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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-05
(54)【発明の名称】ロボット補修システム及び方法
(51)【国際特許分類】
   B25J 9/16 20060101AFI20230329BHJP
   B05B 12/00 20180101ALI20230329BHJP
   B05C 11/10 20060101ALI20230329BHJP
   B05C 11/00 20060101ALI20230329BHJP
   B05D 3/12 20060101ALI20230329BHJP
   B05D 1/26 20060101ALI20230329BHJP
   B05D 7/14 20060101ALI20230329BHJP
   B25J 13/08 20060101ALI20230329BHJP
【FI】
B25J9/16
B05B12/00 A
B05C11/10
B05C11/00
B05D3/12 B
B05D1/26 Z
B05D7/14 S
B25J13/08 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022550880
(86)(22)【出願日】2021-02-19
(85)【翻訳文提出日】2022-08-24
(86)【国際出願番号】 IB2021051439
(87)【国際公開番号】W WO2021171154
(87)【国際公開日】2021-09-02
(31)【優先権主張番号】62/981,059
(32)【優先日】2020-02-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】505005049
【氏名又は名称】スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100130339
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 憲
(74)【代理人】
【識別番号】100135909
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 和歌子
(74)【代理人】
【識別番号】100133042
【弁理士】
【氏名又は名称】佃 誠玄
(74)【代理人】
【識別番号】100171701
【弁理士】
【氏名又は名称】浅村 敬一
(72)【発明者】
【氏名】ニーナバー,アーロン ケー.
(72)【発明者】
【氏名】ヴィタル,クリスティー エル.
(72)【発明者】
【氏名】ハーブスト,ナサン ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】ヘメス,ブレット アール.
(72)【発明者】
【氏名】ストレイ,トーマス ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】アルサー,ジョナサン ビー.
(72)【発明者】
【氏名】オルランド,マーク ダブリュ.
【テーマコード(参考)】
3C707
4D075
4F035
4F042
【Fターム(参考)】
3C707AS12
3C707AS23
3C707BS09
3C707CY13
3C707DS01
3C707GS05
3C707GS06
3C707KS09
3C707KS27
3C707KS33
3C707KV11
3C707KX05
3C707LU08
3C707MT06
4D075AC06
4D075AC88
4D075BB03X
4D075BB91X
4D075DA27
4D075DC12
4F035AA03
4F035AA04
4F035BB03
4F035BB04
4F035BB13
4F035BB35
4F035BC02
4F035BC05
4F035BC06
4F042AA09
4F042AB00
4F042AB03
4F042BA02
4F042BA09
4F042CA01
4F042CB02
4F042CB18
4F042DH09
(57)【要約】
ロボット補修ユニット(400)に結合された除去ツール(330、425)を含むロボット補修ユニット(400)が提示される。除去ツール(330、425)は、作業表面(130)から流体又は破片を除去するように構成されている。補修ユニット(400)はまた、ロボット補修ユニット(400)を制御するように構成されたコントローラ(150)を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロボット補修ユニットであって、
前記ロボット補修ユニットに結合された除去ツールであって、作業表面から流体又は破片を除去するように構成されている、除去ツールと、
前記ロボット補修ユニットを制御するように構成されたコントローラと、
を備える、ロボット補修ユニット。
【請求項2】
力制御ユニットと、
前記力制御部に結合されたエンドエフェクタであって、前記除去ツールは、前記エンドエフェクタに結合されている、エンドエフェクタと、
を更に備える、請求項1に記載のロボット補修ユニット。
【請求項3】
前記エンドエフェクタは、第1のエンドエフェクタユニットであり、前記力制御ユニットには、第2のエンドエフェクタユニットも結合されている、請求項2に記載のロボット補修ユニット。
【請求項4】
前記第2のエンドエフェクタユニットに結合された研磨ツールを更に備える、請求項3に記載のロボット補修ユニット。
【請求項5】
前記第1のエンドエフェクタユニット及び前記第2のエンドエフェクタユニットは、前記力制御ユニットに装着された装着プレートに装着されている、請求項3に記載のロボット補修ユニット。
【請求項6】
前記ロボット補修ユニットに装着された流体ディスペンサを更に備える、請求項1~5のいずれか一項に記載のロボット補修ユニット。
【請求項7】
流体除去ツールは、前記エンドエフェクタに結合されたコネクタであり、前記コネクタは、単回使用の流体除去要素に取り外し可能に結合するように構成されている、請求項1~6のいずれか一項に記載のロボット補修ユニット。
【請求項8】
前記コネクタは、フックアンドループ取り付けシステム、接着剤、又は磁石を使用して、前記単回使用の流体除去要素に取り外し可能に結合する、請求項7に記載のロボット補修ユニット。
【請求項9】
前記流体除去ツールは、吸引ツールを備える、請求項1~8のいずれか一項に記載のロボット補修ユニット。
【請求項10】
前記流体除去ツールはまた、スポンジ要素を備える、請求項9に記載のロボット補修ユニット。
【請求項11】
前記流体除去ツールは、ブロワーを備える、請求項1~10のいずれか一項に記載のロボット補修ユニット。
【請求項12】
前記作業表面上の流体を検出するように構成された流体検出器、
を更に備える、請求項1~11のいずれか一項に記載のロボット補修ユニット。
【請求項13】
流体除去構成要素を交換する必要性を検出するように構成された流体除去交換センサ、
を更に備える、請求項1~12のいずれか一項に記載のロボット補修ユニット。
【請求項14】
前記流体除去構成要素は、除去された流体を貯蔵する流体容器を備える、請求項13に記載のロボット補修ユニット。
【請求項15】
前記流体除去交換センサは、重量センサである、請求項13に記載のロボット補修ユニット。
【請求項16】
前記重量センサは、前記力制御ユニットである、請求項15に記載のロボット補修ユニット。
【請求項17】
前記流体除去交換センサは、光学センサである、請求項13に記載のロボット補修ユニット。
【請求項18】
前記流体除去交換センサは、前記流体除去構成要素の流体除去作業のカウントである、請求項13に記載のロボット補修ユニット。
【請求項19】
前記除去された流体は、水、ポリッシュ剤、ワックス、又は削り屑を含む、請求項1~17のいずれか一項に記載のロボット補修ユニット。
【請求項20】
作業表面上の欠陥を補修する方法であって、前記方法は、
ロボットアームを前記欠陥に近接させることと、
前記ロボットアームに結合された研磨ツールを、前記欠陥を含む欠陥領域に接触させることと、
前記研磨ツールで前記欠陥領域を研磨することであって、前記領域を研磨することは研磨破片を生成する、ことと、
ロボット廃棄物除去ツールを使用して、前記研磨破片を自動的に除去することと、
を含む、方法。
【請求項21】
前記ロボット廃棄物除去ツールは、前記ロボットアームに結合されている、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
ロボットセルが、前記ロボットアーム及び前記ロボット廃棄物除去ツールを備える、請求項20又は21に記載の方法。
【請求項23】
前記廃棄物除去ツールは、単回使用の廃棄物除去要素に取り外し可能に結合する、請求項20~22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
取り外し可能に結合することは、前記廃棄物除去ツールが、フックアンドループ取り付けシステム、接着剤、又は磁石システムを使用して、前記単回使用の廃棄物除去要素に解除可能に取り付けられることを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記廃棄物除去ツールは、吸引ツールを備える、請求項20~24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
前記廃棄物除去ツールは、ブロワーを備える、請求項20~25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
前記廃棄物除去ツールは、前記ロボットアームの力制御ユニットに結合する第1のエンドエフェクタユニットに結合されている、請求項20~26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記廃棄物除去ツールが前記欠陥領域に近接するように、前記欠陥領域に対する前記廃棄物除去ツールの相対位置を調整すること、
を更に含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記廃棄物除去ツールを近接させることにより、前記研磨ツールは前記欠陥領域から離れるように移動する、
を更に含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記第1のエンドエフェクタユニット及び第2のエンドエフェクタユニットは両方とも、装着プレートを介して前記力制御部に結合されている、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記欠陥領域上に研磨流体を分配すること、
を更に含む、請求項20~30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
流体ディスペンサが、前記ロボットアームに結合されている、請求項20に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
クリアコート補修は、自動車の相手先商標製品製造(original equipment manufacturing;OEM)部門で自動化されるべき、最終作業のうちの1つである。このプロセスのみならず、研磨材並びに/又はロボット検査及びロボット補修の使用に適している、他の塗装適用(例えば、プライマーサンディング、クリアコート欠陥除去、クリアコートポリッシングなど)を、自動化するための技術が所望されている。
【0002】
塗装欠陥の検出及び補修を自動化するための従来の取り組みとしては、乗物本体上の塗装欠陥を検出及び補修するための、電子撮像の使用を開示している、米国特許出願公開第2003/0139836号で説明されているシステムが挙げられる。このシステムは、乗物の撮像データを、乗物のCADデータと比較照合することにより、各塗装欠陥に関する三次元塗装欠陥座標を作成する。これらの塗装欠陥データ及び塗装欠陥座標は、塗装欠陥のサンディング及びポリッシングを含めた様々なタスクを実行する、複数の自動ロボットを使用する自動補修に関する補修計画を策定するために使用される。
【図面の簡単な説明】
【0003】
図面では、必ずしも正確な縮尺では描かれていないが、異なる図において、同様の数字は同様の構成要素を説明し得る。図面は、本文書で論じられる様々な実施形態を、例示的にではあるが、限定することなく、全般的に示す。
【0004】
図1A】本発明の実施形態が有用である、ロボット塗装補修システムの概略図である。
図1B】本発明の実施形態が有用である、ロボット塗装補修システムの概略図である。
【0005】
図2A】本明細書の実施形態による、ロボット補修ユニットのツール構成の概略図を示す。
図2B】本明細書の実施形態による、ロボット補修ユニットのツール構成の概略図を示す。
図2C】本明細書の実施形態による、ロボット補修ユニットのツール構成の概略図を示す。
図2D】本明細書の実施形態による、ロボット補修ユニットのツール構成の概略図を示す。
図2E】本明細書の実施形態による、ロボット補修ユニットのツール構成の概略図を示す。
図2F】本明細書の実施形態による、ロボット補修ユニットのツール構成の概略図を示す。
図2G】本明細書の実施形態による、ロボット補修ユニットのツール構成の概略図を示す。
【0006】
図3】本明細書の実施形態による、作業表面上の欠陥を検出及び補修する方法を示す。
【0007】
図4】本明細書の実施形態による、ロボット補修システムを示す。
【0008】
図5】本明細書の実施形態による、流体除去部を交換する方法を示す。
【0009】
図6】本明細書で論じられる実施形態が有用であり得るロボット表面調製システムの概略図を示す。
図7】本明細書で論じられる実施形態が有用であり得るロボット表面調製システムの概略図を示す。
図8】本明細書で論じられる実施形態が有用であり得るロボット表面調製システムの概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
撮像技術及び計算システムの近年の進歩は、生産速度でのクリアコート検査のプロセスを実現可能にしている。具体的には、ステレオ偏向計測は、後続の自動スポット補修を可能にするべく、塗装欠陥及びクリアコート欠陥の画像と場所とを、(座標位置情報及び欠陥分類を提供する)空間情報と共に適切な解像度で提供することが可能である点が、近年示されている。
【0011】
欠陥の検出及び分類技術が向上すると、検出された欠陥の補修を自動化する能力が可能になる。自動補修プロセスは、サンディング又はポリッシング用の研磨物品などの材料、ウェットサンディング又はポリッシング用の水などの流体を供給すること、並びに使用済み材料及び廃棄物を乗物表面から除去することを含む、新しい課題を提示する。補修が正常に完了したことを確実にするために、補修後検査のために除去が重要である。研磨廃棄物、及び補修プロセスで使用される任意の流体が除去されない場合、補修後検査プロセスは正確ではない場合がある。
【0012】
補修領域から流体を除去するためのいくつかの解決策を本明細書に記載する。自動補修には、検出された欠陥領域上又はその近くに分配される流体が役立ち得る。しかしながら、補修品質に関して表面を検査できるように、流体と補修中に生成された廃棄物とを補修表面から除去するための自動除去解決策を有することも重要である。補修後に自動ロボット補修ユニットが補修表面領域を洗浄することを可能にする解決策が望まれる。
【0013】
補修プロセス中に、表面欠陥がサンディングされポリッシングされてもよい。サンディング及びポリッシングの両方が、幾分の削り屑、又は作業表面から除去された材料を生じさせる場合がある。水、ポリッシュ剤、又はワックスなどの、サンディング作業又はポリッシング作業中に使用される任意の流体が、削り屑と混合する場合がある。作業表面から流体及び削り屑を除去する解決策が必要である。
【0014】
本明細書で使用する場合、用語「乗物」とは、塗料によるプライマーによる塗装、塗料、又はクリアコートを製造時に少なくとも1回施される、広範囲の移動構造体を包含することを意図している。本明細書の多くの実施例は、自動車に関わるものであるが、本明細書で説明される方法及びシステムはまた、トラック、列車、ボート(モータの有無を問わず)、飛行機、ヘリコプターなどにも適用可能であることが明示的に想到される。
【0015】
本明細書で使用する場合、「ロボット補修ユニット」という用語は、表面と相互作用して欠陥を除去するロボット補修システムを指す。いくつかの実施形態では、ロボット補修ユニットは、静止面上で動作する固定ユニットであってもよい。他の実施形態では、ロボット補修ユニットは、レール、トラック、又は他の機構に沿って移動することができ、それにより移動する表面上の欠陥に対処することができる移動型補修ユニットである。加えて、補修ユニットは固定式であり、補修の対象が移動することも可能である。ロボット補修ユニットは、どちらも2019年11月2日に出願された米国仮特許出願第62/940950号及び同第62/940960号に記載されているものなどの、1つ以上のツールを有する1つ以上のエンドエフェクタを有してもよく、どちらも参照として本明細書に組み込まれる。しかしながら、他のロボット補修ユニット構造もまた明示的に想到される。
【0016】
塗装補修は、乗物製造プロセスにおける、最後に残された依然として大部分が手作業であるステップのうちの1つである。歴史的に見て、このことは、十分な自動検査が欠如していることと、補修プロセス及び補修後検査の自動化が困難であることとの、2つの主要因によるものである。
【0017】
2019年11月27日に出願された米国仮特許出願第62/941286号に記載されているように、視覚的に許容可能な形で欠陥に対処するために、検査部分に対して及び表面を研磨する問題に関して進展がなされてきた。しかしながら、自動化が進展するにつれて、研磨物品を含む研磨材料、及び研磨プロセスに必要な流体をどのように供給するか、並びに使用済み研磨材料を表面からどのように除去又は交換するか、を含む追加の問題が生じている。
【0018】
図1Aは、本発明の実施形態が有用である、ロボット塗装補修システムの概略図である。システム100は一般に、目視検査システム110と、欠陥補修システム120との、2つのユニットを含む。双方のシステムは、モーションコントローラ112、122によってそれぞれ制御することができ、これらのモーションコントローラは、1つ以上のアプリケーションコントローラ150から命令を受信することができる。アプリケーションコントローラは、ユーザインタフェース160から入力を受信する、又はユーザインタフェース160に出力を提供することができる。補修ユニット120は、エンドエフェクタ126と連携させることが可能な、力制御ユニット124を含む。図1に示すように、エンドエフェクタ126は、一実施形態では、どちらも2019年11月2日に出願された米国仮特許出願第62/940950号及び同第62/940960号に記載されているもののように、更に記載されているように構成することができる2つのツール128を含む。しかしながら、他の配置構成もまた明示的に想到される。目視検査ユニット110が、乗物表面130上の欠陥を検出することができ、これを補修ユニット120により補修することができる。
【0019】
十分な能力の検査システム110が存在していることは、補修ユニット120によって補修する欠陥を特定するため及び欠陥に対処するために重要である。乗物塗装補修における現行の最新技術は、(例えば、クリアコートにおける鏡面性に匹敵する)望ましい仕上げを維持しつつ、目の細かい研磨材及び/又はポリッシュシステムを使用して、電動ツールの支援の有無に関わらず、最後まで手作業で欠陥をサンディング/ポリッシングすることである。そのような補修を実行する熟練者は、長時間の訓練を活用すると同時に、自身の感覚を利用して、補修の進捗を監視し、適宜に変更を加える。そのような高度な技術は、感知が制限されているロボットによる解決策においては、取り込むことが困難である。
【0020】
加えて、研磨材料の除去は、圧力駆動プロセスである一方で、多くの工業用マニピュレータは、一般に、位置追跡/制御レジームにおいてネイティブに動作するものであり、位置精度を念頭に置いて最適化されている。その結果、力制御(すなわち、関節トルク及び/又は直交力)が本質的に不得手な、極めて硬直した誤り応答曲線(すなわち、小さい位置ずれが、極めて大きい補正力をもたらすもの)を有する、極度に厳密なシステムがもたらされる。閉ループ力制御手法が、敏感な力/圧力駆動処理に遥かに適している柔軟な(すなわち、硬直していない)変位曲線を提供する、より最近の(かつ、より成功した)力制御式フランジと共に、後者に対処するために(限られた有用性を伴って)使用されてきた。
【0021】
いくつかの補修プロセスは、研磨剤除去プロセスを加速する又は支援するために流体を使用する。例えば、流体は、削り屑除去を支援し、研磨剤の目詰まりを低減させ、使用中の切削の均一性を向上させながら、研磨物品の寿命を延ばすことができる。例えば、いくつかのサンディング作業は、研磨作業の前又はその最中に補修領域上に水又は別の流体を分散させることを必要とするウェットサンディング作業である。加えて、ポリッシングは、多くの場合、ポリッシング作業の前又はその最中に、ポリッシュ剤が分配されることを必要とする。補修が完了した後、水又は別の除去溶剤を分配して、破片を除去してもよい。
【0022】
図1Bは、本発明の実施形態において有用であり得る、塗装補修ロボットの概略図である。ロボット補修ユニット200は、いくつかの実施形態では、固定式とすることが可能な基底部210を有する。他の実施形態では、基底部210は、並進、又はx軸、y軸、及び/若しくはz軸を中心とする回転である、6次元のいずれかにおいて移動することができる。例えば、ロボット200は、補修されている乗物と共に移動するように構成されているレールシステムに固定された、基底部210を有し得る。欠陥場所に応じて、ロボット200は、乗物により接近すること、又は乗物から遠ざかることが必要な場合もあり、あるいは、乗物に対して、より高く又はより低くなるよう移動することが必要な場合もある。移動式基底部210は、欠陥に到達することが困難な補修を、より容易にすることができる。
【0023】
ロボット補修ユニット200は、作業表面と相互作用することが可能な、1つ以上のツール256を有する。ツール256は、一実施形態ではバックアップパッドを含んでもよく、又は別の好適な研磨ツールを含んでもよい。研磨動作の間、ツール256は、接着剤、フックアンドループ、クリップシステム、真空、若しくは他の好適な取り付けシステムを使用して取り付けられている、研磨ディスク又は他の好適な研磨物品を有し得る。ツール256は、ロボット補修ユニット200に装着されているので、ロボット補修ユニット200によって提供される自由度(殆どの場合、6自由度)の範囲内、並びに、その基準座標系を有する任意の他の自由度(例えば、コンプライアント力制御230ユニット)の範囲内で位置決めされる能力を有する。
【0024】
ロボット補修ユニット260は、図1Bに示すように、いくつかの接合部260を有し、接合部260の各々が、x及びy方向に動くことができる。加えて、接合部260がボールジョイントであるいくつかの実施形態では、それら各々がz方向へ可動であり得る。ロボット補修ユニットの可動能力は、補修される乗物上の異なる位置にある欠陥へのアクセスを可能にするため、重要である。しかしながら、外部供給源からの流体の供給を設計する場合に困難が存在する。
【0025】
自動的に流体を作業表面上に分配すること、及び流体を自動的に除去することの両方ができる解決策が望まれる。これにより、補修プロセスは、研磨ツールを欠陥の近くに配置することから、欠陥をサンディングすることと、欠陥をポリッシングすることと、表面を洗浄することとを連続的に進めることが可能になる。補修プロセスが完了するとすぐに、補修後検査も自動的に生じてよい。
【0026】
図2A図2Gは、本明細書の実施形態において有用であり得る、ロボット補修ユニットのためのツール構成を示す。図2Aは、使用位置における2ツール式エンドエフェクタシステムの図を示す。ロボットアーム300は、ケーブル装着構成302を有してもよい。ロボットアーム300は、装着プレート350上に装着されたデュアルマウントエンドエフェクタシステム320を有する。ロボットアーム300は、第1のツール330又は第2のツール340を工作物と相互作用する位置に配置するために、エンドエフェクタシステム320を、回転プレート310を使用して回転可能に、かつジョイント315を使用して垂直に移動させることができる。第1のツール330及び第2のツール340の各々は、エンドエフェクタユニット320a、320bにそれぞれ接続するコネクタ332、342をそれぞれ有する。
【0027】
図2Aは、第2のツール340が工作物と係合する位置にある、2つの使用位置のうちの1つにおけるエンドエフェクタシステム320を示す。2019年11月2日に出願された米国仮特許出願第62/940,950号に記載されているように、システム320は、単一の力制御部を使用して、第1のツール330及び第2のツール340の両方を動作させる。第1の使用位置及び第2の使用位置は、力制御部に平行に位置合わせされたツール330、340のうちの1つを有する。図2Bは、エンドエフェクタシステム320の側面図を示す。
【0028】
図2Cは、コネクタ342を使用してツール340がエンドエフェクタユニット320bに結合された状態のエンドエフェクタの部分図を示す。同じく、エンドエフェクタ320bには、ノズル364から方向362に流体を分配する流体ディスペンサ360が装着されている。しかしながら、図2Cは、流体ディスペンサの1つの可能な位置を示す一方で、他の好適な位置もまた想到される。
【0029】
図2A図2Cは、ロボット補修システムのためのマルチツールエンドエフェクタ上の研磨ツール及び流体ディスペンサの構成を示す。しかしながら、どちらも2019年11月2日に出願された米国仮特許出願第62/940950号、同第62/940960号、及び2019年11月27日に出願された同第62/941286号に記載されているようなロボット補修システムは、流体分配及び研磨プロセスをどのように自動化できるかを示すが、作業表面から流体及び研磨破片、又は削り屑を除去するためのロボットによる解決策が必要である。また、ロボットによる作業は、人間のオペレータから遮断された作業領域で行われることが多いので、ロボットによる作業を中断させて人間のオペレータが作業表面に作用することを可能にする必要なく、検査を行うことができるように、乗物の補修後表面を掃除するための解決策を提供する必要がある。
【0030】
図2D図2Gは、研磨作業後に作業表面から流体及び研磨廃棄物を除去するためのロボットによる解決策の様々な構成を示す。図2Dは、コネクタ342を介してエンドエフェクタユニット320bにツール340が結合されている状態のマルチツールエンドエフェクタシステムを示す。エンドエフェクタユニット320aが、拭き取り特徴部330aに接続されている。拭き取り特徴部330aは布として示されているが、織布若しくは不織布、あるいは紙タオルなどの別の吸収性材料から形成されてもよい。
【0031】
拭き取り特徴部330aは、いくつかの実施形態では、任意の好適な機構を使用して交換可能である。例えば、拭き取り特徴部33aは、フックアンドループ構成、接着剤、磁石、又は別の好適な一時的な接続機構を使用してコネクタ342に接続してもよい。
【0032】
図2Eは、コネクタ332を介してエンドエフェクタユニット320aに流体除去特徴部330bが結合されている状態のマルチツールエンドエフェクタシステムを示す。流体除去特徴部330bは、表面に吸引を適用して、作業表面上の研磨破片及び任意の残りの流体を吸い込む。流体除去特徴部330bは、回収した流体及び研磨廃棄物を収集する廃棄物リザーバ(図示せず)に結合されてもよい。1つの吸引ベースの除去特徴部330bが図示されているが、他の吸引ベースの特徴部330bもまた可能であることが想定される。例えば、可撓性ホース又は非可撓性チューブも使用されてもよい。吸引ベースの特徴部はまた、ゴム又は他の圧縮可能部分などの、吸引効率を改善するための係合特徴部を、特徴部330bの表面係合縁部に沿って含んでもよい。
【0033】
図2Fは、流体除去特徴部330cの別の実施形態を示す。特徴部330aとは異なり、除去特徴部330cは、吸収性物品336とカプラ332との間の直接係合を必要としないが、代わりに、流体除去作業のために吸収性物品336を回収し、使用済み吸収性物品336を廃棄するための介在物として機能する。吸収性物品336は、単回使用の物品であってもよく、又は複数回の流体除去作業のための十分な吸収能力を有してもよい。特徴部330cは、図2Fに示すクランプなどの機械的回収特徴部であってもよい。他の実施形態では、特徴部330cは、フック又はループ取り付け部品、接着剤、磁石、又は別の好適な係合特徴部などの、吸収性物品336を回収する係合特徴部を組み込んでいる。
【0034】
図2Gは、流体除去特徴部330dの別の実施形態を示す。特徴部330a又は330cとは異なり、流体除去特徴部330dは、交換前に複数回使用されてもよい。流体除去特徴部330dは、圧縮可能なスポンジ又はスポンジ様要素であってもよい。いくつかの実施形態では、図示するスポンジ構成要素330dは、吸引構成要素(図示せず)及び流体容器(図示せず)と組み合わされる。
【0035】
図2D図2Gは、単一のツールオプション340を示すが、他の実施形態では、他の好適なツールが可能であることが明示的に想到される。例えば、研磨ツール340は、サンディングツール、デニビング(denibbing)ツール、又はポリッシングツールを含んでもよい。ツール340はまた、バックアップパッド及び/又は研磨物品に結合してもよい。加えて、流体ディスペンサ360は、エンドエフェクタユニット320bに結合されているように示しているが、エンドエフェクタユニット320a上、装着プレート350上、又は別の好適な位置を含む、他の位置も可能である。例えば、研磨破片の除去を手助けするために追加の流体を分配できるように、ディスペンサ360が、拭き取り特徴部と同じエンドエフェクタユニット上に配置されてもよい。
【0036】
図3は、本明細書の実施形態による、作業表面上の欠陥を検出及び補修する方法を示す。
【0037】
ブロック310において、欠陥領域を検出し、例えば図1Aのアプリケーションコントローラ150などのロボットコントローラからの、検出された欠陥に関連する命令が、補修ユニットにより受信される。本明細書で論じられる実施形態に限定されるものではないが、欠陥領域は、表面の画像302によって検出することができる、又はブロック304に示すように乗物上の位置に関連付けることができる。
【0038】
ブロック320、330、及び340は、検出された欠陥を補修するステップに関する。欠陥は、1つ以上の研磨作業で補修されてもよい。例えば、欠陥領域が、最初にサンディングされ、次いでポリッシングされてもよい。サンディングステップとポリッシュステップとの間で欠陥が検査されてもよく、欠陥が正常に補修されたかどうかに応じて、サンディング及び/又はポリッシングステップが繰り返されてもよい。
【0039】
ブロック320において、流体を補修領域上に分配する。流体は、例えば、ウェットサンディング又はウェットポリッシング作業用の水312であってもよい。流体はまた、ポリッシング作業用のポリッシュ剤314であってもよい。ポリッシュ剤314は、実際には、様々な作業に有用な様々なポリッシュ剤を指してもよい。異なるポリッシュ剤314が、異なる粘度を有してもよい。補修作業に応じて、他の流体316もまた分配されてもよい。流体は、同時係属中の米国仮特許出願第62/981,058号に記載されるもの、任意の他の好適な自給式流体分配システムなどの、自給式流体分配システム、を使用して分配されてもよい。
【0040】
ブロック330において、欠陥を研磨する。欠陥を研磨することは、サンディング作業322、デニビング(denibbing)作業324、ポリッシング作業326、又は別の作業328を含んでもよい。欠陥を研磨することは、ツールを欠陥領域と接触させることを含む。研磨は、ブロック320の流体分配の後、又はそれと同時に起きてもよい。
【0041】
ブロック340において、流体を作業表面から除去する。流体を除去することはまた、クリアコート又は塗料「削り屑」を含む、研磨作業から生成した廃棄物を除去することを含んでもよい。流体を除去することは、人間による検査作業中に手作業で行われてもよい、又は補修ユニット上のツールにより又は別のロボットユニットにより全て自動的に行われてもよい。流体除去は、吸収性物品による物理的拭き取り作業332を含んでもよく、吹き付け作業334、真空作業336、又は別の好適な作業338の使用を含んでもよい。流体除去要素は、いくつかの実施形態では、単回除去作業の後に処分されることを意図した単回使用の要素であってもよい。他の実施形態では、流体除去要素は、除去された流体が定期的な処分の前に貯蔵される流体容器に結合されてもよい。代わりに、流体容器が廃棄物流に結合されてもよく、除去された流体が連続的に処分されることができる。加えて、ブロック340に示すような、流体を除去することは、流体除去要素、例えば吸引中の作業表面との係合を改善するために真空要素に結合されたスポンジ要素、の組み合わせを指す場合がある。加えて、物理的拭き取り作業の前に、ブロック334に示すように、圧縮空気又は圧縮ガスを作業表面上に分配してもよい。削り屑又はより高い粘度の流体の除去を手助けするために、流体もまた同時に分配されてもよい。例えば、ポリッシュ剤又はワックスの除去を手助けするために、水が分配されてもよい。
【0042】
図4は、本明細書の実施形態による、ロボット補修システムを示す。ロボット400は、例えば補修されている乗物に対して、ロボット400が移動することを可能にし得るロボット移動機構408を有してもよい。ロボット補修ユニット400はまた、手動入力又はセンサ402から受信した入力のいずれかに基づいて、ロボット400及びその構成要素の移動を制御することができるコントローラ430を含む。ロボット400はまた、例えば、流体容器を交換する必要があるかどうかを検出する流体レベル検出器404などの、流体除去システムに固有のセンサを含んでもよい。センサはまた、流体除去作業が成功したかどうか、例えば、作業表面が、依然として濡れているかどうか又は依然として研磨破片を有するかどうか、を検出するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、センサは、ロボット400とは別個に、例えば、ロボットアーム410上に、又はエンドエフェクタアセンブリ上に装着されてもよい。
【0043】
ロボットアーム410は、装着プレート417に結合された力制御要素416を有する。1つ以上のエンドエフェクタユニット419もまた、装着プレート417に結合されてもよく、各エンドエフェクタユニット419もまた、ツール要素418に結合されてもよい。ツール要素のうちの1つ以上が、除去特徴部420であってもよい。除去特徴部420は、単回使用の除去特徴部であってもよく、又はセレクタ426を使用して単回使用の除去要素425と相互作用して、順次的な除去動作のために除去要素425を順次選択してもよい。ロボットアーム410はまた、ロボットアーム410の1つ以上の構成要素の移動を可能にする1つ以上のロボットアーム移動機構414を有する。
【0044】
図5は、本明細書の実施形態による、流体除去部を交換する方法を示す。システムは、例えば、図2A図2Gに関して説明したものと同様の構成要素、又は他の好適なロボット流体除去システムを含んでもよい。しかしながら、流体除去構成要素を定期的に交換する必要がある場合がある。いくつかの流体除去構成要素は、吸収性物品(例えば、単回使用の吸収パッド)などの単回使用の構成要素であり、各流体除去作業の後に交換される必要がある。いくつかの流体除去作業では、除去前に、高吸収性物品(例えば、より大きな吸収性布、スポンジ等)などの他の流体除去構成要素を使用することができる。他の流体除去構成要素は、それ自体の交換を必要としないが、除去を良好に継続するために、流体容器を定期的に空にする必要がある。
【0045】
ブロック510において、流体除去作業を行う。流体除去は、吸収性物品による物理的拭き取り作業、吸引作業、吹き付け作業、これらの組み合わせ、又は別の好適な作業を含んでもよい。
【0046】
ブロック520において、流体除去特徴部を交換する必要性を検出する。単回使用の吸収性物品の場合、検出は、除去特徴部を交換しなければならない使用回数524、例えば除去作業が行われるたび、を指すことができる。複数回使用の作業の場合、使用回数524は、1回より多くてもよく、例えば2回、3回、又はそれ以上であってもよい。変更する必要性を検出することが、設定されるブロック522に示すように、例えばオペレータによって手動で入力される場合もある。変更する必要性を検出することが、流体レベル526に到達したことを検出することを含む場合もある。例えば、力制御ユニットのツール側に結合された流体除去解決策を有することの利点は、重量の僅かな変化を検出する能力である。複数回使用の吸収性物品の場合、流体レベル526に到達したことを検出することは、物品の重量が、更に多くの流体を効率的に吸収することが不可能であることを示すレベルに到達したことを検出することを含んでもよい。加えて、除去された流体を流体容器が保持する実施形態については、流体レベル526に到達したことを検出することはまた、流体除去部がもはや追加の流体又は破片を効果的に除去することができないレベルに、流体容器が到達したことを検出することを含んでもよい。流体除去特徴部を変更する必要性を検出する他の方法も想定される。
【0047】
ブロック530において、流体除去特徴部を交換する。交換は、単回使用の物品の場合、使用済み物品の処分及び新しい吸収性物品の選択を含んでもよい。これは、ブロック534に示すように、ロボットユニットにより、クランプ又は他のツールを使用して、使用済み物品を除去し、使用済み物品を廃棄ユニットに配置し、新しい物品を取り出し、新しい物品をエンドエフェクタユニットの収容部に配置して、行ってもよい。ブロック532に示すように、交換の少なくとも一部分が手動であってもよい。例えば、オペレータが、単回使用の吸収性物品の積層体を組み立て、ロボットセルのオペレータ側に配置して、それらが各交換作業において利用可能なようにしてもよい。ブロック536に示すように、他の交換方法もまた想定される。例えば、流体容器の交換は、流体容器を空にし、それに交換することのように簡単な場合がある。代替として、流体容器を交換することは、充満された流体容器を除去し、代わりに空の流体容器を配置することを含んでもよい。
【0048】
ブロック540において、交換された流体除去特徴部を検出する。いくつかの実施形態では、ロボット補修ユニットは、除去特徴部が交換されたことを検出してもよい。交換は、例えば、ブロック542に示すように、オペレータが交換を手動で示すことにより検出されてもよい。新しい流体源ユニットを検出することはまた、重量感知が実現可能な実施形態については、ブロック544に示すように、ツール側の重量が新しい吸収性物品又は空の流体容器に対応することを、重量センサが検出することを含んでもよい。交換された流体除去特徴部を検出することはまた、例えば、新しい流体容器が再設置されたことを光学的に感知するなどの、ブロック546に示すような他の方法を含んでもよい。他の実施形態では、他の好適な感知システムも実現可能であり得る。
【0049】
図6は、一実施形態による、物体表面を調製するために駆動ロボットアーム620に機能的に接続されたエンドエフェクタシステム610を含む表面調製システム600のブロック図を示す。図6に示すように、いくつかのエンドエフェクタシステム610を単一のロボットアーム620に結合することができる。例えば、2つのエンドエフェクタシステム610を、各エンドエフェクタシステム610が他方から180°回転しているように、力制御部に結合することができる。これにより、単一の力制御部がいずれかのエンドエフェクトシステム610を動作させることが可能になる。
【0050】
別の実施形態では、3つ以上のエンドエフェクタシステム610を単一の駆動ロボットアーム620に結合することができる。例えば、エンドエフェクタシステム610の別のセットを、互いに180°に、かつエンドエフェクタシステム610の第1のセットに垂直に装着することができる。目的のツールに結合されたエンドエフェクタシステム610が力制御部と整列するように、各々の間で90°回転させることにより、単一の力制御部が4つ全てのエンドエフェクタシステムを動作させることができる。
【0051】
各エンドエフェクタ610は、物体表面602に対するその作業状態情報を検出するために、複数のセンサ612(例えば、センサ1、・・・センサN)を含む。複数のセンサ612は、例えば、図2の圧力センサ23のうちの1つ以上の、図2のフレックスセンサ24のうちの1つ以上、図2の超音波センサ25のうちの1つ以上、他の種類のセンサのうちの1つ以上、及びセンサの任意の組み合わせを含み得る。センサ612からの生信号(例えば、アナログセンサ信号)は、プロセッサユニット614(例えば、図2の制御回路28)によって受信及び処理される。プロセッサユニット614は、アナログセンサ信号をサンプリングしてアナログセンサ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器(ADC)構成要素を含んでもよい。プロセッサユニット614は、デジタル信号を処理及び抽出してリアルタイムツール状態情報、通知、又は命令を生成し、生成された情報をロボットコントローラ及び/又は力コントローラに通信する、デジタル信号処理構成要素を更に含んでもよい。
【0052】
いくつかの実施形態では、ツールのプロセッサユニット614によって生成されるリアルタイムツール状態情報は、例えば、物体表面に対するツールの現在位置情報を含んでもよい。リアルタイムツール状態情報は、例えば、ツールが物体表面に適切に接触しているか否かを示す接触圧力、物体表面とツールとの間の変位のリアルタイム変化などを更に含んでもよい。
【0053】
いくつかの実施形態では、プロセッサユニット614は、超音波センサからの位置決めデータ、フレックスセンサからの表面マッピングデータ、及び圧力センサマイクロコントローラからの圧力データを組み合わせて、物体表面602を再構築し、エンドエフェクタツールが物体表面602にわたって移動して物体表面602を調製する(例えば、擦る、研磨する、サンディングする、又はポリッシングする)ための経路を導出することができる。いくつかの実施形態では、処理ユニット614は、計画された経路と工作物の実際の位置との間のばらつきに対応するために、既存のロボットの経路のみを修正する。いくつかの実施形態では、ツールのプロセッサユニット614によって生成されるリアルタイム通知は、例えば、位置通知(例えば、ツールが物体表面の縁部にあるというロボットコントローラへの通知)、安全通知(例えば、接触圧力が上限を上回っているという、ロボットコントローラへの通知)などを含んでもよい。
【0054】
いくつかの実施形態では、ツールのプロセッサユニット614によって生成される命令は、例えば、ツールの動作をどのように制御するかに関するツール動作命令、ツールの位置、又はツールの移動軌道若しくは速度を調整するようにロボットコントローラに命令するための運動命令、などを含んでもよい。ツール動作命令は、例えば、ツールをオン/オフするための、ロボットコントローラへのオン/オフ命令、ツールのモータの動作を制御するための、ロボットコントローラへのモータ制御命令、などを含んでもよい。例えば、接触圧力が限界を上回っているとプロセッサユニット614が判定した場合、プロセッサユニット614は、ロボットアームが物体表面から離れるように移動するように命令するための命令を、ロボットコントローラに送ってもよい。ツールが物体表面に接近しているとプロセッサユニット614が判定した場合、プロセッサユニット614は、ツール移動の速度を低減するようにロボットアームに命令するための命令をロボットコントローラに送ってもよい。プロセッサユニット614は、即時のアクション又は停止を要するプロセスイベント(例えば、ツールが物体表面の未確認の突起物に接触した)が存在するとプロセッサユニット614が判定した場合に、ツールの動作を停止させるようにロボットコントローラに即時停止命令を送ってもよい。
【0055】
エンドエフェクタツール610からのリアルタイム状態情報、通知、又は命令は、ツール制御インタフェース617及びロボット制御インタフェース626を介してロボットコントローラ616に送られ得る。次いで、ロボットコントローラ616は、リアルタイム状態情報を使用して、エンドエフェクタツールの移動軌道を精密に制御できるように、ロボットアームの運動パラメータを同時に更新することができる。ロボットコントローラ616はまた、エンドエフェクタツール610からの通知の時点で又は命令後に作動することにより、表面調製システム600を適宜制御することもできる。いくつかの実施形態では、ロボットコントローラ616は、エンドエフェクタツールからリアルタイム状態情報、通知、又は命令を受信し、受信した情報を解釈し、通知又は命令が予め設定された規則と適合性があるかどうかをチェックし、それに応じて命令を実装してもよい。例えば、ロボットコントローラ616は、ツールに、物体表面に対するツールの位置調整のための移動ベクトルを提供してもよく、ロボットコントローラ616は、ツールを物体表面に押し付ける適切な力を与えるようにロボットアーム及び/又は力制御ユニットに命令してもよく、ロボットコントローラ616は、ロボットコントローラによって即時条件が判定された場合などに停止するように、即時停止コマンドをツールに提供することができる。
【0056】
図7は、デュアルマウントエンドエフェクタシステムの一実施形態のブロック図を示す。システム700は、例えば装着プレート722を介して駆動ロボットアームに接続するように構成されてもよい。図4のロボット補修ユニットとは対照的に、流体除去ツールは、デュアルマウントツールシステムの一部、又は3つ、4つ、又はそれ以上のツールが装着されたシステムの一部であり得ることが想到される。専用の拭き取りツールが明示的に想到されているが、図7に記載されているものなどの他の構成が可能である。
【0057】
システム700は、エンドエフェクタシステム710を含む。エンドエフェクタシステム710は、第1のツール712と第2のツール714とを支持するデュアルマウントシステムである。一実施形態では、第1のツール712及び第2のツール714のうちの1つのみが一度に動作可能である。一実施形態では、第1のツール712及び第2のツール714は、ツールが回転可能に互いに180°離れるように配置されている。しかしながら、他の構成も可能である。第1のツール712及び第2のツール714の各々は、圧力センサ、フレックスセンサ、超音波センサ、又は所望の作業状態情報を得るための他の好適なセンサなどの、関連付けられたセンサを有してもよい。
【0058】
システム710はまた、工作物に対するツール712、714の所定の位置への移動を可能にする1つ以上の移動機構718を有する。一実施形態では、ツール712又はツール714は、動作するためには、力制御部720と整列し、かつ力制御部720に平行である必要がある。一実施形態では、移動機構718は、必要に応じてツール712又はツール714のいずれかが所定位置にあるように、エンドエフェクタシステム710を回転可能に移動させる。本明細書で論じたように、2つのツール712、714について論じているが、ツール712又はツール714のいずれかが廃棄物除去特徴部であってもよいことが明示的に想到される。
【0059】
システム700は、例えば1つ以上のノズル716を使用して作業表面に材料を供給するように構成された材料源730を含む。供給される材料は、作業に応じて、水732、界面活性剤734、ポリッシュ剤736、又は例えばワックスなどの別の好適な流体738であってもよい。
【0060】
一実施形態では、ツール選択機構740は、ツール712又はツール714が力制御部720に位置合わせされるべきかどうかを選択する。ツール選択機構740は、例えばユーザインタフェースを介した使用者の選択に応じて選択を行ってもよい。別の実施形態では、ツール選択機構740は、所与の補修に関するパラメータに基づいて選択を行ってもよい。例えば、既知の欠陥に基づいて、第1のサンディングツールが必要とされる場合があり、次いで、ポリッシングツールが適用される場合がある。代替として、サンディング作業の後、ポリッシングの前に、生成された削り屑を除去するために、廃棄物除去ツールが必要となる場合がある。ツール選択機構740は、補修プロセスに基づいて、必要時に、第2の適切なツールを選択してもよい。
【0061】
一実施形態では、エンドエフェクタツール検出器750が、力制御部720に位置合わせされている現在のツールを検出するように構成されている。エンドエフェクタツール検出器750は、ツール712、714の各々に関連付けられたセンサからの情報を検出することによって、現在のツールを検出することができる。例えば、一実施形態では、各ツールは、力制御部720に位置合わせされていない場合には給電されなくてもよい又は「オン」状態でなくてもよい、関連付けられたモータを有する。同様に、ツールが位置合わせされているかどうかを報告するために、他のセンサ情報も使用され得る。したがって、エンドエフェクタツール検出器は、ツールが位置合わせされているかどうかを、センサ及び/又は電力使用情報に基づいて検出することができる。
【0062】
エンドエフェクタツール切替器760は、ツールが力制御部に位置合わせされているかどうか、及びどのツールが力制御部に位置合わせされているかに基づいて、所望のツールを力制御部720に位置合わせさせるためにエンドエフェクタシステム710が位置を変更する必要があるという信号を生成することができる。
【0063】
エンドエフェクタ位置アクチュエータ770は、所望の作業のために、移動機構718を作動させて、所望のツール712又はツール714を力制御部720に位置合わせさせる。
【0064】
2つのツール712及び714を有する単一のエンドエフェクタシステム710について説明してきた。しかしながら、一実施形態では、第3のツール及び第4のツールを有する第2のエンドエフェクタシステム710が存在することが明示的に想到される。第3のツール及び第4のツールもまた、互いに対して180°に配置されてもよい。第2のエンドエフェクタシステム710は、第1のシステムに対してオフセットさせて配置されてもよく、オフセットは、動作していないときの第1のツールが作業スペース上での第3のツールの動作に影響を及ぼさないほど十分に大きい。一実施形態では、2つのシステム710は、移動機構718の約90°の回転によって4つのツールのうちの1つが力制御部720に位置合わせされるように配置される。しかしながら、4つのツールの各々の間の回転は、使用されていないツールが作業表面に不適切に係合しないことを確実にするために必要なツールのサイズ及びクリアランスに応じて、より大きい又はより小さい回転を必要とする場合がある。
【0065】
図8は、本発明の一実施形態におけるデュアルマウントエンドエフェクタを使用する方法を示す。方法800は、図3図7に対して説明したシステムのいずれか、又は別の好適なデュアルマウントエンドエフェクタシステムに有用であり得る。
【0066】
ブロック810において、エンドエフェクタシステムは第1の位置にある。第1の位置は、例えば、力制御部に位置合わせされた第1のツールであり得る。
【0067】
ブロック820において、新たなツールが必要であるという入力を受け取る。一実施形態では、入力は、例えば、ユーザインタフェースと相互作用するオペレータから受け取られ得る。別の実施形態では、入力は、自動補修システムによって実行される補修命令のセットから生じ得る。例えば、生成された削り屑は、サンディング後、かつポリッシング前に、廃棄物除去ツールによって除去される必要があり得る。
【0068】
ブロック830において、エンドエフェクタシステムを作動させる。作動は、ツールが力制御部に位置合わせされるように、エンドエフェクタシステムを第1の位置から第2の位置に移動させることを含み得る。一実施形態では、エンドエフェクタアセンブリは、それぞれが力制御部に装着された第1のツールと第2のツールとを備える。一実施形態では、第1のツール及び第2のツールは、互いに180°離れるように配置される。そのような実施形態では、エンドエフェクタシステムを作動させることは、第1のツール又は第2のツールのいずれかが力制御部に位置合わせされるまでエンドエフェクタシステムを回転させることを含み得る。
【0069】
一実施形態では、エンドエフェクタアセンブリは、それぞれが力制御部に装着された4つのツールを備える。一実施形態では、4つのツールは、互いに約90°離れるように向けられる。しかしながら、ツールが自由に動作するために必要なスペースの量に応じて、ツールは、より近くても又は更に離れていてもよい。例えば、2つのデニビングツールは、2つのサンディングツールに比べて、互いにより近くに配置され得る。4つのツールは、それぞれが順番に力制御部に位置合わせされるように回転してもよい。別の実施形態では、4ツールエンドエフェクタアセンブリは、180°離れるように配置された2つのツールをそれぞれが有する2つの力制御部を必要とし、2つの力制御部は、4つのツールが概ね「X」字形を形成するように互いに垂直に装着されている。
【0070】
ブロック840において、ツール位置を検証する。検証は、ツールが力制御部に適切に位置合わせされることを確実にすることを含み得る。検証はまた、ツールがモータに適切に接続されることを確実にすることを含み得る。検証はまた、ツールに関連付けられたセンサが全て適切に機能することを確実にすることを含み得る。検証は、ブロック842に示すように自動的に行われてもよく、又はいくらかのオペレータによる介入を含んでもよい。検証は、ブロック846に示すようにエンドエフェクタシステムによって行われてもよい。検証はまた、駆動ロボットアーム848によって行われてもよい。
【0071】
ロボット補修ユニットに結合された除去ツールを含むロボット補修ユニットが提示される。除去ツールは、作業表面から流体又は破片を除去するように構成されている。ロボット補修ユニットはまた、ロボット補修ユニットを制御するように構成されたコントローラを含む。
【0072】
ロボット補修ユニットは、力制御ユニットと、力制御部に結合されたエンドエフェクタとも含むように実装されてもよい。除去ツールは、エンドエフェクタに結合されてもよい。
【0073】
ロボット補修ユニットは、エンドエフェクタが第1のエンドエフェクタユニットであるように実装されてもよい。力制御ユニットには、第2のエンドエフェクタユニットも結合されている。
【0074】
ロボット補修ユニットは、第2のエンドエフェクタユニットに結合された研磨ツールも含むように実装されてもよい。
【0075】
ロボット補修ユニットは、第1のエンドエフェクタユニット及び第2のエンドエフェクタユニットが、力制御ユニットに装着された装着プレートに装着されるように実装されてもよい。
【0076】
ロボット補修ユニットは、第1のエンドエフェクタユニットが第2のエンドエフェクタユニットから少なくとも10°離れて装着されるように実装されてもよい。
【0077】
ロボット補修ユニットは、第1のエンドエフェクタユニットが第2のエンドエフェクタユニットから約180°離れて装着されるように実装されてもよい。
【0078】
ロボット補修ユニットは、ロボット補修ユニットに装着された流体ディスペンサも含むように実装されてもよい。
【0079】
ロボット補修ユニットは、流体ディスペンサがエンドエフェクタに装着されるように実装されてもよい。
【0080】
ロボット補修ユニットは、流体除去ツールがエンドエフェクタに結合されたコネクタであるように実装されてもよい。コネクタは、単回使用の流体除去要素に取り外し可能に結合するように構成されている。
【0081】
ロボット補修ユニットは、単回使用の流体除去要素が布又は吸収パッドであるように実装されてもよい。
【0082】
ロボット補修ユニットは、コネクタが、フックアンドループ取り付けシステム、接着剤、又は磁石を使用して、単回使用の流体除去要素に取り外し可能に結合するように実装されてもよい。
【0083】
ロボット補修ユニットは、流体除去ツールが吸引ツールを含むように実装されてもよい。
【0084】
ロボット補修ユニットは、吸引ツールが可撓性チューブを含むように実装されてもよい。
【0085】
ロボット補修ユニットは、吸引ツールが、作業表面に対する封止を改善するための係合特徴部を有するように実装されてもよい。
【0086】
ロボット補修ユニットは、流体除去ツールがスポンジ要素も含むように実装されてもよい。
【0087】
ロボット補修ユニットは、流体除去ツールが複数回使用の流体除去要素を含むように実装されてもよい。
【0088】
ロボット補修ユニットは、複数回使用の流体除去要素がスポンジ、吸収性布、又は吸収パッドを含むように実装されてもよい。
【0089】
ロボット補修ユニットは、流体除去ツールがブロワーを含むように実装されてもよい。
【0090】
ロボット補修ユニットは、ブロワーが圧縮空気を作業表面に向けるように実装されてもよい。
【0091】
ロボット補修ユニットは、作業表面上の流体を検出するように構成された流体検出器も含むように実装されてもよい。
【0092】
ロボット補修ユニットはまた、流体除去構成要素を交換する必要性を検出するように構成された流体除去交換センサを含むように実装されてもよい。
【0093】
ロボット補修ユニットは、流体除去構成要素が、除去された流体を貯蔵する流体容器を含むように実装されてもよい。
【0094】
ロボット補修ユニットは、流体除去交換センサが重量センサであるように実装されてもよい。
【0095】
ロボット補修ユニットは、重量センサが力制御ユニットであるように実装されてもよい。
【0096】
ロボット補修ユニットは、流体除去交換センサが光学センサであるように実装されてもよい。
【0097】
ロボット補修ユニットは、流体除去交換センサが流体除去構成要素の流体除去作業のカウントであるように実装されてもよい。
【0098】
ロボット補修ユニットは、除去された流体が、水、ポリッシュ剤、ワックス、又は削り屑を含むように実装されてもよい。
【0099】
ロボット補修ユニットは、少なくとも流体除去ツールの動作の一部の間に、流体ディスペンサが流体を分配するように実装されてもよい。
【0100】
ロボット補修ユニットは、ロボット移動構成要素も含むように実装されてもよい。作業表面は、移動している乗物であってもよく、ロボット移動構成要素は、移動している乗物と同様の速度及び方向でロボット補修ユニットを移動させるように構成されてもよい。
【0101】
ロボットアームを欠陥に近接させることと、ロボットアームに結合された研磨ツールを、欠陥を含む欠陥領域に接触させることと、研磨ツールで欠陥領域を研磨することとを含む、作業表面上の欠陥を補修する方法が提示される。領域の研磨は、研磨破片を生成する。本方法はまた、ロボット廃棄物除去ツールを使用して、研磨破片を自動的に除去することを含む。
【0102】
本方法は、ロボット廃棄物除去ツールがロボットアームに結合されるように実装されてもよい。
【0103】
本方法は、ロボットセルが、ロボットアーム及びロボット廃棄物除去ツールを含むように実装されてもよい。
【0104】
本方法は、廃棄物除去ツールが単回使用の廃棄物除去要素に取り外し可能に結合するように実装されてもよい。
【0105】
本方法は、単回使用の廃棄物除去要素が吸収性物品を含むように実装されてもよい。
【0106】
本方法は、吸収性物品が、織布品、ニット物品、不織布物品、スパンレース物品、スパンボンド物品、ステッチボンド物品、メルトブロー物品、ブローマイクロファイバー物品、マイクロファイバー、又はスポンジ物品を含むように実装されてもよい。
【0107】
本方法は、取り外し可能に結合することが、廃棄物除去ツールが、フックアンドループ取り付けシステム、接着剤、又は磁石システムを使用して、単回使用の廃棄物除去要素に解除可能に取り付けられることを含むように実装されてもよい。
【0108】
本方法は、廃棄物除去ツールが吸引ツールを含むように実装されてもよい。
【0109】
本方法は、廃棄物除去ツールがブロワーを含むように実装されてもよい。
【0110】
本方法は、研磨ツールが、サンディングツール、デニビングツール、又はポリッシングツールであるように実装されてもよい。
【0111】
本方法は、研磨ツールがバックアップパッドを介して研磨物品に結合するように実装されてもよい。
【0112】
本方法は、廃棄物除去ツールが、ロボットアームの力制御ユニットに結合する第1のエンドエフェクタユニットに結合されるように実装されてもよい。
【0113】
本方法は、研磨ツールが、第2のエンドエフェクタユニットに結合され、第2のエンドエフェクタユニットが、ロボットアームの力制御ユニットに結合するように実装されてもよい。
【0114】
本方法は、廃棄物除去ツールが欠陥領域に近接するように、欠陥領域に対する廃棄物除去ツールの相対位置を調整することを更に含む、ように実装されてもよい。
【0115】
本方法は、廃棄物除去ツールを近接させることにより、研磨ツールは欠陥領域から離れるように移動する、ように実装されてもよい。
【0116】
本方法は、第1のエンドエフェクタユニット及び第2のエンドエフェクタユニットが両方とも、装着プレートを介して力制御部に結合されるように実装されてもよい。
【0117】
本方法は、第1のエンドエフェクタユニットが第2のエンドエフェクタユニットから少なくとも90°に装着されるように実装されてもよい。
【0118】
本方法は、第1のエンドエフェクタユニットが第2のエンドエフェクタユニットから約180°に装着されるように実装されてもよい。
【0119】
本方法は、欠陥領域上に研磨流体を分配することも含むように実装されてもよい。
【0120】
本方法は、研磨流体が、水、ポリッシュ剤、又はワックスを含むように実装されてもよい。
【0121】
本方法は、流体ディスペンサがロボットアームに結合されるように実装されてもよい。
【0122】
本方法は、研磨廃棄物の除去中に流体を分配することを含むように実装されてもよい。
【0123】
本方法は、流体ディスペンサがロボットアームに結合されるように実装されてもよい。
【0124】
本方法は、廃棄物除去ツールが結合されているエンドエフェクタユニットに、流体ディスペンサが結合されるように実装されてもよい。
【0125】
本明細書全体を通して、「一実施形態」、「特定の実施形態」、「1つ以上の実施形態」、又は「ある実施形態」に対する言及は、「実施形態」という用語の前に、「例示的な」という用語が含まれているか否かに関わらず、その実施形態に関連して説明される具体的な特徴、構造、材料、又は特性が、本開示の特定の例示的な実施形態のうちの少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体を通して、様々な箇所における「1つ以上の実施形態において」、「特定の実施形態において」、「一実施形態において」、又は「ある実施形態において」などの表現の出現は、必ずしも本開示の特定の例示的な実施形態のうちの同一の実施形態に言及するものとは限らない。更に、特定の特徴、構造、材料、又は特性は、1つ以上の実施形態において任意の好適な方法で組み合わされてもよい。
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図2G
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】