(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-07
(54)【発明の名称】パイプ固定装置及びこれを製作する製作方法
(51)【国際特許分類】
E02D 27/46 20060101AFI20230331BHJP
【FI】
E02D27/46
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022576782
(86)(22)【出願日】2021-01-12
(85)【翻訳文提出日】2022-08-23
(86)【国際出願番号】 KR2021000410
(87)【国際公開番号】W WO2021172741
(87)【国際公開日】2021-09-02
(31)【優先権主張番号】10-2020-0023598
(32)【優先日】2020-02-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522335952
【氏名又は名称】ソク、ジョン チョル
【氏名又は名称原語表記】SOK,Jung Chul
【住所又は居所原語表記】(Cheongsol Maeul Daewon Apt.,Geumgok-dong)803-902,215,Migeum-ro,Bundang-gu Seongnam-si Gyeonggi-do 13618,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】ソク、ジョン チョル
【テーマコード(参考)】
2D046
【Fターム(参考)】
2D046DA51
(57)【要約】
原材料の費用が減って製作費用が減少し、親環境的で安定的にパイプを支持するパイプ固定装置の提供に関し、一実施例によれば、パイプ固定装置は、内部の第1空間が上部に形成された開口部を介して外部に開放されたチャンネル(Channel)形態で形成される固定部、及び上記固定部の下部に結合され製鋼スラグで形成される支持部を含み、上記開口部の前後方に該当する上記固定部の上端縁の一部は、上記第1空間に向かって折曲げられるように形成される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部の第1空間が上部に形成された開口部を介して外部に開放されたチャンネル(Channel)形態で形成される固定部、及び、
製鋼スラグを再加工したスラグボール及び高分子樹脂が混合されて形成された混合物が成形モールドに注入されて固められた後に常温で乾燥して製作され、上記固定部の下部に結合される支持部を含み、
上記開口部の前後方に該当する上記固定部の上端縁の一部は上記第1空間に向かって折曲げられるように形成され、
それぞれの一端はパイプを間に置き上記上端縁にフック形態で結着され、他端は一端から上部に向かって延長され上記パイプを囲んで互いに結合されるクランプを介して、上記パイプが固定される
ことを特徴とするパイプ固定装置。
【請求項2】
上記支持部の一側及び他側を連結する通路形態で上記支持部を貫通するように形成される下部空間に取付けられる補助固定部をさらに含む
請求項1に記載のパイプ固定装置。
【請求項3】
上記支持部は、
下端部はプレート形態で形成され、上端部は互いに離隔された下端部の一部分が上部に向かって延長されて上記固定部の下部に結合されるように形成される
請求項1に記載のパイプ固定装置。
【請求項4】
固定部及び、上記固定部と結合されて上記固定部を支持する支持部を含むパイプ固定装置の製作方法において、
製鋼スラグを再加工したスラグボール及び高分子樹脂を混合する混合段階、
上記スラグボール及び上記高分子樹脂の混合物を成形モールドに注入し固める成形段階、及び、
上記混合物を常温で乾燥して上記支持部を製作する乾燥段階、を含む
ことを特徴とするパイプ固定装置の製作方法。
【請求項5】
上記混合物の組成比は、スラグボール70~80重量部、セラミックスパウダー5~15重量部、ポリウレタン樹脂5~15重量部、及び硬化剤1~5重量部で構成される
請求項4に記載のパイプ固定装置の製作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示された内容は、固定装置に関するもので、パイプを固定させるパイプ固定装置及びこれを製作する製作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本明細書で別途に表示されない限り、この識別項目に説明される内容は、この出願の請求項に係る従来技術ではなく、この識別項目に記載されたとして従来技術と認められるものではない。
【0003】
一般的に、地上や建物の屋上に設置されるパイプは、床にボルトやパイルを打ちこんで地上や建物の屋上に固定させるが、地面が砂、砂利、土等のためボルトやパイル固定が難しい場合はパイプ設置が難しい場合が多く、石材、コンクリートアスファルトの場合は補修及び再施工作業が難しく、建物の屋上の防水機能に問題が発生する短所がある。
【0004】
最近はパイプと床の間に配置されてパイプを支持する固定装置が開発されているが、ゴムや高分子で製作される場合、製作費用が上がり、コンクリートで製作された製品は養生期間(平均28日所要)が非常に長く生産期間が長くかかり、重金属が含まれた場合が多くて環境汚染が発生する短所がある。
【0005】
これと関して、特許文献1:韓国登録実用新案公報第20-0172793号はスライド式パイプ支持装置を開示しており、特許文献2:韓国登録特許公報第10-2008820号はパイプ支持装置を開示している。
しかし既存発明は製作費用の減少が可能ながらも安定的にパイプを支持する技術は開示していない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国登録実用新案公報第20-0172793号
【特許文献2】韓国登録特許公報第10-2008820号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
原材料の費用が減って製作費用が減少し、親環境的で安定的にパイプを支持するパイプ固定装置及びこれを製作する製作方法を提供することにある。
また、上述したような技術的課題に限定されず、以下の説明からまた別の技術的課題が導出され得ることは自明である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
開示された内容の一実施例によれば、パイプ固定装置は、内部の第1空間が上部に形成された開口部を介して外部に開放されたチャンネル(Channel)形態で形成される固定部、及び上記固定部の下部に結合され製鋼スラグで形成される支持部を含み、上記開口部の前後方に該当する上記固定部の上端縁の一部は上記第1空間に向かって折曲げられるように形成される。
【0009】
さらに、上記支持部は、上記製鋼スラグを加工したスラグボール及び高分子素材の結合で製作されることができる。
【0010】
さらに、上記支持部は、上記固定部の外側面と密着するように形成されることができる。
【0011】
さらに、上記支持部は、下端部はプレート形態で形成され、上端部は互いに離隔された下端部の一部分が上部に向かって延長されて上記固定部の下部に結合されるように形成されることができる。
【0012】
さらに、上記パイプ固定装置は、それぞれの一端は上記上端縁と結合され、それぞれの他端は上記開口部を通って上記固定部の上部に配置されたパイプの一側及び他側それぞれと密着して互いに結合されるクランプを備えるクランプ部をさらに含むことができる。
【0013】
さらに、固定部及び上記固定部と結合されて上記固定部を支持する支持部を含むパイプ固定装置の製作方法において、パイプ固定装置の製作方法は、製鋼スラグを再加工したスラグボール及び高分子樹脂を混合する混合段階、上記スラグボール及び高分子樹脂の混合物を成形モールドに注入し固める成形段階及び、上記混合物を常温で乾燥して上記支持部を製作する乾燥段階を含む。
【0014】
さらに、上記混合物の組成比は、スラグボール70~80重量部、セラミックスパウダー5~15重量部、ポリウレタン樹脂5~15重量部、及び硬化剤1~5重量部で構成されることができる。
【発明の効果】
【0015】
本明細書に開示された一実施例によれば、パイプ固定装置は、製鉄所で鉄鋼が作られる過程中に排出される製鋼スラグ(Slag)で製作されたスラグボール(Precious Slag Ball:PS Ball)と、製鋼スラグと混合され製鋼スラグを互いに結合させる高分子樹脂を活用して低費用でパイプを支持する長所がある。
【0016】
また、パイプ固定装置は、製鉄所の高炉で銑鉄を製造する過程で発生する製鋼スラグを原料として製造されるスラグボールは、重金属が発生せず、親環境複合樹脂と混合されて生産性、製作の便宜性及び耐久性に優れ、導電性がなくて感電やスパーク発生の危険が低い長所がある。
【0017】
さらに、このような記載された本発明の効果は、発明者が認知するか否かに係わらず、記載された内容の構成によって当然発揮されるようになるものであるため、上述した効果は記載された内容によるいくつかの効果であるだけで、発明者が把握または実在する全ての効果を記載したものではない。
【0018】
また、本発明の効果は明細書の全体的な記載によって追加で把握されるべきものであり、仮に明示的な文章で記載されていないとしても、記載された内容が属する技術分野で通常の知識を有する者が本明細書を介してこのような効果があるものと認めることができる効果であれば、本明細書に記載された効果と見られる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本明細書に開示された実施例によるパイプ固定装置の使用状態図である。
【
図2】
図1のパイプ固定装置を他の角度から注視した斜視図である。
【
図3】本明細書の他の実施例によるパイプ固定装置の斜視図である。
【
図4】本明細書の他の実施例によるパイプ固定装置の斜視図である。
【
図5】本明細書の他の実施例によるパイプ固定装置の斜視図である。
【
図6】本明細書の他の実施例によるパイプ固定装置の分解斜視図である。
【
図7】本明細書の他の実施例によるパイプ固定装置の分解斜視図である。
【
図8】本明細書の他の実施例によるパイプ固定装置の分解斜視図である。
【
図9】
図1のパイプ固定装置の製作方法の順序図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付された図面を参照して好ましい実施例によるパイプ固定装置の構成、動作及び作用効果について詳察する。なお、以下の図面で、各構成要素は便宜及び明確性のために省略されたり概略的に図示されており、各構成要素の大きさは実際の大きさを反映するものではない。また明細書全体にわたって同一の参照符号は同一の構成要素を指し、個別図面で同一の構成に係る図面符号は省略することとする。
【0021】
図1は本明細書に開示された実施例によるパイプ固定装置の使用状態図を示す。
図2は
図1のパイプ固定装置を他の角度から注視した斜視図を示す。
【0022】
一般的に、地上や建物の屋上に設置されるパイプは、床にボルトやパイルを打ちこんで地上や建物の屋上に固定させるが、地面が砂、砂利、土等のためボルトやパイル固定が難しい場合はパイプ設置が難しい場合が多く、石材、コンクリートアスファルトの場合は補修及び再施工作業が難しく、建物の屋上の防水機能に問題が発生する短所がある。
【0023】
最近はパイプと床の間に配置されてパイプを支持する固定装置が開発されているが、ゴムや高分子で製作される場合、製作費用が上がり、コンクリートで製作された製品は環境汚染が発生する短所がある。
【0024】
パイプ固定装置100は、製鉄所で鉄鋼が作られる過程中に排出される製鋼スラグ(Slag)と、製鋼スラグと混合されて製鋼スラグを硬化させる高分子樹脂を活用して低費用でパイプを支持する長所がある。
【0025】
また、パイプ固定装置100は、製鉄所の高炉で銑鉄を製造する過程で発生する導電性の低い製鋼スラグを使用するので、感電やスパーク発生の危険が低く、製作が便利な長所がある。
【0026】
図1及び2に示されたように、パイプ固定装置100は、固定部200、支持部400、及びクランプ部600を含む。
【0027】
固定部200は、内部の第1空間205が外側上部に形成された開口部206を介して外部に開放されたチャンネル(Channel)形態で形成され、開口部206の前方及び後方それぞれに該当する固定部200の上端縁の一部は、第1空間205に向かって折曲げられるように形成される。
【0028】
固定部200は、フレーム210及びストッパ220、230を含む。
【0029】
フレーム210は、一側に該当する第1方向1、または他側に該当する第2方向2に向かって長く延長されるパイプチャンネル(Pipe Channel)(チャンネル)形態で形成され、内部の第1空間205は第1方向1、第2方向2、及び開口部206に向かって開放される。
【0030】
ストッパ220は、フレーム210の前方上部に該当する上端縁の一部分が第1空間205に向かって折曲げられて、後方及び下部に向かって傾斜して延長されたプレート形態で形成される。
【0031】
ストッパ230は、フレーム210の後方上部に該当する下端縁の一部分が第1空間205に向かって折曲げられて、前方及び下部に向かって傾斜して延長されたプレート形態で形成される。
【0032】
支持部400の上端部は固定部200の下部に結合され、下端部は上端部から下部に向かって直方体形態で延長されて床に密着し、製鋼スラグで製作されたスラグボール(PS Ball)及び高分子樹脂(ポリウレタン樹脂)の混合で製造された複合素材で製作される。
支持部400は第1本体410を含む。
【0033】
第1本体410の上端部はフレーム210の前面、背面及び底面と密着するように形成され、下端部は上端部の底面から下部に向かって所定の距離だけ延長されて床に密着する。
【0034】
第1本体410は、製鋼スラグを再加工したスラグボール(PS Ball:Precious Slag Ball)と高分子樹脂(ポリウレタン)とを混合した混合物を、成形されたモールドに入れて固めた後、常温(摂氏5度以上)で24時間乾燥させて製作される。
【0035】
具体的には、上記混合物の組成比は、上記スラグボール77~82wt%、硅砂10~15wt%、及びポリウレタン樹脂2~6wt%であり、硅砂を除き上記スラグボール及びポリウレタン樹脂のみを使用して上記混合物を製造することができる。
【0036】
また、上記混合物の組成比は、上記スラグボール70~80wt%、パウダー(セラミックスまたは高分子パウダー)5~15wt%、及びポリウレタン樹脂5~15wt%、硬化剤1~5wt%、その他添加物2~5wt%で構成されることができ、上記パウダーを除き上記スラグボール及びポリウレタン樹脂のみを使用して上記混合物を製造することができる。
【0037】
上記混合物は、手動(自動)ミキシング器の内部に上記スラグボール及びパウダー(セラミックスまたは高分子)を入れてミキシングする過程で、予め準備しておいたポリウレタン樹脂を投入して5分以上十分に撹拌して製造する。
【0038】
上記混合物の色は、カラーが着けられた上記パウダーを上記スラグボールと混合して変更させることができ、上記電動または手動ミキシング器で十分に撹拌された上記混合物は、内部の空間が上部に向かって開放された直方体形態の成形モールドに注入された後、固められる。
【0039】
1次で固められた上記混合物の上部に固定部200を配置し、下部に向かって固定部200を移動させると、固定部200が上記混合物に挿入され、上記混合物は固定部200が配置された状態でまた下部に向かって固められる。
【0040】
2次で固められた混合物及び固定部200は、常温(摂氏5度以上)で24時間乾燥すると固定部200が固められた混合物と接着され、上記混合物及び固定部200は上記成形モールドから分離され、上記混合物は支持部400として活用される。
【0041】
したがって、固定部200は、支持部400が硬化しながら支持部400の接着力によって支持部400と堅固に結合されるため、固定部200及び支持部400を連結する別途の結合具が不要な長所がある。
【0042】
上記成形モールドで乾燥され製作される第1本体410は、上記成形モールドから分離された状態で外部表面の鋭い部分が加工され、加工されるとき発生した異物が除去された後に使用される。
【0043】
上記高分子樹脂はポリウレタン樹脂の使用が好ましく、上記ポリウレタン樹脂は粘性及び接着性を有した高分子であって、上記スラグボールと混合すると上記スラグボールを互いに連結させながら硬化して耐久性が改善された複合素材として製作される。
【0044】
クランプ部600の下端部は、第1または第2方向1、2に向かってスライディング移動が可能なように固定部200と結合され、上端部は前後方に長く延長されるパイプ10を囲むように形成されてパイプ10を固定部200に固定させる。
【0045】
上記製鋼スラグを再加工して製作される上記スラグボールは、多様な方法によって加工されることができ、そのうちのいずれか一つの第1段階は、一定の粒度範囲を有するように製鋼スラグを篩にかけて均一な粒度の製鋼スラグを洗浄する。
【0046】
第2段階として、篩にかけられた上記製鋼スラグは、ベルトコンベヤーを介してドラム洗浄機に移送され、水が添加されながらドラム洗浄機内部の製鋼スラグは粘性があるスラリー状態で回転する。
【0047】
一方、上記製鋼スラグは、上記ドラム洗浄機に移送される前に、上記製鋼スラグを押出または破砕させるクラッシャー装置に移送されて均一な大きさに破砕された後、上記ベルトコンベヤーを介して上記ドラム洗浄機に移送されることができる。
【0048】
第3段階として、水を供給されながら湿式振動篩に移送される製鋼スラグスラリーは、分離した微粉が湿式除去され、水分が抜けた製鋼スラグ粒子は乾燥炉に移送されて乾燥される。
【0049】
上記乾燥炉で乾燥された製鋼スラグは、乾式振動篩を通って通過しながら製鋼スラグと共に残留する小さな微粉が除去され、このように分離製造された製鋼スラグで加工されたスラグボールは、貯蔵タンクを経て包装される。
【0050】
上記乾燥炉で乾燥された製鋼スラグで加工されたスラグボールは、磁力線別機によって内部に残存する鉄分が上記磁力線別機によって分離されることができ、必要に応じて上記磁力線別機による上記鉄分除去過程は省略されることができる。
【0051】
クランプ部600は、第1クランプ610及び第2クランプ620を含む。
【0052】
第1クランプ610の一端はプレート形態に形成されて第1空間205に挿入され、前後方にそれぞれ形成されるスライディング溝を介してストッパ220、230それぞれと、第1または第2方向1、2に向かってスライディング移動が可能なようにストッパ220、230と結合される。
【0053】
第1クランプ610の他端は一端から上部に向かって所定の距離だけ延長されて開口部206を通ってパイプ10の一側面を囲みながら第2方向2及び上部に向かって曲面を形成して延長される。
【0054】
第2クランプ620の一端はプレート形態で形成されて第1空間205に挿入され、前後方にそれぞれ形成されるスライディング溝を介してストッパ220、230それぞれと、第1または第2方向1、2に向かってスライディング移動が可能なようにストッパ220、230と結合される。
【0055】
第2クランプ620の他端は一端から上部に向かって所定の距離だけ延長されて、開口部206を通ってパイプ10の他側面を囲みながら第1方向1及び上部に向かって曲面を形成して延長される。
【0056】
第1及び第2クランプ610、620それぞれの他端は、パイプ10の上部で互いにボルトを介して結合され、上記ボルトの回転方向によって、第1及び第2クランプ610、620の他端は、パイプ10を下部に向かって圧迫するか緩むようにする。
【0057】
第1及び第2クランプ610、620それぞれの他端がパイプ10の上部で互いにボルトを介して結合されると、第1及び第2クランプ610、620それぞれの一端は、ストッパ220、230と密着した状態で上部に向かって移動してストッパ220、230と堅固に結合され、第1及び第2クランプ610、620それぞれの一端は、ストッパ220、230に沿って第1または第2方向1、2に向かったスライディング移動が制限される。
【0058】
したがって、パイプ固定装置100は、製鉄所で発生する製鋼スラグを再加工したスラグボールを利用して製作するため、経済性が改善され環境親和的であり、常温で製作されて外部の温度変化への影響が低い長所がある。
【0059】
また、パイプ固定装置100は、水または湿気の影響が低く、既存のコンクリート、ゴムまたは高分子製品と比べて耐久性に優れ、多様な形態で成形が可能な長所がある。
【0060】
図3は本明細書の他の実施例によるパイプ固定装置の斜視図を示す。
【0061】
本実施例によるパイプ固定装置120は、支持部500を除けば、
図1及び2のパイプ固定装置100と実質的に同一であるため、同一の参照番号と名称を使用し、重複した説明は省略する。
【0062】
図3に示されたように、パイプ固定装置120は支持部500を含む。
【0063】
支持部500の下端部はプレート形態で形成されて床と密着し、上端部は下端部の互いに離隔された一部分が上部に向かって所定の距離だけ突出して固定部200の底面と着脱が可能に結合される。
【0064】
具体的には、支持部500は第2本体510を含み、第2本体510はフレーム511、突出部512、513、及び補強ユニット514を含む。
【0065】
第2本体510の下端部はプレート形態で形成されて床と密着し、上端部は下端部の互いに離隔された一部分が上部に向かって所定の距離だけ突出して固定部200の底面と着脱が可能に結合される。
【0066】
第2本体510は、製鋼スラグを再加工したスラグボールとポリウレタン樹脂が互いに混合され、成形モールドに注入された後硬化して製作され、成形モールドの内部で摂氏5度以上の温度で24時間硬化されることが好ましい。
【0067】
フレーム511は、第1または第2方向1、2に向かって長く延長された長方形のプレート形態で形成され、床と密着して支持部500の上部に結合された固定部200及びパイプ10を安定的に支持する。
【0068】
突出部512の下端部は長方形のプレート形態で形成されてフレーム511の第1方向1側の上部に連結され、上端部は下端部からピラミッド(四角錐)形態で上部に向かって所定の距離だけ延長されて、固定部200の底面に結合される。
【0069】
突出部513の下端部は長方形のプレート形態で形成されてフレーム511の第2方向2側の上部に連結され、上端部は下端部から四角錐形態で上部に向かって所定の距離だけ延長されて、固定部200の底面に結合される。
【0070】
補強ユニット514は、突出部512、513の間に該当する空間でフレーム511の上部面から上部に向かって隔壁形態で突出して、フレーム511に加えられる外力による変形を抑制する。
【0071】
具体的には、補強ユニット514の中央部は、内部の空間が上部及び下部に向かって開放される円筒形態で形成されて下部縁がフレーム511に結合され、外側部は中央部から隔壁形態でフレーム511のコーナーそれぞれに向かって所定の距離だけ延長される。
【0072】
したがって、フレーム511は、外力や外部環境によってフレーム511の中央部の変形を引き起こす力が作用する場合、補強ユニット514によってホールディングされ、変形が効果的に防止される。
【0073】
固定部200は、ボルト516それぞれが固定部200の上部から固定部200を貫通して突出部512、513それぞれの上端部に向かって挿入され、固定部200及び突出部512、513それぞれをねじ結合させる。
【0074】
したがって、パイプ固定装置120は、最小限の材料を使用して耐久性は確保しながらも変形が抑制され、安定的に固定部200及び固定部200に結合されたパイプ10を支持する。
【0075】
一方、パイプ固定装置120の固定部200には、
図1のパイプ固定装置100に結合されたクランプ部600及びクランプ部600を介してパイプ固定装置100の上部に結合されたパイプ10が同一の形態で配置されることができる。
【0076】
図4及び5は、本明細書の他の実施例によるパイプ固定装置の斜視図を示す。
【0077】
本実施例によるパイプ固定装置140は、支持部700を除けば、
図1及び2のパイプ固定装置100と実質的に同一であるため、同一の参照番号と名称を使用し、重複した説明は省略する。
【0078】
図4及び5に示されたように、パイプ固定装置140は、支持部700、ボルト800、及び支持板820を含む。
【0079】
パイプ固定装置140は、外部をカバーする高分子ケースの内部に製鋼スラグを再加工したスラグボール及びポリウレタン樹脂を混合した混合物を充填させて固めて製作されるため、外見が美麗で耐久性が改善され製作費用が減少する長所がある。
【0080】
支持部700は、第3本体710、第4本体720、スペイサー730、740、750、充填材760、770、772、774、第1カバー780、及び第2カバー790を含む。
【0081】
支持部700は、外部の第3本体710と、第3本体710の内部に挿入される第4本体720で構成され、第3本体710の内部に充填材760、770、772、774が充填される。
【0082】
また、支持部700は、内部の第4本体720を分離した後、第3本体710の内部に充填材760、770、772、774を充填させてパイプ固定装置140として活用可能であり、分離した第4本体720の内部に充填材760を充填させて非常時に追加で使用されることができる。
【0083】
具体的には、第3本体710は断面が等脚台形であって第1または第2方向1、2に向かって長く延長された管形態で形成され、上部面の一部分は直方体形態に下部に向かって所定の距離だけ陥没して上部溝701が形成される。
【0084】
第4本体720は、第3本体710より相対的に小さく形成され、断面が等脚台形であって第1または第2方向1、2に向かって長く延長された管形態で形成され、上部面の一部分は直方体形態に下部に向かって所定の距離だけ陥没して上部溝702が形成される。
【0085】
第4本体720が第3本体710の第1空間711に挿入された状態で、第3本体710及び第4本体720の間には第2空間721が形成され、第2空間721にはスペイサー730、740、750が配置されて第3及び第4本体710、720の間の形成された第2空間721を維持させる。
【0086】
スペイサー730は、第1または第2方向1、2に向かって長く延長される直方体のスティック形態で形成され、第4本体720の後方下部に該当する第2空間721に配置され、上部面は第4本体720の底面に密着し、底面は第3本体710の下部内側面に密着する。
【0087】
スペイサー740は、第1または第2方向1、2に向かって長く延長される直方体のスティック形態で形成され、第4本体720の前方下部に該当する第2空間721に配置され、上部面は第4本体720の底面に密着し、底面は第3本体710の下部内側面に密着する。
【0088】
スペイサー750は、第1または第2方向1、2に向かって長く延長される直方体のスティック形態で形成され、第4本体720の上部溝702に位置する第2空間721に配置され、上部面は第3本体710の上部内側面に密着し、底面は第4本体720の上部面に密着する。
【0089】
スペイサー750には、スペイサー750を上下部で貫通し、第1または第2方向1、2に沿って均一な間隔を置いて互いに離隔されるように配置されるボルトホールが形成され、ボルト800それぞれは、第3本体710の上部を貫通しながら上記ボルトホールにそって下部に向かって延長され第4本体720を貫通する。
【0090】
したがって、第4本体720は、第3本体710、スペイサー750及び第4本体720それぞれを貫通して、第3本体710、スペイサー750及び第4本体720を互いに結合させるボルト800を介して安定的に第3本体710の内部に配置される。
【0091】
充填材760は、製鋼スラグを再加工したスラグボール及びポリウレタン樹脂の混合物であって、第3本体710の内部に充填されて第3本体710の形態を維持させ、第3本体710の内部で固められながら混合されて第3本体710の内側面と密着する。
【0092】
充填材770は、製鋼スラグを再加工したスラグボール及びポリウレタン樹脂の混合物であって、スペイサー730、740の間に該当する第2空間721の内部に充填され、固められながら第1または第2方向1、2に向かって延長されるプレート形態で形成される。
【0093】
充填材772は、製鋼スラグを再加工したスラグボール及びポリウレタン樹脂の混合物であって、スペイサー730、750の間に該当する第2空間721の内部に充填され、固められながら第2空間721の内部で第4本体720の前方外側面を囲む形態で形成される。
【0094】
充填材774は、製鋼スラグを再加工したスラグボール及びポリウレタン樹脂の混合物であって、スペイサー740、750の間に該当する第2空間721の内部に充填され、固められながら第2空間721の内部で第4本体720の後方外側面を囲む形態で形成される。
【0095】
第1カバー780及び第2カバー790それぞれは、カバーフレーム782、及び第1ないし第4挿入ユニット783、784、785、786を含む。
【0096】
第1カバー780は、第3本体710の第2方向2の側から第1方向1に向かって移動して第3本体710及び第4本体720と結合され、第3本体710及び第4本体720と結合された状態で第1空間711の他側を密封する。
【0097】
第2カバー790は、第3本体710の第1方向1の側から第2方向2に向かって移動して第3本体710及び第4本体720と結合され、第3本体710及び第4本体720と結合された状態で第1空間711の一側を密封する。
【0098】
カバーフレーム782は、等脚台形型のプレート形態で形成され、上部中央の一部分が下部に向かって長方形形態に陥没して上部溝701と連結されるカバー上部溝が形成される。
【0099】
カバーフレーム782の縁は、カバーフレーム782が第3本体710と結合された状態で第3本体710の縁と密着して、カバーフレーム782の外側面及び第3本体710の外側面は互いに平面を形成する。
【0100】
第1挿入ユニット783の一端は、断面が上部に溝が形成された等脚台形型形態で形成され、カバーフレーム782の内側に該当する位置でカバーフレーム782に結合され、他端は一端から第1空間711に向かって所定の距離だけ延長されて第4本体720の内部に挿入される。
【0101】
第1挿入ユニット783が第4本体720の内部に挿入された状態で、第1挿入ユニット783の外側面は第4本体720の内側面と密着し、第1カバー780が第3本体710と結合される過程で充填材770を圧迫する。
【0102】
第1カバー780及び第2カバー790が第3本体710と結合される過程で、第1及び第2カバー780、790それぞれに形成された第1挿入ユニット783それぞれは、充填材760を圧迫して固める。
【0103】
第2挿入ユニット784は、前方または後方に向かって長く延長されたプレート形態で形成されて、第1挿入ユニット783の中央下部に該当する位置でカバーフレーム782の第1方向1側に結合される。
【0104】
第1カバー780が第3本体710と結合された状態で、第2挿入ユニット784は、スペイサー730、740の間に該当する第2空間721に挿入され、第2挿入ユニット784の外側面はスペイサー730、740、第3本体710の内側面及び第4本体720の外側面と密着する。
【0105】
第1カバー780及び第2カバー790が第3本体710と結合される過程で、第1及び第2カバー780、790それぞれに形成された第2挿入ユニット784それぞれは、充填材770を圧迫して固める。
【0106】
第3挿入ユニット785は、第1カバー780が第3本体710と結合された状態で、スペイサー730、750の間に該当する第2空間721の一部に挿入され、第2空間721に挿入された状態で、第3挿入ユニット785の外側面は第3本体710の内側面と第4本体720の外側面に密着する。
【0107】
第1カバー780及び第2カバー790が第3本体710と結合される過程で、第1及び第2カバー780、790それぞれに形成された第3挿入ユニット785それぞれは、第2空間721に充填された充填材772を圧迫して固める。
【0108】
第4挿入ユニット786は、第1カバー780が第3本体710と結合された状態で、スペイサー740、750の間に該当する第2空間721の一部に挿入され、第2空間721に挿入された状態で、第4挿入ユニット786の外側面は第3本体710の内側面と第4本体720の外側面に密着する。
【0109】
第1カバー780及び第2カバー790が第3本体710と結合される過程で、第1及び第2カバー780、790それぞれに形成された第4挿入ユニット786それぞれは、第2空間721に充填された充填材774を圧迫して固める。
【0110】
*したがって、第1及び第2カバー780、790それぞれが、第3本体710の第1及び第2方向1、2側にそれぞれ結合されると、第1ないし第4挿入ユニット783、784、785、786それぞれは、充填材760、770、 772、774それぞれを圧迫するので、充填材760、770、772、774を別途で固める作業が不要な長所がある。
【0111】
一方、第4本体720は、ボルト800を第4本体720から分離させて第3本体710の外部に分離することができ、外部に分離した状態で固定部200を第4本体720の上部に結合させることができる。
【0112】
また、第1または第2方向1、2に向かって長く延長された支持板820を、第4本体720の上部に形成された上部溝702に位置する上部面に密着させた後、ボルト800を介して固定部200を第4本体720に結合させることができる。
【0113】
支持板820の上下部の厚さは、第4本体720及び第3本体710が地面に互いに分離して配置された状態で、第4本体720の上部溝に該当する第4本体720の上部面の水平線上、及び第3本体710の上部溝701に位置する第3本体710の上部面の水平線上の間に該当する距離で製作される。
【0114】
支持板820を介して第4本体720に結合される固定部200の高さは、第3本体710の上部に結合される固定部200と同一の水平線上に位置するため、作業者は支持板820を使用して第4本体720が支持可能なパイプ10を安定的に支持することができる。
【0115】
一方、固定部200は、第3及び第4本体710、720が互いに結合された状態で、第1空間711でボルト800を介して第4本体720の上部内側面に結合が可能であるため、固定部200の携帯性または運送の便宜性が改善される。
【0116】
また、支持板820は、第3及び第4本体710、720が互いに結合された状態で、第1空間711でボルト800を介して固定部200の内側に結合が可能であるため、支持板820の携帯性または運送の便宜性が改善される。
【0117】
図6は本明細書の他の実施例によるパイプ固定装置の分解斜視図を示す。
【0118】
本実施例によるパイプ固定装置150は、支持部420を除けば、
図1及び2のパイプ固定装置100と実質的に同一であるため、同一の参照番号と名称を使用し、重複した説明は省略する。
【0119】
支持部420の上端部は固定部200の下部に結合され、下端部は上端部の前方及び後方の一部分が互いに離隔して下部に向かって延長されて、断面が等脚台形である下部空間426を囲むように形成される。
【0120】
支持部420は、製鋼スラグで製作されたスラグボール(PS Ball)及び高分子樹脂(ウレタン素材)で製作された複合素材で製作され、スラグボール、ケイ素を含むセラミックス粒子及び高分子樹脂(接着剤)を含んで構成されることができる。
高分子樹脂はポリウレタン樹脂が好ましく、上記ポリウレタン樹脂は主剤と硬化剤からなった2液型ウレタン接着剤で製作されることができる。
【0121】
したがって、支持部420は、下部空間426によって支持部420の製作原価及び重量が減少し、地面が平らでない地域で使用される場合、安定的にパイプ10を支持する長所がある。
支持部420は第5本体425を含む。
【0122】
第5本体425の上端部は、フレーム210の前面、背面及び底面と密着するように形成され、下端部は上端部の底面から前方及び後方の一部分が互いに離隔されて下降延長されて床に密着する。
【0123】
第5本体425は、製鋼スラグを再加工したスラグボール及びポリウレタン樹脂を混合して成形モールドに入れて固めた後、常温(摂氏5度以上)で24時間乾燥させて製作される。
【0124】
上記成形モールドで乾燥して製作される第5本体425は、上記成形モールドから分離された状態で外部表面の鋭い部分が加工され、加工されるとき発生した異物が除去された後に使用される。
【0125】
上記高分子樹脂はポリウレタン樹脂の使用が好ましく、上記ポリウレタン樹脂は粘性及び接着性を有した高分子であって、製鋼スラグを再加工したスラグボールと混合すると上記スラグボールを互いに連結させながら硬化して耐久性が改善された複合素材として製作される。
【0126】
図7は本明細書の他の実施例によるパイプ固定装置の分解斜視図を示す。
【0127】
本実施例によるパイプ固定装置160は、補助固定部300及び支持部430を除けば、
図1及び2のパイプ固定装置100と実質的に同一であるため、同一の参照番号と名称を使用し、重複した説明は省略する。
パイプ固定装置160は、補助固定部300及び支持部430を含む。
【0128】
支持部430の上端部は固定部200の下部に結合され、下端部は上端部の前方及び後方の一部分が互いに離隔して下部に向かって延長されて、第1または第2方向1、2に向かって延長される直方体形態の下部空間427を囲むように形成される。
【0129】
支持部430は、製鋼スラグで製作されたスラグボール(PS Ball)及びポリウレタン樹脂を混合して製作され、スラグボール、ケイ素を含むセラミックス粒子及び高分子樹脂(接着剤)を含んで構成されることができる。
高分子樹脂はポリウレタン樹脂が好ましく、上記ポリウレタン樹脂は主剤と硬化剤からなった2液型ウレタン接着剤で製作されることができる。
【0130】
したがって、支持部430は、下部空間427によって支持部430の製作原価及び重量が減少し、地面が平らでない地域で使用される場合、安定的にパイプ10を支持する長所がある。
支持部430は第6本体435を含む。
【0131】
第6本体435の上端部は、フレーム210の前面、背面及び底面と密着するように形成され、下端部は上端部の底面から前方及び後方の一部分が互いに離隔されて下降延長されて床に密着する。
【0132】
第6本体435は、製鋼スラグを再加工したスラグボール及びポリウレタン樹脂を混合して成形モールドに入れて固めた後、常温(摂氏5度以上)で24時間乾燥させて製作される。
【0133】
上記成形モールドで乾燥して製作される第6本体435は、上記成形モールドから分離された状態で外部表面の鋭い部分が加工され、加工されるとき発生した異物が除去された後に使用される。
【0134】
上記高分子樹脂はポリウレタン樹脂の使用が好ましく、上記ポリウレタン樹脂は粘性及び接着性を有した高分子であって、製鋼スラグを再加工したスラグボールと混合すると上記スラグボールを互いに連結させながら硬化して耐久性が改善された複合素材として製作される。
補助固定部300は、補助フレーム310、ストッパ320及びストッパ330を含む。
【0135】
補助固定部300は、内部の空間が下部に向かって開放されたチャンネル形態で形成されて支持部430の下部空間427に挿入され、支持部430と結合され、相対的に固定部200より上下部の厚さが小さく形成される。
【0136】
したがって、作業者は、相対的に高い位置にパイプ10が配置された場合、補助固定部300が上部に向かうように支持部430を回転させ、クランプ部600を補助固定部300に結合させてパイプ10を支持することができる。
【0137】
また、作業者は、補助固定部300の内側の下部空間427を活用して、直線に延長されたパイプ10の下部に配置される複数のパイプ固定装置160を一列に便利に整列させることができる。
【0138】
例えば、複数のパイプ固定装置160それぞれの下部空間427に、第1または第2方向1、2に向かって長く延長された直方体形態のガイドスティックを挿入して、便利に複数のパイプ固定装置160を一列に整列させることができる。
【0139】
補助フレーム310は、一側に該当する第1方向1、または他側に該当する第2方向2に向かって長く延長されるパイプチャンネル(Pipe Channel)(チャンネル)形態で形成され、内部の空間は第1方向1、第2方向2、及び下部に向かって開放される。
【0140】
ストッパ320は、補助フレーム310の前方下部に該当する縁の一部分が下部空間427に向かって折曲げられて、後方及び上部に向かって傾斜して延長されたプレート形態で形成される。
【0141】
ストッパ330は、補助フレーム310の後方下部に該当する縁の一部分が下部空間427に向かって折曲げられて、前方及び上部に向かって傾斜して延長されたプレート形態で形成される。
【0142】
パイプ固定装置160を製作する場合、作業者は、内部の空間が上部に向かって開放された直方体形態の成形モールドに互いに連結された固定部200及び補助固定部300を挿入した後、ポリウレタン樹脂及びスラグボールが混合された混合物を注入して製作することができる。
【0143】
この場合、固定部200及び補助固定部300は、第1または第2方向1、2に沿って互いに離隔されたボルト800を介して互いに連結された状態で上記成形モールドの内部に挿入されることができる。
【0144】
図8は本明細書の他の実施例によるパイプ固定装置の分解斜視図を示す。
【0145】
本実施例によるパイプ固定装置170は、補助固定部350及び支持部440を除けば、
図1及び2のパイプ固定装置100と実質的に同一であるため、同一の参照番号と名称を使用し、重複した説明は省略する。
パイプ固定装置170は、補助固定部350及び支持部440を含む。
【0146】
支持部440の上端部は固定部200の下部に結合され、下端部は上端部の前方及び後方の一部分が互いに離隔して下部に向かって延長されて、第1または第2方向1、2に向かって延長される円柱形態の下部空間428を囲むように形成される。
【0147】
支持部440は、製鋼スラグで製作されたスラグボール(PS Ball)及びポリウレタン樹脂で製作された複合素材で製作され、スラグボール、ケイ素を含むセラミックス粒子及び高分子樹脂(接着剤)を含んで構成されることができる。
上記ポリウレタン樹脂は主剤と硬化剤からなった2液型ウレタン接着剤で製作されることができる。
【0148】
したがって、支持部440は、下部空間428によって支持部440の製作原価及び重量が減少し、地面が平らでない地域で使用される場合、安定的にパイプ10を支持する長所がある。
【0149】
支持部440は第7本体445を含む。
【0150】
第7本体445の上端部は、フレーム210の前面、背面及び底面と密着するように形成され、下端部は上端部の底面から前方及び後方の一部分が互いに離隔されて下降延長されて床に密着する。
【0151】
第7本体445は、製鋼スラグを再加工したスラグボール及びポリウレタン樹脂を混合して成形モールドに入れて固めた後、常温(摂氏5度以上)で24時間乾燥させて製作される。
【0152】
上記成形モールドで乾燥して製作される第7本体445は、上記成形モールドから分離された状態で外部表面の鋭い部分が加工され、加工されるとき発生した異物が除去された後使用される。
【0153】
上記ポリウレタン樹脂は粘性及び接着性を有した高分子であって、製鋼スラグを再加工したスラグボールと混合すると上記スラグボールを互いに連結させながら硬化して耐久性が改善された複合素材として製作される。
【0154】
補助固定部350は、第1または第2方向1、2に向かって長く延長された円筒形態で形成されて支持部440の下部空間428に挿入され、外側面は支持部440の内側面と密着してポリウレタン樹脂と結合されるため、別途の固定装置が不要である。
【0155】
作業者は、補助固定部350の内側の下部空間428を活用して、直線に延長されたパイプ10の下部に配置される複数のパイプ固定装置170を一列に便利に整列させることができる。
【0156】
例えば、複数のパイプ固定装置170それぞれの下部空間428に、第1または第2方向1、2に向かって長く延長された円柱形態の棒を挿入して、便利に複数のパイプ固定装置170を一列に整列させることができる。
【0157】
また、雨天がしばしば発生する地域の場合、補助固定部350の内側の下部空間428を介して水が流れ出る通路を提供するため、地盤侵食を防止する長所がある。
【0158】
パイプ固定装置170を製作する場合、内部の空間が上部に向かって開放された直方体の成形モールドの内部に上記混合物の一部を入れ、補助固定部350を挿入した後、再び上記混合物の一部を上記成形モールドに注入する。
【0159】
補助固定部350を囲んだ上記混合物を固め、再び上記混合物を成形モールドに注入した後、固定部200を上記成形モールドに挿入し、上記混合物を硬化させればパイプ固定装置170が完成する。
【0160】
一方、上記ポリウレタン樹脂は、液状またはゲル形態で形成されることができ、液状ポリウレタン樹脂を使用することが好ましく、液状ポリウレタン樹脂を使用する場合、ジョンソクケミカルで販売中のKS F 4937駐車場床用表面仕上げ材ユニークリートA液灰色有光AU-8551(ドン)[29462-8551]製品(名称:ユニークリート)を使用するか、上記ユニークリートにカラーパウダーを混合させて使用することができる。
【0161】
図9は
図1のパイプ固定装置の製作方法の順序図を示す。
【0162】
図9に示されたように、パイプ固定装置100の製作方法は、製鋼スラグを再加工したスラグボール及びポリウレタン樹脂を混合する混合段階(S101)、上記スラグボール及び樹脂の混合物を成形モールドに注入し固める成形段階(S102)及び、上記混合物を常温で乾燥させる乾燥段階(S103)を含む。
【0163】
混合段階(S101)で、製鋼スラグを再加工したスラグボール及びポリウレタン樹脂は混合装置によって互いに混合されて混合物を形成し、上記混合物は所定の時間撹拌して上記スラグボールが均一に分布するように制御する(段階S101)。
【0164】
具体的には、上記混合物の組成比は、上記スラグボール77~82wt%、硅砂10~15wt%、及びポリウレタン樹脂3~13wt%であり、硅砂を除いて上記スラグボール及びポリウレタン樹脂のみを使用して上記混合物を製造することができる(段階S101)。
【0165】
また、上記混合物の組成比は、上記スラグボール70~80wt%、パウダー(セラミックスまたは高分子パウダー)5~15wt%、及びポリウレタン樹脂5~15wt%、硬化剤1~5wt%、その他添加物2~5wt%で、上記パウダーを除き上記スラグボール及びポリウレタン樹脂のみを使用して上記混合物を製造することができる(段階S101)。
【0166】
一方、上記混合物の組成比は重量部で算出する場合、上記混合物の組成比は、スラグボール70~80重量部、セラミックスパウダー5~15重量部、ポリウレタン樹脂5~15重量部、及び硬化剤1~5重量部で構成されることが好ましい。
【0167】
上記成形段階(S102)で、上記混合物は、支持部400と同一の形態の空間を囲む成形モールドに注入され、上記成形モールドに注入された上記混合物は、上記成形モールドの開口部を介して挿入される圧搾部を介して固められる(段階S102)。
【0168】
上記混合物が固められると、固定部200は、固定部200の前面、背面及び底面が支持部400に密着するように支持部400の上部に挿入され、上記混合物が硬化すると、上記混合物の接着力によって固定部200は支持部400と堅固に結合される(段階S102)。
【0169】
乾燥段階(S103)では、上記成形モールドで固められた上記混合物は常温(摂氏5度以上)で24時間乾燥すると硬化し、硬化した上記混合物は、上記成形モールドから分離されて支持部400として使用される(段階S103)。
【0170】
以上添付された図面を参照して本発明の好ましい実施例を説明したが、本明細書に記載された実施例と図面に示された構成は、本発明の最も好ましい一実施例に過ぎないだけで、本発明の技術的思想を全て代弁するものではないため、この出願時点において、これらに代替され得る多様な均等物と変形例があり得る。そのため、以上で記述した実施例は、全ての面で例示的なものであり限定的なものではなく、本発明の範囲は、詳細な説明よりは後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲そしてその等価概念から導出される全ての変更または変形された形態が、本発明の範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0171】
パイプ固定装置はパイプを固定させる装置として、家庭用または産業用で使用されることができる。
【符号の説明】
【0172】
100、120、140、150、160、170:パイプ固定装置
200:固定部
400、500:支持部
600:クランプ部
【国際調査報告】