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特表2023-514961調節可能な特徴を備えるコントローラ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-12
(54)【発明の名称】調節可能な特徴を備えるコントローラ
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/24 20140101AFI20230405BHJP
   A63F 13/54 20140101ALI20230405BHJP
   G06F 3/0487 20130101ALI20230405BHJP
   G06F 3/0488 20220101ALI20230405BHJP
   H04R 3/00 20060101ALI20230405BHJP
   G10K 15/04 20060101ALI20230405BHJP
【FI】
A63F13/24
A63F13/54
G06F3/0487
G06F3/0488
H04R3/00 310
G10K15/04 304H
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022543580
(86)(22)【出願日】2021-02-12
(85)【翻訳文提出日】2022-07-15
(86)【国際出願番号】 US2021017951
(87)【国際公開番号】W WO2021163557
(87)【国際公開日】2021-08-19
(31)【優先権主張番号】62/977,046
(32)【優先日】2020-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/174,216
(32)【優先日】2021-02-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】517160525
【氏名又は名称】バルブ コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヴァンウィク、エリック・ジュドソン
(72)【発明者】
【氏名】ウィップル、ルーカス・アレン
(72)【発明者】
【氏名】イケダ、ジョン
(72)【発明者】
【氏名】コレッタ、ベノイト
【テーマコード(参考)】
5D220
5E555
【Fターム(参考)】
5D220AA12
5D220AB08
5E555AA76
5E555BA20
5E555BB20
5E555BC01
5E555BC13
5E555CA06
5E555CA08
5E555CA15
5E555CA19
5E555CA47
5E555CB16
5E555CB55
5E555CC01
5E555DA21
5E555DA31
5E555DD06
5E555EA14
5E555FA00
(57)【要約】
コントローラの様々な特徴を調節することを可能にするコントローラが開示される。コントローラは、音またはオーディオコンテンツを出力するための1つ以上のスピーカを含み得る。ユーザは、指でスピーカのうちの1つ以上に接触して、オーディオコンテンツの特性を調節すること、および/またはオーディオ設定を調節することができる。例えば、ユーザは、自分の指でスピーカに触れて、音量を変更する(例えば、増加させる、もしくは減少させる)か、または音をミュートすることができる。場合によっては、スピーカは、ユーザによる便利かつ迅速なアクセスのためにハンドヘルドコントローラのコントローラ本体上に位置し得る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コントローラシステムであって、
1つ以上のプロセッサと、
コントローラであって、
前面を有するコントローラ本体、
前記前面上かつ前記前面の左半分内に配置された第1のスピーカ、
前記第1のスピーカと関連付けられ、前記第1のスピーカ上での指の接触を検出するように構成された第1のセンサ、
前記前面上かつ前記前面の右半分内に配置された第2のスピーカ、および
前記第2のスピーカと関連付けられ、前記第2のスピーカ上での指の接触を検出するように構成された第2のセンサ、を備える、コントローラと、
命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体と、を備え、前記命令が、前記1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、前記1つ以上のプロセッサに、
前記第1のセンサまたは前記第2のセンサのうちの少なくとも1つから、前記第1のスピーカまたは前記第2のスピーカのうちの少なくとも1つに指が接触していることを示すデータを受信すること、および
前記データに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のスピーカおよび前記第2のスピーカによって出力されているオーディオコンテンツの音量を調節すること、を含む行為を実施させる、コントローラシステム。
【請求項2】
前記データが、前記第2のセンサから受信され、
前記音量の前記調節が、前記音量を増加させることを含むこと、または
前記データが、前記第1のセンサから受信され、
前記音量の前記調節が、前記音量を減少させることを含むこと、のうちの少なくとも1つである、請求項1に記載のコントローラシステム。
【請求項3】
前記第1のセンサが、前記第1のスピーカの中または上に配置された第1の静電容量センサを備え、
前記第2のセンサが、前記第2のスピーカの中または上に配置された第2の静電容量センサを備え、
前記データが、前記第1のスピーカまたは前記第2のスピーカのうちの前記少なくとも1つに前記指が接触していることに基づく静電容量データを含む、請求項1に記載のコントローラシステム。
【請求項4】
前記行為が、前記静電容量データに少なくとも部分的に基づいて、
前記指のスワイプジェスチャ、および
前記スワイプジェスチャの方向、を決定することをさらに含み、
前記音量の前記調節が、前記スワイプジェスチャの前記方向に少なくとも部分的に基づいて、前記音量を増加または減少させることを含む、請求項3に記載のコントローラシステム。
【請求項5】
前記第1のセンサが、
前記第1のスピーカの第1のスピーカコイル、または
前記第1のスピーカコイルに連結された第1の誘導センサのうちの少なくとも1つを備え、
前記第2のセンサが、
前記第2のスピーカの第2のスピーカコイル、または
前記第2のスピーカコイルに連結された第2の誘導センサのうちの少なくとも1つを備え、
前記データが、インダクタンスデータを含み、前記インダクタンスデータが、前記第1のスピーカコイルまたは前記第2のスピーカコイルのうちの少なくとも1つに前記指が近接して移動していることに基づいて、インダクタンスの変化を示す、請求項1に記載のコントローラシステム。
【請求項6】
前記第1のスピーカが、第1のスピーカコイルを含み、
前記第2のスピーカが、第2のスピーカコイルを含み、
前記第1のセンサが、第1の静電容量センサを備え、
前記第2のセンサが、第2の静電容量センサを備え、
前記データが、静電容量データを含み、前記静電容量データが、前記第1のスピーカコイルまたは前記第2のスピーカコイルのうちの少なくとも1つに前記指が近接して移動していることに基づいて、静電容量の変化を示す、請求項1に記載のコントローラシステム。
【請求項7】
前記第1のセンサが、第1のインピーダンスセンサを備え、
前記第2のセンサが、第2のインピーダンスセンサを備え、
前記データが、インピーダンスデータを含み、前記インピーダンスデータが、前記第1のスピーカまたは前記第2のスピーカのうちの前記少なくとも1つによって出力されている前記オーディオコンテンツを前記指がマフリングしていることに基づいて、前記第1のスピーカまたは前記第2のスピーカのうちの前記少なくとも1つの一対のリード間のインピーダンスの変化を示す、請求項1に記載のコントローラシステム。
【請求項8】
前記第1のセンサが、第1のマイクロフォンを備え、
前記第2のセンサが、第2のマイクロフォンを備え、
前記行為が、
前記第1のスピーカによって、人間の耳には聞こえない周波数で1つ以上の第1のトーンを出力することと、
前記第2のスピーカによって、前記人間の耳には聞こえない前記周波数または異なる周波数で1つ以上の第2のトーンを出力することと、をさらに含み、
前記データが、前記第1のマイクロフォンまたは前記第2のマイクロフォンのうちの少なくとも1つによって生成されたオーディオデータを含み、前記オーディオデータが、前記第1のスピーカまたは前記第2のスピーカのうちの前記少なくとも1つによって出力されている前記1つ以上の第1のトーンまたは前記1つ以上の第2のトーンのうちの少なくとも1つを前記指がマフリングしていることを示す、請求項1に記載のコントローラシステム。
【請求項9】
方法であって、
プロセッサによって、コントローラのコントローラ本体上に配置されたスピーカと関連付けられたセンサからデータを受信することであって、前記データが、前記スピーカに指が接触していることを示す、受信することと、
前記プロセッサによって、前記スピーカによって出力されているオーディオコンテンツの特性を、前記データに少なくとも部分的に基づいて調節させることと、を含む、方法。
【請求項10】
前記オーディオコンテンツの前記特性を前記調節させることが、
前記オーディオコンテンツの音量を増加させること、
前記音量を減少させること、
前記音量をミュートすること、または
前記音量をミュート解除することのうちの少なくとも1つを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記センサが、前記スピーカの中または上に配置された静電容量センサを備え、
前記データが、前記スピーカに前記指が接触していることに基づく静電容量データを含み、
前記方法が、前記静電容量データに少なくとも部分的に基づいて、前記指のスワイプジェスチャの方向を決定することをさらに含み、
前記オーディオコンテンツの前記特性を前記調節させることが、前記スワイプジェスチャの前記方向に少なくとも部分的に基づいて、前記オーディオコンテンツの音量を増加または減少させることを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記スピーカが、前記コントローラ本体の前面上に配置された一対のスピーカのうちの第1のスピーカであり、前記第1のスピーカが、前記前面の右半分内に配置され、
前記オーディオコンテンツの前記特性を前記調節させることが、前記オーディオコンテンツの音量を増加させることを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記センサが、マイクロフォンを備え、
前記方法が、前記スピーカによって、人間の耳には聞こえない周波数で1つ以上のトーンを出力することをさらに含み、
前記データが、前記マイクロフォンによって生成されたオーディオデータを含み、前記オーディオデータが、前記スピーカによって出力されている前記1つ以上のトーンを前記指がマフリングしていることを示す、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
コントローラシステムであって、
1つ以上のプロセッサと、
コントローラであって、
コントローラ本体、
前記コントローラ本体上に配置されたスピーカ、および
前記スピーカと関連付けられ、前記スピーカ上での指の接触を検出するように構成されたセンサ、を備える、コントローラと、
命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体と、を備え、前記命令が、前記1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、前記1つ以上のプロセッサに、
前記センサから、前記スピーカに指が接触していることを示すデータを受信すること、および
前記スピーカによって出力されているオーディオコンテンツの特性を、前記データに少なくとも部分的に基づいて調節させること、を含む行為を実施させる、コントローラシステム。
【請求項15】
前記センサが、
前記スピーカのスピーカコイル、または
前記スピーカコイルに連結された誘導センサのうちの少なくとも1つを備え、
前記データが、インダクタンスデータを含み、前記インダクタンスデータが、前記スピーカコイルに前記指が近接して移動していることに基づいて、インダクタンスの変化を示す、請求項14に記載のコントローラシステム。
【請求項16】
前記スピーカが、スピーカコイルを含み、
前記センサが、静電容量センサを備え、
前記データが、静電容量データを含み、前記静電容量データが、前記スピーカコイルに前記指が近接して移動していることに基づいて、静電容量の変化を示す、請求項14に記載のコントローラシステム。
【請求項17】
前記センサが、インピーダンスセンサを備え、
前記データが、インピーダンスデータを含み、前記インピーダンスデータが、前記スピーカによって出力されている前記オーディオコンテンツを前記指がマフリングしていることに基づいて、前記スピーカの一対のリード間のインピーダンスの変化を示す、請求項14に記載のコントローラシステム。
【請求項18】
前記センサが、マイクロフォンを備え、
前記行為が、前記スピーカによって、人間の耳には聞こえない周波数で1つ以上のトーンを出力することをさらに含み、
前記データが、前記マイクロフォンによって生成されたオーディオデータを含み、前記オーディオデータが、前記スピーカによって出力されている前記1つ以上のトーンを前記指がマフリングしていることを示す、請求項14に記載のコントローラシステム。
【請求項19】
前記スピーカが、前記コントローラ本体の前面上かつ前記前面の左半分内に配置された第1のスピーカを備え、
前記センサが、第1のセンサを備え、
前記コントローラが、
前記前面上かつ前記前面の右半分内に配置された第2のスピーカ、および
前記第2のスピーカにと関連付けられ、前記第2のスピーカ上での指の接触を検出するように構成された第2のセンサ、をさらに備え、
前記オーディオコンテンツの前記特性を前記調節させることが、前記オーディオコンテンツの音量を減少させることを含む、請求項14に記載のコントローラシステム。
【請求項20】
前記センサが、前記スピーカの中または上に配置された静電容量センサを備え、
前記データが、前記スピーカに前記指が接触していることに基づく静電容量データを含み、
前記行為が、前記静電容量データに少なくとも部分的に基づいて、前記指のスワイプジェスチャの方向を決定することをさらに含み、
前記オーディオコンテンツの前記特性を前記調節させることが、前記スワイプジェスチャの前記方向に少なくとも部分的に基づいて、前記オーディオコンテンツの音量を増加または減少させることを含む、請求項14に記載のコントローラシステム。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2020年2月14日に出願された「CONTROLLER WITH ADJUSTABLE FEATURES」と題された同時係属中の、同一所有者に譲渡された米国仮特許出願第62/977,046号に対する優先権を主張する、2021年2月11日に出願された「CONTROLLER WITH ADJUSTABLE FEATURES」と題された米国特許出願第17/174,216号に対する優先権を主張するPCT出願であり、その各々の全容は参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
ハンドヘルドコントローラは、例えば、ローカルまたはリモートコンピューティングデバイスに入力を提供するためのアーキテクチャのアレイで使用される。例えば、ハンドヘルドコントローラは、プレイヤが、ゲームアプリケーションを実行するパーソナルコンピューティングデバイス、ゲームコンソール、ゲームサーバ、またはハンドヘルドコントローラ自体などと相互作用することを可能にするために、ゲーム産業で利用される。現在のハンドヘルドコントローラが、ある範囲の機能を提供する一方、さらなる技術的改善により、これらのコントローラが提供するユーザ体験を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0003】
添付の各図を参照して、詳細な説明が記載される。各図において、参照番号の左端数字は、参照番号が最初に現れる図を識別する。異なる図における同じ、または同様の参照番号は、同様または同一の項目を示す。
【0004】
図1】1つ以上のスピーカを部分的に含む、例示的なハンドヘルドコントローラの正面斜視図を示す。ハンドヘルドコントローラを操作しているユーザは、スピーカに指で接触することによって、スピーカによって出力されているオーディオコンテンツの特性を調節することができる。
【0005】
図2】ハンドヘルドコントローラのスピーカ上での指の接触を検出するための例示的な技術を示す。
【0006】
図3】ハンドヘルドコントローラのスピーカ上での指の接触を検出するため、ならびに/またはスピーカ上での指のジェスチャおよびジェスチャの方向性を検出するための別の例示的な技術を示す。
【0007】
図4】ハンドヘルドコントローラのスピーカ上での指の接触を検出するための別の例示的な技術を示す。
【0008】
図5】ハンドヘルドコントローラのスピーカ上での指の接触を検出するための別の例示的な技術を示す。
【0009】
図6】センサデータに少なくとも部分的に基づいて、スピーカから出力されているオーディオコンテンツのオーディオ特性を調節するための例示的なプロセスを示す。
【0010】
図7】センサデータに少なくとも部分的に基づいて、スピーカから出力されているオーディオコンテンツの音量を調節するための例示的なプロセスを示す。
【0011】
図8】高周波数オーディオ(HFA)のトーンを使用してスピーカから出力されているオーディオコンテンツのオーディオ特性を調節するための例示的なプロセスを示す。
【0012】
図9】ハンドヘルドコントローラを操作しているユーザの存在および場所を検出するためのタッチセンサを有する、ディスプレイ画面および1つ以上の前面制御部を部分的に含む、例示的なハンドヘルドコントローラの正面斜視図を示す。コントローラはまた、1つ以上の前面制御部の感度を調節するための機構を含み得る。調節特徴は、より汎用的な、および/または用途の広いハンドヘルドコントローラを提供し得る。
【0013】
図10】1つ以上の背面制御部を部分的に含む、図9のハンドヘルドコントローラなどの例示的なハンドヘルドコントローラの背面図を示す。
【0014】
図11】アドオンコンポーネントを受容するための1つ以上のレセプタクルを部分的に含む、図9のハンドヘルドコントローラなどの例示的なハンドヘルドコントローラの背面図を示す。アドオンコンポーネントは、ハンドヘルドコントローラの人間工学を改善すること、および/または異なる機能を提供することができる。
【0015】
図12】1つ以上のアドオンコンポーネントを受容するための1つ以上のレセプタクルを部分的に含む、図9のハンドヘルドコントローラなどの例示的なハンドヘルドコントローラの背面図を示す。
【0016】
図13】第1の後部カバーによって少なくとも部分的に操作可能な1つ以上の背面制御部を部分的に含む、図9のハンドヘルドコントローラなどの例示的なハンドヘルドコントローラの背面図を示す。第1の後部カバーは、異なる機能をハンドヘルドコントローラに提供するように、他の後部カバーと相互交換可能であってもよい。
【0017】
図14】第2の後部カバーを部分的に含む、図13のハンドヘルドコントローラの背面図を示す。第2の後部カバーは、ハンドヘルドコントローラの特定の制御および/または機能を簡略化するように、図13の第1の後部カバーと相互交換可能であってもよい。
【0018】
図15】拡張された特徴をコントローラに提供するための第3の後部カバーを部分的に含む、図13のハンドヘルドコントローラの背面図を示す。第3の後部カバーは、異なる機能をハンドヘルドコントローラに提供するように、図13の第1の後部カバーおよび/または図14の第2の後部カバーと相互交換可能であってもよい。
【0019】
図16A】1つ以上の前面制御部の感度を調節するためのノブを部分的に含む、図9のハンドヘルドコントローラの正面斜視図を示す。図16Aでは、ノブは、1つ以上の前面制御部の第1の感度に対応する第1の位置に示されている。
【0020】
図16B】1つ以上の前面制御部の感度を調節するためのノブを部分的に含む、図9のハンドヘルドコントローラの正面斜視図を示す。図16Bでは、ノブは、1つ以上の前面制御部の第2の感度に対応する第2の位置に示されている。
【0021】
図17A】1つ以上の前面制御部の感度を調節するためのダイヤル機構の第1の斜視図を示す。
【0022】
図17B】1つ以上の前面制御部の感度を調節するための、図17Aのダイヤル機構の第2の斜視図を示す。
【0023】
図18】例示的なハンドヘルドコントローラの選択された機能コンポーネントを示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
上述したように、ハンドヘルドコントローラは様々な環境で使用され、様々な機能を含む。しかしながら、いくつかの従来のハンドヘルドコントローラは、異なるユーザが異なる構成のニーズ、グリップ、および/または好みを有し得るという事実にもかかわらず、静的な構成を含む。
【0025】
本明細書では、とりわけ、実行中のビデオゲームアプリケーションを介してビデオゲームプレイに従事するため、ならびに/または他のタイプのアプリケーションおよび/もしくはプログラムを制御するための様々な制御部を有するハンドヘルドコントローラについて説明する。場合によっては、ハンドヘルドコントローラは、ハンドヘルドコントローラ自体の上で走っているゲームまたはアプリケーション(例えば、コントローラ上で実質的に自己完結しているスタンドアロンのハンドヘルドゲームシステム)を制御するための制御部を含み得る。場合によっては、ハンドヘルドコントローラは、リモートデバイス(例えば、テレビ、オーディオシステム、パーソナルコンピューティングデバイス、ゲームコンソールなど)を制御するための制御部を含み得る。ハンドヘルドコントローラは、ハンドヘルドコントローラのハウジングの前面上にある1つ以上の前面制御部を含む、1つ以上の制御部を含み得る。これらの前面制御部は、1つ以上のジョイスティック、方向パッド(Dパッド)、トラックパッド、トラックボール、ボタン、または例えば、ハンドヘルドコントローラのユーザの親指によって制御可能なその他の制御部を含み得る。
【0026】
さらにまたは代替的に、ハンドヘルドコントローラは、ハンドヘルドコントローラのハウジングの上面上に存在する1つ以上の上面制御部を含み得る。これらの上面制御部は、「トリガ」または「バンパ」などと称される場合があり、かつ中指または人差し指などのユーザの1つ以上の指によって制御可能であってもよい。場合によっては、ハンドヘルドコントローラは、ユーザの左手の1つ以上の指および/または右手の1つ以上の指によって操作可能な1つ以上の上面制御部を含む。さらに、ハンドヘルドコントローラは、1つ以上の後面制御部を含み得る。場合によっては、後面制御部は、ユーザの左手および/またはユーザの右手によって操作可能な1つ以上の制御部を含み得る。
【0027】
本明細書に記載のハンドヘルドコントローラは、異なるアプリケーション(例えば、ゲームタイトル)およびユーザなどのニーズに応じて、異なる構成を可能にする。したがって、本明細書に記載の技術は、上で考察されるような、従来のハンドヘルドコントローラの現在の欠陥のうちのいくつかを矯正する、動的に構成可能なハンドヘルドコントローラを可能にする。
【0028】
場合によっては、ハンドヘルドコントローラは、音またはオーディオコンテンツを出力するための1つ以上のスピーカを含み得る。オーディオコンテンツは、実行中のゲームまたはアプリケーションと関連付けられ得る。スピーカは、ハンドヘルドコントローラの前部、側部、上部、底部、および/または後部に位置し得る。ユーザは、指でスピーカのうちの1つ以上に接触して、オーディオコンテンツの特性を調節すること、および/またはオーディオ設定を調節することができる。例えば、ユーザは、自分の指でスピーカに触れて、音量を変更する(例えば、増加させる、もしくは減少させる)か、または音をミュートすることができる。場合によっては、スピーカは、ユーザによる便利かつ迅速なアクセスのためにハンドヘルドコントローラのコントローラ本体上に位置し得る。例えば、第1のスピーカは、ハンドヘルドコントローラの左側、左半分、または左のハンドルの上もしくは中にあるコントローラ本体の前面上に位置し得、一方、第2のスピーカは、ハンドヘルドコントローラの右側、右半分、または右のハンドルの上もしくは中にあるコントローラ本体の前面上に位置し得る。場合によっては、ユーザの左親指は、第1のスピーカに容易にアクセスし、左親指でスピーカに接触して、左手がコントローラを保持している間に音量を増加させること、減少させること、および/またはミュートすることができる。さらにまたは代替的に、ユーザの右親指は、第2のスピーカに容易にアクセスし、右親指でスピーカに接触して、右手がコントローラを保持している間に音量を増加させること、減少させること、またはミュートすることができる。場合によっては、第1のスピーカに触れることにより音量を減少させることができ、一方、第2のスピーカに触れることにより音量を増加させることができる(または逆もまた同様)。別の実施例として、第1のスピーカおよび第2のスピーカに同時に(または実質的に同時に)触れることにより、音量をミュート/ミュート解除することができる。さらに別の実施例として、ユーザは、スピーカ上で特定の方向(例えば、上、下、左、または右)にスワイプして、スピーカによって出力されているオーディオコンテンツの特性を調節することができる。
【0029】
いくつかの実施例では、1つ以上のセンサを使用して、スピーカ上での指の接触、ならびに場合によっては、スピーカ上での押圧および/またはスピーカ上でのジェスチャ(例えば、スワイプジェスチャ)を検出または検知することができる。したがって、スピーカによって出力されているオーディオコンテンツの特性(例えば、音量)を、センサから受信されたセンサデータに少なくとも部分的に基づいて調節することができる。誘導センサ、静電容量センサ、インピーダンスセンサ、および/またはマイクロフォンを含むが、これらに限定されない、スピーカ上での指の接触を検出または検知するための様々な例示的なタイプのセンサが本明細書に記載される。
【0030】
例示的なコントローラシステムは、プロセッサと、コントローラと、を含み得、コントローラは、コントローラ本体、コントローラ本体上に配置されたスピーカ、スピーカと関連付けられ、スピーカ上での指の接触を検出するように構成されたセンサを含む。コントローラシステムは、センサから、スピーカに指が接触していることを示すデータを受信すること、およびスピーカによって出力されているオーディオコンテンツの特性を、データに少なくとも部分的に基づいて調節させること、を行うように構成されたロジックをさらに含み得る。コントローラ上に配置されたスピーカとのユーザ相互作用を介してオーディオ特性を制御することを可能にすることにより、コントローラを操作しながらオーディオ特性を調節する直感的かつ便利な方法をユーザに提供することができる。例えば、ユーザは、都合のよいことには、ビデオゲームをプレイするために使用されている他の制御部の近傍に配置されたスピーカに触れることによって、音量を調節しながら、または音をミュートもしくはミュート解除しながら、プレイ中のビデオゲームに注意を向け続けることができる。
【0031】
本開示は、本明細書に開示されるシステムおよび方法の構造、機能、製造、ならびに使用の原理の全体的な理解を提供する。本開示の1つ以上の実施例を、添付の図面において説明する。当業者は、本明細書に具体的に記載され、添付の図面において説明される、システムおよび方法が非限定的な実施形態であることを理解されよう。システムと方法との間のものを含む、1つの実施形態に関連して説明または記載される特徴を、他の実施形態の特徴と組み合わせることができる。かかる修正例および変形例は、添付の特許請求の範囲の範囲内に含まれることが意図される。
【0032】
図1は、本開示の一実施形態による、例示的なコントローラ100の正面図を示す。コントローラ100は、コントローラ100全体がユーザの手によって、またはユーザの手の中でサポートされているかどうかにかかわらず、ユーザの手によって操作されている場合、ハンドヘルドであるとみなされ得る。しかしながら、本明細書に記載の様々な実施形態によれば、「デバイス」、「ハンドヘルドデバイス」、「ハンドヘルドゲームデバイス」、「ハンドヘルドコンソール」、「ハンドヘルドゲームコンソール」、「コントローラ」、および「ハンドヘルドコントローラ」という用語は、コントローラ100のような任意のデバイスを説明するために本明細書で相互交換可能に使用され得る。
【0033】
コントローラ100は、前面104を有するコントローラ本体102を含み得る。コントローラ本体102は、後面(または後部)、上面(または上部縁もしくは上部)、底面(または底部縁もしくは底部)、左面(または左縁もしくは左)、および右面(または右縁もしくは右)をさらに含み得る。したがって、コントローラ本体102は、直方体であってもよい。前面104および後面は、上面、底面、左面、および右面と比較して比較的大きい表面であり得る。
【0034】
図1に示されるように、コントローラ本体102の前面104は、ユーザの入力を受信するように構成された複数の制御部を含み得る。制御部によって生成されたタッチデータを使用して、コントローラ100を操作しているユーザの指の存在、場所、および/またはジェスチャを検出することができる。場合によっては、コントローラ本体102の前面104は、1つ以上の前面制御部を含み得、1つ以上の前面制御部は、場合によっては、コントローラ100を操作しているユーザの1つ以上の親指によって制御可能である。図1には示されていないが、ハンドヘルドコントローラ100は、コントローラ本体102の上面(または上部端)上に存在する1つ以上の上面制御部をさらに含み得る。これらの上面制御部は、トリガまたはバンパなどを含み得るが、これらに限定されず、かつ上面制御部は、中指または人差し指などといったユーザの1つ以上の指によって制御可能であってもよい。さらにまたは代替的に、ハンドヘルドコントローラ100は、コントローラ本体102の後面上に存在し、ユーザの左手および/または右手の指によって操作可能な1つ以上の後面制御部を含み得る。さらにまたは代替的に、ハンドヘルドコントローラ100は、コントローラ本体102のそれぞれの左面および右面上に存在する、1つ以上の左面制御部および/または右面制御部を含み得る。
【0035】
前面制御部は、以下でより詳細に記載されるように、1つ以上のトラックパッド、トラックボール、ジョイスティック、ボタン、または方向パッド(Dパッド)などを含み得る。例えば、前面104は、ユーザの左親指によって制御可能な左のジョイスティック106、左のトラックパッド108、および/または左のDパッド110を含み得る。いくつかの実施形態では、前面104は、ボタン112およびボタン114などの、左親指によって制御可能な追加の左のボタンを含み得る。前面104はまた、ユーザの右親指によって制御可能な右のジョイスティック116、右のトラックパッド118、および/または1つ以上の右のボタン120(1)~(4)(例えば、Xボタン、Yボタン、Aボタン、およびBボタン)を含み得る。いくつかの実施形態では、前面104は、ボタン122およびボタン124などの、右親指によって制御可能な追加の右のボタンを含み得る。しかしながら、前104は、傾斜ボタン、トリガ、ノブ、ホイール、および/またはトラックボールなどの他の制御部を含み得、複数の制御部は、ユーザの親指および/または指の任意の組み合わせから入力を受信するように構成され得る。場合によっては、トリガは、コントローラ100から離れる方向に押されるように、およびハンドヘルドコントローラ100に向かって引っ張られるように構成された多方向トリガであってもよい。
【0036】
いくつかの実施形態では、トラックパッド108および118は、四辺形形状のトラックパッドである。例えば、トラックパッド108および118は、略正方形形状のトラックパッドであってもよい。さらに、四辺形形状のトラックパッド108および118は、丸みを帯びた角を有し得る。さらに、図1に示されるように、各トラックパッド108および118の真っ直ぐな側部縁は、コントローラ本体102の前面104上のコントローラ本体102の中心で、ディスプレイ126の側部(例えば、左および右)縁と整列する(例えば、平行である)。円形のトラックパッドと比較して、四辺形形状のトラックパッド108および118は、ユーザの指(例えば、親指)によってアクセスすることができる角に余分な空間を提供する。したがって、四辺形形状のトラックパッド108および118は、トラックパッド108および118によって提供される余分な面積のために、円形のトラックパッドよりも人間工学的である場合がある。例えば、トラックパッド108および118の四辺形形状は、ユーザに、コントローラ100上でユーザの手を再度向き付けするため、および依然として、ユーザの親指を用いてトラックパッド108および118にアクセスするための能力を与えることができる。さらにまたは代替的に、ユーザは、トラックパッド(例えば、トラックパッド108および118)の角が(例えば、菱形形状のトラックパッドのように)トラックパッドの北、南、東、および西の部分のように使用されるように、わずかに異なる方法でコントローラ本体102を把持するように選択することができる。
【0037】
さらに、コントローラ100は、オーディオコンテンツまたは音を出力するように構成されている、コントローラ本体102上に配置された1つ以上のスピーカを含み得る。例えば、コントローラ100上で実行されているビデオゲームまたは別のアプリケーションが、アプリケーションの実行中(例えば、ゲームプレイ中)に出力されているオーディオコンテンツを含む場合がある。スピーカもまた、聴覚的通知などの他の音を出力し得る。
【0038】
図1は、コントローラ本体の前面104上に配置された一対のスピーカを示しており、一対のスピーカは、第1(左)のスピーカ128と、第2(右)のスピーカ130とを含む。左のスピーカ128は、前面104上かつ前面104の左半分132(または左側)内に位置するものとして示され、一方、右のスピーカ130は、前面104上かつ前面104の右半分134(または右側)内に位置するものとして示されている。場合によっては、左のスピーカ128および右のスピーカ130は、コントローラ100のハンドルの上、またはコントローラ100のハンドルに近接して配置され得る。例えば、左のスピーカ128は、ユーザの左手によって把持および/もしくは保持されるように構成されたコントローラ100の左のハンドル136に隣接して、またはハンドル136の上に位置し得、一方、右のスピーカ130は、ユーザの右手によって把持および/もしくは保持されるように構成されたコントローラ100の右のハンドル138に隣接して、またはハンドル138の上に位置し得る。場合によっては、左のスピーカ128は、左手が左のハンドル136によってコントローラ100を保持している間に、ユーザの左親指がアクセス可能な場所に配置され得、右のスピーカ130は、右手が右のハンドル138によってコントローラ100を保持している間に、ユーザの右親指がアクセス可能な場所に配置され得る。いくつかの実施例では、スピーカ128、130は、コントローラ本体102の上部端142よりもコントローラ本体102の底部端140に近い前面104上に配置されている。
【0039】
図1は、スピーカ128、130の特定の形状および場所を示しているが、スピーカ128、130は、コントローラ本体102上の他の場所(例えば、前面104上の他の部分の上、後面、上面、底面などといった他の表面の上)に位置し得る。スピーカ128、130は、異なる形状(例えば、球形、矩形、楕円形など)をさらに含み得る。さらに、コントローラ100は、単一のスピーカ、または3つ以上のスピーカを含み得る。
【0040】
ユーザは、スピーカ(例えば、第1のスピーカ128および/または第2のスピーカ130)に触れて、スピーカ128、130によって出力されているオーディオコンテンツのオーディオ特性もしくはオーディオ特徴を制御するか、または別様に調節することができる。例えば、ユーザの左親指が第1のスピーカ128に接触して、特定のオーディオ特徴を無効化、有効化、および/または調節することができ、一方、ユーザの右親指が右のスピーカ130に接触して、特定のオーディオ特徴を無効化、有効化、および/または調節することができる。場合によっては、ユーザは、第1のスピーカ128または第2のスピーカ130のうちの一方もしくは両方に触れて、オーディオをミュート/ミュート解除することができる。場合によっては、ユーザは、第1のスピーカ128および第2のスピーカ130に実質的に同時に触れて(例えば、第1のスピーカ128に触れてから、1秒もしくは数ミリ秒以内などの閾値の期間内に、第2のスピーカ130に触れて(または逆もまた同様))、オーディオをミュートまたはミュート解除することができる。場合によっては、ユーザは、第2のスピーカ130に触れて音量を上げること、および/または第1のスピーカ128に触れて音量を下げることができる(逆もまた同様)。いくつかの実施例では、ユーザは、スピーカ128もしくは130上で上にスワイプするか、または右にスワイプして、音量を上げること、および/あるいはスピーカ128もしくは130上で下にスワイプするか、または左にスワイプして、音量を下げることができる。これらは、ユーザに対する直感的な相互作用(例えば、ジェスチャ)の例である。
【0041】
いくつかの実施例では、スピーカ128、130と関連付けられたセンサは、スピーカ128、130上での指の接触を検出して、オーディオ特性が調節されるべきであるかどうかを決定するように構成され得る。さらにまたは代替的に、スピーカ128、130のうちの1つ以上は、スイッチ(例えば、スピーカ128、130の真下に配置されたスイッチ)の作動を引き起こし、それによって、スピーカ128、130がボタンのように押下されることを可能にするために押下可能であってもよい。スピーカ128、130上での指の接触を検出するように構成されたセンサは、任意の好適なタイプのセンサであってよく、これらのセンサの実施例を、以下でより詳細に説明する。概して、センサは、スピーカ128、130への指の近接を検知するように構成され得る。したがって、センサは、近接センサ(例えば、タッチセンサ)であってもよい。さらにまたは代替的に、センサは、スピーカ128、130上での押圧、および/またはある量の押圧力を検出するように構成された圧力センサであってもよい。
【0042】
図2は、ハンドヘルドコントローラのスピーカ200上での指の接触を検出するための例示的な技術を示す。図2に描かれるスピーカ200は、第1のスピーカ128もしくは第2のスピーカ130などの、本明細書に記載のハンドヘルドコントローラ100のスピーカのうちのいずれかまたは両方の概略的な表現であり得る。スピーカ200は、スピーカコイル202(本明細書において「ボイスコイル202」と称される場合もある)を含み得る。スピーカ200の操作中に、電流が、スピーカコイル202を通って流れて、ダイヤフラム、フレーム、またはサスペンションなどを移動させることができ、これにより、音を作り出す。センサ204は、スピーカコイル202に連結され、かつスピーカコイル202に指206が近接して移動していることに少なくとも部分的に基づいて、スピーカコイル202と関連付けられた電気パラメータの変化を検出または検知するように構成され得る。例えば、センサ204は、本明細書に開示されるコントローラシステムのプロセッサにインダクタンスデータを提供するように構成された誘導センサを表し得、インダクタンスデータは、スピーカコイル202に指206が近接して移動していることに基づいて、スピーカコイル202と関連付けられたインダクタンスの変化を示す。いくつかの実施形態では、センサ204は、スピーカ200のアンプ(例えば、スマートアンプ)の一部であってもよいし、またはアンプを表し得る。スマートアンプは、モデリングおよび/またはアルゴリズムを利用して、スピーカ200への損傷を軽減しながら、堅牢で豊かな音を生み出すように構成され得る。かかるスマートアンプは、センサ204を含むか、または別様にセンサ204を利用して、指206がスピーカ200のスピーカコイル202に近づく、またはスピーカコイル202から遠ざかることによって引き起こされるインダクタンスの変化を決定することができ、これは、オーディオ波形がスピーカ200から駆動されるときに決定され得る。このようにして、インダクタンスの変化を利用して、(例えば、インダクタンスの値が閾値のインダクタンスを満たすかどうかを決定することによって)指206がスピーカ200に接触しているかどうかを決定することができる。
【0043】
代替的に、センサ204を、システムから省略することができ、スピーカコイル202は、インダクタンスのチャンスを検出するために別個のセンサを使用することなく、誘導センサ(または「ピックアップ」)として機能するように構成され得る。かかる構成では、スピーカコイル202自体が、スピーカコイル202に指206が近接して移動していることに少なくとも部分的に基づいて、インダクタンスの変化を検出または検知するように構成され得る。本明細書に開示されるコントローラシステムのプロセッサをスピーカコイル202に連結して、スピーカコイル202に指206が近接して移動していることに基づいて、スピーカコイル202によって検知されるこのインダクタンスの変化の指標を受信すること、およびインダクタンスの変化に応じてオーディオ特性(例えば、音量)を調節することができる。
【0044】
別の実施例として、センサ204は、本明細書に開示されるコントローラシステムのプロセッサに静電容量データを提供するように構成された静電容量センサを表し得、静電容量データは、スピーカコイル202に指206が近接して移動していることに基づいて、スピーカコイル202と関連付けられた静電容量の変化を示す。つまり、センサ204は、指206がスピーカ200のスピーカコイル202に近づく、またはスピーカ200から遠ざかることによって引き起こされる静電容量の変化を決定するように構成され得、これは、オーディオ波形がスピーカ200から駆動されるときに決定され得る。このようにして、静電容量の変化を利用して、(例えば、静電容量の値が閾値の静電容量を満たすかどうかを決定することによって)指206がスピーカ200に接触しているかどうかを決定することができる。
【0045】
図3は、ハンドヘルドコントローラのスピーカ300上での指の接触を検出するため、ならびに/またはスピーカ300上での指のジェスチャおよびジェスチャの方向性を検出するための別の例示的な技術を示す。図3に描かれるスピーカ300は、第1のスピーカ128もしくは第2のスピーカ130などの、本明細書に記載のハンドヘルドコントローラ100のスピーカのうちのいずれかまたは両方の概略的な表現であり得る。スピーカ300は、スピーカ300の中または上に配置されたタッチセンサ302を含み得る。例えば、タッチセンサ302は、スピーカ300のカバーに取り付けられたトラックパッドタッチセンサとほぼ同様の静電容量アレイを表し得る。タッチセンサ302は、スピーカ300に接触している指304の存在、場所、および/またはジェスチャを検知もしくは決定するように構成され得る。例えば、タッチセンサ302は、静電容量の値が閾値を満たす(例えば、閾値にかなう、または閾値を超える、閾値を厳密に超える)ことに基づいて、指304がスピーカ300の表面に接触しているかどうかを検出または検知することができる。静電容量タイプのセンサが記載されているが、タッチセンサ302は、抵抗センサ、赤外線センサ、音響音波を利用して指304の近接を検出するタッチセンサ、ならびに/または指304などの、スピーカ300に近接する物体の存在、場所、および/もしくは位置を検出するための別のセンサを含み得るが、これらに限定されない。静電容量ベースの検知を利用する実装形態では、タッチセンサ302は、電極(例えば、トランス静電容量タイプのセンサのトランスミッタ電極およびレシーバ電極)を含み得、電圧を電極に適用することができ、そのため、電極は、電極における静電容量の変化を測定するように構成され、これは、センサ302への物体の近接を示す静電容量の値の形態でセンサデータに変換され得る。例えば、静電容量ベースのタッチセンサの電極における静電容量変化は、電極に近接している物体(指など)によって影響され得る。さらに、コントローラシステムのロジックは、タッチセンサ302によって生成されたタッチデータを分析して、特定の速度で特定の方向に移動している指304などのような、スピーカ300上での指304のジェスチャ(例えば、スワイプジェスチャ)、ならびにジェスチャの方向(例えば、図1に示されるX-Y平面などの、固定された基準平面内での相対的な上下左右)を識別するように構成され得る。次いで、プロセッサは、ジェスチャに基づいて(例えば、スワイプジェスチャの方向に基づいて)オーディオコンテンツのオーディオ特性(例えば、音量)を調節することができる。
【0046】
図4は、ハンドヘルドコントローラのスピーカ400上での指の接触を検出するための例示的な技術を示す。図4に描かれるスピーカ400は、第1のスピーカ128もしくは第2のスピーカ130などの、本明細書に記載のハンドヘルドコントローラ100のスピーカのうちのいずれかまたは両方の概略的な表現であり得る。スピーカ400は、スピーカ400のスピーカコイル(またはボイスコイル)のリードなどのリード402を含み得る。センサ404は、リード402に連結され、かつスピーカに指406が近接して移動していることに少なくとも部分的に基づいて、スピーカのリード402間の電気インピーダンスの変化を検出または検知するように構成され得る。例えば、センサ404は、本明細書に開示されるコントローラシステムのプロセッサにインピーダンスデータを提供するように構成されたインピーダンスセンサを表し得、インピーダンスデータは、スピーカ400に指406が近接して移動していることに基づいて、スピーカ400の対のリード402間のインピーダンスの変化を示す。つまり、指406が、スピーカ400に接触することによってスピーカ400を覆い、ひいては、スピーカ400から出力されている音408をマフリングする場合、スピーカ400の音響インピーダンスが変化し得、次いでこれにより、スピーカのリード402間の電気インピーダンスが変更され得る。いくつかの実装態様では、インピーダンスセンサ404は、スピーカ400のアンプ(例えば、スマートアンプ)の一部であってもよく、またはアンプを表し得、アンプは、指406がスピーカ400に近づく、またはスピーカ400から遠ざかることによって引き起こされるスピーカのリード402間のインピーダンスの変化を決定し、かつそれによって、スピーカ400から出力されている音408をマフリングする、またはマフリングを止めるように構成され得、これは、オーディオ波形がスピーカ400から駆動されるときに決定され得る。このようにして、電気インピーダンスの変化を利用して、(例えば、インピーダンスの値が閾値のインピーダンスを満たすかどうかを決定することによって)指406がスピーカ400に接触しているかどうかを決定することができる。
【0047】
図5は、ハンドヘルドコントローラのスピーカ500上での指の接触を検出するための例示的な技術を示す。図5に描かれるスピーカ500は、第1のスピーカ128もしくは第2のスピーカ130などの、本明細書に記載のハンドヘルドコントローラ100のスピーカのうちのいずれかまたは両方の概略的な表現であり得る。スピーカ500は、人間の耳には聞こえない周波数で1つ以上のトーン502を出力するように構成され得る。したがって、かかるトーン502は、本明細書において「高周波数オーディオ(HFA)502」、「高周波数音502」、または「超音波通信502」と称される場合がある。HFAを使用してトーン502が出力されている周波数は、閾値の周波数よりも大きく(例えば、約20キロヘルツ(kHz)よりも大きく)てもよい。このようにして、トーン502を出力しているスピーカ500(またはスピーカ500を含むコントローラ100)の近傍にいる人間は、トーンを聞くことができない。コントローラ100は、HFAのトーン502を示すオーディオデータを生成することなどによって、ブロードキャストのトーン502を検出するように構成されたマイクロフォン504をさらに含み得る。一連のトーン502を周期的なベースで(例えば、数ミリ秒または数秒ごとなどに)出力することができ、そのため、トーン502は、指の接触の検出に使用するために、スピーカ500から周期的にブロードキャストされる。指506が、スピーカ500に接触することによってスピーカ500を覆い、ひいては、スピーカ500から出力されているトーン502をマフリングする場合、トーン502が、マイクロフォン504によって生成されたオーディオデータ内に示されない場合がある。言い換えれば、マイクロフォン504は、指506がスピーカ500によって出力されているトーン502をマフリングしているときにトーン502を検出する(または「聞く」)ことができない場合があり、かつこのシナリオでは、マイクロフォン504によって生成されたオーディオデータを使用して、(例えば、閾値の周波数を上回るオーディオデータ内に示されるトーンの振幅が閾値の振幅を満たしていないかどうか決定することによって)指506がスピーカ500に接触しているかどうかを決定することができる。
【0048】
本明細書に記載のプロセスは、操作のシーケンスを表すロジックフロー図内のブロックの集合として示され、これらのうちのいくつかまたはすべては、(本明細書において「ロジック」と称される場合がある)ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせで実装され得る。ソフトウェアの文脈では、ブロックは、1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、列挙される動作を実施するようにプロセッサをプログラムする、1つ以上のコンピュータ可読媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令を表し得る。一般に、コンピュータ実行可能命令は、特定の機能を実施するか、または特定のデータ型を実装する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含む。ブロックが説明される順序は、特に明記されない限り、限定的に解釈されるべきではない。任意の数の説明されたブロックは、プロセス、または代替的なプロセスを実装するために任意の順序でおよび/または並列に組み合わせられてもよく、すべてのブロックが実行される必要はない。
【0049】
図6は、センサデータに少なくとも部分的に基づいて、スピーカから出力されているオーディオコンテンツのオーディオ特性を調節するための例示的なプロセス600を示す。場合によっては、プロセス600は、コントローラ100、および/またはコントローラ100に通信可能に連結されたリモートデバイスによって実施され得る。
【0050】
602では、本明細書に開示されるコントローラシステムのプロセッサが、スピーカ128またはスピーカ130などの、コントローラ100のコントローラ本体102上に配置されたスピーカと関連付けられたセンサからデータを受信し得る。ブロック602でデータが受信されるセンサは、関連付けられたスピーカ上での指の接触を検出するように構成されたセンサなど、本明細書に記載のセンサのいずれかであってもよい。誘導センサもしくは静電容量センサ204、タッチセンサ302、インピーダンスセンサ404、および/またはマイクロフォン504などの、かかるセンサの実施例が、図2図5を参照して上に記載されている。ブロック602でセンサから受信されたデータは、指がスピーカに接触していることを示し得る。リモートデバイスが、この決定を行うデバイスである場合、コントローラ100は、センサデータをリモートデバイスに伝送することができ、リモートデバイスは、提供されたセンサデータを処理して、スピーカに接触している指を検出することができる。
【0051】
604では、プロセッサにより、スピーカによって出力されているオーディオコンテンツまたは音の特性を、ブロック602で受信されたデータに少なくとも部分的に基づいて調節することができる。例えば、(前面104の右半分134内のコントローラ本体102の前面104上に配置されている)第2(右)のスピーカ130に指が接触していることを、ブロック602で受信されたセンサデータが示す場合、プロセッサは、第1(左)のスピーカ128および第2(右)のスピーカ130によって出力されているオーディオコンテンツまたは音の音量を増加させることができる。別の実施例として、(前面104の左半分132内のコントローラ本体102の前面104上に配置されている)第1(左)のスピーカ128に指が接触していることを、ブロック602で受信されたセンサデータが示す場合、プロセッサは、第1(左)のスピーカ128および第2(右)のスピーカ130によって出力されているオーディオコンテンツまたは音の音量を減少させることができる。したがって、右のスピーカ130に触れて音量を上げること、および/または左のスピーカ128に触れて音量を下げることによる直感的な相互作用が提供され得る。別の実施例として、第1(左)のスピーカ128および/または第2(右)のスピーカ130上で指のスワイプジェスチャが行われたことを、ブロック602で受信されたセンサデータが示す場合、ならびにそのスワイプジェスチャの方向が上向き方向(例えば、図1の正のY方向)または右向き方向(例えば、図1の正のX方向)にあることをセンサデータが示す場合、プロセッサは、第1(左)のスピーカ128および第2(右)のスピーカ130によって出力されているオーディオコンテンツまたは音の音量を増加させることができる。反対方向のスワイプジェスチャ(例えば、下向きまたは左向きのスワイプジェスチャ)により、音量を減少させることができる。他の実施例は、スピーカ128および130の両方に実質的に同時に触れて、これらのオーディオコンテンツ、音、もしくは音量をミュートまたはミュート解除することを含む。これらは単なる実施例であり、任意の好適なアルゴリズムを使用して、ブロック604でスピーカ128、130によって出力されているオーディオコンテンツまたは音の特性を調節することができる。ブロック604からブロック602への戻り矢印によって示されるように、スピーカとの様々なタイプの指の接触を示す追加のセンサデータが受信されたときに、プロセス600を繰り返すことができる。例えば、ユーザは、ビデオゲームのゲームプレイ中に必要に応じて、音量を上下に調節すること、オーディオをミュートまたはミュート解除することができる。
【0052】
図7は、センサデータに少なくとも部分的に基づいて、スピーカから出力されているオーディオコンテンツの音量を調節するための例示的なプロセス700を示す。場合によっては、プロセス700は、コントローラ100、および/またはコントローラ100に通信可能に連結されたリモートデバイスによって実施され得る。
【0053】
702では、データは、コントローラ100のコントローラ本体102の前面104の特定の半分(例えば、左半分132または右半分134)内に配置されたスピーカと関連付けられたセンサから受信され得る。例えば、センサデータは、ブロック702において、図1に描かれる、第1(左)のスピーカ128と関連付けられたセンサから、または第2(右)のスピーカ130と関連付けられたセンサから受信され得る。
【0054】
704では、ブロック702で受信されたセンサデータに少なくとも部分的に基づいて、関連付けられたスピーカに指が接触しているかどうかの決定を行うことができる。ブロック706によって示されるように、この決定は、センサが検知するように構成されている電気パラメータの変化を検出することによって行われ得る。例えば、センサは、本明細書に記載されるように、スピーカのスピーカコイル202に指が近接して移動していることに基づいて、インダクタンスの変化を検出するように構成された誘導センサであってもよい。別の実施例として、センサは、スピーカのスピーカコイル202に指が近接して移動していること基づいて、静電容量の変化を検出するように構成された静電容量センサであってもよい。さらに別の実施例として、センサは、スピーカの一対のリード402間のインピーダンスの変化を検出するように構成されたインピーダンスセンサであってもよい。ブロック704において指の接触が検出されなかった場合、プロセス700は、ブロック704からブロック702への「いいえ」のルートに従うことができ、ここで、追加のセンサデータが受信され得、ブロック704での判定が繰り返され得る。ブロック704で指の接触が検出された場合、プロセス700は、ブロック704からブロック708への「はい」のルートに従うことができる。
【0055】
708では、コントローラ100のスピーカによって出力されているオーディオコンテンツまたは音の音量を、ブロック702で受信されたセンサデータに少なくとも部分的に基づいて、増加させるか、または減少させるかどうかの決定を行うことができる。ブロック710によって示されるように、この決定は、スワイプジェスチャおよび/またはジェスチャの方向など、スピーカに接触した指によって特定のジェスチャが行われたと決定することによって行われ得る。例えば、(例えば、スピーカと関連付けられたタッチセンサ302によって検出されるような)スワイプジェスチャの方向が、図1に示されるX-Y平面で上向きまたは右向き方向にある場合、コントローラシステムのプロセッサは、音量を増加させると決定することができ、スワイプジェスチャの方向が反対方向(例えば、下向きまたは左向き)にある場合、プロセッサは、音量を減少させると決定することができる。別の実施例として、ブロック712では、プロセッサは、受信されたセンサデータが、特定のスピーカまたはコントローラ本体102の前面104の特定の半分と関連付けられていると決定することができる。例えば、第2(右)のスピーカ130に指が接触していることをセンサデータが示す場合、プロセッサは、音量を増加させると決定することができ、一方、第1(左)のスピーカ128に指が接触していることをセンサデータが示す場合、プロセッサは、音量を減少させると決定することができる。
【0056】
ブロック708において、音量を増加させると決定された場合、プロセス700は、ブロック708からブロック714への「上」のルートに従うことができ、ここで、オーディオコンテンツまたは音の音量が増加される。いくつかの実施形態では、これは、次の最も高い刻みまで音量設定を増やすことを伴い得る。ユーザは、いくつかの実施形態では、ブロック714において、スピーカに触れ、接触を維持して、音量を増加させ続けることができる。ブロック708において、音量を減少させると決定された場合、プロセス700は、ブロック708からブロック716への「下」のルートに従うことができ、ここで、オーディオコンテンツまたは音の音量が減少される。ここでもまた、ユーザは、いくつかの実施形態では、ブロック716において、スピーカに触れ、接触を維持して、音量を減少させ続けることができる。
【0057】
図8は、高周波数オーディオ(HFA)のトーンを使用してスピーカから出力されているオーディオコンテンツのオーディオ特性を調節するための例示的なプロセス800を示す。場合によっては、プロセス800は、コントローラ100、および/またはコントローラ100に通信可能に連結されたリモートデバイスによって実施され得る。
【0058】
802では、コントローラ100のスピーカは、本明細書に記載されるように、人間の耳には聞こえない周波数で1つ以上のトーン(例えば、HFAのトーン)を出力することができる。トーンは、1つのスピーカまたは多数のスピーカから出力され得る。多数のスピーカからトーンが出力される場合、各スピーカは、異なる周波数でトーンを出力するように構成され得る。例えば、第1(左)のスピーカ128は、約20kHzを超える第1の周波数で第1のトーンを出力するように構成され得、第2(右)のスピーカ130は、約20kHzを超える第2の周波数で第2のトーンを出力するように構成され得る。
【0059】
804では、本明細書に開示されるコントローラシステムのプロセッサが、コントローラ100のマイクロフォン504によって生成されたオーディオを受信し得る。例えば、マイクロフォン504は、コントローラ100の近傍の音を取り込み、オーディオデータを生成することができ、HFAのトーンがコントローラ100のスピーカによって発せられている場合、オーディオデータは、これらの高周波数を示し得る。いくつかの実施形態では、マイクロフォン504は、特定のスピーカと関連付けられ(例えば、第1のマイクロフォンが第1のスピーカ128と関連付けられ、第2のマイクロフォンが第2のスピーカ130と関連付けられるなど)、関連付けられたスピーカによって発せられている特定の周波数のトーンを検出するように構成されている。他の実施形態では、単一のマイクロフォンまたはマイクロフォンアレイは、周囲のノイズ、コントローラ100のスピーカによって発せられたオーディオコンテンツ、およびコントローラ100のスピーカのうちの1つ以上によって発せられたHFAのトーンを含む、コントローラ100の環境内の任意の音を取り込むように構成され得る。いくつかの実施形態では、フィルタは、HFAのトーンを分離するために、オーディオデータから、バックグラウンド/周囲のノイズ、および/またはビデオゲームに関連付けられたオーディオコンテンツを除去することができる。
【0060】
806では、マイクロフォン504によって生成されたオーディオデータに少なくとも部分的に基づいて、スピーカに指が接触しているかどうかの決定を行うことができる。例えば、第1(左)のスピーカ128によって出力されているHFAのトーン502を指がマフリングしている場合、その高周波数範囲内のオーディオコンテンツは、マイクロフォン504によって生成されたオーディオデータ内に存在し得ないか、またはオーディオデータ内の少なくとも閾値の振幅未満であり得、これは、第1(左)のスピーカ128に指が接触していることを示し得る。同様の技術を用いて、第2(右)のスピーカ130、またはコントローラ100の任意の他のスピーカとの指の接触を検出することができる。ブロック806において指の接触が検出されなかった場合、プロセス800は、ブロック806からブロック802への「いいえ」のルートに従い、HFAのトーンを出力し続け、そのトーンを利用して指の接触を決定することができる。
【0061】
ブロック806において指の接触が検出された場合、プロセス800は、ブロック806からブロック808への「はい」のルートに従うことができ、ここで、プロセッサにより、スピーカによって出力されているオーディオコンテンツまたは音の特性を、マイクロフォン504によって生成されたオーディオデータに少なくとも部分的に基づいて調節することができる。例えば、指が第2(右)のスピーカ130に接触している(ひいては、出力されている音をマフリングしている)ことを、マイクロフォンによって生成されたオーディオデータが示す場合、プロセッサは、第1(左)のスピーカ128および第2(右)のスピーカ130によって出力されているオーディオコンテンツまたは音の音量を増加させることができる。別の実施例として、指が第1(左)のスピーカ128に接触している(ひいては、出力されている音をマフリングしている)ことを、マイクロフォンによって生成されたオーディオデータが示す場合、プロセッサは、第1(左)のスピーカ128および第2(右)のスピーカ130によって出力されているオーディオコンテンツまたは音の音量を減少させることができる。他の実施例は、スピーカ128および130の両方に実質的に同時に触れて(ひいては、出力されている音をマフリングして)、これらのオーディオコンテンツ、音、もしくは音量をミュートまたはミュート解除することを含む。これらは単なる実施例であり、任意の好適なアルゴリズムを使用して、ブロック808でスピーカ128、130によって出力されているオーディオコンテンツまたは音の特性を調節することができる。
【0062】
図9は、前面904を含むコントローラ本体902を有する例示的なコントローラ900を示す。示されるように、コントローラ本体902の前面904は、ユーザの親指を介した入力を受信するように構成された前面制御部を含む複数の制御部を含み得る。例えば、コントローラ900は、左のジョイスティック906、左のトラックパッド908、4つの別個のボタンの形態の左のDパッド910、右のジョイスティック912、右のトラックパッド914、および右のボタン916(例えば、X、Y、A、B)を含み得る。コントローラ100は、コントローラ100と同様の追加の制御部または特徴も含み得る。さらに、コントローラ900は、ユーザの手によって把持されるように構成された左のハンドル918および右のハンドル920を含み得る。
【0063】
いくつかの実施例では、ゲームまたはアプリケーションに応じて、ユーザは、ユーザの快適さを増加させるために異なる感覚を望む場合があり、かつ/または特定のゲームプレイ体験を望む場合がある。さらに、ユーザは、ハンドヘルドコントローラの特定の特徴または機能を望む場合がある。例えば、第1のゲームアプリケーションは、第1の制御部の使用により最適にプレイすることができ、一方、第2のゲームアプリケーションは、第2の制御部の使用により最適にプレイすることができる。ここで、ユーザは、現在実行中のゲームアプリケーションに応じて、どの制御部が使用可能であるかを選択することができる。この意味で、ハンドヘルドコントローラの制御部または特定の特徴は、ユーザの好みおよび/またはアプリケーションに基づいて相互交換可能であり得る。場合によっては、ハンドヘルドコントローラは、どのユーザが現在ハンドヘルドコントローラを操作しているかに応じて、動的に構成され得る。さらに、これらの場合の各々において、ハンドヘルドコントローラまたはリモートシステムは、ハンドヘルドコントローラの構成、およびどの制御部が現在操作されているかを決定することができる。この情報は、現在のアプリケーションを実行しているシステムに提供され得、これにより次に、ハンドヘルドコントローラの構成に基づいて、変更を行うことができる。
【0064】
場合によっては、前面制御部のうちの1つ以上は、押下可能であってもよい。例えば、トラックパッド(例えば、左のトラックパッド908および/または右のトラックパッド914)は、押圧力を検出することを可能にするため、および/またはトラックパッドのボタンのような作動を有効化するために押下可能であってもよい。しかしながら、場合によっては、ユーザは、トラックパッドの押下と関連付けられた感度を調節すること、またはボタンのような行為を有効化するためにトラックパッドを押下するのに必要な力の量を調節することを好む場合がある。場合によっては、コントローラ900は、右のトラックパッド914などの、前面制御部のうちの1つ以上の感度を調節するための突出部、レバー、またはノブ922を含み得る。図9に示されるように、ノブ922は、コントローラ900の前部カバーを通って突出し得るか、または前部904上に突出し得る。ノブ922は、右のトラックパッド914の感度を調節するために、ユーザによって操縦され得るか、または別様に作動され得る。例えば、ノブ922は、前部904上のスロットまたはチャネル924内に摺動させることができるか、または再位置付けすることができる。ノブ922は、右のトラックパッド914の感度を調節するために、チャネル924内、またはチャネル924の端部間に摺動させることができる。
【0065】
本明細書で考察され、後の図に示されるように、ノブ922は、コントローラ本体902とともに配置された回転ダイヤル機構に操作可能に連結し得る。この回転ダイヤル機構により、右のトラックパッド914を押下し、右のトラックパッド914の下に配置された1つ以上のスイッチと係合するために必要な力の量を調節することができる。ノブ922はまた、右のトラックパッド914に隣接して配置され得る。しかしながら、ノブ922は、ユーザが操縦するために、コントローラ900の他の位置に位置し得るか、またはコントローラ900の他の表面を通って突出し得る。さらにまたは代替的に、ノブ922を前後に摺動させて感度を変更する代わりに、ユーザは、モータを作動させ、トラックパッドの感度を変更するボタンを押すことができる。さらに、図9は、ノブ922を含む特定の前面制御部、またはノブ922が特定の前面制御部の感度を変更するように作動可能であることを示しているが、他の前面制御部は、関連付けられた感度を調節するための対応するノブ(または他の特徴)を含み得る。
【0066】
図10は、コントローラ100またはコントローラ900の後部を表し得る、コントローラ1004のコントローラ本体1002の後部1000を示す。図10は、コントローラ100もしくは900、またはコントローラ100もしくは900の上部を表し得る、コントローラ1004の上部1006をさらに示す。
【0067】
上部1006は、1つ以上の左のトリガおよび/または1つ以上の右のトリガを含み得る。場合によっては、1つ以上の左のトリガおよび/または1つ以上の右のトリガの各々は、コントローラ本体1002の上部縁に沿って位置し得る。1つ以上の左のトリガおよび/または1つ以上の右のトリガは、コントローラ1004がユーザによって保持されている間、通常の操作中にユーザの人差し指によって制御され得る。上部1006は、さらにまたは代替的に、ユーザの指によって制御可能であってもよい押下可能なボタン(または他の追加の入力制御部)を含み得る。場合によっては、上部1006は、制御部上にある指の存在、位置、および/またはジェスチャを検出するためのタッチセンサを含み得る。さらに、上部1006は、コントローラ1004を外部デバイス(例えば、充電器、ゲームコンソール、ディスプレイ、コンピューティングデバイスなど)に通信可能に連結するための、有線通信インターフェース(例えば、ポート、プラグ、ジャックなど)といったレシーバを含み得る。
【0068】
コントローラ本体1002の後部1000もまた、コントローラ1004がユーザの手の中に保持されている間、都合のよいことには、通常の操作中にユーザの人差し指または中指によって操縦され得る、1つ以上の左の制御部1008および/または1つ以上の右の制御部1010を含み得る。1つ以上の左の制御部1008および/または1つ以上の右の制御部1010は、制御部上にある1つ以上の指の存在、位置、および/またはジェスチャを識別するようにタッチセンサ式であってもよい。
【0069】
異なる制御部を提供することに加えて、ハンドヘルドコントローラは、異なる相互交換可能なアクセサリをサポートすることができる。例えば、ユーザの手の中で把持または保持されているハンドヘルドコントローラの部分を取り替えるか、または相互交換して、異なる感覚および/または快適さのレベルを提供することができる。これらのグリップは、手の中に適合し、ユーザによって把持されるように、様々なサイズ、形状、および/または輪郭であってもよい。例えば、小さいグリップは、小さい手のサイズを有するユーザによって使用され得、一方、大きいグリップは、大きい手のサイズを有するユーザによって使用され得る。場合によっては、グリップ(またはハンドル)は、ハンドヘルドコントローラの後部および/または側部に位置するレシーバ内に、またはレシーバに連結し得る。異なるグリップが、レシーバに、またはレシーバ内に取り外し可能に連結され得る。グリップはまた、ハンドヘルドコントローラを操作しているときに抱持または保持するための追加の表面をユーザに提供し得る。例えば、グリップは、異なる程度の輪郭および突起を含み得、アプリケーションまたはユーザの好みに応じて、ユーザは、対応するグリップを選択することができる。
【0070】
場合によっては、ハンドヘルドコントローラは、ハンドヘルドコントローラの後部の上に位置する空洞または区画を含み得る。区画は、区画の上に配置されたカバーを介して作動可能な制御部(例えば、ボタン)を含み得る。取り付けられている場合、カバーにより、区画を隠すことができる。ボタンが区画内に配置され得、ボタン(または他のセンサ/スイッチ)は、カバーの部分を押圧することによって作動可能であってもよい。例えば、カバーに押圧を加えることにより、1つ以上のボタンと係合することができる。
【0071】
図11は、コントローラ100の後部またはコントローラ900の後部を表し得る、コントローラ1104のコントローラ本体1102の後部1100を示す。コントローラ本体1102の後部1100は、1つ以上のアクセサリを受容するためのレセプタクル1106を含み得、レセプタクル1106は、アクセサリをコントローラ本体1102の後部に連結する。示されるように、レセプタクル1106は、コントローラ本体1102の上、中、および/または内部に配置された凹部、ポケット、または区画を含み得る。場合によっては、レセプタクル1106は、アクセサリをコントローラ本体1102に固設または連結するための、後部1100の表面の下に配置された側壁を含み得る。別の言い方をすると、レセプタクル1106は、コントローラ本体1102の後部1100の表面の下に凹んでいる側壁を含み得る。このようにしてレセプタクル1106を凹ませることにより、アクセサリをコントローラ本体1102に、またはコントローラ本体1102内に固設し、使用中にアクセサリが並進すること、または別様にシフトすることを防止することができる。
【0072】
場合によっては、レセプタクル1106は、ユーザの手の中に把持または保持されるようにそれぞれ構成されている、コントローラ本体1102の左のハンドル部分および右のハンドル部分の上に位置し得る。ここで、例えば、レセプタクル1106は、ユーザが把持または保持するアクセサリを受容し得る。他の場合では、レセプタクル1106は、ユーザの左手および右手の指によって制御されるアクセサリを受容し得る。例えば、図11は、レセプタクル1106がコントローラ1104の左のハンドル部分の上に位置し得ることを示す。本明細書で考察されるように、アクセサリは、コントローラ本体1102に連結することができ、ユーザの左手が、アクセサリを保持し得るか、または別様にアクセサリを利用し得る。しかしながら、場合によっては、コントローラ1104は、コントローラ本体1102に取り付けられたアクセサリを伴わずに、操作可能であってもよい。この意味で、アクセサリは、機能を増加させ、コントローラ1104に特定の特徴を提供し得る。
【0073】
1つ以上のアクセサリは、場合によっては、レセプタクル1106内のコントローラ本体1102の後部1100に取り外し可能に連結することができ、互いに相互交換可能であってもよい。例えば、ユーザ、ユーザの好み、および/またはアプリケーションに応じて、異なるアクセサリがコントローラ本体1102に連結し得る。場合によっては、アクセサリは、様々なグリップを提供し得るか、またはコントローラ1104を操作している間にユーザが把持または保持する、コントローラ1104の表面および/または面積を提供し得る。場合によっては、ユーザは、ユーザがプレイしている現在のアプリケーション(例えば、ゲームタイトル)に基づいて、ユーザの快適さに基づいて、および/または任意の他の理由のために、アクセサリを取り替えることができる。
【0074】
図11は、コントローラ本体1102に連結され得る複数のアクセサリ1108を示す。場合によっては、コントローラ1104のユーザは、コントローラ1104の機能、外観、または感覚を変更するために、コントローラ本体1102に連結するアクセサリ1108のうちのどれかを相互交換することができる。例えば、異なるアクセサリは、異なるサイズ、テクスチャ、形状、および高さなどを含み得る。1つの実施例では、異なるアクセサリは、異なる高さ、および形状(例えば、凸状、凹状、平坦など)などを有する。例えば、第1のアクセサリ1108(1)は、コントローラ本体1102に連結するように構成された第1のグリップを表し得る。第2のアクセサリ1108(2)は、コントローラ本体1102に連結するように構成された第2のグリップを表し得る。比較的に、第1のアクセサリ1108(1)および第2のアクセサリ1108(2)は、異なる輪郭および形状を有する、異なるサイズまたは異なる形状のグリップを表し得る。例えば、第1のアクセサリ1108(1)は、より大きい手を有するユーザによって使用され得、一方、第2のアクセサリ1108(2)は、より小さい手を有するユーザによって使用され得る。いずれの場合も、第1のアクセサリ1108(1)および第2のアクセサリ1108(2)の両方は、ユーザによって把持されるコントローラ1104の部分(例えば、ユーザによって保持される左のグリップ)を提供し得るか、またはコントローラ1104の部分として機能し得る。
【0075】
アクセサリ1108はまた、第3のアクセサリ1108(3)および/または第4のアクセサリ1108(4)を含み得る。第3のアクセサリ1108(3)は、ユーザによって操作可能なボタン1110を有するグリップ(またはハンドル)を示す。ユーザは、ボタン1110を作動させて、対応する行為をゲームおよび/またはアプリケーション内で実施させることができる。第4のアクセサリ1108(4)は、延長されたバッテリ寿命をコントローラ1104に提供するための延長されたバッテリパックを表し得る。さらに、アクセサリ1108は、制御部上にある1つ以上の指の存在、位置、および/またはジェスチャを識別するためのタッチセンサ式制御部を含み得る。
【0076】
場合によっては、グリップまたは他のアクセサリは、ハンドヘルドコントローラの後部および/または側部に磁気的に連結し得る。このようにして、グリップは、互いに容易に相互交換可能であってもよい。しかしながら、他の取り付け機構(例えば、スナップ嵌め、スロット、フックなど)を使用することができる。さらに、グリップはまた、1つ以上の制御部(例えば、ボタン)を含み得る。そのような場合、レシーバおよびグリップは、タッチデータ、入力データ、および/または選択データをハンドヘルドコントローラに転送するための対応するコネクタを含み得る。例えば、グリップは、ゲームまたはアプリケーションの態様を制御するためのボタンを含み得る。取り付け機構を介してハンドヘルドコントローラにグリップを連結することに加えて、例えば、グリップ上のコネクタは、ハンドヘルドコントローラに(例えば、ボタンの押圧を示す)データを提供するために、ハンドヘルドコントローラのコネクタに通信可能に連結し得る。
【0077】
アクセサリのタイプ、またはアクセサリ1108の関連付けられた特徴に関係なく、アクセサリ1108は、グリップ、機能、および/または特徴をコントローラ1104に追加するために、コントローラ本体1102に取り外し可能に連結され得る。場合によっては、アクセサリ1108は、コントローラ本体1102上の取り付け機構とアクセサリ1108上の取り付け機構との間の係合を通して、コントローラ本体1102に連結し得る。例えば、レセプタクル1106の底面または他の表面は、アクセサリ1108上の第2の磁気要素(例えば、第2の磁石)に係合するように相補的である第1の磁気要素(例えば、第1の磁石)を含み得る。例えば、レセプタクル1106の底部は、アクセサリ1108の底面上に位置する磁気要素に係合する磁気要素を含み得る。第1の磁気要素と第2の磁気要素との間の係合または引力により、アクセサリ1108をレセプタクル1106内および/またはコントローラ本体1102に保持することを確実にすることができる。しかしながら、第1の磁気要素と第2の磁気要素との間の係合の力は、より大きい量の力を適用するユーザを介して克服され得る。このようにして、ユーザは、コントローラ本体1102に取り付けられたアクセサリ1108を相互交換するか、または取り替えることができる。
【0078】
しかしながら、アクセサリ1108およびコントローラ本体1102は、磁気要素以外の機構を使用して互いに連結し得る。例えば、アクセサリ1108は、コントローラ本体1102のフックに係合するタブを含み得る。追加の取り付け機構は、スナップ嵌め、フックアンドループ、圧力嵌め、および/または機械的締結具を含み得る。さらに、場合によっては、アクセサリ1108は、レセプタクル1106の側壁と係合するか、もしくは側壁に当接して、アクセサリ1108をレセプタクル1106内もしくはコントローラ本体1102にさらに連結または固設する、フランジまたはリップを含み得る。
【0079】
さらに、コントローラ本体1102は、アクセサリ1108の機能をコントローラ1104に通信可能に連結する(逆もまた同様)ためのコネクタを含み得る。場合によっては、コネクタは、レセプタクル1106内に位置し得、アクセサリ1108の対応するコネクタを受容し得るか、または対応するコネクタに連結し得る。例えば、コントローラ1104が第3のアクセサリ1108(3)または第4のアクセサリ1108(4)を含む場合、バッテリからの電力は、コネクタを介してコントローラに伝達され得、ボタンの押圧を示すデータは、コネクタを介してコントローラ1104に伝達され得る。場合によっては、コネクタは、互いに係合し、センサ、ボタン、および/またはアクセサリの機能をコントローラ1104に連結するように相補的であるプロングコネクタを表し得る。いくつかの実施形態では、アクセサリ1108は、コントローラ1104の対応するトランシーバとの間でデータを無線で送受信し得る。
【0080】
図11は、レセプタクル1106の特定の場所、サイズ、または構成を示しているが、レセプタクル1106は、コントローラ本体1102上の別の場所に位置し得る。場合によっては、3つ以上のレセプタクル1106および3つ以上のアクセサリ1108を、コントローラ本体1102に連結することができる。さらに、上記の考察は、単一のアクセサリがレセプタクル1106で受容されることを示しているが、レセプタクル1106は、多数のアクセサリを受容するように構成され得る。例えば、第1のアクセサリは、レセプタクル1106内に連結し、磁気要素のうちの第1の磁気要素に係合し得、一方、第2のアクセサリは、レセプタクル1106内に連結し、磁気要素のうちの第2の磁気要素に係合し得る。アクセサリ1108の相互交換可能性により、ユーザは、ユーザの所望の機能(または感覚)に応じて、コントローラ1104をユーザの好みにカスタマイズすることができる。場合によっては、コントローラ1104および/または通信可能に連結されたシステムは、コントローラ1104の機能および/またはコントローラ1104の特徴(例えば、タグ、RFID、磁石など)を決定する際に使用するために、どのアクセサリ1108がコントローラ本体1102に連結されているかを決定し得る。例えば、現在コントローラ1104に連結されているアクセサリを識別した後、コントローラ1104および/またはコントローラ1104に通信可能に連結されたシステムは、システムによって実行されているアプリケーションの制御部の識別を中継し得る。次いで、システムは、アプリケーションの1つ以上のパラメータ(例えば、制御部の動きと関連付けられた校正係数および換算係数)を決定するために、この情報を考慮に入れることができる。別の実施例では、アプリケーション(例えば、ゲーム)は、現在どの制御部がレシーバに連結しているかに基づいて、異なる動き/制御の選択を有効化し得る。
【0081】
図12は、コントローラ本体1102に、およびレセプタクル1106内に連結された第1のアクセサリ1108(1)を示す、コントローラ1104の後部図を示す。連結されると、アクセサリ1108(1)は、コントローラ1104に固設され、ユーザによって操作可能にすることができる。さらに、連結されると、コントローラ1104の後部1100は、ユーザのために滑らかで連続的な表面を有し得る。示されるように、ユーザは、ユーザの手の中でコントローラ1104を保持するため、または別様に把持するために、アクセサリ1108(1)を把持し得る。
【0082】
場合によっては、ゲーム、アプリケーション、および/またはユーザの好みに応じて、カバーが他のカバーと相互交換可能であってもよい。異なるカバーにより、ハンドヘルドコントローラに追加の特徴を提供することができ、かつ/またはハンドヘルドコントローラの特定の特徴を簡略化することができる。例えば、ユーザは、区画内の制御部を簡略化するカバーを連結することができる。場合によっては、このカバーは、押下することができない部分であり、かつカバー内に配置されたボタンを作動させない、またはボタンと係合しない部分を含み得る。さらに、相互交換可能なカバーは、バッテリおよび触覚フィードバック機構などの電子機器を含み得る。ここで、例えば、ユーザがバッテリ寿命の増加を望む場合、ユーザは、ハンドヘルドコントローラのためのバッテリを収容するカバーを連結することができる。例えば、ユーザが、レーシングゲーム中に触覚フィードバックを受信することを望む場合、ユーザは、触覚アクチュエータを収容するカバーを連結することができる。そのような場合、カバーは、ハンドヘルドコントローラにカバーの電子機器を連結するための電子機器およびコネクタを含み得る。例えば、カバーのコネクタは、区画のコネクタと接続し得る。
【0083】
図13図15は、コントローラ本体1302に取り付けられた様々な後部カバーを含む、コントローラ1304のコントローラ本体1302の後部1300を示す。場合によっては、後部1300は、コントローラ100の後部またはコントローラ900の後部を表し得る。コントローラ本体1302の後部1300は、異なるタイプの後部カバーを受容するためのレシーバを含む。したがって、異なるカバーが、後部1300に装着する、連結する、または取り付けるように構成され得る。場合によっては、後部カバーは、ラッチ機構、磁石、締結具、および/またはこれらの任意の組み合わせを介して、後部1300に連結することができる。さらに、コントローラ1304は、現在どの後部カバーがコントローラ1304に連結されているかを示すデータを取得するように構成され得る。次いで、コントローラ1304または別のシステムは、このデータを使用して、この決定を行うことができ、この決定は次に、コントローラ1304を介して操作されているアプリケーションによって使用され得る。
【0084】
図13から始まり、コントローラ本体1302に取り付けられた第1のカバー1306が示される。第1のカバー1306は、第1の制御部1308および第2の制御部1310などの、左手側にある2つのボタン、ならびに第1の制御部1312および第2の制御部1314などの、右手側にある2つのボタンの、4つのボタンを含み得る。場合によっては、コントローラ1304がユーザによって保持されている場合、左手側に位置するボタンは、ユーザの左の指(例えば、薬指、中指、人差し指)によって操作または制御され得、一方、右手側に位置するボタンは、ユーザの右の指(例えば、薬指、中指、人差し指)によって操作または制御され得る。第1のカバー1306上の分割線は、制御部が別個にアドレス指定可能であるように、制御部を分離し得る。例えば、ユーザは、左のハンドル1316および右のハンドル1318を介してコントローラ1304を保持し得る。かかる位置で、ユーザは、ボタンを押圧することができる。
【0085】
コントローラ本体1302の左側および右側のボタンは、コントローラ1304の区画内に配置されたスイッチと係合するため、またはスイッチを稼働させるために、個々に押下可能であってもよい。個々のボタン、または第1のカバー1306のそれぞれの部分は、区画内のそれぞれのスイッチ1320に係合し得る。例えば、破線で示されるスイッチ1320は、区画内に配置され得、区画は、第1のカバー1306がコントローラ本体1302に取り付けられているときに、第1のカバー1306の下にある。場合によっては、スイッチ1320は、押圧を検知または検出するように構成された触知できるスイッチもしくは機械的スイッチを含み得、かつ/または経験する適用された力に基づいて変化する電気抵抗を有するトランスデューサを有する力検知抵抗器(FSR)を含み得る。
【0086】
第1のカバー1306を取り外すことにより、場合によっては、バッテリおよびスイッチ1320を含み得る区画へのアクセスを可能にすることができる。したがって、制御部を押圧することによって、制御部自体、または突起などの制御部の一部分は、特定の行為を実施させるためにスイッチに係合し得る。さらに、図13は、第1のカバー1306が4つのボタンを含む、つまり、2つのボタンが両側に配置されていることを示しているが、第1のカバーは、任意の数のボタンを含み得、かつ/またはボタンは、他の場所に位置し得る。そのような場合、コントローラ1304は、ボタンの下に設置され、位置する、対応する数のスイッチを含み得る。
【0087】
図14は、コントローラ本体1302に取り付けられた第2のカバー1400を示す。第1のカバー1306と比較して、第2のカバー1400は、スイッチ1320を押下することができる、または押下するように構成された任意のボタンを含まない場合がある。例えば、スイッチ1320は、第2のカバー1400の下に存在することを示すために、依然として図14に示され、コントローラ本体1302内に示されている。しかしながら、第2のカバー1400は、ボタンを含まない場合があるか、または第2のカバー1400の一部分は、スイッチ1320と係合するために押下可能ではない場合がある。場合によっては、ユーザは、ユーザがプレイしている現在のアプリケーション(例えば、ゲームタイトル)に基づいて、ユーザの快適さに基づいて、および/または任意の他の理由のために、第1のカバー1306を第2のカバー1400と取り替えることができる。
【0088】
第2のカバー1400がスイッチ1320と係合する特徴を含まないことを考慮すると、第2のカバー1400は、区画内のスイッチ1320を稼働停止する、簡略化する、または無効化すると言うことができる。つまり、コントローラ1304は依然として、区画内にスイッチ1320を含み得るが、第2のカバー1400をコントローラ本体1302に連結することにより、スイッチ1320が稼働されるのを防止することができる。場合によっては、ユーザは、ゲームまたはアプリケーションが後部カバーの上にあるボタンからの入力を必要としない場合、および/またはユーザが後部カバーの上にあるボタンを利用することを望まない場合、第2のカバー1400と第1のカバー1306とを取り替えることができる。
【0089】
さらに、場合によっては、第2のカバー1400がコントローラに連結されている場合、スイッチ1320は作動可能ではないため、電力を節約または低減するために、スイッチ1320を稼働停止する(例えば、スイッチ1320と関連付けられた電子機器に電力を供給することを控える)ことができる。言い換えれば、後部カバーがコントローラ本体1302に連結されたことに基づいて、それに応じて、コントローラは、特定の入力を検知すること、および/または特定の機能を簡略化するように構成され得る。
【0090】
図15は、コントローラ本体1302に取り付けられた第3のカバー1500を示す。場合によっては、第3のカバー1500は、ユーザの左手および右手によって操作可能なボタンを含み得る。場合によっては、ユーザは、ユーザがプレイしている現在のアプリケーション(例えば、ゲームタイトル)に基づいて、ユーザの快適さに基づいて、および/または任意の他の理由のために、第3のカバー1500を第1のカバー1306または第2のカバー1400と取り替えることができる。さらに、第3のカバー1500は、追加の特徴および/または機能をコントローラに提供するための追加の電子機器を含み得る。例えば、第3のカバー1500は、振動フィードバックをユーザに提供するための触覚アクチュエータを含み得る。さらにまたは代替的に、第3のカバー1500は、コントローラ1304の充電またはバッテリ寿命を延長するためのバッテリを含み得る。しかしながら、第3のカバー1500は、ユーザによって操作可能であり、かつ/またはコントローラ1304の機能を増加させる、追加の電子部品を含み得る。
【0091】
そのような場合、第3のカバー1500は、コントローラ1304と通信可能に連結するためのコネクタを含み得る。例えば、第3のカバー1500のコネクタは、データを提供するため、電力を伝達するため、および第3のカバー1500の機能を有効化するために、コントローラ1304の区画内に配置されたコネクタと接続することができる(逆もまた同様)。
【0092】
場合によっては、ハンドヘルドコントローラの制御部は、制御部の感度を増加および/または減少させるように調節することができる。場合によっては、制御部は、制御部の感度がゼロ(または実質的にゼロ)になるように、完全に無効化することができる。例えば、ハンドヘルドコントローラは、トラックパッドなどの前面制御部を含み得る。トラックパッドは、ユーザによって提供される存在、場所、および/またはジェスチャを検知または決定するためのタッチセンサを含み得る。トラックパッドはまた、押下可能(例えば、クリック可能)であってもよい。場合によっては、ユーザは、トラックパッドの感度を調節して、押圧を検出することができる。別の言い方をすると、ユーザは、ユーザがトラックパッドを押下するために制御部を押圧する必要がある力の量を調節することができる。このようにして、トラックパッドを押下するため、またはトラックパッドの下にあるスイッチを押下するために必要な感度を、ゲーム、アプリケーション、および/またはユーザの好みに従って調節することができる。
【0093】
場合によっては、機械的特徴は、押圧を検出するためのトラックパッドの感度を制御し得るか、または制御するために使用され得る。例えば、ハンドヘルドコントローラのノブは、摺動可能であっても、ねじり可能であっても、回転可能であっても、または別様に感度を調節するために作動可能であってもよい。場合によっては、ノブは、トラックパッドの下に(またはコントローラのハウジング内に)配置された回転ダイヤル機構に連結する、回転ダイヤル機構と連結することができる。回転ダイヤル機構は、トラックパッドを押下するためにユーザが必要とする力の量を変化させ得る。例えば、ダイヤルを回転させることにより、円形フレーム上への支持アームの設置を変更することができ、これによって次に、トラックパッドを押下する容易さまたは困難さが調節される。例えば、第1の位置では、ノブは、わずかな力でトラックパッドを容易に押下することを可能にし得る。第2の位置では、ノブは、トラックパッドの押下可能な性質を無効化するか、または事実上無効化することができる。第2の位置において、またはトラックパッドを押下するのがより困難である場合、ユーザは、トラックパッドが容易に押下可能である場合(例えば、第1の位置において)と比較して、より大きい量の力を適用してトラックパッドを押下することが必要とされる場合がある。場合によっては、第1の位置および第2の位置は、感度の範囲の極限または限度とみなされる場合がある。しかしながら、ノブは、トラックパッドを押下するために必要な感度を修正するために、第1の位置と第2の位置との間の1つ以上の中間位置に調節され得る。
【0094】
従来のハンドヘルドコントローラは、選択可能な制御部を含むが、制御部の選択を識別するために、スイッチを有する制御部を、タッチ検知機能(およびその関連付けられた感度)と組み合わせることにより、ハンドヘルドコントローラ上で解釈され得るジェスチャの量および豊かさを増加させることができる。さらに、これらのジェスチャは、ハンドヘルドコントローラによって制御されているゲームまたは他のアプリケーションの操作を拡充させ得る。制御部の感度を調節し、特定の制御部を互いに取り替えることにより、豊かさをさらに増加させることができる。
【0095】
図16Aおよび図16Bは、右のトラックパッド914などの制御部の感度を調節するために異なる位置にあるコントローラ900のノブ922を示す。図9に関して上で紹介および考察されるように、ノブ922は、右のトラックパッド914の感度を調節または変更するためにチャネル924内で摺動し得る。例えば、右のトラックパッド914は、押下可能であってもよく、チャネル924内でノブ922を移動させることにより、右のトラックパッド914を押下し、1つ以上のスイッチと係合するのに必要な力の量を調節することができる。本明細書で詳細に考察されるように、ノブ922は、感度を調節するために右のトラックパッド914の下に配置された半径方向ダイヤル機構などの1つ以上の特徴と相互作用し得る。
【0096】
図16Aでは、ノブ922は、チャネル924内の第1の場所1600に配置されている。第1の場所1600は、右のトラックパッド914が押下可能である第1の感度(例えば、どれだけ強くユーザが押圧する必要があるか)に対応し得る。例えば、第1の場所1600は、チャネル924内の左端の場所にある(すなわち、ノブ922は、これ以上左に移動することができない)ように示されている。場合によっては、第1の場所1600は、感度の第1の極限を表し得る。例えば、ノブ922が第1の場所1600にあるとき、感度は、最大の感度であり得、右のトラックパッド914は、わずかな量の力で容易に押下することができる。したがって、右のトラックパッド914は、ユーザによって押下されることに敏感であり得る。
【0097】
図16Bでは、ノブ922は、チャネル924内の第2の場所1602に配置されている。第2の場所1602は、右のトラックパッド914が押下可能である第2の感度に対応し得る。例えば、第2の場所1602は、チャネル924内の右端の場所にある(すなわち、ノブは、これ以上右に移動することができない)ように示されている。場合によっては、第2の場所1602は、感度の第2の極限を表し得る。例えば、ノブ922が第2の場所1602にあるとき、感度は、最小の感度であり得、右のトラックパッド914は、より大きい量の力で押下する必要がある場合がある。そのような場合、ユーザは、ノブ922が第1の場所1600にあるときよりも大きい量の力で右のトラックパッド914に作用して、右のトラックパッド914を押下する必要がある場合がある。右端の位置はまた、右のトラックパッド914を押下することができず、ひいては、右のトラックパッド914の押下可能な性質を簡略化または無効化することができる、シナリオを表し得る。感度、またはノブ922の位置にかかわらず、右のトラックパッド914が依然として、タッチ入力を検出することができる場合がある。場合によっては、右のトラックパッド914が押下可能である感度は、タッチ入力を検出する右のトラックパッド914の感度に影響を及ぼさない場合がある。
【0098】
場合によっては、コントローラ900の前部904は、右のトラックパッド914の感度を示す視覚的なインジケータを含み得る。例えば、少ないサイン(「-」)などの視覚的なインジケータは、チャネル924の左手側に隣接して位置し得、プラスのサイン(「+」)などの視覚的なインジケータは、チャネル924の右手側のサインに隣接して位置し得る。かかるインジケータは、右のトラックパッド914の感度を低下または増加させる方法をユーザに示すことができる。
【0099】
図16Aおよび図16Bは、右のトラックパッド914の感度を調節することを示しているが、コントローラ900(またはコントローラ100)の他の制御部を、同様の方法で調節することができる。例えば、左のトラックパッド908が押下される感度を調節することができる。さらに、コントローラ900が、感度を調節するためのノブ922を含む代わりに、ボタン、ネジ、ピン、モータ、またはレバーなどの他の機構を使用して、制御部の感度を調節することができる。さらに、感度を調節するためにノブ922がチャネル924内で摺動する代わりに、ノブ922は、コントローラ本体902上の他の場所に位置し得、かつ/または感度を調節するための異なる摺動部、チャネル、トラック内に具体化され得る。
【0100】
ノブ922はまた、特定の感度に右のトラックパッド914を構成するために、チャネル924に沿った任意の場所に調節可能であってもよい。つまり、図16Aおよび図16Bは、チャネル924の外側極限に配置されたノブ922を示しているが、ノブ922は、チャネル924内の任意の中間位置に位置し得、右のトラックパッド914は、中間位置に対応する感度を有し得る。したがって、右のトラックパッド914(または他の制御部)の感度は、段階的に調節され得る。
【0101】
図17Aおよび図17Bは、回転ダイヤル機構1700の斜視図を示す。回転ダイヤル機構1700は、右のトラックパッド914などの制御部の感度を調節するために、ノブ922に操作可能に連結され得る。示されるように、回転ダイヤル機構1700は、上面1704を有するフレーム1702、ダイヤル1706、および操縦するために内部にダイヤル1706のアーム1710が構成されているチャネル1708を含み得る。上面1704は、右のトラックパッド914の底部、または右のトラックパッド914のタッチセンサの底部に連結することができる。したがって、上面1704は、右のトラックパッド914の下に垂直に配置され得る。場合によっては、右のトラックパッド914および/または回転ダイヤル機構1700は、コントローラ内の単一のコンポーネントまたはコントローラ本体として統合され得るか、または組み合わせられ得る。制御部の選択を識別するために、スイッチを有する制御部を、タッチ検知機能と組み合わせることにより、ハンドヘルドコントローラ上で解釈され得るジェスチャの量および豊かさを増加させることができる。さらに、これらのジェスチャは、コントローラによって制御されているゲームまたは他のアプリケーションの操作を拡充させ得る。
【0102】
図16Aおよび図16Bに関して上で考察されるように、ダイヤル1706は、ノブ922に操作可能に連結する。例えば、コントローラ本体902内に配置されたノブ922の端は、ダイヤル1706のアーム1710など、ダイヤル1706に取り付けるか、または付着させることができる。ダイヤル1706は、図16Aおよび図16Bに関して上で考察されるように、ノブ922を回転させ操縦するように構成され得、ダイヤル1706を回転ダイヤル機構1700内で回転させ得る。例えば、ダイヤル1706は、中心軸またはハブの周りを回転することができる。ダイヤル1706が回転するにつれて、アーム1710がそれぞれ、チャネル1708内で移動し得る。例えば、回転ダイヤル1706は、各々がそれぞれのチャネル1708内に配置された3つのアーム1710を含み得る。
【0103】
アーム1710の各々は、チャネル1708内で垂直方向に限定された範囲の動きを有し得る。例えば、チャネル1708の両端において、アーム1710が、さらに回転または移動することを、側壁または端壁を介して防止することができる。しかしながら、アーム1710がチャネル1708内で第1の方向に摺動または回転するにつれて、アーム1710と、チャネル1708の上面および底面との間の距離が少なくなる場合がある(例えば、チャネル1708は、縮小または収縮し得る)。次いで、アーム1710は、チャネル924の上面および底面と接触し、上面と底面との間に拘束され得る。アーム1710をチャネル1708内に拘束することにより、右のトラックパッド914が押下可能であるように構成される量を低減し、次に、右のトラックパッドの感度を低減することができる。そのような場合、右のトラックパッド914を、1つ以上のスイッチと係合するために押下可能にすることはより困難な場合がある。ばねまたは他の付勢部材は、右のトラックパッド914の押下可能な性質に機械的な行為を提供し得る。
【0104】
逆に、アームを第2の反対方向に移動させることにより、アームをチャネル1708の上面および底面から解放し、右のトラックパッド914を容易に押下することができる。つまり、ダイヤル1706のアーム1710は、もはやチャネル1708の上面と底面との間に拘束されなくてもよいので、アーム1710が垂直に押下され得、次に、右のトラックパッド914が押下され得る。しかしながら、アーム1710は、右のトラックパッド914が押下可能である感度を修正するか、または段階的に調節するために、チャネル内の他の場所に位置付けられ得る。
【0105】
集合的に、アーム1710の各々は、チャネル1708のそれぞれの上面および底面に係合するために、それぞれのチャネル1708内に配置され得る。このようにして、右のトラックパッドを押下するために必要な力の量は、右のトラックパッド914の表面にわたって、または右のトラックパッド914の上部の様々な場所で均一であってもよい。さらに、図17Aおよび図17Bは、3つのアームを有するダイヤル1706を示しているが、ダイヤル1706は、それぞれのチャネルに係合するための3つ未満または4つ以上のアーム1710を含み得る。さらに、コントローラ内の1つ以上の機能的構造は、右のトラックパッド914または回転ダイヤル機構1700に触知できる、もしくは機械的な運動を提供して、右のトラックパッド914を押下可能にすることができる場合がある。
【0106】
図18は、コントローラ100または900などの、コントローラ1800の例示的なコンピューティングコンポーネントを示す。示されるように、ハンドヘルドコントローラ1800は、上記の制御部(例えば、ジョイスティック、トラックパッド、トリガなど)、潜在的に任意の他のタイプの入力または出力デバイスなどの、1つ以上の入力/出力(I/O)デバイス1802を含む。例えば、I/Oデバイス1802は、ユーザボイス入力などの、オーディオ入力を受信するための1つ以上のマイクロフォンを含み得る。いくつかの実装形態において、1つ以上のカメラまたは他の種類のセンサ(例えば、慣性測定装置(IMU))は、コントローラ1800の動き等のジェスチャの入力を受信するための入力デバイスとして機能し得る。いくつかの実施形態では、追加の入力デバイスが、キーボード、キーパッド、マウス、タッチスクリーン、ジョイスティック、制御ボタンなどの形態で提供され得る。入力デバイスは、音量を増加/減少させるための基本音量制御ボタン、ならびに電源およびリセットボタンなどの、制御機構をさらに含み得る。
【0107】
一方、出力デバイスは、ディスプレイ、発光素子(例えば、LED)、触覚の知覚を作り出すバイブレータ、スピーカ(例えば、ヘッドフォン)などを含み得る。例えば、電源がオンであるときなどの状態を示すための単純な発光素子(例えば、LED)も存在し得る。いくつかの実施例が提供されているが、ハンドヘルドコントローラは、さらにまたは代替的に、任意の他のタイプの出力デバイスを含み得る。
【0108】
場合によっては、1つ以上の出力デバイスによる出力は、入力デバイスのうちの1つ以上によって受信された入力に基づいてもよい。例えば、制御部の選択により、制御部に隣接して(例えば、真下に)、または任意の他の場所に位置するバイブレータによる触覚応答の出力を得ることができる。場合によっては、出力は、制御部と関連付けられたタッチセンサなど、タッチセンサ上のタッチ入力の特性に少なくとも部分的に基づいて、変化し得る。例えば、タッチセンサ上の第1の場所でのタッチ入力は、第1の触覚出力をもたらし得、一方、タッチセンサ上の第2の場所でのタッチ入力は、第2の触覚出力をもたらし得る。さらに、タッチセンサ上での特定のジェスチャは、特定の触覚出力(または他のタイプの出力)をもたらし得る。例えば、制御部上でのスワイプジェスチャは、第1のタイプの触覚出力をもたらし得、一方、(タッチセンサによって検出される)制御部上でのタップは、第2のタイプの触覚出力をもたらし得、一方、制御部を強く押圧することは、第3のタイプの触覚出力をもたらし得る。
【0109】
加えて、コントローラ1800は、ネットワークおよび/もしくは1つ以上のリモートシステム、ならびに/またはデバイス1805(例えば、アプリケーション、ゲームコンソールなどを実行するホストコンピューティングデバイス)への無線接続を容易にするための1つ以上の通信インターフェース1804を含み得る。通信インターフェース1804は、Wi-Fi、Bluetooth、無線周波数(RF)などのような、様々な無線技術のうちの1つ以上を実装し得る。コントローラ1800は、ネットワーク、接続された周辺デバイス、または他の無線ネットワークと通信するプラグインネットワークデバイスへの有線接続を容易にするための物理ポートをさらに含み得ることを理解されたい。
【0110】
示される実装形態では、ハンドヘルドコントローラ1800は、1つ以上のプロセッサ1806およびコンピュータ可読媒体1808をさらに含む。いくつかの実装形態では、プロセッサ1806は、中央処理装置(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、CPUおよびGPUの両方、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、または当該技術分野で既知の他の処理ユニットもしくはコンポーネントを含み得る。代替的にまたは追加的に、本明細書において機能的に説明されることを、1つ以上のハードウェアロジックコンポーネントによって、少なくとも部分的に実施することができる。例えば、非限定的に、使用され得るハードウェアロジックコンポーネントの例示的なタイプとしては、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準製品(ASSP)、システムオンチップシステム(SOC)、複合プログラマブルロジックデバイス(CPLD)などが挙げられる。加えて、プロセッサ1806の各々は、プログラムモジュール、プログラムデータ、および/または1つ以上のオペレーティングシステムも記憶し得る、その独自のローカルメモリを保有し得る。
【0111】
コンピュータ可読媒体1808は、揮発性および不揮発性メモリ、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなどの情報を記憶するための任意の方法または技術で実装された、取り外し可能および取り外し不可能な媒体を含み得る。そのようなメモリとしては、限定されるものではないが、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリもしくは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多目的ディスク(DVD)もしくは他の光学ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、RAIDストレージシステム、または所望の情報を記憶するために使用され得、コンピューティングデバイスによってアクセスされ得る、任意の他の媒体が挙げられる。コンピュータ可読媒体1808は、コンピュータ可読媒体1808に記憶されている命令を実行するためにプロセッサ1806によってアクセス可能な任意の利用可能な物理媒体であり得る、コンピュータ可読記憶媒体(「CRSM」)として実装され得る。1つの基本的な実装形態では、CRSMは、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)およびフラッシュメモリを含み得る。他の実装形態では、CRSMには、読み出し専用メモリ(「ROM」)、電気的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(「EEPROM」)、または所望の情報を記憶するために使用され得、プロセッサ1806によってアクセスされ得る、任意の他の有形媒体が含まれ得るが、これらに限定されない。
【0112】
命令およびデータ記憶などのような、いくつかのモジュールは、コンピュータ可読媒体1808内に記憶され、プロセッサ1806上で実行するように構成され得る。いくつかの例示的な機能モジュールは、同一の機能が、ハードウェア、ファームウェア内、またはチップ(SOC)上のシステムとして、代替的に、実装可能であるが、コンピュータ可読媒体1808に記憶され、プロセッサ1806上で実行されるように図示される。
【0113】
オペレーティングシステムモジュール1810は、他のモジュールの利益のために、コントローラ1800内でハードウェアを管理し、コントローラ1800に連結されるように構成され得る。加えて、コンピュータ可読媒体1808は、コントローラ1800が、通信インターフェース1804を介して、アプリケーション(例えば、ゲームアプリケーション)を実行するパーソナルコンピューティングデバイス、ゲームコンソール、またはリモートサーバなどのような、1つ以上の他のデバイス1805と通信することを可能にするネットワーク通信モジュール1812を記憶し得る。コンピュータ可読媒体1808は、ハンドヘルドコントローラ上で、またはハンドヘルドコントローラ1800が連結するコンピューティングデバイス上で実行するゲーム(もしくは他のアプリケーション)と関連付けられたデータを記憶するためのゲームセッションデータベース1814をさらに含み得る。コンピュータ可読媒体1808はまた、パーソナルコンピューティングデバイス、ゲームコンソール、またはリモートサーバなどのような、コントローラ1800が連結するデバイスと関連付けられたデータを記憶するデバイス記録データベース1816を含み得る。コンピュータ可読媒体1808は、コントローラ1800をゲームコントローラとして機能するように構成するゲーム制御命令1818、およびコントローラ1800を他の非ゲームデバイスのコントローラとして機能するように構成する汎用制御命令1820をさらに記憶し得る。
【0114】
場合によっては、図18に示されるコンポーネント(ソフトウェア)のうちのいくつかまたはすべては、コントローラを含むコントローラシステム1807の一部である別のコンピューティングデバイス1805上に実装され得る。そのような場合、本明細書に記載のプロセスおよび/または機能は、他のコンピューティングデバイス1805および/またはコントローラ1800によって実装され得る。例として、コントローラ1800は、同じ環境内のホストPCまたはコンソール、コンピューティングデバイス/サーバに連結し、デバイス1805に、コントローラに連結するアクセサリを示すデータを提供し得る。例えば、コントローラ1800は、コントローラ1800に連結されたアクセサリを示すまたは識別するデータを伝送し得る。かかるデータは、ゲームプレイ体験中にコンピューティングデバイス1805によって使用され得るか、またはコントローラ1800から受信したデータをどのように解釈するか(例えば、どのボタンが押圧されているか、ボタンを押圧することが何を意味するかなど)を決定するときにコンピューティングデバイスによって使用され得る。コンピューティングデバイス1805は、このデータに基づいて、どのアクセサリがコントローラに連結するかを決定し得る。別の実施例では、コンピューティングデバイス1805は、コントローラ1800から受信したデータを解釈し、1つ以上の行為を実施させるのに使用するための制御部の調節された感度を示すデータを受信し得る。しかしながら、いくつかのシナリオが説明されているが、コントローラ1800およびコンピューティングデバイス1805は、データを伝送および受信するために互いに通信可能に連結することができ、そのため、コントローラ1800、コンピューティングデバイス1805、および/またはコントローラシステム1807の他のデバイスは、本明細書に記載の操作およびプロセスを実施することができる。
【0115】
例示的な条項
1.コントローラであって、後部を含むコントローラ本体と、コントローラ本体の後部上に配置された第1のレセプタクルであって、第1のレセプタクルが、第1のグリップを受容するように構成されており、第1のレセプタクルが、第1のグリップをコントローラ本体に連結するために、第1のグリップの第2の取り付け機構に係合するように構成された第1の取り付け機構を含む、第1のレセプタクルと、コントローラ本体の後部上に配置された第2のレセプタクルと、を含み、第2のレセプタクルが、第2のグリップを受容するように構成されており、第2のレセプタクルが、第2のグリップをコントローラ本体に連結するために、第2のグリップの第4の取り付け機構に係合するように構成された第3の取り付け機構を含む、コントローラ。
2.コントローラ本体が、左のハンドル部分と、右のハンドル部分と、をさらに含み、第1のレセプタクルが、左のハンドル部分に近接して配置され、第2のレセプタクルが、右のハンドル部分に近接して配置されている、条項1に記載のコントローラ。
3.第1の取り付け機構が、第1の磁気要素を含み、第2の取り付け機構が、第1の磁気要素に係合可能な第2の磁気要素を含み、第3の取り付け機構が、第3の磁気要素を含み、第4の取り付け機構が、第3の磁気要素に係合可能な第4の磁気要素を含む、条項1に記載のコントローラ。
4.第1のグリップが、第1の複数のグリップのうちの1つであり、第1の複数のグリップが、輪郭、形状、またはサイズのうちの少なくとも1つに関して各々異なり、第1の複数のグリップの各々が、第1のレセプタクル内に受容されるように構成されていること、第2のグリップが、第2の複数のグリップのうちの1つであり、第2の複数のグリップが、輪郭、形状、またはサイズのうちの少なくとも1つに関して各々異なり、第2の複数のグリップの各々が、第2のレセプタクル内に受容されるように構成されていること、のうちの少なくとも1つである、条項1に記載のコントローラ。
5.第1のグリップが、1つ以上の第1のボタンを含むこと、または第2のグリップが、1つ以上の第2のボタンを含むこと、のうちの少なくとも1つである、条項1に記載のコントローラ。
6.第1のレセプタクルが、第1のグリップの第2のコネクタに通信可能に連結する第1のコネクタを含み、第2のレセプタクルが、第2のグリップの第4のコネクタに通信可能に連結する第3のコネクタを含む、条項1に記載のコントローラ。
7.第1のレセプタクルが、コントローラ本体の後部の中に凹んでいること、または第2のレセプタクルが、コントローラ本体の後部の中に凹んでいること、のうちの少なくとも1つである、条項1に記載のコントローラ。
8.コントローラであって、後部を含むコントローラ本体と、コントローラ本体の後部内に配置された区画と、区画内に配置された1つ以上のスイッチと、コントローラ本体の後部に連結するように構成されたカバーと、を含み、カバーが、後部に連結されたときに区画の上に配置され、カバーが、コントローラの機能を変更するために、1つ以上の追加のカバーと相互交換可能である、コントローラ。
9.カバーが、1つ以上の作動可能な面積を含み、1つ以上の作動可能な面積が、押圧されたときに、1つ以上のスイッチを係合させる、条項8に記載のコントローラ。
10.1つ以上のスイッチが、触知できるスイッチまたは力検知抵抗器のうちの少なくとも1つを含む、条項8に記載のコントローラ。
11.カバーが、コントローラ本体の左のハンドル部分と右のハンドル部分との間でコントローラ本体の後部に連結するように構成されている、条項8に記載のコントローラ。
12.コントローラ本体が、第1の取り付け機構を含み、カバーが、第2の取り付け機構を含み、第1の取り付け機構と第2の取り付け機構との間の係合により、カバーをコントローラ本体に連結する、条項8に記載のコントローラ。
13.1つ以上の追加のカバーが、カバーを押圧したときに1つ以上のスイッチが係合されることを防止する第1のカバー、またはバッテリもしくは触覚アクチュエータのうちの少なくとも1つを含む第2のカバーのうちの少なくとも1つを含む、条項8に記載のコントローラ。
14.コントローラシステムであって、1つ以上のプロセッサと、コントローラと、を含み、コントローラが、コントローラ本体、タッチ入力を示すタッチデータを1つ以上のプロセッサに提供するように構成されたトラックパッド、トラックパッドの下に少なくとも部分的に存在し、トラックパッドでの押圧を示す選択データを1つ以上のプロセッサに提供するように構成されたスイッチ、およびトラックパッドの下に少なくとも部分的に配置され、スイッチが押圧を検出するために必要な押圧の力の量を調節するように構成された回転ダイヤル機構を含む、コントローラシステム。
15.トラックパッドが、コントローラ本体の前部上に配置されている、条項14に記載のコントローラシステム。
16.回転ダイヤル機構が、1つ以上のチャネルを有するフレームと、中央ダイヤルと、中央ダイヤルから延び、1つ以上のチャネル内に配置された1つ以上のアームと、を含む、条項14に記載のコントローラシステム。
17.1つ以上のチャネルの個々のチャネルが、第1の端および第2の端を含み、1つ以上のアームの個々のアームが、第1の端と第2の端との間で個々のチャネルの対応するチャネル内で移動して、スイッチが押圧を検出するために必要な力の量を調節する、条項16に記載のコントローラシステム。
18.コントローラ本体の前部カバーを通して配置されたチャネルと、チャネル内に配置され、回転ダイヤル機構に操作可能に連結されたノブと、をさらに含み、ノブは、スイッチが押圧を検出するために必要な力の量を調節するようにチャネル内で移動可能である、条項16に記載のコントローラシステム。
19.力の量は、スイッチが押圧を検出するために必要な第1の力の量と、スイッチが押圧を検出するために必要な第2の力の量との間で調節可能である、条項14に記載のコントローラシステム。
20.コントローラであって、前面を有するコントローラ本体と、コントローラ本体の前面上に存在するスピーカと、を含み、スピーカが、実行中のアプリケーションのオーディオ特性を変更するように作動可能である、コントローラ。
21.スピーカが、第1のスピーカであり、コントローラが、コントローラ本体の前面上に存在する第2のスピーカをさらに含み、第2のスピーカが、実行中のアプリケーションのオーディオ特性、または追加のオーディオ特性を変更するように作動可能である、条項20に記載のコントローラ。
22.第1のスピーカが、コントローラ本体の第1の側に位置し、第2のスピーカが、コントローラ本体の第2の側に位置する、条項21に記載のコントローラ。
23.コントローラが、コントローラ本体の前面上に存在する制御部をさらに含み、制御部が、タッチ入力を示すタッチデータを1つ以上のプロセッサに提供するように構成されており、タッチデータが、実行中のアプリケーションの追加のオーディオ特性を変更する、条項20に記載のコントローラ。
24.命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体をさらに含み、命令が、1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、1つ以上のプロセッサに、タッチデータが、スピーカの作動を検出してから閾値の時間量の範囲内で受信されていることを決定することと、決定に少なくとも部分的に基づいて、オーディオ特性を変更させることと、を含む行為を実施させる、条項23に記載のコントローラ。
25.スピーカが、ユーザの第1の親指によって操作可能であり、制御部が、ユーザの第2の親指によって操作可能である、条項23に記載のコントローラ。
26.オーディオ特性が、音量を増加させること、音量を減少させること、音量をミュートすること、または音量をミュート解除することのうちの少なくとも1つを含む、条項20に記載のコントローラ。
【0116】
別段の定めがない限り、本明細書および特許請求の範囲で使用される量、性状、条件などを表すすべての数値は、すべての場合に「約」という用語によって修飾されると理解されるべきである。したがって、逆に示されない限り、本明細書および添付の特許請求の範囲に記載される数値パラメータは、本開示によって得られることを求められる所望の性状に応じて変化し得る近似である。最低限でも、かつ同等物の原則の適用を特許請求の範囲の範囲に制限する試みとしてではなく、各数値パラメータは、少なくとも報告された有意な桁の数を考慮して、かつ通常の四捨五入法を適用することによって解釈されるべきである。さらなる明確性が必要とされる場合、「約」という用語は、当業者によって合理的にみなされる意味を有しており、記載された数値または範囲と併せて使用される場合、すなわち、記載された値の±20%、記載された値の±19%、記載された値の±18%、記載された値の±17%、記載された値の±16%、記載された値の±15%、記載された値の±14%、記載された値の±13%、記載された値の±12%、記載された値の±11%、記載された値の±10%、記載された値の±9%、記載された値の±8%、記載された値の±7%、記載された値の±6%、記載された値の±5%、記載された値の±4%、記載された値の±3%、記載された値の±2%、または記載された値の±1%の範囲内にある、記載された値または範囲よりもある程度大きい、またはある程度小さいことを意味する。
【0117】
様々な例および実施形態は、本明細書で個別に説明されるが、例および実施形態は、本開示の範囲内の他の変形に到達するように組み合わされ、再配置され、および修正され得る。さらに、本主題は、構造的特徴および/または方法論的行為に特有の言語で説明されているが、添付の特許請求の範囲で定義された主題は、必ずしも説明された特定の特徴または行為に限定されるものではないことを理解されたい。むしろ、特定の特徴および行為は、特許請求の範囲を実装する例示的な形態として開示される。
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【国際調査報告】