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特表2023-514412農地を整備するための設備、特に稲作のための田で使用可能な設備
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-05
(54)【発明の名称】農地を整備するための設備、特に稲作のための田で使用可能な設備
(51)【国際特許分類】
   A01B 33/06 20060101AFI20230329BHJP
【FI】
A01B33/06 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022550227
(86)(22)【出願日】2020-02-21
(85)【翻訳文提出日】2022-10-11
(86)【国際出願番号】 IT2020000017
(87)【国際公開番号】W WO2021166002
(87)【国際公開日】2021-08-26
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522330773
【氏名又は名称】セッリ エス.ピー.エー.
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】セッリ,ステファニア
【テーマコード(参考)】
2B033
【Fターム(参考)】
2B033AA05
2B033AB01
2B033AB11
2B033AC04
2B033BA01
2B033BA17
2B033BA18
2B033BB02
2B033BB20
2B033BD04
2B033DB32
(57)【要約】
農業用土壌などを耕すための、特に回転式耕運機の形態で、特に土壌は浸水した状態にある、稲作のための圃場で使用可能な装置(10)であって、対応した土壌を耕す手段(14)を回転可能に支持するための手段(12)を備え、それぞれの外径(D)と、装置に対して、または装置(10)自体の移動方向に対して横断方向の、それぞれの長さ(L)と、を有するそれぞれの回転体手段(16)を含み、特に回転体手段(16)は、土壌を耕すための複数のツールまたは鍬(18)を支持し、複数のツールまたは鍬(18)は、回転体手段(16)自体に対して垂直に、特に径方向または実質的に径方向に延びる、装置(10)。装置の重量と、回転体の体積との間の比率は、0.019g/mm未満、特に0.0185g/mm未満、好ましくは約0.0180g/mmである。すなわち0.016g/mm未満、特に0.0158g/mm、好ましくは約0.0155g/mmである。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
農業用土壌等を耕し、特に回転式耕運機の形態で、特に前記土壌は浸水した条件にある、稲作などの圃場で使用することができる装置(10)であって、対応した土壌を耕す手段(14)を回転可能に支持するための手段(12)を備え、それぞれの外径(D)、及び前記装置(10)に対して、または前記装置(10)自体の運動方向に対して横断方向の、それぞれの長さ(L)、を有する回転体手段(16)を備え、特に、前記回転体手段(16)は、前記土壌で、前記回転体手段(16)に対して垂直、特に径方向または実質的に径方向に延びた、複数の耕すツールまたは鍬(18)を支持し、
前記装置(10)は、前記装置の重量と前記回転体の体積との間の比率が、0.019g/mm未満、特に0.0185g/mm未満、好ましくは約0.0180g/mmであること、または、前記装置の重量と回転体の体積との間の比率が、0.016g/mm未満、特に0.0158g/mm未満、好ましくは約0.0155g/mmであること、を特徴とする、装置(10)。
【請求項2】
前記回転体手段(16)の回転可能な支持のための、前記手段(12)は、成形ボンネット(121、121)、及び、特に使用中に垂直である両端の側面(122、123)を有する、それぞれのフレームを備え、前記両端の側面(122、123)の間で、対応した収容チャンバ(13)は、前記土壌を耕す手段(14)のために収容されることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記回転体手段(16)は、使用中に互いに対して側面に位置されるか、または横断方向に整合され、特に金属製の対応した管状体(160)によってそれぞれ画定された、第1及び第2の回転体(161、161)を備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の、または請求項1の前段に特徴付けられた部分に記載の装置。
【請求項4】
前記装置(10)の前記支持手段(12)は、第1及び第2のフレーム(12’、12’)を備え、各々はそれぞれの回転体(160、160)を支持し、前記両回転体(160)が側面に位置されるか、または互いに横断方向に整合される、それぞれの下降した作動位置と、前記第1及び第2の回転体(160、160)が垂直方向に延ばされ、好ましくは互いに対して平行または実質的に平行で、前記装置(10)自体の路上搬送を可能にする、上昇位置と、の間で互いに対して可動であることを特徴とする、請求項1~3のうちいずれか一項に記載の、または請求項1の前段に特徴付けられた部分に記載の装置。
【請求項5】
それぞれの回転体(160、160)を支持する前記第1及び第2のフレーム(12’、12’)は、それぞれの成形ボンネット(121、121)及び特に使用中に垂直である両端の側面(122,122’、123、123’)を備え、その間に対応した収容チャンバ(13’、13’)が、それぞれの前記回転体(160、160)のために配置され、特にそれぞれ前記第1及び第2のフレーム(12’、12’)の前記側面(122、122’、123、123’)は、前記装置の外側側面(122、123)によって、かつそれぞれ前記第1及び第2のフレーム(12’、12)の内側側面(122’、123’)によって画定され、それぞれ前記第1及び第2のフレーム(12’、12)の前記内側側面(122’、123’)は、使用中すなわち下降した作業位置にあり、対向して、すなわち側面に位置されて、好ましくは互いに接触することを特徴とする、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記装置の前記ボンネット、特に前記第1及び第2のフレーム(12’、12’)のそれぞれの前記成形ボンネット(121)は、それぞれ前縁部(121xa)及びそれぞれ後縁部(121xb)を有し、前記後縁部(121xb)において、それぞれの前記収容チャンバ(13)の後部分における、対応した可動開閉パネルまたはファン手段(124)が、使用中に前記装置(10)の前記土壌を耕す手段(14)のために設けられ、前記可動パネルまたはファン手段(124)は、土壌と接触して封止されたそれぞれの下端部を有することで、土壌における前記装置の浮揚支持を促進することが好ましいことを特徴とする、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記回転体手段(16)、特にそれぞれ前記第1及び第2の回転体(160、160)の回転起動手段が設けられ、それは好ましくは対応した減速手段(127)を、好ましくはそれぞれのギア減速ボックスの形態で備え、そこから対応した前記回転可能なシャフト伝達手段の前記減速手段(127)、特に対応した第1及び第2の回転体(160、160)をそれぞれ起動するよう適応された、前記第1及び第2の回転可能なシャフト伝達手段の減速手段(127)は延び、前記第1及び第2の回転体(160、160)は、前記減速手段(127)に対してそれぞれ反対の側方方向に延び、特にそれぞれの回転可能な伝達駆動シャフト、特に第1及び第2の回転可能な駆動シャフト(128、128)が設けられ、それらは前記減速手段(127)に対してそれぞれ反対の側方方向に延びることを特徴とする、請求項1~6のうちいずれか一項に記載の、または請求項1の前段に特徴付けられた部分に記載の装置。
【請求項8】
前記回転可能な伝達駆動シャフト(128、128)は、水平に対して、または前記フレーム(12’、12’)の対応した前記ボンネット(121)の上壁(121’)に対して、15°未満の角度、好ましくは10°未満の角度だけ傾けられることを特徴とする、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記伝動手段すなわち前記それぞれの駆動シャフト(128)がそこから動く、前記減速手段またはボックス(127)は、前記フレーム(12’、12’)の対応した前記ボンネット(121)の前記上壁(121’)に近い、前記中央フレームワーク(120)の下部位置に位置付けられることを特徴とする、請求項7または8に記載の装置。
【請求項10】
前記減速手段またはボックス(127)は、それぞれの前記回転体(160、160)の回転速度に相当する、200rpmと等しいかまたは約200rpmの出力回転速度をもたらすことを特徴とする、請求項7~9のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
前記装置の前記成形ボンネット(121)における前記前縁部(121xa)から、特に前記第1及び第2のフレーム(12’、12’)におけるそれぞれの前記前縁部(121xa)から、それぞれの飛び跳ねガードデフレクタ(125)が延びることを特徴とする、請求項1~10のうちいずれか一項に記載の、または請求項1の前段に特徴付けられた部分に記載の装置。
【請求項12】
前記飛び跳ねガードデフレクタ(125)は、前記支持手段またはフレーム(12)における、それぞれの前記前縁部(121xa)に対して、調整可能な長さを有することを特徴とする、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記飛び跳ねガードデフレクタ(125)は、対応した1つまたは複数の固定ネジ(125x’’)を挿入するための、1つまたは複数の細長いスロット(125x’)を有し、前記細長いスロット(125x’)は、前記飛び跳ねガードデフレクタ(125)を、前記フレーム(12’、12’)に対して係合及び係合解除させることができ、それぞれの前記固定ネジ(125x’’)を、対応した前記細長いスロット(125x’)におけるそれぞれ所望の位置で、前記飛び跳ねガードデフレクタ(125)に、係合及び係合解除させることができることを特徴とする、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
それぞれの前記飛び跳ねガードデフレクタは、短くて横断方向に細長いパネル(125)によって画定されることを特徴とする、請求項11~13のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
それぞれの前記飛び跳ねガードデフレクタ(125)は、使用中に、水平に対してそれぞれの角度だけ、好ましくは約45°の角度だけ傾けられて延びることを特徴とする、請求項11~14のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項16】
側方閉鎖手段(126)が、前記支持手段(12)におけるそれぞれの前記側面(122、123)の間に設けられること、すなわち、前記装置(10)の前記支持手段(12)におけるそれぞれ前記第1及び第2のフレーム(12’、12’)の、それぞれの前記外側側面(122、123)を閉鎖するために、特にそれぞれの前記側面の前記後縁部と、前記可動パネルまたはファン手段(124、124)、すなわち同じ前記可動パネルまたはファン手段(124、124)におけるそれぞれの端部の側方縁部と、の間に設けられること、を特徴とする、請求項1~15のうちいずれか一項に記載の、または請求項1の前段に特徴付けられた部分に記載の装置。
【請求項17】
前記側方閉鎖手段は、前記装置のそれぞれの側面(122、123)において、特に前記支持手段(12)の対応した前記側面(122、123)によって支持された、対応した成形プレート(126)を備えることを特徴とする、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記支持手段(12)のそれぞれの前記側面(122、123)と、前記可動パネルまたはファン手段(124)と、の間の前記側方閉鎖手段における前記成形プレート(126)は、全体的に三角形状を有し、かつ前記成形プレート(126)は、前記装置の前記支持手段(12)における、それぞれの側面(122,123)、すなわち前記装置(10)の前記支持手段(12)における、それぞれ前記第1及び第2のフレーム(12’、12’)の、それぞれの外側側面(122、123)の後縁部を囲むように適応された、全体的に弧状の前縁部(126’)と、前記可動パネルまたはファン手段(124、124)における端部の側方縁部を囲むよう適応された、全体的にS形状の後端部と、を画定することを特徴とする、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
特に、それぞれ前記第1及び第2のフレーム(12’、12’)における、それぞれ前記内側側面(122’、123’)において、区画(122’’)の防護手段(20)または閉鎖手段が設けられ、そこで、それぞれ前記回転体(160、160)における、それぞれの回転可能な前記支持軸受手段が設けられることを特徴とする、請求項1~18のうちいずれか一項に記載の、または請求項1の前段に特徴付けられた部分に記載の装置。
【請求項20】
それぞれの前記回転体(160、160)の、それぞれ前記回転可能な支持軸受手段が設けられた、前記区画(122’’)の前記防護または閉鎖手段(20)は、好ましくは円形の、それぞれの閉鎖パネル(20)を備え、前記パネル(20)から、対応した保持タブ手段が垂直に延び、前記空洞(122’’)を画定する内面と係合することを特徴とする、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
それぞれの前記回転体(160)を画定する管状要素の内側空間における、封止手段(162)が設けられることを特徴とする、請求項1~20のうちいずれか一項に記載の、または請求項1の前段に特徴付けられた部分に記載の装置。
【請求項22】
それぞれの前記回転体(160)を画定する、前記管状要素の内部空間における前記封止手段は、それぞれのフランジ(162)を備え、前記フランジ(162)は、それぞれの前記回転体(160)を画定する前記管状要素(160)自体に、それぞれの側方縁部において接合され、前記管状要素(160)自体を密閉することを特徴とする、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
それぞれの前記回転体(160)を画定する前記管状要素に接合され、かつ前記管状要素(160)自体を側方に閉鎖する、それぞれの前記フランジ(162)は、それぞれの前記回転体(160)を画定するそれぞれの前記管状要素の端縁部を挿入するための、それぞれの円周状の溝(162’)を有することを特徴とする、請求項21または22に記載の装置。
【請求項24】
それぞれの前記回転体(160)を画定する前記管状要素に接合され、かつ前記管状要素(160)自体を側方に閉鎖する、前記フランジ(162)は、前記管状要素(160)に密閉溶接されることを特徴とする、請求項21~23のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項25】
前記装置のそれぞれの側面において、特に前記装置の前記第1及び第2のフレーム(12’、12’)における、それぞれの前記側面(122、122’、123、123’)において、対応した回転可能な支持ヘッド部(17)が、対応した前記回転体(160)のために設けられ、前記回転可能なヘッド部は、前記フレームのそれぞれの前記側面(122、122’、123、123’)において、すなわち前記装置の前記第1及び第2のフレーム(12’、12’)におけるそれぞれの前記側面(122、122’、123、123’)で、回転可能に支持されることを特徴とする、請求項1~24のうちいずれか一項に記載の、または請求項1の前段に特徴付けられた部分に記載の装置。
【請求項26】
保持手段(22)は、前記回転体(160)を、前記回転体(160)自体の対応した回転可能な支持ヘッド部(17)において保持するために、特に係合可能かつ係合解除可能に設けられることを特徴とする、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記回転体(160)を、前記回転体(160)の対応した前記回転可能な支持ヘッド部(17)自体に保持するための、前記保持手段(22)は、対応した前記回転体(160)のサイズに対する前記ヘッド部(17)の適応手段を画定することを特徴とする、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記回転体(160)自体の対応した前記回転可能な支持ヘッド部(17)に、前記回転体(160)を保持するための前記保持手段(22)は、前記回転体(160)自体のそれぞれの装着フランジ(22)を備え、前記フランジ(22)は、前記回転可能な支持ヘッド部(17)に、特に前記回転可能な支持ヘッド部(17)自体におけるフランジが付いた部分(172)に、係合可能かつ係合解除可能に固定されることを特徴とする、請求項26または27に記載の装置。
【請求項29】
前記回転体(160)は、係合可能かつ係合解除可能に、端部の前記フランジ(162)、特に前記回転体(160)の封止フランジ、及び前記適応フランジ(22)を接続する、前記回転可能な支持ヘッド部(17)に固定されることを特徴とする、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記適応フランジ(22)は、前記適応フランジ(22)自体の固定ネジ(227)の対応したヘッド部のための、前記回転可能な支持ヘッド部(17)に対する、中央収容凹部(221)を有することを特徴とする、請求項28または29に記載の装置。
【請求項31】
前記端部フランジ、特にそれぞれの前記回転体(160)の封止フランジ(162)は、前記適応フランジ(22)に向けられた面において、前記回転体(160)の回転可能な前記支持ヘッド部(17)における端部の前記フランジが付いた部分(172)に対する、前記適応フランジ(22)自体における、前記固定ネジ(227)の対応したヘッド部のための、対応した円周状の収容溝(163)を有することを特徴とする、請求項28~30のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項32】
前記土壌を耕す手段(14)のそれぞれの前記収容チャンバ(13)における後部分の、前記可動開閉パネルまたはファン手段(124)は、互いに対して側面に位置され、及び/または横断方向に整合され、特にそれぞれの前記第1及び第2の支持フレーム(12’、12’)に支持された、第1及び第2のパネルまたはファン(124、124)と、前記装置(10)の前記第1及び第2の後部開閉パネルまたはファン(124、124)の間で共通に保持するための、係合可能かつ係合解除可能な共通の保持手段(24)と、を備えることを特徴とする、請求項1~31のうちいずれか一項に記載の、または請求項1の前段に特徴付けられた部分に記載の装置。
【請求項33】
前記装置(10)の前記第1及び第2の後部開閉パネル(124、124)の間における、前記係合可能かつ係合解除可能な共通の保持手段(24)は、前記装置(10)の同じ前記第1及び第2の後部開閉パネルまたはファン(124、124)の、互いに対向した側方端部に設けられることを特徴とする、請求項32に記載の装置。
【請求項34】
前記装置(10)の、前記第1及び第2の後部開閉パネル(124、124)の間における、係合可能かつ係合解除可能な前記共通の保持手段(24)は、前記装置(10)の同じ前記第1及び第2の後部開閉パネル(124、124)の、互いに対向した側方端部に統合されるか、または実現されることを特徴とする、請求項32または33に記載の装置。
【請求項35】
前記装置(10)の、前記第1及び第2の後部開閉パネル(124、124)の間における、係合可能かつ係合解除可能な前記共通の保持手段(24)は、それぞれの枢軸手段(241、241)を備え、前記枢軸手段(241、241)は、前記装置(10)におけるそれぞれの前記第1または第2の後部開閉パネル(124、124)内の、それぞれの側方縁部から側方に突出し、前記枢軸手段(241、241)は、前記装置(10)の対応した前記第1または第2の後部開閉パネルまたはファン(124、124)における、対向した側方縁部に設けられた、それぞれのボア手段(242、242)と協働するか、またはその中に挿入されることを特徴とする、請求項32~34のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項36】
前記枢軸手段(241、241)は、前記装置(10)の前記第1及び第2のフレーム(12’、12’)が下降した位置すなわち作動位置において、前記ボア手段(242、242)の中に挿入され、ここで前記第1及び第2のフレーム(12’、12’)は側面に位置され、及び/または隣接した状態であることを特徴とする、請求項35に記載の装置。
【請求項37】
前記枢軸手段(241、241)は、円錐または全体的に円錐形状である、それぞれの挿入端部(243、243)を有することを特徴とする、請求項35または36に記載の装置。
【請求項38】
前記枢軸手段(241、241)は、一般的な円筒形状であり、そこから、円錐形または全体的に円錐形である前記挿入端部(243、243)が延びることを特徴とする、請求項37に記載の装置。
【請求項39】
前記枢軸手段は、第1及び第2の枢軸要素(241、241)を備え、前記枢軸要素(241、241)は、前記装置(10)の前記第1または第2の後部開閉パネルまたはファン(124、124)に設けられ、前記枢軸要素(241、241)は、前記装置(10)の前記第1または第2の後部開閉パネルまたはファン(124、124)のうち他方に設けられた、それぞれ第1または第2の穴(242、242)の中に挿入されることを特徴とする、請求項35~38のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項40】
前記装置(10)の前記第1及び第2の後部開閉パネルまたはファン(124、124)の間に設けられた、係合可能かつ係合解除可能な前記共通の保持手段(24)、すなわち前記枢軸手段(241、241)、及び前記ボア手段(242、242)は、対応した突出部分、特に前記装置(10)の前記第1及び第2の後部開閉パネルまたはファン(124、124)から垂直の、対応した突出部分、に設けられ、特に、各々がそれぞれの枢軸(241)またはボア(242)を支持または画定する、対応した第1及び第2のパッチ(124’、124’、124’’、124’’)に設けられ、前記装置(10)の前記第1及び第2のパネルまたは後部開閉ファン(124、124)自体の対向した端部から、垂直に突出することを特徴とする、請求項35~39のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項41】
それぞれの前記枢軸(241、241)は、それぞれの貫通穴(244)において、前記突出部分すなわちパッチ(124’、124’)に固定され、対応したネジ(241’)によって、前記突出部分すなわちパッチ(124’、124’)に保持され、前記ネジ(241’)は、後部において前記枢軸(241)自体に接続し、その拡大されたヘッド部(241’’)は、同じ前記突出部分すなわちパッチ(124’、124’)に載った対応したワッシャ(241’’’)に、前記枢軸(241)自体が延びる箇所の反対側で係合することを特徴とする、請求項35~40のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項42】
前記装置(10)のそれぞれの前記ツールまたは鍬(16)は、特に実質的に平坦なそれぞれの長手方向部分(181)を有し、前記長手方向部分(181)は、前記回転体(160)に対する、特に前記回転体(160)自体の外面(160’)に固定され、かつそこから突出した対応した周辺フランジ(189)に対する、固定端部を有し、前記長手方向部分(181)の自由端部から、特に平坦である対応した横断方向部分(182)が、耕す土壌と係合するように延び、特に対応した複数のツールまたは鍬(18)の、複数のそれぞれの支持フランジ(189)は、前記ツールまたは鍬(18)を伴って前記回転体(160)自体に横断方向に配分され、前記ツールまたは鍬(18)は、それぞれの前記フランジ(189)で支持され、互いに隣接するか、または外周方向に連続し、かつ互いに反対の横断方向に突出したそれぞれの横断方向部分(182)を有することを特徴とする、請求項1~41のうちいずれか一項に記載の、または請求項1の前段に特徴付けられた部分に記載の装置。
【請求項43】
それぞれの前記フランジ(189)において、前記ツールまたは鍬は、ツールまたは鍬(18、18)の対(18’)で配置され、それぞれの前記対(18’)において、前記ツールまたは鍬(18、18)は、互いに近接し、互いに反対の横断方向に延びたそれぞれの横断方向部分(182)を有し、特に、ツールまたは鍬(18、18)の、それぞれの前記対(18’)の中間ポイントは、120°と等しい角度だけ、互いから角度的に離されることを特徴とする、請求項42に記載の装置。
【請求項44】
前記回転体(160)において、対応した複数の前記ツールまたは鍬の前記支持フランジ(189)は、互いから横断方向に離隔され、それによって、それぞれのツールまたは鍬のそれぞれの前記横断作業部分(182)は、互いに重複しないか、または土壌の同じ通り上で耕さないか、もしくは係合しない、それぞれの自由端部分(182’)を有することを特徴とする、請求項42または43に記載の装置。
【請求項45】
前記回転体の前記管状体(160)における外径は、約168.3mm、好ましくは168.3mmと等しいことを特徴とする、請求項1~44のうちいずれか一項に記載の、または請求項1の前段に特徴付けられた部分に記載の装置。
【請求項46】
前記回転体の前記管状体(160)における長さは、約2242mm、好ましくは2242mmと等しいことを特徴とする、請求項1~45のうちいずれか一項に記載の、または請求項1の前段に特徴付けられた部分に記載の装置。
【請求項47】
前記装置(10)の重量は、約1547kg、好ましくは1547kgと等しいことを特徴とする、請求項1~46のうちいずれか一項に記載の、または請求項1の前段に特徴付けられた部分に記載の装置。
【請求項48】
前記回転体の前記管状体(160)における長さは、約1742mm、好ましくは1742mmと等しいことを特徴とする、請求項1~45のうちいずれか一項に記載の、または請求項1の前段に特徴付けられた部分に記載の装置。
【請求項49】
前記装置(10)の重量は、約1400kg、好ましくは1400kgと等しいことを特徴とする、請求項1~45もしくは48のうちいずれか一項に記載の、または請求項1の前段に特徴付けられた部分に記載の装置。
【請求項50】
請求項1~49のうちいずれか一項に従い、ならびに/または添付の図面を参照して説明及び例示したように作られることを特徴とする、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、農地などを整備するための設備、特に、回転式耕運機の形態の設備に関する。
【0002】
この装置は、特に稲作などの圃場で使用することができ、その土壌は、浸水状態すなわち水に浸かった状態である。
【背景技術】
【0003】
土壌が浸水状態、すなわち水に浸かっている、稲作などのための圃場で使用される、農業用土壌を耕すための回転式耕運機は、土壌を耕すための複数のツールまたは鍬を支持するよう、対応した回転体手段を回転可能に支持するための手段を、一般的に備える。それは、回転体手段自体に対して、垂直方向に、特に径方向または実質的に径方向に延びる。
【0004】
これらの既に知られている装置に関連した、認識されている課題は、装置が稲作のための浸水した土壌で動作するときに、装置はかなり制限された寸法となる場合があり、そうでなければ装置の過剰な重量が、装置を湿潤土壌の中に過度に沈めて、その結果不利な動作復帰性を伴う、ということに関する。
【0005】
当技術分野において、使用中の装置によって生じる、水及び泥のしぶきの生成を、最高の程度まで防止する装置を利用可能にする必要性が、認識されている。
【0006】
当技術分野において、同じ浸水した土壌で、均一または安定して移動するよう適応された装置を利用可能にする必要性も、認識されている。
【0007】
当技術分野において、向上した土壌耕作を可能にする装置を、利用可能にする必要性が認識されている。
【0008】
当技術分野において、高い動作復帰性を実現することを可能にする装置を利用可能にする必要性も、認識されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明を用いて、新しい解決策、及び/または現在までに知られている解決策の代替を提案することが望まれる。特に、上述の欠点もしくは課題のうち1つまたは複数を克服するよう、ならびに/または、上述及び/もしくは特に上記から推定できる、当技術分野で経験される任意の事例の1つまたは複数の要件を満たすよう、提案される。
【課題を解決するための手段】
【0010】
したがって、特に回転式耕運機の形態である装置は、農業用土壌等を耕すために提供され、特にそれは、土壌が浸水条件にある、稲作などの圃場で使用することができる。装置は、対応した土壌を耕す手段を回転可能に支持するための手段を備える。対応した土壌を耕す手段は、それぞれの外径、及び装置に対して、または装置自体の運動方向に対して横断方向のそれぞれの長さ、を有する回転体手段を備える。特に、このような回転体手段は、上記の土壌で、回転体手段自体に対して垂直、特に径方向または実質的に径方向に延びた、複数の耕すツールまたは鍬を、支持する。装置は、装置の重量と回転体の体積との間の比率が、0.019g/mm未満、特に0.0185g/mm未満、好ましくは約0.0180g/mmであること、または、装置の重量と回転体の体積との間の比率が、0.016g/mm未満、特に0.0158g/mm未満、好ましくは約0.0155g/mmであること、を特徴とする。
【0011】
このように、浸水した土壌で動作する装置の、有利かつ明らかな浮揚効果が得られ、したがって装置自体を、装置自体における動作復帰性の利点のために、より広い幅で作ることができる。
【0012】
しかし、これ及び他の刷新的な態様は、添付の「特許請求の範囲」に記載され、その技術的特徴は、以下の詳細な説明において、添付の図面を参照して、純粋に非限定例である本発明の実施形態を例示して実現される、対応した利点と共に見出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1A】本発明による装置の好ましい実施形態の概略斜視図である。
図1B図1Aとは反対側の、本発明による装置の好ましい実施形態の概略斜視図である。
図2】本発明による装置の好ましい実施形態の概略立面図である。
図3】本発明による装置の好ましい実施形態の概略上面図である。
図4】本発明による装置の好ましい実施形態の概略立側面図である。
図5A】折り畳まれた搬送状態における、本発明による装置の好ましい実施形態の概略斜視図である。
図5B】折り畳まれた搬送状態における、本発明による装置の好ましい実施形態の概略立面図である。
図6A】本発明による装置の好ましい実施形態の概略断面図である。
図6B図6Aにおける概略断面図の拡大図である。
図7】本発明による装置の好ましい実施形態で使用される、回転体のみを示す概略斜視図である。
図8A】本発明の装置における好ましい本実施形態の支持フレームを形成する、可動フレームのうち1つの、中間または中央側面に対する拡大図の概略斜視図である。
図8B】本発明による装置の好ましい本実施形態の、上記の中間または中央側部の部分的な概略分解組立斜視図である。
図9A】本発明の装置の好ましい実施形態における、第1及び第2の後部開閉パネルまたはファンの間の装着具に関する詳細の、概略斜視図である。
図9B図9Aの反対側から見た、本発明の装置の好ましい本実施形態における、第1及び第2の後部開閉パネルまたはファンの間の装着具に関する詳細の、概略斜視図である。
図9C】装置の好ましい本実施形態における、第1及び第2の後部開閉パネルまたはファンの間の装着具に関する詳細の、概略立面図である。
図10】本発明による装置に使用された回転体の、好ましい実施形態の概略立側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
添付の図面は、特に回転式耕運機の形態である、農地などを整備するための設備の好ましい実施形態10を例示する。特に設備は、土壌が浸水状態すなわち水に浸かっている、稲作などの圃場で使用することができる。
【0015】
上記の図面から推定できるように、装置10は、それぞれの外側円筒面160’を有する回転体手段16を備えた、対応した土壌を耕す手段14を、回転可能に支持するための手段12を備える。外側円筒面160’は、それぞれの外径D、及び特に装置に対して、または使用中の装置10自体の運動方向に対して横断方向のそれぞれの長さL、を有する。
【0016】
特に、回転体手段16は、上記の土壌を耕すために、複数のツールまたは鍬18を支持する。複数のツールまたは鍬18は、回転体手段16自体に対して垂直に、特に径方向または実質的に径方向に延びる。
【0017】
有利には、第1の実施形態に従って、装置の重量と回転体の体積との比率は、0.019g/mm未満、特に0.0185g/mm未満、好ましくは約0.0180g/mmである。
【0018】
このように、浸水した土壌で動作する装置の、有利かつ明らかな浮揚効果が得られ、したがって装置自体を、装置自体の動作復帰性の利点のために、より広い幅で作ることができる。
【0019】
有利には、第2の実施形態に従って、装置の重量と回転体の体積との比率は、0.016g/mm未満、特に0.0158g/mm、好ましくは約0.0155g/mmであることが想定される。
【0020】
このように、浸水した土壌で動作する装置の、有利かつ明らかな浮揚効果が得られ、したがって装置自体を、装置自体の、動作復帰性の利点のために、より広い幅で作ることができる。
【0021】
図1A図6Aから推定できるように、等しく有利な方法で、回転体手段16を回転可能に支持するための手段12は、成形ボンネット121、121、及び特に使用中に垂直である、反対側の両側面122、123を含んだそれぞれのフレーム12を備え、両側面122、123の間には、土壌を耕す手段14のための対応した収容チャンバ13が画定されることが、想定される。
【0022】
図1A図6Aから推定できるように、特に装置10の支持手段12は、第1及び第2のフレーム12’、12’を備え、各々はそれぞれの回転体160、160を支持する。第1及び第2のフレーム12’、12’は、両回転体160が側面に位置されるか、または互いに横断方向に整合される、それぞれの下降した作動位置と、第1及び第2の回転体160、160が垂直方向に、好ましくは互いに対して平行または実質的に平行に延ばされ、装置10自体の路上搬送を可能にする、上昇位置と、の間で互いに対して可動である。
【0023】
特に、例示したように、装置10の支持手段12は、中央フレームワーク120を備え、そこに、それぞれの回転体160、160における第1及び第2のフレーム12’、12’が、フレームワーク自体のそれぞれの側方ポイント12’’’、12’’’に、ヒンジ留めされ、そこからそれぞれの回転体160、160における第1及び第2の支持フレーム12’、12’が、中央ワークフレーム120自体の反対側の両側面に対して、横断方向に突出する。
【0024】
図面に例示されたように、それぞれの回転体160、160における第1及び第2の支持フレーム12’、12’の、移動起動手段12’’、12’’は、両回転体160が側面に位置されるか、または互いに横断方向に整合された下降した作業位置と、上記の上昇した搬送位置と、の間における移動のために設けられる。
【0025】
特に、第1及び第2のフレーム12’、12’の移動起動手段12’’、12’’は、それぞれ第1及び第2の液圧シリンダの形態である。移動起動手段12’’、12’’は、特にその上部分に接続する中央フレームワーク120と、特に実質的に中央位置で同じ第1または第2のフレーム12’、12’に接続する、それぞれ第1または第2のフレーム12’、12’と、の間で傾けて接続される。
【0026】
図1A図6Aから推定できるように、有利には、それぞれの回転体160、160をそれぞれ支持する、第1及び第2のフレーム12’、12’は、それぞれ成形ボンネット121、121、及び特に使用中に垂直である反対側の両側部122、122’、123、123’をそれぞれ備える。それらの間において、対応した収容チャンバ13’、13’が、それぞれの回転体160、160のために画定される。
【0027】
特に、それぞれ第1及び第2のフレーム12’、12’の両側面122、122’、123、123’は、装置の対応した外側側面122、123によって、かつそれぞれ第1及び第2のフレーム12’、12のそれぞれ内側側面122’、123’によって、画定される。それぞれ第1及び第2のフレーム12’、12の内側面122’、123’は、使用中すなわち下降した作動位置において、対向して、すなわち側面に位置され、好ましくは互いの間で接触する。
【0028】
特に、図面から推定できるように、両側面122、122’、123、123’は、好ましくはそれぞれの側面122、122’、123、123’の下部分において、それぞれの回転体160、160を回転可能に支持するよう適応されるか、またはそのための手段を備える。
【0029】
有利には、装置のボンネット、特に第1及び第2のフレーム12’、12’のそれぞれの成形ボンネット121は、それぞれ前縁部121xa、及びそれぞれ後縁部121xbを有する。後縁部121xbにおいて、対応したパネルまたはファン手段124が設けられ、装置10の土壌を耕す手段14のための、それぞれの収容チャンバ13における後部分の開閉のために可動である。この可動パネルまたはファン手段124は、それぞれのボンネット121、121にヒンジ留めされ、ボンネット121、121自体と可動パネルまたはファン124との間に設けられた、対応した弾性またはバネ手段124mによって、下方に押込まれ続ける。
【0030】
使用中、可動パネルまたはファン手段124が、土壌に接触して保持されたそれぞれの下端部を有し、それによって土壌自体における装置の浮揚支持をさらに促進させることが、好ましい。
【0031】
図面から推定できるように、回転体手段16、特にそれぞれ第1及び第2の回転体160、160の、回転を起動するための手段が設けられる。それは好ましくは、それぞれ電力取出装置15を備え、それは中央フレームワーク120によって支持され、それぞれギア減速ボックスの形態の、対応した減速手段127に接続される。
【0032】
例示のように、減速手段127から、対応した回転可能なシャフト伝達手段が延びる。特にそれぞれ第1及び第2の回転体160、160を起動するよう適応された、第1及び第2の回転可能なシャフト伝達手段であり、それらは減速手段127に対してそれぞれ反対の側方方向に延びる。
【0033】
特に、例示のように、それぞれの回転可能な伝達駆動シャフト、特に減速手段127に対して反対の側方方向に延びた、第1及び第2の回転可能な伝達駆動シャフト128、128が設けられる。
【0034】
同様に、各回転可能な伝達駆動シャフト128、128は、それぞれ好ましくは、対応した水平または実質的に水平の端部伝達シャフト129に接続され、端部伝達シャフト129は、装置の外側の両側面122、123それぞれに設けられた、特にチェーンタイプの対応した伝達手段に接続される。特に、例示にように、第1及び第2の水平、または実質的に水平な端部伝達シャフト129、129が設けられ、それらは、装置10の外側側方における反対側の両側面122、123に設けられた、特にチェーンタイプの対応した伝達手段に接続される。
【0035】
有利には、図2から明確に推定できるように、それぞれの回転可能な伝達駆動シャフトは、水平に対して、またはフレーム12’、12’の対応したボンネット121の上壁121’に対して、15°未満の角度、好ましくは10°未満の角度だけ傾けられる。
【0036】
このように、回転可能な伝達駆動シャフト128、128は、先行技術のよって作られたものに対して短く作ることができ、それによって適切に減少された装置の重量を実現する。
【0037】
特に有利には、図2から明確に推定できるように、伝達手段すなわちそれぞれの駆動シャフト128がそこから動く、減速手段またはボックス127は、フレームワーク12’、12’の対応したボンネット121における上壁121’に近い、中央フレームワーク120の下部位置に位置付けられる。
【0038】
有利には、減速手段またはボックス127は、それぞれの回転体160、160の回転速度に相当する、200rpmと等しいか、または約200rpmの出力回転速度を提供することが想定される。
【0039】
このように、かさばる速度減少手段が除外されることによって、より減少した装置の重量を実現する。
【0040】
図1A図6Aから推定できるように、特に有利には、装置の成形ボンネット121の前縁部121xaから、特にそれぞれ第1及び第2のフレーム12’、12’の前縁部121xaから、それぞれの飛び跳ねガードデフレクタ125は延びる。
【0041】
図1A図6Aから推定できるように、特に有利には、飛び跳ねガードデフレクタ125は、支持手段またはフレーム12のおけるそれぞれの前縁部121xaに対して、調整可能な長さを有する。
【0042】
このように、上記のデフレクタの長さは、本装置の牽引トラクタにおける特定の構成に適応される。
【0043】
特に、図1A図6Aから推定できるように、飛び跳ねガードデフレクタ125は、対応した1つまたは複数の固定ネジ125x’’を挿入するための、1つまたは複数の細長いスロット125x’を有する。細長いスロット125x’は、飛び跳ねガードデフレクタ125を、フレーム12’、12’に対して係合及び係合解除させることができ、それぞれの固定ネジ125x’’を、対応した細長いスロット125x’におけるそれぞれの所望の位置で、飛び跳ねガードデフレクタ125に係合及び係合解除させることができる。
【0044】
特に、図1A図6Aから推定できるように、それぞれの飛び跳ねガードデフレクタは、短くて横断方向に細長いパネル125によって画定され、好ましくはプラスチックで作られる。
【0045】
さらに、有利には、図1A図6Aから推定できるように、それぞれの飛び跳ねガードデフレクタ125は、使用中に、水平に対してそれぞれの角度だけ傾けられ、好ましくは約45°の角度だけ傾けられて、突出する。
【0046】
図1A図6Aから推定できるように、特に有利には、側方閉鎖手段126が、支持手段12におけるそれぞれの側面122、123の間に設けられる。すなわち、装置10の支持手段12におけるそれぞれ第1及び第2のフレーム12’、12’の、それぞれ外側側面122、123を閉鎖するために、特にそれぞれの側面の後縁部と、可動パネルまたはファン手段124、124、すなわち同じ可動パネルまたはファン手段124、124におけるそれぞれの端部の側方縁部と、の間に側方閉鎖手段126が設けられる。
【0047】
図1A図6Aから推定できるように、有利には、上記の側方閉鎖手段は、装置のそれぞれの側面123、123において、特に同じ支持手段12の対応した側面122、123によって支持された、対応した成形プレート126を備える。この成形プレート126は、有利かつ好ましくは、ゴムで作られる。
【0048】
有利には、図面から推定できるように、支持手段12のそれぞれの側面122、123と、可動パネルまたはファン手段124との間における、上記の側方閉鎖手段の成形プレート126は、好ましくは全体的に三角形状である。成形プレート126は、装置の支持手段12におけるそれぞれの側面122、123の、すなわち装置10の支持手段12における、それぞれの第1及び第2のフレーム12’、12’の、それぞれの外側側面122、123の、後縁部を囲むように適応された、全体的に弧状の前縁部126’と、可動パネルまたはファン手段124、124における端部の側方縁部を囲むよう適応された、全体的にS形状の後端部と、最後に、使用中に装置のそれぞれの側面122、123における下部摺動部分の上方に配置された、直線状または実質的に直線状の、下縁部125’’と、を有する。
【0049】
このように、装置の側部に対する水しぶきの生成は防止される。
【0050】
有利には、図8A及び図8Bから推定できるように、特にそれぞれの第1及び第2のフレーム12’、12’におけるそれぞれの内側側面122’、123’で、区画122’’の防護または閉鎖手段20が設けられ、そこで、それぞれの回転体160、160の、それぞれの回転可能な支持軸受手段が設けられる。
【0051】
これは、上記のゾーンにおける泥の蓄積を防止する。泥の蓄積は、使用中に装置を重みで過剰に押し下げもする。
【0052】
有利には、図8A及び図8Bから推定できるように、それぞれの回転体160、160におけるそれぞれの回転可能な支持軸受手段が設けられた、区画122’’の防護または閉鎖手段20は、好ましくは円形の、それぞれの閉鎖パネル20を備える。閉鎖パネル20から、対応した保持タブ手段が、垂直に突出する。特に、3つのタブ201、201、201の間は外周方向に等しく、それらは空洞122’’を画定する内面と係合する。
【0053】
特に図6Aから推定できるように、特に有利には、それぞれの回転体160を画定する管状要素の内部空間における、封止手段162が設けられる。
【0054】
これは、水及び泥が回転体自体の中に入って、望ましくない方法で回転体を重みで押し下げるのを防止する。
【0055】
特に図6Bから推定できるように、有利には、それぞれの回転体160を画定する上記の管状要素の内部空間における、上記の封止手段は、それぞれのフランジ162を備える。フランジ162は、それぞれの回転体を画定する管状要素160自体に、それぞれの回転体の側方端部において接合される。フランジ162は、管状要素160自体を密閉するよう適応される。
【0056】
有利には、特に図6Bから推定できるように、それぞれの回転体160を画定する上記の管状要素に接合され、実際の管状要素160を側方に閉鎖する、それぞれのフランジ162は、それぞれの回転体160を画定するそれぞれの管状要素の端縁部を挿入するための、それぞれの円周状の溝162’を有する。
【0057】
特に有利には、それぞれの回転体160を画定する上記の管状要素に接合され、管状要素160自体を側方に閉鎖するフランジ162は、回転体160自体の管状要素に密閉溶接されることが想定される。
【0058】
有利には、特に図6Bから推定できるように、装置のそれぞれの側面、すなわち特に、装置の第1及び第2のフレーム12’、12’における、それぞれの側面122、122’、123、123’において、対応した回転可能な支持ヘッド部17が、対応した回転体160のために設けられる。上記の回転可能なヘッド部は、対応した軸受手段171を介して、フレームにおけるそれぞれの側面122、122’、123、123’に対して、すなわち、装置の第1及び第2のフレーム12’、12’におけるそれぞれの側面122、122’、123、123’に対して、回転可能に支持され、特に維持される。
【0059】
特に図6Bから推定できるように、有利には、保持手段22が、回転体160を、回転体160自体の対応した回転可能な支持ヘッド部17に保持するために、特に係合可能かつ係合解除可能に、設けられる。
【0060】
特に図6Bから推定できるように、有利には、回転体160を、回転体160自体の対応した回転可能な支持ヘッド部17に保持するための、保持手段22は、対応した回転体160のサイズに対する、ヘッド部17の適応手段を画定する。
【0061】
有利には、特に図6Bから推定できるように、回転体160を、回転体160自体の対応した回転可能な支持ヘッド部17に保持するための保持手段22は、回転体160自体におけるそれぞれの装着フランジ22を備え、このフランジ22は、回転可能な支持ヘッド部17に、特に回転可能な支持ヘッド部17自体におけるフランジが付いた部分172に、係合可能かつ係合解除可能に固定される。
【0062】
特に、装着フランジ22を、対応した固定ネジ227によって、回転可能な支持ヘッド部17のフランジが付いた部分172に、係合可能かつ係合解除可能に接続することができる。固定ネジ227は、好ましくは等距離の、対応した穴22’’及び17’の中に挿入される。固定ネジ227には、適応フランジ22における中間の外周バンドが設けられる。固定ネジ227は、回転可能な支持ヘッド部17自体のフランジが付いた部分172の外側において、外周に配分される。
【0063】
特に有利には、特に図6Bから推定できるように、回転体160は、係合可能かつ係合解除可能に、回転可能な支持ヘッド部17に固定される。回転可能な支持ヘッド部17は、回転体160の端部フランジ162、特に封止フランジ、及び適応フランジ22を、特に対応した固定ネジ1622を介して接続する。固定ネジ1622は、回転体160の端部フランジ162と、適応フランジ22との間に設けられ、好ましくは互いに等距離にある対応した穴1622’、22’の中に挿入される。穴1622’、22’は、回転体160における端部フランジ162の外側、かつ適応フランジ22の外側、特に適応フランジ22をヘッド部17に固定するための、ネジ227のための穴22’’における径方向外側で、外周に配分される。
【0064】
有利には、特に図6Bから推定できるように、適応フランジ22は、回転可能な支持ヘッド部17に対する、同じ適応フランジ22における固定ネジ227の、対応したヘッド部のための中央収容凹部221を有する。
【0065】
特に図6Bから推定できるように、有利には、それぞれの回転体160における上記の端部フランジ、特に封止フランジ162は、適応フランジ22に向けられた面において、回転体160の回転可能な支持ヘッド部17における端部のフランジが付いた部分172に対する、適応フランジ22自体の固定ネジ227の対応したヘッド部のための、対応した円周状の収容溝163を有する。
【0066】
図8A図9Cから推定できるように、土壌を耕す手段14の、それぞれの収容チャンバ13における後部分の開閉のための、可動パネルまたはファン手段124は、第1及び第2のパネルまたはファン124、124を備え、それらは、互いに対して側面に位置され、及び/または横断方向に整合され、特に、それぞれの第1及び第2の支持フレーム12’、12’によって支持される。
【0067】
有利には、係合可能かつ係合解除可能な保持手段24は、装置10の、第1及び第2の後部開閉パネルまたはファン124、124の間における、共通の保持のために設けられる。
【0068】
これは、装置10の第1及び第2の後部開閉パネル124、124の間における、差異が生じる開放を防止する。特に、それによって装置は、同じ浸水した土壌で均一かつ安定して移動することができる。
【0069】
特に有利には、図8A図9Cから推定できるように、装置10の、第1及び第2の後部開閉パネル124、124の間における、係合可能かつ係合解除可能な共通の保持手段24は、装置10の同じ第1及び第2の後部開閉パネル124、124における、互いに対向した側方端部に設けられる。
【0070】
特に有利な方法において、図8A図9Cから推定できるように、装置10の、第1及び第2の後部開閉パネル124、124の間における、係合可能かつ係合解除可能な共通の保持手段24は、装置10の第1及び第2の後部開閉パネル124、124の、互いに対向した側方端部に統合されるか、または実現される。
【0071】
有利には、図8A図9Cから推定できるように、装置10の、第1及び第2の後部開閉パネルまたはファン124、124の間における、係合可能かつ係合解除可能な共通の保持手段24は、それぞれ枢軸手段241、241を備える。枢軸手段241、241は、装置10の、第1または第2の後部開閉パネルまたはファン124、124内における、それぞれの側方縁部から側方に突出する。枢軸手段241、241は、それぞれのボア手段242と協働するか、またはボア手段242の中に挿入される。ボア手段242は、装置10の対応した第1または第2の後部開閉パネルまたはファン124、124における、対向した側方縁部に設けられる。
【0072】
図8A図9Cから推定できるように、特に有利には、枢軸手段241、241は、装置10の第1及び第2のフレーム12’、12’の下降した位置すなわち作動位置で、ボア手段242、242の中に挿入され、第1及び第2のフレーム12’、12’は、側面に位置され、及び/または隣接した状態にある。
【0073】
図8A図9Cから推定できるように、有利には、枢軸手段241、241は、円錐または全体的に円錐形状である、それぞれの挿入端部243、243を有する。
【0074】
このように、対応したボア手段の中への挿入が保証される。
【0075】
有利には、図8A図9Cから推定できるように、枢軸挿入手段241、241は、一般的な円筒形状であり、そこから、円錐または全体的に円錐形状である挿入端部243、243は延びる。
【0076】
有利には、図8A図9Cから推定できるように、上記の枢軸手段は、第1及び第2の枢軸要素241、241を備える。枢軸要素241、241は、装置10の第1または第2の後部開閉パネルまたはファン124、124に設けられ、それぞれの第1または第2の穴242、242の中に挿入される。第1及び第2の穴242、242は、装置10の第1または第2の後部開閉パネルまたはファン124、124のうち他方に設けられる。
【0077】
有利には、図8A図9Cから推定できるように、装置10の第1及び第2の後部開閉パネルまたはファン124、124の間に設けられた、係合可能かつ係合解除可能な共通の保持手段24、すなわち枢軸手段241、241、及びボア手段242、242は、対応した突出部分において、特に装置10の第1及び第2の後部開閉パネルまたはファン124、124から垂直に、特に対応した第1及び第2のパッチ124’、124’、124’’、124’’に設けられる。各々は、それぞれの枢軸241またはボア242を支持または画定し、第1及び第2のパネルの対向した端部から、または装置10の後部開閉ファン124、124自体から、特に垂直に突出する。
【0078】
図8A図9Cから推定できるように、有利には、それぞれの枢軸241、241は、それぞれの貫通穴244において、突出部分すなわちパッチ124’、124’に固定され、対応したネジ241’によって、この突出部分すなわちパッチ124’、124’に保持される。ネジ241’は、後部において枢軸241自体に接続し、その拡大されたヘッド部241’’は、同じ突出部分すなわちパッチ124’、124’に載った対応したワッシャ241’’’に、枢軸241自体が延びる箇所の反対側で、係合する。
【0079】
図面から、特に図10から推定できるように、有利には、装置10のそれぞれのツールまたは鍬16は、特に実質的に平坦であるそれぞれの長手方向部分181を有し、かつ回転体160、特に回転体160の対応した周辺フランジ189に対する、それぞれの固定端部を有する。周辺フランジ189は、回転体160自体の外面160’に固定され、かつそこから突出し、長手方向部分181の自由端から、特に実質的に平坦である、対応した横断方向部分182が延び、耕す土壌に係合する。
【0080】
特に、例示されるように、対応した複数のツールまたは鍬18を支持するための、複数のそれぞれのフランジ189は、ツールまたは鍬18を伴って、回転体160自体に横断方向に配分される。ツールまたは鍬18は、それぞれのフランジ189で支持される。特に、6つのツールまたは鍬は、個々のフランジ189に支持され、かつ互いに隣接または外周方向に連続し、互いに対して反対の横断方向に延びた、それぞれの横断方向部分182を有する。
【0081】
有利には、図面から、特に図10から推定できるように、それぞれのフランジ189において、ツールまたは鍬が、ツールまたは鍬18、18の対18’で配置される。それぞれの対18’において、ツールまたは鍬18、18は互いに接近し、互いに反対の横断方向に延びた、それぞれの横断方向部分182を有する。特に、図10に例示されるように、ツールまたは鍬18、18のそれぞれの対18’における中間ポイントは、120°と等しい角度だけ、互いから角度的に離される。
【0082】
これは、装置から受ける負担を軽減させ、土壌の耕しを向上させる。
【0083】
有利には、図面から、特に図10から推定できるように、回転体160において、対応した複数のツールまたは鍬の支持フランジ189は、互いから横断方向に離隔される。それによって、それぞれのツールまたは鍬の、それぞれの横断方向の作業部分182は、互いに重複しないか、または同じ土壌の通りで耕さないか、もしくは係合しない、それぞれの自由端部分182’を有する。
【0084】
このように、装置の負担は減少され、装置自体の復帰性を向上させる。
【0085】
有利には、図面から、特に図10から推定できるように、回転体160において、対応した複数のツールまたは鍬の支持フランジ189は、互いから横断方向に離隔され、それによって、それぞれのツールまたは鍬の横断方向の作業部分182における、それぞれの端部182’は、土壌の、互いに同一または実質的に同一の空間を占める、隣接する土壌の通りの、側方縁部で動作する。
【0086】
特に有利には、図面から推定できるように、回転体の第1及び第2の好ましい実施形態に従うと、回転体の管状体160の外径は、約168.3mm、好ましくは168.3mmと等しい。
【0087】
図面から推定できるように、特に有利には、回転体の第1の好ましい実施形態に従うと、回転体の管状体160の長さは、約1742mm、好ましくは1742mmと等しい。
【0088】
特に有利な方法において、装置の第1の好ましい実施形態に従うと、装置10の重量は、約1400kg、好ましくは1400kgと等しい。
【0089】
有利には、装置の第2の好ましい実施形態に従うと、装置10の重量は、約1547kg、好ましくは1547kgと等しい。
【0090】
図面から推定できるように、特に有利には、回転体の第2の好ましい実施形態に従うと、回転体の管状体160の長さは、約2242mm、好ましくは2242mmと等しい。
【0091】
有利には、第1及び第2の好ましい実施形態において、回転体160のそれぞれの管状体は5mmの厚さを有することが想定される。
【0092】
実際、明らかであるが、上記で例示した技術的特徴は、個々で、またはそれぞれの組み合わせで、以下の有利な結果のうち1つまたは複数を実現する:
-浸水した土壌で動作する装置の、有利かつ明らかな浮揚効果が得られ、したがって装置自体を、より広い幅で作ることができる;
-伝達駆動シャフトを、先行技術によって作られたものよりも短くすることができるので、より減少した重量の装置を実現する;
-かさばる速度減少手段が除外されることによって、より減少した重量の装置を実現する;
-装置に対する側方の水しぶきの生成を防止する;
-使用中に装置を重みで過剰に押し下げることにもなる、装置の内側における泥の蓄積を、防止する;
-水及び泥が回転体自体の中に入って、望ましくない方法で回転体を重みで押し下げることを防止する;
-装置の第1及び第2の後部開閉パネルまたはファンの、差異が生じる開放を防止する;
-装置は、同じ浸水した土壌において、均一かつ安定して移動できる;
-装置によって受ける負担が軽減され、土壌にもたらされる耕しが向上する;
-装置自体の動作復帰性が向上する;
-上記で例示したように、田のための特定の回転体を用いること、及び田などのための回転体の代わりに、乾燥土壌のための回転体を用いること、の両方で、装置自体を使用することが可能である。
【0093】
本発明は、明白な産業用途に対して可能である。当業者は、同じ発明に対して、広範に説明したように本発明のコンセプトの範囲内で、多くの変更及び/または変形を推量することもできよう。さらに、当業者は、好ましい実施形態の上記で例示した特徴のうち1つまたは複数を含んだ、本発明の別の好ましい実施形態を推量することもできよう。さらに、本発明の全ての詳細は、技術的に同等の要素によって置き換えることができることも、理解されたい。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6A-6B】
図7
図8A
図8B
図9A
図9B
図9C
図10
【国際調査報告】