする。
【0012】
内側チャンバは、乳首を受け入れるための入口部を含む可撓性ライナーによって形成することができ、本発明のいくつかの形態では、入口部の内径は、搾乳器ユニットが使用される母親の乳首の外径より小さい。これは、乳首が入口部に挿入されると、乳首は、内側チャンバの静止状態または弛緩状態で内側ライナーによって自然に圧縮または圧迫されることを意味する。本発明の方法によって、乳首に印加される自然な圧縮は、上記工程iiで第2チャンバに導入される真空によって減少または完全に解放されることができ、それによって内側チャンバ、特に内側ライナーの入口部が拡張する。したがって、その真空の適用および解放または減少によって、母乳抽出のために、乳首に周期的な圧縮と緩和を適用することができる。本発明のこの形態では、内側ライナーの入口部への乳首の最初の挿入は、入口部を拡張するために第2チャンバ内への真空の最初の導入によって容易にすることができ、その後、本発明の方法により母乳の搾乳を開始する前に、乳首を係合または把持するよう内側ライナーに対して真空が解放または低減されうる。内側ライナーは、環状または管状ライナーであってよい。
【0013】
本発明の他の形態では、入口部の内径は、搾乳器ユニットが使用される母親の乳首の外径とほぼ同じか、それよりも大きい。これは、乳首が入口部に挿入されると、内側ライナーは、圧縮または圧迫のために収縮される必要があることを意味する。
【0014】
第2チャンバは、剛性でも硬質でもよいが、少なくとも内側チャンバより柔軟性が低い、あるいはより柔軟性がなくてよい。
【0015】
内側チャンバに適用される第1の真空圧は、リザーバに排出するために乳首を通してミルクを吸引または抽出するために適用される。第1の真空圧は一定の圧力とすることができ、現在までのプロトタイプテストでは、約-200mmHgの圧力が採用されてきた。第2チャンバ内の真空圧は、第1の真空圧の周りに循環または変動することができる。第1の真空圧は、第2チャンバ内の真空圧が第1の真空圧と同じ圧力に達するまで、内側チャンバを折り畳みまたは収縮させる傾向があり、その後、第2チャンバ内の真空圧が内側チャンバ、特に、第2チャンバ内の真空圧が第2の真空圧に進行するに従い、内側ライナーの入口部を拡張する傾向があり、ひいては、乳首に対する圧力を解放する。このように乳首を圧迫しかつ解放することで、乳管閉塞や水腫の形成が減少し、母親にとって快適なレベルで、乳首を通る良好なミルクの流れを促進することが分かっている。これは非常に有益な結果である。
【0016】
本発明に従う方法は、有利に、第2チャンバが大気から排気されるのと比較して、ポンプアセンブリ及びリザーバへの第2チャンバの接続により、第2チャンバ内の真空を迅速かつ効率的に生成することを可能にする。その接続により、第2チャンバは、リザーバ内の真空のレベルである第1の真空圧まで直ちに又は迅速に排気されるので、ポンプアセンブリは、第2チャンバをそのレベルまで真空化することを要求されない。その代わり、ポンプアセンブリは、第2チャンバを第1の真空圧から第2の真空圧まで排気することだけが要求される。これにより、時間とポンプの労力を節約することができる。例として、内側チャンバの第1の真空圧を約-200mmHgに設定し、第2チャンバの第2の真空圧を約-380mmHgに設定してよい。-380mmHgに到達するためには、まず第2チャンバをポンプアセンブリおよびリザーバの接続を介して-200mmHgまで排気してよく、ポンプアセンブリが第2チャンバをそのレベルまで排気する労力は必要ない。その後ポンプアセンブリは、第2チャンバ内の真空度を-200mmHgから-380mmHgまで上げるだけでよい。
【0017】
第2チャンバをリザーバに接続すると同時に、リザーバ内で真空圧の損失または低下があることが予想されるが、これは、リザーバの容積が第2チャンバの容積よりもはるかに大きいことによって最小化することができる。先行技術の搾乳器ユニットとともに使用される母乳リザーバの通常のサイズは、第2チャンバの容積よりもはるかに大きいというこの要件を満たす容積であることが期待される。
【0018】
本発明に従う方法はまた、有利に、第2チャンバをリザーバに接続する逆のプロセスによって、第2チャンバ内の真空圧の減少をより速くかつより効率的に行うことができ、それによって、より大きい第2の真空圧は、ポンプの労力を必要とすることなく、第1の真空圧まで直ちにまたは急速に減少する。第2チャンバをリザーバに接続すると同時に、リザーバ内の圧力がわずかに上昇するが、これもリザーバの容積が第2チャンバの容積よりはるかに大きいため、最小限に抑えることができる。
【0019】
第2チャンバ内の真空がリザーバの第1の真空圧になると、ポンプアセンブリは必要に応じてさらに、大気圧等まで、真空圧を下げるように動作することができる。従って、ポンプアセンブリは、真空度を-380mmHgから大気圧までよりも、-200mmHgから大気圧まで下げることのみが要求される。
【0020】
上に示したように、第1の真空圧は、実質的に一定の圧力、例えば-200mmHgとすることができる。したがって、工程iは、内側チャンバを大気圧から-200mmHgにし、その後、搾乳器ユニットの動作の間、その真空を維持することを含む。したがって、本発明の方法は、搾乳器ユニットの第2チャンバ又は外側チャンバを、第1の真空圧より小さい第1の真空レベル、例えば大気から、第1の真空圧より大きい第2の真空圧の真空レベルまで排気するように動作させることができる。このように本発明の方法は、第2チャンバの接続を、リザーバとの接続と大気との接続との間で切り替えることができ、有利に、リザーバ内の真空を真空生成および真空解除の両方に対して使用することができ、真空生成および真空解除の速度を上げ、ポンプの労力を軽減する。
【0021】
上記の例では、第1の真空圧を約-200mmHg、第2の真空圧を約-380mmHgとしている。しかし、真空圧は任意に設定できるので、例えば、第2の真空圧を第1の真空圧より少なくとも25%高くすることや、第2の真空圧を第1の真空圧より約75%高くすることができる。必要なことは、真空圧力間の差であり、他の比率や値を採用することも可能である。他の比率や値は、母乳分泌の前、すなわち、いわゆる催乳反射の前の例えば乳房や乳首の刺激に対して適切でありうる。第1の真空圧の適切な範囲は-70から-350mmHg、より好ましくは-120から-200mmHgである。第2の真空圧の適切な範囲は、-150から-480mmHgであり、より好ましくは-250から-380mmHgである。
【0022】
本発明に従う搾乳器ユニットは、第2チャンバ内での第2の真空圧の発生によりパルスの発生を容易にし、第2の真空圧は、内側チャンバ内の真空圧よりも高いか又は大きい真空圧である。第2の真空圧の急速な発生により、内側チャンバは膨張し、ひいては、内側チャンバ内に挿入された乳首に加えられる圧力を部分的または完全に解放することができる。この乳首の圧迫と解放のサイクルは、母乳の分泌に好影響を与え、かつ、乳管をきれいにしかつ浮腫の発生を防止・解消するマッサージ効果の結果であると考えられている。この効果は、既存の搾乳器ユニットよりも乳児の哺乳により近いと考えられる。作成されたパルスが乳輪にも適用されるように乳房シールドもまた構成されており、その結果、乳房のその部分にもマッサージ効果が存在する。この場合も、乳輪のマッサージ効果により、母乳の分泌が改善されることが測定されている。
【0023】
本発明のある形態では、第2の真空圧に到達すると、それは直ちに低い圧力に解放されてよい。しかし、本発明の他の形態では、工程iiiに先立つ工程iiにおいて、第2の真空圧が、所定時間の間実質的に一定に保持される。いずれの場合も、第2の真空圧をより低い圧力に解放することにより、第1の真空圧の影響のもとで収縮する内側チャンバによって、内側チャンバが乳首対して増加した圧縮を発揮することができる。言い換えれば、第2の真空圧をより低い圧力まで少なくとも部分的に解放することにより、内側チャンバが、弛緩状態または静止状態に向かって、少なくとも部分的に回復することができる。
【0024】
本発明のいくつかの形態において、工程iiiのより低い圧力は大気圧である。しかし、本発明の他の形態では、工程iiiのより低い圧力は、やはり、内側チャンバの真空圧より小さいか、または、小さいが内側チャンバの真空圧より大きくなるまで減少した負圧である。工程iiiにおける第2の真空圧の大気圧への低減は、操作上の観点から便利で比較的容易であるが、本発明は、乳房及び乳首の寸法に関連するような物理的パラメータ、並びに母親の感度及び快適性に関連するパラメータの広い範囲にわたる使用を提供すべく開発されているので、工程iiiにおける第2の真空圧の大気圧への低減が常に行われるとは限らない。
【0025】
上述した圧力レベルは、最も効率的な母乳分泌を得るために変化させることができるが、各工程の時間間隔もまた変化させることができる。現在までに試験された本発明のいくつかの形態では、工程iの持続時間が約540msで、工程iiの持続時間が約440msで、工程iiiの持続時間が約540msのときに有益な結果が実現された。本発明のいくつかの形態において、工程ii及びiiiの累積持続時間は、約900ms(1分間に54サイクルで)±200msの範囲であってよい。この累積持続時間は、サイクルが、工程iiiに先立つ工程iiで第2の真空圧を実質的に一定に保持する期間を含む場合にも適用され得る。工程iiと工程iiiの持続時間の現在の試験中の好ましい比率は、3/7から4/6の間である。もちろん、これらの時間間隔は、必要に応じて、また、さらなる試験が応用のための有利な真空レベルおよび時間間隔を明らかにした場合、変更可能である。
【0026】
本発明のいくつかの形態では、ポンプアセンブリは単一の真空ポンプを含み、本発明に従う搾乳器ユニットの操作方法は、工程iにおいて、内側チャンバおよびリザーバを真空ポンプの吸入口に直列に接続し、第2チャンバを大気に接続し、工程iiにおいて、弁を切り替えて第2チャンバを真空ポンプの吸入口との接続に切り替え、内側チャンバおよびリザーバを真空ポンプの排出口との接続に切り替える、ことを促進する切替弁、特にソレノイドバルブのようなバルブアセンブリを含んでいる。工程iiiにおいて、切替弁が工程iの位置に戻される。
【0027】
本発明の他の形態では、ポンプアセンブリは単一の真空ポンプを含み、本発明に従う搾乳器ユニットの動作方法は、工程iにおいて、内側チャンバおよびリザーバが第1の弁を介して真空ポンプの吸入口に直列に接続され、第2チャンバが第2の弁を介して大気に接続され、工程iiにおいて、第1および第2の弁が閉じられ、内側チャンバおよびリザーバが第3の弁を介して真空ポンプの排出口に直列に接続され、第2チャンバが第4の弁を介して真空ポンプの吸入口に接続されていることを含む。工程iiiにおいて、第1および第2の弁が工程iのそれぞれの位置に戻される。
【0028】
本発明のいくつかの形態では、ポンプアセンブリは、内側チャンバおよびリザーバが第1の真空ポンプの吸入口に直列に接続され、かつ、第2チャンバが第1の弁を介して第2の真空ポンプの吸入口に接続されるように配置された、一対の真空ポンプを含み、圧力ラインは第1の真空ポンプの吸入口と第2の真空ポンプの排出口との間に延び、第2の弁を含み、本発明に従う搾乳器ユニットの操作方法は、工程iにおいて、第1の弁を大気に対して開放し、第2の弁を流体経路に対して閉じて、第1の真空ポンプを操作して、内側チャンバおよびリザーバを第1の真空圧に排気し、工程iiにおいて、第1の弁を大気に対して閉じて、第2の弁を流体経路に対して開放し、第2のポンプを操作して、第2チャンバを排気する。
【0029】
本発明の方法は、真空ポンプおよび弁の様々な構成で実施可能であることは明らかであろう。具体的な例は、添付の図面に与えられている。
【0030】
また、本発明は、ヒトの母乳を搾乳するための搾乳器ユニットにおいて実施され、当該搾乳器ユニットは、
a.圧力を発生させるための真空ポンプと、
b.母乳を受けるためのリザーバと、
c.ポンプされるべき乳房に密封適用するための乳房シールドであって、乳房の乳首を受けるための内側チャンバ、および第2チャンバ、特に、内側チャンバの外側の周りに延び、内側チャンバに挿入される乳首を少なくとも部分的に囲む外側チャンバを有する乳房シールドと
を備え、
前記搾乳器ユニットは、
i.真空ポンプが、内側チャンバおよびリザーバを第1の真空圧まで排気する工程、
ii.第2の真空圧が第1の真空圧より高いところの第2の真空圧まで、外側チャンバが排気されるように、外側チャンバが真空ポンプおよびリザーバに接続する工程、
iii.外側チャンバ内の真空が少なくとも部分的に、より低い圧力、特に第1の真空圧力より低い圧力まで解放される工程
をサイクルで実行可能である。
【0031】
本発明に従う搾乳器ユニットでは、内側チャンバは、乳首を受け入れるための入口部を含む柔軟な内側ライナーによって画定され、第2チャンバは、硬質または剛性の外側ライナーによって画成され、内側ライナーおよび外側ライナーはそれらの間に第2チャンバを画定することができる。入口部は、搾乳器ユニットが使用されるべき乳首の外径よりも小さい内径を有することができ、入口部は、内側チャンバ内への真空の導入と同時に拡張可能である。
【0032】
本発明のいくつかの形態において、真空ポンプは、吸入口及び排出口を有し、搾乳器ユニットは、入口及び出口から延びる圧力ライン内に挿入されたバルブアセンブリを含むことができる。バルブアセンブリは、内側チャンバ及びリザーバを、真空ポンプの吸入口への圧力接続から真空ポンプの排出口へと切り替え、外側チャンバを真空ポンプの排出口への圧力接続から真空ポンプの入口に切り替えるように動作可能である。バルブアセンブリは、3/3ソレノイドバルブ、または4/3ソレノイドバルブなどの切替弁とすることができる。代替的に、バルブアセンブリは、それぞれが別個の圧力ラインに配置された4つの弁から構成されてよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1図1は、ヒトの母乳を搾乳する際に使用する搾乳器ユニットを模式的に示したものである。
図2図2は、ヒトの母乳を搾乳する際に使用する搾乳器ユニットを模式的に示したものである。
図3図3は、ヒトの母乳を搾乳する際に使用する搾乳器ユニットを模式的に示したものである。
図4図4は、図1の搾乳器ユニットの内側チャンバおよび外側チャンバに作成される真空圧のグラフである。
図5図5は、ヒトの母乳を搾乳するのに使用される搾乳器ユニットの代替例を模式的に示したものである。
図6図6は、ヒトの母乳を搾乳するのに使用される搾乳器ユニットの代替例を模式的に示したものである。
図7図7は、ヒトの母乳を搾乳するのに使用される搾乳器ユニットの代替例を模式的に示したものである。
図8図8は、ヒトの母乳を搾乳するのに使用される搾乳器ユニットの代替例を模式的に示したものである。
図9図9は、ヒトの母乳を搾乳するのに使用される搾乳器ユニットの代替例を模式的に示したものである。
図10図10は、ヒトの母乳を搾乳するのに使用される搾乳器ユニットの代替例を模式的に示したものである。
【発明を実施するための形態】
【0034】
図1から図3は、ヒトの母乳を発現させるための搾乳器ユニット10を模式的に示している。搾乳器ユニット10は、可撓性の環状内側ライナー12と、硬質又は剛性の環状外側ライナー13とを有する乳房シールド11を含む。内側ライナー12は、乳房の乳首を受け入れるための内側チャンバ15を画定し、外側ライナー13は、内側ライナー12の周りに延び、内側チャンバ15の外側の周りに延びる外側チャンバ16を画定している。内側ライナー12及び外側ライナー13は、外側チャンバ16内に真空を作成することができるように、各端部で密閉して接続されている。内側ライナー12は、母親の乳房の表面に対してシールするための漏斗部18と、乳首を受けるための管状の入口部20とを含む。部位20の内径は、部位20に挿入される乳首の外径よりも小さくなるように意図されているので、部位20は、内側ライナー12の静止状態または弛緩状態で乳首を圧縮または圧迫する。本明細書で後に説明するように、内側ライナー12の部位20によって乳首に加えられる圧縮または圧迫は、外側チャンバ16に導入される真空によって減少または解放され得る。外側チャンバ16内の圧力または真空を周期的に変化させることにより、母乳抽出の目的で、乳首を周期的に圧縮および弛緩させることができる。また、乳房シールド11を乳房に装着すると、漏斗部18が乳房の乳輪に対して静止し、外側チャンバ16内に導入される真空によって漏斗部18が乳輪上で移動または振動することにもなり、乳輪をマッサージして母乳分泌の開始を補助するとともに、全体として母乳分泌を改善することもできる。
【0035】
内側ライナー12は、外側ライナーが密閉する真空排気ポート22を有する。真空排気ポート22は、図示された実施形態では母乳を受け取るための収集リザーバであるリザーバ24に接続する。リザーバ24は、弁28を介して真空ポンプ26に接続する。弁28は、真空ポンプ26の吸入口29及び排出口30に接続し、矢印で示す図1の弁28の向きでは、リザーバ24は弁28の吸入口29に接続し、弁28の排出口30は一方向逆止弁34を介して大気中に接続する。
【0036】
圧力ライン35は、外側ライナー13の排気口36にも接続されているが、図1の弁28の向きでは、真空ポンプ26によって内側チャンバ15およびリザーバ24から排気され、ポンプ26の排出口30から排出される液体(空気)は、逆止弁34を通って大気中に排気されるようになっている。
【0037】
このようにして、真空ポンプ26は、内側チャンバ15およびリザーバ24の各々に、所定のレベルまで真空を作成する。現在までのテストでは、1つの所定レベルは-200mmHgであった。
【0038】
選択された所定の真空レベルになると、弁28は、図2に示す位置に切り替えられる。その位置では、圧力ライン35は真空ポンプ26の吸入口29に接続し、真空ポンプ26の排出口30はリザーバ24と内側チャンバ15に接続する。したがって、真空ポンプ26の排出口30は、大気圧から、リザーバ24および内側チャンバ15がポンプされた所定の真空度までほぼ瞬時に排気される。この切り替えにより、外側チャンバ16もほぼ瞬時に所定の真空レベルまで排気される。これにより、真空ポンプ26は、外側チャンバ16を、内側チャンバ15およびリザーバ24の真空レベルよりも大きいか高い真空レベルまで排気し続けることができる。圧力ライン35に加えられる吸引又は真空圧は、圧力ライン35が大気に対して閉じるように、弁34をしっかりと閉鎖する。現在までの試作テストでは、外側チャンバ16が真空排気された、より大きい又はより高い真空レベルの1つは、380mmHgである。
【0039】
弁28が図1に示す位置から図2の位置に切り替えられると、リザーバ24および内側チャンバ15に圧力損失または低下が生じるが、これは、リザーバ24および内側チャンバ15の容積が外側チャンバ16の容積よりもはるかに大きいことによって最小化される。この比率は、1:10以上の範囲とすることができる。
【0040】
また、リザーバ24への母乳の侵入による圧力の損失がわずかに生じるが、これもリザーバ24および内側チャンバ15の容積が外側チャンバ16の容積よりはるかに大きいことによって最小限に抑えられる。
【0041】
図3は、弁28の更なる位置を示し、この位置では、内側チャンバ15、外側チャンバ16及びリザーバ24の各々が真空ポンプ26から分離され、生成された真空圧が所定時間保持又は維持されるようになっている。所定時間が経過すると、弁28は、図1の位置に戻るように切り替わることができる。その位置では、内側チャンバ15とリザーバ24は、真空ポンプ26の吸入口29との直接接続に戻るので、先に述べた所定の真空レベルに戻され、外側チャンバ16は大気圧に戻ることになる。リザーバ24内の圧力損失の補正は、リザーバ24内からの逆止弁34を介した流体の排気により促進される。
【0042】
図1から図3に示す搾乳器ユニット10の一連の動作を循環させることにより、乳房シールド11内に脈動運動を生じさせて母乳を抽出することができる。内側チャンバ15および外側チャンバ16内に生じる圧力の概略的グラフを図4に示す。このグラフは、真空圧(Y軸)対時間(X軸)を示している。内側チャンバ15と記載された線は、大気圧から始まり、概ね一定の負圧または真空圧まで低下する。外側チャンバ16と記載された線は、図に示すように周期的に変化している。
【0043】
図4にS1として示すサイクルのセクション1は、弁28が図1の位置にあるセクションであり、内側ライナーが大気圧から所定の圧力レベル、例えば-200mmHgまで排気されるようにする。セクション1では、外側ライナー13内の外側チャンバ16は大気圧に維持される。セクション2(S2)では、弁28が図2の位置に切り替えられているので、外側チャンバ16内の圧力は、例えば-380mmHgまで上昇する。重要なことは、グラフが、外側チャンバ16内の真空が0mmHgから内側チャンバ15内の真空圧-200mmHg近くまで直ちに増加し、その後-200mmHgから-380mmHgまで徐々にまたはゆっくりと増加することを示していることである。これは、弁28が図1の位置から図2の位置に切り替えられると同時に、外側チャンバ16が真空ポンプ26の吸入口29を介してリザーバ24に接続され、外側チャンバ16がほぼ瞬時に大気圧からリザーバ24内の-200mmHgの真空圧になるように反映されることを示している。また、このグラフは、その後、真空ポンプ26がさらに外側チャンバ16を-380mmHgまで真空化するように働くが、これにはより多くの時間がかかることを示している。
【0044】
上記に示したように、弁28が図2の位置に切り換えられたときにも、内側チャンバ15内にわずかな圧力低下が生じるが、これは、図2のグラフで容易に分からないように、比較的小さくすることが可能である。セクション3(S3)では、弁28が図3の位置に切り替えられているので、外側チャンバ16内の圧力は上昇も低下もせずに維持される。最後に、セクション4(S4)は、弁28が図1の位置に切り替わり、それによって、外側チャンバ16は大気中に排気されるが、内側チャンバ15は真空下に保持される。セクションS4において、グラフは再び、真空圧の-380mmHgから-200mmHgへのほぼ瞬間的な減少を示し、これは、真空ポンプ26を介して外側チャンバ16をリザーバ24に接続した結果、ポンプ作業を必要とせずに外側チャンバ16内の圧力をリザーバ24内の真空圧まで直ちにまたは急速に減少させるように作成されることを示すものである。その後、外側チャンバ16を大気圧まで排気するためにポンプによる作業が必要となり、セクションS4に示すように、より多くの時間がかかる。
【0045】
重要なことは、このサイクルは、内側チャンバ15を大気圧に戻すのではなく、内側チャンバ15内の真空は、内側チャンバ15が最初に排気された後、概ね一定に維持されることである。すなわち、サイクルは図4のセクション1に戻るのではなく、セクション2から4を循環する。この一定の真空圧により、母乳は乳首を通ってリザーバ24に吸引される。
【0046】
乳房および乳首上での乳房シールド11の作用に関連して、上記で説明したように、乳首が挿入される入口端または管状部20における内側ライナー12の直径を、乳首の外径よりも小さく、潜在的にはるかに小さくすることができるので、内側ライナー12の緩和状態において、挿入した乳首は圧縮または圧迫されることになる。その圧縮状態は、セクションS1を通じて維持される。しかし、セクションS2において外側チャンバ16に真空が発生すると、管状部20は、乳首に対する圧力を減少させるか、または解放する。これは、外側チャンバ16内で内側ライナー12内よりも大きいレベルの真空が発生すると、内側ライナー12が膨張し、ひいては、最終的に外側チャンバ16内の真空が、内側ライナー12が実際に乳首表面との接触を失う(少なくとも部分的に)のに十分となるまで乳首に対して徐々に小さくなる圧力を加えるので、圧縮または圧迫の圧力が乳首に作用しなくなるためである。この構成は、外側ライナー13が硬質または剛性であり、内側ライナー12が可撓性であることによって達成される。このように、真空サイクルは、乳首を周期的に圧縮および解放する。
【0047】
乳首に加えられる圧縮または圧迫の圧力は、外側チャンバ16内に作成される真空が内側チャンバ15内に作成される真空を超えるとき、セクションS2の一部とセクションS3のすべてにおいて減少または解除される。外側チャンバ16内の真空圧は、セクション4において内側チャンバ15の真空圧を下回るところまで減少するので、内側ライナー12の部分20が乳首の圧縮または圧迫位置に収縮するように戻ることができる。
【0048】
図4から理解されるように、内側チャンバ15に印加される真空圧は、圧力が所定レベルに達すると概ね一定である。その真空は、乳首からミルクを抽出し、そのミルクをリザーバ24に移送する。外側チャンバ16に印加される周期的な真空圧は、管状部20が、管状部20内に挿入された乳首を解放してから圧迫するように膨張及び収縮することが理解されよう。乳首を解放し、圧迫するこの効果は、乳房からの母乳の分泌を周期的に誘発する。
【0049】
さらに、外側ライナー13はまた、内側ライナー12の漏斗部18で内側ライナー12に対して圧力を加え、解放し、漏斗部18での圧力の適用及び解放は、同様に乳房の乳輪部分をマッサージする傾向があり、これは、搾乳の開始(しばしば「催乳」と呼ばれる)と搾乳の継続の両方を助けると理解される。
【0050】
図4に示されたサイクルの異なるセクションの時間間隔は、必要に応じて、またはテストによって最適であるように選択することができる。現在までに行われたいくつかのテストでは、セクションS1からS4の時間間隔は、それぞれ、540ms、440ms、300ms、540msである。
【0051】
本発明は、少なくとも、外側チャンバ16内の圧力を大気圧と最大真空圧との間で変化させながら内側チャンバ15およびリザーバ24内の圧力を維持するシステムの動作によって、欧州特許第3027240号の構成と異なっている。図1から図4の構成は、乳房の乳首及び乳輪への圧力の印加及び解放を生成するために、外側ライナー13内の真空圧を脈動させることを容易にする。本発明の構成は、内側チャンバ15内の圧力より大きい圧力への外側チャンバ16の排気と、外側チャンバ16内の圧力の大気圧への復帰の両方により、リザーバ24内に最初に作成された圧力から有利に利益を得る。この点、本発明のシステムは、外側チャンバ16の排気口36が真空ポンプ26の吸入口29に接続されたときに、外側チャンバ16内の圧力をリザーバ24の圧力と急速に等しくし、その段階でのみ、外側チャンバ16内の真空圧をさらに高めるべくポンプ26が動作することを要求している。さらに、外側チャンバ16内の真空を大気圧に戻して解放する場合、外側チャンバ16をポンプ26の排出口30に再接続すると、外側チャンバ16内の圧力が急速に低下してリザーバ24と同等の圧力まで戻り、その段階でのみポンプ26が外側チャンバ16内の真空圧をさらに(大気圧レベルまで)減少させるべく動作することが要求される。有利には、外側チャンバ16内の真空圧の、大気圧からリザーバ24内の圧力と等しくなるまでの増加、および続くリザーバ24内の圧力より大きい状態からリザーバ24内の圧力と等しくなるまでの減少は、いずれの方向にも急速に起こる。
【0052】
さらに、図4のセクションS4におけるリザーバ24の再加圧または再真空化は、大気圧から開始するのではなく、内側チャンバ15に維持された真空圧に対して行われるため、迅速である。
【0053】
さらに、システム内に漏れた空気は、リザーバ24が再加圧される際に逆止弁34を介して除去され、これにより長時間運転中でのサイクルが安定する。
【0054】
図5は、弁28を4/3ソレノイドバルブ、すなわち4通り3方向切替弁として示した図1から図3の構成を示す図である。図5は、弁28が、図1から図3に関連して説明したステージ間の線形移動によってどのように切り替えられるかを示している。
【0055】
図6は、4つの別個の弁を採用する代替的な構成の更なる概略図である。図6は、リザーバ51(ミルク瓶)、真空ポンプ52、弁V1からV4、及び一方向逆止弁55を含む搾乳器ユニット50において採用された先の実施形態の乳房シールド11を示す図である。
【0056】
弁V1からV4は、弁を選択的に開閉できる適当な制御機構によって制御される。制御機構は図6に示されていないが、当業者であれば容易に入手でき、理解できるであろう。
【0057】
真空ポンプ52は、吸入口56および排出口57を有する。弁V1からV4は、リザーバ51と乳房シールド11の外側チャンバ16との間で吸入口56および排出口57を切り替えるように動作する。搾乳器ユニット50は、最初に弁V1及びV4を開き、弁V2及びV3を閉じることにより、図4の圧力グラフを生成するように動作させることができる。この状態では、乳房シールド11の内側チャンバ15とリザーバ51はポンプ52の吸入口56に連通し、排出口57は逆止弁55を介して排気可能である。このため、ポンプ52の動作により、内側チャンバ15とリザーバ51とが排気される。
【0058】
内側チャンバ15及びリザーバ51内が所定の圧力レベルに達すると、弁V1及びV4を閉じ、同時に、弁V2及びV3を開くことができる。代替的に、弁V1からV4によって制御されるそれぞれの圧力ライン間の圧力の正しい移行を保証するために、弁V2及びV3を開く前に、例えば5から10msという非常に短い時間、全ての弁V1からV4を閉じたままにしておくことも可能である。
【0059】
これにより、乳房シールド11の外側チャンバ16がポンプ52の吸入口56に接続し、リザーバ51及び内側チャンバ15が排出口57に接続するように圧力ラインが切り替わる。これにより、外側チャンバ16内には、リザーバ51内と同レベルの真空が直ちにかつ急速に作成され、リザーバ51内ではごく僅かな真空圧の減少が発生するのみである。
【0060】
先の図に示された単一形式のソレノイドバルブに対して、図6で4つの弁を使用することで、4つの弁の制御が異なり、異なる回路およびハードウェアを採用することになるが、搾乳器ユニット10に関連して説明したのと同じ結果を得ることができる。
【0061】
図7は、図4と同じ圧力グラフを実現するための更なる代替的構成であるが、図7の搾乳器ユニット70は、先の図の単一の真空ポンプではなく、第1及び第2の真空ポンプ71、72を採用している。図7において、真空ポンプ71の吸入口74は、リザーバ76と乳房シールド11の内側チャンバ15とに接続する。ポンプ71の排出口77は、大気に連通する。
【0062】
真空ポンプ72の吸入口79は乳房シールド11の外側チャンバ16に接続し、排出口80は一方向逆止弁81を介して大気に接続する。
【0063】
圧力ライン82は、ポンプ71の吸入口74とポンプ72の排出口80の間に延びている。2/2ソレノイドバルブ84は、ライン82を通る圧力流量を制御する。
【0064】
さらに2/2ソレノイドバルブ85は、ポンプ72の吸入口側の圧力ライン86内に配置され、圧力ライン86を通じて大気までの流れ制御する。
【0065】
図7に示すような弁84および85の位置で、真空ポンプ71および72の両方を同時に作動させることができ、ポンプ71が内側チャンバ15およびリザーバ76を排気し、ポンプ72が弁85を通して空気を吸い、その空気を弁81を通して大気へ戻して排気するという効果がある。ポンプ72は、内側チャンバ15およびリザーバ76を真空にするためのポンプ71の初期動作中に動作する必要はなく、代替的に、ポンプ72を連続的に動作させてもよいことが理解されよう。これは、ポンプ72が周期的にオン/オフされる場合に損なわれうる条件下で搾乳器ユニット70が動作する所定の短いサイクル時間で有利である。図7で到達する状態は、図4のセクションS1である。
【0066】
内側チャンバ15およびリザーバ76内の真空圧が所定の真空レベル(例えば-200mmHg)に達すると、弁84および85が切り替えられ、弁84はポンプ72の排出口80からポンプ71の吸入口74への流れを促進または許容し、弁85は大気への空気の通過に対して閉鎖されるようになる。これらの切り替えられた位置において、搾乳器ユニット70は、ポンプ72の排出口80がポンプ71の吸入口74に接続される図4のセクションS2に入るので、ポンプ72の排出口80の圧力は吸入口74での真空圧に直ちに到達する。このことは、外側チャンバ16も直ちにその圧力に到達することを意味する。そして、ポンプ72は、リザーバ76の真空圧を起点として、外側チャンバ16の真空圧をさらに上昇させることができる。
【0067】
外側チャンバ16内の真空圧が要求されるものより大きな真空圧に達すると(図4のセクションS2の終わり)、弁84は、弁85がセクションS2において既にその閉鎖位置に切り替わっていることに留意して、図7に示す閉鎖位置に戻される。搾乳器ユニット70は、現在、セクションS3にある。
【0068】
最後に、外側チャンバ16内の真空圧を大気圧に戻すために、弁84及び85は、図7に示す位置に戻り、それによって外側チャンバ16は大気圧に排気されるが、内側チャンバ15内は真空圧に留まる。図7の弁位置に戻ることにより、外側チャンバ16は、リザーバ76内に存在する所定の真空レベルまで直ちに低下し、そのレベルになると、ポンプ72が動作して外側チャンバ16内の真空圧を大気圧まで低下させる。
【0069】
図8は、先の図の乳房シールド11を採用する搾乳器ユニット90の更なる代替的構成を示す。図8の構成は、図7の2/2ソレノイドバルブ84の代わりに3/3ソレノイドバルブが採用されていることを除いて、図7の搾乳器ユニット70に非常に類似している。したがって、図7で使用された同じ参照番号が、それぞれの搾乳器ユニット70及び90の間で同じ又は共通の部品を示すために図8で使用されている。
【0070】
図8において、図4のセクションS1において、真空ポンプ71が乳房シールド11の内側チャンバ15およびリザーバ76から真空を引き込むことにより、3/3ソレノイドバルブ92が動作している状態を表している。弁92は、圧力ライン82を通る経路を閉じているので、真空ポンプ72も動作していれば、圧力ライン86から空気を取り込み、弁92を通って圧力ライン82から大気中に排出する。
【0071】
内側チャンバ15及びリザーバ76内の真空圧が所定の真空レベルに達すると、弁85及び92を移動させて、弁85が圧力ライン86を大気に対して閉じ、弁92がポンプ72の排出口80とポンプ71の吸入口74との間の圧力ライン82を開放するようにする。先の実施形態と同様に、この弁の動きは、外側チャンバ16の吸気口圧力をポンプ71の吸入口74の圧力にシフトするので、外側チャンバ内の真空圧は、リザーバ76内の圧力まで直ちに急速に減少する。ポンプ72を介して外側チャンバ16を排気し続けることにより、外側チャンバ16内の真空度が上昇し続ける。これは、図4のセクションS2を表している。
【0072】
外側チャンバ内の真空が要求より大きな真空圧に達すると、弁94は、再び、圧力ライン82が閉鎖される閉鎖位置に切り替えられる。それにより、搾乳器ユニット90は、図4のセクションS3に至る。
【0073】
最後に、弁85及び92を図8に示す位置に戻すことによって外側チャンバ16内の真空が排気され、それによって外側チャンバ16は、リザーバ76内に存在する真空レベルまで直ちに下げられ、そのレベルになると、ポンプ72が作動して外側チャンバ16内の真空圧を大気圧まで下げることを継続することができる。
【0074】
図9は、先の実施形態と共通する真空ポンプ71及びリザーバ76を採用するが、第2のポンプ設備は、2/2ソレノイドバルブ104及び106と連通する単一ストロークピストンポンプ102である搾乳器ユニット100の更なる代替的構成を表している。
【0075】
図9は、図4の圧力グラフのセクションS1を表し、その状態では、ポンプ102は、そのピストン103が入口端108にある。
【0076】
内側チャンバ15およびリザーバ76内の真空が所定レベルに達したとき、弁104および106をそれぞれ閉位置に切り替え、弁84を切り替えて圧力ライン110を開放することができる。この状態は、図10に示すように、ピストンポンプ102のピストン103が排出口端112まで移動して、外側チャンバ16内に真空を引き込む状態である。ポンプ102内のピストン103の移動は、外側チャンバ16内に必要な真空を作り出すことができる。
【0077】
外側チャンバ16内に必要な真空が作成されると、弁84は図9の閉位置に戻され、それぞれの真空は図4のセクションS3を通じて一定に保持される。
【0078】
外側チャンバ16を大気中に戻して排気する場合には、弁106、104を図9の開位置に戻し、ピストンポンプ102はピストン103をポンプ102の吸入口端108に駆動して戻すことができる。
【0079】
図面には、図4に示されるような乳房シールド内の圧力分布を実現するための様々な実施形態が示されている。他の構成も採用され得る。しかしながら、図示した各実施形態は、内側ライナー12、特に内側ライナー12の管状部20の膨張及び収縮を容易にし、管状部20に挿入された乳首への圧力を解放及び再印加する。各実施形態はまた、乳房の乳輪に対するマッサージ効果を促進し、このマッサージ効果は、母乳分泌の開始を補助し、全体的に母乳分泌を改善することが試験によって示されている。授乳中の母親に対して行われた物理的なテストは、乳房シールドが動く方法が母親に快適さを提供し、母親が粉ミルクに戻るのではなく、新生児のために長期間にわたって母乳を分泌する可能性がより高いことも示している。
【0080】
本明細書(特許請求の範囲を含む)において、「からなる」、「含む」、「有する」または「備える」のいずれかまたはすべての用語が使用される場合、それらは、記載された特徴、整数、工程または成分の存在を特定するものと解釈されるが、1以上の他の特徴、整数、工程または成分の存在を排除するものではない。
【0081】
当業者であれば、本明細書に記載された発明は、具体的に記載されたもの以外の変形および修正の影響を受け得ることを理解するであろう。本発明は、本発明の思想および態様内に入るすべてのそのような変形および修正を含むと理解される。
【0082】
将来の特許出願は、本出願に基づき、または本出願からの優先権を主張して、オーストラリアまたは海外において出願される可能性がある。以下の仮請求項は、例示としてのみ提供され、そのような将来の出願において請求され得るものの範囲を制限することを意図していないことを理解されたい。本発明または発明をさらに定義または再定義するために、後日、特徴を仮請求項に追加または省略することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0083】
特許文献1 欧州特許第3027240号
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】