(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-10
(54)【発明の名称】通行検出方法及びその装置、電子デバイス並びにコンピュータ可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04N 7/18 20060101AFI20230403BHJP
G06T 7/70 20170101ALI20230403BHJP
G06T 7/20 20170101ALI20230403BHJP
G07C 9/38 20200101ALI20230403BHJP
G08B 25/00 20060101ALI20230403BHJP
【FI】
H04N7/18 D
G06T7/70 A
G06T7/20 300Z
G07C9/38
G08B25/00 510M
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022538311
(86)(22)【出願日】2021-07-16
(85)【翻訳文提出日】2022-06-20
(86)【国際出願番号】 CN2021106907
(87)【国際公開番号】W WO2022160616
(87)【国際公開日】2022-08-04
(31)【優先権主張番号】202110118334.9
(32)【優先日】2021-01-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】518209698
【氏名又は名称】シェンチェン センスタイム テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN SENSETIME TECHNOLOGY CO.,LTD
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フー クン
(72)【発明者】
【氏名】ワン ユージエ
(72)【発明者】
【氏名】ウー イーチャオ
(72)【発明者】
【氏名】ガオ モンヤー
(72)【発明者】
【氏名】リアン ディン
【テーマコード(参考)】
3E138
5C054
5C087
5L096
【Fターム(参考)】
3E138AA01
3E138CA03
3E138CC01
3E138JA05
3E138JB05
3E138JC19
5C054CA04
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5C054FC12
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5C087GG08
5C087GG66
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5C087GG84
5L096AA06
5L096BA02
5L096BA18
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5L096DA02
5L096FA16
5L096FA69
5L096GA51
5L096GA55
5L096HA11
5L096JA03
5L096JA11
(57)【要約】
本開示は、通行検出方法及びその装置、電子デバイス並びにコンピュータ可読記憶媒体に関する。前記方法は、検出ビデオのビデオフレームに検出処理を行い、ビデオフレームの通行待ち対象の第1位置情報及び目標物品の第2位置情報を取得するステップと、第1及び第2位置情報に基づき、通行待ち対象と目標物品とをマッチングし、目標物品を持つ目標対象を決定するステップと、目標対象の目標位置情報に基づき検出結果を生成し、検出結果をアクセス制御システムに送信するステップとを含む。当該方法によれば、通行待ち対象が目標物品を持つことが検出された場合、検出結果を生成できる。検出結果は、前記システムを通過する対象が目標物品を持つのを示すために用いられてもよく、目標対象と目標物品の両方が通過した後に同システムを閉じることができ、これにより、目標物品を持つ対象が通行に失敗したり誤って負傷したりするなどの状況を減らすことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通行検出方法であって、
検出ビデオのビデオフレームに対して検出処理を行い、ビデオフレームにおける通行待ち対象の第1位置情報、及び目標物品の第2位置情報を取得するステップであって、前記検出ビデオは、通行通路で撮影されたビデオである、ステップと、
前記第1位置情報と前記第2位置情報に基づいて、前記通行待ち対象から、前記目標物品とマッチングする目標対象を決定するステップと、
少なくとも前記目標対象の目標位置情報に基づいて検出結果を生成し、前記検出結果を前記通行通路のアクセス制御システムに送信するステップと、を含む、方法。
【請求項2】
前記方法は、
前記目標位置情報が、前記目標対象が予め設定された位置にあることを示す場合、前記アクセス制御システムからの検証情報を受信するステップをさらに含み、
少なくとも前記目標対象の目標位置情報に基づいて前記検出結果を生成するステップは、
前記検証情報が、検証が通過したことである場合、前記検出結果を生成するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1位置情報は、対象の頭部及び肩部をボックスで選択するための第1選択ボックスの位置情報を含み、
前記検出ビデオのビデオフレームに対して検出処理を行い、前記ビデオフレームにおける通行待ち対象の第1位置情報を取得するステップは、
前記検出ビデオのビデオフレームに対して検出処理を行い、対象の頭部及び肩部をボックスで選択するための第1選択ボックスの位置情報を取得するステップを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記予め設定された位置には前記通行通路のアクセス制御システム外の予め設定された領域が含まれ、
前記目標位置情報が、前記目標対象が予め設定された位置にあることを示す場合、前記アクセス制御システムからの検証情報を受信するステップは、
前記ビデオフレームにおける複数の対象の第1選択ボックスの位置情報を決定するステップと、
前記目標対象の第1選択ボックスが前記予め設定された領域に位置する場合、又は第1選択ボックスと前記予め設定された領域とのIoU(Intersection over Union)が第1閾値よりも大きい場合、前記アクセス制御システムからの検証情報を受信するステップと、を含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、
前記第1位置情報が、前記対象が予め設定された位置にあることを示す場合、前記対象に対して動作識別処理を行い、前記対象が所定の行為を行うか否かを決定するステップと、
前記対象が所定の行為を行う場合、前記検出ビデオにおける前記所定の行為を記録したビデオクリップを保存するステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1位置情報は、前記対象の身体の部位をボックスで選択するための第2選択ボックスの位置情報を含み、前記第2位置情報は、目標物品をボックスで選択するための第3選択ボックスの位置情報を含み、
前記第1位置情報と前記第2位置情報に基づいて、前記通行待ち対象と前記目標物品とをマッチングするステップは、
第1対象の第2選択ボックスと前記第3選択ボックスとのIoUが第2閾値よりも以上である場合、前記第1対象を、前記目標物品とマッチングする目標対象として決定するステップであって、前記第1対象がいずれかの対象である、ステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、
前記対象が前記通行通路を通過した場合、通過レコードを生成するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記対象が前記通行通路を通過した場合、通過レコードを生成するステップは、
前記目標対象及び前記目標対象とマッチングする目標物品が前記通行通路を通過した場合、通過レコードを生成するステップとを含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
通行検出装置であって、画像取得コンポーネントと処理コンポーネントとを備え、
前記画像取得コンポーネントは、通行通路の検出ビデオを取得するように構成され、
前記処理コンポーネントは、検出ビデオのビデオフレームに対して検出処理を行い、ビデオフレームにおける通行待ち対象の第1位置情報、及び目標物品の第2位置情報を取得し、第1位置情報と第2位置情報に基づいて、前記通行待ち対象と前記目標物品とをマッチングし、目標物品を持っている目標対象を決定し、少なくとも前記目標対象の目標位置情報に基づいて検出結果を生成し、前記検出結果を前記通行通路のアクセス制御システムに送信するように構成される、装置。
【請求項10】
前記処理コンポーネントは、さらに前記目標位置情報が、前記目標対象が予め設定された位置にあることを示す場合、前記アクセス制御システムからの検証情報を受信するように構成され、少なくとも前記目標対象の目標位置情報に基づいて検出結果を生成することは、前記検証情報が、検証が通過したことである場合、前記検出結果を生成することを含むことを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記第1位置情報は、対象の頭部及び肩部をボックスで選択するための第1選択ボックスの位置情報を含み、
前記処理コンポーネントは、具体的には検出ビデオのビデオフレームに対して検出処理を行い、対象の頭部及び肩部をボックスで選択するための第1選択ボックスの位置情報を取得するように構成されることを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記予め設定された位置には前記通行通路のアクセス制御システム外の予め設定された領域が含まれ、
前記処理コンポーネントは、具体的にはビデオフレームにおける複数の対象の第1選択ボックスの位置情報を決定し、前記目標対象の第1選択ボックスが前記予め設定された領域に位置する場合、又は第1選択ボックスと前記予め設定された領域とのIoUが第1閾値よりも大きい場合、前記アクセス制御システムからの検証情報を受信するように構成されることを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記装置は、記憶コンポーネントをさらに備え、
前記処理コンポーネントは、さらに前記第1位置情報が、前記対象が予め設定された位置にあることを示す場合、前記対象に対して動作識別処理を行い、前記対象が所定の行為を行うか否かを決定し、前記対象が所定の行為を行う場合、前記検出ビデオにおける前記所定の行為を記録したビデオクリップを前記記憶コンポーネントに保存するように構成されることを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項14】
前記第1位置情報は、前記対象の身体の部位をボックスで選択するための第2選択ボックスの位置情報を含み、前記第2位置情報は、目標物品をボックスで選択するための第3選択ボックスの位置情報を含み、
処理コンポーネントは、さらに第1対象の第2選択ボックスと前記第3選択ボックスとのIoUが第2閾値よりも以上である場合、前記第1対象を、前記目標物品とマッチングする目標対象として決定するように構成され、前記第1対象がいずれかの対象であることを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項15】
前記処理コンポーネントは、さらに前記対象が前記通行通路を通過した場合、通過レコードを生成するように構成されることを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項16】
前記処理コンポーネントは、具体的には前記目標対象及び前記目標対象とマッチングする目標物品が前記通行通路を通過した場合、通過レコードを生成するステップとを含むことを特徴とする請求項15に記載の装置。
【請求項17】
電子デバイスであって、
プロセッサで実行可能な命令を記憶するメモリと、
請求項1-8のいずれか一項に記載の方法を実行するプロセッサと、を備える、電子デバイス。
【請求項18】
プロセッサによって実行されると前記プロセッサに請求項1-8のいずれか一項に記載の方法を実行させるためのコンピュータプログラム命令を記憶した、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本出願は、出願番号が202110118334.9であり、出願日が2021年1月28日である中国特許出願に基づいて提案され、当該中国特許出願の優先権を主張し、当該中国特許出願の全内容は、参照により本出願に組み込まれる。
【0002】
本開示は、コンピュータビジョン技術術分野に関し、特に通行検出方法及びその装置、電子デバイス並びにコンピュータ可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
アクセス制御システムは、通常、ゲートなどの身元が検証された後に通行を許可するデバイスを含み、様々な地下鉄、空港、政府機関などの通行のために身元が検証される必要があるシーンに広く応用される。アクセス制御システムが用いられる場合、通行者は、通常、ゲートの入り口に立って検証され、ゲートが開いた後、一人で素早く通過し、通路内の複数のセンサーは、通行の状態及び合法性を判断し、ゲートを閉じるか否か、及び警報を出すか否かを決定することができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示は、通行検出方法及びその装置、電子デバイス並びにコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0005】
本開示の1態様によれば、検出ビデオのビデオフレームに対して検出処理を行い、ビデオフレームにおける通行待ち対象の第1位置情報、及び目標物品の第2位置情報を取得するステップであって、前記検出ビデオが通行通路で撮影されたビデオである、ステップと、第1位置情報と第2位置情報に基づいて、前記通行待ち対象と前記目標物品とをマッチングし、目標物品を持っている目標対象を決定するステップと、少なくとも前記目標対象の目標位置情報に基づいて検出結果を生成し、前記検出結果を前記通行通路のアクセス制御システムに送信するステップと、を含む、通行検出方法が提供される。
【0006】
本開示の実施例の通行検出方法によれば、通行待ち対象が目標物品を持っていることが検出された場合、検出結果を生成することができる。当該検出結果は、アクセス制御システムを通過している対象が目標物品を持っていることを示すために用いられてもよく、目標対象と当該目標対象が持っている目標物品の両方が通行通路を通過した後にアクセス制御システムを閉じることができ、これにより、目標物品を持っている対象が通行に失敗したり、誤って負傷したりすることなどの状況を減らすことができる。また、画像取得コンポーネントにより通行通路での検出ビデオを取得し、検出ビデオを処理し、検出結果を生成するが、アクセス制御システムのセンサーに過度に依存しないため、アクセス制御システムでのセンサーの数量を減少し、センサーの占有スペースを削減することができ、通行待ち対象の通行状態の判断精度を向上させることができる。
【0007】
この可能な実施形態では、前記方法は、前記目標位置情報が、前記目標対象が予め設定された位置にあることを示す場合、前記アクセス制御システムからの検証情報を受信するステップをさらに含み、少なくとも前記目標対象の目標位置情報に基づいて検出結果を生成するステップは、前記検証情報が、検証が通過したことである場合、前記検出結果を生成するステップを含む。
【0008】
この可能な実施形態では、前記第1位置情報には対象の頭部及び肩部をボックスで選択するための第1選択ボックスの位置情報が含まれ、検出ビデオのビデオフレームに対して検出処理を行い、ビデオフレームにおける通行待ち対象の第1位置情報を取得するステップは、検出ビデオのビデオフレームに対して検出処理を行い、対象の頭部及び肩部をボックスで選択するための第1選択ボックスの位置情報を取得するステップを含む。
【0009】
この方式により、対象の頭部及び肩部をボックスで選択するための第1選択ボックスの位置情報によって対象が予め設定された位置に到達して検証を受けるか否かを判断することができ、位置の決定精度を向上させることができる。また、目標対象への検証が通過した後に検出結果を生成し、目標対象と目標物品の両方が通過した後に閉じるようにアクセス制御システムにリマインドし、通過失敗の可能性を低減することができる。
【0010】
この可能な実施形態では、予め設定された位置には前記通行通路のアクセス制御システム外の予め設定された領域が含まれ、前記目標位置情報が、前記目標対象が予め設定された位置にあることを示す場合、前記アクセス制御システムからの検証情報を受信するステップは、ビデオフレームにおける複数の対象の第1選択ボックスの位置情報を決定するステップと、前記目標対象の第1選択ボックスが前記予め設定された領域に位置する場合、又は第1選択ボックスと前記予め設定された領域とのIoU(Intersection over Union)が第1閾値よりも大きい場合、前記アクセス制御システムからの検証情報を受信するステップと、を含む。
【0011】
この可能な実施形態では、前記方法は、前記第1位置情報が、前記対象が予め設定された位置にあることを示す場合、前記対象に対して動作識別処理を行い、前記対象が所定の行為を行うか否かを決定するステップと、前記対象が所定の行為を行う場合、前記検出ビデオにおける前記所定の行為を記録したビデオクリップを保存するステップと、をさらに含む。
【0012】
この方式により、対象がアクセス制御システムを強制的に通過するときに違反行為を検出し、違反行為のビデオ記録を保存し、違反行為の調査を容易にし、アクセス制御管理のために依拠を提供することができる。
【0013】
この可能な実施形態では、前記第1位置情報には前記対象の身体の部位をボックスで選択するための第2選択ボックスの位置情報が含まれ、前記第2位置情報には目標物品をボックスで選択するための第3選択ボックスの位置情報が含まれ、第1位置情報と第2位置情報に基づいて、前記通行待ち対象と前記目標物品とをマッチングし、目標物品を持っている目標対象を決定するステップは、第1対象の第2選択ボックスと前記第3選択ボックスとのIoUが第2閾値よりも以上である場合、前記第1対象を、前記目標物品とマッチングする目標対象として決定するステップであって、前記第1対象がいずれかの対象である、ステップを含む。
【0014】
この可能な実施形態では、前記方法は、前記対象が前記通行通路を通過した場合、通過レコードを生成するステップをさらに含む。
【0015】
この可能な実施形態では、前記対象が前記通行通路を通過した場合、通過レコードを生成するステップは、前記目標対象及び前記目標対象とマッチングする目標物品が前記通行通路を通過した場合、通過レコードを生成するステップを含む。
【0016】
本開示の1態様によれば、通行検出装置が提供される。前記装置は、画像取得コンポーネントと処理コンポーネントとを備え、前記画像取得コンポーネントは、通行通路の検出ビデオを取得するように構成され、前記処理コンポーネントは、検出ビデオのビデオフレームに対して検出処理を行い、ビデオフレームにおける通行待ち対象の第1位置情報、及び目標物品の第2位置情報を取得し、第1位置情報と第2位置情報に基づいて、前記通行待ち対象と前記目標物品とをマッチングし、目標物品を持っている目標対象を決定し、少なくとも前記目標対象の目標位置情報に基づいて検出結果を生成し、前記検出結果を前記通行通路のアクセス制御システムに送信するように構成される。
【0017】
1つの可能な実施形態では、前記処理コンポーネントは、さらに前記目標位置情報が、前記目標対象が予め設定された位置にあることを示す場合、前記アクセス制御システムからの検証情報を受信するように構成され、少なくとも前記目標対象の目標位置情報に基づいて検出結果を生成することは、前記検証情報が、検証が通過したことである場合、前記検出結果を生成することを含む。
【0018】
1つの可能な実施形態では、前記第1位置情報には対象の頭部及び肩部をボックスで選択するための第1選択ボックスの位置情報が含まれ、前記処理コンポーネントは、具体的には検出ビデオのビデオフレームに対して検出処理を行い、対象の頭部及び肩部をボックスで選択するための第1選択ボックスの位置情報を取得するように構成される。
【0019】
1つの可能な実施形態では、前記予め設定された位置には前記通行通路のアクセス制御システム外の予め設定された領域が含まれる。
【0020】
1つの可能な実施形態では、前記処理コンポーネントは、さらにビデオフレームにおける複数の対象の第1選択ボックスの位置情報を決定し、前記目標対象の第1選択ボックスが前記予め設定された領域に位置する場合、又は第1選択ボックスと前記予め設定された領域とのIoUが第1閾値よりも大きい場合、前記アクセス制御システムからの検証情報を受信するように構成される。
【0021】
1つの可能な実施形態では、前記装置は、記憶コンポーネントをさらに備え、前記処理コンポーネントは、さらに前記第1位置情報が、前記対象が予め設定された位置にあることを示す場合、前記対象に対して動作識別処理を行い、前記対象が所定の行為を行うか否かを決定し、前記対象が所定の行為を行う場合、前記検出ビデオにおける前記所定の行為を記録したビデオクリップを前記記憶コンポーネントに保存するように構成される。
【0022】
1つの可能な実施形態では、前記第1位置情報には前記対象の身体の部位をボックスで選択するための第2選択ボックスの位置情報が含まれ、前記第2位置情報には目標物品をボックスで選択するための第3選択ボックスの位置情報が含まれ、前記処理コンポーネントは、さらに第1対象の第2選択ボックスと前記第3選択ボックスとのIoUが第2閾値よりも以上である場合、前記第1対象を、前記目標物品とマッチングする目標対象として決定するように構成され、前記第1対象がいずれかの対象である。
【0023】
1つ可能な実施形態では、装置の処理コンポーネントは、さらに前記対象が前記通行通路を通過した場合、通過レコードを生成するように構成される。
【0024】
1つの可能な実施形態では、前記処理コンポーネントは、さらに前記目標対象及び前記目標対象とマッチングする目標物品が前記通行通路を通過した場合、通過レコードを生成するように構成される。
【0025】
本開示の1態様によれば、
プロセッサで実行可能な命令を記憶するメモリと、
上記通行検出方法を実行するプロセッサと、を備える、電子デバイスが提供される。
【0026】
本開示の1態様によれば、プロセッサに上記通行検出方法を実行させるためのコンピュータプログラム命令を記憶した、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。
【0027】
本開示の1態様によれば、電子デバイスで実行される場合、電子デバイスのプロセッサに本開示で提供される通行検出方法を実行させるためのコンピュータ可読コードを含む、コンピュータプログラムを提供する。
【0028】
以上の一般的な説明及び以下の詳細な説明が例示的及び解釈的なものだけであり、本開示を制限するものでないことを理解すべきである。
【0029】
以下の図面に基づく例示的な実施例への詳細な説明によれば、本開示の他の特徴及び態様は明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1A】本開示の実施例による電子デバイスの適用シーンの概略
図1である。
【
図1B】本開示の実施例による電子デバイスの適用シーンの概略
図2である。
【
図2】本開示の実施例による通行検出方法のフローチャート1である。
【
図3】本開示の実施例による目標検出ネットワークの概略図である。
【
図4】本開示の実施例による動作識別ネットワークの概略図である。
【
図5】本開示実施例による通行検出方法の適用の概略図である。
【
図6】本開示実施例による通行検出方法のフローチャート2である。
【
図7】本開示実施例による通行検出装置のブロック図である。
【
図8】本開示実施例による電子デバイスのブロック1である。
【
図9】本開示の実施例による電子デバイスのブロック
図2である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
ここでの図面は、本明細書に組み込まれて本明細書の一部を構成し、これらの図面は、本開示に一致する実施例を示しており、明細書と共に本開示の技術案を説明するために用いられる。
【0032】
以下に図面を参照しながら本開示の各種の例示的な実施例、特徴と態様を詳しく説明する。図面における同じ符号は、機能が同じ又は類似する素子を表す。図面に実施例の様々な態様が示されているが、特に断りのない限り、図面は必ずしも一定の縮尺で描かれているわけではない。
【0033】
ここで専門用語「例示的」は、「例、実施例又は説明的なものとして機能する」を意味する。ここで「例示的」として説明されるいかなる実施例は、必ずしも他の実施例よりも優れるもの、又は他の実施例よりも好ましいものと解釈されるべきではない。
【0034】
本明細書では「及び/又は」という用語は、関連付けられたオブジェクトの関連関係を説明するためのものだけであり、3種類の関係が存在できることを示し、例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在すること、A及びBが同時に存在すること、Bが単独で存在することの3つの状況を示すことができる。また、本明細書では「少なくとも1種類」という用語は、複数種類のうちのいずれか1種類又は複数種類のうちの少なくとも2種類の任意の組み合わせを示し、例えば、A、B、Cのうちの少なくとも1種類を含むことは、A、BとCからなるセットから選択された任意の1つ又は複数の要素を含むことを示すことができる。
【0035】
また、本開示をより良く説明するために、以下の具体的な実施形態において多くの詳細が示されている。当業者は、幾つかの詳細がなくても、本開示が同様に実施できることを理解すべきである。幾つかの実施例では、本開示の要旨を明らかにするように、当業者がよく知っている方法、手段、素子と回路を詳細に説明しない。
【0036】
本開示の実施例によって提供される通行検出方法の実行本体は、電子デバイスであってもよいし、電子デバイスの処理コンポーネントとして理解されてもよい。
【0037】
1つの可能な実施形態では、
図1Aは電子デバイスの適用シーンの概略
図1である。
図1Aを参照すると、電子デバイス10の内部は、処理コンポーネント11及び画像取得コンポーネント12を含むことができる。電子デバイス10は、通行通路に設けられてもよく、電子デバイス11は、画像取得コンポーネント12によって通行通路での検出ビデオをリアルタイムで収集し、処理コンポーネント11によって検出ビデオに対して検出処理を行い、検出結果を生成することができる。このようにして、処理コンポーネント11は、検出結果を得た後、検出結果を通行通路のアクセス制御システム20に伝送することができる。
【0038】
電子デバイス10がアクセス制御システム20に有線又は無線で接続され得ることを説明すべきである。例示的に、電子デバイス10は、無線WiFiネットワークを介してアクセス制御システム20に接続されてもよいし、電子デバイスは、伝送回線を介してアクセス制御システムに接続されてもよい。本出願の実施例では電子デバイス10とアクセス制御システム20との接続方式が制限されない。
【0039】
別の可能な実施形態では、
図1Bに示す電子デバイスの適用シーンの概略
図2を参照すると、電子デバイス10は、処理コンポーネント11のみを含むことができる。電子デバイス10は、画像取得コンポーネントを含む画像収集デバイス30に接続されてもよく、例示的に、電子デバイス10は、USBインターフェース、WiFiネットワークを介して画像取収集デバイス30に接続されてもよく、本開示の実施例では、接続方式が制限されない。当該画像収集デバイス30は、通行通路に設けられてもよく、通行通路での検出ビデオを収集するために用いられる。
【0040】
このシーンでは、電子デバイス10の処理コンポーネント11は、独立した画像収集デバイス30がネットワークを介して伝送した検出ビデオを受信することができ、電子デバイス10の処理コンポーネント11は、受信された検出ビデオに対して分析処理を行い、それによって検出結果を生成することができる。このようにして、電子デバイス10の処理コンポーネント11は、ネットワークを介して検出結果を通行通路のアクセス制御システム20に送信することができる。
【0041】
図2を参照すると、
図2は本開示の実施例による通行検出方法のフローチャートを示し、
図2に示すように、前記方法は、以下のステップを含む。
【0042】
ステップS11において、検出ビデオのビデオフレームに対して検出処理を行い、ビデオフレームにおける通行待ち対象の第1位置情報、及び目標物品の第2位置情報を取得し、前記検出ビデオは、通行通路で撮影されたビデオである。
【0043】
ステップS12において、第1位置情報と第2位置情報に基づいて、前記通行待ち対象から、前記目標物品とマッチングする目標対象を決定する。
【0044】
ステップS13において、少なくとも前記目標対象の目標位置情報に基づいて検出結果を生成し、前記検出結果を前記通行通路のアクセス制御システムに送信する。
【0045】
本開示の実施例の通行検出方法によれば、通行待ち対象が目標物品を持っていることが検出された場合、検出結果を生成することができる。当該検出結果は、アクセス制御システムを通過している対象が目標物品を持っていることを示すために用いられてもよく、アクセス制御システムは、目標対象と当該目標対象が持っている目標物品の両方が通行通路を通過した後にアクセス制御システムを閉じることができ、これにより、目標物品を持っている対象が通行に失敗したり、誤って負傷したりすることなどの状況を低減することができる。また、電子デバイスは、通行通路での検出ビデオを取得し、検出ビデオを処理し、検出結果を生成することができ、アクセス制御システムのセンサーに過度に依存しないため、アクセス制御システムでのセンサーの数量を減少し、センサーの占有スペースを削減することができ、通行待ち対象の通行状態の判断精度を向上させることができる。
【0046】
1つの可能な実施形態では、前記通行待ち対象の一部又は全部は、幾つかの物品を持ちたり、幾つかの物品に乗ったりする可能性があり、例えば、幾つかの対象は、ベビーカー、スーツケースなどを持っている可能性があり、又は、幾つかの対象は、車椅子などに乗っている可能性がある。これらの物品の体積が大きいため、アクセス制御システムの判断に誤りが生じやすく、例えば、アクセス制御システム(例えばゲートなど)の閉じる速度が速いため、対象が通行に失敗する。例えば、対象が通過したが、物品が通過しない時にゲートが閉じると、物品は通過できず、又は物品は通過したが、対象は通過していない。
【0047】
1つの可能な実施形態では、上記問題に対して、ベビーカー、スーツケースなどの物品を持っている人が通過するときにアクセス制御システムにリマインドすることができ、例えば、通過している目標が2個(即ち人と物の2個の目標)であり、2個の目標が全て通過した後に閉じることをアクセス制御システムに知らせることができる。
【0048】
1つの可能な実施形態では、前記検出ビデオは、カメラなどの画像取得コンポーネントで撮影されてもよく、前記検出ビデオは、通行通路で撮影されたビデオである。例では、当該カメラは、アクセス制御システムの上に設けられてもよく、前記検出ビデオを見下ろした角度で撮影することができ、検出ビデオでは、1個又は2個の通過待ち対象を撮影することができ、幾つかの対象がスーツケース、ベビーカーの目標物品を持っている場合、検出ビデオでは上記目標物品が撮影されてもよい。処理コンポーネントは、検出ビデオを受信し、ビデオフレームに対して検出処理を行うことができ、また、マッチングにより、目標物品を持っている目標対象を決定し、目標対象がアクセス制御システムを通過するときに、検出結果を生成してアクセス制御システムに送信することもでき、これにより、アクセス制御システムは、目標対象と目標物品の両方が通過した後に閉じる。
【0049】
処理コンポーネントは、ビデオフレームにおける通行待ち対象の第1位置情報及び目標物品の第2位置情報を決定することができ、目標物品とマッチングする目標対象を決定し、即ち複数の対象から、目標物品を持っている対象を決定することができ、さらに目標対象が目標物品を持って通行通路を通過するときに、検出結果を生成してアクセス制御システムに送信することができ、これにより、アクセス制御システムは、目標対象と目標物品の両方が通過した後に閉じることができ、通行に失敗する状況及び誤って負傷する状況の発生確率が低くなる。
【0050】
1つの可能な実施形態では、処理コンポーネントは、検出ビデオに対してフレームごとに検出し、又はフレーム抽出によって検出することができる。例では、処理リソースを節約するために、フレーム抽出検出方式を選択することができ、例えば、検出ビデオに対して2秒ごとに1回のフレーム抽出検出を行うことができ、本開示ではフレーム抽出の時間間隔が制限されない。
【0051】
例では、ニューラルネットワークによってビデオフレームを検出することができ、例えば、単一ステージの目標検出ネットワーク(例えばRetinaNet)を用いてビデオフレームにおける対象及び目標物品を検出することができ、例えば、ビデオフレームにおける対象及び特定のカテゴリの目標物品を識別し、対象の所在する第1位置情報及び目標物品の第2位置情報を決定することができる。本開示では、目標検出ネットワークのタイプが制限されない。
【0052】
図3は本開示の実施例による目標検出ネットワークの概略図である。
図3に示すように、RetinaNetが用いられる場合、目標検出ネットワークは、特徴抽出ネットワークを含むことができ、マルチレベルの特徴抽出ネットワークにより、ビデオフレームに対して特徴抽出を行うことができ、例えば、特徴抽出ネットワークは、MobileNetV2特徴抽出ネットワークであってもよく、当該特徴抽出ネットワークは、軽量化したマルチレベル特徴抽出ネットワークであり、特徴抽出ネットワークは、他のタイプであってもよく、本開示では特徴抽出ネットワークのタイプが制限されない。
【0053】
さらに、特徴抽出ネットワークの各レベルから抽出された特徴を特徴ピラミッドの各レベルに入力することができ、例では、特徴ピラミッドには4つのレベルが含まれてもよく、各レベルには3つの特徴アンカーポイントが含まれてもよく、本開示ではレベルの数量とアンカーポイントの数量の設定が制限されない。例では、特徴ピラミッドの各レベルには2つのサブネットワークが含まれてもよく、1つのサブネットワークは、カテゴリサブネットワークであり、ビデオフレームにおける各目標のカテゴリを識別するために用いられ、例えば、ビデオフレームにおける各対象、及び特定のカテゴリの目標物品を識別することができ、もう1つのサブネットワークは、位置サブネットワークであり、対象と目標物品の位置を判断することができ、対象と目標物品をボックスで選択するための選択ボックスを生成することができる。対象をボックスで選択するための選択ボックスの位置情報は、前記第1位置情報であり、目標物品をボックスで選択するための選択ボックスの位置情報は、前記第2位置情報である。本開示では目標検出ネットワークの構造及びパラメータの設定が制限されない。
【0054】
例では、前記第1位置情報は、前記対象の頭部及び肩部をボックスで選択するための第1選択ボックスの位置情報及び前記対象の身体の部位をボックスで選択するための第2選択ボックスの位置情報を含むことができ、第1選択ボックスの位置情報は、各対象の動き軌跡を追跡するために用いられてもよく、ステップS11は、検出ビデオのビデオフレームに対して検出処理を行い、対象の頭部及び肩部をボックスで選択するための第1選択ボックスの位置情報を取得するステップを含むことができる。例えば、対象の位置情報は、第1選択ボックスの位置情報で表されてもよい。第1選択ブロックの位置情報を用いて各対象の位置を追跡することができる。
【0055】
例では、第2選択ブロックの位置情報は、目標物品の第2位置情報とマッチングし、目標物品とマッチングする目標対象を決定し、即ち、複数の対象から、目標物品を持っている対象を選択するために用いられてもよい。
【0056】
1つの可能な実施形態では、あるビデオフレームにおいて1つ又は複数の対象を検出することができ、その中、一部又は全部の対象が目標物品を持っている可能性がある。目標物品を持っている目標対象を決定し、目標対象が通行通路のアクセス制御システムを通過しようとするときに、検出結果を生成することができ、前記検出結果は、当該対象が目標物品(例えば、スーツケース、ベビーカーなど)を持っている目標対象であることを示すために用いられ、前記アクセス制御システムは、当該検出結果を受信し、目標対象と目標物品の両方がアクセス制御システムを通過した後に閉じ、通行失敗の発生確率を低減することができる。
【0057】
1つの可能な実施形態では、上述したように、前記対象の身体の部位をボックスで選択するための第2選択ボックスの位置情報によって目標物品の第2位置情報とマッチングすることができる。第2位置情報は、目標物品をボックスで選択するための第3選択ボックスの位置情報を含むことができ、ステップS12は、第1対象の第2選択ボックスと前記第3選択ボックスとのIoUが第2閾値よりも以上である場合、前記第1対象を、前記目標物品とマッチングする目標対象として決定するステップであって、前記第1対象がいずれかの対象である、ステップを含むことができる。
【0058】
例では、第3選択ボックスとビデオフレームにおける各対象とのIoUを求めることにより、目標物品とマッチングする目標対象を決定することができる。例えば、ある対象は、スーツケース、ベビーカーなどのかさばる物品を持つことができ、これらのかさばる物品は、地面上に置き、且つキャリアの身体の部位に近く、即ち、体のそばに置くことができる。したがって、キャリアの身体の部位をボックスで選択するための第2選択ボックスと目標物品をボックスで選択するための第3選択ボックスは、ビデオフレームで重なる可能性がある。そして、目標物品は、通常、キャリアの近くに置き、他の人に遠く、したがって、目標物品をボックスで選択するための第3選択ボックスと他の人の身体の部位をボックスで選択するための第2選択ボックスは、通常、重ならなく、又は重なる部分が小さい。したがって、目標物品とマッチングする目標対象は、キャリアの第2選択ボックスと第3選択ボックスとの重なり部分によって決定されてもよい。
【0059】
例では、重なり部分の大きさは、第2選択ボックスと第3選択ボックスとのIoUで表されてもよい。即ち、第2選択ボックスと第3選択ボックスとのIoUが大きい場合、重なり部分は大きく、第2選択ボックスと第3選択ボックスとのIoUが小さい場合、重なり部分は小さく、第2選択ボックスと第3選択ボックスとのIoUが0である場合、第2選択ボックスと第3選択ボックスとの重なり部分がない。IoUの第2閾値を設定することができ、ビデオフレームの1つ又は複数の対象の第2選択ボックスで、第3選択ボックスとのIoUが第2閾値以上である第2選択ボックスを決定し、当該選択ボックスを目標対象の第2選択ボックスとして決定することができ、即ち、当該第2選択ボックスで選択された身体の部位は、目標対象の身体の部位であり、当該目標対象は、当該目標物品とマッチングする対象である。上記方式により、ビデオフレームにおける検出された各目標物品とマッチングする目標対象を決定することができる。
【0060】
この方式により、身体の部位をボックスで選択するための第2選択ボックスと目標物品をボックスで選択するための第3選択ボックスとのIoUによって、目標物品とマッチングする目標対象を決定し、即ち、目標物品のキャリアを正確に決定し、キャリアがアクセス制御システムを通過する時に検出結果を生成し、通過失敗の確率を低減することができる。
【0061】
1つの可能な実施形態では、目標物品及び対象を検出し、目標物品とマッチングする目標対象(即ち、キャリア)を決定した後、各対象(目標対象を含む)の軌跡を追跡し、即ち、複数のビデオフレームで同一の対象及び/又は目標物品の位置情報を決定し、目標物品を持っていない対象がアクセス制御システムを通過するときに、正常に検証して通過を許可し、目標物品を持っている目標対象がアクセス制御システムを通過するときに、検証して検出結果を生成し、目標対象と目標物品の両方が通過した後に閉じるようにアクセス制御システムにリマインドすることができる。
【0062】
例では、軌跡追跡プロセスにおいて、検出ビデオには、複数の対象と複数の目標物品が含まれてもよく、複数の対象と目標物品の動き軌跡をそれぞれ追跡することができる。例では、2部グラフマッチングとカルマンフィルターに基づく複数の目標の追跡方法を用い、複数の対象と目標物品の位置を同時に追跡することができる。例えば、処理コンポーネントによって処理される隣接ビデオフレーム(処理コンポーネントが検出ビデオをフレームごとに処理する場合、処理される隣接ビデオフレームは、検出ビデオフレームの隣接ビデオフレームであり、処理コンポーネントが検出ビデオに対してフレーム抽出処理を行う場合、処理される隣接ビデオフレームは、抽出された隣接ビデオフレーム)で対象及び/又は目標物品の位置情報、即ち選択ボックスを決定し、対象及び/又は目標物品とのマッチングを行い、即ち隣接ビデオフレームにおいて同一の対象及び/又は目標物品が選択ボックスで選択されることを決定することができる。
【0063】
例では、IoUにより、隣接ビデオフレームにおいて同一の対象及び/又は目標物品が選択ボックスで選択されることを決定し、例えば、あるビデオフレームにおいて、目標物品を選択するための選択ボックスが領域Aに位置し、隣接するビデオフレームにおいて、ある目標物品の選択ボックスが領域Bに位置し、領域Aと領域BとのIoUが予め設定された閾値に達すると、隣接する2つのビデオフレームにおいて同一の目標物品がボックスで選択されることを決定することができる。
【0064】
さらに、隣接する2つのビデオフレームでの目標物品の位置を決定した後、次のビデオフレームでの各目標物品及び/又は対象の位置を予測することができ、例えば、カルマンフィルターアルゴリズムにより次のビデオフレームでの各目標物品及び/又は対象の位置を予測することができ、予測された位置と次のビデオフレームで検出された目標物品及び/又は対象の実際の位置とをマッチングすることもでき、例えば、予測された位置と実際の位置とのIoUが予め設定された閾値よりも大きい場合、隣接する2つのビデオフレームにおいて同一の対象及び/又は目標物品がボックスで選択されることを決定することができ、IoUが予め設定された閾値に達しない場合、同一の対象及び/又は目標物品がボックスで選択されない可能性があり、これは、ある対象がキューに入れられたキューを離れることによって引き起こされる可能性がある。上記方式により、検出ビデオにおける1つ又は複数の目標物品を追跡することができる。
【0065】
1つの可能な実施形態では、上記方式により、各対象の位置及び動き軌跡を決定し、対象が予め設定された位置(例えば、アクセス制御システムの前)に達するとアクセス制御システムからの検証情報を受信することができる。例では、対象が目標物品を持っているか否かに関わらず、アクセス制御システムを通過するときに検証する必要があり、例えば、カードスワイプ、コードスキャン、顔識別、指紋識別、虹彩識別などの方式によって検証することができ、アクセス制御システムは、検証が通過した場合でゲートを開いて通過を許可することができ、検証が通過しない場合、ゲートを開けなく、検証が通過しない対象の通行を阻止する。
【0066】
さらに、前記方法は、前記目標位置情報が、前記目標対象が予め設定された位置にあることを示す場合、前記アクセス制御システムからの検証情報を受信するステップをさらに含み、少なくとも前記目標対象の目標位置情報に基づいて検出結果を生成するステップは、前記検証情報が、検証が通過したことである場合、前記検出結果を生成するステップを含む。即ち、目標対象が予め設定された位置に到達する場合、アクセス制御システムは、同様に目標対象を検証し、検証が通過した場合、即ち、目標対象は、通過が許可され得る。この場合、前記検出結果を生成し、目標対象と目標物品の両方が通過した後に閉じるようにアクセス制御システムにリマインドすることができる。
【0067】
例では、対象が予め設定された位置に到達するか否かを決定する場合、対象の第1位置情報によって決定することができる。第1位置情報は、対象の頭部及び肩部をボックスで選択するための第1選択ボックスの位置情報を含み、即ち、第1選択ボックスの位置が予め設定された位置内(例えば、アクセス制御システムの前の予め設定された領域)にある場合、又は予め設定された位置との重なり領域が多い場合、対象が予め設定された領域に到達したことを決定することができる。
【0068】
同様に、目標位置情報は、目標対象の第1位置情報であり、目標対象の頭部及び肩部をボックスで選択するための第1選択ボックスの位置情報を含み、前記予め設定された位置には前記通行通路のアクセス制御システム外の予め設定された領域が含まれ、前記目標位置情報が、前記目標対象が予め設定された位置にあることを示す場合、前記アクセス制御システムからの検証情報を受信するステップは、ビデオフレームにおける複数の対象の第1選択ボックスの位置情報を決定するステップと、前記第1選択ボックスが前記予め設定された領域に位置する場合、又は第1選択ボックスと前記予め設定された領域とのIoUが第1閾値よりも大きい場合、前記アクセス制御システムからの検証情報を受信するステップと、を含む。即ち、複数の対象の位置情報を同時に追跡し、対象が目標位置に到達したことを決定するときにアクセス制御システムからの検証情報を受信することができ、前記対象は、目標物品を持っている目標対象であってもよい。目標対象の頭部及び肩部をボックスで選択するための第1選択ボックスを用いることができ、第1選択ボックスがアクセス制御システム外の予め設定された領域内にある場合、又は、予め設定された領域との重なりが多い(IoUが第1閾値以上である)場合、目標対象が予め設定された位置に到達したことを決定することができ、アクセス制御システムからの検証情報を受信することができる。検証が通過した場合、検出結果を生成することができる。
【0069】
この方式により、対象の頭部及び肩部をボックスで選択するための第1選択ボックスの位置情報によって対象が予め設定された位置に到達して検証を受けるか否かを判断することができ、位置の決定精度を向上させることができる。また、目標対象の検証が通過した後に検出結果を生成し、目標対象と目標物品の両方が通過した後に閉じるようにアクセス制御システムにリマインドし、通過失敗の可能性を低減することができる。
【0070】
1つの可能な実施形態では、前記方法は、前記対象が前記通行通路を通過した場合、通過レコードを生成するステップをさらに含む。例では、アクセス制御システムによる通過待ち対象の検証が通過した場合、アクセス制御システム(例えば、ゲート)をオンにして通過を許可することができ、対象が通過した後、処理コンポーネントは、通過レコードを生成することができ、例えば、通過した対象の特徴情報に番号を付け(例えば、対象の頭及び肩部の特徴情報と1対1で対応する番号を生成する)、クエリを容易にするために特徴情報と番号とを保存することができる。
【0071】
別の例では、目標対象の特徴情報及び通過時間に基づいて通過レコードを生成し、データベースに保存することもでき、本開示では通過レコードに含まれるコンテンツが制限されない。例では、前記処理コンポーネントは、記憶コンポーネントに接続されてもよく、前記データベースは、記憶コンポーネントに設定されてもよく、通過レコードを保存するために用いられる。
【0072】
1つの可能な実施形態では、アクセス制御システムの対象が目標物品を持っている目標対象である場合、アクセス制御システムは、目標対象と目標物品の両方が通過した後に閉じることができ、目標対象と目標物品の両方が通過した後に通過レコードを生成することができる。前記対象が前記通行通路を通過した場合、通過レコードを生成するステップは、前記目標対象及び前記目標対象とマッチングする目標物品が前記通行通路を通過した場合、通過レコードを生成するステップを含む。即ち、処理コンポーネントは、さらに目標対象と目標物品の両方が通行通路のアクセス制御システムを通過したこと、即ち、通行失敗が存在しないことを決定した後、通過レコードを再生成することができる。
【0073】
1つの可能な実施形態では、以上、検証が通過した場合について説明したが、検証が通過しない場合も存在する可能性があり、ある対象は、検証が通過しないがアクセス制御システムを強制的に通過する場合、又は検証されないがアクセス制御システムを強制的に通過する場合、違反行為と見なすことができる。上記違反行為に加えて、処理コンポーネントは、他の予め定義された行為を識別してレコードすることができる。例えば、ある対象が危険な物品を持っていると識別された場合、その行為を所定の行為として考え、その行為を記録することができる。前記システムは、検出ビデオのビデオクリップを記憶するための記憶コンポーネントをさらに備え、前記方法は、前記第1位置情報が、前記対象が予め設定された位置にあることを示す場合、前記対象に対して動作識別処理を行い、前記対象が所定の行為を行うか否かを決定するステップと、前記対象が所定の行為を行う場合、前記検出ビデオにおける前記所定の行為を記録したビデオクリップを保存するステップと、をさらに含む。
【0074】
例では、対象が予め設定された位置に到達した後、アクセス制御システムは、当該対象を検証することができ、当該対象が検証されないがアクセス制御システムを強制的に通過する場合、又は検証が通過しないが依然としてアクセス制御システムを強制的に通過する場合、処理コンポーネントは、当該行為を所定の行為(違反行為)として決定することができる。
【0075】
例では、動作識別ネットワークによって所定の行為を決定することができ、例えば、検証が通過しない場合、対象のアクセス制御システムを強制的に通過する行為が検出された場合、当該行為を所定の行為として決定する。例えば、所定の行為は、アクセス制御システムのゲートを飛び越えること又はアクセス制御システムのゲートを通り抜けることなどを含むことができ、本開示では所定の行為のタイプが制限されない。
【0076】
図4は本開示の実施例による動作識別ネットワークの概略図である。動作識別ネットワークは、検出ビデオに対してフレームごとに識別処理を行うことができ、検出ビデオに対してフレームを抽出した後、抽出されたビデオフレームに対して識別処理を行うこともでき、本開示では動作識別ネットワークによって処理されるビデオフレームの数量が制限されない。例では、処理効率を向上させ、演算リソースの消費を低減するために、検出ビデオに対してフレーム抽出処理を行うことができ、例えば、対象への検証が通過しないことを決定する時点と対象がアクセス制御システムを強制的に通過する時点の間のビデオに対してフレーム抽出を行うことができ、例えば、8つのビデオフレームを抽出することができ、又は、2秒ごとに1つのビデオフレームを抽出することができ、本開示ではフレーム抽出方式が制限されない。
【0077】
例では、動作識別ネットワークにより、抽出されたビデオフレームに対して動作識別処理を行うことができ、例えば、抽出された複数のビデオフレームに対して特徴抽出処理を行うことができ、例えば、MobileNetV2特徴抽出ネットワークにより特徴抽出処理を行い、各ビデオフレームの特徴マップを取得することができる。さらに、動作識別ネットワークにより、各ビデオフレームの特徴マップに対して時空間モデリングを行い、ビデオフレームにおける対象の動作タイプを決定することができる。前記動作タイプが違反行為であると決定された場合、対象が違反行為(例えば、アクセス制御システムを強制的に通過する行為)を行っていることを決定することができる。
【0078】
例では、この場合、処理コンポーネントは、所定の行為が発生するビデオクリップを保存することができる。例えば、上記の記憶コンポーネントに保存することができる。例では、動作識別処理を行うときに抽出されたビデオフレームを保存することができ、又は、対象への検証が通過しない時点と対象がアクセス制御システムを通過する時点の間のビデオクリップを保存することができ、対象が検証されないがアクセス制御システムを強制的に通過する場合、当該対象の所定の行為が発生することが検出された時点と当該対象がアクセス制御システムを強制的に通過する時点の間のビデオクリップを保存することができる。
【0079】
この方式により、対象がアクセス制御システムを強制的に通過するときに違反行為を検出し、違反行為の調査を容易にするために違反行為のビデオ記録を保存し、アクセス制御管理のために依拠を提供することができる。
【0080】
図5は本開示の実施例による通行検出方法の適用の概略図である。
図5に示すように、通行通路のアクセス制御システムの前には、複数の対象が通行通路を通過するために並んでいる。それらの幾つかの対象は、スーツケースなどの目標物品を持っている。
【0081】
図6に示すフローチャートを参照すると、
図5に示す適用シーンでは、本出願の実施例による通行検出方法は、以下のステップを含むことができる。
【0082】
ステップ1において、検出ビデオを取得する。
【0083】
図5を参照すると、処理コンポーネントは、通行通路での検出ビデオをカメラで撮影することができ、撮影された検出ビデオには、アクセス制御システムを通過するために並んでいる複数の対象が含まれてもよい。
【0084】
ステップ2において、検出ビデオにおける対象を識別する。
【0085】
ここで、処理コンポーネントは、検出ビデオのビデオフレームに対して検出処理を行い、ビデオフレームの目標物品と対象を決定することができる。さらに、目標物品をボックスで選択するための選択ボックスと対象の身体の部位のための選択ブロックとのIoUにより、複数の対象から目標物品とマッチングする目標対象を選択し、即ち目標物品を持っている目標対象を選択することができる。
【0086】
ステップ3において、対象の位置を追跡する。
【0087】
1つの可能な実施形態では、処理コンポーネントは、検出ビデオの複数のビデオフレームを分析し、各対象の動き軌跡を追跡し、即ち各対象の位置をリアルタイムで取得することができる。
【0088】
ステップ4において、対象が予め設定された位置に到達したことを決定する場合、当該対象の検証情報を取得する。
【0089】
幾つかの可能な実施形態では、処理コンポーネントは、ある対象の頭部及び肩部のための選択ボックスがアクセス制御システムの前の予め設定された位置に到達した場合、アクセス制御システムによって送信された当該対象に対する検証情報を受信することができる。
【0090】
ステップ5において、検証情報に基づいて、対象への検証が通過したか否かを判断する。
【0091】
ここで、処理コンポーネントは、検証情報に基づいて、現在の対象への検証が通過したか否かを判断することができる。
【0092】
1つの可能な実施形態では、検証情報が、現在の対象への検証が通過したことを表す場合、ステップ6からステップ8を実行することができる。現在の対象への検証が通過した場合、ステップ9からステップ10を実行することができる。
【0093】
ステップ6において、検証情報が、対象への検証が通過したことを表す場合、対象が目標物品を持っている目標対象であるか否かを判断する。
【0094】
現在の対象への身元検証が通過した後、当該対象が特殊な人群れであるか否かを判断し続け、即ち当該対象が目標物品を持っている目標対象を判断し続けることができる。
【0095】
1つの可能な実施形態では、現在の対象が目標物品を持っている目標対象である場合、ステップ7を実行する。そうでない場合、ステップ8を実行する。
【0096】
ステップ7において、対象が目標物品を持っている目標対象である場合、検出結果を生成し、目標対象と目標物品の両方が通過した後に閉じるようにアクセス制御システムにリマインドする。
【0097】
つまり、対象が目標物品を持っている目標対象であることが検出された場合、検出結果を生成することができる。処理コンポーネントは、当該検出結果をアクセス制御システムに送信し、アクセス制御システムによってセキュリティ警報を出すことができるため、アクセス制御システムは、目標対象と目標物品の両方が通過した後に閉じる。
【0098】
1つの可能な実施形態では、処理コンポーネントは、当該対象がアクセス制御システムを通過した後、当該対象の通過レコードを保存することができる。
【0099】
ステップ8において、対象が目標物品を持っている目標対象でない場合、開いて通行を許可するようにアクセス制御システムに通知する。
【0100】
現在の対象が特殊な人群れでない場合、処理コンポーネントは、正常に開いて通行を許可するようにアクセス制御システムに通知する。
【0101】
1つの可能な実施形態では、処理コンポーネントは、当該対象がアクセス制御システムを通過した後、当該対象の通過レコードを保存することができる。
【0102】
ステップ9において、検証情報が、対象への検証が通過しないことを表す場合、対象が違反行為を行ったか否かを識別する。
【0103】
ステップ10において、対象が違反行為を行った場合、警報情報を出力し、当該違反行為を記録するようにアクセス制御システムに通知する。
【0104】
1つの可能な実施形態では、対象への検証が通過しないがアクセス制御システムを強制的に通過する場合、又は対象が検証されないがアクセス制御システムを強制的に通過する場合、処理コンポーネントは、当該対象の違反行為を検出し、違反行為が発生する時のビデオクリップを保存することができる。
【0105】
本開示の実施例による通行検出システムでは、通行待ち対象が目標物品を持っていることが検出された場合、検出結果を生成することができる。当該検出結果は、対象とその持っている目標物品の両方が通行通路を通過した後に閉じるようにアクセス制御システムにリマインドするために用いられてもよく、目標物品を持っている対象が通行に失敗したり、誤って負傷したりすることなどの状況を低減することができ、対象がアクセス制御システムを強制的に通過するときに予定の行為(例えば違反行為)を検出し、所定の行為への調査を容易にするために所定の行為のビデオレコードを保存し、アクセス制御システムのために依拠を提供することができる。また、前記方法は、画像取得コンポーネントにより通行通路での検出ビデオを取得し、検出ビデオを処理し、検出結果を生成するが、アクセス制御システムのセンサーに過度に依存しないため、アクセス制御システムでのセンサーの数量を減少し、センサーの占有スペースを低減することができ、通行待ち対象の通行状態の判断精度を向上させることができる。
【0106】
1つの可能な実施形態では、本開示の実施例の電子デバイスは、アクセス制御システムに統合されてもよい。例えば、地下鉄、空港、政府機関などの通行のために身元を検証する必要があるシーンでは、アクセス制御システムを通過する対象が荷物などの物品を持っている場合、対象と物品の両方がアクセス制御システムを通過した後、アクセス制御システムを閉じることができ、これにより、通過に失敗するイベント及び誤って負傷するイベントの発生確率が低くなる。また、対象がアクセス制御システムを強制的に通過することなどの違反行為が発生するときに、違反行為が発生するときのビデオクリップをアクセス制御システムの管理のために保存することができる。本開示では、前記通行検出方法の適用分野が制限されない。
【0107】
図7は本開示の実施例による通行検出装置のブロック図である。
図7に示すように、前記装置は、画像取得コンポーネント11と処理コンポーネント12とを備え、前記画像取得コンポーネント11は、通行通路の検出ビデオを取得するように構成され、前記処理コンポーネント12は、検出ビデオのビデオフレームに対して検出処理を行い、ビデオフレームにおける通行待ち対象の第1位置情報、及び目標物品の第2位置情報を取得し、第1位置情報と第2位置情報に基づいて、前記通行待ち対象と前記目標物品とをマッチングし、目標物品を持っている目標対象を決定し、少なくとも前記目標対象の目標位置情報に基づいて検出結果を生成し、前記検出結果を前記通行通路のアクセス制御システムに送信するように構成される。
【0108】
1つの可能な実施形態では、前記処理コンポーネント12は、さらに前記目標位置情報が、前記目標対象が予め設定された位置にあることを示す場合、前記アクセス制御システムからの検証情報を受信するように構成され、少なくとも前記目標対象の目標位置情報に基づいて検出結果を生成することは、前記検証情報が、検証が通過したことである場合、前記検出結果を生成することを含む。
【0109】
1つの可能な実施形態では、前記第1位置情報には対象の頭部及び肩部をボックスで選択するための第1選択ボックスの位置情報が含まれ、処理コンポーネント12は、具体的には検出ビデオのビデオフレーム:に対して検出処理を行い、対象の頭部及び肩部をボックスで選択するための第1選択ボックスの位置情報を取得するように構成される。
【0110】
1つの可能な実施形態では、前記予め設定された位置には前記通行通路のアクセス制御システム外の予め設定された領域が含まれる。
【0111】
1つの可能な実施形態では、処理コンポーネント12は、具体的にはビデオフレームにおける複数の対象の第1選択ボックスの位置情報を決定し、前記目標対象の第1選択ボックスが前記予め設定された領域に位置する場合、又は第1選択ボックスと前記予め設定された領域とのIoUが第1閾値よりも大きい場合、前記アクセス制御システムからの検証情報を受信するように構成される。
【0112】
1つの可能な実施形態では、前記装置は、記憶コンポーネントをさらに備え、前記処理コンポーネント12は、さらに前記第1位置情報が、前記対象が予め設定された位置にあることを示す場合、前記対象に対して動作識別処理を行い、前記対象が所定の行為を行うか否かを決定し、前記対象が所定の行為を行う場合、前記検出ビデオにおける前記所定の行為を記録したビデオクリップを前記記憶コンポーネントに保存するように構成される。
【0113】
1つの可能な実施形態では、前記第1位置情報は、前記対象の身体の部位をボックスで選択するための第2選択ボックスの位置情報を含み、前記第2位置情報は、目標物品をボックスで選択するための第3選択ボックスの位置情報を含み、処理コンポーネント12は、さらに第1対象の第2選択ボックスと前記第3選択ボックスとのIoUが第2閾値よりも以上である場合、前記第1対象を、前記目標物品とマッチングする目標対象として決定するように構成され、前記第1対象がいずれかの対象である。
【0114】
1つ可能な実施形態では、前記処理コンポーネント12は、さらに前記対象が前記通行通路を通過した場合、通過レコードを生成するように構成される。
【0115】
1つの可能な実施形態では、処理コンポーネント12は、具体的には前記目標対象及び前記目標対象とマッチングする目標物品が前記通行通路を通過した場合、通過レコードを生成するように構成される。
【0116】
本開示で言及される上記の各方法の実施例が原理的論理に反することなく、いずれも互いに組み合わせられて、組み合わせた実施例を形成することができ、紙幅に限定されるため、本開示で説明を省略することを理解できる。
【0117】
また、本開示は、通行検出装置、電子デバイス、コンピュータ可読可読記憶媒体をさらに提供し、これらは、本開示によって提供されるいずれかの通行検出方法を実現するために用いられてもよい。対応する技術案及び説明については、方法部分の対応する記載を参照し、ここでは説明を省略する。
【0118】
当業者は、具体的な実施形態の上記の方法において、各ステップの書き込み順序が厳しい実行順序を意味して実施プロセスに対する制限を構成せず、各ステップの具体的な実行順序がその機能及び可能な内部論理で決定されるべきであることを理解できる。
【0119】
幾つかの実施例では、本開示の実施例によって提供される装置が備える機能又はそれに含まれるモジュールは、上記の方法の実施例で説明される方法を実行するために用いられてもよく、具体的な実現については上記の方法の実施例の説明を参照することができ、簡潔にするために、ここでは説明を省略する。
【0120】
本開示の実施例は、コンピュータプログラム命令を記憶し、前記コンピュータプログラム命令がプロセッサに実行されると上記の方法を実現するコンピュータ可読記憶媒体をさらに含む。コンピュータ可読記憶媒体は、不揮発性コンピュータ可読記憶媒体であってもよい。
【0121】
本開示の実施例は、プロセッサと、プロセッサで実行可能な命令を記憶するように構成されるメモリとを備え、前記プロセッサが上記方法を実行するように構成される電子デバイスをさらに提供する。
【0122】
電子デバイスは、端末、サーバー又は他の形態のデバイスとして提供されてもよい。
【0123】
図8は、1つの例示的な実施例による電子デバイス800のブロック図である。例えば、電子デバイス800は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージ送受信デバイス、ゲーム機、タブレットデバイス、医療デバイス、フィットネスデバイス、パーソナルデジタルアシスタント等の端末であってもよい。
【0124】
図8を参照すると、電子デバイス800は、処理コンポーネント802、メモリ804、電源コンポーネント806、マルチメディアコンポーネント808、オーディオコンポーネント810、入力/出力(I/O)インターフェース812、センサーコンポーネント814、及び通信コンポーネント816のうちの1つ又は複数を備えることができる。
【0125】
処理コンポーネント802は、一般的に電子デバイス800の全体動作、例えば、表示、電話コール、データ通信、カメラの動作及び記録動作と関連する動作を制御する。処理コンポーネント802は、1つ又は複数のプロセッサ820を含んで命令を実行し、上記の方法の全て又は一部のステップを完了することができる。また、処理コンポーネント802と他のコンポーネントとのインタラクションを容易にするために、処理コンポーネント802は、1つ又は複数のモジュールを含むことができる。例えば、マルチメディアコンポーネント808と処理コンポーネント802の間のインタラクションを容易にするために、処理コンポーネント802は、マルチメディアコンポーネントを含むことができる。
【0126】
メモリ804は、様々なタイプのデータを記憶して電子デバイス800での動作をサポートするように構成される。これらのデータの例は、電子デバイス800で動作するいずれかのアプリケーションプログラム又は方法のための命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、イメージ、ビデオなどを含む。メモリ804は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM)、読み取り専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク又は光ディスクなどの任意のタイプの揮発性又は不揮発性記憶装置又はそれらの組み合わせによって実現されてもよい。
【0127】
電源コンポーネント806は、電子デバイス800の様々なコンポーネントに電力を供給する。電源コンポーネント806は、電源管理システム、1つ又は複数の電源、及び電子デバイス800のための電力の生成、管理及び割り当てに関連する他のコンポーネントを含むことができる。
【0128】
マルチメディアコンポーネント808は、前記電子デバイス800とユーザの間にある1つの出力インターフェースを提供するスクリーンを含む。幾つかの実施例において、スクリーンは液晶ディスプレイ(LCD)とタッチパネル(TP)を含むことができる。スクリーンがタッチパネルを含む場合、スクリーンは、ユーザからの入力信号を受信するために、タッチスクリーンとして実現されてもよい。タッチパネルは、1つ又は複数のタッチセンサーを含んでタッチ、スライドとタッチパネル上のジェスチャをセンシングする。前記タッチセンサーは、タッチ又はスライド動作の境界をセンシングするだけでなく、前記タッチ又はスライド動作に関連する持続時間及び圧力を検出することができる。幾つかの実施例において、マルチメディアコンポーネント808は、1つのフロントカメラ及び/又はリアカメラを含む。電子デバイス800が動作モード、例えば撮影モード又はビデオモードにある場合、フロントカメラ及び/又はリアカメラは、外部のマルチメディアデータを受信することができる。各フロントカメラ及び/又はリアカメラは、1つの固定された光学レンズシステムであってもよく、又は焦点距離及び光学ズーム能力を持っている。
【0129】
オーディオコンポーネント810は、オーディオ信号を出力及び/又は入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント810は、1つのマイクロホン(MIC)を含み、電子デバイス800が動作モード、例えばコールモード、記録モードと音声識別モードにある場合、マイクロホンは、外部の音声信号を受信するように構成される。受信されたオーディオ信号は、さらにメモリ804に記憶されてもよく、又は通信コンポーネント816を介して送信されてもよい。幾つかの実施例において、オーディオコンポーネント810は、オーディオ信号を出力するためのスピーカをさらに含む。
【0130】
I/Oインターフェース812は、処理コンポーネント802と周辺インターフェースモジュールの間にインターフェースを提供し、上記周辺インターフェースモジュールは、キーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、音量ボタン、スタートボタンとロックボタンを含むことができるがこれらに限定されない。
【0131】
センサーコンポーネント814は、電子デバイス800に各態様の状態評価状を提供するための1つ又は複数のセンサーを含む。例えば、センサーコンポーネント814は、電子デバイス800のオン/オフ状態、コンポーネントの相対的な位置を検出することができ、例えば前記コンポーネントが電子デバイス800のディスプレイ及びキーパッドであり、センサーコンポーネント814は、さらに電子デバイス800又は電子デバイス800の1つのコンポーネントの位置変化、ユーザと電子デバイス800との接触の有無、電子デバイス800の方位又は加速/減速と電子デバイス800の温度変化を検出することができる。センサーコンポーネント814は、いかなる物理的な接触がない時に近くの物体の存在を検出するために構成される近接センサーを含むことができる。センサーコンポーネント814は、メージングアプリケーションに用いられる光センサー、例えばCMOS又はCCDイメージセンサーをさらに含むことができる。幾つかの実施例において、当該センサーコンポーネント814は、加速度センサー、ジャイロセンサー、磁気センサー、圧力センサー又は温度センサーをさらに含むことができる。
【0132】
通信コンポーネント816は、電子デバイス800と他のデバイスの間の有線又は無線方式の通信を容易にするように構成される。電子デバイス800は、通信規格に基づく無線ネットワーク、例えばWiFi、2G又は3G又はそれらの組み合わせにアクセスすることができる。1つの例示的な実施例では、通信コンポーネント816は、放送チャネルを介して外部の放送管理システムからの放送信号又は放送関連情報を受信する。1つの例示的な実施例では、前記通信コンポーネント816は、短距離通信を容易にするために、近距離通信(NFC)モジュールをさらに含む。例えば、NFCモジュールは、無線周波数識別(RFID)技術、赤外線通信協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(BT)技術及び他の技術に基づいて実現されてもよい。
【0133】
例示的な実施例では、電子デバイス800は、上記方法を実行するために、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ又は他の電子素子により実現されてもよい。
【0134】
例示的な実施例では、不揮発性コンピュータ可読記憶媒体、例えば、上記方法を完了するために電子デバイス800のプロセッサ820によって実行可能なコンピュータプログラム命令を含むメモリ804をさらに提供する。
【0135】
図9は1つの例示的な実施例による電子デバイス1900のブロック図である。例えば、電子デバイス1900は、サーバーとして提供されてもよい。
図9を参照すると、電子デバイス1900は、処理コンポーネント1922を含み、処理コンポーネント1922は、さらに1つ又は複数のプロセッサと、処理コンポーネント922で実行可能な命令、例えばアプリケーションプログラムを記憶するためのメモリ1932によって表されるメモリリソースとを含む。メモリ1932に記憶されたアプリケーションプログラムは、それぞれが命令のセットに対応する1つ又は複数のモジュールを含むことができる。また、処理コンポーネント1922は、上記方法を実行するための命令を実行するように構成される。
【0136】
電子デバイス1900は、電子デバイス1900の電源管理を実行するように構成される電源コンポーネント1926と、電子デバイス1900をネットワークに接続するように構成される有線又は無線ネットワークインターフェース1950と、入出力(I/O)インターフェース1958とをさらに備えることができる。電子デバイス1900は、Windows ServerTM、Mac OS XTM、UnixTM、LinuxTM、FreeBSDTM又は類似するものなどのメモリ1932に記憶されたオペレーティングシステムに基づいて動作することができる。
【0137】
例示的な実施例では、不揮発性コンピュータ可読記憶媒体、例えば、上記方法を完了するために電子デバイス1900のプロセッサ1922によって実行可能なコンピュータプログラム命令を含むメモリ1932をさらに提供する。
【0138】
本開示の実施例によるコンピュータプログラムは、コンピュータ可読コードを含み、前記コンピュータ可読コードが電子デバイスで実行される場合、前記電子デバイスのプロセッサは、上記の通行検出方法の実施例を実施するように構成されるステップを実行する。
【0139】
本開示は、システム、方法及び/又はコンピュータプログラム製品であってもよい。コンピュータプログラム製品は、プロセッサが本開示の様々な態様を実現することを可能にするためのコンピュータ可読プログラム命令をロードしているコンピュータ可読記憶媒体を含むことができる。
【0140】
コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行デバイスによって使用される命令を保持及び記憶することができる有形デバイスであってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電子記憶デバイス、磁気記憶デバイス、光学記憶デバイス、電磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス又は上記のそれらの任意の組み合わせであってもよいがこれらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例(非網羅的なリスト)は、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブルランダムアクセスメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM:Compact Disc Read-Only Memory)、デジタル多用途ディスク光ファイバーデバイス(DVD:Digital Video Disc)、メモリースティック、フロッピーディスク、機械的コーディングデバイス、例えば命令を記憶しているパンチカード又は溝内突出構造、及び上記のそれらの任意の適切な組み合わせを含む。ここで用いられるコンピュータ可読記憶媒体は、無線電波又は他の自由に伝播する電磁波、導波路又は他の伝送媒体を介して伝播される電磁波(例えば、光ファイバケーブルを通る光パルス)、又は電線を介して伝送される電気信号などの一時的信号自体として解釈されるべきではない。
【0141】
ここで説明されるコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ可読記憶媒体から各コンピューティング/処理デバイスにダウンロードされてもよく、又はインターネット、ローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク及び/又はワイヤレスネットワークなどのネットワークを介して外部コンピュータ又は外部記憶デバイスにダウンロードされてもよい。ネットワークは、銅伝送ケーブル、光ファイバー伝送、無線伝送、ルーター、ファイアウォール、スイッチ、ゲートウェイコンピューター及び/又はエッジサーバーを含むことができる。各コンピューティング/処理デバイス内のネットワークアダプタカード又はネットワークインターフェースは、ネットワークからコンピュータ可読プログラム命令を受信し、各コンピューティング/プロセッシングデバイスのコンピュータ可読記憶媒体に保存するために当該コンピュータ可読プログラム命令を転送する。
【0142】
本開示の動作を実行するためのコンピュータプログラム命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、機械命令、器械関連命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又は1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれたソースコードであってもよく、前記プログラミング言語は、Smalltalk、C++などのオブジェクト向けプログラミング言語、及び「C」言語などの従来の手続き型プログラミング言語又は類似するプログラミング言語を含む。コンピュータ可読プログラムコードは、ユーザのコンピュータで完全に実行されたり、ユーザのコンピュータで部分的に実行されたり、1つの独立したソフトウェアパッケージとして実行されたり、ユーザコンピュータで一部実行されたり、遠隔コンピュータで部分的に実行されたり、又は遠隔コンピュータ又はサーバーで完全に実行されたりすることができる。リモートコンピュータに係る場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)又は広域ネットワーク(WAN)を含む任意の種類のネットワークを介してユーザコンピュータ、又は、外部コンピュータに接続されてもよい(例えばインターネットサービスプロバイダーによってインターネットを介して接続される)。幾つかの実施例では、コンピュータ可読プログラム命令の状態情報により電子回路、例えばプログラマブルロジック回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又はプログラマブルロジックアレイ(PLA)をパーソナライズしてカスタマイズすることにより、当該電子回路は、コンピュータ可読プログラム命令を実行して、本開示の様々な態様を実現することができる。
【0143】
ここで本開示の各態様は、本開示の実施例の方法、装置(システム)とコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明される。フローチャート及び/又はブロック図の各ブロック、並びにフローチャート及び/又はブロック図の各ブロックの組み合わせがコンピュータ可読プログラム命令によって実施されてもよいことを理解すべきである。
【0144】
これらのコンピュータ可読プログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供されてもよく、これにより、これらの命令がコンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサによって実行される場合、フローチャート及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで規定された機能/動作を実現するデバイスを生じるように機械が製造される。これらのコンピュータ可読プログラム命令をコンピュータ可読記憶媒体に記憶することができ、これらの命令により、コンピュータ、プログラマブルデータ処理装置及び/又は他のデバイスが特定の方式で動作し、したがって、命令を格納するコンピュータ可読媒体は、フローチャート及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで規定された機能/動作の各態様を実現するための命令を含む製品を含む。
【0145】
コンピュータ可読プログラム命令をコンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、又は他のデバイスにロードすることもでき、これにより、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置又は他のデバイスで一連の操作ステップを実行し、コンピュータで実現されるプロセスを生成し、それによってコンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、又は他のデバイスで実行される命令により、フローチャート及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで規定された機能/動作が実現される。
【0146】
図面におけるフローチャート及びブロック図には本開示の複数の実施例によるシステム、方法及びコンピュータプログラム製品の実現可能なアーキテクチャ、機能と操作が示されている。この点において、フローチャート又はブロック図の各ブロックは、1つのモジュール、プログラムセグメント又は命令の一部を表すことができ、前記モジュール、プログラムセグメント又は命令の一部は、所定の論理機能を実現するための1つ又は複数の実行可能命令を含む。幾つかの代替実現では、ブロックで表記された機能は、図面で表記されたものとは異なる順序で発生することもできる。例えば、2つの連続するブロックは、実際には並行して実行されてもよく、それらは、関連する機能によって逆の順序で実行される場合もある。注意すべきこととして、ブロック及び/又はフローチャートの各ブロック、及びブロック及び/又はフローチャートのブロックの組み合わせは、所定の機能又は動作を実行するための専用の、ハードウェアに基づくシステムで実現されてもよく、又は専用ハードウェアとコンピュータ命令の組み合わせで実現されてもよい。
【0147】
以上に本開示の各実施例について説明したが、上記の説明は、例示的であり、網羅的ではなく、かつ開示される各実施例に限定されない。説明された各実施例の範囲及び精神から逸脱することなく、多くの修正及び変更は、当業者にとって明らかである。本明細書で用いられる用語は、各実施例の原理、実際の用途又は市場の技術に対する改善を最もよく説明し、又は他の当業者が本明細書で開示される各実施例を理解することを可能にするために選択される。
【手続補正書】
【提出日】2022-06-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子デバイスが実行する通行検出方法であって、
検出ビデオのビデオフレームに対して検出処理を行い、ビデオフレームにおける通行待ち対象の第1位置情報、及び目標物品の第2位置情報を取得するステップであって、前記検出ビデオは、通行通路で撮影されたビデオである、ステップと、
前記第1位置情報と前記第2位置情報に基づいて、前記通行待ち対象から、前記目標物品とマッチングする目標対象を決定するステップと、
少なくとも前記目標対象の目標位置情報に基づいて検出結果を生成し、前記検出結果を前記通行通路のアクセス制御システムに送信するステップと、を含む、方法。
【請求項2】
前記方法は、
前記目標位置情報が、前記目標対象が予め設定された位置にあることを示す場合、前記アクセス制御システムからの検証情報を受信するステップをさらに含み、
少なくとも前記目標対象の目標位置情報に基づいて前記検出結果を生成するステップは、
前記検証情報が、検証が通過したことである場合、前記検出結果を生成するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1位置情報は、対象の頭部及び肩部をボックスで選択するための第1選択ボックスの位置情報を含み、
前記検出ビデオのビデオフレームに対して検出処理を行い、前記ビデオフレームにおける通行待ち対象の第1位置情報を取得するステップは、
前記検出ビデオのビデオフレームに対して検出処理を行い、対象の頭部及び肩部をボックスで選択するための第1選択ボックスの位置情報を取得するステップを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記予め設定された位置には前記通行通路のアクセス制御システム外の予め設定された領域が含まれ、
前記目標位置情報が、前記目標対象が予め設定された位置にあることを示す場合、前記アクセス制御システムからの検証情報を受信するステップは、
前記ビデオフレームにおける複数の対象の第1選択ボックスの位置情報を決定するステップと、
前記目標対象の第1選択ボックスが前記予め設定された領域に位置する場合、又は第1選択ボックスと前記予め設定された領域とのIoU(Intersection over Union)が第1閾値よりも大きい場合、前記アクセス制御システムからの検証情報を受信するステップと、を含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、
前記第1位置情報が、前記対象が予め設定された位置にあることを示す場合、前記対象に対して動作識別処理を行い、前記対象が所定の行為を行うか否かを決定するステップと、
前記対象が所定の行為を行う場合、前記検出ビデオにおける前記所定の行為を記録したビデオクリップを保存するステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1位置情報は、前記対象の身体の部位をボックスで選択するための第2選択ボックスの位置情報を含み、前記第2位置情報は、目標物品をボックスで選択するための第3選択ボックスの位置情報を含み、
前記第1位置情報と前記第2位置情報に基づいて、前記通行待ち対象と前記目標物品とをマッチングするステップは、
第1対象の第2選択ボックスと前記第3選択ボックスとのIoUが第2閾値よりも以上である場合、前記第1対象を、前記目標物品とマッチングする目標対象として決定するステップであって、前記第1対象がいずれかの対象である、ステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、
前記対象が前記通行通路を通過した場合、通過レコードを生成するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記対象が前記通行通路を通過した場合、通過レコードを生成するステップは、
前記目標対象及び前記目標対象とマッチングする目標物品が前記通行通路を通過した場合、通過レコードを生成するステップとを含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
通行検出装置であって、画像取得コンポーネントと処理コンポーネントとを備え、
前記画像取得コンポーネントは、通行通路の検出ビデオを取得するように構成され、
前記処理コンポーネントは、検出ビデオのビデオフレームに対して検出処理を行い、ビデオフレームにおける通行待ち対象の第1位置情報、及び目標物品の第2位置情報を取得し、第1位置情報と第2位置情報に基づいて、前記通行待ち対象と前記目標物品とをマッチングし、目標物品を持っている目標対象を決定し、少なくとも前記目標対象の目標位置情報に基づいて検出結果を生成し、前記検出結果を前記通行通路のアクセス制御システムに送信するように構成される、装置。
【請求項10】
電子デバイスであって、
プロセッサで実行可能な命令を記憶するメモリと、
請求項1-8のいずれか一項に記載の方法を実行するプロセッサと、を備える、電子デバイス。
【請求項11】
コンピュータに請求項1-8のいずれか一項に記載の方法を実行させるためのコンピュータプログラ
ムを記憶した、コンピュータ可読記憶媒体。
【国際調査報告】