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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-07
(54)【発明の名称】伝送方法及び機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20230331BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20230331BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20230331BHJP
   H04W 8/24 20090101ALI20230331BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W72/0446
H04W72/0453
H04W8/24
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022549965
(86)(22)【出願日】2021-02-20
(85)【翻訳文提出日】2022-10-14
(86)【国際出願番号】 CN2021077114
(87)【国際公開番号】W WO2021164773
(87)【国際公開日】2021-08-26
(31)【優先権主張番号】202010108627.4
(32)【優先日】2020-02-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518389015
【氏名又は名称】中国移動通信有限公司研究院
【氏名又は名称原語表記】China Mobile Communication Co., Ltd Research Institute
【住所又は居所原語表記】32 Xuanwumen West Street, Xicheng District, Beijing 100053, China
(71)【出願人】
【識別番号】507142144
【氏名又は名称】中国移動通信集団有限公司
【氏名又は名称原語表記】CHINA MOBILE COMMUNICATIONS GROUP CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100135703
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 英隆
(72)【発明者】
【氏名】張 暁然
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA03
5K067DD11
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
本開示の実施例は伝送方法及び機器を提供し、当該伝送方法は、端末が測定間隔なしの周波数間測定を実行する場合、第1シンボル上及び/又は測定窓時間内で伝送を停止することを含み、ここで、前記第1シンボルは、測定対象シンボル、測定対象シンボルの前の1つ又は複数のシンボル、及び測定対象シンボルの後の1つ又は複数のシンボル、のうちの1つ又は複数を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用される伝送方法であって、
前記端末が測定間隔なしの周波数間測定を実行する場合、第1シンボル上及び/又は測定窓時間内で伝送を停止することを含み、
前記第1シンボルは、測定対象シンボル、測定対象シンボルの前の1つ又は複数のシンボル、及び測定対象シンボルの後の1つ又は複数のシンボル、のうちの1つ又は複数を含む、伝送方法。
【請求項2】
前記第1シンボル上及び/又は測定窓時間内で伝送を停止することは、
前記周波数間測定の周波数又はセルがサービングセルと同期している場合、前記第1シンボル上で伝送を停止すること、
及び/又は、前記周波数間測定の周波数又はセルがサービングセルと同期していない場合、測定窓時間内で伝送を停止することを含む、
請求項1に記載の伝送方法。
【請求項3】
前記伝送方法は、
第1情報を受信することを更に含み、前記第1情報は、
前記サービングセルのサブフレーム境界が周波数間隣接セルのサブフレーム境界と位置合わせされているか否か、
前記サービングセルのシステムフレーム番号(SFN)が周波数間隣接セルのSFNと位置合わせされているか否か、
前記サービングセルのフレーム境界が周波数間隣接セルのフレーム境界と位置合わせされているか否か、
前記端末が、前記サービングセルのタイミングを利用して周波数間隣接セルの同期信号ブロックインデックスを取得できるか否か、及び
前記サービングセルの同期信号ブロックタイミングが周波数間隣接セルの同期信号ブロックタイミングと位置合わせされているか否か、のうちの1つ又は複数を指示する、
請求項2に記載の伝送方法。
【請求項4】
前記伝送方法は、
第1条件が満たされる場合、前記周波数間測定の周波数或セルとサービングセルが同期していると判断することを更に含み、
前記第1条件は、
前記周波数間測定の周波数と前記サービングセルの周波数が少なくとも部分的に重複すること、及び
前記周波数間測定の測定対象シンボルが端末によって活性化された帯域幅部分に含まれること、のうちの1つ又は複数を含む、
請求項2に記載の伝送方法。
【請求項5】
前記周波数間測定の周波数又はセルがサービングセルと同期していることは、
前記サービングセルのサブフレーム境界が周波数間隣接セルのサブフレーム境界と位置合わせされていること、
前記サービングセルのSFNが周波数間隣接セルのSFNと位置合わせされていること、
前記サービングセルのフレーム境界が周波数間隣接セルのフレーム境界と位置合わせされていること、
前記端末が、前記サービングセルのタイミングを利用して周波数間隣接セルの同期信号ブロックインデックスを取得できること、
前記サービングセルの同期信号ブロックタイミングが周波数間隣接セルの同期信号ブロックタイミングと位置合わせされていること、のうちの1つ又は複数を表す、
請求項3に記載の伝送方法。
【請求項6】
前記伝送方法は、
第2情報を送信することを更に含み、前記第2情報は、前記端末が第1能力をサポートするか否かを指示し、前記第1能力は、
測定間隔なしで前記周波数間測定を実行すること、
サービングセルのサブキャリ間隔と周波数間隣接セルのサブキャリ間隔が異なる場合、前記サービングセルからのデータの受信及び/又は隣接セルの測定を実行すること、のうちの1つ又は複数を含む、
請求項1に記載の伝送方法。
【請求項7】
前記伝送方法は、
測定構成を受信することを更に含み、前記測定構成は、
前記測定窓時間、及び
前記周波数間測定が測定間隔なしで行われることを指示する情報のうちの1つ又は複数を含む、
請求項1に記載の伝送方法。
【請求項8】
端末であって、
前記端末が測定間隔なしの周波数間測定を実行する場合、第1シンボル上及び/又は測定窓時間内で伝送を停止するように構成される処理モジュールを備え、
前記第1シンボルは、測定対象シンボル、測定対象シンボルの前の1つ又は複数のシンボル及び測定対象シンボルの後の1つ又は複数のシンボル、のうちの1つ又は複数を含む、端末。
【請求項9】
前記処理モジュールはベースバンドプロセッサである、
請求項8に記載の端末。
【請求項10】
端末であって、
トランシーバ及びプロセッサを備え、
前記プロセッサは、前記端末が測定間隔なしの周波数間測定を実行する場合、第1シンボル上及び/又は測定窓時間内で伝送を停止するように構成され、
前記第1シンボルは、測定対象シンボル、測定対象シンボルの前の1つ又は複数のシンボル及び測定対象シンボルの後の1つ又は複数のシンボル、のうちの1つ又は複数を含む、端末。
【請求項11】
前記プロセッサはベースバンドプロセッサである、
請求項10に記載の端末。
【請求項12】
通信機器であって、
プロセッサ、メモリ及び前記メモリに記憶された、前記プロセッサで実行可能なプログラムを備え、前記プログラムが実行されるときに、前記プロセッサに、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の伝送方法のステップを実行させる、通信機器。
【請求項13】
前記プロセッサはベースバンドプロセッサである、
請求項12に記載の通信機器。
【請求項14】
プロセッサによって実行されるときに、前記プロセッサに、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の伝送方法のステップを実行させるためのコンピュータプログラムを記憶した、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
通信装置であって、
前記通信装置は、端末、端末のチップ又は端末のベースバンドプロセッサであり、前記通信装置は、
前記端末が測定間隔なしの周波数間測定を実行する場合、第1シンボル上及び/又は測定窓時間内で伝送を停止するように構成され、
前記第1シンボルは、測定対象シンボル、測定対象シンボルの前の1つ又は複数のシンボル及び測定対象シンボルの後の1つ又は複数のシンボル、のうちの1つ又は複数を含む、通信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施例は、通信技術分野に関し、具体的には、伝送方法及び機器に関する。
【0002】
(関連出願への相互参照)
本願は、2020年02月21日に中国特許局に提出された、出願番号が202010108627.4である中国特許出願の優先権を主張し、当該中国特許出願の全ての内容が参照として本願に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
関連技術では、基地局は、端末がアップリンク送信及びダウンリンク受信を行うようにスケジューリングし、端末が周波数間測定を行うとき、基地局は端末が測定間隔を使用するように設定し、測定間隔を使用すると、端末は測定間隔内でアップリンク送信又はダウンリンク受信を行うことができないため、基地局のスケジューリングと受信が制限される。
【0004】
全ての周波数間測定は測定間隔を構成する必要があり、端末は測定間隔内でデータを受信又は送信することができないため、リソースの浪費とオーバーヘッドが発生する。しかし、実際の配置では、測定に使用される参照信号(例えば、同期信号ブロック(SSB:SS/PBCH Block)又はチャネル状態情報参照信号(CSI-RS:ChannelStateInformation-ReferenceSignals))の伝送位置が非常に柔軟である場合があり、周波数間測定では、例えば、SSBの中心周波数が異なるが、活性化された帯域幅部分(BWP:Bandwidth Part)に含まれるシナリオなど、測定間隔が必要ではないシナリオがある。この場合、有能な端末の場合、周波数間測定を実行するための測定間隔が必要ではないが、実際には伝送にある程度制限がかかる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、時分割複信(TDD:Time Division Duplexing)システムにおいて、2つの重複又は部分的に重複されたキャリアのアップリンク伝送とダウンリンク伝送が競合する(アップリンクとダウンリンクの比率が異なる)場合、非常に深刻なクロススロット干渉が発生するため、システムは正常に動作できない。別の例として、ミリ波の場合、端末はビームを使用して送受信を行うが、ビームは同時に同じ方向にのみ送信又は受信できる。
【0006】
したがって、上記のシナリオでは、周波数間測定は測定間隔を必要としないが、測定中の伝送には依然としてある程度制限がかかり、これを考慮しないと、干渉が発生するため、システムは正常に動作できない。
【0007】
本開示の実施例は、周波数間(inter-frequency)測定において測定間隔を構成しないことによって引き起こされるアップリンクとダウンリンクの干渉の問題を解決する伝送方法及び機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1態様によれば、本開示の実施例は、端末に適用される伝送方法を提供し、前記伝送方法は、
前記端末が測定間隔なしの周波数間測定を実行する場合、第1シンボル上及び/又は測定窓時間内で伝送を停止する(即ち、送信又は受信しない)ことを含み、
ここで、前記第1シンボルは、測定対象シンボル、測定対象シンボルの前の1つ又は複数のシンボル及び測定対象シンボルの後の1つ又は複数のシンボル、のうちの1つ又は複数を含む。
【0009】
例示的に、前記第1シンボル上及び/又は測定窓時間内で伝送を停止することは、
前記周波数間測定の周波数又はセルがサービングセルと同期している場合、前記第1シンボル上で伝送を停止すること、
及び/又は、前記周波数間測定の周波数又はセルがサービングセルと同期していない場合、測定窓時間内で伝送を停止することを含む。
【0010】
例示的に、前記伝送方法は、
第1情報を受信することを更に含み、前記第1情報は、
前記サービングセルのサブフレーム境界が周波数間隣接セルのサブフレーム境界と位置合わせされているか否か、
前記サービングセルのシステムフレーム番号(SFN:System Frame Number)が周波数間隣接セルのSFNと位置合わせされているか否か、
前記サービングセルのフレーム境界が周波数間隣接セルのフレーム境界と位置合わせされているか否か、
前記端末が、前記サービングセルのタイミングを利用して周波数間隣接セルの同期信号ブロックインデックスを取得できるか否か、及び
前記サービングセルの同期信号ブロックタイミングが周波数間隣接セルの同期信号ブロックタイミングと位置合わせされているか否か、のうちの1つ又は複数を指示する。
【0011】
例示的に、前記伝送方法は、
第1条件が満たされる場合、前記周波数間測定の周波数或セルとサービングセルが同期していると判断することを更に含み、
前記第1条件は、
前記周波数間測定の周波数と前記サービングセルの周波数が少なくとも部分的に重複すること、及び前記周波数間測定の測定対象シンボルが端末によって活性化された帯域幅部分に含まれること、のうちの1つ又は複数を含む。
【0012】
例示的に、前記周波数間測定の周波数又はセルがサービングセルと同期していることは、
前記サービングセルのサブフレーム境界が周波数間隣接セルのサブフレーム境界と位置合わせされていること、
前記サービングセルのSFNが周波数間隣接セルのSFNと位置合わせされていること、
前記サービングセルのフレーム境界が周波数間隣接セルのフレーム境界と位置合わせされていること、
前記端末が、前記サービングセルのタイミングを利用して周波数間隣接セルの同期信号ブロックインデックスを取得できること、
前記サービングセルの同期信号ブロックタイミングが周波数間隣接セルの同期信号ブロックタイミングと位置合わせされていること、のうちの1つ又は複数を表す。
【0013】
例示的に、前記伝送方法は、
第2情報を送信することを更に含み、前記第2情報は、前記端末が第1能力をサポートするか否かを指示し、前記第1能力は、
測定間隔なしで前記周波数間測定を実行すること、
サービングセルのサブキャリ間隔と周波数間隣接セルのサブキャリ間隔が異なる場合、前記サービングセルからのデータの受信及び/又は隣接セルの測定を実行すること、のうちの1つ又は複数を含む。
【0014】
例示的に、前記伝送方法は、
測定構成を受信することを更に含み、前記測定構成は、
前記測定窓時間、及び
前記周波数間測定が測定間隔なしで行われることを指示する情報(又は、前記周波数間測定が測定間隔外で行われるか否かを指示する情報、又は前記周波数間測定が測定間隔内で行われるか否かを指示する情報)のうちの1つ又は複数を含む。
【0015】
例示的に、前記伝送を停止することは、送信しないこと、又は受信しないことを含む。
【0016】
ここで、前記送信しないことは、
物理アップリンク制御チャネルを送信しないこと、
物理アップリンク共有チャネルを送信しないこと、及び
サウンディング参照信号を送信しないこと、のうちの1つ又は複数を含む。
【0017】
前記受信しないことは、
物理ダウンリンク制御チャネルを受信しないこと、
物理ダウンリンク共有チャネルを受信しないこと、
追跡参照信号を受信しないこと、及び
チャネル状態情報参照信号を受信しないこと、のうちの1つ又は複数を含む。
【0018】
第2態様によれば、本開示の実施例は端末を更に提供し、前記端末は、
前記端末が測定間隔なしの周波数間測定を実行する場合、第1シンボル上及び/又は測定窓時間内で伝送を停止するように構成される処理モジュールを備え、
ここで、前記第1シンボルは、測定対象シンボル、測定対象シンボルの前の1つ又は複数のシンボル及び測定対象シンボルの後の1つ又は複数のシンボル、のうちの1つ又は複数を含む。
【0019】
例示的に、前記処理モジュールはベースバンドプロセッサである。
【0020】
第3態様によれば、本開示の実施例は端末を更に提供し、前記端末は、トランシーバ及びプロセッサを備え、
前記プロセッサは、前記端末が測定間隔なしの周波数間測定を実行する場合、第1シンボル上及び/又は測定窓時間内で伝送を停止するように構成され、
ここで、前記第1シンボルは、測定対象シンボル、測定対象シンボルの前の1つ又は複数のシンボル及び測定対象シンボルの後の1つ又は複数のシンボル、のうちの1つ又は複数を含む。
【0021】
例示的に、前記プロセッサはベースバンドプロセッサである。
【0022】
第4態様によれば、本開示の実施例は通信機器を更に提供し、前記通信機器は、プロセッサ、メモリ及び前記メモリに記憶された、前記プロセッサで実行可能なプログラムを備え、前記プログラムが実行されるときに、前記プロセッサに、第1態様に記載の伝送方法のステップを実行させる。
【0023】
例示的に、前記プロセッサはベースバンドプロセッサである。
【0024】
第5態様によれば、本開示の実施例はコンピュータ可読記憶媒体を更に提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムが実行されるときに、プロセッサに、第1態様に記載の伝送方法のステップを実行させる。
【0025】
第6態様によれば、本開示の実施例は通信装置を更に提供し、前記通信装置は、端末、端末のチップ又は端末のベースバンドプロセッサであり、前記通信装置は、
前記端末が測定間隔なしの周波数間測定を実行する場合、第1シンボル上及び/又は測定窓時間内で伝送を停止するように構成され、
ここで、前記第1シンボルは、測定対象シンボル、測定対象シンボルの前の1つ又は複数のシンボル及び測定対象シンボルの後の1つ又は複数のシンボル、のうちの1つ又は複数を含む。
【0026】
本開示の実施例では、オーバーヘッドを低減するとともに、アップリンクとダウンリンクの干渉によるシステムへの性能損失を回避する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1a】本開示の実施例が適用される無線通信システムの概略図である。
図1b】本開示の実施例に係るベースバンドプロセッサ及び端末の概略図である。
図2】本開示の実施例に係る伝送方法のフローチャートである。
図3】本開示の実施例に係る、サービングセルが周波数間隣接セル測定を実行することを示す第1の概略図である。
図4】本開示の実施例に係る、SSBが時間ドメインで伝送されることを示す概略図である。
図5】本開示の実施例に係る、データを受信又は送信しないシンボルの概略図である。
図6】本開示の実施例に係る、サービングセルが周波数間隣接セル測定を実行することを示す第2の概略図である。
図7】本開示の実施例に係る、サービングセルが周波数間隣接セル測定を実行することを示す第3の概略図である。
図8】本開示の実施例に係る、サービングセルが周波数間隣接セル測定を実行することを示す第4の概略図である。
図9】本開示の実施例に係る、サービングセルが周波数間隣接セル測定を実行することを示す第5の概略図である。
図10】本開示の実施例に係る端末の第1の概略図である。
図11】本開示の実施例に係る端末の第2の概略図である。
図12】本開示の実施例に係る端末の第3の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下の例示的な実施形態の詳細な説明を読むことになり、当業者にとって、他の様々な利点及び利益が明らかになるであろう。図面は、例示的な実施形態の目的を説明することのみ意図しており、本開示を限定するものとみなされない。更に、図面全体における同じ参照番号は、同じ構成要素を表す。
【0029】
以下、本開示の実施例における図面を参照して、本開示の実施例における技術的解決策を明確且つ完全に説明するが、説明された実施例は、本開示の実施例の一部に過ぎず、実施例の全部ではないことは明らかであろう。本開示の実施例に基づき、創造的な労力なしに当業者によって得られる他のすべての実施例は、本開示の保護範囲に含まれる。
【0030】
本願の明細書及び特許請求の範囲における「…を含む」という用語、及びその任意の変形は、非排他的包含を網羅することが意図され、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又はデバイスは、明示的に列挙されたそれらのステップ又はユニットに限定されず、明示的に列挙されない他のステップ又はユニット、又はこれらのプロセス、方法、製品又はデバイスの固有の他のステップ又はユニットを含み得る。更に、本明細書及び特許請求の範囲における「及び/又は」という用語は、接続対象のうちの少なくとも1つを表し、例えば、A及び/又はBは、Aのみが含まれる、Bのみが含まれる、AとBの両方が存在するという3つのケースを表す。
【0031】
本開示の実施例では、「例示的」又は「例えば」という用語は、例、例証又は説明を表す。本開示の実施例において「例示的」又は「例えば」と記載された任意の実施例又は設計方案は、他の実施例又は設計方案よりも好ましい又は優れていると解釈されるべきではない。むしろ、「例示的」又は「例えば」等の用語は、関連する概念を特定の方法で示すことを意図している。
【0032】
本明細書に記載の技術は、ロングタームエボリューション(LTE:Long Time Evolution)/進化型LTE(LTE-A:LTE-Advanced)システムに限定されず、例えば、コード分割多重アクセス(CDMA:Code Division Multiple Access)、時間分割多重アクセス(TDMA:Time Division Multiple Access)、周波数分割多重アクセス(FDMA:Frequency Division Multiple Access)、直交周波数分割多重アクセス(OFDMA:Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、シングルキャリア周波数分割多重アクセス(SC-FDMA:Single-carrier Frequency-Division Multiple Access)及び他のシステムなどの無線通信システムにも使用される。
【0033】
「システム」及び「ネットワーク」という用語は、本明細書で常に互換的に使用される。CDMAシステムは、CDMA2000、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA:Universal Terrestrial Radio Access)等の無線技術を実現することができる。UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標):Wideband Code Division Multiple Access)及び他のCDMAの変形を含む。TDMAシステムは、グローバルモバイル通信システム(GSM:Global System for Mobile Communication)などの無線技術を実現することができる。OFDMAシステムは、ウルトラモバイル広帯域(UMB:Ultra Mobile Broadband)、進化型UTRA(E-UTRA:Evolution-UTRA)、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802 .16(WiMAX)、IEEE 802 .20、Flash-OFDMなどの無線技術を実現することができる。UTRA及びE-UTRAは、ユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。LTE及びより高いレベルのLTE(例えば、LTE-A)は、E-UTRAを使用した新しいUMTSリリースである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-A及びGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標):3rd Generation Partnership Project)」という組織のドキュメントに記載されている。CDMA2000及びUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP(登録商標)2)」という組織のドキュメントに記載されている。本明細書で説明する技術は、上記のシステム及び無線技術だけでなく、他のシステム及び無線技術にも適用することができる。
【0034】
図1aを参照すると、以下、図面を参照して本開示の実施例を説明する。本開示の実施例で提供される伝送方法及び機器は無線通信システムに適用できる。図1aを参照すると、図1aは、本開示の実施例で提供される無線通信システムのアーキテクチャの概略図である。図1aに示すように、当該無線通信システムは、ネットワーク機器11及び端末12を備えることができ、端末12はUE12として示され得、端末12はネットワーク機器11と通信する(シグナリング又はデータを伝送する)。実際の応用では、上記の各機器間の接続は無線接続であり得、各機器間の接続関係を便宜的かつ直感的に表現するために、図1aでは実線が使用されている。
【0035】
本開示の実施例で提供されるネットワーク機器11は基地局であり得、当該基地局は、一般的に使用される基地局であってもよく、或いは進化型基地局(eNB:evolved node base station)であってもよく、或いは、5Gシステムのネットワーク機器(例えば、次世代基地局(gNB:next generation node base station)又は送信及び受信点(TRP:transmission and reception point))などの機器であってもよい。
【0036】
本開示の実施例で提供される端末12は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートコンピュータ、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(UMPC:Ultra-Mobile Personal Computer)、ネットブック又は携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、モバイルインターネット装置(MID:Mobile Internet Device)、ウェアラブル機器(Wearable Device)又は車載機器等であり得る。
【0037】
図1bは、本開示の実施例に係る端末12を示す。端末12は、端末12内に配置されるベースバンドプロセッサ102を含む。
【0038】
本開示の実施例によれば、ベースバンドプロセッサ102は、前記端末が測定間隔なしの周波数間(異周波)測定を実行する場合、第1シンボル上及び/又は測定窓時間内で伝送を停止するように構成され、ここで、前記第1シンボルは、測定対象シンボル、測定対象シンボルの前の1つ又は複数のシンボル及び測定対象シンボルの後の1つ又は複数のシンボル、のうちの1つ又は複数を含む。
【0039】
端末12は、トランシーバ104を更に備え、トランシーバ104は、送信回路及び受信回路を備える。送信回路は、ベースバンドプロセッサ102によって生成されたベースバンド信号をアップコンバートによって変調し、高周波キャリア信号を得るように構成され、高周波キャリア信号は、アンテナ106を介して送信され、受信回路は、アンテナ106によって受信された高周波信号に対してダウンコンバート操作を実行して、低周波ベースバンド信号を得る。ここで、アンテナ106の数は1つ又は複数である。
【0040】
図2を参照すると、本開示の実施例は伝送方法を提供し、当該伝送方法の実行主体は端末であり、前記伝送方法はステップ201を含む。
【0041】
ステップ201において、端末が測定間隔なしの周波数間測定を実行する場合、第1シンボル上及び/又は測定窓時間内で伝送を停止し、ここで、前記第1シンボルは、(1)測定対象シンボル、(2)測定対象シンボルの前の1つ又は複数のシンボル、及び(3)測定対象シンボルの後の1つ又は複数のシンボル、のうちの1つ又は複数を含む。
【0042】
理解できることとして、伝送方法は、以下のシナリオのうちの1つ又は複数に適用される。
(1)測定された周波数間又はセルがTDDである。
(2)測定された周波数間又はセルがミリ波(FR2)である。
(3)測定された周波数間又はセルのデータサブキャリア間隔がサービングセルのデータサブキャリア間隔とは異なり、端末は、異なるサブキャリア間隔でデータ伝送及び測定を同時に行うことをサポートしない。
【0043】
いくつかの実施形態では、前記伝送を停止することは、送信しないこと、又は受信しないことを含み、例えば、前記端末がサービングセル内で送信又は受信しない。
【0044】
ここで、前記送信しないことは、以下のうちの1つ又は複数を含む。
(1)物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)を送信しない。
(2)物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channe)を送信しない。
(3)サウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)を送信しない。
【0045】
前記受信しないことは、
(1)物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)を受信しない。
(2)物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)を受信しない。
(3)追跡参照信号(TRS:Tracking Reference Signal)を受信しない。
(4)チャネル状態情報参照信号(CSI-RS:Channel State Information-Reference Signals)を受信しない。
【0046】
いくつかの実施形態では、前記第1シンボル上及び/又は測定窓時間内で伝送を停止することは、前記周波数間測定の周波数又はセルがサービングセルと同期している場合、前記第1シンボル上で伝送を停止すること、及び/又は、周波数間測定の周波数又はセルがサービングセルと同期していない場合、測定窓時間内で伝送を停止すること、を含む。
【0047】
いくつかの実施形態では、前記伝送方法は、
第1情報を受信することを更に含み、前記第1情報は、以下のうちの1つ又は複数を含む。
【0048】
(1)前記サービングセルのサブフレーム境界が周波数間隣接セルのサブフレーム境界と位置あわせされて(aligned)いるか否か。
(2)前記サービングセルのシステムフレーム番号(SFN:System Frame Number)が周波数間隣接セルのシステムフレーム番号と位置合わせされているか否か。
(3)前記サービングセルのフレーム境界が周波数間隣接セルのフレーム境界と位置合わせされているか否か。
(4)前記端末が、前記サービングセルのタイミングを利用して周波数間隣接セルの同期信号ブロックインデックスを取得できるか否か。
(5)前記サービングセルの同期信号ブロックタイミングが周波数間隣接セルの同期信号ブロックタイミングと位置合わせされているか否か。
【0049】
例示的に、第1情報は同期情報であり、同期情報が「真(TRUE)」又は「1」である場合、サービングセルのシステムフレーム番号及びフレーム境界が、周波数間隣接セルのシステムフレーム番号及びフレーム境界と位置合わせしていることを表す。同期情報が「偽(FALSE)」又は「0」である場合、サービングセルのシステムフレーム番号及びフレーム境界が、周波数間隣接セルのシステムフレーム番号及びフレーム境界と位置合わせされていないことを表す。理解できることとして、第1情報の内容について特に限定しない。
【0050】
いくつかの実施形態では、前記伝送方法は、
第1条件が満たされる場合、前記周波数間測定の周波数或セルとサービングセルが同期していると判断することを更に含み、
ここで、前記第1条件は、以下のうちの1つ又は複数を含む。
【0051】
(1)周波数間測定の周波数と前記サービングセルの周波数が少なくとも部分的に重複する(完全又は部分的に重複することを含む)。
(2)周波数間測定の測定対象シンボルが端末によって活性化されたBWPに含まれ、例えば、周波数間測定の測定対象シンボルが端末によって活性化されたBWPに完全に含まれる。
【0052】
いくつかの実施形態では、前記周波数間測定の周波数又はセルがサービングセルと同期していることは、以下のうちの1つ又は複数を表す。
【0053】
(1)サービングセルのサブフレーム境界が周波数間隣接セルのサブフレーム境界と位置合わせされている。
(2)サービングセルのSFNが周波数間隣接セルのSFNと位置合わせされている。
(3)サービングセルのフレーム境界が周波数間隣接セルのフレーム境界と位置合わせされている。
(4)端末が、サービングセルのタイミングを利用して周波数間隣接セルの同期信号ブロックインデックスを取得できる。
(5)前記サービングセルの同期信号ブロックタイミングが周波数間隣接セルの同期信号ブロックタイミングと位置合わせされている。
【0054】
いくつかの実施形態では、前記伝送方法は、
第2情報を送信することを更に含み、前記第2情報は、前記端末が第1能力をサポートするか否かを指示し、前記第1能力は、以下のうちの1つ又は複数を含む。
【0055】
(1)測定間隔なしで周波数間測定を実行する。
(2)サービングセルのサブキャリ間隔と周波数間隣接セルのサブキャリ間隔が異なる場合、サービングセルからのデータの受信及び/又は隣接セルの測定を実行する。
【0056】
いくつかの実施形態では、前記伝送方法は、測定構成を受信することを更に含み、前記測定構成は、以下のうちの1つ又は複数を含む。
【0057】
(1)測定窓時間。
(2)前記周波数間測定が測定間隔なしで行われることを指示する情報、例えば、周波数間測定を測定間隔なしでオンにすることを指示する情報。例示的に、情報が「TRUE」又は「1」である場合、周波数間測定が測定間隔を必要としないことを表し、情報が「FALSE」又は「0」である場合、周波数間測定が測定間隔を必要とすることを表す。
(3)前記周波数間測定が測定間隔外で行われるか否かを指示する情報、例えば、周波数間測定を測定間隔外でオンにするか否かを指示する情報。例示的に、情報が「TRUE」又は「1」である場合、端末が測定間隔外で測定を行うことを表し、情報が「FALSE」又は「0」である場合、端末が測定間隔内で測定を行うことを表す。
【0058】
理解できることとして、上記の(2)及び(3)の指示情報の内容について特に限定しない。
【0059】
本開示の実施例では、周波数間測定が測定間隔なしで行われる場合、測定対象シンボル、測定対象シンボルの前の1つ又は複数のシンボル、及び/又は測定対象シンボルの後の1つ又は複数のシンボル上、及び/又は測定窓時間内で伝送を停止し、オーバーヘッドを低減するとともに、アップリンクとダウンリンク干渉によるシステムへの性能損失を回避する。
【0060】
以下、実施例1~実施例6を参照して、本開示の実施例に係る伝送方法の実施形態を説明する。
【0061】
実施例1
図3を参照すると、サービングセルは、周波数間隣接セルを測定し、即ち、参照信号SSB#2を測定し、SSBは、プライマリ同期信号(PSS)、セカンダリ同期信号(SSS)及び物理ブロードキャストチャネル(PBCH)で構成される同期信号ブロックである。
【0062】
図4を参照すると、図4は、時間ドメイン上のSSBの伝送を示しており、当該実施例では、測定窓時間(同期信号ブロック測定時間構成(SMTC:SS/PBCH Block Measurement Time Configuration)窓時間)は2msである。
【0063】
(1)セル1はサービングセルであり、セル2は、測定対象である時分割複信(TDD:Time Division Duplex)セルであり、SSB#0及びSSB#1は、セル2の測定対象参照シンボルであり、2ms(SSB#0、SSB#1、SSB#2、SSB#3を含む)は測定窓時間(SMTC窓時間)である。
(2)端末はネットワークによって送信された同期情報を受信し、同期情報が「TRUE」である場合、セル2のシステムフレーム番号(SFN:System Frame Number)及びフレーム境界がセル1のSFN及びフレーム境界と位置合わせされていることを表す。
(3)端末はセル2に対して周波数間測定を実行し、SSB#2を測定する。測定中の伝送制限には、以下のうちの1つ又は複数を含む。
【0064】
端末がSSB#0上でデータを受信又は伝送しない。
【0065】
端末がSSB#1上でデータを受信又は伝送しない。
【0066】
端末がSSB#0の前のシンボル及びSSB#0の後のシンボルでデータを受信又は伝送しない。
【0067】
端末がSSB#1の前のシンボル及びSSB#1の後のシンボルでデータを受信又は伝送しない。
【0068】
図5に示すように、端末はSSB#0及びSSB#1上でデータを受信又は伝送しないことと同時に、SSB#0の前のシンボル及びSSB#0の後のシンボルでデータを受信又は伝送せず、端末はSSB#1の前のシンボル及びSSB#1の後のシンボルでデータを受信又は伝送しない。
【0069】
実施例2
図6を参照すると、サービングセルは、周波数間隣接セルを測定し、即ち、参照信号SSB#2を測定し、SSBは、PSS、SSS及びPBCHで構成される同期信号ブロックである。
【0070】
図4を参照すると、図4は、時間ドメイン上のSSBの伝送を示しており、当該実施例では、測定窓時間(SMTC窓時間)は2msである。
【0071】
(1)セル1はサービングセルであり、セル2は、測定対象であるTDDセルであり、SSB#0及びSSB#1は、セル2の測定対象参照シンボルであり、2ms(SSB#0、SSB#1、SSB#2、SSB#3を含む)は測定窓時間である。
(2)端末は、端末が測定間隔なしの周波数間測定をサポートすることをネットワーク側に報告する。
(3)端末は、ネットワークによって送信された同期情報を受信し、同期情報が「FALSE」である場合、(a)セル2がセル1と同期していないこと、(b)フレーム境界又はSFNが位置合わせされていないこと、のうちの1つ又は複数を表す。
(4)端末はセル2に対して周波数間測定を実行し、SSB#2を測定し、測定中の伝送制限は、端末が測定窓時間(SMTC窓時間)2ms内でデータを受信又は送信しないことである。
【0072】
実施例3
図7を参照すると、サービングセルは、周波数間隣接セルを測定し、即ち、参照信号SSB#2を測定し、SSBは、PSS、SSS及びPBCHで構成される同期信号ブロックである。
【0073】
図4を参照すると、図4は、時間ドメイン上のSSBの伝送を示しており、当該実施例では、測定窓時間(SMTC窓時間)は2msである。
【0074】
(1)セル1はサービングセルであり、セル2は、測定対象であるTDDセルであり、SSB#0及びSSB#1は、セル2の測定対象参照シンボルであり、2ms(SSB#0、SSB#1、SSB#2、SSB#3を含む)は測定窓時間である。
【0075】
(2)端末がセル2のSSB#2が端末によって活性化された帯域幅部分(BWP:Band Width Part)内にあると判断した場合、(a)セル2がセル1と同期すること、(b)SFN及びフレーム境界が位置合わせされていること、のうちの1つ又は複数が判断される。
【0076】
(3)端末はセル2に対して周波数間測定を実行し、SSB#2を測定する。測定中の伝送制限には、以下のうちの1つ又は複数を含む。
【0077】
端末がSSB#0上でデータを受信又は伝送しない。
【0078】
端末がSSB#1上でデータを受信又は伝送しない。
【0079】
端末がSSB#0の前のシンボル及びSSB#0の後のシンボルでデータを受信又は伝送しない。
【0080】
端末がSSB#1の前のシンボル及びSSB#1の後のシンボルでデータを受信又は伝送しない。
【0081】
図5に示すように、端末はSSB#0及びSSB#1上でデータを受信又は伝送しないことと同時に、SSB#0の前のシンボル及びSSB#0の後のシンボルでデータを受信又は伝送せず、端末はSSB#1の前のシンボル及びSSB#1の後のシンボルでデータを受信又は伝送しない。
【0082】
実施例4
図8を参照すると、サービングセルは、周波数間隣接セルを測定し、即ち、参照信号SSB#2を測定し、SSBは、PSS、SSS及びPBCHで構成される同期信号ブロックである。
【0083】
図4を参照すると、図4は、時間ドメイン上のSSBの伝送を示しており、当該実施例では、測定窓時間(SMTC窓時間)は2msである。
【0084】
(1)セル1はサービングセルであり、セル2は、測定対象であるTDDセルであり、SSB#0及びSSB#1は、セル2の測定対象参照シンボルであり、2ms(SSB#0、SSB#1、SSB#2、SSB#3を含む)は測定窓時間である。
(2)端末がセル2のSSB#2が端末によって活性化されたBWP内に完全に含まれていないと判断した場合、セル2がセル1と同期していないと判断される。
(3)端末は、端末が測定間隔なしの周波数間測定をサポートすることを報告する。
(4)端末はセル2に対して周波数間測定を実行し、SSB#2を測定し、測定中の伝送制限は、端末が測定窓時間(SMTC窓時間)2ms内でデータを受信又は送信しないことである。
【0085】
実施例5
図9を参照すると、サービングセルは、周波数間隣接セルを測定し、即ち、参照信号SSB#2を測定し、SSBは、PSS、SSS及びPBCHで構成される同期信号ブロックである。
【0086】
図4を参照すると、図4は、時間ドメイン上のSSBの伝送を示しており、当該実施例では、測定窓時間(SMTC窓時間)は2msである。
【0087】
(1)セル1はサービングセルであり、セル2は、測定対象セルであり、SSB#0及びSSB#1は、セル2の測定対象参照シンボルであり、2ms(SSB#0、SSB#1、SSB#2、SSB#3を含む)は測定窓(ウィンドウ)時間(SMTC窓時間)であり、セル1のキャリア間隔は30KHzであり、セル2のサブキャリア間隔は15KHzである。
(2)端末は、サービングセルのサブキャリ間隔と周波数間隣接セルのサブキャリ間隔が異なる場合、サービングセルからのデータの受信及び隣接セルの測定を同時に実行することを端末がサポートしないことをネットワークに報告する。
(3)端末はネットワークによって送信された同期情報を受信し、同期情報が「TRUE」である場合、セル2のSFN及びフレーム境界がセル1のSFN及びフレーム境界と位置合わせされていることを表す。
(4)端末はセル2に対して周波数間測定を実行し、SSB#2を測定する。測定中の伝送制限には、以下のうちの1つ又は複数を含む。
【0088】
端末がSSB#0上でデータを受信又は伝送しない。
【0089】
端末がSSB#1上でデータを受信又は伝送しない。
【0090】
端末がSSB#0の前のシンボル及びSSB#0の後のシンボルでデータを受信又は伝送しない。
【0091】
端末がSSB#1の前のシンボル及びSSB#1の後のシンボルでデータを受信又は伝送しない。
【0092】
図5に示すように、端末はSSB#0及びSSB#1上でデータを受信又は伝送しないことと同時に、SSB#0の前のシンボル及びSSB#0の後のシンボルでデータを受信又は伝送せず、端末はSSB#1の前のシンボル及びSSB#1の後のシンボルでデータを受信又は伝送しない。
【0093】
実施例6
図9を参照すると、サービングセルは、周波数間隣接セルを測定し、即ち、参照信号SSB#2を測定し、SSBは、PSS、SSS及びPBCHで構成される同期信号ブロックである。
【0094】
図4を参照すると、図4は、時間ドメイン上のSSBの伝送を示しており、当該実施例では、測定窓時間(SMTC窓時間)は2msである。
【0095】
(1)セル1はサービングセルであり、セル2は、測定対象であるミリ波(FR2)セルであり、SSB#0及びSSB#1は、セル2の測定対象参照シンボルであり、2ms(SSB#0、SSB#1、SSB#2、SSB#3を含む)は測定窓時間(SMTC窓時間)である。
(2)端末はネットワークによって送信された同期情報を受信し、同期情報が「TRUE」である場合、セル2のSFN及びフレーム境界がセル1のSFN及びフレーム境界と位置合わせされていることを表す。
(3)端末はセル2に対して周波数間測定を実行し、SSB#2を測定する。測定中の伝送制限には、以下のうちの1つ又は複数を含む。
【0096】
端末がSSB#0上でデータを受信又は伝送しない。
【0097】
端末がSSB#1上でデータを受信又は伝送しない。
【0098】
端末がSSB#0の前のシンボル及びSSB#0の後のシンボルでデータを受信又は伝送しない。
【0099】
端末がSSB#1の前のシンボル及びSSB#1の後のシンボルでデータを受信又は伝送しない。
【0100】
図5に示すように、端末はSSB#0及びSSB#1上でデータを受信又は伝送しないことと同時に、SSB#0の前のシンボル及びSSB#0の後のシンボルでデータを受信又は伝送せず、端末はSSB#1の前のシンボル及びSSB#1の後のシンボルでデータを受信又は伝送しない。
【0101】
図10を参照すると、本開示の実施例は端末を提供し、当該端末1000は、
前記端末が測定間隔なしの周波数間測定を実行する場合、第1シンボル上及び/又は測定窓時間内で伝送を停止するように構成される処理モジュール1001を備え、
ここで、前記第1シンボルは、測定対象シンボル、測定対象シンボルの前の1つ又は複数のシンボル及び測定対象シンボルの後の1つ又は複数のシンボル、のうちの1つ又は複数を含む。
【0102】
いくつかの実施形態では、処理モジュール1001はベースバンドプロセッサであり得る。
【0103】
いくつかの実施形態では、前記第1シンボル上及び/又は測定窓時間内で伝送を停止することは、
前記周波数間測定の周波数又はセルがサービングセルと同期している場合、前記第1シンボル上で伝送を停止すること、
及び/又は、
前記周波数間測定の周波数又はセルがサービングセルと同期していない場合、測定窓時間内で伝送を停止することを含む。
【0104】
いくつかの実施形態では、端末1000は更に、
第1情報を受信するように構成される第1受信モジュールを備え、前記第1情報は、以下のうちの1つ又は複数を指示する。
【0105】
(1)前記サービングセルのサブフレーム境界が周波数間隣接セルのサブフレーム境界と位置合わせされているか否か。
(2)前記サービングセルのシステムフレーム番号(SFN)が周波数間隣接セルのSFNと位置合わせされているか否か。
(3)前記サービングセルのフレーム境界が周波数間隣接セルのフレーム境界と位置合わせされているか否か。
(4)前記端末が、前記サービングセルのタイミングを利用して周波数間隣接セルの同期信号ブロックインデックスを取得できるか否か。
(5)前記サービングセルの同期信号ブロックタイミングが周波数間隣接セルの同期信号ブロックタイミングと位置合わせされているか否か。
【0106】
いくつかの実施形態では、端末1000は更に、
第1条件が満たされる場合、前記周波数間測定の周波数或セルとサービングセルが同期していると判断するように構成される判断モジュールを備え、
前記第1条件は、以下のうちの1つ又は複数を含む。
【0107】
(1)前記周波数間測定の周波数と前記サービングセルの周波数が少なくとも部分的に重複する。
(2)周波数間測定の測定対象シンボルが端末によって活性化されたBWPに完全に含まれる。
【0108】
いくつかの実施形態では、前記周波数間測定の周波数又はセルがサービングセルと同期していることは、以下のうちの1つ又は複数を表す。
【0109】
(1)サービングセルのサブフレーム境界が周波数間隣接セルのサブフレーム境界と位置合わせされている。
(2)サービングセルのSFNが周波数間隣接セルのSFNと位置合わせされている。
(3)サービングセルのフレーム境界が周波数間隣接セルのフレーム境界と位置合わせされている。
(4)端末が、サービングセルのタイミングを利用して周波数間隣接セルの同期信号ブロックインデックスを取得できる。
(5)前記サービングセルの同期信号ブロックタイミングが周波数間隣接セルの同期信号ブロックタイミングと位置合わせされている。
【0110】
いくつかの実施形態では、端末1000は更に、
第2情報を送信するように構成される送信モジュールを備え、前記第2情報は、前記端末が第1能力をサポートするか否かを指示し、前記第1能力は、以下のうちの1つ又は複数を含む。
【0111】
(1)測定間隔なしで周波数間測定を実行する。
(2)サービングセルのサブキャリ間隔と周波数間隣接セルのサブキャリ間隔が異なる場合、サービングセルからのデータの受信及び/又は隣接セルの測定を実行する。
【0112】
いくつかの実施形態では、端末1000は更に、
測定構成を受信するように構成される第2受信モジュールを備え、前記測定構成、以下のうちの1つ又は複数を含む。
【0113】
(1)測定窓時間。
(2)前記周波数間測定が測定間隔なしで行われることを指示する情報、例えば、周波数間測定を測定間隔なしでオンにすることを指示する情報。例示的に、情報が「TRUE」又は「1」である場合、周波数間測定が測定間隔を必要としないことを表し、情報が「FALSE」又は「0」である場合、周波数間測定が測定間隔を必要とすることを表す。
(3)前記周波数間測定が測定間隔外で行われるか否かを指示する情報、例えば、周波数間測定を測定間隔外でオンにするか否かを指示する情報。例示的に、情報が「TRUE」又は「1」である場合、端末が測定間隔外で測定を行うことを表し、情報が「FALSE」又は「0」である場合、端末が測定間隔内で測定を行うことを表す。
【0114】
いくつかの実施形態では、前記伝送を停止することは、前記端末がサービングセル内で送信しないこと、又は前記端末がサービングセル内で受信しない。
【0115】
ここで、前記端末がサービングセル内で送信しないことは、以下のうちの1つ又は複数を含む。
【0116】
(1)PUCCHを送信しない。
(2)PUSCHを送信しない。
(3)SRSを送信しない。
【0117】
前記端末がサービングセル内で受信しないことは、
(1)PDCCHを受信しない。
(2)PDSCHを受信しない。
(3)TRSを受信しない。
(4)CSI-RSを受信しない。
【0118】
本開示の実施例で提供される端末は、上記の図2の方法の実施例を実行することができ、その実施原理及び技術的効果は同様であり、本実施例ではこれらを繰り返して説明しない。
【0119】
図11を参照すると、本開示の実施例は端末を提供し、当該端末1100は、トランシーバ1101及びプロセッサ1102を備え、
前記プロセッサ1102は、前記端末が測定間隔なしの周波数間測定を実行する場合、第1シンボル上及び/又は測定窓時間内で伝送を停止するように構成され、
ここで、前記第1シンボルは、測定対象シンボル、測定対象シンボルの前の1つ又は複数のシンボル及び測定対象シンボルの後の1つ又は複数のシンボル、のうちの1つ又は複数を含む。
【0120】
いくつかの実施形態では、プロセッサ1102はベースバンドプロセッサであり得る。
【0121】
いくつかの実施形態では、前記第1シンボル上及び/又は測定窓時間内で伝送を停止することは、
前記周波数間測定の周波数又はセルがサービングセルと同期している場合、前記第1シンボル上で伝送を停止すること、
及び/又は、
前記周波数間測定の周波数又はセルがサービングセルと同期していない場合、測定窓時間内で伝送を停止することを含む。
【0122】
いくつかの実施形態では、プロセッサ1102は更に、第1情報を受信するように構成され、前記第1情報は、以下のうちの1つ又は複数を含む。
【0123】
(1)前記サービングセルのサブフレーム境界が周波数間隣接セルのサブフレーム境界と位置合わせされているか否か。
(2)前記サービングセルのSFNが周波数間隣接セルのSFNと位置合わせされているか否か。
(3)前記サービングセルのフレーム境界が周波数間隣接セルのフレーム境界と位置合わせされているか否か。
(4)前記端末が、前記サービングセルのタイミングを利用して周波数間隣接セルの同期信号ブロックインデックスを取得できるか否か。
(5)前記サービングセルの同期信号ブロックタイミングが周波数間隣接セルの同期信号ブロックタイミングと位置合わせされているか否か。
【0124】
いくつかの実施形態では、プロセッサ1102は、第1条件が満たされる場合、前記周波数間測定の周波数或セルとサービングセルが同期していると判断するように構成され、
前記第1条件は、以下のうちの1つ又は複数を含む。
【0125】
(1)前記周波数間測定の周波数と前記サービングセルの周波数が少なくとも部分的に重複する。
(2)周波数間測定の測定対象シンボルが端末によって活性化されたBWPに完全に含まれる。
いくつかの実施形態では、前記周波数間測定の周波数又はセルがサービングセルと同期していることは、以下のうちの1つ又は複数を表す。
【0126】
(1)サービングセルのサブフレーム境界が周波数間隣接セルのサブフレーム境界と位置合わせされている。
(2)サービングセルのSFNが周波数間隣接セルのSFNと位置合わせされている。
(3)サービングセルのフレーム境界が周波数間隣接セルのフレーム境界と位置合わせされている。
(4)端末が、サービングセルのタイミングを利用して周波数間隣接セルの同期信号ブロックインデックスを取得できる。
(5)前記サービングセルの同期信号ブロックタイミングが周波数間隣接セルの同期信号ブロックタイミングと位置合わせされている。
【0127】
いくつかの実施形態では、プロセッサ1102は更に、第2情報を送信するように構成され、前記第2情報は、前記端末が第1能力をサポートするか否かを指示し、前記第1能力は、以下のうちの1つ又は複数を含む。
【0128】
(1)測定間隔なしで周波数間測定を実行する。
(2)サービングセルのサブキャリ間隔と周波数間隣接セルのサブキャリ間隔が異なる場合、サービングセルからのデータの受信及び/又は隣接セルの測定を実行する。
【0129】
いくつかの実施形態では、プロセッサ1102は更に、測定構成を受信するように構成され、前記測定構成は、以下のうちの1つ又は複数を含む。
【0130】
(1)測定窓時間。
(2)前記周波数間測定が測定間隔なしで行われることを指示する情報、例えば、周波数間測定を測定間隔なしでオンにすることを指示する情報。例示的に、情報が「TRUE」又は「1」である場合、周波数間測定が測定間隔を必要としないことを表し、情報が「FALSE」又は「0」である場合、周波数間測定が測定間隔を必要とすることを表す。
(3)前記周波数間測定が測定間隔外で行われるか否かを指示する情報、例えば、周波数間測定を測定間隔外でオンにするか否かを指示する情報。例示的に、情報が「TRUE」又は「1」である場合、端末が測定間隔外で測定を行うことを表し、情報が「FALSE」又は「0」である場合、端末が測定間隔内で測定を行うことを表す。
【0131】
いくつかの実施形態では、前記伝送を停止することは、前記端末がサービングセル内で送信しないこと、又は前記端末がサービングセル内で受信しない。
【0132】
ここで、前記端末がサービングセル内で送信しないことは、以下のうちの1つ又は複数を含む。
【0133】
(1)PUCCHを送信しない。
(2)PUSCHを送信しない。
(3)SRSを送信しない。
【0134】
前記端末がサービングセル内で受信しないことは、
(1)PDCCHを受信しない。
(2)PDSCHを受信しない。
(3)TRSを受信しない。
(4)CSI-RSを受信しない。
【0135】
本開示の実施例で提供される端末は、上記の図2の方法の実施例を実行することができ、その実施原理及び技術的効果は同様であり、本実施例ではこれらを繰り返して説明しない。
【0136】
図12を参照すると、図12は、本開示の実施例が適用される通信機器の構造図であり、図12に示すように、通信機器1200は、プロセッサ1201、トランシーバ1202、メモリ1203及びバスインターフェースを備え、
本開示の1つの実施例では、通信機器1200は更に、メモリ1203に記憶された、プロセッサ1201上で実行可能なコンピュータプログラムを更に備え、コンピュータプログラムが実行されるときに、プロセッサ1201に、図2に示される実施例のステップを実行させる。
【0137】
いくつかの実施形態では、プロセッサ1201はベースバンドプロセッサであり得る。
【0138】
図12において、バスアーキテクチャは、プロセッサ1201によって表される1つ又は複数のプロセッサ及びメモリ1203によって表されるメモリの様々な回路によって一緒にリンクされる、任意の数の相互接続されたバス及びブリッジを含むことができる。バスアーキテクチャは、周辺機器、電圧レギュレータ、電源管理回路などのさまざまな他の回路をリンクすることもでき、これらは該分野ではよく知られているため、ここでは詳しく説明しない。バスインターフェースはインターフェースを提供する。トランシーバ1202は、複数の構成要素、即ち、伝送媒体上の他の様々な装置と通信するためのユニットを提供する送信機及び受信機を備えることができる。
【0139】
プロセッサ1201は、バスアーキテクチャ及び通常の処理の管理を担当し、メモリ1203は、動作中にプロセッサ1201によって使用されるデータを記憶することができる。
【0140】
本開示の実施例で提供される通信機器は、上記の図2の方法の実施例を実行することができ、その実施原理及び技術的効果は同様であり、本実施例ではこれらを繰り返して説明しない。
【0141】
本開示の実施例はコンピュータ可読記憶媒体を更に提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムが実行されるときに、プロセッサに、上記の伝送方法のステップを実行させる。
【0142】
本開示の実施例は通信装置を更に提供し、前記通信装置は、端末、端末のチップ又は端末のベースバンドプロセッサであり、前記通信装置は、
前記端末が測定間隔なしの周波数間測定を実行する場合、第1シンボル上及び/又は測定窓時間内で伝送を停止するように構成され、
ここで、前記第1シンボルは、測定対象シンボル、測定対象シンボルの前の1つ又は複数のシンボル及び測定対象シンボルの後の1つ又は複数のシンボル、のうちの1つ又は複数を含む。
【0143】
本開示で説明された方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェアの方式で実装されてもよく、プロセッサによってソフトウェア命令を実行する方式で実装されてもよい。ソフトウェア命令は、対応するソフトウェアモジュールで構成されてもよく、ソフトウェアモジュールは、RAM、フラッシュメモリ、ROM、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルハードディスク、コンパクトディスクリードオンリーメモリ又は当技術分野知られている他のいずれの形態の記憶媒体に記憶されてもよい。ある例示的な記憶媒体はプロセッサに結合され、これにより、プロセッサは当該記憶媒体から情報を読み取り、当該記憶媒体に情報を書き込むことができる。もちろん、記憶媒体は、プロセッサの構成要素であってもよい。プロセッサ及び記憶媒体は、ASICに配置されてもよい。更に、当該ASICは、コアネットワークインターフェース機器に配置されてもよい。もちろん、プロセッサ及び記憶媒体は個別のコンポーネントとして、コアネットワークインターフェース機器に存在してもよい。
【0144】
当業者であれば、1つまたは複数の上述の例において、本開示で説明される機能が、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又は任意の組み合わせによって実現され得ることを理解することができる。ソフトウェアで実施する場合、これらの機能は、コンピュータ可読媒体に格納されるか、コンピュータ可読媒体上の1つ又は複数の命令又はコードとして伝送されてもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体を含み、ここで、通信媒体は、コンピュータプログラムをある場所から別の場所に便利に伝送するための任意の媒体を含む。記憶媒体は、汎用コンピュータ又は専用コンピュータにアクセス可能な任意の利用可能な媒体であり得る。
【0145】
上記の具体的な実施形態は、本開示の目的、技術的解決策及び有利な効果について更に詳しく説明したが、理解すべきことして、上記の説明は、本開示の具体的な実施形態に過ぎず、本開示の保護範囲を限定することを意図するものではなく、本開示の技術的解決策に基づいて行われるあらゆる修正、同等の置換、改善などは、本開示の保護範囲に含まれるべきである。
【0146】
当業者は、本開示の実施例を方法、システム、またはコンピュータプログラム製品として提供できることを理解するであろう。したがって、本開示の実施例は、完全ハードウェアの実施例、完全ソフトウェアの実施例、又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせの実施例の形を採用することができる。さらに、本開示の実施例は、コンピュータ使用可能なプログラムコードを含む1つ以上のコンピュータ使用可能な記憶媒体(ディスクメモリ、CD-ROM、光学メモリなどを含むが、これらに限定されない)で実施されるコンピュータプログラム製品の形を採用することができる。
【0147】
本開示の実施例は、本開示の実施例に係る方法、デバイス(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明される。コンピュータプログラム命令によって、フローチャート及び/又はブロック図の各プロセス及び/又はブロック、及びフローチャート及び/又はブロック図のプロセス及び/又はブロックの組み合わせを実現することができることを理解するであろう。1つのマシンを生成するために、これらのコンピュータプログラム命令を汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供することにより、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサによって実行される命令を、フローチャートの1つのプロセス又は複数のプロセス及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックに指定される機能を実行するための装置を生成させる。
【0148】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置に特定の方法で動作することができるコンピュータ読み取り可能メモリに記憶することもでき、当該コンピュータ読み取り可能メモリに記憶された命令に命令装置を含む製品を生成させるようにし、当該命令装置は、フローチャートの1つのプロセス又は複数のプロセス及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックで指定された機能を具現する。
【0149】
これらのコンピュータプログラム命令は、さらにコンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置にロードすることもできて、コンピュータ又は他のプログラム可能な装置に一連の操作ステップを実行させて、コンピュータの実装の処理を生成するようにし、それにより、コンピュータ又は他のプログラム可能な装置で実行される命令は、フローチャートの1つのプロセス又は複数のプロセス及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックで指定された機能を具現するためのステップを提供する。
【0150】
説明すべきこととして、以上の各モジュールの分割は、ロジック機能の分割に過ぎず、実際の実装では、それらの全部又は一部は、1つの物理エンティティに統合されてもよいし、物理的に分離されてもよい。これらのモジュールはすべて、処理要素によって呼び出されるソフトウェア又はハードウェアの形で実装されてもよく、或いは、モジュールの一部は処理要素によって呼び出されるソフトウェアの形で実装され、モジュールの一部はハードウェアの形で実装されてもよい。例えば、決定モジュールは、個別に確立された処理要素であってもよいし、上記の装置の特定のチップに統合されて実装されてもよく、更に、プログラムコードの形で上記の装置のメモリに記憶されて、上記の装置の特定の処理要素によって呼び出されて決定ユニットの機能を実行してもよい。他のモジュールの実装も同様である。更に、これらのモジュールの全て又は一部は、統合されてもよいし、個別に実装されてもよい。ここでの処理要素は、信号処理機能を備えた集積回路であり得る。
【0151】
本開示の明細書及び特許請求の範囲における「第1」、「第2」等の用語は、類似する対象を区別するために使用され、必ずしも特定の順番又は前後順番を記述するために使用されるわけではない。このように使用されるデータは、本明細書で説明される本開示の実施例が本明細書で図示されまたは説明されるもの以外の順序で実施できるために、適切な場合に交換できることを理解されたい。また、「含む」、「有する」及びこれらの任意の変形の用語は、非排他的包含を網羅することが意図され、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又はデバイスは、明確に列挙されたそれらのステップ又はユニットに必ずしも限定されず、明確に列挙されない他のステップ又はユニット、又はこれらのプロセス、方法、製品又はデバイスに固有の他のステップ又はユニットを含み得る。更に、本明細書及び特許請求の範囲における「及び/又は」という用語は、接続対象のうちの少なくとも1つを表し、例えば、A及び/又はB及び/又はCは、Aのみが含まれる、Bのみが含まれる、Cのみが含まれる、AとBの両方が存在する、BとCの両方が存在する、AとCの両方が存在する、A、B及びCが存在するという7つのケースを表す。同様に、本明細書及び特許請求の範囲における「A及びBのうちの少なくとも1つ」は、「Aのみが含まれる、Bのみが含まれる、又はAとBの両方が存在する」と理解されるべきである。
【0152】
明らかなこととして、当業者は、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、本開示の実施例に対して様々な修正及び変更を行うことができる。したがって、本開示の実施形態のこのような修正及び変更が本開示の範囲及びその同等技術の範囲内に含まれる場合、本開示もこのような修正及び変更を含むことを意図する。
図1a
図1b
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2022-10-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用される伝送方法であって、
前記端末が測定間隔なしの周波数間測定を実行する場合、第1シンボル上及び/又は測定窓時間内で伝送を停止することを含み、
前記第1シンボルは、測定対象シンボル、測定対象シンボルの前の1つ又は複数のシンボル、及び測定対象シンボルの後の1つ又は複数のシンボル、のうちの1つ又は複数を含み、
前記第1シンボル上及び/又は測定窓時間内で伝送を停止することは、
前記周波数間測定の周波数又はセルがサービングセルと同期している場合、前記第1シンボル上で伝送を停止すること、
及び/又は、前記周波数間測定の周波数又はセルがサービングセルと同期していない場合、測定窓時間内で伝送を停止することを含む、伝送方法。
【請求項2】
前記伝送方法は、
第1情報を受信することを更に含み、前記第1情報は、
前記サービングセルのサブフレーム境界が周波数間隣接セルのサブフレーム境界と位置合わせされているか否か、
前記サービングセルのシステムフレーム番号(SFN)が周波数間隣接セルのSFNと位置合わせされているか否か、
前記サービングセルのフレーム境界が周波数間隣接セルのフレーム境界と位置合わせされているか否か、
前記端末が、前記サービングセルのタイミングを利用して周波数間隣接セルの同期信号ブロックインデックスを取得できるか否か、及び
前記サービングセルの同期信号ブロックタイミングが周波数間隣接セルの同期信号ブロックタイミングと位置合わせされているか否か、のうちの1つ又は複数を指示する、
請求項に記載の伝送方法。
【請求項3】
前記伝送方法は、
第1条件が満たされる場合、前記周波数間測定の周波数或セルとサービングセルが同期していると判断することを更に含み、
前記第1条件は、
前記周波数間測定の周波数と前記サービングセルの周波数が少なくとも部分的に重複すること、及び
前記周波数間測定の測定対象シンボルが端末によって活性化された帯域幅部分に含まれること、のうちの1つ又は複数を含む、
請求項に記載の伝送方法。
【請求項4】
前記周波数間測定の周波数又はセルがサービングセルと同期していることは、
前記サービングセルのサブフレーム境界が周波数間隣接セルのサブフレーム境界と位置合わせされていること、
前記サービングセルのSFNが周波数間隣接セルのSFNと位置合わせされていること、
前記サービングセルのフレーム境界が周波数間隣接セルのフレーム境界と位置合わせされていること、
前記端末が、前記サービングセルのタイミングを利用して周波数間隣接セルの同期信号ブロックインデックスを取得できること、
前記サービングセルの同期信号ブロックタイミングが周波数間隣接セルの同期信号ブロックタイミングと位置合わせされていること、のうちの1つ又は複数を表す、
請求項に記載の伝送方法。
【請求項5】
前記伝送方法は、
第2情報を送信することを更に含み、前記第2情報は、前記端末が第1能力をサポートするか否かを指示し、前記第1能力は、
測定間隔なしで前記周波数間測定を実行すること、
サービングセルのサブキャリ間隔と周波数間隣接セルのサブキャリ間隔が異なる場合、前記サービングセルからのデータの受信及び/又は隣接セルの測定を実行すること、のうちの1つ又は複数を含む、
請求項1に記載の伝送方法。
【請求項6】
前記伝送方法は、
測定構成を受信することを更に含み、前記測定構成は、
前記測定窓時間、及び
前記周波数間測定が測定間隔なしで行われることを指示する情報のうちの1つ又は複数を含む、
請求項1に記載の伝送方法。
【請求項7】
端末であって、
前記端末が測定間隔なしの周波数間測定を実行する場合、
前記周波数間測定の周波数又はセルがサービングセルと同期している場合、第1シンボル上で伝送を停止することと、前記周波数間測定の周波数又はセルがサービングセルと同期していない場合、測定窓時間内で伝送を停止することと、のうちの少なくとも1つを実行するように構成される処理モジュールを備え、
前記第1シンボルは、測定対象シンボル、測定対象シンボルの前の1つ又は複数のシンボル及び測定対象シンボルの後の1つ又は複数のシンボル、のうちの1つ又は複数を含む、端末。
【請求項8】
前記処理モジュールはベースバンドプロセッサである、
請求項に記載の端末。
【請求項9】
端末であって、
トランシーバ及びプロセッサを備え、
前記プロセッサは、前記端末が測定間隔なしの周波数間測定を実行する場合、
前記周波数間測定の周波数又はセルがサービングセルと同期している場合、第1シンボル上で伝送を停止することと、前記周波数間測定の周波数又はセルがサービングセルと同期していない場合、測定窓時間内で伝送を停止することと、のうちの少なくとも1つを実行し
前記第1シンボルは、測定対象シンボル、測定対象シンボルの前の1つ又は複数のシンボル及び測定対象シンボルの後の1つ又は複数のシンボル、のうちの1つ又は複数を含む、端末。
【請求項10】
前記プロセッサはベースバンドプロセッサである、
請求項に記載の端末。
【請求項11】
通信機器であって、
プロセッサ、メモリ及び前記メモリに記憶された、前記プロセッサで実行可能なプログラムを備え、前記プログラムが実行されるときに、前記プロセッサに、請求項1ないしのいずれか一項に記載の伝送方法を実行させる、通信機器。
【請求項12】
前記プロセッサはベースバンドプロセッサである、
請求項11に記載の通信機器。
【請求項13】
コンピュータに、請求項1ないしのいずれか一項に記載の伝送方法実行させるためのコンピュータプログラムを記憶した、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項14】
通信装置であって、
前記通信装置は、端末、端末のチップ又は端末のベースバンドプロセッサであり、前記通信装置は、
前記端末が測定間隔なしの周波数間測定を実行する場合、
前記周波数間測定の周波数又はセルがサービングセルと同期している場合、第1シンボル上で伝送を停止することと、前記周波数間測定の周波数又はセルがサービングセルと同期していない場合、測定窓時間内で伝送を停止することと、のうちの少なくとも1つを実行するように構成され、
前記第1シンボルは、測定対象シンボル、測定対象シンボルの前の1つ又は複数のシンボル及び測定対象シンボルの後の1つ又は複数のシンボル、のうちの1つ又は複数を含む、通信装置。
【国際調査報告】