(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-12
(54)【発明の名称】濾過システム付き保管容器
(51)【国際特許分類】
D06F 58/10 20060101AFI20230405BHJP
B01D 46/00 20220101ALI20230405BHJP
B03C 3/00 20060101ALI20230405BHJP
B01D 53/26 20060101ALI20230405BHJP
A61L 9/00 20060101ALI20230405BHJP
A47B 61/00 20060101ALI20230405BHJP
D06F 58/22 20060101ALI20230405BHJP
【FI】
D06F58/10 Z
B01D46/00 F
B03C3/00 Z
B01D53/26 100
A61L9/00 Z
A47B61/00 503J
A47B61/00 501Z
D06F58/22
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2022546134
(86)(22)【出願日】2021-01-29
(85)【翻訳文提出日】2022-07-28
(86)【国際出願番号】 IB2021050744
(87)【国際公開番号】W WO2021152546
(87)【国際公開日】2021-08-05
(32)【優先日】2020-01-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100196612
【氏名又は名称】鎌田 慎也
(72)【発明者】
【氏名】バティスタ ルイ ヌーノ
(72)【発明者】
【氏名】カリ リカルド
(72)【発明者】
【氏名】マックグラス トーマス エドマンド
(72)【発明者】
【氏名】リヴァ レッジョーリ リッカルド
(72)【発明者】
【氏名】マティアス セラドール マリア ミゲル
(72)【発明者】
【氏名】ペン チェン
(72)【発明者】
【氏名】フルストランド タフィン ジョコ ハンナ ウルリカ
(72)【発明者】
【氏名】リップ トビアス
【テーマコード(参考)】
3B166
3B168
4C180
4D052
4D054
4D058
【Fターム(参考)】
3B166AB43
3B166AC14
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3B166BA42
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3B166BA91
3B166BA92
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4D058QA01
4D058QA05
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4D058TA07
4D058TA08
(57)【要約】
外部環境(10)から分離された保管チャンバ(112)を含むハウジング(110)を備える、保管容器(100)。ハウジング(110)は、ハウジング入口(130)およびハウジング出口(140)を画定する。保管容器(100)は、外部環境(10)の空気をクリーニングするように構成される。保管容器(100)は、ハウジング出口(140)の周りでハウジング(110)に結合された第一の濾過アセンブリ(360)を含む。第一の濾過アセンブリ(360)は、保管チャンバから空気を受けるように構成された第一の濾過入口(364)、外部環境(10)内に空気を放出するように構成された第一の濾過出口(366)、および第一の濾過入口(364)と第一の濾過出口(366)との間の第一の濾過媒体(368)を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
保管容器であって、
外部環境から分離された保管チャンバを含むハウジングであって、ハウジング入口およびハウジング出口を画定する、ハウジングと、
前記ハウジング出口の周りで前記ハウジングに結合された第一の濾過アセンブリであって、前記第一の濾過アセンブリが、前記保管チャンバから空気を受けるように構成された第一の濾過入口、空気を前記外部環境に放出するように構成された第一の濾過出口、および前記第一の濾過入口と前記第一の濾過出口との間の第一の濾過媒体、を有し、前記保管容器が前記外部環境の前記空気をクリーニングする、第一の濾過アセンブリと、を備える、保管容器。
【請求項2】
前記ハウジング入口の周りで前記ハウジングに結合された第二の濾過アセンブリをさらに備え、前記第二の濾過アセンブリが、前記外部環境から空気を受けるように構成された第二の濾過入口、空気を前記保管チャンバ内に放出するように構成された第二の濾過出口、および前記第二の濾過入口と前記第二の濾過出口との間の第二の濾過媒体を有する、請求項1に記載の保管容器。
【請求項3】
前記保管チャンバに衣服クリーニングシステムをさらに備え、前記衣服クリーニングシステムが、前記保管チャンバ内でクリーニング機能を実行するように構成される、請求項1に記載の保管容器。
【請求項4】
前記衣服クリーニングシステムが、吊り下げられた衣服を受けるように構成された衣服吊り下げ構造と、
前記衣服吊り下げ構造に機械的に結合された振動発生装置と、を備える、請求項3に記載の保管容器。
【請求項5】
前記衣服クリーニングシステムが、空気を前記保管チャンバから受けるように構成された除湿器入口を有する除湿器を備える、請求項3に記載の保管容器。
【請求項6】
前記除湿器と前記第一の濾過アセンブリとを流体結合する液体導管をさらに備え、前記第一の濾過アセンブリがエアワッシャーを含む、請求項5に記載の保管容器。
【請求項7】
前記衣服クリーニングシステムが、前記保管容器に配置された抗菌ユニットを含む、請求項3に記載の保管容器。
【請求項8】
前記抗菌ユニットが、前記保管容器に配置された静電集じん装置を含む、請求項7に記載の保管容器。
【請求項9】
前記衣服クリーニングシステムが、前記保管チャンバの長さを通って延在する気流導管を備え、前記気流導管が、前記第二の濾過出口から空気を受けるように構成された導管入口を有し、前記気流導管が、前記保管チャンバの前記長さに沿って導管出口を累積的に画定する複数の開口部を有する、請求項3に記載の保管容器。
【請求項10】
前記第二の濾過アセンブリが、静電集じん装置を含む、請求項2に記載の保管容器。
【請求項11】
前記保管チャンバに配置されたオゾンセンサをさらに備える、請求項1に記載の保管容器。
【請求項12】
前記オゾンセンサが、前記第一の濾過アセンブリと動作的に通信し、かつ最低レベルのオゾンを感知したときに前記第一の濾過アセンブリの動作を無効化するように構成される、請求項11に記載の保管容器。
【請求項13】
前記保管チャンバとガス連通する第一の空気監視システムをさらに含む、請求項1に記載の保管容器。
【請求項14】
前記第一の空気監視システムが、前記保管チャンバ内のガス成分を識別するように構成される、請求項13に記載の保管容器。
【請求項15】
前記保管容器に結合された第一の濾過アセンブリ通信モジュールをさらに含み、前記第一の濾過アセンブリ通信モジュールが、前記第一の空気監視システムとデータ通信し、前記第一の濾過アセンブリ通信モジュールが、ユーザ装置と通信するように構成された無線通信構成要素を含む、請求項1に記載の保管容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、空気を浄化するための濾過システムを有する保管容器に関する。より具体的には、本開示は、保管容器の外部環境の空気をクリーニングする濾過システムを有するワードローブなどの保管容器に関する。濾過システムはまた、保管容器内に保管された衣服などの品目をクリーニングしてもよい。
【0002】
保管された衣服をクリーニングする機能を有するワードローブなどの多くのタイプの保管容器が存在するか、または当該技術分野で提案されている。これらの保管容器の一部は、一般に、衣服が保管のために吊り下げられる場合がある、吊り下げ領域を有する。これらの保管容器は、直接的または間接的に(例えば、衣服を囲む保管容器内部の環境をクリーニングするなど)、衣服のクリーニングを容易にする多種多様な構成要素を有し得る。様々なタイプの保管容器は、保管容器内部の空気を浄化するために空気濾過を組み込む。一部の保管容器には、紫外線光源、スチーマー、および除湿構成要素(送風機または除湿器など)などの構成要素も組み込まれている。
【0003】
一つの中国公開特許出願CN108741717は、塵が保管容器に入るのを阻止するためのフィルターボックスを備えた入口パイプを有するスマートワードローブを開示する。別の中国公開特許出願CN108835922Aは、すでにワードローブの中にある空気を浄化するための空気清浄機を開示する。ワードローブはまた、紫外線滅菌ランプおよび除湿器を組み込む。除湿器は、水分が衣服に浸透してカビを生じさせるのを防ぎ、紫外線滅菌ランプはワードローブの内部を滅菌する。
【0004】
本発明の態様によれば、外部環境から分離された保管チャンバを含むハウジングを備える保管容器が提供される。ハウジングは、ハウジング入口およびハウジング出口を画定する。保管容器は、外部環境の空気をクリーニングするように構成された濾過システムを有する。濾過システムは、ハウジング出口の周りでハウジングに結合された第一の濾過アセンブリを有し、第一の濾過アセンブリは、保管チャンバから空気を受けるように構成された第一の濾過入口、空気を外部環境に放出するように構成された第一の濾過出口、および第一の濾過入口と第一の濾過出口との間の第一の濾過媒体を有する。保管容器は、外部環境の空気をクリーニングするように構成される。
【0005】
本発明の態様によれば、保管容器は、保管チャンバを含むハウジングを備え得る。保管チャンバは、外部環境から分離されてもよい。ハウジングは、ハウジング入口を画定し得る。ハウジングは、ハウジング出口を画定し得る。保管容器は、第一の濾過アセンブリを有してもよい。第一の濾過アセンブリは、ハウジング出口の周りでハウジングに結合されてもよい。第一の濾過アセンブリは、第一の濾過入口を有してもよい。第一の濾過入口は、保管チャンバから空気を受けるように構成され得る。第一の濾過アセンブリは、第一の濾過出口を有してもよい。第一の濾過出口は、外部環境に空気を放出するように構成され得る。第一の濾過アセンブリは、第一の濾過入口と第一の濾過出口との間に第一の濾過媒体を有してもよい。保管容器は、外部環境の空気をクリーニングするように構成され得る。
【0006】
上述のような構成によって、有利には、保管容器が、保管容器が内部に配置される部屋のための空気清浄機として、および保管容器内の品目のクリーナーとして同時に機能することが可能となり得る。例えば、保管容器の第一の濾過アセンブリは、保管容器内の空気を浄化(クリーニング)してもよく、その空気を保管容器の外側の環境に放出してもよい。この機能によって、別個の空気清浄装置を部屋に有する必要性が排除され得、このことが空間、費用、および資源を節約し得る。
【0007】
保管容器は、ハウジング入口の周りでハウジングに結合された第二の濾過アセンブリを備え得る。第二の濾過アセンブリは、第二の濾過入口を含んでもよい。第二の濾過入口は、外部環境から空気を受けるように構成され得る。第二の濾過アセンブリは、第二の濾過出口を備えてもよい。第二の濾過出口は、空気を保管チャンバ内に放出するように構成され得る。第二の濾過アセンブリは、第二の濾過媒体を含んでもよい。第二の濾過媒体は、第二の濾過入口と第二の濾過出口との間にあってもよい。第二の濾過アセンブリは、外部空気がクリーニングされると同時に、外側の部屋に比べて、保管容器内の品目が清浄な空気に曝露されるように、外側の部屋などの保管容器の外側から保管容器内にもたらされる空気を、有利に濾過し得る。
【0008】
第一の濾過アセンブリは、エアワッシャーを含んでもよい。エアワッシャーは、有利には、保管容器の内側から保管容器の外側へと通過する空気を浄化するのを助けることができる。エアワッシャーは、有利には、同時に外部環境からの空気をクリーニングし、保管容器内の品目をクリーニングし得る。
【0009】
保管容器は、除湿器を含んでもよい。除湿器は、除湿器入口を有してもよい。除湿器入口は、保管チャンバから空気を受けるように構成されてもよい。除湿器は、保管チャンバの空気中の水分を減少させてもよく、これは有利には微生物成長を遅くするか、または停止し得る。除湿器は、同時に、かつ有利に、外部環境の、および保管チャンバに保管される品目の水分を低減し得る。除湿器は、除湿器と第一の濾過アセンブリとを流体結合させる液体導管を有してもよい。こうした構成は、有利に、水を節約し得る。こうした構成は、そうでなければエアワッシャーのリザーバーを再充填するのに費やされるであろうユーザの時間を節約し得る。こうした構成はまた、保管容器を通してエアワッシャーに水を流すための水導管の必要性を排除することによって、システムの複雑さを低減し得る。
【0010】
保管容器は、吊り下げてある衣服を受けるように構成される、衣服吊り下げ構造を備えてもよい。衣服吊り下げ構造は、有利なことに、衣服の重力を通して衣服のしわを防止する衣服の保管を可能にし得る。衣服吊り下げ構造はまた、有利には、重力支援された衣服のクリーニングを可能にしてもよく、ここで、粒子は重力によって衣服から除去され得る。吊り下げ構造は、保管チャンバの少なくとも一部分を横切って延在する吊りロッドを備えてもよい。吊りロッドは、衣服のハンガーを受けるように構成され得る。
【0011】
保管容器は、保管チャンバ内に衣服クリーニングシステムを備えてもよい。衣服クリーニングシステムは、保管チャンバ内のクリーニング機能を実行するように構成され得る。衣服クリーニングシステムは、有利には、保管容器内の衣服を、保管中にクリーニングすることを可能にし得る。衣服クリーニングシステムの構成要素は、有利には、外部環境からの空気を同時にクリーニングし得る。衣服クリーニングシステムは、衣服吊り下げ構造に機械的に結合された振動発生装置を備え得る。振動発生装置は、有利には、衣服から塵、埃、および他の粒子などのごみを振って、重力が衣服からごみを運び去ることを可能にし得る。衣服クリーニングシステムは、衣服吊り下げ構造の下に位置付けられたごみ収集器を備えてもよい。ごみ収集器は、有利にはごみを収集することができる。衣服クリーニングシステムは、垂直気流発生器を備えてもよい。垂直気流発生器は、ごみをごみ収集器に移動させるのを支援するために、保管チャンバを通して下向きの気流を生成するように構成され得る。垂直気流発生器は、層状の気流を生成するように構成されてもよい。垂直気流発生器は、有利にはごみをごみ収集器へと下向きに運び得る。
【0012】
衣服クリーニングシステムは、保管チャンバに配置された抗菌ユニットを備えてもよい。抗菌ユニットは、保管容器に保管された衣服などの品目上にあり得る微生物など、保管チャンバ内の微生物の成長を有利に中和または制限し得る。抗菌ユニットは、有利には、同時に外部環境からの空気中の微生物の成長を中和または制限し得る。抗菌ユニットは、保管チャンバに配置される紫外線(UV)光源を含み得る。抗菌ユニットは、保管チャンバに配置された静電集じん装置を含み得る。衣服クリーニングシステムは、保管チャンバの長さを通って延びる気流導管を備えてもよい。気流導管は、第二の濾過出口から空気を受けるように構成された導管入口を有してもよい。気流導管は、保管チャンバの長さに沿って導管出口を累積的に画定する複数の開口部を有してもよい。気流導管は、有利には、浄化された空気を保管チャンバに配向してもよい。したがって、浄化された空気は、保管チャンバ内の衣服などの品目と接触し得る。複数の開口部は、複数の場所で衣服などの保管された品目と接触するように、浄化された空気を有利に配向して、ごみの除去を助け得る。
【0013】
保管容器の第二の濾過アセンブリは、静電集じん装置を含んでもよい。静電集じん装置は、有利には、保管チャンバ内の品目をクリーニングするために使用される外部環境からの空気をクリーニングするように構成され得る。第二の濾過アセンブリは、第二の濾過アセンブリ監視システムを備えてもよい。第二の濾過監視システムは、第二の濾過入口から空気を受けて監視するように構成され得る。保管容器は、第二の濾過アセンブリ通信モジュールを備えてもよい。第二の濾過アセンブリ通信モジュールアセンブリは、保管容器に結合されてもよい。第二の濾過アセンブリ通信モジュールは、第二の濾過アセンブリ監視システムとデータ通信してもよい。第二の濾過アセンブリ通信モジュールは、無線通信構成要素を備えてもよい。無線通信構成要素は、ユーザ装置と通信するように構成され得る。
【0014】
保管容器は、保管チャンバに配置されたオゾンセンサを含んでもよい。オゾンセンサは、第一の濾過アセンブリと動作的に通信してもよい。オゾンセンサは、所定のレベルのオゾンを感知すると、第一の濾過アセンブリの動作を無効化するように構成され得る。オゾンセンサは、最低レベルのオゾンを感知すると、第一の濾過アセンブリの動作を無効化するように構成され得る。こうした構成は、有利なことに、保管チャンバ内のオゾンが外部環境に放出されることを防止する。
【0015】
保管容器は、保管容器の外側の環境の空気をクリーニングし、同時に保管容器内に保管された品目をクリーニングするように構成され得る。保管容器は、交互に保管容器の外側の環境の空気をクリーニングし、保管容器内に保管された品目をクリーニングするように構成され得る。様々な実施例では、保管容器は、独立して保管容器内に保管された品目をクリーニングし、外部環境の空気をクリーニングするように構成され得る。様々な実施例では、保管容器は、順次に保管容器内に保管された品目をクリーニングし、外部環境の空気をクリーニングするように構成され得る。様々な実施例では、保管容器内に保管される品目をクリーニングし、外部環境の空気をクリーニングすることは、ある期間の間に重複し得る。例えば、保管容器は、外部環境の空気をクリーニングすることから始め、その後、保管容器内部に保管された品目をクリーニングし、その後、外部空気がもはやクリーニングされなくなった(例えば、外部空気がさらなる浄化を必要としない場合)後に、保管容器内の品目をクリーニングし続けることができる。
【0016】
保管容器は、保管チャンバとガス連通する第一の空気監視システムを備えてもよい。第一の空気監視システムは、保管チャンバ内のガス成分を識別するように構成され得る。第一の空気監視システムは、衣服クリーニングシステムと動作的に通信してもよい。第一の空気監視システムは、第一の空気監視システムによって識別されるガス成分に従って、衣服クリーニングシステムのクリーニング機能を実行するように構成され得る。こうした構成によって、有利には、保管容器が、保管チャンバ内部の条件に適切なクリーニング機能を適合させることができる。
【0017】
保管容器は、保管容器に結合された第一の濾過アセンブリ通信モジュールを備えてもよい。第一の空気監視システムを組み込む実施例では、第一の濾過アセンブリ通信モジュールは、第一の空気監視システムとデータ通信してもよい。第一の濾過アセンブリ通信モジュールは、ユーザ装置と通信するように構成された無線通信構成要素を備えてもよい。こうした構成は、有利なことに、システム状態、空気品質状態、またはシステム状態と空気品質状態の両方をユーザに通知し得る。第二の濾過アセンブリを組み込む実施例では、第二の濾過アセンブリは、第二の空気監視システムを備えてもよい。保管容器は、ホームユーティリティ制御システムを通した保管容器の選択的な動作のために、ホームユーティリティ制御システムに電気的に接続可能であってもよい。こうした構成によって、有利なことに、他のホームユーティリティがユーザによって操作される中心位置で保管システムを操作することが可能となり得る。
【0018】
本発明の他の態様によれば、外部環境における空気のクリーニングおよび保管チャンバに保管される品目のクリーニングを同時に行う方法が提供される。チャンバの空気は、ハウジングの保管チャンバから第一の濾過アセンブリを通過する。チャンバの空気は、ハウジングのハウジング出口を通過する。外部空気は、ハウジングの外側からハウジングのハウジング入口を通過する。外部空気は、第二の濾過アセンブリを通ってハウジングの保管チャンバ内へと流れる。
【0019】
本発明の態様によれば、外部環境における空気のクリーニングおよび保管チャンバに保管された品目のクリーニングを同時に行う方法は、チャンバの空気をハウジングの保管チャンバから第一の濾過アセンブリに通すことを含み得る。方法は、チャンバの空気をハウジングの出口に通すことを含み得る。方法は、外部空気を、ハウジングの外側からハウジングの入口に通すことを含み得る。方法は、外部空気を、第二の濾過アセンブリを通ってハウジングの保管区画内へと流すことを含み得る。
【0020】
上述のような方法は、有利には、保管容器に入る空気を濾過して、保管チャンバ内および外部環境に比較的より清潔な環境を同時に作り得る。方法は、有利には、保管容器が、保管容器が内部に配置される部屋のための空気清浄機として機能することを可能にし得る。この機能によって、別個の空気清浄装置を部屋に有する必要性が排除され得、このことが空間、費用、および資源を節約し得る。
【0021】
方法は、除湿器を用いて、保管チャンバの内部の空気を除湿することを含み得る。除湿器は、除湿工程から水を収集し得る。第一の濾過アセンブリは、エアワッシャーを含んでもよい。水は、除湿器から第一の濾過アセンブリに移送されてもよい。第一の濾過アセンブリは、移送された水を、チャンバの空気を濾過するのに使用し得る。こうした方法は、有利に、水を節約し得る。こうした構成を用いる方法は、そうでなければ、エアワッシャーのリザーバーを再充填するのに費やされるであろうユーザの時間を節約し得る。こうした方法はまた、保管容器を通してエアワッシャーに水を流すための水導管の必要性を排除することによって、システムの複雑さを低減し得る。
【0022】
方法は、ハウジングに配置された吊りロッドを振動させることを含んでもよい。こうした方法は、有利なことに、衣服からごみを除去することを可能にし得る。方法は、吊りロッドの下に位置付けられたごみ収集器内にごみを収集することを含み得る。
【0023】
方法は、保管チャンバをチャンバ内に配置された抗菌ユニットに曝露することを含み得る。抗菌ユニットは、保管容器に保管された衣服などの品目上にあり得る微生物など、保管容器内の微生物の成長を有利に中和または制限し得る。抗菌ユニットは、有利には、保管容器内の空気の微生物の成長を中和または制限し得る。抗菌ユニットは、UV光源からのUV光を含んでもよい。方法は、外部空気を第二の濾過アセンブリから、気流導管を通してかつ導管出口から外へ、誘導することを含み得る。導管出口は、保管チャンバの長さに沿って位置付けられた複数の開口部によって画定され得る。保管容器に関して上述するように、導管出口は、有利には、浄化された空気を保管チャンバに配向することができ、ごみの除去を助けることができ、または浄化された空気を保管チャンバに配向すること、およびごみの除去を助けることの両方をすることができる。
【0024】
方法は、オゾンを生成することを含み得る。オゾンは、第二の濾過アセンブリによって生成され得る。オゾンは、有利には、保管チャンバを脱臭、消毒、または脱臭および消毒し得る。オゾンは、有利には、保管チャンバ内の衣服などの品目、ならびに保管チャンバ内の空気を脱臭、消毒、または脱臭および消毒し得る。方法は、オゾンセンサによってオゾンを検出することを含み得る。オゾンセンサは、保管チャンバに配置されてもよい。オゾンセンサ、またはオゾンセンサに動作可能に結合された制御電子機器は、最低レベルのオゾンの検出時に、第一の濾過アセンブリの動作を無効化し得る。この工程は、外部環境へのオゾンの放出を低減または防止する利点を有し得る。オゾンセンサ、またはオゾンセンサに動作可能に結合された制御電子機器は、オゾンセンサによって感知されたデータを、ラップトップまたはスマートフォンなどのユーザ装置に送信し得る。
【0025】
方法は、第一の空気監視システムによって保管チャンバ内のガス成分を識別すること、および第一の空気監視システムによって識別された成分に従って、クリーニング機能を実行することを含み得る。こうした工程は、有利には、不必要なクリーニング機能を防止することによって効率を増加させ得る。
【0026】
本発明の他の態様によると、空気を濾過する方法が提供される。ハウジングの保管チャンバ内のチャンバの空気は除湿され、除湿から水が収集される。水は、除湿器から、ハウジングのハウジング出口に連結されたエアワッシャーに移送される。チャンバの空気は、移送された水を使用してエアワッシャーによって保管チャンバ内で洗浄される。空気は、ハウジング出口を通して保管チャンバから排出される。
【0027】
本発明の他の態様によると、空気を濾過する方法が提供される。方法は、ハウジングの保管チャンバ内のチャンバの空気を除湿すること、および除湿から水が収集されることを含み得る。方法は、水を除湿器から、ハウジングのハウジング出口に結合されたエアワッシャーに移送することを含み得る。方法は、チャンバの空気を、移送された水を使用してエアワッシャーによって保管チャンバ内で洗浄することを含み得る。方法は、空気を、ハウジング出口を通して保管チャンバから排出することを含み得る。
【0028】
こうした方法は、除湿器で集められた水を使用して空気を濾過することによって、有利に水を節約し得る。こうした構成は、そうでなければエアワッシャーのリザーバーを再充填するのに費やされるであろうユーザの時間を節約し得る。こうした構成はまた、保管容器を通してエアワッシャーに水を流すための水導管の必要性を排除することによって、システムの複雑さを低減し得る。方法は、外部空気ならびに保管容器に保管された品目を有利にクリーニングするために使用され得る。
【0029】
方法は、チャンバの空気を、エアワッシャーを備える第一の濾過アセンブリに通すことをさらに含んでもよい。方法は、ハウジングの外側から外部空気を、ハウジングのハウジング入口および第二の濾過アセンブリを通して、ハウジングの保管チャンバ内に流すことをさらに含んでもよい。こうした工程は、有利には、保管チャンバの内部に比較的清潔な環境を提供する。こうした工程は、外部空気を有利にクリーニングする。
【0030】
方法は、ハウジングに配置された吊りロッドを振動させることをさらに含み得る。こうした方法は、有利なことに、衣服からごみを除去することを可能にし得る。方法は、吊りロッドの下に位置付けられた塵ごみ収集器内に塵ごみを収集することをさらに含み得る。
【0031】
方法は、保管チャンバをチャンバ内に配置された抗菌ユニットに曝露することをさらに含み得る。抗菌ユニットは、UV光源からのUV光を含んでもよい。
【0032】
方法は、外部空気を第二の濾過アセンブリから、気流導管を通してかつ導管出口から外へ、誘導することをさらに含み得る。導管出口は、保管チャンバの長さに沿って位置付けられた複数の開口部によって画定され得る。保管チャンバに関して上述するように、導管出口は、有利には、浄化された空気を保管チャンバに配向することができ、ごみの除去を助けることができ、または浄化された空気を保管チャンバに配向することおよびごみの除去を助けることをすることができる。
【0033】
方法は、オゾンを生成することをさらに含み得る。オゾンは、第二の濾過アセンブリによって生成され得る。オゾンは、有利には、保管チャンバを脱臭、消毒、または脱臭および消毒し得る。オゾンは、有利には、保管チャンバ内の衣服などの品目、ならびに保管チャンバ中の空気を脱臭、消毒、または脱臭および消毒し得る。方法は、オゾンセンサによってオゾンを検出することをさらに含み得る。オゾンセンサは、保管チャンバに配置されてもよい。オゾンセンサ、またはオゾンセンサに動作可能に結合された制御電子機器は、最低レベルのオゾンの検出時に、第一の濾過アセンブリの動作を無効化し得る。この工程は、外部環境へのオゾンの放出を防止する利点を有し得る。
【0034】
方法は、第一の空気監視システムによって保管チャンバ内のガス成分を識別すること、および第一の空気監視システムによって識別された成分に従って、クリーニング機能を実行することを含み得る。こうした工程は、有利には、不必要なクリーニング機能を防止することによって効率を増加させ得る。
【0035】
本明細書で使用される用語は、本明細書に別段の定義がない限り、その一般的に受け入れられる定義を有する。
【0036】
また本明細書で使用される単数形「一つの(a)」、「一つの(an)」、および「その(the)」は、複数形の対象を有する実施形態を包含するが、その内容によって明らかに別途定められている場合はその限りではない。
【0037】
「好ましい」および「好ましくは」という語は特定の状況下で、特定の利点をもたらす場合がある本発明の実施形態を指す。しかしながら、同じ状況下または他の状況下で、他の実施形態もまた好ましいものである場合がある。その上、一つ以上の好ましい実施形態の列挙は、他の実施形態が有用ではないことを暗示するものではなく、また特許請求の範囲を含む本開示の範囲から他の実施形態を除外することを意図しない。
【0038】
「上部」、「下部」、「左」、「右」、「上方」、「下方」および他の方向または向きなどの、本明細書で言及される任意の方向は、明瞭性および簡潔性のために本明細書に記述されるが、実際の装置またはシステムを限定すること意図しない。本明細書に記載の装置およびシステムは、数多くの方向および配向で使用され得る。
【0039】
「エアワッシャー」という語句は、空気を水に曝露することによって空気を浄化する装置である。例えば、エアワッシャーは、空気に水を噴霧し得る。別の実施例では、エアワッシャーは、水を通して空気をバブリングし得る。その他の構成もまた可能である。
【0040】
「除湿器」は、空気中の湿度を減少させる構成要素である。
【0041】
「静電集じん装置」は、空気流に静電荷を印加することによって空気から粒子を濾過する装置であり、空気流に浮遊する粒子を荷電し、その後、空気から粒子を除去するために、収集用電極などで荷電粒子を収集する。
【0042】
語句「濾過媒体(filter media)」または「濾過媒体(filtration media)」は、本明細書では、濾過に使用される物理的物質を意味するために使用される。濾過媒体(filter media)または濾過媒体(filtration media)は、フィルター繊維、微粒子、膜、スクリーン、液体、およびそれらの組み合わせを組み込み得る。
【0043】
「微生物」は、侵入し、生物の細胞で複製し得る微生物または微生物剤である。微生物には、細菌、ウイルス、原虫、古細菌および真菌が含まれ得るが、これらに限定されない。
【0044】
「ホームユーティリティ制御システム」は、例として、光、サーモスタット、ブラインド、冷蔵庫、およびオーディオシステムなどのホームユーティリティと選択的に電気通信するように構成されるシステムである。ホームユーティリティ制御システムは、ホームユーティリティをオンおよびオフにすることができる場合がある。ホームユーティリティ制御システムは、温度、容積、および明るさなど、ホームユーティリティを調節することができる場合がある。
【0045】
本開示と一致する様々な保管容器は、保管容器の保管チャンバを浄化して、その中に保管された品目をクリーニングすることと、外部環境の空気をクリーニングすることを同時に行うように構成される。外部環境は、保管容器がその中に位置する部屋であってもよい。
【0046】
本開示はまた、以前の保管容器よりもより効率的に水などの資源を使用し得る保管容器に関する。例えば、保管容器は、除湿目的のために水を収集し、その後、空気濾過のために収集された水を使用し得る。こうした構成は、水を節約し得る。
【0047】
本開示と一致する保管容器は、概して品目を保管するよう構成される。保管容器は、衣服、靴、アクセサリー、およびこれに類する物品などの品目を保管するように構成され得る。保管容器は、外部環境から保管チャンバを分離するように構成されたハウジングを有してもよく、すなわち、容器ハウジングは、保管チャンバと外部環境との間の無制限の気流を防止するよう構成される。ハウジングは、保管チャンバを実質的に取り囲んでもよい。ハウジングおよび保管チャンバの様々な態様を、以下でより詳細に説明する。
【0048】
外部環境の空気をクリーニングするように構成されたいくつかの保管容器は、外部環境から空気を取り込み、空気をクリーニングし、その後、クリーニングされた空気を外部環境に放出して戻すように構成され得る。空気は、空気を濾過する第一の濾過アセンブリでクリーニングされてもよい。こうした実施例では、保管容器のハウジングは、ハウジング入口、ハウジング出口、および保管チャンバを画定してもよく、それを通して外部環境からの空気が循環する。外部環境からの空気は、ハウジング入口を通って保管チャンバ内へと流れ得る。保管チャンバからの空気は、ハウジング出口を通って外部環境へと流れ得る。ハウジング入口、ハウジング出口、および保管チャンバを通して循環する空気は、外部環境に放出される前に、第一の濾過アセンブリを通過する。
【0049】
保管容器は、塵、煙、および花粉などの粒子から空気をクリーニングする任意の適切な能力を有してもよい。一部の実施形態では、保管容器は、1300立方メートル/時以上の速度で、クリーニングされた空気を送達する能力を有する。一部の実施形態では、保管容器は、1350立方メートル/時以上の速度で、クリーニングされた空気を送達する能力を有する。清浄な空気を送達する能力は、清浄な空気送達速度(CADR)を測定するための標準器を使用して測定され得る。そのような標準器の例は、ANSI/AHAM AC-1-2019である。
【0050】
第一の濾過アセンブリは、空気を濾過するように構成され、濾過された空気を外部環境に放出し得る。第一の濾過アセンブリは、保管チャンバからの空気を濾過するように構成され得る。第一の濾過アセンブリは、保管チャンバから空気を受けるように構成された第一の濾過入口を有してもよい。第一の濾過アセンブリは、空気を外部環境に放出するように構成された第一の濾過出口を有してもよい。第一の濾過アセンブリは、第一の濾過入口と第一の濾過出口との間に第一の濾過媒体を有してもよい。このように、保管チャンバからの空気は、第一の濾過出口を通過する前に、第一の濾過媒体を通過してもよい。このようにして、クリーニングされた空気が外部環境に導入される。
【0051】
好ましくは、第一の濾過アセンブリは、ハウジング出口の周りでハウジングに結合される。一部の実施形態では、第一の濾過アセンブリは、第一の濾過出口がハウジング出口の上流にあるように、保管チャンバ内のハウジングに結合される。一部の他の実施形態では、第一の濾過アセンブリは、第一の濾過出口がハウジング出口の下流にあるように、保管チャンバの外側のハウジングに結合される。一部の実施形態では、第一の濾過出口とハウジング出口とが重複する。
【0052】
有利なことに、保管容器の第一の濾過アセンブリは、保管容器内の空気を浄化し、その空気を外部環境に放出し得る。この機能によって、別個の空気清浄装置を部屋に有する必要性が排除され得、このことが空間、費用、および資源を節約し得る。
【0053】
第一の濾過アセンブリは、様々な異なる構成および構成要素を有してもよい。一部の実施形態では、第一の濾過アセンブリは、エアワッシャーを組み込む。こうした実施形態では、第一の濾過媒体は、水または水溶液などの液体であってもよい。一部の実施形態では、第一の濾過アセンブリは、繊維である第一の濾過媒体を有する。繊維の例としては、繊維がセルロース繊維、ポリマー繊維、またはガラス繊維、ならびにセルロース繊維、ポリマー繊維、およびガラス繊維の組み合わせであり得る、織布または編物の繊維材料が挙げられるが、これらに限定されない。一部の実施形態では、第一の濾過アセンブリは、粒子状の濾過媒体である第一の濾過媒体を有する。第一の濾過アセンブリはまた、例えば、UV光源などの、空気を浄化するよう構成される構成要素を組み込み得る。
【0054】
一部の実施例では、保管容器はさらに、ハウジングに結合された第二の濾過アセンブリを有してもよい。第二の濾過アセンブリは、ハウジング入口の周りでハウジングに結合され得る。第二の濾過アセンブリは、第二の濾過入口、第二の濾過出口、および第二の濾過入口と第二の濾過出口との間に第二の濾過媒体を有してもよい。第二の濾過入口は、外部環境から空気を受けるように構成され得る。第二の濾過出口は、空気を保管チャンバ内に放出するように構成され得る。こうした構成では、外部環境からの空気は、第二の濾過出口を通過する前に、第二の濾過媒体を通過する。
【0055】
第二の濾過アセンブリは、様々な異なる構成および構成要素を有してもよい。一部の実施形態では、第二の濾過アセンブリは、一つ以上の濾過媒体を組み込む。第二の濾過媒体は、例えば、カーボン濾過媒体またはHEPA(高効率粒子空気)濾過媒体を含み得る。一部の実施例では、第二の濾過媒体は、第二の濾過アセンブリがエアワッシャーを組み込むなど、水を含み得る。第二の濾過アセンブリはまた、例えば、UV光源または静電集じん装置などの空気を浄化するよう構成される他の構成要素を組み込み得る。第二の濾過アセンブリの空気浄化は、有利なことに、保管チャンバおよび保管チャンバ内の品目を、外部環境からの空気と比較して比較的清浄な空気に曝露する。
【0056】
保管容器のハウジングは、現在の技術と一致する様々な異なる構成を有してもよい。一部の実施形態では、ハウジングは、床、天井、および基部と天井との間に延在する少なくとも一つの側壁を有する。一部の実施形態では、ハウジングは床を省略して、保管容器が内部に位置する環境の床が保管容器の床を形成し得る。少なくとも一つの側壁は、基部と天井との間に保管チャンバの長さを形成する。少なくとも一つの側壁が、保管チャンバを囲む。一部の実施例では、少なくとも一つの側壁は、側壁が保管チャンバの周りに円形の断面を有するように管状構造を形成してもよく、ここで、断面は側壁の長さに垂直である。一部の他の実施例では、少なくとも一つの側壁は、接合部に沿って交差する複数の側壁であってもよい。
【0057】
ハウジングは、そこから保管チャンバの内容物にアクセスするユーザアクセスポイントを有してもよい。ユーザアクセスポイントは、ハウジングによって画定されるアクセスポイント開口部を選択的に遮断するように構成される、ハウジングに結合された容器ドアであってもよい。アクセスポイント開口部は、保管チャンバの側壁に画定される開口部であってもよい。一部の実施例では、アクセスポイント開口部は、ハウジングの天井に画定される開口部であってもよい。容器ドアは、開口部が画定された保管チャンバにわたって、スライド可能、旋回可能、または伸長可能であってもよく、保管チャンバを外部環境から選択的に分離する。閉位置にある時、容器ドアは、保管チャンバと外部環境との間の空気循環を制限し得る。一部の実施形態では、保管容器は、複数のユーザアクセスポイントを有してもよい。
【0058】
保管容器は、少なくとも一つの保管チャンバを有する。一部の実施例では、保管チャンバは、複数の保管セクションを有する。こうした実施例では、保管チャンバ内の一つ以上の分割壁が、保管セクションを分離する。分割壁は、例えば、側壁の間に延在してもよい。いくつかの実施形態では、第一の分割壁は、側壁と第二の分割壁との間に延在してもよい。保管セクションは、セクション間の気流を制限するために互いに分離されてもよい。一部の実施形態では、保管セクションは気流連通していてもよい。一部の実施形態では、一つ以上の保管セクションは、品目を受けるための棚を画定し得る。一つ以上の保管セクションは、吊り下げてある衣服を保管するために使用され得る。一部の実施形態では、一つ以上の保管セクションは、保管チャンバ内に保管された品目を封入するように構成された一つ以上のドロワーまたはキャビネットを有し得る。保管セクションの任意の組み合わせが企図される。一部の実施形態では、保管チャンバは、単一の保管セクションに限定される。
【0059】
保管容器は、吊り下げてある衣服を受けるための衣服吊り下げ構造を組み込み得る。衣服吊り下げ構造は、吊り下げてある衣服を受けるように構成された一つ以上のフックであってもよい。フックは、例えば、保管チャンバ内の保管容器に結合されてもよい。フックは、ハウジングまたは保管チャンバ内の分割壁に結合されてもよい。実施例では、衣服吊り下げ構造は、保管チャンバの少なくとも一部分を横切って延在する吊りロッドであってもよい。吊りロッドは、衣服のハンガーを受けるように構成され得る。吊りロッドは、保管チャンバを横切って延在してもよい。吊りロッドは、保管チャンバの長さに対して垂直であってもよい。吊りロッドは、ハウジングの保管セクションを横切って延びてもよく、または複数の保管セクションを横切って延びてもよい。吊りロッドを組み込む実施形態では、吊りロッドは、ハウジングの第一の側壁からハウジングの第二の側壁まで延在し得る。第一の側壁は、第二の側壁の反対側であってもよく、または第二の側壁と交差してもよい。一部の実施形態では、吊りロッドは、ハウジング内の分割壁の間に延在する。一部の実施形態では、吊りロッドは、ハウジングの側壁からハウジングの分割壁まで延在する。
【0060】
保管容器は、保管チャンバ内に保管された品目をクリーニングするように構成され得る。これは、様々なアプローチによって達成され得る。保管容器は、保管チャンバ内に、保管チャンバ内のクリーニング機能を実行するように構成された衣服クリーニングシステムを有してもよい。クリーニング機能は、保管チャンバ内の品目をクリーニングし得る。一部のクリーニング機能は、保管チャンバ内の空気を同時にクリーニングし得る。衣服クリーニングシステムは、様々な異なる構成要素および構成要素の組み合わせを有してもよい。衣服クリーニングシステムの例示的構成要素をこれから説明する。
【0061】
衣服吊り下げ構造を組み込む一部の実施形態では、衣服クリーニングシステムは、振動発生装置を含み得る。振動発生装置は、衣服吊り下げ構造に機械的に結合され得る。一部の実施形態では、振動発生装置は、振動を発生させ、振動を衣服吊り下げ構造に伝達するように構成される。一部の実施形態では、振動発生装置は、超音波振動を発生させるように構成される。振動は、衣服吊り下げ構造に伝達され、その結果、衣服吊り下げ構造に掛かる衣服の振動が生じる。衣服の振動は、衣服からのごみを有利に振り払うことをもたらし得る。
【0062】
振動発生装置を組み込む一部の実施形態では、保管容器はごみ収集器を有する。ごみ収集器は、衣服吊り下げ構造上の衣服から振り払われたごみを受けるように位置付けられてもよい。様々な実施形態において、ごみ収集器は、重力によって、振り払われたごみが衣服からごみ収集器に移動するように、衣服吊り下げ構造の垂直下に位置付けられる。一部の実施形態では、ごみ収集器は、衣服吊り下げ構造とごみ収集器との間に介在する構成要素がないように、衣服吊り下げ構造の直接真下に位置付けられる。
【0063】
衣服クリーニングシステムは、浄化された空気を、保管チャンバのセクションなどの保管チャンバの一部分に送るように構成された気流導管を有してもよい。気流導管は、保管チャンバの一部分を通って延在してもよい。気流導管は、濾過された空気を受けるように構成された導管入口を有してもよい。一部の実施形態では、気流導管は、第二の濾過出口から濾過された空気を受けるように構成される。気流導管は、導管出口を有してもよい。導管出口は、気流導管の長さの一部分に沿って複数の開口部によって累積的に画定されてもよい。複数の開口部は、保管チャンバの長さに沿って画定されてもよい。実施例では、導管出口を画定する複数の開口部は、保管チャンバのセクションの長さの実質的な部分に沿って延在する。気流導管の一部分は、保管チャンバの長さに実質的に平行に延在し得る。一部の実施形態では、気流導管は、衣服吊り下げ構造を有する保管チャンバのセクションを通って延在してもよい。吊りロッドを組み込む実施形態では、気流導管の一部分は、吊りロッドに垂直に延在し得る。
【0064】
様々な実施形態において、導管出口は選択的に開くことができる。導管出口は、有利には、保管チャンバの一部分、例えば、保管チャンバのセクションの選択的な換気を可能にし得る。一部の実施形態では、導管出口は、ユーザによって開閉されてもよい。一部の実施形態では、導管出口は、アンテナなどの適切な制御電子機器に動作可能に結合されて、スマートフォンなどの遠隔装置からの命令を受信して、開または閉にすることができる。一部の実施形態では、導管出口は、保管容器のコントローラによって選択的に開かれ、自律的に閉じ、その様々な実施形態が以下に説明される。一部の実施形態では、パルス状空気は、導管出口を画定する複数の開口部を通して放出されてもよい。パルス状空気は、有利には、導管出口に隣接する品目からごみを振り払うことができる。
【0065】
気流導管は、第二の濾過アセンブリとハウジング出口との間に延在してもよい。気流導管が保管チャンバのセクションを通って延在する一部の実施形態では、気流導管は、分割壁から、ハウジング出口に隣接する、またはより具体的には、第一の濾過アセンブリに隣接する位置まで延在し得る。気流導管は、第一の濾過アセンブリに隣接した二次出口を画定し得る。このように、空気は、導管入口を通って気流導管に入り、二次出口を通って気流導管から出る。空気はまた、複数の開口部が少なくとも部分的に遮られていないときに、複数の開口部を通って気流導管を出てもよい。気流導管から出る空気は、第一の濾過アセンブリを通過して、保管容器の外部環境へ流れてもよい。一部の実施形態では、二次出口は省略され得る。
【0066】
様々な実施形態において、衣服クリーニングシステムは、保管容器に配置された抗菌ユニットを含み得る。抗菌ユニットは、様々な構成要素および構成要素の組み合わせであってもよい。抗菌ユニットは、保管チャンバ内の微生物の成長を中和または制限するように構成され得る。抗菌ユニットは、保管チャンバ内の空気中および品目上の微生物の成長を中和または制限するように構成され得る。
【0067】
一部の実施形態では、抗菌ユニットは、除湿器を含む。除湿器は、保管容器に結合されてもよい。除湿器は、除湿器入口および除湿器出口を有してもよい。除湿器は、除湿器入口を通して保管チャンバから空気を受け、空気から水分を除去し、次いで除湿器出口を通して空気を保管チャンバに戻すように構成され得る。様々な実施形態において、除湿器は、ファンを有する冷却エバポレーター上に空気を向けることによって、空気から水分を除去する。保管チャンバの複数のセクションがある実施形態では、除湿器は、保管チャンバ内の複数のセクションで空気を除湿するように構成され得る。このように、除湿器は、複数の除湿器入口、例えば、一つのセクションに一つの除湿器入口、および別のセクションに別の除湿器入口を有してもよい。一部の実施形態では、除湿器は、保管チャンバ内の単一のセクションを除湿するように構成されてもよい。有利には、除湿器は、保管チャンバ内の水分および湿気を減少させて、微生物成長を遅くするか、または停止し得る。
【0068】
除湿器によって空気から抽出される水は、(i)除湿器自体によって含有される、(ii)保管チャンバ内の保管容器へ移送される、(iii)保管容器の外側の場所へ移送される、または(iv)使用のために別の構成要素へ移送される、のうちの一つ以上であってもよい。水が保管容器の外側の場所に移送されるとき、保管容器のハウジングは、それを通して回収された水が通過し得る液体ドレインを画定し得る。水が使用のために別の構成要素に移送される場合、構成要素は、第一の濾過アセンブリまたは第二の濾過アセンブリのエアワッシャーなどのエアワッシャーであってもよい。こうした実施例では、液体導管は、除湿器から他の構成要素に延在して、除湿器と他の構成要素とを流体結合してもよい。例えば、液体導管は、除湿器と第一の濾過アセンブリとを流体結合してもよい。別の実施例では、液体導管は、除湿器と第二の濾過アセンブリとを流体結合してもよい。こうした構成は、有利に、水を節約し得る。さらに、保管容器内に水源を有することにより、水源(家庭配管システムなど)が保管容器の外側にあり、保管容器内へと経路指定されなければならない構成と比較して、保管容器のより複雑さの少ない構築をもたらし得る。
【0069】
抗菌ユニットは、紫外線(UV)光源を含み得る。UV光源は、保管容器に配置されてもよい。UV光源は、保管チャンバをUV光に曝露するように構成されてもよい。一部の実施形態では、UV光源は、保管チャンバの一つ以上のセクションをUV光に曝露するように構成されてもよい。UV光は、有利なことに、保管チャンバ内の衣服などの品目を消毒し得る。UV光は、有利には、微生物の核酸を破壊し、デオキシリボ核酸(DNA)を破砕することによって、微生物の成長を中和または制限し得る。UV光源は、ハウジングに結合されてもよい。
【0070】
UV光源はUV-C光を放射してもよい。UV光源は、240~290ナノメートル、より好ましくは250~280ナノメートル、さらにより好ましくは260~275ナノメートルの波長でUV光を放射し得る。
【0071】
抗菌ユニットは、静電集じん装置を含み得る。静電集じん装置は、第二の濾過アセンブリを参照して上で論じた静電集じん装置など、保管容器に配置されてもよい。しかしながら、一部の実施形態では、静電集じん装置は、第二の濾過アセンブリから分離してもよい。実施形態では、静電集じん装置は、使用過程を通してオゾンを生成し得る。保管容器の外側にオゾンを導入するのは望ましくない場合があるため、静電集じん装置は、このようなオゾンが保管チャンバ内で生成されるように位置付けられてもよい。オゾンは、有利には、保管チャンバ内の微生物の成長を中和または制限し得る。オゾンはまた、保管チャンバ内の臭気を有利に除去し得る。
【0072】
外部環境へのオゾンの導入を回避または低減するために、様々な実施形態では、保管容器は、静電集じん装置によって生成されたオゾンを、保管チャンバ内の空気を外部環境に放出する前に分解するように構成される。例えば、一部の実施形態では、第一の濾過アセンブリは、保管チャンバ内のオゾンのレベルが閾値を下回るまで無効化される。こうした構成と一致する実施形態について、以下でより詳細に論じる。
【0073】
保管容器は、様々な特徴を組み込み、自律的、遠隔操作、または自律的動作と遠隔操作の両方を可能にし得る。例えば、保管容器は、保管チャンバとガス連通する第一の空気監視システムを有してもよい。第一の空気監視システムは、保管チャンバ内の空気品質を監視するのに役立つ、多数の異なるセンサおよび構成要素を有してもよい。一部の実施形態では、第一の空気監視システムは、保管チャンバ内のガス成分を識別するように構成される。
【0074】
一部の実施形態では、第一の空気監視システムは、衣服クリーニングシステムと動作的に通信しており、第一の空気監視システムによって識別されるガス成分に従って、衣服クリーニングシステムのクリーニング機能を実行するように構成される。この文脈では、第一の空気監視システムは、特定のクリーニング作用に割り当てるために、識別された汚染物質のパターンを定義し得る。特に、第一の空気監視システムは、衣服クリーニングシステムが行う衣服クリーニング動作を指定するように構成され得る。
【0075】
衣服クリーニングシステムの構成要素は、第一の空気監視システムによって起動されて、識別されたガス成分と一貫性のある衣服をクリーニングすることができる。例えば、気流導管の導管開口部は、換気が必要または望ましいと合図し得る特定のガス成分が第一の空気監視システムによって識別されると、自動的に開放され得る。特定のガス成分の識別は、保管チャンバ内の空気中の一つ以上の特定のガス成分の最低レベルの識別であってもよい。
【0076】
保管容器は、保管容器に結合された第一の濾過アセンブリ通信モジュールを組み込んでもよい。第一の濾過アセンブリ通信モジュールは、第一の空気監視システムとデータ通信してもよい。第一の濾過アセンブリ通信モジュールは、ラップトップ、またはスマートフォンなどのユーザ装置と通信するように構成された無線通信構成要素を有してもよい。
【0077】
第一の濾過アセンブリ通信モジュールは、ユーザ装置に、またはネットワークを介してユーザによってアクセスされ得るデータベースに、データを直接送信してもよい。データは、第一の濾過アセンブリの動作状態を含み得る。データは、第一の空気監視システムによって測定された空気品質状態を反映し得る。データは、保管チャンバで識別されたガス成分、例えば、オゾンを反映し得る。第一の濾過アセンブリ通信モジュールは、衣服クリーニングシステムの状態をユーザに通知し得る。例えば、一部の実施形態では、第一の濾過アセンブリ通信モジュールは、衣服などの保管容器内の品目が清浄であるとみなされることを示すデータを、ユーザ装置に送信する。
【0078】
第一の濾過アセンブリ通信モジュールは、ユーザ装置から動作命令を受信して、衣服クリーニングシステムおよび第一の濾過アセンブリの構成要素などの保管容器構成要素を選択的に操作するように構成され得る。
【0079】
一部の実施形態では、第一の空気監視システムは、保管チャンバ内のオゾンレベルを検出するためのオゾンセンサを含んでもよい。こうした実施形態では、オゾンセンサは、保管チャンバに配置されてもよい。実施形態では、オゾンセンサは、オゾンが生成される保管チャンバのセクションに位置付けられてもよい。実施形態では、オゾンセンサは、第一の濾過アセンブリに隣接して位置付けられてもよい。実施形態では、オゾンセンサは、ハウジング出口の上流に位置付けられてもよい。実施形態では、オゾンセンサは、気流導管の二次出口に隣接して位置付けられてもよい。
【0080】
多くの実施形態において、オゾンセンサは、第一の濾過アセンブリと動作的に通信している。オゾンセンサは、最低レベルのオゾンを感知すると、第一の濾過アセンブリの動作を無効化するように構成され得る。オゾンセンサは、保管チャンバ内の最高レベルのオゾンを感知すると、第一の濾過アセンブリの動作を可能にするように構成され得る。特に、オゾンセンサは、オゾンセンサが最低レベルのオゾンを感知すると第一の濾過アセンブリを無効化するコントローラとデータ通信してもよい。一部の実施形態では、オゾンの最低レベルは、0.05ppmである。一部の実施形態では、オゾンの最低レベルは、0.10ppmである。コントローラは、オゾンセンサが保管チャンバ内の最高レベルのオゾンを感知すると、第一の濾過アセンブリの動作を可能にするように構成され得る。
【0081】
保管容器の第二の濾過アセンブリは、第二の濾過入口から空気を受けて監視するように構成された第二の空気監視システムを組み込み得る。第二の空気監視システムは、外部環境から第二の濾過アセンブリに入る空気の空気品質を感知し、感知された品質に基づいて、コントローラを使用して第二の濾過アセンブリの構成要素を選択的に操作し得る。感知された品質は、一部の実施例では、ガス成分を識別することによって決定され得る。例えば、第二の空気監視システムが、空気中の最低レベルの煙または花粉を反映するガス成分を識別する場合、第二の空気監視システムは、コントローラに信号を送信して、入ってくる空気を濾過するために静電集じん装置を動作させ得る。
【0082】
保管容器は、保管容器に結合された第二の濾過アセンブリ通信モジュールを有してもよい。第二の濾過アセンブリ通信モジュールは、第二の濾過アセンブリ監視システムとデータ通信するように構成される。第二の濾過アセンブリ通信モジュールは、ユーザ装置またはユーザ装置によってアクセス可能なデータベースと通信するように構成された無線通信構成要素を有してもよい。ユーザ装置は、例として、ラップトップまたはスマートフォンであってもよい。第二の濾過アセンブリ通信モジュールは、第二の空気監視システムから受信された空気品質データをユーザに通知し得る。第二の濾過アセンブリ通信モジュールは、ユーザ装置から動作命令を受信して、衣服クリーニングシステムおよび第二の濾過アセンブリの構成要素などの保管容器構成要素を選択的に操作するように構成され得る。
【0083】
以下に非限定的な実施例の非網羅的なリストを提供している。これらの実施例の特徴の任意の一つ以上は、本明細書に記載の別の実施例、実施形態、または態様の任意の一つ以上の特徴と組み合わされてもよい。
【0084】
実施例1
(i)外部環境から分離された保管チャンバを含むハウジングであって、ハウジング入口およびハウジング出口を画定するハウジング、および(ii)ハウジング出口の周りでハウジングに結合された第一の濾過アセンブリ、を備える保管容器であって、第一の濾過アセンブリが、保管チャンバから空気を受けるように構成された第一の濾過入口と、外部環境に空気を放出するように構成された第一の濾過出口と、第一の濾過入口および第一の濾過出口の間の第一の濾過媒体と、を有し、外部環境の空気をクリーニングするように構成される、保管容器。
実施例2
ハウジング入口の周りでハウジングに結合された第二の濾過アセンブリをさらに備え、第二の濾過アセンブリが、外部環境から空気を受けるように構成された第二の濾過入口、空気を保管チャンバ内に放出するように構成された第二の濾過出口、および第二の濾過入口と第二の濾過出口との間の第二の濾過媒体を有する、実施例1に記載の保管容器。
実施例3
吊り下げてある衣服を受けるように構成された衣服吊り下げ構造をさらに備える、実施例1または2に記載の保管容器。
実施例4
衣服吊り下げ構造が、保管チャンバの少なくとも一部分を横切って延在する吊りロッドを備え、吊りロッドが、衣服のハンガーを受けるように構成される、実施例3に記載の保管容器。
実施例5
保管チャンバに衣服クリーニングシステムをさらに備え、衣服クリーニングシステムが、保管チャンバ内でクリーニング機能を実行するように構成される、実施例1~4のいずれか一つに記載の保管容器。
実施例6
衣服クリーニングシステムが、保管チャンバを通して垂直の層状の気流を発生させるように構成された垂直気流発生器を備える、実施例5に記載の保管容器。
実施例7
衣服クリーニングシステムが、吊り下げられた衣服を受けるように構成された衣服吊り下げ構造と、衣服吊り下げ構造に機械的に結合された振動発生装置とを備える、実施例5または6に記載の保管容器。
実施例8
衣服クリーニングシステムが、衣服吊り下げ構造の下に位置付けられたごみ収集器を備える、実施例7に記載の保管容器。
実施例9
衣服クリーニングシステムが、空気を保管チャンバから受けるように構成された除湿器入口を有する除湿器を備える、実施例5~8のいずれか一つに記載の保管容器。
実施例10
除湿器と第一の濾過アセンブリとを流体結合する液体導管をさらに備え、第一の濾過アセンブリがエアワッシャーを含む、実施例9に記載の保管容器。
実施例11
衣服クリーニングシステムが、保管容器に配置された抗菌ユニットを含む、実施例5~10のいずれか一つに記載の保管容器。
実施例12
抗菌ユニットが、保管容器に配置された紫外線(UV)光源を含む、実施例11に記載の保管容器。
実施例13
抗菌ユニットが、保管容器に配置された静電集じん装置を含む、実施例11または12に記載の保管容器。
実施例14
衣服クリーニングシステムが、保管チャンバの長さを通って延在する気流導管を備え、気流導管が、第二の濾過出口から空気を受けるように構成された導管入口を有し、および気流導管が、保管チャンバの長さに沿って導管出口を累積的に画定する複数の開口部を有する、実施例5~13のいずれか一つに記載の保管容器。
実施例15
第二の濾過アセンブリを含み、第二の濾過アセンブリが静電集じん装置を含む、実施例2~14のいずれか一つに記載の保管容器。
実施例16
第二の濾過アセンブリを含み、第二の濾過アセンブリが、第二の濾過入口から空気を受けて監視するように構成された第二の濾過アセンブリ監視システムを含む、実施例2~15のいずれか一つに記載の保管容器。
実施例17
第二の濾過アセンブリを含み、保管容器に結合された第二の濾過アセンブリ通信モジュールであって、第二の濾過アセンブリ監視システムとデータ通信し、ユーザ装置と通信するように構成された無線通信構成要素を含む、第二の濾過アセンブリ通信モジュールをさらに備える、実施例2~16のいずれか一つに記載の保管容器。
実施例18
保管チャンバに配置されたオゾンセンサをさらに備える、実施例1~17のいずれか一つに記載の保管容器。
実施例19
オゾンセンサが、第一の濾過アセンブリと動作的に通信し、かつ最低レベルのオゾンを感知したときに第一の濾過アセンブリの動作を無効化するように構成される、実施例18に記載の保管容器。
実施例20
第二の濾過アセンブリを含み、第二の濾過アセンブリが、第二の空気監視システムを含む、実施例2~19のいずれか一つに記載の保管容器。
実施例21
保管チャンバとガス連通する第一の空気監視システムをさらに含む、実施例1~20のいずれか一つに記載の保管容器。
実施例22
第一の空気監視システムが、保管チャンバ内のガス成分を識別するように構成される、実施例21に記載の保管容器。
実施例23
第一の空気監視システムが、衣服クリーニングシステムと動作的に通信しており、第一の空気監視システムによって識別されるガス成分に従って、衣服クリーニングシステムのクリーニング機能を実行するように構成される、実施例22に記載の保管容器。
実施例24
保管容器に結合された第一の濾過アセンブリ通信モジュールをさらに含み、第一の濾過アセンブリ通信モジュールが、第一の空気監視システムとデータ通信し、および第一の濾過アセンブリ通信モジュールが、ユーザ装置と通信するように構成された無線通信構成要素を含む、実施例22に記載の保管容器。
実施例25
保管容器が、ホームユーティリティ制御システムを通した保管容器の選択的な動作のために、ホームユーティリティ制御システムに電気的に接続可能である、実施例1~24のいずれか一つに記載の保管容器。
実施例26
(i)チャンバの空気を、ハウジングの保管チャンバから第一の濾過アセンブリおよびハウジングのハウジング出口を通過させることと、(ii)外部空気を、ハウジングの外部からハウジングのハウジング入口および第二の濾過アセンブリを通してハウジングの保管チャンバ内に流すことと、を含む、外部環境の空気を同時にクリーニングする方法。
実施例27
保管チャンバの内側の空気を除湿する除湿器をさらに含む、実施例26に記載の方法。
実施例28
除湿から水を収集する除湿器をさらに含む、実施例27に記載の方法。
実施例29
除湿器から第一の濾過アセンブリに水を移送することをさらに含み、第一の濾過アセンブリがエアワッシャーを含み、かつ第一の濾過アセンブリが移送された水を使用してチャンバの空気を濾過する、実施例28に記載の方法。
実施例30
(i)ハウジングの保管チャンバ内のチャンバの空気を除湿し、除湿から水を収集すること、(ii)除湿器から、ハウジングのハウジング出口に結合されたエアワッシャーに水を移送すること、(iii)移送された水を使用するエアワッシャーによって保管チャンバ内のチャンバの空気を洗浄すること、および(iv)ハウジング出口を通して保管チャンバから空気を排出すること、を含む、空気を濾過する方法。
実施例31
チャンバの空気を、エアワッシャーを備える第一の濾過アセンブリに通すことをさらに含む、実施例30に記載の方法。
実施例32
ハウジングの外側から外部空気を、ハウジングのハウジング入口および第二の濾過アセンブリを通して、ハウジングの保管チャンバ内に流すことをさらに含む、実施例31に記載の方法。
実施例33
ハウジングに配置された吊りロッドを振動させることをさらに含む、実施例26~32のいずれか一つに記載の方法。
実施例34
吊りロッドの下に位置付けられたごみ収集器内にごみを収集することをさらに含む、実施例33に記載の方法。
実施例35
保管チャンバをチャンバ内に配置された抗菌ユニットに曝露することをさらに含む、実施例26~34のいずれか一つに記載の方法。
実施例36
抗菌ユニットが、UV光源からのUV光を含む、実施例35に記載の方法。
実施例37
外部空気を、第二の濾過アセンブリから気流導管を通して、保管チャンバの長さに沿って位置付けられた複数の開口部によって画定される導管出口の外へ向けることをさらに含む、実施例26~36のいずれか一つに記載の方法。
実施例38
第二の濾過アセンブリによってオゾンを生成することをさらに含む、実施例26~37のいずれか一つに記載の方法。
実施例39
保管チャンバに配置されたオゾンセンサによってオゾンを検出すること、および最低レベルのオゾンを検出したときに第一の濾過アセンブリの動作を無効化すること、をさらに含む、実施例38に記載の方法。
実施例40
オゾンセンサによって感知されたデータをユーザ装置に送信することをさらに含む、実施例39に記載の方法。
実施例41
第一の空気監視システムによって保管チャンバ内のガス成分を識別すること、および第一の空気監視システムによって識別された成分に従って、クリーニング機能を実行すること、をさらに含む、実施例26~40のいずれか一つに記載の方法。
【0085】
ここで、図を参照しながら実施例をさらに説明する。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【
図1】
図1は、本発明と一致する例示的な保管容器である。
【
図2】
図2は、本発明と一致する別の例示的な保管容器である。
【発明を実施するための形態】
【0087】
図1は、保管容器100がその中に位置する部屋など、外部環境10の空気を濾過するように構成される、本出願と一致する保管容器100の一例を示す。保管容器100は、ハウジング110および外部環境10から分離された保管チャンバ112を有する。保管容器100は、ハウジング入口130およびハウジング出口140を有する。外部環境10からの空気は、ハウジング入口130を通って保管チャンバ112内に流れ得る。保管チャンバ112からの空気は、ハウジング出口140を通って外部環境10へと流れ得る。保管容器は、外部環境の空気をクリーニングし、保管チャンバ112に保管された品目をクリーニングするように構成される。保管容器は、ハウジング出口140の周りでハウジング110に結合された第一の濾過アセンブリ360を有する。
【0088】
第一の濾過アセンブリ360は、保管チャンバ112からの空気を濾過し、濾過された空気を外部環境10に放出するように構成される。特に、第一の濾過アセンブリ360は、保管チャンバ112から空気を受けるように構成される第一の濾過入口364を有する。第一の濾過アセンブリ360は、空気を外部環境10に放出するように構成された第一の濾過出口366を有する。第一の濾過アセンブリ360は、第一の濾過入口364と第一の濾過出口366との間に第一の濾過媒体368を有する。このように、保管チャンバ112からの空気は、第一の濾過出口366を通過する前に、第一の濾過媒体368を通過する。保管容器100の第一の濾過アセンブリ360は、保管容器100内の空気を浄化し、次いでその空気を外部環境10に放出するように構成される。
【0089】
第一の濾過アセンブリ360は、上記で詳細に説明したように、様々な異なる構成および構成要素を有してもよい。第一の濾過媒体368は、水または水溶液などの液体であってもよい。一部の実施形態では、第一の濾過アセンブリ360は、繊維である第一の濾過媒体368を有する。繊維は、例えば、織り綿生地とすることができる。第一の濾過アセンブリ360はまた、例えば、UV光源362などの、空気を浄化するように構成される構成要素を組み込み得る。
【0090】
保管容器100は、ハウジング入口130の周りでハウジング110に結合された第二の濾過アセンブリ230を有する。第二の濾過アセンブリ230は、第二の濾過入口210、第二の濾過出口250、および第二の濾過入口210と第二の濾過出口250との間の第二の濾過媒体231を有する。第二の濾過入口210は、外部環境10から空気を受けるように構成される。第二の濾過出口250は、空気を保管チャンバ112内に放出するように構成される。ファン232は、第二の濾過入口210からの空気を第二の濾過出口250に移送する。このように、外部環境10からの空気は、第二の濾過出口250を通過する前に、第二の濾過媒体231を通過する。
【0091】
第二の濾過アセンブリ230は、上記で説明したように、様々な異なる構成および構成要素を有してもよい。ここで、第二の濾過アセンブリ230は、第二の濾過媒体231を組み込む。第二の濾過媒体231は、一部の実施例では、カーボン濾過媒体またはHEPA(高効率粒子空気)濾過媒体を含み得る。第二の濾過アセンブリ230はまた、例えば、UV光源または静電集じん装置233などの空気を浄化するよう構成される他の構成要素を組み込み得る。第二の濾過アセンブリ230の空気浄化は、有利なことに、保管チャンバ112および保管チャンバ112内の品目を、外部環境10からの空気と比較して比較的清浄な空気に曝露する。
【0092】
保管容器100は、様々な異なる構成を有してもよい。保管容器100は、保管チャンバ112を有し、
図1などの実施例では、保管チャンバ112は、複数の保管セクション111、113、114、115を有する。一部の実施形態では、第一の保管セクション111および第二の保管セクション113などの一つ以上の保管セクションは、品目を受けるための棚を画定し得る。第三の保管セクション114などの、一つ以上の保管セクションは、吊り下げてある衣服を保管するために使用され得る。一部の実施形態では、第四の保管セクション115は、保管された品目を収容するように構成された一つ以上のドロワーを含み得る。保管セクションの他の組み合わせが確かに意図されている。
【0093】
保管容器100は、吊り下げてある衣服を受けるための衣服吊り下げ構造310を有する。実施例では、衣服吊り下げ構造310は、保管チャンバ112の少なくとも一部分を横切って延在する吊りロッドである。この実施例に特有に、吊りロッド310は、ハウジング110から分割壁116まで第三の保管セクション114を横切って延在する。分割壁116は、第一の保管セクション111を第三の保管セクション114から分離する。吊りロッド310は、衣服のハンガーを受けるように構成される。一部の他の実施形態では、衣服吊り下げ構造は、吊り下げてある衣服を受けるように構成された一つ以上のフックであってもよい。フックは、例えば、保管チャンバ112内の保管容器100に結合されてもよい。フックは、ハウジング110に結合されてもよい。
【0094】
保管容器100は、そこから保管チャンバ112の内容物にアクセスするユーザアクセスポイントを有する。様々な実施形態において、ユーザアクセスポイントは、保管容器100に結合された容器ドア120である。容器ドア120は、保管チャンバ112にわたって、スライド可能、旋回可能、または伸長可能であってもよく、保管チャンバ112を外部環境10から選択的に分離する。閉位置にある時、容器ドア120は概して、保管チャンバ112と外部環境10との間の空気循環を制限する。
【0095】
保管容器100は、概して、保管チャンバ112内に保管された品目をクリーニングするように構成され得る。これは、様々なアプローチによって達成され得る。保管容器100は、保管チャンバ112内に、保管チャンバ112のクリーニング機能を実行するように構成された、衣服クリーニングシステムを有してもよい。衣服クリーニングシステムは、様々な異なる構成要素および構成要素の組み合わせを有してもよい。衣服クリーニングシステムの例示的構成要素をこれから説明する。
【0096】
現在の実施例と一致する一部の実施形態において、衣服クリーニングシステムは、振動発生装置354を含み得る。振動発生装置354は、衣服吊り下げ構造310に機械的に結合され得る。一部の実施形態では、振動発生装置354は、振動を発生させ、振動を衣服吊り下げ構造310に伝達するように構成される。一部の実施形態では、振動発生装置354は、超音波振動を発生させるように構成される。振動は、衣服吊り下げ構造310に伝達され、その結果、衣服吊り下げ構造310に掛かる衣服の振動が生じる。衣服の振動は、衣服からのごみを有利に振り払うことをもたらし得る。保管容器100は、衣服吊り下げ構造310上の衣服から振り払われたごみを受けるように位置付けられたごみ収集器355を有する。特に、ごみ収集器355は、重力によって、振り払われたごみが衣服からごみ収集器355に移動するように、衣服吊り下げ構造310の垂直下に位置付けられる。
【0097】
一部の実施形態では、衣服クリーニングシステムは、浄化された空気を保管チャンバ112のセクションに送るように構成された気流導管350を有する。気流導管350は、保管チャンバ112の長さを通って延びる。気流導管350は、第二の濾過出口250から空気を受けるように構成された導管入口320を有する。気流導管350は、保管チャンバ112の長さに沿って複数の開口部によって累積的に画定される導管出口351を有する。現在の実施例では、導管出口351を画定する複数の開口部は、第三の保管セクション114の長さの実質的な部分に沿って延在し、長さは、吊りロッド310に実質的に垂直である。吊りロッド310は、第三の保管セクション114の幅を横切って延在する。
【0098】
様々な実施形態において、導管出口351は選択的に開くことができる。導管出口は、有利には、保管チャンバ112の関連するセクション114の選択的な換気を可能にし得る。一部の実施形態では、導管出口351は、スマートフォンによってなど、ユーザによって操作されてもよく、一部の実施形態では、導管出口351は、以下に記載されるシステムによって選択的に開かれ、自律的に閉じ得る。一部の実施形態では、パルス状空気は、導管出口351を画定する複数の開口部を通して放出されてもよく、これは有利には、導管出口351に隣接する品目からごみを振り払い得る。
【0099】
実施例では、気流導管350は、第二の濾過アセンブリ230とハウジング出口140との間に延在する。特に、気流導管350は、ハウジング出口140に隣接する、またはより具体的には、第一の濾過アセンブリ360に隣接する、分割壁116から延在する。気流導管350は、第一の濾過アセンブリ360に隣接した二次出口322を画定する。このように、導管出口351が閉鎖されると、空気は、導管入口320を通って気流導管350に入り、二次出口322を通って気流導管350を出て、そこで気流導管350を出る空気は、第一の濾過アセンブリ360を通って、保管容器100の外部環境10まで広がり得る。一部の実施形態では、二次出口322は省略され得る。
【0100】
様々な実施形態において、衣服クリーニングシステムは、保管容器100に配置された抗菌ユニットを含む。抗菌ユニットは、様々な構成要素および構成要素の組み合わせであってもよい。抗菌ユニットは、概して、保管チャンバ内の微生物の成長を中和または制限するように構成される。
【0101】
一部の実施形態では、抗菌ユニットは、除湿器352を含む。除湿器352は、保管容器100に結合されてもよい。除湿器352は、保管チャンバ112から空気を受け、空気から水分を除去し、次いで空気を保管チャンバ112に戻すように構成される、除湿器入口356を有する。様々な実施形態において、除湿器352は、ファンを有する冷却エバポレーター上に空気を向けることによって空気から水分を除去する。この実施例では、除湿器352は、第一の保管セクション111および第三の保管セクション114を含む、保管チャンバ112内の複数のセクションで空気を除湿するように構成される。このように、現在の実施例において、除湿器352は、第一の保管セクション111内に一つ、および第三の保管セクション114内にもう一つ、複数の除湿器入口356を有する。一部の実施形態では、除湿器は、保管チャンバ112内の単一のセクションを除湿してもよい。有利には、除湿器352は、保管チャンバ112内の水分および湿気を減少させて、微生物成長を遅くするか、または停止し得る。
【0102】
除湿器によって空気から収集される水は、除湿器自体によって含有されてもよく、保管チャンバ内の容器に排出されてもよく、または保管容器100の外側の場所へ排出されてもよい。後者の実施例では、保管容器は、それを通して回収された水が排出され得る排水部を有するであろう。代替的な実施例も
図2を参照して以下に記載され、ここで除湿器によって収集された水は、濾過動作のために保管容器によってリサイクルされる。
【0103】
様々な実施形態において、抗菌ユニットは、保管容器100に配置された紫外線(UV)光源353を含み得る。UV光源353は、保管チャンバ112をUV光に曝露するように構成される。UV光は、有利なことに、保管チャンバ112内の衣服などの品目を消毒し得る。UV光は、有利には、微生物の核酸を破壊し、デオキシリボ核酸(DNA)を破砕することによって、微生物の成長を中和または制限し得る。
【0104】
実施形態では、抗菌ユニットは、第二の濾過アセンブリ230を参照して上で論じた静電集じん装置233など、保管容器100に配置された静電集じん装置を含み得る。一部の実施形態では、静電集じん装置233は、第二の濾過アセンブリ230から分離してもよい。様々な実施形態において、静電集じん装置233は、使用過程を通してオゾンを生成し、このようなオゾンは、微生物の成長を中和または制限するために、保管容器によって使用され得る。オゾンはまた、臭気を除去することによってなど、保管容器100に保管された品目をさらにクリーニングしてもよい。様々な実施形態において、システムは、保管チャンバ112内の空気を第一の濾過アセンブリ360を介して外部環境10に放出する前に、オゾンが分解することを可能にするように構成される。
【0105】
保管容器100は、様々な特徴を組み込み、自律的動作、遠隔操作、または自律的動作と遠隔操作の両方を可能にし得る。例えば、保管容器100は、保管チャンバ112とガス連通する第一の空気監視システム330を有してもよい。第一の空気監視システム330は、保管チャンバ112内の空気品質を監視するのに役立つ、多数の異なるセンサおよび構成要素を有してもよい。一部の実施形態では、第一の空気監視システム330は、保管チャンバ112内のガス成分を識別するように構成される。
【0106】
一部の実施形態では、第一の空気監視システム330は、衣服クリーニングシステムと動作的に通信しており、第一の空気監視システム330によって識別されるガス成分に従って、衣服クリーニングシステムのクリーニング機能を実行するように構成される。この文脈では、第一の空気監視システム330は、特定のクリーニング作用に割り当てるために、識別された汚染物質のパターンを画定し得る。特に、第一の空気監視システムは、衣服クリーニングシステムが行う衣服クリーニング動作を指定するように構成され得る。次に衣服クリーニングシステムの構成要素は、第一の空気監視システム330によって起動されて、衣服を適切にクリーニングすることができる。例えば、気流導管350の導管出口351は、換気が必要であると、第一の空気監視システムによって識別されると、開放され得る。
【0107】
保管容器100は、保管容器100に結合された第一の濾過アセンブリ通信モジュール340を組み込んでもよい。第一の濾過アセンブリ通信モジュール340は、第一の空気監視システム330とデータ通信する。第一の濾過アセンブリ通信モジュール340は、ラップトップ、またはスマートフォンなどのユーザ装置と通信するように構成された無線通信構成要素を有する。第一の濾過アセンブリ通信モジュール340は、第一の濾過アセンブリの動作状態または第一の空気監視システム330によって測定される空気品質状態などのデータを送信してもよい。
【0108】
第一の空気監視システムは、保管チャンバ112内のオゾンレベルを検出するためのオゾンセンサ361を有する。オゾンセンサ361は、概して、保管チャンバ112に配置される。多くの実施形態において、オゾンセンサ361は、第一の濾過アセンブリ360と動作的に通信し、かつ最低レベルのオゾンを感知したときに第一の濾過アセンブリ360の動作を無効化するように構成される。オゾンセンサ361は、保管チャンバ112内の最高レベルのオゾンを感知すると、第一の濾過アセンブリ360の動作を可能にするように構成され得る。特に、オゾンセンサ361は、オゾンセンサが最低レベルのオゾンを感知すると第一の濾過アセンブリ360を無効化するコントローラとデータ通信してもよい。コントローラは、オゾンセンサが保管チャンバ112内の最高レベルのオゾンを感知すると、第一の濾過アセンブリ360の動作を可能にするように構成され得る。
【0109】
保管容器100の第二の濾過アセンブリ230は、第二の濾過入口210から空気を受けて監視するように構成された第二の空気監視システム220を組み込み得る。第二の空気監視システム220は、外部環境10から第二の濾過アセンブリ230に入る空気の空気品質を感知し、感知された品質に基づいて、第二の濾過アセンブリ230の構成要素を選択的に操作し得る。
【0110】
保管容器100は、保管容器100に結合された第二の濾過アセンブリ通信モジュール240を有する。第二の濾過アセンブリ通信モジュール240は、第二の空気監視システム220とデータ通信するように構成される。第二の濾過アセンブリ通信モジュール240は、ユーザ装置と通信するように構成された無線通信構成要素を有する。第二の濾過アセンブリ通信モジュール240は、第二の空気監視システム220から受信された空気品質データをユーザに通知し得る。第二の濾過アセンブリ通信モジュール240は、衣服クリーニングシステムの状態をユーザに通知し得る。例えば、一部の実施形態では、第二の濾過アセンブリ通信モジュール240は、衣服などの保管容器内の品目が清浄であるとみなされることを示すデータを、ユーザ装置に送信する。
【0111】
図2は、除湿器352によって保管容器空気から抽出された水が、濾過動作のために保管容器400によって使用される、別の例示的な保管容器400を示す。こうした構成は、有利に、水を節約し得る。さらに、保管容器400内に水源を有することにより、水源(家庭配管システムなど)が保管容器の外側にあり、保管容器内へと経路指定されなければならない構成と比較して、保管容器のより複雑さの少ない構築をもたらし得る。
【0112】
上述のように、こうした実施形態では、濾過動作は、エアワッシャーと関連付けられ得る。現在の実施例では、第一の濾過アセンブリ360は、エアワッシャーを有してもよく、液体導管358は、除湿器352をエアワッシャーに流体結合してもよい。保管容器400は、
図1を参照しながら上述する保管容器100と類似している。
【0113】
本明細書および添付の特許請求の範囲の目的において、別途示されていない限り、量(amounts)、量(quantities)、割合などを表すすべての数字は、用語「ちょうど」または「約」によって修飾されるものとして理解されるべきである。「約」の文脈において、数Aは、A±Aの5%以下と一般的に理解される。例えば、数Aは、A±Aの3%以下、例えば、A±Aの2%以下など、であってもよい。この文脈内において、数Aは、数Aが修正する特性の測定値に対する一般的な標準誤差内にある数値を含むとみなされ得る。数Aは、添付の特許請求の範囲で使用される一部の実例において、特許請求する本発明の基本的かつ新規の特性に著しく影響しない限り、上記に列挙される割合だけ逸脱してもよい。また、すべての範囲は、開示された最大点および最小点を含み、かつそれらの任意の中間範囲を含み、これらは本明細書に具体的に列挙されている場合も列挙されていない場合もある。
【国際調査報告】