(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-07
(54)【発明の名称】脱着手段が備えられた携帯端末機用アクセサリーモジュール
(51)【国際特許分類】
H04M 1/11 20060101AFI20230331BHJP
【FI】
H04M1/11 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022576783
(86)(22)【出願日】2021-02-19
(85)【翻訳文提出日】2022-08-23
(86)【国際出願番号】 KR2021002098
(87)【国際公開番号】W WO2021172814
(87)【国際公開日】2021-09-02
(31)【優先権主張番号】10-2020-0022300
(32)【優先日】2020-02-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522336144
【氏名又は名称】シンジモル カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SINJIMORU CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】(Nuridream Square,Sangam-dong)19th floor Business Tower,396 Worldcupbuk-ro,Mapo-gu Seoul 03925,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100115200
【氏名又は名称】山口 修之
(72)【発明者】
【氏名】チョン,チャン ホ
(72)【発明者】
【氏名】イム,ハン テ
(72)【発明者】
【氏名】ハム,スン イン
【テーマコード(参考)】
5K023
【Fターム(参考)】
5K023AA07
5K023DD06
5K023KK07
5K023MM25
5K023PP12
(57)【要約】
本発明は、プレート状で一面が携帯端末機またはアクセサリーユニットのいずれか一つに結合する固定プレートと、固定プレートの外周面に突出形成された板形突出部と、固定プレートの付着力を形成させる付着手段とを含む固定ユニットと、プレート状で一面に固定ユニットが安着するマウントプレートと、マウントプレートから突出して形成され、回転により板形突出部が着脱可能に嵌められる結合スロットとを含み、固定プレートと着脱可能に結合するマウントユニットと、マウントプレートと結合するアクセサリーユニットを含んで構成されることを特徴とする脱着手段が備えられた携帯端末機用アクセサリーモジュールを提供する。上記によると、携帯端末機の多様な用途に対応するモジュール化されたアクセサリーユニットを構成し、このようなモジュール化されたアクセサリーユニットを固定ユニットとマウントユニットを通じて携帯端末機に着脱可能に構成することができるという効果がある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末機の背面に多様なアクセサリーユニットの脱着を容易にし、脱着結合力を安定して維持させる脱着手段が備えられた携帯端末機用アクセサリーモジュールにおいて、
プレート状で一面が前記携帯端末機または前記アクセサリーユニットのいずれか一つに結合する固定プレートと、前記固定プレートの外周面に突出形成された板形突出部と、前記固定プレートの付着力を形成させる付着手段とを含む固定ユニットと、
プレート状で一面に前記固定ユニットが安着するマウントプレートと、前記マウントプレートから突出して形成され、回転により前記板形突出部が着脱可能に嵌められる結合スロットとを含み、前記固定プレートと着脱可能に結合するマウントユニットと、
前記マウントプレートと結合するアクセサリーユニットを含んで構成されることを特徴とする脱着手段が備えられた携帯端末機用アクセサリーモジュール。
【請求項2】
前記固定プレートは、円板状で形成され、
前記板形突出部は、前記固定プレートの外周面から半径方向に沿って突出して形成され、
前記マウントプレートは、前記固定プレート及び前記板形突出部が安着するように円板状で形成され、
前記結合スロットは、締結時に前記板形突出部が嵌められるように前記マウントプレートの外周面から中心に向かって突出して形成されることを特徴とする請求項1に記載の脱着手段が備えられた携帯端末機用アクセサリーモジュール。
【請求項3】
前記板形突出部は、複数個で前記固定プレートの中心から設定された離隔角度によって互いに離隔して形成され、
前記結合スロットは、前記板形突出部に対応する個数および位置に互いに離隔して形成されることを特徴とする請求項2に記載の脱着手段が備えられた携帯端末機用アクセサリーモジュール。
【請求項4】
前記結合スロットは、
前記マウントプレートの外周面から中心に向かって突出した環状のスロット部において前記板形突出部が安着するように弧形の切開部が切開して形成されることを特徴とする請求項2に記載の脱着手段が備えられた携帯端末機用アクセサリーモジュール。
【請求項5】
前記切開部と前記板形突出部は、相互同一の平断面形状及び大きさで形成されることを特徴とする請求項4に記載の脱着手段が備えられた携帯端末機用アクセサリーモジュール。
【請求項6】
前記板形突出部は、
前記マウントユニットの締結方向側の端部に突出形成され、前記マウントユニットの回転時に前記結合スロットの側面がかかって前記マウントプレートのオーバー回転防止または前記マウントユニットの締結方向を限定する係止部が形成されることを特徴とする請求項2に記載の脱着手段が備えられた携帯端末機用アクセサリーモジュール。
【請求項7】
前記結合スロットは、締結溝または締結孔が形成され、
前記板形突出部は、前記結合スロットが締結される時に前記締結溝または前記締結孔に着脱可能に嵌合する締結突起が突出形成されることを特徴とする請求項2に記載の脱着手段が備えられた携帯端末機用アクセサリーモジュール。
【請求項8】
前記固定ユニットは、
無線充電が可能な範囲の厚さで構成されることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末機用アクセサリーモジュール。
【請求項9】
前記付着手段は、
一面と他面にそれぞれ粘着剤が塗布され、一面は前記固定プレートに付着し、他面は前記携帯端末機に付着する付着部材であることを特徴とする請求項1に記載の脱着手段が備えられた携帯端末機用アクセサリーモジュール。
【請求項10】
前記マウントユニットは、
前記マウントプレートに前記アクセサリーユニットを結合させる連結部をさらに含んで構成され、
前記アクセサリーユニットは、
一面が前記連結部に結合し、一側が開放され内部に収容空間が形成されて収納物を収納可能に構成される収納手段で構成されることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の脱着手段が備えられた携帯端末機用アクセサリーモジュール。
【請求項11】
前記連結部は、
板形で形成され、前記収納手段の収納空間の一面を形成するか支持し、
前記収納手段は、
前記連結部に結合し、内部空間または前記連結部との結合空間の間に収納物を収納するように構成されるパウチ、ケースまたは財布のいずれか一つであることを特徴とする請求項10に記載の脱着手段が備えられた携帯端末機用アクセサリーモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、脱着手段が備えられた携帯端末機用アクセサリーモジュールに関し、さらに詳しくは、携帯端末機の背面または携帯端末機保護用ケースの背面に安定して着脱可能に結合して多様な携帯端末機用アクセサリーを可変的に着脱して使用可能にする脱着手段が備えられた携帯端末機用アクセサリーモジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、スマートフォンのような携帯端末機は、音声通信機能の他にも無線インターネット、写真撮影、映画鑑賞、ナビゲーション、ゲームなど実生活で多様に利用されており、かかる携帯端末機と共に携帯端末機と関連して多様なアクセサリーも発売されて利用されている。
【0003】
かかる携帯端末機用アクセサリーに対する技術の例として、特許文献1には、スプリング溝が形成され、スプリング及びボールが収納されるようになった連結部材と、前記連結部材に嵌められ、一体の板形からなり、弾性を提供する弾性突部が形成されている板スプリングと、回転軸部が形成され前記板スプリングの内側に嵌められる環と、板形からなり前記連結部材と密着し、多数の係止孔が形成されている付着板と、前記付着板の外側から嵌められた後に組み立てるカバーとを含んでなることで、前記付着板に対して連結部材と環及びカバーが一体で回転可能になされることを特徴とする携帯端末機用アクセサリーが開示されている。
【0004】
しかし、従来の携帯端末機用アクセサリーは、限定された特定の用途(把持または引き置き)のみで容易に構成されており、携帯端末機に固定されるため、把持用から引き置き用に用途を変更することが難しいという問題点があり、用途を変更するためには別途のアクセサリーを付加して設置しなければならないという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】大韓民国登録特許公報第10-1777505号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、携帯端末機の多様な用途に対応するモジュール化されたアクセサリーを構成し、かかるモジュール化されたアクセサリーを携帯端末機に着脱可能に構成することで、用途変更が容易で便利性を向上させることができ、別途のアクセサリー構成を追加する必要なく用途変更が可能であるため、経済的な脱着手段が備えられた携帯端末機用アクセサリーモジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、携帯端末機の背面に多様なアクセサリーユニットの脱着を容易にし、脱着結合力を安定して維持させる脱着手段が備えられた携帯端末機用アクセサリーモジュールにおいて、プレート状で一面が前記携帯端末機または前記アクセサリーユニットのいずれか一つに結合する固定プレートと、前記固定プレートの外周面に突出形成された板形突出部と、前記固定プレートの付着力を形成させる付着手段とを含む固定ユニットと、プレート状で一面に前記固定ユニットが安着するマウントプレートと、前記マウントプレートから突出して形成され、回転により前記板形突出部が着脱可能に嵌められる結合スロットとを含み、前記固定プレートと着脱可能に結合するマウントユニットと、前記マウントプレートと結合するアクセサリーユニットを含んで構成されることを特徴とする脱着手段が備えられた携帯端末機用アクセサリーモジュールを提供する。
【0008】
ここで、前記固定プレートは、円板状で形成され、前記板形突出部は、前記固定プレートの外周面から半径方向に沿って突出して形成され、前記マウントプレートは、前記固定プレート及び前記板形突出部が安着するように円板状で形成され、前記結合スロットは、締結時に前記板形突出部が嵌められるように前記マウントプレートの外周面から中心に向かって突出して形成されることを特徴とする脱着手段が備えられることができる。
【0009】
前記板形突出部は、複数個で前記固定プレートの中心から設定された離隔角度によって離隔して形成され、前記結合スロットは、前記板形突出部に対応する個数および位置に互いに離隔して形成されることを特徴とする脱着手段が備えられることができる。
【0010】
この時、前記結合スロットは、前記マウントプレートの外周面から中心に向かって突出した環状のスロット部において前記板形突出部が安着するように弧形の切開部が切開して形成されることができる。
【0011】
ここで、前記切開部と前記板形突出部は、相互同一の平断面形状及び大きさで形成されることができる。
【0012】
前記板形突出部は、前記マウントユニットの締結方向側の端部に突出形成され、前記マウントユニットの回転時に前記結合スロットの側面がかかって前記マウントプレートのオーバー回転防止または前記マウントユニットの締結方向を限定する係止部が形成されることを特徴とする脱着手段が備えられることができる。
【0013】
前記結合スロットは、締結溝または締結孔が形成され、前記板形突出部は、前記結合スロットが締結される時に前記締結溝または前記締結孔に着脱可能に嵌合する締結突起が突出形成されることができる。
【0014】
前記固定ユニットは、無線充電が可能な範囲の厚さで構成されることができる。
【0015】
前記付着手段は、一面と他面にそれぞれ粘着剤が塗布され、一面は前記固定プレートに付着し、他面は前記携帯端末機に付着する付着部材が適用されることができる。
【0016】
前記マウントユニットは、前記マウントプレートに前記アクセサリーユニットを結合させる連結部をさらに含んで構成され、前記アクセサリーユニットは、一面が前記連結部に結合し、一側が開放され内部に収容空間が形成されて収納物を収納可能に構成される収納手段で構成されることができる。
【0017】
前記連結部は、板形で形成され、前記収納手段の収納空間の一面を形成するか支持し、前記収納手段は、前記連結部に結合し、内部空間または前記連結部との結合空間の間に収納物を収納するように構成されるパウチ、ケースまたは財布のいずれか一つで構成されることができる。
【0018】
一方、前記マウントプレートは、前記結合スロットの離脱方向側の側面に隣接して位置し、締結回転時に前記板形突出部と接する前記結合スロットの側面から所定の離隔弧長さで離隔して形成され、前記離隔弧長さは、前記板形突出部の弧長さより短い弧長さで形成され、離脱方向に回転時に前記板形突出部の側面がかかって離脱が防止されるように突出形成される離脱防止突起が形成されることができる。
【0019】
ここで、前記離脱防止突起は、脱着回転時に板形突出部と接する側面が下方傾斜面を有するように形成されることができる。
【0020】
前記固定プレートは、回転中心部にスナップボタン突起が形成され、前記マウントプレートは、回転中心部に前記スナップボタン突起と圧入により脱着され、回転可能に結合するスナップボタン溝が形成されることができる。
【0021】
前記板形突出部は、前記結合スロットと接触する一側面に第1テーパー部が形成され、前記結合スロットの内側面には、前記板形突出部が締結される時に圧入力が発生するように前記第1テーパー部と対面する側面に第2テーパー部が形成されることを特徴とする脱着手段が備えられることができる。
【0022】
ここで、前記第1テーパー部は、前記一側面の全体弧長さのうち締結入口側の端部から所定の第1弧長さで形成され、前記第2テーパー部は、前記板形突出部が締結される前記マウントプレートまたは前記結合スロットの側面の全体弧長さのうち締結入口側から前記第1弧長さと同一の所定の第2弧長さで形成されることができる。
【0023】
さらに、前記第1テーパー部は、前記板形突出部の水平方向の中心軸から第1テーパー角で形成され、前記第2テーパー部は、前記板形突出部が挿入される挿入空間の水平方向の中心軸から第2テーパー角で形成され、前記第2テーパー角は、前記第1テーパー角より大きく形成されることを特徴とする脱着手段が備えられることができる。
【0024】
また、前記連結部は、前記マウントプレートに結合する円板型で形成され、前記アクセサリーユニットは、前記連結部に回動可能に結合し、リングまたは環状で形成され、使用者が把持(gripping)できるようにする把持部で構成されることができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明に係る脱着手段が備えられた携帯端末機用アクセサリーモジュールは、携帯端末機の多様な用途に対応するモジュール化されたアクセサリーユニットを構成し、かかるモジュール化されたアクセサリーユニットを固定ユニットとマウントユニットを通じて携帯端末機に着脱可能に構成することで、用途変更が容易で便利性を向上させることができ、用途変更のための別途のアクセサリー構成を追加する必要がないため、費用を節減することができ、経済的な効果を提供することができる。
【0026】
また、本発明に係る脱着手段が備えられた携帯端末機用アクセサリーモジュールは、使用者の簡単な回転操作だけでも脱着される構造であり使用が簡便で、簡単な構造であるため製造が容易でかつ経済的である。
【0027】
また、本発明に係る脱着手段が備えられた携帯端末機用アクセサリーモジュールは、アクセサリーを多様に構成することができるため、その活用範囲が広範囲である。
【0028】
また、本発明に係る脱着手段が備えられた携帯端末機用アクセサリーモジュールは、固定ユニットが無線充電が可能な範囲の厚さで形成されているため、無線充電のためにアクセサリー部全体を分離する必要なく、簡単なマウントユニットの脱去だけで無線充電を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本発明の実施例に係る脱着手段が備えられた携帯端末機用アクセサリーモジュールを示す分解斜視図である。
【
図2】
図1の脱着手段が備えられた携帯端末機用アクセサリーモジュールにおいて、固定ユニットとマウントユニットの着脱構造を示す底面図である。
【
図3】
図1の板形突出部と切開部を示すための固定ユニットの底面図である。
【
図4】
図1の脱着手段が備えられた携帯端末機用アクセサリーモジュールにおいて、固定ユニットとマウントユニットにテーパー部が形成された固定ユニットとマウントユニットの他の実施例を示す底面図である。
【
図5】
図4のテーパー部による固定ユニットとマウントユニットの締結過程を示す概念図である。
【
図6】
図4のスナップボタン突起とスナップボタン溝を示す正断面図である。
【
図7】
図1の脱着手段が備えられた携帯端末機用アクセサリーモジュールにおいて、収納手段として構成されるアクセサリーユニットの実施例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明の好ましい実施例によると、本発明は、携帯端末機の背面に多様なアクセサリーユニットの脱着を容易にし、脱着結合力を安定して維持させる脱着手段が備えられた携帯端末機用アクセサリーモジュールにおいて、プレート状で一面が前記携帯端末機または前記アクセサリーユニットのいずれか一つに結合する固定プレートと、前記固定プレートの外周面に突出形成された板形突出部と、前記固定プレートの付着力を形成させる付着手段とを含む固定ユニットと、プレート状で一面に前記固定ユニットが安着するマウントプレートと、前記マウントプレートから突出して形成され、回転により前記板形突出部が着脱可能に嵌められる結合スロットとを含み、前記固定プレートと着脱可能に結合するマウントユニットと、前記マウントプレートと結合するアクセサリーユニットとを含んで構成され、前記固定プレートは、円板状で形成され、前記板形突出部は、前記固定プレートの外周面から半径方向に沿って突出して形成され、前記マウントプレートは、前記固定プレートおよび前記板形突出部が安着するように円板状で形成され、前記結合スロットは、締結時に前記板形突出部が嵌められるように前記マウントプレートの外周面から中心に向かって突出して形成される。
【0031】
これにより、本発明では、携帯端末機の多様な用途に対応するモジュール化されたアクセサリーユニットを構成し、かかるモジュール化されたアクセサリーユニットを固定ユニットとマウントユニットを通じて携帯端末機に着脱可能に構成することで、用途変更が容易で便利性を向上させることができ、用途変更のための別途のアクセサリー構成を追加する必要がないため費用を節減することができ、経済的な効果を提供することができる。
【実施例】
【0032】
以下、添付の図面を参照して本発明の具体的な実施例による脱着手段が備えられた携帯端末機用アクセサリーモジュールの製造方法について説明する。
【0033】
説明に先立ち、本発明の効果、特徴及びこれを達成する方法は、添付の図面と共に詳しく後述する実施例から明確になる。しかし、本発明は、以下で開示される実施例に限定されるものではなく、それぞれ異なる多様な形態で実現されることができ、単に本実施例は本発明の開示を完全にし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範疇によって定義されるだけである。
【0034】
本発明の実施例を説明するにあたって、公知機能または構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不要に曖昧にすると判断される場合は、その詳細な説明を省略し、後述する用語は、本発明の実施例における機能を考慮して定義された用語であり、これは、使用者、運用者の意図または慣例などによって変わることができる。したがって、その定義は、本明細書全般にわたった内容に基づいて下されるべきである。
【0035】
先ず、
図1及び
図2を参照すると、本発明の実施例に係る脱着手段が備えられた携帯端末機用アクセサリーモジュール(以下、「アクセサリーモジュール」という)は、携帯端末機の背面に多様なアクセサリーユニットの脱着を容易にし、脱着結合力を安定して維持するように構成され、固定ユニット100と、マウントユニット200と、アクセサリーユニット300とを含んで構成されることができる。
【0036】
前記固定ユニット100は、携帯端末機10またはアクセサリーユニット300のいずれか一つに固定結合することができる。図面において、前記固定ユニット100は、携帯端末機10の背面に結合した場合を示しているが、設計などによってアクセサリーユニット300に結合可能なことは言うまでもない。
【0037】
前記固定ユニット100は、固定プレート110と、付着手段120と、板形突出部130とを含んで構成されることができる。
【0038】
前記固定プレート110は、プレート状で一面が前記携帯端末機10の背面に結合する。前記固定プレート110は、図示のように円板状で形成されることができる。
【0039】
前記付着手段120は、前記固定プレート110の付着力を形成するようにして前記固定プレート110を前記携帯端末機10に付着させる役割をする。ここで、前記付着手段120は、一面と他面にそれぞれ粘着剤が塗布され、一面は前記固定プレート110に付着し、他面は前記携帯端末機10に付着する付着部材で構成されることができる。この時、前記付着部材は、両面テープなどを適用することができる。
【0040】
前記板形突出部130は、前記固定プレート110の外周面に突出形成され、前記マウントユニット200の締結時に後述する結合スロット220と締結される。前記板形突出部130は、円板状の前記固定プレート110の外周面から半径方向に沿って突出形成されることができる。
【0041】
前記板形突出部130は、前記マウントユニット200の締結方向側の端部に突出形成された係止部132が形成されることができる。前記係止部132は、前記マウントユニット200の回転時に前記結合スロット220の側面がかかって前記マウントプレート210のオーバー回転防止または前記マウントユニット200の締結方向を限定する役割をする。
【0042】
前記板形突出部130は、前記結合スロット220と接触する側面に締結突起131が突出して形成されることができる。前記締結突起131は、後述する結合スロット220の締結溝または締結孔221に着脱可能に嵌合し、前記結合スロット220との締結力を確保し、前記マウントユニット200のスリップによる離脱を防止する役割をする。ここで、前記締結突起131は、使用者による外力によっては離脱されるものの、スリップによっては離脱しないようにその突出高さを設定することができる。前記締結突起131は、図示のように板形突出部130の中央部に一つが形成されることができるが、これに限定しない。
【0043】
前記マウントユニット200は、使用者の操作によって前記固定プレート110と着脱可能に結合する。前記マウントユニット200は、マウントプレート210と、結合スロット220とを含んで構成されることができる。
【0044】
前記マウントプレート210は、プレート状で一面に前記固定ユニット100が安着する。前記マウントプレート210は、前記固定プレート110及び前記板形突出部130が安着するように円板状で形成されることができる。ここで、前記マウントプレート210は、図示のように、前記固定プレート110及び前記板形突出部130が安着できるように一面に溝形態の安着溝部が形成されることができる。
【0045】
前記結合スロット220は、前記マウントプレート210から突出形成され、前記マウントプレート210の回転によって前記板形突出部130に着脱可能に嵌められる。図面において、前記結合スロット220は、締結時に前記板形突出部130が嵌められるように前記マウントプレート210の外周面から中心に向かって突出して形成されている。
【0046】
前記結合スロット220は、図示のように、前述した締結突起131が着脱可能に結合する締結孔221が形成されることができる。しかし、これは一実施例に過ぎず、前記結合スロット220は、締結孔221の他に締結溝が形成されることができる。
【0047】
一方、前記板形突出部130と結合スロット220は、その位置と個数が互いに対応して構成されることができる。即ち、前記板形突出部130は、複数個で、前記固定プレート110の中心から設定された離隔角度によって互いに離隔して形成され、そこで、前記結合スロット220は、前記板形突出部130に対応する個数及び位置に互いに離隔して形成されることができる。図面において、前記板形突出部130と前記結合スロット220は、それぞれ一対で構成され、180°の離隔角度を有し、互いに対称して位置している。しかし、これは一実施例に過ぎず、前記固定ユニット100は、前記板形突出部130が回転中心に対して多様な個数で対称して構成されることができる。そこで、前記板形突出部130は、
図1~
図4に示すように、固定プレート110の両側に対向して2個が形成された場合、結合のための回動角が略90°となる。これに対し、
図7のように板形突出部130が4個形成された場合は、回動角が略45°となることができる。
【0048】
さらに、前記固定ユニットは、その高さ(厚さ)が無線充電が可能な範囲で形成され、マウントユニットを分離させた状態でそのまま無線充電が可能に構成されることができる。ここで、無線充電が可能な高さを5mm程度であると仮定すると、前記固定ユニットの厚さは2mm~3mm範囲で形成されることができるなど、上記の目的を達成することができれば多様な高さで構成可能である。
【0049】
図3を参照すると、前記結合スロット220は、締結時に前記板形突出部130が嵌められるように前記マウントプレート210の外周面から中心に向かって突出して形成される。具体的に、上記の結合スロット220は、前記マウントプレート210の外周面から中心に向かって突出した環状のスロット部Aにおいて、弧形の切開部Bが切開して形成されることができる。この時、前記切開部は、前記板形突出部130が安着する形状及び大きさで形成され、マウントユニット200の離脱防止のために前記板形突出部130と相互同一の平断面状及び大きさで形成されることができる。
【0050】
図4は、前記固定ユニット100と前記マウントユニット200の他の実施例を示す図面である。
【0051】
図面を参照すると、前記固定ユニット100とマウントユニット200は、締結時に圧入力が発生するようにして締結力を向上させられるように構成されることができる。
【0052】
これについて
図5を参照してみると、先ず、前記板形突出部130は、前記マウントユニット200と接触する一側面に第1テーパー部133が形成されることができる。図面において、前記第1テーパー部133は、前記マウントプレート210に接触する上面に形成された場合を示しているが、前記結合スロット220に接触する下面に形成可能なことは言うまでもない。
【0053】
そして、前記マウントユニット200は、前記板形突出部130が締結される時に圧入力が発生するように、前記第1テーパー部133と対面する内側面に第2テーパー部230が形成されることができる。図面において、前記第2テーパー部230は、前記板形突出部130の上面に接触するマウントプレート210に形成された場合を示しているが、前記板形突出部130の下面に接触する結合スロット220に形成可能なことは言うまでもない。
【0054】
一方、前記第1テーパー部133と第2テーパー部230は、前記板形突出部130と結合スロット220の接触面積に対し、全区間または一部区間に形成され、圧入力が作用される区間を設定することができる。
【0055】
例えば、前記第1テーパー部133と第2テーパー部230は、前記板形突出部130と結合スロット220の接触面積に対して一部区間に形成され、マウントユニット200の締結後に一定区間のみに対して圧入力が作用するように構成されることができる。
【0056】
これに対する実施例として、前記アクセサリーモジュールは、前記結合スロット220の全長さのうち挿入口側の所定の長さに対しては圧入力が発生せず、設定された内側挿入領域Cにおける移動時のみに圧入力が発生するように構成されることができる。
【0057】
このため、前記第1テーパー部133は、前記板形突出部130の接触する一側面の全体弧長さのうち締結入口側の端部から所定の第1弧長さR2で形成されることができる。そして、前記第2テーパー部230は、前記板形突出部130が締結される前記結合スロット220の側面の全体弧長さのうち締結入口側から前記第1弧長さと同一の所定の第2弧長さL2で形成されることができる。
【0058】
一方、前記第1テーパー部133と第2テーパー部230は、締結時に序盤においては圧入力が発生しないが、締結がある程度進行すると圧入力が発生するように構成されることができる。これは、使用者が序盤においてマウントユニット200を回転させて締結する時は圧入力が発生しないようにして容易な締結を可能にし、締結がある程度進行すると圧入力を発生させることで締結力を確保するためである。
【0059】
そこで、前記第1テーパー部133は、前記板形突出部130の全体弧長さのうち締結される入口側の端部より所定の弧長さR1が終わる地点から出口側の端部まで第1弧長さR2で形成され、前記第2テーパー部230は、結合スロット220の全体弧長さのうち締結される入口側の端部より所定の弧長さL1が終わる地点から出口側の端部まで第2弧長さL2で形成されるようにする。
【0060】
そして、前記第1テーパー部133は、前記板形突出部130の水平方向中心軸から第1テーパー角で形成され、前記第2テーパー部230は、前記板形突出部130が挿入される挿入空間の水平方向の中心軸から第2テーパー角で形成され、前記第2テーパー角は、前記第1テーパー角より大きく形成されることができる。
【0061】
これにより、前記アクセサリーモジュールは、マウントユニット200の締結時R1及びL1区間では、テーパーにより結合スロット220と板形突出部130が互いに接触せず圧入力が発生しないが、R2及びL2区間において結合スロット220と板形突出部130が互いに接触しながら圧入力が発生するように構成されることができる。
【0062】
一方、前記マウントプレート210は、離脱防止突起212が形成されることができる。前記離脱防止突起212は、図示のように、前記結合スロット220の離脱方向側の側面に隣接して位置し、締結回転時に前記板形突出部130と接する前記結合スロット220の側面から所定の離隔弧長さで離隔して形成される。この時、前記離脱防止突起212は、離隔弧長さが前記板形突出部130の弧長さより短い弧長さで形成され、離脱方向に回転時に前記板形突出部130の側面がかかって離脱が防止されるように突出形成される。
【0063】
さらに、前記離脱防止突起212は、脱着回転時に板形突出部130と接する側面が下方傾斜面を有するように形成され、締結時に板形突出部130が下方傾斜面に沿って容易に締結されるように構成されることができる。
【0064】
図6は、前記固定プレート110と前記マウントプレート210の他の実施例を示す図面である。
【0065】
図面を参照すると、前記固定プレート110は、他面の回転中心部にスナップボタン突起111が形成されることができる。そして、前記マウントプレート210は、回転中心部に前記スナップボタン突起111と圧入により脱着され、回転可能に結合するスナップボタン溝211が形成されることができる。
【0066】
前記スナップボタン突起111と前記スナップボタン溝211は、外力によってのみ互いに着脱可能であるため、前記マウントユニット200の締結時に前記固定プレート110とマウントプレート210を互いに結束させて意図しない離脱を防止する役割をする。また、これと共に、前記スナップボタン突起111とスナップボタン溝211は、前記固定プレート110とマウントプレート210の回転中心部に位置し、回動可能に結合しているため、締結された状態でも回転可能に構成される。これにより、前記スナップボタン突起111とスナップボタン溝211は、固定ユニット100とマウントユニット200の締結力が確保可能なことはもちろん、締結された状態でも回転可能であるため、離脱方向に回転する時も固定ユニット100とマウントユニット200間の分離を防止可能な効果を提供することができる。
【0067】
前記アクセサリーユニット300は、前記マウントプレート210と結合し、収納、把持または引き置きなどの多様な用途に対応して構成されることができる。
【0068】
これに先立ち、前記マウントユニット200は、前記マウントプレート210に前記アクセサリーユニット300を結合させる連結部をさらに含んで構成されることができる。ここで、前記連結部は、結合するアクセサリーユニット300の構成に対応して前記アクセサリーユニット300との結合が容易な形態であれば多様な構成が適用されることができ、このような連結部による多様なアクセサリーユニット300について説明する。
【0069】
先ず、前記アクセサリーユニット300は、
図1に示すように、使用者が把持(gripping)可能に構成されることができる。
【0070】
これについて説明すると、先ず、前記連結部は、前記マウントプレート210に結合する円板型で形成される。そして、前記アクセサリーユニット300は、前記連結部に回動可能に結合し、リングまたは環状で形成され、使用者が把持可能にする把持部322を含んで構成されることができる。
【0071】
これと異なる実施例として
図7を参照すると、前記アクセサリーユニット300aは、カード、名刺、現金などを含む収納物20が収納可能に構成される収納手段311で構成されることができる。
【0072】
ここで、前記収納手段311は、一側が開放され、内部収容空間313に収納物20を収納可能なパウチで構成される。
【0073】
一方、このような場合、前記連結部は、板形で形成され、前記収納手段311の収納空間の一面を形成するか支持するように構成されることができる。
【0074】
そして、前記収納手段311は、前記連結部に結合し、内部空間または前記連結部との結合空間の間に収納物20を収納するように構成されるパウチ、ケースまたは財布のいずれか一つで構成されることができる。
【0075】
本発明は、図面に示された実施例を参考として説明されたが、これは、例示的なものに過ぎず、本技術分野の通常の知識を有する者であれば、これから多様な変形及び均等な他の実施例が可能であるという点が理解できるであろう。従って、本発明の技術的な保護範囲は、添付の特許請求の範囲の技術的思想によって定められる。
【産業上の利用可能性】
【0076】
本発明は、脱着手段が備えられた携帯端末機用アクセサリーモジュールに関するもので、さらに詳しくは、携帯端末機の背面または携帯端末機保護用ケースの背面に安定して着脱可能に結合し、多様な携帯端末機用アクセサリーを可変的に着脱して使用可能にする脱着手段が備えられた携帯端末機用アクセサリーモジュールに関するもので、本発明によると、本発明に係る脱着手段が備えられた携帯端末機用アクセサリーモジュールは、携帯端末機の多様な用途に対応するモジュール化されたアクセサリーユニットを構成し、かかるモジュール化されたアクセサリーユニットを固定ユニットとマウントユニットを通じて携帯端末機に着脱可能に構成することで、用途変更が容易でかつ便利性を向上させることができ、用途変更のための別途のアクセサリー構成を追加する必要がないため、費用を節減することができ経済的な効果を提供することができる。
【国際調査報告】