IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ザ スティーラスティック カンパニー リミテッド ライアビリティ カンパニーの特許一覧

特表2023-514562物体の360°点検のためのシステム及び方法
<>
  • 特表-物体の360°点検のためのシステム及び方法 図1
  • 特表-物体の360°点検のためのシステム及び方法 図2
  • 特表-物体の360°点検のためのシステム及び方法 図3
  • 特表-物体の360°点検のためのシステム及び方法 図4
  • 特表-物体の360°点検のためのシステム及び方法 図5
  • 特表-物体の360°点検のためのシステム及び方法 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-06
(54)【発明の名称】物体の360°点検のためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G01N 21/84 20060101AFI20230330BHJP
   B29D 30/00 20060101ALI20230330BHJP
【FI】
G01N21/84 C
B29D30/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022547902
(86)(22)【出願日】2021-01-27
(85)【翻訳文提出日】2022-09-02
(86)【国際出願番号】 US2021015272
(87)【国際公開番号】W WO2021158406
(87)【国際公開日】2021-08-12
(31)【優先権主張番号】62/970,904
(32)【優先日】2020-02-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517276446
【氏名又は名称】ザ スティーラスティック カンパニー リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(72)【発明者】
【氏名】エドワーズ フランク アラン
(72)【発明者】
【氏名】ホーク ダニエル デュアン
(72)【発明者】
【氏名】アーウィン ロバート トーマス
(72)【発明者】
【氏名】パぺス エイ ジャック
【テーマコード(参考)】
2G051
4F215
【Fターム(参考)】
2G051AA90
2G051AB02
2G051CA04
2G051CA08
2G051DA03
2G051DA08
4F215AH20
4F215VA18
4F215VD12
4F215VL16
4F215VL25
4F215VP30
(57)【要約】
一実施形態では、物体を点検するシステムが物体の第1の表面を点検する第1のカメラと、物体の第2の表面を点検する第2のカメラとを含む。物体は、第1及び第2のカメラによる同時点検の際に支持構造体上に載せられるのが良い。少なくとも1つのローラが物体を支持構造体上に載せたときに物体に選択的に係合するよう配置されており、少なくとも1つのローラは、支持構造体に対して周方向に回転するようになっている。少なくとも1つのローラの回転により第1及び第2のカメラに対する物体の対応の周方向回転が生じる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体を点検するシステムであって、前記システムは、
前記物体の第1の表面を点検する第1のカメラと、
前記物体の第2の表面を点検する第2のカメラと、
前記第1及び前記第2のカメラによる同時点検中に前記物体を載せておく支持構造体と、
前記物体を前記支持構造体上に載せたときに前記物体に選択的に係合するよう配置された少なくとも1つのローラと、を含み、前記少なくとも1つのローラは、前記支持構造体に対して周方向に回転するようになっており、
前記少なくとも1つのローラの回転により前記第1及び前記第2のカメラに対する前記物体の対応の周方向回転が生じる、システム。
【請求項2】
前記少なくとも1つのローラは、前記第1及び第2のカメラの前記物体の存在場所に対して少なくとも360°回転させ、その結果、前記第1及び前記第2のカメラは各々、前記物体の異なる360°表面を点検するようになっている、請求項1記載のシステム。
【請求項3】
引っ込み状態及び伸長状態を有する少なくとも1つのグリッパをさらに含み、前記少なくとも1つのグリッパは、前記少なくとも1つのローラによる回転中、前記物体の内面に係合するよう構成されている、請求項1記載のシステム。
【請求項4】
少なくとも3つのグリッパが前記少なくとも1つのローラによる回転中に互いに周方向に間隔を置いて位置する場所のところで前記物体の前記内面に係合するよう構成されている、請求項3記載のシステム。
【請求項5】
前記支持構造体は、テーブルから成り、前記第1及び前記第2のカメラは、前記物体を前記テーブルの互いに反対側で点検する、請求項1記載のシステム。
【請求項6】
前記テーブルは、少なくとも1つの開口部を有し、前記第1及び前記第2のカメラは、前記物体を前記開口部の互いに反対側で点検する、請求項5記載のシステム。
【請求項7】
前記少なくとも1つのローラは、前記開口部内に位置決めされている、請求項6記載のシステム。
【請求項8】
前記テーブルは、前記テーブルに沿って互いに対して間隔を置いて位置する第1の点検ステーションと第2の点検ステーションを有し、前記第1及び前記第2のカメラは、第1の物体を前記第1の点検ステーションで点検し、次に、第2の物体の点検のために前記第2の点検ステーションに動くようになっている、請求項5記載のシステム。
【請求項9】
案内レールをさらに有し、前記第1及び前記第2のカメラは、前記第1の点検ステーションと前記第2の点検ステーションの間で動いているときに前記案内レールに沿って動く、請求項8記載のシステム。
【請求項10】
前記物体を前記第1及び前記第2のカメラによる点検のために前記支持構造体上の所定の場所のところに配置するようになっており、さらに、点検が完了した後に前記物体を前記支持構造体から取り出すようになっているロボット装置をさらに含む、請求項1記載のシステム。
【請求項11】
前記ロボット装置は、第1の物体が前記第1及び前記第2のカメラによって第1の点検ステーションのところで点検されている間、第2の物体を前記支持構造体上の第2の点検ステーションのところに配置するようになっており、前記ロボット装置は、前記第2の物体が前記第2の点検ステーションのところで点検されている間、次に第3の物体を前記第1の点検ステーションのところに配置するようになっている、請求項10記載のシステム。
【請求項12】
前記物体は、タイヤのビードエイペックスである、請求項1記載のシステム。
【請求項13】
物体を点検するシステムであって、前記システムは、
前記物体の第1の表面を点検する第1のカメラと、
前記第1のカメラによる点検中に前記物体を載せておく支持構造体と、
前記物体を前記支持構造体上に載せたときに前記物体に選択的に係合するよう配置された少なくとも1つのローラと、を含み、前記少なくとも1つのローラは、前記支持構造体に対して周方向に回転するようになっており、
前記少なくとも1つのローラの回転により前記第1のカメラに対する前記物体の対応の周方向回転が生じ、
前記少なくとも1つのローラは、前記物体を前記第1のカメラの存在場所に対して少なくとも360°回転させ、その結果、前記第1のカメラは、前記物体の360°表面を点検するようになっている、システム。
【請求項14】
第2のカメラをさらに含み、前記第1及び前記第2のカメラは各々、前記物体の異なる360°表面を同時に点検する、請求項13記載のシステム。
【請求項15】
前記支持構造体は、テーブルから成り、前記第1及び前記第2のカメラは、前記物体を前記テーブルの互いに反対側で点検する、請求項14記載のシステム。
【請求項16】
前記テーブルは、前記テーブルに沿って互いに対して間隔を置いて位置する第1の点検ステーションと第2の点検ステーションを有し、前記第1及び前記第2のカメラは、第1の物体を前記第1の点検ステーションで点検し、次に第2の物体の点検のために前記第2の点検ステーションに動くようになっている、請求項15記載のシステム。
【請求項17】
前記物体を前記第1及び前記第2のカメラによる点検のために前記支持構造体上の所定の場所のところに配置するようになっており、さらに、点検が完了した後に前記物体を前記支持構造体から取り出すようになっているロボット装置をさらに含む、請求項14記載のシステム。
【請求項18】
前記ロボット装置は、第1の物体が前記第1及び前記第2のカメラによって第1の点検ステーションのところで点検されている間、第2の物体を前記支持構造体上の第2の点検ステーションのところに配置するようになっており、前記ロボット装置は、前記第2の物体が前記第2の点検ステーションのところで点検されている間、次に第3の物体を前記第1の点検ステーションのところに配置するようになっている、請求項17記載のシステム。
【請求項19】
物体を点検する方法であって、前記方法は、
物体を第1及び第2のカメラによる同時点検のために第1の点検ステーションのところに設けられた支持構造体上に載せるステップと、
前記物体を前記支持構造体並びに前記第1及び前記第2のカメラに対して周方向に回転させるステップと、
前記第1のカメラを用いて前記物体の周方向回転中に前記物体の第1の表面を点検するステップと、
前記第2のカメラを用いて前記物体の周方向回転中に前記物体の第2の表面を点検するステップを含む、方法。
【請求項20】
前記第1の物体が前記第1のカメラ及び前記第2のカメラによって前記第1の点検ステーションのところで点検されている間、第2の物体を第2の点検ステーションのところで前記支持構造体上に載せるステップと、
前記第1の物体の前記点検の完了後、前記第1のカメラ及び前記第2のカメラを前記第2の点検ステーションまで動かして前記第2の物体を点検するステップと、をさらに含む、請求項19記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施例は、一般に、物体、例えばタイヤのビードエイペックス(apex)の少なくとも360°を点検するシステム及び方法に関する。
【0002】
〔関連出願の参照〕
本願は、2020年2月6日に出願された米国特許仮出願第62/970,904号(発明の名称:Systems and Methods for Three-Hundred Sixty Degree Inspection of an Object)の優先権主張出願であり、この米国特許仮出願を参照により引用し、その開示内容全体を本明細書の一部とする。
【背景技術】
【0003】
異形材としてのゴムエイペックスをタイヤビードに張り付けるプロセスの際、完成状態のタイヤビードエイペックスの品質に影響を及ぼす幾つかの要因が存在する。タイヤ製造業者と自動車製造業者の両者は、好ましくはあらゆるタイヤビードエイペックスを手動で点検する必要性をなくした状態での高品質の製品の保証のための技術的努力を重ねている。
【0004】
自動機械の最新の製造環境では、大抵のタイヤビードエイペックスは、エイペックス機械からタイヤ成型機械への移送全体を通じて人間によって取り扱われることはなく又は監視されることはない。かかる環境では、欠陥のあるビードエイペックスは、ビードエイペックスが最終のタイヤ成型機械に達するまで発見されることはない。それにより、製造時間のロスに加えてコスト高のスクラップが生じる。
【0005】
システムの中には、タイヤビードエイペックスの一部分を点検するためにタイヤビードエイペックスの上方に配置されるカメラを利用するものがある。かかる場合、ビードエイペックスは、一般に、平らなコンベヤ上に位置決めされ、その間、カメラは、ビードエイペックスの上方に配置された状態でコンベヤの方へ下方に向いている。このようにすると、カメラは、物体の方へ下方に向いた状態でコンベヤ上方の単一の見晴らしの良い箇所からある特定のパラメータ、例えば継ぎ部(スプライス)を検出することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
かかるシステムには幾つかの欠点がある。一例として、点検は、機械のサイクル時間によって制約を受け、しかも前進運動中にコンベヤの中間部に位置決めされなければならない。点検はまた、カメラの観察窓による制約を受け、したがって、継ぎ部の領域しか点検できなかった。また、カメラの観察窓には継ぎ部領域が入っていない可能性があり、と言うのは、タイヤビードエイペックスは、コンベヤベルト上に正しく位置決めされていなかった場合があるからであり、それにより、継ぎ部の健全性について誤判定が与えられる場合がある。
【0007】
上記のことを考慮して、物体、例えばタイヤビードエイペックスの改良された点検を行うシステム及び方法を提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一実施形態では、物体を点検するシステムが物体の第1の表面を点検する第1のカメラと、物体の第2の表面を点検する第2のカメラとを含む。物体は、第1及び第2のカメラによる同時点検の際に支持構造体上に載せられるのが良い。少なくとも1つのローラが物体を支持構造体上に載せたときに物体に選択的に係合するよう配置されており、少なくとも1つのローラは、支持構造体に対して周方向に回転するようになっている。少なくとも1つのローラの回転により第1及び第2のカメラに対する物体の対応の周方向回転が生じる。
【0009】
一実施例では、少なくとも1つのローラは、物体を第1及び第2のカメラの存在場所に対して少なくとも360°回転させ、その結果、第1及び第2のカメラは各々、物体の異なる360°表面を点検するようになっている。
【0010】
幾つかの実施例では、本システムは、引っ込み状態及び伸長状態を有する少なくとも1つのグリッパをさらに含み、少なくとも1つのグリッパは、少なくとも1つのローラによる回転中、物体の内面に係合するよう構成されている。一実施形態では、少なくとも3つのグリッパが少なくとも1つのローラによる回転中に互いに周方向に間隔を置いて位置する場所のところで物体の内面に係合するよう構成されている。
【0011】
支持構造体は、テーブルから成り、第1及び第2のカメラは、物体をテーブルの互いに反対側で点検する。テーブルは、少なくとも1つの開口部を有するのが良く、第1及び第2のカメラは、物体を開口部の互いに反対側で点検する。一実施形態では、少なくとも1つのローラは、開口部内に位置決めされる。
【0012】
幾つかの実施形態では、テーブルは、テーブルに沿って互いに対して間隔を置いて位置する第1の点検ステーションと第2の点検ステーションを有するのが良く、第1及び第2のカメラは、第1の物体を第1の点検ステーションで点検し、次に、第2の物体の点検のために第2の点検ステーションに動くようになっている。第1及び第2のカメラは、第1の点検ステーションと第2の点検ステーションの間で動いているときに案内レールに沿って動くのが良い。
【0013】
幾つかの実施例では、ロボット装置が物体を第1及び第2のカメラによる点検のために支持構造体上の所定の場所のところに配置するようになっており、さらに、点検が完了した後に物体を支持構造体から取り出すようになっているのが良い。ロボット装置は、第1の物体が第1及び第2のカメラによって第1の点検ステーションのところで点検されている間、第2の物体を支持構造体上の第2の点検ステーションのところに配置するようになっているのが良く、ロボット装置は、第2の物体が第2の点検ステーションのところで点検されている間、次に第3の物体を第1の点検ステーションのところに配置するようになっている。幾つかの非限定的な実施例では、物体は、タイヤのビードエイペックスである。
【0014】
本発明の他のシステム、他の方法、他の特徴及び他の利点は、以下の図及び詳細な説明を吟味すると当業者には明らかになろう。かかる全ての追加のシステム、方法、特徴及び利点は、本開示の範囲に含まれかつ特許請求の範囲に記載された発明に含まれる。
【0015】
本発明は、以下の図面及び説明を参照すると良好に理解できる。図中のコンポーネントは、必ずしも縮尺通りには描かれておらず、その代わりに、本発明の原理を説明する際に強調が置かれている。さらに、図中、同一の参照符号は、異なる図全体を通じて対応の部分を示している。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】物体を点検するシステムの一実施形態の斜め上から見た斜視図であり、第1及び第2のカメラが第1の点検ステーションのところに配置されている状態で記載されている図である。
図2図1のシステムの平面図である。
図3図1のシステムの端面図である。
図4図1のシステムの側面図である。
図5図1図4のシステムの斜め上から見た斜視図であり、第1及び第2のカメラが実線で第1の点検システムのところに描かれ、破線で第2の点検ステーションのところに配置されている状態で記載されている図である。
図6図1図5のシステムの斜め上から見た斜視図であり、物体の運動に適した追加のロボット機器が図示されている図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1図6を参照すると、物体80、例えばタイヤビードエイペックスを点検する例示のシステム20が示されている。システム20は、主要構成要素として、支持構造体30、物体80の第1の表面を点検する第1のカメラ60、及び物体80の第2の表面を点検する第2のカメラ70を含む。物体80は、第1のカメラ60及び第2のカメラ70による同時点検の際に支持構造体30上に載せられているのが良く、これについては以下により詳細に説明する。
【0018】
一実施形態では、支持構造体30は、複数の脚32を備えたテーブル31を有し、脚32は、テーブル31を床から所定の高さのところに持ち上げている。テーブル31は、第1の表面33及び第2の表面34を有するのが良く、第1のカメラ60は、テーブル31の第1の表面33に向くよう位置決めされ、第2のカメラ70は、テーブル31の第2の表面34に向くよう位置決めされている。このようにすると、第1及び第2のカメラ60,70は、支持構造体30の互いに反対側からの視点で物体80を点検し、これについては、以下にさらに詳細に説明する。
【0019】
支持構造体30は、物体80が第1及び第2のカメラ60,70による点検の際に載せておく少なくとも1つの点検ステーションを有する。図1図6の実施形態では、第1の点検ステーション40は、テーブル31の第1の場所のところに設けられ、第2の点検ステーション140がテーブル31の第2の場所のところに設けられており、第2のステーションは、図1及び図2で最も良く分かるように第1のステーションから間隔を置いて配置されている。理解されるように、2つの点検ステーション40,140が図1図6の実施形態において図示されているが、本実施形態の目的は、支持構造体30が点検ステーションを1つしか備えなくても、あるいは、支持構造体30が3つ以上の点検ステーションを有している場合でも、達成できる。
【0020】
図1図6の実施形態では、テーブル31に沿って互いに対して間隔を置いて配置された第1及び第2の点検ステーション40,140が設けられている場合、第1及び第2のカメラ60,70は、第1の点検ステーション40のところで第1の物体80を点検するよう構成され、次に、第2の物体180の点検のために第2の点検ステーション140まで動くようになっている。以下にさらに説明するように、第1の点検ステーション40から第2の点検ステーション140への第1及び第2のカメラ60,70の長手方向に向いた摺動運動を可能にするよう案内レール90が設けられるのが良い。
【0021】
一実施形態では、第1及び第2の点検ステーション40,140は、同一の参照番号を含む全体として同一のコンポーネントから成るのが良い(つまり、後者のコンポーネントは、前者のコンポーネントに100を追加した状態で示されている)。例えば、第1の点検ステーション40の作動システム42は、第2の点検ステーション140の作動システム142と同一であるのが良く、第1の点検ステーション40の3つのグリッパ47a~47cが第2の点検ステーション140の3つのグリッパ147a~147cと同一であるのが良く、その他同様である。同様に、第1の物体80及び第2の物体180は、同一の参照番号で示された全体として同一のコンポーネントから成っているのが良い(つまり、後者のコンポーネントは、前者のコンポーネントに100を追加した状態で示されている)。煩雑になるのを避けるために、第1の点検ステーション40及び第1の物体80の特徴についての説明を提供するが、第2の点検ステーション140及び第2の物体180についての対応の特徴の説明についてはこれを省く。
【0022】
図1及び図2で最も良く分かるように、第1のステーション40は、第1の方向、例えば、時計回りの方向の第1の物体80の回転を容易にする作動システム42を備えている。一実施形態では、作動システム42は、3つの歯車42a~42cを含み、歯車42bは、図1及び図2に示されているように、全体として歯車42a,42c相互間に設けられている。歯車42a~42cのうちの少なくとも1つは、駆動装置、例えばモータに結合されるのが良い。一実施形態では、モータは、テーブル31の下に設けられ、ただし、理解されるように、モータは、他の場所に位置決めされても良い。一実施形態では、モータは、第1の歯車42aを駆動するのが良く、それにより、第2及び第3の歯車42b,42cの回転を生じさせることができる。変形例として、モータは、第2の歯車42bを駆動しても良く、それにより、第1及び第3の歯車42a,42cの回転を生じさせることができる。いずれの場合においても、第1及び第3の歯車42a,42cは、第1の方向、例えば、時計回りの方向に回転し、第2の歯車42bは、逆の第2の方向に回転することになる。
【0023】
この実施例では、第1及び第3の歯車42a,42cとそれぞれ関連した第1及び第2のローラ43,44は、図1及び図2に示されているように、第1の物体80に選択的に係合するよう設けられている。第1及び第2のローラ43,44は各々、上述したように、これらの関連の歯車42a,42cを回転させたときに同一の周方向に駆動されるのが良い。第1及び第2のローラ43,44が第1の物体80に係合すると、第1の物体80は、同一の方向、例えば、時計回りの方向に回転することになる。しかしながら、理解されるように、作動システム42の歯車42a~42cは、第1及び第2のローラ43,44の反時計回りの回転、次に、第1の物体80の反時計回りの回転を生じさせるようになっているのが良い。さらに、3つ以上又は1つのローラが第1の物体80と係合関係をなしても良いことはさらに理解されよう。
【0024】
図1図6の実施形態では、支持構造体30は、少なくとも1つの開口部35を有し、それにより、第1及び第2のカメラ60,70は、支持構造体30の互いの反対側からの視点で物体80を点検することができる。一実施例では、開口部35は、テーブル31に設けられた切欠きであり、この切欠きは、テーブル31の第1の表面33と第2の表面34との間で全体にわたって延びている。開口部35は、図1及び図2に示されているように、支持構造体30の第1の側部38aの方に反対側の第2の側部38bよりも近く設けられるのが良い。幾つかの実施形態では、開口部35は、第1の側部38a中に切り込まれて形成されても良く、他の実施形態では、開口部35は、第1の側部38aから距離を置いて設けられても良い。
【0025】
一実施形態では、作動システム42は、支持構造体30の開口部35の一部分内で延びている。例えば、図1及び図2で最も良く分かるように、歯車42a~42c及び第1及び第2のローラ43,44は、全体として開口部35内で整列する。第1及び第2のローラ43,44は、開口部35を貫通し、そして図1及び図2に示されているように、支持構造体30の第1の表面33の近くに位置する場所で第1の物体80に係合する。
【0026】
第1の物体80がタイヤビードエイペックスである実施例では、第1の物体80は、第1のカメラ60の方へ向いた第1の表面82及び第2のカメラ70の方へ向いた第2の表面83(図3に最も良く示されている)を備えた全体として円筒形の形をしているのが良い。第1の物体80がタイヤビードエイペックスである場合、この物体は、図1及び図2に示されているように、周方向内側領域85及び周方向外側領域86をさらに有する。使用の際、第1及び第2のローラ43,44は、第1の物体80の周方向内側領域85に係合する。以下にさらに詳細に説明するように、第1及び第2のローラ43,44が支持構造体30に対して周方向に回転すると、これにより、第1及び第2のカメラ60,70に対する第1の物体80の対応の周方向回転が生じる。第1及び第2のローラ43,44は、第1の物体を第1及び第2のカメラ60,70の配置場所に対して少なくとも360°以上回転させることができ、その結果、第1のカメラ60は、第1の物体80の第1の表面82の360°長さ全体を点検し、第2のカメラ70は、第1の物体80の第2の表面83の360°長さ全体を点検するようになっている。
【0027】
第1の点検ステーション40は、作動システム42の回転中に、第1の物体80の内側領域85に係合するよう構成された少なくとも1つのグリッパ47をさらに有するのが良い。図1図6の実施例では、3つのグリッパ47a~47cが図1及び図2で最も良く分かるように、作動システム42の第1及び第2のローラ43,44に対して周方向離隔場所のところに設けられている。
【0028】
第1の点検ステーション40のところのグリッパ47a~47cは各々、図5の破線で最も良く示されているように半径方向引っ込み状態を呈し、さらに各々、図5の実線によって最も良く示され、しかも図1及び図2に示されているように、半径方向伸長状態を呈する。半径方向引っ込み状態では、グリッパ47a~47cの各々は、第1の物体80を、その内側領域85が好ましくはグリッパ47a~47cに係合することなくグリッパ47a~47cと第1及び第2のローラ43,44との両方を包囲した状態で、位置決めすることができるよう内方位置に設けられている。その結果、グリッパ47a~47cを作動させてこれらグリッパが、半径方向引っ込み状態から半径方向伸長状態に移ることができ、半径方向伸長状態では、グリッパ47a~47cは、図5の実線によって示され、しかも図1及び図2に示されているように、第1の物体80の内側領域85に摩擦係合する。この時点において、作動システム42により第1及び第2のローラ43,44を介して第1の物体80の回転運動が生じると、グリッパ47a~47cは、第1の物体80を第1の点検ステーション40周りのその周方向経路内で案内するのを助ける外側境界部としての役目を果たす。
【0029】
半径方向引っ込み状態から半径方向伸長状態へのグリッパ47a~47cの運動は、支持構造体30に設けられたスロット48a~48cによって案内されるのが良い。この実施形態では、グリッパ47a~47cの各々は、図1及び図2に示されているように、それぞれ対応のスロット48a~48c内に位置決めされる。スロット48a~48cは、図1及び図2に示されているように、共通の半径方向内方位置から互いに異なる外への方向において支持構造体30の周縁部に向かって延びるのが良い。このように、各スロット48a~48cは、それぞれ対応のグリッパ47a~47cを半径方向引っ込み状態から半径方向伸長状態に案内する。
【0030】
一実施例では、グリッパ47a~47cは、ビードリングをゴーハム(Gorham)の米国特許出願公開第2014/0265400号(以下、「第´400号特許公開」という)によって開示されているように掴むセンタ拡張チャックとほぼ同様に動作し、この第´400号特許公開を参照により引用し、その開示内容全体を本明細書の一部とする。図1及び図2に示されているように、しかも第´400号特許公開明細書の記載とほぼ同様な仕方で、複数のチャックアームが環状物体、例えばビードリングの内面を掴むよう半径方向外方に動くようになっており、それにより、第1の物体80を作動システム42に対して結合してテーブル31に対する第1の物体80の位置を安定化する。
【0031】
理解されるように、3つのグリッパ47a~47cが本実施形態において図示されているが、これよりも多い又はこれよりも少ないグリッパを用いることができ、ただし、第1の物体80が作動システム42によって回転している間、少なくとも1つのグリッパが第1及び第2のカメラ60,70に対する第1の物体80の周方向運動の際に適当な案内経路を提供することを条件とする。さらに、グリッパの互いに対する正確な周方向離隔距離は、各目的を達成するよう様々であって良い。
【0032】
上述したように、第1のカメラ60は、第1の物体80の第1の表面82の360°長さを点検するために支持構造体30の第1の表面33の側に位置決めされ、第2のカメラ70は、第1の物体80の第2の表面83の360°長さ全体を点検するために支持構造体の第2の表面34の側に位置決めされている。一実施形態では、細長い支持ビーム92が第1のカメラ60と第2のカメラ70との間に設けられるのが良い。第1のカメラ60は、ブラケット93によって細長い支持ビーム92の第1の領域92aに固定されるのが良く、第2のカメラ70は、図3で最も良く分かるように、ブラケット94によって細長い支持ビーム92の反対側の第2の領域92bに固定されるのが良い。このように、第1のカメラ60と第2のカメラ70は、第1の物体80の互いに反対側の表面を観察するのに適した互いに対する固定離隔関係をなして差し向けられるのが良い。
【0033】
一観点によれば、システム20は、多数の物体を支持構造体30の互いに異なる点検ステーションにおいて効率的に点検するよう稼働可能である。上述したように、第1の点検ステーション40は、テーブル31の第1の場所のところに設けられるのが良く、第2の点検ステーション140は、テーブル31の第2の間隔を置いた場所に設けられるのが良く、このことは、図1及び図2で最も良く分かる。この実施形態では、第1の物体80が第1及び第2のカメラ60,70によって第1の点検ステーション40のところで点検されている間に、第2の物体180が第2の点検ステーション140のところに位置決めされるのが良く、これについては以下においてさらに詳細に説明する。
【0034】
第1及び第2の点検ステーション40,140が設けられると、カメラ60,70は、図5に示されているように、第1の点検ステーション40に隣接したところの第1の位置49から第2の点検ステーション140に隣接した第2の位置149まで案内される(注目することとして、カメラの第1の位置49は、図5では実線で示され、カメラの第2の位置149は、破線で示されている)。一実施例では、第1及び第2のカメラ60,70が固定されている細長い支持ビーム92は、図3に示されているように、1つ以上の軸受95によって、支持構造体30と関連した対応の案内レール90に沿って動かされるのが良い。案内レール90は、第1の点検ステーション40に隣接して位置決めされた第1の領域を有し、さらに、第2の点検ステーション140に隣接して位置決めされた第2の領域を有する。したがって、細長い支持ビーム92は、カメラ60,70を第1の点検ステーション40に隣接した第1の位置49から第2の点検ステーション140に隣接した第2の位置149まで移送するために軌道90に沿って案内されるのが良い。軌道90に沿う細長い支持ビーム92の運動は、モータによって達成されるのが良く、モータは、以下に説明するように、手順の互いに異なる段階でカメラ60,70の互いに異なる軸方向位置を合わせる。
【0035】
例示の使用方法では、第1の物体80を上流側の場所のところで部分的に又は全体的に製造した後、第1の物体80を例えば近くのコンベヤシステムにより支持構造体30に向かって案内するのが良い。ロボット装置98は、第1の物体80を図6に示されているように、図1及び図2の各々に示されると共に図5の実線で示されているように第1の点検ステーション40の配置場所に対応した支持構造体30上の所定の場所に配置するようになっているのが良く、この所定の場所には、図6において第1の物体80がすでに載置されている。第1の点検ステーション40の第1の表面31上への第1の物体80の配置後、ロボット装置98は、第1の点検ステーション40から邪魔にならないところに動くのが良く、例えば、ロボット装置98は、第2の物体180を受け入れるための場所に向かって移動するのが良い。
【0036】
注目すべきこととして、第1の物体80をグリッパ47a~47cの各々が半径方向引っ込み位置にあるときに第1の点検ステーション40のところに配置するのが良く、その結果、第1の物体80は、その内側領域85がグリッパ47a~47cと第1及び第2のローラ43,44の両方を包囲した状態で位置決めされるようになっている。次に、グリッパ47a~47cを作動させてこれらグリッパが半径方向引っ込み状態から半径方向伸長状態に動くのが良く、この半径方向伸長状態では、グリッパ47a~47cは、図5の実線で示されるとともにさらに図1及び図2に示されているように、第1の物体80の内側領域85に摩擦係合する。
【0037】
この時点で、ロボット装置98は第1の点検システム40の邪魔になってはおらず、第1及び第2のカメラ60,70を、第1のカメラ60が第1の物体80の第1の表面82の画像化を可能にし、第2のカメラ70が第1の物体80の第2の表面83の同時画像化を可能にするような仕方で第1の点検ステーション40に隣接した位置に動かす。第1及び第2のカメラ60,70を、第1及び第2のカメラ60,70が固定されている細長い支持ビーム92が1つ以上の軸受95によって第1の点検ステーション40に隣接して配置された案内レール90の第1の領域に向かって案内レール90に沿って動かされると、この位置に動かすのが良い。注目すべきこととして、第2のカメラ70は、支持構造体30の開口部35と整列しているので、これにより、第2のカメラ70による第2の表面83の観察が容易になる。
【0038】
次のステップは、作動システム42を作動させて第1及び第2のローラ43,44による第1の物体80の回転運動を生じさせるのが良い。このプロセスの間、グリッパ47a~47cは、第1の物体80を第1の点検ステーション40周りのその周方向経路内で案内するのを助ける外側境界部としての役目を果たす。
【0039】
現時点において好ましい実施形態は、第1及び第2のローラ43,44は、第1の物体80を第1及び第2のカメラ60,70の配置場所に対して少なくとも360°にわたって回転させることができ、その結果、第1のカメラ60は、第1の物体80の第1の表面82の360°長さ全体を点検し、第2のカメラ70は、第1の物体80の第2の表面83の360°長さ全体を点検するようになっている。
【0040】
第1及び第2のカメラ60,70は、この点検プロセス中、第1の物体80に関するデータのアレイを捕捉することができる。一例としてかつ非限定的な例として挙げると、第1の物体80は、タイヤビードエイペックスであり、第1及び第2のカメラ60,70は、むき出しのビード、ビード健全性の貧弱さ、弛んだビードワイヤ、異物、折り込み部、エイペックスのカール、エイペックスの高さ、継ぎ部オーバーラップ、継ぎ部角度、開いた継ぎ部、継ぎ部の膨らみ、過度の縫い合わせ部(heavy stitch)、及び開き縫い合わせ部に関するデータを捕捉することができる。このデータをカメラと連絡状態にあるソフトウェアによって分析することができ、ソフトウェアは、次に、第1の物体80を合格とするか不合格とするかについて決定を下す。一実施例では、ライン走査型カメラがタイヤビードエイペックスの表面をマッピングすることができ、次に、これら画像をかかる欠陥についての二次元フォーマットと三次元フォーマットの両方で分析する。
【0041】
第1及び第2のカメラ60,70が第1の物体を画像化している間、ロボット装置98は、全体として図6に記載されているように、第2の物体180をピックアップしてこれを第2の点検ステーション140のところに配置するのが良い。第2の点検ステーション140のグリッパ147a~147cを作動させてこれらグリッパが半径方向引っ込み状態から半径方向伸長状態に動くことができ、半径方向伸長状態では、グリッパ147a~147cは、第2の物体180を第1及び第2のカメラ60,70による観察が可能になるよう第2の物体180の内側領域185に摩擦係合する。
【0042】
第2の物体180の配置中、第1の物体80の点検プロセスを部分的に又は全体的に完了させるべきである。ソフトウェアは、第1の物品80を合格とするか不合格とするかについて決定を下し、次に、ロボット装置98は、第1の物体80をソフトウェア分析結果によって定められた処置に従って、不合格品又は合格品として下流側の場所に移すのが良い。
【0043】
次のステップでは、第1及び第2のカメラ60,70を、第1のカメラ60が第2の物体180の第1の表面182の画像化を可能にし、第2のカメラ70が第2の物体180の第2の表面183の同時画像化を可能にするような仕方で、第2の点検ステーション140に隣接した位置に動かす。第1及び第2のカメラ60,70を、細長い支持ビーム92が第2の点検ステーション140に隣接して配置された案内レール90の第2の領域に向かって案内レール90に沿って動かされると、この位置に動かすのが良い。
【0044】
この場合、第2の物体180の回転、画像化及び分析に関するステップは、第1の物体80と関連して上述したステップと全体として同一である。注目すべきこととして、第2の物体180の画像化中、第3の物体を第1の点検ステーション40のところに配置することができる。第1の点検ステーション40と第2のステーション140とに交互に行ったり来たりするこのシーケンスをどれほど多くの物体が画像化する場合についても繰り返すことができる。
【0045】
有利には、本実施形態のシステム20を用いると、第1の表面からの物体の360°全体にわたる観察及びそれと同時に第1の表面と真向かいに位置する第2の表面からの物体の360°全体にわたる観察が可能である。このように、物体の点検は、一般に継ぎ部の領域しか点検することができない単一カメラの観察窓による制約を受けない。かかる過去の設計例では、カメラの観察窓には継ぎ部領域が入らない可能性があり、と言うのは、タイヤビードエイペックスは、コンベヤベルト上に正しく位置決めされていないからであり、それにより継ぎ部の健全性に関して誤判定が与えられる場合がある。本実施形態は、物体の両側部の全周を含む広い観察窓を提供することによって先行技術の設計の欠点を解決している。
【0046】
別の利点として、物体80,180の点検は、任意の機械のサイクル時間による制約も受けない。点検は、別個のスタンドアロン型システム20で実施できる。これは、コンベヤの中間部に位置決めされて前進運動中に物体を画像化していた先行技術の画像化機器とは対照的であると言える。
【0047】
さらに別の利点として、第1及び第2の点検ステーション40,140が設けられた場合、別々の位置が物体を載せたり降ろしたりする作用及び点検する作用に交互に対応することができるよう点検を並行に実施することができる。このハーモナイズされたオーバーラップは、多数の物体を短い期間で点検することができるほどの効率を提供する。
【0048】
変形実施形態では、物体をタイヤビードエイペックスとして説明したが、本実施形態の精神から逸脱することなく、種々の物体をシステム20によって点検できるということが理解されよう。さらに、支持構造体30が水平テーブルの形態で図示されているが、支持構造体30は、変形例として、水平テーブル以外の形状を取ることができ、ただし、この支持構造体が上述したように物体を保持して回転させることができることを条件とすることが理解されよう。さらにまた、点検を物体が水平面か垂直面かのいずれかに配置した状態で実施できることが理解されよう。さらに、システム20を既存の製造システム内に、例えばタイヤビードエイペックス製造システム内に組み込むことができ、あるいは、システムの外部に位置する任意の場所でオフライン点検を可能にするよう設けることができる。
【0049】
本発明の種々の実施形態を説明したが、本発明は、添付の特許請求の範囲に記載された本発明の範囲及び均等範囲を除き、制限されるべきではない。さらに、本明細書において説明した利点は、必ずしも本発明の唯一の利点ではなく、本発明のあらゆる実施形態が説明した利点の全てを達成することは、必ずしも見込まれていない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】