(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-06
(54)【発明の名称】アイウェア分配アセンブリ
(51)【国際特許分類】
B65D 5/72 20060101AFI20230330BHJP
B65D 5/50 20060101ALI20230330BHJP
B65D 77/00 20060101ALI20230330BHJP
【FI】
B65D5/72 Z
B65D5/50 101Z
B65D77/00 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022547713
(86)(22)【出願日】2021-02-11
(85)【翻訳文提出日】2022-08-04
(86)【国際出願番号】 US2021017537
(87)【国際公開番号】W WO2021163244
(87)【国際公開日】2021-08-19
(32)【優先日】2020-02-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518263531
【氏名又は名称】オーアンドエム ハリヤード インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001379
【氏名又は名称】弁理士法人大島特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ディーン、マーシャル・アール
(72)【発明者】
【氏名】ガフーリ-キア、ペイモン
(72)【発明者】
【氏名】リアン、コア・ティー
(72)【発明者】
【氏名】ダミアニ、ニコラス
【テーマコード(参考)】
3E060
3E067
【Fターム(参考)】
3E060AA03
3E060AB02
3E060BA03
3E060BC04
3E060CC14
3E060CC18
3E060CC33
3E060DA17
3E060EA14
3E060EA15
3E067AA11
3E067AB71
3E067AB99
3E067AC03
3E067AC11
3E067BA06A
3E067BB02A
3E067EB22
3E067EC10
3E067EC32
3E067EC35
3E067FA01
3E067FC01
3E067GD10
(57)【要約】
本開示は、使い捨てアイウェア(例えば、フェイスシールド、安全眼鏡、ゴーグルなど)、フェイスマスク、手袋などの分配物品のための分配アセンブリに関する。分配アセンブリは、複数の外部パネルを有する容器を含む。外部パネルは、内部チャンバと、複数の外部パネルのうちの1つに設けられたフラップによって画定され、第1セクションと第2セクションとを有する、容器に設けられた分配開口部と、を画定する。分配アセンブリはまた、内部チャンバ内に収容された折返部を有する。折返部は、物品保管領域に隣接して配置され、共に構成された複数の折目を含む。物品保管領域は、複数の物品を受け入れるように構成されている。フラップは保持機構として機能し、折返部は、個々の物品を内部チャンバ内の物品保管領域から効率的な方法で取り出すことを容易にするための傾斜として機能する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
分配アセンブリであって、
フロントパネル、リアパネル、トップパネル、ボトムパネル、第1サイドパネル、及び第2サイドパネルを有する容器であって、前記フロントパネル、前記リアパネル、前記トップパネル、前記ボトムパネル、前記第1サイドパネル、及び前記第2サイドパネルは内部チャンバを画定する、該容器と、
前記フロントパネルに設けられることにより前記フロントパネルに開口部を画定するフラップであって、前記開口部は第1セクションと第2セクションとを含み、前記第1セクションは前記第1サイドパネルと前記フラップの第1端部とによって画定され、前記第2セクションは前記第2サイドパネルと前記フラップの第2端部とによって画定される、該フラップと、
前記内部チャンバ内に収容される折返部であって、前記物品分配構成要素は、共に構成されることにより物品保管領域を形成する第1パネルと第2パネルとを有し、前記物品保管領域は複数の物品を受け入れるように構成され、前記第1パネルは固定され、前記第2パネルは1以上の可撓性部材によって前記第1パネルに向かって付勢され、前記第1パネル及び前記第2パネルは前記1以上の可撓性部材を受け入れるように構成された1以上の整列した窪みを有する該折返部と、を含む、分配アセンブリ。
【請求項2】
前記フラップは、境界線または折線を介して前記フロントパネルの上部から分離されている、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記フロントパネルは、前記フラップの下方に配置されたベース部を含む、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記フラップの下端は、前記フロントパネルの前記ベース部の上端から分離されている、請求項3に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記フラップの前記下端は、0.5ミリメートルから2ミリメートルの範囲の距離だけ前記ベース部の前記上端から分離されている、請求項4に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記フラップは、50ミリメートルから80ミリメートルの範囲の高さを有している、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記フラップは、25ミリメートルから50ミリメートルの範囲の幅を有している、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記フラップの幅に対する前記フラップの高さの比率は1.05から2.5の範囲である、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記フラップの前記第1端部及び前記第2端部は、複数の曲率半径をそれぞれ有している、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記フラップの前記第1端部及び前記第2端部は、3ミリメートルから5ミリメートルの範囲の第1曲率半径をそれぞれ有している、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項11】
前記フラップの前記第1端部及び前記第2端部は、11ミリメートルから14ミリメートルの範囲の第2曲率半径をそれぞれ有している、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項12】
前記フラップの前記第1端部及び前記第2端部は、45ミリメートルから70ミリメートルの範囲の第3曲率半径をそれぞれ有している、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項13】
前記フラップの前記第1端部及び前記第2端部は、2.5ミリメートルから4ミリメートルの範囲の第4曲率半径をそれぞれ有している、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項14】
前記折返部は複数の折目を有している、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項15】
前記折返部は、前記フロントパネルのベース部の上端から前記折目まで延在する水平セクションを有し、前記折目は、水平方向またはx方向において前記フロントパネルと前記リアパネルとの間に配置され、前記折目は、角度を付けて折り返されることにより、前記折目から前記リアパネルまで延在する前記折返部の角度付きセクションを画定し、前記角度付きセクションは、前記水平方向またはx方向に対して100°から170°の範囲の角度を有している、請求項14に記載のアセンブリ。
【請求項16】
前記フロントパネル、前記リアパネル、前記トップパネル、前記ボトムパネル、前記第1サイドパネル、及び前記第2サイドパネルのうちの少なくとも1つは、カートン厚紙ストック、板紙、厚紙構造紙、コンテナストック、段ボール紙、プラスチックでコーティングされた紙、プラスチックシート、ワックスでコーティングされた紙、またはそれらの組み合わせで構成されている、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項17】
前記折返部は、カートン厚紙ストック、板紙、厚紙構造紙、コンテナストック、段ボール紙、プラスチックでコーティングされた紙、プラスチックシート、ワックスでコーティングされた紙、またはそれらの組み合わせで構成されている、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項18】
前記物品は個人用保護具を含む、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項19】
前記個人用保護具は保護眼鏡を含む、請求項18に記載のアセンブリ。
【請求項20】
前記保護眼鏡は、フェイスシールド、眼鏡、またはゴーグルを含む、請求項19に記載のアセンブリ。
【請求項21】
前記内部チャンバ内に前記物品を保持するように構成された少なくとも1つの挿入部材をさらに有している、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項22】
前記少なくとも1つの挿入部材は、前記開口部の少なくとも一部を覆うように構成されている、請求項21に記載のアセンブリ。
【請求項23】
前記少なくとも1つの挿入部材は、前記開口部全体を覆うように構成されたダストカバー挿入部材である、請求項22に記載のアセンブリ。
【請求項24】
前記少なくとも1つの挿入部材は、前記内部チャンバ内の前記物品のもつれを防止するように構成された細長部を有している、請求項21に記載のアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本出願は、2020年2月13日に出願された米国仮出願第62/975,905号及び2020年9月30日に出願された米国仮出願第63/085,295号の優先権を主張するものであり、これらは、参照によりその全体が本明細書に組み入れられる。
【0002】
本発明は、一般に、分配アセンブリに関し、より具体的には、アイウェア(例えば、フェイスシールド、安全眼鏡、ゴーグルなど)の分配アセンブリ及びその作製方法に関する。
【背景技術】
【0003】
アイウェア(例えば、フェイスシールド、安全眼鏡、ゴーグルなど)、フェイスマスク、手袋などの様々な使い捨て製品は、多くの場合、分配カートンにまとめて包装されている。これらの分配カートンには、カートンから個別に物品を取り出すための開口部または分配オリフィスカバーが設けられていることが多い。
【0004】
このような単回使用の使い捨て製品は、危険を伴う生体液が医療専門家に接触するのを防ぐための個人用保護具(PPE)として医療現場でよく使用されるので、医療専門家がこれらの製品に効率的かつ簡単にアクセスできることは重要である。
【0005】
特に保護眼鏡の場合、単回使用の使い捨て製品は、容器または箱にまとめて入れて出荷され、製品は必要になるまで容器または箱の状態のままにされる。フェイスシールド、保護眼鏡、またはゴーグルが必要な場合、医療従事者は通常、容器を探し、容器を開き、フェイスシールド、眼鏡、またはゴーグルを容器から取り出した後、容器を閉じる。このプロセスは、特に個人用保護具を着用する時間が患者アウトカムに影響を与え得るペースの速い医療環境では、時間がかかる。さらに、アイウェアは別々に出荷された後、ユーザによる組み立てを要するのが一般的であり、これにより、ユーザが組み立てる必要性が高まる。この点に関して、アイウェアは典型的に、束ねられていないバルクポリバッグで取り扱われるので、アイウェアが出荷されたパッケージが、アイウェアを保管及び分配する一貫した手段を提供することができれば、有用であろう。
【0006】
このため、個人用保護具(PPE)製品を分配するための新たな改良された分配アセンブリが必要である。より具体的には、ディスペンサ内の追加の製品も同様に分配されるリスクなしに個々の製品、例えば、アイウェア(フェイスシールド、安全眼鏡、ゴーグルなど)を効率的に分配するアセンブリは、ごみを減らすため、当該技術分野で歓迎されるであろう。このようなアセンブリの必要性は、特にヘルスケア環境において、実質的に動き、ディスペンサ開口部から容易に取り出され得る内容物を包含する大容量のパッケージにとって、特に明らかである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の態様及び利点は、以下の説明に部分的に記載されるか、説明から明らかであるか、あるいは本発明の実施を通じて学習される。
【0008】
一態様では、本開示は、分配アセンブリに関する。分配アセンブリは、フロントパネル、リアパネル、トップパネル、ボトムパネル、第1サイドパネル、及び第2サイドパネルを有する容器であって、フロントパネル、リアパネル、トップパネル、ボトムパネル、第1サイドパネル、及び第2サイドパネルは内部チャンバを画定する、該容器と、フロントパネルに設けられることによりフロントパネルに開口部を画定するフラップであって、開口部は第1セクションと第2セクションとを含み、第1セクションは第1サイドパネルとフラップの第1端部とによって画定され、第2セクションは第2サイドパネルとフラップの第2端部とによって画定される、該フラップと、内部チャンバ内に収容される折返部であって、物品分配構成要素は、共に構成されることにより物品保管領域を形成する第1パネルと第2パネルとを有し、物品保管領域は複数の物品を受け入れるように構成され、第1パネルは固定され、第2パネルは1以上の可撓性部材によって第1パネルに向かって付勢され、第1パネル及び第2パネルは1以上の可撓性部材を受け入れるように構成された1以上の整列した窪みを有する、該折返部と、を含む。
【0009】
別の実施形態では、フラップは、境界線または折線を介してフロントパネルの上部から分離され得る。
【0010】
さらに別の実施形態では、フロントパネルは、フラップの下方に配置されたベース部を含み得る。さらに、フラップの下端は、フロントパネルのベース部の上端から分離され得る。また、フラップの下端は、約0.5ミリメートルから約2ミリメートルの範囲の距離だけベース部の上端から分離され得る。
【0011】
さらに別の実施形態では、フラップは、約50ミリメートルから約80ミリメートルの範囲の高さを有し得る。
【0012】
もう1つの実施形態では、フラップは、約25ミリメートルから約50ミリメートルの範囲の幅を有し得る。
【0013】
追加の実施形態では、フラップの幅に対するフラップの高さの比率は約1.05から約2.5の範囲であり得る。
【0014】
別の実施形態では、フラップの第1端部及びフラップの第2端部は、複数の曲率半径をそれぞれ有し得る。
【0015】
さらに別の実施形態では、フラップの第1端部及びフラップの第2端部は、約3ミリメートルから約5ミリメートルの範囲の第1曲率半径をそれぞれ有し得る。
【0016】
さらに別の実施形態では、フラップの第1端部及びフラップの第2端部は、約11ミリメートルから約14ミリメートルの範囲の第2曲率半径をそれぞれ有し得る。
【0017】
もう1つの実施形態では、フラップの第1端部及びフラップの第2端部は、約45ミリメートルから約70ミリメートルの範囲の第3曲率半径をそれぞれ有し得る。
【0018】
追加の実施形態では、フラップの第1端部及びフラップの第2端部は、約2.5ミリメートルから約4ミリメートルの範囲の第4曲率半径をそれぞれ有し得る。
【0019】
別の実施形態では、折返部は複数の折目を有し得る。さらに、折返部は、フロントパネルのベース部の上端から折目まで延在する水平部を有し、折目は、水平方向またはx方向においてフロントパネルとリアパネルとの間に配置され、折目は、角度を付けて折り返されることにより、折目からリアパネルまで延在する折返部の角度付きセクションを画定し、角度付きセクションは、水平方向またはx方向に対して約100°から約170°の範囲の角度を有し得る。
【0020】
もう1つの実施形態では、フロントパネル、リアパネル、トップパネル、ボトムパネル、第1のサイドパネル、及び第2のサイドパネルの少なくとも1つは、カートン厚紙ストック、板紙、厚紙構造紙、コンテナストック、段ボール紙、プラスチックでコーティングされた紙、プラスチックシート、ワックスでコーティングされた紙、またはそれらの組み合わせで構成されている。
【0021】
別の実施形態では、折返部は、カートン厚紙ストック、板紙、厚紙構造紙、コンテナストック、段ボール紙、プラスチックでコーティングされた紙、プラスチックシート、ワックスでコーティングされた紙、またはそれらの組み合わせで構成することができる。
【0022】
さらに別の実施形態では、物品は個人用保護具を含み得る。さらに、個人用保護具は保護眼鏡を含み得る。例えば、保護眼鏡は、フェイスシールド、眼鏡、またはゴーグルを含み得る。
【0023】
さらなる実施形態では、分配アセンブリは、内部チャンバ内に物品を保持するように構成された少なくとも1つの挿入部材を有し得る。さらに、少なくとも1つの挿入部材は、開口部の少なくとも一部を覆うように構成され得る。さらに、少なくとも1つの挿入部材は、開口部全体を覆うように構成されたダストカバー挿入部材であり得る。さらに、少なくとも1つの挿入部材は、内部チャンバ内の物品のもつれを防ぐように構成された細長部を有し得る。
【0024】
本発明のこれら及び他の特徴、態様及び利点は、以下の説明及び添付の特許請求の範囲を参照することにより、よりよく理解されるであろう。本明細書に組み込まれ、その一部を構成する添付の図面は、本発明の実施形態を例示し、説明とともに、本発明の原理を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0025】
当業者に向けられた、その最良の形態を含む本発明の完全かつ実施可能な程度の開示は、以下の添付の図を参照して本明細書に記載されている。
【0026】
【
図1】本開示によるアイウェア(例えば、フェイスシールド)などの複数の物品を分配するための分配アセンブリの一実施形態の正面図であり、分配アセンブリは、フラップと、折返部を収容する内部チャンバと、を有するパネルを有し、フラップ及び折返部は、アセンブリからの物品の分配を容易にする。
【
図2】本開示による
図1の分配アセンブリの一実施形態の空の斜視図。
【
図3】本開示による
図1の分配アセンブリの一実施形態の空の正面図。
【
図4】本開示による
図1の分配アセンブリの一実施形態のサイドパネルの図であり、内部チャンバ内の折返部の特定の配置が詳細に示されている。
【
図5】本開示による
図1の分配アセンブリの一実施形態の斜視図であり、フラップ及び折返部の特定の配置が詳細に示されている。
【
図6】本開示による
図1の分配アセンブリの一実施形態のパネル図であり、折返部及び内部チャンバから分配される複数の物品の特定の配置が詳細に示されている。
【
図7】
図1の分配アセンブリの一実施形態の拡大正面図であり、分配アセンブリは、フラップと、折返部を収容する内部チャンバと、を有するパネルを有し、フラップ及び折返部は、本開示によるアセンブリからの物品の分配を容易にする。
【
図8A】分配アセンブリのダストカバー挿入部材の正面図。
【
図8B】
図8Aのダストカバー挿入部材が容器に挿入されている、本開示による
図1の分配アセンブリの一実施形態の斜視図。
【
図9A】分配アセンブリの1つの特定の実施形態による保持挿入部材の正面図。
【
図9B】
図9Aの保持挿入部材が容器に挿入されている、本開示による
図1の分配アセンブリの一実施形態の斜視図。
【
図10A】分配アセンブリの1つの特定の実施形態による保持挿入部材の正面図。
【
図10B】
図10Aの保持挿入部材が容器に挿入されている、本開示による
図1の分配アセンブリの一実施形態の斜視図。
【
図10C】容器に挿入された保持挿入部材を有する
図10Bの分配アセンブリの上面図。
【0027】
本明細書及び図面における参照符号の繰り返しの使用は、本発明の同一もしくは類似の特徴または要素を表すことを意図している。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の実施形態を詳細に参照し、その1以上の実施例を図面に示す。各実施例は、本発明の限定ではなく、本発明の説明として提供されている。事実、本発明の範囲または精神から逸脱することなく、本発明において様々な修正及び変形を行うことができることは、当業者には明らかであろう。例えば、一実施形態の一部として図示または説明された特徴を別の実施形態とともに使用して、さらに別の実施形態を生み出すことができる。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲及びそれらの均等物の範囲内に入るような修正及び変形を包含することが意図されている。
【0029】
一般に、本発明は、これに限定しないが、例えば使い捨てアイウェア(例えば、フェイスシールド、安全眼鏡、ゴーグルなど)、フェイスマスク、手袋などの個人用保護具などの物品を分配するための分配アセンブリに関する。分配アセンブリは、物品を分配する必要があるまで保管するための内部チャンバを画定する複数のパネル(例えば、フロントパネル、リアパネル、トップパネル、ボトムパネル、第1サイドパネル、及び第2サイドパネル)を備えた容器を含む。パネルの1つ(例えば、フロントパネル)は、複数のパネルのうちの1つに設けられたフラップ(例えば、フロントパネルに設けられたフラップ)によって画定される第1セクションと第2セクションとを含む、容器に形成された分配開口部を有する。分配アセンブリはまた、内部チャンバ内に収容された折返部を有する。折返部は、複数の折目によって画定される複数の折り返しセクション(例えば、複数の水平(x)方向セクション、垂直(y)方向セクション、及び角度付きセクション)を含む。さらに、折返部は物品保管領域に隣接して配置され、物品保管領域は、複数の物品を受け入れるように構成されている。分配アセンブリはまた、物品を支持し、容器内の物品のもつれを防止するように構成された、保持挿入部材などの少なくとも1つの挿入部を有し得る。挿入部は、輸送または保管中に分配開口部を覆うダストカバー挿入部材であり得る。本発明者らは、フラップの特定の設計により、フラップが保持機構として機能し得ることと、折返部の特定の設計により、フラップが傾斜として機能し、内部チャンバ内の物品保管領域から個々の物品を効率的な方法で取り出すことが容易になることと、を見出した。さらに、本発明者らは、1以上の挿入部の特定の設計により、輸送または保管中に容器内の物品のもつれを防ぐことができることを見出した。
【0030】
ここで図面を参照すると、
図1は、本開示によるアイウェア(例えば、フェイスシールド)などの複数の物品38を分配するための分配アセンブリ10の一実施形態の正面図を示している。分配アセンブリ10は、フラップと、折返部を収容する内部チャンバと、を有するパネルを含み、フラップ及び折返部は、例示的な分配アセンブリ10のアセンブリ、または、例えば使い捨てのアイウェア(例えば、フェイスシールド、安全眼鏡、ゴーグルなど)、フェイスマスク、検査用手袋、紙製品(例えば、ティッシュ、ペーパータオルなど)、ダスト用ミットなどの物品38を分配するためのパッケージからの物品の分配を容易にする。図示のように、分配アセンブリ10は、フロントパネル20、リアパネル22、トップパネル24、ボトムパネル26、第1サイドパネル28、及び第2サイドパネル30を含む複数のパネルを有する容器12を有する。複数のパネルは、例えば、カートン厚紙ストック(carton cardboard stock)、板紙、厚紙構造紙(heavy structural paper)、コンテナストック、段ボール紙、プラスチックでコーティングされた紙、プラスチックシート、ワックスでコーティングされた紙など、またはそれらの組み合わせなどの任意の適切な材料で構成される。
【0031】
さらに、
図1-3に示すように、容器12の外部パネルは、内部チャンバ16と、例えば容器12のフロントパネル20上に形成された、物品を分配するための開口部18とを画定する。開口部18は、フロントパネル20のベース部40に近接して設けられたフラップ14と、第1サイドパネル28及び第2サイドパネル30と、フロントパネル20のベース部40の上端50とによって画定される第1セクション18A及び第2セクション18Bを含み得る。具体的には、第1セクション18Aは、フラップ14の第1端部15Aと、第1サイドパネル28の端部29と、ベース部40の上端50とによって画定され、一方、第2セクション18Bは、フラップ14の第2端部15Bと、第2サイドパネル30の端部31と、ベース部40の上端50とによって画定され得る。開口部18は、第1サイドパネル28及び第2サイドパネル30に配置された指穴19をさらに含み得る。指穴19はそれぞれ、端部29及び端部31からサイドパネル28、30にそれぞれ延在する半円などの丸みを帯びた形状であり得る。指穴19は約1インチの直径を有し、これにより、ユーザが指で指穴19に到達するのに十分なサイズ及びスペースを提供し、開口部18から内容物を取り出すことを助ける。
【0032】
さらに、図示のように、フラップ14は、境界線または折目44によってフロントパネル20の上部41から画定または分離され、フラップ14の下端42は、フロントパネル20のベース部40の上端50から距離または高さH
2だけ分離され得る(
図7参照)。フラップ14の様々な特徴は、
図7に関して以下でより詳細に議論されるが、フラップ14は、一般に、物品38が個別に分配される準備ができるときまで、個別に分配されるべき物品38を容器12の内部チャンバ16の物品保管領域36に保持するための保持機構として機能することを理解されたい。このとき、折返領域32内の折返部34は、ユーザが開口部のセクション18A及びセクション18Bの一方または両方から物品38を把持することによって容器12から物品38を取り出すことを助けるための傾斜として機能し、これにより、フラップ14の下端42はリアパネル22から離れて移動し、物品38を取り出すのに十分なスペースを提供する。換言すれば、折返部34が個々の物品38を開口部18に向かって、かつ開口部18を通してガイドするための傾斜として機能するので、ユーザは、フラップ14の保持機構の特徴を越えて物品38を取り出す。このようにして、フラップ14は、物品38がユーザによって必要とされるまで、容器の内部チャンバ16内に物品38を保持する。さらに、特定の実施形態では、サイドパネル28、30の一方もしくは両方、またはトップパネル24が開くように構成されてもよく、これにより、本明細書に記載されるように、複数の物品38の必要に応じた包装中の挿入または取り出しが可能になることを理解されたい。
【0033】
ここで
図4-5を参照すると、分配アセンブリ10の容器12の内部チャンバ16の折返領域32に配置された折返部34がより詳細に示されている。折返部34は、容器12のボトムパネル26に隣接する傾斜を形成するように折り返され、第1端部46及び第2端部48によって画定されている。図示のように、折返部34が容器12の内側にあるとき、第1端部46は、フロントパネル20と、サイドパネルに設けられた中点M(中点Mは、フロントパネル20とリアパネル22との間の中点である)と、の間に配置され、中点Mは、フロントパネル20のベース部40の上端50の下方に配置されている。一方、第2端部48は、ボトムパネル26とリアパネル22とが容器12の底部で交わる場所に配置されている。内部チャンバ16から分配されるべき物品38をガイドするための傾斜形状を有するべく、折返部34は、第1端部46と第2端部48との間の様々な位置で折り返される。具体的には、第1折目F1が直角に形成されることにより、フロントパネル20と、サイドパネルに設けられた中点Mと、の間にx方向に延在し、かつ、y方向に延在するベース部40の上端50に近接したフロントパネル20に部分的に向かって延びる中央水平セクション52を画定する。中央水平セクション52は、第1端部46と折返部34の第1折目F1とによって画定される。さらに、折返部34は、直角に形成された第1折目F1及び第2折目F2によって画定され、y方向に延在する中央垂直セクション54を含む。第1折目F1及び第2折目F2は、一般に、サイドパネルに設けられた中点Mで、あるいは中点Mに隣接して、かつボトムパネル26に隣接して、位置合わせされる。さらに、折返部34は、ボトムパネル26とフロントパネル20とが交わる場所で直角に形成された第3折目F3と第2折目F2とによって画定され、x方向に延在する下部水平セクション56を含む。さらに、折返部34はまた、フロントパネル20のベース部40の上端50に隣接して直角に形成された第4折目F4と第3折目F3とによって画定され、y方向に延在する前部垂直セクション58を含む。さらに、折返部34は、一般にフロントパネル20のベース部40の上端50とy方向において位置合わせされ、かつサイドパネルに設けられた中点Mで、または中点Mに隣接してx方向において位置合わせされた第5折目F5と第4折目F4とによって画定され、x方向に延在する上部水平セクション60を含む。図示のように、第5折目F5は、折返部34に傾斜を形成するために、例えば約115°から約165°、例えば約130°から約160°などの、約100°から約170°の範囲の第1角度θ
1でx方向に対して折り返されている。換言すれば、上部水平セクション60はフロントパネル20のベース部40の上端50から折目F5まで延在し、折目F5はx方向においてフロントパネル20とリアパネル22との間に位置し、折目F5は折目F5からリアパネル22まで延在する角度付きセクション62を画定するように角度が付けられ、角度付きセクション62はまた、水平方向またはx方向に対して、例えば約115°から約165°、例えば約130°から約160°などの、約100°から約170°の範囲の角度を有している。また、図示のように、折返部34の傾斜部分と呼ばれる折返部34の角度付きセクション62は、y軸に対して例えば約15°から約65°、例えば約20°から約50°などの、約10°から80°の範囲の第2角度θ
2を有し、かつリアパネル22に隣接して配置されている第6折目F6と、第5折目F5とによって画定されている。折返部34はまた、折返部34の第6折目F6及び第2端部48によって画定される、リアパネル22に隣接してy方向に延在する後部垂直セクション64を含む。
【0034】
さらに、容器12と同様に、折返部34は、例えばカートン厚紙ストック(carton cardboard stock)、板紙、厚紙構造紙(heavy structural paper)、コンテナストック、段ボール紙、プラスチックでコーティングされた紙、プラスチックシート、ワックスでコーティングされた紙など、またはそれらの組み合わせなどの任意の適切な材料で構成され得る。折返部34を形成する特定の材料に関係なく、
図6を参照すると、折目の位置及び折目の角度を含む折返部34の特定の配置は、傾斜が物品38を開口部18(分配開口部)に向けてガイドするという点において、容器12の内部チャンバ16の物品保管領域36からの物品38の個々の要求に応じた分配を容易にする傾斜を生み出す。例えば、物品38がシールド66とアーム68とを有するフェイスシールドであり、複数のフェイスシールドが物品保管領域36内で上下に積み重ねられている場合、フェイスシールドの一方または両方のアーム68がユーザによって把持され、開口部18の第1セクション18A及び第2セクション18Bに向かって引っ張られると(
図1参照)、折返部34の傾斜した角度付きセクション62は、把持されている個々のフェイスシールドが分配され得るように、フェイスシールドを把持するユーザがフロントパネル20のフラップ14によって提供される保持機構をくぐり抜けるときに、フェイスシールドを開口部に向けてガイドする。
【0035】
分配が望まれるまで容器内に物品38を保持するための保持機構として機能することを可能にするフラップ14の様々な特徴を、
図7に関して以下で詳細に説明する。具体的には、本開示の分配アセンブリ10において、フラップ14は、境界線または折目44によって画定されるフロントパネル20の上部41から、フロントパネル20のベース部40の上端50まで延在する。図示のように、フラップ14は、例えば約55ミリメートルから約75ミリメートル、例えば約60ミリメートルから約70ミリメートルなどの、約50ミリメートルから約80ミリメートルの範囲の、y方向における開口部18の第1セクション18A及び第2セクション18Bの高さを画定する高さHを有する。さらに、フラップ14は、下端42の近傍の最も狭い点において、例えば約30ミリメートルから約45ミリメートル、例えば約35ミリメートルから約40ミリメートルなどの、約25ミリメートルから約50ミリメートルの範囲のz方向における幅Wを有する。したがって、フラップ14の幅Wに対する高さHの比は、例えば約1.25から約2.25、例えば、約1.5から2.0などの、約1.05から約2.5の範囲である。さらに、ユーザがフラップ14の保持機構構成要素をくぐり抜けるべく適切な力を加えることを可能にするために、フラップ14は、フロントパネルのベース部40の上端50には接触しておらず、フラップ14の下端42とベース部40の上端50とは、例えば約0.75ミリメートルから約1.75ミリメートル、例えば約0.1ミリメートルから約1.5ミリメートルなどの、約0.5ミリメートルから約2.0ミリメートルの範囲のy方向における距離すなわち高さH
2だけ互いに離れている。フラップ14はまた、セクション18A、18Bを画定するフラップ14の両端部(例えば、第1端部15A及び第2端部15B)に沿って互いに間隔を置いて形成された様々な曲率半径を含む。例えば、フラップ14のそれぞれの端部15A、15Bは、y方向において、トップパネル24に対して最も近接したフラップ14の領域からボトムパネル26に対して最も近接したフラップ14の領域まで延びる4つの曲率半径RC1、RC2、RC3、及びRC4を含み、それぞれの端部15A、15Bにおける第4曲率半径RC4は、それぞれの端部15A、15Bがフラップ14の下端42と交わる場所にある。
【0036】
本開示の一実施形態では、境界線または折目44に近接して配置された第1曲率半径RC1は、例えば約3.25ミリメートルから約4.75ミリメートル、例えば約3.5ミリメートルから約4.5ミリメートルになどの、約3ミリメートルから約5ミリメートルの範囲であり得る。さらに、第2曲率半径RC2は、例えば約11.5ミリメートルから約13.5ミリメートル、例えば約12ミリメートルから約13ミリメートルなどの、約11ミリメートルから約14ミリメートルの範囲であり得、一方、第3曲率半径RC3は、例えば約50ミリメートルから約65ミリメートル、例えば約55ミリメートルから約50ミリメートルなどの、約45ミリメートルから約70ミリメートルの範囲であり得る。さらに、第4曲率半径RC4は、例えば約2.75ミリメートルから約3.75ミリメートル、例えば約3ミリメートルから約3.5ミリメートルなどの、約2.5ミリメートルから約4ミリメートルの範囲であり得る。特定の理論によって限定されることを意図することなく、本発明者らは、様々な曲率半径によって形成される丸みを帯びた端部が、応力を増大させる角部の代わりに湾曲した端部を提供することによって、包装材料に損傷を与えることなくフラップ14が繰り返したわむことを可能にすることを見出した。
【0037】
本発明の分配アセンブリ10は、
図8A-Bに示すように、ダストカバー挿入部材100をさらに含み得る。ダストカバー挿入部材100は、単一の平坦なシート設計から形成され得る本体部102を有する。本体部102は、細長部104と、ダストカバー部106とを有する。ダストカバー部106は、ダストカバー挿入部材100が容器12内に挿入されるときに、容器12のセクション18A、18Bを覆うように構成される。ダストカバー部106は、
図8Aに示されるように、第1サイドタブ110と、第2サイドタブ112と、ダストカバー本体108から延びる下部タブ114と、を備えたダストカバー本体108を有する。ダストカバー本体108は、下部タブ114が突出している下部エッジ116と、第1サイドタブ110が突出している第1サイドエッジ118と、第2サイドタブ112が突出している第2サイドエッジ120と、第1上部エッジ122及び第2上部エッジ124とによって画定されている。任意選択で、ダストカバー本体108は、第1サイドエッジ118と第1上部エッジ122との間に延在する第1サイド上部角度付きエッジ126と、第2サイドエッジ120と第2上部エッジ124との間に延在する第2サイド上部角度付きエッジ128とを有していてもよい。しかしながら、ダストカバー本体108は、開口部18を覆うために任意の適切な形状に形成され得ることが理解されるべきである。さらに、ダストカバー挿入部材100の隣接するエッジ間の遷移は、上部エッジ122、124と細長部104との間に示されるように放射状であってもよく、あるいは、例えば第1サイドエッジ118と第1サイドタブ110との間に示されるように角度が付いていてもよい。ダストカバー本体108は、開口部18及び/またはフロントパネル20の幅にほぼ等しいz方向における幅と、少なくとも開口部18の高さHと同じ高さの垂直なy方向における高さと、を有する。第1上部エッジ122及び第2上部エッジ124は、ダストカバー挿入部材100のダストカバー本体部102の細長部104と接続され、細長部104から延びている。例えば、
図8Aに示されるように、第1上部エッジ122及び第2上部エッジ124は、互いに略同一直線上にあり得る。第1サイドタブ110が線111に沿って折り返されることにより、第1サイドタブ110は、ダストカバー部106のダストカバー本体108から区別され得る。線111は、第1サイドエッジ118と略同一直線上にある。第2サイドタブ112が線113に沿って折り返されることにより、第2サイドタブ112は、ダストカバー部106のダストカバー本体108から区別され得る。線113は、第2サイドエッジ120と略同一直線上にある。下部タブ114が線115に沿って折り返されることにより、下部タブ114は、ダストカバー部106のダストカバー本体108から区別され得る。線115は、下部エッジ116と略同一直線上にある。
【0038】
図8Bに示すように、ダストカバー挿入部材100が、容器12の下部(ボトムパネル26)に向けてダストカバー部106によって容器12に挿入されると、ダストカバー本体108は、容器12の第1セクション18A及び第2セクション18Bを覆うことができる。
図8Bに示すように、ダストカバー挿入部材100が容器12に挿入されている場合、第1サイドタブ110は容器12の第1サイドパネル28に沿って配置され、第2サイドタブ112は容器12の第2サイドパネル30に沿って配置され得る。さらに、ダストカバー挿入部材100が容器12に挿入されている場合、下部タブ114は、フロントパネル20に沿って配置され得る。例えば、下部タブ114は、フロントパネル20のベース部40と、折返部34の前部垂直セクション58との間に配置されるように挿入され得る(
図6を参照)。下部タブ114が線115に沿って折り返されている場合、下部タブ114は、容器12のフロントパネル20に対して或る角度をもって配置され得る。
【0039】
したがって、開口部18を覆うことにより、ダストカバー挿入部材100は、輸送及び/または保管環境に起因する損傷または摩耗及び裂傷からアイウェアを保護することができる。さらに、以下でさらに詳細に説明するように、ダストカバー挿入部材100の細長部104は、例えば輸送中に、アイウェアフレームが容器12内で互いにもつれることを防ぐことにより、保持システムとして機能することができる。
【0040】
追加的または代替的に、分配アセンブリ10は、
図9A-B及び10A-Cに示されるもののような保持挿入部材を含み得る。ここで
図9A-Bを参照すると、保持挿入部材160の第1の実施形態が示されている。保持挿入部材160は、保持本体部162とプルタブ172とを有する単一の平坦なシートから形成することができる。保持挿入部材160は、例えば、カートン厚紙ストック(carton cardboard stock)、板紙、厚紙構造紙(heavy structural paper)、コンテナストック、段ボール紙、プラスチックでコーティングされた紙、プラスチックシート、ワックスでコーティングされた紙など、またはそれらの組み合わせなどの任意の適切な材料で構成され得る。保持挿入部材160は、第1サイドエッジ164、第2サイドエッジ166、下部エッジ168、及び上部エッジ170によって画定され得る。可視であってもよく、あるいは不可視であってもよい線171は、保持本体部162をプルタブ172から分離する。保持本体部162は容器12に挿入されるように構成され、これにより、保持本体部162は第1セクション18A及び/または第2セクション18Bの少なくとも一部を遮断して、アイウェア(物品38)を容器内に保持し、保持挿入部材160が所定の場所にあるときに物品38が取り出されることを防止する。保持本体部162は、容器12の長さまたは高さと略同一の長さの寸法を有する。プルタブ172は、容器12のトップパネル24から延出または突出するように構成されている。ユーザは、プルタブ172を引っ張ることにより、トップパネル24を開くことなく容器12から保持挿入部材160を取り出し得る。保持挿入部材160が取り出されると、ユーザは、開口部18を通して物品38にアクセスすることができる。
【0041】
保持挿入部材180の第2の実施形態は、
図10A-10Cに示されている。保持挿入部材180は、単一の平坦なシート190から形成され、例えば、カートン厚紙ストック(carton cardboard stock)、板紙、厚紙構造紙(heavy structural paper)、コンテナストック、段ボール紙、プラスチックでコーティングされた紙、プラスチックシート、ワックスでコーティングされた紙など、またはそれらの組み合わせなどの任意の適切な材料で構成され得る。保持挿入部材180は、保持本体部182と、保持本体部182の第1の側すなわち左側から延在する第1サイドタブ184と、保持本体部182の第2の側すなわち右側から延在する第2サイドタブ186と、保持本体部182の上面から延在する上部タブ188すなわちパネルと、を有している。シート190は、保持本体部182と第1サイドタブ184とが交わる第1折線194と、保持本体部182と第2サイドタブ186とが交わる第2折線196と、保持本体部182と上部タブ188とが交わる第3折線198と、を有している。折線194、196、198は、マーキング、プリントされた線もしくはシンボル、ミシン目、または可視的なしるしなどであってもよく、あるいは、シート190上に視覚的に示されていなくてもよい。シート190が第1折線194及び第2折線196に沿って折り返されているとき、第1サイドタブ184及び第2サイドタブ186は、
図10B及び
図10Cに示されるように、保持挿入部材が三角形の形状192を形成するように、互いに向かって折り返されている。
【0042】
保持挿入部材180は容器12に挿入されるように構成され、これにより、保持本体部182が第1セクション18A及び/または第2セクション18Bの少なくとも一部を遮断して、物品38を容器12内に保持し、保持挿入部材180が所定の場所にあるときに物品38が取り出されることを防止する。保持本体部182は、垂直y方向において、容器12の長さまたは高さと略同一の長さの寸法を有する。上記のように、第1サイドタブ184及び第2サイドタブ186は、
図10Cに示されるように、保持本体部182による三角形の形状192を容器12内に形成するように、互いに向かって折り返されるように構成されている。物品38がシールド66とアーム68とを有するフェイスシールドである場合、アーム68は、容器12内のアーム68のもつれを防止するために、第1サイドタブ184及び第2サイドタブ186によって形成される三角形の形状192の側部の周囲に延びる。保持挿入部材180の上部タブ188は、第1サイドタブ184及び第2サイドタブ186から離れるようにx方向に折り返され、これにより、上部タブ188は、
図10Cに示されるように、容器のフロントパネル20に向かって延在する。この配置では、図示のように、上部タブ188により、三角形の形状192を容器12内の中央に配置することができる。しかしながら、上部タブ188は保持挿入部材180の任意選択の特徴であること、保持挿入部材180は上部タブ188を有していなくてもよいこと、及び/または、上部タブ188が折線198に沿って折り返されず、上部タブ188が容器12内の三角形の形状192のスペース配置またはセンタリングを助けなくてもよいことを理解されたい。保持挿入部材160の第1の実施形態に関して上記したように、保持挿入部材180が容器12から取り出されると、ユーザは、開口部18を介して物品38にアクセスすることができる。
【0043】
ダストカバー挿入部材100または保持挿入部材160、180が形成される特定の材料とは無関係に、ダストカバー挿入部材100、保持挿入部材160、及び/または保持挿入部材180の特定の配置は、開口部18から物品38が抜け出すことを挿入部材100、160、180が遮断するという点において、物品38が容器12の内部チャンバ16の物品保管領域36から取り出されること、あるいは意図せずに分配されることを防止するサポートを容器12内に作成する。例えば、物品38が、物品保管領域36内で互いに積み重ねられた、シールド66とアーム68とを有するフェイスシールドである場合、挿入部材100、160、180は、開口部18を通してシールド66を引っ張ることができないように、開口部18の少なくとも一部を遮断する。具体的には、ダストカバー挿入部材100、保持挿入部材160、または保持挿入部材180は、フロントパネル20と容器12の折返部34との間に挿入されて(例えば、フロントパネル20と折返部34との間に挟まれて)、しっかりとフィットする。さらに、挿入部材100の細長部104、及び保持挿入部材160、180の本体部162、182は、それぞれ、フェイスシールドのアーム68の間に配置されることによってフェイスシールドのサポートを容易にし、アーム68がもつれることを防止することができる。
【0044】
本明細書に記載される複数の物品は、望ましくは、複数の使い捨て物品である。本明細書で使用されるとき、「使い捨て」という用語は、非常に安価であるため、単回使用だけで経済的に廃棄できる製品を指す。「使い捨て」の製品は、通常、単回使用を意図している。「単回使用」という用語は、1回だけ使用することを意図としており、その使用後に再使用、再調整、復元、または修理することを意図していない製品を指す。このような製品は、汚染や感染の可能性を低減することにより、臨床現場での利点を提供する。さらに、これらの製品は、再処理及び再利用のために収集されたり、組み立てられたりしないため、ワークフローを強化することができる。使い捨て製品の例には、使い捨てアイウェア(例えば、フェイスシールド、安全眼鏡、ゴーグルなど)、使い捨てフェイスマスク、使い捨て検査手袋などが含まれる。
【0045】
様々な特許が参照により本明細書に組み込まれているが、組み込まれた資料と書面による明細書との間に矛盾がある場合には、書面による明細書が支配するものとする。さらに、その特定の実施形態に関して本開示を詳細に説明したが、当業者には、本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、本開示に対して様々な変更、修正及び他の変更を行うことができることが明らかである。したがって、特許請求の範囲は、添付の特許請求の範囲に包含されるそのようなすべての修正、変更、及び他の変更を含むことを意図している。
【国際調査報告】